JPWO2013012027A1 - 支持脚機構 - Google Patents

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Abstract

[課題] 設置面が段差地等の不整設置面であっても看板等の支持対象物を安定して保持でき、しかもそのための脚部の設定が極めて容易に行えるようにした新規な支持脚機構の開発を課題とする。[解決手段] 本発明の支持脚機構は、支持対象物を具える本体と、本体に対し設置方向に沿って摺動自在に設けられる可動体と、可動体に対しワンウェイロックジョイントを介して個別に且つ放射方向に接続される複数の可動脚とを具え、本体には、可動体の摺動を適宜の位置で停止させる停止位置設定体を設け、支持対象物の支持にあたっては、各可動脚の接地タイミングのズレを、各ワンウェイロックジョイントの可動体に対する個別の摺動動作または本体に対する可動体の摺動動作として許容し、接地した各可動脚の最終的な固定は、可動体を停止位置設定体に当接させて、可動脚の姿勢を一挙に固定するようにしたことを特徴とする。

Description

本発明は、テーブル(天板)や看板など種々の支持対象物を適宜の姿勢で安定的に保持するための支持脚機構に関するものであって、特に設置面が傾斜地や段差地あるいは凹凸地などの不整設置面であっても支持対象物を安定して保持でき、しかもそのための脚部の設定、例えば各々の脚部の高さ調整や開き具合の調整などが極めて容易に行えるようにした新規な支持脚機構に係るものである。
テーブル(天板)や看板等の支持対象物は、多くの場合、フラットな平坦地に載置されるが、店舗の接道状況や設置面(路面)の環境等によっては、傾斜地や段差地あるいは凹凸地などの不整設置面にも載置しなければならないことがあり、このような箇所にも安定して設置できるようにした脚部構造が既に案出されている(例えば特許文献1、2参照)。これらは、主に複数の脚部を伸縮自在に形成しておき、個々の脚部をネジ止め等することにより、その長さを適宜調整し、支持対象物を適宜の姿勢に保つという手法である。
このような手法(脚部の長さを個別に揃えるという手法)は、脚部の長さを一本ずつ揃えて行くため、どのような設置面に対しても、例えば支持対象物を水平に保持することはできるものの(一見、理に適っているものの)、実際の作業は脚部の数分、言い換えれば脚部の数が多ければ多いほど、長さを揃える作業が多くなり、その作業に極めて多大な手間が掛かるものであった。また、このような脚部構造を、建築工事等における作業足場の支持構造として使用する場合には、一旦設置した足場を作業箇所の移動に伴い少しずつ頻繁に移動させなければならないこともあり、その場合には設置(載置)と撤去とを頻繁に繰り返さねばならず、設置の都度、毎回、脚部の数だけ長さ調整(高さ調整)作業とネジ止め作業とが必要となり、極めて煩わしい作業となっていた。
実用新案公開平7−29298号公報 登録実用新案第3022902号公報
本発明は、このような背景を認識してなされたものであって、例えば段差地などの不整設置面であってもテーブル(天板)等の支持対象物を安定的に設置でき、しかも脚部の数が多い場合であっても、また設置と移動を頻繁に繰り返す場合であっても、極めてシンプルな操作で脚部の調整(設定)が行えるようにした新規な支持脚機構の開発を試みたものである。
まず請求項1記載の支持脚機構は、
目的とする支持対象物を具える本体と、
この本体に対し、設置方向に沿って摺動自在に組み付けられる可動体と、
この可動体に対しワンウェイロックジョイントを介して個別に、且つ放射方向に接続される複数の可動脚とを具え、
支持対象物を適宜の姿勢に支持する支持脚機構において、
前記本体には、可動体の設置方向に沿う摺動を適宜の位置で開始させる始動位置設定体と、この摺動を適宜の位置で停止させる停止位置設定体とが設けられるものであり、
支持対象物を適宜の姿勢に支持するにあたっては、前記本体を設置面に所望の姿勢を保って接近させる操作のみで行い、この際、各可動脚の接地タイミングのズレは、各ワンウェイロックジョイントの可動体に対する設置方向に沿う個別の摺動動作または本体に対する可動体の設置方向に沿う摺動動作として許容するものであり、
接地した複数の可動脚の最終的な固定は、可動体を停止位置設定体に当接固定させることにより、前記ワンウェイロックジョイントにおいて各可動脚と可動体とのロック状態を発現させ、接地した可動脚の接地状態を維持したまま、接地した可動脚の姿勢を可動体によって一挙に固定するようにしたことを特徴として成るものである。
また請求項2記載の支持脚機構は、前記請求項1記載の要件に加え、
前記本体の設置面への接近動作に伴い、最初に接地した可動脚は、接地の反力により、前記ワンウェイロックジョイントの摺動部が可動体に固着されるものであり、これにより、その後の本体の設置面への更なる接近動作に伴い、可動体を停止位置設定体に接近させるように摺動させ、また二番目以降に接地した可動脚も、接地の反力により、ワンウェイロックジョイントの摺動部が停止位置設定体に向かって摺動するが、複数の可動脚が接地した状態にあっては、各ワンウェイロックジョイントの摺動部の停止位置設定体に向かう速度が最も速い摺動部と可動体が固着して、可動体を停止位置設定体に向けて摺動させるようにしたことを特徴として成るものである。
また請求項3記載の支持脚機構は、前記請求項1または2記載の要件に加え、
前記本体の設置方向は上方から下方に向かう重力方向であって、
また前記可動体には、設置方向に設定されたレールが可動脚と同数形成され、ワンウェイロックジョイントの摺動部は、このレールに沿って摺動するように形成され、
また、このレールは、可動体の側周面に上下方向に形成された平面視T字を成すT溝であり、
前記ワンウェイロックジョイントは、このT溝の開口側の面と非開口側の面との間に設けた一対のクサビを互いに食い込み方向に作用させることにより、一対のクサビをT溝の溝幅方向に圧接し、摺動部の摺動を阻止して、摺動部をレールに固着するものであり、一対のクサビを互いに食い込み方向に作用させる作動は、可動脚が設置面に接触した際の反力によって作動させるようにしたことを特徴として成るものである。
また請求項4記載の支持脚機構は、前記請求項1または2記載の要件に加え、
前記本体の設置方向は上方から下方に向かう重力方向であって、
また前記可動脚は、本体の下端部分において放射状に開閉するように形成されるものであり、
また前記可動体には、設置方向に設定されたレールが可動脚と同数形成され、ワンウェイロックジョイントの摺動部は、このレールに沿って摺動するように形成され、
また、このレールは、可動体の側周面に上下方向に形成された平面視T字を成すT溝であり、
前記ワンウェイロックジョイントは、
このT溝に収められるカム本体と、
可動脚に対しリンク状に接続され、可動脚と反対側の端部をT溝状レールの非開口側の面に常に当接させるようにした伝導部とを具えて成り、
更にカム本体は、回転作用片の先端に設けられた回転部を、T溝のレール開口側の面とレール非開口側の面とに常に当接させるものであり、
またカム本体は、回転作用片を常に伝導部の上側に当接させるものであり、
カム本体をT溝状レールに固着するにあたっては、可動脚が設置面に接触した際の反力を、伝導部を介してカム本体に作用させ、カム本体の回転を止めることによってカム本体をレールに固着させるようにしたことを特徴として成るものである。
また請求項5記載の支持脚機構は、前記請求項3または4記載の要件に加え、
前記T溝状レールにおけるレール開口側の面とレール非開口側の面との溝幅寸法は、上方に行くほど間隔が狭まるように形成されることを特徴として成るものである。
また請求項6記載の支持脚機構は、前記請求項1または2記載の要件に加え、
前記本体の設置方向は上方から下方に向かう重力方向であって、
また前記可動体は、側周面の上下方向にロッド状のレールが可動脚と同数形成されて成り、
前記可動脚は、このレールに外嵌めされるブロックを上端部分に具え、このブロックは、レール貫通用孔の孔径がレールの外径よりも大きく形成されて成るものであり、
前記ワンウェイロックジョイントは、可動脚が設置面に接触した際の反力によって可動脚のブロックをロッド状のレールに対し傾倒させることにより、ブロックの貫通用孔の内側と外側とによりロッド状のレールを挟み込んで、可動脚をレールの適宜の位置に固着するようにしたことを特徴として成るものである。
また請求項7記載の支持脚機構は、
設置面との接触により従動を開始する支持脚機構可動部を、設置面との相対的な位置関係の変化に追従させ、設置面への当接により起動し可動する複数の各可動脚と、
前記各可動脚に連結し連動して動作する連結位置が可変の可動体と、
前記各可動脚がそれぞれに前記可動体へ連結するためのワンウェイロックジョントと、 前記各可動脚が連結され、且つ前記可動体を装備し、なお且つ前記可動体の動作を任意の位置で開始させるための始動位置設定体および該動作を任意の位置で停止固定するための停止位置設定体とを具備した本体と、
を具えて成る支持脚機構であって、
前記相対的な位置関係の変化に追従させ、支持脚機構を作動させる運動により、
前記設置面へ前記各可動脚を当接起動させることによって、
当接起動した前記各可動脚を前記ワンウェイロックジョントにて連結し、
前記可動体を前記当接起動した各可動脚と連動して作動させ、
前記支持脚機構を作動させる運動により接触した前記各可動脚の前記設置面に対する接触点は、
前記設置面の形状に追従した前記各可動脚の動作により維持され、
前記可動体とワンウェイロックジョイントによりなされた連結の各位置により、
前記設置面の形状による前記各可動脚の接触点の空間座標位置の相違を保持し、
前記支持脚機構を作動させる運動により前記各可動脚から前記可動体へ連結するワンウェイロックジョイントを経て伝達連動されてなされる前記可動体の運動を、
前記本体上に設定された前記停止位置設定体により停止させることで、
前記各可動脚が前記設置面の形状に対応した接触点を保持し動作各部を一括停止固定し、
任意の姿勢の接触支持状態で支持するようにしたことを特徴として成るものである。
ここで上記「支持脚機構可動部」とは、可動脚、可動体、ワンウェイロックジョイント(伝導部や摺動部を含む)等の可動部分を示すものである。
また請求項8記載の支持脚機構は、
複数の可動脚と、
可動体と、
前記可動脚と前記可動体を連結するワンウェイロックジョイントと、
前記可動体を保持し停止固定させる停止位置設定体を具備する本体と
を具えて成る支持脚機構であって、
設置面との接触により従動を開始する支持脚機構可動部を、
設置面との相対的な位置関係の変化に追従させ、
支持脚機構の動作終了に先行して前記複数の可動脚を設置面に接触させ、
前記複数の可動脚が設置面への接触起動時にそれぞれ前記可動体と連結し連動して、
前記従動により運動する可動脚との連結にて前記可動体を本体上で動作させ、
前記可動体が本体の前記停止位置設定体にて停止することにより、
連結され動作している部位を一括停止させ、
支持脚機構の動作終了とし、
結果的に前記複数の可動脚の前記設置面への接触点を維持したまま、
前記支持脚機構を任意の姿勢で前記設置面に対し支持固定するようにしたことを特徴として成るものである。
ここで上記「支持脚機構可動部」とは、可動脚、可動体、ワンウェイロックジョイント(伝導部や摺動部を含む)等の可動部分を示すものである。
これら各請求項記載の発明の構成を手段として前記課題の解決が図られる。
まず請求項1、7、8記載の発明によれば、可動脚の調整(高さ調整や開き具合の調整等)を個別の脚毎に行わず、テーブルであればこれを置くという動作だけで全ての可動脚の設定が一挙に行え、しかも設定した可動脚の姿勢保持も可動体により一挙に行えるため、設定が極めて容易に、且つ短時間で行える。
また、このため脚部の数が多い場合でも設定(設置)に手間が掛からず、支持対象物の設置に時間を掛けられない場合等にも適する。また、一旦設置した支持対象物を頻繁に移動させる場合の再調整も容易に行える。
更に、設置対象面は不規則な形状の不整設置面でも構わず、また設置方向も必ずしも重力方向に限定されないため、段差を有した屋内壁面への設置や、切り立った岩盤面などへの設置、あるいは高所より吊り下げての設置も容易に行え、利用場所(設置場所)の選定自由度が極めて高いものである。
また請求項2記載の発明によれば、全ての可動脚の設定を一挙に行う具体的な手法をより現実的なものとする。
また請求項3、4または6記載の発明によれば、ワンウェイロックジョイントの具体的構成をより一層現実的なものとする。
また請求項5記載の発明によれば、摺動部を可動体に対してスライドさせるためのレールをT溝とし、このT溝を上方に向かうほど幅狭状に形成することから、例えばワンウェイロックジョイントにクサビ方式を用いた場合には、幅寸法が徐々に変わる溝がクサビの食い込み作用を促進させるため、クサビによる固着がより確実に行えるとともに、強い固着力(支持力)が得られるものであり、またこの固着を解除する際には、上記のような幅寸法が徐々に変わる溝によってクサビの食い込み作用を解除し易いものとなる。
なお、ワンウェイロックジョイントにカム方式を用いた場合には、上記のような溝構造(溝幅寸法が上方に向かうほど狭くなる構造)は必須であり、これにより極めてシンプルなワンウェイロックジョイントを実現することができる。
本発明の支持脚機構(実施例1)をテーブルに適用した様子を示す斜視図(a)、並びにワンウェイロックジョイント(摺動部)を拡大して示す側面断面図(b)である。 実施例1の支持脚機構を段差地(不整設置面)に載置する場合の作動態様を段階的に示す説明図である。 実施例1のワンウェイロックジョイントにおけるロック態様(摺動部の可動体への固着態様)を説明する拡大側面図である。 実施例1のT溝状のレール間隔を、上方に向かうほど狭くなるように形成した様子を示すワンウェイロックジョイント部分の三面図であって、(a)が正面図(断面図)、(b)が側面図(断面図)、(c)が平面図である。 各可動脚に接続された摺動部が、各可動脚の開脚状態によって(可動脚の接触部が描く円弧状軌跡の部位によって)、摺動速度が異なることを示す説明図である。 本発明の支持脚機構(実施例2)をテーブルに適用した様子を示す斜視図(a)、並びにカム本体と伝導部との当接の様子を拡大して示す斜視図(b)、並びにカム本体を拡大して示す斜視図(c)である。 実施例2の支持脚機構において可動脚が設置面に対し未接地状態である場合のワンウェイロックジョイント(カム本体と伝導部)の様子を側面から視た部分断面図で示す説明図(a)、並びに可動脚が設置面に接地し、且つ可動脚が停止位置設定体に到達した最終固着状態(最終支持状態)のワンウェイロックジョイント(カム本体と伝導部)の様子を側面から視た部分断面図で示す説明図(b)である。 実施例2の支持脚機構が最終固着状態(最終支持状態)の場合において線分62b′−62a′の回転方向を示す説明図である。 本発明の支持脚機構(実施例3)を段差地(不整設置面)に載置する場合の作動態様を段階的に示す説明図である。 本発明の支持脚機構(実施例3)を適用してテーブルなどの支持対象物を水平地に対し斜めに設置するようにした様子を示す説明図である。
O 支持対象物
S 支持脚機構
1 本体
2 可動体
3 可動脚
4 ワンウェイロックジョイント
5 ワンウェイロックジョイント(実施例1:クサビ方式)
6 ワンウェイロックジョイント(実施例2:カム方式)
7 ワンウェイロックジョイント(実施例3:自在鉤方式)

1 本体
11 始動位置設定体(下死点設定体)
12 停止位置設定体(上死点設定体)

3 可動脚
31 連結点(本体1との回動点)
32 接触部(接地部)

4 ワンウェイロックジョイント
40 摺動部
41 レール
42 T溝
42a 非開口側の面(本体側の面)
42b 開口側の面
Tx 係止部
Ty 開口部
43 ロッド

44 連結点(可動脚3と伝導部51)
45 連結点(伝導部51とカム部52)
46 連結点(カム部52と下部クサビ連結リンク55)
47 連結点(カム部52と上部クサビ連結リンク53)
48 連結点(上部クサビ連結リンク53と上部クサビ54)
49 連結点(下部クサビ連結リンク55と下部クサビ56)

5 ワンウェイロックジョイント(実施例1:クサビ方式)
51 伝導部
52 カム部
53 上部クサビ連結リンク
54 上部クサビ
55 下部クサビ連結リンク
56 下部クサビ

6 ワンウェイロックジョイント(実施例2:カム方式)
61 伝導部
61C 当接部
61a レール非開口側接触点
62 カム本体
62a レール非開口側接触点(非固着)
62a′ レール非開口側接触点(固着)
62b レール開口側接触点(非固着)
62b′ レール開口側接触点(固着)
62c カム本体と伝導部との接触点(非固着)
62c′ カム本体と伝導部との接触点(固着)
63 回転部
64 回転作用片

7 ワンウェイロックジョイント(実施例3:自在鉤方式)
71 ブロック
本発明を実施するための形態は、以下の実施例に述べるものをその一つとするとともに、更にその技術思想内において改良し得る種々の手法を含むものである。
本発明の支持脚機構Sは、例えば段差地や傾斜地あるいは凹凸地など、平坦でない不整設置面に、テーブル(天板)や看板等の支持対象物Oを適宜の姿勢で安定した状態で支持するのに適した機構である。
この支持脚機構Sは、目的とする支持対象物O(テーブルの天板や看板等の作用部材)を具える本体1と、この本体1に対し設置方向(テーブル等の場合には上方から下方への重力方向)に沿って摺動自在に組み付けられる可動体2と、この可動体2に対しワンウェイロックジョイント4を介して個別に、且つ放射方向に接続される複数の可動脚3とを具えて成るものである。
また本体1には、可動体2の設置方向に沿う摺動を適宜の位置で開始させる始動位置設定体11(テーブル等を重力方向に載置する場合には下死点設定体となる)と、この摺動を適宜の位置で停止させる停止位置設定体12(テーブル等を重力方向に載置する場合には上死点設定体となる)とが設けられるものである。
ワンウェイロックジョイント4は、可動体2と可動脚3とを接続する継手部分であり、当該部分を可動体2に対し個別に且つ設置方向(例えば重力方向)に沿ってスライドさせる摺動部40を具えるものであり、またこの摺動部40を可動体2に固着させ、摺動部40のスライドを不可とするロック機能を有するものである(実質的なワンウェイロック機能)。なお、ワンウェイロックとは、摺動部40を可動体2に固着させた状態において摺動部40の停止位置設定体12への接近方向への摺動(重力方向に設置する場合は上昇方向の摺動)を不可能とすることに因む用語である。
そして本発明では、本体1(支持脚機構S)を設置面に、所望の姿勢を保って接近(対向接近)させる操作のみで、複数の可動脚3を、順次もしくは同時に、設置面に接触させ、各可動脚3を支持に適した状態(姿勢)とし、この状態(支持に適した姿勢)に設定された複数の可動脚3を一基の可動体2によって一挙に固定することが大きな特徴である。なお、複数の可動脚3の中には、設置面の凹凸状況等によっては設置面に接触しないものが発生し得るが(例えば非接触の可動脚3の部分だけ設置面の穴が深いことが想定されるが)、支持対象物Oが残りの可動脚3によって安定して支持できれば、このような状況が発生しても何ら構わないものである。もちろん、停止位置設定体12の本体1への設置位置を変更すれば、可動脚3の可動範囲が変わるため、停止位置設定体12の位置変更により、可動体2が停止位置設定体12に当接した時点で、例えば全ての可動脚3を設置面に接触させることが可能である。
また、摺動部40を可動体2に固着させる手法(ワンウェイロックジョイント4のロック機能)として、摺動部40のスライド(例えば上下方向のスライド)を一対のクサビの食い込み作用によって止めるクサビ方式(実施例1)と、カム部材の回転によって止めるカム方式(実施例2)と、横木(ここでは後述するブロック71)の傾倒によって止める自在鉤方式(実施例3)とがあり、以下これらについて説明する。なお、各実施例によってワンウェイロックジョイント4を区別したい場合には、実施例1のクサビ方式のワンウェイロックジョイントに「5」の符号を付し、実施例2のカム方式のワンウェイロックジョイントに「6」の符号を付し、実施例3の自在鉤方式のワンウェイロックジョイントに「7」の符号を付して区別する。
また、設置対象面としては、上述したように、必ずしも床面(地面)に限定されるものではなく、段差を有した屋内壁面への設置や、切り立った岩盤面などへの設置、あるいは高所より吊り下げて設置することも可能であるが、以下述べる実施例では、テーブル(天板)などの支持対象物Oを床面(地面)など重力方向に設置するものとする。つまり通常の「テーブルを重力方向に置く」という動作によって、複数の支持脚3の設定を行うものである。また、これに伴い可動脚3が設置対象面に接触(着地)することを主に「接地」と称するが、これは設置対象面や設置方向等が上述したように様々想定されることから、あらゆる設置対象面への接触を意味する(包含する)ものである。
また設置面についても、不整設置面への接地(設置)が本発明の構造上好適であるが、通常の平滑面(平坦面)への設置も当然可能であるため、以下の説明においては種々の面という意味で「設置面」を使用する。
〔実施例1〕
実施例1は、上述したようにクサビ方式による摺動部40の固着手法であり、可動脚3は、例えば図1・2に示すように、本体1の下端部分において回動自在(開脚・閉脚自在)に設けられる。ここで図中符号31は、可動脚3における本体1との連結点(回動点)であり、当然、可動脚3は、設置面に接触した接地状態で、連結点31を中心にして本体1側から放射状に開くように動作して支持対象物Oを支持するものである。一方、これに対し非接地状態の可動脚3は、連結点31を中心にして本体1側に閉じた状態(すぼまった状態)を呈するものである。更に図中符号32は、可動脚3の先端が設置面に接地する接触部(接地部)である。
また可動体2は、一例として図1に示すように、円筒状に形成され、中心の円孔部分にポスト(支柱)状に形成された本体1が位置し、この本体1に対し上下方向に摺動自在(昇降自在)に形成されている。
次に、本実施例1におけるワンウェイロックジョイント5について説明する。実施例1のワンウェイロックジョイント5は、一例として図1・3に示すように、上記可動体2に形成されるレール41(ここでは平面視T溝状に形成される)と、このレール41に沿って摺動する摺動部40と、この摺動部40を上記可動脚3に対して接続する2本のリンク状部材とを具えて成り、このリンク状部材のうち可動脚3側のものを伝導部51とし、摺動部40側のものをカム部52とする。また、可動脚3と伝導部51との接続点を連結点44とし、伝導部51とカム部52との接続点を連結点45とする。
なお、このような構成上、可動脚3と摺動部40とは、関連した動き(作動)となり、可動脚3の開脚・閉脚に伴い摺動部40が可動体2(レール41)を上下方向に摺動するものであり、詳細には、可動脚3が大きく開脚(開放)するほど摺動部40がレール41に沿って上昇するものである。
以下、レール41と摺動部40について更に説明する。
レール41は、一例として図4に示すように、平面視T字状に形成され(いわゆるT溝であり、これに「42」の符号を付す)、可動体2の外周側の上下方向にわたって開口部を有するものであり、このT溝42にカム部52が嵌まって上下動するように構成される。
ここでT溝42の横つまり「T」字の横に当たる部位は、実質的に当該部位に嵌まったカム部52の抜け防止を図る作用を担うため、ここをT溝42の係止部Txとするものであり、またT溝42の縦つまり「T」字の縦に当たる部位を、開口部Tyとするものである。更に、T溝42を例えば図1(b)・図3に示す側面断面図で視た場合に、上記係止部Txの内側(内周側)と外側(外周側)とに形成される面を、各々、非開口側の面42aと開口側の面42bとする。ここで、上記「非開口側の面(42a)」は、図1(b)・図3では、開口側の面42bよりも本体1に近いという意味で「本体側の面」とも言えるが、T溝42(レール41)は、例えば平面視角度を変えて形成することも可能であり、その場合には必ずしも非開口側の面(42a)が本体側にならないこともあるため、ここでは「非開口側の面」と称したものである。
次に、摺動部40について説明するが、これは実施例1のロック機構の仕組みと併せて説明する。
実施例1では、上下方向に形成されたT溝42(係止部Tx)の溝幅方向、換言すれば非開口側の面42aと開口側の面42bとの間に、一対のクサビを設けるものであり、鋭角部分を下方に向けたクサビを上部クサビ54とし、鋭角部分を上方に向けたクサビを下部クサビ56とする。そして、可動脚3の開脚作動つまり摺動部40の上昇作動を止める際には、この一対のクサビを食い込み方向に作動させ、互いのクサビを相互に溝幅方向に拡げるように作用させ、すなわち上部クサビ54を非開口側の面42aに圧接させる一方、下部クサビ56を開口側の面42bに圧接させて、摺動部40のスライドを停止させるものである(摺動部40をレール41に固着させるものである)。
このようなことから摺動部40は、例えば図1(b)・図3の側面断面図に示すように、伝導部51に接続されたカム部52の他端側に(T溝42の係止部Txにおいて)、上部クサビ連結リンク53を接続するとともに、カム部52の中間部分において下部クサビ連結リンク55を接続するものである。そして、上部クサビ連結リンク53に前記上部クサビ54を連結し、下部クサビ連結リンク55に下部クサビ56を連結するものである。
ここで、カム部52と下部クサビ連結リンク55との接続点を連結点46とし、カム部52と上部クサビ連結リンク53との接続点を連結点47とし、上部クサビ連結リンク53と上部クサビ54との接続点を連結点48とし、下部クサビ連結リンク55と下部クサビ56との接続点を連結点49とする。
なお上部クサビ54と下部クサビ56とは、可動脚3がどれも接地していない状態では当然、食い込み力が作用しておらず、レール41(T溝42)に沿って上下摺動できるように形成されるが、この状態でもT溝42の非開口側(ここでは本体1寄り)に位置する上部クサビ54は、下部クサビ56とは反対側が非開口側の面42aに当接し、T溝42の開口部Ty寄りに位置する下部クサビ56は、上部クサビ54とは反対側が開口側の面42bに当接した状態となっている(言わば摺動を許容する軽接触状態)。
そして、このような非接地状態から、ある可動脚3が接地した際には、例えば図3に示すように、接地の反力、すなわち接地した可動脚3から伝導部51を介してカム部52に上向きの力が加わるものである。この力は、カム部52の連結点45から回動力として入力されるため、これを受けて上部クサビ連結リンク53を介して、上部クサビ54が下方向きつまり食い込み方向に作用することとなる。
また、上部クサビ54の食い込み方向への作用により、カム部52は、上部クサビ54側の連結点47を中心として連結点46を上向きに回動させるものである。つまりカム部52は、連結点47を中心として連結点46を上方向き(図1(b)・図3では時計回り)に作用させるものであり、このため下部クサビ連結リンク55を介して下部クサビ56が上方向きに作用し、上部クサビ54との食い込みがより強化されるものである。
このような一対のクサビの食い込み作用により、摺動部40が可動体2のレール41(T溝42)にロックされ(固着され)、ロック以降、可動脚3の開脚に伴い、つまり摺動部40の上昇に伴い可動体2も上昇するものであり、この一体的な上昇動作は、可動体2が、このものにロックされた摺動部40に引っ張られて上昇するイメージである。
なお、複数の可動脚3のうち最初に接地するもの(接地したもの)を、本明細書では「1st接地脚」とするものであり、同様に2番目以降に接地する可動脚3を「2nd接地脚」、「3rd接地脚」、「4th接地脚」、…とするものである。
また1st接地脚は、設置面への接地以降(接触以降)も本体1の下降に伴い、設置面との接触状態を維持しながら徐々に開脚して行くが(設置面が図2に示すような平坦段差地である場合)、二番目の可動脚3が設置面に接地した際には(2nd接地脚が出現した際には)、1st接地脚に接続された摺動部40と、2nd接地脚に接続された摺動部40とのうち上昇速度(停止位置設定体12に向かう速度)の速いものが可動体2と固着し、可動体2を上昇させるものである。このため本実施例の場合、例えば2nd接地脚に接続された摺動部40の上昇速度が、1st接地脚に接続された摺動部40よりも速ければ、2nd接地脚が出現した時点で、可動体2は2nd接地脚に接続された摺動部40と固着し、1st接地脚に接続された摺動部40との固着は解除されるものである。なお、設置面に接地した可動脚3が三つ以上存在する場合においても、可動体2は、最も上昇速度の速い摺動部40と固着し、この摺動部40と一体化して上昇するものである。
次に、複数の可動脚3が接地状態にある場合、各々の摺動部40の摺動速度(上昇速度)が異なることについて説明する。なお、ここでは通常の椅子やテーブル等と同様に、可動脚3の長さを全て同じ長さと想定するが、各可動脚3の長さは、必ずしも同じ長さに設定する必要はない。
可動脚3は、一例として図5の簡略図に示すように、連結点31を回動中心とした回動を行うものであり、特にここでは接触部32を可動脚3の先端に想定しており、この点が描く円弧状軌跡が接触点の軌跡となる。この軌跡(接触部32が描く円弧状軌跡)は、連結点31を中心とした円(上下方向の円)となる。
ここで接触部32が描く円を、円の中心である連結点31とほぼ同じ高さの部位(地球にたとえた場合の赤道付近)と、円の中心(連結点31)から最も低いところに位置する部位(地球にたとえた場合の南極付近)とで考える。各部位における接触部32の運動は、円弧上の接線方向と考えられるので、中心とほぼ同じ高さの赤道付近では、接触部32は、ほぼ真上に向かう運動(動き)となる。これに対し、中心から最も低いところの南極付近では、接触部32は、本体1から離反する左右方向への移動が主となり、真上に向かう運動(動き)は赤道付近よりも小さくなる(極めて少なくなる)。
そして、各部位における接触部32の上下方向の移動量(単位時間当たりの移動量)は、連結点45の単位時間当たりの移動量つまり摺動部40の速度に当たるため、可動脚3の接地状況(回転中心の連結点31に対する高低差)によって、当該可動脚3に接続された摺動部40の上昇速度が異なるものである。
なお、連結点45は伝導部51の一端であり、本来はその他端部である連結点44と関連する運動となる。つまり連結点45の運動を、接触部32と直接関連付けるのは一見早計と思われるかも知れない。しかし、連結点44は、可動脚3上の一点と考えることができ、接触部32と同様に円運動をすると考えられるため(半径は小さい)、連結点45の運動を、接触部32の運動と関連付けることは妥当である。
このように可動脚3は、接地時に自身の回動中心となる連結点31に対して、どの程度の高低差を有しているのかによって、当該可動脚3に接続された摺動部40の上昇速度が異なるものである。なお連結点31に対する高低差は、支持対象物Oをセットする際に支持脚機構S(本体1)を接近させて行くときの揺れ(倒れ)によっても生じるため、このような本体1の揺れによっても摺動部40の上昇速度は異なるものである。
このため、例えば2nd接地脚側の摺動部40の上昇速度が、1st接地脚側の摺動部40よりも速ければ、2nd接地脚が出現した時点で、可動体2は2nd接地脚側の摺動部40に固着し、1st接地脚側の摺動部40との固着は解除されるものである。この固着解除にあたっては、当初、2nd接地脚が出現するまでは、可動体2に固着し一体的に上昇していた1st接地脚側の摺動部40の上昇速度(設置面から見た上昇速度)が、2nd接地脚側の摺動部40よりも遅くなるため、2nd接地脚の出現以降、可動体2から1st接地脚側の摺動部40を見ると、当該摺動部40は可動体2から相対的に下降する動作(相対的離反)となるため、食い込み方向に作用していた一対のクサビ(54・56)が、非食い込み方向(離反方向)に作用することになり、クサビの圧接が解除される。具体的には上部クサビ54の非開口側の面42aに作用していた圧接と、下部クサビ56の開口側の面42bに作用していた圧接とが解除されるようになり、1st接地脚側の摺動部40による可動体2への固着が解除されるものである。
なお、可動体2との固着が解除された後においても1st接地脚側の摺動部40は、レール41(T溝42)と接触しながらレール41上を摺動するものである。因みに、その作動を設置面上から見れば、1st接地脚側の摺動部40自身は上昇しているが、2nd接地脚側の摺動部40と固着した可動体2の上昇速度が速いために、可動体2から見れば相対的に離反(下降)して行く動作(擦り落ちて行く動作)となるものである。
また本実施例では、1st接地脚の出現以降、1st接地脚は、設置面との接触(接地)を継続しながら、徐々に開脚して行くものである(接触位置は可動脚3の開脚とともにずれて行く)。この間、可動体2は、設置面から見た高さがほぼ変わらず、空中にほぼ静止した状態となる。もちろん、1st接地脚の出現以降も、本体1は、停止位置設定体12に当接するまで下降を続けるため、本体1から見た場合には、可動体2は相対的に上昇する動作となる。
このように1st接地脚の出現以降、設置面から見て、可動体2がほぼ静止状態を維持するため、本体1は非接地状態の可動脚3の接地を求めて更なる下降を行い続けることができるものである。また、これによって高低差を有した各接地点(高低差があることを想定しているため三次元的な座標異差を有すると言える)に、各可動脚3(接触部32)を接触(接地)させることができるものである。
換言すれば、本発明では、可動体2を本体1に対し上下方向(設置方向)に摺動自在とし、また摺動部40(ワンウェイロックジョイント4)を可動体2に対し上下方向(設置方向)に摺動自在とすることにより、各可動脚3の接地タイミングのズレ(三次元座標上の異差)を、可動体2や摺動部40の摺動動作として許容するものである。
ここで上記説明では、1st接地脚の出現以降、設置面から見た可動体2が「ほぼ静止する」と記載したが(「ほぼ」を付したが)、これは可動脚3(1st接地脚)が、設置面に接地した後、本体1の下降に伴い、徐々に開脚して行くため、その分、可動体2が上下方向(設置方向)に幾らか移動してしまうためである。
逆に言えば、1st接地脚の出現以降、1st接地脚(可動脚3)が開脚しないもの(例えば後述する実施例3)は、可動体2は設置面から見て完全に空中に静止状態となるものである(上下方向のズレが生じないものである)。
言い換えれば、上記図5に示したように、円運動(連結点31を中心とする円運動)をする接触部32の運動は、本体1から見れば、本体1から離反する左右方向の動きと、上下方向に移動する動きとを同時に行う複合運動となり、接触部32の上下方向の運動だけを捉えた場合に可動体2は設置面に対し静止するものであり、実際には接触部32が左右方向に移動する分、可動体2が上下方向に移動してしまうものである。
因みに、各可動脚3の接地タイミングのズレを吸収するという観点からは、1st接地脚の出現以降、設置面から見た可動体2を「静止」もしくは「ほぼ静止」させるという考え方は、極めて画期的な着想(着眼)であり、ズレ吸収という技術思想を極めて分かり易くするものである。
なお、最も上昇速度の速い摺動部40と固着している可動体2が、停止位置設定体12に当接すると、固着していない他の摺動部40も可動体2に一挙に固着するものであり(固着位置は接地位置の高低差によって異なる)、これは可動体2の相対的上昇(本体1に対する)が強制的に停止される一方、固着していない摺動部40の可動脚3のみが可動体2に対し上昇するためである
このように可動体2と停止位置設定体12との当接により、可動体2の本体1に対する相対速度を強制的に0にすることにより、接地した全ての可動脚3を可動体2に一挙に固着させるものであり、これにより支持対象物Oの安定的な支持が図れるものである。
実施例1の支持脚機構Sは、以上のような基本構造を具えて成るものであり、以下、この支持脚機構Sの作動態様について説明する。
なお、ここでは、設置面は段差地であって、複数の可動脚3が同時には接地しないものとする。
(1)全ての可動脚が未接地の初期状態(図2(a))
この初期状態では、まず可動体2が始動位置設定体(下死点設定体)11に当接し、可動体2の始動位置設定体11より下方への移動が阻止(制限)されているものである。また、この初期状態では、全ての摺動部40がレール41の最上端部に位置設定されるものである。
なお、図1(a)の斜視図に示す支持脚機構Sは、可動脚3からすれば、これが全て開脚し、あたかも最終固着状態(最終の支持状態)であるかのように見える。その一方で、摺動部40は、全てレール41の上端近くに位置し、また可動体2は始動位置設定体11に当接しており、このような点からは本図1(a)が初期状態(またはこれに極めて近い状態)と考えられ、一見、双方の状況が一致していないように思える。しかし、これは図1(a)が支持脚機構Sを示す斜視図であり、支持脚機構S全体の構造や仕組み等を分かり易く示すことを主としたためである(一見、状況が相違するように見えても本発明の構成に齟齬をきたすものではない)。また、これは図6(a)に示す斜視図においても同様である。
因みに、この初期状態では、可動脚3と伝導部51との成す角をストッパなどで規制しておくことが好ましく、これにより非接地時の摺動部40の可動体2(レール41)への固着が確実に回避できるものである。
すなわち上記ストッパがない場合には、伝導部51が中央の本体1側に集まるような倒れ込み傾向を有するため、摺動部40がレール41に多少強めに当たり、摺動部40のスムーズなスライドが行えないことが考えられるものである。
ただ、本実施例の場合には、摺動部40(ここではカム部52を含める)が複数の部材で構成されるため、その総重量(総質量)が自ずと伝導部51よりも重くなり、摺動部40が、その自重によってレール41(T溝42)内で常に自然落下しようとする傾向にある。そのため、伝導部51の倒れ込みにより摺動部40がスライドし難くなる現象は、特に上述したストッパを設けなくても、自然に回避できるものである。
なお、T溝42の係止部Txは、必ずしも上下方向にわたって常に同じ溝幅寸法で形成する必要はなく、例えば図4に示すように、当該溝幅寸法つまり非開口側の面42aと開口側の面42bとの間隔寸法を、上方に向かうほど徐々に狭くすることが可能であり、この場合には、上述したように摺動部40の自然落下傾向が更に増すため、伝導部51の倒れ込みにより摺動部40がスライドし難くなる現象は、より一層回避し易くなるものである。因みに、T溝42の溝幅寸法を上方に向かうほど徐々に狭くする構造は、食い込み合った一対のクサビ(54・56)の固着状態を解除する場合にも解除し易いという利点がある。
また、当然ながら図2(a)に示すように、支持対象物Oを具えた本体1(支持脚機構S全体)を下降させて行っても、どの可動脚3も接地していない状況では(初期状態のままでは)、可動体2は始動位置設定体11に接触したままであるし、摺動部40も全てレール41の最上端部に位置したままである。
(2)1st接地脚の出現
このような状態から本体1を徐々に下降させて行くと、やがて一番目の可動脚3が接地する(1st接地脚が出現する)ものであり、この可動脚3からは、上述したように伝導部51を介してカム部52に回動力が伝わるため、摺動部40がレール41(T溝42)に固着される(ロック状態を発現する)。
また、1st接地脚の出現以降、本体1の更なる下降に伴い、1st接地脚は設置面との接触状態を維持しながら徐々に開脚して行くものであり、また可動体2は固着した摺動部40と一体化して引っ張られるように、本体1に対して相対的に上昇することになり、始動位置設定体11から離反して行くものである(この状態が図2(b))。ここで「相対的」と記載したのは、上述したように、1st接地脚の出現以降は、設置面から見ると可動体2は、ほぼ下降せず(ほぼ静止)、本体1が主に下降して行くためである。
このような状況下、例えば図2(b)の左側に位置する未接地の可動脚3に接続された摺動部40自身は、可動脚3が未接地のため可動体2(レール41)を積極的に移動するものではないが、可動体2の方が相対的に上昇して行くため、可動体2から見れば摺動部40は図2(b)に示すようにレール41を徐々に擦り下がる動作となる。
(3)2nd接地脚の出現
その後、本体1の更なる下降に伴い、二つ目の可動脚3が接地する(2nd接地脚が出現する)ものであり、この可動脚3も、接地により伝導部51を介してカム部52に回動力が伝わるため、停止位置設定体12に向けて摺動(上昇)しようとするが、この場合には、上述したように可動体2そのものが既に1st接地脚の摺動部40と一体的に上昇(本体1に対する相対的上昇)しているため、即、固着が起こるとは限らない。
すなわち、複数の可動脚3が接地している場合には、上述したように摺動部40の上昇速度の最も速いものと可動体2が固着し、可動体2は固着した摺動部40と一体的に上昇するものである。
このため、例えば2nd接地脚が出現しても、これに接続された摺動部40の上昇速度が1st接地脚の摺動部40の上昇速度よりも遅ければ、可動体2は1st接地脚の摺動部40との固着を継続したまま、2nd接地脚の摺動部40と固着せずに上昇(相対的上昇)する。もちろん、2nd接地脚の摺動部40の上昇速度が1st接地脚の摺動部40の上昇速度よりも速ければ、可動体2は2nd接地脚の摺動部40と固着し(つまり1st接地脚の摺動部40との固着は解除されて)、上昇(相対的上昇)する。
(4)可動体と停止位置設定体との当接(最終固着状態)
その後、本体1の更なる下降に伴い、通常は、全ての可動脚3が接地状態となるものであり、この間、接地した可動脚3は徐々に拡がって行く。もちろん、可動体2に固着するのは、摺動部40の上昇速度が最も速いものであるため、上述したように摺動部40の上昇速度が最速でないものは、相対的上昇を行う可動体2に対し擦り下がる動作となる。
その後、図2(c)に示すように、可動体2が停止位置設定体12に当接すると、全ての摺動部40が一挙に可動体2に固定され、接地した全ての可動脚3が各々の姿勢(設置面の高さの相違に応じた適宜の姿勢)で固定される。なお、本明細書では、この状態つまり可動体2が停止位置設定体12に当接し、全ての摺動部40が一挙に可動体2に固定された状態を、最終固着状態もしくは最終支持状態と称するものである。
また、上記説明では、全ての可動脚3は、一旦接地した後、本体1の更なる下降に伴い、設置面との接触状態を保ちながら拡がるように説明したが、これは設置面が段差地(各可動脚3が着地する設置面としては高低差があるものの、一つ一つの設置面は平坦である設置面)を想定したためである。従って一つ一つの設置面の所々に穴が開いているような状況では、一旦接地しても可動脚3が拡がって行く際に穴に至れば、設置面との接触が中断され、また下降し、その後、再度の接地による接触という態様が繰り返されるものである。
また、上記説明では、可動脚3は、上下方向の回動動作のみ想定しているが、例えば可動脚3を本体1の周方向に移動できるようにも形成しておけば、例えば可動脚3を多少本体1の周りに回動させることで、同じ設置面であっても比較的凹凸の少ない部位を選んで接地させることができ、本支持脚機構Sの利便性を更に向上させ得るものである。
なお、T溝42(係止部Tx)は、上述したように溝幅寸法を、上方に向かうほど徐々に狭くすることが可能であり(図4参照)、これは、一対のクサビ(54・56)の食い込み作用を促進させる傾斜となるため、クサビの食い込み作用による固着(摺動部40の可動体2への固着)をより強固にすることができるものである。また、これにより可動体2が停止位置設定体12に到達した最終固着状態(最終支持状態)では、より強い支持力が獲得できるものである。
更に一旦、最終固着状態で設置面に置いたテーブルを持ち上げた際には、T溝42(係止部Tx)を上記図4のように形成しておくことにより、食い込み方向に作用した一対のクサビ(54・56)を自重により幅広の下方に落下させ易く(つまり固着状態を解除し易く)、特にテーブルを頻繁に移動させる場合等の作業性向上に大きく寄与するものである。
〔実施例2〕
次に、実施例2について説明する。実施例2は、上述したように、摺動部40を可動体2に固着させる手法(ワンウェイロックジョイント6のロック機能)として、摺動部40のスライド(言わば上下方向の縦スライド)をカム部材の回転によって止めるカム方式である。
すなわち実施例1は、上述したようにレール41(T溝42)の溝間(係止部Tx)で一対のクサビ(54・56)を食い込ませることにより、クサビを溝幅方向(係止部Tx)に圧接させて(言わば横方向に拡げて)、摺動部40(クサビ)をレールに固着させるものであった。
これに対し、実施例2は、摺動部40の縦方向の移動を回転に変換し、この回転を止めることで摺動部40の縦方向移動を阻止し、レール41に固着させるという思想(考え方)である。
このため実施例2のワンウェイロックジョイント6や摺動部40が実施例1とは異なり、以下、これらについて説明する。
実施例2のワンウェイロックジョイント6は、例えば図6・7に示すように、伝導部61とカム本体62とを具えて成る極めてシンプルな構造であり、これらは常に当接状態に設定される(非連結)。ここではカム本体62の下側に伝導部61が当接状態に設けられ、これはカム本体62の固着解除方向への回転を、伝導部61が阻止するように機能させるための構成である。
またレール41は、実施例1と同様のT溝42であるが、係止部Txの間隔(溝幅寸法)、つまり非開口側の面42aと開口側の面42bとの間隔が、上方に行くほど狭くなるように形成される(図4参照)。
また、このような構成上、摺動部40は、伝導部61の頭部(後述する当接部61C)とカム本体62とにより構成されるものである。以下、伝導部61とカム本体62とについて更に説明する。
伝導部61は、上記図6・7に示すように、一端が可動脚3に接続され、またこの可動脚3と伝導部61との接続点を連結点44とする(実施例1と同様)。ただし、伝導部61のもう一端側(他端側)は、図示するようにT溝状のレール41における非開口側の面42aに常に当接するように収容され(後述するレール非開口側接触点61a)、当該端部のこの部分を、伝導部61における当接部61Cとするものであり、ここでは一例として図7に示すように、当接部61Cが、側面視断面で略円弧状に形成されている。また、この当接部61Cは、上述したようにカム本体62とも常に当接するように設けられる(後述するカムと伝導部との接触点62c)。
次にカム本体62について説明する。カム本体62は、上記図6・7に示すように、回転作用片64の先端に回転部63を具えて成り、回転部63は、常にレール41(T溝42)の係止部Tx内に収められ、T溝42(係止部Tx)の非開口側の面42aと、開口側の面42bとに常に当接するように収容される(後述するレール非開口側接触点62a・レール開口側接触点62b)。
また、このようなことから、本実施例では回転部63は、例えば同図6に示すように、横長状の略長円柱状に形成され(T溝42の係止部Tx内に収まる形状)、回転作用片64もT溝42の開口部Tyから可動体2の外部に出現するように設けられている。
なお、実施例2では、上方に向かうほど徐々に狭くなるT溝42(係止部Tx)に、カム本体62(回転部63)が入り込まないためにロック状態となるものであり、先に述べた実施例1のロック状態(固着状態)とは、多少異なるかも知れないが、本明細書では、このような実施例2のロック状態も含めて「固着」と称している。
ここで、上述した接触点について整理する。
例えば図7(a)は、可動脚3が未だ接地していない状態であり、図7(b)は、可動脚3が接地し、これに対応(接続)する摺動部40(カム本体62)が可動体2(レール41)に固着した最終固着状態(最終支持状態)を示しており、上述した接触点は、どのような状況でも常に存在するが、図7(a)と図7(b)とでは位置が変わるものであり、まず図7(a)で各接触点を再度、定義する。
カム本体62の回転部63は、常にレール非開口側42aとレール開口側42bとに当接しており、これらを各々、「(カムの)レール非開口側接触点62a」、「(カムの)レール開口側接触点62b」とする。また、カム本体62の回転作用片64は、伝導部61(当接部61C)とも常に当接しており、この点を「カムと伝導部との接触点62c」とする。
そして伝導部61の当接部61Cは、レール非開口側42aと常に当接しており、この点を「(伝導部の)レール非開口側接触点61a」とする。
これら4つの接触点は、上述したように図7(b)の最終固着状態では、位置が変わるため、図7(b)における上記各点を、「(カムの)レール非開口側接触点62a′」「(カムの)レール開口側接触点62b′」、「カムと伝導部との接触点62c′」、「(伝導部の)レール非開口側接触点61a′」とする(末尾に「′」を付すものである)。
図7(a)→図7(b)への移行は、可動脚3が未接地状態から接地状態になる動作変更であるため、可動体2が、下降を続ける本体1に対しては、相対的に上昇する動作となる(1st接地脚の出現後、設置面から見れば可動体2は、ほぼ静止)。
この可動体2の相対的上昇により、図7(a)の位置にあるカム本体62は、溝幅の広い下方に落下しながら回転することになる。ここで、落下するカム本体62が回転を伴うのは、回転作用片64の下方(回転部63の反対側)が伝導部61に当接しているためである。
また図7(a)→図7(b)の移行において、伝導部61がカム本体62に下方から当接し続けるのは(カム本体62の落下を阻止するように作用するのは)、可動脚3が接地した図7(b)では、可動脚3から伝導部61を介してカム本体62に上向きの力が作用するためである。このようにしてカム本体62は、図7(b)では、伝導部61とより接近するように(つまり接触点62a・61aの間隔を小さくするように)落下しながら回転するものである。
なお、図7(b)における線分62b′−62a′は、図7(a)における線分62b−62aよりも長くなるものであり、これは可動体2が相対的上昇を行うために、カム本体62(回転部63)が溝幅の広い部分に落下する動作となるためである。
また図7(b)の線分62b′−62a′の水平線からの角度α2は、カム本体62(回転部63)の断面形状により、図7(a)の線分62b−62aの水平線からの角度α1とほぼ同じ角度に保つように落下・回転させることが好ましく、これは以下のような理由からである。
例えばカム本体62の回転・落下に伴い、線分62b−62aを徐々に水平線に近づけるように落下・回転させて行った場合(角度α2としては徐々に0になる落下・回転)、かりに図7(b)の線分62b′−62a′が、レール開口側接触点62b′から非開口側の面42aに引いた垂線に到達し、該垂線を越えてしまうと、カム本体62が伝導部61を介して可動脚3から伝わる力を受けて回ってしまい(図7(b)では時計回りの回転)、摺動部40を可動体2に固着(ロック)できないものであり、上記のような角度維持は、このような事態を確実に防ぐためである。言い換えれば、図7(b)の線分62b′−62a′の角度α2を、線分62b−62aの角度α1とほぼ同じ状態に保つようにカム本体62を落下・回転させることで、より確実にロック状態が得られるものであり、これはロック状態をより確実に発現させるための一手法と言える(安全率確保と同様の思想)。
また、図7(b)は最終固着状態(最終支持状態)であり、可動体2が停止位置設定体12に当接し、接地した全ての可動脚3に対応する(接続される)摺動部40が可動体2(レール41)にロックされた状態であり、この状態で上記ロック状態が維持される経緯について説明する。
最終固着状態では、可動体2には停止位置設定体12を通してテーブルの重さやテーブルに載せた載置物(重量物)の荷重が作用し(掛かり)、可動体2には下向きの力が掛かり、このため可動体2は下降しようとする。ここで可動体2が下降しようとする動作は、T溝42(係止部Tx)の溝幅が狭くなる方向であるため、可動体2の下降は、図7(b)のカム本体62からすれば、反時計回りに回転しながら(伝導部61の当接部61Cを非開口側の面42aに押し付けようとする回転)、T溝42(係止部Tx)内を相対的に上昇する動作となる。しかし、伝導部61が、カム本体62(回転作用片64)の下方から、この回転(作用)を阻止するように位置するため、図7(b)の最終固着状態が維持されるものである(支持対象物Oの安定的な支持が図れるものである)。
すなわち、図7(b)の状態で可動体2が下降するためには、上述したようにT溝42(係止部Tx)の溝幅が上方ほど狭いため、例えば図8の簡略図に示すように、線分62b′−62a′が反時計回りに回転することになる。換言するとカム本体62が、いずれかの接触点62b′・62a′を中心として反時計回りに回転すればよいものである。しかし、図7(b)では、伝導部61が、このようなカム本体62の回転を阻止しているため、カム本体62は回動せず(できず)、従って可動体2も下降せず、支持対象物Oを安定的に支持することができるものである。
また、このようなことからテーブルに載せる載置物(重量物)の荷重によって、図7(b)の最終固着状態(ロック状態)が強く維持されると考えられる。
〔実施例3〕
次に、実施例3について説明する。実施例3は、上述したように、摺動部40を可動体2に固着させる手法(ワンウェイロックジョイント7のロック機能)として、摺動部40のスライド(言わば上下方向の縦スライド)を横木(後述するブロック71)の傾倒によって止める自在鉤方式である。
このため実施例1・2とはワンウェイロックジョイント7や摺動部40あるいは可動脚3の基本動作が異なり、以下、これらについて説明する。
まず実施例3の可動脚3は、開閉という回動作動主体ではなく、上下動(昇降動)の作動を中心とする。このため、レール41も実施例1・2とは異なり、例えば図9に示すように、可動体2の外側に上下方向に設けられたロッド43がレール41として適用される。
また可動脚3は、このロッド43に外嵌めされるブロック71が上端部に設けられる。つまり、このブロック71には、ロッド43の径寸法(大きさ)よりも大きい貫通用孔が形成されており(遊びを有する孔径でロッド43に対しては遊嵌状態の嵌め合いとなる)、可動脚3の上端部に偏寄状態に設けられたブロック71をロッド43に外嵌めした際に、ブロック71が傾倒する(かしぐ)ことで可動脚3をロッド43に対し適宜の高さ位置で固定(固着)する手法である。
従って実施例3のワンウェイロックジョイント7は、上記ブロック71が主な構成部材となり、これが実質的に摺動部40となるものである。
以下、実施例3の支持脚機構Sの作動態様について説明する。
(1)初期状態(全ての可動脚が未接地の状態)
初期状態は、全ての可動脚3が未接地状態であり、このため可動体2が始動位置設定体(下死点設定体)11に当接し、また可動脚3は、上端のブロック71を全て各ロッド43の最上端部に位置させた状態である(図9(a)参照)。この際、各ブロック71を各ロッド43の最上端部にセットする(規制する)位置決め部材が本体1側から設けられ(図示略)、ブロック71はロッド43に固定されないものである。また、この位置決め部材は、各可動脚3が接地した際に当初の初期セット状態が解除され、これによりブロック71はロッド43に対し摺動自在となるものである。
(2)1st接地脚の出現
このような初期状態から徐々に本体1(支持脚機構S)を下降させて行くと、やがて1st接地脚が出現するものであり、これが図9(a)に示す状態であり、ここでは本図中の左側が1st接地脚となる。この接地により1st接地脚(可動脚3)は、ブロック71の孔径がロッド43の外径よりも大きいために、図9(イ)に示すように、ブロック71が本体側(中央側)に傾倒する。なお、ブロック71が本体1の方に傾倒するのは、常に下降を続けるレール41(ロッド43)が、ブロック71の貫通用孔のどこかに接触することにも起因する。
このようにしてブロック71が本体1側に傾倒すると、ブロック71の貫通用孔は、上記図9(イ)に示すように、脚張出側上端と本体側(内側)下端とがロッド43を挟み込むようになり、ブロック71をロッド43の上端部分で固定する(固着する)。
なお、1st接地脚のロッド43上端部分での固着は、図9に示す実施例の場合、その後もずっと継続される(可動体2が停止位置設定体12に当接しても、更にその後、支持対象物Oを支持している間も継続される)。
また本実施例3においても、1st接地脚の出現以降、可動体2の高さ(設置面から見た高さ)は維持されるものであり、特にここでは可動脚3が開脚しないため(接地点が移動しないため)、可動体2は完全静止状態となるものである。
(3)1st接地脚の出現〜2nd接地脚の出現
1st接地脚の出現以降も、本体1や支持対象物Oは更に下降するが、上述したように1st接地脚のブロック71がロッド43(1st接地脚が取り付けられるロッド43)と固着しているため、可動体2は一例として図9(b)に示すように、1st接地脚によって下降が阻止され、本体1だけが可動体2の内側を通過するように下降して行く。つまり設置面(1st接地脚の出現以降の設置面)から見ると可動体2は静止状態となるが、本体1が下降し続けるため、この可動体2の動作を本体1から見ると相対的に上昇する動作となる。
また、この間、非接地の可動脚3(図9(b)では右側の可動脚3)では、上述したように本体1から初期位置設定が成されており、ロッド43とは固定されていないため、可動脚3から見ればブロック71の貫通用孔の内側を通るロッド43の作動は単に上昇(通過)して行く動作となり、非接地可動脚3と本体1との位置関係は保たれ、当該可動脚3を設置面から見れば本体1とともに下降する動作となる。また、ロッド43から見た非接地可動脚3の動きとしては、ロッド43を上端部分から本体1の下降寸法分、下降する(擦り下がる)動作となる。
(4)2nd接地脚の出現
1st接地脚の出現後、更に本体1を下降させて行くと(可動体2は下降せず、設置面に対しては静止)、一例として図9(c)に示すように、2nd接地脚が出現する(図9(c)では右側の可動脚3が2nd接地脚に相当する)。
この接地により2nd接地脚(可動脚3)も、1st接地脚と同様にブロック71が本体側(中央側)に傾倒する。また、ここでもブロック71の貫通用孔は、図9(ロ)に示すように、脚張出側上端と本体側(内側)下端とがロッド43を挟み込むようになり、ブロック71をロッド43の途中位置(接地するまでブロック71が相対的に下降した位置)で固定する(固着する)。
なお、2nd接地脚の当該位置での固着も、図9に示す実施例の場合、その後もずっと継続される。
このようにして、3rd接地脚、4th接地脚、…についても本体1の下降に伴い相対的に可動脚3(ブロック71)が下降し、接地(固着)となるものである。
(5)最終固着状態
このようにして基本的に全ての可動脚3が接地した後、可動体2が停止位置設定体12に当接すると、本体1の下降も停止する(図9(d)参照)。
なお、本実施例3では、可動脚3先端の接触部(接地部)32が直線的な動きとなるため(円弧状軌跡を描かないため)、複数の可動脚3が接地しながら、本体1がなお下降を続けている間は(図9(c)→図9(d)の間)、接地した可動脚3のブロック71全てが可動体2(ロッド43)に固着しており、その速度も各可動脚3とも全て同じである。この点、実施例1・2のように、接地した可動脚3のうち摺動部40の上昇速度が最も速いものが、可動体2(レール41)に固着するものではないが、実施例3では接地した可動脚3のブロック71全てがロッド43に固着し、その上昇速度が全て等しいため、摺動部40(ブロック71)の上昇速度が最も速いものによって可動体2が一体的に上昇することには違いない。
〔他の実施例〕
本発明は以上述べた実施例1〜3を基本的な技術思想とするものであるが、更に次のような改変が考えられる。
まず、先に述べた実施例では、不整設置面として主に段差地を例に挙げ(図示し)、このような設置面に支持対象物Oを支持する場合を示したが、不整設置面としては図9(d)に二点鎖線で示すように傾斜面(傾斜地)でもよく、ここに支持対象物Oを置くことも可能である。また、その他の不整設置面としては岩盤面のような凹凸地も考えられる。
また、支持対象物Oは設置面に対し必ずしも水平に支持される必要はなく、例えば図10に示すように支持対象物Oを斜めに支持することも可能である。因みに、上記図10は、例えば水平面に対し、人が支持対象物Oを斜めの姿勢で保持し、そのままの姿勢で設置面に接近させて載置した場合を想定したものであるが、支持対象物Oをクレーン等で傾斜姿勢で保持しながら真下に降ろした場合でも上記図10のような姿勢で載置することが可能である。すなわち、この場合には、支持対象物Oを含む支持脚機構Sの吊り上げ姿勢は、全体の重心をずらして吊り上げた傾倒姿勢となり、この傾倒姿勢のまま(吊り上げ時の傾倒姿勢の重心位置を保ったまま)支持対象物Oを載置することができるものである。
また、支持脚機構Sの設置方向は、必ずしも上方から下方、つまり重力方向に限らないことは上述したが、例えば、ほぼ垂直な壁面に対して支持脚機構Sを接近させ壁面上に支持対象物Oを設置する場合や、天井面に対して支持対象物Oを設置するような場合には、バネやゴムなどの弾性体で複数の可動脚3を閉鎖方向(初期状態)に付勢することや、可動体2も初期状態で始動位置設定体11に当接させるように付勢することが必要であり、このような付勢手段を設けることは支持脚機構Sを重力方向に設置する場合にも有効な手法である(重力による付勢を補強することができる)。
因みに、上記「壁面に設置する」とは、例えば絵画や賞状等を入れた額縁を適宜の角度で壁面にセットする(飾る)場合が想定できる。
本発明は、テーブルや看板を保持する可動脚(支持脚)の他、壁面や天井面を工事する際の足場用の支持脚、カメラの三脚(雲台の保持)、椅子、作業台、梯子、釣り人の座台など種々のものを安定して支持したい場合に適用できる。
また本発明の支持脚機構は設置面に接近させるという操作のみで可動脚の設定が極めて容易に行えるため、移動や設置を頻繁に繰り返すものや設置の際おおよその水平や垂直を必要とするもの、更には多くの支持点(接地点)を必要とするものや設置の作業に多くの時間を費やすことの出来ない環境であったり、不規則な形状の設置場所へ高所より吊り下げての設置が必要なときなどに利用でき、その応用範囲は広い。

Claims (8)

  1. 目的とする支持対象物を具える本体と、
    この本体に対し、設置方向に沿って摺動自在に組み付けられる可動体と、
    この可動体に対しワンウェイロックジョイントを介して個別に、且つ放射方向に接続される複数の可動脚とを具え、
    支持対象物を適宜の姿勢に支持する支持脚機構において、
    前記本体には、可動体の設置方向に沿う摺動を適宜の位置で開始させる始動位置設定体と、この摺動を適宜の位置で停止させる停止位置設定体とが設けられるものであり、
    支持対象物を適宜の姿勢に支持するにあたっては、前記本体を設置面に所望の姿勢を保って接近させる操作のみで行い、この際、各可動脚の接地タイミングのズレは、各ワンウェイロックジョイントの可動体に対する設置方向に沿う個別の摺動動作または本体に対する可動体の設置方向に沿う摺動動作として許容するものであり、
    接地した複数の可動脚の最終的な固定は、可動体を停止位置設定体に当接固定させることにより、前記ワンウェイロックジョイントにおいて各可動脚と可動体とのロック状態を発現させ、接地した可動脚の接地状態を維持したまま、接地した可動脚の姿勢を可動体によって一挙に固定するようにしたことを特徴とする支持脚機構。
  2. 前記本体の設置面への接近動作に伴い、最初に接地した可動脚は、接地の反力により、前記ワンウェイロックジョイントの摺動部が可動体に固着されるものであり、これにより、その後の本体の設置面への更なる接近動作に伴い、可動体を停止位置設定体に接近させるように摺動させ、また二番目以降に接地した可動脚も、接地の反力により、ワンウェイロックジョイントの摺動部が停止位置設定体に向かって摺動するが、複数の可動脚が接地した状態にあっては、各ワンウェイロックジョイントの摺動部の停止位置設定体に向かう速度が最も速い摺動部と可動体が固着して、可動体を停止位置設定体に向けて摺動させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の支持脚機構。
  3. 前記本体の設置方向は上方から下方に向かう重力方向であって、
    また前記可動体には、設置方向に設定されたレールが可動脚と同数形成され、ワンウェイロックジョイントの摺動部は、このレールに沿って摺動するように形成され、
    また、このレールは、可動体の側周面に上下方向に形成された平面視T字を成すT溝であり、
    前記ワンウェイロックジョイントは、このT溝の開口側の面と非開口側の面との間に設けた一対のクサビを互いに食い込み方向に作用させることにより、一対のクサビをT溝の溝幅方向に圧接し、摺動部の摺動を阻止して、摺動部をレールに固着するものであり、一対のクサビを互いに食い込み方向に作用させる作動は、可動脚が設置面に接触した際の反力によって作動させるようにしたことを特徴とする請求項1または2記載の支持脚機構。
  4. 前記本体の設置方向は上方から下方に向かう重力方向であって、
    また前記可動脚は、本体の下端部分において放射状に開閉するように形成されるものであり、
    また前記可動体には、設置方向に設定されたレールが可動脚と同数形成され、ワンウェイロックジョイントの摺動部は、このレールに沿って摺動するように形成され、
    また、このレールは、可動体の側周面に上下方向に形成された平面視T字を成すT溝であり、
    前記ワンウェイロックジョイントは、
    このT溝に収められるカム本体と、
    可動脚に対しリンク状に接続され、可動脚と反対側の端部をT溝状レールの非開口側の面に常に当接させるようにした伝導部とを具えて成り、
    更にカム本体は、回転作用片の先端に設けられた回転部を、T溝のレール開口側の面とレール非開口側の面とに常に当接させるものであり、
    またカム本体は、回転作用片を常に伝導部の上側に当接させるものであり、
    カム本体をT溝状レールに固着するにあたっては、可動脚が設置面に接触した際の反力を、伝導部を介してカム本体に作用させ、カム本体の回転を止めることによってカム本体をレールに固着させるようにしたことを特徴とする請求項1または2記載の支持脚機構。
  5. 前記T溝状レールにおけるレール開口側の面とレール非開口側の面との溝幅寸法は、上方に行くほど間隔が狭まるように形成されることを特徴とする請求項3または4記載の支持脚機構。
  6. 前記本体の設置方向は上方から下方に向かう重力方向であって、
    また前記可動体は、側周面の上下方向にロッド状のレールが可動脚と同数形成されて成り、
    前記可動脚は、このレールに外嵌めされるブロックを上端部分に具え、このブロックは、レール貫通用孔の孔径がレールの外径よりも大きく形成されて成るものであり、
    前記ワンウェイロックジョイントは、可動脚が設置面に接触した際の反力によって可動脚のブロックをロッド状のレールに対し傾倒させることにより、ブロックの貫通用孔の内側と外側とによりロッド状のレールを挟み込んで、可動脚をレールの適宜の位置に固着するようにしたことを特徴とする請求項1または2記載の支持脚機構。
  7. 設置面との接触により従動を開始する支持脚機構可動部を、設置面との相対的な位置関係の変化に追従させ、設置面への当接により起動し可動する複数の各可動脚と、
    前記各可動脚に連結し連動して動作する連結位置が可変の可動体と、
    前記各可動脚がそれぞれに前記可動体へ連結するためのワンウェイロックジョントと、 前記各可動脚が連結され、且つ前記可動体を装備し、なお且つ前記可動体の動作を任意の位置で開始させるための始動位置設定体および該動作を任意の位置で停止固定するための停止位置設定体とを具備した本体と、
    を具えて成る支持脚機構であって、
    前記相対的な位置関係の変化に追従させ、支持脚機構を作動させる運動により、
    前記設置面へ前記各可動脚を当接起動させることによって、
    当接起動した前記各可動脚を前記ワンウェイロックジョントにて連結し、
    前記可動体を前記当接起動した各可動脚と連動して作動させ、
    前記支持脚機構を作動させる運動により接触した前記各可動脚の前記設置面に対する接触点は、
    前記設置面の形状に追従した前記各可動脚の動作により維持され、
    前記可動体とワンウェイロックジョイントによりなされた連結の各位置により、
    前記設置面の形状による前記各可動脚の接触点の空間座標位置の相違を保持し、
    前記支持脚機構を作動させる運動により前記各可動脚から前記可動体へ連結するワンウェイロックジョイントを経て伝達連動されてなされる前記可動体の運動を、
    前記本体上に設定された前記停止位置設定体により停止させることで、
    前記各可動脚が前記設置面の形状に対応した接触点を保持し動作各部を一括停止固定し、
    任意の姿勢の接触支持状態で支持するようにしたことを特徴とする支持脚機構。
  8. 複数の可動脚と、
    可動体と、
    前記可動脚と前記可動体を連結するワンウェイロックジョイントと、
    前記可動体を保持し停止固定させる停止位置設定体を具備する本体と
    を具えて成る支持脚機構であって、
    設置面との接触により従動を開始する支持脚機構可動部を、
    設置面との相対的な位置関係の変化に追従させ、
    支持脚機構の動作終了に先行して前記複数の可動脚を設置面に接触させ、
    前記複数の可動脚が設置面への接触起動時にそれぞれ前記可動体と連結し連動して、
    前記従動により運動する可動脚との連結にて前記可動体を本体上で動作させ、
    前記可動体が本体の前記停止位置設定体にて停止することにより、
    連結され動作している部位を一括停止させ、
    支持脚機構の動作終了とし、
    結果的に前記複数の可動脚の前記設置面への接触点を維持したまま、
    前記支持脚機構を任意の姿勢で前記設置面に対し支持固定するようにしたことを特徴とする支持脚機構。
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