JPWO2016142973A1 - 近接サービス通信のための装置及び方法 - Google Patents
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Abstract
無線端末(1)は、ネットワーク(100)と接続可能な条件においてネットワーク(100)から受信した要求に応答して、ネットワーク(100)に接続できない条件の第2の無線端末(2)とのサイドリンク通信(102)を事前設定された第1の無線パラメータ(1008)に従って行うよう構成されている。サイドリンク通信(102)は、ダイレクト・ディスカバリ及びダイレクト通信の少なくとも一方を含む。これにより、例えば、パーシャルカバレッジでのサイドリンク通信の改良に寄与することができる。
Description
本出願は、Proximity-based services(ProSe)に関し、特に無線端末間のダイレクトインタフェースを用いて行われるダイレクト・ディスカバリ及びダイレクト通信に関する。
3GPP Release 12は、Proximity-based services(ProSe)について規定している(例えば、非特許文献1を参照)。ProSeは、ProSeディスカバリ(ProSe discovery)及びProSeダイレクト通信(ProSe direct communication)を含む。ProSeディスカバリは、無線端末が近接していること(in proximity)の検出を可能にする。ProSeディスカバリは、ダイレクト・ディスカバリ(ProSe Direct Discovery)及びネットワークレベル・ディスカバリ(EPC-level ProSe Discovery)を含む。
ProSeダイレクト・ディスカバリは、ProSeを実行可能な無線端末(ProSe-enabled UE)が他のProSe-enabled UEをこれら2つのUEが有する無線通信技術(例えば、Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA) technology)の能力だけを用いて発見する手順により行われる。これに対して、EPC-level ProSe Discoveryでは、コアネットワーク(Evolved Packet Core (EPC))が2つのProSe-enabled UEsの近接を判定し、これをこれらのUEsに知らせる。ProSeダイレクト・ディスカバリは、3つ以上のProSe-enabled UEsにより行われてもよい。
ProSeダイレクト通信は、ProSeディスカバリ手順の後に、ダイレクト通信レンジ内に存在する2以上のProSe-enabled UEsの間の通信パスの確立を可能にする。言い換えると、ProSeダイレクト通信は、ProSe-enabled UEが、基地局(eNodeB)を含む公衆地上移動通信ネットワーク(Public Land Mobile Network (PLMN))を経由せずに、他のProSe-enabled UEと直接的に通信することを可能にする。ProSeダイレクト通信は、基地局(eNodeB)にアクセスする場合と同様の無線通信技術(E-UTRA technology)を用いて行われてもよいし、wireless local area network (WLAN)の無線技術(つまり、IEEE 802.11 radio technology)を用いて行われてもよい。
3GPP Release 12では、ProSe functionが公衆地上移動通信ネットワーク(PLMN)を介してProSe-enabled UEと通信し、ProSeディスカバリ及びProSeダイレクト通信を支援(assist)する。ProSe functionは、ProSeのために必要なPLMNに関連した動作に用いられる論理的な機能(logical function)である。ProSe functionによって提供される機能(functionality)は、例えば、(a)third-party applications(ProSe Application Server)との通信、(b)ProSeディスカバリ及びProSeダイレクト通信のためのUEの認証、(c)ProSeディスカバリ及びProSeダイレクト通信のための設定情報(例えば、EPC-ProSe-User IDなど)のUEへの送信、並びに(d)ネットワークレベル・ディスカバリ(i.e., EPC-level ProSe discovery)の提供、を含む。ProSe functionは、1又は複数のネットワークノード又はエンティティに実装されてもよい。本明細書では、ProSe functionを実行する1又は複数のネットワークノード又はエンティティを“ProSe function エンティティ”又は“ProSe functionサーバ”と呼ぶ。
上述したように、ProSeダイレクト・ディスカバリ及びProSeダイレクト通信は、UE間のダイレクトインタフェースにおいて行われる。当該ダイレクトインタフェースは、PC5インタフェース又はサイドリンク(sidelink)と呼ばれる。以下、本明細書では、ダイレクト・ディスカバリ及びダイレクト通信のうち少なくとも一方を含む通信を「サイドリンク通信」と呼ぶ。
UEは、サイドリンク通信を行う前に、ProSe functionと通信することが必要とされる(非特許文献1を参照)。ProSeダイレクト通信及びProSeダイレクト・ディスカバリを行うために、UEは、ProSe functionと通信し、PLMNによる認証情報を予めProSe functionから取得しなければならない。さらに、ProSeダイレクト・ディスカバリの場合、UEは、ディスカバリ・リクエストをProSe functionに送信しなければならない。具体的には、サイドリンクでのディスカバリ情報の送信(アナウンス)を希望する場合、UEは、アナウンスのためのディスカバリ・リクエストをProSe functionに送信する。一方、サイドリンクでのディスカバリ情報の受信(モニター)を希望する場合、UEは、モニターのためのディスカバリ・リクエストをProSe functionに送信する。そして、ディスカバリ・リクエストが成功した場合、UEは、UE間ダイレクトインタフェース(e.g., サイドリンク又はPC5インタフェース)においてディスカバリ情報を送信すること又は受信することが許可される。
サイドリンク通信のための無線リソースのUEへの割り当ては、無線アクセスネットワーク(e.g., Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network(E-UTRAN))によって行われる(非特許文献1及び2を参照)。ProSe functionによってサイドリンク通信を許可されたUEは、無線アクセスネットワークノード(e.g., eNodeB)によって設定された無線リソースを使用してProSeダイレクト・ディスカバリ又はProSeダイレクト通信を行う。非特許文献2のセクション23.10及び23.11は、サイドリンク通信のための無線リソースのUEへの割り当ての詳細を記載している。
ProSeダイレクト通信に関しては、2つのリソース割り当てモード、つまりScheduled resource allocation 及び Autonomous resource selectionが規定されている。ProSeダイレクト通信のScheduled resource allocationでは、UEがeNodeBにリソース割り当てを要求し、eNodeBがサイドリンク・コントロール及びデータのためのリソースをUEにスケジュールする。具体的には、UEはスケジューリング・リクエスト をa ProSe Buffer Status Report(BSR)共にeNodeBに送る。
一方、ProSeダイレクト通信のAutonomous resource selectionでは、UEは、リソースプールの中から、サイドリンク・コントロール及びデータのためのリソースを自律的に選択する。eNodeBは、System Information Block(SIB)18において、Autonomous resource selectionに使用するためのリソースプールをUEに割り当ててもよい。なお、eNodeBは、Radio Resource Control (RRC)_CONNECTEDのUEに対して、個別(dedicated)RRCシグナリングで、Autonomous resource selectionに使用するためのリソースプールを割り当ててもよい。このリソースプールは、UEがRRC_IDLEであるときにも利用可能であってもよい。
ProSeダイレクト・ディスカバリに関しても、2つのリソース割り当てモード、つまりScheduled resource allocation 及び Autonomous resource selectionが規定されている。ProSeダイレクト・ディスカバリのAutonomous resource selectionでは、のディスカバリ情報の送信(アナウンス)を希望するUEがアナウンス用のリソースプールの中から自律的に無線リソースを選択する。リソースプールは、ブロードキャスト(SIB 19)又はデディケイテッドなシグナリング(RRCシグナリング)でUEに設定される。
一方、ProSeダイレクト・ディスカバリのScheduled resource allocationでは、UEがアナウンス用のリソース割り当てをRRCシグナリングでeNodeBに要求する。eNodeBは、モニター用にUEsに設定されたリソースプールの中からアナウンス用のリソースをUEに割り当てる。Scheduled resource allocationが使用される場合、eNodeBは、SIB 19においてProSeダイレクト・ディスカバリのモニター用のリソースの提供をサポートするが、アナウンスメント用のリソースは提供しないことを示す。
さらに、3GPP Release 12は、一方のUEがネットワークカバレッジ外であり、他方のUEがネットワークカバレッジ内であるパーシャルカバレッジ・シナリオについて規定している(例えば、非特許文献1のセクション4.4.3、4.5.4および5.4.4を参照)。パーシャルカバレッジ・シナリオにおいて、カバレッジ外のUEはremote UEと呼ばれ、カバレッジ内かつremote UEとネットワークを中継するUEはProSe UE-to-Network Relayと呼ばれる。ProSe UE-to-Network Relayは、remote UEとネットワーク(E-UTRAN及びEPC)との間でトラフィック(ダウンリンク及びアップリンク)を中継する。より具体的に述べると、ProSe UE-to-Network Relayは、UEとしてネットワークにアタッチし、ProSe function エンティティ又はその他のPacket Data Network(PDN)と通信するためのPDN connectionを確立し、ProSeダイレクト通信を開始するためにProSe function エンティティと通信する。ProSe UE-to-Network Relayは、さらに、remote UEとの間でディスカバリ手順を実行し、UE間ダイレクトインタフェース(e.g., サイドリンク又はPC5インタフェース)においてremote UEと通信し、remote UEとネットワークとの間でトラフィック(ダウンリンク及びアップリンク)を中継する。Internet Protocol version 4(IPv4)が用いられる場合、ProSe UE-to-Network Relayは、Dynamic Host Configuration Protocol Version 4 (DHCPv4) Server及びNetwork Address Translation (NAT) として動作する。IPv6が用いられる場合、ProSe UE-to-Network Relayは、stateless DHCPv6 Relay Agentとして動作する。本明細書では、ProSe UE-to-Network RelayのようなProSe機能および中継機能を持つ無線端末を「リレー無線端末」又は「リレーUE」と呼ぶ。また、リレー無線端末(リレーUE)による中継サービスを受ける無線端末を「リモート無線端末」又は「リモートUE」と呼ぶ。
なお、3GPP Release 12のProSeは、複数の無線端末の地理的な位置の近接に基づいて提供される近接サービス(Proximity-based services(ProSe))の1つの具体例である。公衆地上移動通信ネットワーク(PLMN)における近接サービスは、3GPP Release 12のProSeと同様に、ネットワークに配置された機能又はノード(例えば、ProSe function)によって支援されるディスカバリ・フェーズ及びダイレクト通信フェーズを含む。ディスカバリ・フェーズでは、複数の無線端末の地理的位置の近接が判定又は検出される。ダイレクト通信フェーズでは複数の無線端末によってダイレクト通信が行われる。ダイレクト通信は、近接する複数の無線端末の間で公衆地上移動通信ネットワーク(PLMN)を介さずに行われる通信である。ダイレクト通信は、device-to-device (D2D) 通信、又はpeer-to-peer通信と呼ばれることもある。本明細書で使用される“ProSe”との用語は、3GPP Release 12のProSeに限定されず、ディスカバリ及びダイレクト通信の少なくとも一方を含む近接サービス通信を意味する。また、本明細書で使用される“近接サービス通信”及び“ProSe通信”との用語の各々は、ディスカバリ及びダイレクト通信の少なくとも一方を意味する。
本明細書で使用する公衆地上移動通信ネットワーク(PLMN)との用語は、広域な無線インフラストラクチャネットワークであり、多元接続方式の移動通信システムを意味する。多元接続方式の移動通信システムは、時間、周波数、及び送信電力のうち少なくとも1つを含む無線リソースを複数の移動端末の間で共有することで、複数の移動端末が実質的に同時に無線通信を行うことを可能としている。代表的な多元接続方式は、Time Division Multiple Access(TDMA)、Frequency Division Multiple Access(FDMA)、Code Division Multiple Access(CDMA)、若しくはOrthogonal Frequency Division Multiple Access(OFDMA)又はこれらの組み合わせである。公衆地上移動通信ネットワークは、無線アクセスネットワークおよびコアネットワークを含む。公衆地上移動通信ネットワークは、例えば、3GPP Universal Mobile Telecommunications System(UMTS)、3GPP Evolved Packet System(EPS)、3GPP2 CDMA2000システム、Global System for Mobile communications(GSM(登録商標))/ General packet radio service(GPRS)システム、WiMAXシステム、又はモバイルWiMAXシステムである。EPSは、Long Term Evolution(LTE)システム及びLTE-Advancedシステムを含む。
3GPP TS 23.303 V12.3.0 (2014-12), "3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Services and System Aspects; Proximity-based services (ProSe); Stage 2 (Release 12)", 2014年12月
3GPP TS 36.300 V12.4.0 (2014-12), "3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA) and Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network (E-UTRAN);Overall description; Stage 2 (Release 12)", 2014年12月
3GPP Release 12は、パーシャルカバレッジでのサイドリンク通信(つまりリレーUEとリモートUEの間のサイドリンク通信)の開始手順について具体的に記載していない。また、3GPP Release 12は、パーシャルカバレッジのサイドリンク通信において使用される無線パラメータ(e.g., 無線リソース)の決定について具体的に規定していない。
一方、特許文献1は、パーシャルカバレッジでのサイドリンク通信について記載している。具体的には、一例において、UE(リモートUE候補)は、基地局からの受信品質が低下した場合に、ダイレクト・ディスカバリの準備をネットワークに要求する。ネットワークは、当該UEからの要求に応答して、リレーUEを決定し、リレーUEにダイレクト・ディスカバリ動作の開始を要求する。リレーUEは、ネットワークからの要求に従って、ダイレクト・ディスカバリのための探索信号のアナウンス(送信)を開始するか、又はリモートUEから送信される探索信号のモニター(受信)を開始する。
さらに、特許文献1は、リレーUEとリモートUEの間のダイレクト・ディスカバリ及びダイレクト通信に使用される無線リソースは、UEによって選択されてもよいし、基地局によって選択されてもよいと記載している。
しかしながら、基地局又はUEによって動的に選択された無線リソースをパーシャルカバレッジでのサイドリンク通信に使用するためには、この無線リソースをリレーUE及びリモートUE が知っておく必要がある。しかしながら、パーシャルカバレッジでのサイドリンク通信のための無線リソースが基地局又はリレーUEによって動的に決定される場合、カバレッジ外のリモートUEまたはカバレッジ外になりそうなリモートUEに対して当該無線リソースを安定的に知らせることは困難であるかもしれない。これとは反対に、パーシャルカバレッジでのサイドリンク通信のための無線リソースがリモートUEによって動的に決定される場合も、カバレッジ外のリモートUEまたはカバレッジ外になりそうなリモートUEが当該無線リソースをリレーUE又は基地局に安定的に知らせることは困難かもしれない。
もしパーシャルカバレッジでのサイドリンク通信に使用する無線リソースの情報をリモートUE及びリレーUEが共有していなければ、リモートUE及びリレーUEは、多くの周波数帯域または時間においてディスカバリのための信号をモニター(受信)又はアナウンスすることを強いられる。
本明細書に開示される実施形態が達成しようとする目的の1つは、パーシャルカバレッジでのサイドリンク通信の改良に寄与する装置、方法、及びプログラムを提供することである。
第1の態様では、無線端末装置は、少なくとも1つの無線トランシーバ、及び前記少なくとも1つの無線トランシーバに結合された少なくとも1つのプロセッサを含む。前記少なくとも1つのプロセッサは、ネットワークと接続可能な条件において前記ネットワークから受信した要求に応答して、前記ネットワークに接続できない条件の第2の無線端末とのサイドリンク通信を事前設定された第1の無線パラメータに従って前記少なくとも1つの無線トランシーバを用いて行うよう構成されている。前記サイドリンク通信は、ダイレクト・ディスカバリ及びダイレクト通信の少なくとも一方を含む。
第2の態様では、無線端末装置は、少なくとも1つの無線トランシーバ、及び前記少なくとも1つの無線トランシーバに結合された少なくとも1つのプロセッサを含む。前記少なくとも1つのプロセッサは、ネットワークに接続できない条件の場合に、前記ネットワークと接続可能な条件にある第1の無線端末とのサイドリンク通信を事前設定された第1の無線パラメータに従って前記少なくとも1つの無線トランシーバを用いて行うよう構成されている。前記サイドリンク通信は、ダイレクト・ディスカバリ及びダイレクト通信の少なくとも一方を含む。
第3の態様では、制御装置は、メモリ、及び前記メモリに結合された少なくとも1つのプロセッサを含む。前記少なくとも1つのプロセッサは、ネットワークと接続できない条件の第2の無線端末とのサイドリンク通信を事前設定された第1の無線パラメータに従って開始するように前記ネットワークと接続可能な条件にある第1の無線端末に要求するよう構成されている。前記サイドリンク通信は、ダイレクト・ディスカバリ及びダイレクト通信の少なくとも一方を含む。
第4の態様では、第1の無線端末によって行われる方法は、ネットワークと接続可能な条件において前記ネットワークから受信した要求に応答して、前記ネットワークに接続できない条件の第2の無線端末とのサイドリンク通信を事前設定された第1の無線パラメータに従って行うことを含む。前記サイドリンク通信は、ダイレクト・ディスカバリ及びダイレクト通信の少なくとも一方を含む。
第5の態様では、第2の無線端末によって行われる方法は、ネットワークに接続できない条件の場合に、前記ネットワークと接続可能な条件にある第1の無線端末とのサイドリンク通信を事前設定された第1の無線パラメータに従って行うことを含む。前記サイドリンク通信は、ダイレクト・ディスカバリ及びダイレクト通信の少なくとも一方を含む。
第6の態様では、制御装置によって行われる方法は、ネットワークと接続できない条件の第2の無線端末とのサイドリンク通信を事前設定された第1の無線パラメータに従って開始するように前記ネットワークと接続可能な条件にある第1の無線端末に要求することを含む。前記サイドリンク通信は、ダイレクト・ディスカバリ及びダイレクト通信の少なくとも一方を含む。
第7の態様では、プログラムは、コンピュータに読み込まれた場合に、上述の第4、第5、又は第6の態様に係る方法をコンピュータに行わせるための命令群(ソフトウェアコード)を含む。
上述の態様よれば、パーシャルカバレッジでのサイドリンク通信の改良に寄与する装置、方法、及びプログラムを提供できる。
以下では、具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。
以下に示される複数の実施形態は、Evolved Packet System(EPS)を主な対象として説明される。しかしながら、これらの実施形態は、EPSに限定されるものではなく、他のモバイル通信ネットワーク又はシステム、例えば3GPP UMTS、3GPP2 CDMA2000システム、GSM/GPRSシステム、及びWiMAXシステム等に適用されてもよい。
<第1の実施形態>
図1は、本実施形態に係るネットワークの構成例を示している。リレーUE1及びリモートUE2は共にProSeが可能な無線端末(ProSe-enabled UE)であり、端末間ダイレクトインタフェース(i.e., PC5インタフェース又はサイドリンク)102上でサイドリンク通信を行うことができる。当該サイドリンク通信は、ProSeダイレクト・ディスカバリ及びProSeダイレクト通信の少なくとも一方を含む。サイドリンク通信は、基地局(eNodeB)31にアクセスする場合と同様の無線通信技術(E-UTRA technology)を用いて行われる。
図1は、本実施形態に係るネットワークの構成例を示している。リレーUE1及びリモートUE2は共にProSeが可能な無線端末(ProSe-enabled UE)であり、端末間ダイレクトインタフェース(i.e., PC5インタフェース又はサイドリンク)102上でサイドリンク通信を行うことができる。当該サイドリンク通信は、ProSeダイレクト・ディスカバリ及びProSeダイレクト通信の少なくとも一方を含む。サイドリンク通信は、基地局(eNodeB)31にアクセスする場合と同様の無線通信技術(E-UTRA technology)を用いて行われる。
リレーUE1は、リモートUE2とPLMN100(E-UTRAN3及びEPC4)との間でトラフィック(ダウンリンク及びアップリンク)を中継する。幾つかの実装において、リレーUE1は、EPC4にアタッチし、ProSe function エンティティ5と通信するためのPDN connectionを確立し、サイドリンク通信を開始するためにProSe function エンティティ5と通信してもよい。リレーUE1は、例えば、ProSe function エンティティ5によって提供されるネットワークレベル・ディスカバリ(i.e., EPC-level ProSe Discovery)を利用してもよいし、ダイレクト・ディスカバリ又はダイレクト通信のリレーUE1における起動(有効化、activation)を許可することを示すメッセージをProSe function エンティティ5から受信してもよい。リレーUE1は、さらに、ProSe function エンティティ5とは異なる他のPacket Data Network(PDN)と通信するためのPDN connectionを確立し、当該PDNのノードと通信してもよい。
リモートUE2は、リレーUE1との間のダイレクトインタフェース(i.e., PC5インタフェース又はサイドリンク)102を介して、ProSe function エンティティ5又は他のPDNのノードと通信する。図1の例では、リモートUE2は、eNodeB31のセル32の外に位置している(アウト・オブ・カバレッジ)。しかしながら、リモートUE2は、セル32内に位置してもよく、何らかの条件(例えば、ユーザーによる選択)に基づいてPLMN100に接続不能な状態であってもよい。リモートUE2は、PLMN100に接続できない条件の場合に(e.g., カバレッジ外)、リレーUE1とのサイドリンク通信を行う。
なお、本明細書では、便宜上、リレーUE1とリモートUE2の間のサイドリンク通信を「パーシャルカバレッジでのサイドリンク通信」と呼ぶ。しかしながら、本明細書における「パーシャルカバレッジでのサイドリンク通信」は、リモートUE2が様々な要因によってPLMN100に接続できない条件にある場合のカバレッジ内のリレーUE1とリモートUE2とのサイドリンク通信を含む。本明細書における「パーシャルカバレッジでのサイドリンク通信」は、ProSe UE-to-Network Relayingと呼ぶこともできる。
リモートUE2がPLMN100に接続不能であることは、PLMN100内のいずれかのeNodeB31から送信される無線信号の受信品質(e.g., Reference Signal Received Power(RSRP)又はReference Signal Received Quality(RSRQ))が所定の閾値以下であることにより判定されてもよい。言い換えると、リモートUE2は、PLMN100の無線信号を正常に受信できないことにより、PLMN100に接続不能であることを判定してもよい。これに代えて、リモートUE2は、eNodeB31からの無線信号を受信できるものの、PLMN100への接続(e.g., EPC4へのアタッチ)を拒絶された場合に、PLMN100に接続不能であることを判定してもよい。これに代えて、リモートUE2は、PLMN100への接続が許可されるものの、ProSe functionエンティティ5との通信を正常に行えない場合に、PLMN100に接続不能であることを判定してもよい。これに代えて、リモートUE2は、ユーザの指示又はPLMN100内の制御装置(e.g., ProSe functionエンティティ5、又はOperation Administration and Maintenance(OAM)サーバ)の指示により強制的にPLMN100との接続を切断又は不活性化(deactivate)する場合に、PLMN100に接続不能であることを判定してもよい。
eNodeB31は、無線アクセスネットワーク(i.e., E-UTRAN)3内に配置されたエンティティであり、セル32を管理し、E-UTRA technologyを用いてリレーUE1と通信(101)することができる。
コアネットワーク(i.e., EPC)4は、複数のユーザープレーン・エンティティ(e.g., Serving Gateway (S-GW)及びPacket Data Network Gateway (P-GW))、及び複数のコントロールプレーン・エンティティ(e.g., Mobility Management Entity(MME)及びHome Subscriber Server(HSS))を含む。複数のユーザープレーン・エンティティは、E-UTRAN3と外部ネットワーク(PDN)との間でリレーUE1及びリモートUE2のユーザデータを中継する。複数のコントロールプレーン・エンティティは、リレーUE1のモビリティ管理、セッション管理(ベアラ管理)、加入者情報管理、及び課金管理を含む様々な制御を行う。
図2は、パーシャルカバレッジでのサイドリンク通信(ProSe UE-to-Network Relaying)で利用される参照点(Reference points)を示している。参照点は、インタフェースと呼ばれることもある。図2は、リレーUE1及びリモートUE2が同じPLMN100のサブスクリプションを利用する非ローミング・アーキテクチャ(non-roaming architecture)を示している。しかしながら、リモートUE2のHome PLMN(HPLMN)は、リレーUE1のHPLMNと異なってもよい。パーシャルカバレッジでのサイドリンク通信(ProSe UE-to-Network Relaying)の主要な用途の1つとしてpublic safety用途が想定されている。例えばpublic safety用途では、PLMN100内のリレーUE1がPLMN100とのサブスクリプションを持たないリモートUE2とサイドリンク通信を行ってもよい。
PC1参照点は、リレーUE1及びリモートUE2の各々のProSeアプリケーションとProSeアプリケーションサーバ6との間の参照点である。PC1参照点は、アプリケーションレベルのシグナリングに対する要件(requirements)を定義するために使用される。PC1参照点は、EPC4のユーザープレーンに依存しており、UE1とProSeアプリケーションとProSeアプリケーションサーバ6との間の通信は、EPC4のユーザープレーン上で転送される。したがって、ProSeアプリケーションサーバ6は、SGi参照点を介してEPC4(つまり、P-GW)と通信する。
PC2参照点は、ProSeアプリケーションサーバ6とProSe function エンティティ5との間の参照点である。PC2参照点は、ProSe function エンティティ5を介して3GPP EPSによって提供されるProSe機能(ProSe functionality)とProSeアプリケーションサーバ6との間のインタラクションを定義するために使用される。
PC3参照点は、リレーUE1及びリモートUE2の各々とProSe function エンティティ5との間の参照点である。PC3参照点は、UE(リレーUE及びリモートUE2)とProSe function エンティティ5との間のインタラクション(e.g., UE registration、application registration、及び ProSe Direct Discovery and EPC-level ProSe Discovery requestsの承認(authorization))を定義するために使用される。PC3参照点は、EPC4のユーザープレーンに依存しており、UE1とProSe function エンティティ5との間のProSe 制御シグナリングはEPC4のユーザープレーン上で転送される。したがって、ProSe function エンティティ5は、SGi参照点を介してEPC4(つまり、P-GW)と通信する。
PC4a参照点は、EPC4内のHSSとProSe function エンティティ5との間の参照点である。当該参照点は、例えば、ProSeサービスに関する加入者情報を取得するためにProSe function エンティティ5によって使用される。
PC5参照点は、既に説明されているように、ProSe-enabled UEsの間の参照点であり、ProSe Direct Discovery、ProSe Direct Communication、及び ProSe UE-to-Network Relayのコントロールプレーン及びユーザープレーンのために使用される。本実施形態に係るリレーUE1及びリモートUE2は、PC5参照点においてダイレクト・ディスカバリ及びダイレクト通信の少なくとも一方を含むサイドリンク通信を行う。
続いて以下では、本実施形態に係るパーシャルカバレッジでのサイドリンク通信手順について説明する。図3は、パーシャルカバレッジでのサイドリンク通信に関するリレーUE1の動作の一例(処理300)を示すフローチャートである。ブロック301では、リレーUE1は、PLMN100と接続可能な条件(e.g., PLMN100のカバレッジ内)においてPLMN100からサイドリンク通信の起動(activation)要求を受信する。PLMN100と接続可能な条件は、少なくともリレーUE1がPLMN100のカバレッジ内(e.g., セル32内)であることを含む。言い換えると、「リレーUE1がPLMN100のカバレッジ内(e.g., セル32内)であること」は、リレーUE1がPLMN100と接続可能な条件であることの必要条件であり、必要十分条件であってもよい。PLMN100と接続可能な条件は、リレーUE1がカバレッジ内(e.g., セル32内)であることに加えて、ユーザによる選択によってリレーUE1のPLMN100への接続が禁止されていないことを含んでもよい。なお以下では、PLMN100と接続可能な条件は、リレーUE1がPLMN100のカバレッジ内にあることを意味するものとして説明する。
当該起動要求は、後述されるように、eNodeB31、EPC4内のMME、ProSe functionエンティティ5、又はPLMN100に結合されたOperation Administration and Maintenance(OAM)サーバから送信されてもよい。いくつかの実装において、当該起動要求は、リモートUE2がカバレッジ外になったこと又はカバレッジ外になりそうであることをネットワーク(e.g., eNodeB31、MME、又はProSe functionエンティティ5)が検出した場合に送信されてもよい。さらに又はこれに代えて、当該起動要求は、リモートUE2からの通知(e.g., カバレッジ外になりそうであること示す)をPLMN100において受信したことに応答して送信されてもよい。さらに又はこれに代えて、当該起動要求は、ネットワーク設備がダウンしたこと又はダウンするおそれがあることをネットワーク内の制御装置(e.g., eNodeB31、MME、ProSe functionエンティティ5、又はOAMサーバ)が検出した場合に送信されてもよい。
ブロック302では、リレーUE1は、ブロック301の起動要求の受信に応答して、PLMN100に接続できない条件のリモートUE2とのサイドリンク通信を事前設定パラメータ(事前設定された無線パラメータ)に従って開始する。事前設定された無線パラメータは、例えば、周波数バンド識別子、中心周波数(E-UTRA Absolute Radio Frequency Channel Number(EARFCN))、最大送信電力(P-MAX-ProSe)、Time Division Duplex(TDD)アップリンク−ダウンリンク構成、リソースブロック(Physical Resource Blocks(PRBs))の数、開始PRBのオフセット、終了PRBのオフセット、のうち少なくとも1つを指定する。いくつかの実装において、リレーUE1は、PLMN100に接続できない条件にあるリモートUE2を探索するためのダイレクト・ディスカバリのために、事前設定された無線パラメータに従ってディスカバリ・メッセージ(ディスカバリ信号)のアナウンス(送信)又はモニター(受信)を行ってもよい。
リレーUE1と同様に、リモートUE2も事前設定された無線パラメータに従ってパーシャルカバレッジでのサイドリンク通信を開始する。リレーUE1が保持する事前設定された無線パラメータは、リモートUE2が保持するそれと同一の又は対応する設定を含む。
図4は、パーシャルカバレッジでのサイドリンク通信に関するリモートUE2の動作の一例(処理400)を示すフローチャートである。ブロック400では、リモートUE2は、PLMN100に接続不能であることを検出する。例えば、リモートUE2は、eNodeB31からのダウンリンク信号の受信品質(e.g., RSRP又はRSRQ)が所定の閾値以下であることにより、PLMN100のカバレッジ外であることを判定してもよい。ブロック402では、リモートUE2は、PLMN100のカバレッジ内のリレーUE1とのサイドリンク通信を事前設定パラメータ(事前設定された無線パラメータ)に従って開始する。
本実施形態で説明された「事前設定された無線パラメータ」は、リレーUE1(又はリモートUE2)に実装された内蔵メモリ又はリレーUE1(又はリモートUE2)がインタフェースを介して通信することができる取り外し可能なメモリ(e.g., Universal Integrated Circuit Card(UICC))に格納される。内蔵メモリ又は取り外し可能なメモリは、揮発性(volatile)メモリ若しくは不揮発性(nonvolatile)メモリ又はこれらの組合せである。揮発性メモリは、例えば、Static Random Access Memory(SRAM)若しくはDynamic RAM(DRAM)又はこれらの組み合わせである。不揮発性メモリは、マスクRead Only Memory(MROM)、Electrically Erasable Programmable ROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、若しくはハードディスクドライブ、又はこれらの任意の組合せである。
UICCは、GSMシステム、UMTS、及びLTEシステム等のセルラー通信システムにおいて使用されるスマートカードである。UICCは、プロセッサ及びメモリを有し、ネットワーク認証のためのSubscriber Identity Module(SIM)アプリケーション又はUniversal Subscriber Identity Module (USIM)アプリケーションを実行する。UICCは厳密にはUIM、SIM、及びUSIMとは異なる。しかしながら、これらの用語はよく混在して用いられる。したがって、本明細書では主にUICCの用語を用いるが、本明細書中でのUICCの用語は、UIM、SIM、又はUSIM等を意味する場合もある。
図3及び図4を用いて説明したように、リレーUE1及びリモートUE2は共に、同一の又は対応する事前設定された無線パラメータに従ってパーシャルカバレッジでのサイドリンク通信を行うよう構成されている。したがって、リレーUE1及びリモートUE2は、パーシャルカバレッジでのサイドリンク通信をより安定的に行うことができる。例えば、本実施形態よれば、パーシャルカバレッジでのサイドリンク通信に使用する無線リソースの情報をリレーUE1及びリモートUE2の間で共有するための手順(e.g., eNodeB31又はリレーUE1からリモートUE2にサイドリンク通信のための無線リソース知らせること)を省略できる。
なお、3GPP Release 12は、2つのUE(例えば、リレーUE1及びリモートUE2)が共にPLMN100に接続できない条件(e.g., カバレッジ外)の場合に、これらのUEがMobile Equipment(ME)又はUICCに事前設定された無線パラメータ(e.g., Public Safety ProSe Carrier)を使用してPLMN100の支援無しでのサイドリンク通信(i.e., out of coverage ProSe Direct Communication)を行うことを規定している(例えば、非特許文献2を参照)。本実施形態で説明されたパーシャルカバレッジでのサイドリンク通信のための「事前設定された無線パラメータ」は、PLMN100の支援無しでのサイドリンク通信のための「事前設定された無線パラメータ」と共通であってもよい。言い換えると、パーシャルカバレッジでのサイドリンク通信のための「事前設定された無線パラメータ」は、リレーUE1及びリモートUE2が共にPLMN100に接続できない条件の場合に、PLMN100の支援無しでのサイドリンク通信を行うためにも使用されてもよい。これにより、リレーUE1及びリモートUE2に事前設定されるデータ量を削減できる。
図5は、本実施形態に係るパーシャルカバレッジでのサイドリンク通信手順の一例(処理500)を示すシーケンス図である。図5の例では、リレーUE1及びリモートUE2はダイレクト・ディスカバリを行う。
ブロック501では、リモートUE2は、PLMN100のカバレッジ外であること又はカバレッジ外になりそうなことを検出する。既に説明したように、リモートUE2は、PLMN100に接続不能であること又は接続不能になりそうなことを検出してもよい。
ブロック502では、PLMN100内の制御装置(e.g., eNodeB31、MME、ProSe functionエンティティ5、又はOAMサーバ)は、リモートUE2がカバレッジ外であること又はカバレッジ外になりそうなことを検出する。既に説明したように、PLMN100は、リモートUE2が接続するネットワーク、基地局(eNodeB)、又はセル等のネットワーク設備がダウンしたこと又はダウンするおそれがあることを検出してもよい。
ブロック503では、リモートUE2は、事前設定パラメータ(事前設定された無線パラメータ)に従ってダイレクト・ディスカバリのためのアナウンス(送信)を開始する。
ブロック504では、PLMN100内の制御装置(e.g., eNodeB31、MME、ProSe functionエンティティ5、又はOAMサーバ)は、リレーUE1に起動要求を送信する。当該起動要求は、パーシャルカバレッジでのサイドリンク通信を事前設定パラメータ(事前設定された無線パラメータ)に従って開始することをリレーUE1に要求する。
いくつかの実装において、PLMN100は、リモートUE2が属していたセル又はその周辺セルのセルエッジに位置するUEをリレーUE1として選択してもよい。これに代えて、PLMN100は、特定の基地局(eNodeB)又はセルがダウンする場合、ダウンする基地局又はセルの周辺セル内(特にそのセルエッジ)に位置するUEをリレーUE1として選択してもよい。これに代えて、あるオペレータのネットワーク(PLMN)がダウンする場合、他のPLMN(ここではPLMN100)に接続しているUEをリレーUE1として選択してもよい。
ブロック505では、リレーUE1は、ブロック504の起動要求に応答して、パーシャルカバレッジでのサイドリンク通信の起動が可能であるか否かをPLMN100に返信する。例えば、リレーUE1は、バッテリー残量が少ない場合、又は負荷が高い場合に、起動要求を拒絶してもよい。なお、ブロック505の返信メッセージの送信は省略されてもよい。
ブロック506では、リレーUE1は、ブロック504の起動要求に応答して、事前設定された無線パラメータに従ってダイレクト・ディスカバリのための受信を開始する。ブロック507では、リレーUE1は、リモートUE2より送信されたディスカバリ・メッセージを受信する。
図5の例は、一例に過ぎない。例えば、リレーUE1がダイレクト・ディスカバリのためのディスカバリ・メッセージの送信を行い、リモートUE2がディスカバリ・メッセージの受信を行ってもよい。また、ダイレクト・ディスカバリに代えて又はダイレクト・ディスカバリの後にダイレクト通信が行われてもよい。事前設定された無線パラメータの使用を除いて、リレーUE1とリモートUE2によるパーシャルカバレッジでのサイドリンク通信は、カバレッジ外又はカバレッジ内のサイドリンク通信と同様の手順で行われてもよい。
<第2の実施形態>
本実施形態では、第1の実施形態で説明されたサイドリンク通信手順の変形例が説明される。本実施形態に係る公衆地上移動通信ネットワークの構成例は図1及び図2と同様である。本実施形態では、リレーUE1及びリモートUE2は、パーシャルカバレッジでのサイドリンク通信を事前設定された無線パラメータに従って開始した後に、eNodeB31により指定された無線パラメータに従うサイドリンク通信を開始する。
本実施形態では、第1の実施形態で説明されたサイドリンク通信手順の変形例が説明される。本実施形態に係る公衆地上移動通信ネットワークの構成例は図1及び図2と同様である。本実施形態では、リレーUE1及びリモートUE2は、パーシャルカバレッジでのサイドリンク通信を事前設定された無線パラメータに従って開始した後に、eNodeB31により指定された無線パラメータに従うサイドリンク通信を開始する。
図6は、パーシャルカバレッジでのサイドリンク通信に関するリレーUE1の動作の一例(処理600)を示すフローチャートである。ブロック601及び602における処理は、図3のブロック301及び302における処理と同様である。ブロック603では、リレーUE1は、リモートUE2との事前設定パラメータ(事前設定された無線パラメータ)に従うサイドリンク通信(e.g., ダイレクト・ディスカバリ)に成功した場合、PLMN100内のeNodeB31によって指定される無線パラメータに従うサイドリンク通信(e.g., ダイレクト通信)を当該リモートUE2との間で開始する。
図7は、パーシャルカバレッジでのサイドリンク通信に関するリモートUE2の動作の一例(処理700)を示すフローチャートである。ブロック701及び702における処理は、図4のブロック401及び402における処理と同様である。ブロック703では、リモートUE2は、リレーUE1との事前設定パラメータ(事前設定された無線パラメータ)に従うサイドリンク通信(e.g., ダイレクト・ディスカバリ)に成功した場合、PLMN100内のeNodeB31によって指定される無線パラメータに従うサイドリンク通信(e.g., ダイレクト通信)を当該リレーUE1との間で開始する。
リモートUE2は、eNodeB31によって指定される無線パラメータをリレーUE1から受信すればよい。リレーUE1は、ダイレクトインタフェース102(i.e., サイドリンク又はPC5インタフェース)の制御チャネル、例えばPhysical sidelink broadcast channel(PSBCH)又はPhysical sidelink control channel(PSCCH)、においてeNodeB31によって指定される無線パラメータをリモートUE2に送信してもよい。PSBCHは、ProSeのための制御論理チャネル(Sidelink Broadcast Control Channel(SBCCH))を送信する。SBCCHは、システム情報及び同期情報を含む。リレーUE1は、カバレッジ内(セル32)においてeNodeB31から受信した無線パラメータ(例えば、無線リソース設定)からSBCCHのコンテンツを導出する。カバレッジ外のリモートUE2は、リレーUE1を同期基準(synchronization reference)として選択し、リレーUE1から受信したSBCCHのコンテンツを使用する。
図8は、本実施形態に係るパーシャルカバレッジでのサイドリンク通信手順の一例(処理800)を示すシーケンス図である。図8の例では、リレーUE1及びリモートUE2は、事前設定パラメータ(事前設定された無線パラメータ)に従ってダイレクト・ディスカバリを行い、ダイレクト・ディスカバリに成功した後に、eNodeB31より指定された無線パラメータに従うダイレクト通信を行う。
ブロック801〜805における処理は、図5のブロック501〜507における処理と同様である。なお、図5に関して説明したように、ブロック805では、リレーUE1がディスカバリ・メッセージ(ディスカバリ信号)をアナウンス(送信)してもよいし、これに代えてリモートUE2がこれをアナウンスしてもよい。
ブロック806では、リレーUE1は、ダイレクト通信のための無線設定をeNodeB31から受信する。ダイレクト通信のための無線設定は、ダイレクト通信に使用するための無線リソース(e.g., 周波数リソース、時間リソース、リソースブロック、若しくは送信電力、又はこれらの任意の組み合せ)の指定を含む。ある実装において、eNodeB31は、System Information Block(SIB)18において、Autonomous resource selectionに使用するためのリソースプールを送信してもよい。この場合、リレーUE1は、SIB18で指定されたリソースプールの中から、サイドリンク・コントロール及びデータのためのリソースを自律的に選択してもよい。
これに代えて、リレーUE1は、ダイレクト通信のための無線設定の受信に先立って、当該無線設定をeNodeB31に要求してもよい。例えば、リレーUE1は、ProSeダイレクト通信に関心があることを示すProSe Direct indicationをeNodeB31に送信してもよい。eNodeB31は、当該ProSe Direct indicationに応答して、ProSeダイレクト通信のAutonomous resource selectionに使用するためのリソースプールを個別(dedicated)RRCシグナリングを用いてリレーUE1に割り当ててもよい。
これらに代えて、パーシャルカバレッジでのProSeダイレクト通信のためにScheduled resource allocationが使用されてもよい。すなわち、リレーUE1は、a ProSe Buffer Status Report(BSR)を伴うスケジューリング・リクエストをeNodeB31に送信してもよい。eNodeB31は、当該スケジューリング・リクエストに応答して、ProSeダイレクト通信のScheduled resource allocationに従って、サイドリンク・コントロール及びデータのためのリソースをリレーUE1にスケジュールしてもよい。
ブロック807では、リレーUE1及びリモートUE2は、eNodeB31より指定された無線パラメータに従ってダイレクト通信を行う。既に説明したように、リレーUE1は、eNodeB31によって指定された無線パラメータをリモートUE2に知らせるために、PSBCHにおいてこれを送信してもよい。
図8の手順では、ダイレクト・ディスカバリ手順を事前設定された無線パラメータに従って行い、その後にダイレクト通信をeNodeB31により指定された無線パラメータに従って行う例を示した。図8の手順は、パーシャルカバレッジでのサイドリンク通信を事前設定された無線パラメータに従って開始した後に、eNodeB31により指定された無線パラメータに従うサイドリンク通信を開始する手順の具体例の1つである。この手順は、以下のように変形されてもよい。
例えば、リレーUE1は、事前設定された無線パラメータに従ってサイドリンクにおいて、eNodeB31により指定された無線パラメータを示すブロードキャストチャネル(PSBCH)を送信してもよい。この場合、リモートUE2は、事前設定された無線パラメータに従ってリレーUE1からのPSBCHを受信し、eNodeB31により指定された無線パラメータを受信されたPSBCH から取得し、eNodeB31により指定された無線パラメータに従ってダイレクト・ディスカバリのためのディスカバリ信号の送信または受信を行ってもよい。
これに代えて、リレーUE1は、事前設定された無線パラメータに従ってダイレクト・ディスカバリを行い、さらに事前設定された無線パラメータに従ってリモートUE2とのダイレクト通信を開始し、その後に当該ダイレクト通信のための無線リソースをeNodeB31により指定された無線リソースに変更してもよい。
さらに、事前設定された無線パラメータからeNodeB31により指定された無線パラメータへの切り替えは、eNodeB31又はその他のネットワークノードからの指示に従って行われてもよい。これに代えて、当該切り替えは、事前設定された無線パラメータでのサイドリンク通信を開始してから所定時間が経過した後に、リレーUE1及びリモートUE2によって自発的に行われてもよい。
以上の説明から理解されるように、本実施形態では、リレーUE1及びリモートUE2は、パーシャルカバレッジでのサイドリンク通信を事前設定された無線パラメータに従って開始した後に、eNodeB31により指定された無線パラメータに従うサイドリンク通信を開始するよう構成されている。これにより、事前設定された無線パラメータを用いる他のUE間のサイドリンク通信に対する干渉を軽減することができる。
<第3の実施形態>
本実施形態では、第1及び第2の実施形態で説明されたサイドリンク通信手順の変形例が説明される。本実施形態に係る公衆地上移動通信ネットワークの構成例は図1及び図2と同様である。
本実施形態では、第1及び第2の実施形態で説明されたサイドリンク通信手順の変形例が説明される。本実施形態に係る公衆地上移動通信ネットワークの構成例は図1及び図2と同様である。
第1及び第2の実施形態と同様に、本実施形態に係るリレーUE1は、PLMN100のカバレッジ内(e.g., セル32内)においてPLMN100からサイドリンク通信の起動(activation)要求を受信するよう構成されている。ただし、本実施形態では、当該起動要求は、パーシャルカバレッジでのサイドリンク通信(i.e., カバレッジ外のリモートUE2とのサイドリンク通信)のために、リレーUE1及びリモートUE2に事前設定された無線パラメータ(第1の無線パラメータと呼ぶ)とeNodeB31によって指定される無線パラメータ(第2の無線パラメータと呼ぶ)のどちらを使用するべきであるかを示す表示(indication)を含む。リレーUE1は、当該表示に従って、第1の無線パラメータと第2の無線パラメータのどちらをパーシャルカバレッジでのサイドリンク通信のために使用するかを決定するよう構成されている。
図9は、本実施形態に係るリレーUE1の動作の一例(処理900)を示すフローチャートである。ブロック901では、リレーUE1は、PLMN100のカバレッジ内(e.g., セル32内)においてPLMN100からサイドリンク通信の起動(activation)要求を受信する。上述のように、当該起動要求は、第1の無線パラメータと第2の無線パラメータのどちらをパーシャルカバレッジでのサイドリンク通信に使用するべきであるかを示す表示を含む。
ブロック902では、リレーUE1は、起動要求に含まれる無線パラメータ表示を参照し、第1の無線パラメータと第2の無線パラメータのどちらを使用するべきかを判定する。第1の無線パラメータ(i.e., リレーUE1及びリモートUE2に事前設定された無線パラメータ)を使用するべきである場合、リレーUE1は、事前設定パラメータ(第1の無線パラメータ)に従ってパーシャルカバレッジでのサイドリンク通信を起動する(ブロック903)。一方、第2の無線パラメータ(i.e., eNodeB31より指定された無線パラメータ)を使用するべきである場合、リレーUE1は、eNodeB31より指定された無線パラメータに従ってパーシャルカバレッジでのサイドリンク通信を起動する(ブロック904)。
本実施形態で説明された方法によれば、リレーUE1は、ネットワーク(PLMN100)からの指示に応じてリレーUE1によるパーシャルカバレッジでのサイドリンク通信の開始手順を変更できる。ネットワーク(PLMN100)は、例えば、リモートUE2の状態(例えば、eNodeB31より指定された無線パラメータを保持しているか否か)に応じて、第1の無線パラメータ及び第2の無線パラメータのどちらをリレーUE1が使用するべきかを決定してもよい。
最後に上述の実施形態に係るリレーUE1、リモートUE2、及びネットワーク内の制御装置(e.g., eNodeB31、MME、ProSe functionエンティティ5、OAMサーバ)の構成例について説明する。図10は、リレーUE1の構成例を示すブロック図である。リモートUE2も図10と同様の構成を有してもよい。Radio Frequency(RF)トランシーバ1001は、PLMN100内のeNodeB31と通信するためにアナログRF信号処理を行う。RFトランシーバ1001は、さらに、UE1間のProSeダイレクト・ディスカバリ及びダイレクト通信のために使用されてもよい。RFトランシーバ1001は、PLMN100内のeNodeB31との通信に使用される第1のトランシーバと、他のUE(e.g., リモートUE2)とのProSeダイレクト・ディスカバリ及びダイレクト通信に使用される第2のトランシーバを含んでもよい。RFトランシーバ1001により行われるアナログRF信号処理は、周波数アップコンバージョン、周波数ダウンコンバージョン、及び増幅を含む。RFトランシーバ1001は、アンテナ1002及びベースバンドプロセッサ1003と結合される。すなわち、RFトランシーバ1001は、変調シンボルデータ(又はOFDMシンボルデータ)をベースバンドプロセッサ1003から受信し、送信RF信号を生成し、送信RF信号をアンテナ1002に供給する。また、RFトランシーバ1001は、アンテナ1002によって受信された受信RF信号に基づいてベースバンド受信信号を生成し、これをベースバンドプロセッサ1003に供給する。
ベースバンドプロセッサ1003は、無線通信のためのデジタルベースバンド信号処理(データプレーン処理)とコントロールプレーン処理を行う。デジタルベースバンド信号処理は、(a) データ圧縮/復元、(b) データのセグメンテーション/コンカテネーション、(c) 伝送フォーマット(伝送フレーム)の生成/分解、(d) 伝送路符号化/復号化、(e) 変調(シンボルマッピング)/復調、(f) 拡散/逆拡散、及び(g) Inverse Fast Fourier Transform(IFFT)によるOFDMシンボルデータ(ベースバンドOFDM信号)の生成などを含む。一方、コントロールプレーン処理は、レイヤ1(e.g., 送信電力制御)、レイヤ2(e.g., 無線リソース管理、及びhybrid automatic repeat request(HARQ)処理)、及びレイヤ3(e.g., アタッチ、モビリティ、及び通話管理に関するシグナリング)の通信管理を含む。
ベースバンドプロセッサ1003は、デジタルベースバンド信号処理を行うモデム・プロセッサ(e.g., Digital Signal Processor(DSP))とコントロールプレーン処理を行うプロトコルスタック・プロセッサ(e.g., Central Processing Unit(CPU)、又はMicro Processing Unit(MPU))を含んでもよい。この場合、コントロールプレーン処理を行うプロトコルスタック・プロセッサは、後述するアプリケーションプロセッサ1004と共通化されてもよい。
アプリケーションプロセッサ1004は、CPU、MPU、マイクロプロセッサ、又はプロセッサコアとも呼ばれる。アプリケーションプロセッサ1004は、複数のプロセッサ(複数のプロセッサコア)を含んでもよい。アプリケーションプロセッサ1004は、メモリ1006又は図示されていないメモリから読み出されたシステムソフトウェアプログラム(Operating System(OS))及び様々なアプリケーションプログラム(例えば、通話アプリケーション、WEBブラウザ、メーラ、カメラ操作アプリケーション、音楽再生アプリケーション)を実行することによって、UE1の各種機能を実現する。
いくつかの実装において、図10に破線(1005)で示されているように、ベースバンドプロセッサ1003及びアプリケーションプロセッサ1004は、1つのチップ上に集積されてもよい。言い換えると、ベースバンドプロセッサ1003及びアプリケーションプロセッサ1004は、1つのSystem on Chip(SoC)デバイス1005として実装されてもよい。SoCデバイスは、システムLarge Scale Integration(LSI)またはチップセットと呼ばれることもある。
メモリ1006は、揮発性メモリ若しくは不揮発性メモリ又はこれらの組合せである。メモリ1006は、物理的に独立した複数のメモリデバイスを含んでもよい。揮発性メモリは、例えば、SRAM若しくはDRAM又はこれらの組み合わせである。不揮発性メモリは、例えば、MROM、PROM、フラッシュメモリ、若しくはハードディスクドライブ、又はこれらの組合せである。例えば、メモリ1006は、ベースバンドプロセッサ1003、アプリケーションプロセッサ1004、及びSoC1005からアクセス可能な外部メモリデバイスを含んでもよい。メモリ1006は、ベースバンドプロセッサ1003内、アプリケーションプロセッサ1004内、又はSoC1005内に集積された内蔵メモリデバイスを含んでもよい。さらに、メモリ1006は、UICC内のメモリを含んでもよい。
メモリ1006は、ProSeモジュール1007及び事前設定パラメータ(事前設定された無線パラメータ)1008を格納する。図10に示された無線パラメータ1008は、上述の実施形態で説明された「リレーUE1に事前設定された無線パラメータ」に対応する。既に説明したようにメモリ1006は、物理的に独立した複数のメモリデバイスを含んでもよく、これらのソフトウェア及びデータは、同じメモリデバイスに格納されてもよいし、異なるメモリデバイスに格納されてもよい。
ProSeモジュール1007は、ベースバンドプロセッサ1003又はアプリケーションプロセッサ1004により実行されるソフトウェアモジュールを含む。これにより、ベースバンドプロセッサ1003又はアプリケーションプロセッサ1004は、ProSe functionエンティティ5、MME、及びeNodeB31と通信し、PLMN100のカバレッジ内においてPLMN100に支援されたProSe通信(e.g., EPC-level ProSe Discovery、ProSe Direct Discovery、ProSe Direct Communication)、及びProSe通信に必要な登録手順を実行する。
さらに、ProSeモジュール1007は、上述の実施形態で説明されたパーシャルカバレッジでのサイドリンク通信に関するリレーUE1の処理を実行するための命令群およびデータを含む。これにより、ベースバンドプロセッサ1003又はアプリケーションプロセッサ1004は、ProSeモジュール1007を含むソフトウェアモジュール群をメモリ1006から読み出して実行することで、上述の実施形態で説明されたリレーUE1の処理を行うことができる。
図11は、ネットワーク内の制御装置(e.g., eNodeB31、MME、ProSe functionエンティティ5、OAMサーバ)の構成例を示している。図11を参照すると、当該制御装置は、ネットワークインタフェース1101、プロセッサ1102、及びメモリ1103を含む。ネットワークインタフェース1101は、リレーUE1と通信するために使用される。ネットワークインタフェース1101は、例えば、IEEE 802.3 seriesに準拠したネットワークインタフェースカード(NIC)を含んでもよい。
プロセッサ1102は、メモリ1103からソフトウェア(コンピュータプログラム)を読み出して実行することで、上述の実施形態においてシーケンス図及びフローチャートを用いて説明されたPLMN100内の制御装置の処理(e.g., パーシャルカバレッジでのサイドリンク通信の起動要求の送信)を行う。プロセッサ1102は、例えば、マイクロプロセッサ、MPU、又はCPUであってもよい。プロセッサ1102は、複数のプロセッサを含んでもよい。
メモリ1103は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの組み合わせによって構成される。メモリ1103は、プロセッサ1102から離れて配置されたストレージを含んでもよい。この場合、プロセッサ1102は、図示されていないI/Oインタフェースを介してメモリ1103にアクセスしてもよい。
図11の例では、メモリ1103は、ProSeモジュール1104を含むソフトウェアモジュール群を格納するために使用される。ProSeモジュール1104は、上述の実施形態において説明された制御装置の処理(e.g., パーシャルカバレッジでのサイドリンク通信の起動要求の送信)を実行するための命令群およびデータを含む。プロセッサ1102は、ProSeモジュール1104を含むソフトウェアモジュール群をメモリ1103から読み出して実行することで、上述の実施形態において説明された制御装置の処理を行うことができる。
図10及び図11を用いて説明したように、上述の実施形態に係るリレーUE1、リモートUE2、及びPLMN100内の制御装置が有するプロセッサの各々は、図面を用いて説明されたアルゴリズムをコンピュータに行わせるための命令群を含む1又は複数のプログラムを実行する。このプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、Compact Disc Read Only Memory(CD-ROM)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、Programmable ROM(PROM)、Erasable PROM(EPROM)、フラッシュROM、Random Access Memory(RAM))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
<その他の実施形態>
上述の実施形態は、各々独立に実施されてもよいし、適宜組み合わせて実施されてもよい。
上述の実施形態は、各々独立に実施されてもよいし、適宜組み合わせて実施されてもよい。
上述の実施形態では、リレーUE1は、パーシャルカバレッジでのサイドリンク通信に使用される事前設定された無線パラメータ、又はこれに従って決定されたパーシャルカバレッジでのサイドリンク通信に使用される無線リソース(e.g., 周波数リソース)をeNodeB31に通知してもよい。これにより、eNodeB31は、リレーUE1とのアップリンク通信(101)又は他のUEとのアップリンク通信のスケジューリング(無線リソース割り当て)の際に、パーシャルカバレッジでのサイドリンク通信に使用される無線リソースを考慮することができる。なお、リレーUE1は、パーシャルカバレッジでのサイドリンク通信に使用される事前設定された無線パラメータ、又はこれに従って決定されたパーシャルカバレッジでのサイドリンク通信に使用される無線リソース(e.g., 周波数リソース)を他のノード(e.g., ProSe functionエンティティ5又はOAMサーバ)に通知してもよい。
上述の実施形態では、サイドリンク通信のための第2の無線パラメータの指定およびリレーUE1への通知がeNodeB31によって行われる例を示した。しかしながら、第2の無線パラメータの指定およびリレーUE1への通知は、他のノード(e.g., ProSe functionエンティティ5又はOAMサーバ)によって行われてもよい。
上述の実施形態では、主にEPSに関する具体例を用いて説明を行った。しかしながら、これらの実施形態は、その他の移動通信システム、例えば、Universal Mobile Telecommunications System(UMTS)、3GPP2 CDMA2000システム(1xRTT、High Rate Packet Data(HRPD))、Global System for Mobile communications(GSM)/General packet radio service(GPRS)システム、及びモバイルWiMAXシステム等に適用されてもよい。この場合、上述の実施形態で説明されたeNodeB31によって行われるサイドリンク通信に関する処理又は手順は、無線リソース管理機能を持つ無線アクセスネットワークノード(e.g., UMTSにおけるRadio Network Controller(RNC)、又はGSMシステムにおけるBase Station Controller(BSC))によって行われてもよい。
さらに、上述した実施形態は本件発明者により得られた技術思想の適用に関する例に過ぎない。すなわち、当該技術思想は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、種々の変更が可能であることは勿論である。
例えば、上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
(付記1)
少なくとも1つの無線トランシーバと、
前記少なくとも1つの無線トランシーバに結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、ネットワークと接続可能な条件において前記ネットワークから受信した要求に応答して、前記ネットワークに接続できない条件の第2の無線端末とのサイドリンク通信を事前設定された第1の無線パラメータに従って前記少なくとも1つの無線トランシーバを用いて行うよう構成され、
前記サイドリンク通信は、ダイレクト・ディスカバリ及びダイレクト通信の少なくとも一方を含む、
無線端末装置。
少なくとも1つの無線トランシーバと、
前記少なくとも1つの無線トランシーバに結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、ネットワークと接続可能な条件において前記ネットワークから受信した要求に応答して、前記ネットワークに接続できない条件の第2の無線端末とのサイドリンク通信を事前設定された第1の無線パラメータに従って前記少なくとも1つの無線トランシーバを用いて行うよう構成され、
前記サイドリンク通信は、ダイレクト・ディスカバリ及びダイレクト通信の少なくとも一方を含む、
無線端末装置。
(付記2)
前記第1の無線パラメータは、前記無線端末装置および前記第2の無線端末が共に前記ネットワークに接続できない条件の場合に、前記ネットワークの支援無しで前記サイドリンク通信を行うためにも使用される、
付記1に記載の無線端末装置。
前記第1の無線パラメータは、前記無線端末装置および前記第2の無線端末が共に前記ネットワークに接続できない条件の場合に、前記ネットワークの支援無しで前記サイドリンク通信を行うためにも使用される、
付記1に記載の無線端末装置。
(付記3)
前記第1の無線パラメータは、前記無線端末装置内に又は前記無線端末装置に結合されるUniversal Integrated Circuit Card(UICC)内に事前に設定されている、
付記1又は2に記載の無線端末装置。
前記第1の無線パラメータは、前記無線端末装置内に又は前記無線端末装置に結合されるUniversal Integrated Circuit Card(UICC)内に事前に設定されている、
付記1又は2に記載の無線端末装置。
(付記4)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第2の無線端末との間で前記第1の無線パラメータに従う前記サイドリンク通信に成功した場合、前記ネットワークによって指定される第2の無線パラメータに従う前記サイドリンク通信を前記第2の無線端末との間で開始するよう構成されている、
付記1〜3のいずれか1項に記載の無線端末装置。
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第2の無線端末との間で前記第1の無線パラメータに従う前記サイドリンク通信に成功した場合、前記ネットワークによって指定される第2の無線パラメータに従う前記サイドリンク通信を前記第2の無線端末との間で開始するよう構成されている、
付記1〜3のいずれか1項に記載の無線端末装置。
(付記5)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第2の無線端末との間で前記第1の無線パラメータに従うダイレクト・ディスカバリに成功した場合、前記ネットワークによって指定される第2の無線パラメータに従うダイレクト通信を前記第2の無線端末との間で開始するよう構成されている、
付記1〜3のいずれか1項に記載の無線端末装置。
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第2の無線端末との間で前記第1の無線パラメータに従うダイレクト・ディスカバリに成功した場合、前記ネットワークによって指定される第2の無線パラメータに従うダイレクト通信を前記第2の無線端末との間で開始するよう構成されている、
付記1〜3のいずれか1項に記載の無線端末装置。
(付記6)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第1の無線パラメータ、又は前記第1の無線パラメータに従って決定された前記サイドリンク通信に使用される周波数リソースを前記ネットワークに通知するよう構成されている、
付記1〜5のいずれか1項に記載の無線端末装置。
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第1の無線パラメータ、又は前記第1の無線パラメータに従って決定された前記サイドリンク通信に使用される周波数リソースを前記ネットワークに通知するよう構成されている、
付記1〜5のいずれか1項に記載の無線端末装置。
(付記7)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記要求に応答して、前記サイドリンク通信の起動が可能であるか否かを前記ネットワークに返信するよう構成されている、
付記1〜6のいずれか1項に記載の無線端末装置。
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記要求に応答して、前記サイドリンク通信の起動が可能であるか否かを前記ネットワークに返信するよう構成されている、
付記1〜6のいずれか1項に記載の無線端末装置。
(付記8)
前記要求は、前記第2の無線端末との前記サイドリンク通信のために、前記第1の無線パラメータと前記ネットワークによって指定される第2の無線パラメータのどちらを使用するべきであるかを示す表示を含む、
付記1〜7のいずれか1項に記載の無線端末装置。
前記要求は、前記第2の無線端末との前記サイドリンク通信のために、前記第1の無線パラメータと前記ネットワークによって指定される第2の無線パラメータのどちらを使用するべきであるかを示す表示を含む、
付記1〜7のいずれか1項に記載の無線端末装置。
(付記9)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記表示に従って、前記第1の無線パラメータと前記第2の無線パラメータのどちらを前記サイドリンク通信のために使用するかを決定するよう構成されている、
付記8に記載の無線端末装置。
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記表示に従って、前記第1の無線パラメータと前記第2の無線パラメータのどちらを前記サイドリンク通信のために使用するかを決定するよう構成されている、
付記8に記載の無線端末装置。
(付記10)
前記要求は、前記ネットワーク内の基地局、前記ネットワーク内のモビリティ管理ノード、Operation Administration and Maintenance(OAM)サーバ、又はネットワークに支援された近接サービス通信を制御する制御エンティティから前記無線端末装置に送信される、
付記1〜9のいずれか1項に記載の無線端末装置。
前記要求は、前記ネットワーク内の基地局、前記ネットワーク内のモビリティ管理ノード、Operation Administration and Maintenance(OAM)サーバ、又はネットワークに支援された近接サービス通信を制御する制御エンティティから前記無線端末装置に送信される、
付記1〜9のいずれか1項に記載の無線端末装置。
(付記11)
少なくとも1つの無線トランシーバと、
前記少なくとも1つの無線トランシーバに結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、ネットワークに接続できない条件の場合に、前記ネットワークと接続可能な条件にある第1の無線端末とのサイドリンク通信を事前設定された第1の無線パラメータに従って前記少なくとも1つの無線トランシーバを用いて行うよう構成され、
前記サイドリンク通信は、ダイレクト・ディスカバリ及びダイレクト通信の少なくとも一方を含む、
無線端末装置。
少なくとも1つの無線トランシーバと、
前記少なくとも1つの無線トランシーバに結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、ネットワークに接続できない条件の場合に、前記ネットワークと接続可能な条件にある第1の無線端末とのサイドリンク通信を事前設定された第1の無線パラメータに従って前記少なくとも1つの無線トランシーバを用いて行うよう構成され、
前記サイドリンク通信は、ダイレクト・ディスカバリ及びダイレクト通信の少なくとも一方を含む、
無線端末装置。
(付記12)
前記第1の無線パラメータは、前記無線端末装置および前記第1の無線端末が共に前記ネットワークに接続できない条件の場合に、前記ネットワークの支援無しで前記サイドリンク通信を行うためにも使用される、
付記11に記載の無線端末装置。
前記第1の無線パラメータは、前記無線端末装置および前記第1の無線端末が共に前記ネットワークに接続できない条件の場合に、前記ネットワークの支援無しで前記サイドリンク通信を行うためにも使用される、
付記11に記載の無線端末装置。
(付記13)
前記第1の無線パラメータは、前記無線端末装置内に又は前記無線端末装置に結合されるUniversal Integrated Circuit Card(UICC)内に事前に設定されている、
付記11又は12に記載の無線端末装置。
前記第1の無線パラメータは、前記無線端末装置内に又は前記無線端末装置に結合されるUniversal Integrated Circuit Card(UICC)内に事前に設定されている、
付記11又は12に記載の無線端末装置。
(付記14)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第1の無線端末との間で前記第1の無線パラメータに従う前記サイドリンク通信に成功した場合、前記ネットワークによって指定される第2の無線パラメータに従う前記サイドリンク通信を前記第1の無線端末との間で開始するよう構成されている、
付記11〜13のいずれか1項に記載の無線端末装置。
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第1の無線端末との間で前記第1の無線パラメータに従う前記サイドリンク通信に成功した場合、前記ネットワークによって指定される第2の無線パラメータに従う前記サイドリンク通信を前記第1の無線端末との間で開始するよう構成されている、
付記11〜13のいずれか1項に記載の無線端末装置。
(付記15)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第1の無線端末との間で前記第1の無線パラメータに従うダイレクト・ディスカバリに成功した場合、前記ネットワークによって指定される第2の無線パラメータに従うダイレクト通信を前記第1の無線端末との間で開始するよう構成されている、
付記11〜13のいずれか1項に記載の無線端末装置。
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第1の無線端末との間で前記第1の無線パラメータに従うダイレクト・ディスカバリに成功した場合、前記ネットワークによって指定される第2の無線パラメータに従うダイレクト通信を前記第1の無線端末との間で開始するよう構成されている、
付記11〜13のいずれか1項に記載の無線端末装置。
(付記16)
メモリと、
前記メモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、ネットワークと接続できない条件にある第2の無線端末とのサイドリンク通信を事前設定された第1の無線パラメータに従って開始するように前記ネットワークと接続可能な条件にある第1の無線端末に要求するよう構成され、
前記サイドリンク通信は、ダイレクト・ディスカバリ及びダイレクト通信の少なくとも一方を含む、
制御装置。
メモリと、
前記メモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、ネットワークと接続できない条件にある第2の無線端末とのサイドリンク通信を事前設定された第1の無線パラメータに従って開始するように前記ネットワークと接続可能な条件にある第1の無線端末に要求するよう構成され、
前記サイドリンク通信は、ダイレクト・ディスカバリ及びダイレクト通信の少なくとも一方を含む、
制御装置。
(付記17)
前記第1の無線パラメータは、前記第1の無線端末および前記第2の無線端末が共に前記ネットワークに接続できない条件の場合に、前記ネットワークの支援無しで前記サイドリンク通信を行うためにも使用される、
付記16に記載の制御装置。
前記第1の無線パラメータは、前記第1の無線端末および前記第2の無線端末が共に前記ネットワークに接続できない条件の場合に、前記ネットワークの支援無しで前記サイドリンク通信を行うためにも使用される、
付記16に記載の制御装置。
(付記18)
前記第1の無線パラメータは、前記第1の無線端末内に又は前記第1の無線端末に結合されるUniversal Integrated Circuit Card(UICC)内に事前に設定されている、
付記16又は17に記載の制御装置。
前記第1の無線パラメータは、前記第1の無線端末内に又は前記第1の無線端末に結合されるUniversal Integrated Circuit Card(UICC)内に事前に設定されている、
付記16又は17に記載の制御装置。
(付記19)
第1の無線端末によって行われる方法であって、
ネットワークと接続可能な条件において前記ネットワークから受信した要求に応答して、前記ネットワークに接続できない条件の第2の無線端末とのサイドリンク通信を事前設定された第1の無線パラメータに従って行うこと、ここで前記サイドリンク通信は、ダイレクト・ディスカバリ及びダイレクト通信の少なくとも一方を含む、
を備える、方法。
第1の無線端末によって行われる方法であって、
ネットワークと接続可能な条件において前記ネットワークから受信した要求に応答して、前記ネットワークに接続できない条件の第2の無線端末とのサイドリンク通信を事前設定された第1の無線パラメータに従って行うこと、ここで前記サイドリンク通信は、ダイレクト・ディスカバリ及びダイレクト通信の少なくとも一方を含む、
を備える、方法。
(付記20)
前記第1の無線パラメータは、前記第1の無線端末および前記第2の無線端末が共に前記ネットワークに接続できない条件の場合に、前記ネットワークの支援無しで前記サイドリンク通信を行うためにも使用される、
付記19に記載の方法。
前記第1の無線パラメータは、前記第1の無線端末および前記第2の無線端末が共に前記ネットワークに接続できない条件の場合に、前記ネットワークの支援無しで前記サイドリンク通信を行うためにも使用される、
付記19に記載の方法。
(付記21)
前記第1の無線パラメータは、前記第1の無線端末内に又は前記第1の無線端末に結合されるUniversal Integrated Circuit Card(UICC)内に事前に設定されている、
付記19又は20に記載の方法。
前記第1の無線パラメータは、前記第1の無線端末内に又は前記第1の無線端末に結合されるUniversal Integrated Circuit Card(UICC)内に事前に設定されている、
付記19又は20に記載の方法。
(付記22)
前記第2の無線端末との間で前記第1の無線パラメータに従う前記サイドリンク通信に成功した場合、前記ネットワークによって指定される第2の無線パラメータに従う前記サイドリンク通信を前記第2の無線端末との間で開始することをさらに備える、
付記19〜21のいずれか1項に記載の方法。
前記第2の無線端末との間で前記第1の無線パラメータに従う前記サイドリンク通信に成功した場合、前記ネットワークによって指定される第2の無線パラメータに従う前記サイドリンク通信を前記第2の無線端末との間で開始することをさらに備える、
付記19〜21のいずれか1項に記載の方法。
(付記23)
前記第2の無線端末との間で前記第1の無線パラメータに従うダイレクト・ディスカバリに成功した場合、前記ネットワークによって指定される第2の無線パラメータに従うダイレクト通信を前記第2の無線端末との間で開始することをさらに備える、
付記19〜21のいずれか1項に記載の方法。
前記第2の無線端末との間で前記第1の無線パラメータに従うダイレクト・ディスカバリに成功した場合、前記ネットワークによって指定される第2の無線パラメータに従うダイレクト通信を前記第2の無線端末との間で開始することをさらに備える、
付記19〜21のいずれか1項に記載の方法。
(付記24)
前記第1の無線パラメータ、又は前記第1の無線パラメータに従って決定された前記サイドリンク通信に使用される周波数リソースを前記ネットワークに通知することをさらに備える、
付記19〜23のいずれか1項に記載の方法。
前記第1の無線パラメータ、又は前記第1の無線パラメータに従って決定された前記サイドリンク通信に使用される周波数リソースを前記ネットワークに通知することをさらに備える、
付記19〜23のいずれか1項に記載の方法。
(付記25)
前記要求に応答して、前記サイドリンク通信の起動が可能であるか否かを前記ネットワークに返信することをさらに備える、
付記19〜24のいずれか1項に記載の方法。
前記要求に応答して、前記サイドリンク通信の起動が可能であるか否かを前記ネットワークに返信することをさらに備える、
付記19〜24のいずれか1項に記載の方法。
(付記26)
第2の無線端末によって行われる方法であって、
ネットワークに接続できない条件の場合に、前記ネットワークと接続可能な条件にある第1の無線端末とのサイドリンク通信を事前設定された第1の無線パラメータに従って行うこと、ここで前記サイドリンク通信は、ダイレクト・ディスカバリ及びダイレクト通信の少なくとも一方を含む、
を備える、方法。
第2の無線端末によって行われる方法であって、
ネットワークに接続できない条件の場合に、前記ネットワークと接続可能な条件にある第1の無線端末とのサイドリンク通信を事前設定された第1の無線パラメータに従って行うこと、ここで前記サイドリンク通信は、ダイレクト・ディスカバリ及びダイレクト通信の少なくとも一方を含む、
を備える、方法。
(付記27)
前記第1の無線パラメータは、前記第1の無線端末及び前記第2の無線端末が共に前記ネットワークに接続できない条件の場合に、前記ネットワークの支援無しで前記サイドリンク通信を行うためにも使用される、
付記26に記載の方法。
前記第1の無線パラメータは、前記第1の無線端末及び前記第2の無線端末が共に前記ネットワークに接続できない条件の場合に、前記ネットワークの支援無しで前記サイドリンク通信を行うためにも使用される、
付記26に記載の方法。
(付記28)
前記第1の無線パラメータは、前記第2の無線端末内に又は前記第2の無線端末に結合されるUniversal Integrated Circuit Card(UICC)内に事前に設定されている、
付記26又は27に記載の方法。
前記第1の無線パラメータは、前記第2の無線端末内に又は前記第2の無線端末に結合されるUniversal Integrated Circuit Card(UICC)内に事前に設定されている、
付記26又は27に記載の方法。
(付記29)
前記第1の無線端末との間で前記第1の無線パラメータに従う前記サイドリンク通信に成功した場合、前記ネットワークによって指定される第2の無線パラメータに従う前記サイドリンク通信を前記第1の無線端末との間で開始することをさらに備える、
付記26〜28のいずれか1項に記載の方法。
前記第1の無線端末との間で前記第1の無線パラメータに従う前記サイドリンク通信に成功した場合、前記ネットワークによって指定される第2の無線パラメータに従う前記サイドリンク通信を前記第1の無線端末との間で開始することをさらに備える、
付記26〜28のいずれか1項に記載の方法。
(付記30)
前記第1の無線端末との間で前記第1の無線パラメータに従うダイレクト・ディスカバリに成功した場合、前記ネットワークによって指定される第2の無線パラメータに従うダイレクト通信を前記第1の無線端末との間で開始することをさらに備える、
付記26〜29のいずれか1項に記載の方法。
前記第1の無線端末との間で前記第1の無線パラメータに従うダイレクト・ディスカバリに成功した場合、前記ネットワークによって指定される第2の無線パラメータに従うダイレクト通信を前記第1の無線端末との間で開始することをさらに備える、
付記26〜29のいずれか1項に記載の方法。
(付記31)
ネットワークと接続できない条件の第2の無線端末とのサイドリンク通信を事前設定された第1の無線パラメータに従って開始するように前記ネットワークと接続可能な条件にある第1の無線端末に要求すること、ここで前記サイドリンク通信は、ダイレクト・ディスカバリ及びダイレクト通信の少なくとも一方を含む、
を備える、制御装置によって行われる方法。
ネットワークと接続できない条件の第2の無線端末とのサイドリンク通信を事前設定された第1の無線パラメータに従って開始するように前記ネットワークと接続可能な条件にある第1の無線端末に要求すること、ここで前記サイドリンク通信は、ダイレクト・ディスカバリ及びダイレクト通信の少なくとも一方を含む、
を備える、制御装置によって行われる方法。
(付記32)
前記第1の無線パラメータは、前記第1の無線端末および前記第2の無線端末が共に前記ネットワークに接続できない条件の場合に、前記ネットワークの支援無しで前記サイドリンク通信を行うためにも使用される、
付記31に記載の方法。
前記第1の無線パラメータは、前記第1の無線端末および前記第2の無線端末が共に前記ネットワークに接続できない条件の場合に、前記ネットワークの支援無しで前記サイドリンク通信を行うためにも使用される、
付記31に記載の方法。
(付記33)
前記第1の無線パラメータは、前記第1の無線端末内に又は前記第1の無線端末に結合されるUniversal Integrated Circuit Card(UICC)内に事前に設定されている、
付記31又は32に記載の方法。
前記第1の無線パラメータは、前記第1の無線端末内に又は前記第1の無線端末に結合されるUniversal Integrated Circuit Card(UICC)内に事前に設定されている、
付記31又は32に記載の方法。
(付記34)
第1の無線端末によって行われる方法をコンピュータに行わせるためのプログラムであって、
前記方法は、ネットワークと接続可能な条件において前記ネットワークから受信した要求に応答して、前記ネットワークに接続できない条件の第2の無線端末とのサイドリンク通信を事前設定された第1の無線パラメータに従って行うことを含み、
前記サイドリンク通信は、ダイレクト・ディスカバリ及びダイレクト通信の少なくとも一方を含む、
プログラム。
第1の無線端末によって行われる方法をコンピュータに行わせるためのプログラムであって、
前記方法は、ネットワークと接続可能な条件において前記ネットワークから受信した要求に応答して、前記ネットワークに接続できない条件の第2の無線端末とのサイドリンク通信を事前設定された第1の無線パラメータに従って行うことを含み、
前記サイドリンク通信は、ダイレクト・ディスカバリ及びダイレクト通信の少なくとも一方を含む、
プログラム。
(付記35)
第2の無線端末によって行われる方法をコンピュータに行わせるためのプログラムであって、
前記方法は、ネットワークに接続できない条件の場合に、前記ネットワークと接続可能な条件にある第1の無線端末とのサイドリンク通信を事前設定された第1の無線パラメータに従って行うことを含み、
前記サイドリンク通信は、ダイレクト・ディスカバリ及びダイレクト通信の少なくとも一方を含む、
プログラム。
第2の無線端末によって行われる方法をコンピュータに行わせるためのプログラムであって、
前記方法は、ネットワークに接続できない条件の場合に、前記ネットワークと接続可能な条件にある第1の無線端末とのサイドリンク通信を事前設定された第1の無線パラメータに従って行うことを含み、
前記サイドリンク通信は、ダイレクト・ディスカバリ及びダイレクト通信の少なくとも一方を含む、
プログラム。
(付記36)
制御装置によって行われる方法をコンピュータに行わせるためのプログラムであって、
前記方法は、ネットワークと接続できない条件の第2の無線端末とのサイドリンク通信を事前設定された第1の無線パラメータに従って開始するように前記ネットワークと接続可能な条件にある第1の無線端末に要求することを含み、
前記サイドリンク通信は、ダイレクト・ディスカバリ及びダイレクト通信の少なくとも一方を含む、
プログラム。
制御装置によって行われる方法をコンピュータに行わせるためのプログラムであって、
前記方法は、ネットワークと接続できない条件の第2の無線端末とのサイドリンク通信を事前設定された第1の無線パラメータに従って開始するように前記ネットワークと接続可能な条件にある第1の無線端末に要求することを含み、
前記サイドリンク通信は、ダイレクト・ディスカバリ及びダイレクト通信の少なくとも一方を含む、
プログラム。
この出願は、2015年3月6日に出願された日本出願特願2015−045184を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
1 リレーUser Equipment (UE)
2 リモートUE
3 Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network (E-UTRAN)
4 Evolved Packet Core (EPC)
5 Proximity-based Services (ProSe) functionエンティティ
6 ProSeアプリケーションサーバ
31 evolved NodeB (eNodeB)
32 セル
100 Public Land Mobile Network (PLMN)
102 UE間ダイレクトインタフェース(サイドリンク)
2 リモートUE
3 Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network (E-UTRAN)
4 Evolved Packet Core (EPC)
5 Proximity-based Services (ProSe) functionエンティティ
6 ProSeアプリケーションサーバ
31 evolved NodeB (eNodeB)
32 セル
100 Public Land Mobile Network (PLMN)
102 UE間ダイレクトインタフェース(サイドリンク)
Claims (16)
- 少なくとも1つの無線トランシーバと、
前記少なくとも1つの無線トランシーバに結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、ネットワークと接続可能な条件において前記ネットワークから受信した要求に応答して、前記ネットワークに接続できない条件の第2の無線端末とのサイドリンク通信を事前設定された第1の無線パラメータに従って前記少なくとも1つの無線トランシーバを用いて行うよう構成され、
前記サイドリンク通信は、ダイレクト・ディスカバリ及びダイレクト通信の少なくとも一方を含む、
無線端末装置。 - 前記第1の無線パラメータは、前記無線端末装置および前記第2の無線端末が共に前記ネットワークに接続できない条件の場合に、前記ネットワークの支援無しで前記サイドリンク通信を行うためにも使用される、
請求項1に記載の無線端末装置。 - 前記第1の無線パラメータは、前記無線端末装置内に又は前記無線端末装置に結合されるUniversal Integrated Circuit Card(UICC)内に事前に設定されている、
請求項1又は2に記載の無線端末装置。 - 少なくとも1つの無線トランシーバと、
前記少なくとも1つの無線トランシーバに結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、ネットワークに接続できない条件の場合に、前記ネットワークと接続可能な条件にある第1の無線端末とのサイドリンク通信を事前設定された第1の無線パラメータに従って前記少なくとも1つの無線トランシーバを用いて行うよう構成され、
前記サイドリンク通信は、ダイレクト・ディスカバリ及びダイレクト通信の少なくとも一方を含む、
無線端末装置。 - 前記第1の無線パラメータは、前記無線端末装置および前記第1の無線端末が共に前記ネットワークに接続できない条件の場合に、前記ネットワークの支援無しで前記サイドリンク通信を行うためにも使用される、
請求項4に記載の無線端末装置。 - 前記第1の無線パラメータは、前記無線端末装置内に又は前記無線端末装置に結合されるUniversal Integrated Circuit Card(UICC)内に事前に設定されている、
請求項4又は5に記載の無線端末装置。 - メモリと、
前記メモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、ネットワークと接続できない条件にある第2の無線端末とのサイドリンク通信を事前設定された第1の無線パラメータに従って開始するように前記ネットワークと接続可能な条件にある第1の無線端末に要求するよう構成され、
前記サイドリンク通信は、ダイレクト・ディスカバリ及びダイレクト通信の少なくとも一方を含む、
制御装置。 - 第1の無線端末によって行われる方法であって、
ネットワークと接続可能な条件において前記ネットワークから受信した要求に応答して、前記ネットワークに接続できない条件の第2の無線端末とのサイドリンク通信を事前設定された第1の無線パラメータに従って行うこと、ここで前記サイドリンク通信は、ダイレクト・ディスカバリ及びダイレクト通信の少なくとも一方を含む、
を備える、方法。 - 前記第1の無線パラメータは、前記第1の無線端末および前記第2の無線端末が共に前記ネットワークに接続できない条件の場合に、前記ネットワークの支援無しで前記サイドリンク通信を行うためにも使用される、
請求項8に記載の方法。 - 前記第1の無線パラメータは、前記第1の無線端末内に又は前記第1の無線端末に結合されるUniversal Integrated Circuit Card(UICC)内に事前に設定されている、
請求項8又は9に記載の方法。 - 第2の無線端末によって行われる方法であって、
ネットワークに接続できない条件の場合に、前記ネットワークと接続可能な条件にある第1の無線端末とのサイドリンク通信を事前設定された第1の無線パラメータに従って行うこと、ここで前記サイドリンク通信は、ダイレクト・ディスカバリ及びダイレクト通信の少なくとも一方を含む、
を備える、方法。 - 前記第1の無線パラメータは、前記第1の無線端末及び前記第2の無線端末が共に前記ネットワークに接続できない条件の場合に、前記ネットワークの支援無しで前記サイドリンク通信を行うためにも使用される、
請求項11に記載の方法。 - 前記第1の無線パラメータは、前記第2の無線端末内に又は前記第2の無線端末に結合されるUniversal Integrated Circuit Card(UICC)内に事前に設定されている、
請求項11又は12に記載の方法。 - ネットワークと接続できない条件の第2の無線端末とのサイドリンク通信を事前設定された第1の無線パラメータに従って開始するように前記ネットワークと接続可能な条件にある第1の無線端末に要求すること、ここで前記サイドリンク通信は、ダイレクト・ディスカバリ及びダイレクト通信の少なくとも一方を含む、
を備える、制御装置によって行われる方法。 - 第1の無線端末によって行われる方法をコンピュータに行わせるためのプログラムを格納した非一時的なコンピュータ可読媒体であって、
前記方法は、ネットワークと接続可能な条件において前記ネットワークから受信した要求に応答して、前記ネットワークに接続できない条件の第2の無線端末とのサイドリンク通信を事前設定された第1の無線パラメータに従って行うことを含み、
前記サイドリンク通信は、ダイレクト・ディスカバリ及びダイレクト通信の少なくとも一方を含む、
非一時的なコンピュータ可読媒体。 - 第2の無線端末によって行われる方法をコンピュータに行わせるためのプログラムを格納した非一時的なコンピュータ可読媒体であって、
前記方法は、ネットワークに接続できない条件の場合に、前記ネットワークと接続可能な条件にある第1の無線端末とのサイドリンク通信を事前設定された第1の無線パラメータに従って行うことを含み、
前記サイドリンク通信は、ダイレクト・ディスカバリ及びダイレクト通信の少なくとも一方を含む、
非一時的なコンピュータ可読媒体。
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