JPWO2013105174A1 - サービスレベル管理装置、サービスレベル管理方法、およびプログラム、ならびに、サービスレベル監視システム - Google Patents

サービスレベル管理装置、サービスレベル管理方法、およびプログラム、ならびに、サービスレベル監視システム Download PDF

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Abstract

サービスレベル管理装置(100)は、サービスレベル定義テーブル(110)を分析し、各属性の異なる集計単位の関係を定義した単位換算定義テーブル(108)に基づいて、同じ属性で異なる集計単位を有する異なる複数のサービスレベルを、同一属性間で集計単位をまとめる集約集計単位を定義する分析部(106)と、管理データの集計値を求める集計部(102)と、複数のサービスレベル定義テーブル(110)に基づき、集計値からサービスレベルを算出するサービスレベル算出部(104)と、を備え、集計部(102)は、集約集計単位毎に管理データを集計して集計値を求め、サービスレベル算出部(104)は、集約集計単位毎の集計値に基づいて、複数のサービスレベル定義テーブル(110)で定義されたサービスレベルを算出する。

Description

本発明は、サービスレベル管理装置、サービスレベル管理方法、およびプログラム、ならびに、サービスレベル監視システムに関し、特に、サービスの品質を管理するサービスレベル管理装置、サービスレベル管理方法、およびプログラム、ならびに、サービスレベル監視システムに関する。
近年、IT(Information Technology)分野において、SaaS(Software as a Service)など、クラウドコンピューティングと呼ばれる利用形態が増加してきた。クラウドコンピューティング環境においては、ソフトウェアやハードウェアではなく、サービスが契約の中心となる。
こうした契約において、サービスの品質を保証する手段として、サービスレベル契約(Service Level Agreement:SLA)が用いられる。SLAとは、サービスの提供者と利用者間で結ばれる、1つ以上のサービスレベル項目(Service Level Objective:SLO)それぞれに関するサービスレベル(Service Level:SL)(たとえば、サービスの内容、範囲および品質)に対する定量的かつ明示的な合意の契約である。SLAにおけるサービスレベル項目のサービスレベルは、たとえば、「サービス稼働率が99.9%以上であること」、「障害発生時の平均復旧時間が12時間以内であること」などである。
サービス評価システムの一例が特許文献1に記載されている。特許文献1のサービス評価システムでは、まず、サービス評価システムの利用者がネットワークを介してサービス評価システムにデータ処理命令を送信する。次に、サービス評価システムがデータ処理命令に従い、サービス(業務単位)ごとのサーバ群の運用データ(稼働ログ、処理件数など)を収集し、稼働率や平均処理時間などのサービスレベルを算出する。
さらに、特許文献2に記載されたサービス評価システムの例では、まず、システムが、事前に与えられたSLA定義情報(即ち、サービスレベル項目とサービスレベルの定義情報)を、監視項目(設定値、監視方法)に変換する。次にサービス評価システムは、ソフトウェアサービスの個別の項目(たとえば、稼働状況、応答状況および接続ユーザ数)について、監視を行い、履歴を記録する。次に、サービス評価システムは、記録した履歴を解析し、予め定められた期間(たとえば、前日の0時から24時)の履歴に基づいて解析した結果を利用実績として記録する。
また、特許文献3に記載されたデータ処理システムの例では、データ処理システムは、あらかじめ存在する集計テーブルと、集計テーブルの項目およびデータ件数に関する情報を有するコントロールテーブルを備える。このデータ処理システムは、要求された条件に適合する集計値を算出する際に、コントロールテーブルに基づいて、集計可能な集計テーブルのうち、データの件数が最小となる集計テーブルを探索し、探索された集計テーブルに基づいて集計値を算出する。
特開2009−146001号公報 特開2010−257272号公報 特開2001−256242号公報
上述したシステムにおいては、監視対象サービスが同一であっても、利用者やサービスの状態に応じて、複数のサービスレベルを監視する必要があり、これらのサービスレベルの算出過程に重複が存在するため、システム規模の増大に伴い、算出処理負荷が高くなるという問題点があった。
本発明の目的は、上述した課題である処理の高負荷を解決するサービスレベル管理装置、サービスレベル管理方法、およびプログラム、ならびに、サービスレベル監視システムを提供することにある。
本発明のサービスレベル管理装置は、
情報処理システムの満たすべき保証レベルであるサービスレベルの算出方法を定義した複数のサービスレベル定義を分析し、各属性の異なる集計単位の関係を定義した単位換算定義テーブルに基づいて、同じ属性で異なる前記集計単位を有する異なる複数のサービスレベルを、同一属性間で集計単位をまとめる集約集計単位を定義する分析手段と、
前記情報処理システムの動作状態を監視する管理データを前記集計単位で集計して集計値を求める集計手段と、
複数の前記サービスレベル定義に基づき、前記集計手段が集計した前記集計値からサービスレベルを算出するサービスレベル算出手段と、
を備え、
前記集計手段は、前記分析手段が定義した前記集約集計単位毎に前記管理データを集計して集計値を求め、
前記サービスレベル算出手段は、前記集計手段が集計した前記集約集計単位毎の前記集計値に基づいて、複数の前記サービスレベル定義で定義された前記サービスレベルを算出する。
本発明のサービスレベル管理方法は、
情報処理システムの満たすべき保証レベルであるサービスレベルを管理する管理装置におけるサービスレベル管理方法であって、
前記管理装置が、
前記サービスレベルの算出方法を定義した複数のサービスレベル定義を分析し、同じ属性で異なる集計単位を有する異なる複数のサービスレベルを、同一属性間で集計単位をまとめる集約集計単位を定義し、
前記情報処理システムの動作状態を監視した管理データを、定義した前記集約集計単位を用いて前記集計単位毎に集計して集計値を求め、
前記サービスレベルを定義した複数のサービスレベル定義に基づき、集計した前記集計単位毎の前記集計値に基づいて、複数の前記サービスレベル定義で定義されたサービスレベルを算出する。
本発明のコンピュータプログラムは、
情報処理システムの満たすべき保証レベルであるサービスレベルを管理する管理装置を実現するコンピュータに、
前記サービスレベルの算出方法を定義した複数のサービスレベル定義を分析し、同じ属性で異なる集計単位を有する異なる複数のサービスレベルを、同一属性間で集計単位をまとめる集約集計単位を定義する手順、
前記情報処理システムの動作状態を監視した管理データを、定義した前記集約集計単位を用いて前記集計単位毎に集計して集計値を求める手順、
前記サービスレベルを定義した複数のサービスレベル定義に基づき、集計した前記集計単位毎の前記集計値に基づいて、複数の前記サービスレベル定義で定義された前記集計値からサービスレベルを算出する手順を実行させるためのものである。
本発明のサービスレベル監視システムは、
本発明の上記サービスレベル管理装置を備え、
算出されたサービスレベルを利用して情報処理システムの動作状態を監視する。
本発明のコンピュータプログラムは、
情報処理システムの満たすべき保証レベルであるサービスレベルを算出するサービスレベル管理装置を実現するコンピュータに、
前記サービスレベルの算出方法を定義した複数のサービスレベル定義を分析し、同じ属性で異なる集計単位を有する異なる複数のサービスレベルを、同一属性間で集計単位をまとめる集約集計単位を定義する手順、
定義した前記集約集計単位を出力する手順を実行させるためのものである。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
また、本発明の各種の構成要素は、必ずしも個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等でもよい。
また、本発明の方法およびコンピュータプログラムには複数の手順を順番に記載してあるが、その記載の順番は複数の手順を実行する順番を限定するものではない。このため、本発明の方法およびコンピュータプログラムを実施するときには、その複数の手順の順番は内容的に支障のない範囲で変更することができる。
さらに、本発明の方法およびコンピュータプログラムの複数の手順は個々に相違するタイミングで実行されることに限定されない。このため、ある手順の実行中に他の手順が発生すること、ある手順の実行タイミングと他の手順の実行タイミングとの一部ないし全部が重複していること、等でもよい。
本発明によれば、処理負荷を低減し、効率のよいサービスレベル管理装置、サービスレベル管理方法、およびプログラム、ならびに、サービスレベル監視システムが提供される。
上述した目的、およびその他の目的、特徴および利点は、以下に述べる好適な実施の形態、およびそれに付随する以下の図面によってさらに明らかになる。
本発明の実施の形態に係るサービスレベル監視システムの構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施の形態に係るサービスレベル管理装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るサービスレベル監視システムの構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施の形態に係るサービスレベル管理装置の管理データ記憶部の構造の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係るサービスレベル管理装置のサービスレベル定義テーブルの構造の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係るサービスレベル管理装置の時間定義テーブルの構造の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係るサービスレベル管理装置の空間定義テーブルの構造の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係るサービスレベル管理装置の個別定義テーブルの構造の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係るサービスレベル管理装置の単位変数定義テーブルの構造の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係るサービスレベル管理装置のサービスレベル算出定義テーブルの構造の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係るサービスレベル管理装置の単位変数データ記憶部の構造の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係るサービスレベル管理装置のサービスレベル記憶部の構造の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係るサービスレベル管理装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るサービスレベル管理装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るサービスレベル管理装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るサービスレベル管理装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るサービスレベル管理装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るサービスレベル監視システムの部分構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施の形態に係るサービスレベル監視システムの管理データ収集定義テーブルの構造の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係るサービスレベル監視システムの動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るサービスレベル監視システムの構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施の形態に係るサービスレベル管理装置のサービスレベル定義テーブルの構造の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係るサービスレベル管理装置の方法定義テーブルの構造の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係るサービスレベル管理装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るサービスレベル管理装置の単位変数定義テーブルの構造の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係るサービスレベル管理装置のサービスレベル算出定義テーブルの構造の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係るサービスレベル監視システムの構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施の形態に係るサービスレベル管理装置のサービスレベル定義テーブルの構造の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係るサービスレベル管理装置のサービスレベル変数定義テーブルの構造の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係るサービスレベル管理装置のサービスレベル算出定義テーブルの構造の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係るサービスレベル管理装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るサービスレベル管理装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るサービスレベル監視システムの構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施の形態に係るサービスレベル管理装置の単位変数テーブルの構造の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係るサービスレベル監視システムの要部構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施の形態に係るサービスレベル管理装置の構成情報テーブルの構造の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係るサービスレベル管理装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るサービスレベル管理装置の動作の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係るサービスレベル監視システム1の構成を示す機能ブロック図である。
図1に示すように、本実施形態のサービスレベル監視システム1は、たとえば、ネットワーク3を介してデータセンタ5などの情報処理システムに接続される。サービスレベル監視システム1は、データセンタ5の動作状態を監視するとともに、情報処理システムが満たすべき保証レベルであるサービスレベルを管理するサービスレベル管理装置100を備える。
データセンタ5とは、たとえば、多数のコンピュータや通信機器などの装置が設置され、管理運用される施設である。
上述したように、利用者にサービスを提供する提供者と、その利用者間では、サービスの品質を保証するサービスレベル契約(Service Level Agreement:SLA)が結ばれる。SLAとは、1つ以上のサービスレベル項目(Service Level Objective:SLO)それぞれに関するサービスレベル(Service Level:SL)(たとえば、サービスの内容、範囲および品質)に対する定量的かつ明示的な合意の契約である。SLAにおけるサービスレベル項目のサービスレベルは、たとえば、「サービス稼働率が99.9%以上であること」、「障害発生時の平均復旧時間が12時間以内であること」などである。
一般に、サービスレベルの値を算出する際には、集計を行う時間の幅(四半期、1月、1日など)、監視対象となるシステムの規模(データセンタ全体、サービス全体、ウェブ(WEB)層、アプリケーション(APplication:AP)層、データベース(DataBase:DB)層(サーバ)など)、または算出の方法(合計、平均、最大、最小、パーセンタイルなど)などの情報が必要である。これらに加え、閾値を設定してはじめてSLAに用いるサービスレベルを定義することができる。
さらに、サービスレベルは、対象となるサービスが同一の場合でも、利用者や、サービスの状態に応じて、異なる複数の定義を必要とする。たとえば、集計を行う時間の幅に関して、顧客の経営層が必要とするのは、四半期単位のサービスレベルであるが、情報システム部門など、運用を担う利用者が必要とするのは、1日単位のサービスレベルであることなどが想定される。
本発明は、SLAにおけるサービスレベル項目に対するサービスレベルを算出し、監視するサービスレベル監視システム1の処理の効率化を図るものである。特に、本発明は、サービスレベル契約が締結されたシステムの運用に好適に適用できる。本発明のサービスレベル管理装置100は、データセンタ5などの情報処理システムの動作状態を監視するためのサービスレベルを算出し、管理するものである。
本発明の実施の形態に係るサービスレベル管理装置100は、情報処理システム(データセンタ5のコンピュータ(不図示)や機器(不図示))の満たすべき保証レベルであるサービスレベルの算出方法を定義した複数のサービスレベル定義(サービスレベル定義テーブル110に記憶)を分析し、各属性の異なる集計単位の関係を定義した単位換算定義テーブル108に基づいて、同じ属性で異なる集計単位を有する異なる複数のサービスレベルを、同一属性間で集計単位をまとめる集約集計単位(単位変数)を定義する分析部106と、情報処理システム(データセンタ5のコンピュータ(不図示)や機器(不図示))の動作状態を監視する管理データ(管理データ記憶部160に記憶)を集計単位で集計して集計値を求める集計部102と、複数のサービスレベル定義(サービスレベル定義テーブル110に記憶)に基づき、集計部102が集計した集計値からサービスレベルを算出するサービスレベル算出部104と、を備える。
集計部102は、分析部106が定義した集約集計単位(単位変数)毎に管理データを集計して集計値(単位変数データ)を求める。
サービスレベル算出部104は、集計部102が集計した集約集計単位(単位変数)毎の集計値(単位変数データ)に基づいて、複数のサービスレベル定義(サービスレベル定義テーブル110に記憶)で定義されたサービスレベルを算出する。
具体的には、本実施形態のサービスレベル管理装置100は、ネットワーク3を介してデータセンタ5から収集した管理データを記憶する管理データ記憶部(図中、「管理データ」と示す)160に接続される。管理データとは、本実施形態のサービスレベル監視システム1で監視されるサービスレベルの元データである。管理データは、データセンタ5からネットワーク3を介して適宜収集され、管理データ記憶部160に記憶される。管理データについては、後述する実施形態で詳細に説明する。管理データ記憶部160は、サービスレベル管理装置100に含まれてもよいし、サービスレベル管理装置100に接続された記憶装置に含まれてもよい。あるいは、管理データは、サービスレベル管理装置100が読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。
本実施形態のサービスレベル管理装置100は、集計部102と、サービスレベル算出部104と、分析部106と、単位換算定義テーブル記憶部(図中、「単位換算定義テーブル」と示す)108と、サービスレベル定義テーブル110と、単位変数定義テーブル150と、サービスレベル記憶部(図中、「サービスレベル」と示す)170と、を備える。
本発明のサービスレベル管理装置は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、およびI/O(Input/Output)を備え(不図示)、キーボードやマウス等の入力装置(不図示)、ディスプレイやプリンタ等の出力装置(不図示)、またはネットワークを介して他の装置(不図示)と接続されるコンピュータ、またはそれらに相当する装置により実現することができる。サービスレベル管理装置のこれらの各要素は、バス(不図示)を介して互いに接続され、CPUにより各要素とともにサービスレベル管理装置全体が制御される。そして、CPUが、ROMに記憶されるプログラムをRAMに読み出して実行することにより、コンピュータのハードウェアとソフトウェアの任意の組合せによって、後述する本発明の各サービスレベル管理装置の各ユニットの各機能を実現することができる。そして、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。説明に使用する各図は、ハードウェア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。
また、各図において、本発明の本質に関わらない部分の構成については省略してあり、図示されていない。
また、本実施形態では、サービスレベル管理装置100は、1台のみ図示されているが、これに限定されない。大規模なデータセンタ5を監視する場合、複数のサービスレベル管理装置100を備えてもよい。また、サービスレベル管理装置100は、仮想サーバなどにより構成されてもよい。以下、他の実施形態のサービスレベル管理装置においても同様である。
本実施形態のコンピュータプログラムは、本発明のサービスレベル管理装置を実現させるためのコンピュータに、サービスレベルの算出方法を定義した複数のサービスレベル定義を分析し、同じ属性で異なる集計単位を有する異なる複数のサービスレベルを、同一属性間で集計単位をまとめる集約集計単位(単位変数)を定義する手順、定義した集約集計単位(単位変数)を出力する手順を実行させるように記述されている。
このコンピュータプログラムは、オブジェクトコード、またはインタプリタにより実行されるプログラムなど、プログラムの形態を問わない。また、上述のプログラムは、一般のパソコンや携帯型情報端末などで動作可能なアプリケーションソフトに組み込まれた形態でコンピュータに提供されてもよい。
また、本実施形態のコンピュータプログラムは、本発明のサービスレベル管理装置を実現させるためのコンピュータに、サービスレベルの算出方法を定義した複数のサービスレベル定義(サービスレベル定義テーブル110に記憶)を分析し、同じ属性で異なる集計単位を有する異なる複数のサービスレベルを、同一属性間で集計単位をまとめる集約集計単位を定義する手順、情報処理システムの動作状態を監視した管理データを、定義した集約集計単位(単位変数)を用いて集計単位毎に集計して集計値(単位変数データ)を求める手順、サービスレベルを定義した複数のサービスレベル定義(サービスレベル定義テーブル110に記憶)に基づき、集計した集計単位毎の集計値(単位変数データ)に基づいて、複数のサービスレベル定義(サービスレベル定義テーブル110に記憶)で定義された集計値(単位変数データ)からサービスレベルを算出する手順を実行させるように記述されている。
本発明のコンピュータプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体(不図示)に記録されてもよい。記録媒体は特に限定されず、様々な形態のものが考えられる。また、プログラムは、記録媒体からコンピュータのROMにロードされてもよいし、ネットワークを通じてコンピュータにダウンロードされ、ROMにロードされてもよい。
また、図1の単位換算定義テーブル記憶部108、サービスレベル定義テーブル110、単位変数定義テーブル150、またはサービスレベル記憶部170に記憶される情報は、サービスレベル管理装置100を構成する上述したコンピュータのROMまたはRAMに記憶できる。あるいは、これらの情報は、サービスレベル管理装置100に接続され、サービスレベル管理装置100がアクセス可能な記憶装置(不図示)または他のコンピュータ(不図示)に記憶されてもよい。
サービスレベル定義テーブル110は、サービスレベル監視システム1が監視すべき複数のサービスレベルの定義を含む。監視対象となるサービスレベルは様々なものが含まれる。たとえば、サービスレベルは、稼働率などの可用性、または応答時間(TAT)やCPU使用率などの性能に関する情報、あるいは消費電力量などを含むことができる。
サービスレベル定義テーブル110は、上記サービスレベルの種類や、監視対象となる時間や空間の範囲などが定義される。サービスレベル監視システム1は、サービスレベル定義テーブル110で定義されたサービスレベルを算出し、設定された閾値でサービスレベルを監視することができる。なお、サービスレベルの閾値に基づく監視処理自体は、本発明の本質には関係ないので詳細な説明は省略する。
単位換算定義テーブル記憶部108は、分析部106が同一属性で異なる集計単位をまとめるときに使用する単位換算を定義した単位換算定義テーブルを記憶する。上述したように、サービスレベルの値を算出する際には、集計を行う時間の幅(四半期、1月、1日など)、監視対象となるシステムの規模(データセンタ全体、サービス全体、ウェブ(WEB)層、アプリケーション(Application:AP)層、データベース(DataBase:DB)層(サーバ)など)、または、算出の方法(合計、平均、最大、最小、パーセンタイルなど)などの情報を予め定義することが必要である。
本実施形態において、上記の集計時間、集計空間、または集計方法毎に、集計単位の関係を定義し、単位換算定義テーブルとして持つ。集計時間であれば、その集計単位は、たとえば、1年、半年、四半期、2カ月、1カ月、2週間、1週間、1日、1時間、または10分などが考えられる。各集計単位の相互関係、たとえば、1年は365日、1日は24時間などを予め単位換算定義テーブルに保持しておく。集計空間または集計方法についても同様に各集計単位の相互関係をそれぞれ単位換算定義テーブルとして保持しておく。単位換算定義テーブル記憶部108に記憶される各種の単位換算定義テーブルについては後述する実施形態で詳細に説明する。
単位換算定義テーブル記憶部108は、複数の単位換算定義テーブルを記憶する。各単位換算定義テーブルには、各属性の異なる集計単位の関係がそれぞれ定義される。
分析部106は、各単位換算定義テーブルに基づいて、同じ属性で異なる集計単位を有する異なる複数のサービスレベルを、同一属性間で集計単位をまとめる単位変数として定義し、出力する。
単位変数定義テーブル150は、分析部106により定義された単位変数を保持する。
たとえば、集計時間が1日かつ集計空間がノードであるTATの最大値(MAX)をサービスレベルとして定義されているものと、集計時間が1ヶ月かつ集計空間がノードであるTATの最大値(MAX)をサービスレベルとして定義されているものが存在する場合について説明する。分析部106は、これら2つのサービスレベルは、属性がTATの最大値(MAX)で同じであり、かつ、集計時間が異なるので、単位換算定義テーブルを参照し、より小さい集計単位の「1日」に集約することを決定する。そして、分析部106は、集計時間が1日かつ集計空間がノードであるTATの最大値(MAX)を単位変数(集約集計単位)と定義する。
このように、分析部106は、サービスレベル定義テーブル110の複数のサービスレベル定義(以下、「サービスレベル定義110」とも呼ぶ)を分析する。そして、分析部106は、集計単位がより小さいものを単位変数として定義する。あるいは、分析部106は、集計方法が従属関係にある場合、先に実行すべき集計を単位変数として定義する。そして、分析部106は、集計単位を集約する。
集計部102は、管理データ記憶部160の管理データを用いて、分析部106が定義した単位変数を用いて集計し、集計結果を単位変数データとして出力する。本実施形態では、集計部102から出力された単位変数データは、サービスレベル算出部104に入力される。
サービスレベル算出部104は、集計部102が集計した単位変数データを用いて、サービスレベル定義テーブル110に定義されている各サービスレベルを算出し、出力する。このとき、サービスレベル算出部104は、集約された集計単位(単位変数)を用いて、他のサービスレベルの算出方法を再定義することで、重複処理を回避するようにする。たとえば、集計単位が1ヶ月かつ集計空間がノードであるTATの最大値(MAX)は、集計部102が集計した集計単位が1日かつ集計空間がノードである単位変数データを元に、1ヶ月分の集計を行えばよい。
なお、サービスレベル算出方法の再定義は、分析部106で行ってもよい。
本実施形態では、算出されたサービスレベルは、サービスレベル記憶部170に記憶される。サービスレベルは、ディスプレイ装置などに表示される。または、サービスレベルは、各種アプリケーションプログラムで処理されて、利用者に提示される。
上述のような構成において、本発明の実施の形態に係るサービスレベル管理装置100によるサービスレベル管理方法を以下に説明する。
図2は、本発明の実施の形態に係るサービスレベル管理装置100の動作の一例を示すフローチャートである。
本発明のサービスレベル管理方法は、情報処理システム(データセンタ5のコンピュータ(不図示)や機器(不図示))の満たすべき保証レベルであるサービスレベルを管理する管理装置(サービスレベル管理装置100)におけるサービスレベル管理方法であって、サービスレベル管理装置100が、サービスレベルの算出方法を定義した複数のサービスレベル定義(サービスレベル定義テーブル110に記憶)を分析し、同じ属性で異なる集計単位を有する異なる複数のサービスレベルを、同一属性間で集計単位をまとめる集約集計単位(単位変数)を定義し(ステップS101)、情報処理システムの動作状態を監視した管理データ(管理データ記憶部160に記憶)を、定義した集約集計単位(単位変数)を用いて集約集計単位(単位変数)毎に集計して集計値(単位変数データ)を求め(ステップS103)、サービスレベルを定義した複数のサービスレベル定義(サービスレベル定義テーブル110に記憶)に基づき、集計した集約集計単位(単位変数)毎の集計値(単位変数データ)に基づいて、複数のサービスレベル定義(サービスレベル定義テーブル110に記憶)で定義されたサービスレベルを算出する(ステップS105)。
以上説明したように、本発明の実施の形態に係るサービスレベル監視システム1によれば、複数のサービスレベルを算出する時、算出手順の重複を自動的に検出し、重複を回避する処理を行うことができるので、処理の負荷を低減し、効率化が図れる。
(第2の実施の形態)
図3は、本発明の実施の形態に係るサービスレベル監視システム1の構成を示す機能ブロック図である。
本実施形態のサービスレベル監視システム1は、サービスレベル管理装置200を備える。本実施形態のサービスレベル管理装置200は、本発明のサービスレベル管理装置を実現するための具体的な構成の例を示す。本実施形態のサービスレベル管理装置200は、上記実施形態のサービスレベル管理装置100と同様な構成を有するとともに、さらに、サービスレベル表示部208と、単位変数データ記憶部(図中、「単位変数データ」と示す)210と、サービスレベル算出定義テーブル220と、を備える。
なお、本発明の実施形態では、各データをテーブル形式で記憶するように説明しているが、これに限定されず、様々な形態で記憶することができる。たとえば、各データは、任意のプログラム言語で記述されたファイル、または、CSV(Comma Separated Values)形式で記述されたテキストファイル等の形式でもよい。または、各データは、データベース形式でもよい。各データは、ユーザが任意のエディタなどを利用して閲覧および編集できることが望ましい。
管理データ記憶部160は、データセンタ5から収集された管理データを記憶する。
本発明において、管理データは、監視対象システムの、予定外停止時間などの可用性に関する情報、応答時間(TAT)、CPU使用率、メモリ使用量、ディスク使用量、またはバッチ処理完了率などの性能に関する情報、あるいは、消費電力などを含む。
図4に示すように、管理データ記憶部160は、少なくとも1つのレコード165(図4には、165a〜165eの5つのレコードを示す。以下、特に各レコードを区別する必要がない場合は、「165」と符号を付す)を含むことができる。各レコード165には、監視対象システムから収集された各データのログが記録される。そして、各レコード165は、記録日時161、管理データ名162、対象163、または値164を含む。なお、図4の管理データ記憶部160に記憶される管理データの構成は一例であり、これに限定されるものではない。
記録日時161は、管理データが管理データ記憶部160に記録された日時を示す。また、記録日時161は、管理データが収集された日時としてもよい。管理データ名162は、記録された管理データの名称を示す。対象163は、管理データを収集した空間、たとえば、ノード、サービスまたはデータセンタを示す。値164は、実際に収集された管理データの値を示す。ここでは、値と単位が記録されているが、数値のみでもよい。
なお、本発明の実施形態で説明する各テーブルの各項目のデータは、種類や名称(TATやノードA)等で示しているが、これに限定されず、たとえば、識別子など識別可能な情報であればよい。
図4は、「2011/08/01,15:00」に記録された「サービスA」の「TAT」が「10msec」であることを示す。同様に、同時刻に記録された「サービスA」の「予定外停止時間」は「2分」である。この例は、たとえば、過去1時間における予定外停止時間が「2分」であったことを意味している。また、同時刻の「ノードA」の「稼働状況」の値は「応答あり」である。この例は、記録された時刻において、稼働状況を調べるためのpingに対する応答があったことを意味する。
サービスレベル定義テーブル110は、図5に示すように、サービスレベル監視システム1が監視すべきサービスレベルの種類や、監視対象となる時間や空間の範囲などの定義を複数記憶する。サービスレベル監視システム1は、サービスレベル定義テーブル110に定義されたサービスレベルを算出し、設定された閾値でサービスレベルを監視することができる。なお、サービスレベルの閾値に基づく監視処理自体は、本発明の本質には関係ないので詳細な説明は省略する。
本発明のサービスレベルは様々なものを含む。たとえば、サービスレベルは、稼働率やサービス時間などの可用性、平均復旧時間などの信頼性、あるいは、応答時間(TAT)やCPU使用率、メモリ使用量、またはディスク使用量などの性能に関する情報、消費電力量、二酸化炭素換算量、あるいは、Power Usage Effectiveness(PUE)などを含むことができる。
サービスレベル定義テーブル110は、図5に示すように、少なくとも1つのレコード117(図5には、117a、117b、117cの3つのレコードを示す。以下、特に各レコードを区別する必要がない場合は、「117」と符号を付す)を含むことができる。各レコード117は、サービスレベル(以下、「SL(Service Level)」とも呼ぶ)名111、SL種別112、集計変数113、集計時間114、集計空間115、または集計方法116を含む。
SL名111は、サービスレベルを識別する名称を示す。SL種別112は、算出するサービスレベルの種類を示す。集計変数113は、サービスレベルの値を算出するために用いる管理データの種類を示す。集計時間114は、集計変数113を集計し、サービスレベルの値を算出する時間の範囲を示す。集計空間115は、集計変数113を集計し、サービスレベルの値を算出する空間の範囲を示す。集計方法116は、集計変数113を集計する方法を示す。なお、図5のサービスレベル定義テーブル110の構成は一例であり、これに限定されるものではない。
SL種別112は、たとえば、稼働率またはサービス時間などの可用性、平均復旧時間などの信頼性、および、応答時間(Turn Around Time:TAT)、CPU使用率、メモリ使用量、またはディスク使用量などの性能に関する情報、消費電力量、二酸化炭素換算量、あるいは、電力使用効率(Power Usage Effectiveness:PUE)などである。
集計変数113は、たとえば、予定外停止時間や、応答時間(TAT)、CPU使用率、メモリ使用量、ディスク使用量などの性能に関する情報、消費電力など、SL種別112で挙げたサービスレベルの値を算出するために必要となる管理データの種類である。
集計時間114は、たとえば、1年、四半期、2カ月、1カ月、2週間、1週間、1日、1時間、10分、または1分などである。
集計空間115は、たとえば、複数のデータセンタ、1個のデータセンタ、運用体制に基づき定義される管理の単位、顧客、顧客の部門、特定のシステム、サービス全体、AP層、WEB層、DB層などの層、ノードなどである。
集計方法116は、たとえば、総和、平均、最大、最小、パーセンタイルなどである。または、集計方法116は、算出式を指定してもよい。図5に示すサービスレベル定義テーブル110の例は、「稼働率」の集計方法を「式」と定義しているが、これは別途、定義するものとする。
図3の単位換算定義テーブル記憶部108は、図3の分析部106が同一属性で異なる集計単位をまとめるときに使用する単位換算を定義した単位換算定義テーブルを複数記憶する。
本実施形態において、単位換算定義テーブル記憶部108は、図6〜図8に示す各属性の異なる集計単位の関係を定義する少なくとも一つの単位換算定義テーブルを含む。本実施形態では、単位換算定義テーブル記憶部108は、図6の時間定義テーブル120と、図7の空間定義テーブル130と、図8の個別定義テーブル140とを含む。
時間定義テーブル120は、時間の集計単位の関係を定義している。時間定義テーブル120は、図6に示すように、少なくとも1つのレコード127(図6には、127a〜127fの6つのレコードを示す。以下、特に各レコードを区別する必要がない場合は、「127」と符号を付す)を含む。
それぞれのレコード127は、単位名121、および各単位換算値122〜126を含むことができる。なお、図からも分かるように、時間の集計単位は、互いに包含関係にあり、時間定義テーブル120では、時間の集計単位の包含関係が定義される。
なお、図6の時間定義テーブル120の構成は一例であり、これに限定されるものではない。
単位名121は、時間単位の名称を示す。なお、時間単位は、サービスレベルの値の算出に用いる変数の時間の幅を意味する。たとえば、時間単位が「1日」ならば、サービスレベルの値の算出に用いる変数の時間の幅が「1日間隔で計測された値」あるいは「1日分の管理データを平均、総和など統計処理した値」であることを意味する。単位換算値122〜126は、括弧内の時間を、集計単位を基準とした場合の、時間の集計単位の数を示す。
たとえば、図6では、「四半期」の「単位換算値(1日)」に「90」が記録されている。これは、「1日」を単位としたとき、「四半期」が「90日」であることを示す。一方、「四半期」の「単位換算値(1年)」に「−」が記録されている。これは、「1年」の方が「四半期」より大きいため、該当するデータがないことを示す。
空間定義テーブル130は、管理対象の空間の集計単位の関係を定義している。空間定義テーブル130は、図7に示すように、少なくとも1つのレコード135(図7には、135a〜135eの5つのレコードを示す。以下、特に各レコードを区別する必要がない場合は、「135」と符号を付す)を含む。
それぞれのレコード135は、単位名131、単位換算値132〜134を含むことができる。なお、図からも分かるように、本実施形態では、空間の集計単位は、互いに包含関係にあり、空間定義テーブル130では、空間の集計単位の包含関係が定義される。包含関係とは、たとえば、単位の大小、長短、広狭などの関係である。さらに、包含関係は、集計単位同士の共通部分の関係も含むことができる。他の実施形態において、空間の集計単位は包含関係にない場合も考えられる。それらの関係も含め、空間定義テーブル130に定義し、記憶してもよい。
なお、図7の空間定義テーブル130の構成は一例であり、これに限定されるものではない。
単位名131は、空間単位の名称を示す。なお、空間単位は、サービスレベルの値の算出に用いる変数の空間の幅を意味する。たとえば、空間単位が「AP層」ならば、サービスレベルの値の算出に用いる変数の空間の幅が「AP層全体で計測された値」あるいは「AP層に含まれるノードの管理データを平均、総和など統計処理した値」であることを意味する。
単位換算値132〜134は、括弧内の空間単位を基準とした場合の空間単位の数を示す。たとえば、図7では、「DC」の「単位換算値(ノード)」に、「10000」が記録されている。これは、「ノード」を単位とした時、「DC」が「10000ノード」で構成されていることを示す。一方、「DC」の「単位換算値(複数のDC)」に「−」が記録されている。これは「複数のDC」の方が「DC」より大きいため、該当するデータがないことを示す。
個別定義テーブル140は、特定の監視項目に関する定義であり、サービスレベルを数式などで任意に定義した集計方法を定義する情報が記憶される。個別定義テーブル140は、図8に示すように、少なくとも一つのレコード146(図8には、146aの1つのレコードを示す。以下、特に各レコードを区別する必要がない場合は、「146」と符号を付す)を含む。
それぞれのレコード146は、SL種別141、集計方法142、変数143、時間単位144または空間単位145を含む。
なお、図8の個別定義テーブル140の構成は一例であり、これに限定されるものではない。
SL種別141は、個別定義テーブル140に定義された個別定義(以下、「個別定義140」とも呼ぶ)に基づき算出するサービスレベルの種別を示す。集計方法142は、サービスレベルの値の算出に用いられる計算式や関数を示す。なお、mは予定稼働時間、nは予定外停止時間を意味している。予定稼働時間は、一定値を指定するものとする。次に、変数143は、サービスレベルの値の算出に用いられる変数を示す。時間単位144は、サービスレベルの値を算出する集計時間の幅を示す。空間単位145は、サービスレベルの値を算出する集計空間の幅を示す。
たとえば、図8では、「予定外停止時間」が変数である。また、時間単位144は「1日」、かつ、空間単位145は「サービス」である。なお、図5のサービスレベル定義テーブル110のレコード117cの集計方法116で「式」と定義された収集方法が、この個別定義テーブル140で定義された集計方法142に相当する。図5では集計方法116を「式」と示してあるが、個別定義テーブル140は、集計方法142の式を識別可能な情報、たとえば、関数名などを定義することができる。
図3に戻り、分析部106は、サービスレベル定義テーブル110および単位換算定義テーブル記憶部108に記録した時間定義テーブル120、空間定義テーブル130または個別定義テーブル140で構成される単位換算定義に基づき、サービスレベル算出過程の重複を検出する。そして、分析部106は、重複を回避してサービスレベルの値の算出を行うための定義であるサービスレベル算出定義と、サービスレベルの値の算出に用いる値(集計値)を算出するための定義である単位変数定義とを出力する。
本実施形態では、出力された単位変数定義およびサービスレベル算出定義は、単位変数定義テーブル150およびサービスレベル算出定義テーブル220にそれぞれ記憶される。以後、単位変数定義テーブル150に記憶される単位変数定義を、「単位変数定義150」と表記する。さらに、サービスレベル算出定義テーブル220に記憶されるサービスレベル算出定義を、「サービスレベル算出定義220」と表記する。
分析部106は、まず、サービスレベル定義テーブル110を参照し、サービスレベル定義を読み込み、単位換算定義テーブル記憶部108に記録された時間定義テーブル120、空間定義テーブル130、または個別定義テーブル140に基づき、サービスレベルの値の算出に関する重複を分析する。分析部106は、同一属性で異なる集計単位のサービスレベルについて集計単位をまとめ、単位変数を定義するとともに、単位変数から各サービスレベルを算出するためのサービスレベル算出定義を生成する。後述する集計部102とサービスレベル算出部104は、単位変数定義とサービスレベル算出定義を用いることで、重複を避けてサービスレベルの値を算出することができることとなる。
本実施形態において、分析部106は、集計単位が互いに包含関係にあるサービスレベル間では、サービスレベル定義110で定義されているサービスレベルの中で最も内側となる最小の単位を単位変数として定義する。
分析部106は、単位変数定義150を集計部102へ出力する。なお、単位変数はサービスレベル算出部104がサービスレベルの値を算出するために用いる変数である。さらに、単位変数定義150は、集計部102が単位変数を算出するために用いる定義である。
単位変数定義テーブル150は、分析部106が定義した集計単位をまとめる単位変数の定義を記憶する。図9に示すように、単位変数定義テーブル150は、少なくとも1つのレコード158(図9には、158aの1つのレコードを示す。以下、特に各レコードを区別する必要がない場合は、「158」と符号を付す)を含むことができる。それぞれのレコード158は、単位変数名151、集計方法152、変数153、集計時間154、集計空間155、時間単位156、または空間単位157を含む。
なお、図9の単位変数定義テーブル150の構成は一例であり、これに限定されるものではない。
単位変数名151は、単位変数の名称を示す。集計方法152は、図5のサービスレベル定義テーブル110の集計方法116に相当し、サービスレベルの値を算出するとき用いる変数の集計方法を示す。変数153は、図5のサービスレベル定義テーブル110の集計変数113に相当し、サービスレベルの値を算出するために用いる管理データの種類を示す。
集計時間154は、図5のサービスレベル定義テーブル110の集計時間114に相当し、変数153を集計し、サービスレベルの値を算出する時間の範囲を示す。集計空間155は、図5のサービスレベル定義テーブル110の集計空間115に相当し、変数153を集計し、サービスレベルの値を算出する空間の範囲を示す。
時間単位156は、サービスレベルの値を算出するとき用いる変数153の元データ(管理データ)を読み出すタイミング(時間間隔)を示す。時間単位156は、集計時間154の大きさ以下の単位を選択する。たとえば、時間単位156として、管理データの収集または記録時間の単位(5分)をそのまま用いてもよい。あるいは、時間単位156として、管理データの収集間隔が5分の整数倍の10分間隔などの時間単位を設定してもよい。これらは、設定テーブルを別途設けて適宜設定できるようにしてもよい。
空間単位157は、サービスレベルの値を算出するとき用いる変数153の元データ(管理データ)を読み出す対象空間の範囲を示す。空間単位157は、集計空間155の大きさ以下の単位を選択する。
また、各レコード158は、単位変数を算出するために用いる変数153の具体的な集計時間154、たとえば、何時から何時等を指定した範囲、または集計空間155の具体的な範囲、たとえば、ノードA、B、Dなどの範囲などを含んでもよい。これらは、設定テーブルを別途設けて適宜設定できるようにしてもよい。分析部106が単位変数定義150を定義するとき、これらの設定テーブルを参照すればよい。
たとえば、図9の単位変数「TAT(1日、ノード)」は、「10分」、「ノード」という単位で管理データ記憶部160に記録された変数「TAT」を、「1日」分、各「ノード」の範囲で読み込み、その範囲内の最大値(MAX)を算出することを意味している。
サービスレベル算出定義テーブル220は、サービスレベル算出部104がサービスレベルの値を算出するときに用いる定義である。サービスレベル算出定義テーブル220は、図10に示すように、少なくとも1つのレコード229(図10には、229a〜229cの3つのレコードを示す。以下、特に各レコードを区別する必要がない場合は、「229」と符号を付す)を含むことができる。各レコード229は、SL名221、集計方法222、変数223、集計時間224、集計空間225、時間単位226、空間単位227または集約判定228を含む。
なお、図10のサービスレベル算出定義テーブル220の構成は一例であり、これに限定されるものではない。
SL名221は、サービスレベル算出定義220に基づき、サービスレベル算出部104が算出するサービスレベルの名称を示す。集計方法222は、サービスレベルの値を算出する方法を示す。変数223は、サービスレベルの値を算出するとき用いる変数の名称を示す。
集計時間224は、変数223を集計し、サービスレベルの値を算出する時間の幅を示す。集計空間225は、変数223を集計し、サービスレベルの値を算出する空間の幅を示す。時間単位226は、サービスレベルの値を算出するとき用いる変数223の時間の幅を示す。空間単位227は、サービスレベルの値を算出するとき用いる変数223の空間の幅を示す。ここで、時間単位226または空間単位227は、それぞれ集計時間224または集計空間225の大きさ以下の単位を選択する。どのような単位を選択するかは、設定テーブルを別途設けて適宜設定できるようにしてもよい。
集約判定228は、対象のサービスレベルが算出の集約対象であるか否かを識別する情報(フラグ等)を示す。
たとえば、図10では、集約判定228は、分析部106により、集約対象と判定されたものが「1」、それ以外が「0」と定義される。たとえば、図10の「TAT_B」は、「1日」かつ「ノード」という単位で記録された「TAT(1日、ノード)」という変数223を、サービスレベル算出部104が、「1月」かつ「サービス」の範囲で読み込み、その中の「MAX」すなわち最大値を算出することを意味している。「TAT(1日、ノード)」という変数223は、図9の単位変数定義150で定義された単位変数に対応する。
また、「TAT_B」の集約判定は「1」であり、これは、サービスレベル算出部104が、変数223を単位変数データ記憶部210から読み込むことを意味している。図10の場合、集約判定228が「0」のサービスレベルに対しては、サービスレベル算出部104は変数223を管理データ記憶部160から読み込むものとする。なお、サービスレベル算出定義220のレコード229は、サービスレベルの値を算出するために用いる変数223の集計時間224および集計空間225の具体的範囲などを含んでいてもよい。これの具体的な範囲は、設定テーブルを別途設けて適宜設定できるようにしてもよい。分析部106がサービスレベル算出定義220を定義するとき、これらの設定テーブルを参照すればよい。
図3の集計部102は、単位変数定義テーブル150を参照し、単位変数定義に基づき、管理データ記憶部160から読み込んだ管理データを集計し、集計値を出力する。本実施形態では、出力された集計値は単位変数データ記憶部210に単位変数データとして記憶される。
単位変数データ記憶部210は、集計部102が出力した単位変数データ(以後、「単位変数データ210」とも呼ぶ)を記録する。単位変数データ210は、サービスレベル算出部104がサービスレベルの値を算出するために用いるデータである。図11に示すように、単位変数データ記憶部210は、少なくとも1つのレコード217(図11には、217a、217b、217cの3つのレコードを示す。以下、特に各レコードを区別する必要がない場合は、「217」と符号を付す)を含むことができる。
各レコード217は、記録日時211、単位変数名212、集計時間213、集計空間214、集計方法215または値216を含む。
なお、図11の単位変数データ記憶部210の構造は一例であり、これに限定されるものではない。
記録日時211は、単位変数データ210のレコードが記録された日時を示す。単位変数名212は、図9の単位変数定義150の単位変数名151に相当し、単位変数データ210を識別する名称を示す。集計時間213は、単位変数データ210の値を集計した時間範囲を示す。集計空間214は、単位変数データ210の値を集計した空間範囲を示す。集計方法215は、図9の単位変数定義150の集計方法152に相当し、単位変数データ210の値を算出した方法を示す。値216は、算出した単位変数データ210の値である。
たとえば、図11は、「2011/07/31,15:01〜2011/08/01,15:00」の時間範囲で、「ノードA」を対象に最大値を算出した「TAT(1日、ノード)」の値が「5.1sec」であることを示している。図11には、8月1日のデータとして、ノードAのTAT(1日、ノード)の値のレコード217のみが示されているが、他のノードの値のレコード217も単位変数データ記憶部210に記録されているものとする。
図3に戻り、サービスレベル算出部104は、サービスレベル定義テーブル110を参照し、各サービスレベル定義に基づき、管理データ記憶部160に記録された管理データおよび単位変数データ記憶部210に記録された単位変数データを入力として、サービスレベルの値を算出する。サービスレベル算出部104は、算出したサービスレベルの値をサービスレベル記憶部170に記憶することができる。
サービスレベル記憶部170は、サービスレベル算出部104が算出したサービスレベルの値を記憶する。図12に示すように、サービスレベル記憶部170は、サービスレベルの少なくとも1つのレコード177(図12には、177a、177bの2つのレコードを示す。以下、特に各レコードを区別する必要がない場合は、「177」と符号を付す)を含むことができる。各レコード177は、記録日時171、SL名172、集計時間173、集計空間174、集計方法175または値176を含む。
なお、図12のサービスレベル記憶部170の構造は一例であり、これに限定されるものではない。たとえば、集計方法175は、対応する図5のサービスレベル定義テーブル110のSL名111の集計方法116を参照すれば知ることが可能であるので、必ずしも必要ない。
記録日時171は、サービスレベルの各レコード177がサービスレベル記憶部170に記録された日時を示す。SL名172は、図5のSL名111に相当し、サービスレベルを識別する名称を示す。集計時間173は、サービスレベルの値を集計した時間範囲を示す。集計空間174は、サービスレベルの値を算出した空間範囲を示す。集計方法175は、図5の集計方法116に相当し、サービスレベルの値を算出した方法を示す。値176は、算出したサービスレベルの値である。
たとえば、図12では、「2011/07/31 15:01〜2011/08/01 15:00」の時間範囲で、「ノードA」を対象に最大値を算出した「TAT_A」の値が「5.1sec」であることを示している。同様に「2011/07/01 15:01〜2011/08/01 15:00」の時間範囲で、「サービスA」を対象に最大値を算出した「TAT_B」の値が「6.4sec」である。
図11および図12の集計時間213および173は、時間範囲を開始時刻と終了時刻で示しているが、これに限定されない。単位変数名212またはSL名172を元に、集計時間の幅は取得できるので、集計時間213および173は、開始時刻または終了時刻のみでもよく、または、開始時刻または終了時刻と、集計時間の幅の情報を持つようにしてもよい。また、集計時間のタイミングが運用上予め決まっているのであれば、時刻は必ずしも必要なく、日付だけでもよい。
サービスレベル表示部208は、サービスレベル記憶部170を参照し、サービスレベル算出部104が算出したサービスレベルの値をユーザに提示する。なお、サービスレベル表示部208は、ディスプレイなどの表示装置(不図示)または、サービスレベルの値や動作状態をユーザに提示するアプリケーションなどで構成されてもよい。
また、サービスレベル表示部208は、サービスレベル記憶部170を参照せず、サービスレベル算出部104が算出したサービスレベルを直接受け取り、提示してもよい。
このように構成された本実施形態のサービスレベル監視システム1の動作について、以下説明する。
図13乃至図17は、本発明の実施の形態に係るサービスレベル監視システム1の動作の一例を示すフローチャートである。図13は、本実施形態における分析部106の動作を示す。図14および図15は、図13の各処理手順の詳細を示す。図16は、本実施形態における集計部102の動作を示す。図17は、本実施形態におけるサービスレベル算出部104の動作を示す。
まず、図13を用いて、分析部106の動作について説明する。
はじめに、分析部106は、サービスレベル定義テーブル110を参照し、サービスレベル定義を読み込む(ステップS201)。
次に、分析部106は、各サービスレベル定義について、同一属性で集計単位をまとめるサービスレベルがあるか否か、すなわち、算出するサービスレベルが集約対象か否かを判定する(ステップS203)。分析部106は、図5のサービスレベル定義テーブル110の中で、集計変数113と集計方法116が同一のレコード117aと117bを抽出し、集約対象とする(ステップS203のYES)。
ここでは、1組みのレコード117aと117bのみが集約対象となるが、実際には複数組みのレコード117がそれぞれ抽出される。また、2つのレコード117aと117bのみが抽出されたが、2つ以上のレコード117が集約対象としてそれぞれ抽出されてもよい。一方、分析部106は、集計変数113と集計方法116が同一のレコード117が存在しないレコード117cを、集約対象外と判定する(ステップS203のNO)。なお、集約対象とは、算出過程に他のサービスレベルと重複する処理が存在するサービスレベルを意味する。
たとえば、図5のサービスレベル定義110において「TAT_A」と「TAT_B」はともに、集計変数113が「TAT」、かつ集計方法116が「MAX」で同じあるため(ステップS203のYES)、分析部106は、「TAT_A」と「TAT_B」を集約対象と判定し、ステップS205に進む。一方、「稼働率_A」と同一の集計変数113および集計方法116を持つサービスレベルがサービスレベル定義110に存在しないため(ステップS203のNO)、分析部106は「稼働率_A」を集約対象ではないと判定し、ステップS207に進む。
次に、分析部106は、サービスレベル定義110と、単位換算定義テーブル記憶部108に記録された時間定義120、空間定義130または個別定義140に基づき、単位変数定義を出力し、単位変数定義テーブル150に記憶する(ステップS205)。
次に、分析部106は、サービスレベル定義110と単位変数定義150に基づき、サービスレベル算出定義を出力し、サービスレベル算出定義テーブル220に記憶する(ステップS207)。
このようにして、本実施形態のサービスレベル管理装置200は、複数のサービスレベル定義110を分析し、同一属性で集計単位をまとめることができるサービスレベルについて、単位変数定義150とサービスレベル算出定義220を出力することができる。
次に、図14を参照して、図13のステップS205に対応する分析部106の単位変数定義処理S210の手順について詳細に説明する。
まず、分析部106は、図13のステップS203で集約対象と判定したサービスレベルに対し、集約集計単位(単位変数)を定義する(ステップS211)。なお、集約集計単位(単位変数)は、算出過程に重複がある複数のサービスレベルの値を算出する際に共通して利用可能なサービスレベル定義110の集計変数113の集計時間114または集計空間115の組である。分析部106は、集約対象と判定したサービスレベル定義110のサービスレベルのうち、同一の集計方法116を持つ複数のサービスレベルから最小の集計時間114および集計空間115を選択し、単位変数として定義する。なお、分析部106は、単位変数の定義の際に、単位換算定義テーブル記憶部108に記録された時間定義120または個別定義140を参照してもよい。
たとえば、図5のサービスレベル定義110に記録されたサービスレベルのうち集約対象は「TAT_A」と「TAT_B」であり、それらの集計時間114はそれぞれ「1カ月」と「1日」である。ここで、時間定義120を参照すると、「1日」は「1カ月」に包含される内側の集計単位である。よって、分析部106は、時間定義120に基づき、単位変数として、「1日」を選択する。同様に、集約対象の集計空間115は「サービス」と「ノード」であるため、分析部106は空間定義130に基づき、「サービス」に包含される内側の「ノード」を単位変数として選択する。したがって分析部106は、単位変数を「1日」かつ「ノード」と定義する。
次に、分析部106は、サービスレベル定義110およびステップS211で定義した単位変数に基づき、図9の単位変数定義150の単位変数名151を定義する(ステップS213)。なお、単位変数は、サービスレベル算出部104がサービスレベルの値を算出するときに用いる値である。
たとえば、サービスレベル定義110における集約対象は「TAT_A」と「TAT_B」であり、その変数は「TAT」である。また、上述したように、この例では、ステップS211の結果に基づき、単位変数は、「1日」および「ノード」である。これより、分析部106は、単位変数名151を「TAT(1日、ノード)」と定義する。すなわち、単位変数を、集約対象のサービスレベルの変数の属性とともに、集計時間、集計空間、または集計方法のいずれか、あるいは、これらの組み合わせで定義する。
次に、分析部106は、サービスレベル定義テーブル110を参照し、集約対象であるサービスレベルのSL種別112および集計方法116と、個別定義140とを比較し、個別定義140に一致するサービスレベルが存在するか否かを判定する(ステップS215)。一致するサービスレベルが存在する場合(ステップS215のYES)、そのサービスレベルについて、ステップS217とステップS219をバイパスし、ステップS221に進む。分析部106は、個別定義140に記録された集計方法142、変数143、時間単位144および空間単位145をそのまま単位変数定義テーブル150の集計方法152、変数153、時間単位156および空間単位157として定義する(ステップS221)。
たとえば、図5のサービスレベル定義110における集約対象は、「TAT_A」と「TAT_B」であり、これらのSL種別112と集計方法116について個別定義140に一致する項目は存在しない(ステップS215のNO)。したがって、単位変数定義150として個別定義140の情報は利用しない。
次に、ステップS215の判定の後、個別定義140と一致するサービスレベルの処理とは別に、一致しないサービスレベルについて(ステップS215のNO)、ステップS217に進む。
分析部106は、サービスレベル定義110に基づき、単位変数を算出するときの集計方法152、集計時間154、または集計空間155を定義する(ステップS217)。
たとえば、分析部106は、サービスレベル定義110に基づき、単位変数定義150における単位変数「TAT(1日、ノード)」の集計方法152を「MAX」と定義する。同様に、分析部106は、サービスレベル定義110およびステップS211で定義した単位変数に基づき、単位変数定義150における集計時間154を「1日」、集計空間155を「ノード」と定義する。
次に、分析部106は、サービスレベル定義110に基づき、単位変数を算出するときに用いる変数153を定義する。さらに、分析部106は、単位変数、時間定義120および空間定義130に基づき、単位変数を算出するときの時間単位156および空間単位157を定義する(ステップS219)。このとき、分析部106は、時間単位156および空間単位157として、集計時間154および集計空間155以下の単位を選択する。
たとえば、分析部106は、まず、サービスレベル定義110に基づき、単位変数「TAT(1日、ノード)」の変数153を、「TAT」と定義する。次に、単位変数「TAT(1日、ノード)」の集計時間154は、「1日」であるため、分析部106は、時間定義120に基づき、単位変数を算出するための時間単位156としてそれより小さな単位で、かつ、管理データの収集タイミングの5分の整数倍(2倍)の「10分」を定義する。同様に、単位変数「TAT(1日、ノード)」の集計空間155は、「ノード」であるため、分析部106は、空間定義130に基づき、単位変数を算出するための空間単位157として、それと等しい単位である「ノード」を定義する。
次に、分析部106は、ステップS211乃至ステップS219の結果に基づき、単位変数定義を出力し、単位変数定義テーブル150に記憶する(ステップS221)。
このようにして、本実施形態のサービスレベル管理装置200は、単位変数定義テーブル150を生成することができる。
次に、図15を参照して、図13のステップS207に対応する分析部106のサービスレベル算出定義処理S230の手順について詳細に説明する。
分析部106は、まず、図13のステップS203の結果に基づき、サービスレベルが算出の集約対象であるか否かに応じて、サービスレベル定義110のサービスレベルを分類する(ステップS231)。なお、分析部106は、図5のサービスレベル定義テーブル110のレコード117a、117b、および117cにそれぞれ対応するレコード229a、229b、および229cを図10のサービスレベル算出定義テーブル220に生成する。すなわち、サービスレベル定義110の各レコード117のSL名111が、サービスレベル算出定義220の各レコード229のSL名221にそれぞれ定義される。
そして、分析部106は、ステップS231で集約対象に分類されたサービスレベルのサービスレベル算出定義220の集約判定228を「1」、集約対象ではないサービスレベルに分類されたものの集約判定228を「0」とそれぞれ定義する。なお、集約判定228は、サービスレベル算出部104がサービスレベルの値を算出する際に、単位変数データ記憶部210および管理データ記憶部160のいずれから変数を読み込むか決定するために用いる指標である。すなわち、集約判定228は、集計部102によって集計された管理データの集計値を用いるか、管理データそのものを用いるかを示している。
たとえば、分析部106は、サービスレベル定義110に基づく図13のステップS201の結果から、サービスレベル算出定義220のレコード229aの「TAT_A」およびレコード229bの「TAT_B」の集約判定228をそれぞれ「1」と定義する。同様に、分析部106は、サービスレベル算出定義220のレコード229cの「稼働率_A」の集約判定228を「0」と定義する。
次に、分析部106は、サービスレベル定義110のSL種別112および集計方法116と、個別定義140のSL種別141および集計方法142を比較し、サービスレベル定義110のSL種別112および集計方法116と、個別定義140のSL種別141および集計方法142がともに一致するサービスレベルのレコード117が、サービスレベル定義110に存在するか否かを判定する(ステップS233)。一致するサービスレベルが存在する場合(ステップS233のYES)、ステップS235およびステップS237をバイパスし、ステップS239に進む。分析部106は、個別定義140の集計方法142、変数143、時間単位144および空間単位145をサービスレベル算出定義220の集計方法222、変数223、時間単位226、および空間単位227としてそれぞれ定義する(ステップS239)。
たとえば、サービスレベル定義110の「稼働率_A」で定義されたSL種別112「稼働率」と個別定義140に記録されたSL種別141「稼働率」が一致するため(ステップS233のYES)、分析部106は、個別定義140に記録された集計方法142「(m−Σni)/m」、変数143「予定外停止時間」、時間単位144「1日」、および空間単位145「サービス」を、サービスレベル算出定義220のレコード229cの「稼働率_A」の集計方法222、変数223、時間単位226、および空間単位227としてそれぞれ定義する(ステップS239)。
次に、ステップS233の判定の後、個別定義140と一致するサービスレベルの処理とは別に、個別定義140と一致しないサービスレベルについて(ステップS233のNO)、ステップS235に進み、分析部106は以下の処理を行う。
分析部106は、個別定義140と一致する項目がなかったサービスレベルに対し、算出に用いる変数223を定義する(ステップS235)。まず、分析部106は、ステップS231の結果に基づき、ステップS205で定義された単位変数を、集約判定228が「1」のサービスレベルの値の算出に用いる変数223として定義する。次に、分析部106は、サービスレベル定義110に基づき、集約判定228が「0」のサービスレベルの値の算出に用いる変数223を定義する。さらに、分析部106は、個別定義140と一致する項目がなかったサービスレベルに対し、サービスレベル定義110に基づき集計時間224および集計空間225を定義する。
たとえば、ステップS205で定義された単位変数定義150に基づき、分析部106は、「TAT_A」および「TAT_B」を算出するための変数223として単位変数「TAT(1日、ノード)」を定義する。また、分析部106は、サービスレベル定義110に基づき、レコード117aの集計時間114および集計空間115をサービスレベル算出定義220のレコード229aの「TAT_A」の集計時間224「1日」および集計空間225「ノード」として定義する。分析部106は、サービスレベル算出定義220のレコード229bの「TAT_B」も同様に、サービスレベル定義110のレコード117bを元に定義する。
次に、分析部106は、サービスレベル定義110に基づき、サービスレベルの値を算出するときに用いる集計方法222を定義する(ステップS237)。また、分析部106は、サービスレベル定義110、単位変数定義150、時間定義120または空間定義130に基づき、サービスレベルの値を算出するときの時間単位226および空間単位227を定義する。このとき、分析部106は、時間単位226および空間単位227として、サービスレベル定義110に記録された集計時間114および集計空間115の大きさ以下の単位を選択する。
たとえば、ステップS235で「TAT_A」を算出するための変数223は単位変数「TAT(1日、ノード)」と定義された。サービスレベル定義110によれば、サービスレベル定義110のレコード117aのサービスレベル「TAT_A」と、サービスレベル算出定義220のレコード229aの変数223の単位変数「TAT(1日、ノード)」(図9の単位変数定義150のレコード158aに相当)は同一のものである。したがって、分析部106は、このサービスレベル「TAT_A」を算出するとき、単位変数定義150に基づき集計部102により既に算出が完了している「TAT(1日、ノード)」の単位変数データを単位変数データ記憶部210から読み込むだけでよい。このように、分析部106は、サービスレベル定義110および変数223を比較し、同一と判断した場合、レコード229aのサービスレベル「TAT_A」の集計方法222として「Read」を定義する。なお、集計方法222「Read」は、分析部106が、単位変数データ記憶部210からデータを読み込むことを意味する。
次に、分析部106は、「TAT_B」の集計方法222を定義する。ステップS235で「TAT_B」を算出するための変数223は「TAT(1日、ノード)」と定義された。サービスレベル定義110によれば、サービスレベル定義110のサービスレベル「TAT_B」と、変数223の単位変数「TAT(1日、ノード)」は同一ではない。したがって、分析部106は、サービスレベル定義110に基づき、レコード117bの集計方法116の「MAX」を、サービスレベル算出定義220のレコード229bの「TAT_B」の集計方法222として定義する。
次に、サービスレベル算出定義220のレコード229aの「TAT_A」の集計時間224および集計空間225は、変数223「TAT(1日、ノード)」に相当する単位変数定義150のレコード158aの集計時間154および集計空間155と同一であるため、ステップS211で定義した単位変数の「1日」かつ「ノード」に基づき、分析部106は、時間単位226を「1日」、および、空間単位227を「ノード」とそれぞれ定義する。また、「TAT_B」についても同様に定義する。
次に、分析部106は、ステップS231〜ステップS237の結果に基づき、サービスレベルの値を算出するための定義であるサービスレベル算出定義を出力し、サービスレベル算出定義テーブル220に記憶する(ステップS239)。
本実施形態では、上記動作の結果、図10に示すサービスレベル算出定義220が得られることとなる。
以上のようにして、分析部106は、サービスレベル定義110の算出過程の重複を分析し、サービスレベル算出定義220と単位変数定義150とを出力することができる。
次に、集計部102の動作について詳細に説明する。図16は、集計部102の動作を示すフローチャートである。
まず、集計部102は、単位変数定義150を読み込む(ステップS241)。
次に、集計部102は、単位変数定義150に基づき、単位変数の値の算出に用いる変数153の範囲を決定する(ステップS243)。
たとえば、単位変数定義150によれば、「TAT(1日、ノード)」を算出するための変数153は「TAT」である。同様に、時間単位156は「10分」、および、空間単位157は「ノード」である。したがって、集計部102は、「10分」および「ノード」単位で記録された「TAT」を単位変数の値を算出するための変数であると判定する。また、集計時間154は「1日」であるため、集計部102は「10分」単位で記録された管理データ「1日」分を変数153の範囲と定義する。
なお、集計部102は、単位変数の値の算出に用いる変数の範囲および個数を決定するために、時間定義120および空間定義130を参照してもよい。
次に、集計部102は、単位変数定義150に基づき、管理データ記憶部160から単位変数の値の算出に用いる変数153を読み込む(ステップS245)。
たとえば、集計部102は、単位変数定義150のレコード158aの「TAT(1日、ノード)」の値を算出するために、算出時点より、1日前までの、「10分」および「ノード」単位で記録された「TAT」を管理データ記憶部160から読み込む。
次に、集計部102は、読み込んだ変数153および集計方法152に基づき、単位変数の値を算出する(ステップS247)。
この例では、単位変数定義150に基づき、「TAT(1日、ノード)」の集計方法152は、「MAX」であるため、集計部102はステップS245で読み込んだ範囲のTATの値の中から最大値を選択する。
次に、集計部102は、ステップS247で算出した単位変数の値216を単位変数データ記憶部210へ出力する(ステップS249)。このとき、集計部102は、図11の単位変数データのレコード217に、値216とともに、記録日時211と、単位変数名212と、集計時間213と、集計空間214と、集計方法215と、を記録する。
たとえば、図11に示す単位変数データ210の一例では、レコード217aにあるように、「2011/07/31 15:01〜2011/08/01 15:00」の間に「ノードA」で記録された管理データ「TAT」の最大値が「5.1sec」であったことを意味している。なお、集計部102は、図9の単位変数定義150に記録された集計時間154と、図11の単位変数データを算出した記録日時211に基づき、単位変数データにおける集計時間213を出力する。図11の例では、図9の単位変数定義150に基づき、「TAT(1日、ノード)」の集計時間154が「1日」であるため、集計部102は、記録日時211より前の1日間を単位変数データ210における集計時間213とする。また、集計方法215は、単位変数定義150の集計方法152の「MAX」とする。
以上のようにして、集計部102は、単位変数定義150および管理データに基づき単位変数を算出することができる。
次に、サービスレベル算出部104の動作について説明する。図17は、サービスレベル算出部104の動作を示すフローチャートである。
まず、サービスレベル算出部104は、サービスレベル算出定義220から各レコード229を読み込む(ステップS251)。
次に、サービスレベル算出部104は、レコード229に基づき、サービスレベルの値の算出に用いる変数223を決定する。次に、サービスレベル算出部104は、サービスレベル算出定義220に記録された集計時間224、集計空間225、時間単位226および空間単位227に基づき、サービスレベルの値の算出に用いる変数223の範囲を決定する(ステップS253)。
たとえば、図10のサービスレベル算出定義220によれば、レコード229bの「TAT_B」を算出するための変数223は「TAT(1日、ノード)」である。同様に、レコード229bの時間単位226は「1日」、および、空間単位227は「ノード」である。したがって、サービスレベル算出部104は、「1日」および「ノード」単位で記録された「TAT」を「TAT_B」の値を算出するための変数と決定する。また、集計時間224は「1月」、かつ、集計空間225は「サービス」であるため、サービスレベル算出部104は「1日」単位で記録された「1月」分かつ「サービス」を構成する「ノード」の値を変数223の範囲とする。
なお、サービスレベル算出部104は、サービスレベルの値の算出に用いる変数の範囲および個数を決定するために、時間定義120および空間定義130を参照してもよい。
次に、サービスレベル算出部104は、ステップS243で定義した範囲に該当する変数223を単位変数データ記憶部210または、管理データ記憶部160のいずれかから読み込む。ここで、サービスレベル算出部104は、サービスレベル算出定義220の集約判定228に基づき、どちらの記憶部から変数223を読み込むかを判別する。集約判定228が「1」ならば、サービスレベル算出部104は、単位変数データ記憶部210から変数223を読み込む。一方、集約判定228が「0」ならば、サービスレベル算出部104は、管理データ記憶部160から変数223を読み込む(ステップS255)。
たとえば、図10のレコード229aの「TAT_A」およびレコード229bの「TAT_B」の集約判定228はともに「1」であるので、サービスレベル算出部104は、ステップS253で定義した変数223を単位変数データ記憶部210から読み込む。一方、レコード229cの「稼働率_A」の集約判定228は「0」であるので、サービスレベル算出部104は、ステップS253で定義した変数223を管理データ記憶部160から読み込む。
次に、サービスレベル算出部104は、ステップS245で読み込んだ変数を用いて、サービスレベル算出定義220の集計方法222に基づき、サービスレベルの値を算出する。サービスレベル算出部104は、算出したサービスレベルの値を、サービスレベル表示部208へ出力する(ステップS257)。
たとえば、サービスレベル算出定義220に基づき、「TAT_B」の集計方法は「MAX」であるため、サービスレベル算出部104は、ステップS255で読み込んだ値の中から最大値を選択する。なお、サービスレベル算出部104が出力するサービスレベルの値は、一例として図12のサービスレベル記憶部170に記憶されてもよい。
以上のようにして、サービスレベル算出部104は、サービスレベルの値を算出することができる。
また、本実施形態において、サービスレベル監視システム1は、図18に示すように、さらに、管理データ収集部240と、管理データ収集定義テーブル230と、を備えてもよい。
管理データ収集部240は、まず、管理データ収集定義テーブル230に基づき、監視対象システム(不図示)に関する管理データを収集する。次に、管理データ収集部240は、管理データ収集定義テーブル230に基づき、各項目の管理データを管理データログとして管理データ記憶部160へ出力する。監視対象システムは、たとえば、サーバ単体や、複数のサーバで構成されるWEB三層システム、あるいは、1つのラックに格納されたサーバ群、データセンタ全体や、あるサービスを構成する全てのサーバ、さらに、あるユーザが利用している全てのサーバ、あるユーザ群の一部が利用しているサーバ群、または、複数のデータセンタ全体のサーバなどである。
管理データ収集部240が収集する管理データは、監視対象システムの、予定外停止時間などの可用性に関する情報、応答時間(TAT)、CPU使用率、メモリ使用量、ディスク使用量、バッチ処理完了率、などの性能に関する情報および消費電力などである。
管理データ収集定義テーブル230は、管理データ収集部240が収集する管理データに関する定義を記述したものである。図19に示すように、管理データ収集定義テーブル230は、少なくとも1つのレコード234(図19には、234a、234b、234cの3つのレコードを示す。以下、特に各レコードを区別する必要がない場合は、「234」と符号を付す)を含んで構成される。各レコード234は、管理データ名231、収集方法232、または記録間隔233を含む。
なお、図19の管理データ収集定義テーブル230の構成は一例であり、これに限定されるものではない。
管理データ名231は、管理データを識別するための名称を示す。収集方法232は、管理データを収集するための方法を示す。記録間隔233は、収集した管理データを管理データ記憶部160に記録する間隔を示す。
たとえば、図19のレコードと234aの「TAT」は、「5分毎」に「ミドルウェアにより計測」された管理データ「TAT」を5分毎に管理データ記憶部160に出力することを意味する。同様に、レコード234cの「稼働状況」は、「5分毎」に「Pingによる応答確認」を行い、その結果を管理データ記憶部160に出力することを意味する。
そして、管理データ収集部240が収集した管理データは、管理データ記憶部160にログとして記録される。
なお、上述したサービスレベル算出部104は、管理データ記憶部160に格納された管理データに替えて、管理データ収集部240から管理データを入力として直接受け取り、サービスレベルの値を算出してもよい。
上記管理データ収集部240の動作について以下説明する。図20は、本実施の形態における管理データ収集部240の動作を示すフローチャートである。
まず、管理データ収集部240は、管理データ収集定義テーブル230を読み込む(ステップS261)。
次に、管理データ収集部240は、管理データ収集定義テーブル230のレコード234毎に定義された収集方法232および記録間隔233に従って、対象システム(データセンタ5)の管理データを収集する(ステップS263)。
たとえば、管理データ収集部240は、管理データ収集定義テーブル230に基づき、対象システムのミドルウェアによって計測された「TAT」を5分毎に収集する。あるいは、管理データ収集部240は、管理データ収集定義テーブル230に基づき、対象システムにPingを送信し、応答があるか否かを5分毎に確認し、「稼働状況」を収集する。
次に、管理データ収集部240は、各管理データの値をレコード165として、管理データ記憶部160(図4)へ逐次出力し、記憶する(ステップS265)。
たとえば、図4に示す管理データ記憶部160の一例は、レコード165aでは、「2011/08/01 15:00」に「サービスA」で計測された「TAT」が「10msec」であったことを示している。同様に、レコード165cでは、「2011/08/01 15:00」の「ノードA」の「稼働状況」が「応答あり」であったことを示している。これは、管理データ収集部240が送信したPingに対する応答があったことを意味している。また、レコード165bでは、「2011/08/01 15:00」の「サービスA」の「予定外停止時間」は「2分/1時間」であったことを示している。これは、記録日時から、過去1時間に予定外停止時間が2分あったことを意味している。
以上のようにして、管理データ収集部240は、監視対象システムの管理データを収集し、管理データログとして管理データ記憶部160に記録することができる。
以上説明したように、本発明の実施の形態に係るサービスレベル監視システム1によれば、複数のサービスレベル算出時に、重複過程を自動で検出することができる。
その理由は、分析部106が、重複に関する定義(時間定義120、空間定義130、または個別定義140)に基づき、サービスレベル定義110内に存在する、算出過程の時間および空間的重複部分を検出するからである。
また、上記文献に記載されたように、同一の監視対象に関し、複数のサービスレベルを算出する場合に、次の3点の課題が存在した。
第1の課題は、記録した履歴情報の読み出しを重複して行うなど、サービスレベルの算出過程に重複が存在する点である。
前記特許文献1のサービス評価システムは、利用者が入力する命令に従ってサービスレベルの値を算出する。たとえば、1月単位のサービスレベルの値を算出する場合には、システムは、1カ月分全ての履歴情報を読み出す。また、1日単位のサービスレベルの値を算出する場合には、システムは、1日分の履歴情報を読み出す。そのため、上記2種類のサービスレベルを算出する場合、システムは、1カ月分の履歴情報を重複して読み出している。
したがって、前記特許文献1のサービス評価システムは、ある特定の期間について、上に例示した複数のサービスレベルの値を算出する場合に、履歴情報を重複して読み出す、という課題を有していた。
これは、特許文献2のサービス評価システムについても同様である。特許文献2のシステムは命令を入力する代わりに、予め与えたSLA定義情報に従ってサービスレベルの値を算出する。複数のサービスレベルの値を算出する際には、複数の定義を与え、その重複に関しては考慮していない。
第2の課題は、重複を回避する際に、事前に集計されたデータを必要とする点である。
前記特許文献3では、第1の課題を解決するために、システムは、あらかじめ所定の項目についてデータベースのデータを集計した複数の集計テーブルと、集計テーブルの項目およびデータ件数に関する情報を有するコントロールテーブルを備える。そして、システムは、要求された条件に適合する集計値を算出する際には、コントロールテーブルに基づき、集計条件に適合する集計が可能である集計データのうち、集計データの件数が最小となる集計テーブルを探索するよう構成されている。
しかしながら、近年では、監視対象となるサービスが大規模化しているため、それに伴い履歴情報のサイズが大きくなっており、事前に個別の集計テーブルを集計、用意しておくことは困難である。
したがって、前記特許文献3のデータ処理システムは、データ処理を効率化するために、事前に元のデータより集計された集計データを必要とする、という課題を有していた。
第3の課題は、サービスレベル算出過程の重複を、人が判断して、回避する点である。
前記特許文献1のサービス評価システムは、利用者の命令に従ってサービスレベルの算出を行うため、算出過程の重複が自明な場合には、一定のルールを設定することで、重複を回避することが可能である。しかしながら、どこが重複しているかは、その都度、利用者が判断し、ルールを設定しなければならない。つまり、特許文献1のシステムは、サービスレベル算出時の重複を回避するために、人が条件を判断し、算出のためのルールを設定しなければならないという課題を有していた。
たとえば、特許文献1および特許文献2のサービス評価システムにおいて、あるサービス全体の1カ月毎、1日毎のサービス稼働率を、半年分算出する場合を考える。この場合、どちらのシステムも、まず、1日毎に履歴情報を読み出し、1日分のサービス稼働率を算出する。次に、システムは、1カ月毎に、1か月分の履歴情報を読み出し、1カ月分のサービス稼働率を算出する。これを半年間継続する。このとき、特許文献1および特許文献2のサービス評価システムでは半年分の履歴情報全てを少なくとも2回は読み出さなければならない。さらに、特許文献1のサービス評価システムにおいて上記の重複を回避するためには、重複過程を特定し、算出のためのルールを人が設定しなければならない。
本発明のサービスレベル監視システム1によれば、上記課題を解決することができる。
すなわち、本発明の実施の形態に係るサービスレベル監視システム1によれば、記憶装置からのデータの読込回数および読み込み量を減少させることで複数のサービスレベルを効率よく算出することができる。
その理由は、以下の要素を含むように構成したからである。まず、分析部106がサービスレベル定義110に含まれる重複部分を回避してサービスレベルの値を算出するために、サービスレベル算出定義220および単位変数定義150を出力する。集計部102が単位変数定義150に基づき、単位変数を算出し、単位変数データ記憶部210へ出力する。次に、サービスレベル算出部104がサービスレベル算出定義220に基づきサービスレベルの値を算出する。その際、サービスレベル算出部104は、管理データ記憶部160および単位変数データ記憶部210から必要な変数を読み込む。なお、サービスレベル算出部104がどちらの記憶部から変数223を読み込むかは、サービスレベル算出定義220に集約判定228として定義する。前記動作により、サービスレベル監視システム1において、管理データ記憶部160から同一のデータを繰り返し読み込む回数および量を減少させることができる。
さらに、本発明の実施の形態に係るサービスレベル監視システム1によれば、事前に、集計データを準備せずに、データ処理の効率化が可能となる。
その理由は、以下の要素を含むように構成したからである。分析部106がサービスレベル定義110に基づき、複数のサービスレベルの値を算出する際に、重複する部分を自動で検出し、その重複する部分を算出するための定義を単位変数定義150として出力する。次に、集計部102が管理データおよび単位変数定義150に基づき単位変数を算出し、単位変数データ記憶部210へ出力する。サービスレベル算出部104は、サービスレベル算出定義220に従い、単位変数データ記憶部210および管理データ記憶部160から変数223を読み込み、サービスレベルの値を算出する。
(第3の実施の形態)
図21は、本発明の実施の形態に係るサービスレベル監視システム1の構成を示す機能ブロック図である。
本実施形態のサービスレベル監視システム1は、上記実施形態とは、サービスレベルの算出方法が、互いに上下関係にあるものについて、最も上位のもの集計単位(単位変数)として定義する点で相違する。ここで、上下関係は、複数のサービスレベル算出処理手順の順序、優先順位、または依存関係などで定義される。より前に処理される手順を上位とし、上位の手順より後、または上位手順で算出された値を用いて算出処理を行う手順を下位とする。
図21に示すように、本実施形態のサービスレベル管理装置300は、図3の上記実施形態のサービスレベル管理装置200と同様な、集計部102、サービスレベル算出部104、およびサービスレベル表示部208を備えるとともに、さらに、分析部306と、単位換算定義テーブル308と、を備える。
また、図3の上記実施形態のサービスレベル管理装置200のサービスレベル定義テーブル110、単位変数定義テーブル150、サービスレベル記憶部170、単位変数データ記憶部210、およびサービスレベル算出定義テーブル220と同様な構造をそれぞれ有するサービスレベル定義テーブル310、単位変数定義テーブル330、サービスレベル記憶部370、単位変数データ記憶部350、およびサービスレベル算出定義テーブル340を備える。
図22に示すように、本実施形態のサービスレベル定義テーブル310は、上記実施形態の図5のサービスレベル定義テーブル110と同様な構成を有する。図22は、図5のサービスレベル定義テーブル110とは異なるレコード317a〜317dがサービスレベル定義テーブル310に記憶されている例を示す。
本実施形態において、図21の単位換算定義テーブル308は、上記実施形態の図6の時間定義テーブル120と、図7の空間定義テーブル130と、図8の個別定義テーブル140を有するとともに、さらに、図23の方法定義テーブル320を有する。
方法定義テーブル320(以下、「方法定義320」とも呼ぶ)は、サービスレベル定義テーブル310に記録されたサービスレベルの集計方法116の包含関係、依存関係、主従関係または優先順位などの関係を定義するものである。また、方法定義テーブル320は、集計方法の共通部分の定義も含むことができる。図23に示すように、方法定義テーブル320は、少なくとも1つのレコード325(図23には、325a〜325eの5つのレコードを示す。以下、特に各レコードを区別する必要がない場合は、「325」と符号を付す)を含むことができる。それぞれのレコード325は、集計方法名321、集計種別322、上位手法323、または下位手法324を含む。
なお、図23の方法定義テーブル320の構成は一例であり、これに限定されるものではない。
集計方法名321は、サービスレベルの値を算出する方法の名称を示す。集計方法名321は、サービスレベル定義310に記録された集計方法116に対応する項目である。
集計種別322は、該当する集計方法がどのような演算を行うかの分類を示す。図23は、「四則演算」と「比較」の2種類を例として示している。この集計種別322は、分析部306が、同一の集計種別に属する集計方法に関して、集計方法の集約を検討するために用いる。
上位手法323は、その集計結果を用いて異なる集計が可能な集計方法を示す。図23は、「平均」の上位手法323として「合計」を、また「パーセンタイル」および「MAX」の上位手法323として「並び替え」を例示している。
下位手法324は、該当する集計方法で集計した結果を用いて集計を行うことができる集計方法を示している。上位手法323と下位手法324は関連する集計方法名が互いの上下関係に対応して記録される。図23は、「合計」の下位手法324として「平均」を、「並び替え」の下位手法324として「MAX」、「MIN」、および「パーセンタイル」を示している。なお、方法定義テーブル320の上位手法323または下位手法324において、「−」は該当する手法が存在しないことを意味する。
なお、本実施の形態においては、方法定義320の集計種別の例として「四則演算」および「比較」のみを挙げているが、その他にも、個別定義140に記録した個別の計算式などを含むことができる。上位手法323または下位手法324のように入出力する値に基づく依存関係などに基づき、木構造を形成できるものを「集計種別322」として新たに定義してもよい。また、個別定義140に記録した個別の計算式などであっても、計算式を演算記号と文字列に分けるように構文解析することで上位手法323または下位手法324を抽出できる場合がある。このような上位手法323または下位手法324を計算式と関連付けて方法定義320として記録しておいてもよい。
分析部306は、サービスレベル定義テーブル310を参照し、複数のサービスレベルについて、単位換算定義テーブル308に記録された時間定義120、空間定義130、個別定義140、または方法定義320に基づき、算出過程の重複個所を検出し、重複を回避してサービスレベルの値の算出を行うためのルールである単位変数定義およびサービスレベル算出定義を出力する。
本実施形態において、分析部306は、集計単位が互いに上下関係にあるサービスレベル間では、サービスレベル定義110で定義されているサービスレベルの中で最も上位の単位を単位変数として定義する。分析部306は、サービスレベルの集計単位の上下関係の判別に方法定義320を使用する。
図25および図26に示すように、単位変数定義テーブル330およびサービスレベル算出定義テーブル340は、上記実施形態の図9の単位変数定義テーブル150および図10のサービスレベル算出定義テーブル220と同様な構成を有する。図25は、図9の単位変数定義テーブル150とは異なるレコード338aが単位変数定義テーブル330に記録されている例を示している。図26は、図10のサービスレベル算出定義テーブル220とは異なるレコード349a〜349dがサービスレベル算出定義テーブル340に記録されている例を示している。以下、サービスレベル定義テーブル310は「サービスレベル定義310」、単位変数定義テーブル330は「単位変数定義330」、サービスレベル算出定義テーブル340は「サービスレベル算出定義340」とも呼ぶものとする。
このように構成された本実施形態のサービスレベル監視システム1の動作について、以下説明する。
図24は、本実施形態のサービスレベル監視システム1のサービスレベル管理装置300の動作の一例を示すフローチャートである。なお、本実施形態において、上記実施形態で説明した管理データ収集部240(図18)の動作は同様である。以下、分析部306の動作について説明する。
まず、分析部306は、図22のサービスレベル定義310を読み込む(ステップS301)。なお、以下の処理は、サービスレベル定義テーブル310に定義されているサービスレベル定義毎に繰り返し行うものとする。
次に、分析部306は、読み込んだレコード317に記録された集計方法116について、単位換算定義テーブル308に記憶された方法定義320と照会し、対象となるサービスレベルの集計方法116の集計種別322が「比較」であるか否かを判定する(ステップS303)。
たとえば、図22のサービスレベル定義310においてレコード317dの「TAT_C」の集計方法116は「平均」である。分析部306は、図23の方法定義320に従って、集計方法名321「平均」の集計種別322は「四則演算」であると判定する(ステップS303のNO)。一方、分析部306は、サービスレベル定義310のレコード317aの「TAT_A」およびレコード317bの「TAT_B」の集計方法116は、「MAX」および「98パーセンタイル」であるため、方法定義320に基づき、集計種別322は「比較」であると判定する(ステップS303のYES)。
上記ステップS303で、分析部306が、レコード317の集計方法116の集計種別322が「比較」以外であると判定した場合(ステップS303のNO)、分析部306は、集計種別が「比較」以外であると判定したサービスレベルを、上記実施形態の図14の単位変数定義処理(ステップS210)と同様に処理する。そして、分析部306は、処理後、ステップS230に進む。
一方、上記ステップS303で、分析部306が、レコード317の集計方法116の集計種別322が「比較」であると判定した場合(ステップS303のYES)、まず、分析部306は、サービスレベル定義310を参照し、対象となるサービスレベルの中で、集計時間114および集計空間115が同一かつ集計方法116が異なるサービスレベルがあるか否かを判定する(ステップS305)。
分析部306は、対象のサービスレベルと集計時間114および集計空間115が同一かつ集計方法116が異なるサービスレベルが存在しない場合(ステップS305のNO)、対象のサービスレベルを集約対象としない。そして、分析部306は、ステップS230に進む。
一方、対象のサービスレベルと集計時間114および集計空間115が同一かつ集計方法116が異なるサービスレベルが存在する場合(ステップS305のYES)、分析部306は、対象のサービスレベルを集約対象とし、次のステップS307へ進む。
たとえば、図22のサービスレベル定義310において、レコード317aの「TAT_A」およびレコード317bの「TAT_B」の集計時間114および集計空間115は同一であるが、集計方法116が異なる。したがって、分析部306は、前記2種類のサービスレベル「TAT_A」および「TAT_B」を集約対象と判定する。仮に、集計時間114および集計空間115の少なくともいずれか一方が異なっていた場合、分析部306は、サービスレベル定義310に基づき、いずれのサービスレベルも集約対象ではないと判定する。
そして、分析部306は、サービスレベル定義310に基づき、集計時間114および集計空間115が同一であるサービスレベルについて、その集計時間114および集計空間115を集計単位とする(ステップS307)。
たとえば、図22のサービスレベル定義310の例では、分析部306は、集計時間114「1月」および集計空間115「サービス」を、「TAT_A」および「TAT_B」を算出するための集計単位として定義する。
次に、分析部306は、集約対象と判定したサービスレベルの値を算出するために用いる単位変数の名称を定義する(ステップS309)。
たとえば、分析部306は、図25に示すように、単位変数定義330において、「TAT_A」および「TAT_B」の値の算出に用いる単位変数名151を「参考SL_1」と定義する。
次に、分析部306は、図22のサービスレベル定義310に記録された集約対象であるサービスレベルの集計方法116に基づき、図23の方法定義320を参照し、前記集計方法の上位手法323に該当する方法を、単位変数定義330の集計方法152として定義する(ステップS311)。
たとえば、ステップS305で集約対象と判定した「TAT_A」および「TAT_B」の集計方法116はそれぞれ「MAX」および「98パーセンタイル」である。方法定義320に基づき、これらの集計方法116の上位手法323は、「並び替え」である。したがって、分析部306は、ステップS309で定義した単位変数「参考SL_1」の集計方法152として「並び替え」を定義する。
次に、分析部306は、サービスレベル定義310および方法定義320に基づき単位変数の集計に用いる変数153を定義する。また、分析部306は、時間定義120、空間定義130、方法定義320またはサービスレベル定義310に基づき、集計時間154、集計空間155、時間単位156および空間単位157を定義する(ステップS313)。
たとえば、分析部306は、「参考SL_1」を算出するための変数153として単位変数「TAT」を定義する。また、分析部306は、サービスレベル定義310に基づき「参考SL_1」を算出するための集計時間154および集計空間155として「1月」、「サービス」をそれぞれ定義する。さらに、分析部306は、時間定義120および空間定義130に基づき、時間単位156および空間単位157として「10分」、「サービス」をそれぞれ定義する。
そして、分析部306は、ステップS307〜ステップS313の結果に基づき、単位変数定義を出力し、図25に示す単位変数定義テーブル330にする(ステップS315)。
このようにして、分析部306は、単位変数定義330を生成する。
なお、ステップS315またはステップS210の後の動作は、上記実施形態の図15のサービスレベル算出定義処理(ステップS230)と同様に、分析部306が、サービスレベル定義310および単位変数定義330に基づき、サービスレベル算出定義を出力し、図26に示すサービスレベル算出定義テーブル340に記憶する。
図24に示すように、サービスレベル定義310において、「TAT_A」および「TAT_B」は集約対象であるため、これらの変数223は上記処理で定義した「参考SL_1」である。また、同様に「TAT_A」および「TAT_B」の集約判定228は「1」である。一方、集約対象で否かあるかに関わらず、その他の項目はサービスレベル定義310と同一である。
以上のようにして、分析部306は、サービスレベル定義310における算出過程の重複を分析し、単位変数定義330およびサービスレベル算出定義340を出力することができる。
次に、集計部102の動作について説明する。
本実施形態の集計部102は、上記実施形態のサービスレベル管理装置200で図16を用いて説明した手順と同様に動作する。
集計部102は、上記実施形態と同様に、単位変数定義330に基づき単位変数を算出し、単位変数データ記憶部350へ出力する。
たとえば、集計部102が図25の単位変数定義330に基づき、「参考SL_1」を算出する場合について説明する。図25のレコード338aによれば、集計部102は、まず、管理データ記憶部160から「10分」および「サービス」の単位で記録された「TAT」の値を、計測時点より1月前の値まで読み込む。次に、集計部102は、単位変数定義330に記録された集計方法「並び替え」に従い、読み込んだ管理データを、昇順に並び替える。最後に、集計部102が、並び替えた管理データを「参考SL_1」として単位変数データ記憶部350へ出力する。
以上が、単位変数定義330および管理データ記憶部160に基づき、単位変数を算出し、単位変数データ記憶部350へ出力する集計部102の動作である。
次に、本実施形態のサービスレベル算出部104の動作について説明する。
本実施形態のサービスレベル算出部104は、上記実施形態のサービスレベル管理装置200で図17を用いて説明した手順と同様に動作する。
たとえば、図26に示すサービスレベル算出定義テーブル340に従って、サービスレベル算出部104が、サービスレベルの値を算出する場合について説明する。
レコード349aの「TAT_A」を算出する場合、集約判定228が「1」であるため、サービスレベル算出部104は、単位変数データ記憶部350から「参考SL_1」を読み込む。なお、読み込む「参考SL_1」は、集計時間224、集計空間225、時間単位226および空間単位227に基づき「1月、サービス」を単位として集計された値となる。サービスレベル算出部104は、「参考SL_1」として読み込んだ、管理データの値の集合から集計方法222に基づき、最大値(MAX)を算出する。
レコード349bの「TAT_B」の場合、サービスレベル算出部104は、前記値の集合より98パーセンタイル値を算出する。
一方、「稼働率_A」および「TAT_C」の集約判定228は「0」であるため、サービスレベル算出部104は、サービスレベルの値の算出に用いる変数を管理データ記憶部160から読み込む。なお、サービスレベル算出定義340に基づき、サービスレベル算出部104が読み込む変数223の範囲は、「稼働率_A」に対しては、「1日」かつ「サービス」単位で収集された「予定外停止時間」を「1月」分である。同様に、「TAT_C」に対しては、「10分」かつ「ノード」単位で収集された「TAT」を「1日」分かつ「サービス」分である。次にサービスレベル算出部104は、読み込んだ変数223に対し、サービスレベル算出定義340に記録された集計方法222を適用する。
以上のようにして、サービスレベル算出部104は、サービスレベル算出定義340、単位変数データおよび管理データに基づき、サービスレベルの値を算出することができる。
以上、説明したように、本発明の実施の形態に係るサービスレベル監視システム1によれば、上記実施形態の効果を奏するとともに、さらに、複数のサービスレベル算出時に、集計種別が「並び替え」に分類される集計手法の算出過程を集約することができる。
その理由は、以下の要素を含むように構成したからである。まず、上記実施形態に加え、重複定義として方法定義320を加えたからである。分析部306が前記方法定義320を参照し、サービスレベル算出時の集計方法に関しても、上記実施形態における集計時間および集計空間と同様に、重複部分を回避してサービスレベルを算出するよう定義したおよび単位変数定義330およびサービスレベル算出定義340を出力する。
さらに、本発明の実施の形態に係るサービスレベル監視システム1によれば、集計種別が「並び替え」に分類される集計手法を用いる複数のサービスレベルを集計する際に、データの読み込みを効率化できる。
その理由は、次のように動作するからである。まず、集計部102が、単位変数定義330に基づき、サービスレベルを算出する際に必要な変数を、単位変数として算出し、単位変数データ記憶部350へ記録する。次に、サービスレベル算出部104は、サービスレベル算出定義340に基づき、単位変数データ記憶部350に記録された単位変数を読みこみ、サービスレベルの値を算出する。
(第4の実施の形態)
図27は、本発明の実施の形態に係るサービスレベル監視システム1の構成を示す機能ブロック図である。
本実施形態のサービスレベル監視システム1のサービスレベル管理装置400は、上記実施形態とは、上記実施形態で定義した単位変数を単位として、さらに、サービスレベル定義の異なる集計単位をまとめる定義を生成し、サービスレベル算出過程の重複をさらに削減する点で相違する。
図27に示すように、本実施形態のサービスレベル監視システム1におけるサービスレベル管理装置400は、図21の上記実施形態のサービスレベル管理装置300と同様なサービスレベル算出部104と、サービスレベル表示部208と、単位換算定義テーブル308と、単位変数定義テーブル330とを備えるとともに、さらに、分析部406と、サービスレベル変数算出部402と、サービスレベル変数定義テーブル430と、サービスレベル変数データ記憶部450と、を備える。
また、図3の上記実施形態のサービスレベル管理装置200のサービスレベル定義テーブル110、サービスレベル記憶部170、およびサービスレベル算出定義テーブル220と同様な構造をそれぞれ有するサービスレベル定義テーブル410、サービスレベル記憶部470、およびサービスレベル算出定義テーブル440を備える。
図28に示すように、本実施形態のサービスレベル定義テーブル410は、上記実施形態の図5のサービスレベル定義テーブル110または図22のサービスレベル定義テーブル310と同様な構成を有する。図28は、サービスレベル定義テーブル110またはサービスレベル定義テーブル310とは異なるレコード417a〜417cがサービスレベル定義テーブル410に記憶されている例を示す。
また、本実施形態において、図30のサービスレベル算出定義テーブル440は、上記実施形態の図10のサービスレベル算出定義テーブル220または図26のサービスレベル算出定義テーブル340と同様な構成を有する。図30は、サービスレベル算出定義テーブル220またはサービスレベル算出定義テーブル340とは異なるレコード449a〜449cがサービスレベル算出定義テーブル440に記憶されている例を示す。
なお、本実施形態のサービスレベル管理装置400の構成は、図21の上記実施形態のサービスレベル管理装置300だけでなく、本実施形態は、上記実施形態の図1のサービスレベル管理装置100または図3のサービスレベル管理装置200の構成と組み合わせてもよい。
本実施形態において、分析部406は、単位変数で定義した集計単位を用いて、複数のサービスレベル定義410を単位換算するルール(サービスレベル変数定義430)を定義する。サービスレベル算出部104は、分析部406が定義した(サービスレベル変数定義430)に従って、複数のサービスレベル定義410を単位換算してサービスレベルを算出する。
サービスレベル変数定義テーブル430は、サービスレベル算出部104がSL変数の値を算出するために用いる定義である。SL変数は、サービスレベル算出部104がサービスレベルの値を算出するために用いる値を示す。
図29は、サービスレベル変数定義テーブル430のデータ構成の一例を示す。サービスレベル変数定義テーブル430は、少なくとも1つのレコード434(図29には、434aと434bの2つのレコードを示す。以下、特に各レコードを区別する必要がない場合は、「434」と符号を付す)を含むことができる。それぞれのレコード434は、上記実施形態の図9の単位変数定義テーブル150または図25の単位変数定義テーブル330のレコードと同様な集計方法152、変数153、集計時間154、集計空間155、時間単位156、または空間単位157を含むとともに、さらに、算出順序431、SL変数名432、または参照元433を含む。
なお、図29のサービスレベル変数定義テーブル430の構成は一例であり、これに限定されるものではない。
算出順序431は、SL変数を算出する順序を意味する。SL変数名432は、SL変数を識別するための名称を示す。集計方法152はSL変数の値を算出するための方法を示す。変数153は、SL変数の値を算出するために用いる変数の名称を示す。集計時間154は、前記変数を集計し、SL変数の値を算出する時間の範囲を示す。集計空間155は、前記変数を集計し、SL変数の値を算出する空間の範囲を示す。時間単位156は、SL変数を算出するために用いる変数の時間の幅を示す。空間単位157は、SL変数を算出するために用いる変数の空間の幅を示す。また、参照元433は変数を読み込む場所を示す。図25の例では、参照元433が「0」の場合、サービスレベル変数算出部402は管理データ記憶部160から変数を読み込む。一方、参照元が「1」の場合、サービスレベル変数算出部402は、サービスレベル変数データ記憶部450から変数を読み込むものとする。
このように構成された本実施形態のサービスレベル管理装置400の動作について、以下説明する。
図31は、本発明の実施の形態に係るサービスレベル監視システム1のサービスレベル管理装置400の動作を示すフローチャートである。なお、上記実施形態で説明した管理データ収集部240(図18)の動作は、上記実施形態と同様である。以下、分析部406の動作について説明する。
まず、分析部406は、サービスレベル定義410を読み込む(ステップS201)。
ステップS201とステップS203の動作は上記実施形態の図13のフローチャートに示す分析部106の動作と同様である。また、ステップS211〜ステップS219の動作は、上記実施形態の図14のフローチャートに示す分析部106の動作と同様である。
次に、分析部406は、サービスレベル定義410および上記処理結果に基づき、SL変数の探索を行う(ステップS401)。SL変数はサービスレベルを算出するために用いる変数を示す。ここでは、単位変数を用いて算出するサービスレベルの値自体が、他のサービスレベルを算出するための変数として用いることができるか否か判定する。
たとえば、図28に示したサービスレベル定義410の場合、単位変数は、「TAT(1日、ノード)」と定義される。しかし、図6の時間定義120に基づき、集計単位と「TAT_B」および「TAT_C」の集計時間224および集計空間225を比較すると、「TAT_B」は単位変数と「TAT_C」の中間に該当することがわかる。この場合、分析部406は、「TAT_B」をSL変数であると判定する。
次に、分析部406は、サービスレベル定義110および上記処理結果に基づき、SL変数を定義する(ステップS403)。
たとえば、図28に示したサービスレベル定義410の場合、上記処理結果により「TAT(1日、ノード)」が単位変数として定義されている。この場合、分析部406は、単位変数をそのままSL変数として定義する。なお、単位変数としての定義に加え、分析部406は、算出順序431および参照元433を定義してもよい。算出順序431は、SL変数を算出する順序である。複数のSL変数が存在する場合、時間単位および空間単位が小さいSL変数の算出順序が優先される。
なお、空間単位が等しい場合は、時間単位が小さいSL変数の算出順序を優先する。参照元433は、SL変数を算出するために用いる変数153を読み出す記憶装置を示す。ここでは「0」は管理データ記憶部160を意味する。同様に「1」はサービスレベル変数データ記憶部450を意味する。分析部406は、次に「TAT_B」をSL変数として定義する。この時、分析部406は、「TAT_B」のSL変数名432をサービスレベル定義410に基づき、「TAT(1日、サービス)」と定義する。変数153は上記処理結果により「TAT(1日、ノード)」である。さらに変数「TAT(1日、ノード)」の値を利用してSL変数「TAT(1日、サービス)」を算出するため、時間単位156は「1日」、かつ、空間単位157は「ノード」である。また、SL変数「TAT(1日、サービス)」は、サービスレベル変数データ記憶部450に記録されているため、参照元433は「1」である。
次に、分析部406は、上記処理結果に基づきサービスレベル変数定義430を出力する(ステップS405)。
次に、分析部406は、サービスレベル算出定義440を出力する(ステップS230)。このサービスレベル算出定義220を出力する分析部406の動作は、上記実施の形態の図15のサービスレベル算出定義処理S230と同様である。
このようにして、本実施形態の分析部406は、サービスレベル変数定義430とサービスレベル算出定義440を出力することができる。
次に、サービスレベル変数算出部402が、サービスレベル変数定義430に基づき、SL変数を算出する動作について説明する。
図32は、本実施形態のサービスレベル変数算出部402の動作を示すフローチャートである。
まず、サービスレベル変数算出部402は、サービスレベル変数定義430を読み込む(ステップS411)。
次にサービスレベル変数算出部402は、サービスレベル変数定義430に記録された算出順序431、SL変数名432、集計方法152、変数153、集計時間154、集計空間155、時間単位156、空間単位157または参照元433に基づき、管理データを読み込み(ステップS413)、SL変数を算出し(ステップS415)、サービスレベル変数データ記憶部450へ出力する(ステップS417)。
たとえば、図29のサービスレベル変数定義430に従い、SL変数を算出する場合、サービスレベル変数算出部402は、まず、管理データ記憶部160より、算出時点から過去1日分の「10分」、かつ、「ノード」単位の「TAT」を読み込む。次に、サービスレベル変数算出部402は、読み込んだ値の最大値を「TAT(1日、ノード)」としてサービスレベル変数データ記憶部450へ記録する。次に、サービスレベル変数算出部402は、サービスレベル変数データ記憶部450に記録された、過去1日分の「TAT(1日、ノード)」の値を「サービス」を構成するノードの数に基づき読み込む。次に、サービスレベル変数算出部402は、読み込んだ値の最大値を「TAT(1日、サービス)」としてサービスレベル変数データ記憶部450へ記録する。
なお、サービスレベル変数算出部402は、SL変数の値の算出に用いる変数153の数、依存関係などを定義するために、時間定義120および空間定義130を参照してもよい。
以上のようにして、サービスレベル変数算出部402は、サービスレベル変数定義430に基づき、SL変数を算出することができる。
また、本実施の形態におけるサービスレベル算出部104は、図17のフローチャートを用いて説明した上記実施形態のサービスレベル算出部104と同様に動作する。そして、サービスレベル算出部104は、サービスレベルの値を出力し、サービスレベル記憶部470に記憶することができる。
以上説明したように、本発明の実施の形態に係るサービスレベル管理装置400によれば、上記実施形態と同様な効果を奏するとともに、さらに、サービスレベルを算出するために、他のサービスレベルを利用することが可能となる。
その理由は、次のように構成したからである。まず、分析部406が、サービスレベル定義410に基づき、サービスレベル変数定義430およびサービスレベル算出定義440を出力する。サービスレベル変数定義430は、サービスレベルを算出するために共通の変数だけでなく、他のサービスレベルを算出するために変数として用いるサービスレベル自体を定義することが可能である。
さらに、本実施形態のサービスレベル管理装置400によれば、サービスレベルを算出するために、他のサービスレベルを利用することで元となる管理データの読み出し量および回数を削減することが可能である。
その理由は、次のように構成したからである。まず、サービスレベル変数算出部402がサービスレベル変数定義430に基づき、SL変数をサービスレベル変数データ記憶部450に記録する。次に、サービスレベル算出部104が、サービスレベル算出定義440に基づき、管理データ記憶部160またはサービスレベル変数データ記憶部450から変数を読み込む。次にサービスレベル算出部104が、読み込んだ変数を用いてサービスレベルを算出する。その際に、管理データから算出済みのSL変数を利用することで、元となる管理データを再度読み込む必要がない。また、サービスレベル変数データ記憶部450には、SL変数を用いて算出したSL変数も記録されているので、変数を読み込む量および回数はさらに削減される。
(第5の実施形態)
図33は、本発明の実施の形態に係るサービスレベル監視システム1の構成を示す機能ブロック図である。
本実施形態のサービスレベル監視システム1のサービスレベル管理装置500は、上記実施形態とは、サービスレベル算出に使用する変数を事前に定義することなく自動判定できる点で相違する。
図33に示すように、本実施形態のサービスレベル監視システム1におけるサービスレベル管理装置500は、図3の上記実施形態のサービスレベル管理装置200と同様な分析部106と、サービスレベル表示部208と、を備えるとともに、さらに、集計部502と、サービスレベル算出部504と、を備える。
また、本実施形態のサービスレベル管理装置500は、図3の上記実施形態のサービスレベル管理装置200と同様なサービスレベル定義テーブル110と、単位換算定義テーブル記憶部108と、単位変数定義テーブル150と、単位変数データ記憶部210と、サービスレベル算出定義テーブル220と、サービスレベル記憶部170と、を備えるとともに、さらに、単位変数テーブル510を備える。
なお、本実施形態のサービスレベル管理装置500は、図3の上記実施形態のサービスレベル管理装置200の構成だけでなく、図1のサービスレベル管理装置100、図21のサービスレベル管理装置300、図27のサービスレベル管理装置400の構成に適用することもできる。
単位変数テーブル510は、単位変数データ記憶部210に記録されている単位変数の名称、集計方法、変数、時間単位、または、空間単位などの情報が含まれているテーブルである。
図34に単位変数テーブル510の一例を示す。図34を参照すると、単位変数テーブル510は、少なくとも1つのレコード515(図34には、515a〜515cの3つのレコードを示す。以下、特に各レコードを区別する必要がない場合は、「515」と符号を付す)を含むことができる。それぞれのレコード515は、単位変数名511、集計時間512、集計空間513、または集計方法514を含む。
なお、図34の単位変数テーブル510の構成は一例であり、これに限定されるものではない。たとえば、レコード515は、集計した変数の名称、値、時間単位または空間単位などをさらに含んでもよい。
たとえば、図34の単位変数テーブル510を参照すると、レコード515aの「ノードA」について「2011/07/31 15:01〜2011/08/01 15:00」の期間集計した最大値が「TAT(1日、ノード)」の値として単位変数データ記憶部210に記録されていることを示す。その他のレコード515についても同様である。
集計部502は、上記実施の形態の集計部102の動作に加え、単位変数定義150に従い、単位変数を算出し出力する際に、単位変数データ記憶部210に出力した単位変数に関する単位変数名212、集計時間213、集計空間214および集計方法215などの情報を単位変数テーブル510の単位変数名511、集計時間512、集計空間513および集計方法514にそれぞれ出力する。なお、集計した単位変数定義150に対応する変数153、時間単位156、空間単位157などの情報をさらに単位変数テーブル510に出力してもよい。
本実施形態の単位変数テーブル510には、図11の単位変数データ記憶部210のデータ項目と異なり、値216が含まれていない。値216は、数値データなどを含むため、データサイズが比較的大きくなり、大規模システムで長期間情報管理を継続した場合に、単位変数データ記憶部210の容量も大きくなってしまう。そのため、単位変数データ記憶部210のデータを参照する処理は負荷が高くなってしまう。一方、単位変数テーブル510に記録される情報は、単位変数名511などの識別情報のみを含む構成できるため、容量を比較的小さく抑えることができ、単位変数テーブル510の参照処理の負荷も軽くすることができる。
また、サービスレベル算出部504は、サービスレベル算出定義220に従い、サービスレベルの値を算出する。この時、サービスレベル算出部504は、上記実施形態のサービスレベル算出部104の動作に加え、サービスレベル算出定義220に記録された変数が、単位変数データ記憶部210に記録されているか否かを、単位変数テーブル510を参照し、判定する。単位変数テーブル510に該当する変数が存在する場合、サービスレベル算出部504は、変数を単位変数データ記憶部210から読み込む。一方、該当する変数が単位変数テーブル510に存在しない場合、サービスレベル算出部504は、変数を管理データ記憶部160から読み込む。
以上説明したように、本実施形態のサービスレベル管理装置500によれば、上記実施形態と同様な効果を奏するとともに、サービスレベル算出部504が管理データ記憶部160または単位変数データ記憶部210のいずれから必要な変数を読み込むのか、事前に定義することなく自動で判定可能となる。
その理由は、集計部502が、単位変数データ記憶部210に出力する単位変数に関する情報を単位変数テーブル510に出力するよう構成したためである。サービスレベル算出部504は、単位変数テーブル510を参照することで、サービスレベルの値に必要な変数が単位変数データ記憶部210に記録されているか、されていないか判定することができる。
さらに、本実施形態のサービスレベル管理装置500によれば、サービスレベル算出部504が集計部502から独立してサービスレベルの値を算出することが可能となる。
その理由は、集計部502が、単位変数テーブル510を出力するので、単位変数の算出時点とは異なる時点においても、サービスレベル算出部504が単位変数テーブル510を参照してサービスレベルの値を算出することが可能なためである。たとえば、分析部106によらず、単位変数テーブル510と、サービスレベル定義110に基づいてサービスレベル算出定義220を決定することも可能である。
(第6の実施形態)
図35は、本発明の実施の形態に係るサービスレベル監視システム1のサービスレベル管理装置600の要部構成を示す機能ブロック図である。
本実施形態のサービスレベル監視システム1のサービスレベル管理装置600は、上記実施形態とは、単位換算定義をシステム構成情報に基づき生成する点で相違する。
本実施形態のサービスレベル管理装置600は、図35に示すように、本実施形態のサービスレベル管理装置600は、図3の上記実施形態のサービスレベル管理装置200と同様な構成に加え、さらに、単位換算定義生成部602と、構成情報テーブル610と、を備える。
なお、本実施形態のサービスレベル管理装置600の構成は、図3のサービスレベル管理装置200の構成だけでなく、上記実施形態の図1のサービスレベル管理装置100、図21のサービスレベル管理装置300、図27のサービスレベル管理装置400、図33のサービスレベル管理装置500の構成にも適用できる。
単位換算定義生成部602は、サービスレベル定義110および情報処理システムの構成情報(構成情報テーブル610に記憶)に基づき、単位換算定義テーブル記憶部108に記憶される時間定義120または空間定義130を生成する。
構成情報テーブル610は、監視対象の情報処理システムの各ノードの構成情報を記録したものである。
図36は、構成情報テーブル610の一例を示す。図36を参照すると、構成情報テーブル610は、少なくとも1つのレコード615(図36には、615a〜615dの4つのレコードを示す。以下、特に各レコードを区別する必要がない場合は、「615」と符号を付す)を含むことができる。それぞれのレコード615は、番号611、IPアドレス612、サービスID613、またはソフトウェア名(図中、「ソフトウェア」と示す)614を含む。
なお、図36の構成情報テーブル610の構成は一例であり、これに限定されるものではない。
番号611は、監視対象システムに含まれるノードの番号を示す。IPアドレス612は各ノードに割り振られたIPアドレスを示す。サービスID613は、各ノードを利用しているサービスのIDを示す。ソフトウェア名614は、各ノードにインストールされたソフトウェアの名称を示す。
たとえば、図36のレコード615aの番号611が「1」のノードは、IPアドレス「128.16.1.101」を持ち、「service001_e_commerce」というサービスに所属し、かつ、「Apache」をインストールしていることを示す。なお、図36では、IPアドレスをIPv4で記述しているが、IPv6あるいは、同様の性質を持ち、ノード単位で識別可能な名称情報などを用いて記述してもよい。
たとえば、単位換算定義生成部602が、構成情報610に基づき各ノードを分類する場合、まずIPアドレスに基づき各ノードを分類する。図36の例では、番号611が「1」〜「3」のノードのIPアドレスが「128.16.1.***」であるため、単位換算定義生成部602は、番号611が「1」〜「3」のノードは同一の「データセンタ」ないし同一のネットワークに属するクラスタ内部に存在すると判定する。ここで、「***」は、任意の値(ただし、0〜256)であることを意味する。
次に、単位換算定義生成部602は、サービスID613に基づき、各ノードを分類する。図36の番号「1」〜番号「3」のノードのサービスID613は全て「service001_e_commerce」であるため、単位換算定義生成部602は、番号「1」〜番号「3」のノードが同一の「サービス」に属していると判定する。
次に、単位換算定義生成部602は、ソフトウェア名に基づき、各ノードを分類する。たとえば、図36のうち、番号611が「1」および「2」のソフトウェア名は「Apache」であるため、単位換算定義生成部602は、2つのノードが、同一の「層」に属すると判定する。なお、ソフトウェアと層の関係を事前に入力し、ノードが属する層を判定するように単位換算定義生成部602を構成してもよい。たとえば、単位換算定義生成部602が、「Apache」ならば「WEB層」に属する、また、「MySQL」ならば「DB層」に属するなどと判定してもよい。
単位換算定義生成部602は、サービスレベル定義110および構成情報610に基づき、時間定義120および空間定義130を生成し、単位換算定義テーブル記憶部108へ出力する。
次に、図37および図38を参照して本実施の形態の動作について説明する。図37および図38は、本実施の形態の単位換算定義生成部602の動作を示すフローチャートである。
まず、図37のフローチャートを参照し、単位換算定義生成部602が時間定義120を出力する動作について説明する。
はじめに、単位換算定義生成部602は、図5のサービスレベル定義110を読み込む(ステップS601)。
次に、単位換算定義生成部602は、サービスレベル定義110の各レコード117から集計時間114に関する情報を収集する(ステップS603)。
たとえば、図5のサービスレベル定義110の場合、単位換算定義生成部602は、「1月」、または「1日」という情報を読み込む。
次に、単位換算定義生成部602は、読み込んだ集計時間114から単位を判定する(ステップS605)。
たとえば、図5のサービスレベル定義110の場合、単位換算定義生成部602は、「月」、または「日」を単位と判定する。
次に、単位換算定義生成部602は、事前に入力した情報に基づき、単位間の関係を算出する(ステップS607)。
たとえば、図5のサービスレベル定義110の場合、「1月」=「30日」と事前に定義しておくことで、関係が算出できる。また、時間定義120において、たとえば、単位換算定義生成部602が「半年」を「日」ないし「時間」の単位に変換する場合、「半年」=「6か月」と事前に定義し、別途定義した「1月」=「30日」の情報に基づき「半年」=「180日」と算出するよう単位換算定義生成部602を構成してもよい。
次に、単位換算定義生成部602は、サービスレベル定義110より収集した集計時間114の単位および単位同士の関係を時間定義120として出力する(ステップS609)。なお、図6は、単位換算定義生成部602が出力する時間定義120の一例である。
以上のようにして、単位換算定義生成部602は、時間定義120を出力することができる。
次に、図38のフローチャートを参照し、単位換算定義生成部602が、空間定義130を出力する動作について説明する。
はじめに、単位換算定義生成部602は、構成情報610を読み込む(ステップS611)。
次に、単位換算定義生成部602は、構成情報610に記録された項目毎に各ノードを分類する。まず、単位換算定義生成部602は、IPアドレスに基づき各ノードを分類する。次に、単位換算定義生成部602は、サービスID613に基づき、各ノードを分類する。次に、単位換算定義生成部602は、ソフトウェア名614に基づき、各ノードを分類する(ステップS613)。
次に、単位換算定義生成部602は、ステップS613で分類した各ノードの情報に基づき、各分類項目の要素数を求める(ステップS615)。
たとえば、前記動作ステップの例を参照すると、単位換算定義生成部602は、構成情報610に基づき、IPアドレスが「128.16.1.***」の空間に関し、所属するノードは3台であり、そのうち、サービスID613「service001_e_commerce」に所属するノードが3台、「AP層」に属するノードが2台、「DB層」に属するノードが1台であると分類する。ここで、「***」は、任意の値(ただし、0〜256)であることを意味する。
次に、単位換算定義生成部602は、前ステップまでにまとめた情報を空間定義130として出力する(ステップS617)。なお、図7は、単位換算定義生成部602が出力する空間定義130の一例である。
以上のようにして、単位換算定義生成部602は、空間定義130を出力することができる。
以上説明したように、本発明の実施の形態に係るサービスレベル管理装置600によれば、上記実施形態と同様な効果を奏するとともに、さらに、サービスレベル定義110および構成情報610に基づき、自動で時間定義120および空間定義130を出力できる。
その理由は、サービスレベル定義110および構成情報に基づき、単位換算定義生成部602が、時間定義120および空間定義130を出力するからである。
以上、各実施形態および実施例を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態および実施例に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しえるさまざまな変更をすることができる。
また、以上の各実施形態で説明した各構成要素は、必ずしも個々に独立した存在である必要はない。たとえば、各構成要素は、複数の構成要素が1個のモジュールとして実現されたり、1つの構成要素が複数のモジュールで実現されたりしてもよい。また、各構成要素は、ある構成要素が他の構成要素の一部であったり、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していたり、といったような構成であってもよい。
さらに、以上説明した各実施形態における各構成要素および各構成要素を実現するモジュールは、必要に応じ可能であれば、ハードウェア的に実現されてもよいし、コンピュータおよびプログラムで実現されてもよいし、ハードウェア的なモジュールとコンピュータおよびプログラムとの混在により実現されてもよい。プログラムは、磁気ディスクや半導体メモリなど、不揮発性のコンピュータ可読記録媒体に記録されて提供され、コンピュータの立ち上げ時などにコンピュータに読み取られる。この読み取られたプログラムは、そのコンピュータの動作を制御することにより、そのコンピュータを前述した各実施形態における構成要素として機能させる。
また、以上説明した各実施形態では、複数の動作をフローチャートの形式で順番に記載してあるが、その記載の順番は複数の動作を実行する順番を限定するものではない。このため、各実施形態を実施するときには、その複数の動作の順番は内容的に支障のない範囲で変更することができる。
さらに、以上説明した各実施形態では、複数の動作は個々に相違するタイミングで実行されることに限定されない。たとえば、ある動作の実行中に他の動作が発生したり、ある動作と他の動作との実行タイミングが部分的に乃至全部において重複していたりしていてもよい。
さらに、以上説明した各実施形態では、ある動作が他の動作の契機になるように記載しているが、その記載はある動作と他の動作の全ての関係を限定するものではない。このため、各実施形態を実施するときには、その複数の動作の関係は内容的に支障のない範囲で変更することができる。また各構成要素の各動作の具体的な記載は、各構成要素の各動作を限定するものではない。このため、各構成要素の具体的な各動作は、各実施形態を実施する上で機能的、性能的、その他の特性に対して支障をきたさない範囲内で変更されてよい。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
情報処理システムの満たすべき保証レベルであるサービスレベルを管理する管理装置におけるサービスレベル管理方法であって、
前記管理装置が、
前記サービスレベルの算出方法を定義した複数のサービスレベル定義を分析し、同じ属性で異なる集計単位を有する異なる複数のサービスレベルを、同一属性間で集計単位をまとめる集約集計単位を定義し、
前記情報処理システムの動作状態を監視した管理データを、定義した前記集約集計単位を用いて前記集計単位毎に集計して集計値を求め、
前記サービスレベルを定義した複数のサービスレベル定義に基づき、集計した前記集計単位毎の前記集計値に基づいて、複数の前記サービスレベル定義で定義されたサービスレベルを算出するサービスレベル管理方法。
(付記2)
付記1に記載のサービスレベル管理方法において、
前記管理装置が、前記集計単位が互いに上下関係にあるサービスレベル間では、前記サービスレベル定義で定義されている前記サービスレベルの中で最も上位の単位を前記集約集計単位として定義するサービスレベル管理方法。
(付記3)
付記1または付記2に記載のサービスレベル管理方法において、
前記管理装置が、前記集計単位が互いに包含関係にあるサービスレベル間では、前記サービスレベル定義で定義されている前記サービスレベルの中で最も内側となる最小の単位を前記集約集計単位として定義するサービスレベル管理方法。
(付記4)
付記1乃至付記3いずれかに記載のサービスレベル管理方法において、
前記管理装置が、
前記集約集計単位で定義した前記集計単位を用いて、複数の前記サービスレベル定義を単位換算するルールを定義し、
定義した前記ルールに従って、複数の前記サービスレベル定義を単位換算して前記サービスレベルを算出するサービスレベル管理方法。
(付記5)
付記1乃至付記4いずれかに記載のサービスレベル管理方法において、
前記管理装置が、
定義した前記集約集計単位を単位変数定義テーブルに記憶し、
前記単位変数定義テーブルを参照し、前記管理データを集計して集計値を求めるサービスレベル管理方法。
(付記6)
付記1乃至付記5いずれかに記載のサービスレベル管理方法において、
前記管理装置が、さらに、前記サービスレベル定義および前記情報処理システムの構成情報に基づき、前記単位換算定義テーブルを生成するサービスレベル管理方法。
(付記7)
情報処理システムの満たすべき保証レベルであるサービスレベルを管理する管理装置を実現するコンピュータに、
前記サービスレベルの算出方法を定義した複数のサービスレベル定義を分析し、同じ属性で異なる集計単位を有する異なる複数のサービスレベルを、同一属性間で集計単位をまとめる集約集計単位を定義する手順、
前記情報処理システムの動作状態を監視した管理データを、定義した前記集約集計単位を用いて前記集計単位毎に集計して集計値を求める手順、
前記サービスレベルを定義した複数のサービスレベル定義に基づき、集計した前記集計単位毎の前記集計値に基づいて、複数の前記サービスレベル定義で定義された前記集計値からサービスレベルを算出する手順を実行させるためのプログラム。
(付記8)
付記7に記載のプログラムにおいて、
前記集計単位が互いに上下関係にあるサービスレベル間では、前記サービスレベル定義で定義されている前記サービスレベルの中で最も上位の単位を前記集約集計単位として定義する手順をコンピュータにさらに実行させるためのプログラム。
(付記9)
付記7または付記8に記載のプログラムにおいて、
前記集計単位が互いに包含関係にあるサービスレベル間では、前記サービスレベル定義で定義されている前記サービスレベルの中で最も内側となる最小の単位を前記集約集計単位として定義する手順をコンピュータにさらに実行させるためのプログラム。
(付記10)
付記7乃至付記9いずれかに記載のプログラムにおいて、
前記集約集計単位で定義した前記集計単位を用いて、複数の前記サービスレベル定義を単位換算するルールを定義する手順、
定義した前記ルールに従って、複数の前記サービスレベル定義を単位換算して前記サービスレベルを算出する手順をコンピュータにさらに実行させるためのプログラム。
(付記11)
付記7乃至付記10いずれかに記載のプログラムにおいて、
定義した前記集約集計単位を単位変数定義テーブルに記憶する手順、
前記単位変数定義テーブルを参照し、前記管理データを集計して集計値を求める手順をコンピュータにさらに実行させるためのプログラム。
(付記12)
付記7乃至付記11いずれかに記載のプログラムにおいて、
前記サービスレベル定義および前記情報処理システムの構成情報に基づき、前記単位換算定義テーブルを生成する手順をコンピュータにさらに実行させるためのプログラム。
(付記13)
情報処理システムの満たすべき保証レベルであるサービスレベルを算出するサービスレベル管理装置を実現するコンピュータに、
前記サービスレベルの算出方法を定義した複数のサービスレベル定義を分析し、同じ属性で異なる集計単位を有する異なる複数のサービスレベルを、同一属性間で集計単位をまとめる集約集計単位を定義する手順、
定義した前記集約集計単位を出力する手順を実行させるためのプログラム。
(付記14)
付記13に記載のプログラムにおいて、
前記集計単位が互いに上下関係にあるサービスレベル間では、前記サービスレベル定義で定義されている前記サービスレベルの中で最も上位の単位を前記集約集計単位として定義する手順をコンピュータにさらに実行させるためのプログラム。
(付記15)
付記13または付記14に記載のプログラムにおいて、
前記集計単位が互いに包含関係にあるサービスレベル間では、前記サービスレベル定義で定義されている前記サービスレベルの中で最も内側となる最小の単位を前記集約集計単位として定義する手順をコンピュータにさらに実行させるためのプログラム。
この出願は、2012年1月12日に出願された日本出願特願2012−004398号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。

Claims (10)

  1. 情報処理システムの満たすべき保証レベルであるサービスレベルの算出方法を定義した複数のサービスレベル定義を分析し、各属性の異なる集計単位の関係を定義した単位換算定義テーブルに基づいて、同じ属性で異なる前記集計単位を有する異なる複数のサービスレベルを、同一属性間で集計単位をまとめる集約集計単位を定義する分析手段と、
    前記情報処理システムの動作状態を監視する管理データを前記集計単位で集計して集計値を求める集計手段と、
    複数の前記サービスレベル定義に基づき、前記集計手段が集計した前記集計値からサービスレベルを算出するサービスレベル算出手段と、
    を備え、
    前記集計手段は、前記分析手段が定義した前記集約集計単位毎に前記管理データを集計して集計値を求め、
    前記サービスレベル算出手段は、前記集計手段が集計した前記集約集計単位毎の前記集計値に基づいて、複数の前記サービスレベル定義で定義された前記サービスレベルを算出するサービスレベル管理装置。
  2. 請求項1に記載のサービスレベル管理装置において、
    前記分析手段は、前記集計単位が互いに上下関係にあるサービスレベル間では、前記サービスレベル定義で定義されている前記サービスレベルの中で最も上位の単位を前記集約集計単位として定義するサービスレベル管理装置。
  3. 請求項1または2に記載のサービスレベル管理装置において、
    前記分析手段は、前記集計単位が互いに包含関係にあるサービスレベル間では、前記サービスレベル定義で定義されている前記サービスレベルの中で最も内側となる最小の単位を前記集約集計単位として定義するサービスレベル管理装置。
  4. 請求項1乃至3いずれかに記載のサービスレベル管理装置において、
    前記分析手段は、前記集約集計単位で定義した前記集計単位を用いて、複数の前記サービスレベル定義を単位換算するルールを定義し、
    前記サービスレベル算出手段は、前記分析手段が定義した前記ルールに従って、複数の前記サービスレベル定義を単位換算して前記サービスレベルを算出するサービスレベル管理装置。
  5. 請求項1乃至4いずれかに記載のサービスレベル管理装置において、
    前記分析手段は、定義した前記集約集計単位を単位変数定義テーブルに記憶し、
    前記集計手段は、前記単位変数定義テーブルを参照し、前記管理データを集計して集計値を求めるサービスレベル管理装置。
  6. 請求項1乃至5いずれかに記載のサービスレベル管理装置において、
    前記サービスレベル定義および前記情報処理システムの構成情報に基づき、前記単位換算定義テーブルを生成する生成手段をさらに備えるサービスレベル管理装置。
  7. 情報処理システムの満たすべき保証レベルであるサービスレベルを管理する管理装置におけるサービスレベル管理方法であって、
    前記管理装置が、
    前記サービスレベルの算出方法を定義した複数のサービスレベル定義を分析し、同じ属性で異なる集計単位を有する異なる複数のサービスレベルを、同一属性間で集計単位をまとめる集約集計単位を定義し、
    前記情報処理システムの動作状態を監視した管理データを、定義した前記集約集計単位を用いて前記集計単位毎に集計して集計値を求め、
    前記サービスレベルを定義した複数のサービスレベル定義に基づき、集計した前記集計単位毎の前記集計値に基づいて、複数の前記サービスレベル定義で定義されたサービスレベルを算出するサービスレベル管理方法。
  8. 情報処理システムの満たすべき保証レベルであるサービスレベルを管理する管理装置を実現するコンピュータに、
    前記サービスレベルの算出方法を定義した複数のサービスレベル定義を分析し、同じ属性で異なる集計単位を有する異なる複数のサービスレベルを、同一属性間で集計単位をまとめる集約集計単位を定義する手順、
    前記情報処理システムの動作状態を監視した管理データを、定義した前記集約集計単位を用いて前記集計単位毎に集計して集計値を求める手順、
    前記サービスレベルを定義した複数のサービスレベル定義に基づき、集計した前記集計単位毎の前記集計値に基づいて、複数の前記サービスレベル定義で定義された前記集計値からサービスレベルを算出する手順を実行させるためのプログラム。
  9. 請求項1乃至6いずれかに記載のサービスレベル管理装置を備え、
    算出されたサービスレベルを利用して情報処理システムの動作状態を監視するサービスレベル監視システム。
  10. 情報処理システムの満たすべき保証レベルであるサービスレベルを算出するサービスレベル管理装置を実現するコンピュータに、
    前記サービスレベルの算出方法を定義した複数のサービスレベル定義を分析し、同じ属性で異なる集計単位を有する異なる複数のサービスレベルを、同一属性間で集計単位をまとめる集約集計単位を定義する手順、
    定義した前記集約集計単位を出力する手順を実行させるためのプログラム。
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