JPWO2020016995A1 - アンテナ、アレイアンテナ、セクタアンテナ及びダイポールアンテナ - Google Patents
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Abstract
アンテナは、平面部を有する反射部材と、一対の放射部と、一方側が一対の放射部の対向する部分に接続され他方側が反射部材に接続されるバラン部とを有し、反射部材の平面部に設けられ、一対の放射部により第1の偏波の電波を送受信する第1のダイポールアンテナと、一対の放射部と、一方側が一対の放射部の対向する部分に接続され他方側が反射部材に接続されるバラン部とを有し、反射部材の平面部に設けられ、一対の放射部により第1の偏波と異なる第2の偏波の電波を送受信する第2のダイポールアンテナと、を備え、第1のダイポールアンテナと第2のダイポールアンテナとは、それぞれの一対の放射部の対向する側の反対側が反射部材の平面部側又は平面部側の反対側に折り曲がった折曲部を有し、第1のダイポールアンテナと第2のダイポールアンテナとが、折曲部の有する面状の結合部が対向することにより容量結合する。
Description
本発明は、アンテナ、アレイアンテナ、セクタアンテナ及びダイポールアンテナに関する。
移動体通信の基地局アンテナには、電波が放射される方向に対応して設定されたセクタ毎に電波を放射するセクタアンテナが複数組み合わせて用いられている。セクタアンテナには、ダイポールアンテナなどの放射素子をアレイ状に並べたアレイアンテナが用いられている。
特許文献1には、中心軸線に沿って配列する導波器、放射器及び反射器を用いて直交する第1、第2の偏波を共用する偏波共用八木アンテナであって、前記放射器は、前記第1の偏波の偏波面に沿いかつ前記中心軸線を中心として所定の間隔で対向する一対の第1のダイポールアンテナ素子と、前記第2の偏波の偏波面に沿いかつ前記中心軸線を中心として所定の間隔で対向する一対の第2のダイポールアンテナ素子と、を備える偏波共用八木アンテナが記載されている。
特許文献2には、所定径の円周の0°、90°、180°、270°位置においてそれぞれの長手方向中心点が接するように配列する第1、第2、第3、第4の2線式折返しアンテナ素子と、アンテナ素子の給電点に先端がそれぞれ接続された第1〜第4の平衡2線路を備えた偏波共用アンテナ装置が記載されている。
ところでセクタアンテナには、通信品質の向上/通信容量の増大を狙って、偏波共用のアンテナが用いられることがある。そして、このような偏波共用のアンテナにおいて、小型化に加えて、広帯域化が求められている。
本発明の目的は、広帯域化した偏波共用の小型なアンテナなどを提供することにある。
本発明の目的は、広帯域化した偏波共用の小型なアンテナなどを提供することにある。
かかる目的のもと、本発明が適用されるアンテナは、平面部を有する反射部材と、一対の放射部と、一方側が一対の放射部の対向する部分に接続され他方側が反射部材に接続されるバラン部とを有し、反射部材の平面部に設けられ、一対の放射部により第1の偏波の電波を送受信する第1のダイポールアンテナと、一対の放射部と、一方側が一対の放射部の対向する部分に接続され他方側が反射部材に接続されるバラン部とを有し、反射部材の平面部に設けられ、一対の放射部により第1の偏波と異なる第2の偏波の電波を送受信する第2のダイポールアンテナと、を備え、第1のダイポールアンテナと第2のダイポールアンテナとは、それぞれの一対の放射部の対向する側の反対側が反射部材の平面部側又は平面部側の反対側に折り曲がった折曲部を有し、第1のダイポールアンテナと第2のダイポールアンテナとが、折曲部の有する面状の結合部が対向することにより容量結合する。
また、第1のダイポールアンテナ及び第2のダイポールアンテナのそれぞれに近接して配置された2つの無給電素子を備えることを特徴とすることができる。
このようにすることで、周波数帯域を広げることができる。
このようにすることで、周波数帯域を広げることができる。
このようなアンテナにおいて、一対の放射部と、一方側が一対の放射部の対向する部分に接続され他方側が反射部材に接続されるバラン部とを有し、反射部材の平面部に設けられ、一対の放射部により第1の偏波の電波を送受信する第3のダイポールアンテナと、一対の放射部と、一方側が一対の放射部の対向する部分に接続され他方側が反射部材に接続されるバラン部とを有し、反射部材の平面部に設けられ、一対の放射部により第2の偏波の電波を送受信する第4のダイポールアンテナと、をさらに備え、第1のダイポールアンテナ、第2のダイポールアンテナ、第3のダイポールアンテナ及び第4のダイポールアンテナは、それぞれの一対の放射部の対向する側の反対側が反射部材の平面部側又は平面部側の反対側に折り曲がった折曲部を有し、折曲部の有する面状の結合部が対向することにより、互いに容量結合することを特徴とすることができる。
また、第1のダイポールアンテナ、第2のダイポールアンテナ、第3のダイポールアンテナ及び第4のダイポールアンテナは、仮想的に設けられた四角形の角部分に設けられ、第1のダイポールアンテナ、第2のダイポールアンテナ、第3のダイポールアンテナ及び第4のダイポールアンテナのそれぞれの放射部は、四角形の対角線に平行な部分と部分の端部から辺に沿うように屈曲して延伸する部分とを有する延伸部を備えることを特徴とすることができる。
このようにすることで、アンテナの平面形状を小さくできる。
このようにすることで、アンテナの平面形状を小さくできる。
そして、第1のダイポールアンテナ、第2のダイポールアンテナ、第3のダイポールアンテナ及び第4のダイポールアンテナのそれぞれの放射部は、四角形の対角線の方向に沿う偏波の電波を送受信することを特徴とすることができる。
このようにすることで、偏波共用アンテナの指向性を強くすることができる。
このようにすることで、偏波共用アンテナの指向性を強くすることができる。
さらに、第1のダイポールアンテナ、第2のダイポールアンテナ、第3のダイポールアンテナ及び第4のダイポールアンテナによって囲まれる側に、第1のダイポールアンテナ、第2のダイポールアンテナ、第3のダイポールアンテナ及び第4のダイポールアンテナのそれぞれに近接して配置された4つの無給電素子を備えることを特徴とすることができる。
このようにすることで、周波数帯域を広げることができる。
このようにすることで、周波数帯域を広げることができる。
さらにまた、第1のダイポールアンテナ、第2のダイポールアンテナ、第3のダイポールアンテナ及び第4のダイポールアンテナは、仮想的に設けた四角形の角部分に設けられ、第1のダイポールアンテナ、第2のダイポールアンテナ、第3のダイポールアンテナ及び第4のダイポールアンテナのそれぞれのバラン部は、反射部材に接続される他方側が第1のダイポールアンテナ、第2のダイポールアンテナ、第3のダイポールアンテナ及び第4のダイポールアンテナによって囲まれる側の外側に傾斜して設けられていることを特徴とすることができる。
このようにすることで、アンテナを低姿勢にできる。
このようにすることで、アンテナを低姿勢にできる。
また、他の観点から捉えると、本発明が適用されるアレイアンテナは、平面部を有する反射部材と、一対の放射部と、一方側が一対の放射部の対向する部分に接続され他方側が反射部材に接続されるバラン部とを有し、一対の放射部により第1の周波数帯の第1の偏波の電波を送受信する第1のダイポールアンテナ及び第3のダイポールアンテナと、一対の放射部により第1の周波数帯の第1の偏波と異なる第2の偏波の電波を送受信する第2のダイポールアンテナ及び第4のダイポールアンテナと、をそれぞれが備え、反射部材の平面部に列状に配列された複数の第1のアンテナと、複数の第1のアンテナの配列に沿って、反射部材の平面部に対して配列され、第1の周波数帯より高い第2の周波数帯の電波をそれぞれが送受信する複数の第2のアンテナと、を備え、第1のダイポールアンテナ、第2のダイポールアンテナ、第3のダイポールアンテナ及び第4のダイポールアンテナは、それぞれの一対の放射部の対向する側の反対側が反射部材の平面部側又は平面部側の反対側に折り曲がった折曲部を有し、折曲部の有する面状の結合部が対向することにより、互いに容量結合する。
このようにすることで、周波数共用ができる。
このようにすることで、周波数共用ができる。
このようなアレイアンテナにおいて、複数の第2のアンテナの配列は、反射部材の平面部に対して複数の第1のアンテナの配列と重ねて配置されていることを特徴とすることができる。
このようにすることで、周波数共用アンテナのアレイアンテナが小型化できる。
このようにすることで、周波数共用アンテナのアレイアンテナが小型化できる。
また、複数の第1のアンテナの配列の間隔は、複数の第2のアンテナの配列の間隔の3倍であることを特徴とすることができる。
そして、第1のアンテナにおける第1のダイポールアンテナ、第2のダイポールアンテナ、第3のダイポールアンテナ及び第4のダイポールアンテナによって囲まれた領域に、2個の第2のアンテナが配置されていることを特徴とすることができる。
このようにすることで、周波数共用アンテナが構成しやすくなる。
そして、第1のアンテナにおける第1のダイポールアンテナ、第2のダイポールアンテナ、第3のダイポールアンテナ及び第4のダイポールアンテナによって囲まれた領域に、2個の第2のアンテナが配置されていることを特徴とすることができる。
このようにすることで、周波数共用アンテナが構成しやすくなる。
さらに、他の観点から捉えると、本発明が適用されるセクタアンテナは、平面部を有する反射部材と、一対の放射部と一方側が一対の放射部の対向する部分に接続され他方側が反射部材に接続されるバラン部とを有し、一対の放射部により第1の偏波の電波を送受信する第1のダイポールアンテナと、一対の放射部により第1の偏波と異なる第2の偏波の電波を送受信する第2のダイポールアンテナと、をそれぞれが備える複数のアンテナが、反射部材の平面部に設けられたアレイアンテナと、アレイアンテナを覆うカバーと、を備え、第1のダイポールアンテナと第2のダイポールアンテナとは、それぞれの一対の放射部の対向する側の反対側が反射部材の平面部側又は平面部側とは反対側に折り曲がった折曲部を有し、第1のダイポールアンテナと第2のダイポールアンテナとが、折曲部の有する面状の結合部が対向することにより容量結合する。
さらにまた、他の観点から捉えると、本発明が適用されるダイポールアンテナは、一対の放射部と、一方側が一対の放射部の対向する部分に接続され他方側が反射部材に接続されるバラン部と、を備え、一対の放射部の対向する側の反対側が反射部材側又は反射部材側の反対側に折り曲がった折曲部を有し、折曲部が隣接して設けられる他の放射部と容量結合する面状の結合部を含む。
このようなダイポールアンテナにおいて、一対の放射部のそれぞれは、対向する部分から反対側に延伸する部分と部分の端部から屈曲して延伸する部分とを有する延伸部を備え、屈曲して延伸する部分の屈曲する方向は、一対の放射部において同じ側であることを特徴とすることができる。
このようにすることで、ダイポールアンテナが小型化できる。
このようにすることで、ダイポールアンテナが小型化できる。
また、一対の放射部のそれぞれは、延伸部の一方の縁から反射部材に延びるように設けられた縁辺部を備えることを特徴とすることができる。
このようにすることで、容量結合を大きくすることができる。
このようにすることで、容量結合を大きくすることができる。
そして、バラン部は、延伸部が屈曲する方向と逆の方向に傾斜する部分を備えることを特徴とすることができる。
このようにすることで、ダイポールアンテナを低姿勢化できる。
このようにすることで、ダイポールアンテナを低姿勢化できる。
本発明によれば、広帯域化した偏波共用の小型なアンテナなどが提供できる。
基地局アンテナに使用されるセクタアンテナは、偏波共用であるとともに、複数の周波数帯で使用される周波数共用である場合がある。そして、一例であるが、698MHz〜960MHzであった低周波数帯側の周波数帯を、617MHz〜894MHzなどのように、低周波数側にずらすとともに広帯域化することが求められている。周波数を低くするとダイポールアンテナなどのアンテナ素子の形状が必然的に大きくなる。しかし、セクタアンテナとしては、大きくしないこと、つまり小型なアンテナが求められる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態(本実施の形態)について詳細に説明する。なお、以下では、周波数共用のセクタアンテナで説明するが、周波数共用でなくともよい。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態(本実施の形態)について詳細に説明する。なお、以下では、周波数共用のセクタアンテナで説明するが、周波数共用でなくともよい。
<基地局アンテナ1>
図1は、本実施の形態が適用される移動体通信の基地局アンテナの全体構成の一例を示す図である。図1(a)は、基地局アンテナの斜視図、図1(b)は、基地局アンテナの設置例を説明する図である。
基地局アンテナは、図1(a)に示すように、例えば地表に対して垂直に設けられた鉄塔2に保持された複数のセクタアンテナ1−1〜1−3(区別しない場合は、セクタアンテナ1と表記)を備える。そして、セクタアンテナ1−1〜1−3は、それぞれがアレイアンテナ3を備える。そして、アレイアンテナ3は、風雨などから保護するためのカバーであるレドーム4で覆われている。すなわち、セクタアンテナ1−1〜1−3の外側はレドーム4であって、レドーム4の内部にアレイアンテナ3が収納されている。図1(a)では、レドーム4は、円筒状としたが、他の形状であってもよい。基地局アンテナは、図1(b)に示すセル5内において電波の送受信を行う。
図1は、本実施の形態が適用される移動体通信の基地局アンテナの全体構成の一例を示す図である。図1(a)は、基地局アンテナの斜視図、図1(b)は、基地局アンテナの設置例を説明する図である。
基地局アンテナは、図1(a)に示すように、例えば地表に対して垂直に設けられた鉄塔2に保持された複数のセクタアンテナ1−1〜1−3(区別しない場合は、セクタアンテナ1と表記)を備える。そして、セクタアンテナ1−1〜1−3は、それぞれがアレイアンテナ3を備える。そして、アレイアンテナ3は、風雨などから保護するためのカバーであるレドーム4で覆われている。すなわち、セクタアンテナ1−1〜1−3の外側はレドーム4であって、レドーム4の内部にアレイアンテナ3が収納されている。図1(a)では、レドーム4は、円筒状としたが、他の形状であってもよい。基地局アンテナは、図1(b)に示すセル5内において電波の送受信を行う。
ここで例示するセクタアンテナ1は、後述するように異なる二つの周波数帯のそれぞれにおいて直交する偏波の電波を送受信する偏波共用且つ周波数共用アンテナである。ここで異なる二つの周波数帯を高周波数帯及び低周波数帯と表記する。なお、高周波数帯において設計する周波数を周波数f0H(波長λ0H)、低周波数帯において設計する周波数を周波数f0L(波長λ0L)とする。なお、波長λ0H、λ0Lは自由空間波長である。例えば、高周波数帯は、2GHz帯、低周波数帯は、上述したように617MHz〜894MHzである。ここでは、617MHz〜894MHzの周波数帯を700MHz帯と表記する。
低周波数数帯が第1の周波数帯の一例、高周波数帯が第2の周波数帯の一例である。
低周波数数帯が第1の周波数帯の一例、高周波数帯が第2の周波数帯の一例である。
ここでは、図1(a)に示すように、セクタアンテナ1−1が備えるアレイアンテナ3に対して、xyz座標を設定する。つまり、アレイアンテナ3の上下方向、後述する図2に示すように、アレイアンテナ3における反射板の平面部(後述する図2(a)に示す反射板400の平面部410)の長手方向をy方向に設定する。そして、アレイアンテナ3における反射板400の平面部410の短手方向に沿ってx方向を設け、反射板400の平面部410に垂直な方向にz方向を設定する。
x方向、y方向、z方向は互いに直交する。そして、x方向が地表に対して水平方向、y方向が地表に対して垂直方向、y−z面が垂直面、x−z面が水平面となる。
x方向、y方向、z方向は互いに直交する。そして、x方向が地表に対して水平方向、y方向が地表に対して垂直方向、y−z面が垂直面、x−z面が水平面となる。
基地局アンテナは、図1(b)に示すように、セル5内において電波の送受信を行う。セル5は、セクタアンテナ1−1〜1−3に対応して複数のセクタ6−1〜6−3(区別しない場合は、セクタ6と表記)に分割されている。そして、セクタアンテナ1−1〜1−3は、それぞれのアレイアンテナ3が送受信する電波のメインローブ7の方向が、対応するセクタ6−1〜6−3に向くように設定されている。
なお、図1では、基地局アンテナは、3個のセクタアンテナ1−1〜1−3及びこれらに対応するセクタ6−1〜6−3を備えるとした。しかし、セクタアンテナ1及びセクタ6は、3以外の予め定められた個数であってよい。また、図1(b)では、セクタ6は、セル5を3等分に分割(中心角120°)して構成されているが、等分でなくともよく、いずれか1つのセクタ6が他のセクタ6に比べ広く又は狭く構成されていてもよい。
図1に示すように、それぞれのセクタアンテナ1は、アレイアンテナ3に送信信号及び受信信号を伝送する送受信ケーブル8−1〜8−4に接続されている。なお、送受信ケーブル8−1、8−2は、高周波数帯の互いに直交する偏波の電波の送信信号及び受信信号を伝送する。送受信ケーブル8−3、8−4は、低周波数帯の互いに直交する偏波の電波の送信信号及び受信信号を伝送する。
送受信ケーブル8−1〜8−4は、基地局(不図示)内に設けられた送信信号の生成及び受信信号を受信する送受信部(不図示)に接続されている。送受信ケーブル8−1〜8−4は、例えば同軸ケーブルである。
なお、基地局アンテナ、セクタアンテナ1、アレイアンテナ3などは、アンテナの可逆性により、電波を送信及び受信することができる。
送受信ケーブル8−1〜8−4は、基地局(不図示)内に設けられた送信信号の生成及び受信信号を受信する送受信部(不図示)に接続されている。送受信ケーブル8−1〜8−4は、例えば同軸ケーブルである。
なお、基地局アンテナ、セクタアンテナ1、アレイアンテナ3などは、アンテナの可逆性により、電波を送信及び受信することができる。
セクタアンテナ1は、アレイアンテナ3が備える複数のアンテナ(後述する図2に示すアンテナ10−1〜10−3、20−1〜20−10)に対して送受信信号を分配/合成する分配/合成回路、及び、複数のアンテナ間(図2に示すアンテナ10−1〜10−3間、又は/及び、アンテナ20−1〜20−10間)において送受信信号の位相を異ならせる移相器を備えてもよい。アンテナ間において、送受信信号の位相を異ならせることで、電波(ビーム)の放射角度を地上方向に傾ける(チルトさせる)ことができる。
<アレイアンテナ3>
図2は、本実施の形態におけるアレイアンテナ3の構成の一例を示す図である。図2(a)は、斜視図、図2(b)は、平面図(x−y面)である。ここでは、図1(a)に示したセクタアンテナ1−1の備えるアレイアンテナ3を例にしている。
図2(a)、(b)に示すように、アレイアンテナ3は、低周波数帯の互いに直交する偏波の電波を送受信するアンテナ10−1〜10−3(区別しない場合は、アンテナ10と表記)と、高周波数帯の互いに直交する偏波の電波を送受信するアンテナ20−1〜20−10(区別しない場合は、アンテナ20と表記)とを備える。アンテナ10及びアンテナ20は、共通の反射板400を備える。ここで、アンテナ10が第1のアンテナの一例、アンテナ20が第2のアンテナの一例、反射板400が反射部材の一例である。
図2は、本実施の形態におけるアレイアンテナ3の構成の一例を示す図である。図2(a)は、斜視図、図2(b)は、平面図(x−y面)である。ここでは、図1(a)に示したセクタアンテナ1−1の備えるアレイアンテナ3を例にしている。
図2(a)、(b)に示すように、アレイアンテナ3は、低周波数帯の互いに直交する偏波の電波を送受信するアンテナ10−1〜10−3(区別しない場合は、アンテナ10と表記)と、高周波数帯の互いに直交する偏波の電波を送受信するアンテナ20−1〜20−10(区別しない場合は、アンテナ20と表記)とを備える。アンテナ10及びアンテナ20は、共通の反射板400を備える。ここで、アンテナ10が第1のアンテナの一例、アンテナ20が第2のアンテナの一例、反射板400が反射部材の一例である。
反射板400は、平面部410と2個の立上部420とを備える。立上部420は、平面部410のx方向の両端から、平面部410に垂直(+z方向)に立ち上がるように設けられている。
反射板400の平面部410の+z側の表面において、y方向にアンテナ10−1〜10−3、20−1〜20−10が列状に配列されている。
反射板400の平面部410の+z側の表面において、y方向にアンテナ10−1〜10−3、20−1〜20−10が列状に配列されている。
反射板400は、導電性の部材で構成されている。反射板400は、例えば、アルミニウム、銅、ステンレス鋼などの金属板にて構成されている。そして、立上部420は、これらの金属板の端部を折り曲げることにより製作されている。なお、立上部420は、平面部410と別部材で構成されて、平面部410に取り付けられてもよい。立上部420は、一般に指向性を調整するために設けられるので、必要に応じて設ければよい。
アンテナ10、20の配列について説明する。
低周波数帯のアンテナ10−1〜10−3は、反射板400における平面部410のx方向の中心において、y方向に等間隔に配列されている。高周波数帯のアンテナ20−1〜20−10も、反射板400における平面部410のx方向の中心において、y方向に等間隔に配列されている。つまり、アンテナ20の配列は、アンテナ10の配列に重ねて配列されている。一例であるが、隣接する2個のアンテナ20が、アンテナ10内に配置され、1個のアンテナ20が、隣接する2個のアンテナ10の間に配置されている。つまり、アンテナ20の配列の間隔は、アンテナ10の配列の間隔の3倍である。
低周波数帯のアンテナ10−1〜10−3は、反射板400における平面部410のx方向の中心において、y方向に等間隔に配列されている。高周波数帯のアンテナ20−1〜20−10も、反射板400における平面部410のx方向の中心において、y方向に等間隔に配列されている。つまり、アンテナ20の配列は、アンテナ10の配列に重ねて配列されている。一例であるが、隣接する2個のアンテナ20が、アンテナ10内に配置され、1個のアンテナ20が、隣接する2個のアンテナ10の間に配置されている。つまり、アンテナ20の配列の間隔は、アンテナ10の配列の間隔の3倍である。
まず、アンテナ10をアンテナ10−1において説明する。以下、アンテナ10−1をアンテナ10と表記する。
アンテナ10は、反射板400と、反射板400の平面部410上に設けられた4個のアンテナモジュール100−1〜100−4(区別しない場合は、アンテナモジュール100と表記)を備える。それぞれのアンテナモジュール100は、ダイポールアンテナ200と無給電素子300とを備える。無給電素子300は、ダイポールアンテナ200に対向するよう、ダイポールアンテナ200に近接して設けられている。
ここで、アンテナモジュール100−1におけるダイポールアンテナ200が第1のダイポールアンテナの一例、アンテナモジュール100−2におけるダイポールアンテナ200が第2のダイポールアンテナの一例、アンテナモジュール100−3におけるダイポールアンテナ200が第3のダイポールアンテナの一例、アンテナモジュール100−4におけるダイポールアンテナ200が第4のダイポールアンテナの一例である。
アンテナ10は、反射板400と、反射板400の平面部410上に設けられた4個のアンテナモジュール100−1〜100−4(区別しない場合は、アンテナモジュール100と表記)を備える。それぞれのアンテナモジュール100は、ダイポールアンテナ200と無給電素子300とを備える。無給電素子300は、ダイポールアンテナ200に対向するよう、ダイポールアンテナ200に近接して設けられている。
ここで、アンテナモジュール100−1におけるダイポールアンテナ200が第1のダイポールアンテナの一例、アンテナモジュール100−2におけるダイポールアンテナ200が第2のダイポールアンテナの一例、アンテナモジュール100−3におけるダイポールアンテナ200が第3のダイポールアンテナの一例、アンテナモジュール100−4におけるダイポールアンテナ200が第4のダイポールアンテナの一例である。
4個のダイポールアンテナ200は、破線で示す仮想的な四角形11の各角部分に配置されている(図2(b)参照)。そして、各ダイポールアンテナ200の一対の放射部(後述する図3に示す放射部210と放射部220)がこの四角形11の4辺に沿うように配置されている。また、4個の無給電素子300は、4つのダイポールアンテナ200の作る四角形11の内側に設けられている。
そして、アンテナモジュール100−1とアンテナモジュール100−3とは、互いに対向するように設けられ、低周波数帯の−45°の偏波を送受信する。一方、アンテナモジュール100−2とアンテナモジュール100−4とは、互いに対向するように設けられ、低周波数帯の+45°の偏波を送受信する。なお、−45°とは、x方向からy方向に45°傾いた方向であり、+45°とは、−x方向からy方向に45°傾いた方向である。つまり、アンテナモジュール100は、四角形11の対角線の方向に沿う偏波を送受信する。ここで、+45°の偏波が第1の偏波の一例、−45°の偏波が第2の偏波の一例である。
アンテナ10は、4個のアンテナモジュール100(アンテナモジュール100−1、100−2、100−3、100−4により、±45°の両偏波を送受信する。
ダイポールアンテナ200及び無給電素子300の構成については、後に詳述する。
ダイポールアンテナ200及び無給電素子300の構成については、後に詳述する。
次に、アンテナ20をアンテナ20−6において説明する。なお、アンテナ20−6をアンテナ20と表記する。
アンテナ20は、反射板400と、反射板400の平面部410上に設けられたダイポールアンテナ21−1、21−2(区別しない場合は、ダイポールアンテナ21と表記)を備える。ダイポールアンテナ21−1、21−2は、互いに交差してクロスダイポール構造を構成している。ダイポールアンテナ21−1は、高周波数帯の−45°の偏波を送受信し、ダイポールアンテナ21−2は、高周波数帯の+45°の偏波を送受信する。つまり、アンテナ20は、クロスダイポール構造を構成する2個のダイポールアンテナ21により±45°の両偏波を送受信する。
アンテナ20は、反射板400と、反射板400の平面部410上に設けられたダイポールアンテナ21−1、21−2(区別しない場合は、ダイポールアンテナ21と表記)を備える。ダイポールアンテナ21−1、21−2は、互いに交差してクロスダイポール構造を構成している。ダイポールアンテナ21−1は、高周波数帯の−45°の偏波を送受信し、ダイポールアンテナ21−2は、高周波数帯の+45°の偏波を送受信する。つまり、アンテナ20は、クロスダイポール構造を構成する2個のダイポールアンテナ21により±45°の両偏波を送受信する。
ダイポールアンテナ21は、放射部とバラン部とを備える。放射部は、電波を放射する部分であり、バラン部は、反射板400との距離を設定する部分である。ここでは、放射部とバラン部とを合わせてダイポールアンテナ21と表記する。
図2(a)、(b)に示すダイポールアンテナ21は、放射部に開口が設けられている。そして、アンテナ20は、x−y平面における外縁が円形になっている。そして、アンテナ20は、2個のダイポールアンテナ21(ダイポールアンテナ21−1、21−2)の放射部及びバラン部が一体として、導電性の部材で構成されている。例えば、アンテナ20は、アルミニウム、銅などの導電性の金属により、ダイキャストなどにより一体に形成されている。
また、図2(a)に示すように、アンテナ20の周囲には、反射板400上に2個の仕切板430及び11個の仕切板440が設けられている。2個の仕切板430は、アンテナ20の配列の両側に+y方向に延びるように設けられている。また、11個の仕切板440は、アンテナ20をそれぞれ区切るように、仕切板430間において、x方向に設けられている。仕切板430、440は、反射板400を構成する部材と同様の部材で構成されている。
なお、高周波数帯のアンテナ20は、上記の構成のものでなくともよい。例えば、直線状の放射部を有するダイポールアンテナをクロスダイポール構造としたものであってもよい。また、低周波数帯のアンテナ10と同様に、4個のダイポールアンテナを四角形の各角に配置したものであってもよい。また、仕切板430、440のいずれか一方又は両方を備えなくてもよい。
(アンテナモジュール100)
図3は、アンテナモジュール100を説明する図である。図3(a)は、斜視図、図3(b)は、平面図、図3(c)は、側面図である。図3では、図2に示したアレイアンテナ3におけるアンテナ10から1個のアンテナモジュール100を取り出して示している。
前述したように、アンテナモジュール100は、ダイポールアンテナ200と無給電素子300とを備える。以下では、ダイポールアンテナ200と無給電素子300とを分けて説明する。
図3は、アンテナモジュール100を説明する図である。図3(a)は、斜視図、図3(b)は、平面図、図3(c)は、側面図である。図3では、図2に示したアレイアンテナ3におけるアンテナ10から1個のアンテナモジュール100を取り出して示している。
前述したように、アンテナモジュール100は、ダイポールアンテナ200と無給電素子300とを備える。以下では、ダイポールアンテナ200と無給電素子300とを分けて説明する。
(ダイポールアンテナ200)
ダイポールアンテナ200は、放射部210、220とバラン部230とを備える。放射部210、220が、ダイポールを構成し、電波を送受信する。バラン部230は、放射部210、220と反射板400までの距離を設定する。
ダイポールアンテナ200は、放射部210、220とバラン部230とを備える。放射部210、220が、ダイポールを構成し、電波を送受信する。バラン部230は、放射部210、220と反射板400までの距離を設定する。
(ダイポールアンテナ200の放射部210、220)
まず、放射部210、220を説明する。ここで、放射部210と放射部220との仮想的な中間点(・で示す)をダイポールアンテナ200の中心Oとする。放射部210と放射部220とは、ダイポールアンテナ200の中心Oから互いに反対側に分かれて延伸している。
まず、放射部210、220を説明する。ここで、放射部210と放射部220との仮想的な中間点(・で示す)をダイポールアンテナ200の中心Oとする。放射部210と放射部220とは、ダイポールアンテナ200の中心Oから互いに反対側に分かれて延伸している。
放射部210は、中心O側から延伸部211と折曲部212を備える。ここでは、延伸部211は、中心O側から反射板400に平行に延びた部分である。折曲部212は、延伸部211の中心O側と反対側の端部から、反射板400側に折れ曲がった部分である。
同様に、放射部220は、中心O側から延伸部221、折曲部222を備える。延伸部221は、中心O側から反射板400に平行に延びた部分である。折曲部222は、延伸部221の中心O側と反対側の端部から、反射板400側に折れ曲がった部分である。
同様に、放射部220は、中心O側から延伸部221、折曲部222を備える。延伸部221は、中心O側から反射板400に平行に延びた部分である。折曲部222は、延伸部221の中心O側と反対側の端部から、反射板400側に折れ曲がった部分である。
ここで、放射部210の延伸部211を説明する。
延伸部211は、第1延伸部211aと第2延伸部211bと第1縁辺部211cと第2縁辺部211dとを備える。
第1延伸部211aは、表面を反射板400に平行にした長尺の板状部材で構成され、中心O側から延伸する。つまり、第1延伸部211aは、板状部材の長手方向の一端部が中心O側に位置する。第2延伸部211bは、表面を反射板400に平行にした長尺の板状部材で構成され、第1延伸部211aの長手方向の他端部に接続されている。つまり、第1延伸部211a及び第2延伸部211bは、表面を反射板400に平行にした幅が同じ板状部材で構成されている。そして、第2延伸部211bの中心線は、第1延伸部211aの中心線と45°の角度で交差するように屈曲している。
延伸部211は、第1延伸部211aと第2延伸部211bと第1縁辺部211cと第2縁辺部211dとを備える。
第1延伸部211aは、表面を反射板400に平行にした長尺の板状部材で構成され、中心O側から延伸する。つまり、第1延伸部211aは、板状部材の長手方向の一端部が中心O側に位置する。第2延伸部211bは、表面を反射板400に平行にした長尺の板状部材で構成され、第1延伸部211aの長手方向の他端部に接続されている。つまり、第1延伸部211a及び第2延伸部211bは、表面を反射板400に平行にした幅が同じ板状部材で構成されている。そして、第2延伸部211bの中心線は、第1延伸部211aの中心線と45°の角度で交差するように屈曲している。
第1縁辺部211cは、第1延伸部211aの長手方向の一方側の縁から、反射板400側に直角に折り曲がるように設けられている。第2縁辺部211dは、第2延伸部211bの長手方向の一方側の縁から、反射板400側に直角に折り曲がるように設けられている。なお、第1延伸部211aの長手方向の一方側及び第2延伸部211bの長手方向の一方側とは、第1延伸部211aと第2延伸部211bとが作る角度の小さい側である。そして、第1縁辺部211cと第2縁辺部211dとは、連続して設けられている。
なお、第1縁辺部211c及び第2縁辺部211dは、幅Wを有している。一例として、幅Wは、波長λ0Lに対して、0.025λ0Lに相当する電気長に設定されている。
なお、第1縁辺部211c及び第2縁辺部211dは、幅Wを有している。一例として、幅Wは、波長λ0Lに対して、0.025λ0Lに相当する電気長に設定されている。
次に、放射部210の折曲部212について説明する。
折曲部212は、第1折曲部212aと第2折曲部212bとを備える。
第1折曲部212aは、板状部材で構成され、一端部が延伸部211の中心O側と反対側の端部、つまり第2延伸部211bの端部に接続され、他端部が反射板400に向けて折り曲がるように構成されている。ここでは、第1折曲部212aの表面は、反射板400に対して垂直な面になっている。第2折曲部212bは、板状部材で構成され、第1折曲部212aの他端部に接続され、反射板400に向けて斜めに折れ曲がるように構成されている。なお、斜めに折れ曲がる方向は、後に説明するバラン部230側である。そして、第1折曲部212aは、第2縁辺部211dと接続されている。
折曲部212は、第1折曲部212aと第2折曲部212bとを備える。
第1折曲部212aは、板状部材で構成され、一端部が延伸部211の中心O側と反対側の端部、つまり第2延伸部211bの端部に接続され、他端部が反射板400に向けて折り曲がるように構成されている。ここでは、第1折曲部212aの表面は、反射板400に対して垂直な面になっている。第2折曲部212bは、板状部材で構成され、第1折曲部212aの他端部に接続され、反射板400に向けて斜めに折れ曲がるように構成されている。なお、斜めに折れ曲がる方向は、後に説明するバラン部230側である。そして、第1折曲部212aは、第2縁辺部211dと接続されている。
次に、放射部220について説明する。
放射部220は、前述したように延伸部221及び折曲部222を備える。
延伸部221は、延伸部211と同様に、第1延伸部221aと第2延伸部221bと第1縁辺部221cと第2縁辺部221dとを備える。そして、折曲部222は、折曲部212と同様に、第1折曲部222aと第2折曲部222bとを備える。
放射部220は、前述したように延伸部221及び折曲部222を備える。
延伸部221は、延伸部211と同様に、第1延伸部221aと第2延伸部221bと第1縁辺部221cと第2縁辺部221dとを備える。そして、折曲部222は、折曲部212と同様に、第1折曲部222aと第2折曲部222bとを備える。
第1延伸部221aは、表面を反射板400に平行にした長尺の板状部材で構成され、中心O側から第1延伸部211aの反対側に延伸する。ここでは、第1延伸部211aの中心線と第1延伸部221aの中心線とは、一直線上にある。
そして、第2延伸部221b、第1縁辺部221c及び第2縁辺部221dは、第1延伸部211aの中心線と第1延伸部221aの中心線とを結ぶ直線に対する中心Oを含む垂直面に対して、前述した第2延伸部211b、第1縁辺部211c及び第2縁辺部211dと対称に設けられている。同様に、折曲部222は、第1延伸部211aの中心線と第1延伸部221aの中心線とを結ぶ直線に垂直な中心Oを含む面に対して、前述した折曲部212と対称に設けられている。よって、これらについての説明を省略する。
そして、第2延伸部221b、第1縁辺部221c及び第2縁辺部221dは、第1延伸部211aの中心線と第1延伸部221aの中心線とを結ぶ直線に対する中心Oを含む垂直面に対して、前述した第2延伸部211b、第1縁辺部211c及び第2縁辺部211dと対称に設けられている。同様に、折曲部222は、第1延伸部211aの中心線と第1延伸部221aの中心線とを結ぶ直線に垂直な中心Oを含む面に対して、前述した折曲部212と対称に設けられている。よって、これらについての説明を省略する。
なお、第1折曲部222a(第1折曲部212aも同じ)は、長さL1を、第2折曲部222b(第2折曲部212bも同じ)は、長さL2を有している。一例として、長さL1は、波長λ0Lに対して、0.051λ0Lに相当する電気長、長さL2は、波長λ0Lに対して、0.046λ0Lに相当する電気長に設定されている。また、第1折曲部222a(第1折曲部212aも同じ)と第2折曲部222b(第2折曲部212bも同じ)とは、角度θをなしている。一例として、角度θは、150°である。
ここでは、延伸部211の第2延伸部211bの中心線と、延伸部221の第2延伸部221bの中心線とは、90°で交差する。
そして、放射部210の折曲部212の先端から、放射部220の折曲部222の先端までの、放射部210(延伸部211と折曲部212)及び放射部220(延伸部221と折曲部221)に沿った長さは、低周波数帯の波長λ0Lの1/2に相当する電気長に設定されている。なお、放射部210(延伸部211と折曲部212)及び放射部220(延伸部221、折曲部221)に沿った長さとは、中心線の長さをいう。
放射部210と放射部220とが直線状であるダイポールアンテナでは、両先端間の長さは、波長λ0Lの1/2に相当する電気長に設定される。しかし、周波数が低くなると波長λ0Lが長くなるため、ダイポールアンテナの放射部210と放射部220との両先端間の長さが大きくなってしまう。このため、ダイポールアンテナ200の平面形状が大きくなり、アンテナモジュール100の平面形状が大きくなってしまう。つまり、アンテナ10の平面形状が大きくなってしまう。
本実施の形態のダイポールアンテナ200では、放射部210において、延伸部211に第1延伸部211aから屈曲させた第2延伸部211bを設けるとともに、折曲部212を設けている。同様に、放射部220において、延伸部221に第1延伸部221aから屈曲させた第2延伸部221bを設けるとともに、折曲部222を設けている。これにより、ダイポールアンテナ200の放射部210と放射部220との両先端間を低周波数帯の波長λ0Lの1/2に相当する電気長としつつ、ダイポールアンテナ200の平面形状を小さくして、アンテナモジュール100の平面形状を小さくしている。
ここでは、放射部210において、第1延伸部211a、第2延伸部211b、第1縁辺部211c及び第2縁辺部211dを設けたが、第1延伸部211a、第2延伸部211bと第1縁辺部211c、第2縁辺部211dとの一方のみを設けてもよい。放射部220においても同様である。
(ダイポールアンテナ200のバラン部230)
次に、バラン部230を説明する。
バラン部230は、支持部231、232と固定部233とを備える。
支持部231は、垂直部231aと傾斜部231bと縁辺部231cとを備える。垂直部231aは、板状の部材で構成され、一端部が放射部210の延伸部211の中心O側の端部に接続され、反射板400側に90°折れ曲がった部分である。傾斜部231bは、垂直部231aの他端部に接続され、反射板400の表面に対して傾斜しながら反射板400側に延びる部分である。縁辺部231cは、垂直部231a及び傾斜部231bの一方の縁に沿って、垂直部231a及び傾斜部231bに対して垂直に設けられた部分である。なお、垂直部231a及び傾斜部231bの一方の縁とは、支持部232が設けられる側の反対側である。縁辺部231cは、放射部210の第1縁辺部211cに接続されている。
つまり、バラン部230は、一方側が放射部210、220側に接続され、他方側が反射板400の平面部410に接続されている。
次に、バラン部230を説明する。
バラン部230は、支持部231、232と固定部233とを備える。
支持部231は、垂直部231aと傾斜部231bと縁辺部231cとを備える。垂直部231aは、板状の部材で構成され、一端部が放射部210の延伸部211の中心O側の端部に接続され、反射板400側に90°折れ曲がった部分である。傾斜部231bは、垂直部231aの他端部に接続され、反射板400の表面に対して傾斜しながら反射板400側に延びる部分である。縁辺部231cは、垂直部231a及び傾斜部231bの一方の縁に沿って、垂直部231a及び傾斜部231bに対して垂直に設けられた部分である。なお、垂直部231a及び傾斜部231bの一方の縁とは、支持部232が設けられる側の反対側である。縁辺部231cは、放射部210の第1縁辺部211cに接続されている。
つまり、バラン部230は、一方側が放射部210、220側に接続され、他方側が反射板400の平面部410に接続されている。
支持部232は、垂直部232aと傾斜部232bと縁辺部232cとを備える。垂直部232a、傾斜部232b及び縁辺部232cは、前述した第1延伸部211aの中心線と第1延伸部221aの中心線とを結ぶ直線に垂直な中心Oを含む面に対して、垂直部231a、傾斜部231b及び縁辺部231cと対称に設けられている。よって、これらについての説明を省略する。
そして、支持部231、232は、反射板400側の端部が板状の固定部233により接続されている。固定部233は、ダイポールアンテナ200を反射板400に固定するための部材である。
バラン部230の長さは、放射部210又は放射部220と反射板400までの長さを設定する。バラン部230は、放射部210から放射部220までの長さが、波長λ0Lの1/2の電気長に相当するように設定される。しかし、周波数が低くなると波長λ0Lが長くなる。よって、バラン部230の支持部231、232が反射板400に対して垂直に構成されていると、バラン部230が高くなってしまう。つまり、ダイポールアンテナ200の反射板400からの高さが高くなり、アンテナモジュール100が高くなってしまう。
そこで、本実施の形態のダイポールアンテナ200では、バラン部230の支持部231に傾斜部231bを、支持部232に傾斜部232bを設けている。これにより、ダイポールアンテナ200のバラン部230の電気長を低周波数帯の波長λ0Lの1/2に相当する値としつつ、ダイポールアンテナ200を低姿勢とし、アンテナモジュール100の高さが高くならないようにしている。なお、傾斜部231b、232bの傾斜の向きについては、後述する。なお、支持部231における垂直部231a及び支持部232における垂直部232aを設けず、支持部231を傾斜部231b及び支持部232を傾斜部232bで構成してもよい。
ここでは、ダイポールアンテナ200は、放射部210、220、バラン部230が一体として、導電性の部材で構成されている。例えば、ダイポールアンテナ200は、アルミニウム、銅などの導電性の金属により、ダイキャストなどにより一体に形成されている。この場合、固定部233に設けた開口と、反射板400に設けた開口とに、ボルトを貫通させてダイポールアンテナ200を反射板400に固定する。このようにすることで、ダイポールアンテナ200の反射板400への固定が容易になる。
なお、バラン部230の支持部231には、垂直部231aと傾斜部231bと縁辺部231cを設けたが、垂直部231aと傾斜部231bとを設け、縁辺部231cを設けなくともよく、縁辺部231cを設け、垂直部231aと傾斜部231bとを設けなくともよい。支持部232においても同様である。
ダイポールアンテナ200への給電は、次のようにして行われる。
反射板400に設けられた開口(不図示)を介して、反射板400の裏面側から、信号の送受信に用いられる同軸ケーブルが挿入される。同軸ケーブルは、バラン部230における支持部231の縁辺部231cに沿って配置される。そして、同軸ケーブルの外導体は、放射部210の延伸部211(第1延伸部211a)に設けられた開口(不図示)に接続される。一方、同軸ケーブルの内導体は、延伸部211に設けられた開口を通過して、放射部220に設けられた接続端子240に導電性の部材(図2(a)の接続部材250)を介して接続される。このようにして、ダイポールアンテナ200には、同軸ケーブルにより信号が給電される。
なお、上記は、−45°偏波を送受信するアンテナモジュール100−1、100−3の場合であって、+45°偏波を送受信するアンテナモジュール100−3、100−4では、給電の仕方が逆になる。
反射板400に設けられた開口(不図示)を介して、反射板400の裏面側から、信号の送受信に用いられる同軸ケーブルが挿入される。同軸ケーブルは、バラン部230における支持部231の縁辺部231cに沿って配置される。そして、同軸ケーブルの外導体は、放射部210の延伸部211(第1延伸部211a)に設けられた開口(不図示)に接続される。一方、同軸ケーブルの内導体は、延伸部211に設けられた開口を通過して、放射部220に設けられた接続端子240に導電性の部材(図2(a)の接続部材250)を介して接続される。このようにして、ダイポールアンテナ200には、同軸ケーブルにより信号が給電される。
なお、上記は、−45°偏波を送受信するアンテナモジュール100−1、100−3の場合であって、+45°偏波を送受信するアンテナモジュール100−3、100−4では、給電の仕方が逆になる。
(無給電素子300)
無給電素子300は、表面を反射板400に平行にした板状部材で構成され、第1延伸部310と第2延伸部320と第3延伸部330とを備える。
図3(a)、(b)から分かるように、無給電素子300は、ダイポールアンテナ200の放射部210、220に近接して設けられている。ここでは、無給電素子300は、放射部210の第1延伸部211a、第2延伸部211b、及び、放射部220の第1延伸部221a、第2延伸部221bと同一面内に設けられている。なお、無給電素子300は、これらと同一の面内に設けられなくともよい。
無給電素子300は、表面を反射板400に平行にした板状部材で構成され、第1延伸部310と第2延伸部320と第3延伸部330とを備える。
図3(a)、(b)から分かるように、無給電素子300は、ダイポールアンテナ200の放射部210、220に近接して設けられている。ここでは、無給電素子300は、放射部210の第1延伸部211a、第2延伸部211b、及び、放射部220の第1延伸部221a、第2延伸部221bと同一面内に設けられている。なお、無給電素子300は、これらと同一の面内に設けられなくともよい。
第3(b)に示すように、無給電素子300の第1延伸部310は、ダイポールアンテナ200の放射部210における延伸部211の第1延伸部211aと、放射部220における延伸部221の第1延伸部221aとに平行に設けられている。無給電素子300の第2延伸部320は、放射部210における延伸部211の第2延伸部211bに平行に設けられている。無給電素子300の第3延伸部330は、放射部220における延伸部221の第2延伸部221bに平行に設けられている。つまり、無給電素子300における第2延伸部320及び第3延伸部330は、ダイポールアンテナ200の放射部210において屈曲した第2延伸部211b及び放射部220において屈曲した第2延伸部221bに追従するように、第1延伸部310から屈曲して設けられている。
なお、無給電素子300は、導電性の部材で構成されている。例えば、アルミニウム、銅などの金属板で形成されてもよく、ガラスエポキシ、ガラスポリイミド基板、フッ素基板、セラミック基板などの絶縁性の基板上に設けられた銅箔などで形成されてもよい。
(アンテナ10)
次に、アンテナ10を詳細に説明する。
図4は、アンテナ10を説明する図である。図4(a)は、斜視図、図4(b)は、平面図、図4(c)は、側面図である。図4では、図2に示したアレイアンテナ3からアンテナ10−1を取り出して示している。以下では、アンテナ10−1をアンテナ10と表記する。
図4(b)に示すように、アンテナ10は、4個のアンテナモジュール100(アンテナモジュール100−1〜100−4)を備える。そして、4個のアンテナモジュール100は、破線で示す仮想的な四角形11の各角に配置されている。前述したように、ダイポールアンテナ200における放射部210の第2延伸部211bの中心線と放射部220の第2延伸部221bの中心線とは、90°をなすことから、ダイポールアンテナ200における放射部210の第2延伸部211b及び放射部220の第2延伸部221bは、四角形11の辺に平行に配置される。つまり、放射部210の第2延伸部211bを第1延伸部211aから屈曲させ、放射部220の第2延伸部221bを第1延伸部221aから屈曲させることで、屈曲させない場合に比べて、アンテナ10の平面形状が小さくなっている。
次に、アンテナ10を詳細に説明する。
図4は、アンテナ10を説明する図である。図4(a)は、斜視図、図4(b)は、平面図、図4(c)は、側面図である。図4では、図2に示したアレイアンテナ3からアンテナ10−1を取り出して示している。以下では、アンテナ10−1をアンテナ10と表記する。
図4(b)に示すように、アンテナ10は、4個のアンテナモジュール100(アンテナモジュール100−1〜100−4)を備える。そして、4個のアンテナモジュール100は、破線で示す仮想的な四角形11の各角に配置されている。前述したように、ダイポールアンテナ200における放射部210の第2延伸部211bの中心線と放射部220の第2延伸部221bの中心線とは、90°をなすことから、ダイポールアンテナ200における放射部210の第2延伸部211b及び放射部220の第2延伸部221bは、四角形11の辺に平行に配置される。つまり、放射部210の第2延伸部211bを第1延伸部211aから屈曲させ、放射部220の第2延伸部221bを第1延伸部221aから屈曲させることで、屈曲させない場合に比べて、アンテナ10の平面形状が小さくなっている。
そして、4個の無給電素子300は、4個のダイポールアンテナ200の放射部210、220が構成する四角形の内側に設けられている。
さらに、図4(c)に示すように、アンテナモジュール100−1の放射部210における折曲部212と、隣接するアンテナモジュール100−2の放射部220における折曲部222とは、互いに対向する。特に、アンテナモジュール100−1の放射部210における折曲部212の第1折曲部212aは、反射板400に垂直な面状、ここでは平面となっている。また、アンテナモジュール100−2の放射部220における折曲部222の第1折曲部222aは、反射板400に垂直な面を有している。よって、アンテナモジュール100−1の放射部210における折曲部212の第1折曲部212aは、アンテナモジュール100−2の放射部220における折曲部222の第1折曲部222aとは、平面が平行状態になって対向して容量結合する。ここで、放射部210における折曲部212の第1折曲部212a及び放射部220における折曲部222の第1折曲部222aは、結合部の一例である。
なお、図4(a)から分かるように、アンテナモジュール100−1と、アンテナモジュール100−2とは、互いに異なる偏波を送受信する。つまり、隣接するアンテナモジュール100は、異なる偏波を送受信するダイポールアンテナ200を介して容量結合する。
そして、図4(c)に示すように、ダイポールアンテナ200のバラン部230は、支持部231の傾斜部231b、支持部232の傾斜部232bが4個のダイポールアンテナ200の外縁が作る四角形11において、外側に向いて傾斜するようになっている。
このようにすることで、4個のアンテナモジュール100が囲う領域が広くなるようにしている。これにより、図2に示したように、高周波数帯のアンテナ20を低周波数帯のアンテナ10の囲う領域に配置しやすくしている。
このようにすることで、4個のアンテナモジュール100が囲う領域が広くなるようにしている。これにより、図2に示したように、高周波数帯のアンテナ20を低周波数帯のアンテナ10の囲う領域に配置しやすくしている。
なお、アンテナモジュール100に含まれる4個のダイポールアンテナ200を一体として、導電性の部材で構成することが考えられる。しかし、4個のダイポールアンテナ200を一体として構成すると、組み合わせて用いる高周波数帯のアンテナ20が制約を受けるおそれが生じる。つまり、4個のアンテナモジュール100が囲う領域が固定されることから、アンテナ20の大きさや配置のピッチが変更しづらくなる。そこで、4個のダイポールアンテナ200を個別に構成することにより、低周波数帯側のアンテナモジュール100を配置する位置を調整可能にし、組み合わせる高周波数帯のアンテナ20の大きさや配列の変更に適合させられるようにしている。
次に、アンテナモジュール100間の容量結合の効果を説明する。
図5は、容量結合の効果を説明するための実施例及び比較例である。図5(a)は、4個のアンテナモジュール100からなる実施例、図5(b)は、1個のアンテナモジュール100からなる比較例である。
実施例は、4個のアンテナモジュール100を備える本実施の形態におけるアンテナ10、比較例は、1個のアンテナモジュール100(図4(a)のアンテナモジュール100−4)を備えるアンテナ10′である。
図5は、容量結合の効果を説明するための実施例及び比較例である。図5(a)は、4個のアンテナモジュール100からなる実施例、図5(b)は、1個のアンテナモジュール100からなる比較例である。
実施例は、4個のアンテナモジュール100を備える本実施の形態におけるアンテナ10、比較例は、1個のアンテナモジュール100(図4(a)のアンテナモジュール100−4)を備えるアンテナ10′である。
図6は、図5に示した実施例及び比較例におけるリターンロスの評価結果を示す図である。ここでは、ダイポールアンテナ200に給電した際の、入力波に対する反射波の比であるSパラメータS11を評価した。なお、図5(a)の実施例では、4組のアンテナモジュール100の内、1個のダイポールアンテナ200に給電した。
図6に示すように、実施例では、比較例に比べて、S11が大幅に低下している。そして、実施例では、700MHz帯(611MHzから897MHzの範囲)において、S11が−14dB以下が得られている。これは、電圧定在波比(VSWR)が1.5以下となる周波数帯域である。よって、VSWRが1.5以下(VSWR≦1.5)における比帯域幅が38%であることを示している。
これに対して、比較例では、611MHzから897MHzの範囲におけるS11は、−7dB以下である。
これに対して、比較例では、611MHzから897MHzの範囲におけるS11は、−7dB以下である。
実施例において、S11が低下したのは、隣接するアンテナモジュール100におけるダイポールアンテナ200間を互いに容量結合させたことによる。
特に、アンテナモジュール100におけるダイポールアンテナ200の放射部210における折曲部212の第1折曲部212aと、隣接するアンテナモジュール100におけるダイポールアンテナ200の放射部220における折曲部222の第1折曲部222aとを面が平行状態になるように構成し、容量結合しやすくしていることによる。
特に、アンテナモジュール100におけるダイポールアンテナ200の放射部210における折曲部212の第1折曲部212aと、隣接するアンテナモジュール100におけるダイポールアンテナ200の放射部220における折曲部222の第1折曲部222aとを面が平行状態になるように構成し、容量結合しやすくしていることによる。
なお、容量結合が強くなりすぎると、偏波結合特性が悪化するおそれがある。このため、図3(a)、(c)や、図4(c)に示すように、容量結合が強くなりすぎることを抑制するために、ダイポールアンテナ200の放射部210における折曲部212に第2折曲部212bと、隣接するダイポールアンテナ200の放射部220における折曲部222に第2折曲部222bとを設け、互いの距離が離れていくようにしている。これにより、放射部210と放射部220とで構成されるダイポールアンテナ200の電気長を波長λ0Lの1/2に設定するとともに、容量結合量を調整可能にしている。つまり、平行状態で対向する第1折曲部212a、222aの面積を調整することで、容量結合量が調整される。なお、第2折曲部212b、222bは、必要に応じて設ければよく、設けなくともよい。
また、隣接する2組のダイポールアンテナ200間の容量結合には、放射部210の第1縁辺部211c、第2縁辺部211d及び放射部220の第1縁辺部221c、第2縁辺部221dも関連する。よって、第1縁辺部211c、第2縁辺部211d及び第1縁辺部221c、第2縁辺部221dの幅Wを調整して、隣接するダイポールアンテナ200間の容量結合量を調整してもよい。
図7は、互いに対向する放射部210の折曲部212と放射部220の折曲部222との形状の変形例を説明する図である。図7(a)は、これまで説明した本実施の形態、図7(b)は、変形例1、図7(c)は、変形例2、図7(d)は、変形例3である。ここでは、隣接するアンテナモジュール100−1、100−2におけるダイポールアンテナ200の折曲部212、222を示している。
図7(b)に示す変形例1では、図7(a)において、折曲部212における第1折曲部212aと第2折曲部212bとを入れ替え、折曲部222における第1折曲部222aと第2折曲部222bとを入れ替えている。このようにしても、放射部210、220の電気長を予め定められた値に設定するとともに、容量結合させられる。
図7(b)に示す変形例1では、図7(a)において、折曲部212における第1折曲部212aと第2折曲部212bとを入れ替え、折曲部222における第1折曲部222aと第2折曲部222bとを入れ替えている。このようにしても、放射部210、220の電気長を予め定められた値に設定するとともに、容量結合させられる。
図7(c)に示す変形例2では、図7(b)に示した変形例1における折曲部212、222をz方向に反転させている。このようにしても、放射部210、220の電気長を予め定められた値に設定するとともに、容量結合させられる。ただし、アンテナ10の高さ(z方向の長さ)が高くなる。
図7(d)に示す変形例3では、図7(a)に示した本実施の形態における折曲部212、222をz方向に反転させている。このようにしても、放射部210、220の電気長を予め定められた値に設定するとともに、容量結合させられる。ただし、アンテナ10の高さ(z方向の長さ)が高くなる。
本明細書では、アレイアンテナ3、アンテナ10、20、アンテナモジュール100などを、±45°偏波の電波を送受信する偏波共用アンテナとして説明したが、アンテナ10、20、アンテナモジュール100の向きを変更して、垂直偏波及び水平偏波の電波を送受信する偏波共用アンテナとしてもよい。
さらに、本発明の趣旨に反しない限りにおいて様々な変形を行っても構わない。
1、1−1〜1−3…セクタアンテナ、2…鉄塔、3…アレイアンテナ、4…レドーム、5…セル、6、6−1〜6−3…セクタ、8、8−1〜8−4…送受信ケーブル、10、10′、10−1〜10−3、20、20−1〜20−10…アンテナ、21、21−1、21−2、200…ダイポールアンテナ、100、100−1〜100−4…アンテナモジュール、210、220…放射部、211、221…延伸部、211a、221a…第1延伸部、211b、221b…第2延伸部、211c、221c…第1縁辺部、211d、221d…第2縁辺部、212、222…折曲部、212a、222a…第1折曲部、212b、222b…第2折曲部、230…バラン部、231、232…支持部、231a、232a…垂直部、231b、232b…傾斜部、233…固定部、240…接続端子、250…接続部材、300…無給電素子、400…反射板、410…平面部、420…立上部
かかる目的のもと、本発明が適用されるアンテナは、平面部を有する反射部材と、一対の放射部と、一方側が一対の放射部の対向する部分に接続され他方側が反射部材に接続されるバラン部とを有し、反射部材の平面部に設けられ、一対の放射部により第1の偏波の電波を送受信する第1のダイポールアンテナと、一対の放射部と、一方側が一対の放射部の対向する部分に接続され他方側が反射部材に接続されるバラン部とを有し、反射部材の平面部に設けられ、一対の放射部により第1の偏波と異なる第2の偏波の電波を送受信する第2のダイポールアンテナと、を備え、第1のダイポールアンテナと第2のダイポールアンテナとは、それぞれの一対の放射部の対向する側の反対側が反射部材の平面部側又は平面部側の反対側に折り曲がった折曲部を有し、折曲部は、第1のダイポールアンテナと第2のダイポールアンテナとが、折曲部の有する面状の結合部が対向することにより容量結合する面状の第1折曲部と、反射部材に対してバラン部側に斜めに折り曲がる第2折曲部とを含む。
このようなアンテナにおいて、一対の放射部と、一方側が一対の放射部の対向する部分に接続され他方側が反射部材に接続されるバラン部とを有し、反射部材の平面部に設けられ、一対の放射部により第1の偏波の電波を送受信する第3のダイポールアンテナと、一対の放射部と、一方側が一対の放射部の対向する部分に接続され他方側が反射部材に接続されるバラン部とを有し、反射部材の平面部に設けられ、一対の放射部により第2の偏波の電波を送受信する第4のダイポールアンテナと、をさらに備え、第1のダイポールアンテナ、第2のダイポールアンテナ、第3のダイポールアンテナ及び第4のダイポールアンテナは、それぞれの一対の放射部の対向する側の反対側が反射部材の平面部側又は平面部側の反対側に折り曲がった折曲部を有し、折曲部は、対向することにより互いに容量結合する面状の第1折曲部と、反射部材に対してバラン部側に斜めに折り曲がる第2折曲部とを含むことを特徴とすることができる。
さらに、他の観点から捉えると、本発明が適用されるセクタアンテナは、平面部を有する反射部材と、一対の放射部と一方側が一対の放射部の対向する部分に接続され他方側が反射部材に接続されるバラン部とを有し、一対の放射部により第1の偏波の電波を送受信する第1のダイポールアンテナと、一対の放射部により第1の偏波と異なる第2の偏波の電波を送受信する第2のダイポールアンテナと、をそれぞれが備える複数のアンテナが、反射部材の平面部に設けられたアレイアンテナと、アレイアンテナを覆うカバーと、を備え、第1のダイポールアンテナと第2のダイポールアンテナとは、それぞれの一対の放射部の対向する側の反対側が反射部材の平面部側又は平面部側とは反対側に折り曲がった折曲部を有し、折曲部は、第1のダイポールアンテナと第2のダイポールアンテナとが対向することにより容量結合する面状の第1折曲部と、反射部材に対してバラン部側に斜めに折り曲がる第2折曲部とを含む。
さらにまた、他の観点から捉えると、本発明が適用されるダイポールアンテナは、一対の放射部と、一方側が一対の放射部の対向する部分に接続され他方側が反射部材に接続されるバラン部と、を備え、一対の放射部の対向する側の反対側が反射部材側又は反射部材側の反対側に折り曲がった折曲部を有し、折曲部は、隣接して設けられる他の放射部と対向することにより容量結合する面状の第1折曲部と、反射部材に対してバラン部側に斜めに折り曲がる第2折曲部とを含む。
<基地局アンテナ>
図1は、本実施の形態が適用される移動体通信の基地局アンテナの全体構成の一例を示す図である。図1(a)は、基地局アンテナの斜視図、図1(b)は、基地局アンテナの設置例を説明する図である。
基地局アンテナは、図1(a)に示すように、例えば地表に対して垂直に設けられた鉄塔2に保持された複数のセクタアンテナ1−1〜1−3(区別しない場合は、セクタアンテナ1と表記)を備える。そして、セクタアンテナ1−1〜1−3は、それぞれがアレイアンテナ3を備える。そして、アレイアンテナ3は、風雨などから保護するためのカバーであるレドーム4で覆われている。すなわち、セクタアンテナ1−1〜1−3の外側はレドーム4であって、レドーム4の内部にアレイアンテナ3が収納されている。図1(a)では、レドーム4は、円筒状としたが、他の形状であってもよい。基地局アンテナは、図1(b)に示すセル5内において電波の送受信を行う。
図1は、本実施の形態が適用される移動体通信の基地局アンテナの全体構成の一例を示す図である。図1(a)は、基地局アンテナの斜視図、図1(b)は、基地局アンテナの設置例を説明する図である。
基地局アンテナは、図1(a)に示すように、例えば地表に対して垂直に設けられた鉄塔2に保持された複数のセクタアンテナ1−1〜1−3(区別しない場合は、セクタアンテナ1と表記)を備える。そして、セクタアンテナ1−1〜1−3は、それぞれがアレイアンテナ3を備える。そして、アレイアンテナ3は、風雨などから保護するためのカバーであるレドーム4で覆われている。すなわち、セクタアンテナ1−1〜1−3の外側はレドーム4であって、レドーム4の内部にアレイアンテナ3が収納されている。図1(a)では、レドーム4は、円筒状としたが、他の形状であってもよい。基地局アンテナは、図1(b)に示すセル5内において電波の送受信を行う。
図3(b)に示すように、無給電素子300の第1延伸部310は、ダイポールアンテナ200の放射部210における延伸部211の第1延伸部211aと、放射部220における延伸部221の第1延伸部221aとに平行に設けられている。無給電素子300の第2延伸部320は、放射部210における延伸部211の第2延伸部211bに平行に設けられている。無給電素子300の第3延伸部330は、放射部220における延伸部221の第2延伸部221bに平行に設けられている。つまり、無給電素子300における第2延伸部320及び第3延伸部330は、ダイポールアンテナ200の放射部210において屈曲した第2延伸部211b及び放射部220において屈曲した第2延伸部221bに追従するように、第1延伸部310から屈曲して設けられている。
Claims (16)
- 平面部を有する反射部材と、
一対の放射部と、一方側が一対の当該放射部の対向する部分に接続され他方側が前記反射部材に接続されるバラン部とを有し、当該反射部材の前記平面部に設けられ、一対の当該放射部により第1の偏波の電波を送受信する第1のダイポールアンテナと、
一対の放射部と、一方側が一対の当該放射部の対向する部分に接続され他方側が前記反射部材に接続されるバラン部とを有し、当該反射部材の前記平面部に設けられ、一対の当該放射部により前記第1の偏波と異なる第2の偏波の電波を送受信する第2のダイポールアンテナと、を備え、
前記第1のダイポールアンテナと前記第2のダイポールアンテナとは、それぞれの一対の前記放射部の対向する側の反対側が前記反射部材の前記平面部側又は当該平面部側の反対側に折り曲がった折曲部を有し、当該第1のダイポールアンテナと当該第2のダイポールアンテナとが、当該折曲部の有する面状の結合部が対向することにより容量結合することを特徴とするアンテナ。 - 前記第1のダイポールアンテナ及び前記第2のダイポールアンテナのそれぞれに近接して配置された2つの無給電素子を備えることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ。
- 一対の放射部と、一方側が一対の当該放射部の対向する部分に接続され他方側が前記反射部材に接続されるバラン部とを有し、当該反射部材の前記平面部に設けられ、一対の当該放射部により前記第1の偏波の電波を送受信する第3のダイポールアンテナと、
一対の放射部と、一方側が一対の当該放射部の対向する部分に接続され他方側が前記反射部材に接続されるバラン部とを有し、当該反射部材の前記平面部に設けられ、一対の当該放射部により前記第2の偏波の電波を送受信する第4のダイポールアンテナと、をさらに備え、
前記第1のダイポールアンテナ、前記第2のダイポールアンテナ、前記第3のダイポールアンテナ及び前記第4のダイポールアンテナは、それぞれの一対の前記放射部の対向する側の反対側が前記反射部材の前記平面部側又は当該平面部側の反対側に折り曲がった折曲部を有し、当該折曲部の有する面状の結合部が対向することにより、互いに容量結合することを特徴とする請求項1に記載のアンテナ。 - 前記第1のダイポールアンテナ、前記第2のダイポールアンテナ、前記第3のダイポールアンテナ及び前記第4のダイポールアンテナは、仮想的に設けられた四角形の角部分に設けられ、
前記第1のダイポールアンテナ、前記第2のダイポールアンテナ、前記第3のダイポールアンテナ及び前記第4のダイポールアンテナのそれぞれの前記放射部は、前記四角形の対角線に平行な部分と当該部分の端部から辺に沿うように屈曲して延伸する部分とを有する延伸部を備えることを特徴とする請求項3に記載のアンテナ。 - 前記第1のダイポールアンテナ、前記第2のダイポールアンテナ、前記第3のダイポールアンテナ及び前記第4のダイポールアンテナのそれぞれの前記放射部は、前記四角形の対角線の方向に沿う偏波の電波を送受信することを特徴とする請求項4に記載のアンテナ。
- 前記第1のダイポールアンテナ、前記第2のダイポールアンテナ、前記第3のダイポールアンテナ及び前記第4のダイポールアンテナによって囲まれる側に、当該第1のダイポールアンテナ、当該第2のダイポールアンテナ、当該第3のダイポールアンテナ及び当該第4のダイポールアンテナのそれぞれに近接して配置された4つの無給電素子を備えることを特徴とする請求項4に記載のアンテナ。
- 前記第1のダイポールアンテナ、前記第2のダイポールアンテナ、前記第3のダイポールアンテナ及び前記第4のダイポールアンテナは、仮想的に設けた四角形の角部分に設けられ、
前記第1のダイポールアンテナ、前記第2のダイポールアンテナ、前記第3のダイポールアンテナ及び前記第4のダイポールアンテナのそれぞれの前記バラン部は、前記反射部材に接続される他方側が当該第1のダイポールアンテナ、当該第2のダイポールアンテナ、当該第3のダイポールアンテナ及び当該第4のダイポールアンテナによって囲まれる側の外側に傾斜して設けられていることを特徴とする請求項3に記載のアンテナ。 - 平面部を有する反射部材と、
一対の放射部と、一方側が一対の当該放射部の対向する部分に接続され他方側が前記反射部材に接続されるバラン部とを有し、一対の当該放射部により第1の周波数帯の第1の偏波の電波を送受信する第1のダイポールアンテナ及び第3のダイポールアンテナと、一対の当該放射部により当該第1の周波数帯の当該第1の偏波と異なる第2の偏波の電波を送受信する第2のダイポールアンテナ及び第4のダイポールアンテナと、をそれぞれが備え、当該反射部材の前記平面部に列状に配列された複数の第1のアンテナと、
複数の前記第1のアンテナの配列に沿って、前記反射部材の前記平面部に対して配列され、前記第1の周波数帯より高い第2の周波数帯の電波をそれぞれが送受信する複数の第2のアンテナと、を備え、
前記第1のダイポールアンテナ、前記第2のダイポールアンテナ、前記第3のダイポールアンテナ及び前記第4のダイポールアンテナは、それぞれの一対の前記放射部の対向する側の反対側が前記反射部材の前記平面部側又は当該平面部側の反対側に折り曲がった折曲部を有し、当該折曲部の有する面状の結合部が対向することにより、互いに容量結合することを特徴とするアレイアンテナ。 - 複数の前記第2のアンテナの配列は、前記反射部材の前記平面部に対して複数の前記第1のアンテナの配列と重ねて配置されていることを特徴とする請求項8に記載のアレイアンテナ。
- 複数の前記第1のアンテナの配列の間隔は、複数の前記第2のアンテナの配列の間隔の3倍であることを特徴とする請求項9に記載のアレイアンテナ。
- 前記第1のアンテナにおける前記第1のダイポールアンテナ、前記第2のダイポールアンテナ、前記第3のダイポールアンテナ及び前記第4のダイポールアンテナによって囲まれた領域に、2個の前記第2のアンテナが配置されていることを特徴とする請求項9又は10に記載のアレイアンテナ。
- 平面部を有する反射部材と、一対の放射部と一方側が一対の当該放射部の対向する部分に接続され他方側が当該反射部材に接続されるバラン部とを有し、一対の当該放射部により第1の偏波の電波を送受信する第1のダイポールアンテナと、一対の当該放射部により前記第1の偏波と異なる第2の偏波の電波を送受信する第2のダイポールアンテナと、をそれぞれが備える複数のアンテナが、当該反射部材の当該平面部に設けられたアレイアンテナと、
前記アレイアンテナを覆うカバーと、を備え、
前記第1のダイポールアンテナと前記第2のダイポールアンテナとは、それぞれの一対の前記放射部の対向する側の反対側が前記反射部材の前記平面部側又は当該平面部側とは反対側に折り曲がった折曲部を有し、当該第1のダイポールアンテナと当該第2のダイポールアンテナとが、当該折曲部の有する面状の結合部が対向することにより容量結合することを特徴とするセクタアンテナ。 - 一対の放射部と、
一方側が一対の前記放射部の対向する部分に接続され他方側が反射部材に接続されるバラン部と、を備え、
一対の前記放射部の対向する側の反対側が前記反射部材側又は当該反射部材側の反対側に折り曲がった折曲部を有し、当該折曲部が隣接して設けられる他の放射部と容量結合する面状の結合部を含むことを特徴とするダイポールアンテナ。 - 一対の前記放射部のそれぞれは、対向する部分から反対側に延伸する部分と当該部分の端部から屈曲して延伸する部分とを有する延伸部を備え、
前記屈曲して延伸する部分の屈曲する方向は、一対の前記放射部において同じ側であることを特徴とする請求項13に記載のダイポールアンテナ。 - 一対の前記放射部のそれぞれは、前記延伸部の一方の縁から前記反射部材に延びるように設けられた縁辺部を備えることを特徴とする請求項14に記載のダイポールアンテナ。
- 前記バラン部は、前記延伸部が屈曲する方向と逆の方向に傾斜する部分を備えることを特徴とする請求項14に記載のダイポールアンテナ。
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