JPWO2016152096A1 - ネットワーク装置、基地局、通信方法、無線リソース制御方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
キャリアアグリゲーションを実行する通信端末が増加した場合において、割り当て可能な無線リソースを確保することができるネットワーク装置を提供することを目的とする。本発明にかかるネットワーク装置(10)は、通信端末(20)に対して無線リソースを割り当てて通信を行う基地局(30)を管理する。ネットワーク装置(10)は、基地局(30)において割り当て可能な無線リソースが不足している場合、もしくは、割り当て可能な無線リソースが不足することが想定される場合における基地局(30)の動作として、複数の周波数帯を同時に使用した通信を行っている通信端末(20)の一部の周波数帯の使用を停止することを指示する指示メッセージを基地局(30)へ送信する通信部(11)、を備える。
Description
本発明はネットワーク装置、基地局、通信方法、無線リソース制御方法及びプログラムに関し、特にキャリアアグリゲーションに関する動作を制御するネットワーク装置、基地局、通信方法、無線リソース制御方法及びプログラムに関する。
近年、高速な無線通信を実現するために、複数の周波数帯を利用して広帯域を実現するキャリアアグリゲーションが用いられている。例えば、キャリアアグリゲーションを実行可能な通信端末は、800MHz帯における10MHz幅の周波数帯域と、2GHz帯における10MHz幅の周波数帯域とを合わせて、20MHz幅の周波数帯域を用いて無線通信を行ってもよい。
非特許文献1には、キャリアアグリゲーションを適用する際の処理の流れが記載されている。具体的には、eNB(evolved NodeB)が、キャリアアグリゲーションを実行可能なUEと通信を行う際に、UE(User Equipment)に対してRRC(Radio Resource Control) Connectionの確立を行う処理が記載されている。eNBは、3GPP(3rd Generation Partnership Project)において無線通信方式としてLTE(Long Term Evolution)を利用することができる基地局として定義されている。UEは、3GPPにおいて、通信端末の総称として用いられている。
3GPP TS 36.331 V12.4.1 (2014-12) 5.3.5 RRC connection reconfiguration
しかし、通信端末は、キャリアアグリゲーションを実行する場合、複数の周波数帯に関する無線リソースを用いる。例えば、通信端末が、800MHz帯及び2GHz帯を利用してキャリアアグリゲーションを行う場合、基地局は、800MHz帯及び2GHz帯において、通信端末に対して無線リソースを割り当てる必要がある。そのため、キャリアアグリゲーションを実行する通信端末が増加した場合、無線リソースが不足し、キャリアアグリゲーションを適用しない場合と比較して、同時に無線通信を行うことができる通信端末が減少するという問題がある。
本発明の目的は、キャリアアグリゲーションを実行する通信端末が増加した場合において、割り当て可能な無線リソースを確保することができるネットワーク装置、基地局、通信方法、無線リソース制御方法及びプログラムを提供することにある。
本発明の第1の態様にかかるネットワーク装置は、通信端末に対して無線リソースを割り当てて通信を行う基地局を管理するネットワーク装置であって、前記基地局において割り当て可能な無線リソースが不足している場合、もしくは、割り当て可能な無線リソースが不足することが想定される場合における前記基地局の動作として、複数の周波数帯を同時に使用した通信を行っている通信端末の一部の周波数帯の使用を停止することを指示する指示メッセージを前記基地局へ送信する通信部、を備えるものである。
本発明の第2の態様にかかる基地局は、割り当て可能な無線リソースが不足している場合、もしくは、割り当て可能な無線リソースが不足することが想定される場合における動作として、複数の周波数帯を同時に使用した通信を行っている通信端末の一部の周波数帯の使用を停止することを指示する指示メッセージをネットワーク装置から受信する通信部と、割り当て可能な無線リソースが不足しているか否か、もしくは、割り当て可能な無線リソースが不足することが想定されるか否か、を判定する判定部と、前記判定部において、割り当て可能な無線リソースが不足している、もしくは、割り当て可能な無線リソースが不足することが想定される、と判定された場合に、複数の周波数帯を同時に使用した通信を行っている通信端末の一部の周波数帯の使用を停止する制御部と、を備えるものである。
本発明の第3の態様にかかる通信方法は、通信端末に対して無線リソースを割り当てて通信を行う基地局を管理するネットワーク装置における通信方法であって、前記基地局において割り当て可能な無線リソースが不足している場合、もしくは、割り当て可能な無線リソースが不足することが想定される場合における前記基地局の動作として、複数の周波数帯を同時に使用した通信を行っている通信端末の一部の周波数帯の使用を停止することを指示する指示メッセージを前記基地局へ送信するものである。
本発明の第4の態様にかかる無線リソース制御方法は、割り当て可能な無線リソースが不足している場合、もしくは、割り当て可能な無線リソースが不足することが想定される場合における動作として、複数の周波数帯を同時に使用した通信を行っている通信端末の一部の周波数帯の使用を停止することを指示する指示メッセージをネットワーク装置から受信し、割り当て可能な無線リソースが不足しているか否か、もしくは、割り当て可能な無線リソースが不足することが想定されるか否か、を判定し、割り当て可能な無線リソースが不足している、もしくは、割り当て可能な無線リソースが不足することが想定される、と判定した場合に、複数の周波数帯を同時に使用した通信を行っている通信端末の一部の周波数帯の使用を停止するものである。
本発明の第5の態様にかかるプログラムは、通信端末に対して無線リソースを割り当てて通信を行う基地局を管理するコンピュータに実行させるプログラムであって、前記基地局において割り当て可能な無線リソースが不足している場合、もしくは、割り当て可能な無線リソースが不足することが想定される場合における前記基地局の動作として、複数の周波数帯を同時に使用した通信を行っている通信端末の一部の周波数帯の使用を停止することを指示する指示メッセージを前記基地局へ送信することをコンピュータに実行させるものである。
本発明により、キャリアアグリゲーションを実行する通信端末が増加した場合において、割り当て可能な無線リソースを確保することができるネットワーク装置、基地局、通信方法、無線リソース制御方法及びプログラムを提供することができる。
(実施の形態1)
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。はじめに、図1を用いて本発明の実施の形態1にかかる通信システムの構成例について説明する。図1の通信システムは、ネットワーク装置10、通信端末20及び基地局30を有している。ネットワーク装置10、通信端末20及び基地局30は、プロセッサがメモリに格納されたプログラムを実行することによって動作さするコンピュータ装置であってもよい。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。はじめに、図1を用いて本発明の実施の形態1にかかる通信システムの構成例について説明する。図1の通信システムは、ネットワーク装置10、通信端末20及び基地局30を有している。ネットワーク装置10、通信端末20及び基地局30は、プロセッサがメモリに格納されたプログラムを実行することによって動作さするコンピュータ装置であってもよい。
基地局30は、通信端末20に対して無線リソースを割り当てて通信を行う。通信端末20は、例えば、携帯電話端末、スマートフォンもしくは通信機能を有するパーソナルコンピュータ等であってもよい。無線リソースは、例えば、ある周波数帯において同時に使用することができる無線チャネル、割り当て可能な周波数帯域、信号送信時の送信電力等であってもよい。
基地局30は、通信端末20と無線通信を行う。さらに、基地局30は、ネットワーク装置10と有線通信もしくは無線通信を行う。
続いて、ネットワーク装置10の構成例について説明する。ネットワーク装置10は、例えば、3GPPにおいて規定されたノード装置であってもよい。ネットワーク装置10は、通信部11を有している。通信部11は、プロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することによって処理が実行されるソフトウェアもしくはモジュールであってもよい。もしくは、通信部11は、回路等によって構成されてもよい。
通信部11は、基地局30において割り当て可能な無線リソースが不足している場合、もしくは、割り当て可能な無線リソースが不足することが想定される場合における基地局30の動作として、複数の周波数帯を同時に使用した通信を行っている通信端末20の一部の周波数帯の使用を停止することを指示する指示メッセージを基地局30へ送信する。
割り当て可能な無線リソースが不足することが想定される場合とは、例えば、現時点では無線リソースは不足していないが、割り当てる無線リソースの急激な増加等により、一定時間経過後に、無線リソースが不足した状態となることが想定される場合であってもよい。
複数の周波数帯を同時に使用した通信を行っている通信端末20とは、例えば、キャリアアグリゲーションを実施している通信端末20であってもよい。通信端末20は、基地局30との間において、複数の周波数帯を同時に使用した通信を行ってもよく、複数の基地局との間において、複数の周波数帯域を同時に使用した通信を行ってもよい。通信端末の一部の周波数帯の使用を停止するとは、例えば、通信端末20が、基地局30との間において、800MHz帯及び2GHz帯を同時に使用した通信を行っている場合、2GHz帯の使用を停止することであってもよい。もしくは、通信端末20が、基地局30と800MHz帯を使用した通信を行い、基地局30とは異なる他の基地局と2GHz帯を使用した通信を行っている場合、基地局30が、800MHz帯の使用を停止することであってもよい。
通信部11は、基地局30において割り当て可能な無線リソースが不足する前、もしくは、割り当て可能な無線リソースが不足することが想定される前に、指示メッセージを基地局30へ送信する。
以上説明したように、図1の通信システムを用いることによって、ネットワーク装置10は、基地局30が、キャリアアグリゲーションを利用して通信端末20と通信を行っている最中の動作に関する指示を基地局30へ伝えておくことができる。これより、基地局30は、通信端末20とキャリアアグリゲーションを利用した通信を行っている最中であっても、基地局30の無線リソースに応じて、動的にキャリアアグリゲーションにおいて使用している周波数帯の一部を停止することができる。
基地局30が、無線リソースに応じて動的にキャリアアグリゲーションにおいて使用している周波数帯の一部を停止することができることによって、さらに、次の効果を得ることができる。
基地局30は、割り当て可能な無線リソースが不足している場合もしくは割り当て可能な無線リソースが無い場合、現在接続している通信端末以外の通信端末からの接続要求を拒否しなければならない。一般的に、通信端末は、ハンドオーバすることによって接続する基地局を変更する場合、もしくは、電源をON状態とした場合、最も電波環境もしくは無線通信環境のよい基地局への接続を試みる。しかし、接続を試みた基地局において、接続を拒否された場合、通信端末は、次に電波環境のよい基地局へ接続を試みる。ここで、通信端末が2回目に接続を試みた基地局との電波環境は、最初に接続を試みた基地局よりも劣るため、基地局と通信端末との間の通信品質の劣化が懸念される。
一方、基地局30は、割り当て可能な無線リソースが不足している場合等においては、キャリアアグリゲーションを実行することによって、キャリアアグリゲーションを実行していない他の通信端末よりも多く無線リソースを利用している通信端末における、一部の周波数帯の使用を停止することができる。これによって、基地局30は、割り当て可能な無線リソースを確保もしくは増やすことができる。これより、基地局30は、接続可能な通信端末の数を増加させることができる。
(実施の形態2)
続いて、図2を用いて本発明の実施の形態2にかかる通信システムの構成例について説明する。図2の通信システムは、eNB40、UE50、MME(Mobility Management Entity)60、MME70、HSS(Home Subscriber Server)71、S−GW(Serving−Gateway)72及びP−GW(Packet Data Network Gateway)73を有している。
続いて、図2を用いて本発明の実施の形態2にかかる通信システムの構成例について説明する。図2の通信システムは、eNB40、UE50、MME(Mobility Management Entity)60、MME70、HSS(Home Subscriber Server)71、S−GW(Serving−Gateway)72及びP−GW(Packet Data Network Gateway)73を有している。
UE50は、図1の通信端末20に相当する。eNB40は、図1の基地局30に相当する。MME60及びMME70は、図1のネットワーク装置10に相当する。
eNB40は、Uuインタフェースを介してUE50と接続する。UE50は、例えば、eNB40において通信可能な複数の周波数帯を同時に使用して、キャリアアグリゲーションを実行している。
MME60は、S1−MMEインタフェースを介してeNB40を収容する。また、MME70は、eNB40とは異なる他のeNBを収容してもよい。MME60及びMME70は、UEの移動管理、認証及びユーザデータ転送経路の設定処理等を行う。また、MME60は、外部MME間インタフェースを介してMME70と接続する。
HSS71は、UE50の加入者情報を管理する。加入者情報は、例えば、UE50と移動通信事業者との間における契約情報のような静的情報及びUE50の位置情報のような動的情報を含む。静的情報は、変更される頻度の少ない情報であり、動的情報は、静的情報と比較して変更される頻度の多い情報である。HSS71は、例えば、MME60がUE50の認証処理を実行する際に、S6aインタフェースを介してUE50に関する加入者情報をMME60へ送信する。
S−GW72は、ユーザデータの伝送を行う。S−GW72は、外部MS間インタフェースを介してMME60と接続し、制御データの送受信を行う。P−GW73は、S−GW72と同様にユーザデータの伝送を行う。さらに、P−GW73は、UE50に対してIPアドレスの割り当て等を実施する。P−GW73は、外部SP間インタフェースを介してS−GW72と接続し、制御データの送受信を行う。また、P−GW73は、他のインタフェースを介して外部ネットワークやInternetなど(不図示)と接続してもよい。
続いて、図3を用いて本発明の実施の形態2にかかるMME60の構成例について説明する。MME60は、信号生成部61及び通信部(送受信部)62を有している。信号生成部61及び通信部62は、プロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することによって処理が実行されるソフトウェもしくはモジュールであってもよい。また、信号生成部61及び通信部62は、回路によって構成されてもよい。図3においては、eNB40以外のノード装置と通信を行う際の通信インタフェース(もしくは通信部)の記載を省略する。
信号生成部61は、eNB40において割り当て可能な無線リソースが不足している場合、もしくは、割り当て可能な無線リソースが不足することが想定される場合におけるeNB40の動作として、キャリアアグリゲーションを実行しているUE50の一部の周波数帯の使用を停止することを指示する指示メッセージを生成する。
ここでは、UE50が、複数の周波数帯を利用してeNB40とキャリアアグリゲーションを実行すると仮定する。例えば、UE50は、eNB40との間において、800MHz帯における10MHz幅の周波数帯域と、2GHz帯における10MHz幅の周波数帯域とを合わせて、20MHz幅の周波数帯域を用いて無線通信を行っているとする。
例えば、eNB40は、UE50とキャリアアグリゲーションを実行する場合、UE50とプライマリーセル及びセカンダリーセルにおけるコネクションを確立する。例えば、プライマリーセルは、800MHz帯の周波数を用いた通信エリアであって、セカンダリーセルは、2GHz帯の周波数を用いた通信エリアであってもよい。
信号生成部61は、停止する周波数帯に関する情報を指示メッセージに含めてもよい。また、信号生成部61が、停止する周波数帯に関する情報を指示メッセージに含めない場合、eNB40が、停止する周波数帯を決定してもよい。例えば、eNB40は、セカンダリーセルにおけるコネクションを切断してもよい。
さらに、信号生成部61は、一部の周波数帯の使用を停止する対象となる通信端末の決定基準情報を指示メッセージに含めてもよい。例えば、決定基準情報として、電波強度もしくは無線信号強度の値が設定されていてもよい。eNB40は、無線リソースが不足し、さらに、UE50が使用している複数の周波数帯のうちの一部の周波数帯の電波強度が、指示メッセージに設定されている値よりも低い場合に、電波強度が指示メッセージに設定されている値よりも低い周波数帯の使用を停止してもよい。
もしくは、信号生成部61は、決定基準情報として、使用している変調方式を定めてもよい。例えば、eNB40は、無線リソースが不足し、さらに、UE50が使用している複数の周波数帯のうちの一部の周波数帯の変調方式が、指示メッセージに設定された変調方式よりも通信容量が少ない変調方式を用いている場合に、変調方式が指示メッセージに設定された変調方式よりも通信容量が少ない変調方式を用いている周波数帯の使用を停止してもよい。
もしくは、信号生成部61は、決定基準情報として、UE50の優先度に関する情報を設定してもよい。例えば、eNB40は、無線リソースが不足した場合に、複数の周波数帯を使用しているそれぞれのUE毎に設定されている優先度に関する情報を判定し、優先度の低いUEから順番に一部の周波数帯の使用を停止してもよい。
通信部62は、信号生成部61において生成された指示メッセージをeNB40へ送信する。例えば、通信部62は、UE50のAttach処理において、指示メッセージをeNB40へ送信する。
また、通信部62は、UE50が、キャリアアグリゲーションを実行している際に、一部の周波数帯の使用を停止させることができるUEに該当するか否かを示す情報をHSS71から取得してもよい。通信部62は、HSS71から出した情報を信号生成部61へ出力する。
続いて、図4を用いて本発明の実施の形態2にかかるeNB40の構成例について説明する。eNB40は、通信部(送受信部)41、制御部42及び判定部43を有している。通信部41、制御部42及び判定部43は、プロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することによって処理が実行されるソフトウェもしくはモジュールであってもよい。また、通信部41、制御部42及び判定部43は、回路によって構成されてもよい。図4においては、UE50と通信を行う際の通信インタフェース(もしくは通信部)の記載を省略する。
通信部41は、MME60から送信された指示情報を受信する。通信部41は、受信した指示情報を制御部42へ出力する。
判定部43は、割り当て可能な無線リソースが不足しているか否か、もしくは、割り当て可能な無線リソースが不足することが想定されるか否か、を判定する。例えば、判定部43は、割り当て可能な無線チャネルの数が、予め定められた値を下回った場合に、割り当て可能な無線リソースが不足していると判定してもよい。さらに、判定部43は、所定期間内に割り当てられた無線チャネルの数が、予め定められた値を上回った場合に、割り当て可能な無線リソースが不足することが想定されると判定してもよい。言い換えると、判定部43は、所定期間内に割り当て可能な無線チャネルの減少量が、予め定められた値を上回った場合に、割り当て可能な無線リソースが不足することが想定されると判定してもよい。判定部43は、判定結果を制御部42へ出力する。
制御部42は、判定部43から、割り当て可能な無線リソースが不足している、もしくは、割り当て可能な無線リソースが不足することが想定される、との判定結果を受け取った場合、キャリアアグリゲーションを実行しているUE50の一部の周波数帯の使用を停止する。
また、キャリアアグリゲーションを実行しているUEが複数存在する場合の制御部42における判定処理について説明する。例えば、制御部42は、MME60から送信された指示情報に、決定基準情報が含まれていない場合、任意のUEもしくはeNB40に接続している順番が長いUEから順番に、一部の周波数帯の使用を停止してもよい。制御部42は、MME60から送信された指示情報に、決定基準情報が含まれている場合、決定基準情報に従って、一部の周波数帯の使用を停止するUE及び使用を停止する周波数帯を決定してもよい。
続いて、図5を用いて本発明の実施の形態2にかかるAttach処理の流れについて説明する。はじめに、UE50は、NAS:Attach RequestメッセージをeNB40へ送信する(S1)。NAS:Attach Requestメッセージは、例えば、UE50が、電源OFF状態から電源ON状態へ遷移した際に送信される。NAS:Attach Requestメッセージは、UEとコアネットワーク装置との間に規定されているNAS(Non-Access Stratum)プロトコルにおいて用いられる。コアネットワーク装置は、例えば、MMEであってもよい。
次に、eNB40は、UE50から送信されたNAS:Attach RequestメッセージをMME60へ転送する(S2)。次に、MME60は、eNB40から送信されたNAS:Attach Requestメッセージを受信すると、HSS71へUpdate Location Requestメッセージを送信する(S3)。MME60は、HSS71から加入者情報を取得するために、HSS71へUpdate Location Requestメッセージを送信する。例えば、MME60は、UE50を識別する識別子を設定して、HSS71へUpdate Location Requestメッセージを送信する。
次に、HSS71は、Update Location Requestメッセージに対する応答メッセージとして、Update Location AckメッセージをMME60へ送信する(S4)。HSS71は、UE50の加入者情報を設定したUpdate Location AckメッセージをMME60へ送信する。
HSS71は、UE50がキャリアアグリゲーションを実行している際に、eNB40において割り当て可能な無線リソースが不足している、もしくは、割り当て可能な無線リソースが不足することが想定されると判定された場合の動作として、UE50の一部の周波数帯の使用を停止することを示す情報をUpdate Location Ackメッセージに設定する。
UE50がキャリアアグリゲーションを実行している際に、eNB40において割り当て可能な無線リソースが不足している、もしくは、割り当て可能な無線リソースが不足することが想定されると判定された場合に、UE50の一部の周波数帯の使用を停止することを示す情報は、加入者情報に含められていてもよい。
次に、MME60は、Initial Context Setup RequestメッセージをeNB40へ送信する(S5)。MME60は、UE50がキャリアアグリゲーションを実行している際に、eNB40において割り当て可能な無線リソースが不足している、もしくは、割り当て可能な無線リソースが不足することが想定されると判定された場合に、UE50の一部の周波数帯の使用を停止することを示す情報をInitial Context Setup Requestメッセージに設定する。
また、MME60は、UE50がキャリアアグリゲーションを実行している際に、eNB40において割り当て可能な無線リソースが不足している、もしくは、割り当て可能な無線リソースが不足することが想定されると判定された場合に、セカンダリーセルのコネクションを切断することを示す情報をInitial Context Setup Requestメッセージに設定してもよい。また、HSS71が送信するUpdate Location Ackメッセージに、UE50がキャリアアグリゲーションを実行している際に、eNB40において割り当て可能な無線リソースが不足している、もしくは、割り当て可能な無線リソースが不足することが想定されると判定された場合に、セカンダリーセルのコネクションを切断することを示す情報が設定されてもよい。
次に、eNB40は、UE50との間においてRRC Connectionを確立するために、RRC Connection Reconfiguration/ NAS:Attach Acceptメッセージを、UE50へ送信する(S6)。
次に、UE50は、RRC Connection Reconfiguration/ NAS:Attach Acceptメッセージへの応答メッセージとして、eNB40へ、RRC Connection Reconfiguration Completeメッセージを送信する(S7)。
次に、eNB40は、Initial Context Setup Requestメッセージへの応答メッセージとして、Initial Context Setup ResponseメッセージをMME60へ送信する(S8)。次に、UE50は、Attach Requestに関する処理の完了通知するために、Direct Transfer/ NAS:Attach CompleteメッセージをeNB40へ送信する(S9)。次に、eNB40は、NAS:Attach CompleteメッセージをMME60へ送信する(S10)。
続いて、図6を用いて本発明の実施の形態2にかかる、キャリアアグリゲーションを実行しているUE50の一部の周波数帯の使用を停止する処理の流れについて説明する。本図においては、UE50は、図5におけるAttach処理を実行済みであり、キャリアアグリゲーションを実行して通信中であると仮定する。
はじめに、eNB40は、割り当て可能な無線リソースが不足していると判定する(S21)。例えば、eNB40は、割り当て可能な無線チャネルの数が不足していると判定してもよい。
次に、eNB40は、キャリアアグリゲーションを実行している複数のUEの中から、一部の周波数帯の使用を停止する、つまり、キャリアアグリゲーションを停止させるUEを特定する(S22)。例えば、eNB40は、予め定められた閾値よりも低い電波強度の信号を用いて通信を行っているUEについて、キャリアアグリゲーションを停止してもよい。もしくは、eNB40は、UE毎に設定された優先度情報を確認し、優先度の低いUEから順番にキャリアアグリゲーションを停止してもよい。また、eNB40は、Attach処理において、一部の周波数帯の使用を停止することを示す情報を通知したUEの中からキャリアアグリゲーションを停止させるUEを特定する。
次に、eNB40は、ステップS22において特定したUEへ、RRC Connection Reconfigurationメッセージを送信し、キャリアアグリゲーションの停止を実行する(S23)。例えば、eNB40は、セカンダリーセルのコネクションを切断することをRRC Connection Reconfigurationメッセージに設定してもよい。
次に、UE50は、RRC Connection Reconfiguration CompleteメッセージをeNB40へ送信する(S24)。UE50がRRC Connection Reconfiguration CompleteメッセージをeNB40へ送信することによって、UE50とeNB40との間のキャリアアグリゲーションを用いた通信が停止する。
以上説明したように、本発明の実施の形態2にかかる通信システムを実行することによって、MME60は、eNB40において無線リソースが不足した場合もしくは無線リソースの不足が想定される場合の動作として、キャリアアグリゲーションを停止させることを指示するメッセージを送信することができる。さらに、eNB40は、無線リソースが不足したと判定もしくは無線リソースの不足が想定されると判定した場合に、特定したUEとの通信におけるキャリアアグリゲーションの適用を停止することができる。これによって、eNB40における無線リソースの不足を解消することができる。そのため、eNB40は、eNB40へ新たに接続を要求してきたUEに対しても、無線リソースを割り当てることが可能となる。
また、eNB40は、MME60から決定基準情報を取得することによって、キャリアアグリゲーションを実行している複数のUEの中から、決定基準情報に従ってキャリアアグリゲーションを停止するUEを決定することができる。例えば、決定基準情報を、通信事業者が決定することによって、eNB40は、通信事業者のポリシーに従い、キャリアアグリゲーションを停止するUEを決定することができる。
(実施の形態3)
続いて、図7を用いて実施の形態3にかかる通信システムの構成例について説明する。図7の通信システムは、図2の通信システムに、eNB80を加えた構成である。eNB80は、MME60に収容されている。さらに、eNB80は、X2インタフェースを介してeNB40と接続する。
続いて、図7を用いて実施の形態3にかかる通信システムの構成例について説明する。図7の通信システムは、図2の通信システムに、eNB80を加えた構成である。eNB80は、MME60に収容されている。さらに、eNB80は、X2インタフェースを介してeNB40と接続する。
ここでは、UE50は、eNB40及びeNB80と同時に通信することによってキャリアアグリゲーションを実行しているとする。例えば、UE50は、eNB40と800MHz帯を使用した通信を行い、eNB80と2GHz帯を使用した通信を行ってもよい。また、UE50がキャリアアグリゲーションを実行する際に、eNB40が形成する通信エリアをプライマリーセルとし、eNB80が形成する通信エリアをセカンダリーセルとしてもよい。
eNB40及びeNB80は、UE50がキャリアアグリゲーションを実行する際に、どちらがプライマリーセルであるか、もしくは、セカンダリーセルであるかを、X2インタフェースを介して制御信号を送受信することによって決定してもよい。
このような場合、例えば、MME60は、eNB40及びeNB80へ、割り当て可能な無線リソースが不足した場合において、セカンダリーセルにおけるコネクションを切断することを指示する指示メッセージを送信してもよい。
ここでは、eNB80がセカンダリーセルを形成しているため、eNB80において、割り当て可能な無線リソースが不足していると判定された場合、eNB80が、UE50との間の通信を切断してもよい。
以上説明したように、実施の形態3にかかる通信システムを用いることによって、UE50が、複数のeNBを用いてキャリアアグリゲーションを実行している場合においても、複数のeNBのうちの一部のeNBが、UE50との通信を停止することができる。これによって、UE50が使用している複数の周波数帯の一部の周波数帯における通信を停止することができる。
上述の実施の形態では、本発明をハードウェアの構成として説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。本発明は、UE、MME及びeNBにおける処理を、CPU(Central Processing Unit)にコンピュータプログラムを実行させることにより実現することも可能である。
上述の例において、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記によって限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2015年3月20日に出願された日本出願特願2015−058151を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
10 ネットワーク装置
11 通信部
20 通信端末
30 基地局
40 eNB
41 通信部
42 制御部
43 判定部
50 UE
60 MME
61 信号生成部
62 通信部
70 MME
71 HSS
72 S−GW
73 P−GW
80 eNB
11 通信部
20 通信端末
30 基地局
40 eNB
41 通信部
42 制御部
43 判定部
50 UE
60 MME
61 信号生成部
62 通信部
70 MME
71 HSS
72 S−GW
73 P−GW
80 eNB
Claims (13)
- 通信端末に対して無線リソースを割り当てて通信を行う基地局を管理するネットワーク装置であって、
前記基地局において割り当て可能な無線リソースが不足している場合、もしくは、割り当て可能な無線リソースが不足することが想定される場合における前記基地局の動作として、複数の周波数帯を同時に使用した通信を行っている通信端末の一部の周波数帯の使用を停止することを指示する指示メッセージを前記基地局へ送信する通信手段、を備えるネットワーク装置。 - 前記通信手段は、
複数の周波数帯を同時に使用した通信を行っている通信端末が複数存在する場合、一部の周波数帯の使用を停止する対象となる通信端末の決定基準情報を含む前記指示メッセージを前記基地局へ送信する、請求項1に記載のネットワーク装置。 - 前記決定基準情報は、
電波強度が低い通信端末から順番に、一部の周波数帯域の使用を停止することを示す、請求項2に記載のネットワーク装置。 - 前記決定基準情報は、
通信容量の少ない変調方式を適用している通信端末から順番に、一部の周波数帯域の使用を停止することを示す、請求項2又は3に記載のネットワーク装置。 - 前記通信手段は、
前記通信端末のAttach処理時に、前記指示メッセージを前記基地局へ送信する、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のネットワーク装置。 - 前記通信手段は、
Attach処理を実行中の前記通信端末が、複数の周波数帯を同時に使用した通信を行っている場合に、一部の周波数帯の使用を停止する対象となる通信端末に該当するか否かを示す情報を加入者情報管理装置から受信する、請求項5に記載のネットワーク装置。 - 前記無線リソースが不足している場合とは、割り当て可能な無線リソースが、予め定められた第1の閾値を下回った場合である、請求項1乃至6のいずれか1項に記載のネットワーク装置。
- 前記無線リソースが不足することが想定される場合とは、所定期間内に、割り当て可能な無線リソースの減少量が、予め定められた第2の閾値を上回る場合である、請求項1乃至7のいずれか1項に記載のネットワーク装置。
- 割り当て可能な無線リソースが不足している場合、もしくは、割り当て可能な無線リソースが不足することが想定される場合における動作として、複数の周波数帯を同時に使用した通信を行っている通信端末の一部の周波数帯の使用を停止することを指示する指示メッセージをネットワーク装置から受信する通信手段と、
割り当て可能な無線リソースが不足しているか否か、もしくは、割り当て可能な無線リソースが不足することが想定されるか否か、を判定する判定部と、
前記判定部において、割り当て可能な無線リソースが不足している、もしくは、割り当て可能な無線リソースが不足することが想定される、と判定された場合に、複数の周波数帯を同時に使用した通信を行っている通信端末の一部の周波数帯の使用を停止する制御手段と、を備える基地局。 - 通信端末に対して無線リソースを割り当てて通信を行う基地局を管理するネットワーク装置における通信方法であって、
前記基地局において割り当て可能な無線リソースが不足している場合、もしくは、割り当て可能な無線リソースが不足することが想定される場合における前記基地局の動作として、複数の周波数帯を同時に使用した通信を行っている通信端末の一部の周波数帯の使用を停止することを指示する指示メッセージを前記基地局へ送信する通信方法。 - 割り当て可能な無線リソースが不足している場合、もしくは、割り当て可能な無線リソースが不足することが想定される場合における動作として、複数の周波数帯を同時に使用した通信を行っている通信端末の一部の周波数帯の使用を停止することを指示する指示メッセージをネットワーク装置から受信し、
割り当て可能な無線リソースが不足しているか否か、もしくは、割り当て可能な無線リソースが不足することが想定されるか否か、を判定し、
割り当て可能な無線リソースが不足している、もしくは、割り当て可能な無線リソースが不足することが想定される、と判定した場合に、複数の周波数帯を同時に使用した通信を行っている通信端末の一部の周波数帯の使用を停止する、無線リソース制御方法。 - 通信端末に対して無線リソースを割り当てて通信を行う基地局を管理するコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記基地局において割り当て可能な無線リソースが不足している場合、もしくは、割り当て可能な無線リソースが不足することが想定される場合における前記基地局の動作として、複数の周波数帯を同時に使用した通信を行っている通信端末の一部の周波数帯の使用を停止することを指示する指示メッセージを前記基地局へ送信することをコンピュータに実行させるプログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体。 - 割り当て可能な無線リソースが不足している場合、もしくは、割り当て可能な無線リソースが不足することが想定される場合における動作として、複数の周波数帯を同時に使用した通信を行っている通信端末の一部の周波数帯の使用を停止することを指示する指示メッセージをネットワーク装置から受信し、
割り当て可能な無線リソースが不足しているか否か、もしくは、割り当て可能な無線リソースが不足することが想定されるか否か、を判定し、
割り当て可能な無線リソースが不足している、もしくは、割り当て可能な無線リソースが不足することが想定される、と判定した場合に、複数の周波数帯を同時に使用した通信を行っている通信端末の一部の周波数帯の使用を停止することをコンピュータに実行させるプログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体。
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