JPWO2020004321A1 - 無線端末及び基地局 - Google Patents

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Abstract

移動通信システムに用いる無線端末(UE100)は、基地局(eNB200)が前記無線端末に割り当てた識別子を前記無線端末が接続状態から待ち受け状態になる前に前記基地局から受信し、前記無線端末が待ち受け状態にある間において前記識別子を保持し、前記保持された識別子を用いてビット系列をスクランブルすると共に、前記スクランブルされたビット系列を前記基地局に送信する。

Description

本発明は、移動通信システムに用いる無線端末及び基地局に関する。
3GPP(3rd Generation Pertnership Project)規格に準拠する移動通信システムにおいて、無線端末は、RRCアイドルモードと称される待ち受け状態から、RRCコネクティッドモードと称される接続状態に遷移するためのプロシージャとして、ランダムアクセスプロシージャを行う。無線端末は、ランダムアクセスプロシージャによって接続状態に遷移した後に、ユーザデータを基地局と送受信する。
また、マシンタイプ通信向けの技術として、ランダムアクセスプロシージャ中にユーザデータを送受信するアーリーデータ伝送が導入されている。アーリーデータ伝送によれば、ランダムアクセスプロシージャのメッセージ3(Msg3)を利用して無線端末が上りリンクデータを基地局に送信し、接続状態に遷移することなくランダムアクセスプロシージャを終了することにより、低消費電力でデータの送信を行うことができる。
基地局と無線端末との間のシグナリングをさらに削減するために、ランダムアクセスプロシージャにおけるメッセージ1(Msg1)及びメッセージ2(Msg2)を不要とする技術が提案されている(非特許文献1参照)。Msg1は無線端末から基地局に送信されるランダムアクセス信号(ランダムアクセスプリアンブル)であり、Msg2は基地局から無線端末に送信されるランダムアクセス応答である。かかる新たな技術においては、無線端末は、ランダムアクセスプロシージャをMsg3送信から開始することになると考えられる。
3GPP寄書「RP−181186」、"Scope of Rel−16 LTE−MTC"、[online]、[平成30年6月18日検索]、インターネット<http://www.3gpp.org/ftp/tsg_Ran/tsg_Ran/TSGR_80/Docs/RP−181186.zip>
第1の特徴に係る無線端末は、移動通信システムに用いる無線端末であって、基地局が前記無線端末に割り当てた識別子を前記無線端末が接続状態から待ち受け状態になる前に前記基地局から受信する受信部と、前記無線端末が待ち受け状態にある間において前記識別子を保持する制御部と、前記保持された識別子を用いてビット系列をスクランブルすると共に、前記スクランブルされたビット系列を前記基地局に送信する送信部とを備える。
第2の特徴に係る基地局は、移動通信システムに用いる基地局であって、無線端末に割り当てた識別子を前記無線端末が接続状態から待ち受け状態になる前に前記無線端末に送信する送信部と、前記無線端末が待ち受け状態にある間において前記識別子を保持する制御部と、ビット系列を前記無線端末から受信すると共に、前記保持された識別子を用いて前記受信したビット系列に対するデスクランブルを行う受信部とを備える。
実施形態に係る移動通信システムの構成を示す図である。 実施形態に係るUE(無線端末)の構成を示す図である。 実施形態に係るeNB(基地局)の構成を示す図である。 実施形態に係る無線インターフェイスのプロトコルスタックの構成を示す図である。 実施形態に係る無線フレームの構成を示す図である。 eMTC UE及びNB−IoT UEが取り扱う周波数チャネルを示す図である。 eMTC UE及びNB−IoT UE向けの一般的なランダムアクセスプロシージャを示す図である。 実施形態に係る、Resume IDを用いるケースにおける動作例を示す図である。 実施形態に係る、C−RNTI候補を用いるケースにおける動作例を示す図である。 実施形態に係る、前回割り当てられたC−RNTIを用いるケースにおける動作例を示す図である。
無線端末は、基地局から割り当てられたC−RNTI(Cell−Radio Network Temporary Identifier)を用いて送信ビット系列をスクランブルする。C−RNTIは、セル内において無線端末を一意に識別する識別子である。
通常のランダムアクセスプロシージャにおいて、Msg2によりTemporary C−RNTIが基地局から無線端末に割り当てられ、無線端末は、このTemporary C−RNTIを用いてMsg3送信におけるスクランブル処理を行う。
しかしながら、上述したようにMsg1及びMsg2を不要とする場合、Msg2によって無線端末にTemporary C−RNTIが割り当てられないため、上りリンク送信(Msg3送信)を適切に行うことができない懸念がある。
本開示は、Msg2により無線端末にTemporary C−RNTIが割り当てられない場合であっても、上りリンク送信を適切に行うことを可能とする無線端末及び基地局を提供する。
一実施形態に係る移動通信システムについて図面を参照しながら説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。
(移動通信システム)
本実施形態に係る移動通信システムの構成について説明する。図1は、本実施形態に係る移動通信システムであるLTE(Long Term Evolution)システムの構成を示す図である。LTEシステムは、3GPP規格に基づく移動通信システムである。但し、LTEシステムに限定されるものではなく、3GPP規格に基づく第5世代(5G)移動通信システムであるNRシステムであってもよい。
図1に示すように、本実施形態に係る移動通信システムは、無線端末(UE:User Equipment)100と、無線アクセスネットワーク(E−UTRAN:Evolved−UMTS Terrestrial Radio Access Network)10と、コアネットワーク(EPC:Evolved Packet Core)20とを備える。
UE100は、移動型の通信装置である。UE100は、自身が在圏するセル(サービングセル)を管理するeNB200との無線通信を行う。UE100は、eNB200との無線通信を行う装置であればどのような装置であっても構わないが、例えば、携帯電話端末やタブレット端末、ノートPC、センサ若しくはセンサに設けられる装置、車両若しくは車両に設けられる装置である。
E−UTRAN10は、基地局(eNB:evolved Node−B)200を含む。eNB200は、X2インターフェイスを介して相互に接続される。eNB200は、1又は複数のセルを管理する。eNB200は、自セルとの接続を確立したUE100との無線通信を行う。eNB200は、無線リソース管理(RRM)機能、ユーザデータ(以下、適宜「データ」という)のルーティング機能、モビリティ制御・スケジューリングのための測定制御機能等を有する。「セル」は、無線通信エリアの最小単位を示す用語として用いられる。「セル」は、UE100との無線通信を行う機能又はリソースを示す用語としても用いられる。1つのセルは1つのキャリア周波数に属する。
EPC20は、モビリティ管理エンティティ(MME)及びサービングゲートウェイ(S−GW)300を含む。MMEは、UE100に対する各種モビリティ制御等を行う。MMEは、NAS(Non−Access Stratum)シグナリングを用いてUE100と通信することにより、UE100が在圏するトラッキングエリア(TA)の情報を管理する。トラッキングエリアは、複数のセルからなるエリアである。S−GWは、データの転送制御を行う。MME及びS−GWは、S1インターフェイスを介してeNB200と接続される。
図2は、本実施形態に係るUE100(無線端末)の構成を示す図である。図2に示すように、UE100は、受信部110、送信部120、及び制御部130を備える。
受信部110は、制御部130の制御下で各種の受信を行う。受信部110は、アンテナ及び受信機を含む。受信機は、アンテナが受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換して制御部130に出力する。
送信部120は、制御部130の制御下で各種の送信を行う。送信部120は、アンテナ及び送信機を含む。送信機は、制御部130が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換してアンテナから送信する。
制御部130は、UE100における各種の制御を行う。制御部130は、少なくとも1つのプロセッサ及びメモリを含む。メモリは、プロセッサにより実行されるプログラム、及びプロセッサによる処理に用いられる情報を記憶する。プロセッサは、ベースバンドプロセッサと、CPU(Central Processing Unit)と、を含んでもよい。ベースバンドプロセッサは、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号等を行う。CPUは、メモリに記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行う。プロセッサは、後述する処理を実行する。
図3は、本実施形態に係るeNB200(基地局)の構成を示す図である。図3に示すように、eNB200は、送信部210、受信部220、制御部230、及びバックホール通信部240を備える。
送信部210は、制御部230の制御下で各種の送信を行う。送信部210は、アンテナ及び送信機を含む。送信機は、制御部230が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換してアンテナから送信する。
受信部220は、制御部230の制御下で各種の受信を行う。受信部220は、アンテナ及び受信機を含む。受信機は、アンテナが受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換して制御部230に出力する。
制御部230は、eNB200における各種の制御を行う。制御部230は、少なくとも1つのプロセッサ及びメモリを含む。メモリは、プロセッサにより実行されるプログラム、及びプロセッサによる処理に用いられる情報を記憶する。プロセッサは、ベースバンドプロセッサと、CPUと、を含んでもよい。ベースバンドプロセッサは、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号等を行う。CPUは、メモリに記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行う。プロセッサは、後述する処理を実行する。
バックホール通信部240は、X2インターフェイスを介して隣接eNBと接続される。バックホール通信部240は、S1インターフェイスを介してMME/S−GW300と接続される。バックホール通信部240は、X2インターフェイス上で行う通信及びS1インターフェイス上で行う通信等に用いられる。
図4は、LTEシステムにおける無線インターフェイスのプロトコルスタックの構成を示す図である。図4に示すように、無線インターフェイスプロトコルは、OSI参照モデルの第1レイヤ乃至第3レイヤに区分されている。第1レイヤは物理(PHY)レイヤである。第2レイヤは、MAC(Medium Access Control)レイヤ、RLC(Radio Link Control)レイヤ、及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤを含む。第3レイヤは、RRC(Radio Resource Control)レイヤを含む。PHYレイヤ、MACレイヤ、RLCレイヤ、PDCPレイヤ、及びRRCレイヤは、AS(Access Stratum)レイヤを構成する。
PHYレイヤは、符号化・復号、変調・復調、アンテナマッピング・デマッピング、及びリソースマッピング・デマッピングを行う。UE100のPHYレイヤとeNB200のPHYレイヤとの間では、物理チャネルを介してデータ及び制御情報が伝送される。
MACレイヤは、データの優先制御、ハイブリッドARQ(HARQ)による再送処理、及びランダムアクセスプロシージャ等を行う。UE100のMACレイヤとeNB200のMACレイヤとの間では、トランスポートチャネルを介してデータ及び制御情報が伝送される。eNB200のMACレイヤはスケジューラを含む。スケジューラは、上下リンクのトランスポートフォーマット(トランスポートブロックサイズ、変調・符号化方式(MCS))及びUE100への割当リソースブロックを決定する。
RLCレイヤは、MACレイヤ及びPHYレイヤの機能を利用してデータを受信側のRLCレイヤに伝送する。UE100のRLCレイヤとeNB200のRLCレイヤとの間では、論理チャネルを介してデータ及び制御情報が伝送される。
PDCPレイヤは、ヘッダ圧縮・伸張、及び暗号化・復号化を行う。
RRCレイヤは、制御情報を取り扱う制御プレーンでのみ定義される。UE100のRRCレイヤとeNB200のRRCレイヤとの間では、各種設定のためのRRCシグナリングが伝送される。RRCレイヤは、無線ベアラの確立、再確立及び解放に応じて、論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネルを制御する。UE100のRRCとeNB200のRRCとの間に接続(RRC接続)がある場合、UE100はRRCコネクティッドモードである。UE100のRRCとeNB200のRRCとの間に接続(RRC接続)がない場合、UE100はRRCアイドルモードである。なお、RRCコネクティッドモードは接続状態の一例であり、RRCアイドルモードは待ち受け状態の一例である。
RRCレイヤの上位に位置するNASレイヤは、セッション管理及びモビリティ管理等を行う。UE100のNASレイヤとMME300CのNASレイヤとの間では、NASシグナリングが伝送される。UE100は、無線インターフェイスのプロトコル以外にアプリケーションレイヤ等の機能を有する。
図5は、LTEシステムにおいて用いられる無線フレームの構成を示す図である。図5に示すように、無線フレームは、時間軸上で10個のサブフレームで構成される。各サブフレームは、時間軸上で2個のスロットで構成される。各サブフレームの長さは1msである。各スロットの長さは0.5msである。各サブフレームは、周波数軸上で複数個のリソースブロック(RB)を含む。各サブフレームは、時間軸上で複数個のシンボルを含む。各リソースブロックは、周波数軸上で複数個のサブキャリアを含む。具体的には、12個のサブキャリア及び1つのスロットにより1つのRBが構成される。1つのシンボル及び1つのサブキャリアにより1つのリソースエレメント(RE)が構成される。UE100に割り当てられる無線リソース(時間・周波数リソース)のうち、周波数リソースはリソースブロックにより特定でき、時間リソースはサブフレーム(又はスロット)により特定できる。
下りリンクにおいて、各サブフレームの先頭数シンボルの区間は、主に下りリンク制御情報を伝送するための物理下りリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)として用いられる領域である。各サブフレームの残りの部分は、主に下りリンクデータを伝送するための物理下りリンク共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)として用いることができる領域である。
上りリンクにおいて、各サブフレームにおける周波数方向の両端部は、主に上りリンク制御情報を伝送するための物理上りリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)として用いられる領域である。各サブフレームにおける残りの部分は、主に上りリンクデータを伝送するための物理上りリンク共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)として用いることができる領域である。
(eMTC及びNB−IoT)
本実施形態において、MTC及びIoTサービス等のマシンタイプ通信を対象とした新たなカテゴリのUE100が存在するシナリオを想定する。新たなカテゴリのUE100は、システム送受信帯域(LTE送受信帯域幅)の一部のみに送受信帯域幅が制限されるUE100である。新たなUEカテゴリは、例えば、カテゴリM1及びカテゴリNB(Narrow Band)−IoTと称される。カテゴリM1は、eMTC(enhanced Machine Type Communications)UEが属するカテゴリである。カテゴリNB−IoT(カテゴリNB1)は、NB−IoT UEが属するカテゴリである。カテゴリM1は、UE100(eMTC UE)の送受信帯域幅を例えば1.08MHz(すなわち、6リソースブロックの帯域幅)に制限する。カテゴリNBIoT(カテゴリNB1)は、UE100(NB−IoT UE)の送受信帯域幅を180kHz(すなわち、1リソースブロックの帯域幅)にさらに制限する。このような狭帯域化により、eMTC UE及びNB−IoT UEに要求される低コスト化及び低消費電力化が実現可能となる。
図6は、eMTC UE及びNB−IoT UEが取り扱う周波数チャネルを示す図である。図6に示すように、LTEシステムのシステム周波数帯域の周波数帯域幅は10MHzであり得る。システム送受信帯域の帯域幅は、例えば、50リソースブロック=9MHzである。eMTC UEが対応可能な周波数チャネルの帯域幅は、6リソースブロック=1.08MHz以内である。eMTC UEが対応可能な6リソースブロック以内の周波数チャネルは、「狭帯域(NB:Narrow Band)」と称される。NB−IoT UEが対応可能な周波数チャネルの帯域幅は、1リソースブロック=180kHzである。NB−IoT UEが対応可能な1リソースブロックの周波数チャネルは、「キャリア(carrier)」と称される。
eMTC UEは、LTE送受信帯域幅内で運用される。NB−IoT UEは、LTE送受信帯域幅内で運用される形態、LTE送受信帯域幅外のガードバンドで運用される形態、及びNB−IoT専用の周波数帯域内で運用される形態をサポートする。
eMTC UE及びNB−IoT UEは、カバレッジ拡張を実現するために、繰り返し送信等を用いた強化カバレッジ(EC:Enhanced Coverage)機能をサポートする。強化カバレッジ機能は、複数のサブフレームを用いて同一信号を繰り返し送信する繰り返し送信(repetition)を含んでもよい。繰り返し送信の回数が多いほど、カバレッジを拡張することができる。
(ランダムアクセスプロシージャ)
図7は、eMTC UE及びNB−IoT UE向けの一般的なランダムアクセスプロシージャを示す図である。初期状態において、UE100は、RRCアイドルモードにある。UE100は、RRCコネクティッドモードに遷移するためにランダムアクセスプロシージャを実行する。このようなケースは、初期接続(Initial access from RRC_IDLE)と称される。初期接続時には、競合ベース(contention based)のランダムアクセスプロシージャが適用される。
図7に示すように、UE100は、eNB200のセルをサービングセルとして選択している。UE100は、通常のカバレッジのための第1のセル選択基準(第1のS−criteria)が満たされず、強化カバレッジのための第2のセル選択基準(第2のScriteria)が満たされた場合、自身が強化カバレッジに居ると判断してもよい。「強化カバレッジに居るUE」とは、セルにアクセスするために強化カバレッジ機能(強化カバレッジモード)を用いることが必要とされるUEを意味する。なお、eMTC UEは、強化カバレッジモードを用いることが必須である。ここでは、UE100が強化カバレッジに居ると仮定して説明を進める。
ステップS1001において、eNB200は、PRACH(Physical Random Access Channel)関連情報をブロードキャストシグナリング(例えば、SIB)により送信する。PRACH関連情報は、強化カバレッジレベルごとに設けられた各種のパラメータを含む。一例として、強化カバレッジレベルは、強化カバレッジレベル0乃至3の合計4つのレベルが規定される。各種のパラメータは、RSRP(Reference Signal Received Power)閾値、PRACHリソース、及び最大プリアンブル送信回数を含む。PRACHリソースは、無線リソース(時間・周波数リソース)及び信号系列(プリアンブル系列)を含む。UE100は、受信したPRACH関連情報を記憶する。
ステップS1002において、UE100は、eNB200から送信される参照信号に基づいてRSRPを測定する。
ステップS1003において、UE100は、測定したRSRPを強化カバレッジレベルごとのRSRP閾値と比較することにより、自身の強化カバレッジレベル(CEレベル)を決定する。強化カバレッジレベルは、UE100に必要とされる強化カバレッジの度合いを示す。強化カバレッジレベルは、少なくとも繰り返し送信における送信回数(すなわち、Repetition回数)と関連する。
ステップS1004において、UE100は、自身の強化カバレッジレベルに対応するPRACHリソースを選択する。
ステップS1005〜S1008は、ランダムアクセスプロシージャを構成する。ステップS1005において、UE100は、選択したPRACHリソースを用いてMsg1(ランダムアクセスプリアンブル)をeNB200に送信する。なお、「Msg」は、メッセージの略である。eNB200は、受信したMsg1に用いられたPRACHリソースに基づいて、UE100の強化カバレッジレベルを特定する。
ステップS1006において、eNB200は、UE100に割り当てたPUSCHリソースを示すスケジューリング情報を含むMsg2(ランダムアクセス応答)をUE100に送信する。ここで、Msg2には、eNB200がUE100に割り当てたTemporary C−RNTIが含まれる。また、Msg2には、eNB200がランダムアクセスプリアンブルに基づいて計算したタイミングアドバンス値が含まれる。タイミングアドバンス値は、無線信号の伝搬遅延を補償するための送信タイミング調整値である。なお、UE100は、Msg2を正常に受信するまで、自身の強化カバレッジレベルに対応する最大プリアンブル送信回数までMsg1を複数回送信し得る。
ステップS1007において、UE100は、スケジューリング情報に基づいてMsg3をeNB200に送信する。Msg3は、RRC接続要求(RRC Connection Request)メッセージであってもよい。ここで、UE100は、Msg2に含まれていたタイミングアドバンス値を用いて送信タイミング調整を行う。また、UE100は、Msg2に含まれていたTemporary C−RNTIを用いてスクランブル処理を行う。具体的には、PHYレイヤにおいて、Temporary C−RNTIからUE固有のスクランブル系列を生成し、UE固有のスクランブル系列により送信ビット系列(コードワード)をスクランブルする。同様にして、eNB200は、UE100に割り当てたTemporary C−RNTIを用いてデスクランブル処理を行う。
ステップS1008において、eNB200は、Msg4をUE100に送信する。Msg4は、RRC接続確立(RRC Connection Setup)メッセージであってもよい。ここで、eNB200は、Temporary C−RNTIを用いてPDCCHのスクランブル処理を行う。具体的には、eNB200は、Temporary C−RNTIでスクランブルされたCRC(Cyclic Redundancy Check)パリティビットを伴う下りリンク制御情報(DCI)をPDCCHにより送信し、UE100は、このDCIに対してデコードを試みてCRCチェックが成功したPDCCHを自身宛のPDCCHとして検出する(いわゆる、ブラインド復号)。
ステップS1009において、UE100は、Msg4の受信に応じてRRCコネクティッドモードに遷移する。その際、UE100は、Msg5:RRC接続確立完了(RRC Connection Setup Complete)メッセージをeNB200に送信してもよい。その後、eNB200は、特定した強化カバレッジレベルに基づいて、UE100への繰り返し送信等を制御する。
RRCコネクティッドモードに遷移したUE100は、Msg2に含まれていたTemporary C−RNTIを、自身に割り当てられたC−RNTIとして、RRCコネクティッドモードである間において継続的に使用する。
(EDT)
eMTC UEやNB−IoT UEは、送受信すべきデータの量が少なく、データの送受信を行う頻度も少ない。本実施形態において、eMTC UEやNB−IoT UEが、ランダムアクセスプロシージャ中に所定メッセージを利用してユーザデータを送受信するアーリーデータ伝送(EDT:Early Data Transmission)を行う一例について説明する。
EDTは、ランダムアクセスプロシージャにおけるMsg3を利用して上りリンクデータを送受信する上りリンクのEDTと、ランダムアクセスプロシージャにおけるMsg4を利用して下りリンクデータを送受信する下りリンクのEDTとを含む。具体的には、1つのランダムアクセスプロシージャにおいて、上りリンクのEDT及び下りリンクのEDTの両方が行われる場合と、上りリンクのEDTのみが行われる場合と、下りリンクのEDTのみが行われる場合とがある。
EDTには、UP(User Plane)ソリューション及びCP(Control Plane)ソリューションの2種類がある。UPソリューションでは、EDTにおいて、ユーザデータをRRCメッセージに含めずに、MACレイヤにおいてユーザデータ(DTCH)とRRCメッセージ(CCCH)とを1つのMAC PDUに多重化して送信する。一方で、CPソリューションでは、EDTにおいて、ユーザデータをRRCメッセージに含める。
UPソリューションは、UE100がRRCアイドルモードのサブ状態であるサスペンド状態である場合に適用される。サスペンド状態は、UE100のコンテキスト情報がeNB200において維持される、RRCアイドルモードのサブ状態である。UPソリューションでは、Msg3を構成するRRCメッセージがRRC Connection Resume Requestメッセージであり、Msg4を構成するRRCメッセージがRRC Connection Resumeメッセージ、RRC Connection Releaseメッセージ又はRRC Connection Rejectメッセージである。UE100は、RRC Connection Releaseメッセージ又はRRC Connection Rejectメッセージを受信すると、RRCアイドルモードを維持したままランダムアクセスプロシージャを終了する。一方で、UE100は、RRC Connection Resumeメッセージを受信すると、RRCコネクティッドモードに遷移し、RRCコネクティッドモードにおいてユーザデータを送受信する。
CPソリューションは、UE100がRRCアイドルモードであってサスペンド状態ではない場合に適用される。CPソリューションでは、Msg3を構成するRRCメッセージがEarly Data Requestメッセージであり、Msg4を構成するRRCメッセージが基本的にはEarly Data Completeメッセージである。UE100は、Early Data Completeメッセージを受信すると、RRCアイドルモードを維持したままランダムアクセスプロシージャを終了する。但し、Msg4を構成するRRCメッセージがRRC Connection Setupメッセージであり得る。UE100は、RRC Connection Setupメッセージを受信すると、RRCコネクティッドモードに遷移し、RRCコネクティッドモードにおいてユーザデータを送受信する。
(GFTプロシージャ)
本実施形態において、eNB200とUE100との間のシグナリングをさらに削減するために、ランダムアクセスプロシージャにおけるMsg1及びMsg2を不要としてデータ伝送を可能とする新たなプロシージャを導入する。かかるプロシージャをGFT(Grant−Free Transmission)プロシージャと称する。或いは、かかるプロシージャは、RACH(Random Access Channel)−lessデータ伝送プロシージャと称されてもよい。
RRCアイドルモードにあるUE100は、GTFプロシージャを開始すると、Msg1の送信及びMsg2の受信を省略してMsg3をeNB200に送信する。ここで、UE100は、上りリンクのEDTにより、Msg3を利用して上りリンクデータをeNB200に送信してもよい。また、UE100は、下りリンクのEDTにより、Msg4を利用して下りリンクデータをeNB200から受信してもよい。GTFプロシージャは必ずしもEDTを前提とするものではないが、本実施形態においてはEDTを前提としてGFTプロシージャを導入するケースを主として想定する。
GFTプロシージャは、UE100がRRCアイドルモードからRRCコネクティッドモードに遷移するプロシージャであるため、ランダムアクセスプロシージャの一種であると考えることができる。一方、GFTプロシージャにおいては、UE100がランダムアクセスを行わない(すなわち、ランダムアクセスプリアンブルを送信しない)ため、ランダムアクセスプロシージャとは異なるプロシージャであると考えることもできる。以下において、GFTプロシージャがランダムアクセスプロシージャとは異なるプロシージャであると位置付けて説明を進める。
ランダムアクセスプロシージャにおいては、Msg2によりTemporary CRNTIがeNB200からUE100に割り当てられ、UE100は、このTemporary C−RNTIを用いてMsg3送信におけるスクランブル処理を行う。しかしながら、GTFプロシージャはMsg1及びMsg2を不要とするものであるため、Msg2によってUE100にTemporary C−RNTIが割り当てられない。
本実施形態に係るUE100において、受信部110は、eNB200がUE100に割り当てた識別子をeNB200から受信する。具体的には、受信部110は、UE100がRRCコネクティッドモードに遷移する前にeNB200から識別子を受信する。制御部130は、UE100がRRCアイドルモードにある間において識別子を保持しており、GFTプロシージャを開始する。送信部120は、保持された識別子を用いてビット系列をスクランブルすると共に、スクランブルされたビット系列をGFTプロシージャ中にeNB200に送信する。具体的には、PHYレイヤにおいて、保持された識別子からUE固有のスクランブル系列を生成し、UE固有のスクランブル系列により送信ビット系列(コードワード)をスクランブルして送信する。
一方、本実施形態に係るeNB200において、送信部210は、UE100に割り当てた識別子をUE100に送信する。具体的には、送信部210は、UE100がRRCコネクティッドモードに遷移する前にUE100に識別子を送信する。制御部230は、UE100がRRCアイドルモードにある間において識別子を保持する。受信部220は、GFTプロシージャ中においてビット系列をUE100から受信し、保持された識別子を用いて、受信したビット系列に対するデスクランブルを行う。具体的には、PHYレイヤにおいて、保持された識別子からUE固有のスクランブル系列を生成し、UE固有のスクランブル系列により送信ビット系列(コードワード)をデスクランブルする。
これにより、Msg2によってUE100にTemporary C−RNTIが割り当てられない場合であっても、予め保持した識別子を用いてビット系列をスクランブル及びデスクランブルできるため、上りリンク送信を適切に行うことができる。予め保持される識別子としては、(A)Resume ID、(B)C−RNTI候補、(C)前回割り当てられたC−RNTIのいずれかを用いることができる。
(A)Resume IDを用いるケース
Resume IDを用いるケースにおいて、UE100の受信部110は、eNB200から送信される接続解放メッセージ(RRC Connection Releaseメッセージ)に含まれるResume IDを受信する。UE100の制御部130は、UE100がRRCアイドルモードにある間においてResume IDを保持する。UE100の送信部120は、保持されたResume IDの少なくとも一部を用いてビット系列をスクランブルすると共に、スクランブルされたビット系列をGFTプロシージャ中に送信する。
ここで、Resume IDのビット長(L1)がC−RNTIのビット長(L2)よりも長い場合、Resume IDからL2分を抽出して用いる。例えば、Resume IDの上位L2ビットを抽出して用いる、又はResume IDの下位L2ビットを抽出して用いるといったルールを予め規定する。当該ルールは、eNB200からUE100に送信するか又はUE100及びeNB200が予め保持しておくことによって、お互いに共有していてもよい。UE100及びeNB200は、GFTプロシージャ中において、Resume IDから抽出したビット系列(以下、「Resume IDの一部」という)をTemporary C−RNTIの代わりに用いる。なお、L1及びL2は、ビット長の値を示す。
図8は、Resume IDを用いるケースにおける動作例を示す図である。本動作例は、EDTのUPソリューションをベースとした動作例である。
図8に示すように、ステップS100において、UE100は、RRCコネクティッドモードにあり、eNB200との無線通信を行う。また、UE100の制御部130は、タイミングアドバンス値を管理し、無線信号の伝搬遅延を補償するためにタイミングアドバンス値を用いて送信タイミング調整を行う。
ステップS101において、eNB200の送信部210は、Resume IDを含んだRRC Connection ReleaseメッセージをUE100に送信する。UE100の受信部110は、Resume IDを含んだRRC Connection Releaseメッセージを受信する。なお、eNB200は、Resume IDをUE100の識別子及び/又はコンテキストと対応付けて記憶する。eNB200は、後述するステップS109及び110において、記憶しておいたResume IDを使用する。
ステップS102において、UE100の制御部130は、RRC Connection Releaseメッセージに含まれるResume IDを保持する。同様に、eNB200の制御部230は、UE100に割り当てたResume IDを保持する。具体的には、eNB200の制御部230は、UE100のコンテキスト情報(UEコンテキスト)とResume IDとを対応付けて保持する。
ステップS103において、UE100は、RRC Connection Releaseメッセージの受信に応じてRRCアイドルモードに遷移する。UE100の制御部130は、その時点(RRC Connection Releaseメッセージの受信時点又はRRCアイドルモードへの遷移時点)でのタイミングアドバンス値を保持する。また、UE100の制御部130は、eNB200との間のパスロスを測定し、タイミングアドバンス値にパスロスを対応付けて保持する。なお、パスロスは、eNB200における参照信号送信電力(ブロードキャストによりUE100に通知されている)と、UE100における参照信号受信電力との差である。
UE100の制御部130及び受信部110は、RRCアイドルモードにおいて待ち受け動作、すなわち、ページングの監視を行う。なお、マシンタイプ通信を想定すると、RRCアイドルモードの時間は長時間でありうる。また、UE100はRRCアイドルモードである間に移動しうる。
ステップS104において、UE100の制御部130は、データ通信を行う必要が生じたと判断する。例えば、UE100の制御部130は、送信すべき上りリンクデータが発生した又は自身宛のページングを受信したことに応じて、データ通信(下りリンクデータの受信)を行う必要が生じたと判断する。ここでは、送信すべき上りリンクデータが発生したと仮定して説明を進める。
ステップS105において、UE100の制御部130は、Msg1及びMsg2を省略可能か否か、すなわち、GFTプロシージャを利用可能であるか否かを判断する。言い換えると、UE100の制御部130は、Msg1の送信及びMsg2の受信を含むランダムアクセスプロシージャ(第1のプロシージャ)と、Msg1の送信及びMsg2の受信を含まないGFTプロシージャ(第2のプロシージャ)とのいずれか一方を選択する。
ここでの判断基準としては以下の3つの判断基準を用いることができる。これら3つの判断基準の全てが満たされた場合にGFTプロシージャを利用可能であると判断してもよいし、3つの判断基準のうち1つ又は2つが満たされた場合にGFTプロシージャを利用可能であると判断してもよい。なお、当該3つの判断基準又は当該3つの判断基準のうちの少なくとも1つの判断基準(例えば、判断基準2及び3)は、eNB200からUE100にブロードキャスト又はユニキャストにより送信してもよいし、UE100が予め自身のSIM(U−SIM)又はメモリに保持していてもよい。
判断基準1:GFTプロシージャをサポートすることを示す情報又はメッセージをeNB200が送信している。
例えば、かかる情報又はメッセージをeNB200がブロードキャストしていることを条件として、UE100の制御部130は、GFTプロシージャを利用可能であると判断する。かかる情報又はメッセージとして、GFTプロシージャ用の候補の無線リソース情報(詳細については後述)を用いてもよい。または、UE100が事前にeNB200に対してeNB200がGFTプロシージャをサポートするか否かについて問合せを行い、eNB200がUE100に対してGFTプロシージャをサポートするか否かをUE固有シグナリング(dedicated signalling)によりユニキャストで送信することによって、UE100が、eNB200がGFTプロシージャをサポートするか否かを把握してもよい。
判断基準2:現在のUE100の位置が、eNB200と所定の関係を満たすエリア内である。
GFTプロシージャを利用するためにはeNB200にUEコンテキストが保持されている必要があると考えられる。よって、UE100がRRCアイドルモードに遷移する際の第1のeNBと、UE100がGFTプロシージャを開始する際の第2のeNBとが異なるeNB200であって、且つ、第2のeNBにおいてUEコンテキストが保持されていない場合には、GFTプロシージャを利用できないと考えられる。UEコンテキストが保持されている範囲を判断する方法としてとして、以下の具体例が挙げられる。
・RRCアイドルモードに遷移する際のセルとGFTプロシージャを開始する際のセルとが同じである。セルを識別するためには、物理セルIDを用いることができる。
・RRCアイドルモードに遷移する際のeNBとGFTプロシージャを開始する際のeNB200とが同じである。eNBを識別するためには、ECGI(E−UTRAN Cell Global Identifier)を用いることができる。
・RRCアイドルモードに遷移する際のeNBとGFTプロシージャを開始する際のeNB200とが隣接関係にある。隣接関係にある場合には、eNBが保持するUE100のコンテキストを基地局間メッセージのやり取りによって、隣接するeNB200に送信している可能性があるからである。
・RRCアイドルモードに遷移する際のRANエリアとGFTプロシージャを開始する際のRANエリアとが同じである。ここで、RANエリアとは、5G移動通信システムにおいて導入が検討されているRAN Paging Area又はRAN Notification Areaをいう。
・RRCアイドルモードに遷移する際のトラッキングエリア(又はMME)とGFTプロシージャを開始する際のトラッキングエリア(又はMME)とが同じである。トラッキングエリアを識別するためには、トラッキングエリア識別子を用いることができる。
判断基準3:RRCアイドルモードに遷移する際のeNB200とUE100との間の第1のパスロスと、GFTプロシージャを開始する際のeNB200とUE100との間の第2のパスロスとの差が所定値以下である。
GFTプロシージャにおける上りリンク送信において、UE100が保持しているタイミングアドバンス値を用いて送信タイミング調整を行うと仮定する。かかる場合、UE100とeNB200との間の距離が大きく異なっていると、タイミングアドバンス値が不適切な値になっているため、Msg1及びMsg2によりタイミングアドバンス値を更新する必要がある。よって、パスロスの差が小さい場合に限り、GFTプロシージャを利用可能とする。なお、UE100がGNSS受信機を有している場合、パスロスに代えてGNSS位置情報を用いてもよい。
なお、判断基準は上記の3つに限らない。また、上記の3つの判断基準以外にも、UE100が送信するデータ量が一定値以下であることを、GFTプロシージャを利用可能であると判断するための判断基準としてもよい。
以下においては、UE100がGFTプロシージャを選択したと仮定して説明を進める。
ステップS106において、UE100は、GFTプロシージャにおける上りリンク送信用の無線リソースを選択する。具体的には、UE100の受信部110は、ビット系列の送信に用いる候補の無線リソースを示す情報をeNB200から受信し、UE100の制御部130は、保持された識別子(本動作例では、Resume ID又はその一部)に基づいて、候補の無線リソースの中からビット系列の送信に用いる無線リソースを選択する。このような識別子を用いたリソース選択を行うことにより、複数のUE100間でのリソース衝突が生じることを抑制できる。
ここで、候補の無線リソースを示す情報は、eNB200の送信部210により、システム情報(SIB)中でブロードキャストされる、又はUE固有シグナリング(dedicated signalling)によりユニキャストで送信される。ユニキャストの場合、候補の無線リソースを示す情報は、ステップS101におけるRRC Connection Releaseメッセージに含まれてもよい。或いは、候補の無線リソースを示す情報は、UE100に予め設定(preconfigured)されていてもよい。
候補の無線リソースを示す情報は、下記の情報を含む。
・周波数情報:周波数帯(Band),キャリア周波数(Frequency),帯域幅(Bandwidth part)、狭帯域(Narrowband)、キャリア(Carrier)、リソースブロック(Resource Block)、サブキャリア(Sub−carrier)、周波数間隔、オフセット
・時間情報:ハイパーフレーム番号(H−SFN)、システムフレーム番号(SFN)、サブフレーム番号(Subframe#)、スロット番号(Slot#)、シンボル番号(Symbol#)、時間間隔、オフセット
・無線リソースを示すID:明示的な番号、リスト形式のエントリー順(暗示的な番号)。ここで、周波数情報及び/又は時間情報はIDと関連付けられており、IDごとに無線リソースが定められる。
また、UE100が保持している識別子(本動作例では、Resume ID又はその一部)に基づいて無線リソースを選択する方法としては、以下のような方法を用いることができる。
・「UE100が保持している識別子」 mod M=IDを満たす無線リソースを選択する。なお、Mは任意の値でよい。また、M及び上記の式は、UE100とeNB200の間で事前に共有されていてもよい。
・RRC Connection Release等のdedicated signalingにて、当該UE100の送信が許可される無線リソース(無線リソースプール又は無線リソースのID)の指定を行う。
ステップS107において、UE100の送信部120は、保持しているResume IDの一部を用いて、Msg3に対応するビット系列をスクランブルする。本動作例ではEDTのUPソリューションを想定しており、MACレイヤにおいてユーザデータ(DTCH)とRRCメッセージ(CCCH)とを1つのMAC PDUに多重化する。MACレイヤでは、当該MAC PDUに対応するビット系列をスクランブルする。
ここで、RRCメッセージは、RRC Connection Resume Requestメッセージである。なお、RRC Connection Resume Requestメッセージには、Resume IDを含める。また、eNB200は、UE100に割り当てたResume IDを保持しているため、RRC Connection Resume RequestメッセージにはResume IDを含めなくてもよい。
ステップS108において、UE100の送信部120は、ステップS106において選択された無線リソース(時間・周波数リソース)によって、ステップS107においてスクランブルされたビット系列をGFTプロシージャ中に送信する。
また、上述したように、UE100の制御部130は、RRCアイドルモードに遷移する前にeNB200との通信に用いられていたタイミングアドバンス値をRRCアイドルモードにある間において保持している。UE100の送信部120は、保持されたタイミングアドバンス値を用いて、スクランブルされたビット系列の送信タイミングを調整する。
eNB200の受信部110は、UE100からの送信ビット系列を受信する。eNB200の受信部110は、候補の無線リソース(無線リソースプール内の無線リソース)を総当たりで監視することで受信をしてもよいし、保持している識別子(Resume ID又はその一部)を用いて特定された無線リソースを監視することで受信をしてもよい。
ステップS109において、eNB200の受信部220は、保持しているResume IDの一部を用いて、UE100から受信したビット系列をデスクランブルする。eNB200の制御部230は、受信したビット系列からMAC PDUを取得し、上りリンクデータ及びRRCメッセージを取得する。
eNB200の制御部230は、このResume IDの一部をC−RNTIとしてUE100に継続使用させるか否かを判断する。例えば、既に別のUEについて、上記生成したRNTI(Resume IDの一部)と重複していた場合、eNB200の制御部130は、別のRNTIをC−RNTIとして用いることを決定する。そして、Resume IDの一部をC−RNTIとして継続使用させない場合、Msg4にC−RNTIを含める。一方、Resume IDの一部をC−RNTIとして継続使用させる場合、Msg4にC−RNTIを含めない。
ステップS110において、eNB200の送信部210は、保持しているResume IDの一部を用いて、Msg4送信用のPDCCHをスクランブルする。具体的には、保持しているResume IDの一部でスクランブルされたCRCパリティビットを伴うDCIを生成する。
ステップS111において、eNB200の送信部210は、Msg4をUE100に送信する。具体的には、eNB200の送信部210は、DCI(PDCCH)の送信後に、PDSCHによりMsg4(RRC Connection Resume)をUE100に送信する。このMsg4には、C−RNTIが含まれていてもよい。なお、eNB200がUE100とのRRC Connectionを再開しない場合には、Msg4は、RRC Connection Resumeの代わりに、RRC Connection Reject又はRRC Connection Releaseであってもよい。
ステップS112において、UE100の受信部110は、保持しているResume IDの一部を用いてeNB200からのPDCCHに対するデスクランブルを行う。UE100の受信部110は、DCIに対してデコードを試みてCRCチェックが成功したPDCCHを自身宛のPDCCHとして検出する(ブラインド復号)。UE100の受信部110は、PDCCHをデスクランブルにより復号した後、eNB200からのPDSCH(Msg4)を受信する。
ステップS113において、UE100の制御部130は、eNB200からUE100に割り当てられた新たな識別子(C−RNTI)がMsg4に含まれる場合に、保持しているResume IDを当該C−RNTIで上書きする。UE100がRRCコネクティッドモードに遷移した場合、当該C−RNTIをRRCコネクティッドモードである間において継続的に使用する。一方、eNB200からUE100に割り当てられた新たな識別子(C−RNTI)がMsg4に含まれていない場合で、UE100がRRCコネクティッドモードに遷移した場合、保持しているResume IDの一部を自身のCRNTIとしてRRCコネクティッドモードである間において継続的に使用する。その場合、eNB200は、UE100がRRCコネクティッドモードに遷移した後に、当該Resume IDの一部をUE100のC−RNTIとして扱う。
(B)C−RNTI候補を用いるケース
図9は、C−RNTI候補を用いるケースにおける動作例を示す図である。本動作例は、EDTのUPソリューションをベースとしてもよいし、EDTのCPソリューションをベースとしてもよい。ここでは、上述した(A)Resume IDを用いるケースとの相違点を説明し、重複する説明を省略する。
C−RNTI候補を用いるケースにおいて、UE100の受信部110は、eNB200から送信されるRRC Connection Releaseメッセージに含まれるC−RNTI候補を受信する。UE100の制御部130は、UE100がRRCアイドルモードにある間においてC−RNTI候補を保持する。UE100の送信部120は、保持されたC−RNTI候補を用いてビット系列をスクランブルすると共に、スクランブルされたビット系列をGFTプロシージャ中に送信する。
このように、C−RNTI候補を用いるケースにおいては、eNB200は、RRC Connection Releaseメッセージの新たな情報要素としてC−RNTI候補を含める。UE100は、RRCアイドルモードにある間においてC−RNTI候補を保持し、保持されたC−RNTI候補をGFTプロシージャにおいて用いる。
図9に示すように、ステップS200は、上述した(A)Resume IDを用いるケースの動作と同じである。
ステップS201において、eNB200の送信部210は、C−RNTI候補を含んだRRC Connection ReleaseメッセージをUE100に送信する。このC−RNTI候補のビット長は、C−RNTIのビット長と同じである。
ステップS202において、UE100の制御部130は、C−RNTI候補を保持する。eNB200の制御部230もC−RNTI候補を保持する。eNB200の制御部230は、このC−RNTI候補を他のUE100に割り当てないように管理する。なお、UE100及びeNB200は、一定時間を経過したら、このC−RNTI候補を破棄/解放してもよい。この一定時間は、eNB200がUE100に対してステップS201におけるRRC Connection Releaseメッセージに含めて送信してもよい。
ステップS203乃至S213の動作については、上述した(A)Resume IDを用いるケースの動作におけるResume IDの一部を、C−RNTI候補と読み替えればよい。
なお、ステップS208において、Msg3は、RRC Connection Resume Requestメッセージの代わりに、RRC Connection Requestメッセージであってもよく、ステップS211において、Msg4は、RRC Connection Setupメッセージ、RRC Connection Rejectメッセージ又はRRC Connection Releaseメッセージであってもよい。
(C)前回割り当てられたC−RNTIを用いるケース
図10は、前回割り当てられたC−RNTIを用いるケースにおける動作例を示す図である。本動作例は、EDTのUPソリューションをベースとしてもよいし、EDTのCPソリューションをベースとしてもよい。ここでは、上述した(A)Resume IDを用いるケースとの相違点を説明し、重複する説明を省略する。
前回割り当てられたC−RNTIを用いるケースにおいて、UE100の受信部110は、RRCコネクティッドモードに遷移する際に、eNB200から割り当てられたCRNTIを受信する。UE100の制御部130は、割り当てられたC−RNTIを用いてeNB200との通信を行い、RRCコネクティッドモードからRRCアイドルモードに遷移した後も、当該C−RNTIをRRCアイドルモードにある間において保持する。UE100の送信部120は、保持されたC−RNTIを用いてビット系列をスクランブルすると共に、スクランブルされたビット系列をGFTプロシージャ中に送信する。なお、UE100は、当該C−RNTIを保持するのは一定期間であってもよく、一定期間を過ぎた後は当該C−RNTIを解放/放棄してもよい。
このように、前回割り当てられたC−RNTIを用いるケースにおいては、RRCアイドルモードに遷移する前に用いていたC−RNTIをGFTプロシージャにおいて流用する。具体的には、UE100は、RRCアイドルモードにある間においてC−RNTIを保持し、保持されたC−RNTIをGFTプロシージャにおいて用いる。
図10に示すように、ステップS300は、上述した(A)Resume IDを用いるケースの動作と同じである。
ステップS301において、eNB200の送信部210は、現在割り当てられているC−RNTIを保持すべきことを示すインジケータを含むRRC Connection ReleaseメッセージをUE100に送信する。インジケータに加えて、C−RNTIを保持すべき時間を示すタイマをRRC Connection Releaseメッセージに含めてもよい。または、インジケータを含める代わりに、UE100は、予め一定期間、C−RNTIを保持するよう設定されていてもよい。
ステップS302において、UE100の制御部130は、C−RNTIを保持すべきことを示すインジケータの受信に応じて、現在のC−RNTIを保持する。eNB200の制御部230もC−RNTIを保持する。RRC Connection Releaseメッセージにタイマが含まれている場合には、当該タイマを起動して、当該タイマが満了するまで、UE100の制御部130は、現在のC−RNTIを保持する。eNB200の制御部230は、このC−RNTIを他のUE100に割り当てないように管理する。
ステップS303乃至S313の動作については、上述した(A)Resume IDを用いるケースの動作におけるResume IDの一部を、前回割り当てられたC−RNTIと読み替えればよい。なお、ステップS308において、Msg3は、RRC Connection Resume Requestメッセージの代わりに、RRC Connection Requestメッセージであってもよく、ステップS311において、Msg4は、RRC Connection Setupメッセージ、RRC Connection Rejectメッセージ又はRRC Connection Releaseメッセージであってもよい。
(実施形態のまとめ)
本実施形態に係るUE100は、eNB200が遅くともUE100がRRCコネクティッドモードからRRCアイドルモードに遷移するまでにUE100に割り当てた識別子をeNB200から受信する受信部110と、UE100がRRCアイドルモードにある間において識別子を保持し、RRCアイドルモードからRRCコネクティッドモードに遷移するためのプロシージャを開始する制御部130と、保持された識別子を用いてビット系列をスクランブルすると共に、スクランブルされたビット系列をこのプロシージャ中にeNB200に送信する送信部120とを備える。
本実施形態に係るeNB200は、UE100に割り当てた識別子をUE100に送信する送信部210と、UE100がRRCアイドルモードにある間において識別子を保持する制御部230と、UE100がRRCアイドルモードからRRCコネクティッドモードに遷移するためのプロシージャ中において、ビット系列をUE100から受信し、保持された識別子を用いて受信したビット系列に対するデスクランブルを行う受信部220とを備える。
これにより、ランダムアクセスプロシージャのMsg1及びMsg2を不要とし、ランダムアクセスプロシージャ中にMsg2によって無線端末にTemporary C−RNTIが割り当てられない場合であっても、予め保持した識別子を用いてビット系列をスクランブル及びデスクランブルすることにより、上りリンク送信(Msg3送信)を適切に行うことができる。
(その他の実施形態)
上述した実施形態において、GFTプロシージャにおいてUE100がRRCアイドルモードからRRCコネクティッドモードに遷移する動作について主として説明したが、この限りではない。RRCコネクティッドモードに遷移せず、RRCアイドルモードを維持してもよい。
或いは、UE100は、RRCコネクティッドモードにおいてGFTプロシージャを開始してもよい。この場合、UE100は、既に割り当てられているC−RNTIではなく、GFT専用に割り当てられた識別子(GFT−RNTI等)をeNB200から割り当てられてもよい。当該識別子は、GFTプロシージャを開始するよりも以前に設定される。当該識別子はRRC Connection Reconfigurationによって設定されてもよい。当該識別子を設定された場合、UE100は、eNB200がGFTプロシージャを許可したと判断し、GFTプロシージャを開始してもよい。このようなRRCコネクティッドモードにおいて開始されるGFTプロシージャに対して、上述した実施形態に係る動作を適用してもよい。例えば、UE100は、当該識別子を用いて送信リソースの選択を行ってもよい。
上述した実施形態において、MTCやIoTを対象とした無線端末(eMTC UE及びNB−IoT UE)を用いる一例を説明した。しかしながら、本開示はeMTC UE及びNB−IoT UEに限定されない。一般的なUEに対して、上述した実施形態に係る動作を適用してもよい。
上述した実施形態では強化カバレッジに居るUEを例に挙げて説明したが、これに限らない。ノーマルカバレッジに居るUEに対して、上述した実施形態に係る動作を適用してもよい。具体的には、RACHプロシージャにおいて、RSRP測定に基づくCEレベル判断を行わなくてもよい。
上述した実施形態では、待ち受け状態がRRCアイドルモード(具体的には、サスペンド状態)であり、接続状態がRRCコネクティッドモードである一例について説明したが、これに限らない。接続状態がRRCライトコネクションであってもよいし、待ち受け状態がINACTIVE状態であってもよい。RRCライトコネクションは、RRCコネクティッドモードの一状態であって、RRCアイドルモードのプロシージャの一部が適用される特殊な状態である。INACTIVEは、5G移動通信システムにおいて導入されることが想定されており、RRCコネクティッドモード及びRRCアイドルモードとは異なるRRC状態である。
上述した実施形態において、移動通信システムとしてLTEシステムを例示した。しかしながら、本開示はLTEシステムに限定されない。LTEシステム以外の移動通信システム(例えば、5G移動通信システム)に対して、上述した実施形態に係る動作を適用してもよい。
UE100及びeNB200が行う各処理をコンピュータに実行させるプログラムが提供されてもよい。また、プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータにプログラムをインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD−ROMやDVD−ROM等の記録媒体であってもよい。UE100及びeNB200が行う各処理を実行するためのプログラムを記憶するメモリ及びメモリに記憶されたプログラムを実行するプロセッサによって構成されるチップセットが提供されてもよい。
以上、図面を参照して実施形態について詳しく説明したが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
本願は日本国特許出願第2018−122950号(2018年6月28日出願)の優先権を主張し、その内容の全てが本願明細書に組み込まれている。

Claims (14)

  1. 移動通信システムに用いる無線端末であって、
    基地局が前記無線端末に割り当てた識別子を前記無線端末が接続状態から待ち受け状態になる前に前記基地局から受信する受信部と、
    前記無線端末が待ち受け状態にある間において前記識別子を保持する制御部と、
    前記保持された識別子を用いてビット系列をスクランブルすると共に、前記スクランブルされたビット系列を前記基地局に送信する送信部と、を備える無線端末。
  2. 前記制御部は、前記待ち受け状態から前記接続状態に遷移するためのプロシージャを開始し、
    前記送信部は、前記スクランブルされたビット系列を前記プロシージャ中に前記基地局に送信する、請求項1に記載の無線端末。
  3. 前記受信部は、前記ビット系列の送信に用いる候補の無線リソースを示す情報を前記基地局から受信し、
    前記制御部は、前記保持された識別子に基づいて前記候補の無線リソースの中から前記ビット系列の送信に用いる無線リソースを選択し、
    前記送信部は、前記選択された無線リソースによって、前記スクランブルされたビット系列を前記プロシージャ中に送信する、請求項2に記載の無線端末。
  4. 前記制御部は、前記待ち受け状態に遷移する前に前記基地局との通信に用いられていたタイミングアドバンス値を前記待ち受け状態にある間において保持し、
    前記送信部は、前記保持されたタイミングアドバンス値を用いて、前記スクランブルされたビット系列の送信タイミングを調整する、請求項2に記載の無線端末。
  5. 前記制御部は、前記プロシージャとして、ランダムアクセス信号の送信及びランダムアクセス応答の受信を含む第1のプロシージャと、前記ランダムアクセス信号の送信及び前記ランダムアクセス応答の受信を含まない第2のプロシージャとのいずれか一方を選択し、
    前記送信部は、前記第2のプロシージャが選択された場合に、前記保持された識別子を用いて前記ビット系列をスクランブルすると共に、前記スクランブルされたビット系列を前記第2のプロシージャ中に送信する、請求項2に記載の無線端末。
  6. 前記制御部は、前記プロシージャを開始する際の前記無線端末の位置が、前記基地局と所定の関係を満たすエリア内である場合に、前記プロシージャとして前記第2のプロシージャを選択する、請求項5に記載の無線端末。
  7. 前記制御部は、前記待ち受け状態に遷移する際の前記基地局と前記無線端末との間の第1のパスロスと、前記プロシージャを開始する際の前記基地局と前記無線端末との間の第2のパスロスとの差が所定値以下である場合に、前記プロシージャとして前記第2のプロシージャを選択する、請求項5に記載の無線端末。
  8. 前記送信部が前記スクランブルされたビット系列を送信した後、前記受信部は、前記保持された識別子を用いて前記基地局からのPDCCHに対するデスクランブルを行う、請求項2に記載の無線端末。
  9. 前記受信部は、前記PDCCHをデスクランブルにより復号した後、前記基地局からのメッセージを受信し、
    前記制御部は、前記基地局から前記無線端末に割り当てられた新たな識別子が前記受信したメッセージに含まれる場合に、前記保持された識別子を前記新たな識別子で上書きする、請求項8に記載の無線端末。
  10. 前記受信部は、前記識別子として、前記基地局から送信される接続解放メッセージに含まれるResume IDを受信し、
    前記制御部は、前記無線端末が前記待ち受け状態にある間において前記Resume IDを保持し、
    前記送信部は、前記保持されたResume IDの少なくとも一部を用いて前記ビット系列をスクランブルすると共に、前記スクランブルされたビット系列を前記プロシージャ中に送信する、請求項2に記載の無線端末。
  11. 前記受信部は、前記識別子として、前記基地局から送信される接続解放メッセージに含まれるC−RNTI候補を受信し、
    前記制御部は、前記無線端末が前記待ち受け状態にある間において前記C−RNTI候補を保持し、
    前記送信部は、前記保持されたC−RNTI候補を用いて前記ビット系列をスクランブルすると共に、前記スクランブルされたビット系列を前記プロシージャ中に送信する、請求項2に記載の無線端末。
  12. 前記受信部は、前記識別子として、前記基地局から割り当てられたC−RNTIを受信し、
    前記制御部は、前記割り当てられたC−RNTIを用いて前記基地局との通信を行った後、前記C−RNTIを前記無線端末が前記待ち受け状態にある間において保持し、
    前記送信部は、前記保持されたC−RNTIを用いて前記ビット系列をスクランブルすると共に、前記スクランブルされたビット系列を前記プロシージャ中に送信する、請求項2に記載の無線端末。
  13. 前記受信部は、前記C−RNTIを保持すべきことを示すインジケータを含む接続解放メッセージを前記基地局から受信し、
    前記制御部は、前記インジケータの受信に応じて前記C−RNTIを保持する、請求項12に記載の無線端末。
  14. 移動通信システムに用いる基地局であって、
    無線端末に割り当てた識別子を前記無線端末が接続状態から待ち受け状態になる前に前記無線端末に送信する送信部と、
    前記無線端末が待ち受け状態にある間において前記識別子を保持する制御部と、
    ビット系列を前記無線端末から受信すると共に、前記保持された識別子を用いて前記受信したビット系列に対するデスクランブルを行う受信部と、を備える基地局。
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