JPWO2018087856A1 - 映像合成装置及び映像合成方法 - Google Patents

映像合成装置及び映像合成方法 Download PDF

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Abstract

映像合成装置(1)は、映像受信部(4)と、パラメータ入力部(5)と、映像処理部(6)とを備え、映像処理部(6)は、予め入力されたカメラパラメータを用いて、合成映像の画素毎に、複数の撮像装置(Cam1,…,CamN)のうちの対応する撮像装置を特定する第1の撮像装置特定情報(Cami)と、第1の撮像装置特定情報によって特定された撮像装置における対応する第1の画素位置(x_cami,y_cami)と、対応する第1の画素位置における第1の重み付き係数(α)とを含む参照テーブルを作成し、参照テーブルを参照して、合成映像の画素(x_synth,y_synth)毎に、第1の撮像装置特定情報によって特定された撮像装置における対応する第1の画素位置の画素値に第1の重み付き係数(α)を乗算することで得られた第1の値を代入することで、合成映像を生成する。

Description

本発明は、複数の撮像装置によって取得された複数の映像(すなわち、複数の映像データ)から1つの合成映像を生成するための映像合成装置及び映像合成方法に関する。
映像の撮影画角を広げるために、複数の撮像装置(すなわち、複数台のカメラ)による撮影で取得された複数の映像を合成して、1つの合成映像を生成する映像合成処理が知られている(例えば、特許文献1、2、及び3参照)。通常、1つの合成映像を生成するための映像合成処理では、複数の撮像装置から出力された複数の映像の各々に対して、レンズ歪補正処理、視点変換処理、投影変換処理等の映像処理が行われる。これらの映像処理の処理負荷は非常に大きいので、これらの映像処理を、通常の演算装置(CPU:Central Processing Unit)によって実時間で行うことは難しい。そこで、従来の装置では、通常の演算装置と並列的に動作することができる並列演算装置であるGPU(Graphics Processing Unit)によって映像合成処理が行われる。
特許第4744823号公報 特開2015−207802号公報 特開2016−066842号公報
しかしながら、GPU等の並列演算装置を用いた場合においても、映像合成処理の負荷は、撮像装置の台数の増加(すなわち、合成される映像の数の増加)に伴って大きくなる。特に、投影変換処理において、撮像装置による撮像範囲間の境界部である重畳領域における映像にブレンド処理を行う際には、重畳領域における複数の映像が入力されるまで処理待ちが発生するため、映像合成処理に要する処理時間が長くなるという課題がある。
本発明は、上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、撮像装置の数が増加した場合であっても、複数の撮像装置で取得された複数の映像から1つの合成映像を生成する映像合成処理を短時間で行うことができる映像合成装置及び映像合成方法を提供することにある。
本発明の一態様に係る映像合成装置は、複数の撮像装置で取得された複数の映像から1つの合成映像を生成する映像合成装置であって、前記複数の映像を受信する映像受信部と、前記複数の撮像装置のカメラパラメータが入力されるパラメータ入力部と、前記複数の映像から前記合成映像を生成する映像処理部と、を備え、前記映像処理部は、予め入力された前記カメラパラメータを用いて、前記合成映像の画素毎に、前記複数の撮像装置のうちの対応する撮像装置を特定する第1の撮像装置特定情報と、前記第1の撮像装置特定情報によって特定された撮像装置における対応する第1の画素位置と、前記対応する第1の画素位置における第1の重み付き係数とを含む参照テーブルを作成し、前記参照テーブルを参照して、前記合成映像の画素毎に、前記第1の撮像装置特定情報によって特定された撮像装置における対応する第1の画素位置の画素値に前記第1の重み付き係数を乗算することで得られた第1の値を代入することで、前記合成映像を生成するものである。
本発明の他の態様に係る映像合成方法は、複数の撮像装置で取得された複数の映像から1つの合成映像を生成する映像合成方法であって、前記複数の撮像装置について予め入力されたカメラパラメータを用いて、前記合成映像の画素毎に、前記複数の撮像装置のうちの対応する撮像装置を特定する第1の撮像装置特定情報と、前記第1の撮像装置特定情報によって特定された撮像装置における対応する第1の画素位置と、前記対応する第1の画素位置における第1の重み付き係数とを含む第1の参照テーブルを作成するステップと、前記第1の参照テーブルを参照して、前記合成映像の画素毎に、前記第1の撮像装置特定情報によって特定された撮像装置における対応する第1の画素位置の画素値に前記第1の重み付き係数を乗算することで得られた第1の値を代入することで、前記合成映像を生成するステップとを有するものである。
本発明によれば、撮像装置の数が増加した場合であっても、複数の撮像装置で取得された複数の映像から1つの合成映像を生成する映像合成処理を短時間で行うことができる。
本発明の実施の形態1に係る映像合成装置の構成を概略的に示す機能ブロック図である。 実施の形態1に係る映像合成装置を概略的に示すハードウェア構成図である。 実施の形態1に係る映像合成装置における合成映像の画素と複数の撮像装置の画素との対応関係の例を示す図である。 実施の形態1に係る映像合成装置における複数の撮像装置の撮像範囲の重畳領域の例を示す図である。 実施の形態1に係る映像合成装置において第1の参照テーブルに含まれる撮像装置の画素の範囲を示す図である。 実施の形態1に係る映像合成装置において第2の参照テーブルに含まれる撮像装置の画素の範囲を示す図である。 実施の形態1に係る映像合成装置の動作(すなわち、実施の形態1に係る映像合成方法)を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る映像合成装置における複数の撮像装置の台形状の撮像範囲の重畳領域の例を示す図である。 実施の形態2に係る映像合成装置における複数の撮像装置の撮像範囲を簡素化した例を示す図である。 実施の形態2に係る映像合成装置における第1の参照テーブルに含まれる撮像装置の画素の範囲を示す図である。 実施の形態2に係る映像合成装置における第2の参照テーブルに含まれる撮像装置の画素の範囲(重畳領域)を示す図である。 実施の形態2に係る映像合成装置における第3の参照テーブルに含まれる撮像装置の画素の範囲(重畳領域)を示す図である。 実施の形態2に係る映像合成装置における第4の参照テーブルに含まれる撮像装置の画素の範囲(重畳領域)を示す図である。
《1》実施の形態1
《1−1》構成
図1は、本発明の実施の形態1に係る映像合成装置1の構成を概略的に示す機能ブロック図である。映像合成装置1は、実施の形態1に係る映像合成方法を実施することができる装置である。映像合成装置1は、複数の撮像装置(すなわち、複数台のカメラ)Cam1,…,Cami,…,CamNから出力された複数の映像(すなわち、複数の映像データ)から1つの合成映像(すなわち、1つの合成映像データ)を生成する。Nは2以上の整数であり、iは1以上N以下の任意の整数である。映像が動画像である場合には、映像合成装置1は、N台の撮像装置Cam1,…,CamNから出力されたN枚の映像フレームから1枚の合成映像フレームを作成する処理を、撮像装置Cam1,…,CamNから映像フレームが入力される度に繰り返し行うことで、合成映像データとしての動画像データを生成する。生成された合成映像データは、表示装置2に出力される。表示装置2は、受信した合成映像データに基づく映像を表示する。
合成映像の例は、広い視野を持つ横長の映像であるパノラマ映像及び高い位置から見下ろした映像である俯瞰映像等である。実施の形態1においては、複数の撮像装置によって取得された左右方向(一次元方向)に並ぶ複数の映像を合成することによって生成された合成映像がパノラマ映像である場合を説明する。また、後述の実施の形態2においては、複数の撮像装置によって取得された上下左右方向(二次元方向)に並ぶ複数の映像を合成することによって生成された合成映像が俯瞰映像である場合を説明する。映像合成装置1は、合成映像の画素に対応する、撮像装置Cam1,…,CamNの画素に関する情報を持つ参照テーブルを予め作成し、この参照テーブルを用いて合成映像の画素の画素値を設定(代入)する。
図1に示されるように、実施の形態1に係る映像合成装置1は、映像受信部4と、パラメータ入力部5と、記憶部6aを有する映像処理部6と、表示処理部7とを具備している。記憶部6aは、映像処理部6の外部に備えられてもよい。図1に示される映像合成装置1は、ソフトウェアとしてのプログラムを格納する記憶部6aとしてのメモリと、メモリに格納されたプログラムを実行する情報処理部としてのプロセッサとを用いて(例えば、コンピュータにより)実現することができる。なお、図1に示される映像合成装置1の一部を、プログラムを格納するメモリと、このプログラムを実行するプロセッサとによって実現してもよい。
映像受信部4は、複数の撮像装置Cam1,…,CamNから出力された複数の映像データを受信し、受信した映像データを映像処理部6に出力する。なお、映像データのデコード処理を映像受信部4で行い、デコードされた映像データを映像処理部6に出力してもよい。
パラメータ入力部5は、予め行われたキャリブレーション、すなわち、レンズ及びイメージセンサの撮像素子のパラメータ推定によって得られた複数の撮像装置Cam1,…,CamNについてのカメラパラメータを示す情報を受け取り、映像処理部6に出力する。カメラパラメータは、例えば、撮像装置Cam1,…,CamNに固有のカメラパラメータである内部パラメータ、世界座標系における撮像装置Cam1,…,CamNの位置姿勢を示すカメラパラメータである外部パラメータ、撮像装置Cam1,…,CamNのレンズに特有の歪(例えば、レンズの半径方向の歪及びレンズの円周方向の歪)を補正するために使用されるレンズ歪補正係数(例えば、レンズ歪補正マップ)等を含む。
実施の形態1においては、映像処理部6は、予め行われたキャリブレーションによって算出されたカメラパラメータを用いて、初期化時に映像合成用の参照テーブルを作成し、この参照テーブルを記憶部6aに格納する。映像処理部6は、参照テーブルを参照して、映像受信部4から出力された複数の映像データ(映像フレーム)から合成映像データを生成する。
表示処理部7は、映像処理部6で生成された合成映像データを表示装置2に出力する。
図2は、実施の形態1に係る映像合成装置1を概略的に示すハードウェア構成図である。映像合成装置1は、メインプロセッサ10と、メインメモリ11と、補助メモリ12と、GPU等の並列演算装置である映像処理プロセッサ13と、映像処理メモリ14と、入力インタフェース15と、ファイルインタフェース16と、表示インタフェース17と、映像入力インタフェース18とを具備している。
図1の映像処理部6は、図2に示されるメインプロセッサ10、メインメモリ11、補助メモリ12、映像処理プロセッサ13、及び映像処理メモリ14を含む。また、図1の記憶部6aは、図2に示されるメインメモリ11、補助メモリ12、及び映像処理メモリ14を含む。また、図1のパラメータ入力部5は、図2に示されるファイルインタフェース16を含む。また、図1の映像受信部4は、図2に示される映像入力インタフェース18を含む。また、図1の表示処理部7は、図2に示される表示インタフェース17を含む。ただし、図2は、図1に示される映像合成装置1のハードウェア構成の一例を示しているに過ぎず、ハードウェア構成は種々の変更が可能である。また、図1に示される機能ブロック4〜7と、図2に示されるハードウェア構成10〜18の対応関係も上記例に限定されない。
図1のパラメータ入力部5は、予め実行されたキャリブレーションによって算出したカメラパラメータ情報を、ファイルインタフェース16を補助メモリ12から取得し、メインメモリ11に書き込む。
補助メモリ12は、予め実行されたキャリブレーションによって算出されたカメラパラメータを保存してもよい。また、メインプロセッサ10は、カメラパラメータを、ファイルインタフェース16を通じて、メインメモリ11に保存してもよい。また、メインプロセッサ10は、静止画から合成映像を作成する場合に、補助メモリ12に静止画ファイルを保存してもよい。
入力インタフェース15は、マウス入力、キーボード入力、タッチパネル入力等のデバイス入力を受け付け、入力情報をメインプロセッサ10に送る。
映像処理メモリ14は、メインメモリ11から転送された入力映像データ、及び映像処理プロセッサ13で作成された合成映像データを記憶する。
表示インタフェース17と表示装置2とは、HDMI(登録商標)(High−Definition Multimedia Interface)ケーブル等によって接続される。合成映像は、表示処理部7としての表示インタフェース17を経由して表示装置2に出力される。
映像受信部4としての映像入力インタフェース18は、映像合成装置1に接続された撮像装置Cam1,…,CamNの映像入力を受け付け、入力映像をメインメモリ11に記憶させる。撮像装置Cam1,…,CamNは、例えば、ネットワークカメラ、アナログカメラ、USB(Universal Serial Bus)カメラ、HD−SDI(High Definition Serial Digital Interface)カメラ等である。なお、映像入力インタフェース18としては、接続されるデバイスに適合した規格のものが使用される。
《1−2》動作
[初期化処理]
まず、図1における映像処理部6は、作成する合成映像の解像度W_synth×H_synthを決定し、図1における記憶部6aに合成映像を格納するためのメモリ領域を確保する。ここで、W_synthは、矩形の合成映像の水平方向の画素数を示し、H_synthは、合成映像の垂直方向の画素数を示す。この処理を、図2を用いて言い換えれば、映像処理プロセッサ13は、作成する合成映像の解像度W_synth×H_synthを決定し、映像処理メモリ14に合成映像を格納するためのメモリ領域を確保する。
次に、図1における映像処理部6は、図1におけるパラメータ入力部5から入力された撮像装置Cam1,…,CamNのカメラパラメータ(内部パラメータ、外部パラメータ、レンズ歪補正データ及び投影面等)から、撮像装置Cam1,…,CamNについての参照テーブルを作成して、記憶部6aに格納する。この処理を、図2を用いて言い換えれば、映像処理プロセッサ13は、ファイルインタフェース16から入力された撮像装置Cam1,…,CamNのカメラパラメータから、撮像装置Cam1,…,CamNについての参照テーブルを作成して、映像処理メモリ14に格納する。
図3は、実施の形態1に係る映像合成装置1における合成映像の画素と複数の撮像装置Cam1,…,CamNの画素との対応関係の例を示す図である。
撮像装置Cam1,…,CamNについての参照テーブルは、図3に示されるように、合成映像の画素に対応する、撮像装置Cam1,…,CamNの画素(x_cam1,y_cam1),…,(x_camN,y_camN)、並びに、対応する撮像装置Cam1,…,CamNの画素(x_cam1,y_cam1),…,(x_camN,y_camN)におけるα値(アルファ値)を記憶する。x_cam1は、カメラ番号i=1である撮像装置Cam1のイメージセンサの画素のx座標を示し、y_cam1は、カメラ番号i=1である撮像装置Cam1のイメージセンサの画素のy座標を示す。α値は、撮像装置Cam1,…,CamNの撮像範囲の重畳領域のブレンド処理に利用する重み付き係数である。α値は、ピクセルデータの不透明度を示すカメラパラメータであり、0から1の範囲内の値であり、α値=0は完全透明を表し、α値=1は完全不透明を表す。
合成映像の画素に対応する撮像装置Cam1,…,CamNの画素が存在しない場合は、参照テーブルに対応画素が存在しないことを示す値を設定する。撮像装置Cam1,…,CamNの画素(x_cam1,y_cam1),…,(x_camN,y_camN)と合成映像の画素(x_synth,y_synth)との対応は、定義した投影面上の座標から投影変換処理前の座標、視点変換処理前の座標、レンズ歪補正処理前の座標と逆算することにより算出することができる。x_synthは、合成映像の画素のx座標を示し、y_synthは、合成映像の画素のy座標を示す。参照テーブルを利用すると、映像合成処理は、合成映像の画素(x_synth,y_synth)の画素値として、合成映像の画素(x_synth,y_synth)に対応する撮像装置Cam1,…,CamNの画素(x_cam1,y_cam1),…,(x_camN,y_camN)の画素値を代入する処理である。
ただし、撮像装置Cam1,…,CamNの参照テーブルを順に利用して映像合成処理を行う場合には、撮像装置Cam1,…,CamNの台数の増加に比例して処理時間が増加する。また、GPU等の並列演算装置を利用する場合であっても、重畳領域においてブレンド処理を行う際に、処理待ちが発生するため、撮像装置Cam1,…,CamNの台数の増加に伴って処理時間が増加する。
図4は、実施の形態1に係る映像合成装置1における複数の撮像装置Cam1,…,Cam4の撮像範囲の重畳領域の例を示す図である。通常、図4に示されるようなパノラマ合成映像を作成する際には、隣接する撮像装置Cam1,…,Cam4の撮像範囲に重畳領域が存在する。重畳領域には、ブレンド処理を適用するが、異なる撮像装置Cam1,…,Cam4の画素値を参照し、この画素値に重み付き係数αを乗算して重み付けを行い、重み付けされた画素値を合成映像の対応する画素の画素値として代入(ブレンド)するため、撮像装置Cam1,…,Cam4から出力された映像データについて処理待ち時間が発生する。なお、重畳領域ではブレンド処理が行われるので、重畳領域をブレンド領域とも言う。
図5は、実施の形態1に係る映像合成装置1において参照テーブル(第1の参照テーブル)に含まれる撮像装置Cam1,…,Cam4の画素の範囲を示す図である。また、図6は、実施の形態1に係る映像合成装置1において他の参照テーブル(第2の参照テーブル)に含まれる撮像装置Cam1,…,Cam4の画素の範囲を示す図である。実施の形態1に係る映像合成装置1では、映像処理部6は、撮像装置Cam1,…,CamNの参照テーブルから映像合成用の参照テーブルを作成する。この映像合成用の参照テーブルは、ブレンド領域の上側(左側の撮像装置)とブレンド領域の下側(右側の撮像装置)の情報を保持した2枚の参照テーブル、すなわち、図5に示される第1の参照テーブルと図6に示される第2の参照テーブルとから構成される。
映像合成用の第1の参照テーブルは、第1の撮像装置特定情報としてのカメラ番号iと、対応する撮像装置Camiの画素(x_cami,y_cami)と、対応する撮像装置Camiの画素のα値とを保持する。なお、重畳領域以外の画素のα値は1とする。図5の例では、撮像装置Cam1,…,Cam4が4台である場合を示す。図5は、一例を示すものであり、第1の参照テーブルに含まれる撮像装置Cam1,…,Cam4の画素の範囲は、図5の例に限定されない。
映像合成用の第2の参照テーブルは、複数の撮像装置Cam1,…,CamNによって撮像される複数の撮像範囲のうちの、重畳領域を持つ撮像装置を特定する第2の撮像装置特定情報としてのカメラ番号iと、対応する撮像装置Camiの画素(x_cami,y_cami)と、対応する撮像装置Camiの重畳領域の画素のα値とを保持する。図6は、一例を示すものであり、第2の参照テーブルに含まれる撮像装置Cam1,…,Cam4の画素の範囲は、図6の例に限定されない。
撮像装置Cam1,…,CamNの撮像範囲の重畳領域以外の画素と重畳領域の左側の撮像装置(又は、右側の撮像装置)に対応する画素とは、合成映像の画素に同時に代入することができる。これらの画素の情報を保持したものは、図5に示される上側の参照テーブル(第1の参照テーブル)である。撮像装置Cam1,…,CamNの撮像範囲の重畳領域の右側の撮像装置(又は、左側の撮像装置)に対応する画素の情報を保持したものは、図6に示される下側の参照テーブル(第2の参照テーブル)である。
例えば、図5に示される撮像装置Cam1、Cam2、Cam3、及びCam4の撮像範囲の画素の画素値は、第1の参照テーブルを用いて、合成映像の画素に同時に代入することができる。また、図6に示される撮像装置Cam2、Cam3、及びCam4の撮像範囲の重畳領域の画素の画素値は、第2の参照テーブルを用いて、合成映像の画素に同時に代入することができる。実施の形態1においては、GPU等の並列演算装置である映像処理プロセッサを使用し、第1及び第2の参照テーブルを用いることで、映像合成処理に処理待ちが発生せず、撮像装置Cam1,…,CamNの台数に関わらず、2つのステップ、すなわち、第1の参照テーブルを用いた代入処理と第2の参照テーブルを用いた代入処理とで、合成映像を生成することができる。
[映像入力処理]
映像受信部4における映像入力インタフェース18は、撮像装置Cam1,…,CamNの1フレーム分の映像データを取得しメインメモリ11に格納される。取得された映像データは、メインメモリ11から映像処理メモリ14に転送される。
[映像合成処理]
映像処理部6における映像処理プロセッサ13は、映像処理メモリ14に転送された入力映像の画素値を、第1の参照テーブルと第2の参照テーブルとを用いて、入力映像の画素に対応する合成映像の画素の画素値として代入する。この処理手順を以下に説明する。
以下の映像合成処理は、映像処理プロセッサ13によって、メインプロセッサ10の処理と並列に実行される。
〈1〉先ず、第1の処理として、映像処理プロセッサ13は、第1の参照テーブルから、合成映像における各画素(x_synth,y_synth)に対応するカメラ番号i、カメラ番号iの撮像装置Camiにおける対応する画素位置(x_cami,y_cami)、及び重み付き係数αを取り出す。
〈2〉次に、第2の処理として、映像処理プロセッサ13は、映像処理メモリ14上のカメラ番号iの入力映像(x_cami,y_cami)の画素値を参照し、この画素値に重み付き係数αを乗算して、映像処理メモリ14上の合成映像(x_synth,y_synth)の画素に代入する。
次に、映像処理プロセッサ13は、以下の映像合成処理を、メインプロセッサ10の処理と並列に実行する。
〈3〉先ず、第3の処理として、映像処理プロセッサ13は、第2の参照テーブルから、合成映像における各画素(x_synth,y_synth)に対応するカメラ番号i、カメラ番号iの撮像装置Camiにおける対応する画素位置(x_cami,y_cami)、及び重み付き係数αを取り出す。
〈4〉次に、第4の処理として、映像処理プロセッサ13は、映像処理メモリ14上のカメラ番号iの入力映像(x_cami,y_cami)の画素値を参照し、この画素値に重み付き係数αを乗算して、映像処理メモリ14上の合成映像(x_synth,y_synth)の画素に代入する。これによって、合成映像の重畳領域の画素にブレンド処理が行われる。
図7は、実施の形態1に係る映像合成装置の動作(すなわち、実施の形態1に係る映像合成方法)を示すフローチャートである。映像処理部6は、初期化処理(ステップS1)にて参照テーブルを作成した後は、映像入力処理(ステップS2)と映像合成処理(ステップS4)を、映像入力が終了するまで(ステップS4)、繰り返し実行する。映像処理部6は、撮像装置Cam1,…,CamNの位置がずれた場合は、映像上の特徴点等を利用して、位置ズレを補正して新たな参照テーブルをバックグラウンドで作成した後、現在使用している参照テーブルを新たな参照テーブルと入れ替えることで、位置合わせされた合成映像を作成することができる。
表示処理部7は、映像処理部6で作成された合成映像データとしてのパノラマ合成映像データを表示装置2に送信する。表示装置2は、受信したパノラマ合成映像データに基づく映像を表示する。なお、表示装置2は、パノラマ合成映像を、1枚のディスプレイ画面に表示してもよく、又は、複数枚のディスプレイ画面に渡って表示してもよい。また、表示装置2は、パノラマ合成映像の一部の領域のみを切り出して表示してもよい。
《1−3》効果
以上に説明したように、実施の形態1に係る映像合成装置1及び映像合成方法によれば、撮像装置Cam1,…,CamNの台数に応じて、入力映像データのデコード負荷は増大するが、撮像装置Cam1,…,CamNが取得した映像の映像合成処理の負荷はほとんど増加しない。
また、撮像装置Cam1,…,CamN毎の入力映像にレンズ歪補正処理、視点変換処理、投影変換処理を適用した場合、撮像装置Cam1,…,CamNの台数の増加に伴って処理時間が増加する。また、撮像装置Cam1,…,CamN毎の参照テーブルを用意してレンズ歪補正処理、視点変換処理、投影変換処理をひとまとめにした場合においても、撮像装置Cam1,…,CamN境界の重畳領域における処理待ちが発生するため、撮像装置Cam1,…,CamNの台数の増加に伴って処理時間が増加する。
実施の形態1に係る映像合成装置1及び映像合成方法では、隣り合って重畳領域を持つ撮像装置の映像間の処理待ちに着目し、第1の参照テーブルを同時に画素代入できるデータのみで構成することで、重畳領域に係る撮像装置Cam1,…,CamNの最大台数のステップ数で映像合成処理を実現することができる。つまり、実施の形態1においては、重畳領域に係る撮像装置Cam1,…,CamNの最大台数は2台であるパノラマ合成映像であるため、第1の参照テーブルを用いたステップと第2の参照テーブルを用いたステップとからなる2つのステップで合成処理が実行可能である。
《2》実施の形態2
《2−1》構成
上記実施の形態1においては、左右方向に並ぶ複数の映像から1つの合成映像(パノラマ映像)を生成するための映像合成装置及び映像合成方法を説明した。これに対し、本発明の実施の形態2では、上下左右方向に並ぶ複数の映像から1つの合成映像(俯瞰映像)を生成するための映像合成装置及び映像合成方法を説明する。
実施の形態2は、複数の撮像装置Cam1,…,CamNの配置の点、及び図1の映像処理部6(又は図2の映像処理プロセッサ)が参照テーブル(第1の参照テーブル)と他の参照テーブル(第2から第4の参照テーブル)を使用して映像合成処理を行う点において、実施の形態1と相違する。これらの点を除き、実施の形態2は、実施の形態1と同じである。したがって、実施の形態2の説明に際しては、実施の形態1の説明で用いた図1、図2及び図7をも参照する。
《2−2》動作
図8は、実施の形態2に係る映像合成装置における複数の撮像装置Cam1,…,Cam9の台形状の撮像範囲の重畳領域の例を示す図である。図8に示されるように、俯瞰合成映像を作成する場合、複数の撮像装置Cam1,…,Cam9が取得する映像を視点変換及び投影変換することで、大きな1枚の俯瞰映像を作成することができる。図8は、複数の撮像装置Cam1,…,Cam9の配置の一例を示すものであり、複数の撮像装置の配置方法を限定するものではない。
図8に示されるように、複数の撮像装置Cam1,…,Cam9を配置した場合、合成映像の重畳領域の同一画素(図8における41)に対応する撮像装置の台数は、上下左右の最大4台となる。パノラマ合成画像の生成と同様に、合成映像の画素に同時に代入可能な画素のみで構成した参照テーブルとして4種類の参照テーブル、すなわち、第1から第4の参照テーブルを作成することで、撮像装置の台数に関わらず、4回のステップで映像合成処理を実行することができる。
図9は、実施の形態2に係る映像合成装置における複数の撮像装置Cam1,…,Cam9の撮像範囲の重畳領域の例を示す図である。図9では、図8の例を簡素化するために、撮影範囲を長方形に描いている。図10は、実施の形態2に係る映像合成装置における撮像範囲についての第1の参照テーブルを示す図である。図11から図13は、実施の形態2に係る映像合成装置における撮像範囲(重畳領域)についての他の参照テーブルである第2の参照テーブル、第3の参照テーブル、及び第4の参照テーブルを示す図である。図9から図13は、説明を簡単にするため、撮像装置Cam1,…,CamNの投影変換後の映像を長方形で示すが、台形又は他の形状であっても処理は同様である。また、図9から図13に示される第1から第4の参照テーブルは一例であり、参照テーブルの形状及び個数は図9から図13の例に限定されない。
[映像入力処理]
映像受信部4が撮像装置Cam1,…,CamNの1フレーム分の入力映像を取得完了したら、メインメモリ11から映像処理メモリ14に入力映像データを転送する。
[映像合成処理]
映像処理メモリ14上に転送された入力映像の画素値を、上記の第1から第4の参照テーブルを用いて合成映像に代入する。処理手順を以下に示す。
以下の操作を、映像処理部6の映像処理プロセッサ13が、並列に実行する。
〈11〉第1の処理では、映像処理プロセッサ13は、図10に示される第1の参照テーブルから合成映像における各画素(x_synth,y_synth)に対応するカメラ番号i、カメラ番号iの撮像装置Camiにおける対応する画素位置(x_cami,y_cami)、及び重み付き係数αを取り出す。
〈12〉第2の処理では、映像処理プロセッサ13は、映像処理メモリ14上のカメラ番号iの撮像装置Camiの入力映像の画素(x_cami,y_cami)の画素値を参照し、この画素値に重み付き係数αを乗算して、映像処理メモリ14上の合成映像(x_synth,y_synth)の画素に代入する。
〈13〉第3の処理では、映像処理プロセッサ13は、第2の参照テーブルについて第11の処理と第12の処理と同様の処理を実行する。
〈14〉第4の処理では、映像処理プロセッサ13は、第3の参照テーブルについても、第11の処理と第12の処理と同様の処理を実行する。
〈15〉第5の処理では、映像処理プロセッサ13は、第4の参照テーブルについても、第11の処理と第12の処理と同様の処理を実行する。
また、映像処理部全体の処理手順は図7と同じである。また、表示処理部の動作も実施の形態1のものと同じである。
《2−3》効果
実施の形態2に係る映像合成装置及び映像合成方法によれば、撮像装置Cam1,…,CamNの台数に応じて、入力映像データのデコード負荷は増大するが、撮像装置Cam1,…,CamNが取得した映像の映像合成処理の負荷はほとんど増加しない。
また、実施の形態2に係る映像合成装置及び映像合成方法では、隣り合って重畳領域を持つ撮像装置の映像間の処理待ちに着目し、第1の参照テーブルを同時に画素代入できるデータのみで構成することで、重畳領域に係る撮像装置Cam1,…,CamNの最大台数のステップ数のみで映像合成処理を実現することができる。これにより、撮像装置Cam1,…,CamNの台数が増加しても、同一処理時間での合成映像が作成可能となる。例えば、俯瞰合成映像の場合、4回のステップで処理が実行可能である。
俯瞰合成映像の場合、図7のように個別カメラの配置を行った場合は、最大4ステップで処理が実行可能となる。
1 映像合成装置、 2 表示装置、 4 映像受信部、 5 パラメータ入力部、 6 映像処理部、 6a 記憶部、 7 表示処理部、 10 メインプロセッサ、 11 メインメモリ、 12 補助メモリ、 13 映像処理プロセッサ、 14 映像処理メモリ、 15 入力インタフェース、 16 ファイルインタフェース、 17 表示インタフェース、 18 映像入力インタフェース、 Cam1,…,Cami,…,CamN 撮像装置(カメラ)。
本発明の一態様に係る映像合成装置は、複数の撮像装置で取得された複数の映像から1つの合成映像を生成する映像合成装置であって、前記複数の映像を受信する映像受信部と、前記複数の撮像装置のカメラパラメータが入力されるパラメータ入力部と、前記複数の映像から前記合成映像を生成する映像処理部と、を備え、前記映像処理部は、予め入力された前記カメラパラメータを用いて、前記合成映像の画素毎に、前記複数の撮像装置のうちの対応する撮像装置を特定する第1の撮像装置特定情報と、前記第1の撮像装置特定情報によって特定された撮像装置における対応する第1の画素位置と、前記対応する第1の画素位置における第1の重み付き係数とを含む参照テーブルを作成し、前記参照テーブルを参照して、前記合成映像の画素毎に、前記第1の撮像装置特定情報によって特定された撮像装置における対応する第1の画素位置の画素値に前記第1の重み付き係数を乗算することで得られた第1の値を代入することで、前記合成映像を生成し、前記映像処理部は、前記カメラパラメータを用いて、前記合成映像の画素毎に、前記複数の撮像装置によって撮像される複数の撮像範囲のうちの、互いに重畳する撮像範囲である重畳領域を持つ撮像装置の一つを特定する第2の撮像装置特定情報と、前記第2の撮像装置特定情報によって特定された撮像装置における前記重畳領域に対応する第2の画素位置と、前記重畳領域に対応する第2の画素位置における第2の重み付き係数とを含む他の参照テーブルを作成し、前記他の参照テーブルを参照して、前記合成映像の画素のうちの、前記重畳領域の第2の画素位置に対応する画素毎に、前記第2の撮像装置特定情報によって特定された撮像装置における対応する画素位置の画素値に前記第2の重み付き係数を乗算することで得られた第2の値を代入してブレンド処理を行うことによって、前記合成映像のうちの前記重畳領域に対応する部分を生成するものである。
本発明の他の態様に係る映像合成方法は、複数の撮像装置で取得された複数の映像から1つの合成映像を生成する映像合成方法であって、前記複数の撮像装置について予め入力されたカメラパラメータを用いて、前記合成映像の画素毎に、前記複数の撮像装置のうちの対応する撮像装置を特定する第1の撮像装置特定情報と、前記第1の撮像装置特定情報によって特定された撮像装置における対応する第1の画素位置と、前記対応する第1の画素位置における第1の重み付き係数とを含む第1の参照テーブルを作成するステップと、前記第1の参照テーブルを参照して、前記合成映像の画素毎に、前記第1の撮像装置特定情報によって特定された撮像装置における対応する第1の画素位置の画素値に前記第1の重み付き係数を乗算することで得られた第1の値を代入することで、前記合成映像を生成するステップと、前記カメラパラメータを用いて、前記合成映像の画素毎に、前記複数の撮像装置によって撮像される複数の撮像範囲のうちの、互いに重畳する撮像範囲である重畳領域を持つ撮像装置の一つを特定する第2の撮像装置特定情報と、前記第2の撮像装置特定情報によって特定された撮像装置における前記重畳領域に対応する第2の画素位置と、前記重畳領域に対応する第2の画素位置における第2の重み付き係数とを含む第2の参照テーブルを作成するステップと、前記第2の参照テーブルを参照して、前記合成映像の画素のうちの、前記重畳領域の第2の画素位置に対応する画素毎に、前記第2の撮像装置特定情報によって特定された撮像装置における対応する画素位置の画素値に前記第2の重み付き係数を乗算することで得られた第2の値を代入してブレンド処理を行うことによって、前記合成映像のうちの前記重畳領域に対応する部分を生成するステップとを有するものである。

Claims (6)

  1. 複数の撮像装置で取得された複数の映像から1つの合成映像を生成する映像合成装置であって、
    前記複数の映像を受信する映像受信部と、
    前記複数の撮像装置のカメラパラメータが入力されるパラメータ入力部と、
    前記複数の映像から前記合成映像を生成する映像処理部と、
    を備え、
    前記映像処理部は、
    予め入力された前記カメラパラメータを用いて、前記合成映像の画素毎に、前記複数の撮像装置のうちの対応する撮像装置を特定する第1の撮像装置特定情報と、前記第1の撮像装置特定情報によって特定された撮像装置における対応する第1の画素位置と、前記対応する第1の画素位置における第1の重み付き係数とを含む参照テーブルを作成し、
    前記参照テーブルを参照して、前記合成映像の画素毎に、前記第1の撮像装置特定情報によって特定された撮像装置における対応する第1の画素位置の画素値に前記第1の重み付き係数を乗算することで得られた第1の値を代入することで、前記合成映像を生成する
    ことを特徴とする映像合成装置。
  2. 前記映像処理部は、
    前記カメラパラメータを用いて、前記合成映像の画素毎に、前記複数の撮像装置によって撮像される複数の撮像範囲のうちの、互いに重畳する撮像範囲である重畳領域を持つ撮像装置の一つを特定する第2の撮像装置特定情報と、前記第2の撮像装置特定情報によって特定された撮像装置における前記重畳領域に対応する第2の画素位置と、前記重畳領域に対応する第2の画素位置における第2の重み付き係数とを含む他の参照テーブルを作成し、
    前記他の参照テーブルを参照して、前記合成映像の画素のうちの、前記重畳領域の第2の画素位置に対応する画素毎に、前記第2の撮像装置特定情報によって特定された撮像装置における対応する画素位置の画素値に前記第2の重み付き係数を乗算することで得られた第2の値を代入してブレンド処理を行うことによって、前記合成映像のうちの前記重畳領域に対応する部分を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の映像合成装置。
  3. 前記複数の撮像装置によって撮像される複数の撮像範囲のうちの、互いに重畳する撮像範囲は、左右方向に重畳し、前記合成映像は、パノラマ映像であり、
    前記他の参照テーブルは1つのテーブルである
    ことを特徴とする請求項2に記載の映像合成装置。
  4. 前記複数の撮像装置によって撮像される複数の撮像範囲のうちの、互いに重畳する撮像範囲は、上下左右方向に重畳し、前記合成映像は、俯瞰映像であり、
    前記他の参照テーブルは3つのテーブルである
    ことを特徴とする請求項2に記載の映像合成装置。
  5. 複数の撮像装置で取得された複数の映像から1つの合成映像を生成する映像合成方法であって、
    前記複数の撮像装置について予め入力されたカメラパラメータを用いて、前記合成映像の画素毎に、前記複数の撮像装置のうちの対応する撮像装置を特定する第1の撮像装置特定情報と、前記第1の撮像装置特定情報によって特定された撮像装置における対応する第1の画素位置と、前記対応する第1の画素位置における第1の重み付き係数とを含む第1の参照テーブルを作成するステップと、
    前記第1の参照テーブルを参照して、前記合成映像の画素毎に、前記第1の撮像装置特定情報によって特定された撮像装置における対応する第1の画素位置の画素値に前記第1の重み付き係数を乗算することで得られた第1の値を代入することで、前記合成映像を生成するステップと
    を有することを特徴とする映像合成方法。
  6. 前記カメラパラメータを用いて、前記合成映像の画素毎に、前記複数の撮像装置によって撮像される複数の撮像範囲のうちの、互いに重畳する撮像範囲である重畳領域を持つ撮像装置の一つを特定する第2の撮像装置特定情報と、前記第2の撮像装置特定情報によって特定された撮像装置における前記重畳領域に対応する第2の画素位置と、前記重畳領域に対応する第2の画素位置)における第2の重み付き係数とを含む第2の参照テーブルを作成するステップと、
    前記第2の参照テーブルを参照して、前記合成映像の画素のうちの、前記重畳領域の第2の画素位置に対応する画素毎に、前記第2の撮像装置特定情報によって特定された撮像装置における対応する画素位置の画素値に前記第2の重み付き係数を乗算することで得られた第2の値を代入してブレンド処理を行うことによって、前記合成映像のうちの前記重畳領域に対応する部分を生成するステップと
    を有することを特徴とする請求項5に記載の映像合成方法。
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