JPWO2020085239A1 - 運転経路生成装置、運転経路生成方法、および運転経路生成プログラム、ならびにドローン - Google Patents

運転経路生成装置、運転経路生成方法、および運転経路生成プログラム、ならびにドローン Download PDF

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Abstract

【課題】自律運転時であっても、ドローンが行う所定の作業を意図通り遂行させ、当該作業による効果を圃場内にくまなく生じさせるための運転経路を生成する運転経路生成装置を提供する。【解決策】圃場80を飛行するドローン100の運転経路を生成する運転経路生成装置1であって、圃場を往復移動しながら当該往復移動方向とは異なる方向に順次移動して、圃場を走査する主走査経路812rと、主走査経路において往路から復路に折り返す折返領域を、主走査経路の往復移動方向と異なる方向に連続して走査する副走査経路814r、815rと、を少なくとも生成する経路生成部40を備える。【選択図】図9

Description

本願発明は、運転経路生成装置、運転経路生成方法、および運転経路生成プログラム、ならびにドローンに関する。
作物の生育状況を把握するためにドローン(無人飛行体、マルチコプター)等によって上空から圃場を撮影し、撮影した画像を解析する手法が知られている(たとえば、特許文献1)。比較的狭い農地においては、有人の飛行機やヘリコプターではなくドローンの使用が適しているケースが多い。
準天頂衛星システムやRTK-GPS(Real Time Kinematic - Global Positioning System)などの技術によりドローンが飛行中に自機の絶対位置をセンチメートル単位で正確に知ることができるようになったことで、日本において典型的な狭く複雑な地形の農地でも、人手による操縦を最小限として自律的に飛行し、効率的かつ正確に生育監視を行なえるようになっている。
生育状況を把握するための指標として、害虫の発生状況や葉に蓄積される成分等が知られている。たとえば、ウンカ等の作物の害虫は株元部分に発生することが多い。また、特に稲の場合には、風を受けた時の葉の形状の画像が得られればケイ素の蓄積量を把握でき、それに基づいて稲の育成度を推定し、肥料計画を最適化することが可能である。また、圃場に薬剤を散布する薬剤散布用ドローンにおいても同様に、自律運転時であっても圃場に薬剤をくまなく散布するための運転経路を生成する技術が必要とされている。
ドローンは圃場の上方を所定の高度で飛行するが、ドローンの回転翼が生じる下降気流により、圃場に生育する作物が倒伏する場合がある。特に、ドローンが圃場を往復走査する際、ドローンが折り返す折返領域において、作物が様々な向きに倒伏する。そのため、当該折返領域においてドローンが行う所定の作業、すなわち撮影および薬剤散布を意図通り遂行することが困難であった。そこで、自律運転時であっても、ドローンが行う所定の作業を意図通り遂行させ、当該作業による効果を圃場内にくまなく生じさせるための運転経路を生成する技術が必要とされている。
特許文献2には、圃場において、往復走行させる往復走行経路と、外周形状に沿って周回させる周回走行経路とを生成する走行経路生成システムが開示されている。このシステムは、苗植付装置等の地上走行型の機械が想定されている。
特許文献3には、圃場の外形線が内側に局部的に入り込んだ凹部を有する場合の経路生成を行う走行経路生成装置が開示されている。特許文献4には、走行領域内に存在する障害物を迂回する走行経路を生成する自律走行経路生成システムが開示されている。
特許公開公報 特開2003−9664 特許公開公報 特開2018−117566 特許公開公報 特開2018−116614 特許公開公報 特開2017−204061
自律運転時であっても、ドローンが行う所定の作業を意図通り遂行させ、当該作業による効果を圃場内にくまなく生じさせるための運転経路を生成する、運転経路生成装置を提供する。
上記目的を達成するため、本発明の一の観点に係る運転経路生成装置は、圃場を飛行するドローンの運転経路を生成する運転経路生成装置であって、前記圃場を往復移動しながら当該往復移動方向とは異なる方向に順次移動して、前記圃場を走査する主走査経路と、前記主走査経路において往路から復路に折り返す折返領域を、前記主走査経路の往復移動方向と異なる方向に連続して走査する副走査経路と、を少なくとも生成する経路生成部を備える。
前記副走査経路は、少なくとも互いに対向する1対の端辺に沿ってそれぞれ生成されるものとしてもよい。
前記副走査経路は、前記圃場の内周を周回する周回経路として生成されるものとしてもよい。
前記ドローンはカメラと回転翼と飛行制御部とを備え、前記圃場の作物を前記カメラで撮影することで前記作物の生育監視が可能であり、前記カメラは、前記副走査経路を飛行時に、前記折返領域の作物を撮影するものとしてもよい。
前記ドローンは、前記圃場に薬剤を散布する薬剤制御部と、回転翼と、を備え、前記薬剤制御部は、前記主走査経路を飛行時には、前記折返領域で薬剤散布を停止し、前記副走査経路を飛行時には、前記折返領域で薬剤散布を行うものとしてもよい。
上記目的を達成するため、本発明の別の観点に係るドローンは、圃場内の上空を飛行可能なドローンであって、前記圃場の互いに対向する1対の端辺に沿って飛行する第1の飛行経路と、前記1対の端辺の間を往復移動しながら前記圃場内を走査し、前記往復移動するための折返領域が前記第1の飛行経路と重なる第の飛行経路と、を飛行する。
前記第2の飛行経路は、前記圃場内の内周を周回する飛行経路であるものとしてもよい。
前記圃場の作物を撮影するカメラと回転翼と飛行制御部とを備え、前記カメラは、前記第1の飛行経路を飛行時に、前記折返領域の作物を撮影するものとしてもよい。
前記圃場に薬剤を散布する薬剤制御部と回転翼とを備え、前記薬剤制御部は、前記第2の飛行経路を飛行時には、前記折返領域で薬剤散布を停止し、前記第1の飛行経路を飛行時には、前記折返領域で薬剤散布を行うものとしてもよい。
上記目的を達成するため、本発明のさらに別の観点に係る運転経路生成方法は、圃場を飛行するドローンの運転経路を生成する運転経路生成方法であって、前記圃場を往復移動しながら当該往復移動方向とは異なる方向に順次移動して、前記圃場を走査する主走査経路と、前記主走査経路において往路から復路に折り返す折返領域を、前記主走査経路の往復移動方向と異なる方向に連続して走査する副走査経路と、を少なくとも生成するステップを含む。
上記目的を達成するため、本発明のさらに別の観点に係る運転経路生成プログラムは、圃場を飛行するドローンの運転経路を生成する運転経路生成プログラムであって、前記圃場を往復移動しながら当該往復移動方向とは異なる方向に順次移動して、前記圃場を走査する主走査経路と、前記主走査経路において往路から復路に折り返す折返領域を、前記主走査経路の往復移動方向と異なる方向に連続して走査する副走査経路と、を少なくとも生成する命令をコンピュータに実行させる。
なお、コンピュータプログラムは、インターネット等のネットワークを介したダウンロードによって提供したり、CD−ROMなどのコンピュータ読取可能な各種の記録媒体に記録して提供したりすることができる。
自律運転時であっても、ドローンが行う所定の作業を意図通り遂行させ、当該作業による効果を圃場内にくまなく生じさせるための運転経路を生成することができる。
本願発明に係るドローンの第1実施形態を示す平面図である。 上記ドローンの正面図である。 上記ドローンの右側面図である。 上記ドローンの背面図である。 上記ドローンの斜視図である。 上記ドローンが有する薬剤散布システムの全体概念図である。 上記ドローンの制御機能を表した模式図である。 本願発明に係る運転経路生成装置と、ネットワークを介して接続される基地局および移動局の様子を示す全体概念図である。 上記運転経路生成装置の機能ブロック図である。 上記運転経路生成装置が運転経路を生成する圃場、上記圃場近辺に決定される進入禁止エリア、および上記圃場内に生成される移動可能エリアの例を示す概略図である。 上記移動可能エリアを、異形エリア、外周エリア、および内側エリアに分割する様子を示す概略図である。 上記運転経路生成装置が有するエリア分割要否判定部が、エリアを分割する処理を行う移動エリアの例であって、(a)2辺から成る凹部を有する移動エリアの例、(b)3辺からなる凹部を有する移動エリアの例である。 上記エリア分割要否判定部が、移動エリアを分割する工程を示すフローチャートである。 上記運転経路生成装置が有するエリア策定部が、外周エリア、内側エリア、および異形エリアを生成し、経路生成対象エリアを確定する工程を示すフローチャートである。 上記運転経路生成装置が有する経路生成部により上記経路生成対象エリアに生成される経路の例である。 上記経路生成部が、上記経路生成対象エリアに運転経路を生成する工程を示すフローチャートである。 上記ドローンが圃場の作物の上方を飛行する様子を示す概念図であって、(a)株元を撮影する様子を示す図、(b)穂先を撮影する様子を示す図、および(c)撮影を行わずに移動する様子を示す図である。
以下、図を参照しながら、本願発明を実施するための形態について説明する。図はすべて例示である。以下の詳細な説明では、説明のために、開示された実施形態の完全な理解を促すために、ある特定の詳細について述べられている。しかしながら、実施形態は、これらの特定の詳細に限られない。また、図面を単純化するために、周知の構造および装置については概略的に示されている。
本願明細書において、ドローンとは、動力手段(電力、原動機等)、操縦方式(無線であるか有線であるか、および、自律飛行型であるか手動操縦型であるか等)を問わず、複数の回転翼を有する飛行体全般を指すこととする。ドローンは移動装置の例であり、本願発明に係る運転経路生成装置により生成される運転経路の情報を適宜受信し、当該運転経路に沿って飛行することが可能である。
図1乃至図5に示すように、回転翼101-1a、101-1b、101-2a、101-2b、101-3a、101-3b、101-4a、101-4b(ローターとも呼ばれる)は、ドローン100を飛行させるための手段であり、飛行の安定性、機体サイズ、および、バッテリー消費量のバランスを考慮し、8機(2段構成の回転翼が4セット)備えられている。
モーター102-1a、102-1b、102-2a、102-2b、102-3a、102-3b、102-4a、102-4bは、回転翼101-1a、101-1b、101-2a、101-2b、101-3a、101-3b、101-4a、101-4bを回転させる手段(典型的には電動機だが発動機等であってもよい)であり、一つの回転翼に対して1機設けられている。モーター(102)は、推進器の例である。1セット内の上下の回転翼(たとえば、101-1aと101-1b)、および、それらに対応するモーター(たとえば、102-1aと102-1b)は、ドローンの飛行の安定性等のために軸が同一直線上にあり、かつ、互いに反対方向に回転する。なお、一部の回転翼101-3b、および、モーター102-3bが図示されていないが、その位置は自明であり、もし左側面図があったならば示される位置にある。図2、および、図3に示されるように、ローターが異物と干渉しないよう設けられたプロペラガードを支えるための放射状の部材は水平ではなくやぐら状の構造である。衝突時に当該部材が回転翼の外側に座屈することを促し、ローターと干渉することを防ぐためである。
薬剤ノズル103-1、103-2、103-3、103-4は、薬剤を下方に向けて散布するための手段であり4機備えられている。なお、本願明細書において、薬剤とは、農薬、除草剤、液肥、殺虫剤、種、および、水などの圃場に散布される液体または粉体を一般的に指すこととする。
薬剤タンク104は散布される薬剤を保管するためのタンクであり、重量バランスの観点からドローン100の重心に近い位置でかつ重心より低い位置に設けられている。薬剤ホース105-1、105-2、105-3、105-4は、薬剤タンク104と各薬剤ノズル103-1、103-2、103-3、103-4とを接続する手段であり、硬質の素材から成り、当該薬剤ノズルを支持する役割を兼ねていてもよい。ポンプ106は、薬剤をノズルから吐出するための手段である。ドローン100は、ポンプ106を制御することにより薬剤の吐出量を調整する、ソフトウェア資源としての薬剤制御部1002(図8参照)を備える。薬剤制御部1002は、後述するフライトコントローラー501に構成されていてもよい。
図6に本願発明に係るドローン100の薬剤散布用途の実施例を使用したシステムの全体概念図を示す。本図は模式図であって、縮尺は正確ではない。操作器401は、使用者402の操作によりドローン100に指令を送信し、また、ドローン100から受信した情報(たとえば、位置、薬剤量、電池残量、カメラ映像等)を表示するための手段であり、コンピューター・プログラムを稼働する一般的なタブレット端末等の携帯情報機器によって実現されてよい。本願発明に係るドローン100は自律飛行を行なうよう制御されるが、離陸や帰還などの基本操作時、および、緊急時にはマニュアル操作が行なえるようになっていてもよい。携帯情報機器に加えて、緊急停止専用の機能を有する非常用操作機(図示していない)を使用してもよい(非常用操作機は緊急時に迅速に対応が取れるよう大型の緊急停止ボタン等を備えた専用機器であってもよい)。操作器401とドローン100はWi-Fi等による無線通信を行う。
圃場403は、ドローン100による薬剤散布の対象となる田圃や畑等である。実際には、圃場403の地形は複雑であり、事前に地形図が入手できない場合、あるいは、地形図と現場の状況が食い違っている場合がある。通常、圃場403は家屋、病院、学校、他作物圃場、道路、鉄道等と隣接している。また、圃場403内に、建築物や電線等の障害物が存在する場合もある。
基地局404は、Wi-Fi通信の親機機能等を提供する装置であり、RTK-GPS基地局としても機能し、ドローン100の正確な位置を提供できるようになっていてもよい(Wi-Fi通信の親機機能とRTK-GPS基地局が独立した装置であってもよい)。営農クラウド405は、典型的にはクラウドサービス上で運営されているコンピュータ群と関連ソフトウェアであり、操作器401と携帯電話回線等で無線接続されていてもよい。営農クラウド405は、ドローン100が撮影した圃場403の画像を分析し、作物の生育状況を把握して、飛行ルートを決定するための処理を行ってよい。また、保存していた圃場403の地形情報等をドローン100に提供してよい。加えて、ドローン100の飛行および撮影映像の履歴を蓄積し、様々な分析処理を行ってもよい。
通常、ドローン100は圃場403の外部にある発着地点406から離陸し、圃場403に薬剤を散布した後に、あるいは、薬剤補充や充電等が必要になった時に発着地点406に帰還する。発着地点406から目的の圃場403に至るまでの飛行経路(侵入経路)は、営農クラウド405等で事前に保存されていてもよいし、使用者402が離陸開始前に入力してもよい。
図7に本願発明に係る薬剤散布用ドローンの実施例の制御機能を表したブロック図を示す。フライトコントローラー501は、ドローン全体の制御を司る構成要素であり、具体的にはCPU、メモリー、関連ソフトウェア等を含む組み込み型コンピュータであってよい。フライトコントローラー501は、操作器401から受信した入力情報、および、後述の各種センサーから得た入力情報に基づき、ESC(Electronic Speed Control)等の制御手段を介して、モーター102-1a、102-1b、102-2a、102-2b、102-3a、102-3b、104-a、104-bの回転数を制御することで、ドローン100の飛行を制御する。モーター102-1a、102-1b、102-2a、102-2b、102-3a、102-3b、104-a、104-bの実際の回転数はフライトコントローラー501にフィードバックされ、正常な回転が行なわれているかを監視できる構成になっている。あるいは、回転翼101に光学センサー等を設けて回転翼101の回転がフライトコントローラー501にフィードバックされる構成でもよい。フライトコントローラー501は、飛行制御部1001の例である。
フライトコントローラー501が使用するソフトウェアは、機能拡張・変更、問題修正等のために記憶媒体等を通じて、または、Wi-Fi通信やUSB等の通信手段を通じて書き換え可能になっている。この場合において、不正なソフトウェアによる書き換えが行なわれないように、暗号化、チェックサム、電子署名、ウィルスチェックソフト等による保護が行われている。また、フライトコントローラー501が制御に使用する計算処理の一部が、操作器401上、または、営農クラウド405上や他の場所に存在する別のコンピュータによって実行されてもよい。フライトコントローラー501は重要性が高いため、その構成要素の一部または全部が二重化されていてもよい。
バッテリー502は、フライトコントローラー501、および、ドローンのその他の構成要素に電力を供給する手段であり、充電式であってもよい。バッテリー502はヒューズ、または、サーキットブレーカー等を含む電源ユニットを介してフライトコントローラー501に接続されている。バッテリー502は電力供給機能に加えて、その内部状態(蓄電量、積算使用時間等)をフライトコントローラー501に伝達する機能を有するスマートバッテリーであってもよい。
フライトコントローラー501は、Wi-Fi子機機能503を介して、さらに、基地局404を介して操作器401とやり取りを行ない、必要な指令を操作器401から受信すると共に、必要な情報を操作器401に送信できる。この場合に、通信には暗号化を施し、傍受、成り済まし、機器の乗っ取り等の不正行為を防止できるようにしておいてもよい。基地局404は、Wi-Fiによる通信機能に加えて、RTK-GPS基地局の機能も備えている。RTK基地局の信号とGPS測位衛星からの信号を組み合わせることで、GPSモジュール504により、ドローン100の絶対位置を数センチメートル程度の精度で測定可能となる。GPSモジュール504は重要性が高いため、二重化・多重化されていてもよく、また、特定のGPS衛星の障害に対応するため、冗長化されたそれぞれのGPSモジュール504は別の衛星を使用するよう制御されていてもよい。
6軸ジャイロセンサー505はドローン機体の互いに直交する3方向の加速度を測定する手段(さらに、加速度の積分により速度を計算する手段)である。6軸ジャイロセンサー505は、上述の3方向におけるドローン機体の姿勢角の変化、すなわち角速度を測定する手段である。地磁気センサー506は、地磁気の測定によりドローン機体の方向を測定する手段である。気圧センサー507は、気圧を測定する手段であり、間接的にドローンの高度も測定することもできる。レーザーセンサー508は、レーザー光の反射を利用してドローン機体と地表との距離を測定する手段であり、IR(赤外線)レーザーであってもよい。ソナー509は、超音波等の音波の反射を利用してドローン機体と地表との距離を測定する手段である。これらのセンサー類は、ドローンのコスト目標や性能要件に応じて取捨選択してよい。また、機体の傾きを測定するためのジャイロセンサー(角速度センサー)、風力を測定するための風力センサーなどが追加されていてもよい。また、これらのセンサー類は、二重化または多重化されていてもよい。同一目的複数のセンサーが存在する場合には、フライトコントローラー501はそのうちの一つのみを使用し、それが障害を起こした際には、代替のセンサーに切り替えて使用するようにしてもよい。あるいは、複数のセンサーを同時に使用し、それぞれの測定結果が一致しない場合には障害が発生したと見なすようにしてもよい。
流量センサー510は薬剤の流量を測定するための手段であり、薬剤タンク104から薬剤ノズル103に至る経路の複数の場所に設けられている。液切れセンサー511は薬剤の量が所定の量以下になったことを検知するセンサーである。圃場撮影カメラ512は、圃場403を撮影し、画像分析を行うためのデータを取得する手段であり、例えばマルチスペクトルカメラである。障害物検知カメラ513はドローン障害物を検知するためのカメラであり、画像特性とレンズの向きが圃場撮影カメラ512とは異なるため、圃場撮影カメラ512とは別の機器である。スイッチ514はドローン100の使用者402が様々な設定を行なうための手段である。障害物接触センサー515はドローン100、特に、そのローターやプロペラガード部分が電線、建築物、人体、立木、鳥、または、他のドローン等の障害物に接触したことを検知するためのセンサーである。カバーセンサー516は、ドローン100の操作パネルや内部保守用のカバーが開放状態であることを検知するセンサーである。薬剤注入口センサー517は薬剤タンク104の注入口が開放状態であることを検知するセンサーである。これらのセンサー類はドローンのコスト目標や性能要件に応じて取捨選択してよく、二重化・多重化してもよい。また、ドローン100外部の基地局404、操作器401、または、その他の場所にセンサーを設けて、読み取った情報をドローンに送信してもよい。たとえば、基地局404に風力センサーを設け、風力・風向に関する情報をWi-Fi通信経由でドローン100に送信するようにしてもよい。
フライトコントローラー501はポンプ106に対して制御信号を送信し、薬剤吐出量の調整や薬剤吐出の停止を行なう。ポンプ106の現時点の状況(たとえば、回転数等)は、フライトコントローラー501にフィードバックされる構成となっている。
LED107は、ドローンの操作者に対して、ドローンの状態を知らせるための表示手段である。表示手段は、LEDに替えて、または、それに加えて液晶ディスプレイ等の表示手段を使用してもよい。ブザー518は、音声信号によりドローンの状態(特にエラー状態)を知らせるための出力手段である。Wi-Fi子機機能503は操作器401とは別に、たとえば、ソフトウェアの転送などのために外部のコンピューター等と通信するためのオプショナルな構成要素である。Wi-Fi子機機能に替えて、または、それに加えて、赤外線通信、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)、NFC等の他の無線通信手段、または、USB接続などの有線通信手段を使用してもよい。スピーカー520は、録音した人声や合成音声等により、ドローンの状態(特にエラー状態)を知らせる出力手段である。天候状態によっては飛行中のドローン100の視覚的表示が見にくいことがあるため、そのような場合には音声による状況伝達が有効である。警告灯521はドローンの状態(特にエラー状態)を知らせるストロボライト等の表示手段である。これらの入出力手段は、ドローンのコスト目標や性能要件に応じて取捨選択してよく、二重化・多重化してもよい。
ドローン100は、様々な形状の圃場に対し、効率よく移動するための運転経路が必要である。例えば、ドローン100は、ある圃場内を監視する場合や、圃場に薬剤を散布する場合において、当該圃場の上空をくまなく飛行する必要がある。その際、なるべく同じ経路を飛行しないことで、バッテリーの消費や飛行時間を短くすることができる。そこで、運転経路生成装置は、ドローン100を始めとする移動装置が圃場の座標情報に基づいて効率よく移動するための運転経路の生成を行う。
図8に示すように、運転経路生成装置1は、ネットワーク(NW)を介してドローン100、基地局404および座標測量装置2に接続されている。運転経路生成装置1は、その機能が営農クラウド405上にあってもよいし、別途の装置であってもよい。圃場は、対象エリアの例である。ドローン100は、移動装置の例である。
座標測量装置2は、RTK-GPSの移動局の機能を有する装置であり、圃場の座標情報を測量することができる。座標測量装置2は、使用者により保持して歩行することが可能な小型の装置であり、例えば棒状の装置である。座標測量装置2は、下端を地面についた状態で、使用者が直立して上端部を保持できる程度の長さの、杖のような装置であってもよい。ある圃場の座標情報を読み取るために使用可能な座標測量装置2の個数は、1個であっても複数であってもよい。複数の座標測量装置2により1か所の圃場に関する座標情報を測量可能な構成によれば、複数の使用者がそれぞれ座標測量装置2を保持して圃場を歩行することができるため、測量作業を短時間で完了することができる。
また、座標測量装置2は、圃場における障害物の情報を測量することができる。障害物は、ドローン100が衝突する危険のある壁や法面、電柱、電線などや、薬剤散布又は監視を要さない各種物体を含む。
座標測量装置2は、入力部201、座標検出部202および送信部203を備える。
入力部201は、座標測量装置2の上端部に設けられる構成であり、例えば使用者の押下を受け付けるボタンである。使用者は、座標測量装置2の下端の座標を測量する際に、入力部201のボタンを押下する。
また、入力部201は、入力される情報が圃場の外周に関する座標であるか、障害物の外周の座標であるかを区別して入力可能に構成されている。さらに、入力部201は、障害物の外周の座標を、障害物の種類と関連付けて入力可能である。
座標検出部202は、基地局404と適宜通信を行って座標測量装置2の下端の3次元座標を検出可能な機能部である。
送信部203は、入力部201への入力に基づいて、当該入力時の座標測量装置2下端の3次元座標を、ネットワークNWを介して操作器401又は運転経路生成装置1に送信する機能部である。送信部203は、当該3次元座標を、ポインティングされた順番とともに送信する。
圃場の座標情報を読み取る工程において、使用者は、座標測量装置2を持って圃場を移動する。まず、当該圃場の3次元座標を取得する。使用者は、圃場の端点又は端辺上において入力部201によるポインティングを行う。次いで、使用者は、障害物の端点又は端辺上において入力部201によるポインティングを行う。
ポインティングされて送信される圃場の端点又は端辺上の3次元座標は、圃場外周の3次元座標および障害物の3次元座標を区別して、運転経路生成装置1により受信される。また、ポインティングされる3次元座標は、操作器401の受信部4011により受信され、表示部4012により表示されてもよい。また、操作器401は、受信される3次元座標が圃場外周又は障害物の3次元座標として適しているかを判定し、再測量が必要と判定される場合は、表示部4012を通じて使用者に再測量を促してもよい。
図9に示すように、運転経路生成装置1は、対象エリア情報取得部10、移動許可エリア生成部20、エリア策定部30、経路生成部40、および経路選択部50を備える。
対象エリア情報取得部10は、座標測量装置2から送信される3次元座標の情報を取得する機能部である。
図10に示すように、移動許可エリア生成部20は、対象エリア情報取得部10により取得される3次元座標に基づいて、圃場80内においてドローン100が移動する移動許可エリア80iを指定する。移動許可エリア生成部20は、進入禁止エリア決定部21、および移動許可エリア決定部22を有する。
進入禁止エリア決定部21は、対象エリア情報取得部10により取得される障害物81a,82a,83a,84a,85aの3次元座標および当該障害物の種類に基づいて、ドローン100の進入禁止エリア81b,82b,83b,84b,85bを決定する機能部である。進入禁止エリア81b,82b,83b,84b,85bは、障害物81a,82a,83a,84a,85aおよび障害物周辺のエリアを含む領域である。進入禁止エリア81b,82b,83b,84b,85bは、水平方向および高さ方向に規定される、3次元方向に広がりを有する領域であり、例えば障害物81a,82a,83a,84a,85aを中心にして描かれる直方体状の領域である。なお、進入禁止エリアは、障害物を中心に描かれる球状の領域であってもよい。ドローン100は空中を飛行するため、障害物の高さ方向の大きさによっては障害物の上空を飛行することが可能である。障害物の高さ方向の大きさにより、障害物の上空を進入禁止エリアとはみなさない構成によれば、障害物を過剰に迂回することなく圃場内を効率的に飛行することができる。
障害物外縁から進入禁止エリア81b,82b,83b,84b,85bの外縁に至る距離は、障害物81a,82a,83a,84a,85aの種類により決定される。ドローン100が衝突した場合の危険度が大きい障害物ほど、障害物外縁から進入禁止エリア81b,82b,83b,84b,85bの外縁に至る距離は大きい。例えば、家屋の場合、家屋の外縁から50cmの範囲を進入禁止エリアとする一方、電線の外縁から80cmの範囲を進入禁止エリアとする。電線の場合は衝突時にドローン100の故障に加えて送電不良や電線の破壊等の事象が起こり得るため、衝突時の危険度がより高いと考えられるためである。進入禁止エリア決定部21は、障害物の種類と進入禁止エリアの大きさとが関連付けられる障害物テーブルをあらかじめ記憶していて、取得される障害物の種類に応じて進入禁止エリアの大きさを決定する。
移動許可エリア決定部22は、移動許可エリア80iを決定する機能部である。移動許可エリア80iの平面方向に関しては、圃場80の対象エリア情報取得部10により取得される平面上の座標が圃場80の外周位置にあるものとする。移動許可エリア決定部22は、移動許可エリア80iの高さ方向に関しては、対象エリア情報取得部10により取得される高さ方向の座標に、作物の高さや、飛行を制御する際に安全が担保できるマージンを合計して、移動許可エリア80iの高さ方向の範囲を決定する。当該移動許可エリア決定部22は、当該3次元座標に囲まれている内側の領域から進入禁止エリア81b,82b,83b,84b,85bを除くことで移動許可エリア80iを決定する。
図11に示すように、エリア策定部30は、移動許可エリア生成部20により決定される移動許可エリア80iを、互いに異なる経路パターンで飛行する領域ごとに分割して策定する機能部である。エリア策定部30は、移動許可エリア80i内を、1又は複数の整形エリア81iと、整形エリア81iよりも面積の小さい1又は複数の異形エリア82i,83iと、に分割して策定可能である。
経路パターンとは、ある領域に対し網羅的に飛行するために、当該領域の形状に応じて自動的に経路を生成するための規則である。経路パターンは、整形エリアに対する経路パターンと、異形エリアに対する経路パターンに大別される。
また、整形エリア81iに対する経路パターンは、当該整形エリア81iの内周を周回する外周パターンと、周回経路の内側を往復しながら当該往復経路とは異なる方向に順次移動して、当該内側のエリアの略全域をスキャン、すなわち走査する内側パターンと、を含む。整形エリア81iにおいて、外周パターンにより飛行するエリアを外周エリア811i、内側パターンにより飛行するエリアを内側エリア812iと呼ぶ。異形エリア、外周エリア、および内側エリアの特徴に関しては、後述する。
エリア策定部30は、エリア分割要否判定部31、整形エリア生成部32、および異形エリア生成部33を有する。
エリア分割要否判定部31は、移動許可エリアを複数の整形エリアに分割する要否を判定する機能部である。エリア分割要否判定部31は、特に移動許可エリアを上空から俯瞰した際に凹多角形状である場合、移動許可エリアを分割する。凹多角形は、多角形の内角の少なくとも1個が180°を超える角である多角形であり、言い換えれば凹部形状を有する多角形である、
図12(a)、(b)、および図13を用いて、エリア分割要否判定部31が移動許可エリア90iの分割要否を判定し、エリア分割を行う工程を説明する。
図12(a)に示す移動許可エリア90iは、上空から俯瞰すると、辺91iおよび辺92iの2辺から構成される凹部93iがある。そこで、図13に示すように、エリア分割要否判定部31は、2辺から成る凹部93iがあることを判定すると(S11)、2辺91i,92iのうち長い方の辺91iを判定対象辺として、長さを算出する(S12)。エリア分割要否判定部31は、移動許可エリア90iに凹部が発見できないとき、エリア分割を行わない。
エリア分割要否判定部31は、当該辺91iの長さがドローン100の有効幅に基づいて決定される所定値以上の場合、当該辺91iを含むエリアの分割が必要と判定し(S13)、移動許可エリア90iを2個のエリア901i,902iに分割する(S14)。次いで、分割後のエリア内に凹部があるか否かを判定する(S15)。凹部が発見された場合、ステップS12に戻る。凹部が発見されない場合、これ以上の分割は不要と判定し、処理を終了する。
分割線94iは、分割後において小さい方のエリアの端辺を構成する辺であって、分割線94iに対向する端辺95iと平行になるように決定される。この構成によれば、分割後のエリアをドローン100が往復飛行する際に、当該エリア内をより網羅的に飛行することができる。
エリア分割要否判定部31により分割されて生成される複数のエリアには、それぞれ少なくとも1個の整形エリアが生成可能である。整形エリア81iは、そのエリアを外周エリア811iおよび内側エリア812iを生成可能な形状および面積である。外周エリア811iは、ドローン100の有効幅を有する環状のエリアであり、内側エリア812iはドローン100の有効幅から重複許容幅を除く幅が必要である。したがって、エリア分割要否判定部31は、当該辺(91i)の長さが、ドローン100の有効幅の3倍から重複許容幅を除いた値以上であるとき、エリアを分割する。なお、ドローン100の有効幅は、例えば薬剤散布用ドローンである場合は薬剤の散布幅である。また、ドローン100の有効幅は、監視用ドローンである場合は、監視可能幅である。
図12(b)に示す移動許可エリア100iは、上空から俯瞰すると、辺111i、辺112i、および辺113iの3辺がこの順に隣接して構成される凹部110iがある。そこで、図13に示すように、エリア分割要否判定部31は、3辺111i乃至113iから成る凹部110iがあることを判定すると(S11)、凹部110iの対向する辺111i,113iのうち長い方の辺111iを判定対象辺として、長さを算出する(S12)。エリア分割要否判定部31は、当該辺111iの長さがドローン100の有効幅に基づいて決定される所定値以上の場合、当該辺111iを含むエリアの分割が必要と判定し(S13)、分割線(121i)により移動許可エリア100iを2個のエリア1001i,1002iに分割する(S14)。
次いで、分割後のエリア内に凹部があるか否かを判定する(S15)。凹部が発見された場合、ステップS12に戻る。移動許可エリア100iの例においては、エリア分割要否判定部31は、分割後のエリアにさらに分割が必要と判定し(S13)、分割線122iによりエリア1001iをさらに2個のエリア1003i,1004iに分割する(S14)。
凹部110iの底辺113iの両端から移動許可エリア100iの左右端辺101i,102iに向かって分割線121i,122iが規定される。分割線121i,122iは、分割後において小さい方の領域の端辺を構成する辺であって、対向する端辺103i,104iと平行になるように決定される。この構成によれば、分割後のエリアをドローン100が往復飛行する際に、当該エリア内をより網羅的に飛行することができる。
なお、エリア分割要否判定部31は、移動許可エリアに代えて、対象エリアを分割か否かを判定するように構成されていてもよい。
整形エリア生成部32はエリア分割要否判定部31により生成された1又は複数のエリアのそれぞれに、整形エリアを生成する機能部である。
図11に示すように、整形エリア生成部32は、移動許可エリア80iの内部において最大面積の凸多角形を、整形エリア81iとして生成する。凸多角形は、多角形の内角がいずれも180°未満である多角形である。
図2に示すように、整形エリア生成部32は、外周エリア生成部321および内側エリア生成部322を有する。図11の例においては、外周エリア生成部321は、整形エリア81iの外縁を成す、ドローン100の有効幅を有する環状の領域を、外周エリア811iとする。また、内側エリア生成部322は、外周エリア811iの内側を、内側エリア812iとする。
異形エリア生成部33は、エリア分割要否判定部31により生成された1又は複数のエリアのそれぞれに、異形エリアを生成する機能部である。
異形エリア82i,83iは、整形エリア81iよりも1個当たりの面積が小さいエリアであり、外周エリアおよび内側エリアを規定することができないエリアである。より具体的には、異形エリア82i,83iは、当該エリアの最短辺の長さが、ドローン100の有効幅の3倍から重複許容幅を除いた値未満である。図11の例においては、2か所の異形エリア82i,83iが策定されている。
経路生成対象エリア確定部34は、策定される各エリア811i,812i,82i,83iに対し、経路生成が可能なエリアか否かを判定し、経路生成の対象となるエリアを確定する機能部である。整形エリア81iおよび異形エリア82i,83iは、その形状により、運転が不可能な場合があるためである。経路生成対象エリア確定部34は、ドローン100の運転性能に基づいて定められる所定値に基づいて、経路生成が可能なエリアか否かを判定する。ドローン100の運転性能とは、ドローン100が等速運転に至るまでに要する助走距離、および等速運転から停止までに要する停止距離を含む。また、ドローン100の運転性能とは、薬剤散布や監視における有効幅を含む。
経路生成対象エリア確定部34は、外周エリア811iの長辺が、ドローン100が等速運転に至るまでに要する助走距離および停止に要する停止距離に基づいて定められる所定値未満である場合、当該外周エリア811iに経路生成を行わない旨の決定をする。例えば、外周エリア811iの長辺が、助走距離および停止距離を合計した値未満であるとき、経路生成を行わない旨の決定をする。また、外周エリア811iの最短辺がドローン100の有効幅に基づいて決定される所定値未満であるとき、経路生成を行わない。より具体的には、外周エリア811iの最短辺がドローン100の有効幅未満であるとき、経路生成を行わない。当該所定値未満である場合、外周エリア811iを周回する経路が生成できないためである。
同様に、経路生成対象エリア確定部34は、内側エリア812iの長辺が、ドローン100が等速運転に至るまでに要する助走距離および停止に要する停止距離に基づいて定められる所定値未満である場合、経路生成を行わない旨の決定をする。例えば、内側エリア812iの長辺が、助走距離および停止距離を合計した値未満であるとき、経路生成を行わない旨の決定をする。内側エリア812iの最短辺がドローン100の有効幅に基づいて決定される所定値未満であるとき、経路生成を行わない旨の決定をする。より具体的には、内側エリア812iの最短辺がドローン100の有効幅の2倍から重複許容値を除いた値未満であるとき、経路を生成しない。
また、経路生成対象エリア確定部34は、策定される異形エリア82i,83iそれぞれに対し、ドローン100の運転が可能か否かを判定する。異形エリア82i,83iに対する経路パターンは、長辺方向に向かって一方に飛行する経路、又は一往復する経路である。そこで、異形エリア82i,83iの最短辺がドローン100の有効幅に基づいて決定される所定値未満であるとき、経路生成対象エリア確定部34は、ドローン100が当該異形エリア内の運転を行わない旨の決定をする。より具体的には、異形エリア82i,83iの最短辺が重複許容未満であるとき、運転を行わない旨の決定をする。重複許容値は、例えばドローン100の有効幅の10%であってもよい。
また、異形エリア82i,83iの長辺が、ドローン100が等速運転に至るまでに要する助走距離および停止に要する停止距離に基づいて定められる所定値未満である場合も、運転を行わない旨の決定をする。例えば、異形エリア82i,83iの長辺が、助走距離および停止距離を合計した値未満であるとき、運転を行わない。
エリア策定部30は、策定されるエリアの情報を操作器401に送信し、操作器401で表示してもよい。また、運転不可のエリアがある場合には、その旨を警告する表示を行ってもよい。
なお、本例においては、外周エリア811i、内側エリア812i、および異形エリア83iは運転可能なエリアであり、異形エリア82iは運転不可のエリアである。
図14を用いて、ここまでに説明した、対象エリア情報を取得して経路生成対象エリアを確定するまでの工程を説明する。
まず、対象エリア情報取得部10は、圃場に関する座標情報を取得する(S21)。また、対象エリア情報取得部10は、障害物に関する座標情報を取得する(S22)。なお、ステップS21乃至S22は、順不同であり、同時であってもよい。
次いで、移動許可エリア生成部20は、圃場および障害物に関する座標情報に基づいて、移動許可エリアを生成する(S23)。
エリア分割要否判定部31は、移動許可エリアの形状および大きさに基づいて、移動許可エリアを分割する必要があるか否かを判定する(S24)。分割が必要である場合、エリア分割要否判定部31は、移動許可エリアを複数のエリアに分割する(S25)。
整形エリア生成部32は、移動許可エリア、又はエリア分割要否判定部31により分割される複数のエリアのそれぞれに整形エリアを生成し、さらに各整形エリアに外周エリアおよび内側エリアを生成する(S26)。
異形エリア生成部33は、移動許可エリアのうち整形エリア以外のエリアを、異形エリアとする(S27)。
次いで、経路生成対象エリア確定部34は、規定されるエリアそれぞれに対し、ドローン100の運転可否を判定する(S28)。ドローン100の運転が不可と判定される場合、経路生成対象エリア確定部34は、当該エリアを移動許可エリアから除去する(S29)。最後に、経路生成対象エリア確定部34は、運転可能なエリアを、経路生成対象エリアとして確定する(S30)。
図9に示す経路生成部40は、経路生成対象エリアに、経路パターンに基づいて運転経路を生成する機能部である。経路生成部40は、主走査経路生成部41と、外周経路生成部42と、異形エリア経路生成部43と、経路連結部44と、を有する。
図9および図15に示すように、主走査経路生成部41は、主走査経路812rを生成する機能部である。主走査経路812rは、内側エリア812iを往復して走査する経路である。主走査経路812rは、内側エリア812iの各辺のうち、最も長い長辺813i方向に沿って連続して生成され、当該長辺に隣接する辺のうち短い方である短辺814iおよび短辺814iに対向する辺815iに沿う経路上で方向転換を行うように生成されている。図15に示すように、主走査経路812rにおける往路および復路は、内側エリア812iに生成され、主走査経路812rの折返領域は外周エリア811iに生成される。主走査経路812rは、第2の飛行経路の例である。
主走査経路812rにおいて連続して経路が生成される、長辺813iに沿う方向を主走査方向、短辺814iニ沿う方向を副走査方向ともいう。主方向と副走査方向とのなす角は、直交には限られず、種々の角度に生成可能である。長辺813i方向に沿う運転経路は、長辺813iに平行であってもよいし、平行でなくてもよい。また、長辺813i方向に沿う運転経路のそれぞれは、互いに平行であってもよいし、平行でなくてもよい。すなわち、説明上は長辺813iに沿う方向を概括して主走査方向と称するが、主走査方向は、ある特定の方向のみを示すものではなく、90度未満のある程度の範囲を有する概念である。
外周経路生成部42は、外周エリア811iにおける周回運転経路811rを生成する機能部である。周回運転経路811rは、外周エリア811i上を1回周回する経路である。周回運転経路811rは、本実施形態においては左回りであるが、右回りであってもよい。
周回運転経路811rの一部は、副走査経路814r、815rとなっている。言い換えれば、副走査経路814r、815rが、圃場の内周を周回する周回経路として生成されている。副走査経路814r、815rは、少なくとも互いに対向する1対の端辺814iおよび端辺815iに沿って連続してそれぞれ生成される運転経路である。言い換えれば、副走査経路814r、815rは、主走査経路812rの往路から復路に折り返す折返領域において、主走査経路812rの往復移動方向と異なる方向、すなわち副走査方向に飛行する運転経路である。副走査経路814r、815rは、第1の飛行経路の例である。
副走査経路814r、815rによれば、主走査経路812r上を飛行する場合に旋回を繰り返す折返領域においても、生育状況の把握をより正確に行うことができる。その理由を、生育状況の把握方法と共に、以下に説明する。
図17に、本願発明に係る圃場撮影用ドローンの実施例による撮影モードの基本的考え方を示す。なお、本図は概念図であり、縮尺は正確ではない。一般的にドローン100では、回転翼101による気流601は機体の進行方向の後ろ方向に流れる。回転翼101による気流は圃場の作物を一時的になぎ倒す効果を生じさせる。ドローン100の回転翼101が作り出す気流の影響を最も受ける作物は、ドローン100の進行方向に対して後方であって、俯角約60度の方向にあることが発明者の実験により明らかになっているため、圃場撮影カメラ512をこの方向が撮影可能な位置に設置してもよい。これに対して、仮にカメラがドローンの直下方向しか撮影できない設計であると、葉の株元や側面の撮影のためにドローンをきわめて低速で移動させる、あるいは、ホバリング状態で撮影を行なう等の手順が必要となり、効率的な撮影を行なうことは不可能になってしまう。
図17(a)は株元撮影モードを表す。ドローン100の進行方向の後方に、下降気流によって生じた作物602の株元部分、および、葉の側面が上空に対して露出した領域604を圃場撮影カメラ512によって選択的に撮影する、あるいは、この領域より広い領域を撮影して画像処理により求める領域604を抽出することにより、作物の株元、および、葉の側面の画像を取得可能である。葉の側面が上空に対して露出した領域604の画像はそれ以外の領域と比較して明度や彩度が大きく異なるため画像処理による抽出は容易である。加えて、風を受けた時の作物の葉の湾曲形状から葉の厚みや硬度が推定できる。
図17(b)は穂先撮影モードを表す。基本的な考え方は、株元撮影モードと同様であるが、株元撮影モードの場合よりもドローン100の高度を高めて、作物602に向かう下降気流601の影響を弱めることで、作物602の穂先部分が上空に対して露出した領域605を創ることができ、株元撮影モードの場合と同様に、穂先部分のみの画像を効果的に取得することができる。
図17(c)は通常移動モードを表わす。通常移動モードは、穂先撮影モードよりも、さらに高度を高めるため、作物602を倒す効果は小さい。株元や穂先の撮影を行なわない場合には、下降気流による倒伏や稲穂へのダメージを最小化するために、ドローン100を通常移動モードで飛行させることが望ましい。また、撮影中のバッテリー切れの交換等に伴う飛行の中断・再開の際の移動も同様に通常移動モードとすることが望ましい。この場合には、フライトコントローラー501に搭載されたプログラム等により、自動的に通常移動モードへの切り替え、および、株元撮影モード、または、穂先撮影モードへの復帰を行うことができる。
株元撮影モード、穂先撮影モード、および通常移動モードの相互の切り替えは、例えば、ドローン100の高度を制御することによって行われる。例えば、株元撮影モード時の高度は地面からおよそ0.9メートル、あるいは、穂先から0.1メートルとし、穂先撮影モード時の高度は地面から1.1メートルから2.0メートル、あるいは、穂先から0.3メートルから1.2メートル、通常移動モード時の高度は2メートルから2.5メートル、あるいは、穂先から1.2メートルから1.7メートルとなるようにドローン100を制御するとよいことが発明者の実験により明らかになっている。この高度制御は、フライトコントローラー501に搭載されたプログラム等により自動的に行われる。
株元撮影モードおよび穂先撮影モードにおいては、ドローン100は、作物602に向かう下降気流601を回転翼101により生じさせることにより、株元および穂先の撮影を行う。そのため、ドローン100が機首を旋回させる領域においては、下降気流601は、進行方向後方に向かってドローン100を中心とする放射円弧状に発生する。すると、撮影する領域の作物は意図通りに倒されず、適切な撮影が困難である。そこで、主走査経路812rにおける折返領域においては、主走査経路812rとは別に、等速直線飛行を行う副走査経路814r,815rを生成する。すなわち、圃場撮影カメラ512は、副走査経路814r、815rを飛行時に、折返領域の作物を撮影する。下降気流601によりなぎ倒される作物は、下降気流601の影響がなくなると略直立の状態に戻ることから、副走査経路814r,815rを飛行する際には、等速運転において生じる下降気流601により、意図通りに作物を倒伏させ、生育状況を把握可能な画像を取得することができる。
また、薬剤散布にあたり、薬剤制御部1002は、主走査経路812rを飛行時には折返領域で薬剤散布を停止し、往路および復路でのみ薬剤散布を行う。また、薬剤制御部1002は、副走査経路814r、815rを飛行時には、折返領域で薬剤散布を行う。主走査経路812rの飛行時に折返領域において散布するものとすると、副走査経路814r、815rにおける散布と重複してしまうため、薬剤散布量が過剰になってしまう。また、主走査経路812rの飛行時には、折返領域において、加減速、およびヨー回転等の旋回を行うため、飛行速度が一定ではなく、また非常に低速であるため、均一かつ意図する濃度での散布が困難である。これに対し、副走査経路814r、815rの飛行時に薬剤散布を行う構成によれば、一定速度で飛行しながら薬剤散布が可能であるため、折返領域に所定濃度で均一に薬剤を散布することができる。
副走査経路814r,815rは、互いに同方向であってもよいし、逆方向であってもよい。また、副走査経路814r,815rは、主走査経路812rにおいて往路から復路に折り返す際に飛行する方向と同じ方向であってもよいし、逆方向であってもよい。副走査経路814r、815rは、整形エリア81iの内周を周回する周回運転経路811rとして生成されてもよい。
異形エリア経路生成部43は、異形エリア83iにおける異形エリア運転経路83rを生成する機能部である。異形エリア運転経路83rは、異形エリア83iの長辺方向に向かって一方に飛行する経路、又は一往復する経路である。
経路連結部44は、周回運転経路811r、主走査経路812rおよび異形エリア運転経路83rを連結する機能部である。この構成によれば、複数のエリアに分割して経路が生成される場合にも、経路の重複を最小限にして、効率のよい運転経路を生成することができる。
なお、周回運転経路811r、主走査経路812rおよび異形エリア運転経路83rのいずれの経路においても、ドローン100の回転翼101が発生する下降気流によって作物が倒されることにより、作物の株元および穂先の少なくとも一方が露出され、圃場撮影カメラ512により撮影可能な高度と速度が規定されている。この構成によれば、移動許可エリア80iの作物を網羅的に撮影し、生育状況を監視することが可能である。
また、周回運転経路811r、主走査経路812rおよび異形エリア運転経路83rのいずれの経路においても、薬剤が到達可能な高度と速度が規定されている。薬剤が到達する目標物は、作物の株元又は穂先であってもよく、土壌であってもよい。この構成によれば、移動許可エリア80iに網羅的に薬剤を散布することが可能である。
図16に示すように、まず、外周経路生成部42は、外周エリア811iを周回する周回運転経路811rを生成する(S41)。次いで、主走査経路生成部41は、主に内側エリア812iを往復する主走査経路812rを生成する(S42)。異形エリア経路生成部43は、異形エリア83iを一方に飛行する、又は一往復する異形エリア運転経路83rを生成する(S43)。なお、ステップS41乃至S43は順不同であり、同時に行ってもよい。経路連結部44は、周回運転経路811r、主走査経路812rおよび異形エリア運転経路83rを連結する(S44)。
凸多角形の整形エリアを生成し、整形エリアと異形エリアとを分けてそれぞれ運転経路を生成する構成によれば、内側エリアも整形エリアの外周と相似形の凸多角形に生成することができるので、重複する経路を最小限にして往復運転することができる。したがって、対象エリアを短時間で網羅的に運転することができる。すなわち、作業時間、ドローンのバッテリー消費、および薬剤消費の面で、効率のよい運転経路を生成可能である。また、薬剤散布用ドローンにおいては、重複して薬剤を散布するおそれが少なくなり、高い安全性を維持できる。
図9に示す経路生成部40は、経路生成対象エリアに複数種類の運転経路を生成可能であってもよい。経路選択部50は、いずれの運転経路に決定するかを選択可能である。使用者は、生成される複数の運転経路を目視して、運転経路を決定してもよい。
また、経路選択部50は、使用者により優先順位の情報が入力可能であってもよい。例えば、使用者は、作業時間、ドローン100のバッテリー消費量、および薬剤消費量のうち、いずれを最優先するかを操作器401に入力する。また、操作器401は、2番目に優先すべき指標を合わせて入力可能であってもよい。経路選択部50は、複数の運転経路のうち、入力される優先順位に最も合致する運転経路を選択する。この構成によれば、使用者の方針に合わせた、効率の良い経路生成が可能である。
本構成によれば、自律運転時であっても、ドローンが行う所定の作業を意図通り遂行させ、当該作業による効果を圃場内にくまなく生じさせるための運転経路を生成することができる。
なお、本説明においては、薬剤散布又は生育監視を目的とする農業用ドローンを例に説明したが、本発明の技術的思想はこれに限られるものではなく、自律的に動作する機械全般に適用可能である。農業用以外の、自律飛行を行うドローンにも適用可能である。また、自律的に動作する、地面を自走する機械にも適用可能である。
(本願発明による技術的に顕著な効果)
本発明に係る運転経路生成装置においては、自律運転時であっても、ドローンが行う所定の作業を意図通り遂行させ、当該作業による効果を圃場内にくまなく生じさせるための運転経路を生成することができる。

Claims (11)

  1. 圃場を飛行するドローンの運転経路を生成する運転経路生成装置であって、
    前記圃場を往復移動しながら当該往復移動方向とは異なる方向に順次移動して、前記圃場を走査する主走査経路と、
    前記主走査経路において往路から復路に折り返す折返領域を、前記主走査経路の往復移動方向と異なる方向に連続して走査する副走査経路と、
    を少なくとも生成する経路生成部を備える、
    運転経路生成装置。
  2. 前記副走査経路は、少なくとも互いに対向する1対の端辺に沿ってそれぞれ生成される、請求項1記載の運転経路生成装置。
  3. 前記副走査経路は、前記圃場の内周を周回する周回経路として生成される、請求項2記載の運転経路生成装置。
  4. 前記ドローンはカメラと回転翼と飛行制御部とを備え、前記圃場の作物を前記カメラで撮影することで前記作物の生育監視が可能であり、
    前記カメラは、前記副走査経路を飛行時に、前記折返領域の作物を撮影する、
    請求項1乃至3のいずれかに記載の運転経路生成装置。
  5. 前記ドローンは、前記圃場に薬剤を散布する薬剤制御部と、回転翼と、を備え、
    前記薬剤制御部は、前記主走査経路を飛行時には、前記折返領域で薬剤散布を停止し、前記副走査経路を飛行時には、前記折返領域で薬剤散布を行う、
    請求項1乃至4のいずれかに記載の運転経路生成装置。
  6. 圃場内の上空を飛行可能なドローンであって、
    前記圃場の互いに対向する1対の端辺に沿って飛行する第1の飛行経路と、
    前記1対の端辺の間を往復移動しながら前記圃場内を走査し、前記往復移動するための折返領域が前記第1の飛行経路と重なる第2の飛行経路と、を飛行する、
    ドローン。
  7. 前記第2の飛行経路は、前記圃場内の内周を周回する飛行経路である、
    請求項6記載のドローン。
  8. 前記圃場の作物を撮影するカメラと回転翼と飛行制御部とを備え、
    前記カメラは、前記第1の飛行経路を飛行時に、前記折返領域の作物を撮影する、
    請求項6又は7記載のドローン。
  9. 前記圃場に薬剤を散布する薬剤制御部と回転翼とを備え、
    前記薬剤制御部は、前記第2の飛行経路を飛行時には、前記折返領域で薬剤散布を停止し、前記第1の飛行経路を飛行時には、前記折返領域で薬剤散布を行う、
    請求項6乃至8のいずれかに記載のドローン。
  10. 圃場を飛行するドローンの運転経路を生成する運転経路生成方法であって、
    前記圃場を往復移動しながら当該往復移動方向とは異なる方向に順次移動して、前記圃場を走査する主走査経路と、
    前記主走査経路において往路から復路に折り返す折返領域を、前記主走査経路の往復移動方向と異なる方向に連続して走査する副走査経路と、
    を少なくとも生成するステップを含む、
    運転経路生成方法。
  11. 圃場を飛行するドローンの運転経路を生成する運転経路生成プログラムであって、
    前記圃場を往復移動しながら当該往復移動方向とは異なる方向に順次移動して、前記圃場を走査する主走査経路と、
    前記主走査経路において往路から復路に折り返す折返領域を、前記主走査経路の往復移動方向と異なる方向に連続して走査する副走査経路と、
    を少なくとも生成する命令をコンピュータに実行させる、
    運転経路生成プログラム。


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