JPWO2015025857A1 - 発電機 - Google Patents

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Abstract

トーラス型の磁石部を備えた発電機において、発電効率を向上させる。発電機1は、磁性体部が円周方向に沿って配置された磁石部と、前記磁石部が収容されるカバー部と、電磁石コイル部131と、前記磁石部の前記磁性体部が内部を通過した際に生じる電磁誘導により、起電力を発生する起電力コイル部132と、保持部と、電磁石コイル部131に駆動電流を供給する電源部30と、起電力コイル部132で発生した起電力を蓄電する蓄電部40と、を備え、前記磁性体部は、磁石部のコア部材を径方向から挟むように組み合わされたN極又はS極の永久磁石対により構成される。

Description

本発明は、トーラス型の磁石部を備えた発電機に関する。
従来、鉄芯付きコイルを用いない発電機として、磁性体と非磁性体とを交互にリング状に接続し、トーラス型の輪回転子(磁石部)を構成した発電機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−235224号公報
上記従来の発電機において、磁石部としての輪回転子は、略円筒状の磁性体(永久磁石)と非磁性体を交互にリング状に接続した構造を有する。この構造によれば、輪回転子で発生する磁力線は、主に輪回転子の内部に沿って放射されるため、磁力線が輪回転子の外側に放射される範囲は小さくなる。そのため、上記従来の発電機では、磁石部としての輪回転子の外側で磁束密度を高めることが難しく、発電効率の向上が課題となっていた。
本発明は、トーラス型の磁石部を備えた発電機において、発電効率を向上させることを目的とする。
本発明は、磁性体部が円周方向に沿って配置され、全体としてリング状に構成された磁石部と、前記磁石部が収容される中空の絶縁性容器であって、全体としてリング状に構成されたカバー部と、前記カバー部の外側に設けられ、供給された駆動電流によりN極又はS極の磁界を発生する少なくとも2つの電磁石コイル部と、前記カバー部の外側に設けられ、前記磁石部の前記磁性体部が内部を通過した際に生じる電磁誘導により、起電力を発生する起電力コイル部と、前記磁石部、前記カバー部、前記電磁石コイル部、及び前記起電力コイル部の組み立て体としての発電機本体を保持する保持部と、前記電磁石コイル部に駆動電流を供給する電源部と、前記起電力コイル部において発生した起電力を蓄電する蓄電部と、を備えた発電機であって、前記磁石部は、リング状に形成されたコア部材を備え、前記磁性体部は、前記コア部材を径方向から挟むように組み合わされたN極又はS極の永久磁石対により構成され、前記電源部は、前記電磁石コイル部においてN極又はS極の磁界が交互に発生するように、極性の異なる駆動電流が供給可能に構成され、前記電源部から前記電磁石コイル部に駆動電流を供給して、当該電磁石コイル部においてN極又はS極の磁界を発生させ、当該磁界に反応した前記磁性体部の移動により前記磁石部を前記カバー部の内部で回転させると共に、回転する前記磁石部の前記磁性体部が前記起電力コイル部の内部を通過した際に発生する起電力を前記蓄電部に蓄電することを特徴とする発電機に関する。
また、本発明においては、前記電磁石コイル部の近傍に設けられ、前記磁石部が前記カバー部の内部で回転した際に、前記電磁石コイル部に接近する前記磁性体部の極性を検出する極性検出部を備え、前記電源部は、前記極性検出部で検出された前記磁性体部の極性に基づいて、前記電磁石コイル部に接近する前記磁性体部の極性と逆極性の磁界が前記電磁石コイル部において発生するように、前記電磁石コイル部にN極又はS極に対応する駆動電流を供給することが好ましい。
また、本発明において、前記磁石部は、重力方向において前記カバー部の底面と対向する領域に、回動自在に支持された回転体を備えることが好ましい。
また、本発明において、高発電状態の前記起電力コイル部で発生した起電力の一部を、低発電状態の前記起電力コイル部に供給して、低発電状態の前記起電力コイル部にN極又はS極の磁界を発生させることにより、前記磁性体部の移動を促進させることが好ましい。
また、本発明において、高発電状態の前記起電力コイル部と低発電状態の前記起電力コイル部との間を電気的に接続する双方向回路を備えることが好ましい。
また、本発明において、供給された駆動電流によりN極又はS極の磁界を発生させることにより、前記磁石部を停止状態から所定方向に回転させる起動用の電磁石コイル部を備えることが好ましい。
また、本発明において、前記起動用の電磁石コイル部は、前記前記磁性体部の隣接するN極及びS極のそれぞれ少なくとも半分の領域が同時に通過可能なコイル幅を有することが好ましい。
本発明によれば、トーラス型の磁石部を備えた発電機において、発電効率を向上させることができる。
第1実施形態における発電機1の全体構成図である。 発電機本体10の構成を示す分解斜視図である。 磁石部100の構成を示す平面図である。 図3のA−A線断面図である。 磁石部100の部分的な構成を示す分解斜視図である。 磁石部100における磁力線の放射範囲を示す模式図である。 保持部20の構成を示す外観図である。 磁石部100の円周方向における位置と電磁石コイル部131の極性との関係を示す模式図である。 第2実施形態における発電機本体10Aの構成を示す分解斜視図である。 磁石部100における磁性体部110の極性を示す模式図である。 カバー部120の構成を示す平面図である。 磁石部100の極性と起電力コイル部132との位置関係を示す模式図である。 磁石部100の回転とコイル部130で起電力が発生するタイミングとの関係を示す説明図である。 磁石部100の回転とコイル部130で起電力が発生するタイミングとの関係を示す説明図である。 磁石部100の回転とコイル部130で起電力が発生するタイミングとの関係を示す説明図である。 磁石部100の回転とコイル部130で起電力が発生するタイミングとの関係を示す説明図である。 双方向回路140の構成図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る発電機の実施形態について説明する。図1は、第1実施形態における発電機1の全体構成図である。
図1に示すように、第1実施形態の発電機1は、発電機本体10と、保持部20(不図示)と、電源部30と、蓄電部40と、を備える。
まず、発電機本体10及び保持部20の構成について説明する。図2は、発電機本体10の構成を示す分解斜視図である。図3は、磁石部100の構成を示す平面図である。図4は、図3のA−A線断面図である。図5は、磁石部100の部分的な構成を示す分解斜視図である。図6は、磁石部100における磁力線の放射範囲を示す模式図である。図7は、保持部20の構成を示す外観図である。
発電機本体10は、起電力を発生する部分である。発電機本体10は、後述する磁石部100、カバー部120、コイル部130等により構成される組み立て体である。
図2に示すように、発電機本体10は、磁石部100と、カバー部120と、コイル部130と、を備える。なお、図2において、コイル部130は、水平方向に2分割した状態を示しているが、実際には一体に構成されている。
磁石部100は、図3に示すように、リング状に形成されたコア部材101を備える。コア部材101は、ポリエステル等の絶縁性を有する樹脂のムク材により構成される。コア部材101は、円周方向に沿って複数の節部102を有する。節部102は、略円盤状に構成され、コア部材101の直径よりも大きな外径を有する。隣接する節部102と節部102との間に、磁性体部110が形成される。なお、図3では、コア部材101の形状を分かり易くするため、磁性体部110が3箇所に形成された状態を示しているが、磁性体部110は、コア部材101の全周に亘って形成されている。すなわち、本実施形態の磁石部100は、トーラス型の磁石部として構成されている。
磁性体部110は、図4及び図5に示すように、永久磁石対111と、同化金属片112と、を備える。永久磁石対111は、C字形の永久磁石であり、N極又はS極の極性を有する。永久磁石対111は、コア部材101を径方向から挟むように組み合わされている。永久磁石対111の極性は、極性の異なる磁性体部110がコア部材101の円周方向に沿って交互に配置される。すなわち、磁性体部110の極性は、コア部材101の円周方向に沿って、N極−S極−N極−S極というように交互に設定される。本実施形態において、N極の磁性体部110は8極あり、S極の磁性体部110は8極ある。従って、コア部材101の全周に亘って16極の磁性体部110が形成されている。なお、図2では、磁石部100において、各磁性体部110の極性が異なることを白黒の模様で示している。
図4に示すように、永久磁石対111の上部は、同化金属片112により接合されている。同化金属片112は、同極性(N極又はS極)の永久磁石対111を接合するための部材であり、鉄等により構成される。すなわち、同極性(N極又はS極)の永久磁石対111同士は、互いに反発する性質があるため、間に同化金属片112を入れることにより、永久磁石対111を接合することができる。
一方、永久磁石対111の下部には、図4に示すように、溝部(ベアリングスペース)113が形成される。この溝部113には、回転体としてのボールベアリング114が収容される。ボールベアリング114は、カバー部120(後述)の内部において、磁石部100を回転し易くするための部品である。ボールベアリング114は、溝部113の長手方向に沿って、複数個が収容される。すなわち、ボールベアリング114は、重力方向において、カバー部120の底面(図2参照)と対向する領域(溝部113)に、回動自在に支持されている。ボールベアリング114は、ステンレス、樹脂、セラミック等の磁化しにくい材料により構成される。
ここで、磁性体部110における磁力線の放射範囲について説明する。図6(A)は、先に説明した従来の発電機(特開2003−235224号)における輪回転子の概略断面図である。また、図6(B)は、本実施形態における磁性体部110の概略断面図である。図6(A)、(B)において、破線で示す範囲は、磁力線の放射範囲を模式的に示している。図6(A)に示すように、従来の発電機では、輪回転子において発生する磁力線のほとんどが輪回転子の内部に沿って放射されるため、磁力線が外側に放射される範囲は小さい。一方、図6(B)に示すように、本実施形態の永久磁石対111は、コア部材101を径方向から挟むように組み合わされているため、磁力線が外側に放射される範囲は大きくなる。その結果、起電力コイル部132(後述)における磁束密度も大きくなり、従来の発電機に比べて、より多くの起電力を得ることができる。
再び、発電機本体10の構成について説明する。カバー部120は、図2に示すように、上カバー部121と、下カバー部122と、を備える。カバー部120は、内部に磁石部100が収容される中空の絶縁性容器である。磁石部100は、上カバー部121と下カバー部122との間に収容される。磁石部100を収容した後、上カバー部121と下カバー部122との接合面を接着剤等で接合することにより、カバー部120は、全体としてリング状となる。なお、上カバー部121及び下カバー部122の外側の表面には、後述するコイル部130が形成し易いように、凹凸部(符号略)が設けられている。
コイル部130は、図1に示すように、電磁石コイル部131と、起電力コイル部132と、極性検出部としてのコイル磁気センサ133と、を備える。これら各部は、いずれもカバー部120の外側に巻き付けられたエナメル線により構成される。
電磁石コイル部131は、電源部30から供給される駆動電流により、N極又はS極の磁界を発生する。本実施形態において、電磁石コイル部131は、カバー部120の円周方向に沿って2箇所に設けられている。電磁石コイル部131は、電源部30(後述)と電気的に接続されている。
起電力コイル部132は、磁石部100の磁性体部110(図3参照)が内部を通過した際に生じる電磁誘導により、起電力を発生する。本実施形態において、起電力コイル部132は、カバー部120の円周方向に沿って16箇所に設けられている。電磁石コイル部131は、蓄電部40(後述)と電気的に接続されている。
コイル磁気センサ133は、磁石部100がカバー部120の内部で回転した際に、電磁石コイル部131に接近する磁性体部110の極性を検出する。コイル磁気センサ133は、電磁石コイル部131の近傍に設けられる。磁石部100が平面視において反時計回りに回転するとした場合、コイル磁気センサ133は、電磁石コイル部131から見て、磁石部100が回転する方向の上流側に設けられる。コイル磁気センサ133は、電源部30(後述)と電気的に接続されている。コイル磁気センサ133で検出された磁性体部110の極性は、極性信号(N極又はS極)として電源部30に送信される。
次に、保持部20、電源部30、及び蓄電部40の構成について説明する。
保持部20は、発電機本体10を保持する構造体である。保持部20は、図7に示すように、ステー部21と、取付板22と、を備える。ステー部21は、発電機本体10を固定する部材である。ステー部21は、L字形の枠材23を4つ組み合わせて構成される。ステー部21は、取付板22に配置される。発電機本体10は、外周の4箇所においてステー部21に保持される。
電源部30(図1参照)は、主に発電機本体10の電磁石コイル部131(後述)に駆動電流を供給する装置である。電源部30と発電機本体10との間は、各種の配線により電気的に接続されている。すなわち、電源部30と電磁石コイル部131(発電機本体10)との間は、配線L1により接続されている。また、電源部30とコイル磁気センサ133(発電機本体10)との間は、配線L2により接続されている。電源部30は、コイル磁気センサ133で検出された磁性体部110の極性に基づいて、電磁石コイル部131にN極又はS極に対応する駆動電流を供給する。
なお、本実施形態において、電源部30と蓄電部40(後述)との間は、配線L3により電気的に接続されている。蓄電部40に蓄電された電力の一部は、配線L3を介して、電源部30に送電される。電源部30は、蓄電部40から送電された電力により、発電機本体10の電磁石コイル部131に駆動電流を供給することができる。
蓄電部40(図1参照)は、発電機本体10の起電力コイル部132において発生した起電力を電力として蓄電するバッテリ装置である。蓄電部40と発電機本体10のとの間は、配線L4により電気的に接続されている。蓄電部40は、図示しない負荷側の機器(電動機、照明装置等)と電気的に接続されている。発電機本体10で発生した起電力は、蓄電部40に直流電力として蓄積され、蓄電部40から負荷側の機器に送電される。なお、先に説明したように、蓄電部40に蓄電された電力の一部は、配線L3を介して、電源部30に送電される。
次に、電源部30において、コイル磁気センサ133で検出された磁性体部110の極性に基づいて、電磁石コイル部131にN極又はS極に対応する駆動電流を供給する場合の具体例について説明する。図8(A)から(F)は、磁石部100の円周方向における位置と電磁石コイル部131の極性との関係を示す模式図である。なお、磁石部100は、図2に示すように、カバー部120の内部に収容されるが、図8では説明を容易にするため、同一紙面上に描いている。
図8では、2つの電磁石コイル部131を区別して、電磁石コイル部131a、131bと記述する。同様に、2つのコイル磁気センサ133を区別して、コイル磁気センサ133a、133bと記述する。また、図8において、符号の記載は適宜に省略する。
図8では、N極の電磁石コイル部131a、131bを斜線で示し、S極の電磁石コイル部131a、131bを網線で示す。電磁石コイル部131a、131bの極性は、後述するように、所定のタイミングで切り替えられる。また、図8では、磁石部100において、N極の磁性体部110を白地で示し、S極の磁性体部110を黒地で示す。磁性体部110の極性は、N極又はS極に固定されている。また、本実施形態において、磁石部100は、反時計回り(図中の矢印方向)に回転する。
電源部30は、電磁石コイル部131に駆動電流を供給し、電磁石コイル部131においてN極又はS極の磁界を発生させる。すると、この磁界に反応した磁性体部110の移動により、磁石部100がカバー部120の内部で回転する。このとき、電源部30は、コイル磁気センサ133で検出された磁性体部110の極性に基づいて、電磁石コイル部131に接近する磁性体部110の極性と逆極性の磁界が電磁石コイル部131に発生するように、電磁石コイル部131にN極又はS極に対応する駆動電流を供給する。
例えば、図8(B)において、コイル磁気センサ133aで検出された磁性体部110(すなわち、電磁石コイル部131aに接近する磁性体部110)の極性は、N極となる。そのため、電源部30は、図8(C)に示すように、電磁石コイル部131aの極性を、逆極性のS極に切り替える。これによれば、該当するN極の磁性体部110は、S極の電磁石コイル部131aに吸引されるため、磁性体部110は、円周方向に沿って移動する。このように、N極の磁性体部110が、S極の電磁石コイル部131aに吸引されることにより、磁石部100には、反時計回りに回転する駆動力が与えられる。
同様に、図8(E)において、コイル磁気センサ133bで検出された磁性体部110(すなわち、電磁石コイル部131bに接近する磁性体部110)の極性は、S極となる。そのため、電源部30は、図8(F)に示すように、電磁石コイル部131bの極性を逆極性のN極に切り替える。これによれば、該当するS極の磁性体部110は、N極の電磁石コイル部131bに吸引されるため、磁性体部110は、円周方向に沿って移動する。このように、S極の磁性体部110が、N極の電磁石コイル部131bに吸引されることにより、磁石部100には、反時計回りに回転する駆動力が与えられる。
本実施形態において、電磁石コイル部131a及び131bの極性は、図8に示すように、20°毎に周期的に切り替えられる。
一方、磁石部100が回転すると、各起電力コイル部132では、磁石部100の磁性体部110が内部を通過した際に生じる電磁誘導により、それぞれ起電力を発生する。各起電力コイル部132で発生した起電力は、配線L4を介して蓄電部40に送電される。
上述した第1実施形態における発電機1によれば、例えば、以下のような効果が奏される。
第1実施形態の発電機1において、永久磁石対111は、コア部材101を径方向から挟むように組み合わされている。これによれば、磁力線が外側に放射される範囲が従来に比べて大きくなるため、起電力コイル部132における磁束密度も大きくなり、従来の発電機に比べて、より多くの起電力を得ることができる。従って、本実施形態の発電機1によれば、トーラス型の輪回転子(磁石部)を備えた従来の発電機に比べて、発電効率を向上させることができる。
また、電源部30は、コイル磁気センサ133で検出された磁性体部110の極性に基づいて、電磁石コイル部131にN極又はS極に対応する駆動電流を供給する。そのため、磁石部100の回転速度に係わらず、電磁石コイル部131の極性を、より正確に切り替えることができる。
また、磁石部100において、磁性体部110は、カバー部120の底面と対向する溝部113に、回動自在に支持されたボールベアリング114を備える。そのため、カバー部120の内部で回転する磁石部100の褶動抵抗を、可能な限り小さくすることができる。
次に、第2実施形態について説明する。
第2実施形態における発電機1Aの基本的な構成は、第1実施形態の発電機1(図1参照)と同じである。以下、第2実施形態における発電機1Aの特徴的な構成について説明する。なお、第2実施形態では、第1実施形態と同じ部材に同一符号を付して説明する。但し、同一符号を付した部材のうち、第1実施形態と実質的に同じ構成の部材については、機能の説明を省略する。
図9は、第2実施形態における発電機本体10Aの構成を示す分解斜視図である。図10は、磁石部100における磁性体部110の極性を示す模式図である。図11は、カバー部120の構成を示す平面図である。なお、図11では、カバー部120の内部に収容される磁石部100を破線で示す。
図9に示すように、発電機本体10Aは、磁石部100と、カバー部120と、コイル部(不図示)と、を備える。
磁石部100は、図10(A)に示すように、N極の磁性体部110と、S極の磁性体部110と、を備える。図10では、N極の磁性体部110をクロスした斜線で示す。また、図10では、S極の磁性体部110を斜線で示す。磁性体部110の極性は、磁石部100の円周方向に沿って、N極−S極−N極−S極のように交互に設定される。第2実施形態において、N極の磁性体部110は、15極ある。また、S極の磁性体部110は、15極ある。即ち、磁石部100の全周に亘って、30極の磁性体部110が形成されている。
図10(B)は、各磁性体部110のピークポイントを示す図である。ピークポイントとは、磁性体部110において、磁力が最も強い領域である。ピークポイントは、図10(B)に示すように、磁性体部110のほぼ中央部Pに存在する。図10(B)に示すピークポイントは、磁性体部110の外側に存在するピークポイントである。コイル部130では、磁石部100におけるN極又はS極が、起電力コイル部132を通過する間に起電力が発生する。特に、磁石部100のN極又はS極におけるピークポイントが、起電力コイル部132の中心と一致する位置において最大の起電力が発生する。
カバー部120は、図9に示すように、上カバー部121と、下カバー部122と、を備える。上カバー部121及び下カバー部122は、それぞれ複数のセパレータ123を備える。セパレータ123は、隣接するコイル部の間を電気的に絶縁する部材である。セパレータ123は、上カバー部121と下カバー部122とを接合した際に、円周状の同じ位置において、一つのセパレータとなるように構成される。なお、セパレータ123の幅は、配置される位置により異なる。
図11において、隣接するセパレータ123の間にエナメル線(不図示)を巻き付けることにより、電磁石コイル部131、起電力コイル部132等(図1参照)が形成される。なお、第2実施形態で説明する各図では、電磁石コイル部131、起電力コイル部132等に形成されたコイルの図示を省略する。
電磁石コイル部131は、図11に示すように、カバー部120の円周方向に沿って2箇所に設けられている。
起電力コイル部132は、図11に示すように、円周方向に沿ってグループA、グループB、グループCの3つのグループに分けて配置されている。各グループは、起電力コイル部132を16個備えている。第2実施形態では、磁石部100が2°回転する毎に、起電力を発生するグループ(以下、「発電グループ」ともいう)が切り替えられる。
発電グループにおいて、起電力を発生する起電力コイル部132は、一つ置きとなる。例えば、1グループに含まれる16個の起電力コイル部132のうち、奇数番目に位置する8個の起電力コイル部132で起電力が発生したとする。その場合、次に同グループが発電グループとなった場合は、偶数番目に位置する8個の起電力コイル部132で起電力が発生する。発電グループの切り替えについては後述する。
起電力コイル部132は、磁性体部110のN極及びS極が同時に通過する時間が極力短くなるようにコイル幅が狭く設定されている。起電力コイル部132において、磁性体部110のN極及びS極が同時に通過する時間が長いと、発電効率が低下するためである。このように、第2実施形態の発電機本体10Aでは、起電力コイル部132に磁性体部110のN極及びS極が同時に通過する時間が極力短くなるように、コイル幅が狭く設定されているため、発電効率を向上させることができる。
また、第2実施形態の発電機本体10Aでは、起電力コイル部132のコイル幅を狭くしたため、起電力コイル部132の数は、第1実施形態の起電力コイル部132の数よりも多い。更に、磁性体部110におけるN極及びS極の数も、第1実施形態の磁性体部110におけるN極及びS極の数よりも多い。このように、第2実施形態の発電機本体10Aでは、磁性体部110におけるN極及びS極の数が多いため、第1実施形態に比べて、発電効率をより向上させることができる。
磁気センサ134は、磁石部100がカバー部120の内部で回転した際に、電磁石コイル部131に接近する磁性体部110の磁極を検出する。磁気センサ134は、図11に示すように、電磁石コイル部131の両側に位置するセパレータ123の上に配置されている。なお、磁気センサ134は、隣接して配置された2つの磁気センサ134a及び134bにより構成される。
電磁石コイル部135は、磁石部100を停止状態から所定方向に回転させるための起動用の電磁石コイル部である。電磁石コイル部135は、磁性体部110の隣接するN極及びS極のそれぞれ少なくとも半分の領域が同時に通過可能なコイル幅を有する。そのため、磁石部100の停止状態において、電磁石コイル部135にN極又はS極の磁界を発生させると、電磁石コイル部135の位置に存在する磁性体部110のS極又はN極は、発生した磁界に強く吸引される。そのため、磁石部100を、停止状態からより効率良く回転させることができる。
また、第2実施形態の発電機1Aには、図1に示す蓄電部40の代わりに、双方向回路140(図1、図11に不図示)が接続されている。双方向回路140の構成については、後述する。
次に、磁石部100の回転とコイル部130において起電力が発生するタイミングについて説明する。図12は、磁石部100の極性と起電力コイル部132との位置関係を示す模式図である。
図12では、説明を容易にするため、磁石部100をコイル部130の内側に示す。磁石部100におけるN極及びS極の位置は、カバー部120に磁石部100を収容したときの位置と一致する。
図12において、グループAでは、8箇所(一つ置き)の起電力コイル部132の中心と、磁石部100のN極又はS極におけるピークポイントとが一致する。そのため、グループAの該当する起電力コイル部132からは、それぞれ起電力が出力される。なお、本実施形態では、磁石部100のN極又はS極におけるピークポイントが、起電力コイル部132の中心とずれている場合には、起電力が発生していないものと見做して説明する(実際には、起電力は発生している)。
一方、グループB及びCでは、各起電力コイル部132の中心と、磁石部100のN極又はS極におけるピークポイントとがいずれも一致しない。そのため、グループB及びCの起電力コイル部132からは、起電力が出力されない。
従って、図12において、グループAは、発電グループとなる。また、グループB及びCは、非発電グループとなる。
次に、磁石部100が図12の状態から反時計回りに2°回転したとする(不図示)。その場合、グループCでは、8箇所(一つ置き)の起電力コイル部132の中心と、磁石部100のN極又はS極におけるピークポイントとが一致する。そのため、グループCの該当する起電力コイル部132からは、それぞれ起電力が出力される。
一方、グループA及びBでは、各起電力コイル部132の中心と、磁石部100のN極又はS極におけるピークポイントとがいずれも一致しない(不図示)。そのため、グループA及びBに含まれる起電力コイル部132からは、起電力が出力されない。
従って、磁石部100が図12の状態から反時計回りに2°回転した場合、グループCは、発電グループとなる。また、グループA及びBは、非発電グループとなる。
次に、磁石部100が更に反時計回りに2°回転したとする(不図示)。その場合、グループBでは、8箇所(一つ置き)の起電力コイル部132の中心と、磁石部100のN極又はS極におけるピークポイントとが一致する。そのため、グループBの該当する起電力コイル部132からは、それぞれ起電力が出力される。
一方、グループA及びCでは、各起電力コイル部132の中心と、磁石部100のN極又はS極におけるピークポイントとがいずれも一致しない(不図示)。そのため、グループA及びCに含まれる起電力コイル部132からは、起電力が出力されない。
従って、磁石部100が図12の状態から反時計回りに4°(2°×2)回転した場合、グループBは、発電グループとなる。また、グループA及びCは、非発電グループとなる。
そして、磁石部100が更に反時計回りに2°回転すると、グループAでは、8箇所(図12とは異なる一つ置き)の起電力コイル部132の中心と、磁石部100のN極又はS極におけるピークポイントとが一致する。そのため、グループAが発電グループとなる。このように、磁石部100が図12に示す位置から反時計回りに6°(2°×3)回転すると、再びグループAが発電グループとなる。以後、同様に、磁石部100が反時計回りに2°回転する毎に、発電グループは、グループA、C、Bの順に切り替わる。
従って、磁石部11が反時計回りに1回転(360°)する間、各グループにおいて、それぞれ60回の発電が行われる。言い換えると、磁石部11が反時計回りに1回転する間、各グループは、1/60サイクル毎に発電グループとなる。
次に、コイル部130において起電力が発生する仕組みについて説明する。図13から図16は、任意の発電グループ(グループAからグループC)において、磁石部100の回転とコイル部130で起電力が発生するタイミングとの関係を示す説明図である。図17は、双方向回路140の構成図である。
図13から図16の(A)は、起電力の発生するタイミングを模式的に示す図である。また、図13から図16の(A)に示す「+」、「−」の記号は、起電力の発生する方向を表している。
図13から図16の(B)は、磁石部100とコイル部130(起電力コイル部132)との位置関係を示す図である。(B)において、「発電コイル」は、起電力コイル部132を示す。(B)において、「電磁コイル」は、一時的に電磁石コイル部として機能する起電力コイル部132を示す。即ち、図13から図16の(B)に示すコイル部130は、すべて起電力コイル部132であるが、その時点での機能に応じて「発電コイル」、「電磁コイル」と表記する。発電コイルと電磁コイルとの間の白地部分は、セパレータ123(図11参照)を示す。また、図13から図16の(B)において、磁石部100の移動方向は、図の右側から左側に向かう方向である。
本実施形態のコイル部130には、図13から図16に示すように、双方向回路140が接続されている。双方向回路140は、高発電状態の起電力コイル部132で発生した起電力の一部を、低発電状態の起電力コイル部132に供給する回路である。起電力の一部が供給される低発電状態の起電力コイル部132は、一時的に電磁石コイル部(電磁コイル)として機能する。双方向回路140は、後述するように、隣接する一組の起電力コイル部132の間にそれぞれ設けられている。
なお、高発電状態とは、起電力コイル部132の中心と、磁石部100のN極又はS極におけるピークポイントとが一致する状態をいう。高発電状態の起電力コイル部132では、図13から図16に示すように、最大値の80%以上の起電力が発生する。また、低発電状態とは、起電力コイル部132の中心と、磁石部100のN極又はS極におけるピークポイントとが一致しない状態をいう。
低発電状態の起電力コイル部132では、最大値の20%程度の起電力しか発生しない(不図示)。そのため、発生した起電力を負荷(図1参照)に加えると、低発電状態の起電力コイル部132の抵抗が大きくなる。その結果、磁石部100の回転速度に影響を与えるおそれがある。しかし、高発電状態の起電力コイル部132で発生した起電力の一部を、低発電状態の起電力コイル部132に供給して、一時的に電磁石コイルとして機能させることにより、磁石部100の回転速度に与える影響を低減することができる。
ここで、双方向回路140の構成を、図17を参照しながら説明する。図17(A)から(D)は、起電力の一部を供給する経路のパターンをそれぞれ示す。以下の説明において、「上流側」とは、磁石部100が移動する方向と反対側(図中の右側)を指す。「下流側」とは、磁石部100が移動する方向と同じ側(図中の左側)を指す。双方向回路140は、隣接する一組の起電力コイル部132の間に接続されている。双方向回路140から見て、一方の起電力コイル部132は、上流側の起電力コイル部132となる。また、双方向回路140から見て、他方の起電力コイル部132は、下流側の起電力コイル部132となる。また、図17(A)から(D)に示すコイルのイラストは、起電力の一部が供給される起電力コイル部132(電磁コイル)を示す。図17(A)から(D)に示すプラス(+)及びマイナス(−)の記号は、起電力の一部を前記電磁コイルに供給する起電力コイル部132(発電コイル)を示す。
図17(A)は、パターン1を示す。双方向回路140は、下流側の起電力コイル部132(発電コイル)に磁石部100のN極が通過したときにパターン1に切り替えられ、上流側の起電力コイル部132(電磁コイル)にN極の磁界を発生させるための駆動電流を供給する。これにより、上流側の起電力コイル部132では、N極の磁界が発生するため、離れつつある磁石部100のN極が反発すると共に、近づきつつある磁石部100のS極が吸引される。
図17(B)は、パターン2を示す。双方向回路140は、下流側の起電力コイル部132(発電コイル)に磁石部100のS極が通過したときにパターン2に切り替えられ、上流側の起電力コイル部132(電磁コイル)にS極の磁界を発生させるための駆動電流を供給する。これにより、上流側の起電力コイル部132では、S極の磁界が発生するため、離れつつある磁石部100のS極が反発すると共に、近づきつつある磁石部100のN極が吸引される。
図17(C)は、パターン3を示す。双方向回路140は、上流側の起電力コイル部132(発電コイル)に磁石部100のS極が通過したときにパターン3に切り替えられ、下流側の起電力コイル部132(電磁コイル)にN極の磁界を発生させるための駆動電流を供給する。これにより、下流側の起電力コイル部132では、N極の磁界が発生するため、離れつつある磁石部100のN極が反発すると共に、近づきつつある磁石部100のS極が吸引される。
図17(D)は、パターン4を示す。双方向回路140は、上流側の起電力コイル部132(発電コイル)に磁石部100のN極が通過したときにパターン4に切り替えられ、下流側の起電力コイル部132(電磁コイル)にS極の磁界を発生させるための駆動電流を供給する。これにより、下流側の起電力コイル部132では、S極の磁界が発生するため、離れつつある磁石部100のS極が反発すると共に、近づきつつある磁石部100のN極が吸引される。
双方向回路140では、起電力コイル部132で発生する起電力の極性に応じて、内部に設けられた電極端子の接続が4パターン(後述)に切り替えられる。なお、双方向回路140は、図示しない負荷側の機器(図中、負荷と表記)と電気的に接続されている。また、コイル部130で発生した起電力の一部は、配線L3(図1参照)及びインバータ回路(不図示)を介して、電源部30に送電される。
次に、コイル部130において起電力が発生する仕組みを、図13から図16を参照しながら説明する。ここでは、図13から図16において、符号を付した箇所において起電力が発生する仕組みについて説明する。但し、起電力が発生する仕組みは、他の箇所についても同じである。また、図13から図16の(B)では、説明の対象となる起電力コイル部132に、符号C1、C2、C3C4を付す。そして、その時点での機能に応じて「発電コイルC1」、「電磁コイルC1」のように表記する。
1.発電コイルC1(N極発電)、電磁コイルC2(N極励磁)
図13の(B)に示すように、下流側の発電コイルC1に磁石部100のN極(ピークポイント)が達すると、双方向回路140は、パターン1(図17(A)参照)に切り替えられる。双方向回路140がパターン1に切り替えられると、発電コイルC1で発生した起電力の一部は、上流側の電磁コイルC2にN極の磁界を発生させるための駆動電流として供給される。上流側の電磁コイルC2に前記駆動電流が供給されると、電磁コイルC2にN極の磁界が発生する。電磁コイルC2にN極の磁界が発生すると、電磁コイルC2から離れつつある磁石部100のN極(磁極端)が反発すると共に、電磁コイルC2に近づきつつある磁石部100のS極(磁極端)が吸引される。そのため、磁石部100の進行方向への移動が促進される。
2.発電コイルC3(S極発電)、電磁コイルC4(S極励磁)
図13の(B)に示すように、下流側の発電コイルC3に磁石部100のS極(ピークポイント)が達すると、双方向回路140は、パターン2(図17(B)参照)に切り替えられる。双方向回路140がパターン2に切り替えられると、発電コイルC3で発生した起電力の一部は、上流側の電磁コイルC4にS極の磁界を発生させるための駆動電流として供給される。上流側の電磁コイルC4に前記駆動電流が供給されると、電磁コイルC4にS極の磁界が発生する。電磁コイルC4にS極の磁界が発生すると、電磁コイルC4から離れつつある磁石部100のS極(磁極端)が反発すると共に、電磁コイルC4に近づきつつある磁石部100のN極(磁極端)が吸引される。そのため、磁石部100の進行方向への移動が促進される。
3.発電コイルC2(S極発電)、電磁コイルC1(N極励磁)
図14の(B)に示すように、上流側の発電コイルC2に磁石部100のS極(ピークポイント)が達すると、双方向回路140は、パターン3(図17(C)参照)に切り替えられる。双方向回路140がパターン3に切り替えられると、発電コイルC2で発生した起電力の一部は、下流側の電磁コイルC1にN極の磁界を発生させるための駆動電流として供給される。下流側の電磁コイルC1に前記駆動電流が供給されると、電磁コイルC1にN極の磁界が発生する。電磁コイルC1にN極の磁界が発生すると、電磁コイルC1から離れつつある磁石部100のN極(磁極端)が反発すると共に、電磁コイルC4に近づきつつある磁石部100のS極(磁極端)が吸引される。そのため、磁石部100の進行方向への移動が促進される。
4.発電コイルC4(N極発電)、電磁コイルC3(S極励磁)
図14の(B)に示すように、上流側の発電コイルC4に磁石部100のN極(ピークポイント)が達すると、双方向回路140は、パターン4(図17(D)参照)に切り替えられる。双方向回路140がパターン4に切り替えられると、発電コイルC4で発生した起電力の一部は、下流側の電磁コイルC3にS極の磁界を発生させるための駆動電流として供給される。下流側の電磁コイルC3に前記駆動電流が供給されると、電磁コイルC3にS極の磁界が発生する。電磁コイルC3にS極の磁界が発生すると、電磁コイルC3から離れつつある磁石部100のS極(磁極端)が反発すると共に、電磁コイルC3に近づきつつある磁石部100のN極(磁極端)が吸引される。そのため、磁石部100の進行方向への移動が促進される。
5.発電コイルC1(S極発電)、電磁コイルC2(S極励磁)
図15の(B)に示すように、下流側の発電コイルC1に磁石部100のS極(ピークポイント)が達すると、双方向回路140は、パターン2(図17(B)参照)に切り替えられる。双方向回路140がパターン2に切り替えられると、発電コイルC1で発生した起電力の一部は、上流側の電磁コイルC2にS極の磁界を発生させるための駆動電流として供給される。上流側の電磁コイルC2に前記駆動電流が供給されると、電磁コイルC2にS極の磁界が発生する。電磁コイルC2にS極の磁界が発生すると、電磁コイルC2から離れつつある磁石部100のS極(磁極端)が反発すると共に、電磁コイルC2に近づきつつある磁石部100のN極(磁極端)が吸引される。そのため、磁石部100の進行方向への移動が促進される。
6.発電コイルC3(N極発電)、電磁コイルC4(N極励磁)
図15の(B)に示すように、下流側の発電コイルC3に磁石部100のN極(ピークポイント)が達すると、双方向回路140は、パターン1(図17(A)参照)に切り替えられる。双方向回路140がパターン1に切り替えられると、発電コイルC3で発生した起電力の一部は、上流側の電磁コイルC4にN極の磁界を発生させるための駆動電流として供給される。上流側の電磁コイルC4に前記駆動電流が供給されると、電磁コイルC4にN極の磁界が発生する。電磁コイルC4にN極の磁界が発生すると、電磁コイルC4から離れつつある磁石部100のN極(磁極端)が反発すると共に、電磁コイルC4に近づきつつある磁石部100のS極(磁極端)が吸引される。そのため、磁石部100の進行方向への移動が促進される。
7.発電コイルC2(S極発電)、電磁コイルC1(N極励磁)
図16の(B)に示すように、上流側の発電コイルC2に磁石部100のN極(ピークポイント)が達すると、双方向回路140は、パターン4(図17(D)参照)に切り替えられる。双方向回路140がパターン4に切り替えられると、発電コイルC2で発生した起電力の一部は、下流側の電磁コイルC1にS極の磁界を発生させるための駆動電流として供給される。下流側の電磁コイルC1に前記駆動電流が供給されると、電磁コイルC1にS極の磁界が発生する。電磁コイルC1にS極の磁界が発生すると、電磁コイルC1から離れつつある磁石部100のS極(磁極端)が反発すると共に、電磁コイルC1に近づきつつある磁石部100のN極(磁極端)が吸引される。そのため、磁石部100の進行方向への移動が促進される。
8.発電コイルC4(S極発電)、電磁コイルC3(N極励磁)
図16の(B)に示すように、上流側の発電コイルC4に磁石部100のS極(ピークポイント)が達すると、双方向回路140は、パターン3(図17(C)参照)に切り替えられる。双方向回路140がパターン3に切り替えられると、発電コイルC4で発生した起電力の一部は、下流側の電磁コイルC3にN極の磁界を発生させるための駆動電流として供給される。下流側の電磁コイルC3に前記駆動電流が供給されると、電磁コイルC3にN極の磁界が発生する。電磁コイルC3にN極の磁界が発生すると、電磁コイルC3から離れつつある磁石部100のN極(磁極端)が反発すると共に、電磁コイルC3に近づきつつある磁石部100のS極(磁極端)が吸引される。そのため、磁石部100の進行方向への移動が促進される。
以上説明したように、双方向回路140は、磁石部100が回転して、発電コイルとして機能する起電力コイル部132の位置(上流側又は下流側)、及び発生する起電力の極性が変わる毎に、パターン1からパターン4のいずれかに切り替わる。
上述した第2実施形態の発電機1Aにおいても、第1実施形態の発電機1と同等の効果が奏される。
特に、第2実施形態の発電機1Aは、高発電状態の起電力コイル部132(発電コイル)で発生した起電力の一部を、低発電状態の起電力コイル部132に供給する双方向回路140を備える。そのため、発電機1Aにおいて、起電力の一部が供給された起電力コイル部132は、一時的にN極又はS極の電磁石コイルとなり、離れつつある同極性の磁石部100が反発すると共に、近づきつつある逆極性の磁石部100が吸引される。これにより、発電機1Aでは、磁石部100の回転速度に与える影響が低減されるため、磁石部100の進行方向への移動が促進される。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明に係る発電機は、上述した第1及び第2実施形態に限定されることなく、種々の形態で実施することができる。
例えば、第1及び第2実施形態では、磁性体部110の回転体として、ボールベアリング114を用いた例について説明した。これに限らず、回転体は、ローラベアリングであってもよい。また、同等に機能し得るものであれば、他の回転機構を備えたものであってもよい。
第1及び第2実施形態では、コア部材101を、樹脂のムク材により構成した例について説明した。これに限らず、コア部材101は、中空の部材により構成してもよい。また、コア部材101は、絶縁性を有する部材であれば、樹脂材だけでなく、他の部材を用いて構成してもよい。
第1及び第2実施形態では、電磁石コイル部131を2箇所に設けた例について説明した。これに限らず、電磁石コイル部131は、3箇所以上設けてもよい。
第1実施形態では、N極の磁性体部110を8極(第2実施形態では15極)、S極の磁性体部110を8極(第2実施形態では15極)とした例について説明した。これに限らず、N極及びS極の磁性体部110の数は、それぞれ同数であれば、適宜に設定することができる。また、第1及び第2実施形態では、極性の異なる磁性体部110を円周方向に沿って交互に配置した例について説明した。これに限らず、N極の磁性体部110を円周方向に沿って複数配置し、S極の磁性体部110を円周方向に沿って複数配置した構成としてもよい。
第1実施形態では、コイル磁気センサ133(第2実施形態では磁気センサ134)で検出された磁性体部110の極性に基づいて、電磁石コイル部131をN極又はS極に切り替える例について説明した。これに限らず、カバー部120の内部における磁性体部110の位置(位相)を光学的に読み取る機構を設け、当該機構により検出された磁性体部110の極性に基づいて、電磁石コイル部131をN極又はS極に切り替えるように構成してもよい。
1、1A 発電機
10、10A 発電機本体
20 保持部
30 電源部
40 蓄電部
100 磁石部
101 コア部材
110 磁性体部
114 ボールベアリング(回転体)
120 カバー部
130 コイル部
131 電磁石コイル部
132 起電力コイル部
133 コイル磁気センサ(極性検出部)
134 磁気センサ(極性検出部)
140 双方向回路

Claims (7)

  1. 磁性体部が円周方向に沿って配置され、全体としてリング状に構成された磁石部と、
    前記磁石部が収容される中空の絶縁性容器であって、全体としてリング状に構成されたカバー部と、
    前記カバー部の外側に設けられ、供給された駆動電流によりN極又はS極の磁界を発生する少なくとも2つの電磁石コイル部と、
    前記カバー部の外側に設けられ、前記磁石部の前記磁性体部が内部を通過した際に生じる電磁誘導により、起電力を発生する起電力コイル部と、
    前記磁石部、前記カバー部、前記電磁石コイル部、及び前記起電力コイル部の組み立て体としての発電機本体を保持する保持部と、
    前記電磁石コイル部に駆動電流を供給する電源部と、
    前記起電力コイル部において発生した起電力を蓄電する蓄電部と、
    を備えた発電機であって、
    前記磁石部は、リング状に形成されたコア部材を備え、
    前記磁性体部は、前記コア部材を径方向から挟むように組み合わされたN極又はS極の永久磁石対により構成され、
    前記電源部は、前記電磁石コイル部においてN極又はS極の磁界が交互に発生するように、極性の異なる駆動電流が供給可能に構成され、
    前記電源部から前記電磁石コイル部に駆動電流を供給して、当該電磁石コイル部においてN極又はS極の磁界を発生させ、当該磁界に反応した前記磁性体部の移動により前記磁石部を前記カバー部の内部で回転させると共に、回転する前記磁石部の前記磁性体部が前記起電力コイル部の内部を通過した際に発生する起電力を前記蓄電部に蓄電することを特徴とする発電機。
  2. 請求項1に記載の発電機において、
    前記電磁石コイル部の近傍に設けられ、前記磁石部が前記カバー部の内部で回転した際に、前記電磁石コイル部に接近する前記磁性体部の極性を検出する極性検出部を備え、
    前記電源部は、前記極性検出部で検出された前記磁性体部の極性に基づいて、前記電磁
    石コイル部に接近する前記磁性体部の極性と逆極性の磁界が前記電磁石コイル部において発生するように、前記電磁石コイル部にN極又はS極に対応する駆動電流を供給することを特徴とする発電機。
  3. 請求項1又は2に記載の発電機において、
    前記磁石部は、重力方向において前記カバー部の底面と対向する領域に、回動自在に支持された回転体を備えることを特徴とする発電機。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の発電機において、
    高発電状態の前記起電力コイル部で発生した起電力の一部を、低発電状態の前記起電力コイル部に供給して、低発電状態の前記起電力コイル部にN極又はS極の磁界を発生させることにより、前記磁性体部の移動を促進させることを特徴とする発電機。
  5. 請求項4に記載の発電機において、
    高発電状態の前記起電力コイル部と低発電状態の前記起電力コイル部との間を電気的に接続する双方向回路を備えることを特徴とする発電機。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の発電機において、
    供給された駆動電流によりN極又はS極の磁界を発生させることにより、前記磁石部を停止状態から所定方向に回転させる起動用の電磁石コイル部を備えることを特徴とする発電機。
  7. 請求項6に記載の発電機において、
    前記起動用の電磁石コイル部は、前記前記磁性体部の隣接するN極及びS極のそれぞれ少なくとも半分の領域が同時に通過可能なコイル幅を有することを特徴とする発電機。
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