JPWO2015125804A1 - 通信システム、制御装置、通信制御方法、および、プログラム - Google Patents

通信システム、制御装置、通信制御方法、および、プログラム Download PDF

Info

Publication number
JPWO2015125804A1
JPWO2015125804A1 JP2016504121A JP2016504121A JPWO2015125804A1 JP WO2015125804 A1 JPWO2015125804 A1 JP WO2015125804A1 JP 2016504121 A JP2016504121 A JP 2016504121A JP 2016504121 A JP2016504121 A JP 2016504121A JP WO2015125804 A1 JPWO2015125804 A1 JP WO2015125804A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
switch
packet
domain
information
control device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016504121A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6323547B2 (ja
Inventor
鈴木 洋司
洋司 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Publication of JPWO2015125804A1 publication Critical patent/JPWO2015125804A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6323547B2 publication Critical patent/JP6323547B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/28Data switching networks characterised by path configuration, e.g. LAN [Local Area Networks] or WAN [Wide Area Networks]
    • H04L12/46Interconnection of networks
    • H04L12/4641Virtual LANs, VLANs, e.g. virtual private networks [VPN]
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L41/00Arrangements for maintenance, administration or management of data switching networks, e.g. of packet switching networks
    • H04L41/04Network management architectures or arrangements
    • H04L41/044Network management architectures or arrangements comprising hierarchical management structures
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L41/00Arrangements for maintenance, administration or management of data switching networks, e.g. of packet switching networks
    • H04L41/40Arrangements for maintenance, administration or management of data switching networks, e.g. of packet switching networks using virtualisation of network functions or resources, e.g. SDN or NFV entities
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L45/00Routing or path finding of packets in data switching networks
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L45/00Routing or path finding of packets in data switching networks
    • H04L45/02Topology update or discovery
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L45/00Routing or path finding of packets in data switching networks
    • H04L45/26Route discovery packet
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L45/00Routing or path finding of packets in data switching networks
    • H04L45/72Routing based on the source address
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L49/00Packet switching elements
    • H04L49/25Routing or path finding in a switch fabric

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Computer Security & Cryptography (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Abstract

通信システムは、複数のドメインに分割された複数のスイッチと、対応するドメインに含まれるスイッチを制御する複数の第1の制御装置と、複数の第1の制御装置を制御する第2の制御装置と、を備え、複数のドメインのうちの一のドメインに対応する第1の制御装置は、該一のドメインに含まれる異なるスイッチに収容される端末間における第1の通信のパケットに対する処理内容を、該第1の制御装置が保持する第1のデータベースに基づいて決定し、第2の制御装置は、複数のドメインのうちの異なるドメインに含まれるスイッチに収容される端末間における第2の通信のパケットに対する処理内容を、第2の制御装置が保持する第2のデータベースに基づいて決定する。スイッチおよびコントローラの性能によるネットワーク規模に対する制約を回避し、大規模な集中制御型の仮想ネットワークを実現する。

Description

(関連出願についての記載)
本発明は、日本国特許出願:特願2014−029905号(2014年2月19日出願)の優先権主張に基づくものであり、同出願の全記載内容は引用をもって本書に組み込み記載されているものとする。
本発明は、通信システム、制御装置、通信制御方法、および、プログラムに関し、特に、集中制御型の仮想ネットワークに基づく通信システム、制御装置、通信制御方法、および、プログラムに関する。
非特許文献1、2には、集中制御型のネットワークを実現するオープンフローが記載されている。オープンフローは、通信をエンドツーエンドのフローとして捉え、フロー単位で経路制御、障害回復、負荷分散、最適化を行うものである。非特許文献2に仕様化されているオープンフロースイッチ(OFS:OpenFlow Switch)は、オープンフローコントローラ(OFC:OpenFlow Controller)との通信用のセキュアチャネルを備え、OFCから適宜追加または書き換え指示されるフローテーブルに従って動作する。フローテーブルには、フロー毎に、パケットヘッダと照合するマッチ条件(Match Fields)と、フロー統計情報(Counters)と、処理内容を定義したインストラクション(Instructions)と、の組が定義される(非特許文献2の「5.2 Flow Table」の項参照)。
例えば、OFSは、パケットを受信すると、フローテーブルから、受信パケットのヘッダ情報に適合するマッチ条件(非特許文献2の「5.3 Matching」参照)を持つエントリを検索する。検索の結果、受信パケットに適合するエントリが見つかった場合、OFSは、フロー統計情報(カウンタ)を更新するとともに、受信パケットに対して、当該エントリのインストラクションフィールドに記述された処理内容(指定ポートからのパケット送信、フラッディング、廃棄など)を実施する。一方、検索の結果、受信パケットに適合するエントリが見つからなかった場合、OFSは、セキュアチャネルを介して、OFCに対してエントリ設定の要求、すなわち、受信パケットを処理するための制御情報の送信要求(Packet-Inメッセージ)を送信する。OFSは、処理内容が定められたフローエントリを受け取ってフローテーブルを更新する。このように、OFSは、フローテーブルに格納されたエントリを制御情報として用いてパケット転送を行う。
なお、関連技術として、特許文献1には、複数のドメインが接続されたマルチドメインネットワークにおけるデータ転送方法が記載されている。
特開2010−199785号公報
Nick McKeownほか7名、"OpenFlow: Enabling Innovation in Campus Networks"、[online]、[平成26(2014)年2月14日検索]、インターネット〈URL:http://www.openflow.org/documents/openflow-wp-latest.pdf〉 "OpenFlow Switch Specification"Version 1.3.1 (Wire Protocol 0x04)、[online]、[平成26(2014)年2月14日検索]、インターネット〈URL:https://www.opennetworking.org/images/stories/downloads/specification/openflow-spec-v1.3.1.pdf〉
上記特許文献の全開示内容は、本書に引用をもって繰り込み記載されているものとする。以下の分析は、本発明者によってなされたものである。
多数のスイッチを集中制御する大規模な仮想ネットワークでは、コントローラ(以下「制御装置」ともいう。)およびスイッチの双方に対して高い性能(ないし高スペック)が要求される。すなわち、コントローラについては、ネットワーク全体を制御するために高い処理能力が必要とされる。一方、スイッチについては、ネットワーク全体との通信を行うために多量のリソースが必要とされる。
また、仮に高スペックのスイッチとコントローラを用意したとしても、ネットワークの規模が増大するについて限界が生じる。すなわち、コントローラおよびスイッチの性能(ないしスペック)に応じてネットワークの規模が制限されるという問題がある。
なお、特許文献1に記載された技術によると、各ドメインの境界ノード(すなわち、ドメイン境界に設置されたスイッチ)が、マルチドメインネットワーク内に収容するそれぞれのサービスに対応するヘッダの処理をしなくて済むことから、当該ノード(スイッチ)の処理負荷を軽減することが可能となる。しかし、上記のようにネットワークの規模が増大した場合には、一部のノード(スイッチ)の処理負荷を軽減するのみでは十分に対処できないおそれがある。また、特許文献1に開示され技術は、集中制御型の通信ネットワークに関するものではない。
そこで、スイッチおよびコントローラの性能によるネットワーク規模に対する制約を回避し、大規模な集中制御型の仮想ネットワークを実現することが課題となる。本発明の目的は、かかる課題解決に寄与する通信システム、制御装置、通信制御方法、および、プログラムを提供することにある。
本発明の第1の態様によると、通信システムが提供される。該通信システムは、複数のドメインに分割された複数のスイッチを備えている。また、該通信システムは、前記複数のドメインのうちの対応するドメインに含まれるスイッチを制御する複数の第1の制御装置を備えている。さらに、該通信システムは、前記複数の第1の制御装置を制御する第2の制御装置を備えている。ここで、前記複数のドメインのうちの一のドメインに対応する第1の制御装置は、該一のドメインに含まれる異なるスイッチに収容される端末間における第1の通信のパケットに対する処理内容を、該第1の制御装置が保持する第1のデータベースに基づいて決定する。また、前記第2の制御装置は、前記複数のドメインのうちの異なるドメインに含まれるスイッチに収容される端末間における第2の通信のパケットに対する処理内容を、前記第2の制御装置が保持する第2のデータベースに基づいて決定する。
本発明の第2の態様によると、複数のドメインに分割された複数のスイッチと、複数の第1の制御装置と、第2の制御装置とを備える通信システムにおける前記複数の第1の制御装置のうちの一の制御装置が提供される。前記一の制御装置は、前記一の制御装置に対応するドメインに含まれる異なるスイッチに収容される端末間における第1の通信のパケットに対する処理内容を、前記一の制御装置が保持する第1のデータベースに基づいて決定するとともに、前記第2の制御装置によって制御されるように構成される。また、前記第2の制御装置は、前記複数のドメインのうちの異なるドメインに含まれるスイッチに収容される端末間における第2の通信のパケットに対する処理内容を、前記第2の制御装置が保持する第2のデータベースに基づいて決定し、決定した処理内容に基づいて前記一の制御装置を制御する。
本発明の第3の態様によると、複数のドメインに分割された複数のスイッチと、複数の第1の制御装置とを備える通信システムに設けられた第2の制御装置が提供される。前記複数の第1の制御装置は、前記複数のドメインのうちの対応するドメインに含まれるスイッチを制御し、前記複数のドメインのうちの一のドメインに対応する第1の制御装置は、該一のドメインに含まれる異なるスイッチに収容される端末間における第1の通信のパケットに対する処理内容を、該第1の制御装置が保持する第1のデータベースに基づいて決定する。また、前記第2の制御装置は、前記複数のドメインのうちの異なるドメインに含まれるスイッチに収容される端末間における第2の通信のパケットに対する処理内容を、前記第2の制御装置が保持する第2のデータベースに基づいて決定し、決定した処理内容に基づいて前記複数の第1の制御装置を制御する。
本発明の第4の態様によると、複数のドメインに分割された複数のスイッチと、複数の第1の制御装置と、第2の制御装置とを備える通信システムにおける通信制御方法が提供される。該通信制御方法は、前記複数の制御装置が、前記複数のドメインのうちの対応するドメインに含まれるスイッチを制御する工程を含む。また、該通信制御方法は、前記第2の制御装置が、前記複数の第1の制御装置を制御する工程を含む。さらに、該通信制御方法は、前記複数のドメインのうちの一のドメインに対応する第1の制御装置が、該一のドメインに含まれる異なるスイッチに収容される端末間における第1の通信のパケットに対する処理内容を、該第1の制御装置が保持する第1のデータベースに基づいて決定する工程を含む。また、該通信制御方法は、前記第2の制御装置が、前記複数のドメインのうちの異なるドメインに含まれるスイッチに収容される端末間における第2の通信のパケットに対する処理内容を、前記第2の制御装置が保持する第2のデータベースに基づいて決定する工程を含む。
本発明の第5の態様によると、複数のドメインに分割された複数のスイッチと、複数の第1の制御装置と、第2の制御装置とを備える通信システムにおける前記複数の第1の制御装置のうちの一の制御装置による通信制御方法が提供される。該通信制御方法は、前記一の制御装置が、前記一の制御装置に対応するドメインに含まれる異なるスイッチに収容される端末間における第1の通信のパケットに対する処理内容を、前記一の制御装置が保持する第1のデータベースに基づいて決定する工程を含む。また、該通信制御方法は、前記第2の制御装置によって制御される工程を含む。、さらに、前記第2の制御装置は、前記複数のドメインのうちの異なるドメインに含まれるスイッチに収容される端末間における第2の通信のパケットに対する処理内容を、前記第2の制御装置が保持する第2のデータベースに基づいて決定し、決定した処理内容に基づいて前記一の制御装置を制御する。
本発明の第6の態様によると、複数のドメインに分割された複数のスイッチと、複数の第1の制御装置とを備える通信システムに設けられた第2の制御装置による通信制御方法が提供される。該通信制御方法は、前記複数のドメインのうちの異なるドメインに含まれるスイッチに収容される端末間における第2の通信のパケットに対する処理内容を、前記第2の制御装置が保持する第2のデータベースに基づいて決定する工程を含む。また、該通信制御方法は、決定した処理内容に基づいて、前記複数の第1の制御装置を制御する工程を含む。さらに、前記複数の第1の制御装置は、前記複数のドメインのうちの対応するドメインに含まれるスイッチを制御し、前記複数のドメインのうちの一のドメインに対応する第1の制御装置は、該一のドメインに含まれる異なるスイッチに収容される端末間における第1の通信のパケットに対する処理内容を、該第1の制御装置が保持する第1のデータベースに基づいて決定する。
本発明の第7の態様に係るプログラムは、複数のドメインに分割された複数のスイッチと、複数の第1の制御装置と、第2の制御装置とを備える通信システムにおける前記複数の第1の制御装置のうちの一の制御装置に設けられたコンピュータに対して、次の処理を実行させる。すなわち、該プログラムは、前記一の制御装置に対応するドメインに含まれる異なるスイッチに収容される端末間における第1の通信のパケットに対する処理内容を、前記一の制御装置が保持する第1のデータベースに基づいて決定する処理を実行させる。また、該プログラムは、前記第2の制御装置によって制御される処理と、を実行させる。さらに、前記第2の制御装置は、前記複数のドメインのうちの異なるドメインに含まれるスイッチに収容される端末間における第2の通信のパケットに対する処理内容を、前記第2の制御装置が保持する第2のデータベースに基づいて決定し、決定した処理内容に応じて前記一の制御装置を制御する。
本発明の第8の態様に係るプログラムは、複数のドメインに分割された複数のスイッチと、複数の第1の制御装置とを備える通信システムに設置された第2の制御装置に設けられたコンピュータに対して、次の処理を実行させる。すなわち、該プログラムは、前記複数のドメインのうちの異なるドメインに含まれるスイッチに収容される端末間における第2の通信のパケットに対する処理内容を、前記第2の制御装置が保持する第2のデータベースに基づいて決定する処理を実行させる。また、該プログラムは、決定した処理内容に基づいて、前記複数の第1の制御装置を制御する処理を実行させる。さらに、前記複数の第1の制御装置は、前記複数のドメインのうちの対応するドメインに含まれるスイッチを制御し、前記複数のドメインのうちの一のドメインに対応する第1の制御装置は、該一のドメインに含まれる異なるスイッチに収容される端末間における第1の通信のパケットに対する処理内容を、該第1の制御装置が保持する第1のデータベースに基づいて決定する。
なお、プログラムは、非一時的なコンピュータ可読記録媒体(non-transitory computer-readable storage medium)に記録されたプログラム製品として提供することができる。
本発明に係る通信システム、制御装置、通信制御方法、および、プログラムによると、スイッチおよびコントローラの性能によるネットワーク規模に対する制約を回避し、大規模な集中制御型の仮想ネットワークを実現することが可能となる。
第1の実施形態に係る通信システムの構成を例示する図である。 第1の実施形態に係る通信システムにおけるスイッチ群の構成を例示する図である。 第1の実施形態に係る通信システムにおけるスイッチ内の通信について説明するための図である。 第1の実施形態に係る通信システムにおけるドメイン内の通信について説明するための図である。 第1の実施形態に係る通信システムにおけるドメイン間の通信について説明するための図である。 第1の実施形態に係る通信システムにおけるドメイン間の通信について説明するための図である。 第2の実施形態に係る通信システムにおけるスイッチ内の通信について説明するための図である。 第2の実施形態に係る通信システムにおけるドメイン内の通信について説明するための図である。 第2の実施形態に係る通信システムにおけるドメイン間の通信について説明するための図である。 第2の実施形態に係る通信システムにおけるドメイン間の通信について説明するための図である。 第3の実施形態に係る通信システムにおけるスイッチ内の通信について説明するための図である。 第3の実施形態に係る通信システムにおけるドメイン内の通信について説明するための図である。 第3の実施形態に係る通信システムにおけるドメイン間の通信について説明するための図である。 第3の実施形態に係る通信システムにおけるドメイン間の通信について説明するための図である。
はじめに、一実施形態の概要について説明する。なお、この概要に付記する図面参照符号は、専ら理解を助けるための例示であり、本発明を図示の態様に限定することを意図するものではない。
図1および図2は、一実施形態に係る通信システムの構成を例示する図である。図1および図2を参照すると、通信システムは、複数のドメイン(104〜109)に分割された複数のスイッチ(118〜171)と、複数のドメインのうちの対応するドメインに含まれるスイッチを制御する複数の第1の制御装置(コントローラ110〜115)と、複数の第1の制御装置を制御する第2の制御装置(上位コントローラ103)と、を備えている。なお、図面において、スイッチを略記して「SW」とも表現する。
図3は、単一のスイッチに収容される端末間における通信(以下「スイッチ内通信」という。)の動作を例示する。図3を参照すると、当該通信のパケットに対する処理内容は、当該スイッチ(118)が保持するデータベースに基づいて決定される。
図4は、単一のドメインに含まれる異なるスイッチに収容される端末間における通信(以下「ドメイン内通信」という。)の動作を例示する。図4を参照すると、複数のドメインのうちの一のドメイン(例えば、ドメイン104)に対応する第1の制御装置(コントローラ110)は、該一のドメインに含まれる異なるスイッチ(例えば、スイッチ118、124)に収容される端末(172、174)間における第1の通信(ドメイン内通信)のパケットに対する処理内容を、該第1の制御装置(110)が保持する第1のデータベースに基づいて決定する。
図5は、異なるドメインに含まれるスイッチに収容される端末間における通信(以下「ドメイン間通信」という。)の動作を例示する。図5を参照すると、第2の制御装置(上位コントローラ103)は、複数のドメインのうちの異なるドメイン(例えば、ドメイン104、106)に含まれるスイッチ(例えば、スイッチ118、138)に収容される端末(172、175)間における第2の通信(以下「ドメイン間通信」という。)のパケットに対する処理内容を、第2の制御装置が保持する第2のデータベースに基づいて決定する。
図4を参照しつつ、ドメイン内通信における送信端末を収容するスイッチの動作について説明する。第1の通信(ドメイン内通信)において、送信元の端末(172)を収容するスイッチ(118)が該送信元の端末からパケット(183)を受信すると、前記一のドメイン(104)に対応する第1の制御装置(110)は、前記パケットに含まれる宛先の端末を識別する情報(宛先端末情報180)と各スイッチでユーザを識別する第1の識別子(ローカルユーザ情報181)とを用いて前記第1のデータベースを参照して前記パケットの処理内容を決定し、決定した処理内容に基づいて該スイッチ(118)を制御して、宛先の端末(174)を収容するスイッチ(124)を識別する第1の情報(宛先スイッチ情報187)と前記一のドメイン(104)の前記パケットの出口に相当するスイッチ(124)を識別する第2の情報(ドメイン内宛先スイッチ情報186)を前記パケットに追加させるとともに、前記パケットに含まれる前記第1の識別子(181)を、前記複数のスイッチから成るネットワークで前記ユーザを識別する第2の識別子(グローバルユーザ情報188)に変更させる。
次に、図4を参照しつつ、ドメイン内通信における中継スイッチ(すなわち、出入口に設けられたスイッチ以外のスイッチ)の動作について説明する。前記第1の通信(ドメイン内通信)において、前記一のドメイン(104)に含まれる前記パケットの転送経路上のスイッチ(118、121、124)のうちの、前記送信元の端末(172)を収容するスイッチ(118)および前記宛先の端末(174)を収容するスイッチ(124)以外のスイッチ(121)が前記パケットを受信すると、前記一のドメイン(104)に対応する第1の制御装置(110)は、前記第2の情報(ドメイン内宛先スイッチ情報186)を用いて前記第1のデータベースを参照して前記パケットの処理内容を決定し、決定した処理内容に基づいて該スイッチ(121)を制御して、前記パケットを転送させる。
次に、図5および図6を参照しつつ、ドメイン間通信における送信端末を収容するスイッチの動作について説明する。前記第2の通信(ドメイン間通信)において、送信元の端末(172)を収容するスイッチ(118)が該送信元の端末からパケット(189)を受信すると、前記第2の制御装置(上位コントローラ103)は、前記パケットに含まれる宛先の端末を識別する情報(宛先端末情報180)と各スイッチでユーザを識別する第1の識別子(ローカルユーザ情報181)とを用いて前記第2のデータベースを参照して前記パケットの処理内容を決定し、決定した処理内容に基づいて該スイッチ(118)を制御して、宛先の端末(175)を収容するスイッチ(138)を識別する第1の情報(宛先スイッチ情報187)と、前記送信元の端末(172)を収容するスイッチ(118)を含むドメイン(104)の前記パケットの出口に相当するスイッチ(120)を識別する第2の情報(ドメイン内宛先スイッチ情報186)を前記パケット(189)に追加させるとともに、前記パケットに含まれる前記第1の識別子(181)を、前記複数のスイッチから成るネットワークが前記ユーザを識別するための第2の識別子(グローバルユーザ情報188)に変更させる。
次に、図5および図6を参照しつつ、ドメイン間通信における各ドメインの出口に設けられたスイッチの動作について説明する。前記第2の通信(ドメイン間通信)において、前記パケットの転送経路上のドメイン(例えば、ドメイン104)の出口に相当するスイッチ(例えば、スイッチ120)が前記パケット(190)を受信すると、前記第2の制御装置(上位コントローラ103)は、前記宛先の端末を識別する情報(宛先端末情報180)を用いて前記第2のデータベースを参照して前記パケットの処理内容を決定し、決定した処理内容に基づいて該スイッチ(120)を制御して、前記パケットから前記第2の情報(ドメイン内宛先スイッチ情報186)を削除させるとともに、前記転送経路において該ドメイン(104)に隣接するドメイン(105)の入口に相当するスイッチ(127)を識別する第3の情報(ドメイン境界宛先スイッチ情報197)を前記パケット(190)に追加させる。
次に、図5および図6を参照しつつ、ドメイン間通信における各ドメインの入口に設けられたスイッチの動作について説明する。前記第2の通信(ドメイン間通信)において、前記パケットの転送経路上のドメイン(例えば、ドメイン105)の入口に相当するスイッチ(例えば、スイッチ127)が前記転送経路において該ドメイン(105)に隣接するドメイン(104)から前記パケット(191)を受信すると、前記第2の制御装置(103)は、前記宛先の端末を識別する情報(宛先端末情報180)を用いて前記第2のデータベースを参照して前記パケット(191)の処理内容を決定し、決定した処理内容に基づいて該スイッチ(127)を制御して、前記パケットから前記第3の情報(ドメイン境界宛先スイッチ情報197)を削除させるとともに、該ドメイン(105)の出口に相当するスイッチ(129)を識別する情報を前記第2の情報(ドメイン内宛先スイッチ情報186)として前記パケット(191)に追加させる。
次に、図5および図6を参照しつつ、ドメイン間通信における中継スイッチ(すなわち、出入口に設けられたスイッチ以外のスイッチ)の動作について説明する。前記第2の通信(ドメイン間通信)において、前記パケットの転送経路上のドメイン(例えば、ドメイン104)に含まれる該転送経路上のスイッチ(118、119、120)であって、前記パケットの入口に相当するスイッチ(118)および前記パケットの出口に相当するスイッチ(120)以外のスイッチ(119)が前記パケット(190)を受信すると、該ドメイン(104)に対応する第1の制御装置(110)は、前記第2の情報(ドメイン内宛先スイッチ情報186)を用いて前記第1のデータベースを参照して前記パケット(190)の処理内容を決定し、決定した処理内容に基づいて該スイッチ(119)を制御して、前記パケット(190)を転送させる。
上記構成を備えた一実施形態の通信システムによると、スイッチ(ネットワークスイッチ)を複数ドメインに分けて制御することにより、ドメインごとのコントローラの処理負荷を抑えることができる。また、ネットワークの出入り口でユーザ単位の通信識別と、パケットフォーマットの変換を行う。これにより、ネットワーク全体でのユーザ収容数を増やしつつ、中継スイッチのリソース消費を抑えることができる。したがって、一実施形態によると、コントローラおよびスイッチの性能(スペック)によりネットワーク規模に課される制約を回避して、大規模な集中制御型の仮想ネットワークを実現することが可能となる。
具体的には、一実施形態によると、物理スイッチを複数のドメインに分けて制御することにより、大規模な仮想ネットワークを制御することが可能となる。なぜなら、スイッチ内通信ではスイッチのデータベースを用い、ドメイン内通信では当該ドメイン用コントローラのデータベースを用い、ドメイン間通信では上位コントローラのデータベースを用いて宛先を決定することにより、宛先決定に関する処理負荷を複数の処理ノードに分散することができるからである。
また、一実施形態によると、仮想ネットワークのユーザの収容数を増やして、大規模な仮想ネットワークが実現することが可能となる。なぜなら、ネットワークの出入り口で宛先端末とユーザ情報の組み合わせにより通信を識別することにより、仮想的にネットワークを分けて通信を管理することができ、さらに、ネットワークの出入り口でローカルユーザ情報とグローバルユーザ情報の変換を行うことにより、ネットワーク全体としてスイッチ当たりのユーザ収容数よりも多くのユーザを収容することができるからである。
さらに、一実施形態によると、仮想ネットワークの中継スイッチのリソース消費を抑え、大規模な仮想ネットワークを実現することが可能となる。なぜなら、ネットワークの出入り口でパケットにドメイン内宛先スイッチ情報、宛先スイッチ情報を付与して、ドメイン内ではドメイン内宛先スイッチ情報のみを用い、ドメイン境界では宛先スイッチ情報のみを用いて中継をすることにより、中継スイッチのリソースの消費を抑えることができるからである。
<実施形態1>
次に、第1の実施形態に係る通信システムについて、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る通信システムの構成を例示する図である。図2は、図1に示した通信システムにおけるスイッチ群の構成を例示する図である。
図1を参照すると、本実施形態の通信システムは、スイッチに接続または収容される端末172〜177、端末間のパケット中継を行うスイッチ群101、スイッチ群101を制御するコントローラ群102、および、コントローラ群102を制御する上位コントローラ103を備えている。
図2を参照すると、スイッチ群101は、複数のスイッチ118〜171を含む。複数のスイッチ118〜171は、複数のドメイン104〜109に分割される。各ドメイン内のスイッチは、それぞれコントローラ群102のコントローラ110〜115のうちの対応するコントローラによって制御される。例えば、ドメイン104内の複数スイッチ118〜126は、コントローラ110によって制御される。なお、本発明において、スイッチの個数およびスイッチ間の接続形態(ネットワークトポロジー)は、図2に示した態様に限定されない。
コントローラ110〜115によるスイッチ118〜171の制御は、スイッチ制御プロトコル116により行われる。さらに、コントローラ群102は、上位コントローラ103により制御される。上位コントローラ103によるコントローラ110〜115の制御は、コントローラ制御プロトコル117により行われる。
スイッチ内通信、例えば、スイッチ(1−1)118配下の端末(A−1)172と端末(A−2)173との間の通信は、スイッチ(1−1)118が持つデータベースを用いて宛先が決定される。
一方、ドメイン内通信、例えば、スイッチ(1−1)118の配下の端末(A−1)172とスイッチ(1−y)124の配下の端末(A−3)174との間の通信は、コントローラ(1−1)110が持つデータベースを用いて宛先が決定される。
また、ドメイン間通信、例えば、スイッチ(1−1)118の配下の端末(A−1)172とスイッチ(x−1)138の配下の端末B175との間の通信は、上位コントローラ103が持つデータベースを用いて宛先が決定される。
本実施形態の通信システム(図1、図2)動作について、図面を参照して説明する。
図3は、スイッチ内通信のパケット中継の動作について説明するための図である。
図3を参照すると、スイッチ(1−1)118は、端末(A−1)172からパケット178を受信する。スイッチ(1−1)118は、パケット178の宛先端末情報180/ローカルユーザ情報181を、スイッチ(1−1)118が保持するデータベースで照会してアクション(当該パケットに対する処理内容)を決定する。
パケット178、179において、宛先端末情報180は、宛先の端末情報である。また、ローカルユーザ情報181は、スイッチ内部でユーザ識別をするための情報である。さらに、データ182は、通信でやり取りされる実データである。
スイッチ(1−1)118は、決定したアクションに従って、端末(A−2)173にパケット179を出力する。このとき、パケット179のフォーマットは、スイッチ(1−1)118への入力時のパケット178のフォーマットと同一である。すなわち、スイッチ内通信では、パケットは元のフォーマットのままスイッチから出力される。
図4は、ドメイン内通信のパケット中継の動作について説明するための図である。
図4を参照すると、スイッチ(1−1)118は、端末(A−1)172からパケット183を受信する。スイッチ(1−1)118は、パケット183の宛先端末情報180/ローカルユーザ情報181を、スイッチ(1−1)118が保持するデータベースで照会しても、アクションを決定することができない。このため、スイッチ(1−1)118は、スイッチ制御プロトコル116を通じてドメイン(1−1)104のコントローラ(1−1)110にアクションを問い合わせる。
コントローラ(1−1)110は、パケット183の宛先端末情報180/ローカルユーザ情報181を、コントローラ(1−1)110が保持するデータベースで照会してアクションを決定する。コントローラ(1−1)110は、決定したアクションを、スイッチ制御プロトコル116を通じてスイッチ(1−1)118に通知する。
スイッチ(1−1)118は、決定されたアクションに従って、パケット183のローカルユーザ情報181をグローバルユーザ情報188に変換する。また、スイッチ(1−1)118は、決定されたアクションに従って、宛先スイッチ情報187とドメイン内宛先スイッチ情報186をパケット183に付与する。さらに、スイッチ(1−1)118は、決定されたアクションに従って、変換後のパケットをパケット184としてスイッチ(1−2)121に出力する。
パケット184において、グローバルユーザ情報188は、ネットワーク内でユーザを識別するための情報である。また、宛先スイッチ情報187は、宛先端末が所属しているスイッチを示す情報である。さらに、ドメイン内宛先スイッチ情報186は、宛先端末に向かうためのドメイン内の出口スイッチを示す情報である。
ドメイン内通信では、宛先スイッチ情報187とドメイン内宛先スイッチ情報186には、同一のドメイン(1−1)104のスイッチ(1−y)124の情報が入る。
なお、スイッチ(1−1)118に2つ目以降のパケット183が入力された際には、スイッチ(1−1)118はコントローラ(1−1)110への問い合わせを行わない。すなわち、スイッチ(1−1)118は、1つ目のパケット183が入力したときに、コントローラ(1−1)110から通知された情報を保持して、以後は、保持する情報に基づいてアクションを決定する。
スイッチ(1−2)121は、スイッチ(1−1)118からパケット184を受信する。スイッチ(1−2)121は、パケット184のドメイン内宛先スイッチ情報186を、スイッチ(1−2)121が保持するデータベースで照会しても、アクションを決定することができない。このため、スイッチ(1−2)121は、スイッチ制御プロトコル116を通じてドメイン(1−1)104のコントローラ(1−1)110にアクションを問い合わせる。
コントローラ(1−1)110は、パケット184のドメイン内宛先スイッチ情報186を、コントローラ(1−1)110が保持するデータベースで照会してアクションを決定する。コントローラ(1−1)110は、決定したアクションを、スイッチ制御プロトコル116を通じてスイッチ(1−2)121に通知する。
スイッチ(1−2)121は、決定されたアクションに従って、隣接スイッチにパケット184を出力する。このとき、パケット184のフォーマットはスイッチ(1−2)121への入力時のパケット184のフォーマットと同一である。すなわち、ドメイン内通信では、フォーマット変換を行うことなく、パケットが中継される。
なお、上記のスイッチ(1−2)121の動作では、簡単のためにコントローラ(1−1)110への問い合わせを行っている。しかし、コントローラ(1−1)110がドメイン(1−1)104のネットワーク構成を把握した時点で、スイッチ間の中継に必要なアクションを各スイッチに設定しておくことも可能である。この場合、スイッチ(1−2)121に1つ目のパケット184が入力されたときに、スイッチ(1−2)121はコントローラ(1−1)110に問い合わせを行う必要はない。
スイッチ(1−y)124は、隣接スイッチからパケット184を受信する。スイッチ(1−y)124は、パケット184の宛先スイッチ情報187/宛先端末情報180/グローバルユーザ情報188を、スイッチ(1−y)124が保持するデータベースで照会しても、アクションを決定することができない。このため、スイッチ(1−y)124は、スイッチ制御プロトコル116を通じてドメイン(1−1)104のコントローラ(1−1)110にアクションを問い合わせる。
コントローラ(1−1)110は、パケット184の宛先端末情報180/グローバルユーザ情報188を、コントローラ(1−1)110が保持するデータベースで照会してアクションを決定する。コントローラ(1−1)110は、決定したアクションを、スイッチ制御プロトコル116を通じてスイッチ(1−y)124に通知する。
スイッチ(1−y)124は、決定されたアクションに従って、パケット184のグローバルユーザ情報188をローカルユーザ情報180に変換する。また、スイッチ(1−y)124は、決定されたアクションに従って、パケット184から、宛先スイッチ情報187とドメイン内宛先スイッチ情報186を削除する。さらに、スイッチ(1−y)124は、決定されたアクションに従って、変換後のパケットをパケット185として端末(A−3)174に出力する。
なお、スイッチ(1−y)124に2つ目以降のパケット184が入力された際には、スイッチ(1−y)124はコントローラ(1−1)110への問い合わせを行わない。すなわち、スイッチ(1−y)124は1つ目のパケット184が入力したときに、コントローラ(1−1)110から通知された情報を保持して、保持した情報に基づいてアクションを決定する。
図5および図6は、ドメイン間通信のパケット中継の動作について説明するための図である。
図5を参照すると、スイッチ(1−1)118は、端末(A−1)172からパケット189を受信する。スイッチ(1−1)118は、パケット189の宛先端末情報180/ローカルユーザ情報181を、スイッチ(1−1)118が保持するデータベースで照会しても、アクションを決定することができない。このため、スイッチ(1−1)118は、スイッチ制御プロトコル116を通じてドメイン(1−1)104のコントローラ(1−1)110にアクションを問い合わせる。
コントローラ(1−1)110は、パケット189の宛先端末情報180/ローカルユーザ情報181を、コントローラ(1−1)110が保持するデータベースで照会しても、アクションを決定することができない。このため、コントローラ(1−1)110は、コントローラ制御プロトコル117を通じて上位コントローラ103にアクションを問い合わせる。
上位コントローラ103は、パケット189の宛先端末情報180/ローカルユーザ情報181を、上位コントローラ103が保持するデータベースで照会してアクションを決定する。上位コントローラ103は、決定したアクションを、コントローラ制御プロトコル117を通じてコントローラ(1−1)110に通知する。
コントローラ(1−1)110は、通知されたアクションを、スイッチ制御プロトコル116を通じてスイッチ(1−1)118に通知する。
図6を参照すると、スイッチ(1−1)118は、決定されたアクションに従って、パケット189のローカルユーザ情報181をグローバルユーザ情報188に変換する。また、スイッチ(1−1)118は、決定されたアクションに従って、宛先スイッチ情報187とドメイン内宛先スイッチ情報186をパケット189に付与する。さらに、スイッチ(1−1)118は、決定されたアクションに従って、変換後のパケットをパケット190としてスイッチ(2−1)119に出力する。
ドメイン間通信では、パケット190の宛先スイッチ情報187にはドメイン(X−1)106のスイッチ(x−1)138の情報が入り、ドメイン内宛先スイッチ情報186にはドメイン(1−1)104のスイッチ(x−1)120の情報が入る。
なお、スイッチ(1−1)118に2つ目以降のパケット190が入力された際には、上位コントローラ103への問い合わせは行われない。すなわち、スイッチ(1−1)118は、1つ目のパケット190が入力したときに、上位コントローラ103から通知された情報を保持して、保持した情報に基づいてアクションを決定する。
スイッチ(2−1)119は、スイッチ(1−1)118からパケット190を受信する。スイッチ(2−1)119は、パケット190のドメイン内宛先スイッチ情報186を、スイッチ(2−1)119が保持するデータベースで照会しても、アクションを決定することができない。このため、スイッチ(2−1)119は、スイッチ制御プロトコル116を通じてドメイン(1−1)104のコントローラ(1−1)110にアクションを問い合わせる。
コントローラ(1−1)110は、パケット190のドメイン内宛先スイッチ情報186を、コントローラ(1−1)110が保持するデータベースで照会してアクションを決定する。コントローラ(1−1)110は、決定したアクションを、スイッチ制御プロトコル116を通じてスイッチ(2−1)119に通知する。
スイッチ(2−1)119は、決定されたアクションに従って、隣接スイッチにパケット190を出力する。このとき、パケット190のフォーマットはスイッチ(2−1)119への入力時のパケット190のフォーマットと同一である。すなわち、ドメイン内通信では、フォーマット変換を行うことなく、パケットが中継される。
なお、上記のスイッチ(2−1)119動作では、簡単のためにコントローラ(1−1)110への問い合わせを行っている。しかし、コントローラ(1−1)110がドメイン(1−1)104のネットワーク構成を把握した時点で、スイッチ間の中継に必要なアクションを各スイッチに設定しておくことも可能である。この場合、スイッチ(2−1)119に1つ目のパケット190が入力されたときに、スイッチ(2−1)119はコントローラ(1−1)110に問い合わせをする必要はない。
スイッチ(x−1)120は、隣接スイッチからパケット190を受信する。スイッチ(x−1)120は、パケット190の宛先スイッチ情報187を、スイッチ(x−1)120が保持するデータベースで照会しても、アクションを決定することができない。このため、スイッチ(x−1)120は、スイッチ制御プロトコル116を通じてドメイン(1−1)104のコントローラ(1−1)110にアクションを問い合わせる。
コントローラ(1−1)110は、パケット190の宛先スイッチ情報187を、コントローラ(1−1)110が保持するデータベースで照会しても、アクションを決定することができない。このため、コントローラ(1−1)110は、コントローラ制御プロトコル117を通じて上位コントローラ103にアクションを問い合わせる。
上位コントローラ103は、パケット190の宛先スイッチ情報187を、上位コントローラ103が保持するデータベースで照会してアクションを決定する。上位コントローラ103は、決定したアクションを、コントローラ制御プロトコル117を通じてコントローラ(1−1)110に通知する。
コントローラ(1−1)110は、通知されたアクションを、スイッチ制御プロトコル116を通じてスイッチ(x−1)120に通知する。
スイッチ(x−1)120は、決定されたアクションに従って、パケット190のドメイン内宛先スイッチ情報186をドメイン境界宛先スイッチ情報197に変換する。また、スイッチ(x−1)120は、決定されたアクションに従って、変換後のパケットをパケット191としてスイッチ(1−1)127に出力する。パケット191のドメイン境界宛先スイッチ情報197は、宛先端末に向かうためのドメイン境界の出口スイッチの情報である。
なお、上記のスイッチ(x−1)120動作では、簡単のために上位コントローラ103への問い合わせを行っている。しかし、上位コントローラ103がネットワーク構成を把握した時点で、ドメイン間スイッチの中継に必要なアクションを各スイッチに設定しておくことも可能である。この場合、スイッチ(x−1)120に1つ目のパケット190が入力されたときに、スイッチ(x−1)120はコントローラ(1−1)110に問い合わせをする必要はない。
スイッチ(1−1)127は、スイッチ(x−1)120からパケット191を受信する。スイッチ(1−1)127はパケット191の宛先スイッチ情報187を、スイッチ(1−1)127が保持するデータベースで照会しても、アクションを決定することができない。このため、スイッチ(1−1)127は、スイッチ制御プロトコル116を通じてドメイン(2−1)105のコントローラ(2−1)111に問い合わせを行う。
コントローラ(2−1)111は、パケット191の宛先スイッチ情報187を、コントローラ(2−1)111が保持するデータベースで照会しても、アクションを決定することができない。このため、コントローラ(2−1)111は、コントローラ制御プロトコル117を通じて上位コントローラ103にアクションを問い合わせる。
上位コントローラ103は、パケット191の宛先スイッチ情報187を、上位コントローラ103が保持するデータベースで照会してアクションを決定する。上位コントローラ103は、決定したアクションを、コントローラ制御プロトコル117を通じてコントローラ(2−1)111に通知する。
コントローラ(2−1)111は、通知されたアクションを、スイッチ制御プロトコル116を通じてスイッチ(1−1)127に通知する。
スイッチ(1−1)127は、決定されたアクションに従って、パケット191のドメイン境界宛先スイッチ情報197をドメイン内宛先スイッチ情報186に変換する。また、スイッチ(1−1)127は、決定されたアクションに従って、変換後のパケットをパケット192としてスイッチ(2−1)128に出力する。
なお、上記のスイッチ(1−1)127の動作では、簡単のために上位コントローラ103への問い合わせを行っている。しかし、上位コントローラ103がネットワーク構成を把握した時点でドメイン間スイッチの中継に必要なアクションを各スイッチに設定しておくことも可能である。この場合、スイッチ(1−1)127に1つ目のパケット191が入力されたときに、スイッチ(1−1)127は上位コントローラ103に問い合わせをする必要はない。
スイッチ(2−1)128は、スイッチ(1−1)127からパケット192を受信する。スイッチ(2−1)128は、パケット192のドメイン内宛先スイッチ情報186を、スイッチ(2−1)128が保持するデータベースで照会しても、アクションを決定することができない。このため、スイッチ(2−1)128は、スイッチ制御プロトコル116を通じてドメイン(2−1)105のコントローラ(2−1)111にアクションを問い合わせる。
コントローラ(2−1)111は、パケット192のドメイン内宛先スイッチ情報186を、コントローラ(2−1)111が保持するデータベースで照会してアクションを決定する。コントローラ(2−1)111は、決定したアクションを、スイッチ制御プロトコル116を通じてスイッチ(2−1)128に通知する。
スイッチ(2−1)128は、決定されたアクションに従って、隣接スイッチにパケット192を出力する。このとき、パケット192のフォーマットはスイッチ(2−1)128への入力時のパケット192のフォーマットと同一である。すなわち、ドメイン内通信では、フォーマット変換を行うことなく、パケットが中継される。
なお、上記のスイッチ(2−1)128の動作では、簡単のためにコントローラ(2−1)111への問い合わせを行っている。しかし、コントローラ(2−1)111がドメイン(2−1)105のネットワーク構成を把握した時点で、スイッチ間の中継に必要なアクションを各スイッチに設定しておくことも可能である。この場合、スイッチ(2−1)128に1つ目のパケット192が入力されたときに、スイッチ(2−1)128はコントローラ(2−1)111に問い合わせをする必要はない。
スイッチ(x−1)129は、隣接スイッチからパケット192を受信する。スイッチ(x−1)129は、パケット192の宛先スイッチ情報187を、スイッチ(x−1)129が保持するデータベースで照会しても、アクションを決定することができない。このため、スイッチ(x−1)129は、スイッチ制御プロトコル116を通じてドメイン(2−1)105のコントローラ(2−1)111に問い合わせを行う。
コントローラ(2−1)111は、パケット192の宛先スイッチ情報187を、コントローラ(2−1)111が保持するデータベースで照会しても、アクションを決定することができない。このため、コントローラ(2−1)111は、コントローラ制御プロトコル117を通じて上位コントローラ103にアクションを問い合わせる。
上位コントローラ103は、パケット192の宛先スイッチ情報187を、上位コントローラ103が保持するデータベースで照会してアクションを決定する。上位コントローラ103は、決定したアクションを、コントローラ制御プロトコル117を通じてコントローラ(2−1)111に通知する。
コントローラ(2−1)111は、通知されたアクションを、スイッチ制御プロトコル116を通じてスイッチ(x−1)129に通知する。
スイッチ(x−1)129は、決定されたアクションに従って、パケット192のドメイン内宛先スイッチ情報186をドメイン境界宛先スイッチ情報197に変換する。また、スイッチ(x−1)129は、決定されたアクションに従って、変換後のパケットをパケット193として隣接スイッチに出力する。
なお、上記のスイッチ(x−1)129の動作では、簡単のために上位コントローラ103への問い合わせを行っている。しかし、上位コントローラ103がネットワーク構成を把握した時点で、ドメイン間スイッチの中継に必要なアクションを各スイッチに設定しておくことも可能である。この場合、スイッチ(x−1)129に1つ目のパケット192が入力されたときに、スイッチ(x−1)129はコントローラ(2−1)111に問い合わせをする必要はない。
スイッチ(1−1)136は、隣接スイッチからパケット194を受信する。スイッチ(1−1)136は、パケット194の宛先スイッチ情報187を、スイッチ(1−1)136が保持するデータベースで照会しても、アクションを決定することができない。このため、スイッチ(1−1)136は、スイッチ制御プロトコル116を通じてドメイン(X−1)106のコントローラ(X−1)112にアクションを問い合わせる。
コントローラ(X−1)112は、パケット194の宛先スイッチ情報187を、コントローラ(X−1)112が保持するデータベースで照会してもアクションを決定することができない。このため、コントローラ(X−1)112は、コントローラ制御プロトコル117を通じて上位コントローラ103にアクションを問い合わせる。
上位コントローラ103は、パケット194の宛先スイッチ情報187を、上位コントローラ103が保持するデータベースで照会してアクションを決定する。上位コントローラ103は、決定したアクションを、コントローラ制御プロトコル117を通じてコントローラ(X−1)112に通知する。
コントローラ(X−1)112は、通知されたアクションを、スイッチ制御プロトコル116を通じてスイッチ(1−1)136に通知する。
スイッチ(1−1)136は、決定されたアクションに従って、パケット194のドメイン境界宛先スイッチ情報197をドメイン内宛先スイッチ情報186に変換する。また、スイッチ(1−1)136は、決定されたアクションに従って、変換後のパケットをパケット195としてスイッチ(2−1)137に出力する。
出口ドメインの通信では、宛先スイッチ情報187とドメイン内宛先スイッチ情報186には、同一のドメイン(X−1)106のスイッチ(x−1)138の情報が入る。
なお、上記のスイッチ(1−1)136の動作では、簡単のために上位コントローラ103への問い合わせを行っている。しかし、上位コントローラ103がネットワーク構成を把握した時点で、ドメイン間スイッチの中継に必要なアクションを各スイッチに設定しておくことも可能である。この場合、スイッチ(1−1)136に1つ目のパケット194が入力されたときに、スイッチ(1−1)136は上位コントローラ103に問い合わせをする必要はない。
スイッチ(2−1)137は、スイッチ(1−1)136からパケット195を受信する。スイッチ(2−1)137は、パケット195のドメイン内宛先スイッチ情報186を、スイッチ(2−1)137が保持するデータベースで照会しても、アクションを決定することができない。このため、スイッチ(2−1)137は、スイッチ制御プロトコル116を通じてドメイン(X−1)106のコントローラ(X−1)112にアクションを問い合わせる。
コントローラ(X−1)112は、パケット195のドメイン内宛先スイッチ情報186を、コントローラ(X−1)112が保持するデータベースで照会してアクションを決定する。コントローラ(X−1)112は、決定したアクションを、スイッチ制御プロトコル116を通じてスイッチ(2−1)137に通知する。
スイッチ(2−1)137は、決定されたアクションに従って、隣接スイッチにパケット195を出力する。このとき、パケット195のフォーマットはスイッチ(2−1)137への入力時のパケット195と同一である。すなわち、ドメイン内通信では、フォーマット変換を行うことなく、パケットが中継される。
なお、上記のスイッチ(2−1)137の動作では、簡単のためにコントローラ(X−1)112への問い合わせを行っている。しかし、コントローラ(X−1)112がドメイン(X−1)106のネットワーク構成を把握した時点で、スイッチ間の中継に必要なアクションを各スイッチに設定しておくことも可能である。この場合、スイッチ(2−1)137に1つ目のパケット195が入力されたときに、スイッチ(2−1)137はコントローラ(X−1)112に問い合わせをする必要はない。
スイッチ(x−1)138は、隣接スイッチからパケット195を受信する。スイッチ(x−1)138は、パケット195の宛先スイッチ情報187/宛先端末情報180/グローバルユーザ情報188を、スイッチ(x−1)138が保持するデータベースで照会しても、アクションを決定することができない。このため、スイッチ(x−1)138は、スイッチ制御プロトコル116を通じてドメイン(X−1)106のコントローラ(X−1)112にアクションを問い合わせる。
コントローラ(X−1)112は、パケット195の宛先端末情報180/グローバルユーザ情報188を、コントローラ(X−1)112が保持するデータベースで照会してアクションを決定する。コントローラ(X−1)112は、決定したアクションを、スイッチ制御プロトコル116を通じてスイッチ(x−1)138に通知する。
スイッチ(x−1)138は、決定されたアクションに従って、パケット195のグローバルユーザ情報188をローカルユーザ情報181に変換する。また、スイッチ(x−1)138は、決定されたアクションに従って、宛先スイッチ情報187とドメイン内宛先スイッチ情報186をパケット195から削除する。さらに、スイッチ(x−1)138は、決定されたアクションに従って、変換後のパケットをパケット196として端末B175に出力する。
なお、スイッチ(x−1)138に2つ目以降のパケット196が入力された際には、スイッチ(x−1)138はコントローラ(X−1)112への問い合わせは行わない。1つ目のパケット196が入力したときに、スイッチ(x−1)138はコントローラ(X−1)112から通知された情報を保持して、保持した情報に基づきアクションを決定する。
本実施形態の通信システムでは、図3〜図6のいずれの動作においても、ネットワークの出入り口でのみ、「宛先端末情報180とローカルユーザ情報181」または「宛先端末情報180とグローバルユーザ情報188」の組み合わせで通信の識別が行われる。例えば、{ユーザ情報:1/宛先端末A}の通信と、{ユーザ情報:2/宛先端末A}の通信とは、別個の通信として識別される。
また、ネットワーク内部では、ドメイン内宛先スイッチ情報186と宛先スイッチ情報187のみを用いてパケット中継動作が行われる。このとき、例えば、仮想ネットワーク1におけるスイッチX宛の通信と、仮想ネットワーク2におけるスイッチX宛の通信をまとめて管理することができる。
すなわち、本実施形態の通信システムによると、仮想的にネットワークを分けて通信を管理しつつ、ネットワーク内部ではこれらの複数の仮想ネットワークの中継動作をまとめて管理することにより、中継スイッチのリソース消費を抑えることが可能となる。
さらに、本実施形態の通信システムによると、ネットワークの出入り口でローカルユーザ情報181とグローバルユーザ情報188の変換を行うことにより、ネットワーク全体ではスイッチ単体の収容条件を越える数のユーザを収容可能である。例えば、スイッチあたりのローカルユーザ情報181の収容数Xに対して、ネットワーク全体でのグローバルユーザ情報188の収容数をY(X≦Y)とすることができる。
<実施形態2>
次に、第2の実施形態に係る通信システムついて、図面を参照して説明する。本実施形態の通信システムも、第1の実施形態の通信システム(図1)と同様の構成を備えている。ただし、本実施形態では、パケットの中継に必要な情報は、すでにコントローラ群102および上位コントローラ103からスイッチ群101に対して通知済みとする。
図7は、スイッチ内通信のパケット中継の動作例を説明するための図である。
図7を参照すると、スイッチ(1)204は、端末(a−1)231から、パケット235を受信する。スイッチ(1)204は、パケット235の宛先端末情報237/ローカルユーザ情報238を、スイッチ(1)204が保持するデータベースで照会してアクションを決定する。
パケット235の宛先端末情報237は、端末(a−2)232を表すDstMACアドレス情報である。また、ローカルユーザ情報238は、端末(a−1)231/端末(a−2)232が所属するVLAN_ID(Virtual Local Area Network Identifier)情報である。さらに、データ239は、通信でやり取りされる実データである。
スイッチ(1)204は、決定したアクションに従って、パケット235をパケット236として端末(a−2)232に出力する。このとき、パケット236のフォーマットはスイッチ(1)204への入力時のパケット235のフォーマットと同一である。すなわち、スイッチ内通信では、パケットは元のフォーマットのまま出力される。
図8は、ドメイン内通信のパケット中継の動作例を説明するための図である。
図8を参照すると、スイッチ(1)204は、端末(a−1)231からパケット240を受信する。スイッチ(1)204は、パケット240の宛先端末情報237/ローカルユーザ情報238を、スイッチ(1)204が保持するデータベースで照会してアクションを決定する。
スイッチ(1)204は、決定したアクションに従って、例えばQinQ変換により、ローカルユーザ情報238をグローバルユーザ情報245に変換する。また、スイッチ(1)204は、決定したアクションに従って、例えばMPLS(Multi-Protocol Label Switching)(L2−VPN(Layer 2 Virtual Private Network))のPush動作により宛先スイッチ情報244とドメイン内宛先スイッチ情報243をパケット240に付与する。さらに、スイッチ(1)204は、決定したアクションに従って、変換後のパケットをパケット241としてスイッチ(4)207に出力する。
パケット241のグローバルユーザ情報245は、ローカルでユーザ識別に使用していたVLAN_ID(Virtual Local Area Network Identifier)(12bit)を、ネットワーク内でユーザ識別をするためのQinQ(24bit)情報に変換したものである。また、宛先スイッチ情報244は、スイッチ(7)210を表すShimヘッダ情報である。さらに、ドメイン内宛先スイッチ情報243は、スイッチ(7)210を表すOuter_DstMAC情報である。
ドメイン内通信では、宛先スイッチ情報244とドメイン内宛先スイッチ情報243には、同一のドメイン(1)201のスイッチ(7)210の情報が入る。
スイッチ(4)207は、スイッチ(1)204からパケット241を受信する。スイッチ(4)207は、パケット241のドメイン内宛先スイッチ情報243を、スイッチ(4)207が保持するデータベースで照会してアクションを決定する。
スイッチ(4)207は、決定したアクションに従って、スイッチ(7)210にパケット241を出力する。このとき、パケット241のフォーマットはスイッチ(4)207への入力時のパケット241と同一である。すなわち、ドメイン内通信では、フォーマットを変換することなく、パケットが中継される。
スイッチ(7)210は、スイッチ(4)207からパケット241を受信する。スイッチ(7)210は、パケット241の宛先スイッチ情報244/宛先端末情報237/グローバルユーザ情報245を、スイッチ(7)210が保持するデータベースで照会してアクションを決定する。
スイッチ(7)210は、決定したアクションに従って、例えばQinQ変換により、パケット241のグローバルユーザ情報245をローカルユーザ情報238に変換する。また、スイッチ(7)210は、決定したアクションに従って、例えばMPLS(L2−VPN)のPop動作により、宛先スイッチ情報244とドメイン内宛先スイッチ情報243をパケット241から削除する。さらに、スイッチ(7)210は、決定したアクションに従って、変換後のパケットをパケット242として端末(a−3)233に出力する。
なお、パケット242のローカルユーザ情報238は、パケット240のローカルユーザ情報238と同一である必要はない。例えば、グローバルユーザ情報245に対応するローカルユーザ情報238は、スイッチごとに異なっていてもよい。
図9および図10は、ドメイン間通信のパケット中継の動作例を説明するための図である。
図9を参照すると、スイッチ(1)204は、端末(a−1)231からパケット246を受信する。スイッチ(1)204は、パケット246の宛先端末情報237/ローカルユーザ情報238を、スイッチ(1)204が保持するデータベースで照会してアクションを決定する。
図10を参照すると、スイッチ(1)204は、決定したアクションに従って、例えばQinQ変換により、パケット246のローカルユーザ情報238をグローバルユーザ情報245に変換する。また、スイッチ(1)204は、決定されたアクションに従って、例えばMPLS(L2−VPN)のPush動作により、宛先スイッチ情報244とドメイン内宛先スイッチ情報243をパケット246に付与する。さらに、スイッチ(1)204は、決定されたアクションに従って、変換後のパケットをパケット247としてスイッチ(2)205に出力する。
スイッチ(2)205は、スイッチ(1)204からパケット247を受信する。スイッチ(2)205は、パケット247のドメイン内宛先スイッチ情報243を、スイッチ(2)205が保持するデータベースで照会してアクションを決定する。
スイッチ(2)205は、決定したアクションに従って、スイッチ(3)206にパケット247を出力する。このとき、パケット247のフォーマットはスイッチ(2)205への入力時のパケット247のフォーマットと同一である。すなわち、ドメイン内通信では、フォーマットの変換を行うことなく、パケットが中継される。
スイッチ(3)206は、スイッチ(2)205からパケット247を受信する。スイッチ(3)206は、パケット247の宛先スイッチ情報244を、スイッチ(3)206が保持するデータベースで照会してアクションを決定する。
スイッチ(3)206は、決定したアクションに従って、DstMAC書き換えにより、パケット247のドメイン内宛先スイッチ情報243をドメイン境界宛先スイッチ情報253に変換する。スイッチ(3)206は、決定したアクションに従って、変換後のパケットをパケット248としてスイッチ(1)213に出力する。
スイッチ(1)213は、スイッチ(3)206からパケット248を受信する。スイッチ(1)213は、パケット248の宛先スイッチ情報244を、スイッチ(1)213が保持するデータベースで照会してアクションを決定する。
スイッチ(1)213は、決定したアクションに従って、パケット248のDstMAC書き換えにより、ドメイン境界宛先スイッチ情報253をドメイン内宛先スイッチ情報243に変換する。また、スイッチ(1)213は、決定したアクションに従って、変換後のパケットをパケット249としてスイッチ(2)214に出力する。
スイッチ(2)214は、スイッチ(1)213からパケット249を受信する。スイッチ(2)214は、パケット249のドメイン内宛先スイッチ情報243を、スイッチ(2)214が保持するデータベースで照会してアクションを決定する。
スイッチ(2)214は、決定されたアクションに従って、スイッチ(3)215にパケット249を出力する。このとき、パケット249のフォーマットはスイッチ(2)214への入力時のパケット249のフォーマットと同一である。すなわち、ドメイン内通信では、フォーマット変換を行うことなく、パケットが中継される。
スイッチ(3)215は、スイッチ(2)214からパケット249を受信する。スイッチ(3)215は、パケット249の宛先スイッチ情報244を、スイッチ(3)215が保持するデータベースで照会してアクションを決定する。
スイッチ(3)215は、決定したアクションに従って、DstMAC書き換えにより、パケット249のドメイン内宛先スイッチ情報243をドメイン境界宛先スイッチ情報253に変換する。スイッチ(3)215は、決定したアクションに従って、変換後のパケットをパケット250としてスイッチ(1)222に出力する。
スイッチ(1)222は、スイッチ(3)215からパケット250を受信する。スイッチ(1)222は、パケット250の宛先スイッチ情報244を、スイッチ(1)222が保持するデータベースで照会してアクションを決定する。
スイッチ(1)222は、決定したアクションに従って、DstMAC書き換えにより、パケット250のドメイン境界宛先スイッチ情報253をドメイン内宛先スイッチ情報243に変換する。また、スイッチ(1)222は、決定したアクションに従って、変換後のパケットをパケット251としてスイッチ(2)223に出力する。
スイッチ(2)223は、スイッチ(1)222からパケット251を受信する。スイッチ(2)223は、パケット251のドメイン内宛先スイッチ情報243を、スイッチ(2)223が保持するデータベースで照会してアクションを決定する。
スイッチ(2)223は、決定したアクションに従って、スイッチ(3)224にパケット251を出力する。このとき、パケット251のフォーマットはスイッチ(2)223への入力時のパケット251と同一である。すなわち、ドメイン内通信では、フォーマットの変換を行うことなく、パケットが中継される。
スイッチ(3)224は、スイッチ(2)223からパケット251を受信する。スイッチ(3)224は、パケット251の宛先スイッチ情報244/宛先端末情報237/グローバルユーザ情報245を、スイッチ(3)224が保持するデータベースで照会してアクションを決定する。
スイッチ(3)224は、決定したアクションに従って、例えばQinQ変換により、パケット251のグローバルユーザ情報245をローカルユーザ情報238に変換する。また、スイッチ(3)224は、決定したアクションに従って、例えばMPLS(L2−VPN)のPop動作により、宛先スイッチ情報244とドメイン内宛先スイッチ情報243をパケット251から削除される。さらに、スイッチ(3)224は、決定したアクションに従って、変換後のパケットをパケット252として端末b234に出力する。
なお、パケット242のローカルユーザ情報238は、パケット240と同一である必要はない。例えば、グローバルユーザ情報245に対応するローカルユーザ情報238は、スイッチごとに異なっていてもよい。
図7〜図10に例示した動作では、ローカルユーザ情報238とグローバルユーザ情報245の変換にQinQを使用し、宛先スイッチ情報244とドメイン内宛先スイッチ情報243の付与/削除にMPLS(L2−VPN)のPush/Pop動作を使用した。しかしながら、本実施形態の動作を実現する上で、必ずしもこれらの機能を採用する必要はない。すなわち、同等の動作が実現可能であれば、別の機能で代替してもよい。例えば、MPLS(L2−VPN)の代わりに、VXLAN(Virtual extensible Local Area Network)などを使用してもよい。
本実施形態の通信システムでは、図7〜図10のいずれの例においても、ネットワークの出入り口でのみ「宛先端末情報237とローカルユーザ情報238」または「宛先端末情報237とグローバルユーザ情報245」の組み合わせで通信の識別が行われる。例えば、{VLAN:1/DstMAC:A}の通信と、{VLAN:2/DstMAC:A}の通信とは、別個の通信として識別される。
また、本実施形態の通信システムでは、ネットワーク内部において、ドメイン内宛先スイッチ情報243と宛先スイッチ情報244のみを用いてパケット中継動作が行われる。このとき、例えば、仮想ネットワーク1におけるスイッチX宛の通信と、仮想ネットワーク2におけるスイッチX宛の通信をまとめて管理することができる。
すなわち、本実施形態の通信システムによると、仮想的にネットワークを分けて通信を管理しつつ、ネットワーク内部ではこれらの複数の仮想ネットワークの中継動作をまとめて管理することにより、中継スイッチのリソース消費を抑えることが可能となる。
さらに、本実施形態の通信システムによると、ネットワークの出入り口でローカルユーザ情報238とグローバルユーザ情報245の変換を行うことにより、ネットワーク全体ではスイッチ単体の収容条件を越える数のユーザを収容可能である。例えば、スイッチ当たりのローカルユーザ情報238の収容数(=VLAN数)を4kとすると、ネットワーク全体でのグローバルユーザ情報245の収容数(=QinQ数)は4k×4kとなる。
<実施形態3>
次に、第3の実施形態に係る通信システムについて、図面を参照して説明する。第2の実施形態(図7〜図10)においては、仮想ネットワークにおけるL2(Layer 2)中継の場合について説明した。本実施係蹄では、仮想ネットワークにおけるL3(Layer 3)中継を行う場合について説明する。なお、本実施形態においても、パケットの中継に必要な情報は、すでにコントローラ群102/上位コントローラ103からスイッチ群101に対して通知済みとする。
図11は、スイッチ内通信のパケット中継動作を例示する図である。
図11を参照すると、スイッチ(1)304は、端末(a−1)331からパケット335を受信する。スイッチ(1)304は、パケット335の宛先端末情報337/ローカルユーザ情報338を、スイッチ(1)304が保持するデータベースで照会してアクションを決定する。
パケット335の宛先端末情報337は、端末(a−2)232を表すDstIPアドレス情報である。また、ローカルユーザ情報338は、端末(a−1)331が所属するVLAN_ID情報である。さらに、データ339は、通信でやり取りされる実データである。
なお、L2(Layer 2)/L3(Layer 3)通信の区別は、パケット335のDstMACがIP(Internet Protocol)ルーティング用のRouterを表す情報であるか否かにより判断する。
スイッチ(1)304は、決定したアクションに従って、パケット335のフォーマットを、IPルーティングを行ったように見えるように疑似的にL2情報に変換する。すなわち、スイッチ(1)304は、DstMACを端末(a−2)332の情報に、SrcMACをIPルーティング用のRouterを表す情報に、VLAN_IDを端末(a−2)332が所属する情報に、それぞれ変換する。また、スイッチ(1)304は、決定したアクションに従って、変換後のパケットをパケット336として端末(a−2)332に出力する。
図12は、ドメイン内通信のパケット中継の動作例を示す図である。
スイッチ(1)304は、端末(a−1)331からパケット340を受信する。スイッチ(1)304は、パケット340の宛先端末情報337/ローカルユーザ情報338を、スイッチ(1)304が保持するデータベースで照会してアクションを決定する。
スイッチ(1)304は、決定したアクションに従って、例えばQinQ変換により、パケット340のローカルユーザ情報338をグローバルユーザ情報345に変換する。また、スイッチ(1)304は、決定したアクションに従って、例えばMPLS(L3−VPN)のPush動作により、宛先スイッチ情報344とドメイン内宛先スイッチ情報343をパケット340に付与する。さらに、スイッチ(1)304は、決定したアクションに従って、変換後のパケットをパケット341としてスイッチ(4)307に出力する。
パケット341のグローバルユーザ情報345は、ローカルでユーザ識別に使用していたVLAN_ID(12bit)を、ネットワーク内でユーザ識別をするためのQinQ(24bit)情報に変換したものである。また、宛先スイッチ情報344は、スイッチ(7)310を表すShimヘッダ情報である。さらに、ドメイン内宛先スイッチ情報343は、スイッチ(7)310を表すOuter_DstMAC情報である。
ドメイン内通信では、宛先スイッチ情報344とドメイン内宛先スイッチ情報343には、同一のドメイン(1)301のスイッチ(7)310の情報が入る。
スイッチ(4)307は、スイッチ(1)304からパケット341を受信する。スイッチ(4)307は、パケット341のドメイン内宛先スイッチ情報343を、スイッチ(4)307が保持するデータベースで照会してアクションを決定する。
スイッチ(4)307は、決定したアクションに従って、スイッチ(7)310にパケット341を出力する。このとき、パケット341のフォーマットはスイッチ(4)307への入力時のパケット341のフォーマットと同一である。すなわち、ドメイン内通信では、フォーマット変換を行うことなく、パケットが中継される。
スイッチ(7)310は、スイッチ(4)307からパケット341を受信する。スイッチ(7)310は、パケット341の宛先スイッチ情報344/宛先端末情報337/グローバルユーザ情報345を、スイッチ(7)310が保持するデータベースで照会してアクションを決定する。
スイッチ(7)310は、決定したアクションに従って、例えばMPLS(L3−VPN)のPop動作により、宛先スイッチ情報344をパケット341から削除する。また、スイッチ(7)310は、パケット341のフォーマットを、IPルーティングを行ったように見えるように疑似的にL2情報に変換する。すなわち、スイッチ(7)310は、DstMACを端末(a−3)333の情報に、SrcMACをIPルーティング用のRouterを表す情報に、VLAN_IDを端末(a−3)333が所属する情報に、それぞれ変換する。スイッチ(7)310は、決定したアクションに従って、変換後のパケットをパケット342として端末(a−3)333に出力する。
図13および図14は、ドメイン間通信のパケット中継の動作例を示す図である。
図13を参照すると、スイッチ(1)304は、端末(a−1)331からパケット346を受信する。スイッチ(1)304は、パケット346の宛先端末情報337/ローカルユーザ情報338を、スイッチ(1)304が保持するデータベースで照会してアクションを決定する。
図14を参照すると、スイッチ(1)304は、決定したアクションに従って、例えばQinQ変換により、パケット346のローカルユーザ情報338をグローバルユーザ情報345に変換する。また、スイッチ(1)304は、決定したアクションに従って、例えばMPLS(L3−VPN)のPush動作により、宛先スイッチ情報344とドメイン内宛先スイッチ情報343をパケット346に付与する。さらに、スイッチ(1)304は、決定したアクションに従って、変換後のパケットをパケット347としてスイッチ(2)305に出力する。
スイッチ(2)305は、スイッチ(1)304からパケット347を受信する。スイッチ(2)305は、パケット347のドメイン内宛先スイッチ情報343を、スイッチ(2)305が保持するデータベースで照会してアクションを決定する。
スイッチ(2)305は、決定したアクションに従って、スイッチ(3)306にパケット347を出力する。このとき、パケット347のフォーマットはスイッチ(2)305への入力時のパケット347のフォーマットと同一である。すなわち、ドメイン内通信では、フォーマット変換を行うことなく、パケットが中継される。
スイッチ(3)306は、スイッチ(2)305からパケット347を受信する。スイッチ(3)306は、パケット347の宛先スイッチ情報344を、スイッチ(3)306が保持するデータベースで照会してアクションを決定する。
スイッチ(3)306は、決定したアクションに従って、例えばDstMAC書き換えにより、パケット347のドメイン内宛先スイッチ情報343をドメイン境界宛先スイッチ情報353に変換する。また、スイッチ(3)306は、決定されたアクションに従って、変換後のパケットをパケット348としてスイッチ(1)313に出力する。
スイッチ(1)313は、スイッチ(3)306からパケット348を受信する。スイッチ(1)313は、パケット348の宛先スイッチ情報344を、スイッチ(1)313が保持するデータベースで照会してアクションを決定する。
スイッチ(1)313は、決定したアクションに従って、DstMAC書き換えにより、パケット348のドメイン境界宛先スイッチ情報353をドメイン内宛先スイッチ情報343に変換する。また、スイッチ(1)313は、決定したアクションに従って、変換後のパケットをパケット349としてスイッチ(2)314に出力する。
スイッチ(2)314は、スイッチ(1)313からパケット349を受信する。スイッチ(2)314は、パケット349のドメイン内宛先スイッチ情報343を、スイッチ(2)314が保持するデータベースで照会してアクションを決定する。
スイッチ(2)314は、決定したアクションに従って、スイッチ(3)315にパケット349を出力する。このとき、パケット349のフォーマットはスイッチ(2)314への入力時のパケット349のフォーマットと同一である。すなわち、ドメイン内通信では、フォーマットを変換することなく、パケットが中継される。
スイッチ(3)315は、スイッチ(2)314からパケット349を受信する。スイッチ(3)315は、パケット349の宛先スイッチ情報344を、スイッチ(3)315が保持するデータベースで照会してアクションを決定する。
スイッチ(3)315は、決定したアクションに従って、DstMAC書き換えにより、パケット349のドメイン内宛先スイッチ情報343をドメイン境界宛先スイッチ情報353に変換する。スイッチ(3)315は、決定したアクションに従って、変換後のパケットをパケット350としてスイッチ(1)322に出力する。
スイッチ(1)322は、スイッチ(3)315からパケット350を受信する。スイッチ(1)322は、パケット350の宛先スイッチ情報344を、スイッチ(1)322が保持するデータベースで照会してアクションを決定する。
スイッチ(1)322は、決定したアクションに従って、DstMAC書き換えにより、パケット350のドメイン境界宛先スイッチ情報353をドメイン内宛先スイッチ情報343に変換する。スイッチ(1)322は、決定したアクションに従って、変換後のパケットをパケット351としてスイッチ(2)323に出力する。
スイッチ(2)323は、スイッチ(1)322からパケット351を受信する。スイッチ(2)323は、パケット351のドメイン内宛先スイッチ情報343を、スイッチ(2)323が保持するデータベースで照会してアクションを決定する。
スイッチ(2)323は、決定したアクションに従って、スイッチ(3)324にパケット351を出力する。このとき、パケット351のフォーマットはスイッチ(2)323への入力時のパケット351のフォーマットと同一である。すなわち、ドメイン内通信では、フォーマットを変換することなく、パケットが中継される。
スイッチ(3)324は、スイッチ(2)323からパケット351を受信する。スイッチ(3)324は、パケット351の宛先スイッチ情報344/宛先端末情報337/グローバルユーザ情報345を、スイッチ(3)324が保持するデータベースで照会してアクションを決定する。
スイッチ(3)324は、決定したアクションに従って、例えばMPLS(L3−VPN)のPop動作により、パケット351の宛先スイッチ情報344を削除する。また、スイッチ(3)324は、パケットのフォーマットを、IPルーティングを行ったように見えるように疑似的にL2情報に変換する。すなわち、スイッチ(3)324は、DstMACを端末b334の情報に、SrcMACをIPルーティング用のRouterを表す情報に、VLAN_IDを端末b334が所属する情報に、それぞれ変換する。スイッチ(3)324は、決定したアクションに従って、変換後のパケットをパケット352として端末b334に出力する。
図11〜図14に例示した動作では、ローカルユーザ情報338とグローバルユーザ情報345の変換にQinQを使用し、宛先スイッチ情報344とドメイン内宛先スイッチ情報343の付与/削除にMPLS(L3−VPN)のPush/Pop動作を使用した。しかしながら、本実施形態の動作を実現する上で、必ずしもこれらの機能を採用する必要はない。すなわち、同等の動作が実現可能であれば、別の機能で代替してもよい。
本実施形態の通信システムでは、図11〜図14のいずれの例においても、ネットワークの出入り口でのみ「宛先端末情報337とローカルユーザ情報338」または「宛先端末情報337とグローバルユーザ情報345」の組み合わせで通信の識別が行われる。例えば、{VLAN:1/DstIP:A}の通信と、{VLAN:2/DstIP:A}の通信とは、別個の通信として識別される。
また、本実施形態の通信システムでは、ネットワーク内部において、ドメイン内宛先スイッチ情報343と宛先スイッチ情報344のみを用いてパケット中継動作が行われる。このとき、例えば、仮想ネットワーク1におけるスイッチX宛の通信と、仮想ネットワーク2におけるスイッチX宛の通信をまとめて管理することができる。
すなわち、本実施形態の通信システムによると、仮想的にネットワークを分けて通信を管理しつつ、ネットワーク内部ではこれらの複数の仮想ネットワークの中継動作をまとめて管理することにより、中継スイッチのリソース消費を抑えることが可能となる。
さらに、本実施形態の通信システムによると、ネットワークの出入り口でローカルユーザ情報338とグローバルユーザ情報345の変換を行うことにより、ネットワーク全体ではスイッチ単体の収容条件を越える数のユーザを収容可能である。例えば、スイッチ当たりのローカルユーザ情報338の収容数(=VLAN数)を4kとすると、ネットワーク全体でのグローバルユーザ情報345の収容数(=QinQ数)は4k×4kとなる。
なお、本発明において、下記の形態が可能である。
[形態1]
上記第1の態様に係る通信システムのとおりである。
[形態2]
前記第1の通信において、送信元の端末を収容するスイッチが該送信元の端末からパケットを受信すると、前記一のドメインに対応する第1の制御装置は、前記パケットに含まれる宛先の端末を識別する情報と各スイッチでユーザを識別する第1の識別子とを用いて前記第1のデータベースを参照して前記パケットの処理内容を決定し、決定した処理内容に基づいて該スイッチを制御して、宛先の端末を収容するスイッチを識別する第1の情報と前記一のドメインの前記パケットの出口に相当するスイッチを識別する第2の情報を前記パケットに追加させるとともに、前記パケットに含まれる前記第1の識別子を、前記複数のスイッチから成るネットワークで前記ユーザを識別する第2の識別子に変更させる、形態1に記載の通信システム。
[形態3]
前記第1の通信において、前記一のドメインに含まれる前記パケットの転送経路上のスイッチのうちの、前記送信元の端末を収容するスイッチおよび前記宛先の端末を収容するスイッチ以外のスイッチが前記パケットを受信すると、前記一のドメインに対応する第1の制御装置は、前記第2の情報を用いて前記第1のデータベースを参照して前記パケットの処理内容を決定し、決定した処理内容に基づいて該スイッチを制御して、前記パケットを転送させる、形態2に記載の通信システム。
[形態4]
前記第2の通信において、送信元の端末を収容するスイッチが該送信元の端末からパケットを受信すると、前記第2の制御装置は、前記パケットに含まれる宛先の端末を識別する情報と各スイッチでユーザを識別する第1の識別子とを用いて前記第2のデータベースを参照して前記パケットの処理内容を決定し、決定した処理内容に基づいて該スイッチを制御して、宛先の端末を収容するスイッチを識別する第1の情報と前記送信元の端末を収容するスイッチを含むドメインの前記パケットの出口に相当するスイッチを識別する第2の情報を前記パケットに追加させるとともに、前記パケットに含まれる前記第1の識別子を、前記複数のスイッチから成るネットワークが前記ユーザを識別するための第2の識別子に変更させる、形態1に記載の通信システム。
[形態5]
前記第2の通信において、前記パケットの転送経路上のドメインの出口に相当するスイッチが前記パケットを受信すると、前記第2の制御装置は、前記宛先の端末を識別する情報を用いて前記第2のデータベースを参照して前記パケットの処理内容を決定し、決定した処理内容に基づいて該スイッチを制御して、前記パケットから前記第2の情報を削除させるとともに、前記転送経路において該ドメインに隣接するドメインの入口に相当するスイッチを識別する第3の情報を前記パケットに追加させる、形態4に記載の通信システム。
[形態6]
前記第2の通信において、前記パケットの転送経路上のドメインの入口に相当するスイッチが前記転送経路において該ドメインに隣接するドメインから前記パケットを受信すると、前記第2の制御装置は、前記宛先の端末を識別する情報を用いて前記第2のデータベースを参照して前記パケットの処理内容を決定し、決定した処理内容に基づいて該スイッチを制御して、前記パケットから前記第3の情報を削除させるとともに、該ドメインの出口に相当するスイッチを識別する情報を前記第2の情報として前記パケットに追加させる、形態4または5に記載の通信システム。
[形態7]
前記第2の通信において、前記パケットの転送経路上のドメインに含まれる該転送経路上のスイッチであって、前記パケットの入口に相当するスイッチおよび前記パケットの出口に相当するスイッチ以外のスイッチが前記パケットを受信すると、該ドメインに対応する第1の制御装置は、前記第2の情報を用いて前記第1のデータベースを参照して前記パケットの処理内容を決定し、決定した処理内容に基づいて該スイッチを制御して、前記パケットを転送させる、形態4ないし6のいずれか一に記載の通信システム。
[形態8]
上記第2の態様に係る制御装置のとおりである。
[形態9]
上記第3の態様に係る制御装置のとおりである。
[形態10]
上記第4の態様に係る通信制御方法のとおりである。
[形態11]
前記第1の通信において、送信元の端末を収容するスイッチが、該送信元の端末からパケットを受信する工程と、
前記一のドメインに対応する第1の制御装置が、前記パケットに含まれる宛先の端末を識別する情報と各スイッチでユーザを識別する第1の識別子とを用いて前記第1のデータベースを参照して前記パケットの処理内容を決定する工程と、
決定した処理内容に基づいて、前記送信元の端末を収容するスイッチを制御して、宛先の端末を収容するスイッチを識別する第1の情報と前記一のドメインの前記パケットの出口に相当するスイッチを識別する第2の情報を前記パケットに追加させるとともに、前記パケットに含まれる前記第1の識別子を、前記複数のスイッチから成るネットワークで前記ユーザを識別する第2の識別子に変更させる工程と、を含む、形態10に記載の通信制御方法。
[形態12]
前記第1の通信において、前記一のドメインに含まれる前記パケットの転送経路上のスイッチのうちの、前記送信元の端末を収容するスイッチおよび前記宛先の端末を収容するスイッチ以外のスイッチが、前記パケットを受信する工程と、
前記一のドメインに対応する第1の制御装置が、前記第2の情報を用いて前記第1のデータベースを参照して前記パケットの処理内容を決定する工程と、
決定した処理内容に基づいて、前記送信元の端末を収容するスイッチを制御して、前記パケットを転送させる工程と、を含む、形態11に記載の通信制御方法。
[形態13]
前記第2の通信において、送信元の端末を収容するスイッチが、該送信元の端末からパケットを受信する工程と、
前記第2の制御装置が、前記パケットに含まれる宛先の端末を識別する情報と各スイッチでユーザを識別する第1の識別子とを用いて前記第2のデータベースを参照して前記パケットの処理内容を決定する工程と、
決定した処理内容に基づいて、前記送信元の端末を収容するスイッチを制御して、宛先の端末を収容するスイッチを識別する第1の情報と前記送信元の端末を収容するスイッチを含むドメインの前記パケットの出口に相当するスイッチを識別する第2の情報を前記パケットに追加させるとともに、前記パケットに含まれる前記第1の識別子を、前記複数のスイッチから成るネットワークが前記ユーザを識別するための第2の識別子に変更させる工程と、を含む、形態10に記載の通信制御方法。
[形態14]
前記第2の通信において、前記パケットの転送経路上のドメインの出口に相当するスイッチが、前記パケットを受信する工程と、
前記第2の制御装置が、前記宛先の端末を識別する情報を用いて前記第2のデータベースを参照して前記パケットの処理内容を決定する工程と、
決定した処理内容に基づいて、前記出口に相当するスイッチを制御して、前記パケットから前記第2の情報を削除させるとともに、前記転送経路において該ドメインに隣接するドメインの入口に相当するスイッチを識別する第3の情報を前記パケットに追加させる工程と、を含む、形態13に記載の通信制御方法。
[形態15]
前記第2の通信において、前記パケットの転送経路上のドメインの入口に相当するスイッチが、前記転送経路において該ドメインに隣接するドメインから前記パケットを受信する工程と、
前記第2の制御装置が、前記宛先の端末を識別する情報を用いて前記第2のデータベースを参照して前記パケットの処理内容を決定する工程と、
決定した処理内容に基づいて、前記入口に相当するスイッチを制御して、前記パケットから前記第3の情報を削除させるとともに、該ドメインの出口に相当するスイッチを識別する情報を前記第2の情報として前記パケットに追加させる工程と、を含む、形態13または14に記載の通信制御方法。
[形態16]
前記第2の通信において、前記パケットの転送経路上のドメインに含まれる該転送経路上のスイッチであって、前記パケットの入口に相当するスイッチおよび前記パケットの出口に相当するスイッチ以外のスイッチが、前記パケットを受信する工程と、
前記パケットの転送経路上のドメインに対応する第1の制御装置が、前記第2の情報を用いて前記第1のデータベースを参照して前記パケットの処理内容を決定する工程と、
決定した処理内容に基づいて、前記入口および出口に相当するスイッチ以外のスイッチを制御して、前記パケットを転送させる工程と、を含む、形態13ないし15のいずれか一に記載の通信制御方法。
[形態17]
上記第5の態様に係る通信制御方法のとおりである。
[形態18]
上記第6の態様に係る通信制御方法のとおりである。
[形態19]
上記第7の態様に係るプログラムのとおりである。
[形態20]
上記第8の態様に係るプログラムのとおりである。
なお、上記特許文献の全開示内容は、本書に引用をもって繰り込み記載されているものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態の変更・調整が可能である。また、本発明の全開示の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施形態の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせ、ないし、選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。特に、本書に記載した数値範囲については、当該範囲内に含まれる任意の数値ないし小範囲が、別段の記載のない場合でも具体的に記載されているものと解釈されるべきである。
101 スイッチ群
102 コントローラ群
103 上位コントローラ
104〜109 ドメイン
110〜115 コントローラ
116 スイッチ制御プロトコル
117 コントローラ制御プロトコル
118〜171 スイッチ(SW)
172〜177 端末
178、179、183〜185、189〜196 パケット
180 宛先端末情報
181 ローカルユーザ情報
182 データ
186 ドメイン内宛先スイッチ情報
187 宛先スイッチ情報
188 グローバルユーザ情報
197 ドメイン境界宛先スイッチ情報
201〜203 ドメイン
204〜230 スイッチ(SW)
231〜234 端末
235、236、240〜242、246〜252 パケット
237 宛先端末情報
238 ローカルユーザ情報
239 データ
243 ドメイン内宛先スイッチ情報
244 宛先スイッチ情報
245 グローバルユーザ情報
253 ドメイン境界宛先スイッチ情報
301〜303 ドメイン
304〜330 スイッチ(SW)
331〜334 端末
335、336、340〜342、346〜352 パケット
337 宛先端末情報
338 ローカルユーザ情報
339 データ
343 ドメイン内宛先スイッチ情報
344 宛先スイッチ情報
345 グローバルユーザ情報
353 ドメイン境界宛先スイッチ情報

Claims (10)

  1. 複数のドメインに分割された複数のスイッチと、
    前記複数のドメインのうちの対応するドメインに含まれるスイッチを制御する複数の第1の制御装置と、
    前記複数の第1の制御装置を制御する第2の制御装置と、を備え、
    前記複数のドメインのうちの一のドメインに対応する第1の制御装置は、該一のドメインに含まれる異なるスイッチに収容される端末間における第1の通信のパケットに対する処理内容を、該第1の制御装置が保持する第1のデータベースに基づいて決定し、
    前記第2の制御装置は、前記複数のドメインのうちの異なるドメインに含まれるスイッチに収容される端末間における第2の通信のパケットに対する処理内容を、前記第2の制御装置が保持する第2のデータベースに基づいて決定する、通信システム。
  2. 前記第1の通信において、送信元の端末を収容するスイッチが該送信元の端末からパケットを受信すると、前記一のドメインに対応する第1の制御装置は、前記パケットに含まれる宛先の端末を識別する情報と各スイッチでユーザを識別する第1の識別子とを用いて前記第1のデータベースを参照して前記パケットの処理内容を決定し、決定した処理内容に基づいて該スイッチを制御して、宛先の端末を収容するスイッチを識別する第1の情報と前記一のドメインの前記パケットの出口に相当するスイッチを識別する第2の情報を前記パケットに追加させるとともに、前記パケットに含まれる前記第1の識別子を、前記複数のスイッチから成るネットワークで前記ユーザを識別する第2の識別子に変更させる、請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記第1の通信において、前記一のドメインに含まれる前記パケットの転送経路上のスイッチのうちの、前記送信元の端末を収容するスイッチおよび前記宛先の端末を収容するスイッチ以外のスイッチが前記パケットを受信すると、前記一のドメインに対応する第1の制御装置は、前記第2の情報を用いて前記第1のデータベースを参照して前記パケットの処理内容を決定し、決定した処理内容に基づいて該スイッチを制御して、前記パケットを転送させる、請求項2に記載の通信システム。
  4. 前記第2の通信において、送信元の端末を収容するスイッチが該送信元の端末からパケットを受信すると、前記第2の制御装置は、前記パケットに含まれる宛先の端末を識別する情報と各スイッチでユーザを識別する第1の識別子とを用いて前記第2のデータベースを参照して前記パケットの処理内容を決定し、決定した処理内容に基づいて該スイッチを制御して、宛先の端末を収容するスイッチを識別する第1の情報と前記送信元の端末を収容するスイッチを含むドメインの前記パケットの出口に相当するスイッチを識別する第2の情報を前記パケットに追加させるとともに、前記パケットに含まれる前記第1の識別子を、前記複数のスイッチから成るネットワークが前記ユーザを識別するための第2の識別子に変更させる、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の通信システム。
  5. 前記第2の通信において、前記パケットの転送経路上のドメインの出口に相当するスイッチが前記パケットを受信すると、前記第2の制御装置は、前記宛先の端末を識別する情報を用いて前記第2のデータベースを参照して前記パケットの処理内容を決定し、決定した処理内容に基づいて該スイッチを制御して、前記パケットから前記第2の情報を削除させるとともに、前記転送経路において該ドメインに隣接するドメインの入口に相当するスイッチを識別する第3の情報を前記パケットに追加させる、請求項4に記載の通信システム。
  6. 前記第2の通信において、前記パケットの転送経路上のドメインの入口に相当するスイッチが前記転送経路において該ドメインに隣接するドメインから前記パケットを受信すると、前記第2の制御装置は、前記宛先の端末を識別する情報を用いて前記第2のデータベースを参照して前記パケットの処理内容を決定し、決定した処理内容に基づいて該スイッチを制御して、前記パケットから前記第3の情報を削除させるとともに、該ドメインの出口に相当するスイッチを識別する情報を前記第2の情報として前記パケットに追加させる、請求項4または5に記載の通信システム。
  7. 前記第2の通信において、前記パケットの転送経路上のドメインに含まれる該転送経路上のスイッチであって、前記パケットの入口に相当するスイッチおよび前記パケットの出口に相当するスイッチ以外のスイッチが前記パケットを受信すると、該ドメインに対応する第1の制御装置は、前記第2の情報を用いて前記第1のデータベースを参照して前記パケットの処理内容を決定し、決定した処理内容に基づいて該スイッチを制御して、前記パケットを転送させる、請求項4ないし6のいずれか1項に記載の通信システム。
  8. 複数のドメインに分割された複数のスイッチと、複数の第1の制御装置と、第2の制御装置とを備える通信システムにおける前記複数の第1の制御装置のうちの一の制御装置であって、
    前記複数の第1の制御装置は、前記複数のドメインのうちの対応するドメインに含まれるスイッチを制御し、
    前記第2の制御装置は、前記複数の第1の制御装置を制御し、
    前記一の制御装置は、前記一の制御装置に対応するドメインに含まれる異なるスイッチに収容される端末間における第1の通信のパケットに対する処理内容を、前記一の制御装置が保持する第1のデータベースに基づいて決定し、
    前記第2の制御装置は、前記複数のドメインのうちの異なるドメインに含まれるスイッチに収容される端末間における第2の通信のパケットに対する処理内容を、前記第2の制御装置が保持する第2のデータベースに基づいて決定する、制御装置。
  9. 複数のドメインに分割された複数のスイッチと、複数の第1の制御装置とを備える通信システムに設けられた第2の制御装置であって、
    前記複数の第1の制御装置は、前記複数のドメインのうちの対応するドメインに含まれるスイッチを制御し、
    前記第2の制御装置は、前記複数の第1の制御装置を制御し、
    前記複数のドメインのうちの一のドメインに対応する第1の制御装置は、該一のドメインに含まれる異なるスイッチに収容される端末間における第1の通信のパケットに対する処理内容を、該第1の制御装置が保持する第1のデータベースに基づいて決定し、
    前記第2の制御装置は、前記複数のドメインのうちの異なるドメインに含まれるスイッチに収容される端末間における第2の通信のパケットに対する処理内容を、前記第2の制御装置が保持する第2のデータベースに基づいて決定する、制御装置。
  10. 複数のドメインに分割された複数のスイッチと、複数の第1の制御装置と、第2の制御装置とを備える通信システムにおける通信制御方法であって、
    前記複数の制御装置が、前記複数のドメインのうちの対応するドメインに含まれるスイッチを制御する工程と、
    前記第2の制御装置が、前記複数の第1の制御装置を制御する工程と、
    前記複数のドメインのうちの一のドメインに対応する第1の制御装置が、該一のドメインに含まれる異なるスイッチに収容される端末間における第1の通信のパケットに対する処理内容を、該第1の制御装置が保持する第1のデータベースに基づいて決定する工程と、
    前記第2の制御装置が、前記複数のドメインのうちの異なるドメインに含まれるスイッチに収容される端末間における第2の通信のパケットに対する処理内容を、前記第2の制御装置が保持する第2のデータベースに基づいて決定する工程と、を含む、通信制御方法。
JP2016504121A 2014-02-19 2015-02-18 通信システム、制御装置、通信制御方法、および、プログラム Expired - Fee Related JP6323547B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014029905 2014-02-19
JP2014029905 2014-02-19
PCT/JP2015/054380 WO2015125804A1 (ja) 2014-02-19 2015-02-18 通信システム、制御装置、通信制御方法、および、プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2015125804A1 true JPWO2015125804A1 (ja) 2017-03-30
JP6323547B2 JP6323547B2 (ja) 2018-05-16

Family

ID=53878304

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016504121A Expired - Fee Related JP6323547B2 (ja) 2014-02-19 2015-02-18 通信システム、制御装置、通信制御方法、および、プログラム

Country Status (7)

Country Link
US (1) US10069648B2 (ja)
EP (1) EP3110083A4 (ja)
JP (1) JP6323547B2 (ja)
KR (1) KR20160122226A (ja)
CN (1) CN106031103A (ja)
RU (1) RU2016137124A (ja)
WO (1) WO2015125804A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3110083A4 (en) * 2014-02-19 2017-10-18 Nec Corporation Communication system, control device, communication control method and program
CN106302251B (zh) * 2015-06-26 2019-09-06 深圳市中兴微电子技术有限公司 一种交换网络同步方法及交换装置、接入装置
GB2556745B (en) 2015-09-23 2019-09-11 Google Llc Systems and methods for mobility management in a distributed software defined network packet core system
CN109327374B (zh) * 2017-07-31 2021-09-28 上海层峰网络科技有限公司 实现三层vpn网络接入的系统及方法
CN108968618A (zh) * 2018-06-06 2018-12-11 深圳市博孚机电有限公司 一种电动窗帘的控制方法
CN115396336A (zh) * 2022-08-01 2022-11-25 南京网元通信技术有限公司 一种基于软件仿真的mpls vpn集客专线主动测试方法
CN115941383B (zh) * 2022-11-28 2023-12-22 北京神经元网络技术有限公司 宽带现场总线多域交换系统网络域分配方法、装置和设备

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002009829A (ja) * 2000-06-20 2002-01-11 Toshiba Corp データ転送方法およびデータ転送装置、ならびにプログラムを記録した記録媒体
JP2013118699A (ja) * 2010-11-22 2013-06-13 Nec Corp 通信システム、通信装置、制御装置、パケットフローの転送経路の制御方法及びプログラム

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6847645B1 (en) * 2001-02-22 2005-01-25 Cisco Technology, Inc. Method and apparatus for controlling packet header buffer wrap around in a forwarding engine of an intermediate network node
US7065038B1 (en) * 2001-02-28 2006-06-20 Cisco Technology, Inc. Automatic protection switching line card redundancy within an intermediate network node
WO2006043308A1 (ja) 2004-10-18 2006-04-27 Fujitsu Limited 運用管理プログラム、運用管理方法および運用管理装置
US7644179B1 (en) * 2005-12-01 2010-01-05 Cisco Technology, Inc. Inter-VSAN routing with NAT
JP4951637B2 (ja) 2009-02-24 2012-06-13 日本電信電話株式会社 データ転送方法、終端ノード、および境界ノード
WO2011121664A1 (en) * 2010-03-31 2011-10-06 Hitachi, Ltd. Communication network control system and control method
AU2012296330B2 (en) 2011-08-17 2016-03-17 Nicira, Inc. Hierarchical controller clusters for interconnecting different logical domains
RU2477934C1 (ru) 2011-09-07 2013-03-20 Открытое акционерное общество "Калужский научно-исследовательский институт телемеханических устройств" Способ оповещения абонентов цифровой телефонной сети связи
EP2597827B1 (en) * 2011-11-25 2018-01-10 Alcatel Lucent Method of promoting a quick data flow of data packets in a communication network, communication network and data processing unit
US9729424B2 (en) 2012-06-11 2017-08-08 Futurewei Technologies, Inc. Defining data flow paths in software-defined networks with application-layer traffic optimization
US8787396B2 (en) * 2012-10-04 2014-07-22 International Business Machines Corporation Centralized control and management planes for different independent switching domains
CN103117925A (zh) * 2013-01-31 2013-05-22 中兴通讯股份有限公司 数据报文转发处理方法及装置
US9432215B2 (en) * 2013-05-21 2016-08-30 Nicira, Inc. Hierarchical network managers
JPWO2015093478A1 (ja) * 2013-12-18 2017-03-16 日本電気株式会社 ネットワークシステム、制御装置、制御方法およびプログラム
JP6191703B2 (ja) * 2014-02-05 2017-09-06 日本電気株式会社 通信制御システム、通信制御方法および通信制御プログラム
EP3110083A4 (en) * 2014-02-19 2017-10-18 Nec Corporation Communication system, control device, communication control method and program
CN104065585B (zh) * 2014-07-16 2017-07-04 福州大学 一种在软件定义网络中动态调整控制器负载的方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002009829A (ja) * 2000-06-20 2002-01-11 Toshiba Corp データ転送方法およびデータ転送装置、ならびにプログラムを記録した記録媒体
JP2013118699A (ja) * 2010-11-22 2013-06-13 Nec Corp 通信システム、通信装置、制御装置、パケットフローの転送経路の制御方法及びプログラム

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
宮本 翔平 他: "ネットワークの分割を用いたコントロールプレーン分離型OpenFlowモデルの提案", FIT2013 第12回情報科学技術フォーラム 講演論文集 第4分冊, JPN6015018876, 20 August 2013 (2013-08-20), pages 303 - 308 *
芦田 優太 他: "OpenFlowネットワークにおけるドメイン縮約を用いた階層型ネットワーク構築手法の提案", 電子情報通信学会技術研究報告, vol. 第112巻,第10号, JPN6015018878, 12 April 2012 (2012-04-12), pages 35 - 40 *

Also Published As

Publication number Publication date
RU2016137124A3 (ja) 2018-03-22
US20170070364A1 (en) 2017-03-09
CN106031103A (zh) 2016-10-12
EP3110083A4 (en) 2017-10-18
WO2015125804A1 (ja) 2015-08-27
KR20160122226A (ko) 2016-10-21
EP3110083A1 (en) 2016-12-28
US10069648B2 (en) 2018-09-04
RU2016137124A (ru) 2018-03-22
JP6323547B2 (ja) 2018-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6323547B2 (ja) 通信システム、制御装置、通信制御方法、および、プログラム
KR101703088B1 (ko) Sdn 기반의 통합 라우팅 방법 및 그 시스템
RU2589340C2 (ru) Сетевая система и способ получения данных тега vlan
JP5900353B2 (ja) 通信システム、制御装置、通信ノードおよび通信方法
JP5674107B2 (ja) 通信システム、制御装置、処理規則の設定方法およびプログラム
WO2012090993A1 (ja) 情報システム、制御装置、通信方法およびプログラム
JP2019004525A (ja) 通信システム、ノード、制御装置、通信方法及びプログラム
US20160285734A1 (en) Cloud-environment provision system, route control method, and medium
JP6492660B2 (ja) 通信システム、制御装置、制御方法及びプログラム
US20150256407A1 (en) Control apparatus, control method thereof, and program
JPWO2012050071A1 (ja) 通信システム、制御装置、処理規則の設定方法およびプログラム
CN111147372A (zh) 下行报文发送、转发方法和装置
EP3076611B1 (en) Communication system, communication method, network information combination apparatus, and network information combination program
JPWO2016152903A1 (ja) 通信システム、制御装置、制御方法及びプログラム
US20160301595A1 (en) Communication system, communication method, network information combination apparatus, processing rule conversion method, and processing rule conversion program
JPWO2012081721A1 (ja) 通信システム、ノード、パケット転送方法およびプログラム
JP5747997B2 (ja) 制御装置、通信システム、仮想ネットワークの管理方法およびプログラム
JP6292292B2 (ja) 通信ノード、制御装置、通信システム、通信方法及びプログラム
JP5854488B2 (ja) 通信システム、制御装置、処理規則の設定方法およびプログラム
JP6418167B2 (ja) ネットワーク制御装置、ネットワークシステム、ネットワーク制御方法、および、プログラム
JP6264469B2 (ja) 制御装置、通信システム及び中継装置の制御方法
JP6344005B2 (ja) 制御装置、通信システム、通信方法及びプログラム
WO2015118811A1 (ja) 通信システム、パケット転送装置、パケット転送方法およびパケット転送用プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170829

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171010

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180313

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180326

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6323547

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees