JPWO2014076834A1 - 管理システム及び管理方法 - Google Patents
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Abstract
管理システムは、ストレージシステムと、サーバ計算機とを管理する。管理システムは、(A)ストレージシステムから、ストレージレベルプールの容量の情報を含むストレージレベルプール情報を取得し、(B)サーバ計算機から、サーバレベルプールの容量の情報を含むサーバレベルプール情報を取得し、(C)ストレージレベルプール情報に基づいて、ストレージレベルプールの空き容量の枯渇の危険性を示す第1の危険度を判定し、(D)サーバレベルプール情報に基づいて、前記サーバレベルプールの空き容量の枯渇の危険性を示す第2の危険度を判定し、(E)ストレージレベルプール及びサーバレベルプールの空き容量の枯渇の危険性を示す第1の危険度及び第2の危険度に関する情報を表示する。
Description
本発明は、ストレージシステムとサーバ計算機を管理する技術に関する。
近年、集約度を高めてコストを削減することを目的として、ストレージシステム及びサーバ計算機で容量仮想化技術が使用されている。容量仮想化技術として、例えば、仮想計算機(VM)に用いられる仮想ハードディスクがある。仮想ハードディスクファイルには、作成時に仮想ハードディスクのディスクサイズと同じサイズのファイルが作成される固定タイプの仮想ハードディスクと、仮想ハードディスク上のボリューム使用サイズに応じてファイルサイズが拡張する可変タイプの仮想ハードディスクがある。可変タイプの仮想ハードディスクは、実際に使用している容量のみしか容量を消費しないため、余分な容量を消費せず無駄なくリソースを活用できる。ストレージシステムにも同様な容量仮想化技術が存在する。
このような容量仮想化技術を用いると、実際の物理容量と、サーバ・仮想サーバ(仮想マシン)に割り当てる論理容量とが乖離するため、管理が複雑化する傾向がある。また、物理容量が枯渇してしまった場合、ディスクI/Oエラーによる業務の停止や、容量が枯渇したボリューム上の可変タイプの仮想ハードディスクを利用している仮想計算機が停止する可能性がある。
管理が複雑化している容量仮想化技術を用いた計算機システムの管理を簡単にする技術として、特許文献1に開示された技術が知られている。特許文献1に開示された技術は、ストレージレベルプールの容量に対する、そのストレージレベルプールに対応する一以上のサーバレベル仮想ボリュームの総容量の比率であるEND−TO−ENDレバレッジ率と呼ばれる値が閾値を超えた場合に、ストレージプールの拡張や、仮想サーバのマイグレーションを行う技術である。
特許文献1に開示された技術は、計算機システム全体の物理容量に対する論理的な割り当て容量の比率を一定以内に抑えるように調整するうえで、有効な手法である。しかしながら、計算機システムにおける処理の停止、例えば、仮想マシンの停止を適切に検知することができない虞がある。
以下に、このような状況を具体的な例を挙げて説明する。
図28は、ストレージシステムとサーバ計算機の両方でThin-Provisioning技術に従う容量仮想化が行われる計算機システムにおける状態の一例を示す図である。
ストレージシステムのストレージレベルプール(LLP)の総容量は300GBであり、使用容量は100GBである。LLPに構成されたストレージレベル仮想ボリューム(LL−VVOL)の中のLL−VVOL1の総容量は100GBであり、使用容量は90GBである。また、LL−VVOL2の総容量は100GBであり、使用容量は10GBである。LL−VVOL1により構成されるサーバレベルプール(HLP)であるHLP1の総容量は100GBであり、使用容量は、90GBである。また、LL−VVOL2により構成されるサーバレベルプール(HLP)であるHLP2の総容量は100GBであり、使用容量は10GBである。
HLP1に構成されるサーバレベル仮想ボリューム(HL−VVOL)の中のHL−VVOL1の総容量は100GBであり、使用容量は40GBである。また、HLP1に構成されるHL−VVOL2の総容量は50GBであり、使用容量は20GBである。また、HLP2に構成されるHL−VVOL3の総容量は50GBであり、使用容量は10GBである。
ここで、図28に示す状態では、HLP1の総容量は100GBであり、使用容量は90GBであるので、残りの使用可能な容量が10GBしかなく、HLP1の容量が枯渇してしまう虞がある。HLP1の容量が枯渇してしまうと、HLP1上の領域を使用して稼働している仮想サーバ(VM1及びVM2)が停止してしまう可能性がある。
一方、特許文献1に開示された技術によると、このような図28に示す状態において、LLPの容量は、300GBであり、LLPに対応した全HL−VVOLの総容量は、200GBであるので、END−TO−ENDレバレッジ率は、100*(200/300)=67%と算出される。END−TO−ENDレバレッジ率が67%であるので、仮想マシンに割り当てた総容量は、ストレージシステムが持つ物理的な容量に十分収まることを表しており、管理者(ユーザ)は、仮想サーバが停止してしまう可能性があることを認識することができない。
管理システムは、ストレージレベルプールに属する一以上のボリュームを構成するストレージシステムと、ストレージシステムに接続され、コンピュータプログラムを実行するサーバ計算機とを管理する。
ストレージシステムは、ストレージレベルプールに関連するストレージレベル仮想ボリュームを提供し、ストレージレベル仮想ボリュームの一部又は全部のエリアは、ストレージレベルプールに属する前記一以上のボリューム内のエリアが割り当てられていない。サーバ計算機は、ストレージレベル仮想ボリュームが属するサーバレベルプールを管理し、サーバレベルプールに関連するサーバレベル仮想ボリュームを提供する。
管理システムは、通信インターフェースデバイスと、記憶デバイスと、それらに接続されたプロセッサを有する。通信インターフェースデバイスは、ストレージシステム及びサーバ計算機と通信するためのデバイスである。プロセッサは、(A)ストレージシステムから、ストレージレベルプールの容量の情報を含むストレージレベルプール情報を取得し、その情報を記憶デバイスに格納し、(B)サーバ計算機から、サーバレベルプールの容量の情報を含むサーバレベルプール情報を取得し、その情報を記憶デバイスに格納し、(C)ストレージレベルプール情報に基づいて、ストレージレベルプールの空き容量の枯渇の危険性を示す第1の危険度を判定し、(D)サーバレベルプール情報に基づいて、サーバレベルプールの空き容量の枯渇の危険性を示す第2の危険度を判定し、(E)ストレージレベルプール及びサーバレベルプールの空き容量の枯渇の危険性を示す第1の危険度及び第2の危険度に関する情報を表示する。通信インターフェースデバイスは、複数の異なる種類の通信インターフェースデバイスであっても良い。記憶デバイスは、例えば、主記憶デバイスのようなメモリと補助記憶デバイスのような記憶デバイスといった複数の記憶デバイスであっても良い。
本発明によると、計算機システムにおけるサーバレベルプールと、ストレージレベルプールを利用した各種処理の停止の危険性を適切に検知することができる。
実施例について、図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施例は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施例の中で説明されている諸要素及びその組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
なお、以後の説明では「aaaテーブル」等の表現にて本発明の情報を説明する場合があるが、これら情報は、テーブル等のデータ構造以外で表現されていてもよい。そのため、データ構造に依存しないことを示すために「aaaテーブル」等について「aaa情報」と呼ぶことがある。
また、以後の説明では「プログラム」又は、プログラムモジュールを主語として説明を行う場合があるが、プログラム又はプログラムモジュールはプロセッサ(典型的にはCPU(Central Processing Unit))によって実行されることで定められた処理をメモリ及びI/F(インタフェース)を用いながら行うため、プロセッサを主語とした説明としてもよい。また、プログラムを主語として開示された処理は、管理システム(例えば、後述の管理サーバ)が行う処理としてもよい。また、プログラムの一部または全ては専用ハードウェアによって実現されてもよい。また、各種プログラムはプログラム配布サーバや、計算機が読み取り可能な記憶メディアによって各計算機にインストールされてもよい。記憶メディアとしては、例えば、ICカード、SDカード、DVD等であってもよい。
また、計算機システムを管理し、表示用情報を表示する一つ以上の計算機の集合を管理システムと呼ぶことがある。管理サーバが表示用情報を表示する場合は管理サーバが管理システムである、また、管理サーバと表示用計算機との組み合わせも管理システムである。また、管理処理の高速化や高信頼化のために複数の計算機で管理サーバと同等の処理を実現してもよく、この場合は当該複数の計算機(表示を表示用計算機が行う場合は表示用計算機も含め)が管理システムである。
また、管理システムの(或いは、プロセッサ)の「表示する」という行為は、管理システムが、その管理システムの表示デバイスに情報を表示する行為と、表示デバイスを有する別の計算機に、その表示デバイスに表示される情報を送信する行為のいずれであっても良い。
「ボリューム」とは、一以上の物理記憶デバイス(例えば、ハードディスクドライブ或いはフラッシュメモリ)を基に提供される論理記憶領域(論理ボリューム)である。ボリュームは、例えば、RAID(Redundant
Array of Independent (or Inexpensive) Disks)グループの記憶空間を基に提供される。RAIDグループは、複数の物理記憶デバイスで構成されており、所定のRAIDレベルに従ってデータが格納される。「ボリューム」は、VOLと表記されることがある。
Array of Independent (or Inexpensive) Disks)グループの記憶空間を基に提供される。RAIDグループは、複数の物理記憶デバイスで構成されており、所定のRAIDレベルに従ってデータが格納される。「ボリューム」は、VOLと表記されることがある。
「ストレージレベルプール」とは、一以上のボリュームにより構築されるプールである。ストレージレベルプールの一部のエリアが、ストレージレベル仮想ボリュームにおける、物理サーバからのライト先エリアに割り当てられる。ストレージレベルプールは、一以上のボリュームが属する複数のプールの集合(仮想的なプール)であっても良い。「ストレージレベルプール」は、下位レベルプールの一例であり、LLPと表記されることがある。
「ストレージレベル仮想ボリューム」とは、ストレージコントローラの提供する、仮想的なボリュームである。なお、必ずしも、ストレージレベル仮想ボリュームのエリア(記憶領域)の全てが、物理的な記憶領域に割りあたっているとは限らない。具体的には、例えば、ストレージレベル仮想ボリュームの一部又は全部のエリアは、初期的には、ストレージレベルプールに属する一以上のボリューム内のエリアが割り当てられていない。言い換えれば、初期的には、例えば、ストレージレベル仮想ボリュームの一部のエリアには、ストレージレベルプールの一部のエリアが割り当てられていても良い。ここで、「初期」とは、例えば、ストレージレベル仮想ボリュームが定義された直後、或いは、ストレージレベル仮想ボリュームが定義されて物理サーバからアクセス可能になった直後である。「ストレージレベル仮想ボリューム」は、LL−VVOLと表記されることがある。
「サーバレベルプール」とは、サーバ(物理サーバ、又は仮想サーバ)がストレージシステムから割り当てられた一つ以上のストレージレベル仮想ボリュームから構築される記憶領域である。サーバレベルプールは、仮想サーバから、サーバレベル仮想ボリュームを経由して使用される。具体的には、仮想サーバからサーバレベル仮想ボリュームに対してデータが書き込まれる場合、そのデータの書込み先エリア(サーバレベル仮想ボリュームの一部のエリア)に、サーバレベルプールの一部のエリアが割り当てられる。そして、割り当てられた一部のエリアに対応する、ストレージレベル仮想ボリューム内のエリアを指定したライト要求が、物理サーバから、そのストレージレベル仮想ボリュームを提供するストレージシステムに送信される。ストレージシステムのストレージコントローラは、そのライト要求に応答して、そのライト要求で指定されているエリア(ストレージレベル仮想ボリューム内のエリア)に、ストレージレベルプール内の一部のエリアを割り当て、割り当てられたエリアに、データを書き込む。データは、具体的には、その割り当てられたエリア(ストレージレベルプール内のエリア)の基になっている物理記憶領域(物理記憶デバイス内の領域)に書き込まれる。「サーバレベルプール」は、上位レベルプールの一例であり、HLPと表記されることがある。
「サーバレベル仮想ボリューム」とは、サーバの仮想化プログラムによって構築される、仮想的なボリュームである。必ずしも、サーバレベル仮想ボリュームの記憶領域の全てが物理的な記憶領域に割りあたっているとは限らない。サーバレベル仮想ボリュームの記憶領域は、仮想サーバによりアクセスされる。このサーバレベル仮想ボリュームは、サーバレベルプールにおいては、仮想ハードディスク(VHD)として認識される。「サーバレベル仮想ボリューム」は、HL−VVOLと表記されることがある。
サーバレベル仮想ボリュームは、仮想ハードディスク上のボリュームの使用容量に応じてボリュームの容量が拡張していくように管理されているが、仮想ハードディスク上のボリュームの使用容量が縮小した場合にあっても、一度拡張されたボリュームの容量は、自動的には縮小されることがない。本実施例においては、サーバレベル仮想ボリュームにおける仮想ハードディスク上の使用容量以上の容量を、仮想ハードディスク上の使用容量と同等の容量まで縮小させる容量縮小処理を実行する。サーバレベル仮想ボリュームにおける仮想ハードディスク上の使用容量以上の容量を、仮想ハードディスク上の使用容量と同等の容量まで縮小させることを、「サーバレベル仮想ボリュームの容量削減」という。
まず、実施例に係る計算機システムを説明する。
実施例に係る計算機システムでは、管理サーバがストレージシステムからストレージレベルプール情報を収集するとともに、管理対象の物理サーバからサーバレベルストレージプール情報を収集し、取得した情報からストレージレベルプール及びサーバレベルプールが処理の停止を引き起こす危険性を分析し、その分析結果を表示する。以下に詳細を説明する。
図1は、本発明の実施例における計算機システムの構成を表す図である。
計算機システムは、ストレージシステム300、物理サーバ200、及び管理サーバ100を備える。なお、ストレージシステム300、物理サーバ200、及び管理サーバ100の少なくとも一つは、何台備わっていても良い。また、ストレージシステム300は、階層化されていても良い。
ストレージシステム300及び物理サーバ200は、通信ネットワーク、例えば、SAN10もしくはLAN20を通じ、相互に接続される。SAN10には、例えばFC(Fibre
channel)スイッチ11が含まれていても良い。管理サーバ100は、通信ネットワーク、例えば、LAN20もしくはSAN10を通じ、ストレージシステム300及び物理サーバ200と接続される。
channel)スイッチ11が含まれていても良い。管理サーバ100は、通信ネットワーク、例えば、LAN20もしくはSAN10を通じ、ストレージシステム300及び物理サーバ200と接続される。
ストレージシステム300は、複数のPDEV(物理記憶デバイス)、及び複数のストレージコントローラ(CTL)を備える。PDEV、及びストレージコントローラ、例えば、内部ネットワーク又はバスによって相互に接続される。ストレージコントローラは、PDEVに基づく記憶領域にデータを格納する。ストレージコントローラは、プロセッサ、メモリ、管理I/F310等を有する。管理I/F310は、LAN20を介して、物理サーバ200、管理サーバ100に接続されるインターフェースである。
ストレージシステム300は、複数のPDEVの記憶領域により構成されるストレージレベルプール330を有する。ストレージシステム300には、ストレージプール330の領域が割り当てられる1以上のストレージレベル仮想ボリューム320(例えば、LL−VVOL1、LL−VVOL2等)が構築される。
物理サーバ200は、サーバ計算機の一例であり、プロセッサ、メモリ、HBA230、及びNIC(Network Interface Card)240を有する。プロセッサ、メモリ、HBA230、NIC240は内部ネットワークによって相互に接続される。
HBA230は、SAN10やLAN20等のネットワークを介してストレージシステム300に接続されるインターフェースである。具体的には、例えば、HBA230は、プロセッサからストレージシステム300へのI/O要求を出力する。NIC240は、LAN20を介して、ストレージシステム300、管理サーバ100に接続されるインターフェースである。
物理サーバ200においては、プロセッサは、メモリによって記憶されるプログラムを実行することによって、各種処理を行う。例えば、プロセッサは、ストレージシステム300にI/O要求(ライト要求又はリード要求)を送信することによって、そのストレージシステム300によって提供される一つ以上のストレージレベル仮想ボリューム320に対してデータの入出力(ライト又はリード)を行うことができる。
物理サーバ200では、プロセッサがサーバ仮想化プログラムを実行することにより、物理サーバ200の有する物理リソースから1以上の仮想サーバ環境(仮想サーバ210)を構築する。物理サーバ200では、サーバレベルプール220が構築される。本実施例では、物理サーバ1のHLP1は、LL−VVOL1から構築され、物理サーバ2のHLP2は、LL−VVOL2から構築されている。
仮想サーバ(VM)210には、サーバレベル仮想ボリューム212が構築される。本実施例では、VM1には、HLP1に基づくHL−VVOL1が構築され、VM2には、HLP1に基づくHL−VVOL2が構築され、VM3には、HLP2に基づくHL−VVOL3が構築されている。また、仮想サーバ210には、ファイル単位でのデータへのアクセスを管理するための1以上のファイルシステム(VFS)211が構築される。本実施例では、VM1には、HL−VVOL1上にVFS1及びVFS2が構築され、VM2には、HL−VVOL2上にVFS3が構築され、VM3には、HL−VVOL3上にVFS4が構築されている。
図2は、管理サーバ100の構成を表す図である。
管理サーバ100は、プロセッサ140、メモリ110、及びNIC150を備える計算機である。プロセッサ140、メモリ110、及びNIC150は、内部ネットワークにより相互に接続される。
プロセッサ140は、メモリ110によって記憶されるプログラムを実行することによって、各種処理を行う。
メモリ110は、プロセッサ140によって実行されるプログラムやプロセッサ140によって必要とされる情報等を記憶する。例えば、メモリ140は、管理プログラム120と、記憶部130とを記憶する。なお、メモリ110は、半導体メモリ又は記憶デバイス、あるいはこれらを組み合わせたもので良い。
管理プログラム120は、ストレージシステム300と、物理サーバ200とを管理する。管理プログラム120は、プログラムモジュールとして、情報収集処理部1210と、危険度算出部1220と、原因・改善箇所選定部1230と、対処実行可否判定部1240と、対処シミュレーション部1250とを含む。
情報収集処理部1210は、ストレージシステム300からストレージレベルプールの構成に関する情報、ストレージレベル仮想ボリュームの構成に関する情報等を収集する。情報収集処理部1210は、物理サーバ200からサーバレベルプールの構成に関する情報、サーバレベル仮想ボリュームの構成に関する情報等を収集する。なお、情報収集処理部1210が、ストレージシステム300及び物理サーバ200から直接情報を取得せずに、管理サーバ100の他のプログラムが取得した情報から必要な情報を取得するようにしても良い。危険度算出部1220は、ストレージレベルプール及びサーバレベルプールについての処理の停止を引き起こす危険性を示す指標である危険度を算出し、危険性を解析する処理を実行する。原因・改善箇所選定部1230は、処理の停止を引き起こす原因の箇所を選定するとともに、危険性を改善することのできる箇所を選定する処理を実行する。対処実行可否判定部1240は、危険性を改善するための対処策が実行可能であるか否かを判定する処理を実行する。対処シミュレーション部1250は、実行可能であると判定された対処策についてのシミュレーションを実行し、シミュレーション結果を表示する処理を実行する。
記憶部130は、各種情報を記憶する。記憶部130は、ボリューム情報テーブル1000と、ストレージレベルプール情報テーブル1100と、ストレージレベル仮想ボリューム情報テーブル1200と、サーバレベルプール情報テーブル1300と、サーバレベル仮想ボリューム情報テーブル1400と、仮想サーバレベルファイルシステム情報テーブル1500と、不要仮想サーバテーブル1600と、サーバレベル仮想ボリューム拡張テーブル1700と、ストレージレベルプール拡張テーブル1800と、マイグレーションテーブル1900と、ストレージレベルプール間ボリューム調整テーブル2000と、仮想サーバ危険度テーブル2100と、仮想サーバ情報テーブル2200と、を記憶する。
ボリューム情報テーブル1000は、ボリュームに関する情報を格納する。ストレージレベルプール情報テーブル1100は、ストレージレベルプールに関する情報を格納する。ストレージレベル仮想ボリューム情報テーブル1200は、ストレージレベル仮想ボリュームに関する情報を格納する。サーバレベルプール情報テーブル1300は、サーバレベルプールに関する情報を格納する。サーバレベル仮想ボリューム情報テーブル1400は、サーバレベル仮想ボリュームに関する情報を格納する。仮想サーバレベルファイルシステム情報テーブル1500は、仮想サーバレベルファイルシステムに関する情報を格納する。不要仮想サーバテーブル1600は、不要仮想サーバに関する情報を格納する。サーバレベル仮想ボリューム拡張テーブル1700は、サーバレベル仮想ボリュームの拡張に関する情報を格納する。ストレージレベルプール拡張テーブル1800は、ストレージレベルプールの拡張に関する情報を格納する。マイグレーションテーブル1900は、サーバレベル仮想ボリュームの移動に関する情報を格納する。ストレージレベルプール間ボリューム調整テーブル2000は、ストレージレベルプール間のボリュームの調整に関する情報を格納する。仮想サーバ危険度テーブル2100は、仮想サーバの危険度に関する情報を格納する。仮想サーバテーブル2200は、仮想サーバに関する情報を格納する。
NIC150は、LAN20等のネットワークを介して、物理サーバ200、及びストレージシステム300に接続されるインターフェースである。
なお、管理サーバ100は、入出力装置160を有してよい。管理サーバ100内の入出力装置160も、内部ネットワークに接続される。
入出力装置160の例としては、ディスプレイとキーボードとポインタデバイスが考えられるが、これら以外の装置であっても良い。また、入出力装置160の代替として、シリアルインターフェースやイーサネット(登録商標)インターフェースが入出力装置160とされてよい。また、該当インターフェースに、ディスプレイ又はキーボード又はポインタデバイスを有する表示用計算機が接続されて良い。表示用情報を表示用計算機へ送信することや、入力用情報を表示用計算機から受信することが行われても良い。これらにより、表示用計算機での表示が行われても良いし、入力を受け付けることで、入出力装置160での入出力が行われても良い。
なお、管理サーバ100は、ストレージシステム300を管理する装置と、物理サーバ200を管理する装置とに分かれていても良い。
図3Aは、ボリューム情報テーブル1000の構成の一例を示す図である。
ボリューム情報テーブル1000は、ボリューム毎に、ボリューム識別子1000、総容量(TOTAL容量)1002、使用容量(USED容量)1003、空き容量(FREE容量)1004、及びディスク装置識別子1005、を属性値とするレコードを有する。
ボリューム識別子1000は、ボリュームに割り当てられた識別子である。総容量1002は、ボリュームの物理的な総容量である。使用容量1003は、総容量の中の実際にデータが書き込まれて使用されている領域の容量である。空き容量1004は、総容量の中の未使用領域の容量である。ディスク装置識別子1005は、ボリュームを構成しているディスク装置の識別子である。ボリュームが複数のディスク装置で構成されている場合には、ディスク装置識別子1005は、複数のディスク装置の識別子である。
図3Bは、ストレージレベルプール情報テーブル1100の構成の一例を示す図である。
ストレージレベルプール情報テーブル1100は、ストレージレベルプール毎に、ストレージレベルプール識別子1101、総容量(TOTAL容量)1102、割当て容量(ASSIGNED容量)1103、使用容量(USED容量)1104、空き容量(FREE容量)1105、ボリューム識別子1106、削減可能容量(REDUCIBLE容量)1107、対応ストレージ1108、危険度1109、及び影響度1110、を属性値とするレコードを有する。
ストレージレベルプール識別子1101は、ストレージレベルプールに割り当てられた識別子である。総容量1102は、ストレージレベルプールの物理的な総容量である。割当て容量1103は、ストレージレベル仮想ボリュームとして仮想的に割り当てた容量の合計値である。使用容量1104は、総容量1102の中の実際にデータが書き込まれて使用されている領域の容量である。空き容量1105は、総容量1102の中の未使用領域の容量である。ボリューム識別子1106は、ストレージレベルプールを構成するボリュームの識別子である。削減可能容量1107は、サーバレベル仮想ボリュームの容量削減を行った場合に削減できる容量である。対応ストレージ1108は、ストレージレベルプールが属するストレージシステム300の識別子である。危険度1109は、ストレージレベルプールについての空き容量の枯渇に対する危険度(第1の危険度)である。影響度1110は、空き容量の枯渇があった場合における影響の度合いを示す影響度である。
図4Aは、ストレージレベル仮想ボリューム情報テーブル1200の構成を示す図である。
ストレージレベル仮想ボリューム情報テーブル1200は、ストレージレベル仮想ボリュームに関する情報の他に、ストレージレベル仮想ボリュームが属するストレージレベルプールの情報を含む。ストレージレベル仮想ボリューム情報テーブル1200は、ストレージレベル仮想ボリューム毎に、ストレージレベル仮想ボリューム識別子1201、総容量(TOTAL容量)1202、使用容量(USED容量)1203、空き容量(FREE容量)1204、及びストレージレベルプール識別子1205、を属性値とするレコードを有する。
ストレージレベル仮想ボリューム識別子1201は、ストレージレベル仮想ボリュームに割り当てられた識別子である。総容量1202は、ストレージレベルプールからストレージレベル仮想ボリュームに割り当てられた総容量である。使用容量1203は、総容量1202の中で使用されている容量である。空き容量1204は、総容量1202の中で未使用領域の容量である。ストレージレベルプール識別子1205は、ストレージレベル仮想ボリュームが属するストレージレベルプールの識別子である。
図4Bは、サーバレベルプール情報テーブル1300の構成の一例を示す図である。
サーバレベルプール情報テーブル1300は、サーバレベルプールに関する情報の他に、サーバレベルプールが属するストレージレベル仮想ボリュームの情報と物理サーバの情報を含む。サーバレベルプール情報テーブル1300は、サーバレベルプール毎に、サーバレベルプール識別子1301、総容量(TOTAL容量)1302、割当て容量(ASSIGNED容量)1303、使用容量(USED容量)1304、空き容量(FREE容量)1305、ストレージレベル仮想ボリューム識別子1306、削減可能容量(REDUCIBLE容量)1307、接続方式1308、対応物理サーバ1309、危険度1310、及び影響度1311、を属性値とするレコードを有する。
サーバレベルプール識別子1301は、サーバレベルプールに割り当てられた識別子である。総容量1302は、ストレージレベル仮想ボリュームから割当てられた総容量である。割当て容量1303は、サーバレベル仮想ボリュームとして仮想的に割り当てた容量の合計値である。使用容量1304は、総容量1302の中の実際にデータが書き込まれて使用されている領域の容量である。空き容量1305は、総容量1302の中の未使用領域の容量である。ストレージレベル仮想ボリューム識別子1306は、サーバレベルプールを構成するストレージレベル仮想ボリュームの識別子である。削減可能容量1307は、サーバレベル仮想ボリュームの容量削減を行った場合において削減できる容量である。接続方式1308は、ストレージレベル仮想ボリュームへの接続方式である。対応物理サーバ1309は、サーバレベルプールが属する物理サーバ200の識別子である。危険度1310は、サーバレベルプールについての空き容量の枯渇に対する危険度(第2の危険度)である。影響度1311は、空き容量の枯渇があった場合における影響の度合いを示す影響度である。
図5Aは、サーバレベル仮想ボリューム情報テーブル1400の構成の一例を示す図である。
サーバレベル仮想ボリューム情報テーブル1400は、サーバレベル仮想ボリュームに関する情報の他に、サーバレベル仮想ボリュームが属するサーバレベルプールの情報を含む。サーバレベル仮想ボリューム情報テーブル1400は、サーバレベル仮想ボリューム毎に、サーバレベル仮想ボリューム識別子1401、総容量(TOTAL容量)1402、使用容量(USED容量)1403、空き容量(FREE容量)1404、サーバレベルプール識別子1405、削減可能容量(REDUCIBLE容量)1406、仮想ハードディスク(VHD)タイプ1407、及び仮想ハードディスクファイルサイズ1408、を属性値とするレコードを有する。
サーバレベル仮想ボリューム識別子1401は、サーバレベル仮想ボリュームに割り当てられた識別子である。総容量1402は、サーバレベルプールから仮想的に割当てられた総容量である。使用容量1404は、総容量1402の中の実際にデータが書き込まれて使用されている領域の容量である。空き容量1404は、総容量1402の中の未使用領域の容量である。サーバレベルプール識別子1405は、サーバレベル仮想ボリュームが属するサーバレベルプールの識別子である。削減可能容量1406は、容量削減により削減できる容量である。仮想ハードディスクタイプ1407は、仮想ハードディスクファイルのタイプ(可変タイプであるか、固定タイプであるか)である。可変タイプとは、仮想ハードディスクの使用容量に応じて仮想ハードディスクファイルのファイルサイズを拡張させるタイプである。固定タイプとは、仮想ハードディスクファイルの生成時に仮想ハードディスクの総容量分のファイルサイズを確保するタイプである。図5Aでは、可変タイプを、Dynamicと表記し、固定タイプを、Fixedと表記している。仮想ハードディスクファイルサイズ1408は、仮想ハードディスクファイルのファイルサイズである。
図5Bは、仮想サーバレベルファイルシステム情報テーブル1500の構成の一例を示す図である。
仮想サーバレベルファイルシステム情報テーブル1500は、仮想サーバレベルファイルシステムに関する情報の他に、仮想サーバレベルファイルシステムが属するサーバレベル仮想ボリュームの情報を含む。仮想サーバレベルファイルシステム情報テーブル1500は、仮想サーバレベルファイルシステム毎に、仮想サーバレベルファイルシステム識別子1501、総容量(TOTAL容量)1502、使用容量(USED容量)1503、空き容量(FREE容量)1504、サーバレベル仮想ボリューム識別子1505、及び対応仮想サーバ識別子1506、を属性値とするレコードを有する。
仮想サーバレベルファイルシステム識別子1501は、仮想サーバレベルファイルシステムに割り当てられた識別子である。総容量1502は、サーバレベル仮想ボリュームから割当てられた総容量である。使用容量1503は、総容量1502の中の使用されている領域の容量である。空き容量1504は、総容量1502の中の未使用領域の容量である。サーバレベル仮想ボリューム識別子1505は、仮想サーバレベルファイルシステムが属するサーバレベル仮想ボリュームの識別子である。対応仮想サーバ識別子1506は、仮想サーバレベルファイルシステムを利用する仮想サーバの識別子である。
図6Aは、サーバレベル仮想ボリューム拡張テーブル1700の構成の一例を示す図である。
サーバレベル仮想ボリューム拡張テーブル1700は、改善箇所(サーバレベルプール識別子)1701、拡張性1702、ストレージレベルプール識別子1703、及び最大拡張可能容量1704、を属性値とするレコードを有する。
改善箇所(サーバレベルプール識別子)1701は、危険度を改善する対象の箇所である。本実施例では、改善箇所1701は、改善する対象のサーバレベルプールの識別子となっている。拡張性1702は、改善箇所1701についての拡張性である。拡張性1702は、例えば、拡張可能であることを示す「拡張可能」、ストレージレベルプールを拡張後に、サーバレベルプールを拡張できることを示す「LLP拡張後、HLP拡張可能」、拡張可能でないことを示す「拡張不可能」のいずれかである。ストレージレベルプール識別子1703は、拡張する必要があるストレージレベルプールの識別子である。最大拡張可能容量1704は、拡張可能な最大の容量である。
図6Bは、不要仮想サーバテーブル1600の構成の一例を示す図である。
不要仮想サーバテーブル1600は、改善箇所(サーバレベルプール識別子)1601、不要仮想サーバ識別子1602、及び削除可能容量1603、を属性値とするレコードを有する。
改善箇所1601は、危険度を改善する対象となる箇所である。本実施例では、改善箇所1601は、改善する対象となるサーバレベルプールの識別子となっている。不要仮想サーバ識別子1602は、不要となる仮想サーバの識別子である。削減可能容量1603は、不要となる仮想サーバを削除した際に、使用容量から削減可能な容量である。
図7Aは、マイグレーションテーブル1900の構成の一例を示す図である。
マイグレーションテーブル1900は、改善対象のサーバレベルプール上のマイグレーション可能なサーバレベル仮想ボリューム及びマイグレーション先のサーバレベルプールの情報を含む。マイグレーションテーブル1900は、改善箇所(サーバレベルプール識別子)1901、マイグレーション先サーバレベルプール識別子1902、対象サーバレベル仮想ボリューム1903、及び対象サーバレベル仮想ボリューム容量1904、を属性値とするレコードを有する。
改善箇所(サーバレベルプール識別子)1901は、改善する対象となるサーバレベルプールの識別子である。マイグレーション先サーバレベルプール識別子1902は、サーバレベル仮想ボリュームのマイグレーション先のサーバレベルプールの識別子である。対象サーバレベル仮想ボリューム1903は、マイグレーションの対象のサーバレベル仮想ボリュームの識別子である。対象サーバレベル仮想ボリューム容量1904は、マイグレーション対象のサーバレベル仮想ボリュームの容量である。
図7Bは、ストレージレベルプール拡張テーブル1800の構成の一例を示す図である。
ストレージレベルプール拡張テーブル1800は、改善箇所(ストレージレベルプール識別子)1801、及び最大拡張可能容量1802、を属性値とするレコードを有する。
改善箇所(ストレージレベルプール識別子)1801は、改善する対象となるストレージレベルプールの識別子である。最大拡張可能容量1802は、ストレージレベルプールで拡張可能な最大の容量である。
図8Aは、ストレージレベルプール間ボリューム調整テーブル2000の構成の一例を示す図である。
ストレージレベルプール間ボリューム調整テーブル2000は、ストレージレベルプール間で調整可能なボリュームの情報及びその容量の情報を含む。ストレージレベルプール間ボリューム調整テーブル2000は、改善箇所(ストレージレベルプール識別子)2001、移動元サーバレベルプール識別子2002、対象ボリューム2003、対象ボリューム容量2004、を属性値とするレコードを有する。
改善箇所(サーバレベルプール識別子)2001は、改善する対象となるストレージレベルプールの識別子である。移動元サーバレベルプール識別子2002は、ボリュームを移動させる移動元のサーバレベルプールの識別子である。対象ボリューム2003は、移動させるボリュームの識別子である。対象ボリューム容量2004は、移動させるボリュームの容量である。
図8Bは、仮想サーバ危険度テーブル2100の一例を示す図である。
仮想サーバ危険度テーブル2100は、仮想サーバ識別子2101、原因部位2102、及び危険度2103、を属性値とするレコードを有する。
仮想サーバ識別子2101は、仮想サーバの識別子である。原因部位2102は、原因となる部位の識別子(ストレージレベルプール識別子、又はサーバレベルプール識別子)である。危険度2103は、原因部位についての危険度である。
図9は、仮想サーバ情報テーブル2200の構成の一例を示す図である。
仮想サーバ情報テーブル2200は、仮想サーバ識別子2201、最終使用日時2202、及び危険度2203、を属性値とするレコードを有する。
仮想サーバ識別子2201は、仮想サーバの識別子である。最終使用日時2202は、仮想サーバを使用した最終日時である。危険度2202は、仮想サーバについての危険度(第3の危険度)である。
次に、実施例に係る計算機システムによる動作を説明する。
管理サーバ100の情報収集処理部1210は、例えば、所定の時間おきに、情報収集処理を実行する。ここで、所定の時間としては、ユーザにより設定された時間であっても良く、管理サーバ100が任意に決定した時間であっても良い。
情報収集処理では、情報収集処理部1210は、ストレージシステム300からストレージレベルプールに関する情報、ストレージレベル仮想ボリュームに関する情報等を収集し、また、物理サーバ200からサーバレベルプールに関する情報、サーバレベル仮想ボリュームに関する情報等を収集する。次に、情報収集処理部1210は、収集した情報を、ボリューム情報テーブル1000、ストレージレベルプール情報テーブル1100、ストレージレベル仮想ボリューム情報テーブル1200、サーバレベルプール情報テーブル1300、及びサーバレベル仮想ボリューム情報テーブル1400に格納する。この情報収集処理によると、ボリューム情報テーブル1000、ストレージレベルプール情報テーブル1100、ストレージレベル仮想ボリューム情報テーブル1200、サーバレベルプール情報テーブル1300、及びサーバレベル仮想ボリューム情報テーブル1400に必要な各種属性値を収集することができる。なお、本実施例では、情報収集処理部1210は、サーバレベルプール及びストレージレベルプールの容量に関する情報の履歴(例えば、使用容量の履歴)について記憶部130に格納する。
図10は、HLPの危険度算出処理のフローチャートである。
HLPの危険度算出処理は、情報収集処理が実行された以降において、危険度算出部1220によって実行される。
(ステップS11)危険度算出部1220は、サーバレベルプール情報テーブル1300を参照し、計算機システムに存在する全てのサーバレベルプール(の識別子)を特定する。
(ステップS12)危険度算出部1220は、特定したサーバレベルプール群から処理対象とする或るサーバレベルプール(の識別子)を選択する。
(ステップS13)危険度算出部1220は、処理対象のサーバレベルプールに対して、図11に示すHLPの乖離度算出処理を実行する。ここで、HLPの乖離度算出処理によると、HLPの乖離度が算出される。ここで、HLPの乖離度とは、HLPの物理的な空き容量の大きさと、仮想的に割り当てた空き容量の大きさとの乖離の大きさを表したものである。なお、詳細については、HLPの乖離度算出処理において説明する。
(ステップS14)危険度算出部1220は、処理対象のサーバレベルプールに対して、HLPの猶予時間を算出する猶予時間算出処理を実行する。ここで、猶予時間とは、HLPの物理的な空き容量が0になるまでの時間として見積もった時間(第2の猶予時間)をいう。猶予時間を算出する方法としては、例えば、サーバレベルプールの過去の使用容量の履歴を記憶しておき、この履歴から、サーバレベルプールの単位時間当たりの使用容量の増加量を算出し、算出した時間単位当たりの使用容量の増加量、サーバレベルプール情報テーブル1300の空き容量1305に基づいて、空き容量が0になるまでの時間(猶予時間:第2の猶予時間)を算出する。なお、猶予時間を算出する方法としては、これに限られず、空き容量が0になるまでの時間を予測できればどのような方法であってもよい。なお、ストレージレベルプールの物理的な空き容量が0になるまでの猶予時間(第1の猶予時間)も上記同様な処理により算出することができる。
(ステップS15乃至S19)危険度算出部1220は、サーバレベルプールが枯渇する危険度を判定する処理を実行する。
ここで、危険度を判定する処理の概念を説明する。
図12は、危険度判定処理を説明する図である。
本実施例では、サーバレベルプールの空き容量が枯渇する危険度を、猶予時間及び乖離度を用いて判定している。なお、猶予時間又は乖離度のいずれか一方を用いて危険度を判定するようにしてもよい。
本実施例では、サーバレベルプールの空き容量が枯渇する危険性が高いと判定するための猶予時間の基準とする閾値X(第2の閾値)と、サーバレベルプールの空き容量が枯渇する危険性が高いと判定するための乖離度の基準とする閾値Y(第1の閾値)とを用意している。ここで、閾値X、閾値Yとは、計算機システムで予め一意に設定したものであっても良く、また、管理者が任意に設定したものであっても良い。
本実施例では、(1)サーバレベルプールに対する猶予時間が閾値Xよりも小さく(猶予時間が短く)、且つ乖離度が閾値Yよりも大きい場合に、危険度が「危険」であると判定し、(2)サーバレベルプールに対する猶予時間が閾値Xよりも小さく、且つ乖離度が閾値Y以下である場合、又は、サーバレベルプールに対する猶予時間が閾値X以上であり、且つ乖離度が閾値Yよりも大きい場合に、危険度が「注意」であると判定し、(3)サーバレベルプールに対する猶予時間が閾値X以上(猶予時間が長く)であり、且つ乖離度が閾値Y以下である大きい場合に、危険度が「安全」であると判定する。この処理によると、乖離度と、猶予時間という異なる基準に基づいてサーバレベルプールの空き容量の枯渇の危険度を適切に判定することができる。
図11の説明に戻り、ステップS15以降を詳細に説明する。
(ステップS15)危険度算出部1220は、算出された乖離度が閾値Xよりも大きく、且つ、算出した猶予時間が閾値Yよりも小さいか否かを判定する。この結果、乖離度が閾値Xよりも大きく、且つ猶予時間が閾値Yよりも小さい場合(ステップS15:YES)には、危険度算出部1220は、処理をステップS16に進める。一方、そうではない場合、すなわち、乖離度が閾値X以下であるか、又は猶予時間が閾値Y以上である場合(ステップS15:No)には、危険度算出部1220は、処理をステップS17に進める。
(ステップS15)危険度算出部1220は、算出された乖離度が閾値Xよりも大きく、且つ、算出した猶予時間が閾値Yよりも小さいか否かを判定する。この結果、乖離度が閾値Xよりも大きく、且つ猶予時間が閾値Yよりも小さい場合(ステップS15:YES)には、危険度算出部1220は、処理をステップS16に進める。一方、そうではない場合、すなわち、乖離度が閾値X以下であるか、又は猶予時間が閾値Y以上である場合(ステップS15:No)には、危険度算出部1220は、処理をステップS17に進める。
(ステップS16)危険度算出部1220は、サーバレベルプール情報テーブル1300の対象のサーバレベルプールに対応するレコードの危険度1310に「危険」をセットする。
(ステップS17)危険度算出部1220は、算出された乖離度が閾値X以下であり、且つ、算出した猶予時間が閾値Y以上であるか否かを判定する。この結果、乖離度が閾値X以下であり、且つ猶予時間が閾値Y以上である場合(ステップS17:YES)には、危険度算出部1220は、処理をステップS18に進める。一方、そうではない場合、すなわち、乖離度が閾値X以下であり、且つ猶予時間が閾値Yより大きい場合、又は乖離度が閾値Xより大きく、且つ猶予時間が閾値Y以下である場合(ステップS17:No)には、危険度算出部1220は、処理をステップS19に進める。
(ステップS18)危険度算出部1220は、サーバレベルプール情報テーブル1300の対象のサーバレベルプールに対応するレコードの危険度1310に「安全」をセットする。
(ステップS19)危険度算出部1220は、サーバレベルプール情報テーブル1300の対象のサーバレベルプールに対応するレコードの危険度1310に「注意」をセットする。
(ステップS20)危険度算出部1220は、ステップS11で特定した全てのサーバレベルプールについての処理が完了したか否かを判定し、処理が完了していない場合(ステップS20:NO)には、処理をステップS12に進めて、未処理のサーバレベルプールを対象とする処理を行う一方、全てのサーバレベルプールについての処理が完了している場合(ステップS20:YES)には、危険度算出処理を終了する。
このHLPの危険度算出処理によると、サーバレベルプールについての空き容量の枯渇に関する危険度を適切に判定することができる。
図11は、HLPの乖離度算出処理のフローチャートである。
HLPの乖離度算出処理は、図10のHLPの危険度算出処理のステップS13に対応する処理である。
(ステップS21)危険度算出部1220は、サーバレベルプール情報テーブル1300の空き容量1305を参照して、処理対象のサーバレベルプールの物理的な空き容量を求める。
(ステップS22)危険度算出部1220は、サーバレベル仮想ボリューム情報テーブル1400を検索し、サーバレベルプール識別子1405の値が処理対象のサーバレベルプールの識別子と一致する全てのレコードに対応するサーバレベル仮想ボリューム、すなわち、処理対象のサーバレベルプール上のサーバレベル仮想ボリュームを特定する。
(ステップS23)危険度算出部1220は、特定したサーバレベル仮想ボリュームの中の1つを処理対象のサーバレベル仮想ボリュームとして選択する。
(ステップS24)危険度算出部1220は、仮想サーバレベルファイルシステム情報テーブル1500を検索し、サーバレベル仮想ボリューム識別子1505が処理対象のサーバレベル仮想ボリュームの識別子と一致する全てのレコードに対応する仮想サーバレベルファイルシステムを特定する。
(ステップS25)危険度算出部1220は、特定した仮想サーバレベルファイルシステムの中の1つを処理対象の仮想サーバレベルファイルシステムとして選択する。
(ステップS26)危険度算出部1220は、仮想サーバレベルファイルシステム情報テーブル1500の選択した仮想サーバレベルファイルシステムに対応するレコードの空き容量1504の値を、変数である仮想空き容量合計値に加算する。なお、仮想空き容量合計値は、HLPの乖離度算出処理の開始時に0に初期化されている。
(ステップS27)危険度算出部1220は、ステップS24で特定した全ての仮想サーバレベルファイルシステムについて処理が完了したか否かを判定し、特定した全ての仮想サーバレベルファイルシステムについて処理を完了していない場合(ステップS27:NO)には、処理をステップS25に進める一方、特定した全ての仮想サーバレベルファイルシステムについて処理を完了した場合(ステップS27:YES)には、処理をステップS28に進める。
(ステップS28)危険度算出部1220は、ステップS22で特定した全てのサーバレベル仮想ボリュームについて処理が完了したか否かを判定し、特定した全てのサーバレベル仮想ボリュームについて処理を完了していない場合(ステップS28:NO)には、処理をステップS23に進める一方、特定した全てのサーバレベル仮想ボリュームについて処理を完了した場合(ステップS28:YES)には、処理をステップS29に進める。
(ステップS29)危険度算出部1220は、ステップS21で求めた空き容量と、仮想空き容量合計値とに基づいて、サーバレベルプールにおける物理的な空き容量と、仮想的な空き容量とに関する乖離度を算出する。本実施例では、危険度算出部1220は、乖離度を以下の式1を用いて算出する。この乖離度は、数値が大きくなるほど、物理的な空き容量に比して、仮想的な空き容量が多いことを意味しており、サーバレベルプールが枯渇する危険性が高いことを適切に表すことのできる指標である。
(式1)乖離度=(仮想空き容量合計値−物理的な空き容量)/物理的な空き容量
(式1)乖離度=(仮想空き容量合計値−物理的な空き容量)/物理的な空き容量
なお、ストレージレベルプールにおける物理的な空き容量と、仮想的な空き容量とに関する乖離度(第1の乖離度)についても上記同様な処理により算出することができる。
ここで、計算機システムが図28に示す状態である場合におけるHLP1と、HLP2とについての危険度算出処理を具体的に説明する。
HLP1については、物理的な空き容量が10GBであり、仮想上の空き領域が90GB(VFS1上で30GB、VFS2上で30GB、VFS3上で30GB)であるので、乖離度は、(90−10)/10=8となる。
また、HLP1の過去の容量の傾向が、例えば、3日前の使用容量が84GB、2日前の使用容量が86GB、1日前の使用容量が88GBであったとすると、単位時間(例えば、1日)当たりの使用容量の増加量が2GBとなる。HLP1の空き容量が枯渇するまでの猶予時間は、10/2=5(日間)となる。
ここで、危険度の判定に用いる猶予時間に関する閾値Xを10とし、乖離度に関する閾値Yを3と仮定すると、HLP1は、乖離度が8であり閾値Yより大きく、猶予時間が5であり閾値Xより短いので、危険度は「危険」と判定される。
HLP2については、物理的な空き容量が90GBであり、仮想上の空き領域が40GB(VFS4上で40GB)であるので、乖離度は、(40−90)/90=−0.55となる。
また、HLP2の過去の容量の傾向が、例えば、3日前の使用容量が7GB、2日前の使用容量が8GB、1日前の使用容量が9GBであったとすると、単位時間(例えば、1日)当たりの使用容量の増加量が1GBとなる。HLP2の空き容量が枯渇するまでの猶予時間は、90/1=90(日間)となる。
この場合、HLP2は、乖離度が−0.55であり閾値Y以下であり、猶予時間が90であり閾値X以上であるので、危険度は「安全」と判定される。
図13は、HLPの影響度算出処理のフローチャートである。
HLPの影響度算出処理は、サーバレベルプールの空き容量が枯渇した際における影響度を算出する処理であり、任意の時点(例えば、HLPの危険度算出処理の直後)に、各サーバレベルプールを対象に実行される。
(ステップS41)危険度算出部1220は、サーバレベル仮想ボリューム情報テーブル1400を参照して、サーバレベルプール識別子1405の値が処理対象のサーバレベルプールの識別子と一致する全てのレコードに対応するサーバレベル仮想ボリューム、すなわち、処理対象のサーバレベルプール上のサーバレベル仮想ボリュームを特定する。
(ステップS42)危険度算出部1220は、特定したサーバレベル仮想ボリュームの中の1つを処理対象のサーバレベル仮想ボリュームとして選択する。
(ステップS43)危険度算出部1220は、サーバレベル仮想ボリューム情報テーブル1400の選択したサーバレベル仮想ボリュームに対応するレコードにおける仮想ハードディスクタイプ1407が可変タイプ(「Dynamic」)であるか否かを判定する。この結果、仮想ハードディスクタイプ1407が可変タイプである場合(ステップS43:YES)には、サーバレベルプールの空き容量が枯渇してしまうと、このサーバレベル仮想ボリュームに対して容量を割り当てられない可能性があることを意味しているので、危険度算出部1220は、処理をステップS44に進める。一方、仮想ハードディスクタイプ1407が可変タイプでない場合(ステップS43:NO)には、このサーバレベル仮想ボリュームの容量はすでに確保されていて、サーバレベルプールの空き容量の枯渇の影響を受けないことを意味しているので、処理をステップS45に進める。
(ステップS44)危険度算出部1220は、選択されたサーバレベル仮想ボリュームに属する仮想サーバを、仮想サーバレベルファイルシステム情報テーブル1500の対応仮想サーバ識別子1506を参照することにより特定し、この仮想サーバ識別子を、サーバレベルプールの容量の枯渇により停止する可能性がある仮想サーバの識別子として記憶する。
(ステップS45)危険度算出部1220は、ステップS41で特定した全てのサーバレベル仮想ボリュームについて処理が完了したか否かを判定し、特定した全てのサーバレベル仮想ボリュームについて処理を完了していない場合(ステップS45:NO)には、処理をステップS42に進める一方、特定した全てのサーバレベル仮想ボリュームについて処理を完了した場合(ステップS45:YES)には、処理をステップS46に進める。
(ステップS46)危険度算出部1220は、サーバレベルプール情報テーブル1300の処理対象のサーバレベルプールに対応するレコードの影響度1311に、サーバレベルプールの容量の枯渇により停止する可能性があるとして記憶した仮想サーバの識別子の数を格納し、処理を終了する。なお、影響度は、停止する可能性がある仮想サーバの数に限らず、例えば、各仮想サーバに重要度等のパラメータを対応付けておき、これらのパラメータによる重みづけを考慮して影響度を算出するようにしても良い。
ここで、図10乃至図13を参照して、サーバレベルプールについての危険度算出処理等を説明したが、危険度算出部1220は、ストレージレベルプールについても上記同様な危険度算出処理等を行う。なお、ストレージレベルプールについての危険度算出処理等は、基本的には、図10乃至図13において、サーバレベルプール及びそれに対応するテーブル等をストレージレベルプール及びそれに対応するテーブル等に読み替えたものとなる。
ここで、計算機システムが図28に示す状態である場合におけるLLPについての危険度算出処理を具体的に説明する。
LLPについては、物理的な空き容量が200GBであり、仮想上の空き領域が130GB(VFS1上で30GB、VFS2上で30GB、VFS3上で30GB、VFS4上で40GB)であるので、乖離度(第1の乖離度)は、(130−200)/200=−0.35となる。
また、LLPの過去の容量の傾向が、例えば、3日前の使用容量が94GB、2日前の使用容量が97GB、1日前の使用容量が100GBであったとすると、単位時間(例えば、1日)当たりの使用容量の増加量が3GBとなる。LLPの空き容量が枯渇するまでの猶予時間(第1の猶予期間)は、200/3≒66(日間)となる。
ここで、危険度の判定に用いる猶予時間に関する閾値Xを10とし、乖離度に関する閾値Yを3と仮定すると、LLPは、乖離度が−0.35であり閾値Y以下であり、猶予時間が66であり閾値X以上であるので、危険度は「安全」と判定される。
図14は、VMの危険度算出処理のフローチャートである。
VMの危険度算出処理は、サーバレベルプール及びストレージレベルプールに対して、危険度算出処理等が完了した後に実行される。ここで、仮想サーバの危険度とは、サーバレベルプール又はストレージレベルプールの空き容量が枯渇によって仮想サーバが停止する可能性の高さを表す指標である。
(ステップS51)危険度算出部1220は、仮想サーバ情報テーブル2200を参照し、計算機システムに存在する全ての仮想サーバを特定する。
(ステップS52)危険度算出部1220は、特定した仮想サーバの中の1つを処理対象の仮想サーバとして選択する。
(ステップS53)危険度算出部1220は、選択した仮想サーバに関連する全てのサーバレベルプールの識別子を特定する。具体的には、危険度算出部1220は、仮想サーバレベルファイルシステム情報テーブル1500及びサーバレベル仮想ボリューム情報テーブル1400を参照し、処理対象の仮想サーバの仮想サーバ識別子に対応するサーバレベルプールの識別子を特定する。
(ステップS54)危険度算出部1220は、特定したサーバレベルプールの識別子の中の1つを処理対象のサーバレベルプールの識別子として選択する。
(ステップS55)危険度算出部1220は、サーバレベルプール情報テーブル1300の、処理対象のサーバレベルプールの識別子に対応するレコードを特定し、当該レコードの危険度1310が「危険」又は「注意」であるか否かを判定する。危険度1310が「危険」又は「注意」である場合(ステップS55:YES)には、危険度算出部1220は、処理をステップS56に進める一方、危険度1310が「危険」又は「注意」でない場合(ステップS55:NO)には、処理をステップS57に進める。
(ステップS56)危険度算出部1220は、処理対象のサーバレベルプールに対応するレコードを仮想サーバ危険度テーブル2100に追加する。具体的には、危険度算出部1220は、仮想サーバ識別子2101にステップS52で処理対象とした仮想サーバの識別子を設定し、原因部位2102に、ステップS54で選択したサーバレベルプールの識別子を設定し、危険度2103にステップS55で判定した危険度1310の値を設定したレコードを仮想サーバ危険度テーブル2100に追加する。
(ステップS57)危険度算出部1220は、処理対象のサーバレベルプールに属する全てのストレージレベルプールの識別子を特定する。具体的には、危険度算出部1220は、サーバレベルプール情報テーブル1300及びストレージレベル仮想ボリューム情報テーブル1200を参照し、処理対象のサーバレベルプールの識別子に対応するストレージレベルプールの識別子を特定する。
(ステップS58)危険度算出部1220は、特定したストレージレベルプールの識別子の中の1つを処理対象のストレージレベルプールの識別子として選択する。
(ステップS59)危険度算出部1220は、ストレージレベルプール情報テーブル1100の、処理対象のストレージレベルプールの識別子に対応するレコードを特定し、当該レコードの危険度1109が「危険」又は「注意」であるか否かを判定する。危険度1109が「危険」又は「注意」である場合(ステップS59:YES)には、危険度算出部1220は、処理をステップS60に進める一方、危険度1109が「危険」又は「注意」でない場合(ステップS59:NO)には、処理をステップS61に進める。
(ステップS60)危険度算出部1220は、処理対象のストレージレベルプールに対応するレコードを仮想サーバ危険度テーブル2100に追加する。具体的には、危険度算出部1220は、仮想サーバ識別子2101にステップS52で処理対象とした仮想サーバの識別子を設定し、原因部位2102に、ステップS58で選択したストレージレベルプールの識別子を設定し、危険度2103にステップS59で判定した危険度1109の値を設定したレコードを仮想サーバ危険度テーブル2100に追加する。
(ステップS61)危険度算出部1220は、ステップS57で特定した全てのストレージレベルプールについて処理が完了したか否かを判定し、特定した全てのストレージレベルプールについて処理を完了していない場合(ステップS61:NO)には、処理をステップS58に進める一方、特定した全てのストレージレベルプールについて処理を完了した場合(ステップS61:YES)には、処理をステップS62に進める。
(ステップS62)危険度算出部1220は、ステップS53で特定した全てのサーバレベルプールについて処理が完了したか否かを判定し、特定した全てのサーバレベルプールについて処理を完了していない場合(ステップS62:NO)には、処理をステップS54に進める一方、特定した全てのサーバレベルプールについて処理を完了した場合(ステップS62:YES)には、処理をステップS63に進める。
(ステップS63)危険度算出部1220は、ステップS52で選択した仮想サーバに対応するレコードに基づいて、この仮想サーバの危険度を決定する。具体的には、危険度算出部1220は、仮想サーバ危険度テーブル2100に選択した仮想サーバに対応する1以上のレコードがある場合には、そのレコードの危険度2103の中で高い危険度を仮想サーバに対する危険度として決定する。例えば、或る仮想サーバに対応する危険度2103として、危険及び注意があれば、危険と決定する。一方、仮想サーバ危険度テーブル2100に選択した仮想サーバに対応するレコードがない場合には、危険度算出部1220は、その仮想サーバの危険度を安全と決定する。次いで、危険度算出部1220は、仮想サーバ情報テーブル2200のこの仮想サーバのレコードの危険度2203に、決定した優先度を設定する。
(ステップS64)危険度算出部1220は、ステップS51で特定した全ての仮想サーバについて処理が完了したか否かを判定し、特定した全ての仮想サーバについて処理を完了していない場合(ステップS64:NO)には、処理をステップS52に進める一方、特定した全ての仮想サーバについて処理を完了した場合(ステップS64:YES)には、処理を終了する。
この処理によると、各仮想サーバについての危険度を適切に判定することができる。
ここで、計算機システムが図28に示す状態である場合におけるVM1、VM2、及びVM3についての危険度算出処理を具体的に説明する。
VM1は、HLP1及びLLPに属しており、HLP1は「危険」であり、LLPは「安全」であるので、VM1の危険度は、「危険」と判定される。VM2は、HLP1及びLLPに属しており、HLP1は「危険」であり、LLPは「安全」であるので、VM2の危険度は、「危険」と判定される。VM3は、HLP2及びLLPに属しており、HLP2は「安全」であり、LLPは「安全」であるので、VM3の危険度は、「安全」と判定される。
次に、ストレージレベルプール及びサーバレベルプールの危険度を表示する表示処理について説明する。
この表示処理は、例えば、管理サーバ100が入出力装置160に対する管理者の指示に基づいて、危険度算出部1220により実行される。
危険度算出部1220は、サーバレベルプール情報テーブル1300を参照し、危険度1310が「注意」又は「危険」である全てのレコードを特定し、当該レコードのサーバレベルプール識別子1301、危険度1310、及び影響度1311を取得し、また、ストレージレベルプール情報テーブル1100を参照し、危険度1109が「注意」又は「危険」である全てのレコードを特定し、当該レコードのサーバレベルプール識別子1101、危険度1109、及び影響度1110を取得し、これらの取得した情報に基づいて、図15に示すような表示画面を表示させる。
図15は、ストレージレベルプール及びサーバレベルプールの危険度を表示する表示画面の一例を示す図である。
この表示画面には、サーバレベルプールについての識別子、危険度、及び影響度が表示されるとともに、ストレージレベルプールについての識別子、危険度、及び影響度が表示される。この表示画面により、管理者は、危険度の高いサーバレベルプールや、ストレージレベルプールを適切に把握することができる。また、サーバレベルプールやストレージプールによる空き容量の枯渇が与える影響の大きさを適切に把握することができる。
次に、危険度が高い(例えば、「危険」)と判定された仮想サーバについて、その仮想サーバが「危険」と判断される要因となっている部位(改善箇所)を特定する改善箇所選定処理と、特定された改善箇所について実行可能な対処策を判別する対処実行可否判定処理を説明する。
改善箇所選定処理について説明する。改善箇所選定処理は、原因・改善箇所選定部1230が実行する。
原因・改善箇所選定部1230は、仮想サーバ情報テーブル2200を参照し、危険度2203が「危険」又は「注意」である仮想サーバ識別子を特定する。次いで、原因・改善箇所選定部1230は、仮想サーバ危険度テーブル2100を参照し、特定した仮想サーバの識別子に対応する全てのレコードを取得し、これらレコードの原因部位2102を改善箇所として設定する。
次に、対処実行可否判定処理を説明する。
図16は、対処実行可否判定処理のフローチャートである。
対処実行可否判定処理は、対処実行可否判定部1240により、例えば、改善箇所選定処理が実行された後に実行される。
(ステップS71)対処実行可否判定部1240は、改善箇所選定処理において改善箇所として設定されたすべてのサーバレベルプールの識別子を取得する。
(ステップS72)対処実行可否判定部1240は、取得したサーバレベルプールの識別子の中の1つを処理対象のサーバレベルプールの識別子として選択する。
(ステップS73)対処実行可否判定部1240は、処理対象のサーバレベルプールについて、図17に示すHLPの対処実行可否判定処理を実行する。このHLPの対処実行可否判定処理によると、処理対象のサーバレベルプールに対する実行可能な対処策が検出される。
(ステップS74)対処実行可否判定部1240は、ステップS71で取得した全てのサーバレベルプールについて処理が完了したか否かを判定し、特定した全てのサーバレベルプールについて処理を完了していない場合(ステップS74:NO)には、処理をステップS72に進める一方、特定した全てのサーバレベルプールについて処理を完了した場合(ステップS74:YES)には、処理をステップS75に進める。
(ステップS75)対処実行可否判定部1240は、改善箇所選定処理において改善箇所として設定されたすべてのストレージレベルプールの識別子を取得する。
(ステップS76)対処実行可否判定部1240は、取得したストレージレベルプールの識別子の中の1つを処理対象のストレージレベルプールの識別子として選択する。
(ステップS77)対処実行可否判定部1240は、処理対象のストレージレベルプールについて、図18に示すLLPの対処実行可否判定処理を実行する。このLLPの対処実行可否判定処理によると、処理対象のストレージレベルプールに対する実行可能な対処策が検出される。
(ステップS78)対処実行可否判定部1240は、ステップS75で取得した全てのストレージレベルプールについて処理が完了したか否かを判定し、特定した全てのストレージレベルプールについて処理を完了していない場合(ステップS78:NO)には、処理をステップS76に進める一方、特定した全てのストレージレベルプールについて処理を完了した場合(ステップS78:YES)には、処理を終了する。
図17は、HLPの対処実行可否判定処理のフローチャートである。
HLPの対処実行可否判定処理は、図16の対処実行可否判定処理のステップS73に対応する処理である。なお、サーバレベルプールに対する対処策としては、以下に示す対処策に限られず、サーバレベルプールにおける危険度を下げることができる対処策であれば良い。
(ステップS81)対処実行可否判定部1240は、処理対象のサーバレベルプールについて、図19に示すサーバレベル仮想ボリュームの容量削減可否判定処理を実行する。このサーバレベル仮想ボリュームの容量削減可否判定処理によると、サーバレベル仮想ボリュームの容量削減が対処策として実行可能か否かが判定される。
(ステップS82)対処実行可否判定部1240は、処理対象のサーバレベルプールについて、図22に示すサーバレベル仮想ボリュームのサーバレベルプール間マイグレーション可否判定処理を実行する。このサーバレベル仮想ボリュームのサーバレベルプール間マイグレーション可否判定処理によると、サーバレベル仮想ボリュームのサーバレベルプール間のマイグレーションが対処策として実行可能か否かが判定される。
(ステップS83)対処実行可否判定部1240は、処理対象のサーバレベルプールについて、図21に示す不要仮想サーバの削除可否判定処理を実行する。この不要仮想サーバの削除可否判定処理によると、不要な仮想サーバの削除が対処策として実行可能か否かが判定される。
(ステップS84)対処実行可否判定部1240は、処理対象のサーバレベルプールについて、図20に示すサーバレベルプールの拡張可否判定処理を実行する。このサーバレベルプールの拡張可否判定処理によると、サーバレベルプールの拡張が対処策として実行可能か否かが判定される。
このHLPの対処実行可否判定処理によると、処理対象のサーバレベルプールに対する実行可能な対処策が検出される。
図18は、LLPの対象実行可否判定処理のフローチャートである。
LLPの対処実行可否判定処理は、図16の対処実行可否判定処理のステップS77に対応する処理である。なお、ストレージレベルプールに対する対処策としては、以下に示す対処策に限られず、ストレージレベルプールにおける危険度を下げることができる対処策であれば良い。
(ステップS91)対処実行可否判定部1240は、処理対象のストレージレベルプールについて、図23に示すサーバレベル仮想ボリュームの容量削減可否判定処理を実行する。このサーバレベル仮想ボリュームの容量削減可否判定処理によると、サーバレベル仮想ボリュームの容量削減が対処策として実行可能か否かが判定される。
(ステップS92)対処実行可否判定部1240は、処理対象のストレージレベルプールについて、図25に示すストレージレベルプール間ボリューム調整可否判定処理を実行する。このストレージレベルプール間ボリューム調整可否判定処理によると、ストレージレベルプール間でのボリュームの調整が対処策として実行可能か否かが判定される。
(ステップS93)対処実行可否判定部1240は、処理対象のストレージレベルプールについて、図24に示すストレージレベルプールの拡張可否判定処理を実行する。このストレージレベルプールの拡張可否判定処理によると、ストレージレベルプールの拡張が対処策として実行可能か否かが判定される。
図19は、HLPにおけるHL−VVOL容量削減可否判定処理のフローチャートである。HLPにおけるHL−VVOL容量削減可否判定処理は、図17のサーバレベルプールの対処実行可否判定処理のステップS81に対応する処理である。
(ステップS101)対処実行可否判定部1240は、処理対象のサーバレベルプールに属する全てのサーバレベル仮想ボリュームの識別子を特定する。具体的には、対処実行可否判定部1240は、サーバレベル仮想ボリューム情報テーブル1400を参照し、サーバレベルプール識別子1405が、処理対象のサーバレベルプール識別子であるすべてのレコードのサーバレベル仮想ボリューム識別子1401を特定する。
(ステップS102)対処実行可否判定部1240は、取得したサーバレベル仮想ボリューム識別子の中の1つを処理対象のサーバレベル仮想ボリュームの識別子として選択する。
(ステップS103)対処実行可否判定部1240は、選択したサーバレベル仮想ボリュームに削減可能容量があるか否かを判定する。具体的には、対処実行可否判定部1240は、サーバレベル仮想ボリューム情報テーブル1400の削減可能容量1406に容量が存在するか否かを判定する。この結果、削減可能容量がある場合(ステップS103:YES)には、対処実行可否判定部1240は、処理をステップS104に進める一方、削減可能容量がない場合(ステップS103:NO)には、処理をステップS107に進める。
(ステップS104)対処実行可否判定部1240は、履歴を参照してサーバレベル仮想ボリュームの容量削減の効果があるか否かの判定を行う。ここで、例えば、夜間バッチ処理を行うような仮想サーバにおいて、バッチ処理中に一時ファイルが大量に作成され、バッチ処理後にそれらのファイルが削除されるような場合には、バッチ処理が実行されるたびにサーバレベル仮想ボリュームのサイズが大きくなってしまうため、容量削減の効果がないと判定する。
(ステップS105)対処実行可否判定部1240は、ステップS104の判定により、容量削減による効果があるか否かを判定し、容量削減の効果がある場合(ステップS105:YES)には、処理をステップS106に進める一方、容量削減の効果がない場合(ステップS105:NO)には、処理をステップS107に進める。
(ステップS106)対処実行可否判定部1240は、処理対象のサーバレベル仮想ボリュームの識別子を容量削減可能なサーバレベル仮想ボリュームの識別子としてメモリ110に記憶する。
(ステップS107)対処実行可否判定部1240は、ステップS101で取得した全てのサーバレベル仮想ボリュームについて処理が完了したか否かを判定し、特定した全てのサーバレベル仮想ボリュームについて処理を完了していない場合(ステップS107:NO)には、処理をステップS102に進める一方、特定した全てのサーバレベル仮想ボリュームについて処理を完了した場合(ステップS107:YES)には、処理を終了する。
このHLPにおけるHL−VVOL容量削減可否判定処理によると、容量削減可能なサーバレベル仮想ボリュームを適切に検出することができる。
ここで、計算機システムが図28に示す状態である場合におけるHLPにおけるHL−VVOL容量削減可否判定処理を具体的に説明する。
HL−VVOL1(VHD1)のファイルサイズが70GBであり、HL−VVOL1上のVM1で使用されている容量が40GBであるため、HL−VVOL1の容量削減により、30GBの無駄な容量を削減できると考えられる。一方、HL−VVOL2(VHD2)のファイルサイズが20GBであり、HL−VVOL2上のVM2で使用されている容量が20GBであるため、HL−VVOL2の容量削減効果はないと考えられる。従って、HLPにおけるHL−VVOL容量削減可否判定処理によると、HL−VVOL1は容量削減処理によって30GBの容量削減が可能であると判定される。
図20は、HLPの拡張可否判定処理のフローチャートである。HLPの拡張可否判定処理は、図17のサーバレベルプールの対処実行可否判定処理のステップS84に対応する処理である。
(ステップS111)対処実行可否判定部1240は、処理対象のサーバレベルプールがSAN接続であるか否かを判定する。サーバレベルプールがSAN接続であるか否かは、サーバレベルプール情報テーブル1300の処理対象のサーバレベルプールに関するレコードの接続方式1308を参照することにより特定することができる。この結果、サーバレベルプールがSAN接続である場合(ステップS111:YES)には、対処実行可否判定部1240は、処理をステップS112に進める一方、SAN接続でない場合(ステップS111:NO)、すなわち、サーバレベルプールが内蔵HDDである場合には、拡張が不可能であると判断できるので、処理を終了する。
(ステップS112)対処実行可否判定部1240は、処理対象のサーバレベルプールが属するストレージレベルプールに所定の閾値以上の空き容量が存在するか否かを判定する。具体的には、対処実行可否判定部1240は、サーバレベルプール情報テーブル1300、ストレージレベル仮想ボリューム情報テーブル1200、及びストレージレベルプール情報テーブル1100を参照して、処理対象のサーバレベルプールが属するストレージレベルプールを特定し、当該ストレージレベルプールの空き容量を特定し、所定の閾値以上であるか否かを判定する。閾値としては、管理者が定義しても良いし、予めシステムに定義されているものであっても良い。この結果、所定の閾値以上の空き容量が存在する場合(ステップS112:YES)には、対処実行可否判定部1240は、処理をステップS113に進める一方、所定の閾値以上の空き領域が存在しない場合(ステップS112:NO)には、処理をステップS114に進める。
(ステップS113)対処実行可否判定部1240は、処理対象のサーバレベルプールの識別子を拡張可能なサーバレベルプールの識別子としてメモリ110に格納する。具体的には、対処実行可否判定部1240は、サーバレベル仮想ボリューム拡張テーブル1700にレコードを追加し、改善箇所1701を処理対象のサーバレベルプールの識別子とし、拡張性1702を「拡張可能」とする。
(ステップS114)対処実行可否判定部1240は、処理対象のサーバレベルプールが属するストレージレベルプールが拡張可能であるか否かを判定する。ここで、ストレージレベルプールが拡張可能であるかの判定処理は、図24に示す通りである。この結果、ストレージレベルプールが拡張可能である場合(ステップS114:YES)には、対処実行可否判定部1240は、処理をステップS115に進める一方、ストレージレベルプールが拡張可能でない場合(ステップS114:NO)には、処理を終了する。
(ステップS115)対処実行可否判定部1240は、処理対象のサーバレベルプールの識別子を条件付きで拡張可能なサーバレベルプールの識別子としてメモリ110に格納する。具体的には、対処実行可否判定部1240は、サーバレベル仮想ボリューム拡張テーブル1700にレコードを追加し、改善箇所1701を処理対象のサーバレベルプールの識別子とし、拡張性1702を「LLPの拡張が必要」とし、LLP識別子1703を拡張可能であると判定したストレージレベルプールの識別子とする。
このサーバレベルプールの拡張可否判定処理によると、拡張可能なサーバレベルプールが検出される。
ここで、計算機システムが図28に示す状態である場合におけるサーバレベルプールの拡張可否判定処理を具体的に説明する。
HLP1は、SANによってLLPに接続されており、LLPには、物理的な空き容量が存在するために、HLP1を拡張することは可能であると判定される。
図21は、不要VM削除可否判定処理のフローチャートである。不要VM削除可否判定処理は、図17のサーバレベルプールの対処実行可否判定処理のステップS83に対応する処理である。
(ステップS121)対処実行可否判定部1240は、処理対象のサーバレベルプールに属する全ての仮想サーバの識別子を特定する。具体的には、対処実行可否判定部1240は、サーバレベル仮想ボリューム情報テーブル1400及び仮想サーバレベルファイルシステム情報テーブル1500を参照し、処理対象のサーバレベルプール識別子に対応するすべての仮想サーバ識別子を特定する。
(ステップS122)対処実行可否判定部1240は、特定した仮想サーバ識別子の中の1つを処理対象の仮想サーバの識別子として選択する。
(ステップS123)対処実行可否判定部1240は、選択した仮想サーバの未使用期間が所定の閾値を超えているか否かを判定する。具体的には、対処実行可否判定部1240は、仮想サーバ情報テーブル2200の選択した仮想サーバの識別子に対応するレコードの最終使用日時2202と現在の日時とから未使用期間を算出し、この未使用期間を閾値と比較する。この結果、未使用期間が閾値を超えている場合(ステップS123:YES)には、対処実行可否判定部1240は、処理をステップS124に進める一方、未使用期間が閾値を超えていない場合(ステップS123:NO)には、処理をステップS125に進める。
(ステップS124)対処実行可否判定部1240は、処理対象の仮想サーバの識別子を不要な仮想サーバの識別子としてメモリ110に格納する。具体的には、対処実行可否判定部1240は、不要仮想サーバテーブル1600にレコードを追加し、改善箇所1601を処理対象のサーバレベルプールの識別子とし、不要仮想サーバ識別子1602を処理対象の仮想サーバの識別子とし、削減可能容量1603を、処理対象の仮想サーバの使用容量とする。
(ステップS125)対処実行可否判定部1240は、ステップS121で取得した全ての仮想サーバについて処理が完了したか否かを判定し、特定した全ての仮想サーバについて処理を完了していない場合(ステップS125:NO)には、処理をステップS122に進める一方、特定した全ての仮想サーバについて処理を完了した場合(ステップS125:YES)には、処理を終了する。
この不要仮想サーバの削除可否判定処理によると、不要な仮想サーバが検出される。
図22は、HLP間マイグレーション実行可否判定処理のフローチャートである。HLP間マイグレーション実行可否判定処理は、図17のサーバレベルプールの対処実行可否判定処理のステップS82に対応する処理である。
(ステップS131)対処実行可否判定部1240は、処理対象のサーバレベルプールが属する物理サーバの他の全てのサーバレベルプールの識別子を特定する。具体的には、対処実行可否判定部1240は、サーバレベルプール情報テーブル1300を参照し、処理対象のサーバレベルプール識別子に対応するレコードの対応物理サーバ1309と同一の物理サーバ識別子1309であるすべてのレコードのサーバレベルプール識別子1301を特定する。
(ステップS132)対処実行可否判定部1240は、特定したサーバレベル識別子1301の中の1つを処理対象のサーバレベルプールの識別子として選択する。
(ステップS133)対処実行可否判定部1240は、サーバレベルプール情報テーブル1300を参照し、処理対象のサーバレベルプールの空き容量を特定し、メモリ110に記憶させる。
(ステップS134)対処実行可否判定部1240は、サーバレベル仮想ボリューム情報テーブル1400を参照し、処理対象のサーバレベルプールに属する全てのサーバレベル仮想ボリュームの識別子を取得する。
(ステップS135)対処実行可否判定部1240は、特定したサーバレベル仮想ボリューム識別子の中の1つを処理対象のサーバレベル仮想ボリュームの識別子として選択する。
(ステップS136)対処実行可否判定部1240は、サーバレベルプールの空き容量からサーバレベル仮想ボリュームの容量を減算し、その減算結果が閾値より大きいか否かを判定する。この結果、減算結果が閾値より大きい場合(ステップS136:YES)には、対処実行可否判定部1240は、処理をステップS137に進める一方、減算結果が閾値より大きくない場合(ステップS136:NO)には、処理をステップS138に進める。
(ステップS137)対処実行可否判定部1240は、処理対象のサーバレベルプールと、処理対象のサーバレベル仮想ボリュームとの識別子をマイグレーション可能な組み合わせとして、メモリ110に格納する。具体的には、対処実行可否判定部1240は、マイグレーションテーブル1900にレコードを追加し、改善箇所1901を処理対象のサーバレベルプールの識別子とし、マイグレーション先サーバレベルプール識別子1902をステップS132で選択したサーバレベルプールの識別子とし、対象サーバレベル仮想ボリューム1903を処理対象のサーバレベル仮想ボリュームとし、対象サーバレベル仮想ボリューム容量1904を、処理対象のサーバレベル仮想ボリュームの容量とする。
(ステップS138)対処実行可否判定部1240は、ステップS134で取得した全てのサーバレベル仮想ボリュームについて処理が完了したか否かを判定し、特定した全てのサーバレベル仮想ボリュームについて処理を完了していない場合(ステップS138:NO)には、処理をステップS135に進める一方、特定した全てのサーバレベル仮想ボリュームについて処理を完了した場合(ステップS138:YES)には、処理をステップS139に進める。
(ステップS139)対処実行可否判定部1240は、ステップS131で取得した全てのサーバレベルプールについて処理が完了したか否かを判定し、特定した全てのサーバレベルプールについて処理を完了していない場合(ステップS139:NO)には、処理をステップS132に進める一方、特定した全てのサーバレベルプールについて処理を完了した場合(ステップS139:YES)には、処理を終了する。
このHLP間マイグレーション実行可否判定処理によると、マイグレーション可能なサーバレベル仮想ボリュームを検出することができる。
ここで、計算機システムが図28に示す状態である場合におけるHLP間のマイグレーション実行可否判定処理を具体的に説明する。
HLP1と同一の物理サーバ上にHLP2という別のプールが存在している、HLP2は、総容量100GBに対して10GBしか使用されていない。そのため、ファイルサイズが70GBのHL−VVOL1と、ファイルサイズが20GBのHL−VVOL2のどちらもがマイグレーション可能であると判定される。
図23は、LLPにおけるHL−VVOL容量削減可否判定処理のフローチャートである。LLPにおけるHL−VVOL容量削減可否判定処は、図18のストレージレベルプールの対処実行可否判定処理のステップS91に対応する処理である。
(ステップS141)対処実行可否判定部1240は、処理対象のストレージレベルプールに属する全てのサーバレベル仮想ボリュームの識別子を特定する。具体的には、対処実行可否判定部1240は、ストレージレベルプール情報テーブル1100、ストレージレベル仮想ボリューム情報テーブル1200、サーバレベルプール情報テーブル1300、及びサーバレベル仮想ボリューム情報テーブル1400を参照し、ストレージレベルプール識別子に対応付けられているすべてのサーバレベル仮想ボリューム識別子を特定する。
(ステップS142)対処実行可否判定部1240は、取得したサーバレベル仮想ボリューム識別子の中の1つを処理対象のサーバレベル仮想ボリュームの識別子として選択する。
(ステップS143)対処実行可否判定部1240は、選択したサーバレベル仮想ボリュームに削減可能容量があるか否かを判定する。具体的には、対処実行可否判定部1240は、サーバレベル仮想ボリューム情報テーブル1400の削減可能容量1406に容量が存在するか否かを判定する。この結果、削減可能容量がある場合(ステップS143:YES)には、対処実行可否判定部1240は、処理をステップS144に進める一方、削減可能容量がない場合(ステップS143:NO)には、処理をステップS147に進める。
(ステップS144)対処実行可否判定部1240は、このサーバレベル仮想ボリュームについての履歴を参照してサーバレベル仮想ボリュームの容量削減の効果があるか否かの判定を行う。ここで、例えば、夜間バッチ処理を行うような仮想サーバにおいて、バッチ処理中に一時ファイルが大量に作成され、バッチ処理後にそれらのファイルが削除されるような場合には、バッチ処理が実行されるたびにサーバレベル仮想ボリュームのサイズが大きくなってしまうため、容量削減の効果がないと判定する。
(ステップS145)対処実行可否判定部1240は、ステップS144の判定により、容量削減による効果があるか否かを判定し、容量削減の効果がある場合(ステップS145:YES)には、処理をステップS146に進める一方、容量削減の効果がない場合(ステップS145:NO)には、処理をステップS147に進める。
(ステップS146)対処実行可否判定部1240は、処理対象のサーバレベル仮想ボリュームの識別子を容量削減可能なサーバレベル仮想ボリュームの識別子としてメモリ110に記憶する。
(ステップS147)対処実行可否判定部1240は、ステップS141で取得した全てのサーバレベル仮想ボリュームについて処理が完了したか否かを判定し、特定した全てのサーバレベル仮想ボリュームについて処理を完了していない場合(ステップS147:NO)には、処理をステップS142に進める一方、特定した全てのサーバレベル仮想ボリュームについて処理を完了した場合(ステップS147:YES)には、処理を終了する。
このLLPにおけるHL−VVOL容量削減可否判定処理によると、LLPに属し、容量削減可能なサーバレベル仮想ボリュームを適切に検出することができる。
図24は、LLPの拡張可否判定処理のフローチャートである。LLPの拡張可否判定処理は、図18のストレージレベルプールの対処実行可否判定処理のステップS93に対応する処理である。
(ステップS151)対処実行可否判定部1240は、ストレージレベルプール情報テーブル1100を参照し、処理対象のストレージレベルプールが属するストレージシステムの識別子を特定する。
(ステップS152)対処実行可否判定部1240は、ストレージシステムの情報を参照して、ストレージシステムに余剰のボリュームがあるか否かを判定する。この結果、余剰のボリュームがある場合(ステップS152:YES)には、処理をステップS153に進める一方、余剰のボリュームがない場合(ステップS152:NO)には、ストレージレベルプールの拡張は不可能であるので、処理を終了する。
(ステップS153)対処実行可否判定部1240は、処理対象のストレージレベルプールを拡張可能なストレージレベルプールとしてメモリ110に記憶する。具体的には、対処実行可否判定部1240は、ストレージレベルプール拡張テーブル1800にレコードを追加し、改善箇所1801をストレージレベルプールの識別子とし、最大拡張可能容量1802を余剰のボリュームの容量とする。
このLLPの拡張可否判定処理によると、ストレージレベルプールが拡張可能であるか否かを適切に検出することができる。
図25は、LLP間VOL調整可否判定処理のフローチャートである。LLP間VOL調整可否判定処理は、図18のストレージレベルプールの対処実行可否判定処理のステップS92に対応する処理である。
(ステップS161)対処実行可否判定部1240は、ストレージレベルプール情報テーブル1100を参照し、処理対象のストレージレベルプールが属するストレージシステムの識別子を特定する。
(ステップS162)対処実行可否判定部1240は、ストレージレベルプール情報テーブル1100を参照し、特定したストレージシステムに属する他の全てのストレージレベルプールの識別子を取得する。
(ステップS162)対処実行可否判定部1240は、ストレージレベルプール情報テーブル1100を参照し、特定したストレージシステムに属する他の全てのストレージレベルプールの識別子を取得する。
(ステップS163)対処実行可否判定部1240は、取得したストレージレベルプールの識別子の中の1つを処理対象のストレージレベルプールの識別子として選択する。
(ステップS164)対処実行可否判定部1240は、ボリューム情報テーブル1000を参照し、選択したストレージレベルプールに未使用のボリュームがあるか否かを判定する。この結果、選択したストレージレベルプールに未使用のボリュームがある場合(ステップS164:YES)には、処理をステップS165に進める一方、選択したストレージレベルプールに未使用のボリュームがない場合(ステップS164:NO)には、処理をステップS166に進める。
(ステップS165)対処実行可否判定部1240は、未使用のボリュームを調整可能なボリュームとしてメモリ110に記憶する。
(ステップS166)対処実行可否判定部1240は、ステップS162で取得した全てのストレージレベルプールについて処理が完了したか否かを判定し、特定した全てのストレージレベルプールについて処理を完了していない場合(ステップS166:NO)には、処理をステップS163に進める一方、特定した全てのストレージレベルプールについて処理を完了した場合(ステップS166:YES)には、処理を終了する。
このLLP間VOL調整可否判定処理によると、ストレージレベルプール間で調整が可能なボリュームを適切に検出することができる。
次に、対処実行可否判定部1240により実行可能であると判断された対処策について表示する対処表示処理について説明する。
この対処表示処理は、例えば、入出力装置160を介して管理者から実行指示を受け付けた場合や、対処実行可否判定部1240による対処実行可否判定処理が実行された直後に実行される。
対処シミュレーション部1250は、サーバレベルプール情報テーブル1300、ストレージレベルプール情報テーブル1100、及び仮想サーバ情報テーブル2200の情報に基づいて、仮想サーバ、サーバレベルプール、及びストレージレベルプールについての危険度を示す図26に示すような画面を入出力装置160に表示する。これにより、管理者は、停止する危険性が高い仮想サーバを適切に把握することができる。さらに、対処シミュレーション部1250は、図26に示すような画面に、対処実行可否判定部1240により実行可能であると判断された対処策、すなわち、不要仮想サーバテーブル1600、サーバレベル仮想ボリューム拡張テーブル1700、ストレージレベルプール拡張テーブル1800、マイグレーションテーブル1900、ストレージレベルプール間ボリューム調整テーブル2000等に格納された対処策の情報に基づいて、改善箇所の近傍に、実行可能な対処策についての情報を選択可能に表示させる。
図26は、実行可能対処及びVM危険状態を表示する表示画面の一例を示す図である。
表示画面には、仮想サーバの停止の可能性を示す危険度が高い場合には、仮想サーバを示す図形上に危険度に対応する情報が表示される。また、仮想サーバの停止の可能性の危険度の原因となる箇所(図26では、例えば、ストレージレベルプール)を示す図形上には、危険度を示す情報が表示されるとともに、危険度に対して取り得る対処策の一覧が表示される。例えば、図26の例では、VM1及びVM3には、危険を示すマークが表示され、LLPには、危険である旨が表示されている。この画面によると、仮想サーバの危険度や、原因となる箇所の状況を適切に把握することができる。
さらに、図26の表示画面においては、ストレージレベル仮想ボリュームの容量削減と、サーバレベルプールの拡張とが、LLPに対する実行可能な対処策として表示されている。図26の例では、対処策の一覧の各対処策に対応して、当該対処策を選択するための選択領域が表示されている。これにより、管理者は、取り得る対処策を適切に把握することができる。
本実施例では、表示画面の対処策に対応する選択領域が入出力装置160の操作により選択されると、対処シミュレーション部1250は、選択領域に対応する対処策を実行したと仮定した場合のシミュレーション処理を実行し、そのシミュレーション結果に基づいて図27に示すような画面を表示させる。なお、複数の対処策を同時に選択させ、対処シミュレーション部1250は、複数の対処策を実行させた場合のシミュレーション処理を実行するようにしても良い。
シミュレーション処理では、対処シミュレーション部1250は、選択された対処に対応するレコードを、不要仮想サーバテーブル1600、サーバレベル仮想ボリューム拡張テーブル1700、ストレージレベルプール拡張テーブル1800、マイグレーションテーブル1900、又はストレージレベルプール間ボリューム調整テーブル2000から特定し、特定したこのレコードの情報に基づいて、対処策を行ったとした場合におけるサーバレベルプール及びストレージレベルプールについての容量を算出し、当該算出した容量に基づいて、上記した危険度算出部1210による各種処理(危険度算出処理等)を実行させる。
図27は、実行可能対処の選択及びシミュレーション結果を表示する表示画面の一例を示す図である。
表示画面には、選択された対処策に対応する選択領域は、選択状態として表示され、その対処策に対応する部位(図17では、サーバレベル仮想ボリューム)には、実行される処理が表示され、仮想サーバに対しては、対処策を実行したとした場合における危険度の表示が行なわれ、原因となる箇所には、対処策を実行した場合における状態を示す情報が表示される。図27に示す例では、VM1、VM3には、危険度が解消されるため、危険度を示すマークが表示されなくなり、原因となる箇所であったLLPには、安全と表示される。この画面により、対処策を実行した場合におけるシミュレーション結果を適切に把握することができる。
ここで、計算機システムが図28に示す状態である場合におけるシミュレーション結果について具体的に説明する。
例えば、対処策として、HL−VVOL1(VHD1)の容量を30GB削減して40GBとする場合には、HLP1の使用容量は60GBとなり、空き容量は40GBとなる。したがって、危険度を再計算すると、乖離度は、(90-40)/40=1.25となり、猶予時間は、40/2=20となり、結果として、危険度は、「安全」となる。
また、対処策として、HL−VVOL2をHLP2へマイグレーションする場合には、HLP1の使用容量は、90−20=70GBとなり、空き容量は、30GBとなる。したがって、危険度を再計算すると、(60-30)/30=1となり、猶予時間は、30/2=15となり、結果として、危険度は、「安全」となる。また、HLP2の使用容量は、10+20=30GBとなり、空き容量は、70GBとなる。したがって、危険度を再計算すると、(70-70)/70=1となり、猶予時間は、70/2=35となり、結果として、危険度は、「安全」となる。
また、対処策として、VM2を削除する場合には、HLP1の使用容量は70GBとなり、空き容量は30GBとなる。したがって、危険度を再計算すると、乖離度は、(90-30)/30=3となり、猶予時間は、30/2=15となり、結果として、危険度は、「安全」となる。
また、HLP1の容量を50GB拡張する場合には、HLP1の空き容量は60GBとなる。したがって、危険度を再計算すると、乖離度は、(90-60)/60=0.5となり、猶予時間は、60/2=30となり、結果として、危険度は、「安全」となる。
以上、いくつかの実施例を説明したが、これは、本発明の説明のための例示であって、本発明の範囲をこれらの実施例にのみ限定する趣旨ではない。すなわち、本発明は、他の種々の形態でも実施する事が可能である。
100:管理サーバ、120:管理プログラム、200:物理サーバ、220:サーバレベルプール、300:ストレージシステム、330:ストレージレベルプール
Claims (14)
- ストレージレベルプールに属する一以上のボリュームを構成するストレージシステムと、前記ストレージシステムに接続され、コンピュータプログラムを実行するサーバ計算機とを管理する管理システムであって、
前記ストレージシステムは、前記ストレージレベルプールに関連するストレージレベル仮想ボリュームを提供し、前記ストレージレベル仮想ボリュームの一部又は全部のエリアは、前記ストレージレベルプールに属する前記一以上のボリューム内のエリアが割り当てられておらず、
前記サーバ計算機は、前記ストレージレベル仮想ボリュームが属するサーバレベルプールを管理し、前記サーバレベルプールに関連するサーバレベル仮想ボリュームを提供し、
前記管理システムは、
前記ストレージシステムと前記サーバ計算機と通信するための通信インターフェースデバイスと、
記憶デバイスと、
前記通信インターフェースデバイス及び前記記憶デバイスに接続されたプロセッサと
を有し、
前記プロセッサは、
(A)前記ストレージシステムから、前記ストレージレベルプールの容量の情報を含むストレージレベルプール情報を取得し、取得した前記ストレージレベルプール情報を前記記憶デバイスに格納し、
(B)前記サーバ計算機から、前記サーバレベルプールの容量の情報を含むサーバレベルプール情報を取得し、取得した前記サーバレベルプール情報を前記記憶デバイスに格納し、
(C)前記ストレージレベルプール情報に基づいて、前記ストレージレベルプールの空き容量の枯渇の危険性を示す第1の危険度を判定し、
(D)前記サーバレベルプール情報に基づいて、前記サーバレベルプールの空き容量の枯渇の危険性を示す第2の危険度を判定し、
(E)前記ストレージレベルプール及び前記サーバレベルプールの空き容量の枯渇の危険性を示す第1の危険度及び第2の危険度に関する情報を表示する
管理システム。 - 前記ストレージレベルプール情報は、前記ストレージレベルプールの物理的な空き容量を示す情報を含み、
前記サーバレベルプール情報は、前記サーバレベルプールの物理的な空き容量と、前記サーバレベル仮想ボリュームに対して未割当ての容量とを示す情報を含み、
前記プロセッサは、
前記(C)で、前記ストレージレベルプール情報に基づいて、前記ストレージレベルプールの物理的な空き容量と、前記ストレージレベルプールに関する前記サーバレベル仮想ボリュームに対する仮想的な容量中の未割当ての容量との関係を示す第1の乖離度を算出し、前記第1の乖離度に基づいて、前記ストレージレベルプールの空き容量の枯渇の危険性を示す第1の危険度を判定し、
前記(D)で、前記サーバレベルプール情報に基づいて、前記サーバレベルプールの物理的な空き容量と、前記サーバレベルプールに関する前記サーバレベル仮想ボリュームに対する仮想的な容量中の未割当ての容量との関係を示す第2の乖離度を算出し、前記第2の乖離度に基づいて、前記サーバレベルプールの空き容量の枯渇の危険性を示す第2の危険度を判定する
請求項1に記載の管理システム。 - 前記プロセッサは、
前記(C)で、前記ストレージレベルプールの使用容量の変化傾向を示す容量変化情報に基づいて、前記ストレージレベルプールの空き容量が枯渇するまでの第1の猶予期間を算出し、前記第1の乖離度及び前記第1の猶予期間に基づいて、前記ストレージレベルプールの空き容量の枯渇の危険性を示す第1の危険度を判定し、
前記(D)で、前記サーバレベルプールの使用容量の変化傾向を示す容量変化情報に基づいて、前記サーバレベルプールの空き容量が枯渇するまでの第2の猶予期間を算出し、前記第2の乖離度及び前記第2の猶予期間に基づいて、前記サーバレベルプールの空き容量の枯渇の危険性を示す第2の危険度を判定する
請求項2に記載の管理システム。 - 前記プロセッサは、
前記(C)で、前記ストレージレベルプールの使用容量の変化傾向を示す容量変化情報に基づいて、前記ストレージレベルプールの空き容量が枯渇するまでの第1の猶予期間を算出し、前記第1の猶予期間に基づいて、前記ストレージレベルプールの空き容量の枯渇の危険性を示す第1の危険度を判定し、
前記(D)で、前記サーバレベルプールの使用容量の変化傾向を示す容量変化情報に基づいて、前記サーバレベルプールの空き容量が枯渇するまでの第2の猶予期間を算出し、前記第2の猶予期間に基づいて、前記サーバレベルプールの空き容量の枯渇の危険性を示す第2の危険度を判定する
請求項1に記載の管理システム。 - 前記サーバ計算機は、前記サーバレベル仮想ボリュームに対して、仮想マシンで利用するデータを格納しており、
前記プロセッサは、
前記第1の危険度及び前記第2の危険度に基づいて、前記仮想マシンの停止の危険性を示す第3の危険度を判定し、
前記第3の危険度に関する情報を表示する
請求項1に記載の管理システム。 - 前記プロセッサは、
前記第1及び第2の乖離度と、予め設定されている乖離度に関する第1の閾値との比較結果に基づいて、第1及び第2の危険度を判定する
請求項2に記載の管理システム。 - 前記プロセッサは、
前記第1及び第2の猶予期間と、予め設定されている猶予期間に関する第2の閾値との比較結果に基づいて、第1及び第2の危険度を判定する
請求項4に記載の管理システム。 - 前記プロセッサは、
前記危険度が高いことを示している前記ストレージレベルプールを利用する仮想マシンを検出し、検出した前記仮想マシンに基づいて、前記ストレージレベルプールの空き容量が枯渇することによる影響度を算出し、前記危険度とともに影響度を表示する
請求項1に記載の管理システム。 - 前記プロセッサは、
前記危険度が高いことを示している前記ストレージレベルプール及び前記サーバレベルプールの危険度を低減することの実行可能な対処策を検出し、前記対処策に関する情報を表示する
請求項1に記載の管理システム。 - 前記プロセッサは、
前記対処策から、いずれかの対処策の選択を受け付け、前記対処策を実行した場合における前記ストレージレベルプール及び前記サーバレベルプールの危険度を再判定し、再判定した結果を表示する
請求項9に記載の管理システム。 - 前記対処策は、前記サーバレベル仮想ボリュームの容量の削減、前記サーバレベル仮想ボリュームのマイグレーション、前記仮想マシンの削除、又は前記サーバレベルプールの容量の拡張のいずれか1つである
請求項9に記載の管理システム。 - ストレージレベルプールに属する一以上のボリュームを構成するストレージシステムと、前記ストレージシステムに接続され、コンピュータプログラムを実行するサーバ計算機とを管理する管理方法であって、
前記ストレージシステムは、前記ストレージレベルプールに関連するストレージレベル仮想ボリュームを提供し、前記ストレージレベル仮想ボリュームの一部又は全部のエリアは、前記ストレージレベルプールに属する前記一以上のボリューム内のエリアが割り当てられておらず、
前記サーバ計算機は、前記ストレージレベル仮想ボリュームが属するサーバレベルプールを管理し、前記サーバレベルプールに関連するサーバレベル仮想ボリュームを提供し、
前記管理方法は、
(A)前記ストレージシステムから、前記ストレージレベルプールの容量の情報を含むストレージレベルプール情報を取得し、
(B)前記サーバ計算機から、前記サーバレベルプールの容量の情報を含むサーバレベルプール情報を取得し、
(C)前記ストレージレベルプール情報に基づいて、前記ストレージレベルプールの空き容量の枯渇の危険性を示す第1の危険度を判定し、
(D)前記サーバレベルプール情報に基づいて、前記サーバレベルプールの空き容量の枯渇の危険性を示す第2の危険度を判定し、
(E)前記ストレージレベルプール及び前記サーバレベルプールの空き容量の枯渇の危険性を示す第1の危険度及び第2の危険度に関する情報を表示する
管理方法。 - 前記ストレージレベルプール情報は、前記ストレージレベルプールの物理的な空き容量を示す情報を含み、
前記サーバレベルプール情報は、前記サーバレベルプールの物理的な空き容量と、前記サーバレベル仮想ボリュームに対して未割当ての容量とを示す情報を含み、
前記(C)で、前記ストレージレベルプール情報に基づいて、前記ストレージレベルプールの物理的な空き容量と、前記ストレージレベルプールに関する前記サーバレベル仮想ボリュームに対する仮想的な容量中の未割当ての容量との関係を示す第1の乖離度を算出し、前記第1の乖離度に基づいて、前記ストレージレベルプールの空き容量の枯渇の危険性を示す第1の危険度を判定し、
前記(D)で、前記サーバレベルプール情報に基づいて、前記サーバレベルプールの物理的な空き容量と、前記サーバレベルプールに関する前記サーバレベル仮想ボリュームに対する仮想的な容量中の未割当ての容量との関係を示す第2の乖離度を算出し、前記第2の乖離度に基づいて、前記サーバレベルプールの空き容量の枯渇の危険性を示す第2の危険度を判定する
請求項12に記載の管理方法。 - 前記(C)で、前記ストレージレベルプールの使用容量の変化傾向を示す容量変化情報に基づいて、前記ストレージレベルプールの空き容量が枯渇するまでの第1の猶予期間を算出し、前記第1の猶予期間に基づいて、前記ストレージレベルプールの空き容量の枯渇の危険性を示す第1の危険度を判定し、
前記(D)で、前記サーバレベルプールの使用容量の変化傾向を示す容量変化情報に基づいて、前記サーバレベルプールの空き容量が枯渇するまでの第2の猶予期間を算出し、前記第2の猶予期間に基づいて、前記サーバレベルプールの空き容量の枯渇の危険性を示す第2の危険度を判定する
請求項12に記載の管理方法。
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