JPWO2016035338A1 - 監視装置及びその監視方法、監視システム、並びにコンピュータ・プログラムが格納された記録媒体 - Google Patents

監視装置及びその監視方法、監視システム、並びにコンピュータ・プログラムが格納された記録媒体 Download PDF

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Abstract

監視すべき複数の対象が複雑に連携するシステムであっても、そのシステムに関する状態を検知する能力が高く、且つ誤検知を低減することが可能な監視装置等を提供する。監視装置1は、監視対象に関する第1の時系列情報のうち、各項目に関連付けされている第2の時系列情報を分割し、その分割した時系列情報に関するモデルを生成する第1のモデル生成部2と、第3の時系列情報を、当該モデルに対して適用することによって、相関関係が維持されているか否かを求め、その求めた結果に基づき各項目に関する判定を行う判定部3とを備える。

Description

本発明は、例えば、プラントや設備などの監視対象を監視する技術分野に関する。特に、本発明は、モデルを用いてシステムの状態を監視する技術分野に関する。
近年、Webサービスなどの情報通信サービスを提供するシステム及びプラントや発電設備などのシステムでは、発生した障害を復旧するだけでなく、その障害の予兆を検知することが求められている。これらシステムは、例えば、複数の異なるコンポーネントが複雑に連携して動作することが知られている。本願における以下の説明では、説明の便宜上、当該コンポーネントが複雑に連携して動作するシステムを、単に、「複雑なシステム」と称する。
例えば、特許文献1には、システムが出カする時系列な情報に基づいて、システムの異常を検知する設備状態監視装置に関する技術が開示されている。設備状態監視装置は、システムが正常に動作する状態を表す情報に基づき学習した監視モデルを利用することによって、そのシステムの異常を検知する。
より具体的に、係る設備状態監視装置は、所定の期間毎に、システムの状態を表す時系列な情報に対して運転パターンラベルを付与する。設備状態監視装置は、システムを監視するに際して、監視対象である運転パターンラベルと同じ、或いは状態の近い運転パターンラベルが付与された当該情報を集める。また、設備状態監視装置は、集めた当該情報を学習データとする。これにより、特許文献1に開示された技術によれば、運転と停止とのパターンが複雑に連携して動作するシステムを監視する際に、システムが正常な状態であっても、異常な状態であると判定してしまう誤報の発生を防ぐことができる。即ち、特許文献1に開示された技術によれば、監視すべきシステムの状態と学習データが示すシステムの状態とが異なる場合であっても、誤報を低減することができる。
また、特許文献2には、対象システムに関する時系列な性能情報(以降、本願では、「時系列情報」と称する)の相関分析を行うことによって、その対象システムの障害や異常などの要因を判定する運用管理システムの一例が開示されている。即ち、この運用管理システムは、例えば、2つの時系列情報の間に相関関係がある場合に、対象システムのモデル化を行う。また、運用管理システムは、生成されたモデルを用いて、当該要因を判定する。
より具体的に、係る運用管理システムは、対象システムが正常に動作する期間(学習期間)に取得された複数のメトリックに関する時系列な実測値に基づいて、メトリックの組毎に、その組の相関関係を表す相関関数を決定する。そして、運用管理システムは、決定した相関関数の誤差に基づき求められた重みを表す情報(以降、本願では、「重み情報」と称する)に基づいて、相関関係を選別する。これにより、運用管理システムは、当該対象システムの相関モデルを生成する。そして、運用管理システムは、生成された相関モデルを用いて、組間の相関関係が維持されていないこと(以降、本願では、「破壊」または「相関破壊」とも記す)を検出する。運用管理システムは、検出した相関破壊をもとに対象システムの障害要因を判定する。
このように、相関破壊をもとにシステムの状態を分析する技術は、不変関係分析と呼ばれる。この不変関係分析を用いた手法では、例えば、メトリックy及びメトリックuのペアに関して、メトリックuの値に基づいてメトリックyの値を予測する相関関数が用いられる。そして、当該手法は、メトリックyの実測値と、相関関数により求められた予測値とを比較する。これにより、当該手法では、求めた実測値と予測値との差(以降、本願では、「予測誤差」と称する)に基づいて、許容される予測誤差が算出される。次に、当該手法は、算出された予測誤差を閾値として設定する。当該手法は、求めた予測誤差が閾値を超えた否かを判別する。当該手法は、求めた予測誤差が閾値を超えたと判別した場合に、メトリックy及びuの相関関係が破壊されていると判断する。その結果、当該手法は、システムにおいて発生する異常を検出することができる。
国際公開第2013/030984号 特開2009−199533号公報
特許文献1に開示された設備状態監視装置では、システムの状態を表す時系列な情報に対して運転パターンラベルを付与する条件を、外部から与える必要がある。そのため、運転パターンラベルとシステムの状態とは一致しない虞がある。即ち、設備状態監視装置では、誤報の低減効果が低い可能性がある。特に、複雑なシステムにおいては、システムを構成する複数のサブシステム毎に、そのサブシステムの状態が存在する。また、システム全体の状態は、それらサブシステムの状態の組によって決まる。そのため、特許文献1では、それら多数の状態の組を全て網羅するような運転パターンラベルを付与する条件を設定する必要がある。しかしながら、設備状態監視装置では、システムが複雑、且つ複数のサブシステムを有する場合には、当該条件を設定することが非常に困難である。
本発明は、監視すべき複数の対象が複雑に連携するシステムであっても、そのシステムに関する状態を検知する能力が高く、且つ誤検知を低減することが可能な監視装置等を提供することを主たる目的とする。
上記の課題を達成すべく、本発明の一態様に係る監視装置は、以下の構成を備える。
即ち、本発明の一態様に係る監視装置は、
監視対象に関する複数の項目の情報が、所定の期間に亘って時系列に関連付けされた時系列情報のうち、モデル化の対象とする各項目に関連付けされている時系列情報を、前記所定の期間より短い複数期間に分割し、その分割した時系列情報に関する相関関係を表すモデルを生成するモデル生成手段と、
前記所定の期間とは異なる期間における、前記複数の項目の情報が時系列に関連付けされた時系列情報を、前記各項目に関する2つ以上の前記モデル毎に、その2つ以上の前記モデルのうち、それぞれのモデルに対して適用することによって、1つ以上の前記モデルによって表された前記相関関係が維持されているか否かを求め、その求めた結果に基づき前記各項目に関する判定を行う判定手段とを備える。
或いは、同目的は、上記に示す監視装置を含む監視システムによっても達成される。
また、同目的を達成すべく、本発明の一態様に係る監視方法は、以下の構成を備える。
即ち、本発明の一態様に係る監視方法は、
監視対象に関する複数の項目の情報が、所定の期間に亘って時系列に関連付けされた時系列情報のうち、モデル化の対象とする各項目に関連付けされている時系列情報を、前記所定の期間より短い複数期間に分割し、その分割した時系列情報に関する相関関係を表すモデルを生成し、
前記所定の期間とは異なる期間における、前記複数の項目の情報が時系列に関連付けされた時系列情報を、前記各項目に関する2つ以上の前記モデル毎に、その2つ以上の前記モデルのうち、それぞれのモデルに対して適用することによって、1つ以上の前記モデルによって表された前記相関関係が維持されているか否かを求め、その求めた結果に基づき前記各項目に関する判定を行う。
尚、同目的は、上記の各構成を有する監視装置及び監視方法を、コンピュータによって実現するコンピュータ・プログラム、及びそのコンピュータ・プログラムが格納されている、コンピュータ読み取り可能な記録媒体によっても達成される。
本発明によれば、監視すべき複数の対象が複雑に連携するシステムであっても、そのシステムに関する状態を検知する能力が高く、且つ誤検知を低減することが可能な監視装置等を提供することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態における監視装置の構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の第2の実施形態における監視装置の構成を示すブロック図である。 図3は、本発明の第2の実施形態における複数の項目と、その項目に関連付けされた時系列情報とを具体的に例示する図である。 図4は、本発明の第2の実施形態における第1の判定部によって表示部に情報を提示する態様を概念的に例示した図である。 図5は、本発明の第3の実施形態における監視装置を含む監視システムの構成を示すブロック図である。 図6は、本発明の第3の実施形態における監視装置が行う動作を示すフローチャートである。 図7は、本発明の第3の実施形態における時系列情報が性能情報に記憶された態様を概念的に例示した図である。 図8は、本発明の第3の実施形態における時系列情報を示すグラフである。 図9は、本発明の第3の実施形態における監視装置が行う相関モデルを生成する動作を示すフローチャートである。 図10は、本発明の第3の実施形態における第1の分割部によって分割された時系列情報を具体的に例示する図である。 図11は、本発明の第3の実施形態における第2のモデル生成部によって生成された相関モデルを具体的に例示する図である。 図12は、本発明の第3の実施形態における監視装置が行う相関変化を分析する動作を示すフローチャートである。 図13は、本発明の第3の実施形態における学習期間と異なる期間において得た時系列情報を具体的に例示する図である。 図14は、本発明の第3の実施形態における学習期間と異なる期間において得た時系列情報を示すグラフである。 図15は、本発明の第3の実施形態における相関分析部によって各相関モデルと時系列情報との相関関係を分析した結果を具体的に例示する図である。 図16は、本発明の第3の実施形態における第2の判定部によって各相関モデルと時系列情報との相関関係を判定した結果を具体的に例示する図である。 図17は、本発明の第4の実施形態における監視装置を含む監視システムの構成を示すブロック図である。 図18は、本発明の第4の実施形態における第2の分割部によって分割された時系列情報を具体的に例示する図である。 図19は、本発明の第4の実施形態における第2のモデル生成部によって生成された相関モデルを具体的に例示する図である。 図20は、本発明の第4の実施形態におけるモデル判定部によって求められたパラメータ間の差を具体的に例示する図である。 図21は、本発明の第4の実施形態における第2の分割部によって結合された時系列情報を具体的に例示する図である。 図22は、本発明の第4の実施形態における第2のモデル生成部によって再生成された相関モデルを具体的に例示する図である。 図23は、本発明の第4の実施形態におけるモデル判定部によって求められたパラメータ間の差を具体的に例示する図である。 図24は、本発明の第4の実施形態における第2の分割部によって求められた傾きに関する値を具体的に例示する図である。 図25は、本発明の第4の実施形態における第2の分割部によって第2の時系列情報が分割された態様を概念的に例示する図である。 図26は、本発明に係る各実施形態を実現可能な情報処理装置のハードウェア構成を例示的に説明するブロック図である。 図27は、本発明の第2の実施形態における監視装置が行う各項目に関する判定処理を示すフローチャートである。 図28は、本発明の第4の実施形態におけるモデル判定部が行う相関モデルを再生成するか否かを決定する動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。尚、図面中の矢印の向きは、一例を示すものであり、ブロック間の信号の向きを限定するものではない(以下、各実施形態においても同様)。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態における監視装置1の構成を示すブロック図である。
図1において、監視装置1は、第1のモデル生成部2及び第1の判定部3を備える。
第1のモデル生成部2は、監視すべき監視対象に関する複数の項目の情報が、所定の期間(学習期間)に亘って時系列に関連付けされた時系列情報(第1の時系列情報)に基づいて、分割処理を実行する。即ち、第1のモデル生成部2は、第1の時系列情報のうち、モデル化の対象とする各項目に関連付けされている時系列情報(第2の時系列情報)を、所定の期間より短い複数の期間に分割する。例えば、第1のモデル生成部2は、第2の時系列情報を、各項目に関する状態の変化に応じて、所定の期間より短い複数の期間に分割する。次に、第1のモデル生成部2は、分割した時系列情報に関する相関関係を表すモデルを生成する。
監視対象とは、例えば、少なくとも、システムの性能や環境に関する情報などを含む時系列情報を出カするシステムである。より具体的に、一例として、監視対象は、Webサービスや業務サービスなどの情報通信サービスを提供するシステムや、プラントや発電設備などのシステムである。また、監視対象は、例えば、道路、橋脚及び建造物などのシステムである。或いは、監視対象は、例えば、土砂災害や地震災害の予兆を検知するシステムでもある。但し、本実施形態を例に説明する本発明は、前述した構成には限定されない(以下、各実施形態においても同様)。
時系列情報(第1及び第2の時系列情報)とは、例えば、所定の時間間隔(例えば、1分)毎に取得された種々の項目に関して刻々と変化する性能情報及び測定値を示す測定情報の少なくとも何れかを含む。より具体的に、性能情報は、一例として、CPU(Central Processing Unit)やメモリ、ハードディスクなどの各項目の使用率を示す情報を含む。また、測定情報は、例えば、温度センサ、圧カセンサ及び振動センサなどの各種センサ(各項目)によって測定された測定値を示す情報を含む。或いは、測定情報は、センサだけでなく、例えば、電気メータなどの計測器によって観測された測定値を示す情報をも含む。
以下の説明では、説明の便宜上、一例として、監視対象が正常に動作する所定の期間を、「学習期間」と称する(以下、各実施形態においても同様)。
第1の判定部3は、当該所定の期間とは異なる期間における、複数の項目に関する情報が時系列に関連付けされた時系列情報(第3の時系列情報)と、第1のモデル生成部2によって生成された各項目に関する1つ以上のモデルとに基づいて、分析処理を実行する。
より具体的に、第1の判定部3は、第3の時系列情報を、各項目に関する2つ以上のモデル毎に、その2つ以上のモデルのうち、それぞれのモデルに対して適用する。即ち、第1の判定部3は、第3の時系列情報を、第1のモデル生成部2によって生成された各項目に関する2つ以上のモデル毎に、その2つ以上のモデルのグループを構成する個々のモデルに対して適用する。これにより、第1の判定部3は、1つ以上の当該モデルによって表された相関関係が維持されているか否かを求める。また、第1の判定部3は、求めた結果に基づき各項目に関する判定を行う。即ち、第1の判定部3は、求めた結果のうち、少なくとも1つの結果に基づき各項目に関する判定を行う。第1の判定部3が行う分析処理の例については、第2及び第3の実施形態において詳細に後述する。
学習期間とは異なる期間における時系列情報とは、例えば、相関変化を分析する期間(以降、「分析期間」と称する)において取得された種々の項目に関して刻々と変化する性能情報及び測定情報の少なくとも何れかを含む。また、分析期間は、学習期間より後の期間である。或いは、分析期間は、学習期間より前の期間であってもよい。
また、上述した本実施形態では、説明の便宜上、一例として、第3の時系列情報は、学習期間とは異なる期間における、複数の項目の情報が時系列に関連付けられた時系列情報であると説明した。しかしながら本発明に係る実施形態は、係る構成に限定されない。第3の時系列情報は、学習期間とは異なる時刻における、複数の項目の情報であってもよい。
このように本実施の形態に係る監視装置1によれば、監視すべき複数の対象が複雑に連携するシステムであっても、そのシステムに関する状態を検知する能力が高く、且つ誤検知を低減することができる。その理由は、以下に述べる通りである。
即ち、監視装置1は、第1のモデル生成部2と第1の判定部3とを備えるからである。第1のモデル生成部2は、第2の時系列情報に、各項目に関する状態が複数含まれる場合であっても、その複数の状態が含まれないよう第2の時系列情報を分割する。また、第1のモデル生成部2は、分割した第2の時系列情報に関するモデルを生成することができるからである。また、第1の判定部3は、第3の時系列情報と、生成されたモデルとに基づいて、そのモデルによって表された相関関係が維持されているか否かを求める。そして、第1の判定部3は、求めた結果に基づき各項目に関する判定を行うことができるからである。これにより、監視装置1は、複数の各項目を対象として、当該各項目に関する判定を行うことによって、監視すべき監視対象に関する判定を行うことができる。
より具体的に、例えば、監視対象であるシステムにおいて正常に稼働する状態(正常な状態)は、そのシステムの動作状況に応じて、複数あることが知られている。そのため、正常な状態のうち、特定の正常な状態により学習したモデルでは、その特定の正常な状態と異なる他の正常な状態を異常として検知してしまう虞がある。また、複数の当該状態を含む学習期間において学習したモデルでは、異常が発生した場合であっても、正常と判断してしまう可能性がある。しかしながら、監視装置1は、各項目に関する状態の変化に応じて、第2の時系列情報を分割することができる。また、監視装置1は、その分割した第2の時系列情報毎に、学習したモデルを用いて監視対象を監視することができる。そのため、監視装置1は、第2の時系列情報に複数の当該状態が含まれる場合であっても、異常を検知する能力が高く、且つ誤検知を低減することができる。その結果、監視装置1は、誤報を低減することができる。
<第2の実施形態>
次に、上述した本発明の第1の実施形態に係る監視装置1を基本とする第2の実施形態について説明する。以下の説明においては、本実施形態に係る特徴的な部分を中心に説明する。その際、上述した実施形態と同様な構成については、同一の参照番号を付すことにより、重複する説明は省略する。
図2は、本発明の第2の実施形態における監視装置10の構成を示すブロック図である。
図2において、監視装置10は、第1のモデル生成部2、選定部11及び第1の判定部3を備える。
尚、以下の説明では、説明の便宜上、一例として、監視すべき監視対象の構成を表す複数の項目のうち、注目する2以上の項目がなす各項目に対する処理について説明する(以下、各実施形態においても同様)。
以下の説明では、説明をよりわかりやすくすることを目的として、図3に示す複数の項目のうち、相関関係を有する2つの項目を構成する各項目を例に説明する。各項目としては、例えば、項目Aと項目Bとがなす各項目、項目Aと項目Cとがなす各項目、・・・項目Cと項目nとがなす各項目などである。特に、以下の説明では、説明の便宜上、項目Aと項目Bとがなす各項目を例に説明する。
図3は、本発明の第2の実施形態における複数の項目と、その項目に関連付けされた時系列情報とを具体的に例示する図である。図3において、1列目は、性能値が計測された時刻(例えば、分)を含む時間を示す情報である。2列目以降は、複数の項目(項目A、B、C・・・n)に関する性能値を示す情報である。
尚、説明の便宜上、上述した構成を例に説明するが、本実施形態を例に説明する本発明は、前述した構成には限定されない(以下の実施形態においても同様)。
第1のモデル生成部2は、監視すべき監視対象(例えば、物理的に存在する対象物)の構成を表す複数の項目に関する情報が、所定の期間に亘って時系列に関連付けされた時系列情報(第1の時系列情報)に基づいて、分割処理を実行する。即ち、第1のモデル生成部2は、第1の時系列情報のうち、注目する2以上の項目がなす各項目に関連付けられている時系列情報(第2の時系列情報)に対して分割処理を実行する。
尚、以下の説明では、説明の便宜上、注目する2以上の項目がなす各項目を、単に、「各項目」と称する(以下の実施形態においても同様)。
以下の説明では、より具体的に、第1のモデル生成部2が実行する分割処理について説明する。
第1のモデル生成部2は、第1の時系列情報のうち、注目する2以上の項目がなす各項目に関連付けされている第2の時系列情報を、その各項目に関する状態の変化に応じて、学習期間より短い複数の期間に分割する。その場合に、第1のモデル生成部2は、分割した1つ以上の第2の時系列情報に、複数の当該状態が含まれないように、第2の時系列情報を分割する。また、第1のモデル生成部2は、監視対象の構成を表す複数の項目のうち、1つ以上の各項目に対して分割処理を実行する。
分割する手法として、例えば、第1のモデル生成部2は、所定の期間において第2の時系列情報を分割することとしてもよい。
より具体的に、例えば、第1のモデル生成部2は、1週間に亘る学習期間において取得された第2の時系列情報を、1時間や1日といった期間において分割してもよい。適切な長さの期間において第2の時系列情報を分割することにより、分割されたそれぞれの第2の時系列情報には、複数の、各項目に関する状態が含まれにくくなる。
また、他の分割手法として、例えば、第1のモデル生成部2は、第2の時系列情報に含まれる値(例えば、性能値)が大きく変化する分割境界(例えば、変化点)において第2の時系列情報を分割する構成を採用してもよい。
より具体的に、第1のモデル生成部2は、例えば、第2の時系列情報に含まれる値(例えば、項目に関する性能値)に対して二階微分した値の絶対値を求める。そして、第1のモデル生成部2は、求めた絶対値が所定の基準(基準値、閾値)以上の点において第2の時系列情報を分割してもよい。即ち、第1のモデル生成部2は、求めた絶対値が所定の基準(第1の基準)を満たす場合に、項目に関する性能値に基づいて、第2の時系列情報を分割してもよい(詳細については、第4の実施形態において後述する)。
3つ目の分割手法として、例えば、第1のモデル生成部2は、モデル(例えば、相関モデル)間の変化量に応じて、第2の時系列情報を分割する構成を採用してもよい。その場合に、第1のモデル生成部2は、複数の分割条件(つまり、想定され得る分割条件)に基づいて、第2の時系列情報を分割する。第1のモデル生成部2は、分割した第2の時系列情報に関するモデルを生成する。次に、第1のモデル生成部2は、生成した1つ以上のモデル間の変化量に基づき総変化量を求める。第1のモデル生成部2は、様々な分割条件毎に求めた総変化量のうち、その総変化量が最も大きくなる分割条件を特定する。第1のモデル生成部2は、特定した分割条件によって、第2の時系列情報を分割してもよい。
4つ目の分割手法として、例えば、第1のモデル生成部2は、各項目に関する状態が変化する時間間隔よりも小さな時間間隔において第2の時系列情報を分割する構成を採用してもよい。或いは、例えば、第1のモデル生成部2は、所定の数に基づいて、第2の時系列情報を分割する構成を採用してもよい。また、例えば、第1のモデル生成部2は、管理者やユーザによって与えられた分割条件に基づいて、第2の時系列情報を分割する構成を採用してもよい。
上述した本実施形態では、説明の便宜上、一例として、第1のモデル生成部2は、第2の時系列情報を、注目する2以上の項目がなす各項目に関する状態の変化に応じて、学習期間より短い複数の期間に分割する構成を例に説明した。しかしながら本発明に係る実施形態は、係る構成に限定されない。第1のモデル生成部2は、第2の時系列情報を、監視対象に関する状態の変化に応じて、学習期間より短い複数の期間に分割する構成を採用してもよい。その場合に、第1のモデル生成部2は、例えば、監視対象における負荷状況や稼働状況の変化などの状態の変化に応じて、第2の時系列情報を分割してもよい。
第1のモデル生成部2は、分割したそれぞれの第2の時系列情報において成立する相関性をモデルとして出力する。モデルの一例としては、相関モデルである。第1のモデル生成部2は、分割された第2の時系列情報に対して、時系列情報間の相関関係と、後述する重みを表す情報(以降、「重み情報」と称する)とを求める。本実施形態において、相関関係は、時系列情報間の変換関数(または、相関関数)によって表される。
第1のモデル生成部2は、分割した1つ以上の第2の時系列情報毎に、一方の時系列情報の値を入力とし、他方の時系列情報の値を出力とした場合の時系列情報間の変換関数を導出する。また、第1のモデル生成部2は、分割した1つ以上の第2の時系列情報に基づいて、変換関数のパラメータを求める。例えば、パラメータは、特許文献2と同様に、分割した各第2の時系列情報に対するシステム同定処理によって決定される構成を採用してもよい。
第1のモデル生成部2は、上述した処理を、監視対象の構成を表す2以上の項目がなす各項目のうち、全ての当該各項目に対して繰り返すことによって、当該各項目に関する変換関数を導出する。これにより、第1のモデル生成部2は、全体的な監視対象に関する状態を表すモデルを生成することができる。また、第1のモデル生成部2は、このような網羅的な変換関数の導出を、分割した1つ以上の第2の時系列情報に対して順次行うことによって、任意の項目がなす各項目に関する変換関数を導出することができる。
第1のモデル生成部2は、モデルに対する重み情報を付与する。係る重み情報とは、変換関数における信頼度、精度、重要度などを示す情報である。したがって、重み情報は、特許文献2と同様に、変換関数による第2の時系列情報に対する予測誤差(第2の予測誤差)に基づき求められる構成を採用してもよい(予測誤差については、本実施形態において後述する)。
第1のモデル生成部2は、分割対象である第2の時系列情報と分割した1つ以上の第2の時系列情報とを識別可能な識別情報と、生成したモデルと、そのモデルに対する重み情報とを関連付けてモデル情報4に記憶する。
このように、第1のモデル生成部2は、分割した第2の時系列情報毎に、その時系列情報に関するモデルを生成することができる。その結果、第1のモデル生成部2は、第2の時系列情報に、各項目に関する状態が複数含まれる場合であっても、当該状態の変化に応じて各項目を構成する項目間の関係性を反映することができる。
尚、第1のモデル生成部2は、例えば、変換関数が所定の基準(第2の基準)を満たさない(例えば、予測誤差が基準値よりも大きい)と判断した場合には、その変換関数の精度が低いと判断する構成を採用してもよい。その場合に、第1のモデル生成部2は、精度の低い変換関数をモデルに採用しないようにしてもよい。
上述した本実施形態では、説明の便宜上、一例として、第1のモデル生成部2は、モデルとして相関モデルを採用する構成を例に説明した。しかしながら本発明に係る実施形態は、係る構成に限定されない。第1のモデル生成部2は、例えば、統計処理の分野においてよく知られた手法に基づくモデルを採用してもよい。より具体的に、第1のモデル生成部2は、例えば、モデルとして確率モデルを採用してもよい。
モデル情報4は、第1のモデル生成部2から得た識別情報と、生成されたモデルと、そのモデルに対する重み情報とが関連付けて記憶された情報である。
選定部11は、1つ以上の各項目に関するモデルの特性に基づいて、1つ以上の各項目に関連付けされている第2の時系列情報のうち、次に示す情報を選定する。即ち、選定部11は、監視に用いる特定の各項目に関連付けされている第2の時系列情報と、特定の各項目に関する1つ以上のモデルとを選定する。また、選定部11は、選定した特定の各項目に関連付けされている第2の時系列情報と、その各項目に関する1つ以上のモデルとを、第1の判定部3に対して与える。
より具体的に、一例として、以下の説明では、選定部11が第2の時系列情報とモデルとを選定する処理について説明する。
選定部11は、各項目に関する重み情報が所定の条件(第1の条件)を満たすか否かを判別する。
選定部11は、係る重み情報が所定の条件を満たすと判断した場合に、そのモデルに関する第2の時系列情報を、特定の各項目に関連付けられている第2の時系列情報として選定する。その場合に、例えば、選定部11は、第1のモデル生成部2によって生成された1つ以上のモデルに対する重み情報のうち、最も大きな値を示す重み情報が所定の条件を満たすか否かを判別する。これにより、選定部11は、特定の各項目に関連付けされている第2の時系列情報を選定する構成を採用してもよい。即ち、選定部11は、各項目に関連付けられている時系列情報(第2の時系列情報)のうち、当該生成された1つ以上のモデルに対する重み情報が所定の条件を満たす特定の各項目に関連付けされている第2の時系列情報を選定する。次に、選定部11は、選定した第2の時系列情報に関する全てのモデルを選定する。即ち、選定部11は、特定の各項目に関する1つ以上のモデルを選定する(選定部11の選定処理については、第3の実施形態において詳細に後述する)。
第1の判定部3は、選定部11によって選定された特定の各項目に関する1つ以上のモデルと、学習期間とは異なる期間における、複数の項目の情報が時系列に関連付けられた時系列情報(第3の時系列情報)とに基づいて、分析処理を実行する。即ち、第1の判定部3は、第3の時系列情報を、選定された1つ以上のモデルを対象として適用する。換言すると、第1の判定部3は、第3の時系列情報を、特定の各項目に関する2つ以上のモデル毎に、その2つ以上のモデルのうち、それぞれのモデルを対象として適用する。これによって、第1の判定部3は、その1つ以上のモデルによって表された相関関係が維持されているか否か(関係性)を求める。また、第1の判定部3は、求めた結果に基づいて、特定の各項目に関する判定を行う。
より具体的に、一例として、以下の説明では、第1の判定部3が各項目に関する判定を行う処理について、図27を参照して説明する。図27は、本発明の第2の実施形態における監視装置10が行う各項目に関する判定処理を示すフローチャートである。
尚、以下の説明では、説明の便宜上、一例として、モデルに相関モデルを採用した場合について詳細に述べる(以下、各実施形態においても同様)。
第1の判定部3は、例えば、新たに得た第3の時系列情報に含まれる値と、選定された1つ以上の相関モデルとの相関関係が所定の誤差閾値の範囲を満たしているか否かを分析する(判別する)。以下の説明において、誤差閾値の範囲を満たしているとは、許容される誤差閾値の範囲を満足することを意味することとする。また、誤差閾値の範囲を満たしていないとは、許容される誤差閾値の範囲を逸脱することを意味することとする(以下、各実施形態においても同様)。
より具体的に、第1の判定部3は、新たに得た第3の時系列情報と、選定部11により選定された全ての相関モデルとに基づいて、第3の時系列情報に含まれる値と予測値との誤差を求める(ステップS31)。以下の説明において、本願では、第3の時系列情報に含まれる値と予測値との誤差を、「予測誤差(第1の予測誤差)」或いは「変換誤差」と称する。
例えば、第1の判定部3は、各項目のうち、一方の項目に関する値(性能値)と相関モデルが表す変換関数とに基づいて、他方の項目に関する予測値を求める。また、第1の判定部3は、当該他方の項目に関する性能値と、求めた予測値との予測誤差を求める。このように、第1の判定部3は、選定部11によって選定された1つ以上の相関モデル毎に、予測誤差を求める。
第1の判定部3は、求めた予測誤差毎に、その予測誤差が所定の誤差閾値の範囲を満たしているか否かを分析する(ステップS32)。そして、第1の判定部3は、これら分析結果を示す情報を統合することによって、特定の各項目に関する判定を行う。即ち、第1の判定部3は、時系列情報間の相関関係が維持されているか否かを求める。また、第1の判定部3は、その求めた結果に基づき特定の各項目に関する判定を行う(ステップS33)。
以下の説明では、より具体的に、一例として、第1の判定部3が行う係る判定の手法について説明する。以下の説明では、説明の便宜上、分析結果を示す情報が二値によって表されている場合について説明する。
ステップS33において、第1の判定部3は、1つ以上の相関モデルに対する分析結果のうち、全ての分析結果が所定の誤差範囲を満たしていない場合に、第3の時系列情報に関しても時系列情報間の相関関係が所定の誤差範囲を満たしていないと判断する。換言すると、第1の判定部3は、当該1つ以上の相関モデルが表す相関関数について、第3の時系列情報に対する予測誤差のうち、全ての予測誤差が所定の誤差範囲内に含まれるか否かを判別する。第1の判定部3は、全ての予測誤差が所定の誤差範囲内に含まれない場合に、第3の時系列情報に関しても時系列情報間の相関関係が所定の誤差範囲内に含まれていないと判断する。これによって、第1の判定部3は、特定の各項目に対する異常を判定する。即ち、第1の判定部3は、特定の各項目に対する異常と判定する。
その一方で、第1の判定部3は、1つ以上の相関モデルに対する分析結果のうち、1つでも分析結果が所定の誤差閾値の範囲を満たしている場合に、第3の時系列情報に関しても時系列情報間の相関関係が所定の誤差閾値の範囲を満たしていると判断する。或いは、第1の判定部3は、1つ以上の相関モデルに対する分析結果のうち、全ての分析結果が所定の誤差閾値の範囲を満たしている場合には、第3の時系列情報に関しても時系列情報間の相関関係が所定の誤差閾値の範囲を満たしていると判断してもよい。即ち、第1の判定部3は、特定の各項目に対する正常と判定する。
次に、以下の説明では、分析結果を示す情報が連続値によって表されている場合について説明する。第1の判定部3は、1つ以上の相関モデルに対する分析結果のうち、その連続値(分析結果)が最も低い値(または、小さい値)を選定する。そして、第1の判定部3は、選定した最も低い値を、判定した結果として与える構成を採用してもよい。より具体的に、例えば、第1の判定部3は、求めた予測誤差のうち、最も小さい予測誤差を選定してもよい。
第1の判定部3は、例えば、係る判定した結果を、外部装置に対して与える構成を採用してもよい。より具体的に、第1の判定部3は、当該結果を、例えば、第3の実施形態において説明する図5に示す障害分析部28に対して与えてもよい。その場合に、例えば、第1の判定部3は、当該結果を、障害分析部28に対して出力可能なように障害分析部28と接続されていることとする。
また、他の例として、第1の判定部3は、係る結果を、ディスプレイなどのユーザインタフェースである表示部(不図示)にユーザが識別可能な態様によって提示してもよい。その場合に、当該結果だけでなく、第1の判定部3は、例えば、図25に示すような第2の時系列情報と、第1のモデル生成部2によって分割された第2の時系列情報における分割境界(分割点)とを、ユーザが識別可能な態様によって表示部に提示してもよい。或いは、第1の判定部3は、第2の時系列情報に含まれる値(性能値)と、第1のモデル生成部2によって分割された第2の時系列情報における分割境界を示す値とを、ユーザが識別可能な態様によって表示部に提示してもよい。
これによって、例えば、ユーザは、第2の時系列情報と分割境界とを確認することができる。また、ユーザは、例えば、提示された分割境界と異なる所望の分割境界において第2の時系列情報を分割したい場合に、提示された分割境界に基づいて、分割境界を再設定することもできる。その場合に、例えば、監視装置10は、ユーザによって分割境界を設定可能なようにインタフェースを提供することによって実現してもよい。
他の例として、例えば、第1の判定部3は、例えば、図4に示すような分析期間毎に、第3の時系列情報と、求めた結果のうち、各項目に関する判定に用いた1つ以上の当該結果とを、ユーザが識別可能な態様によって表示部に提示してもよい。
図4は、本発明の第2の実施形態における第1の判定部3によって表示部に情報を提示する態様を概念的に例示した図である。
図4は、項目毎に、時系列情報を示すグラフである。縦軸は、性能値(実測値)を示す。また、横軸は、性能値が計測された時刻(分)を含む時間を示す。図4において、実線によって示すグラフは、項目Aの時系列情報を示す。また、点線によって示すグラフは、項目Bの時系列情報を示す。
より具体的に、図4は、相関変化を分析する期間である「分析期間1」と「分析期間2」とにおいて取得された項目A及び項目Bの時系列情報(第3の時系列情報)を示す。また、「モデル1」及び「モデル3」は、第1の判定部3が各項目に関する判定に用いたモデルを表すこととする。
図4に示すように、第1の判定部3は、分析期間毎に、分析の対象である第3の時系列情報と、第3の時系列情報が示す各項目に関する状態と適合するモデルとを、ユーザが識別可能な態様によって表示部に提示する。例えば、図4に示すように、「分析期間1」では、「モデル1」と第3の時系列情報との相関関係が所定の誤差閾値の範囲を満たしていることを表すこととする。即ち、「分析期間1」では、「モデル1」と第3の時系列情報との相関関係が維持されていることを表すこととする。
これにより、例えば、ユーザは、第3の時系列情報がどのモデルと相関関係を維持しているのか否かを容易に識別することができる。
このように本実施の形態に係る監視装置10によれば、第2の実施形態において説明した効果を享受できると共に、さらに、より速やかに且つ精度よく、システムに関する状態を検知することができる。その理由は、以下に述べる通りである。
即ち、監視装置10は、複数の第2の時系列情報の中から監視すべき特定の各項目に関する第2の時系列情報と、その特定の各項目に関するモデルとを選定する選定部11を備えるからである。この結果、第1の判定部3は、選定部11によって選定された特定の各項目に関する1つ以上のモデルに対してだけ分析処理を実行すればよいからである。
<第3の実施形態>
次に、上述した本発明の第2の実施形態に係る監視装置10を基本とする第3の実施形態について説明する。以下の説明においては、本実施形態に係る特徴的な部分を中心に説明する。その際、上述した各実施形態と同様な構成については、同一の参照番号を付すことにより、重複する説明は省略する。
本発明の第3の実施形態における監視装置21を含む監視システム20について、図5乃至図16を参照して説明する。
図5は、本発明の第3の実施形態における監視装置21を含む監視システム20の構成を示すブロック図である。
図5において、監視システム20は、大別して、監視装置21及び被監視システム22を有する。監視装置21と被監視システム22とは、例えば、通信ネットワーク(不図示)を介して通信可能に接続することが可能であるとする。また、監視装置21は、収集部23、第1の分割部24、第2のモデル生成部25、選定部11、相関分析部26、第2の判定部27及び障害分析部28を備える。
被監視システム22は、例えば、第1の実施形態において説明したシステムの性能や環境に関する情報などを含む時系列情報を出カする監視対象である。被監視システム22は、例えば、所定の時間間隔毎に、自装置の構成を表す複数の項目に関する性能値を計測する。また、被監視システム22は、それら計測した性能値を含む情報が、時系列に関連付けされた時系列情報として監視装置21に対して与える。
尚、以下の説明では、説明の便宜上、説明をよりわかりやすくすることを目的として、監視装置21は、監視対象である複数の被監視システムのうち、1つの被監視システム22の監視に着目した場合の構成を例に説明する。しかしながら、本発明に係る実施形態は、係る構成に限定されない。監視装置21は、構築する監視システムに応じて、例えば、1つ以上の被監視システムを監視する構成を採用することができる。
収集部23は、被監視システム22から得た各項目に関する時系列情報を収集する。収集部23は、収集した各項目に関する時系列情報を、性能情報29に記憶する。
性能情報29は、収集部23から得た各項目に関する時系列情報を含む。
第1の分割部24と第2のモデル生成部25とは、第2の実施形態において説明した第1のモデル生成部2に相当する。即ち、第1の分割部24と第2のモデル生成部25とは、第1のモデル生成部2が実行する動作を分担して実行する(第1の分割部24と第2のモデル生成部25との動作については、本実施形態において後述する)。
相関分析部26と第2の判定部27とは、第2の実施形態において説明した第1の判定部3に相当する。即ち、相関分析部26と第2の判定部27とは、第1の判定部3が実行する動作を分担して実行する(相関分析部26と第2の判定部27との動作については、本実施形態において後述する)。
分析設定情報30は、障害分析部28が障害分析を行う方法や条件を示す分析設定を表す情報を含む。例えば、分析設定には、第2の判定部27から得た判定結果に基づいて、所定の誤差範囲を満たさない時系列情報が存在する場合に、異常を通知する(警告を発する)などの条件が設定されていることとする。或いは、分析設定は、相関破壊の数や割合等の条件が設定されていてもよい。
障害分析部28は、第2の判定部27から得た判定結果を、分析設定情報30に記憶された分析設定に従って障害分析を行う。
以下の説明において、より具体的に、本実施形態における監視装置21の動作について、図6乃至図16を参照して説明する。
図6は、本発明の第3の実施形態における監視装置21が行う動作を示すフローチャートである。係るフローチャートに沿って監視装置21の動作手順を説明する。
図6を参照すると、監視装置21が行う全体の動作は、相関モデルを生成する処理(ステップS1)と、相関変化を分析する処理(ステップS2)とに分かれる。
以下の説明において、説明の便宜上、一例として、監視装置21は、2つの項目A及び項目Bがなす各項目に関連付けされている時系列情報(第2の時系列情報)に対して処理を行うこととする。その際、収集部23は、被監視システム22から項目A及び項目Bに関する時系列情報を収集することとする。また、収集部23は、例えば、図7に示すように時系列情報を、性能情報29に記憶することとする。
図7は、本発明の第3の実施形態における時系列情報が性能情報29に記憶された態様を概念的に例示した図である。また、図8は、本発明の第3の実施形態における時系列情報を示すグラフである。
図7において、1列目は、性能値を計測した時刻(分)を含む時間を示す情報である。また、2列目は、項目Aに関する性能値を示す情報である。3列目は、項目Bに関する性能値を示す情報である。より具体的に、例えば、2行目は、時刻「1」において計測された項目Aに関する性能値「1.2」と項目Bに関する性能値「2.49」とを示す。また、図8は、項目毎に、図7に示す時系列情報を示すグラフである。縦軸は、性能値(実測値)を示す。また、横軸は、性能値が計測された時刻(分)を含む時間を示す。図8において、実線によって示すグラフは、項目Aに関する時系列情報を示す。また、点線によって示すグラフは、項目Bに関する時系列情報を示す。
尚、説明の便宜上、上述した構成を例に説明するが、本実施形態を例に説明する本発明は、前述した構成には限定されない(以下の実施形態においても同様)。
以下の説明では、図6に示す相関モデルを生成する処理(ステップS1)を、図7、図9乃至図11を参照して詳細に説明する。
図9は、本発明の第3の実施形態における監視装置21が行う相関モデルを生成する動作を示すフローチャートである。
収集部23は、被監視システム22から時系列情報を収集する。収集部23は、収集した時系列情報を、性能情報29に記憶する(ステップS11)。
第1の分割部24は、性能情報29の中から学習期間における2つの項目(項目A及び項目B)に関連付けされている時系列情報(第2の時系列情報)を読み込む(ステップS12)。第1の分割部24は、読み出した第2の時系列情報に対して分割処理を実行する。また、第1の分割部24は、分割した第2の時系列情報を、第2のモデル生成部25に対して出力する(ステップS13)。
説明の便宜上、一例として、第1の分割部24は、所定の数「10」に基づいて、図7に示す第2の時系列情報を分割することとする。これにより、第1の分割部24は、第2の時系列情報を、図10に示すように「分割1」、「分割2」及び「分割3」の3つに分割することができる。
図10は、本発明の第3の実施形態における第1の分割部24によって分割された第2の時系列情報を具体的に例示する図である。図10は、図7に示す第2の時系列情報を所定の数「10点」毎に、分割された様態を表す。
第2のモデル生成部25は、分割された第2の時系列情報における時系列情報間の変換関数を導出する(ステップS14)。
第2のモデル生成部25は、関数近似を用いて、変換関数の予測誤差に基づき重み情報を求める(ステップS15)。第2のモデル生成部25は、第2の時系列情報と分割された1つ以上の第2の時系列情報とを識別可能な識別情報と、生成した相関モデルと、その相関モデルに対する重み情報とを関連付けてモデル情報4に記憶する(ステップS16)。
以下の説明において、一例として、第2のモデル生成部25は、項目Aの時系列情報と項目Bの時系列情報との間の変換関数を導出することとする。
より具体的に、第2のモデル生成部25は、項目Aと項目Bとの間の変換関数を、最小二乗法により、B(i)=a*A(i)+bのように求める。ここで、iは、時刻を表す。A(i)は、時刻iにおいて計測された項目Aに関する性能値を表す。また、B(i)は、時刻iにおいて計測された項目Bに関する性能値を表す。a及びbは、分割された各時系列情報に対するシステム同定処理によって決定されるパラメータを表す。*は、積を表す。+は、加算を表す(以下、各実施形態においても同様)。また、第2のモデル生成部25は、例えば、項目Aと項目Bとの間の二乗誤差と「−(マイナス)1」との積によって算出した値を重み情報として求めることとする。
図11は、本発明の第3の実施形態における第2のモデル生成部25によって生成された相関モデルを具体的に例示する図である。即ち、図11は、第2のモデル生成部25によって記憶されたモデル情報4を概念的に例示する図である。図11において、1列目は、第2の時系列情報と分割された1つ以上の第2の時系列情報との識別情報を示す。2列目は、導出された変換関数を示す。3列目は、重み情報を示す。
図11に示すように、第2のモデル生成部25は、分割1に対して変換関数「B(i)=2.0604*A(i)+0.0077」と、重み情報「−0.001222」とを求めることができる。また、第2のモデル生成部25は、分割2に対して変換関数「B(i)=1.1063*A(i)+0.5383」と、重み情報「−0.004968」とを求めることができる。分割3に対しては、第2のモデル生成部25は、変換関数「B(i)=−0.1867*A(i)+1.1576」と、重み情報「−0.131785」とを求めることができる。
第2のモデル生成部25は、分割された第2の時系列情報毎に、変換関数を導出したか否かを分析する(判別する)。即ち、第2のモデル生成部25は、分割された1つ以上の第2の時系列情報のうち、未処理の分割された時系列情報の有無を判別する。第2のモデル生成部25は、未処理の分割された時系列情報があると判断した場合に、処理をステップS14に戻す(ステップS17において「YES」)。一方で、第2のモデル生成部25は、未処理の分割された時系列情報がないと判断した場合には、処理をステップS18に進める(ステップS17において「NO」)。このように、第2のモデル生成部25は、上述した処理を繰り返すことによって、分割された全ての第2の時系列情報における時系列情報間の相関関係を求めることができる。
以降、ステップS12乃至S17に示す処理は、性能情報29に含まれる未処理の第2の時系列情報について繰り返される(ステップS18)。第1の分割部24は、性能情報29に含まれる第2の時系列情報に対して相関モデルを生成する処理を実行したか否かを分析する。第1の分割部24は、未処理の第2の時系列情報があると判断した場合に、処理をステップS12に戻す(ステップS18において「YES」)。
次に、以下の説明では、図6に示す相関変化を分析する処理(ステップS2)を、図11乃至図16を参照して詳細に説明する。
図12は、本発明の第3の実施形態における監視装置21が行う相関変化を分析する動作を示すフローチャートである。
選定部11は、モデル情報4から得た第2の時系列情報に関する1つ以上の相関モデルと、その相関モデルがどの第2の時系列情報に基づき生成されたのかを示す情報(例えば、識別情報)と、その相関モデルに対する重み情報とに基づいて、選定処理を実行する。即ち、選定部11は、モデル情報4から得たこれら情報に基づいて、特定の各項目に関連付けされている第2の時系列情報と、その特定の各項目に関する1つ以上の相関モデルとを選定する。また、選定部11は、選定した特定の各項目に関連付けされている第2の時系列情報と、その特定の各項目に関する1つ以上の相関モデルとを相関分析部26に対して出力する(ステップS21)。
より具体的に、一例として、以下の説明では、ステップS21に示す選定処理について説明する。選定部11は、各項目に関する1つ以上の相関モデルのうち、相関モデルに対する重み情報の示す値が最も大きな相関モデルを選定する。次に、選定部11は、選定した相関モデルに対する重み情報の示す値が所定の条件(例えば、「−0.01」以上)を満たす場合に、所定の条件を満たす全ての相関モデルを選定することとする。その場合に、図11に示す重み情報のうち、最も大きな値は、「−0.001222」である。そのため、選定部11は、重み情報「−0.001222」が「−0.01」以上であると判定する。その結果、選定部11は、1つ以上の各項目に関連付けされている第2の時系列情報のうち、特定の各項目に関連付けされている第2の時系列情報と、「分割1」、「分割2」及び「分割3」に関する全ての相関モデルとを選定する。その一方で、選定部11は、最も大きな値を示す重み情報の値が所定の条件を満たさない場合には、各項目に関連付けされている第2の時系列情報と、各項目に関する相関モデルとの何れも選定しない。
相関分析部26は、性能情報29から最新の第3の時系列情報を取得する(ステップS22)。相関分析部26は、選定部11によって選定された1つ以上の相関モデルと、取得した第3の時系列情報とに基づいて、その時系列情報に対する変換関数の予測誤差を算出する(ステップS23)。
相関分析部26は、予測誤差と所定の誤差閾値とに基づいて、予測誤差が誤差閾値の範囲を満たしているか否かを判別する。相関分析部26は、誤差閾値の範囲を満たしていないと判断した場合に、処理をステップS25に進める(ステップS24において「NO」)。一方で、相関分析部26は、誤差閾値の範囲を満たしていると判断した場合には、処理をステップS26に進める(ステップS24において「YES」)。
より具体的に、一例として、以下の説明において、相関分析部26は、性能情報29から図13に示す時系列情報を取得することとする。
図13は、本発明の第3の実施形態における学習期間と異なる期間において得た時系列情報(第3の時系列情報)を具体的に例示する図である。また、図14は、本発明の第3の実施形態における学習期間と異なる期間において得た時系列情報を示すグラフである。
図13において、1列目は、性能値を計測した時刻(分)を含む時間を示す情報である。また、2列目は、項目Aに関する性能値を示す情報である。3列目は、項目Bに関する性能値を示す情報である。尚、後述する図18及び図21に示す項目は、上述した図10及び図13の1列目乃至3列目に示す項目と同様である。そのため、詳細な説明は省略する。
図14は、項目毎に、図13に示す時系列情報を示すグラフである。縦軸は、性能値(実測値)を示す。また、横軸は、性能値が計測された時刻(分)を含む時間を示す。図14において、実線によって示すグラフは、項目Aに関する時系列情報を示す。また、点線によって示すグラフは、項目Bに関する時系列情報を示す。
相関分析部26は、選定部11によって選定された全ての相関モデルについて、図13に示す第3の時系列情報に対する相関関係を所定の誤差閾値の範囲において満たしているかどうかを計算する。
以下の説明では、一例として、図13に示す値を用いた場合の当該計算結果について説明する。以下の説明では、誤差閾値を「0.01」とすることとする。図15は、当該計算結果を示す。即ち、図15は、二乗誤差を用いて求めた予測誤差と、その予測誤差が誤差閾値の範囲を満たしているか否かを示す情報とを示す。即ち、図15は、求めた予測誤差と、その予測誤差が誤差閾値を超えたか否かを示す情報とを示す。
図15は、本発明の第3の実施形態における相関分析部26によって各相関モデルと時系列情報との相関関係を分析した結果を具体的に例示する図である。図15において、1列目は、第2の時系列情報と分割された1つ以上の第2の時系列情報とを識別可能な識別情報である。2列目は、相関分析部26によって求められた予測誤差を示す情報である。3列目は、相関分析部26による分析結果を示す情報である。
図15の2行目に示すように、例えば、分割1の予測誤差は、「0.120785」である。そのため、相関分析部26は、分割1が誤差閾値「0.01」を満たしていないと判定する。即ち、相関分析部26は、分割1の予測誤差が誤差閾値を超えていないと判定する。
相関分析部26は、予測誤差が誤差閾値の範囲を満たしていないと判断した場合に、相関破壊が検出されたと判定する。また、相関分析部26は、相関破壊の異常スコアを算出する。相関分析部26は、算出した異常スコアを第2の判定部27に対して出力する。即ち、相関分析部26は、分析結果を、第2の判定部27に対して出力する(ステップS25)。
例えば、相関分析部26は、二値によって分析結果を、第2の判定部27に対して出力する構成を採用してもよい。或いは、例えば、相関分析部26は、予測誤差を表す連続値によって分析結果を、第2の判定部27に対して出力する構成を採用してもよい。
ステップS23乃至S25に示す処理は、選定部11によって選定された全ての相関モデルについて繰り返される。即ち、相関分析部26は、選定部11によって選定された1つ以上の相関モデルのうち、全ての相関モデルに対してステップS23乃至S25に示す処理を実行したか否かを判別する(ステップS26)。相関分析部26は、全ての相関モデルに対して当該処理を実行したと判断した場合に、処理をステップS27に進める。即ち、相関分析部26は、未処理の相関モデルがないと判断した場合には、処理をステップS27に進める(ステップS26において「NO」)。
一方で、相関分析部26は、全ての相関モデルに対して係る処理を実行していないと判断した場合に、処理をステップS23に戻す。即ち、相関分析部26は、未処理の相関モデルがあると判断した場合には、処理をステップS23に戻す(ステップS26において「YES」)。
第2の判定部27は、相関分析部26から分析結果を得るのに応じて、各項目に対して全ての相関モデルにおける異常スコアを統合する。即ち、第2の判定部27は、当該分析結果と、モデル情報4から得た相関モデルがどの第2の時系列情報から生成されたかを示す情報(識別情報)とに基づいて、全ての相関モデルにおける異常スコアを統合する。これによって、第2の判定部27は、各項目に関する異常を判定する。また、第2の判定部27は、統合することによって判定した結果(例えば、統合した異常スコア)を障害分析部28に対して出力する(ステップS27)。
以下の説明では、より具体的に、一例として、ステップS27に示す処理について説明する。その場合に、例えば、選定部11によって選定された1つ以上の相関モデルの予測誤差のうち、最も小さな予測誤差を第3の時系列情報に関する予測誤差とすることとする。また、誤差閾値は、「0.01」とすることとする。
図15を参照すると、最も小さな予測誤差は、「分割1」、「分割2」及び「分割3」のうち、「分割2」の予測誤差「0.003791」である。そのため、項目A及び項目Bがなす各項目に関連付けされている第3の時系列情報に対する予測誤差は、「0.003791」となる。第2の判定部27は、1つ以上の相関モデルが表す相関関数について、第3の時系列情報に対する予測誤差のうち、最も小さい予測誤差が所定の誤差閾値の範囲を満たしているか否かを判別する。即ち、第2の判定部27は、予測誤差より誤差閾値が大きいため(0.003791<0.01)、特定の各項目に関する相関モデルと新たに得た第3の時系列情報との相関関係が所定の誤差閾値の範囲を満たしていると判定する。例えば、判定結果は、図16に示す態様であってもよい。これによって、第2の判定部27は、特定の各項目に対する異常を判定することができる。
図16は、本発明の第3の実施形態における第2の判定部27によって各相関モデルと時系列情報との相関関係を判定した結果を具体的に例示する図である。図16において、1列目は、各項目を識別可能な識別情報である。2列目は、求められた予測誤差を示す情報である。3列目は、第2の判定部27による判定結果を示す情報である。
このように、一例として、「分割2」の予測誤差が第2の時系列情報に対する予測誤差として計算されたのは、新たに得た第3の時系列情報が示す各項目に関する状態が、「分割2」が示す各項目に関する状態と同じ状態であると判断されたためである。
以降、ステップS23乃至S27に示す処理は、選定部11によって選定された1つ以上の特定の各項目に関連付けされている第2の時系列情報について繰り返される。即ち、相関分析部26は、選定された1つ以上の特定の各項目に関連付けされている第2の時系列情報のうち、全ての第2の時系列情報に対してステップS23乃至S27に示す処理を実行したか否かを判別する(ステップS28)。相関分析部26は、全ての第2の時系列情報に対して当該処理を実行したと判断した場合に、処理をステップS29に進める。即ち、相関分析部26は、未処理の特定の各項目に関連付けされている第2の時系列情報がないと判断した場合に、処理をステップS29に進める(ステップS28において「NO」)。
一方で、相関分析部26は、全ての第2の時系列情報に対して係る処理を実行していないと判断した場合に、処理をステップS23に戻す。即ち、相関分析部26は、未処理の特定の各項目に関連付けされている第2の時系列情報があると判断した場合に、処理をステップS23に戻す(ステップS28において「YES」)。
障害分析部28は、第2の判定部27から得た判定結果を、分析設定情報30に記憶された分析設定に従って障害分析を行う。また、障害分析部28は、検出された相関破壊の詳細や障害分析の結果を、例えば、ユーザなどに出力する。即ち、障害分析部28は、検出された相関破壊に関する情報を出力する(ステップS29)。
このように本実施の形態に係る監視装置21によれば、各実施形態において説明した効果を享受できると共に、さらに、より速やかに、システムに関する状態を検知することができる。
その理由は、監視装置21は、被監視システム22から複数の項目に関する時系列情報を収集する収集部23と、第2の判定部27から得た判定結果を分析設定情報30に記憶された分析設定に従って障害分析を行う障害分析部28とを、さらに、有するからである。また、監視装置21は、第1のモデル生成部2が行う処理を、第1の分割部24と第2のモデル生成部25とによって分担して実行する。そして、監視装置21は、第1の判定部3が行う処理を、相関分析部26と第2の判定部27とによって分担して実行するからである。
<第4の実施形態>
次に、上述した本発明の第3の実施形態に係る監視装置21を基本とする第4の実施形態について説明する。以下の説明においては、本実施形態に係る特徴的な部分を中心に説明する。その際、上述した各実施形態と同様な構成については、同一の参照番号を付すことにより、重複する説明は省略する。
本発明の第4の実施形態における監視装置41を含む監視システム40について、図7、図17乃至図25を参照して説明する。
図17は、本発明の第4の実施形態における監視装置41を含む監視システム40の構成を示すブロック図である。
図17において、監視システム40は、大別して、監視装置41及び被監視システム22を有する。また、監視装置41は、収集部23、第2の分割部42、第2のモデル生成部25、モデル判定部43、選定部11、相関分析部26、第2の判定部27及び障害分析部28を備える。
本実施形態において、監視装置41は、さらに、第2の分割部42と、モデル判定部43とを備える構成が第3の実施形態において説明した監視装置21と異なる。即ち、モデル判定部43は、生成したモデルが、各項目に関する状態を適切に表しているか否かを判別する。そして、モデル判定部43は、判別した結果に応じて第2の時系列情報を分割する分割条件を、第2の分割部42に対して与える。また、第2の分割部42は、第1の分割部24の動作に加えて、さらに、モデル判定部43から得た分割条件に従い、改めて、第2の時系列情報に対して分割処理を実行する。
モデル判定部43は、第2のモデル生成部25から得た第2の時系列情報と、その第2の時系列情報に関する1つ以上のモデルとに基づいて、それらモデルが第2の時系列情報が示す各項目に関する状態を適切に表しているかどうかを判定する。即ち、モデル判定部43は、当該1つ以上のモデルが第2の時系列情報が示す各項目に関する状態に適合するか否かを判別する。また、モデル判定部43は、判別した結果に応じて、第2の時系列情報に関するモデルを改めて生成(以降、「再生成」と称する)するか否かを決定する。
より具体的に、モデル判定部43は、第2の時系列情報と、その第2の時系列情報に関する1つ以上の相関モデルとに基づいて、それら相関モデルが第2の時系列情報が示す各項目に関する状態に適合するか否かを判別する。モデル判定部43は、当該相関モデルが当該状態に適合しないと判断した場合に、第2の時系列情報に関する相関モデルを再生成するよう第2の分割部42に対して要求する。即ち、モデル判定部43は、第2の時系列情報に対する分割条件を示す情報と、その第2の時系列情報に関する相関モデルの再生成を指示する情報とを、第2の分割部42に対して出力する。換言すると、モデル判定部43は、第2の時系列情報に対する分割条件を示す情報を、第2の分割部42に対して与える。そして、モデル判定部43は、その分割条件に従い生成された第2の時系列情報に関する相関モデルを再生成するよう要求する。
その一方で、モデル判定部43は、当該相関モデルが当該状態に適合すると判断した場合には、相関モデルの生成を完了すると決定する。また、モデル判定部43は、第2の時系列情報と分割された1つ以上の第2の時系列情報とを識別可能な識別情報と、第2のモデル生成部25によって生成された1つ以上の相関モデルと、その相関モデルに対する重み情報とを関連付けてモデル情報4に記憶する。即ち、モデル判定部43は、第2のモデル生成部25から得た識別情報と、生成された1つ以上の相関モデルと、重み情報とを関連付けてモデル情報4に記憶する。尚、モデル判定部43が行う判別処理については、本実施形態において詳細に後述する。
第2の分割部42は、第3の実施形態において説明した第1の分割部24と同様の動作を行う。さらに、第2の分割部42は、モデル判定部43から得た分割条件を示す情報に従って、第2の時系列情報を加工する。即ち、第2の分割部42は、分割条件を示す情報に従って、適合しないと判断されたモデルの生成に用いた1つ以上の分割した第2の時系列情報に基づいて、新たに分割した第2の時系列情報を生成する。
以下の説明おいて、説明の便宜上、モデルの生成に用いた1つ以上の分割した第2の時系列情報は、末尾に「P」を付することによって第2の時系列情報Pと記すこととする。また、新たに分割した第2の時系列情報は、末尾に「Q」を付することによって第2の時系列情報Qと記すこととする。
第2の分割部42は、分割条件を示す情報に従い、例えば、分割した第2の時系列情報Pと、その分割した第2の時系列情報Pと異なる他の分割した第2の時系列情報Pとを結合する。その結果、第2の分割部42は、新たに分割した第2の時系列情報Qを生成することとなる。第2の分割部42は、新たに分割した第2の時系列情報Qを、第2のモデル生成部25に対して与える。
より具体的に、例えば、分割した第2の時系列情報Pの結合手法として、第2の分割部42は、分割した複数の第2の時系列情報Pのうち、一部の分割した第2の時系列情報Pを結合する構成を採用してもよい。
これにより、第2のモデル生成部25は、新たに分割された第2の時系列情報Qに関するモデルの生成処理を実行することができる。また、第2のモデル生成部25は、生成したモデルと、そのモデルに対する重み情報と、第2の時系列情報Qとをモデル判定部43に対して与えることができる。
以下の説明では、より具体的に、一例として、第2の分割部42とモデル判定部43との動作について図7、図18乃至図23を参照して、詳細に説明する。
以下の説明では、説明の便宜上、一例として、監視装置41は、2つの項目A及び項目Bがなす各項目に関連付けされている第2の時系列情報に対して処理を行うこととする。その際、収集部23は、被監視システム22から項目A及び項目Bの時系列情報を収集することとする。また、収集部23は、例えば、図7に示すように時系列情報を、性能情報29に記憶することとする。
また、第2の分割部42は、所定の数「5」に基づいて、第2の時系列情報を分割することとする。これにより、第2の分割部42は、第2の時系列情報を、図18に示すように「分割1」乃至「分割6」の6つに分割することとする。
図18は、本発明の第4の実施形態における第2の分割部42によって分割された第2の時系列情報を具体的に例示する図である。図18は、図7に示す第2の時系列情報が所定の数「5点」毎に、分割された様態を表す。
上述した本実施形態では、説明の便宜上、一例として、第2の分割部42は、所定の数に基づき第2の時系列情報を分割する構成を例に説明した。しかしながら本発明に係る実施形態は、係る構成に限定されない。第2の分割部42は、モデル判定部43から分割条件を示す情報を受け付けた場合には、その分割条件に従い、第2の時系列情報を分割する構成を採用してもよい。
第2のモデル生成部25は、新たに分割された第2の時系列情報Qに関する時系列情報間の変換関数を導出する。また、第2のモデル生成部25は、関数近似を用いて変換関数の予測誤差に基づき重み情報を求める。これにより、第2のモデル生成部25は、図19に示すように変換関数と重み情報とを求めることができる。
図19は、本発明の第4の実施形態における第2のモデル生成部25によって生成された相関モデルを具体的に例示する図である。図19において、1列目は、第2の時系列情報と新たに分割された1つ以上の第2の時系列情報Qとを識別可能な識別情報である。2列目は、第2のモデル生成部25によって導出された変換関数を示す情報である。3列目は、第2のモデル生成部25によって求められた重み情報である。
以下の説明では、相関モデルを再生成するか否かを決定する処理を、図19及び図28を参照して詳細に説明する。
図28は、本発明の第4の実施形態におけるモデル判定部43が行う相関モデルを再生成するか否かを決定する動作を示すフローチャートである。
モデル判定部43は、図19に示す第2のモデル生成部25によって生成された1つ以上の相関モデルまたは当該相関モデルに対する重み情報の何れかに基づいて、相関モデルを再生成するかどうかを決定する。
モデル判定部43は、例えば、1つ以上の相関モデルのうち、想定され得る相関モデルがなす組毎に、後述するパラメータ間の差を求める。即ち、モデル判定部43は、異なる2つの変換関数に含まれるパラメータに基づいて、パラメータ間の差を求める(ステップS41)。モデル判定部43は、求めたパラメータ間の差が、所定の条件(第2の条件)を満たすか否かを判別する(ステップS42)。そして、モデル判定部43は、所定の条件を満たさないと判断した場合には、処理をステップS43に進める(ステップS42において「NO」)。即ち、モデル判定部43は、所定の条件を満たさないと判断した場合には、パラメータ間の差を求めた相関モデルが、各項目に関する状態に適合しないと判断する。
モデル判定部43は、相関モデルを再生成すると決定する構成を採用してもよい(ステップS43)。即ち、モデル判定部43は、当該適合しないと判断された相関モデルを生成する際に用いた1つ以上の分割された第2の時系列情報Pを結合するよう指示する分割条件を示す情報を、第2の分割部42に対して与える。
一例として、モデル判定部43は、係るパラメータ間の差が所定の条件(閾値)以下の場合に、相関モデルを再生成すると決定する構成を採用してもよい。その場合に、モデル判定部43は、1つ以上の相関モデルのうち、当該パラメータ間の差が所定の閾値以下の相関モデルがなす組に対して相関モデルを再生成すると決定する。また、モデル判定部43は、再生成の対象となる相関モデルがなす組毎に、その相関モデルを生成する際に用いた1つ以上の分割された第2の時系列情報Pを結合するよう指示する分割条件を示す情報を、第2の分割部42に対して出力する。
より具体的に、一例として、以下の説明では、複数の変換関数「B(i)=a*A(i)+b」のうち、パラメータ「a」と「b」との値が近い2つの変換関数がなす組があった場合の動作について説明する。
以下の説明では、例えば、変換関数がなす組は、「B(i)=a1*A(i)+b1」と「B(i)=a2*A(i)+b2」とで表されることとする。
また、モデル判定部43は、変換関数「B(i)=a1*A(i)+b1」と、変換関数「B(i)=a2*A(i)+b2」とに関するそれぞれの分割された第2の時系列情報Pを結合するよう指示する分割条件を示す情報を出力することとする。モデル判定部43は、パラメータ間の差(|a1−a2|+|b1−b2|)が、例えば、所定の閾値「1」より小さい(|a1−a2|+|b1−b2|<1)場合に、相関モデルを再生成することを決定することとする。
モデル判定部43は、第2の時系列情報に関するそれぞれの変換関数に含まれるパラメータ間の差を求める。
図20は、本発明の第4の実施形態におけるモデル判定部43によって求められたパラメータ間の差を具体的に例示する図である。図20において、1列目は、分割対象である第2の時系列情報と分割した1つ以上の第2の時系列情報Pとを識別可能な識別情報である。2列目は、モデル判定部43によって求められたパラメータ間の差を示す情報である。尚、図20では、説明の便宜上、パラメータ間の差(|a1−a2|+|b1−b2|)の値が小さい順となるように例示することとする。
図20に示す通り、「分割3」と「分割4」との組、「分割1」と「分割2」との組及び「分割5」と「分割6」との組は、「|a1−a2|+|b1−b2|<1」を満たす。そのため、モデル判定部43は、これら組毎に、分割された第2の時系列情報Pを結合すると共に、結合した第2の時系列情報Qに基づき相関モデルを再生成するよう第2の分割部42に対して要求する。即ち、モデル判定部43は、分割条件として、「分割3」と「分割4」との組、「分割1」と「分割2」との組及び「分割5」と「分割6」との組に関するそれぞれの分割された第2の時系列情報Pを結合するよう第2の分割部42に対して要求する。
図21は、本発明の第4の実施形態における第2の分割部42によって結合された第2の時系列情報Qを具体的に例示する図である。
図21に示すように、第2の分割部42は、モデル判定部43から得た分割条件に従い、「分割1」と「分割2」とに関する分割した第2の時系列情報Pを結合することによって、「分割1−2」に示す第2の時系列情報Qを生成する。また、第2の分割部42は、「分割3」と「分割4」とに関する分割した第2の時系列情報Pを結合することによって、「分割3−4」に示す第2の時系列情報Qを生成する。第2の分割部42は、「分割5」と「分割6」とに関する分割した第2の時系列情報Pを結合することによって、「分割5−6」に示す第2の時系列情報Qを生成する。この結果、第2の時系列情報は、新たに、「分割1−2」、「分割3−4」及び「分割5−6」に示す第2の時系列情報Qの3つに分割される。第2の分割部42は、新たに分割した第2の時系列情報Qを、第2のモデル生成部25に対して出力する。
これにより、第2のモデル生成部25は、第2の分割部42によって分割された第2の時系列情報Qに関する時系列情報間の変換関数を導出する。また、第2のモデル生成部25は、関数近似を用いて変換関数の予測誤差に基づき重み情報を求める。これにより、第2のモデル生成部25は、図22に示すように変換関数と重み情報とを求めることができる。
図22は、本発明の第4の実施形態における第2のモデル生成部25によって再生成された相関モデルを具体的に例示する図である。図22において、1列目は、分割対象である第2の時系列情報と分割した1つ以上の第2の時系列情報Qとを識別可能な識別情報である。2列目は、第2のモデル生成部25によって導出された変換関数を示す情報である。3列目は、第2のモデル生成部25によって求められた重み情報である。
モデル判定部43は、改めて、第2のモデル生成部25によって生成された1つ以上の相関モデルまたは当該相関モデルに対する重み情報の何れかに基づいて、相関モデルを再生成するかどうかを決定する。
図23は、本発明の第4の実施形態におけるモデル判定部43によって求められたパラメータ間の差を具体的に例示する図である。図23において、1列目は、分割対象である第2の時系列情報と分割した1つ以上の第2の時系列情報Qとを識別可能な識別情報である。2列目は、モデル判定部43によって求められたパラメータ間の差を示す情報である。
図23を参照すると、「|a1−a2|+|b1−b2|<1」を満たす相関モデルがなす組は無い。そのため、モデル判定部43は、相関モデルを再生成しないと決定する。また、モデル判定部43は、第2の時系列情報と分割された1つ以上の第2の時系列情報Qとを識別可能な識別情報と、生成された相関モデルと、その相関モデルに対する重み情報とを関連付けてモデル情報4に記憶する。
尚、上述した本実施形態では、説明の便宜上、一例として、モデル判定部43は、パラメータ間の差に応じて、相関モデルを再生成すると決定する構成を例に説明した。しかしながら本発明に係る実施形態は、係る構成に限定されない。モデル判定部43は、生成された相関モデルが2つ以上ある場合に、相関モデルを再生成すると決定する構成を採用してもよい。
その場合に、モデル判定部43は、相関モデルが2つ以上ある場合に、1つ以上の相関モデルが、各項目に関する状態に適合しないと判定する。モデル判定部43は、生成された相関モデルのうち、それら相関モデルに対する重み情報が所定の条件(第3の条件)を満たす全ての相関モデルを選定する。モデル判定部43は、選定した全ての相関モデルを生成する際に用いた1つ以上の分割された第2の時系列情報Pを結合するよう指示する分割条件を示す情報を、第2の分割部42に対して出力する。そして、モデル判定部43は、新たに分割された第2の時系列情報Qに関する相関モデルを再生成するよう第2の分割部42に対して要求する。
上述した本実施形態では、説明の便宜上、一例として、第2の分割部42は、所定の数に基づいて、第2の時系列情報を分割する構成を例に説明した。以下の説明では、第2の実施形態において例示した時系列情報の値が大きく変化する分割境界(例えば、変化点)において第2の時系列情報を分割する手法について、図7、図24及び図25を参照して詳細に説明する。
図24は、本発明の第4の実施形態における第2の分割部42によって求められた傾きに関する値を具体的に例示する図である。即ち、図24は、図7に示す時系列情報(第2の時系列情報)を含む図でもある。図24において、1列目は、性能値を計測した時刻(分)を含む時間を示す情報である。2列目は、項目Aに関する性能値を示す情報である。即ち、当該2列目は、図7の2列目に相当する。3列目は、項目Aに関する傾きを示す情報である。4列目は、項目Aに関する傾きの差分を示す情報である。5列目は、項目Aに関する傾きの差分の絶対値を示す情報である。6列目は、項目Bに関する性能値を示す情報である。即ち、当該6列目は、図7の3列目に相当する。7列目は、項目Bに関する傾きを示す情報である。8列目は、項目Bに関する傾きの差分を示す情報である。9列目は、項目Bに関する傾きの差分の絶対値を示す情報である。
図25は、本発明の第4の実施形態における第2の分割部42によって第2の時系列情報が分割された態様を概念的に例示する図である。図25は、項目毎に、第2の時系列情報と、第2の分割部42によって分割された分割境界(例えば、分割点)とを示すグラフである。縦軸は、性能値(実測値)を示す。また、横軸は、時刻(分)を含む時間を示す。図25において、実線によって示すグラフは、項目Aに関する時系列情報を示す。また、点線によって示すグラフは、項目Bに関する時系列情報を示す。分割点S1乃至分割点S4は、分割境界を示す。
第2の分割部42は、図7に示す第2の時系列情報を構成する値に対して二階微分した値の絶対値が所定の基準(値)以上となる値において第2の時系列情報を分割する。より具体的に、第2の分割部42は、図24に示す項目A及び項目Bに関する第2の時系列情報に基づいて、第2の時系列情報を構成する値間の傾き、その傾きの差分及び当該傾きの差分の絶対値を求める。第2の分割部42は、求めた結果に基づいて、図25に示すように、第2の時系列情報を、4つの分割境界において分割する。
より具体的に、以下の説明では、図24に示す第2の時系列情報を、当該第2の時系列情報を構成する性能値について傾きの差分を示す値の絶対値が、例えば、所定の基準「0.5」を超える値において分割することとする。但し、以下の説明では、絶対値が所定の基準「0.5」を超える値であっても、次に示す条件に該当する場合には、その絶対値を分割境界とは扱わないこととする。即ち、以下の説明では、当該基準を超える絶対値と関連付けされている性能値が、直前の分割境界とする絶対値と関連付けされている性能値から5つの性能値を経過していない場合には、その性能値に関連付けされている絶対値を分割境界とは扱わないこととする。換言すると、分割境界とする絶対値に関連付けされた性能値が計測された後に、順次計測された各性能値のうち、分割境界とする絶対値に関連付けされた性能値を起点として5つ以内の性能値に関連付けされている絶対値は、分割境界とは扱わないこととする。ここで、順次計測された各性能値とは、図24に示す例では1分毎に計測された各性能値を表すこととする。
ここで、傾きとは、特定の時刻に得た性能値と、その特定の時刻における直前の時刻に得た性能値との差を示す値である。より具体的に、例えば、傾きは、特定の時刻「4分」に得た性能値と、「4分」より直前の時刻「3分」に得た性能値との差を示す値である。即ち、本実施形態において、一例として、直前の時刻とは、特定の時刻の1分前であることを意味する。そして、後述する直後の時刻とは、特定の時刻の1分後であることを意味する。また、傾きの差分とは、特定の時刻に得た性能値と当該直前の時刻に得た性能値とに基づき求められた特定の傾きと、当該特定の時刻に得た性能値と当該特定の時刻における直後の時刻に得た性能値とに基づき求められた傾きとの差を示す値である。
以下の説明では、上述した分割境界を設定する手法について、図24を参照してより具体的に説明する。説明の便宜上、図24において、分割境界は、矩形(実線)によって示すこととする。そして、図24において、以下の説明では参照するが分割境界として扱わない値は、矩形(破線)によって示すこととする。
図24の矩形(破線)によって示すように、直前の分割境界として扱われる絶対値に関連付けされている性能値を起点として5つ目の性能値を経過していない場合、絶対値は、分割境界として扱わない。即ち、以下の説明では、当該直前の分割境界として扱われる絶対値に関連付けされている性能値が計測された時刻を起点として5分経過していない期間内に計測された性能値に関連付けされている絶対値は、分割境界として扱わない。そのため、図24の矩形(実線)によって示すように、分割境界には、絶対値が「0.52」、「0.63」、「0.7」及び「0.82」なる4点が選択される。但し、本実施形態では、係る4点の選択に際して、図24に示す時刻「14分」において、項目Aの絶対値「0.63」が選択され、項目Bの絶対値「0.54」は、選択されないこととする。
尚、本実施形態では、一例として、2つ以上の項目がなす各項目に関する状態を、モデルが、適切に表しているか否かをモデル判定部43が判別し、判別結果に応じて、そのモデルを、モデル判定部43が再生成するか否かを決定する場合について説明した。しかしながら本発明に係る実施形態は、係る構成に限定されない。モデル判定部43は、例えば、ユーザからの要求に応じて、モデルを再生成するか否かを決定してもよい。
このように本実施の形態に係る監視装置41によれば、各実施形態において説明した効果を享受できると共に、さらに、より精度よくシステムに関する状態を検知することができる。
その理由は、監視装置41は、生成したモデルが、第2の時系列情報が示す各項目に関する状態に適合するか否かを判別するモデル判定部43を備えるからである。また、監視装置41は、モデル判定部43の判別結果に応じて、より当該状態に適合するモデルを生成可能なように新たに分割した時系列情報を生成する第2の分割部42を備えるからである。
<第5の実施形態>
次に、上述した本発明の第3の実施形態に係る監視装置21を基本とする実施形態について説明する。以下の説明においては、本実施形態に係る特徴的な部分を中心に説明する。その際、上述した各実施形態と同様な構成については、同一の参照番号を付すことにより、重複する説明は省略する。
プラントの一種である化学製造プラントは、例えば、原料を所定の温度や所定の圧力により反応を促進し、所望の生成物を高い純度で得ることを目的とする。そのため、化学製造プラントでは、例えば、バルブの開け閉めなどの調節を適宜行う場合がある。
これら各所の温度や圧力は、例えば、センサにより取得可能である。また、正常時の温度や圧力は、一定の関係性を保つと考えられる。また、バルブの開け閉めなどは、温度や圧力に影響を与えるので、係る関係性もバルブの状態に応じて変化すると考えられる。
しかしながら、バルブの開け閉めは、例えば、生成物の反応速度の調整やプラントの規定値内での安全稼働を目的として行われるべきである。そのため、たとえ係る関係性に変化が生じたとしても、その変化の前後における当該関係性は、何れも異なりつつも正常な状態において成り立つと考えられる。
したがって、そのような複数の異なる状態を持つプラントにおいて、前述の実施形態における監視装置21を適用することによって、当該プラントは、誤報が少ない異常検知を実現することが可能となる。
本実施形態における構成について以下に説明する。本実施形態における監視装置21は、図5に示すように収集部23、第1の分割部24、第2のモデル生成部25、選定部11、相関分析部26、第2の判定部27及び障害分析部28を備える。図5に示す被監視システム22は、例えば、上述した化学製造プラントである。
収集部23は、被監視システム22(プラント)から、所定の時間間隔(例えば、1分)毎に、センサの測定情報(一例として、温度センサや圧力センサなどの項目に関する値)を収集する。収集部23は、収集した各項目に関する時系列に関連付けされた測定情報を、性能情報29に記憶する。
その他の構成及び動作については、第3の実施形態において説明した構成及び動作と同じである。そのため、重複する説明は省略する。
このように本実施の形態に係る監視装置21によれば、各実施形態において説明した効果を享受できると共に、複数の異なる正常な状態を有するプラントにおいて、誤報が少ない異常検知を実現することができる。
<第6の実施形態>
次に、上述した本発明の第3の実施形態に係る監視装置21を基本とする実施形態について説明する。以下の説明においては、本実施形態に係る特徴的な部分を中心に説明する。その際、上述した各実施形態と同様な構成については、同一の参照番号を付すことにより、重複する説明は省略する。
自動車、バイク、船及び飛行機などの移動体は、燃料を燃焼させることによってエンジンに動力を発生させる。また、移動体は、発生させた動力を内部機構によりタイヤやプロペラ等に伝達することによって、推進力を得ることが知られている。燃料の消費量や推進力の間には、移動体が正常稼働している範囲内では、一定の関係性が成り立つと考えられる。その一方で、例えば、気温や天候や路面の荒れ具合などの外部環境に応じて、成り立つ当該関係性は、異なると考えられる。
しかしながら、それらの異なる関係性は、何れも異なりつつも正常な状態において成り立つと考えられる。
したがって、そのような複数の異なる状態を持つ移動体において、前述の実施形態における監視装置21を適用することによって、移動体は、誤報が少ない異常検知を実現することが可能となる。
本実施形態における構成について以下に説明する。本実施形態における監視装置21は、図5に示すように収集部23、第1の分割部24、第2のモデル生成部25、選定部11、相関分析部26、第2の判定部27及び障害分析部28を備える。図5に示す被監視システム22は、例えば、上述した自動車やバイク、船及び飛行機などの移動体である。
収集部23は、被監視システム22(移動体)から、所定の時間間隔(例えば、1分)毎に、センサの測定情報(一例として、燃料センサや速度センサなどの項目に関する値)を収集する。収集部23は、収集した各項目に関する時系列に関連付けされた測定情報を、性能情報29に記憶する。
その他の構成については、第3の実施形態において説明した構成と同じである。そのため、重複する説明は省略する。
このように本実施の形態に係る監視装置21によれば、各実施形態において説明した効果を享受できると共に、複数の異なる正常な状態を有する移動体において、誤報が少ない異常検知を実現することができる。
(ハードウェア構成例)
上述した実施形態において図面に示した各部は、ソフトウェアプログラムの機能(処理)単位(ソフトウェアモジュール)と捉えることができる。これらの各ソフトウェアモジュールは、専用のハードウェアによって実現してもよい。但し、これらの図面に示した各部の区分けは、説明の便宜上の構成であり、実装に際しては、様々な構成が想定され得る。この場合のハードウェア環境の一例を、図26を参照して説明する。
図26は、本発明の模範的な実施形態に係る監視装置を実行可能な情報処理装置(コンピュータ)300の構成を例示的に説明する図である。即ち、図26は、サーバ等のコンピュータ(情報処理装置)の構成であって、上述した実施形態における各機能を実現可能なハードウェア環境を表す。このコンピュータは、監視装置1(図1)、或いは、監視装置10(図2)、監視装置21(図5)、監視装置41(図17)、の全体または一部の監視装置を実現可能である。
図26に示した情報処理装置300は、以下の構成がバス(通信線)306を介して接続された一般的なコンピュータである。
・CPU(Central_Processing_Unit)301、
・ROM(Read_Only_Memory)302、
・RAM(Random_Access_Memory)303、
・ハードディスク(記憶装置)304、
・外部装置との通信インタフェース(図26において通信I/F(Interface)と示す)305、
・CD−ROM(Compact_Disc_Read_Only_Memory)等の記録媒体307に格納されたデータを読み書き可能なリーダライタ308。
そして、上述した実施形態を例に説明した本発明は、以下の手順によって達成される。即ち、図26に示した情報処理装置300に対して、その説明において参照したブロック構成図(図1、図2、図5、図17)或いはフローチャート(図6、図9、図12)の機能を実現可能なコンピュータ・プログラムが供給される。その後、そのコンピュータ・プログラムは、当該ハードウェアのCPU301に読み出されて実行されることによって達成される。また、当該装置内に供給されたコンピュータ・プログラムは、読み書き可能な一時記憶メモリ(RAM303)またはハードディスク304等の不揮発性の記憶デバイスに格納すれば良い。
また、前記の場合において、当該ハードウェア内へのコンピュータ・プログラムの供給方法は、現在では一般的な手順を採用することができる。例えば、CD−ROM等の各種記録媒体307を介して当該装置内にインストールする方法や、インターネット等の通信回線を介して外部よりダウンロードする方法等である。そして、このような場合において、本発明は、係るコンピュータ・プログラムを構成するコード、或いはそのコードが格納された記録媒体によって構成されると捉えることができる。
以上、実施形態を参照して本発明を説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。
この出願は、2014年9月3日に出願された日本出願特願2014−179042を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
本発明は、上述した各実施形態には限定されない。本発明は、Webサービスや業務サービスといった情報通信サービスを提供するシステムや、プラントや発電設備などのシステムに適用可能である。また、本発明は、HEMS(Home Energy Management System)やBEMS(Building Energy Management System)などの電力マネジメントシステムに適用可能である。
1 監視装置
2 第1のモデル生成部
3 第1の判定部
4 モデル情報
10 監視装置
11 選定部
20 監視システム
21 監視装置
22 被監視システム
23 収集部
24 第1の分割部
25 第2のモデル生成部
26 相関分析部
27 第2の判定部
28 障害分析部
29 性能情報
30 分析設定情報
40 監視システム
41 監視装置
42 第2の分割部
43 モデル判定部
300 情報処理装置
301 CPU
302 ROM
303 RAM
304 ハードディスク
305 通信インタフェース
306 バス
307 記録媒体
308 リーダライタ

Claims (18)

  1. 監視対象に関する複数の項目の情報が、所定の期間に亘って時系列に関連付けされた時系列情報のうち、モデル化の対象とする各項目に関連付けされている時系列情報を、前記所定の期間より短い複数期間に分割し、その分割した時系列情報に関する相関関係を表すモデルを生成するモデル生成手段と、
    前記所定の期間とは異なる期間における、前記複数の項目の情報が時系列に関連付けされた時系列情報を、前記各項目に関する2つ以上の前記モデル毎に、その2つ以上の前記モデルのうち、それぞれのモデルに対して適用することによって、1つ以上の前記モデルによって表された前記相関関係が維持されているか否かを求め、その求めた結果に基づき前記各項目に関する判定を行う判定手段と、
    を備える監視装置。
  2. 前記モデル生成手段は、
    前記各項目に関連付けされている時系列情報を、前記各項目に関する状態の変化に応じて分割する
    請求項1に記載の監視装置。
  3. 前記モデル生成手段は、
    前記各項目に関連付けされている時系列情報を、前記監視対象に関する状態の変化に応じて分割する
    請求項1に記載の監視装置。
  4. 前記モデル生成手段は、
    前記各項目に関連付けされている前記時系列情報を、所定の数に基づいて分割する
    請求項1に記載の監視装置。
  5. 前記判定手段は、
    求めた前記結果のうち、少なくとも1つの前記結果に基づき前記各項目に関する判定を行う
    請求項1乃至請求項4の何れかに記載の監視装置。
  6. 前記判定手段は、
    1つ以上の前記モデルが表す相関関数について、前記異なる期間における前記複数の項目の時系列情報に対する第1の予測誤差のうち、最も小さい前記第1の予測誤差が所定の誤差閾値の範囲を満たしているか否かを判別することによって、前記各項目に対する異常を判定する
    請求項5に記載の監視装置。
  7. 前記判定手段は、
    1つ以上の前記モデルが表す相関関数について、前記異なる期間における前記複数の項目の時系列情報に対する第1の予測誤差のうち、全ての前記第1の予測誤差が前記所定の誤差閾値の範囲を満たしているか否かを判別することによって、前記各項目に対する異常を判定する
    請求項5に記載の監視装置。
  8. 前記判定手段は、前記各項目に関する判定として、
    1つ以上の前記モデルが表す相関関数について、前記異なる期間における前記複数の項目の時系列情報に対する第1の予測誤差のうち、最も小さい前記第1の予測誤差を選定する
    請求項5に記載の監視装置。
  9. 前記モデル生成手段は、
    複数の分割条件に基づき前記各項目に関連付けされている時系列情報を分割し、該分割した時系列情報に関する1つ以上の前記モデルを生成し、生成した1つ以上の前記モデル間の総変化量を求めると共に、求めた総変化量のうち、該総変化量が最も大きな分割条件によって前記各項目に関連付けされている時系列情報を分割する
    請求項1乃至請求項8の何れかに記載の監視装置。
  10. 前記各項目に関連付けされている時系列情報のうち、前記モデル生成手段によって生成されたモデルに対する重みを表す重み情報が第1の条件を満たす特定の前記各項目に関連付けされている時系列情報と、その各項目に関する1つ以上の前記モデルとを選定する選定手段を、さらに備え、
    前記判定手段は、
    前記異なる期間における前記複数の項目の時系列情報を、前記選定手段によって選定された特定の前記各項目に関する2つ以上の前記モデルを対象として適用することによって、前記選定された1つ以上の前記モデルによって表された前記相関関係が維持されているか否かを求め、その求めた結果に基づき前記各項目に関する判定を行う
    請求項1乃至請求項9の何れかに記載の監視装置。
  11. 1つ以上の前記モデルが、前記各項目に関する状態に適合するか否かを判別し、適合しないと判断した場合には、該各項目に関連付けされている時系列情報に対する分割条件を示す情報を前記モデル生成手段に対して与えると共に、その分割条件に従い生成された時系列情報に関する前記モデルを再生成するよう要求するモデル判定手段をさらに備え、
    前記モデル生成手段は、
    前記モデル判定手段から得た前記分割条件に従い、適合しないと判断された前記モデルの生成に用いた1つ以上の前記分割した時系列情報に基づいて、新たに分割した時系列情報を生成する
    請求項1乃至請求項10の何れかに記載の監視装置。
  12. 前記モデル判定手段は、
    1つ以上の前記モデルのうち、該モデルに含まれるパラメータに基づき求めた前記パラメータ間の差が第2の条件を満たすか否かを判別し、該差が前記第2の条件を満たさないと判断した場合には、前記差を求めた該モデルが、前記各項目に関する状態に適合しないと判断し、その適合しないと判断された前記モデルを生成する際に用いた1つ以上の前記分割された時系列情報を結合するよう指示する前記分割条件を示す情報を与える
    請求項11に記載の監視装置。
  13. 前記モデル判定手段は、
    前記モデルが2つ以上ある場合に、1つ以上の前記モデルが、前記各項目に関する状態に適合しないと判定し、該モデルのうち、該モデルに関する前記重み情報が第3の条件を満たす全ての前記モデルの生成に用いた1つ以上の前記分割された時系列情報を結合するよう指示する前記分割条件を示す情報を与える
    請求項11に記載の監視装置。
  14. 前記判定手段は、
    前記時系列情報と、前記モデル生成手段により分割された前記時系列情報における分割境界とを、ユーザが識別可能な態様によって提示する
    請求項1乃至請求項13の何れかに記載の監視装置。
  15. 前記判定手段は、
    前記所定の期間とは異なる期間における、前記複数の項目の時系列情報と、前記求めた結果のうち、前記各項目に関する判定に用いた1つ以上の前記結果とを、ユーザが識別可能な態様によって提示する
    請求項1乃至請求項13の何れかに記載の監視装置。
  16. 請求項1乃至請求項15の何れかに記載された監視装置と、前記監視装置と通信ネットワークを介して通信可能に接続する、1つ以上の前記監視対象とを備え、
    前記監視対象は、
    所定の時間間隔毎に、前記複数の項目に関する情報を取得し、
    前記監視装置は、
    前記監視対象に関する前記複数の項目に関する情報が、所定の期間に亘って関連付けされた前記時系列情報に基づいて、前記監視対象に関する判定を行う
    監視システム。
  17. 監視対象に関する複数の項目の情報が、所定の期間に亘って時系列に関連付けされた時系列情報のうち、モデル化の対象とする各項目に関連付けされている時系列情報を、前記所定の期間より短い複数期間に分割し、その分割した時系列情報に関する相関関係を表すモデルを生成し、
    前記所定の期間とは異なる期間における、前記複数の項目の情報が時系列に関連付けされた時系列情報を、前記各項目に関する2つ以上の前記モデル毎に、その2つ以上の前記モデルのうち、それぞれのモデルに対して適用することによって、1つ以上の前記モデルによって表された前記相関関係が維持されているか否かを求め、その求めた結果に基づき前記各項目に関する判定を行う
    監視方法。
  18. 監視対象に関する複数の項目の情報が、所定の期間に亘って時系列に関連付けされた時系列情報のうち、モデル化の対象とする各項目に関連付けされている時系列情報を、前記所定の期間より短い複数期間に分割し、その分割した時系列情報に関する相関関係を表すモデルを生成する機能と、
    前記所定の期間とは異なる期間における、前記複数の項目の情報が時系列に関連付けされた時系列情報を、前記各項目に関する2つ以上の前記モデル毎に、その2つ以上の前記モデルのうち、それぞれのモデルに対して適用することによって、1つ以上の前記モデルによって表された前記相関関係が維持されているか否かを求め、その求めた結果に基づき前記各項目に関する判定を行う機能と、
    をコンピュータに実現させるコンピュータ・プログラムが格納された記録媒体。
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