JPWO2015059876A1 - ブロック構造決定回路およびブロック構造決定方法 - Google Patents

ブロック構造決定回路およびブロック構造決定方法 Download PDF

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Abstract

クアッドツリー構造の符号化データ(例、H.265/HEVC)を生成する映像符号化装置が、画質の低下及び並列処理効率の低下を抑制しつつ、処理時間の制約を守るようにすることを目的とする。映像符号化装置は、ブロックが階層的に分割されて形成されるユニットを含むブロック構造を決定するブロック構造決定回路を備える。ブロック構造決定回路は、ブロック構造を処理するための処理時間の制約に関する制約データが設定された記憶部11と、決定済のブロック構造が、制約データで特定される制約を守るか否か判定する制約判定部12と、制約が守られないと制約判定部12が判定した場合に、制約が守られるようにブロック構造を変更するブロック構造変更部13とを備える。

Description

本発明は、所定の処理時間内にブロックに対する処理が終了することを保証できるようにブロックの構造を決定するブロック構造決定回路およびブロック構造決定方法に関する。
非特許文献1には、ITU-T 勧告H.265 規格にもとづく映像符号化方式であるHEVC(High Efficiency Video Coding)が記載されている。
HEVCでは、ディジタル化された映像の各フレームは符号化ツリーユニット(CTU:Coding Tree Unit)に分割され、ラスタスキャン順に各CTU が符号化される。各CTUは、クアッドツリー構造で、符号化ユニット(CU:Coding Unit)に分割されて符号化される。各CUは、予測ユニット(PU:Prediction Unit)に分割されて予測される。また、各CUの予測誤差は、クアッドツリー構造で、変換ユニット(TU: Transform Unit)に分割されて周波数変換される。最も大きなサイズのCUを最大CU(LCU: Largest Coding Unit)といい、最も小さなサイズのCUを最小CU(SCU: Smallest Coding Unit )という。
CUは、イントラ予測またはフレーム間予測(インター予測)によって予測符号化される。
図12は、CTU サイズが64×64(64画素×64画素)の場合のCU分割例を示す説明図である。図12(A)には、分割形状(以下、ブロック構造ともいう。)の一例が示され、図12(B)には、図12(A)に示す分割形状に対応するCUクアッドツリー構造が示されている。
また、CUは、クアッドツリー構造でTUに分割される。分割の仕方は、図12(A)に示すCU分割の場合と同様である。なお、図12(B)に記載されている階層(depth )は、TU分割に着目した階層である。
イントラ予測で符号化が行われる場合で分割がなされるときには、TUは、CUと同じサイズのブロックまたはCUが4分割されたブロックであるPUを起点にして逐次分割される。インター予測で符号化が行われる場合には、TUは、CUを起点にして逐次分割される。
図13を参照して、ディジタル化された映像の各フレームの各CUを入力画像としてビットストリームを出力する一般的な映像符号化装置の構成と動作を説明する。
図13は、一般的な映像符号化装置の一例を示すブロック図である。図13に示す映像符号化装置は、変換部301、量子化部302、エントロピー符号化部303、逆量子化/逆変換部304、バッファ305、予測部306、およびブロック構造決定部317を備える。
ブロック構造決定部317は、複数のTUを含むCUの符号化コストを計算する。符号化コストには、符号量に関する値と符号化歪み(画質に相関する。)とが反映されている。ブロック構造決定部317は、一例として、以下のRD(Rate Distortion )コストを使用する。
Cost = D + λ・R
D は符号化歪みであり、R は、変換係数まで加味した符号量であり、λはラグランジェ乗数である。
ブロック構造決定部317は、CTU毎に、画像の特徴に合わせて符号化効率が高くなるようにCUクアッドツリー構造/PU分割形状/TUクアッドツリー構造を決定する。
予測部306は、ブロック構造決定部317が決定したCUクアッドツリー構造およびPU分割形状にもとづいて、CUの入力画像信号に対する予測信号を生成する。予測信号は、イントラ予測またはインター予測にもとづいて生成される。
変換部301は、ブロック構造決定部317が決定したTUクアッドツリー構造にもとづいて、入力画像信号から予測信号を減じた予測誤差画像(予測誤差信号)を周波数変換する。変換部301は、予測誤差信号の変換符号化において、周波数変換にもとづいた4×4、8×8、16×16または32×32ブロックサイズの直交変換を使用する。具体的には、イントラ符号化またはインター符号化されるCUの輝度成分の4×4TUに対して、整数演算で近似した(整数精度の)DST (Discrete Sine Transform :離散サイン変換)を使用する。その他のTUに対して、そのブロックサイズに対応する、整数演算で近似した(整数精度の)DCT (Discrete Cosine Transform :離散コサイン変換)を使用する。
量子化部302は、変換部301から供給される変換係数(直交変換係数)を量子化する。逆量子化/逆変換部304は、変換係数を逆量子化する。さらに、逆量子化/逆変換部304は、逆量子化した変換係数を逆変換する。逆変換された予測誤差画像は、予測信号が加えられて、バッファ305に供給される。バッファ305は、画像を参照画像として格納する。
ITU-T 勧告 H.265 High efficiency video coding, April 2013
イントラ予測は、符号化対象フレームの参照画像から予測画像を生成する予測である。非特許文献1では、図14に示す33種類の角度イントラ予測が定義されている。角度イントラ予測は、符号化対象ブロック周辺の参照画素を図14に示す33種類の方向のいずれかに外挿して、イントラ予測信号(予測画素)を生成する。非特許文献1では、33種類の角度イントラ予測に加えて、符号化対象ブロック周辺の参照画素を平均するDCイントラ予測、および、符号化対象ブロック周辺の参照画素を線形補間するPlanarイントラ予測が定義されている。
図14において、最上位行の各矩形および最左列の各矩形は、参照画素を示す。矩形中の数字は、座標を示す。矢印は、予測方向を示す。矢印の近傍に付された数字は、予測モード(以下、モードともいう。)を示す。
図15は、予測対象ブロック(予測ブロック)に隣接する隣接ブロックを示す説明図である。隣接ブロック(図15に示す例では、8×8)において右端および下端に位置する画素は、予測ブロックの参照画素になる。よって、それらの画素がバッファ305に格納されない限り、予測ブロックの符号化を開始できない。以下、このことを、予測ブロックは、隣接ブロックと「依存関係」にあるという。
予測ブロックは、隣接ブロックと依存関係にあるので、例えば、図12(A)における左上の4つのブロック(4つの16×16ブロック)を同時にイントラ符号化することはできない。
その結果、後段の処理(図13において、破線で囲まれた部分における処理)でも、上記の4つのブロックを同時に処理することはできない。以下、図13において破線で囲まれた部分を「圧縮処理部」ということがある。
圧縮処理部の処理時間には制約がある。例えば、入力映像形式に応じた処理時間の制約がある。
上記のように、ブロック構造決定部317は、符号化効率が高くなるようにTUクアッドツリー構造を決定する。ところが、特定の分割形状は、処理時間の制約を守れない(処理時間の制約を逸脱する。)ことがある。
TUブロックサイズは、4×4、8×8、16×16または32×32であるが、一般に、ブロックサイズが大きいほど、1画素あたりの処理時間は短くなる。例えば、1個の16×16ブロックを処理する時間は、4個の8×8ブロックを処理する時間よりも短い。
よって、ブロック構造決定部317が決定した分割形状では処理時間の制約が守られない場合には、決定された形状において小サイズのブロックが含まれないように変更すればよい。例えば、4×4ブロックが含まれないように形状が変更される。
しかし、CUに含まれるブロックサイズを大きくすると、画質が低下する。また、映像符号化装置全体の処理速度を上げるために、並列処理可能な圧縮処理部が用いられることがあるが、単純にブロックサイズを大きくすると、並列処理の効率が低下するおそれがある。複数の小ブロックを単純に大ブロックに集約すると、並列処理可能な複数の小ブロックがなくなることがあるからである。つまり、並列処理可能な複数の小ブロックを残した方が画質の低下を抑制できるにも関わらず、大ブロックに集約されることがあるからである。なお、並列処理可能な複数の小ブロックを残した場合と、大ブロックに集約とで、処理時間に大差がないことがある。つまり、処理時間が改善されないにも関わらず、画質を劣化させてしまうことがある。
そこで、本発明は、画質の低下を抑制しつつ処理時間の制約を守れるようにすることができるブロック構造決定回路およびブロック構造決定方法を提供することを目的とする。
本発明によるブロック構造決定回路は、ブロックが階層的に分割されて形成されるユニットを含むブロック構造を決定するブロック構造決定回路であって、ブロック構造を処理するための処理時間の制約に関する制約データが設定された記憶部と、決定済のブロック構造が、制約データで特定される制約を守るか否か判定する制約判定部と、制約が守られないと制約判定部が判定した場合に、制約が守られるようにブロック構造を変更するブロック構造変更部とを備えることを特徴とする。
本発明によるブロック構造決定方法は、ブロックが階層的に分割されて形成されるユニットを含むブロック構造を決定するブロック構造決定方法であって、ブロック構造を処理するための処理時間の制約に関する制約データをあらかじめ記憶部に設定し、決定済のブロック構造が、制約データで特定される制約を守るか否か判定し、制約が守られないと判定した場合に、制約が守られるようにブロック構造を変更することを特徴とする。
本発明によれば、画質の低下を抑制しつつ処理時間の制約を守ることができる。
ブロック構造決定回路の一実施形態を示すブロック図である。 ブロック構造決定回路の動作を説明するための概念図である ブロック間の依存関係を説明するための説明図である。 第1の実施形態の使用形状決定部の動作を示すフローチャートである。 使用形状決定部による処理の進行状況の一例を示す説明図である。 第2の実施形態の使用形状決定部の動作を示すフローチャートである。 ブロック構造決定回路の他の実施形態を示すブロック図である。 処理時間削減量を説明するための説明図である。 第3の実施形態の使用形状決定部の動作を示すフローチャートである。 第4の実施形態の使用形状決定部の動作を示すフローチャートである。 本発明によるブロック構造決定回路の主要部を示すブロック図である。 CUの分割例を示す説明図である。 一般的な映像符号化装置の構成を示す説明図である。 33種類の角度イントラ予測の例を示す説明図である。 予測ブロックに隣接する隣接ブロックを示す説明図である。
図1は、本発明によるブロック構造決定回路の一実施形態を示すブロック図である。図1に示すブロック構造決定回路307は、最適形状決定部3071、禁止分割リストを記憶するリスト記憶部3072、使用形状決定部3073および形状出力部3074を含む。なお、ブロック構造決定回路307は、図13に例示したような映像符号化回路に適用可能であり、適用される場合には、ブロック構造決定部317に代えて実装される。
禁止分割リストには、そのような形状にしたのでは圧縮処理部が処理時間の制約を守れない形状を表す分割禁止データが設定されている。リスト記憶部3072には、あらかじめ分割禁止データが設定される。例えば、リスト記憶部3072として、分割禁止データが記録されたROM(Read Only Memory)素子や、分割禁止データが記録される不揮発性のRAM(Random Access Memory)が使用される。
なお、TUクアッドツリー構造(分割形状に相当)は、あるビット列によるデータとして表現可能である。一例として、84bit の値で表現可能である。すなわち、32×32ブロックを16×16ブロックに分割する/しないことに対して4bit が割り当てられる。LCU (64×64ブロック)には、4個の32×32ブロックが含まれるからである。また、16個の16×16ブロックに対して、8×8ブロックに分割する/しないことを示すために16bit が割り当てられる。さらに、64個の8×8ブロックに対して、4×4ブロックに分割する/しないことを示すために64bit が割り当てられる。例えば、分割することに対して「1」、分割しないことに対して「0」が設定される(「1」と「0」が逆でもよい)。
なお、LCU (64×64ブロック)を32×32ブロックに4分割することに対するbit 割り当てはない。LCU を32×32ブロックに分割することは必須だからである。
従って、禁止分割リストにおいて、分割禁止形状を示す84bit の分割禁止データが1つ以上設定される。
図2は、ブロック構造決定回路307の動作を説明するための概念図である。図1および図2を参照して、ブロック構造決定回路307の動作を説明する。
最適形状決定部3071は、図13に示されたブロック構造決定部317の機能と同様の機能を有する。すなわち、最適形状決定部3071は、符号化コストを最小にする、複数のTUを含むCUの形状を決定する形状決定処理401を実行する。図2には、形状501の一例が示されている。
使用形状決定部3073は、最適形状決定部3071が決定したTUクアッドツリー構造と禁止分割リストに設定されている分割禁止データとを比較するマッチング403を実行する。TUクアッドツリー構造がいずれの分割禁止データとも一致しない場合には、形状出力部3074は、最適形状決定部3071が決定したTUクアッドツリー構造を示すデータを出力する。図2には、分割禁止データとして、分割形状#1、分割形状#2、分割形状#4のデータが例示されている。
TUクアッドツリー構造がいずれかの分割禁止データと一致する場合には、使用形状決定部3073は、最適形状決定部3071が決定したTUクアッドツリー構造を、処理時間の制約が守られるようなTUクアッドツリー構造に変更する形状修正処理404を実行する。そして、形状出力部3074は、変更されたTUクアッドツリー構造を示すデータを出力する。図2には、形状出力部3074が出力する形状511の一例が示されている。
図3は、ブロック間の依存関係を説明するための説明図である。図3には、16×16ブロックが例示されている。よって、図3における16個の矩形は、それぞれ、4×4ブロックを示す。また、矩形内の数字は、処理可能順を示す。2つの同じ数値(「5」および「8」のそれぞれ)は、同時に処理可能であることを示す。
左上、右上、左下、右下の各々の4個の4×4ブロックに着目する(例えば、左上における「1」、「2」、「3」、「4」の数字が付されている4個に着目)と、4個のブロックを同時に処理することはできない。しかし、左下の4個のブロックと右上の4個のブロックとの間で、並列処理可能なブロックがある。
従って、圧縮処理部が複数のブロックを並列処理可能に構成されている場合には、並列処理を考慮すると、左下の4個のブロックを1つの大ブロック(この例では、8×8ブロック)に集約しても、処理時間の改善の程度は低い。また、右上の4個のブロックを1つの大ブロックに集約しても、処理時間の改善の程度は低い。
そこで、本発明では、処理時間の改善の程度が高い複数のブロックを大ブロックに集約するように、形状修正処理404が実行される。
以下、ブロック構造決定回路307の具体的な処理例を説明する。なお、各実施形態において、圧縮処理部は、32×32ブロック、16×16ブロックおよび8×8ブロックについて処理(例えば、図13において破線で囲まれた部分における処理)を実行可能に構成され、4×4ブロックについては、並列処理可能に構成されている。すなわち、4×4ブロックについては、2系統の回路が含まれている。
なお、そのように圧縮処理部が構成されていることは一例であって、並列処理の実行可能範囲をより広げてもよい。
実施形態1.
図4は、第1の実施形態のブロック構造決定回路307における使用形状決定部3073の動作を示すフローチャートである。図5は、使用形状決定部3073による処理の進行状況の一例を示す説明図である。図4および図5を参照して、使用形状決定部3073がTUクアッドツリー構造を変更する処理を説明する。すなわち、最適形状決定部3071が決定したTUクアッドツリー構造が、禁止分割リストに設定されているいずれかの分割禁止データが示す構造と一致した場合の使用形状決定部3073の動作を説明する。
使用形状決定部3073は、まず、サイズ値Sに4をセットする(ステップS101)。なお、サイズ値Sには、4、8または16が設定される。また、サイズ値Sは、S×Sブロックのサイズを示す値である。
次に、使用形状決定部3073は、サイズ値Sが最大サイズ値(本実施形態では、16)を越えていなければ(ステップS102)、最適形状決定部3071が決定したTUクアッドツリー構造(分割形状)においてサイズ値S(この場合には、4)のブロックを含む、サイズ値2S(2×S:この場合には、8)のブロックを要素とする集合GSを規定する(ステップS103)。
図5(A)に示す例では、GSには、20個(=5×4)の要素が含まれる。
次いで、使用形状決定部3073は、GSを、サイズ値2Sのブロックからなる4つの部分集合に分ける(ステップS104)。左上のブロックからなる集合をGS1とする(図5(A)における「A」が付されたブロックの集合)。右上のブロックからなる集合をGS2とする(図5(A)における「B」が付されたブロックの集合)。左下のブロックからなる集合をGS3とする(図5(A)における「C」が付されたブロックの集合)。右下のブロックからなる集合をGS4とする(図5(A)における「D」が付されたブロックの集合)。
そして、使用形状決定部3073は、GS1およびGS4に含まれる全てのブロックのサイズを1段階大きくする(ステップS105)。「1段階大きい」は、4に対して8、8に対して16、16に対して32である。よって、この場合には、GS1およびGS4に含まれるブロックは、全て、8×8ブロックに変更される。ステップS105の処理が実行された後の分割形状が図5(B)に例示されている。
使用形状決定部3073は、変更後の分割形状を示すデータが、いずれかの分割禁止データと一致するか否か判定する(ステップS106)。いずれの分割禁止データとも一致しない場合には、処理を終了する。この場合には、ステップS105の処理で変更された形状が、形状出力部3074から出力されるTUクアッドツリー構造である。
分割形状を示すデータがいずれかの分割禁止データと一致した場合には、使用形状決定部3073は、GS2に含まれる全てのブロックのサイズを1段階大きくする(ステップS107)。この場合には、GS2に含まれるブロックは、全て、8×8ブロックに変更される。ステップS107の処理が実行された後の分割形状が図5(C)に例示されている。
そして、使用形状決定部3073は、変更後の分割形状を示すデータが、いずれかの分割禁止データと一致するか否か判定する(ステップS108)。いずれの分割禁止データとも一致しない場合には、処理を終了する。この場合には、ステップS107の処理で変更された形状が、形状出力部3074から出力されるTUクアッドツリー構造である。
分割形状を示すデータがいずれかの分割禁止データと一致した場合には、使用形状決定部3073は、GS3に含まれる全てのブロックのサイズを1段階大きくする(ステップS109)。この場合には、GS3に含まれるブロックは、全て、8×8ブロックに変更される。ステップS109の処理が実行された後の分割形状が図5(D)に例示されている。
そして、使用形状決定部3073は、変更後の分割形状を示すデータが、いずれかの分割禁止データと一致するか否か判定する(ステップS110)。いずれの分割禁止データとも一致しない場合には、処理を終了する。この場合には、ステップS109の処理で変更された形状が、形状出力部3074から出力されるTUクアッドツリー構造である。
分割形状を示すデータがいずれかの分割禁止データと一致した場合には、使用形状決定部3073は、サイズ値を2Sに変更し(ステップS111)、ステップS102の処理を実行する状態に戻る。
なお、後述するように、4×4ブロック等の同サイズのブロックについてのみ並列処理可能である場合には、ステップS107,S108の処理とステップS109,S110の処理の実行順を逆にしてもよい。
本実施形態では、処理時間の改善の程度が高い複数のブロック(左上のブロックおよび右下のブロック)が優先して大ブロックに集約され、その状態で処理時間の制約が守れない場合に初めて、並列処理の効果を享受できる複数のブロックが大ブロックに集約される。よって、TUクアッドツリー構造の変更に伴う画質低下が抑制される。
実施形態2.
図6は、第2の実施形態のブロック構造決定回路307における使用形状決定部3073の動作を示すフローチャートである。図5および図6を参照して、使用形状決定部3073がTUクアッドツリー構造を変更する処理を説明する。すなわち、最適形状決定部3071が決定したTUクアッドツリー構造が、禁止分割リストに設定されているいずれかの分割禁止データが示す構造と一致した場合の使用形状決定部3073の動作を説明する。
使用形状決定部3073は、まず、サイズ値Sに4をセットする(ステップS201)。
次に、使用形状決定部3073は、サイズ値Sが最大サイズ値(本実施形態では、16)を越えていなければ(ステップS202)、最適形状決定部3071が決定したTUクアッドツリー構造(分割形状)においてサイズ値S(この場合には、4)のブロックを含む、サイズ値2S(この場合には、8)のブロックを要素とする集合GSを規定する(ステップS203)。
図5(A)に示す例では、GSには、20個(=5×4)の要素が含まれる。
次いで、使用形状決定部3073は、GSを、サイズ値2Sのブロックからなる4つの部分集合に分ける(ステップS204)。左上のブロックからなる集合をGS1とする(図5(A)における「A」が付されたブロックの集合)。右上のブロックからなる集合をGS2とする(図5(A)における「B」が付されたブロックの集合)。左下のブロックからなる集合をGS3とする(図5(A)における「C」が付されたブロックの集合)。右下のブロックからなる集合をGS4とする(図5(A)における「D」が付されたブロックの集合)。
そして、使用形状決定部3073は、GS1およびGS4に含まれるブロックのうち任意のブロックのサイズを1段階大きくし、サイズを大きくしたブロックをGS1またはGS4から除外する(ステップS205)。この場合には、GS1およびGS4に含まれるブロックのうち、いずれか4個の4×4ブロックが8×8ブロックに変更される。なお、ステップS205では、使用形状決定部3073は、既にステップS205の処理対象になったブロック以外のブロックを対象としてサイズを大きくする。
使用形状決定部3073は、変更後の分割形状を示すデータが、いずれかの分割禁止データと一致するか否か判定する(ステップS206)。いずれの分割禁止データとも一致しない場合には、処理を終了する。この場合には、ステップS205の処理で変更された形状が、形状出力部3074から出力されるTUクアッドツリー構造である。
そして、使用形状決定部3073は、GS1およびGS4が空集合になったか否か(要素が全て除外されたか否か)確認する(ステップS207)。GS1またはGS4が空集合でなければ、ステップS205に戻る。
GS1およびGS4が空集合になった場合には、使用形状決定部3073は、GS2に含まれるブロックのうち任意のブロックのサイズを1段階大きくし、サイズを大きくしたブロックをGS2から除外する(ステップS208)。
使用形状決定部3073は、変更後の分割形状を示すデータが、いずれかの分割禁止データと一致するか否か判定する(ステップS209)。いずれの分割禁止データとも一致しない場合には、処理を終了する。この場合には、ステップS208の処理で変更された形状が、形状出力部3074から出力されるTUクアッドツリー構造である。
そして、使用形状決定部3073は、GS2が空集合になったか否か確認する(ステップS210)。GS2が空集合でなければ、ステップS208に戻る。
GS2が空集合になった場合には、使用形状決定部3073は、GS3に含まれるブロックのうち任意のブロックのサイズを1段階大きくし、サイズを大きくしたブロックをGS3から除外する(ステップS211)。
使用形状決定部3073は、変更後の分割形状を示すデータが、いずれかの分割禁止データと一致するか否か判定する(ステップS212)。いずれの分割禁止データとも一致しない場合には、処理を終了する。この場合には、ステップS211の処理で変更された形状が、形状出力部3074から出力されるTUクアッドツリー構造である。
そして、使用形状決定部3073は、GS3が空集合になったか否か確認する(ステップS213)。GS3が空集合でなければ、ステップS211に戻る。
なお、後述するように、4×4ブロック等の同サイズのブロックについてのみ並列処理可能である場合には、ステップS208〜S210の処理とステップS211〜S213の処理の実行順を逆にしてもよい。
GS3が空集合になった場合には、使用形状決定部3073は、サイズ値を2Sに変更し(ステップS214)、ステップS202の処理を実行する状態に戻る。
本実施形態でも、処理時間の改善の程度が高い複数のブロック(左上のブロックおよび右下のブロック)が優先して大ブロックに集約され、その状態で処理時間の制約が守れない場合に初めて、並列処理の効果を享受できる複数のブロックが大ブロックに集約される。よって、TUクアッドツリー構造の変更に伴う画質低下が抑制される。
さらに、本実施形態では、使用形状決定部3073は、集合GS1,GS2,GS3,GS4の各々の要素に対して1個ずつブロックサイズを大きくする処理を実行するので、第1の実施形態の場合に比べて、サイズが大きくなる領域が低減する。よって、画質低下が抑制される効果がより大きくなる。
実施形態3.
図7は、本発明によるブロック構造決定回路の他の実施形態を示すブロック図である。図7に示すブロック構造決定回路307Aは、最適形状決定部3071、禁止分割リストおよび処理時間リストを記憶するリスト記憶部3072、使用形状決定部3073および形状出力部3074を含む。なお、ブロック構造決定回路307は、図13に例示したような映像符号化回路に適用可能であり、適用される場合には、ブロック構造決定部317に代えて実装される。
図8(A),(B)は、処理時間削減量を説明するための説明図である。図8における16個の矩形は、それぞれ、4×4ブロックを示す。また、矩形内の数字は、処理可能順を示す。2つの同じ数値(図8において斜線が施された「2」、「5」、「8」)は、同時に処理可能であることを示す。また、左上の4個のブロックをG1とする。右上の4個のブロックをG2とする。左下の4個のブロックをG3とする。右下の4個のブロックをG4とする。
また、圧縮処理部におけるLCU の処理時間をTLCUとする。各々のサイズのブロックの処理時間をTとする(S=4,8,16,32:Tは4×4ブロックの処理時間、Tは8×8ブロックの処理時間、T16は16×16ブロックの処理時間、T32は32×32ブロックの処理時間)。なお、圧縮処理部において、少なくとも、4×4ブロックについて2系統の回路が含まれているとする。
S=4の場合、G1またはG4のサイズを8×8に大きくすることは、圧縮処理部における4×4ブロックの並列処理に影響を与えない。図8(A)には、G1のサイズを8×8に大きくしたことが例示されているが、G1のサイズを8×8に変えても変えなくても、G2およびG3について2つの4×4ブロックの並列処理が可能である。
なお、G1のサイズを8×8に変えない場合、TLCU=14*T(S=4)である。G1のサイズを8×8に変えた場合、TLCU=10*T+T2Sである。また、ブロックサイズを変えた場合の処理時間削減量をTとすると、図8(A)に示す例では、T=4*T−T2Sである。
図8(B)に示すように、G2のサイズを8×8に大きくすると、G2およびG3について並列処理可能な4×4ブロックはない。よって、圧縮処理部において2系統の4×4ブロックについての回路が含まれている場合(4×4ブロックについてのみ並列処理可能な場合)、ブロックサイズを大きくすると、並列処理性能が低下することがある。また、4×4ブロック等の同サイズのブロックについてのみ並列処理可能である場合には、G2のサイズを先に大きくしてもG3のサイズを先に大きくしても、大きくした後の処理時間削減量に変わりはない。
なお、G2のサイズを8×8に変えない場合、TLCU=14*Tである。G2のサイズを8×8に変えた場合、TLCU=12*T+T2Sである。また、図8(B)に示す例では、T=2*T−T2Sである。
ただし、圧縮処理部において4×4ブロックについてのみ並列処理可能というわけではない場合(例えば、4×4ブロックと8×8ブロックについて並列処理可能な場合)には、G2のサイズを8×8に大きくしたときに処理時間が削減される。具体的には、図8(B)の右側に示す例において、「5」が付されたブロック(4×4ブロックと8×8ブロック)について並列処理可能であるときには、TLCU=11*T+T2Sである。よって、T=3*T−T2Sであって、2*T−T2Sよりも大きくなる。
分割禁止データが示すTUクアッドツリー構造に対応するLCU 全体としての処理時間Tbadとすると、ブロックサイズを大きくした場合の総処理時間削減量ΣTが(Tbad−TLCU)よりも大きければ((Tbad−ΣT)<TLCUであれば)、処理時間の制約が守られることになる。
以下、(Tbad−ΣT)<TLCUを条件式という。なお、TLCUは、目標値に相当する。
本実施形態では、リスト記憶部3072には、禁止分割リストとともに、各々の分割禁止データに対応する処理時間データ(Tbadを示す)が設定された処理時間リストが記憶されている(図7参照)。
図9は、第3の実施形態の使用形状決定部3073の動作を示すフローチャートである。図5および図9を参照して、使用形状決定部3073がTUクアッドツリー構造を変更する処理を説明する。すなわち、最適形状決定部3071が決定したTUクアッドツリー構造が、禁止分割リストに設定されているいずれかの分割禁止データが示す構造と一致した場合の使用形状決定部3073の動作を説明する。
使用形状決定部3073は、禁止分割リストにおいて、最適形状決定部3071が決定したTUクアッドツリー構造に一致する構造を示す分割禁止データのTbadを入力する(ステップS100)。また、サイズ値Sに4をセットする(ステップS101)。
次に、使用形状決定部3073は、サイズ値Sが最大サイズ値(本実施形態では、16)を越えていなければ(ステップS102)、最適形状決定部3071が決定したTUクアッドツリー構造(分割形状)においてサイズ値S(この場合には、4)のブロックを含む、サイズ値2S(2×S:この場合には、8)のブロックを要素とする集合GSを規定する(ステップS103)。
図5(A)に示す例では、GSには、20個(=5×4)の要素が含まれる。
次いで、使用形状決定部3073は、GSを、サイズ値2Sのブロックからなる4つの部分集合に分ける(ステップS104)。左上のブロックからなる集合をGS1とする(図5(A)における「A」が付されたブロックの集合)。右上のブロックからなる集合をGS2とする(図5(A)における「B」が付されたブロックの集合)。左下のブロックからなる集合をGS3とする(図5(A)における「C」が付されたブロックの集合)。右下のブロックからなる集合をGS4とする(図5(A)における「D」が付されたブロックの集合)。
そして、使用形状決定部3073は、GS1およびGS4に含まれる全てのブロックのサイズを1段階大きくする(ステップS105)。この場合には、GS1およびGS4に含まれるブロックは、全て、8×8ブロックに変更される。
使用形状決定部3073は、変更前後の分割形状を示すデータにもとづいてΣTを計算し、ステップS100の処理で得たTbadからΣTを減算し、上記の条件式が満たされるか否か判定する(ステップS106A)。条件式が満たされる場合には、処理を終了する。この場合には、ステップS105の処理で変更された形状が、形状出力部3074から出力されるTUクアッドツリー構造である。
条件式が満たされない場合には、使用形状決定部3073は、GS2に含まれる全てのブロックのサイズを1段階大きくする(ステップS107)。この場合には、GS2に含まれるブロックは、全て、8×8ブロックに変更される。
そして、使用形状決定部3073は、変更前後の分割形状を示すデータにもとづいてΣTを計算し、ステップS100の処理で得たTbadからΣTを減算し、上記の条件式が満たされるか否か判定する(ステップS108A)。条件式が満たされる場合には、処理を終了する。この場合には、ステップS107の処理で変更された形状が、形状出力部3074から出力されるTUクアッドツリー構造である。
条件式が満たされない場合には、使用形状決定部3073は、GS3に含まれる全てのブロックのサイズを1段階大きくする(ステップS109)。この場合には、GS3に含まれるブロックは、全て、8×8ブロックに変更される。
そして、使用形状決定部3073は、変更前後の分割形状を示すデータにもとづいてΣTを計算し、ステップS100の処理で得たTbadからΣTを減算し、上記の条件式が満たされるか否か判定する(ステップS110A)。条件式が満たされる場合には、処理を終了する。この場合には、ステップS109の処理で変更された形状が、形状出力部3074から出力されるTUクアッドツリー構造である。
条件式が満たされない場合には、使用形状決定部3073は、サイズ値を2Sに変更し(ステップS111)、ステップS102の処理を実行する状態に戻る。
なお、上述したように、4×4ブロック等の同サイズのブロックについてのみ並列処理可能である場合には、ステップS107,S108Aの処理とステップS109,S110Aの処理の実行順を逆にしてもよい。
本実施形態でも、処理時間の改善の程度が高い複数のブロック(左上のブロックおよび右下のブロック)が優先して大ブロックに集約され、その状態で処理時間の制約が守れない場合に初めて、並列処理の効果を享受できる複数のブロックが大ブロックに集約される。よって、TUクアッドツリー構造の変更に伴う画質低下が抑制される。
また、本実施形態では、ステップS101〜S111の処理の実行中に、使用形状決定部3073は、変更した形状(TUクアッドツリー構造)を示すデータと分割禁止データとの照合を行わないので、第1の実施形態と比較すると、処理時間の制約を守ることができるTUクアッドツリー構造を決定するのに要する時間を短縮できる。
実施形態4.
図10は、第4の実施形態のブロック構造決定回路307における使用形状決定部3073の動作を示すフローチャートである。図5および図10を参照して、使用形状決定部3073がTUクアッドツリー構造を変更する処理を説明する。すなわち、最適形状決定部3071が決定したTUクアッドツリー構造が、禁止分割リストに設定されているいずれかの分割禁止データが示す構造と一致した場合の使用形状決定部3073の動作を説明する。
なお、本実施形態では、第3の実施形態の場合と同様、リスト記憶部3072には、禁止分割リストともに、各々の分割禁止データに対応する処理時間データ(Tbadを示す)が設定された処理時間リストが記憶されている。
使用形状決定部3073は、禁止分割リストにおいて、最適形状決定部3071が決定したTUクアッドツリー構造に一致する構造を示す分割禁止データのTbadを入力する(ステップS200)。また、サイズ値Sに4をセットする(ステップS201)
次に、使用形状決定部3073は、サイズ値Sが最大サイズ値(本実施形態では、16)を越えていなければ(ステップS202)、最適形状決定部3071が決定したTUクアッドツリー構造(分割形状)においてサイズ値S(この場合には、4)のブロックを含む、サイズ値2S(この場合には、8)のブロックを要素とする集合GSを規定する(ステップS203)。
図5(A)に示す例では、GSには、20個(=5×4)の要素が含まれる。
次いで、使用形状決定部3073は、GSを、サイズ値2Sのブロックからなる4つの部分集合に分ける(ステップS204)。左上のブロックからなる集合をGS1とする(図5(A)における「A」が付されたブロックの集合)。右上のブロックからなる集合をGS2とする(図5(A)における「B」が付されたブロックの集合)。左下のブロックからなる集合をGS3とする(図5(A)における「C」が付されたブロックの集合)。右下のブロックからなる集合をGS4とする(図5(A)における「D」が付されたブロックの集合)。
使用形状決定部3073は、GS1およびGS4に含まれるブロックのうち任意のブロックのサイズを1段階大きくする(ステップS205A)。そして、使用形状決定部3073は、サイズを大きくしたブロックについて、変更前後の分割形状を示すデータにもとづいてΣTを計算し、ステップS200の処理で得たTbadからΣTを減算し、上記の条件式が満たされるか否か判定する(ステップS206A)。条件式が満たされる場合には、処理を終了する。この場合には、直前のステップS205Aの処理で変更された形状が、形状出力部3074から出力されるTUクアッドツリー構造である。
条件式が満たされない場合、使用形状決定部3073は、サイズを大きくしていないブロックが残っているか否か確認する(ステップS207A)。サイズを大きくしていないブロックが残っている場合には、ステップS205Aに戻る。ブロックが残っていない場合には、ステップS208Aに移行する。
なお、ステップS206Aの処理で条件式が満たされないことが確認された場合、ステップS205Aの処理で大きくされたブロックは、もとのサイズに戻される。換言すれば、使用形状決定部3073は、ステップS205Aの処理では、実際にブロックサイズを大きくするのではなく、ステップS206Aの判定処理のために大きくする試行処理を実行する。また、使用形状決定部3073は、ステップS205Aの処理で、既に試行処理の対象にしたブロック以外の任意のブロックを対象にブロックサイズを大きくすることを試みる。
ステップS208Aでは、使用形状決定部3073は、GS2に含まれるブロックのうち任意のブロックのサイズを1段階大きくする試行処理を実行する。そして、使用形状決定部3073は、サイズを大きくしたブロックについて、変更前後の分割形状を示すデータにもとづいてΣTを計算し、ステップS200の処理で得たTbadからΣTを減算し、上記の条件式が満たされるか否か判定する(ステップS209A)。条件式が満たされる場合には、処理を終了する。この場合には、直前のステップS208Aの処理で変更された形状が、形状出力部3074から出力されるTUクアッドツリー構造である。
条件式が満たされない場合、使用形状決定部3073は、サイズを大きくしていないブロックが残っているか否か確認する(ステップS210A)。サイズを大きくしていないブロックが残っている場合には、ステップS208Aに戻る。ブロックが残っていない場合には、ステップS211Aに移行する。
ステップS211Aでは、使用形状決定部3073は、GS3に含まれるブロックのうち任意のブロックのサイズを1段階大きくする試行処理を実行する。そして、使用形状決定部3073は、サイズを大きくしたブロックについて、変更前後の分割形状を示すデータにもとづいてΣTを計算し、ステップS200の処理で得たTbadからΣTを減算し、上記の条件式が満たされるか否か判定する(ステップS212A)。条件式が満たされる場合には、処理を終了する。この場合には、直前のステップS211Aの処理で変更された形状が、形状出力部3074から出力されるTUクアッドツリー構造である。
条件式が満たされない場合、使用形状決定部3073は、サイズを大きくしていないブロックが残っているか否か確認する(ステップS213A)。サイズを大きくしていないブロックが残っている場合には、ステップS211Aに戻る。ブロックが残っていない場合には、使用形状決定部3073は、サイズ値を2Sに変更し(ステップS214)、ステップS202の処理を実行する状態に戻る。
なお、上述したように、4×4ブロック等の同サイズのブロックについてのみ並列処理可能である場合には、ステップS208A〜S210Aの処理とステップS211A〜S213Aの処理の実行順を逆にしてもよい。
本実施形態でも、処理時間の改善の程度が高い複数のブロック(左上のブロックおよび右下のブロック)が優先して大ブロックに集約され、その状態で処理時間の制約が守れない場合に初めて、並列処理の効果を享受できる複数のブロックが大ブロックに集約される。よって、TUクアッドツリー構造の変更に伴う画質低下が抑制される。
また、本実施形態では、ステップS201〜S214の処理の実行中に、使用形状決定部3073は、変更した形状(TUクアッドツリー構造)を示すデータと分割禁止データとの照合を行わないので、第2の実施形態と比較すると、処理時間の制約を守ることができるTUクアッドツリー構造を決定するのに要する時間を短縮できる。
さらに、本実施形態では、使用形状決定部3073は、集合GS1,GS2,GS3,GS4の各々の要素に対して1個ずつブロックサイズを大きくする試行処理を実行するので、第3の実施形態の場合に比べて、サイズが大きくなる領域が低減する。よって、画質低下が抑制される効果がより大きくなる。
図11は、本発明によるブロック構造決定回路の主要部を示すブロック図である。図11に示すように、ブロック構造決定回路は、ブロック構造を処理するための処理時間の制約に関する制約データ(例えば、図1および図7に示す禁止分割リストと、図7に示す処理時間リスト)が設定された記憶部11(例えば、図1および図7に示すリスト記憶部3072で実現される。)と、決定済のブロック構造(例えば、図1および図7に示す最適形状決定部3071が決定したTUクアッドツリー構造)が、制約データで特定される制約を守るか否か判定する制約判定部12(例えば、図1および図7に示す使用形状決定部3073で実現される。)と、制約が守られないと制約判定部12が判定した場合に、制約が守られるようにブロック構造を変更するブロック構造変更部13(例えば、図1および図7に示す使用形状決定部3073で実現される。)とを備える。
一例として、複数段階のユニットのサイズ(例えば、32×32ブロックサイズ、16×16ブロックサイズ、8×8ブロックサイズおよび4×4ブロックサイズ)が規定され、ブロック構造変更部13は、決定済のブロック構造におけるユニットのサイズを1段階(例えば、4×4ブロックサイズに対して8×8ブロックサイズ)大きくする。
ブロック構造変更部13は、並列処理不能(例えば、後段の圧縮処理部において同時に処理を開始できない。)なユニット(例えば、図8に例示されたG1およびG4)を優先して、サイズを1段階大きくすることが好ましい。
制約データは、例えば、処理時間の制約が守られないブロック構造を示すデータ(上記の例では、分割禁止データ)である。また、制約データが、処理時間の制約が守られないブロック構造を処理するための処理時間データ(例えば、Tbad)を含み、ブロック構造変更部13は、処理時間データが示す処理時間とブロック構造を変更した後の処理時間(例えば、ΣT)との差が目標値(例えば、TLCU)よりも小さくなるようなブロック構造に変更するように構成されていてもよい。
以上、実施形態および実施例を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態および実施例に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2013年10月22日に出願された日本特許出願2013−218825を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
11 記憶部
12 制約判定部
13 ブロック構造変更部
301 変換部
302 量子化部
303 エントロピー符号化部
304 逆量子化/逆変換部
305 バッファ
306 予測部
307,307A ブロック構造決定回路
317 ブロック構造決定部
3071 最適形状決定部
3072 リスト記憶部
3073 使用形状決定部
3074 形状出力部

Claims (10)

  1. ブロックが階層的に分割されて形成されるユニットを含むブロック構造を決定するブロック構造決定回路であって、
    前記ブロック構造を処理するための処理時間の制約に関する制約データが設定された記憶部と、
    決定済の前記ブロック構造が、前記制約データで特定される制約を守るか否か判定する制約判定部と、
    前記制約が守られないと前記制約判定部が判定した場合に、前記制約が守られるように前記ブロック構造を変更するブロック構造変更部とを備える
    ことを特徴とするブロック構造決定回路。
  2. 複数段階の前記ユニットのサイズが規定され、
    前記ブロック構造変更部は、決定済の前記ブロック構造における前記ユニットのサイズを1段階大きくする
    請求項1記載のブロック構造決定回路。
  3. 前記ブロック構造変更部は、並列処理不能な前記ユニットを優先して、サイズを1段階大きくする
    請求項2記載のブロック構造決定回路。
  4. 前記制約データは、前記処理時間の制約が守られない前記ブロック構造を示すデータである
    請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載のブロック構造決定回路。
  5. 前記制約データは、前記処理時間の制約が守られない前記ブロック構造を処理するための処理時間データを含み、
    前記ブロック構造変更部は、前記処理時間データが示す処理時間と前記ブロック構造を変更した後の処理時間との差が目標値よりも小さくなるような前記ブロック構造に変更する
    請求項4記載のブロック構造決定回路。
  6. ブロックが階層的に分割されて形成されるユニットを含むブロック構造を決定するブロック構造決定方法であって、
    前記ブロック構造を処理するための処理時間の制約に関する制約データをあらかじめ記憶部に設定し、
    決定済の前記ブロック構造が、前記制約データで特定される制約を守るか否か判定し、
    前記制約が守られないと判定した場合に、前記制約が守られるように前記ブロック構造を変更する
    ことを特徴とするブロック構造決定方法。
  7. 複数段階の前記ユニットのサイズが規定され、
    決定済の前記ブロック構造における前記ユニットのサイズを1段階大きくする
    請求項6記載のブロック構造決定方法。
  8. 並列処理不能な前記ユニットを優先して、サイズを1段階大きくする
    請求項7記載のブロック構造決定方法。
  9. 前記制約データとして、前記処理時間の制約が守られない前記ブロック構造を示すデータを設定する
    請求項6から請求項8のうちのいずれか1項に記載のブロック構造決定方法。
  10. 前記制約データとして、前記処理時間の制約が守られない前記ブロック構造を処理するための処理時間データも設定し、
    前記処理時間データが示す処理時間と前記ブロック構造を変更した後の処理時間との差が目標値よりも小さくなるような前記ブロック構造に変更する
    請求項9記載のブロック構造決定方法。
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