JPWO2017145520A1 - 端末装置および端末装置の制御方法ならびに被監視者監視システム - Google Patents
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Abstract
本発明の端末装置およびその制御方法ならびに被監視者監視システムは、被監視者に関わる所定のイベントの内容を表すイベント情報を収容したイベント通知通信信号を受信した場合に、この受信した通信信号のイベント情報で表される前記イベントの内容を表示するためのイベント画面を表示し、この表示されたイベント画面に表示された前記イベントに対して所定の対応を実施する意思が監視者にある旨の入力を対応入力部で受け付けると、前記被監視者を監視する監視機能を停止する。
Description
本発明は、監視すべき監視対象である被監視者を監視する被監視者監視システムに好適に用いられる端末装置および前記端末装置の制御方法、ならびに、前記被監視者監視システムに関する。
我が国(日本)は、戦後の高度経済成長に伴う生活水準の向上、衛生環境の改善および医療水準の向上等によって、高齢化社会、より詳しくは、総人口に対する65歳以上の人口の割合である高齢化率が21%を超える超高齢化社会になっている。2005年では、総人口約1億2765万人に対し65歳以上の高齢者人口は、約2556万人であったのに対し、2020年では、総人口約1億2411万人に対し高齢者人口は、約3456万人となる予測もある。このような高齢化社会では、病気や怪我や高齢等による看護や介護を必要とする要看護者や要介護者(要看護者等)は、高齢化社会ではない通常の社会で生じる要看護者等よりもその増加が見込まれる。そして、我が国は、例えば2013年の合計特殊出生率が1.43という少子化社会でもある。そのため、高齢な要看護者等を高齢の家族(配偶者、子、兄弟)が介護する老老介護も起きて来ている。
要看護者等は、病院や、老人福祉施設(日本の法令では老人短期入所施設、養護老人ホームおよび特別養護老人ホーム等)等の施設に入所し、その看護や介護を受ける。このような施設では、要看護者等が、例えばベッドからの転落や歩行中の転倒等によって怪我を負ったり、ベッドから抜け出して徘徊したりするなどの事態が生じ得る。このような事態に対し、可及的速やかに対応する必要がある。また、このような事態を放置しておくとさらに重大な事態に発展してしまう可能性もある。このため、前記施設では、看護師や介護士等は、定期的に巡視することによってその安否や様子を確認している。
しかしながら、要看護者等の増加数に対し看護師等の増加数が追い付かずに、看護業界や介護業界では、慢性的に人手不足になっている。さらに、日勤の時間帯に較べ、準夜勤や夜勤の時間帯では、看護師や介護士等の人数が減るため、一人当たりの業務負荷が増大するので、前記業務負荷の軽減が要請される。また、前記老老介護の事態は、前記施設でも例外ではなく、高齢の要看護者等を高齢の看護師等がケアすることもしばしば見られる。一般に高齢になると体力が衰えるため、健康であっても若い看護師等に比し看護等の負担が重くなり、また、その動きや判断も遅くなる。
このような人手不足や看護師等の負担を軽減するため、看護業務や介護業務を補完する技術が求められている。このため、近年では、要看護者等の、監視すべき監視対象である被監視者を監視(モニタ)する被監視者監視技術が研究、開発されている。
このような技術の一つとして、例えば特許文献1に開示されたナースコールシステムがある。この特許文献1に開示されたナースコールシステムは、患者が医療従事者を呼び出す際に使用され、前記患者による呼び出しを検出する呼出操作部と、所定の状態を検出するセンサと、前記ナースコール親機との間で通信を行う子機インターフェースと、前記呼出操作部が前記呼び出しを検出することにより呼出信号を生成して前記子機インターフェースにより前記ナースコール親機へ出力するとともに前記センサが前記所定の状態を検出することによりセンサ呼出信号を生成して前記子機インターフェースにより前記ナースコール親機へ出力する子機制御部とを備えたナースコール子機と、前記ナースコール子機との間で通信を行う親機インターフェースと、前記患者による呼び出しおよび前記所定の状態の発生を報知する報知部と、所定時間を計測するタイマー部と、前記親機インターフェースが前記呼出信号および前記センサ呼出信号の何れか一方を入力した場合に前記報知部を動作させるとともに、前記親機インターフェースが前記子機呼出信号を入力した場合に、前記タイマー部が前記所定時間を計測するまで、前記親機インターフェースが前記センサ呼出信号を入力しても前記報知部を動作させないように制御する親機制御部とを備えたナースコール親機と、を有する。
一方、安否確認の点では、一人暮らしの独居者も前記要介護者等と同様であり、被監視対象者となる。
ところで、前記特許文献1に開示されたナースコールシステムでは、ナースコール親機は、ナースコール子機による子機呼出信号を親機インターフェースが入力した場合に、タイマー部が所定時間を計測するまで、ナースコール子機によるセンサ呼出信号を親機インターフェースが入力しても報知部を動作しないように制御する。このため、監視者の一例である医療従事者が、被監視者の一例である患者の呼び出しに応じて前記患者の下に赴いた場合、前記センサが前記医療従事者の状態を検出しても報知されないため、誤報を低減できる。しかしながら、監視者が被監視者のナースコールに直ちに応じられるとは限らず、このような場合、前記特許文献1に開示されたナースコールシステムは、前記子機呼出信号に応じて一律に前記報知部を動作しないように制御するため、前記特許文献1に開示されたナースコールシステムでは、被監視者に生じた所定の状態が報知されない時間帯が、生じてしまう。
本発明は、上述の事情に鑑みて為された発明であり、その目的は、被監視者における所定のイベント(事象)の検出やその報知やその表示等の監視機能に対するその動作および非動作を適切に切り換えることができる端末装置および端末装置の制御方法ならびに被監視者監視システムを提供することである。
本発明にかかる端末装置およびその制御方法ならびに被監視者監視システムは、被監視者に関わる所定のイベントの内容を表すイベント情報を収容したイベント通知通信信号を受信した場合に、この受信した通信信号のイベント情報で表される前記イベントの内容を表示するためのイベント画面を表示し、この表示されたイベント画面に表示された前記イベントに対して所定の対応を実施する意思が監視者にある旨の入力を対応入力部で受け付けると、前記被監視者を監視する監視機能を停止する。
上記並びにその他の本発明の目的、特徴及び利点は、以下の詳細な記載と添付図面から明らかになるであろう。
以下、本発明にかかる実施の一形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、適宜、その説明を省略する。本明細書において、総称する場合には添え字を省略した参照符号で示し、個別の構成を指す場合には添え字を付した参照符号で示す。
実施形態における被監視者監視システムは、監視すべき(見守るべき)監視対象(見守り対象)である被監視者(見守り対象者)Obを監視するものであり、端末装置と、前記端末装置と通信可能に接続され、被監視者Obに関わる所定のイベント(事象)を前記端末装置へ通知する被監視者監視装置とを備える。この被監視者監視装置は、1個の装置で一体に構成されて良いが、本実施形態では、被監視者監視装置は、センサ装置と、前記センサ装置および前記端末装置それぞれと通信可能に接続される管理サーバ装置とを備えることで、2種類の各装置で別体に構成される。このセンサ装置は、被監視者Obを監視して被監視者Obに関わる所定のイベントの内容を表すイベント情報を収容した、前記イベントを通知(報知)するための第1イベント通知通信信号を管理サーバ装置へ送信する。記管理サーバ装置は、前記センサ装置から前記第1イベント通知通信信号を受信すると、前記第1イベント通知通信信号に起因して前記イベント情報を第2イベント通知通信信号で前記センサ装置に対応付けられた所定の端末装置へ監視機能の設定内容に応じて再送信(再通知、再報知)する。前記端末装置は、通信を行う通信部と、表示を行う表示部と、監視対象である被監視者に関わる所定のイベントの内容を表すイベント情報を収容した、前記イベントを通知するためのイベント通知通信信号(この例では第1イベント通知通信信号による第2イベント通知通信信号)を前記通信部で受信した場合に、前記受信したイベント通知通信信号に収容されたイベント情報で表される前記イベントの内容を表示するためのイベント画面を前記表示部に表示する表示処理部と、前記表示部に表示されたイベント画面に表示された前記イベントに対して所定の対応を実施する意思が監視者にある旨の入力を受け付ける対応入力部と、前記対応入力部で入力操作を受け付けた場合に、前記被監視者を監視する監視機能を停止する停止処理部とを備える。前記端末装置は、前記第2イベント通知通信信号を前記管理サーバ装置から受信すると前記所定のイベントの内容を表示する。前記端末装置は、その対応入力部で入力操作を受け付けると、前記第1イベント通知通信信号の送信元のセンサ装置に、前記第1イベント通知通信信号の送信を停止させることで、前記被監視者を監視する監視機能を停止する。あるいは、前記端末装置は、その対応入力部で入力操作を受け付けると、前記第2イベント通知通信信号の送信元の管理サーバ装置に、前記第2イベント通知通信信号の送信を停止させることで、前記被監視者を監視する監視機能を停止する。さらにあるいは、前記端末装置は、管理サーバ装置から受信した第2イベント通知通信信号のイベント画面を表示しないことで、前記被監視者を監視する監視機能を停止する。なお、前記端末装置は、1種類の装置であって良いが、本実施形態態では、前記端末装置は、固定端末装置と携帯端末装置との2種類の装置である。これら固定端末装置と携帯端末装置との主な相違は、固定端末装置が固定的に運用される一方、携帯端末装置が例えば看護師や介護士等の監視者(ユーザ)に携行されて運用される点であり、これら固定端末装置と携帯端末装置とは、略同様であるので、以下では、携帯端末装置を主に説明する。
図1は、実施形態における被監視者監視システムの構成を示す図である。図2は、前記被監視者監視システムにおけるセンサ装置の構成を示す図である。図3は、前記被監視者監視システムにおける管理サーバ装置の構成を示す図である。図4は、前記被監視者監視システムにおける監視情報テーブルの構成を示す図である。図5は、前記被監視者監視システムにおける装置間情報テーブルの構成を示す図である。図5Aは、装置間情報テーブルのうちの通知先対応関係情報テーブルの構成を示し、図5Bは、装置間情報テーブルのうちの通信アドレス対応関係情報テーブルの構成を示す。図6は、前記被監視者監視システムにおけるセンサ情報テーブルの構成を示す図である。図7は、前記被監視者監視システムにおける監視機能動作状況情報テーブルの構成を示す図である。図8は、前記被監視者監視システムにおける携帯端末装置の構成を示す図である。
実施形態における被監視者監視システムMSは、より具体的には、例えば、図1に示すように、1または複数のセンサ装置SU(SU−1〜SU−4)と、管理サーバ装置SVと、固定端末装置SPと、1または複数の携帯端末装置TA(TA−1、TA−2)と、構内交換機(PBX、Private branch exchange)CXとを備え、これらは、有線や無線で、LAN(Local Area Network)等の網(ネットワーク、通信回線)NWを介して通信可能に接続される。ネットワークNWは、通信信号を中継する例えばリピーター、ブリッジおよびルーター等の中継機が備えられても良い。図1に示す例では、これら複数のセンサ装置SU−1〜SU−4、管理サーバ装置SV、固定端末装置SP、複数の携帯端末装置TA−1、TA−2および構内交換機CXは、L2スイッチの集線装置(ハブ、HUB)LSおよびアクセスポイントAPを含む有線および無線の混在したLAN(例えばIEEE802.11規格に従ったLAN等)NWによって互いに通信可能に接続されている。より詳しくは、複数のセンサ装置SU−1〜SU−4、管理サーバ装置SV、固定端末装置SPおよび構内交換機CXは、集線装置LSに接続され、複数の携帯端末装置TA−1、TA−2は、アクセスポイントAPを介して集線装置LSに接続されている。そして、ネットワークNWは、TCP(Transmission control protocol)およびIP(Internet protocol)等のインターネットプロトコル群が用いられることによっていわゆるイントラネットを構成する。
被監視者監視システムMSは、被監視者Obに応じて適宜な場所に配設される。被監視者(見守り対象者)Obは、例えば、病気や怪我等によって看護を必要とする者や、身体能力の低下等によって介護を必要とする者や、一人暮らしの独居者等である。特に、早期発見と早期対処とを可能にする観点から、被監視者Obは、例えば異常状態等の所定の不都合な事象がその者に生じた場合にその発見を必要としている者であることが好ましい。このため、被監視者監視システムMSは、被監視者Obの種類に応じて、病院、老人福祉施設および住戸等の建物に好適に配設される。図1に示す例では、被監視者監視システムMSは、複数の被監視者Obが入居する複数の居室RMや、ナースステーション等の複数の部屋を備える介護施設の建物に配設されている。
センサ装置SUは、ネットワークNWを介して他の装置SV、SP、TAと通信する通信機能等を備え、被監視者Obに関わる、対処が必要な所定の事象(イベント)を、管理サーバ装置SVへ通知する装置である。対処が必要な前記所定の事象は、例えば、本実施形態では、被監視者Obにおける予め設定された所定の行動およびナースコールである。このため、本実施形態では、センサ装置SUは、被監視者Obにおける所定の行動を検知して検知結果を前記所定のイベントの一例として管理サーバ装置SVへ通知(送信)し、ナースコールを受け付けて前記ナースコールの受付を前記所定のイベントの他の一例として管理サーバ装置SVへ通知(送信)し、端末装置SP、TAとの間で音声通話を行い、そして、動画を含む画像を生成して端末装置SP、TAへ動画を配信する装置である。このようなセンサ装置SUは、例えば、図2に示すように、撮像部11と、センサ側音入出力部(SU音入出力部)12と、ナースコール受付操作部13と、センサ側制御処理部(SU制御処理部)14と、センサ側通信インターフェース部(SU通信IF部)15と、センサ側記憶部(SU記憶部)16とを備える。
撮像部11は、SU制御処理部14に接続され、SU制御処理部14の制御に従って、画像(画像データ)を生成する装置である。前記画像には、静止画(静止画データ)および動画(動画データ)が含まれる。撮像部11は、監視すべき監視対象である被監視者Obが所在を予定している空間(所在空間、図1に示す例では配設場所の居室RM)を監視可能に配置され、前記所在空間を撮像対象としてその上方から撮像し、前記撮像対象を俯瞰した画像(画像データ)を生成し、前記撮像対象の画像(対象画像)をSU制御処理部14へ出力する。好ましくは、被監視者Ob全体を撮像できる蓋然性が高いことから、撮像部11は、被監視者Obが横臥する寝具(例えばベッド等)における、被監視者Obの頭部が位置すると予定されている予め設定された頭部予定位置(通常、枕の配設位置)の直上から撮像対象を撮像できるように配設される。センサ装置SUは、この撮像部11によって、被監視者Obを、被監視者Obの上方から撮像した画像、好ましくは前記頭部予定位置の直上から撮像した画像を取得する。
このような撮像部11は、可視光の画像を生成する装置であって良いが、比較的暗がりでも被監視者Obを監視できるように、本実施形態では、赤外線の画像を生成する装置である。このような撮像部11は、例えば、本実施形態では、撮像対象における赤外の光学像を所定の結像面上に結像する結像光学系、前記結像面に受光面を一致させて配置され、前記撮像対象における赤外の光学像を電気的な信号に変換するイメージセンサ、および、イメージセンサの出力を画像処理することで前記撮像対象における赤外の画像を表すデータである画像データを生成する画像処理部等を備えるデジタル赤外線カメラである。撮像部11の前記結像光学系は、本実施形態では、その配設された居室RM全体を撮像できる画角を持つ広角な光学系(いわゆる広角レンズ(魚眼レンズを含む))であることが好ましい。
SU音入出力部12は、音を入出力する回路である。すなわち、SU音入出力部12は、SU制御処理部14に接続され、SU制御処理部14の制御に従って音を表す電気信号に応じた音を生成して出力するための回路であって、外部の音を取得してセンサ装置SUに入力するための回路である。SU音入出力部12は、例えば、音の電気信号(音データ)を音の機械振動信号(音響信号)に変換するスピーカ等と、可聴領域の音の機械振動信号を電気信号に変換するマイクロフォン等とを備えて構成される。SU音入出力部12は、外部の音を表す電気信号をSU制御処理部14へ出力し、また、SU制御処理部14から入力された電気信号を音の機械振動信号に変換して出力する。
ナースコール受付操作部13は、SU制御処理部14に接続され、ナースコールを当該センサ装置SUに入力するための例えば押しボタン式スイッチ等のスイッチ回路である。なお、ナースコール受付操作部13は、有線でSU制御処理部14に接続されて良く、また例えば、Bluetooth(登録商標)規格等の近距離無線通信でSU制御処理部14に接続されて良い。
SU通信IF部15は、SU制御処理部14に接続され、SU制御処理部14の制御に従って通信を行うための通信回路である。SU通信IF部15は、SU制御処理部14から入力された転送すべきデータを収容した通信信号を、この被監視者監視システムMSのネットワークNWで用いられる通信プロトコルに従って生成し、この生成した通信信号をネットワークNWを介して他の装置SV、SP、TAへ送信する。SU通信IF部15は、ネットワークNWを介して他の装置SV、SP、TAから通信信号を受信し、この受信した通信信号からデータを取り出し、この取り出したデータをSU制御処理部14が処理可能な形式のデータに変換してSU制御処理部14へ出力する。SU通信IF部15は、例えば、IEEE802.11規格等に従った通信インターフェース回路を備えて構成される。
SU記憶部16は、SU制御処理部14に接続され、SU制御処理部14の制御に従って、各種の所定のプログラムおよび各種の所定のデータを記憶する回路である。前記各種の所定のプログラムには、例えば、センサ装置SUの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御するSU制御プログラムや、被監視者Obに対する監視に関する所定の情報処理を実行するSU監視処理プログラム等の制御処理プログラムが含まれる。前記SU監視処理プログラムには、被監視者Obにおける所定の行動を検知して検知結果を前記所定のイベントの一例として管理サーバ装置SVを介して所定の端末装置SP、TAへ通知する行動検知処理プログラムや、ナースコール受付操作部13でナースコールを受け付けた場合にその旨を前記所定のイベントの他の一例として管理サーバ装置SVへ通知し、SU音入出力部12等を用いることで端末装置SP、TAとの間で音声通話を行うSUナースコール処理プログラムや、撮像部11で生成した動画を、その動画を要求した端末装置SP、TAへストリーミングで配信するSUストリーミング処理プログラム等が含まれる。前記各種の所定のデータには、自機の、センサ装置SUを特定し識別するための識別子であるセンサ装置識別子(センサID)、および、管理サーバ装置SVの通信アドレス等の、各プログラムを実行する上で必要なデータ等が含まれる。SU記憶部16は、例えば不揮発性の記憶素子であるROM(Read Only Memory)や書き換え可能な不揮発性の記憶素子であるEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等を備える。SU記憶部16は、前記所定のプログラムの実行中に生じるデータ等を記憶するいわゆるSU制御処理部14のワーキングメモリとなるRAM(Random Access Memory)等を含む。
SU制御処理部14は、センサ装置SUの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、被監視者Obに関わる、対処が必要な所定のイベントを、管理サーバ装置SVへ通知するための回路である。より具体的には、本実施形態では、SU制御処理部14は、被監視者Obにおける所定の行動を検知してその検知結果を前記所定のイベントの一例として管理サーバ装置SVへ通知(報知、送信)し、ナースコールを受け付けてそのナースコールを前記所定のイベントの他の一例として管理サーバ装置SVへ通知(報知、送信)し、端末装置SP、TAとの間で音声通話を行い、そして、動画を含む画像を生成して端末装置SP、TAへ動画を配信する。SU制御処理部14は、例えば、CPU(Central Processing Unit)およびその周辺回路を備えて構成される。SU制御処理部14は、前記制御処理プログラムが実行されることによって、センサ側制御部(SU制御部)141、行動検知処理部142、ナースコール処理部143およびセンサ側ストリーミング処理部(SUストリーミング処理部)144を機能的に備える。
SU制御部141は、センサ装置SUの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、センサ装置SUの全体制御を司るものである。
行動検知処理部142は、被監視者Obにおける、予め設定された所定の行動を検知して検知結果を前記所定のイベントの一例として管理サーバ装置SVへ通知するものである。より具体的には、本実施形態では、前記所定の行動は、例えば、被監視者Obが起きた起床、被監視者Obが寝具から離れた離床、被監視者Obが寝具から落ちた転落、および、被監視者Obが倒れた転倒の4つの行動である。行動検知処理部142は、例えば、撮像部11で撮像した対象画像に基づいて被監視者Obの頭部を検出し、この検出した被監視者Obの頭部における大きさの時間変化に基づいて被監視者Obの起床、離床、転倒および転落を検知する。より詳しくは、まず、寝具の所在領域、および、第1ないし第3閾値Th1〜Th3が前記各種の所定のデータの1つとして予めSU記憶部16に記憶される。前記第1閾値Th1は、寝具の所在領域内における横臥姿勢の頭部の大きさと座位姿勢の頭部の大きさとを識別するための値である。前記第2閾値Th2は、寝具の所在領域を除く居室RM内における立位姿勢の頭部の大きさであるか否かを識別するための値である。前記第3閾値Th3は、寝具の所在領域を除く居室RM内における横臥姿勢の頭部の大きさであるか否かを識別するための値である。そして、行動検知処理部142は、対象画像から例えば背景差分法やフレーム差分法によって被監視者Obの人物の領域として動体領域を抽出する。次に、行動検知処理部142は、この抽出した動体領域から、例えば円形や楕円形のハフ変換によって、また例えば予め用意された頭部のモデルを用いたパターンマッチングによって、また例えば頭部検出用に学習したニューラルネットワークによって、被監視者Obの頭部領域を抽出する。次に、行動検知処理部142は、この抽出した頭部の位置および大きさから起床、離床、転倒および転落を検知する。例えば、行動検知処理部は、この抽出した頭部の位置が寝具の所在領域内であって、前記抽出した頭部の大きさが前記第1閾値Th1を用いることによって横臥姿勢の大きさから座位姿勢の大きさへ時間変化した場合には、起床と判定し、前記起床を検知する。例えば、行動検知処理部142は、この抽出した頭部の位置が寝具の所在領域内から寝具の所在領域外へ時間変化した場合であって、前記抽出した頭部の大きさが前記第2閾値Th2を用いることによって或る大きさから立位姿勢の大きさへ時間変化した場合には、離床と判定し、前記離床を検知する。例えば、行動検知処理部142は、この抽出した頭部の位置が寝具の所在領域内から寝具の所在領域外へ時間変化した場合であって、前記抽出した頭部の大きさが前記第3閾値Th3を用いることによって或る大きさから横臥姿勢の大きさへ時間変化した場合には、転落と判定し、前記転落を検知する。例えば、行動検知処理部142は、この抽出した頭部の位置が寝具の所在領域を除く居室RM内であって、前記抽出した頭部の大きさが前記第3閾値Th3を用いることによって或る大きさから横臥姿勢の大きさへ時間変化した場合には、転倒と判定し、前記転倒を検知する。
なお、画像上での人物の領域は、所定の大きさ(広さ、サイズ)の範囲内となるので、人物の領域として抽出する動体領域も所定の大きさ(広さ、サイズ)の範囲内となる。このため、動体領域として抽出する範囲が予め設定され、動体領域を抽出する際に、前記対象画像から例えば背景差分法やフレーム差分法によって抽出された動体領域が前記範囲外である場合には、この対象画像から例えば背景差分法やフレーム差分法によって抽出された動体領域は、人物の領域として抽出する動体領域から除外されてよい。
このように前記所定の行動を検知すると、行動検知処理部142は、被監視者Obに関わる所定のイベント(事象)の内容を表すイベント情報(事象情報)を収容した、前記イベントを通知するための第1イベント通知通信信号をSU通信IF部15で管理サーバ装置SVへ通知する。より詳しくは、行動検知処理部142は、自機のセンサID、前記イベントの内容を表すイベント情報、前記所定の行動の検知に用いられた対象画像を収容した通信信号(第1イベント通知通信信号)を、SU通信IF部15を介して管理サーバ装置SVへ送信する。前記イベント情報は、本実施形態では、起床、離床、転落、転倒およびナースコール(NC)のうちの1または複数であり、ここでは、行動検知処理部142は、検知した起床、離床、転落および転倒のうちの1または複数を前記イベント情報として第1イベント通知通信信号に収容する。前記画像は、静止画および動画のうちの少なくとも一方であって良く、本実施形態では、後述するように、まず、静止画が報知され、ユーザの要求に応じて動画が配信される。なお、まず、動画が配信されても良く、また、静止画および動画が送信され、画面分割で静止画および動画が端末装置SP、TAに表示されても良い。
ナースコール処理部143は、ナースコール受付操作部13でナースコールを受け付けた場合にその旨を前記所定のイベントの他の一例として収容した第1イベント通知通信信号を管理サーバ装置SVへ通知し、SU音入出力部12等を用いることで端末装置SP、TAとの間で音声通話を行うものである。より具体的には、ナースコール処理部143は、ナースコール受付操作部13が入力操作されると、自機のセンサIDおよび前記イベント情報としてナースコールを収容した第1イベント通知通信信号をSU通信IF部15を介して管理サーバ装置SVへ送信する。ナースコール処理部143は、SU音入出力部12等を用い、端末装置SP、TAとの間で例えばVoIP(Voice over Internet Protocol)によって音声通話を行う。
SUストリーミング処理部144は、通信IF部3を介して固定端末装置SPまたは携帯端末装置TAから動画の配信の要求があった場合に、この要求のあった固定端末装置SPまたは携帯端末装置TAへ、撮像部11で生成した動画(例えばライブの動画)をストリーミング再生でSU通信IF部15を介して配信するものである。
図1には、一例として、4個の第1ないし第4センサ装置SU−1〜SU−4が示されており、第1センサ装置SU−1は、被監視者Obの一人であるAさんOb−1の居室RM−1(不図示)に配設され、第2センサ装置SU−2は、被監視者Obの一人であるBさんOb−2の居室RM−2(不図示)に配設され、第3センサ装置SU−3は、被監視者Obの一人であるCさんOb−3の居室RM−3(不図示)に配設され、そして、第4センサ装置SU−4は、被監視者Obの一人であるDさんOb−4の居室RM−4(不図示)に配設されている。
管理サーバ装置SVは、ネットワークNWを介して他の装置SU、SP、TAと通信する通信機能等を備え、センサ装置SUから前記所定のイベントの通知を受けると、被監視者Obに対する監視に関する情報(監視情報(本実施形態では例えば前記所定のイベント(センサ装置SUで検知した所定の行動の種類やセンサ装置SUで受け付けたナースコール)、被監視者Obの画像(静止画および動画)、および、前記通知を受けた時刻等))を管理し、前記所定のイベントを所定の端末装置SP、TAへ通知(再通知、再報知、送信)し、クライアント(本実施形態では端末装置SP、TA等)の要求に応じたデータを前記クライアントに提供し、被監視者監視システムMS全体を管理する装置である。本実施形態では、管理サーバ装置SVは、前記監視機能の停止およびその停止の解除の別をセンサ装置SUに対応付けて監視機能動作状況情報として記憶し、前記端末装置SP、TAへ前記所定のイベントの通知を実行する場合に、通知元(第1イベント通知通信信号の送信元)のセンサ装置SUに対応付けられた前記監視機能動作状況情報に基づいて、前記端末装置SP、TAへの前記所定のイベントの通知を制御する。すなわち、前記監視機能動作状況情報が監視機能の停止である場合には、前記所定のイベントの通知が停止され、前記監視機能動作状況情報が監視機能の停止の解除(監視機能の稼働)である場合には、前記所定のイベントの通知が実行される。このような管理サーバ装置SVは、例えば、図3に示すように、サーバ側通信インターフェース部(SV通信IF部)21と、サーバ側制御処理部(SV制御処理部)22と、サーバ側記憶部(SV記憶部)23とを備える。
SV通信IF部21は、SU通信IF部15と同様に、SV制御処理部22に接続され、SV制御処理部22の制御に従って通信を行うための通信回路である。SV通信IF部21は、例えば、IEEE802.11規格等に従った通信インターフェース回路を備えて構成される。
SV記憶部23は、SV制御処理部22に接続され、SV制御処理部22の制御に従って、各種の所定のプログラムおよび各種の所定のデータを記憶する回路である。前記各種の所定のプログラムには、例えば、管理サーバ装置SVの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御するSV制御プログラムや、被監視者Obに対する監視に関する所定の情報処理を実行するSV監視プログラム等の制御処理プログラムが含まれる。前記SV監視プログラムには、センサ装置SUから前記所定のイベントの通知を受けると被監視者Obの前記監視情報を管理し、前記所定のイベントを所定の端末装置SP、TAへ通知(再通知、再報知、送信)するSV監視処理プログラムや、監視機能の停止およびその停止の解除の別をセンサ装置SUに対応付けて監視機能動作状況情報としてSV記憶部23に記憶するSV監視機能動作状況情報記憶処理プログラム等が含まれる。前記SV監視処理プログラムは、前記所定の端末装置SP、TAへ前記所定のイベントの通知を実行する場合に、SV記憶部23に記憶された、第1イベント通知通信信号の送信元のセンサ装置SUに対応付けられた監視機能動作状況情報に基づいて、前記所定の端末装置SP、TAへの前記通知を制御する。前記各種の所定のデータには、自機の、管理サーバ装置SVを特定し管理サーバ装置SVを識別するためのサーバ識別子(サーバID)や、被監視者Obの前記監視情報や、前記所定のイベントの通知先等の装置SU、SP、TA間の情報を表す装置間情報や、センサ装置SUに関するセンサ情報や、前記監視機能動作状況情報等の各プログラムを実行する上で必要なデータ等が含まれる。SV記憶部23は、例えばROMやEEPROM等を備える。SV記憶部23は、前記所定のプログラムの実行中に生じるデータ等を記憶するいわゆるSV制御処理部22のワーキングメモリとなるRAM等を含む。これら監視情報、装置間情報、センサ情報および監視機能動作状況情報それぞれを記憶するために、SV記憶部23は、サーバ側監視情報記憶部(SV監視情報記憶部)231、装置間情報記憶部232、サーバ側センサ情報記憶部(SVセンサ情報記憶部)233およびサーバ側監視機能動作状況情報記憶部(SV監視機能動作状況情報記憶部)234を機能的に備える。
SV監視情報記憶部231は、各装置SU、SP、TAそれぞれとの間で送受信した被監視者Obの監視情報を記憶するものである。より具体的には、SV監視情報記憶部231には、本実施形態では、前記監視情報として、第1イベント通知通信信号および後述の対応受付通知通信信号等の通信信号に収容された各情報に基づいて、センサID、イベント情報(本実施形態では起床、離床、転落、転倒およびナースコール)、受信時刻、対象画像(静止画および動画)および対処の有無が互いに対応付けて記憶される。
この監視情報は、本実施形態では、テーブル形式でSV監視情報記憶部331に記憶されている。この監視情報を登録するサーバ側監視情報テーブル(SV監視情報テーブル)MT−SVは、例えば、図4に示すように、各装置SU、SP、TAから受信した通信信号に収容されたセンサIDを登録するセンサIDフィールド2311と、前記受信した通信信号に収容されたイベント情報を登録する事象フィールド(イベントフィールド)2312と、前記受信した通信信号の受信時刻を登録する受信時刻フィールド2313と、前記受信した通信信号に収容された前記静止画を登録する静止画フィールド2314と、ライブ動画の取得先として、前記受信した通信信号に収容されたセンサIDに対応するセンサ装置SUの通信アドレス(例えばIPアドレス等)を登録する動画フィールド2315と、前記受信した通信信号に収容されたイベント情報に対する対応の受付の有無を登録する対応フィールド2316とを備え、前記受信した通信信号ごと(各イベントごと)にレコードを備える。静止画フィールド2314には、例えば、静止画の画像データが登録されて良く、また例えば、静止画の画像データのファイル名が登録されて良い。対応フィールド2316には、後述するように、前記受信した通信信号に収容されたイベント情報に対する対処(対応、処置、措置)する意思がある旨(“対応する”)を端末装置SP、TAで受け付けたか否かを表すフラグ(対応フラグ)が登録される。例えば、本実施形態では、対応フィールド2316には、前記受信した通信信号に収容されたイベント情報(事象フィールド2312に登録されたイベント情報)に対処する意思がある旨(“対応する”)を端末装置SP、TAで受け付けたことを意味する対応フラグ「1」、あるいは、前記受信した通信信号に収容されたイベント情報に対処する意思がある旨(“対応する”)を端末装置SP、TAで受け付けていないことを意味する対応フラグ「0」が登録される。なお、デフォルトでは、対応フィールド2316には、未受付を意味する対応フラグ「0」が登録される。なお、第1イベント通知通信信号に、前記所定の行動を検知した検知時刻または前記ナースコールを受け付けたナースコール受付時刻が収容されている場合には、受信時刻に代え、前記検知時刻または前記ナースコール受付時刻が登録されても良い。
装置間情報記憶部232は、前記装置間情報として、本実施形態では、通知先対応関係および通信アドレス対応関係等を記憶するものである。前記通知先対応関係は、センサ装置SUから送信された第1イベント通知通信信号等の通知先(再通知先、再報知先、送信先)を示す、送信元であるセンサIDと報知先(再報知先)である端末IDとの対応関係である。前記通信アドレス対応関係は、各装置SU、SP、TAのID(センサID、端末ID)とその通信アドレスとの対応関係である。前記端末IDは、端末装置SP、TAを特定し端末装置SP、TAを識別するための端末識別子である。
これら通知先対応関係および通信アドレス対応関係は、それぞれ、本実施形態では、テーブル形式で装置間情報記憶部232に記憶されている。この通知先対応関係を登録する通知先対応関係情報テーブルATは、例えば、図5Aに示すように、送信元のセンサ装置SUのセンサIDを登録する送信元フィールド2321と、送信元フィールド2321に登録されたセンサIDに対応するセンサ装置SUから通知された通信信号を送信する送信先の端末装置SP、TAの端末IDを登録する通知先フィールド2322とを備え、センサID(センサ装置SU)ごとにレコードを備える。前記通信アドレス対応関係を登録する通信アドレス対応関係情報テーブルDTは、例えば、図5Bに示すように、端末装置SP、TAの端末IDを登録する端末IDフィールド2323と、端末IDフィールド2323に登録された端末IDに対応する端末装置SP、TAの通信アドレスを登録する通信アドレスフィールド2324とを備え、端末ID(端末装置SP、TA)ごとにレコードを備える。
なお、センサID、サーバIDおよび端末IDそれぞれは、例えば所定の記号列から成るシリアル番号等であって良く、また例えば通信アドレスであって良い(この場合通信アドレス対応関係は省略できる)。
SVセンサ情報記憶部233は、前記センサ情報を記憶するものである。本実施形態では、前記センサ情報は、センサ装置SUに関する情報であり、センサ装置SUのセンサID、その配設場所およびそれによって監視される被監視者Obの被監視者名を互いに対応付けた情報である。
このようなセンサ情報は、本実施形態では、テーブル形式でSVセンサ情報記憶部234に記憶される。より具体的には、センサ情報を登録するサーバ側センサ情報テーブル(SVセンサ情報テーブル)ST−SVは、例えば、図6に示すように、センサIDを登録するセンサIDフィールド2331と、前記センサIDフィールド2331に登録されているセンサIDを持つセンサ装置SUの配設場所を登録する配設場所フィールド2332と、前記センサIDフィールド2331に登録されているセンサIDを持つセンサ装置SUによって監視される被監視者Ob(すなわち、前記センサIDフィールド2331に登録されているセンサIDを持つセンサ装置SUの配設場所に居る被監視者Ob)の被監視者名を登録する被監視者名フィールド2333と、前記センサIDフィールド2331に登録されているセンサIDを持つセンサ装置SU、その配設場所およびその被監視者Obに関する備考を登録する備考フィールド2334とを備え、センサID(すなわち、センサ装置SU)ごとにレコードを持つ。
SV監視機能動作状況情報記憶部234は、後述の第1監視機能動作状況情報通知通信信号等の通信信号に収容された各情報に基づいて、前記監視機能動作状況情報を記憶するものである。本実施形態では、SV監視機能動作状況情報記憶部234には、監視機能の停止からその解除を実行するまでの解除時間の設定値も記憶される。
これら監視機能動作状況情報および解除時間の設定値は、本実施形態では、テーブル形式でSV監視機能動作状況情報記憶部234に記憶される。より具体的には、これらを登録するサーバ側監視機能動作状況情報テーブル(SV監視機能動作状況情報テーブル)FT−SVは、例えば、図7に示すように、センサIDを登録するセンサIDフィールド2341と、前記センサIDフィールド2341に登録されているセンサIDを持つセンサ装置SUに対し、監視機能の停止およびその停止の解除の別を登録する監視機能動作状況情報フィールド2342と、前記センサIDフィールド2341に登録されているセンサIDを持つセンサ装置SUに対し、解除時間の設定値を登録する解除時間情報フィールド2343とを備え、センサID(センサ装置SU)ごとにレコードを備える。監視機能の停止およびその停止の解除の別は、例えば、フラグ(監視機能動作状況フラグ)で表され、この監視機能動作状況フラグが監視機能動作状況情報フィールド2342に登録される。より具体的には、例えば、本実施形態では、監視機能動作状況情報フィールド2342には、監視機能の停止を意味する監視機能動作状況フラグ「1」、あるいは、監視機能の停止の解除(監視機能の稼働)を意味する監視機能動作状況フラグ「0」が登録される。なお、デフォルトでは、監視機能動作状況情報フィールド2342には、監視機能の停止の解除を意味する監視機能動作状況フラグ「0」が登録される。また、解除時間情報フィールド2343には、デフォルトでは、例えば5分、10分および30分等のデフォルト値が解除時間の設定値として登録される。図7に示す例では、デフォルト値は、5分とされている。
SV制御処理部22は、管理サーバ装置SVの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、センサ装置SUから前記所定のイベントの通知を受けると、被監視者Obに対する監視に関する監視情報を管理し、前記所定のイベントを所定の端末装置SP、TAへ通知(再通知、再報知、送信)し、クライアントの要求に応じたデータを前記クライアントに提供し、被監視者監視システムMS全体を管理するための回路である。SV制御処理部22は、例えば、CPUおよびその周辺回路を備えて構成される。SV制御処理部22は、前記制御処理プログラムが実行されることによって、サーバ側制御部(SV制御部)221、サーバ側監視処理部(SV監視処理部)222およびサーバ側監視機能動作状況情報記憶処理部223を機能的に備える。
SV制御部221は、管理サーバ装置SVの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、管理サーバ装置SVの全体制御を司るものである。
SV監視処理部222は、センサ装置SUから前記所定のイベントの通知を受信すると被監視者Obに対する監視に関する監視情報を管理し、前記所定のイベントを所定の端末装置SP、TAへ通知するものである。SV監視処理部222は、前記所定の端末装置SP、TAへ前記所定のイベントの通知を実行する際に、通知元(第1イベント通知通信信号の送信元)のセンサ装置SUに対応付けられた監視機能動作状況情報に基づいて、前記端末装置SP、TAへの前記所定のイベントの通知を制御する。
より具体的には、SV監視処理部222は、センサ装置SUから前記第1イベント通知通信信号を受信すると、この受信した第1イベント通知通信信号に収容された、被監視者Obに対する監視に関する監視情報をSV監視情報記憶部231に記憶(記録)する。そして、SV監視処理部222は、この受信した第1イベント通知通信信号を送信したセンサ装置SUに対応する通報先(再通報先、転送先、送信先)を装置間情報記憶部232に記憶された前記通知先対応関係から選定(検索)し、この選定した端末装置SP、TAへ第2イベント通知通信信号を送信する。この選定(検索処理)は、前記受信した第1イベント通知通信信号を送信したセンサ装置SUに対応するセンサIDに基づいて実施される。前記第2イベント通知通信信号には、前記第1イベント通知通信信号に収容されたイベント情報が前記所定の行動(起床、離床、転落および転倒のうちの1または複数)である場合には、第1イベント通知通信信号に収容されたセンサID、イベント情報および対象画像、ならびに、動画のダウンロード先として、第1イベント通知通信信号に収容されたセンサIDを持つセンサ装置SUに対応する通信アドレスが収容される。この通信アドレスは、前記受信した第1イベント通知通信信号を送信したセンサ装置SUに対応するセンサIDに基づいて通信アドレス対応関係から選定(検索)される。一方、前記第1イベント通知通信信号に収容されたイベント情報がナースコールである場合には、前記第2イベント通知通信信号には、第1イベント通知通信信号に収容されたセンサIDおよびイベント情報(NC)が収容される。
本実施形態では、SV監視処理部222は、前記所定の端末装置SP、TAへ前記所定のイベントの通知を実行する場合に、すなわち、本実施形態では前記所定の端末装置SP、TAへ前記第2イベント通知通信信号を送信する場合に、前記受信した第1イベント通知通信信号を送信したセンサ装置SUに対応する、SV監視機能動作状況情報記憶部234に記憶された監視機能動作状況情報に基づいて、前記所定の端末装置SP、TAへの前記所定のイベントの通知(前記第2イベント通知通信信号の送信)を制御する。より具体的には、SV監視処理部222は、前記受信した第1イベント通知通信信号を送信した送信元のセンサ装置SUの持つセンサID(本実施形態では第1イベント通知通信信号に収容されたセンサID)をセンサID2341に登録するレコードを検索し、この検索したレコードの監視機能動作状況情報フィールド2342に登録された監視機能動作状況フラグを取り出す。この取り出した監視機能動作状況フラグが「0」の場合、SV監視処理部222は、前記第2イベント通知通信信号の送信を実行し、一方、前記取り出した監視機能動作状況フラグが「1」の場合、SV監視処理部222は、前記第2イベント通知通信信号の送信を停止する。なお、SV監視処理部222は、第2イベント通知通信信号の生成前に、監視機能動作状況情報を参照し、監視機能動作状況フラグが「1」の場合には前記第2イベント通知通信信号を生成する処理を実行せずに、第2イベント通知通信号の送信を停止しても良い。
SV監視機能動作状況情報記憶処理部223は、監視機能の停止およびその停止の解除の別をセンサ装置SUに対応付けて監視機能動作状況情報としてSV監視機能動作状況情報記憶部234に記憶するものである。より具体的には、SV監視機能動作状況情報記憶処理部223は、端末装置SP、TAで受け付けた監視機能動作状況情報および監視機能動作状況情報の対象であるセンサ装置SUのセンサIDを収容した通信信号(第1監視機能動作状況情報通知通信信号)を前記端末装置SP、TAから受信した場合に、この受信した第1監視機能動作状況情報通知通信信号に収容された監視機能動作状況情報を前記センサIDと対応付けてSV監視機能動作状況情報記憶部234に記憶する。より詳しくは、SV監視機能動作状況情報記憶処理部223は、この受信した第1監視機能動作状況情報通知通信信号に収容されたセンサIDを、センサIDフィールド2341に登録するレコードを検索し、この検索したレコードの監視機能動作状況情報フィールド2342に、前記受信した第1監視機能動作状況情報通知通信信号に収容された監視機能動作状況情報を登録し、この監視機能動作状況情報フィールド2342の登録内容を更新する。なお、前記受信した第1監視機能動作状況情報通知通信信号に解除時間の設定値が収容されている場合には、SV監視機能動作状況情報記憶処理部223は、前記検索したレコードの解除時間情報フィールド2343に、前記受信した第1監視機能動作状況情報通知通信信号に収容された解除時間の設定値を登録し、この解除時間情報フィールド2343の登録内容を更新する。SV監視機能動作状況情報記憶処理部223は、第1監視機能動作状況情報通知通信信号を受信してSV監視機能動作状況情報記憶部234の登録内容を更新すると、その旨をSV監視処理部222へ通知する。
この通知を受けたSV監視処理部222は、前記受信した第1監視機能動作状況情報通知通信信号に収容されたセンサIDおよび監視機能動作状況情報を収容した通信信号(第2監視機能動作状況情報通知通信信号)を同報通信でネットワークNWへ送信する。
なお、管理サーバ装置SVは、図3に破線で示すように、必要に応じて、さらに、SV制御処理部22に接続され例えば各種コマンドや各種データ等を入力するサーバ側入力部(SV入力部)24、SV入力部24で入力された各種コマンドや各種データおよび被監視者Obに対する監視に関する監視情報等を出力するサーバ側出力部(SV出力部)25、および、外部機器との間でデータの入出力を行うサーバ側インターフェース部(SVIF部)26等を備えても良い。
このような管理サーバ装置SVは、例えば、通信機能付きのコンピュータによって構成可能である。
固定端末装置SPは、ネットワークNWを介して他の装置SU、SV、TAと通信する通信機能、所定の情報を表示する表示機能、および、所定の指示やデータを入力する入力機能等を備え、管理サーバ装置SVや携帯端末装置TAに与える所定の指示やデータを入力したり、センサ装置SUで得られた監視情報を表示したり等することによって、被監視者監視システムMSのユーザインターフェース(UI)として機能する機器である。このような固定端末装置SPは、例えば、通信機能付きのコンピュータによって構成可能である。なお、前記端末装置の一例としての固定端末装置SPは、携帯端末装置TAと同様に動作するが、本明細書では、前記端末装置の他の一例である携帯端末装置TAについて説明される。
携帯端末装置TAは、ネットワークNWを介して他の装置SV、SP、SUと通信する通信機能、所定の情報を表示する表示機能、所定の指示やデータを入力する入力機能、および、音声通話を行う通話機能等を備え、管理サーバ装置SVやセンサ装置SUに与える所定の指示やデータを入力したり、管理サーバ装置SVからの通知によってセンサ装置SUで得られた前記監視情報を表示したり、センサ装置SUとの間で音声通話によってナースコールの応答や声かけしたり等するための機器である。このような携帯端末装置TAは、本実施形態では、例えば、図8に示すように、端末側通信インターフェース部(TA通信IF部)31と、端末側制御処理部(TA制御処理部)32と、端末側記憶部(TA記憶部)33と、端末側音入出力部(TA音入出力部)34と、端末側入力部(TA入力部)35と、端末側表示部(TA表示部)36と、端末側インターフェース部(TAIF部)37とを備える。
TA音入出力部34は、SU音入出力部12と同様に、TA制御処理部32に接続され、外部の音を取得して携帯端末装置TAに入力するための回路であって、TA制御処理部32の制御に従って音を表す電気信号に応じた音を生成して出力するための回路である。
TA入力部35は、TA制御処理部32に接続され、例えば、所定の操作を受け付け、携帯端末装置TAに入力する回路であり、例えば、所定の機能を割り付けられた複数の入力スイッチ等である。前記所定の操作には、例えば、ログインするためのIDの入力操作や、音声通話の要求操作およびその終了操作や、ライブでの動画の要求操作およびその終了操作や、前記通知されたイベントに関わる被監視者Obに対する例えば救命、看護、介護および介助等の対応(対処、応対)を実行する意思がある旨(“対応する”)の入力操作、監視機能の停止操作およびその解除操作や、解除時間の設定値の入力操作等の、監視する上で必要な各種操作等が含まれる。TA表示部36は、TA制御処理部32に接続され、TA制御処理部32の制御に従って、TA入力部35から入力された所定の操作内容や、被監視者監視システムMSによって監視されている被監視者Obに対する監視に関する前記監視情報(例えば前記所定のイベント(センサ装置SUで検知した所定の行動の種類やセンサ装置SUで受け付けたナースコール)、被監視者Obの画像(静止画および動画)、および、前記通知を受けた時刻等)等を表示する回路であり、例えばLCD(液晶ディスプレイ)および有機ELディスプレイ等の表示装置である。本実施形態では、TA入力部35およびTA表示部36からタッチパネルが構成されている。この場合において、TA入力部35は、例えば抵抗膜方式や静電容量方式等の操作位置を検出して入力する位置入力デバイスである。このタッチパネルでは、TA表示部36の表示面上に位置入力デバイスが設けられ、TA表示部36に入力可能な1または複数の入力内容の候補が表示され、例えば看護師や介護士等のユーザ(監視者)が、入力したい入力内容を表示した表示位置を触れると、位置入力デバイスによってその位置が検出され、検出された位置に表示された表示内容がユーザの操作入力内容として携帯端末装置TAに入力される。
TAIF部37は、TA制御処理部32に接続され、TA制御処理部32の制御に従って、外部機器との間でデータの入出力を行う回路であり、例えば、Bluetooth(登録商標)規格を用いたインターフェース回路、IrDA規格等の赤外線通信を行うインターフェース回路、および、USB規格を用いたインターフェース回路等である。
TA通信IF部31は、SU通信IF部15と同様に、TA制御処理部32に接続され、TA制御処理部32の制御に従って通信を行うための通信回路である。TA通信IF部31は、例えば、IEEE802.11規格等に従った通信インターフェース回路を備えて構成される。
TA記憶部33は、TA制御処理部32に接続され、TA制御処理部32の制御に従って、各種の所定のプログラムおよび各種の所定のデータを記憶する回路である。前記各種の所定のプログラムには、例えば、携帯端末装置TAの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御するTA制御プログラムや、被監視者Obに対する監視に関する所定の情報処理を実行するTA監視処理プログラムや、TA音入出力部34等を用いることでセンサ装置SUとの間で音声通話を行う通話処理プログラムや、センサ装置SUから動画の配信を受け、前記配信を受けた動画をストリーミング再生でTA表示部36に表示するTAストリーミング処理プログラム等の制御処理プログラムが含まれる。前記TA監視処理プログラムには、管理サーバ装置SVから前記所定のイベントの通知を受けると被監視者Obの前記監視情報を記憶(記録)するTA監視情報記憶処理プログラムや、前記監視情報等をTA表示部36に表示するTA表示処理プログラムや、TA入力部35で受け付けた入力操作を処理するTA入力操作処理プログラムや、監視機能の停止およびその停止の解除の別をセンサ装置SUに対応付けて監視機能動作状況情報としてTA記憶部33に記憶するTA監視機能動作状況情報記憶処理プログラムや、停止している監視機能を解除時間の経過後に解除するTA解除処理プログラム等が含まれる。前記各種の所定のデータでは、自機の端末ID、TA表示部36に表示される画面情報、被監視者Obの前記監視情報、センサ装置SUに関するセンサ情報、前記監視機能動作状況情報等の各プログラムを実行する上で必要なデータ等が含まれる。TA記憶部33は、例えばROMやEEPROM等を備える。TA記憶部33は、前記所定のプログラムの実行中に生じるデータ等を記憶するいわゆるTA制御処理部32のワーキングメモリとなるRAM等を含む。これら監視情報、センサ情報および監視機能動作状況情報それぞれを記憶するために、TA記憶部33は、端末側監視情報記憶部(TA監視情報記憶部)331、端末側センサ情報記憶部(TAセンサ情報記憶部)332および端末側監視機能動作状況情報記憶部(TA監視機能動作状況情報記憶部)333を機能的に備える。
TA監視情報記憶部331は、前記監視情報を記憶するものである。本実施形態では、TA監視情報記憶部331は、管理サーバ装置SVから受信した第2イベント通知通信信号に収容されたセンサID、イベント情報(事象情報)、画像および動画のダウンロード先のセンサ装置SUの通信アドレス、ならびに、当該第2イベント通知通信信号の受信時刻等を互いに対応付けて記憶する。より具体的には、TA監視情報記憶部331は、図4に示すように、SV監視情報テーブルMT−SVと同様な端末側監視情報テーブル(TA監視情報テーブル)MT−TAに前記監視情報を記憶する。
TAセンサ情報記憶部332は、前記センサ情報を記憶するものである。TAセンサ情報記憶部332は、センサID、配設場所、被監視者名および備考を互いに対応付けて記憶する。より具体的には、TAセンサ情報記憶部332は、図6に示すように、SVセンサ情報テーブルST−SVと同様な端末側センサ情報テーブル(TAセンサ情報テーブル)ST−TAに前記センサ情報を記憶する。
TA監視機能動作状況情報記憶部333は、前記監視機能動作状況情報を記憶するものである。TA監視機能動作状況情報記憶部333は、センサIDおよび監視機能動作状況情報、さらに解除時間の設定値を互いに対応付けて記憶する。より具体的には、TA監視機能動作状況情報記憶部333は、図7に示すように、SV監視機能動作状況情報テーブルFT−SVと同様な端末側監視機能動作状況情報テーブル(TA監視機能動作状況情報テーブル)FT−TAに前記監視機能動作状況情報および解除時間の設定値を記憶する。したがって、本実施形態では、TA監視機能動作状況情報記憶部333は、前記解除時間の設定値を被監視者監視装置(本実施形態ではセンサ装置SU)と対応付けて記憶する解除時間記憶部の一例に相当する。
TA制御処理部32は、携帯端末装置TAの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、被監視者Obの前記監視情報を受けて表示し、第1監視機能動作状況情報通知通信信号を管理サーバ装置SVへ送信し、ナースコールの応答や声かけするための回路である。TA制御処理部32は、例えば、CPUおよびその周辺回路を備えて構成される。TA制御処理部32は、制御処理プログラムが実行されることによって、端末側制御部(TA制御部)321、端末側監視処理部(TA監視処理部)322、通話処理部323および端末側ストリーミング処理部(TAストリーミング処理部)324を機能的に備え、TA監視処理部322は、端末側監視情報記憶処理部(TA監視情報記憶処理部)3221、端末側表示処理部(TA表示処理部)3222、端末側入力操作処理部(TA入力操作処理部)3223、端末側監視機能動作状況情報記憶処理部(TA監視機能動作状況情報記憶処理部)3224および端末側解除処理部(TA解除処理部)3225を機能的に備える。
TA制御部321は、携帯端末装置TAの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、携帯端末装置TAの全体制御を司るものである。
TA監視処理部322は、被監視者Obに対する監視に関する所定の情報処理を実行するものである。
より具体的には、TA監視処理部322は、管理サーバ装置SVから第2イベント通知通信信号を受信した場合に、TA監視情報記憶処理部3221によって、この受信した第2イベント通知通信信号に収容された各情報(各データ)に基づき、被監視者Obの監視情報をTA監視情報記憶部331に記憶(記録)する。
TA監視処理部322は、TA表示処理部3222によって、前記受信した第2イベント通知通信信号に収容された各情報に応じた画面等をTA表示部36に表示する。
TA監視処理部322は、TA入力操作処理部3223によって、TA入力部35から所定の入力操作を受け付けると、その入力操作に応じた所定の処理を実行する。
TA監視処理部322は、TA監視機能動作状況情報記憶処理部3224によって、監視機能の停止およびその停止の解除の別をセンサ装置SUに対応付けて監視機能動作状況情報としてTA監視機能動作状況情報記憶部333に記憶し、この監視機能動作状況情報を管理サーバ装置SVを介して他の端末装置SP、TAへ通知するための通信信号(第1監視機能動作状況情報通知通信信号)を管理サーバ装置SVへ送信する。前記第1監視機能動作状況情報通信信号には、前記監視機能動作状況情報、および、その対象のセンサ装置SUのセンサIDを収容する。より具体的には、TA監視機能動作状況情報記憶処理部223は、TA入力操作処理部3223から後述の「対応する」ボタン524の入力操作の通知を受け付けると、TA表示部36に表示している監視情報(「対応する」ボタン524の入力操作を受け付けた監視情報)のセンサ装置SUが持つセンサIDを、センサIDフィールド3331に登録するレコードを検索し、この検索したレコードの監視機能動作状況情報フィールド3332に、監視機能の停止を表す監視機能動作状況フラグ「1」を登録し、この監視機能動作状況情報フィールド3332の登録内容を更新する。ここで、後述するように、TA入力部35で解除時間の設定値の入力操作を受け付けると、TA監視機能動作状況情報記憶処理部3224は、前記検索したレコードの解除時間情報フィールド3333に、前記受け付けた解除時間の設定値を登録し、この解除時間情報フィールド3333の登録内容を更新する。そして、TA監視機能動作状況情報記憶処理部223は、このセンサID、および、監視機能の停止を表す監視機能動作状況情報(例えば監視機能動作状況フラグ「1」等)を収容した第1監視機能動作状況情報通知通信信号を管理サーバ装置SVへ送信する。なお、前記受け付けた解除時間の設定値を受け付けた場合には、前記受け付けた解除時間の設定値も第1監視機能動作状況情報通知通信信号に収容される。さらに、TA監視機能動作状況情報記憶処理部223は、このセンサIDのセンサ装置SUにおける監視機能の停止をTA解除処理部3225へ通知する。
TA監視処理部322は、TA解除処理部3225によって、前記監視機能の停止を所定の解除時間の経過後に解除する。より具体的には、TA監視機能動作状況情報記憶処理部223から、センサIDのセンサ装置SUにおける監視機能の停止の通知を受けると、TA解除処理部3225は、このセンサIDに対応付けたタイマーをTA制御処理部32に機能的に設け、このセンサIDをセンサIDフィールド3331に登録するレコードを検索し、この検索したレコードの解除時間情報フィールド3333に登録されている解除時間の設定値で前記タイマーの計時を開始する。タイマーが解除時間の設定値でタイムアップすると、TA解除処理部3225は、このタイムアップしたタイマーに対応付けられたセンサIDのセンサ装置USにおける監視機能の停止の解除をTA監視機能動作状況情報記憶処理部223へ通知する。
TA解除処理部3225から、このセンサIDのセンサ装置USにおける監視機能の停止の解除の通知を受けると、TA監視機能動作状況情報記憶処理部223は、このセンサIDをセンサIDフィールド3331に登録するレコードを検索し、この検索したレコードの監視機能動作状況情報フィールド3332に、監視機能動作状況フラグ「0」を登録し、監視機能の停止を解除する。そして、TA監視機能動作状況情報記憶処理部3224は、このセンサID、および、監視機能の停止の解除を表す監視機能動作状況情報(例えば監視機能動作状況フラグ「0」等)を収容した第1監視機能動作状況情報通知通信信号を管理サーバ装置SVへ送信する。
通話処理部323は、TA音入出力部34等を用いることでセンサ装置SUとの間で音声通話を行うものである。より具体的には、例えば、通話処理部323は、TA音入出力部34等を用い、第2イベント通知通信信号の送信の原因となった第1イベント通知通信信号を管理サーバ装置SVへ送信した送信元のセンサ装置SUとの間で例えばVoIPによって音声通話を行う。
TAストリーミング処理部324は、センサ装置SUから動画の配信を受け、前記配信を受けた動画をストリーミング再生でTA表示部36に表示するものである。
このような携帯端末装置TAは、例えば、いわゆるタブレット型コンピュータやスマートフォンや携帯電話機等の、持ち運び可能な通信端末装置によって構成可能である。
次に、実施形態の動作について説明する。図9は、前記センサ装置の動作を示すフローチャートである。図10は、前記管理サーバ装置の動作を示すフローチャートである。図11は、前記携帯端末装置の動作を示すフローチャートである。図12は、「対応する」ボタンの入力操作を受け付けた場合における前記携帯端末装置の動作を示すフローチャートである。図13は、前記携帯端末装置に表示される待受け画面の一例を示す図である。図14は、前記携帯端末装置に表示される監視情報画面の一例を示す図である。図15は、前記携帯端末装置に表示されるナースコール受付画面の一例を示す図である。図16は、前記携帯端末装置に表示される解除時間設定ウィンドウの一例を示す図である。
このような被監視者監視システムMSでは、各装置SU、SV、SP、TAは、電源が投入されると、必要な各部の初期化を実行し、その稼働を始める。センサ装置SUでは、その制御処理プログラムの実行によって、SU制御処理部14には、SU制御部141、行動検知処理部142、ナースコール処理部143およびSUストリーミング処理部144が機能的に構成される。管理サーバ装置SVでは、その制御処理プログラムの実行によって、SV制御処理部22には、SV制御部221、SV監視処理部222およびSV監視機能動作状況情報記憶処理部223が機能的に構成される。携帯端末装置TAでは、その制御処理プログラムの実行によって、TA制御処理部32には、TA制御部321、TA監視処理部322、通話処理部323およびTAストリーミング処理部324が機能的に構成され、TA監視処理部322には、TA監視情報記憶処理部3221、TA表示処理部3222、TA入力操作処理部3223、TA監視機能動作状況情報記憶処理部3224およびTA解除処理部3225が機能的に構成される。
まず、センサ装置SUの動作について説明する。センサ装置SUは、各フレームごとに、あるいは、数フレームおきに、次のように動作することで、被監視者Obにおける所定の動作を検知し、また、ナースコールの受付の有無を判定している。
図9において、まず、センサ装置SUは、SU制御処理部14のSU制御部141によって、撮像部11から1フレーム分の画像(画像データ)を前記対象画像として取得する(S11)。
次に、センサ装置SUは、SU制御処理部14の行動検知処理部142によって、被監視者Obにおける所定の行動を検知する行動検知処理を前記処理S11で取得した対象画像に基づいて実行する(S12)。
次に、センサ装置SUは、行動検知処理部142によって、前記行動検知処理S12で被監視者Obにおける所定の行動が検知されたか否かを判定する。この判定の結果、前記所定の行動が検知されていない場合(No)には、センサ装置SUは、次に、処理S15を実行し、一方、前記所定の行動が検知されている場合(Yes)には、センサ装置SUは、次の処理S14を実行した後に、処理S15を実行する。
この処理S14では、処理S12および処理S13で検知した所定の行動を管理サーバ装置SVを介して所定の端末装置SP、TAへ通知するために、センサ装置SUは、行動検知処理部142によって、前記所定のイベントとして前記所定の行動の検知に関する第1イベント通知通信信号を管理サーバ装置SVへ送信する。より具体的には、行動検知処理部142は、自機のセンサID、前記所定のイベント(ここでは、起床、離床、転落および転倒のうちの1または複数)および前記対象画像を収容した第1イベント通知通信信号を、SU通信IF部15を介して管理サーバ装置SVへ送信する。
前記処理S15では、センサ装置SUは、ナースコール処理部143によって、ナースコールを受け付けているか否かを判定する。すなわち、図9に示す処理S11ないし処理S16は、各フレームごとに、あるいは、数フレームおきに、繰り返し実行されるが、前回における処理S15の実行から今般における処理S15の実行までの間に、ナースコール受付操作部13が操作されたか否かが判定される。この判定の結果、ナースコール受付操作部13が操作されず、ナースコールを受け付けていない場合(No)には、センサ装置SUは、今回の本処理を終了し、一方、ナースコール受付操作部13が操作され、ナースコールを受け付けている場合(Yes)には、センサ装置SUは、次の処理S16を実行した後に、今回の本処理を終了する。
この処理S16では、処理S15でその受付が判明したナースコールを管理サーバ装置SVを介して所定の端末装置SP、TAへ報知するために、センサ装置SUは、ナースコール処理部143によって、前記所定のイベントとしてナースコールに関する第1イベント通知通信信号を管理サーバ装置SVへ送信する。より具体的には、ナースコール処理部143は、自機のセンサIDおよび前記所定のイベント(ここではナースコール)を収容した第1イベント通知通信信号を、SU通信IF部15を介して管理サーバ装置SVへ送信する。
被監視者Obにおける所定の行動の検知やナースコールの受付それぞれに関し、センサ装置SUは、以上のように動作している。
次に、管理サーバ装置SVの動作について説明する。一方、図10において、管理サーバ装置SVは、SV制御処理部22のSV制御部221によって、SV通信IF部21で通信信号を受信したか否かを判定する(S21)。この判定の結果、通信信号を受信していない場合(No)には、管理サーバ装置SVは、処理をS21に戻し、前記判定の結果、通信信号を受信している場合(Yes)には、管理サーバ装置SVは、次の処理S22を実行する。すなわち、管理サーバ装置SVは、通信信号の受信を待ち受けている。
処理S22では、管理サーバ装置SVは、SV制御部221によって、この受信した通信信号の種類を判定する。この判定の結果、管理サーバ装置SVは、前記受信した通信信号が第1イベント通知通信信号である場合(第1イベント通知)には、処理S23を実行した後に処理S26を実行し、前記受信した通信信号が第1監視機能動作状況情報通知通信信号である場合(第1監視機能動作状況情報通知)には、処理S24を実行した後に処理S26を実行し、そして、前記受信した通信信号がこれら第1イベント通知通信信号および第1監視機能動作状況情報通知通信信号ではない場合(その他)には、処理S25を実行した後に処理S26を実行する。
処理S23では、管理サーバ装置SVは、SV制御処理部22のSV監視処理部222によって、処理S21でセンサ装置SUから受信した第1イベント通知通信信号を処理する。より具体的には、まず、SV監視処理部222は、処理S21でセンサ装置SUから受信した第1イベント通知通信信号に収容された、被監視者Obに対する監視に関する監視情報をSV監視情報記憶部231に記憶(記録)する。そして、SV監視処理部222は、処理S21で受信した第1イベント通知通信信号を送信したセンサ装置SUに対応する通知先を装置間情報記憶部232に記憶された前記通知先対応関係から選定(検索)し、この選定した端末装置SP、TAへ、前記受信した第1イベント通知通信信号に収容された各情報に応じた第2イベント通知通信信号を送信する。ここで、この第2イベント通知通信信号の送信の際に、SV監視処理部222は、処理S21で受信した第1イベント通知通信信号の送信元のセンサ装置SUに対応付けられた監視機能動作状況情報に基づいて、この第2イベント通知通信信号の送信を制御する。より具体的には、SV監視処理部222は、SV監視機能動作状況情報記憶部234に記憶されたSV監視機能動作状況情報テーブルFT−SVから、処理S21で受信した第1イベント通知通信信号の送信元のセンサ装置SUの持つセンサID(本実施形態では第1イベント通知通信信号に収容されたセンサID)をセンサID2341に登録するレコードを検索し、この検索したレコードの監視機能動作状況情報フィールド2342に登録された監視機能動作状況フラグを取り出す。この取り出した監視機能動作状況フラグが「0」の場合、SV監視処理部222は、前記第2イベント通知通信信号の送信を実行し、一方、前記取り出した監視機能動作状況フラグが「1」の場合、SV監視処理部222は、前記第2イベント通知通信信号の送信を停止する。
処理S24では、管理サーバ装置SVは、SV制御処理部22のSV監視機能動作状況情報記憶処理部223によって、処理S21で端末装置SP、TAから受信した第1監視機能動作状況情報通知通信信号に収容された各情報をSV監視機能動作状況情報記憶部234に記憶する。より具体的には、SV監視機能動作状況情報記憶処理部223は、SV監視機能動作状況情報記憶部234に記憶されたSV監視機能動作状況情報テーブルFT−SVから、処理S21で受信した第1監視機能動作状況情報通知通信信号に収容されたセンサIDを、センサIDフィールド2341に登録するレコードを検索し、この検索したレコードの監視機能動作状況情報フィールド2342に、処理S21で受信した第1監視機能動作状況情報通知通信信号に収容された監視機能動作状況情報を登録し、この監視機能動作状況情報フィールド2342の登録内容を更新する。すなわち、監視機能の停止を表す監視機能動作状況情報が第1監視機能動作状況情報通知通信信号に収容されている場合には、この検索したレコードの監視機能動作状況情報フィールド2342に、監視機能動作状況フラグ「1」が登録され、監視機能の停止の解除を表す監視機能動作状況情報が第1監視機能動作状況情報通知通信信号に収容されている場合には、この検索したレコードの監視機能動作状況情報フィールド2342に、監視機能動作状況フラグ「0」が登録される。なお、処理S21で記受信した第1監視機能動作状況情報通知通信信号に解除時間の設定値が収容されている場合には、SV監視機能動作状況情報記憶処理部223は、前記検索したレコードの解除時間情報フィールド2343に、前記受信した第1監視機能動作状況情報通知通信信号に収容された解除時間の設定値を登録し、この解除時間情報フィールド2343の登録内容を更新する。そして、SV監視機能動作状況情報記憶処理部223は、第1監視機能動作状況情報通知通信信号を受信してSV監視機能動作状況情報記憶部234の登録内容を更新すると、その旨をSV監視処理部222へ通知する。
この通知を受けたSV監視処理部222は、前記受信した第1監視機能動作状況情報通知通信信号に収容されたセンサIDおよび監視機能動作状況情報を収容した第2監視機能動作状況情報通知通信信号を同報通信でネットワークNWへ送信する。前記同報通信は、ブロードキャストであって良く、前記受信した第1監視機能動作状況情報通知通信信号の送信元を除く端末装置SP、TAへのマルチキャストであって良い。
処理S25では、管理サーバ装置SVは、SV制御処理部22によって、処理S21で受信した通信信号に応じた適宜な処理を実行する。
そして、これら処理S23ないし処理S25それぞれの後に実行される前記処理S26では、管理サーバ装置SVは、SV制御処理部22によって、その稼働が終了(停止)か否かを判定する。この判定の結果、稼働の終了(停止)である場合(Yes)には、管理サーバ装置SVは、本処理を終了し、一方、稼働の終了(停止)ではない場合(No)には、管理サーバ装置SVは、処理を処理S21に戻す。
センサ装置SUから受信した第1イベント通知通信信号や端末装置SP、TAから受信した第1監視機能動作状況情報通知通信信号それぞれに関し、監視サーバ装置SVは、以上のように動作している。
次に、端末装置SP、TAの動作について説明する。ここでは、代表的に、携帯端末装置TAの動作について説明する。上述したように、電源が投入され、その稼働を始めると、携帯端末装置TAでは、例えば看護師や介護士等の監視者(ユーザ)によるログイン操作が受け付けられ、TA監視処理部322によって、自機宛の通信信号を待ち受ける待受け画面がTA表示部36に表示される。この待受け画面51は、例えば、図13に示すように、メニューバーを表示するメニューバー領域511と、待ち受け中であることを表すメッセージ(例えば「通知はありません」)およびアイコンを表示する待受けメイン領域512と、現在時刻を表示する時刻領域513と、今日の年月日曜日を表示する年月日曜日領域514と、今、当該携帯端末装置TAにログインしているユーザ名を表示するユーザ名領域515とを備える。
そして、図11において、携帯端末装置TAは、TA制御処理部32のTA制御部321によって、TA通信IF部31で通信信号を受信したか否かを判定する(S31)。この判定の結果、通信信号を受信していない場合(No)には、携帯端末装置TAは、処理をS31に戻し、前記判定の結果、通信信号を受信している場合(Yes)には、携帯端末装置TAは、次の処理S32を実行する。すなわち、携帯端末装置TAは、通信信号の受信を待ち受けている。
処理S32では、携帯端末装置TAは、TA制御部321によって、この受信した通信信号の種類を判定する。この判定の結果、携帯端末装置TAは、前記処理S31で受信した通信信号が第2イベント通知通信信号である場合(第2イベント通知)には、次の処理S33を実行し、前記処理S31で受信した通信信号が第2監視機能動作状況情報通知通信信号である場合(第2監視機能動作状況情報通知)には、次の処理S37を実行した後に、本処理を終了し、そして、前記処理S31で受信した通信信号が第2イベント通知通信信号および第2監視機能動作状況情報通知通信信号ではない場合(その他)には、処理S31で受信した通信信号に応じた適宜な処理を行う処理S38を実行した後に、本処理を終了する。
処理S37では、携帯端末装置TAは、TA制御処理部32におけるTA監視処理部322のTA監視機能動作状況情報記憶処理部3224によって、処理S31で管理サーバ装置SVから受信した第2監視機能動作状況情報通知通信信号に収容された各情報をTA監視機能動作状況情報記憶部333に記憶する。より具体的には、TA監視機能動作状況情報記憶処理部3224は、TA監視機能動作状況情報記憶部333に記憶されたTA監視機能動作状況情報テーブルFT−TAから、処理S31で受信した第2監視機能動作状況情報通知通信信号に収容されたセンサIDを、センサIDフィールド3331に登録するレコードを検索し、この検索したレコードの監視機能動作状況情報フィールド3332に、処理S31で受信した第2監視機能動作状況情報通知通信信号に収容された監視機能動作状況情報を登録し、この監視機能動作状況情報フィールド3332の登録内容を更新する。すなわち、監視機能の停止を表す監視機能動作状況情報が第2監視機能動作状況情報通知通信信号に収容されている場合には、この検索したレコードの監視機能動作状況情報フィールド3332に、監視機能動作状況フラグ「1」が登録され、監視機能の停止の解除を表す監視機能動作状況情報が第2監視機能動作状況情報通知通信信号に収容されている場合には、この検索したレコードの監視機能動作状況情報フィールド3332に、監視機能動作状況フラグ「0」が登録される。なお、処理S31で記受信した第2監視機能動作状況情報通知通信信号に解除時間の設定値が収容されている場合には、TA監視機能動作状況情報記憶処理部3224は、前記検索したレコードの解除時間情報フィールド3333に、前記受信した第2監視機能動作状況情報通知通信信号に収容された解除時間の設定値を登録し、この解除時間情報フィールド3333の登録内容を更新する。これによって本携帯端末装置TAは、他の端末装置SP、TAによる監視機能の停止およびその停止の解除と同期できる。
処理S33では、携帯端末装置TAは、TA制御処理部32におけるTA監視処理部322のTA監視情報記憶処理部3221によって、処理S31で管理サーバ装置SVから受信した第2イベント通知通信信号に収容された、被監視者Obに対する監視に関する監視情報をTA監視情報記憶部331に記憶(記録)する。
この処理S33の次に、携帯端末装置TAは、TA制御処理部32におけるTA監視処理部322のTA表示処理部3222によって、処理S31で受信した第2イベント通知通信信号に収容されたイベント情報で表される前記イベントの内容を表示するためのイベント画面をTA表示部36に表示する。より具体的には、TA表示処理部3222は、処理S31で受信した第2イベント通知通信信号に収容された前記イベント情報が前記所定の行動である場合には、例えば図14に示す監視情報画面52をTA表示部36に表示し、一方、処理S31で受信した第2イベント通知通信信号に収容された前記イベント情報が前記ナースコールである場合には、例えば図15に示すナースコール受付画面53をTA表示部36に表示する。
この監視情報画面52は、被監視者Obの監視に関する前記監視情報を表示するための画面である。前記監視情報画面52は、例えば、図14に示すように、メニューバー領域511と、処理S31で受信した第2イベント通知通信信号に収容されたセンサIDを持つセンサ装置SUの配設場所および前記センサIDを持つ前記センサ装置SUによって監視される被監視者Obの名前を表示する被監視者名領域521と、処理S31で受信した第2イベント通知通信信号の受信時刻(または前記所定の行動の検知時刻)からの経過時間、および、処理S31で受信した第2イベント通知通信信号に収容された前記イベント情報(前記所定の行動の検知結果)を表示する検知情報表示領域522と、処理S31で受信した第2イベント通知通信信号に収容された画像(すなわち、前記センサIDを持つ前記センサ装置SUによって撮像された対象画像)(ここでは静止画)を表示する画像領域523と、「対応する」ボタン524と、「話す」ボタン525と、「LIVEを見る」ボタン526と、「一時OFF」ボタン527とを備える。
被監視者名領域521にセンサ装置SUの配設場所および被監視者Obの名前を表示するために、処理S31で受信した第2イベント通知通信信号に収容されたセンサIDを検索キーに、センサ装置SUの配設場所および被監視者Obの名前がTAセンサ情報記憶部332から検索され、表示される。検知情報表示領域522には、処理S31で受信した第2イベント通知通信信号に収容された前記検知結果(本実施形態では、起床、離床、転落および転倒の各名称)がそのまま表示されても良いが、本実施形態では、前記検知結果を象徴的に表すアイコンで表示されている。このアイコンで表示するために、TA記憶部33には、各行動およびその行動を象徴的に表すアイコンが互いに対応付けられて予め記憶される。図14に示す例では、検知情報表示領域522には、起床を象徴的に表す起床アイコンが表示されている。「対応する」ボタン524は、TA表示部に表示されたイベント画面に表示された前記イベントに対して所定の対応を実施する意思が監視者にある旨を入力するためのボタンである。この監視情報画面52では、「対応する」ボタン524は、この監視情報画面52に表示された検知結果に対し例えば救命、看護、介護および介助等の所定の対応(応対、対処)を実施する意思が当該携帯端末装置TAのユーザにある旨を表す実施意思情報を、当該携帯端末装置TAに入力するためのボタンである。そして、後述するように、この「対応する」ボタン524の入力操作を受け付けると、携帯端末装置TAは、この監視情報画面52にかかるセンサIDのセンサ装置SUに関する、被監視者Obを監視する監視機能を停止するために、前記センサIDのセンサ装置SUに関する第1監視機能動作状況情報通知通信信号を管理サーバ装置SVへ送信する。したがって、本実施形態では、TA入力部35が、前記表示部に表示されたイベント画面に表示された前記イベントに対して所定の対応を実施する意思が監視者にある旨の入力を受け付ける対応入力部の一例に対応し、「対応する」ボタン524は、第1ボタンの一例に対応する。「話す」ボタン525は、音声通話を要求するためのボタンであって、前記センサIDのセンサ装置SUと当該携帯端末装置TAとをネットワークNWを介して通話可能に接続する指示を入力するためのボタンである。「LIVEを見る」ボタン526は、ライブでの動画を要求するためのボタンであって、前記センサIDのセンサ装置SUによって撮像される動画を表示させる指示を入力するためのボタンである。「一時OFF」ボタン527は、前記センサIDのセンサ装置SUに関する監視機能の停止を当該携帯端末装置TAに入力するためのボタンであって、前記センサIDのセンサ装置SUに関する監視機能を監視サーバ装置SVに停止させる指示を入力するためのボタンである。この「一時OFF」ボタン527の入力操作を受け付けると、携帯端末装置TAは、前記センサIDのセンサ装置SUに関する監視機能を停止するために、前記センサIDのセンサ装置SUに関する第1監視機能動作状況情報通知通信信号を管理サーバ装置SVへ送信する。したがって、本実施形態では、TA入力部35が、前記監視機能の停止を受け付ける停止入力部の一例に対応し、「一時OFF」ボタン527は、第2ボタンの一例に対応する。
前記ナースコール受付画面53は、ナースコールの受付を表示するための画面である。このナースコール受付画面53は、例えば、図15に示すように、メニューバー領域511と、被監視者名領域521と、検知情報表示領域522と、ナースコールを受け付けた旨を表すメッセージ(例えば「ナースコールです」)を表示するナースコール受付通知表示領域531と、「対応する」ボタン524と、「話す」ボタン525と、「一時OFF」ボタン527とを備える。このナースコール受付画面53では、検知情報表示領域522には、処理S31で受信した第2イベント通知通信信号の受信時刻(または前記ナースコールを受け付けた受付時刻)からの経過時間のみが表示される。
なお、ナースコール受付画面53は、「LIVEを見る」ボタン526をさらに備えても良い。
そして、処理S34の次に、携帯端末装置TAは、TA制御処理部32によって、TA入力部35およびTA表示部36を備えて成るタッチパネルで入力操作を受け付けたか否かを判定する(S35)。この判定の結果、入力操作を受け付けていない場合(No)には、携帯端末装置TAは、処理を処理S35に戻し、一方、前記判定の結果、入力操作を受け付けている場合には、携帯端末装置TAは、次の処理S36を実行する。
この処理S36では、携帯端末装置TAは、TA制御処理部32によって、入力操作の内容に応じた適宜な処理を実行し、本処理を終了する。
例えば、携帯端末装置TAは、TA制御処理部32におけるTA監視処理部322のTA入力操作処理部3223によって、前記タッチパネルを構成するTA入力部35から「対応する」ボタン524の入力操作を受け付けると(すなわち、前記対応意思を受け付けると)、図12において、まず、現在、TA表示部36に表示している被監視者Obの監視情報に、「対応する」を受け付けた旨を付してTA監視情報記憶部331に記憶する(S41)。より具体的には、TA入力操作処理部3223は、TA監視情報記憶処理部3221によって、TA監視情報記憶部331に記憶されているTA監視情報テーブルMT−TAにおいて、現在、TA表示部36に表示している被監視者Obの監視情報を登録しているレコード(ここでは前記処理S31で受信した第2イベント通知通信信号に収容されていた監視情報を登録したレコード)の対応フィールド3316に、対応の受付を表す対応フラグ「1」を登録する。
次に、TA入力操作処理部3223は、TA監視情報記憶処理部3221によって、TA表示部36に表示している被監視者Obの監視情報に対応するセンサIDおよび「対応する」を受け付けた旨を表す情報(対応受付情報)を収容した通信信号(対応受付通知通信信号)を管理サーバ装置SVへ送信する(S42)。この対応受付通知通信信号を受信した管理サーバ装置SVは、SV制御処理部22によって、この受信した対応受付通知通信信号に収容されたセンサIDおよび対応受付情報を収容した通信信号(対応受付周知通信信号)を同報通信で端末装置SP、TAへ送信する。これによって、TA表示部36に表示している被監視者Obの監視情報に対応するセンサIDに関し、「対応する」を受け付けた旨が各端末装置SP、TA間で同期される。
次に、TA入力操作処理部3223は、監視機能の停止を自動的に解除するまでの解除時間を設定する解除時間の設定処理を実行する(S43)。より具体的には、TA表示処理部3222によって、解除時間の設定値を受け付けるための解除時間設定画面をTA表示部36に表示する。より詳しくは、TA表示処理部3222は、例えば、図16に示すように、解除時間の設定値を受け付けるための解除時間設定画面551をTA表示部36に表示中の画面に重ねてウィンドウでTA表示部36に表示する。この解除時間設定画面551は、解除時間の設定値を表示する解除時間設定値表示領域5511と、解除時間設定値表示領域5511に表示されている解除時間の設定値を1秒ずつカウントアップするためのカウントアップボタン5512(▲)と、解除時間設定値表示領域5511に表示されている解除時間の設定値を1秒ずつカウントダウンするためのカウントダウンボタン5513(▼)とを備える。解除時間設定画面551を開いた際(表示した際)には、TA表示部36に表示している被監視者Obの監視情報に対応するセンサIDを登録するレコードの解除時間情報フィールド3333に登録されている解除時間が解除時間設定値表示領域5511に表示される。この解除時間設定画面551では、監視者等のユーザによって、カウントアップボタン5512の入力操作やカウントダウンボタン5513の入力操作によって解除時間設定値表示領域5511に表示されている解除時間の設定値が変更され、監視者等のユーザによって、解除時間設定画面551が「タップ」操作されることで、解除時間設定値表示領域5511に表示されている解除時間の設定値が確定され、携帯端末装置TAに入力される。なお、解除時間設定画面551は、何ら入力操作を受け付けない場合には、所定時間(例えば3秒や5秒等)の経過後に自動的に閉じ(表示を終了し)、解除時間の設定値の受付が終了される。したがって、本実施形態では、TA入力部35が、解除時間の設定値を受け付ける解除時間入力部の一例に対応する。そして、TA入力部35は、解除時間の設定値を、TA表示部36に表示されているイベント画面における前記イベントの内容を表すイベント情報を収容したイベント通知通信信号を送信した被監視者監視装置(本実施形態では第1イベント通知通信信号を送信したセンサ装置SU)に対する前記解除時間の設定値として受け付けている。
次に、TA入力操作処理部3223は、TA監視機能動作状況情報記憶処理部3224によって、監視機能の停止およびその停止の解除の別をセンサ装置SUに対応付けて監視機能動作状況情報としてTA監視機能動作状況情報記憶部333に記憶し(S44)、この監視機能動作状況情報を管理サーバ装置SVを介して他の端末装置SP、TAへ通知するための第1監視機能動作状況情報通知通信信号を管理サーバ装置SVへ送信する(S45)。より具体的には、TA監視機能動作状況情報記憶処理部223は、TA監視機能動作状況情報記憶部333に記憶されているTA監視機能動作状況情報テーブルFT−TAから、TA表示部36に表示している監視情報(「対応する」ボタン524の入力操作を受け付けた監視情報)のセンサ装置SUが持つセンサIDを、センサIDフィールド3331に登録するレコードを検索し、この検索したレコードの監視機能動作状況情報フィールド3332に、監視機能の停止を表す監視機能動作状況フラグ「1」を登録し、この監視機能動作状況情報フィールド3332の登録内容を更新する。ここで、処理S43でTA入力部35から解除時間の設定値の入力操作を受け付けている場合には、TA監視機能動作状況情報記憶処理部3224は、前記検索したレコードの解除時間情報フィールド3333に、前記受け付けた解除時間の設定値を登録し、この解除時間情報フィールド3333の登録内容を更新する。そして、TA入力操作処理部3223は、このセンサID、および、監視機能の停止を表す監視機能動作状況情報(例えば監視機能動作状況フラグ「1」等)を収容した第1監視機能動作状況情報通知通信信号を管理サーバ装置SVへ送信する。なお、前記受け付けた解除時間の設定値を受け付けた場合には、前記受け付けた解除時間の設定値も第1監視機能動作状況情報通知通信信号に収容される。したがって、本実施形態では、TA入力操作処理部3223が、前記対応入力部で入力操作を受け付けた場合に、前記被監視者を監視する監視機能を停止する停止処理部の一例に対応する。さらに、TA監視機能動作状況情報記憶処理部223は、このセンサIDのセンサ装置SUにおける監視機能の停止をTA解除処理部3225へ通知する。
TA監視機能動作状況情報記憶処理部223から、前記センサIDのセンサ装置SUにおける監視機能の停止の通知を受けると、TA解除処理部3225は、TA監視機能動作状況情報記憶部333に記憶された設定値の解除時間の経過後に、前記監視機能の停止を解除する監視機能の停止の解除処理を実行する(S46)。より具体的には、TA解除処理部3225は、このセンサIDに対応付けたタイマーをTA制御処理部32に機能的に設け、TA監視機能動作状況情報記憶部333に記憶されているTA監視機能動作状況情報テーブルFT−TAから、このセンサIDをセンサIDフィールド3331に登録するレコードを検索し、この検索したレコードの解除時間情報フィールド3333に登録されている解除時間の設定値で前記タイマーの計時を開始する。タイマーが解除時間の設定値でタイムアップすると、TA解除処理部3225は、このタイムアップしたタイマーに対応付けられたセンサIDのセンサ装置USにおける監視機能の停止の解除をTA監視機能動作状況情報記憶処理部223へ通知する。TA解除処理部3225から、このセンサIDのセンサ装置USにおける監視機能の停止の解除の通知を受けると、TA監視機能動作状況情報記憶処理部223は、TA監視機能動作状況情報記憶部333に記憶されているTA監視機能動作状況情報テーブルFT−TAから、このセンサIDをセンサIDフィールド3331に登録するレコードを検索し、この検索したレコードの監視機能動作状況情報フィールド3332に、監視機能動作状況フラグ「0」を登録し、監視機能の停止を解除する。そして、TA監視機能動作状況情報記憶処理部3224は、このセンサID、および、監視機能の停止の解除を表す監視機能動作状況情報(例えば監視機能動作状況フラグ「0」等)を収容した第1監視機能動作状況情報通知通信信号を管理サーバ装置SVへ送信する。
「対応する」ボタン524の入力操作を受け付けると、携帯端末装置TAは、このように動作している。
また例えば、携帯端末装置TAは、TA入力操作処理部3223によって、「話す」ボタン525の入力操作を受け付けると、通話処理部323によって、TA表示部36に表示している被監視者Obを監視するセンサ装置SUへ、音声通話を要求する旨等の情報を収容した通信信号(通話要求通信信号)を送信し、これに応じたセンサ装置SUとネットワークNWを介して音声通話可能に接続する。これによって携帯端末装置TAとセンサ装置SUとの間で音声通話が可能となる。なお、携帯端末装置TAは、TA入力操作処理部3223によって、音声通話の終了の指示を入力するためのボタンである図略の「終了」ボタンの入力操作を受け付けると、通話処理部323によって、TA表示部36に表示している被監視者Obを監視するセンサ装置SUへ、音声通話の終了を要求する旨等の情報を収容した通信信号(通話終了通信信号)を送信する。これによって携帯端末装置TAとセンサ装置SUとの間での音声通話が終了される。
また例えば、携帯端末装置TAは、TA入力操作処理部3223によって、「LIVEを見る」ボタン526の入力操作を受け付けると、TAストリーミング処理部324によって、現在、TA表示部36に表示している被監視者Obを監視するセンサ装置SUへ、ライブでの動画の配信を要求する旨等の情報を収容した通信信号(動画配信要求通信信号)を送信し、これに応じたセンサ装置SUとネットワークNWを介して動画のダウンロード可能に接続し、前記センサ装置SUからライブでの動画の配信を受け、この配信を受けた動画をストリーミング再生でTA表示部36に表示する。このライブでの動画を表示する監視情報画面52では、画像領域523に動画が表示され、そして、「LIVEを見る」ボタン526に代え図略の「LIVE終了」ボタンが表示される。これによって携帯端末装置TAには、ライブでの動画が表示される。前記図略の「LIVE終了」ボタンは、動画の終了を要求するためのボタンであって、前記センサIDの前記センサ装置SUによって撮像される動画の配信を終了(停止)させ表示を終了(停止)させる指示を入力するためのボタンである。携帯端末装置TAは、TA入力操作処理部3223によって、「LIVE終了」ボタンの入力操作を受け付けると、TAストリーミング処理部324によって、現在、TA表示部36に表示している被監視者Obを監視するセンサ装置SUへ、動画配信の終了を要求する旨等の情報を収容した通信信号(動画配信終了通信信号)を送信し、静止画をTA表示部36に表示する。これによって携帯端末装置TAは、ライブでの動画の表示を終了する。
また例えば、携帯端末装置TAは、TA入力操作処理部3223によって、「一時OFF」ボタン527の入力操作を受け付けると、図12を用いて上述した処理S43ないし処理S46と同様の各処理を実行する。これによって監視機能が解除時間の設定値だけ一時的にオフする。
管理サーバ装置SVから受信した第2イベント通知通信信号や第2監視機能動作状況情報通信信号に関し、携帯端末装置TAは、以上のように動作している。
「対応する」ボタン524の入力操作は、監視者が被監視者Obの下に赴く蓋然性が高い。以上説明したように、本実施形態における被監視者監視システムMS、端末装置SP、TAおよびこれらの実装された制御方法は、この「対応する」ボタン524の入力操作を受け付けると、これにかかる第2イベント通知通信信号の送信を管理サーバ装置SVが停止することで、被監視者Obを監視する監視機能を停止する。したがって、前記監視者が被監視者Obの下に赴く場合に、上記被監視者監視システムMS、端末装置SP、TAおよび制御方法は、前記「対応する」ボタン524の入力操作とは別途に、前記監視機能の停止の入力操作を行わなくても、前記監視機能を自動的に停止でき、監視機能の稼働によって生じ得る監視者の監視による誤報を低減できる。被監視者Obの状態によって迅速さが要求される場合があり、このような場合では、入力操作をより少なくしたいとの要望がある。上記によれば、このような要望に応えることができる。このように上記被監視者監視システムMS、端末装置SP、TAおよび制御方法は、前記監視機能に対するその動作および非動作を適切に切り換えることができる。
上記被監視者監視システムMS、端末装置SP、TAおよび制御方法は、TA解除処理部3225を備えるので、監視機能の停止を解除する入力操作を行わなくても、停止した監視機能を自動的に解除でき、監視機能に対するその動作および非動作をより適切に切り換えることができる。
前記特許文献1に開示されたナースコールシステムは、子機呼出信号に応じた報知部の非動作を所定時間の経過後に一律に解除するため、監視者等の所望により、前記報知部の非動作を解除できない。しかしながら、上記被監視者監視システムMS、端末装置SP、TAおよび制御方法は、解除時間設定画面551で解除時間を設定できるので、監視機能の停止を自動的に解除するまでの前記解除時間を所望の時間に設定でき、監視機能に対するその動作および非動作をより適切に切り換えることができる。特に、同じ業務でも被監視者Obの個性や状態等によって前記業務の完遂に要する時間が異なる場合があり、上記被監視者監視システムMS、端末装置SP、TAおよび制御方法は、前記被監視者の個性や状体等に応じて適切な解除時間を設定できる。
上記被監視者監視システムMS、端末装置SP、TAおよび制御方法は、「一時OFF」ボタン527を備えるので、監視者の所望のタイミングで監視機能を停止できる。特に、ナースコールの内容によっては監視者が被監視者の下に赴く必要がない場合があり、上記被監視者監視システムMS、端末装置SP、TAおよび制御方法は、このような場合に適切に対処できる。また、「一時OFF」ボタン527の入力操作で監視機能を停止して、前記監視機能による続報を抑えながら、動画をライブで見ることもできる。
なお、上述の実施形態では、端末装置SP、TAは、管理サーバ装置SVに第2イベント通知通信信号の送信を停止させることで、監視機能を停止したが、端末装置SP、TAは、管理サーバ装置SVを介して、センサ装置SUに第1イベント通知通信信号の送信を停止させることで、監視機能を停止しても良い。この場合では、例えば、管理サーバ装置SVは、端末装置SP、TAから第1監視機能動作状況通知通信信号を受信した場合に、この受信した第1監視機能動作状況通知通信信号に収容された監視機能動作状況情報が監視機能の停止である場合には、前記受信した第1監視機能動作状況通知通信信号に収容されたセンサIDを持つセンサ装置SUに、行動検知処理部142による行動検知処理の停止およびナースコールの受付停止を指示する(命令する)通信信号を前記センサ装置SUへ送信し、前記受信した第1監視機能動作状況通知通信信号に収容された監視機能動作状況情報が監視機能の停止の解除である場合には、前記受信した第1監視機能動作状況通知通信信号に収容されたセンサIDを持つセンサ装置SUに、行動検知処理部142による行動検知処理の停止の解除およびナースコールの受付停止の解除を指示する(命令する)通信信号を前記センサ装置SUへ送信する。また例えば、管理サーバ装置SVは、端末装置SP、TAから第1監視機能動作状況通知通信信号を受信した場合に、この受信した第1監視機能動作状況通知通信信号に収容された監視機能動作状況情報が監視機能の停止である場合には、前記受信した第1監視機能動作状況通知通信信号に収容されたセンサIDを持つセンサ装置SUに、第1イベント通知通信信号の送信の停止を指示する(命令する)通信信号を、前記センサ装置SUへ送信し、前記受信した第1監視機能動作状況通知通信信号に収容された監視機能動作状況情報が監視機能の停止の解除である場合には、前記受信した第1監視機能動作状況通知通信信号に収容されたセンサIDを持つセンサ装置SUに、第1イベント通知通信信号の送信の停止の解除を指示する(命令する)通信信号を前記センサ装置SUへ送信する。
また、上述の実施形態では、端末装置SP、TAは、管理サーバ装置SVに第2イベント通知通信信号の送信を停止させることで、監視機能を停止したが、端末装置SP、TAは、第2イベント通知通信信号を受信しても、第2イベント通知通信信号に収容されたイベント情報で表される前記イベントの内容を表示するためのイベント画面(上述では監視情報画面52やナースコール受付画面53)をTA表示部36に表示しないことで、監視機能を停止しても良い。
また、上述の実施形態において、端末装置SP、TAは、監視機能の動作状況をTA表示部36に表示するように構成されても良い。図17は、前記携帯端末装置に表示される監視機能動作状況画面の一例を示す図である。この図17に示す例では、監視機能動作状況画面54は、監視機能の動作状況をセンサ装置SU(センサID)ごとに表示するだけでなく、監視機能の停止およびその停止の解除の別をセンサ装置SU(センサID)ごとに設定できるようになっている。
より具体的には、図13に示す待受け画面51、図14に示す監視情報画面52および図15に示すナースコール受付画面53等において、そのメニューバー領域511に表示されたメニューバーにおける設定メニューボタン5111が入力操作されると、TA入力操作処理部3223は、TA表示処理部3222によって、TA監視機能動作状況情報記憶部333に記憶されている監視機能動作状況情報に基づいて、複数の被監視者監視装置(本実施形態ではセンサ装置SU)における監視機能動作状況を表示するための監視機能動作状況画面51をTA表示部36に表示する。図17において、この監視機能動作状況画面54は、監視機能を停止しているセンサ装置SUを表す停止装置情報を表示するための監視機能停止表示領域541と、前記監視機能の停止を解除しているセンサ装置SUを表す解除装置情報を表示するための監視機能稼働表示領域542とを備え、TA表示処理部3222は、監視機能動作状況画面54の監視機能停止表示領域541に、前記監視機能を停止しているセンサ装置SUを表す停止装置情報を表示し、前記監視機能動作状況画面54の監視機能稼働表示領域542に、前記監視機能の停止を解除しているセンサ装置SUを表す解除装置情報を表示する。図17に示す例では、TA表示部36を正面視した場合に、TA表示部36には、相対的に上側に、監視機能停止表示領域541が表示され、相対的に下側に、監視機能稼働表示領域542が表示されている。
監視機能停止表示領域541には、2個の停止装置情報541−1、541−2が表示されており、これら停止装置情報541−1、541−2は、それぞれ、監視機能の停止およびその停止の解除の別を表す動作状況情報543と、当該停止装置情報に対応するセンサ装置SUを表す装置情報544と、停止開始からの経過時間を表す停止時間情報545とを備える。監視機能稼働表示領域542には、3個の解除装置情報542−1〜542−3が表示されており、これら解除装置情報542−1〜542−3は、それぞれ、前記動作状況情報543と、前記装置情報544とを備える。前記動作状況情報543は、図17に示す例では、監視機能の停止およびその停止の解除の別を象徴的に表すアイコンで表示されている。監視機能の停止は、バー「−」を含む○のアイコンで表され、監視機能の停止の解除は、上半身の輪郭線のアイコンで表されている。装置情報544は、センサ装置SUのセンサIDで表されても良いが、ここでは、センサIDを検索キーとしてTAセンサ情報記憶部332から取り出される、前記センサIDを持つセンサ装置SUにおける配設場所および被監視者名で表されている。
図17に示す例では、停止装置情報541−1、541−2それぞれは、当該停止装置情報541−1、541−2のセンサ装置SUに対し、監視機能の停止の解除を当該携帯端末装置TAに入力するためのボタンになっている。このボタンとしての停止装置情報が入力操作されると、当該停止装置情報にかかる監視機能動作状況情報が更新、記憶され(停止→解除)、これに応じた監視機能動作状況情報通知通信信号(解除)が送信され、当該停止装置情報が解除装置情報に変更される。解除装置情報542−1〜542−3それぞれは、当該解除装置情報542−1〜542−3のセンサ装置SUに対し、監視機能の停止を当該携帯端末装置TAに入力するためのボタンになっている。このボタンとしての解除装置情報が入力操作されると、当該解除装置情報にかかる監視機能動作状況情報が更新、記憶され(解除→停止)、これに応じた監視機能動作状況情報通知通信信号(解除)が送信され、当該解除装置情報が停止装置情報に変更される。なお、上述のように、解除時間設定画面551が表示され、解除時間が設定されても良い。
このような被監視者監視システムMS、端末装置SP、TAおよび制御方法は、監視機能動作状況画面54を表示できるので、センサ装置SUごとに監視機能の動作状況を目視できる。そして、上記被監視者監視システムMS、端末装置SP、TAおよび制御方法は、前記監視機能を停止しているセンサ装置SUと、前記監視機能の停止を解除しているセンサ装置SU(すなわち、前記監視機能を稼働しているセンサ装置SU)とを、監視機能停止表示領域541と監視機能稼働表示領域542とに分けて監視機能動作状況画面54で表示するので、前記監視機能を停止しているセンサ装置SUと、前記監視機能の停止を解除しているセンサ装置SUと容易に見分けることができる。
好ましくは、上述の監視機能動作状況画面54において、TA表示処理部3222は、監視機能動作状況画面54の監視機能停止表示領域541に、前記停止装置情報を、前記監視機能を停止した時刻の時系列順に、または、前記監視機能を停止している時間の時間長順に、表示する。図17に示す例では、2個の停止装置情報541−1、541−2は、TA解除処理部3225によって設けられた上述のタイマーを参照することで、前記監視機能を停止した時刻の時系列順に、監視機能停止表示領域541に表示されている。なお、デフォルトでは、所定の順番で、例えば、部屋番号順や被監視者名順等で表示され、前記時系列順や時間長順での表示が要求された場合、上述のように前記停止装置情報がソートされても良い。このような被監視者監視システムMS、端末装置SP、TAおよび制御方法は、監視機能停止表示領域541に、監視機能を停止しているセンサ装置SUを、前記監視機能を停止した時刻の時系列順に、または、前記監視機能を停止している時間の時間長順に、表示するので、前記監視機能を停止した順に、監視機能を停止しているセンサ装置SUを目視できる。特に、監視者が第1イベント通知通信信号を送信したセンサ装置SUをうっかり確認せずに、TA入力部35の入力操作を行ってしまった場合、前記監視者は、前記監視機能動作状況画面54を目視することで、直近に、監視機能を停止したセンサ装置SUを確認できるから、前記うっかり確認しなかったセンサ装置SUを追って(後付けで)認識できる。
本明細書は、上記のように様々な態様の技術を開示しているが、そのうち主な技術を以下に纏める。
一態様にかかる端末装置は、通信を行う通信部と、表示を行う表示部と、監視対象である被監視者に関わる所定のイベントの内容を表すイベント情報を収容した、前記イベントを通知するためのイベント通知通信信号を前記通信部で受信した場合に、前記受信したイベント通知通信信号に収容されたイベント情報で表される前記イベントの内容を表示するためのイベント画面を前記表示部に表示する表示処理部と、前記表示部に表示されたイベント画面に表示された前記イベントに対して所定の対応を実施する意思が監視者にある旨の入力を受け付ける対応入力部と、前記対応入力部で入力操作を受け付けた場合に、前記被監視者を監視する監視機能を停止する停止処理部とを備える。好ましくは、上述の端末装置において、前記所定のイベントは、前記被監視者における、予め設定された所定の行動である。好ましくは、上述の端末装置において、前記所定のイベントは、ナースコールである。好ましくは、上述の端末装置において、前記イベント画面は、被監視者の監視に関する監視情報を表示するための監視情報画面であり、前記監視情報には、前記被監視者における、予め設定された所定の行動が含まれる。好ましくは、上述の端末装置において、前記イベント画面は、ナースコールの受付を表示するためのナースコール受付画面である。好ましくは、上述の端末装置において、前記表示部と前記対応入力部とは、タッチパネルを構成し、前記対応入力部は、前記表示部に表示された第1ボタンである。好ましくは、上述の端末装置において、前記監視機能の停止は、前記イベント通知通信信号の送信元に、前記イベント通知通信信号の送信を停止させることによって実行される。好ましくは、上述の端末装置において、前記監視機能の停止は、前記イベント通知通信信号の受信した場合に、前記表示処理部に、前記受信したイベント通知通信信号のイベント画面を表示させないことによって実行される。
前記所定の対応を実施する意思が監視者にある旨の入力は、前記監視者が被監視者の下に赴く蓋然性が高い。上記端末装置は、対応入力部で入力操作を受け付けると、前記監視機能を停止する。したがって、前記監視者が前記被監視者の下に赴く場合に、上記端末装置は、前記所定の対応を実施する意思が監視者にある旨の入力操作とは別途に、前記監視機能の停止の入力操作を行わなくても、前記監視機能を自動的に停止でき、監視機能の稼働によって生じ得る監視者の監視による誤報を低減できる。このように上記端末装置は、被監視者における所定のイベント(事象)の検出やその報知やその表示等の監視機能に対するその動作および非動作を適切に切り換えることができる。
他の一態様では、上述の端末装置において、前記監視機能の停止を所定の解除時間の経過後に解除する解除処理部をさらに備える。
このような端末装置は、前記解除処理部をさらに備えるので、監視機能の停止を解除する入力操作を行わなくても、停止した監視機能を自動的に解除でき、監視機能に対するその動作および非動作をより適切に切り換えることができる。
他の一態様では、上述の端末装置において、前記解除時間の設定値を受け付ける解除時間入力部と、前記解除時間入力部で受け付けた前記解除時間の設定値を記憶する解除時間記憶部とをさらに備え、前記解除処理部は、前記解除時間記憶部に記憶された前記設定値の解除時間の経過後に、前記監視機能の停止を解除する。好ましくは、上述の端末装置において、前記イベント通知通信信号は、被監視者を監視する複数の被監視者監視装置それぞれに起因して送信され、前記解除時間入力部は、前記解除時間の設定値を、前記表示部に表示されているイベント画面における前記イベントの内容を表すイベント情報を収容したイベント通知通信信号を送信した被監視者監視装置に対する前記解除時間の設定値として受け付け、前記解除時間記憶部は、前記解除時間の設定値を被監視者監視装置と対応付けて記憶する。
前記特許文献1に開示されたナースコールシステムは、子機呼出信号に応じた報知部の非動作を所定時間の経過後に一律に解除するため、監視者等の所望により、前記報知部の非動作を解除できない。しかしながら、上記端末装置は、前記解除時間入力部をさらに備えるので、監視機能の停止を自動的に解除するまでの解除時間を所望の時間に設定でき、監視機能に対するその動作および非動作をより適切に切り換えることができる。特に、同じ業務でも被監視者の個性や状態等によって前記業務の完遂に要する時間が異なる場合があり、上記端末装置は、前記被監視者の個性や状体等に応じて適切な解除時間を設定できる。
他の一態様では、上述の端末装置において、前記監視機能の停止を受け付ける停止入力部をさらに備え、前記停止処理部は、さらに、前記停止入力部で監視機能の停止を受け付けた場合に、前記被監視者を監視する監視機能を停止する。好ましくは、上述の端末装置において、前記表示部と前記停止入力部とは、タッチパネルを構成し、前記停止入力部は、前記表示部に表示された第2ボタンである。
このような端末装置は、前記停止入力部をさらに備えるので、監視者の所望のタイミングで監視機能を停止できる。特に、ナースコールの内容によっては監視者が被監視者の下に赴く必要がない場合があり、上記端末装置は、このような場合に適切に対処できる。また、端末装置が被監視者の動画を略ライブで見る機能をさらに備える場合に、前記停止入力部の入力操作で監視機能を停止して、前記監視機能による続報を抑えながら、前記動画をライブで見ることもできる。
他の一態様では、上述の端末装置において、前記イベント通知通信信号は、被監視者を監視する複数の被監視者監視装置それぞれに起因して送信され、前記監視機能の停止およびその停止の解除の別を被監視者監視装置に対応付けて監視機能動作状況情報として記憶する監視機能動作状況情報記憶部をさらに備え、前記表示処理部は、前記監視機能動作状況情報記憶部に記憶されている監視機能動作状況情報に基づいて、前記複数の被監視者監視装置における監視機能動作状況を表示するための監視機能動作状況画面を前記表示部に表示し、前記監視機能動作状況画面は、前記監視機能を停止している被監視者監視装置を表す停止装置情報を表示するための監視機能停止表示領域と、前記監視機能の停止を解除している被監視者監視装置を表す解除装置情報を表示するための監視機能稼働表示領域とを備え、前記表示処理部は、前記監視機能動作状況画面の監視機能停止表示領域に、前記監視機能を停止している被監視者監視装置を表す停止装置情報を表示し、前記監視機能動作状況画面の監視機能稼働表示領域に、前記監視機能の停止を解除している被監視者監視装置を表す解除装置情報を表示する。
このような端末装置は、前記監視機能動作状況画面を表示できるので、被監視者監視装置ごとに監視機能の動作状況を目視できる。上記端末装置は、前記監視機能を停止している被監視者監視装置と、前記監視機能の停止を解除している被監視者監視装置(すなわち、前記監視機能を稼働している被監視者監視装置)とを、監視機能停止表示領域と監視機能稼働表示領域とに分けて前記監視機能動作状況画面で表示するので、前記監視機能を停止している被監視者監視装置と、前記監視機能の停止を解除している被監視者監視装置と容易に見分けることができる。
他の一態様では、上述の端末装置において、前記表示処理部は、前記監視機能動作状況画面の監視機能停止表示領域に、前記停止装置情報を、前記監視機能を停止した時刻の時系列順に、または、前記監視機能を停止している時間の時間長順に、表示する。
このような端末装置は、監視機能停止表示領域に、監視機能を停止している被監視者監視装置を、前記監視機能を停止した時刻の時系列順に、または、前記監視機能を停止している時間の時間長順に、表示するので、前記監視機能を停止した順に、監視機能を停止している被監視者監視装置を目視できる。特に、監視者がイベント通知通信信号を送信した被監視者監視装置をうっかり確認せずに、対応入力部の入力操作を行ってしまった場合、前記監視者は、前記監視機能動作状況画面を目視することで、直近に、監視機能を停止した被監視者監視装置を確認できるから、前記うっかり確認しなかった被監視者監視装置を追って(後付けで)認識できる。
他の一態様にかかる端末装置の制御方法は、監視対象である被監視者に関わる所定のイベントの内容を表すイベント情報を収容した、前記イベントを通知するためのイベント通知通信信号を受信する受信工程と、前記受信工程で受信したイベント通知通信信号に収容されたイベント情報で表される前記イベントの内容を表示するためのイベント画面を、表示を行う表示部に表示する表示処理工程と、前記表示部に表示されたイベント画面に表示された前記イベントに対して所定の対応を実施する意思が監視者にある旨の入力を受け付ける対応入力工程と、前記対応入力工程で入力操作を受け付けた場合に、前記被監視者を監視する監視機能を停止する停止処理工程ととを備える。
このような端末装置の制御方法は、対応入力工程で入力操作を受け付けると、前記監視機能を停止する。したがって、上記端末装置の制御方法は、前記所定の対応を実施する意思が監視者にある旨の入力操作とは別途に、前記監視機能の停止の入力操作を行わなくても、前記監視機能を自動的に停止でき、監視機能の稼働によって生じ得る監視者の監視による誤報を低減できる。このように上記端末装置の制御方法は、被監視者における所定のイベント(事象)の検出やその報知やその表示等の監視機能に対するその動作および非動作を適切に切り換えることができる。
他の一態様にかかる被監視者監視システムは、監視対象である被監視者を監視して前記被監視者に関わる所定のイベントの内容を表すイベント情報を収容した、前記イベントを通知するためのイベント通知通信信号を送信する被監視者監視装置と、これら上述のいずれかの端末装置とを備える。
このような被監視者監視システムは、これら上述のいずれかの端末装置とを備えるので、被監視者における所定のイベント(事象)の検出やその報知やその表示等の監視機能に対するその動作および非動作を適切に切り換えることができる。
この出願は、2016年2月24日に出願された日本国特許出願特願2016−32777を基礎とするものであり、その内容は、本願に含まれるものである。
本発明を表現するために、上述において図面を参照しながら実施形態を通して本発明を適切且つ十分に説明したが、当業者であれば上述の実施形態を変更および/または改良することは容易に為し得ることであると認識すべきである。したがって、当業者が実施する変更形態または改良形態が、請求の範囲に記載された請求項の権利範囲を離脱するレベルのものでない限り、当該変更形態または当該改良形態は、当該請求項の権利範囲に包括されると解釈される。
本発明によれば、端末装置および端末装置の制御方法ならびに被監視者監視システムが提供できる。
Claims (8)
- 通信を行う通信部と、
表示を行う表示部と、
監視対象である被監視者に関わる所定のイベントの内容を表すイベント情報を収容した、前記イベントを通知するためのイベント通知通信信号を前記通信部で受信した場合に、前記受信したイベント通知通信信号に収容されたイベント情報で表される前記イベントの内容を表示するためのイベント画面を前記表示部に表示する表示処理部と、
前記表示部に表示されたイベント画面に表示された前記イベントに対して所定の対応を実施する意思が監視者にある旨の入力を受け付ける対応入力部と、
前記対応入力部で入力操作を受け付けた場合に、前記被監視者を監視する監視機能を停止する停止処理部とを備える、
端末装置。 - 前記監視機能の停止を所定の解除時間の経過後に解除する解除処理部をさらに備える、
請求項1に記載の端末装置。 - 前記解除時間の設定値を受け付ける解除時間入力部と、
前記解除時間入力部で受け付けた前記解除時間の設定値を記憶する解除時間記憶部とをさらに備え、
前記解除処理部は、前記解除時間記憶部に記憶された前記設定値の解除時間の経過後に、前記監視機能の停止を解除する、
請求項2に記載の端末装置。 - 前記監視機能の停止を受け付ける停止入力部をさらに備え、
前記停止処理部は、さらに、前記停止入力部で監視機能の停止を受け付けた場合に、前記被監視者を監視する監視機能を停止する、
請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の端末装置。 - 前記イベント通知通信信号は、被監視者を監視する複数の被監視者監視装置それぞれに起因して送信され、
前記監視機能の停止およびその停止の解除の別を被監視者監視装置に対応付けて監視機能動作状況情報として記憶する監視機能動作状況情報記憶部をさらに備え、
前記表示処理部は、前記監視機能動作状況情報記憶部に記憶されている監視機能動作状況情報に基づいて、前記複数の被監視者監視装置における監視機能動作状況を表示するための監視機能動作状況画面を前記表示部に表示し、
前記監視機能動作状況画面は、前記監視機能を停止している被監視者監視装置を表す停止装置情報を表示するための監視機能停止表示領域と、前記監視機能の停止を解除している被監視者監視装置を表す解除装置情報を表示するための監視機能稼働表示領域とを備え、
前記表示処理部は、前記監視機能動作状況画面の監視機能停止表示領域に、前記監視機能を停止している被監視者監視装置を表す停止装置情報を表示し、前記監視機能動作状況画面の監視機能稼働表示領域に、前記監視機能の停止を解除している被監視者監視装置を表す解除装置情報を表示する、
請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の端末装置。 - 前記表示処理部は、前記監視機能動作状況画面の監視機能停止表示領域に、前記停止装置情報を、前記監視機能を停止した時刻の時系列順に、または、前記監視機能を停止している時間の時間長順に、表示する、
請求項5に記載の端末装置。 - 監視対象である被監視者に関わる所定のイベントの内容を表すイベント情報を収容した、前記イベントを通知するためのイベント通知通信信号を受信する受信工程と、
前記受信工程で受信したイベント通知通信信号に収容されたイベント情報で表される前記イベントの内容を表示するためのイベント画面を、表示を行う表示部に表示する表示処理工程と、
前記表示部に表示されたイベント画面に表示された前記イベントに対して所定の対応を実施する意思が監視者にある旨の入力を受け付ける対応入力工程と、
前記対応入力工程で入力操作を受け付けた場合に、前記被監視者を監視する監視機能を停止する停止処理工程とを備える、
端末装置の制御方法。 - 監視対象である被監視者を監視して前記被監視者に関わる所定のイベントの内容を表すイベント情報を収容した、前記イベントを通知するためのイベント通知通信信号を送信する被監視者監視装置と、
請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の端末装置とを備える、
被監視者監視システム。
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