JPWO2017130337A1 - ストレージ管理計算機、ストレージ管理方法および記録媒体 - Google Patents

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Abstract

ストレージ管理計算機は、ファイルシステムに対して比較的容易にファイル共有システムを設定することができる。ストレージ管理計算機は、マイクロプロセッサとストレージシステムと通信する通信インターフェース回路とを少なくとも含む計算部を備えており、ストレージシステムは、ファイルデータを記憶する複数の第1プールと、ファイルデータに対応するブロックデータを記憶する複数の第2プールとを備えている。計算部は、各第1プールの中から、各第2プールのうちのいずれか一つに対応付けられている所定の第1プールを選択し、所定の第1プールに対応付けられている所定のファイルシステムを選択し、所定のファイルシステムにファイル共有システムを設定する。

Description

本発明は、ストレージ管理計算機、ストレージ管理方法および記録媒体に関する。
仮想化とクラウド化の進展に伴い、ストレージシステムを管理する装置には、ユーザに詳細設定を意識させずにプロビジョニング可能な機能が必要となっている。従来、ユーザは、ブロックストレージでのプロビジョニング機能を求めていた(特許文献1)。しかし近年、ユーザは、ファイルシステムに対しても、性能を考慮したプロビジョニング機能を求めている。
特表2008−527555号公報
特許文献1は、作業負荷パラメタからストレージのパフォーマンス特性を決定し、指定された要件を満たすストレージのプロビジョニングを、ブロックストレージに対して実行する。
しかし、特許文献1は、ブロックストレージに対するプロビジョニング技術のみを記載しており、ファイルシステムに対して適用することはできない。そもそもファイルシステムには、ブロックストレージのような性能項目が存在しない。そのため従来では、性能を考慮したファイルシステムのプロビジョニングを実現するために、ユーザがファイルシステムの性能を手動で評価する必要がある。
しかし、ストレージシステムは、仮想化やクラウド化により大規模で複雑なシステムになっている。従って、ユーザは、ファイルシステムを評価するために、ファイルシステムに対応するブロックストレージを手動で特定等する必要があり、ユーザに高いスキルと経験が要求される。このように、ファイルシステムに対して性能を考慮したプロビジョニングを行う作業は、ユーザにとって煩雑であった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたもので、その目的は、ファイルシステムに対して容易にファイル共有システムを設定できるようにしたストレージ管理計算機、ストレージ管理方法および記録媒体を提供することにある。本発明の他の目的は、第2プールの性能指標を用いて第1プールの性能を評価することができ、第1プールの性能評価に基づいてファイル共有システムを設定できるようにしたストレージ管理計算機、ストレージ管理方法および記録媒体を提供することにある。
上記課題を解決すべく、本発明に従うストレージ管理計算機は、ストレージシステムを管理するストレージ管理計算機であって、マイクロプロセッサとストレージシステムと通信する通信インターフェース回路とを少なくとも含む計算部を備えており、ストレージシステムは、ファイルデータを記憶する複数の第1プールと、ファイルデータに対応するブロックデータを記憶する複数の第2プールとを備えており、計算部は、各第1プールの中から、各第2プールのうちのいずれか一つに対応付けられている所定の第1プールを選択し、所定の第1プールに対応付けられている所定のファイルシステムを選択し、所定のファイルシステムにファイル共有システムを設定する。
本発明によれば、いずれか一つの第2プールに対応する所定の第1プールを選択し、選択した所定の第1プールに対応付けられている所定のファイルシステムに対してファイル共有システムを設定することができる。
ストレージシステムおよび管理自動化サーバ等の概要を示す説明図。 ストレージシステムおよび管理自動化サーバ等の接続図。 ファイルストレージとブロックストレージの構成図。 管理自動化サーバと管理サーバ等の構成図。 ファイルストレージプールを管理するテーブルの構成図。 ファイルストレージプールのプロファイルを管理するテーブルの構成図。 サービスを管理するテーブルの構成図。 タスクを管理するテーブルの構成図。 ファイル共有システムを設定する際の画面例。 設定したファイル共有システムを確認する画面例。 ブロックプールと一対一で対応するファイルストレージプールを抽出する段階を示す説明図。 ブロックプールとファイルストレージプールの対応例を示す説明図。 プロファイルに基づいてファイルストレージプロファイルを選択する段階を示す説明図。 プール使用率とプール稼働率の少なくともいずれかに基づいて、ファイルストレージプールを選択する段階を示す説明図。 ファイルシステムと仮想サーバを選択する段階を示す説明図。 ファイル共有システムを設定する段階を示す説明図。 全体の処理の流れを示す説明図。
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。以下に述べるように、本実施形態は、ファイルストレージプール(第1プール)とブロックプール(第2プール)との対応関係に基づいて、ブロックプールの特性をファイルストレージプールの特性として使用する。これにより、本実施形態によれば、ブロックプールと同様の性能評価に基づいて、ファイルシステムに対するプロビジョニング機能を実現できる。
図1は、本実施形態に係るストレージ管理計算機とストレージシステムの概要を示す全体構成図である。詳細な構成例は、図2以下を参照して後述する。
ストレージシステムは、複数のブロックストレージ3と複数のファイルストレージ4を備えている(図2参照)。
ブロックストレージ3は、例えば、ハードディスクドライブやフラッシュメモリデバイスなどの物理的記憶装置にブロックデータを読み書き可能に保存する装置であり、例えばRAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)システムとして構成される。ブロックストレージ3は、物理的記憶装置の持つ記憶領域をRAID技術により冗長化し、信頼性の高い記憶領域をファイルストレージ4へ提供する。ブロックストレージ3は、「第2プール」としてのブロックプール301と、ブロックプール301のRAID記憶領域から形成される論理ボリューム302とを備える。詳細な構成例は、図3で述べる。
ファイルストレージ4は、ファイルデータを読み書き可能に管理し保存する装置であり、例えばNAS(Network Attached Storage)として構成される。ファイルストレージ4は、システムドライブ401と、「第1プール」としてのファイルストレージプール402と、ファイルシステム403と、仮想サーバ404と、ファイル共有システム405とを備える。詳細な構成例は、図3で述べる。図中では、ファイルシステムを「FS」と、仮想サーバを「VS」と、ファイル共有システムを「NFS/CIFS」と略記する場合がある。NFSとは、Network File Systemの略である。CIFSとは、Common Internet File Systemの略である。
「サブ管理計算機」としての管理サーバ2は、ブロックストレージ3とファイルストレージ4を管理する。管理サーバ2は、管理自動化サーバ1からの指示に基づいて、ブロックストレージ3およびファイルストレージ4へ指示を与える。さらに、管理サーバ2は、管理自動化サーバ1から要求に応じて、ブロックストレージ3やファイルストレージ4から情報を取得して管理自動化サーバ1へ送信する。管理サーバ2の詳細な構成例は、図4で後述する。
「ストレージ管理計算機」としての管理自動化サーバ1は、管理サーバ2を介して、複数のブロックストレージ3および複数のファイルストレージ4を管理する。管理自動化サーバ1は、ユーザ(ストレージシステムの管理者等)の管理作業を支援する。管理自動化サーバ1の詳細な構成例は、図4で後述する。
管理自動化サーバ1の機能構成を説明する。管理自動化サーバ1は、例えば、第1選択部101、第2選択部102、第3選択部103、第4選択部104、ファイル共有設定部105、プロファイル設定部121、確認部111を備える。
最初に、ユーザ(Adminユーザ)は、管理サーバ2のファイルストレージ管理プログラムP20とブロックストレージ管理プログラムP21とを用いて、ファイルストレージプール402とブロックプール301とを一対一で対応付けておく。ユーザは、ファイルストレージプール402をいずれか一つのブロックプール301にのみ対応付けておくことで、そのファイルストレージプール402の性能を向上できる。具体的には、ユーザは、ファイルストレージプール402に含まれる全てのシステムドライブ401を、一つのブロックプール301から生成されている論理ボリューム302のみに対応付けることで、ファイルストレージプール402とブロックプール301とを一対一で対応付けることができる。複数の階層を有する階層型プールの場合は、階層単位でブロックプール301とファイルストレージプール402とを一対一で対応付ければよい。
第1選択部101は、ファイルストレージ4の有する各ファイルストレージプール402の中から、候補となるファイルストレージプール402を抽出する機能である。ユーザ(Admitユーザ、またはSubmitユーザ)は、第1選択部101を用いることで、ファイルストレージプール402の候補を抽出する。ここで、Admitユーザとは、ストレージシステムを管理する管理者である。Submitユーザとは、Admitユーザからの指示を受けてストレージシステムを操作するオペレータである。
第2選択部102は、候補として抽出されたファイルストレージプール402の中から、指定されたプロファイルと同一のプロファイルを持つファイルストレージプール402を選択する機能である。ここで、プロファイルとは、「性能指標の値」に該当し、ファイルストレージプール402の性能を意味する。後述のように、ファイルストレージプール402には、例えば「Ultimate」「プラチナ」「ゴールド」「シルバー」「ブロンズ」のように、性能に応じたプロファイルが設定されている。「Ultimate」「プラチナ」「ゴールド」「シルバー」「ブロンズ」の順に性能が高い。一方、ブロックプール301にも、「Ultimate」「プラチナ」「ゴールド」「シルバー」「ブロンズ」という性能の評価値が設定されている。つまり、本実施形態では、ブロックプール301とファイルストレージプール402とを一対一に対応させることで、ブロックプール301に設定されたプロファイルをそのままファイルストレージプール402に使用できるようにしている。ユーザは、所望のプロファイルを指定して、第2選択部102を用いることで、所望のプロファイルを持つファイルストレージプール402を選択することができる。
第2選択部102は、ユーザの利用可能なファイルストレージプール402の中から、候補となるファイルストレージプール402を選択する。第2選択部102は、ユーザが操作権限を持つプール402を選択する。ユーザが操作権限を持つプールとは、ユーザの操作が許可されているプールの意味である。
このように、第2選択部102は、第1選択部101が候補として抽出したファイルストレージプール402の中から、指定されたプロファイルを持ち、かつユーザによる操作が許可されているファイルストレージプール402を抽出する。
第3選択部103は、第2選択部102によって抽出されたファイルストレージプール402が複数ある場合に、その中からいずれか一つのファイルストレージプール402を選択する機能である。第3選択部103は、例えば、プール使用率またはプール稼働率のいずれか一方または両方を用いて、複数のファイルストレージプール402の中からいずれか一つのファイルストレージプール402を選択する。例えば、第3選択部103は、複数のファイルストレージプール402のうちプール使用率の低い方を選択したり、プール稼働率の少ない方を選択したり、プール使用率およびプール稼働率の両方ともが低い方を選択したりすることができる。
第4選択部104は、第3選択部103で選択したファイルストレージプール402に設定されているファイルシステム403の中から、一つのファイルシステム403仮想サーバ404を選択する。第4選択部104は、例えば、最も負荷の少ないファイルシステム403を選択することができる。第4選択部104は、第3選択部103で選択したファイルストレージプール402に対応する仮想サーバ404の中から、一つの仮想サーバ404を選択することもできる。第4選択部104は、例えば、最も負荷の少ない仮想サーバ(ファイルシステム403の設けられている数が最も少ない仮想サーバ)を選択することができる。なお、ユーザが予めファイルシステム403または仮想サーバ404を指定している場合は、第3選択部103で選択されたファイルストレージプール402に対応するファイルシステム403または仮想サーバ404のうち、ユーザの指定するファイルシステム403または仮想サーバ404を選択する。
ファイル共有設定部105は、ユーザから指定されたファイル共有システム405を、選択された仮想サーバ404に設定する。ファイルシステム403だけが選択されている場合、ファイル共有設定部105は、選択されたファイルシステム403に設けられている仮想サーバ404を選び、その仮想サーバ404にファイル共有システム405を設定する。
ユーザは、確認部111を用いることで、ファイル共有システム405の自動設定の進捗状況を確認することができる。確認部111がユーザへ提供する画面の例は、図10で後述する。
このように構成される本実施形態によれば、ブロックプール301で使用するプロファイルをそのままファイルストレージプール402に適用することができ、ファイルストレージプール402の性能を考慮したファイルシステムのプロビジョニングを実現することができる。
本実施形態では、ユーザが事前にファイルストレージプール402とブロックプール301とを一対一で対応付けておくだけで、ファイルストレージプール402の性能を考慮してファイルシステムを自動的にまたは半自動的に設定することができる。従って、ユーザの管理作業の効率が向上する。仮想化、クラウド化された大規模で複雑なストレージシステムであっても、ユーザは、従来よりも簡単に管理することができる。
図2〜図17を用いて第1実施例を説明する。図2は、ストレージシステムとストレージシステムの管理計算機を含む全体構成を示す。ストレージシステムは、例えば、複数のサイトから構成されており、各サイトにはそれぞれ複数ずつのブロックストレージ3およびファイルストレージ4が設けられている。図2では、符号に添えるアルファベットで各サイトを区別している。各サイトでは、各ファイルストレージ4と各ブロックストレージ3とがサイト内ネットワーク6を介して双方向通信可能に接続されている。
管理サーバ2は、複数のサイトごとに設けることができる。管理サーバ2は、管理下にある複数サイト内のブロックストレージ3およびファイルストレージ4を管理する。これに代えて、各サイトに管理サーバ2を設けてもよい。
管理自動化サーバ1は、各管理サーバ2に管理用通信ネットワーク7を介して双方向通信可能に接続されている。管理自動化サーバ1は、ユーザの管理業務を支援する装置であり、複数の管理サーバ2を統括して管理する。
ユーザは、クライアント端末5を介して管理自動化サーバ1へアクセスし、管理自動化サーバ1を介してストレージシステムを管理する。さらにユーザは、クライアント端末5を介して各管理サーバ2へ直接アクセスすることもでき、管理サーバ2を介してストレージシステムを管理することもできる。例えば、高いスキルレベルを有するユーザは、管理サーバ2を介してストレージシステムを管理することができるが、スキルレベルの低いユーザは、管理自動化サーバ1を介してストレージシステムを管理する。
管理自動化サーバ1は、コンピュータプログラム製品として構成できる。管理自動化サーバ1の機能を実現する所定のコンピュータプログラムを記録した記録媒体8をコンピュータに読み込ませることで、そのコンピュータを管理自動化サーバ1として働かせることができる。記録媒体8に代えて、所定のコンピュータプログラムをインターネットのような通信媒体を介してコンピュータにインストールする構成でもよい。管理自動化サーバ1は、管理サーバ2が実装されているコンピュータと同じコンピュータに実装されてもよいし、異なるコンピュータに実装されてもよい。
図3は、ブロックストレージ3およびファイルストレージ4の構成を示す。ブロックストレージ3は、例えば、コントローラ30と、コントローラ30により制御される複数の物理的記憶装置36を有する。物理的記憶装置36としては、例えば、ハードディスクデバイス、半導体メモリデバイス、光ディスクデバイス、光磁気ディスクデバイス等のデータを読み書き可能な種々の記憶装置を利用可能である。ハードディスクデバイスを用いる場合、例えば、FC(Fibre Channel)ディスク、SCSI(Small Computer System Interface)ディスク、SATAディスク、ATA(AT Attachment)ディスク、SAS(Serial Attached SCSI)ディスク等を用いることができる。また、例えば、フラッシュメモリ(SSD: Solid State Drive)、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)、相変化メモリ(Phase-Change Memory)、ReRAM(Resistive random-access memory)、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)、FMD(Flash Module Drive)、等の種々の記憶装置を用いることもできる。さらに、例えば、種類の異なる記憶装置を混在させる構成でもよい。
コントローラ30は、ブロックストレージ3の動作を制御するものであり、例えば、マイクロプロセッサ31と、メモリ32と、フロントエンドインターフェース33と、バックエンドインターフェース34と、スイッチ35とを備える。スイッチ35は、各部31〜34を相互に接続する。
マイクロプロセッサ31は、メモリ32に格納されたコンピュータプログラムを読み込んで実行することで、コントローラ30の動作を制御する。図中では、マイクロプロセッサをCPUと、メモリをCMと、略記する。メモリ32は、コンピュータプログラムや管理用データ等を記憶したり、マイクロプロセッサ31に作業領域を提供したりする。さらに、メモリ32は、記憶装置36から読み出したデータを記憶したり、ファイルストレージ4から受信したデータを記憶したりする。
フロントエンドインターフェース33は、ファイルストレージ4と通信するための通信回路である。バックエンドインターフェース34は、各記憶装置36と通信するための通信回路である。
コントローラ30は、物理的記憶装置36の持つ物理的記憶領域を仮想化することで、ブロックプール301を生成する。そして、コントローラ30は、ブロックプール301内の記憶領域から固定サイズまたは任意サイズで論理ボリューム302を生成し、ファイルストレージ4に提供する。
ファイルストレージ4は、コントローラ40を有する。コントローラ40は、例えば、マイクロプロセッサ41と、メモリ42と、ネットワークインターフェース43と、ストレージインターフェース44と、スイッチ45を有する。スイッチ45は、各部41〜44を相互に接続する。
マイクロプロセッサ41は、メモリ42に格納されたコンピュータプログラムを読み込んで実行することで、コントローラ40の機能、つまりファイルストレージ4の機能を実現する。メモリ42は、コンピュータプログラムや管理用データを記憶するほかに、キャッシュメモリ領域も備える。
ネットワークインターフェース43は、通信ネットワーク6を介して管理サーバ2や管理自動化サーバ1(図3では省略)と通信するための回路である。ストレージインターフェース44は、通信ネットワーク6を介してブロックストレージ3と通信するための回路である。
コントローラ40は、システムドライブ401と、ファイルストレージプール402と、ファイルシステム403と、仮想サーバ404と、ファイル共有システム405とを生成して制御する。
システムドライブ401は、ファイルデータ(ファイルシステム)を格納するための論理的記憶装置であり、ブロックストレージ3の提供するいずれか一つの論理ボリューム302に対応付けられている。
ファイルストレージプール402は、少なくとも一つのシステムドライブ401を含むプールである。ファイルシステム403は、ファイルストレージプール402で管理されているシステムドライブ401を少なくとも一つ使用することで、ファイルデータを格納し管理する。仮想サーバ404は、少なくとも一つのファイルシステム403を利用して、ファイル共有システム405を管理する。
図4は、ストレージシステムを管理する構成の例を示す。管理自動化サーバ1は、例えば、マイクロプロセッサ11と、メモリ12と、補助記憶装置13と、通信インターフェース14とを備える。ここでは、管理自動化サーバ1と管理サーバ2とをそれぞれ別々のコンピュータ上に設ける場合を示す。
「計算部」は、例えば、管理自動化サーバ1内のマイクロプロセッサ11と、メモリ12と、通信インターフェース13とを少なくとも含んで構成されている。管理自動化サーバ1と管理サーバ2を一体化する場合、「計算部」は、例えば、マイクロプロセッサ11,21と、メモリ12,22と、通信インターフェース14,24,25を含んで構成することもできる。
マイクロプロセッサ11は、メモリ12に記憶されたコンピュータプログラムP10〜P12を読み込んで実行することにより、管理自動化サーバ1の機能を実現する。マイクロプロセッサ11は、コンピュータプログラムP10〜P12の実行に際して、メモリ12に記憶されたデータテーブルT10を適宜参照する。
補助記憶装置23は、例えば、ハードディスクドライブまたはフラッシュメモリデバイスのような比較的大容量の読み書き可能な記憶装置として構成される。図中では、補助記憶装置を「HDD」と表示する。補助記憶装置23には、コンピュータプログラムP10〜P12やデータテーブルT10を記憶させることができる。マイクロプロセッサ11は、補助記憶装置23に記憶されたコンピュータプログラムP10〜P12およびデータテーブルT10を、メモリ12に転送させてから使用する。
ファイル共有作成プログラムP10は、ファイルストレージプール402の性能を考慮して、ファイル共有システム(CIFSまたはNFS)405を作成する機能を実現するコンピュータプログラムである。実行結果確認プログラムP11は、ファイル共有作成プログラムP10の実行結果(進捗状況)を確認する機能を実現するコンピュータプログラムである。プロファイル設定プログラムP12は、プロファイルを定義するためのコンピュータプログラムである。ユーザは、プロファイル設定プログラムP12を用いることで、プロファイルの作成、編集および削除を行うことができる。
通信インターフェース14は、通信ネットワーク7を介して管理サーバ2およびクライアント端末5と双方向通信するための回路である。
管理サーバ2は、例えば、マイクロプロセッサ21と、メモリ22と、補助記憶装置23と、通信インターフェース24,25を備える。
マイクロプロセッサ21は、メモリ22に記憶されたコンピュータプログラムP20,P21を読み込んで実行することにより、管理サーバ2の機能を実現する。マイクロプロセッサ21は、コンピュータプログラムP20,21の実行に際して、メモリ22に記憶されたデータテーブルT20を適宜参照する。
補助記憶装置23は、例えば、ハードディスクドライブまたはフラッシュメモリデバイスのような比較的大容量の読み書き可能な記憶装置として構成される。補助記憶装置23には、コンピュータプログラムP10〜P12やデータテーブルT10を記憶させることができる。マイクロプロセッサ11は、補助記憶装置23に記憶されたコンピュータプログラムP20,21とデータテーブルT20を、メモリ22に転送させて使用する。
一方の通信インターフェース24は、通信ネットワーク7を介して、管理自動化サーバ1およびクライアント端末5と双方向通信する。他方の通信インターフェース25は、通信ネットワーク6を介して、ブロックストレージ3およびファイルストレージ4と双方向通信する。
クライアント端末5は、ユーザが管理自動化サーバ1または管理サーバ2を操作するために使用するコンピュータ端末である。クライアント端末5は、例えば、マイクロプロセッサ51と、メモリ52と、補助記憶装置53と、ユーザインターフェース部54と、通信インターフェース55を備える。
補助記憶装置53に記憶されたウェブブラウザなどのコンピュータプログラムは、クライアント端末5の起動時にメモリ52に転送され、マイクロプロセッサ51に読み込まれて実行される。ユーザは、ウェブブラウザP50を用いて、管理自動化サーバ1や管理サーバ2の提供する管理画面にアクセスし、ストレージシステムの情報を表示させたり、ストレージシステムの構成変更を指示したりする。
ユーザインターフェース部54は、ユーザとの間で情報交換するための装置であり、例えば、ディスプレイ、キーボード、タッチパネル、音声認識装置、音声合成装置などを含むことができる。
図5は、ファイルストレージプール402の構成を管理するテーブルを示す。管理サーバ2は、ストレージプール管理テーブルT21により、ファイルストレージプール402の構成を管理する。ストレージプール管理テーブルT21は、図4に示すデータテーブルT20の一部を構成する。
ストレージプール管理テーブルT21は、例えば、キーC210、名前C211、階層タイプC212、システムドライブ数C213、合計容量C214、使用容量C215、使用率C216、ブロックプール名C217を対応付けて管理する。ストレージプール管理テーブルT21は、各項目C210〜C217以外の他の項目を含んでもよい。さらに、ストレージプール管理テーブルT21は、一つのテーブルとして構成される必要はなく、複数のテーブルを関連付けることで構成されてもよい。テーブルは、図示した項目以外の項目を含んでよい点、および、テーブルは複数のテーブルから構成してもよい点は、後述する他のテーブルについても同様である。
キーC210は、対象となるファイルストレージプール402を特定するための識別情報である。名前C211は、対象のファイルストレージプール402の名称である。階層タイプC212は、対象のファイルストレージプール402が階層型プールであるか否かを区別する情報である。ファイルストレージプール402が複数ティアを有する場合、階層タイプC212には「Tiered」が設定される。ファイルストレージプール402がティアを有していない場合、階層タイプC212には「Untiered」が設定される。
システムドライブ数C213は、対象のファイルストレージプール402が含んでいるシステムドライブ401の台数を示す。合計容量C214は、対象のファイルストレージプール402の記憶容量を示す。使用容量C215は、合計容量C214のうちデータを格納している領域の容量を示す。使用率C216は、合計容量C214に対する使用容量C215の占める割合(C216=C215/C214)である。ブロックプール名C217は、対象のファイルストレージプール402が対応付けられているブロックプール301を特定する情報である。図中では、ブロックプール301を「DP Pool」と略記している。
管理自動化サーバ1は、ファイル共有システム405の設定に際して、管理サーバ2から上述したストレージプール管理テーブルT21を受領し、このテーブルT21の情報に独自の情報(C118、C119)を追加することで、ストレージプール候補テーブルT11を作成する。ストレージプール候補テーブルT11は、図4で述べたデータテーブルT10の一部を構成する。
ストレージプール候補テーブルT11は、例えば、キーC110、名前C111、階層タイプC112、システムドライブ数C113、合計容量C114、使用容量C115、使用率C116、ブロックプール名C117、対応関係C118、ストレージプロファイルC119を対応付けて管理する。
以上の各項目C110〜C119のうち項目C110〜C117は、上述したC210〜C217と共通なので説明を省略する。項目C118,C119は、管理自動化サーバ1が独自に追加する項目である。
対応関係C118は、対象のファイルストレージプール402と、対象のファイルストレージプール402に割り当てられているブロックプール301との対応関係を示す情報である。ファイルストレージプール402とブロックプール301とが一対一で対応する場合、対応関係C118には「True」が設定され、そうではない場合には「False」が設定される。
ストレージプロファイルC119は、ファイルストレージプール402のプロファイルの値である。本実施例では、プール性能を「ゴールド」「シルバー」「ブロンズ」等のように複数ランクに分けている。この例では、ゴールド>シルバー>ブロンズの順で性能が高い。
ファイルストレージプール402のプロファイルは、割り当てられたブロックプール301のプロファイルで定まる。ファイルストレージプール402とブロックプール301が一対一で対応する場合、ブロックプール301のプロファイルをそのままファイルストレージプール402に適用することができる。一つのブロックプール301のみに対応するファイルストレージプール402の性能は、そのブロックプール301のプロファイルとほぼ同一であるとして扱っても差し支えないためである。以下の説明では、ストレージプロファイルをプロファイルと略記する場合がある。
図6は、ストレージプロファイルを管理するテーブルT12の例である。管理自動化サーバ1は、データテーブルT10の一部として、図6に示すストレージプロファイル管理テーブルT12を保持する。管理自動化サーバ1は、ストレージプロファイル管理テーブルT12を保持することで、管理下にあるストレージシステム内のプール資源を把握することができる。
ストレージプロファイル管理テーブルT12は、例えば、キーC120、名前C121、プールタイプC122、説明C123、ディスクタイプC124、プール数C125、合計容量C126、使用容量C127、定義済の容量C128、使用率C129、倍率C12Aを対応付けて管理する。
キーC120は、プロファイルを識別する情報である。名前C121は、対象のプロファイルの名称である。プールタイプC122は、プールの種類を示す。プールの種類としては、例えば、動的プール(DP:Dynamic Pool)、動的階層型プール(DT:Dynamic Tiering)、スナップショット作成用プール(TI:Thin Image)などがある。説明C123は、対象のプロファイルの簡単な説明である。ディスクタイプC124は、対象のプールを構成する記憶装置36の種類である。プール数C125は、対象のプロファイルを持つプールの合計数である。合計容量C126は、対象のプロファイルを持つプールの合計容量である。使用容量C127は、対象のプロファイルを持つプールの合計容量のうち、使用されている容量である。定義済の容量C128は、プールが外部に提供している容量である。ストレージシステムは、実際の容量C126よりも大きい容量を持っているかのように見せかけることができる。使用率C129は、合計容量C126に占める使用容量C127の割合である(C129=C127/C126)。倍率C12Aは、見かけの容量C128に占める実際の容量C126の割合である(C12A=C126/C128)。
図7は、サービスを管理するテーブルT13の例である。管理自動化サーバ1は、データテーブルT10の一部として、サービス管理テーブルT13を保持する。
サービス管理テーブルT13は、例えば、識別子C130、名前C131、サーバ/クラスタの区別C132、仮想サーバ名C133、ファイルシステム名C134、ストレージプールタイプC135、ストレージプロファイルC136、アクセス許可C137、パスの共通部分C138、CIFSのシェア名C139、NFSのエクスポート名C13Aを対応付けて管理する。
識別子C130は、管理自動化サーバ1が発行したサービスを識別する情報である。名前C131は、サービスの名称である。サーバ/クラスタの区別C132は、ファイル共有システム405の設定先の物理サーバまたはクラスタを示す。
仮想サーバ名C133は、ファイル共有システム405を設ける仮想サーバ404を特定する。ファイルシステム名C134は、ファイル共有システム405を設けるファイルシステム403を特定する。ストレージプールタイプC135は、ファイルストレージプール402が階層型プールであるか否かを区別する。ストレージプロファイルC136は、ファイルストレージプール402のプロファイルを示す。アクセス許可C137は、ファイルストレージプール402へのアクセス権限を示す。
パスの共通部分C138は、ファイル共有システム405を設定する際のパスのうち、ユーザが事前に指定した部分を示す。CIFSのシェア名C139は、ファイル共有システム405としてCIFSをマウントする場合に使用する情報である。NFSのエクスポート名C13Aは、ファイル共有システム405としてNFSをマウントする場合に使用する情報である。
図10で後述する確認画面G13では、サービス管理テーブルT13の一部(サーバ/クラスタの区別C132、仮想サーバ名C133、ファイルシステム名C134、ストレージプールタイプC135、ストレージプロファイルC136、パスの共通部分C138、CIFSのシェア名C139、NFSのエクスポート名C13A)が反映される。
図8は、サービスのタスクを管理するテーブルT14の例である。管理自動化サーバ1は、タスク管理テーブルT14をデータテーブルT10の一部として保持する。
タスク管理テーブルT14は、例えば、識別子C140、サービス識別子C141、名前C142、ステータスC143、開始時刻C144、完了時刻C145、タスク実行者C146、ストレージプール名C147、管理サーバ名C148を対応付けて管理している。
識別子C140は、タスクを識別する情報である。サービス識別子C141は、対象タスクに対応するサービスを識別する情報である。名前C142は、タスク名称である。ステータスC143は、タスクのステータス、すなわち進捗状況である。ステータスには、例えば、「完了」「失敗」「実行中」「取消」がある。開始時刻C144は、タスクの実行を開始した時刻である。完了時刻C145は、タスクの完了時刻である。タスク実行者C146は、タスクの実行者を示す。ストレージプール名C147は、ファイルストレージプール402を特定する名称である。管理サーバ名C148は、サービスが実施されるファイルストレージプール402を管理する管理サーバ2を特定する。
ユーザが、ユーザインターフェース部54の画面に表示されたタスク管理テーブルT14の識別子C140をクリックすると、図10の確認画面が表示される。その際に、確認画面G13では、タスク管理テーブルT14の一部(ストレージプール名C147、管理サーバ名C148)が反映される。
図9は、管理自動化サーバ1がクライアント端末5のユーザインターフェース部54に提供する設定画面の例である。ユーザは、ストレージシステム内にファイル共有システム405を設定しようとする場合に、図9(a)に示す画面G11または図9(b)に示す画面G12を用いる。
図9(a)は、ブロックプール301とファイルストレージプール402とを対応付ける場合に使用する設定画面G11である。ユーザ(例えばAdminユーザ)は、ファイル共有システム405の自動設定を行う前に、ブロックプール301のプロファイルを利用できるようにするために、ブロックプール301とファイルストレージプール402とを事前に一対一で対応付けておく。
ユーザは、ファイル共有システム405の自動設定のための準備を行う段階では、画面G11を呼び出して、必要な情報を入力する。画面G11は、例えば、ストレージ格付け部G111と、リソース選択部G112と、パス設定部G113と、OKボタンG114と、キャンセルボタンG115を備える。
ストレージ格付け部G111は、ユーザがファイルストレージプール402のプールタイプやプロファイルを指定するための領域である。上述の通り、プールタイプには、階層型と非階層型とがある。ストレージプロファイルには、「ゴールド」「シルバー」「ブロンズ」等がある。
リソース選択部G112は、ファイル共有システム405の設定先のサーバまたはクラスタを選択する領域である。パス設定部G113は、ファイル共有システム405を設定する際のパスの共通部分を指定する領域である。ユーザは、画面G11への入力内容で良い場合は、OKボタンG114を操作する。ユーザは、設定を取り消す場合は、キャンセルボタンG115を操作する。
図9(b)は、ストレージシステム内にファイル共有システム405を自動的に設定するための画面G12の例である。ユーザ(例えばSubmitユーザ)は、ファイル共有システム405の設定を行う場合に、画面G12へ必要な情報を入力してOKボタン(実行ボタン)G123を操作する。
ファイル共有システム設定画面G12は、例えば、リソース選択部G121と、パス設定部G122と、OKボタンG123と、キャンセルボタンG124とを備える。
リソース選択部G121は、例えば、ファイル共有システム405の設定先である仮想サーバ404と、その仮想サーバ404が使用するファイルシステムとを指定するための領域である。
パス設定部G122は、ファイル共有システム405を設定する場合のパス名などを
設定する領域である。パス設定部G122では、図9(a)のパス設定部G113で設定したパスが既に設定済である。
ユーザは、画面G12の内容でファイル共有システム405の作成を実行させる場合、OKボタンG123を操作し、設定内容を取り消す場合はキャンセルボタンG124を操作する。
図10は、ファイル共有システム405の設定状態を確認する画面G13である。確認画面G13は、例えば、アクセスパス情報G131と、アクセス許可情報G132と、プロビジョニングの実行結果G133と、OKボタンG134を含む。
アクセスパス情報G131は、設定したファイル共有システム405へアクセスするためのパスを表示する領域である。アクセス権限G132は、ファイル共有についての権限を表示する領域である。プロビジョニング実行結果G133は、例えば、どのプールのどのファイルシステム等に対してファイル共有システム405を設定したかの情報を表示する領域である。ユーザは、OKボタンG134を操作することで、画面G13を終了させることができる。
図11〜図17を用いて、ファイル共有システム405を自動的に設定する処理を説明する。本処理の実行前に、ユーザ(例えばAdminユーザ)は、管理サーバ2のファイルストレージ管理プログラムP20とブロックストレージ管理プログラムP21とを用いて、少なくとも一つのファイルストレージプール402をいずれかのブロックプール301へ一対一で対応付けているものとする。
ここで、ファイルストレージプール402とブロックプール301とを一対一で対応付けることで、ファイルストレージプール402の性能は向上する。このため、ユーザは、高性能な業務処理のために、予めファイルストレージプール402にブロックプール301を一対一で割り当てる。このような高性能なファイルストレージプール402の作成方法は、例えば、管理自動化サーバ1がユーザに提供する取扱説明書などにも記載しておくことができる。
図11は、第1選択部101の処理を示す。第1選択部101は、ストレージシステム内の各ファイルストレージプール402のうち、ストレージシステム内のいずれかのブロックプール301と一対一で対応しているファイルストレージプール402を、候補プールとして抽出する(S1)。
ここで、図11、図13〜図16の左側には、それぞれの処理の概略を説明するために、記憶構成の模式図が示されている。これらの記憶構成と図5〜図8に示すテーブルの内容や図9に示す画面の内容とは、直接に関係しない。処理の説明(図11、図13〜図16)、テーブルの説明(図5〜図8)、画面の説明(図9、図10)で参照する図面は、それぞれ独立している。これら各図面の内容が一致しないことは、発明の理解および実施にいかなる影響も及ぼさない。
第1選択部101は、太線で囲んで示すように、ファイルストレージプール402とブロックプール301とが一対一で対応している範囲を、ファイル共有システム405を設定可能な範囲の候補として抽出する。
第1選択部101の処理により、ブロックプール301で使用しているプロファイルを、そのブロックプール301のみが割り当てられているファイルストレージプール402においても使用することができる。この結果、本実施例では、ブロックプール301での性能評価(プロファイル)をそのまま利用して、ファイルストレージプール402の性能を評価でき、プール性能を考慮してファイル共有システム405のプロビジョニングを実行することができる。
図12は、ファイルストレージプール402とブロックプール301とが一対一で対応する例を示す。図12(a),(b)は、非階層型のファイルストレージプール402の場合を示す。図12(c),(d)は、階層型のファイルストレージプール402の場合を示す。図12(a)と図12(b)、図12(c)と図12(d)とはそれぞれ関係するが、図12(a),(b)と図12(c),(d)は直接関係しないため、構成が異なっている。
図12(a)に示すように、非階層型ファイルストレージプール402の場合は、以下の条件CU1〜CU3に合致するものを候補プールとして抽出する。
(条件CU1)そのファイルストレージプール402が非階層型であること。
(条件CU2)そのファイルストレージプール402を構成する全てのシステムドライブ401が、一つのブロックプール301から生成された論理ボリューム302に対応していること。
(条件CU3)そのファイルストレージプール402に割り当てられているブロックプール301内に、他のファイルストレージプールまたは仮想サーバ404に割り当てられている論理ボリューム302が存在しないこと。
図12(a)の場合、ファイルストレージプール402Aは、ティアを備えないため、条件CU1を満足する。さらに、ファイルストレージプール402Aを構成する全てのシステムドライブ401A〜401Eは、一つのブロックプール301Aから生成された論理ボリューム302A〜302Eに対応している。つまり、各システムドライブ401A〜401Eは、一つのブロックプール301Aから生成された論理ボリューム302A〜302Eから構成されている。したがって、図12(a)のファイルストレージプール402Aは、条件CU2を満足する。さらに、ブロックプール301A内には、他のファイルストレージプール402や他の仮想サーバ404に割り当てられた論理ボリュームが存在しないため、条件CU3を満足する。この結果、図12(a)のファイルストレージプール402Aは、非階層型ファイルストレージプールの候補として抽出される。
これに対し、図12(b)に示すファイルストレージプール402Aの場合、ティアは存在しないため、条件CU1は満足する。
しかし、システムドライブ401A〜401Eのうち、一つのシステムドライブ401Eは、他のブロックプール301B内の論理ボリューム302Fに割り当てられているため、条件CU2を満たさない。この場合、ブロックプール301Aのプロファイルをファイルストレージプール402Aのプロファイルとしてそのまま使用すると、誤差が大きくなり、ファイルストレージプール402Aの性能を適切に評価できないためである。
さらに図12(b)のファイルストレージプール402Aは、対応するブロックプール301A内に、他のファイルストレージプール402Bまたは仮想サーバ404に対応する論理ボリューム302Eに割り当てられているため、条件CU3も満たさない。ここで他の仮想サーバ404とは、ファイルストレージプール402Aに設定されている仮想サーバ404(図12では図示せず)以外の仮想サーバである。ブロックプール301A内に、他のファイルストレージプール402Bまたは仮想サーバ404に割り当てられている論理ボリューム302Eが存在すると、その論理ボリューム302Eの負荷によって、他の論理ボリューム302A〜302Dの応答性能が低下する可能性がある。従って、この場合も、ブロックプール301Aのプロファイルをファイルストレージプール402Aのプロファイルとしてそのまま使用すると、誤差が大きくなり得るため、ファイルストレージプール402Aの性能を適切に評価できないおそれがある。この結果、図12(b)のファイルストレージプール402Aは、非階層型ファイルストレージプール402の候補として抽出されない。
階層型ファイルストレージプール402の場合を説明する。図12(c)に示すように、階層型ファイルストレージプール402の場合は、以下の条件CT1〜CT3に合致するものを候補プールとして抽出する。
(条件CT1)そのファイルストレージプール402が階層型であること。
(条件CT2)そのファイルストレージプール402を構成するシステムドライブ401は、階層数に一致する数のブロックプール301から生成された論理ボリューム302に対応していること。
(条件CT3)そのファイルストレージプール402に割り当てられているブロックプール301内に、他のファイルストレージプールまたは仮想サーバ404に割り当てられている論理ボリューム302が存在しないこと。
図12(c)に示すファイルストレージプール402Aには、2つの階層ティア0,ティア1が形成されている。ティア0は、ブロックプール301A内のシステムドライブ401A,401Bから構成されており、ティア1は、ブロックプール301B内のシステムドライブ401C〜401Eから構成されている。従って、図12(c)のファイルストレージプール402Aは、条件CT1〜CT3を全て満足するため、階層型ファイルストレージプール402の候補プールとして抽出される。なお、各ティア0,1をそれぞれ一つのファイルストレージプールと見立てた場合は、非階層型プールの条件CU1〜CU3にしたがって判定することもできる。
図12(d)に示すファイルストレージプール402Aの場合は、条件CT1は満たすが、それ以外の条件CT2,CT3を満たさない。従って、図12(d)に示すファイルストレージプール402Aは、階層型ファイルストレージプール402の候補として抽出されない。
図11に戻る。図11の左側に示す構成例の場合、第1選択部101は、3つのファイルストレージプール402A〜402Cを候補プールとして抽出する。ファイルストレージプール402Dには、複数のブロックプール301D,301Eが割り当てられているため、条件CU2を満たさない。従って、ファイルストレージプール402Dは、候補プールとして抽出されない。
図13は、第2選択部102の実行する処理(S2)を示す。第2選択部102は、第1選択部101の抽出した候補プール402の中から、ユーザの操作が許可されているプール402であって、かつ指定されたストレージプロファイルを持つプール402を一つまたは複数選択する
ここで、上述のように、第1選択部101は、3つのファイルストレージプール402A〜402Cを選択している。ファイルストレージプール402A〜402Cには、ブロックプール301A〜301Cがそれぞれ一対一で割り当てられている。ここで、ブロックプール301A,301Bのプロファイルは同じ「ゴールド」であり、ブロックプール301Cのプロファイルは「シルバー」であり、かつ、ファイル共有システム405の設定先プールの持つべきプロファイルとして「ゴールド」が指定されているとする。
上記の例の場合、ブロックプール301Cのプロファイルは、指定された値(ゴールド)に一致しないため、第2選択部102は、ブロックプール301Cが割り当てられたファイルストレージプール402Cを選択しない。
第2選択部102は、第1選択部101の抽出した候補プール402A〜402Cのうち、ユーザの操作が許可されているファイルストレージプール402A,402Bだけを選択する。
図14は、第3選択部103の処理(S3)を示す。第3選択部103は、第2選択部102の選択した複数のファイルストレージプール402の中から、いずれか一つのファイルストレージプール402を選択する。
第3選択部103は、例えば、プール使用率またはプール稼働率の少なくともいずれか一方を基準として、一つのファイルストレージプール402を選択する。例えば、第3選択部103は、プール使用率の小さいブロックプール301に対応するファイルストレージプール402を選択する。第3選択部103は、プール稼働率の低いブロックプール301に対応するファイルストレージプール402を選択することもできる。さらには、第3選択部103は、プール使用率およびプール稼働率の2つの基準を総合的に考慮してブロックプール301を選択し、そのブロックプール301に対応する一つのファイルストレージプール402を選択することもできる。なお、プール使用率、プール稼働率以外の他の基準を採用してもよい。図14の例では、第3選択部103は、ファイルストレージプール402Aを選択したものとする。
図15は、第4選択部104の処理(S4)を示す。第4選択部104は、選択されたファイルストレージプール402に設定されているファイルシステム403,仮想サーバ404の中から、ファイル共有システム405を設定するファイルシステム(仮想サーバ)を一つ選択する。ファイルシステム403を選択する場合、そのファイルシステム403を使用する仮想サーバ404にファイル共有システム405を設定する。
ファイル共有システム405の自動設定に際して、ユーザがファイルシステムや仮想サーバを指定している場合、第4選択部104は、ユーザの指定したファイルシステムまたは仮想サーバを選択する。第4選択部104は、ユーザが指定していない場合、例えば、負荷の少ない仮想サーバを選択してもよい。図15では、ファイルシステム403Aを使用する仮想サーバ404Aが選択されたものとする。
図16は、ファイル共有設定部105の処理(S5)を示す。ファイル共有設定部105は、第4選択部104の選択した仮想サーバに対して、ファイル共有システム405を設定する。
この後、確認部111は、図8に示すタスク管理テーブルT14のタスク識別子C140をユーザが選択すると、図10に示す確認画面G13を生成してクライアント端末5へ提供する(S6)。
図17は、図11〜図16で述べたファイル共有システム設定処理の全体を示す。図17では、管理サーバ2、ブロックストレージ3、ファイルストレージ4をそれぞれ一つずつ示すが、図2で述べたようにストレージシステムは、管理サーバ2、ブロックストレージ3、ファイルストレージ4をそれぞれ複数ずつ備えることができる。
まず、第1選択部101の処理S1において、管理自動化サーバ1は、どのファイルストレージプール402にどのブロックプール301が割り当てられているかを確認すべく、管理サーバ2へ通知する(S11)。
管理サーバ2は、管理自動化サーバ1からの通知を受けると、ファイルストレージ4に対して、ファイルストレージプール402の各システムドライブ401がどのブロックプール301の論理ボリューム302に対応付けられているか確認する(S12)。さらに、管理サーバ2は、ブロックストレージ3に対しても、ブロックプール301内の各論理ボリューム302がどのファイルストレージプール402のシステムドライブ401に対応付けられているか確認する(S13)。
管理自動化サーバ1は、管理サーバ2からの調査結果を受領すると、各ファイルストレージプール402のうち、ブロックプール301と一対一で対応付けられているファイルストレージプール402を候補プールとして抽出する(S14)。
第2選択部102の処理S2において、管理自動化サーバ1は、抽出された候補プール402のうち、ユーザによる操作が許可されているプールであって、かつプロファイルがユーザの指定値に一致するファイルストレージプール402を選択する(S2)。
第3選択部103の処理S3において、管理自動化サーバ1は、ブロックプール301の情報取得を管理サーバ2に要求する(S31)。管理サーバ2は、ブロックストレージ3に対して、候補プールに対応するブロックプール301の情報(プール使用率、プール稼働率)を要求し、ブロックプール301に関する情報を取得すると管理自動化サーバ1へ送信する(S32)。
管理自動化サーバ1は、候補となっているファイルストレージプール402に対応するブロックプール301に関する情報を管理サーバ2から受領すると、プール使用率やプール稼働率に基づいて一つのブロックプール301を抽出し、抽出したブロックプール301に対応するファイルストレージプール402を一つ選ぶ(S33)。
第4選択部104の処理S4において、管理自動化サーバ1は、ファイルシステム403および仮想サーバ404に関する情報の取得を管理サーバ2に要求する(S41)。管理サーバ2は、ファイルストレージ4に対し、選択されたファイルストレージプール402に関する、ファイルシステム403および仮想サーバ404の構成を確認し、その結果を管理自動化サーバ1へ報告する(S42)。管理自動化サーバ1は、ファイルシステム404または仮想サーバ404を選択する(S43)。
設定部105の処理S5において、管理自動化サーバ1は、ファイル共有システム405の設定を管理サーバ2に指示する(S51)。管理サーバ2は、ファイルストレージ4に対して、ファイル共有システム405の設定を指示し、その結果を管理自動化サーバ1へ報告する(S52)。
その後、確認部111の処理S6において、ユーザは、ファイル共有システム405の自動設定が完了したことを確認することができる(S6)。
このように構成される本実施例によれば、ブロックプール301で使用するプロファイルをそのままファイルストレージプール402に適用することができ、ファイルストレージプール402の性能を考慮したファイルシステムのプロビジョニングを実現することができる。
さらに、本実施例によれば、ユーザが事前にファイルストレージプール402とブロックプール301とを一対一で対応付けておくだけで、ファイルストレージプール402の性能を考慮して、ファイルシステム(ファイル共有システム)を自動的にまたは半自動的に設定できる。従って、大規模なストレージシステムであっても、ユーザの管理作業の効率を向上させることができる。
なお、本発明は、上記実施例に限定されず、様々な変形例を含む。例えば、上記実施例は本発明を分かりやすく説明したものであり、本発明は実施例で説明した全ての構成を備える必要はない。実施例で述べた構成の少なくとも一部を、他の構成に変更したり、削除したりすることができる。さらに、実施例に新構成を追加することもできる。
実施例で述べた機能や処理などの一部または全部を、ハードウェア回路として実現してもよいし、ソフトウェアとして実現してもよい。コンピュータプログラムや各種データは、計算機内の記憶装置に限らず、計算機外部の記憶装置へ格納してもよい。
また、本実施例は以下のように表現することもできる。
表現1.
ストレージシステムを管理するストレージ管理計算機1(または1と2)であって、
マイクロプロセッサ11と前記ストレージシステムと通信する通信インターフェース回路14とを少なくとも含む計算部を備えており、
前記ストレージシステムは、ファイルデータを記憶する複数の第1プール402と、前記ファイルデータに対応するブロックデータを記憶する複数の第2プール301とを備えており、
前記計算部は、
前記各第1プール402の中から、前記各第2プール301のうちのいずれか一つに一対一で対応付けられている所定の第1プールの候補となる候補プールを抽出する第1選択部101と、
前記第1選択部101の抽出した前記候補プールの中から、性能に関する特性が予め指定された値に等しい候補プールを前記所定の第1プールとして選択する第2選択部102と、
前記第2選択部102の選択した前記所定の第1プールが複数存在する場合は、それら所定の第1プールの使用状態に関する情報(例えばプール使用率、プール稼働率)に基づいていずれか一つを選択する第3選択部103と、
前記第3選択部103の選択した前記所定の第1プールに対応付けられている所定のファイルシステムを選択し、前記所定のファイルシステムにファイル共有システムを設定するファイル共有設定部105と、
を備えるストレージ管理計算機。
1:管理自動化サーバ、2:管理サーバ、3:ブロックストレージ、4:ファイルストレージ、301:ブロックプール、302:論理ボリューム、401:システムドライブ、402:ファイルストレージプール、403:ファイルシステム、404:仮想サーバ、405:ファイル共有システム

Claims (12)

  1. ストレージシステムを管理するストレージ管理計算機であって、
    マイクロプロセッサと前記ストレージシステムと通信する通信インターフェース回路とを少なくとも含む計算部を備えており、
    前記ストレージシステムは、ファイルデータを記憶する複数の第1プールと、前記ファイルデータに対応するブロックデータを記憶する複数の第2プールとを備えており、
    前記計算部は、
    前記各第1プールの中から、前記各第2プールのうちのいずれか一つに対応付けられている所定の第1プールを選択し、
    前記所定の第1プールに対応付けられている所定のファイルシステムを選択し、
    前記所定のファイルシステムにファイル共有システムを設定する、
    ストレージ管理計算機。
  2. 前記計算部は、
    前記各第1プールの中から前記各第2プールのうちのいずれか一つに対応付けられている第1プールを抽出し、
    抽出した第1プールの特性が指定された特性と一致する場合に、前記抽出した第1プールを前記所定の第1プールとして選択する、
    請求項1に記載のストレージ管理計算機。
  3. 前記抽出した第1プールが対応付けられている第2プールの性能指標の値を、前記抽出した第1プールの特性として使用する、
    請求項2に記載のストレージ管理計算機。
  4. 前記特性は、前記抽出した第1プールのユーザ操作の権限をさらに含んでおり、前記第1プールが対応付けられている前記第2プールの性能指標の値が指定された性能指標の値に一致しており、かつ、前記抽出した第1プールに対するユーザ操作が許可されている場合に、前記計算部は前記抽出した第1プールを前記所定の第1プールとして選択する、
    請求項3に記載のストレージ管理計算機。
  5. 前記計算部は、前記所定の第1プールが複数存在する場合に、プール使用率またはプール稼働率の少なくともいずれかに基づいて、前記複数の所定の第1プールの中から一つの所定の第1プールを選択する、
    請求項3に記載のストレージ管理計算機。
  6. 前記計算部は、前記所定のファイルシステムに対応付けられた仮想サーバに対して、前記ファイル共有システムを設定する、
    請求項3に記載のストレージ管理計算機。
  7. 前記計算部は、前記各第1プールのうち複数の階層が設定されている階層型第1プールについては、前記各階層がそれぞれ異なる第2プールに対応しており、かつ、前記階層型第1プール以外の他の第1プールまたは前記階層型第1プールに設定された仮想サーバ以外の他の仮想サーバのいずれにも割り当てられていない場合に、前記階層型第1プールを抽出する、
    請求項6に記載のストレージ管理計算機。
  8. 前記計算部は、前記所定の第1プールに対応付けられている複数のファイルシステムのうち、指定された名前と一致する名前を持つファイルシステムを前記所定のファイルシステムとして選択する、
    請求項3に記載のストレージ管理計算機。
  9. 前記計算部は、前記所定の第1プールに対応付けられている複数のファイルシステムのうち、最も低負荷のファイルシステムを前記所定のファイルシステムとして選択する、
    請求項3に記載のストレージ管理計算機。
  10. 前記ストレージシステムは、
    前記第1プールを少なくとも一つ有する複数のファイルストレージ装置と、
    前記第2プールを少なくとも一つ有する複数のブロックストレージ装置と、
    前記各ファイルストレージ装置と前記各ブロックストレージ装置を管理する少なくとも一つのサブ管理装置とを備えており、
    前記計算部は、前記通信インターフェース回路を介して前記サブ管理装置と通信することで、サブ管理装置を介して、前記各第1プールの中から選択される第1プールと前記各第2プールの中から選択される第2プールとを予め一対一で対応付ける、
    請求項3に記載のストレージ管理計算機。
  11. ストレージシステムをコンピュータで管理するストレージ管理方法であって、
    前記コンピュータは、マイクロプロセッサと、前記ストレージシステムと通信する通信インターフェース回路とを少なくとも備えており、
    前記ストレージシステムは、ファイルデータを記憶する複数の第1プールと、前記ファイルデータに対応するブロックデータを記憶する複数の第2プールとを備えており、
    前記コンピュータは、
    前記各第1プールの中から選択される第1プールと前記各第2プールの中から選択される第2プールとをユーザ指示に応じて予め一対一で対応付け、
    ファイル共有システムの設定が要求されると、前記各第1プールの中から、前記各第2プールのうちのいずれか一つに対応付けられている所定の第1プールを選択し、
    前記所定の第1プールに対応付けられている所定のファイルシステムを選択し、
    前記所定のファイルシステムにファイル共有システムを設定する、
    ストレージ管理方法。
  12. ファイルデータを記憶する複数の第1プールと前記ファイルデータに対応するブロックデータを記憶する複数の第2プールとを備えるストレージシステムをコンピュータで管理するためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
    前記コンピュータに、
    前記各第1プールの中から選択される第1プールと前記各第2プールの中から選択される第2プールとをユーザ指示に応じて予め一対一で対応付ける手順と、
    ファイル共有システムの設定が要求された場合に、前記各第1プールの中から、前記各第2プールのうちのいずれか一つに対応付けられている所定の第1プールを選択する手順と、
    前記所定の第1プールに対応付けられている所定のファイルシステムを選択する手順と、
    前記所定のファイルシステムにファイル共有システムを設定する手順とを、
    実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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