JPWO2014167803A1 - プラズマ切断用トーチ - Google Patents

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Abstract

本発明は帯電部からシールドカップ検出用スイッチ等の導電部までの絶縁距離を保ち、作業者の安全を確保することを目的とし、本発明のプラズマ切断用トーチでは、シールドカップ(12)は、第1の上面(12a)を有する筒状であり、第1の上面(12a)がトーチ本体部(9)の第1の底面(9a)と向かい合うようにトーチ本体部(9)に取り付けられており、ノズル(8)は、内部に第1の空間を有する筒状であり、電極(5)は、ノズル(8)とは離れており、第1の空間に位置し、可動部材(11)は、トーチ本体部(9)に設けられ、第1の底面(9a)から突出した突出状態、および、トーチ本体部(9)に収納された収納状態になり、シールドカップ検出用スイッチは、トーチスイッチと直列に接続され、可動部材(11)が突出状態ではオフとなり、可動部材(11)が収納状態ではオンとなり、可動部材(11)は絶縁性である構成とした。

Description

本開示は、プラズマ切断用トーチに関し、特に、安全性や動作の確実性に優れたスイッチ構造に関する。
プラズマ切断は、プラズマ切断用トーチと母材との間に発生させたプラズマアークによって、母材の切断を行う加工方法である。プラズマ切断は、初めにプラズマ切断用トーチの電極をマイナス極性とし、プラズマ切断用トーチのノズル(チップともいう)をプラス極性とする。これにより、電極とノズルとの間にパイロットアークを発生させる。その後、プラズマ切断用トーチの電極と母材との間にプラズマアークを発生させる。プラズマアークは、作動ガスの冷却効果と旋廻流とによって、プラズマ切断用トーチのノズル先端の噴き出し穴で機械的に絞られて高温化されている。プラズマ切断は、プラズマアークによる母材の溶融と、作動ガスによる溶融された母材の吹き飛ばしとにより、母材を切断する。
従来から、プラズマ切断用トーチとプラズマ切断用電源を備えたプラズマ切断装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
図6から図8を用いて、従来のプラズマ切断装置について説明する。
図6は、従来のプラズマ切断装置の概略構成を示す図である。図6において、作動ガスを圧縮するコンプレッサ102は、レギュレータ103に接続される。レギュレータ103は、作動ガスの二次圧力を一定値に調整する。その後、作動ガスは、レギュレータ103から切断用電源104の内部に導かれる。
レギュレータ103は、切断用電源104の内部に設けられた、プラズマアークの始動と停止によってオンオフされるガスバルブ(図示せず)に接続される。作動ガスは、切断用電源104の内部を、ガスバルブを経由して流れる。ガスバルブは、作動ガスをトーチ先端部101に供給する冷却ケーブル108に接続されている。
さらに、切断用電源104には、母材105に接続される母材ケーブル106と、アークスタートを誘導するために高周波を印加するためのパイロットケーブル109と、トーチスイッチ111を有するトーチスイッチケーブル110とが接続されている。
一方、プラズマ切断トーチ107には、切断用電源104からのパイロットケーブル109とトーチスイッチケーブル110と冷却ケーブル108とが接続されている。そして、作動ガスは、冷却ケーブル108を経由してトーチ先端部101に供給される。
以上のように、従来のプラズマ切断装置が構成されている。
プラズマ切断の方法は、トーチ先端部101のノズルを母材105に接触させる接触切断と、トーチ先端部101のノズルを母材105から離して切断する非接触切断とがある。
なお、従来、非接触切断を行う場合は、切断用電源104の内部に設けられた高周波発生装置(図示せず)によって、冷却ケーブル108とパイロットケーブル109との間に高周波電圧を印加する。これにより、冷却ケーブル108と接続されたトーチ先端部101の電極とパイロットケーブル109に接続されたノズルとの間に高周波を発生させて絶縁破壊を起こす。これにより、トーチ先端部101において、電極とノズルの間でパイロットアークが発生する。その後、トーチ先端部101の電極と母材105との間に電圧を印加し、パイロットアークを電極と母材105との間のプラズマアークに移行させる。
また、従来、接触切断を行う場合は、切断用電源104の内部に設けられた高周波発生装置によって、冷却ケーブル108とパイロットケーブル109との間に高周波電圧を印加する。これにより、電極とトーチ先端部1のノズルに接触した母材105との間で高周波を発生させる。これにより、電極と母材105との間でパイロットアークが発生する。その後、トーチ先端部101の電極と母材105との間に印加されている電圧により、パイロットアークを電極と母材105との間のプラズマアークに移行させる。
次に、従来のプラズマ切断トーチの構造について、図7を用いて説明する(例えば、特許文献2参照)。
図7に示すように、トーチ先端部101は、内側本体金具112と、外側本体金具113と、絶縁筒114と、絶縁体115と、電極116と、ノズル117と、カップ118と、導電部119と、接触子120、121とを有する。内側本体金具112は、電極116と冷却ケーブルとを電気的に接続し、外側本体金具113は、ノズル117とパイロットケーブル109とを電気的に接続する。
このようなプラズマ切断トーチ107を用いたプラズマ切断時には、電極116と母材105との間の電圧は、無負荷時では300V以上、アークスタート時、すなわち負荷時ではDC100V以上という高い電圧がかかる。電極116とノズル117との間の電圧も、パイロットアーク発生時には高い電圧がかかる。そのため、電極116やノズル117は、プラズマアークに影響のない箇所をカップ118で覆っている。しかし、電極116などの消耗部品の交換のためにカップ118を取り外している時に、トーチスイッチ111がオンすると、電極116に高電圧がかかり、危険であるので、安全対策が必要である。
このため、カップ118の取り付け状態を検知できるように、カップ118の上面に導電部119が、絶縁体115の下面に接触子120と接触子121とが、カップ取付検出部122(図8参照)として設けられている。そして、接触子120と接触子121とが導電部119によって導通されると、カップ118が取り付けられていることがわかる。
図8は、従来のトーチスイッチケーブルの配線の一部を示す回路図である。
図8に示すように、トーチスイッチ111と同じように、カップ取付検出部122がトーチスイッチケーブルの配線に直列に接続されている。従って、カップ118がトーチ先端部101から外れているときには、カップ取付検出部122がトーチスイッチケーブル110の配線を開き、プラズマ切断トーチ107が動作しない。これにより、プラズマ切断トーチ107の誤動作を防ぎ、電極116などの消耗部品の交換時の安全性が確保されている。
特開平3−114677号公報 実開昭64−043600号公報
しかし、導電部119および接触子120、121は導電体である。これらの導電体は、電極116やノズル117といった帯電部との絶縁性を損なって異常放電を発生させることがあるため、作業者が感電しないように安全対策をする必要があった。
上記課題を解決するために、本開示のプラズマ切断用トーチは、トーチ本体部と、シールドカップと、ノズルと、電極と、可動部材と、トーチスイッチと、シールドカップ検出用スイッチとを有する。トーチ本体部は、第1の底面を有する。シールドカップは、第1の上面を有する筒状であり、第1の上面が第1の底面と向かい合うようにトーチ本体部に取り付けられている。ノズルは、シールドカップから下方向に突出するように位置し、内部に第1の空間を有する筒状である。電極は、ノズルとは離れており、第1の空間に位置する。可動部材は、トーチ本体部に設けられ、第1の底面から突出した突出状態、および、トーチ本体部に収納された収納状態になる。トーチスイッチは、電極への電力供給のオンオフを行う。シールドカップ検出用スイッチは、トーチスイッチと直列に接続され、可動部材が突出状態ではオフとなり、可動部材が収納状態ではオンとなる。可動部材は絶縁性である。
本開示によれば、電極等の高電圧がかかる帯電部からシールドカップ検出用スイッチ等の導電部までの絶縁距離を十分に保つことができるので、絶縁性が損なわれることはなく、作業者の安全を確保することができる。
図1は、実施の形態におけるプラズマ切断用トーチの要部を示す断面図である。 図2は、実施の形態におけるプラズマ切断用トーチの全体図である。 図3は、図1に示すプラズマ切断用トーチのA−A断面図である。 図4は、実施の形態におけるプラズマ切断用トーチのシールドカップ検出用スイッチの近傍を示す図である。 図5は、実施の形態のトーチスイッチケーブルの配線の一部を示す回路図である。 図6は、従来のプラズマ切断装置の概略構成を示す図である。 図7は、従来のプラズマ切断トーチの構造を示す図である。 図8は、従来のトーチスイッチケーブルの配線の一部を示す回路図である。
実施の形態のプラズマ切断用トーチについて、図1から図5を用いて説明する。図1は、実施の形態のプラズマ切断用トーチの要部を示す図である。図2は、実施の形態におけるプラズマ切断用トーチの全体図である。図3は、図1に示すプラズマ切断用トーチのA−A断面図である。図4は、実施の形態におけるプラズマ切断用トーチのシールドカップ検出用スイッチの近傍を示す図である。図5は、実施の形態のトーチスイッチケーブルの配線の一部を示す回路図である。
図1に示すように、トーチ先端部1は、第1の内側金具2と、第2の内側金具3と、第3の内側金具4と、電極5と、絶縁筒6と、外側金具7と、ノズル8と、モールド絶縁体9(トーチ本体部)と、ガイド穴10と、可動部材11と、シールドカップ12と、を有する。第1の内側金具2と第2の内側金具3と第3の内側金具4とは、同軸状に組み合わされている。また、これら内側金具2〜4は、作動ガスが流れるように内部が空洞化されており、作動ガスを側面方向に排出するための貫通孔を有する。また、第1の内側金具2の先端には、電極5が電気的に接続されており、これらの内側金具2〜4を介して電極5に電力が供給される。
外側金具7は、絶縁筒6を介して、内側金具2〜4の外側に設けられている。外側金具7は、内側金具2〜4から電気的に絶縁されており、外側金具7の先端には、筒状のノズル8が電気的に接続されている。筒状のノズル8の内部の空間(第1の空間)には、ノズル8とは離れた状態で電極5が位置する。内側金具2〜4と絶縁筒6と外側金具7とノズル8とは、同軸状に組み合わされている。
内側金具2〜4や外側金具7等を備えたトーチ先端部1の大部分は、モールド絶縁体9によりモールドされている。
モールド絶縁体9は、ガイド穴10を有し、また、モールド絶縁体9の先端には筒状のシールドカップ12が取り付けられている。モールド絶縁体9の底面9a(第1の底面)とシールドカップ12の上面12a(第1の上面)とが向かい合って位置している。ガイド穴10は、モールド絶縁体9の底面9aで開口しており、内部には絶縁性の可動部材11を有する。また、可動部材11の先端は、シールドカップ12の上面12aに接している。なお、図1に示すように、モールド絶縁体9の底面9aは必ずしもモールド絶縁体9の下端である必要はない。シールドカップ12の上面12aも必ずしもシールドカップ12の上端である必要はない。
次に、図2〜図4を用いて、可動部材11を用いたシールドカップ検出用スイッチの動作について、説明する。
図2に示すように、プラズマ切断用トーチにおいて、トーチ先端部1はトーチハンドル13と接続されている。また、トーチ先端部1は内側金具2〜4と接続されたヘッド金具14を有する。また、トーチハンドル13は、トーチスイッチ15と、冷却ケーブル16と、パイロットケーブル17と、トーチスイッチケーブル18とを有する。トーチスイッチ15は、トーチスイッチケーブル18の導通をオンオフし、これにより、電極5およびノズル8への電力供給がオンオフされ、その近傍に、シールドカップ検出用スイッチ19(図3〜5参照)が取り付けられている。冷却ケーブル16は、ヘッド金具14などを介して、電極5に電気的に接続されている。パイロットケーブル17は、外側金具7を介して、ノズル8に接続されている。
図3および図4に示すように、トーチ先端部1のトーチハンドル13側にはシールドカップ検出用スイッチ19が取り付けられている。シールドカップ検出用スイッチ19は、モールド絶縁体9に取り付けられている。モールド絶縁体9は、シールドカップ検出用スイッチ19を取り付けるためのくぼみである第1の凹部20と、シールドカップ検出用スイッチ19の配線を通すためのくぼみである第2の凹部21とを有する。また、モールド絶縁体9の内部には、図3および図4に示すように、可動部材11を上下移動が可能なように挿通するためのガイド穴10が設けられている。
可動部材11は、L字形状、または、棒形状、または、直方体形状としてもよい。なお、図3および図4では、可動部材11がL字形状である例を示している。可動部材11は、耐熱性、絶縁性、摺動性、強度などに優れた材料で構成されている。可動部材11は、内側金具2〜4の軸方向(長手方向)に平行に、すなわち、図1、図3および図4における上下方向に移動可能なように、ガイド穴10内に通されて保持されている。なお、可動部材11は、上下方向に移動することにより、シールドカップ検出用スイッチ19をオンあるいはオフするためのものである。
図3および図4では、可動部材11が上方向に移動した状態を実線で、可動部材11は下方向に移動した状態を点線で示している。可動部材11の下端11aは、可動部材11が下方向に移動したときに、モールド絶縁体9の底面9aから突出する(突出状態)。また、可動部材11の上端11bは、L字状になっており、可動部材11が上方向に移動したときに、シールドカップ検出用スイッチ19のアーム部19aを押し上げるように、アーム部19aに接している。このとき、可動部材11の下端11aは、モールド絶縁体9のガイド穴10に収納される(収納状態)。
シールドカップ検出用スイッチ19は、アーム部19aが可動部材11と接し、かつ、トーチハンドル13と干渉しないように、モールド絶縁体9の表面に設けられた第1の凹部20に取り付けられている。具体的には、シールドカップ検出用スイッチ19は、モールド絶縁体9の表面に設けられた第1の凹部20の部分に、固定用ピン22と固定用ピン23とにより固定されている。
図3および図4に示すように、シールドカップ12がトーチ先端部1に取り付けられているときは、シールドカップ12の上面12aが可動部材11を押し上げる。これにより、可動部材11の上端11bがシールドカップ検出用スイッチ19のアーム部19aを押し上げ、シールドカップ検出用スイッチ19がオンされる。シールドカップ12がトーチ先端部1に取り付けられていないときは、可動部材11は下端11aが、モールド絶縁体9の底面9aから突出する。この状態では、シールドカップ検出用スイッチ19のアーム部19aが下がり、シールドカップ検出用スイッチ19はオフされる。
図5に示すように、シールドカップ検出用スイッチ19は、トーチスイッチケーブル18において、トーチスイッチ15と電気的に直列に配線されている。そのため、トーチスイッチ15のオンオフにかかわらず、シールドカップ12がトーチ先端部1に取り付けられていないときは、トーチスイッチケーブル18は導通しない。
なお、実施の形態では、シールドカップ検出用スイッチ19として、ヒンジ・レバー形のリミットスイッチを用いた例を示している。ここで、シールドカップ検出用スイッチ19が可動部材11と接するように第1の凹部20に取り付けられているとは、可動部材11のシールドカップ検出用スイッチ19側の先端部分である上端11bが、シールドカップ検出用スイッチ19のアーム部19aと接するように取り付けられることを意味している。
また、シールドカップ検出用スイッチ19は、防塵・耐圧仕様のものを用いるようにしても良い。なお、シールドカップ検出用スイッチ19は、トーチハンドル13内に設けられ、トーチハンドル13から露出して取り付けられている。
次に、実施の形態のプラズマ切断用トーチの組み立ての順番について説明する。
まず、電極5を第1の内側金具2にねじ込んで装着し、これを覆うようにノズル8を外側金具7にねじ込んで装着する。
次に、シールドカップ12を、外側金具7に装着し、シールドカップ12の上面12aが可動部材11の下端11aを押し上げる。すなわち、可動部材11がシールドカップ検出用スイッチ19の方向へ移動する。
これにより、可動部材11の上端11bが、シールドカップ検出用スイッチ19のアーム部19aと接し、アーム部19aをシールドカップ検出用スイッチ19の方向へ押し上げ、シールドカップ検出用スイッチ19がオンされる。
そして、シールドカップ検出用スイッチ19がオンの状態でトーチスイッチ15を押すと、トーチスイッチケーブル18の配線が全てオン状態となり、起動信号が出力され、電極5に電圧が印加される。
以上のような構成とすることで、シールドカップ12がトーチ先端部1に装着されている場合のみ電極5に電圧を印加し、シールドカップ12が装着されていない場合には電極5に電圧を印加させず、作業者の安全を確保することができる。
また、シールドカップ検出用スイッチ19を動作させるための可動部材11を絶縁体としている。そのため、電極5やノズル8といった帯電部からシールドカップ検出用スイッチ19の金属部分等の導電部までの距離を、従来のプラズマ切断トーチの構成に比べて長くすることができる。従って、従来のプラズマ切断トーチで生じていた異常放電を抑制できる。
なお、実施の形態のプラズマ切断用トーチにおける可動部材11は、耐熱性樹脂またはセラミックスという、耐熱性や摺動性や強度に優れた材料により構成している。そのため、トーチ先端部1のアーク熱による温度上昇による変形を防ぐとともに、確実な動作が可能となる。
以上により、実施の形態によれば、耐熱性と耐圧性を備え、安全で動作が確実なプラズマ切断用トーチを実現することができる。
本開示のプラズマ切断用トーチは、電極等の高電圧がかかる帯電部からシールドカップ検出用スイッチ等の導電部までの絶縁距離を十分に保つことができるので、絶縁性が損なわれることはなく、作業者の安全を確保することができ、産業上有用である。
1 トーチ先端部
2 第1の内側金具
3 第2の内側金具
4 第3の内側金具
5 電極
6 絶縁筒
7 外側金具
8 ノズル
9 モールド絶縁体
9a 底面
10 ガイド穴
11 可動部材
11a 下端
11b 上端
12 シールドカップ
12a 上面
13 トーチハンドル
14 ヘッド金具
15 トーチスイッチ
16 冷却ケーブル
17 パイロットケーブル
18 トーチスイッチケーブル
19 シールドカップ検出用スイッチ
19a アーム部
20 第1の凹部
21 第2の凹部
22 固定用ピン
23 固定用ピン
101 トーチ先端部
102 コンプレッサ
103 レギュレータ
104 切断用電源
105 母材
106 母材ケーブル
107 プラズマ切断トーチ
108 冷却ケーブル
109 パイロットケーブル
110 トーチスイッチケーブル
111 トーチスイッチ
112 内側本体金具
113 外側本体金具
114 絶縁筒
115 絶縁体
116 電極
117 ノズル
118 カップ
119 導電部
120 接触子
121 接触子
122 カップ取付検出部
本開示は、プラズマ切断用トーチに関し、特に、安全性や動作の確実性に優れたスイッチ構造に関する。
プラズマ切断は、プラズマ切断用トーチと母材との間に発生させたプラズマアークによって、母材の切断を行う加工方法である。プラズマ切断は、初めにプラズマ切断用トーチの電極をマイナス極性とし、プラズマ切断用トーチのノズル(チップともいう)をプラス極性とする。これにより、電極とノズルとの間にパイロットアークを発生させる。その後、プラズマ切断用トーチの電極と母材との間にプラズマアークを発生させる。プラズマアークは、作動ガスの冷却効果と旋廻流とによって、プラズマ切断用トーチのノズル先端の噴き出し穴で機械的に絞られて高温化されている。プラズマ切断は、プラズマアークによる母材の溶融と、作動ガスによる溶融された母材の吹き飛ばしとにより、母材を切断する。
従来から、プラズマ切断用トーチとプラズマ切断用電源を備えたプラズマ切断装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
図6から図8を用いて、従来のプラズマ切断装置について説明する。
図6は、従来のプラズマ切断装置の概略構成を示す図である。図6において、作動ガスを圧縮するコンプレッサ102は、レギュレータ103に接続される。レギュレータ103は、作動ガスの二次圧力を一定値に調整する。その後、作動ガスは、レギュレータ103から切断用電源104の内部に導かれる。
レギュレータ103は、切断用電源104の内部に設けられた、プラズマアークの始動と停止によってオンオフされるガスバルブ(図示せず)に接続される。作動ガスは、切断用電源104の内部を、ガスバルブを経由して流れる。ガスバルブは、作動ガスをトーチ先端部101に供給する冷却ケーブル108に接続されている。
さらに、切断用電源104には、母材105に接続される母材ケーブル106と、アークスタートを誘導するために高周波を印加するためのパイロットケーブル109と、トーチスイッチ111を有するトーチスイッチケーブル110とが接続されている。
一方、プラズマ切断トーチ107には、切断用電源104からのパイロットケーブル109とトーチスイッチケーブル110と冷却ケーブル108とが接続されている。そして、作動ガスは、冷却ケーブル108を経由してトーチ先端部101に供給される。
以上のように、従来のプラズマ切断装置が構成されている。
プラズマ切断の方法は、トーチ先端部101のノズルを母材105に接触させる接触切断と、トーチ先端部101のノズルを母材105から離して切断する非接触切断とがある。
なお、従来、非接触切断を行う場合は、切断用電源104の内部に設けられた高周波発生装置(図示せず)によって、冷却ケーブル108とパイロットケーブル109との間に高周波電圧を印加する。これにより、冷却ケーブル108と接続されたトーチ先端部101の電極とパイロットケーブル109に接続されたノズルとの間に高周波を発生させて絶縁破壊を起こす。これにより、トーチ先端部101において、電極とノズルの間でパイロットアークが発生する。その後、トーチ先端部101の電極と母材105との間に電圧を印加し、パイロットアークを電極と母材105との間のプラズマアークに移行させる。
また、従来、接触切断を行う場合は、切断用電源104の内部に設けられた高周波発生装置によって、冷却ケーブル108とパイロットケーブル109との間に高周波電圧を印加する。これにより、電極とトーチ先端部1のノズルに接触した母材105との間で高周波を発生させる。これにより、電極と母材105との間でパイロットアークが発生する。その後、トーチ先端部101の電極と母材105との間に印加されている電圧により、パイロットアークを電極と母材105との間のプラズマアークに移行させる。
次に、従来のプラズマ切断トーチの構造について、図7を用いて説明する(例えば、特許文献2参照)。
図7に示すように、トーチ先端部101は、内側本体金具112と、外側本体金具113と、絶縁筒114と、絶縁体115と、電極116と、ノズル117と、カップ118と、導電部119と、接触子120、121とを有する。内側本体金具112は、電極116と冷却ケーブルとを電気的に接続し、外側本体金具113は、ノズル117とパイロットケーブル109とを電気的に接続する。
このようなプラズマ切断トーチ107を用いたプラズマ切断時には、電極116と母材105との間の電圧は、無負荷時では300V以上、アークスタート時、すなわち負荷時ではDC100V以上という高い電圧がかかる。電極116とノズル117との間の電圧も、パイロットアーク発生時には高い電圧がかかる。そのため、電極116やノズル117は、プラズマアークに影響のない箇所をカップ118で覆っている。しかし、電極116などの消耗部品の交換のためにカップ118を取り外している時に、トーチスイッチ111がオンすると、電極116に高電圧がかかり、危険であるので、安全対策が必要である。
このため、カップ118の取り付け状態を検知できるように、カップ118の上面に導電部119が、絶縁体115の下面に接触子120と接触子121とが、カップ取付検出部122(図8参照)として設けられている。そして、接触子120と接触子121とが導電部119によって導通されると、カップ118が取り付けられていることがわかる。
図8は、従来のトーチスイッチケーブルの配線の一部を示す回路図である。
図8に示すように、トーチスイッチ111と同じように、カップ取付検出部122がトーチスイッチケーブルの配線に直列に接続されている。従って、カップ118がトーチ先端部101から外れているときには、カップ取付検出部122がトーチスイッチケーブル110の配線を開き、プラズマ切断トーチ107が動作しない。これにより、プラズマ切断トーチ107の誤動作を防ぎ、電極116などの消耗部品の交換時の安全性が確保されている。
特開平3−114677号公報 実開昭64−043600号公報
しかし、導電部119および接触子120、121は導電体である。これらの導電体は、電極116やノズル117といった帯電部との絶縁性を損なって異常放電を発生させることがあるため、作業者が感電しないように安全対策をする必要があった。
上記課題を解決するために、本開示のプラズマ切断用トーチは、トーチ本体部と、シールドカップと、ノズルと、電極と、絶縁性の可動部材と、トーチスイッチと、シールドカップ検出用スイッチとを有する。トーチ本体部は、第1の底面を有し、モールドされている絶縁性のモールド絶縁体からなる。シールドカップは、第1の上面を有する筒状であり、第1の上面が第1の底面と向かい合うようにトーチ本体部に取り付けられている。ノズルは、シールドカップから下方向に突出するように位置し、内部に第1の空間を有する筒状である。電極は、ノズルとは離れており、第1の空間に位置する。絶縁性の可動部材は、トーチ本体部に設けられ、第1の底面から突出した突出状態、および、トーチ本体部のガイド穴に収納された収納状態になる。トーチスイッチは、電極への電力供給のオンオフを行う。シールドカップ検出用スイッチは、絶縁性のトーチ本体部の第1の凹部に設けられ、トーチスイッチと直列に接続され、可動部材が突出状態ではオフとなり、可動部材が収納状態ではオンとなる。絶縁性のモールド絶縁体からなるトーチ本体部と絶縁性の可動部材とにより、帯電部としてのノズルと電極とシールドカップ検出用スイッチとの空間を分離する。
本開示によれば、電極等の高電圧がかかる帯電部からシールドカップ検出用スイッチ等の導電部までの絶縁距離を十分に保つことができるので、絶縁性が損なわれることはなく、作業者の安全を確保することができる。
図1は、実施の形態におけるプラズマ切断用トーチの要部を示す断面図である。 図2は、実施の形態におけるプラズマ切断用トーチの全体図である。 図3は、図1に示すプラズマ切断用トーチのA−A断面図である。 図4は、実施の形態におけるプラズマ切断用トーチのシールドカップ検出用スイッチの近傍を示す図である。 図5は、実施の形態のトーチスイッチケーブルの配線の一部を示す回路図である。 図6は、従来のプラズマ切断装置の概略構成を示す図である。 図7は、従来のプラズマ切断トーチの構造を示す図である。 図8は、従来のトーチスイッチケーブルの配線の一部を示す回路図である。
実施の形態のプラズマ切断用トーチについて、図1から図5を用いて説明する。図1は、実施の形態のプラズマ切断用トーチの要部を示す図である。図2は、実施の形態におけるプラズマ切断用トーチの全体図である。図3は、図1に示すプラズマ切断用トーチのA−A断面図である。図4は、実施の形態におけるプラズマ切断用トーチのシールドカップ検出用スイッチの近傍を示す図である。図5は、実施の形態のトーチスイッチケーブルの配線の一部を示す回路図である。
図1に示すように、トーチ先端部1は、第1の内側金具2と、第2の内側金具3と、第3の内側金具4と、電極5と、絶縁筒6と、外側金具7と、ノズル8と、モールド絶縁体9(トーチ本体部)と、ガイド穴10と、可動部材11と、シールドカップ12と、を有する。第1の内側金具2と第2の内側金具3と第3の内側金具4とは、同軸状に組み合わされている。また、これら内側金具2〜4は、作動ガスが流れるように内部が空洞化されており、作動ガスを側面方向に排出するための貫通孔を有する。また、第1の内側金具2の先端には、電極5が電気的に接続されており、これらの内側金具2〜4を介して電極5に電力が供給される。
外側金具7は、絶縁筒6を介して、内側金具2〜4の外側に設けられている。外側金具7は、内側金具2〜4から電気的に絶縁されており、外側金具7の先端には、筒状のノズル8が電気的に接続されている。筒状のノズル8の内部の空間(第1の空間)には、ノズル8とは離れた状態で電極5が位置する。内側金具2〜4と絶縁筒6と外側金具7とノズル8とは、同軸状に組み合わされている。
内側金具2〜4や外側金具7等を備えたトーチ先端部1の大部分は、モールド絶縁体9によりモールドされている。
モールド絶縁体9は、ガイド穴10を有し、また、モールド絶縁体9の先端には筒状のシールドカップ12が取り付けられている。モールド絶縁体9の底面9a(第1の底面)とシールドカップ12の上面12a(第1の上面)とが向かい合って位置している。ガイド穴10は、モールド絶縁体9の底面9aで開口しており、内部には絶縁性の可動部材11を有する。また、可動部材11の先端は、シールドカップ12の上面12aに接している。なお、図1に示すように、モールド絶縁体9の底面9aは必ずしもモールド絶縁体9の下端である必要はない。シールドカップ12の上面12aも必ずしもシールドカップ12の上端である必要はない。
次に、図2〜図4を用いて、可動部材11を用いたシールドカップ検出用スイッチの動作について、説明する。
図2に示すように、プラズマ切断用トーチにおいて、トーチ先端部1はトーチハンドル13と接続されている。また、トーチ先端部1は内側金具2〜4と接続されたヘッド金具14を有する。また、トーチハンドル13は、トーチスイッチ15と、冷却ケーブル16と、パイロットケーブル17と、トーチスイッチケーブル18とを有する。トーチスイッチ15は、トーチスイッチケーブル18の導通をオンオフし、これにより、電極5およびノズル8への電力供給がオンオフされ、その近傍に、シールドカップ検出用スイッチ19(図3〜5参照)が取り付けられている。冷却ケーブル16は、ヘッド金具14などを介して、電極5に電気的に接続されている。パイロットケーブル17は、外側金具7を介して、ノズル8に接続されている。
図3および図4に示すように、トーチ先端部1のトーチハンドル13側にはシールドカップ検出用スイッチ19が取り付けられている。シールドカップ検出用スイッチ19は、モールド絶縁体9に取り付けられている。モールド絶縁体9は、シールドカップ検出用スイッチ19を取り付けるためのくぼみである第1の凹部20と、シールドカップ検出用スイッチ19の配線を通すためのくぼみである第2の凹部21とを有する。また、モールド絶縁体9の内部には、図3および図4に示すように、可動部材11を上下移動が可能なように挿通するためのガイド穴10が設けられている。
可動部材11は、L字形状、または、棒形状、または、直方体形状としてもよい。なお、図3および図4では、可動部材11がL字形状である例を示している。可動部材11は、耐熱性、絶縁性、摺動性、強度などに優れた材料で構成されている。可動部材11は、内側金具2〜4の軸方向(長手方向)に平行に、すなわち、図1、図3および図4における上下方向に移動可能なように、ガイド穴10内に通されて保持されている。なお、可動部材11は、上下方向に移動することにより、シールドカップ検出用スイッチ19をオンあるいはオフするためのものである。
図3および図4では、可動部材11が上方向に移動した状態を実線で、可動部材11は下方向に移動した状態を点線で示している。可動部材11の下端11aは、可動部材11が下方向に移動したときに、モールド絶縁体9の底面9aから突出する(突出状態)。また、可動部材11の上端11bは、L字状になっており、可動部材11が上方向に移動したときに、シールドカップ検出用スイッチ19のアーム部19aを押し上げるように、アーム部19aに接している。このとき、可動部材11の下端11aは、モールド絶縁体9のガイド穴10に収納される(収納状態)。
シールドカップ検出用スイッチ19は、アーム部19aが可動部材11と接し、かつ、トーチハンドル13と干渉しないように、モールド絶縁体9の表面に設けられた第1の凹部20に取り付けられている。具体的には、シールドカップ検出用スイッチ19は、モールド絶縁体9の表面に設けられた第1の凹部20の部分に、固定用ピン22と固定用ピン23とにより固定されている。
図3および図4に示すように、シールドカップ12がトーチ先端部1に取り付けられているときは、シールドカップ12の上面12aが可動部材11を押し上げる。これにより、可動部材11の上端11bがシールドカップ検出用スイッチ19のアーム部19aを押し上げ、シールドカップ検出用スイッチ19がオンされる。シールドカップ12がトーチ先端部1に取り付けられていないときは、可動部材11は下端11aが、モールド絶縁体9の底面9aから突出する。この状態では、シールドカップ検出用スイッチ19のアーム部19aが下がり、シールドカップ検出用スイッチ19はオフされる。
図5に示すように、シールドカップ検出用スイッチ19は、トーチスイッチケーブル18において、トーチスイッチ15と電気的に直列に配線されている。そのため、トーチスイッチ15のオンオフにかかわらず、シールドカップ12がトーチ先端部1に取り付けられていないときは、トーチスイッチケーブル18は導通しない。
なお、実施の形態では、シールドカップ検出用スイッチ19として、ヒンジ・レバー形のリミットスイッチを用いた例を示している。ここで、シールドカップ検出用スイッチ19が可動部材11と接するように第1の凹部20に取り付けられているとは、可動部材11のシールドカップ検出用スイッチ19側の先端部分である上端11bが、シールドカップ検出用スイッチ19のアーム部19aと接するように取り付けられることを意味している。
また、シールドカップ検出用スイッチ19は、防塵・耐圧仕様のものを用いるようにしても良い。なお、シールドカップ検出用スイッチ19は、トーチハンドル13内に設けられ、トーチハンドル13から露出して取り付けられている。
次に、実施の形態のプラズマ切断用トーチの組み立ての順番について説明する。
まず、電極5を第1の内側金具2にねじ込んで装着し、これを覆うようにノズル8を外側金具7にねじ込んで装着する。
次に、シールドカップ12を、外側金具7に装着し、シールドカップ12の上面12aが可動部材11の下端11aを押し上げる。すなわち、可動部材11がシールドカップ検出用スイッチ19の方向へ移動する。
これにより、可動部材11の上端11bが、シールドカップ検出用スイッチ19のアーム部19aと接し、アーム部19aをシールドカップ検出用スイッチ19の方向へ押し上げ、シールドカップ検出用スイッチ19がオンされる。
そして、シールドカップ検出用スイッチ19がオンの状態でトーチスイッチ15を押すと、トーチスイッチケーブル18の配線が全てオン状態となり、起動信号が出力され、電極5に電圧が印加される。
以上のような構成とすることで、シールドカップ12がトーチ先端部1に装着されている場合のみ電極5に電圧を印加し、シールドカップ12が装着されていない場合には電極5に電圧を印加させず、作業者の安全を確保することができる。
また、シールドカップ検出用スイッチ19を動作させるための可動部材11を絶縁体としている。そのため、電極5やノズル8といった帯電部からシールドカップ検出用スイッチ19の金属部分等の導電部までの距離を、従来のプラズマ切断トーチの構成に比べて長くすることができる。従って、従来のプラズマ切断トーチで生じていた異常放電を抑制できる。
なお、実施の形態のプラズマ切断用トーチにおける可動部材11は、耐熱性樹脂またはセラミックスという、耐熱性や摺動性や強度に優れた材料により構成している。そのため、トーチ先端部1のアーク熱による温度上昇による変形を防ぐとともに、確実な動作が可能となる。
以上により、実施の形態によれば、耐熱性と耐圧性を備え、安全で動作が確実なプラズマ切断用トーチを実現することができる。
本開示のプラズマ切断用トーチは、電極等の高電圧がかかる帯電部からシールドカップ検出用スイッチ等の導電部までの絶縁距離を十分に保つことができるので、絶縁性が損なわれることはなく、作業者の安全を確保することができ、産業上有用である。
1 トーチ先端部
2 第1の内側金具
3 第2の内側金具
4 第3の内側金具
5 電極
6 絶縁筒
7 外側金具
8 ノズル
9 モールド絶縁体
9a 底面
10 ガイド穴
11 可動部材
11a 下端
11b 上端
12 シールドカップ
12a 上面
13 トーチハンドル
14 ヘッド金具
15 トーチスイッチ
16 冷却ケーブル
17 パイロットケーブル
18 トーチスイッチケーブル
19 シールドカップ検出用スイッチ
19a アーム部
20 第1の凹部
21 第2の凹部
22 固定用ピン
23 固定用ピン
101 トーチ先端部
102 コンプレッサ
103 レギュレータ
104 切断用電源
105 母材
106 母材ケーブル
107 プラズマ切断トーチ
108 冷却ケーブル
109 パイロットケーブル
110 トーチスイッチケーブル
111 トーチスイッチ
112 内側本体金具
113 外側本体金具
114 絶縁筒
115 絶縁体
116 電極
117 ノズル
118 カップ
119 導電部
120 接触子
121 接触子
122 カップ取付検出部

Claims (4)

  1. 第1の底面を有するトーチ本体部と、
    第1の上面を有する筒状であり、前記第1の上面が前記第1の底面と向かい合うように前記トーチ本体部に取り付けられたシールドカップと、
    前記シールドカップから下方向に突出するように位置し、内部に第1の空間を有する筒状のノズルと、
    前記ノズルとは離れており、前記第1の空間に位置する電極と、
    前記トーチ本体部に設けられ、前記第1の底面から突出した突出状態、および、前記トーチ本体部に収納された収納状態になる可動部材と、
    前記電極への電力供給のオンオフを行うトーチスイッチと、
    前記トーチスイッチと直列に接続されたシールドカップ検出用スイッチと、を備え、
    前記シールドカップ検出用スイッチは、前記可動部材が前記突出状態ではオフとなり、前記可動部材が前記収納状態ではオンとなり、
    前記可動部材は絶縁性であるプラズマ切断用トーチ。
  2. 前記可動部材は、耐熱性樹脂またはセラミックスからなる請求項1に記載のプラズマ切断用トーチ。
  3. さらに、前記トーチ本体内に設けられたガイド穴を備え、
    前記可動部材は、前記ガイド穴の内部に移動可能な状態で保持されている請求項1または2に記載のプラズマ切断用トーチ。
  4. 前記可動部材は、L字形状または棒形状または直方体形状である請求項1から3のいずれかに記載のプラズマ切断用トーチ。
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