JPWO2014092037A1 - 平面型スピーカおよびav機器 - Google Patents

平面型スピーカおよびav機器 Download PDF

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Abstract

平面型スピーカ(10)は、それぞれが平板状からなる圧電フィルム(20)、エキサイタフィルム(30)、振動板(40)、フレーム(300)を備える。エキサイタフィルム(30)と振動板(40)との間には、フレーム(300)が配置されている。圧電フィルム(20)は、エキサイタフィルム(30)に装着されている。エキサイタフィルム(30)、振動板(40)、およびフレーム(300)は、連結部材(50)によって接続されている。連結部材(50)は、エキサイタフィルム(30)、振動板(40)、およびフレーム(300)の主面に平行な方向から見て、L字状である。連結部材(50)は、フレーム(300)との接続点を支点として、エキサイタフィルム(30)の伸縮によって回動し、振動板(40)における連結部材(50)が接続された端辺間の距離を変化させる。

Description

本発明は、振動面の大きさに対して厚みが薄い平面型スピーカに関する。
近年、薄型ディスプレイに搭載する等の理由により、薄型のスピーカの需要が高まっている。このため、各種の平面型スピーカ(薄型スピーカ)が考案されている。
特許文献1に記載のスピーカは、平板状のポリフッ化ビニリデン(PVDF)の両主面に電極を形成した構造からなる。
しかしながら、このような従来の平面型スピーカは、ダイナミックスピーカのような奥行きが取れないため、一般的に音質特性が劣るという弱点を有する。
この弱点を改善するため、例えば、特許文献2のスピーカでは、樹脂等からなる平板状のメンブレンを、電磁方式のエキサイタ(アクチュエータ)で振動させている。特許文献2のスピーカでは、メンブレンの側面に電磁方式のエキサイタを取り付けている。
また、特許文献3のスピーカでは、二枚の平板を所定間隔で配置し、当該平板間の中空領域に電磁方式のエキサイタ(アクチュエータ)を配置しており、当該エキサイタにより平板を振動させている。
特開2009−272978号公報 特開昭62−73898号公報 特開2005−117217号公報
上述の特許文献2に示すスピーカでは、電磁方式のエキサイタがメンブレンの横に備えられているため、当該エキサイタを配置する分だけ形状が大きくなってしまう。
また、特許文献3に示すスピーカでは、平板間にエキサイタを配置するため、少なくともエキサイタ分の厚みを必要とする。さらに、平板の対向する両端にエキサイタを配置するため、少なくとも二個のエキサイタ分だけ平板面の面積が大きくなってしまう。
したがって、本発明の目的は、薄型でありながら音質特性に優れ、且つ略振動面の面積が大きく、当該面積に対して厚みが大幅に薄い平面型スピーカを提供することにある。
この発明の平面型スピーカは、圧電フィルム、エキサイタフィルム、振動板、フレーム、および連結部を備える。圧電フィルムは、両主面に電極が形成された圧電性樹脂からなる。エキサイタフィルムは、少なくとも一方の主面に圧電フィルムが装着された平板からなる。振動板は、エキサイタフィルムの主面に対して直交する方向に所定間隔をおいて配置された平板からなる。フレームは、エキサイタフィルムおよび振動板の主面よりも小面積に形成され、エキサイタフィルムと振動板との間に配置されている。連結部は、エキサイタフィルムの端部、フレームの端部、および振動板の端部を連結し、フレームの端部を支点としてエキサイタフィルムの伸縮を振動板に伝搬する。
この構成では、圧電フィルムに音信号を印加すると、当該音信号に応じてエキサイタフィルムが伸縮する。連結部は、フィルムの端部を支点として、エキサイタフィルムの伸縮を、振動板に伝搬する。したがって、振動板は、音信号に応じて振動し、外部へ放音する。この際、圧電フィルム、エキサイタフィルム、振動板、フレームは、全て主面面積と比較して厚みが大幅に薄いので、平面型スピーカとして薄型に形成することができる。また、圧電フィルムの振動がエキサイタフィルムで増幅されて振動板に伝搬されるので、音質特性を向上させることができる。
また、この発明の平面型スピーカの振動板は、次の構成からなる第1継手部と第2継手部とを備えることが好ましい。第1継手部は、エキサイタフィルムの端部とフレームの端部とを接続する。第2継手部は、フレームの端部と振動板の端部とを接続する。第1継手部と第2継手部とは、略直角に接続されている。
この構成では、エキサイタフィルム、振動板、フレームの主面に平行な方向に見て、第1継手部と第2継手部とが略L字状で接続される。これにより、連結部は、第1継手部と第2継手部とがフレームに接続する接続点が支点となり、第1継手部がエキサイタフィルムに接続する点が力点となり、第2継手部が振動板に接続する点が作用点となるテコとして機能する。これにより、エキサイタフィルムの伸縮を、振動板に効果的に伝搬することができる。
また、この発明の平面型スピーカは、次の構成であることが好ましい。第1継手部によるエキサイタフィルムの端部とフレームの端部とを接続する長さは、第2継手部による振動板の端部とフレームの端部とを接続する長さよりも短い。
この構成では、テコの原理から、エキサイタフィルムの伸縮よりも振動板の伸縮の方が大きくなる。これにより、エキサイタフィルムの伸縮を、振動板に、より効果的に伝搬することができる。
また、この発明の平面型スピーカの圧電フィルムは有機圧電材料であってもよい。
この構成では、圧電フィルムが、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)や、ポリ乳酸(PLLA)等によって形成される。
また、この発明の平面型スピーカは、振動板の少なくとも一部が伸縮性フィルムからなっていてもよい。
この構成では、振動板が連結部を介してエキサイタフィルムに固定されている時に生じる応力が緩和され、振動板の主面を湾曲させることなく、より平坦にすることができる。
また、この発明の平面型スピーカの振動板は透光性を有する材料からなることが好ましい。
この構成では、振動板が透光性を有するので、振動板の裏側(エキサイタフィルム側)に配置したものを振動板の正面側から視認することができる。
また、この発明は、AV機器に関するものであり、上述の透光性を有する振動板を有する平面型スピーカを備え、フレームが、振動板側を表示面とする薄型表示ユニットからなる。
この構成では、平面型スピーカ内に薄型表示ユニットが配置されるので、薄型のAV機器を実現することができる。
この発明によれば、優れた音質特性を有し、略振動面の面積だけの大きさからなる薄型の平面型スピーカを実現できる。
本発明の第1の実施形態に係る平面型スピーカの正面図および側面図である。 本発明の第1の実施形態に係る平面型スピーカの部分拡大側面図である。 本発明の第1の実施形態に係る平面型スピーカの動作説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る平面型スピーカの動作説明図である。 本発明の第3の実施形態に係る平面型スピーカの正面図および側面図である。 本発明の第4の実施形態に係る平面型スピーカの正面図および側面図である。 本発明の第5の実施形態に係る平面型スピーカの部分拡大側面図である。 本発明の第6の実施形態に係る平面型スピーカの部分拡大側面図である。
本発明の第1の実施形態に係る平面型スピーカについて、図を参照して説明する。図1(A)は本発明の第1の実施形態に係る平面型スピーカの正面図であり、図1(B)は平面型スピーカの側面図である。図2は本発明の第1の実施形態に係る平面型スピーカの部分拡大図である。
平面型スピーカ10は、圧電フィルム20、エキサイタフィルム30、振動板40、フレーム50を備える。
圧電フィルム20は、平面視して矩形状のベースフィルム200を備える。該ベースフィルム200の対向する両主面には、電極201が形成されている。ベースフィルム200は、圧電性を有するフィルムであり、好ましくはポリ乳酸(以下、PLAと称する。)もしくはポリフッ化ビニリデン(以下、PVDFと称する。)で構成されている。さらに好ましくは、PLAで構成されている。PLAで構成することにより、ベースフィルム200の透光性を非常に高くすることができる。透光性が低くても問題がないような使用態様であれば、厚みをさらに薄くしたPVDFフィルムを積層した積層体、あるいは厚みをさらに薄くしたPLAフィルムを積層した積層体を用いることもできる。これにより、圧電フィルムの見かけ上の圧電定数を向上し、圧電フィルムの駆動電圧を低くすることができる。ベースフィルム200にPLAを用いる場合、ベースフィルム200は、延伸方向に対して各外周辺が略45°になるように裁断することで、矩形状に形成するとよい。
電極201は、ベースフィルム200の両主面の略全面に形成されている。電極201は、酸化インジウムスズITO、酸化亜鉛ZnO、ポリチオフェンを主成分とすることが好ましい。これらの材料を用いれば透光性が高いため、PLAで構成されたベースフィルム200と組み合わせることで、略透明(可視光の透光率が約95%)以上からなる圧電フィルム20Lを実現することができる。なお、電極201には、銀ナノワイヤ電極を用いることができ、さらに、透光性が低くても問題ないような使用態様であれば、アルミ蒸着電極を用いることが好ましい。電極201には、図示しない引き出し用の配線導体が接続されており、外部からの放音用駆動信号は当該配線導体を介して各電極201へ印加される。
エキサイタフィルム30は、平面視して矩形状からなり、圧電フィルム20を配置可能な大きさで形成されている。エキサイタフィルム30は、ポリエチレンテレフタレート(PET)で構成されている。なお、エキサイタフィルム30は、ポリエチレンナノフタレート(PEN)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)等の他の材料を用いてもよく、機能的には振動板40の形状を十分に維持できる強度を有するものであればよい。さらに、エキサイタフィルム30は、高い透光性を有する絶縁性材料であるとよりよい。
例えば、圧電フィルム20のベースフィルム200にPLAを用いて、エキサイタフィルム30にPETを用いる場合、当該エキサイタフィルム30の厚みを0.05mm〜0.2mm程度にすることが好ましい。
エキサイタフィルム30の一方主面には、圧電フィルム20が配置されている。圧電フィルム20は、接着層23を用いてエキサイタフィルム30に固定されている。この際、圧電フィルム20は、延伸方向がエキサイタフィルム30の各外周辺に対して略45°の角度をなすように固定されている。
振動板40は、平面視して矩形状からなる。振動板40は、所定の剛性を有する材料からなり、アクリル樹脂(PMMA)で構成されている。振動板40は、PET、ポリカーボネイト(PC)、PLA等の他の材料を用いてもよく、機能的には高い透光性を有する絶縁性材料であればよい。
振動板40は、エキサイタフィルム30の一方主面側(圧電フィルム20側)に、所定間隔を空けて配置されている。この際、振動板40の主面とエキサイタフィルム30の主面とは略平行になっている。
振動板40の主面を構成する第1方向の長さ(図1における横方向の長さ)は、エキサイタフィルム30と略同じである。第1方向に直交する振動板40の主面を構成する第2方向の長さ(図1における縦方向の長さ)は、エキサイタフィルム30よりも長い。
フレーム300は、平面視して矩形状からなる。フレーム300は、振動板40よりも剛性の高い材料からなる。フレーム300は、高い透光性を有する絶縁性材料であってもよい。また、フレーム300は、主面の中央が開口する形状、すなわち外周部に所定幅だけ肉部を有する形状であってもよい。
フレーム300は、エキサイタフィルム30と振動板4との間に、それぞれに対して間隔を空けて配置されている。この際、フレーム300の主面とエキサイタフィルム30の主面とは平行になっている。
フレーム300の主面を構成する第1方向の長さ(図1における横方向の長さ)は、エキサイタフィルム30および振動板40と略同じである。第1方向に直交するフレーム300の主面を構成する第2方向の長さ(図1における縦方向の長さ)は、エキサイタフィルム30よりも短い。
エキサイタフィルム30、フレーム300、振動板40は、連結部材50によって接続されている。連結部材50は、エキサイタフィルム30、フレーム300、振動板40の第2方向の端部を形成する辺(第2方向端辺)に配置されている。連結部材50も剛性の高い材料からなる。
連結部材50は、第1継手部501と第2継手部502とが一体形成されてなる。第1継手部501と第2継手部502は、長尺状の板からなる。第1継手部501と第2継手部502とは、長尺方向に沿った辺が全辺に亘って接続されている。この際、第1継手部501と第2継手部502は、平板における長尺方向に直交する短尺方向が略直交する形状で接続されている。これにより、連結部材50は、第1継手部501および第2継手部502の長尺方向に平行な方向から見てL型となっている。
連結部材50の第1継手部501と第2継手部502とが接続する角辺は、フレーム300の第2方向端辺に接続されている。この際、連結部材50は、上記長尺方向に平行な方向から見て、フレーム300に対して、第1継手部501および第2継手部502が回動可能に接続されている。
連結部材50の第1継手部501の前記角辺と反対側の端辺は、エキサイタフィルム30の第2方向端辺に接続されている。この際、第1継手部501は、上記長尺方向に平行な方向から見て、エキサイタフィルム30に対して回動可能に接続されている。
連結部材50の第2継手部502の前記角辺と反対側の端辺は、振動板40の第2方向端辺に接続されている。この際、第2継手部502は、上記長尺方向に平行な方向から見て、振動板40に対して回動可能に接続されている。
なお、連結部材50に対するエキサイタフィルム30、振動板40、フレーム300の取付構造は、上述のように、エキサイタフィルム30、振動板40、フレーム300のそれぞれが連結部材50に対して回動可能に固定されれば、その具体的な構造はどのような構造であってもよい。
このような構成とすることで、連結部材50とフレーム300との接続部が、エキサイタフィルム30の伸縮を振動板40に伝搬するための支点511となる。第1継手部501とエキサイタフィルム30との接続部が、エキサイタフィルム30の伸縮を振動板40に伝搬するための力点512となる。第2継手部502と振動板40との接続部が、エキサイタフィルム30の伸縮を振動板に伝搬するための作用点513となる。
図3は本発明の第1の実施形態に係る平面型スピーカの動作説明図である。図3では、圧電フィルム20の定常状態、圧電フィルム20の伸長状態、圧電フィルム20の収縮状態での側面図を示している。
まず、定常状態では、振動板40は、フレーム300および連結部材50によって、エキサイタフィルム30に固定されている。この際、エキサイタフィルム30と振動板40は、湾曲応力が加わるように固定されている。逆言えば、エキサイタフィルム30には第2方向に沿った引っ張り応力が加わるように、エキサイタフィルム30と振動板40は固定されている。より具体的には、振動板40は、エキサイタフィルム30の存在する側と反対の側(振動板40の正面前面側)に湾曲して突出する形状となるように固定されている。なお、図1、図3では、振動板40の湾曲状態を誇張して記載しており、実際には、図2に示すように、振動板40の主面とエキサイタフィルム30の主面は、より平行に近い関係となる。
このような状態において、放音用駆動信号が圧電フィルム20に印加され、圧電フィルム20が第2方向に沿って伸長すると、図3の伸長状態に示すように、エキサイタフィルム30は、S901に示すように伸長する。エキサイタフィルム30がS901に示すように伸長すると、連結部材50とフレーム300との接続部を支点として、連結部材50の第1継手部501は、振動板40側に向かって回動する。この第1継手部501の回動により、第1継手部501に接続する第2継手部502も、連結部材50とフレーム300との接続部を支点として振動板40側に向かって回動する。
連結部材50は、第2方向の両端に配置されており、それぞれの第2継手部502が振動板40側に向かって回動することで、振動板40の第2方向の両端辺間の距離が短くなる。これにより、振動板40は、正面前面側に対する突出量が増加する。
また、放音用駆動信号が圧電フィルム20に印加され、圧電フィルム20が第2方向に沿って収縮すると、図3の収縮状態に示すように、エキサイタフィルム30は、S902に示すように収縮する。エキサイタフィルム30がS902に示すように収縮すると、連結部材50とフレーム300との接続部を支点として、連結部材50の第1継手部501は、エキサイタフィルム30側に向かって回動する。この第1継手部501の回動により、第1継手部501に接続する第2継手部502も、連結部材50とフレーム300との接続部を支点として振動板40側に向かって回動する。
連結部材50は、第2方向の両端に配置されており、それぞれの第2継手部502がエキサイタフィルム30側に向かって回動することで、振動板40の第2方向の両端辺間の距離が長くなる。これにより、振動板40は、正面前面側に対する突出量が減少する。
以上のように、本実施形態の構成を用いることで、圧電フィルム20に放音用駆動信号を印加すれば、当該放音用駆動信号に応じて振動板40を振動させ、正面に放音することができる。
そして、上述のように、振動板40に定常的な湾曲応力を与えておき、当該湾曲応力と同じ方向へのエキサイタフィルム40の伸縮(圧電フィルム20の伸縮を伝搬した伸縮)による応力を加えることで、振動板40を効果的に振動させることができる。さらに、平面型スピーカ10を平面視した略全面に圧電フィルム20を配設できるので、低音出力特性が改善し、且つ、決定された面積において最も効率良く振動板40を振動させることができる。また、従来の特許文献2に示したような電磁方式のエキサイタを必要としないので、平面型スピーカ10を小型(正面視して小面積)に形成することができる。また、側面視して、圧電フィルム20を貼り付けたエキサイタフィルム30と振動板40とを、振動板40の振動ストロークとフレーム300の移動量に応じた距離に対して若干のマージンを有する程度に離間して配置すればよいので、従来の特許文献3に示したような奥行き方向の長さを殆ど必要とせず、平面型スピーカ10を薄く形成することができる。
なお、振動板40のエキサイタフィルム30側にも音が放音されるが、上述の構造により、振動板40のエキサイタフィルム30側は半閉空間のエンクロージャとして機能する。これにより、エキサイタフィルム30側に発した音が正面側に漏洩することを抑制でき、音質特性を向上させることができる。
なお、上述の説明では、第1継手部501の長さ(第1継手部501のフレーム300への接続位置と、第1継手部501のエキサイタフィルム30への接続位置との距離)と、第2継手部502の長さ(第2継手部502のフレーム300への接続位置と、第2継手部502の振動板40への接続位置との距離)との関係を特に示さなかったが、第2継手部502を、第1継手部501の長さよりも長くするとよい。これにより、テコの原理から、エキサイタフィルム30の伸縮量よりも、振動板40の第2方向端辺間の変化量の方が大きくなる。したがって、エキサイタフィルム30の伸縮を増幅して、振動板40を振動させることができる。これにより、さらに効果的に放音することができる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る平面型スピーカについて、図を参照して説明する。図4は本発明の第2の実施形態に係る平面型スピーカの動作説明図である。図4では、圧電フィルム20Aの定常状態、圧電フィルム20Aの伸長状態、圧電フィルム20Aの収縮状態での側面図を示している。
本実施形態に係る平面型スピーカ10Aは、振動板40Aの材料が第1の実施形態の振動板40と異なるものであり、他の構成は、第1の実施形態に係る平面型スピーカ10と同じである。
振動板40Aは、第1の実施形態に示した振動板40と同じ形状からなり、材料が異なる。振動板40Aの材料は、ポリウレタン等の伸縮性を有するものである。このような構造とすることで、図4に示すように、振動板40が定常状態で湾曲することを抑制できる。また、図4に示すように、エキサイタフィルム30が伸縮しても、振動板40が湾曲しない。
これにより、振動板40Aの主面を平坦にすることができ、平面型スピーカ10Aの正面を平坦にすることができる。
次に、本発明の第3の実施形態に係る平面型スピーカについて、図を参照して説明する。図5(A)は本発明の第3の実施形態に係る平面型スピーカの正面図であり、図5(B)は平面型スピーカの側面図である。
本実施形態に係る平面型スピーカ10Bは、振動板40Bの構造が第1の実施形態の振動板40と異なるものであり、他の構成は、第1の実施形態に係る平面型スピーカ10と同じである。
振動板40Bは、主板401と枠板402とを備える。主板401は、第1の実施形態に示した振動板40と同様に、所定の剛性を有する材料からなる。主板401の第1方向の長さは、エキサイタフィルム30と同じである。主板402の第2方向の長さは、エキサイタフィルム30よりも短い。枠板402は、第2の実施形態に示した振動板40Aと同様に、伸縮性を有する材料からなる。枠板402の第1方向の長さは、エキサイタフィルム30を同じである。枠板402の第2方向の長さは、エキサイタフィルム30よりも短い。
枠板402は、主板401の第2方向の両端部にそれぞれ配置されている。枠板402は、主板401に対して接着剤等によって接着されるとともに、連結部材50の第2継手部502に接続されている。
このような構造であっても、第2の実施形態と同様に、振動板40Bの主面を平坦にすることができ、平面型スピーカ10Bの正面を平坦にすることができる。
次に、本発明の第4の実施形態に係る平面型スピーカについて、図を参照して説明する。図6(A)は本発明の第4の実施形態に係る平面型スピーカの正面図であり、図6(B)は平面型スピーカの側面図である。
本実施形態の平面型スピーカ10Cは、圧電フィルム20Cの形状が第1の実施形態の平面型スピーカ10と異なるものであり、他の構成は第1の実施形態の平面型スピーカ10と同じである。
圧電フィルム20Cは、正面視した面積が、エキサイタフィルム30よりも小さい。圧電フィルム20Cは、正面視してエキサイタフィルム30の略中央に配置されている。
平面型スピーカ10Cが必要とする音質特性が得られれば、圧電フィルム20Cを小さくすることもできる。これにより、必要とする音質特性を得ながら、平面型スピーカを、より安価に構成することができる。
次に、本発明の第5の実施形態に係る平面型スピーカについて、図を参照して説明する。図7は、本発明の第5の実施形態に係る平面型スピーカの部分拡大側面図である。
本実施形態の平面型スピーカ10Dは、連結部材500Dの形状、連結部材500Dに対するエキサイタフィルム30D、振動板40D、フレーム300の取付構造が第1の実施形態の平面型スピーカと異なるものであり、他の構成は同じである。
連結部材500Dは、基本的な構造としては、第1の実施形態に示した連結部材50と同じであり、第1継手部501Dと第2継手部502Dとを備える。第1継手部501Dと第2継手部502Dは、エキサイタフィルム30D、振動板40D、フレーム300の主面に平行な方向に見て、L字状になるように接続されている。
連結部材500Dにおける第1継手部501Dと第2継手部502Dとが接続する角辺は、フレーム300の第2方向端面の振動板40D側の辺に当接している。この状態で、連結部材500Dとフレーム300とは、可撓性樹脂フィルム520Dによって固定されている。この際、可撓性樹脂フィルム520Dは、フレーム300の振動板40D側の面と連結部材500Dの第2継手部502Dの振動板40D側の面とに装着されている。このような構造とすることで、連結部材500Dの角辺とフレーム300の第2方向端面の振動板40D側の辺との当接位置が支点511Dとなり、可撓性樹脂フィルム520Dはヒンジとして機能する。
エキサイタフィルム30Dの第2方向端部には、フレーム300側に折れ曲がる折曲部31Dが形成されている。折曲部31Dは、第1継手部501Dの第2継手部502D側の面に接着されている。このエキサイタフィルム30Dと第1継手部501Dとの接着位置が力点512Dとなる。
振動板40Dの第2方向端部には、フレーム300側に折れ曲がる折曲部41Dが形成されている。折曲部41Dは、第2継手部502Dの第1継手部501D側の面に接着されている。この振動板40Dと第2継手部501Dとの接着位置が力点513Dとなる。
このような構造としても、上述の各実施形態と同様に、薄型で音質特性に優れる平面型スピーカを実現することができる。さらに、本実施形態の構成を用いることで、エキサイタフィルム30Dの伸縮を振動板40Dに伝搬する機構を、比較的簡単な構造で実現することができ、平面型スピーカを容易に製造することができる。
次に、本発明の第6の実施形態に係る平面型スピーカについて、図を参照して説明する。図8は、本発明の第6の実施形態に係る平面型スピーカの部分拡大側面図である。
本実施形態の平面型スピーカ10Eは、連結部材500Eの形状、連結部材500Eに対するエキサイタフィルム30E、振動板40E、フレーム300の取付構造が第1の実施形態の平面型スピーカと異なるものであり、他の構成は同じである。
連結部材500Eは長尺状の角柱からなる。連結部材500Eにおける第1の角辺は、フレーム300の第2方向端面の振動板40E側の辺に当接している。この状態で、連結部材500Eとフレーム300とは、可撓性樹脂フィルム520Eによって固定されている。この際、可撓性樹脂フィルム520Eは、フレーム300の振動板40E側の面と連結部材500Eの振動板40E側の面とに装着されている。このような構造とすることで、連結部材500Eの第1の角辺とフレーム300の第2方向端面の振動板40E側の辺との当接位置が支点511Eとなり、可撓性樹脂フィルム520Eはヒンジとして機能する。
エキサイタフィルム30Eの第2方向端部には、フレーム300側に折れ曲がる折曲部31Eが形成されている。折曲部31Eは、連結部材500Eの可撓性樹脂フィルム511Eが装着された面と反対側の面に接着されている。このエキサイタフィルム30Eと連結部材500Eとの接着位置が力点512Eとなる。
振動板40Eの第2方向端部には、フレーム300側に折れ曲がる折曲部41Eが形成されている。折曲部41Eは、連結部材500Eの可撓性樹脂フィルム511Eが装着された面に直交してフレーム300と反対側の面に接着されている。この振動板40Eと連結部材500Eとの接着位置が作用点512Eとなる。
このような構造としても、上述の各実施形態と同様に、薄型で音質特性に優れる平面型スピーカを実現することができる。さらに、本実施形態の構成を用いることで、エキサイタフィルム30Dの伸縮を振動板40Dに伝搬する機構を、さらに簡単な構造で実現することができ、平面型スピーカをさらに容易に製造することができる。
なお、上述の各実施形態では、フレーム300を用いる例を示したが、当該フレーム300を、正面視した形状が矩形状の薄型表示ユニットに置き換えることもできる。薄型表示ユニットとしては、例えば液晶ディスプレイ装置等を用いればよい。薄型表示ユニットは、表示面が振動板側になるように配置されている。そして、振動板は透光性を有する物とする。
このような構成とすることで、平面型スピーカとしての外形のままで、音声のみでなく映像や画像を表示するAV機器を実現することができる。すなわち、薄型のAV機器を実現することができる。
10,10A,10B,10C,10D,10E:平面型スピーカ、
20:圧電フィルム、
23:接着層、
30,30D,30E:エキサイタフィルム、
31D,31E:折曲部、
40,40A,40B,40D,40E:振動板、
41D,41E:折曲部、
50,500D,500E:連結部材、
200:ベースフィルム、
201:電極、
300:フレーム、
401:主板、
402:枠板、
501,501D:第1継手部、
502,502D:第2継手部、
511,511D:支点、
512,512D:力点、
513,513D:作用点、
520D,520E:可撓性樹脂フィルム、
また、この発明の平面型スピーカの連結部は、次の構成からなる第1継手部と第2継手部とを備えることが好ましい。第1継手部は、エキサイタフィルムの端部とフレームの端部とを接続する。第2継手部は、フレームの端部と振動板の端部とを接続する。第1継手部と第2継手部とは、略直角に接続されている。
平面型スピーカ10は、圧電フィルム20、エキサイタフィルム30、振動板40、連結部材50を備える。

Claims (7)

  1. 両主面に電極が形成された圧電性樹脂からなる圧電フィルムと、
    少なくとも一方の主面に前記圧電フィルムが装着された平板状のエキサイタフィルムと、
    前記エキサイタフィルムの主面に対して直交する方向に所定間隔をおいて配置された平板状の振動板と、
    前記エキサイタフィルムおよび前記振動板の主面よりも小面積に形成され、前記エキサイタフィルムと前記振動板との間に配置されたフレームと、
    前記エキサイタフィルムの端部、前記フレームの端部、および前記振動板の端部を連結し、前記フレームの端部を支点として前記エキサイタフィルムの伸縮を前記振動板に伝搬する連結部と、を備えた、
    平面型スピーカ。
  2. 前記振動板は、
    前記エキサイタフィルムの端部と前記フレームの端部とを接続する第1継手部と、
    前記フレームの端部と前記振動板の端部とを接続する第2継手部と、を備え、
    前記第1継手部と前記第2継手部とは、略直角に接続されている、
    請求項1に記載の平面型スピーカ。
  3. 前記第1継手部による前記エキサイタフィルムの端部と前記フレームの端部とを接続する長さは、
    前記第2継手部による前記振動板の端部と前記フレームの端部とを接続する長さよりも短い、請求項2に記載の平面型スピーカ。
  4. 前記圧電フィルムは有機圧電材料からなる、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の平面型スピーカ。
  5. 前記振動板の少なくとも一部は伸縮性フィルムからなる、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の平面型スピーカ。
  6. 前記振動板は透光性を有する材料からなる、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の平面型スピーカ。
  7. 請求項6に記載の平面型スピーカを備え、
    前記フレームは、前記振動板側を表示面とする薄型表示ユニットからなる、AV機器。
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