JPWO2020043840A5 - - Google Patents

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本発明は、還元型葉酸、及び眼疾患のマネージメントにおける還元型葉酸
の使用に関するものである。
多くの形の視神経症がある。一つは中毒性視神経症で、メタノールのような毒性化合物によって視神経への損傷が誘発される。もう一つは、葉酸塩や他のビタミンB類のような、一つ又は複数の微量栄養素の欠乏に起因する、栄養性視神経症である。栄養欠乏に対処するための現行の方法は、たいてい経口摂取を基本としている。しかし眼の場合、このアプローチはいつも有効であるとは限らない。なぜなら、網膜色素上皮の血液網膜関門(BRB)が、欠乏部位に栄養が行くのを妨げる可能性があるからである。BRBは、網膜血管と網膜との間に、並びに、脈絡膜と網膜との間にあって、血液脳関門(BBB)と同様に、脈絡膜から網膜下腔への溶質及び栄養分の動きを調節している。
「Prevent Glaucoma with a Folate Supplement(葉酸塩サプリメントを用いた緑内障予防)」、Bottom Line Health、24 July 2014という刊行物には、偽落屑緑内障(PEX)患者でホモシステイン濃度が高い人の葉酸塩の欠乏が記述されている。特定のビタミンB群の摂取が、PEXリスクを減少させるために重要であると考えられた。
US 6 103 756は、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE及びハーブエキスのような抗酸化性の化合物を主に含有する組成物を、様々な眼病の患者のサプリメントとして開示している。酸化的損傷の防止が、第一目標として指摘された。この組成物は、体内で代謝されない葉酸に帰着する多量の葉酸を含有する。還元型葉酸は検討されなかった。
Ramdas W.D. et al.(The effect of vitamins on glaucoma; a systematic review, Nutrients, 2018, 10,359)(緑内障に対するビタミンの効能:体系的調査)は、ビタミンの緑内障との関連に関するメタ解析を公表している。研究対象は緑内障の患者であった。ビタミンAとビタミンCに関してのみ、摂取と開放隅角緑内障との間に有益な関連が見出された。この研究では、ビタミンB9(葉酸)も検討された。しかし、合成の完全酸化型葉酸は、異なった薬理学的特性を有し、体内における活性形ではない。
WO 2014/177 274は、更にカルシウムを含有する還元型葉酸の安定水溶液を開示している。このような還元型葉酸のアルカリ塩はかなり限定的な溶解度を有し、沈澱生成の高リスクがある。眼疾患との関係には言及していない。
天然では、葉酸塩は、モノグルタミン酸塩群又はポリグルタミン酸塩群を担持する還元型葉酸塩の形で存在する。人体の代謝は、これらの葉酸化合物を作り出すことができない。従って、葉酸塩はビタミンの特性を有している。葉酸化合物の新規合成は微生物及び植物において起こるのみである。葉酸自体は生物学的に不活性であり、ジヒドロ葉酸還元酵素によって酵素学的に還元されて7、8-ジヒドロ葉酸に変換され、更に、5、6、7、8-テトラヒドロ葉酸に変換される。テトラヒドロ葉酸(THF)は、葉酸の生物学的に活性な形である。THFは、C1ユニットのキャリアとして働き、5-メチル-テトラヒドロ葉酸、5、10-メチレン-テトラヒドロ葉酸、5-ホルミル-テトラヒドロ葉酸、5-ホルムイミノーテトラヒドロ葉酸、10-ホルミル-テトラヒドロ葉酸及び5、10-メテニル-テトラヒドロ葉酸塩によって、それぞれ、その伝達が達成される。C1ユニットは、例えば、プリンヌクレオチド及びデオキシチミジン-5’-リン酸塩の合成に必要である。葉酸は酸化型であり、生物学的葉酸の親化合物でもある。安定性の故に、葉酸は栄養補助食品や食品強化に用いられる。しかし、葉酸は代謝的に活性ではないので、幾つかの酵素的触媒ステップによって5-メチル-(6S)-テトラヒドロ葉酸に変換される前に、還元される必要があり、1炭素原子置換が必要である。葉酸自体の酵素による転換が不完全であったり、途絶されたり、あるいは、一連の酵素触媒反応の幾つかのポイントで還元される一方、葉酸の代謝が他の代謝サイクルに結びついており、一つのサイクルの機能不全が、他の代謝サイクルの機能不全を誘発し得るので、葉酸の欠乏の影響は増大する可能性がある。血液網膜関門(BRB)及び血液脳関門(BBB)は、眼及び脳の栄養必要量を満たすために重大な意味を持つ。ある種の栄養分はBRB及びBBBを通して数倍に濃縮されるからである。BRB及びBBBは、網膜及び脳を、血液/脈管系から隔離して、小分子を網膜及び脳に選択的に移行させる。
多くの原因が葉酸の欠乏を促進し、その欠乏に繋がっている。例えば、妊娠中や加齢に見られるような葉酸塩の必要性の増大が、結果的に葉酸欠乏の状態につながる。更に、セリアック病による食物からの葉酸の吸収不全、メトトレキサート、アミノプテリンのような、ガン治療においてジヒドロ葉酸レダクターゼの拮抗阻害剤として使用されている代謝拮抗薬の摂取とアルコールの乱用が、葉酸の欠乏の原因と考えられる。また、一種又は複数の葉酸代謝酵素の遺伝学的に判明した機能不全が、葉酸レベルを正常値以下に低下させているようである。加えて、炎症状態が葉酸レベル低下の原因となるようである。現在の葉酸消費量及び/又は炎症に影響を受けた組織の修復工程に必要な葉酸の吸収不良によるものであろう。皮膚においては、葉酸の欠乏は脂漏性湿疹と呼ばれる状態につながり、白班(皮膚顔料の喪失)に関係するようである。糖尿病では、アドバンスト・グリケーションが、腎症、網膜症、神経障害を含む様々な糖尿病合併症の発生や進行に関わる主な経路の一つである。
葉酸欠乏状態の結果は甚大である。葉酸は代謝に役割を果たすからである。例えば、DNAのメチル化、アミノ酸及び核酸の代謝に崩壊が起こる。後者は細胞分裂のプロセスに直接つながる。骨髄のような速い細胞分裂を見せる組織において、これは巨赤芽球性貧血又は血小板減少症につながる。
第一の態様において、本発明は、眼疾患患者の眼圧を下げるために使用される製剤を提供するものであり、当該製剤は少なくとも一つの還元型葉酸を含有している。
第二の態様において、本発明は、眼疾患患者の網膜の血流全体を増すために使用される製剤を提供するものであり、当該製剤は少なくとも一つの還元型葉酸を含有している。
本発明による製剤は、少なくとも一つの葉酸の塩(a salt of at least one folate)を含有する。本製剤は、眼圧が上昇した眼疾患の治療に使用するためのものである。
更なる態様において、本発明は、眼に疾患を有する患者の眼圧を下げるために使用するキットを提供する。このキットは、少なくとも一つの還元型葉酸を含有する製剤を、少なくとも10日分含んでいる。少なくとも60日分の製剤を含み、例えば、約90日分の製剤を含むパックが望ましい。
更なる態様において、本発明は、眼疾患患者の眼圧を下げる方法を提供し、この方法は、少なくとも一つの還元型葉酸を含有する製剤を患者に投与することを含む。患者には、少なくとも10日間、この製剤を投与することが好ましく、少なくとも60日間投与することがより好ましく、更に、90日間投与することがより好ましい。
更なる態様においては、本発明は、眼病に罹るリスクのある患者の眼圧上昇リスクを減少させる方法を提供するもので、当該方法は、少なくとも一つの還元型葉酸を含有する製剤を患者に投与することを含む。患者は、少なくとも10日間、より好ましくは60日間、更に好ましくは90日間、この製剤を投与されることが好ましい。
好ましい実施態様においては、本製剤は一種又はその以上の葉酸塩の塩(one or more folate salts)を含み、一種又はそれ以上の硫黄化合物と、少なくとも一種のビタミンを含む。
他の実施態様において、本製剤は、少なくとも一つの葉酸塩の塩(at least one folate salt)と、更に、セレン、コレカルシフェロール、パントテン酸、ビタミンB12、ビタミンB6、ビタミンB2、ビタミンB1、ゼアキサンチン、ルテイン、ビタミンE、ビタミンC、銅塩、亜鉛塩、天然オレンジ油及びイオウ化合物からなる群から選択された少なくとも一つの化合物を含む。
本発明による製剤の他の実施態様では、葉酸は、5-メチル-(6S)-テトラヒドロ葉酸、5-ホルミル-(6S)-テトラヒドロ葉酸、5、10-メチレン-(6R)-テトラヒドロ葉酸、5、10-メテニル-(6R)-テトラヒドロ葉酸、5-メチル-10-ホルミル-テトラヒドロ葉酸、及び、5-ホルミル-10-ホルミル-テトラヒドロ葉酸からなる群から選択され、葉酸塩の塩(folate salt)のカチオンは、カルシウム、ナトリウム、亜鉛、アルギニン、コリン、アセチルコリン、N-メチルアミノエタノール、2-アミノ-2-メチル-プロパノール、1,1-ジメチルビグアニジン、フェニルエチルビグアニジン、ジアミノグアニジン、グルコサミン、及び、ジメチルアミノエタノールからなる群から選択される。
更に他の実施態様では、本製剤は、0.15mg乃至1.8mgの範囲の、5-メチル-(6S)-テトラヒドロ葉酸、及び5-ホルミル-(6S)-テトラヒドロ葉酸からなる群から選択された、少なくとも一つの葉酸の塩(the salt of at least one folate)と、28mg乃至350mgの範囲の硫黄化合物又はその塩と、0.005mg乃至0.04mgの範囲のセレン化合物と、0.009mg乃至0.06mgの範囲のコレカルシフェロールと、0.45mg乃至4mgの範囲のDーパントテン酸と、0.003mg乃至0.98mgの範囲のビタミンB12と、0.8mg乃至4mgの範囲のビタミンB6と、2mg乃至14mgの範囲のリボフラビンと、0.2mg乃至2mgの範囲のビタミンB1と、1mg乃至3mgの範囲のゼアキサンチンと、4mg乃至15mgの範囲のルテインと、1mg乃至8mgの範囲のビタミンEと、9mg乃至65mgの範囲のアスコルビン酸と、0.2mg乃至5.5mgの範囲の天然オレンジ油と、0.1mg乃至1mgの範囲の銅と、7mg乃至33mgの範囲の亜鉛を含む。
好ましい実施態様においては、本製剤は、0.18mg乃至1.5mgの範囲の、5-メチル-(6S)-テトラヒドロ葉酸、及び5-ホルミル-(6S)-テトラヒドロ葉酸からなる群から選択された、少なくとも一つの葉酸の塩(the salt of at least one folate)と、29mg乃至316mgの範囲の硫黄化合物又はその塩と、0.01mg乃至0.03mgの範囲のセレンと、0.015mg乃至0.045mgの範囲のコレカルシフェロールと、2mg乃至6mgの範囲のD-パントテン酸と、0.005mg乃至0.6mgの範囲のビタミンB12と、1.6mg乃至3.5mgの範囲のビタミンB6と、3.7mg乃至10.5mgの範囲のリボフラビンと、0.45mg乃至1.6mgの範囲のビタミンB1と、1.9mg乃至2.1mgの範囲のゼアキサンチンと、9mg乃至11mgの範囲のルテインと、2mg乃至6mgの範囲のビタミンEと、35mg乃至50mgの範囲のアスコルビン酸と、0.4mg乃至3.9mgの範囲の天然オレンジ油と、0.2mg乃至0.8mgの範囲の銅と、11mg乃至26mgの範囲の亜鉛を含む。
他の好ましい実施態様においては、本製剤は、総量0.9mgの、5-メチル-(6S)-テトラヒドロ葉酸、及び5-ホルミル-(6S)-テトラヒドロ葉酸からなる群から選択された、少なくとも一つの葉酸の塩(the salt of at least one folate)と、総量180mgのN-アセチルシステイン又はその塩と、総量0.02mgのL-セレノメチオニンのようなセレンと、総量0.0375mgのコレカルシフェロールと、総量5mgのカルシウム-D-パントテン酸塩のようなパントテン酸と、総量0.5mgのメチルコバラミンと、総量3mgのピリドキサール-5’-リン酸塩と、総量10mgのリボフラビンと、総量1.5mgのチアミン硝酸塩と、総量2mgのゼアキサンチンと、総量10mgのルテインと、総量5mgのD-α-トコフェロールと、総量45mgのアスコルビン酸カルシウムと、天然オレンジ油と、総量0.667mgのグルコン酸銅のような銅と、総量25mgの亜鉛であって前記亜鉛は酸化亜鉛の形態の亜鉛を含む。
更に他の実施態様においては、本製剤は、総量0.6mgの、5-メチル-(6S)-テトラヒドロ葉酸、及び5-ホルミル-(6S)-テトラヒドロ葉酸からなる群から選択された、少なくとも一つの葉酸の塩(the salt of at least one folate)と、総量100mgのN-アセチルシステイン又はその塩と、総量0.02mgのL-セレノメチオニンのようなセレンと、総量0.02mgのコレカルシフェロールと、総量3mgのカルシウム-D-パントテン酸塩のようなパントテン酸と、総量0.009mgのメチルコバラミンと、総量2.1mgのピリドキサール-5’-リン酸塩と、総量4.2mgのリボフラビンと、総量0.55mgのチアミン硝酸塩と、総量2mgのゼアキサンチンと、総量10mgのルテインと、総量3mgのD-α-トコフェロールと、総量40mgのアスコルビン酸カルシウムと、天然オレンジ油と、総量0.3mgのグルコン酸銅のような銅と、総量12.5mgの酸化亜鉛のような亜鉛を含む。
ある好ましい実施態様においては、本製剤は、総量0.9mgのL-5-メチル-テトラヒドロ葉酸のカルシウム塩、総量180mgのN-アセチルシステイン、総量0.02mgのL-セレノメチオニンのようなセレン、総量0.0375mgのコレカルシフェロール、総量5mgのカルシウム-D-パントテン酸のようなパントテン酸、総量0.5mgのメチルコバラミン、総量3mgのピリドキサール-5’-リン酸塩、総量10mgのリボフラビン、総量1.5mgのチアミン硝酸塩、総量2mgのゼアキサンチン、総量10mgのルテイン、総量5mgのD-α-トコフェロール、総量45mgのアスコルビン酸カルシウム、総量0.667mgのグルコン酸銅のような銅、及び、総量25mgの酢酸亜鉛のような亜鉛を含む。
ある好ましい実施態様においては、本製剤は、総量0.6mgのL-5-メチル-テトラヒドロ葉酸のカルシウム塩、総量100mgのN-アセチルシステイン、総量0.02mgのL-セレノメチオニンのようなセレン、総量0.02mgのコレカルシフェロール、総量3mgのカルシウム-D-パントテン酸のようなパントテン酸、総量0.009mgのメチルコバラミン、総量2.1mgのピリドキサール-5’-リン酸塩、総量4.2mgのリボフラビン、総量0.55mgのチアミン硝酸塩、総量2mgのゼアキサンチン、総量10mgのルテイン、総量3mgのD-α-トコフェロール、総量40mgのアスコルビン酸カルシウム、総量0.3mgのグルコン酸銅のような銅、及び、総量12.5mgの酢酸亜鉛のような亜鉛を含む。
眼疾患患者の眼圧を低下させるために投与されるべき、この製剤中の還元型葉酸の量は、疾病のリスクと重症度、潜在的な医学的状態や疾患、年齢、製剤形態、及び投与されている他の薬剤により様々である。更に、還元型葉酸が眼圧を上げ下げするために使われるのか(投与量はより多い)、眼圧を維持するために使われるのか(投与量はより少ない)による。しかし、必要量は医師によって容易に設定され、一般的には1日に約0.2mg乃至約50mgであり、ある実施態様では1日に約0.5mg乃至約15mgであり、例えば、1日に約0.8mg乃至約3mgである。適正な投与量は幾つかの要因に基づき決定される。例えば、体重及び/又は体調、治療する又は予防する疾患の重症度、他の栄養物及び/又は疾患、副作用の発生率及び/又は重症度及び投薬方法である。適切な投与量の範囲は、当業者に既知の方法で決定され得る。初位相では、投与量はより多くする(例えば、1日に0.2mg乃至100mgであり、好ましくは、1日に0.2mg乃至50mgである。)。維持管理の段階では、投与量を減ずる(例えば、1日に0.2mg乃至50mgであり、好ましくは、1日に0.5mg乃至15mgであり、より好ましくは、0.6mg乃至3mgである。)。
眼疾患患者の全網膜血流を増大させるため、投与される製剤中の還元型葉酸の量は、疾病のリスクと重症度、潜在的な医学的状態又は疾病、年齢、製剤形態、及び投与中の他の薬剤といった要因により様々である。更に、その投与量は、還元型葉酸が、全網膜血流を減少/増大させるために使用されるのか(投与量はより多い)、維持するために使用されるのか(投与量はより少ない)によって変化し得る。しかし、必要量は医師によって容易に設定され、一般的には1日に約0.2mg乃至約50mgであり、ある実施態様では、1日に約0.5mg乃至約15mgであり、例えば、1日に約0.8mg乃至約3mgである。適切な服用量は幾つかの要因に基づいて決定される。例えば、体重及び/又は体調、治療又は予防する疾患の重症度、他の栄養物及び/又は疾患、副作用の発生率及び/又は重症度、及び投与方法である。適正服用量の範囲は当業者に既知の方法で決定され得る。初位相では投与量をより多くする(例えば、1日に0.2mg乃至100mgであり、好ましくは、1日に0.2mg乃至50mgである。)。保守段階では、投与量を減ずる(例えば、一日に0.2mg乃至50mgであり、好ましくは、一日に0.5mg乃至15mgであり、より好ましくは、0.6mg乃至3mgである。)。
少なくとも一つの還元型葉酸を含有する製剤の投与は、好ましくは2ヶ月乃至12ヶ月間にわたって行われ、より好ましくは、3ヶ月乃至8ヶ月間にわたって行われる。
眼疾患患者の眼圧を低下させる方法であって、少なくとも一つの還元型葉酸を含有する製剤を患者に投与することを含む方法である。
眼疾患患者の眼圧のマネージメント用の少なくとも一つの還元型葉酸であって、少なくとも一つの前記還元型葉酸を患者に投与することを含む、還元型葉酸である。
眼疾患患者の眼圧のマネージメントに使用するための少なくとも一つの還元型葉酸を含む製剤であって、患者に少なくとも一つの還元型葉酸を有する製剤を投与することを含む。
眼疾患患者の眼圧のマネージメントに使用するための少なくとも一つの還元型葉酸を含む製剤であって、患者に少なくとも一つの還元型葉酸を有する前記製剤を投与することを含む。
眼疾患患者の眼圧の治療に使用するための少なくとも一つの還元型葉酸を含む製剤であって、患者に少なくとも一つの還元型葉酸を有する製剤を投与することを含む。
Ocufolin(登録商標)forteを約3ヶ月間、毎日服用することによって、眼圧が15mmHgから12mmHgに低下したことは、更に、15mmHgという眼圧が正常とみなされる12mmHg乃至20mmHgの範囲内にあることを考慮しても、意味深い低下である。Ocufolin(登録商標)forteは、L-5-メチル-葉酸とそのカルシウム塩をそれぞれ含有する製剤である。組成及びその有効成分量は、それぞれ、以下に示される。カプセルを形成する化合物は示されていない。
以下の表は、糖尿病患者の眼圧、眼の全血流及び全身的なホモシステイン・血漿中濃度に関して、12週間以上(毎日1カプセル)、3ヶ月にわたるL-メチル葉酸含有製剤の効果を評価するための研究に参加した7名の典型的な患者の結果を示している。この研究に使用された少なくとも一つの還元型葉酸を含有する製剤はOcufolin(登録商標)forteである。その組成は、25mgの亜鉛が酢酸亜鉛の形で含まれるのを除き、表1に示す通りである

Claims (10)

  1. 請求項1又は2に記載された製剤において、前記製剤は少なくとも一つの葉酸の塩、及び、少なくとも一つの硫黄化合物又はその塩を含有することを特徴とする、前記製剤。
  2. 請求項1乃至3のうちのいずれか一項に記載された製剤において、前記製剤は少なくとも一つの葉酸の塩、及び、少なくとも一つの抗酸化物質又はその塩又は少なくとも一つのビタミンを含有することを特徴とする、前記製剤。
  3. 請求項7に記載された製剤において、前記製剤は、更に、セレン(L-セレノメチオニン、亜セレン酸ナトリウム、亜セレン酸水素ナトリウム、セレン酸ナトリウム)、コレカルシフェロール、パントテン酸(デクスパンテノール、カルシウム-D-パントテン酸塩、ナトリウム-D-パントテン酸塩)、ビタミンB12(メチルコバラミン、シアノコバラミン、ヒドロキシコバラミン、アデノシルコバラミン)、ビタミンB6(塩酸ピリドキシン、ピリドキサール-5’-リン酸塩)、ビタミンB2(ナトリウム-リボフラビン-5’-リン酸塩、リボフラビン)、ビタミンB1(塩酸チアミン、チアミン硝酸塩)、ゼアキサンチン、ルテイン、ビタミンE(D-α-トコフェロール、DL-α-トコフェロール)、ビタミンC(アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸カリウム、アスコルビン酸カルシウム、L-アスコルビン酸、L-アスコルビル-6-パルミテート)、銅塩(グルコン酸銅、クエン酸銅、酸化銅、銅リジン複合体)、亜鉛塩(酸化亜鉛、グルコン酸亜鉛、乳酸亜鉛、クエン酸亜鉛)、天然オレンジ油(天然オレンジエキス、リモネン、ミルセン)及び硫黄化合物(N-アセチルシステイン、N-アセチルシステイン・アミド、システイン、リポ酸、メチオニン)からなる群から選択された、少なくとも一つの化合物を含有することを特徴とする、前記製剤。
  4. 請求項1乃至8のうちのいずれか一項に記載された製剤において、前記葉酸は、5-メチル-(6S)-テトラヒドロ葉酸、5-ホルミル-(6S)-テトラヒドロ葉酸、5、10-メチレン-(6R)-テトラヒドロ葉酸、5、10-メテニル-(6R)-テトラヒドロ葉酸、5-メチル-10-ホルミル-テトラヒドロ葉酸、及び5-ホルミル-10-ホルミル-テトラヒドロ葉酸からなる群から選択され、かつ、前記葉酸塩の塩は、カルシウム、ナトリウム、亜鉛、アルギニン、コリン、アセチルコリン、N-メチルアミノエタノール、2-アミノ-2-メチル-プロパノール、1,1-ジメチルビグアニジン、フェニルエチルビグアニジン、ジアミノグアニジン、グルコサミン及びジメチルアミノエタノールから選択されることを特徴とする、前記製剤。
  5. 請求項1乃至9のうちのいずれか一項に記載された製剤において、前記製剤は、0.15mg乃至1.8mgの範囲の、5-メチル-(6S)-テトラヒドロ葉酸塩と、5-ホルミル-(6S)-テトラヒドロ葉酸塩とからなる群から選択された、少なくとも一つの葉酸の塩と、28mg乃至350mgの範囲の硫黄化合物又はその塩と、0.005mg乃至0.04mgの範囲のセレン化合物と、0.009mg乃至0.06mgの範囲のコレカルシフェロールと、0.45mg乃至8mgの範囲のD-パントテン酸と、0.003mg乃至0.98mgの範囲のビタミンB12と、0.8mg乃至4mgの範囲のビタミンB6と、2mg乃至14mgの範囲のリボフラビンと、0.2mg乃至2mgの範囲のビタミンB1と、1mg乃至3mgの範囲のゼアキサンチンと、4mg乃至15mgの範囲のルテインと、1mg乃至8mgの範囲のビタミンEと、9mg乃至100mgの範囲のビタミンCと、0.2mg乃至5.5mgの範囲の天然オレンジ油と、0.1mg乃至1mgの範囲の銅と、7mg乃至33mgの範囲の亜鉛を含むことを特徴とする、前記製剤。
  6. 請求項1乃至10のうちのいずれか一項に記載された製剤において、前記製剤は、0.18mg乃至1.5mgの範囲の、5-メチル-(6S)-テトラヒドロ葉酸塩と、5-ホルミル-(6S)-テトラヒドロ葉酸塩とからなる群から選択された、少なくとも一つの葉酸の塩と、29mg乃至316mgの範囲の硫黄化合物又はその塩と、0.01mg乃至0.03mgの範囲のセレン化合物と、0.015mg乃至0.045mgの範囲のコレカルシフェロールと、2mg乃至6mgの範囲のD-パントテン酸と、0.005mg乃至0.6mgの範囲のビタミンB12と、1.6mg乃至3.5mgの範囲のビタミンB6と、3.7mg乃至10.5mgの範囲のリボフラビンと、0.45mg乃至1.6mgの範囲のビタミンB1と、1.9mg乃至2.1mgの範囲のゼアキサンチンと、9mg乃至11mgの範囲のルテインと、2mg乃至6mgの範囲のビタミンEと、35mg乃至50mgの範囲のビタミンCと、0.4mg乃至3.9mgの範囲の天然オレンジ油と、0.2mg乃至0.8mgの範囲の銅と、11mg乃至26mgの範囲の亜鉛を含むことを特徴とする、前記製剤。
  7. 請求項1乃至11のうちのいずれか一項に記載された製剤において、前記製剤は、総量0.9mgの、5-メチル-(6S)-テトラヒドロ葉酸塩と、5-ホルミル-(6S)-テトラヒドロ葉酸塩とからなる群から選択された、少なくとも一つの葉酸の塩と、総量180mgのN-アセチルシステイン又はその塩と、総量0.02mgのL-セレノメチオニンのようなセレンと、総量0.0375mgのコレカルシフェロールと、総量5mgのカルシウム-D-パントテン酸塩のようなパントテン酸と、総量0.5mgのメチルコバラミンと、総量3mgのピリドキサール-5’-リン酸塩と、総量10mgのリボフラビンと、総量1.5mgのチアミン硝酸塩と、総量2mgのゼアキサンチンと、総量10mgのルテインと、総量5mgのD-α-トコフェロールと、総量45mgのアスコルビン酸カルシウムと、天然オレンジ油と、総量0.667mgのグルコン酸銅のような銅と、総量25mgの酸化亜鉛のような亜鉛を含むことを特徴とする、前記製剤。
  8. 請求項1乃至12のうちのいずれか一項に記載された製剤において、前記製剤は、総量0.6mgの、5-メチル-(6S)-テトラヒドロ葉酸塩と、5-ホルミル-(6S)-テトラヒドロ葉酸塩とからなる群から選択された、少なくとも一つの葉酸の塩と、総量100mgのN-アセチルシステイン又はその塩と、総量0.02mgのL-セレノメチオニンのようなセレンと、総量0.02mgのコレカルシフェロールと、総量3mgのカルシウム-D-パントテン酸塩のようなパントテン酸と、総量0.009mgのシアノコバラミンと、総量2.1mgのピリドキサール-5’-リン酸塩と、総量4.2mgのリボフラビンと、総量0.55mgのチアミン硝酸塩と、総量2mgのゼアキサンチンと、総量10mgのルテインと、総量3mgのD-α-トコフェロールと、総量40mgのアスコルビン酸カルシウムと、天然オレンジ油と、総量0.3mgのグルコン酸銅のような銅と、総量12.5mgの酸化亜鉛のような亜鉛を含むことを特徴とする、前記製剤。
  9. 眼疾患患者の眼圧を下げるために使用されるキットであって、少なくとも一つの還元型葉酸を含有する製剤を、少なくとも10日分含む、前記キット。
  10. 眼疾患を有する患者の眼圧を減じるための方法であって、少なくとも一つの還元型葉酸を含有する製剤を患者に投与することを含む、前記方法。
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