JPWO2013005532A1 - インプラント組立体 - Google Patents

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Abstract

【課題】インプラントの適用部位に関わらず生体外における簡易な操作によってインプラントを留置位置に位置決めすることが可能なインプラント組立体を提供する。【解決手段】インプラント組立体10は、生体内に留置されるインプラント20と、生体外に位置させられ引っ張られることによってインプラントを留置位置へ移動させる牽引部43、53を備え、インプラントに接続される長尺体30と、長尺体の生体内への経皮的な導入を補助するガイド手段60と、を有している。【選択図】図2

Description

本発明は、生体内の留置位置に位置決めして留置されるインプラントを備えるインプラント組立体に関する。
医療分野において生体内に留置されるインプラントに関する技術やインプラントの生体内への留置方法に関する各種技術が知られている。例えば、腰部脊柱間狭窄症の治療のために生体の棘突起間に留置されるインプラントと、インプラントの棘突起間への導入を円滑に行うために、工具と係合部材又は連結部材を取り付け自在の頭部とを備えた医療器具が知られている(特許文献1を参照)。
WO07/018114
ところで、インプラントは生体の各部位において使用される種々のものが存在するが、インプラントの留置位置は生体の適用部位に応じてそれぞれ異なるため、適用部位ごとに適切な位置決めが行われる必要がある。特に生体に対する負荷を軽減し得るように低侵襲な方法で位置決めが行われるためには、生体に導入するための傷孔を限りなく小さくし、迅速にかつ安全に施術が行われる必要があった。
そこで、本発明は、インプラントの適用部位に関わらず生体外における簡易な操作によってインプラントを留置位置に位置決めすることが可能なインプラント組立体の提供を目的とする。
(1)上記目的を達成するための本発明のインプラント組立体は、生体内に留置されるインプラントと、生体外に位置させられ引っ張られることによって前記インプラントを留置位置へ移動させる牽引部を備え、前記インプラントに接続される長尺体と、前記長尺体の生体内への経皮的な導入を補助するガイド手段と、を有している。
(2)前記長尺体は、前記インプラントに対をなして接続される第1の長尺片および第2の長尺片を少なくとも有し、前記第1の長尺片の牽引部および前記第2の長尺片の牽引部は、生体の異なる位置からそれぞれ生体外へ導出させられる、上記(1)のインプラント組立体。
(3)前記ガイド手段は、生体に経皮的に穿刺される穿刺部材を有し、前記インプラントは、前記長尺体を介して前記穿刺部材に連結されており、前記穿刺部材の穿刺に伴って生体内に導入させられ、前記長尺体は、前記インプラントに接続された状態で前記インプラントとともに生体内に導入させられる、上記(1)または上記(2)のインプラント組立体。
(4)前記穿刺部材は、前記インプラントが挿入可能な胴部を備え、前記インプラントは前記胴部内に挿入保持された状態で生体内へ導入可能な上記(3)のインプラント組立体。
(5)前記ガイド手段は、前記長尺体が挿通可能なルーメンと前記ルーメンの一端側および他端側にそれぞれ形成された開口部を備える管状ガイド部材を有する、上記(1)〜(4)のいずれか1つのインプラント組立体。
(6)前記インプラントは、前記長尺体を接続分離可能に取り付ける取り付け部を有する、上記(1)〜(5)のいずれか1つのインプラント組立体。
(7)前記取り付け部は、前記長尺体を引っ掛けて保持するフックを備え、前記長尺体の一部が前記フックに引っ掛けられることによって前記インプラントと前記長尺体とが接続可能な上記(6)のインプラント組立体。
(8)前記長尺体は、前記フックに環状に引っ掛けて取り付けられており、前記長尺体の一部を切断することによって前記インプラントと前記長尺体とが分離可能な上記(7)のインプラント組立体。
(9)前記インプラントは、充填材の導入に伴って拡張変形可能な拡張部材であって、拡張変形させられる前の状態で生体内へ導入させられる、上記(1)〜(8)のいずれか1つのインプラント組立体。
本発明のインプラント組立体によれば、生体内に留置されるインプラントに接続された長尺体の牽引部を生体外において引っ張る簡易な操作によってインプラントを留置位置に位置決めすることができる。これにより、インプラントの留置作業を迅速かつ低侵襲に行うことができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るインプラント組立体の全体構成を示す図であり、図1(A)は、インプラント組立体が備える穿刺部材の胴部内にインプラントを挿入させた状態を示す図、図1(B)は、図1(A)に示すインプラントを拡大して示す図である。 図2は、インプラント組立体の全体構成を示す図であり、図2(A)は、インプラント組立体が備える穿刺部材の胴部内からインプラントが取り出された状態を示す図、図2(B)は、図2(A)に示すインプラントを拡大して示す図である。 生体におけるインプラント組立体の適用部位を示す図である。 図4は、インプラント組立体の使用方法を説明するための模式図であり、図4(A)は、生体内にインプラントを導入する前の状態を示す図、図4(B)は、穿刺部材とともに生体内にインプラントが導入された状態を示す図である。 図5は、インプラント組立体の使用方法を説明するための模式図であり、図5(A)は、生体内においてインプラントを留置位置へ移動させる作業を示す図、図5(B)は、図5(A)の矢印5B方向から見た矢視図である。 図6は、インプラント組立体の使用方法を説明するための模式図であり、図6(A)は、長尺体をインプラントから分離させる作業およびインプラントを留置位置において拡張変形させる作業を示す図、図6(B)は、図6(A)の矢印6B方向から見た矢視図である。 図7は、インプラント組立体の使用方法を説明するための模式図であり、図7(A)は、拡張変形後のインプラントが留置位置に留置された状態を示す図、図7(B)は、図7(A)の矢印7(B)方向から見た矢視図である。 穿刺部材の変形例を説明するための全体構成図である。 図9は、インプラントが備える取り付け部の変形例を説明するための図であり、図9(A)は、フックの形状例を示す図、図9(B)は、フックの形状例および長尺体の端部形状例を示す図であり、図9(C)は、図9(B)の部分拡大図である。 図10は、本発明の第2の実施形態に係るインプラント組立体を説明するための図であり、図10(A)は、インプラント組立体が備える管状ガイド部材の使用状態を示す模式図、図10(B)、(C)はそれぞれ、インプラントと長尺体との接続形態を説明するための部分拡大図である。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照しつつ、本発明を実施形態に基づいて説明する。図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
<インプラント組立体の全体構成>
図1および図2を参照して、実施形態に係るインプラント組立体10は、概説すれば、生体90内に留置されるインプラント20と、生体90外に位置させられ引っ張られることによってインプラント20を留置位置へ移動させる牽引部43、53を備え、インプラント20に接続される長尺体30と、長尺体30の生体90内への経皮的な導入を補助するガイド手段60と、を有している(図4および図5をも参照)。
インプラント20は、拡張変形可能な拡張部材に特に限定されず、種々の埋め込み型機器が適用されるが、例えば、ポート、ICタグ(ICチップ)、薬剤投与用ポンプ、ペースメーカー、神経刺激装置、除細動器、骨スペーサ、脊椎インストゥルメンテーションなど、治療や投薬などを目的として生体内に留置されるものを広く適用することが可能である。実施形態にあっては、腰部脊柱管狭窄症(腰部脊椎間狭窄症)の治療を目的として用いられる棘突起間の間隔保持用スペーサをインプラント20に適用している。
生体の臓器である腰椎は、前半分の椎体と、後半分の椎弓とが椎弓根を介して連結され、かつ当該椎弓に棘突起、乳頭突起、副突起などの突起が形成されており、正常では軽く前方に弯曲した形である。また、隣接する腰椎間では椎間円板を介して連結されているため、例えば、ある腰椎と、当該腰椎と隣接する腰椎とは、椎間板や椎間関節によってずれないようになっている。しかしながら、スポーツなどで繰り返し腰椎に負荷がかかり疲労骨折を起こした場合、椎弓の部分で腰椎が分離してしまう腰椎分離症や、椎間関節の形や椎間板の変性によって上の腰椎を固定しにくくなり、ずれが生じる腰椎変性すべり症を引き起こす。さらに、腰椎のすべりが強くなると脊柱管が狭窄し、腰部脊柱管狭窄症の症状である間欠性跛行が引き起こされたりする。本実施形態においては、生体を切り開く切開手術や生体内でのインプラントのネジ留めなど生体への負荷が大きな施術を行うことなく、棘突起間のスペーサとして機能するインプラント20を位置決めして留置させることにより、腰部脊柱管狭窄症の治療を低侵襲で行うことを可能にしている。
インプラント20は、流体若しくは固体からなる充填材の導入に伴って拡張変形可能な拡張部材からなる。そして、拡張変形させられる前の状態で生体90内へ導入され(図5を参照)、留置位置へ位置決めされた後、拡張変形させられる(図6を参照)。インプラント20は、略H型(ダンベル型)の外形形状に拡張変形させられ、その形状で生体90内に留置される。インプラント20の中央部分において棘突起93同士の間隔を保持することを可能にし、さらに中央部分の両脇に位置する拡大部分において棘突起93を挟持させることによって留置後のインプラント20の移動を防止することを可能にしている。
棘突起間のスペーサとして用いられるインプラント20の材質は、棘突起などの組織および椎体の移動に伴う外圧に耐えられる素材であれば特に制限されることはないが、例えば、塩化ビニル、ポリウレタンエラストマー、スチレンーエチレンーブチレンースチレン共重合体(SEBS)、スチレンーエチレンープロピレンースチレン共重合体(SEPS)などの熱可塑性エラストマー、ナイロン、PETなどの熱可塑性樹脂、またはゴム、シリコーンエラストマーなどの熱硬化性樹脂を用いることが好ましく、不織布、織布、編布、ePTFEなどの多孔質材を用いることが特に好ましい。また、これらを適宜組み合わせて用いることも可能である。
また、本発明のインプラント20は上述した拡張変形可能な拡張部材に特に限定されない。その場合、棘突起間のスペーサとして用いられるインプラント20の材質は、棘突起などの組織および椎体の移動に伴う外圧に耐えられる素材であればよく、例えば、SUS、チタンなどの金属材、特にハイドロキシアパタイト、骨セメント、燐酸カルシウムなどのセラミックス材を用いることが好ましい。
インプラント20にはチューブ25が接続されており、当該チューブ25を介した流体若しくは固体からなる充填材の導入によってインプラント20が拡張変形させられる。流体としては、例えば、流入時には流動体で、流入後に硬化する物質、または流入時には流動体で、流入後に硬化しない物質のいずれも好ましい。
流入時には流動体で流入後に硬化する物質、および流入時には流動体で流入後に硬化しない物質は、好ましくは、下記特性の少なくとも一つを有する:(a)患者に安全である;(b)組織への損傷が少ないもしくはない;(c)患者の体温に近い温度(約35〜42℃)で硬化可能である;(d)収縮や拡張が起こらず、硬化した形状を維持できる;(e)注入してから1〜60分、好ましくは5〜30分、より好ましくは10分以内に硬化する;(f)溶媒として水、緩衝溶液、生理食塩液、造影剤、またはオリーブ油、ひまし油などの油脂類が使用できる。
また、流入時には流動体で、流入後に硬化する物質(硬化剤)の具体例としては、(g)二液混合架橋ポリマー;(h)ホットメルト接着剤;(i)ウレタンエラストマー;(j)光硬化性樹脂;(k)アクリル系樹脂;(l)骨セメント;(m)外部刺激により結晶化する溶液などが挙げられる。
上記(g)において、二液混合架橋ポリマーとしては、芳香族ジエポキシド樹脂または脂肪族ジエポキシド樹脂と、アミン化合物と、の組み合わせが好ましい。
上記(h)において、ホットメルト接着剤としては、水と反応して硬化できる材料と水との組み合わせ、またはEVA(エチレン酢酸ビニル共重合体)系、PO(ポリオレフィン)系、PA(ポリアミド)系、SR(合成ゴム)系、ACR(アクリル)系、PUR(ポリウレタン・湿気硬化型)系等が挙げられる。
上記(i)において、ウレタンエラストマーとしては、ポリオールと芳香族ポリイソシアネートとから誘導される重合体が好ましい。
上記(j)において、光重合性モノマーとしては、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、エチレン性不飽和カルボン酸など挙げられ、重合促進剤、架橋剤、光重合開始剤などを必要により使用することができる。
上記(k)において、アクリル系樹脂としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルへキシル、(メタ)アクリル酸n−オクチル、(メタ)アクリル酸ノニル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸グリシジル、酢酸ビニル、スチレン、α−メチルスチレン、(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリロニトリルなどのモノマーを公知の方法で重合したものが挙げられる。
上記(l)において、骨セメントは、例えばポリメチルメタクリレート、メチルメタクリレート−スチレン・コポリマー、過酸化ベンゾイル、硫酸バリウムなどの粉体に、メチルメタクリレート、N,N―ジメチル−パラ−トルイジン、ヒドロキノンなどからなる溶剤を混合し、作製される。または、酸化亜鉛とリン酸の酸塩基反応により硬化する歯科用セメントや、アルギン酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、塩化カルシウムなどに溶剤を混合し、有機物であるアルギン酸ナトリウム、無機物であるリン酸カルシウムが作製される有機−無機複合材なども使用できる。
上記(m)において、外部刺激により結晶化する溶液としては、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウムなどを溶解させた水溶液が挙げられる。外部刺激としては、物理的衝撃、熱、光、電気、超音波などが挙げられる。
インプラント20内へ流体が流入させられた後、時間の経過とともに流体が硬化するため、インプラント20を拡張変形させた状態で長期にわたって棘突起93間のスペーサとして機能させることができる。
また、前記流入時には流動体で、流入後に硬化しない物質の具体例としては、液体(生理食塩水、造影剤、薬液など);加圧スピードで硬さが変化する素材であるダイラント流体;ゲル(ゼラチン、寒天、デンプンなど);シリコーンシーライト剤;生体材料または生体吸収性材料;スライム(ポリビニルアルコールとホウ酸との混合物)などが挙げられる。インプラント20内へ流入させられた後、インプラント20の留置された状態が体動により破損することなく維持されるため、インプラント20を拡張変形させた状態で長期にわたって棘突起93間のスペーサとして機能させることができる。
また、前記流入時に予め硬化した物質の具体例としては、金属などの固体(超弾性ワイヤ、コイルなど)が挙げられる。インプラント20内へ導入させられた後、インプラント20の留置された状態が体動により破損することなく維持されるため、インプラント20を拡張変形させた状態で長期にわたって棘突起93間のスペーサとして機能させることができる。
インプラント20には、チューブ25の一端が連結される連結ポート23が備えられている。チューブ25は、例えば、連結ポート23にねじ込み式や嵌め込み式などによって液密に連結させられる。また、連結形態は特に制限されるものではなく、インプラント20への充填材の供給およびインプラント20からのチューブ25の分離が可能な限りにおいて適宜変更することが可能である。
インプラント20は、長尺体30を接続分離可能に取り付ける取り付け部21を備えている。取り付け部21は、長尺体30を引っ掛けて保持するフックによって構成されている。フックは、長尺体30が挿入される穴を備えるリング形状を有しており、インプラント20の両側部に対して設けられている。取り付け部21には、溝加工(図示省略する)を施している。生体内に導入された際に、導入位置を超音波によって検出し易くすることを可能にするためである。
長尺体30は、インプラント20に対をなして接続される第1の長尺片40および第2の長尺片50を有している。
第1の長尺片40は、インプラント20に接続される接続部41と、生体90外に位置させられる牽引部43とを備えた紐状の部材によって構成されている。接続部41は、インプラント20の取り付け部21に引っ掛けられた第1の長尺片40の一部によって構成されており、牽引部43は接続部41に連なり生体90外へ導出させられる長尺片40の一部によって構成されている。
第1の長尺片40と対にして用いられる第2の長尺片50は、第1の長尺片40と同様の構成を備えている。すなわち、全体が紐状の部材によって構成され、インプラント20に接続される接続部51、および生体外に位置させられる牽引部53を備えている。
長尺体30を構成する材料は、特に制限されるものではないが、生体適合性を備えたものを用いるのが望ましい。例えば、塩化ビニル、ポリウレタンエラストマー、スチレンーエチレンーブチレンースチレン共重合体(SEBS)、スチレンーエチレンープロピレンースチレン共重合体(SEPS)などの熱可塑性エラストマー、ナイロン、PETなどの熱可塑性樹脂、またはゴム、シリコーンエラストマーなどの熱硬化性樹脂を用いることが好ましく、絹糸、木綿糸、セルロースファイバーなどの繊維材、SUS線、銅線、チタン線、ナイチノール線などの金属材を用いることが特に好ましい。また、これらを適宜組み合わせて用いることも可能である。
また、長尺体30の外形形状や各寸法も特に制限されるものではないが、例えば、長さは、留置位置から生体90外へ導出させることが可能な十分な長さを備えていることが好ましい。また、生体90内での移動を円滑にし、かつ移動に伴う生体90への負荷を低減させる観点から小径に形成されていることが好ましい。
第1の長尺片40の牽引部43および第2の長尺片50の牽引部53は、生体90の異なる位置からそれぞれ生体90外へ導出させられる(図5を参照)。生体90内にインプラント20を導入した後、第1の長尺片40の牽引部43の引っ張り方向へインプラント20を移動し、さらに第2の長尺片50の牽引部53の引っ張り方向へインプラント20を移動することを可能にするためである。
第1の長尺片40は、インプラント20の取り付け部21に環状に引っ掛けて取り付けられている。同様に、第2の長尺片50は、インプラント20の他方の取り付け部21に環状に引っ掛けて取り付けられている。
ガイド手段60は、生体90に経皮的に穿刺される穿刺部材61を有している。穿刺部材61は、先端部が先鋭端に形成された針部63と、インプラント20が挿入可能な胴部65とを備える穿刺針によって構成されている。
穿刺部材61の針部63は、全体的に湾曲した外形形状に形成されている。このような外形形状を採用することにより、生体90への挿入位置、棘突起93間、生体90外への導出位置を経由する曲線経路に沿って穿刺部材61を移動させることを可能にしている(図4(B)において破線で経路を示す)。
インプラント20は、拡張変形させられる前の状態で穿刺部材61の胴部65内に挿入されている。第1の長尺片40は、一部が部分的に穿刺部材61に連結され、さらに折り畳まれた状態で胴部65内に挿入されている。図2に示すように、第1の長尺片40の牽引部43は穿刺部材61の開口端部近傍に連結されている。連結形態は、特に制限されるものではなく、図示するように穿刺部材61の開口端近傍に小孔を開け、環状の第1の長尺片40を通すことで連結されていてもよく、そのような小孔を用いずに穿刺部材61の内部に接着や溶着など簡易な方法で連結することも可能である。
インプラント20は、第1の長尺片40を介して穿刺部材61に連結されている。インプラント20を導入する際、インプラント20に先行して導入される針部63が隣接する棘突起93間を通過することによって、胴部65内に保持されたインプラント20、穿刺部材61に接続された第1の長尺片40がそれぞれ棘突起93間に案内される。
<インプラントの留置方法>
次に、インプラント組立体10を使用したインプラント20の留置方法を説明する。
図3には、インプラント20を留置する生体90が簡略化して示される。インプラント20は、生体90の背中91から経皮的に生体90内に導入され、留置位置となる棘突起93間に位置決めされた後、留置される。棘突起93は、図示されるように、椎体95の延伸方向に互いに間隔を空けて配列されている。
本実施形態に係るインプラントの留置方法は、(i)インプラントを生体内に導入するステップと、(ii)インプラントに接続された長尺体を生体内に導入するステップと、(iii)長尺体の牽引部を生体外に位置させるステップと、(iv)生体外において牽引部を引っ張ることによって、インプラントを留置位置へ移動させるステップと、を含んでいる。
まず、図4(A)を参照して、穿刺部材61の胴部65内にインプラント20を挿入した状態でインプラント組立体10を準備する。インプラント20にチューブ25を予め連結させておく。
次に、図4(B)を参照して、穿刺部材61を生体90内へ導入する。穿刺に先立って、生体90の穿刺部位にマーカーなどを付してもよい。
インプラント20は、穿刺部材61の胴部65内に挿入保持された状態で生体90内に導入させる。穿刺部材61とともに、穿刺部材61に連結させた第1の長尺片40、第2の長尺片50を生体90内へ導入させる。この際、穿刺部材61の針部63の先端側を生体90に貫通させる。また、第2の長尺片50の牽引部53は、生体90内へ導入させずに生体90外へ位置させておく。
インプラント20が長尺体30を介して穿刺部材61に連結されているため、穿刺部材61が通過した生体90内の経路に沿ってインプラント20および第1の長尺片40を案内することができる。また、インプラント20を穿刺部材61の胴部65内に挿入しているため、インプラント20の外形形状に関わらず生体90内へインプラント20を円滑に導入することができる。
このように、ステップ(i)は、生体に対して穿刺される穿刺部材に長尺体を介してインプラントを予め接続しておき、穿刺部材の穿刺に伴わせてインプラントおよび長尺体を生体内に導入させるステップを含んでいる。また、ステップ(i)は、穿刺部材が備える胴部内にインプラントを挿入保持させた状態でインプラントを生体内へ導入するステップを含んでいる。さらに、ステップ(i)は、充填材の導入に伴って拡張変形可能なイプラントを、拡張変形させる前の状態で生体内へ導入するステップを含んでいる。そして、ステップ(i)は、インプラントに接続された第1の長尺片の牽引部をインプラントの導入方向の前方側から生体外へ導出させ、第1の長尺片と対をなしてインプラントに接続された第2の長尺片の牽引部をインプラントの導入方向の後方側から生体外へ導出させるステップを含んでいる。
図5(A)を参照して、生体90外において第2の長尺片50の牽引部53を把持しつつ、生体90外において穿刺部材61の針部63の先端側を引っ張る。穿刺部材61の胴部65内からインプラント20を引き出すとともに、第1の長尺片40の牽引部43を生体90外へ導出させる。一方、第2の長尺片50の牽引部53は、生体90内に導入させることなく生体90外に位置させる。
このように、ステップ(ii)は、穿刺部材に第1の長尺片および第2の長尺片をそれぞれ接続させた状態で穿刺部材を生体内へ挿入させることにより、第1の長尺片の生体内への導入、第1の長尺片の牽引部の生体外への導出、および第2の長尺片の生体内への導入、第2の長尺片の牽引部の生体外への残置を行うステップを含んでいる。
図5(B)を参照して、第1の長尺片40の牽引部43、および第2の長尺片50の牽引部53を生体90外においてそれぞれ引っ張ることによって、生体90内に導入されたインプラント20を留置位置へ移動させる。穿刺部材61が通過した棘突起93間の経路に沿ってインプラント20を2方向(図中の矢印a、b方向)へスライド移動させて位置決めすることができる。なお、第2の長尺片50に代えて、または第2の長尺片50とともにインプラント20に連結されたチューブ25を引っ張ることによって位置決め作業を行うことも可能である。この際、留置位置への詳細な位置決めは、例えば、超音波診断により検出された画像に基づいて行うことが可能である。
インプラント20を拡張させる前に位置決め作業を行うため、拡張後に位置決め作業を行う場合と比較して、インプラント20を留置位置へ円滑に移動させることができる。
このように、ステップ(iv)は、第1の長尺片の牽引部を生体外において引っ張ることによって、または第2の長尺片の牽引部を生体外において引っ張ることによって生体内に導入されたインプラントを所定の留置位置へ位置決めするステップを含む。また、ステップ(iv)は、第2の長尺片に代えて、または第2の長尺片とともにインプラントに連結されたチューブを生体外において引っ張ることによってインプラントの位置決めを行うステップを含む。そして、ステップ(iv)は、拡張変形させられる前の状態でインプラントを留置位置へ移動させるステップを含む。
図6(A)、(B)を参照して、位置決め作業を行った後、チューブ25を介してインプラント20へ充填材を供給する。なお、チューブ25を介したインプラント20への充填材の供給は、外部装置である充填材供給装置81を使用して行う。例えば、充填材に流体を利用する場合は、充填材としての流体を圧送し得る機能を備えた公知の流体ポンプなどを充填材供給装置81に利用することが可能である。
このように、ステップ(iv)の後、留置位置に位置決めされたインプラント20を拡張変形させるステップ(v)を行う。
次に、第1の長尺片40の環状部分を切断し、第1の長尺片40を生体90から取り出す。切断は、例えば、ハサミのような切断器具を利用して行うことができる。同様に、第2の長尺片50の環状部分を切断し、第2の長尺片50を生体90から取り出す。第1の長尺片40の一部、第2の長尺片50の一部をそれぞれ切断する簡易な作業によって、インプラント20と長尺体30との分離を行うことができる。
このように、ステップ(v)の後、インプラントから長尺体を分離させるステップ(vi)を行う。また、ステップ(vi)は、インプラントのフックに環状に引っ掛けられた長尺体の一部を切断することによって、インプラントと長尺体とを分離させるステップを含む。なお、インプラントに拡張体を適用している場合には、ステップ(v)の後、ステップ(vi)を行うが、拡張体以外のインプラントを留置させる場合にあっては、ステップ(v)を行うことなく、長尺体を分離させるステップを行う。
インプラント20に連結させたチューブ25は、インプラント20を拡張変形させた後、インプラント20から適宜分離させる。
図7(A)、(B)を参照して、拡張変形した状態のインプラント20を棘突起93間に留置させる。隣接した棘突起93間において間隔を保持するスペーサとしてインプラント20が機能する。これにより切開手術や生体90内でのインプラントのネジ留めなど生体90への負荷が大きな施術を行うことなく腰部脊柱管狭窄症の治療を行うことができる。
上述したように、本実施形態に係るインプラント組立体10によれば、生体90内に留置されるインプラント20に接続された長尺体30の牽引部43、53を生体90外において引っ張る簡易な操作によってインプラント20を留置位置に位置決めすることができる。これにより、インプラント20の留置作業を迅速かつ低侵襲に行うことができる。
また、第1の長尺片40の牽引部43、および第2の長尺片50の牽引部53をそれぞれ生体90外において引っ張ることにより、生体90内に導入されたインプラント20を2方向へスライド移動させて位置決めを行うことができるため、位置決め作業をより簡単に、かつ精度よく行うことができる。
また、穿刺部材61とインプラント20とを第1の長尺片40を介して接続させ、穿刺部材61とともにインプラント20および第1の長尺片40を生体90内へ導入させるため、穿刺部材61が通過した生体90内の経路に沿ってインプラント20および第1の長尺片40を案内することができる。さらに、インプラント20を導入する作業と第1の長尺片40を導入する作業とを一工程で行うことができるため、より迅速にインプラント20の留置作業を行うことができる。
また、穿刺部材61の胴部65内にインプラント20を挿入保持させた状態で生体内へ導入させているため、インプラント20の外形形状に関わらずインプラント20を生体90内へ円滑に導入することができ、導入を低侵襲で行うことができる。
また、インプラント20には、長尺体30を接続分離可能に取り付ける取り付け部21が設けられている。このため、医療現場においてインプラント20と長尺体30との接続、および分離を作業者が手作業で容易に行うことができる。
また、長尺体30を引っ掛けて保持することが可能なフックによって取り付け部21が構成されているため、フックに対して長尺体30の一部を引っ掛ける簡易な操作によってインプラント20と長尺体30との接続を行うことができる。
また、長尺体30をフックに対して環状に引っ掛けて取り付けているため、長尺体30の一部を切断する簡易な作業によって、インプラント20と長尺体30との分離を行うことができる。
また、インプラント20を拡張変形させる前の状態で生体90内へ導入して位置決め作業を行うため、拡張変形後に位置決め作業を行う場合と比較して、インプラント20を留置位置へ円滑に移動させることができる。
<穿刺部材の変形例>
次に、図8を参照して、長尺体の生体内への導入を補助する穿刺部材の変形例を説明する。
上述した実施形態においては、生体90に穿刺される針部63とインプラント20が挿入可能な胴部65とを備えた穿刺針をガイド手段60として適用した例を示したが、例えば、胴部65を備えず生体90に穿刺可能な針部63のみを備える形態の穿刺部材61をガイド手段60に用いることも可能である。
図8に示すように、例えば、インプラント組立体10は、穿刺部材61の基端に長尺体30の一部を連結させた状態で準備させられる。連結は、穿刺部材61に設けた小孔に長尺体30としての第1の長尺片40を通すことによって行っている。なお、長尺体30とインプラント20との分離作業を簡易なものとするために、長尺体30を環状にしてインプラント20の取り付け部21に引っ掛けている。
変形例に係る穿刺部材61を用いる場合においても、穿刺部材61の生体90への穿刺に伴わせて長尺体30およびインプラント20を生体90内へ導入させることができる。そして、穿刺部材61が生体90内を通過する経路に沿ってインプラント20および長尺体30を案内させることができるため、インプラント20を留置位置近傍へ簡単に移動させることができる。
<取り付け部の変形例>
次に、図9を参照して、長尺体が取り付けられるインプラントの取り付け部の変形例を説明する。
上述した実施形態では、リング形状の取り付け部21を示したが、取り付け部21の構成は、このような形態に限定されるものではなく、長尺体30が引っ掛けて取り付け可能な限りにおいて、適宜変更することが可能である。
例えば、図9(A)に示すように、長尺体30を引っ掛けて接続させることが可能な穴をインプラント20に設けた形態を採用することが可能である。図示する形態では、取り付け部21の機能をインプラント20に付加するために、インプラント20として機能するICチップや各種医療器具が収納されるカバー部材27に取り付け部21をなす穴を設けている。
また、例えば、図9(B)に示すように、長尺体30が係脱可能なフックを取り付け部21として採用することも可能である。図示する形態では、フック21に設けられた孔を通して長尺体30の係止部31を引っ掛けて接続状態を維持させている。接続させた状態から長尺体30を回転させるなどしてフック21に対する係止を解除させることによってインプラント20と長尺体30との分離作業を行うことが可能になっている(図9(C)を参照)。
(第2の実施形態)
次に、図10(A)〜(C)を参照して、本発明の第2の実施形態を説明する。なお、上述した実施形態と同一の部材には同一の符号を付して説明し、重複した説明は省略する。
本実施形態にあっては、長尺体30の生体90内への導入を補助するガイド手段60として、長尺体30が挿通可能なルーメン72、およびルーメン72の一端側および他端側にそれぞれ形成された開口部77、79を備える管状ガイド部材71を用いている。このような点において、穿刺部材61を用いて長尺体30の導入が行われる第1の実施形態と相違している。
管状ガイド部材71は、先端に設けられた針部73と、ルーメン72が形成された胴部75とを備えている。針部73を生体90に対して穿刺させることによって、胴部75が部分的に生体90内に導入される。そして、管状ガイド部材71の先端側に位置する開口部77がインプラント20の取り付け部21に臨むように配置され、基端側に位置する開口部79が生体90外に配置され、この状態でルーメン72を介して長尺体30がインプラント20まで案内される。
管状ガイド部材71の生体90内への導入は、例えば、ガイドワイヤなどの公知の医療器具の先端を生体90内へ導入した後、ガイドワイヤの基端を管状ガイド部材71のルーメン72に挿通し、ガイドワイヤ上を這わせてインプラント20近傍まで管状ガイド部材71を案内する方法を採用することが可能である。
図10(A)に示す例では、胴部65を備える穿刺部材61を利用してインプラント20および第1の長尺片40を生体90内に挿入した後、管状ガイド部材71を利用して第2の長尺片50を生体90内へ導入している。なお、図中においてチューブ25の図示を省略しているが、チューブ25は第1の実施形態において説明したように、例えば、インプラント20に予め連結された状態で生体90内へ導入される。
図10(B)、(C)を参照して、生体90内において長尺体30をインプラント20に接続する方法を説明する。
例えば、図10(B)に示すように、長尺体30の一端に屈曲部33を形成し、この屈曲部33をインプラント20の取り付け部21に引っ掛けることによって取り付けを行うことができる。図示するように、管状ガイド部材71とともに長尺体30を把持可能な把持具(例えば、ピンセットなど)83を利用することによって長尺体30の屈曲部33をインプラント20に簡単に接続させることができる。
屈曲させた長尺体30をインプラント20に接続させる形態においては、先端の屈曲形状が維持されるように、例えば、SUS線、銅線、チタン線、ナイチノール線などのような金属材からなる長尺体を利用することが好ましい。
長尺体30によるインプラント20の位置決め作業が終了した後、管状ガイド部材71が生体90から引き抜かれる。インプラント20からの長尺体30の分離作業は、管状ガイド部材71を再び生体90内へ導入し、接続作業と同様に管状ガイド部材71のルーメン72、および開口部77を介して行うことができる。
図10(C)に示すようによう、長尺体30に屈曲部33を形成させることなく、長尺体30の一部を引っ掛けることによってインプラント20に対する接続を行うことも可能である。
このように、第2の実施形態に係るインプラントの留置方法において、ステップ(i)は、インプラトを長尺体から分離させた状態で生体内へ導入するステップを含み、ステップ(ii)は、管状ガイド部材のルーメンを介して長尺体を生体内へ導入させた後、生体内においてインプラントと長尺体とを接続するステップを含む。また、インプラントから長尺体を分離させるステップ(vi)は、管状ガイド部材の開口部をインプラントに臨むように配置した状態で管状ガイド部材のルーメンおよび開口部を介して長尺体を分離するステップを含む。
本実施形態のように、長尺体30の生体90内への導入を補助するガイド手段60として管状ガイド部材71を用いることにより、インプラント20を生体90内に導入した後においてもインプラント20と長尺体30との接続、分離作業を行うことができる。長尺体30を利用した施術の選択を医療現場において適宜判断することが可能になるため、インプラント組立体10の利便性の向上を図ることができる。
第2の実施形態においては、穿刺部材61と管状ガイド部材71とを併用した形態を示したが、管状ガイド部材71のみを利用して第1の長尺片40および第2の長尺片50を生体90内のインプラント20まで案内させて接続作業を行うことも可能である。この場合、ガイディングカテーテルなどの公知の医療器具を用いて長尺体30に先行させてインプラント20を生体90内へ導入する作業が行われる。
本発明は、適宜改変することが可能である。
各実施形態においては、長尺体30として第1の長尺片40、および第2の長尺片50の2つの長尺状の部材を利用した形態を示したが、長尺体はインプラントを生体内において移動させ得るように、少なくとも1つ備えられていればよい。ただし、実施形態において説明したように、複数の長尺片を用いれば、インプラントを複数の方向へ移動させることが可能になり、位置決め精度の向上を図ることが可能になる。また、例えば、第1、第2の長尺片の2つの長尺片以外に、さらに他の長尺片を接続させ、3方向、4方向などさらに複数の方向への移動を可能にする形態を適宜採用することができる。
また、インプラント組立体の適用部位は、生体内の棘突起間のみに限定されるものではなく、棘突起間以外の部位に対して適用することも可能である。インプラントも拡張、収縮変形させられる形態のものに特に限定されるものではない。すなわち、治療内容や適用部位に応じたインプラントを適宜選択し、長尺体およびガイド手段とセットにしたインプラント組立体として生体の各部位に対して広く適用することが可能である。
また、インプラントと長尺体とを接続分離可能に取り付ける方法は、インプラントの取り付け部に対して長尺体を引っ掛けて保持させる形態に特に限定されるものではなく、適宜変更することが可能である。例えば、インプラントにネジ部を設けて長尺体の一端をねじ込んで接続させる形態などを採用することが可能である。
本出願は、2011年7月4日に出願された日本国特許出願第2011−148576号に基づいており、その開示内容は、参照により全体として引用されている。
10 インプラント組立体、
20 インプラント、
21 取り付け部(フック)、
25 チューブ、
30 長尺体、
40 第1の長尺片、
41 接続部、
43 牽引部、
50 第2の長尺片、
51 接続部、
53 牽引部、
60 ガイド手段、
61 穿刺部材、
63 針部、
65 胴部、
71 管状ガイド部材、
72 ルーメン、
77 先端側の開口部、
79 後端側の開口部、
90 生体、
93 棘突起。

Claims (9)

  1. 生体内に留置されるインプラントと、
    生体外に位置させられ引っ張られることによって前記インプラントを留置位置へ移動させる牽引部を備え、前記インプラントに接続される長尺体と、
    前記長尺体の生体内への経皮的な導入を補助するガイド手段と、を有することを特徴とするインプラント組立体。
  2. 前記長尺体は、前記インプラントに対をなして接続される第1の長尺片および第2の長尺片を少なくとも有し、
    前記第1の長尺片の牽引部および前記第2の長尺片の牽引部は、生体の異なる位置からそれぞれ生体外へ導出させられる、請求項1に記載のインプラント組立体。
  3. 前記ガイド手段は、生体に経皮的に穿刺される穿刺部材を有し、
    前記インプラントは、前記長尺体を介して前記穿刺部材に連結されており、前記穿刺部材の穿刺に伴って生体内に導入させられ、
    前記長尺体は、前記インプラントに接続された状態で前記インプラントとともに生体内に導入させられる、請求項1または請求項2に記載のインプラント組立体。
  4. 前記穿刺部材は、前記インプラントが挿入可能な胴部を備え、
    前記インプラントは前記胴部内に挿入保持された状態で生体内へ導入可能な請求項3に記載のインプラント組立体。
  5. 前記ガイド手段は、前記長尺体が挿通可能なルーメンと前記ルーメンの一端側および他端側にそれぞれ形成された開口部を備える管状ガイド部材を有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載のインプラント組立体。
  6. 前記インプラントは、前記長尺体を接続分離可能に取り付ける取り付け部を有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載のインプラント組立体。
  7. 前記取り付け部は、前記長尺体を引っ掛けて保持するフックを備え、
    前記長尺体の一部が前記フックに引っ掛けられることによって前記インプラントと前記長尺体とが接続可能な請求項6に記載のインプラント組立体。
  8. 前記長尺体は、前記フックに環状に引っ掛けて取り付けられており、前記長尺体の一部を切断することによって前記インプラントと前記長尺体とが分離可能な請求項7に記載のインプラント組立体。
  9. 前記インプラントは、充填材の導入に伴って拡張変形可能な拡張部材であって、拡張変形させられる前の状態で生体内へ導入させられる、請求項1〜8のいずれか1項に記載のインプラント組立体。
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