JPWO2013018120A1 - 静電容量式タッチパネル - Google Patents

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Abstract

【課題】入力操作面に透明部材を配置することなく、背面側に配置されるディスプレーの視認性に優れた静電容量式タッチパネルを提供する。【解決手段】複数の各検出電極と入力操作体間の静電容量を介して、各検出電極に表れる交流検出信号の受信レベルがその検出電極と入力操作体間の距離にほぼ比例することから、各検出電極毎に検出した交流検出信号の受信レベルをもとに入力操作体と各検出電極の配置位置との相対距離を比較し、入力操作体の入力操作位置を検出する。【選択図】図1

Description

本発明は、指などの入力操作体が接近して指との静電容量が増大する検出電極の配置位置から入力操作体の入力操作位置を検出する静電容量式タッチパネルに関する。
電子機器のディスプレーに表示されたアイコンなどを指示入力するポインティングデバイスとしてタッチパネルには、入力操作位置の検出方法の相違から静電容量方式、抵抗膜方式、光学式など種々の検出方式のタッチパネルが用いられている。このうち、抵抗方式タッチパネルは、単位長さあたりの抵抗値が均一となる抵抗皮膜を入力操作面に沿って配置し、検出電極と入力操作位置との抵抗値から両者の距離を特定し、入力操作位置を検出するが、その背面側に設置されるディスプレーが目視できるように、入力操作面の表面若しくは背面に沿って配置される検出電極や抵抗膜を高価な透明体で形成する必要があり、透明体としても透過率が低下するので、ディスプレーが見づらいという問題がある。
また、光学式タッチパネルは、入力操作面の周囲に複数対の発光素子と受光素子を配設して入力操作面に沿って格子状の光路を形成し、入力操作により光路が遮られた対となる発光素子と受光素子の配設位置から入力操作位置を検出するが、同様に、複数対の発光素子と受光素子を設ける必要があるために高価であるとともに、入力操作面上の異物によっても光路が遮られ、誤認識が頻繁に発生した。
静電容量式タッチパネルは、入力操作により入力操作体が接近する検出電極の浮遊容量(入力操作体と検出電極間の静電容量)が増大することに着目し、入力操作体と検出電極間の静電容量の変化から検出電極が配置された入力操作面への入力操作位置を検出するもので、従来は、多数のX側検出電極とY側検出電極を絶縁基板の表裏で交差するようにマトリックス状に形成し、指などの入力操作体を接近させた付近で静電容量が増加するX側検出電極及びY側検出電極の配置位置から入力操作体による入力操作位置を検出する静電容量式タッチパネルが知られている(特許文献1)。
しかしながら、この静電容量式タッチパネルは、入力操作面に沿って多数のX側検出電極とY側検出電極を配置し、背面側のディスプレーを目視できるように透明体で形成する必要があり、高価になるという抵抗膜方式と同様な課題があり、更に、入力操作位置の検出分解能を上げるには、多数のX側検出電極とY側検出電極を密に配置する必要があり、全ての検出電極についての静電容量の変化を検出するので、短時間に入力操作位置を検出できなかった。
そこで、入力操作面の周囲にのみ検出電極を配置し、入力操作体と検出電極間の静電容量の変化から入力位置を検出する静電容量式タッチパネルが提案されている(特許文献2)。この特許文献2に記載の静電容量式タッチパネルは、高誘電率の誘電体からなる感触部材を入力操作面に沿った全体に配置し、入力操作位置と検出電極間の静電容量を、空気中に比べて誘電率の高い感触部材により拡大し、検知感度を上げて検出する静電容量の変化から入力操作面上の入力操作位置を検出している。
また、入力操作面の周囲に検出電極を配置し、三次元の入力操作を検出可能とした静電容量式検出装置も知られている(特許文献3)。この特許文献3に記載の静電容量式検出装置は、入力操作面の周囲の検出方向(例えば、X方向)で対向する両側に一対の検出電極と、同一入力操作面上で一対の検出電極から等距離に駆動電極を配置する。入力操作面へ別の誘電体である入力操作体の入力操作があると、これらの一対の各検出電極と駆動電極間の静電容量がそれぞれ入力操作体により遮られて変化するので、入力操作により変化する各検出電極についての静電容量の差分からX方向の入力操作位置を検出する。
X方向に直交するY方向の入力操作位置の検出は、上記入力操作面の周囲のY方向で対向する両側に一対の検出電極と、同一入力操作面上で一対の検出電極から等距離に駆動電極を配置し、同様にして、Y方向の入力操作位置を検出する。特許文献3に記載の検出装置では、X方向とY方向の入力操作位置を検出する際に、検出電極と駆動電極を切り換えて同一の電極を兼用し、入力操作面の周囲に配置する電極数を半減させている。
また、XY平面に直交するZ方向の入力操作位置の検出は、前記入力操作面に直交する別の入力操作面を想定して、更にその周囲にZ方向で対向する一対の検出電極と一対の検出電極から等距離の駆動電極を配置し、同様にして、Z方向の入力操作位置を検出する。
特開2005−337773号公報 特開平8−171449号公報 国際公開WO2008/093683号公報
特許文献1により開示されている静電容量式タッチパネルは、入力操作面上に多数の検出電極を配置するので、背面側にディスプレーを配置する場合には、透明導電体とする必要があるとともに、透明導電体としても完全な透明体ではないので、その透過率に限界があり、背面側のディスプレーの視認性にかけるという問題がある。
この問題を解決するために入力操作面上に検出電極を配置しない構成とした特許文献2に記載の静電容量タッチパネルであっても、入力操作面に平行に感触部材を配置するので、透過率低下の問題は本質的に解決できない。
また、指などの入力操作体を感触部材に触れて入力操作を行わなければ、入力操作体と検出電極間の静電容量が大幅に変化しないので、感触部材に触れて入力操作を行う必要があり、入力操作面に平行な二次元の入力操作位置の検出に限られる。更に、感触部材に触れなければ入力操作を行うことができないので操作性が損なわれるとともに、入力操作体が触れて透明体とする感触部材が汚れ、美観が損なわれたり、透過率が低下する問題がある。
特許文献3に記載の静電容量式検出装置は、三次元の入力操作が検出できるが、互いに直交する二種類の入力操作面を想定して、各入力操作面毎にその平面上に少なくとも一対の検出電極と駆動電極を配置する必要がある。
また、この従来の静電容量式検出装置は、入力操作体と検出電極との静電容量を直接検出して両者の距離を求めるものでなく、入力操作体が介在することによる一対の各検出電極と駆動電極間の静電容量の変化は、必ずしも入力操作体と検出電極間の距離に比例しないので、両者の差分からは、検出方向に沿った入力操作体の大凡の相対移動(入力操作のモーション)が検出できるだけであり、入力操作位置までは検出できない。
更に、入力操作面に沿って配置された検出電極と駆動電極間の静電容量の変化から入力操作を検出するので、入力操作面から離れた入力操作に対しては急激に検出精度が低下し、検出電極と駆動電極が配置された平面から離れた三次元の入力操作は検出できない。
本発明は、このような従来の問題点を考慮してなされたものであり、入力操作面に接近するだけの非接触の入力操作の入力操作位置を検出可能な静電容量式タッチパネルを提供することを目的とする。
また、入力操作面に透明部材を配置することなく、背面側に配置されるディスプレーの視認性に優れた静電容量式タッチパネルを提供することを目的とする。
また、入力操作面の周囲に限られた数の検出電極を配置するだけで、入力操作面に平行なXY方向と直交するZ方向の入力操作位置を検出可能な静電容量式タッチパネルを提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、請求項1の静電容量式タッチパネルは、互いに絶縁して複数の検出電極が配置され、各検出電極の配置位置と、各検出電極と入力操作体との静電容量とから、入力操作体の入力操作位置を検出する静電容量式タッチパネルであって、絶縁ケースに所定間隔を隔てて配置される複数の検出電極と、入力操作体と複数の各検出電極との相対電位が変動する交流検出信号を発信する発信手段と、各検出電極と入力操作体間の静電容量を介して、各検出電極に表れる交流検出信号の受信レベルを検出する信号検出手段と、信号検出手段が各検出電極毎に検出した交流検出信号の受信レベルをもとに入力操作体と各検出電極の配置位置との相対距離を比較し、入力操作体の入力操作位置を検出する入力位置検出手段とを備えたことを特徴とする。
検出電極と入力操作体間の静電容量Cmは、検出電極と入力操作体間の距離をd、真空の誘電率をε、空気の比誘電率εを約1、入力操作体と検出電極の対向面積をsとして、
Figure 2013018120
で表され、静電容量Cmに比例する交流検出信号の受信レベルViは、検出電極と入力操作体間の距離dに反比例する。
入力位置検出手段は、信号検出手段が各検出電極毎に検出した交流検出信号の受信レベルViを比較することにより、各検出電極と入力操作体間の距離が得られる。
交流検出信号の出力レベルVsと、入力操作位置の検出方向に沿って配置される一対の検出電極間の検出方向の距離Lと、一対の各検出電極に表れる交流検出信号の受信レベルV0、V1が得られれば、検出方向に沿った入力操作位置と、検出方向に直交する方向の入力操作位置を検出でき、互いに直交するXY方向にそれぞれ一対の検出電極を配置すれば、XY方向とXY平面に直交するZ方向の3次元の入力操作位置を検出できる。
請求項4の静電容量式タッチパネルは、それぞれ細長帯状に形成された一組の検出電極X0と検出電極X1が、絶縁ケースに形成された窓孔のX方向で対向する内縁に沿って配置され、入力位置検出手段は、検出電極X0と検出電極X1から検出した交流検出信号の受信レベルをもとに入力操作体とX方向で対向する内縁との相対距離を比較し、窓孔の開口面を入力操作面とするX方向の入力操作位置xを検出することを特徴とする。
細長帯状に形成された一組の検出電極X0と検出電極X1が、絶縁ケースに形成された窓孔のX方向で対向する内縁に沿って配置されるので、検出電極X0と検出電極X1が両側に配置された窓孔の平面への入力操作では、入力操作位置は、X方向で検出電極X0と検出電極X1を結ぶ直線上に位置する。
窓孔のX方向で対向する検出電極X0と検出電極X1間の距離をLx、検出電極X0の受信レベルをVx0、検出電極X1の受信レベルをVx1、検出電極と入力操作体間の距離dに反比例する受信レベルVx1の比例定数をk、とすると、一組の検出電極X0と検出電極X1が対向する窓孔内の入力操作面へ入力操作を行ったときの検出電極X0から検出電極X1に向かうX方向の入力操作位置xは、
Figure 2013018120
で表され、入力位置検出手段は、既知の距離Lxと、信号検出手段が検出した受信レベルVx0、Vx1とから、X方向の入力操作位置xを検出する。
請求項5の静電容量式タッチパネルは、それぞれ細長帯状に形成された一組の検出電極Y0と検出電極Y1が、X方向に直交する窓孔のY方向で対向する内縁に沿って配置され、入力位置検出手段は、検出電極Y0と検出電極Y1から検出した交流検出信号の受信レベルをもとに入力操作体とY方向で対向する内縁との相対距離を比較し、窓孔の開口面を入力操作面とするY方向の入力操作位置yを検出することを特徴とする。
細長帯状に形成された一組の検出電極Y0と検出電極Y1が、絶縁ケースに形成された窓孔のY方向で対向する内縁に沿って配置されるので、検出電極Y0と検出電極Y1が両側に配置された窓孔の平面への入力操作では、入力操作位置は、Y方向で検出電極Y0と検出電極Y1を結ぶ直線上に位置する。
窓孔のY方向で対向する検出電極Y0と検出電極Y1間の距離をLy、検出電極Y0の受信レベルをVy0、検出電極Y1の受信レベルをVy1、検出電極と入力操作体間の距離dに反比例する受信レベルVy1の比例定数をk、とすると、一組の検出電極Y0と検出電極Y1が対向する窓孔内の入力操作面へ入力操作を行ったときの検出電極Y0から検出電極Y1に向かうY方向の入力操作位置yは、
Figure 2013018120
で表され、入力位置検出手段は、既知の距離Lyと、信号検出手段が検出した受信レベルVy0、Vy1とから、Y方向の入力操作位置yを検出する。
請求項9の静電容量式タッチパネルは、窓孔が矩形状に形成され、窓孔で対向する一組の検出電極の一方を基準検出電極、他方を対向検出電極とし、入力位置検出手段は、前記一組の検出電極間の対向方向の距離L、前記一組の検出電極と入力操作体間の交流検出信号の出力レベルVsと、前記基準検出電極と前記対向検出電極から検出した交流検出信号の受信レベルV0、V1とから、前記基準検出電極から前記対向検出電極に向かう対向方向の入力操作位置rを検出するとともに、前記窓孔の平面に直交するZ方向の入力操作位置zを検出することを特徴とする。
対抗方向に沿った基準検出電極と入力操作位置間の距離をrとすれば、
Figure 2013018120
Figure 2013018120
の2式から、検出方向の入力操作位置rとZ方向の入力操作位置zが得られる。
請求項12の静電容量式タッチパネルは、それぞれ細長帯状に形成された複数の分割検出電極が、X方向若しくはY方向に平行な前記窓孔の内縁に沿って互いに絶縁して配置され、入力位置検出手段は、前記各分割検出電極から検出した交流検出信号の受信レベルを比較し、最大の受信レベルが検出された前記分割検出電極の配置位置から、前記分割検出電極の配置方向に沿ったX方向若しくはY方向の入力操作位置を検出することを特徴とする。
入力操作体に最も接近した分割検出電極と入力操作体間の静電容量Cmが他の分割検出電極に比べて最大となるので、交流検出信号の最大の受信レベルが検出される。従って、窓孔の内縁に沿って一方向に配列する検出電極のみで、配列方向の入力操作位置を検出できる。
分割検出電極と窓孔を介して対向する内縁に別の検出電極を配置すれば、配列方向に直交する対向方向の入力操作位置を検出でき、窓孔の対向する一対の内縁に検出電極を配置するだけで、窓孔の開口面を入力操作面とするXY方向の入力操作位置を検出できる。
請求項3、請求項7、請求項11、請求項14の静電容量式タッチパネルは、前記窓孔と複数の検出電極の背面側全体を覆う導電層を絶縁ケースの背面側に積層させたことを特徴とする。
導電層を接地させれば、入力操作体と検出電極の背面側が導電層によって遮蔽されることにより、周囲の配線パターンや電子部品などの導電体による浮遊容量の影響を受けにくく、入力操作体と検出電極間の静電容量を正確に検出できる。
また、導電層の電位を監視し、入力操作体と導電層の接触による電位変動を検出する監視手段を設ければ、入力操作位置の検出と別に導電層に入力操作体を触れる入力操作自体も検出できる。
請求項2、請求項6、請求項8、請求項10、請求項13の静電容量式タッチパネルは、信号検出手段が、前記各検出電極に表れる交流検出信号を交流検出信号の周期より充分に長い時間で積分する積分回路を有し、積分回路の出力レベルを受信レベルとすることを特徴とする。
入力操作体と検出電極間の微小な静電容量に応じて検出電極に表れる交流検出信号が、交流検出信号の周期より充分に長い時間で積分されるので、信号検出手段は、拡大させた交流検出信号の受信レベルから入力操作位置を検出できる。
請求項1の発明によれば、指などの入力操作体を入力操作面へ接近するだけの非接触の入力操作の入力操作位置を検出できる。
また、入力操作面の周囲に限られた数の検出電極を配置するだけで、入力操作面に平行なXY方向の入力操作位置に加え、入力操作面に直交するZ方向の入力操作位置を検出できる。
請求項4の発明によれば、絶縁ケースの窓孔の開口面を入力操作面として、入力操作面に透明電極や透明誘電体からなる感触部材を配置することなくX方向の入力操作位置を検出でき、背面側に配置されるディスプレーを透明部材を介在させることなく直接目視できる。
また、入力操作体が接触する透明部材を介在させないので、指などの入力操作体が触れて透明部材が汚れ、ディスプレーが見づらくなるという問題がない。
請求項5の発明によれば、絶縁ケースの窓孔の開口面を入力操作面として、入力操作面に透明電極や透明誘電体からなる感触部材を配置することなく、入力操作面に沿ったXY方向の入力操作位置を検出でき、背面側に配置されるディスプレーを透明部材を介在させることなく直接目視できる。
また、4本の細長帯状の検出電極を用いるだけで、窓孔内に指などの入力操作体を挿入させるだけの非接触の入力操作であっても、そのXY方向の二次元の入力操作位置を検出できる。
請求項9の発明によれば、絶縁ケースの窓孔を入力操作面として、入力操作面に沿った検出方向の入力操作位置と、入力操作面に直交する方向の入力操作位置を検出できる。
また、4本の細長帯状の矩形上の窓孔の内縁に沿って配置するだけで、窓孔内に指などの入力操作体を挿入させるだけの非接触の入力操作であっても、その窓孔の平面に沿ったXY方向入力位置と、窓孔の平面に直交するZ方向の入力位置の三次元の入力操作位置を検出できる。従って、経過時間と共にZ方向に変化する入力操作位置から、入力操作面と直交する方向の入力操作自体を検出でき、例えば、入力操作面へ入力操作体を加速して接近させる操作をマウスの左クリック相当する入力操作として認識することができる。
請求項12の発明によれば、窓孔で対向する内縁に沿って一組の検出電極を配置することなく、分割検出電極の配列方向に沿った入力操作位置を検出でき、分割検出電極と窓孔を介して対向する内縁に別の検出電極を配置すれば、窓孔の対向する一対の内縁に検出電極を配置するだけで、窓孔の開口面を入力操作面とするXY方向の入力操作位置を検出できる。
請求項3、請求項7、請求項11、請求項14の発明よれば、導電層を接地することにより、入力操作体と検出電極間の距離に比例して減少する交流検出信号の受信レベルを、周囲の導電体の影響を受けずに、より正確に検出できる。
また、導電層の電位を監視する監視手段を設けることにより、導電層に入力操作体を触れる入力操作を検出できる。
請求項2、請求項6、請求項8、請求項10、請求項13の発明よれば、入力操作体と検出電極間の30fF程度の微小な静電容量を拡大させた交流検出信号の受信レベルから検出でき、高誘電率の接触部材を介在させることなく、非接触で検出電極に接近する入力操作体との距離を検出できる。
本発明の第1実施の形態に係る静電容量式タッチパネル1の平面図である。 図1のA−A線断面図である。 静電容量式タッチパネル1を示すブロック図である。 静電容量式タッチパネル1の電源回路の等価回路図である。 図3の信号検出回路13と積分処理回路14の詳細を示す回路図である。 静電容量式タッチパネル1の信号検出回路部の等価回路図である。 図5の(a)(b)(c)に示す各部の電圧波形図である。 本発明の第2実施の形態に係る静電容量式タッチパネル50の平面図である。 本発明の第3実施の形態に係る静電容量式タッチパネル51の平面図である。 本発明の第4実施の形態に係る静電容量式タッチパネル52の平面図である。
以下、本発明の第1実施の形態に係る静電容量式タッチパネル(以下、タッチパネルという)1を、図1乃至図7を用いて説明する。タッチパネル1は、図1に示すように、長方形枠状の絶縁ケース20とすることにより、その内方に横長長方形の窓孔21が形成され、窓孔21の開口面を入力操作体である指30を接近させて入力操作を行う入力操作面21aとしている。窓孔21に隣接する絶縁ケース20の内縁20aは、図2に示すように、窓孔21の中心に向かって下方に傾斜する傾斜面となっていて、互いに直交する4辺の内縁20aの表面に、それぞれX方向で対向する一組の検出電極X0、X1とY方向で対向する一組の検出電極Y0、Y1が一体に取り付けられている。
各検出電極11(X0、X1、Y0、Y1)は、それぞれ細長帯状に形成され、取り付けられる内縁20aに沿ったほぼ全体に配置される。これにより、入力操作面21aのいずれの位置に指30をおいても、指30が全ての検出電極11に対向するようになっている。ここでは、各検出電極11を傾斜する内縁20aに沿って配置することにより、入力操作面21aの上方に指30が配置された際に、指30との対向面積が最大となり、後述する静電容量Cmが小さい値とならないようにしている。
図3に示すように、各検出電極11を含むタッチパネル1を構成する主要回路部品は、2種類の非振動側回路基板2と振動側回路基板3に分けて搭載されている。非振動回路基板2には、接地電位とした低圧基準電源線GNDと高圧基準電源線VCCとからなる基準電源回路4が配線され、低圧基準電源線GNDと高圧基準電源線VCC間に直流電圧Vccを印加するDC電源5が接続されている。これにより、非振動回路基板2に搭載されるインターフェース回路6等の各回路部品を基準電源回路4に接続し、DC電源5の出力電圧Vccにより駆動させている。
また、振動側回路基板3には、低圧振動電源線SGNDと高圧振動電源線SVCCとからなる振動電源回路7が配線されている。低圧振動電源線SGNDは低圧基準電源線GNDと、高圧振動電源線SVCCは高圧基準電源線VCCと、それぞれコイル8、9を介して接続している。コイル8とコイル9のインダクタンスは、いずれも後述する固有周波数fの交流検出信号SGに対してハイインピーダンスとなる値に設定され、ここでは、同一のインダクタンスLのコイル8、9を用いている。
交流検出信号SGの固有周波数fを発信する発信手段となる発振回路15は、振動側回路基板3に搭載され、二股に分岐してそれぞれ直流電圧を遮断するキャパシタンスC’のコンデンサ17、18を介して交流検出信号SGを基準電源回路4の低圧基準電源線GNDと高圧基準電源線VCCに接続している。これにより、図3に示すように、基準電源回路4の低圧基準電源線GNDと高圧基準電源線VCCへ、固有周波数fの交流検出信号SGを同期させて出力すると、基準電源回路4の低圧基準電源線GNDが接地されて安定した電位にあるので、振動電源回路7の低圧振動電源線SGNDと高圧振動電源線SVCCの電位が同期して固有周波数fで変動し、両者間の電圧は、基準電源回路4と同じ直流出力電圧Vccとなる。交流検出信号SGの固有周波数fは、任意に調整することができるが、ここでは、187kHzの固有発振周波数の交流検出信号SGを出力する。
固有周波数fの交流検出信号SGが基準電源回路4と振動電源回路7に流れる場合に、低圧基準電源線GNDと高圧基準電源線VCC間及び低圧振動電源線SGNDと高圧振動電源線SVCC間が近接して配線され、固有周波数fの帯域でこれらの電源線間は短絡しているとみなされ、基準電源回路4と振動電源回路7は、図4の等価回路図で示される。
図4に示すように、振動電源回路7側の発振回路15の出力と基準電源回路4間には、並列にキャパシタンスC’のコンデンサ17、18が接続されているので、その合成キャパシタンスは、2C’であり、また、基準電源回路4と振動電源回路7間に並列に接続されるコイル8、9の合成インダクタンスは、L/2となる。これらのキャパシタとインダクタは、固有周波数fの交流検出信号SGが流れる閉回路において直列に接続され、交流検出信号SGの振幅(レベル)をVsg、コイル8、9両端の基準電源回路4と振動電源回路7間の電圧をVs、2πfで表される角速度をω(rad/sec)とすれば、
Figure 2013018120
で表される。
ここで、図3に示す回路は、ωLC’=1で直列共振し、そのときの周波数fは、
Figure 2013018120
となる。
つまり、(2)式の関係から得られる共振周波数fを、交流検出信号SGの固有周波数fとすれば、交流検出信号SGのレベルに対して、(1)式から理論上振動電源回路7の電位が無限大で振動し、振動電源回路7に接続する各検出電極11の電位も無限大に振動させることができる。実際のタッチパネル1では、基準電源回路4と振動電源回路7のインダクタンス、浮遊容量などの影響から、(2)式から得る周波数fで共振せず、また、基準電源回路4と振動電源回路7に交流検出信号SGが流れる際のエネルギーロス等により、振動電源回路7は、交流検出信号SGのレベルVsgに対して有限倍率に拡大された振幅Vsで振動する。
更に、操作者の指30が触れることのある各検出電極11に大電圧を加えることはできないので、交流検出信号SGの固有周波数fを共振周波数fの近傍で調整し、各検出電極11が相対的に振動する交流検出信号SGの出力レベルVsを任意に設定し、ここでは、出力レベルVsを5Vとしている。
また、交流検出信号SGの固有周波数fについても、任意の周波数とすることができるが、商用交流電源線の周囲では、入力操作体30が定電位ではなく商用交流電源の周波数のコモンモードノイズが重畳することがあるので、各検出電極11から商用交流電源の周波数と識別して固有周波数fの交流検出信号SGを検出する必要があり、商用交流電源の周波数とその高調波を除く周波数とすることが好ましい。
上述の各検出電極11は、振動電源回路7の低圧振動電源線SGNDと高圧振動電源線SVCCのいずれかの、ここでは高圧振動電源線SVCCに接続している。全ての各検出電極11が高圧振動電源線SVCCに接続することによって、交流検出信号SGの出力レベルVsで固有周波数fで振動する一方、足下などの一部が接地している操作者の指30の電位は定電位であるので、両者の間には、交流検出信号SGの出力レベルVsの電圧が発生し、指30が接近して指30との静電容量Cmが増大する検出電極11では、検出電極11から指30へ静電容量Cmを介して固有周波数fの交流検出信号SGがあらわれる。これを、固有周波数fで振動する振動電源回路7からみれば、定電位の検出電極11に対して入力操作体である指30が交流検出信号SGの固有周波数fで振動する。
各検出電極11と入力操作体30間の静電容量Cmは、検出電極と入力操作体間の距離をd、真空の誘電率をε、空気の比誘電率εを約1、入力操作体30と検出電極11の対向面積をsとして、Cm=ε・ε・s/dで表され、この静電容量Cmの交流検出信号に対するリアクタンスXcは、交流検出信号の固有周波数がfであるので、
Figure 2013018120
から、
Figure 2013018120
で表される。
図6は、検出電極11に表れる交流検出信号SGの受信レベルViを検出する信号検出回路部全体の等価回路図であり、図中、Cpは、検出電極11と低圧振動電源線SGND間の浮遊容量、rpは、検出電極11の内部抵抗値、R4は、出力抵抗の抵抗値である。 図中の等価回路図では、
Figure 2013018120
Figure 2013018120
Figure 2013018120
Figure 2013018120
の関係が成り立ち、(3)式乃至(6)式から、
Figure 2013018120
の関係が得られる。
内部抵抗rpを0とし、R4がマルチプレクサ12を介して後述する積分用オペアンプA/D25に接続されるので無限大とすれば、(7)式は、
Figure 2013018120
と置き換えられ、更に
数10pFの浮遊容量Cpに比べて静電容量Cmは数10fFと極めて小さいので、(7)式は、更に
Figure 2013018120
で表される。
上述の通り、入力操作体30と検出電極11のCmは、
Figure 2013018120
で表されるので、これを(8)式に代入して変形すれば、
Figure 2013018120
となり、入力操作中に指30と検出電極11との対向面積sがほぼ変化しないものとして、(9)式中の(ε0・εr・s/Cp)は、定数であるので、これを1/kとおけば、検出電極11に表れる交流検出信号SGの受信レベルViは、
Figure 2013018120
となり、指30との距離dが近い検出電極11ほど、受信レベルViが交流検出信号SGの出力レベルVsに近づく大きな値となる。ただし、指30が検出電極11に近接し、その間の静電容量Cmが数10pFの浮遊容量Cpに比べて無視できない程度に大きくなった場合には(10)式を適用できず、受信レベルViは最大で出力レベルVsとなる。
(10)式を用いれば、複数の各検出電極11に表れる交流検出信号の受信レベルViを比較して、指30と各検出電極11間の距離を比較することができ、本実施の形態では、各検出電極11(X0、X1、Y0、Y1)の配置位置と、各検出電極11(X0、X1、Y0、Y1)の受信レベルViとから、入力操作面21aに平行なXY方向の入力操作位置(x、y)と入力操作面21aに直交するZ方向の入力操作位置zの3次元の入力操作位置を検出する。
この入力操作位置(x、y、z)を検出するために、図3に示すように、振動側回路基板3には、アナログマルチプレクサ12、信号処理回路13、積分処理回路14、A/Dコンバータ19、MPU(マイクロプロセッサユニット)10及び発振回路15の各回路素子が搭載され、いずれも振動電源回路7の低圧振動電源線SGNDと高圧振動電源線SVCCに接続し、DC電源5から出力電圧Vccを受けて動作している。
アナログマルチプレクサ12は、MPU10からの切り替え制御により、一定の周期、ここでは200msec毎に、各検出電極11を信号処理回路13へ切り換え接続し、各検出電極11に表れる交流検出信号SGを順に信号処理回路13へ出力している。
図5に示すように、信号処理回路13は、交流検出信号の固有周波数fを中心とする周波数帯域の信号を通過させる共振回路23と、インピーダンス変換用の増幅回路24と、これらの間に直列に接続される第1アナログスイッチASW1とからなっている。共振回路23は、アナログマルチプレクサ12を介して接続する検出電極11に表れる信号から、直流信号等の低周波成分とコモンモードノイズ等の高周波ノイズをカットし、交流検出信号SGのみを後段の増幅回路24へ出力する。増幅回路24は、入力インピーダンスが無限大に近く、出力インピーダンスが微小値であるインピーダンス変換素子で、検出電極11に表れる微弱な交流検出信号SGであっても、その出力側に接続される積分処理回路14が動作するようにしている。
第1アナログスイッチASW1は、MPU10により開閉制御され、積分処理回路14が後述する積分動作を行っている積分動作期間(Tint)中に共振回路23と増幅回路24間を接続し、後述するオフセット調整期間(Tset)中に遮断する。これにより、オフセット調整期間(Tset)中に、交流検出信号SGが積分処理回路14に出力されないようにしている。
積分処理回路14は、図5に示すように、積分用オペアンプ25と、信号処理回路14の出力と積分用オペアンプ25の反転入力端子間に接続された積分用抵抗R1と、積分用オペアンプ25の反転入力端子と出力端子間に接続された積分用コンデンサC1と、積分用コンデンサC1に並列に接続され、MPU10により開閉制御される第2アナログスイッチASW2を備えている。
積分用抵抗Rを介して積分用オペアンプ25の反転入力端子に入力される交流検出信号の電圧をVin、積分用オペアンプ25の出力端子から出力される電圧をVout、積分用抵抗R1の抵抗値をR、積分用コンデンサC1の容量をCとすれば、
Figure 2013018120
で表され、積分用オペアンプ25の出力端子から入力電圧Vinを積分した電圧Voutが出力される。
第2アナログスイッチASW2は、オフセット調整期間(Tset)開始後のわずかな時間、MPU10により閉じ制御され、積分処理回路14の積分動作期間(Tint)に積分用コンデンサC1に蓄積された電荷を速やかに放電し、その直前の積分動作期間(Tint)に積分用コンデンサCに充電された充電電圧が、後述する積分処理回路14のオフセット調整期間(Tset)のオフセット動作に影響しないようにしている。
この積分用オペアンプ25の反転入力端子と非反転入力端子間には、積分用オペアンプ25のオフセット電圧やその他の要因による直流成分の誤差があり、これらを合わせた誤差電圧をオフセット電圧Δvで表すと、(11)式は、
Figure 2013018120
で表され、オフセット電圧Δvは直流成分であるので、(12)式は、
Figure 2013018120
で表され、時間tの経過と共に、出力電圧Vout中のオフセット電圧Δvによる誤差が拡大する。
そこで、本実施の形態では、上記オフセット電圧Δvによる影響を実質的に解消させる目的で積分処理回路14に更にフィードバック回路部を設けている。このフィードバック回路部は、図5に示すように、帰還用オペアンプ26と、帰還用オペアンプ26の出力と積分用オペアンプ25の非反転入力端子間に接続された第3アナログスイッチASW3と、第3アナログスイッチASW3と積分用オペアンプ25の非反転入力端子間に接続され、帰還用オペアンプ26の出力電圧で充電されるホールド用コンデンサ27とから構成される。
帰還用オペアンプ26の反転入力端子は、抵抗R2を介して積分用オペアンプ25の出力に接続され、非反転入力端子は、積分用抵抗R1の入力側に接続している。帰還用オペアンプ26の反転入力端子と出力端子間に接続された抵抗R3と抵抗R2の抵抗値は等しく、従って、帰還用オペアンプ26は、第3アナログスイッチASW3が閉じ制御されている間、積分用オペアンプ25の反転入力端子に入力される入力電圧Vinを基準電位とし、入力電圧Vinに対する積分用オペアンプ25の出力電圧Voutの差分をゲイン−1で増幅し積分用オペアンプ25の非反転入力端子へ帰還するように作用する。
MPU10により制御されるオフセット調整期間(Tset)中に、第3アナログスイッチASW3が閉じ制御されるとともに、積分用抵抗R1の入力と各検出電極11とは開制御される第1アナログスイッチASW1により遮断されるので、積分用抵抗R1の入力側には、交流検出信号SGが入力されることなく、積分用オペアンプ25の反転入力端子の電位は、一定の入力電圧Vinに保たれる。
積分用オペアンプ25の非反転入力端子に対して反転入力端子に上記オフセット電圧Δvが生じているものとすると、Δt後にその積分値−(Vin+Δv)・Δt/CRが出力されるが、帰還用オペアンプ26により、積分用オペアンプ25の非反転入力端子にVin+(Vin+Δv)・Δt/CRが入力され、Δt/CRが1より充分に小さいので、これを繰り返すことにより、積分用オペアンプ25の出力はオフセット電圧Δvに収束して安定する。この状態で、積分用オペアンプ25の反転入力端子にオフセット電圧Δvを加えた電位は、非反転入力端子の電位に等しくなり、ホールド用コンデンサ27には、オフセット電圧Δvの影響を含めて非反転入力端子と反転入力端子間の差電圧を0とする補正電圧が充電される。従って、オフセット調整期間(Tset)は、積分用オペアンプ25の出力Voutがオフセット電圧Δvに達して安定する充分な時間に設定し、ホールド用コンデンサ27は、積分用オペアンプ25の出力Voutが安定した際には飽和するキャパシタのコンデンサを用いる。
オフセット調整期間(Tset)の経過後、MPU10は、第1アナログスイッチASW1を閉じ制御すると共に、第3アナログスイッチASW3を開制御して、積分動作期間(Tint)に移行する。積分動作期間(Tint)では、第1アナログスイッチASW1を閉じ制御されることにより、アナログマルチプレクサ12で選択接続した検出電極11に表れる交流検出信号SGが積分用抵抗R1を介して積分用オペアンプ25の反転入力端子に入力される。また、第3アナログスイッチASW3が開制御されるので、オフセット調整期間(Tset)中に、ホールド用コンデンサ27に充電された上記補正電圧が積分用オペアンプ25の非反転入力端子に入力され、オフセット電圧Δvを含めた積分用オペアンプ25の非反転入力端子と交流検出信号SGを除いた反転入力端子間の差電圧が0となり、積分用オペアンプ25の出力Voutに(13)式に示すオフセット電圧Δvを積分した誤差−Δv・t/CRが含まれない。
その結果、微小な交流検出信号SGの電圧Vinのみが積分して拡大され、積分用オペアンプ25の出力Voutとして表れる。MPU10は、積分動作期間(Tint)の開始時から各積分動作期間(Tint)で同一の時間経過後であって、積分動作期間(Tint)が終了する直前の判定時t1に、判定時t1の出力Voutを後段に接続されたA/Dコンバータ19へ出力する。積分動作期間(Tint)は、CRで定まる積分用コンデンサC1の飽和時間より充分に短く、かつ交流検出信号SGの電圧Vinを、判定時t1にその積分値である積分用オペアンプ25の出力Voutから判別可能な期間に設定する。
A/Dコンバータ19は、判定時t1の積分用オペアンプ25の出力Voutを量子化してMPU10へ出力する。
A/Dコンバータ19から出力される量子化データは、その積分動作期間(Tint)中にアナログマルチプレクサ12が選択接続した各検出電極11に表れる交流検出信号SGの受信レベルViを表し、入力位置検出手段として作用するMPU10は、各検出電極11に表れる交流検出信号SGの受信レベルViから、指30の入力操作位置を検出する。交流検出信号SGの受信レベルViが信号処理回路13と積分回路14を通して量子化データが受信レベルViのn倍に増幅されている場合には、MPU10は、A/Dコンバータ19から出力される量子化データを1/nとした受信レベルViから入力操作位置を算出する。
検出電極X0、X1をアナログマルチプレクサ12が接続した際に、A/Dコンバータ19から出力される交流検出信号SGの受信レベルViをそれぞれVx0、Vx1、X方向で対向する一組の検出電極X0、X1間の距離をLxとし、指30が図2に示す入力操作位置P(x、z)にあったとすると、(10)式から、
検出電極X0について、
Figure 2013018120
と、検出電極X1について、
Figure 2013018120
が成り立ち、k、Lx、Vsが既知の値であるので、検出したVx0、Vx1を(14)式と(15)式に代入して、Lx−x、zが負ではないとの条件から、
検出電極X0からX方向の位置xと、入力操作面21aに直交するZ方向の位置zが得られる。
交流検出信号SGの出力レベルVsの検出が困難である場合には、例えば、検出電極X0の入力操作位置(x(0)、z(0))で検出電極X1についての交流検出信号SGの受信レベルVx1(0、0)を検出し、(10)式に代入し、
Figure 2013018120
から得てもよい。
同様に、Y方向についても、検出電極Y0、Y1をアナログマルチプレクサ12が接続した際に、A/Dコンバータ19から出力される交流検出信号SGの受信レベルViをそれぞれVy0、Vy1、Y方向で対向する一組の検出電極Y0、Y1間の距離をLyとし、指30が入力操作位置P(y、z)にあったとすると、(10)式から、
検出電極Y0について、
Figure 2013018120
と、検出電極Y1について、
Figure 2013018120
が成り立ち、検出したVy0、Vy1を(16)式と(17)式に代入して、Ly−y、zが負ではないとの条件から、
検出電極Y0からY方向の位置yと、入力操作面21aに直交するZ方向の位置zが得られる。
各検出電極X0、X1、Y0、Y1は、それぞれ矩形状の窓孔21の内縁の各辺全体に渡って配置されているので、少なくとも入力操作面21aの鉛直方向のいずれかを入力操作した指30は、X方向で検出電極X0、X1と、Y方向で検出電極Y0、Y1と対向し、(14)式乃至(17)式から、指30の三次元の入力操作位置(x、y、z)を検出できる。
特に、入力操作面21aへの入力操作に限り、二次元の入力操作位置(x、y)を検出するタッチパネル1とする場合には、X方向について、z=0とした(14)式と(15)式から、出力レベルVsを消去すれば、0≦x≦Lxから
Figure 2013018120
が得られ、(18)式をxについて解けば、
Figure 2013018120
となる。
同様に、Y方向についても、(16)式、(17)式から、
Figure 2013018120
が得られ、Vx0、Vx1、Vy0、Vy1から入力操作面21a上のXY方向の入力位置(x、y)が容易に得られる。
MPU10で検出した入力操作位置(x、y、z)を含む入力操作データは、直流が絶縁された信号線16を介して、非振動回路基板2に搭載されるインターフェース回路6に出力され、インターフェース回路6からUSB通信、IC通信等で入力操作データを利用する上位機器に出力される。
以下、このように構成されたタッチパネル1により、指30の入力操作位置(x、y、z)を検出する動作を説明する。入力操作体である指30を検出電極11から10cm離れた位置へ入力操作を行ったとしたときの指30と検出電極11間の静電容量Cmは、指30と検出電極11との対向面積sを5・10−4(m)、真空の誘電率ε0を、8.854・10−12(F/m)、空気の比誘電率εを約1として、約44.27・10−15Fすなわち、44.27fFと極めて微小な値となる。
このとき、検出電極11に表れる交流検出信号SGの受信レベルViは、(10)式において、比例定数kは、Cp/(ε0・εr・s)から、浮遊容量Cpを50pFとして1.13・10であるので、交流検出信号SGの出力レベルVsを5V、dを10−1とすして、4.4mV程度であり、積分処理回路14においてこれを拡大して、距離dを求める。
入力操作位置を検出する間、MPU19は、図6に示す約200msecの周期でアナログマルチプレクサ12の接続を切り換え制御し、検出電極X0、X1、Y0、Y1の順に各検出電極11を信号処理回路13へ接続し、全ての検出電極X0、X1、Y0、Y1を切り換え接続する一周期を繰り返す。各検出電極11毎に信号処理回路13へ接続する一期間は、オフセット調整期間Tsetと積分動作期間Tintとからなり、MPU19は、上述の通り、オフセット調整期間Tsetの開始直後から一定期間、第2アナログスイッチASW2を閉じ制御し、その直前の積分動作期間Tint中に積分用コンデンサC1に蓄積された電荷を放電させる。
オフセット調整期間Tset中は、第1アナログスイッチASW1が開制御、第3アナログスイッチASW3が閉じ制御され、これにより、積分用オペアンプ25の出力電圧Vo・・(c)は、ASW1が開制御され一定の基準電圧となる反転入力端子の入力電圧(a)とオフセット電圧Δvの電位差での電位に収束して安定し、一定電圧に安定したオフセット調整期間Tsetの終了時には、積分用オペアンプ25のオフセット電圧Δvを相殺する充電電圧がホールド用コンデンサ27に充電される。
続いて、MPU19は、第1アナログスイッチASW1を閉じ制御、第3アナログスイッチASW3を開制御し、積分動作期間Tintに移行させる。第1アナログスイッチASW1を閉じ制御されることにより、その期間内にアナログマルチプレクサ12を介して接続された検出電極11に表れる交流検出信号SGが信号処理回路13から積分処理回路14へ入力される。また、第3アナログスイッチASW3が開制御されることにより、積分用オペアンプ25の非反転入力端子から、帰還用オペアンプ26の出力が切り離されると共に、ホールド用コンデンサ27の充電電圧が加わり、積分用オペアンプ25の非反転入力端子にオフセット電圧Δvを相殺する充電電圧が加わる。
図7に示すように、積分動作期間Tint中は、積分用オペアンプ25の非反転入力端子にホールド用コンデンサ27の充電電圧Δv・・(b)が入力され、この(b)の電位に対する反転入力端子に入力される固有周波数187kHzの交流検出信号SGの電圧(a)との差分が経過時間tで積分され、反転して積分用オペアンプ25から出力される(c)。図中、反転入力端子に入力される交流検出信号SGは、その電圧が高くなるほど、階段状に表れる積分用オペアンプ25の出力波形の傾斜が大きくなる。
本実施の形態では、積分動作期間Tintが終了する直前であって、積分動作期間Tintの開始時からの経過時間Tcが各検出電極11との接続時間について同一となる判定時t1を設定し、この判定時t1の積分用オペアンプ25の出力を、接続した検出電極11に表れる交流検出信号SGの受信レベルVx0、Vx1、Vy0、Vy1として、A/Dコンバータ19へ出力する。
積分動作期間Tintの終了後、MPU10は、次の検出電極11を信号処理回路13へ接続するようにアナログマルチプレクサ12を切り換え制御し、その検出電極11について、同様にオフセット調整期間Tsetと積分動作期間Tintの制御を繰り返す。MPU10は、全ての検出電極X0、X1、Y0、Y1を接続した一周期の経過後に、各検出電極11についてA/Dコンバータ19から入力された受信レベルVx0、Vx1、Vy0、Vy1をもとに、(14)式乃至(17)式を用いて指30の三次元の入力操作位置(x、y、z)を検出する。また、入力操作面21a上の指30の入力操作位置(x、y)を検出するタッチパネル1とする場合には、(19)式と(20)式から二次元の入力操作位置(x、y)を検出する。
検出した入力操作位置(x、y)若しくは入力操作位置(x、y、z)は、任意のタイミングで、インターフェース回路6を介して入力操作データとしてタッチパネル1を入力装置とする上位機器に出力される。
第1実施の形態にかかるタッチパネル1では、矩形状の窓孔21で対向する対向方向に一組の検出電極X0、X1若しくは一組の検出電極Y0、Y1を配置し、対向方向での入力位置を検出したが、図8乃至図10に示すように、検出方向に沿って複数の分割検出電極41を配置し、各分割検出電極41について同様に検出する交流検出信号SGの受信レベルViを比較して検出方向の入力操作位置を検出してもよい。以下、図8乃至図10に示す他の実施の形態にかかるタッチパネル50、51、52では、検出電極の構成のみが異なるので、図中の第1実施の形態と共通する構成は同一番号を付してその説明を省略する。
図8は、タッチパネル1の4種類の検出電極X0、X1、Y0、Y1について、それぞれ複数の分割検出電極41で構成した第2の実施の形態にかかる静電容量式タッチパネル50の平面図である。すなわち、検出電極X0に代えて、複数の分割検出電極X0、X0・・X0が、検出電極X1に代えて、複数の分割検出電極X1、X1・・X1が、検出電極Y0に代えて、複数の分割検出電極Y0、Y0・・Y0が、検出電極Y1に代えて、複数の分割検出電極Y1、Y1・・Y1がそれぞれ各検出電極11の配置位置に沿って配置される。
MPU10は、マルチプレクサ12を制御し、全ての分割検出電極41を順に信号処理回路13へ接続し、各接続期間中に接続した分割検出電極41に表れる交流検出信号SGの受信レベルViを検出する。図示する位置に指30を入力操作したとすると、同方向に一列に配置された複数の分割検出電極41のうち、入力操作位置のXY方向に配置された分割検出電極X0max、X1max、Y0max、Y1maxの受信レベルViが最大となるので、一列に配置された分割検出電極41の受信レベルViを相対比較して入力操作位置(x、y)を検出できる。
また、同方向に一列に配列され複数の分割検出電極41の受信レベルViの総和は、同位置に配置された第1実施の形態にかかる検出電極11の受信レベルViに相当するので、検出方向で対向して配置された分割検出電極の受信レベルViの総和と比較して、対向方向の入力位置、若しくは対向方向に直交するZ方向の入力位置も検出できる。
図9は、タッチパネル1のY方向で対向する検出電極Y0、Y1について、それぞれ複数の分割検出電極41で構成した第3の実施の形態にかかる静電容量式タッチパネル51の平面図である。すなわち、検出電極X0、X1は、第1実施の形態と同一で、検出電極Y0に代えて、複数の分割検出電極Y0、Y0・・Y0が、検出電極Y1に代えて、複数の分割検出電極Y1、Y1・・Y1がそれぞれ各検出電極11の配置位置に沿って配置されたものである。
マルチプレクサ12は、検出電極X0、X1と全ての分割検出電極41を順に信号処理回路13へ接続し、各接続期間中に接続した検出電極11、41に表れる交流検出信号SGの受信レベルViを検出する。MPU10は、分割検出電極Y0、Y0・・Y0の受信レベルViの総和Vsy0を、検出電極Y0の受信レベルVy0として、分割検出電極Y1、Y1・・Y1の受信レベルViの総和Vsy1を、検出電極Y1の受信レベルVy1として、Vsy0とVsy1からY方向とZ方向の入力操作位置(y、z)を検出する。
また、X方向の入力操作位置(x)は、第1実施の形態と同様に、検出電極X0の受信レベルVx0と、検出電極X1の受信レベルVx1とから検出できるが、上述した第2の実施の形態での検出と同様に、同一方向に一列に配置された分割検出電極41の受信レベルViを相対比較し、X方向で最大の受信レベルViが検出される位置をX方向の入力操作位置(x)として検出することもできる。
このように、第1検出方向で対向する一組の検出電極11の少なくともいずれかを、複数の分割検出電極41とした場合には、第1検出方向と直交する第2検出方向に検出電極11を配置しなくても、第2検出方向の入力操作位置を検出できる。図10は、図9に示すタッチパネル51において、X方向の入力操作位置(x)の検出に重複する検出電極X0、X1を省略した静電容量式タッチパネル52を示す。
このタッチパネル52によれば、分割検出電極Y0、Y0・・Y0の受信レベルViの総和Vsy0と分割検出電極Y1、Y1・・Y1の受信レベルViの総和Vsy1から、Y方向とZ方向の入力操作位置(y、z)を検出するとともに、同列に配置された分割検出電極Y0、Y0・・Y0若しくは分割検出電極Y1、Y1・・Y1の受信レベルViを相対比較してX方向の入力操作位置(x)を検出する。
上述の各実施の形態では、入力操作面21aとなる窓孔21内を空間とするので、その下方に配置されるディスプレーの視認性に優れるが、必ずしも空間とする必要はない。例えば、透明材料で形成した導電層が形成された導電シートを、窓孔21を含む検出電極11、41の背面全体に配置し、低圧振動電源線SGND等検出電極11、41に対して等電位となる接地線に接続させてシールド層とすれば、検出電極11、41に対して外部ノイズが侵入したり、浮遊容量が不安定に変動することがなく、より精度良く入力操作位置を検出できる。
また、入力操作面21aとなる窓孔21内の入力操作体30が接触可能な位置に入力操作体30と異なる電位とした導電シートを掛け渡し、導電シートの電位を監視する監視手段を設ければ、導電シートの電位変動から入力操作体30を導電シートに触れる入力操作を検知することができる。従って、上記シールド層として作用する導電シートに電位監視手段を設ければ、入力操作の検知に兼用できる。
上述の実施の形態では、検出電極11、41を入力操作体30に対して交流検出信号SGの出力レベルVsで振動させ、両者の間に出力レベルVsの相対電位を発生させたが、検出電極11、41側を定電位として、入力操作体30の電位を交流検出信号SGの出力レベルVsで変動させてもよい。
また、入力操作体30は、操作者が入力操作を行う指30で説明したが、操作者が握る専用入力ペンなど操作者と別の操作体であってもよい。
また、矩形状の輪郭に形成された窓孔は、任意の形状とすることができ、検出電極は、その内縁に沿って配置することなく、例えば、窓孔の四隅に配置し、四隅に配置した各検出電極との距離から、窓孔内の入力操作位置を検出するものであってもよい。
検出電極は入力操作体との対向面積に比例してその間の静電容量Cmが大きく、静電容量Cmの検出が容易になるので、入力操作面21a上の三次元の入力操作位置(x、y、z)も検出する上述の実施の形態では、絶縁ケース20の傾斜する内縁20aに沿って検出電極11を配置しているが、入力操作面21a上の二次元の入力操作位置(x、y)のみを検出する場合には、検出電極11を入力操作面21aに直交する鉛直面に沿って配置することが望ましく、また、主として入力操作面21aから鉛直方向に離れたZ方向の入力操作位置(z)を検出する場合には、より水平に配置するのが望ましい。
本発明は、背面側に表示素子が配置され、非接触で入力操作を検出する静電容量式タッチパネルに適している。
1、50、51、52 静電容量式タッチパネル
10 MPU(入力位置検出手段)
11 検出電極
14 積分処理回路(信号検出手段)
15 発振回路(発信手段)
20a 内縁
21 窓孔
21a 入力操作面
30 指(入力操作体)
41 分割検出電極
Cm 静電容量
SG 交流検出信号
Vs 交流検出信号の出力レベル
Vi 交流検出信号の受信レベル

Claims (14)

  1. 互いに絶縁して複数の検出電極が配置され、各検出電極の配置位置と、各検出電極と入力操作体との静電容量とから、入力操作体の入力操作位置を検出する静電容量式タッチパネルであって、
    絶縁ケースに所定間隔を隔てて配置される複数の検出電極と、
    入力操作体と複数の各検出電極との相対電位が変動する交流検出信号を発信する発信手段と、
    前記各検出電極と入力操作体間の静電容量を介して、前記各検出電極に表れる交流検出信号の受信レベルを検出する信号検出手段と、
    前記信号検出手段が前記各検出電極毎に検出した交流検出信号の受信レベルをもとに入力操作体と前記各検出電極の配置位置との相対距離を比較し、入力操作体の入力操作位置を検出する入力位置検出手段とを備えたことを特徴とする静電容量式タッチパネル。
  2. 信号検出手段は、前記各検出電極に表れる交流検出信号を交流検出信号の周期より充分に長い時間で積分する積分回路を有し、積分回路の出力レベルを受信レベルとすることを特徴とする請求項1に記載の静電容量式タッチパネル。
  3. 前記窓孔と複数の検出電極の背面側全体を覆う導電層を絶縁ケースの背面側に積層させたことを特徴とする請求項1又は2記載の静電容量式タッチパネル。
  4. それぞれ細長帯状に形成された一組の検出電極X0と検出電極X1が、前記絶縁ケースに形成された窓孔のX方向で対向する内縁に沿って配置され、
    入力位置検出手段は、検出電極X0と検出電極X1から検出した交流検出信号の受信レベルをもとに入力操作体とX方向で対向する前記内縁との相対距離を比較し、前記窓孔の開口面を入力操作面とするX方向の入力操作位置xを検出することを特徴とする請求項1に記載の静電容量式タッチパネル。
  5. それぞれ細長帯状に形成された一組の検出電極Y0と検出電極Y1が、X方向に直交する前記窓孔のY方向で対向する内縁に沿って配置され、
    入力位置検出手段は、検出電極Y0と検出電極Y1から検出した交流検出信号の受信レベルをもとに入力操作体とY方向で対向する前記内縁との相対距離を比較し、前記窓孔の開口面を入力操作面とするY方向の入力操作位置yを検出することを特徴とする請求項4に記載の静電容量式タッチパネル。
  6. 信号検出手段は、前記各検出電極に表れる交流検出信号を交流検出信号の周期より充分に長い時間で積分する積分回路を有し、積分回路の出力レベルを受信レベルとすることを特徴とする請求項4又は5のいずれか1項に記載の静電容量式タッチパネル。
  7. 前記窓孔と複数の検出電極の背面側全体を覆う導電層を絶縁ケースの背面側に積層させたことを特徴とする請求項4又は5のいずれか1項に記載の静電容量式タッチパネル。
  8. 信号検出手段は、前記各検出電極に表れる交流検出信号を交流検出信号の周期より充分に長い時間で積分する積分回路を有し、積分回路の出力レベルを受信レベルとすることを特徴とする請求項7に記載の静電容量式タッチパネル。
  9. 前記窓孔は矩形状に形成され、
    前記窓孔で対向する前記一組の検出電極の一方を基準検出電極、他方を対向検出電極とし、
    入力位置検出手段は、前記一組の検出電極間の対向方向の距離L、前記一組の検出電極と入力操作体間の交流検出信号の出力レベルVsと、前記基準検出電極と前記対向検出電極から検出した交流検出信号の受信レベルV0、V1とから、前記基準検出電極から前記対向検出電極に向かう対向方向の入力操作位置rを検出するとともに、前記窓孔の平面に直交するZ方向の入力操作位置zを検出することを特徴とする請求項4又は5のいずれか1項に記載の静電容量式タッチパネル。
  10. 信号検出手段は、前記各検出電極に表れる交流検出信号を交流検出信号の周期より充分に長い時間で積分する積分回路を有し、積分回路の出力レベルを受信レベルとすることを特徴とする請求項9に記載の静電容量式タッチパネル。
  11. 前記窓孔と複数の検出電極の背面側全体を覆う導電層を絶縁ケースの背面側に積層させたことを特徴とする請求項9に記載の静電容量式タッチパネル。
  12. それぞれ細長帯状に形成された複数の分割検出電極が、X方向若しくはY方向に平行な前記窓孔の内縁に沿って互いに絶縁して配置され、
    入力位置検出手段は、前記各分割検出電極から検出した交流検出信号の受信レベルを比較し、最大の受信レベルが検出された前記分割検出電極の配置位置から、前記分割検出電極の配置方向に沿ったX方向若しくはY方向の入力操作位置を検出することを特徴とする請求項4又は5のいずれか1項に記載の静電容量式タッチパネル。
  13. 信号検出手段は、前記各検出電極に表れる交流検出信号を交流検出信号の周期より充分に長い時間で積分する積分回路を有し、積分回路の出力レベルを受信レベルとすることを特徴とする請求項12に記載の静電容量式タッチパネル。
  14. 前記窓孔と複数の検出電極の背面側全体を覆う導電層を絶縁ケースの背面側に積層させたことを特徴とする請求項12に記載の静電容量式タッチパネル。
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