JPWO2018079440A1 - チェイン構築装置、試験装置、試験システム、方法およびプログラム - Google Patents

チェイン構築装置、試験装置、試験システム、方法およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JPWO2018079440A1
JPWO2018079440A1 JP2018547629A JP2018547629A JPWO2018079440A1 JP WO2018079440 A1 JPWO2018079440 A1 JP WO2018079440A1 JP 2018547629 A JP2018547629 A JP 2018547629A JP 2018547629 A JP2018547629 A JP 2018547629A JP WO2018079440 A1 JPWO2018079440 A1 JP WO2018079440A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
service function
chain
test
function chain
service
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018547629A
Other languages
English (en)
Inventor
晋哉 石田
晋哉 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Publication of JPWO2018079440A1 publication Critical patent/JPWO2018079440A1/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L41/00Arrangements for maintenance, administration or management of data switching networks, e.g. of packet switching networks
    • H04L41/14Network analysis or design
    • H04L41/145Network analysis or design involving simulating, designing, planning or modelling of a network
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L43/00Arrangements for monitoring or testing data switching networks
    • H04L43/08Monitoring or testing based on specific metrics, e.g. QoS, energy consumption or environmental parameters
    • H04L43/0852Delays
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L43/00Arrangements for monitoring or testing data switching networks
    • H04L43/08Monitoring or testing based on specific metrics, e.g. QoS, energy consumption or environmental parameters
    • H04L43/0876Network utilisation, e.g. volume of load or congestion level
    • H04L43/0888Throughput
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L43/00Arrangements for monitoring or testing data switching networks
    • H04L43/20Arrangements for monitoring or testing data switching networks the monitoring system or the monitored elements being virtualised, abstracted or software-defined entities, e.g. SDN or NFV
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L43/00Arrangements for monitoring or testing data switching networks
    • H04L43/50Testing arrangements
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L67/00Network arrangements or protocols for supporting network services or applications
    • H04L67/50Network services
    • H04L67/60Scheduling or organising the servicing of application requests, e.g. requests for application data transmissions using the analysis and optimisation of the required network resources

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Abstract

サービスファンクションチェインに含まれる試験対象に対する試験をより容易に実施する技術を提供すること。チェイン構築装置100は、通信サービスの要求に基づいて、通信ネットワーク900に含まれるサービス機能901の連なりによって構成されるサービスファンクションチェインを設計するチェイン設計部101と、サービスファンクションチェインを構成するサービス機能901のうちテストの対象となるサービス機能901を経由しテストの対象とならないサービス機能901を経由しないテスト用サービスファンクションチェインを設計するテスト用チェイン設計部102と、サービスファンクションチェインおよびテスト用サービスファンクションチェインを通信ネットワーク900内に構築するチェイン構築部103とを備える。

Description

本発明は、サービスファンクションチェインを試験する技術に関する。
通信キャリアは、通信サービスの構築を、旧来のハードウェアアプライアンスを用いた形態から、VNF(Virtual Network Function)を用いた形態へ移行しつつある。VNFは、汎用の計算機サーバで稼動してネットワーク機能を実現するソフトウェアである。通信キャリアは、所望の機能をもつVNFを組み合わせてサービスファンクションチェインを構成することで、ユーザに対して通信サービスを柔軟に提供できる。
サービスファンクションチェインは、ユーザの送受信端を、キャリア網内のデータセンタに配備されたVNFを経由しながら繋ぐ。図14に、サービスチェインの概形を具体例で示す。ユーザの通信端は、キャリア網に有線もしくは無線媒体によって接続している。キャリア網の中には、複数のデータセンタが設置されている。ユーザの通信端間を繋ぐサービスファンクションチェインC100は、キャリア網を通る途上で各データセンタを通っており、各データセンタ内で稼動しているVNFを経由する。
また、データセンタの内部には、複数のサーバが備わっている。各サーバのCPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、メモリ、ストレージなどの計算機リソースは、仮想マシンやコンテナという形態で使用される。VNFは、このような仮想マシンもしくはコンテナの形態で動作する。例えば、図14の1つのデータセンタ内において、図15のように、複数のラックa〜cが含まれるとする。また、ラックaおよびbにそれぞれ含まれるサーバ上で、サービスファンクションチェインC100のVNFが稼動しているとする。この場合、サービスファンクションチェインC100は、このデータセンタのゲートウェイを通り、ラックaおよびbのVNFを経由して、再びゲートウェイを通って、このデータセンタの外部に出る。このとき、ラック間、並びに、ラックおよびゲートウェイの間は、このデータセンタ内のネットワークで中継される。
ここで、VNFを用いても、通信サービス、すなわちサービスファンクションチェインの設計・構築時および運用中に所望のサービス品質を維持するために、試験環境が必要であることは、旧来と変わらない。
このようなサービスファンクションチェインの試験に関連する技術の一例が、非特許文献1に記載されている。この関連技術は、パケット分類手段によってポリシに従ってパケットを分類し、パケット転送手段によって分類したパケットを適切なサービスファンクションチェインへ送出する。そして、この関連技術は、テスタによって、サービスファンクションチェインを試験する。
具体的には、テスタは、試験用トラヒックの送信元としてパケットを出力する。出力されたパケットは、パケット分類手段によって分類され、パケット転送手段によって、分類結果と関連づけられたVNFに対して、所定の転送パスに沿って転送される。VNFから出力されるパケットは、パケット分類手段に送られ、再度分類された後、パケット転送手段によって次のVNFへ転送されるか、分類を経ずに次のVNFへ転送される。サービスチェインの末尾のVNFが出力したパケットは、テスタに転送される。テスタは、送出したパケットをサービスファンクションチェインの末尾から受信することで、サービスファンクションチェインの導通試験を行う。また、テスタは、パケットの送信時刻と受信時刻とを比較して遅延を算出したり、ある時間で到着するパケット数・データ量を測ることによってスループットを算出したりする。
ところで、通信キャリアが自身のネットワークにおいて、通信リソースのみならず、計算機リソースも提供するMEC(Mobile Edge Computing)のようなアーキテクチャが議論されている。このようなアーキテクチャでは、ユーザが独自のVNFまたはアプリケーションをサービスファンクションチェインの一部として、通信キャリアのネットワーク内に埋め込むような運用形態が考えられる。
R. Gu, C. Li, and H. Assarpour, "Test Report of Service Function Chain with NSH in Cloud Datacenter," IETF I-D: draft-gu-sfc-test-report-sfc-nsh-00, October 2015.
前述のような運用形態における問題点は、ユーザが通信キャリアから提供される計算機リソースを用いてサービスファンクションチェインに埋め込んだVNFまたはアプリケーションが、通信キャリアの管理外になる、ということである。つまり、ユーザ自身が、そのVNFまたはアプリケーションが期待通りに動作し続けるようメンテナンスしなければならない。通信キャリアのネットワーク内に配備しているため、ユーザは、そのVNFまたはアプリケーションを試験するための通信トラヒックを試験対象に対して直接入力することはできない。また、ユーザは、サービスファンクションチェインの具体的な構成を含む、キャリア網内の詳細を知ることもできない。
ここで、このような運用形態においても、非特許文献1のようなテスタを、サービスファンクションチェインに予め組み込んでおくことが考えられる。しかしながら、チェインごとにテスタを用意することは、費用面で現実的ではない。また、テスタの数を減らし、チェイン間で試験の度に組替えることも考えられるが、チェインの運用が非常に煩雑になる。
したがって、このような運用形態でサービスファンクションチェインを試験するには、サービスファンクションチェインの両端から試験用トラヒックを流さざるを得ない。しかしながら、この場合、ユーザは、試験対象単体での試験を行うことはできない。また、この場合、試験トラヒックが試験対象となるVNFまたはアプリケーションの前後のチェインの影響を受けるため、問題箇所の切り分けが困難になる。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものである。すなわち、本発明は、サービスファンクションチェインに含まれる試験対象に対する試験をより容易に実施する技術を提供することを目的とする。
本発明のチェイン構築装置は、通信サービスの要求に基づいて、通信ネットワークに含まれるサービス機能の連なりによって構成されるサービスファンクションチェインを設計するチェイン設計手段と、前記サービスファンクションチェインを構成するサービス機能のうちテストの対象となるサービス機能を経由し前記テストの対象とならないサービス機能を経由しないテスト用サービスファンクションチェインを設計するテスト用チェイン設計手段と、前記サービスファンクションチェインおよび前記テスト用サービスファンクションチェインを前記通信ネットワーク内に構築するチェイン構築手段と、を備える。
また、本発明の試験装置は、上述のチェイン構築装置によって構築された前記サービスファンクションチェインおよび前記テスト用サービスファンクションチェインに対して、試験用トラヒックを生成してそれぞれ入力することにより、前記サービスファンクションチェインおよび前記テスト用サービスファンクションチェインの状態や性能を計測するトラヒック生成計測手段と、前記サービスファンクションチェインおよび前記テスト用サービスファンクションチェインに対する計測結果を比較する計測結果比較手段と、を備える。
また、本発明の試験システムは、上述のチェイン構築装置と、前記通信ネットワークにおいてパケットをいずれのサービスファンクションチェインに振り分けるかを分類するパケット分類手段と、前記パケット分類手段によって分類されたサービスファンクションチェインの転送パスに沿って前記パケットを転送するよう前記通信ネットワークを制御するパケット転送手段と、を備える。
また、本発明の方法は、コンピュータ装置が、通信サービスの要求に基づいて、通信ネットワークに含まれるサービス機能の連なりによって構成されるサービスファンクションチェインを設計し、前記サービスファンクションチェインを構成するサービス機能のうちテストの対象となるサービス機能を経由し前記テストの対象とならないサービス機能を経由しないテスト用サービスファンクションチェインを設計し、前記サービスファンクションチェインおよび前記テスト用サービスファンクションチェインを前記通信ネットワーク内に構築する。
また、本発明のプログラムは、通信サービスの要求に基づいて、通信ネットワークに含まれるサービス機能の連なりによって構成されるサービスファンクションチェインを設計するチェイン設計ステップと、前記サービスファンクションチェインを構成するサービス機能のうちテストの対象となるサービス機能を経由し前記テストの対象とならないサービス機能を経由しないテスト用サービスファンクションチェインを設計するテスト用チェイン設計ステップと、前記サービスファンクションチェインおよび前記テスト用サービスファンクションチェインを前記通信ネットワーク内に構築するチェイン構築ステップと、をコンピュータ装置に実行させる。当該プログラムは記憶媒体に格納されていてもよい。
また、本発明の他の方法は、コンピュータ装置が、上述の方法によって構築された前記サービスファンクションチェインおよび前記テスト用サービスファンクションチェインに対して、試験用トラヒックを生成してそれぞれ入力することにより、前記サービスファンクションチェインおよび前記テスト用サービスファンクションチェインの状態や性能を計測し、前記サービスファンクションチェインおよび前記テスト用サービスファンクションチェインに対する計測結果を比較する。
また、本発明の他のプログラムは、上述のプログラムをコンピュータ装置に実行させることによって構築された前記サービスファンクションチェインおよび前記テスト用サービスファンクションチェインに対して、試験用トラヒックを生成してそれぞれ入力することにより、前記サービスファンクションチェインおよび前記テスト用サービスファンクションチェインの状態や性能を計測するトラヒック生成計測ステップと、前記サービスファンクションチェインおよび前記テスト用サービスファンクションチェインに対する計測結果を比較する計測結果比較ステップと、をコンピュータ装置に実行させる。
本発明は、サービスファンクションチェインに含まれる試験対象に対する試験をより容易に実施する技術を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態としての試験システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態としての試験システムのハードウェア構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における通信ネットワークの構成の具体例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態におけるデータセンタの構成の具体例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態におけるチェイン構築装置の動作を説明するフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態の具体例において要求されるサービスファンクションチェインの構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態の具体例において設計されたサービスファンクションチェインの構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態の具体例において設計されたテスト用サービスファンクションチェインの構成を示す図である。 本発明の第2の実施の形態としての試験システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態における試験装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における試験装置の動作を説明するフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態としての試験システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態における試験装置の動作を説明するフローチャートである。 サービスファンクションチェインの概形を具体的に説明する図である。 サービスファンクションチェインの概形を具体的に説明する他の図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態としての試験システム1の構成を図1に示す。図1において、試験システム1は、チェイン構築装置100と、パケット分類部110と、パケット転送部120とを含む。また、チェイン構築装置100は、チェイン設計部101と、テスト用チェイン設計部102と、チェイン構築部103とを含む。また、試験システム1は、通信ネットワーク900に接続される。
ここで、通信ネットワーク900は、サービスファンクションチェインによる通信サービスを提供する。サービスファンクションチェインは、通信ネットワーク900に収容されるユーザの通信端U100からU200までを、サービス機能901の連なりによって繋ぐ。以降、サービスファンクションチェインを、単にチェインとも記載する。
サービス機能901は、通信ネットワーク900に含まれる計算機リソースを用いて提供される機能である。例えば、サービス機能901は、VNFまたはアプリケーションとして実現される。また、サービス機能901としては、通信ネットワーク900の管理者である通信キャリアにより提供されるサービス機能901がある。また、他のサービス機能901として、通信ネットワーク900内の計算機リソースを用いたユーザ独自のサービス機能901が導入される場合もある。ここで、あるサービス機能901が提供するサービスの種類は、他のサービス機能901が提供するサービスの種類と同一であってもよいし、異なっていてもよい。なお、図1には、3つのサービス機能901を示したが、通信ネットワーク900におけるサービス機能901の数は、3つに限定されない。また、図1では、サービスファンクションチェインが、通信ネットワーク900に含まれる3つのサービス機能901の全ての連なりによって構成される例を示している。ただし、サービスファンクションチェインは、通信ネットワーク900において提供可能なサービス機能901のうち選択されたサービス機能901の連なりによって構成可能である。
チェイン構築装置100は、通信ネットワーク900におけるサービスファンクションチェインを構築する装置である。
パケット分類部110は、通信ネットワーク900においてパケットをいずれのサービスファンクションチェインに振り分けるかを分類する。
パケット転送部120は、分類されたパケットを、振り分けられたサービスファンクションチェインの転送パスに沿ってパケットを転送するよう、通信ネットワーク900を制御する。具体的には、パケット転送部120は、パケットの転送ルールを保持し、通信ネットワーク900内の各物理的または論理的なスイッチを制御する。
ここで、試験システム1は、図2に示すようなハードウェア要素を含むコンピュータ装置によって構成可能である。図2において、試験システム1は、CPU(Central Processing Unit)1001、メモリ1002、出力装置1003、入力装置1004、および、ネットワークインタフェース1005を含む。メモリ1002は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、補助記憶装置(ハードディスク等)等によって構成される。出力装置1003は、ディスプレイ装置やプリンタ等のように、情報を出力する装置によって構成される。入力装置1004は、キーボードやマウス等のように、ユーザ操作の入力を受け付ける装置によって構成される。ネットワークインタフェース1005は、通信ネットワーク900に接続するインタフェースである。この場合、試験システム1の各機能ブロックは、メモリ1002に格納されるコンピュータ・プログラムを読み込んで実行して各部を制御するCPU1001によって構成される。
なお、試験システム1のハードウェア構成は、図2に示した構成に限定されない。例えば、試験システム1を構成する各機能ブロックは、図2に示したようなハードウェア要素を備える物理的に同一のコンピュータ装置上に実現されていなくてもよい。例えば、試験システム1を構成する各機能ブロックは、複数の物理的、論理的または仮想的なサーバに分散して実現されていてもよい。
また、通信ネットワーク900およびサービス機能901を含むネットワークシステムの構成の一例を図3〜図4に示す。図3において、ネットワークシステムは、通信ネットワーク900と、1つ以上のデータセンタ9001とを含む。ここで、図3には、3つのデータセンタ9001を示しているが、データセンタ9001の数は、1以上であればよく、3つに限定されない。
また、1つのデータセンタ9001は、図4に示すように、1つ以上のラック9002と、ゲートウェイ9003とを含む。ここで、図4には、3つのラック9002を示しているが、1つのデータセンタ9001に含まれるラック9002の数は、1以上であればよく、3つに限定されない。
また、1つのラック9002は、スイッチ9004と、1つ以上の計算機リソース9005とを含む。スイッチ9004は、ハードウェア要素であってもよいが、計算機リソース9005上にソフトウェアとして実現されていてもよい。また、計算機リソース9005は、物理サーバまたは論理的に計算機を構成可能なリソースによって構成される。また、計算機リソース9005は、データセンタ9001内の通信ネットワーク、スイッチ9004およびゲートウェイ9003を介して、外部と通信可能である。このとき、サービス機能901は、計算機リソース9005によって実現される。ここで、図4には、3つの計算機リソース9005を示しているが、1つのラック9002に含まれる計算機リソース9005の数は、1以上であればよく、3つに限定されない。
なお、通信ネットワーク900の構成は、図3〜図4に示した構成に限定されない。
次に、チェイン構築装置100の各機能ブロックの詳細について説明する。
チェイン設計部101は、通信サービスの要求に基づいて、通信ネットワーク900に含まれるサービス機能901の連なりによって構成されるサービスファンクションチェインを設計する。
例えば、チェイン設計部101は、チェインの構成を表す情報を通信サービスの要求として取得し、チェインの構成を表す情報に基づいて、サービスファンクションチェインを設計してもよい。この場合、チェイン設計部101は、チェインの構成を作成・編集可能なGUI(Graphical User Interface)や、チェインの構成を構造的なテキスト形式で作成・編集可能なエディタを備えることにより、チェインの構成を表す情報を取得してもよい。あるいは、チェイン設計部101は、チェインの要件情報を通信サービスの要求として取得し、取得した要件情報に基づいて自動的にチェインの構成を計算することにより、サービスファンクションチェインを設計してもよい。チェインの要件情報とは、例えば、チェインに含めたいサービス機能901の種類を表す情報を含んでいてもよい。なお、通信サービスの要求は、典型的には、通信ネットワーク900のユーザや管理者により入力される。
このとき、例えば、通信のサービス要求に基づいて、設計されたサービスファンクションチェインは、ユーザによって導入されるサービス機能901を含む場合もある。ユーザによって導入されるサービス機能901は、通信ネットワーク900の管理者等により提供されるサービス機能901とは異なっている。たとえば、ユーザによって導入されるサービス機能901は、ユーザによって入力された通信サービスの要求に基づき、管理者等により提供されるサービス機能901とは別に、新たに導入される。
また、チェイン設計部101は、設計したサービスファンクションチェインの構成情報を出力する。サービスファンクションチェインの構成情報は、例えば、サービス機能901の種類、数、配置場所、サービス機能901間の転送パス等をそれぞれ表す情報を含む。出力のフォーマットは、メモリ1002上のデータやファイルであってもよいし、通信プロトコルのメッセージであってもよい。
テスト用チェイン設計部102は、チェイン設計部101によって設計されたサービスファンクションチェインに対してテスト用サービスファンクションチェインを設計する。テスト用サービスファンクションチェインは、サービスファンクションチェインを構成するサービス機能901のうち、テストの対象となるサービス機能901を経由しテストの対象とならないサービス機能901を経由しない構成のチェインである。
なお、いずれのサービス機能901がテストの対象となるかを表す情報は、ユーザまたは管理者による入力により決定されてもよい。あるいは、ユーザによって導入されるサービス機能901がサービスファンクションチェインに含まれる場合、ユーザによって導入される当該サービス機能901が、テストの対象として適用されてもよい。
また、サービスファンクションチェインに、テストの対象となる複数のサービス機能901が含まれる場合について説明する。この場合、テスト用チェイン設計部102は、テストの対象となる各サービス機能901について、そのサービス機能901だけを経由するテスト用サービスファンクションチェインを生成してもよい。この場合、テストの対象となるサービス機能901の数だけ、テスト用サービスファンクションチェインが生成される。また、テスト用チェイン設計部102は、複数のテストの対象となるサービス機能901の一部または全てを経由し、他のサービス機能901を経由しないテスト用のサービスファンクションチェインを生成してもよい。また、テスト用チェイン設計部102は、これらの両方のテスト用サービスファンクションチェインを生成してもよい。
また、テスト用チェイン設計部102は、設計したテスト用サービスファンクションチェインの構成情報を出力する。テスト用サービスファンクションチェインの構成情報および出力のフォーマットの一例は、前述したサービスファンクションチェインの構成情報と同様である。
チェイン構築部103は、サービスファンクションチェインおよびテスト用サービスファンクションチェインを、通信ネットワーク900内に構築する。例えば、チェイン構築部103は、それぞれのチェインに含まれるサービス機能901のインスタンスを、計算機リソース9005を用いて生成する。また、例えば、チェイン構築部103は、該当するチェインの転送パスに沿ってパケットをサービス機能901間で転送するためのネットワーク制御に関する設定を行う。これらの構築処理は、パケット分類部110およびパケット転送部120に対して行われる。例えば、チェイン構築部103は、非特許文献1に記載された公知の技術を用いて、サービスファンクションチェインおよびテスト用サービスファンクションチェインを構築可能である。
以上のように構成されたチェイン構築装置100の動作を、図5を参照して説明する。
図5では、まず、チェイン設計部101は、通信サービスの要求を取得する(ステップS11)。
前述のように、チェイン設計部101は、GUIやエディタを介して、チェインの構成を表す情報を、通信サービスの要求として取得してもよい。あるいは、前述のように、チェイン設計部101は、チェインの要件情報を、通信サービスの要求として取得してもよい。
次に、チェイン設計部101は、通信サービスの要求に基づいて、サービスファンクションチェインを設計する(ステップS12)。
次に、テスト用チェイン設計部102は、チェイン設計部101によって設計されたチェインに対してテスト用サービスファンクションチェインを設計する(ステップS13)。
前述のように、テスト用サービスファンクションチェインは、サービスファンクションチェインを構成するサービス機能901のうち、テストの対象となるサービス機能901を経由しテストの対象とならないサービス機能901を経由しないチェインである。
また、前述のように、サービスファンクションチェインに、ユーザによって導入されたサービス機能901が含まれる場合、該当するサービス機能901が、テストの対象となる。
次に、チェイン構築部103は、ステップS12で設計されたサービスファンクションチェインと、ステップS13で設計されたテスト用サービスファンクションチェインとを、通信ネットワーク900内に構築する(ステップS14)。
以上で、チェイン構築装置100は、動作を終了する。
次に、チェイン構築装置100の動作を具体例で示す。
この具体例では、チェイン設計部101は、通信サービスの要求として、図6に示すサービスファンクションチェインの構成を表す情報を取得したとする(ステップS11)。
図6に示すサービスファンクションチェインの構成は、VNF901a、VNF901b、VNF901cを含む。ここで、VNF901bは、ユーザによって導入されるサービス機能901であるとする。また、VNF901aおよび901cは、通信ネットワーク900を管理する通信キャリアによって提供されるサービス機能901であるとする。
次に、チェイン設計部101は、図6に示すサービスファンクションチェインの構成を実現するため、図7に示すようにチェインC1000を設計したとする(ステップS12)。
図7において、スイッチ9004a〜9004cは、それぞれ、VNF901a〜901cの入出力トラヒックをスイッチングするためのスイッチ9004である。これらのスイッチ9004a〜9004cは、対応するVNF901a〜901cが配備されたラック9002内に、ハードウェアもしくは計算機上で動作するソフトウェアとして実装されている。
なお、図7では簡略化して示しているが、スイッチ9004aおよび9004b、並びに、スイッチ9004bおよび9004cの間は、次のように接続される。
まず、両端のVNF901aおよび901bが同一データセンタ9001内の異なるラック9002に存在する場合について説明する。この場合、スイッチ9004aおよび9004bの間は、データセンタ9001内ネットワークによって接続される。スイッチ9004bおよび9004cの間の接続も同様である。
また、両端のVNF901aおよび901bが異なるデータセンタ9001内に存在する場合について説明する。この場合、スイッチ9004aおよび9004bの間は、双方のデータセンタ9001内ネットワークおよびデータセンタ9001間ネットワーク内を通る1以上の経路によって接続される。スイッチ9004bおよび9004cの間の接続も同様である。
なお、両端のVNF901aおよび901bが同一ラック9002内に存在する場合がある。この場合、スイッチ9004aおよび9004bが同一のスイッチ9004により構成される。したがって、VNF901aから901bへの経路は、VNF901a−スイッチ9004a−VNF901b、というように、スイッチ9004aで折り返す形となる。
このように、ステップS11において、チェイン設計部101は、各VNF901a〜901cが配置される場所と、それらを順に辿る経路の組とを計算する。そして、チェイン設計部101は、チェインC1000の構成情報を出力する。
次に、テスト用チェイン設計部102は、図7に示すように設計されたチェインC1000に対するテスト用サービスファンクションチェインとして、図8に示すチェインC2000を設計する(ステップS13)。
具体的には、テスト用チェイン設計部102は、チェインC1000におけるテストの対象として、ユーザによって導入されたVNF901bを抽出する。VNF901bがユーザによって導入されたものであることは、チェインC1000の構成情報を参照することにより抽出可能である。そして、テスト用チェイン設計部102は、チェインC1000において、テストの対象として抽出したVNF901bを経由し、VNF901aおよび901cを経由しない経路(転送パス)を計算する。そして、テスト用チェイン設計部102は、計算した経路を持つチェインC2000を設計する。
このようにして設計されたチェインC2000は、チェインC1000の経路のうち、経由しないVNF901aおよび901cの折り返し部分を除去した経路を通る。
次に、チェイン構築部103は、通信ネットワーク900にチェインC1000およびC2000を構築する(ステップS14)。前述のように、例えば、チェイン構築部103は、非特許文献1に記載された技術を用いてこれらのチェインを構築すればよい。
以上で、具体例の説明を終了する。
次に、本発明の第1の実施の形態の効果について述べる。
本発明の第1の実施の形態としての試験システムは、サービスファンクションチェインに含まれる試験対象に対する試験をより容易に実施することができる。
その理由について説明する。本実施の形態では、チェイン設計部が、通信サービスの要求に基づいて、通信ネットワークに含まれるサービス機能の連なりによって構成されるサービスファンクションチェインを設計する。そして、設計されたサービスファンクションチェインに対して、テスト用チェイン設計部が、テスト用サービスファンクションチェインを設計する。テスト用サービスファンクションチェインは、設計されたサービスファンクションチェインを構成するサービス機能のうちテストの対象となるサービス機能を経由しテストの対象とならないサービス機能を経由しないチェインである。そして、チェイン構築部が、サービスファンクションチェインおよびテスト用サービスファンクションチェインを通信ネットワーク内に構築するからである。
このように、本実施の形態は、ユーザからの通信サービスの要求を実現するサービスファンクションチェインのうち、ユーザ独自のサービス機能のみを経由するテスト用サービスファンクションチェインを構築する。したがって、ユーザは、キャリア網内に配備した独自のサービス機能に対して、直接トラヒックを入力することができ、試験を容易に行うことができる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施の形態の説明において参照する各図面において、本発明の第1の実施の形態と同一の構成および同様に動作するステップには同一の符号を付して本実施の形態における詳細な説明を省略する。
まず、本発明の第2の実施の形態としての試験システム2の構成を図9に示す。図9において、試験システム2は、本発明の第1の実施の形態としての試験システム1と同一の構成に加えて、試験装置200を含む。試験装置200は、トラヒック生成計測部201と、計測結果比較部202とを含む。
試験装置200は、チェイン構築装置100によって構築されたサービスファンクションチェインおよびテスト用サービスファンクションチェインを用いて、試験を行う装置である。また、試験装置200は、サービスファンクションチェインの通信端に接続される。なお、図9では、試験装置200は、通信端U100に接続されているが、通信端U200に接続されていてもよい。また、通信端U100およびU200に、それぞれ試験装置200が接続されていてもよい。
ここで、試験装置200のハードウェア構成の一例を図10に示す。図10において、試験装置200は、CPU2001、メモリ2002、出力装置2003、入力装置2004、および、接続インタフェース2005を含む。メモリ2002は、RAM、ROM、補助記憶装置等によって構成される。出力装置2003は、ディスプレイ装置やプリンタ等のように、情報を出力する装置によって構成される。入力装置2004は、キーボードやマウス等のように、ユーザ操作の入力を受け付ける装置によって構成される。接続インタフェース2005は、通信端U100に接続するインタフェースである。この場合、試験装置200の各機能ブロックは、メモリ2002に格納されるコンピュータ・プログラムを読み込んで実行して各部を制御するCPU2001によって構成される。なお、試験装置200は、通信端U100を構成するコンピュータ装置上に実現されてもよい。その場合、試験装置200は、接続インタフェース2005を含んでいなくてもよい。ただし、試験装置200およびその各機能ブロックのハードウェア構成は、上述の構成に限定されない。
次に、試験装置200の各機能ブロックの詳細について説明する。
トラヒック生成計測部201は、サービスファンクションチェイン、および、そのテスト用サービスファンクションチェインに対して、試験用トラヒックを生成してそれぞれ入力する。そして、トラヒック生成計測部201は、それぞれのチェインから出力されたトラヒックを、通信端U100を介して取得する。これにより、トラヒック生成計測部201は、各チェインの状態や性能を計測する。
計測結果比較部202は、各チェインに対する計測結果を比較する。そして、例えば、計測結果比較部202は、比較結果を出力装置2003に出力する。
以上のように構成された試験システム2の動作について、図11を参照して説明する。
なお、以下の動作の前に、試験システム2は、本発明の第1の実施の形態と同様に図5に示した動作を実行済みであるものとする。すなわち、通信サービスの要求に基づくサービスファンクションチェインと、それに対するテスト用サービスファンクションチェインが既に構築されているものとする。
図11では、まず、トラヒック生成計測部201は、サービスファンクションチェイン、および、そのテスト用サービスファンクションチェインに対して、試験用トラヒックを生成してそれぞれ入力し、各チェインの状態や性能を計測する(ステップS21)。
次に、計測結果比較部202は、各チェインに対する計測結果を比較し、比較結果を出力する(ステップS22)。
以上で、試験システム2は、動作を終了する。
次に、試験システム2の動作を具体例で示す。この具体例では、本発明の第1の実施の形態の動作の具体例で説明したように、図7に示したチェインC1000および図8に示したチェインC2000が構築されているものとする。
まず、トラヒック生成計測部201は、試験用トラヒックを生成し、チェインC1000およびC2000に対して入力し、応答トラヒックを受信する(ステップS21)。
なお、このとき、各チェインに対する計測は、一方のチェインへのトラヒックの入力から受信までが終了後、他方のチェインへのトラヒックの入力が行われることが望ましい。ただし、測定する性能に影響を及ぼさない、もしくは、無視できるほど影響が小さい場合は、各チェインに対する測定が、並行して行われてもよい。
次に、計測結果比較部202は、チェインC1000の計測結果およびチェインC2000の計測結果を比較し、比較結果を出力する(ステップS22)。
例えば、遅延時間を比較することを想定する。この場合、計測結果比較部202は、チェインC1000の遅延時間からチェインC2000の遅延時間を減じた遅延差を算出する。遅延差により、テストの対象となるVNF901b以外の、通信キャリアによって提供されている区間の遅延が推定可能である。また、この遅延差とチェインC2000の遅延時間とを比較することにより、遅延のボトルネックの位置が推定可能である。計測結果比較部202は、このようにして、例えば、通信キャリアによって提供されている区間の遅延や、遅延のボトルネックの位置をそれぞれ表す情報を出力する。
以上で、具体例の説明を終了する。
次に、本発明の第2の実施の形態の効果について述べる。
本発明の第2の実施の形態としての試験システムは、サービスファンクションチェインに含まれる試験対象に対する試験を、さらに容易に実施することができる。
その理由について説明する。本実施の形態は、本発明の第1の実施の形態と同様の構成に加えて、試験装置を備えるからである。そして、試験装置では、トラヒック生成計測部が、サービスファンクションチェイン、および、そのテスト用サービスファンクションチェインに対して、試験用トラヒックを生成してそれぞれ入力することにより、各チェインの状態や性能を計測する。そして、計測結果比較部が、各チェインに対する計測結果を比較するからである。
このように、本実施の形態は、ユーザからの通信サービスの要求を実現するサービスファンクションチェインを構築することに加えて、構築したチェインの構成におけるユーザ独自のサービス機能のみを経由するテスト用サービスファンクションチェインも構築する。つまり、それぞれのチェインは、キャリアが提供するサービス機能を経由するか否かという違いで構成されている。そして、本実施の形態は、各チェインの計測結果を比較して出力するので、ユーザは、キャリア網内の問題と、ユーザ独自のサービス機能による問題との切り分けを容易に行うことができる。その結果、ユーザは、ユーザ独自のサービス機能を含むサービスファンクションチェインに関して、トラブルシューティングや詳細な性能評価を容易に行うことができる。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施の形態の説明において参照する各図面において、本発明の第2の実施の形態と同一の構成および同様に動作するステップには同一の符号を付して本実施の形態における詳細な説明を省略する。
まず、本発明の第3の実施の形態としての試験システム3の構成を図12に示す。図12において、試験システム3は、本発明の第2の実施の形態としての試験システム2に対して、試験装置200に替えて試験装置210を含む点が異なる。試験装置210は、試験装置200と同一の構成に加えて、さらに、異常検知部213を含む。
なお、試験システム3およびその各機能ブロックは、図2および図10を参照して説明した本発明の第1および第2の実施の形態におけるハードウェア構成と略同様に構成可能である。ただし、試験システム3およびその各機能ブロックのハードウェア構成は、上述の構成に限定されない。
次に、試験装置210の異常検知部213について説明する。
異常検知部213は、計測結果比較部202による比較結果に基づいて、テストの対象となるサービス機能901の異常状態を検知する。
例えば、異常検知部213は、比較結果を表す値に対して、正常値もしくは異常値の値域を規定するための1つまたは複数の境界値を保持していてもよい。この境界値は、固定値として予め与えられていてもよいし、過去の試験で測定された値もしくはそれらから導出される統計値などを用い、動的に更新されても構わない。
また、異常検知部213は、テストの対象となるサービス機能901の異常状態を検知した場合、異常状態であることを表す情報を出力する。例えば、異常検知部213は、出力装置1003に対して異常状態を表す情報を出力してもよい。また、例えば、異常検知部213は、メッセージプロトコルや電子メールによる通知メッセージとして、異常状態を表す情報を出力してもよい。また、異常検知部213は、ユーザシステムの待ち受け用RPC(remote procedure call)の呼び出しにより、異常状態を表す情報を出力してもよい。また、異常検知部213は、ローカルまたはリモートのストレージやファイルに対して、ログなどのメッセージとして異常状態を表す状態を書き込んでもよい。
また、異常検知部213は、計測および比較を繰り返し行うよう、トラヒック生成計測部201および計測結果比較部202を制御して、異常状態の判断を繰り返し行ってもよい。その場合、異常検知部213は、異常状態の判断後、所定時間待機してから次の計測を行うよう制御してもよいし、あらかじめ定められたタイミング毎に計測を行うよう制御してもよい。
以上のように構成された試験システム3の動作について、図13を参照して説明する。なお、ここでは、本発明の第2の実施の形態と同様に、通信サービスの要求に基づくサービスファンクションチェインと、それに対するテスト用サービスファンクションチェインとが、既に構築されているものとする。
まず、試験システム3は、本発明の第2の実施の形態と同様にステップS21〜S22を実行する。これにより、各チェインに対する計測および比較が行われる。
次に、異常検知部213は、ステップS22の比較結果に基づいて、テストの対象となるサービス機能901が異常状態であるか否かを判断する(ステップS31)。
前述のように、例えば、異常検知部213は、正常値もしくは異常値の値域を規定するための1つまたは複数の境界値を用いて、ステップS22の比較結果を表す値が値域に含まれるか否かを判断してもよい。
ここで、異常状態でないと判断した場合(ステップS31でNo)、試験システム3の動作は、ステップS33に進む。
一方、異常状態であると判断した場合(ステップS31でYes)、異常検知部213は、異常状態であることを出力する(ステップS32)。
次に、所定の終了条件を満たしていない場合(ステップS33でNo)、試験システム3は、ステップS21からの動作を繰り返す。
一方、所定の終了条件を満たしている場合(ステップS33でYes)、試験システム3は動作を終了する。
次に、本発明の第3の実施の形態の効果について述べる。
本発明の第3の実施の形態としての試験システムは、サービスファンクションチェインに含まれる試験対象に対して、より容易にその異常状態を検知することができる。
その理由について説明する。本実施の形態は、本発明の第2の実施の形態と同様の構成に加えて、異常検知部が、計測結果比較部による比較結果に基づいて、テストの対象となるサービス機能の異常状態を検知するからである。
このように、本実施の形態は、独自のサービス機能の異常状態を検知するので、ユーザは、トラブルシューティングやチェインの再設計などの対応を迅速に行うことができる。
なお、上述した本発明の各実施の形態において、具体例として、サービスファンクションチェインに含まれるサービス機能が3つである例について説明した。これに限らず、各実施の形態は、サービスファンクションチェインに含まれるサービス機能がいくつであっても適用可能である。
また、上述した本発明の各実施の形態において、サービスファンクションチェインにおいてテストの対象となるサービス機能が、ユーザ独自のサービス機能である例を中心に説明した。ただし、テストの対象となるサービス機能は、ユーザ独自のサービス機能に限定されない。
また、上述した本発明の各実施の形態の各機能ブロックが、メモリに記憶されたコンピュータ・プログラムを実行するCPUによって実現される例を中心に説明した。これに限らず、各機能ブロックの一部、全部、または、それらの組み合わせが、専用のハードウェアにより実現されていてもよい。
また、上述した本発明の各実施の形態において、各フローチャートを参照して説明した各装置の動作を、本発明のコンピュータ・プログラムとしてコンピュータの記憶装置(記憶媒体)に格納しておく。そして、係るコンピュータ・プログラムを当該CPUが読み出して実行するようにしてもよい。そして、このような場合において、本発明は、係るコンピュータ・プログラムのコードあるいは記憶媒体によって構成される。
また、上述した各実施の形態は、適宜組み合わせて実施されることが可能である。
また、本発明は、上述した各実施の形態に限定されず、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な態様で実施されることが可能である。
この出願は2016年10月27日に出願された日本出願特願2016−210191を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
1、2、3 試験システム
100 チェイン構築装置
101 チェイン設計部
102 テスト用チェイン設計部
103 チェイン構築部
110 パケット分類部
120 パケット転送部
200、210 試験装置
201 トラヒック生成計測部
202 計測結果比較部
213 異常検知部
900 通信ネットワーク
901 サービス機能
1001、2001 CPU
1002、2002 メモリ
1003、2003 出力装置
1004、2004 入力装置
1005 ネットワークインタフェース
2005 接続インタフェース
9001 データセンタ
9002 ラック
9003 ゲートウェイ
9004 スイッチ
9005 計算機リソース
サービスファンクションチェインは、ユーザの送受信端を、キャリア網内のデータセンタに配備されたVNFを経由しながら繋ぐ。図14に、サービスファンクションチェインの概形を具体例で示す。ユーザの通信端は、キャリア網に有線もしくは無線媒体によって接続している。キャリア網の中には、複数のデータセンタが設置されている。ユーザの通信端間を繋ぐサービスファンクションチェインC100は、キャリア網を通る途上で各データセンタを通っており、各データセンタ内で稼動しているVNFを経由する。
具体的には、テスタは、試験用トラヒックの送信元としてパケットを出力する。出力されたパケットは、パケット分類手段によって分類され、パケット転送手段によって、分類結果と関連づけられたVNFに対して、所定の転送パスに沿って転送される。VNFから出力されるパケットは、パケット分類手段に送られ、再度分類された後、パケット転送手段によって次のVNFへ転送されるか、分類を経ずに次のVNFへ転送される。サービスファンクションチェインの末尾のVNFが出力したパケットは、テスタに転送される。テスタは、送出したパケットをサービスファンクションチェインの末尾から受信することで、サービスファンクションチェインの導通試験を行う。また、テスタは、パケットの送信時刻と受信時刻とを比較して遅延を算出したり、ある時間で到着するパケット数・データ量を測ることによってスループットを算出したりする。
また、本発明のプログラムは、通信サービスの要求に基づいて、通信ネットワークに含まれるサービス機能の連なりによって構成されるサービスファンクションチェインを設計するチェイン設計ステップと、前記サービスファンクションチェインを構成するサービス機能のうちテストの対象となるサービス機能を経由し前記テストの対象とならないサービス機能を経由しないテスト用サービスファンクションチェインを設計するテスト用チェイン設計ステップと、前記サービスファンクションチェインおよび前記テスト用サービスファンクションチェインを前記通信ネットワーク内に構築するチェイン構築ステップと、をコンピュータ装置に実行させる。当該プログラムは記録媒体に格納されていてもよい。
このとき、例えば、通信サービスの要求に基づいて、設計されたサービスファンクションチェインは、ユーザによって導入されるサービス機能901を含む場合もある。ユーザによって導入されるサービス機能901は、通信ネットワーク900の管理者等により提供されるサービス機能901とは異なっている。たとえば、ユーザによって導入されるサービス機能901は、ユーザによって入力された通信サービスの要求に基づき、管理者等により提供されるサービス機能901とは別に、新たに導入される。

Claims (10)

  1. 通信サービスの要求に基づいて、通信ネットワークに含まれるサービス機能の連なりによって構成されるサービスファンクションチェインを設計するチェイン設計手段と、
    前記サービスファンクションチェインを構成するサービス機能のうちテストの対象となるサービス機能を経由し前記テストの対象とならないサービス機能を経由しないテスト用サービスファンクションチェインを設計するテスト用チェイン設計手段と、
    前記サービスファンクションチェインおよび前記テスト用サービスファンクションチェインを前記通信ネットワーク内に構築するチェイン構築手段と、
    を備えたチェイン構築装置。
  2. 前記チェイン設計手段は、ユーザによって導入されるサービス機能を含む前記サービスファンクションチェインを設計し、
    前記テスト用チェイン設計手段は、前記ユーザによって導入される前記サービス機能を前記テストの対象として前記テスト用サービスファンクションチェインを設計することを特徴とする請求項1に記載のチェイン構築装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のチェイン構築装置によって構築された前記サービスファンクションチェインおよび前記テスト用サービスファンクションチェインに対して、試験用トラヒックを生成してそれぞれ入力することにより、前記サービスファンクションチェインおよび前記テスト用サービスファンクションチェインの状態や性能を計測するトラヒック生成計測手段と、
    前記サービスファンクションチェインおよび前記テスト用サービスファンクションチェインに対する計測結果を比較する計測結果比較手段と、
    を備えた試験装置。
  4. 前記計測結果比較手段による比較結果に基づいて、前記テストの対象となるサービス機能の異常状態を検知する異常検知手段をさらに備えたことを特徴とする請求項3に記載の試験装置。
  5. 請求項1または請求項2に記載のチェイン構築装置と、
    前記通信ネットワークにおいてパケットをいずれのサービスファンクションチェインに振り分けるかを分類するパケット分類手段と、
    前記パケット分類手段によって分類されたサービスファンクションチェインの転送パスに沿って前記パケットを転送するよう前記通信ネットワークを制御するパケット転送手段と、
    を備えた試験システム。
  6. 請求項3または請求項4に記載の試験装置をさらに備えたことを特徴とする請求項5に記載の試験システム。
  7. コンピュータ装置が、
    通信サービスの要求に基づいて、通信ネットワークに含まれるサービス機能の連なりによって構成されるサービスファンクションチェインを設計し、
    前記サービスファンクションチェインを構成するサービス機能のうちテストの対象となるサービス機能を経由し前記テストの対象とならないサービス機能を経由しないテスト用サービスファンクションチェインを設計し、
    前記サービスファンクションチェインおよび前記テスト用サービスファンクションチェインを前記通信ネットワーク内に構築する方法。
  8. 通信サービスの要求に基づいて、通信ネットワークに含まれるサービス機能の連なりによって構成されるサービスファンクションチェインを設計するチェイン設計ステップと、
    前記サービスファンクションチェインを構成するサービス機能のうちテストの対象となるサービス機能を経由し前記テストの対象とならないサービス機能を経由しないテスト用サービスファンクションチェインを設計するテスト用チェイン設計ステップと、
    前記サービスファンクションチェインおよび前記テスト用サービスファンクションチェインを前記通信ネットワーク内に構築するチェイン構築ステップと、
    をコンピュータ装置に実行させるプログラムを格納する記憶媒体。
  9. コンピュータ装置が、
    請求項7に記載の方法によって構築された前記サービスファンクションチェインおよび前記テスト用サービスファンクションチェインに対して、試験用トラヒックを生成してそれぞれ入力することにより、前記サービスファンクションチェインおよび前記テスト用サービスファンクションチェインの状態や性能を計測し、
    前記サービスファンクションチェインおよび前記テスト用サービスファンクションチェインに対する計測結果を比較する方法。
  10. 請求項8に記載のプログラムをコンピュータ装置に実行させることによって構築された前記サービスファンクションチェインおよび前記テスト用サービスファンクションチェインに対して、試験用トラヒックを生成してそれぞれ入力することにより、前記サービスファンクションチェインおよび前記テスト用サービスファンクションチェインの状態や性能を計測するトラヒック生成計測ステップと、
    前記サービスファンクションチェインおよび前記テスト用サービスファンクションチェインに対する計測結果を比較する計測結果比較ステップと、
    をコンピュータ装置に実行させるプログラムを格納する記憶媒体。
JP2018547629A 2016-10-27 2017-10-20 チェイン構築装置、試験装置、試験システム、方法およびプログラム Pending JPWO2018079440A1 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016210191 2016-10-27
JP2016210191 2016-10-27
PCT/JP2017/038023 WO2018079440A1 (ja) 2016-10-27 2017-10-20 チェイン構築装置、試験装置、試験システム、方法および記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2018079440A1 true JPWO2018079440A1 (ja) 2019-09-19

Family

ID=62024880

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018547629A Pending JPWO2018079440A1 (ja) 2016-10-27 2017-10-20 チェイン構築装置、試験装置、試験システム、方法およびプログラム

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20190260647A1 (ja)
EP (1) EP3534573A4 (ja)
JP (1) JPWO2018079440A1 (ja)
WO (1) WO2018079440A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10700946B2 (en) * 2017-08-08 2020-06-30 Amdocs Development Limited System, method, and computer program for automatically certifying a virtual network function (VNF) for use in a network function virtualization (NFV) based communication network
JP2021019294A (ja) 2019-07-19 2021-02-15 ソニー株式会社 通信装置及び通信方法
CN110545228B (zh) * 2019-07-26 2020-11-20 北京邮电大学 服务功能链请求处理方法及系统
CN110445688B (zh) * 2019-08-12 2021-04-23 珠海格力电器股份有限公司 基于数据收集的接口服务功能监测方法及系统
US20230283539A1 (en) * 2020-06-30 2023-09-07 Nippon Telegraph And Telephone Corporation Performance monitoring device, program and performance monitoring method
US11863651B2 (en) * 2021-11-10 2024-01-02 At&T Intellectual Property I, L.P. Network service functions API

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011048613A (ja) * 2009-08-27 2011-03-10 Nec Corp デバッグ仲介装置、デバッグシステム及びそのデバッグ方法
US20150149812A1 (en) * 2013-11-22 2015-05-28 Telefonaktiebolaget L M Ericsson (Publ) Self-Debugging Router Platform
CN105591768B (zh) * 2014-10-21 2019-11-29 中兴通讯股份有限公司 故障检测方法及装置
KR101802037B1 (ko) * 2014-11-28 2017-11-27 주식회사 케이티 Sdn 환경에서 서비스 기능 체이닝을 위한 oam 메시지 전송 방법 및 시스템

Also Published As

Publication number Publication date
US20190260647A1 (en) 2019-08-22
EP3534573A4 (en) 2020-07-29
EP3534573A1 (en) 2019-09-04
WO2018079440A1 (ja) 2018-05-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2018079440A1 (ja) チェイン構築装置、試験装置、試験システム、方法および記録媒体
EP3375144B1 (en) Methods, systems, and computer readable media for testing network function virtualization (nfv)
US10581717B2 (en) Automated virtual network function test controller
US11695642B2 (en) Virtualized network service management and diagnostics
US10742527B2 (en) Deep packet inspection virtual function
US20200195553A1 (en) System and method for measuring performance of virtual network functions
EP4328754A2 (en) Techniques to isolating a portion of an online computing service
WO2015113450A1 (zh) 一种可视化网络运维方法和装置
EP2750331A1 (en) Virtual network optimizing a physical network
JP7402642B2 (ja) 認知的検知・分析・判定・応答フレームワークによりインテリジェントなネットワークサービスを可能にするシステムおよび方法
US10348569B2 (en) Creating and using service control functions
US11811844B2 (en) Product validation based on simulated enhanced calling or messaging communications services in telecommunications network
US20230020480A1 (en) Unified query tool for network function virtualization architecture
US11770323B2 (en) Unified interface and tracing tool for network function virtualization architecture
KR102118487B1 (ko) 지속적인 통합 및 배포를 위한 컨테이너 기반 애플리케이션의 자동 품질검사 시스템 및 방법
Park et al. NSAF: An Approach for Ensuring Application‐Aware Routing Based on Network QoS of Applications in SDN
KR20170133781A (ko) 가상 인프라 스트럭처의 시험 및 진단 장치 및 방법
US20230040284A1 (en) Trust related management of artificial intelligence or machine learning pipelines
Yungaicela-Naula et al. Misconfiguration in O-RAN: Analysis of the impact of AI/ML
Yamada et al. Developing network configuration management database system and its application—data federation for network management
CN114172830A (zh) 网络时延检测方法、装置以及系统
Qin et al. Achieving resilience of heterogeneous networks through predictive, formal analysis
Khalil et al. Dependability: Enablers in 5g campus networks for industry 4.0
Yi et al. SDN/NFV‐enabled performance estimation framework for SFC optimization
Akbarisamani Service based architecture with service mesh platform in the context of 5g core

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190408