JPWO2015136578A1 - 健康管理システム - Google Patents

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Abstract

効率的に健康管理上注目すべき情報を表示すべく、所定の対象者から取得したバイタルデータに基づく表示を行う健康管理システム(10)は、バイタルデータ履歴を記憶するバイタルデータ記憶部(101)と、イベント履歴を記憶するイベント記憶部(103)と、バイタルデータ履歴を第1形式で表示する表示制御部(160)と、バイタルデータ履歴が第1形式で表示されている場合に指定操作を受け付ける指定受付部(140)と、受け付けられた指定操作に関連する時を特定してその時に対応するバイタルデータに影響を及ぼしたイベントの影響を受ける時間範囲を、イベント履歴及び所定基準に基づいて特定する特定部(150)とを備え、表示制御部(160)は、指定操作が受け付けられた場合において、特定部(150)により特定された時間範囲に対応するバイタルデータ履歴を前記第1形式と異なる第2形式で表示する。

Description

本開示は、健康管理を支援する健康管理システム及び当該システムに用いられる情報処理方法に関する。
特許文献1は、検査結果の経時的変化を表すグラフ情報を表示し、グラフ情報中の一部分が指定されたときに、その指定部分の日時に近い医療行為の情報を表示する医療情報システムを開示する。
特開2009−104278号公報
本開示は、健康に係る情報を閲覧する閲覧者の利便性を従来よりも向上させるべく、閲覧者に対し効率的に健康管理上注目すべき情報を表示する健康管理システム、及び、このシステムに用いられる情報処理方法を提供する。
本開示における健康管理システムは、所定の対象者から取得したバイタルデータに基づく表示を行う健康管理システムであって、前記バイタルデータについて取得の時を対応付けたバイタルデータ履歴を記憶するバイタルデータ記憶部と、前記バイタルデータに影響を及ぼし得るイベントについて発生の時を示すイベント履歴を記憶するイベント記憶部と、前記バイタルデータ履歴を第1形式で表示する表示制御部と、前記バイタルデータ履歴が前記第1形式で表示されている場合に指定操作を受け付ける指定受付部と、前記指定受付部により受け付けられた指定操作に関連する時を特定し、当該時に対応するバイタルデータに影響を及ぼしたイベントの影響を受ける時間範囲を、前記イベント履歴及び所定基準に基づいて特定する特定部とを備え、前記表示制御部は、前記指定受付部により前記指定操作が受け付けられた場合において、前記特定部により特定された前記時間範囲に対応するバイタルデータ履歴を前記第1形式と異なる第2形式で表示する健康管理システムである。
また、本開示における情報処理方法は、記憶媒体及びプロセッサを有する装置を備え所定の対象者から取得したバイタルデータに基づく表示を行う健康管理システムで用いられる情報処理方法であって、前記プロセッサにより、前記バイタルデータについて取得の時を対応付けたバイタルデータ履歴と、前記バイタルデータに影響を及ぼし得るイベントについて発生の時を示すイベント履歴とを前記記憶媒体に記憶し、前記バイタルデータ履歴を第1形式で表示し、前記バイタルデータ履歴が前記第1形式で表示されている場合に指定操作を受け付け、受け付けられた前記指定操作に関連する時を特定し、当該時に対応するバイタルデータに影響を及ぼしたイベントの影響を受ける時間範囲を、前記イベント履歴に基づいて特定し、前記指定操作が受け付けられた場合において、特定された前記時間範囲に対応するバイタルデータ履歴を前記第1形式と異なる第2形式で表示する情報処理方法である。
本開示における健康管理システム及び情報処理方法は、健康に係る情報を閲覧している閲覧者が別の表示形式で閲覧をする際に、注目すべき範囲を選定して情報の表示を行うため、閲覧者にとって効率的な閲覧が可能となる。
図1は、実施の形態1における健康管理システムの概略構成図である。 図2は、健康管理システムの機能ブロック図である。 図3は、健康管理システムが取り扱うバイタルデータ履歴の構成及び内容例を示す図である。 図4は、健康管理システムが取り扱うイベント履歴の構成及び内容例を示す図である。 図5は、健康管理システムが取り扱う詳細情報の構成及び内容例を示す図である。 図6は、健康管理システムが取り扱うイベント基準情報の構成及び内容例を示す図である。 図7は、健康管理システムを構成する対象者用端末の画面遷移を示す図である。 図8は、対象者用端末の画面遷移を示す図である。 図9は、対象者用端末における履歴表示処理を示すフローチャートである。 図10は、対象者用端末における表示期間特定処理を示すフローチャートである。 図11は、対象者用端末における詳細情報表示処理を示すフローチャートである。 図12は、対象者用端末における対象者入力処理を示すフローチャートである。 図13は、健康管理システムを構成する指導者用端末における指導者入力処理を示すフローチャートである。 図14は、他の実施の形態におけるイベント基準情報の構成及び内容例を示す図である。 図15は、対象者用端末での操作例(前後数日分の表の表示)を示す図である。 図16は、対象者用端末での操作例(イベント発生日時を含む表の表示)を示す図である。 図17は、対象者用端末での操作例(グラフ上でのスワイプ操作)を示す図である。 図18は、対象者用端末での操作例(表上でのスワイプ操作)を示す図である。
健康に係る情報(血圧、体重等の測定値等)を健康管理の対象者(以下、「対象者」という。)が閲覧する際に、効率的に健康管理上注目すべき情報を表示すべく、本開示における健康管理システムは、所定の対象者から取得したバイタルデータに基づく表示を行う健康管理システムであって、前記バイタルデータについて取得の時を対応付けたバイタルデータ履歴を記憶するバイタルデータ記憶部と、前記バイタルデータに影響を及ぼし得るイベントについて発生の時を示すイベント履歴を記憶するイベント記憶部と、前記バイタルデータ履歴を第1形式で表示する表示制御部と、前記バイタルデータ履歴が前記第1形式で表示されている場合に指定操作を受け付ける指定受付部と、前記指定受付部により受け付けられた指定操作に関連する時を特定し、当該時に対応するバイタルデータに影響を及ぼしたイベントの影響を受ける時間範囲を、前記イベント履歴及び所定基準に基づいて特定する特定部とを備え、前記表示制御部は、前記指定受付部により前記指定操作が受け付けられた場合において、前記特定部により特定された前記時間範囲に対応するバイタルデータ履歴を前記第1形式と異なる第2形式で表示する健康管理システムである。ここで、バイタルデータの取得は、対象者の操作による入力の受領、対象者のバイタルデータを測定する測定装置からの受信等を含む。バイタルデータの表示の形式としては、例えば表形式、グラフ形式等が挙げられる。なお、「時」は、年、月、日、時刻等といった時間に関する全ての用語の上位概念である。
この健康管理システムによれば、対象者が別の表示形式で閲覧をするために指定操作をすると、注目すべき範囲の情報が選ばれて表示されるため、効率的な閲覧が可能となる。
ここで、例えば、前記健康管理システムは、相互に通信する対象者用端末及び管理装置を含んで実現され、前記対象者用端末は、前記表示制御部と、前記指定受付部と、前記バイタルデータの取得を行って前記バイタルデータ記憶部における前記バイタルデータ履歴に反映する取得部とを有し、前記管理装置は、前記バイタルデータ記憶部と前記イベント記憶部とを有し、前記第1形式は表形式であり、前記第2形式はグラフ形式であり、前記所定基準は、前記イベントがバイタルデータに影響を及ぼす期間を示す情報であることとしてもよい。
これにより、対象者は表形式で個々のバイタルデータの値を確認でき、指定によりグラフ形式でバイタルデータの経時的変化の傾向を把握でき、その傾向の把握に有効な範囲にグラフが絞り込まれるため、傾向の的確な把握が可能となり得る。
また、例えば、前記健康管理システムは更に、前記管理装置と通信する指導者用端末を備え、前記イベントは複数種別のうちいずれかに属するものであり、前記所定基準は、前記イベントの種別毎に、当該イベントの重要度及び当該イベントが前記バイタルデータに影響を及ぼす期間を示す情報であり、前記指導者用端末は、前記バイタルデータ記憶部に記憶されたバイタルデータに基づく前記対象者への指導内容である指導情報の入力操作、及び、前記所定基準を更新するための入力操作を受け付ける入力受付部を有し、前記管理装置は、前記指導情報を記憶するための詳細情報記憶部を有し、前記イベントの種別には、前記指導情報が前記対象者へ通知される健康指導が含まれ、前記イベント履歴は、健康指導のイベントについては前記指導情報が前記対象者へ通知された時を示し、前記詳細情報記憶部に記憶された当該指導情報を対応付ける情報を含み、前記表示制御部は、一定条件が満たされたときに前記指導情報を表示することとしてもよい。
これにより、指導者が対象者に対して健康指導を行った場合に、対象者は健康指導が行われてから変化したバイタルデータの変化傾向をグラフにより効率的に把握できるようになる。
また、前記取得部は更に、前記対象者に入力された活動に係るイベントの情報を取得して、当該イベントの情報に基づいて前記イベント記憶部における前記イベント履歴を更新し、前記取得部が取得した前記イベントの情報がイベントに関するコメントを含む場合には、前記取得部は当該コメントを前記詳細情報記憶部に記憶させ、前記イベント履歴は、活動に係るイベントについて、コメントがある場合には当該詳細情報記憶部に記憶された当該コメントを対応付ける情報を含み、前記表示制御部は、一定条件が満たされたときに前記コメントを表示することとしてもよい。
これにより、運動、外食、制限食等といった活動に係るイベントについて対象者がコメントを入力し、閲覧できるようになる。
また、前記指定受付部は、前記バイタルデータ履歴がグラフ形式で表示されている場合にも指定操作を受け付け、前記表示制御部は、バイタルデータ履歴をグラフ形式で表示する際に、イベントの発生の時を示す表示物を付して表示し、前記指定受付部により表示物を指定する指定操作が受け付けられた場合に、前記一定条件が満たされたと扱うこととしてもよい。
これにより、グラフ中のイベントの発生の時を示す表示物を指定することで、対象者はイベントについてのコメント等を閲覧することができるようになる。
また、前記指定受付部は、前記バイタルデータ履歴がグラフ形式で表示されている場合にも指定操作を受け付け、前記表示制御部は、バイタルデータ履歴をグラフ形式で表示している際に前記指定受付部により前記指定操作が受け付けられた場合において、前記特定部により特定された時間範囲に対応するバイタルデータ履歴を表形式で表示することとしてもよい。
これにより、対象者は、グラフが表示されているときに指定をして表を表示させることができるようになる。
また、前記取得部は更に、前記対象者に入力された活動に係るイベントの情報を取得して前記イベント記憶部における前記イベント履歴に反映することとしてもよい。
これにより、対象者は、イベントを入力し閲覧できるようになる。
また、前記取得部は更に、前記所定基準を更新するための入力操作を受け付けて前記所定基準を更新することとしてもよい。
これにより、対象者は、バイタルデータ履歴を絞り込んで表示するための基準を更新することができるようになる。
また、前記健康管理システムは、相互に通信する対象者用端末及び管理装置を含んで実現され、前記対象者用端末は、前記表示制御部と、前記指定受付部と、前記バイタルデータの取得を行って前記バイタルデータ記憶部における前記バイタルデータ履歴に反映する取得部とを有し、前記管理装置は、前記バイタルデータ記憶部と前記イベント記憶部とを有し、前記第1形式はグラフ形式であり、前記第2形式は表形式であり、前記所定基準は、前記イベントがバイタルデータに影響を及ぼす期間を示す情報であることとしてもよい。
これにより、対象者はグラフ形式でバイタルデータの経時的変化を把握でき、指定により表形式で注目すべきバイタルデータの値を確認できるようになる。
また、前記第1形式は表形式であり、前記第2形式はグラフ形式であり、前記所定基準は、前記イベントがバイタルデータに影響を及ぼす期間を示す情報であり、前記指定受付部が、前記バイタルデータ履歴が表形式で表示されている場合においてバイタルデータを指定する指定操作を受け付けたときには、前記特定部は、前記指定操作で指定されたバイタルデータに対応する取得の時を特定し、当該時に先行して発生したイベントが影響を及ぼす期間に当該時が含まれれば当該期間を前記時間範囲として特定することとしてもよい。
これにより、対象者は表形式で個々のバイタルデータの値を確認でき、1つのバイタルデータの指定によりそのバイタルデータの経時的変化の傾向を把握するために有効な範囲に絞り込まれたグラフが表示されるので、傾向の的確な把握が可能となり得る。
また、前記イベントは複数種別のうちいずれかに属するものであり、前記所定基準は、前記イベントの種別毎に、当該イベントの重要度及び当該イベントが前記バイタルデータに影響を及ぼす期間を示す情報であり、前記特定部による前記時間範囲の前記特定は、前記指定操作に関連する時に対応するバイタルデータに影響を及ぼしたイベントのうち最高の重要度を有するイベントの影響を受ける時間範囲の特定であることとしてもよい。
これにより、重要なイベントの影響によって注目すべきバイタルデータ履歴が選定されて表示されるので、対象者にとってバイタルデータ履歴の効率的な閲覧が可能となる。
また、前記表示制御部は、前記バイタルデータ履歴を第2形式で表示する際には、既にバイタルデータ履歴を第1形式で表示していた表示領域の少なくとも一部を隠蔽し当該隠蔽した部分に第2形式で前記バイタルデータ履歴を表示することとしてもよい。
これにより、ディスプレイ装置等における有限の表示領域を有効活用することができるようになる。
また、本開示における健康管理システムで用いられる情報処理方法は、記憶媒体及びプロセッサを有する装置を備え所定の対象者から取得したバイタルデータに基づく表示を行う健康管理システムで用いられる情報処理方法であって、前記プロセッサにより、前記バイタルデータについて取得の時を対応付けたバイタルデータ履歴と、前記バイタルデータに影響を及ぼし得るイベントについて発生の時を示すイベント履歴とを前記記憶媒体に記憶し、前記バイタルデータ履歴を第1形式で表示し、前記バイタルデータ履歴が前記第1形式で表示されている場合に指定操作を受け付け、受け付けられた前記指定操作に関連する時を特定し、当該時に対応するバイタルデータに影響を及ぼしたイベントの影響を受ける時間範囲を、前記イベント履歴に基づいて特定し、前記指定操作が受け付けられた場合において、特定された前記時間範囲に対応するバイタルデータ履歴を前記第1形式と異なる第2形式で表示する情報処理方法である。
また、本開示における健康管理システムで用いられる装置用の制御プログラムは、所定の対象者から取得したバイタルデータに基づく表示を行う健康管理システムに用いられる装置に含まれるプロセッサに情報処理を実行させるための制御プログラムであって、前記情報処理は、前記バイタルデータについて取得の時を対応付けたバイタルデータ履歴と、前記バイタルデータに影響を及ぼし得るイベントについて発生の時を示すイベント履歴とを参照するステップと、前記バイタルデータ履歴を第1形式で表示するステップと、前記バイタルデータ履歴が前記第1形式で表示されている場合に指定操作を受け付けるステップと、受け付けられた前記指定操作に関連する時を特定し、当該時に対応するバイタルデータに影響を及ぼしたイベントの影響を受ける時間範囲を、前記イベント履歴に基づいて特定するステップと、前記指定操作が受け付けられた場合において、特定された前記時間範囲に対応するバイタルデータ履歴を前記第1形式と異なる第2形式で表示するステップとを含む制御プログラムである。
これらについても、バイタルデータ履歴の表示形式を変更する際に、注目すべき範囲が選ばれて表示されるようになるため、健康管理システムのユーザにとっては効率的な閲覧が可能となる。
なお、これらの包括的又は具体的な各種態様には、装置、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム、コンピュータで読み取り可能な記録媒体等の1つ又は複数の組合せが含まれる。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、発明者は、当業者が本開示を十分に理解するために図面及び以下の説明を提供するのであって、これらによって請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。即ち、以下の具体例を用いた説明で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置及び接続形態、並びに、ステップ(工程)及びステップの順序等は、一例であって、請求の範囲に記載の主題を限定するものではない。以下の実施の形態における構成要素のうち、請求の範囲における独立請求項に記載されていない構成要素については、任意に付加可能な構成要素である。また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。
(実施の形態1)
実施の形態1では、主に、所定の対象者から取得したバイタルデータに基づく表示等を行うことで対象者の健康管理を支援するための情報処理方法を実現する健康管理システム10について説明する。
以下、図1〜13を用いて、実施の形態1を説明する。
[1−1.構成]
図1は、実施の形態1における健康管理システム10の概略構成図である。
健康管理システム10は同図に示すように、対象者用端末100、管理装置200及び指導者用端末300と、これらの装置類を相互に通信可能に接続するネットワーク11とを含んで構成される。
対象者用端末100は、対象者が操作するスマートフォン、タブレット等といった端末装置であり、メモリ、プロセッサ、入力装置、ディスプレイ装置、通信インタフェース等を備える。メモリはROM、RAM等である。メモリには後述する各機能部の処理を実現するための制御プログラムやその制御プログラムで利用するための設定値等が予め格納され、また、メモリは、制御プログラムのプロセッサによる実行に際して用いられる各値を一時的に格納するためにも用いられる。この対象者用端末100は、対象者のバイタルデータを測定する測定装置90とブルートゥース(Bluetooth(登録商標))やWi-Fi(登録商標)等の無線通信技術により通信可能である。なお、バイタルデータは、血圧、血糖値等の所謂生体情報や、歩数等の活動量の情報や、体重等の身体的特徴に係る情報等である。
管理装置200は、メモリ、プロセッサ、ハードディスク装置等の比較的大容量の記憶媒体、通信インタフェース等を備えるサーバ装置である。
指導者用端末300は、対象者に対して遠隔地から健康指導を行う者(以下、「指導者」という。)が操作する端末装置であり、メモリ、プロセッサ、入力装置、ディスプレイ装置、通信インタフェース等を備える。
この健康管理システム10の利用の一例は、例えば次のようなものとなる。まず、対象者の測定値であるバイタルデータ等が対象者用端末100から管理装置200に送られて蓄積される。指導者は管理装置200から対象者のバイタルデータ等を指導者用端末300にダウンロードして閲覧する。指導者は必要であれば電話等(例えばネットワーク11を介したビデオ通話、管理装置200を経由した指導情報の伝達、あるいはネットワーク11によらない固定電話等)で対象者に対して健康指導を行い、その内容を指導者用端末300に入力して管理装置200にアップロードする。そして、対象者がバイタルデータ履歴(今までの測定結果)を閲覧したいときに対象者用端末100を操作すると、管理装置200からダウンロードされたバイタルデータ履歴や指導者による入力内容等が対象者用端末100に表示される。
以下、上述した健康管理システム10を構成する各装置類について詳細に説明する。
図2は、健康管理システム10の機能ブロック図である。
[1−1−1.対象者用端末の機能構成]
対象者用端末100は、機能面では図2に示すように、バイタルデータ記憶部101、詳細情報記憶部102、イベント記憶部103、イベント基準記憶部104、通信部110、操作部120、取得部130、指定受付部140、特定部150及び表示制御部160を備える。以下、これらの各機能構成要素について説明する。
バイタルデータ記憶部101は、メモリの一領域として構成され、バイタルデータの履歴を示すバイタルデータ履歴を格納する機能を有する。
詳細情報記憶部102は、メモリの一領域として構成され、イベントに関する詳細な内容を示す詳細情報を格納する機能を有する。なお、イベントは、例えば健康指導、運動、外食等といったバイタルデータに影響を及ぼし得る事象である。
イベント記憶部103は、メモリの一領域として構成され、イベントの履歴を示すイベント履歴を格納する機能を有する。
イベント基準記憶部104は、メモリの一領域として構成され、バイタルデータの表示対象期間の範囲を選定するために用いられる所定基準を示すイベント基準情報を格納する機能を有する。このイベント基準情報は、イベントがバイタルデータに影響を及ぼす期間を示すものである。
通信部110は、通信回路等の通信インタフェースにより実現され、予め定められた通信プロトコルに従ってネットワーク11を介して管理装置200との間で通信する機能を有する。通信部110により、バイタルデータ記憶部101、詳細情報記憶部102及びイベント記憶部103の内容が管理装置200にアップロードされる。また、通信部110により、管理装置200のバイタルデータ記憶部201、詳細情報記憶部202、イベント記憶部203及びイベント基準記憶部204の内容が必要時に対象者用端末100にダウンロードされる。
操作部120は、タッチパネル、キーボード、ポインティングデバイス等の入力装置で構成され、ユーザ(対象者)からの入力操作を受け付ける機能を有する。なお、入力装置がタッチパネルである場合においてタッチパネルはディスプレイ装置の表面に配置されていてもよい。
取得部130は、操作部120を介してバイタルデータ、イベント、詳細情報等の入力された情報を取得する機能を有する。また、取得部130は、ブルートゥース等の近距離無線での通信回路を有し、バイタルデータが測定装置90から送信された場合にはこれを受信して取得する機能をも有する。なお、対象者からの入力に対応するために対象者用端末100で実行される対象者入力処理(後述)において取得部130は、取得した情報をバイタルデータ記憶部101、詳細情報記憶部102或いはイベント記憶部103に格納する。
指定受付部140は、ディスプレイ装置にバイタルデータが表示されている間において指定操作がなされた場合に操作部120を介してその指定操作を受け付けて特定部150に通知する機能を有する。
特定部150は、指定受付部140により指定操作が受け付けられた場合に、イベント履歴及びイベント基準情報に基づいて次に表示されるべき期間(対象者に注目されるべき時間範囲)を特定する機能を有する。この表示されるべき期間の特定は、受け付けられた指定に係るバイタルデータが取得された日の特定を基礎としてなされ、その特定した日に対応するバイタルデータに影響を及ぼしたイベントの影響を受ける期間が表示されるべき期間として特定される。
表示制御部160は、バイタルデータの入力用の画面データや、バイタルデータ履歴等を表形式或いはグラフ形式で表示する画面データ等を生成してディスプレイ装置に表示する機能を有する。なお、表示制御部160は、バイタルデータ履歴等を表示するために対象者用端末100において実行される履歴表示処理(後述)の中心的な主体となる。
なお、取得部130、指定受付部140、特定部150及び表示制御部160の各機能は、メモリに格納された制御プログラムがプロセッサに実行されることにより実現される。
[1−1−2.管理装置の機能構成]
管理装置200は、機能面では図2に示すように、バイタルデータ記憶部201、詳細情報記憶部202、イベント記憶部203、イベント基準記憶部204及び通信部210を備える。以下、これらの各機能構成要素について説明する。
バイタルデータ記憶部201は、ハードディスク装置等の記憶媒体の一領域として構成され、バイタルデータ履歴を蓄積する機能を有する。
詳細情報記憶部202は、ハードディスク装置等の記憶媒体の一領域として構成され、詳細情報を蓄積する機能を有する。
イベント記憶部203は、ハードディスク装置等の記憶媒体の一領域として構成され、イベント履歴を蓄積する機能を有する。
イベント基準記憶部204は、ハードディスク装置等の記憶媒体の一領域として構成され、イベント基準情報を格納する機能を有する。
通信部210は、通信回路等の通信インタフェースにより実現され、予め定められた通信プロトコルに従ってネットワーク11を介して対象者用端末100或いは指導者用端末300と通信する機能を有する。即ち、通信部210は、バイタルデータ記憶部201、詳細情報記憶部202、イベント記憶部203及びイベント基準記憶部204に格納されているデータの送信、並びに、これらに格納されるべきデータの受信及び格納の制御を行う。この制御は、管理装置200のメモリに格納された制御プログラムをプロセッサが実行することで実現してもよい。
[1−1−3.指導者用端末の機能構成]
指導者用端末300は、機能面では図2に示すように、バイタルデータ記憶部301、詳細情報記憶部302、イベント記憶部303、イベント基準記憶部304、通信部310、入力受付部320及び表示部330を備える。以下、これらの各機能構成要素について説明する。
バイタルデータ記憶部301は、メモリの一領域として構成され、バイタルデータ履歴を格納する機能を有する。
詳細情報記憶部302は、メモリの一領域として構成され、詳細情報を格納する機能を有する。
イベント記憶部303は、メモリの一領域として構成され、イベント履歴を格納する機能を有する。
イベント基準記憶部304は、メモリの一領域として構成され、イベント基準情報を格納する機能を有する。
通信部310は、通信回路等の通信インタフェースにより実現され、予め定められた通信プロトコルに従ってネットワーク11を介して管理装置200との間で通信する機能を有する。
入力受付部320は、キーボード、ポインティングデバイス等の入力装置で構成され、ユーザ(指導者)からの入力操作を受け付ける機能を有する。
表示部330は、バイタルデータ履歴等をディスプレイ装置に表示する機能を有する。
[1−2.データ]
以下、上述の構成を備える健康管理システム10で取り扱われるデータについて説明する。
図3は、バイタルデータ履歴の構成及び内容例を示す。同図では、血圧についてのバイタルデータを例示している。バイタルデータ履歴は同図に示すように、測定(取得)されたバイタルデータ毎に、バイタルデータ(最高血圧値、最低血圧値等)と、そのバイタルデータが測定(取得)された日時とを対応付けて構成された情報である。即ち、バイタルデータ履歴は日時とバイタルデータとが対応付けられたレコードの集合である。このバイタルデータ履歴は、バイタルデータを取得した対象者用端末100の取得部130がバイタルデータ記憶部101に格納することで生成され、管理装置200にアップロードされ、バイタルデータ記憶部201へと蓄積される。また、閲覧されるべき場合においてバイタルデータ記憶部201に蓄積されている全部又は一部のバイタルデータ履歴が対象者用端末100或いは指導者用端末300にダウンロードされる。ダウンロードされたバイタルデータ履歴は、バイタルデータ記憶部101或いはバイタルデータ記憶部301に格納され、各端末での表示のために用いられる。
図4は、イベント履歴の構成及び内容例を示す。イベント履歴は同図に示すように、イベントの発生毎に、発生日時、イベント種別及び詳細情報へのリンクを対応付けて構成された情報である。即ち、イベント履歴は発生日時とイベント種別と詳細情報へのリンクとが対応付けられたレコードの集合である。ここで、イベント種別は、指導者による健康指導(健康指導をしたこと)、或いは対象者による活動に係る運動(運動を実施したこと)、外食(外食を食べたこと)、制限食(制限食を食べたこと)等といったイベントの分類を示すものである。また、詳細情報へのリンクは、詳細情報にアクセスするための識別情報(識別番号)であり、イベントに関連して詳細情報がある場合にのみ意味を持つ。イベント履歴は、対象者によるイベントの入力を受けた対象者用端末100の取得部130或いは指導者によるイベントの入力を受けた指導者用端末300の入力受付部320が、それぞれイベント記憶部103、イベント記憶部303に格納することで生成される。生成されたイベント履歴は、管理装置200にアップロードされ、イベント記憶部203へと蓄積される。また、必要に応じてイベント記憶部203に蓄積されているイベント履歴が対象者用端末100或いは指導者用端末300にダウンロードされ、イベント記憶部103或いはイベント記憶部303に格納され、各端末での表示のために用いられる。
図5は、詳細情報の構成及び内容例を示す。詳細情報はイベントに関連した詳細な情報であり、例えば、健康指導のイベントにおいては、指導者による指導内容を示した指導情報がこれに該当し、また、対象者の活動に係るイベント(運動、外食等)については、対象者のコメントがこれに該当する。この詳細情報は、識別番号と内容(コメント、指導情報等)とを対応付けて構成された情報であり、図5では、指導者により入力された指導情報の例を示している。この詳細情報は、対象者の活動に係るイベントについてのコメントを取得した対象者用端末100の取得部130が詳細情報記憶部102に格納することで生成され、管理装置200にアップロードされ、詳細情報記憶部202へと蓄積される。なお、詳細情報は、健康指導イベントについて指導情報の入力を受け付けた指導者用端末300の入力受付部320が詳細情報記憶部302に格納することでも生成され、管理装置200にアップロードされ、詳細情報記憶部202へと蓄積される。また、閲覧されるべき場合において詳細情報記憶部202に蓄積されている一部の詳細情報が対象者用端末100或いは指導者用端末300にダウンロードされる。ダウンロードされた詳細情報は、詳細情報記憶部102或いは詳細情報記憶部302に格納され、各端末での表示のために用いられる。
図6は、イベント基準情報の構成及び内容例を示す。イベント基準情報は同図に示すように、イベント種別毎に、イベント種別と重要度と影響期間とを対応付けて構成された情報である。ここで、重要度は、各イベント種別が、対象者に対して表示すべきバイタルデータの表示対象期間の範囲を選定するためにどれだけ重要であるかを示す情報である。また、影響期間は、そのイベント種別のイベントがバイタルデータに影響を及ぼすであろうと推定される期間を示す情報である。このイベント基準情報は、例えば対象者に対して健康管理上の観点から何に注目させるかを考慮して指導者等により設定される情報である。実験や理論的考察等に基づいて、イベントがバイタルデータに影響を及ぼすであろうと推定される期間が指導者等により影響期間として設定されることが想定されている。このイベント基準情報は、指導者用端末300の入力受付部320が指導者による入力を受け付けてイベント基準記憶部304に格納することで生成され、管理装置200にアップロードされ、イベント基準記憶部204に格納される。そして、必要に応じてイベント基準記憶部204に格納されているイベント基準情報が対象者用端末100にダウンロードされ、表示対象の期間(時間範囲)の選定のために用いられる。また、必要に応じてイベント基準記憶部204に格納されているイベント基準情報が指導者用端末300にダウンロードされ、指導者による確認のための表示に用いられる。
[1−3.動作]
以下、上述の構成を備え、上述のデータを取り扱う健康管理システム10の動作について説明する。
[1−3−1.対象者に関連した動作]
対象者用端末100では、対象者による入力や測定装置90からの受信により、対象者についての測定結果であるバイタルデータが取得され、対象者が今までの測定結果を閲覧する場合には、バイタルデータ履歴をまず表形式で表示する。表形式で表示されたバイタルデータ履歴を閲覧している対象者が、1つのバイタルデータや日時に関する指定を行った場合には、対象者用端末100は、その指定に関連して対象者が注目すべき時間範囲(表示期間)のバイタルデータをグラフ形式で表示する。これに関して、対象者用端末100の画面遷移例を、図7及び図8に示す。
図7は、対象者が測定値であるバイタルデータを入力するメニューを表示するグラフィカルユーザインタフェース(GUI)の画面190aから、血圧に係るバイタルデータを入力するためのGUIの画面190bへの遷移例を示している。画面190aは、血圧ボタン191、血糖値ボタン192、体重ボタン193及び歩数ボタン194を含む。それぞれのボタンをユーザ(対象者)が選択すると、バイタルデータの詳細項目の入力用の画面が表示される。そして血圧ボタン191が対象者に選択された場合に画面190bが表示される。画面190bは、血圧測定の日時を入力するための日時入力フィールド195、最高血圧の測定値を入力するための最高血圧入力フィールド196及び最低血圧の測定値を入力するための最低血圧入力フィールド197を含む。この画面190bの各入力フィールドを対象者は選択して入力を行うことになる。対象者は入力装置を用いて入力を行うことができる。なお、入力をディスプレイ装置と重ね合わされたタッチパネルで行う形態の場合においては、対象者用端末100側で入力フィールドが選択されたときにソフトウェアキーボード、入力候補を列挙したリスト等を表示することにより入力を容易化してもよい。入力が完了した場合には、その入力されたバイタルデータ(部分的なバイタルデータ履歴)が、対象者用端末100から管理装置200にアップロードされる。なお、日時入力フィールド195はそのときの時刻が初期値として自動入力されていてもよい。また測定装置90から測定されたバイタル値が無線通信等で送信されてくる場合は、最高血圧入力フィールド196及び最低血圧入力フィールド197にバイタル値が自動入力されていてもよい。
図8は、血圧に関するバイタルデータ履歴を表形式で表示する画面190cから、バイタルデータ履歴をグラフ形式で表示する画面190dへの遷移例を示している。対象者用端末100は、対象者が測定値を閲覧するための所定操作を行った場合(例えば上述の血圧に係るバイタルデータの入力を完了した場合等)に、管理装置200からバイタルデータ履歴(図3参照)をダウンロードする。そして、ダウンロードしたバイタルデータ履歴の表形式の配置を定めた画面を生成し、表示する。これにより、画面190cがディスプレイ装置に表示される。図8では、画面190cが表示されている場合において、1つのバイタルデータ(2013年9月6日に測定された最高血圧値)が対象者に指定されることにより、画面190dが表示される例を示している。画面190dは、指定された2013年9月6日より前の健康指導イベントの日(2013年8月26日)から20日分のバイタルデータ履歴に基づいて生成された最高血圧値の折れ線グラフ198a及び最低血圧値の折れ線グラフ198bを含む。この画面190dの生成のために対象者用端末100は、管理装置200からイベント履歴(図4参照)及びイベント基準情報(図6参照)をダウンロードし、これらを参照して、グラフ形式で表示すべきバイタルデータ履歴の時間範囲を特定している。画面190dにおいては星印のイベント発生マーク199がグラフにおける2013年8月26日の部分に表示されている。
以下、図9〜図12のフローチャートに即して対象者用端末100の動作を説明する。
図9は、履歴表示処理を示すフローチャートである。対象者用端末100は、対象者が測定値を閲覧するための所定操作を行った場合にこの図9に示す履歴表示処理を実行する。ここでは、前提として、図3〜図6により例示したバイタルデータ履歴510、イベント履歴520、詳細情報530及びイベント基準情報540が管理装置200に記憶されていることとして説明する。
まず、通信部110は、バイタルデータ履歴を管理装置200からダウンロードしてバイタルデータ記憶部101に格納する(処理ステップS1)。表示制御部160は、そのバイタルデータ記憶部101に格納されたバイタルデータ履歴について表形式の配置を定めて画面データを生成する(処理ステップS2)。これにより、バイタルデータ履歴の各レコードの内容(日時、測定値等)が行又は列として整列した画面データが生成される。そして、表示制御部160は、その生成した画面データをディスプレイ装置へと送出することにより、バイタルデータ履歴を表形式で表示する(処理ステップS3)。この処理ステップS3における表示後のディスプレイ装置の画面例が図8の画面190cである。なお、バイタルデータ履歴における日時の数(レコード数)が多数であってディスプレイ装置の画面に表示できない場合に、表示制御部160は、表示する日時(レコード)をスクロール可能とするためのスクロールバー等を付加した画面データを生成してもよい。
表形式でバイタルデータ履歴が表示されている場合に、指定受付部140により対象者による指定操作が受け付けられたときには(処理ステップS4)、特定部150は指定操作に係るバイタルデータが測定(取得)された日(以下、「指定日」という。)を特定する(処理ステップS5)。指定日の特定は、例えば表示制御部160が表示している画面データに基づいて、指定操作がどの位置(どのレコード)を指定したものであるかを判別することにより行われる。例えば、タッチパネルにおいて図8の画面190c中の2013年9月6日に測定された最高血圧値が対象者にタッチされたような場合であれば、処理ステップS5において2013年9月6日が指定日として特定される。そして、通信部110は、イベント履歴及びイベント基準情報を管理装置200からダウンロードしてそれぞれイベント記憶部103、イベント基準記憶部104に格納する(処理ステップS6)。特定部150は、そのダウンロードされたイベント履歴及びイベント基準情報を参照して、バイタルデータ履歴のうち次にグラフ形式で表示されるべき期間を特定するための表示期間特定処理を行う(処理ステップS7)。
図10は、表示期間特定処理を示すフローチャートである。特定部150は、まず、ダウンロードされたイベント基準情報を参照して最高重要度のイベントに着目し(処理ステップS11)、イベント履歴も参照して、指定日が着目したイベントの影響が及ぶ期間(影響期間)内であるかを判断する(処理ステップS12)。図6に例示するイベント基準情報540においては、重要度が最高であるイベント種別は、健康指導であり、影響期間は20日である。この場合には、2013年8月26日に発生した健康指導イベント(図4参照)の影響期間である20日以内に、指定日(2013年9月6日)が含まれているので、処理ステップS12において肯定的な判断がなされて処理ステップS13が実行される。即ち、特定部150は、その指定日を影響期間内に含むところの着目したイベントの発生日から影響期間を表示期間として特定する(処理ステップS13)。なお、特定部150は、処理ステップS12において否定的な判断をした場合には、次の重要度のイベントがあるか否かを判断し(処理ステップS14)、あれば次の重要度のイベントに着目して処理ステップS12の判断に戻る(処理ステップS15)。また、特定部150は処理ステップS14において否定的な判断をした場合には、指定日の前後7日分を表示期間として特定する(処理ステップS16)。なお、この7日分は一例であり、他の日数としてもよい。このような表示期間特定処理により特定部150は、可能な限り、指定日に対応するバイタルデータに影響を及ぼしたイベントのうち最高の重要度を有するイベントの影響を受ける期間を特定することになる。
このように特定部150により表示期間が特定された後、表示制御部160は、バイタルデータ記憶部101に格納されたバイタルデータ履歴のうち表示期間内の部分についてグラフ形式の配置を定めて画面データを生成する(図9、処理ステップS8)。これにより、バイタルデータ履歴に基づき、例えば日時を一軸とし最高血圧値、最低血圧値等の測定値を他軸に表した2次元(2軸)グラフ等といったバイタルデータの経時的変化を表すグラフを示す画面データが生成される。そして、表示制御部160は、その生成した画面データをディスプレイ装置へと送出することにより、バイタルデータ履歴をグラフ形式で表示する(処理ステップS9)。この処理ステップS9における表示後のディスプレイ装置の画面例が図8の画面190dである。なお、表示制御部160は、グラフを示す画面データを生成する際に、イベント履歴を参照することにより、グラフ上のイベントの発生日時の部分を示すようにイベント発生マークを付加する。
このように、対象者用端末100は、バイタルデータ履歴を表形式で表示するので、対象者は、測定されたバイタルデータの各値を確認することができる。また、対象者が、1つのバイタルデータの値等を指定する指定操作を行った場合に対象者用端末100は、一定の時間範囲に絞ったバイタルデータ履歴をグラフ形式で表示するので、対象者は、バイタルデータの傾向を容易に認識できるようになる。このグラフ形式で表示されるバイタルデータ履歴は、指導者等により定められるイベント基準情報に従って、注目すべき表示期間内の部分に絞られているため、対象者はバイタルデータの傾向を的確に把握し得る。例えば、指導者による健康指導を受けた結果として対象者の習慣、生活様式等が変化すると考えられるため、対象者に指定日付近のバイタルデータの傾向を的確に把握させるためには、その健康指導よりも前のバイタルデータ履歴は邪魔となり得る。指導者は、対象者に健康管理上の観点で何に注目させたいかを考慮して、表示期間を選定するための所定基準であるイベント基準情報を設定しておくことができる。なお、イベント基準情報は、血圧、血糖値、体重及び歩数のそれぞれに応じて個別に設定できるようにしてもよい。この場合、例えば血糖値のバイタルデータについて、運動の影響の方が健康指導による影響より大きいのであれば、運動の重要度を健康指導の重要度よりも高く設定する等が可能となる。
図11は、詳細情報表示処理を示すフローチャートである。この詳細情報表示処理は、画面中に表示されたイベント発生マークにタッチする等といった所定の操作をした場合に実行される。例えば、図8の画面190dに表示されたイベント発生マーク199が対象者に指定(タッチ)された場合に実行される。
対象者用端末100の操作部120がイベント発生マークの指定を受け付けると(処理ステップS21)、表示制御部160は、通信部110により管理装置200から詳細情報をダウンロードして取得する(処理ステップS22)。そして、表示制御部160は、指定されたイベント発生マークが示すイベントについての詳細情報へのリンク(図4参照)に基づいて詳細情報を表示する(処理ステップS23)。これにより、イベント発生マーク199が対象者に指定されると対象者用端末100のディスプレイ装置には、例えば「食事の栄養バランスに気をつけて・・・」(図4、図5参照)という内容が表示される。なお、詳細情報には、指導者により入力された指導情報を内容とするものの他、対象者により入力されたコメントを内容とするものもある。指定されたイベント発生マークが対象者によるコメントと関連するイベントに対応して表示されたものであれば、コメントが表示される。これにより、対象者は、イベントの詳細内容を確認することができる。
図12は、対象者入力処理を示すフローチャートである。この対象者入力処理は、操作部120を介して取得部130が対象者からの入力を受け付けた場合に実行される。取得部130は、対象者が入力したデータがバイタルデータである場合には(処理ステップS31)、そのバイタルデータを取得してバイタルデータ履歴(バイタルデータに基づく1レコード分)をバイタルデータ記憶部101に格納する(処理ステップS32)。続いて対象者用端末100の通信部110がそのバイタルデータ履歴を管理装置200に送信する(処理ステップS33)。また、対象者が入力したデータがイベント(例えば、運動、外食、制限食等)である場合には(処理ステップS34)、取得部130は、そのイベントを取得してイベント履歴(1レコード分)をイベント記憶部103に格納する(処理ステップS35)。続いて通信部110がそのイベント履歴を管理装置200に送信する(処理ステップS36)。入力されたデータにコメントが付加されていれば(処理ステップS37)、取得部130はコメントを取得して詳細情報記憶部102に格納する(処理ステップS38)。続いて通信部110がその詳細情報を管理装置200に送信する(処理ステップS39)。このようにして対象者に入力されたデータは、管理装置200に送信され保存されるようになる。なお、通信部110は、対象者入力処理の処理ステップS33、S36、S39でバイタルデータ記憶部101、詳細情報記憶部102及びイベント記憶部103の内容を管理装置200に送信する代わりに、その内容を一定時間周期等といった特定のタイミングで管理装置200に送信することとしてもよい。管理装置200側では、受信したバイタルデータ履歴、詳細情報及びイベント履歴をそれぞれ、バイタルデータ記憶部201、詳細情報記憶部202、イベント記憶部203に蓄積する。
[1−3−2.指導者に関連した動作]
指導者は、指導者用端末300を操作して対象者のバイタルデータ履歴を見て対象者に対して健康指導を行い、健康指導イベントに係る入力を行う。また、指導者は、指導者用端末300を操作して、イベント基準情報を変更することもできる。
図13は、指導者入力処理を示すフローチャートである。指導者用端末300は、例えばメニュー画面等を表示し、指導者がイベント基準情報の変更を行うのか、健康指導を行うために対象者のバイタルデータ履歴の閲覧や指導情報の入力をするのかを選択させ、この指導者入力処理を実行する。
指導者がイベント基準情報の変更を行う選択をした場合には(処理ステップS41)、通信部310は、管理装置200からイベント基準情報をダウンロードしてイベント基準記憶部304に格納する(処理ステップS48)。そして、表示部330は、イベント基準情報に示されたイベント基準をディスプレイ装置に表示する(処理ステップS49)。その後、入力受付部320により、指導者により入力されたイベント基準の変更内容を取得してイベント基準記憶部304のイベント基準情報を更新し(処理ステップS50)、そのイベント基準情報を管理装置200に送信する(処理ステップS51)。これに対して管理装置200では、受信したイベント基準情報をイベント基準記憶部204に格納する。
また、指導者が健康指導を行うために対象者のバイタルデータ履歴を閲覧する選択をした場合には(処理ステップS41)、通信部310は、管理装置200からバイタルデータ履歴、イベント履歴及び詳細情報をダウンロードする(処理ステップS42)。これらのダウンロードされたデータはそれぞれ、バイタルデータ記憶部301、イベント記憶部303、詳細情報記憶部302に格納される。そして、表示部330は、そのダウンロードされたデータをディスプレイ装置に表示する(処理ステップS43)。処理ステップS43において表示する場合の表示形式は、表形式でもグラフ形式でもよく、また、両方の形式で表示してもよい。表示されたデータを閲覧した指導者は、健康指導の内容である指導情報を指導者用端末300に入力する。入力受付部320は、指導者による指導情報の入力を受け付けて(処理ステップS44)、指導情報を詳細情報として詳細情報記憶部302に格納する(処理ステップS45)。指導者用端末300の通信部310は、詳細情報記憶部302の内容である詳細情報(指導情報)を管理装置200に送信し、対象者用端末100に通知させる(処理ステップS45)。なお、詳細情報は、対象者用端末100が管理装置200から取得してもよい。さらに、健康指導として、管理装置200を経由して指導情報を対象者用端末100に送信することの代わりに、ネットワークを通じたビデオ通話や電話等により音声で行うこともできる。但し、指導者により対象者に伝えられた健康指導の内容である指導情報は入力され、指導者用端末300からアップロードされて管理装置200の詳細情報記憶部202に格納される。また、指導者により健康指導イベントについての入力がなされ、この入力されたイベント履歴の1レコードを入力受付部320が取得してイベント記憶部303に格納し(処理ステップS46)、通信部310がそのイベント履歴を管理装置200にアップロードする(処理ステップS47)。このようにして指導者により入力されたデータは、管理装置200に送信され保存されるようになる。なお、通信部310は、指導者入力処理の処理ステップS47、S51でイベント記憶部303及びイベント基準記憶部304の内容を管理装置200に送信する代わりに、その内容を一定時間周期等といった特定のタイミングで管理装置200に送信することとしてもよい。管理装置200側では、受信したイベント履歴及びイベント基準情報をそれぞれ、イベント記憶部203、イベント基準記憶部204に格納する。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略等を行った実施の形態にも適用可能である。
実施の形態1で示したイベント基準情報は、対象者に、指定日に関連したバイタルデータ履歴の経時的変化の傾向を見せるための表示期間を選定する所定基準として機能するものであれば足りるので、図14に例示するような内容であってもよい。図14では、血圧のバイタルデータに関連したイベント基準情報を示しており、表示すべきバイタルデータ毎に異なるイベント基準情報を設けていてもよい。図14に示すイベント基準情報では、例えば、健康指導イベントについて期間決定条件として、指定日の前後に健康指導イベントの発生日(指導日)がある場合には、表示期間を、その前後の指導日を含む期間とすることを示している。また、指定日の前後に指導日がない場合において、指定日の前のみに指導日があるときには、表示期間を、その指導日から30日分とすることを示している。但し、指導日から15日分以下しか表示されるべきバイタルデータ履歴がない場合においては、更に前の健康指導イベントの発生日(指導日)から30日分を表示期間とすることを示している。このように、指導者は、対象者に注目させるべき表示期間を特定するための条件をイベント基準情報として定めることができる。なお、実施の形態1では対象者用端末100からはイベント基準情報を更新できないこととしたが、対象者用端末100も指導者用端末300と同様に、イベント基準情報を更新可能にしてもよい。これにより、対象者が、グラフ形式で表示されるバイタルデータ履歴についての表示されるべき期間を設定することができるようになる。なお、バイタルデータの表示対象期間の範囲を選定するために用いられる所定基準は、イベント基準情報といった情報(データ)の形態であっても、制御プログラムに実装されるアルゴリズムの形態であってもよい。
実施の形態1では、対象者用端末を1台しか示していないが、健康管理システムがそれぞれ異なる対象者用の複数台の対象者用端末を含むこととしてもよい。複数の対象者用端末を含む場合には、対象者用端末或いは対象者について識別情報を用いてそれぞれを区別し、バイタルデータ履歴、詳細情報、イベント履歴及びイベント基準情報は対象者毎に区別して取り扱う。なお、指導者用端末において所定基準に係るイベント基準情報を更新する場合には、対象者毎のイベント基準情報を個別に指導者の入力に応じて更新する他、全ての対象者のイベント基準情報を指導者の入力に基づいて一括で更新することとしてもよい。
実施の形態1では、対象者用端末100においてバイタルデータ履歴を表形式で表示している間に、ユーザ(対象者)が指定をするとグラフ形式で一定範囲のバイタルデータ履歴を表示することを示した(図8、図9参照)。しかし、図15に示す画面610のように、グラフ形式で表示している間に、対象者がグラフの部分611を指定すると、表形式で一定範囲のバイタルデータ履歴を表示するウィンドウ612を画面中に出現させることとしてもよい。なお、図15は、対象者用端末100が比較的広い幅の画面を有するタブレットである場合の画面例を示している。なお、図8に示したように表形式とグラフ形式との間で表示を切り替える他、対象者用端末100は、図15に示すようにバイタルデータ履歴がグラフ形式で表示された画面の一部に重畳して表形式のバイタルデータを表示することとしてもよい。また、逆に、対象者用端末100は、バイタルデータ履歴が表形式で表示された画面の一部に重畳してグラフ形式のバイタルデータを表示することとしてもよい。つまり、既にある形式でバイタルデータ履歴が表示されていた表示領域の少なくとも一部を隠蔽しその隠蔽した部分に別の形式でバイタルデータ履歴を表示することとしてもよい。なお、図15のウィンドウ612では、部分611で指定された日である3月31日のバイタルデータ(測定値)を中心として前後数件(数レコード)分のバイタルデータ履歴が表示されている。これを、イベント基準情報に基づいて時間範囲を絞って表示することとしてもよい。即ち、図16に示す画面620のように、対象者が指定したグラフの部分621により特定される日(3月31日)に影響を及ぼすイベント(ここでは健康指導イベント)の影響期間分に絞ったバイタルデータ履歴をウィンドウ623に表示することとしてもよい。この場合にウィンドウ623に表形式で表示されるバイタルデータ履歴の時間範囲は、図10に示した表示期間特定処理により特定される。
また、図17に示すように、画面630のグラフ上の部分631から部分632へとユーザがタッチ位置を動かす所謂スワイプ操作を行った場合には、この動きに伴ってウィンドウ633に表形式で表示されたバイタルデータ履歴の範囲も変動することとしてもよい。また、逆に、図18に示すように画面640のウィンドウ643に表形式で表示されたバイタルデータ履歴の一部を対象者がタッチしてスワイプ操作を行った場合には、グラフ上の注目点を示すマークが移動することとしてもよい。
また、実施の形態1で説明した健康管理システムは、対象者用端末100、管理装置200及び指導者用端末300を備えることとしたが、必ずしも指導者用端末300を含まなくてもよい。また、健康管理システムは、対象者用端末単体で構成されることとしてもよい。なお、健康管理システムを、対象者用端末単体で構成する場合には、対象者用端末は実施の形態1で示した対象者用端末100と同一の構成があればよい。但し、イベント基準記憶部104には、外部から取得したイベント基準情報或いは予め定義されたイベント基準情報を記憶させておく必要がある。また、健康管理システムを対象者用端末単体で構成する場合に、通信部110を省くこともできる。また、バイタルデータ記憶部101、詳細情報記憶部102、イベント記憶部103及びイベント基準記憶部104は、メモリ以外の記憶媒体(例えばハードディスク装置等)の一領域であってもよい。
実施の形態1では、表形式とグラフ形式で、一方の形式(第1形式)から他方の形式(第2形式)に表示を切り替えるときに表示する時間範囲を限定する例を示した(図8参照)。そして、図15〜図18では、第1形式での表示に第2形式での表示を重畳させるときに重畳表示する時間範囲を限定する例を示した。このように第1形式が表形式で第2形式がグラフ形式であることとしても、第1形式がグラフ形式で第2形式が表形式であることとしてもよいが、この他に第1形式と第2形式とは、棒グラフと折れ線グラフのようにグラフ種別が相互に異なるグラフであってもよい。データの第1形式での表示中においてユーザ(対象者)の操作に応じて表示形式を第1形式から第2形式に切り替える(又は第2形式で重畳的に追加表示する)ことは、各形式の特徴を利用してユーザが認識できる事項を増加させることに繋がる。例えば、表形式はデータの値を確認するために有用であるのに対し、グラフ形式(折れ線グラフ等)はデータの経時的変化の傾向を把握するために有用だからである。本開示に係る健康管理システムでは、この表示形式の切り替え(又は別形式での追加表示)の際に、表示されるべきデータを注目すべきものに限定することで、ユーザがデータを的確に把握する可能性を高めている。このため、ユーザは少ない操作で有効な情報を効率的に閲覧し得るようになる。
また、実施の形態1で示した星印のイベント発生マークの形態は一例にすぎず、イベントの発生日時を示すイベント発生マークは、どのような表示物(文字、記号、図形等のマーク、アイコン、画像等)であってもよい。また、イベントの例として、健康指導、運動、外食、制限食を示したが、バイタルデータに影響を及ぼし得るものであればいかなる事象であってもよく、またイベントとして1種類だけを扱うこととしてもよい。バイタルデータについても、血圧、血糖値、体重、歩数の例を示したが、他のバイタルデータであってもよいし、バイタルデータとして1種類だけを扱うこととしてもよい。
また、実施の形態1では表示制御部160が、表示されるべきバイタルデータ履歴の表形式やグラフ形式の画面データを生成することとしたが、画面データの生成を管理装置200が行って生成された画面データを表示制御部160が取得して表示してもよい。
また、実施の形態1で示した健康管理システム10の情報処理方法(図9〜図13に示した処理等)の実行順序は、必ずしも、実施の形態1に記載した通りの順序に制限されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で、実行順序を入れ替えることができるものである。
また、実施の形態1で示した対象者用端末100、管理装置200或いは指導者用端末300といった装置類の各機能構成要素を、それぞれ分離した別個の装置内に設置することとしてもよい。分離した各装置内の各機能構成要素は、互いに有線又は無線で通信することにより連携して動作し、実施の形態1で示した対象者用端末100、管理装置200或いは指導者用端末300により行われるものと同様の情報処理方法が実現されるようになる。
また、健康管理システム10における各装置類の機能構成要素(機能ブロック)は、IC(Integrated Circuit)、LSI(Large Scale Integration)等の半導体装置により個別に1チップ化されてもよいし、一部又は全部を含むように1チップ化されてもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。更には、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてあり得る。
また、上述した各装置類による各種処理(図9〜図13に示す処理等)の全部又は一部は、各装置類のハードウェアにより実現されても、ソフトウェアを用いて実現されてもよい。なお、ソフトウェアによる処理は、各機器類に含まれるプロセッサがメモリに記憶された制御プログラムを実行することにより実現されるものである。また、その制御プログラムを記録媒体に記録して頒布や流通させてもよい。例えば、頒布された制御プログラムを装置類にインストールして、装置類のプロセッサに実行させることで、装置類に各種処理(図9〜図13に示す処理等)を行わせることが可能となる。
本開示は、健康管理のために情報を表示するシステムに適用可能である。
10 健康管理システム
11 ネットワーク
90 測定装置
100 対象者用端末
101、201、301 バイタルデータ記憶部
102、202、302 詳細情報記憶部
103、203、303 イベント記憶部
104、204、304 イベント基準記憶部
110、210、310 通信部
120 操作部
130 取得部
140 指定受付部
150 特定部
160 表示制御部
200 管理装置
300 指導者用端末
320 入力受付部
330 表示部
本開示は、健康管理を支援する健康管理システム及び当該システムに用いられる情報処理方法に関する。
特許文献1は、検査結果の経時的変化を表すグラフ情報を表示し、グラフ情報中の一部分が指定されたときに、その指定部分の日時に近い医療行為の情報を表示する医療情報システムを開示する。
特開2009−104278号公報
本開示は、健康に係る情報を閲覧する閲覧者の利便性を従来よりも向上させるべく、閲覧者に対し効率的に健康管理上注目すべき情報を表示する健康管理システム、及び、このシステムに用いられる情報処理方法を提供する。
本開示における健康管理システムは、所定の対象者から取得したバイタルデータに基づく表示を行う健康管理システムであって、前記バイタルデータについて取得の時を対応付けたバイタルデータ履歴を記憶するバイタルデータ記憶部と、前記バイタルデータに影響を及ぼし得るイベントについて発生の時を示すイベント履歴を記憶するイベント記憶部と、前記バイタルデータ履歴を第1形式で表示する表示制御部と、前記バイタルデータ履歴が前記第1形式で表示されている場合に指定操作を受け付ける指定受付部と、前記指定受付部により受け付けられた指定操作に関連する時を特定し、当該時に対応するバイタルデータに影響を及ぼしたイベントの影響を受ける時間範囲を、前記イベント履歴及び所定基準に基づいて特定する特定部とを備え、前記表示制御部は、前記指定受付部により前記指定操作が受け付けられた場合において、前記特定部により特定された前記時間範囲に対応するバイタルデータ履歴を前記第1形式と異なる第2形式で表示する健康管理システムである。
また、本開示における情報処理方法は、記憶媒体及びプロセッサを有する装置を備え所定の対象者から取得したバイタルデータに基づく表示を行う健康管理システムで用いられる情報処理方法であって、前記プロセッサにより、前記バイタルデータについて取得の時を対応付けたバイタルデータ履歴と、前記バイタルデータに影響を及ぼし得るイベントについて発生の時を示すイベント履歴とを前記記憶媒体に記憶し、前記バイタルデータ履歴を第1形式で表示し、前記バイタルデータ履歴が前記第1形式で表示されている場合に指定操作を受け付け、受け付けられた前記指定操作に関連する時を特定し、当該時に対応するバイタルデータに影響を及ぼしたイベントの影響を受ける時間範囲を、前記イベント履歴に基づいて特定し、前記指定操作が受け付けられた場合において、特定された前記時間範囲に対応するバイタルデータ履歴を前記第1形式と異なる第2形式で表示する情報処理方法である。
本開示における健康管理システム及び情報処理方法は、健康に係る情報を閲覧している閲覧者が別の表示形式で閲覧をする際に、注目すべき範囲を選定して情報の表示を行うため、閲覧者にとって効率的な閲覧が可能となる。
図1は、実施の形態1における健康管理システムの概略構成図である。 図2は、健康管理システムの機能ブロック図である。 図3は、健康管理システムが取り扱うバイタルデータ履歴の構成及び内容例を示す図である。 図4は、健康管理システムが取り扱うイベント履歴の構成及び内容例を示す図である。 図5は、健康管理システムが取り扱う詳細情報の構成及び内容例を示す図である。 図6は、健康管理システムが取り扱うイベント基準情報の構成及び内容例を示す図である。 図7は、健康管理システムを構成する対象者用端末の画面遷移を示す図である。 図8は、対象者用端末の画面遷移を示す図である。 図9は、対象者用端末における履歴表示処理を示すフローチャートである。 図10は、対象者用端末における表示期間特定処理を示すフローチャートである。 図11は、対象者用端末における詳細情報表示処理を示すフローチャートである。 図12は、対象者用端末における対象者入力処理を示すフローチャートである。 図13は、健康管理システムを構成する指導者用端末における指導者入力処理を示すフローチャートである。 図14は、他の実施の形態におけるイベント基準情報の構成及び内容例を示す図である。 図15は、対象者用端末での操作例(前後数日分の表の表示)を示す図である。 図16は、対象者用端末での操作例(イベント発生日時を含む表の表示)を示す図である。 図17は、対象者用端末での操作例(グラフ上でのスワイプ操作)を示す図である。 図18は、対象者用端末での操作例(表上でのスワイプ操作)を示す図である。
健康に係る情報(血圧、体重等の測定値等)を健康管理の対象者(以下、「対象者」という。)が閲覧する際に、効率的に健康管理上注目すべき情報を表示すべく、本開示における健康管理システムは、所定の対象者から取得したバイタルデータに基づく表示を行う健康管理システムであって、前記バイタルデータについて取得の時を対応付けたバイタルデータ履歴を記憶するバイタルデータ記憶部と、前記バイタルデータに影響を及ぼし得るイベントについて発生の時を示すイベント履歴を記憶するイベント記憶部と、前記バイタルデータ履歴を第1形式で表示する表示制御部と、前記バイタルデータ履歴が前記第1形式で表示されている場合に指定操作を受け付ける指定受付部と、前記指定受付部により受け付けられた指定操作に関連する時を特定し、当該時に対応するバイタルデータに影響を及ぼしたイベントの影響を受ける時間範囲を、前記イベント履歴及び所定基準に基づいて特定する特定部とを備え、前記表示制御部は、前記指定受付部により前記指定操作が受け付けられた場合において、前記特定部により特定された前記時間範囲に対応するバイタルデータ履歴を前記第1形式と異なる第2形式で表示する健康管理システムである。ここで、バイタルデータの取得は、対象者の操作による入力の受領、対象者のバイタルデータを測定する測定装置からの受信等を含む。バイタルデータの表示の形式としては、例えば表形式、グラフ形式等が挙げられる。なお、「時」は、年、月、日、時刻等といった時間に関する全ての用語の上位概念である。
この健康管理システムによれば、対象者が別の表示形式で閲覧をするために指定操作をすると、注目すべき範囲の情報が選ばれて表示されるため、効率的な閲覧が可能となる。
ここで、例えば、前記健康管理システムは、相互に通信する対象者用端末及び管理装置を含んで実現され、前記対象者用端末は、前記表示制御部と、前記指定受付部と、前記バイタルデータの取得を行って前記バイタルデータ記憶部における前記バイタルデータ履歴に反映する取得部とを有し、前記管理装置は、前記バイタルデータ記憶部と前記イベント記憶部とを有し、前記第1形式は表形式であり、前記第2形式はグラフ形式であり、前記所定基準は、前記イベントがバイタルデータに影響を及ぼす期間を示す情報であることとしてもよい。
これにより、対象者は表形式で個々のバイタルデータの値を確認でき、指定によりグラフ形式でバイタルデータの経時的変化の傾向を把握でき、その傾向の把握に有効な範囲にグラフが絞り込まれるため、傾向の的確な把握が可能となり得る。
また、例えば、前記健康管理システムは更に、前記管理装置と通信する指導者用端末を備え、前記イベントは複数種別のうちいずれかに属するものであり、前記所定基準は、前記イベントの種別毎に、当該イベントの重要度及び当該イベントが前記バイタルデータに影響を及ぼす期間を示す情報であり、前記指導者用端末は、前記バイタルデータ記憶部に記憶されたバイタルデータに基づく前記対象者への指導内容である指導情報の入力操作、及び、前記所定基準を更新するための入力操作を受け付ける入力受付部を有し、前記管理装置は、前記指導情報を記憶するための詳細情報記憶部を有し、前記イベントの種別には、前記指導情報が前記対象者へ通知される健康指導が含まれ、前記イベント履歴は、健康指導のイベントについては前記指導情報が前記対象者へ通知された時を示し、前記詳細情報記憶部に記憶された当該指導情報を対応付ける情報を含み、前記表示制御部は、一定条件が満たされたときに前記指導情報を表示することとしてもよい。
これにより、指導者が対象者に対して健康指導を行った場合に、対象者は健康指導が行われてから変化したバイタルデータの変化傾向をグラフにより効率的に把握できるようになる。
また、前記取得部は更に、前記対象者に入力された活動に係るイベントの情報を取得して、当該イベントの情報に基づいて前記イベント記憶部における前記イベント履歴を更新し、前記取得部が取得した前記イベントの情報がイベントに関するコメントを含む場合には、前記取得部は当該コメントを前記詳細情報記憶部に記憶させ、前記イベント履歴は、活動に係るイベントについて、コメントがある場合には当該詳細情報記憶部に記憶された当該コメントを対応付ける情報を含み、前記表示制御部は、一定条件が満たされたときに前記コメントを表示することとしてもよい。
これにより、運動、外食、制限食等といった活動に係るイベントについて対象者がコメントを入力し、閲覧できるようになる。
また、前記指定受付部は、前記バイタルデータ履歴がグラフ形式で表示されている場合にも指定操作を受け付け、前記表示制御部は、バイタルデータ履歴をグラフ形式で表示する際に、イベントの発生の時を示す表示物を付して表示し、前記指定受付部により表示物を指定する指定操作が受け付けられた場合に、前記一定条件が満たされたと扱うこととしてもよい。
これにより、グラフ中のイベントの発生の時を示す表示物を指定することで、対象者はイベントについてのコメント等を閲覧することができるようになる。
また、前記指定受付部は、前記バイタルデータ履歴がグラフ形式で表示されている場合にも指定操作を受け付け、前記表示制御部は、バイタルデータ履歴をグラフ形式で表示している際に前記指定受付部により前記指定操作が受け付けられた場合において、前記特定部により特定された時間範囲に対応するバイタルデータ履歴を表形式で表示することとしてもよい。
これにより、対象者は、グラフが表示されているときに指定をして表を表示させることができるようになる。
また、前記取得部は更に、前記対象者に入力された活動に係るイベントの情報を取得して前記イベント記憶部における前記イベント履歴に反映することとしてもよい。
これにより、対象者は、イベントを入力し閲覧できるようになる。
また、前記取得部は更に、前記所定基準を更新するための入力操作を受け付けて前記所定基準を更新することとしてもよい。
これにより、対象者は、バイタルデータ履歴を絞り込んで表示するための基準を更新することができるようになる。
また、前記健康管理システムは、相互に通信する対象者用端末及び管理装置を含んで実現され、前記対象者用端末は、前記表示制御部と、前記指定受付部と、前記バイタルデータの取得を行って前記バイタルデータ記憶部における前記バイタルデータ履歴に反映する取得部とを有し、前記管理装置は、前記バイタルデータ記憶部と前記イベント記憶部とを有し、前記第1形式はグラフ形式であり、前記第2形式は表形式であり、前記所定基準は、前記イベントがバイタルデータに影響を及ぼす期間を示す情報であることとしてもよい。
これにより、対象者はグラフ形式でバイタルデータの経時的変化を把握でき、指定により表形式で注目すべきバイタルデータの値を確認できるようになる。
また、前記第1形式は表形式であり、前記第2形式はグラフ形式であり、前記所定基準は、前記イベントがバイタルデータに影響を及ぼす期間を示す情報であり、前記指定受付部が、前記バイタルデータ履歴が表形式で表示されている場合においてバイタルデータを指定する指定操作を受け付けたときには、前記特定部は、前記指定操作で指定されたバイタルデータに対応する取得の時を特定し、当該時に先行して発生したイベントが影響を及ぼす期間に当該時が含まれれば当該期間を前記時間範囲として特定することとしてもよい。
これにより、対象者は表形式で個々のバイタルデータの値を確認でき、1つのバイタルデータの指定によりそのバイタルデータの経時的変化の傾向を把握するために有効な範囲に絞り込まれたグラフが表示されるので、傾向の的確な把握が可能となり得る。
また、前記イベントは複数種別のうちいずれかに属するものであり、前記所定基準は、前記イベントの種別毎に、当該イベントの重要度及び当該イベントが前記バイタルデータに影響を及ぼす期間を示す情報であり、前記特定部による前記時間範囲の前記特定は、前記指定操作に関連する時に対応するバイタルデータに影響を及ぼしたイベントのうち最高の重要度を有するイベントの影響を受ける時間範囲の特定であることとしてもよい。
これにより、重要なイベントの影響によって注目すべきバイタルデータ履歴が選定されて表示されるので、対象者にとってバイタルデータ履歴の効率的な閲覧が可能となる。
また、前記表示制御部は、前記バイタルデータ履歴を第2形式で表示する際には、既にバイタルデータ履歴を第1形式で表示していた表示領域の少なくとも一部を隠蔽し当該隠蔽した部分に第2形式で前記バイタルデータ履歴を表示することとしてもよい。
これにより、ディスプレイ装置等における有限の表示領域を有効活用することができるようになる。
また、本開示における健康管理システムで用いられる情報処理方法は、記憶媒体及びプロセッサを有する装置を備え所定の対象者から取得したバイタルデータに基づく表示を行う健康管理システムで用いられる情報処理方法であって、前記プロセッサにより、前記バイタルデータについて取得の時を対応付けたバイタルデータ履歴と、前記バイタルデータに影響を及ぼし得るイベントについて発生の時を示すイベント履歴とを前記記憶媒体に記憶し、前記バイタルデータ履歴を第1形式で表示し、前記バイタルデータ履歴が前記第1形式で表示されている場合に指定操作を受け付け、受け付けられた前記指定操作に関連する時を特定し、当該時に対応するバイタルデータに影響を及ぼしたイベントの影響を受ける時間範囲を、前記イベント履歴に基づいて特定し、前記指定操作が受け付けられた場合において、特定された前記時間範囲に対応するバイタルデータ履歴を前記第1形式と異なる第2形式で表示する情報処理方法である。
また、本開示における健康管理システムで用いられる装置用の制御プログラムは、所定の対象者から取得したバイタルデータに基づく表示を行う健康管理システムに用いられる装置に含まれるプロセッサに情報処理を実行させるための制御プログラムであって、前記情報処理は、前記バイタルデータについて取得の時を対応付けたバイタルデータ履歴と、前記バイタルデータに影響を及ぼし得るイベントについて発生の時を示すイベント履歴とを参照するステップと、前記バイタルデータ履歴を第1形式で表示するステップと、前記バイタルデータ履歴が前記第1形式で表示されている場合に指定操作を受け付けるステップと、受け付けられた前記指定操作に関連する時を特定し、当該時に対応するバイタルデータに影響を及ぼしたイベントの影響を受ける時間範囲を、前記イベント履歴に基づいて特定するステップと、前記指定操作が受け付けられた場合において、特定された前記時間範囲に対応するバイタルデータ履歴を前記第1形式と異なる第2形式で表示するステップとを含む制御プログラムである。
これらについても、バイタルデータ履歴の表示形式を変更する際に、注目すべき範囲が選ばれて表示されるようになるため、健康管理システムのユーザにとっては効率的な閲覧が可能となる。
なお、これらの包括的又は具体的な各種態様には、装置、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム、コンピュータで読み取り可能な記録媒体等の1つ又は複数の組合せが含まれる。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、発明者は、当業者が本開示を十分に理解するために図面及び以下の説明を提供するのであって、これらによって請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。即ち、以下の具体例を用いた説明で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置及び接続形態、並びに、ステップ(工程)及びステップの順序等は、一例であって、請求の範囲に記載の主題を限定するものではない。以下の実施の形態における構成要素のうち、請求の範囲における独立請求項に記載されていない構成要素については、任意に付加可能な構成要素である。また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。
(実施の形態1)
実施の形態1では、主に、所定の対象者から取得したバイタルデータに基づく表示等を行うことで対象者の健康管理を支援するための情報処理方法を実現する健康管理システム10について説明する。
以下、図1〜13を用いて、実施の形態1を説明する。
[1−1.構成]
図1は、実施の形態1における健康管理システム10の概略構成図である。
健康管理システム10は同図に示すように、対象者用端末100、管理装置200及び指導者用端末300と、これらの装置類を相互に通信可能に接続するネットワーク11とを含んで構成される。
対象者用端末100は、対象者が操作するスマートフォン、タブレット等といった端末装置であり、メモリ、プロセッサ、入力装置、ディスプレイ装置、通信インタフェース等を備える。メモリはROM、RAM等である。メモリには後述する各機能部の処理を実現するための制御プログラムやその制御プログラムで利用するための設定値等が予め格納され、また、メモリは、制御プログラムのプロセッサによる実行に際して用いられる各値を一時的に格納するためにも用いられる。この対象者用端末100は、対象者のバイタルデータを測定する測定装置90とブルートゥース(登録商標)(Bluetooth(登録商標))やWi-Fi(登録商標)等の無線通信技術により通信可能である。なお、バイタルデータは、血圧、血糖値等の所謂生体情報や、歩数等の活動量の情報や、体重等の身体的特徴に係る情報等である。
管理装置200は、メモリ、プロセッサ、ハードディスク装置等の比較的大容量の記憶媒体、通信インタフェース等を備えるサーバ装置である。
指導者用端末300は、対象者に対して遠隔地から健康指導を行う者(以下、「指導者」という。)が操作する端末装置であり、メモリ、プロセッサ、入力装置、ディスプレイ装置、通信インタフェース等を備える。
この健康管理システム10の利用の一例は、例えば次のようなものとなる。まず、対象者の測定値であるバイタルデータ等が対象者用端末100から管理装置200に送られて蓄積される。指導者は管理装置200から対象者のバイタルデータ等を指導者用端末300にダウンロードして閲覧する。指導者は必要であれば電話等(例えばネットワーク11を介したビデオ通話、管理装置200を経由した指導情報の伝達、あるいはネットワーク11によらない固定電話等)で対象者に対して健康指導を行い、その内容を指導者用端末300に入力して管理装置200にアップロードする。そして、対象者がバイタルデータ履歴(今までの測定結果)を閲覧したいときに対象者用端末100を操作すると、管理装置200からダウンロードされたバイタルデータ履歴や指導者による入力内容等が対象者用端末100に表示される。
以下、上述した健康管理システム10を構成する各装置類について詳細に説明する。
図2は、健康管理システム10の機能ブロック図である。
[1−1−1.対象者用端末の機能構成]
対象者用端末100は、機能面では図2に示すように、バイタルデータ記憶部101、詳細情報記憶部102、イベント記憶部103、イベント基準記憶部104、通信部110、操作部120、取得部130、指定受付部140、特定部150及び表示制御部160を備える。以下、これらの各機能構成要素について説明する。
バイタルデータ記憶部101は、メモリの一領域として構成され、バイタルデータの履歴を示すバイタルデータ履歴を格納する機能を有する。
詳細情報記憶部102は、メモリの一領域として構成され、イベントに関する詳細な内容を示す詳細情報を格納する機能を有する。なお、イベントは、例えば健康指導、運動、外食等といったバイタルデータに影響を及ぼし得る事象である。
イベント記憶部103は、メモリの一領域として構成され、イベントの履歴を示すイベント履歴を格納する機能を有する。
イベント基準記憶部104は、メモリの一領域として構成され、バイタルデータの表示対象期間の範囲を選定するために用いられる所定基準を示すイベント基準情報を格納する機能を有する。このイベント基準情報は、イベントがバイタルデータに影響を及ぼす期間を示すものである。
通信部110は、通信回路等の通信インタフェースにより実現され、予め定められた通信プロトコルに従ってネットワーク11を介して管理装置200との間で通信する機能を有する。通信部110により、バイタルデータ記憶部101、詳細情報記憶部102及びイベント記憶部103の内容が管理装置200にアップロードされる。また、通信部110により、管理装置200のバイタルデータ記憶部201、詳細情報記憶部202、イベント記憶部203及びイベント基準記憶部204の内容が必要時に対象者用端末100にダウンロードされる。
操作部120は、タッチパネル、キーボード、ポインティングデバイス等の入力装置で構成され、ユーザ(対象者)からの入力操作を受け付ける機能を有する。なお、入力装置がタッチパネルである場合においてタッチパネルはディスプレイ装置の表面に配置されていてもよい。
取得部130は、操作部120を介してバイタルデータ、イベント、詳細情報等の入力された情報を取得する機能を有する。また、取得部130は、ブルートゥース(登録商標)等の近距離無線での通信回路を有し、バイタルデータが測定装置90から送信された場合にはこれを受信して取得する機能をも有する。なお、対象者からの入力に対応するために対象者用端末100で実行される対象者入力処理(後述)において取得部130は、取得した情報をバイタルデータ記憶部101、詳細情報記憶部102或いはイベント記憶部103に格納する。
指定受付部140は、ディスプレイ装置にバイタルデータが表示されている間において指定操作がなされた場合に操作部120を介してその指定操作を受け付けて特定部150に通知する機能を有する。
特定部150は、指定受付部140により指定操作が受け付けられた場合に、イベント履歴及びイベント基準情報に基づいて次に表示されるべき期間(対象者に注目されるべき時間範囲)を特定する機能を有する。この表示されるべき期間の特定は、受け付けられた指定に係るバイタルデータが取得された日の特定を基礎としてなされ、その特定した日に対応するバイタルデータに影響を及ぼしたイベントの影響を受ける期間が表示されるべき期間として特定される。
表示制御部160は、バイタルデータの入力用の画面データや、バイタルデータ履歴等を表形式或いはグラフ形式で表示する画面データ等を生成してディスプレイ装置に表示する機能を有する。なお、表示制御部160は、バイタルデータ履歴等を表示するために対象者用端末100において実行される履歴表示処理(後述)の中心的な主体となる。
なお、取得部130、指定受付部140、特定部150及び表示制御部160の各機能は、メモリに格納された制御プログラムがプロセッサに実行されることにより実現される。
[1−1−2.管理装置の機能構成]
管理装置200は、機能面では図2に示すように、バイタルデータ記憶部201、詳細情報記憶部202、イベント記憶部203、イベント基準記憶部204及び通信部210を備える。以下、これらの各機能構成要素について説明する。
バイタルデータ記憶部201は、ハードディスク装置等の記憶媒体の一領域として構成され、バイタルデータ履歴を蓄積する機能を有する。
詳細情報記憶部202は、ハードディスク装置等の記憶媒体の一領域として構成され、詳細情報を蓄積する機能を有する。
イベント記憶部203は、ハードディスク装置等の記憶媒体の一領域として構成され、イベント履歴を蓄積する機能を有する。
イベント基準記憶部204は、ハードディスク装置等の記憶媒体の一領域として構成され、イベント基準情報を格納する機能を有する。
通信部210は、通信回路等の通信インタフェースにより実現され、予め定められた通信プロトコルに従ってネットワーク11を介して対象者用端末100或いは指導者用端末300と通信する機能を有する。即ち、通信部210は、バイタルデータ記憶部201、詳細情報記憶部202、イベント記憶部203及びイベント基準記憶部204に格納されているデータの送信、並びに、これらに格納されるべきデータの受信及び格納の制御を行う。この制御は、管理装置200のメモリに格納された制御プログラムをプロセッサが実行することで実現してもよい。
[1−1−3.指導者用端末の機能構成]
指導者用端末300は、機能面では図2に示すように、バイタルデータ記憶部301、詳細情報記憶部302、イベント記憶部303、イベント基準記憶部304、通信部310、入力受付部320及び表示部330を備える。以下、これらの各機能構成要素について説明する。
バイタルデータ記憶部301は、メモリの一領域として構成され、バイタルデータ履歴を格納する機能を有する。
詳細情報記憶部302は、メモリの一領域として構成され、詳細情報を格納する機能を有する。
イベント記憶部303は、メモリの一領域として構成され、イベント履歴を格納する機能を有する。
イベント基準記憶部304は、メモリの一領域として構成され、イベント基準情報を格納する機能を有する。
通信部310は、通信回路等の通信インタフェースにより実現され、予め定められた通信プロトコルに従ってネットワーク11を介して管理装置200との間で通信する機能を有する。
入力受付部320は、キーボード、ポインティングデバイス等の入力装置で構成され、ユーザ(指導者)からの入力操作を受け付ける機能を有する。
表示部330は、バイタルデータ履歴等をディスプレイ装置に表示する機能を有する。
[1−2.データ]
以下、上述の構成を備える健康管理システム10で取り扱われるデータについて説明する。
図3は、バイタルデータ履歴の構成及び内容例を示す。同図では、血圧についてのバイタルデータを例示している。バイタルデータ履歴は同図に示すように、測定(取得)されたバイタルデータ毎に、バイタルデータ(最高血圧値、最低血圧値等)と、そのバイタルデータが測定(取得)された日時とを対応付けて構成された情報である。即ち、バイタルデータ履歴は日時とバイタルデータとが対応付けられたレコードの集合である。このバイタルデータ履歴は、バイタルデータを取得した対象者用端末100の取得部130がバイタルデータ記憶部101に格納することで生成され、管理装置200にアップロードされ、バイタルデータ記憶部201へと蓄積される。また、閲覧されるべき場合においてバイタルデータ記憶部201に蓄積されている全部又は一部のバイタルデータ履歴が対象者用端末100或いは指導者用端末300にダウンロードされる。ダウンロードされたバイタルデータ履歴は、バイタルデータ記憶部101或いはバイタルデータ記憶部301に格納され、各端末での表示のために用いられる。
図4は、イベント履歴の構成及び内容例を示す。イベント履歴は同図に示すように、イベントの発生毎に、発生日時、イベント種別及び詳細情報へのリンクを対応付けて構成された情報である。即ち、イベント履歴は発生日時とイベント種別と詳細情報へのリンクとが対応付けられたレコードの集合である。ここで、イベント種別は、指導者による健康指導(健康指導をしたこと)、或いは対象者による活動に係る運動(運動を実施したこと)、外食(外食を食べたこと)、制限食(制限食を食べたこと)等といったイベントの分類を示すものである。また、詳細情報へのリンクは、詳細情報にアクセスするための識別情報(識別番号)であり、イベントに関連して詳細情報がある場合にのみ意味を持つ。イベント履歴は、対象者によるイベントの入力を受けた対象者用端末100の取得部130或いは指導者によるイベントの入力を受けた指導者用端末300の入力受付部320が、それぞれイベント記憶部103、イベント記憶部303に格納することで生成される。生成されたイベント履歴は、管理装置200にアップロードされ、イベント記憶部203へと蓄積される。また、必要に応じてイベント記憶部203に蓄積されているイベント履歴が対象者用端末100或いは指導者用端末300にダウンロードされ、イベント記憶部103或いはイベント記憶部303に格納され、各端末での表示のために用いられる。
図5は、詳細情報の構成及び内容例を示す。詳細情報はイベントに関連した詳細な情報であり、例えば、健康指導のイベントにおいては、指導者による指導内容を示した指導情報がこれに該当し、また、対象者の活動に係るイベント(運動、外食等)については、対象者のコメントがこれに該当する。この詳細情報は、識別番号と内容(コメント、指導情報等)とを対応付けて構成された情報であり、図5では、指導者により入力された指導情報の例を示している。この詳細情報は、対象者の活動に係るイベントについてのコメントを取得した対象者用端末100の取得部130が詳細情報記憶部102に格納することで生成され、管理装置200にアップロードされ、詳細情報記憶部202へと蓄積される。なお、詳細情報は、健康指導イベントについて指導情報の入力を受け付けた指導者用端末300の入力受付部320が詳細情報記憶部302に格納することでも生成され、管理装置200にアップロードされ、詳細情報記憶部202へと蓄積される。また、閲覧されるべき場合において詳細情報記憶部202に蓄積されている一部の詳細情報が対象者用端末100或いは指導者用端末300にダウンロードされる。ダウンロードされた詳細情報は、詳細情報記憶部102或いは詳細情報記憶部302に格納され、各端末での表示のために用いられる。
図6は、イベント基準情報の構成及び内容例を示す。イベント基準情報は同図に示すように、イベント種別毎に、イベント種別と重要度と影響期間とを対応付けて構成された情報である。ここで、重要度は、各イベント種別が、対象者に対して表示すべきバイタルデータの表示対象期間の範囲を選定するためにどれだけ重要であるかを示す情報である。また、影響期間は、そのイベント種別のイベントがバイタルデータに影響を及ぼすであろうと推定される期間を示す情報である。このイベント基準情報は、例えば対象者に対して健康管理上の観点から何に注目させるかを考慮して指導者等により設定される情報である。実験や理論的考察等に基づいて、イベントがバイタルデータに影響を及ぼすであろうと推定される期間が指導者等により影響期間として設定されることが想定されている。このイベント基準情報は、指導者用端末300の入力受付部320が指導者による入力を受け付けてイベント基準記憶部304に格納することで生成され、管理装置200にアップロードされ、イベント基準記憶部204に格納される。そして、必要に応じてイベント基準記憶部204に格納されているイベント基準情報が対象者用端末100にダウンロードされ、表示対象の期間(時間範囲)の選定のために用いられる。また、必要に応じてイベント基準記憶部204に格納されているイベント基準情報が指導者用端末300にダウンロードされ、指導者による確認のための表示に用いられる。
[1−3.動作]
以下、上述の構成を備え、上述のデータを取り扱う健康管理システム10の動作について説明する。
[1−3−1.対象者に関連した動作]
対象者用端末100では、対象者による入力や測定装置90からの受信により、対象者についての測定結果であるバイタルデータが取得され、対象者が今までの測定結果を閲覧する場合には、バイタルデータ履歴をまず表形式で表示する。表形式で表示されたバイタルデータ履歴を閲覧している対象者が、1つのバイタルデータや日時に関する指定を行った場合には、対象者用端末100は、その指定に関連して対象者が注目すべき時間範囲(表示期間)のバイタルデータをグラフ形式で表示する。これに関して、対象者用端末100の画面遷移例を、図7及び図8に示す。
図7は、対象者が測定値であるバイタルデータを入力するメニューを表示するグラフィカルユーザインタフェース(GUI)の画面190aから、血圧に係るバイタルデータを入力するためのGUIの画面190bへの遷移例を示している。画面190aは、血圧ボタン191、血糖値ボタン192、体重ボタン193及び歩数ボタン194を含む。それぞれのボタンをユーザ(対象者)が選択すると、バイタルデータの詳細項目の入力用の画面が表示される。そして血圧ボタン191が対象者に選択された場合に画面190bが表示される。画面190bは、血圧測定の日時を入力するための日時入力フィールド195、最高血圧の測定値を入力するための最高血圧入力フィールド196及び最低血圧の測定値を入力するための最低血圧入力フィールド197を含む。この画面190bの各入力フィールドを対象者は選択して入力を行うことになる。対象者は入力装置を用いて入力を行うことができる。なお、入力をディスプレイ装置と重ね合わされたタッチパネルで行う形態の場合においては、対象者用端末100側で入力フィールドが選択されたときにソフトウェアキーボード、入力候補を列挙したリスト等を表示することにより入力を容易化してもよい。入力が完了した場合には、その入力されたバイタルデータ(部分的なバイタルデータ履歴)が、対象者用端末100から管理装置200にアップロードされる。なお、日時入力フィールド195はそのときの時刻が初期値として自動入力されていてもよい。また測定装置90から測定されたバイタル値が無線通信等で送信されてくる場合は、最高血圧入力フィールド196及び最低血圧入力フィールド197にバイタル値が自動入力されていてもよい。
図8は、血圧に関するバイタルデータ履歴を表形式で表示する画面190cから、バイタルデータ履歴をグラフ形式で表示する画面190dへの遷移例を示している。対象者用端末100は、対象者が測定値を閲覧するための所定操作を行った場合(例えば上述の血圧に係るバイタルデータの入力を完了した場合等)に、管理装置200からバイタルデータ履歴(図3参照)をダウンロードする。そして、ダウンロードしたバイタルデータ履歴の表形式の配置を定めた画面を生成し、表示する。これにより、画面190cがディスプレイ装置に表示される。図8では、画面190cが表示されている場合において、1つのバイタルデータ(2013年9月6日に測定された最高血圧値)が対象者に指定されることにより、画面190dが表示される例を示している。画面190dは、指定された2013年9月6日より前の健康指導イベントの日(2013年8月26日)から20日分のバイタルデータ履歴に基づいて生成された最高血圧値の折れ線グラフ198a及び最低血圧値の折れ線グラフ198bを含む。この画面190dの生成のために対象者用端末100は、管理装置200からイベント履歴(図4参照)及びイベント基準情報(図6参照)をダウンロードし、これらを参照して、グラフ形式で表示すべきバイタルデータ履歴の時間範囲を特定している。画面190dにおいては星印のイベント発生マーク199がグラフにおける2013年8月26日の部分に表示されている。
以下、図9〜図12のフローチャートに即して対象者用端末100の動作を説明する。
図9は、履歴表示処理を示すフローチャートである。対象者用端末100は、対象者が測定値を閲覧するための所定操作を行った場合にこの図9に示す履歴表示処理を実行する。ここでは、前提として、図3〜図6により例示したバイタルデータ履歴510、イベント履歴520、詳細情報530及びイベント基準情報540が管理装置200に記憶されていることとして説明する。
まず、通信部110は、バイタルデータ履歴を管理装置200からダウンロードしてバイタルデータ記憶部101に格納する(処理ステップS1)。表示制御部160は、そのバイタルデータ記憶部101に格納されたバイタルデータ履歴について表形式の配置を定めて画面データを生成する(処理ステップS2)。これにより、バイタルデータ履歴の各レコードの内容(日時、測定値等)が行又は列として整列した画面データが生成される。そして、表示制御部160は、その生成した画面データをディスプレイ装置へと送出することにより、バイタルデータ履歴を表形式で表示する(処理ステップS3)。この処理ステップS3における表示後のディスプレイ装置の画面例が図8の画面190cである。なお、バイタルデータ履歴における日時の数(レコード数)が多数であってディスプレイ装置の画面に表示できない場合に、表示制御部160は、表示する日時(レコード)をスクロール可能とするためのスクロールバー等を付加した画面データを生成してもよい。
表形式でバイタルデータ履歴が表示されている場合に、指定受付部140により対象者による指定操作が受け付けられたときには(処理ステップS4)、特定部150は指定操作に係るバイタルデータが測定(取得)された日(以下、「指定日」という。)を特定する(処理ステップS5)。指定日の特定は、例えば表示制御部160が表示している画面データに基づいて、指定操作がどの位置(どのレコード)を指定したものであるかを判別することにより行われる。例えば、タッチパネルにおいて図8の画面190c中の2013年9月6日に測定された最高血圧値が対象者にタッチされたような場合であれば、処理ステップS5において2013年9月6日が指定日として特定される。そして、通信部110は、イベント履歴及びイベント基準情報を管理装置200からダウンロードしてそれぞれイベント記憶部103、イベント基準記憶部104に格納する(処理ステップS6)。特定部150は、そのダウンロードされたイベント履歴及びイベント基準情報を参照して、バイタルデータ履歴のうち次にグラフ形式で表示されるべき期間を特定するための表示期間特定処理を行う(処理ステップS7)。
図10は、表示期間特定処理を示すフローチャートである。特定部150は、まず、ダウンロードされたイベント基準情報を参照して最高重要度のイベントに着目し(処理ステップS11)、イベント履歴も参照して、指定日が着目したイベントの影響が及ぶ期間(影響期間)内であるかを判断する(処理ステップS12)。図6に例示するイベント基準情報540においては、重要度が最高であるイベント種別は、健康指導であり、影響期間は20日である。この場合には、2013年8月26日に発生した健康指導イベント(図4参照)の影響期間である20日以内に、指定日(2013年9月6日)が含まれているので、処理ステップS12において肯定的な判断がなされて処理ステップS13が実行される。即ち、特定部150は、その指定日を影響期間内に含むところの着目したイベントの発生日から影響期間を表示期間として特定する(処理ステップS13)。なお、特定部150は、処理ステップS12において否定的な判断をした場合には、次の重要度のイベントがあるか否かを判断し(処理ステップS14)、あれば次の重要度のイベントに着目して処理ステップS12の判断に戻る(処理ステップS15)。また、特定部150は処理ステップS14において否定的な判断をした場合には、指定日の前後7日分を表示期間として特定する(処理ステップS16)。なお、この7日分は一例であり、他の日数としてもよい。このような表示期間特定処理により特定部150は、可能な限り、指定日に対応するバイタルデータに影響を及ぼしたイベントのうち最高の重要度を有するイベントの影響を受ける期間を特定することになる。
このように特定部150により表示期間が特定された後、表示制御部160は、バイタルデータ記憶部101に格納されたバイタルデータ履歴のうち表示期間内の部分についてグラフ形式の配置を定めて画面データを生成する(図9、処理ステップS8)。これにより、バイタルデータ履歴に基づき、例えば日時を一軸とし最高血圧値、最低血圧値等の測定値を他軸に表した2次元(2軸)グラフ等といったバイタルデータの経時的変化を表すグラフを示す画面データが生成される。そして、表示制御部160は、その生成した画面データをディスプレイ装置へと送出することにより、バイタルデータ履歴をグラフ形式で表示する(処理ステップS9)。この処理ステップS9における表示後のディスプレイ装置の画面例が図8の画面190dである。なお、表示制御部160は、グラフを示す画面データを生成する際に、イベント履歴を参照することにより、グラフ上のイベントの発生日時の部分を示すようにイベント発生マークを付加する。
このように、対象者用端末100は、バイタルデータ履歴を表形式で表示するので、対象者は、測定されたバイタルデータの各値を確認することができる。また、対象者が、1つのバイタルデータの値等を指定する指定操作を行った場合に対象者用端末100は、一定の時間範囲に絞ったバイタルデータ履歴をグラフ形式で表示するので、対象者は、バイタルデータの傾向を容易に認識できるようになる。このグラフ形式で表示されるバイタルデータ履歴は、指導者等により定められるイベント基準情報に従って、注目すべき表示期間内の部分に絞られているため、対象者はバイタルデータの傾向を的確に把握し得る。例えば、指導者による健康指導を受けた結果として対象者の習慣、生活様式等が変化すると考えられるため、対象者に指定日付近のバイタルデータの傾向を的確に把握させるためには、その健康指導よりも前のバイタルデータ履歴は邪魔となり得る。指導者は、対象者に健康管理上の観点で何に注目させたいかを考慮して、表示期間を選定するための所定基準であるイベント基準情報を設定しておくことができる。なお、イベント基準情報は、血圧、血糖値、体重及び歩数のそれぞれに応じて個別に設定できるようにしてもよい。この場合、例えば血糖値のバイタルデータについて、運動の影響の方が健康指導による影響より大きいのであれば、運動の重要度を健康指導の重要度よりも高く設定する等が可能となる。
図11は、詳細情報表示処理を示すフローチャートである。この詳細情報表示処理は、画面中に表示されたイベント発生マークにタッチする等といった所定の操作をした場合に実行される。例えば、図8の画面190dに表示されたイベント発生マーク199が対象者に指定(タッチ)された場合に実行される。
対象者用端末100の操作部120がイベント発生マークの指定を受け付けると(処理ステップS21)、表示制御部160は、通信部110により管理装置200から詳細情報をダウンロードして取得する(処理ステップS22)。そして、表示制御部160は、指定されたイベント発生マークが示すイベントについての詳細情報へのリンク(図4参照)に基づいて詳細情報を表示する(処理ステップS23)。これにより、イベント発生マーク199が対象者に指定されると対象者用端末100のディスプレイ装置には、例えば「食事の栄養バランスに気をつけて・・・」(図4、図5参照)という内容が表示される。なお、詳細情報には、指導者により入力された指導情報を内容とするものの他、対象者により入力されたコメントを内容とするものもある。指定されたイベント発生マークが対象者によるコメントと関連するイベントに対応して表示されたものであれば、コメントが表示される。これにより、対象者は、イベントの詳細内容を確認することができる。
図12は、対象者入力処理を示すフローチャートである。この対象者入力処理は、操作部120を介して取得部130が対象者からの入力を受け付けた場合に実行される。取得部130は、対象者が入力したデータがバイタルデータである場合には(処理ステップS31)、そのバイタルデータを取得してバイタルデータ履歴(バイタルデータに基づく1レコード分)をバイタルデータ記憶部101に格納する(処理ステップS32)。続いて対象者用端末100の通信部110がそのバイタルデータ履歴を管理装置200に送信する(処理ステップS33)。また、対象者が入力したデータがイベント(例えば、運動、外食、制限食等)である場合には(処理ステップS34)、取得部130は、そのイベントを取得してイベント履歴(1レコード分)をイベント記憶部103に格納する(処理ステップS35)。続いて通信部110がそのイベント履歴を管理装置200に送信する(処理ステップS36)。入力されたデータにコメントが付加されていれば(処理ステップS37)、取得部130はコメントを取得して詳細情報記憶部102に格納する(処理ステップS38)。続いて通信部110がその詳細情報を管理装置200に送信する(処理ステップS39)。このようにして対象者に入力されたデータは、管理装置200に送信され保存されるようになる。なお、通信部110は、対象者入力処理の処理ステップS33、S36、S39でバイタルデータ記憶部101、詳細情報記憶部102及びイベント記憶部103の内容を管理装置200に送信する代わりに、その内容を一定時間周期等といった特定のタイミングで管理装置200に送信することとしてもよい。管理装置200側では、受信したバイタルデータ履歴、詳細情報及びイベント履歴をそれぞれ、バイタルデータ記憶部201、詳細情報記憶部202、イベント記憶部203に蓄積する。
[1−3−2.指導者に関連した動作]
指導者は、指導者用端末300を操作して対象者のバイタルデータ履歴を見て対象者に対して健康指導を行い、健康指導イベントに係る入力を行う。また、指導者は、指導者用端末300を操作して、イベント基準情報を変更することもできる。
図13は、指導者入力処理を示すフローチャートである。指導者用端末300は、例えばメニュー画面等を表示し、指導者がイベント基準情報の変更を行うのか、健康指導を行うために対象者のバイタルデータ履歴の閲覧や指導情報の入力をするのかを選択させ、この指導者入力処理を実行する。
指導者がイベント基準情報の変更を行う選択をした場合には(処理ステップS41)、通信部310は、管理装置200からイベント基準情報をダウンロードしてイベント基準記憶部304に格納する(処理ステップS48)。そして、表示部330は、イベント基準情報に示されたイベント基準をディスプレイ装置に表示する(処理ステップS49)。その後、入力受付部320により、指導者により入力されたイベント基準の変更内容を取得してイベント基準記憶部304のイベント基準情報を更新し(処理ステップS50)、そのイベント基準情報を管理装置200に送信する(処理ステップS51)。これに対して管理装置200では、受信したイベント基準情報をイベント基準記憶部204に格納する。
また、指導者が健康指導を行うために対象者のバイタルデータ履歴を閲覧する選択をした場合には(処理ステップS41)、通信部310は、管理装置200からバイタルデータ履歴、イベント履歴及び詳細情報をダウンロードする(処理ステップS42)。これらのダウンロードされたデータはそれぞれ、バイタルデータ記憶部301、イベント記憶部303、詳細情報記憶部302に格納される。そして、表示部330は、そのダウンロードされたデータをディスプレイ装置に表示する(処理ステップS43)。処理ステップS43において表示する場合の表示形式は、表形式でもグラフ形式でもよく、また、両方の形式で表示してもよい。表示されたデータを閲覧した指導者は、健康指導の内容である指導情報を指導者用端末300に入力する。入力受付部320は、指導者による指導情報の入力を受け付けて(処理ステップS44)、指導情報を詳細情報として詳細情報記憶部302に格納する(処理ステップS45)。指導者用端末300の通信部310は、詳細情報記憶部302の内容である詳細情報(指導情報)を管理装置200に送信し、対象者用端末100に通知させる(処理ステップS45)。なお、詳細情報は、対象者用端末100が管理装置200から取得してもよい。さらに、健康指導として、管理装置200を経由して指導情報を対象者用端末100に送信することの代わりに、ネットワークを通じたビデオ通話や電話等により音声で行うこともできる。但し、指導者により対象者に伝えられた健康指導の内容である指導情報は入力され、指導者用端末300からアップロードされて管理装置200の詳細情報記憶部202に格納される。また、指導者により健康指導イベントについての入力がなされ、この入力されたイベント履歴の1レコードを入力受付部320が取得してイベント記憶部303に格納し(処理ステップS46)、通信部310がそのイベント履歴を管理装置200にアップロードする(処理ステップS47)。このようにして指導者により入力されたデータは、管理装置200に送信され保存されるようになる。なお、通信部310は、指導者入力処理の処理ステップS47、S51でイベント記憶部303及びイベント基準記憶部304の内容を管理装置200に送信する代わりに、その内容を一定時間周期等といった特定のタイミングで管理装置200に送信することとしてもよい。管理装置200側では、受信したイベント履歴及びイベント基準情報をそれぞれ、イベント記憶部203、イベント基準記憶部204に格納する。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略等を行った実施の形態にも適用可能である。
実施の形態1で示したイベント基準情報は、対象者に、指定日に関連したバイタルデータ履歴の経時的変化の傾向を見せるための表示期間を選定する所定基準として機能するものであれば足りるので、図14に例示するような内容であってもよい。図14では、血圧のバイタルデータに関連したイベント基準情報を示しており、表示すべきバイタルデータ毎に異なるイベント基準情報を設けていてもよい。図14に示すイベント基準情報では、例えば、健康指導イベントについて期間決定条件として、指定日の前後に健康指導イベントの発生日(指導日)がある場合には、表示期間を、その前後の指導日を含む期間とすることを示している。また、指定日の前後に指導日がない場合において、指定日の前のみに指導日があるときには、表示期間を、その指導日から30日分とすることを示している。但し、指導日から15日分以下しか表示されるべきバイタルデータ履歴がない場合においては、更に前の健康指導イベントの発生日(指導日)から30日分を表示期間とすることを示している。このように、指導者は、対象者に注目させるべき表示期間を特定するための条件をイベント基準情報として定めることができる。なお、実施の形態1では対象者用端末100からはイベント基準情報を更新できないこととしたが、対象者用端末100も指導者用端末300と同様に、イベント基準情報を更新可能にしてもよい。これにより、対象者が、グラフ形式で表示されるバイタルデータ履歴についての表示されるべき期間を設定することができるようになる。なお、バイタルデータの表示対象期間の範囲を選定するために用いられる所定基準は、イベント基準情報といった情報(データ)の形態であっても、制御プログラムに実装されるアルゴリズムの形態であってもよい。
実施の形態1では、対象者用端末を1台しか示していないが、健康管理システムがそれぞれ異なる対象者用の複数台の対象者用端末を含むこととしてもよい。複数の対象者用端末を含む場合には、対象者用端末或いは対象者について識別情報を用いてそれぞれを区別し、バイタルデータ履歴、詳細情報、イベント履歴及びイベント基準情報は対象者毎に区別して取り扱う。なお、指導者用端末において所定基準に係るイベント基準情報を更新する場合には、対象者毎のイベント基準情報を個別に指導者の入力に応じて更新する他、全ての対象者のイベント基準情報を指導者の入力に基づいて一括で更新することとしてもよい。
実施の形態1では、対象者用端末100においてバイタルデータ履歴を表形式で表示している間に、ユーザ(対象者)が指定をするとグラフ形式で一定範囲のバイタルデータ履歴を表示することを示した(図8、図9参照)。しかし、図15に示す画面610のように、グラフ形式で表示している間に、対象者がグラフの部分611を指定すると、表形式で一定範囲のバイタルデータ履歴を表示するウィンドウ612を画面中に出現させることとしてもよい。なお、図15は、対象者用端末100が比較的広い幅の画面を有するタブレットである場合の画面例を示している。なお、図8に示したように表形式とグラフ形式との間で表示を切り替える他、対象者用端末100は、図15に示すようにバイタルデータ履歴がグラフ形式で表示された画面の一部に重畳して表形式のバイタルデータを表示することとしてもよい。また、逆に、対象者用端末100は、バイタルデータ履歴が表形式で表示された画面の一部に重畳してグラフ形式のバイタルデータを表示することとしてもよい。つまり、既にある形式でバイタルデータ履歴が表示されていた表示領域の少なくとも一部を隠蔽しその隠蔽した部分に別の形式でバイタルデータ履歴を表示することとしてもよい。なお、図15のウィンドウ612では、部分611で指定された日である3月31日のバイタルデータ(測定値)を中心として前後数件(数レコード)分のバイタルデータ履歴が表示されている。これを、イベント基準情報に基づいて時間範囲を絞って表示することとしてもよい。即ち、図16に示す画面620のように、対象者が指定したグラフの部分621により特定される日(3月31日)に影響を及ぼすイベント(ここでは健康指導イベント)の影響期間分に絞ったバイタルデータ履歴をウィンドウ623に表示することとしてもよい。この場合にウィンドウ623に表形式で表示されるバイタルデータ履歴の時間範囲は、図10に示した表示期間特定処理により特定される。
また、図17に示すように、画面630のグラフ上の部分631から部分632へとユーザがタッチ位置を動かす所謂スワイプ操作を行った場合には、この動きに伴ってウィンドウ633に表形式で表示されたバイタルデータ履歴の範囲も変動することとしてもよい。また、逆に、図18に示すように画面640のウィンドウ643に表形式で表示されたバイタルデータ履歴の一部を対象者がタッチしてスワイプ操作を行った場合には、グラフ上の注目点を示すマークが移動することとしてもよい。
また、実施の形態1で説明した健康管理システムは、対象者用端末100、管理装置200及び指導者用端末300を備えることとしたが、必ずしも指導者用端末300を含まなくてもよい。また、健康管理システムは、対象者用端末単体で構成されることとしてもよい。なお、健康管理システムを、対象者用端末単体で構成する場合には、対象者用端末は実施の形態1で示した対象者用端末100と同一の構成があればよい。但し、イベント基準記憶部104には、外部から取得したイベント基準情報或いは予め定義されたイベント基準情報を記憶させておく必要がある。また、健康管理システムを対象者用端末単体で構成する場合に、通信部110を省くこともできる。また、バイタルデータ記憶部101、詳細情報記憶部102、イベント記憶部103及びイベント基準記憶部104は、メモリ以外の記憶媒体(例えばハードディスク装置等)の一領域であってもよい。
実施の形態1では、表形式とグラフ形式で、一方の形式(第1形式)から他方の形式(第2形式)に表示を切り替えるときに表示する時間範囲を限定する例を示した(図8参照)。そして、図15〜図18では、第1形式での表示に第2形式での表示を重畳させるときに重畳表示する時間範囲を限定する例を示した。このように第1形式が表形式で第2形式がグラフ形式であることとしても、第1形式がグラフ形式で第2形式が表形式であることとしてもよいが、この他に第1形式と第2形式とは、棒グラフと折れ線グラフのようにグラフ種別が相互に異なるグラフであってもよい。データの第1形式での表示中においてユーザ(対象者)の操作に応じて表示形式を第1形式から第2形式に切り替える(又は第2形式で重畳的に追加表示する)ことは、各形式の特徴を利用してユーザが認識できる事項を増加させることに繋がる。例えば、表形式はデータの値を確認するために有用であるのに対し、グラフ形式(折れ線グラフ等)はデータの経時的変化の傾向を把握するために有用だからである。本開示に係る健康管理システムでは、この表示形式の切り替え(又は別形式での追加表示)の際に、表示されるべきデータを注目すべきものに限定することで、ユーザがデータを的確に把握する可能性を高めている。このため、ユーザは少ない操作で有効な情報を効率的に閲覧し得るようになる。
また、実施の形態1で示した星印のイベント発生マークの形態は一例にすぎず、イベントの発生日時を示すイベント発生マークは、どのような表示物(文字、記号、図形等のマーク、アイコン、画像等)であってもよい。また、イベントの例として、健康指導、運動、外食、制限食を示したが、バイタルデータに影響を及ぼし得るものであればいかなる事象であってもよく、またイベントとして1種類だけを扱うこととしてもよい。バイタルデータについても、血圧、血糖値、体重、歩数の例を示したが、他のバイタルデータであってもよいし、バイタルデータとして1種類だけを扱うこととしてもよい。
また、実施の形態1では表示制御部160が、表示されるべきバイタルデータ履歴の表形式やグラフ形式の画面データを生成することとしたが、画面データの生成を管理装置200が行って生成された画面データを表示制御部160が取得して表示してもよい。
また、実施の形態1で示した健康管理システム10の情報処理方法(図9〜図13に示した処理等)の実行順序は、必ずしも、実施の形態1に記載した通りの順序に制限されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で、実行順序を入れ替えることができるものである。
また、実施の形態1で示した対象者用端末100、管理装置200或いは指導者用端末300といった装置類の各機能構成要素を、それぞれ分離した別個の装置内に設置することとしてもよい。分離した各装置内の各機能構成要素は、互いに有線又は無線で通信することにより連携して動作し、実施の形態1で示した対象者用端末100、管理装置200或いは指導者用端末300により行われるものと同様の情報処理方法が実現されるようになる。
また、健康管理システム10における各装置類の機能構成要素(機能ブロック)は、IC(Integrated Circuit)、LSI(Large Scale Integration)等の半導体装置により個別に1チップ化されてもよいし、一部又は全部を含むように1チップ化されてもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。更には、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてあり得る。
また、上述した各装置類による各種処理(図9〜図13に示す処理等)の全部又は一部は、各装置類のハードウェアにより実現されても、ソフトウェアを用いて実現されてもよい。なお、ソフトウェアによる処理は、各機器類に含まれるプロセッサがメモリに記憶された制御プログラムを実行することにより実現されるものである。また、その制御プログラムを記録媒体に記録して頒布や流通させてもよい。例えば、頒布された制御プログラムを装置類にインストールして、装置類のプロセッサに実行させることで、装置類に各種処理(図9〜図13に示す処理等)を行わせることが可能となる。
本開示は、健康管理のために情報を表示するシステムに適用可能である。
10 健康管理システム
11 ネットワーク
90 測定装置
100 対象者用端末
101、201、301 バイタルデータ記憶部
102、202、302 詳細情報記憶部
103、203、303 イベント記憶部
104、204、304 イベント基準記憶部
110、210、310 通信部
120 操作部
130 取得部
140 指定受付部
150 特定部
160 表示制御部
200 管理装置
300 指導者用端末
320 入力受付部
330 表示部

Claims (14)

  1. 所定の対象者から取得したバイタルデータに基づく表示を行う健康管理システムであって、
    前記バイタルデータについて取得の時を対応付けたバイタルデータ履歴を記憶するバイタルデータ記憶部と、
    前記バイタルデータに影響を及ぼし得るイベントについて発生の時を示すイベント履歴を記憶するイベント記憶部と、
    前記バイタルデータ履歴を第1形式で表示する表示制御部と、
    前記バイタルデータ履歴が前記第1形式で表示されている場合に指定操作を受け付ける指定受付部と、
    前記指定受付部により受け付けられた指定操作に関連する時を特定し、当該時に対応するバイタルデータに影響を及ぼしたイベントの影響を受ける時間範囲を、前記イベント履歴及び所定基準に基づいて特定する特定部とを備え、
    前記表示制御部は、前記指定受付部により前記指定操作が受け付けられた場合において、前記特定部により特定された前記時間範囲に対応するバイタルデータ履歴を前記第1形式と異なる第2形式で表示する
    健康管理システム。
  2. 前記健康管理システムは、相互に通信する対象者用端末及び管理装置を含んで実現され、
    前記対象者用端末は、前記表示制御部と、前記指定受付部と、前記バイタルデータの取得を行って前記バイタルデータ記憶部における前記バイタルデータ履歴に反映する取得部とを有し、
    前記管理装置は、前記バイタルデータ記憶部と前記イベント記憶部とを有し、
    前記第1形式は表形式であり、前記第2形式はグラフ形式であり、
    前記所定基準は、前記イベントがバイタルデータに影響を及ぼす期間を示す情報である
    請求項1記載の健康管理システム。
  3. 前記健康管理システムは更に、前記管理装置と通信する指導者用端末を備え、
    前記イベントは複数種別のうちいずれかに属するものであり、
    前記所定基準は、前記イベントの種別毎に、当該イベントの重要度及び当該イベントが前記バイタルデータに影響を及ぼす期間を示す情報であり、
    前記指導者用端末は、前記バイタルデータ記憶部に記憶されたバイタルデータに基づく前記対象者への指導内容である指導情報の入力操作、及び、前記所定基準を更新するための入力操作を受け付ける入力受付部を有し、
    前記管理装置は、前記指導情報を記憶するための詳細情報記憶部を有し、
    前記イベントの種別には、前記指導情報が前記対象者へ通知される健康指導が含まれ、
    前記イベント履歴は、健康指導のイベントについては前記指導情報が前記対象者へ通知された時を示し、前記詳細情報記憶部に記憶された当該指導情報を対応付ける情報を含み、
    前記表示制御部は、一定条件が満たされたときに前記指導情報を表示する
    請求項2記載の健康管理システム。
  4. 前記取得部は更に、前記対象者に入力された活動に係るイベントの情報を取得して、当該イベントの情報に基づいて前記イベント記憶部における前記イベント履歴を更新し、
    前記取得部が取得した前記イベントの情報がイベントに関するコメントを含む場合には、前記取得部は当該コメントを前記詳細情報記憶部に記憶させ、
    前記イベント履歴は、活動に係るイベントについて、コメントがある場合には当該詳細情報記憶部に記憶された当該コメントを対応付ける情報を含み、
    前記表示制御部は、一定条件が満たされたときに前記コメントを表示する
    請求項3記載の健康管理システム。
  5. 前記指定受付部は、前記バイタルデータ履歴がグラフ形式で表示されている場合にも指定操作を受け付け、
    前記表示制御部は、
    バイタルデータ履歴をグラフ形式で表示する際に、イベントの発生の時を示す表示物を付して表示し、
    前記指定受付部により表示物を指定する指定操作が受け付けられた場合に、前記一定条件が満たされたと扱う
    請求項3又は4記載の健康管理システム。
  6. 前記指定受付部は、前記バイタルデータ履歴がグラフ形式で表示されている場合にも指定操作を受け付け、
    前記表示制御部は、バイタルデータ履歴をグラフ形式で表示している際に前記指定受付部により前記指定操作が受け付けられた場合において、前記特定部により特定された時間範囲に対応するバイタルデータ履歴を表形式で表示する
    請求項3又は4記載の健康管理システム。
  7. 前記取得部は更に、前記対象者に入力された活動に係るイベントの情報を取得して前記イベント記憶部における前記イベント履歴に反映する
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の健康管理システム。
  8. 前記取得部は更に、前記所定基準を更新するための入力操作を受け付けて前記所定基準を更新する
    請求項2記載の健康管理システム。
  9. 前記健康管理システムは、相互に通信する対象者用端末及び管理装置を含んで実現され、
    前記対象者用端末は、前記表示制御部と、前記指定受付部と、前記バイタルデータの取得を行って前記バイタルデータ記憶部における前記バイタルデータ履歴に反映する取得部とを有し、
    前記管理装置は、前記バイタルデータ記憶部と前記イベント記憶部とを有し、
    前記第1形式はグラフ形式であり、前記第2形式は表形式であり、
    前記所定基準は、前記イベントがバイタルデータに影響を及ぼす期間を示す情報である
    請求項1記載の健康管理システム。
  10. 前記第1形式は表形式であり、前記第2形式はグラフ形式であり、
    前記所定基準は、前記イベントがバイタルデータに影響を及ぼす期間を示す情報であり、
    前記指定受付部が、前記バイタルデータ履歴が表形式で表示されている場合においてバイタルデータを指定する指定操作を受け付けたときには、前記特定部は、前記指定操作で指定されたバイタルデータに対応する取得の時を特定し、当該時に先行して発生したイベントが影響を及ぼす期間に当該時が含まれれば当該期間を前記時間範囲として特定する
    請求項1記載の健康管理システム。
  11. 前記イベントは複数種別のうちいずれかに属するものであり、
    前記所定基準は、前記イベントの種別毎に、当該イベントの重要度及び当該イベントが前記バイタルデータに影響を及ぼす期間を示す情報であり、
    前記特定部による前記時間範囲の前記特定は、前記指定操作に関連する時に対応するバイタルデータに影響を及ぼしたイベントのうち最高の重要度を有するイベントの影響を受ける時間範囲の特定である
    請求項1記載の健康管理システム。
  12. 前記表示制御部は、前記バイタルデータ履歴を第2形式で表示する際には、既にバイタルデータ履歴を第1形式で表示していた表示領域の少なくとも一部を隠蔽し当該隠蔽した部分に第2形式で前記バイタルデータ履歴を表示する
    請求項1記載の健康管理システム。
  13. 記憶媒体及びプロセッサを有する装置を備え所定の対象者から取得したバイタルデータに基づく表示を行う健康管理システムで用いられる情報処理方法であって、
    前記プロセッサにより、
    前記バイタルデータについて取得の時を対応付けたバイタルデータ履歴と、前記バイタルデータに影響を及ぼし得るイベントについて発生の時を示すイベント履歴とを前記記憶媒体に記憶し、
    前記バイタルデータ履歴を第1形式で表示し、
    前記バイタルデータ履歴が前記第1形式で表示されている場合に指定操作を受け付け、
    受け付けられた前記指定操作に関連する時を特定し、当該時に対応するバイタルデータに影響を及ぼしたイベントの影響を受ける時間範囲を、前記イベント履歴に基づいて特定し、
    前記指定操作が受け付けられた場合において、特定された前記時間範囲に対応するバイタルデータ履歴を前記第1形式と異なる第2形式で表示する
    情報処理方法。
  14. 所定の対象者から取得したバイタルデータに基づく表示を行う健康管理システムに用いられる装置に含まれるプロセッサに情報処理を実行させるための制御プログラムであって、
    前記情報処理は、
    前記バイタルデータについて取得の時を対応付けたバイタルデータ履歴と、前記バイタルデータに影響を及ぼし得るイベントについて発生の時を示すイベント履歴とを参照するステップと、
    前記バイタルデータ履歴を第1形式で表示するステップと、
    前記バイタルデータ履歴が前記第1形式で表示されている場合に指定操作を受け付けるステップと、
    受け付けられた前記指定操作に関連する時を特定し、当該時に対応するバイタルデータに影響を及ぼしたイベントの影響を受ける時間範囲を、前記イベント履歴に基づいて特定するステップと、
    前記指定操作が受け付けられた場合において、特定された前記時間範囲に対応するバイタルデータ履歴を前記第1形式と異なる第2形式で表示するステップとを含む
    制御プログラム。
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