JPWO2015076000A1 - 通信制御装置、通信制御方法及び端末装置 - Google Patents

通信制御装置、通信制御方法及び端末装置 Download PDF

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Abstract

【課題】キャリアアグリゲーションのケースにおいてバックホールによる無線通信への影響を低減することを可能にする。【解決手段】マクロセルの1つのコンポーネントキャリアをプライマリコンポーネントキャリアとして使用する端末装置についての情報を取得する取得部と、上記マクロセルと一部又は全体で重なるスモールセルの1つ以上のコンポーネントキャリアを、上記端末装置がさらに使用する追加のコンポーネントキャリアとして設定する制御部と、を備える通信制御装置が提供される。上記制御部は、上記1つ以上のコンポーネントキャリアのうちの1つのコンポーネントキャリアを、アップリンク制御チャネルで上記端末装置がアップリンク制御情報を送信可能な特別なコンポーネントキャリアとして設定する。【選択図】図8

Description

本開示は、通信制御装置、通信制御方法及び端末装置に関する。
現在、3GPP(Third Generation Partnership Project)において4Gの無線通信システムが規格化されている。4Gの無線通信システムの技術として、例えば、キャリアアグリゲーションが規格化されている。キャリアアグリゲーションは、所定の帯域幅をそれぞれ有する2つ以上のコンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)をまとめて扱うことによってより広い帯域幅を扱うことを可能にする。
例えば、非特許文献1には、キャリアアグリゲーションでおいて端末装置が使用するCCを追加し又は削除するための手続きが開示されている。
3GPP TS 36.331 V11.0.0 (2012-06) 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Radio Resource Control (RRC); Protocol specification (Release 11)
端末装置は、マクロセルのCCとスモールセルのCCとをキャリアアグリゲーションにより使用し得る。この場合に、端末装置は、例えば、上記マクロセルの上記CCをPCC(Primary Component Carrier)として使用し、上記スモールセルの上記CCをSCC(Secondary Component Carrier)として使用する。そして、SCC(即ち、上記スモールセルの上記CC)についてのアップリンク制御信号(例えば、ACK/NACKなど)は、PCC(即ち、上記マクロセルの上記CC)で送信され得る。さらに、例えば、上記アップリンク制御信号は、バックホールを介して、上記マクロセルの基地局から上記スモールセルの基地局へ送信され得る。
しかし、上述したようなケースにおいて、端末装置の無線通信は、バックホールにより多大な影響を受ける可能性がある。例えば、上記アップリンク制御信号(例えば、ACK/NACKなど)は、バックホールでの遅延に起因して、上記スモールセルの上記基地局に到達するのに多大な時間を要し得る。その結果、上記アップリンク制御信号に基づく上記スモールセルの上記基地局による動作が遅れ、例えば上記端末装置にとっての通信品質が低下し得る。
そこで、キャリアアグリゲーションのケースにおいてバックホールによる無線通信への影響を低減することを可能にする仕組みが提供されることが望ましい。
本開示によれば、マクロセルの1つのコンポーネントキャリアをプライマリコンポーネントキャリアとして使用する端末装置についての情報を取得する取得部と、上記マクロセルと一部又は全体で重なるスモールセルの1つ以上のコンポーネントキャリアを、上記端末装置がさらに使用する追加のコンポーネントキャリアとして設定する制御部と、を備える通信制御装置が提供される。上記制御部は、上記1つ以上のコンポーネントキャリアのうちの1つのコンポーネントキャリアを、アップリンク制御チャネルで上記端末装置がアップリンク制御情報を送信可能な特別なコンポーネントキャリアとして設定する。
また、本開示によれば、マクロセルの1つのコンポーネントキャリアをプライマリコンポーネントキャリアとして使用する端末装置についての情報を取得することと、プロセッサにより、上記マクロセルと一部又は全体で重なるスモールセルの1つ以上のコンポーネントキャリアを、上記端末装置がさらに使用する追加のコンポーネントキャリアとして設定することと、を含む通信制御方法が提供される。上記1つ以上のコンポーネントキャリアを上記追加のコンポーネントキャリアとして設定することは、上記1つ以上のコンポーネントキャリアのうちの1つのコンポーネントキャリアを、アップリンク制御チャネルで上記端末装置がアップリンク制御情報を送信可能な特別なコンポーネントキャリアとして設定すること、を含む。
また、本開示によれば、端末装置であって、上記端末装置が、マクロセルの1つのコンポーネントキャリアをプライマリコンポーネントキャリアとして使用し、上記マクロセルと一部又は全体で重なるスモールセルの1つ以上のコンポーネントキャリアが、上記端末装置がさらに使用する追加のコンポーネントキャリアとして設定され、上記1つ以上のコンポーネントキャリアのうちの1つのコンポーネントキャリアが、アップリンク制御チャネルで上記端末装置がアップリンク制御情報を送信可能な特別なコンポーネントキャリアとして設定される場合に、上記1つのコンポーネントキャリアについての情報を取得する取得部と、上記1つのコンポーネントキャリアにおいて上記アップリンク制御チャネルで上記アップリンク制御情報が送信されるように、上記1つのコンポーネントキャリアにおける無線通信を制御する制御部と、を備える端末装置が提供される。
以上説明したように本開示によれば、キャリアアグリゲーションのケースにおいてバックホールによる無線通信への影響を低減することが可能となる。なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記効果とともに、又は上記効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、又は本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
各UEのPCCの一例を説明するための説明図である。 無線リンク障害(RLF)の検出からその後の手続きの例を説明するための第1の説明図である。 無線リンク障害(RLF)の検出からその後の手続きの例を説明するための第2の説明図である。 マクロセルとスモールセルとで別々の周波数帯域が用いられるシナリオの一例を説明するための説明図である。 本開示の実施形態に係る通信システムの概略的な構成を説明する。 同実施形態に係るマクロ基地局の構成の一例を説明する。 サブPCCの設定の一例を説明するための説明図である。 サブPCCに付随するSCCの設定の一例を説明するための説明図である。 PCCに付随するSCCの設定の一例を説明するための説明図である。 同実施形態に係る端末装置の構成の一例を示すブロック図である。 同実施形態に係る追加のCCの設定に係る処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 同実施形態に係る接続再構成の手続きの概略的な流れの第1の例を示すフローチャートである。 同実施形態に係る接続再構成の手続きの概略的な流れの第2の例を示すフローチャートである。 同実施形態に係る接続再構成の手続きの概略的な流れの第3の例を示すフローチャートである。 サブPCCの変更及びSCCの付随の例を説明するための説明図である。 同実施形態の第1の変形例に係る接続再構成の手続きの概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 無線リンク障害(RLF)の発生に関連する一連の動作の第1の例を説明するための説明図である。 無線リンク障害(RLF)の発生に関連する一連の動作の第2の例を説明するための説明図である。 無線リンク障害(RLF)の発生に関連する一連の動作の第3の例を説明するための説明図である。 無線リンク障害(RLF)の発生に関連する一連の動作の第4の例を説明するための説明図である。 同実施形態の第2の変形例に係る接続再確立の手続きの概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 本開示に係る技術が適用され得るeNBの概略的な構成の第1の例を示すブロック図である。 本開示に係る技術が適用され得るeNBの概略的な構成の第2の例を示すブロック図である。 本開示に係る技術が適用され得るスマートフォンの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 本開示に係る技術が適用され得るカーナビゲーション装置の概略的な構成の一例を示すブロック図である。
以下に添付の図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.はじめに
2.通信システムの概略的な構成
3.マクロ基地局の構成
4.端末装置の構成
5.処理の流れ
6.変形例
6.1.第1の変形例
6.2.第2の変形例
7.応用例
7.1.マクロ基地局に関する応用例
7.2.端末装置に関する応用例
8.まとめ
<<1.はじめに>>
まず、図1〜図3を参照して、リリース10のキャリアアグリゲーション、リリース12で想定されるスモールセル、eNB間のバックホール、及びキャリアアグリゲーションのためのバックホールの条件を説明する。
(リリース10のキャリアアグリゲーション)
−コンポーネントキャリア
リリース10のキャリアアグリゲーションでは、最大で5つのコンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)が束ねられて、UE(User Equipment)により使用される。各CCは、最大20MHz幅の帯域である。キャリアアグリゲーションでは、周波数方向で連続するCCが使用される場合と、周波数方向で離れたCCが使用される場合とがある。キャリアアグリゲーションでは、使用されるCCをUE毎に設定することが可能である。
−PCCとSCC
キャリアアグリゲーションでは、UEにより使用される複数のCCのうちの1つが特別なCCである。当該1つの特別なCCは、PCC(Primary Component Carrier)と呼ばれる。また、上記複数のCCのうちの残りは、SCC(Secondary Component Carrier)と呼ばれる。PCCは、UEによって異なり得る。以下、この点について図1を参照してより具体的に説明する。
図1は、各UEのPCCの一例を説明するための説明図である。図1を参照すると、UE31A及びUE31B、並びに5つのCC1〜CC5が示されている。この例では、UE31Aは、CC1、CC2及びCC3という3つのCCを使用している。そして、UE31Aは、CC2をPCCとして使用している。一方、UE31Bは、CC2及びCC4という2つのCCを使用している。そして、UE31Bは、CC4をPCCとして使用している。このように、各UEは、異なるCCをPCCとして使用し得る。
PCCは、複数のCCの中で最も重要なCCであるので、通信品質が最も安定しているCCであることが望ましい。なお、どのCCをPCCとするかは、実際には、どのように実装するかに依存する。
SCCは、PCCに追加される。また、追加された既存のSCCは、削除されることが可能である。なお、SCCの変更は、既存のSCCの削除と新たなSCCの追加により行われる。
−PCCの決定手法及び変更手法
UEの接続が最初に確立され、UEの状態が、RRC(Radio Resource Control) IdleからRRC Connectedに遷移する場合には、UEが接続の確立の際に使用するCCが、当該UEにとってのPCCとなる。より具体的には、接続確立(Connection Establishment)の手続きを通じて接続が確立される。その際に、UEの状態は、RRC IdleからRRC Connectedに遷移する。また、上記手続きに使用されるCCが、上記UEにとってのPCCとなる。なお、上記手続きは、UE側から開始される手続きである。
また、PCCの変更は、周波数間ハンドオーバにより行われる。より具体的には、接続再構成(Connection Reconfiguration)の手続きにおいてハンドオーバが指示されると、PCCのハンドオーバが行われ、PCCが変更される。なお、上記手続きは、ネットワーク側から開始される手続きである。
−SCCの追加
上述したように、SCCは、PCCに追加される。その結果、SCCは、PCCに付随する。換言すると、SCCは、PCCに従属する。SCCの追加は、接続再構成の手続きを通じて行われることが可能である。なお、当該手続きは、ネットワーク側から開始される手続きである。
−SCCの削除
上述したように、SCCは、削除されることができる。SCCの削除は、接続再構成の手続きを通じて行われることが可能である。具体的には、メッセージの中で指定される特定のSCCが削除される。なお、上記手続きは、ネットワーク側から開始される手続きである。
また、全てのSCCの削除は、接続再確立(Connection Re-establishment)の手続きを通じて行われることが可能である。
−PCCの特別な役割
接続確立の手続き、NAS(Non-Access Stratum)シグナリングの送受信、及び物理アップリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)でのアップリンク制御信号の送受信は、SCCでは行われず、PCCのみで行われる。
また、無線リンク障害(RLF:Radio Link Failure)の検出及びその後の接続再確立の手続きも、SCCでは行われず、PCCのみで行われる。以下、この点について、図2及び図3を参照して具体例を説明する。
図2は、RLFの検出からその後の手続きの例を説明するための第1の説明図である。図2を参照すると、UEは、通常の動作(Normal Operation)の後に、PCCについての無線リンク問題(RLP:Radio Link Problem)を検出すると、タイマT310を開始させる。そして、タイマT310が切れる(expire)と、UEは、RLFを検出し、タイマT311を開始させ、さらに、接続再確立の手続きを開始する。そして、図2に示される例では、接続再確立の手続きが成功する。また、タイマT311は停止する。
図3は、無線リンク障害(RLF)の検出からその後の手続きの例を説明するための第2の説明図である。図3に示される例では、接続再確立の手続きが成功しない。その結果、タイマT311が切れる。そして、UEの状態は、RRC ConnectedからRRC Idleに遷移する。また、PCCに付随するSCCが存在する場合には、当該SCCはリリースされる。
なお、SCCでは、RLPが検出されても、このような手続きは行われない。
(リリース12で想定されるスモールセル)
リリース12では、マクロセルのeNBとスモールセルのeNBとが別々の周波数帯域を用いるというシナリオが検討されると予想される。以下、この点について図4を参照してより具体的に説明する。
図4は、マクロセルとスモールセルとで別々の周波数帯域が用いられるシナリオの一例を説明するための説明図である。図4を参照すると、マクロセル10及びそのeNB11が示されている。また、マクロセル10と全体で重複するスモールセル20及びそのeNB21が示されている。さらに、eNB11及びeNB21と通信するUE31も示されている。このようなネットワークにおいて、eNB11は、マクロセル10の周波数帯域として例えば2GHz帯の周波数帯域を使用し、当該周波数帯域を使用してUE31と通信する。また、eNB21は、スモールセル20の周波数帯域として例えば5GHz帯の周波数帯域を使用し、当該周波数帯域を使用してUE31と通信する。
また、マクロセルは、スモールセルと比べて広いので、マクロセルのeNBが制御信号の送信を担うというシナリオも検討されている。
(eNB間のバックホール)
eNB間のバックホールは理想的であるとは限らない。とりわけ、マクロセルのeNB間のバックホールとは異なり、マクロセルのeNBとスモールセルセルのeNBとの間のバックホール、又はスモールセルのeNB間のバックホールは、理想的ではない可能性がある。その結果、バックホールでの遅延(例えば、50ms程度の遅延)が発生し得る。
このようなeNB間のバックホールでの遅延は、キャリアアグリゲーションのケースにおいて無線通信に影響を与え得る。その結果、様々な問題が発生する可能性がある。
具体的には、例えば、UEは、マクロセルのCCをPCCとして使用し、スモールセルのCCをSCCとして使用し得る。この場合に、SCCについてのアップリンク制御信号(例えば、ACK/NACKなど)は、PCCで送信され得る。さらに、例えば、上記アップリンク制御信号は、バックホールを介して、上記マクロセルのeNBから上記スモールセルのeNBへ送信され得る。このようなケースにおいて、例えば、上記アップリンク制御信号(例えば、ACK/NACKなど)は、バックホールでの遅延に起因して、上記スモールセルのeNBに到達するのに多大な時間を要し得る。その結果、上記アップリンク制御信号に基づく上記スモールセルのeNBによる動作が遅れ、例えばUEにとっての通信品質が低下し得る。
なお、eNB間のバックホールは、論理的には、X2インタフェースと呼ばれることもある。また、eNB間のバックホールは、物理的には、1つ以上の物理的な回線を含む。物理的な回線は、一例として、光ファイバ回線である。eNB間のバックホールにおえける通信速度は、当該バックホールの構成(例えば、物理的な各回線の種類、及びデータが経由する装置の数など)に依存する。
(キャリアアグリゲーションのためのバックホールの条件)
例えば、SCCのダウンリンク信号に対するACK(Acknowledgement)は、PCCのPUCCHで送信される。上記ACKは、eNBによるデータの再送に使用されるので、上記ACKの遅延は許容されない。したがって、UEにとってのPCCであるCCを使用する第1のeNBと、UEにとってのSCCであるCCを使用する第2のeNBとが異なる場合には、当該第1のeNBと当該第2のeNBとの間のバックホールでの遅延はせいぜい10ms程度であることが望まれる。
<<2.通信システムの概略的な構成>>
続いて、図5を参照して、本開示の実施形態に係る通信システム1の概略的な構成を説明する。図5は、本実施形態に係る通信システム1の概略的な構成の一例を示す説明図である。図5を参照すると、通信システム1は、マクロ基地局100、スモール基地局200及び端末装置300を含む。なお、通信システム1は、例えば、LTE又はLTE−Advancedに準拠する通信システムである。
(マクロ基地局100)
マクロ基地局100は、マクロセル10内で端末装置300との無線通信を行う。例えば、マクロ基地局100は、キャリアアグリゲーションをサポートする。即ち、マクロ基地局100は、1つの端末装置300との無線通信に、複数のコンポーネントキャリア(CC)を同時に使用することができる。
一例として、2MHz帯の1つ以上のCCが、マクロセル10のCCとして使用される。即ち、マクロセル10内では、2MHz帯の1つ以上のCCが、マクロ基地局100と端末装置300との間の無線通信のために使用される。
(スモール基地局200)
スモール基地局200は、スモールセル20内で端末装置300との無線通信を行う。スモールセル20は、マクロセル10と一部又は全体で重なる。例えば、スモール基地局200も、キャリアアグリゲーションをサポートし、1つの端末装置300との無線通信に、複数のコンポーネントキャリア(CC)を同時に使用することができる。
例えば、スモール基地局200は、(少なくとも同時には)マクロ基地局100が使用するCCとは別のCCを使用する。例えば、スモールセル20内で使用される周波数帯域は、マクロセル10内で使用される周波数帯域よりも、より高い周波数帯域である。
一例として、5MHz帯の1つ以上のCCが、スモールセル20のCCとして使用される。即ち、スモールセル20内では、5MHz帯の1つ以上のCCが、スモール基地局200と端末装置300との間の無線通信に使用される。
(端末装置300)
端末装置300は、マクロセル10内でマクロ基地局100との無線通信を行う。また、端末装置300は、スモールセル20内でスモール基地局200との無線通信を行う。
また、端末装置300は、キャリアアグリゲーションをサポートし、1つのPCC及び1つ以上のSCCを使用して無線通信を行うことができる。一例として、端末装置300は、1つのPCC及び1つ以上のSCCを使用してマクロ基地局100との無線通信を行う。別の例として、端末装置300は、1つのPCC及び1つ以上のSCCを使用してスモール基地局200との無線通信を行う。さらに別の例として、端末装置300は、1つのPCC(又は、1つのPCC及び1つ以上のSCC)を使用してマクロ基地局100との無線通信を行いつつ、1つ以上のSCCを使用してスモール基地局200との無線通信を行う。
<<3.マクロ基地局の構成>>
続いて、図6〜図9を参照して、本実施形態に係るマクロ基地局100の構成の一例を説明する。図6は、本実施形態に係るマクロ基地局100の構成の一例を示すブロック図である。図6を参照すると、マクロ基地局100は、アンテナ部110、無線通信部120、ネットワーク通信部130、記憶部140及び処理部150を備える。
(アンテナ部110)
アンテナ部110は、無線通信部120により出力される信号を電波として空間に放射する。また、アンテナ部110は、空間の電波を信号に変換し、当該信号を無線通信部120へ出力する。
(無線通信部120)
無線通信部120は、無線通信を行う。例えば、無線通信部120は、マクロセル10内に位置する端末装置300へのダウンリンク信号を送信し、マクロセル10内に位置する端末装置300からのアップリンク信号を受信する。なお、無線通信部120は、同時に複数のCCにおいて無線通信を行うことができる。
(ネットワーク通信部130)
ネットワーク通信部130は、他のノードと通信する。例えば、ネットワーク通信部130は、バックホールを介してスモール基地局200と通信する。また、ネットワーク通信部130は、コアネットワークノード(例えば、MME(Mobility Management Entity)、S−GW(Serving Gateway)など)と通信する。
(記憶部140)
記憶部140は、マクロ基地局100の動作のためのプログラム及びデータを一時的にまたは恒久的に記憶する。
(処理部150)
処理部150は、マクロ基地局100の様々な機能を提供する。処理部150は、情報取得部151及び通信制御部153を含む。
(情報取得部151)
情報取得部151は、マクロセル10の1つのCCをPCCとして使用する端末装置についての情報を取得する。
例えば、記憶部140は、マクロセル10の1つのCCをPCCとして使用する端末装置についての情報を記憶している。そして、情報取得部151は、当該情報の少なくとも一部を記憶部140から取得する。
例えば、上記端末装置についての上記情報は、上記端末装置を識別するための識別情報を含む。また、上記端末装置についての上記情報は、上記端末装置のケイパビリティの情報を含んでもよい。当該ケイパビリティの情報は、例えば、上記端末装置がキャリアアグリゲーションをサポートするかを示す情報を含んでもよい。
なお、マクロセル10の1つのCCをPCCとして使用する上記端末装置は、例えば、端末装置300である。
(通信制御部153)
通信制御部153は、無線通信に関する制御を行う。
(1)端末装置が使用するCCの設定
例えば、通信制御部153は、端末装置が使用するCCを設定する。
具体的な処理として、例えば、通信制御部153は、端末装置が使用するCCについての設定情報を更新することにより、当該端末装置が使用するCCを設定する。
(1−1)端末装置が使用するPCCの設定
通信制御部153は、例えば、端末装置が使用するPCCを設定する。
−接続確立の際の設定
例えば、マクロセル10のCCにおいて端末装置300の接続が確立される。より具体的には、例えば、マクロ基地局100及び端末装置300は、マクロセル10の1つのCCにおいて接続確立(Connection Establishment)の手続きを行い、その結果、端末装置300の接続が確立される。この場合に、通信制御部153は、上記1つのCCを、端末装置300が使用するPCCとして設定する。
一例として、端末装置が使用するマクロセル10のCCを示す設定情報が、マクロ基地局100に記憶されている。そして、通信制御部153は、マクロセル10の上記1つのCCが端末装置300にとってのPCCであることを上記設定情報が示すように、上記設定情報を更新する。その結果、上記1つのCCが、端末装置300が使用するPCCとして設定される。すると、マクロ基地局100は、上記設定情報に従って、上記1つのCCをPCCとして使用して、端末装置300との無線通信を行うようになる。
−ハンドオーバの際の設定
例えば、端末装置300が使用するPCCが、ハンドオーバによりマクロセル10の第1のCCからマクロセル10の第2のCCに変更される。この場合に、通信制御部153は、上記第2のCCを、端末装置300が使用するPCCとして設定する。
一例として、通信制御部153は、マクロセル10の上記第2のCCが端末装置300にとってのPCCであることを上記設定情報が示すように、上記設定情報を更新する。その結果、上記第2のCCが、端末装置300が使用するPCCとして設定される。すると、マクロ基地局100は、上記設定情報に従って、上記第2のCCをPCCとして使用して、端末装置300との無線通信を行うようになる。
(1−2)端末装置が使用する追加のCCの設定
通信制御部153は、端末装置が使用する追加のCCを設定する。
例えば、通信制御部153は、スモールセル20の1つ以上のCCを、マクロセル10の1つのCCをPCCとして使用する端末装置がさらに使用する追加のCCとして設定する。
−サブPCCの設定
とりわけ本実施形態では、通信制御部153は、例えば、スモールセル20の上記1つ以上のCCのうちの1つのCCを、アップリンク制御チャネルで上記端末装置(即ち、マクロセル10の1つのCCをPCCとして使用する端末装置)がアップリンク制御情報を送信可能な特別なCCとして設定する。本明細書では、当該特別なCCを、「サブPCC」と呼ぶ。なお、当該特別なCCは、サブPCCの代わりに、スモールPCC又はスーパーSCCなどの別の名称で呼ばれ得る、ということに留意すべきである。以下、図7を参照して、サブPCCの設定の具体例を説明する。
図7は、サブPCCの設定の一例を説明するための説明図である。図7を参照すると、マクロ基地局100により使用されるCC1及びCC2と、スモール基地局200により使用されるCC3、CC4及びCC5とが、示されている。例えば、端末装置300が、CC1〜CC5の5つのCCを使用する場合に、通信制御部153は、CC1を、端末装置300にとってのPCCとして設定し、CC4を、端末装置300にとってのサブPCCとして設定する。
−−サブPCCの特徴
上述したように、サブPCCは、スモールセル20のCCである。さらに、サブPCCは、アップリンク制御チャネルで上記端末装置(即ち、マクロセル10の1つのCCをPCCとして使用する端末装置)がアップリンク制御情報を送信可能なCCである。
上記アップリンク制御チャネルは、例えば、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)である。即ち、サブPCCは、PUCCHで上記端末装置がアップリンク制御情報を送信可能なCCである。
上記アップリンク制御情報は、例えば、ダウンリンク信号の受信に関する確認応答(ACK)及び否定確認応答(NACK)を含む。即ち、サブPCCは、アップリンク制御チャネル(例えばPUCCH)でACK/NACKを送信可能なCCである。一例として、当該ACK/NACKは、HARQ(Hybrid Automatic Repeat Request)のACK/NACKである。
また、上記アップリンク制御情報は、例えば、スケジューリング要求(SR:Scheduling Request)を含む。即ち、サブPCCは、アップリンク制御チャネル(例えばPUCCH)でスケジューリング要求(SR)を送信可能なCCである。
また、上記アップリンク制御情報は、例えば、周期的に報告されるチャネル状態情報(CSI:Channel State Information)を含む。即ち、サブPCCは、アップリンク制御チャネル(例えばPUCCH)で周期的に報告されるCSIを送信可能なCCである。なお、CSIは、例えば、CQI(Channel Quality Indicator)、PMI(Precoding Matrix Indicator)、PTI(Precoding Type Indicator)及び/又はRI(Rank Indicator)などを含む。
また、上記アップリンク制御情報は、電力制御のための情報を含んでもよい。即ち、サブPCCは、アップリンク制御チャネル(例えばPUCCH)で電力制御のための情報を送信可能なCCであってもよい。
以上のようなサブPCCの設定により、例えば、キャリアアグリゲーションのケースにおいてバックホールによる無線通信への影響を低減することが可能になる。
より具体的には、通常、SCCではアップリンク制御チャネル(PUCCH)でアップリンク制御情報は送信されず、SCCについてのアップリンク制御情報はPCCのアップリンク制御チャネル(PUCCH)で送信される。そのため、SCCがスモールセル20のCCであり、PCCがマクロセル10のCCである場合には、バックホールでの遅延により、SCCについてのアップリンク制御情報がスモール基地局200に到達するのに多大な時間を要し得る。そこで、上述したように、スモールセル20の1つのCCがサブPCCとして設定される。すると、アップリンク制御情報はサブPCCのアップリンク制御チャネル(PUCCH)で送信され得る。よって、例えば、バックホールによる無線通信への影響が低減される。
また、例えば、ACK/NACKがサブPCCのアップリンク制御チャネル(PUCCH)上で送信され得るので、ACK/NACKがスモール基地局200に速やかに到達する。よって、適切な再送制御が可能になり得る。
また、例えば、スケジューリング要求がサブPCCのアップリンク制御チャネル(PUCCH)上で送信され得るので、スケジューリング要求がスモール基地局200に速やかに到達する。よって、速やかなスケジューリングが可能になり得る。
また、例えば、周期的に報告されるCSIがサブPCCのアップリンク制御チャネル(PUCCH)上で送信され得るので、上記CSIがスモール基地局200に速やかに到達する。よって、上記端末装置の無線通信を速やかに環境に適応させることが可能になり得る。
なお、上述したように、接続確立の手続きは、PCCにおいて行われる。そのため、端末装置にとってのサブPCCは、当該端末装置により接続確立の手続きが行われないCCである。また、例えば、端末装置にとってのサブPCCは、当該端末装置へのNASシグナリングが行われないCCである。
また、例えば、サブPCCは、端末装置ごとに選択されるCCである。即ち、ある端末装置のサブPCCは、スモールセル20の第1のCCである場合に、別の端末装置のサブPCCは、スモールセル20の第2のCCであり得る。
−−設定の条件
例えば、通信制御部153は、マクロ基地局100とスモール基地局200との間のバックホールが所定の品質基準を満たさないものである場合に、スモールセル20の上記1つ以上のCCのうちの上記1つのCCをサブPCCとして設定する。
具体的には、例えば、マクロ基地局100とスモール基地局200との間のバックホールが上記所定の品質基準を満たすものかを示すバックホール情報が、記憶部140に記憶されている。当該バックホール情報は、換言すると、上記バックホールが理想的であるかを示す情報である。通信制御部153は、上記バックホール情報から、上記バックホールが上記所定の品質基準を満たすものか(即ち、上記バックホールが理想的か)を確認する。そして、上記バックホールが上記所定の品質基準が満たすものではない場合には、通信制御部153は、スモールセル20の1つのCCをサブPCCとして設定する。なお、上記バックホール情報は、予め定められた情報であってもよく、又はバックホールでの通信状況に応じて動的に変更される情報であってもよい。
これにより、例えば、バックホールでの遅延が大きくなり得る場合にサブPCCを設定することが可能になる。
上記所定の品質基準は、一例として、通信速度、スループット及び/又はレイテンシの基準を含む。当然ながら、上記所定の品質基準は、これらの基準に加えて、これらの基準の代わりに、別の品質の基準を含んでもよい。
−−具体的な設定の手法
例えば、端末装置300による測定(Measurement)の結果(例えば、測定報告(Measurement Report))に基づいて、スモールセル20の1つのCCが、端末装置300が使用する追加のCCとして決定される。この場合に、マクロ基地局100とスモール基地局200との間のバックホールが上記所定の品質基準を満たすものではなく、且つ、端末装置300のサブPCCがまだ存在しなければ、通信制御部153は、スモールセル20の上記1つのCCをサブPCCとして設定する。
一例として、端末装置が使用するスモールセル20のCCを示す設定情報が、スモール基地局200に記憶されている。そして、通信制御部153は、スモールセル20の上記1つのCCが端末装置300にとってのサブPCCであることを上記設定情報が示すように、スモール基地局200に上記設定情報を更新させる。一例として、通信制御部153は、ネットワーク通信部130を介して、上記設定情報の更新を指示するメッセージをスモール基地局200に提供することにより、スモール基地局200に上記設定情報を更新させる。その結果、上記1つのCCが、端末装置300が使用するサブPCCとして設定される。すると、スモール基地局200は、上記設定情報に従って、上記1つのCCをサブPCCとして使用して、端末装置300との無線通信を行うようになる。
−サブPCCに付随するSCCの設定
通信制御部153は、例えば、スモールセル20の上記1つ以上のCC(即ち、上記追加のCCとして設定される1つ以上のCC)のうちの、サブPCCとして設定されないCCを、サブPCCに付随するSCCとして設定する。例えば、通信制御部153は、スモールセル20の上記1つ以上のCCのうちの、サブPCC以外の残りのCCの各々を、サブPCCに付随するSCCとして設定する。以下、図8を参照して、サブPCCに付随するSCCの設定の具体例を説明する。
図8は、サブPCCに付随するSCCの設定の一例を説明するための説明図である。図8を参照すると、マクロ基地局100により使用されるCC1及びCC2と、スモール基地局200により使用されるCC3、CC4及びCC5とが、示されている。例えば、端末装置300が、CC1〜CC5の5つのCCを使用する。この例では、通信制御部153は、CC1を、端末装置300にとってのPCCとして設定し、CC2を、PCCに付随するSCCとして設定する。また、通信制御部153は、CC4を、端末装置300にとってのサブPCCとして設定し、CC3及びCC5の各々を、サブPCCに付随するSCCとして設定する。
−−サブPCCに付随するSCCの特徴
サブPCCに付随するSCCは、上記アップリンク制御チャネルで端末装置が上記アップリンク制御情報を送信不能なCCである。より具体的には、例えば、サブPCCに付随する上記SCCは、PUCCHで上記端末装置がACK/NACK、スケジューリング要求、及び/又はCSIなどを送信不能なCCである。
また、サブPCCに付随するSCCについての上記アップリンク制御情報は、サブPCCの上記アップリンク制御チャネルで送信される。より具体的には、例えば、サブPCCに付随するSCCについてのACK/NACK、スケジューリング要求及び/又はCSIなどは、サブPCCのPUCCHで送信される。
これにより、例えば、サブPCCについてのアップリンク制御情報のみではなく、サブPCCに付随するSCCについてのアップリンク制御情報も、サブPCCのアップリンク制御チャネル(PUCCH)で送信され得る。よって、例えば、バックホールによる無線通信への影響がさらに低減される。
−−設定の条件
サブPCCに付随するSCCの設定の条件は、上述したサブPCCの設定の条件と同じである。即ち、通信制御部153は、マクロ基地局100とスモール基地局200との間のバックホールが所定の品質基準を満たさないものである場合に、スモールセル20の上記1つ以上のCCのうちの、サブPCCとして設定されないCCを、サブPCCに付随するSCCとして設定する。
−−具体的な設定の手法
例えば、端末装置300による測定の結果(例えば、測定報告)に基づいて、スモールセル20の1つのCCが、端末装置300が使用する追加のCCとして決定される。この場合に、マクロ基地局100とスモール基地局200との間のバックホールが上記所定の品質基準を満たすものではなく、且つ、端末装置300のサブPCCが既に存在していれば、通信制御部153は、スモールセル20の上記1つのCCを、サブPCCに付随するSCCとして設定する。
一例として、端末装置が使用するスモールセル20のCCを示す設定情報が、スモール基地局200に記憶されている。そして、スモールセル20の上記1つのCCが、サブPCCに付随するSCCであることを、上記設定情報が示すように、通信制御部153は、スモール基地局200に上記設定情報を更新させる。一例として、通信制御部153は、ネットワーク通信部130を介して、上記設定情報の更新を指示するメッセージをスモール基地局200に提供することにより、スモール基地局200に上記設定情報を更新させる。その結果、上記1つのCCが、サブPCCに付随するSCCとして設定される。すると、スモール基地局200は、上記設定情報に従って、上記1つのCCを、サブPCCに付随するSCCとして使用して、端末装置300との無線通信を行うようになる。
−PCCに付随するSCCの設定
通信制御部153は、スモールセル20の上記1つ以上のCC(即ち、上記追加のCCとして設定される1つ以上のCC)の各々を、PCCに付随するSCCとして設定し得る。以下、図9を参照して、PCCに付随するSCCの設定の具体例を説明する。
図9は、PCCに付随するSCCの設定の一例を説明するための説明図である。図9を参照すると、マクロ基地局100により使用されるCC1及びCC2と、スモール基地局200により使用されるCC3、CC4及びCC5とが、示されている。例えば、端末装置300が、CC1〜CC5の5つのCCを使用する。この例では、通信制御部153は、CC1を、端末装置300にとってのPCCとして設定し、CC2〜CC5を、PCCに付随するSCCとして設定する。
−−設定の条件
例えば、通信制御部153は、マクロ基地局100とスモール基地局200との間のバックホールが所定の品質基準を満たすものである場合に、スモールセル20の上記1つ以上のCCの各々をPCCに付随するSCCとして設定する。
具体的には、例えば、上述したように、上記バックホール情報(即ち、マクロ基地局100とスモール基地局200との間のバックホールが上記所定の品質基準を満たすものかを示す情報)が、記憶部140に記憶されている。通信制御部153は、上記バックホール情報から、上記バックホールが上記所定の品質基準を満たすものか(即ち、上記バックホールが理想的か)を確認する。そして、上記バックホールが上記所定の品質基準が満たすものである場合には、通信制御部153は、スモールセル20のCCを、PCCに付随するSCCとして設定する。
これにより、例えば、バックホールでの遅延が小さいと想定される場合に、スモールセルのCCを、PCCに付随するSCCにすることが可能になる。そのため、例えば、スモール基地局200はデータの送受信に専念し得る。その結果、スモールセル20におけるスループットが向上し得る。
−−具体的な設定の手法
例えば、端末装置300による測定の結果(例えば、測定報告)に基づいて、スモールセル20の1つのCCが、端末装置300が使用する追加のCCとして決定される。この場合に、マクロ基地局100とスモール基地局200との間のバックホールが上記所定の品質基準を満たすものであれば、通信制御部153は、スモールセル20の上記1つのCCを、PCC(マクロセル10のCC)に付随するSCCとして設定する。
一例として、端末装置が使用するスモールセル20のCCを示す設定情報が、スモール基地局200に記憶されている。そして、スモールセル20の上記1つのCCが、PCC(マクロセル10のCC)に付随するSCCであることを、上記設定情報が示すように、通信制御部153は、スモール基地局200に上記設定情報を更新させる。一例として、通信制御部153は、ネットワーク通信部130を介して、上記設定情報の更新を指示するメッセージをスモール基地局200に提供することにより、スモール基地局200に上記設定情報を更新させる。その結果、上記1つのCCが、PCC(マクロセル10のCC)に付随するSCCとして設定される。すると、スモール基地局200は、上記設定情報に従って、上記1つのCCを、PCCに付随するSCCとして使用して、端末装置300との無線通信を行うようになる。
以上のように、スモールセル10のCCが、マクロセル10の1つのCCをPCCとして使用する端末装置が使用する追加のCCとして設定される。より具体的には、スモールセル10の当該CCは、サブPCC、サブPCCに付随するSCC、又はPCCに付随するSCCとして設定される。
(2)端末装置への通知
通信制御部153は、例えば、端末装置が使用する追加のCCとしてCCを設定する際に、当該CCを追加することを当該端末装置に通知する。
例えば、通信制御部153は、スモールセル20のCCを、端末装置が使用する追加のCCとして設定する際に、スモールセル20の当該CCを追加することを当該端末装置に通知する。
−サブPCCの追加の通知
例えば、通信制御部153は、スモールセル20のCCを、端末装置が使用する追加のCCとして新たに設定する際に、当該CCをサブPCCとして設定する場合には、サブPCCとして当該CCを追加することを上記端末装置に通知する。
より具体的には、例えば、通信制御部153は、接続再構成(Connection Reconfiguration)の手続きにおけるメッセージの中で、サブPCCとして上記CCを追加することを上記端末装置に通知する。当該メッセージは、例えば、上記CCを特定するための情報と、上記CCがサブPCCであることを示す情報とを含む。また、一例として、上記メッセージは、サブPCCとしてのセカンダリセルの追加のコマンドを伴うメッセージである。
このような通知により、例えば、マクロセル10のCCをPCCとして使用する端末装置は、どのCCが当該端末装置にとってのサブPCCであるかを知ることが可能になる。そのため、当該端末装置は、サブPCCのアップリンク制御チャネルでアップリンク制御情報を実際に送信できるようになる。なお、端末装置は、PCCでは接続確立の手続きなどを行うので、PCCは、端末装置にとって自明であるが、端末装置は、サブPCCでは接続確立の手続きなどを行わないので、サブPCCは、端末装置にとって自明ではない。そのため、上述したような通知がとりわけ有効である。
−サブPCCに付随するSCCの追加の通知
例えば、通信制御部153は、スモールセル20のCCを、端末装置が使用する追加のCCとして新たに設定する際に、当該CCを、サブPCCに付随するSCCとして設定する場合には、サブPCCに付随するSCCとして当該CCを追加することを上記端末装置に通知する。
より具体的には、例えば、通信制御部153は、接続再構成の手続きにおけるメッセージの中で、サブPCCに付随するSCCとして上記CCを追加することを上記端末装置に通知する。当該メッセージは、例えば、上記CCを特定するための情報と、上記CCがサブPCCに付随するSCCであることを示す情報とを含む。また、一例として、上記メッセージは、サブPCCに付随するSCCとしてのセカンダリセルの追加のコマンドを伴うメッセージである。
このような通知により、例えば、マクロセル10のCCをPCCとして使用する端末装置は、どのCCがサブPCCに付随するSCCであるかを知ることが可能になる。そのため、当該端末装置は、当該SCCについてのアップリンク制御情報をサブPCCのアップリンク制御チャネルで実際に送信できるようになる。
−PCCに付随するSCCの追加の通知
例えば、通信制御部153は、スモールセル20のCCを、端末装置が使用する追加のCCとして新たに設定する際に、当該CCを、PCCに付随するSCCとして設定する場合には、当該CCをSCCとして追加することを上記端末装置に通知する。
一例として、通信制御部153は、接続再構成の手続きにおけるメッセージの中で、単に上記CCをSCCとして追加することを上記端末装置に通知する。当該メッセージは、例えば、上記CCを特定するための情報を含む。また、一例として、上記メッセージは、セカンダリセルの追加のコマンドを伴うメッセージである。
<<4.端末装置の構成>>
続いて、図10を参照して、本実施形態に係る端末装置300の構成の一例を説明する。図10は、本実施形態に係る端末装置300の構成の一例を示すブロック図である。図10を参照すると、端末装置300は、アンテナ部310、無線通信部320、記憶部330、入力部340、表示部350及び処理部360を備える。
(アンテナ部310)
アンテナ部310は、無線通信部320により出力される信号を電波として空間に放射する。また、アンテナ部310は、空間の電波を信号に変換し、当該信号を無線通信部320へ出力する。
(無線通信部320)
無線通信部320は、無線通信を行う。例えば、無線通信部320は、端末装置300がマクロセル10内に位置する場合に、マクロ基地局100からのダウンリンク信号を受信し、マクロ基地局100へのアップリンク信号を送信する。また、例えば、無線通信部320は、端末装置300がスモールセル20内に位置する場合に、スモール基地局200からのダウンリンク信号を受信し、スモール基地局200へのアップリンク信号を送信する。
(記憶部330)
記憶部330は、端末装置300の動作のためのプログラム及びデータを一時的にまたは恒久的に記憶する。
(入力部340)
入力部340は、端末装置300のユーザによる入力を受け付ける。そして、入力部340は、入力結果を処理部360に提供する。
(表示部350)
表示部350は、端末装置300からの出力画面(即ち、出力画像)を表示する。例えば、表示部350は、処理部360(表示制御部365)による制御に応じて、出力画面を表示する。
(情報取得部351)
情報取得部351は、端末装置300がさらに使用する追加のCCについての情報を取得する。
例えば、上記追加のCCについての上記情報は、当該追加のCCを特定するための情報を含む。一例として、上記追加のCCを特定するための当該情報は、上記追加のCCを識別するための識別情報である。
具体例として、スモールセル20のCCが、端末装置300がさらに使用する追加のCCとして設定されると、端末装置300は、スモールセル20の上記CCを追加することを通知される。一例として、端末装置300は、接続再構成の手続きにおけるメッセージの中で、スモールセル20の上記CCを追加することを通知される。当該メッセージは、上記CCを特定するための情報を含み、当該情報は、記憶部330に記憶される。そして、情報取得部351は、例えば、記憶部330から、上記CCを特定するための情報を取得する。
なお、第1の例として、上記CCが、サブPCCとして追加される場合には、上記メッセージは、上記CCがサブPCCであることを示す情報をさらに含む。この場合に、上記CCを特定するための情報は、サブPCCを特定するための情報として記憶部330に記憶される。第2の例として、上記CCが、サブPCCに付随するSCCとして追加される場合には、上記メッセージは、上記CCがサブPCCに付随するSCCであることを示す情報をさらに含む。この場合に、上記CCを特定するための情報は、サブPCCに付随するSCCを特定するための情報として記憶部330に記憶される。第3の例として、上記CCが、PCCに付随するSCCとして追加される場合には、上記メッセージは、上述したようなさらなる情報は含まない。この場合に、上記CCを特定するための情報は、PCCに付随するSCCを特定するための情報として記憶部330に記憶される。
−サブPCCのケース
例えば、端末装置300が、マクロセル10の1つのCCをPCCとして使用している。また、スモールセル20の1つ以上のCCが、端末装置300がさらに使用する追加のCCとして設定され、当該1つ以上のCCのうちの1つのCCが、サブPCCとして設定される。この場合に、情報取得部351は、当該1つのCC(即ち、サブPCC)についての情報を取得する。
−サブPCCに付随するSCCのケース
例えば、端末装置300が、マクロセル10の1つのCCをPCCとして使用している。また、スモールセル20の1つ以上のCCが、端末装置300がさらに使用する追加のCCとして設定され、当該1つ以上のCCのうちの、サブPCCとして設定されないCCが、サブPCCに付随するSCCとして設定される。この場合に、情報取得部351は、サブPCCに付随するSCCとして設定される当該1つのCCについての情報を取得する。
−PCCに付随するSCCのケース
例えば、端末装置300が、マクロセル10の1つのCCをPCCとして使用している。また、スモールセル20の1つ以上のCCの各々が、端末装置300がさらに使用する追加のCCとして設定され、より具体的には、PCCに付随するSCCとして設定され得る。この場合に、情報取得部351は、PCCに付随するSCCとしてそれぞれ設定される上記1つ以上のCCについての情報を取得する。
(通信制御部363)
通信制御部363は、端末装置300の無線通信に関する制御を行う。
例えば、通信制御部363は、アップリンク制御チャネルでアップリンク制御情報が送信されるように、端末装置300の無線通信を制御する。
−サブPCCのアップリンク制御チャネルでの送信
とりわけ本実施形態では、通信制御部363は、サブPCCとして設定される1つのCCにおいてアップリンク制御チャネルでアップリンク制御情報が送信されるように、上記1つのCCにおける無線通信を制御する。
上述したように、例えば、上記アップリンク制御チャネルは、PUCCHである。また、上記アップリンク制御情報は、ACK/NACK、スケジューリング要求、及び/又は周期的に報告されるCSIなどを含む。即ち、例えば、通信制御部363は、サブPCCとして設定される1つのCCにおいて、PUCCHで、ACK/NACK、スケジューリング要求、及び/又は周期的に報告されるCSIなどが送信されるように、上記1つのCCにおける無線通信を制御する。
具体的には、例えば、通信制御部363は、サブPCCとして設定される上記1つのCCの上記アップリンク制御チャネルのための無線リソースに、上記アップリンク制御情報の信号をマッピングする。これにより、上記アップリンク制御情報が、上記アップリンク制御チャネルで送信される。
なお、通信制御部363は、例えば、サブPCCについてのアップリンク制御情報のみではなく、サブPCCに付随するSCCについてのアップリンク制御情報も、サブPCCのアップリンク制御チャネルで送信されるように、サブPCCにおける無線通信を制御する。
−PCCのアップリンク制御チャネルでの送信
例えば、通信制御部363は、PCCとして設定される1つのCCにおいてアップリンク制御チャネルでアップリンク制御情報が送信されるように、上記1つのCCにおける無線通信を制御する。PCCとして設定される上記1つのCCは、例えば、マクロセル10のCCである。
例えば、通信制御部363は、PCCとして設定される1つのCCにおいて、PUCCHで、ACK/NACK、スケジューリング要求、及び/又は周期的に報告されるCSIなどが送信されるように、上記1つのCCにおける無線通信を制御する。
具体的には、例えば、通信制御部363は、PCCとして設定される上記1つのCCの上記アップリンク制御チャネルのための無線リソースに、上記アップリンク制御情報の信号をマッピングする。これにより、上記アップリンク制御情報が、上記アップリンク制御チャネルで送信される。
なお、通信制御部363は、例えば、PCCについてのアップリンク制御情報のみではなく、PCCに付随するSCCについてのアップリンク制御情報も、PCCのアップリンク制御チャネルで送信されるように、PCCにおける無線通信を制御する。
(表示制御部365)
表示制御部365は、表示部350による出力画面の表示を制御する。例えば、表示制御部365は、表示部350により表示される出力画面を生成し、当該出力画面を表示部350に表示させる。
<<5.処理の流れ>>
続いて、図11〜図14を参照して、本実施形態に係る処理の例を説明する。
(追加のCCの設定に係る処理)
図11は、本実施形態に係る追加のCCの設定に係る処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。なお、当該処理は、マクロセル10のCCをPCCとして使用する端末装置300がさらに使用する追加のCCとしてスモールセル20のCCが決定された後に実行される処理である。
まず、マクロ基地局100とスモール基地局200との間のバックホールが所定の品質基準を満たすものである場合には(S401:YES)、通信制御部153は、スモールセル20のCCを、PCC(マクロセル10のCC)に付随するSCCとして新たに設定する(S403)。そして、処理は終了する。
上記バックホールが上記所定の品質基準を満たさないものである場合に(S401:NO)、スモールセル20の別のCCが端末装置300にとってのサブPCCとして既に設定されていれば(S405:YES)、通信制御部153は、スモールセル20のCCを、サブPCCに付随するSCCとして新たに設定する(S407)。そして、処理は終了する。
スモールセル20のいずれのCCも端末装置300にとってのサブPCCとしてまだ設定されていなければ(S405:NO)、通信制御部153は、スモールセル20のCCを、サブPCCとして新たに設定する(S409)。そして、処理は終了する。
(接続再構成の手続き:PCCに付随するSCC)
図12は、本実施形態に係る接続再構成の手続きの概略的な流れの第1の例を示すフローチャートである。当該第1の例は、図11に示されるステップS403のようにスモールセル20のCCがPCCに付随するSCCとして新たに設定される場合の例である。
まず、マクロ基地局100は、端末装置300にとってのPCC(マクロセル10のCC)において、セカンダリセルの追加のコマンドを伴うRRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)のメッセージを端末装置300へ送信する(S421)。
そして、端末装置300は、接続再構成が完了すると、端末装置300にとってのPCCにおいて、RRC接続再構成完了(RRC Connection Reconfiguration Complete)のメッセージをマクロ基地局100に送信する(S423)。そして、手続きは終了する。
(接続再構成の手続き:サブPCC)
図13は、本実施形態に係る接続再構成の手続きの概略的な流れの第2の例を示すフローチャートである。当該第2の例は、図11に示されるステップS409のようにスモールセル20のCCがサブPCCとして新たに設定される場合の例である。
まず、マクロ基地局100は、端末装置300にとってのPCC(マクロセル10のCC)において、サブPCCとしてのセカンダリセルの追加のコマンドを伴うRRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)のメッセージを端末装置300へ送信する(S431)。
そして、端末装置300は、接続再構成が完了すると、端末装置300にとってのPCCにおいて、RRC接続再構成完了(RRC Connection Reconfiguration Complete)のメッセージをマクロ基地局100に送信する(S433)。そして、手続きは終了する。
(接続再構成の手続き:サブPCCに付随するSCC)
図14は、本実施形態に係る接続再構成の手続きの概略的な流れの第3の例を示すフローチャートである。当該第3の例は、図11に示されるステップS407のようにスモールセル20のCCがサブPCCに付随するSCCとして新たに設定される場合の例である。
まず、マクロ基地局100は、端末装置300にとってのPCC(マクロセル10のCC)において、サブPCCに付随するSCCとしてのセカンダリセルの追加のコマンドを伴うRRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)のメッセージを端末装置300へ送信する(S441)。
そして、端末装置300は、接続再構成が完了すると、端末装置300にとってのPCCにおいて、RRC接続再構成完了(RRC Connection Reconfiguration Complete)のメッセージをマクロ基地局100に送信する(S433)。そして、手続きは終了する。
<<6.変形例>>
続いて、図15〜図21を参照して、本実施形態の変形例を説明する。
<6.1.第1の変形例>
まず、図15及び図16を参照して、本実施形態の第1の変形例を説明する。
本実施形態の第1の変形例によれば、サブPCCに付随するSCCとして設定されている1つのCCを、サブPCCとして新たに設定することにより、サブPCCが変更される。これにより、例えば、より小さい負担でサブPCCを変更することが可能になる。
(マクロ基地局100:通信制御部153)
(1−2)端末装置が使用する追加のCCの設定
−サブPCCの設定
本実施形態の第1の変形例では、通信制御部153は、サブPCCに付随するSCCとして設定されている1つのCCを、サブPCCとして新たに設定することにより、サブPCCを変更する。
例えば、端末装置300による測定の結果(例えば、測定報告)に基づいて、サブPCCとして設定されている第1のCCから、サブPCCに付随するSCCとして設定されている第2CCへ、サブPCCを変更することが、決定される。そして、通信制御部153は、上記第2のCCをサブPCCとして設定する。
一例として、端末装置が使用するスモールセル20のCCを示す設定情報が、スモール基地局200に記憶されている。そして、通信制御部153は、スモールセル20の上記第2のCCが端末装置300にとってのサブPCCであることを上記設定情報が示すように、スモール基地局200に上記設定情報を更新させる。その結果、上記第2のCCが、端末装置300が使用するサブPCCとして設定される。すると、スモール基地局200は、上記設定情報に従って、上記第2のCCをサブPCCとして使用して、端末装置300との無線通信を行うようになる。このように、サブPCCが、上記第1のCCから上記第2のCCへ変更される。
これにより、例えば、サブPCCの変更は、PCCの変更とは異なり、ハンドオーバのような複雑な手続きを必要としない。そのため、例えば、より小さい負担でサブPCCが変更され得る。
なお、サブPCCとして設定されていた上記第1のCCは、変更後のサブPCC(即ち、上記第2のCC)に付随するSCCとして設定されてもよく、又は端末装置300が使用する追加のCCから削除されてもよい。
−サブPCCの変更後のサブPCCへの付随
例えば、サブPCCに付随するSCCとして設定されている他のCCは、サブPCCの変更後、サブPCCとして新たに設定される上記1つのCCに付随する。以下、この点について図15を参照して具体例を説明する。
図15は、サブPCCの変更及びSCCの付随の例を説明するための説明図である。図15を参照すると、例えば、サブPCCの変更前には、CC4は、端末装置300にとってのサブPCCであり、CC3及びCC5の各々は、サブPCCに付随するSCCである。その後、サブPCCが変更され、CC3が、端末装置300にとってのサブPCCとなり、CC4及びCC5の各々が、サブPCCに付随するSCCとなる。このように、CC5は、サブPCCの変更前は、その時点でのサブPCCであるCC4に付随するが、サブPCCの変更後は、その時点でのサブPCCであるCC3に付随する。
これにより、例えば、サブPCCが変更されたとしても、サブPCCに付随するSCCは、デアクティベート(deactivate)されず、継続して使用される。そのため、CCを再度追加する必要はないので、負担が小さくなり得る。即ち、より小さい負担でサブPCCが変更され得る。
なお、例えば、スモールセル20の2つ以上のCCが、端末装置300が使用する追加のCCであり、当該2つ以上のCCのうちの1つCCが、サブPCCである場合には、上記2つ以上のCCのうちの残りのCCは、サブPCCに付随するSCCである。よって、CC(例えば、図15のCC5)の付随先は、特に何らかの処理を行うことなく変更され得る。しかしながら、CCの付随先を示す付随情報が存在する場合には、当然ながら、当該付随情報が更新されることにより、CC(例えば、図15のCC5)の付随先が変更されてもよい。当該付随情報は、上記設定情報の一部の情報であってもよく、又は上記設定情報とは別の情報であってもよい。
(2)端末装置への通知
−サブPCCの変更の通知
例えば、通信制御部153は、サブPCCの変更の際に、サブPCCとして新たに設定される上記1つのCCにサブPCCが変更されることを上記端末装置に通知する。
より具体的には、例えば、通信制御部153は、接続再構成(Connection Reconfiguration)の手続きにおけるメッセージの中で、サブPCCとして新たに設定される上記1つのCCにサブPCCが変更されることを上記端末装置に通知する。当該メッセージは、例えば、変更後のサブPCCとなるCCを特定するための情報と、サブPCCが当該CCに変更されることを示す情報とを含む。一例として、上記メッセージは、サブPCCの変更のコマンドを伴うメッセージである。
このような通知により、例えば、マクロセル10のCCをPCCとして使用する端末装置は、サブPCCの変更を知ることが可能になる。そのため、当該端末装置は、サブPCCの変更後にサブPCCのアップリンク制御チャネルでアップリンク制御情報を実際に送信できるようになる。
(端末装置300:通信制御部363)
本実施形態の第1の実施形態では、上述したようにサブPCCが変更される。即ち、サブPCCに付随するSCCとして設定されている1つのCCが、サブPCCとして新たに設定される。この場合に、通信制御部363は、サブPCCとして新たに設定される上記1つのCCにおいてアップリンク制御チャネルでアップリンク制御情報が送信されるように、上記1つのCCにおける無線通信を制御する。
(処理の流れ:接続再構成の手続き)
図16は、本実施形態の第1の変形例に係る接続再構成の手続きの概略的な流れの一例を示すフローチャートである。当該手続きは、サブPCCが変更されるケースの手続きである。
まず、マクロ基地局100は、端末装置300にとってのPCC(マクロセル10のCC)において、サブPCCの変更のコマンドを伴うRRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)のメッセージを端末装置300へ送信する(S451)。
そして、端末装置300は、接続再構成が完了すると、端末装置300にとってのPCCにおいて、RRC接続再構成完了(RRC Connection Reconfiguration Complete)のメッセージをマクロ基地局100に送信する(S453)。そして、手続きは終了する。
<6.2.第2の変形例>
次に、図17〜図21を参照して、本実施形態の第2の変形例を説明する。
本実施形態の第2の変形例によれば、サブPCCにおいて無線リンク障害(RLF)が発生する場合に、所定の手続きを通じて、サブPCCに付随するSCCとして設定されている1つのCCが、サブPCCとして新たに設定される。これにより、例えば、サブPCCにおいてRLFが発生し、サブPCCが使用不能になったとしても、サブPCCに付随していたSCCが継続して使用されることが可能になる。そのため、例えば、通信品質が向上し得る。
(マクロ基地局100:通信制御部153)
(1−2)端末装置が使用する追加のCCの設定
−サブPCCの設定
本実施形態の第2の変形例では、通信制御部153は、サブPCCにおいて無線リンク障害(RLF)が発生する場合に、所定の手続きを通じて、サブPCCに付随するSCCとして設定されている1つのCCをサブPCCとして新たに設定する。即ち、通信制御部153は、サブPCCにおいてRLFが発生する場合に、サブPCCを変更する。
上記所定の手続きは、例えば、サブPCCの変更のための接続再構成(Connection Reconfiguration)の手続きである。以下、図17を参照して、RLFの発生に関連する一連の動作を説明する。
図17は、無線リンク障害(RLF)の発生に関連する一連の動作の第1の例を説明するための説明図である。図17を参照すると、端末装置300は、通常の動作(Normal Operation)の後に、サブPCCについての無線リンク問題(RLP)を検出すると、タイマ1を開始させる。そして、タイマ1が切れる(expire)と、端末装置300は、RLFを検出し、タイマT2を開始させる。また、端末装置300は、RRCシグナリングにより、タイマ1が切れたことをマクロ基地局100に通知する。そして、マクロ基地局100は、サブPCCの変更のコマンドを伴うRRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)のメッセージを端末装置300へ送信する。そして、図17に示される例では、接続再構成の手続きが成功し、サブPCCはうまく変更される。また、タイマ2は停止する。
これにより、例えば、サブPCCにおいてRLFが発生し、サブPCCが使用不能になったとしても、サブPCCに付随していたSCCが継続して使用されることが可能になる。そのため、例えば、通信品質が向上し得る。
一方、例えば、上記所定の手続きが所定の期間内に完了しない場合には、通信制御部153は、サブPCCとサブPCCに付随するSCCとの上記端末装置による使用を停止する。例えば、サブPCCとサブPCCに付随するSCCは、デアクティベートされる。以下、この点について、図18を参照して具体例を説明する。
図18は、無線リンク障害(RLF)の発生に関連する一連の動作の第2の例を説明するための説明図である。図18に示される例では、図17に示される例とは異なり、RRC接続再構成の手続きが成功する前に、タイマ2が切れる。すると、通信制御部153は、サブPCC及びサブPCCに付随するSCCをデアクティベートする。
これにより、例えば、サブPCCでの通信が困難であるにもかかわらず、サブPCCが継続して使用されることを回避することができる。また、例えば、サブPCCに付随するSCCについてのアップリンク制御情報(例えば、ACK/NACK、スケジューリング要求、及び周期的に報告されるCSIなど)がサブPCCで送信することが困難であるにもかかわらず、上記SCCが継続して使用されることを回避することができる。その結果、悪化した通信品質を伴う無線通信が速やかに停止され得る。
なお、上記所定の手続きは、例えば、サブPCCの変更のための接続再確立(Connection Re-establishment)の手続きであってもよい。以下、この点について図19及び図20を参照して具体例を説明する。
図19は、無線リンク障害(RLF)の発生に関連する一連の動作の第3の例を説明するための説明図である。図19を参照すると、端末装置300は、通常の動作の後に、サブPCCについての無線リンク問題(RLP)を検出すると、タイマ1を開始させる。そして、タイマ1が切れると、端末装置300は、RLFを検出し、タイマT2を開始させる。また、端末装置300は、サブPCCの変更の要求を伴うRRC接続再確立要求(RRC Connection Re-establishment Request)のメッセージをマクロ基地局100へ送信する。そして、図19に示される例では、接続再確立の手続きが成功し、サブPCCはうまく変更される。また、タイマ2は停止する。
図20は、無線リンク障害(RLF)の発生に関連する一連の動作の第4の例を説明するための説明図である。図20に示される例では、図19に示される例と異なり、RRC接続再確立の手続きが成功する前に、タイマ2が切れる。すると、通信制御部153は、サブPCC及びサブPCCに付随するSCCをデアクティベートする。
(端末装置300:通信制御部363)
本実施形態の第2の実施形態では、上述したようにRLFの発生に応じてサブPCCが変更される。即ち、サブPCCに付随するSCCとして設定されている1つのCCが、サブPCCとして新たに設定される。この場合に、通信制御部363は、サブPCCとして新たに設定される上記1つのCCにおいてアップリンク制御チャネルでアップリンク制御情報が送信されるように、上記1つのCCにおける無線通信を制御する。
また、図17〜図20を参照して説明したように、端末装置300(例えば、通信制御部363)は、例えば、サブPCCについてのRLP及びRLFの検出、タイマ1及びタイマ2の制御、及び上記所定の手続き(接続再構成の手続き又は接続再確立の手続き)の実行などを行い得る。
(処理の流れ:接続再構成の手続き)
本実施形態の第2の変形例に係る接続再構成(Connection Reconfiguration)の手続きは、例えば、図16を参照して説明した第1の変形例に係る接続再構成の手続きと同じである。
(処理の流れ:接続再確立の手続き)
図21は、本実施形態の第2の変形例に係る接続再確立(Connection Re-establishment)の手続きの概略的な流れの一例を示すフローチャートである。当該手続きは、例えば、サブPCCにおいてRLFが検出された後に行われる。
まず、端末装置300は、端末装置300にとってのPCC(マクロセル10のCC)において、サブPCCの変更の要求を伴うRRC接続再確立要求(RRC Connection Re-establishment Request)のメッセージをマクロ基地局100へ送信する(S461)。
すると、マクロ基地局100は、端末装置300にとってのPCCにおいて、サブPCCの変更のコマンドを伴うRRC接続再確立(RRC Connection Re-establishment)のメッセージを端末装置300へ送信する(S463)。
そして、端末装置300は、端末装置300にとってのPCCにおいて、RRC接続再確立完了(RRC Connection Re-establishment Complete)のメッセージをマクロ基地局100に送信する(S465)。そして、手続きは終了する。
<<7.応用例>>
本開示に係る技術は、様々な製品へ応用可能である。例えば、マクロ基地局100は、eNB(evolved Node B)として実現されてもよい。その代わりに、マクロ基地局100は、NodeB又はBTS(Base Transceiver Station)などの他の種類の基地局として実現されてもよい。マクロ基地局100は、無線通信を制御する本体(基地局装置ともいう)と、本体とは別の場所に配置される1つ以上のRRH(Remote Radio Head)とを含んでもよい。
また、例えば、端末装置300は、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)、ノートPC、携帯型ゲーム端末、携帯型/ドングル型のモバイルルータ若しくはデジタルカメラなどのモバイル端末、又はカーナビゲーション装置などの車載端末として実現されてもよい。また、端末装置300は、M2M(Machine To Machine)通信を行う端末(MTC(Machine Type Communication)端末ともいう)として実現されてもよい。さらに、端末装置300は、これら端末に搭載される無線通信モジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)であってもよい。
<7.1.マクロ基地局に関する応用例>
(第1の応用例)
図22は、本開示に係る技術が適用され得るeNBの概略的な構成の第1の例を示すブロック図である。eNB800は、1つ以上のアンテナ810、及び基地局装置820を有する。各アンテナ810及び基地局装置820は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。
アンテナ810の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、基地局装置820による無線信号の送受信のために使用される。eNB800は、図22に示したように複数のアンテナ810を有し、複数のアンテナ810は、例えばeNB800が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図22にはeNB800が複数のアンテナ810を有する例を示したが、eNB800は単一のアンテナ810を有してもよい。
基地局装置820は、コントローラ821、メモリ822、ネットワークインタフェース823及び無線通信インタフェース825を備える。
コントローラ821は、例えばCPU又はDSPであってよく、基地局装置820の上位レイヤの様々な機能を動作させる。例えば、コントローラ821は、無線通信インタフェース825により処理された信号内のデータからデータパケットを生成し、生成したパケットをネットワークインタフェース823を介して転送する。コントローラ821は、複数のベースバンドプロセッサからのデータをバンドリングすることによりバンドルドパケットを生成し、生成したバンドルドパケットを転送してもよい。また、コントローラ821は、無線リソース管理(Radio Resource Control)、無線ベアラ制御(Radio Bearer Control)、移動性管理(Mobility Management)、流入制御(Admission Control)又はスケジューリング(Scheduling)などの制御を実行する論理的な機能を有してもよい。また、当該制御は、周辺のeNB又はコアネットワークノードと連携して実行されてもよい。メモリ822は、RAM及びROMを含み、コントローラ821により実行されるプログラム、及び様々な制御データ(例えば、端末リスト、送信電力データ及びスケジューリングデータなど)を記憶する。
ネットワークインタフェース823は、基地局装置820をコアネットワーク824に接続するための通信インタフェースである。コントローラ821は、ネットワークインタフェース823を介して、コアネットワークノード又は他のeNBと通信してもよい。その場合に、eNB800と、コアネットワークノード又は他のeNBとは、論理的なインタフェース(例えば、S1インタフェース又はX2インタフェース)により互いに接続されてもよい。ネットワークインタフェース823は、有線通信インタフェースであってもよく、又は無線バックホールのための無線通信インタフェースであってもよい。ネットワークインタフェース823が無線通信インタフェースである場合、ネットワークインタフェース823は、無線通信インタフェース825により使用される周波数帯域よりもより高い周波数帯域を無線通信に使用してもよい。
無線通信インタフェース825は、LTE(Long Term Evolution)又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、アンテナ810を介して、eNB800のセル内に位置する端末に無線接続を提供する。無線通信インタフェース825は、典型的には、ベースバンド(BB)プロセッサ826及びRF回路827などを含み得る。BBプロセッサ826は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、各レイヤ(例えば、L1、MAC(Medium Access Control)、RLC(Radio Link Control)及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol))の様々な信号処理を実行する。BBプロセッサ826は、コントローラ821の代わりに、上述した論理的な機能の一部又は全部を有してもよい。BBプロセッサ826は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を含むモジュールであってもよく、BBプロセッサ826の機能は、上記プログラムのアップデートにより変更可能であってもよい。また、上記モジュールは、基地局装置820のスロットに挿入されるカード若しくはブレードであってもよく、又は上記カード若しくは上記ブレードに搭載されるチップであってもよい。一方、RF回路827は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ810を介して無線信号を送受信する。
無線通信インタフェース825は、図22に示したように複数のBBプロセッサ826を含み、複数のBBプロセッサ826は、例えばeNB800が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。また、無線通信インタフェース825は、図22に示したように複数のRF回路827を含み、複数のRF回路827は、例えば複数のアンテナ素子にそれぞれ対応してもよい。なお、図22には無線通信インタフェース825が複数のBBプロセッサ826及び複数のRF回路827を含む例を示したが、無線通信インタフェース825は単一のBBプロセッサ826又は単一のRF回路827を含んでもよい。
(第2の応用例)
図23は、本開示に係る技術が適用され得るeNBの概略的な構成の第2の例を示すブロック図である。eNB830は、1つ以上のアンテナ840、基地局装置850、及びRRH860を有する。各アンテナ840及びRRH860は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。また、基地局装置850及びRRH860は、光ファイバケーブルなどの高速回線で互いに接続され得る。
アンテナ840の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、RRH860による無線信号の送受信のために使用される。eNB830は、図23に示したように複数のアンテナ840を有し、複数のアンテナ840は、例えばeNB830が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図23にはeNB830が複数のアンテナ840を有する例を示したが、eNB830は単一のアンテナ840を有してもよい。
基地局装置850は、コントローラ851、メモリ852、ネットワークインタフェース853、無線通信インタフェース855及び接続インタフェース857を備える。コントローラ851、メモリ852及びネットワークインタフェース853は、図22を参照して説明したコントローラ821、メモリ822及びネットワークインタフェース823と同様のものである。
無線通信インタフェース855は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、RRH860及びアンテナ840を介して、RRH860に対応するセクタ内に位置する端末に無線接続を提供する。無線通信インタフェース855は、典型的には、BBプロセッサ856などを含み得る。BBプロセッサ856は、接続インタフェース857を介してRRH860のRF回路864と接続されることを除き、図22を参照して説明したBBプロセッサ826と同様のものである。無線通信インタフェース855は、図23に示したように複数のBBプロセッサ856を含み、複数のBBプロセッサ856は、例えばeNB830が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図23には無線通信インタフェース855が複数のBBプロセッサ856を含む例を示したが、無線通信インタフェース855は単一のBBプロセッサ856を含んでもよい。
接続インタフェース857は、基地局装置850(無線通信インタフェース855)をRRH860と接続するためのインタフェースである。接続インタフェース857は、基地局装置850(無線通信インタフェース855)とRRH860とを接続する上記高速回線での通信のための通信モジュールであってもよい。
また、RRH860は、接続インタフェース861及び無線通信インタフェース863を備える。
接続インタフェース861は、RRH860(無線通信インタフェース863)を基地局装置850と接続するためのインタフェースである。接続インタフェース861は、上記高速回線での通信のための通信モジュールであってもよい。
無線通信インタフェース863は、アンテナ840を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース863は、典型的には、RF回路864などを含み得る。RF回路864は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ840を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース863は、図23に示したように複数のRF回路864を含み、複数のRF回路864は、例えば複数のアンテナ素子にそれぞれ対応してもよい。なお、図23には無線通信インタフェース863が複数のRF回路864を含む例を示したが、無線通信インタフェース863は単一のRF回路864を含んでもよい。
図22及び図23に示したeNB800及びeNB830において、図6を参照して説明した情報取得部151及び通信制御部153は、無線通信インタフェース825並びに無線通信インタフェース855及び/又は無線通信インタフェース863において実装されてもよい。また、これら機能の少なくとも一部は、コントローラ821及びコントローラ851において実装されてもよい。
<7.2.端末装置に関する応用例>
(第1の応用例)
図24は、本開示に係る技術が適用され得るスマートフォン900の概略的な構成の一例を示すブロック図である。スマートフォン900は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース912、1つ以上のアンテナスイッチ915、1つ以上のアンテナ916、バス917、バッテリー918及び補助コントローラ919を備える。
プロセッサ901は、例えばCPU又はSoC(System on Chip)であってよく、スマートフォン900のアプリケーションレイヤ及びその他のレイヤの機能を制御する。メモリ902は、RAM及びROMを含み、プロセッサ901により実行されるプログラム及びデータを記憶する。ストレージ903は、半導体メモリ又はハードディスクなどの記憶媒体を含み得る。外部接続インタフェース904は、メモリーカード又はUSB(Universal Serial Bus)デバイスなどの外付けデバイスをスマートフォン900へ接続するためのインタフェースである。
カメラ906は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を有し、撮像画像を生成する。センサ907は、例えば、測位センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び加速度センサなどのセンサ群を含み得る。マイクロフォン908は、スマートフォン900へ入力される音声を音声信号へ変換する。入力デバイス909は、例えば、表示デバイス910の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、キーパッド、キーボード、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス910は、液晶ディスプレイ(LCD)又は有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイなどの画面を有し、スマートフォン900の出力画像を表示する。スピーカ911は、スマートフォン900から出力される音声信号を音声に変換する。
無線通信インタフェース912は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース912は、典型的には、BBプロセッサ913及びRF回路914などを含み得る。BBプロセッサ913は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、無線通信のための様々な信号処理を実行する。一方、RF回路914は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ916を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース912は、BBプロセッサ913及びRF回路914を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース912は、図24に示したように複数のBBプロセッサ913及び複数のRF回路914を含んでもよい。なお、図24には無線通信インタフェース912が複数のBBプロセッサ913及び複数のRF回路914を含む例を示したが、無線通信インタフェース912は単一のBBプロセッサ913又は単一のRF回路914を含んでもよい。
さらに、無線通信インタフェース912は、セルラー通信方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又は無線LAN(Local Area Network)方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよく、その場合に、無線通信方式ごとのBBプロセッサ913及びRF回路914を含んでもよい。
アンテナスイッチ915の各々は、無線通信インタフェース912に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ916の接続先を切り替える。
アンテナ916の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース912による無線信号の送受信のために使用される。スマートフォン900は、図24に示したように複数のアンテナ916を有してもよい。なお、図24にはスマートフォン900が複数のアンテナ916を有する例を示したが、スマートフォン900は単一のアンテナ916を有してもよい。
さらに、スマートフォン900は、無線通信方式ごとにアンテナ916を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ915は、スマートフォン900の構成から省略されてもよい。
バス917は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース912及び補助コントローラ919を互いに接続する。バッテリー918は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図24に示したスマートフォン900の各ブロックへ電力を供給する。補助コントローラ919は、例えば、スリープモードにおいて、スマートフォン900の必要最低限の機能を動作させる。
図24に示したスマートフォン900において、図10を参照して説明した情報取得部361及び通信制御部363は、無線通信インタフェース912において実装されてもよい。また、これら機能の少なくとも一部は、プロセッサ901又は補助コントローラ919において実装されてもよい。
(第2の応用例)
図25は、本開示に係る技術が適用され得るカーナビゲーション装置920の概略的な構成の一例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置920は、プロセッサ921、メモリ922、GPS(Global Positioning System)モジュール924、センサ925、データインタフェース926、コンテンツプレーヤ927、記憶媒体インタフェース928、入力デバイス929、表示デバイス930、スピーカ931、無線通信インタフェース933、1つ以上のアンテナスイッチ936、1つ以上のアンテナ937及びバッテリー938を備える。
プロセッサ921は、例えばCPU又はSoCであってよく、カーナビゲーション装置920のナビゲーション機能及びその他の機能を制御する。メモリ922は、RAM及びROMを含み、プロセッサ921により実行されるプログラム及びデータを記憶する。
GPSモジュール924は、GPS衛星から受信されるGPS信号を用いて、カーナビゲーション装置920の位置(例えば、緯度、経度及び高度)を測定する。センサ925は、例えば、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び気圧センサなどのセンサ群を含み得る。データインタフェース926は、例えば、図示しない端子を介して車載ネットワーク941に接続され、車速データなどの車両側で生成されるデータを取得する。
コンテンツプレーヤ927は、記憶媒体インタフェース928に挿入される記憶媒体(例えば、CD又はDVD)に記憶されているコンテンツを再生する。入力デバイス929は、例えば、表示デバイス930の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス930は、LCD又はOLEDディスプレイなどの画面を有し、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの画像を表示する。スピーカ931は、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの音声を出力する。
無線通信インタフェース933は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース933は、典型的には、BBプロセッサ934及びRF回路935などを含み得る。BBプロセッサ934は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、無線通信のための様々な信号処理を実行する。一方、RF回路935は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ937を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース933は、BBプロセッサ934及びRF回路935を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース933は、図25に示したように複数のBBプロセッサ934及び複数のRF回路935を含んでもよい。なお、図25には無線通信インタフェース933が複数のBBプロセッサ934及び複数のRF回路935を含む例を示したが、無線通信インタフェース933は単一のBBプロセッサ934又は単一のRF回路935を含んでもよい。
さらに、無線通信インタフェース933は、セルラー通信方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又は無線LAN方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよく、その場合に、無線通信方式ごとのBBプロセッサ934及びRF回路935を含んでもよい。
アンテナスイッチ936の各々は、無線通信インタフェース933に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ937の接続先を切り替える。
アンテナ937の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース933による無線信号の送受信のために使用される。カーナビゲーション装置920は、図25に示したように複数のアンテナ937を有してもよい。なお、図25にはカーナビゲーション装置920が複数のアンテナ937を有する例を示したが、カーナビゲーション装置920は単一のアンテナ937を有してもよい。
さらに、カーナビゲーション装置920は、無線通信方式ごとにアンテナ937を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ936は、カーナビゲーション装置920の構成から省略されてもよい。
バッテリー938は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図25に示したカーナビゲーション装置920の各ブロックへ電力を供給する。また、バッテリー938は、車両側から給電される電力を蓄積する。
図25に示したカーナビゲーション装置920において、図10を参照して説明した情報取得部361及び通信制御部363は、無線通信インタフェース933において実装されてもよい。また、これら機能の少なくとも一部は、プロセッサ921において実装されてもよい。
また、本開示に係る技術は、上述したカーナビゲーション装置920の1つ以上のブロックと、車載ネットワーク941と、車両側モジュール942とを含む車載システム(又は車両)940として実現されてもよい。車両側モジュール942は、車速、エンジン回転数又は故障情報などの車両側データを生成し、生成したデータを車載ネットワーク941へ出力する。
<<8.まとめ>>
ここまで、図5〜図25を参照して、本開示の実施形態を説明した。本開示に係る実施形態によれば、マクロ基地局100は、マクロセル10の1つのCCをPCCとして使用する端末装置についての情報を取得する情報取得部151と、スモールセル20の1つ以上のCCを、端末装置がさらに使用する追加のCCとして設定する通信制御部153とを備える。通信制御部153は、上記1つ以上のCCのうちの1つのCCを、サブPCC(即ち、アップリンク制御チャネルで上記端末装置がアップリンク制御情報を送信可能な特別なCC)として設定する。
これにより、例えば、キャリアアグリゲーションのケースにおいてバックホールによる無線通信への影響を低減することが可能になる。
より具体的には、通常、SCCではアップリンク制御チャネルでアップリンク制御情報は送信されず、SCCについてのアップリンク制御情報はPCCのアップリンク制御チャネルで送信される。そのため、SCCがスモールセル20のCCであり、PCCがマクロセル10のCCである場合には、バックホールでの遅延により、SCCについてのアップリンク制御情報がスモール基地局200に到達するのに多大な時間を要し得る。そこで、上述したように、スモールセル20の1つのCCがサブPCCとして設定される。すると、アップリンク制御情報はサブPCCのアップリンク制御チャネルで送信され得る。よって、例えば、バックホールによる無線通信への影響が低減される。
−アップリンク制御情報
例えば、上記アップリンク制御情報は、ダウンリンク信号の受信に関する確認応答(ACK)及び否定確認応答(NACK)を含む。
これにより、例えば、ACK/NACKがサブPCCのアップリンク制御チャネル上で送信され得るので、ACK/NACKがスモール基地局200に速やかに到達する。よって、適切な再送制御が可能になり得る。
また、例えば、上記アップリンク制御情報は、スケジューリング要求(SR)を含む。
これにより、例えば、スケジューリング要求がサブPCCのアップリンク制御チャネル(PUCCH)上で送信され得るので、スケジューリング要求がスモール基地局200に速やかに到達する。よって、速やかなスケジューリングが可能になり得る。
また、例えば、上記アップリンク制御情報は、周期的に報告されるチャネル状態情報(CSI)を含む。
これにより、例えば、周期的に報告されるCSIがサブPCCのアップリンク制御チャネル(PUCCH)上で送信され得るので、上記CSIがスモール基地局200に速やかに到達する。よって、上記端末装置の無線通信を速やかに環境に適応させることが可能になり得る。
−アップリンク制御チャネル
例えば、上記アップリンク制御チャネルは、PUCCHである。
これにより、例えば、PUCCHで送信されるアップリンク制御情報がサブPCCのPUCCHで送信されるので、当該アップリンク制御信号がスモール基地局200に速やかに到達し得る。
−サブPCCの追加の通知
通信制御部153は、スモールセル20のCCを、端末装置が使用する追加のCCとして新たに設定する際に、当該CCをサブPCCとして設定する場合には、サブPCCとして当該CCを追加することを上記端末装置に通知する。
これにより、例えば、マクロセル10のCCをPCCとして使用する端末装置は、どのCCが当該端末装置にとってのサブPCCであるかを知ることが可能になる。そのため、当該端末装置は、サブPCCのアップリンク制御チャネルでアップリンク制御情報を実際に送信できるようになる。なお、端末装置は、PCCでは接続確立の手続きなどを行うので、PCCは、端末装置にとって自明であるが、端末装置は、サブPCCでは接続確立の手続きなどを行わないので、サブPCCは、端末装置にとって自明ではない。そのため、上述したような通知がとりわけ有効である。
−サブPCCに付随するSCCの設定
例えば、通信制御部153は、スモールセル20の上記1つ以上のCC(即ち、上記追加のCCとして設定される1つ以上のCC)のうちの、サブPCCとして設定されないCCを、サブPCCに付随するSCCとして設定する。サブPCCに付随するSCCは、上記アップリンク制御チャネルで端末装置が上記アップリンク制御情報を送信不能なCCである。サブPCCに付随するSCCについての上記アップリンク制御情報は、サブPCCの上記アップリンク制御チャネルで送信される。
これにより、例えば、サブPCCについてのアップリンク制御情報のみではなく、サブPCCに付随するSCCについてのアップリンク制御情報も、サブPCCのアップリンク制御チャネルで送信され得る。よって、例えば、バックホールによる無線通信への影響がさらに低減され得る。
−サブPCCに付随するSCCの追加の通知
例えば、通信制御部153は、スモールセル20のCCを、端末装置が使用する追加のCCとして新たに設定する際に、当該CCを、サブPCCに付随するSCCとして設定する場合には、サブPCCに付随するSCCとして当該CCを追加することを上記端末装置に通知する。
これにより、例えば、マクロセル10のCCをPCCとして使用する端末装置は、どのCCがサブPCCに付随するSCCであるかを知ることが可能になる。そのため、当該端末装置は、当該SCCについてのアップリンク制御情報をサブPCCのアップリンク制御チャネルで実際に送信できるようになる。
−サブPCCの設定(変更)
本実施形態の第1の変形例によれば、通信制御部153は、サブPCCに付随するSCCとして設定されている1つのCCを、サブPCCとして新たに設定することにより、サブPCCを変更する。
これにより、例えば、サブPCCの変更は、PCCの変更とは異なり、ハンドオーバのような複雑な手続きを必要としない。そのため、例えば、より小さい負担でサブPCCが変更され得る。
−サブPCCの変更後のサブPCCへの付随
本実施形態の第1の変形例によれば、例えば、サブPCCに付随するSCCとして設定されている他のCCは、サブPCCの変更後、サブPCCとして新たに設定される上記1つのCCに付随する。
これにより、例えば、サブPCCが変更されたとしても、サブPCCに付随するSCCは、リリースされず、削除されず、デアクティベート(deactivate)されず、継続して使用される。そのため、CCを再度追加する必要はないので、負担が小さくなり得る。即ち、より小さい負担でサブPCCが変更され得る。
−サブPCCの変更の通知
本実施形態の第1の変形例によれば、例えば、通信制御部153は、サブPCCの変更の際に、サブPCCとして新たに設定される上記1つのCCにサブPCCが変更されることを上記端末装置に通知する。
これにより、例えば、マクロセル10のCCをPCCとして使用する端末装置は、サブPCCの変更を知ることが可能になる。そのため、当該端末装置は、サブPCCの変更後にサブPCCのアップリンク制御チャネルでアップリンク制御情報を実際に送信できるようになる。
−サブPCCの設定(変更)
本実施形態の第2の変形例によれば、例えば、通信制御部153は、サブPCCにおいて無線リンク障害(RLF)が発生する場合に、所定の手続きを通じて、サブPCCに付随するSCCとして設定されている1つのCCをサブPCCとして新たに設定する。
これにより、例えば、サブPCCにおいてRLFが発生し、サブPCCが使用不能になったとしても、サブPCCに付随していたSCCが継続して使用されることが可能になる。そのため、例えば、通信品質が向上し得る。
一方、例えば、上記所定の手続きが所定の期間内に完了しない場合には、通信制御部153は、サブPCCとサブPCCに付随するSCCとの上記端末装置による使用を停止する。
これにより、例えば、サブPCCでの通信が困難であるにもかかわらず、サブPCCが継続して使用されることを回避することができる。また、例えば、サブPCCに付随するSCCについてのアップリンク制御情報(例えば、ACK/NACK、スケジューリング要求、及び周期的に報告されるCSIなど)がサブPCCで送信することが困難であるにもかかわらず、上記SCCが継続して使用されることを回避することができる。その結果、悪化した通信品質を伴う無線通信が速やかに停止され得る。
−設定の条件
また、例えば、通信制御部153は、マクロ基地局100とスモール基地局200との間のバックホールが所定の品質基準を満たさないものである場合に、スモールセル20の上記1つ以上のCCのうちの上記1つのCCをサブPCCとして設定する。
これにより、例えば、バックホールでの遅延が大きくなり得る場合にサブPCCを設定することが可能になる。
また、通信制御部153は、マクロ基地局100とスモール基地局200との間のバックホールが所定の品質基準を満たすものである場合に、スモールセル20の上記1つ以上のCCの各々をPCCに付随するSCCとして設定する。
これにより、例えば、バックホールでの遅延が小さいと想定される場合に、スモールセルのCCを、PCCに付随するSCCにすることが可能になる。そのため、例えば、スモール基地局200はデータの送受信に専念し得る。その結果、スモールセル20におけるスループットが向上し得る。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態を説明したが、本開示は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、端末装置が使用するCCを示す設定情報を更新することにより、CC(例えば、サブPCC)が設定される例を説明したが、本開示は係る例に限定されない。例えば、上記設定情報は、端末装置が使用するCCを示す情報ではなく、端末装置が使用するCCについての別の情報であってもよい。また、設定情報の更新以外の手法により、CC(例えば、サブPCC)が設定されてもよい。即ち、CCが使用されるようにするためのいずれかの別の手法により、CCが設定されてもよい。
また、例えば、マクロセル基地局とスモールセル基地局とのバックホールが所定の品質基準を満たさないものであれば、サブPCCが設定され、そうでなければ、サブPCCが設定されない、という例を説明したが、本開示は係る例に限定されない。例えば、上記バックホールに依らず、スモールセルの1つのCCがサブPCCとして設定されてもよい。
また、例えば、マクロセルのCCがPCCであり、スモールセルのCCがサブPCCである場合に、当該スモールセルの他のCCが、サブPCCに付随するSCCとして設定される例を説明したが、本開示は係る例に限定されない。一例として、上記他のCCが、PCCに付随するSCCとして設定されてもよい。別の例として、上記スモールセルの第1のCCが、PCCに付随するSCCとして設定され、上記スモールセルの第2のCCが、サブPCCに付随するSCCとして設定されてもよい。
また、例えば、マクロセルのCCがPCCになる例を主として説明したが、本開示は係る例に限定されない。例えば、スモールセルのCCがPCCになってもよい。この場合に、当該スモールセルのいずれのCCもサブPCCとして設定されなくてもよい。
また、例えば、端末装置が、1つのスモールセルのCCを使用する例を説明したが、本開示は係る例に限定されない。例えば、端末装置は、複数のスモールセルのCCを同時に使用してもよい。この場合に、複数のスモールセルの各々についてサブPCCが設定されてもよく、又は複数のスモールセルのうちの2つ以上のスモールセルに共通のサブPCCが設定されてもよい。
また、例えば、マクロ基地局が、マクロセルの1つのCCをPCCとして使用する端末装置の情報の取得及びサブPCCの設定を行う例を説明したが、本開示は係る例に限定されない。例えば、いずれかのコアネットワークノードが、上記取得及び上記設定を行ってもよい。あるいは、スモール基地局が、上記取得及び上記設定を行ってもよい。即ち、上述したマクロ基地局の情報取得部及び通信制御部は、マクロ基地局により備えられる代わりに、コアネットワークノード又はスモール基地局により備えられてもよい。
また、通信システムがLTE、LTE−Advanced、又はこれらに準ずる通信方式に従ったシステムである例を説明したが、本開示は係る例に限定されない。例えば、通信システムは、別の通信規格に従ったシステムであってもよい。
また、本明細書の各処理における処理ステップは、必ずしもフローチャートに記載された順序に沿って時系列に実行されなくてよい。例えば、各処理における処理ステップは、フローチャートとして記載した順序と異なる順序で実行されても、並列的に実行されてもよい。
また、本開示に係る装置(通信制御装置又は端末装置)に内蔵されるCPU、ROM及びRAM等のハードウェアに、上記装置の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、当該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供されてもよい。また、当該コンピュータプログラムを記憶するメモリ(例えば、ROM及びRAM)と、当該コンピュータプログラムを実行可能な1つ以上のプロセッサ(例えば、CPU、DSPなど)を備える情報処理装置(例えば、処理回路、チップ)も提供されてもよい。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的又は例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記効果とともに、又は上記効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
マクロセルの1つのコンポーネントキャリアをプライマリコンポーネントキャリアとして使用する端末装置についての情報を取得する取得部と、
前記マクロセルと一部又は全体で重なるスモールセルの1つ以上のコンポーネントキャリアを、前記端末装置がさらに使用する追加のコンポーネントキャリアとして設定する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記1つ以上のコンポーネントキャリアのうちの1つのコンポーネントキャリアを、アップリンク制御チャネルで前記端末装置がアップリンク制御情報を送信可能な特別なコンポーネントキャリアとして設定する、
通信制御装置。
(2)
前記アップリンク制御情報は、ダウンリンク信号の受信に関する確認応答(ACK)及び否定確認応答(NACK)を含む、前記(1)に記載の通信制御装置。
(3)
前記アップリンク制御情報は、アップリンクのスケジューリング要求を含む、前記(1)又は(2)に記載の通信制御装置。
(4)
前記アップリンク制御情報は、周期的に報告されるチャネル状態情報を含む、前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載の通信制御装置。
(5)
前記アップリンク制御チャネルは、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)である、前記(1)〜(4)のいずれか1項に記載の通信制御装置。
(6)
前記特別なコンポーネントキャリアは、前記端末装置により接続確立の手続きが行われないコンポーネントキャリアである、前記(1)〜(5)のいずれか1項に記載の通信制御装置。
(7)
前記特別なコンポーネントキャリアは、端末装置ごとに選択されるコンポーネントキャリアである、前記(1)〜(6)のいずれか1項に記載の通信制御装置。
(8)
前記制御部は、前記スモールセルのコンポーネントキャリアを前記追加のコンポーネントキャリアとして新たに設定する際に、当該コンポーネントキャリアを前記特別なコンポーネントキャリアとして設定する場合には、前記特別なコンポーネントキャリアとして前記コンポーネントキャリアを追加することを前記端末装置に通知する、前記(1)〜(7)のいずれか1項に記載の通信制御装置。
(9)
前記制御部は、前記スモールセルの前記1つ以上のコンポーネントキャリアのうちの、前記特別なコンポーネントキャリアとして設定されないコンポーネントキャリアを、前記特別なコンポーネントキャリアに付随するセカンダリコンポーネントキャリアとして設定し、
前記セカンダリコンポーネントキャリアは、前記アップリンク制御チャネルで前記端末装置が前記アップリンク制御情報を送信不能なコンポーネントキャリアであり、
前記セカンダリコンポーネントキャリアに関連する前記アップリンク制御情報は、前記特別なコンポーネントキャリアの前記アップリンク制御チャネルで送信される情報である、
前記(1)〜(8)のいずれか1項に記載の通信制御装置。
(10)
前記制御部は、前記スモールセルのコンポーネントキャリアを前記追加のコンポーネントキャリアとして新たに設定する際に、当該コンポーネントキャリアを前記セカンダリコンポーネントキャリアとして設定する場合には、前記セカンダリコンポーネントキャリアとして前記コンポーネントキャリアを追加することを前記端末装置に通知する、前記(9)に記載の通信制御装置。
(11)
前記制御部は、前記セカンダリコンポーネントキャリアとして設定されている1つのコンポーネントキャリアを、前記特別なコンポーネントキャリアとして新たに設定することにより、前記特別なコンポーネントキャリアを変更する、前記(9)又は(10)に記載の通信制御装置。
(12)
前記セカンダリコンポーネントキャリアとして設定されている他のコンポーネントキャリアは、前記特別なコンポーネントキャリアの変更後、前記特別なコンポーネントキャリアとして新たに設定される前記1つのコンポーネントキャリアに付随する、前記(11)に記載の通信制御装置。
(13)
前記制御部は、前記特別なコンポーネントキャリアの変更の際に、前記特別なコンポーネントキャリアとして新たに設定される前記1つのコンポーネントキャリアに前記特別なコンポーネントキャリアが変更されることを前記端末装置に通知する、前記(11)又は(12)に記載の通信制御装置。
(14)
前記制御部は、接続再構成の手続きにおけるメッセージの中で、前記特別なコンポーネントキャリアとして新たに設定される前記1つのコンポーネントキャリアに前記特別なコンポーネントキャリアが変更されることを前記端末装置に通知する、前記(13)に記載の通信制御装置。
(15)
前記制御部は、前記特別なコンポーネントキャリアにおいて無線リンク障害が発生する場合に、所定の手続きを通じて、前記セカンダリコンポーネントキャリアとして設定されている1つのコンポーネントキャリアを前記特別なコンポーネントキャリアとして新たに設定する、前記(11)〜(14)のいずれか1項に記載の通信制御装置。
(16)
前記所定の手続きは、前記特別なコンポーネントキャリアの変更のための接続再構成の手続き又は接続再確立の手続きである、前記(15)に記載の通信制御装置。
(17)
前記制御部は、前記所定の手続きが所定の期間内に完了しない場合には、前記特別なコンポーネントキャリアと前記特別なコンポーネントキャリアに付随するセカンダリコンポーネントキャリアとの前記端末装置による使用を停止する、前記(15)又は(16)に記載の通信制御装置。
(18)
前記制御部は、前記マクロセルの基地局と前記スモールセルの基地局との間のバックホールが所定の品質基準を満たさないものである場合に、前記1つ以上のコンポーネントキャリアのうちの前記1つのコンポーネントキャリアを前記特別なコンポーネントキャリアとして設定し、前記バックホールが前記所定の通信品質を満たすものである場合に、前記1つ以上のコンポーネントキャリアの各々を、前記プライマリコンポーネントキャリアに付随するセカンダリコンポーネントキャリアとして設定する、前記(1)〜(17)のいずれか1項に記載の通信制御装置。
(19)
マクロセルの1つのコンポーネントキャリアをプライマリコンポーネントキャリアとして使用する端末装置についての情報を取得することと、
プロセッサにより、前記マクロセルと一部又は全体で重なるスモールセルの1つ以上のコンポーネントキャリアを、前記端末装置がさらに使用する追加のコンポーネントキャリアとして設定することと、
を含み、
前記1つ以上のコンポーネントキャリアを前記追加のコンポーネントキャリアとして設定することは、前記1つ以上のコンポーネントキャリアのうちの1つのコンポーネントキャリアを、アップリンク制御チャネルで前記端末装置がアップリンク制御情報を送信可能な特別なコンポーネントキャリアとして設定すること、を含む、
通信制御方法。
(20)
端末装置であって、
前記端末装置が、マクロセルの1つのコンポーネントキャリアをプライマリコンポーネントキャリアとして使用し、前記マクロセルと一部又は全体で重なるスモールセルの1つ以上のコンポーネントキャリアが、前記端末装置がさらに使用する追加のコンポーネントキャリアとして設定され、前記1つ以上のコンポーネントキャリアのうちの1つのコンポーネントキャリアが、アップリンク制御チャネルで前記端末装置がアップリンク制御情報を送信可能な特別なコンポーネントキャリアとして設定される場合に、前記1つのコンポーネントキャリアについての情報を取得する取得部と、
前記1つのコンポーネントキャリアにおいて前記アップリンク制御チャネルで前記アップリンク制御情報が送信されるように、前記1つのコンポーネントキャリアにおける無線通信を制御する制御部と、
を備える端末装置。
1 通信システム
10 マクロセル
20 スモールセル
100 マクロ基地局
151 情報取得部
153 通信制御部
200 スモール基地局
300 端末装置
361 情報取得部
363 通信制御部

Claims (20)

  1. マクロセルの1つのコンポーネントキャリアをプライマリコンポーネントキャリアとして使用する端末装置についての情報を取得する取得部と、
    前記マクロセルと一部又は全体で重なるスモールセルの1つ以上のコンポーネントキャリアを、前記端末装置がさらに使用する追加のコンポーネントキャリアとして設定する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記1つ以上のコンポーネントキャリアのうちの1つのコンポーネントキャリアを、アップリンク制御チャネルで前記端末装置がアップリンク制御情報を送信可能な特別なコンポーネントキャリアとして設定する、
    通信制御装置。
  2. 前記アップリンク制御情報は、ダウンリンク信号の受信に関する確認応答(ACK)及び否定確認応答(NACK)を含む、請求項1に記載の通信制御装置。
  3. 前記アップリンク制御情報は、アップリンクのスケジューリング要求を含む、請求項1に記載の通信制御装置。
  4. 前記アップリンク制御情報は、周期的に報告されるチャネル状態情報を含む、請求項1に記載の通信制御装置。
  5. 前記アップリンク制御チャネルは、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)である、請求項1に記載の通信制御装置。
  6. 前記特別なコンポーネントキャリアは、前記端末装置により接続確立の手続きが行われないコンポーネントキャリアである、請求項1に記載の通信制御装置。
  7. 前記特別なコンポーネントキャリアは、端末装置ごとに選択されるコンポーネントキャリアである、請求項1に記載の通信制御装置。
  8. 前記制御部は、前記スモールセルのコンポーネントキャリアを前記追加のコンポーネントキャリアとして新たに設定する際に、当該コンポーネントキャリアを前記特別なコンポーネントキャリアとして設定する場合には、前記特別なコンポーネントキャリアとして前記コンポーネントキャリアを追加することを前記端末装置に通知する、請求項1に記載の通信制御装置。
  9. 前記制御部は、前記スモールセルの前記1つ以上のコンポーネントキャリアのうちの、前記特別なコンポーネントキャリアとして設定されないコンポーネントキャリアを、前記特別なコンポーネントキャリアに付随するセカンダリコンポーネントキャリアとして設定し、
    前記セカンダリコンポーネントキャリアは、前記アップリンク制御チャネルで前記端末装置が前記アップリンク制御情報を送信不能なコンポーネントキャリアであり、
    前記セカンダリコンポーネントキャリアに関連する前記アップリンク制御情報は、前記特別なコンポーネントキャリアの前記アップリンク制御チャネルで送信される情報である、
    請求項1に記載の通信制御装置。
  10. 前記制御部は、前記スモールセルのコンポーネントキャリアを前記追加のコンポーネントキャリアとして新たに設定する際に、当該コンポーネントキャリアを前記セカンダリコンポーネントキャリアとして設定する場合には、前記セカンダリコンポーネントキャリアとして前記コンポーネントキャリアを追加することを前記端末装置に通知する、請求項9に記載の通信制御装置。
  11. 前記制御部は、前記セカンダリコンポーネントキャリアとして設定されている1つのコンポーネントキャリアを、前記特別なコンポーネントキャリアとして新たに設定することにより、前記特別なコンポーネントキャリアを変更する、請求項9に記載の通信制御装置。
  12. 前記セカンダリコンポーネントキャリアとして設定されている他のコンポーネントキャリアは、前記特別なコンポーネントキャリアの変更後、前記特別なコンポーネントキャリアとして新たに設定される前記1つのコンポーネントキャリアに付随する、請求項11に記載の通信制御装置。
  13. 前記制御部は、前記特別なコンポーネントキャリアの変更の際に、前記特別なコンポーネントキャリアとして新たに設定される前記1つのコンポーネントキャリアに前記特別なコンポーネントキャリアが変更されることを前記端末装置に通知する、請求項11に記載の通信制御装置。
  14. 前記制御部は、接続再構成の手続きにおけるメッセージの中で、前記特別なコンポーネントキャリアとして新たに設定される前記1つのコンポーネントキャリアに前記特別なコンポーネントキャリアが変更されることを前記端末装置に通知する、請求項13に記載の通信制御装置。
  15. 前記制御部は、前記特別なコンポーネントキャリアにおいて無線リンク障害が発生する場合に、所定の手続きを通じて、前記セカンダリコンポーネントキャリアとして設定されている1つのコンポーネントキャリアを前記特別なコンポーネントキャリアとして新たに設定する、請求項11に記載の通信制御装置。
  16. 前記所定の手続きは、前記特別なコンポーネントキャリアの変更のための接続再構成の手続き又は接続再確立の手続きである、請求項15に記載の通信制御装置。
  17. 前記制御部は、前記所定の手続きが所定の期間内に完了しない場合には、前記特別なコンポーネントキャリアと前記特別なコンポーネントキャリアに付随するセカンダリコンポーネントキャリアとの前記端末装置による使用を停止する、請求項15に記載の通信制御装置。
  18. 前記制御部は、前記マクロセルの基地局と前記スモールセルの基地局との間のバックホールが所定の品質基準を満たさないものである場合に、前記1つ以上のコンポーネントキャリアのうちの前記1つのコンポーネントキャリアを前記特別なコンポーネントキャリアとして設定し、前記バックホールが前記所定の通信品質を満たすものである場合に、前記1つ以上のコンポーネントキャリアの各々を、前記プライマリコンポーネントキャリアに付随するセカンダリコンポーネントキャリアとして設定する、請求項1に記載の通信制御装置。
  19. マクロセルの1つのコンポーネントキャリアをプライマリコンポーネントキャリアとして使用する端末装置についての情報を取得することと、
    プロセッサにより、前記マクロセルと一部又は全体で重なるスモールセルの1つ以上のコンポーネントキャリアを、前記端末装置がさらに使用する追加のコンポーネントキャリアとして設定することと、
    を含み、
    前記1つ以上のコンポーネントキャリアを前記追加のコンポーネントキャリアとして設定することは、前記1つ以上のコンポーネントキャリアのうちの1つのコンポーネントキャリアを、アップリンク制御チャネルで前記端末装置がアップリンク制御情報を送信可能な特別なコンポーネントキャリアとして設定すること、を含む、
    通信制御方法。
  20. 端末装置であって、
    前記端末装置が、マクロセルの1つのコンポーネントキャリアをプライマリコンポーネントキャリアとして使用し、前記マクロセルと一部又は全体で重なるスモールセルの1つ以上のコンポーネントキャリアが、前記端末装置がさらに使用する追加のコンポーネントキャリアとして設定され、前記1つ以上のコンポーネントキャリアのうちの1つのコンポーネントキャリアが、アップリンク制御チャネルで前記端末装置がアップリンク制御情報を送信可能な特別なコンポーネントキャリアとして設定される場合に、前記1つのコンポーネントキャリアについての情報を取得する取得部と、
    前記1つのコンポーネントキャリアにおいて前記アップリンク制御チャネルで前記アップリンク制御情報が送信されるように、前記1つのコンポーネントキャリアにおける無線通信を制御する制御部と、
    を備える端末装置。

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