JPWO2015075894A1 - 撮像装置、瞳孔撮像装置、瞳孔径測定装置、瞳孔状態検出装置、及び瞳孔撮像方法 - Google Patents

撮像装置、瞳孔撮像装置、瞳孔径測定装置、瞳孔状態検出装置、及び瞳孔撮像方法 Download PDF

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Abstract

[課題] 装置のサイズやコストの増大を解決する撮像装置を提供する。[解決手段] 本発明の撮像装置は、一つの撮像素子と、光源から光を照射される被写体の共通する箇所の異なる視点での複数の像を、前記一つの撮像素子上に結像させる結像手段と、を有する。

Description

本発明は撮像装置、瞳孔撮像装置、瞳孔径測定装置、瞳孔状態検出装置、及び瞳孔撮像方法に関し、特に一つの撮像素子を有する撮像装置、瞳孔撮像装置、瞳孔径測定装置、瞳孔状態検出装置、及び瞳孔撮像方法に関する。
対象物が前後に動く場合に、正確な三次元座標を測定するために、撮像装置を2組用意して三角測量に基づいて位置等を測定する方法が特許文献1乃至3に記載されている。
特開2007-144113号公報 特開2012−210394号公報 特開平11−063927号公報
しかし、特許文献1乃至3に記載の技術では少なくとも2台のカメラが必要であり、その分装置のサイズやコストが増大するという問題があった。
本発明の目的は、上述した課題を解決する撮像装置を提供することにある。
本発明の撮像装置は、一つの撮像素子と、光源から光を照射される被写体の共通する箇所の異なる視点での複数の像を、前記一つの撮像素子上に結像させる結像手段と、を有する。
本発明によれば、一台のカメラで、三角測量可能な画像を撮像できるため、サイズ、コストの増大を抑制することが可能な撮像装置を提供できる。
第一の実施形態における撮像装置の上面図を示す。 第一の実施形態における撮像装置が任意の光源を有する場合の上面図を示す。 第一の実施形態における撮像装置が任意の分割手段を有する場合の上面図を示す。 第一の実施形態における撮像装置が結像手段を有する場合の上面図を示す。 第二の実施形態における瞳孔撮像装置の上面図を示す。 第三の実施形態における瞳孔径測定装置の上面図を示す。 第三の実施形態における瞳孔径測定装置が瞳孔径推定手段として瞳孔抽出手段と、瞳孔径算出手段を備える場合の上面図を示す。 第三の実施形態における瞳孔径測定装置において、結像された1枚の画像から、一つ以上の瞳孔の三次元座標、寸法を算出するまでの流れを表すフローチャートを示す。 第三の実施形態における瞳孔径測定装置において、(a)撮像素子8で撮像された画像の一例、(b)(a)における線分PQの断面における画像の強度分布、(c)抽出した瞳孔部分21の円周と、円周の座標の取得例を示す。 第三の実施形態における瞳孔の三次元座標の算出方法を説明する図である。 第三の実施形態における瞳孔状態検出装置の上面図を示す。 第三の実施形態において瞳孔状態判定手段を有する場合の処理を示すフローチャートである。 第三の実施形態における瞳孔撮像装置の上面図を示す。 第四の実施形態における瞳孔撮像装置の具体的な構成の一例を示した図である。 第四の実施形態における瞳孔撮像装置の第一の波長の光の光路を示す図である。 第四の実施形態における瞳孔撮像装置の第二の波長の光の光路を示す図である。 全反射面、波長選択膜を備えたプリズム体の構成を示す図である。 第五の実施形態における瞳孔径測定装置の上面図を示す。 第五の実施形態において瞳孔径推定手段が瞳孔抽出手段と瞳孔径算出手段を備える場合のフローチャートである。 第五の実施形態における瞳孔径測定装置の動作を示すフローチャートである。 第五の実施形態における瞳孔径測定装置の(a)は第一の撮像素子44で撮像される画像の強度分布と(b)第二の撮像素子45で撮像される画像の強度分布を示す図である。 第五の実施形態における瞳孔径測定装置の特徴抽出フィルタの作用を説明する図である。 第五の実施形態における瞳孔径測定装置の特徴抽出フィルタの作用を説明する図である。 第五の実施形態における瞳孔径測定装置の特徴抽出フィルタの作用を説明する図である。 第五の実施形態における瞳孔径測定装置の特徴抽出フィルタの作用を説明する図である。 第五の実施形態における瞳孔径測定装置の特徴抽出フィルタの作用を説明する図である。 第五の実施形態における瞳孔径測定装置の特徴抽出フィルタの作用を説明する図である。 第五の実施形態における瞳孔径測定装置の特徴抽出フィルタの作用を説明する図である。 第五の実施形態における瞳孔径測定装置の特徴抽出フィルタの作用を説明する図である。 第五の実施形態における瞳孔状態検出装置の動作を示すフローチャートである。 第六の実施形態における瞳孔状態検出表示装置が表示装置として光学フィルタを有する場合の斜視図である。 第六の実施形態における瞳孔状態検出表示装置が表示装置として光学フィルタ61aと表示部61bを有する場合の斜視図である。 第六の実施形態における瞳孔状態検出表示装置が表示装置として光学フィルタ61a、表示部61b、ハーフミラー61dを有する場合の斜視図である。
[第一の実施形態]以下に、本発明を実施するための好ましい形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい限定がされているが、発明の範囲を以下に限定するものではない。
[構成の説明]図1は、本実施形態における撮像装置100の上面図である。図1に示すように、本実施形態における撮像装置100は、一つの光源2aと、ハーフミラー2baと,ミラー2bb〜2bdと、一つの撮像素子5と、レンズ6bと、を備える。
光源2aは、ハーフミラー2baに入射光を出射する。ハーフミラー2baは、光源2aからの入射光を、ハーフミラー2baを透過しミラー2bb方向に進む光と、ハーフミラー2baで反射しミラー2bc方向に進む光に分割する。ミラー2bcはハーフミラー2baからの入射光をミラー2bd方向に反射する。ミラー2bb、2bdは、互いに異なる位置から入射光を被写体1に向かって入射させる。ここで、これらミラー2bb、2bdから被写体1に向かって入射光を入射させる場合の2つの光軸として、図1は、光軸A、光軸Bを示している。なお、本実施形態では、光軸A及び光軸Bは、平行であるが、これら光軸A及び光軸Bが交差せずに、被写体1の異なる位置に入射光を入射可能であれば、必ずしも平行である必要はない。光軸Aにおける被写体1からの光をミラー2bb、ハーフミラー2baで反射させてレンズ6bに入射させ、光軸A上(例えば、第一の視点3)での像を撮像素子5上に結像させる。ミラー2bd、ミラー2bcは、光軸Bにおける被写体1からの光を反射させ、ハーフミラー2baに光を入射させる。ハーフミラー2baは、ミラー2bcからの光をレンズ6bに入射させる。そして、ハーフミラー2baは、光軸B上(例えば、第二の視点4)での像を撮像素子5上に結像させる。撮像素子5上には、少なくとも、異なる2視点である第一の視点3と第二の視点4における被写体からの光がレンズ6bによって同時に結像される。
[動作の説明]次に、本実施形態における撮像装置100の動作について説明する。まず、光源2aからの入射光が被写体1に入射するまでを説明する。光源2aから発光した光はハーフミラー2baに入射する。ハーフミラー2baで入射光は、ハーフミラー2baを透過しミラー2bb方向に進む光と、ハーフミラー2baで反射しミラー2bc方向に進む光に分割される。ハーフミラー2baで反射しミラー2bc方向に進んだ光はミラー2bcで反射しミラー2bdに入射し、ハーフミラー2baを透過しミラー2bb方向に進んだ光と互いに平行であって、被写体1の異なる位置に入射する。
次に、被写体1からの光が撮像素子5上に結像するまでを説明する。まず、光軸Aにおける被写体1からの光はミラー2bbで反射され、ハーフミラー2baで反射され、レンズ6bに入射し、光軸A上(例えば、第一の視点3)での像が撮像素子5上に結像する。一方光軸B方向の被写体1からの光はミラー2bdで反射され、さらにミラー2bcで反射され、ハーフミラー2baを透過してレンズ6bに入射し、第一の視点3での被写体からの光とともに光軸B上(例えば、第二の視点4)での像は撮像素子5上に結像する。ここで、第一の視点3と第二の視点4での像は、おのおのの視点で少なくとも被写体1の共通する箇所である特徴点1aの像を含む。すなわち、少なくとも被写体1の共通する箇所である特徴点1aの像が撮像素子5上に結像する。
[効果の説明]本実施形態における撮像装置100の構成を採用すれば、異なる視点での被写体1の光を光学系によって一つの画像素子5上に結像し撮像できるため、装置の構成が単純で、サイズを小さくしうる撮像装置100を得られる。また、前述のような構成で、撮像した画像から特徴点1aの正確な位置を三角測量によって求めることができる。
上述の説明においては、一つの光源2aと、ハーフミラー2baと、ミラー2bb、ミラー2bc、ミラー2bdを用いる例を示したが、本実施形態は、必ずしもこれらの各構成に限定されるものではない。図2に示すように、図1の光源2aに変えて、自然光や室内照明など、位置・角度が任意である任意の光源2でもよい。また、図3に示すように、図1のハーフミラー2baに変えて、任意の分割手段2bでもよい。
また、上述の説明においては第一の視点3と第二の視点4での被写体1からの光を撮像素子5上に結像させたが、少なくとも異なる2視点での被写体1からの光を結像させればよい。2視点以上からの光を結像させれば、三角測量による三次元座標の算出は可能である。
撮像素子5はCMOS(complementary metal oxide semiconductor)やCCD(charge−coupled device)等の既知の素子を用いることができる。
また、図1において、ハーフミラー2baとミラー2bbとの間の光路長はLであり、ハーフミラー2baとミラー2bcとの間の光路長とミラー2bcとミラー2bdとの間の光路長は、それぞれL/2である。つまり、ハーフミラー2baとミラー2bcの間の光路長とミラー2bcとミラー2bdの間の光路長の和はLである。これは、光源2aからミラー2bbに入射し、ミラー2bbから被写体1方向に出射する光軸Aに至る経路と、光源2aからミラー2bcに入射し、ミラー2bcから2bdに入射し、そしてミラー2bdから被写体1方向に出射する光軸Bに至る経路とで進む光の光路長が等しくなるように配置されている。このことで、光軸A方向からの被写体1からの光と、光軸B方向からの被写体1からの光が、等しい光路長で撮像素子5上に結像される。このように、おのおのの光が等しい光路長で結像することで、結像した画像から三角測量によって正確な三次元座標を算出することができる。本実施形態における撮像装置100では結像した画像から三次元座標を求める処理は行わない。また、三角測量の説明は、後述する第三の実施形態における構成・動作の説明にて詳述する。前述の光路長は、和がLであればハーフミラー2baとミラー2bcの間の光路長、ミラー2bcとミラー2bdの間の光路長は任意の値に設定してもよい。
また、第一の視点3と第二の視点4での被写体1からの光を撮像素子5上に結像するに至る構成は、前述のミラー、ハーフミラー、レンズすべてを上述の数用いたものでなくてもよい。図4のように、上述の構成は、第一の視点3と第二の視点4での被写体1からの光を撮像素子5上に結像することができる任意のミラー、ハーフミラー、レンズなどからなる光学系からなる結像手段6であれば代用できる。ここで図3に示す構成は、図2に示す任意の光源2を、光源2a、ハーフミラー2baやミラー2aaなどの光学系で構成している。これらの光学系の構成を用いて、結像手段6を構成する光学系と共用する光路の構成とすれば、撮像装置100はより小さくできる。さらに、装置内部の構成をより簡単にできるため、撮像装置100をより安価に製造することができる。
[第二の実施形態]次に第二の実施形態について説明をする。図5は本実施形態に関する瞳孔撮像装置200の構成を示す上面図である。
[構成の説明]本実施形態の瞳孔撮像装置200は、図5に示すように、光源11と、波長選択手段12と、結像手段20と、を有する。光源11は、所定の波長の光を発光する。波長選択手段12は、光源11から発光した所定の波長の光を選択的に透過する。結像手段20は、波長選択手段12を介して光源11から所定の波長の光が照射される被検出者14の一つ以上の瞳孔14aを含む少なくとも顔面の一部分に対する異なる視点でのおのおのの像を、波長選択手段12を介して一つの撮像素子13上に結像させる。ここで、異なる視点は、光源11が光を出射する方向と略平行な異なる光軸上にあり、異なる光軸は、互いに平行している。
それ以外の構成や構成のバリエーションは、第一の実施形態と同様である。つまり、第二の実施形態の瞳孔撮像装置200は、光源11と、波長選択手段12と、一つの撮像素子13と、第一の視点15と、第二の視点16と、結像手段20とを有する。本実施形態では、結像手段20としてハーフミラー20aと、ミラー20b〜20dと、レンズ20eと、を備える構成を例に説明する。
[動作の説明]次に、本実施形態の瞳孔撮像装置200における動作について説明する。まず、光源11からの入射光が被検出者14を照射するまでを説明する。図5に示すように、光源11から発光した光はハーフミラー20aに入射する。ハーフミラー20aで入射光は、ハーフミラー20aを透過しミラー20b方向に進む光と、ハーフミラー20aで反射しミラー20c方向に進む光に分割される。ハーフミラー20aで反射しミラー20c方向に進んだ光は、ミラー20cで反射しミラー20dに入射し、ハーフミラー20aを透過しミラー20b方向に進んだ光と互いに平行し、この光とは被検出者14の異なる位置に入射する。
次に、被検出者14からの光が撮像素子13上に結像するまでを説明する。まず、光軸A方向の被検出者14からの光はミラー20bで反射され、ハーフミラー20aで反射され、レンズ20eに入射し、第一の視点15での像は撮像素子13上に結像する。一方光軸B方向から入射した被検出者14からの光はミラー20dで反射され、さらにミラー20cで反射され、ハーフミラー20aを透過してレンズ20eに入射し、第一の視点15での被検出者14からの光とともに第二の視点16での像は撮像素子13上に結像する。ここで、第一の視点15と第二の視点16における被検出者14からの光は、おのおのの視点で被検出者14の一つ以上の瞳孔14aを含む少なくとも顔面の一部分からの光が含まれる。すなわち、被検出者14の一つ以上の瞳孔14aを含む少なくとも顔面の一部分の像が撮像素子13上に結像する。光軸A、Bは、被検出者14から入射された光に対して略平行であるから、結像する像の瞳孔部分は眼底反射光が撮像されている。
[効果の説明]本実施形態における瞳孔撮像装置200では、異なる2視点での被検出者14の一つ以上の瞳孔14aを含む少なくとも顔面の一部分の光を光学系によって一つの撮像素子13上に結像し撮像できるため、装置の構成が単純で、サイズを小さくしうる撮像装置200を得られる。さらに、このような装置によって瞳孔周囲の三次元座標、瞳孔径を三角測量を用いて正確に求めることが可能な瞳孔14aの画像を撮像できる。
本実施形態における瞳孔撮像装置200は、瞳孔周囲の三次元座標以外に、被検出者の瞳孔像の強度、顔面の反射光分布等人物の特徴量を計算、計測することに用いてもよい。
[第三の実施形態]第二の実施形態の構成に加え、撮像素子13上に結像された1枚の画像の中の、一つ以上の瞳孔14aに対応する少なくとも2つの領域を用いて、三角測量によって瞳孔径を推定する瞳孔径推定手段21を有することで、図6のような瞳孔径測定装置300とすることができる。
瞳孔径推定手段21は、図7に示すように、瞳孔抽出手段21aと、瞳孔径算出手段21bと、を具備する。この瞳孔抽出手段21aは、撮像素子13上に結像された1枚の画像から一つ以上の瞳孔14aに対応する少なくとも2つの領域を抽出する。瞳孔径算出手段21bは、前述の少なくとも2つの領域から、一つ以上の瞳孔14aの三次元座標、寸法を算出する。なお、通常、瞳孔14aは、2つあるため、瞳孔抽出手段21aにより合計4つの領域が抽出される。
[構成・動作の説明]次に、第二の実施形態との差分の構成と動作を説明する。瞳孔径推定手段21が瞳孔抽出手段21aと瞳孔径算出手段21bを備える場合を例に構成・動作を説明する。一つの撮像素子13上に結像された1枚の画像から、瞳孔抽出手段21aは一つ以上の瞳孔14aに対応する少なくとも2つの領域を抽出する。瞳孔抽出手段21aが抽出した2つの領域から、瞳孔径算出手段21bは一つ以上の瞳孔14aの三次元座標、寸法を算出する。なお、上述したように、通常、瞳孔14aは、2つあるため、瞳孔抽出手段21aにより合計4つの領域が抽出される。
以下に、一つの撮像素子13上に結像された1枚の画像から、瞳孔抽出手段21aが2つの領域を抽出し、瞳孔径算出手段21bが一つ以上の瞳孔14aの三次元座標、寸法を算出するまでの流れを、図8のフローチャートを用いて説明する。
図8に示すように、まず瞳孔抽出手段21aが撮像素子13上に結像された一枚の画像を取り込む(S2;画像取り込み)。そして、瞳孔抽出手段21aは、取り込んだ画像に二値化処理を行い、画像内の瞳孔14aに対応する4つの領域を抽出し、瞳孔径算出手段21bに出力する(S3;瞳孔部分抽出)。この瞳孔抽出手段21aが抽出した画像内の瞳孔14aに対応する4つの領域から、瞳孔径算出手段21bが画像内の瞳孔14aの周囲の撮像素子13面内の座標(X、Y座標とする)を取得する(S4;座標取得)。さらに、瞳孔径算出手段21bは、求めたX,Y座標に加え、後述する数式1から数式3で示した計算方法を用いて三角測量によって撮像素子13上に結像した瞳孔14aを含む実像に対して撮像素子13から垂直方向の距離(Z座標とする)を求める(S5;瞳孔の三次元座標取得)。また、瞳孔径算出手段21bは、求めた三次元座標から瞳孔径を算出し(S6;瞳孔径算出)、算出した瞳孔径を記録する(S7;瞳孔径記録)。以上の瞳孔径測定装置300においては、時系列で撮像する場合など複数回撮像する場合は、図8のフローチャートでS7の処理が終了した後に、S1のステップに戻る。
次に、上述の各ステップの詳細を説明する。図8におけるS2で取り込まれる画像、すなわち撮像素子8で撮像された画像は、一例として図9(a)のような被検出者14の顔面画像である。この画像は、図5における光軸A、光軸Bそれぞれの方向から見た被検出者14の顔面画像が光学的に重なった像である。図9(b)は、図9(a)における線分PQの断面における画像の強度分布であり、光軸A、光軸Bそれぞれの方向から見た被検出者14の瞳孔部分22がそれぞれ高い強度値で撮像される。
次に、S3で瞳孔抽出手段21aにより、図9(b)に示した閾値で2値化画像処理をすると、図9(c)に示すように光軸A、光軸Bそれぞれの方向から見た被検出者14の瞳孔部分22のみが抽出される。そして、S4で瞳孔抽出手段21aは図9(c)における抽出した瞳孔部分21の円周の座標を取得し、記録する。
ここで、記録される座標は、例えば、図9(c)に示すように、瞳孔抽出手段21aで記録された座標のX成分(図9(a)における線分PQの方向)のうち、光軸A方向の右目画像の最小座標XARmin、最大座標XARmax、のように記録される。また、記録される座標は、光軸A方向の左目画像の最小座標XALmin、最大座標XALmax、のように記録される。また、記録される座標は、光軸B方向の右目画像の最小座標XBRmin、最大座標XBRmax、のように記録される。また、記録される座標は、光軸B方向の左目画像の最小座標XBLmin、最大座標XBLmax、にように記録される。同様にY座標も記録することが可能になる。
次に、瞳孔14aの三次元座標の算出方法を、具体例を示して説明する。図10は本実施形態の瞳孔径測定装置300の瞳孔径算出手段21の動作を説明する図である。図10において、レンズ20eの主点の位置を原点とし、レンズ20eの光軸A方向をZ方向とする。また、光軸Aに対し、垂直で、図10の面上の水平方向をX方向とする。また、図10の奥行方向をY方向とする。ここで、図10の光軸A、Bと図5の光軸A、Bは同じである。言い換えると、図5における光軸A、Bを、各光軸及びレンズ20eと撮像素子13ごとに直線状に表現しなおしたものが図10である。図5におけるそれぞれの光軸から見た画像は、図10における撮像素子13及び光学的に等価な撮像素子13a上の視点A、B(第一の視点15、第二の視点16と対応)の位置での画像となる。よって、図7において瞳孔抽出手段21aで記録された視点Aの右眼瞳孔右端の最小X座標のXARmin、視点Bの右眼瞳孔右端の最小X座標のXBRminは各光軸、および光軸間の距離に対して図10に示した通りの位置関係となる。以下、図10に示した右目の瞳孔14aの右端を例に、三次元座標E(XRmin,YRmin,ZRmin)を測定する方法について説明する。
図10において、光軸A・B間の距離dは、図5よりL+L/2である。また、fはレンズ20eの焦点距離である。図5における光軸Bに対するレンズ20eおよび撮像素子13は、図10において光学的に等価なレンズ20ea、光学的に等価な撮像素子13aとして表現している。以降、この光学的等価図を用いて説明する。
図10において、被検出者14と光軸Aおよび光軸B、視点Aと視点Bは三角測量(ステレオ計測)と同様な関係になるので、右目の瞳孔14aの右端の三次元座標E(XRmin,YRmin,ZRmin)は数式1〜3で示される。
[数式1]
ZRmin=f・d/(XBRmin−XARmin)
[数式2]
XRmin=ZRmin・(XARmin)/f
[数式3]
YRmin=ZRmin・(YARmin)/f
同様に、右目瞳孔左端、左目瞳孔右端、左目瞳孔左端の三次元座標を求めることができる。さらに、右目瞳孔の左右端間距離、左目瞳孔の左右端間距離から、左右それぞれの瞳孔の直径を求めることができる。このことにより、被検出者14がレンズ20eに対して光軸方向に動いても(ZRminが変動しても)正確な瞳孔14aの瞳孔径を検出することが可能となる。
本実施形態では、瞳孔径測定装置300を示したが、さらに瞳孔状態判定手段24を有することで、瞳孔状態検出装置400とすることができる。以下に、瞳孔状態判定手段24を有する瞳孔状態検出装置400の構成のうち、瞳孔径測定装置300との差分を、図11を用いて説明する。また、瞳孔状態判定手段24を有する場合の処理を、図12のフローチャートを用いて説明する。
図11に示したように、瞳孔状態判定手段24は瞳孔径算出手段21bが出力する一つ以上の瞳孔14aの三次元座標、寸法から被検出者14の心理状態、生理状態を判定する。
図12には、瞳孔状態判定手段24が一つ以上の瞳孔14aの三次元座標、寸法に対し周波数分析を行い、その結果から被検出者14の心理状態、生理状態を判定する場合のフローチャートを示している。図12に示すように、S6で瞳孔径算出手段21bは所定の周期で瞳孔径を算出する。S7で算出した瞳孔径を記録し、S8で時系列的に収集された瞳孔径のデータを瞳孔状態判定手段24が分析し、分析結果から被検出者14の心理状態、生理状態を判定する。以上の瞳孔状態検出装置400においては、図12のフローチャートに示すように、S7の終了後、S1のステップに戻る。ステップS8以降は、S1〜S7の処理と並行に行ってもよいし、別に行ってもよい。
以下、瞳孔径測定装置300との差分のステップを、具体例を挙げ説明する。S7において、瞳孔径算出手段21bによって瞳孔径のデータは時系列データとして1/60秒毎に算出される。算出された瞳孔径のデータは、瞳孔状態判定手段24によって記録されうる。瞳孔状態判定手段24に記録された時系列データは、瞳孔状態判定手段24によって周波数分析としてウェーブレット変換が施されうる。
ウェーブレット変換の結果から被検出者14の心理状態、生理状態を判定する方法として、まず、ウェーブレット変換の周波数帯を、0.15Hzを境とした低周波帯0.04〜0.15Hz、高周波帯0.16Hz〜0.5Hzとに分ける。そして、低周波帯の振幅と高周波帯の振幅との振幅比から心理状態を判定することができる。一般に、低周波帯の振幅は副交感神経、高周波帯の振幅は交感神経が優位な状態とされている。例えば、低周波帯のパワーを高周波帯のパワーで割った値が4以上であれば副交感神経が優位で被検出者がリラックスしている状態であり、4以下であれば交感神経が優位で被検出者が興奮している状態であると判定する。
[効果の説明]以上、第三の実施形態の瞳孔径測定装置300は、装置の構成が単純で、サイズを小さくしうることに加え、三角測量を用いて瞳孔径を正確に求めることが可能である。瞳孔状態検出装置400では、被検出者14の身体を拘束せずに、自由な態勢で精神状態を客観的定量的に評価する装置を小型かつ低コストで提供することが可能である。
ウェーブレット変換の周波数帯は、心理状態の分別ができれば他の周波数0.04〜0.5Hz以外でもよく、低周波帯、高周波帯を分ける周波数は0.15Hz以外でもよい。また、周波数解析はウェーブレット変換以外にフーリエ変換や、その他の方法を用いてもよい。
実験の際、撮像素子13は水平1920画素、垂直1080画素のCMOSセンサで行い、この場合のX,Y方向の画素ピッチは3μmであった。画像精細度は他の画素数を適用してもよい。
撮像素子13の画像更新周波数は毎秒60回であった。すなわち、瞳孔径算出手段21bによって瞳孔径のデータは時系列データとして1/60秒毎に算出されたが、他の時間間隔でもよい。
上述の画素数のCMOSセンサを用いた場合、レンズ20eの焦点距離fを15mm、dを50mmとすると、撮像距離(Z座標)が500mmにおけるX,Y方向の瞳孔14aの計測分解能は0.1mmとなる。また、Z方向は1mmの分解能で撮像距離に対する補正が行うことができた。
また、光源1として波長850nmのLEDを使用したが、同様な効果が得られれば別の波長のものを使用してもよい。また、環境光を計測するセンサを備えて、瞳孔径の対光反射に対する補正をしてもよい。「LED」とは、「Light Emitting Diode」の略である。
本実施形態では光軸Aと光軸Bは平行である場合について説明したが、各ミラーの角度を変えて光軸Aと光軸Bとの間に角度を持たせた輻輳撮影となる条件でもよい。
[第四の実施形態]次に第四の実施形態について説明をする。図13は本実施形態に関する瞳孔撮像装置500の構成を示す上面図である。本実施形態の瞳孔撮像装置500は、図13に示すように、第二の実施形態と異なる点は、第二の光源42、第二の結像手段49、を備えている点である。それ以外の構成や構成のバリエーションは、第二の実施形態と同様である。つまり、第四の実施形態の瞳孔撮像装置500は、第一の光源41と、第二の光源42と、波長選択手段43と、第一の撮像素子44と、第二の撮像素子45と、第一の結像手段48と、第二の結像手段49と、を有する。
[構成の説明]次に、本実施形態の瞳孔撮像装置500の構成を、図13を用いて説明する。第一の光源41は、第一の波長の光を出射する。第二の光源42は第一の光源41と異なる位置から異なる角度で第二の波長の光を出射する。波長選択手段43は、前述の第一の波長の光および第二の波長の光を選択的に透過する。第一の撮像素子44は、被検出者14の一つ以上の瞳孔14aを含む少なくとも顔面の一部分からの、第一の視点46と第二の視点47での第一の波長の光を波長選択手段43を介して受光する。第二の撮像素子45は、被検出者14の一つ以上の瞳孔14aを含む少なくとも顔面の一部分の第一の視点46での第二の波長の光を、波長選択手段43を介して受光する。第一の結像手段48は、第一の光源41からの光が被検出者14へ出射される際の光軸Aおよび光軸Bと略平行に被検出者14からの光を波長選択手段43を介して受光する。さらに第一の結像手段48は、照射される被検出者14の一つ以上の瞳孔14aを含む少なくとも顔面の一部分からの、第一の視点46と第二の視点47での各々の第一の波長の光による像を、波長選択手段43を介して第一の撮像素子44上に結像させる。第二の結像手段49は、被検出者の少なくとも一つ以上の瞳孔を含む少なくとも顔面の一部分の第一の視点での第二の波長の光による像を、波長選択手段43を介して第二の撮像素子45上に結像させる。
第一の視点46と第二の視点47は第一の光源41が光を出射する方向と略平行な2つの光軸である光軸A及び光軸B上にあり、この2つの光軸は、互いに平行する。
[動作の説明]次に、本実施形態の瞳孔撮像装置500における動作について図13に基づいて説明する。まず、光源41からの入射光が被検出者14を照射するまでを説明する。第一の光源41は、第一の波長の光を出射する。第一の波長の光は波長選択手段43を介して被検出者14に照射される。一方第二の光源42は、第一の光源41と異なる位置から異なる角度で第二の波長の光を出射する。第二の波長の光は被検出者14に照射される。
次に、被検出者14からの光が第1の撮像素子44及び第2の撮像素子45上に結像するまでを説明する。被検出者14の一つ以上の瞳孔14aを含む少なくとも顔面の一部分からの前述の第一の波長の光は波長選択手段43を介して第一の光源41からの光が被検出者14へ出射される際の光軸と同軸な第一の光軸(図13中では光軸A)と第二の光軸(図13中では光軸B)上にある第一の結像手段48に入射する。入射した第一の波長の光は第一の結像手段48によって第一の撮像素子44上に結像する。一方、被検出者14の一つの瞳孔14aを含む少なくとも顔面の一部分からの前述の第二の波長の光は波長選択手段43を介して第二の結像手段49に入射する。入射した第二の波長の光は第二の結像手段49によって第二の撮像素子45上に結像する。
以下、第一の結像手段48、第二の結像手段49の具体的な構成を挙げて詳細を説明する。図14は、瞳孔撮像装置500の具体的な構成の一例を示した図である。また、図15Aは第一の光源41からの第一の波長の光路の光学系を示した図である。図15Bは、第二の光源42からの第二の波長の光路の光学系を示した図である。ここで図15Aの構成は、光学的には第三の実施形態と同じ作用を持つ光学系であり、第一の撮像素子44には図9(a)と同様に光軸A、Bそれぞれの方向に対応する被検出者14の顔面画像が重なって撮像される。
図14に示すように、第一の結像手段48は、第一の波長選択ミラー48a、第二の波長選択ミラー48b、第三の波長選択ミラー48c、第一のミラー48d、第二のミラー48e、ハーフミラー48f、レンズ48gを有する。また、第二の結像手段49は、第一の波長選択ミラー48a、ミラー49a、第二の波長選択ミラー48b、レンズ48g、第三の波長選択ミラー48cを有する。ここで第一の波長選択ミラー48a、第二の波長選択ミラー48b、第三の波長選択ミラー48cは、第一の光源41が出射する第一の波長の光を選択的に反射し、第二の光源42が出射する第二の波長に光を選択的に透過する。
次に、第一の光源41から出射された入射光が被検出者14に照射されるまでの流れを、図15Aを参照して説明する。第一の光源41から発光した光はハーフミラー48fに入射する。ハーフミラー48fに入射した入射光は、ハーフミラー48fを透過し第一の波長選択ミラー48a方向に進む光と、ハーフミラー48fで反射し第二のミラー48e方向に進む光に分割される。ハーフミラー48fで反射された光は、第二のミラー48eで反射し、第一のミラー48dで反射され、波長選択手段を介して被検出者14方向に進む。一方ハーフミラー48fを透過した光は、第一の波長選択ミラー48aで反射され、波長選択手段を介して被検出者14方向に進む。つまり、ハーフミラー48fを透過した光は、ハーフミラー48fで反射された光と互いに平行し、被検出者14の異なる位置に入射する。
一方、図15Bに示すように、第二の光源42は、第一の光源41と異なる位置から異なる角度で第二の波長の光を被検出者14方向に出射する。
次に、被検出者14からの光が第一の撮像素子44、第二の撮像素子45上に結像するまでの流れを説明する。図15Aに示すように、まず、被検出者14の一つ以上の瞳孔14aを含む少なくとも顔面の一部分からの光が、光軸Aに平行で、波長選択手段43を介して第1の波長選択ミラー48aに入射する。そして、波長選択手段43を介して入射した光のうち第一の波長の光が、第一の波長選択ミラー48aで反射される。さらに、第一の波長の光が、ハーフミラー48fで一部が反射され、第二の波長選択ミラー48bで反射され、レンズ48gに入射し、第三の波長選択ミラー48cで反射され、第一の撮像素子44上に結像される。
同様に、被検出者14の一つ以上の瞳孔14aを含む少なくとも顔面の一部分からの光が、光軸Bに平行で、波長選択手段43を介して第1のミラー48dに入射する。そして、波長選択手段43を介して入射した光のうち第一の波長の光が第一のミラー48dで反射される。さらに、第二のミラー48eで反射され、ハーフミラー48fを一部が透過し、以降光軸Aに平行に入射した光と同じ経路で第一の撮像素子44上に結像される。つまり、光軸A方向と光軸B方向の両方の視点からの被検出者14の像が第一の撮像素子44上に結像される。結像した像のうち、瞳孔14aの部分は、光源41から発光した光が被検出者14に照射される光軸(光軸A及び光軸B)と、被検出者14から反射した光が撮像素子44に入射する光軸(光軸A及び光軸B)とが、同軸であるため、眼底反射光が撮像されている。このため、いわゆる明瞳孔の像が撮像される。
なお、光軸A方向からの光でハーフミラー48fを透過する光、光軸B方向からの光でハーフミラー48fを反射する光は光源41方向に戻る。この戻り光は、光源41からの入射光のうち被検出者14の顔面で反射した光のみであるので、前記戻り光は光源41から出射される入射光の強度と比較して強度がはるかに小さい。このため、もし光源41の表面等で再び反射しても、本実施形態において特段の問題とはならない。
また、図15Bに示すように、被検出者14の一つ以上の瞳孔14aを含む少なくとも顔面の一部分からの光が、波長選択手段43に入射する。波長選択手段43を介して入射した光のうち第二の波長の光が第一の波長選択ミラー48aで透過する。そして、透過した光が、ミラー49aで反射され、第二の波長選択ミラー48bで透過し、レンズ48gに入射し、第三の波長選択ミラー48cを透過し、第二の撮像素子45上に結像される。つまり、第一の撮像素子44と異なり、光軸A方向からの被検出者14の一つ以上の瞳孔14aを含む少なくとも顔面の一部分の像のみが撮像素子45上に結像する。結像した像のうち、瞳孔14aの部分は、光源42から発光した光が被検出者14に照射される光軸と、被検出者14から反射した光が撮像素子44に入射する光軸(光軸A及び光軸B)とが、非同軸であるため、眼底反射光は撮像されていない。このため、いわゆる暗瞳孔の像が撮像される。光軸B方向からの第二の波長の光は、図15Aにおける第二の波長選択ミラー48bを透過するため、撮像素子45上には結像しない。
[効果の説明]本実施形態における瞳孔撮像装置500では、さらに、異なる波長の光源を一方は撮像素子と同軸上、もう一方は非同軸な位置・角度に配置し、波長ごとに異なる撮像素子上に瞳孔14aの像を結像させるため、明瞳孔及び暗瞳孔の像を撮像できる。
なお、光軸Aと光軸Bの両方の方向から入射した光を撮像素子44上に結像させるため、ハーフミラー48fは第一の波長の透過率が50%(反射率が50%)のものを使用することが好ましい。
また、瞳孔撮像装置500製造の際の光学系の位置合わせ工程を簡略化するために、例えば、第一の波長選択ミラー48a、第二の波長選択ミラー48b、第三の波長選択ミラー48cは、図15Cに示す、プリズム体52のような光学的に等価な構成にしてもよい。このプリズム体52は、全反射面51、波長選択膜52を具備している。この場合、被検出者14の顔面で反射した光が波長選択ミラーに入射する方向に波長選択膜51を向けるように、かつ波長選択ミラーと同じ角度で配置する。他のミラーについても同様に、光学的に等価な他の構成にしてもよく、全反射するミラーをプリズム体52で置き換える場合には、前述のミラーの面としてプリズム体52の全反射面50を用いる。
[第五の実施形態]図16は本実施形態の瞳孔径測定装置600を示す上面図である。本実施形態は、第四の実施形態の構成に加え、第一の撮像素子44上に結像された1枚の画像中の瞳孔14aを撮像した領域と、第二の撮像素子45上に結像された1枚の画像中の同じく瞳孔14aを撮像した領域を用いて、三角測量によって瞳孔径を推定する瞳孔径推定手段53を有する。
瞳孔径推定手段53は、図17に示すように瞳孔抽出手段53aと瞳孔径算出手段53bを備えている。瞳孔抽出手段53aは、第一の撮像素子44上に結像された画像中の瞳孔14aを撮像した領域と、第二の撮像素子45上に結像された画像中の同じく瞳孔14aを撮像した領域を抽出する。通常、瞳孔は2つあるため合計4つの領域を抽出する。瞳孔径算出手段53bは抽出した4つの領域から、瞳孔14aの三次元座標、寸法を算出する。
[構成・動作の説明]以下に、第一の撮像素子44上に結像された1枚の画像と第二の撮像素子45上に結像された1枚の画像から、瞳孔抽出手段53aが2つの領域を抽出し、瞳孔径算出手段53bが一つ以上の瞳孔抽出手段53aの三次元座標、寸法を算出するまでの流れを、図18のフローチャートを用いて説明する。
図18に示すように、まず瞳孔抽出手段53aは、第一の撮像素子44、第二の撮像素子45上に結像されたそれぞれの画像を取り込む(S102;画像取り込み)。次に、瞳孔抽出手段53aは、第一の撮像素子44上に結像された画像と第二の撮像素子45上に結像された画像との差分を算出する(S103;画像差分)。また、瞳孔抽出手段53aは、差分算出後の画像に二値化処理を行い、瞳孔14aを撮像した2つの領域を抽出する(S104;光軸A画像瞳孔部分抽出)。瞳孔径算出手段53bは、抽出した2つの領域から、瞳孔14aの周囲の撮像素子面内の座標(X、Y座標とする)を取得し、少なくともいずれかの瞳孔直径を算出する(S105;視点A画像瞳孔部分瞳孔直径算出)。瞳孔径算出手段53bは、求めた瞳孔径から微分フィルタを設定する(S106;微分フィルタ設定)。さらに、瞳孔径算出手段53bは、第一の撮像素子44に結像した画像に先述の微分フィルタを適用する(S107;画像微分処理)。瞳孔抽出手段53aは、先述の画像微分処理を適用した画像に二値化処理を行い、画像内の瞳孔部分22に対応する4つの領域を抽出し、瞳孔径算出手段53bに出力する(S108;瞳孔部分抽出)。瞳孔径算出手段53bは、画像内の瞳孔部分22に対応する4つの領域の第一の撮像素子44面内X、Y座標を算出する(S109;座標取得)。瞳孔径算出手段53bは、求めたX,Y座標に加え、数式1から数式3で示した計算方法を用いて三角測量によって第一の撮像素子44上に結像した瞳孔部分22を含む実像に対して第一の撮像素子44から垂直方向の距離(Z座標とする)を求める(S110;瞳孔の三次元座標取得)。瞳孔径算出手段53bは、求めた三次元座標から4つの瞳孔部分22の瞳孔径を算出し(S111;瞳孔径算出)、算出した瞳孔径を記録する(S112;瞳孔径記録)。以上の瞳孔径測定装置600においては、時系列で撮像する場合など複数回撮像する場合は、図18のフローチャートでS112の処理が終了した後に、S101のステップに戻る。
次に、上述の各ステップのうち、第三の実施形態における図8のフローチャートとの差分である、S104〜S108について詳細に説明する。まず、S104について説明する。図19(a)は第一の撮像素子44で撮像される画像の強度分布、図19(b)は第二の撮像素子45で撮像される画像の強度分布を示す図である。
図19(a)では、図9(b)と同様に顔面部分23に対して瞳孔部分22の強度が大きくなるが、顔面部分23と瞳孔部分22の強度レベル差が小さい場合、2値化処理が難しくなる。
このような場合に、明瞳孔の像である図19(a)と、暗瞳孔の像である図19(b)の差分をとる(図19(a)から図19(b)を減算処理する)ことで、顔面部分23からの反射の成分を相殺する。その結果図19(c)に示すように光軸A方向で見た時の瞳孔部分22のみを抽出できる。瞳孔部分22の抽出後、S105として、図19(c)に示したように、抽出した瞳孔部分22から光軸A方向の瞳孔部分22の右左瞳孔直径DR、DLをそれぞれ求めることができる。
2値化処理した画像からは図9(c)と同様に、光軸A方向の右目画像の最小座標はXARmin、最大座標はXARmaxのように記録される。光軸A方向の左目画像の最小座標はXALmin、最大座標はXALmax、のように記録される。光軸B方向の右目画像の最小座標はXBRmin、最大座標はXBRmax、のように記録される。光軸B方向の左目画像の最小座標はXBLmin、最大座標はXBLmax、のように記録される。同様にY成分も記録することが可能である。
次にS106を説明する。図20は特徴抽出フィルタの作用を説明する図である。本実施形態では、特徴抽出フィルタとして数式4で示す2次微分フィルタを例示する。ここで、微分間隔DRは前述の光軸A方向の瞳孔部分の右瞳孔直径である。S106として、求めた光軸A方向の瞳孔部分22の右左瞳孔直径DR、DLのいずれかを数式4に適用する。そしてS107として図20Aの画像に図20Bの二次微分フィルタを施し、S108として二値化処理をすることで、直径DRの大きさのものを選択的に抽出ができ、図20Cに示すように光軸B方向で見た時の瞳孔部分22も抽出できる。抽出した瞳孔部分22を瞳孔径算出手段53bに出力する。
[数式4]
I(x,y)=2・I(x,y)−I(x−DR,y)−I(x+DR,y)
ここで、DRの値は光軸A方向の抽出した瞳孔14aの像から常に求めることができるので、撮像距離が変動して、例えば図20EのようにDRの値が増加した場合においても、このときの値DRを微分間隔とするため、図20Fに示すように二次微分フィルタを最適化でき、図20Gに示すように瞳孔14aの選択的抽出ができる。
以上、瞳孔径測定装置600について説明したが、図17に示すように、瞳孔径測定装置600はさらに瞳孔状態判定手段54を備えても良い。図21には、瞳孔状態判定手段54を備えた場合のフローチャートを示している。図18において算出された瞳孔径(S111;瞳孔径算出)の値から(S112;瞳孔径記録)、第三の実施形態で示した周波数分析(図12中S8)の分析結果から被検出者14の心理状態、生理状態を判定する。なお、被検出者14の心理状態、生理状態を判定する方法として、第三の実施形態で述べたように、まず、ウェーブレット変換の周波数帯を、0.15Hzを境とした低周波帯0.04〜0.15Hz、高周波帯0.16Hz〜0.5Hzとに分ける。そして、低周波帯の振幅と高周波帯の振幅との振幅比から心理状態を判定することができる。つまり、瞳孔状態判定手段54を備えた場合においては、図21のフローチャートはS211の処理が終了した後に、S201のステップに戻る。S212以降は、S201〜S211の処理と並行に行ってもよいし、別に行ってもよい。
[効果の説明]本実施形態における瞳孔撮像装置600では、さらに、顔面部分23と瞳孔部分22の強度レベル差が小さい場合でも、2値化処理によって正確な瞳孔径を算出できる。また、本実施形態における瞳孔状態検出装置700は、被検出者14の身体を拘束せずに、自由な態勢で精神状態を客観的定量的に評価する装置を小型かつ低コストで提供することが可能である。
なお、特徴抽出フィルタとして、二次微分フィルタではなく数式5に示す2次元分布のものを用いてもよい。この場合、フィルタ処理は図20D、図20Hのようになる。
[数式5]
I(x,y)=4・I(x,y)―I(x−D,y)―I(x+D,y)―I(x,y―D)―I(x,y+D)
瞳孔14aの抽出には左瞳孔直径DLを用いてもよく、右左瞳孔直径DR、DLを交互に用いてもよい。
特徴抽出フィルタは値DR、DLを基にしたものであれば、既知の各種画像処理フィルタを用いてもよい。
光源1の光源には波長850nmのLEDを使用した。光源67の光源には波長940nmのLEDを使用した。光源1、2は同様な効果得られれば別の波長のものを使用してもよい。
波長選択フィルタは誘電体多層膜を用いたダイクロイックミラーを用いることができるが、他の既知の波長選択フィルタを用いてもよい。
本実施形態では光軸Aと光軸Bは平行であるが、各ミラーの角度を変えて光軸Aと光軸Bとの間に角度を持たせた輻輳撮影となる条件でもよい。
[第六の実施形態]次に第六の実施形態について説明をする。図22は本実施形態に関する瞳孔状態検出表示装置800の構成を示す上面図である。本実施形態の瞳孔状態検出表示装置800は、図22に示すように、第三、または第五の実施形態に対し、被検出者14と波長選択手段43との間に表示装置61を備えている点で異なる。それ以外の構成や構成のバリエーションは、第三、第五の実施形態と同様である。なお、図22Aは表示装置61として光学フィルタ61a、図22Bでは光学フィルタ61aと表示部61b、情報処理装置61c、図22Cでは光学フィルタ61a、表示部61b、ハーフミラー61dである場合を示している。
[構成の説明]図22Aにおいて瞳孔状態検出装置101は本願発明の第三および第五の実施形態の瞳孔状態検出装置400、または瞳孔状態検出装置700である。図22A中の光学フィルタ61aが可視光全反射、赤外光全透過である場合、被検出者14から見ると鏡のように見える。また、光学フィルタ61aを可視光吸収、赤外光透過とすれば被検出者14から見ると黒い平面に見える。
図22Bは、瞳孔状態検出装置101での判定結果に基づいて、情報処理装置61cにより判断した結果を表示部61bに表示する構成である。この構成において、表示部61bに表示することで、被検出者14に疲労状態や精神状態を知らせたり、被検出者14の対光反射などの反応を測定するための視覚刺激を与えたりしてもよい。なお、被検出者14の心理状態、生理状態を判定する方法として、第三の実施形態で述べたように、まず、ウェーブレット変換の周波数帯を、0.15Hzを境とした低周波帯0.04〜0.15Hz、高周波帯0.16Hz〜0.5Hzとに分ける。そして、低周波帯の振幅と高周波帯の振幅との振幅比から心理状態を判定することができる。
図22Cは、図22Bで示す構成にハーフミラー61cを備えた構成である。
表示部61bの表示がないときは鏡として作用、表示部61bの表示がある場合は、被検出者14の鏡像と表示画像を光学的に融合することができる。
[効果の説明]第六の実施形態の瞳孔状態検出表示装置800により、図22Aの構成の場合、被検出者14は測定されていることを感じず、より精度の高い心理状態を評価できる。さらに図22Bの構成の場合、被検出者14の心理状態、生理状態の瞳孔状態検出装置400、瞳孔状態検出装置700による評価結果に応じて被検出者14に視覚刺激を与えることで、精神的ストレス管理や、精神的疾病の治療にさらなる効果をもたらすことが可能となった。図22Cの構成の場合、上述の図22Aと図22Bの構成の効果を表示内容に応じて得ることができる。
表示部61bとしては、液晶ディスプレイを用いることができる。液晶ディスプレイの他に、有機ELディスプレイやその他のディスプレイを使用してもよい。なお、「EL」は、「Electroluminescence」の略である。また、表示部61bは、通常の2次元表示のもの以外に、レンチキュラレンズやパララックスバリアを用いた立体ディスプレイを用いてもよい。立体ディスプレイを用いた場合、瞳孔状態検出装置101で得られた左右の瞳孔位置や瞳孔位置から求められる輻輳角、瞳孔径から求められる眼球の焦点調節状態の状態を用いて、立体ディスプレイの観察に適切な視差画像を表示してもよい。
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
[付記1]
一つの撮像素子と、
光源から光を照射される被写体の共通する箇所の異なる視点での複数の像を、前記一つの撮像素子上に結像させる結像手段と、を有する、撮像装置。
[付記2]
前記少なくとも異なる2視点が第一の視点と第二の視点であり、
前記結像手段は、前記第一の視点における被写体からの光をミラーで反射させてレンズに入射させることで前記一つの撮像素子上に結像させ、前記第二の視点における前記被写体からの光をミラーで反射させて前記レンズに入射させることで前記一つの撮像素子上に前記第一の視点と前記第二の視点とにおける被写体の像と同時に結像させる、付記1に記載の撮像装置。
[付記3]
前記任意の光源は、一つの光源と、前記一つの光源から出射された入射光を分割する分割手段と、前記分割手段で分割した入射光を平行するあるいは輻輳する角度で異なる2方向から被写体方向に入射させるミラーである、付記1または2に記載の撮像装置。
[付記4]
前記分割手段がハーフミラーである、付記3に記載の撮像装置。
[付記5]
所定の波長の光を出射する光源と、
前記所定の波長の光を選択的に透過する波長選択手段と、
一つの撮像素子と、
前記波長選択手段を介して前記光源から前記所定の波長の光を照射される被検出者の一つ以上の瞳孔を含む少なくとも顔面の一部分の異なる視点でのおのおのの像を、前記波長選択手段を介して前記一つの撮像素子上に結像させる結像手段を有し、
前記異なる視点は前記光源が光を出射する方向と略平行な異なる光軸上にあり、
前記異なる光軸は、互いに平行または輻輳する配置である、
瞳孔撮像装置。
[付記6]
付記5の瞳孔撮像装置と、前記一つの撮像素子上に結像された1枚の画像の中の、前記一つ以上の瞳孔に対応する少なくとも2つの領域を用いて、三角測量によって瞳孔径を推定する瞳孔径推定手段と、を有する瞳孔径測定装置。
[付記7]
前記瞳孔径推定手段が、前記一つの撮像素子上に結像された1枚の画像から前記少なくとも2つの領域を抽出する瞳孔抽出手段と、
前記少なくとも2つの領域から、前記一つ以上の瞳孔の三次元座標、寸法を算出し、出力する瞳孔径算出手段を有する、付記6に記載の瞳孔径測定装置。
[付記8]
付記6または7に記載の瞳孔径測定装置と、前記瞳孔径算出手段が出力する前記一つ以上の瞳孔の三次元座標、寸法から被検出者の心理状態、生理状態を判定する瞳孔状態判定手段と、を有する瞳孔状態検出装置。
[付記9]
第一の波長の光を出射する第一の光源と、
前記第一の光源と異なる角度で第二の波長の光を出射する第二の光源と、
前記第一の波長の光および前記第二の波長の光を選択的に透過する波長選択手段と、
第一の撮像素子と、
第二の撮像素子と、
前記第一の光源からの光が被検出者へ出射される際と光軸が同軸であり、前記第一の波長の光を前記波長選択手段を介して照射される前記被検出者の一つ以上の瞳孔を含む少なくとも顔面の一部分の第一の視点と第二の視点でのおのおのの前記第一の波長の光による像を、前記波長選択手段を介して前記第一の撮像素子上に結像させる第一の結像手段と、
前記第二の波長の光を照射される被検出者の少なくとも一つの瞳孔を含む少なくとも顔面の一部分の前記第一の視点での前記第二の波長の光による像を、前記波長選択手段を介して前記第二の撮像素子上に結像させる第二の結像手段と、を有し、
前記第一の視点と前記第二の視点は前記第一の光源が光を出射する方向と略平行な2つの光軸上にあり、
前記2つの光軸は、互いに平行または輻輳する配置である、
瞳孔撮像装置。
[付記10]
付記9の瞳孔撮像装置と、前記第一の撮像素子上に結像された1枚の画像と前記第二の撮像素子上に結像された1枚の画像との中の、前記一つ以上の瞳孔に対応する少なくとも2つの領域を用いて、三角測量によって瞳孔径を推定する瞳孔径推定手段と、を有する瞳孔径測定装置。
[付記11]
前記瞳孔径推定手段が、前記第一の撮像素子上に結像された1枚の画像と前記第二の撮像素子上に結像された1枚の画像から前記一つ以上の瞳孔の領域を抽出する瞳孔抽出手段と、
前記一つ以上の瞳孔の三次元座標、寸法を算出し、出力する瞳孔径算出手段と、を有する、付記10に記載の瞳孔径測定装置。
[付記12]
前記第一の撮像素子と前記第二の撮像素子との上に結像されたそれぞれの画像が、明瞳孔を含む画像と暗瞳孔を含む画像である、付記11記載の瞳孔径測定装置。
[付記13]
前記瞳孔抽出手段は、前記それぞれの画像の減算処理をする付記11記載の瞳孔径測定装置。
[付記14]
前記第一の結像手段は、前記第一の視点における前記一つ以上の瞳孔を含む少なくとも顔面の一部分からの光を、前記第一の波長を選択的に反射する第一の波長選択ミラーで反射させ、さらにミラーで反射させ、さらに前記第一の波長を選択的に反射する第二の波長選択ミラーで反射させ、レンズに入射させることで前記第一の撮像素子上に結像させ、同時に前記第二の視点における前記一つ以上の瞳孔を含む少なくとも顔面の一部分からの光をミラーで反射させ、さらに前記レンズに入射させることで前記第一の撮像素子上に結像させる、付記9記載の瞳孔撮像装置。
[付記15]
前記第二の結像手段は、前記第一の視点における前記一つ以上の瞳孔を含む少なくとも顔面の一部分からの光をミラーで反射させ、レンズに入射させることで第二の撮像素子上に結像させる、付記9記載の瞳孔撮像装置。
[付記16]
付記15に記載の瞳孔撮像装置と、前記被検出者と前記波長選択手段との間にさらに表示装置と、を有する、瞳孔状態検出表示装置。
[付記17]
被検出者の一つ以上の瞳孔を含む少なくとも顔面の一部分に光源から所定の波長の光を出射し、
前記光を出射する方向と略平行の2つの光軸の各々の光軸上の異なる少なくとも2視点での、前記一つ以上の瞳孔を含む少なくとも顔面の一部分からの光を一つの撮像素子上に結像させる、
瞳孔撮像方法。
[付記18]
被検出者の一つの瞳孔を含む少なくとも顔面の一部分に第一の光源が第一の波長の光を出射し、
前記第一の光源と異なる位置から異なる角度で第二の光源が被検出者の一つの瞳孔を含む少なくとも顔面の一部分に前記第二の波長の光を出射し、
被検出者の一つの瞳孔を含む少なくとも顔面の一部分方向から入射する前記第一の波長の光および前記第二の波長の光が前記第一の波長の光および前記第二の波長の光を選択的に透過する波長選択手段を介し第一の結像手段と第二の結像手段に入射し、
前記第一の光源からの光が被検出者へ出射される際と光軸が同軸である第一の結像手段は第一の視点と第二の視点での前記被検出者の一つの瞳孔を含む少なくとも顔面の一部分の各々の前記第一の波長の光を第一の撮像素子上に結像させ、
第二の結像手段は第一の視点での前記被検出者の少なくとも一つの瞳孔を含む少なくとも顔面の一部分の前記第二の波長の光を第二の撮像素子上に結像させる、
瞳孔撮像方法。
以上、実施形態(及び実施例)を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態(及び実施例)に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2013年11月19日に出願された日本出願特願2013−238493を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
1a 特徴点
2 任意の光源
2a 光源
2aa ミラー
2b 分割手段
2ba ハーフミラー
2bb〜2bd ミラー
2b レンズ
3 第一の視点
4 第二の視点
5 撮像素子
6 結像手段
6a ミラー
6b レンズ
100 撮像装置
11 光源
12 波長選択手段
13 撮像素子
13a 光学的に等価な撮像素子
14 被検出者
14a 瞳孔
15 第一の視点
16 第二の視点
20 結像手段
20a ハーフミラー
20b〜d ミラー
20e レンズ
20ea 光学的に等価なレンズ
21 瞳孔径推定手段
21a 瞳孔抽出手段
21b 瞳孔径算出手段
22 瞳孔部分
23 顔面部分
24 瞳孔状態判定手段
200 瞳孔撮像装置
300 瞳孔径測定装置
400 瞳孔状態検出装置
41 第一の光源
42 第二の光源
43 波長選択手段
44 第一の撮像素子
45 第二の撮像素子
46 第一の視点
47 第二の視点
48 第一の結像手段
48a 第一の波長選択ミラー
48b 第二の波長選択ミラー
48c 第三の波長選択ミラー
48d 第一のミラー
48e 第二のミラー
48f ハーフミラー
48g レンズ
49 第二の結像手段
49a ミラー
50 全反射面
51 波長選択膜
52 プリズム体
53 瞳孔径推定手段
53a 瞳孔抽出手段
53b 瞳孔径算出手段
54 瞳孔状態判定手段
500 瞳孔撮像装置
600 瞳孔径測定装置
700 瞳孔状態検出装置
61 表示装置
61b 表示部
101 瞳孔状態検出装置
103 光学フィルタ
104 ハーフミラー
800 瞳孔状態検出表示装置

Claims (10)

  1. 一つの撮像素子と、
    光源から光を照射される被写体の共通する箇所の異なる視点での複数の像を、前記一つの撮像素子上に結像させる結像手段と、を有する、撮像装置。
  2. 前記少なくとも異なる2視点が第一の視点と第二の視点であり、
    前記結像手段は、前記第一の視点における被写体からの光をミラーで反射させてレンズに入射させることで前記一つの撮像素子上に結像させ、前記第二の視点における前記被写体からの光をミラーで反射させて前記レンズに入射させることで前記一つの撮像素子上に前記第一の視点と前記第二の視点とにおける被写体の像と同時に結像させる、請求項1に記載の撮像装置。
  3. 所定の波長の光を出射する光源と、
    前記所定の波長の光を選択的に透過する波長選択手段と、
    一つの撮像素子と、
    前記波長選択手段を介して前記光源から前記所定の波長の光を照射される被検出者の一つ以上の瞳孔を含む少なくとも顔面の一部分の異なる視点でのおのおのの像を、前記波長選択手段を介して前記一つの撮像素子上に結像させる結像手段と、を有し、
    前記異なる視点は前記光源が光を出射する方向と略平行な異なる光軸上にあり、
    前記異なる光軸は、互いに平行または輻輳する配置である、
    瞳孔撮像装置。
  4. 請求項3の瞳孔撮像装置と、前記一つの撮像素子上に結像された1枚の画像の中の、前記一つ以上の瞳孔に対応する少なくとも2つの領域を用いて、三角測量によって瞳孔径を推定する瞳孔径推定手段と、を有する瞳孔径測定装置。
  5. 前記瞳孔径推定手段が、前記一つの撮像素子上に結像された1枚の画像から前記少なくとも2つの領域を抽出する瞳孔抽出手段と、
    前記少なくとも2つの領域から、前記一つ以上の瞳孔の三次元座標、寸法を算出し、出力する瞳孔径算出手段を有する、請求項4に記載の瞳孔径測定装置。
  6. 第一の波長の光を出射する第一の光源と、
    前記第一の光源と異なる角度で第二の波長の光を出射する第二の光源と、
    前記第一の波長の光および前記第二の波長の光を選択的に透過する波長選択手段と、
    第一の撮像素子と、
    第二の撮像素子と、
    前記第一の光源からの光が被検出者へ出射される際と光軸が同軸であり、前記第一の波長の光を前記波長選択手段を介して照射される前記被検出者の一つ以上の瞳孔を含む少なくとも顔面の一部分の第一の視点と第二の視点でのおのおのの前記第一の波長の光による像を、前記波長選択手段を介して前記第一の撮像素子上に結像させる第一の結像手段と、
    前記第二の波長の光を照射される被検出者の少なくとも一つの瞳孔を含む少なくとも顔面の一部分の前記第一の視点での前記第二の波長の光による像を、前記波長選択手段を介して前記第二の撮像素子上に結像させる第二の結像手段と、を有し、
    前記第一の視点と前記第二の視点は前記第一の光源が光を出射する方向と略平行な2つの光軸上にあり、
    前記2つの光軸は、互いに平行または輻輳する配置である、
    瞳孔撮像装置。
  7. 請求項6の瞳孔撮像装置と、前記第一の撮像素子上に結像された1枚の画像と前記第二の撮像素子上に結像された1枚の画像との中の、前記一つ以上の瞳孔に対応する少なくとも2つの領域を用いて、三角測量によって瞳孔径を推定する瞳孔径推定手段と、を有する瞳孔径測定装置。
  8. 前記瞳孔径推定手段が、前記第一の撮像素子上に結像された1枚の画像と前記第二の撮像素子上に結像された1枚の画像から前記一つ以上の瞳孔の領域を抽出する瞳孔抽出手段と、
    前記一つ以上の瞳孔の三次元座標、寸法を算出し、出力する瞳孔径算出手段と、を有する、請求項7に記載の瞳孔径測定装置。
  9. 前記第一の撮像素子と前記第二の撮像素子との上に結像されたそれぞれの画像が、明瞳孔を含む画像と暗瞳孔を含む画像であり、
    前記瞳孔抽出手段は、前記それぞれの画像の減算処理をする請求項8記載の瞳孔径測定装置。
  10. 被検出者の一つ以上の瞳孔を含む少なくとも顔面の一部分に光源から所定の波長の光を出射し、
    前記光を出射する方向と略平行の2つの光軸の各々の光軸上の異なる少なくとも2視点での、前記一つ以上の瞳孔を含む少なくとも顔面の一部分からの光を一つの撮像素子上に結像させる、
    瞳孔撮像方法。
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