JPWO2017183510A1 - 液化天然ガス用気化器、およびこれを備えた天然ガス燃料供給システム、並びに、天然ガス燃料供給システムの運転方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 天然ガスを燃料として駆動する船舶用エンジン(5)の排熱を液体熱媒により回収するように構成された液化天然ガス用気化器(2)が提供される。液化天然ガス用気化器(2)は、天然ガスを燃料として駆動する船舶用エンジン(5)の排熱を液体熱媒により回収し、液化天然ガスを上記液体熱媒で加熱して気化させるように構成されており、上記液体熱媒が補充可能に収容される熱媒容器(21)と、当該熱媒容器(21)の内部に配置され、液化天然ガスが流れる伝熱管(22)と、熱媒容器(21)に取り付けられ、熱媒容器(21)の内部の上記液体熱媒を加熱するための加熱手段(25)と、を備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、液化天然ガスを液体熱媒で加熱して気化し、当該気化ガスを燃料として駆動する船舶用エンジンの排熱を液体熱媒により回収するように構成された液化天然ガス用気化器、およびこれを備えた天然ガス燃料供給システムに関する。本発明は、さらに天然ガス燃料供給システムの運転方法にも関する。
従来は、各種固形物を乾燥炉で重油、灯油、軽油やプロパンをバーナで燃焼加熱して含有水分を気化蒸発させて用いたり、ボイラでは重油をバーナで燃焼加熱して水蒸気を発生させていた。しかしながら、LNG(液化天然ガス)サテライト設備の設置普及が進むことによって、都市を離れた遠隔地でも、燃焼装置の燃料として重油、灯油、軽油やプロパンに代わって天然ガスが使用されるようになってきた。このような天然ガスへの切り替えによって排ガス中の二酸化炭素の排出量を抑え、地球温暖化防止対策ができるようになった。また、内燃機関でも船舶用のディーゼルエンジンの燃料として重油や軽油から天然ガスに切り替えようとされている。具体的には、移動する船舶の内部にLNGサテライト設備に相当する天然ガス燃料供給システムを設置して、LNGを気化させた天然ガスを重油や軽油の液体燃料と切り替えてエンジンシリンダにて燃焼させることができるデュアルフューエルエンジンが使われるようになっている。
これらのLNGサテライト設備あるいは天然ガス燃料供給システムでは、LNGを−160℃以下の低温でLNG貯槽に蓄え、気化器などで加熱し蒸発気化させてガス状にしてから燃料として使用する。気化器の加熱源としては、ガスの物性に応じて様々なものを使用することができるが、最近では空気や海水に加えて温水(液体熱媒)が使用されるようになっている。
液化天然ガス用気化器の中で温水を用いた温水式LNG気化器は、例えば特開2012−229860号公報(特許文献1)に開示されている。温水式の気化器においては、シェル(熱媒容器)の内部に伝熱管が設けられている。気化器の稼働時には、シェル側に循環ライン等を用いて温水を流しつつ伝熱管側に−160℃近い低温液体(LNG)を流す。このような温水式の気化器によれば、加熱源である温水は温水ボイラなどを使用することにより温度調節できる。特許文献1に開示された構成においては、複数の小型の気化器を並列に結合できるようにシェル(熱媒容器)の容量を小さくして、各気化器あたりの温水保有量を少なくしている。したがって、例えば天然ガスの消費先である燃焼装置の停止に伴い温水の流れが停止したときには、熱媒容器の容量に対してそれぞれの気化器の外部表面積が大きいので熱媒容器からの放熱速度が速くなる欠点がある。
一方、船舶用の内燃機関に供される天然ガス燃料供給システムでは、狭い船内に温水ボイラなど余分な設備を設置するのはスペース効率上好ましくないので、例えば特開2015−147508号公報(特許文献2)に開示されているように、内燃機関(エンジン)の排熱を冷却水(温水)に回収して、温水式気化器に循環移送し加熱源としている。そうすることによって温水ボイラなど温水を作る装置が不要となるので省エネルギーとなり、エンジンも含めて二酸化炭素の排出量を減らして地球温暖化を防止するための有効な施策となっている。特に内航船の場合、日本の領海内を近距離で航行し停泊するまでの時間が短いので、内燃機関(ディーゼルエンジン)は停止する機会が多い。また、内燃機関(エンジン)は停止したとき燃焼が止まるため排熱が発生せず、エンジンの再起動後の暫くの間は、温水式気化器の加熱源が失われているので液化天然ガス(LNG)を気化できる熱量を供給することができない。したがって、特許文献2に記載の構成では、ヒータを冷却水(温水)循環ラインに設け、起動時のみヒータで加熱して冷却水(温水)を温水式気化器に送ってLNGを気化させて運転立ち上げができるようにしている。
しかし、ヒータを冷却水(温水)循環ラインに設けると、温水ポンプが稼動していないとその循環する冷却水(温水)が気化器に送られてこない。仮に温水ポンプが稼動していたとしてもヒータにより加熱された冷却水(温水)の全体の温度が上がるのに時間がかかる。したがって、冷却水(温水)循環ラインにヒータを設けたとしても循環する冷却水(温水)の量に見合った分のみしか加熱できず、内燃機関(エンジン)が起動する前に起動時のLNG気化量に相当する熱量を充分に加えることができない。
特開2012−229860号公報 特開2015−147508号公報
本発明は、このような事情の下で考え出されたものであって、天然ガスを燃料として駆動する船舶用エンジンの排熱を液体熱媒により回収するように構成された液化天然ガス用気化器において、エンジン停止後における再起動時に天然ガス燃料を速やかに船舶用エンジンに供給するのに適した気化器を提供することを主たる目的とする。
本発明の第1の側面によれば、天然ガスを燃料として駆動する燃焼装置の排熱を液体熱媒により回収し、液化天然ガスを上記液体熱媒で加熱して気化させる気化器が提供される。当該液化天然ガス用気化器は、上記液体熱媒が補充可能に収容される熱媒容器と、当該熱媒容器の内部に配置され、液化天然ガスが流れる伝熱管と、上記熱媒容器に取り付けられ、上記熱媒容器の内部の上記液体熱媒を加熱するための加熱手段と、を備える。
好ましくは、上記加熱手段は、上記燃焼装置の停止時において、上記熱媒容器の内部の上記液体熱媒を、外部への放散熱量と同等以上の加熱速度で加熱調節するように構成されている。
好ましくは、上記加熱手段は、少なくとも上記燃焼装置の停止時における一部の時間において稼働するように構成されている。
好ましくは、上記加熱手段は、シースヒータを含んでいる。
好ましくは、上記加熱手段は、上記熱媒容器の内部の上記液体熱媒の温度を検知する温度検知部と、当該温度検知部による検知結果に応じて上記シースヒータの稼働を制御する電源部と、を含む。
好ましくは、上記加熱手段は、オートトレースヒータを含んでいる。
好ましくは、上記加熱手段は、上記オートトレースヒータへ電力を供給するための電源部と、上記熱媒容器の外表面の温度を測定し、当該測定温度に応じて上記電源部による電力供給のオン・オフを制御する温度調節部と、を含む。
好ましくは、上記オートトレースヒータは、発熱量を自己制御しながら上記熱媒容器の内部の上記液体熱媒を、外部への放散熱量と同等以上の加熱速度で加熱調節するように構成されている。
本発明の第2の側面によれば、天然ガス燃料供給システムが提供される。当該天然ガス燃料供給システムは、燃焼装置としての船舶用エンジンと、液化天然ガスを貯蔵するLNG貯槽と、本発明の第1の側面に係る上記液化天然ガス用気化器と、上記船舶用エンジンの排熱を上記液体熱媒により回収するための熱回収部と、上記熱回収部と上記気化器との間で上記液体熱媒を循環させる熱媒ラインと、上記LNG貯槽から上記伝熱管を経由して気化された天然ガスを上記船舶用エンジンに供給するための配管と、を備える。
好ましくは、上記加熱手段は、上記船舶用エンジンの停止時において、上記熱媒容器の内部の上記液体熱媒を、外部への放散熱量と同等以上の加熱速度で加熱調節するように構成されている。
好ましくは、上記熱媒容器は、内部に前記伝熱管とは別に設けられた第2の伝熱管を備えており、上記第2の伝熱管は追加の配管を介して上記LNG貯槽に気化された天然ガスの一部を戻り供給して、上記LNG貯槽の内部圧力を調整するように構成されている。
本発明の第3の側面によれば、本発明の第2の側面にかかる天然ガス燃料供給システムを運転する方法が提供される。当該方法では、上記船舶用エンジンの運転中は上記加熱装置による加熱を停止し、上記船舶用エンジンが停止中に上記加熱装置による加熱を行うようにする。
本発明の第4の側面によれば、本発明の第2の側面にかかる天然ガス燃料供給システムを運転する方法が提供される。当該方法では、上記熱媒容器内の液体熱媒が所定温度以上の場合は上記加熱装置による加熱を停止し、上記熱媒容器内の液体熱媒が前記所定温度未満に下降した場合は上記加熱装置による加熱を行うようにする。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
本発明に係る天然ガス燃料供給システムの一実施形態を示す概略構成図である。 熱媒容器へのシースヒータの取り付け状態の一例を示す概略図である。 本発明に係る液化天然ガス用気化器の他の実施形態を示す概略構成図である。 トレースヒータの概略構造の一例を示す斜視図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1は、本発明に係る天然ガス燃料供給システムの第1実施形態を示している。本実施形態の天然ガス燃料供給システムX1は、LNG貯槽1と、気化器2と、バッファタンク3と、エンジンジャケット4と、これらに接続される各ラインとを備えている。天然ガス燃料供給システムX1は、燃焼装置として例えば船舶用エンジン5に燃料ガスとしての天然ガスを供給するためのものであり、例えば船舶内の船底部分に搭載されている。
LNG貯槽1は、燃料となる液化天然ガス(LNG)を貯蔵するためのものである。LNG貯槽1は、外槽11および内槽12を備え、これらの間は断熱材(図示せず)が充填されるとともに真空に減圧された真空断熱層13とされており、外気からの侵入熱を遮断する構造になっている。LNG貯槽1には、LNGが−160℃以下の温度で貯蔵されている。詳細は後述するが、LNG貯槽1は、気化器2においてLNGが気化して昇圧した天然ガスを、ガスライン67を通じて1MPaG以下の圧力で受け入れている。
LNG貯槽1の下部には、LNG供給ライン61が接続されている。LNG供給ライン61は、LNG貯槽1から送り出されるLNGを気化器2に移送するための流路である。LNG供給ライン61には、遮断弁611が設けられている。
気化器2は、液体熱媒を加熱源として、LNGを蒸発気化するためのものである。気化器2は、熱媒容器21と、熱媒容器21の内部に配置された伝熱管22,23とを備えている。
熱媒容器21は、液体熱媒を収容するための密閉状容器である。熱媒容器21には、伝熱管22内のLNGを加熱気化するための液体熱媒が収容されている。当該液体熱媒としては、例えば温水が挙げられる。
本実施形態において、熱媒容器21は、フランジ構造の底板211の上に略釣鐘状の容器体212が載った構造をしており、容器体212と底板211とはガスケットを挟んでボルトで一体化固定されている。このような構成によって、定期的な検査が必要となる場合、温水(液体熱媒)を抜き出してボルトを外せば容器体212はLNGの配管(LNG供給ライン61)や温水の配管(後述の熱媒ライン62,63等)を外すことなく上部に簡単に引き上げることができ、伝熱管22,23を直接検査できるようになる。
熱媒容器21には、熱媒ライン62,63が接続されている。熱媒ライン62,63は、気化器2とエンジンジャケット4との間で温水を循環させるためのものである。熱媒ライン62は、熱媒容器21の下部(底板211)に接続されており、エンジンジャケット4(熱回収部)を経た温水が熱媒ライン62を介して熱媒容器21内に導入される。熱媒ライン63は、熱媒容器21の下部(底板211)に接続され、かつ底板211をシールされた状態で貫通するオーバーフロー管24につながっている。熱媒ライン62を介して順次供給されることにより熱媒容器21の内部を通過した温水は、オーバーフロー管24を介して熱媒ライン63に排出される。熱媒ライン63には循環用ポンプ631が設けられている。詳細は後述するが、熱媒容器21から排出される温水は、エンジンジャケット4において再加熱され、再び気化器2(熱媒容器21)に供給されて循環利用される。
伝熱管22は、熱媒容器21内に導入されるLNGが流れる流路であり、例えばコイル状に巻かれている。伝熱管22の上流端は、熱媒容器21の下部(底板211)を貫通してLNG供給ライン61につながっている。熱媒容器21の下部(底板211)にはまた、ガスライン64が接続されている。伝熱管22の下流端は、底板211を貫通してガスライン64につながっている。
伝熱管22内のLNGは、周囲にある温水により加熱されて蒸発気化し、気化した天然ガスが、熱媒容器21の外部に通じるガスライン64に排出される。ガスライン64の下流端には、バッファタンク3が設けられている。伝熱管22において気化した天然ガスは、ガスライン64を介してバッファタンク3に送り込まれる。ガスライン64には、遮断弁641が設けられている。
ここで、液体熱媒として温水を用いる場合、当該温水の使用温度は、例えば20〜80℃であり、好ましくは40〜60℃である。伝熱管22内において気化した天然ガスは、例えば、20℃以上の温度に加温されて0.70MPaG程度の圧力で排出される。
伝熱管23は、熱媒容器21内に導入されるLNGが流れる流路であり、例えばコイル状に巻かれている。伝熱管23は、気化した天然ガスによりLNG貯槽1内部の空間部分の圧力を高めるためのものである。伝熱管23の上流端は、熱媒容器21の下部(底板211)を貫通してLNG供給ライン66につながっている。LNG供給ライン66は、LNG供給ライン61の途中において分岐状に接続されている。LNG供給ライン66には、遮断弁661が設けられている。熱媒容器21の下部(底板211)にはまた、ガスライン67が接続されている。伝熱管23の下流端は、底板211を貫通してガスライン67につながっている。ガスライン67には、圧力制御弁671が設けられている。
伝熱管23において気化した天然ガスは、ガスライン67を通じてLNG貯槽1に送られる。ガスライン67内ではガス圧力が例えば0.75MPaGまで加圧される。この加圧圧力は、LNG貯槽1からのLNG供給圧力となり、内燃機関である船舶用エンジン5(ディーゼルエンジン)に必要なガス燃料供給圧力源となる。
本実施形態において、熱媒容器21(容器体212)には、シースヒータ25が設けられている。シースヒータ25は、容器体212の側面下部に設置されており、電源部26から電力供給を受けて稼働する。図2は、熱媒容器21へのシースヒータ25の取り付け状態の一例を示している。シースヒータ25は、ニクロム線を酸化マグネシウムの絶縁粉末で覆いシースとなる金属パイプ内に収納された構造を有する。同図に示した構成において、シースヒータ25は、キャップ251内で電気ケーブルから加熱エレメントになるニクロム線に接続され、熱媒容器21内の温水に浸される。そして、例えばシースヒータ25のフランジ252が、ガスケットを挟んだ状態でのボルト締結により、容器体212のフランジ213に固定される。
本実施形態においてまた、熱媒容器21(容器体212)には、温度検知部27が設けられている。温度検知部27は、熱媒容器21の内部に導入された測温部によって温水の温度を検知する。電源部26は、温度検知部27による検知結果に応じてシースヒータ25の稼働ないし非稼働を制御する。例えば船舶用エンジン5が停止しエンジンジャケット4から温水による船舶用エンジン5の排熱を回収しなくなった場合に、熱媒容器21が放熱して温水温度が低下するのを抑制するために、放熱量に見合う熱量を供給するようにシースヒータ25が稼働される。上記のシースヒータ25、電源部26、および温度検知部27は、加熱手段を構成する。
本実施形態において、容器体212の外表面には、保温材28が取り付けられている。保温材28としては、例えばロックウールが用いられ、このロックウールは容器体212の表面を厚さ約50mmで覆っている。
バッファタンク3は、天然ガスを収容可能な密閉状容器である。バッファタンク3は、ガスライン64で送り込まれた天然ガス燃料について後段の燃焼装置(船舶用エンジン5)の消費ガス量の負荷変動を吸収するために用いられる。例えば燃焼装置が内燃機関の場合、バッファタンク3により天然ガスを貯留する構成は有効である。バッファタンク3にはガスライン65が接続されている。ガスライン65には、圧力制御弁651が設けられている。
ガスライン65を経た天然ガスは、船舶用エンジン5に供給される。船舶用エンジン5は、例えば6気筒の2元燃料ディーゼルエンジンである。図1において、船舶用エンジン5について1つの気筒のみを模式的に表している。
船舶用エンジン5は、主燃焼室であるシリンダ51、および副燃焼室52を備える。副燃焼室52にはパイロット液体燃料噴射口が設けられており、重油や軽油などのパイロット液体燃料が噴射送入され着火燃焼してシリンダ51に入る。シリンダ51には、吸気口511および排気口512が設けられている。吸気口511には、ガスライン65から圧力制御弁651を通じて送入された天然ガス(燃料)と空気とが予混合され、当該混合ガスが例えば0.70MPaG以下の圧力でシリンダ51へ流入してシリンダ51内で燃焼爆発する。このとき発生した動力はピストン53を変位させ、クランク54を回しながらシャフトを通じてスクリュー(図示せず)を回す船舶駆動エネルギーとなる。
エンジンジャケット4は、船舶用エンジン5の排熱を温水により回収するためのものであり、シリンダ51の外周に設けられている。エンジンジャケット4には、熱媒ライン63の下流端および熱媒ライン62の上流端が接続されている。熱媒ライン63を介してエンジンジャケット4に導入される温水は、エンジンジャケット4を通過して熱媒ライン62へ送り出される。エンジンジャケット4を通過する温水は、シリンダ51を冷却しながら、船舶用エンジン5の燃焼排熱を回収する。温水の温度は、エンジンジャケット4を通過することで例えば5〜10℃程度上昇する。
次に、天然ガス燃料供給システムX1における温水の熱量バランスについて説明する。天然ガス燃料供給システムX1の大きさは、一般的に当該天然ガス燃料供給システムX1が搭載される船舶の大きさ(燃料消費量)によって異なり、気化器2における熱媒容器21の容量についても、船舶の大きさに応じて変わる。当該船舶における船舶用エンジン5が例えば6気筒2元燃料ディーゼルエンジンで出力が1,500kwの場合、エンジン駆動に必要な天然ガス燃料供給量については70kg/h〜400kg/hの範囲となる。これを天然ガス燃料供給システムX1として必要な気化器2の大きさに換算すると、伝熱管22を加温する円筒型の熱媒容器21の直径は約1.2m、高さが約1m〜2mの範囲となり、熱媒容器21の容量としては約1m3〜2m3の範囲となる。
気化器2、エンジンジャケット4および熱媒ライン62,63において循環する温水ついては、エンジンジャケット4における船舶用エンジン5の排熱回収により昇温され、熱媒ライン62を介して熱媒容器21に送り込まれる。排熱回収により温水の温度は例えば60℃程度にまで高められており、このように加熱された温水は、円筒状の熱媒容器21内でコイル状の伝熱管22,23に衝突しながらLNGを天然ガスに気化蒸発させ、さらに天然ガスを20℃以上にまで加温する。ここで、温水は約5℃の温度降下により約55℃となってオーバーフロー管24を介して熱媒ライン63へ排出され、循環用ポンプ631で再び加圧された後、エンジンジャケット4に戻される。
天然ガス燃料供給量が例えば400kg/hの場合、温水によって−160℃のLNGを気化して20℃の天然ガスにするのに必要な加熱量は、冬季で最大約88,500kcal/hとなる。また、気化器2での放散熱量については、船室内の温度に応じて変動する。保温材28を施した熱媒容器21から放散する熱量は、例えば、冬季において船室内温度が5℃の場合に約1,300kcal/hであり、夏季において船室内温度が45℃の場合に約370kcal/hである。以上より、熱媒容器21における放散熱量は、全加熱量の約0.4%〜1.5%に過ぎないことが分かる。
本実施形態において、気化器2は円筒竪型で内容積が大きく、コイル状の伝熱管22が温水で満たされた熱媒容器21内に浸されている。即ち、気化器2を複数のユニットに小分けせず一括してLNGを気化させている。これにより、熱媒容器21内では循環ライン(熱媒ライン62,63)内に比べて多くの温水が滞留している。例えば熱媒容器21内の温水量は熱媒ライン62,63内の温水量の約30倍程度にもなり、熱媒容器21では温水の熱保有量が大きい。
また、熱媒容器21は、その容量の割には外側の表面積が比較的小さく、保温をしておけば放熱しにくくなる。したがって、船舶用エンジン5が停止して排熱回収が止まったり温水の流れが停止したときには、そのまま放散熱量と同等の熱量を気化器2に補給すれば、温水の温度低下を抑制することができる。この結果、いつでも液化天然ガス(LNG)を気化させて必要なガス温度にまで上昇させることができ、船舶用エンジン5の再起動のために必要な天然ガスを迅速に供給することができる。即ち、液化天然ガスの気化は気化器2だけでしか行われないため、熱媒容器21の表面から放散している熱量に相当する熱量を船舶用エンジン5の停止時に熱媒容器21に加えておけば、船舶用エンジン5が停止して温水循環が止まっていても、いつでも天然ガスを必要な温度(例えばディーゼルエンジンの場合では20℃以上)で気化供給できる。
本実施形態においては、船舶用エンジン5の停止時に熱媒容器21へ熱量を加えるために、熱媒容器21にシースヒータ25が設けられている。シースヒータ25は、加熱容量が1〜2kw程度と小さく、形状も自由な形にできるので、熱媒容器21内のコイル状の伝熱管22,23等の横であって熱媒容器21の下部付近に取り付ければ、熱媒容器21内の温水は適当に対流する。上記のような対策を取れば、船舶用エンジン5の停止時における熱媒容器21からの放熱量は減少するため、結果として必要な加熱量も少量ですむ。このため、船舶用エンジン5が停止したときは、加熱に蒸気や熱媒を利用するのではなく、電気式のシースヒータ25を設けるのが設備の簡便性と効率の観点からも有利である。
本実施形態では、熱媒容器21には温度検知部27が設けられており、温度検知部27により検知した熱媒容器21内部の温水温度に応じて、電源部26がシースヒータ25の稼働を制御する。このような構成によれば、シースヒータ25により熱媒容器21内の温水からの熱放出に見合う熱量を加えるとき、船舶用エンジン5の駆動・停止に関係なく常時流れる温水の温度(約55〜60℃)より少し低い温度(例えば50℃)をシースヒータ25が稼働する温度設定値としておけば、船舶用エンジン5が駆動している場合には、シースヒータ25による加熱が自動的に停止する。その一方、船舶用エンジン5が停止している場合には、熱媒容器21からの放熱分(1〜2kW程度)に相当する少量の加熱速度でシースヒータ25が温水を加熱して熱媒容器21内を循環対流させてくれるので、特別な運転管理は不要である。
上記のように温度検知部27を用いてシースヒータ25の稼働を制御すると、熱媒容器21(気化器2)の外部環境温度(船室内温度)に変化が生じた場合においても放熱量相当分の熱量を加えておくことになるので、熱媒容器21内の温水を所定温度に維持することができる。そして、例えば船室内温度が相対的に低い冬季においては、船舶用エンジン5の停止時には常時シースヒータ25による加熱が行われるとしても、船室内温度が相対的に高い夏季においては、熱媒容器21からの放熱量が少ないことから、船舶用エンジン5の停止時における一部の時間においてシースヒータ25による温度維持を目的とした加熱が行われるだけでよい。したがって、このような構成によれば、別途ヒータを冷却水循環ラインに設けるよりも、船舶用エンジン5が停止している待機状態でのコストを削減することができる。
図3は、本発明に係る液化天然ガス用気化器の第2実施形態を示す概略構成図である。図3に示した気化器2においては、オートトレースヒータ29が設けられており、この点において図1に示した第1実施形態の気化器2と異なっている。なお、図3においては、上記第1実施形態と同一または類似の要素には、上記第1実施形態と同一の符号を付しており、適宜説明を省略する。
図3に示した気化器2においては、オートトレースヒータ29は、熱媒容器21(容器体212)の外表面に取り付けられており、電源部201からの電力供給を受けて稼働する。図4は、オートトレースヒータ29の概略構造の一例を示す斜視図である。オートトレースヒータ29は、ニクロム線(ニッケルとクロムの合金)からなる導線291と、導線291の外側に被覆された導電性のカーボンを含んだ樹脂からなる発熱抵抗体292と、さらに発熱抵抗体292の外側を被覆する不導体の外装被覆材293と、を含んでいる。オートトレースヒータ29全体の形状は、通常帯状となっている。発熱抵抗体292は導線291を架橋しながら電気が流れ発熱するが、温度が高くなると電気の流れ抵抗が増加して発熱量が減少してオートトレースヒータ29の温度が上昇しないように自己制御する特性を有する。
帯状のオートトレースヒータ29は、例えば、容器体212と保温材28との隙間部分において、容器体212の外周を螺旋状に巻き付けるように取り付けられる。例えば長さ1mあたりの容量が20〜40W程度のオートトレースヒータ29を用いれば、オートトレースヒータ29の必要延べ長さは数十mでよい。熱媒容器21の外径が約1.2mであれば、オートトレースヒータ29の巻き数は、熱媒容器21の高さによって数巻きから20巻き程度でよいことになる。例えば天然ガス燃料供給量が例えば400kg/hの場合における熱媒容器21の放散熱量は、冬季で最大1,300kcal/h程度であるので、オートトレースヒータ29の加熱速度としては1.5kwが必要である。オートトレースヒータ29が長さ1mあたり24Wの容量を有しておれば、オートトレースヒータ29の必要長さは62.5mとなり、外径1.2mの熱媒容器21ではオートトレースヒータ29の巻き数は16.6となる。なお、図3においては、施工を容易に行う観点から、オートトレースヒータ29が2セット取り付けられる場合の構成図を図示した。
上記第2実施形態においては、熱媒容器21(容器体212)の外表面温度を測定するための温度センサ202が容器体212の表面に取り付けられている。温度センサ202はサーモスタット203に連結されており、サーモスタット203は、温度センサ202での測定温度に応じて電源部201によるオートトレースヒータ29への電力供給のオン・オフを制御する。
上記のオートトレースヒータ29、電源部201、温度センサ202、およびサーモスタット203は、加熱手段を構成する。
上記第2実施形態においては、加熱手段として自己制御性を有するオートトレースヒータ29が用いられる。このため、加熱手段(オートトレースヒータ29)の加熱による過度な温度上昇を防止することができる。したがって、LNGの加熱を行うような危険場所とされるところでは、安全に使用することができるので好ましい。熱媒容器21の表面温度を測る温度センサ202とサーモスタット203を連結して制御すれば、さらに温度制御性がよくなる。
オートトレースヒータ29はシースヒータ25と異なり、温水を直接加熱するのではなく、温水からの放熱に相当する熱量を容器体212の表面に加える。これにより、加熱だけでなく温水からの放熱を抑制する効果も生じる。
次に、本発明の2つの実施形態に係るヒータ(シースヒータ25あるいはオートトレースヒータ29)が熱媒容器21に設けられている場合の実施例と、熱媒容器21にヒータが設けられていない場合の比較例とについて、船舶用エンジン5の停止後にエンジンを再起動させるときの気化器2の温度状態について比較検討する。本比較検討に用いた気化器2については、温水の容量が2m3とし、天然ガス燃料供給量が400kg/hとした。
熱媒容器21にヒータが設けられていない場合(比較例)、例えば冬季5℃での熱媒容器21からの放散熱量は1,300kcal/hであるので、2m3容量の熱媒容器21内に温水が60℃で滞留しているとき、単純に温水温度が変化しても放散熱量1,300kcal/hが一定であるとすれば、温水温度が外気とほぼ同じ温度になるまで降下するのに2,000×(60−5)/1,300=84.6時間かかることになる。ここで、ディーゼルエンジン(船舶用エンジン5)を起動させるために天然ガス燃料が気化供給できるように熱媒容器21内の温水温度を上げて準備しようとすれば、上述の特許文献2に示されているように温水循環ラインにヒータを取り付けなければならない。このとき、熱媒容器21内の2m3の温水の温度を5℃から60℃まで上昇させるためには、温水を熱放散させながら加熱する必要がある。このため、温水ポンプを動かして温水を循環させながら、熱媒容器21での放散熱量1,300kcal/hの2倍の加熱量2,600kcal/hが必要であり、温度降下と同じ84.6時間かかることになる。
これに対し、熱媒容器21に本発明の実施形態に係るヒータが設けられている場合(実施例)、冬季5℃での熱媒容器21からの放散熱量は1,300kcal/hであるので、ディーゼルエンジン(船舶用エンジン5)が停止したと同時に上記放散熱量と同等の1,300kcal/h=1.5kwのヒータ加熱を熱媒容器21におこなっておれば、例え温水ポンプも停止して温水が循環されていなくても、熱媒容器21内の温度は低下しない。温水循環ライン(熱媒ライン62,63)の配管内の温水量は熱媒容器21内の温水量と比較して30分の1と小さいので無視すれば、1.5kwのヒータで常にエンジン起動の準備ができていることになる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明の範囲は上記した実施形態に限定されるものではなく、各請求項に記載した事項の範囲内でのあらゆる変更は、すべて本発明の範囲に包摂される。
X1 天然ガス燃料供給システム
1 LNG貯槽
11 外槽
12 内槽
13 真空断熱層
2 気化器
21 熱媒容器
211 底板
212 容器体
213 フランジ
22 伝熱管
23 伝熱管
24 オーバーフロー管
25 シースヒータ(加熱手段)
251 キャップ
252 フランジ
26 電源部(加熱手段)
27 温度検知部(加熱手段)
28 保温材
29 オートトレースヒータ(加熱手段)
291 導線
292 発熱抵抗体
293 外装被覆材
201 電源部
202 温度センサ
203 サーモスタット
3 バッファタンク
4 エンジンジャケット
5 船舶用エンジン
51 シリンダ
511 吸気口
512 排気口
52 副燃焼室
53 ピストン
54 クランク
61 LNG供給ライン
611 遮断弁
62 熱媒ライン
63 熱媒ライン
631 循環用ポンプ
64 ガスライン
641 遮断弁
65 ガスライン
651 圧力制御弁
66 LNG供給ライン
661 遮断弁
67 ガスライン
671 圧力制御弁

Claims (13)

  1. 天然ガスを燃料とする燃焼装置の排熱を液体熱媒により回収し、液化天然ガスを上記液体熱媒で加熱して気化させる気化器であって、
    上記液体熱媒が補充可能に収容される熱媒容器と、
    当該熱媒容器の内部に配置され、液化天然ガスが流れる伝熱管と、
    上記熱媒容器に取り付けられ、上記熱媒容器の内部の上記液体熱媒を加熱するための加熱手段と、を備える、液化天然ガス用気化器。
  2. 上記加熱手段は、上記燃焼装置の停止時において、上記熱媒容器の内部の上記液体熱媒を、外部への放散熱量と同等以上の加熱速度で加熱調節する、請求項1に記載の液化天然ガス用気化器。
  3. 上記加熱手段は、少なくとも上記燃焼装置の停止時における一部の時間において稼働する、請求項1または2に記載の液化天然ガス用気化器。
  4. 上記加熱手段は、シースヒータを含んでいる、請求項1ないし3のいずれかに記載の液化天然ガス用気化器。
  5. 上記加熱手段は、上記熱媒容器の内部の上記液体熱媒の温度を検知する温度検知部と、当該温度検知部による検知結果に応じて上記シースヒータの稼働を制御する電源部と、を含む、請求項4に記載の液化天然ガス用気化器。
  6. 上記加熱手段は、オートトレースヒータを含んでいる、請求項1ないし3のいずれかに記載の液化天然ガス用気化器。
  7. 上記加熱手段は、上記オートトレースヒータへ電力を供給するための電源部と、上記熱媒容器の外表面の温度を測定し、当該測定温度に応じて上記電源部による電力供給のオン・オフを制御する温度調節部と、を含む、請求項6に記載の液化天然ガス用気化器。
  8. 上記オートトレースヒータは、発熱量を自己制御しながら上記熱媒容器の内部の上記液体熱媒を、外部への放散熱量と同等以上の加熱速度で加熱調節する、請求項6または7に記載の液化天然ガス用気化器。
  9. 燃焼装置としての船舶用エンジンと、
    液化天然ガスを貯蔵するLNG貯槽と、
    請求項1ないし8のいずれかに記載の液化天然ガス用気化器と、
    上記船舶用エンジンの排熱を上記液体熱媒により回収するための熱回収部と、
    上記熱回収部と上記気化器との間で上記液体熱媒を循環させる熱媒ラインと、
    上記LNG貯槽から上記伝熱管を経由して気化された天然ガスを上記船舶用エンジンに供給するための配管と、を備える、天然ガス燃料供給システム。
  10. 上記加熱手段は、上記船舶用エンジンの停止時において、上記熱媒容器の内部の上記液体熱媒を、外部への放散熱量と同等以上の加熱速度で加熱調節する、請求項9に記載の天然ガス燃料供給システム。
  11. 上記熱媒容器は、内部に前記伝熱管とは別に設けられた第2の伝熱管を備えており、上記第2の伝熱管は追加の配管を介して上記LNG貯槽に気化された天然ガスの一部を戻り供給して、上記LNG貯槽の内部圧力を調整するように構成されている、請求項9又は10に記載の天然ガス燃料供給システム。
  12. 請求項9〜11のいずれかに記載の天然ガス燃料供給システムを運転する方法であって、
    上記船舶用エンジンの運転中は上記加熱装置による加熱を停止し、
    上記船舶用エンジンが停止中に上記加熱装置による加熱を行うようにする、方法。
  13. 請求項9〜11のいずれかに記載の天然ガス燃料供給システムを運転する方法であって、
    上記熱媒容器内の液体熱媒が所定温度以上の場合は上記加熱装置による加熱を停止し、
    上記熱媒容器内の液体熱媒が前記所定温度未満に下降した場合は上記加熱装置による加熱を行うようにする、方法。
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