以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るサービス提供システムを例示する模式図である。
図1に示すように、第1の実施形態に係るサービス提供システム510においては、ユーザ380(例えば第1ユーザ381)に関するデータが、センシングデバイス310により収集される。
センシングデバイス310は、例えば、ユーザ380が持つグッズ300などに設けられる。センシングデバイス310は、例えば、ユーザ310の身に着けられても良い。センシングデバイス310は、ユーザ310に保持された保持物(グッズ300)に設けられても良い。保持物は、例えば、イベントの応援のために用いられる。後述するように、保持物は、例えば、発光装置、旗状体、団扇状体、布状体、拡声器、マイクロフォン、腕輪、首輪、時計、指輪、眼鏡、衣服、靴、手袋、帽子、ヘッドホン、イヤホン、補聴器、アクセサリ、及び、スポーツ用具の少なくともいずれかを含む。
センシングデバイス310は、例えばセンサである。センシングデバイス310は、例えば、ユーザ380の身体の状態を検出する。ユーザ380の身体の状態は、ユーザ380の身体の動き(例えば手足などの動き)、身体の姿勢、声、視線、血圧及び脈拍などを含む。センシングデバイス310により検出された状態は、ユーザ380の行動と関係があっても良い。センシングデバイス310は、例えば、ユーザ380の身体の動きに連動するグッズ300の動きを検出しても良い。センシングデバイス310で検出された状態に関する情報は、クラウド350に提供される。例えば、検出されたデータは、管理アプリケーションソフトウエア360を介して、例えば、クラウド350のクラウドサーバ351に提供される。
クラウドサーバ351に提供された情報に基づいて、例えば、ユーザ380にサービスが提供される。このサービスは、ユーザ380の特性(例えば好み)に基づいて行われても良い。ユーザ380の特性(例えば好み)は、例えば、センシングデバイス310により検出されたユーザ380の状態から推定される。
実施形態において、センシングデバイス310がユーザ380の身体の状態を検出するときに、ユーザ380はイベントに参加していても良い。例えば、ユーザ380は、複数のイベントに参加する。例えば、複数のイベントのそれぞれに、イベントID(Event ID 0001〜)が設けられても良い。例えば、ユーザ380の、それぞれのイベントに関するデータが取得され、蓄積される。例えば、ユーザ380は、センシングデバイス310が設けられたグッズ300を持って、イベントに参加する。センシングデバイス310により、イベント中におけるユーザ380の状態が検出される。ユーザ380は、イベントに出演するパフォーマ385の応援者である。
第1の実施形態においては、ユーザ380に対応して、「ペルソナ」(例えばニックネーム)が設けられる。「ペルソナ」は、複数のユーザ380のそれぞれに対応して設けられる。例えば、「ペルソナ」は、ユーザ380の個人情報を含まなくても良い。「ペルソナ」を用いることで、ユーザ380の個人情報を伴わないで、ユーザ380の特性に関するデータがクラウドサーバ351に提供される。
このように、第1センサ(センシングデバイス310)が、ユーザ380(第1ユーザ381)の身に着けられる。または、第1センサが、ユーザ380(第1ユーザ381)の保持物(グッズ300など)に設けられる。第1センサで検出された第1データの少なくとも一部が、蓄積される。この蓄積は、例えば、サーバで行われる。サーバは、例えば、クラウドサーバ351である。ユーザ380(第1ユーザ381)の識別情報に紐付けられた第1コンテクスト情報として、上記の蓄積が行われる。この蓄積において、ユーザ380の識別情報に紐付けられた例えば「ペルソナ」が用いられる。例えば、第1コンテクスト情報は、第1ユーザ381の特性(例えば好み)に関する情報を含む。
例えば、ユーザ380は、そのユーザ380が持っているグッズ300を特定できる。一方、そのユーザ380を除く他の人(例えば第2ユーザ382)は、そのグッズ300を持っている人を特定できなくても良い。
例えば、ユーザ380(例えば第1ユーザ381)の特性(例えば好み)に関するデータ(例えば第1コンテクスト情報)が、例えば、個人情報を伴わないで、蓄積される。例えば、クラウドサーバ351には、複数のユーザ380のそれぞれの特性(例えば好み)に関するデータが、例えば、個人情報を特定せずに、蓄積される。ファン(ユーザ380)の特性(例えば好み)に関するデータを蓄積した「ペルソナ」が、プラットフォーム上に生成される。
蓄積された第1コンテクスト情報の第1集合体(例えば上記の「ペルソナ」)を基にした第1サービスが、そのユーザ380(第1ユーザ381)に提供される。例えば、第1コンテクスト情報の第1集合体(例えば「ペルソナ」)は、複数の第1コンテクスト情報を含む。蓄積された複数の第1コンテクスト情報の第1集合体を基に、第1ユーザ381の特性(例えば好み)が推定される。推定された第1ユーザ381の特性(例えば好み)を基にして第1サービスが定められ。この第1サービスが、第1ユーザ381に提供される。
蓄積された複数の第1コンクスト情報の第1集合体から推定された特性(例えば好み)に基づいた第1サービスが提供されるため、第1サービスは、第1ユーザ381に楽しさをより提供できる。
このように、実施形態においては、第1ユーザ381の第1センサで検出された第1ユーザ381に関する第1データが、識別情報に紐付けられた第1コンテクスト情報として蓄積される。この第1コンテクスト情報は、第1ユーザ381の体験情報に対応する。そして、第1コンテクスト情報の第1集合体として、例えば「ペルソナ」が形成される。その第1集合体(例えば「ペルソナ」)を基にした第1サービスが、第1ユーザ381に提供される。この第1サービスが、第1ユーザ381の体験に影響を与えていく。
さらに、第1の実施形態において、センシングデバイス310により検出された第1ユーザ381に関する第1データに基づく第2サービスが、クラウドサーバ351から、他のユーザ380(第2ユーザ382)に提供されても良い。
例えば、第2ユーザ382は、第1ユーザ381と類似の特性(例えば好み)を有する。例えば、第1ユーザ381の特性(例えば好み)と、第2ユーザ382の特性(例えば好み)と、は、互いに類似性を有する。第1ユーザ381及び第2ユーザ382は、例えば、同じコミュニティに属する。同じコミュニティに属する第2ユーザ382に、第1ユーザ381に関する情報が提供される。
例えば、第2ユーザ382の特性(例えば好み)が、第1ユーザ381と同様にして推定される。例えば、第2ユーザ382についても、第1ユーザ381と同様に、第2ユーザ382の「ペルソナ」が作成される。例えば、第2センサが、第2ユーザ382の身に着けられる。または、第2センサが、第2ユーザ382の保持物に設けられる。この第2センサで検出された複数の第2データの少なくとも一部が、第2ユーザ382の識別情報に紐付けられた複数の第2コンテクスト情報として蓄積される。蓄積は、例えば、クラウドサーバ351において行われる。蓄積された複数の第2コンテクスト情報の第2集合体(第2ユーザ382の「ペルソナ」)を基に、第2ユーザ382の特性(例えば好み)が推定される。そして、推定された第2ユーザ382の特性(例えば好み)と、推定された第1ユーザ381の特性(例えば好み)と、の差が基準よりも小さいときに、第1データの少なくとも一部に基づく第2サービスが第2ユーザ382に提供される。
例えば、特定のコミュニティに特有の特性が反映されたデータが、クラウドサーバ351に蓄積される。特定のコミュニティは、複数のユーザ380を含む。クラウドサーバ351を利用するユーザ380は、例えば、自分の特性に合ったコミュニティにおいて、より楽しい情報交換ができる。
第1の実施形態においては、センシングデバイス310により検出された第1ユーザ381に関するデータは、例えば、第1ユーザ381の個人情報を伴わないで、第2ユーザ382に提供される。
これに対して、参考例の情報交換方法においては、個人情報を含むデータが登録される。この場合には、個人が特定されるため、プライバシーの侵害の問題が生じやすい。これに対して、個人情報を伴わないデータの提供により、この問題の発生が抑制できる。これにより、第1の実施形態に係るサービス提供システム510におけるユーザ380の安全性が向上する。サービス提供システムのユーザが増える。
実施形態において、例えば、センシングデバイス310により検出された第1ユーザ381に関するデータは、第1ユーザ381の個人情報を伴わないで、クラウドサーバ351に提供され、クラウドサーバ351に蓄積される。または、センシングデバイス310により検出された第1ユーザ381に関するデータは、第1ユーザ381の個人情報を伴って、クラウドサーバ351に提供され、クラウドサーバ351に蓄積されても良い。ただし、第1ユーザ381に関する情報の少なくとも一部を第2ユーザ382に提供する際には、第1ユーザ381の個人情報は、第2ユーザ382に提供されない。
第1の実施形態においては、ユーザ380(イベントの参加者など)の個人情報を取得しないで、そのユーザ380の特性により近いユーザ象が生成できる。ユーザ380は、イベントIDの組み合わせで、自分を表現できる。
第1の実施形態においては、センシングデバイス310によりユーザ380の感動体験UX(User Experience)が検出される。感動体験UXに関するデータが、例えばクラウド350のクラウドサーバ351に提供される。以下、第1の実施形態における感動体験UXの例について説明する。
図2は、第1の実施形態に係るサービス提供システムを例示する模式図である。
図2に示すように、第1の実施形態において、現実UX361及び仮想UX362が設けられる。現実UX361は、例えば複数のユーザ380(第1〜第3ユーザ381〜383など)と、提供者370と、を含む。提供者370は、情報(サービスを含んでも良い)を複数のユーザ380に提供する。複数のユーザ380のそれぞれは、例えば、イベントを楽しむ(ステップST01)。
イベント中において、センシングデバイス310を含むグッズ300により、それぞれのユーザ380の状態が検出される。すなわち、感動体験UXのデータ化が行われる(ステップST02)。検出された状態は、感動体験UXの少なくとも一部となる。センシングデバイス310を含むグッズ300は、物「T:Things」に対応する。イベント中において、特別な物375がユーザ380に提供されても良い。特別な物375の提供は、イベント中にセンシングデバイス310により検出された感動体験UXのデータに基づいて行われても良い。
例えば、検出された感動体験UXに関するデータが、仮想UX362のクラウド350に提供される。例えば、ユーザ380のそれぞれの感動体験UXが可視化されて、ユーザ380のそれぞれに提供される。さらに、ユーザ380のそれぞれの感動体験UXに応じた各種サービスが、ユーザ380のそれぞれに提供される。すなわち、ステップST03が実施される。この場合、例えば、第1の実施形態に係るサービス提供システムに特有のアプリケーションソフトウエア376が用いられても良い。アプリケーションソフトウエア376は、例えば、提供者370から、ユーザ380のそれぞれに提供される。ユーザ380のそれぞれの感動体験UXに応じた特別なアプリケーションソフトウエア377が提供されても良い。例えば、この特別なアプリケーションソフトウエア377は、暗号化されたデータの解除キーを含んでも良い。
クラウド350上に、複数のユーザ380のそれぞれに対応した「ペルソナID 380ID」(第1〜第3ID 381ID〜383IDなど)が生成される。ペルソナID 380IDに対応して、複数のユーザ380のそれぞれの感動体験UXが蓄積される(ステップST04)。
このように、第1の実施形態においては、センシングデバイス310(物「T:Things」に対応)により、感動体験UXが捉えられる。複数の感動体験UXが、クラウド350により繋がれる。
上記のように、第1の実施形態に係るサービス提供システム510は、センシングデバイス310、及び、クラウド350に含まれるコンピュータを利用する。クラウド350において、ソーシャルネットワークサービスが活用される。サービス提供システム510は、センシングデバイス310を活用したハイコンテクスト・ソーシャルネットワークサービスを、ユーザ380に提供する。
類似のまたは同じ特性(例えば好み)を有する複数のユーザ380は、1つのコミュニティに含まれる。1つのコミュニティに含まれる複数のユーザ380は、例えば、類似のまたは同じ趣味を有する。1つのコミュニティに含まれる複数のユーザ380は、例えば、類似のまたは同じ特性(例えば好み)を有する。1つのコミュニティに含まれる複数のユーザ380は、例えば、類似のまたは同じ価値観を有する。
センシングデバイス310により、ユーザ380に特有の情報が取得される。ユーザ380に特有の情報は、そのユーザ380が属するコミュニティに特有である。
センシングデバイス310は、例えば、コミュニティに特有の物品(グッズ300)に設けられる。コミュニティに特有の情報が、センシングデバイス310により取得される。ユーザは、例えば、コミュニティに特有の情報(データ)を利用しながら、情報交換ができる。例えば、複数のユーザ380が、ソーシャルネットワークサービスを介して会話しても良い。
同じ趣味を有する複数のユーザ380どうしで、あるテーマについて情報交換(例えば会話)することは、楽しい。そのテーマは、例えば、趣味に特有のテーマである。このテーマについて、例えば、異なる趣味を持つ人と会話しても楽しさは十分ではない。同じ趣味を持つ複数ユーザが、その趣味に特有のテーマに関して情報交換することが、楽しさに繋がる。このとき、複数のユーザのそれぞれが特定できなくても、情報交換することが楽しさに繋がる。
例えば、1人のユーザ380(第1ユーザ381)が「ゴルフでホールインワンを出した」という状況がある。参考例のソーシャルネットワークサービスにおいて、そのユーザは、記念写真や映像をコメントとともにネットワークに提供する。他のユーザは、これに対するコメントを提供する。この参考例においては、この情報交換(コミュニケーション)は、これで終了する。
第1の実施形態は、以下の例の情報交換を可能にする。「ゴルフでホールインワンを出した」という状況において、センシングデバイス310で検出されたデータが、クラウド350(ソーシャルネットワークサービス)に提供される。例えば、センシングデバイス310が、ゴルフのクラブ(保持物)に設けられる。センシングデバイス310は、例えば、ゴルフのクラブのスイングに関するデータを取得する。センシングデバイス310は、風向きなどに関するデータを取得しても良い。このようなデータは、「感動体験データ」である。「感動体験データ」は、例えば、複数のユーザ380どうしの間で、比較可能である。
例えば、ゴルフを趣味とする複数のユーザ380において、「感動体験データ」が共通に理解される。これらの複数のユーザ380は、そのデータの意味が分かる同じ特性(例えば好みなど)を持つ。このような複数のユーザ380は、1つのコミュニティに含まれる。このような複数のユーザ380の別の1人(第2ユーザ382)は、「感動体験データ」についての情報を提供(発信)できる。別の1人(第2ユーザ382)は、例えば、「そんな状況で?前の僕のスイングはこうだった。他の人はこうだよ。」と発信できる。「感動体験データ」により、「ゴルフでホールインワンを出した」という状況が、より深いコミュニケーションに発展する。この状況が、より深い共感に繋がる。
このように、上記の参考例においては、情報交換の内容が浅い。参考例においては、薄い会話に限定される。参考例においては、例えば広く薄い会話に繋がる。このため、十分な楽しさを得ることが困難である。
これに対して、第1の実施形態においては、情報交換の内容が深い。例えば、類似のまたは同じ特性(例えば好み)を有する複数のユーザ380の数は少ないかも知れない。しかし、深い内容の情報交換が可能である。例えば、狭く濃い会話が可能である。例えば、同じ価値観を持つ人たちにおいて、濃い会話が楽しめる。第1の実施形態によれば、従来にない楽しさが得られる。従来よりも楽しさが向上する。
第1の実施形態は、ユーザ380においての楽しさに着眼している。「類似のまたは同じ特性(例えば好み)」を有する複数のユーザ380の間で、その特性(例えば好み)に関して情報交換することが、楽しさの向上に繋がることが、着眼される。
第1の実施形態に係る上記の例では、類似のまたは同じ特性(例えば好み)を有する複数のユーザ380において、ゴルフが共通の趣味である。第1の実施形態において、趣味の種類は、任意である。例えば、特性(例えば好み)は、スポーツ(例えばスノーボードなどを含む)、コンサート、遊園地(テーマパーク)、ゲーム、玩具、食事、旅行、学園祭または結婚式を含む。
例えば、コンサートに、特定のパフォーマが出演する。ユーザ380は、例えば、その特定のパフォーマのファンでも良い。コンサートは、異なる場所または異なる日時に開催される複数の会を含んでも良い。この複数の会に、その特定のパフォーマが出演する。この特定のパフォーマが、複数のユーザ380における「類似のまたは同じ特性(例えば好み)」となる。または、特定のパフォーマに類似した別のパフォーマが、「類似のまたは同じ特性(例えば好み)」に含まれても良い。
センシングデバイス310で検出されたユーザ380に関するデータから、そのユーザ380の特性(例えば好み)が推定される。例えば、特性(例えば好み)についての複数の分類が設けられる。分類は、階層的でも良い。複数の分類は、例えば、音楽、趣味及びスポーツなどの分野を含む。例えば、スポーツの分野は、ゴルフ、野球、フットボールなどのサブ分野を含む。1つのサブ分野が、複数のグループ(例えば特定の野球チーム、特定の選手など)に分割されても良い。分野、サブ分野及びグループなどに特徴に関連する言葉または画像などの情報が設定される。設定された情報と、ユーザ380に関するデータから、そのユーザ380の特性(例えば好み)が定め(推定)られる。1人のユーザ380が、複数の特性(例えば好み)に対応しても良い。
第1ユーザ381の好み(例えば、スポーツの分野で、野球のサブ分野で、特定の選手のグループなど)に類似している好みを有しているユーザ380が、第2ユーザ382と判断される。例えば、第1ユーザ381の好みが、複数の評価パラメータで、数値として表現される。一方、第2ユーザ382の好みが、複数の評価パラメータで、数値として表現される。例えば、複数のパラメータのそれぞれにおいて、第1ユーザ381の数値と第2ユーザ382の数値との差(複数の差の値)が求められる。複数の差の値が処理される(例えば合計される)。例えば、複数の差の値の合計が小さいときに、これらのユーザ380が、同じ特性(例えば好み)を有すると判定される。
以下、第1の実施形態がコンサートに適用される例について説明する。この例では、センシングデバイス310によるユーザ380に関する情報の取得は、少なくともコンサートにおいて行われる。
図3は、第1の実施形態に係るサービス提供システムを例示する模式図である。
図3に示すように、例えば、複数のユーザ380(第1ユーザ381及び第2ユーザ382など)が、イベント(この例ではコンサート)に参加する。これらのユーザ380は、コンサートにおいて、グッズ300を使う。グッズ300は、例えば、棒状の発光体や、腕輪や、旗などである。グッズ300の例については後述する。これらのグッズ300には、センシングデバイス310が設けられている。センシングデバイス310により、例えば、ユーザ380の身体の状態が検出される。検出された状態に関するデータ380d(情報)が、クラウド350に提供される。
イベント終了後、複数のユーザ380(第1ユーザ381及び第2ユーザ382など)が互いに情報交換する。複数のユーザ380は、例えば、ソーシャルネットワークサービスにより情報交換しても良い。複数のユーザ380は、例えば、互いに会って、情報交換しても良い。
従来のソーシャルネットワークサービスにおいては、文章や音声や画像などにより感動が表現される。
第1の実施形態においては、少なくとも、センシングデバイス310により検出されたデータにより、感動が表現される。例えば、センシングデバイス310により検出されたデータは、イベント体験データとなる。センシングデバイス310により検出されたデータは、感動体験UX(User Experience)の少なくとも一部である。実施形態においては、文章や音声や画像などによる感動の表現に加えて、センシングデバイス310により検出されたデータにより、感動が表現できる。
このように、第1の実施形態においては、例えば、イベント時の感動が、グッズ300に設けられたセンシングデバイス310により、検出される。ユーザ380の感動がデータ化される。ユーザ380の、データ化された感動に関して、複数のユーザ380の間で、情報交換が行われる。第1の実施形態は、ユーザ380の、データ化された感動に関しての情報交換の場を提供する。
1人のユーザ380の感動が、他のユーザ380に、より良く伝わる。これにより、濃密なコミュニケーションを実現することができる。第1の実施形態によれば、コミュニティに特有の「コアな」データが生成できる。
以下、第1の実施形態の例についてさらに説明する。
図4(a)〜図4(d)は、第1の実施形態に係るサービス提供システムを例示する模式図である。
図4(a)に示すように、ユーザ380が例えばイベント(例えばコンサートなど)に参加する。イベントにおいて、ユーザ380はグッズ300を持っている。グッズ300には、センシングデバイス310が設けられている。センシングデバイス310により、イベントに参加しているときのユーザ380に関するデータ(経験値)が計測される。例えば、グッズ300は、発光する。複数のユーザ380のそれぞれのグッズ300が、複数のユーザ380のそれぞれにより操作される。複数のユーザ380のそれぞれの動きに合わせて輝く光が、グッズ300から出射する。複数のユーザ380のそれぞれの思いが、パフォーマ385に届けられる。グッズ300を介して、複数のユーザ380のそれぞれがパフォーマ385と繋がる。グッズ300は、応援グッズである。グッズ300は、ファンの感情を表現する。
図4(b)に示すように、イベントにパフォーマ385が出演する。パフォーマ385は、例えば「アイドル」である。イベントに参加したユーザ380は、パフォーマ385に触れたいと望む。例えば、パフォーマ385から出射される光が、ユーザ380と繋がる。複数のユーザ380のそれぞれに、パフォーマ385から出射される光が届く。
図4(c)に示すように、イベントに参加しているユーザ380が、感動したシーンを撮影する。撮影された画像が、例えば、ソーシャルネットワークサービスに供給される。画像が、例えば、商品323(例えばポスターなど)に適用される。ユーザ380が感動したシーンが商品323などに適用されることで、ユーザ380の楽しさが増加する。
図4(d)に示すように、イベントの後に、複数のユーザ380が情報を交換する。イベントでの楽しい想い出が振り返られる。複数のユーザ380において、想い出が共有される。複数のユーザ380の間で、感動を伝えたいという望みが実現される。
第1の実施形態においては、例えば、感動を体験した人の本質的欲求が着目される。例えば、人は感動すると、他の人に語りたくなる。人は感動すると、感動を記録したくなる。人は、できるだけ全ての記録を望む。例えば、人は、感動を仲間とともに高めたいと望む。第1の実施形態により、このような本質的欲求の満足の程度が向上する。
図5は、第1の実施形態に係るサービス提供システムを例示する模式図である。
図5は、人のモチベーションの変化の例を示している。この例では、ユーザ380がイベント(例えばコンサートなど)に参加する。横軸は、時間tを示す。縦軸は、モチベーションMTである。モチベーションMTは、例えば、イベントに関連した商品の購入の希望を含む。イベントに関連した商品は、例えば、イベントに出演するパフォーマに関連するハードウエア(例えば、ポスターなど、音楽及び映像などを記録した記憶媒体)、及び、ソフトウエア(音楽及び映像などの情報など)を含む。
図5には、モチベーションMTの変化に関して3つの例(第1例EX1、第2例EX2及び第3例EX3)が示されている。第1例EX1においては、例えば、ユーザ380がイベントに参加しているときに使うグッズに、センシングデバイス310が設けられていない。
第2例EX2においては、ユーザ380がイベントに参加しているときに使うグッズ330に、センシングデバイス310が設けられている。第2例EX2においては、センシングデバイス310による検出結果に基づくデータの授受が行われる。例えば、イベント中におけるユーザ380の身体の状況などがセンシングデバイス310で検出される。検出結果に基づいて、パフォーマ385に対する応援の程度などが評価される。この評価結果が、例えば、グッズ300に送信される。他の参加者との差異が表示されても良い。第2例EX2においては、例えば、データに基づく情報交換が、ユーザ380と、イベントの開催者と、の間で行われる。第2例EX2において、データに基づく情報交換が、イベントに参加している複数のユーザ380の間で行われても良い。第2例EX2は、後述する第2〜第6の実施形態の例に対応する。
第3例EX3においては、第2例EX2において、さらに、例えば、センシングデバイス310による検出結果が、クラウド350に提供され、検出結果に基づいて、ユーザ380と類似のまたは同じ特性(例えば好み)を有するコミュニティが形成される場合に対応する。この場合、例えば、イベントが終了した後に、複数のユーザ380が互いに情報交換を行う。第3例EX3は、後述する第7実施形態の例に対応する。
まず、第1例EX1について説明する。例えば、ユーザ380が第1イベント321に参加する前の第1時間t1において、モチベーションMTは低い。ユーザ380が第1イベント321に参加しているときの第2時間t2において、モチベーションMTは高い。第1イベント321が終了した後、時間tの経過に伴い、モチベーションMTが低下する。この後、第3時間t3において、例えば、ユーザ380が、他の人と情報交換する。この第3時間t3において、モチベーションMTは再び上昇する。この後、時間の経過とともにモチベーションMTが低下し、第4時間t4においては、モチベーションMTは低い。この例では、第5時間t5において、ユーザ380は第1イベント321に関連した商品324を購入する。この商品324は、例えば、映像ソフトウエアを記録した記録媒体などである。第5時間t5において、モチベーションMTは高くなる。その後、時間tの経過に伴い、モチベーションMTが低下する。その後、ユーザ380は、第2イベント322に参加することを計画する。第2イベント322の前の第6時間t6において、モチベーションMTが上昇する。ユーザ380が第2イベント2に参加しているときの第7時間t7において、モチベーションMTは、極大となる。第2イベント322の終了の後に、モチベーションMTが低下する。
第1例EX1においては、2つのイベント中、及び、商品324の購入時に、モチベーションMTが一時的に上昇する。その、モチベーションMTは十分には高くない。
第2例EX2においては、それぞれの時間において、第1例EX1よりもモチベーションMTが高い。第2例EX2においては、ユーザ380は、センシングデバイス310が設けられたグッズ300を使う。これにより、ユーザ380は、イベントをより楽しむ。ユーザ380において、感動の程度が大きい。これにより、モチベーションMTが向上する。ユーザ380は、第1例EX1の場合よりも第1イベント321をより楽しむ。さらに、第1イベント321をより楽しんだため、ユーザ380は、第2イベント322を、より楽しむ。第2例EX2においては、例えば、感動を仲間と高めあうことができる。このため、例えば、第2イベント322におけるモチベーションMTは、第1イベント321におけるモチベーションMTよりも高くなる。
第3例EX3においては、センシングデバイス310による検出データを用いて、1つのコミュニティに含まれる複数のユーザ380が情報交換を行う。この情報交換は、イベント終了後にも行われる。このため、イベント終了後も、例えば、商品324の購入の希望が高まる。このため、第3例EX3においては、第1イベント321及び第2イベント322の間の期間におけるモチベーションMTを、第2例EX2のそれよりも高くできる。
第2例EX2においては、第1例EX1よりも感動を高めることができる。さらに、第3例EX3においては、1つのイベントへの参加における感動が、次のイベントにつながる。感動を体験した人の本質的欲求をより満足させることができる。例えば、エンターテイメント「E」における感動が、物「T:Things」(例えばセンシングデバイス310)で捉えられる。捉えられた感動がインターネット「I:Internet」(クラウド350)で増幅される。第1の実施形態においては、例えば、EIoT(Entertaiment Internet of Things)が提供される。
図6は、第1の実施形態に係るサービス提供システムを例示する模式図である。
図6に示すように、サービス提供システム510においては、例えば、提供者370により、情報がユーザ380に提供される。提供者370は、例えば「ジョイントベンチャ」型でも良い。ユーザ380へのサービスの提供は、直接行われても良く、間接的に行われても良い。
例えば、提供者370は、グッズ販売者391に認定370aを提供する。グッズ販売者391は、対価330を提供者370に払う。実施形態において、対価330は、例えば、金である。対価は、権利(例えば経済価値のある権利など)でも良い。
提供者370は、コミュニティ運営者392にサービス370bを提供しても良い。サービス370bは、例えば、「コンサルタント」及び「ソリューション」などを含む。コミュニティ運営者392は、提供者370に対価330を払う。
コミュニティ運営者392は、グッズ販売者391に公認392dを提供する。グッズ販売者391は、コミュニティ運営者392に対価330を払う。
グッズ販売者391は、ユーザ380にグッズ300を提供する。ユーザ380は、グッズ販売者391に対価330を支払う。グッズ300には、センシングデバイス310(図6では省略)が設けられている。
ユーザ380は、例えば、イベントに参加する。例えば、ユーザ380がイベントに参加しているときのユーザ380の状態が、センシングデバイス310で検出される。検出された結果が、消費者データ380a(Cデータ)として、コミュニティ運営者392に提供される。コミュニティ運営者392は、例えば、ソーシャルネットワークサービス392aをユーザ380に提供する。コミュニティ運営者392は、例えば、「コンテンツ及び物品」392bをユーザ380に提供しても良い。コミュニティ運営者392は、例えば、広告392cをユーザ380に提供しても良い。ユーザ380は、コミュニティ運営者392に対価330を払う。
コミュニティ運営者392は、提供者370にビジネスデータ392e(Bデータ)を提供する。コミュニティ運営者392は、提供者370に消費者データ392f(Cデータ)を提供する。消費者データ392fは、消費者データ380aの少なくとも一部を含む。
提供者370は、広告者393に広告370cを依頼しても良い。広告者393は、提供者に対価330を払う。
提供者370は、イベント開催者394にサービス370dを提供しても良い。サービス370dは、例えば、「コンサルタント」及び「ソリューション」などを含む。イベント開催者394は、提供者370に対価330を払う。
提供者370は、事業者395にビジネスデータ370e(Bデータ)を提供しても良い。提供者370は、事業者395に消費者データ370f(Cデータ)を提供しても良い。消費者データ370fは、消費者データ392fの少なくとも一部を含む。事業者395は、例えば、提供者370に、合成データ395a、画像解析395b、データ解析395c、及び、音声合成395dの少なくともいずれかのサービスを提供しても良い。事業者395は、提供者370をサポートしても良い。提供者370は、事業者395に対価330を払う。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、例えば、感動体験UXに基づいて行われるサービス提供方法及びサービス提供システムに関する。以下のサービス提供方法及びサービス提供システムにおいて、参加者は、ユーザ380に対応する。
第2の実施形態によれば、サービス提供システムは、取得部と、提供部と、を含む。前記取得部は、イベントに参加する第1参加者の、前記イベントに関する行動に関する第1行動情報を取得する。前記提供部は、前記第1行動情報に基づく第1サービスを前記第1参加者に提供する。
図7は、第2の実施形態に係るサービス提供システムを例示する模式図である。
図8は、第2の実施形態に係るサービス提供システムの動作を例示するフローチャート図である。
図7に示すように、本実施形態に係るサービス提供システム110は、取得部10と、提供部20と、を含む。
図8に示すように、取得部10は、イベントに参加する第1参加者81の第1行動情報81iを取得する(ステップS110)。
第1参加者81は、イベントに関する行動を行う。第1行動情報81iは、第1参加者81のイベントに関する行動に関する情報である。
イベントは、例えば、コンサート、競技会、祭り、展示会及び販売会などを含む。競技会は、例えば、スポーツに関する。競技会は、例えば、ゲーム(カードゲーム、ボードゲーム及び電子ゲーム)を含んでも良い。イベントは、例えば、学園祭、結婚式、旅行または誕生日会などを含んでも良い。イベントには、複数の参加者が参加しても良い。イベントの種々の例については、後述する。
イベントには、例えば、パフォーマ85が存在する。パフォーマ85は、例えば、歌手、役者、舞踏者、アーティスト、スポーツ選手、及び、ゲームの実行者の少なくともいずれかを含む。パフォーマ85は、イベントに関する製作者または制作物を含んでも良い。パフォーマ85は、例えば、映画などの録画映像、アート作品、料理及び製品を含む。パフォーマ85は、イベントに参加する別の参加者を含む。
以下では、説明を簡単にするために、イベントが、歌手のコンサートである場合について説明する。
第1参加者81は、コンサートに参加する。第1参加者81は、視聴者である。第1参加者81は、コンサートに参加しているときに、パフォーマ85(例えば、歌手)を応援する行動を取る。例えば、パフォーマ85の状態に合わせて、手拍子をしたり、声をだしたり、体を揺らしたり、そして、ダンスをしたりする。この例の場合、パフォーマ85の状態は、パフォーマ85の歌、音楽及びダンスの少なくともいずれかの状態を含む。パフォーマ85の状態は、照明、ガス放出、及び、振動の少なくともいずれかの状態を含んでも良い。
例えば、第1参加者81は、光を発生するペンライトなどの保持物30を持っている場合がある。第1参加者81は、パフォーマ85の歌やダンスに合わせて、保持物30を動かす場合がある。このような第1参加者81の行動が、第1行動情報81iに含まれる。
取得部10には、第1行動情報81iを取得可能な電子装置が用いられる。第1参加者81が撮像され、その撮像データを取得部10が取得しても良い。後述するように、第1参加者81がセンサ(第1センサ31)を含む保持物30を持っていても良い。このセンサにより、第1参加者81の第1行動情報81iが得られても良い。取得部10の種々の例については、後述する。
提供部20は、このような第1行動情報81iに基づく第1サービス81sを第1参加者81に提供する。
例えば、第1行動情報81iが評価される(図8に示すステップS120)。この評価は、例えば、取得部10及び提供部20の少なくともいずれかで行われても良い。評価は、取得部10及び提供部20とは別の電子装置で行われても良い。
例えば、第1参加者81のペンライトの動きの、パフォーマ85の状態(動きや音楽のリズムなど)への適合の程度が評価される。例えば、このような評価の結果が基準に達している場合に、第1サービス81sが第1参加者81に提供される。第1サービス81sは、例えば、映像の視聴許可のパスワードなどを含んでも良い。評価の種々の例、及び、第1サービス81sの種々の例については、後述する。
このように、本実施形態に係るサービス提供システム110においては、第1参加者81に、第1参加者81の第1行動情報81iに基づく第1サービス81sが提供される(図8に示すステップS130)。
これにより、第1参加者81に適合するサービスが提供される。複数の参加者に上記のシステムが提供される。これにより、複数の参加者のそれぞれに、より適合するサービスが提供される。
実施形態においては、このようなサービスを、複数の参加者に提供する。例えば、取得部10は、イベントに参加する第2参加者82の、イベントに関する行動に関する第2行動情報82iをさらに取得する。そして、提供部20は、第2行動情報82iに基づく第2サービス82sを第2参加者82に提供する。第2行動情報82iが第1行動情報81iとは異なるときに、第2サービス82sは、第1サービス81sとは異なる。このように、実施形態においては、参加者の行動に基づいて提供されるサービスが、参加者の行動に応じて異なる。参加者の行動についてしきい値が設けられる場合、参加者の行動が異なっていても、同じサービスが提供される場合がある。
以下、本実施形態に係るサービス提供システム110の動作のいくつかの例について説明する。
例えば、イベントに参加する第1参加者81が、パフォーマ85を応援する動作(第1行動)を、イベントの会場で行う。例えば、第1参加者81は、ペン型照明をパフォーマ85の歌や演奏に合わせて動かす。例えば、ペン型照明に加速度センサが設けられている。加速度センサにより、第1行動が検出される。第1参加者81の動作(第1行動)に関する第1行動情報81iが、例えば、パフォーマ85の動き(例えばダンス)に関する情報と照合される。パフォーマ85の動きに関する情報は、例えば、予め取得されている。パフォーマ85の動きに関する情報は、イベントの会場において、パフォーマ85の撮像データから得られても良い。例えば、画像解析装置が用いられる。
第1参加者81の第1行動情報81iと、例えば、パフォーマ85の動きに関する情報と、の照合は、例えば、情報処理装置(例えばコンピュータ)により行われる。
例えば、第1行動情報81iがチャートとして表現される。例えば、第1行動情報81iのチャートの、パフォーマ85の動きのチャートと、の適合部分が抽出される。この適合部分に応じて、用意されている情報(例えば映像情報など)の視聴許可が、第1参加者81に提供される。この適合部分に応じて、用意されている情報(例えば映像情報など)につき、第1参加者81に視聴が許可される。
例えば、第1参加者81は、電子的な情報端末機器40を有している。情報端末機器40は、例えば、携帯型でも良い。情報端末機器40には、第1参加者81に対応する認識番号(ID番号)が付与されている。例えば、用意されている情報の視聴許可のパスワードが、その情報端末機器40に送信される。
提供部20は、例えば、第1参加者81が行うパフォーマ85への応援の程度に基づいて、第1サービス81sを第1参加者81に提供する。例えば、第1サービス81sの内容は、第1参加者81が行うパフォーマ85への応援の程度によって変更される。例えば、応援の程度が高いときの第1サービス81sの内容は、応援の程度が低いときの第1サービス81sの内容よりも、参加者にとって喜ばれるように設定される。このため、第1参加者81は、より良い第1サービス81sが得られるように、より良い応援をしようとする。このため、第1参加者81のような参加者により、そのイベントがより好ましく応援される。パフォーマ85がより良く応援されることにより、イベントのパフォーマンスが向上する。第1参加者81の満足度が高まる。イベントの価値がより高まる。
このように、本実施形態によれば、第1参加者81に適合するサービスを第1参加者81に提供できることに加えて、イベントのパフォーマンスが向上し、イベントの価値が高まる。その結果、参加者の満足度が高まる。
例えば、イベントがスポーツの競技会である場合、第1参加者81は、その競技会を観戦している。パフォーマ85は、競技会に参加しているスポーツ選手である。第1参加者81は、チームまたはスポーツ選手を応援する。第1参加者81は、旗または拡声器などの保持物30を保持している。保持物30に第1センサ31が設けられている。第1センサ31は、加速度センサ及びマイクロフォンなどを含む。第1参加者81のイベントの会場内における第1行動情報81i(動作及び声など)が、第1センサ31により検出される。第1行動情報81iが、例えば、設定された評価パラメータを用いた情報に変換される。変換された第1行動情報81iが、スポーツ選手の動きのパラメータと照合される。例えば、パラメータの一致の程度により、第1サービス81sの内容が変更される。これにより、第1参加者81に適合するサービスを第1参加者81に提供できる。さらに、第1参加者81のような参加者の応援により、イベントのパフォーマンスが向上し、イベントの価値が高まる。
このように、実施形態において、第1行動情報81iは、例えば、第1参加者81がイベントに参加しているときの第1参加者81に関する情報である。例えば、第1行動情報81iは、第1参加者81の第1身体81bの動き、第1身体81bの状態、及び、第1参加者81の声、の少なくともいずれかに関する。第1身体81bの動きは、例えば、第1参加者81の、手、足、胴及び頭の少なくともいずれか動きを含む。第1身体81bの動きは、例えば、第1参加者81の、手拍子及びダンスの少なくともいずれかを含む。第1身体81bの状態の例については、後述する。第1参加者81の声は、第1参加者81の歌を含む。
第1行動情報81iは、例えば、上記の第1センサ31などにより取得されても良い。すなわち、取得部10が第1センサ31を含んでも良い。第1センサ31は、第1参加者81に保持される。第1センサ31は、第1行動情報81iに関する情報を取得する。
図7に示すように、例えば、第1センサ31は、保持物30に固定されている。実施形態において、第1センサ31は、保持物30に取り付けられて良い。保持物30は、第1参加者81に保持される。または、保持物30は、第1参加者81の第1身体81bに付着される。
図9(a)〜図9(c)は、第2の実施形態に係るサービス提供システムを例示する模式図である。
図9(a)に示すように、保持物30は、発光装置30a(例えば照明)を含む。発光装置30aは、例えば棒状である。発光装置30aは、例えば、ペン型照明である。保持物30は、旗状体30bを含んでも良い。
図9(b)に示すように、保持物30は、扇状体30cを含んでも良い。保持物30は、布状体30dを含んでも良い。保持物30は、拡声器30eを含んでも良い。拡声器30eは、例えば、音の方向を制御する。拡声器30eは、電子的に音(声)の大きさを拡大しても良い。保持物30は、マイクロフォン30fを含んでも良い。
図9(c)に示すように、保持物30は、腕輪30gを含んでも良い。保持物30は、首輪30hを含んでも良い。保持物30は、時計30iを含んでも良い。保持物30は、指輪30jを含んでも良い。保持物30は、眼鏡30kを含んでも良い。保持物30は、衣服30lを含んでも良い。保持物30は、靴30mを含んでも良い。保持物30は、手袋30nを含んでも良い。保持物30は、帽子30oを含んでも良い。保持物30は、情報端末機器40(図7参照)を含んでも良い。保持物30は、鉢巻き、風船、マスコット、座布団、チケットホルダ、タグ、耳飾り、名札、バッチ、シール、アクセサリ(例えば、Headband及びAlicebandの少なくともいずれかを含む)、ヘッドホン、イヤホン及び補聴器の少なくともいずれかを含んでも良い。
これらの保持物30に第1センサ31が設けられる。第1センサ31は、例えば、加速度センサを含む。第1センサ31は、第1参加者81の第1身体81bの動きを含む第1行動情報81iを検出する。第1センサ31は、第1参加者81の第1身体81bの少なくとも一部の、加速度、速度及び移動方向の少なくともいずれかを検出する。すなわち、第1サービス81sは、第1身体81bの少なくとも一部の、加速度、速度及び移動方向の少なくともいずれかに基づいて変更される。
第1センサ31がマイクロフォンを含むとき、第1センサ31は、第1参加者81の声を含む第1行動情報81iを検出する。
図10は、第2の実施形態に係るサービス提供システムを例示する模式図である。
図10は、保持物30として用いられる発光装置30aを例示している。
図10に示すように、発光装置30aは、例えば、発光部30apを含む。発光部30apには、例えば、LEDなどが用いられる。発光部30apは、有機発光体でも良い。発光装置30aは、導光体30aqを含んでも良い。
発光装置30aは、例えばバッテリ31aを含んでも良い。発光装置30aの筐体30ar内に、第1センサ31が設けられる。筐体30ar内に、第1処理装置31b、第1通信部31c及び第1メモリ31d(記憶部)が設けられても良い。第1処理装置31bは、例えば、CPUなどの半導体装置が用いられる。第1処理装置31bは、第1センサ31の検出結果の信号を処理する。第1通信部31cは、検出結果に関する信号を外部に送信する。第1通信部31cは、外部からの信号を受信しても良い。第1メモリ31dは、検出結果に関する情報を格納(記憶)する。第1メモリ31dは、第1処理装置31bの動作に関する情報を格納(記憶)する。第1メモリ31dは、第1サービス81sに関する情報を格納(記憶)しても良い。
実施形態において、例えば、第1サービス81sは、このような発光装置30aの動作状態に基づいて変更されても良い。例えば、パフォーマ85の歌またはダンスなどのパフォーマンスに応じて、第1参加者81によって、発光装置30aの発光の動作が切り替えられる。適切な切り変えを行ったときに、程度の高い第1サービス81sが提供されても良い。
第1参加者81の第1行動情報81iは、他の方法で取得されても良い。
図11は、第2の実施形態に係る別のサービス提供システムを例示する模式図である。 図11に示すように、実施形態に係る別のサービス提供システム111において、取得部10は、撮像部11及びマイクロフォン12の少なくともいずれかを含む。撮像部11は、第1参加者81の画像データを取得する。画像データは、第1参加者81がイベントの会場にいるときの、第1参加者81を含む画像データである。マイクロフォン12は、第1参加者81の声データを取得する。声データは、第1参加者81がイベントに参加しているときの、第1参加者81の声を含む音データである。撮像部11及びマイクロフォン12は、例えば、イベントの会場内に設けられる。撮像部11の数は、複数でも良い。撮像部11の数は、会場の広さに応じて定められても良い。画像データは、静止画及び動画の少なくともいずれかを含む。
さらに、取得部10は、取得部10に含まれないカメラまたはマイクロフォンにより取得されたデータを取得しても良い。この場合、取得部10に、入手部15が設けられる。入手部15は、例えば、別に取得された第1参加者81の画像データ、及び、別に取得された第1参加者81の声データの少なくともいずれかを入手する。
このように、実施形態において、取得部10における第1参加者81の第1行動情報81iは、種々の方法により取得される。
実施形態においては、イベントに参加する第1参加者81が保持する保持物30に設けられる第1センサ31による第1参加者81の動作及び声の検出結果に基づいて、第1サービス81sが提供される。第1サービス81sは、検出結果によって変更される。保持物30は、例えば、イベントの応援に用いられる応援グッズを含む。
第1行動情報81iは、第1参加者81の第1身体81bの状態を含んでも良い。第1身体81bの状態は、例えば、第1身体81bの、心拍数及び血圧の少なくともいずれかを含む。心拍数及び血圧に関する情報は、第1参加者81が保持する種々の保持物30などに設けられるセンサなどにより得られる。心拍数及び血圧に関する情報は、情報端末機器40に設けられるセンサなどにより得られても良い。
例えば、第1参加者81がイベントを応援する程度に応じて、心拍数及び血圧の少なくともいずれかが変化する。例えば、第1参加者81がイベントを楽しんでいる状態に応じて、心拍数及び血圧の少なくともいずれかが変化する。提供部20は、第1参加者81の心拍数及び血圧の少なくともいずれかを含む情報に基づいて、第1サービス81sを提供する。第1参加者81に適合するサービスを第1参加者81に提供できる。
第1行動情報81iは、第1参加者81が電子機器に入力する情報を含んでも良い。この情報は、例えば、取得部10に含まれる入手部15で行われる。例えば、電子機器として、保持物30または情報端末機器40が用いられても良い。第1行動情報81iは、例えば、第1参加者81がイベントに参加しているときに入力する情報を含んでも良い。
さらに、第1行動情報81iは、例えば、第1参加者81がイベントに参加する前または後に入力する情報を含んでも良い。例えば、イベントの特定の期間の前に、イベントの参加を申し込む期間などが設けられる。この期間において、第1参加者81は、イベントを応援する行動をとる場合がある。例えば、イベントの特定の期間の後に、参加者がイベントについての感想または評価結果を表現する場合がある。イベントの後のこのような表現は、第1参加者81のイベントを応援する行動に含まれる。イベントを応援する行動には、イベントの改善点を指摘する行動も含まれる。
第1参加者81がイベントに参加する前または後に電子機器に入力する情報を含む第1行動情報に基づいて第1サービス81sが提供されることで、イベントを応援する行動の範囲が広がる。第1参加者81に、より適合するサービスが、提供できる。
本実施形態において、第1行動情報81iは、イベントの会場中における第1参加者81の行動(発言を含む)に関する情報を含む。例えば、第1行動情報81iは、イベントのパフォーマ85を応援する動作に関する情報を含む。応援する動作は、例えば、意識的な動作である。第1行動情報81iは、パフォーマ85に対応する動作に関する情報を含む。パフォーマ85に対応する動作は、例えば、パフォーマ85の動きに対応する意識的な動作である。第1行動情報81iは、イベントにおける第1参加者81の無意識的な反応を含んでも良い。第1行動情報81iは、イベントにおける第1参加者81のマナーを守る行動を含んでも良い。マナーは、例えば、イベント終了後の会場からの退場、及び、帰宅における、第1参加者81の状態などを含む。
以下、第1行動情報81iの評価の例について説明する。
図12は、第2の実施形態に係るサービス提供システムを例示する模式図である。
図12は、第1行動情報81iの評価を例示している。
第1行動情報81iは、例えば、評価項目に基づいて評価される。例えば、第1センサ31により検出された第1参加者81の第1身体81bの運動が評価される。評価結果が、例えばレーダチャートによって表示される。評価結果は、例えば、グラフ、記号、イラスト、パターン及びアバター(人形)の少なくともいずれかにより表示されても良い。評価結果は、例えば、気体及び液体の少なくともいずれかにより表現されても良い。評価結果は、表示される画像の構成の変化(漫画のコマ割りの変化など)により表示さえても良い。評価結果の可視化表現は、イベント毎に様々な表現が適用されても良い。
評価項目は、例えば、パフォーマ85とのシンクロ度E1を含む。シンクロ度E1は、第1参加者81の行動と、パフォーマ85の動きと、のタイミングの一致度を含む。
評価項目は、他の参加者(例えば第2参加者82)とのシンクロ度E2を含む。シンクロ度E2は、第1参加者81の動きと、第1参加者81とは異なる他の参加者(第2参加者82)の動きと、のタイミングの一致度を含む。
評価項目は、例えば、動きの完成度E3を含む。動きの完成度E3は、第1参加者81の動き(例えばダンス)と、予め定められた動きと、の一致度を含む。動きの完成度E3は、動きの大きさ及び時間を含んでも良い。動きの大きさは、第1参加者81の第1身体81bの移動する範囲の大きさである。動きの時間は、第1参加者81の第1身体81bが運動している時間の長さである。
例えば、第1センサ31、撮像部11及びマイクロフォン12の少なくともいずれかにより得られるデータが、パフォーマ85とのシンクロ度E1、他の参加者とのシンクロ度E2、及び、動きの完成度E3の評価項目に基づいて評価される。
評価項目は、例えば、熱中度E4を含んでも良い。熱中度E4は、例えば、第1参加者81の集中度を含んでも良い。例えば、第1身体81bの、心拍数及び血圧の少なくともいずれかを含むデータが、熱中度E4の評価項目として評価される。
評価項目は、例えば、貢献度E5を含んでもよい。貢献度E5は、イベントをより良く実施するための、行動(発言)の評価を含む。例えば、この行動(発言を含む)は、例えば、第1参加者81の自発的な行動を含んでも良い。例えば、貢献度E5は、イベントを褒める行動(発言を含む)を含んでもよい。貢献度E5は、イベントに関する改善点を提案する行動(発言を含む)を含んでもよい。貢献度E5は、イベントにおけるトラブルを解消するための行動(発言を含む)を含んでもよい。例えば、イベントの会場における第1参加者81の行動(発言を含む)に関する情報が、第1センサ31、撮像部11、マイクロフォン12及び入手部15により取得される。入手部15の情報の入手は、Webなどの電子情報網からの入手を含む。このような情報が、貢献度E5のデータとして評価される。
評価項目は、例えば、協力度E6を含んでもよい。協力度E6は、例えば、イベントの運営に関わる指示への順守度などを含む。例えば、運営に関わる指示は、例えば、イベント会場内での移動の指示(入退場の指示、休憩の指示及び座席指示などを含む)などを含む。運営に関わる指示は、例えば、イベントの開催前及びイベントの開催後に行われる指示を含んでも良い。
例えば、実施形態の1つの例においては、入手された第1行動情報81iを、評価項目(例えば図12に関して説明した評価項目など)に基づいて評価する(ステップS120)。評価の結果に基づいて第1サービス81sを変更する。評価項目は、例えば、第1関連度を含む。第1関連度は、イベントで提供される、音楽及び映像の少なくともいずれかを含む提供情報と、第1行動情報81iと、の間の相関を含む。第1関連度は、例えば、パフォーマ85とのシンクロ度E1を含む。
評価項目は、例えば、第2関連度を含んでも良い。第2関連度は、イベントに参加する第2参加者82のイベントに関する行動に関する第2行動に関する第2行動情報と、第1行動情報81iと、の間の相関を含む。第2関連度は、第2参加者82とのシンクロ度E2を含む。
以上のように、実施形態において、評価項目は、種々の変形が可能である。
実施形態に係る処理は、取得部10及び提供部20の少なくともいずれかで実施されても良い。
実施形態において、以下が、実施されても良い。
例えば、加速度センサにより、第1参加者81の動作の激しさに関する情報が、取得される。この情報は、第1参加者81の興奮度に対応する。第1参加者81の興奮度の時間当たりの平均、及び、第1参加者81の興奮度と、イベントの他の参加者の興奮度の平均と、の差の少なくともいずれかが、評価される。
例えば、加速度センサにより、第1参加者81のリズム感と、楽曲のテンポ及びリズムの少なくともいずれかと、の差が評価される。
例えば、可視光通信の受信履歴に関する情報から、通信の取得数が、評価される。
例えば、周辺機器との通信に関する情報から、第1参加者81の評価結果と、他の参加者の平均、及び、他の参加者の評価上位者と、の差の少なくともいずれかが評価される。周辺機器との通信に関する情報から、第1参加者81の周囲との調和度が評価される。
第1参加者81のボタン押し動作に関する情報、及び、加速度センサでの検出結果に基づいて、第1参加者81がいいと思った所のブックマークの、数及び分布度の少なくともいずれかが評価される。
計測及び判定する技術においては、例えば、加速度センサ、マイク、心拍及び画像認識技術などの少なくともいずれかが用いられる。
計測及び判定する対象は、例えば、会場音楽、アイドル及び観客同士などの少なくともいずれかを含む。
1つの例では、演者が持つ装置、及び、観客が持つ装置から、加速度センサデータを無線通信で会場内演算装置に集め、演者の動きデータ(加速度センサーデータ)と、観客の動きデータと、が比較される。演者の動きに近い動きデータを発信した上位100名の観客について動きが適合したと判定する。
他の1つの例では、コンサートに参加している観客によって振られるペンライトに内蔵された加速度センサによって、上下左右前後の移動量、加速及び時間の少なくともいずれかに関するデータが計測される。計測されたこのデータが、ペンライトに内蔵されたメモリに保存される。上記の処理と同時に、演者の動きが測定される。この測定は、例えば、演者が持つマイクまたはアクセサリーなどの端末に内蔵された加速度センサにより行われる。または、この測定は、外部の画像解析装置によって測定される。し、無線通信によって会場内の演算装置に集められクラウド上のサーバにアップロードされる。観客は、上記のメモリから、個人所有の携帯端末またはパソコンを介して測定結果を確認し、サーバ上にある演者の測定結果と比較し、一致箇所の数に応じて段階的にあらかじめ設定された、動画データまたは音声データまたは広告または特典を、ダウンロードすることが可能となる。
他の1つの例では、観客が急激にペンライトを振った場合に、加速度センサとメモリとを搭載したデバイスが、振られた時刻及び継続時間を測定し記録する。観客はその時刻に該当する情報を、イベント運営者によってサーバに蓄積されたタイムラインを持った情報と照会することができる。例えば、それは、同時刻の演出効果の内容、もしくは同時刻に録音された演者のマイクパフォーマンスの内容、もしくは同時刻に外部の画像解析装置によって測定された演者の立ち位置や身体動作などである。また、それらの情報には結びつけられたコンテンツが存在し、観客は携帯端末やパーソナルコンピュータにて確認することが出来る。
他の1つの例では、イベント開始前にあらかじめ第1の観客によってペンライト型デバイスを用いた応援動作の振付が、応援動作の解説と、ペンライト型デバイス内に設けられている加速度センサの測定結果と、ともに、サーバにアップロードされている。第2の観客は、イベント開始前またはイベント時に、第1の観客の動きをペンライト型デバイスを持って真似を行い、同様に記録された加速度センサの測定結果や色の設定を、サーバにアップロードする。サーバ上で第1の観客と第2の観客の測定結果の一致数を測定し、段階的に評価結果を両者に提示する。評価結果に応じて、第1の観客または運営者側より、コンテンツのダウンロード権が送られる。
他の1つの例では、観客が保持している団扇型のデバイス等に内蔵された可視光通信受光部に向かって、アイドルが保持している可視光通信発信部からの光が当たると、デバイスは、受光回数及びパルス信号の少なくともいずれかを記録する。サーバ接続時に、受光回数及びパルス信号の少なくともいずれかに応じて、運営者側によって設定されたコンテンツの取得権利を得ることができる。赤外線通信及び音波通信の少なくともいずれかが利用されても良い。
他の1つの例では、運営者側より観客に向かって、席での待機を音声によって指示した場合に、それに従って自席で待機している観客の保持する端末に対して、電波強度を抑えた無線通信機器の信号を受信できるかどうかで、判定が行われる。音声指示によって移動を促した際に、コンテンツのダウンロード権を証明するコードが、同様の無線通信機器より発信され、指示を守っていた観客のみ、コードを受信することができる。または、出口に設置された短距離無線通信端末から、移動指示のタイミングに合わせて、異なるデータが発信され、観客の端末に保存されている座席情報と統合されて、初めてコンテンツのダウンロード権が再現可能となる。
提供部20から第1参加者81に供給される第1サービス81sの例について説明する。
第1サービス81sは、例えば、取得部10によって取得された第1行動情報81iの表示を含んでも良い。例えば、第1行動情報81iが、パフォーマ85を応援する動作を含む場合は、応援する動作が実施されている時間の表示が、第1サービス81sとして提供されても良い。表示は、視覚的に認識し易い図形などを用いて行われても良い。
第1サービス81sは、例えば、第1行動情報81iの評価結果の表示を含んでも良い。例えば、第1行動情報81iが、パフォーマ85を応援する動作を含む場合は、応援する動作の評価結果の表示が、第1サービス81sとして提供されても良い。例えば、図12に例示したチャートなどが提供されても良い。この場合の表示も、視覚的に認識し易い図形などを用いて行われても良い。
図形は、多角形などの幾何パターンを有しても良い。図形は、人を表す形状を有しても良い。図形は、人が持つ物体、または、人が装着する衣服など(ヘルメットなどを含む)の形状を有しても良い。例えば、第1行動情報81iに基づく評価結果により、上記の物体、または、衣服などが変更されても良い。
第1サービス81sは、例えば、映像、画像(例えば、イラスト及び写真など)、音楽及び音声の少なくともいずれかの情報を含んでも良い。これらの情報は、例えば、イベントに関する情報でも良い。これらの情報は、例えば、パフォーマ85に関する情報でも良い。これらの情報は、第1参加者81が参加するイベントとは別のイベントに関する情報でも良い。これらの情報は、第1参加者81が参加するイベントのパフォーマ85とは別のパフォーマに関する情報でも良い。これらの情報が、第1サービス81sとして提供されても良い。第1サービス81sは、情報を閲覧可能にするパスワードでも良い。
第1サービス81sは、例えば、第1参加者81が参加するイベントの、主催者に関する情報、協力者に関する情報、主催の経緯に関する情報、歴史に関係する情報、及び、関連する他のイベントに関する情報を含んでも良い。
第1サービス81sは、例えば、第1参加者81が参加するイベントの会場に関する情報、及び、その会場の周辺地域に関する情報(交通手段、駐車場及びレストランなど)、会場の周辺に関するニュースに関する情報、及び、イベントの開催日の天気に関する情報などを含んでも良い。
第1サービス81sは、例えば、イベントに参加する他の参加者に関する情報を含んでも良い。第1サービス81sは、広告を含んでも良い。第1サービス81sは、他のイベント、飲食、レシピ、旅行、教育、美容及び健康などに関する情報を含んでも良い。
第1サービス81sは、情報の他に、有形物を含んでも良い。有形物は、例えば、映像及び音楽を含む記憶媒体、写真、及び、グッズの少なくともいずれかを含む。
第1サービス81sは、例えば、ギフト商品、商品券、金融商品、及び、商品の予約の少なくともいずれかを含んでも良い。
第1サービス81sは、例えば、第1参加者81から他に移動可能でも良い。例えば、第1サービス81s、及び、第1サービス81sに関する情報は、第1参加者81から、イベントの他の参加者に譲渡可能でも良い。例えば、第1参加者81が得た第1サービス81s(例えば、画像、音声及びパスワードの少なくともいずれかを含む)を、別の参加者に譲渡可能でも良い。例えば、譲渡は、イベントの運営者への連絡、及び、イベントの運営者の承認に基づいても良い。
実施形態の1つの例においては、入手された第1行動情報81iが、評価項目に基づいて評価される(ステップS120)。評価の結果に基づいて第1サービス81sが変更される。第1サービス81sは、第1行動情報81iに基づいて作成された第1画像情報、評価の結果に基づいて作成された第2画像情報、イベントに関する第3画像情報、イベントに関する映像情報、イベントに関する音楽情報、及び、イベントに関する音声情報の少なくともいずれかを含んでもよい。
以上のように、第1サービス81sは、種々の変形が可能である。
以下、第1サービス81sの提供方法の例について説明する。
第1サービス81sは、例えば、イベントの会場で第1参加者81に提供されても良い。第1サービス81sは、例えば、イベント会場に付設されるグッズショップで提供されても良い。
第1サービス81sは、例えば、電子的なWebを介して提供されても良い。Webは、イベントに関して設けられたSNS(Social Networking Service)を含んでも良い。Webは、電子的な掲示板を含んでも良い。第1サービス81sは、電子的なWebによる通信販売により提供されても良い。Webによる提供は、例えば、イベントを運営する組織(運営会社または委託された会社など)により行われる。
第1サービス81sは、例えば、デジタルサイネージにより提供されても良い。第1サービス81sは、例えば、自動販売機により提供されても良い。
第1サービス81sは、第1参加者81が保持する保持物30を介して提供されても良い。上記のように、第1参加者81が、応援のための保持物30(ペン型照明など)を保持している場合、その保持物30に第1サービス81sとして、情報が送信されても良い。例えば、この情報には、特定の情報を視聴可能にするパスワードを含んでも良い。
例えば、保持物30は、そのイベントに特有に設計されても良い。例えば、そのイベントのパフォーマ85に関する情報が、保持物30に設けられる第1メモリ31dに格納される。第1メモリ31dにその特定の情報を格納した状態で、保持物30が販売されても良い。または、第1参加者81が、保持物30の第1メモリ31dに、例えば、Webを介してダウンロードされたその特定の情報を格納しても良い。第1サービス81sが、その特定の情報に関するパスワードでも良い。パスワードの提供は、保持物30の第1通信部31cを介して行われても良い。パスワードの提供は、例えば、第1参加者81が所有する情報端末機器40を介して行われても良い。
第1サービス81sは、頒布されるアプリケーションソフトウエアまたはデータなどのソフトウエアのダウンロードのためのパスワードを含んでも良い。第1サービス81sは、第1サービス81sとして提供される各種の電子データを使用にするためのドライバソフトウエアを含んでも良い。
さらに、第1行動情報81iの評価結果に基づいて、各種の情報へのアクセスが可能になっても良い。すなわち、例えば、サーバにおいて第1参加者81が認識され、第1参加者81からの所定の情報へのアクセスがパスワードの入力などをしないで可能にしても良い。
実施形態において、第1サービス81sの第1参加者81への提供は、例えば、イベントに関して第1参加者81に提供されるデータ(ソフトウエアを含む)への第1参加者81によるアクセスを可能にすることを含む。
このように、第1サービス81sの提供方法は、種々の変形が可能である。
本実施形態においては、例えば、イベントにおいて、パフォーマ85を応援するグッズ(保持物30など)に加速度センサが設けられる。第1参加者81の動き(応援の動作)が加速度センサにより検出される。検出結果(第1参加者81の行動履歴)が、視覚化されて表示される。第1参加者81は、この表示を見ることで、イベントをより楽しむことができる。他の参加者と競う合うことができる。行動履歴に応じて、配信されるコンテンツ(写真及び映像など)が、参加者に応じて変更される。行動履歴に応じて、表示される広告または商品が、参加者によって変更される。
本実施形態においては、例えば、パフォーマ85を応援するグッズに、コンテンツ(写真及び映像など)の情報が格納される。検出された第1行動情報81iに応じて、コンテンツのアクセスのロックが解除されても良い。
このように、本実施形態においては、イベントに参加する参加者の行動及び状態が検出される。検出結果がパラメータ化される。一方、コンテンツがパラメータ化される。パラメータ化された検出結果と、パラメータ化されたコンテンツと、の照合が行われる。照合結果に応じて、提供されるサービス(コンテンツ)が変更される。本実施形態においては、例えば、イベントへの参加者の行動及び状態の少なくともいずれかが、第1センサ31により検出される。検出結果が、設定されている評価項目に従って評価される。例えば、点数づけが行われる。評価結果に基づいて、点数に対応づけられたサービスが、参加者に提供される。サービスは、コンテンツ(情報)及び有形物の少なくともいずれかを含む。
本実施形態において、例えば、イベントの第1参加者81が、パフォーマ85を応援する動作(第1行動)を実施する。この第1行動に関する第1行動情報81iが、第1参加者81が保持する保持物30(例えばペン型照明)に設けられた第1センサ31(例えば、加速度センサ)により検出される。第1行動情報81iが、例えば、保持物30内に設けられている第1処理装置31bにより、処理される。第1行動情報81iが、評価項目に基づいて、評価される。第1行動情報81iが、例えば、数値化される。第1行動情報81iに基づいて、例えば、写真、映像及び音声の少なくともいずれかを含むコンテンツが第1サービス81sとして提供される。このコンテンツに関する情報は、保持物30に予め格納されても良い。参加者のそれぞれの行動に応じて提供されるサービスが変化する。この例においては、通信なしで、サービスの提供が可能になる。
本実施形態において、通信を用いて、サービスが提供されても良い。例えば、保持物30として、発光装置30a(例えばペン型照明)が用いられる。保持物30の発光が、例えば、第1処理装置31bにより制御される。この制御には、例えば、保持物30に設けられる第1メモリ31dに格納されたプログラムが用いられる。この制御は、他の参加者と連携しても良い。発光装置30aの振動が、このプログラムによって制御されても良い。制御は、イベント中に送信される信号(情報)により行われても良い。保持物30には第1センサ31(加速度センサなど)が設けられる。例えば、イベント後に、取得された第1行動情報81iが評価される。評価結果に基づいて、クラウド上に用意されたサービスへのアクセス権限が変更される。この例では、保持物30は、イベント時にパフォーマ85を応援するデバイスとして使用される。さらに、保持物30は、第1行動情報81iを送信するデバイスとして使用される。さらに、保持物30は、クラウドサービスに基づくコンテンツ交換が可能なデバイスとして使用される。
実施形態によれば、イベントに参加する参加者に、より適したサービスを提供できるサービス提供システムを提供できる。
実施形態において、特定の期間において、イベントが開催される。イベントは、遊園地及び観光地の少なくともいずれかを含んでも良い。イベントは、例えば、一定の場所で開催される。イベントは、複数の場所で同時に開催されても良い。
実施形態において、第1行動情報81iは、イベントに参加する前の第1参加者81の行動及び体験の少なくともいずれかも含んでも良い。イベントに参加する前の第1参加者81の行動及び体験は、例えば、ペンライトのモーションと、光り方と、の関係に関するプログラムを作成し、そのプログラムをアップロードすることを含んでも良い。イベントに参加する前の第1参加者81の行動及び体験は、例えば、ペンライトのモーションと、光り方と、の関係に関するプログラムをダウンロードすることを含んでも良い。イベントに参加する前の第1参加者81の行動及び体験は、ペンライトのモーションと、光り方と、の関係に関するプログラムについて語り合うことを含んでも良い。イベントに参加する前の第1参加者81の行動及び体験は、イベントにどういう風に参加しようか、どう関わろうか、と語り合うことを含んでも良い。イベントに参加する前の第1参加者81の行動及び体験は、イベントをどうしようかと語り合うことを含んでも良い。
実施形態において、第1行動情報81iは、イベントに参加した後の第1参加者81の行動及び体験の少なくともいずれかも含んでも良い。
(第3の実施形態)
本実施形態においては、第1参加者81の第1行動情報81iは、例えば、イベントに関連する第1参加者81の購買情報を含む。例えば、第1参加者81は、そのイベントに関するグッズなどを購入する。第1行動情報81iは、このような購買履歴を含んでも良い。購買履歴は、イベントを応援する程度によって変化する。このような購買履歴は、例えば、POS(Point of Sales System)などの検出システムにより得られる。このような購買記録は、インターネットを介した通信記録から得られる。
第1行動情報81iは、例えば、第1参加者81の通信記録に関する情報を含んでも良い。第1参加者81は、例えば、情報端末機器40を有している。第1行動情報81iは、情報端末機器40を介した通信記録を含んでも良い。通信記録は、イベントに関する第1参加者81のコメントなどの通信の記録を含んでも良い。第1行動情報81iは、例えば、第1参加者81の検索履歴を含んでも良い。
通信記録は、例えば、情報端末機器40の通信記録から得られる。通信記録は、例えば、インターネットを介した通信記録から得られる。情報端末機器40は、例えば、電話及びパーソナルコンピュータなどを含む。情報端末機器40の形態は、任意である。
第1行動情報81iは、例えば、第1参加者81の位置情報を含んでも良い。第1参加者81は、イベントに関する種々の場所を訪れる。第1参加者81の位置情報により、第1参加者81がイベントを応援している程度を推定できる。
第1行動情報81iは、第1参加者81から入力される情報を含んでも良い。例えば、第1行動情報81iは、質問に対する第1参加者81の回答を含んでも良い。
第1行動情報81iに関する評価項目は、例えば、種々のイベントへの第1参加者81の参加率を含んでも良い。評価項目は、例えば、第1参加者81がイベントに関して消費する金額を含んでも良い。評価項目は、例えば、第1参加者81がイベントに関する購買の頻度を含んでも良い。イベントに関する購買は、例えば、イベントに関するグッズの購買を含む。
第1行動情報81iの評価項目は、第1参加者81のイベントに関する開発の程度を含んでも良い。第1行動情報81iの評価項目は、第1参加者81のイベントに関する企画の程度を含んでも良い。例えば、第1参加者81は、イベントの運営組織とは別に、イベントを支援する行動を行う場合がある。例えば、第1参加者81が、インターネットを介して、イベントに関するコメントを発信する場合がある。第1参加者81が、イベントに関する呼びかけを行う場合がある。第1行動情報81iは、このような行動に関する情報を含んでも良い。
第1行動情報81iは、第1参加者81のイベントに関して消費する時間に関する情報を含んでも良い。第1行動情報81iは、SNSにおける知り合いの数に関する情報を含んでも良い。第1行動情報81iは、第1参加者81が参加するイベントとは別のイベントへの招待回数に関する情報を含んでも良い。第1行動情報81iは、第1参加者81の種々のイベントにおける遅刻率及び並ぶ時間の少なくともいずれかに関する情報を含んでも良い。第1行動情報81iは、第1参加者81の年齢及び性別に関する情報を含んでも良い。
本実施形態において、例えば、第1参加者81は、イベントに参加する際に登録を行う。登録により、第1参加者81には、特定の認識情報(例えばID)が付与される。第1参加者81は、保持物30(応援グッズ)を保持する。保持物30は、認識情報と関連づけられる。保持物30には、第1センサ31(例えば、加速度センサ)が設けられる。保持物30には、第1メモリ31dも設けられる。第1参加者81は、イベントのパフォーマ85を応援する行動を行う。第1参加者81は、イベントにおけるマナーを守る行動等を行う。このような行動に加え、POSによるグッズ購入履歴が第1行動情報81iとして取得される。第1行動情報81iが評価される。評価結果が、パラメータに変換される。一方、イベントの開催組織によって、パラメータと関連づけられた複数のサービスが用意される。複数のサービスは、例えば、参加可能な他のイベント、アクセス可能なWebサービス、及び、入手可能なコンテンツなどを含む。第1行動情報81iの評価結果が、パラメータと関連づけられた複数のサービスと照合される。この照合は、例えば、クラウド上の情報処理装置で行われる。例えば、第1参加者81の無意識の行動を含めて、評価が行われる。評価の結果に基づいて、例えば、コンテンツへのアクセス制限が変更される。
本実施形態によれば、イベントに参加する参加者に、より適したサービスを提供できるサービス提供システムが提供できる。
(第4の実施形態)
図13は、第4の実施形態に係るサービス提供装置を例示する模式図である。
本実施形態に係るサービス提供装置210は、例えば、実施形態に係るサービス提供システム110などに用いられる。
図13に示すように、サービス提供装置210は、第1センサ31と、第1通信部31cと、を含む。
第1センサ31は、イベントに参加する第1参加者81に保持される。この例では、第1センサ31は、保持物30(この例では、発光装置30a)に設けられる。第1センサ31は、イベントに第1参加者81が参加しているときの、第1参加者81の第1身体81bの動き、第1身体81bの状態、及び、第1参加者81の声、の少なくともいずれかを検出する。
第1通信部31cは、検出した結果を送信する。さらに、第1通信部31cは、その結果に基づいた第1サービス81sを受信して、第1サービス81sを第1参加者81に提供する。
第1通信部31cで受信された第1サービス81sは、例えば、コンテンツにアクセする権限のパスワードでも良い。第1通信部31cで受信された第1サービス81sの情報により、例えば、メモリ31dに格納されたアプリケーションプログラムが起動しても良い。
本実施形態によれば、イベントに参加する参加者に適したサービスを提供できるサービス提供装置が提供できる。
サービス提供装置210は、バッテリ31a、第1処理装置31b及び第1メモリ31dの少なくともいずれかをさらに含んでも良い。
サービス提供装置210の形態は、例えば、図9(a)〜図9(c)に関して説明した任意の保持物30の形態を有しても良い。
(第5の実施形態)
図14は、第5の実施形態に係るサービス提供装置を例示する模式図である。
本実施形態に係るサービス提供装置211は、例えば、実施形態に係るサービス提供システム110などに用いられる。
図14に示すように、サービス提供装置211は、例えば、第1センサ31と、提供部31pと、を含む。
第1センサ31は、イベントに参加する第1参加者81に保持される。この例では、第1センサ31は、保持物30(発光装置30a)に設けられている。第1センサ31は、イベントに第1参加者81が参加しているときの、第1参加者81の第1身体81bの動き、第1身体81bの状態、及び、第1参加者81の声、の少なくともいずれかを検出する。
提供部31pは、検出した結果に基づいた第1サービス81sを、第1参加者81に提供する。提供部31pは、例えば、表示部でも良い。提供部31pは、第1サービス81sを含む情報を格納しても良い。第1参加者81は、提供部31pに格納された第1サービス81sを含む情報を、別の情報機器に提供し、第1サービス81sを受け取っても良い。
この例では、サービス提供装置211に、第1メモリ31dが設けられている。第1メモリ31dには、種々のコンテンツが格納されている。提供部31pは、検出した結果に基づいて、第1メモリ31dに格納された複数のコンテンツの少なくともいずれかを、第1サービス81sとして、第1参加者81に提供する。
第1メモリ31dは、例えば、容量の大きな記録媒体である。第1メモリ31dに、大容量のコンテンツが記録されている。第1センサ31が検出した第1参加者81の第1行動情報81iが、サービス提供装置211内で、評価される。この評価には、例えば、第1メモリ31dに格納された評価プログラムが用いられる。評価は、例えば、第1処理装置31bで行われる。評価結果に基づいて、例えば、コンテンツの視聴制限が、段階的に解除される。
例えば、イベント(例えばコンサート)において、応援グッズが配布される。配布は、例えば有料または無料である。サービス提供装置211は、この応援グッズを含む。応援グッズは、例えば、保持物である。応援グッズ内に、写真、映像、音楽、音声、割引券及び広告の少なくともいずれかを含む情報が格納されている。これらの情報は、例えば、イベントの運営組織から提供される。この情報は、例えば、複数のコンテンツを含む。例えば、いくつかのコンテンツには、アクセス制限が設けられている。第1参加者81は、最初は、いくつかのコンテンツにはアクセスできない。第1参加者81が応援グッズを用いて行った動作が、第1センサ31により検出される。検出結果が、第1行動情報81iとなる。検出結果が評価され、検出結果に応じて、コンテンツのアクセス制限が解除される。
この例では、サービス提供装置211内の処理により、第1行動情報81iが取得され、第1サービス81sが提供される。他の機器との通信が省略できるため、高速の処理が可能になる。さらに、イベント会場における通信容量が増えることが抑制され、イベントの運営への負担が軽減される。この場合には、第1通信部31cが省略されても良い。
サービス提供装置211は、例えば、提供部31pを含む。提供部31pは、第1行動情報81iに基づいて、アクセス許可信号を第1参加者81に提供する。第1行動情報81iは、イベントに参加しているときの、第1参加者81の第1身体81bの動き、第1身体81bの状態、及び、第1参加者81の声、の少なくともいずれかを含む。第1行動情報81iは、例えば、第1参加者81の画像データ、及び、第1参加者81の声データから検出される。アクセス許可信号は、第1サービス81sに関する情報のアクセス許可に関する信号である。第1サービス81sに関する情報は、イベントにおいて第1参加者81に保持される保持物30に設けられた記憶部(例えば第1メモリ31d)に、アクセス制限状態で記憶されている。
(第6の実施形態)
図15は、第6の実施形態に係るサービス提供装置を例示する模式図である。
本実施形態に係るサービス提供装置212は、例えば、実施形態に係るサービス提供システム110及び111などに用いられる。
図15に示すように、サービス提供装置212は、提供部31pを含む。提供部31pは、第1参加者81の第1行動情報81iに基づいて、第1サービス81sを第1参加者81に提供する。
第1行動情報81iは、イベントに参加しているときの第1参加者81の第1身体81bの動き、第1身体81bの状態、及び、第1参加者81の声、の少なくともいずれかを含む。第1行動情報81iは、第1参加者81の画像データ、及び、第1参加者81の声データからを検出された、第1参加者81の情報である。この第1行動情報81iは、例えば、撮像部11及びマイクロフォン12の少なくともいずれかにより取得される。撮像部11及びマイクロフォン12は、例えば、イベントの会場内に設けられる。
この例においては、サービス提供装置212は、第1通信部31cを含む。取得された第1行動情報81iは、第1通信部31cにより入手される。第1通信部31cにより入手された第1行動情報81iが、サービス提供装置212内で評価される。評価結果に基づいて、第1サービス81sが提供部31pにより提供される。
サービス提供装置212は、応援グッズを含む。応援グッズ内に、写真、映像、音楽、音声、割引券及び広告の少なくともいずれかを含む情報が格納されている。この情報は、例えば、複数のコンテンツを含む。例えば、いくつかのコンテンツには、アクセス制限が設けられている。第1参加者81のイベントにおける動作が、撮像部11及びマイクロフォン12などにより検出される。検出結果が評価され、検出結果に応じて、コンテンツのアクセス制限が解除される。
サービス提供装置212においては、例えば、イベントの会場に設けられる無線通信システム及びデジタルサイネージの少なくともいずれかのシステムにより得られる情報に応じて、複数のコンテンツのいずれかへのアクセスが可能になる。
本実施形態においては、多くの参加者による大容量の通信を行わずに、複数の参加者のそれぞれに適合するサービスの提供が可能となる。
サービス提供装置212において、第1行動情報81iの評価は、サービス提供装置212とは別に行われても良い。評価結果の情報が、サービス提供装置212に送信されても良い。
サービス提供装置212において、第1サービス81sとなる複数のコンテンツは、サービス提供装置212とは別に設けられても良い。サービス提供装置212は、例えば、別に設けられた複数のコンテンツを、有線または無線の任意の通信システムを介して入手しても良い。
サービス提供装置212において、POS及びインターネットなどのシステムにより得られる情報に応じて、複数のコンテンツのいずれかへのアクセスが可能になっても良い。
サービス提供装置212は、携帯形の情報端末機器でも良い。例えば、この情報端末機器に、第1参加者81の選択とは関係なく、複数のコンテンツ(画像、映像または音楽など)が保存されている。例えば、体調管理を行うためのウェアラブル機器により、ユーザの心拍が検出される。検出された結果に応じて、複数のコンテンツのいずれかへのアクセスが可能になる。この例においては、通信インフラシステムに負荷をかけることなく、それぞれのユーザに適合するサービスを提供することができる。
例えば、ヒトまたは動物の状態が状態センサで検出される。状態センサは、例えば、加速度センサ(例えば第1センサ31)、撮像部11、マイクロフォン12、及び、位置情報センサの少なくともいずれかを含む。位置情報センサは、例えば、衛星測位システム(例えばGPSを含む)を含む。位置情報センサは、例えば、無線通信機を利用した測位システムを含む。状態センサは、体状態を検出するセンサを含んでも良い。体状態を検出するセンサは、体温、心拍、血圧及び発汗の少なくともいずれか測定する。
状態センサの結果に応じたサービスが提供される。サービスは、複数のデータへのアクセスを段階的に有効にすることを含む。複数のデータへのアクセスは、例えば、複数のコンテンツのいずれかの提供を含む。複数のデータへのアクセスは、複数のコンテンツへのアクセス制限の解除を含む。
複数のコンテンツは、例えば、画像、映像、音楽及び音声の少なくともいずれかを含む。複数のデータは、例えば、パスワード、暗証番号及びバーコードを含む。複数のデータは、インターネットサービス及びアプリケーションソフトウエアの少なくともいずれかに関する情報を含む。複数のデータは、コンテンツを操作するソフトウエアを含む。
複数のデータは、例えば、情報機器(携帯端末機器、パーソナルコンピュータなど)に設けられる記憶媒体に格納される。複数のデータは、インターネット上に設置された記憶媒体に格納されても良い。これらの記憶媒体は、例えば、ディスクメディア(例えば、ハードディスク、DVD及びCDを含む)、または、半導体メモリ(例えば、不揮発性半導体記憶装置など)などに格納される。
実施形態は、状態センサの結果に応じて、記憶媒体に記録されたデータを段階的に有効にしていくことを含む。
実施形態において、例えば、公共施設、商業施設、商店街、遊園地及び街中の少なくともいずれかを含む場所をユーザが移動している際に、その場所に設置されている近距離無線端末(ビーコン)から配信される情報を取得するウェアラブル端末に事前に登録された項目に合わせて、情報の選択が行われる。この際に、例えば、ウェアラブル端末には、個人情報は必要としない。例えば、設置されている近距離無線端末は、登録されている項目に限り、ユーザに情報を配信する。
例えば、買い物の際に、ユーザの移動経路、または、商品の移動が、画像解析装置及び無線通信装置によって計測される。画像解析装置及び無線通信装置は、例えば、ユーザが使用するカート(カゴを含む)に内蔵される。画像解析装置及び無線通信装置は、施設内に設置されても良い。例えば、混雑時の周辺への配慮、及び、商品の出し入れの少なくともいずれかから推測される購入率を計測する。この時点では、個人情報の登録などは発生しない。購入率は、カートの情報として取り扱われ、購入率に応じたクーポンの発券などが行われる。
ユーザに各種のサービスを提供するシステムがある。例えば、コンサートまたはスポーツなどのイベントに参加する参加者に適切なサービスを提供することが望まれる。実施形態によれば、イベントに参加する参加者に、より適したサービスを提供できるサービス提供システム及びサービス提供装置が提供できる。
(第7の実施形態)
第7の実施形態は、感動体験UXに関するデータを蓄積するデータ構築方法に関する。第7の実施形態は、例えば第1の実施形態に関して説明した「ペルソナ」の生成の例に関する。
第7の実施形態は、便利なデータ構築方法を提供する。第7の実施形態によれば、データ構築方法は、ニックネームを入手し、第1セット情報を前記ニックネームと関連づけて保存する。前記第1セット情報は、前記ニックネームに対応するユーザに提供された第1サービスの第1サービス認識情報と、前記ユーザが前記第1サービスに関して行った第1行動情報と、を含む。
図16は、第7の実施形態に係るデータ構築方法を例示する模式図である。
図16に示すように、本第7の実施形態に係るデータ構築方法においては、例えば、複数のユーザ380(例えば、第1ユーザ381及び第2ユーザ381など)のそれぞれについて、データ70Dが構築される。
データ70Dは、例えば、記憶部70に保存される。記憶部70は、インターネット上の任意の場所に設けられる。記憶部70は、例えば、クラウドサーバなどに設けられても良い。記憶部70が複数の部分を有しており、複数の部分が、空間的に分離されて設けられても良い。記憶部70は、無線及び有線のいずれかの方法によりアクセスできる。
データ70Dは、複数のユーザ380のそれぞれのニックネーム80nに対応して構築される。複数のユーザ380のそれぞれは、複数のニックネーム80nのそれぞれと対応づけられる。例えば、第1ユーザ381は、第1ニックネーム81nと対応づけられる。第2ユーザ382は、第2ニックネーム82nと対応づけられる。
図16の例では、第1ニックネーム81nは、「##ACBD」の文字列で表示されている。第2ニックネーム82nは、「##BDAC」の文字列で表示されている。例えば、ユーザ380により、ニックネーム80nが定められる。ニックネーム80nの文字列は、任意である。ニックネーム80nに、例えばパスワードなどが組みあわされても良い。これにより、複数のユーザ380において同じニックネーム80nが用いられる場合に、異なるユーザ380を識別することができる。
ニックネーム80nは、ユーザ380の本名とは異なる。例えば、ニックネーム80nからユーザ380が特定できないように、ニックネーム80nは設定可能である。ニックネーム80nは、例えば、ユーザ380の個人情報を含まない。ニックネーム80nは、例えば、ユーザ380の個人情報と関連づけられていない。ユーザ380が特定できる例えばメールアドレスと関連づけられないように、ニックネーム80nは、設定可能である。例えば、個人が特定できるクレジットカードと関連づけられないように、ニックネーム80nが設定可能である。
ユーザ380に、各種のサービスS00が提供される。サービスS00は、例えば、イベントである。サービスS00は、例えば、イベントへの参加の案内を含んでも良い。ユーザ380は、そのサービスS00に関連して、行動する。例えば、ユーザ380は、案内されたイベントに参加する。例えば、ユーザ380は、案内されたイベントに関連する商品を購入する。
サービスS00は、例えば、第7の実施形態に係るデータ構築方法を実施する実施者により、ユーザ380に提供されても良い。例えば、第7の実施形態に係るデータ構築方法を実施する実施者により、アプリケーションソフトウエア(管理アプリケーション)がユーザ380に提供される。アプリケーションソフトウエアにより、サービスS00がユーザ380に提供されても良い。
または、サービスS00は、例えば、第7の実施形態に係るデータ構築方法を実施する実施者とは別の主体により、ユーザ380に提供されても良い。例えば、第7の実施形態に係るデータ構築方法を実施する実施者により、アプリケーションソフトウエア(管理アプリケーション)がユーザ380に提供される。第7の実施形態に係るデータ構築方法を実施する実施者とは別の主体によりユーザ380に提供されたサービスS00に関する各種の情報が、このアプリケーションソフトウエアによって、ユーザ380に受発信されても良い。
例えば、ユーザ380には、複数のサービスS00(例えば第1サービスS01及び第2サービスS01など)が供給される。複数のサービスS00のそれぞれに対応して、そのサービスS00を特定するデータ(サービス認識情報DS00)が付与される。一方、ユーザ380の行動に対応して、データ(行動情報DA00)が付与される。
例えば、第1ユーザ381に、第1サービスS01が提供される。第1サービスS01は、例えば、第1イベント(例えば、第1コンサート)である。第1サービスS01は、第1サービス認識情報DS01を有する。この例では、第1サービス認識情報DS01は、「#S1001」の文字列(データ)である。この文字列は、任意のルールにより設定可能である。
さらに、第1ユーザ381に、第2サービスS02が提供される。第2サービスS02は、例えば、第2イベント(例えば、第2コンサート)である。第2サービスS02は、第2サービス認識情報DS02を有する。この例では、第2サービス認識情報DS02は、「#S2007」の文字列(データ)である。この文字列も、任意のルールにより設定可能である。
このように、複数のサービスS00(例えばイベント)のそれぞれに対応して、ID番号(サービス認識情報DS00であり、例えばイベント番号)が設けられる。
第1ユーザ381は、第1サービスS01(第1イベントである第1コンサート)に参加する。参加の申し込みの行動が、第1ユーザ381により行われる。この行動により、例えば、入場券が購入される。さらに、第1ユーザ381は、第1サービスS01(第1コンサート)に関連して、第1コンサート中に使用する物品(例えば図10に関して説明した保持物30など)を購入する。物品は、グッズ300に対応する。この物品は、例えば、第1コンサートで用いる応援のための発光装置である。さらに、第1ユーザ381は、第1コンサートで演奏される音楽のソフトウエアなどを購入する。第1ユーザ381は、第1コンサート中で、応援の行動を行う。
例えば、第1ユーザ381のこのような行動のそれぞれに、行動情報DA00が付与される。例えば、第1ユーザ381が第1サービスS01に関して行った行動には、第1行動情報DA01が付与される。複数の第1行動情報DA01が設けられても良い。
図16の例では、第1サービスS01に関する第1ユーザ381の第1行動情報DA01は、「#A1001」、「#A1002」、「#A1003」及び「#A1004」などの文字列(データ)を含む。例えば、「#A1001」の文字列は、上記の「参加の申し込み」(入場券の購入)に対応する。例えば、「#A1002」の文字列は、上記の「物品の購入」に対応する。例えば、「#A1003」の文字列は、上記の「ソフトウエアなどの購入」に対応する。例えば、「#A1004」などの文字列は、「応援の行動の程度」を含む。「応援の行動の程度」の例については、後述する。このように、第1行動情報DA01は、第1ユーザ381が第1サービスS01に関して行った行動に関する種々の情報を含む。
例えば、第1ユーザ381は、第2サービスS02(第2イベントである第2コンサート)について、他の人に通知する。さらに、第1ユーザ381は、第1サービスS02(第2コンサート)に関連して、第2サービスS02に関する感想を発信する。
例えば、第1ユーザ381が第2サービスS02に関して行った行動には、第2行動情報DA02が付与される。この場合も、複数の第2行動情報DA02が設けられる。
図16の例では、第2サービスS02に関する第1ユーザ381の第2行動情報DA02は、「#A2010」及び「#A2019」などの文字列(データ)を含む。例えば、「#A2010」の文字列は、上記の「他の人へ通知」に対応している。例えば、「#A2019」の文字列は、上記の「感想の発信」に対応する。このように、第2行動情報DA01は、第1ユーザ381が第2サービスに関して行った行動に関する種々の情報を含む。
第7の実施形態においては、サービスS00を特定するデータ(サービス認識情報DS00)と、ニックネーム80nに対応するユーザ380の行動に対応するデータ(行動情報DA00)と、の組みが、セット情報DSET00として扱われる。セット情報DSET00は、複数のサービスS00に対応する。
第7の実施形態において、セット情報DSET00は、1つのニックネーム80nに固有である。すなわち、セット情報DSET00は、複数のユーザ380のそれぞれに固有である。例えば、第1ニックネーム81nに固有のセット情報DSET81が、第1ニックネーム81nに関連づけられる。第1ニックネーム81nに固有のセット情報DSET81は、例えば、第1サービスS01に関する第1セット情報DSET01、及び、第2サービスS02に関する第2セット情報DSET02などを含む。
このように、ユーザ380のそれぞれに、複数のサービスS00が提供される。複数のユーザ380のそれぞれにおいて、サービスS00に関連する情報が、保存される。保存される情報(データ)は、サービスS00を特定する情報(サービス認識情報DS00)と、サービスS00に関するユーザ380の行動の情報(行動情報DA00)と、を含む。この保存される情報(データ)は、ユーザ380のニックネーム80nと関連つけられて保存される。これにより、保存された情報(データ)は、ユーザ380の個人が特定されなくても、そのユーザ380のサービスS00に関する行動の履歴を含む。行動の履歴に関する情報が、個人を特定する情報と関連づけられないことが可能である。このため、セキュリティ管理が容易である。データの利用範囲が拡大し、便利である。
例えば第1ユーザ381に対応する第1ニックネーム81nに関連づけて、第1ユーザ381に対応するセット情報DSET81が保存される。保存された情報(データ)は、第1ユーザ381の個人が特定されなくても、第1ユーザ381のサービスS00に関する行動の履歴を含む。これにより、第1ユーザ381(すなわち、第1ニックネーム81n)に対応するサービスの嗜好が把握できる。
第7の実施形態において、セット情報DSET00は、複数のユーザ380のそれぞれに固有である。例えば、第2ユーザ382に対応して第2ニックネーム82nが設けられる。第2ニックネーム82nに固有のセット情報DSET81が、第2ニックネーム82nに関連づけられる。第2ニックネーム82nに対応するセット情報DSET82は、例えば、第1サービスS01に関する第1セット情報DSET01、及び、第2サービスS02に関する第2セット情報DSET02などを含んでも良い。例えば、第2ニックネーム82nに対応する第1サービスS01に関する第1セット情報DSET01は、第1ニックネーム81nに対応する第1サービスS01に関する第1セット情報DSET01とは異なっても良い。例えば、第2ニックネーム82nに対応する第2サービスS02に関する第2セット情報DSET02は、第1ニックネーム81nに対応する第2サービスS02に関する第2セット情報DSET02とは異なっても良い。
このように、第7の実施形態においては、データ構築方法は、ニックネーム80n(第1ニックネーム81nなど)を入手する。そして、そのニックネーム80nに対応するユーザ380(第1ユーザ381)に提供された第1サービスS01の第1サービス認識情報DS01と、そのユーザ380(第1ユーザ381)が第1サービスS01に関して行った第1行動情報DA01と、を含む第1セット情報DSET01を、ニックネーム80n(第1ニックネーム81n)と関連づけて保存する。保存は、例えば、記憶部70に行われる。
さらに、第7の実施形態に係るデータ構築方向においては、そのユーザ380(第1ユーザ381)に提供された第2サービスS02の第2サービス認識情報DS02と、ユーザ380(第1ユーザ381)が第2サービスS02に関して行った第2行動情報DA02と、を含む第2セット情報DSET02を、ニックネーム80n(第1ニックネーム81n)と関連づけてさらに保存する。この保存も、例えば、記憶部70に行われる。
ユーザ380のそれぞれに設けられるニックネーム80nに対応して、このような複数のサービスS00に関する行動のデータが蓄積される。蓄積されたデータは、そのユーザ380の嗜好を的確に表現している。ユーザ380が特定されない状態でも、そのユーザ380の嗜好に関するデータが効率的に得られる。
このようなデータを用いることで、対象の嗜好の傾向が把握できる。この嗜好の傾向に応じて、適切なサービスを提供することができる。さらに、データは、ユーザ380の個人名ではなくニックネーム80nと関連づけられる。このようなデータは、ユーザ380の個人を特定する情報と関連づけられないことが可能である。このため、セキュリティ管理が容易である。データの利用範囲が拡大し、便利である。
このように、第7の実施形態に係るデータ構築方法においては、ニックネーム80nを入手する。そして、ニックネーム80nに対応するユーザ380に関する複数のセット情報DSET00を、そのニックネーム80nと関連づけて保存する。複数のセット情報DSET00のそれぞれは、複数のサービス認識情報DS00のそれぞれと、複数の行動情報DA00のそれぞれと、を含む。複数のサービス認識情報DS00のそれぞれは、そのニックネーム80nに対応するユーザ380に提供される複数のサービスS00のそれぞれに設けられている。複数の行動情報DA00のそれぞれは、そのユーザが複数のサービスS00に関して行った複数の行動のそれぞれに関する。
複数のサービスS00に対応して、複数のセット情報DSET00を蓄積することで、ニックネーム80nに対応する嗜好に関する情報が蓄積される。すなわち、複数のサービスS00に対応して、複数のセット情報DSET00を蓄積することで、例えばクラウド上にペルソナデータが蓄積される。ペルソナデータは、ユーザ380に対応するニックネーム80nと対応づけられる。例えば、複数のユーザ380のそれぞれに対応するペルソナが、プラットフォーム上に生成される。このペルソナは、個人を特定されないように設定可能である。このペルソナは、ユーザ380のそれぞれの嗜好を効率的に反映している。
第7の実施形態において、ユーザ380は、例えば、インターネット回線を通じて、記憶部70とのデータの授受を行う。例えば、クラウド上に、サーバが設けられ、サーバを経由して、記憶部70との通信が可能である。
例えば、データ構築方法を実施する実施者により、アプリケーションソフトウエア(管理アプリケーション)がユーザ380に提供される。アプリケーションソフトウエアの実行により、例えば、所定のポータルサイトにアクセスできる。このポータルサイト上において、例えば、所定の入力画面が設けられる。入力画面により、ユーザ380のそれぞれは、ニックネーム80nを登録する。例えば、ニックネーム80nと共に、パスワードが設定される。
ニックネーム80nの登録により、例えば、ユーザ380のそれぞれに対応するデータを保存する場所(ソフトウエア上で規定されるメモリ領域)が設定される。メモリ領域に、複数のセット情報DSET00が保存可能となる。
行動情報DA00は、イベントの前後におけるユーザの行動を含んでもよい。例えば、イベント前の下調べ、参加証や応援を行う物品(グッズ)などの選択、購入、準備調整などの行動を含む。具体的には、例えば、ユーザが応援グッズの販売サイトにてシステム共通のニックネームを登録すると、システムにてデータの結び付けが実施される。このとき、ユーザに提案されている部品、プログラム、または、サービスの選択過程におけるクリック操作またはタップ操作などを記録しておく。これら操作の最終決定の組み合わせを記録しておく。また、同様のニックネームを用いて利用が許可される現実のコミュニティサイト、及び、インターネット上のコミュニティサイトがある場合、このようなコミュニティサイトにてユーザの許可のもとに公開された作例などを関連付けてもよい。この作例には、例えば、ユーザ自身によるプログラムの改造、及び、ハードウェアの改造なども含まれる。そのときに、新規の行動データ番号がサイト内で新たに登録される。
以下同様に、現実及びインターネット上でのサービスに関して、ユーザ自身の手により同様のニックネームが使用される。同様のニックネームを使用したサービスを利用するときに、予め設定されたルールに基づき行動データの結び付けが実施される。データの結びつけ先との結び付けの強度は、管理者による手動設定、または、自動化されたプログラムにより実施される。
また、行動情報DA00は、例えば、イベント前に友人と相談またはコミュニティで相談する行為、友人またはコミュニティとの連絡手段、相談の内容、さらには、グッズに関する操作の履歴などを含むことができる。
行動情報DA00は、例えば、イベント後にデータの確認を行う行為、コミュニティにアクセスする行為、購買行動、関連する写真・動画・音声・テキストの視聴、広告の視聴、プログラムのダウンロード、イベントに関するゲームへの参加及びそのゲームのプレイ内容、及び次回のイベントに関すること、などを含むことができる。さらに、行動情報DA00は、例えば、イベントに関するコミュニケーション内容、能動的な発言、支援行動、クレーム、批評、他者への攻撃的な発言、及びユーザが受動的に受ける行為などを含んでもよい。
事前にコンテンツ類に付加されたタグまたはキーワードにより、行動データの結び付けが実施される。行動データの結び付けは、管理者による手動設定としてもよく、プログラムによる画像解析、音声解析、テキスト解析などを用いた自動設定としてもよい。データの結び付けのルールは、サービス期間中に変更されてもよい。
第7の実施形態において、サービス認識情報DS00(例えば、第1サービス認識情報DS01及び第2サービス認識情報DS02など)は、ユーザ380によって入力されても良い。例えば、アプリケーションソフトウエアの実行により、ユーザ380に対応するニックネーム80nに対応づけられた入力画面が提供される。
ユーザ380は、入力画面に、例えば、サービスS00(例えばイベント)の名前や識別番号などを入力する。そして、ユーザ380は、サービスS00(例えば、イベント)に関して実施した行動に対応する識別番号などを、入力する。例えば、購入した物品などの識別情報を入力する。入力は、名前、記号及び番号などの入力を含んでも良い。入力は、例えば、バーコードまたは2次元コードなどによる入力を含んでも良い。入力は、例えば、物品などに設けられるメモリ素子などによる入力を含む。メモリ素子は、例えば、電気的、磁気的及び光学的の少なくともいずれかの方法により、情報を記録可能である。このようなメモリ素子を用いて、購入した物品などの識別情報が入力されても良い。
このように、例えば、第1サービス認識情報DS01及び第1行動情報DA01の少なくともいずれかは、ユーザ380により入力される。例えば、第2サービス認識情報DS02及び第2行動情報DA02の少なくともいずれかは、ユーザ380により入力される。
ユーザ380による入力は、サービスS00(イベントなど)に関する物品を購入する際に、その物品の購入行動と連動する許可信号の送信によって行われても良い。例えば、物品を購入すると、この購入情報に基づいて、照会が行われる。この照会においては、その物品を購入したという情報を、第7の実施形態に係るデータ構築方法と連動するサーバに送信することを許可するか否かが、ユーザ380に問われる。この照会は、例えば、ユーザ380が使用可能なブラウザにおける画面において行われる。ユーザ380が、購入したという情報を送信することを許可し、そのユーザ380に対応するニックネーム80n(及びパスワード)を入力する。これにより、購入したという情報が、ニックネーム80nに対応づけて保存される。
一方、参考例においては、ユーザが物品などを購入した際に、購入したという情報が、そのユーザの入力ではなく、自動的に送信され、蓄積される。この場合には、そのユーザが物品を購入する際に使用した個人情報(名前、住所、メールアドレス、または、クレジットカード情報など)と、購入したという情報と、が関連づけられる。このため、個人情報について、高度なセキュリティ管理が必要である。
これに対して、第7の実施形態において、第1サービス認識情報DS01及び第1行動情報DA01の少なくともいずれかが、ユーザ380により入力される場合には、入力された行動情報(購入情報)は、ニックネーム80nとの関係づけが行われる。入力された行動情報は、ユーザ380の個人情報と関連づけられないようにすることが可能である。従って、セキュリティ管理が容易になる。
第7の実施形態に係るデータ構築方法は、ユーザ380に第1サービス認識情報DS01及び第1行動情報DA01の少なくともいずれかの入力を促しても良い。例えば、ユーザ380のニックネーム80nに対応する画面上に、第1サービス認識情報DS01に対応するイベントの名前などが表示され、第1行動情報DA01に対応する物品名(商品名)などが表示される。そして、画面上に、「この物品を登録しますか?」などの表示が行われる。この表示に基づいて、ユーザ380が、第1サービス認識情報DS01及び第1行動情報DA01の少なくともいずれかの情報を入力することで、この情報が、ニックネーム80nに関連づけられて保存される。さらに、許可の入力キーを選択することで、第1サービス認識情報DS01及び第1行動情報DA01の少なくともいずれかの情報が、ニックネーム80nに関連づけられて保存される。
第7の実施形態において、ユーザ380が第1サービス認識情報DS01及び第1行動情報DA01の少なくともいずれかの情報を入力することを望むようになる構成が設けられても良い。
例えば、サービスS00の種類に応じて、得点が設定される。さらに、サービスS00に関する行動の種類と行動の程度に応じて、得点が設定される。ユーザ380は、この得点を増加させることを希望する。例えば、ユーザ380に対応するニックネーム80n応じて図形(グラフなど)などが設けられる。そして、得点に応じて、図形が変化する。この図形は、例えば、ポータルサイトの特定の場所に表示される。例えば、得点をニックネーム80nと共に公開出来ても良い。得点に対応する図形をニックネーム80nと共に公開しても良い。例えば、複数のユーザ380の1人は、他のユーザ380に対応するニックネーム80nの得点(及び図形など)を閲覧できる。複数のユーザ380において、所定の図形を得ることが希望される。例えば、このような構成により、ユーザ380は、サービスS00及びそれに対応する行動情報DA00を、積極的に入力することを希望するようになる。このような構成により、ユーザ380(ニックネーム80n)に対応する種々のデータを効率的に集めることができる。
このように、第7の実施形態においては、第1行動情報DA01の評価結果(上記の得点、及得点に応じた図形など)を表示する。この表示は、その第1行動情報DA01に対応するユーザ380ではないユーザ380が、閲覧可能でも良い。
例えば、第1行動情報DA01に対応する評価基準が定められても良い。例えば、第1行動情報DA01が、サービスS00(例えば、コンサートなど)である場合に、行動の種類に応じて評価の得点が付与される。この得点(評価基準)に基づいて、第1行動情報DA01が評価されても良い。評価基準に応じた第1行動情報DA01が表示されても良い。すなわち、第1行動情報DA01について、重み付けによる評価が行われても良い。
以下、サービスS00の例について、説明する。
例えば、ユーザ380が、物品の購買、ソフトウエアの購買、物品の借用、または、ソフトウエアの借用などを行う場合は、サービスS00は、物品またはソフトウエアに対応する。
例えば、ユーザ380が、イベントなどに参加する場合がある。この場合には、サービスS00(第1サービスS01及び第2サービスS02など)は、例えば、イベント(第1イベント)を含む。イベントは、ユーザ380(第1ユーザ381及び第2ユーザ382など)が参加可能である。
イベントは、例えば、コンサート、競技会、祭り、展示会及び販売会などを含む。競技会は、例えば、スポーツに関する。競技会は、例えば、ゲーム(カードゲーム、ボードゲーム及び電子ゲーム)を含んでも良い。イベントは、例えば、学園祭、結婚式、旅行または誕生日会などを含んでも良い。イベントには、複数のユーザ380が参加しても良い。イベントの種々の例については、後述する。
イベントには、例えば、パフォーマが存在する。パフォーマは、例えば、歌手、役者、舞踏者、アーティスト、スポーツ選手、及び、ゲームの実行者の少なくともいずれかを含む。パフォーマは、イベントに関する製作者または制作物を含んでも良い。パフォーマは、例えば、映画などの録画映像、アート作品、料理及び製品を含む。パフォーマは、イベントに参加する別のユーザを含んでも良い。
以下では、説明を簡単にするために、イベントが、歌手のコンサートである場合について説明する。
第1ユーザ381は、コンサートに参加する。第1ユーザ381は、視聴者である。第1ユーザ381は、コンサートに参加しているときに、パフォーマ(例えば、歌手)を応援する行動を取る。例えば、パフォーマの状態に合わせて、手拍子をしたり、声をだしたり、体を揺らしたり、そして、ダンスをしたりする。この例の場合、パフォーマの状態は、パフォーマの歌、音楽及びダンスの少なくともいずれかの状態を含む。パフォーマの状態は、照明、ガス放出、及び、振動の少なくともいずれかの状態を含んでも良い。
例えば、第1ユーザ381は、光を発生するペンライトなどの物品を持っている場合がある。物品の例については、後述する。第1ユーザ381は、パフォーマの歌やダンスに合わせて、物品を動かす場合がある。このような第1ユーザの行動は、第1行動情報DA01に含まれる。
例えば、第1行動情報DA01が評価される。例えば、第1ユーザ381のペンライトの動きの、パフォーマの状態(動きや音楽のリズムなど)への適合の程度が評価される。例えば、このような評価の結果が基準に達している場合に、第1行動情報DA01について高い得点が付与される。
一方、第1ユーザ381は、第1サービスS01(第1イベント、すなわち、コンサート)に関連する物品を入手する(例えば、購入する)。第1行動情報DA01は、この物品の入手に関する情報を含んでも良い。すなわち、第1行動情報DA01は、ユーザ380(第1ユーザ381)が入手し第1イベントに関する物品に関する情報(物品情報)を含んでも良い。
物品は、第1サービスS01(第1イベント、すなわち、コンサート)中に、第1ユーザ381において保持されても良い。物品に、加速度センサなどが設けられても良い。センサにより、物品の動きが検出され、結果として、第1ユーザ381の行動が検出できる。
第7の実施形態における物品は、例えば、第2〜第6の実施形態に関して説明した保持物30を含んでも良い。例えば、物品は、図9(a)〜図9(c)に例示した、発光装置30a、旗状体30b、扇状体30c、布状体30d、拡声器30e、マイクロフォン30f、腕輪30g、首輪30h、時計30i、指輪30j、眼鏡30k、衣服30l、靴30m、手袋30n及び帽子30oの少なくともいずれかを含む。
これらの物品(例えば保持物30)にセンサ31が設けられる。センサ31は、例えば、加速度センサを含む。センサ31は、第1ユーザ381の身体の動きを含む情報(第1行動情報DA01)に含まれる)を検出する。センサ31は、第1ユーザ381の身体の少なくとも一部の、加速度、速度及び移動方向の少なくともいずれかを検出する。センサ31がマイクロフォンを含むとき、センサ31は、第1ユーザ381の声を含む情報(第1行動情報DA01)に含まれる。
第7の実施形態において、物品として用いられる発光装置30aは、図10について説明した構成を有しても良い。第1メモリ31dは、検出結果に関する情報を格納(記憶)する。第1メモリ31dは、第1処理装置31bの動作に関する情報を格納(記憶)する。第1メモリ31dは、ユーザ380に提供される別のサービス(第1サービスS01とは異なるサービスS00)に関する情報を格納(記憶)しても良い。
このように、物品(保持物30)は、発光装置、旗状体、団扇状体、布状体、拡声器、マイクロフォン、腕輪、首輪、時計、指輪、眼鏡、衣服、靴、手袋、帽子、ヘッドホン、イヤホン、補聴器及びアクセサリの少なくともいずれかを含むでも良い。
例えば、第1行動情報DA01は、これらの物品の認識情報を含む。第1行動情報DA01は、これらの物品を第1ユーザ381が入手(例えば購入)したという情報を含んでも良い。これらの物品とニックネーム80nとが関連づけられており、これらの物品を誰(個人)が所有しているかは、特定されなくて良い。
さらに、第1行動情報DA01は、ユーザ380(例えば、第1ユーザ381)が第1イベントに参加しているときの情報(参加中情報)を含んでいても良い。この参加中情報は、例えば、ユーザ380(例えば、第1ユーザ381)の身体の動き、ユーザ380(例えば、第1ユーザ381)の状態、及び、ユーザ380(例えば、第1ユーザ381)の声、の少なくともいずれかに関する情報を含んでも良い。
さらに、上記の物品は、上記の参加中情報を取得しても良い。取得された参加中情報は、ユーザ380により入力されても良い。入力は、例えば、ポータルサイトを介して、記憶部70に保存される。
さらに、第1行動情報DA01は、ユーザ380の第1サービスS01(第1イベントなど)に関しての、受信する情報、発信する情報、及び、検出する情報などを含んでも良い。発信する情報は、第1サービスS01についての改善すべき点などを含んでも良い。これらの情報の種類によって、評価基準が設けられ、評価基準に基づく評価が行われても良い。
以下、行動情報(例えば第1行動情報DA01)の評価において、図12に関して説明した評価項目などにより行われても良い。第1行動情報DA01は、例えば、評価項目に基づいて評価される。例えば、センサ31により検出された第1ユーザ381の第1身体の運動が評価される。評価結果が、例えばレーダチャート(図12参照)によって表示される。評価結果は、例えば、グラフ、記号、イラスト、パターン及びアバター(人型・人形)の少なくともいずれかにより表示されても良い。評価結果は、例えば、気体及び液体の少なくともいずれかにより表現されても良い。評価結果は、表示される画像の構成の変化(漫画のコマ割りの変化など)により表示されても良い。表示の大小や色の変化によって表示されてもよい。評価結果の可視化表現は、イベント毎に様々な表現が適用されても良い。
評価結果は、画面表示以外にも、ユーザの身に着ける機器や周囲の機器、空間による演出から提供されても良い。光源の点灯、明滅、音声、香り、振動、皮膚への刺激、味による変化による提供もしくはその組み合わせで提供されても良い。
評価項目は、例えば、パフォーマとのシンクロ度E1を含む。シンクロ度E1は、第1ユーザ381の行動と、パフォーマの動きと、のタイミングの一致度を含む。
評価項目は、他のユーザ(例えば第2ユーザ382)とのシンクロ度E2を含む。シンクロ度E2は、第1ユーザ381の動きと、第1ユーザ381とは異なる他のユーザ(第2ユーザ382)の動きと、のタイミングの一致度を含む。
評価項目は、例えば、動きの完成度E3を含む。動きの完成度E3は、第1ユーザ381の動き(例えばダンス)と、予め定められた動きと、の一致度を含む。動きの完成度E3は、動きの大きさ及び時間を含んでも良い。動きの大きさは、第1ユーザ381の第1身体の移動する範囲の大きさである。動きの時間は、第1ユーザ381の第1身体が運動している時間の長さである。
例えば、センサ31、撮像部及びマイクロフォンの少なくともいずれかにより得られるデータが、パフォーマとのシンクロ度E1、他のユーザとのシンクロ度E2、及び、動きの完成度E3の評価項目に基づいて評価される。
評価項目は、例えば、熱中度E4を含んでも良い。熱中度E4は、例えば、第1ユーザ381の集中度を含んでも良い。例えば、第1身体の、心拍数及び血圧の少なくともいずれかを含むデータが、熱中度E4の評価項目として評価される。
評価項目は、例えば、貢献度E5を含んでもよい。貢献度E5は、イベントをより良く実施するための、行動(発言)の評価を含む。例えば、この行動(発言を含む)は、例えば、第1ユーザ381の自発的な行動を含んでも良い。例えば、貢献度E5は、イベントを褒める行動(発言を含む)を含んでもよい。貢献度E5は、イベントに関する改善点を提案する行動(発言を含む)を含んでもよい。貢献度E5は、イベントにおけるトラブルを解消するための行動(発言を含む)を含んでもよい。例えば、イベントの会場における第1ユーザ381の行動(発言を含む)に関する情報が、センサ31、撮像部、マイクロフォンなどにより取得される。情報の入手は、Webなどのインターネットからの入手を含む。このような情報が、貢献度E5のデータとして評価される。
評価項目は、例えば、協力度E6を含んでもよい。協力度E6は、例えば、イベントの運営に関わる指示への順守度などを含む。例えば、運営に関わる指示は、例えば、イベント会場内での移動の指示(入退場の指示、休憩の指示及び座席指示などを含む)などを含む。運営に関わる指示は、例えば、イベントの開催前及びイベントの開催後に行われる指示を含んでも良い。
例えば、第7の実施形態の1つの例においては、入手された第1行動情報DA01を、評価項目(例えば図20に関して説明した評価項目など)に基づいて評価する。評価の結果に基づいて、提供される別のサービスS00を変更しても良い。評価項目は、例えば、第1関連度を含む。第1関連度は、イベントで提供される、音楽及び映像の少なくともいずれかを含む提供情報と、第1行動情報DA01と、の間の相関を含む。第1関連度は、例えば、パフォーマとのシンクロ度E1を含む。
評価項目は、例えば、第2関連度を含んでも良い。第2関連度は、イベントに参加する第2ユーザ382のイベントに関する行動に関する第2行動に関する第2行動情報と、第1行動情報DA01と、の間の相関を含む。第2関連度は、第2ユーザ382とのシンクロ度E2を含む。
以上のように、第7の実施形態において、評価項目は、種々の変形が可能である。
ユーザが利用したサービスに関する情報を集計して、ユーザに適した情報を提供することが行われている。便利に使えるデータベースを構築することが望まれている。第7の実施形態によれば、便利なデータ構築方法が提供できる。
第7の実施形態としてデータ構築方法を例示して説明したが、第7の実施形態は、このデータ構築方法をコンピュータに実行させるためのデータ構築プログラムの形態としてもよい。第7の実施形態に係るデータ構築プログラムは、以下の第1〜第8の特徴を有する。
第1の特徴に係るデータ構築プログラムは、ニックネームを入手し、前記ニックネームに対応するユーザに提供された第1サービスの第1サービス認識情報と、前記ユーザが前記第1サービスに関して行った第1行動情報と、を含む第1セット情報を前記ニックネームと関連づけて保存する。
第2の特徴に係るデータ構築プログラムは、第1の特徴において、前記ユーザに提供された第2サービスの第2サービス認識情報と、前記ユーザが前記第2サービスに関して行った第2行動情報と、を含む第2セット情報を前記ニックネームと関連づけてさらに保存する。
第3の特徴に係るデータ構築プログラムは、第1または第2の特徴において、前記第1サービスは、前記ユーザが参加可能な第1イベントを含む。
第4の特徴に係るデータ構築プログラムは、第3の特徴において、前記第1行動情報は、前記ユーザが入手し前記第1サービスに関する物品に関する物品情報を含む。
第5の特徴に係るデータ構築プログラムは、第3または第4の特徴において、前記第1行動情報は、前記ユーザが前記第1イベントに参加しているときの、前記ユーザの身体の動き、前記ユーザの状態、及び、前記ユーザの声、の少なくともいずれかに関する情報を含む。
第6の特徴に係るデータ構築プログラムは、第1〜第5のいずれか1つの特徴において、前記第1サービス認識情報及び前記第1行動情報の少なくともいずれかは、前記ユーザにより入力される。
第7の特徴に係るデータ構築プログラムは、第1〜第6のいずれか1つの特徴において、前記第1行動情報の評価結果を表示する。
第8の特徴に係るデータ構築プログラムは、第1〜第7のいずれか1つの特徴において、前記ニックネームは、前記ユーザの個人情報を含まない。
第7の実施形態は、上記のデータ構築プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の形態としてもよい。第7の実施形態に係る記録媒体としては、具体的には、CD-ROM(-R/-RW)、光磁気ディスク、HD(ハードディスク)、DVD-ROM(-R/-RW/-RAM)、FD(フレキシブルディスク)、フラッシュメモリ、メモリカードや、メモリスティック及びその他各種ROMやRAM等が想定でき、これら記録媒体に上述した第7の実施形態のデータ構築方法をコンピュータに実行させるためのデータ構築プログラムを記録して流通させることにより、当該方法の実現を容易にする。そしてコンピュータ等の情報処理装置に上記のごとくの記録媒体を装着して情報処理装置によりデータ構築プログラムを読み出すか、若しくは情報処理装置が備えている記憶媒体に当該データ構築プログラムを記憶させておき、必要に応じて読み出すことにより、第7の実施形態のデータ構築方法を実行することができる。
実施形態は、例えば、以下の構成を含む。
(構成1)
第1ユーザの身に着けられた、または、前記第1ユーザの保持物に設けられた第1センサで検出された第1データの少なくとも一部を、前記第1ユーザの識別情報に紐付けられた第1コンテクスト情報として蓄積し、
前記蓄積された前記第1コンテクスト情報の第1集合体を基にした第1サービスを前記第1ユーザに提供する、サービス提供システム。
(構成2)
複数の前記第1コンテクスト情報を蓄積し、
前記蓄積された前記複数の第1コンテクスト情報の前記第1集合体を基に、前記第1ユーザの特性を推定し、
前記第1ユーザの前記特性を基にして前記第1サービスを定める、構成1記載のサービス提供システム。
(構成3)
第2ユーザの身に着けられた、または、前記第2ユーザの保持物に設けられた第2センサで検出された複数の第2データの少なくとも一部を、前記第2ユーザの識別情報に紐付けられた複数の第2コンテクスト情報として蓄積し、
前記蓄積された前記複数の第2コンテクスト情報の第2集合体を基に、前記第2ユーザの特性を推定し、
前記推定された前記第2ユーザの前記特性と、前記推定された前記第1ユーザの前記特性と、の差が基準よりも小さいときに、前記第1データの前記少なくとも一部に基づく第2サービスを前記第2ユーザに提供する、構成2記載のサービス提供システム。
(構成4)
前記第2サービスの前記第2ユーザへの提供は、前記第1ユーザの前記第1ユーザの個人情報を含まないで行われる、構成3記載のサービス提供システム。
(構成5)
前記第1センサは、前記第1ユーザがイベントに参加しているときの、前記第1ユーザの身体の動き、前記第1ユーザの状態、及び、前記第1ユーザの声、の少なくともいずれかを検出する、構成1〜4のいずれか1つに記載のサービス提供システム。
(構成6)
前記第1ユーザの保持物は、発光装置、旗状体、団扇状体、布状体、拡声器、マイクロフォン、腕輪、首輪、時計、指輪、眼鏡、衣服、靴、手袋、帽子、ヘッドホン、イヤホン、補聴器、アクセサリ、及び、スポーツ用具の少なくともいずれかを含む、構成5記載のサービス提供システム。
(構成7)
前記第1サービスは、
前記イベントに関する画像情報、
前記イベントに関する映像情報、
前記イベントに関する音楽情報、及び
前記イベントに関する音声情報
の少なくともいずれかを含む、構成5または6に記載のサービス提供システム。
(構成8)
前記第1データを、評価項目に基づいて評価し、
前記評価の結果に基づいて前記第1サービスを変更し、
前記評価項目は、第1関連度と、第2関連度と、を含み、
前記第1関連度は、前記イベントで提供される、音楽及び映像の少なくともいずれかを含む提供情報と、前記第1データと、の間の相関を含み、
前記第2関連度は、前記イベントに参加する第2ユーザの、前記イベントに関する行動に関する第2データと、前記第1データと、の間の相関を含む、構成5〜7のいずれか1つに記載のサービス提供システム。
(構成9)
前記第1コンテクスト情報を、評価項目に基づいて評価し、
前記評価の結果に基づいて前記第1サービスを変更する、構成1〜8のいずれか1つに記載のサービス提供システム。
(構成10)
前記第1サービスは、
前記第1コンテクスト情報に基づいて作成された第1画像情報、
前記評価の前記結果に基づいて作成された第2画像情報、
の少なくともいずれかを含む、構成9記載のサービス提供システム。
(構成11)
前記第1サービスの前記第1ユーザへの前記提供は、
前記第1ユーザに提供される情報への前記第1ユーザによるアクセスを可能にすることを含む、構成1〜10のいずれか1つに記載のサービス提供システム。
(構成12)
イベントに参加する第1参加者に保持され、前記イベントに前記第1参加者が参加しているときの、前記第1参加者の第1身体の動き、前記第1身体の状態、及び、前記第1参加者の声、の少なくともいずれかを検出する第1センサと、
前記検出した結果を送信し前記結果に基づいた第1サービスを受信して前記第1サービスを前記第1参加者に提供する第1通信部と、
を備えたサービス提供装置。
(構成13)
イベントに参加する第1参加者に保持され、前記イベントに前記第1参加者が参加しているときの、前記第1参加者の第1身体の動き、前記第1身体の状態、及び、前記第1参加者の声、の少なくともいずれかを検出する第1センサと、
前記検出した結果に基づいた第1サービスを前記第1参加者に提供する提供部と、
を備えたサービス提供装置。
(構成14)
イベントに参加しているときの第1参加者の第1身体の動き、前記第1身体の状態、及び、前記第1参加者の声、の少なくともいずれかを含み、前記第1参加者の画像データ、及び、前記第1参加者の声データから検出された前記第1参加者の第1行動情報に基づいて、前記第1参加者に保持される保持物に設けられた記憶部にアクセス制限状態で記憶された第1サービスに関する情報のアクセス許可信号を、前記第1参加者に提供する提供部を備えた、サービス提供装置。
(構成15)
ニックネームを入手し、
前記ニックネームに対応するユーザに提供された第1サービスの第1サービス認識情報と、前記ユーザが前記第1サービスに関して行った第1行動情報と、を含む第1セット情報を前記ニックネームと関連づけて保存するデータ構築方法。
(構成16)
前記ユーザに提供された第2サービスの第2サービス認識情報と、前記ユーザが前記第2サービスに関して行った第2行動情報と、を含む第2セット情報を前記ニックネームと関連づけてさらに保存する構成15記載のデータ構築方法。
(構成17)
前記第1サービスは、前記ユーザが参加可能な第1イベントを含む、構成15または16に記載のデータ構築方法。
(構成18)
前記第1行動情報は、前記ユーザが入手し前記第1サービスに関する物品に関する物品情報を含む、構成17記載のデータ構築方法。
(構成19)
前記第1行動情報は、前記ユーザが前記第1イベントに参加しているときの、前記ユーザの身体の動き、前記ユーザの状態、及び、前記ユーザの声、の少なくともいずれかに関する情報を含む、構成17または18に記載のデータ構築方法。
(構成20)
前記ニックネームは、前記ユーザの個人情報を含まない、構成15〜19のいずれか1つに記載のデータ構築方法。
実施形態によれば、楽しさをより提供できるサービス提供システム、サービス提供装置及びデータ構築方法が提供できる。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、サービス提供システム及びサービス提供装置に含まれる取得部、提供部、保持物、撮像部、マイクロフォン、入手部、センサ、バッテリ、処理装置、メモリ及び通信装置などの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
その他、本発明の実施の形態として上述したサービス提供システム及びサービス提供装置を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全てのサービス提供システム及びサービス提供装置も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。