JPWO2020090018A1 - 臭気センサ検査装置、臭気センサ検査方法、及びプログラム - Google Patents

臭気センサ検査装置、臭気センサ検査方法、及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JPWO2020090018A1
JPWO2020090018A1 JP2020554655A JP2020554655A JPWO2020090018A1 JP WO2020090018 A1 JPWO2020090018 A1 JP WO2020090018A1 JP 2020554655 A JP2020554655 A JP 2020554655A JP 2020554655 A JP2020554655 A JP 2020554655A JP WO2020090018 A1 JPWO2020090018 A1 JP WO2020090018A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
odor
coefficient
odor sensor
data
sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020554655A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7205548B2 (ja
Inventor
鈴木 亮太
亮太 鈴木
山田 聡
聡 山田
ひろみ 清水
ひろみ 清水
江藤 力
力 江藤
純子 渡辺
純子 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Publication of JPWO2020090018A1 publication Critical patent/JPWO2020090018A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7205548B2 publication Critical patent/JP7205548B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N5/00Analysing materials by weighing, e.g. weighing small particles separated from a gas or liquid
    • G01N5/02Analysing materials by weighing, e.g. weighing small particles separated from a gas or liquid by absorbing or adsorbing components of a material and determining change of weight of the adsorbent, e.g. determining moisture content

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Fluid Adsorption Or Reactions (AREA)

Abstract

臭気センサの不良を精度よく検出する臭気センサ検査装置1は、第一の臭気を示す第一の臭気データと、第一の臭気を臭気センサが計測して得た第二の臭気データとに基づいて、係数を算出する、算出部2と、係数に基づいて、臭気センサ21bを検査する、検査部3と、を有する。

Description

本発明は、臭気センサを検査する臭気センサ検査装置、臭気センサ検査方法に関し、更には、これらを実現するためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
非特許文献1には、複数のセンサ素子が設けられた臭気センサについて開示がされている。具体的には、それらのセンサ素子には、センサ素子ごとに異なる特性を有する感応膜が設けられている。また、センサ素子は、感応膜に吸着する分子に対して、特異な反応をするように構成されている。
「嗅覚センサーの業界標準を目指す「MSSアライアンス」発足〜MSS技術実用化に向けた基礎的要素技術確立を目指して〜」,[online],2015年9月29日,日本電気株式会社,[平成27年9月1日検索],インターネット<URL:http://jpn.nec.com/press/201509/20150929_01.html>
しかしながら、上述した感応膜を有する臭気センサは、製造後の感応膜の状態により、臭気センサ間に個体差が生じるため、異なる臭気センサを用いて臭気を計測した場合、臭気センサ間で計測誤差が生じる。
感応膜の状態とは、例えば、感応膜の形状、大きさ、厚さなどの状態である。製造バラツキの原因は、例えば、感応膜の製造に塗布液を用いる場合、塗布液を支持する支持部材への塗布のされ方などが原因となる。
感応膜に製造不良がある場合、臭気解析が精度よくできないので、臭気を特定する精度、臭気強度を計測する精度が低下する。そのため、臭気センサを破棄、再塗布、再検査を行う必要があるので、感応膜が製造不良であることを精度よく検出する検査方法の開発が望まれている。
本発明の目的の一例は、臭気センサの不良を精度よく検出する、臭気センサ検査装置、臭気センサ検査方法、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一側面における臭気センサ検査装置は、
第一の臭気を示す第一の臭気データと、前記第一の臭気を臭気センサが計測して得た第二の臭気データとに基づいて、係数を算出する、算出部と、
前記係数に基づいて、前記臭気センサを検査する、検査部と、
を有することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の一側面における臭気センサ検査方法は、
(a)第一の臭気を示す第一の臭気データと、前記第一の臭気を臭気センサが計測して得た第二の臭気データとに基づいて、係数を算出する、ステップと、
(b)前記係数に基づいて、前記臭気センサを検査する、ステップと、
を有することを特徴とする。
更に、上記目的を達成するため、本発明の一側面におけるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、
コンピュータに、
(a)第一の臭気を示す第一の臭気データと、前記第一の臭気を臭気センサが計測して得た第二の臭気データとに基づいて、係数を算出する、ステップと、
(b)前記係数に基づいて、前記臭気センサを検査する、ステップと、
を実行させる命令を含むプログラムを記録していることを特徴とする。
以上のように本発明によれば、臭気センサの不良を精度よく検出することができる。
図1は、臭気センサ検査装置の一例を示す図である。 図2は、臭気センサ検査装置を有するシステムの一例を示す図である。 図3は、基準臭気データ及び基準対象臭気データのデータ構造の一例を示す図である。 図4は、臭気データの波形の一例を示す図である。 図5は、係数データのデータ構造の一例を示す図である。 図6は、不良度データのデータ構造の一例を示す図である。 図7は、臭気センサ検査装置の動作の一例を示す図である。 図8は、臭気センサ検査装置を実現するコンピュータの一例を示す図である。
(実施の形態)
以下、本発明の実施の形態について、図1から図8を参照しながら説明する。
[装置構成]
最初に、図1を用いて、本実施の形態における臭気センサ検査装置1の構成について説明する。図1は、臭気センサ検査装置の一例を示す図である。
図1に示す臭気センサ検査装置1は、臭気センサの不良を精度よく検出する装置である。また、図1に示すように、臭気センサ検査装置1は、算出部2と、検査部3とを有する。
このうち、算出部2は、基準となる基準臭気(第一の臭気)を示す基準臭気データ(第一の臭気データ)と、基準臭気を臭気センサが計測して得た計測臭気データ(第二の臭気データ)とに基づいて、係数を算出する。検査部3は、係数に基づいて、臭気センサを検査する。係数は、例えば、対象の臭気センサが計測した計測臭気データを補正するための補正係数、又は、基準臭気データと、基準臭気を対象の臭気センサが計測して得た計測臭気データとの相関を表す相関係数などである。
このように、本実施の形態においては、算出した係数を用いて、臭気センサを検査するので、臭気センサの不良を精度よく検出できる。
[システム構成]
続いて、図2を用いて、本実施の形態における臭気センサの検査についてより具体的に説明する。図2は、臭気センサ検査装置を有するシステムの一例を示す図である。
図2に示すように、本実施の形態における、システムは算出部2、検査部3に加えて、基準臭気センサ21a、臭気センサ21b、取得部23、出力部24を有する。基準臭気センサ21aは、感応膜22a、感応膜22bを有する。臭気センサ21bは、感応膜22c、感応膜22dを有する。更に、算出部2は、前処理部25、係数算出部26を有する。
係数の算出について説明する。取得部23は、係数を算出する場合、まず、基準となる臭気センサである基準臭気センサ21aが、基準となる基準臭気(リファレンスガス)を計測した計測結果(基準臭気データ)を取得する。
なお、基準臭気データは、一つの基準臭気センサから得られたデータでもよいし、複数の基準臭気センサ21aから基準臭気をそれぞれ計測することで得られた複数の計測結果を用いてもよい。例えば、平均、中央値などの統計処理を用いて、基準臭気データとしてもよい。
続いて、算出部2は、補正係数を設定する対象となる臭気センサ21bが、基準臭気を計測した計測結果(計測臭気データ)を取得する。その後、算出部2は、基準臭気データと、基準臭気を計測した計測臭気データとを用いて、計測時に、対象の臭気を、臭気センサ21bが計測した計測臭気データを補正するための補正係数を算出する。又は、算出部2は、基準臭気データと、基準臭気を計測した計測臭気データとを用いて、相関係数を算出する。又は、算出部2は、補正係数と相関係数とを算出する。
検査について説明する。検査をする場合、まず、検査部3は、係数(補正係数、又は相関係数、又はそれら両方)を取得して、補正係数、又は相関係数、又はそれら両方に基づいて、臭気センサ21bの不良度を判定する。なお、検査者は、その不良度に応じて、臭気センサ21bを検査する。
基準臭気センサ21aは、係数を算出する場合に用いられる、基準となる臭気センサで、一つ以上の感応膜22を有する。図2の例では、基準臭気センサ21aは、感応膜22a、22bを有する。具体的には、基準臭気センサ21aは、基準臭気を用いて計測をし、感応膜22a、22bごとの基準となる臭気データを、取得部23へ出力する。
臭気センサ21bは、係数を設定する対象となる臭気センサで、一つ以上の感応膜22を有する。図2の例では、臭気センサ21bは、感応膜22c、22dを有する。具体的には、臭気センサ21bは、基準臭気を計測し、感応膜22c、22dごとに計測臭気データを、算出部2へ出力する。
臭気センサ21(21a、21b)について説明をする。臭気センサは、化学物質を検出する素子を用いて、空気中の化学物質を検出するセンサである。具体的には、臭気センサは、感応膜に分子が吸着、離脱したことによるデバイスの粘弾性、動力学特性(質量、慣性モーメントなど)に関連する物理量の変化を利用するものであれば、カンチレバー式、膜型、光学式、ピエゾ、振動応答によるものでもよい。例えば、臭気センサは、膜型表面応力センサ(MSS:Membrane-type Surface stress Sensor)などが考えられる。
MSSは、複数のMSS素子を有する臭気センサである。MSS素子は、感応膜と、感応膜を支持する支持部材と、支持部材を囲む配線基板と、支持部材と配線基板とを連結する複数のブリッジとを有する。また、ブリッジはピエゾ抵抗素子を有する。
感応膜は、物質が吸着した場合、感応膜に歪が発生する。支持部材は、感応膜を支持する部材で、感応膜の歪に応じて歪む仕組みを有する。ブリッジは、支持部材に連結され、上述した歪によりブリッジに応力がかかると、ブリッジに埋め込まれたピエゾ抵抗素子の電気抵抗が変化する。すなわち、MSSは、この電気抵抗を計測し、配線基板を介し、計測結果を表す臭気データを出力する。
また、MSS素子の感応膜の材質は、MSS素子ごとに異なるが、MSS素子が検出する物質の種類は一つに固定されない。そのため、感応膜の材質は、臭気を構成する物質の集合に応じて異なる。なお、感応膜は、感応膜を構築するための基板上に、化学物質を付着させて形成される。付着方法は、例えば、インクジェット方式、ディップ方式などによる液体の塗布、蒸着などの方法を用いる。
取得部23は、基準臭気センサ21aから感応膜22ごとの計測結果を表す基準臭気データを取得する。具体的には、取得部23は、基準臭気センサ21aから取得した基準臭気データを、あらかじめ不図示の記憶部に記憶する。例えば、取得部23は、感応膜22それぞれを識別する感応膜識別情報と、感応膜22それぞれが出力した臭気データとを関連付けた基準臭気データを取得し、記憶部に記憶する。
なお、上述した記憶部は、臭気センサ検査装置1の内部に設けてもよいし、臭気センサ検査装置1の外部に設けてもよい。外部に設けた場合、臭気センサ検査装置1は、外部に設けられた記憶部と通信をして、基準臭気データを取得する。
図3は、基準臭気データ及び基準対象臭気データのデータ構造の一例を示す図である。図3の基準臭気データ31は、感応膜22a、22bを識別する感応膜識別情報を表す「1」「2」と、感応膜22a、22bそれぞれが出力した臭気データを表す「data1」「data2」とが関連付けられて記憶されている。
算出部2は、感応膜22ごとに係数(補正係数、又は相関係数、又はそれら両方)を算出する。また、算出部2は、前処理部25、係数算出部26を有する。ただし、前処理部25は、算出部2に設けなくてもよい。
具体的には、算出部2は、まず、対象となる臭気センサ21bから、基準臭気を計測した計測臭気データを取得する。図3の計測臭気データ32は、感応膜22c、22dを識別する感応膜識別情報を表す「3」「4」と、感応膜22c、22dそれぞれが出力した基準臭気を計測した臭気データを表す「data3」「data4」とが関連付けられている。
続いて、算出部2は、基準臭気データと、基準臭気を計測した計測臭気データとを用いて、感応膜22ごとに係数(補正係数、又は相関係数、又はそれら両方)を算出する。具体的には、算出部2は、感応膜「1」(22a)と感応膜「3」(22c)とが対応する感応膜である場合、感応膜「1」の臭気データ「data1」と感応膜「3」の臭気データ「data3」とを用いて、係数を算出する。また、算出部2は、感応膜「2」(22b)と感応膜「4」(22d)とが対応する感応膜である場合、感応膜「2」の臭気データ「data2」と感応膜「4」の臭気データ「data4」とを用いて、係数を算出する。
算出部について詳細に説明をする。
前処理部25は、基準臭気データ、基準臭気を計測した計測臭気データに対して前処理をする。具体的には、数1に示すように、基準臭気データと基準臭気を計測した計測臭気データとを、線形変換行列などを用いて前処理する。ただし、前処理に必ずしも線形変換行列を用いなくてもよい。
Figure 2020090018
前処理は、例えば、(A)統計量の取得、(B)ダウンサンプリング、(C)平滑化、(D)オフセットの除去、(E)特徴量の抽出、(F)重み付などの処理である。
図4を用いて前処理について説明する。図4は、臭気データの波形の一例を示す図である。図4は、縦軸に臭気データのレベルLを示し、横軸に時間tを示している。
(A)統計量の取得について説明する。
統計量の取得は、例えば、振幅、平均を算出する処理などである。振幅を算出する処理は、図4の例では、時刻t0におけるレベルL0と、時刻tmにおけるレベルLmとを取得して、レベルLmとレベルL0との差(Lm−L0)を振幅とする。振幅は、感応膜22の反応の大きさに関係する。この臭気データのレベルから振幅を算出する処理は、図4の例においては、例えば数2に示すような線形変換行列を用いて表すことができる。
Figure 2020090018
平均を算出する処理は、例えば、臭気データのレベルの一部又は全体の平均を算出する。平均を算出する処理は、図4の時刻t0から時刻tnの間のレベルの平均を算出する場合、時刻t0から時刻tnの時間にサンプリングした臭気データの数がN個である場合、臭気データN個のレベルの平均を算出する。このように、平均を算出することにより、臭気データにのったノイズの低減などが期待できる。
なお、臭気データのレベルから平均を算出する処理は、例えば数3に示すような線形変換行列を用いて表すことができる。
Figure 2020090018
(B)ダウンサンプリングについて説明する。
ダウンサンプリングは、例えば、所定周期ごとに臭気データを取得する処理(間引き処理)などである。なお、ダウンサンプリングを用いることで、データ量を抑制できるので、処理速度を向上させることができる。
ダウンサンプリングの処理は、例えば、数4に示すような線形変換行列を用いて表すことができる。数4の例の線形変換行列は、臭気データを1/3に間引きをする。
Figure 2020090018
(C)平滑化について説明する。
平滑化は、例えば、臭気データに移動平均フィルタ、ガウシアンフィルタ、中央値フィルタ、などを適用する処理である。平滑化を用いることで、臭気データのレベルに乗ったノイズを低減できる。平滑化の処理は、線形変換の場合、例えば、移動平均フィルタ、ガウシアンフィルタなどを用いる。例えば、それぞれ数5、数6のカーネルが用いられる。
Figure 2020090018
Figure 2020090018
具体的なカーネルの使用方法を、移動平均フィルタの例を用いて説明する。移動平均フィルタのカーネルは数5で表される。ここで、カーネルのサイズを(1×3)とすると、カーネルは(1/3 1/3 1/3)と表される。このカーネルと、臭気データとを、ずらしながら掛け、さらに足し合わせることで、臭気データを移動平均フィルタで平滑化できる。
すなわち、移動平均フィルタの処理は、例えば、数7に示すような線形変換行列を用いて表すことができる。ガウシアンフィルタにおいても、例えばカーネルのサイズを(1×3)、分散の大きさを1と決めてカーネルを決定した後、同様の計算を行うことで、臭気データをガウシアンで平滑化できる。
非線形変換の場合、例えば中央値フィルタでは、カーネルのサイズが(1×3)とすると、臭気データに対して、三つずつずらしながらデータを選択し、それぞれ中央値をとれば中央値フィルタで平滑化できる。なお、移動平均フィルタ、ガウシアンフィルタ、中央値フィルタは一例であって、ガボールフィルタなど、他のフィルタを用いて平滑化を行ってもよい。また、提示した数値は一例であって、別の数値を用いてカーネルを決定してもよい。
Figure 2020090018
(D)オフセットの除去について説明する。
オフセットの除去は、例えば、臭気データのレベルそれぞれから、レベルの一部又は全部の平均値を差し引く処理、又は、臭気データのレベルそれぞれから、所定時刻における臭気データのレベルを差し引く処理である。このようなオフセットの除去をすることで、バイアスが除去できる。なお、臭気データのレベルから、レベルの平均値を差し引く処理は、例えば、数8に示すような線形変換行列を用いて表される。
Figure 2020090018
また、臭気データのレベルLそれぞれから、図4の時刻t0における臭気データのレベルL0を差し引く処理は、例えば、数9に示すような線形変換行列で表される。
Figure 2020090018
(E)速度定数の寄与度の特徴量の抽出について説明する。
臭気データから、感応膜への分子の吸脱着の速さ(速度定数)の寄与の大きさを特徴量とするような変換をしてもよい。例えば、数10に示すような線形変換行列を用いてもよい。
Figure 2020090018
(F)重み付について説明する。
重み付は、重視したい箇所の臭気データを指定して重み付をする処理である。重み付をすることで、臭気データの任意の重要な箇所を重視できる。重み付は、数11に示すような線形変換行列を用いてもよい。数11に示す線形変換行列は、図4の波形の立ち上がり時刻t0の直前の時刻から、立ち下り時刻tmの直後の時刻に取得した臭気データにおいて、レベルL0、Lmを注目させるための線形変換行列である。すなわち、数11の値0.1、0.3、0.1は、レベルL1、Lm及びその近辺のレベルLを大きな値にする。
Figure 2020090018
また、臭気データを用いて回帰分析や判別分析を行う場合、例えば、数12のような線形モデルがそのまま、あるいは式の一部として用いられる。この線形モデルを用いる場合、その出力は、重みwiとxiの掛け算が足し合わされた合計値をもとに決定される。すなわち、wiとxiの絶対値が大きいほど、その出力に寄与しているものと考えられる。そのため、作成した線形モデルの係数を重みとすることで、回帰分析や判別分析の出力に寄与する部分の臭気データを重視できる。線形モデルの係数wiを重みとする場合、例えば、数12に示すような線形変換行列が用いられる。なお、このとき臭気データは標準化されていてもよいし、されていなくてもよい。
Figure 2020090018
なお、上述した前処理を二つ以上組み合わせて用いてもよい。例えば、(D)オフセットを除去した後、(C)平滑化などの処理を行ってもよい。
補正係数の算出について説明する。
係数算出部26は、例えば、数13に示すような式を最小化することで、補正係数αを算出する。最小化には、例えば、最小二乗法や確率的勾配降下法、などを用いてもよい。
Figure 2020090018
又は、係数算出部26は、例えば、数14に示すように、上述した線形変換行列(前処理)を適用した後、最小化することで補正係数αを算出してもよい。
Figure 2020090018
更に、係数算出部26は、例えば、数15に示すように、条件ごとに、最小化することで、補正係数αを算出してもよい。ここで、条件とは、温度、湿度、基準となる臭気の種類などを組み合わせた計測条件である。
Figure 2020090018
又は、係数算出部26は、例えば、数16に示すように、条件ごとに、上述した線形変換行列(前処理)を適用し、最小化することで、補正係数αを算出してもよい。
Figure 2020090018
相関係数の算出について説明する。
係数算出部26は、相関係数を算出する場合、基準臭気データと、基準臭気を計測した計測臭気データとを用いて、相関係数rを算出する。具体的には、係数算出部26は、基準臭気データと、基準臭気を計測した計測臭気データとの共分散を、それぞれの標準偏差で割り、直線的な関係性の強さを表す相関係数rを算出する。
又は、係数算出部26は、上述した条件ごとに相関係数を算出する場合、条件ごとに、基準臭気データと、基準臭気を計測した計測臭気データとを用いて、条件ごとに相関係数rを算出してもよい。
検査部3は、係数に基づいて、臭気センサ21bの不良度を判定する。具体的には、検査部3は、まず、係数算出部26において算出した係数(補正係数、又は相関係数、又はそれら両方)を取得する。続いて、検査部3は、係数データを生成して、不図示の記憶部に記憶する。検査部3は、例えば、補正係数α、α、相関係数r、rなどを用いて係数データを生成し、上述したように臭気センサ検査装置1の内部に設けられた記憶部、又は、外部に設けられた記憶部に記憶する。
なお、算出部2が、係数データを生成し、上述したように臭気センサ検査装置1の内部に設けられた記憶部、又は、外部に設けられた記憶部に記憶してもよい。
図5は、係数データのデータ構造の一例を示す図である。図5に示す係数データ51は、臭気センサ21bを識別するセンサ識別情報を表す「S1」と、感応膜22c、22dを識別する感応膜識別情報を表す「3」「4」と、感応膜22c、22dそれぞれに対する補正係数αを表す「cr3」「cr4」と、相関係数rを表す「rr3」「rr4」とが関連付けられて記憶されている。
また、図5に示す係数データ52は、臭気センサ21bを識別するセンサ識別情報を表す「S1」と、条件を表す「con1」「con2」と、感応膜22c、22dを識別する感応膜識別情報を表す「3」「4」と、条件ごとの感応膜22c、22dそれぞれに対する補正係数αを表す「cr3_1」「cr4_1」「cr3_2」「cr4_2」と、相関係数rを表す「rr3_1」「rr4_1」「rr3_2」「rr4_2」とが関連付けられて記憶されている。
続いて、検査部3は、臭気センサ21bの感応膜22それぞれに対応する補正係数α、α、相関係数r、rのいずれか一つ、又は補正係数αと相関係数r、又は補正係数αと相関係数r、又は補正係数αと相関係数r、又は補正係数αと相関係数rを用いて検査をする。具体的には、検査部3は、取得した感応膜22c、22dに対応する補正係数α、α、相関係数r、rのいずれか一つ、又は補正係数αと相関係数r、又は補正係数αと相関係数r、又は補正係数αと相関係数r、又は補正係数αと相関係数rを用いて、あらかじめ設定されている後述する不良度データを参照し、臭気センサ21bの不良度を判定する。
例えば、検査部3は、補正係数α又はαを用いる場合、補正係数α又はαの大きさに基づいて、不良度を判定する。検査部3は、例えば、補正係数α又はαが所定閾値th1以下である場合、臭気センサ21bを合格とする。また、検査部3は、所定閾値th1より大きい場合、臭気センサ21bを不合格とする。所定閾値th1は、例えば、実験又はシミュレーションにより設定する。
ここで、補正係数α又はαは、基準臭気データに計測臭気データを合わせる補正に用いる係数なので、計測臭気データに乗算する。そのため、補正係数α又はαが大きい場合、計測臭気データに含まれるノイズ自体も大きくなり、臭気を精度よく計測できない恐れがある。従って、補正係数α又はαが大きいものを不合格とすることで、ノイズを大きく出力する臭気センサ21を除外することができる。
又は、検査部3は、相関係数r又はrを用いる場合、その大きさをもとに不良度を判定する。検査部3は、相関係数r又はrが所定閾値th2以上である場合、臭気センサ21bを合格とする。また、検査部3は、所定閾値th2より小さい場合、臭気センサ21bを不合格とする。所定閾値th2は、例えば、実験又はシミュレーションにより設定する。
ここで、相関係数はr又はrは、二つのデータの線形な関係の強さを表す指標であるため、何らかの不具合がある場合、基準臭気データと、その基準臭気を計測した計測臭気データとの関係が弱いと考えられるので、臭気センサ21bを除外する。
更に、検査部3は、上述した補正係数、相関係数のどちらか一方のみを用いて判定してもよいし、補正係数αと相関係数r、又は補正係数αと相関係数r、又は補正係数αと相関係数r、又は補正係数αと相関係数rを用いて検査をしてもよい。
具体的には、検査部3は、補正係数による検査又は相関係数による検査のいずれか一つに合格をしている場合、臭気センサ21bを合格としてもよい。又は、検査部3は、補正係数による検査と相関係数による検査の両方に合格している場合、臭気センサ21bを合格としてもよい。
また、検査部3は、不合格の場合、補正係数、相関係数などの値に応じて、「再検査」「再塗布」「廃棄」などの不良度を設定し、臭気センサ21bに対して検査後の処理を決定してもよい。図6は、不良度データのデータ構造の一例を示す図である。図6の例では、不良度「level1」「level2」「level3」「level4」と、臭気センサ21の検査結果を表す「合格」「再検査」「再塗布」「廃棄」とが関連付けられて記憶部に記憶されている。例えば、不良度は、実験、シミュレーションにより決める。
出力部24は、検査部3から出力可能な形式に変換された、検査結果(不良度)を表す出力情報を取得し、その出力情報に基づいて生成した画像及び音声などを出力する。出力部24は、例えば、液晶、有機EL(Electro Luminescence)、CRT(Cathode Ray Tube)を用いた画像表示装置などである。更に、画像表示装置はスピーカなどの音声出力装置などを有してもよい。なお、出力部24は、プリンタなどの印刷装置でもよい。
[装置動作]
次に、本発明の実施の形態における臭気センサ検査装置1の動作について図7を用いて説明する。図7は、臭気センサ検査装置の動作の一例を示すフロー図である。以下の説明においては、適宜図1から図6を参酌する。また、本実施の形態では、臭気センサ検査装置1を動作させることによって、臭気センサ検査方法が実施される。よって、本実施の形態における臭気センサ検査方法の説明は、以下の臭気センサ検査装置1の動作説明に代える。
図7に示すように、最初に、取得部23は、基準臭気センサ21aから感応膜22ごとの基準臭気データを取得する(ステップA1)。具体的には、ステップA1において、取得部23は、感応膜22それぞれを識別する感応膜識別情報と、感応膜22それぞれが出力した臭気データとを関連付けた基準臭気データを取得し、記憶部に記憶する。図3の基準臭気データ31を参照。なお、基準臭気データが既に記憶部に記憶されている場合、ステップA1の処理は不要である。
続いて、算出部2は、補正係数を設定する対象となる臭気センサ21bから感応膜22ごとに、基準臭気を用いて計測した計測臭気データを取得する(ステップA2)。具体的には、ステップA2において、算出部2は、感応膜22それぞれを識別する感応膜識別情報と、感応膜22それぞれが出力した臭気データとを関連付けた、基準臭気を用いて計測した計測臭気データを取得する。
続いて、算出部2の前処理部25は、基準臭気データ、計測臭気データに対して前処理をする(ステップA3)。具体的には、ステップA3において、前処理部25は、数1に示すように、基準臭気データと計測臭気データとを、線形変換行列などを用いて前処理する。ただし、ステップA3の前処理はなくてもよい。
前処理は、例えば、上述した(A)統計量の取得、(B)ダウンサンプリング、(C)平滑化、(D)オフセットの除去、(E)特徴量の抽出、(F)重み付などの処理である。
続いて、算出部2の係数算出部26は、基準臭気データと、計測臭気データとを用いて、感応膜22ごとに係数(補正係数、又は相関係数、又はそれら両方)を算出する(ステップA4)。
具体的には、ステップA4において、係数算出部26は、感応膜「1」(22a)と感応膜「3」(22c)とが対応する感応膜である場合、感応膜「1」の臭気データ「data1」と感応膜「3」の臭気データ「data3」とを用いて、係数を算出する。また、算出部2は、感応膜「2」(22b)と感応膜「4」(22d)とが対応する感応膜である場合、感応膜「2」の臭気データ「data2」と感応膜「4」の臭気データ「data4」とを用いて、係数を算出する。
係数算出部26は、例えば、数13に示すように最小化して、補正係数αを算出する。又は、係数算出部26は、例えば、数14に示すように、上述した線形変換行列(前処理)を適用した後、最小化して、補正係数αを算出してもよい。
又は、係数算出部26は、例えば、数15に示すように、条件ごとに、最小化して、補正係数αを算出してもよい。ここで、条件とは、温度、湿度、基準となる臭気の種類などを組み合わせた計測条件である。又は、係数算出部26は、例えば、数16に示すように、条件ごとに、上述した線形変換行列(前処理)を適用した後、最小化して、補正係数αを算出してもよい。
又は、係数算出部26は、相関係数を算出する場合、基準臭気データと、基準臭気を計測した計測臭気データとを用いて、相関係数rを算出してもよい。具体的には、係数算出部26は、基準臭気データと、基準臭気を計測した計測臭気データとの共分散を、それぞれの標準偏差で割り、直線的な関係性の強さを表す相関係数rを算出する。
又は、係数算出部26は、相関係数を算出する場合、上述した条件ごとに、基準臭気データと、基準臭気を計測した計測臭気データとを用いて、条件ごとに相関係数rを算出してもよい。
続いて、検査部3は、係数を用いて臭気センサ21bの検査をする(ステップA5)。具体的には、ステップA5において、検査部3は、まず、係数算出部26において算出した係数を取得する。続いて、検査部3は、係数データを生成して、不図示の記憶部に記憶する。
検査部3は、例えば、補正係数α、α、相関係数r、rなどを用いて係数データを生成し、上述したように臭気センサ検査装置1の内部に設けられた記憶部、又は、外部に設けられた記憶部に記憶する。図5の係数データ51、52を参照。
なお、算出部2が、係数データを生成し、上述したように臭気センサ検査装置1の内部に設けられた記憶部、又は、外部に設けられた記憶部に記憶してもよい。
続いて、検査部3は、臭気センサ21bの感応膜22それぞれに対応する補正係数α、α、相関係数r、rのいずれか一つ、又は補正係数αと相関係数r、又は補正係数αと相関係数r、又は補正係数αと相関係数r、又は補正係数αと相関係数rを用いて検査をする。
具体的には、検査部3は、取得した感応膜22c、22dに対応する補正係数α、α、相関係数r、rのいずれか一つ、又は補正係数αと相関係数r、又は補正係数αと相関係数r、又は補正係数αと相関係数r、又は補正係数αと相関係数rを用いて、あらかじめ記憶されている後述する不良度データを参照し、臭気センサ21bの不良度を判定する。図6の不良度データ61を参照。
例えば、検査部3は、補正係数α又はαを用いる場合、補正係数α又はαの大きさに基づいて、不良度を判定する。検査部3は、例えば、補正係数α又はαが所定閾値th1以下である場合、臭気センサ21bを合格とする。また、検査部3は、所定閾値th1より大きい場合、臭気センサ21bを不合格とする。
このように、補正係数α又はαが大きい場合、計測臭気データに含まれるノイズ自体も大きくなり、臭気を精度よく計測できない恐れがある。従って、補正係数α又はαが大きい臭気センサ21bを不合格とすることで、ノイズが大きい臭気センサ21bを除外することができる。
又は、検査部3は、相関係数r又はrを用いる場合、その大きさをもとに不良度を判定する。検査部3は、相関係数r又はrが所定閾値th2以上である場合、臭気センサ21bを合格とする。また、検査部3は、所定閾値th2より小さい場合、臭気センサ21bを不合格とする。所定閾値th2は、例えば、実験又はシミュレーションにより設定する。
このように、相関係数はr又はrは、二つのデータの線形な関係の強さを表す指標であるため、何らかの不具合がある場合、基準臭気データと、基準臭気を計測した計測臭気データとの関係が弱いと考えられるので、臭気センサ21bを除外する。
更に、検査部3は、上述した補正係数、相関係数のどちらか一方のみを用いて判定してもよいし、補正係数αと相関係数r、又は補正係数αと相関係数r、又は補正係数αと相関係数r、又は補正係数αと相関係数rを用いて検査をしてもよい。
具体的には、検査部3は、補正係数による検査又は相関係数による検査のいずれか一つが合格をしている場合、臭気センサ21bを合格としてもよい。又は、検査部3は、補正係数による検査と相関係数による検査の両方が合格している場合、臭気センサ21bを合格としてもよい。
続いて出力部62は、検査部3から出力可能な形式に変換された、判定結果(不良度)を表す出力情報を取得し、その出力情報に基づいて生成した画像及び音声などを出力する(ステップA6)。
[本実施の形態の効果]
以上のように、本実施の形態によれば、算出した係数(補正係数、又は相関係数、又はそれら両方)を用いて、臭気センサを検査するので、臭気センサの不良を精度よく検出できる。
また、感応膜ごとに形状、大きさ、厚さなどによる製造バラツキがある場合、臭気センサの不良を精度よく検査できない。しかし、本実施の形態によれば、感応膜ごとに算出した係数を用いて、感応膜ごとに検査をするので、臭気センサの不良を精度よく検出できる。
[プログラム]
本発明の実施の形態におけるプログラムは、コンピュータに、図7に示すステップA1からA6を実行させるプログラムであればよい。このプログラムをコンピュータにインストールし、実行することによって、本実施の形態における臭気センサ検査装置と臭気センサ検査方法とを実現することができる。この場合、コンピュータのプロセッサは、取得部23、算出部2(前処理部25、係数算出部26)、検査部3として機能し、処理を行なう。
また、本実施の形態におけるプログラムは、複数のコンピュータによって構築されたコンピュータシステムによって実行されてもよい。この場合は、例えば、各コンピュータが、それぞれ、算出部2(前処理部25、係数算出部26)、検査部3のいずれかとして機能してもよい。
[物理構成]
ここで、実施の形態におけるプログラムを実行することによって、臭気センサ検査装置を実現するコンピュータについて図8を用いて説明する。図8は、臭気センサ検査装置を実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。
図8に示すように、コンピュータ110は、CPU111と、メインメモリ112と、記憶装置113と、入力インターフェイス114と、表示コントローラ115と、データリーダ/ライタ116と、通信インターフェイス117とを備える。これらの各部は、バス121を介して、互いにデータ通信可能に接続される。なお、コンピュータ110は、CPU111に加えて、又はCPU111に代えて、GPU(Graphics Processing Unit)、又はFPGA(Field-Programmable Gate Array)を備えていてもよい。
CPU111は、記憶装置113に格納された、本実施の形態におけるプログラム(コード)をメインメモリ112に展開し、これらを所定順序で実行することにより、各種の演算を実施する。メインメモリ112は、典型的には、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などの揮発性の記憶装置である。また、本実施の形態におけるプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体120に格納された状態で提供される。なお、本実施の形態におけるプログラムは、通信インターフェイス117を介して接続されたインターネット上で流通するものであってもよい。
また、記憶装置113の具体例としては、ハードディスクドライブの他、フラッシュメモリなどの半導体記憶装置があげられる。入力インターフェイス114は、CPU111と、キーボード及びマウスといった入力機器118との間のデータ伝送を仲介する。表示コントローラ115は、ディスプレイ装置119と接続され、ディスプレイ装置119での表示を制御する。
データリーダ/ライタ116は、CPU111と記録媒体120との間のデータ伝送を仲介し、記録媒体120からのプログラムの読み出し、及びコンピュータ110における処理結果の記録媒体120への書き込みを実行する。通信インターフェイス117は、CPU111と、他のコンピュータとの間のデータ伝送を仲介する。
また、記録媒体120の具体例としては、CF(Compact Flash(登録商標))及びSD(Secure Digital)などの汎用的な半導体記憶デバイス、フレキシブルディスク(Flexible Disk)などの磁気記録媒体、又はCD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)などの光学記録媒体があげられる。
なお、本実施の形態における臭気センサ検査装置1は、プログラムがインストールされたコンピュータではなく、各部に対応したハードウェアを用いることによっても実現可能である。更に、臭気センサ検査装置1は、一部がプログラムで実現され、残りの部分がハードウェアで実現されていてもよい。
[付記]
以上の実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。上述した実施の形態の一部又は全部は、以下に記載する(付記1)から(付記12)により表現することができるが、以下の記載に限定されるものではない。
(付記1)
第一の臭気を示す第一の臭気データと、前記第一の臭気を臭気センサが計測して得た第二の臭気データとに基づいて、係数を算出する、算出部と、
前記係数に基づいて、前記臭気センサを検査する、検査部と、
を有することを特徴とする臭気センサ検査装置。
(付記2)
付記1に記載の臭気センサ検査装置であって、
前記臭気センサは、複数の感応膜を有し、
前記算出部は、前記感応膜ごとに前記係数を算出する
ことを特徴とする臭気センサ検査装置。
(付記3)
付記2に記載の臭気センサ検査装置であって、
前記第一の臭気データは、基準となる前記第一の臭気に基づいて、前記感応膜ごとに生成する
ことを特徴とする臭気センサ検査装置。
(付記4)
付記2又は3に記載の臭気センサ検査装置であって、
前記検査部は、前記感応膜ごとに算出した前記係数に基づいて、前記感応膜ごとに検査をする
ことを特徴とする臭気センサ検査装置。
(付記5)
(a)第一の臭気を示す第一の臭気データと、前記第一の臭気を臭気センサが計測して得た第二の臭気データとに基づいて、係数を算出する、ステップと、
(b)前記係数に基づいて、前記臭気センサを検査する、ステップと、
を有することを特徴とする臭気センサ検査方法。
(付記6)
付記5に記載の臭気センサ検査方法であって、
前記臭気センサは、複数の感応膜を有し、
前記(a)のステップにおいて、前記感応膜ごとに前記係数を算出する
ことを特徴とする臭気センサ検査方法。
(付記7)
付記6に記載の臭気センサ検査方法であって、
前記第一の臭気データは、基準となる前記第一の臭気に基づいて、前記感応膜ごとに生成する
ことを特徴とする臭気センサ検査方法。
(付記8)
付記6又は7に記載の臭気センサ検査方法であって、
前記(b)のステップにおいて、前記感応膜ごとに算出した前記係数に基づいて、前記感応膜ごとに検査をする
ことを特徴とする臭気センサ検査方法。
(付記9)
コンピュータに、
(a)第一の臭気を示す第一の臭気データと、前記第一の臭気を臭気センサが計測して得た第二の臭気データとに基づいて、係数を算出する、ステップと、
(b)前記係数に基づいて、前記臭気センサを検査する、ステップと、
を実行させる命令を含むプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記10)
付記9に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記臭気センサは、複数の感応膜を有し、
前記(a)のステップにおいて、前記感応膜ごとに前記係数を算出する
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記11)
付記10に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記第一の臭気データは、基準となる前記第一の臭気に基づいて、前記感応膜ごとに生成する
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記12)
付記10又は11に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記(b)のステップにおいて、前記感応膜ごとに算出した前記係数に基づいて、前記感応膜ごとに検査をする
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施の形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
以上のように本発明によれば、臭気センサの不良を精度よく検出することができる。本発明は、臭気センサの不良を検査する必要がある分野において有用である。
1 臭気センサ検査装置
2 算出部
3 検査部
21、21a、21b 臭気センサ
22、22a、22b、22c、22d 感応膜
23 取得部
24 出力部
25 前処理部
26 係数算出部
31 基準臭気データ
32 計測臭気データ
51 係数データ
61 不良度データ
110 コンピュータ
111 CPU
112 メインメモリ
113 記憶装置
114 入力インターフェイス
115 表示コントローラ
116 データリーダ/ライタ
117 通信インターフェイス
118 入力機器
119 ディスプレイ装置
120 記録媒体
121 バス
本発明は、臭気センサを検査する臭気センサ検査装置、臭気センサ検査方法に関し、更には、これらを実現するためのプログラムに関する。
本発明の目的の一例は、臭気センサの不良を精度よく検出する、臭気センサ検査装置、臭気センサ検査方法、及びプログラムを提供することにある。
更に、上記目的を達成するため、本発明の一側面におけるプログラムは
コンピュータに、
(a)第一の臭気を示す第一の臭気データと、前記第一の臭気を臭気センサが計測して得た第二の臭気データとに基づいて、係数を算出する、ステップと、
(b)前記係数に基づいて、前記臭気センサを検査する、ステップと、
を実行させることを特徴とする。
(付記9)
コンピュータに、
(a)第一の臭気を示す第一の臭気データと、前記第一の臭気を臭気センサが計測して得た第二の臭気データとに基づいて、係数を算出する、ステップと、
(b)前記係数に基づいて、前記臭気センサを検査する、ステップと、
を実行させる命令を含むプログラム。
(付記10)
付記9に記載のプログラムであって、
前記臭気センサは、複数の感応膜を有し、
前記(a)のステップにおいて、前記感応膜ごとに前記係数を算出する
ことを特徴とするプログラム
(付記11)
付記10に記載のプログラムであって、
前記第一の臭気データは、基準となる前記第一の臭気に基づいて、前記感応膜ごとに生成する
ことを特徴とするプログラム
(付記12)
付記10又は11に記載のプログラムであって、
前記(b)のステップにおいて、前記感応膜ごとに算出した前記係数に基づいて、前記感応膜ごとに検査をする
ことを特徴とするプログラム

Claims (12)

  1. 第一の臭気を示す第一の臭気データと、前記第一の臭気を臭気センサが計測して得た第二の臭気データとに基づいて、係数を算出する、算出手段と、
    前記係数に基づいて、前記臭気センサを検査する、検査手段と、
    を有することを特徴とする臭気センサ検査装置。
  2. 請求項1に記載の臭気センサ検査装置であって、
    前記臭気センサは、複数の感応膜を有し、
    前記算出手段は、前記感応膜ごとに前記係数を算出する
    ことを特徴とする臭気センサ検査装置。
  3. 請求項2に記載の臭気センサ検査装置であって、
    前記第一の臭気データは、基準となる前記第一の臭気に基づいて、前記感応膜ごとに生成する
    ことを特徴とする臭気センサ検査装置。
  4. 請求項2又は3に記載の臭気センサ検査装置であって、
    前記検査手段は、前記感応膜ごとに算出した前記係数に基づいて、前記感応膜ごとに検査をする
    ことを特徴とする臭気センサ検査装置。
  5. (a)第一の臭気を示す第一の臭気データと、前記第一の臭気を臭気センサが計測して得た第二の臭気データとに基づいて、係数を算出する、ステップと、
    (b)前記係数に基づいて、前記臭気センサを検査する、ステップと、
    を有することを特徴とする臭気センサ検査方法。
  6. 請求項5に記載の臭気センサ検査方法であって、
    前記臭気センサは、複数の感応膜を有し、
    前記(a)のステップにおいて、前記感応膜ごとに前記係数を算出する
    ことを特徴とする臭気センサ検査方法。
  7. 請求項6に記載の臭気センサ検査方法であって、
    前記第一の臭気データは、基準となる前記第一の臭気に基づいて、前記感応膜ごとに生成する
    ことを特徴とする臭気センサ検査方法。
  8. 請求項6又は7に記載の臭気センサ検査方法であって、
    前記(b)のステップにおいて、前記感応膜ごとに算出した前記係数に基づいて、前記感応膜ごとに検査をする
    ことを特徴とする臭気センサ検査方法。
  9. コンピュータに、
    (a)第一の臭気を示す第一の臭気データと、前記第一の臭気を臭気センサが計測して得た第二の臭気データとに基づいて、係数を算出する、ステップと、
    (b)前記係数に基づいて、前記臭気センサを検査する、ステップと、
    を実行させる命令を含むプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  10. 請求項9に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
    前記臭気センサは、複数の感応膜を有し、
    前記(a)のステップにおいて、前記感応膜ごとに前記係数を算出する
    ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  11. 請求項10に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
    前記第一の臭気データは、基準となる前記第一の臭気に基づいて、前記感応膜ごとに生成する
    ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  12. 請求項10又は11に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
    前記(b)のステップにおいて、前記感応膜ごとに算出した前記係数に基づいて、前記感応膜ごとに検査をする
    ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
JP2020554655A 2018-10-30 2018-10-30 臭気センサ検査装置、臭気センサ検査方法、及びプログラム Active JP7205548B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2018/040417 WO2020090018A1 (ja) 2018-10-30 2018-10-30 臭気センサ検査装置、臭気センサ検査方法、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2020090018A1 true JPWO2020090018A1 (ja) 2021-09-16
JP7205548B2 JP7205548B2 (ja) 2023-01-17

Family

ID=70462593

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020554655A Active JP7205548B2 (ja) 2018-10-30 2018-10-30 臭気センサ検査装置、臭気センサ検査方法、及びプログラム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7205548B2 (ja)
WO (1) WO2020090018A1 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08136487A (ja) * 1994-11-07 1996-05-31 Nohmi Bosai Ltd ニオイモニタ
JP4415731B2 (ja) * 2004-03-31 2010-02-17 株式会社島津製作所 におい測定装置
JP5308670B2 (ja) * 2004-10-07 2013-10-09 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー ガスの混合物を分析するコンピュータ実装システムおよび方法
US20180120277A1 (en) * 2016-10-31 2018-05-03 Electronics And Telecommunications Research Institute Apparatus and method for generation of olfactory information capable of calibration based on pattern recognition model

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS538670B2 (ja) * 1971-10-04 1978-03-30

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08136487A (ja) * 1994-11-07 1996-05-31 Nohmi Bosai Ltd ニオイモニタ
JP4415731B2 (ja) * 2004-03-31 2010-02-17 株式会社島津製作所 におい測定装置
JP5308670B2 (ja) * 2004-10-07 2013-10-09 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー ガスの混合物を分析するコンピュータ実装システムおよび方法
US20180120277A1 (en) * 2016-10-31 2018-05-03 Electronics And Telecommunications Research Institute Apparatus and method for generation of olfactory information capable of calibration based on pattern recognition model

Also Published As

Publication number Publication date
WO2020090018A1 (ja) 2020-05-07
JP7205548B2 (ja) 2023-01-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6940001B2 (ja) 学習モデル作成支援装置、学習モデル作成支援方法、及びプログラム
Rudawska et al. Analysis for determining surface free energy uncertainty by the Owen–Wendt method
US20210018479A1 (en) Odor sensing apparatus, odor detection method, and computer-readable recording medium
Ren et al. Gaussian mixture model and delay-and-sum based 4D imaging of damage in aircraft composite structures under time-varying conditions
US11598740B2 (en) Server apparatus, odor sensor data analysis method, and computer-readable recording medium
WO2005103610A1 (ja) 微小変位計測法及び装置
EP2365322A1 (en) Gas sensor age compensation and failure detection
Nwanoro et al. Investigating the accuracy of digital image correlation in monitoring strain fields across historical tapestries
JP2023541907A (ja) 流体試料を識別するためのセンサ、およびそのようなセンサに対して認定試験を適用するための方法
US20230152290A1 (en) Odor detection system, odor detection method, and program
CN117347646A (zh) 检测体液样本中的瞬态误差
JP7205548B2 (ja) 臭気センサ検査装置、臭気センサ検査方法、及びプログラム
Elie et al. Estimation of mechanical properties of panels based on modal density and mean mobility measurements
US20030194815A1 (en) Method and apparatus for analyzing spatial and temporal processes of interaction
US11245764B2 (en) Server apparatus, odor sensor data analysis method, and computer readable recording medium for unfixed odor analysis targets
JP2019531479A (ja) 測定対象のサンプルの組成を正確に定量化するためのシステムおよび方法
WO2020090019A1 (ja) 臭気センサデータ補正装置、臭気センサデータ補正方法、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
US11846620B2 (en) Noise removing apparatus, noise removing method, and recording medium
WO2020202338A1 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
JP6841667B2 (ja) ソフトウェア性能測定システム及びプログラム
JP7173354B2 (ja) 検出装置、検出方法およびプログラム
US20230118020A1 (en) Data generation apparatus, data generation method, and recording medium
JP4415731B2 (ja) におい測定装置
EP4141411A1 (en) Odor detection device, odor detection method, and program
JP5517973B2 (ja) パターン認識装置およびパターン認識方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210420

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210420

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220419

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220610

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220823

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221019

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221129

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221212

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7205548

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151