JPWO2019172437A1 - 撮像制御装置、撮像装置、撮像制御方法、及び撮像制御プログラム - Google Patents

撮像制御装置、撮像装置、撮像制御方法、及び撮像制御プログラム Download PDF

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Abstract

被写体の測光動作の高速化とライブビュー画像の高品質化を両立させることのできる撮像制御装置、撮像装置、撮像制御方法、及び撮像制御プログラムを提供する。システム制御部(11)は、可変NDフィルタ(3)における複数の領域(第一の領域(3a)、第二の領域(3b)、第三の領域(3c)、第四の領域(3d))の各々の透過率を異なる値に制御した状態にて撮像素子(5)により測光用の撮像を行わせる。システム制御部(11)は、この測光用の撮像によって撮像素子(5)から得られる撮像画像信号に基づいて被写体の明るさを測定する。デジタル信号処理部(17)は、この撮像画像信号から表示用の画像データを生成し、生成した表示用の画像データを表示部(22)に出力する。

Description

本発明は、撮像制御装置、撮像装置、撮像制御方法、及び撮像制御プログラムに関する。
測光用のセンサが設けられていない撮像装置では、適正露出を決定するために、撮像素子を用いて取得した明るさが異なる複数の撮像画像信号に基づいて測光をおこなう方法が知られている。しかし、このように複数の撮像画像信号を取得して測光を行う方法では、測光に必要な時間が長くなってしまう。
特許文献1には、撮像素子に入射する光量を調節することができる物性素子を二次元状に配列した透過率可変型の減光フィルタを備える撮像装置が記載されている。
この撮像装置は、画角内の複数の領域において減光フィルタの光の透過率を異ならせた状態にて取得した撮像画像信号に基づいて被写体を測光することで、1度の撮像により精度の高い測光を行うことを可能にしている。
日本国特開2016−15599号公報
特許文献1に記載の撮像装置は、ライブビュー画像表示用の撮像時における適正露出を決定するために、画角内の複数の領域において減光フィルタの光の透過率を異ならせた状態にて撮像画像信号を取得し、この撮像画像信号に基づいて被写体の明るさを求めている。そして、その後、その明るさに対応する露出にて、ライブビュー画像表示用の撮像を開始している。
例えば、静止画記録のための自動露出を行う指示がなされ、この指示に応じて、上述した方法にて測光を行う場合を想定する。この場合には、測光を行うために取得された撮像画像信号はライブビュー画像としては表示されない。このため、この指示を行ってから僅かの間は、ライブビュー画像が更新されないか若しくはブラックアウトの状態となり、被写体を見失う可能性がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、被写体の測光動作の高速化とライブビュー画像の高品質化を両立させることのできる撮像制御装置、撮像装置、撮像制御方法、及び撮像制御プログラムを提供することを目的とする。
本発明の撮像制御装置は、撮像素子に入射する光量を制御するための光学素子における複数の領域の各々の透過率を異なる値に制御する透過率制御部と、上記複数の領域の各々の上記透過率が異なる値に制御された状態にて上記撮像素子により測光用の撮像を行わせる撮像制御部と、上記測光用の撮像によって上記撮像素子から得られる撮像画像信号に基づいて被写体の明るさを測定する測光処理部と、上記測光用の撮像によって得られる上記撮像画像信号から表示用の画像データを生成する画像処理部と、上記表示用の画像データを、画像を表示する表示部に出力する出力部と、を備えるものである。
本発明の撮像装置は、上記撮像制御装置と、上記撮像素子と、を備えるものである。
本発明の撮像制御方法は、撮像素子に入射する光量を制御するための光学素子における複数の領域の各々の透過率を異なる値に制御する透過率制御ステップと、上記複数の領域の各々の上記透過率が異なる値に制御された状態にて上記撮像素子により測光用の撮像を行わせる撮像制御ステップと、上記測光用の撮像によって上記撮像素子から得られる撮像画像信号に基づいて被写体の明るさを測定する測光処理ステップと、上記測光用の撮像によって得られる上記撮像画像信号から表示用の画像データを生成する画像処理ステップと、上記表示用の画像データを、画像を表示する表示部に出力する出力ステップと、を備えるものである。
本発明の撮像制御プログラムは、撮像素子に入射する光量を制御するための光学素子における複数の領域の各々の透過率を異なる値に制御する透過率制御ステップと、上記複数の領域の各々の上記透過率が異なる値に制御された状態にて上記撮像素子により測光用の撮像を行わせる撮像制御ステップと、上記測光用の撮像によって上記撮像素子から得られる撮像画像信号に基づいて被写体の明るさを測定する測光処理ステップと、上記測光用の撮像によって得られる上記撮像画像信号から表示用の画像データを生成する画像処理ステップと、上記表示用の画像データを、画像を表示する表示部に出力する出力ステップと、をコンピュータに実行させるためのものである。
本発明によれば、被写体の測光動作の高速化とライブビュー画像の高品質化を両立させることのできる撮像制御装置、撮像装置、撮像制御方法、及び撮像制御プログラムを提供することができる。
本発明の撮像装置の一実施形態であるデジタルカメラ100の概略構成を示す図である。 図1に示すシステム制御部11の機能ブロック図である。 透過率制御部11Aの制御内容の第一の例を説明するための模式図である。 透過率制御部11Aの制御内容の第二の例を説明するための模式図である。 透過率制御部11Aの制御内容の第三の例を説明するための模式図である。 図1に示すデジタル信号処理部17の機能ブロック図である。 図1に示すデジタルカメラ100の撮像モード時の動作を説明するためのフローチャートである。 可変NDフィルタの分割例を示す図である。 撮像画像信号の分割例を示す図である。 図7のステップS6及びステップS7の変形例を説明するためのフローチャートである。 本発明の撮像装置の一実施形態であるスマートフォン200の外観を示すものである。 図11に示すスマートフォン200の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の撮像装置の一実施形態であるデジタルカメラ100の概略構成を示す図である。
図1に示すデジタルカメラ100は、撮像レンズ1、絞り2、レンズ制御部4、レンズ駆動部8、及び絞り駆動部9を有するレンズ装置40Aと、本体部40Bと、を備える。
レンズ装置40Aは、本体部40Bに着脱可能なものであってもよいし、本体部40Bと一体化されたものであってもよい。レンズ装置40Aが本体部40Bに着脱可能な構成では、本体部40Bが撮像装置を構成する。
撮像レンズ1は、光軸方向に移動可能なフォーカスレンズ又はズームレンズ等を含む。
レンズ装置40Aのレンズ制御部4は、本体部40Bのシステム制御部11と有線又は無線によって通信可能に構成される。
レンズ制御部4は、システム制御部11からの指令にしたがい、レンズ駆動部8を介して撮像レンズ1に含まれるフォーカスレンズを制御してフォーカスレンズの主点の位置を変更したり、レンズ駆動部8を介して撮像レンズ1に含まれるズームレンズを制御してズームレンズの位置を変更したり、絞り駆動部9を介して絞り2の絞り値を制御したりする。
本体部40Bは、撮像レンズ1及び絞り2を含む撮像光学系を通して被写体を撮像するCCD(Charged Coupled Device)型イメージセンサ又はMOS(Metal Oxide Semiconductor)型イメージセンサ等の撮像素子5と、撮像素子5を駆動する撮像素子駆動部5Aと、撮像素子5と撮像光学系の間に配置された可変ND(Neutral Density)フィルタ3と、可変NDフィルタ3を駆動するND駆動部3Aと、全体を統括制御するシステム制御部11と、操作部14と、を備える。
撮像素子5は、複数の画素が二次元状に配置された撮像面を有し、撮像光学系によってこの撮像面に結像される被写体像をこの複数の画素によって画素信号に変換して出力する。撮像素子5の各画素から出力される画素信号の集合を以下では撮像画像信号という。
撮像素子駆動部5Aは、システム制御部11からの指令に基づいて駆動信号を生成してこの駆動信号を撮像素子5に供給することで、撮像素子5を駆動する。
可変NDフィルタ3は、撮像素子5に入射する光量を制御するための光学素子であり、部分的に光の透過率を変えることができるものである。
可変NDフィルタ3は、具体的には、印加電圧によって透過率を変えられる特性素子(例えば液晶素子又はエレクトロクロミック素子等)が二次元状に配置された構成である。
可変NDフィルタ3は、撮像素子5と一体的に形成されたものであってもよい。例えば、撮像素子5は、撮像素子チップと、これを収容するパッケージと、このパッケージを封止する保護カバーとを備える。そして、この保護カバーに可変NDフィルタ3が積層されていてもよい。
ND駆動部3Aは、システム制御部11からの指示に応じて、可変NDフィルタ3の各特性素子に印加する電圧を制御することによって可変NDフィルタ3の透過率を制御する。
システム制御部11は、デジタルカメラ100全体を統括制御するものであり、ハードウェア的な構造は、撮像制御プログラムを含むプログラムを実行して処理を行う各種のプロセッサである。
各種のプロセッサとしては、プログラムを実行して各種処理を行う汎用的なプロセッサであるCPU(Central Prosessing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるプログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device:PLD)、又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が含まれる。
これら各種のプロセッサの構造は、より具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路である。
システム制御部11は、各種のプロセッサのうちの1つで構成されてもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGAの組み合わせ又はCPUとFPGAの組み合わせ)で構成されてもよい。
本体部40Bは、更に、RAM(Random Accsess Memory)及びROM(Read only memory)を含むメモリ16と、メモリ16へのデータ記憶及びメモリ16からのデータ読み出しの制御を行うメモリ制御部15と、撮像素子5から出力される撮像画像信号に対しデジタル信号処理を行って、例えばJPEG(Joint Photographic Experts Group)形式等の各種フォーマットにしたがった撮像画像データを生成するデジタル信号処理部17と、記憶媒体21へのデータ記憶及び記憶媒体21からのデータ読み出しの制御を行う外部メモリ制御部20と、画像を表示するための有機EL(electroluminescence)パネル又は液晶パネル等を含む表示部22と、を備える。
メモリ16に含まれるROMには、システム制御部11が実行する撮像制御プログラムを含むプログラムが記憶されている。
メモリ制御部15、デジタル信号処理部17、外部メモリ制御部20、及び表示部22は、制御バス24及びデータバス25によって相互に接続され、システム制御部11からの指令によって制御される。
デジタル信号処理部17は、ハードウェア的な構造は、撮像制御プログラムを含むプログラムを実行して処理を行う上記に例示した各種のプロセッサである。
図2は、図1に示すシステム制御部11の機能ブロック図である。
システム制御部11は、メモリ16のROMに記憶された撮像制御プログラムを含むプログラムを実行することにより、透過率制御部11A、撮像制御部11B、及び測光処理部11Cとして機能する。
透過率制御部11Aは、可変NDフィルタ3の光透過エリアを構成する複数の領域の各々の透過率を異なる値に制御する。以下、具体的な透過率の制御内容の例について図3から図5を参照して説明する。
図3は、透過率制御部11Aの制御内容の第一の例を説明するための模式図である。
図3に示すように、透過率制御部11Aは、可変NDフィルタ3の光透過エリアを、第一の領域3a、第二の領域3b、第三の領域3c、及び第四の領域3dの4つの領域に分割し、この4つの領域の各々の光の透過率を異なる値に制御する。図3に示す4つの領域を透過した被写体光が撮像素子5の撮像面に入射される。
第一の領域3aは、例えば透過率が100%の領域である。第二の領域3bは、例えば透過率が80%の領域である。第三の領域3cは、例えば透過率が50%の領域である。第四の領域3dは、例えば透過率が20%の領域である。これらの数値は一例であり、これに限定されるものではない。
図3の例では、第一の領域3aと第二の領域3bと第三の領域3cと第四の領域3dがこの順番にて撮像素子5の短手方向に並ぶセットが、光透過エリアの全体に渡って撮像素子5の短手方向に繰り返し配列されている。このセットを構成する各領域はサブ領域を構成する。つまり、図3の例では、第一の領域3a、第二の領域3b、第三の領域3c、及び第四の領域3dは、横ストライプ状に配列されている。
図4は、透過率制御部11Aの制御内容の第二の例を説明するための模式図である。
図4に示す例は、図3に示した第一の領域3a、第二の領域3b、第三の領域3c、及び第四の領域3dの配列の変形例である。
図4の例では、第一の領域3aと第二の領域3bと第三の領域3cと第四の領域3dがこの順番にて撮像素子5の長手方向に並ぶセットが、光透過エリアの全体に渡って撮像素子5の長手方向に繰り返し配列されている。このセットを構成する各領域はサブ領域を構成する。つまり、図4の例では、第一の領域3a、第二の領域3b、第三の領域3c、及び第四の領域3dは、縦ストライプ状に配列されている。
図3と図4では、セットを構成する透過率の異なる領域が4つの例を示しているが、この領域の数は2つ以上であればよい。
図5は、透過率制御部11Aの制御内容の第三の例を説明するための模式図である。
図5に示す例は、図3に示した第一の領域3a、第二の領域3b、第三の領域3c、及び第四の領域3dの配列の別の変形例である。
図5の例では、格子状に並ぶ第一の領域3a、第二の領域3b、第三の領域3c、及び第四の領域3dのセットが、光透過エリアの全体に渡って格子状に繰り返し配列されている。このセットを構成する各領域はサブ領域を構成する。
図2に戻り、撮像制御部11Bは、図3から図5に例示されるように、可変NDフィルタ3の複数の領域の各々の透過率が異なる値に制御された状態にて、撮像素子5により測光用の撮像を行わせる。
この測光用の撮像によって撮像素子5から出力される撮像画像信号は、第一の領域3aを透過した被写体光に応じた最も明るい第一の画素信号群(第一の領域3aに対応する画素信号群)と、第二の領域3bを透過した被写体光に応じた、第一の画素信号群よりも暗い第二の画素信号群(第二の領域3bに対応する画素信号群)と、第三の領域3cを透過した被写体光に応じた、第二の画素信号群よりも暗い第三の画素信号群(第三の領域3cに対応する画素信号群)と、第四の領域3dを透過した被写体光に応じた、第三の画素信号群よりも暗い第四の画素信号群(第四の領域3dに対応する画素信号群)とから構成される。
測光処理部11Cは、測光用の撮像によって撮像素子5から得られる撮像画像信号に基づいて、撮像中の被写体の明るさを測定する。
例えば、撮像面の全体を測光領域として指定するマルチパターン測光を行う場合には、測光処理部11Cは、撮像画像信号を複数に分割し、各分割エリアにある第一の画素信号群、第二の画素信号群、第三の画素信号群、及び第四の画素信号群の各々に基づいて、各分割エリアの被写体の明るさを測定する。測光処理部11Cは、このようにして測定した全ての分割エリアの被写体の明るさにしたがって、撮影範囲全体の被写体の明るさを測定する。
また、撮像面の中央部にある分割エリアを測光領域として指定する中央重点測光、又は、撮像面における焦点を合わせたい領域にある分割エリアを測光領域として指定するスポット測光を行う場合には、測光処理部11Cは、測光領域として指定された分割エリアにある第一の画素信号群、第二の画素信号群、第三の画素信号群、及び第四の画素信号群の各々に基づいて、その分割エリアの被写体の明るさを測定する。
撮像制御部11Bは、測光処理部11Cにて測定された被写体の明るさに基づいて適正露出を決定し、この適正露出が得られる撮像条件(絞り値、露光時間、及び撮像感度)にて、撮像素子5に被写体を撮像させる。
図6は、図1に示すデジタル信号処理部17の機能ブロック図である。
デジタル信号処理部17は、メモリ16のROMに記憶された撮像制御プログラムを含むプログラムを実行することにより、画像処理部17A及び出力部17Bとして機能する。
図2の透過率制御部11A、撮像制御部11B、及び測光処理部11Cと、図6の画像処理部17A及び出力部17Bと、によって、撮像制御装置が構成される。
画像処理部17Aは、撮像制御部11Bの制御に基づいて行われる測光用の撮像によって得られる撮像画像信号から、表示部22に表示するためのライブビュー表示用の画像データを生成する。この画像データの生成方法の具体例は後述する。
出力部17Bは、画像処理部17Aによって生成されたライブビュー表示用の画像データを、表示部22に出力して、この画像データに基づくライブビュー画像を表示部22に表示させる。
図7は、図1に示すデジタルカメラ100の撮像モード時の動作を説明するためのフローチャートである。
なお、撮像モードを設定した初期の状態では、システム制御部11の透過率制御部11Aは、可変NDフィルタ3の全ての特性素子の透過率を100%に制御している。
撮像モードが設定されると、システム制御部11は、撮像素子5によりライブビュー画像を表示するための撮像を行わせる(ステップS1)。
この撮像によって撮像素子5から出力された撮像画像信号はデジタル信号処理部17によって処理されてライブビュー表示用の画像データが生成され、この画像データに基づいてライブビュー画像が表示部22に表示される(ステップS2)。
ステップS2の後、ステップS3において、操作部14に含まれるレリーズボタンの押下等によってAE(AutoExposure)の実行指示がなされるまでは、ステップS1とステップS2の処理が繰り返される。
ステップS3においてAEの実行指示がなされると(ステップS3:YES)、システム制御部11の透過率制御部11Aは、可変NDフィルタ3の透過率を、例えば図3から図5のいずれかの状態に制御する(ステップS4)。ステップS4は透過率制御ステップを構成する。
その後、システム制御部11の撮像制御部11Bは、撮像素子5により測光用の撮像を行わせる(ステップS5)。この測光用の撮像により撮像素子5から撮像画像信号が出力されると、この撮像画像信号がシステム制御部11の測光処理部11Cにより取得される。ステップS5は撮像制御ステップを構成する。
測光処理部11Cは、取得した撮像画像信号から上述した方法にて被写体の明るさを測定する。そして、この明るさに基づいて撮像制御部11Bにより適正露出が決定される(ステップS6)。ステップS6は測光処理ステップを構成する。
ステップS6の処理の後又はこの処理と並行して、デジタル信号処理部17の画像処理部17Aは、測光用の撮像により得られた撮像画像信号からライブビュー表示用の画像データを生成する(ステップS7)。ステップS7は画像処理ステップを構成する。
ステップS7において、画像処理部17Aは、撮像画像信号を構成する第一の画素信号群、第二の画素信号群、第三の画素信号群、及び第四の画素信号群のいずれか1つの画素信号群に基づいてライブビュー表示用の画像データを生成する。
どの画素信号群を選択するかは予め決めた任意のものとしてもよいし、測光処理部11Cにより測定された被写体の明るさに基づいて決定してもよい。
例えば、画像処理部17Aは、第一の画素信号群、第二の画素信号群、第三の画素信号群、及び第四の画素信号群の中から、任意の画素信号群として、透過率が100%の状態で得られた第一の画素信号群を選択する。
この選択方法によれば、AE指示の直前に表示されていたライブビュー画像と、AE指示の後に更新されるライブビュー画像とを同じ明るさとすることができ、ライブビュー画像の視認性を高めることができる。
画像処理部17Aは、測光処理部11Cにより測定された被写体の明るさに基づいて1つの画素データ群を選択する場合には、例えば、第一の画素信号群、第二の画素信号群、第三の画素信号群、及び第四の画素信号群の中から、この被写体の明るさに最も近い明るさの画素信号群を選択する。この選択方法によれば、より実際の被写体に近いライブビュー画像を表示可能となる。
このようにしてライブビュー表示用の画像データが生成されると、ステップS8において、この画像データが表示部22に出力され、この画像データに基づくライブビュー画像が表示部22にて表示される(ステップS8)。ステップS8は出力ステップを構成する。
その後、ステップS9において、操作部14に含まれるレリーズボタンの押下による記録のための撮像指示がなされるまでは、ステップS3〜ステップS8の処理が繰り返される。
操作部14に含まれるレリーズボタンの押下によって撮像指示がなされると(ステップS9:YES)、システム制御部11の透過率制御部11Aは、可変NDフィルタ3の全ての特性素子の透過率を100%に戻す(ステップS10)。
その後、システム制御部11の撮像制御部11Bは、ステップS6にて決定された適正露出となる撮像条件にて、撮像素子5により、記録のための撮像を行わせる(ステップS11)。ステップS11の後は、ステップS1に処理が戻る(リターン)。
以上のように、デジタルカメラ100によれば、1回の測光用の撮像によって、明るさの異なる複数(図3から図5の例では4つ)の画素信号群を得ることができる。このため、1回の撮像でも、白飛びと黒潰れを防いだ測光用の画像を得ることができ、被写体の明るさを正確に且つ高速に測定することができる。
また、デジタルカメラ100によれば、測光用の撮像によって得られた撮像画像信号を構成する複数の画素信号群のうちのいずれか1つの画素信号群からライブビュー表示用の画像データが生成される。このため、測光用の撮像を行った直後に、ライブビュー画像の更新を行うことができ、被写体を見失うリスクを低減することができる。
また、デジタルカメラ100によれば、測光処理部11Cによって測定された被写体の明るさに最も近い明るさの画素信号群を用いてライブビュー表示用の画像データを生成することができる。この構成によれば、より実際の被写体の見た目に近いライブビュー画像を表示可能となるため、被写体を見失うリスクを低減することができる。
なお、画像処理部17Aは、測光処理部11Cにより測定された被写体の明るさに基づいて1つの画素データ群を選択する場合に、第一の画素信号群、第二の画素信号群、第三の画素信号群、及び第四の画素信号群の中から、この被写体の明るさに2番目に近い明るさの画素信号群を選択してもよい。この構成であっても、実際の被写体の見た目に近いライブビュー画像を表示可能である。
また、上述したように、画像処理部17Aが選択する画素信号群を予め決めておく構成によれば、測光処理部11Cによる測光結果を待たずに、ライブビュー画像の表示を開始することができる。このため、滑らかなライブビュー画像の表示が可能となる。
画像処理部17Aが選択する画素信号群を予め決めておく構成では、撮像素子5から撮像画像信号を読み出す際に、その画素信号群を優先的に読み出すようにしてもよい。これにより、ライブビュー画像の更新を更に高速に行うことができる。
画像処理部17Aは、4つの画素信号群のうちのいずれか1つの画素信号群を除く3つの画素信号群の少なくとも1つを用いて、ライブビュー表示用の画像データを生成してもよい。画像処理部17Aは、例えば、可変NDフィルタ3の光透過エリアにおいて隣接する第一の領域3a及び第二の領域3bに対応する第一の画素信号群と第二の画素信号群を選択し、これら画素信号群における画素位置が近接するもの同士を平均することで1つの画素信号群を生成する。そして、この1つの画素信号群に基づいてライブビュー表示用の画像データを生成する。このようにすることでも、測光処理中のライブビュー画像の更新は可能である。また、2つ以上の画素信号群の明るさが平均化されるため、ライブビュー画像の見た目を向上させることができる。
以下では、画像処理部17Aによるライブビュー表示用の画像データの生成方法の変形例について説明する。
この変形例においては、可変NDフィルタ3の光透過エリアを、図8に示すように、例えば複数(図8の例では25個)のブロック30に分割し、各ブロック30における透過率の分布を、図5に示したような状態に透過率制御部11Aが制御するものとして説明する。ブロック30は、第一のブロックを構成する。
この変形例においては、測光用の撮像により得られる撮像画像信号50を、図9に示すように、図8の各ブロック30に対応した複数(図9の例では25個)のブロック50Aに分割して取り扱う。
各ブロック50Aは、これに対応するブロック30を透過した被写体光から光電変換して得られたものである。25個のブロック50Aには、1〜25の番号が付与されているものとする。ブロック50Aは第二のブロックを構成する。
図10は、図7のステップS6及びステップS7の変形例を説明するためのフローチャートである。
測光処理部11Cは、測光用の撮像により撮像画像信号が得られると、この撮像画像信号における番号nのブロック50Aを選択する(ステップS71)。なお、nの初期値は1とする。
選択したブロック50Aは、上述した第一の画素信号群と、第二の画素信号群と、第三の画素信号群と、第四の画素信号群とから構成されている。
次に、測光処理部11Cは、選択したブロック50Aの第一の画素信号群、第二の画素信号群、第三の画素信号群、及び第四の画素信号群に基づいて、このブロック50Aの被写体の明るさを測定する(ステップS72)。
次に、画像処理部17Aは、選択されたブロック50Aを構成する第一の画素信号群、第二の画素信号群、第三の画素信号群、及び第四の画素信号群の中から、測光処理部11Cによりこのブロック50Aに対して測定された被写体の明るさに基づいて1つの画素信号群を選択する(ステップS73)。
具体的には、画像処理部17Aは、第一の画素データ群、第二の画素データ群、第三の画素データ群、及び第四の画素データ群の中から、測光処理部11Cにより測定された被写体の明るさに最も近い明るさの画素信号群を選択する。そして、画像処理部17Aは、選択した画像信号群を一時記憶する。
ステップS73の後、画像処理部17Aは、番号nが25であるか否かを判定する(ステップS74)。番号nが25ではない場合(ステップS74:NO)には、画像処理部17Aは、番号nを1つ増やして(ステップS75)、ステップS71に処理を戻す。
ステップS71〜ステップS75の処理が繰り返されてステップS74の判定がYESになると、画像処理部17Aは、一時記憶している25個の画素信号群を合成して得られる画素信号群に基づいて、ライブビュー表示用の画像データを生成する(ステップS76)。
ステップS76の処理の後、又はこの処理と並行して、測光処理部11Cは、全てのブロック50Aに対して測定された被写体の明るさに基づいて、最終的な被写体の明るさを決定する。そして、この明るさに基づいて撮像制御部11Bにより適正露出が決定される(ステップS77)。この後は、図7のステップS8以降の処理が行われる。
以上のように、この変形例によれば、ライブビュー画像は、全てのブロック50Aに対応する部分の明るさが一律ではなく、部分毎に被写体に合った明るさの画像となる。このため、ハーフNDフィルタをかけて撮像を行ったようなライブビュー画像を表示することができる。これにより、部分的に白飛び又は黒潰れが生じ得る被写体であっても、ライブビュー画像によってこれを良好に確認することが可能となる。
なお、この変形例において、図8のブロック30における透過率の分布は、図3又は図4に示すようなものであってもよい。この分布が図5に示すようになっていると、ステップS76にて25個の画素信号群を合成したときに、画素信号群毎の画素位置のずれを小さくすることができる。このため、ライブビュー画像の品質を向上させることができる。
次に、本発明の撮像装置の実施形態としてスマートフォンの構成について説明する。
図11は、本発明の撮像装置の一実施形態であるスマートフォン200の外観を示すものである。
図11に示すスマートフォン200は、平板状の筐体201を有し、筐体201の一方の面に表示面としての表示パネル202と、入力部としての操作パネル203とが一体となった表示入力部204を備えている。
また、この様な筐体201は、スピーカ205と、マイクロホン206と、操作部207と、カメラ部208とを備えている。なお、筐体201の構成はこれに限定されず、例えば、表示面と入力部とが独立した構成を採用したり、折り畳み構造又はスライド機構を有する構成を採用したりすることもできる。
図12は、図11に示すスマートフォン200の構成を示すブロック図である。
図12に示すように、スマートフォンの主たる構成要素として、無線通信部210と、表示入力部204と、通話部211と、操作部207と、カメラ部208と、記憶部212と、外部入出力部213と、GPS(Global Positioning System)受信部214と、モーションセンサ部215と、電源部216と、主制御部220とを備える。
また、スマートフォン200の主たる機能として、図示省略の基地局装置BSと図示省略の移動通信網NWとを介した移動無線通信を行う無線通信機能を備える。
無線通信部210は、主制御部220の指示にしたがって、移動通信網NWに収容された基地局装置BSに対し無線通信を行うものである。この無線通信を使用して、音声データ、画像データ等の各種ファイルデータ、電子メールデータ等の送受信、ウェブデータ又はストリーミングデータ等の受信を行う。
表示入力部204は、主制御部220の制御により、画像(静止画像及び動画像)又は文字情報等を表示して視覚的に利用者に情報を伝達するとともに、表示した情報に対する利用者操作を検出する、いわゆるタッチパネルであって、表示パネル202と、操作パネル203と、を備える。
表示パネル202は、LCD(Liquid Crystal Display)、OELD(Organic Electro−Luminescence Display)等を表示デバイスとして用いたものである。
操作パネル203は、表示パネル202の表示面上に表示される画像を視認可能に載置され、利用者の指又は尖筆によって操作される一又は複数の座標を検出するデバイスである。このデバイスを利用者の指又は尖筆によって操作すると、操作に起因して発生する検出信号を主制御部220に出力する。次いで、主制御部220は、受信した検出信号に基づいて、表示パネル202上の操作位置(座標)を検出する。
図12に示すように、本発明の撮影装置の一実施形態として例示しているスマートフォン200の表示パネル202と操作パネル203とは一体となって表示入力部204を構成しているが、操作パネル203が表示パネル202を完全に覆うような配置となっている。
係る配置を採用した場合、操作パネル203は、表示パネル202外の領域についても、利用者操作を検出する機能を備えてもよい。換言すると、操作パネル203は、表示パネル202に重なる重畳部分についての検出領域(以下、表示領域と称する)と、それ以外の表示パネル202に重ならない外縁部分についての検出領域(以下、非表示領域と称する)とを備えていてもよい。
なお、表示領域の大きさと表示パネル202の大きさとを完全に一致させても良いが、両者を必ずしも一致させる必要は無い。また、操作パネル203が、外縁部分と、それ以外の内側部分の2つの感応領域を備えていてもよい。さらに、外縁部分の幅は、筐体201の大きさ等に応じて適宜設計されるものである。
さらにまた、操作パネル203で採用される位置検出方式としては、マトリクススイッチ方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、静電容量方式等が挙げられ、いずれの方式を採用することもできる。
通話部211は、スピーカ205又はマイクロホン206を備え、マイクロホン206を通じて入力された利用者の音声を主制御部220にて処理可能な音声データに変換して主制御部220に出力したり、無線通信部210あるいは外部入出力部213により受信された音声データを復号してスピーカ205から出力させたりするものである。
また、図11に示すように、例えば、スピーカ205を表示入力部204が設けられた面と同じ面に搭載し、マイクロホン206を筐体201の側面に搭載することができる。
操作部207は、キースイッチ等を用いたハードウェアキーであって、利用者からの指示を受け付けるものである。例えば、図11に示すように、操作部207は、スマートフォン200の筐体201の側面に搭載され、指等で押下されるとオンとなり、指を離すとバネ等の復元力によってオフ状態となる押しボタン式のスイッチである。
記憶部212は、主制御部220の制御プログラム及び制御データ、アプリケーションソフトウェア、通信相手の名称又は電話番号等を対応づけたアドレスデータ、送受信した電子メールのデータ、WebブラウジングによりダウンロードしたWebデータ、ダウンロードしたコンテンツデータを記憶し、またストリーミングデータ等を一時的に記憶するものである。また、記憶部212は、スマートフォン内蔵の内部記憶部217と着脱自在な外部メモリスロットを有する外部記憶部218により構成される。
なお、記憶部212を構成するそれぞれの内部記憶部217と外部記憶部218は、フラッシュメモリタイプ(flash memory type)、ハードディスクタイプ(hard disk type)、マルチメディアカードマイクロタイプ(multimedia card micro type)、カードタイプのメモリ(例えば、MicroSD(登録商標)メモリ等)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等の格納媒体を用いて実現される。
外部入出力部213は、スマートフォン200に連結される全ての外部機器とのインターフェースの役割を果たすものであり、他の外部機器に通信等(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)、IEEE1394等)又はネットワーク(例えば、インターネット、無線LAN、ブルートゥース(Bluetooth)(登録商標)、RFID(Radio Frequency Identification)、赤外線通信(Infrared Data Association:IrDA)(登録商標)、UWB(Ultra Wideband)(登録商標)、ジグビー(ZigBee)(登録商標)等)により直接的又は間接的に接続するためのものである。
スマートフォン200に連結される外部機器としては、例えば、有/無線ヘッドセット、有/無線外部充電器、有/無線データポート、カードソケットを介して接続されるメモリカード(Memory card)、SIM(Subscriber Identity Module Card)/UIM(User Identity Module Card)カード、オーディオ・ビデオI/O(Input/Output)端子を介して接続される外部オーディオ・ビデオ機器、無線接続される外部オーディオ・ビデオ機器、有/無線接続されるスマートフォン、有/無線接続されるパーソナルコンピュータ、有/無線接続されるパーソナルコンピュータ、イヤホン等がある。
外部入出力部213は、このような外部機器から伝送を受けたデータをスマートフォン200の内部の各構成要素に伝達したり、スマートフォン200の内部のデータが外部機器に伝送されるようにしたりすることができる。
GPS受信部214は、主制御部220の指示にしたがって、GPS衛星ST1〜STnから送信されるGPS信号を受信し、受信した複数のGPS信号に基づく測位演算処理を実行し、スマートフォン200の緯度、経度、高度からなる位置を検出する。GPS受信部214は、無線通信部210又は外部入出力部213(例えば、無線LAN)から位置情報を取得できる時には、その位置情報を用いて位置を検出することもできる。
モーションセンサ部215は、例えば、3軸の加速度センサ等を備え、主制御部220の指示にしたがって、スマートフォン200の物理的な動きを検出する。スマートフォン200の物理的な動きを検出することにより、スマートフォン200の動く方向又は加速度が検出される。係る検出結果は、主制御部220に出力されるものである。
電源部216は、主制御部220の指示にしたがって、スマートフォン200の各部に、バッテリ(図示しない)に蓄えられる電力を供給するものである。
主制御部220は、マイクロプロセッサを備え、記憶部212が記憶する制御プログラム及び制御データにしたがって動作し、スマートフォン200の各部を統括して制御するものである。また、主制御部220は、無線通信部210を通じて、音声通信又はデータ通信を行うために、通信系の各部を制御する移動通信制御機能と、アプリケーション処理機能を備える。
アプリケーション処理機能は、記憶部212が記憶するアプリケーションソフトウェアにしたがって主制御部220が動作することにより実現するものである。アプリケーション処理機能としては、例えば、外部入出力部213を制御して対向機器とデータ通信を行う赤外線通信機能、電子メールの送受信を行う電子メール機能、又はウェブページを閲覧するウェブブラウジング機能等がある。
また、主制御部220は、受信データ又はダウンロードしたストリーミングデータ等の画像データ(静止画像又は動画像のデータ)に基づいて、映像を表示入力部204に表示する等の画像処理機能を備える。
画像処理機能とは、主制御部220が、上記画像データを復号し、この復号結果に画像処理を施して、画像を表示入力部204に表示する機能のことをいう。
さらに、主制御部220は、表示パネル202に対する表示制御と、操作部207、操作パネル203を通じた利用者操作を検出する操作検出制御を実行する。
表示制御の実行により、主制御部220は、アプリケーションソフトウェアを起動するためのアイコン又はスクロールバー等のソフトウェアキーを表示したり、あるいは電子メールを作成したりするためのウィンドウを表示する。
なお、スクロールバーとは、表示パネル202の表示領域に収まりきれない大きな画像等について、画像の表示部分を移動する指示を受け付けるためのソフトウェアキーのことをいう。
また、操作検出制御の実行により、主制御部220は、操作部207を通じた利用者操作を検出したり、操作パネル203を通じて、上記アイコンに対する操作と上記ウィンドウの入力欄に対する文字列の入力を受け付けたり、あるいは、スクロールバーを通じた表示画像のスクロール要求を受け付けたりする。
さらに、操作検出制御の実行により主制御部220は、操作パネル203に対する操作位置が、表示パネル202に重なる重畳部分(表示領域)か、それ以外の表示パネル202に重ならない外縁部分(非表示領域)かを判定し、操作パネル203の感応領域又はソフトウェアキーの表示位置を制御するタッチパネル制御機能を備える。
また、主制御部220は、操作パネル203に対するジェスチャ操作を検出し、検出したジェスチャ操作に応じて、予め設定された機能を実行することもできる。
ジェスチャ操作とは、従来の単純なタッチ操作ではなく、指等によって軌跡を描いたり、複数の位置を同時に指定したり、あるいはこれらを組み合わせて、複数の位置から少なくとも1つについて軌跡を描く操作を意味する。
カメラ部208は、図1に示したデジタルカメラ100における外部メモリ制御部20、記憶媒体21、表示部22、及び操作部14以外の構成を含む。
カメラ部208によって生成された撮像画像は、記憶部212に記憶したり、外部入出力部213又は無線通信部210を通じて出力したりすることができる。
図11に示すスマートフォン200において、カメラ部208は表示入力部204と同じ面に搭載されているが、カメラ部208の搭載位置はこれに限らず、表示入力部204の背面に搭載されてもよい。
また、カメラ部208はスマートフォン200の各種機能に利用することができる。例えば、表示パネル202にカメラ部208で取得した画像を表示したり、操作パネル203の操作入力のひとつとして、カメラ部208の画像を利用したりすることができる。
また、GPS受信部214が位置を検出する際に、カメラ部208からの画像を参照して位置を検出することもできる。さらには、カメラ部208からの画像を参照して、3軸の加速度センサを用いずに、或いは、3軸の加速度センサと併用して、スマートフォン200のカメラ部208の光軸方向を判断したり、現在の使用環境を判断したりすることもできる。勿論、カメラ部208からの画像をアプリケーションソフトウェア内で利用することもできる。
その他、静止画又は動画の画像データにGPS受信部214により取得した位置情報、マイクロホン206により取得した音声情報(主制御部等により、音声テキスト変換を行ってテキスト情報となっていてもよい)、モーションセンサ部215により取得した姿勢情報等を付加して記憶部212に記憶したり、外部入出力部213又は無線通信部210を通じて出力したりすることもできる。
以上のような構成のスマートフォン200においても、被写体の測光動作の高速化とライブビュー画像の高品質化を両立させることができる。
なお、図1のデジタルカメラ100において、可変NDフィルタ3とND駆動部3Aは、着脱可能なレンズ装置40Aに内蔵され、レンズ制御部4が、システム制御部11からの指示に応じてND駆動部3Aを制御するものであってもよい。
また、システム制御部11とデジタル信号処理部17とで、撮像制御装置の全ての機能ブロックを有する構成としているが、システム制御部11が撮像制御装置の全ての機能ブロックを有する構成であってもよい。
以上説明してきたように、本明細書には以下の事項が開示されている。
(1)
撮像素子に入射する光量を制御するための光学素子における複数の領域の各々の透過率を異なる値に制御する透過率制御部と、
上記複数の領域の各々の上記透過率が異なる値に制御された状態にて上記撮像素子により測光用の撮像を行わせる撮像制御部と、
上記測光用の撮像によって上記撮像素子から得られる撮像画像信号に基づいて被写体の明るさを測定する測光処理部と、
上記測光用の撮像によって得られる上記撮像画像信号から表示用の画像データを生成する画像処理部と、
上記表示用の画像データを、画像を表示する表示部に出力する出力部と、を備える撮像制御装置。
(2)
(1)記載の撮像制御装置であって、
上記画像処理部は、上記撮像画像信号のうちの上記複数の領域の各々に対応する画素信号群のうちのいずれか1つの画素信号群に基づいて上記表示用の画像データを生成する撮像制御装置。
(3)
(2)記載の撮像制御装置であって、
上記画像処理部は、上記撮像画像信号のうちの上記複数の領域の各々に対応する画素信号群の中から、最も透過率の高い上記領域に対応する画素信号群に基づいて上記表示用の画像データを生成する撮像制御装置。
(4)
(2)記載の撮像制御装置であって、
上記画像処理部は、上記撮像画像信号のうちの上記複数の領域の各々に対応する画素信号群の中から、上記測光処理部により測定された上記明るさに基づいて1つを選択し、選択した上記画素信号群に基づいて上記表示用の画像データを生成する撮像制御装置。
(5)
(4)記載の撮像制御装置であって、
上記画像処理部は、上記撮像画像信号のうちの上記複数の領域の各々に対応する画素信号群の中から、上記測光処理部によって測定された上記明るさに近い明るさの画素信号群を選択する撮像制御装置。
(6)
(1)記載の撮像制御装置であって、
上記透過率制御部は、上記光学素子を分割して得られる複数の第一のブロックの各々に透過率の異なる上記複数の領域が含まれる状態に上記光学素子を制御し、
上記測光処理部は、上記撮像画像信号の上記複数の第一のブロックに対応する第二のブロック毎に、上記第二のブロックに基づいて被写体の明るさを測定し、
上記画像処理部は、上記撮像画像信号の上記第二のブロックのうちの上記複数の領域の各々に対応する画素信号群の中から、上記測光処理部によりその第二のブロックに対して測定された上記明るさに基づいて1つの画素信号群を選択し、全ての上記第二のブロックについて上記選択した画素信号群を合成して得られる画像信号群に基づいて、上記表示用の画像データを生成する撮像制御装置。
(7)
(6)記載の撮像制御装置であって、
上記画像処理部は、上記撮像画像信号の上記第二のブロックのうちの上記複数の領域の各々に対応する画素信号群の中から、上記測光処理部によりその第二のブロックに対して測定された上記明るさに最も近い明るさの画素信号群を選択する撮像制御装置。
(8)
(1)から(7)のいずれか1つに記載の撮像制御装置であって、
予め決められたパターンにて並ぶ上記透過率の異なる複数のサブ領域のセットを、上記光学素子の光透過エリアの全体に渡って繰り返し配列した状態における上記複数のサブ領域の各々によって上記複数の領域が構成される撮像制御装置。
(9)
(1)から(8)のいずれか1つに記載の撮像制御装置と、
上記撮像素子と、を備える撮像装置。
(10)
(9)記載の撮像装置であって、
上記光学素子を更に備える撮像装置。
(11)
撮像素子に入射する光量を制御するための光学素子における複数の領域の各々の透過率を異なる値に制御する透過率制御ステップと、
上記複数の領域の各々の上記透過率が異なる値に制御された状態にて上記撮像素子により測光用の撮像を行わせる撮像制御ステップと、
上記測光用の撮像によって上記撮像素子から得られる撮像画像信号に基づいて被写体の明るさを測定する測光処理ステップと、
上記測光用の撮像によって得られる上記撮像画像信号から表示用の画像データを生成する画像処理ステップと、
上記表示用の画像データを、画像を表示する表示部に出力する出力ステップと、を備える撮像制御方法。
(12)
(11)記載の撮像制御方法であって、
上記画像処理ステップは、上記撮像画像信号のうちの上記複数の領域の各々に対応する画素信号群のうちのいずれか1つの画素信号群に基づいて上記表示用の画像データを生成する撮像制御方法。
(13)
(12)記載の撮像制御方法であって、
上記画像処理ステップは、上記撮像画像信号のうちの上記複数の領域の各々に対応する画素信号群の中から、最も透過率の高い上記領域に対応する画素信号群に基づいて上記表示用の画像データを生成する撮像制御方法。
(14)
(12)記載の撮像制御方法であって、
上記画像処理ステップは、上記撮像画像信号のうちの上記複数の領域の各々に対応する画素信号群の中から、上記測光処理ステップにより測定された上記明るさに基づいて1つを選択し、選択した上記画素信号群に基づいて上記表示用の画像データを生成する撮像制御方法。
(15)
(14)記載の撮像制御方法であって、
上記画像処理ステップは、上記撮像画像信号のうちの上記複数の領域の各々に対応する画素信号群の中から、上記測光処理部によって測定された上記明るさに近い明るさの画素信号群を選択する撮像制御方法。
(16)
(11)記載の撮像制御方法であって、
上記透過率制御ステップは、上記光学素子を分割して得られる複数の第一のブロックの各々に透過率の異なる上記複数の領域が含まれる状態に上記光学素子を制御し、
上記測光処理ステップは、上記撮像画像信号の上記複数の第一のブロックに対応する第二のブロック毎に、上記第二のブロックに基づいて被写体の明るさを測定し、
上記画像処理ステップは、上記撮像画像信号の上記第二のブロックのうちの上記複数の領域の各々に対応する画素信号群の中から、上記測光処理ステップによりその第二のブロックに対して測定された上記明るさに基づいて1つの画素信号群を選択し、全ての上記第二のブロックについて上記選択した画素信号群を合成して得られる画像信号群に基づいて、上記表示用の画像データを生成する撮像制御方法。
(17)
(16)記載の撮像制御方法であって、
上記画像処理ステップは、上記撮像画像信号の上記第二のブロックのうちの上記複数の領域の各々に対応する画素信号群の中から、上記測光処理部によりその第二のブロックに対して測定された上記明るさに最も近い明るさの画素信号群を選択する撮像制御方法。
(18)
(11)から(17)のいずれか1つに記載の撮像制御方法であって、
予め決められたパターンにて並ぶ上記透過率の異なる複数のサブ領域のセットを、上記光学素子の光透過エリアの全体に渡って繰り返し配列した状態における上記複数のサブ領域の各々によって上記複数の領域が構成される撮像制御方法。
(19)
撮像素子に入射する光量を制御するための光学素子における複数の領域の各々の透過率を異なる値に制御する透過率制御ステップと、
上記複数の領域の各々の上記透過率が異なる値に制御された状態にて上記撮像素子により測光用の撮像を行わせる撮像制御ステップと、
上記測光用の撮像によって上記撮像素子から得られる撮像画像信号に基づいて被写体の明るさを測定する測光処理ステップと、
上記測光用の撮像によって得られる上記撮像画像信号から表示用の画像データを生成する画像処理ステップと、
上記表示用の画像データを、画像を表示する表示部に出力する出力ステップと、をコンピュータに実行させるための撮像制御プログラム。
以上、図面を参照しながら各種の実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上記実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
なお、本出願は、2018年3月9日出願の日本特許出願(特願2018−043103)に基づくものであり、その内容は本出願の中に参照として援用される。
本発明によれば、被写体の測光動作の高速化とライブビュー画像の高品質化を両立させることのできる撮像制御装置、撮像装置、撮像制御方法、及び撮像制御プログラムを提供することができる。
100 デジタルカメラ
40A レンズ装置
1 撮像レンズ
2 絞り
4 レンズ制御部
8 レンズ駆動部
9 絞り駆動部
40B 本体部
3 可変NDフィルタ
3a 第一の領域
3b 第二の領域
3c 第三の領域
3d 第四の領域
3A ND駆動部
30、50A ブロック
5 撮像素子
5A 撮像素子駆動部
11 システム制御部
11A 透過率制御部
11B 撮像制御部
11C 測光処理部
14 操作部
15 メモリ制御部
16 メモリ
17 デジタル信号処理部
17A 画像処理部
17B 出力部
20 外部メモリ制御部
21 記憶媒体
22 表示部
24 制御バス
25 データバス
FL フリッカ波形
NL 透過率波形
IL 被写体光量波形
T1、T2、T3 周期
200 スマートフォン
201 筐体
202 表示パネル
203 操作パネル
204 表示入力部
205 スピーカ
206 マイクロホン
207 操作部
208 カメラ部
210 無線通信部
211 通話部
212 記憶部
213 外部入出力部
214 GPS受信部
215 モーションセンサ部
216 電源部
217 内部記憶部
218 外部記憶部
220 主制御部
ST1〜STn GPS衛星

Claims (19)

  1. 撮像素子に入射する光量を制御するための光学素子における複数の領域の各々の透過率を異なる値に制御する透過率制御部と、
    前記複数の領域の各々の前記透過率が異なる値に制御された状態にて前記撮像素子により測光用の撮像を行わせる撮像制御部と、
    前記測光用の撮像によって前記撮像素子から得られる撮像画像信号に基づいて被写体の明るさを測定する測光処理部と、
    前記測光用の撮像によって得られる前記撮像画像信号から表示用の画像データを生成する画像処理部と、
    前記表示用の画像データを、画像を表示する表示部に出力する出力部と、を備える撮像制御装置。
  2. 請求項1記載の撮像制御装置であって、
    前記画像処理部は、前記撮像画像信号のうちの前記複数の領域の各々に対応する画素信号群のうちのいずれか1つの画素信号群に基づいて前記表示用の画像データを生成する撮像制御装置。
  3. 請求項2記載の撮像制御装置であって、
    前記画像処理部は、前記撮像画像信号のうちの前記複数の領域の各々に対応する画素信号群の中から、最も透過率の高い前記領域に対応する画素信号群に基づいて前記表示用の画像データを生成する撮像制御装置。
  4. 請求項2記載の撮像制御装置であって、
    前記画像処理部は、前記撮像画像信号のうちの前記複数の領域の各々に対応する画素信号群の中から、前記測光処理部により測定された前記明るさに基づいて1つを選択し、選択した前記画素信号群に基づいて前記表示用の画像データを生成する撮像制御装置。
  5. 請求項4記載の撮像制御装置であって、
    前記画像処理部は、前記撮像画像信号のうちの前記複数の領域の各々に対応する画素信号群の中から、前記測光処理部によって測定された前記明るさに近い明るさの画素信号群を選択する撮像制御装置。
  6. 請求項1記載の撮像制御装置であって、
    前記透過率制御部は、前記光学素子を分割して得られる複数の第一のブロックの各々に透過率の異なる前記複数の領域が含まれる状態に前記光学素子を制御し、
    前記測光処理部は、前記撮像画像信号の前記複数の第一のブロックに対応する第二のブロック毎に、前記第二のブロックに基づいて被写体の明るさを測定し、
    前記画像処理部は、前記撮像画像信号の前記第二のブロックのうちの前記複数の領域の各々に対応する画素信号群の中から、前記測光処理部により当該第二のブロックに対して測定された前記明るさに基づいて1つの画素信号群を選択し、全ての前記第二のブロックについて前記選択した画素信号群を合成して得られる画像信号群に基づいて、前記表示用の画像データを生成する撮像制御装置。
  7. 請求項6記載の撮像制御装置であって、
    前記画像処理部は、前記撮像画像信号の前記第二のブロックのうちの前記複数の領域の各々に対応する画素信号群の中から、前記測光処理部により当該第二のブロックに対して測定された前記明るさに最も近い明るさの画素信号群を選択する撮像制御装置。
  8. 請求項1から7のいずれか1項記載の撮像制御装置であって、
    予め決められたパターンにて並ぶ前記透過率の異なる複数のサブ領域のセットを、前記光学素子の光透過エリアの全体に渡って繰り返し配列した状態における前記複数のサブ領域の各々によって前記複数の領域が構成される撮像制御装置。
  9. 請求項1から8のいずれか1項記載の撮像制御装置と、
    前記撮像素子と、を備える撮像装置。
  10. 請求項9記載の撮像装置であって、
    前記光学素子を更に備える撮像装置。
  11. 撮像素子に入射する光量を制御するための光学素子における複数の領域の各々の透過率を異なる値に制御する透過率制御ステップと、
    前記複数の領域の各々の前記透過率が異なる値に制御された状態にて前記撮像素子により測光用の撮像を行わせる撮像制御ステップと、
    前記測光用の撮像によって前記撮像素子から得られる撮像画像信号に基づいて被写体の明るさを測定する測光処理ステップと、
    前記測光用の撮像によって得られる前記撮像画像信号から表示用の画像データを生成する画像処理ステップと、
    前記表示用の画像データを、画像を表示する表示部に出力する出力ステップと、を備える撮像制御方法。
  12. 請求項11記載の撮像制御方法であって、
    前記画像処理ステップは、前記撮像画像信号のうちの前記複数の領域の各々に対応する画素信号群のうちのいずれか1つの画素信号群に基づいて前記表示用の画像データを生成する撮像制御方法。
  13. 請求項12記載の撮像制御方法であって、
    前記画像処理ステップは、前記撮像画像信号のうちの前記複数の領域の各々に対応する画素信号群の中から、最も透過率の高い前記領域に対応する画素信号群に基づいて前記表示用の画像データを生成する撮像制御方法。
  14. 請求項12記載の撮像制御方法であって、
    前記画像処理ステップは、前記撮像画像信号のうちの前記複数の領域の各々に対応する画素信号群の中から、前記測光処理ステップにより測定された前記明るさに基づいて1つを選択し、選択した前記画素信号群に基づいて前記表示用の画像データを生成する撮像制御方法。
  15. 請求項14記載の撮像制御方法であって、
    前記画像処理ステップは、前記撮像画像信号のうちの前記複数の領域の各々に対応する画素信号群の中から、前記測光処理部によって測定された前記明るさに近い明るさの画素信号群を選択する撮像制御方法。
  16. 請求項11記載の撮像制御方法であって、
    前記透過率制御ステップは、前記光学素子を分割して得られる複数の第一のブロックの各々に透過率の異なる前記複数の領域が含まれる状態に前記光学素子を制御し、
    前記測光処理ステップは、前記撮像画像信号の前記複数の第一のブロックに対応する第二のブロック毎に、前記第二のブロックに基づいて被写体の明るさを測定し、
    前記画像処理ステップは、前記撮像画像信号の前記第二のブロックのうちの前記複数の領域の各々に対応する画素信号群の中から、前記測光処理ステップにより当該第二のブロックに対して測定された前記明るさに基づいて1つの画素信号群を選択し、全ての前記第二のブロックについて前記選択した画素信号群を合成して得られる画像信号群に基づいて、前記表示用の画像データを生成する撮像制御方法。
  17. 請求項16記載の撮像制御方法であって、
    前記画像処理ステップは、前記撮像画像信号の前記第二のブロックのうちの前記複数の領域の各々に対応する画素信号群の中から、前記測光処理部により当該第二のブロックに対して測定された前記明るさに最も近い明るさの画素信号群を選択する撮像制御方法。
  18. 請求項11から17のいずれか1項記載の撮像制御方法であって、
    予め決められたパターンにて並ぶ前記透過率の異なる複数のサブ領域のセットを、前記光学素子の光透過エリアの全体に渡って繰り返し配列した状態における前記複数のサブ領域の各々によって前記複数の領域が構成される撮像制御方法。
  19. 撮像素子に入射する光量を制御するための光学素子における複数の領域の各々の透過率を異なる値に制御する透過率制御ステップと、
    前記複数の領域の各々の前記透過率が異なる値に制御された状態にて前記撮像素子により測光用の撮像を行わせる撮像制御ステップと、
    前記測光用の撮像によって前記撮像素子から得られる撮像画像信号に基づいて被写体の明るさを測定する測光処理ステップと、
    前記測光用の撮像によって得られる前記撮像画像信号から表示用の画像データを生成する画像処理ステップと、
    前記表示用の画像データを、画像を表示する表示部に出力する出力ステップと、をコンピュータに実行させるための撮像制御プログラム。
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