JPWO2020022401A1 - 無線端末及び方法 - Google Patents

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Abstract

UEは、当該UEがRRCアイドルモードにあるときにeNBとの通信を開始する必要が生じた場合に、eNBに対して接続要求を行うタイミングを決定する制御部と、決定されたタイミングにおいてeNBに対して接続要求信号を送信する送信部とを備える。制御部130は、複数のUEにおける接続要求タイミングが分散するように、当該UEに割り当てられた識別子を用いて、eNBに対して接続要求を行うタイミングを決定する。

Description

本発明は、移動通信システムに用いる無線端末及び方法に関する。
3GPP(3rd Generation Pertnership Project)規格に準拠する移動通信システムにおいて、無線端末は、RRCアイドルモードと称される待ち受け状態において、基地局に送信すべきデータが発生した場合に、接続要求信号を基地局に送信する。
近年、IoT(Internet of Things)技術の発展に伴い、マシンタイプ通信向けの無線端末が今後急激に増加することが想定されている。かかる背景下において、接続要求信号の送受信に起因する負荷が突発的に増加しないように、複数の無線端末における接続要求タイミングを分散させることが望まれている(非特許文献1参照)。
3GPP寄書「RP‐181186」、"Scope of Rel−16 LTE−MTC"、[online]、[平成30年6月18日検索]、インターネット<http://www.3gpp.org/ftp/tsg_Ran/tsg_Ran/TSGR_80/Docs/RP−181186.zip>
第1の特徴に係る無線端末は、基地局との通信を行う無線端末である。前記無線端末は、前記無線端末が待ち受け状態にあるときに前記基地局との通信を開始する必要が生じた場合に、前記基地局に対して接続要求を行うタイミングを決定する制御部と、前記決定されたタイミングにおいて前記基地局に対して接続要求信号を送信する送信部とを備える。前記制御部は、複数の無線端末における接続要求タイミングが分散するように、前記無線端末に割り当てられた識別子を用いて前記タイミングを決定する。
第2の特徴に係る方法は、基地局との通信を行う無線端末における方法である。前記方法は、前記無線端末が待ち受け状態にあるときに前記基地局との通信を開始する必要が生じた場合に、前記基地局に対して接続要求を行うタイミングを決定するステップAと、前記決定されたタイミングにおいて前記基地局に対して接続要求信号を送信するステップBとを備える。前記ステップAは、複数の無線端末における接続要求タイミングが分散するように、前記無線端末に割り当てられた識別子を用いて前記タイミングを決定することを含む。
実施形態に係る移動通信システムの構成を示す図である。 実施形態に係るUE(無線端末)の構成を示す図である。 実施形態に係るeNB(基地局)の構成を示す図である。 LTEシステムにおける無線インターフェイスのプロトコルスタックの構成を示す図である。 LTEシステムにおいて用いられる無線フレームの構成を示す図である。 eMTC UE及びNB−IoT UEが取り扱う周波数チャネルを示す図である。 eMTC UE及びNB−IoT UE向けの一般的なランダムアクセスプロシージャを示す図である。 実施形態に係るUEの動作例を示すフロー図である。
一実施形態に係る移動通信システムについて図面を参照しながら説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。
(移動通信システム)
本実施形態に係る移動通信システムの構成について説明する。図1は、本実施形態に係る移動通信システムであるLTE(Long Term Evolution)システムの構成を示す図である。LTEシステムは、3GPP規格に基づく移動通信システムである。但し、LTEシステムに限定されるものではなく、3GPP規格に基づく第5世代(5G)移動通信システムであるNRシステムであってもよい。
図1に示すように、本実施形態に係る移動通信システムは、無線端末(UE:User Equipment)100と、無線アクセスネットワーク(E−UTRAN:Evolved−UMTS Terrestrial Radio Access Network)10と、コアネットワーク(EPC:Evolved Packet Core)20とを備える。
UE100は、移動型の通信装置である。UE100は、自身が在圏するセル(サービングセル)を管理するeNB200との無線通信を行う。UE100は、eNB200との無線通信を行う装置であればどのような装置であっても構わないが、例えば、携帯電話端末やタブレット端末、ノートPC、センサ若しくはセンサに設けられる装置、車両若しくは車両に設けられる装置である。
E−UTRAN10は、基地局(eNB:evolved Node−B)200を含む。eNB200は、X2インターフェイスを介して相互に接続される。eNB200は、1又は複数のセルを管理する。eNB200は、自セルとの接続を確立したUE100との無線通信を行う。eNB200は、無線リソース管理(RRM)機能、ユーザデータ(以下、適宜「データ」という)のルーティング機能、モビリティ制御・スケジューリングのための測定制御機能等を有する。「セル」は、無線通信エリアの最小単位を示す用語として用いられる。「セル」は、UE100との無線通信を行う機能又はリソースを示す用語としても用いられる。1つのセルは1つのキャリア周波数に属する。
EPC20は、モビリティ管理エンティティ(MME)及びサービングゲートウェイ(S−GW)300を含む。MMEは、UE100に対する各種モビリティ制御等を行う。MMEは、NAS(Non−Access Stratum)シグナリングを用いてUE100と通信することにより、UE100が在圏するトラッキングエリア(TA)の情報を管理する。トラッキングエリアは、複数のセルからなるエリアである。S−GWは、データの転送制御を行う。MME及びS−GWは、S1インターフェイスを介してeNB200と接続される。
図2は、本実施形態に係るUE100(無線端末)の構成を示す図である。図2に示すように、UE100は、受信部110、送信部120、及び制御部130を備える。
受信部110は、制御部130の制御下で各種の受信を行う。受信部110は、アンテナ及び受信機を含む。受信機は、アンテナが受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換して制御部130に出力する。
送信部120は、制御部130の制御下で各種の送信を行う。送信部120は、アンテナ及び送信機を含む。送信機は、制御部130が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換してアンテナから送信する。
制御部130は、UE100における各種の制御を行う。制御部130は、少なくとも1つのプロセッサ及びメモリを含む。メモリは、プロセッサにより実行されるプログラム、及びプロセッサによる処理に用いられる情報を記憶する。プロセッサは、ベースバンドプロセッサと、CPU(Central Processing Unit)と、を含んでもよい。ベースバンドプロセッサは、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号等を行う。CPUは、メモリに記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行う。プロセッサは、後述する処理を実行する。
図3は、本実施形態に係るeNB200(基地局)の構成を示す図である。図3に示すように、eNB200は、送信部210、受信部220、制御部230、及びバックホール通信部240を備える。
送信部210は、制御部230の制御下で各種の送信を行う。送信部210は、アンテナ及び送信機を含む。送信機は、制御部230が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換してアンテナから送信する。
受信部220は、制御部230の制御下で各種の受信を行う。受信部220は、アンテナ及び受信機を含む。受信機は、アンテナが受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換して制御部230に出力する。
制御部230は、eNB200における各種の制御を行う。制御部230は、少なくとも1つのプロセッサ及びメモリを含む。メモリは、プロセッサにより実行されるプログラム、及びプロセッサによる処理に用いられる情報を記憶する。プロセッサは、ベースバンドプロセッサと、CPUと、を含んでもよい。ベースバンドプロセッサは、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号等を行う。CPUは、メモリに記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行う。プロセッサは、後述する処理を実行する。
バックホール通信部240は、X2インターフェイスを介して隣接eNBと接続される。バックホール通信部240は、S1インターフェイスを介してMME/S−GW300と接続される。バックホール通信部240は、X2インターフェイス上で行う通信及びS1インターフェイス上で行う通信等に用いられる。
図4は、LTEシステムにおける無線インターフェイスのプロトコルスタックの構成を示す図である。図4に示すように、無線インターフェイスプロトコルは、OSI参照モデルの第1レイヤ乃至第3レイヤに区分されている。第1レイヤは物理(PHY)レイヤである。第2レイヤは、MAC(Medium Access Control)レイヤ、RLC(Radio Link Control)レイヤ、及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤを含む。第3レイヤは、RRC(Radio Resource Control)レイヤを含む。PHYレイヤ、MACレイヤ、RLCレイヤ、PDCPレイヤ、及びRRCレイヤは、AS(Access Stratum)レイヤを構成する。
PHYレイヤは、符号化・復号、変調・復調、アンテナマッピング・デマッピング、及びリソースマッピング・デマッピングを行う。UE100のPHYレイヤとeNB200のPHYレイヤとの間では、物理チャネルを介してデータ及び制御情報が伝送される。
MACレイヤは、データの優先制御、ハイブリッドARQ(HARQ)による再送処理、及びランダムアクセスプロシージャ等を行う。UE100のMACレイヤとeNB200のMACレイヤとの間では、トランスポートチャネルを介してデータ及び制御情報が伝送される。eNB200のMACレイヤはスケジューラを含む。スケジューラは、上下リンクのトランスポートフォーマット(トランスポートブロックサイズ、変調・符号化方式(MCS))及びUE100への割当リソースブロックを決定する。
RLCレイヤは、MACレイヤ及びPHYレイヤの機能を利用してデータを受信側のRLCレイヤに伝送する。UE100のRLCレイヤとeNB200のRLCレイヤとの間では、論理チャネルを介してデータ及び制御情報が伝送される。
PDCPレイヤは、ヘッダ圧縮・伸張、及び暗号化・復号化を行う。
RRCレイヤは、制御情報を取り扱う制御プレーンでのみ定義される。UE100のRRCレイヤとeNB200のRRCレイヤとの間では、各種設定のためのRRCシグナリングが伝送される。RRCレイヤは、無線ベアラの確立、再確立及び解放に応じて、論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネルを制御する。UE100のRRCとeNB200のRRCとの間に接続(RRC接続)がある場合、UE100はRRCコネクティッドモードである。UE100のRRCとeNB200のRRCとの間に接続(RRC接続)がない場合、UE100はRRCアイドルモードである。なお、RRCコネクティッドモードは接続状態の一例であり、RRCアイドルモードは待ち受け状態の一例である。
RRCレイヤの上位に位置するNASレイヤは、セッション管理及びモビリティ管理等を行う。UE100のNASレイヤとMME300CのNASレイヤとの間では、NASシグナリングが伝送される。UE100は、無線インターフェイスのプロトコル以外にアプリケーションレイヤ等の機能を有する。
図5は、LTEシステムにおいて用いられる無線フレームの構成を示す図である。図5に示すように、無線フレームは、時間軸上で10個のサブフレームで構成される。各サブフレームは、時間軸上で2個のスロットで構成される。各サブフレームの長さは1msである。各スロットの長さは0.5msである。各サブフレームは、周波数軸上で複数個のリソースブロック(RB)を含む。各サブフレームは、時間軸上で複数個のシンボルを含む。各リソースブロックは、周波数軸上で複数個のサブキャリアを含む。具体的には、12個のサブキャリア及び1つのスロットにより1つのRBが構成される。1つのシンボル及び1つのサブキャリアにより1つのリソースエレメント(RE)が構成される。UE100に割り当てられる無線リソース(時間・周波数リソース)のうち、周波数リソースはリソースブロックにより特定でき、時間リソースはサブフレーム(又はスロット)により特定できる。
下りリンクにおいて、各サブフレームの先頭数シンボルの区間は、主に下りリンク制御情報を伝送するための物理下りリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)として用いられる領域である。各サブフレームの残りの部分は、主に下りリンクデータを伝送するための物理下りリンク共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)として用いることができる領域である。
上りリンクにおいて、各サブフレームにおける周波数方向の両端部は、主に上りリンク制御情報を伝送するための物理上りリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)として用いられる領域である。各サブフレームにおける残りの部分は、主に上りリンクデータを伝送するための物理上りリンク共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)として用いることができる領域である。
(eMTC及びNB−IoT)
本実施形態において、MTC及びIoTサービス等のマシンタイプ通信を対象とした新たなカテゴリのUE100が存在するシナリオを想定する。新たなカテゴリのUE100は、システム送受信帯域(LTE送受信帯域幅)の一部のみに送受信帯域幅が制限されるUE100である。新たなUEカテゴリは、例えば、カテゴリM1及びカテゴリNB(Narrow Band)−IoTと称される。カテゴリM1は、eMTC(enhanced Machine Type Communications)UEが属するカテゴリである。カテゴリNB−IoT(カテゴリNB1)は、NB−IoT UEが属するカテゴリである。カテゴリM1は、UE100(eMTC UE)の送受信帯域幅を例えば1.08MHz(すなわち、6リソースブロックの帯域幅)に制限する。カテゴリNB−IoT(カテゴリNB1)は、UE100(NB−IoT UE)の送受信帯域幅を180kHz(すなわち、1リソースブロックの帯域幅)にさらに制限する。このような狭帯域化により、eMTC UE及びNB−IoT UEに要求される低コスト化及び低消費電力化が実現可能となる。
図6は、eMTC UE及びNB−IoT UEが取り扱う周波数チャネルを示す図である。図6に示すように、LTEシステムのシステム周波数帯域の周波数帯域幅は10MHzであり得る。システム送受信帯域の帯域幅は、例えば、50リソースブロック=9MHzである。eMTC UEが対応可能な周波数チャネルの帯域幅は、6リソースブロック=1.08MHz以内である。eMTC UEが対応可能な6リソースブロック以内の周波数チャネルは、「狭帯域(NB:Narrow Band)」と称される。NB−IoT UEが対応可能な周波数チャネルの帯域幅は、1リソースブロック=180kHzである。NB−IoT UEが対応可能な1リソースブロックの周波数チャネルは、「キャリア(carrier)」と称される。
eMTC UEは、LTE送受信帯域幅内で運用される。NB−IoT UEは、LTE送受信帯域幅内で運用される形態、LTE送受信帯域幅外のガードバンドで運用される形態、及びNB−IoT専用の周波数帯域内で運用される形態をサポートする。
eMTC UE及びNB−IoT UEは、カバレッジ拡張を実現するために、繰り返し送信等を用いた強化カバレッジ(EC:Enhanced Coverage)機能をサポートする。強化カバレッジ機能は、複数のサブフレームを用いて同一信号を繰り返し送信する繰り返し送信(repetition)を含んでもよい。繰り返し送信の回数が多いほど、カバレッジを拡張することができる。
(ランダムアクセスプロシージャ)
図7は、eMTC UE及びNB−IoT UE向けの一般的なランダムアクセスプロシージャを示す図である。初期状態において、UE100は、RRCアイドルモードにある。UE100は、RRCコネクティッドモードに遷移するためにランダムアクセスプロシージャを実行する。このようなケースは、初期接続(Initial access from RRC_IDLE)と称される。初期接続時には、競合ベース(contention based)のランダムアクセスプロシージャが適用される。
図7に示すように、UE100は、eNB200のセルをサービングセルとして選択している。UE100は、通常のカバレッジのための第1のセル選択基準(第1のS−criteria)が満たされず、強化カバレッジのための第2のセル選択基準(第2のS−criteria)が満たされた場合、自身が強化カバレッジに居ると判断してもよい。「強化カバレッジに居るUE」とは、セルにアクセスするために強化カバレッジ機能(強化カバレッジモード)を用いることが必要とされるUEを意味する。なお、eMTC UEは、強化カバレッジモードを用いることが必須である。ここでは、UE100が強化カバレッジに居ると仮定して説明を進める。
ステップS1001において、eNB200は、PRACH(Physical Random Access Channel)関連情報をブロードキャストシグナリング(例えば、SIB)により送信する。PRACH関連情報は、強化カバレッジレベルごとに設けられた各種のパラメータを含む。一例として、強化カバレッジレベルは、強化カバレッジレベル0乃至3の合計4つのレベルが規定される。各種のパラメータは、RSRP(Reference Signal Received Power)閾値、PRACHリソース、及び最大プリアンブル送信回数を含む。PRACHリソースは、無線リソース(時間・周波数リソース)及び信号系列(プリアンブル系列)を含む。UE100は、受信したPRACH関連情報を記憶する。
ステップS1002において、UE100は、eNB200から送信される参照信号に基づいてRSRPを測定する。
ステップS1003において、UE100は、測定したRSRPを強化カバレッジレベルごとのRSRP閾値と比較することにより、自身の強化カバレッジレベル(CEレベル)を決定する。強化カバレッジレベルは、UE100に必要とされる強化カバレッジの度合いを示す。強化カバレッジレベルは、少なくとも繰り返し送信における送信回数(すなわち、Repetition回数)と関連する。
ステップS1004において、UE100は、自身の強化カバレッジレベルに対応するPRACHリソースを選択する。
ステップS1005〜S1008は、ランダムアクセスプロシージャを構成する。ステップS1005において、UE100は、選択したPRACHリソースを用いてMsg1(ランダムアクセスプリアンブル)をeNB200に送信する。なお、「Msg」は、メッセージの略である。eNB200は、受信したMsg1に用いられたPRACHリソースに基づいて、UE100の強化カバレッジレベルを特定する。
ステップS1006において、eNB200は、UE100に割り当てたPUSCHリソースを示すスケジューリング情報を含むMsg2(ランダムアクセス応答)をUE100に送信する。ここで、Msg2には、eNB200がUE100に割り当てたTemporary C−RNTIが含まれる。また、Msg2には、eNB200がランダムアクセスプリアンブルに基づいて計算したタイミングアドバンス値が含まれる。タイミングアドバンス値は、無線信号の伝搬遅延を補償するための送信タイミング調整値である。なお、UE100は、Msg2を正常に受信するまで、自身の強化カバレッジレベルに対応する最大プリアンブル送信回数までMsg1を複数回送信し得る。
ステップS1007において、UE100は、スケジューリング情報に基づいてMsg3をeNB200に送信する。Msg3は、RRC接続要求(RRC Connection Request)メッセージであってもよいし、RRC接続復旧要求(RRC Connection Resume Request)メッセージであってもよい。ここで、UE100は、Msg2に含まれていたタイミングアドバンス値を用いて送信タイミング調整を行う。また、UE100は、Msg2に含まれていたTemporary C−RNTIを用いてスクランブル処理を行う。
ステップS1008において、eNB200は、Msg4をUE100に送信する。Msg4は、RRC接続確立(RRC Connection Setup)メッセージであってもよい。ここで、eNB200は、Temporary C−RNTIを用いてPDCCHのスクランブル処理を行う。具体的には、eNB200は、Temporary C−RNTIでスクランブルされたCRC(Cyclic Redundancy Check)パリティビットを伴う下りリンク制御情報(DCI)をPDCCHにより送信し、UE100は、このDCIに対してデコードを試みてCRCチェックが成功したPDCCHを自身宛のPDCCHとして検出する(いわゆる、ブラインド復号)。
ステップS1009において、UE100は、Msg4の受信に応じてRRCコネクティッドモードに遷移する。その際、UE100は、Msg5:RRC接続確立完了(RRC Connection Setup Complete)メッセージをeNB200に送信してもよい。その後、eNB200は、特定した強化カバレッジレベルに基づいて、UE100への繰り返し送信等を制御する。RRCコネクティッドモードに遷移したUE100は、Msg2に含まれていたTemporary C−RNTIを、自身に割り当てられたC−RNTIとして、RRCコネクティッドモードである間において継続的に使用する。
(実施形態に係る動作)
本実施形態に係る動作について説明する。本実施形態に係るUE100は、マシンタイプ通信向けUEであってもよい。マシンタイプ通信向けUEとは、カテゴリM1又はカテゴリNB(Narrow Band)−IoTに属するUEをいう。カテゴリM1は、eMTC UEに相当する。カテゴリNB−IoT(カテゴリNB1)は、NB−IoT UEに相当する。
本実施形態において、UE100の制御部130は、当該UE100がRRCアイドルモードにあるときにeNB200との通信を開始する必要が生じた場合に、eNB200に対して接続要求を行うタイミングを決定する。eNB200との通信を開始する必要が生じた場合とは、eNB200に送信すべきデータがUE100において発生した場合であってもよいし、UE100宛てのページングをeNB200から当該UE100が受信した場合であってもよい。以下において、eNB200に送信すべきデータがUE100において発生した場合を主として想定する。このようなケースは、MO(Mobile Originated)呼と称されることがある。
UE100の送信部120は、eNB200との通信を開始する必要が生じたと判断したタイミングにおいて、eNB200に対して接続要求信号を送信する。ここで、接続要求信号は、ランダムアクセスプロシージャにおけるMsg1(ランダムアクセスプリアンブル)であってもよいし、ランダムアクセスプロシージャにおけるMsg3(RRC接続要求メッセージ又はRRC接続復旧要求メッセージ)であってもよい。以下において、接続要求信号がMsg1(ランダムアクセスプリアンブル)である場合を主として想定する。
UE100の制御部130は、複数のUEがeNB200に対して接続要求信号を送信するタイミング(接続要求を行うタイミング又は接続要求タイミングと称する)が分散するように、当該UE100に割り当てられた識別子を用いて、接続要求を行うタイミングを決定する。これにより、当該UE100の接続要求タイミングが確保されることを保証しつつ、他のUE100の接続要求タイミングとの重複が生じる可能性を低減できる。よって、接続要求タイミングを適切に分散させることが可能である。以下において、複数のUEにおける接続要求タイミングが分散するように接続要求タイミングを決定する処理を「タイミング分散処理」と称することがある。
UE100に割り当てられた識別子であってタイミング分散処理に用いる識別子は、例えば、IMSI(International Mobile Subscriber Identity)、Resume ID、S−TMSI(SAE Temporary Mobile Subscriber Identity)、及びAC(Access Class)のうち1つ、又は、これらの識別子の組み合わせである。なお、UE100は、上記の識別子以外の識別子もタイミング分散処理に用いてもよい。
IMSIは、ユーザがオペレータと契約する際に発行される国際的な加入者識別番号であり、SIMカード(UIMカード/USIMカード)に記録される。SIMカードは、UICC(Universal Integrated Circuit Card)と称されることがある。
Resume IDは、UE100がeNB200から受信するRRC接続開放(RRC connection release)メッセージに含まれるIDである。UE100は、Resume IDを含むRRC connection releaseメッセージをeNB200から受信すると、RRCアイドルモードのサブ状態であるサスペンド状態に遷移する。その後、UE100は、ランダムアクセスプロシージャを行う際に、Resume IDを含むMsg3をeNB200に送信する。
S−TMSI(Serving Temporary Mobile Subscriber Identity)は、UE100の位置登録時にMMEからUE100に割り当てられる識別子である。
ACは、SIMカードに記録される優先度識別子である。ACは、「0」〜「15」が規定されており、一般のUEに割り当てられる「0」〜「9」と、緊急通報時に用いる「10」と、公共機関等の特殊な用途のUEに割り当てられる「11」〜「15」がある。識別子としてACを用いる場合、「0」〜「9」のいずれかを用いることを想定する。なお、ACの「11」〜「15」を識別子として用いてもよい。
UE100の制御部130は、タイミング分散処理において、接続要求を行うタイミングとして、ハイパーシステムフレーム番号(H−SFN)、システムフレーム番号(SFN)、及びサブフレーム番号のうち少なくとも1つを決定する。つまり、UE100の制御部130は、後述する式によって、ハイパーシステムフレーム番号(H−SFN)、システムフレーム番号(SFN)、及びサブフレーム番号の全てを決定してもよいし、いずれか2つ又は1つを決定してもよい。システムフレーム(無線フレーム)は10サブフレームからなる時間フレームであり、ハイパーシステムフレームは1024無線フレームからなる時間フレームである。
接続要求を行うタイミングとしてH−SFNを決定する場合、UE100の制御部130は、下記の式(1)〜(4)のいずれかにより、接続要求を行うタイミングとして、H−SFNを決定してもよい。例えば、UE100の制御部130は、特定の式を満たすH−SFNを、接続要求を行うタイミングとして決定する。或いは、UE100の制御部130は、特定の式を満たすH−SFNを、接続要求を行うことが禁止されるタイミングと認識し、当該タイミング以外のタイミングの中から接続要求を行うタイミングを決定してもよい。
H−SFN mod M = IMSI mod N (1)
H−SFN mod M = AC mod N (2)
H−SFN mod M = Resume ID mod N (3)
H−SFN mod M = S−TMSI mod N (4)
ここで、「M」、「N」は、UE100に予め設定される値であってもよいし、eNB200がSIBによりブロードキャストする値であってもよいし、UE100がRRCアイドルモードに遷移する前にeNB200からUE100に個別シグナリングにより設定される値であってもよい。以下の「M」、「N」についても同様である。
「M」、「N」を用いることにより、値域を可変にすることができる。例えば、H−SFNの値域は0から1023まであるが、”mod 10”にすると0〜9の値域に限定できる。これにより、UE100をどの程度の範囲(値空間)に分散させるかを制御できるようになる。そして、「M」、「N」をeNB200が設定することにより、セルの負荷状況に応じてUE100のアクセス分散を制御できるようになる。
なお、「M」、「N」は、ACごとに設定されてもよいし、CEレベルごとに設定されてもよい。例えば、AC又はCEレベルごとに「M」、「N」を定義したリストがUE100に予め設定される。或いは、当該リストがeNB200からUE100にブロードキャスト又は個別シグナリングにより通知されてもよい。UE100は、当該UE100のAC又はCEレベルに対応する「M」、「N」を当該リストから抽出して用いる。
また、「M」、「N」は、H−SFNの決定のために用いる値と、後述するSFN及びSubframeを決定するために用いる値とをそれぞれ異ならせてもよい。
なお、式(1)〜(4)において、UE100に割り当てられた識別子をそのまま用いる一例を示しているが、UE100に割り当てられた識別子のうち、予め定められた部分(例えば、上位数ビット、下位数ビット)のみを抽出して用いてもよい。
接続要求を行うタイミングとしてSFNを決定する場合、UE100の制御部130は、下記の式(5)を用いて接続要求を行うタイミング(SFN)を決定してもよい。或いは、式(2)〜(4)のH−SFNをSFNと読み替えることにより、式(2)〜(4)のいずれかを用いて接続要求を行うタイミングとして、SFNを決定してもよい。
SFN mod M = IMSI mod N (5)
接続要求を行うタイミングとしてサブフレーム番号(Subframe#)を決定する場合、UE100の制御部130は、下記の式(6)を用いて接続要求を行うタイミング(Subframe#)を決定してもよい。或いは、式(2)〜(4)のH−SFNをSubframe#と読み替えることにより、式(2)〜(4)のいずれかを用いて接続要求を行うタイミングとして、Subframe#を決定してもよい。
Subframe# mod M = IMSI mod N (6)
但し、接続要求信号がランダムアクセスプリアンブルである場合において、上記の式により決定されたSubframe#のサブフレームにPRACHリソースが割り当てられていないこともあり得る。よって、UE100の制御部130は、PRACHリソースが割り当てられているサブフレームのみを対象として、接続要求を行うサブフレーム番号(Subframe#)を決定してもよい。
UE100の制御部130は、当該UE100に割り当てられた識別子を用いて、接続要求を行うタイミングとして、H−SFNを決定(決定1)した後、当該UE100に割り当てられた識別子を用いて、接続要求を行うタイミングとして、SFNを決定(決定2)してもよい。また、UE100の制御部130は、当該UE100に割り当てられた識別子を用いて、接続要求を行うタイミングとして、SFNを決定(決定1)した後、当該UE100に割り当てられた識別子を用いて、接続要求を行うタイミングとして、サブフレーム番号を決定(決定2)してもよい。ここで、決定1及び決定2においてそれぞれ用いる識別子は異なっていてもよい。例えば、UE100の制御部130は、IMSIを用いてH−SFNを決定した後、その中のSFN又はサブフレーム番号はACを用いて決定してもよい。
本実施形態において、UE100の制御部130は、eNB200への接続要求を規制するアクセス規制情報をeNB200がブロードキャストしていない場合(すなわち、UE100の受信部110がアクセス規制情報を受信していない場合)であっても、UE100に割り当てられた識別子を用いて、eNB200に対して接続要求を行うタイミングを決定する。換言すると、UE100は、当該UE100が在圏するセルを管理するeNB200がアクセス規制を行っていない場合であってもタイミング分散処理を行う。
一般的なアクセス規制は、eNB200の負荷が高まっているときにeNB200がアクセス規制情報をブロードキャストすることにより開始され、アクセス規制情報をブロードキャストされている間はアクセス規制が有効である。
しかしながら、eNB200の負荷が高まっていない場合であっても、多数のマシンタイプ通信向けUEが一斉に接続要求を行うと、接続要求信号の送受信に起因する負荷(特に、eNB200の負荷)が一気に高まる。また、多数のマシンタイプ通信向けUEが一斉に接続要求を行うタイミングをeNB200が予想することは困難である。
本実施形態においては、ある条件を満たすUE100がタイミング分散処理を自発的に行うことにより、接続要求信号の送受信に起因する負荷が突発的に増加することを回避できる。
本実施形態によれば、既存の乱数によるアクセス規制に比べて、複数のUEの間での送信が重複することを低減することができ、なお且つより確実に接続要求を行う機会を得ることができる。
タイミング分散処理を行うべき条件について説明する。UE100の制御部130は、当該UE100がRRCアイドルモードにあるときにeNB200との通信を開始する必要が生じた場合に、タイミング分散処理を行うべき条件が満たされているか否かを判定し、タイミング分散処理を行うべき条件が満たされている場合に限り、タイミング分散処理を行う。
タイミング分散処理を行うべき条件は、UE100が行う通信が遅延を許容する通信(Delay Tolerant通信)であるという条件を含んでもよい。UE100の制御部130は、当該UE100が行う通信が遅延を許容する通信(Delay Tolerant通信)であることを示す所定条件が満たされているか否かを判定し、当該所定条件が満たされていると判定された場合に、タイミング分散処理を行う。ここで、所定条件は、UE100が実行するアプリケーションの種別が所定種別であること、又はUE100が実行するアプリケーションが要求するQoS(Quality of Service)が所定(以上)のQoSであることであってもよい。或いは、所定条件は、UE100にeDRX(extended Discontinuous Reception)が設定されていることであってもよい。eDRXは、MMEによりUE100に設定される。MMEによりeDRXが設定されたUE100は、Delay Tolerant通信を行うUE100とみなすことができる。
タイミング分散処理を行うべき条件は、UE100の端末カテゴリ(UEカテゴリ)がマシンタイプ通信向けの所定カテゴリであるという条件を含んでもよい。UE100の制御部130は、当該UE100の端末カテゴリ(UEカテゴリ)がマシンタイプ通信向けの所定カテゴリであるか否かを判定し、当該端末カテゴリが所定カテゴリである場合に、タイミング分散処理を行ってもよい。所定カテゴリとは、カテゴリM1であってもよいし、カテゴリNB−IoT(カテゴリNB1)であってもよい。
タイミング分散処理を行うべき条件は、UE100がeNB200から明示的又は暗示的な所定のインディケーションを受信したという条件を含んでもよい。例えば、UE100の制御部130は、eNB200から当該UE100宛てのページングメッセージを受信し、且つ、当該ページングメッセージに所定の情報要素(インディケーション)が含まれている場合に、タイミング分散処理を行う。UE100の制御部130は、上述した「M」、「N」又は所定の情報要素(インディケーション)がeNB200からブロードキャストされている場合に、UE100に割り当てられた識別子を用いて、eNB200に対して接続要求を行うタイミングを決定してもよい。或いは、UE100の制御部130は、当該UE100がRRCアイドルモードに遷移する前に、eNB200から所定の情報要素(インディケーション)を含む個別シグナリング(例えば、RRC connection releaseメッセージ)を受信している場合に、タイミング分散処理を行ってもよい。
eNB200は、タイミング分散処理を第1期間においてUE100に実行させる場合に、所定の情報要素(インディケーション)を含むページングメッセージを1回だけ送信してもよい。一方、eNB200は、タイミング分散処理を第1期間よりも長い第2期間においてUE100に実行させる場合に、所定の情報要素(インディケーション)を含むシステム情報ブロック(SIB)を複数回送信してもよい。すなわち、タイミング分散処理を一時的にUE100に実行させる際にはページングメッセージが用いられ、タイミング分散処理をある程度長い期間UE100に実行させる場合はSIBが用いられる。なお、eNB200は、タイミング分散処理をUE100に実行させない場合に、所定の情報要素(インディケーション)を含むページングメッセージ及び所定の情報要素(インディケーション)を含むSIBのいずれも送信しない。
タイミング分散処理を行うべき条件は、UE100のCEレベルが所定のCEレベルであるという条件を含んでもよい。例えば、UE100の制御部130は、eNB200からUE100が受信する参照信号の受信電力(RSRP)を1又は複数の閾値と比較し、当該受信電力と1又は複数の閾値との比較結果に応じて、タイミング分散処理を行う。閾値は、CEレベルを定める閾値である。具体的には、UE100の制御部130は、受信電力と閾値との比較結果に応じて当該UE100のCEレベルを判断し、当該UE100のCEレベルが所定のCEレベルである場合に、タイミング分散処理を行う。所定のCEレベルは、UE100に予め設定されていてもよいし、eNB200からUE100に通知されてもよい。
図8は、本実施形態に係るUE100の動作例を示すフロー図である。本フローは、RRCアイドルモードにあるUE100により実行される。
図8に示すように、ステップS11において、UE100の制御部130は、eNB200に送信すべきデータが発生したことに応じて、eNB200との通信を開始する必要が生じた判断する。
ステップS12において、UE100の制御部130は、タイミング分散処理を行うか否かを判断する。具体的には、UE100の制御部130は、タイミング分散処理を行うべき条件が満たされているか否かを判定する。
タイミング分散処理を行うべき条件が満たされていない場合(ステップS12:NO)、ステップS13において、UE100の制御部130は、従来の方法で決定されたタイミングで、接続要求信号をeNB200に送信するよう送信部120を制御する。
一方、タイミング分散処理を行うべき条件が満たされている場合(ステップS12:YES)、ステップS14において、UE100の制御部130は、タイミング分散処理を行う。UE100の制御部130は、複数のUEにおける接続要求タイミングが分散するように、当該UE100に割り当てられた識別子を用いて、eNB200に対して接続要求を行うタイミングを決定する。なお、ここでいうタイミング分散処理は、前述又は後述するタイミング分散処理を意味する。ステップS15において、UE100の送信部120は、ステップS14において決定されたタイミングにおいて接続要求信号をeNB200に送信する。
(その他の実施形態)
上述した実施形態において、UE100の制御部130は、タイミング分散処理において、UE100に割り当てられた識別子を用いて接続要求タイミングを決定していたが、UE100に割り当てられた識別子に代えて乱数を用いてもよい。例えば、UE100の制御部130は、乱数を発生させ、乱数と閾値との比較結果に応じて、eNB200に対して接続要求を行うタイミングを決定してもよい。例えば、UE100の制御部130は、接続要求を行う候補タイミングごとに、M≦(乱数)<Nが満たされるか否かを判定し、M≦(乱数)<Nが満たされた候補タイミングを、eNB200に対して接続要求を行うタイミングとして決定する。なお、ここでいう「M」、「N」は、前述の識別子を用いて接続要求タイミングを決定する場合に用いていた「M」、「N」と同じであってもよい。
或いは、接続要求タイミングの候補とするタイミングをeNB200がUE個別に設定してもよい。例えば、UE100がRRCアイドルモードに遷移する前に、eNB200は、RRC Connection Releaseメッセージ又はRRC Connection Rejectメッセージ等により、接続要求タイミングの候補とするタイミングをUE100に設定する。ここで、候補タイミングは、ハイパーシステムフレーム番号(H−SFN)、システムフレーム番号(SFN)、及びサブフレーム番号のうち少なくとも1つであってもよい。UE100は、eNB200から設定された候補タイミングの中から接続要求タイミングを決定し、決定したタイミングにおいて接続要求信号をeNB200に送信する。
上述した実施形態では、待ち受け状態がRRCアイドルモード(具体的には、サスペンド状態)であり、接続状態がRRCコネクティッドモードである一例について説明したが、これに限らない。接続状態がRRCライトコネクションであってもよいし、待ち受け状態がINACTIVE状態であってもよい。RRCライトコネクションは、RRCコネクティッドモードの一状態であって、RRCアイドルモードのプロシージャの一部が適用される特殊な状態である。INACTIVE状態は、5G移動通信システムにおいて導入されることが想定されており、RRCコネクティッドモード及びRRCアイドルモードとは異なるRRC状態である。
上述した実施形態において、移動通信システムとしてLTEシステムを例示した。しかしながら、本開示はLTEシステムに限定されない。LTEシステム以外の移動通信システム(例えば、5G移動通信システム)に対して、上述した実施形態に係る動作を適用してもよい。
UE100及びeNB200が行う各処理をコンピュータに実行させるプログラムが提供されてもよい。また、プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータにプログラムをインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD−ROMやDVD−ROM等の記録媒体であってもよい。UE100及びeNB200が行う各処理を実行するためのプログラムを記憶するメモリ及びメモリに記憶されたプログラムを実行するプロセッサによって構成されるチップセットが提供されてもよい。
以上、図面を参照して実施形態について詳しく説明したが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
本願は、日本国特許出願第2018−140422号(2018年7月26日出願)の優先権を主張し、その内容のすべてが本願明細書に組み込まれている。

Claims (7)

  1. 基地局との通信を行う無線端末であって、
    前記無線端末が待ち受け状態にあるときに前記基地局との通信を開始する必要が生じた場合に、前記基地局に対して接続要求を行うタイミングを決定する制御部と、
    前記決定されたタイミングにおいて前記基地局に対して接続要求信号を送信する送信部と、を備え、
    前記制御部は、複数の無線端末における接続要求タイミングが分散するように、前記無線端末に割り当てられた識別子を用いて前記タイミングを決定する、無線端末。
  2. 前記制御部は、前記接続要求を行うタイミングとして、ハイパーシステムフレーム番号、システムフレーム番号、及びサブフレーム番号のうち少なくとも1つを決定する、請求項1に記載の無線端末。
  3. 前記制御部は、前記無線端末から前記基地局への接続要求を規制するアクセス規制情報を前記基地局がブロードキャストしていない場合であっても、前記識別子を用いて前記タイミングを決定する、請求項1又は2に記載の無線端末。
  4. 前記制御部は、
    前記無線端末が行う通信が遅延を許容する通信であることを示す所定条件が満たされているか否かを判定し、
    前記所定条件が満たされていると判定された場合に、前記識別子を用いて前記タイミングを決定する、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の無線端末。
  5. 前記制御部は、
    前記無線端末の端末カテゴリがマシンタイプ通信向けの所定カテゴリであるか否かを判定し、
    前記端末カテゴリが前記所定カテゴリである場合に、前記識別子を用いて前記タイミングを決定する、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の無線端末。
  6. 前記制御部は、
    前記基地局から前記無線端末が受信する参照信号の受信電力を1又は複数の閾値と比較し、
    前記受信電力と前記1又は複数の閾値との比較結果に応じて、前記識別子を用いて前記タイミングを決定する、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の無線端末。
  7. 基地局との通信を行う無線端末における方法であって、
    前記無線端末が待ち受け状態にあるときに前記基地局との通信を開始する必要が生じた場合に、前記基地局に対して接続要求を行うタイミングを決定するステップAと、
    前記決定されたタイミングにおいて前記基地局に対して接続要求信号を送信するステップBと、を備え、
    前記ステップAは、複数の無線端末における接続要求タイミングが分散するように、前記無線端末に割り当てられた識別子を用いて前記タイミングを決定することを含む、方法。
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