JPWO2019225020A1 - 水素・電力供給システム、及び水素・電力供給システムの制御方法 - Google Patents
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Abstract
本実施形態に係る水素・電力供給システムは、水素を生成する水素供給システムと、水素を用いて発電する電力供給システムと、水素を生成する水素生成装置と、水素供給システムと電力供給システムと水素生成装置とを制御する制御装置と、を備え、水素供給システムは、水素を第1圧力に圧縮する圧縮機と、圧縮機により第1圧力に圧縮された水素を貯蔵する第1貯蔵装置と、第1貯蔵装置に貯蔵された水素を供給する供給装置と、を有し、電力供給システムは、水素生成装置により生成された水素を第1圧力より低い圧力で貯蔵する第2貯蔵装置と、第2貯蔵装置に貯蔵された水素により発電する燃料電池ユニットと、を有する。
Description
本発明の実施形態は、水素・電力供給システム、及び水素・電力供給システムの制御方法に関する。
従来の化石燃料で駆動される内燃機関車両の代替として、蓄電した電力によりモーターを駆動する電気自動車(EV:Electric Vehicle)、および水素を用いた燃料電池による発電を介してモーターを駆動する燃料電池自動車(FCV:Fuel Cell Vehicle)の導入が進められている。
電気自動車、及び燃料電池自動車の導入を進めるために、ガソリンスタンドに代わる水素・電力供給システムの充実が求められている。電気自動車には水素により燃料電池ユニットが発電した電力を供給し、燃料電池自動車には水素生成装置が生成した水素を供給する水素・電力供給システムが知られている。また、燃料電池自動車に供給される水素は、燃料電池ユニットに供給される水素よりも高圧にする必要がある。
ところが、このような水素・電力供給システムでは、電気自動車に電力を供給する燃料電池ユニットに用いられる水素と、燃料電池自動車に供給される水素とは、共通の水素貯蔵装置に高圧で貯蔵されている。このため、燃料電池自動車に供給するレベルの圧力で水素が貯蔵され、再び低圧化された水素が燃料電池ユニットに供給される。その時々の需要に応じて水素を分配する制御は考慮されてなく、水素・電力供給システムの利用率が低くなる傾向がある。
本発明が解決しようとする課題は、製造した水素の水素利用率の向上が可能な水素・電力供給システム、及び水素・電力供給システムの制御方法を提供することである。
本実施形態に係る水素・電力供給システムは、水素を供給する水素供給システムと、水素を用いて発電する電力供給システムと、水素を生成する水素生成装置と、水素供給システムと電力供給システムと水素生成装置とを制御する制御装置と、を備え、水素供給システムは、水素を第1圧力に圧縮する圧縮機と、圧縮機により第1圧力に圧縮された水素を貯蔵する第1貯蔵装置と、第1貯蔵装置に貯蔵された水素を供給する供給装置と、を有し、電力供給システムは、水素生成装置により生成された水素を第1圧力より低い圧力で貯蔵する第2貯蔵装置と、第2貯蔵装置に貯蔵された水素により発電する燃料電池ユニットと、を有する。
本発明によれば、製造した水素の水素利用率を向上できる。
以下、本発明の実施形態に係る水素・電力供給システム、及び水素・電力供給システムの制御方法について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態は、本発明の実施形態の一例であって、本発明はこれらの実施形態に限定して解釈されるものではない。また、本実施形態で参照する図面において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号又は類似の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。また、図面の寸法比率は説明の都合上実際の比率とは異なる場合や、構成の一部が図面から省略される場合がある。
(一実施形態)
図1は、本実施形態に係る水素・電力供給システム1の全体構成を示すブロック図である。この図1に示すように水素・電力供給システム1は、水素と電力の供給が可能なシステムであり、水素供給システム2と、外部水素供給システム3と、電力供給システム4と、再生可能エネルギー発電装置5と、制御装置6とを備えて構成されている。図1では、更に系統電力7と、電気自動車8と、燃料電池自動車9とを図示している。
図1は、本実施形態に係る水素・電力供給システム1の全体構成を示すブロック図である。この図1に示すように水素・電力供給システム1は、水素と電力の供給が可能なシステムであり、水素供給システム2と、外部水素供給システム3と、電力供給システム4と、再生可能エネルギー発電装置5と、制御装置6とを備えて構成されている。図1では、更に系統電力7と、電気自動車8と、燃料電池自動車9とを図示している。
水素供給システム2は、水素を供給する。この水素供給システム2は、例えば水を電気分解することにより水素を生成し、燃料電池自動車9に供給する。この水素供給システム2には、再生可能エネルギー発電装置5が出力した電力及び系統電力7の少なくとも一方から電力が供給されるように構成されている。また、水素供給システム2は、生成した水素を電力供給システム4にも供給可能に構成されている。
外部水素供給システム3は、水素供給システム2が供給する水素以外の水素、例えば再エネ水素などを蓄積し、水素供給システム2及び電力供給システム4に供給可能に構成されている。すなわち、この外部水素供給システム3は、水素供給システム2、及び電力供給システム4の内の少なくとも一方と着脱可能に構成されている。なお、本実施形態に係る外部水素供給システム3が水素貯蔵システムに対応する。
電力供給システム4は、再生可能エネルギー発電装置5が出力した電力を蓄電し、電気自動車8に供給する。また、電力供給システム4は、水素供給システム2及び外部水素供給システム3の内の少なくとも一方から供給された水素を用いて発電する。さらにまた、電力供給システム4は、発電の際に発生した熱により加熱した水を蓄え、供給することが可能である。なお、水素供給システム2、外部水素供給システム3、及び電力供給システム4の詳細な構成は後述する。
再生可能エネルギー発電装置5は、例えば太陽光発電装置であり、再生可能エネルギーを利用して発電を行う。太陽光発電装置は、太陽電池を含み、太陽電池を用いた光電変換により発電を行う装置である。
制御装置6は、例えば処理回路を含んで構成される基盤であり、水素・電力供給システム1全体の制御を行う。制御装置6による制御の詳細は後述する。なお、本実施形態においては、処理回路は、例えば、プロセッサにより構成される。ここで、プロセッサという文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit: ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device: SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device: CPLD)、及び、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array: FPGA)等の回路を意味する。プロセッサは、記憶回路に保存されたプログラムを読み出して実行することにより機能を実現する。
図2は、水素供給システム2、及び外部水素供給システム3の詳細な構成例を示すブロック図であり、図2に基づき水素供給システム2、及び外部水素供給システム3の詳細な構成例を説明する。図2に示すように水素供給システム2は、水素の供給が可能なシステムであり、電力供給装置10と、水素生成装置20と、冷却水供給装置30と、水素貯蔵装置40と、水素供給装置50と、冷却装置60とを備えて構成されている。但し、水素生成装置20は水素供給システム2内に配置されなくても、水素・電力供給システム1内に配置されていれば良い。
電力供給装置10は、水素供給システム2に電力を供給する。この電力供給装置10は、パワーコンディショナ装置102と、分電盤104とを有する。
パワーコンディショナ装置102は、例えばコンバータを含んで構成される。このコンバータは、再生可能エネルギー発電装置5が出力した直流電力を所定の交流電力に変換する。分電盤104は、パワーコンディショナ装置102又は系統電力(商用電源)7から供給される電力を分電し、水素生成装置20を含む水素・電力供給システム1全体に供給する。
水素生成装置20は、水素を生成する。この水素生成装置20は、例えば固体高分子水電解装置であり、水を電気分解することにより水素を生成する。本実施形態に係る水素生成装置20には、外部から供給された水に電圧を印加することにより水素と酸素に分解するが、これに限定されず、メタンを含む天然ガスなどから水素を生成してもよい。水素生成装置20により生成された水素は、水素貯蔵装置40に供給される。また、水素生成装置20には、再生可能エネルギー発電装置5が出力した電力及び系統電力7の少なくとも一方から電力が供給されるように構成されている。水素生成装置20は、例えば48Nm3/日の水素を生成する。
冷却水供給装置30は、冷却水を水素生成装置20と水素貯蔵装置40の圧縮機204とに供給する。但し、冷却媒体は液体とは限らない。水素生成装置20と水素貯蔵装置40は気体による冷却方法でも良い。
冷却水供給装置30は、冷却水を水素生成装置20と水素貯蔵装置40の圧縮機204とに供給する。但し、冷却媒体は液体とは限らない。水素生成装置20と水素貯蔵装置40は気体による冷却方法でも良い。
水素貯蔵装置40は、外部水素供給システム3及び水素生成装置20から供給される水素を蓄積する。この水素貯蔵装置40は、バッファタンク202と、圧縮機204と、蓄圧器ユニット206とを有する。
バッファタンク202は、水素流量の安定化のために用いられる。このバッファタンク202は、外部水素供給システム3及び水素生成装置20から供給される水素を一旦蓄え、圧縮機204に供給する。
圧縮機204は、例えば往復動圧縮機であり、駆動部と圧縮部とを有している。駆動部の動力により圧縮部のピストンが駆動されてシリンダ内の水素が圧縮される。圧縮機204から吐出された水素は、冷却水供給装置30から供給された冷却水により冷却される。この圧縮機204は、第1圧力である例えば82MPaまで水素を圧縮する。
蓄圧器ユニット206は、例えば同じ設計圧力の複数、例えば3基の蓄圧器を有する。複数の蓄圧器には、圧縮機204から吐出された水素が貯留される。蓄圧器ユニット206には、圧縮機204により第1圧力である例えば82MPaまで圧宿された水素が貯留される。また、蓄圧器ユニット206は、水素供給装置50に水素を供給する。この蓄圧器ユニット206の容量は例えば、300L×3基であり、貯蔵量は、例えば655.0Nm3である。なお、本実施形態に係る蓄圧器ユニット206が、第1貯蔵装置に対応する。
水素供給装置50は、水素をタンク搭載車両である燃料電池自動車9に充填する。水素供給装置50は、ディスペンサと呼ばれる場合がある。冷却装置60は、水素供給装置50から供給される水素を冷却するために用いる冷却媒体を冷却する。
外部水素供給システム3は、水素生成装置20が生成する水素以外の水素、例えば再エネ水素などを蓄積し、水素貯蔵装置40に供給する。この外部水素供給システム3は、水素供給システム2、及び電力供給システム4の内の少なくとも一方と着脱可能であり、第1圧力より低い圧力により水素を貯蔵する。すなわち、この外部水素供給システム3は、高圧水素カードル302や、水素吸蔵合金ユニット304を有する。外部水素供給システム3は、接続状態、又は、非接続の状態にすることが可能である。このため、例えば水素生成装置20が生成する水素が不足する可能性がある場合などに、予備的に装着して使用してもよい。
高圧水素カードル302は、水素が充填されたガス貯蔵容器を複数本束ねたものである。高圧水素カードル302は、水素・電力供給システム1において、水素の供給源として利用される。すなわち、高圧水素カードル302から供給される水素は、更に電力供給システム4、及びバッファタンク202などに供給される。
水素吸蔵合金ユニット304は、冷却されると水素を吸蔵し、加熱されると水素を放出する水素吸蔵合金を利用したユニットである。水素吸蔵合金ユニット304における単位時間あたりの水素の吸蔵及び放出は、水素吸蔵合金ユニット304に与える温度によって制御可能である。水素吸蔵合金ユニット304は、高圧水素カードル302と同様に、水素・電力供給システム1において、水素の供給源として利用される。なお、本実施形態に係る外部水素供給システム3は、高圧水素カードル302及び水素吸蔵合金ユニット304を有するが、これに限定されず、高圧水素カードル302及び水素吸蔵合金ユニット304の内の一方を有して構成してもよい。
図3は、電力供給システム4の詳細な構成例を示すブロック図であり、図3に基づき電力供給システム4の詳細な構成例を説明する。図3に示すように電力供給システム4は、パワーコンディショナ装置402と、蓄電池ユニット404と、水素吸蔵合金ユニット406と、燃料電池ユニット408と、給湯タンク410とを備えて構成されている。
パワーコンディショナ装置402は、パワーコンディショナ装置102と同等の構成であり、例えばコンバータを含んで構成される。このコンバータは、再生可能エネルギー発電装置5が出力した直流電力を所定の交流電力に変換する。
蓄電池ユニット404は、電力を充放電可能に構成された二次電池、例えば、鉛蓄電池やリチウムイオン電池である。蓄電池ユニット404は、単一のセル、或いは複数のセルを直列に接続して構成されるユニットである。なお、蓄電池の構成はこれ以外であってもよく、ナトリウム−硫黄電池、ニッケル水素電池を含む他の種類の二次電池、電気二重層タイプを含むキャパシタ、又はこれらを組み合わせた複合電池であってもよい。蓄電池ユニット404は、充電した電力を電気自動車8に供給する。
水素吸蔵合金ユニット406は、水素吸蔵合金ユニット304と同等の構成であり、冷却されると水素を吸蔵し、加熱されると水素を放出する水素吸蔵合金を利用したユニットである。水素吸蔵合金ユニット406は、水素供給システム2の水素生成装置20により生成された水素を、第1圧力より低い圧力で貯蔵する。
また、水素吸蔵合金ユニット406は、外部水素供給システム3から供給された水素を貯蔵可能に構成されている。水素供給システム2の水素生成装置20により生成された水素の圧力と、外部水素供給システム3から供給される水素の圧力は、第1圧力より低い圧力であり、同等の圧力範囲に設定されている。これから分かるように、水素吸蔵合金ユニット406に水素を貯蔵する際に水素の降圧や昇圧が不要となり、エネルギーの効率化が可能となる。
燃料電池ユニット408は、水素吸蔵合金ユニット406に貯蔵された水素を用いて発電した電力を電気自動車8又は負荷に供給する。
給湯タンク410は、外部から供給された水道水を燃料電池ユニット408に供給し、燃料電池ユニット408により加熱された温水を貯蔵する。給湯タンク410は、貯蔵した温水を外部に供給する。
以上が本実施形態に係る水素・電力供給システム1の構成の説明であるが、以下に制御装置6の制御例を説明する。
図4A及び図4Bは、制御装置6の制御例を示すフローチャートである。ここでは、BCP(Business Continuity Plan)として、例えば停電や災害などが起きた場合の処理を含む例を説明する。
先ず、制御装置6は、系統電力7が停電しているか否かを判断する(ステップS100)。系統電力7が停電していない場合(ステップS100のYES)、操作者は、水素供給システムを優先する第1モード、及び電力供給システムを優先する第2モードの中からモードを選択する(ステップS102)。第1モードは、蓄圧器ユニット206(第1貯蔵装置)への水素の貯蔵を優先するモードであり、第2モードは、水素吸蔵合金ユニット406(第2貯蔵装置)への水素の貯蔵を優先するモードである。
第1モードが選択された場合(ステップS102の水素供給システム優先)、制御装置6は、蓄圧器ユニット206の圧力が既定値以下であるか否かを判定し(ステップS104)、既定値以下である場合(ステップS104のYES)、蓄圧器ユニット206の圧力が上限既定値になるまで水素を充填する(ステップS106、108)。一方で、既定値より大きい場合(ステップS104のNO)、蓄圧器ユニット206への水素の充填を行わない。
次に、制御装置6は、電力供給システム4の水素吸蔵合金ユニット406の水素貯蔵量が既定値以下か否かを判定し(ステップS110)、水素貯蔵量が既定値以下である場合(ステップS110のYES)、水素吸蔵合金ユニット406の水素貯蔵量が既定値になるまで水素を貯蔵する(ステップS112)。
次に、制御装置6は、処理を停止するか否かを判定し(ステップS114)、処理を停止する場合(ステップS114のYES)、水素生成装置20の生成処理を停止する。一方で、停止しない場合(ステップS114のNO)、ステップS104からの処理を繰り返す。
一方で、水素貯蔵量が既定値より大きい場合(ステップS110のNO)、ステップS104からの処理を繰り返す。このように、第1モードでは、蓄圧器ユニット206への水素の貯蔵を優先する。
一方で、第2モードが選択された場合(ステップS102の電力供給システム優先)、制御装置6は、電力供給システム4の水素吸蔵合金ユニット406の水素貯蔵量が既定値以下か否かを判定し(ステップS116)、水素貯蔵量が既定値以下である場合(ステップS116のYES)、水素吸蔵合金ユニット406の水素貯蔵量が既定値になるまで水素を貯蔵する(ステップS118、120)。一方で、既定値より大きい場合(ステップS116のNO)、水素吸蔵合金ユニット406への水素の充填を行わない。
次に、制御装置6は、電力供給システム専用モードであるか否かを判定する(ステップS122)。電力供給システム専用モードである場合(ステップS112のYES)、水素生成装置20の生成処理を停止する。一方で、電力供給システム専用モードでない場合(ステップS122のNO)、制御装置6は、蓄圧器ユニット206の圧力が既定値以下であるか否かを判定し(ステップS124)、既定値以下である場合(ステップS124のYES)、蓄圧器ユニット206の圧力が上限既定値になるまで水素を充填する(ステップS126)。
次に、制御装置6は、処理を停止するか否かを判定し(ステップS128)、処理を停止する場合(ステップS128のYES)、水素生成装置20の生成処理を停止する。一方で、停止しない場合(ステップS128のNO)、ステップS116からの処理を繰り返す。このように、第2モードでは、水素吸蔵合金ユニット406への水素の貯蔵を優先するので、燃料電池ユニット408への水素供給を優先的に行うことが可能となる。また、電力供給システム専用モードでは、蓄圧器ユニット206への水素の供給を行わずに、水素生成装置20の生成処理を停止するので、電力供給システム4からの電力供給をより優先させることが可能となる。
一方で、既定値より大きい場合(ステップS124のNO)、ステップS116からの処理を繰り返す。
一方で、系統電力7が停電している場合(ステップS100のNO)、制御装置6は、蓄電池ユニット404の残量が既定値以上あるか否かを判定する(ステップS130)。既定値未満である場合(ステップS130のNO)、再生可能エネルギー発電装置5により蓄電池ユニット404の充電を継続し、ステップS130からの処理を繰り返す。
一方で、既定値以上である場合(ステップS130のYES)、制御装置6は、蓄電池ユニット404による自立運転が可能であると判定する(ステップS132)。
次に、制御装置6は、電力供給システム4の水素吸蔵合金ユニット406の水素貯蔵量が既定値以上か否かを判定し(ステップS136)、水素貯蔵量が既定値以上である場合(ステップS116のYES)、蓄電池ユニット404及び燃料電池ユニット408による自立運転を行う(ステップS138)。一方で、既定値より小さい場合(ステップS136のNO)、水素吸蔵合金ユニット406への水素の充填を行わず、蓄電池ユニット404による自立運転を行う(ステップS140)。
以上のように、その時々の需要に対し水素供給システム、電力供給システムに水素を分配する制御を実施する事で、水素・電力供給システムでの水素利用率の向上が可能となる。
また、本実施形態によれば、水素生成装置20により生成された水素を第1圧力で貯蔵する蓄圧器ユニット206から燃料電池自動車9に水素を供給し、水素生成装置20により生成された水素を第1圧力より低い圧力で貯蔵する水素吸蔵合金ユニット406から燃料電池ユニット408に水素を供給することとした。これにより、水素生成装置20から燃料電池ユニット408に水素を供給する際に、圧縮後に低圧化する処理が省略され水素の圧縮に消費するエネルギーのロスを抑制可能となる。
また、本実施形態によれば、水素生成装置20により生成された水素を第1圧力で貯蔵する蓄圧器ユニット206から燃料電池自動車9に水素を供給し、水素生成装置20により生成された水素を第1圧力より低い圧力で貯蔵する水素吸蔵合金ユニット406から燃料電池ユニット408に水素を供給することとした。これにより、水素生成装置20から燃料電池ユニット408に水素を供給する際に、圧縮後に低圧化する処理が省略され水素の圧縮に消費するエネルギーのロスを抑制可能となる。
また、水素生成装置20の生成する水素の圧力と外部水素供給システム3から供給する水素の圧力を第1圧力より低い圧力であり、且つ同様の圧力範囲とすることとした。これにより、外部水素供給システム3から供給する水素に圧縮処理や降圧処理を行うことなく、外部水素供給システム3から水素貯蔵装置40又は水素吸蔵合金ユニット406までの配管と、水素生成装置20から水素貯蔵装置40又は水素吸蔵合金ユニット406までの配管とを共有化可能となる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施することが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
Claims (11)
- 水素を供給する水素供給システムと、
水素を用いて発電する電力供給システムと、
水素を生成する水素生成装置と、
前記水素供給システムと前記電力供給システムと前記水素生成装置を制御する制御装置を備え、
前記水素供給システムは、
前記水素を第1圧力に圧縮する圧縮機と、
前記圧縮機により第1圧力に圧縮された前記水素を貯蔵する第1貯蔵装置と、
前記第1貯蔵装置に貯蔵された水素を供給する水素供給装置と、を有し、
前記電力供給システムは、
前記水素生成装置により生成された水素を前記第1圧力より低い圧力で貯蔵する第2貯蔵装置と、
前記第2貯蔵装置に貯蔵された水素により発電する燃料電池ユニットと、を有する、
水素・電力供給システム。 - 前記第1圧力より低い圧力により水素を貯蔵する水素貯蔵システムを、更に備え、
前記水素貯蔵システムは、前記水素供給システム、及び前記電力供給システムの内の少なくとも一方に前記第1圧力より低い圧力の水素を供給する、請求項1に記載の水素・電力供給システム。 - 前記制御装置は、前記第1貯蔵装置への水素の貯蔵を優先する第1モードを有し、前記第1モードでは、前記第1貯蔵装置の水素の貯蔵量が所定値に達した後に前記第2貯蔵装置に水素を貯蔵する、請求項1又は2に記載の水素・電力供給システム。
- 前記制御装置は、前記第2貯蔵装置への水素の貯蔵を優先する第2モードを有し、前記第2モードでは、前記第2貯蔵装置の水素の貯蔵量が所定値に達した後に前記第1貯蔵装置に水素を貯蔵する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の水素・電力供給システム。
- 前記制御装置は、前記第2貯蔵装置のみへ水素を貯蔵する第3モードを有し、前記第3モードでは、前記第2貯蔵装置の水素の貯蔵量が所定値に達した後に前記水素生成装置の生成処理を停止する、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の水素・電力供給システム。
- 前記電力供給システムは、
再生可能エネルギーにより発電された電力を充電する蓄電池ユニットを更に有する、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の水素・電力供給システム。 - 前記水素生成装置は、再生可能エネルギーにより発電された電力を用いて水の電気分解により水素を生成する、請求項6に記載の水素・電力供給システム。
- 前記水素供給システム、及び前記電力供給システムは、系統電力からも電力の供給を受けることが可能であり、
前記制御装置は、前記系統電力が停電した場合に前記蓄電池ユニットの残量が第1既定値以上であり、且つ前記第2貯蔵装置に貯蔵される水素の量が第2既定値以上である場合に、前記蓄電池ユニット及び前記燃料電池ユニットの電力の供給を行う、請求項6又は7に記載の水素・電力供給システム。 - 前記制御装置は、前記系統電力が停電した場合に前記蓄電池ユニットの残量が第1既定値以上であり、且つ前記第2貯蔵装置に貯蔵される水素の量が第2既定値未満である場合に、前記燃料電池ユニットの発電を停止する、請求項8に記載の水素・電力供給システム。
- 前記水素供給システム、及び前記電力供給システムは、系統電力からも電力の供給を受けることが可能であり、
前記制御装置は、前記系統電力が停電した場合に前記蓄電池ユニットの残量が第1既定値未満である場合に、前記燃料電池ユニットの発電を停止し、前記再生可能エネルギーにより発電された電力を前記蓄電池ユニットに充電する、請求項6乃至9のいずれか一項に記載の水素・電力供給システム。 - 水素を供給する水素供給システムと、
水素を用いて発電する電力供給システムと、
水素を生成する水素生成装置と、
前記水素供給システムと前記電力供給システムと前記水素生成装置を制御する制御装置を備え、
前記水素供給システムは、
前記水素を第1圧力に圧縮する圧縮機と、
前記圧縮機により第1圧力に圧縮された前記水素を貯蔵する第1貯蔵装置と、
前記第1貯蔵装置に貯蔵された水素を供給する水素供給装置と、を有し、
前記電力供給システムは、
前記水素生成装置により生成された水素を前記第1圧力より低い圧力で貯蔵する第2貯蔵装置と、
前記第2貯蔵装置に貯蔵された水素により発電する燃料電池ユニットと、を有する、
水素・電力供給システムの制御方法であって、
前記制御装置は、前記第1貯蔵装置への水素の貯蔵を優先する第1モードを有し、前記第1モードでは、前記第1貯蔵装置の水素の貯蔵量が所定値に達した後に前記第2貯蔵装置に水素を貯蔵する、水素・電力供給システムの制御方法。
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