JPWO2019123946A1 - 画像表示装置及び表示装置 - Google Patents

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Abstract

画像表示装置11は、画像形成装置20及び光反射部材30を備えており、観察者と対向する光反射部材30の対向面31には、第1の方向、及び、第1の方向と異なる第2の方向に、複数の光反射素子40が設けられており、画像形成装置20から出射された画像の微小領域を構成する光は、光反射素子40に入射し、光反射素子40から観察者の瞳12に向けて出射される。

Description

本開示は、画像表示装置及び斯かる画像表示装置を備えた表示装置に関し、具体的には、ヘッドマウントディスプレイ(HMD, Head Mounted Display)を構成する表示装置及び斯かる表示装置への組み込みに適した画像表示装置に関する。
近年、所謂VR(バーチャル・リアリティー、Virtual Reality)ゴーグルあるいはVR眼鏡の開発が鋭意進められている。VRゴーグルは、観察者の両眼に対向して配置された一対の平面型表示装置を備えており(例えば、特開2017−183763号公報参照)、一対の平面型表示装置は1つのスマートフォン等の携帯端末のディスプレイから構成されている。即ち、1つのスマートフォン等の携帯端末のディスプレイにおいて、右眼用の画像と左眼用の画像が表示される。また、VRゴーグル等において、広角化の要求に対処するために、例えば、対角4インチの平面型表示装置が使用されるが、このような大きさの平面型表示装置の製造コストの低減のために、屡々、ガラス基板が用いられる。しかしながら、このようなガラス基板を用いた平面型表示装置においては、画像を表示するための画素回路や信号処理するための周辺回路を構成するトランジスタの高性能化が難しい。また、半導体微細加工技術と比較すると画素の微細化が難しい。
特開2017−183763号公報
画素回路や周辺回路において使用されるトランジスタの高性能化を図るためには、シリコン基板を用いる必要があるが、大きな面積のこのような平面型表示装置の製造は高コストであるといった問題がある。また、後述するように、一対の平面型表示装置を用いるが故に、右眼が眺める画像の範囲と左眼が眺める画像の範囲に相違が生じるといった問題もある。
従って、本開示の第1の目的は、安価な製造を可能とする画像表示装置、及び、斯かる画像表示装置を使用した表示装置を提供することにある。また、本開示の第2の目的は、右眼が眺める画像の範囲と左眼が眺める画像の範囲に相違が生じ難い構成、構造の画像表示装置、及び、斯かる画像表示装置を使用した表示装置を提供することにある。更には、本開示の第3の目的は、本開示の第1の態様に係る画像表示装置の性能向上を達成し得る光反射部材を提供することにある。
上記の第1の目的を達成するための本開示の第1の態様に係る画像表示装置は、画像形成装置及び光反射部材を備えており、
観察者と対向する光反射部材の対向面には、第1の方向、及び、第1の方向と異なる第2の方向に、複数の光反射素子が設けられており、
画像形成装置から出射された画像の微小領域を構成する光は、光反射素子に入射し、光反射素子から観察者の瞳に向けて出射される。
上記の第2の目的を達成するための本開示の第2の態様に係る画像表示装置は、画像形成装置及び光反射部材を備えており、
光反射部材は湾曲しており、
画像形成装置から出射された画像は、光反射部材によって反射され、観察者の瞳に到達する。
上記の第1の目的を達成するための本開示の第1の態様に係る表示装置は、
観察者の頭部に装着される第1画像表示装置及び第2画像表示装置を備えた表示装置であって、
第1画像表示装置は、第1画像形成装置及び第1光反射部材を備えており、
観察者と対向する第1光反射部材の対向面には、第1の方向、及び、第1の方向と異なる第2の方向に、複数の第1光反射素子が設けられており、
第2画像表示装置は、第2画像形成装置及び第2光反射部材を備えており、
観察者と対向する第2光反射部材の対向面には、第1の方向、及び、第1の方向と異なる第2の方向に、複数の第2光反射素子が設けられており、
第1画像形成装置から出射された画像の微小領域を構成する光は、第1光反射素子に入射し、第1光反射素子から観察者の一方の瞳に向けて出射され、
第2画像形成装置から出射された画像の微小領域を構成する光は、第2光反射素子に入射し、第2光反射素子から観察者の他方の瞳に向けて出射される。
上記の第2の目的を達成するための本開示の第2の態様に係る表示装置は、
観察者の頭部に装着される第1画像表示装置及び第2画像表示装置を備えた表示装置であって、
第1画像表示装置は、第1画像形成装置及び第1光反射部材を備えており、
第2画像表示装置は、第2画像形成装置及び第2光反射部材を備えており、
第1光反射部材は湾曲しており、
第1画像形成装置から出射された画像は、第1光反射部材によって反射され、観察者の一方の瞳に到達し、
第2光反射部材は湾曲しており、
第2画像形成装置から出射された画像は、第2光反射部材によって反射され、観察者の他方の瞳に到達する。
上記の第3の目的を達成するための本開示の光反射部材は、
観察者と対向する対向面に、第1の方向、及び、第1の方向と異なる第2の方向に、複数の光反射素子が設けられており、
画像形成装置から出射された画像の微小領域は、光反射素子に入射し、光反射素子から観察者の瞳に向けて出射される。
図1A及び図1Bは、実施例1の画像表示装置の概念図、及び、実施例1の画像表示装置を構成する光反射素子の概念図である。 図2は、実施例1の表示装置の概念図である。 図3A及び図3Bは、実施例1の画像表示装置を構成する光反射素子の変形例の概念図である。 図4は、実施例2の画像表示装置の概念図である。 図5は、実施例2の表示装置の概念図である。 図6は、実施例1あるいは実施例2の画像表示装置の概念図である。 図7は、実施例1あるいは実施例2の表示装置の概念図である。 図8は、従来の表示装置の概念図である。 図9は、従来の表示装置の概念図である。 図10は、第1光学手段と画像形成装置とが相互に非平行状態で配置されている場合、第1光学手段を出射した光が光反射素子の上で結像する状態を模式的に示す図である。 図11は、第1光学手段と画像形成装置とが相互に平行状態で配置されている場合、第1光学手段を出射した光が光反射素子の近傍で結像する状態を模式的に示す図である。 図12は、撮像装置を備えた画像表示装置の概念図である。
以下、図面を参照して、実施例に基づき本開示を説明するが、本開示は実施例に限定されるものではなく、実施例における種々の数値や材料は例示である。尚、説明は、以下の順序で行う。
1.本開示の第1の態様〜第2の態様に係る画像表示装置、本開示の第1の態様〜第2の態様に係る表示装置、及び、本開示の光反射部材、全般に関する説明
2.実施例1(本開示の第1の態様に係る画像表示装置、本開示の第1の態様に係る表示装置、及び、本開示の光反射部材)
3.実施例2(本開示の第2の態様に係る画像表示装置、及び、本開示の第2の態様に係る表示装置)
4.その他
〈本開示の第1の態様〜第2の態様に係る画像表示装置、本開示の第1の態様〜第2の態様に係る表示装置、及び、本開示の光反射部材、全般に関する説明〉
本開示の第1の態様に係る画像表示装置、並びに、本開示の第1の態様に係る表示装置を構成する第1画像表示装置及び第2画像表示装置を総称して、『本開示の第1の態様に係る画像表示装置等』と呼ぶ場合があるし、本開示の第1の態様〜第2の態様に係る画像表示装置、並びに、本開示の第1の態様〜第2の態様に係る表示装置を構成する第1画像表示装置及び第2画像表示装置を総称して、『本開示の画像表示装置等』と呼ぶ場合がある。画像形成装置、第1画像形成装置及び第2画像形成装置を総称して、『画像形成装置等』と呼ぶ場合があるし、光反射部材、第1光反射部材及び第2光反射部材を総称して、『光反射部材等』と呼ぶ場合があるし、光反射素子、第1光反射素子及び第2光反射素子を総称して、『光反射素子等』と呼ぶ場合がある。
左右眼球の旋回中心を結ぶ線分を含む直線をX軸とし、X軸の延びる方向をX軸方向とし、左右眼球の旋回中心を結ぶ線分の垂直二等分線であって、各眼球の旋回中心を通る直線に平行な直線をY軸とし、Y軸の延びる方向をY軸方向とする。あるいは又、Y軸方向は、眼球の入射瞳中心を通り、角膜表面に垂直な直線で定義される瞳孔中心線(Pupillary Axis)と平行である。X軸及びY軸と直交する軸をZ軸とする。光反射部材等は、全体としてXY平面に平行な仮想平面に配設されていると云えるが、第1光反射部材及び第2光反射部材が厳密に同一のXY平面に平行な仮想平面に配設されていなくともよい。第1画像表示装置と第2画像表示装置とは、YZ平面に対して対称に配置されている。観察者を基準として水平方向(X軸方向)、垂直方向(Y軸方向)としたとき、第1の方向をX軸方向と平行と定義し、第2の方向をY軸方向と平行と定義する。但し、第1の方向及び第2の方向は、この定義に限定されるものでなく、本質的に任意の方向とすることができる。
本開示の第1の態様〜第2の態様に係る表示装置において、第1画像表示装置及び第2画像表示装置は筐体に格納されており、第1画像表示装置が格納された筐体の領域と、第2画像表示装置が格納された筐体の領域との間には、仕切板が配されている形態とすることができる。仕切板を設けることで、第1画像形成装置から出射された光が第2画像表示装置を構成する第2光反射部材に衝突することを確実に防止することができるし、第2画像形成装置から出射された光が第1画像表示装置を構成する第1光反射部材に衝突することを確実に防止することができる。
上記の好ましい形態を含む本開示の第1の態様に係る画像表示装置等において、光反射部材等の対向面(あるいは、光反射部材等)は、観察者に向かって凹に湾曲している形態とすることができる。本開示の第2の態様に係る画像表示装置、本開示の第2の態様に係る表示装置を構成する第1画像表示装置及び第2画像表示装置においても同様とすることができる。
そして、このような形態において、光反射部材等の対向面は、球面の一部、又は、非球面の一部、又は、円柱面の一部から構成されている形態とすることができる。尚、円柱面とは、Y軸方向に延びる1本の線分を回転軸として、回転軸と平行な他の1本の線分を1回転させたときに生ずる図形(面)を指す。円柱面には、1本の線分を回転軸として、他の1本の曲線を1回転させたときに生ずる図形(面)も含まれる。ここで、他の1本の曲線として、非球面の中心軸線を含む仮想平面で非球面を切断したとき得られる曲線を挙げることができる。本開示の第2の態様に係る画像表示装置、本開示の第2の態様に係る表示装置を構成する第1画像表示装置及び第2画像表示装置においても同様とすることができる。
光反射部材等の正射影像の形状は、正方形や長方形、菱形等の矩形、正六角形や正八角形といった正多角形を含む多角形、円形又は楕円形とすることができる。ここで、矩形、多角形には、頂点(コーナー部)が丸みを帯びた矩形、多角形が含まれるし、辺が丸みを帯びた(例えば、辺が弧あるいは円弧から構成された)矩形、多角形が含まれるし、辺が丸みを帯び(辺が弧あるいは円弧から構成され)、且つ、頂点(コーナー部)が丸みを帯びた矩形、多角形も含まれる。光反射部材等の正射影像の大きさは、光反射部材等の正射影像の面積と等しい円形を想定したときの半径r0で表現したとき、r0=10mm乃至100mmを例示することができる。球面の一部から光反射部材等を構成する場合、球面の曲率半径r1としてr0乃至3r0を例示することができるし、非球面の一部から光反射部材等を構成する場合、光反射部材等の中心部における曲率半径r1としてr0乃至3r0を例示することができる。円柱面の一部から光反射部材等を構成する場合、回転軸から他の1本の線分あるいは曲線までの距離D1としてr0乃至3r0を例示することができる。尚、前述したとおり、回転軸とこの他の1本の線分とは平行であるし、回転軸から最も離れた点におけるこの他の1本の曲線の接線は、回転軸と平行である。回転軸とこの接線との間の距離を、回転軸から他の1本の曲線までの距離D1とする。本開示の第2の態様に係る画像表示装置、本開示の第2の態様に係る表示装置を構成する第1画像表示装置及び第2画像表示装置においても同様とすることができる。
更には、上記の好ましい形態を含む本開示の第1の態様に係る画像表示装置等において、光反射素子等は、画像形成装置等から出射された画像の微小領域を構成する光が入出射する柱状の部材から成り、光反射素子等と光反射素子等との間は、柱状の部材を構成する材料(便宜上、『第1材料』と呼ぶ)よりも低い屈折率を有する材料(便宜上、『第2材料』と呼ぶ)によって充填されている構成とすることができる。そして、この場合、柱状の部材の軸線と直交する仮想平面で柱状の部材を切断したときの断面形状は、正方形や長方形、菱形等の矩形、正六角形や正八角形といった正多角形を含む多角形、円形又は楕円形である構成とすることができるが、これらの形状に限定するものではない。画像形成装置等から出射された画像の微小領域を構成する光が柱状の部材に入射すると、この光(便宜上、『入射光』と呼ぶ)は、柱状の部材の側面、底面で反射され、柱状の部材から観察者の瞳に向けて出射される[この光(便宜上、『出射光』と呼ぶ)]。このような柱状の部材は、カマキリの目の有する構造に類似したものである。第1材料の屈折率をn1、第2材料の屈折率をn2としたとき、
1>n2
の関係を満足するが、入射光が柱状の部材の側面で全反射するように(n1,n2)を選択することが好ましい。第1材料として、シクロオレフィンポリマー(COP)樹脂(例えば、日本ゼオン株式会社製:ZEONEX樹脂,ゼオネックス樹脂[登録商標])、非晶質ポリオレフィン(APO,Amorphous POlyolefin)、耐熱透明樹脂(例えば、JSR株式会社製:ARTON樹脂、アートン樹脂[登録商標])を例示することができるし、第2材料として、ポリオレフィン系樹脂(例えば、三井化学株式会社製TPX[登録商標])、ポリメチルメタクリレート(PMMA)樹脂を含むアクリル系樹脂、無機材料(例えば、SiO2)を例示することができるし、第2材料を空気としてもよい。柱状の部材の底面には光反射層が形成されていることが好ましい。あるいは又、柱状の部材の底面と接している光反射部材等の対向面の領域には光反射層が形成されていることが好ましい。柱状の部材の底面と接していない光反射部材等の対向面の領域に反射防止層を形成してもよい。柱状の部材の製造方法として、あるいは又、柱状の部材を光反射部材等の対向面に形成する方法として、ナノインプリント法、射出成型法、インクジェット法を例示することができる。また、平面の状態で形成した光反射部材を、後の工程で曲面化することもできる。
あるいは又、上記の好ましい形態を含む本開示の第1の態様に係る画像表示装置等において、光反射素子等は、画像形成装置等から出射された画像の微小領域を構成する光が入出射する滑らかな凸部から成る構成とすることができる。あるいは又、上記の好ましい形態を含む本開示の第1の態様に係る画像表示装置等において、光反射素子等は、画像形成装置等から出射された画像の微小領域を構成する光が反射される滑らかな凹部から成る構成とすることができる。凸部あるいは凹部の形状として、球の一部、円筒の一部、或る方向に傾斜がついた形状(ファクトリールーフ形状)、筒状の形状を例示することができるが、これらの形状に限定するものではない。画像形成装置等から出射された画像の微小領域を構成する光が凸部あるいは凹部に入射すると、この光(入射光)は、凸部の底面あるいは凹部で反射され、凸部あるいは凹部から観察者の瞳に向けて出射光として出射され、反射される。凸部あるいは凹部の具体的な形状は、このような入射光、出射光が得られる形状とすればよい。凸部の底面には光反射層が形成されていることが好ましい。あるいは又、凸部の底面と接している光反射部材等の対向面の領域には光反射層が形成されていることが好ましい。凸部あるいは凹部の製造方法として、あるいは又、凸部あるいは凹部を光反射部材等の対向面に形成する方法として、ナノインプリント法、射出成型法、インクジェット法を例示することができる。
光反射層を構成する材料として、基本的には、可視光を反射する材料であればよく、例えば、銀やアルミニウム、硫酸バリウム塗料を例示することができる。
更には、上記の各種好ましい形態、構成を含む本開示の画像表示装置等において、画像形成装置等と光反射部材等との間には、画像形成装置等から出射された画像を拡大する第1光学手段が配設されている形態とすることができる。第1光学手段として、画像表示装置等から近距離(例えば、1mm以内)に最後段レンズが配置されたレンズ群を有する光学系を例示することができる。画像表示装置等と最終段レンズとの距離がより近いことが好ましい。これによって、画像表示装置等から出射された光をより多くレンズ群に入射させることができ、第1光学手段を通る光の光束が増加し、輝度が増加する。画像表示装置を構成する第1光学手段、第1画像表示装置を構成する第1光学手段、及び、第2画像表示装置を構成する第1光学手段を、以下、総称して、『第1光学手段等』と呼ぶ場合がある。
尚、第1光学手段等と画像形成装置等とは相互に非平行状態で配置されていることが、即ち、第1光学手段等の光軸と、画像形成装置等の中心から出射する光の方向とが非平行状態にあることが、第1光学手段等を出射した光が光反射素子等の上で結像し易くなるといった観点から好ましい。具体的には、例えば、シャインプルーフの原理(Scheimpflug principle)を利用して、光反射部材の対向面にフォーカスを合わせればよい。
また、第1光学手段等の開口径を「ss’」、「a」を係数(但し、1.2以上、2.0以下)、光反射部材等の中心から第1光学手段等の開口位置までの距離を「f’」、画像形成装置等から第1光学手段等に入射する入射光波長を「λ」としたとき、
ss’=a(f’・λ)1/2
を満足することが望ましく、これによって、曲面形状の光反射部材等に対してもフォーカスが合わせ易くなり、光反射部材等の形状制限が緩和されるため、例えば、第1光学手段等の小型化を達成し易くなる。
また、特に光反射部材等を曲面にする場合、第1光学手段を、所謂fθ魚眼レンズ系とすることが望ましい。即ち、像高をy、焦点距離をf、半画角をθとしたとき、y=fθを満たす投影方式(等立体角射影)の魚眼レンズ系とすることが好ましい。
また、第1光学手段のレンズ系と同じ種類の光学系を有する撮像装置を本開示の画像表示装置等は備えている形態とすることができる。そして、撮像装置によって撮像された画像を、画像形成装置等で表示する形態、つまり、撮影した画像が、そのまま画像形成装置で再生される形態とすることができる。
更には、上記の各種好ましい形態、構成を含む本開示の画像表示装置等において、光反射部材等と観察者との間には、光反射部材等から出射された光を観察者の瞳に収束させる第2光学手段が配設されている形態とすることができる。画像形成装置等から出射された画像の微小領域を構成する光は、光反射素子等に入射し、光反射素子等から観察者の瞳に向けて出射されるが、具体的には、第2光学手段に向けて出射され、第2光学手段から出射された光が観察者の瞳に入射(収束)する。第2光学手段として凸レンズあるいは凸レンズ系を例示することができる。あるいは又、凸レンズと凹レンズを組み合わせたメニスカスレンズ系を例示することもできるし、凸レンズとしてフレネルレンズ系を例示することもできる。画像表示装置を構成する第2光学手段、第1画像表示装置を構成する第2光学手段、及び、第2画像表示装置を構成する第2光学手段を、以下、総称して、『第2光学手段等』と呼ぶ場合がある。
更には、上記の各種好ましい形態、構成を含む本開示の画像表示装置等において、画像形成装置等から出射された画像は光反射部材等の全対向面に投影される形態とすることができる。このような形態とすることで、画像形成装置等から出射された画像を観察する観察者によって、画像を囲むような一種の枠状の領域が視認されなくなり、所謂フレームレス状態となり、観察者は高い臨場感を有する画像を眺めることができる。
更には、上記の各種好ましい形態、構成を含む本開示の画像表示装置等において、画像形成装置等から出射された光が、光反射素子等に入射し、光反射素子等から出射されるとき、光反射素子等に入射する光の有するベクトル(『入射kv in』で表す)と、光反射素子等から出射される光の有するベクトル(『出射kv out』で表す)とは、符号が逆の関係にある形態とすることができる。即ち、
v in+kv out=0
を満足することが好ましい。このような形態を採用することで、画像形成装置等から出射された画像の微小領域を構成する光が、光反射素子等に入射し、光反射素子等から観察者の瞳に向けて確実に出射される。尚、各光反射素子等における入射ベクトル、出射ベクトルは、各光反射素子等における座標軸を基準とする。ここで、座標軸は、各光反射素子において、光反射素子に入射した光が或る面に衝突し、出射方向に向きを変えるときの、この或る面の中心における法線をz0軸、z0軸と直交し、X軸と平行なこの或る面上の軸をx0軸、x0軸及びz0軸と直交するこの或る面上の軸をy0軸としたときの、(x0軸,y0軸,z0軸)である。
更には、上記の各種好ましい形態、構成を含む本開示の画像表示装置等は筐体に格納されている形態とすることができる。そして、この場合、仕切板を含む筐体の内面には、反射防止部材が配されている形態とすることができる。反射防止部材を構成する材料として、ベルベット(生地)、カーボンナノチューブを利用したベンタブラック(塗料)等を挙げることができる。2つの画像表示装置を格納する場合、筐体は、観察者を基準として、少なくとも、上面部材、第1側面部材(観察者の一方の耳側に位置する)、第2側面部材(観察者の他方の耳側に位置する。尚、1つの画像表示装置を格納する場合には、観察者の鼻側に位置する)、観察者と対向し、開口部を有する対向面部材、対向面部材と対向する正面部材を有しており、更に、好ましくは下面部材を有している。これらの部材は、一体に組み立てられていることが好ましい。正面部材に光反射部材等が取り付けられている。また、上面部材あるいは側面部材あるいは対向面部材あるいはその近傍に、画像形成装置等及び第1光学手段等が取り付けられている。第2光学手段等は、対向面部材に取り付けられている。仕切板を含む筐体を構成する材料として、金属材料やプラスチック材料を挙げることができる。観察者は、光反射部材等を通して外界を眺めることはできない。即ち、画像表示装置は非透過型である。
更には、上記の各種好ましい形態、構成を含む本開示の画像表示装置等は、観察者の頭部に装着される形態とすることができる。観察者の頭部に装着する手段、方法は、周知の手段、方法とすることができる。
光反射部材等は、例えば、プラスチック材料から構成することができ、具体的には、PMMAを含むアクリル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリカーボネート樹脂とアクリル系樹脂の積層構造、シクロオレフィンポリマー、非晶性のポリプロピレン系樹脂、AS樹脂を含むスチレン系樹脂を挙げることができるし、あるいは又、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、酢酸セルロース等のセルロースエステル樹脂、ポリフッ化ビニリデンあるいはポリテトラフルオロエチレンとヘキサフルオロプロピレンとの共重合体等のフッ素ポリマー樹脂、ポリオキシメチレン等のポリエーテル樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、メチルペンテンポリマー等のポリオレフィン樹脂、ポリアミドイミドあるいはポリエーテルイミド等のポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエーテルサルフォン樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリフッ化ビニリデン樹脂、テトラアセチルセルロース樹脂、ブロム化フェノキシ樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリスルフォン樹脂等を挙げることができる。前述したとおり、柱状の部材の底面あるいは凸部の底面と接する光反射部材等の対向面の領域には光反射層が形成されていることが好ましい。また、柱状の部材の底面あるいは凸部の底面と接していない光反射部材等の対向面の領域に反射防止層を形成してもよい。
画像形成装置等にあっては、単色の画像表示を行うことができるし、カラーの画像表示を行うこともできる。
画像形成装置等は、2次元マトリクス状に配列された複数の画素を有する形態とすることができる。このような画像形成装置の構成を、便宜上、『第1構成の画像形成装置』と呼ぶ。
第1構成の画像形成装置として、例えば、反射型空間光変調装置及び光源から構成された画像形成装置;透過型空間光変調装置及び光源から構成された画像形成装置;有機EL(Electro Luminescence)、無機EL、発光ダイオード(LED)、半導体レーザ素子等の発光素子から構成された画像形成装置を挙げることができるが、中でも、有機EL発光素子から構成された画像形成装置(有機EL表示装置)、反射型空間光変調装置及び光源から構成された画像形成装置とすることが好ましい。空間光変調装置として、ライト・バルブ、例えば、LCOS(Liquid Crystal On Silicon)等の透過型あるいは反射型の液晶表示装置、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)を挙げることができ、光源として発光素子を挙げることができる。更には、反射型空間光変調装置は、液晶表示装置、及び、光源からの光の一部を反射して液晶表示装置へと導き、且つ、液晶表示装置によって反射された光の一部を通過させて光反射部材へと導く偏光ビームスプリッターから成る構成とすることができる。あるいは又、3原色を表示するプロジェクタから構成することもできる。光源を構成する発光素子として、赤色発光素子、緑色発光素子、青色発光素子、白色発光素子を挙げることができる。あるいは又、赤色発光素子、緑色発光素子及び青色発光素子から出射された赤色光、緑色光及び青色光をライトパイプを用いて混色、輝度均一化を行うことで白色光を得てもよい。発光素子として、例えば、半導体レーザ素子や固体レーザ、LEDを例示することができる。画素の数は、画像表示装置に要求される仕様に基づき決定すればよく、画素の数の具体的な値として、320×240、432×240、640×480、1024×768、1920×1080、3840×2160、7680×4320等を例示することができる。但し、光反射部材に投影される画像はこの内の一部であることもある。カラーの画像表示を行う場合、副画素の数は、例えば、画素の数の3倍(RGB)、4倍(RGBW)、5倍(RGBBW等)の関係にある。以下の説明においても同様である。尚、「R」、「G」、「B」、「W」は、それぞれ、赤色光を発光する副画素、緑色光を発光する副画素、青色光を発光する副画素、及び、白色光を発光する副画素を意味する。
あるいは又、画像形成装置等は、光源、及び、光源から出射された光を走査して画像を形成する走査手段を備えている形態とすることができる。このような画像形成装置を、便宜上、『第2構成の画像形成装置』と呼ぶ。
第2構成の画像形成装置における光源として発光素子を挙げることができ、具体的には、赤色発光素子、緑色発光素子、青色発光素子、白色発光素子を挙げることができるし、あるいは又、赤色発光素子、緑色発光素子及び青色発光素子から出射された赤色光、緑色光及び青色光をライトパイプを用いて混色、輝度均一化を行うことで白色光を得てもよい。発光素子として、例えば、半導体レーザ素子や固体レーザ、LEDを例示することができる。第2構成の画像形成装置における画素(仮想の画素)の数も、画像表示装置に要求される仕様に基づき決定すればよく、画素(仮想の画素)の数の具体的な値として、320×240、432×240、640×480、1024×768、1920×1080、3840×2160、7680×4320等を例示することができる。また、カラーの画像表示を行う場合であって、光源を赤色発光素子、緑色発光素子、青色発光素子から構成する場合、例えば、クロスプリズムを用いて色合成を行うことが好ましい。走査手段として、光源から出射された光を水平走査及び垂直走査する、例えば、二次元方向に回転可能なマイクロミラーを有するMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ミラーやガルバノ・ミラーを挙げることができる。
光反射素子等が柱状の部材から成る場合、柱状の部材の軸線と直交する仮想平面で柱状の部材を切断したときの断面形状の面積をS0とし、光反射素子等が凸部から成る場合、凸部の底面の面積をS0とし、光反射素子等が凹部から成る場合、凹部の頂面における凹部縁部によって囲まれた領域の面積をS0とし、面積S0と等しい正方形を想定したときの正方形の一辺の長さLg0で表現したとき、この正方形の一辺の長さLg0として、1μm乃至0.1mmを例示することができる。光反射素子等の総数と画像形成装置等における画素数との関係として、
(光反射素子等の総数)=K×(画像形成装置等の画素数)
としたとき、Kの値として、0.1乃至10を例示することができる。また、光反射部材等の有効領域には、光反射素子等が、出来る限り密に、可能ならば隙間無く形成されていることが好ましい。画像形成装置等から出射された画像の微小領域を構成する光が、光反射素子等に入射するが、画像の微小領域は、画素あるいは副画素に相当する。あるいは又、光反射素子等の大きさは、観察者に視認されないような大きさとすることが好ましい。
以上の画像形成装置等に関する説明は、本開示の第2の態様に係る画像表示装置、本開示の第2の態様に係る表示装置を構成する第1画像表示装置及び第2画像表示装置に適用することができる。
画像形成装置等から出射される画像は、最終的に観察者の瞳に届いたとき、所望の画像となるように、予め、周知の技術に基づき変形させておく。具体的には、例えば、魚眼レンズを通して眺めたような画像を画像形成装置等から出射すればよい。
画像形成装置等と光反射部材等と第2光学手段等との位置関係が決まっている。これを利用して、例えば、画像形成装置等から出射された光が、或る光反射素子(便宜上、『光反射素子−A』と呼ぶ)を照射したとき、光反射素子−Aを介して第2光学手段に到達する光(便宜上、『光−A』と呼ぶ)と、それ以外の光(便宜上、『光−B』と呼ぶ)に分かれ、光−Bが光反射素子−Aとは異なる光反射素子−Bに入射する場合が、僅かではあるが、あり得る。このような場合、画像形成装置等から出射され、光反射素子−Bに入射する光の輝度、色度を、光−Bの光反射素子−Bへの入射を考慮した上で決定し、制御することで、光反射素子−Bを介して第2光学手段に到達する光のより正確な制御を行うことができる。
本開示の画像表示装置や表示装置にあっては、画像形成装置において画像を表示するための信号を外部から受け取る形態とすることができる。画像形成装置において表示する画像に関する情報やデータは、例えば、所謂クラウドコンピュータやサーバーに記録、保管、保存されており、画像表示装置や表示装置が通信手段、例えば、携帯電話機やスマートフォンを備えることによって、あるいは又、画像表示装置や表示装置と通信手段とを組み合わせることによって、クラウドコンピュータやサーバーと画像表示装置や表示装置との間での各種情報やデータの授受、交換を行うことができるし、各種情報やデータに基づく信号、即ち、画像形成装置において画像を表示するための信号を受け取ることができる。あるいは又、画像形成装置において画像を表示するための信号は画像表示装置や表示装置に記憶されている形態とすることができる。画像形成装置において表示される画像には、各種情報や各種データが含まれる。あるいは又、表示装置はカメラ(撮像装置)を備えており、カメラによって撮像された画像を解析して、画像形成装置において表示される画像に反映させる形態とすることもできる。画像形成装置に表示させる画像は、本質的に任意であり、如何なる画像とすることもできる。
実施例1は、本開示の第1の態様に係る画像表示装置及び本開示の第1の態様に係る表示装置に関する。実施例1の画像表示装置の概念図を図1Aに示し、実施例1の画像表示装置を構成する光反射素子の概念図を図1Bに示し、実施例1の表示装置の概念図を図2に示す。尚、図1A、図1B及び図2、あるいは、後述する図4、図5、図6及び図9は、基本的に、各構成要素の断面を示しているが、一部の構成要素にはハッチング線を付すことを省略している。また、図1Aは、図2の矢印A−Aに沿った模式的な断面図に相当し、図2は、図1Aの矢印B−Bに沿った模式的な断面図に相当する。即ち、図1Aは、YZ平面と平行な仮想平面での模式的な断面図に相当し、図2は、XZ平面と平行な仮想平面での模式的な断面図に相当する。
実施例1の画像表示装置11は、画像形成装置20及び光反射部材30を備えており、観察者と対向する光反射部材30の対向面31には、第1の方向、及び、第1の方向と異なる第2の方向に、複数の光反射素子40が設けられている。そして、画像形成装置20から出射された画像の微小領域を構成する光は、光反射素子40に入射し、光反射素子40から観察者の瞳12に向けて出射される。
また、実施例1の表示装置10は、
観察者の頭部に装着される第1画像表示装置11R及び第2画像表示装置11Lを備えた表示装置であって、
第1画像表示装置11Rは、第1画像形成装置20R及び第1光反射部材30Rを備えており、
観察者と対向する第1光反射部材30Rの対向面31Rには、第1の方向、及び、第1の方向と異なる第2の方向に、複数の第1光反射素子40Rが設けられており、
第2画像表示装置11Lは、第2画像形成装置20L及び第2光反射部材30Lを備えており、
観察者と対向する第2光反射部材30Lの対向面31Lには、第1の方向、及び、第1の方向と異なる第2の方向に、複数の第2光反射素子40Lが設けられており、
第1画像形成装置20Rから出射された画像の微小領域を構成する光は、第1光反射素子40Rに入射し、第1光反射素子40Rから観察者の一方(右眼)の瞳に向けて出射され、
第2画像形成装置20Lから出射された画像の微小領域を構成する光は、第2光反射素子40Lに入射し、第2光反射素子40Lから観察者の他方(左眼)の瞳に向けて出射される。第1画像表示装置11Rと第2画像表示装置11Lとは、YZ平面に対して対称に配置されている。図2において、第1画像形成装置20Rは、第2光学手段52Rの上方に配置されているし、第2画像形成装置20Lは、第2光学手段52Lの上方に配置されている。
尚、以下の説明においては、説明の簡素化のため、画像表示装置、第1画像表示装置及び第2画像表示装置、並びに、これらの画像表示装置を構成する各種要素の参照番号を、総称して参照番号の後ろに添え字「S」を付する。例えば、画像表示装置11、第1画像表示装置11R及び第2画像表示装置11Lを、総称して、画像表示装置11Sと呼ぶ。
また、プラスチック材料やカーボン系材料から作製された実施例1の光反射部材30において、
観察者と対向する対向面31に、第1の方向、及び、第1の方向と異なる第2の方向に、複数の光反射素子40が設けられており、
画像形成装置20から出射された画像の微小領域は、光反射素子40に入射し、光反射素子40から観察者の瞳12に向けて出射される。
そして、画像表示装置11は筐体60に格納されている。あるいは又、第1画像表示装置11R及び第2画像表示装置11Lは筐体60に格納されており、第1画像表示装置11Rが格納された筐体60の領域と、第2画像表示装置11Lが格納された筐体60の領域との間には、仕切板67が配されている。仕切板67を含む筐体60の内面には、ベンタブラック(カーボンナノチューブ系材料)から成る反射防止部材(図示せず)が配されている。筐体60は、観察者を基準として、上面部材61、第1側面部材62(観察者の右耳側に位置する)、第2側面部材63(観察者の左耳側に位置する)、下面部材64、観察者と対向し、開口部65Aを有する対向面部材65、対向面部材65と対向する正面部材66を有しており、これらの部材は一体に組み立てられている。正面部材66に第1画像表示装置用の第1光反射部材30R及び第2画像表示装置用の第2光反射部材30Lが取り付けられている。第1画像表示装置用の第2光学手段52R、及び、第2画像表示装置用の第2光学手段52Lは、対向面部材65に取り付けられている。また、上面部材61あるいは側面部材62,63あるいは対向面部材65に(図示した例では対向面部材65に取り付けられた第2光学手段52R,52Lの上方に位置する部分に)、第1画像表示装置用の第1画像形成装置20R及び第1光学手段51R、並びに、第2画像表示装置用の第2画像形成装置20L及び第1光学手段51Lが取り付けられている。画像表示装置11S(具体的には、筐体60)は、観察者の頭部に装着される。観察者の頭部に装着する手段、方法は、周知の手段、方法とすることができる。
そして、実施例1の画像表示装置11Sにおいて、光反射部材30Sの対向面31S(図示した例では光反射部材30Sそれ自体)は、観察者に向かって凹に湾曲している。具体的には、光反射部材30Sの対向面31S(光反射部材30S)は、球面の一部、又は、非球面の一部から構成されている。光反射部材30Sの正射影像の形状は、例えば、円形であり、光反射部材30Sの正射影像の大きさは、光反射部材30Sの正射影像の面積と等しい円形を想定したときの半径r0で表現したとき、10mm乃至100mm、具体的には、60mmである。球面の一部から光反射部材30Sを構成する場合、球面の曲率半径としてr0乃至3r0、具体的には、30mmを例示することができるし、非球面の一部から光反射部材30Sを構成する場合、光反射部材30Sの中心部における曲率半径としてr0乃至3r0、具体的には、30mmを例示することができる。
実施例1において、光反射素子40Sは、画像形成装置20Sから出射された画像の微小領域を構成する光が入出射する柱状の部材41から成り、光反射素子40Sと光反射素子40Sとの間は、柱状の部材41を構成する材料(第1材料)よりも低い屈折率を有する材料(第2材料)42によって充填されている。具体的には、第1材料は、例えば、屈折率n1=1.53のゼオネックス樹脂から成り、第2材料42は空気である。柱状の部材41の底面には、銀やアルミニウム、硫酸バリウム塗料等から成る光反射層32が形成されている。柱状の部材41の軸線と直交する仮想平面で柱状の部材41を切断したときの断面形状を、正六角形(1辺の長さ5μm)とし、光反射素子40Sと光反射素子40Sとの間の最小間隔を1μmとしたが、これらの形状、値に限定するものではない。柱状の部材41に画像形成装置20Sから出射された画像の微小領域を構成する光が入射すると、この光(入射光)は、柱状の部材41の側面、底面で反射され、柱状の部材41から観察者の瞳12に向けて出射光として出射される。画像形成装置20Sから出射された光が、光反射素子40Sに入射し、光反射素子40Sから出射されるとき、光反射素子40Sに入射する光の有する入射ベクトル(kv in)と、光反射素子40Sから出射される光の有する出射ベクトル(kv out)とは、符号が逆の関係にある。即ち、
v in+kv out=0
を満足する。これによって、画像形成装置20Sから出射された画像の微小領域を構成する光が、光反射素子40Sに入射し、光反射素子40Sから観察者の瞳12に向けて確実に出射される。柱状の部材41を光反射部材30Sの対向面31Sに形成する方法として、ナノインプリント法を挙げることができる。尚、図1A及び図2においては、光反射素子40Sを5つ、模式的に小さな反射鏡として図示しているが、実際には、光反射素子40Sは、光反射部材30Sの対向面31Sの全領域に形成されている。
実施例1の画像表示装置11Sにおいて、画像形成装置20Sと光反射部材30Sとの間には、画像形成装置20Sから出射された画像を拡大する、凸レンズから成る第1光学手段51Sが配設されている。また、光反射部材30Sと観察者との間には、光反射部材30Sから出射された光を観察者の瞳12に収束させる、凸レンズから成る第2光学手段52Sが配設されている。あるいは又、第1光学手段51Sを、所謂fθ魚眼レンズ系とすることもできる。また、
ss’=a(f’・λ)1/2
を満足することが望ましく、これによって、曲面形状の光反射部材30Sに対してもフォーカスが合わせ易くなり、光反射部材30Sの形状制限が緩和されるため、例えば、第1光学手段51Sの小型化を達成し易くなる。
また、実施例1の画像表示装置11Sにおいて、画像形成装置20Sから出射された画像は光反射部材30Sの全対向面に投影される。このような形態とすることで、画像形成装置20Sから出射された画像を観察する観察者によって、画像を囲むような一種の枠状の領域が視認されなくなり、フレームレス状態となり、観察者は高い臨場感を有する画像を眺めることができる。
画像形成装置20Sは、第1構成の画像形成装置から構成され、2次元マトリクス状に配列された複数の画素を有する。具体的には、画像形成装置20Sは、3原色を表示するプロジェクタから構成されており、視野角依存性が少なく、自発光の画像形成装置であるが故に、高いコントラストを得ることができる。
光反射素子40Sの大きさ(長さLg0)として、1μm乃至0.1mm、具体的には、8.1μmを例示することができる。また、光反射素子40Sの総数と画像形成装置20Sの画素数との関係として、
(光反射素子40Sの総数)=K×(画像形成装置20Sの画素数)
としたとき、Kの値として、0.1乃至10を例示することができるし、光反射部材30Sの1cm2当たりを光反射素子40Sが占める面積として、具体的には、0.83cm2を例示することができる。画像形成装置20Sから出射された画像の微小領域を構成する光が、光反射素子40Sに入射するが、画像の微小領域は副画素に相当する。画像形成装置20Sから出射された画像に対して、例えば、約10倍の大きさの画像が光反射部材30Sに投影される。また、一部が光反射要素から構成され、一部が光吸収要素から構成された光反射素子とすることもできる。
実施例1の画像表示装置にあっては、画像形成装置(あるいは、第1画像形成装置及び第2画像形成装置)、並びに、画像形成装置から出射された画像を拡大・投影するための光反射部材(あるいは、第1光反射部材及び第2光反射部材)を備えているので、従来の技術よりも画像形成装置(あるいは、第1画像形成装置及び第2画像形成装置)の小型化を図ることができ、安価に製造可能な画像表示装置、及び、斯かる画像表示装置を使用した表示装置を提供することができる。しかも、実施例1の光反射部材にあっては、観察者と対向する光反射部材の対向面に複数の光反射素子が設けられているので、画像形成装置から出射された画像を、観察者の瞳に確実に到達させることができる。
画像形成装置から出射された光は、光反射部材に向かい、更に、第2光学手段を介して観察者の瞳に向かうが、場合によっては、光反射部材以外の領域、例えば、筐体の内面に衝突する。筐体の内面には反射防止部材が配されているので、筐体の内面で反射される光は僅かである。然るに、光反射素子を設けない場合、光反射部材に衝突した光が、直接、再び、光反射部材に衝突することによって、一種のハレーションが発生する。また、第2光学手段の表面で反射し、光反射部材に戻され、光反射部材に衝突する光も存在し得る。更には、観察者の強膜(白目)によって反射され、光反射部材に戻され、光反射部材に衝突する光も存在し得る。これらの光は一種の迷光であり、このような迷光が観察者の瞳に到達すると、観察者の瞳に到達する画像のコントラストを低下させる原因となる。即ち、このような画像形成装置から出射された光に起因して一種の迷光が発生して光反射部材に衝突した場合であっても、実施例1の画像形成装置にあっては、光反射素子が設けられているので、これらの迷光が観察者の瞳に到達することを確実に防止することができる。従って、観察者の瞳に到達する画像のコントラストの低下発生を抑制することができ、光利用効率の向上を図ることができるし、輝度向上、消費電力の低下を図ることができる。
実施例2は、本開示の第2の態様に係る画像表示装置及び本開示の第2の態様に係る表示装置に関する。実施例2の画像表示装置の概念図を図4に示し、実施例2の表示装置の概念図を図5に示す。図4は、図5の矢印A−Aに沿った模式的な断面図に相当し、図5は、図4の矢印B−Bに沿った模式的な断面図に相当する。即ち、図4は、YZ平面と平行な仮想平面での模式的な断面図に相当し、図5は、XZ平面と平行な仮想平面での模式的な断面図に相当する。
実施例2の画像表示装置11は、画像形成装置20及び光反射部材30を備えており、
光反射部材30は湾曲しており、
画像形成装置20から出射された画像は、光反射部材30によって反射され、観察者の瞳12に到達する。
また、実施例2の表示装置は、
観察者の頭部に装着される第1画像表示装置11R及び第2画像表示装置11Lを備えた表示装置であって、
第1画像表示装置11Rは、第1画像形成装置20R及び第1光反射部材30Rを備えており、
第2画像表示装置11Lは、第2画像形成装置20L及び第2光反射部材30Lを備えており、
第1光反射部材30Rは湾曲しており、
第1画像形成装置20Rから出射された画像は、第1光反射部材30Rによって反射され、観察者の一方(右眼)の瞳に到達し、
第2光反射部材30Lは湾曲しており、
第2画像形成装置20Lから出射された画像は、第2光反射部材30Lによって反射され、観察者の他方(左眼)の瞳に到達する。図5において、第1画像形成装置20Rは、第2光学手段52Rの上方に配置されているし、第2画像形成装置20Lは、第2光学手段52Lの上方に配置されている。
実施例2の画像表示装置11Sにおいて、光反射部材30Sは、観察者に向かって凹に湾曲している。光反射部材30Sの対向面31Sの湾曲の状態は、実施例1において説明したと同様である。
実施例2の画像表示装置11Sは、光反射素子を有してないことを除き、実質的に、実施例1において説明した画像表示装置11Sと同様の構成、構造を有している。それ故、詳細な説明は省略する。
ところで、従来の表示装置において、第1光反射部材230R及び第2光反射部材230Lが平坦な部材から構成されている場合、概念図を図8及び図9に示すように、第1光反射部材230Rと第2光反射部材230Lとを、離間して配置する必要がある。例えば、右眼の瞳孔中心線をPARで示し、左眼の瞳孔中心線をPALで示したとき、PARとPALの距離L0を60mmとする。また、PARが衝突する第1光反射部材230Rの点から第1光反射部材230Rの右耳側の端部までの距離、PALが衝突する第2光反射部材230Lの点から第2光反射部材230Lの左耳側の端部までの距離をLout、PARが衝突する第1光反射部材230Rの点から第1光反射部材230Rの鼻側の端部までの距離、PALが衝突する第2光反射部材230Lの点から第2光反射部材230Lの鼻側の端部までの距離をLinとしたとき、以下のとおりとする。従って、第1光反射部材230Rの鼻側の端部と第2光反射部材230Lの鼻側の端部の間の距離L0’は、以下のとおりとなる。また、第1光反射部材230R及び第2光反射部材230Lと第2光学手段52R,52Lとの間の距離L1、並びに、第2光学手段52R,52Lと観察者の瞳21との間の距離L2を以下のとおりとする。
0 =60mm
out=30mm
in =20mm
0’=20mm
1 =50mm
2 =15mm
このような条件にあっては、概念図を図8に示すように、XZ平面と平行な仮想平面において、観察者は、PAR,PALを基準として、鼻側に45°の範囲内の画像、耳側に55°の範囲の画像しか眺めることができない。従って、特に、鼻側に表示される像であって、観察者から近い位置に存在するかのように見える像は、観察者が視認し難くなり、あるいは又、視認できない。また、右眼が眺める鼻側の画像の範囲と左眼が眺める耳側の画像の範囲に相違が生じるし、左眼が眺める鼻側の画像の範囲と右眼が眺める耳側の画像の範囲に相違が生じる。このような条件におけるFOV(Field Of View、視野、視野角とも呼ばれ、レンズを通して見ることができる最大領域)は、100°である。
一方、実施例2あるいは実施例1にあっては、上記の従来の表示装置における上記のパラメータを以下のとおりに変更することができる。
0 =60mm
out=30mm
in =30mm
0’= 0mm
1 =40mm
2 =15mm
このような条件にあっては、概念図を図7に示すように、XZ平面と平行な仮想平面において、観察者は、PAR,PALを基準として、鼻側に65°の範囲内の画像、耳側に65°の範囲の画像を眺めることができる。即ち、鼻側に表示される像であって、観察者から近い位置に存在するかのように見える像を、観察者は、容易に、且つ、確実に、視認することができる。また、右眼が眺める鼻側の画像の範囲と左眼が眺める耳側の画像の範囲に相違は生じないし、左眼が眺める鼻側の画像の範囲と右眼が眺める耳側の画像の範囲に相違は生じない。しかも、このような条件におけるFOVは130°である。
以上のとおり、実施例2あるいは実施例1の画像表示装置あるいは表示装置にあっては、光反射部材(あるいは、第1光反射部材及び第2光反射部材)が湾曲しているので、右眼が眺める画像の範囲と左眼が眺める画像の範囲に相違が生じ難い構成、構造の画像表示装置あるいは表示装置を提供することができる。しかも、鼻側に表示される像であって、観察者から近い位置に存在するかのように見える像を、観察者は、容易に、且つ、確実に、視認することができるし、FOVの拡大を図ることができる。
以上、本開示の画像表示装置あるいは表示装置を好ましい実施例に基づき説明したが、本開示の画像表示装置あるいは表示装置は、これらの実施例に限定するものではない。実施例において説明した画像表示装置あるいは表示装置の構成、構造は例示で有り、適宜、変更することができるし、画像表示装置あるいは表示装置の作製に際して使用した材料も例示で有り、適宜、変更することができる。本開示における光反射素子の概念には、光拡散素子の概念も包含される。
場合によっては、実施例1において、光反射部材等を平坦な部材から構成することもできる。あるいは又、画像表示装置の概念図を図6に示すように、実施例1あるいは実施例2において(尚、図6は実施例1の画像表示装置の概念図である)、光反射部材130Sの対向面31Sを、円柱面の一部から構成することもできる。図6の矢印B−Bに沿った模式的な断面図は、図2と同様である。円柱面の一部から光反射部材130Sを構成する場合、Y軸方向に延びる回転軸から他の1本の線分あるいは曲線までの距離D1としてr0乃至3r0、具体的には、30mmを例示することができる。光反射部材130Sの正射影像の形状として矩形を挙げることができ、光反射部材130Sの正射影像の大きさとして、第1の方向に沿って10mm乃至100mm、具体的には、30mmを例示することができるし、第2の方向に沿って10mm乃至100mm、具体的には、30mmを例示することができる。
あるいは又、上記の好ましい形態を含む本開示の第1の態様に係る画像表示装置11Sにおいて、図3Aに、実施例1の画像表示装置を構成する光反射素子の変形例の概念図を示すように、光反射素子40Sは、画像形成装置20Sから出射された画像の微小領域を構成する光が入出射する滑らかな凸部43から成る構成とすることができる。あるいは又、図3Bに、実施例1の画像表示装置を構成する光反射素子の変形例の概念図を示すように、光反射素子40Sは、画像形成装置20Sから出射された画像の微小領域を構成する光が反射される滑らかな凹部44から成る構成とすることができる。凸部43あるいは凹部44の軸線を含む仮想平面で凸部43あるいは凹部44を切断したときの形状を、例えば、円の一部(円弧)としたが、このような形状に限定するものではない。凸部43あるいは凹部44に画像形成装置20Sから出射された画像の微小領域を構成する光が入射すると、この光(入射光)は、凸部43の底面あるいは凹部44で反射され、凸部43あるいは凹部44から観察者の瞳12に向けて出射光として出射、反射される。凸部43あるいは凹部44の具体的な形状は、このような入射光、出射光が得られる形状とすればよい。凸部43の底面には光反射層32が形成されていることが好ましい。凸部43あるいは凹部44の製造方法として、あるいは又、凸部43あるいは凹部44を光反射部材30Sの対向面31Sに形成する方法として、ナノインプリント法を例示することができる。凸部43あるいは凹部44を有する光反射部材30Sを、一種のフレネルスクリーンと呼ぶこともできる。
画像形成装置における画素の外形形状と光反射素子の外形形状とが同じである場合には、モアレ(干渉縞)対策を行うことが好ましい。規則正しく整列した網点同士(画像形成装置における画素と光反射素子)が干渉して、縞模様(モワレ)が発生する場合がある。即ち、画像形成装置における画素ピッチと光反射素子の配置ピッチとが周期的に重なると、モワレが発生する。モワレ発生抑制のためには、干渉縞が軽減するように光反射素子の形状を設計したり、光反射素子を、適宜、回転して配置すればよい。
また、第1光学手段51Sと画像形成装置20Sとは相互に非平行状態で配置されていることが、即ち、第1光学手段51Sの光軸と、画像形成装置20Sの中心から出射する光の方向とが非平行状態にあることが、第1光学手段51Sを出射した光が光反射素子40Sの上で結像し易くなるといった観点から好ましい。図11に概念図を示すように、第1光学手段51Sと画像形成装置20Sとが相互に平行状態で配置されている場合、第1光学手段51Sを出射した光が光反射素子40Sの上で結像し難い場合がある。一方、概念図を図10に示すように、シャインプルーフの原理を利用して、第1光学手段51Sと画像形成装置20Sとが相互に非平行状態で配置されている場合、第1光学手段51Sを出射した光が光反射素子40Sの上で結像し易くなる。尚、図10及び図11においてフォーカス面を点線で示す。但し、図10においては、実際には、点線で示すフォーカス面と対向面31とは重なっている。
また、概念図を図12に示すように、画像表示装置11Sは、第1光学手段51Sのレンズ系と同じ種類の光学系を有する撮像装置71を備えていてもよい。これによって、撮像装置71により撮像された画像を、画像形成装置20Sで表示することができる。即ち、撮影した画像をそのまま画像形成装置20Sで再生することができる。尚、図12は、図2と同様の概念図である。撮像装置71は、具体的には、筐体60の正面部材66の外面に取り付けられている。例えば、第1光学手段51Sをfθ魚眼レンズ系から構成する場合、撮像装置71の光学系(レンズ系)もfθ魚眼レンズ系から構成することが好ましい。
尚、本開示は、以下のような構成を取ることもできる。
[A01]《画像表示装置:第1の態様》
画像形成装置及び光反射部材を備えており、
観察者と対向する光反射部材の対向面には、第1の方向、及び、第1の方向と異なる第2の方向に、複数の光反射素子が設けられており、
画像形成装置から出射された画像の微小領域を構成する光は、光反射素子に入射し、光反射素子から観察者の瞳に向けて出射される画像表示装置。
[A02]光反射部材の対向面は、観察者に向かって凹に湾曲している[A01]に記載の画像表示装置。
[A03]光反射部材の対向面は、球面の一部、又は、非球面の一部、又は、円柱面の一部から構成されている[A02]に記載の画像表示装置。
[A04]光反射素子は、画像形成装置から出射された画像の微小領域を構成する光が入出射する柱状の部材から成り、
光反射素子と光反射素子との間は、柱状の部材を構成する材料よりも低い屈折率を有する材料によって充填されている[A01]乃至[A03]のいずれか1項に記載の画像表示装置。
[A05]柱状の部材の軸線と直交する仮想平面で柱状の部材を切断したときの断面形状は、矩形、多角形、円形、又は、楕円形である[A04]に記載の画像表示装置。
[A06]光反射素子は、画像形成装置から出射された画像の微小領域を構成する光が入出射する滑らかな凸部から成る[A01]乃至[A03]のいずれか1項に記載の画像表示装置。
[A07]光反射素子は、画像形成装置から出射された画像の微小領域を構成する光が反射される滑らかな凹部から成る[A01]乃至[A03]のいずれか1項に記載の画像表示装置。
[A08]画像形成装置と光反射部材との間には、画像形成装置から出射された画像を拡大する第1光学手段が配設されている[A01]乃至[A04]のいずれか1項に記載の画像表示装置。
[A09]第1光学手段と画像形成装置とは相互に非平行状態で配置されている[A08]に記載の画像表示装置。
[A10]第1光学手段の開口径をss’、aを係数(但し、1.2以上、2.0以下)、光反射部材の中心から第1光学手段の開口位置までの距離をf’、画像形成装置から第1光学手段に入射する入射光波長をλとしたとき、
ss’=a(f’・λ)1/2
を満足する[A08]又は[A09]に記載の画像表示装置。
[A11]光反射部材の対向面は、球面の一部又は非球面の一部から構成されており、
第1光学手段は、fθ魚眼レンズ系から成る[A08]乃至[A10]のいずれか1項に記載の画像表示装置。
[A12]第1光学手段のレンズ系と同じ種類の光学系を有する撮像装置を備えている[A11]に記載の画像表示装置。
[A13]光反射部材と観察者との間には、光反射部材から出射された光を観察者の瞳に収束させる第2光学手段が配設されている[A01]乃至[A12]のいずれか1項に記載の画像表示装置。
[A14]画像形成装置から出射された画像は光反射部材の全対向面に投影される[A01]乃至[A13]のいずれか1項に記載の画像表示装置。
[A15]画像形成装置から出射された光が、光反射素子に入射し、光反射素子から出射されるとき、光反射素子に入射する光の有するベクトルと、光反射素子から出射される光の有するベクトルとは、符号が逆の関係にある[A01]乃至[A14]のいずれか1項に記載の画像表示装置。
[A16]筐体に格納されている[A01]乃至[A15]のいずれか1項に記載の画像表示装置。
[A17]筐体の内面には、反射防止部材が配されている[A16]に記載の画像表示装置。
[A18]観察者の頭部に装着される[A01]乃至[A14]のいずれか1項に記載の画像表示装置。
[B01]《画像表示装置:第2の態様》
画像形成装置及び光反射部材を備えており、
光反射部材は湾曲しており、
画像形成装置から出射された画像は、光反射部材によって反射され、観察者の瞳に到達する画像表示装置。
[B02]光反射部材の対向面は、観察者に向かって凹に湾曲している[B01]に記載の画像表示装置。
[B03]光反射部材の対向面は、球面の一部、又は、非球面の一部、又は、円柱面の一部から構成されている[B02]に記載の画像表示装置。
[B04]画像形成装置と光反射部材との間には、画像形成装置から出射された画像を拡大する第1光学手段が配設されている[B01]乃至[B03]のいずれか1項に記載の画像表示装置。
[B05]第1光学手段と画像形成装置とは相互に非平行状態で配置されている[B04]に記載の画像表示装置。
[B06]第1光学手段の開口径をss’、aを係数(但し、1.2以上、2.0以下)、光反射部材の中心から第1光学手段の開口位置までの距離をf’、画像形成装置から第1光学手段に入射する入射光波長をλとしたとき、
ss’=a(f’・λ)1/2
を満足する[B04]又は[B05]に記載の画像表示装置。
[B07]光反射部材の対向面は、球面の一部又は非球面の一部から構成されており、
第1光学手段は、fθ魚眼レンズ系から成る[B04]乃至[B06]のいずれか1項に記載の画像表示装置。
[B08]第1光学手段のレンズ系と同じ種類の光学系を有する撮像装置を備えている[B07]に記載の画像表示装置。
[B09]光反射部材と観察者との間には、光反射部材から出射された光を観察者の瞳に収束させる第2光学手段が配設されている[B01]乃至[B08]のいずれか1項に記載の画像表示装置。
[B10]画像形成装置から出射された画像は光反射部材の全対向面に投影される[B01]乃至[B09]のいずれか1項に記載の画像表示装置。
[B11]筐体に格納されている[B01]乃至[B10]のいずれか1項に記載の画像表示装置。
[B12]筐体の内面には、反射防止部材が配されている[B11]に記載の画像表示装置。
[B13]観察者の頭部に装着される[B01]乃至[B12]のいずれか1項に記載の画像表示装置。
[C01]《表示装置:第1の態様》
観察者の頭部に装着される第1画像表示装置及び第2画像表示装置を備えた表示装置であって、
第1画像表示装置は、第1画像形成装置及び第1光反射部材を備えており、
観察者と対向する第1光反射部材の対向面には、第1の方向、及び、第1の方向と異なる第2の方向に、複数の第1光反射素子が設けられており、
第2画像表示装置は、第2画像形成装置及び第2光反射部材を備えており、
観察者と対向する第2光反射部材の対向面には、第1の方向、及び、第1の方向と異なる第2の方向に、複数の第2光反射素子が設けられており、
第1画像形成装置から出射された画像の微小領域を構成する光は、第1光反射素子に入射し、第1光反射素子から観察者の一方の瞳に向けて出射され、
第2画像形成装置から出射された画像の微小領域を構成する光は、第2光反射素子に入射し、第2光反射素子から観察者の他方の瞳に向けて出射される表示装置。
[C02]《表示装置:第2の態様》
観察者の頭部に装着される第1画像表示装置及び第2画像表示装置を備えた表示装置であって、
第1画像表示装置は、第1画像形成装置及び第1光反射部材を備えており、
第2画像表示装置は、第2画像形成装置及び第2光反射部材を備えており、
第1光反射部材は湾曲しており、
第1画像形成装置から出射された画像は、第1光反射部材によって反射され、観察者の一方の瞳に到達し、
第2光反射部材は湾曲しており、
第2画像形成装置から出射された画像は、第2光反射部材によって反射され、観察者の他方の瞳に到達する表示装置。
[C03]第1画像表示装置及び第2画像表示装置は筐体に格納されており、
第1画像表示装置が格納された筐体の領域と、第2画像表示装置が格納された筐体の領域との間には、仕切板が配されている[C01]又は[C02]に記載の表示装置。
[D01]《光反射部材》
観察者と対向する対向面に、第1の方向、及び、第1の方向と異なる第2の方向に、複数の光反射素子が設けられており、
画像形成装置から出射された画像の微小領域は、光反射素子に入射し、光反射素子から観察者の瞳に向けて出射される光反射部材。
10・・・表示装置、11,11R,11L,11S・・・画像表示装置、12・・・観察者の瞳、20,20R,20L,20S・・・画像形成装置、30,30R,30L,30S,130S・・・光反射部材、31,31R,31L,31S・・・光反射部材の対向面、40,40R,40L,40S・・・光反射素子、41・・・柱状の部材、42・・・第2材料、43・・・凸部、44・・・凹部、51R,51L,51S・・・第1光学手段、52R,52L,52S・・・第2光学手段、60・・・筐体、61・・・筐体の上面部材、62・・・筐体の第1側面部材、63・・・筐体の第2側面部材、64・・・筐体の下面部材、65・・・筐体の対向面部材、65A・・・開口部、66・・・筐体の正面部材、67・・・仕切板、71・・・撮像装置

Claims (22)

  1. 画像形成装置及び光反射部材を備えており、
    観察者と対向する光反射部材の対向面には、第1の方向、及び、第1の方向と異なる第2の方向に、複数の光反射素子が設けられており、
    画像形成装置から出射された画像の微小領域を構成する光は、光反射素子に入射し、光反射素子から観察者の瞳に向けて出射される画像表示装置。
  2. 光反射部材の対向面は、観察者に向かって凹に湾曲している請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 光反射部材の対向面は、球面の一部、又は、非球面の一部、又は、円柱面の一部から構成されている請求項2に記載の画像表示装置。
  4. 光反射素子は、画像形成装置から出射された画像の微小領域を構成する光が入出射する柱状の部材から成り、
    光反射素子と光反射素子との間は、柱状の部材を構成する材料よりも低い屈折率を有する材料によって充填されている請求項1に記載の画像表示装置。
  5. 柱状の部材の軸線と直交する仮想平面で柱状の部材を切断したときの断面形状は、矩形、多角形、円形、又は、楕円形である請求項4に記載の画像表示装置。
  6. 光反射素子は、画像形成装置から出射された画像の微小領域を構成する光が入出射する滑らかな凸部から成る請求項1に記載の画像表示装置。
  7. 光反射素子は、画像形成装置から出射された画像の微小領域を構成する光が反射される滑らかな凹部から成る請求項1に記載の画像表示装置。
  8. 画像形成装置と光反射部材との間には、画像形成装置から出射された画像を拡大する第1光学手段が配設されている請求項1に記載の画像表示装置。
  9. 第1光学手段と画像形成装置とは相互に非平行状態で配置されている請求項8に記載の画像表示装置。
  10. 第1光学手段はfθ魚眼レンズ系から成る請求項8に記載の画像表示装置。
  11. 第1光学手段のレンズ系と同じ種類の光学系を有する撮像装置を備えている請求項8に記載の画像表示装置。
  12. 光反射部材と観察者との間には、光反射部材から出射された光を観察者の瞳に収束させる第2光学手段が配設されている請求項1に記載の画像表示装置。
  13. 画像形成装置から出射された画像は光反射部材の全対向面に投影される請求項1に記載の画像表示装置。
  14. 画像形成装置から出射された光が、光反射素子に入射し、光反射素子から出射されるとき、光反射素子に入射する光の有するベクトルと、光反射素子から出射される光の有するベクトルとは、符号が逆の関係にある請求項1に記載の画像表示装置。
  15. 筐体に格納されている請求項1に記載の画像表示装置。
  16. 筐体の内面には、反射防止部材が配されている請求項15に記載の画像表示装置。
  17. 観察者の頭部に装着される請求項1に記載の画像表示装置。
  18. 画像形成装置及び光反射部材を備えており、
    光反射部材は湾曲しており、
    画像形成装置から出射された画像は、光反射部材によって反射され、観察者の瞳に到達する画像表示装置。
  19. 観察者の頭部に装着される第1画像表示装置及び第2画像表示装置を備えた表示装置であって、
    第1画像表示装置は、第1画像形成装置及び第1光反射部材を備えており、
    観察者と対向する第1光反射部材の対向面には、第1の方向、及び、第1の方向と異なる第2の方向に、複数の第1光反射素子が設けられており、
    第2画像表示装置は、第2画像形成装置及び第2光反射部材を備えており、
    観察者と対向する第2光反射部材の対向面には、第1の方向、及び、第1の方向と異なる第2の方向に、複数の第2光反射素子が設けられており、
    第1画像形成装置から出射された画像の微小領域を構成する光は、第1光反射素子に入射し、第1光反射素子から観察者の一方の瞳に向けて出射され、
    第2画像形成装置から出射された画像の微小領域を構成する光は、第2光反射素子に入射し、第2光反射素子から観察者の他方の瞳に向けて出射される表示装置。
  20. 観察者の頭部に装着される第1画像表示装置及び第2画像表示装置を備えた表示装置であって、
    第1画像表示装置は、第1画像形成装置及び第1光反射部材を備えており、
    第2画像表示装置は、第2画像形成装置及び第2光反射部材を備えており、
    第1光反射部材は湾曲しており、
    第1画像形成装置から出射された画像は、第1光反射部材によって反射され、観察者の一方の瞳に到達し、
    第2光反射部材は湾曲しており、
    第2画像形成装置から出射された画像は、第2光反射部材によって反射され、観察者の他方の瞳に到達する表示装置。
  21. 第1画像表示装置及び第2画像表示装置は筐体に格納されており、
    第1画像表示装置が格納された筐体の領域と、第2画像表示装置が格納された筐体の領域との間には、仕切板が配されている請求項19又は請求項20に記載の表示装置。
  22. 観察者と対向する対向面に、第1の方向、及び、第1の方向と異なる第2の方向に、複数の光反射素子が設けられており、
    画像形成装置から出射された画像の微小領域は、光反射素子に入射し、光反射素子から観察者の瞳に向けて出射される光反射部材。
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