JPWO2020090018A1 - 臭気センサ検査装置、臭気センサ検査方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
第一の臭気を示す第一の臭気データと、前記第一の臭気を臭気センサが計測して得た第二の臭気データとに基づいて、係数を算出する、算出部と、
前記係数に基づいて、前記臭気センサを検査する、検査部と、
を有することを特徴とする。
(a)第一の臭気を示す第一の臭気データと、前記第一の臭気を臭気センサが計測して得た第二の臭気データとに基づいて、係数を算出する、ステップと、
(b)前記係数に基づいて、前記臭気センサを検査する、ステップと、
を有することを特徴とする。
コンピュータに、
(a)第一の臭気を示す第一の臭気データと、前記第一の臭気を臭気センサが計測して得た第二の臭気データとに基づいて、係数を算出する、ステップと、
(b)前記係数に基づいて、前記臭気センサを検査する、ステップと、
を実行させる命令を含むプログラムを記録していることを特徴とする。
以下、本発明の実施の形態について、図1から図8を参照しながら説明する。
最初に、図1を用いて、本実施の形態における臭気センサ検査装置1の構成について説明する。図1は、臭気センサ検査装置の一例を示す図である。
続いて、図2を用いて、本実施の形態における臭気センサの検査についてより具体的に説明する。図2は、臭気センサ検査装置を有するシステムの一例を示す図である。
前処理部25は、基準臭気データ、基準臭気を計測した計測臭気データに対して前処理をする。具体的には、数1に示すように、基準臭気データと基準臭気を計測した計測臭気データとを、線形変換行列などを用いて前処理する。ただし、前処理に必ずしも線形変換行列を用いなくてもよい。
統計量の取得は、例えば、振幅、平均を算出する処理などである。振幅を算出する処理は、図4の例では、時刻t0におけるレベルL0と、時刻tmにおけるレベルLmとを取得して、レベルLmとレベルL0との差(Lm−L0)を振幅とする。振幅は、感応膜22の反応の大きさに関係する。この臭気データのレベルから振幅を算出する処理は、図4の例においては、例えば数2に示すような線形変換行列を用いて表すことができる。
ダウンサンプリングは、例えば、所定周期ごとに臭気データを取得する処理(間引き処理)などである。なお、ダウンサンプリングを用いることで、データ量を抑制できるので、処理速度を向上させることができる。
平滑化は、例えば、臭気データに移動平均フィルタ、ガウシアンフィルタ、中央値フィルタ、などを適用する処理である。平滑化を用いることで、臭気データのレベルに乗ったノイズを低減できる。平滑化の処理は、線形変換の場合、例えば、移動平均フィルタ、ガウシアンフィルタなどを用いる。例えば、それぞれ数5、数6のカーネルが用いられる。
オフセットの除去は、例えば、臭気データのレベルそれぞれから、レベルの一部又は全部の平均値を差し引く処理、又は、臭気データのレベルそれぞれから、所定時刻における臭気データのレベルを差し引く処理である。このようなオフセットの除去をすることで、バイアスが除去できる。なお、臭気データのレベルから、レベルの平均値を差し引く処理は、例えば、数8に示すような線形変換行列を用いて表される。
臭気データから、感応膜への分子の吸脱着の速さ(速度定数)の寄与の大きさを特徴量とするような変換をしてもよい。例えば、数10に示すような線形変換行列を用いてもよい。
重み付は、重視したい箇所の臭気データを指定して重み付をする処理である。重み付をすることで、臭気データの任意の重要な箇所を重視できる。重み付は、数11に示すような線形変換行列を用いてもよい。数11に示す線形変換行列は、図4の波形の立ち上がり時刻t0の直前の時刻から、立ち下り時刻tmの直後の時刻に取得した臭気データにおいて、レベルL0、Lmを注目させるための線形変換行列である。すなわち、数11の値0.1、0.3、0.1は、レベルL1、Lm及びその近辺のレベルLを大きな値にする。
係数算出部26は、例えば、数13に示すような式を最小化することで、補正係数αを算出する。最小化には、例えば、最小二乗法や確率的勾配降下法、などを用いてもよい。
係数算出部26は、相関係数を算出する場合、基準臭気データと、基準臭気を計測した計測臭気データとを用いて、相関係数rを算出する。具体的には、係数算出部26は、基準臭気データと、基準臭気を計測した計測臭気データとの共分散を、それぞれの標準偏差で割り、直線的な関係性の強さを表す相関係数rを算出する。
次に、本発明の実施の形態における臭気センサ検査装置1の動作について図7を用いて説明する。図7は、臭気センサ検査装置の動作の一例を示すフロー図である。以下の説明においては、適宜図1から図6を参酌する。また、本実施の形態では、臭気センサ検査装置1を動作させることによって、臭気センサ検査方法が実施される。よって、本実施の形態における臭気センサ検査方法の説明は、以下の臭気センサ検査装置1の動作説明に代える。
以上のように、本実施の形態によれば、算出した係数(補正係数、又は相関係数、又はそれら両方)を用いて、臭気センサを検査するので、臭気センサの不良を精度よく検出できる。
本発明の実施の形態におけるプログラムは、コンピュータに、図7に示すステップA1からA6を実行させるプログラムであればよい。このプログラムをコンピュータにインストールし、実行することによって、本実施の形態における臭気センサ検査装置と臭気センサ検査方法とを実現することができる。この場合、コンピュータのプロセッサは、取得部23、算出部2(前処理部25、係数算出部26)、検査部3として機能し、処理を行なう。
ここで、実施の形態におけるプログラムを実行することによって、臭気センサ検査装置を実現するコンピュータについて図8を用いて説明する。図8は、臭気センサ検査装置を実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。
以上の実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。上述した実施の形態の一部又は全部は、以下に記載する(付記1)から(付記12)により表現することができるが、以下の記載に限定されるものではない。
第一の臭気を示す第一の臭気データと、前記第一の臭気を臭気センサが計測して得た第二の臭気データとに基づいて、係数を算出する、算出部と、
前記係数に基づいて、前記臭気センサを検査する、検査部と、
を有することを特徴とする臭気センサ検査装置。
付記1に記載の臭気センサ検査装置であって、
前記臭気センサは、複数の感応膜を有し、
前記算出部は、前記感応膜ごとに前記係数を算出する
ことを特徴とする臭気センサ検査装置。
付記2に記載の臭気センサ検査装置であって、
前記第一の臭気データは、基準となる前記第一の臭気に基づいて、前記感応膜ごとに生成する
ことを特徴とする臭気センサ検査装置。
付記2又は3に記載の臭気センサ検査装置であって、
前記検査部は、前記感応膜ごとに算出した前記係数に基づいて、前記感応膜ごとに検査をする
ことを特徴とする臭気センサ検査装置。
(a)第一の臭気を示す第一の臭気データと、前記第一の臭気を臭気センサが計測して得た第二の臭気データとに基づいて、係数を算出する、ステップと、
(b)前記係数に基づいて、前記臭気センサを検査する、ステップと、
を有することを特徴とする臭気センサ検査方法。
付記5に記載の臭気センサ検査方法であって、
前記臭気センサは、複数の感応膜を有し、
前記(a)のステップにおいて、前記感応膜ごとに前記係数を算出する
ことを特徴とする臭気センサ検査方法。
付記6に記載の臭気センサ検査方法であって、
前記第一の臭気データは、基準となる前記第一の臭気に基づいて、前記感応膜ごとに生成する
ことを特徴とする臭気センサ検査方法。
付記6又は7に記載の臭気センサ検査方法であって、
前記(b)のステップにおいて、前記感応膜ごとに算出した前記係数に基づいて、前記感応膜ごとに検査をする
ことを特徴とする臭気センサ検査方法。
コンピュータに、
(a)第一の臭気を示す第一の臭気データと、前記第一の臭気を臭気センサが計測して得た第二の臭気データとに基づいて、係数を算出する、ステップと、
(b)前記係数に基づいて、前記臭気センサを検査する、ステップと、
を実行させる命令を含むプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
付記9に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記臭気センサは、複数の感応膜を有し、
前記(a)のステップにおいて、前記感応膜ごとに前記係数を算出する
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
付記10に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記第一の臭気データは、基準となる前記第一の臭気に基づいて、前記感応膜ごとに生成する
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
付記10又は11に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記(b)のステップにおいて、前記感応膜ごとに算出した前記係数に基づいて、前記感応膜ごとに検査をする
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
2 算出部
3 検査部
21、21a、21b 臭気センサ
22、22a、22b、22c、22d 感応膜
23 取得部
24 出力部
25 前処理部
26 係数算出部
31 基準臭気データ
32 計測臭気データ
51 係数データ
61 不良度データ
110 コンピュータ
111 CPU
112 メインメモリ
113 記憶装置
114 入力インターフェイス
115 表示コントローラ
116 データリーダ/ライタ
117 通信インターフェイス
118 入力機器
119 ディスプレイ装置
120 記録媒体
121 バス
コンピュータに、
(a)第一の臭気を示す第一の臭気データと、前記第一の臭気を臭気センサが計測して得た第二の臭気データとに基づいて、係数を算出する、ステップと、
(b)前記係数に基づいて、前記臭気センサを検査する、ステップと、
を実行させることを特徴とする。
コンピュータに、
(a)第一の臭気を示す第一の臭気データと、前記第一の臭気を臭気センサが計測して得た第二の臭気データとに基づいて、係数を算出する、ステップと、
(b)前記係数に基づいて、前記臭気センサを検査する、ステップと、
を実行させる命令を含むプログラム。
付記9に記載のプログラムであって、
前記臭気センサは、複数の感応膜を有し、
前記(a)のステップにおいて、前記感応膜ごとに前記係数を算出する
ことを特徴とするプログラム。
付記10に記載のプログラムであって、
前記第一の臭気データは、基準となる前記第一の臭気に基づいて、前記感応膜ごとに生成する
ことを特徴とするプログラム。
付記10又は11に記載のプログラムであって、
前記(b)のステップにおいて、前記感応膜ごとに算出した前記係数に基づいて、前記感応膜ごとに検査をする
ことを特徴とするプログラム。
Claims (12)
- 第一の臭気を示す第一の臭気データと、前記第一の臭気を臭気センサが計測して得た第二の臭気データとに基づいて、係数を算出する、算出手段と、
前記係数に基づいて、前記臭気センサを検査する、検査手段と、
を有することを特徴とする臭気センサ検査装置。 - 請求項1に記載の臭気センサ検査装置であって、
前記臭気センサは、複数の感応膜を有し、
前記算出手段は、前記感応膜ごとに前記係数を算出する
ことを特徴とする臭気センサ検査装置。 - 請求項2に記載の臭気センサ検査装置であって、
前記第一の臭気データは、基準となる前記第一の臭気に基づいて、前記感応膜ごとに生成する
ことを特徴とする臭気センサ検査装置。 - 請求項2又は3に記載の臭気センサ検査装置であって、
前記検査手段は、前記感応膜ごとに算出した前記係数に基づいて、前記感応膜ごとに検査をする
ことを特徴とする臭気センサ検査装置。 - (a)第一の臭気を示す第一の臭気データと、前記第一の臭気を臭気センサが計測して得た第二の臭気データとに基づいて、係数を算出する、ステップと、
(b)前記係数に基づいて、前記臭気センサを検査する、ステップと、
を有することを特徴とする臭気センサ検査方法。 - 請求項5に記載の臭気センサ検査方法であって、
前記臭気センサは、複数の感応膜を有し、
前記(a)のステップにおいて、前記感応膜ごとに前記係数を算出する
ことを特徴とする臭気センサ検査方法。 - 請求項6に記載の臭気センサ検査方法であって、
前記第一の臭気データは、基準となる前記第一の臭気に基づいて、前記感応膜ごとに生成する
ことを特徴とする臭気センサ検査方法。 - 請求項6又は7に記載の臭気センサ検査方法であって、
前記(b)のステップにおいて、前記感応膜ごとに算出した前記係数に基づいて、前記感応膜ごとに検査をする
ことを特徴とする臭気センサ検査方法。 - コンピュータに、
(a)第一の臭気を示す第一の臭気データと、前記第一の臭気を臭気センサが計測して得た第二の臭気データとに基づいて、係数を算出する、ステップと、
(b)前記係数に基づいて、前記臭気センサを検査する、ステップと、
を実行させる命令を含むプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。 - 請求項9に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記臭気センサは、複数の感応膜を有し、
前記(a)のステップにおいて、前記感応膜ごとに前記係数を算出する
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。 - 請求項10に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記第一の臭気データは、基準となる前記第一の臭気に基づいて、前記感応膜ごとに生成する
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。 - 請求項10又は11に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記(b)のステップにおいて、前記感応膜ごとに算出した前記係数に基づいて、前記感応膜ごとに検査をする
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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