JPWO2016174848A1 - 送信方法、送信制御方法、及び、通信装置 - Google Patents

送信方法、送信制御方法、及び、通信装置 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2016174848A1
JPWO2016174848A1 JP2017515380A JP2017515380A JPWO2016174848A1 JP WO2016174848 A1 JPWO2016174848 A1 JP WO2016174848A1 JP 2017515380 A JP2017515380 A JP 2017515380A JP 2017515380 A JP2017515380 A JP 2017515380A JP WO2016174848 A1 JPWO2016174848 A1 JP WO2016174848A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
symbol
communication
short
transmission power
distance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017515380A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6619802B2 (ja
Inventor
村上 豊
豊 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Corp of America
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Corp of America
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Corp of America filed Critical Panasonic Intellectual Property Corp of America
Publication of JPWO2016174848A1 publication Critical patent/JPWO2016174848A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6619802B2 publication Critical patent/JP6619802B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W52/00Power management, e.g. TPC [Transmission Power Control], power saving or power classes
    • H04W52/04TPC
    • H04W52/06TPC algorithms
    • H04W52/16Deriving transmission power values from another channel
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W72/00Local resource management
    • H04W72/12Wireless traffic scheduling
    • H04W72/1215Wireless traffic scheduling for collaboration of different radio technologies
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L5/00Arrangements affording multiple use of the transmission path
    • H04L5/02Channels characterised by the type of signal
    • H04L5/06Channels characterised by the type of signal the signals being represented by different frequencies
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W72/00Local resource management
    • H04W72/04Wireless resource allocation
    • H04W72/044Wireless resource allocation based on the type of the allocated resource
    • H04W72/0453Resources in frequency domain, e.g. a carrier in FDMA
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04JMULTIPLEX COMMUNICATION
    • H04J11/00Orthogonal multiplex systems, e.g. using WALSH codes
    • H04J11/0023Interference mitigation or co-ordination
    • H04J11/0026Interference mitigation or co-ordination of multi-user interference
    • H04J11/003Interference mitigation or co-ordination of multi-user interference at the transmitter
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/26Systems using multi-frequency codes
    • H04L27/2601Multicarrier modulation systems
    • H04L27/2647Arrangements specific to the receiver only
    • H04L27/2655Synchronisation arrangements
    • H04L27/2662Symbol synchronisation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/26Systems using multi-frequency codes
    • H04L27/2601Multicarrier modulation systems
    • H04L27/2647Arrangements specific to the receiver only
    • H04L27/2655Synchronisation arrangements
    • H04L27/2668Details of algorithms
    • H04L27/2673Details of algorithms characterised by synchronisation parameters
    • H04L27/2676Blind, i.e. without using known symbols
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/32Carrier systems characterised by combinations of two or more of the types covered by groups H04L27/02, H04L27/10, H04L27/18 or H04L27/26
    • H04L27/34Amplitude- and phase-modulated carrier systems, e.g. quadrature-amplitude modulated carrier systems
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L5/00Arrangements affording multiple use of the transmission path
    • H04L5/003Arrangements for allocating sub-channels of the transmission path
    • H04L5/0048Allocation of pilot signals, i.e. of signals known to the receiver
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W16/00Network planning, e.g. coverage or traffic planning tools; Network deployment, e.g. resource partitioning or cells structures
    • H04W16/14Spectrum sharing arrangements between different networks

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

送信パラメータの異なる複数の通信方式による通信が同一周波数(少なくとも一部において互いに重なり合う周波数帯)で行われる通信システムおける送信方法であって、第1の通信方式による通信が行われることを通信相手装置に認識させるための制御シンボルを含む第1のシンボル群、及び、第1の通信方式用のデータシンボルを含む第2のシンボル群を生成し、第1の送信電力で第1のシンボル群を送信し、第1の送信電力よりも小さい第2の送信電力で第2のシンボル群を送信する。

Description

本開示は、送信方法、送信制御方法、及び、通信装置に関する。
近年、様々な無線通信方式を用いた機器が同一周波数帯を使用し、同一エリア内に混在する環境が想定されている。このような様々な無線通信方式を用いた機器同士が互いに干渉を受けることを回避するための技術が提案されている。特許文献1には、WiMAX(登録商標)及びBluetooth(登録商標)の共存のために、無線フレームに関連する時間基準を合わせ、一方の無線フレームでの送受信と、他方の無線フレームでの送受信とが時間的に重なり合わないように配置することが開示されている。
特表2010−524346号公報
しかしながら、特許文献1では、例えば、NFC(Near Field Communication)又はPAN(Personal Area Network)等の送信電力が比較的低い近距離通信と、無線LAN(Local Area Network)又はセルラ通信等の送信電力が比較的高い長距離通信とを同一周波数(少なくとも一部において重なり合う周波数帯)で実現するための共存方式について何ら検討されていない。
近距離通信に設定される送信電力は、長距離通信に設定される送信電力と比較して低くなるので、同一周波数において、近距離通信を行う機器は、長距離通信を行う機器からの信号によって一方的に干渉を受ける可能性が高い。よって、長距離通信が行われている場合には、近距離通信を行うことができず、通信システム全体として、データ伝送容量が低減してしまう。
本開示の一態様は、近距離通信と長距離通信とを同一周波数(少なくとも一部において互いに重なり合う周波数帯)で共存させる場合でも、データ伝送容量の低下を抑えることができる送信方法、送信制御方法、及び、通信装置を提供する。
本開示の一態様に係る送信方法は、送信パラメータの異なる複数の通信方式による通信が、少なくとも一部において互いに重なり合う周波数帯で行われる通信システムにおける送信方法であって、第1の通信方式による通信が行われることを通信相手装置に認識させるための制御シンボルを含む第1のシンボル群、及び、第1の通信方式用のデータシンボルを含む第2のシンボル群を生成し、第1の送信電力で前記第1のシンボル群を送信し、第1の送信電力よりも小さい第2の送信電力で第2のシンボル群を送信する。
本開示の一態様に係る送信制御方法は、送信パラメータの異なる複数の通信方式による通信が、少なくとも一部において互いに重なり合う周波数帯で行われる通信システムにおける送信制御方法であって、通信相手装置から送信された変調信号を受信し、上記変調信号には、第1の通信方式による通信が行われることを通信相手装置に認識させるための制御シンボルを含む第1のシンボル群、又は、第1の通信方式用のデータシンボルを含む第2のシンボル群が含まれ、第1のシンボル群は第1の送信電力で送信され、第2のシンボル群は第1の送信電力よりも小さい第2の送信電力で送信されており、第1のシンボル群を受信した場合には第1の送信電力をデータ送信に用いる第2の通信方式による通信を停止し、第1のシンボル群を受信していない場合、第2の通信方式による通信を実行する。
本開示の一態様に係る通信装置は、送信パラメータの異なる複数の通信方式による通信が、少なくとも一部において互いに重なり合う周波数帯で行われる通信システムにおける通信装置であって、第1の通信方式による通信が行われることを通信相手装置に認識させるための制御シンボルを含む第1のシンボル群、及び、第1の通信方式用のデータシンボルを含む第2のシンボル群を生成する生成部と、第1の送信電力で第1のシンボル群を送信し、第1の送信電力よりも小さい第2の送信電力で第2のシンボル群を送信する送信部と、を具備する。
本開示の一態様に係る通信装置は、送信パラメータの異なる複数の通信方式による通信が、少なくとも一部において互いに重なり合う周波数帯で行われる通信システムにおける通信装置であって、通信相手装置から送信された変調信号を受信し、変調信号には、第1の通信方式による通信が行われることを通信相手装置に認識させるための制御シンボルを含む第1のシンボル群、又は、第1の通信方式用のデータシンボルを含む第2のシンボル群が含まれ、第1のシンボル群は第1の送信電力で送信され、第2のシンボル群は第1の送信電力よりも小さい第2の送信電力で送信されている、受信部と、受信された変調信号に第1のシンボル群が含まれる場合には、第1の送信電力をデータ送信に用いる第2の通信方式による通信を停止し、受信された変調信号に第1のシンボル群が含まれない場合には、第2の通信方式による通信を実行する制御部と、を具備する。
なお、これらの包括的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム、または、記録媒体で実現されてもよく、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムおよび記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
本開示の一態様によれば、近距離通信と長距離通信とを同一周波数(少なくとも一部において互いに重なり合う周波数帯)で共存させる場合でも、データ伝送容量の低下を抑えることができる。
本開示の一態様における更なる利点および効果は、明細書および図面から明らかにされる。かかる利点および/または効果は、いくつかの実施の形態並びに明細書および図面に記載された特徴によってそれぞれ提供されるが、1つまたはそれ以上の同一の特徴を得るために必ずしも全てが提供される必要はない。
実施の形態1に係る近距離通信を行う機器及び長距離通信を行う機器を含む通信システムの構成例を示す図 実施の形態1に係る端末の構成を示すブロック図 実施の形態1に係る近距離通信及び長距離通信の両方に対応する端末が変調信号を送信する際のフレーム構成例を示す図 実施の形態1に係る近距離通信に対応する端末が変調信号を送信する際のフレーム構成例を示す図 実施の形態1に係る長距離通信の両方に対応する端末が変調信号を送信する際のフレーム構成例を示す図 実施の形態1に係る「送信電力の大きなシンボル」のI−Q平面におけるBPSKの信号点配置の一例を示す図 実施の形態1に係る「送信電力の小さなシンボル」のI−Q平面におけるBPSKの信号点配置の一例を示す図 実施の形態1に係る「送信電力の小さなシンボル」のI−Q平面におけるQPSKの信号点配置の一例を示す図 実施の形態1に係る「送信電力の大きなシンボル」の周波数−時間軸におけるシンボル配置の一例を示す図 実施の形態1に係る「送信電力の大きなシンボル」の周波数−時間軸におけるシンボル配置の一例を示す図 実施の形態1に係る「送信電力の大きなシンボル」のI−Q平面におけるBPSKの信号点配置の一例を示す図 実施の形態1に係る近距離通信APの構成を示すブロック図 実施の形態1に係る近距離通信APが変調信号を送信する際のフレーム構成例を示す図 実施の形態1に係る長距離通信APの構成を示すブロック図 実施の形態1に係る長距離通信APが変調信号を送信する際のフレーム構成例を示す図 実施の形態1に係る近距離通信を行う機器及び長距離通信を行う機器を含む通信システムの構成例を示す図 実施の形態1に係る近距離通信を行う機器が送信する変調信号のフレーム構成例を示す図(端末#Bが送信電力の大きなシンボルを送信する場合) 実施の形態1に係る近距離通信を行う機器が送信する変調信号のフレーム構成例を示す図(端末#Bが送信電力の大きなシンボルを送信しない場合) 実施の形態2に係る近距離通信を行う機器が送信する変調信号のフレーム構成例を示す図(端末#Bが送信電力の大きなシンボルを送信する場合) 実施の形態2に係る近距離通信を行う機器が送信する変調信号のフレーム構成例を示す図(端末#Bが送信電力の大きなシンボルを送信する場合) 実施の形態2に係る近距離通信を行う機器が送信する変調信号のフレーム構成例を示す図(端末#Bが送信電力の大きなシンボルを送信しない場合) 実施の形態2に係る近距離通信を行う機器が送信する変調信号のフレーム構成例を示す図(端末#Bが送信電力の大きなシンボルを送信しない場合) 実施の形態3に係る近距離通信用のシンボルが長時間送信される場合のフレーム構成例を示す図 実施の形態3に係る端末及び近距離用APが送信する変調信号のフレーム構成例を示す図 実施の形態3に係る端末が送信する変調信号のフレーム構成例を示す図 実施の形態3に係る近距離通信を行う機器が送信する変調信号のフレーム構成例を示す図(ガード区間が確保され、端末が送信電力の大きなシンボルを送信しない場合) 実施の形態3に係る近距離通信を行う機器が送信する変調信号のフレーム構成例を示す図(ガード区間が確保されず、端末が送信電力の大きなシンボルを送信しない場合)
以下、本開示の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
[通信システムの概要]
図1は、本実施の形態に係る通信システムの構成例を示す。図1に示す通信システムでは、近距離通信と長距離通信とが同一周波数(周波数帯)を用いて行われる。ここで、同一周波数(周波数帯)を用いるとは、近距離通信で用いる周波数帯と、長距離通信で用いる周波数帯とが、少なくとも一部において互いに重なり合うことをいう。
具体的には、図1では、アクセスポイント(Access Point)101と端末#A(102)とが長距離通信を行い、近距離用AP#1(103)と端末#B(104)とが近距離通信を行っている。
上述したように、「近距離通信」はNFC又はPAN等の送信電力が比較的低い通信であり、「長距離通信」は無線LAN又はセルラ通信等の送信電力が比較的高い通信である。なお、近距離通信の送信電力と長距離通信の送信電力との相対関係の詳細については後述する。
また、図1では、近距離通信と長距離通信とが同一周波数(少なくとも一部において互いに重なり合う周波数帯)を使用して行われる。近距離通信と長距離通信とでは、異なる通信パラメータが用いられる。
なお、APは、基地局又は送信局等の他の呼称で表されることもあり、端末は、受信局、UE(User Equipment)等の他の呼称で表されることもある。
[端末の構成]
図2は、本実施の形態に係る通信システムにおいて動作する端末の構成を示すブロック図である。
図2に示す端末20は、例えば、図1に示す端末#A(102)又は端末#B(104)として動作する。
図2に示す端末20は、受信アンテナ201と、受信部203と、制御部206と、送信部209と、送信アンテナ211と、を含む構成を採る。
端末20において、受信部203は、通信相手から送信された変調信号が存在しているとき、動作する。受信部203は、アンテナ201で受信した受信信号202を入力とする。受信部203は、受信信号202に対して、周波数変換、周波数・時間同期、復調、誤り訂正復号等の受信処理を施し、受信データ204、及び/又は、制御情報205を出力する。制御情報205には、例えば、通信方法(近距離通信又は長距離通信)に関する情報、又は、通信開始を示す情報が含まれる。
制御部206は、通信開始を示す情報を含む指示信号200を受けて、通信開始に関連する制御信号207を生成し、送信部209へ出力する。制御信号207には、例えば、通信方法(近距離通信又は長距離通信)に関する情報、変調方式に関する情報、誤り訂正方式に関する情報等が含まれる。
なお、制御部206は、制御情報205を入力の一つとしており、制御情報205に基づいて通信方法を切り替えてもよい。また、制御部206は、制御情報205に含まれる通信開始を示す情報に基づいて、通信開始に関連する制御信号207を送信部209に出力してもよい。
送信部209は、データ208及び制御信号207を入力とする。送信部209は、データ208及び制御信号207に対して、誤り訂正符号化、変調(マッピング)等の処理を施しデータシンボルを生成する。また、送信部209は、時間領域又は周波数領域での同期用のシンボル、受信装置において信号検出するためのシンボル、伝搬路を推定するためのパイロットシンボル(リファレンスシンボル)、AGC(Automatic Gain Control)用シンボル(受信装置において信号のレベルを調整するためのシンボル)、制御シンボルなどを生成し、これらのシンボルに相当する変調信号210を出力する。
変調信号210は、アンテナ211から電波として出力される。このときの通信方式としては、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式でもよく、シングルキャリア伝送方式でもよく、スペクトル拡散通信方式でもよい。
また、制御部206は、端末20が実施可能な通信方法(近距離通信、長距離通信)に基づいて、データシンボル及び制御シンボルの送信電力を設定する。例えば、「近距離通信」用の変調信号の平均送信電力をPaとし、「長距離通信」用の変調信号の平均送信電力をPbとする。この場合、Pa<Pb(PbはPaより大きい)が成立することになる。
[端末20の送信フレーム構成]
端末20が採りうる通信形態としては、(1)近距離通信及び長距離通信の両方を行うことができる端末、(2)近距離通信のみを行うことができる端末、又は、(3)長距離通信のみを行うことができる端末が挙げられる。
そこで、以下では、上述した各通信形態における端末20が送信する送信フレーム構成の一例について説明する。
(1)近距離通信及び長距離通信の両方を行うことができる端末20が送信するフレーム構成
図3は、近距離通信用の変調信号及び長距離通信用の変調信号の両方を送信できる端末20が、近距離用データを伝送する際の変調信号のフレーム構成の一例を示す。
すなわち、図3は、図1に示す端末#B(104)が近距離用AP#1(103)に対して近距離用データを送信する際のフレーム構成例を示す。
図3において、横軸は時間を示し、縦軸は送信電力を示す。
端末20は、まず、「送信電力の大きなシンボル」301を送信する。
図3に示すシンボル301は、「送信電力の大きなシンボル」の構成例を示す。シンボル301は、例えば、同期シンボル(受信装置において周波数同期及び/又は時間同期をとるためのシンボル)、AGC用シンボル(受信装置において信号のレベルを調整するためのシンボル)、制御シンボル等を含むシンボル群である。また、シンボル301には、更に、信号検出用のシンボルが含まれていてもよい。
シンボル302、303、304、305は、「近距離通信用シンボル」である。シンボル302は、近距離通信の同期用シンボル(受信装置において周波数同期及び/又は時間同期をとるためのシンボル)である。端末20が図3に示す変調信号を送信した場合、受信装置である近距離用APは、同期用シンボル302を用いて、周波数同期及び/又は時間同期をとる。なお、近距離用APは、同期用シンボル302を検出することで、信号検出を行ってもよい。また、別の方法として、近距離用APにおいて信号を検出するためのシンボル(図示せず)が、同期用シンボル302の前に存在していてもよい。
シンボル303は、近距離通信用のAGC用シンボルである。端末20が図3に示す変調信号を送信した場合、受信装置である近距離用APは、AGC用シンボル303を用いて、受信信号の信号レベルを調整する。
シンボル304は、近距離通信用の制御シンボルである。制御シンボル304は、例えば、近距離通信用のデータシンボル305を生成するために使用する誤り訂正符号の方法(例えば、誤り訂正符号の符号化率、誤り訂正符号の符号長(ブロック長)等)、変調方式等の情報を通信相手に通知するためのシンボルである。
シンボル305は、近距離通信用データシンボルであり、通信相手である受信装置にデータを伝送するためのシンボルである。
図3において、「送信電力の大きなシンボル」301は、図1に示すAP(101)及び端末#A(102)においても受信できるレベルの送信電力で端末#Bから送信される。つまり、図2の端末20が近距離通信及び長距離通信の両方に対応している場合、図2の送信部209は、長距離通信に設定された送信電力で「送信電力の大きなシンボル」301を送信し、近距離通信に設定された送信電力で「近距離通信用シンボル」302〜305を送信する。
また、図3の「送信電力の大きなシンボル」301に含まれる制御シンボルには、図2の端末20が「近距離通信」を行っているか、「長距離通信」を行っているかを示す情報が含まれている。例えば、制御シンボルは、ビットc0を含んでおり、端末20が「近距離通信」のためのデータシンボルを送信する場合にはc0を「0」に設定し、端末20が「長距離通信」のためのデータシンボルを送信する場合にはc0を「1」に設定してもよい。図3では、端末20が「近距離通信」用のデータシンボルを送信するので、c0は「0」に設定される。
これに対して、図3に示す、同期用シンボル302、AGC用シンボル303、制御シンボル304、及び、データシンボル305は、「近距離通信」用シンボル(シンボル群)である。つまり、これらの近距離通信用シンボルは、図1に示す端末#B(104)が近距離用AP#1(103)に伝送するためのシンボルである。図3に示すように、これらの近距離通信用シンボルは、「送信電力の大きなシンボル」301に対して、「送信電力の小さなシンボル」である。
なお、「送信電力の大きなシンボル」301及び「送信電力の小さなシンボル」302〜305の詳細な説明については後述する。
また、図3に示すフレーム構成において特長的な点は、「送信電力の大きなシンボル」301にAGC用シンボル(第1のAGC用シンボル)が含まれているとともに、「近距離通信用シンボル」302〜305の中に別のAGC用シンボル(第2のAGC用シンボル)303が存在している点である。
具体的には、図1において、端末#B(104)が「送信電力の大きなシンボル」301に含まれる第1のAGC用シンボルを送信することで、AP(101)、端末#A(102)及び近距離用AP#1(103)は、「長距離通信」の送信電力に応じて受信信号(送信電力の大きなシンボル)のレベルを容易に調整することができる。このため、AP(101)及び端末#A(102)は、「送信電力の大きなシンボル」301の情報を復調することができる。
また、図1において、端末#B(104)が第2のAGC用シンボル303を送信することで、近距離用AP#1(103)は、「近距離通信」の送信電力に応じて受信信号(送信電力の小さなシンボル)のレベルを容易に調整することができる。このため、近距離用AP#1(103)は、近距離通信用制御シンボル304、近距離通信用データシンボル305を復調することができる。
このように、近距離用AP#1(103)は、図3に示すように、「送信電力の大きなシンボル」301に含まれる第1のAGC用シンボル及び「近距離通信用シンボル」302〜305に含まれる第2のAGC用シンボルを用いて、異なる送信電力で送信される両方のシンボル群の受信信号レベルを正確に調整することができる。
なお、図3に示すフレームを受信したときの、図1に示すAP(101)、近距離用AP#1(103)及び端末#A(102)の動作の詳細については後述する。
また、図3に示すフレーム構成は一例であって、図3に示すシンボル以外のシンボル(例えば、受信装置がチャネル変動を推定するためのパイロットシンボル(リファレンスシンボル)等)が含まれていてもよい。
(2)近距離通信のみを行うことができる端末20が送信するフレーム構成
図4は、近距離通信の変調信号を送信できる端末20が伝送する変調信号のフレーム構成の一例を示す。
すなわち、図4は、図1に示す端末#B(104)が近距離用AP#1(103)に対して近距離用データを送信する際のフレーム構成例を示す。
図4において、横軸は時間を示し、縦軸は送信電力を示す。なお、図4に示すフレーム構成において、図3に示すフレーム構成と同一構成については同一符号を付し、その説明を省略する。
具体的には、図4に示すフレーム構成において、図3に示すフレーム構成と異なる点は、「送信電力の大きなシンボル」が存在していない点である。
図4に示す同期用シンボル302、AGC用シンボル303、制御シンボル304、及び、データシンボル305は、「近距離通信」用シンボルである。つまり、これらの近距離通信用シンボルは、図1に示す端末#B(104)が近距離用AP#1(103)に伝送するためのシンボルである。
なお、図4に示すフレームを受信したときの、図1に示す近距離用AP#1(103)の動作の詳細については後述する。
また、図4に示すフレーム構成は一例であって、図4に示すシンボル以外のシンボル(例えば、受信装置がチャネル変動を推定するためのパイロットシンボル(リファレンスシンボル)等)が含まれていてもよい。
(3)長距離通信のみを行うことができる端末20が送信するフレーム構成
図5は、長距離通信の変調信号を送信できる端末20が伝送する変調信号のフレーム構成の一例を示す。
すなわち、図5は、図1に示す端末#A(102)がAP(101)に対して長距離通信用データを送信する際のフレーム構成例を示す。
図5において、横軸は時間を示し、縦軸は送信電力を示す。なお、図5に示すフレーム構成において、図3に示すフレーム構成と同一構成については同一符号を付し、その説明を省略する。
具体的には、図5に示すフレーム構成において、図3に示すフレーム構成と異なる点は、シンボル302〜305の代わりにシンボル501〜504が配置される点である。なお、図5に示すフレーム構成において、図3に示すフレーム構成と同様、「送信電力の大きなシンボル」301が配置されている。
図5に示すシンボル501は、長距離通信の同期用シンボル(受信装置において周波数同期及び/又は時間同期をとるためのシンボル)である。図2の端末20が図5に示す変調信号を送信した場合、受信装置であるAP(101)は、同期用シンボル501を用いて、周波数同期及び/又は時間同期をとる。なお、AP(101)は、同期用シンボル501を検出することで、信号検出を行ってもよい。また、別の方法として、APにおいて信号を検出するためのシンボル(図示せず)が、同期用シンボル501の前に存在していてもよい。
シンボル502は、長距離通信用のAGC用シンボルである。端末20が図5に示す変調信号を送信した場合、受信装置であるAP(101)は、AGC用シンボル502を用いて、受信信号の信号レベルを調整する。
シンボル503は、長距離通信用の制御シンボルである。制御シンボル503は、例えば、長距離通信用のデータシンボル504を生成するために使用する誤り訂正符号の方法(例えば、誤り訂正符号の符号化率、誤り訂正符号の符号長(ブロック長)等)、変調方式等の情報を通信相手に通知するためのシンボルである。
シンボル504は、長距離通信用のデータシンボルであり、通信相手にデータを伝送するためのシンボルである。
図5において、「送信電力の大きなシンボル」301は、図1に示すAP(101)、端末#B(104)、近距離通信用AP#1(103)において受信できるレベルでの送信電力で端末#A(102)から送信される。
また、「送信電力の大きなシンボル」301に含まれる制御シンボルには、端末20が「近距離通信」を行っているか、「長距離通信」を行っているかを示す情報が含まれている。例えば、制御情報シンボルは、ビットc0を含んでおり、端末20が「近距離通信」のためのデータシンボルを送信する場合にはc0を「0」に設定し、端末20が「長距離通信」のためのデータシンボルを送信する場合にはc0を「1」に設定してもよい。図5では、端末20が「長距離通信」用のデータシンボルを送信するので、c0は「1」に設定される。
また、図5において、同期用シンボル501、AGC用シンボル502、制御シンボル503、及び、データシンボル504は、「長距離通信」用シンボル(シンボル群)である。つまり、これらの長距離通信用シンボルは、図1に示す端末#A(102)がAP(101)に伝送するためのシンボルである。図5に示すように、これらの長距離通信用シンボルは、少なくとも、図1に示すAP(101)において受信できるレベルでの送信電力(「送信電力の大きなシンボル」301と同等の送信電力)で端末#A(102)から送信される。
なお、「送信電力の大きなシンボル」301の詳細な説明については後述する。
また、図5に示すフレームを受信したときの、図1に示すAP(101)、近距離用AP#1(103)及び端末#A(102)の動作の詳細については後述する。
また、図5に示すフレーム構成は一例であって、図5に示すシンボル以外のシンボル(例えば、受信装置がチャネル変動を推定するためのパイロットシンボル(リファレンスシンボル)等)が含まれていてもよい。
以上、端末20の各通信形態に応じた送信フレーム構成の一例について説明した。
[送信電力の大きなシンボル及び送信電力の小さなシンボルについて]
次に、「送信電力の大きなシンボル」301及び「送信電力の小さなシンボル(近距離通信用シンボル)」302〜305について詳細に説明する。
ここでは、一例として、送信電力が大きなシンボルに対してBPSK(Binary Phase Shift Keying)を適用した場合について説明する。図6は、送信電力が大きなシンボルについての同相−直交平面(I−Q平面)におけるBPSKの信号点の配置例を示す。
図6に示すように、データb0=「0」の信号点は、同相成分I=−1×a、直交成分Q=0に配置される。また、データb0=「1」の信号点は、同相成分I=1×a、直交成分Q=0に配置される。ここで、aは、送信電力が大きなシンボルの信号点の同相成分の絶対値であり、0より大きい実数である。
図7は、一例として、図3又は図4に示す近距離通信用シンボル(同期用シンボル302、AGC用シンボル303、制御シンボル304、又は、データシンボル305)に対してBPSKを適用した場合のI−Q平面におけるBPSKの信号点の配置例を示す。
図7に示すように、データb0=「0」の信号点は、同相成分I=−1×b、直交成分Q=0に配置される。また、データb0=「1」の信号点は、同相成分I=1×b、直交成分Q=0に配置される。ここで、bは、近距離通信用シンボルの信号点の同相成分の絶対値であり、0より大きい実数である。
このとき、I−Q平面に配置される信号点において「aはbより大きい(a>b)」ことにより、図3のような「送信電力が大きなシンボル」301と「近距離通信用シンボル(つまり送信電力が小さなシンボル)」302〜305が成立する。
図8は、他の例として、図3又は図4に示す近距離通信用シンボル(同期用シンボル302、AGC用シンボル303、制御シンボル304、または、データシンボル305)に対してQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)を適用した場合のI−Q平面におけるQPSKの信号点の配置の例を示している。
図8に示すように、データb0=「0」及びデータb1=「0」の信号点は、同相成分I=1×c、直交成分Q=1×cに配置される。また、データb0=「0」及びデータb1=「1」の信号点は、同相成分I=1×c、直交成分Q=−1×cに配置される。また、データb0=「1」及びデータb1=「0」の信号点は、同相成分I=−1×c、直交成分Q=1×cに配置される。また、データb0=「1」及びデータb1=「1」の信号点は、同相成分I=−1×c、直交成分Q=−1×cに配置される。ここで、cは、近距離通信用シンボルの信号点の同相成分及び直交成分の絶対値であり、0より大きい実数である。
このとき、図6に示す「送信電力が大きなシンボル」と図8に示す「近距離通信用シンボル(つまり送信電力が小さなシンボル)」との間には、I−Q平面に配置される信号点において次式(1)の関係が成立する。
Figure 2016174848
次に、図9及び図10は、OFDM方式のようなマルチキャリア方式を用いた場合の「送信電力が大きなシンボル」の周波数―時間領域におけるシンボル配置の一例を示す。
図9は、横軸を周波数とし、縦軸を時間としたときのシンボル配置例を示す。図9において、周波数軸方向は、キャリア1からキャリア6で構成されており、時間軸方向は、時刻1、時刻2のフレームで構成されている。
図9に示すシンボル901は、キャリア2,4,6に配置された「送信電力が大きなシンボル」を含むシンボルを示す。例えば、図6に示すマッピングが行われている場合、シンボル901はBPSKのシンボルである。
図9に示すシンボル902は、キャリア1,3,5に配置された「送信電力が大きなシンボル」を含まないシンボルである。したがって、例えば、シンボル902は、同相成分I=0、直交成分Q=0のシンボルである。
なお、周波数―時間軸におけるシンボル配置は、図9に限定されるものではない。また、図9に示すシンボル901及びシンボル902以外のシンボルが、同一時間帯に含まれていてもよい。
図10は、横軸を周波数とし、縦軸を時間としたときのシンボル配置例を示す。図10は、図9とは異なるシンボル配置の例を示している。図10では、周波数軸方向は、キャリア1からキャリア6で構成されており、時間軸方向は、時刻1、時刻2のフレームで構成されている。
図10では、時刻1、時刻2、及びキャリア1〜6には、「送信電力が大きなシンボル」を含むシンボル901が配置されている。例えば、図6に示すマッピングが行われている場合、シンボル901はBPSKのシンボルである。
なお、周波数−時間軸におけるフレーム構成は、図10に示す構成に限定されるものではない。また、図10に示すシンボル901以外のシンボルが同一時間領域に含まれていてもよい。
また、送信電力が大きいシンボル301に対して、図6に示すマッピングとは異なるマッピングのBPSKを適用してもよい。図11は、図6に示すBPSKの信号点配置とは異なる、I−Q平面におけるBPSKの信号点の配置例を示す。
図11に示すように、データb0=「0」の信号点は、同相成分I=−1×d、直交成分Q=−1×dに配置される。また、データb0=「1」の信号点は、同相成分I=1×d、直交成分Q=1×dに配置される。ここで、dは、送信電力が大きいシンボルの信号点の同相成分及び直交成分の絶対値であり、0より大きい実数である。
ここで、図11に示す「送信電力が大きなシンボル」と図7に示す「近距離通信用シンボル(つまり送信電力が小さなシンボル)」との間には、I−Q平面に配置される信号点において次式(2)の関係が成立する。
Figure 2016174848
同様に、図11に示す「送信電力が大きなシンボル」と図8に示す「近距離通信用シンボル(つまり送信電力が小さなシンボル)」との間には、I−Q平面に配置される信号点において次式(3)の関係が成立する。
Figure 2016174848
以上のように説明した、送信電力が大きなシンボル301と送信電力が小さなシンボル(近距離通信用シンボル)302〜305との関係について、一般式を用いて説明する。
「送信電力が大きなシンボル」301の変調方式のI−Q平面における信号点の数をMとし、各信号点の同相成分をIa,jとし、直交成分をQa,jとした場合、平均電力は次式(4)で表される。
Figure 2016174848
また、図3又は図4に示す「近距離通信用データシンボル」305の変調方式のI−Q平面における信号点の数をNとし、各信号点の同相成分をIb,jとし、直交成分をQb,jとした場合、平均電力は次式(5)で表される。
Figure 2016174848
このとき、「送信電力が大きなシンボル」301のI−Q平面における信号点の平均電力と、「近距離通信用データシンボル305」のI−Q平面における信号点の平均電力との間には次式(6)の関係が成立する。
Figure 2016174848
また、図3又は図4に示す同期用シンボル302、AGC用シンボル303又は制御シンボル304の平均電力が式(5)で表される場合にも式(6)が成立する。
[近距離用AP#1(103)の構成]
図12は、本実施の形態に係る通信システムにおいて動作する近距離用AP#1(103)の構成を示すブロック図である。
図12に示す近距離用AP#1(103)は、受信アンテナ1201と、受信部1203と、制御部1206と、送信部1209と、送信アンテナ1211と、を含む構成を採る。
近距離用AP#1(103)において、受信部1203は、通信相手から送信された変調信号が存在しているとき、動作する。受信部1203は、アンテナ1201で受信した受信信号1202を入力とする。受信部1203は、受信信号1202に対して、周波数変換、周波数・時間同期、復調、誤り訂正復号等の受信処理を施し、受信データ1204、及び/又は、制御情報1205を出力する。制御情報1205には、例えば、通信方法(近距離通信又は長距離通信)に関する情報、又は、通信開始を示す情報が含まれる。
制御部1206は、通信開始を示す情報を含む指示信号1200を受けて、通信開始に関連する制御信号1207を生成し、送信部1209へ出力する。制御信号1207には、例えば、通信方法(近距離通信又は長距離通信)に関する情報、変調方式に関する情報、誤り訂正方式に関する情報等が含まれる。
なお、制御部1206は、制御情報1205を入力の一つとしており、制御情報1205に基づいて通信方法を切り替えてもよい。また、制御部1206は、制御情報1205に含まれる通信開始を示す情報に基づいて、通信開始に関連する制御信号1207を送信部1209に出力してもよい。
送信部1209は、データ1208及び制御信号1207を入力とする。送信部1209は、データ1208及び制御信号1207に対して、誤り訂正符号化、変調(マッピング)等の処理を施しデータシンボルを生成する。また、送信部1209は、時間領域又は周波数領域での同期用のシンボル、受信装置において信号検出するためのシンボル、伝搬路を推定するためのパイロットシンボル(リファレンスシンボル)、AGC用シンボル(受信装置において信号のレベルを調整するためのシンボル)、制御シンボルなどを生成し、これらのシンボルに相当する変調信号1210を出力する。
変調信号1210は、アンテナ1211から電波として出力される。このときの通信方式としては、OFDM方式でもよく、シングルキャリア伝送方式でもよく、スペクトル拡散通信方式でもよい。
また、制御部1206は、近距離通信用の変調信号を送信する際、長距離通信用の変調信号も併せて送信するように制御する。その際、制御部1206は、近距離通信及び長距離通信の各々の変調信号に対して、送信電力を設定する。例えば、「近距離通信」用の変調信号の平均送信電力をPaとし、「長距離通信」用の変調信号の平均送信電力をPbとする。この場合、Pa<Pb(PbはPaより大きい)が成立することになる。
[近距離用AP#1(103)の送信フレーム構成]
以下では、上述した図12の近距離用AP#1(103)が送信する送信フレーム構成の一例について説明する。
図13は、近距離用AP#1(103)が近距離用データを伝送する際の変調信号のフレーム構成の一例を示す。
すなわち、図13は、図1に示す近距離用AP#1(103)が端末#B(104)に対して近距離用データを送信する際のフレーム構成例を示す。
図13において、横軸は時間を示し、縦軸は送信電力を示す。
図12の近距離用AP#1(103)は、まず、「送信電力の大きなシンボル」1301を送信する。ここで、近距離用AP#1(103)は、端末とは異なり、コンセントから電源供給を受けることができる可能性が高い。この点から、近距離用AP#1(103)では、「送信電力の大きなシンボル」1301の送信に要する消費電力に関する制約が、端末よりも低い可能性がある。
図13に示すシンボル1301は、「送信電力の大きなシンボル」の構成例を示す。シンボル1301は、例えば、同期シンボル(受信装置において周波数同期及び/又は時間同期をとるためのシンボル)、AGC用シンボル(受信装置において信号のレベルを調整するためのシンボル)、制御シンボル等を含むシンボル群である。また、シンボル1301には、更に、信号検出用のシンボルが含まれていてもよい。
シンボル1302、1303、1304、1305は、「近距離通信」用シンボルである。シンボル1302は、近距離通信の同期用シンボル(受信装置において周波数同期及び/又は時間同期をとるためのシンボル)である。近距離用AP#1(103)が図13に示す変調信号を送信した場合、受信装置である端末は、同期用シンボル1302を用いて、周波数同期及び/又は時間同期をとる。なお、端末は、同期用シンボル1302を検出することで、信号検出を行ってもよい。また、別の方法として、端末において信号を検出するためのシンボル(図示せず)が、同期用シンボル1302の前に存在していてもよい。
シンボル1303は、近距離通信用のAGC用シンボルである。近距離用AP#1(103)が図13に示すように変調信号を送信した場合、受信装置である端末は、AGC用シンボル1303を用いて、受信信号の信号レベルを調整する。
シンボル1304は、近距離通信用の制御シンボルである。制御シンボル1304は、例えば、近距離通信用のデータシンボル1305を生成するために使用する誤り訂正符号の方法(例えば、誤り訂正符号の符号化率、誤り訂正符号の符号長(ブロック長)等)、変調方式等の情報を通信相手に通知するためのシンボルである。
シンボル1305は、近距離通信用データシンボルであり、通信相手である受信装置にデータを伝送するためのシンボルである。
図13において、「送信電力の大きなシンボル」1301は、図1に示すAP(101)及び端末#A(102)において受信できるレベルの送信電力で近距離用AP#1(103)から送信される。つまり、近距離用APの送信部1209は、長距離通信に設定された送信電力で「送信電力の大きなシンボル」を送信し、近距離通信に設定された送信電力で「近距離通信用シンボル」1302〜1305を送信する。
また、「送信電力の大きなシンボル」1301に含まれる制御シンボルには、近距離用AP#1(103)が「近距離通信」を行っているか、「長距離通信」を行っているかを示す情報が含まれている。例えば、制御情報シンボルは、ビットc0を含んでおり、「近距離通信」のためのデータシンボルを送信する場合にはc0が「0」に設定され、「長距離通信」のためのデータシンボルを送信する場合にはc0が「1」に設定されてもよい。図13では、近距離用AP#1(103)が「近距離通信」用のデータシンボルを送信するので、c0は「0」に設定される。
これに対して、図13に示す、同期用シンボル1302、AGC用シンボル1303、制御シンボル1304、及び、データシンボル1305は、「近距離通信」用シンボル(シンボル群)である。つまり、これらの近距離通信用シンボルは、図1に示す近距離用AP#1(103)が端末#B(104)に伝送するためのシンボルである。図13に示すように、これらの近距離通信用シンボルは、「送信電力の大きなシンボル」1301に対して、「送信電力の小さなシンボル」である。
なお、「送信電力の大きなシンボル」1301及び「送信電力の小さなシンボル(近距離通信用シンボル)」1302〜1305の関係については、図6〜図10及び式(1)〜式(6)等を用いて説明した「送信電力の大きなシンボル」301及び「送信電力の小さなシンボル」の関係と同様であるので、ここではその説明を省略する。
図13に示すフレーム構成において特長的な点は、「送信電力の大きなシンボル」1301にAGC用シンボル(第1のAGC用シンボル)が含まれているとともに、「近距離通信用シンボル」1302〜1305の中に別のAGC用シンボル(第2のAGC用シンボル)1303が存在している点である。
具体的には、図1において、近距離用AP#1(103)が「送信電力の大きなシンボル」1301に含まれる第1のAGC用シンボルを送信することで、AP(101)、端末#A(102)又は端末#B(104)は、受信信号(送信電力の大きなシンボル)のレベルを容易に調整することができる。このため、AP(101)及び端末#A(102)は、「送信電力の大きなシンボル」1301の情報を復調することができる。
また、図1において、近距離用AP#1(103)が第2のAGC用シンボル1303を送信することで、端末#B(104)は、受信信号(送信電力の小さなシンボル)のレベルを容易に調整することができる。このため、端末#B(104)は、近距離通信用制御シンボル1304、近距離通信用データシンボル1305を復調することができる。
このように、端末#B(104)は、図13に示すように、「送信電力の大きなシンボル」1301に含まれる第1のAGC用シンボル及び「近距離通信用シンボル」1302〜1305に含まれる第2のAGC用シンボルを用いて、異なる送信電力で送信される両方のシンボル群の受信信号レベルを正確に調整することができる。
なお、図13に示すフレームを受信したときの、図1に示すAP(101)及び端末#A(102)の動作の詳細については後述する。
また、図13に示すフレーム構成は一例であって、図13に示すシンボル以外のシンボル(例えば、受信装置がチャネル変動を推定するためのパイロットシンボル(リファレンスシンボル)等)が含まれていてもよい。
[AP(101)の構成]
図14は、本実施の形態に係る通信システムにおいて動作するAP(101)の構成を示すブロック図である。
図14に示すAP(101)は、受信アンテナ1401と、受信部1403と、制御部1406と、送信部1409と、送信アンテナ1411と、を含む構成を採る。
AP(101)において、受信部1403は、通信相手から送信された変調信号が存在しているとき、動作する。受信部1403は、アンテナ1401で受信した受信信号1402を入力とする。受信部1403は、受信信号1402に対して、周波数変換、周波数・時間同期、復調、誤り訂正復号等の受信処理を施し、受信データ1404、及び/又は、制御情報1405を出力する。制御情報1405には、例えば、通信方法(近距離通信又は長距離通信)に関する情報、又は、通信開始を示す情報が含まれる。
制御部1406は、通信開始を示す情報を含む指示信号1400を受けて、通信開始に関連する制御信号1407を生成し、送信部1409へ出力する。制御信号1407には、例えば、通信方法(近距離通信又は長距離通信)に関する情報、変調方式に関する情報、誤り訂正方式に関する情報等が含まれる。
なお、制御部1406は、制御情報1405を入力の一つとしており、制御情報1405に基づいて通信方法を切り替えてもよい。また、制御部1406は、制御情報1405に含まれる通信開始を示す情報に基づいて、通信開始に関連する制御信号1407を送信部1409に出力してもよい。
送信部1409は、データ1408及び制御信号1407を入力とする。送信部1409は、データ1408及び制御信号1407に対して、誤り訂正符号化、変調(マッピング)等の処理を施しデータシンボルを生成する。また、送信部1409は、時間領域又は周波数領域での同期用のシンボル、受信装置において信号検出するためのシンボル、伝搬路を推定するためのパイロットシンボル(リファレンスシンボル)、AGC用シンボル(受信装置において信号のレベルを調整するためのシンボル)、制御シンボルなどを生成し、これらのシンボルに相当する変調信号1410を出力する。
変調信号1410は、アンテナ1411から電波として出力される。このときの通信方式としては、OFDM方式でもよく、シングルキャリア伝送方式でもよく、スペクトル拡散通信方式でもよい。
また、制御部1406は、長距離通信の変調信号に対して送信電力を設定する。例えば、「近距離通信」用の変調信号の平均送信電力をPaとし、「長距離通信」用の変調信号の平均送信電力をPbとする。この場合、Pa<Pb(PbはPaより大きい)が成立することになる。
[AP(101)の送信フレーム構成]
以下では、上述したAP(101)が送信する送信フレーム構成の一例について説明する。
図15は、AP(101)が長距離用データを伝送する際の変調信号のフレーム構成の一例を示す。
すなわち、図15は、図1に示すAP(101)が端末#A(102)に対して長距離用データを送信する際のフレーム構成例を示す。
図15において、横軸は時間を示し、縦軸は送信電力を示す。なお、図15に示すフレーム構成において、図3に示すフレーム構成と同一構成については同一符号を付し、その説明を省略する。
具体的には、図15に示すフレーム構成において、図3に示すフレーム構成と同様、AP(101)は、まず、送信電力の大きなシンボル301を送信する。
図15に示すシンボル1501は、長距離通信の同期用シンボル(受信装置において周波数同期及び/又は時間同期をとるためのシンボル)である。AP(101)が図15に示す変調信号を送信した場合、受信装置である端末#A(102)は、同期用シンボル1501を用いて、周波数同期及び/又は時間同期をとる。なお、端末#A(102)は、同期用シンボル1501を検出することで、信号検出を行ってもよい。また、別の方法として、端末#A(102)において信号を検出するためのシンボル(図示せず)が、同期用シンボル1501の前に存在していてもよい。
シンボル1502は、長距離通信用のAGC用シンボルである。AP(101)が図15に示す変調信号を送信した場合、受信装置である端末#A(102)は、AGC用シンボル1502を用いて、受信信号の信号レベルを調整する。
シンボル1503は、長距離通信用の制御シンボルである。制御シンボル1503は、例えば、長距離通信用のデータシンボル1504を生成するために使用する誤り訂正符号の方法(例えば、誤り訂正符号の符号化率、誤り訂正符号の符号長(ブロック長)等)、変調方式等の情報を通信相手に通知するためのシンボルである。
シンボル1504は、長距離通信用のデータシンボルであり、通信相手にデータを伝送するためのシンボルである。
図15において、「送信電力の大きなシンボル」301は、図1に示す端末#A(102)、端末#B(104)、近距離通信用AP#1(103)において受信できるレベルでの送信電力でAP(101)から送信される。
また、「送信電力の大きなシンボル」301に含まれる制御シンボルには、AP(101)が「長距離通信」を行っていることを示す情報が含まれている。例えば、制御情報シンボルは、ビットc0を含んでおり、「近距離通信」のためのデータシンボルを送信する場合にはc0が「0」に設定され、「長距離通信」のためのデータシンボルを送信する場合にはc0が「1」に設定されてもよい。図15では、AP(101)が「長距離通信」用のデータシンボルを送信するので、c0は「1」に設定される。
また、図15において、同期用シンボル1501、AGC用シンボル1502、制御シンボル1503、及び、データシンボル1504は、「長距離通信」用シンボル(シンボル群)である。つまり、これらの長距離通信用シンボルは、図1に示すAP(101)が端末#A(102)に伝送するためのシンボルである。図15に示すように、これらの長距離通信用シンボルは、少なくとも、図1に示す端末#A(102)において受信できるレベルでの送信電力(「送信電力の大きなシンボル」301と同等の送信電力)でAP(101)から送信される。
なお、「送信電力の大きなシンボル」301については、図6〜図10及び式(1)〜式(6)等を用いて説明したので、ここではその説明を省略する。
また、図15に示すフレーム構成は一例であって、図15に示すシンボル以外のシンボル(例えば、受信装置がチャネル変動を推定するためのパイロットシンボル(リファレンスシンボル)等)が含まれていてもよい。
[各機器の動作]
上述したように、図3、図5、図13及び図15に示すフレーム構成には、「送信電力の大きなシンボル」301、1301が存在する。以下では、各機器が「送信電力の大きなシンボル」301を受信した際の動作について説明する。
<AP(101)の動作>
AP(101)は、以下の動作(101−1)〜(101−3)を行う。
動作(101−1):
AP(101)の受信部1403が或る時間帯(time period)で「送信電力の大きなシンボル」301を検出できない場合(「送信電力の大きなシンボル」301を受信できない場合)(つまり、何れの機器も「送信電力の大きなシンボル」301を送信していない場合)、AP(101)は、変調信号(例えば、図15を参照)を送信できると判断する。
動作(101−2):
AP(101)の受信部1403が或る時間帯で「送信電力の大きなシンボル」301を検出し、「送信電力の大きなシンボル」301に含まれる制御シンボル(c0)を復調し、近距離通信用のデータシンボルが受信信号に含まれていると判断した場合(c0が0と判断)、AP(101)は、変調信号(例えば、図15を参照)を送信しないと判断する。この際、AP(101)は、近距離通信用のデータシンボルの復調のための動作を行わなくてよい。
動作(101−3):
AP(101)の受信部1403が或る時間帯で「送信電力の大きなシンボル」301を検出し、「送信電力の大きなシンボル」301に含まれる制御シンボル(c0)を復調し、長距離通信用のデータシンボルが受信信号に含まれていると判断した場合(c0が1と判断)、AP(101)は、(次のフレームで)変調信号(例えば、図15を参照)を送信してもよいと判断する。なお、長距離通信用のデータシンボルが自機宛てのシンボルであると判断した場合、AP(101)は、長距離通信用のデータシンボルの復調を行う。
このように、AP(101)は、「送信電力の大きなシンボル」301を用いて、「近距離通信」を行っている機器が存在しているか否かを判断する。そして、AP(101)は、「近距離通信」を行っている機器が存在していると判断した場合には他の機器に干渉を与えないように「長距離通信」用の変調信号の送信を停止し、「近距離通信」を行っている機器が存在しないと判断した場合には「長距離通信」用の変調信号の送信を実行する。
<端末#A(102)の動作>
端末#A(102)は、以下の動作(102−1)〜(102−3)を行う。
動作(102−1):
端末#A(102)の受信部203が或る時間帯で「送信電力の大きなシンボル」301を検出できない場合(「送信電力の大きなシンボル」301を受信できない場合)(つまり、何れの機器も「送信電力の大きなシンボル」301を送信していない場合)、端末#A(102)は、長距離通信用の変調信号(例えば、図5を参照)を送信できると判断する。
動作(102−2):
端末#A(102)の受信部203が或る時間帯で「送信電力の大きなシンボル」301を検出し、「送信電力の大きなシンボル」301に含まれる制御シンボル(c0)を復調し、近距離通信用のデータシンボルが受信信号に含まれていると判断した場合(c0が0と判断)、端末#A(102)は、長距離通信用の変調信号(例えば、図5を参照。AP(101)に対する変調信号)を送信しないと判断する。この際、端末#A(102)は、近距離通信用のデータシンボルの復調のための動作を行わなくてよい。
動作(102−3):
端末#A(102)の受信部203が或る時間帯で「送信電力の大きなシンボル」301を検出し、「送信電力の大きなシンボル」301に含まれる制御シンボル(c0)を復調し、長距離通信用のデータシンボルが受信信号に含まれていると判断した場合(c0が1と判断)、端末#A(102)は、(次のフレームで)長距離通信用の変調信号(例えば、図5を参照。AP(101)に対する変調信号)を送信してもよいと判断する。なお、長距離通信用のデータシンボルが自機宛てのシンボルであると判断した場合、端末#A(102)は、長距離通信用のデータシンボルの復調を行う。
このように、端末#A(102)は、「送信電力の大きなシンボル」301を用いて、「近距離通信」を行っている機器が存在しているか否かを判断する。そして、端末#A(102)は、「近距離通信」を行っている機器が存在していると判断した場合には他の機器に干渉を与えないように「長距離通信」用の変調信号の送信を停止し、「近距離通信」を行っている機器が存在しないと判断した場合には「長距離通信」用の変調信号の送信を実行する。
<近距離用AP#1(103)の動作>
近距離用AP#1(103)は、以下の動作(103−1)〜(103−3)を行う。
動作(103−1):
近距離用AP#1(103)の受信部1203が或る時間帯で「送信電力の大きなシンボル」301を検出できない場合(「送信電力の大きなシンボル」301を受信できない場合)(つまり、何れの機器も「送信電力の大きなシンボル」301を送信していない場合)、近距離用AP#1(103)は、変調信号(例えば、図13を参照)を送信できると判断する。
動作(103−2):
近距離用AP#1(103)の受信部1203が或る時間帯で「送信電力の大きなシンボル」301を検出し、「送信電力の大きなシンボル」301に含まれる制御シンボル(c0)を復調し、近距離通信用のデータシンボルが受信信号に含まれていると判断した場合(c0が0と判断)、近距離用AP#1(103)は、(次のフレームで)近距離用の変調信号(例えば、図13を参照。端末#B(104)に対する変調信号)を送信してもよいと判断する。なお、近距離通信用のデータシンボルが自機宛てのシンボルであると判断した場合、近距離用AP#1(103)は、近距離通信用のデータシンボルの復調を行う。
動作(103−3):
近距離用AP#1(103)の受信部1203が或る時間帯で「送信電力の大きなシンボル」301を検出し、「送信電力の大きなシンボル」301に含まれる制御シンボル(c0)を復調し、長距離通信用のデータシンボルが受信信号に含まれていると判断した場合(c0が1と判断)、近距離用AP#1(103)は、近距離用の変調信号(例えば、図13を参照。端末#B(104)に対する変調信号)を送信しないと判断する。この際、AP(101)は、長距離通信用のデータシンボルの復調のための動作を行わなくてよい。
このように、近距離用AP#1(103)は、「送信電力の大きなシンボル」301を用いて、「長距離通信」を行っている機器が存在しているか否かを判断する。そして、近距離用AP#1(103)は、「長距離通信」を行っている機器が存在していると判断した場合には干渉を受ける可能性があるため「近距離通信」用の変調信号の送信を停止し、「長距離通信」を行っている機器が存在しないと判断した場合には「近距離通信」用の変調信号の送信を実行する。
<端末#B(104)の動作>
端末#B(104)は、以下の動作(104−1)〜(104−3)を行う。
動作(104−1):
端末#B(104)の受信部203が或る時間帯で「送信電力の大きなシンボル」301を検出できない場合(「送信電力の大きなシンボル」301を受信できない場合)(つまり、何れの機器も「送信電力の大きなシンボル」301を送信していない場合)、端末#B(104)は、変調信号(例えば、図3又は図4を参照)を送信できると判断する。
動作(104−2):
端末#B(104)の受信部203が或る時間帯で「送信電力の大きなシンボル」301を検出し、「送信電力の大きなシンボル」301に含まれる制御シンボル(c0)を復調し、近距離通信用のデータシンボルが受信信号に含まれていると判断した場合(c0が0と判断)、端末#B(104)は、(次のフレームで)近距離用の変調信号(例えば、図3又は図4を参照。近距離用AP#1(103)に対する変調信号)を送信してもよいと判断する。なお、近距離通信用のデータシンボルが自機宛てのシンボルであると判断した場合、端末#B(104)は、近距離通信用のデータシンボルの復調を行う。
動作(104−3):
端末#B(104)の受信部203が或る時間帯で「送信電力の大きなシンボル」301を検出し、「送信電力の大きなシンボル」301に含まれる制御シンボル(c0)を復調し、長距離通信用のデータシンボルが受信信号に含まれていると判断した場合(c0が1と判断)、端末#B(104)は、近距離用の変調信号(例えば、図3又は図4を参照。近距離用AP#1(103)に対する変調信号)を送信しないと判断する。この際、端末#B(104)は、長距離通信用のデータシンボルの復調のための動作を行わなくてよい。
このように、端末#B(104)は、「送信電力の大きなシンボル」301を用いて、「長距離通信」を行っている機器が存在しているか否かを判断する。そして、端末#B(104)は、「長距離通信」を行っている機器が存在していると判断した場合には干渉を受ける可能性があるため「近距離通信」用の変調信号の送信を停止し、「長距離通信」を行っている機器が存在しないと判断した場合には「近距離通信」用の変調信号の送信を実行する。
以上、各機器が「送信電力の大きなシンボル」301を受信した際の動作について説明した。
以上のように、「近距離通信」を行う機器(例えば、図1の近距離用AP#1(103)及び端末#B(104))は、「長距離通信」を行う機器(例えば、図1のAP(101)及び端末#A(102))にも届くような送信電力の大きなシンボル(制御シンボル)を送信する。
そして、長距離通信を行う通信装置(AP及び端末)は、近距離通信を行う通信装置(近距離用AP及び端末)から送信された変調信号を受信し、受信した変調信号に「送信電力の大きなシンボル」が含まれる場合には長距離通信を停止し、受信した変調信号に「送信電力の大きなシンボル」が含まれない場合には長距離通信を実行する。
つまり、「近距離通信」を行う機器は、送信電力の大きなシンボルを送信することにより、「長距離通信」を行う機器に対して、近距離通信を行うことを通知する。すなわち、「近距離通信」を行う機器は、送信電力の大きなシンボルを送信することにより、近距離通信のための送信リソースを確保する。これにより、「長距離通信」を行う機器は、「近距離通信」を行う機器が存在しているか否かを判別することができる。そして、「長距離通信」を行う機器は、「近距離通信」を行う機器が存在していると判別した場合、干渉を与えないように送信制御を行う。こうすることで、信頼性の高いデータ通信を行うことができるという効果を得ることができる。よって、本実施の形態によれば、近距離通信と長距離通信とを同一周波数(少なくとも一部において重なり合う周波数帯)で共存させる場合でも、データ伝送容量の低下を抑えることができる。
[データ伝送効率について]
次に、データ伝送効率を更に向上させるための通信方法について説明する。
まず、データ伝送効率に関する課題について説明する。
上述したように、「近距離通信」を行う機器は、「長距離通信」を行う機器にも届くような送信電力の大きな(制御)シンボルを送信する。これにより、「長距離通信」を行う機器は、「近距離通信」を行う機器が存在しているか否かを判別することができる。そして、「長距離通信」を行う機器は、「近距離通信」を行う機器が存在していると判別した場合に、干渉を与えないように動作を制御する(つまり、変調信号を送信しないと判断する)。
このとき、他の「近距離通信」機器も、この「近距離通信」を行う機器が送信する「送信電力の大きな(制御)シンボル」を受信し、近距離通信用の変調信号の送信を停止してしまうと、システムにおけるデータ伝送効率は著しく低下することになる。
ここでは、一例として、図16に示すように「同一周波数(周波数帯)において「近距離通信」と「長距離通信」とが混在して使用される場合」について検討する。
なお、図16において、図1と同様に動作するものについては、同一番号を付している。図16は、図1に対して、近距離用AP#2(105)、近距離用AP#3(107)、端末#C(106)、端末D(108)が新たに追加された構成を示す。
図16において、AP(101)の通信相手は端末#A(102)であり、近距離用AP#1(103)の通信相手は端末#B(104)であり、近距離用AP#2(105)の通信相手は端末#C(106)であり、近距離用AP#3(107)の通信相手は端末D(108)である。
ここで、端末#B(104)と近距離用AP#1(103)とが通信を行っている場合について考える。
この場合、上述したように、端末#B(104)及び近距離用AP#1(103)は、「送信電力の大きなシンボル」及び「近距離通信用のシンボル」を送信する(例えば、図3及び図13を参照)。
このとき、端末#B(104)又は近距離用AP#1(103)において「送信電力が大きなシンボル」を含む変調信号が送信される時間帯に、AP(101)、端末#A(102)、近距離用AP#2(105)、端末#C(106)、近距離用AP#3(107)又は端末#D(108)が変調信号を送信すると、互いの変調信号が干渉してしまう。このため、データの受信品質が悪くなるので、データ伝送効率を考慮すると、「送信電力の大きなシンボル」当該時間帯では変調信号の送信を行わない方が良い可能性が高い。
一方、「近距離通信用のシンボル」が届く空間的な距離を考慮すると、端末#B(104)及び近距離用AP#1(103)が「近距離通信用のシンボル」を送信している時間帯では、近距離用AP#2(105)、端末#C(106)、近距離用AP#3(107)、端末#D(108)が当該時間帯に別の「近距離通信用のシンボル」を送信しても、互いの変調信号が干渉する可能性は低い。
よって、「近距離通信用のシンボル」が存在している時間帯を利用して、効率良くデータを伝送することにより、通信システムでのデータ伝送効率を向上できる可能性が高い。
以下では、この通信システムにおいてデータ伝送効率を向上させる通信方法について詳しく説明する。
一例として、図17を用いて、端末#B(104)と近距離用AP#1(103)とが通信を開始した後の各機器における通信状態について説明する。
図17において、図17(A)は、図16に示す端末#B(104)が送信する変調信号のフレーム構成の一例を示し、図17(B)は、図16に示す近距離用AP#1(103)が送信する変調信号のフレーム構成の一例を示し、図17(C)は、図16に示す端末#C(106)が送信する変調信号のフレーム構成の一例を示し、図17(D)は、図16に示す近距離用AP#2(105)が送信する変調信号のフレーム構成の一例を示す。
図17(A)〜(D)において、横軸は時間を示し、縦軸は送信電力を示す。
また、図17では、端末#B(104)が、「近距離通信」用の変調信号及び「長距離通信」用の変調信号の両方を送信できる端末であるものとする(例えば、図3を参照)。
また、図17において、端末#B(104)、近距離用AP#1(103)、端末#C(106)、及び、近距離用AP#2(105)の各々は、同一周波数(周波数帯)を使用して変調信号を送信する。
図17(A)に示すように、端末#B(104)は、時間帯(time period)t1で「送信電力の大きなシンボル」1701を送信し、時間帯t2で「近距離通信用のシンボル」1702を送信する。
図17(B)に示すように、近距離用AP#1(103)は、時間帯t3で「送信電力の大きなシンボル」1703を送信し、時間帯t4で「近距離通信用のシンボル」1704を送信する。さらに、近距離用AP#1(103)は、時間帯t5で「送信電力の大きなシンボル」1705を送信し、時間帯t7で「近距離通信用のシンボル」1706を送信する。さらに、時間帯t8で「送信電力の大きなシンボル」1707を送信し、時間帯t10で「近距離通信用のシンボル」1708を送信し、時間帯t11で「送信電力の大きなシンボル」1709を送信し、時間帯t13で「近距離通信用のシンボル」1710を送信する。
図17(C)に示すように、端末#C(106)は、時間帯t6で「送信電力の大きなシンボル」1711を送信し、時間帯t7で「近距離通信用のシンボル」1712を送信する。
図17(D)に示すように、近距離用AP#2(105)は、時間帯t9で「送信電力の大きなシンボル」1713を送信し、時間帯t10で「近距離通信用のシンボル」1714を送信し、時間帯t12で「送信電力の大きなシンボル」1715を送信し、時間帯t13で「近距離通信用のシンボル」1716を送信する。
なお、図17(A)〜(D)における「送信電力の大きなシンボル」及び「近距離通信用のシンボル」の関係については、例えば、図6〜図10及び式(1)〜式(6)等を用いて説明したので、ここではその説明を省略する。
以下、図17において、特徴的な点について説明する。
時間t7において、近距離用AP#1と端末#Cとが「近距離通信用のシンボル」1706,1712をそれぞれ送信しており、時間帯t10において、近距離用AP#1と近距離用AP#2とが「近距離通信用のシンボル」1708,1714をそれぞれ送信しており、時間帯t13において、近距離用AP#1と近距離用AP#2とが「近距離通信用のシンボル」1710,1716をそれぞれ送信している。
すなわち、図17では、同一時間帯(t7,t10,t13)において、複数の機器が「近距離通信用のシンボル」を送信している。上述したように、「近距離通信用のシンボル」が届く空間的な距離を考慮すると、端末#B及び近距離用AP#1が近距離通信を行っている時間帯において、端末#C及び近距離用AP#2が当該時間帯に「近距離通信用のシンボル」を送信しても、互いの変調信号が干渉する可能性は低い。
これにより、同一周波数(周波数帯)及び同一時間において複数の機器が「近距離通信用シンボル」を同時に送信できるので、システムのデータ伝送効率が向上するという効果を得ることができる。
次に、図17における別の特徴的な点について説明する。
図17では、同一時間帯に複数の「送信電力の大きなシンボル」が送信されないように制御されている。
例えば、図17において、「近距離通信用のシンボル」1704と「近距離通信用のシンボル」1706との間には、2つ以上の「近距離通信用のシンボル」を時分割するための時間間隔(時間帯t5,t6)が存在している。換言すると、「近距離通信用のシンボル」1704と「近距離通信用のシンボル」1706との間には、時間領域において重ならずに、2セット以上の「送信電力の大きなシンボル」が配置されうる時間間隔(ガード区間)が存在している。例えば、「近距離通信用のシンボル」1704と「近距離通信用のシンボル」1706との間は、2セットの「送信電力の大きなシンボル」を送信できるようなフレーム構成となっている。
これにより、「近距離通信用のシンボル」1704と「近距離通信用のシンボル」1706との間では、2つ以上の機器が「送信電力の大きなシンボル」を送信することができる。例えば、図17では、「近距離通信用のシンボル」1704と「近距離通信用のシンボル」1706との間において、時間帯t5では近距離用AP#1が「送信電力の大きなシンボル」1705を送信し、時間帯t6では端末#Cが「送信電力の大きなシンボル」1711を送信している。つまり、近距離用AP#1と端末#Cとはそれぞれの「送信電力の大きなシンボル」を干渉させることなく送信している。
つまり、「近距離通信用のシンボル」が送信される隣接する時間区間の間に、所定数(図17では2つ)の「送信電力の大きなシンボル」を送信可能な複数の時間区間が設けられる。そして、近距離通信を行う複数の通信装置(端末及び近距離用AP)からそれぞれ送信される複数の「送信電力の大きなシンボル」は、これらの複数の時間区間において互いに異なる時間区間で送信される。
図17に示すように各機器が「送信電力の大きなシンボル」を時間領域において重ならずに送信することで、「送信電力の大きなシンボル」がより多くの機器で受信できるようになるため、各機器において干渉となる変調信号を送信する可能性を低くすることができる。これにより、システムのデータの伝送効率が向上するという効果を得ることができる。
また、図17(A)〜(D)に示すように、「送信電力の大きなシンボル」が、近距離通信用のシンボルを送信する通信装置(近距離用AP及び端末)から送信される。この場合、図16に示すAP101及び端末#A(102)は、例えば、図17に示す各機器が送信する「送信電力の大きなシンボル」を受信し、図17に示す時間帯t1〜t13の区間において長距離通信用のシンボルを送信しないと判断する。
図18は、通信システムにおいてデータ伝送効率を向上させる通信方法について、図17とは異なる例の説明に供する図である。なお、図18において、図17と同一動作には同一符号を付し、その説明を省略する。
具体的には、図17では、端末#B(104)が、「近距離通信」用の変調信号及び「長距離通信」用の変調信号の両方を送信できる端末であったのに対して、図18では、端末#B(104)は、「近距離通信」用の変調信号のみを送信できる端末(例えば図4を参照)である。
すなわち、図18(A)に示すように、端末#Bは、時間帯t1で「送信電力の大きなシンボル」を送信せずに、時間帯t2において「近距離通信用シンボル」1702のみを送信する。
図18では、図17と同様、同一時間帯(t7,t10,t13)において、複数の機器が「近距離通信用のシンボル」を送信する。このように、同一周波数(周波数帯)及び同一時間において複数の機器が「近距離通信用シンボル」を同時に送信できるので、システムのデータ伝送効率が向上するという効果を得ることができる。
また、図18では、図17と同様、同一時間帯に複数の「送信電力の大きなシンボル」が送信されないように制御されている。図18に示すように各機器が「送信電力の大きなシンボル」を時間領域において重ならずに送信することで、「送信電力の大きなシンボル」がより多くの機器で受信できるようになるため、各機器において干渉となる変調信号を送信する可能性を低くすることができる。これにより、システムのデータの伝送効率が向上するという効果を得ることができる。
なお、複数の機器が「近距離通信用のシンボル」を送信する例は、図17及び図18に限定されるものではな。例えば、2つの近距離用APが同一時間帯で「近距離通信用のシンボル」を送信してもよく、2つの端末が同一時間帯で「近距離通信用のシンボル」を送信してもよく、近距離用APと端末とが同一時間帯に「近距離通信用のシンボル」を送信してもよい。また、同一時間帯に「近距離通信用のシンボル」を送信する機器は、3つ以上であってもよい。また、上述したように、各機器は「送信電力の大きなシンボル」を受信・復調し、判断を行うことにより、各機器が「近距離通信用のシンボル」を送信するか否かを判断する。
また、図17及び図18に示す時間帯t7において、「近距離通信用のシンボル」1706,1712が存在しているが、例えば、「近距離通信用のシンボル」1706は時間帯t7全体に渡って存在し、「近距離通信用のシンボル」1712は、時間帯t7の範囲内に、「近距離通信用のシンボル」1706の時間間隔より短い時間間隔に渡って存在するようにしてもよい。つまり、「近距離通信用のシンボル」1706が占める時間リソースと、「近距離通信用のシンボル」1712が占める時間リソースとは同一でなくてもよい。換言すると、「近距離通信用のシンボル」1706が使用する時間間隔と、「近距離通信用のシンボル」1712が使用する時間間隔とは同一でなくてもよい。この点について、同一時間に複数の「近距離通信用のシンボル」が存在する場合には同様の構成となってもよい。
(実施の形態2)
実施の形態1では、図17及び図18に示すように、隣接する2つの「近距離通信用シンボル」間において複数の機器が「送信電力の大きなシンボル」を時間領域で重ならないように送信する場合について説明した。
これに対して、本実施の形態では、隣接する2つの「近距離通信用シンボル」間において複数の機器のうち何れか1つの機器のみが「送信電力の大きなシンボル」を送信する場合について説明する。
なお、本実施の形態に係る機器は、実施の形態1に係る機器と基本構成が共通するので、図2、図12及び図14を援用して説明する。また、本実施の形態に係る通信システムの一例として、実施の形態1で用いた図16を援用して説明する。
一例として、図19を用いて、端末#B(104)と近距離用AP#1(103)とが通信を開始した後の各機器における通信状態について説明する。
図19において、図19(A)は、図16に示す端末#B(104)が送信する変調信号のフレーム構成の一例を示し、図19(B)は、図16に示す近距離用AP#1(103)が送信する変調信号のフレーム構成の一例を示し、図19(C)は、図16に示す端末#C(106)が送信する変調信号のフレーム構成の一例を示し、図19(D)は、図16に示す近距離用AP#2(105)が送信する変調信号のフレーム構成の一例を示す。
図19(A)〜(D)において、横軸は時間を示し、縦軸は送信電力を示す。
また、図19では、端末#B(104)が、「近距離通信」用の変調信号及び「長距離通信」用の変調信号の両方を送信できる端末であるものとする(例えば、図3を参照)。
また、図19において、端末#B(104)、近距離用AP#1(103)、端末#C(106)、及び、近距離用AP#2(105)の各々は、同一周波数(周波数帯)を使用して変調信号を送信する。
図19(A)に示すように、端末#B(104)は、時間帯t1で「送信電力の大きなシンボル」1901を送信し、時間帯t2で「近距離通信用のシンボル」1902を送信する。
図19(B)に示すように、近距離用AP#1(103)は、時間帯t3で「送信電力の大きなシンボル」1903を送信し、時間帯t4で「近距離通信用のシンボル」1904を送信する。さらに、近距離用AP#1(103)は、時間帯t5で「送信電力の大きなシンボル」1905を送信し、時間帯t6で「近距離通信用のシンボル」1906を送信し、時間帯t7で「送信電力の大きなシンボル」1907を送信し、時間帯t8で「近距離通信用のシンボル」1908を送信しする。さらに、近距離用AP#1(103)は、時間帯t9で「送信電力の大きなシンボル」1909を送信し、時間帯t10で「近距離通信用のシンボル」1910を送信する。
図19(C)に示すように、端末#C(106)は、時間帯t8で「近距離通信用のシンボル」1911を送信する。
図19(D)に示すように、近距離用AP#2(105)は、時間帯t10で「近距離通信用のシンボル」1912を送信し、時間帯t11で「送信電力の大きなシンボル」1913を送信し、時間帯t12で「近距離通信用のシンボル」1914を送信し、時間帯t13で「送信電力の大きなシンボル」1915を送信し、時間帯t14で「近距離通信用のシンボル」1916を送信する。
なお、図19(A)〜(D)における「送信電力の大きなシンボル」及び「近距離通信用のシンボル」の関係については、例えば、図6〜図10及び式(1)〜式(6)等を用いて説明したので、ここではその説明を省略する。
以下、図19において、特徴的な点について説明する。
時間帯t8において、近距離用AP#1と端末#Cとが「近距離通信用のシンボル」1908,1911をそれぞれ送信しており、時間帯t10において、近距離用AP#1と近距離用AP#2とが「近距離通信用のシンボル」1910,1912をそれぞれ送信している。
すなわち、図19では、同一時間帯(t8,t10)において、複数の機器が「近距離通信用のシンボル」を送信している。実施の形態1で説明したように、「近距離通信用のシンボル」が届く空間的な距離を考慮すると、端末#B及び近距離用AP#1が近距離通信を行っている時間帯において、端末#C及び近距離用AP#2が当該時間帯に「近距離通信用のシンボル」を送信しても、互いの変調信号が干渉する可能性は低い。
これにより、実施の形態1と同様、同一周波数(周波数帯)及び同一時間において複数の機器が「近距離通信用シンボル」を同時に送信できるので、システムのデータ伝送効率が向上するという効果を得ることができる。
次に、図19における別の特徴的な点について説明する。
図19では、同一時間帯に複数の「送信電力の大きなシンボル」が存在しないように制御されている。
具体的には、図19では、「近距離通信用のシンボル」が送信される隣接する時間区間の間に、1つの「送信電力の大きなシンボル」を送信可能な1つの時間区間が設けられる。そして、当該1つの時間区間において、「送信電力の大きなシンボル」は、近距離通信を行う通信装置(端末及び近距離用AP)のうち何れか1つの装置から送信される。
例えば、図19において、時間帯t3,t5,t7,t9では、近距離用AP#1から送信される「送信電力の大きなシンボル」1903,1905,1907,1909のみが存在する。また、図19において、時間帯t11,t13では、近距離用AP#2から送信される「送信電力の大きなシンボル」1913,1915のみが存在する。
すなわち、図19に示す時間帯t3,t5,t7,t9,t11,t13では、近距離通信を行う複数の機器の何れか1つの機器のみが「送信電力の大きなシンボル」を送信している。こうすることで、複数の「送信電力の大きなシンボル」が互いに干渉することを回避し、「送信電力の大きなシンボル」がより多くの機器で受信できるようになるため、各機器において干渉となる変調信号を送信する可能性を低くすることができる。これにより、システムのデータの伝送効率が向上するという効果を得ることができる。
より詳細には、「送信電力の大きなシンボル」を送信する目的は、実施の形態1で説明したように、例えば、図16において、AP(101)、端末#A(102)、近距離用AP#1(103)、端末#B(104)、近距離用AP#2(105)、端末#C(106)、近距離用AP#3(107)、端末#D(108)に対して、各機器が「近距離通信」を行っているか、「長距離通信」を行っているかを通知することである。
すなわち、図19に示す時間帯t1〜t14の時間帯において「近距離通信」が行われていることが、AP(101)及び端末#A(102)に通知されればよい。
よって、或る時間帯において「近距離通信」が行われていること通知するための「送信電力の大きなシンボル」は、図19に示すように、「近距離通信」を行っている複数の機器のうち、少なくとも1台の機器から送信されればよい。
例えば、図19では、まず、「近距離通信」及び「長距離通信」の何れの通信も行われていない状態において、端末#B(104)が近距離通信を行う。つまり、端末#B(104)は、通信相手である近距離用AP#1(103)に対して「送信電力の大きなシンボル」1901及び「近距離通信用のシンボル」1902を送信する。この場合、AP(101)及び端末#A(102)は、時間帯t1において「送信電力の大きなシンボル」1901を検出することにより、長距離通信用シンボルの送信を停止する。このようにして、時間帯t1及びt2の時間区間は、「近距離通信用」の区間として確保(予約)される。
次いで、近距離用AP#1(103)は、「送信電力の大きなシンボル」1901及び「近距離通信用のシンボル」1902を受信した後、時間帯t3で「送信電力の大きなシンボル」1903を送信し、時間帯t4で「近距離通信用のシンボル」1904を送信する。さらに、近距離用AP#1(103)は、時間帯t5で「送信電力の大きなシンボル」1905を送信し、時間帯t6で「近距離通信用のシンボル」1906を送信し、時間帯t7で「送信電力の大きなシンボル」1907を送信し、時間帯t8で「近距離通信用のシンボル」1908を送信する。さらに、近距離用AP#1(103)は、時間帯t9で「送信電力の大きなシンボル」1909を送信し、時間帯t10で「近距離通信用のシンボル」1910を送信する。
この場合、AP(101)及び端末#A(102)は、時間帯t3,t5,t7,t9において「送信電力の大きなシンボル」1903,1905,1907,1909を検出することにより、長距離通信用シンボルの送信を停止する。このようにして、時間t3〜t10の時間区間は、「近距離通信用」の区間として確保(予約)される。
ここで、端末#C(106)において時間帯t8で「近距離通信用のシンボル」1911を送信する必要がある状態になったものとする。
このとき、近距離用AP#1(103)が時間帯t3〜t10の区間において「送信電力の大きなシンボル」を送信しているので、端末#C(106)は、時間帯t7では「送信電力の大きなシンボル」を送信しない。
また、時間帯t3〜t10が「近距離通信」用のデータ送信区間(近距離用AP#1(103)が「近距離通信」用データを送信する区間)として既に割り当てられているので、端末#C(106)は、時間帯t8において、「近距離通信用のシンボル」1911を送信する。
つまり、何れかの機器(例えば「機器#1」とする)が、「近距離通信用のシンボル」の送信のために、「送信電力の大きなシンボル」を送信することにより、時間区間#Aの予約を行ったとする。このとき、他の機器(例えば、「機器#2」とする)は、機器#1が「送信電力の大きなシンボル」を送信していることを認識することになる。なお、この際の「送信電力の大きなシンボル」の構成例については後述する。その後、時間区間#A内で、機器#2が「近距離通信用のシンボル」を送信する必要がある場合、この機器#2は、「送信電力の大きなシンボル」を送信せずに、「近距離通信用のシンボル」を送信することになる。
同様にして、図19では、近距離通信用AP#2(105)は、「近距離通信用のシンボル」1911を受信し、時間帯t10で「近距離通信用のシンボル」1912を送信し、時間t11で「送信電力の大きなシンボル」1913を送信し、時間t12で「近距離通信用のシンボル」1914を送信し、時間帯t13で「送信電力の大きなシンボル」1915を送信し、時間帯t14で「近距離通信用のシンボル」1916を送信する。
このとき、近距離用AP#1(103)が時間帯t3〜t10の区間において「送信電力の大きなシンボル」を送信しているので、近距離通信用AP#2(105)は、時間帯t9では「送信電力の大きなシンボル」を送信しない。
また、時間帯t3〜t10が「近距離通信」用のデータ送信区間(近距離用AP#1(103)が「近距離通信」用データを送信する区間)として既に割り当てられているので、近距離通信用AP#2(105)は、時間帯t10において、「近距離通信用のシンボル」1912を送信する。
また、図19に示す時間帯t11〜t14では、近距離用AP#1(103)及び端末#B(104)は変調信号を送信しておらず、近距離用AP#2(105)以外の機器が近距離通信用のシンボルを送信することがないものとする。この場合、近距離用AP#2(105)は、時間帯t11で、「送信電力の大きなシンボル」1913を送信する。この場合、AP(101)及び端末#A(102)は、時間帯t11において「送信電力の大きなシンボル」1901を検出することにより、長距離通信用シンボルの送信を停止する。このようにして、時間帯t11及びt12の時間区間は、「近距離通信用」の区間として確保(予約)される。
つまり、近距離通信用のシンボルを送信予定の機器は、他の機器から送信された「送信電力の大きなシンボル」の有無を判断し、他の機器からの「送信電力の大きなシンボル」が無い場合には「送信電力の大きなシンボル」を送信すると判断する。
図19では、近距離用AP#2(105)は、時間帯t12で「近距離通信用のシンボル」1914を送信し、その後、時間帯t13で「送信電力の大きなシンボル」1915、時間帯t14で「近距離通信用のシンボル」1916を送信する。
なお、図19に示す各機器の動作を実現するために、例えば、近距離用AP#1(103)が時間帯t9で送信する「送信電力の大きなシンボル」1909が、近距離用AP#1(103)が送信する一連の「近距離通信用のシンボル」(1904、1906、1908、1910)を送信するにあたって、送信しなければならない最後の「送信電力の大きなシンボル」であることを、他の機器に認識してもらう必要がある。
そこで、例えば、「送信電力の大きなシンボル」1909は、「一連の『近距離通信用のシンボル』を送信するにあたって、送信しなければならない最後の『送信電力の大きなシンボル』」であることを示す情報を含んでもよい。
また、別の方法として、「送信電力の大きなシンボル」は、送信するフレーム数を示す情報、及び、現在送信しているフレームの番号を示す情報を含んでもよい。例えば、図19(B)に示す近距離用AP#1が送信するシンボルについて一例として説明する。
ここでは、図19(B)において、「送信電力の大きなシンボル」1903及び「近距離通信用のシンボル」1904が送信される区間を第1フレームとし、「送信電力の大きなシンボル」1905及び「近距離通信用のシンボル」1906が送信される区間を第2フレームとし、「送信電力の大きなシンボル」1907及び「近距離通信用のシンボル」1908が送信される区間を第3フレームとし、「送信電力の大きなシンボル」1909及び「近距離通信用のシンボル」1910が送信される区間を第4フレームとする。
この場合、「送信電力の大きなシンボル」1903は、送信するフレーム数が「4」であることを示す情報、及び、送信しているフレームの番号が「1」であることを示す情報を含む。また、「送信電力の大きなシンボル」1905は、送信するフレーム数が「4」であることを示す情報、及び、送信しているフレームの番号が「2」であることを示す情報を含む。同様に、「送信電力の大きなシンボル」1907は、送信するフレーム数が「4」であることを示す情報、及び、送信しているフレームの番号が「3」であることを示す情報を含み、「送信電力の大きなシンボル」1909は、送信するフレーム数が「4」であることを示す情報、及び、送信しているフレームの番号が「4」であることを示す情報を含む。
他の機器は、このような送信するフレーム数及びフレーム番号を示す情報を含む「送信電力の大きなシンボル」を受信する。
これにより、例えば、端末#C(106)は、時間帯t3又はt5において近距離用AP#1(103)が送信した「送信電力の大きなシンボル」を受信し、当該「送信電力の大きなシンボル」に含まれる情報を参照することにより、時間帯t3からt10まで近距離通信用のシンボルが近距離用AP#1(103)から送信されることを認識する。したがって、端末#C(106)は、時間帯t7では、「送信電力の大きなシンボル」を送信せずに、時間帯t8において「近距離通信用シンボル」1911を送信する。
同様に、近距離用AP#2(105)は、時間帯t3,t5又はt7において近距離用AP#1(103)が送信した「送信電力の大きなシンボル」を受信し、当該「送信電力の大きなシンボル」に含まれる情報を参照することにより、時間帯t3からt10まで近距離通信用のシンボルが近距離用AP#1(103)から送信されることを認識する。したがって、近距離用AP#2(105)は、時間t9では、「送信電力の大きなシンボル」を送信せずに、時間帯t10において「近距離通信用シンボル」1912を送信する。また、近距離用AP#2(105)は、時間帯t11で「送信電力の大きなシンボル」を送信し、時間帯t12で「近距離通信用のシンボル」1914を送信する。同様に、近距離用AP#2(105)は、時間帯t13で「送信電力の大きなシンボル」1915を送信し、時間帯t14で「近距離通信用のシンボル」1916を送信する。
このようにして、本実施の形態では、各フレームにおいて「近距離通信」を行う複数の機器のうち何れか1つの機器のみが「送信電力の大きなシンボル」を送信する。こうすることで、各フレームでは、「送信電力の大きなシンボル」の送信のために設ける時間区間を最小限に抑えることができる。
例えば、実施の形態1(例えば、図17及び図18を参照)では、隣接する2つの「近距離通信用シンボル」の間に2つの「送信電力の大きなシンボル」を送信するための時間区間が設けられている。これに対して、本実施の形態(例えば、図19を参照)では、2つの「近距離通信用シンボル」の間に1つの「送信電力の大きなシンボル」を送信するための時間区間が設けられればよい。
これにより、本実施の形態では、実施の形態1と比較して「近距離通信用シンボル」に割当可能なリソースをより多く確保することができるので、スループットを増加させるという効果が得られる。
図20は、本実施の形態に係る通信方法について、図19とは異なる例の説明に供する図である。なお、図20において、図19と同一動作には同一符号を付し、その説明を省略する。
具体的には、図19では、時間帯t13、t14において、近距離用AP#1(103)が「送信電力の大きなシンボル」1915及び「近距離通信用のシンボル」1916を送信するのに対して、図20では、時間帯t13、t14において、端末#C(106)が「送信電力の大きなシンボル」2013及び「近距離通信用のシンボル」2014を送信する点のみが異なる。
図20でも、図19と同様、時間帯t1,t3,t5,t7,t9,t11,t13では、近距離通信を行う複数の機器の何れか1つの機器のみが「送信電力の大きなシンボル」を送信している。こうすることで、複数の「送信電力の大きなシンボル」が互いに干渉することを回避し、「送信電力の大きなシンボル」がより多くの機器で受信できるようになるため、各機器において干渉となる変調信号を送信する可能性を低くすることができる。これにより、システムのデータの伝送効率が向上するという効果を得ることができる。また、図19と同様、「送信電力の大きなシンボル」を送信するための時間区間を最小限にし、「近距離通信用シンボル」に割当可能なリソースをより多く確保することができるので、スループットを増加させるという効果が得られる。
図21は、本実施の形態に係る通信方法について、図19及び図20とは異なる例の説明に供する図である。なお、図21において、図19と同一動作には同一符号を付し、その説明を省略する。
具体的には、図19では、端末#B(104)が、「近距離通信」用の変調信号及び「長距離通信」用の変調信号の両方を送信できる端末であったのに対して、図21では、端末#B(104)は「近距離通信」用の変調信号のみを送信できる端末(例えば図4を参照)である。
すなわち、図21(A)に示すように、「近距離通信」及び「長距離通信」の何れの通信も行われていない状態において、端末#Bは、時間帯t1で「送信電力の大きなシンボル」を送信せずに、時間t2において「近距離通信用シンボル」1902のみを送信する。
図21では、時間帯t3,t5,t7,t9,t11,t13において、近距離通信を行う複数の機器の何れか1つの機器のみが「送信電力の大きなシンボル」を送信している。こうすることで、複数の「送信電力の大きなシンボル」が互いに干渉することを回避し、「送信電力の大きなシンボル」がより多くの機器で受信できるようになるため、各機器において干渉となる変調信号を送信する可能性を低くすることができる。これにより、システムのデータの伝送効率が向上するという効果を得ることができる。また、図19と同様、「送信電力の大きなシンボル」を送信するための時間区間を最小限にし、「近距離通信用シンボル」に割当可能なリソースをより多く確保することができるので、スループットを増加させるという効果が得られる。
図22は、本実施の形態に係る通信方法について、図19〜図21とは異なる例の説明に供する図である。なお、図22において、図19と同一動作には同一符号を付し、その説明を省略する。
図19では、端末#B(104)及び端末#C(106)が、「近距離通信」用の変調信号及び「長距離通信」用の変調信号の両方を送信できる端末であったのに対して、図22では、端末#B(104)及び端末#C(106)は、「近距離通信」用の変調信号のみを送信できる端末(例えば図4を参照)である。
また、図19では、近距離用AP#1(103)が時間帯t3〜t10まで変調信号を送信するのに対して、図22では、近距離用AP#1(103)が時間帯t3〜t8まで変調信号を送信する点が異なる。
更に、図19では、時間帯t11、t12において、近距離用AP#1(105)が「送信電力の大きなシンボル」1913及び「近距離通信用のシンボル」1914を送信するのに対して、図22では、時間帯t11において、端末#C(106)が「近距離通信用のシンボル」を送信する点が異なる。
具体的には、図22に示す時間帯t9以降において、図22(C)に示すように、端末#C(106)は、時間帯t11で「近距離通信用のシンボル」2211を送信する。また、図19(D)に示すように、近距離用AP#2(105)は、時間帯t9で「送信電力の大きなシンボル」2209を送信し、時間帯t10で「近距離通信用のシンボル」2210を送信し、時間帯t12で「送信電力の大きなシンボル」2212を送信し、時間帯t13で「近距離通信用のシンボル」2213を送信する。
ここで、図22(C)に示すように、時間帯t11の直前のタイミングにおいて端末#C(106)が「送信電力の大きなシンボル」を送信しないのは、端末#Cが長距離通信に対応していないためである。
図22では、時間帯t3,t5,t7,t9,t12において複数の近距離用APの何れか1つの機器のみが「送信電力の大きなシンボル」を送信している。こうすることで、複数の「送信電力の大きなシンボル」が互いに干渉することを回避し、「送信電力の大きなシンボル」がより多くの機器で受信できるようになるため、各機器において干渉となる変調信号を送信する可能性を低くすることができる。これにより、システムのデータの伝送効率が向上するという効果を得ることができる。また、「送信電力の大きなシンボル」を送信するための時間区間を最小限にし、「近距離通信用シンボル」に割当可能なリソースをより多く確保することができるので、スループットを増加させるという効果が得られる。
なお、複数の機器が「近距離通信用のシンボル」を送信する例は、図19〜図22に限定されるものではなく、2つの近距離用APが同一時間帯に「近距離通信用のシンボル」を送信してもよく、2つの端末が同一時間に「近距離通信用のシンボル」を送信してもよく、近距離用APと端末とが同一時間帯に「近距離通信用のシンボル」を送信してもよい。また、同一時間帯に「近距離通信用のシンボル」を送信する機器は、3つ以上であってもよい。また、上述したように、各機器は「送信電力の大きなシンボル」を受信・復調し、判断を行うことにより、各機器が「近距離通信用のシンボル」を送信するか否かを判断する。
また、図19〜図22に示す時間帯t8において、「近距離通信用のシンボル」1908,1911が存在しているが、例えば、「近距離通信用のシンボル」1908は時間帯t8に渡って存在し、時間帯t8の範囲内に、「近距離通信用のシンボル」1908の時間間隔より短い時間間隔の「近距離通信用のシンボル」1911が存在するようにしてもよい。つまり、「近距離通信用のシンボル」1908が占める時間リソースと、「近距離通信用のシンボル」1911が占める時間リソースとは同一でなくてもよい。換言すると、「近距離通信用のシンボル」1908が使用する時間間隔と、「近距離通信用のシンボル」1911が使用する時間間隔とは同一でなくてもよい。この点について、同一時間に複数の「近距離通信用のシンボル」が存在する場合には同様の構成となってもよい。
(実施の形態3)
本実施の形態に係る機器は、実施の形態1に係る機器と基本構成が共通するので、図2、図12及び図14を援用して説明する。また、本実施の形態に係る通信システムの一例として、実施の形態1で用いた図16を援用して説明する。
図23は、近距離通信に対応する端末#B(104)が送信する変調信号のフレーム構成の一例を示す。図23において、横軸は時間を示し、縦軸は送信電力を示す。
図23において、シンボル2301、2302、2303、2304は、近距離通信用のシンボルである。つまり、端末#B(104)は、シンボル2301〜2304に相当する時間区間に渡って「近距離通信用のシンボル」を送信する。
ここで、図23に示す時間Tの時点で、端末#A(102)又はAP(101)が「長距離通信用のシンボル」を送信する必要が発生したとする。このとき、端末#A(102)及びAP(101)が、図23に示すように時間Uの間、電波状況を監視し、「送信電力の大きなシンボル」が存在しないので、「長距離通信用のシンボル」を送信したとする。
すると、「長距離通信用のシンボル」の干渉により、近距離用AP#1(103)では、「近距離通信用のシンボル」2303のデータの受信品質が劣化する可能性が高い。受信品質の劣化を避けるためには、例えば、端末#A(102)及びAP(101)が電波状況の監視する時間Uを長く設定するという方法がある。しかし、この方法では、時間Uの間に近距離通信が行われていない場合には時間リソースを効率的に活用していないことになる。
そこで、本実施の形態では、「長距離通信用のシンボル」による近距離通信の受信品質劣化、及び、リソース利用効率の低減を回避する方法について説明する。
まず、端末#B(104)が「近距離通信」のみに対応する場合(つまり、長距離通信に対応していない場合)の通信方法について図24を用いて説明する。
図24において、図24(A)は、端末#B(104)が送信する変調信号のフレーム構成の一例を示し、図24(B)は、端末#B(104)の通信相手である近距離通信用AP#1(103)が送信する変調信号のフレーム構成の一例を示す。図24(A)及び図24(B)において、横軸は時間を示し、縦軸は送信電力を示す。なお、図24において、図23と同様の構成については、同一番号を付している。
まず、時間帯t1において、端末#B(104)は「近距離通信用のシンボル」2301を送信する。そして、近距離用AP#1(103)は、「近距離通信用のシンボル」2301を受信し、近距離通信用のデータ(情報)を得るとともに、端末#B(104)が時間帯t3以降も「近距離通信用のシンボル」を送信することを認識する。
そこで、近距離通信用AP#1(103)は、「近距離通信用のシンボル」2301及び「近距離通信用のシンボル」2302が送信される時間区間の間の時間帯t2において、「送信電力の大きなシンボル」2402を送信する。
同様に、時間t3において、端末#B(104)は「近距離通信用のシンボル」2302を送信する。そして、近距離用AP#1(103)は、「近距離通信用のシンボル」2302を受信し、近距離通信用のデータ(情報)を得るとともに、端末#B(104)が時間t5以降も「近距離通信用のシンボル」を送信することを認識する。
そこで、近距離通信用AP#1(103)は、「近距離通信用のシンボル」2302及び「近距離通信用のシンボル」2303が送信される時間区間の間の時帯間t4において、「送信電力の大きなシンボル」2403を送信する。
また、時間帯t5において、端末#B(104)は、「近距離通信用のシンボル」2303を送信する。そして、近距離用AP#1(103)は、「近距離通信用のシンボル」2303を受信し、近距離通信用のデータ(情報)を得るとともに、端末#B(104)が時間帯t7以降も「近距離通信用のシンボル」を送信することを認識する。
そこで、近距離通信用AP#1(103)は、「近距離通信用のシンボル」2303及び「近距離通信用のシンボル」2304が送信される時間区間の間の時間帯t6において、「送信電力の大きなシンボル」2404を送信する。
なお、図24における「送信電力の大きなシンボル」及び「近距離通信用のシンボル」については、実施の形態1において、例えば、図6〜図10及び式(1)〜式(6)等を用いて説明したので、ここではその説明を省略する。
以上のように、近距離通信を行う端末から送信されない「送信電力の大きなシンボル」を通信相手である近距離用APが代わりに送信する。つまり、近距離通信のみに対応する端末が「近距離通信用のシンボル」を送信する場合、「送信電力の大きなシンボル」は、当該端末の通信相手である近距離用APから送信される。
こうすることで、端末が一連の「近距離通信用のシンボル」を続けて送信し、「近距離通信用のシンボル」が占有する時間が長くなっても、端末が送信する「近距離通信用のシンボル」と「近距離通信用のシンボル」との間に、近距離用APが送信した「送信電力の大きなシンボル」が存在することになる。
端末から送信される「近距離通信用のシンボル」が占有する時間区間において、長距離通信を行う機器(AP(101)及び端末#A(102))は、近距離用APから送信される「送信電力の大きなシンボル」を検出することにより、「長距離通信用のシンボル」を送信しない。よって、近距離通信を行う機器では、「長距離通信用のシンボル」によるデータの受信品質劣化を回避することができる。
更に、長距離通信を行う機器は、「近距離通信用のシンボル」の各々が送信される時間区間の間で送信される「送信電力の大きなシンボル」を受信することにより、「近距離通信用のシンボル」が送信されることを監視できる。よって、長距離通信を行う機器が電波状況を監視する時間U(例えば、図23を参照)を長く設定する必要は無いので、時間リソースの利用効率の低減を回避できる。
なお、図24において、例えば、端末#B(104)が送信する「近距離通信用のシンボル」2301には、端末#B(104)が次に「近距離通信用のシンボル」2302を送信することを近距離用AP#1(103)に通知するための情報を示す近距離通信用の制御シンボル(例えば、図3参照)を含める必要がある。
したがって、端末#B(104)は、近距離通信用の制御シンボルを用いて、次のフレーム以降も「近距離通信用のシンボル」を送信するか否かを示す情報を伝送することになる。このとき、端末#B(104)は、例えば、次のフレーム以降に送信する「近距離通信用のシンボル」のフレーム数を示す情報を送信してもよく、次のフレームで「近距離通信用のシンボル」を送信するか否かを示す情報を送信してもよい。
次に、端末#B(104)が近距離通信及び長距離通信の両方に対応している場合の通信方法について図25を用いて説明する。
この場合でも、端末#B(104)が「近距離通信用のシンボル」の送信のみに対応している端末と同様の課題が発生する。具体的には、「送信電力の大きなシンボル」及び「近距離通信用のシンボル」の両方の送信に対応している端末において、「近距離通信用のシンボル」の時間区間が十分に長い場合には、図23と同様に、「長距離通信用のシンボル」による近距離通信の受信品質劣化、及び、リソース利用効率の低減が起きる。
図25は、端末#B(104)が送信する1フレームの構成例を示す。図25において、横軸は時間を示し、縦軸は送信電力を示す。
図25に示すシンボル2501、2502、2503、2504は、「近距離通信用のシンボル」である。つまり、端末#B(104)は、シンボル2501〜2504に相当する比較的長い時間区間に渡って「近距離通信用のシンボル」を送信する。
図25に示すシンボル2505、2506、2507、2508は、「送信電力の大きなシンボル」である。このとき、少なくとも「送信電力の大きなシンボル」2505は、例えば、図3に示す「送信電力の大きなシンボル」と構成が同様であるものとする。
また、「送信電力の大きなシンボル」2506、2507、2508は、「近距離通信用のシンボル」が送信されるフレームの途中に送信されるシンボルであり、「送信電力の大きなシンボル」2505と同様の構成であってもよく、異なる構成であってもよい。例えば、「送信電力の大きなシンボル」2506、2507、2508が「送信電力の大きなシンボル」2505と異なる構成の場合、「送信電力の大きなシンボル」2506、2507、2508には、「同期シンボル」及び/又は「AGC用シンボル」が存在しなくてもよい。
なお、図25における「送信電力の大きなシンボル」及び「近距離通信用のシンボル」については、実施の形態1において、例えば、図6〜図10及び式(1)〜式(6)等を用いて説明したので、ここではその説明を省略する。
このように、端末#B(104)が「近距離通信用のシンボル」を比較的長い区間で送信し、「近距離通信用のシンボル」が占有する時間が長くなった場合でも、「近距離通信用のシンボル」と「近距離通信用のシンボル」との間に「送信電力の大きなシンボル」が存在することになる。
このため、端末から送信される「近距離通信用のシンボル」が占有する時間区間において、長距離通信を行う機器(AP(101)及び端末#A(102))は、端末から送信される「送信電力の大きなシンボル」を検出することにより、「長距離通信用のシンボル」を送信しない。よって、近距離通信を行う機器では、「長距離通信用のシンボル」によるデータの受信品質劣化を回避することができる。
更に、長距離通信を行う機器は、「近距離通信用のシンボル」の各々が送信される時間区間の間で送信される「送信電力の大きなシンボル」を受信することにより、「近距離通信用のシンボル」が送信されることを監視できる。よって、長距離通信を行う機器が電波状況を監視する時間U(例えば、図23を参照)を長く設定する必要は無いので、時間リソースの利用効率の低減を回避できる。
次に、近距離通信を行う機器に対して図24に示す通信方法が適用される場合の各機器の動作例1、2について説明する。
<動作例1>
一例として、図26を用いて、端末#B(104)と近距離用AP#1(103)とが通信を開始した後の各機器における通信状態について説明する。
図26において、図26(A)は、図16に示す端末#B(104)が送信する変調信号のフレーム構成の一例を示し、図26(B)は、図16に示す近距離用AP#1(103)が送信する変調信号のフレーム構成の一例を示し、図26(C)は、図16に示す端末#C(106)が送信する変調信号のフレーム構成の一例を示し、図26(D)は、図16に示す近距離用AP#2(105)が送信する変調信号のフレーム構成の一例を示す。
図26(A)〜(D)において、横軸は時間を示し、縦軸は送信電力を示す。
また、図26において、端末#B(104)、近距離用AP#1(103)、端末#C(106)、及び、近距離用AP#2(105)の各々は、同一周波数(周波数帯)を使用して変調信号を送信する。
図26(A)に示すように、端末#B(104)は、時間帯t2で「近距離通信用のシンボル」2602を送信する。
図26(B)に示すように、近距離用AP#1(103)は、時間帯t3で「送信電力の大きなシンボル」2603を送信し、時間帯t4で「近距離通信用のシンボル」2604を送信し、時間帯t5で「送信電力の大きなシンボル」2605を送信し、時間帯t7で「近距離通信用のシンボル」2606を送信し、時間帯t8で「送信電力の大きなシンボル」2607を送信し、時間帯t10で「近距離通信用のシンボル」2608を送信し、時間帯t11で「送信電力の大きなシンボル」2609を送信し、時間帯t13で「近距離通信用のシンボル」2610を送信する。
このように、近距離用AP#1は、通信相手である端末#Bが「送信電力の大きなシンボル」を送信していないことを認識すると、「送信電力の大きなシンボル」を送信する。つまり、近距離用AP#1は、端末#Bが送信した「近距離通信用のシンボル」を受信し、自機が「送信電力の大きなシンボル」及び「近距離通信用のシンボル」を送信すると判断する。
図26(C)に示すように、端末#C(106)は、時間帯t7で「近距離通信用のシンボル」2612を送信し、時間帯t10で「近距離通信用のシンボル」2613を送信し、時間帯t13で「近距離通信用のシンボル」2614を送信する。
図26(D)に示すように、近距離用AP#2(105)は、時間帯t9で「送信電力の大きなシンボル」2615を送信し、時間帯t12で「送信電力の大きなシンボル」2616を送信する。
このように、近距離用AP#2は、通信相手である端末#Cが「送信電力の大きなシンボル」を送信していることを認識すると、「送信電力の大きなシンボル」を送信する。つまり、近距離用AP#2は、端末#Cが送信した「近距離通信用のシンボル」を受信し、自機が「送信電力の大きなシンボル」を送信すると判断する。
すなわち、図26に示す近距離用AP#1及び近距離用AP#2の各々は、近距離通信を継続すると判断した場合、「送信電力の大きなシンボル」を送信する。
なお、図26(A)〜(D)における「送信電力の大きなシンボル」及び「近距離通信用のシンボル」については、例えば、実施の形態1において、図6〜図10及び式(1)〜式(6)等を用いて説明したので、ここではその説明を省略する。
以下、図26において、特徴的な点について説明する。
時間t7において、近距離用AP#1と端末#Cとが「近距離通信用のシンボル」2606,2612をそれぞれ送信しており、時間帯t10において、近距離用AP#1と端末#Cとが「近距離通信用のシンボル」2608,2613をそれぞれ送信しており、時間帯t13において、近距離用AP#1と端末#Cとが「近距離通信用のシンボル」2610,2614をそれぞれ送信している。
すなわち、図26では、実施の形態1(例えば、図17を参照)と同様、同一時間帯(t7,t10,t13)において、複数の機器が「近距離通信用のシンボル」を送信している。実施の形態1で説明したように、「近距離通信用のシンボル」が届く空間的な距離を考慮すると、端末#B及び近距離用AP#1が近距離通信を行っている時間帯において、端末#Cが当該時間帯に「近距離通信用のシンボル」を送信しても、互いの変調信号が干渉する可能性は低い。
これにより、同一周波数(周波数帯)及び同一時間帯において複数の機器が「近距離通信用シンボル」を同時に送信できるので、システムのデータ伝送効率が向上するという効果を得ることができる。
次に、図26における別の特徴的な点について説明する。
図26では、実施の形態1(例えば、図17を参照)と同様、同一時間帯に複数の「送信電力の大きなシンボル」が存在しないように制御されている。
例えば、図26において、「近距離通信用のシンボル」2606と「近距離通信用のシンボル」2608との間には、2つ以上の「近距離通信用のシンボル」を時分割できる時間間隔(時間帯t8,t9)が存在している。換言すると、「近距離通信用のシンボル」2606と「近距離通信用のシンボル」2608との間には、時間領域において重ならずに、2つ以上の「送信電力の大きなシンボル」が配置される時間間隔が存在している。例えば、「近距離通信用のシンボル」2606と「近距離通信用のシンボル」2608との間は、2つの「送信電力の大きなシンボル」を送信できるようなフレーム構成となっている。
これにより、「近距離通信用のシンボル」2606と「近距離通信用のシンボル」2608との間では、2つ以上の機器が「送信電力の大きなシンボル」を送信することができる。例えば、図26では、「近距離通信用のシンボル」2606と「近距離通信用のシンボル」2608との間において、時間t8では近距離用AP#1が「送信電力の大きなシンボル」2607を送信し、時間t9では近距離用AP#2が「送信電力の大きなシンボル」2615を送信している。つまり、近距離用AP#1と近距離用AP#2とは「送信電力の大きなシンボル」を干渉させることなく送信している。
図26に示すように各機器が「送信電力の大きなシンボル」を時間領域において重ならずに送信することで、「送信電力の大きなシンボル」がより多くの機器で受信できるようになるため、各機器において干渉となる変調信号を送信する可能性を低くすることができる。これにより、システムのデータの伝送効率が向上するという効果を得ることができる。
また、図26では、近距離通信を行う端末から送信されない「送信電力の大きなシンボル」を通信相手である近距離用APが送信する。こうすることで、端末又は近距離用APが一連の「近距離通信用のシンボル」を続けて送信し、「近距離通信用のシンボル」が占有する時間が長くなっても、「近距離通信用のシンボル」と「近距離通信用のシンボル」との間に、近距離用APが送信した「送信電力の大きなシンボル」が存在することになる。
例えば、端末#B(104)が図26(A)に示すように時間帯t2で「近距離通信用のシンボル」2602を送信し、近距離用AP#1が図26(B)に示すように時間帯t4,t7,t10,t13で「近距離通信用のシンボル」2604,2606,2608,2610を送信している。そこで、近距離用AP#1は、図26(B)に示すように、時間帯t2,t4,t7,t10,t13において「近距離通信用のシンボル」が送信されていることを他の機器に通知するために、時間帯t3,t5,t8,t11で「送信電力の大きなシンボル」2603,2605,2607,2609を送信している。
また、例えば、端末#C(106)が図26(C)に示すように時間帯t7、t10,t13で「近距離通信用のシンボル」2612、2613,2614を送信していることを他の機器に通知するために、近距離用AP#2(105)は、図26(D)に示すように、時間帯t9、t12で「送信電力の大きなシンボル」2615,2616を送信している。
このため、「近距離通信用のシンボル」が占有する時間区間において、長距離通信を行う機器(AP(101)及び端末#A(102))は、「送信電力の大きなシンボル」を検出することにより、「長距離通信用のシンボル」を送信しない。AP101及び端末#A(102)は、例えば、図26に示す近距離用AP#1及び近距離用AP#2がそれぞれ送信する「送信電力の大きなシンボル」を受信し、図26に示す時間帯t2〜t13の区間において長距離通信用のシンボルを送信しないと判断する。
よって、近距離通信を行う機器では、「長距離通信用のシンボル」によるデータの受信品質劣化を回避することができる。更に、長距離通信を行う機器は、「近距離通信用のシンボル」の各々が送信される時間区間の間で送信される「送信電力の大きなシンボル」を受信することにより、「近距離通信用のシンボル」が送信されることを監視できる。よって、長距離通信を行う機器が電波状況を監視する時間U(例えば、図23を参照)を長く設定する必要は無いので、時間リソースの利用効率の低減を回避できる。
なお、複数の機器が「近距離通信用のシンボル」を送信する例は、図26に限定されるものではなく、2つの近距離用APが同一時間に「近距離通信用のシンボル」を送信してもよく、2つの端末が同一時間に「近距離通信用のシンボル」を送信してもよく、近距離用APと端末とが同一時間に「近距離通信用のシンボル」を送信してもよい。また、同一時間に「近距離通信用のシンボル」を送信する機器は、3つ以上であってもよい。また、上述したように、各機器は「送信電力の大きなシンボル」を受信・復調し、判断を行うことにより、各機器が「近距離通信用のシンボル」を送信するか否かを判断する。
また、図26に示す時間帯t7において、「近距離通信用のシンボル」2606,2612が存在しているが、例えば、「近距離通信用のシンボル」2606は時間帯t7に渡って存在し、時間帯t7の範囲内に、「近距離通信用のシンボル」2606の時間間隔より短い時間間隔の「近距離通信用のシンボル」2612が存在するようにしてもよい。つまり、「近距離通信用のシンボル」2606が占める時間リソースと、「近距離通信用のシンボル」2612が占める時間リソースとは同一でなくてもよい。換言すると、「近距離通信用のシンボル」2606が使用する時間間隔と、「近距離通信用のシンボル」2612が使用する時間間隔とは同一でなくてもよい。この点について、同一時間に複数の「近距離通信用のシンボル」が存在する場合には同様の構成となってもよい。
<動作例2>
一例として、図27を用いて、端末#B(104)と近距離用AP#1(103)とが通信を開始した後の各機器における通信状態について説明する。
図27において、図27(A)は、図16に示す端末#B(104)が送信する変調信号のフレーム構成の一例を示し、図27(B)は、図16に示す近距離用AP#1(103)が送信する変調信号のフレーム構成の一例を示し、図27(C)は、図16に示す端末#C(106)が送信する変調信号のフレーム構成の一例を示し、図27(D)は、図16に示す近距離用AP#2(105)が送信する変調信号のフレーム構成の一例を示す。
図27(A)〜(D)において、横軸は時間を示し、縦軸は送信電力を示す。
また、図27において、端末#B(104)、近距離用AP#1(103)、端末#C(106)、及び、近距離用AP#2(105)の各々は、同一周波数(周波数帯)を使用して変調信号を送信する。
図27(A)に示すように、端末#B(104)は、時間帯t2で「近距離通信用のシンボル」2701を送信する。
図27(B)に示すように、近距離用AP#1(103)は、時間帯t3で「送信電力の大きなシンボル」2702を送信し、時間帯t4で「近距離通信用のシンボル」2703を送信し、時間帯t5で「送信電力の大きなシンボル」2704を送信し、時間帯t6で「近距離通信用のシンボル」2705を送信し、時間帯t7で「送信電力の大きなシンボル」2706を送信し、時間帯t8で「近距離通信用のシンボル」2707を送信し、時間帯t9で「送信電力の大きなシンボル」2708を送信し、時間帯t10で「近距離通信用のシンボル」2709を送信する。
このように、近距離用AP#1は、通信相手である端末#Bが「送信電力の大きなシンボル」を送信していないことを認識すると、「送信電力の大きなシンボル」を送信する。つまり、近距離用AP#1は、端末#Bが送信した「近距離通信用のシンボル」を受信し、自機が「送信電力の大きなシンボル」及び「近距離通信用のシンボル」を送信すると判断する。
図27(C)に示すように、端末#C(106)は、時間帯t8で「近距離通信用のシンボル」2710を送信し、時間帯t10で「近距離通信用のシンボル」2711を送信し、時間帯t12で「近距離通信用のシンボル」2712を送信し、時間帯t14で「近距離通信用のシンボル」2713を送信する。
図27(D)に示すように、近距離用AP#2(105)は、時間帯t11で「送信電力の大きなシンボル」2714を送信し、時間帯t13で「送信電力の大きなシンボル」2715を送信する。
このように、近距離用AP#2は、通信相手である端末#Cが「送信電力の大きなシンボル」を送信していることを認識すると、「送信電力の大きなシンボル」を送信する。つまり、近距離用AP#2は、端末#Cが送信した「近距離通信用のシンボル」を受信し、自機が「送信電力の大きなシンボル」を送信すると判断する。
すなわち、図27に示す近距離用AP#1及び近距離用AP#2の各々は、近距離通信を継続すると判断した場合、「送信電力の大きなシンボル」を送信する。
なお、図27(A)〜(D)における「送信電力の大きなシンボル」及び「近距離通信用のシンボル」については、例えば、図6〜図10及び式(1)〜式(6)等を用いて説明したので、ここではその説明を省略する。
以下、図27において、特徴的な点について説明する。
時間t8において、近距離用AP#1と端末#Cとが「近距離通信用のシンボル」2707,2710をそれぞれ送信しており、時間t10において、近距離用AP#1と端末#Cとが「近距離通信用のシンボル」2709,2711をそれぞれ送信している。
すなわち、図27では、同一時間帯(t8,t10)において、複数の機器が「近距離通信用のシンボル」を送信している。実施の形態1で説明したように、「近距離通信用のシンボル」が届く空間的な距離を考慮すると、端末#B及び近距離用AP#1が近距離通信を行っている時間帯において、端末#Cが当該時間帯に「近距離通信用のシンボル」を送信しても、互いの変調信号が干渉する可能性は低い。
これにより、実施の形態2(図19を参照)と同様、同一周波数(周波数帯)及び同一時間帯において複数の機器が「近距離通信用シンボル」を同時に送信できるので、システムのデータ伝送効率が向上するという効果を得ることができる。
次に、図27における別の特徴的な点について説明する。
図27では、実施の形態2(図19を参照)と同様、同一時間帯に複数の「送信電力の大きなシンボル」が存在しないように制御されている。
例えば、図27において、時間帯t3,t5,t7,t9では、近距離用AP#1から送信される「送信電力の大きなシンボル」2702,2704,2706,2708のみが存在する。また、図27において、時間帯t11,t13では、近距離用AP#2から送信される「送信電力の大きなシンボル」2714,2715のみが存在する。
すなわち、図27に示す時間帯t3,t5,t7,t9,t11,t13では、近距離通信を行う複数の機器の何れか1つの機器のみが「送信電力の大きなシンボル」を送信している。こうすることで、複数の「送信電力の大きなシンボル」が互いに干渉することを回避し、「送信電力の大きなシンボル」がより多くの機器で受信できるようになるため、各機器において干渉となる変調信号を送信する可能性を低くすることができる。これにより、システムのデータの伝送効率が向上するという効果を得ることができる。
より詳細には、「送信電力の大きなシンボル」を送信する目的は、実施の形態1で説明したように、他の機器に対して、各機器が「近距離通信」を行っているか、「長距離通信」を行っているかを通知することである。他の機器とは、例えば、図16における、AP(101)、端末#A(102)、近距離用AP#1(103)、端末#B(104)、近距離用AP#2(105)、端末#C(106)、近距離用AP#3(107)、端末#D(108)である。
すなわち、図27に示す時間帯t2〜t14の区間において「近距離通信」が行われていることが、AP(101)及び端末#A(102)に通知されればよい。
よって、或る時間帯において「近距離通信」が行われていること通知するための「送信電力の大きなシンボル」は、図27に示すように、「近距離通信」を行っている複数の機器のうち、少なくとも1台の機器から送信されればよい。
例えば、図27では、まず、「近距離通信」及び「長距離通信」の何れの通信も行われていない状態において、端末#B(104)が近距離通信を行う。つまり、端末#B(104)は、通信相手である近距離用AP#1(103)に対して「近距離通信用のシンボル」2701を送信する。このようにして、時間帯t2の時間区間は、「近距離通信用」の区間として確保される。ただし、端末#B(104)は「送信電力の大きなシンボル」の送信に対応していない端末であるので、AP(101)及び端末#A(102)は、時間t2において「送信電力の大きなシンボル」を検出しない。
次いで、近距離用AP#1(103)は、「近距離通信用のシンボル」2701を受信し、時間帯t3で「送信電力の大きなシンボル」2702を送信し、時間帯t4で「近距離通信用のシンボル」2703を送信し、時間帯t5で「送信電力の大きなシンボル」2704を送信し、時間帯t6で「近距離通信用のシンボル」2705を送信し、時間帯t7で「送信電力の大きなシンボル」2706を送信し、時間帯t8で「近距離通信用のシンボル」2707を送信し、時間帯t9で「送信電力の大きなシンボル」2708を送信し、時間帯t10で「近距離通信用のシンボル」2709を送信する。
この場合、AP(101)及び端末#A(102)は、時間帯t3,t5,t7,t9において「送信電力の大きなシンボル」2702,2704,2706,2708を検出することにより、長距離通信用シンボルの送信を停止する。このようにして、時間帯t3〜t10の時間区間は、「近距離通信用」の区間として確保(予約)される。
ここで、端末#C(106)において時間t8で「近距離通信用のシンボル」2710を送信する必要がある状態になったものとする。
このとき、近距離用AP#1(103)が時間帯t3〜t10の区間において「送信電力の大きなシンボル」を送信しており、かつ、端末#C(106)は「送信電力の大きなシンボル」の送信に対応していない端末であるので、端末#C(106)は、時間帯t7及び時間t9では「送信電力の大きなシンボル」を送信しない。そして、時間帯t3〜t10が「近距離通信」用のデータ送信区間(近距離用AP#1(103)が「近距離通信」用データを送信する区間)として既に割り当てられているので、端末#C(106)は、時間t8及び時間t10において、「近距離通信用のシンボル」2710を送信する。
つまり、何れかの機器(例えば「機器#1」とする)が、「近距離通信用のシンボル」の送信のために、「送信電力の大きなシンボル」を送信することにより、時間区間#Aの予約を行ったとする。このとき、他の機器(例えば、「機器#2」とする)は、機器#1が「送信電力の大きなシンボル」を送信していることを認識することになる。なお、この際の「送信電力の大きなシンボル」の構成例については後述する。その後、時間区間#A内で、機器#2が「近距離通信用のシンボル」を送信する必要がある場合、この機器#2は、「送信電力の大きなシンボル」を送信せずに、「近距離通信用のシンボル」を送信することになる。
また、図27に示す時間帯t11〜t14では、近距離用AP#1(103)及び端末#B(104)は変調信号を送信しておらず、近距離用AP#2(105)以外の機器が近距離通信用のシンボルを送信することがないものとする。この場合、端末#C(106)は「送信電力の大きなシンボル」の送信に対応していない端末であるので、端末#C(106)は、時間t11では「送信電力の大きなシンボル」を送信しない。そして、端末#C(106)は、時間t12において、「近距離通信用のシンボル」2712を送信する。同様にして、端末#C(106)は、時間t13では「送信電力の大きなシンボル」を送信せずに、時間t14において「近距離通信用のシンボル」2713を送信する。
このとき、図27では、近距離通信を行う端末から送信されない「送信電力の大きなシンボル」を通信相手である近距離用APが送信する。こうすることで、端末又は近距離用APが一連の「近距離通信用のシンボル」を続けて送信し、「近距離通信用のシンボル」が占有する時間が長くなっても、「近距離通信用のシンボル」と「近距離通信用のシンボル」との間に、近距離用APが送信した「送信電力の大きなシンボル」が存在することになる。
例えば、端末#C(106)が図27(C)に示すように時間帯t12,t14で「近距離通信用のシンボル」2712,2713を送信している。そこで、近距離用AP#2は、図27(D)に示すように、時間t12,t14において「近距離通信用のシンボル」が送信されていることを他の機器に通知するために、時間t11,t13で「送信電力の大きなシンボル」2714,2715を送信している。
このため、「近距離通信用のシンボル」が占有する時間区間において、長距離通信を行う機器(AP(101)及び端末#A(102))は、「送信電力の大きなシンボル」を検出することにより、「長距離通信用のシンボル」を送信しない。AP101及び端末#A(102)は、例えば、図27に示す近距離用AP#1及び近距離用AP#2がそれぞれ送信する「送信電力の大きなシンボル」を受信し、図27に示す時間帯t2〜t13の区間において長距離通信用のシンボルを送信しないと判断する。
よって、近距離通信を行う機器では、「長距離通信用のシンボル」によるデータの受信品質劣化を回避することができる。更に、長距離通信を行う機器は、「近距離通信用のシンボル」の各々が送信される時間区間の間で送信される「送信電力の大きなシンボル」を受信することにより、「近距離通信用のシンボル」が送信されることを監視できる。よって、長距離通信を行う機器が電波状況を監視する時間区間U(例えば、図23を参照)を長く設定する必要は無いので、時間リソースの利用効率の低減を回避できる。
なお、図27に示す各機器の動作を実現するために、例えば、近距離用AP#1(103)が時刻t9で送信する「送信電力の大きなシンボル」2708が、近距離用AP#1(103)が送信する一連の「近距離通信用のシンボル」(2703、2705、2707、2709)を送信するにあたって、送信しなければならない最後の「送信電力の大きなシンボル」であることを、他の機器に認識してもらう必要がある。
そこで、例えば、「送信電力の大きなシンボル」2708は、「一連の「近距離通信用のシンボル」を送信するにあたって、送信しなければならない最後の「送信電力の大きなシンボル」」であることを示す情報を含んでもよい。
また、別の方法として、「送信電力の大きなシンボル」は、送信するフレーム数を示す情報、及び、現在送信しているフレームの番号を示す情報を含んでもよい。例えば、図27(B)に示す近距離用AP#1が送信するシンボルについて一例として説明する。
ここでは、図27(B)において、「送信電力の大きなシンボル」2702及び「近距離通信用のシンボル」2703が送信される区間を第1フレームとし、「送信電力の大きなシンボル」2704及び「近距離通信用のシンボル」2705が送信される区間を第2フレームとし、「送信電力の大きなシンボル」2706及び「近距離通信用のシンボル」2707が送信される区間を第3フレームとし、「送信電力の大きなシンボル」2708及び「近距離通信用のシンボル」2709が送信される区間を第4フレームとする。
この場合、「送信電力の大きなシンボル」2702は、送信するフレーム数が「4」であることを示す情報、及び、送信しているフレームの番号が「1」であることを示す情報を含む。また、「送信電力の大きなシンボル」2704は、送信するフレーム数が「4」であることを示す情報、及び、送信しているフレームの番号が「2」であることを示す情報を含む。同様に、「送信電力の大きなシンボル」2706は、送信するフレーム数が「4」であることを示す情報、及び、送信しているフレームの番号が「3」であることを示す情報を含み、「送信電力の大きなシンボル」2708は、送信するフレーム数が「4」であることを示す情報、及び、送信しているフレームの番号が「4」であることを示す情報を含む。
他の機器は、このような送信するフレーム数及びフレーム番号を示す情報を含む「送信電力の大きなシンボル」を受信することになる。
これにより、例えば、端末#C(106)は、時間帯t3又はt5において近距離用AP#1(103)が送信した「送信電力の大きなシンボル」を受信し、当該「送信電力の大きなシンボル」に含まれる情報を参照することにより、端末#C(106)は、時間帯t3からt10まで近距離通信用のシンボルが近距離用AP#1(103)から送信されることを認識する。したがって、「送信電力の大きなシンボル」を送信しない端末である端末#C(106)は、時間帯t7で「送信電力の大きなシンボル」を送信せずに、時間帯t8で「近距離通信用シンボル」2710を送信し、時間帯t9で「送信電力の大きなシンボル」を送信せずに、時間帯t10で「近距離通信用シンボル」2711を送信する。
なお、複数の機器が「近距離通信用のシンボル」を送信する例は、図27に限定されるものではなく、2つの近距離用APが同一時間に「近距離通信用のシンボル」を送信してもよく、2つの端末が同一時間帯に「近距離通信用のシンボル」を送信してもよく、近距離用APと端末とが同一時間に「近距離通信用のシンボル」を送信してもよい。また、同一時間帯に「近距離通信用のシンボル」を送信する機器は、3つ以上であってもよい。また、上述したように、各機器は「送信電力の大きなシンボル」を受信・復調し、判断を行うことにより、各機器が「近距離通信用のシンボル」を送信するか否かを判断する。
また、図27に示す時間帯t8において、「近距離通信用のシンボル」2707,2710が存在しているが、例えば、「近距離通信用のシンボル」2707は時間帯t8に渡って存在し、時間帯t8の範囲内に、「近距離通信用のシンボル」2707の時間間隔より短い時間間隔の「近距離通信用のシンボル」2710が存在するようにしてもよい。つまり、「近距離通信用のシンボル」2707が占める時間リソースと、「近距離通信用のシンボル」2710が占める時間リソースとは同一でなくてもよい。換言すると、「近距離通信用のシンボル」2707が使用する時間間隔と、「近距離通信用のシンボル」2710が使用する時間間隔とは同一でなくてもよい。この点について、同一時間に複数の「近距離通信用のシンボル」が存在する場合には同様の構成となってもよい。
以上、本開示の各実施の形態について説明した。
なお、当然であるが、本明細書において説明した実施の形態、その他の内容を複数組み合わせて、実施してもよい。
また、各実施の形態、その他の内容については、あくまでも例であり、例えば、「変調方式、誤り訂正符号化方式(使用する誤り訂正符号、符号長、符号化率等)、制御情報など」を例示していても、別の「変調方式、誤り訂正符号化方式(使用する誤り訂正符号、符号長、符号化率等)、制御情報など」を適用した場合でも同様の構成で実施することが可能である。
変調方式については、本明細書で記載している変調方式以外の変調方式を使用しても、本明細書において説明した実施の形態、その他の内容を実施することが可能である。例えば、APSK(Amplitude Phase Shift Keying)(例えば、16APSK, 64APSK, 128APSK, 256APSK, 1024APSK, 4096APSKなど)、PAM(Pulse Amplitude Modulation)(例えば、4PAM, 8PAM, 16PAM, 64PAM, 128PAM, 256PAM, 1024PAM, 4096PAMなど)、PSK(Phase Shift Keying)(例えば、BPSK, QPSK, 8PSK, 16PSK, 64PSK, 128PSK, 256PSK, 1024PSK,4096PSKなど)、QAM(Quadrature Amplitude Modulation)(例えば、4QAM, 8QAM, 16QAM, 64QAM, 128QAM, 256QAM, 1024QAM, 4096QAMなど)などを適用してもよいし、各変調方式において、均一マッピング、非均一マッピングとしてもよい。
また、I−Q平面における複数の信号点の配置方法(2個、4個、8個、16個、64個、128個、256個、1024個等の信号点をもつ変調方式)は、本明細書で示した変調方式の信号点配置方法に限ったものではない。
本明細書において、端末又は基地局(AP)の受信部が得たデータ・情報は、その後、映像や音に変換され、ディスプレイ(モニタ)に表示されたり、スピーカから音が出力されたりする。さらに、受信部が得たデータ・情報は、映像や音に関する信号処理が施され(信号処理を施さなくてもよい)、受信部が具備するRCA端子(映像端子、音用端子)、USB(登録商標)(Universal Serial Bus)、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)、デジタル用端子等から出力されてもよい。
本明細書において、送信部を具備しているのは、例えば、放送局、基地局、アクセスポイント、端末、携帯電話(mobile phone)等の通信・放送機器であることが考えられ、このとき、受信部を具備しているのは、テレビ、ラジオ、端末、パーソナルコンピュータ、携帯電話、アクセスポイント、基地局等の通信機器であることが考えられる。また、本開示における送信部、受信部は、通信機能を有している構成部であって、その構成部が、テレビ、ラジオ、パーソナルコンピュータ、携帯電話等のアプリケーションを実行するための装置に何らかのインターフェースを解して接続できるような形態であることも考えられる。
また、本実施の形態では、データシンボル以外のシンボル、例えば、パイロットシンボル(プリアンブル、ユニークワード、ポストアンブル、リファレンスシンボル等)、制御情報用のシンボルなどが、フレームにどのように配置されていてもよい。そして、ここでは、パイロットシンボル、制御情報用のシンボルと名付けているが、どのような名付け方を行ってもよく、機能自身が重要となっている。
パイロットシンボルは、例えば、送受信機において、PSK変調を用いて変調した既知のシンボル(または、受信機が同期をとることによって、受信機は、送信機が送信したシンボルを知ることができてもよい。)であってもよく、受信機は、このシンボルを用いて、周波数同期、時間同期、(各変調信号の)チャネル推定(CSI(Channel State Information)の推定)、信号の検出等を行うことになる。
また、制御情報用のシンボルは、(アプリケーション等の)データ以外の通信を実現するための、通信相手に伝送する必要がある情報(例えば、通信に用いている変調方式・誤り訂正符号化方式・誤り訂正符号化方式の符号化率、上位レイヤでの設定情報等)を伝送するためのシンボルである。
そして、本明細書において、図3、図4、図5、図13、図15などのフレーム構成において、AGC用シンボル、近距離通信用のAGC用シンボル、長距離通信用のAGC用シンボルが、フレームに含まれない場合も考えられる。この場合、AGC用シンボルの機能(受信装置が受信信号のゲイン調整を行う)を、例えば、同期用シンボル、制御シンボルなどのシンボルに持たせ、同期用シンボル、制御シンボルなどのシンボルにより、受信装置が受信信号のゲイン調整を行うとしてもよい。
また、本開示は各実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。例えば、各実施の形態では、通信装置として行う場合について説明しているが、これに限られるものではなく、この通信方法をハードウェアとの連携においてソフトウェアとして行うことも可能である。
また、例えば、上記通信方法を実行するプログラムを予めROM(Read Only Memory)に格納しておき、そのプログラムをCPU(Central Processor Unit)によって動作させるようにしても良い。
また、上記通信方法を実行するプログラムをコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に格納し、記憶媒体に格納されたプログラムをコンピュータのRAM(Random Access Memory)に記録して、コンピュータをそのプログラムにしたがって動作させるようにしても良い。
そして、上記の各実施の形態などの各構成は、典型的には集積回路であるLSI(Large Scale Integration)として実現されてもよい。集積回路は、上記実施の形態の説明に用いた各機能ブロックを制御し、入力と出力を備えてもよい。これらは、個別に1チップ化されてもよいし、各実施の形態の全ての構成または一部の構成を含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC(Integrated Circuit)、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。また、集積回路化の手法はLSIに限られるものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現しても良い。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用しても良い。
さらに、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行っても良い。バイオ技術の適応等が可能性としてあり得る。
本開示の送信方法は、送信パラメータの異なる複数の通信方式による通信が、少なくとも一部において互いに重なり合う周波数帯で行われる通信システムにおける送信方法であって、第1の通信方式による通信が行われることを通信相手装置に認識させるための制御シンボルを含む第1のシンボル群、及び、第1の通信方式用のデータシンボルを含む第2のシンボル群を生成し、第1の送信電力で第1のシンボル群を送信し、第1の送信電力よりも小さい第2の送信電力で第2のシンボル群を送信する。
本開示の送信方法において、第1のシンボル群には、受信装置において、上記第1の送信電力に応じて受信信号レベルを調整するための第1のゲイン制御(AGC)用シンボルが含まれ、第2のシンボル群には、受信装置において、上記第2の送信電力に応じて受信信号レベルを調整するための第2のAGC用シンボルが含まれる。
本開示の送信方法において、第1のシンボル群には、第1の通信方式、又は、第1の通信方式よりも長距離の通信が可能な第2の通信方式の何れを行うかを示す制御シンボルが含まれる。
本開示の送信方法において、第1のシンボル群の各シンボルの同相−直交平面における信号点の平均電力と、第2のシンボル群の各シンボルの同相−直交平面における信号点の平均電力との間には式(6)の関係が成立する。ここで、Mは第1のシンボル群の同相−直交平面における信号点の数を表し、Nは第2のシンボル群の同相−直交平面における信号点の数を表し、Ia,jは第1のシンボル群の各信号点の同相成分を表し、Qa,jは第1のシンボル群の各信号点の直交成分を表し、Ib,jは第2のシンボル群の各信号点の同相成分を表し、Qb,jは第2のシンボル群の各信号点の直交成分を表す。
本開示の送信方法において、第2のシンボル群が送信される隣接する時間区間の間に、所定数の第1のシンボル群を送信可能な複数の時間区間が設けられ、第1の通信方式に対応する複数の通信装置からそれぞれ送信される複数の第1のシンボル群は、複数の時間区間において互いに異なる時間区間で送信される。
本開示の送信方法において、第2のシンボル群が送信される隣接する時間区間の間に、1つの第1のシンボル群を送信可能な1つの時間区間が設けられ、1つの時間区間において、第1のシンボル群は、第1の通信方式に対応する複数の通信装置のうち何れか1つのから送信される。
本開示の送信方法において、第1のシンボル群は、第2のシンボル群を送信する第1の通信方式に対応する通信装置から送信される。
本開示の送信方法において、第1の通信方式による通信は端末及び基地局により行われ、端末が第2のシンボル群を送信する場合、第1のシンボル群は、当該端末の通信相手である基地局から送信される。
本開示の送信制御方法は、送信パラメータの異なる複数の通信方式による通信が、少なくとも一部において互いに重なり合う周波数帯で行われる通信システムにおける送信制御方法であって、通信相手装置から送信された変調信号を受信し、変調信号には、第1の通信方式による通信が行われることを認識させるための制御シンボルを含む第1のシンボル群、又は、第1の通信方式用のデータシンボルを含む第2のシンボル群が含まれ、第1のシンボル群は第1の送信電力で送信され、第2のシンボル群は第1の送信電力よりも小さい第2の送信電力で送信されており、第1のシンボル群を受信した場合には第1の送信電力をデータ送信に用いる第2の通信方式による通信を停止し、第1のシンボル群を受信していない場合には、第2の通信方式による通信を実行する。
本開示の通信装置は、送信パラメータの異なる複数の通信方式による通信が、少なくとも一部において互いに重なり合う周波数帯で行われる通信システムにおける通信装置であって、第1の通信方式による通信が行われることを通信相手装置に認識させるための制御シンボルを含む第1のシンボル群、及び、第1の通信方式用のデータシンボルを含む第2のシンボル群を生成する生成部と、第1の送信電力で第1のシンボル群を送信し、第1の送信電力よりも小さい第2の送信電力で第2のシンボル群を送信する送信部と、を具備する。
本開示の通信装置は、送信パラメータの異なる複数の通信方式による通信が、少なくとも一部において互いに重なり合う周波数帯で行われる通信システムにおける通信装置であって、通信相手装置から送信された変調信号を受信し、変調信号には、第1の通信方式による通信が行われることを通信相手装置に認識させるための制御シンボルを含む第1のシンボル群、又は、第1の通信方式用のデータシンボルを含む第2のシンボル群が含まれ、第1のシンボル群は第1の送信電力で送信され、第2のシンボル群は第1の送信電力よりも小さい第2の送信電力で送信されている、受信部と、受信された変調信号に第1のシンボル群が含まれる場合には、第1の送信電力をデータ送信に用いる第2の通信方式による通信を停止し、受信された変調信号に第1のシンボル群が含まれない場合には、第2の通信方式による通信を実行する制御部と、を具備する。
本開示の一態様は、移動通信システムに有用である。
201,1201,1401 受信アンテナ
203,1203,1403 受信部
206,1206,1406 制御部
209,1209,1409 送信部
211,1211,1411 送信アンテナ

Claims (11)

  1. 送信パラメータの異なる複数の通信方式による通信が、少なくとも一部において互いに重なり合う周波数帯で行われる通信システムにおける送信方法であって、第1の通信方式による通信が行われることを通信相手装置に認識させるための制御シンボルを含む第1のシンボル群、及び、前記第1の通信方式用のデータシンボルを含む第2のシンボル群を生成し、
    第1の送信電力で前記第1のシンボル群を送信し、
    前記第1の送信電力よりも小さい第2の送信電力で前記第2のシンボル群を送信する、
    送信方法。
  2. 前記第1のシンボル群には、受信装置において、前記第1の送信電力に応じて受信信号レベルを調整するための第1のゲイン制御(AGC)用シンボルが含まれ、
    前記第2のシンボル群には、受信装置において、前記第2の送信電力に応じて受信信号レベルを調整するための第2のAGC用シンボルが含まれる、
    請求項1に記載の送信方法。
  3. 前記第1のシンボル群には、前記第1の通信方式、又は、前記第1の通信方式よりも長距離の通信が可能な第2の通信方式の何れを行うかを示す制御シンボルが含まれる、
    請求項1に記載の送信方法。
  4. 前記第1のシンボル群の各シンボルの同相−直交平面における信号点の平均電力と、前記第2のシンボル群の各シンボルの同相−直交平面における信号点の平均電力との間には式(1)の関係が成立する、
    請求項1に記載の送信方法。
    Figure 2016174848
    ここで、Mは前記第1のシンボル群の同相−直交平面における信号点の数を表し、Nは前記第2のシンボル群の同相−直交平面における信号点の数を表し、Ia,jは前記第1のシンボル群の各信号点の同相成分を表し、Qa,jは前記第1のシンボル群の各信号点の直交成分を表し、Ib,jは前記第2のシンボル群の各信号点の同相成分を表し、Qb,jは前記第2のシンボル群の各信号点の直交成分を表す。
  5. 前記第2のシンボル群が送信される隣接する時間区間の間に、所定数の前記第1のシンボル群を送信可能な複数の時間区間が設けられ、
    前記第1の通信方式に対応する複数の通信装置からそれぞれ送信される複数の前記第1のシンボル群は、前記複数の時間区間において互いに異なる時間区間で送信される、
    請求項1に記載の送信方法。
  6. 前記第2のシンボル群が送信される隣接する時間区間の間に、1つの前記第1のシンボル群を送信可能な1つの時間区間が設けられ、
    前記1つの時間区間において、前記第1のシンボル群は、前記第1の通信方式に対応する複数の通信装置のうち何れか1つのから送信される、
    請求項1に記載の送信方法。
  7. 前記第1のシンボル群は、前記第2のシンボル群を送信する前記第1の通信方式に対応する通信装置から送信される、
    請求項1に記載の送信方法。
  8. 前記第1の通信方式による通信は端末及び基地局により行われ、
    前記端末が前記第2のシンボル群を送信する場合、前記第1のシンボル群は、当該端末の通信相手である前記基地局から送信される、
    請求項1に記載の送信方法。
  9. 送信パラメータの異なる複数の通信方式による通信が、少なくとも一部において互いに重なり合う周波数帯で行われる通信システムにおける送信制御方法であって、
    通信相手装置から送信された変調信号を受信し、前記変調信号には、第1の通信方式による通信が行われることを認識させるための制御シンボルを含む第1のシンボル群、又は、前記第1の通信方式用のデータシンボルを含む第2のシンボル群が含まれ、前記第1のシンボル群は第1の送信電力で送信され、前記第2のシンボル群は前記第1の送信電力よりも小さい第2の送信電力で送信されており、
    前記第1のシンボル群を受信した場合には前記第1の送信電力をデータ送信に用いる第2の通信方式による通信を停止し、前記第1のシンボル群を受信していない場合には、前記第2の通信方式による通信を実行する、
    送信制御方法。
  10. 送信パラメータの異なる複数の通信方式による通信が、少なくとも一部において互いに重なり合う周波数帯で行われる通信システムにおける通信装置であって、
    第1の通信方式による通信が行われることを通信相手装置に認識させるための制御シンボルを含む第1のシンボル群、及び、前記第1の通信方式用のデータシンボルを含む第2のシンボル群を生成する生成部と、
    第1の送信電力で前記第1のシンボル群を送信し、前記第1の送信電力よりも小さい第2の送信電力で前記第2のシンボル群を送信する送信部と、
    を具備する通信装置。
  11. 送信パラメータの異なる複数の通信方式による通信が、少なくとも一部において互いに重なり合う周波数帯で行われる通信システムにおける通信装置であって、
    通信相手装置から送信された変調信号を受信し、前記変調信号には、第1の通信方式による通信が行われることを通信相手装置に認識させるための制御シンボルを含む第1のシンボル群、又は、前記第1の通信方式用のデータシンボルを含む第2のシンボル群が含まれ、前記第1のシンボル群は第1の送信電力で送信され、前記第2のシンボル群は前記第1の送信電力よりも小さい第2の送信電力で送信されている、受信部と、
    前記受信された変調信号に前記第1のシンボル群が含まれる場合には、前記第1の送信電力をデータ送信に用いる第2の通信方式による通信を停止し、前記受信された変調信号に前記第1のシンボル群が含まれない場合には、前記第2の通信方式による通信を実行する制御部と、
    を具備する通信装置。
JP2017515380A 2015-04-27 2016-04-19 送信方法、送信制御方法、及び、通信装置 Expired - Fee Related JP6619802B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015090388 2015-04-27
JP2015090388 2015-04-27
PCT/JP2016/002077 WO2016174848A1 (ja) 2015-04-27 2016-04-19 送信方法、送信制御方法、及び、通信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2016174848A1 true JPWO2016174848A1 (ja) 2018-02-15
JP6619802B2 JP6619802B2 (ja) 2019-12-11

Family

ID=57198406

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017515380A Expired - Fee Related JP6619802B2 (ja) 2015-04-27 2016-04-19 送信方法、送信制御方法、及び、通信装置

Country Status (4)

Country Link
US (3) US10631314B2 (ja)
JP (1) JP6619802B2 (ja)
CN (1) CN107211279B (ja)
WO (1) WO2016174848A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115379544A (zh) * 2018-08-03 2022-11-22 中兴通讯股份有限公司 功率确定方法、网络设备和存储介质

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013046229A (ja) * 2011-08-24 2013-03-04 Nec Commun Syst Ltd 無線通信装置、通信システム、通信処理方法、およびプログラム
US20160081100A1 (en) * 2013-05-22 2016-03-17 Huawei Device Co, Ltd. Data transmission method and device
JP2018515020A (ja) * 2015-04-16 2018-06-07 クゥアルコム・インコーポレイテッドQualcomm Incorporated ワイヤレスネットワークにおける衝突を低減するためのシステムおよび方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005269392A (ja) * 2004-03-19 2005-09-29 Nec Electronics Corp 受信装置及び受信方法と通信システムと装置
US7941178B2 (en) 2007-04-06 2011-05-10 Intel Corporation Systems and methods for scheduling transmissions for coexistence of differing wireless radio protocols
CN101977388A (zh) * 2010-11-01 2011-02-16 华为技术有限公司 控制上行干扰信号的方法、装置及系统
US9294996B2 (en) * 2012-02-24 2016-03-22 Intel Deutschland Gmbh Enhanced power management in communication device
US9143984B2 (en) * 2012-04-13 2015-09-22 Intel Corporation Mapping of enhanced physical downlink control channels in a wireless communication network
KR101789573B1 (ko) 2016-12-29 2017-10-25 (주)연우 스포이드형 화장품 용기

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013046229A (ja) * 2011-08-24 2013-03-04 Nec Commun Syst Ltd 無線通信装置、通信システム、通信処理方法、およびプログラム
US20160081100A1 (en) * 2013-05-22 2016-03-17 Huawei Device Co, Ltd. Data transmission method and device
JP2018515020A (ja) * 2015-04-16 2018-06-07 クゥアルコム・インコーポレイテッドQualcomm Incorporated ワイヤレスネットワークにおける衝突を低減するためのシステムおよび方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20210100011A1 (en) 2021-04-01
JP6619802B2 (ja) 2019-12-11
US10893532B2 (en) 2021-01-12
CN107211279A (zh) 2017-09-26
US20200214021A1 (en) 2020-07-02
CN107211279B (zh) 2020-11-27
US10631314B2 (en) 2020-04-21
US20170339707A1 (en) 2017-11-23
WO2016174848A1 (ja) 2016-11-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11323156B2 (en) Base station apparatus, terminal apparatus, and communication method
JP6732876B2 (ja) 非直交多元接続のためのダウンリンク制御情報(dci)エンハンスメント
US10440671B2 (en) Terminal apparatus and communication method
US10374855B2 (en) Apparatus and method
JP6904938B2 (ja) 端末装置および通信方法
US11228476B2 (en) Base station apparatus, terminal apparatus, and communication method
US9232500B2 (en) Method and apparatus for interference-resistant wireless communications
US9100951B2 (en) Simultaneous transmission of different types of feedback information in a wireless environment
JP2021044598A (ja) 基地局装置、端末装置および通信方法
KR20220041833A (ko) 비지상 네트워크에 대한 동기화, 랜덤 액세스 및 harq 동작에 대한 향상
US20150139293A1 (en) Hierarchical modulation for multiple streams
JP2020005127A (ja) 基地局装置、端末装置および通信方法
JP6956006B2 (ja) 基地局装置、端末装置、および通信方法
US10791527B2 (en) Apparatus for signaling of control messages for fronthaul interface
JP6933785B2 (ja) 端末装置および通信方法
JP2019024147A (ja) 基地局装置、端末装置および通信方法
US10575311B2 (en) Base station device, terminal device, and communication method
EP3122133A1 (en) Terminal device, base station device, and integrated circuit
US20230318885A1 (en) Apparatus and method for adjusting both a cyclic prefix length and a symbol interval of a complex symbol sequence
US20220400470A1 (en) Terminal device, base station apparatus, and communication method
US20220361173A1 (en) Method and apparatus for determining subcarrier offset in unlicensed spectrum
JP2008042861A (ja) 通信システム、端末装置、基地局、及び通信方法
JP6619802B2 (ja) 送信方法、送信制御方法、及び、通信装置
US11711805B2 (en) Wireless communication system for coordinated multi-point communication and operation method thereof
US9722750B2 (en) Communications system, wireless base station, wireless terminal, and communications method

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181101

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190716

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20190717

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191011

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191029

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191115

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6619802

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees