JPWO2019111339A1 - 学習装置、検査システム、学習方法、検査方法およびプログラム - Google Patents

学習装置、検査システム、学習方法、検査方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

第1の画像取得手段81は、検査対象の異常部分を含む第1の画像を取得する。第2の画像取得手段82は、第1の画像が撮影された時点よりも過去に撮影された検査対象の第2の画像を取得する。学習データ生成手段83は、第2の画像が異常部分を含むとする学習データを生成する。学習手段84は、学習データ生成手段83により生成された学習データを用いて、判別辞書を学習する。

Description

本発明は、検査対象の状況を学習する学習装置、学習方法および学習プログラム並びに学習結果に基づいて検査を行う検査システム、検査方法および検査プログラムに関する。
物体の劣化や人体に生じる病気などを機械学習によって検査する技術が提案されている。例えば、特許文献1には、事前にラベル付けされた劣化画像データおよび非劣化画像データを大量に学習して識別用の辞書を構築し、コンクリート構造物の点検を支援する装置が開示されている。
なお、特許文献2には、病例の経時変化に関する事例データを活用し、同一患者の病変部に対する現在画像と過去画像とを位置合わせし、その差分画像を生成する画像処理方法が開示されている。
特開2016−65809号公報 特開2005−270635号公報
物体の劣化や人体に生じる病気などは、早期に発見できることが望まれている。そのため、異常の状態の現れ方が顕著でない画像からも、異常状態の有無を検査できることが好ましい。
一般に、大きなひび割れが撮影された画像や病巣が明確に撮影された画像のように、検査対象を撮影した画像から異常な状態が顕著に表面に現れていることを確認できる場合には、異常部分を含む学習データとしてその画像を活用することは可能である。例えば、特許文献1に記載された装置では、劣化と判断できる画像データを劣化画像データ、劣化しているとは判断できないデータを非劣化画像データとして学習を行うことにより、辞書が構築される。
異常状態を識別する精度を向上させるためには、多くの学習データを利用できることが好ましい。しかし、異常の初期の状態で異常部分が小さかったり、他の構造的な特徴に異常部分が隠れてしまったりするなど、異常の状態の現れ方が顕著でない場合、その状態を異常と判断するには、多くの経験を必要とする。すなわち、多くの経験を積んだハイレベルな診断者でないと、このような画像から異常を検出することは難しいため、結果として学習データの取得も困難である。
このように、異常の状態の現れ方が顕著でない画像から取得可能な、異常状態を含むとする学習データは少ないため、このような状況での異常状態を識別する辞書を学習することが難しいという問題がある。
そこで、本発明は、検査対象の異常を示す学習データが少ない場合であっても、その検査対象について異常か否かを判断する精度を向上できる学習装置、学習方法および学習プログラム並びに学習結果に基づいて検査を行う検査システム、検査方法および検査プログラムを提供することを目的とする。
本発明による学習装置は、検査対象の異常部分を含む第1の画像を取得する第1の画像取得手段と、第1の画像が撮影された時点よりも過去に撮影された検査対象の第2の画像を取得する第2の画像取得手段と、第2の画像が異常部分を含むとする学習データを生成する学習データ生成手段と、学習データ生成手段により生成された学習データを用いて、判別辞書を学習する学習手段とを備えたことを特徴とする。
本発明による検査システムは、検査対象の画像を取得する画像取得手段と、検査対象の異常部分を含む第1の画像が撮影された時点よりも過去に撮影された検査対象の第2の画像が異常部分を含むとする学習データを用いて学習された、検査対象の異常の有無を判別する判別辞書を用いて、取得された画像から検査対象の異常の有無を検査する検査手段と、検査手段による検査結果を出力する出力手段とを備えたことを特徴とする。
本発明による学習方法は、検査対象の異常部分を含む第1の画像を取得し、第1の画像が撮影された時点よりも過去に撮影された検査対象の第2の画像を取得し、第2の画像が異常部分を含むとする学習データを生成し、生成された学習データを用いて、判別辞書を学習することを特徴とする。
本発明による検査方法は、検査対象の画像を取得し、検査対象の異常部分を含む第1の画像が撮影された時点よりも過去に撮影された検査対象の第2の画像が異常部分を含むとする学習データを用いて学習された、検査対象の異常の有無を判別する判別辞書を用いて、取得された画像から検査対象の異常の有無を検査し、検査結果を出力することを特徴とする。
本発明による学習プログラムは、コンピュータに、検査対象の異常部分を含む第1の画像を取得する第1の画像取得処理、第1の画像が撮影された時点よりも過去に撮影された検査対象の第2の画像を取得する第2の画像取得処理、第2の画像が異常部分を含むとする学習データを生成する学習データ生成処理、および、学習データ生成処理で生成された学習データを用いて、判別辞書を学習する学習処理を実行させることを特徴とする。
本発明による検査プログラムは、コンピュータに、検査対象の画像を取得する画像取得処理、検査対象の異常部分を含む第1の画像が撮影された時点よりも過去に撮影された検査対象の第2の画像が異常部分を含むとする学習データを用いて学習された、検査対象の異常の有無を判別する判別辞書を用いて、取得された画像から検査対象の異常の有無を検査する検査処理、および、検査手段による検査結果を出力する出力処理を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、検査対象の異常を示す学習データが少ない場合であっても、その検査対象について異常か否かを判断する精度を向上できる。
本発明の検査システムの一実施形態の構成例を示すブロック図である。 画像データの例を示す説明図である。 検査対象の悪化のレベルと学習データの入手容易性との関係を示す説明図である。 検査対象の悪化のレベルと学習データの入手容易性との関係を示す説明図である。 正解ラベルデータの例を示す説明図である。 同一の検査対象を離散的な時刻に観測した画像データの例を示す説明図である。 画素対応データを算出する処理の例を示す説明図である。 正解ラベルの例を示す説明図である。 正解ラベルの例を示す説明図である。 検査対象と正解ラベルとの関係性の例を示す説明図である。 学習装置の動作例を示すフローチャートである。 検査システムの動作例を示すフローチャートである。 本発明による学習装置の概要を示すブロック図である。 本発明による検査システムの概要を示すブロック図である 少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明の検査システムの一実施形態の構成例を示すブロック図である。また、図2は、本発明で用いる画像データの例を示す説明図である。
まず初めに、図2を参照して、本発明が想定する検査対象を説明する。本発明では時間の経過とともに異常な状態が進行していくもの(すなわち、状態が悪化していくもの)を検査対象として想定する。ここで、異常な状態とは、正常な状態では存在しないものが存在する状態や、正常な状態では想定されない状態を意味する。
病気の例では、正常な状態では存在しない病巣が存在する状態が異常な状態と言える。具体的には、検査対象の異常は、その検査対象に発生した、病巣、腫瘍、潰瘍、閉塞、出血、被検対象に発生した病気の予兆などである。また、物体の劣化の例では、壁面に亀裂(ひび割れ)、壁面の剥離、壁の変色が存在する状態が異常な状態と言える。
図2に示す例では、検査対象の異常状態が、画像201、画像202、画像203および画像204の順に、時間の経過とともに進行していくことを示す。具体的には、図2に示す例では、画像201に示す状態が正常状態を表し、画像204に示す状態が、異常の現れ方が顕著で容易に判断が可能な状態(異常状態)を表す。
画像204のように、異常の現れ方が顕著な画像は、異常状態の判断がしやすいため、異常状態を表す学習データとして比較的多く集めることが可能である。しかし、画像203、画像202のように、異常の現れ方が顕著でない画像は、その時点で異常と判断できないことも多いため、異常状態を表す学習データとして取得できないことも多い。
画像202や、画像203のような、異常の現れ方が顕著ではない画像を学習データとして用いることができれば、早期に異常状態を検出することが可能になる。本実施形態では、検査対象の異常状態が時間の経過とともに進行していくことに着目し、異常状態が検出された検査対象について過去に撮影された画像を、異常状態を表す学習データとして利用する。
図2に示す例では、画像204が異常状態を表す画像と判断されている場合、同一検査対象について撮影された過去の画像203、画像202(必要であれば、画像201)が、異常状態を表す学習データとして利用される。
図3および図4は、検査対象の悪化のレベルと学習データの入手容易性との関係を示す説明図である。図3および図4では、劣化や病状が単調に悪化するタイプの事象に対し、その進行を4段階に区分した場合の、段階ごとの学習用劣化画像データ(異常状態を示すデータ)の入手容易性を例示する。
学習用の劣化画像データとして最も入手しやすいのは、通常レベルの診断者でも診断可能な、劣化や病状の進んだ状態を撮像した画像304である。通常レベルの診断者は、ハイレベルな診断者よりも多く存在するため、劣化や病状の進んだ状態を撮像した画像データは、多くの診断者によって、ラベル314を付されて収集される機会があると考えられるためである。
次に、入手しやすいデータは、ハイレベルの診断者が診断可能な、劣化や病状の進んだ状態を撮像した画像303である。通常レベルの診断者に比べ人数が少ないハイレベルの診断者のみがラベル313を付与することができる。
もっとも入手が難しいデータは、ハイレベルな診断者でさえも見逃してしまう状態の劣化や病状を撮像した画像302である。ハイレベルな診断者も判別できないため、画像データは劣化や病気が始まっていることを示すラベル付けがされることもなく、正常状態を表すデータとして扱われるためである。なお、画像301は正常状態を表すデータであり、ラベルは付与されない。
したがって、劣化状態や病気の状態を撮像した画像を機械学習によって学習し診断する一般的な機械学習では、通常レベルの診断者が診断可能な検査装置が構築されるに過ぎない。
一方、本実施形態では、図4の画像303および画像302が示す段階の画像からも、多くのラベル付けされたデータ(ラベル313、ラベル312)を生成する。そのため、ハイレベルの診断者が診断可能な検査装置を構築することが可能になる。
図1を参照すると、本実施形態の検査システム200は、学習装置100と、検査手段108と、画像取得手段109と、出力手段110とを備えている。
また、学習装置100は、画像データ記憶部101と、正解ラベル記憶部102と、画素対応データ記憶部103と、画像・画素リンク手段104と、正解ラベル伝播手段105と、予兆検知学習手段106と、辞書記憶部107とを含む。
画像データ記憶部101は、同一の検査対象を時間の経過とともに撮影した画像データを記憶する。画像データ記憶部101は、例えば、図2に例示するような画像301〜304を記憶する。画像データ記憶部101は、離散的な時刻に観測された画像データを記憶していてもよく、時系列に撮影された画像データを記憶してもよい。ここで、離散的な時刻に観測された画像データとは、ビデオ画像のように連続した時刻に撮影された画像データではなく、連続していない時刻や日時、年代などに撮影された画像データを意味する。以下の説明では、同一の検査対象を時間の経過とともに撮影した一連の画像データを、画像データ群と記す。
また、同一の検査対象を撮影する撮像装置(図示せず)は、固定された装置であってもよく、移動する装置であってもよい。移動する装置で撮影された画像データは、必ずしも検査対象を撮影する位置が一致するとは限らない。そこで、後述する画像・画素リンク手段104によって、画像データ同士の対応付けが行われる。なお、検査対象を撮影した位置が異なる画像データ同士の場合、2つの画像データで同じx,y座標にある画素同士が対応するのではなく、結果として、異なるx,y座標の画素同士が対応することになる。
正解ラベル記憶部102は、画像データに対して付加される正解ラベルを記憶する。正解ラベルは、画像データ記憶部101に記憶された画像データに対して付加されるラベルであり、検査対象が正常状態か異常状態かを表すラベルデータ(以下、正解ラベルデータと記すこともある。)である。
図5は、正解ラベルデータの例を示す説明図である。例えば、図5に例示する画像400に、劣化や病気の様相を呈している画素401、および、正常な状態に対応する画素402が含まれていたとする。このとき、正解ラベルデータ400Lとして、劣化や病状を示すラベル403が画素401に付加され、正常を示すラベル404が画素402に付加される。
なお、図5では、画素単位に正解ラベルデータを付加する方法を例示した。ただし、正解ラベルデータを付加する単位は、画素単位に限定されない。例えば、簡易的に、劣化や病気の様相を呈している画素401を内包する外接矩形の四隅座標で表現された領域に対して劣化や病状を示すラベルが付加されてもよい。
正解ラベルは、ユーザが異常状態を示す画像を特定し、その画像中に含まれる異常部分に対して付加されてもよいし、後述する検査手段108によって異常状態と判断された画像の異常部分に対して付加されてもよい。
上述するように、初期状態では、異常の現れ方が顕著な画像に対して正解ラベルが付加される。言い換えると、当初は、画像データのうち、比較的新しい時刻に撮影された画像データに対してのみ正解ラベルが付加される。そして、後述する正解ラベル伝播手段105および予兆検知学習手段106が、より過去の時刻に撮影された画像データに対して正解ラベルを付加することを想定している。
画素対応データ記憶部103は、同一の検査対象に対して離散的な時刻に観測された画像データ間の画素の対応関係を示すデータ(以下、画素対応データと記す。)を記憶する。具体的には、画素対応データは、2枚の画像間における点同士の対応関係を示す。画素対応データは、例えば、2枚の画像間でのピクセルごとの縦軸および横軸方向の位置ずれ量をそれぞれ画素値とする2枚の画像形式で表されていてもよい。また、画素対応データは、劣化や病気の様相を呈している画素401を内包する外接矩形と、もう一方の画像にてそれに対応する矩形の四隅座標で表されていてもよい。
画像・画素リンク手段104は、同一の検査対象に対して離散的な時刻に観測された画像データを対応付ける。具体的には、画像・画素リンク手段104は、2つの画像データのうち、相対的に新しい画像データの各画素に対応する、相対的に過去の画像データ中の画素を特定することにより、両画像データを対応付ける。すなわち、画像・画素リンク手段104は、離散的な時刻に観測された2つの画像の位置を合わせる機能を有することから、位置合わせ手段ということができる。
画像・画素リンク手段104は、例えば、同一の検査対象を撮影した画像データを照合し、時間的に変化しない部分の対応関係を手掛かりとして、画像レベルおよび画素レベルで両画像データを対応付けてもよい。そして、画像・画素リンク手段104は、対応付けた結果を表す画素対応データを画素対応データ記憶部103に記憶してもよい。
図6は、同一の検査対象を離散的な時刻に観測した画像データの例を示す説明図である。図6に例示する画像501は、ある時刻に撮影された画像を表し、画像502は、同一の検査対象について、画像501が撮影された時刻よりも過去に撮影された画像を表す。すなわち、画像501の方が画像502よりも新しい時刻に撮影された画像である。
また、画像501に撮影された物体503〜506、および、画像502に撮影された物体507〜510は、経年変化しない物体を示し、物体511および物体512は、経年変化する物体を示す。ここで、物体503と物体507、物体504と物体508、物体505と物体509および物体506と物体510は、それぞれ対応する同一物であり、物体511の以前の状態が物体512であるとする。
図6に示す例では、画像を撮影するカメラは検査対象に対して固定されていない。そのため、画像501と画像502では、対応する物体の画像中での位置が、主に左右方向にずれている。また、画像501中の物体511と、画像502中の物体512は、サイズや見えが異なっている。
このような状況において、画像・画素リンク手段104は、実世界における点が対応する両画像中の点同士(画素同士)を対応づけする。画像・画素リンク手段104は、例えば、物体503〜510並びに物体511および物体512の間で、もっとも合理的と考えられる画素ごとの対応関係を線形変換モデルまたは非線形変換モデルを仮定することにより、画素同士を対応づけてもよい。そして、画像・画素リンク手段104は、対応付けた点の座標の組を抽出し、画素対応データとして画素対応データ記憶部103に保存する。
図6に示す例では、経年変化のない物体503〜506と物体507〜510をそれぞれ平行移動のみによって対応づけるのが、誤差がなくもっと合理的と考えられる。そこで、画像・画素リンク手段104は、そのような画像変換規則に基づいて画素の対応関係を求め、対応関係を示す情報を画素対応データ記憶部103に記憶する。例えば、対象物が平面的な剛体の場合、画像変換規則は、ホモグラフィ行列で表現可能である。また、対象物が、平行移動しかしない場合、画像変換規則は、アフィン変換行列で表現可能である。
なお、物体511には経年変化が生じているため、見た目の類似性に基づいて対応点を定めることは難しい。そこで、画像・画素リンク手段104は、経年劣化のない物体と同じ画像変換規則に基づいて計算される点を対応点としてもよい。すなわち、図6に示す例では、物体512を一回り大きくした物体511と同サイズの領域を、物体511に対応する領域としてもよい。
次に、画像・画素リンク手段104によって算出される画素対応データの例を説明する。図7は、画素対応データを算出する処理の例を示す説明図である。図7は、図5に例示する画像501中の物体503および画像502中の物体507の周辺のみをそれぞれ拡大した図を示している。
物体503は、3つの頂点601,602,603を含み、物体507は、3つの頂点604,605,606を含む。また、頂点601と頂点604、頂点602と頂点605および頂点603と頂点606がそれぞれ対応する。頂点601から頂点606までの各頂点のx,y座標をそれぞれ、(x601,y601),(x602,y602),(x603,y603),(x604,y604),(x605,y605),(x606,y606)とする。
ここで、画像501から画像502への対応点のx座標を格納する画像をI(x,y)と表わし、画像501から画像502への対応点のx座標を格納する画像をI(x,y)と表わす。この場合、各画像IおよびIには、以下の値が格納される。
(x601,y601)=x604
(x602,y602)=x605
(x603,y603)=x606
(x601,y601)=y604
(x602,y602)=y605
(x603,y603)=y606
画像・画素リンク手段104は、この画像IおよびIを画素対応データとして画素対応データ記憶部103に保存してもよい。
また、画像・画素リンク手段104は、対応する点のx,y座標を並べた情報、すなわち、
601,y601,x604,y604
602,y602,x605,y605
603,y603,x606,y606
を画素対応データとして画素対応データ記憶部103に保存してもよい。
なお、上記説明では、説明を簡易にするため、対象物の頂点を対応付けた情報のみ記載したが、対応付ける情報は対象物の頂点に限定されない。画像・画素リンク手段104は、例えば、対象物の輪郭を示す情報をそれぞれ対応付けてもよいし、対象物の内部の特徴的な点を対応付けてもよい。
正解ラベル伝播手段105は、画像データ群に含まれる2つの画像データについて、相対的に新しい時刻に撮影された画像データに付加された正解ラベルを用いて、画素対応データに基づき、相対的に過去の画像データの正解ラベルを新たに生成する。画像データに対して正解ラベルが付加されたデータは、学習データとして利用できることになる。そのため、画像データに正解ラベルを付加することは、学習データを生成することであると言える。
例えば、画素対応データが画素単位で対応付けされている場合、正解ラベル伝播手段105は、異常部分に対応する画素に異常を示すラベルを付与した学習データを生成してもよい。また、画素対応データが異常部分を内包する外接矩形で対応付けされている場合、正解ラベル伝播手段105は、異常部分に対応する画素を含む領域に異常を示すラベルを付与した学習データを生成してもよい。
具体的には、まず、正解ラベル伝播手段105は、検査対象の異常部分を含む画像(以下、第1の画像と記す)を画像データ記憶部101から取得する。次に、正解ラベル伝播手段105は、第1の画像が撮影された時点よりも過去に撮影された検査対象の画像(以下、第2の画像と記す。)を取得する。そして、正解ラベル伝播手段105は、第1の画像の正解ラベルを第2の画像に伝播させることにより、取得した第2の画像が異常部分を含むとする学習データを生成する。ここで、正解ラベルを伝播させるとは、第1の画像の異常部分に対応する第2の画像の領域に異常があるとする学習データを生成することを意味する。
以下、正解ラベルを伝播させる方法について説明する。図8および図9は、正解ラベルの例を示す説明図である。図8に例示する正解ラベルは、相対的に新しい時刻に撮影された画像501(第1の画像)に付加された正解ラベルを示す。具体的には、図8に例示する画像501の領域701には、異常な領域であることを示すラベルが付加されており、領域702には、正常な領域であることを示すラベルが付加されている。このラベルは、例えば、図の画素値として付加されていてもよい。
例えば、図7に示す例では、物体507は物体503よりも左側に撮影されている。そのため、画像501よりも過去の時刻に撮影された画像データ502(第2の画像)に対し、この場合の画素対応データを用いた場合、正解ラベル伝播手段105は、例えば、図9に例示するラベル画像を生成する。具体的には、正解ラベル伝播手段105は、領域801に異常な領域であることを示すラベルを付加し、領域802に正常な領域であることを示すラベルを付加した正解ラベルを生成する。このように、画像データ502には、もともと正解ラベルが付加されていなかったが、正解ラベル伝播手段105により正解ラベルが付加されることになる。
また、仮に、画像データ502にもともと正解ラベルが付加されていた場合、正解ラベル伝播手段105は、新たに伝播させる正解ラベルでもとの正解ラベルを変更してもよいし、ユーザにいずれかの正解ラベルを選択させるように通知してもよい。
また、正解ラベル伝播手段105は、画像データ群から画像データを選択する際、相対的に過去のデータに対して、すでに正解ラベルが付加されている画像データを選択しないようにしてもよい。
ここで、画像データ502に付加された正解ラベル画像と、画像データ502との関係性を説明する。図10は、検査対象と正解ラベルとの関係性の例を示す説明図である。図10に例示する領域801は、画像501に付加されていた正解ラベルと同じ大きさの領域である。
劣化や病状に対応する領域(すなわち、検査対象の領域)は、一般的に、時々刻々拡大するものと考えられる。その場合、画像データ502における劣化や病状に対応する領域は、画像501における領域よりも小さいと考えられる。画像データ502において、領域901が劣化や病状に対応する領域だとすると、領域801は、領域901に比べて一まわり大きい領域になると想定される。すなわち、領域801は、画像データ502における劣化や病状に対応する領域901を包含するので、学習データとしては問題ないと言える。よって、正解ラベル伝播手段105は、第1の画像に付加された正解ラベルと同じ大きさの領域の正解ラベルを第2の画像に付加してもよい。
また、劣化や病状に対応する領域の時間経過に対する拡大率が既知である場合、正解ラベル伝播手段105は、その拡大率に基づいて領域801のサイズをその比率に従って縮小した正解ラベルを生成してもよい。逆に、劣化や病状に対応する領域が時間経過に伴って縮小する可能性がある場合、正解ラベル伝播手段105は、縮小する比率に基づいて領域801のサイズを拡大させた正解ラベルを生成してもよい。すなわち、正解ラベル伝播手段105は、第1の画像に付加された正解ラベルを所定の比率で変形させた領域の正解ラベルを第2の画像に付加してもよい。
なお、正解ラベルを伝播させる画像データが、図3に例示するような“正常と区別つかないレベル”の画像301である場合、実際には、劣化や病状に対応する領域が含まれないことになる。そこで、本実施形態では、まずは正解ラベル伝播手段105が正解ラベルを生成し、後述する予兆検知学習手段106が、このような正解ラベルの付与された学習データに対する処理を行ってもよい。
また、正解ラベルを伝播させた過去の画像データよりも、さらに過去の画像データが画像データ群に含まれる場合、正解ラベル伝播手段105は、過去の画像データに付加した正解ラベルをさらに過去の画像データに伝播させてもよい。正解ラベル伝播手段105が再帰的に正解ラベルを伝播させる範囲は任意であり、例えば、予め定めた回数分過去に遡って伝播させてもよいし、含まれる画像データ群の全ての画像データに対して伝播させてもよい。
なお、過去に遡るほど、正解ラベルの矛盾の可能性、すなわち、実際には異常でない画像データに対して異常を示すラベルを付加してしまう可能性が高まる。そこで、正解ラベル伝播手段105は、正解ラベルを伝播する際のエラー確率を勘案して、再帰的に正解ラベルを伝播させる範囲を限定してもよい。また、後述する予兆検知学習手段106が、エラー確率を考慮した学習を行ってもよい。エラー確率については後述される。
このように、正解ラベル伝播手段105が、検査対象の異常部分を含む第1の画像に基づいて、異常部分を含むか否か不明な第2の画像から異常部分を含むとする学習データを作成する。よって、学習データを増加させることができるため、検査対象の異常を示す学習データが少ない場合であっても、その検査対象について異常か否かを判断する辞書の判別精度を向上させることができる。
予兆検知学習手段106は、正解ラベル伝播手段105により生成された学習データ、すなわち、正解ラベルの付与された画像データを用いて、判別辞書を学習する。具体的には、予兆検知学習手段106は、画像データ群および画像データ群に予め付加されていた正解ラベル、並びに、正解ラベル伝播手段105が付加した正解ラベルを用いて、劣化や病状に対応する領域か否かを識別する教師あり機械学習を行い、判別辞書を学習する。
予兆検知学習手段106が機械学習に用いるアルゴリズムは任意である。予兆検知学習手段106は、例えば、深層畳み込みニューラルネットワーク(deep convolutional neural network )のような特徴抽出と識別とを同時に最適化する方式を用いてもよい。また、予兆検知学習手段106は、勾配ヒストグラム(Histogram of Gradient )特徴抽出とサポートベクターマシン(Support Vector Machine)学習器とを組み合わせて判別辞書を学習してもよい。
なお、本実施形態では、正解ラベルを過去の画像データに伝播させて学習データを生成する。そのため、一般的な機械学習で用いる学習データと比較すると、付加された正解ラベルに誤りが含まれる可能性が存在する。例えば、正解ラベル伝播手段105によって劣化や病状に対応するラベルが付加された領域801において、まだ劣化や発病が始まっておらず、その領域が実際には正常状態に対応するデータである場合が考えられる。
そこで、予兆検知学習手段106は、学習データの確からしさを考慮し、学習データに重みを設定して学習を行う。この重みは、もともと正解ラベルが付加されている学習データほど高く設定され、正解ラベル伝播手段105が正解ラベルを伝播させる画像データが過去の画像データであるほど(画像を取得した時間を遡るほど)低く設定される。さらに、この重みは、検査対象の劣化や病状の変化速度が速いほど小さく設定されることが好ましい。
時間が遡るほど、また、劣化や病状の変化速度が速いほど、正解ラベル伝播手段105が付加した正解ラベルが誤っている可能性が高まる。そのため、予兆検知学習手段106は、そのような学習データほど相対的に重みを小さく設定する。このように、正解ラベルの付加誤りが起こりやすい学習データに対して重みを小さく設定することで、学習時にこれらの学習データがパラメータ(辞書)推定に及ぼす影響を低減できるため、学習時の悪影響を抑制することができる。
予兆検知学習手段106は、例えば、データに対する重みを考慮した誤差を計算してもよい。具体的には、深層畳み込みニューラルネットワーク(deep convolutional neural network)の学習において、出力層の出力値と教師データとの誤差(クロスエントロピー)を計算する際、各データに対して、データに対する誤差とデータに対する重みを掛け合わせて総和を計算すれば、データに対する重みを考慮した誤差を計算できる。
一方、予兆検知学習手段106は、正解ラベル伝播手段105によって付加された正解ラベルがより正しい学習データの重みを高くすることで、パラメータ(辞書)推定に寄与させてもよい。例えば、1単位時間だけ過去の時刻に撮影した画像に対して正解ラベルを伝搬させた場合に、その正解ベルが誤っている確率をp(≦1)とする。このとき、予兆検知学習手段106は、t単位時間過去にさかのぼった画像データに対する重みを(1−p)と設定してもよい。なお、このpの値は、経験等に応じて予め定めておけばよい。
以上に述べたように、予兆検知学習手段106は、正解ラベル伝播手段105が正解ラベルを付加したデータに対する重みを、学習エラーが低下するように変更してもよい。このようにすることで、正しい正解ラベルが付加された学習データをより学習に寄与させ、誤った正解ラベルが付加されたデータをより学習への寄与を抑制させることが可能になる。
また、予兆検知学習手段106は、確率的勾配降下法などを用いて重みを修正してもよい。この場合、予兆検知学習手段106は、重みの修正量を、時間のさかのぼりが多いほど、劣化や病状の変化速度が速いほど小さくなるように学習係数を小さくしてもよい。
ただし、学習初期から学習エラーが低下するように重み変更を行ってしまうと、本来識別可能なデータに対する学習が進みにくくなってしまう。そのため、予兆検知学習手段106は、学習初期には重み変更は行わず、学習後期に行うようにしたほうが好ましい。また、予兆検知学習手段106は、1epochあたりのデータに対する重み変更量を小さく制限し、できる限り辞書の学習により識別できるようにしてもよい。
また、予兆検知学習手段106は、学習終了後に判別辞書が示すパラメータ(ネットワーク重みや認識辞書)を使って識別実験を行ってもよい。そして、予兆検知学習手段106は、正しく識別できなかった画像データ(パターン)については正解ラベルが誤っているものと推定してもよい。このとき、予兆検知学習手段106は、正解ラベルを正常を示すラベルに変更してもよく、劣化を示す正解ラベルを取り消してもよい。
具体的には、予兆検知学習手段106は、判別辞書を用いて学習データの検査を行った結果、その学習データに異常がないと判断した場合、その学習データの確からしさをより低く変更してもよく、その学習データを異常がないとする学習データに変更してもよい。
このように、予兆検知学習手段106は、劣化や病状の予兆を検知するための辞書の学習と、正解ラベルの見直しとを行う。
なお、上記説明では、予兆検知学習手段106が、学習データの確からしさを示す重みを設定する場合について説明した。ただし、正解ラベル伝播手段105が、学習データの確からしさを示す重みを補助データとして、その学習データに付加してもよい。
具体的には、正解ラベル伝播手段105は、正解ラベルを付加した画像データ(すなわち、異常があるとする学習データ)に、その学習データの確からしさを示す補助データを付加してもよい。この場合、予兆検知学習手段106は、付加された補助データを含む学習データを用いて判別辞書を学習すればよい。
その際、正解ラベル伝播手段105は、上記の確率pで示すように、過去に撮影された画像に基づく学習データほど、その学習データの確からしさをより低く設定してもよい。
また、正解ラベル伝播手段105は、正解ベルが誤っている確率pを、正解ラベルを伝播させる範囲の限定に用いてもよい。具体的には、正解ラベル伝播手段105は、確率pが予め定めた閾値を下回った場合に、正解ラベルを伝播させないようにしてもよい。
辞書記憶部107は、予兆検知学習手段106が学習した判別辞書を記憶する。例えば、予兆検知学習手段106がディープラーニングにより判別辞書を学習している場合、判別辞書は、例えば、ネットワークの重みを含む。また、予兆検知学習手段106がSVM(サポートベクターマシン)により判別辞書を学習している場合、判別辞書は、サポートベクトルおよびその重みを含む。
画像取得手段109は、検査対象の画像を取得する。画像取得手段109の態様は任意である。画像取得手段109は、例えば、ネットワークを介して他のシステムや記憶部(図示せず)から、検査対象の画像を取得するインタフェースにより実現されていてもよい。
また、画像取得手段109は、画像を取得する各種デバイスに接続されたコンピュータ(図示せず)で実現され、各種デバイスから検査対象の画像を取得してもよい。例えば、病状を検査する場面では、画像を取得するデバイスとして、内視鏡、レントゲン装置、CT(Computed Tomography )装置、MRI(magnetic resonance imaging)装置、可視光カメラ、赤外線カメラなどが挙げられる。
検査手段108は、学習された判別辞書(具体的には、辞書記憶部107に記憶された判別辞書)を用いて、取得された画像から検査対象の異常の有無を検査する。検査手段108は、検査に用いる辞書に応じて、取得した画像を加工してもよい。
出力手段110は、検査結果を出力する。出力手段110は、例えば、ディスプレイ装置などにより実現される。
画像・画素リンク手段104と、正解ラベル伝播手段105と、予兆検知学習手段106とは、プログラム(学習プログラム)に従って動作するコンピュータのプロセッサ(例えば、CPU(Central Processing Unit )、GPU(Graphics Processing Unit)、FPGA(field-programmable gate array ))によって実現される。
例えば、プログラムは、記憶部(図示せず)に記憶され、プロセッサは、そのプログラムを読み込み、プログラムに従って、画像・画素リンク手段104、正解ラベル伝播手段105および予兆検知学習手段106として動作してもよい。また、監視システムの機能がSaaS(Software as a Service )形式で提供されてもよい。
画像・画素リンク手段104と、正解ラベル伝播手段105と、予兆検知学習手段106とは、それぞれが専用のハードウェアで実現されていてもよい。また、各装置の各構成要素の一部又は全部は、汎用または専用の回路(circuitry )、プロセッサ等やこれらの組合せによって実現されもよい。これらは、単一のチップによって構成されてもよいし、バスを介して接続される複数のチップによって構成されてもよい。各装置の各構成要素の一部又は全部は、上述した回路等とプログラムとの組合せによって実現されてもよい。
また、検査手段108も、プログラム(検査用プログラム)に従って動作するコンピュータのプロセッサによって実現される。また、画像取得手段109および出力手段110の制御を、プログラム(検査用プログラム)に従って動作するコンピュータのプロセッサが行ってもよい。
また、検査システムの各構成要素の一部又は全部が複数の情報処理装置や回路等により実現される場合には、複数の情報処理装置や回路等は、集中配置されてもよいし、分散配置されてもよい。例えば、情報処理装置や回路等は、クライアントサーバシステム、クラウドコンピューティングシステム等、各々が通信ネットワークを介して接続される形態として実現されてもよい。
画像データ記憶部101と、正解ラベル記憶部102と、画素対応データ記憶部103と、辞書記憶部107とは、例えば、磁気ディスク装置等により実現される。
次に、本実施形態の学習装置の動作を説明する。図11は、本実施形態の学習装置100の動作例を示すフローチャートである。
画像・画素リンク手段104は、画像データ記憶部101に記憶された画像データ群に含まれる画像データの中から、同一物を離散的な時刻に観測した時系列画像データ同士を照合する。そして、画像・画素リンク手段104は、照合した画像データ同士を画像レベルおよび画素レベルで対応付けし、対応づけた結果を示す画素対応データを画素対応データ記憶部103に保存する(ステップS1001)。
次に、正解ラベル伝播手段105は、対応付けられた画像データ群に含まれるすべての画像データの各ペアを選択する。そして、正解ラベル伝播手段105は、画素対応データに基づき、相対的に新しい時刻に撮影された画像データに付加されている正解ラベルから、相対的に過去の画像データの正解ラベルを生成する(ステップS1002)。
予兆検知学習手段106は、予め正解ラベルが付加されていた画像データ群に含まれる画像データに加え、ステップS1002で新たに付加された正解ラベルに対応する画像データを用いて、劣化や病状の予兆を検知するための判別辞書を学習する(ステップS1003)。
その後、予兆検知学習手段106は、学習した判別辞書を用いて正解ラベル(学習データ)を検査し、ステップS1002で付加された正解ラベルを修正する(ステップS1004)。
次に、本実施形態の検査システムの動作を説明する。図12は、本実施形態の検査システムの動作例を示すフローチャートである。
正解ラベル伝播手段105は、検査対象の異常部分を含む第1の画像を取得する(ステップS2001)。また、正解ラベル伝播手段105は、第1の画像が撮影された時点よりも過去に撮影された検査対象の第2の画像を取得し(ステップS2002)、第2の画像が異常部分を含むとする学習データを生成する(ステップS2003)。そして、予兆検知学習手段106は、生成された学習データを用いて判別辞書を学習する(ステップS2004)。
一方、画像取得手段109が検査対象の画像を取得すると(ステップS2005)、検査手段108は、判別辞書を用いて、取得された画像から検査対象の異常の有無を検査する(ステップS2006)。そして、出力手段110は、検査結果を出力する(ステップS2007)。
以上のように、本実施形態では、正解ラベル伝播手段105が、検査対象の異常部分を含む第1の画像と、第1の画像が撮影された時点よりも過去に撮影された検査対象の第2の画像を取得して、第2の画像が異常部分を含むとする学習データを生成する。そして、予兆検知学習手段106が、生成された学習データを用いて判別辞書を学習する。
よって、検査対象の異常を示す学習データが少ない場合であっても、その検査対象について異常か否かを判断する精度を向上できる。したがって、ハイレベルな診断者のみが診断可能な劣化や病状、およびハイレベルな診断者でさえも見逃してしまう状態の劣化や病状でさえも発見することが可能になる。
なぜならば、本実施形態では、通常レベルの診断者が診断可能な、劣化や病状を撮影した画像データが得られた場合、画像・画素リンク手段104が、同劣化や病状を示している部位と位置的に対応する領域を、同部位を過去に撮影した画像データ中にて画素レベルまたは小領域レベルで対応付ける。具体的には、画像・画素リンク手段104が、その画像データと、同一個所または同一人物の同一器官を過去に撮影した画像データ群とを画素レベルで対応づける。
そして、正解ラベル伝播手段105が、対応づけた過去画像中の領域の画素に対して、劣化や病気を示すラベルを付与した学習データを生成する。すなわち、正解ラベル伝播手段105が、ハイレベルの診断者のみが診断可能な劣化や病状を撮影した画像データ、およびハイレベルな診断者でさえも見逃してしまう状態の劣化や病状を撮影した画像データに対して正解ラベルを付与する。
そのため、予兆検知学習手段106が、正解ラベルが付与された上記のような画像データに対して、劣化や病状の初期データとして学習できるため、このような状態の劣化や病状を識別可能な辞書を生成できる。
言い換えると、本実施形態では、正解ラベル伝播手段105が、一般的には有効に活用されていなかった、ハイレベルの診断者のみが診断可能な劣化や病状を撮影した画像データ、およびハイレベルな診断者でさえも見逃してしまう状態の劣化や病状を撮影した画像データに正解データを付加する。そのため、学習データが不足していた上記状態の劣化や病状について、良質のデータを用いて学習することができる。
さらに、本実施形態では、予兆検知学習手段106が、正解ラベル付け誤りの可能性が高いデータについては、そのデータの重みを相対的に軽くする。そのため、機械学習への悪影響を抑制することができる。
そして、本実施形態では、画像取得手段109が検査対象の画像を取得し、検査手段108が、判別辞書を用いて、取得された画像から検査対象の異常の有無を検査し、出力手段110が、検査手段による検査結果を出力する。そのため、ハイレベルの診断者が検査可能な対象の悪化を検出することが可能になる。
次に、本発明の概要を説明する。図13は、本発明による学習装置の概要を示すブロック図である。本発明による学習装置80(例えば、学習装置100)は、検査対象の異常部分を含む第1の画像を取得する第1の画像取得手段81(例えば、正解ラベル伝播手段105)と、第1の画像が撮影された時点よりも過去に撮影された検査対象の第2の画像を取得する第2の画像取得手段82(例えば、正解ラベル伝播手段105)と、第2の画像が異常部分を含むとする学習データ(例えば、正解ラベル)を生成する学習データ生成手段83(例えば、正解ラベル伝播手段105)と、学習データ生成手段83により生成された学習データを用いて、判別辞書を学習する学習手段84(例えば、予兆検知学習手段106)とを備えている。
そのような構成により、検査対象の異常を示す学習データが少ない場合であっても、その検査対象について異常か否かを判断する精度を向上できる。
また、学習された判別辞書を用いて、検査対象を検査する検査手段(例えば、検査手段108)を備えていてもよい。上述する判別辞書を用いて検査を行うことで、ハイレベルの診断者が検査可能な悪化状態を検出することが可能になる。
また、検査対象の異常は、その検査対象に発生した、病巣、腫瘍、潰瘍、閉塞、出血および被検対象に発生した病気の予兆のいずれかであってもよい。このような場合、病気の初期症状から異常を検出することが可能になる。
また、学習データ生成手段83は、異常があるとする学習データに、その学習データの確からしさ(例えば、重み)を示す補助データを付加してもよい。そして、学習手段84は、補助データを含む学習データを用いて判別辞書を学習してもよい。そのような構成によれば、異常があるか否かに誤りのある学習データを用いた機械学習への悪影響を抑制することができる。
その際、学習データ生成手段83は、過去に撮影された画像に基づく学習データほど、その学習データの確からしさ(例えば、上記確率p)をより低く設定してもよい。
また、学習手段84は、判別辞書を用いて学習データの検査を行った結果、その学習データに異常がないと判断された場合、その学習データの確からしさをより低く変更してもよい。同様に、学習手段84は、判別辞書を用いて学習データの検査を行った結果、その学習データに異常がないと判断された場合、その学習データを異常がないとする学習データに変更してもよい。そのような構成によれば、機械学習への悪影響を抑制することができる。
また、学習装置80は、第1の画像と第2の画像の位置を合わせる位置合わせ手段(例えば、画像・画素リンク手段104)を備えていてもよい。そして、学習データ生成手段83は、第1の画像の異常部分に対応する第2の画像の領域に異常があるとする学習データを生成してもよい。
具体的には、学習データ生成手段83は、異常部分に対応する画素に異常を示すラベルを付与した学習データまたは異常部分に対応する画素を含む領域に異常を示すラベルを付与した学習データを生成してもよい。
また、学習データ生成手段83は、検査対象の異常部分を含む第1の画像に基づいて、異常部分を含むか否か不明な第2の画像から異常部分を含むとする学習データを作成してもよい。そのような構成によれば、今まで用いられていなかったデータから、学習データを生成できるため、辞書を学習する精度を向上できる。
図14は、本発明による検査システムの概要を示すブロック図である。本発明による検査システム90(例えば、検査システム200)は、検査対象の画像を取得する画像取得手段91(例えば、画像取得手段109)と、検査対象の異常部分を含む第1の画像が撮影された時点よりも過去に撮影されたその検査対象の第2の画像が異常部分を含むとする学習データを用いて学習された、その検査対象の異常の有無を判別する判別辞書を用いて、取得された画像から検査対象の異常の有無を検査する検査手段92(例えば、検査手段108)と、検査手段92による検査結果を出力する出力手段93(例えば、出力手段110)とを備えている。
そのような構成によれば、ハイレベルの診断者が検査可能な対象の悪化を検出することが可能になる。
図15は、少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。コンピュータ1000は、プロセッサ1001、主記憶装置1002、補助記憶装置1003、インタフェース1004を備える。
上述の学習装置は、コンピュータ1000に実装される。そして、上述した各処理部の動作は、プログラム(学習プログラム)の形式で補助記憶装置1003に記憶されている。プロセッサ1001は、プログラムを補助記憶装置1003から読み出して主記憶装置1002に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。
なお、少なくとも1つの実施形態において、補助記憶装置1003は、一時的でない有形の媒体の一例である。一時的でない有形の媒体の他の例としては、インタフェース1004を介して接続される磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等が挙げられる。また、このプログラムが通信回線によってコンピュータ1000に配信される場合、配信を受けたコンピュータ1000が当該プログラムを主記憶装置1002に展開し、上記処理を実行しても良い。
また、当該プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、当該プログラムは、前述した機能を補助記憶装置1003に既に記憶されている他のプログラムとの組み合わせで実現するもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)検査対象の異常部分を含む第1の画像を取得する第1の画像取得手段と、前記第1の画像が撮影された時点よりも過去に撮影された前記検査対象の第2の画像を取得する第2の画像取得手段と、前記第2の画像が異常部分を含むとする学習データを生成する学習データ生成手段と、前記学習データ生成手段により生成された前記学習データを用いて、判別辞書を学習する学習手段とを備えたことを特徴とする学習装置。
(付記2)学習された判別辞書を用いて、検査対象を検査する検査手段を備えた付記1記載の学習装置。
(付記3)検査対象の異常は、当該検査対象に発生した、病巣、腫瘍、潰瘍、閉塞、出血および被検対象に発生した病気の予兆のいずれかである付記1または付記2記載の学習装置。
(付記4)学習データ生成手段は、異常があるとする学習データに、当該学習データの確からしさを示す補助データを付加し、学習手段は、前記補助データを含む学習データを用いて判別辞書を学習する付記1から付記3のうちのいずれか1つに記載の学習装置。
(付記5)学習データ生成手段は、過去に撮影された画像に基づく学習データほど、当該学習データの確からしさをより低く設定する付記4記載の学習装置。
(付記6)学習手段は、判別辞書を用いて学習データの検査を行った結果、当該学習データに異常がないと判断された場合、当該学習データの確からしさをより低く変更する付記4または付記5記載の学習装置。
(付記7)学習手段は、判別辞書を用いて学習データの検査を行った結果、当該学習データに異常がないと判断された場合、当該学習データを異常がないとする学習データに変更する付記1から付記3のうちのいずれか1つに記載の学習装置。
(付記8)第1の画像と第2の画像の位置を合わせる位置合わせ手段を備え、学習データ生成手段は、第1の画像の異常部分に対応する第2の画像の領域に異常があるとする学習データを生成する付記1から付記7のうちのいずれか1つに記載の学習装置。
(付記9)学習データ生成手段は、異常部分に対応する画素に異常を示すラベルを付与した学習データまたは異常部分に対応する画素を含む領域に異常を示すラベルを付与した学習データを生成する付記8記載の学習装置。
(付記10)学習データ生成手段は、検査対象の異常部分を含む第1の画像に基づいて、異常部分を含むか否か不明な第2の画像から異常部分を含むとする学習データを作成する 付記1から付記9のうちのいずれか1つに記載の学習装置。
(付記11)検査対象の画像を取得する画像取得手段と、検査対象の異常部分を含む第1の画像が撮影された時点よりも過去に撮影された当該検査対象の第2の画像が異常部分を含むとする学習データを用いて学習された、当該検査対象の異常の有無を判別する判別辞書を用いて、取得された画像から前記検査対象の異常の有無を検査する検査手段と、前記検査手段による検査結果を出力する出力手段とを備えたことを特徴とする検査システム。
(付記12)検査対象の異常部分を含む第1の画像を取得し、前記第1の画像が撮影された時点よりも過去に撮影された前記検査対象の第2の画像を取得し、前記第2の画像が異常部分を含むとする学習データを生成し、生成された前記学習データを用いて、判別辞書を学習することを特徴とする学習方法。
(付記13)検査対象の画像を取得し、検査対象の異常部分を含む第1の画像が撮影された時点よりも過去に撮影された当該検査対象の第2の画像が異常部分を含むとする学習データを用いて学習された、当該検査対象の異常の有無を判別する判別辞書を用いて、取得された画像から前記検査対象の異常の有無を検査し、検査結果を出力することを特徴とする検査方法。
(付記14)コンピュータに、検査対象の異常部分を含む第1の画像を取得する第1の画像取得処理、前記第1の画像が撮影された時点よりも過去に撮影された前記検査対象の第2の画像を取得する第2の画像取得処理、前記第2の画像が異常部分を含むとする学習データを生成する学習データ生成処理、および、前記学習データ生成処理で生成された前記学習データを用いて、判別辞書を学習する学習処理を実行させるための学習プログラム。
(付記15)コンピュータに、検査対象の画像を取得する画像取得処理、検査対象の異常部分を含む第1の画像が撮影された時点よりも過去に撮影された当該検査対象の第2の画像が異常部分を含むとする学習データを用いて学習された、当該検査対象の異常の有無を判別する判別辞書を用いて、取得された画像から前記検査対象の異常の有無を検査する検査処理、および、前記検査手段による検査結果を出力する出力処理を実行させるための検査プログラム。
100 学習装置
101 画像データ記憶部
102 正解ラベル記憶部
103 画素対応データ記憶部
104 画像・画素リンク手段
105 正解ラベル伝播手段
106 予兆検知学習手段
107 辞書記憶部
108 検査手段
109 画像取得手段
110 出力手段
200 検査システム
201〜204,301〜304,400,501,502 画像
312〜314 ラベル
401〜404 画素
503〜512 物体
601〜606 頂点
701,702,801,802 領域

Claims (15)

  1. 検査対象の異常部分を含む第1の画像を取得する第1の画像取得手段と、
    前記第1の画像が撮影された時点よりも過去に撮影された前記検査対象の第2の画像を取得する第2の画像取得手段と、
    前記第2の画像が異常部分を含むとする学習データを生成する学習データ生成手段と、
    前記学習データ生成手段により生成された前記学習データを用いて、判別辞書を学習する学習手段とを備えた
    ことを特徴とする学習装置。
  2. 学習された判別辞書を用いて、検査対象を検査する検査手段を備えた
    請求項1記載の学習装置。
  3. 検査対象の異常は、当該検査対象に発生した、病巣、腫瘍、潰瘍、閉塞、出血および被検対象に発生した病気の予兆のいずれかである
    請求項1または請求項2記載の学習装置。
  4. 学習データ生成手段は、異常があるとする学習データに、当該学習データの確からしさを示す補助データを付加し、
    学習手段は、前記補助データを含む学習データを用いて判別辞書を学習する
    請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の学習装置。
  5. 学習データ生成手段は、過去に撮影された画像に基づく学習データほど、当該学習データの確からしさをより低く設定する
    請求項4記載の学習装置。
  6. 学習手段は、判別辞書を用いて学習データの検査を行った結果、当該学習データに異常がないと判断された場合、当該学習データの確からしさをより低く変更する
    請求項4または請求項5記載の学習装置。
  7. 学習手段は、判別辞書を用いて学習データの検査を行った結果、当該学習データに異常がないと判断された場合、当該学習データを異常がないとする学習データに変更する
    請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の学習装置。
  8. 第1の画像と第2の画像の位置を合わせる位置合わせ手段を備え、
    学習データ生成手段は、第1の画像の異常部分に対応する第2の画像の領域に異常があるとする学習データを生成する
    請求項1から請求項7のうちのいずれか1項に記載の学習装置。
  9. 学習データ生成手段は、異常部分に対応する画素に異常を示すラベルを付与した学習データまたは異常部分に対応する画素を含む領域に異常を示すラベルを付与した学習データを生成する
    請求項8記載の学習装置。
  10. 学習データ生成手段は、検査対象の異常部分を含む第1の画像に基づいて、異常部分を含むか否か不明な第2の画像から異常部分を含むとする学習データを作成する
    請求項1から請求項9のうちのいずれか1項に記載の学習装置。
  11. 検査対象の画像を取得する画像取得手段と、
    検査対象の異常部分を含む第1の画像が撮影された時点よりも過去に撮影された当該検査対象の第2の画像が異常部分を含むとする学習データを用いて学習された、当該検査対象の異常の有無を判別する判別辞書を用いて、取得された画像から前記検査対象の異常の有無を検査する検査手段と、
    前記検査手段による検査結果を出力する出力手段とを備えた
    ことを特徴とする検査システム。
  12. 検査対象の異常部分を含む第1の画像を取得し、
    前記第1の画像が撮影された時点よりも過去に撮影された前記検査対象の第2の画像を取得し、
    前記第2の画像が異常部分を含むとする学習データを生成し、
    生成された前記学習データを用いて、判別辞書を学習する
    ことを特徴とする学習方法。
  13. 検査対象の画像を取得し、
    検査対象の異常部分を含む第1の画像が撮影された時点よりも過去に撮影された当該検査対象の第2の画像が異常部分を含むとする学習データを用いて学習された、当該検査対象の異常の有無を判別する判別辞書を用いて、取得された画像から前記検査対象の異常の有無を検査し、
    検査結果を出力する
    ことを特徴とする検査方法。
  14. コンピュータに、
    検査対象の異常部分を含む第1の画像を取得する第1の画像取得処理、
    前記第1の画像が撮影された時点よりも過去に撮影された前記検査対象の第2の画像を取得する第2の画像取得処理、
    前記第2の画像が異常部分を含むとする学習データを生成する学習データ生成処理、および、
    前記学習データ生成処理で生成された前記学習データを用いて、判別辞書を学習する学習処理
    を実行させるための学習プログラム。
  15. コンピュータに、
    検査対象の画像を取得する画像取得処理、
    検査対象の異常部分を含む第1の画像が撮影された時点よりも過去に撮影された当該検査対象の第2の画像が異常部分を含むとする学習データを用いて学習された、当該検査対象の異常の有無を判別する判別辞書を用いて、取得された画像から前記検査対象の異常の有無を検査する検査処理、および、
    前記検査手段による検査結果を出力する出力処理
    を実行させるための検査プログラム。
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