JPWO2019058479A1 - 知識取得装置、知識取得方法、及び、プログラム - Google Patents

知識取得装置、知識取得方法、及び、プログラム Download PDF

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Abstract

人物の特徴を考慮した推論を行うための知識が得られる知識更新装置を提供する。知識取得装置100は、取得部120、及び、更新部130を含む。取得部120は、人物に関する事象間の関係を表す知識を取得する。更新部130は、複数の人物の各々が有する属性値に基づき、当該複数の人物の内の知識が成立する人物が有する属性値を特定する。そして、更新部130は、特定された属性値を有する人物に対して知識が成立するように知識を更新し、出力する。

Description

本発明は、知識取得装置、知識取得方法、及び、記録媒体に関する。
エキスパ−トシステム等に代表される推論システム(Reasoning system)は、論理式により表現された知識の集合から、所定の規則(Rule)に基づく推論を実行する。一般的な推論システムの一例が、非特許文献1に記載されている。非特許文献1の推論システムは、事象間の関係を論理式として表現した知識を格納する知識ベース(Knowledge Base)と、知識を繋ぎ合わせて推論を実行する推論エンジン(Reasoning engine)から構成される。このような推論システムは、入力として論理式により表現された観測情報(Observation)を受け取り、その観測論理式と知識ベースに格納された知識の集合から導き出される、最も妥当な推論結果を出力することで、ユーザの問題解決を支援する。
このような推論システムは、特許文献1、2に記載されているように、医療診断、設備の故障診断、設計支援など、専門家の知識が有用な領域で応用されてきた。さらに、近年の自然言語処理技術の発展や、様々な分野のコーパス(文章を構造化し、大規模に集積したもの)の整備を受け、一般常識的な知識から専門的な知識まで、多様な知識を用いた推論システムの運用が可能になりつつある。例えば、非特許文献2は、自然言語で記述された文章中の特定の表現に着目し、文書から事象間の因果関係に関する知識を獲得する方法を提案している。このように、様々な知識を効率的に獲得、蓄積可能となったことから、推論システムは、幅広い産業領域での実用化が期待できる。
なお、関連文献として、特許文献3には、文書からユーザのプロフィールを推定するためのモデルを生成する技術が開示されている。特許文献4には、データマイニングシステムにおいて、グループ化の階層を決定する技術が開示されている。特許文献5には、情報処理装置において、種々の情報処理方式を統合して問題を解決する技術が開示されている。特許文献6には、知識処理システムにおいて、有効属性値をとる事例が存在する属性値を用いてクラス推定ルールを生成する技術が開示されている。
特開昭63−261453号公報 特開平1−121972号公報 特開2014−219871号公報 特開2011−034457号公報 特開2001−022585号公報 特開平07−160503号公報
新田克己、「エキスパートシステムにおける知識表現と推論」、情報処理、一般社団法人情報処理学会、1987年、第28巻、第2号、p.158-166 乾孝司、乾健太郎、松本裕治、「接続標識「ため」に基づく文書集合からの因果関係知識の自動獲得」、情報処理学会論文誌、一般社団法人情報処理学会、2004年、第43巻、第3号、p.919-933
上述の推論システムの適用先として、学校教育や、人材育成、介護などに代表される対人サービスがある。このような対人サービスでは、対象の人物を取り巻く状況や人物の状態に関する事象が観測され、推論システムに入力される。推論システムは、知識ベースに格納された知識の集合を用いて、当該人物に生じた状態変化の理由の推測や、当該人物に今後生じる状態変化の予測を行う。この場合、個々の人物(以下、個人とも記載)や人物のグループにより、事象間の関係(人物のサービス対象に関する特徴(feature))が異なる。したがって、個人やグループの特徴を考慮した知識を用いて推論を行うことが望ましい。
しかしながら、上述の特許文献や非特許文献には、知識として、個々の人物やグループの特徴を考慮した知識を得ることは開示されていない。このため、上述の特許文献や非特許文献の推論システムを適用した対人サービスでは、多くの人に当てはまる傾向や一般常識等、一般的な知識に基づく推論が行われてしまう。
本発明の目的は、上述の課題を解決し、人物の特徴を考慮した推論を行うための知識が得られる、知識取得装置、知識取得方法、及び、記録媒体を提供することである。
本発明の一態様における知識取得装置は、人物に関する事象間の関係を表す知識を取得する取得手段と、複数の人物の各々が有する属性値に基づき、当該複数の人物の内の前記知識が成立する人物が有する属性値を特定し、当該特定された属性値を有する人物に対して当該知識が成立するように当該知識を更新し、出力する、更新手段と、を備える。
本発明の一態様における知識取得方法は、人物に関する事象間の関係を表す知識を取得し、複数の人物の各々が有する属性値に基づき、当該複数の人物の内の前記知識が成立する人物が有する属性値を特定し、当該特定された属性値を有する人物に対して当該知識が成立するように当該知識を更新し、出力する。
本発明の一態様におけるコンピュータが読み取り可能な記録媒体は、コンピュータに、人物に関する事象間の関係を表す知識を取得し、複数の人物の各々が有する属性値に基づき、当該複数の人物の内の前記知識が成立する人物が有する属性値を特定し、当該特定された属性値を有する人物に対して当該知識が成立するように当該知識を更新し、出力する、処理を実行させるプログラムを格納する。
本発明の効果は、人物の特徴を考慮した推論を行うための知識が得られることである。
第1の実施形態の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態における、データベース201の例を示す図である。 第1の実施形態における、知識表現語彙の例を示す図である。 第1の実施形態における、範囲語彙の例を示す図である。 第1の実施形態における、コンピュータに実装された知識取得装置100の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態における、知識取得・更新処理を示すフローチャートである。 第1の実施形態における、知識の取得結果の例を示す図である。 第1の実施形態における、有効範囲の決定結果の例を示す図である。 第1の実施形態における、知識の更新結果の例を示す図である。 第1の実施形態の基本的な構成を示すブロック図である。 第2の実施形態の構成を示すブロック図である。 第2の実施形態における、観測論理式401の例を示す図である。 第2の実施形態における、推論処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態における、知識ベース301に格納された知識の例を示す図である。 第2の実施形態における、推論の例を示す図である。 第3の実施形態の構成を示すブロック図である。 第3の実施形態における、観測論理式411の例を示す図である。 第3の実施形態における、推論対象属性情報412の例を示す図である。 第3の実施形態における、推論処理を示すフローチャートである。 第3の実施形態における、擬似観測論理式413の例を示す図である。 第3の実施形態における、推論の例を示す図である。
発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、各図面、及び、明細書記載の各実施形態において、同様の構成要素には同一の符号を付与し、説明を適宜省略する。
以下、人物(学習者)に対する学習指導を行う学習サービスを例に、各実施形態を説明する。学習サービスでは、人物群(学習者群)から収集した、各人物の学習に関する特徴を表すデータに基づき、推論を行うための知識が取得(生成)され、取得された知識に基づく推論を実行することで、各人物に対する学習指導が行われる。
また、以下の実施形態において、知識は、推論を行う対象領域における、人物を取り巻く状況や人物の状態に関する事象間の関係である。事象は、例えば「xがyを勉強する」のように述語(predicate)(この場合、勉強する)と事象を記述する対象である項(argument)(この場合、xやy)により表される。知識は、前提となる事象と帰結となる事象間の因果関係や前後関係等の関係を表し、例えば「事象Aが起きたら事象Bが起こる」、「事象Aが成立すれば(真であれば)、事象Bが成立する(真である)」等の形式を有する。推論では、例えば、非特許文献1に記述されているような、一階述語論理(First-order predicate logic)で記述された事象や知識が用いられる。
なお、事象や知識は、上述のような事象間の因果関係や前後関係を表すことができれば、プロダクション・ルール(Production rule)や高階述語論理(High-order predicate logic)等、他の方法により記述されてもよい。
(第1の実施形態)
第1の実施形態について説明する。はじめに、第1の実施形態の構成について説明する。図1は、第1の実施形態の構成を示すブロック図である。
図1を参照すると、知識取得装置100は、ネットワーク等により、データベース記憶装置200、及び、知識ベース記憶装置300と接続される。知識取得装置100は、データベース記憶装置200から入力された人物の特徴を表すデータに基づき知識を取得(生成)する。知識取得装置100は、取得した知識を、個人やグループの特徴を考慮した知識に更新し、知識ベース記憶装置300に出力する。
データベース記憶装置200は、データベース201を記憶する。データベース201は、知識取得・更新対象の複数人物の各々の属性情報(attribute information)、及び、特徴情報(feature information)を表す。データベース201は、予め、管理者等により設定される。
図2は、第1の実施形態における、データベース201の例を示す図である。図2のデータベース201では、複数の人物の各々について、当該人物の属性情報、及び、特徴情報が関連付けられている。
属性情報は、複数の属性(attribute)の各々について、人物が有する当該属性の値(以下、属性値とも記載)を示す。属性は、人物の識別子(以下、ID(Identifier)とも記載)や人物が所属するグループを示す。図2の例では、属性として、「ID」、「性別」、「学校」、「部活動」等が設定されている。また、例えば、属性「学校」の属性値には、「A高校」、「B高校」、…等が、属性「部活動」の属性値には、「野球」、「テニス」、…等が設定されている。
特徴情報は、複数の特徴の各々について、人物が当該特徴を有するか否か(当該特徴の有無)を示す。特徴は、人物の状況や状態に関する事象間の関係で表される。図2の例では、特徴として、「グループワークを受けると意欲が向上する」、「テストを受けると意欲が低下する」、「丸暗記という勉強法をとると効果が高い」等、学習サービスを提供するために必要な、学習に関する特徴が設定されている。
特徴情報における各特徴は、例えば、知識取得装置100外の分析装置(図示せず)が、一般的な教育や学習に関する書籍や論文等から、事象、及び、事象間の関係を抽出することにより設定されてもよい。同様に、各特徴の有無も、例えば、分析装置が、各人物の学習に関する状況や状態の観察結果が記載された文書等から、事象、及び、事象間の関係を抽出し、各特徴の事象間の関係が成立するか否かを判定することにより設定されてもよい。
また、特徴情報における各特徴は、学習サービスの提供者等により定義、設定されてもよい。同様に、各人物の各特徴の有無も、各人物の学習に関する状況や状態を観測した教育者等により設定されてもよい。
なお、データベース201の形式は、各人物の属性情報、及び、特徴情報を表すことができれば、図2のような表以外の形式でもよい。
知識取得装置100は、データ入力部110、取得部120、更新部130、知識表現語彙記憶部140、及び、範囲語彙記憶部150を含む。
データ入力部110は、データベース記憶装置200からデータベース201における特徴情報の各特徴を取得し、取得部120に入力する。また、データ入力部110は、データベース201における、各人物の属性情報と特徴情報を取得し、更新部130に入力する。
知識表現語彙記憶部140は、特徴情報における各特徴に含まれる各事象について、知識表現語彙を記憶する。知識表現語彙は、特徴情報の各特徴に含まれる各事象の述語を、推論で利用可能な形式(論理式)で表した語彙である。
図3は、第1の実施形態における、知識表現語彙の例を示す図である。図3において、「x」は人物を表す項である。
知識表現語彙は、例えば、データベース201の特徴情報に基づいて、予め、管理者等により設定される。
取得部120は、データベース201から取得した特徴情報に含まれる各特徴に、知識表現語彙記憶部140に記憶された知識表現語彙を適用することで知識を取得(生成)する。
なお、取得部120は、各特徴に対応する、知識表現語彙を適用済みの知識を、他の装置(図示せず)から取得してもよい。
範囲語彙記憶部150は、属性情報における各属性の各属性値について、範囲語彙を記憶する。範囲語彙は、人物が特定の属性値を有する(属性値で表されるIDを有する、あるいは、属性値で表されるグループに所属する)ことを、推論で利用可能な形式(論理式)で表した語彙である。範囲語彙は、取得部120により取得された知識の有効範囲を指定するために用いられる。
図4は、第1の実施形態における、範囲語彙の例を示す図である。
範囲語彙は、例えば、データベース201の属性情報に基づいて、予め管理者等により設定される。
更新部130は、データ入力部110が取得した各人物の属性情報と特徴情報に基づき、各特徴の有効範囲を決定する。更新部130は、決定した有効範囲、及び、範囲語彙記憶部150に記憶された範囲語彙を用いて、取得部120により取得された知識を更新する。ここで、更新部130は、範囲語彙により変換された有効範囲の論理式を、知識の前提の事象に設定することで、知識を更新する。更新部130は、更新した知識を知識ベース記憶装置300に出力する。
知識ベース記憶装置300は、知識ベース301を記憶する。知識ベース301は、知識取得装置100により出力された有効範囲付きの知識を含む。
なお、知識取得装置100は、CPU(Central Processing Unit)とプログラムを格納した記録媒体とを含み、プログラムに基づく制御によって動作するコンピュータであってもよい。
図5は、第1の実施形態における、コンピュータに実装された知識取得装置100の構成を示すブロック図である。
図5を参照すると、知識取得装置100は、CPU101、記憶デバイス102(記録媒体)、入出力デバイス103、及び、通信デバイス104を含む。CPU101は、データ入力部110、取得部120、及び、更新部130を実装するためのプログラムの命令(Instruction)を実行する。記憶デバイス102は、例えば、ハードディスクやメモリ等であり、知識表現語彙記憶部140、範囲語彙記憶部150のデータを記憶する。入出力デバイス103は、例えば、キーボード、ディスプレイ等であり、管理者等から、知識表現語彙記憶部140、範囲語彙記憶部150のデータの入力を受け付ける。通信デバイス104は、データベース記憶装置200からデータベース201の特徴情報、属性情報を受信する。また、通信デバイス104は、知識ベース記憶装置300へ、更新した知識を送信する。
また、知識取得装置100において、各構成要素の一部、または、全部は、汎用または専用の回路(circuitry)やプロセッサ、これらの組み合わせで実装されてもよい。これらの回路やプロセッサは、単一のチップによって構成されてもよいし、バスを介して接続される複数のチップによって構成されてもよい。また、各構成要素の一部、または、全部は、上述した回路等とプログラムとの組み合わせで実装されてもよい。また、各構成要素の一部、または、全部が、複数の情報処理装置や回路等で実装される場合、複数の情報処理装置や回路等は、集中配置されてもよいし、分散配置されてもよい。例えば、情報処理装置や回路等は、クライアントアンドサーバシステム、クラウドコンピューティングシステム等、各々が通信ネットワークを介して接続される形態で実装されてもよい。
同様に、データベース記憶装置200、及び、知識ベース記憶装置300も、それぞれ、CPUとプログラムを格納した記録媒体とを含み、プログラムの命令(Instruction)を実行することにより動作するコンピュータであってもよい。
また、知識取得装置100、データベース記憶装置200、及び、知識ベース記憶装置300の内の一部、または、全部が、一つの装置により構成されていてもよい。
次に、第1の実施形態の動作を説明する。
ここでは、図2のデータベース201がデータベース記憶装置200に記憶されていると仮定する。また、図3の知識表現語彙、及び、図4の範囲語彙が、それぞれ、知識表現語彙記憶部140、及び、範囲語彙記憶部150に記憶されていると仮定する。
図6は、第1の実施形態における知識取得・更新処理を示すフローチャートである。
はじめに、知識取得装置100のデータ入力部110は、データベース記憶装置200からデータベース201における特徴情報の各特徴を取得し、取得部120に入力する(ステップS11)。例えば、データ入力部110は、図2のデータベース201の特徴「グループワークを受けると意欲が向上する」、「テストを受けると意欲が低下する」、「丸暗記という勉強法をとると効果が高い」を取得する。
次に、取得部120は、入力された各特徴に対する知識を取得(生成)する(ステップS12)。ここで、取得部120は、各特徴について、当該特徴に対応する知識表現語彙(述語語彙)を知識表現語彙記憶部140から検索し、当該特徴に適用することにより、当該特徴を論理式により表現した知識に変換する。この場合、取得部120は、例えば、知識表現語彙記憶部140内に予め定義された自然言語と述語語彙との対応関係を参照し、各特徴を変換してもよい。なお、取得部120は、このような各特徴の知識への変換を、知識取得装置100外の変換装置(図示せず)に実行させてもよい。
図7は、第1の実施形態における、知識の取得結果の例を示す図である。例えば、取得部120は、図2のデータベース201の各特徴に、図3の知識表現語彙を適用し、図7のような知識を取得する。図7の各知識において、記号「=>」の左側が前提の事象、右側が帰結の事象を示す。
次に、データ入力部110は、データベース201における、各人物の属性情報と特徴情報を取得し、更新部130に入力する(ステップS13)。
例えば、データ入力部110は、図2のデータベース201の各人物の属性情報と特徴情報を取得する。
次に、更新部130は、特徴情報の各特徴の有効範囲を決定する(ステップS14)。
ここで、ある特徴を有する(当該特徴に対応する知識が成立する)人物の内の全て、あるいは、所定割合以上の人物が有する属性値がある場合、当該属性値を有する人物のグループは当該特徴を有する可能性が高いと考えられる。一方、ある特徴を有する(当該特徴に対応する知識が成立する)人物の内の全て、あるいは、所定割合以上の人物が有する属性値がない場合、当該特徴は当該特徴を有する個人の特徴と考えられる。
そこで、更新部130は、各特徴について、当該特徴を有する人物が有する属性値を特定し、当該特徴を有する人物の内の全て、あるいは、所定割合以上の人物が有する属性値を抽出する。そして、更新部130は、抽出された属性値の全てを有することを、当該特徴の有効範囲として決定する。
また、更新部130は、各特徴について、当該特徴を有する人物の内の全て、あるいは、所定割合以上の人物が有する属性値がない場合、当該特徴を有する人物のIDのいずれかを有することを、当該特徴の有効範囲として決定する。
図8は、第1の実施形態における、有効範囲の決定結果の例を示す図である。
例えば、図2のデータベース201において、特徴「グループワークを受けると意欲が向上する」を有する人物の全てが、属性値として、学校「A高校」、部活動「野球部」を有していると仮定する。この場合、更新部130は、図8に示すように、学校「A高校」、かつ、部活動「野球部」を当該特徴の有効範囲に決定する。
また、例えば、図2のデータベース201において、特徴「テストを受けると意欲が低下する」を有する人物の全てが有する属性値がないと仮定する。この場合、更新部130は、図8に示すように、当該特徴と有する人物のID「A002」を当該特徴の有効範囲に決定する。同様に、特徴「丸暗記という勉強法をとると効果が高い」を有する人物の全てが有する属性値がないと仮定する。この場合、更新部130は、図8に示すように、当該特徴と有する人物のID「A003」、または、「A004」を当該特徴の有効範囲に決定する。
なお、更新部130は、各特徴について属性値を特定するときに、当該特徴への影響が大きい属性値の内から、当該特徴を有する人物の内の全て、あるいは、所定割合以上の人物が有する属性値を抽出してもよい。この場合、属性値の特徴への影響は、例えば、目的変数に、特徴の有無をTrueまたはFalseの二値で表す変数、説明変数に、各属性値の有無を同様に二値で表す、属性値の数分の変数を用いた回帰分析により得ることができる。
次に、更新部130は、ステップS14で決定した各特徴の有効範囲に基づき、ステップS12で取得した各知識を更新する(ステップS15)。ここで、更新部130は、各特徴について、当該特徴の有効範囲に対応する範囲語彙を範囲語彙記憶部150から検索し、当該有効範囲に適用することにより、有効範囲を論理式に変換する。そして、更新部130は、当該特徴の有効範囲の論理式を、当該特徴に対応する知識の前提の事象として、連言(Conjunction)の形で設定する。
図9は、第1の実施形態における、知識の更新結果の例を示す図である。例えば、更新部130は、図9の各知識の下線部で示すように、図8における各特徴の有効範囲に図4の範囲語彙を適用し、図7における対応する知識の前提の事象として設定することにより、各知識を更新する。
更新部130は、更新した知識を知識ベース記憶装置300に出力する(ステップS16)。
知識ベース記憶装置300は、知識取得装置100により出力された有効範囲付きの知識を知識ベース301に格納する。
例えば、知識ベース記憶装置300は、図9の知識を知識ベース301に格納する。
このような、知識取得装置100により更新された、有効範囲付きの知識を用いて推論を行うことで、人物の特徴を考慮した推論を行うことができる。
以上により、第1の実施形態の動作が完了する。
次に、第1の実施形態の基本的な構成を説明する。
図10は、第1の実施形態の基本的な構成を示すブロック図である。図10を参照すると、知識取得装置100は、取得部120、及び、更新部130を含む。取得部120は、人物に関する事象間の関係を表す知識を取得する。更新部130は、複数の人物の各々が有する属性値に基づき、当該複数の人物の内の知識が成立する人物が有する属性値を特定する。そして、更新部130は、特定された属性値を有する人物に対して知識が成立するように知識を更新し、出力する。
次に、第1の実施形態の効果について説明する。
第1の実施形態によれば、人物の特徴を考慮した推論を行うための知識を得ることができる。その理由は、知識取得装置100が、複数の人物の各々が有する属性値に基づき、知識が成立する人物が有する属性値を特定し、特定された属性値を有する人物に対して知識が成立するように知識を更新するためである。これにより、知識がどのような人物、あるいは、人物のグループに対して有効かを示す有効範囲を、コンピュータが認識可能な形式で表すことができ、人物の特徴を考慮した推論を行うことができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、推論装置400(以下、推論エンジンとも記載する)が、知識ベース301に基づいて推論を行う点において、第1の実施形態と異なる。また、第2の実施形態では、推論装置400は、データベース201に情報が格納されていた知識取得・更新対象の人物(以下、既知の人物とも記載)を推論対象の人物として、推論を行う。
はじめに、第2の実施形態の構成について説明する。図11は、第2の実施形態の構成を示すブロック図である。図11を参照すると、推論システム1は、知識取得装置100、知識ベース記憶装置300、及び、推論装置400を含む。推論装置400は、ネットワーク等により、知識ベース記憶装置300と接続される。
推論装置400には、推論対象の人物(既知の人物)についての観測論理式401が入力される。
観測論理式401は、推論対象の人物(既知の人物)について観測された事象(以下、観測事象とも記載)を、一階述語論理の形式で表した論理式である。観測論理式401が表す観測事象には、推論対象の人物が有する属性値に関する事象、及び、推論対象の人物の状況や状態に関する事象が含まれる。
図12は、第2の実施形態における、観測論理式401の例を示す図である。図12の観測論理式401は、属性値に関する事象として、太郎のIDは「A108」であり、太郎は「A高校」、「野球部」に所属することを表し、状況や状態に関する事象として、「太郎はグループワークを受けた」ことを表している。
推論装置400は、知識ベース記憶装置300に記憶された知識ベース301に基づいて、観測論理式401に対する推論を実行し、推論結果402を出力する。
推論結果402は、観測事象に対して推論により導かれる他の事象の集合である。具体的には、推論結果402は、「観測事象により、続いて生じる可能性のある他の事象」や「観測事象が生じた原因の可能性がある他の事象」を示す。
なお、観測事象に対する推論が知識ベース301に基づいて実行できれば、観測論理式401や推論結果402の形式は、他の形式でもよく、推論の内容は他の内容でもよい。
また、推論装置400も、CPUとプログラムを格納した記録媒体とを含み、推論を実行するプログラムの命令(Instruction)を実行するコンピュータであってもよい。
また、知識取得装置100、データベース記憶装置200、知識ベース記憶装置300、及び、推論装置400の内の一部、または、全部が、一つの装置により構成されていてもよい。
次に、第2の実施形態の動作を説明する。図13は、第2の実施形態における、推論処理を示すフローチャートである。
ここでは、第1の実施形態と同様に、図2のデータベース201がデータベース記憶装置200に記憶されていると仮定する。また、図3の知識表現語彙、及び、図4の範囲語彙が、それぞれ、知識表現語彙記憶部140、範囲語彙記憶部150に記憶されていると仮定する。
はじめに、事前準備として、知識取得装置100が、第1の実施形態と同様の知識取得・更新処理を実行する(ステップS21)。これにより、知識取得装置100から出力された有効範囲付きの知識が、知識ベース記憶装置300の知識ベース301に格納される。なお、知識ベース301には、知識取得装置100により出力された知識に加えて、一般常識等に基づいて生成された知識が格納されていてよい。
図14は、第2の実施形態における、知識ベース301に格納された知識の例を示す図である。図14において、丸印は事象を示す。事象(丸印)間の矢印は、矢印の元の事象を前提、矢印の先の事象を帰結とした関係を示す。また、複数の矢印の先が一つの事象に向いている場合、これら複数の矢印の元の事象の全てが真のときに、矢印の先の事象が真であること(AND条件)を示す。
例えば、知識ベース記憶装置300は、知識取得装置100から出力された、図14のような知識ベース301を記憶する。
次に、推論装置400は、ユーザ等から、観測論理式401の入力を受け付ける(ステップS22)。
例えば、推論装置400は、図12のような観測論理式401の入力を受け付ける。
なお、推論装置400は、推論対象の人物についての観測事象を、自然言語で受け付け、知識取得装置100と同様に、知識表現語彙、範囲語彙を用いて、論理式に変換してもよい。
次に、推論装置400は、知識ベース記憶装置300に記憶された知識ベース301に基づいて、入力された観測論理式401に対する推論を実行する(ステップS23)。ここで、推論装置400は、知識ベース301の知識の内、観測論理式401の各々に対応する観測事象を検索する。そして、推論装置400は、観測事象から知識(事象間の関係)を辿ることにより得られる「真となる事象」を抽出する。また、推論装置400は、同様に、知識を辿ることにより、「真となる可能性のある事象」を抽出してもよい。さらに、推論装置400は、「「真となる可能性のある事象」が真となるために真となるべき事象」を抽出してもよい。
図15は、第2の実施形態における、推論の例を示す図である。図15の例では、図14の知識ベース301の知識の内、図12の観測論理式401に含まれる論理式に対応する観測事象が黒の丸印で示されている。また、観測事象から知識を辿ることにより得られる、「真となる事象」がハッチングされた丸印で示されている。また、「真となる可能性がある事象」が太線の丸印で示されている。さらに、「「真となる可能性のある事象」が真となるために真となるべき事象」が点線の丸印で示されている。
例えば、推論装置400は、図15のように、観測事象から知識を辿ることにより得られる各事象を抽出する。
推論装置400は、抽出された各事象に基づき、推論結果402を生成し、ユーザ等へ出力する(ステップS24)。
例えば、推論装置400は、図15で抽出された「真となる事象」に基づき、推論結果402「太郎は、グループワークを受けたことで、意欲が向上し、積極的になる」を出力する。さらに、推論装置400は、「真となる可能性がある事象」、及び、「「真となる可能性のある事象」が真となるために真となるべき事象」に基づき、推論結果402「太郎は、Method1で勉強するとあまり理解が進まないが、Method2で勉強するとよく理解が進む」を出力する。
以上により、第2の実施形態の動作が完了する。
次に、第2の実施形態の効果について説明する。
第2の実施形態によれば、人物の特徴を考慮した推論を行うことができる。その理由は、推論装置400が、人物の観測事象に対して、知識取得装置100により更新された知識に基づき推論を行うためである。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態は、推論装置400が、データベース201に情報が格納されていた知識取得・更新対象の人物(既知の人物)以外の、新たな人物を推論対象の人物として推論を行う点で、第2の実施形態と異なる。
はじめに、第3の実施形態の構成について説明する。図16は、第3の実施形態の構成を示すブロック図である。図16を参照すると、推論システム1は、第2の実施形態の構成要素に加えて、観測補完装置500を含む。観測補完装置500は、ネットワーク等により、知識取得装置100、及び、推論装置400と接続される。
推論装置400には、推論対象の人物(新たな人物)について、観測論理式411、及び、推論対象属性情報412が入力される。
観測論理式411は、推論対象の人物(新たな人物)について観測された事象を、一階述語論理の形式で表した論理式である。観測論理式411が表す観測事象に、推論対象の人物の状況や状態に関する事象が含まれる。
図17は、第3の実施形態における、観測論理式411の例を示す図である。図17の観測論理式411は、状況や状態に関する事象として、「一郎はテストを受けた」ことを表している。
推論対象属性情報412は、推論対象の人物(新たな人物)の属性情報である。推論対象属性情報には、データベース201における属性情報の各属性と同じ属性について、推論対象の人物の属性値が設定される。
図18は、第3の実施形態における、推論対象属性情報412の例を示す図である。図18の推論対象属性情報412では、図2の属性情報の各属性と同じ属性について、推論対象の人物の属性値が設定されている。
後述するように、観測補完装置500では、推論対象属性情報412と属性情報が類似する既知の人物が特定され、当該特定された人物の属性値に関する観測論理式(以下、擬似観測論理式413とも記載)が生成される。
推論装置400は、観測論理式411で表される事象が、推論対象の人物と類似する属性情報を有する既知の人物について観測されたとみなし、観測論理式411、及び、擬似観測論理式413に対して推論を実行する。
観測補完装置500は、類似度算出部510、及び、観測生成部520を含む。
類似度算出部510は、推論対象属性情報412と既知の人物の属性情報との類似度を算出し、推論対象属性情報412と属性情報が類似する既知の人物を特定する。
観測生成部520は、類似度算出部510により特定された人物の属性情報に基づき、擬似観測論理式413を生成する。
なお、観測補完装置500も、CPUとプログラムを格納した記録媒体とを含み、類似度算出部510、観測生成部520の機能を実装するためのプログラムの命令(Instruction)を実行するコンピュータであってもよい。
また、知識取得装置100、データベース記憶装置200、知識ベース記憶装置300、推論装置400、及び、観測補完装置500の内の一部、または、全部が、一つの装置により構成されていてもよい。
次に、第3の実施形態の動作を説明する。図19は、第3の実施形態における、推論処理を示すフローチャートである。
ここでは、第2の実施形態と同様に、図2のデータベース201がデータベース記憶装置200に記憶されていると仮定する。また、図3の知識表現語彙、及び、図4の範囲語彙が、それぞれ、知識表現語彙記憶部140、範囲語彙記憶部150に記憶されていると仮定する。
はじめに、第2の実施形態のステップS21と同様に、知識取得装置100が、第1の実施形態と同様の知識取得・更新処理を実行する(ステップS31)。
例えば、知識ベース記憶装置300は、知識取得装置100から出力された、図14のような知識ベース301を記憶する。
次に、推論装置400は、ユーザ等から、新たな人物の観測論理式411と推論対象属性情報412との入力を受け付ける(ステップS32)。推論装置400は、推論対象属性情報412を観測補完装置500へ送信する。
例えば、推論装置400は、図17、図18のような観測論理式411、推論対象属性情報412の入力を受け付ける。
観測補完装置500の類似度算出部510は、知識取得装置100のデータ入力部110を介して、データベース201における既知の人物の各々の属性情報を取得する(ステップS33)。
例えば、類似度算出部510は、図2のデータベース201における属性情報を取得する。
類似度算出部510は、推論対象属性情報412と、既知の人物の属性情報との類似度を算出する(ステップS34)。ここで、推論対象属性情報412の属性値を表すベクトルをV_A、既知の人物の属性情報の属性値を表すベクトルをV_Bとすると、類似度は、例えば、V_AとV_Bの内積(コサイン類似度)により算出される。ベクトルV_A、V_Bの要素には、データベース201における属性情報の各属性に設定された各属性値について、当該属性値の有無(当該属性値を有するか否か)をTrueまたはFalseの二値で表す変数が用いられる。この場合、ベクトルV_A、V_Bの次元数は、データベース201における属性値の数と等しい。類似度の値が1に近いほど、推論対象属性情報412と既知の人物の属性情報とが類似していると判定できる。
類似度算出部510は、ステップS34で算出された類似度に基づき、推論対象属性情報412と属性情報が類似する既知の人物を特定する(ステップS35)。ここで、類似度算出部510は、例えば、類似度が所定値以上の既知の人物を特定する。また、類似度算出部510は、類似度が最大の人物、あるいは、類似度が所定値以上で、かつ、最大の既知の人物を特定してもよい。
例えば、類似度算出部510は、図18の推論対象属性情報412と図2のデータベース201における属性情報とに基づき、推論対象属性情報412と属性情報が類似する既知の人物のID「A002」を特定する。
観測生成部520は、類似度算出部510により特定された人物の属性情報に基づき、擬似観測論理式413を生成し、推論装置400に出力する(ステップS36)。ここで、観測生成部520は、特定された人物が有する各属性値に関する観測式を、推論対象の人物の擬似観測論理式413として生成する。
図20は、第3の実施形態における、擬似観測論理式413の例を示す図である。
例えば、観測生成部520は、図2のデータベース201におけるID「A002」の人物の属性情報に基づき、図20のような擬似観測論理式413を生成する。
推論装置400は、第2の実施形態のステップS23と同様に、観測論理式411、及び、擬似観測論理式413に対する推論を実行する(ステップS37)。
図21は、第3の実施形態における、推論の例を示す図である。
例えば、推論装置400は、図21のように、観測事象から知識を辿ることにより得られる事象を抽出する。
推論装置400は、抽出された各事象に基づき、推論結果402を生成し、ユーザ等へ出力する(ステップS38)。
例えば、推論装置400は、図21で抽出された「真となる事象」事象に基づき、推論結果402「一郎は、テストを受けたことで、意欲が低下する」を出力する。
以上により、第3の実施形態の動作が完了する。
なお、上述の説明では、観測補完装置500が、推論対象属性情報412と属性情報が類似する既知の人物を特定していた。しかしながら、これに限らず、観測補完装置500は、推論対象属性情報412と属性情報が類似する既知の人物のグループを特定してもよい。この場合、グループは、例えば、ユーザ等により特定の属性で指定される。そして、データベース201の属性情報において、当該指定された属性について同じ属性値を有する人物が同じグループに分類される。また、ステップS34において、類似度算出部510は、推論対象属性情報412とグループの属性情報との類似度を算出する。ここで、グループの属性情報は、例えば、属性情報に含まれる各属性について、グループの人物に対する属性値の平均を算出することにより求められる。また、ステップS35において、類似度算出部510は、推論対象属性情報412と属性情報が類似するグループを特定する。さらに、ステップS36において、観測生成部520は、例えば、特定されたグループの人物の全てが有する属性値に関する観測式を、推論対象の人物の擬似観測論理式413として生成する。
次に、第3の実施形態の効果について説明する。
第3の実施形態によれば、知識取得・更新対象の人物以外の新たな人物についても、人物の特徴を考慮した推論を行うことができる。その理由は、推論装置400が、新たな人物と属性値が類似した既知の人物の属性値を有することを示す事象、及び、当該新たな人物の状況または状態に関する事象を、当該新たな人物の観測事象として、推論を行うためである。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
例えば、上述の各実施形態では、推論に用いられる知識が、学習サービスにおける学習に関する知識である場合を例に説明した。しかしながら、人物の状況や状態に関する事象間の関係を表す知識であれば、推論に用いられる知識は、学習サービス以外の他の知識でもよい。
本発明は、人物の状況や状態に関して観測された事象に対して推論を行うサービスに広く適用できる。例えば、本発明は、教育サービスにおいて、学習者個人の状況や状態に応じて適切な教授行動や学習行動を提示する用途に適用できる。また、本発明は、医療サービスや介護サービスにおいても、患者や被介護者個人の状況や状態に応じて、適切なストレス低減措置を提示する用途に適用できる。
1 推論システム
100 知識取得装置
101 CPU
102 記憶デバイス
103 入出力デバイス
104 通信デバイス
110 データ入力部
120 取得部
130 更新部
140 知識表現語彙記憶部
150 範囲語彙記憶部
200 データベース記憶装置
201 データベース
300 知識ベース記憶装置
301 知識ベース
400 推論装置
401 観測論理式
402 推論結果
411 観測論理式
412 推論対象属性情報
413 擬似観測論理式
500 観測補完装置
510 類似度算出部
520 観測生成部

Claims (8)

  1. 人物に関する事象間の関係を表す知識を取得する取得手段と、
    複数の人物の各々が有する属性値に基づき、当該複数の人物の内の前記知識が成立する人物が有する属性値を特定し、当該特定された属性値を有する人物に対して当該知識が成立するように当該知識を更新し、出力する、更新手段と、
    を備えた、知識取得装置。
  2. 前記知識は前提の事象と帰結の事象とを含み、
    前記更新手段は、前記知識における前記前提の事象に、前記特定された属性値を有することを示す事象を連言として加えることにより、前記知識を更新する、
    請求項1に記載の知識取得装置。
  3. 前記更新手段は、前記複数の人物の内の前記知識が成立する人物が有する属性値の内、前記事象間の関係に影響する属性値を特定し、当該特定された属性値を有する人物に対して当該知識が成立するように当該知識を更新する、
    請求項1または2に記載の知識取得装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の知識取得装置と、
    人物について観測された事象に対して、前記知識取得装置により更新された知識に基づき推論を行う、推論装置と、
    を備えた、
    推論システム。
  5. 前記推論装置は、前記複数の人物の内のいずれかの人物について、当該人物の属性値を有することを示す事象、及び、当該人物の状況や状態に関する事象を、当該人物について観測された事象として、推論を行う、
    請求項4に記載の推論システム。
  6. 前記推論装置は、新たな人物について、前記複数の人物から特定された、当該新たな人物と類似した属性値を有する人物の属性値を有することを示す事象、及び、当該新たな人物の状況や状態に関する事象を、当該新たな人物について観測された事象として、推論を行う、
    請求項4に記載の推論システム。
  7. 人物に関する事象間の関係を表す知識を取得し、
    複数の人物の各々が有する属性値に基づき、当該複数の人物の内の前記知識が成立する人物が有する属性値を特定し、当該特定された属性値を有する人物に対して当該知識が成立するように当該知識を更新し、出力する、
    知識取得方法。
  8. コンピュータに、
    人物に関する事象間の関係を表す知識を取得し、
    複数の人物の各々が有する属性値に基づき、当該複数の人物の内の前記知識が成立する人物が有する属性値を特定し、当該特定された属性値を有する人物に対して当該知識が成立するように当該知識を更新し、出力する、
    処理を実行させるプログラムを格納する、コンピュータが読み取り可能な記録媒体。
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