JPWO2016059867A1 - 通信制御装置、基地局、端末装置、通信制御方法及び無線通信方法 - Google Patents

通信制御装置、基地局、端末装置、通信制御方法及び無線通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】より柔軟な周波数制御を行ってユーザスループットを向上させることが可能な通信制御装置、基地局、端末装置、通信制御方法及び無線通信方法を提供する。【解決手段】1つ以上の周波数が利用される無線通信システムの基地局と通信する通信部と、イベントを設定し、設定した前記イベントの発生をトリガとして前記基地局が利用する周波数を設定する設定部と、前記設定部による設定のための情報を取得する取得部と、を備える、通信制御装置。【選択図】図1

Description

本開示は、通信制御装置、基地局、端末装置、通信制御方法及び無線通信方法に関する。
近年の無線通信環境は、データトラフィックの急激な増加という問題に直面している。そこで、3GPPでは、マクロセル内にスモールセルを多数設置してネットワーク密度を高めることにより、トラフィックを分散させることが定義されている。このようにスモールセルを活用する技術を、スモールセルエンハンスメントという。
スモールセルは、マクロセルと別箇に又は重複して配置される、マクロセルよりも小さい様々な種類のセル(例えば、フェムトセル、ナノセル、ピコセル及びマイクロセルなど)を含み得る概念である。ある例では、スモールセルは、専用の基地局によって運用される。別の例では、スモールセルは、マスタデバイスとなる端末がスモールセル基地局として一時的に動作することにより運用される。いわゆるリレーノードもまた、スモールセル基地局の一形態であると見なすことができる。
データトラフィックの急激な増加に対応するには、セルをより密集させることが考えられるが、その場合はセル間干渉が増大し得る。スモールセルが導入される場合には、スモールセル同士、マクロセル同士に加えて、スモールセルとマクロセルとの間でも干渉が生じ得る。このような通信環境下では、ユーザ端末における通信スループット(以下、ユーザスループットとも称する)が干渉により低下し得るので、ユーザスループットの低下を防止するための技術が求められる。このような技術の一例としては、1つの無線通信システム内における複数の周波数帯の活用、又は動的な周波数制御を行う技術が有効となり得る。
例えば、下記特許文献1では、UL(UpLink)通信を第1のeNB(evolutional Node B)上にある少なくとも1つのULコンポーネントキャリアから第2のeNB上にある新しいULコンポーネントキャリアに切り替える単一方向ハンドオーバを行う技術が開示されている。
また、下記非特許文献1では、LTE−A HetNet deploymentにおいて、RFユニットを複数有するピコセル又はRRH(Remote Radio Head)に対して、コンポーネントキャリアの割り当てを行うためのアルゴリズムが開示されている。
特開2014−39295号公報
Hiroyuki Seki,Takaharu Kobayashi and Dai Kimura,"Selection of Component Carriers Using Centralized Baseband Pooling for LTE−Advanced Heterogeneous Networks",IEICE Transaction on Communications,Vol.E96-B,No.6,JUNE 2013.
しかし、この技術分野では、さらなる性能向上が望まれている。そこで、本開示では、より柔軟な周波数制御を行ってユーザスループットを向上させることが可能な、新規且つ改良された通信制御装置、基地局、端末装置、通信制御方法及び無線通信方法を提案する。
本開示によれば、1つ以上の周波数が利用される無線通信システムの基地局と通信する通信部と、イベントを設定し、設定した前記イベントの発生をトリガとして前記基地局が利用する周波数を設定する設定部と、前記設定部による設定のための情報を取得する取得部と、を備える通信制御装置が提供される。
また、本開示によれば、1つ以上の周波数を利用して端末装置と無線通信を行う無線通信部と、イベントを設定する通信制御装置と通信を行う通信部と、前記イベントの発生をトリガとして、前記通信部を介して前記通信制御装置により設定された周波数を利用するよう前記無線通信部を制御する制御部と、を備える基地局が提供される。
また、本開示によれば、1つ以上の周波数が利用される無線通信システムの基地局と通信する無線通信部と、通信制御装置により設定されたイベントが発生したことをトリガとして、前記無線通信システムの基地局が利用する周波数を設定するために用いられる情報を、前記無線通信部を介して前記通信制御装置へ送信するよう制御する制御部と、を備える端末装置が提供される。
また、本開示によれば、1つ以上の周波数が利用される無線通信システムの基地局と通信制御装置により通信することと、イベントを設定し、設定した前記イベントの発生をトリガとして前記基地局が利用する周波数を設定することと、を含む通信制御方法が提供される。
また、本開示によれば、1つ以上の周波数が利用される無線通信システムの基地局と通信することと、通信制御装置により設定されたイベントが発生したことをトリガとして、前記無線通信システムの基地局が利用する周波数を設定するために用いられる情報を、前記通信制御装置へ送信するようプロセッサにより制御することと、を含む無線通信方法が提供される。
以上説明したように本開示によれば、より柔軟な周波数制御を行ってユーザスループットを向上させることが可能である。
なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
本開示の一実施形態において想定されるシナリオを説明するための説明図である。 本開示の一実施形態において想定されるシナリオを説明するための説明図である。 本開示の一実施形態において想定されるシナリオを説明するための説明図である。 本開示の一実施形態において想定されるシナリオを説明するための説明図である。 本実施形態に係る無線通信システムの構成の一例を示す説明図である。 本実施形態に係る無線通信システムの構成の一例を示す説明図である。 本実施形態に係る無線通信システムの構成の一例を示す説明図である。 本実施形態に係る無線通信システムの構成の一例を示す説明図である。 本実施形態に係る無線通信システムの構成の一例を示す説明図である。 本実施形態に係る無線通信システムの構成の一例を示す説明図である。 本実施形態に係る無線通信システムの構成の一例を示す説明図である。 本実施形態に係る無線通信システムの構成の一例を示す説明図である。 本実施形態に係る無線通信システムの構成の一例を示す説明図である。 本実施形態に係る基地局の論理的な構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態に係るユーザ端末の論理的な構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態に係る周波数マネージャの論理的な構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態に係る基地局における利用周波数の変更を説明するための説明図である。 本実施形態に係る基地局における利用周波数の変更を説明するための説明図である。 本実施形態に係る無線通信システムにおいて実行されるメジャメント情報取得処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 本実施形態に係る無線通信システムにおいて実行されるメジャメント情報取得処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 本実施形態に係る無線通信システムにおいて実行されるメジャメント情報取得処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 本実施形態に係る無線通信システムにおいて実行されるメジャメント情報取得処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 本実施形態に係る無線通信システムにおいて実行されるメジャメント情報取得処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 本実施形態に係る無線通信システムにおいて実行されるメジャメント情報取得処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 本実施形態に係る無線通信システムにおいて実行されるメジャメント情報取得処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 本実施形態に係る無線通信システムにおいて実行されるメジャメント情報取得処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 本実施形態に係る無線通信システムにおいて実行される周波数設定処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 本実施形態に係る無線通信システムにおいて実行される周波数設定処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 本実施形態に係る無線通信システムにおいて実行される周波数設定処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 サーバの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 eNBの概略的な構成の第1の例を示すブロック図である。 eNBの概略的な構成の第2の例を示すブロック図である。 スマートフォンの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 カーナビゲーション装置の概略的な構成の一例を示すブロック図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合もある。例えば、実質的に同一の機能構成を有する複数の要素を、必要に応じて基地局100A、100B及び100Cのように区別する。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。例えば、基地局100A、100B及び100Cを特に区別する必要が無い場合には、単に基地局100と称する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.はじめに
1−1.概要
1−2.シナリオ
2.構成
2−1.全体構成
2−2.イベント
2−3.シグナリング/メッセージ
2−4.基地局の構成例
2−5.ユーザ端末の構成例
2−6.周波数マネージャの構成例
3.動作処理
3−1.メジャメント情報取得処理
3−2.周波数設定処理
4.応用例
5.まとめ
<1.はじめに>
[1−1.概要]
本開示の一実施形態では、1つ以上の周波数が利用される無線通信ネットワークにおいて、基地局が利用する周波数リソースを柔軟に調整可能な枠組みを提供する。本実施形態に係る無線通信システムでは、基地局は、中心周波数が異なるキャリアを動的に切り替えて利用する。本明細書では、説明を簡易に行うために、基地局は高周波数帯(F1)又は低周波数帯(F2)の少なくともいずれかを利用するものとして説明する。さらには、マクロセル基地局はF1を使用し、スモールセル基地局はF1又はF2を利用するものとして説明する。実施の際には、基地局は、3以上の周波数を利用してもよい。また、基地局は、他のシステムとの共存/周波数共用を行う帯域の周波数を利用してもよい。また、マクロセル基地局及びスモールセル基地局は、共にセクタ(セル)数を1とする。もちろん、本技術はかかる例に限定されない。F1及びF2は、同一帯域に属するキャリアであってもよいし、異なる帯域内に属するキャリアであってもよい。また、本明細書では、キャリアはCC(Component Carrier)であるものとして説明する。
本実施形態に係る無線通信システム1では、基地局が利用する周波数リソースを調整する契機となるイベントを新たに定義して導入する。無線通信システム1は、このイベントの発生を契機として周波数リソースの調整を行う。イベントは、基地局が設置される地理環境や電波環境、無線通信技術の発達等に応じて、望ましい周波数制御処理を実現するよう任意に定義/更新されることが可能である。ここで、上記特許文献1及び上記非特許文献1では、このイベントについては何ら言及されておらず、また、周波数リソースの調整のための詳細な技術(例えば、シグナリングやプロトコル、後述するスモールセルクラスタに関する技術)も開示されていない。
他方、周波数リソース調整技術は、例えば、3GPPで規格化されたキャリアアグリゲーション(CA)における、セカンダリセル(SCell)のActivate/Deactivateに相当すると考えられる。しかしながら、キャリアアグリゲーションにおいては、セル間の干渉回避等によりセル間共存を図る枠組みについては提供されていない。また、現在、無線LAN(Local Area Network)と同一の帯域を活用するキャリアアグリゲーションについて検討が行われている。ただし、当該帯域はアンライセンストバンドであるため、異なる事業者が有する基地局によって形成されるセル間で、干渉が発生し得ると考えられる。さらに、無線LANシステムが混在する場合、通信品質の確保が困難であると考えられる。これらの事情によれば、周波数リソース調整技術の実施により、通信品質を向上させることが望ましいと考えられる。また、欧州におけるLSA(Licensed Shared Access)又は米国のFederal SAS(Spectrum Access System)のような、周波数帯域の2次利用を行うシステム(Secondary system)に関しても、同一の優先度を有するシステム間の共存が実現され、周波数利用効率が向上することが望ましい。そこで、本実施形態では、基地局が利用する周波数リソースの調整が行われるシナリオ(後述するシナリオ3、1+2a/2b、及び3´)を想定し、当該シナリオにおける周波数リソースの調整のための詳細な技術を提供する。
以上、本実施形態に係る無線通信システムの概要について説明した。続いて、本実施形態に係る無線通信システムにおいて想定されるシナリオを説明する。
[1−2.シナリオ]
まず、想定されるシナリオの一例として、図1〜図4を参照して、3GPPのスモールセルエンハンスメントで定義された、複数の周波数帯の活用を前提としたシナリオを説明する。
図1〜図4は、本開示の一実施形態において想定されるシナリオを説明するための説明図である。まず、図1〜図4で示す無線通信システム1において共通する構成要素について説明する。
基地局100Aは、マクロセル11を運用するマクロセル基地局である。マクロセル基地局100Aは、マクロセル11の内部に位置する1つ以上の端末装置(例えば、図1に示す例ではユーザ端末200A)へ無線通信サービスを提供する。マクロセル11は、例えば、LTE(Long Term Evolution)、LTE−A(LTE-Advanced)、GSM(登録商標)、UMTS、W−CDMA、CDMA200、WiMAX、WiMAX2又はIEEE802.16などの任意の無線通信方式に従って運用されてよい。
基地局100B、100C及び100Dは、それぞれスモールセル10B、10C及び10Dを運用するスモールセル基地局である。スモールセル基地局100は、スモールセル12の内部に位置する1つ以上の端末装置(例えば、図1に示す例ではユーザ端末200B)へ無線通信サービスを提供する。スモールセル基地局100は、マクロセル基地局100との間でバックホールリンクを確立する。例えば、図1に示す例では、スモールセル基地局100Bは、マクロセル基地局100Aとの間でバックホールリンク13Aを確立する。なお、このバックホールリンクは、有線であってもよいし無線であってもよい。また、スモールセル基地局100は、スモールセル12内の1つ以上の端末装置との間でアクセスリンクをそれぞれ確立する。スモールセル基地局100は、固定的に設置されてもよいし、移動可能な移動デバイスであってもよい。スモールセル基地局100は、基地局又は無線アクセスポイントとして動作可能なハードウェア又はソフトウェアが搭載された端末装置であってよい。この場合のスモールセル12は、動的に形成される局所的なネットワーク(Localized Network)である。
複数のスモールセル基地局は、スモールセルクラスタを形成し得る。例えば、図1に示す例では、スモールセル基地局100B、100C及び100Dは、スモールセルクラスタ14を形成している。スモールセルクラスタ内のスモールセル基地局100は、マクロセル基地局100との間で通信を行うためのバックホールリンクを確立する。例えば、図1に示す例では、スモールセル基地局100Bは、スモールセル基地局100Cとの間でバックホールリンク13Bを確立して、マクロセル基地局100Aとスモールセル基地局100Cとの間で行われる通信を中継する。また、スモールセル基地局100Cは、スモールセル100Dとの間でバックホールリンク13Cを確立して、マクロセル基地局100Aとスモールセル基地局100Dとの間で行われる通信を中継する。なお、スモールセルクラスタ内で確立されるバックホールリンクは、有線であってもよいし無線であってもよい。また、スモールセルクラスタ内のスモールセル基地局は、マクロセル基地局との間でバックホールリンクをそれぞれ確立してもよい。
ユーザ端末200は、基地局100から提供される無線通信サービスを利用する端末装置である。ユーザ端末200は、例えばLTEにおけるUE(user equipment)であってもよい。ユーザ端末200は、屋外に位置していてもよいし、屋内に位置していてもよい。なお、ユーザ端末200に関しては、図2〜図4での図示を省略している。
以上、図1〜図4で示す無線通信システム1において共通する構成要素について説明した。以下、各シナリオについて具体的に説明する。
(シナリオ1)
図1は、本開示の一実施形態において想定されるシナリオ1を説明するための説明図である。図1に示すように、本シナリオに係る無線通信システム1では、マクロセル11にスモールセル12B、12C及び12Dがオーバーレイしている。また、本シナリオに係る無線通信システム1では、マクロセル11とスモールセル12B、12C及び12Dは同一周波数(F1)を利用する。また、本シナリオに係る無線通信システム1では、スモールセル12B、12C及び12Dは、屋外に配置される。
(シナリオ2a)
図2は、本開示の一実施形態において想定されるシナリオ2aを説明するための説明図である。図2に示すように、本シナリオに係る無線通信システム1では、マクロセル11にスモールセル12B、12C及び12Dがオーバーレイしている。また、本シナリオに係る無線通信システム1では、マクロセル11は低周波数帯(F1)を利用し、スモールセル12B、12C及び12Dは高周波数帯(F2)を利用する。また、本シナリオに係る無線通信システム1では、スモールセル12B、12C及び12Dは、屋外に配置される。
(シナリオ2b)
図3は、本開示の一実施形態において想定されるシナリオ2bを説明するための説明図である。図3に示すように、本シナリオに係る無線通信システム1では、マクロセル11にスモールセル12B、12C及び12Dがオーバーレイしている。また、本シナリオに係る無線通信システム1では、マクロセル11は低周波数帯(F1)を利用し、スモールセル12B、12C及び12Dは高周波数帯(F2)を利用する。また、本シナリオに係る無線通信システム1では、スモールセル12B、12C及び12Dは、屋内に配置される。
(シナリオ3)
図4は、本開示の一実施形態において想定されるシナリオ3を説明するための説明図である。図4に示すように、本シナリオに係る無線通信システム1では、マクロセル11は存在せず、スモールセル12B、12C及び12Dが存在する。また、本シナリオに係る無線通信システム1では、スモールセル12B、12C及び12Dは、低周波数帯(F1)又は高周波数帯(F2)を利用する。また、本シナリオに係る無線通信システム1では、スモールセル12B、12C及び12Dは、屋内に配置される。なお、本シナリオについては議論が特に進んでいない。
以上、3GPPで定義されたスモールセルエンハンスメントの4つのシナリオを説明した。
ここで、将来的にスモールセルの高密度化、及びスモールセルへのユーザトラフィックのオフローディングが進んでいくと予測される。このため、スモールセル間の干渉が、ユーザスループット等の特性に与える悪影響はより大きくなると考えられる。そこで、本実施形態では、より柔軟な周波数リソースの調整を行ってこのような悪影響を低減するために、以下の2つのシナリオをさらに考慮する。
(シナリオ1+2a/2b)
本シナリオは、上述したシナリオ1に、シナリオ2a又は2bを組み合わせたシナリオである。具体的には、本シナリオに係る無線通信システム1では、マクロセル11にスモールセル12がオーバーレイする。また、本シナリオに係る無線通信システム1では、マクロセル11は低周波数帯(F1)を利用し、スモールセル12は、利用する周波数帯を、低周波数帯(F1)及び/又は高周波数帯(F2)に動的に切り替える。本シナリオに係る無線通信システム1は、この動的な切り替えを制御するための周波数マネージャ(制御エンティティ)を含む。なお、周波数マネージャは、スモールセル12だけでなく、マクロセル11が利用する周波数帯を動的に切り替えるための制御を行ってもよい。また、本シナリオに係る無線通信システム1では、スモールセル12は、屋内に配置されてもよいし、屋外に配置されてもよい。
(シナリオ3´)
本シナリオは、上述したシナリオ3を、変化させたシナリオである。本シナリオに係る無線通信システム1では、マクロセル11は存在せず、スモールセル12が存在する。また、本シナリオに係る無線通信システム1では、スモールセル12は、利用する周波数帯を、低周波数帯(F1)及び/又は高周波数帯(F2)に動的に切り替える。本シナリオに係る無線通信システム1は、この動的な切り替えを制御するための周波数マネージャを含む。また、本シナリオに係る無線通信システム1では、スモールセル12は、屋内に配置されてもよいし、屋外に配置されてもよい。
以上、本実施形態で新たに考慮する2つのシナリオを説明した。なお、これら2つのシナリオは、上述したスモールセルエンハンスメントの4つのシナリオを包含するシナリオである。
<2.構成>
[2−1.全体構成]
図5〜図13を参照して、本実施形態に係る無線通信システム1の全体構成のバリエーションを説明する。
図5は、本実施形態に係る無線通信システム1の構成の一例を示す説明図である。図5に示す例では、無線通信システム1は、周波数マネージャ300及び基地局100を有する。基地局100と周波数マネージャ300とは、有線又は無線のインタフェースにより接続され得る。なお、本構成例は、シナリオ3、1+2a/2b及び3´に適用することが可能である。
周波数マネージャ300は、基地局が利用する周波数リソースを柔軟に調整する機能を有する通信制御装置である。周波数マネージャ300は、論理エンティティとして実現されてもよく、例えばマクロセル基地局又はスモールセル基地局等が有する機能の一部として実現されてもよい。また、周波数マネージャ300は、物理エンティティとして実現されてもよく、例えばコアネットワークに接続されるサーバとして実現されてもよい。
図6は、本実施形態に係る無線通信システム1の構成の一例を示す説明図である。図6に示す例では、無線通信システム1は、周波数マネージャ300、マクロセル基地局100A及びスモールセル基地局100Bを有する。周波数マネージャ300とマクロセル基地局100A及びスモールセル基地局100Bとは、有線又は無線のインタフェースにより接続され得る。なお、本構成例は、シナリオ1+2a/2bに適用することが可能である。
図7は、本実施形態に係る無線通信システム1の構成の一例を示す説明図である。図7に示す例は、図6に示した例の、周波数マネージャ300の機能をマクロセル基地局100Aが有する形態である。マクロセル基地局100Aは、マクロセル基地局として機能するための基地局装置101の他、論理エンティティとして実現された周波数マネージャ300の機能を有する。なお、本構成例は、シナリオ1+2a/2bに適用することが可能である。
図8は、本実施形態に係る無線通信システム1の構成の一例を示す説明図である。図8に示す例では、無線通信システム1は、周波数マネージャ300、マスタ基地局100A、及びスレーブ基地局100B、100C、・・・、100Dを有する。ここで、マスタ基地局とは、ひとつ以上のスレーブ基地局を制御する機能を有する基地局であり、スレーブ基地局はマスタ基地局による制御に基づいて動作する基地局である。マスタ基地局は、例えばマクロセル基地局であってもよい。その場合、スレーブ基地局はスモールセル基地局(ピコセル、又はマイクロセル等の基地局を含む)であってもよい。また、マスタ基地局は、例えば、複数のスモールセル基地局から成るスモールセルクラスタのクラスタヘッドとしての機能を有するスモールセル基地局であってもよい。その場合、スレーブ基地局はスモールセルクラスタ内の他のスモールセル基地局であってもよい。周波数マネージャ300とマスタ基地局100A、及びマスタ基地局100Aとスレーブ基地局100B、100C、・・・100Dとは、有線又は無線のインタフェースにより接続され得る。なお、本構成例は、シナリオ3、1+2a/2b及び3´に適用することが可能である。
図9は、本実施形態に係る無線通信システム1の構成の一例を示す説明図である。図9に示す例は、図8に示した例の、周波数マネージャ300の機能をマスタ基地局100Aが有する形態である。図9に示すように、マスタ基地局100Aは、マスタ基地局として機能するための基地局装置101の他、論理エンティティとして実現された周波数マネージャ300の機能を有する。なお、本構成例は、シナリオ3、1+2a/2b及び3´に適用することが可能である。
図10は、本実施形態に係る無線通信システム1の構成の一例を示す説明図である。図10に示す例では、無線通信システム1は、周波数マネージャ300、マクロセル基地局100A、並びにスモールセルクラスタのクラスタヘッドのスモールセル基地局100B、及び当該スモールセルクラスタ内の他のスモールセル基地局100C、100D、・・・、100Eを有する。周波数マネージャ300は、例えばスモールセルクラスタと隣接又は重複するマクロセルとの間で周波数リソースの調整を行う。この場合、図10に示すように、クラスタヘッドのスモールセル基地局100Bが、代表して周波数マネージャ300と接続してもよい。周波数マネージャ300とマクロセル基地局100A、周波数マネージャ300とクラスタヘッドのスモールセル基地局100B、及びクラスタヘッドのスモールセル基地局100Bとスモールセルクラスタ内の他のスモールセル基地局100C、100D、・・・100Eとは、有線又は無線のインタフェースにより接続され得る。なお、本構成例は、シナリオ1+2a/2bに適用することが可能である。
図11は、本実施形態に係る無線通信システム1の構成の一例を示す説明図である。図11に示す例は、図10に示した例の、周波数マネージャ300の機能をクラスタヘッドのスモールセル基地局100Bが有する形態である。図11に示すように、クラスタヘッドのスモールセル基地局100Bは、クラスタヘッドのスモールセル基地局として機能するための基地局装置101の他、論理エンティティとして実現された周波数マネージャ300の機能を有する。なお、本構成例は、シナリオ1+2a/2bに適用することが可能である。
図12は、本実施形態に係る無線通信システム1の構成の一例を示す説明図である。図12に示す例では、無線通信システム1は、周波数マネージャ300、マクロセル基地局100A、及び移動型基地局100Bを有する。移動型基地局100Bは、例えばスモールセル基地局として一時的に動作するユーザ端末200である。移動型基地局100Bは、動的に移動し得る。移動型基地局100Bは、いわゆるムービングセルであってもよく、例えばバス又は電車等の移動体に設置されてもよい。この場合、周波数マネージャ300は、移動型基地局100Bの位置に応じて、ムービングセルと隣接又は重複するマクロセル又はスモールセル等との間で周波数リソースの調整を行う。周波数マネージャ300、マクロセル基地局100A、及び移動型基地局100Bは、有線又は無線のインタフェースにより接続され得る。なお、周波数マネージャ300は、例えばマクロセル基地局100Aを介して移動型基地局100Bと接続されてもよい。他にも、周波数マネージャ300は、移動型基地局100Bを介してマクロセル基地局100Aと接続されてもよい。なお、本構成例は、シナリオ1+2a/2bに適用することが可能である。
図13は、本実施形態に係る無線通信システム1の構成の一例を示す説明図である。図13に示す例では、無線通信システム1は、周波数マネージャ300A及び周波数マネージャ300Bを有する。複数の周波数マネージャ300は、それぞれが制御対象とする基地局100の周波数リソースの調整を行うために、情報を交換してもよい。周波数マネージャ300Aと周波数マネージャ300Bとは、有線又は無線のインタフェースにより接続され得る。なお、本構成例は、シナリオ3、1+2a/2b及び3´に適用することが可能である。
以上、本実施形態に係る無線通信システム1の全体構成のバリエーションを説明した。
[2−2.イベント]
続いて、イベントの具体例を説明する。これらのイベントは、後述する設定部335により設定される。以下では、周波数リソースの調整対象であるスモールセルを対象スモールセルとも称し、それ以外のスモールセルを周辺スモールセルとも称する。また、周波数リソースの調整対象であるスモールセルクラスタを対象スモールセルクラスタとも称し、それ以外のスモールセルクラスタを周辺スモールセルクラスタとも称する。
例えば、イベントは、予め設定された時間になることを含んでいてもよい。その一例として、下記のイベント1が定義され得る。
(イベント1:周波数メンテナンス時間到来)
本イベントは、周波数メンテナンスの時間が到来することである。周波数メンテナンス周期TF-maintenanceは、任意に設定され得る。ここで「周波数メンテナンス」には、定期的な周波数ライセンス更新の再審査も含まれてよい。その場合、周波数メンテナンス周期は、ライセンス期間で定義してもよい。本イベントは、シナリオ3、1+2a/2b及び3´において発生し得る。
例えば、イベントは、無線通信システム1に属する基地局が周波数の利用を開始又は停止することを含んでいてもよい。その一例として、下記のイベント2〜5が定義され得る。
(イベント2:周辺スモールセルがON→OFF)
本イベントは、周辺スモールセルがスリープモードに移行することである。本イベントが定義されることで、対象スモールセルと周辺スモールセルとで利用する周波数が異なる場合に、スリープモードへ移行した周辺スモールセルが利用していた周波数を、対象スモールセルが利用することが可能となる。
(イベント3A−1:対象スモールセルがOFF→ON)
本イベントは、対象スモールセルがスリープモードから復帰することである。対象スモールセルがスリープモードへ移行した時と復帰する時とで、周波数利用状況、即ち周辺スモールセル又はマクロセルとの間で生じるセル間干渉の大きさが変化し得る。本イベントが定義されることで、そのような周波数利用状況の変化に応じた適切な周波数リソースの調整が実現される。
(イベント3A−2:周辺スモールセルがOFF→ON)
本イベントは、周辺スモールセルがスリープモードから復帰することである。周辺スモールセルがスリープモードから復帰する場合、対象スモールセル内のユーザ端末200に対して、周辺スモールセルからの干渉が大きくなり得る。本イベントが定義されることで、そのような周辺スモールセルからの干渉に応じた適切な周波数リソースの調整が実現される。
(イベント3B−1:対象スモールセルクラスタ内のスモールセルがOFF→ON)
本イベントは、対象スモールセルクラスタ内の1つ以上のスモールセルがスリープモードから復帰することである。対象スモールセルクラスタ内のスモールセルがスリープモードから復帰する場合、クラスタ内でセル間干渉の状況が変化し得る。本イベントが定義されることで、そのようなクラスタ内でのセル間干渉の状況の変化に応じた適切な周波数リソースの調整が実現される。
(イベント3B−2:周辺スモールセルクラスタ内のスモールセルがOFF→ON)
本イベントは、周辺スモールセルクラスタ内の1つ以上のスモールセルがスリープモードから復帰することである。周辺スモールセルクラスタ内のスモールセルがスリープモードから復帰する場合、クラスタ間干渉の状況が変化し得る。本イベントが定義されることで、そのようなクラスタ間干渉の状況の変化に応じた適切な周波数リソースの調整が実現される。
(イベント3C−1:対象スモールセルクラスタ内のスモールセルがON→OFF)
本イベントは、対象スモールセルクラスタ内の1つ以上のスモールセルがスリープモードへ移行することである。対象スモールセルクラスタ内のスモールセルがスリープモードに移行する場合、クラスタ内でセル間干渉の状況が変化し得る。本イベントが定義されることで、そのようなクラスタ内でのセル間干渉の状況の変化に応じた適切な周波数リソースの調整が実現される。
(イベント3C−2:周辺スモールセルクラスタ内のスモールセルがON→OFF)
本イベントは、周辺スモールセルクラスタ内の1つ以上のスモールセルがスリープモードへ移行することである。周辺スモールセルクラスタ内のスモールセルがスリープモードへ移行する場合、クラスタ間干渉の状況が変化し得る。本イベントが定義されることで、そのようなクラスタ間干渉の状況の変化に応じた適切な周波数リソースの調整が実現される。
なお、イベント2〜イベント3C−2は、シナリオ3、1+2a/2b及び3´において発生し得る。
(イベント4:UEが対象スモールセルへハンドオーバ)
本イベントは、マクロセル又は周辺スモールセルをサービングセルとしていたユーザ端末200が、対象スモールセルをハンドオーバ先として選定することである。ユーザ端末200が新たに対象セルへハンドオーバすることで、セル内又はセル間の干渉状況が変化し得る。本イベントが定義されることで、そのようなセル内又はセル間の干渉状況の変化に応じた適切な周波数リソースの調整が実現される。なお、本イベントは、シナリオ3、1+2a/2b及び3´において発生し得る。
(イベント5:周辺セルがCAのSCellをActivate/Deactivate)
本イベントは、周辺セルがScellをActivate又はDeactivateすることである。対象スモールセル、周辺スモールセル又はマクロセルがSCellをActivate又はDeactivateする場合、セル内又はセル間の干渉状況が変化し得る。本イベントが定義されることで、そのようなセル内又はセル間の干渉状況の変化に応じた適切な周波数リソースの調整が実現される。なお、本イベントは、シナリオ3、1+2a/2b及び3´において発生し得る。
以上、基地局が周波数の利用を開始又は停止することに関するイベントの具体例を説明した。他にも、イベントは多様に考えられる。以下、その一例を説明する。
(イベント6:端末装置が基地局化)
本イベントは、無線通信システム1に属するユーザ端末200が基地局化することである。本イベントが定義されることで、ユーザ端末200が基地局化して移動型基地局として動作する際に、利用する周波数の初期設定を行うことが可能となる。なお、本イベントは、シナリオ1+2a/2bにおいて発生し得る。
(イベント7:周波数間測定に係るメジャメントレポート)
本イベントは、無線通信システム1に属するユーザ端末200による周波数間測定(メジャメント:inter−frequency measurement)に係るメジャメントレポート(Measurement report)を取得することである。本イベントが定義されることで、対象スモールセルとは異なる周波数を利用する周辺スモールセル又はマクロセルからのユーザ端末200への影響に応じた適切な周波数リソースの調整が実現される。なお、本イベントは、シナリオ3、1+2a/2b及び3´において発生し得る。
(イベント8:高優先度システムを保護する要請が発生)
本イベントは、無線通信システム1よりも優先度が高い他の無線通信システムの保護が十分ではないと判定されることである。例えば、米国Federal SASにおいて優先されるべき高優先度システム、例えば人工衛星又は連邦政府関連のユーザ(Federal user)が利用する周波数リソースと、同一周波数帯をスモールセルが利用するケースが考えられる。このケースでは、高優先度システムの保護を実現するために、スモールセルが利用する周波数の変更等が行われることが望ましい。本イベントが定義されることにより、無線通信システム1よりも優先度が高い他の無線通信システムの保護を実現することができる。なお、高優先度システムになり得るシステムとしては、例えば、互いに無線通信を行う無線通信システムの他、レーダシステムのような電波を利用するシステムが考えられる。本イベントは、シナリオ3、1+2a/2b及び3´において発生し得る。
(イベント9:カバレッジホールが発生)
本イベントは、無線通信システム1に含まれる1つ以上のセルから成るクラスタのエリア内にカバレッジホールが発生することである。スモールセルのON/OFFの状態、セル間干渉の状態によっては、ユーザ端末200が通信に失敗する又は通信品質が悪いエリアであるカバレッジホールが、クラスタエリア内に発生し得る。これは、マクロセルにより広範なエリアがカバーされている場合でも発生し得る。このようなカバレッジホールは、クラスタ内のセルが利用する周波数が変更される場合に改善され得る。本イベントが定義されることで、そのようなカバレッジホールを改善するための適切な周波数リソースの調整が実現される。なお、本イベントは、シナリオ3、1+2a/2b及び3´において発生し得る。
以上、イベントの具体例を説明した。続いて、イベントの発生を無線通信システム1内で通知するためのシグナリング/メッセージについて説明する。
[2−3.シグナリング/メッセージ]
周波数マネージャ300は、典型的には、基地局100等からのシグナリング又はメッセージにより、イベントの発生を認識する。図13に示した例では、周波数マネージャ300は、他の周波数マネージャ300からのシグナリング又はメッセージにより、イベントの発生を認識する。シグナリング/メッセージは、図5〜図13を参照して上記説明した有線又は無線のインタフェースを介して通知される。以下、シグナリング/メッセージの具体的な内容について説明する。
(共通情報:Common info)
シグナリング/メッセージは、各イベントに共通する情報として、以下の情報を含み得る。
・イベントタイプ
・対象となる基地局100に関する情報
ここで、イベントタイプとは、上述したイベント1〜イベント9を識別するための識別情報である。対象となる基地局100に関する情報とは、例えば、セルID、セルタイプ、モビリティ、位置情報、屋内/屋外を示す情報を含む情報である。
続いて、各イベントに特有の情報を説明する。シグナリング/メッセージは、イベントごとに、以下の情報を含み得る。
(イベント1の場合)
・周波数メンテナンス時間到来通知
本情報は、周波数メンテナンス時間が到来したか否かを示す情報である。本情報は、例えば周波数マネージャ300から基地局100へ通知される。例えば、周波数マネージャ300は、周波数メンテナンス時間のための専用のタイマーを設け、タイマーが満了したか否かを通知する。
(イベント2、3A−1、3A−2、3C−1、3C−2の場合)
・スリープモード移行通知
・スリープモードに移行する基地局識別子
・アクティブモード復帰通知
・アクティブモードに復帰する基地局識別子
スリープモード移行通知とは、スリープモードに移行すること示す情報である。スリープモードに移行する基地局識別子とは、スリープモードに移行する基地局100を識別するための識別情報である。アクティブモード復帰通知とは、スリープモードから復帰することを示す情報である。アクティブモードに復帰する基地局識別子とは、スリープモードから復帰する基地局100を識別するための識別情報である。なお、本シグナリング/メッセージは、シナリオ3、1+2a/2b及び3´において用いられ得る。
(イベント4の場合)
・ハンドオーバ実施通知
・ハンドオーバ対象UE識別子
・ハンドオーバ実施後のセル内のActive UE数
・ハンドオーバ先セルのActive UE数
ハンドオーバ実施通知とは、ハンドオーバが実施されることを示す情報である。ハンドオーバ対象UE識別子とは、ハンドオーバの対象となるUEを識別するための識別情報である。ハンドオーバ実施後のセル内のActive UE数とは、ハンドオーバ前のセルにおける、ハンドオーバ実施後のActive UEの数を示す情報である。ハンドオーバ先セルのActive UE数とは、ハンドオーバ先のセルにおけるActive UEの数を示す情報である。なお、本シグナリング/メッセージは、シナリオ3、1+2a/2b及び3´において用いられ得る。
(イベント5の場合)
・キャリアアグリゲーション実施通知
・Activate/DeactivateされたCCに係る情報
キャリアアグリゲーション実施通知とは、キャリアアグリゲーションが実施されることを示す情報である。Activate/DeactivateされたCCに係る情報とは、Activate/DeactivateされたCCの周波数、帯域幅などを示す情報である。なお、本シグナリング/メッセージは、シナリオ3、1+2a/2b及び3´において用いられ得る。
(イベント6の場合)
・基地局化プロセス実施通知
・移動型基地局となる端末装置に係る情報
基地局化プロセス実施通知とは、ユーザ端末200が基地局化するプロセスを実施することを示す情報である。移動型基地局となるユーザ端末200に係る情報とは、基地局化して移動型基地局となるユーザ端末200の位置及びデバイスクラス等を示す情報である。なお、本シグナリング/メッセージは、シナリオ1+2a/2bにおいて用いられ得る。
(イベント7の場合)
・周波数間測定のメジャメントレポート
本シグナリング/メッセージは、シナリオ3、1+2a/2b及び3´において用いられ得る。
(イベント8の場合)
・高優先度システムからの保護要求
・低優先度システムからのアラート
高優先度システムからの保護要求とは、高優先度の無線通信システムを保護すべきことを示す情報である。例えば、高優先度の無線通信システムは、自身で被干渉レベルを察知して、周波数マネージャ300へ本情報を通知し得る。低優先度システムからのアラートとは、高優先度の無線通信システムの保護が十分ではないことを示す情報である。例えば、低優先度の無線通信システムは、高優先度の無線通信システムの保護が困難であることを自身で判断して、周波数マネージャ300へ本情報を通知し得る。なお、本シグナリング/メッセージは、シナリオ3、1+2a/2b及び3´において用いられ得る。
(イベント9の場合)
・カバレッジホールエリア情報
・カバレッジホール周辺の基地局情報
カバレッジホールエリア情報とは、カバレッジホールの位置、及び大きさ等を示す情報である。カバレッジホール周辺の基地局情報とは、カバレッジホールの周辺に位置する基地局100に関する情報である。なお、本シグナリング/メッセージは、シナリオ3、1+2a/2b及び3´において用いられ得る。
以上、シグナリング/メッセージについて説明した。以下、無線通信システム1の各構成要素の構成例について説明する。
[2−4.基地局の構成例]
図14は、本実施形態に係る基地局100の論理的な構成の一例を示すブロック図である。図14に示すように、基地局100は、無線通信部110、通信部120、記憶部130、及び制御部140を有する。
(1)無線通信部110
無線通信部110は、他の無線通信装置との間でデータの送受信を行うための無線通信モジュールである。本実施形態に係る無線通信部110は、1つ以上の周波数を利用してユーザ端末200と無線通信を行う機能を有する。無線通信部110は、例えばLTE、LTE−A、無線LAN、Wi−Fi(Wireless Fidelity、登録商標)、赤外線通信、Bluetooth(登録商標)等の方式で、他の無線通信装置と直接、またはネットワークアクセスポイント等を介して無線通信する。
(2)通信部120
通信部120は、有線/無線により他の情報処理装置との間でデータの送受信を行うための通信モジュールである。本実施形態に係る通信部120は、周波数マネージャ300との間で通信を行う機能を有する。通信部120は、基地局100における通信環境を示す情報を、周波数マネージャ300へ送信してもよい。例えば、通信部120は、周波数マネージャ300から受信したメジャメント情報要求に応じて、基地局100におけるメジャメント結果を示すメジャメント情報を返信する。また、通信部120は、ユーザ端末200における通信環境を示す情報を、周波数マネージャへ送信してもよい。例えば、通信部120は、周波数マネージャ300から受信したメジャメント情報要求に応じて、基地局100に接続している配下のユーザ端末200からのメジャメントレポートを返信する。
(3)記憶部130
記憶部130は、所定の記録媒体に対してデータの記録再生を行う部位である。例えば、記憶部130は、周波数マネージャ300により利用するよう設定された、周波数を示す情報を記憶してもよい。また、記憶部130は、基地局100自身又は配下のユーザ端末200における通信環境を示す情報を記憶してもよい。また、記憶部130は、後述するメジャメントに係るパラメータを記憶し得る。
(4)制御部140
制御部140は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従って基地局100内の動作全般を制御する。本実施形態に係る制御部140は、イベントの発生をトリガとして、通信部120を介して周波数マネージャ300により設定された周波数を利用するよう無線通信部110を制御する機能を有する。
また、制御部140は、通信環境を示す情報の取得処理を制御する機能を有する。例えば、制御部140は、基地局100自身がメジャメントを行うよう制御したり、基地局100に接続している配下のユーザ端末200からメジャメントレポートを収集したりする。制御部140は、周波数マネージャ300からのメジャメント情報要求に応じて、記憶部130に記憶された通信環境を示す情報、又は新たに収集した通信環境を示す情報を周波数マネージャ300へ返信してもよい。
基地局100自身がメジャメントを行う場合、制御部140は、例えば下記のパラメータに従ってメジャメントを行う。
・ターゲット帯域の中心周波数
・ターゲット帯域を使用している無線システムの種類、デバイスクラス等
・メジャメント帯域幅
このパラメータは、記憶部130に記憶されていてもよいし、メジャメント情報要求に含まれていてもよいし、他のシグナリング/メッセージにより通知されてもよい。
ユーザ端末200からメジャメントレポートを収集する場合、制御部140は、例えば周波数マネージャ300からのメジャメント情報要求をユーザ端末200へ中継するよう無線通信部110を制御する。
また、制御部140は、イベントの発生を周波数マネージャ300へ通知する機能を有する。例えば、制御部140は、周波数マネージャ300により設定されたイベントの発生を監視する。そして、制御部140は、イベントが発生した場合に、上述したシグナリング/メッセージを用いて、イベントの発生を周波数マネージャ300へ通知する。
[2−5.ユーザ端末の構成例]
図15は、本実施形態に係るユーザ端末200の論理的な構成の一例を示すブロック図である。図15に示すように、ユーザ端末200は、無線通信部210、記憶部220、及び制御部230を有する。
(1)無線通信部210
無線通信部210は、他の無線通信装置との間でデータの送受信を行うための無線通信モジュールである。本実施形態に係る無線通信部210は、1つ以上の周波数が利用される無線通信システム1の基地局100と通信する機能を有する。無線通信部210は、例えばLTE、LTE−A、無線LAN、Wi−Fi、赤外線通信、Bluetooth等の方式で、基地局100と直接、またはネットワークアクセスポイント等を介して無線通信する。
(2)記憶部220
記憶部220は、所定の記録媒体に対してデータの記録再生を行う部位である。例えば、記憶部220は、後述するメジャメントに係るパラメータを記憶し得る。
(3)制御部230
制御部230は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従ってユーザ端末200内の動作全般を制御する。周波数マネージャ300により設定されたイベントが発生したことをトリガとして、無線通信システム1の基地局100が利用する周波数を設定するために用いられる情報を、無線通信部210を介して周波数マネージャ300へ送信するよう制御する機能を有する。例えば、制御部230は、基地局100からの制御に基づき、通信環境を示す情報を収集して、基地局100を介して周波数マネージャ300へ送信する。
具体的には、制御部230は、基地局100を介して周波数マネージャ300から受信したメジャメント情報要求に応じて、メジャメントレポートを周波数マネージャ300へ返信する。メジャメントレポートは、例えばサービングセル(Serving cell)又は隣接セル(Neighbor cell)に関する情報を含み得る。他にも、メジャメントレポートは、RSRP(Reference Signal Received Power)、SINR (Signal to Interference and Noise Ratio)、CQI(Channel Quality Indicator)、RSRQ(Reference Signal Received Quality)等を含んでもよい。
制御部230は、例えば下記のパラメータに従ってメジャメントを行う。
・ターゲット帯域の中心周波数
・ターゲット帯域を使用している無線システムの種類、デバイスクラス等
・メジャメント帯域幅
・メジャメントギャップ設定(Measurement gap configuration)
このパラメータは、記憶部220に記憶されていてもよいし、メジャメント情報要求に含まれていてもよいし、他のシグナリング/メッセージにより通知されてもよい。
また、制御部230は、無線通信部210が通信する基地局100において利用される周波数が変更される場合に、変更に応じた処理を制御する機能を有する。例えば、制御部230は、変更後の周波数により運用されるセルにハンドオーバするよう無線通信部210を制御してもよい。また、制御部230は、他の基地局100が運用するセルにハンドオーバするよう無線通信部210を制御してもよい。
また、制御部230は、ユーザ端末200を基地局化する処理を制御してもよい。例えば、制御部230は、ユーザ指示により、又は基地局100による制御に基づいて、基地局化を行い得る。
[2−6.周波数マネージャの構成例]
図16は、本実施形態に係る周波数マネージャ300の論理的な構成の一例を示すブロック図である。図16に示すように、周波数マネージャ300は、通信部310、記憶部320、及び制御部330を有する。
(1)通信部310
通信部310は、有線/無線により他の情報処理装置との間でデータの送受信を行うための通信モジュールである。本実施形態に係る通信部310は、1つ以上の周波数が利用される無線通信システム1の基地局100と通信する機能を有する。例えば、通信部310は、後述する設定部335により設定された、利用すべき周波数を示す情報を含む制御メッセージを、基地局100へ送信する。以下では、この制御メッセージを、周波数設通知とも称する。通信部310は、基地局100の他にも、基地局100の配下のユーザ端末200、他の周波数マネージャ300、又は他の無線通信システム1と通信を行ってもよい。
(2)記憶部320
記憶部320は、所定の記録媒体に対してデータの記録再生を行う部位である。例えば、記憶部320は、後述する取得部331により取得された各種情報を記憶する。
(3)制御部330
制御部330は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従って周波数マネージャ300内の動作全般を制御する。本実施形態に係る制御部330は、基地局100が利用する周波数リソースを柔軟に調整するための各種処理を行う。図16に示すように、制御部330は、取得部331、判定部333、設定部335、及び通知部337として機能する。
(3−1)取得部331
取得部331は、後述する設定部335による設定のための情報を取得する機能を有する。取得部331は、設定部335による設定のための情報を、基地局100、ユーザ端末200、他の周波数マネージャ300、又は他の無線通信システム1から、通信部310を介して取得する。
例えば、取得部331は、設定部335による設定のための情報として、上述したイベントの発生を示すメッセージを取得する。
例えば、取得部331は、設定部335による設定のための情報として、無線通信システム1に属する装置における通信環境を示す情報を受信する。この通信環境を示す情報は、無線通信システム1に属する基地局100によるメジャメント結果を示すメジャメント情報であってもよい。例えば、取得部331は、メジャメント情報要求を対象の基地局100へ通知して、メジャメント情報を取得する。他にも、この通信環境を示す情報は、無線通信システム1に属するユーザ端末200によるメジャメント結果を示すメジャメントレポートであってもよい。例えば、取得部331は、メジャメント情報要求を対象のユーザ端末200へ直接的に、又は基地局100を介して間接的に通知して、メジャメントレポートを取得する。取得部331は、イベントの発生を示すメッセージの取得をトリガとして、メジャメント情報要求を送信してもよい。
他にも、通信環境を示す情報は、スループットに関する情報であってもよい。スループットに関する情報は、ユーザスループット、セルスループット、又はクラスタスループット(in-cluster throughput)を示す情報を含み得る。他にも、スループットに関する情報は、BSR(Buffer status report)、ユーザスループットそのもの、データ受信(Data reception)にかかる時間を示す情報を含み得る。基地局100又はネットワーク側が、TB(Transport block)サイズ又はARQ(Automatic repeat−request)/HARQ(Hybrid ARQ)の再送回数等からスループットを推定できる場合、周波数マネージャ300は、スループットに関する情報を補助的に用いてもよい。
(3−2)判定部333
判定部333は、基地局100が利用する周波数を変更するか否かを判定する機能を有する。例えば、判定部333は、無線通信システム1における通信環境を示す情報を用いて、周波数の変更要否を判定する。周波数の変更を要すると判定された場合、判定部333は、周波数リソースの調整対象の基地局100に割り当てる周波数を、通信環境を示す情報を用いて決定する。他にも、判定部333は、周波数リソースの調整対象の基地局100に割り当てる周波数を、通信環境を示す情報を用いて決定し、利用中の周波数と異なる場合に変更すると判定し、同一である場合に変更しないと判定してもよい。判定部333は、無線通信システム1における通信環境を示す情報のうち、セル間干渉の影響を示す情報を用いて判定してもよい。これにより、周波数マネージャ300は、セル間干渉の影響に応じた周波数リソースの制御を行うことが可能となり、カバレッジの向上及びキャパシティの向上を実現することができる。
以下、判定部333による判定処理に係るアルゴリズムの一例を説明する。
(アルゴリズム例1)
本アルゴリズム例は、判定部333が、通信環境を示す情報であるRSRPに基づいて、周波数の変更要否を判定する例である。例えば、判定部333は、下記の数式1を用いて対象スモールセル及び周辺セルのRSRP[dBm]を比較することにより、周波数の変更要否を判定する。
Figure 2016059867
なお、RSRPSmall(dBm)は、対象スモールセルに関するRSRPである。また、RSRPneighbor(dBm)は、周辺セルに関するRSRPであり、セル間干渉の影響を示す情報に相当する。これらのRSRPは、例えば対象スモールセルの基地局100又は対象スモールセルに接続しているユーザ端末200によりメジャメントされ得る。また、γは、任意の閾値である。
例えば、判定部333は、上記数式1が成り立つ場合に、対象スモールセルの基地局100に、周辺セルと同一の周波数(F1)を割り当てる。一方で、判定部333は、上記数式1が成り立たない場合に、対象スモールセルの基地局100に、周辺セルと異なる周波数(F2)を割り当てる。
また、周辺セルがマクロセルである場合、判定部333は、下記の数式2を用いて周波数の変更要否を判定し得る。
Figure 2016059867
なお、RSRPMacro(dBm)は、マクロセルに関するRSRPであり、セル間干渉の影響を示す情報に相当する
例えば、判定部333は、上記数式2が成り立つ場合に、対象スモールセルの基地局100に、マクロセルと同一の周波数(F1)を割り当てる。一方で、判定部333は、上記数式2が成り立たない場合に、対象スモールセルの基地局100に、マクロセルと異なる周波数(F2)を割り当てる。
また、他のマクロセルからの干渉を考慮する場合、判定部333は、下記の数式3を用いてもよい。
Figure 2016059867
また、既にマクロセルと同一周波数を用いている周辺スモールセルからの干渉も考慮する場合、判定部333は、下記の数式4を用いてもよい。
Figure 2016059867
なお、RSRPOtherSmall(dBm)は、周辺スモールセルに関するRSRPであり、セル間干渉の影響を示す情報に相当する。なお、判定部333は、例えば、基地局100におけるメジャメント情報を用いて、セルエッジのユーザ端末200における、周辺スモールセルに関するRSRPを推定してもよい。
また、判定部333は、上記数式2〜4のRSRPMacro(dBm)を、高優先度の無線通信システム1からの受信電力に置き換え、RSRPSmall(dBm)を自システムのセルからの受信電力に置き換えてもよい。また、本アルゴリズムでは、判定部333は、RSRPにヒステリシスマージンのような値を付加して用いてもよい。その場合、判定部333は、既存のメジャメントレポートを流用可能となる。なお、判定部333は、本アルゴリズムを、シナリオ3、1+2a/2b及び3´において用いることが可能である。
(アルゴリズム例2)
本アルゴリズム例は、判定部333が、通信環境を示す情報であるRSRQに基づいて、周波数の変更要否を判定する例である。例えば、判定部333は、下記の数式5を用いて対象スモールセルのRSRQ[dBm]を周波数ごとに比較することにより、周波数の変更要否を判定する。
Figure 2016059867
なお、RSRQSmall,F1(dBm)は、周波数F1に関するRSRQである。また、RSRQSmall,F2(dBm)は、周波数F2に関するRSRQである。これらのRSRQは、例えば対象スモールセルの基地局100又は対象スモールセルに接続しているユーザ端末200によりメジャメントされ得る。
例えば、判定部333は、上記数式5が成り立つ場合に、対象スモールセルの基地局100に、周波数(F1)を割り当てる。一方で、判定部333は、上記数式5が成り立たない場合に、対象スモールセルの基地局100に、周波数(F2)を割り当てる。本アルゴリズムでは、判定部333は、RSRQにヒステリシスマージンのような値を付加して用いてもよい。その場合、判定部333は、既存のメジャメントレポートを流用可能となる。なお、判定部333は、本アルゴリズムを、シナリオ3、1+2a/2b及び3´において用いることが可能である。
(アルゴリズム例3)
本アルゴリズム例は、判定部333が、通信環境を示す情報である受信SINR又はCQIに係るメトリックに基づいて、周波数の変更要否を判定する例である。通常、CQIは、BLER(Block Error Rate)が10%を達成する最大の値であり、SINRとBLERテーブルとを比較することで取得可能である。
図17及び図18は、本実施形態に係る基地局100における利用周波数の変更を説明するための説明図である。図17及び図18に示す例では、マクロセル基地局100A及び100Bは周波数F1を利用し、スモールセル基地局100Dは周波数F2を利用する。ユーザ端末200は、スモールセル基地局100Cが運用するスモールセルをサービングセルとし、スモールセル基地局100Cは、図17に示す例では周波数F2を利用し、図18に示す例では周波数F1を利用している。ここで、ユーザ端末200におけるF1及びF2に関するSINRを、それぞれSINRF1、SINRF2とする.またCQIを、それぞれCQIF1、CQIF2とする。このとき、SINRF1≠SINRF2、CQIF1≠CQIF2となることは容易に想定される。
図17に示す例では、ユーザ端末200は、サービングセルと周波数が異なるマクロセルから、無い又は無視できる干渉を受ける一方で、サービングセルと周波数が同一であるスモールセルから干渉を受ける。サービングセルからの信号成分をSF2とし、他のスモールセルからの干渉成分をIF2とし、ノイズ成分をNF2とすると、SINRF2は、SF2/(IF2+NF2)となる。なお、干渉成分IF2は、セル間干渉の影響を示す情報に相当する。
図18に示す例では、ユーザ端末200は、サービングセルと周波数が同一であるマクロセルから干渉を受ける一方で、サービングセルと周波数が異なる他のスモールセルから、無い又は無視できる干渉を受ける。サービングセルからの信号成分をSF1とし、マクロセルからの干渉成分をIF1とし、ノイズ成分をNF1とすると、SINRF1は、SF1/(IF1+NF1)となる。なお、干渉成分IF1は、セル間干渉の影響を示す情報に相当する。
以下では、一例として、対象スモールセルが、図17に示すように周波数F2を利用している状態から、図18に示すように周波数F1を利用する状態へ移行する場合を想定して説明を行う。
通常、ユーザ端末200は、周波数の異なるセルのメジャメントのために、周波数間測定をネットワーク側から指示される。なお、周波数の異なるセルとは、例えば図17に示す例ではマクロセルであり、また、サービングセルを運用する基地局100Cが複数の周波数(CC)を同時に運用可能である場合、サービングセルとは異なるスモールセルである。周波数間測定の指示により、ユーザ端末200は、図17のような周波数の変更前の状態であっても、図18のような周波数の変更後の状態における、SINR又はCQIそのもの、又はこれらに相当するメトリックSINR´又はCQI´を推定することは可能であると考えられる。なお、SINR´はRSRQであってもよい。
そこで、判定部333は、例えばCQI´F1がCQI´F2よりも大きい場合、サービングセルに周波数F1を割り当て、そうでない場合にサービングセルに周波数F2の割り当てを継続する。なお、対象スモールセルが周波数F1を利用している状態から、周波数F2を利用する状態へ移行する場合も同様である。
本アルゴリズムによれば、周波数マネージャ300は、サービングセルが周波数を変更する前に、変更後のメトリックを推定し、推定したメトリックを用いて周波数リソースの調整を行う。このため、本アルゴリズムは、周波数変更後のメジャメントを要さないので、周波数リソースの調整のための時間を削減することができる。
SINR、CQI、SINR´及びCQI´等のメトリックは、例えば基地局100、クラスタヘッド、周波数マネージャ300、又はユーザ端末200により取得される。判定部333は、取得されたメトリックから、例えばセル内で取得される最悪値を選択的に利用してもよいし、平均値を利用してもよい。また、周波数マネージャ300間で協調する場合、判定部333は、各周波数マネージャ300が取得するメトリックの中で最悪値となるものを利用してもよい。また、例えば保護すべきユーザ端末200又はセルが存在する場合、判定部333は、そのユーザ端末200又はセルで取得されるメトリックの最悪値を利用してもよい。また、判定部333は、各メトリックについて、位置(屋内/屋外)に応じたオフセット値を加えてもよい。
本アルゴリズムは、上述したイベント7が発生した際に用いられてもよい。なお、判定部333は、本アルゴリズムを、シナリオ3、1+2a/2b及び3´において用いることが可能である。
(アルゴリズム例4)
本アルゴリズム例は、判定部333が、通信環境を示す情報であるスループットに基づいて、周波数の変更要否を判定する例である。例えば、判定部333は、セル間又はクラスタエリア内のスループットの公平性を実現するよう、各セルの周波数の変更要否を判定する。具体的には、判定部333は、Proportional fairness user schedulingの概念を応用し、セルスループットからProportional fairnessのメトリックを算出して、各セルの周波数の変更要否を判定してもよい。他にも、例えば、低いスループットが集中するエリアが存在する場合、判定部333は、当該エリア近辺のセルの周波数を変更すると判定してもよい。これにより、周波数マネージャ300は、カバレッジホールを塞ぐことが可能である。なお、判定部333は、本アルゴリズムを、シナリオ3、1+2a/2b及び3´において用いることが可能である。
(3−3)設定部335
設定部335は、上述したイベントを設定し、設定したイベントの発生をトリガとして基地局100が利用する周波数を設定する機能を有する。設定部335は、判定部333により各基地局100に割り当てられた周波数を設定するための周波数設定通知を、通信部310を介して各基地局100へ送信する。周波数設定通知には、例えば基地局100が利用すべきCCを示す情報が含まれ得る。設定部335が周波数を設定する対象は多様に考えられる。例えば、設定部335は、マクロセル基地局、スモールセル基地局、クラスタ化された複数の基地局、又は移動型基地局として動作するユーザ端末200が利用する周波数を設定し得る。これにより、設定部335は、各基地局100に設定した周波数を利用させることが可能である。他にも、設定部335は、キャリアアグリゲーションを行う基地局100に、指定したCCをActivateさせてもよい。
(3−5)通知部337
通知部337は、基地局100が利用する周波数を変更することを示す情報を、当該基地局100と通信するユーザ端末200へ通知する機能を有する。例えば、通知部337は、PBCH(Physical Broadcast Channel)、PUCCH(Physical Uplink Control Channel)、PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)、又は専用の信号を用いて通知し得る。
周波数を変更する基地局100が運用するセルをサービングセルとするユーザ端末200(サービング端末)が存在する場合がある。この場合、サービング端末は、基地局100が利用する周波数を変更することを示す情報の通知を受けることで、他のセルへハンドオーバする、又は変更後の周波数による運用されるセルへハンドオーバすることが可能となる。
他にも、通知部337は、基地局100が利用する周波数を変更することを示す情報を明示的に通知せず、単にハンドオーバするようサービング端末に通知してもよい。この場合、通知部337は、RRC Connectionを再構成するために、制御信号及び参照信号が変更後の周波数で送信されることをサービング端末へ通知し、サービング端末にメジャメントさせてもよい。この場合、通知部337は、変更後の中心周波数、帯域幅、制御信号及び参照信号のタイプ、及びタイミング同期に関する情報を通知し得る。
なお、通知部337は、シナリオ3、1+2a/2b及び3´において本通知を行い得る。
<3.動作処理>
以下では、図19〜図29を参照して、本実施形態に係る無線通信システム1の動作処理例を説明する。
[3−1.メジャメント情報取得処理]
以下では、図19〜図26を参照して、周波数マネージャ300がメジャメント情報を取得する動作処理例を説明する。
(処理例1)
図19は、本実施形態に係る無線通信システム1において実行されるメジャメント情報取得処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図19に示すように、本シーケンスには、基地局100及び周波数マネージャ300が関与する。
まず、ステップS102で、周波数マネージャ300は、基地局100へメジャメント情報要求を送信する。
次いで、ステップS104で、基地局100は、メジャメントを行う。
次に、ステップS106で、基地局100は、メジャメント結果を示すメジャメント情報を、周波数マネージャ300へ送信する。
なお、本シーケンスは、シナリオ3、1+2a/2b及び3´において実行され得る。
(処理例2)
図20は、本実施形態に係る無線通信システム1において実行されるメジャメント情報取得処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図20に示すように、本シーケンスには、クラスタ内のスモールセル基地局100A、クラスタヘッドのスモールセル基地局100B、及び周波数マネージャ300が関与する。
まず、ステップS202で、周波数マネージャ300は、クラスタヘッドのスモールセル基地局100Bへメジャメント情報要求を送信する。
次いで、ステップS204で、クラスタヘッドのスモールセル基地局100Bは、上記ステップS202で受信したメジャメント情報要求を、クラスタ内のスモールセル基地局100Aへ送信する。
次に、ステップS206で、クラスタ内の基地局100Aは、メジャメントを行う。
次いで、ステップS208で、クラスタ内の基地局100Aは、メジャメント結果を示すメジャメント情報を、クラスタヘッドのスモールセル基地局100Bへ送信する。
次に、ステップS210で、クラスタヘッドのスモールセル基地局100Bは、上記ステップS208で受信したメジャメント情報を、周波数マネージャ300へ送信する。
なお、本シーケンスは、シナリオ3、1+2a/2b及び3´において実行され得る。
(処理例3)
図21は、本実施形態に係る無線通信システム1において実行されるメジャメント情報取得処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図21に示すように、本シーケンスには、移動型基地局100A、マクロセル基地局100B、及び周波数マネージャ300が関与する。
まず、ステップS302で、周波数マネージャ300は、マクロセル基地局100Bへメジャメント情報要求を送信する。
次いで、ステップS304で、マクロセル基地局100Bは、上記ステップS302で受信したメジャメント情報要求を、移動型基地局100Aへ送信する。
次に、ステップS306で、移動型基地局100Aは、メジャメントを行う。
次いで、ステップS308で、移動型基地局100Aは、メジャメント結果を示すメジャメント情報を、マクロセル基地局100Bへ送信する。
次に、ステップS310で、マクロセル基地局100Bは、上記ステップS308で受信したメジャメント情報を、周波数マネージャ300へ送信する。
なお、本シーケンスは、シナリオ1+2a/2bにおいて実行され得る。
(処理例4)
図22は、本実施形態に係る無線通信システム1において実行されるメジャメント情報取得処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図22に示すように、本シーケンスには、ユーザ端末200、スモールセル基地局100、及び周波数マネージャ300が関与する。
まず、ステップS402で、ユーザ端末200は、定期的にメジャメントを行い、サービングセルを運用するスモールセル基地局100へメジャメントレポートを送信する。
次いで、ステップS404で、周波数マネージャ300は、イベントの発生を認識する。例えば、周波数マネージャ300は、基地局100、ユーザ端末200、又は他の周波数マネージャ300等から、イベントが発生したことを示すメッセージを受信することにより、イベントの発生を認識する。
次に、ステップS406で、周波数マネージャ300は、スモールセル基地局100へメジャメント情報要求を送信する。
次いで、ステップS408で、スモールセル基地局100は、上記ステップS402で定期的に収集したメジャメントレポートを、周波数マネージャ300へ送信する。
なお、本シーケンスは、シナリオ3、1+2a/2b及び3´において実行され得る。
(処理例5)
図23は、本実施形態に係る無線通信システム1において実行されるメジャメント情報取得処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図23に示すように、本シーケンスには、ユーザ端末200、スモールセル基地局100、及び周波数マネージャ300が関与する。
まず、ステップS502で、周波数マネージャ300は、イベントの発生を認識する。
次いで、ステップS504で、周波数マネージャ300は、スモールセル基地局100へメジャメント情報要求を送信する。
次に、ステップS506で、スモールセル基地局100は、上記ステップS504で受信したメジャメント情報要求を、サービング端末であるユーザ端末200へ送信する。
次いで、ステップS508で、ユーザ端末200は、メジャメントを行う。
次に、ステップS510で、ユーザ端末200は、メジャメントレポートを、スモールセル基地局100へ送信する。
次いで、ステップS512で、スモールセル基地局100は、上記ステップS510で受信したメジャメントレポートを、周波数マネージャ300へ送信する。
なお、本シーケンスは、シナリオ3、1+2a/2b及び3´において実行され得る。
(処理例6)
図24は、本実施形態に係る無線通信システム1において実行されるメジャメント情報取得処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図24に示すように、本シーケンスには、ユーザ端末200、クラスタ内のスモールセル基地局100A〜100B、クラスタヘッドのスモールセル基地局100C、及び周波数マネージャ300が関与する。
まず、ステップS602で、周波数マネージャ300は、イベントの発生を認識する。
次いで、ステップS604で、周波数マネージャ300は、クラスタヘッドのスモールセル基地局100Cへメジャメント情報要求を送信する。
次に、ステップS606で、クラスタヘッドのスモールセル基地局100Cは、クラスタ内のスモールセル基地局100のうち、メジャメント情報要求を送信するスモールセル基地局100を選定する。
次いで、ステップS608で、クラスタヘッドのスモールセル基地局100Cは、上記ステップS606で選定されたクラスタ内のスモールセル基地局100へメジャメント情報要求を送信する。
次に、ステップS610で、上記ステップS606で選定されたスモールセル基地局は、上記ステップS608で受信したメジャメント情報要求を、サービング端末であるユーザ端末200へ送信する。
そして、ステップS612で、メジャメント情報要求を受信したユーザ端末200は、メジャメントを行う。
次いで、ステップS614で、メジャメントレポートのフィードバックが行われる。具体的には、上記ステップS612でメジャメントを行ったユーザ端末200は、メジャメントレポートを、スモールセル基地局100を介してクラスタヘッドのスモールセル基地局100Cへ送信する。
次に、ステップS616で、クラスタヘッドのスモールセル基地局100Cは、上記ステップS614でフィードバックされたメジャメントレポートの選定を行う。例えば、クラスタヘッドのスモールセル基地局100Cは、周波数リソースの調整が不要なセルに関するメジャメントレポートを選外とする。
次いで、ステップS618で、クラスタヘッドのスモールセル基地局100Cは、上記ステップS616で選定したメジャメントレポートを、周波数マネージャ300へ送信する。
なお、本シーケンスは、シナリオ3、1+2a/2b及び3´において実行され得る。
(処理例7)
図25は、本実施形態に係る無線通信システム1において実行されるメジャメント情報取得処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図25に示すように、本シーケンスには、ユーザ端末200、クラスタ内のスモールセル基地局100A〜100B、クラスタヘッドのスモールセル基地局100C、及び周波数マネージャ300が関与する。
まず、ステップS702で、ユーザ端末200は、定期的にメジャメントを行い、スモールセル基地局100へメジャメントレポートを送信する。
次いで、ステップS704で、周波数マネージャ300は、イベントの発生を認識する。
次に、ステップS706で、周波数マネージャ300は、クラスタヘッドのスモールセル基地局100Cへメジャメント情報要求を送信する。
次いで、ステップS708で、クラスタヘッドのスモールセル基地局100Cは、クラスタ内のスモールセル基地局100のうち、メジャメント情報要求を送信するスモールセル基地局100を選定する。
次に、ステップS710で、クラスタヘッドのスモールセル基地局100Cは、上記ステップS708で選定されたクラスタ内のスモールセル基地局100へメジャメント情報要求を送信する。
次いで、ステップS712で、メジャメントレポートのフィードバックが行われる。具体的には、上記ステップS710でメジャメント情報要求を受信したスモールセル基地局100は、上記ステップS702で定期的に収集したメジャメントレポートを、クラスタヘッドのスモールセル基地局100Cへ送信する。
次に、ステップS714で、クラスタヘッドのスモールセル基地局100Cは、上記ステップS712でフィードバックされたメジャメントレポートの選定を行う。
次いで、ステップS716で、クラスタヘッドのスモールセル基地局100Cは、上記ステップS714で選定したメジャメントレポートを、周波数マネージャ300へ送信する。
なお、本シーケンスは、シナリオ3、1+2a/2b及び3´において実行され得る。
(処理例8)
図26は、本実施形態に係る無線通信システム1において実行されるメジャメント情報取得処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図26に示すように、本シーケンスには、ユーザ端末200A〜200B、マクロセル基地局100、及び周波数マネージャ300が関与する。
まず、ステップS802で、周波数マネージャ300は、イベントの発生を認識する。
次に、ステップS804で、周波数マネージャ300は、マクロセル基地局100へメジャメント情報要求を送信する。
次いで、ステップS806で、マクロセル基地局100は、上記ステップS804で受信したメジャメント情報要求を、サービング端末であるユーザ端末200A〜200Bへ送信する。
次に、ステップS808で、メジャメントレポートのフィードバックが行われる。具体的には、上記ステップS806でメジャメント情報要求を受信したユーザ端末200A〜200Bは、メジャメントを行い、メジャメントレポートをマクロセル基地局100へ送信する。
次いで、ステップS810で、マクロセル基地局100は、上記ステップS808でフィードバックされたメジャメントレポートの選定を行う。
次に、ステップS812で、マクロセル基地局100は、上記ステップS810で選定したメジャメントレポートを、周波数マネージャ300へ送信する。
なお、本シーケンスは、シナリオ1+2a/2bにおいて実行され得る。
ここで、周波数マネージャ300は、スループットに関する情報を、上記図23、図224、図26と同様の動作処理により取得してもよい。
[3−2.周波数設定処理]
以下では、図27〜図29を参照して、周波数マネージャ300が基地局100で利用される周波数を設定する動作処理例を説明する。
(処理例1)
図27は、本実施形態に係る無線通信システム1において実行される周波数設定処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図27に示すように、本シーケンスには、基地局100、及び周波数マネージャ300が関与する。
まず、ステップS902で、周波数マネージャ300は、イベントの発生を認識する。
次いで、ステップS904で、周波数マネージャ300は、メジャメント情報取得処理を行う。メジャメント情報取得処理については、図19〜図26を参照して上記説明した通りである。
次に、ステップS906で、周波数マネージャ300は、基地局100において利用すべき周波数リソースの決定を行う。例えば、周波数マネージャ300は、上記ステップS904で取得したメジャメント情報に基づいて、上記説明したアルゴリズム例1〜4のいずれかを用いて周波数の変更要否を判定し、基地局100に割り当てる周波数を決定する。
次いで、ステップS908で、周波数マネージャ300は、基地局100に割り当てる周波数を示す情報を含む周波数設定通知を、基地局100へ送信する。
そして、ステップS910で、基地局100は、上記ステップS908で受信した周波数設定通知で指定された周波数を、利用する周波数として設定する。
なお、本シーケンスは、シナリオ3、1+2a/2b及び3´において実行され得る。
(処理例2)
図28は、本実施形態に係る無線通信システム1において実行される周波数設定処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図28に示すように、本シーケンスには、クラスタ内のスモールセル基地局100A、クラスタヘッドのスモールセル基地局100B、及び周波数マネージャ300が関与する。
まず、ステップS1002で、周波数マネージャ300は、イベントの発生を認識する。
次いで、ステップS1004で、周波数マネージャ300は、メジャメント情報取得処理を行う。
次に、ステップS1006で、周波数マネージャ300は、スモールセルクラスタにおいて利用すべき周波数リソースの決定を行う。
次いで、ステップS1008で、周波数マネージャ300は、スモールセルクラスタに割り当てる周波数を示す情報を含む周波数設定通知を、クラスタヘッドのスモールセル基地局100Bへ送信する。
次に、ステップS1010で、クラスタヘッドのスモールセル基地局100Bは、上記ステップS1008で受信した周波数設定通知を、クラスタ内のスモールセル基地局100Aへ送信する。
そして、ステップS1012で、スモールセル基地局100Aは、上記ステップS1010で受信した周波数設定通知で指定された周波数を、利用する周波数として設定する。なお、クラスタヘッドの基地局100Bも、上記ステップS1008で受信した周波数設定通知で指定された周波数を、利用する周波数として設定してもよい。
なお、本シーケンスは、シナリオ3、1+2a/2b及び3´において実行され得る。
(処理例3)
図29は、本実施形態に係る無線通信システム1において実行される周波数設定処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図29に示すように、本シーケンスには、移動型基地局100A、マクロセル基地局100B、及び周波数マネージャ300が関与する。
まず、ステップS1102で、周波数マネージャ300は、イベントの発生を認識する。
次いで、ステップS1104で、周波数マネージャ300は、メジャメント情報取得処理を行う。
次に、ステップS1106で、周波数マネージャ300は、移動型基地局100Aにおいて利用すべき周波数リソースの決定を行う。
次いで、ステップS1108で、周波数マネージャ300は、移動型基地局100Aに割り当てる周波数を示す情報を含む周波数設定通知を、マクロセル基地局100Bへ送信する。
次に、ステップS1110で、マクロセル基地局100Bは、上記ステップS1108で受信した周波数設定通知を、移動型基地局100Aへ送信する。
そして、ステップS1112で、移動型基地局100Aは、上記ステップS1110で受信した周波数設定通知で指定された周波数を、利用する周波数として設定する。
なお、本シーケンスは、シナリオ1+2a/2bにおいて実行され得る。
<4.応用例>
本開示に係る技術は、様々な製品へ応用可能である。例えば、周波数マネージャ300は、タワーサーバ、ラックサーバ、又はブレードサーバなどのいずれかの種類のサーバとして実現されてもよい。また、周波数マネージャ300は、サーバに搭載される制御モジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール、又はブレードサーバのスロットに挿入されるカード若しくはブレード)であってもよい。
また、例えば、基地局100は、マクロeNB又はスモールeNBなどのいずれかの種類のeNB(evolved Node B)として実現されてもよい。スモールeNBは、ピコeNB、マイクロeNB又はホーム(フェムト)eNBなどの、マクロセルよりも小さいセルをカバーするeNBであってよい。その代わりに、基地局100は、NodeB又はBTS(Base Transceiver Station)などの他の種類の基地局として実現されてもよい。基地局100は、無線通信を制御する本体(基地局装置ともいう)と、本体とは別の場所に配置される1つ以上のRRH(Remote Radio Head)とを含んでもよい。また、後述する様々な種類の端末が一時的に又は半永続的に基地局機能を実行することにより、基地局100として動作してもよい。
また、例えば、ユーザ端末200は、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)、ノートPC、携帯型ゲーム端末、携帯型/ドングル型のモバイルルータ若しくはデジタルカメラなどのモバイル端末、又はカーナビゲーション装置などの車載端末として実現されてもよい。また、ユーザ端末200は、M2M(Machine To Machine)通信を行う端末(MTC(Machine Type Communication)端末ともいう)として実現されてもよい。さらに、ユーザ端末200は、これら端末に搭載される無線通信モジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)であってもよい。
[4−1.周波数マネージャに関する応用例]
図30は、本開示に係る技術が適用され得るサーバ700の概略的な構成の一例を示すブロック図である。サーバ700は、プロセッサ701、メモリ702、ストレージ703、ネットワークインタフェース704及びバス706を備える。
プロセッサ701は、例えばCPU(Central Processing Unit)又はDSP(Digital Signal Processor)であってよく、サーバ700の各種機能を制御する。メモリ702は、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)を含み、プロセッサ701により実行されるプログラム及びデータを記憶する。ストレージ703は、半導体メモリ又はハードディスクなどの記憶媒体を含み得る。
ネットワークインタフェース704は、サーバ700を有線通信ネットワーク705に接続するための有線通信インタフェースである。有線通信ネットワーク705は、EPC(Evolved Packet Core)などのコアネットワークであってもよく、又はインターネットなどのPDN(Packet Data Network)であってもよい。
バス706は、プロセッサ701、メモリ702、ストレージ703及びネットワークインタフェース704を互いに接続する。バス706は、速度の異なる2つ以上のバス(例えば、高速バス及び低速バス)を含んでもよい。
図30に示したサーバ700は、周波数マネージャ300として動作し得る。この場合、例えば図16を用いて説明した通信部310、記憶部320及び制御部330は、プロセッサ701において実装されてもよい。
[4−2.基地局に関する応用例]
(第1の応用例)
図31は、本開示に係る技術が適用され得るeNBの概略的な構成の第1の例を示すブロック図である。eNB800は、1つ以上のアンテナ810、及び基地局装置820を有する。各アンテナ810及び基地局装置820は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。
アンテナ810の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、基地局装置820による無線信号の送受信のために使用される。eNB800は、図31に示したように複数のアンテナ810を有し、複数のアンテナ810は、例えばeNB800が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図31にはeNB800が複数のアンテナ810を有する例を示したが、eNB800は単一のアンテナ810を有してもよい。
基地局装置820は、コントローラ821、メモリ822、ネットワークインタフェース823及び無線通信インタフェース825を備える。
コントローラ821は、例えばCPU又はDSPであってよく、基地局装置820の上位レイヤの様々な機能を動作させる。例えば、コントローラ821は、無線通信インタフェース825により処理された信号内のデータからデータパケットを生成し、生成したパケットをネットワークインタフェース823を介して転送する。コントローラ821は、複数のベースバンドプロセッサからのデータをバンドリングすることによりバンドルドパケットを生成し、生成したバンドルドパケットを転送してもよい。また、コントローラ821は、無線リソース管理(Radio Resource Control)、無線ベアラ制御(Radio Bearer Control)、移動性管理(Mobility Management)、流入制御(Admission Control)又はスケジューリング(Scheduling)などの制御を実行する論理的な機能を有してもよい。また、当該制御は、周辺のeNB又はコアネットワークノードと連携して実行されてもよい。メモリ822は、RAM及びROMを含み、コントローラ821により実行されるプログラム、及び様々な制御データ(例えば、端末リスト、送信電力データ及びスケジューリングデータなど)を記憶する。
ネットワークインタフェース823は、基地局装置820をコアネットワーク824に接続するための通信インタフェースである。コントローラ821は、ネットワークインタフェース823を介して、コアネットワークノード又は他のeNBと通信してもよい。その場合に、eNB800と、コアネットワークノード又は他のeNBとは、論理的なインタフェース(例えば、S1インタフェース又はX2インタフェース)により互いに接続されてもよい。ネットワークインタフェース823は、有線通信インタフェースであってもよく、又は無線バックホールのための無線通信インタフェースであってもよい。ネットワークインタフェース823が無線通信インタフェースである場合、ネットワークインタフェース823は、無線通信インタフェース825により使用される周波数帯域よりもより高い周波数帯域を無線通信に使用してもよい。
無線通信インタフェース825は、LTE(Long Term Evolution)又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、アンテナ810を介して、eNB800のセル内に位置する端末に無線接続を提供する。無線通信インタフェース825は、典型的には、ベースバンド(BB)プロセッサ826及びRF回路827などを含み得る。BBプロセッサ826は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、各レイヤ(例えば、L1、MAC(Medium Access Control)、RLC(Radio Link Control)及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol))の様々な信号処理を実行する。BBプロセッサ826は、コントローラ821の代わりに、上述した論理的な機能の一部又は全部を有してもよい。BBプロセッサ826は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を含むモジュールであってもよく、BBプロセッサ826の機能は、上記プログラムのアップデートにより変更可能であってもよい。また、上記モジュールは、基地局装置820のスロットに挿入されるカード若しくはブレードであってもよく、又は上記カード若しくは上記ブレードに搭載されるチップであってもよい。一方、RF回路827は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ810を介して無線信号を送受信する。
無線通信インタフェース825は、図31に示したように複数のBBプロセッサ826を含み、複数のBBプロセッサ826は、例えばeNB800が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。また、無線通信インタフェース825は、図31に示したように複数のRF回路827を含み、複数のRF回路827は、例えば複数のアンテナ素子にそれぞれ対応してもよい。なお、図31には無線通信インタフェース825が複数のBBプロセッサ826及び複数のRF回路827を含む例を示したが、無線通信インタフェース825は単一のBBプロセッサ826又は単一のRF回路827を含んでもよい。
(第2の応用例)
図32は、本開示に係る技術が適用され得るeNBの概略的な構成の第2の例を示すブロック図である。eNB830は、1つ以上のアンテナ840、基地局装置850、及びRRH860を有する。各アンテナ840及びRRH860は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。また、基地局装置850及びRRH860は、光ファイバケーブルなどの高速回線で互いに接続され得る。
アンテナ840の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、RRH860による無線信号の送受信のために使用される。eNB830は、図32に示したように複数のアンテナ840を有し、複数のアンテナ840は、例えばeNB830が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図32にはeNB830が複数のアンテナ840を有する例を示したが、eNB830は単一のアンテナ840を有してもよい。
基地局装置850は、コントローラ851、メモリ852、ネットワークインタフェース853、無線通信インタフェース855及び接続インタフェース857を備える。コントローラ851、メモリ852及びネットワークインタフェース853は、図31を参照して説明したコントローラ821、メモリ822及びネットワークインタフェース823と同様のものである。
無線通信インタフェース855は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、RRH860及びアンテナ840を介して、RRH860に対応するセクタ内に位置する端末に無線接続を提供する。無線通信インタフェース855は、典型的には、BBプロセッサ856などを含み得る。BBプロセッサ856は、接続インタフェース857を介してRRH860のRF回路864と接続されることを除き、図31を参照して説明したBBプロセッサ826と同様のものである。無線通信インタフェース855は、図32に示したように複数のBBプロセッサ856を含み、複数のBBプロセッサ856は、例えばeNB830が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図32には無線通信インタフェース855が複数のBBプロセッサ856を含む例を示したが、無線通信インタフェース855は単一のBBプロセッサ856を含んでもよい。
接続インタフェース857は、基地局装置850(無線通信インタフェース855)をRRH860と接続するためのインタフェースである。接続インタフェース857は、基地局装置850(無線通信インタフェース855)とRRH860とを接続する上記高速回線での通信のための通信モジュールであってもよい。
また、RRH860は、接続インタフェース861及び無線通信インタフェース863を備える。
接続インタフェース861は、RRH860(無線通信インタフェース863)を基地局装置850と接続するためのインタフェースである。接続インタフェース861は、上記高速回線での通信のための通信モジュールであってもよい。
無線通信インタフェース863は、アンテナ840を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース863は、典型的には、RF回路864などを含み得る。RF回路864は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ840を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース863は、図32に示したように複数のRF回路864を含み、複数のRF回路864は、例えば複数のアンテナ素子にそれぞれ対応してもよい。なお、図32には無線通信インタフェース863が複数のRF回路864を含む例を示したが、無線通信インタフェース863は単一のRF回路864を含んでもよい。
図31及び図32に示したeNB800及びeNB830は、基地局100として動作し得る。この場合、例えば図14を用いて説明した無線通信部110、通信部120、記憶部130及び制御部140は、無線通信インタフェース825並びに無線通信インタフェース855及び/又は無線通信インタフェース863において実装されてもよい。また、これら機能の少なくとも一部は、コントローラ821及びコントローラ851において実装されてもよい。
[4−3.ユーザ端末に関する応用例]
(第1の応用例)
図33は、本開示に係る技術が適用され得るスマートフォン900の概略的な構成の一例を示すブロック図である。スマートフォン900は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース912、1つ以上のアンテナスイッチ915、1つ以上のアンテナ916、バス917、バッテリー918及び補助コントローラ919を備える。
プロセッサ901は、例えばCPU又はSoC(System on Chip)であってよく、スマートフォン900のアプリケーションレイヤ及びその他のレイヤの機能を制御する。メモリ902は、RAM及びROMを含み、プロセッサ901により実行されるプログラム及びデータを記憶する。ストレージ903は、半導体メモリ又はハードディスクなどの記憶媒体を含み得る。外部接続インタフェース904は、メモリーカード又はUSB(Universal Serial Bus)デバイスなどの外付けデバイスをスマートフォン900へ接続するためのインタフェースである。
カメラ906は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を有し、撮像画像を生成する。センサ907は、例えば、測位センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び加速度センサなどのセンサ群を含み得る。マイクロフォン908は、スマートフォン900へ入力される音声を音声信号へ変換する。入力デバイス909は、例えば、表示デバイス910の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、キーパッド、キーボード、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス910は、液晶ディスプレイ(LCD)又は有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイなどの画面を有し、スマートフォン900の出力画像を表示する。スピーカ911は、スマートフォン900から出力される音声信号を音声に変換する。
無線通信インタフェース912は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース912は、典型的には、BBプロセッサ913及びRF回路914などを含み得る。BBプロセッサ913は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、無線通信のための様々な信号処理を実行する。一方、RF回路914は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ916を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース912は、BBプロセッサ913及びRF回路914を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース912は、図33に示したように複数のBBプロセッサ913及び複数のRF回路914を含んでもよい。なお、図33には無線通信インタフェース912が複数のBBプロセッサ913及び複数のRF回路914を含む例を示したが、無線通信インタフェース912は単一のBBプロセッサ913又は単一のRF回路914を含んでもよい。
さらに、無線通信インタフェース912は、セルラー通信方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又は無線LAN(Local Area Network)方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよく、その場合に、無線通信方式ごとのBBプロセッサ913及びRF回路914を含んでもよい。
アンテナスイッチ915の各々は、無線通信インタフェース912に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ916の接続先を切り替える。
アンテナ916の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース912による無線信号の送受信のために使用される。スマートフォン900は、図33に示したように複数のアンテナ916を有してもよい。なお、図33にはスマートフォン900が複数のアンテナ916を有する例を示したが、スマートフォン900は単一のアンテナ916を有してもよい。
さらに、スマートフォン900は、無線通信方式ごとにアンテナ916を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ915は、スマートフォン900の構成から省略されてもよい。
バス917は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース912及び補助コントローラ919を互いに接続する。バッテリー918は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図33に示したスマートフォン900の各ブロックへ電力を供給する。補助コントローラ919は、例えば、スリープモードにおいて、スマートフォン900の必要最低限の機能を動作させる。
図33に示したスマートフォン900は、ユーザ端末200として動作し得る。この場合、例えば図15を用いて説明した無線通信部210、記憶部220及び制御部230は、無線通信インタフェース912において実装されてもよい。また、これら機能の少なくとも一部は、プロセッサ901又は補助コントローラ919において実装されてもよい。
(第2の応用例)
図34は、本開示に係る技術が適用され得るカーナビゲーション装置920の概略的な構成の一例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置920は、プロセッサ921、メモリ922、GPS(Global Positioning System)モジュール924、センサ925、データインタフェース926、コンテンツプレーヤ927、記憶媒体インタフェース928、入力デバイス929、表示デバイス930、スピーカ931、無線通信インタフェース933、1つ以上のアンテナスイッチ936、1つ以上のアンテナ937及びバッテリー938を備える。
プロセッサ921は、例えばCPU又はSoCであってよく、カーナビゲーション装置920のナビゲーション機能及びその他の機能を制御する。メモリ922は、RAM及びROMを含み、プロセッサ921により実行されるプログラム及びデータを記憶する。
GPSモジュール924は、GPS衛星から受信されるGPS信号を用いて、カーナビゲーション装置920の位置(例えば、緯度、経度及び高度)を測定する。センサ925は、例えば、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び気圧センサなどのセンサ群を含み得る。データインタフェース926は、例えば、図示しない端子を介して車載ネットワーク941に接続され、車速データなどの車両側で生成されるデータを取得する。
コンテンツプレーヤ927は、記憶媒体インタフェース928に挿入される記憶媒体(例えば、CD又はDVD)に記憶されているコンテンツを再生する。入力デバイス929は、例えば、表示デバイス930の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス930は、LCD又はOLEDディスプレイなどの画面を有し、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの画像を表示する。スピーカ931は、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの音声を出力する。
無線通信インタフェース933は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース933は、典型的には、BBプロセッサ934及びRF回路935などを含み得る。BBプロセッサ934は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、無線通信のための様々な信号処理を実行する。一方、RF回路935は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ937を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース933は、BBプロセッサ934及びRF回路935を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース933は、図34に示したように複数のBBプロセッサ934及び複数のRF回路935を含んでもよい。なお、図34には無線通信インタフェース933が複数のBBプロセッサ934及び複数のRF回路935を含む例を示したが、無線通信インタフェース933は単一のBBプロセッサ934又は単一のRF回路935を含んでもよい。
さらに、無線通信インタフェース933は、セルラー通信方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又は無線LAN方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよく、その場合に、無線通信方式ごとのBBプロセッサ934及びRF回路935を含んでもよい。
アンテナスイッチ936の各々は、無線通信インタフェース933に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ937の接続先を切り替える。
アンテナ937の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース933による無線信号の送受信のために使用される。カーナビゲーション装置920は、図34に示したように複数のアンテナ937を有してもよい。なお、図34にはカーナビゲーション装置920が複数のアンテナ937を有する例を示したが、カーナビゲーション装置920は単一のアンテナ937を有してもよい。
さらに、カーナビゲーション装置920は、無線通信方式ごとにアンテナ937を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ936は、カーナビゲーション装置920の構成から省略されてもよい。
バッテリー938は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図34に示したカーナビゲーション装置920の各ブロックへ電力を供給する。また、バッテリー938は、車両側から給電される電力を蓄積する。
図34に示したカーナビゲーション装置920は、ユーザ端末200として動作し得る。この場合、例えば図15を用いて説明した無線通信部210、記憶部220及び制御部230は、無線通信インタフェース933において実装されてもよい。また、これら機能の少なくとも一部は、プロセッサ921において実装されてもよい。
また、本開示に係る技術は、上述したカーナビゲーション装置920の1つ以上のブロックと、車載ネットワーク941と、車両側モジュール942とを含む車載システム(又は車両)940として実現されてもよい。車両側モジュール942は、車速、エンジン回転数又は故障情報などの車両側データを生成し、生成したデータを車載ネットワーク941へ出力する。
<5.まとめ>
以上、図1〜図34を参照して、本実施形態に係る無線通信システム1について詳細に説明した。上記説明したように、1つ以上の周波数が利用される無線通信システム1の基地局100と通信する周波数マネージャ300は、イベントを設定し、設定したイベントの発生をトリガとして基地局100が利用する周波数を設定する。周波数マネージャ300は、基地局100が設置される地理環境や電波環境、無線通信技術の発達等に応じて任意のイベントを設定可能である。このため、周波数マネージャ300は、イベント設定の要因となったこれらの事情に応じた適切なタイミングで、周波数リソースの調整を行うことが可能である。また、周波数マネージャ300は、セル間干渉等の影響を回避するよう、基地局100が利用する周波数を設定することが可能である。これにより、ユーザスループットの向上、及び周波数利用効率の向上が実現される。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
なお、本明細書において説明した各装置による一連の処理は、ソフトウェア、ハードウェア、及びソフトウェアとハードウェアとの組合せのいずれを用いて実現されてもよい。ソフトウェアを構成するプログラムは、例えば、各装置の内部又は外部に設けられる記憶媒体(非一時的な媒体:non-transitory media)に予め格納される。そして、各プログラムは、例えば、コンピュータによる実行時にRAMに読み込まれ、CPUなどのプロセッサにより実行される。
また、本明細書においてフローチャート及びシーケンス図を用いて説明した処理は、必ずしも図示された順序で実行されなくてもよい。いくつかの処理ステップは、並列的に実行されてもよい。また、追加的な処理ステップが採用されてもよく、一部の処理ステップが省略されてもよい。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
1つ以上の周波数が利用される無線通信システムの基地局と通信する通信部と、
イベントを設定し、設定した前記イベントの発生をトリガとして前記基地局が利用する周波数を設定する設定部と、
を備える通信制御装置。
(2)
前記通信制御装置は、前記基地局が利用する周波数を変更するか否かを判定する判定部をさらに備える、前記(1)に記載の通信制御装置。
(3)
前記判定部は、前記無線通信システムにおける通信環境を示す情報を用いて判定する、前記(2)に記載の通信制御装置。
(4)
前記判定部は、前記無線通信システムにおける通信環境を示す情報のうち、セル間干渉の影響を示す情報を用いて判定する、前記(3)に記載の通信制御装置。
(5)
前記イベントは、前記無線通信システムに属する基地局が周波数の利用を開始又は停止することである、前記(1)〜(4)のいずれか一項に記載の通信制御装置。
(6)
前記イベントは、予め設定された時間になることである、前記(1)〜(5)のいずれか一項に記載の通信制御装置。
(7)
前記イベントは、前記無線通信システムに属する端末装置が基地局化することである、前記(1)〜(6)のいずれか一項に記載の通信制御装置。
(8)
前記イベントは、前記無線通信システムに属する端末装置によるメジャメント(inter−frequency measurement)に係るメジャメントレポートを取得することである、前記(1)〜(7)のいずれか一項に記載の通信制御装置。
(9)
前記イベントは、前記無線通信システムよりも優先度が高い他の無線通信システムの保護が十分ではないと判定されることである、前記(1)〜(8)のいずれか一項に記載の通信制御装置。
(10)
前記イベントは、前記無線通信システムに含まれる1つ以上のセルから成るクラスタのエリア内にカバレッジホールが発生することである、前記(1)〜(9)のいずれか一項に記載の通信制御装置。
(11)
前記通信制御装置は、前記設定部による設定のための情報を取得する取得部をさらに備える、前記(1)〜(10)のいずれか一項に記載の通信制御装置。
(12)
前記取得部は、前記設定部による設定のための情報を他の通信制御装置から取得する、前記(11)に記載の通信制御装置。
(13)
前記取得部は、前記イベントの発生を示すメッセージを取得する、前記(11)又は(12)に記載の通信制御装置。
(14)
前記取得部は、前記無線通信システムに属する装置における通信環境を示す情報を取得する、前記(11)〜(13)のいずれか一項に記載の通信制御装置。
(15)
前記通信環境を示す情報は、前記無線通信システムに属する基地局によるメジャメント結果である、前記(14)に記載の通信制御装置。
(16)
前記通信環境を示す情報は、前記無線通信システムに属する端末装置によるメジャメント結果である、前記(14)又は(15)に記載の通信制御装置。
(17)
前記通信制御装置は、前記基地局が利用する周波数を変更することを示す情報を、当該基地局と通信する端末装置へ通知する通知部をさらに備える、前記(1)〜(16)のいずれか一項に記載の通信制御装置。
(18)
前記通知部は、PBCH、PUCCH、PDSCH、又は専用の信号を用いて通知する、前記(17)に記載の通信制御装置。
(19)
前記通信部は、前記設定部により設定された周波数を示す情報を前記基地局へ送信する、前記(1)〜(18)のいずれか一項に記載の通信制御装置。
(20)
前記設定部は、クラスタ化された複数の基地局が利用する周波数を設定する、前記(1)〜(19)のいずれか一項に記載の通信制御装置。
(21)
前記設定部は、移動型基地局として動作する端末装置が利用する周波数を設定する、前記(1)〜(20)のいずれか一項に記載の通信制御装置。
(22)
1つ以上の周波数を利用して端末装置と無線通信を行う無線通信部と、
イベントを設定する通信制御装置と通信を行う通信部と、
前記イベントの発生をトリガとして、前記通信部を介して前記通信制御装置により設定された周波数を利用するよう前記無線通信部を制御する制御部と、
を備える基地局。
(23)
前記通信部は、前記基地局における通信環境を示す情報を前記通信制御装置へ送信する、前記(22)に記載の通信制御装置。
(24)
前記通信部は、前記無線通信部により受信された前記端末装置における通信環境を示す情報を前記通信制御装置へ送信する、前記(22)又は(23)に記載の通信制御装置。
(25)
1つ以上の周波数が利用される無線通信システムの基地局と通信する無線通信部と、
通信制御装置により設定されたイベントが発生したことをトリガとして、前記無線通信システムの基地局が利用する周波数を設定するために用いられる情報を、前記無線通信部を介して前記通信制御装置へ送信するよう制御する制御部と、
を備える端末装置。
(26)
前記制御部は、前記無線通信部が通信する基地局において利用される周波数が変更される場合に、変更後の周波数により運用されるセルにハンドオーバするよう前記無線通信部を制御する、前記(25)に記載の通信制御装置。
(27)
前記制御部は、前記無線通信部が通信する基地局において利用される周波数が変更される場合に、他の基地局が運用するセルにハンドオーバするよう前記無線通信部を制御する、前記(25)に記載の通信制御装置。
(28)
1つ以上の周波数が利用される無線通信システムの基地局と通信制御装置により通信することと、
イベントを設定し、設定した前記イベントの発生をトリガとして前記基地局が利用する周波数を設定することと、
を含む通信制御方法。
(29)
1つ以上の周波数を利用して端末装置と無線通信を行うことと、
イベントを設定する通信制御装置と通信を行うことと、
前記イベントの発生をトリガとして、前記通信制御装置により設定された周波数を利用するようプロセッサにより制御することと、
を含む無線通信方法。
(30)
1つ以上の周波数が利用される無線通信システムの基地局と通信することと、
通信制御装置により設定されたイベントが発生したことをトリガとして、前記無線通信システムの基地局が利用する周波数を設定するために用いられる情報を、前記通信制御装置へ送信するようプロセッサにより制御することと、
を含む無線通信方法。
(31)
コンピュータを、
1つ以上の周波数が利用される無線通信システムの基地局と通信する通信部と、
イベントを設定し、設定した前記イベントの発生をトリガとして前記基地局が利用する周波数を設定する設定部と、
として機能させるためのプログラム。
(32)
コンピュータを、
1つ以上の周波数を利用して端末装置と無線通信を行う無線通信部と、
イベントを設定する通信制御装置と通信を行う通信部と、
前記イベントの発生をトリガとして、前記通信部を介して前記通信制御装置により設定された周波数を利用するよう前記無線通信部を制御する制御部と、
として機能させるためのプログラム。
(33)
コンピュータを、
1つ以上の周波数が利用される無線通信システムの基地局と通信する無線通信部と、
通信制御装置により設定されたイベントが発生したことをトリガとして、前記無線通信システムの基地局が利用する周波数を設定するために用いられる情報を、前記無線通信部を介して前記通信制御装置へ送信するよう制御する制御部と、
として機能させるためのプログラム。
1 無線通信システム
11 マクロセル
12 スモールセル
13 バックホールリンク
14 スモールセルクラスタ
100 基地局
110 無線通信部
120 通信部
130 記憶部
140 制御部
200 ユーザ端末
210 無線通信部
220 記憶部
230 制御部
300 周波数マネージャ
310 通信部
320 記憶部
330 制御部
331 取得部
333 判定部
335 設定部
337 通知部

Claims (20)

  1. 1つ以上の周波数が利用される無線通信システムの基地局と通信する通信部と、
    イベントを設定し、設定した前記イベントの発生をトリガとして前記基地局が利用する周波数を設定する設定部と、
    前記設定部による設定のための情報を取得する取得部と、
    を備える通信制御装置。
  2. 前記通信制御装置は、前記基地局が利用する周波数を変更するか否かを判定する判定部をさらに備える、請求項1に記載の通信制御装置。
  3. 前記判定部は、前記無線通信システムにおける通信環境を示す情報を用いて判定する、請求項2に記載の通信制御装置。
  4. 前記判定部は、前記無線通信システムにおける通信環境を示す情報のうち、セル間干渉の影響を示す情報を用いて判定する、請求項3に記載の通信制御装置。
  5. 前記イベントは、前記無線通信システムに属する基地局が周波数の利用を開始又は停止することである、請求項1に記載の通信制御装置。
  6. 前記イベントは、予め設定された時間になることである、請求項1に記載の通信制御装置。
  7. 前記イベントは、前記無線通信システムに属する端末装置が基地局化することである、請求項1に記載の通信制御装置。
  8. 前記イベントは、前記無線通信システムに属する端末装置によるメジャメント(inter−frequency measurement)に係るメジャメントレポートを取得することである、請求項1に記載の通信制御装置。
  9. 前記イベントは、前記無線通信システムよりも優先度が高い他の無線通信システムの保護が十分ではないと判定されることである、請求項1に記載の通信制御装置。
  10. 前記イベントは、前記無線通信システムに含まれる1つ以上のセルから成るクラスタのエリア内にカバレッジホールが発生することである、請求項1に記載の通信制御装置。
  11. 前記通信制御装置は、前記基地局が利用する周波数を変更することを示す情報を、当該基地局と通信する端末装置へ通知する通知部をさらに備える、請求項1に記載の通信制御装置。
  12. 前記通知部は、PBCH、PUCCH、PDSCH、又は専用の信号を用いて通知する、請求項11に記載の通信制御装置。
  13. 前記設定部は、クラスタ化された複数の基地局又は移動型基地局として動作する端末装置が利用する周波数を設定する、請求項1に記載の通信制御装置。
  14. 1つ以上の周波数を利用して端末装置と無線通信を行う無線通信部と、
    イベントを設定する通信制御装置と通信を行う通信部と、
    前記イベントの発生をトリガとして、前記通信部を介して前記通信制御装置により設定された周波数を利用するよう前記無線通信部を制御する制御部と、
    を備える基地局。
  15. 前記通信部は、前記基地局における通信環境を示す情報又は前記無線通信部により受信された前記端末装置における通信環境を示す情報を前記通信制御装置へ送信する、請求項14に記載の基地局。
  16. 1つ以上の周波数が利用される無線通信システムの基地局と通信する無線通信部と、
    通信制御装置により設定されたイベントが発生したことをトリガとして、前記無線通信システムの基地局が利用する周波数を設定するために用いられる情報を、前記無線通信部を介して前記通信制御装置へ送信するよう制御する制御部と、
    を備える端末装置。
  17. 前記制御部は、前記無線通信部が通信する基地局において利用される周波数が変更される場合に、変更後の周波数により運用されるセルにハンドオーバするよう前記無線通信部を制御する、請求項16に記載の端末装置。
  18. 前記制御部は、前記無線通信部が通信する基地局において利用される周波数が変更される場合に、他の基地局が運用するセルにハンドオーバするよう前記無線通信部を制御する、請求項16に記載の端末装置。
  19. 1つ以上の周波数が利用される無線通信システムの基地局と通信制御装置により通信することと、
    イベントを設定し、設定した前記イベントの発生をトリガとして前記基地局が利用する周波数を設定することと、
    を含む通信制御方法。
  20. 1つ以上の周波数が利用される無線通信システムの基地局と通信することと、
    通信制御装置により設定されたイベントが発生したことをトリガとして、前記無線通信システムの基地局が利用する周波数を設定するために用いられる情報を、前記通信制御装置へ送信するようプロセッサにより制御することと、
    を含む無線通信方法。
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