JPWO2011068210A1 - 立体表示装置、立体表示用画像データ生成方法、及びそのプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
この内、図75に、立体表示装置に使用されるレンチキュラーレンズをシート状にしたレンチキュラーレンズシート109の例を示す。又、図92には、レンチキュラーレンズシート109を用いた表示装置の構成例、およびこれに対応する画像の立体表示の手法の一例を、模式的に示す。
図93に、この特許文献1に開示された技術内容を示す。図93において、マルチビュー表示装置の周囲温度を示す温度信号を入力する場合には、前記周囲温度に対応する遮光パネル208の遮蔽位置の歪量を補正することができ、高精度な視野角及び視野範囲調整をすることができるとしている。
又、発光素子の周囲の雰囲気温度を測定し、これに基づいて発光素子の駆動条件を設定するための表示装置に関する技術が特許文献4に開示されている(図示せず)。この技術は、発光素子として発光素子ダイオードを使用した場合、その雰囲気温度の変動が発光素子ダイオードの発光特性に影響を与えることに鑑み、当該発光素子ダイオードの駆動条件を温度に対応して設定使用とするものである。
特許文献1に開示された表示装置(図93)の場合は、温度変化による歪量が数〔ppm〕〜数10〔ppm〕と相当小さいために、遮光パネル208の遮蔽位置だけで補正するためには、遮光パネル208の解像度としてTFT−LCD(液晶表示素子)221の解像度に対して少なくとも10倍から100倍以上が求められ、装置コストが非常に高くなるという課題がある。
特許文献4に開示されている表示装置には、発光素子ダイオードの温度依存性を改善したものであり、3Dに係るレンズアレイの温度特性についての開示はない。
この内、前記立体画像生成手段には、前記画像振分け部の温度を検出する温度センサと、前記立体表示パネルの固有の立体視域に関するパラメータ情報である前記画像振分け部と前記表示パネル部とを固定した状態における実効的な線膨張係数差,前記表示パネル部の大きさ,前記単位画素の解像度,基準温度,3Dクロストーク特性などから規定される立体視域に関する情報を記憶したデータ記憶部とが併設されている。
また、前記立体画像生成手段は、前記温度センサから検出された温度情報と前記基準温度との温度差ΔTを算出すると共に当該温度差ΔT及び前記データ記憶部に記憶された情報に基づいて前記画像振分け部の周囲環境温度の変化に起因して変化する収縮量又は膨張量である変形量を算出する変形量算出部と、前記変形量算出部で収縮又は膨張にかかる変形量が算出された場合にこれに対応した3D画像データを生成し前記表示パネル駆動部へ前記表示パネル駆動用として出力する主演算制御部とを含んで構成したことを特徴とする。
前記画像振分け部の温度を温度センサによって検出すると共に予め設定された基準温度との温度差ΔTを算出し(温度差算出工程)、この算出した温度差ΔTと予め別に設定された基準値ΔTthとをその絶対値で比較すると共に|ΔT|>|ΔTth|の場合に前記3D画像データの前記x軸上にて特定される視差量についてその補正が必要と判定し(補正可否判定工程)、この補正可否の判定で|ΔT|≦|ΔTth|で補正不要と判定された場合に,前記3次元データをそのままレンダリング処理し(画像処理工程)、このレンダリング処理結果に基づいて前記表示パネル駆動用の3D画像データを生成する構成(3D画像データ生成工程)としたことを特徴とする。
前記3D画像データの特定に際しては、予め前記立体表示パネル部分の温度を温度センサにより測定すると共に当該測定値に基づいて予め設定された基準温度との温度差ΔTを変形量算出部が算出し(温度差算出工程)、次に、取得された前記3次元データをレンダリング処理して得られる3D画像データをデプスマップ用として記憶し(デスプマップ情報特定工程)、前記算出された温度差ΔTと予め設定された基準値ΔTthとを温度差判定部がその絶対値で比較すると共に|ΔT|>|ΔTth|の場合に前記3D画像データの視差量についての補正が必要と判定し(補正可否判定工程)、
前記補正可否の判定工程で前記温度差ΔTが|ΔT|≦|ΔTth|であり前記視差量の補正を必要としない温度環境であるとの判定が成された場合に作動し,前記データ記憶部に格納された画像データを,前記3次元データが備えている視差量に対応した深度情報を備えた2次元の3Dデスプマップ画像データとして出力する(3D画像データ生成工程)構成としたことを特徴とする。
予めレンタリング処理された右眼用および左眼用の一対の視差画像データAが入力された場合に、前記主演算制御部が、これを、予め装備したデータ記憶部に3D画像データ生成用として蓄積し(対象画像データ設定工程)、前記視差画像データAの収集時に温度センサにより測定された前記画像振分け部の温度に基づいて、予め設定された基準温度との温度差ΔTを算出し(温度差算出工程)、
この温度差算出の工程で特定された温度差|ΔT|が予め設定した基準値|ΔTth|以下か否かを個別に演算すると共に,表示面としてのスクリーン面であるxy平面上にあってx軸上で特定される各オブジェクトの視差量に対してその補正を必要とする温度環境であるが否かを判定し(温度差判定工程)、
この温度差判定によって前記温度差ΔTが|ΔT|≦|ΔTth|であり前記視差量の補正を必要としない温度環境であるとの判定が成された場合に作動し,前記データ記憶部に格納された一対の視差画像データAに基づいて,その視差量に対応した深度情報を備えた2次元の3D画像データを生成し,前記表示パネル駆動用として出力する(3D画像データ生成工程)構成としたことを特徴とする。
前記画像振分け部の温度が予め装備された温度センサから入力された場合に予め設定された基準温度との温度差ΔTを算出する温度差算出機能、この算出した温度差ΔTと予め別に設定された基準値ΔTthとをその絶対値で比較し,|ΔT|>|ΔTth|の場合に前記3D画像データのx軸上にて特定される視差量についてその補正が必要と判定すると共に,|ΔT|≦|ΔTth|の場合には視差量について補正不要と判定する補正可否判定機能、
前記補正可否判定機能にて|ΔT|≦|ΔTth|で補正不要と判定された場合に前記3次元データをレンダリング処理する画像処理機能、およびこのレンダリング処理結果に基づいて前記表示パネル駆動用の3D画像データを生成する3D画像データ生成機能を備え、これらの各機能をコンピュータに実現させるようにしたことを特徴とする。
前記3D画像データの特定に際しては、温度センサにより測定された前記立体表示パネル部分の温度に基づいて予め設定された基準温度との温度差ΔTを算出する温度差算出機能、取り込まれた前記3次元データをレンダリング処理して成る3D画像データをデプスマップ画像用としてメモリに記憶するデプスマップ情報特定機能、前記算出された温度差ΔTと予め設定された基準値ΔTthとをその絶対値で比較すると共に|ΔT|>|ΔTth|の場合に前記3D画像データの視差量についての補正が必要と判定する補正可否判定機能、
およびこの補正可否判定機能により前記温度差ΔTが|ΔT|≦|ΔTth|であり前記視差量の補正を必要としない温度環境であるとの判定が成された場合に稼働し,前記メモリに記憶されている画像データを,前記3次元データが備えている視差量に対応した深度情報を保持する2次元の3Dデスプマップ画像データとして出力する3D画像データ生成機能、を備え、これらの各機能をコンピュータに実現させるようにしたことを特徴とする。
予めレンタリング処理された右眼用および左眼用の一対の視差画像データAを3D画像データ生成用として前記立体画像生成手段が入力し予め装備したデータ記憶部に蓄積する対象画像データ設定機能、前記視差画像データAの収集時に温度センサにより測定された前記画像振分け部部分の温度の測定値に基づいて予め設定された基準温度との温度差ΔTを算出する温度差算出機能、この温度差算出機能で算出された温度差ΔTの絶対値が予め設定した基準値ΔTthの絶対値以下か否かを個別に演算すると共に,深度情報であるz軸情報を含む前記表示面としてのスクリーン面であるxy平面上にあって,x軸上で特定される各オブジェクトの視差量に対してその補正を必要とする温度環境であるが否かを判定する補正可否判定機能、
およびこの補正可否判定機能によって前記温度差ΔTが|ΔT|≦|ΔTth|であり前記視差量の補正を必要としない温度環境であるとの判定が成された場合に作動し、前記データ記憶部に格納された一対の視差画像データAに基づいて、その視差量に対応した深度情報を保持する2次元の3D画像データを生成し前記表示パネル駆動用として出力する3D画像データ生成機能を備え、これらの各機能をコンピュータに実行させるようにしたことを特徴とする。
最初に、これら第1乃至第5の各実施形態の説明に先立って、第1乃至第5の各実施形態に共通に実施されている、立体画像コンテンツ(3Dコンテンツ)の作成方法の具体例を、図64乃至図74に基づいて説明し、その後に第1乃至第5の各実施形態を、具体的に説明する。
この状態において、オブジェクトをz軸が正の方向に配置した飛出しオブジェクト82に対しては図65(A)のような飛出しイメージ視差画像が、又オブジェクトをz軸が負の方向(奥の方向)に配置した奥行きオブジェクト83に対しては図65(B)のような奥行きイメージ視差画像が、それぞれ作成される。
そして、観察者は、左眼7aが左眼領域5a内に位置し且つ右眼7bが右眼領域7a内に位置している時に、所定の立体画像を観察することができる。
図68は、図66の光学モデルに対して、図65で示した飛出し及び奥行き視差画像を表示した場合の模式図を示す。図68(A)は飛出しイメージ観察時を示しているが、右眼用画像のオブジェクト82の位置は画面中心より左側に、左眼用画像のオブジェクト82の位置は画面中心より右側に配置されているため、オブジェクト映像の表示面から観察面に向かう光線はP方向となる。
更に、表示パネル部11Aとレンチキュラーレンズ1との間には偏光版(図示せず)を介在させることも可能である。この場合は上記の固定方法に加えて偏光板材料の力学物性値に依存した実効的線膨張係数差となる。
図70(A)はレンズ収縮状態を、図70(B)は通常状態を、又図70(C)はレンズ膨張状態における各左眼領域と右眼領域とをそれぞれ示す。ここで、レンズピッチが小さくなるにつれてパネル外端の光線の屈折が大きくなり、観察距離が小さくなる方向に変化することとなり、同時に、左眼領域と右眼領域の大きさも変化する。
図71(A)は飛出しイメージ観察時を示しているが、図70(A)で上述したオブジェクト映像の表示面から観察面に向かうP方向の光線は、左眼領域5a及び右眼領域5bの範囲内に入射される。
図72(A)は飛出しイメージ観察時を示しているが、図70(C)で上述したオブジェクト映像の表示面から観察面に向かうP方向の光線は、左眼領域5a及び右眼領域5bの範囲内に入射されない。
また、3D領域が小さくなるほど温度変化に対する立体視域変動が小さくなっていることも確認される。これは3D領域が小さくなるほど、視差画像は画面中心近くに存在するためレンズピッチ変動の影響を受けなくなっていることを意味している。
基本的に飛出しと奥行きとで同じ視差量の場合は、立体視域はほぼ同等である。このように温度変動によるレンズピッチ変動が無い場合は、視差方向に対する立体視域の差は極めて小さい。図73のような飛出し及び奥行きの視差方向に対する視認範囲の変化は、使用環境温度変化時の固有の現象であることが分かる。
図70(a)に示したように、温度の下降につれてレンズピッチが小さくなり、パネル外端の光線の屈折が大きくなる傾向がある。図87は、低温時クロストーク影響を考慮しない飛出しと奥行きイメージを表示した場合の視野域を示す図である。
以下、本発明の第1実施形態を図1乃至図15に基づいて説明する。
本第1実施形態については最初に内容全体について説明し、その後に本第1実施形態の変形例を説明する。
図1は、本発明の立体表示装置の一例を示す断面図である。この図1の断面図には、当該断面内における画像の立体表示の状態を模式的に示す説明図が付加されている。又、図2(A),図2(B)は、図1の立体表示の内容を実現させるための具体的な構成例を示すブロック図、図2(C)は後述する変形例の主要部(主演算制御部)を示すブロック図である。
この図1乃至図2において、立体表示装置10は、三次元画像を外部に向けて表示する立体表示パネル11と、この立体表示パネル11の表示動作を駆動制御する表示コントローラ部12とを備えている。表示コントローラ部12は、前記立体表示パネル11を直接駆動する表示パネル駆動部23と、この表示パネル駆動部23の動作を制御すると共に予め設定されたz軸方向の深度情報を含むxyzの三軸で特定される3次元データに基づいて前記表示パネルを駆動するための3D画像データを生成する立体画像生成手段22とを備えている。
これにより、前述したレンチキュラーレンズ1と表示パネル部11Aとの周囲環境に温度変化があった場合には、この温度変化に対しても有効に対応して3D画像データの生成を可能とする構成となっている。
これにより、前述した周囲環境の温度変化があった場合にこれに対応して前述した視差量の補正の必要性有無を直ちに判断することができるようになっている。
これにより、レンチキュラーレンズ1が収縮した状態にある場合にも、後述するように、飛出側(z≧0)および非飛出側(z<0)に位置するオブジェクトに対して、3D画像データを有効に生成することが可能となっている。
これにより、レンチキュラーレンズ1が膨張した状態にある場合にも、後述するように、飛出側および非飛出側に位置するオブジェクトに対しても、3D画像データを有効に生成することが可能となっている。
ここで、デプス画像は、基本的には画素単位で奥行き情報に基づいた階調値を有するように特定処理される。
(具体的な構成)
図1において、立体表示装置10は、上述したように立体表示パネル11と表示コントローラ12とを含んで構成されている。立体表示パネル11は、レンチキュラーレンズ(画像振分け部)1と、このレンチキュラーレンズ1を保持すると共に層状に設置された複数の単位画素4a,4bを有する一方の基板(対向基板)2及び、この基板2の前記複数の単位画素のスイッチング動作を行う他方の基板(主基板)3とから成る表示パネル部11Aとにより構成されている。ここで、レンチキュラーレンズ1と前記表示パネル部11Aとの間には、偏光板(図示せず)を介在させてもよい。
そして、観察者は、左眼7aが左眼領域5a内に位置し且つ右眼7bが右眼領域7b内に位置している時に、所定の立体画像を観察することができるようになっている。
即ち、この表示コントローラ部12は、具体的には、図2(A)に示すように温度センサ21で検出される環境温度に対応して前記立体表示パネル駆動用の立体画像データである3D画像データを出力する立体画像生成手段(画像生成手段)22と、この立体画像生成手段22から出力される3D画像データに基づいて前記立体表示パネル11を駆動する表示パネル駆動部23とを備えている。
この場合、立体表示に用いる3Dデータ、即ち視差を有する左右両眼用の2次元画像データは、観察者の左右両眼に相当する仮想の2視点を設定し、各々レンダリング処理により生成する。図3(A)及び図3(B)は、生成された後の画像データの一例である。
デプス(奥行き)データは、2次元画像に対応したグレースケール画像であり、奥行き情報に基づいた階調値を画素単位に適用している。この場合は、温度センサ21で検出された温度情報に応じてデプスマップの階調値を変化させる。これらの動作処理は、後述するように、何れも前述した主演算制御部31に制御されてデプス画像展開処理部22Bで実行される。
そして、これらの画像データを用いて立体表示を行うときは、表示パネル11の単位画素を水平方向に、右眼用画素、左眼用画素として交互に用いる。
ここで、立体画像生成手段22は、2D/3D画像データとして、サイドバイサイドやラインバイラインやドットバイドットといった各視点画像を合成したデータや、センター画像とデプス画像を組合せたデータや、各視点の映像を時系列的に送るデータなど様々な形態で出力することが可能である。
又、表示パネル駆動部23は、3D表示パネル11を駆動するために必要な信号(同期信号等)生成する機能を備えている。この場合、3D表示パネル11を構成するレンチキュラーレンズ(画像振分け部)1が液晶バリアや液晶レンズなどの電気光学素子である場合は、2D/3Dデータに応じて、表示パネル駆動部23から所定の信号をレンチキュラーレンズへ出力する機能を備えるように構成してもよい。
次に、レンチキュラーレンズ1の温度変化に応じて成される3D画像データの補正(修正処理)について説明する。
この図4において、図4(A)は飛出しイメージ観察時を示している。そして、前述した表示面40上のx軸上にて特定される視差量Aに応じたP方向の光線は、前述した図71(A)で示したのと同様に、左眼領域5a及び右眼領域5bの範囲内に入射される。
この図5(A)は飛出しイメージ観察時を示しているが、図72(A)で示した視差量Aに応じたP方向の光線は左眼領域5a及び右眼領域5bの範囲内に入射されない。そこで、視差量Aからαを引いた視差量A−αに応じたP方向の光線を形成することで、左眼領域5a及び右眼領域5bの範囲内に入射させるようにする。
上記図4及び図5に開示した光学モデルを実現するために、その画像データの具体的な生成動作について、以下、詳細に説明する。
はじめに、立体表示が開始されると同時に、表示装置(具体的にはレンチキュラーレンズ1)の温度を検出する温度センサ21を起動する。
本第1実施形態では、スクリーン面40より奥側(z<0)にリンゴのオブジェクト42が、手前側(z≧0)にぶどうのオブジェクト43が、それぞれ配置されている。又、カメラ設定A(第1のカメラ設定A)は、上記パラメータ情報の内、パネルサイズ及びパネル解像度などに応じて設定されるが、必要に応じて、或いはパネル観察者の好みに応じて、任意に設定できるようにするように構成してもよい。
そして、z≧0の場合は、オブジェクト43の3次元データに対して第1のカメラ設定Aの条件でレンダリング処理(図6:ステップS109/飛出側画像データ処理工程)が実行され、これによって図9(A)に示すような3D画像データが得られる。
そして、z<0の場合は、オブジェクト42の3次元データに対して第1のカメラ設定Aの条件でレンダリング処理が行われ(図6:ステップS114/非飛出側画像データ処理工程)、これによって図10(A)に示すような3D画像データを得る。
これにより、オブジェクト43の視差量が、AからA−α,AからA−α と小さくなり、図5で説明したようにレンズ膨張状態でも観察可能な画像となる。
ここで、図6のステップS106は、観察者が立体表示装置10の使用温度環境変化に対応するための機能である。例えば、可搬性の装置では屋外から屋内に入る場合などが想定され、据置型の装置では空調動作前後の場合などが想定される。
同時に、この図11の一例に対する画像データの生成を図12に示す。この場合にも、図6で示したフローチャートによってΔTに応じた画像データの生成が、図8〜図10で行ったのと全く同様にして、図12(A)〜(C)のような画像データを得ることができる。
図13(A)において、まず、最大階調幅を例えば256としたときに、その半分である階調値128をスクリーン面40上の階調値とし、上述の定義に従い、このスクリーン面40に対して飛出しオブジェクト46c,46dには階調値128よりも大きな値が適用され、奥行きオブジェクト46a,46bには階調値128よりも小さな値が適用される。
又、上記の視差画像あるいはデプス画像を得るための撮影法として交差法を用いて説明したが、平行法でも同様の処理が可能である。
又、上記プログラム発明については、そのプログラム化された内容を非一時的な記録媒体、例えばDVD、CD、フラッシュメモリなどに記録したものであってもよい。この場合、当該記録されたプログラムはコンピュータによって読み出され実行される。
このようにしても、前述した本発明の目的を有効に達成することができる。
図14に、立体表示装置11の使用環境温度を−20〔℃〕から60〔℃〕まで変化させた時の立体視域の評価結果を示す。レンチキュラーレンズ1と表示パネル部11Aとを固定した状態における両者の実効的線膨張係数差は30〔ppm〕である。
つまり、3D領域10〔%〕は図8に示すような比較的画面中心部に視差領域があることを意味し、3D領域85〔%〕は図12に示すような画面ほぼ全体に視差領域があることを意味している。
図14を参照すると、実効的線膨張係数差が上記の通り30〔ppm〕有しているにも関わらず、3D領域40〔%〕において、−20〔℃〕から60〔℃〕にわたり所定の立体視域が確保されている。これは、使用環境温度に応じて特定の視差方向に対して視差量コントロールを行っているためであり、図73と比較して使用温度範囲が大幅に向上していることが確認された。
図14と図73を比較してみると、3D領域40〔%〕に対する立体視域の変化は、25〔℃〕を中心として±15〔℃〕を越えたところで本第1実施形態が非常に有効となっていることが分かる。
図15にN=4の例を示すが、立体表示パネル11の単位画素には観察者の両眼7a、7bが並ぶ方向と並行となる水平方向に対して第1視点用画素51a、第2視点用画素51b、第3視点用画素51c、第4視点用画素51dを配置して、光学振分け手段であるレンチキュラーレンズ1を介して、第1視点用領域52aから第4視点用領域42dまで形成されている。この各視点で投影される画像データの生成にはカメラを4台使用してレンダリング処理を行うが、この処理に際して上述した2視点と同様に扱うことが可能となっている。
次に,上記第1実施形態の変形例を図2(C)に基づいて説明する。
ここで、上記第1実施形態と同一の構成部材については同一の符号を用いるものとする。
上述した第1実施形態においては、主演算制御部31の収縮時補正制御部31Aにあって、図2(B)に示すように、飛出側画像データ処理機能31aについて、第1のカメラ設定Aによるレンダリング処理を実施し、非飛出側画像データ処理機能31bについて、第1のカメラ設定Aにおけるカメラ光軸とz軸との成す夾角よりも小さい夾角の第2のカメラ設定Bによるレンダリング処理を実施した(図6:ステップS110,S111参照)。
即ち、この変形例では、図2(C)に示すように、主演算制御部32の膨張時補正制御部32Bにあっては、前述した飛出側画像データ処理機能31fに代えて、z≧0のオブジェクトのz(絶対値)に対して補正係数βを乗じてz値変換(元のz値よりも小さくなる方向)を行う飛出側z値変換処理機能32fを備えた点に特徴を有する。
ここで、補正係数βの大きさについては、上述した補正係数αの場合と同様に設定することができる。
その他の構成およびその作用効果は、上述した第1実施形態の場合と同一となっている。
次に、本発明の第2実施形態を図16乃至18に基づいて説明する。
図16(A),図16(B)は、本第2実施形態における立体表示装置のコントローラ部50および当該コントローラ部の主要部を成す主演算制御部51の構成内容を示すブロック図である。
又、図16(C)は、本第2実施形態の変形例の主要部(主演算制御部)52を示すブロック図である。
ここで、前述した第1実施形態と同一の構成部材については同一の符号を用いるものとする。
以下、これを、前述した第1実施形態の記載内容を前提として説明する。
まず、本第2の実施形態における立体表示装置は、前述した第1実施形態の場合と同様に、立体表示パネル11を駆動制御する表示コントローラ部50を備えている。この表示コントローラ部50には、後述する各構成要素全体の動作を規制する主演算制御部51を備えた立体画像生成手段50Aが装備されている。
このデプス画像展開処理部22Bは、画素単位で前記奥行き情報(深度位置)に対応した階調値を設定すると共にこの設定される階調値の値を前記x軸上で特定される2次元画像情報の視差量に対応して特定する階調値特定機能を備えている。
これにより、デプス画像の奥行き情報を、実情に合わせて有効に3D画像表示することが可能となる。
その他の構成については前述した第1実施形態と同一となっている。
次に、上記第2実施形態の全体的な動作を、図17乃至図18に基づいて説明する。
ここで、図17は、本第2実施形態における3D画像データの生成動作の一例を示すフローチャートである。
即ち、まず、温度センサ21を起動し、検出されたレンチキュラーレンズ1の温度Tと予め設定された基準温度Tth(第1実施形態では常温)との差分であるΔTを変形量算出部28で算出し(図17:ステップ201/温度差算出工程)、続いて、レンダリング処理に必要な条件であるスクリーン面40とカメラ設定(第1のカメラ設定A)とが選択される(図17:ステップ202)。
この視差量の補正に際し、本第2実施形態では、視差量の補正に直接関係するx軸上の閾値xthを、前述した温度差分ΔTの大きさに対応した形態をもって設定する。
例えば、基準温度が25〔℃〕で使用環境温度が0〔℃〕の場合(ΔT=−25〔℃〕)、3D領域85〔%〕では立体視域はゼロとなるが、3D領域40〔%〕では立体視域が60〔%〕確保できている。
そして、このステップS210においてカメラ設定をDとし、レンダリング処理(図17:ステップS211)を行い、オブジェクト43,42についての3D画像データを得る。
その他の構成及びその作用効果については、前述した第1実施形態の場合と同一となっている。
尚、本第2実施形態においては、2視点の場合について開示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、N視点でも同様に適用することができる。
次に、上記第2実施形態の変形例を図16(C)に基づいて説明する。
ここで、上述した第2実施形態と同一の構成部材については同一の符号を用いるものとする。
前述した第2実施形態では、主演算制御部51の収縮時補正制御部51Aにあっては、図16(B)に示すように、x軸閾値外画像データ処理機能51jについて、第1のカメラ設定Aにおけるカメラ光軸とz軸との成す夾角よりも小さい夾角の第4のカメラ設定Dによるレンダリング処理を実施し(図17:ステップS210,211参照)、飛出側画像データ処理機能31aについて、第1のカメラ設定Aによるレンダリング処理を実施し(図17:ステップS213参照)、非飛出側画像データ処理機能51bについて、第1のカメラ設定Aにおけるカメラ光軸とz軸との成す夾角よりも小さい夾角の第2のカメラ設定Bによるレンダリング処理を実施した(図17:ステップS214,215参照)。
即ち、この変形例では、図16(C)に示すように、主演算制御部32の膨張時補正制御部52Bにあっては、前述したx閾値外画像データ処理機能51kに代えてx閾値外z値変換処理機能52kを、又飛出側画像データ処理機能51fに代えて飛出側z値変換処理機能52fを備えている。このz値変換処理機能については、収縮時補正制御部51Aに比較して、飛出側z値変換処理機能52fの対象オブジェクトがz≧0であることを以外は同様である。
その他の構成およびその作用効果は、前述した第2実施形態の場合と同一となっている。
次に、本発明の第3実施形態及びその変形例(1)(2)を、図19乃至図25に基づいて説明する。
ここで、前述した第1実施形態と同一の構成部材については同一の符号を用いるものとする。
ここで、本第3実施形態については、最初に全体内容について説明し、その後に本第3実施形態における二つの変形例を説明する。
本第3の実施形態における立体表示装置は、前述した第1実施形態の場合と同様に、立体表示パネル11を駆動制御する表示コントローラ部60を備えている。この表示コントローラ部60には、後述する各構成要素全体の動作を規制する主演算制御部61を備えた立体画像生成手段60Aが装備されている(図19(A)参照)。
その他の構成は、前述した第1実施形態の場合と同一となっている。
次に、上記した本第3実施形態の全体的な動作を、図20乃至図22に基づいて説明する。
ここで、図20は、本第3実施形態における3D画像データの生成動作の一例を示すフローチャートである。
この図20において、ステップS301からS305までの動作は、前述した第1実施形態における図6で開示したステップS101からS105と同一となっている。
そして、ΔT<0の場合はレンズ収縮状態であり、直ちに、オブジェクトのx軸の位置|x|と閾値xthの|xth|との大きさの判定(図20:ステップS309)に進む。
即ち、前述した補正可否判定工程(図20:ステップS303)にて前記温度差ΔTが|ΔT|>|ΔTth|であり前記視差量の補正を必要とする温度環境であるとの判定が成された場合には、本第3実施形態では、次に、前記温度差ΔTの大きさに応じて変化する立体視域を確保可能とするx軸上の閾値xthを設定する。
ここで、この閾値xthは、前記ΔTの絶対値の値が大きくなるに従い小さく設定する(図20:ステップS307/x位置用閾値設定工程)。
ここからの処理(図20:ステップS312乃至ステップS315)は、情報特定用のカメラ設定条件が一部異なるが、全体的には第1実施形態における図6のステップS108乃至ステップS111とほぼ同様の処理が行われる。
図22(B)に、この3D画像データ生成工程で生成されたオブジェクト42,43,42,43の3D画像データを示す。
この場合は、オブジェクトのx軸の位置|x|と前述した閾値|xth|の大きさの判定(図20:ステップS317)により、前述したレンズ収縮の場合と同様にレンダリングの対象が三つに分かれる。この場合の処理も、前述したレンズ収縮状態と同様の処理が行われるが、オブジェクトのx軸の位置|x|によって、視差の補正の関係から前述したレンズ収縮状態とは異なったカメラ設定が行われる。
次に、上記第3実施形態の変形例(1)を、図23(A)に基づいて説明する。
上述した第3実施形態でも、深部を示すz軸情報の処理に際しては、前述した第1実施形態の場合と同様にz値変換処理を行うことが可能であり、図23(A)にこれを示す。
ここで、前述した図19(A)(B)の第3実施形態と同一の構成部材については同一の符号を用いるものとする。
z値変換処理機能については、前述した収縮時補正制御部62Aの場合に比較して、飛出側z値変換処理機能62fの対象オブジェクトがz≧0であることを除けば同様である。
その他の構成およびその作用効果は、前述した第3実施形態の場合と同一となっている。
次に、上記第3実施形態における変形例(2)を、図23(B)乃至図25に基づいて説明する。
この第3実施形態における変形例(2)は、前述した図19乃至図22に開示した説明にあって、オブジェクトのz軸の位置によるカメラ位置設定変更を除いたものであり、これによりレンズ収縮/膨張の判定を不要とした点に特徴を有する。
まず、この第3実施形態の変形例(2)においては、図19(A)の主演算制御部61に代えて、図23(B)に示す主演算制御部63が使用されている。
この主演算制御部63には、前述した第3実施形態の場合と同様に、温度差判定部30によって前記温度差ΔTが|ΔT|>|ΔTth|であり前記視差量の補正を必要とする温度環境であるとの判定が成された場合に作動して前記温度差ΔTの大きさに応じて変化すると共に立体視域を確保可能とするx軸上の閾値xthを設定するx位置用閾値設定部52が併設されている。この場合、x軸上の閾値xthは、前述した図19(A),図19(B)の第3実施形態の場合と同様に、前記ΔTの絶対値の値が大きくなるに従い小さくなるように設定されている。
まず、図24において、ステップS301からステップS306は、前述した図20(第3実施形態)におけるステップS301からステップS306がそのまま組み込まれ、同様に機能する。図25(A)に、図24のステップS304で得られた3D画像データを示す。
次に、本発明の第4実施形態およびその変形例を、図26乃至図33に基づいて説明する。ここで、前述した第1実施形態と同一の構成部材については同一の符号を用いるものとする。
ここで、本第4実施形態については、最初に全体内容を説明し、その後に、本第4実施形態の変形例を説明する。
本第4実施形態における立体表示装置は、前述した第1実施形態の場合と同様に、立体表示パネル11を駆動制御する表示コントローラ部70を備えている。この表示コントローラ部70には、後述する各構成要素全体の動作を個別に規制する主演算制御部71を備えた立体画像生成手段70Aが装備されている(図26(A)参照)。
その他の構成は、前述した第1実施形態の場合と同一となっている。
次に、上記第4実施形態の全体的な動作を、図27乃至図30に基づいて説明する。
ここで、図27は、本第4実施形態における3Dデプス画像データの生成動作の一例を示すフローチャートである。
即ち、変形量算出部28によって算出された温度差ΔTと予め設定された基準値ΔTthとの絶対値が温度差判定部30で比較され、|ΔT|>|ΔTth|の場合には前記3D画像データの視差量についての補正、すなわちデプス補正が必要と判定される(図27:ステップS403/補正可否判定工程)。
このレンズ収縮状態(ΔT<0)の場合の補正は、以下の如く手順で実行される。
即ち、前述した補正が必要の場合は、ステップS406でレンズ収縮/膨張の判定が行われ、レンズ収縮状態の場合(ΔT<0)はステップS407に進む。ステップS407では、前述したようにオブジェクトのz軸の位置が正(即ち、デプス階調値が128以上)かどうかの判定が行われ、128以上の場合はデプスマップAの情報をそのまま適用する。
まず、前述した温度環境判定工程で温度差ΔTがΔT>0で前記レンチキュラーレンズ1が膨張状態にあると判定された場合に作動し、前記オブジェクトの深度が非飛出し側のz<0に位置するか又はそのデプス階調が全体の階調の中間値以下か否かが判定される。そして、前記オブジェクトの深度がz<0に位置し且つそのデプス階調が全体の階調の中間値以下と判定された場合にはこれをグレースケール変換することなく保持する(図27:ステップS410/階調値非変換処理工程)。
即ち、ΔT>0のレンズ膨張状態にある場合には、上述したように、まず、図27のステップS410に進む。ここでは、オブジェクトのz軸の位置が負(z<0、即ち、デプス階調値が128以下かどうか)の判定を行われ(ステップS410)、デプス階調値が128以下の場合はデプスマップAの情報をそのまま適用する。
続いて、合成処理(図27:ステップS412)により、図28(C)に示すようなデプスマップCを得る。
ここで、図29(A)のデプスマップAに対して、図29(B)に示すデプスマップBは、画面中心に近いx1に位置するオブジェクト85bより、画面端に近いx4に位置するオブジェクト85aの階調補正量を大きくした処理を加えている。
この場合、オブジェクトのx軸の位置x1〜x4に関しては、|x1|と|x2|は|xth|より小さく、|x3|と|x4|は|xth|より大きいとした場合、図29(a)のデプスマップAに対して、図29(b)に示すデプスマップBは、x軸上でx3に位置するオブジェクト88aとx4に位置するオブジェクト88cの階調がそれぞれ128となっている。
尚、その他の構成およびその作用効果については、前述した第1実施形態の場合と同一となっている。
次に、本第4実施形態における変形例を図31乃至図33に基づいて説明する。
この第4実施形態における変形例は、前述した図27乃至図30(第4実施形態)に開示した説明にあって、オブジェクトのz軸の符号、即ち、z=0の面の階調値128に対する大小に関わらず、デプスマップAに対して一様にグレースケール変換を行うようにした点に特徴を有する。このため、オブジェクトの深度のz≧0又はz<0によって異なった階調値補正をした後にこれを合成するという手法は、本変形例では採用していない。
まず、本第4実施形態の変形例においては、図26(A)の主演算制御部71に代えて同等の機能を備えた主演算制御部72が使用されている(図31参照)。
この内、主演算制御部72は、図31に示すように、前述した温度差判定部30によって前記温度差ΔTが、|ΔT|≦|ΔTth|であり前記視差量の補正を必要としない温度環境であるとの判定がなされた場合に作動し、データ記憶部25に格納された3D画像データとして視差量に対応した深度情報を保持する2次元の3D画像データを前記表示パネル駆動用として出力する3D画像データ生成機能72Gを備えている。
この階調値補正制御機能72Aは、前述した補正環境判定部29によって前記温度差ΔTがΔT<0で前記レンチキュラーレンズ1が収縮状態にあると判定された場合に作動し、各オブジェクトの深度位置に無関係にデプスマップ全体を対象として元のデプスマップ情報よりも階調値が大きく得られる第3の階調変換(グレースケール変換C)でグレースケール変換し保持する階調値増大変換処理機能72aを備えている。
その他の構成は、前述した図26(A)に示す第4実施形態と同一となっている。
まず、図32に示すように、装置全体の稼働開始と共に温度センサ21を起動させてレンチキュラーレンズ1の温度測定を開始し、同時に前述した第4実施形態の場合と同様に基準値との温度差ΔTを算出する(図32:ステップS401)。
このステップS401からステップS404(3D画像データ生成工程)およびステップS405(ΔTの更新)に至る一連の工程は、前述した第4実施形態の場合と同一となっている。
一方、温度差判定部30により前記温度差ΔTが|ΔT|>|ΔTth|の場合は、前記視差量の補正を必要とする温度環境であるとの判定され、続いて、前記レンチキュラーレンズ1が収縮状態を示すΔT<0の状態か,或いは膨張状態を示すΔT>0の状態か,が補正環境判定部29で判定される(図32:ステップS451/補正環境判定工程)。
その他の構成及びその作用効果は前述した第4実施形態の場合と同一となっている。
次に、本発明の第5の実施形態を、図34乃至図38に基づいて説明する。
ここで、前述した第1実施形態と同一の構成部材については同一の符号を用いるものとする。
以下これを、前述した第1実施形態の記載内容を前提として説明する。
本第5実施形態における立体表示装置は、前述した第1実施形態の場合と同様に、立体表示パネル11を駆動制御する表示コントローラ部110を備えている。この表示コントローラ部110には、後述する各構成要素全体の動作を規制する主演算制御部111を備えた立体画像生成手段110Aを装備している(図34(A)参照)。
即ち、膨張時のオフセット画像生成部(膨張時補正制御部)111Bは、前記視差画像データAにかかる温度差ΔTがΔT>0で前記レンチキュラーレンズ1が膨張状態にあると判定された場合に作動し前記視差画像データAを第2の視差オフセット処理Cに付して視差画像データを生成する。
その他の構成は前述した第1実施形態の場合と同一となっている。
次に、上記第5実施形態の全体的な動作を、図34乃至図38に基づいて説明する。
ここで、図35は、本第5実施形態における3D画像データの生成動作を示すフローチャートである。
具体的には、変形量算出部28による温度差ΔTの算出とほぼ同時に3D画像データ生成用としてデータ記憶部に蓄積された視差画像からなる3D画像データが、外部指令により補正の対象(視差画像データA)として特定される(図35:ステップ502/対象画像データ設定工程)。
又、補正必要と判定された場合には、次のステップで補正環境の状態が判定され、補正環境に適合した最適な補正制御が実行される(図35:ステップ506以下)。
まず、温度差ΔTに対する視差量補正の判定は、変形量算出部28によって算出された温度差ΔTと予め設定された基準値ΔTthとの絶対値が温度差判定部30で比較され、x軸上で特定される各オブジェクトの視差量についてその補正が不要か否かが判定される(図35:ステップ503/補正可否判定工程)。
この補正が必要とされた場合に実行されるオフセット処理Bについては、例えば、図36(a)に示す視差画像Aに対して図36(B)に示すように、左眼用画像を左に、右眼用画像を右に、それぞれ移動量eだけオフセットさせる。かかる動作は、収縮時補正制御部111Aの画像データオフセット処理機能111aにより実行される。
従って、オフセット処理Bの後に得られる視差画像は、図30(C)に示すように画像の両端が幅e分黒画像を有する視差画像Bの形となる。
このレンズ膨張状態の場合は、データ処理の手順が図35のステップS508のオフセット処理Cに進むが、図37(A)に示す視差画像Aに対して図37(B)に示すように左眼用画像を右側に,右眼用画像を左側に,それぞれ視差レベルの微小量で移動量fだけオフセットさせる。
その他の構成およびその作用効果は、前述した第1の実施形態の場合と同一となっている。
次に、本発明の第6実施形態を図39及至図56に基づいて説明する。ここで、前述した第1実施形態と同一の構成部材について同一の符号を用いるものとする。
第6実施形態における立体表示装置を図39に示す。この立体表示装置は、前述したすべての実施形態の場合と同様に、立体表示パネル11を駆動制御する表示コントローラ部120を備えている。この表示コントローラ120には、後述する各構成要素全体の動作を規制する主演算制御部121を備えた立体画像生成手段120Aが装備されている。
次に、上記第6実施形態の全体的な動作を図41に基づいて説明する。
ここで、図41は、本実施形態における3D画像データの生成動作を示すフローチャートである。
なお、ここでは交差撮影法の場合について述べたが、平行撮影法やシフトセンサ法など他の撮影法を用いる場合もそれぞれの式に応じて同様に扱うことができる。
上述したように、視差量調整用のLUT信号は、温度に対する立体視野域の依存性の評価実験から得られた主観評価値や、立体表示パネルからの表示光線に関する理論計算値などから作成することができる。
その他の構成およびその作用効果は、前述した第1実施形態の場合と同一となっている。
次に、上記第6実施例の変形例(1)を説明する。上述した図48に示すLUT信号は、3Dイメージが画面中心から画面全体の10%に限定された場合の実測データより作られたが、図73に示すように評価用の3Dイメージが画面中心よりずれるについて上述したように高温側で奥行きイメージを観察した時より飛出しイメージを観察した時の立体視野域の減少が著しく、低温側で飛出しイメージを観察した時より奥行きイメージを観察した時の立体視野域の減少が大きいという特性が適用できなくなる。それは、3Dイメージが画面中心と画面外側にある時に、レンズピッチの変動の影響を受ける度合いが異なるためである。特に、画面外側ではレンズトータルピッチの変動量が大きくなるため影響が大きい。従って、表示画面の特定位置にある3Dオブジェクトについて温度に対する立体視野域の評価結果から作成されたLUT信号を用いて、表示画面内の任意位置の3Dオブジェクトの立体視野域に対して補正を行う際に、大きな補正誤差が生じると予想する。
〔変形例(2)〕
次に、本発明の第7実施形態を図57及至図63に基づいて説明する。
この第7の実施形態では、2D背景における3Dオブジェクトのレンダリング処理を行う際に、前述した全ての実施形態に記載されたように温度差ΔTに応じて3D画像データの視差量を調整するとともに、2D背景と3Dオブジェクトのコントラスト差(図57参照)に応じて3D画像データの視差量に対し調整を行うようにした点に特徴を有する。
更に、上記主演算処理部131は、前述した第1実施形態の場合と同様に、 更に、上記主演算処理部131は、前述した第1実施形態の場合と同様に、|ΔT|>|ΔTth|で温度差ΔTがΔT<0の場合(レンチキュラーレンズ1の収縮時)に稼働する収縮時補正制御部131Aと、|ΔT|>|ΔTth|で温度差ΔTがΔT>0の場合(レンチキュラーレンズ1の膨張時)に稼働する膨張時補正制御部131Bとを備えている。
即ち、主演算処理部131の一部をなす上記収縮時補正制御部131Aは、前記温度環境判定部28で前記温度差ΔTがΔT<0で前記レンチキュラーレンズ1(画像振分け手段)が収縮状態にあると判定された場合に、また、オブジェクトの深度位置zが飛出し側のz≧0か否かを判定すると共に、z≧0と判定された場合にz≧0の3次元データに対して前記第1のカメラ設定Aの条件でレンダリング処理を行う飛出側画像データ処理機能131aを備えている。
即ち、上記膨張時出力制御部131Bは、前記補正環境判定部29で前記温度差ΔTがΔT>0で前記レンチキュラーレンズ(画像振分け部)1が膨張状態にあると判定された場合に、また、オブジェクトの深度位置zが飛出し側のz≧0か否かを判定すると共に、z<0と判定された場合にz<0の3次元データに対して前記第1のカメラ設定Aの条件でレンダリング処理を行う非飛出側画像データ処理機能131eを備えている。
この図60において、ステップS701からS704までの動作は、前述した第1の実施形態にて説明したステップS101からS104と同一となっている。
即ち、まず、温度センサ21を起動し、検出されたレンチキュラーレンズ1の温度Tと予め設定された基準温度Tth(第1実施形態では常温)との差分であるΔTを変形量算出部28で算出し、続いて、レンダリング処理に必要な条件であるスクリーン面40とカメラ設定(第1のカメラ設定A)とが選択される。
そして、温度差分|ΔT|<|Tth|の場合は、前述した第1実施形態の場合と同様に、前述した3D画像データ生成機能131Gが稼働し、レンチキュラーレンズ1の温度変化が少ないとして視差量の補正は不要とし、第1のカメラ設定Aの条件で3次元データが直ちにレンタリング処理され、続いて表示パネル駆動用の視差画像に変換され、図61の(A)に示すような3D画像データが生成され出力される。
そして、図60のステップS705では、ΔT<0の場合には、レンチキュラーレンズ1が基準状態よりも収縮した状態にあるとして、前述したようにステップS706へ進む。
又、ΔT>0の場合は、レンチキュラーレンズ1が基準状態よりも膨張した状態にあるとして、ステップS711へ進む。何れの場合も、次の処理であるオブジェクトの奥行き位置の検討に付される。
θ_G=f(θ_A,Δcrst) 式(3)
によって求められる。条件(1)としては、f(θ_A,Δcrst)の関数値θ_Gが補正不要時のカメラ設定Aの夾角θ_Aより小さいことを満たす必要がある。それに、条件(2)は、関数f(θ_A,Δcrst)がΔcrstの増加につれて関数値θ_Gを狭くさせる必要がある。
〔変形例〕
即ち、上記膨張時出力制御部132Bは、前記補正環境判定部29で前記温度差ΔTがΔT>0で前記レンチキュラーレンズ(画像振分け部)1が膨張状態にあると判定された場合に、また、オブジェクトの深度位置zが飛出し側のz≧0か否かを判定すると共に、z<0と判定された場合にz<0の3次元データに対して前記第1のカメラ設定Aの条件でレンダリング処理を行う非飛出側画像データ処理機能132eを備えている。
この図63において、ステップS´701からS´704までの動作は、前述した第1の実施形態にて説明したステップS101からS104と同一となっている。
即ち、まず、温度センサ21を起動し、検出されたレンチキュラーレンズ1の温度Tと予め設定された基準温度Tth(第1実施形態では常温)との差分であるΔTを変形量算出部28で算出し、続いて、レンダリング処理に必要な条件であるスクリーン面40とカメラ設定(第1のカメラ設定A)とが選択される。
その後、前述した温度差分ΔTと予め設定された判定閾値であるΔTthとの各絶対値の大きさが比較され、視差量の補正が必要か否かの判定が温度差判定部30で行われる。
又、ΔT>0の場合は、レンチキュラーレンズ1が基準状態よりも膨張した状態にあるとして、ステップS´714へ進む。何れの場合も、次の処理であるオブジェクトの奥行き位置の検討に付される。
z<0且つ|Δcrst|<|Δcrst_th|を満たす3Dオブジェクトに対し、第1のカメラ設定Aよりその夾角を狭く設定した第2のカメラ設定Bの条件で、レンダリング処理が行われる。
z<0且つ|Δcrst|≧|Δcrst_th|を満たす3Dオブジェクトに対し、第2のカメラ設定Bよりその夾角を狭く設定した第8のカメラ設定Jの条件でレンダリング処理が行われる。このしきい値|Δcrst_th|は、各環境温度の下で図57のような2D/3Dコントラスト差と立体視野域の依存性を示す実測結果、また理論解析結果を参考し、Δcrst_thをLUT(ルックアップテーブル)のような形や所定の関数などで規定することができる。
z>0且つ|Δcrst|<|Δcrst_th|を満たす3Dオブジェクトに対し、第1のカメラ設定Aより更にその夾角を大きく設定した第3のカメラ設定Cの条件で、レンダリング処理が行われる。
逆に、z<0且つ|Δcrst|≧|Δcrst_th|を満たす3Dオブジェクトに対し、第3のカメラ設定Cより更にその夾角を大きく設定した第9のカメラ設定Kの条件で、レンダリング処理が行われる。
4a 左眼用画素
4b 右眼用画素
5a 左眼領域
5b 右眼領域
7a 観察者左眼
7b 観察者右眼
8 立体視域
10 立体表示装置
11 立体表示パネル
11A 表示パネル部
12,50,60,70,110 表示コントローラ部
21 温度センサ
22,50A,60A,60A,70A,110A 立体画像生成手段
22A カメラ設定情報記憶部
22B デプス画像展開処理部
23 表示パネル駆動部
24 入力部
25 データ記憶部
26 指令情報記憶部
28 変形量算出部
29 補正環境判定部
30 温度差判定部
31,51,61,62,63,71,72,111,121,131主演算制御部
31A,51A,61A,62A,63A,71A,111A,121A,131A収縮時補正制御部
31B,51B,61B,62B,63B,71B,111B,121B,131B 膨張時補正制御部
31a,31f,51a,51f,61a,61f,131a,131f,132a,132f飛出側画像データ処理機能
31b,31e,51b,51e,61b,61e,131e,131b,132e,132b 非飛出側画像データ処理機能
31c,31g,51c,51g,61c,61g,62c,131c,131g 画像データ合成機能
31d,31h,31G,51d,51h,51G,61d,61h,61G,62d,62G,121G,121c,122G,122c,131G,131d,131h,132G,132d,132h 3D画像データ生成機能
32b,52b,62b 非飛出側z値変換処理機能
32c,32g 飛出側・非飛出側画像データ処理機能
32f,52f,62f 飛出側z値変換処理機能
33 視差量調整用LUT信号記憶部
34 2D/3D画像前処理部
82 飛出しオブジェクト
83 奥行きオブジェクト
35a 左眼用カメラ
35b 右眼用カメラ
40 スクリーン面(表示面)
42,42 奥側(z<0)のオブジェクト
43,43 手前側(z≧0)のオブジェクト
46a〜46d,47a〜47d,48a〜48d、81a〜81d,82a〜82d,83a〜83d、84a〜84d,85a〜85d,86a〜86d、87a〜87d,88a〜88d,89a〜89d、91a〜91d,92a〜92d,93a〜93d デプスマップ上のオブジェクト
46e,47e,48e,81e,82e,83e,84e,85e,86e,87e,88e,89e,91e,92e,93e デプスマップ上の背景
50 コントローラ部
50B x位置用しきい値設定部
51a 第1視点用画素
51b 第2視点用画素
51c 第3視点用画素
51d 第4視点用画素
52a 第1視点領域
52b 第2視点領域
52c 第3視点領域
52d 第4視点領域
51j,51k x軸閾値外画像データ処理機能
52c,52g,62c, 62g x軸閾値外飛出側・非飛出側画像データ処理機能
52j,52k x軸閾値外z値変換処理機能
61j,61k,62a 2D画像データ処理機能
62A 画像補正制御機能
62b 3D画像データ処理機能
62j,62k x軸閾値外z=0処理機能
71a,71f 階調値非変換処理機能
71b,71e 階調値変換処理機能
71c,71g デプス画像データ合成機能
71d,71h,71G,72c,72G,111c,111f,111G 3Dデプス画像データ生成機能
72A 階調値補正制御機能
72a 階調値増大変換処理機能
72b 階調値減少変換処理機能
77 対象画像データ設定部
111a,111d 画像データオフセット処理機能
111b,111e,121b,122e 視差画像データ生成機能
111s オフセット画像生成部
121a LUT信号に従う視差量調整機能
122d LUT信号とx軸の座標より視差量調整機能
Claims (42)
- 複数の単位画素を有する表示パネル部と当該表示パネル部から送出される視認用の画像データを視認用の立体画像情報として外部に振り分け出力する画像振分け部とを備えた立体表示パネルと、この立体表示パネルの前記表示パネル部を駆動する表示パネル駆動部と、この表示パネル駆動部の動作を制御すると共に予め特定された深度情報を含む3次元データに基づいて前記表示パネル駆動用の3D画像データを生成する立体画像生成手段とを備えた立体表示装置において、
前記立体画像生成手段に、前記画像振分け部の温度を検出する温度センサと、前記立体表示パネルの固有の立体視域に関するパラメータ情報である前記画像振分け部と前記表示パネル部とを固定した状態における両者の実効的線膨張係数差,前記表示パネル部の大きさ,前記単位画素の解像度,及び基準温度にかかる情報を記憶したデータ記憶部とを併設すると共に、
前記立体画像生成手段を、
前記温度センサから検出された温度情報と前記基準温度との温度差ΔTを算出すると共に当該温度差ΔT及び前記データ記憶部に記憶された情報に基づいて前記画像振分け部の周囲環境温度の変化に起因して変化する収縮量又は膨張量である変形量を算出する変形量算出部と、
前記変形量算出部で収縮又は膨張にかかる変形量が算出された場合にこれに対応した3D画像データを生成し前記表示パネル駆動用として前記表示パネル
駆動部へ出力する主演算制御部と、
を含む構成としたことを特徴とする立体表示装置。 - 請求項1に記載の立体表示装置において、
前記立体表示パネルの前記画像振分け部を、円柱状の表面を有する凸型レンズであるシリンドリカルレンズが同一のレンズピッチで複数並列配置されて成るレンチキュラーレンズシートにより構成したことを特徴とする立体表示装置。 - 請求項2に記載の立体表示装置において、
前記表示パネル部と前記画像振分け部との間に偏光板を配置したことを特徴とする立体表示装置。 - 請求項1,2又は3に記載の立体表示装置において、
前記立体表示パネルの使用環境温度である−20℃から60℃の変化の範囲に対して、前記立体表示パネルを構成する画像振分け部と表示パネル部とを固定した状態における両者の実効的線膨張係数差を30〔ppm〕以上としたことを特徴とする立体表示装置。 - 請求項1に記載の立体表示装置において、
前記立体画像生成手段は、
前記3次元データから前記3D画像データを得るために行うレンダリング処理におけるカメラ設定についてその設定位置パラメータが予め特定され第1のカメラ設定Aとして記憶するカメラ設定情報記憶部と、前記検出温度の前記基準温度に対する温度差ΔTの絶対値が予め設定した基準値ΔTthの絶対値以下か否かを演算すると共に,深度情報を含む前記3次元データからスクリーン面であるxy平面上にあってx軸上で特定される視差量に対してその補正を必要とする温度環境であるが否かを判定する温度差判定部とを備え、
前記主演算制御部が、
前記温度差判定部によって前記温度差ΔTが|ΔT|≦|ΔTth|であり前記視差量の補正を必要としない温度環境であるとの判定が成された場合に作動し、前記第1のカメラ設定Aの条件で前記3次元データに対してレンダリング処理を行うと共に、前記3次元データが備えている視差量と深度情報とを保持した2次元の3D画像データを生成し前記表示パネル駆動用として出力する3D画像データ生成機能を備えていることを特徴とした立体表示装置。 - 請求項5に記載の立体表示装置において、
前記主演算制御部に、
前記温度差判定部によって前記温度差ΔTが|ΔT |>|ΔTth |であり前記視差量の補正を必要とする温度環境であるとの判定が成された場合に作動し、前記画像振分け部が収縮状態を示すΔT<0の状態か,或いは膨張状態を示すΔT>0の状態か,を判定する補正環境判定部を併設すると共に、
前記主演算制御部が、
前記補正環境判定部によって前記温度差ΔTがΔT<0で前記画像振分け部が収縮した状態にあると判定された場合に作動して前記オブジェクトの深度が飛出し側のz≧0に位置するか否かを判定すると共に、z≧0に位置する場合にz≧0の3次元データに対して前記第1のカメラ設定Aの条件でレンダリング処理を行う飛出側画像データ処理機能と、
前記温度環境判定部で前記温度差ΔTがΔT<0で前記画像振分け部が収縮した状態あると判定された場合に作動して前記オブジェクトの深度が非飛出側のz<0に位置するか否かを判定すると共に、z<0に位置すると判定された場合にz<0の3次元データに対して前記第1のカメラ設定Aにおける各カメラの光軸と前記z軸との成す夾角よりも小さい夾角を有する第2のカメラ設定Bの条件でレンダリング処理する非飛出側画像データ処理機能と、
前記飛出側画像データ処理機能および前記非飛出側画像データ処理機能にてそれぞれレンダリング処理された画像データを合成処理する画像データ合成機能と、
この合成処理された画像データに基づいて3D画像データを生成し前記表示パネル駆動用として出力する3D画像データ生成機能と、
を備えていることを特徴とした立体表示装置。 - 請求項6に記載の立体表示装置において、
前記主演算制御部は、
前記非飛出側画像データ処理機能に代えて、前記第1のカメラ設定Aの時の3次元データを深度座標のz軸を基準とし、z<0の3次元データに対して1より小さい補正係数αを乗じてz値変換処理を行う非飛出側z値変換処理機能を備えると共に、飛出側の3次元データとz値変換された非飛出側の3次元データを同一のカメラ設定情報に基づいて画像処理する全領域一括画像データ処理機能を、前記飛出側画像データ処理機能,前記非飛出側画像データ処理機能,及び前記画像データ合成機能に代えて装備したことを特徴とする立体表示装置。 - 請求項6に記載の立体表示装置において、
主演算制御部が、
前記補正環境判定部で前記温度差ΔTがΔT>0で前記画像振分け部が膨張した状態にあると判定された場合に作動して前記オブジェクトが非飛出し側のz<0に位置するか否かを判定すると共に、z<0に位置すると判定された場合にz<0の3次元データに対して前記第1のカメラ設定Aの条件でレンダリング処理を行う非飛出側画像データ処理機能と、
前記補正環境判定部で前記温度差ΔTがΔT>0で前記画像振分け部が膨張した状態にあると判定された場合に作動し、前記オブジェクトが非飛出し側のz<0に位置するか否かを判定すると共に、z≧0の飛出し側に位置すると判定された場合にz≧0の3次元データに対して前記第1のカメラ設定Aにおけるカメラ相互間の前記夾角よりも大きい夾角を有する第3のカメラ設定Cの条件でレンダリング処理する飛出側画像データ処理機能と、
前記非飛出側画像データ処理機能および飛出側画像データ処理機能の各3次元データ処理機能にてレンダリング処理された画像データを合成処理する画像データ合成機能と、
この合成処理された画像データに基づいて3D画像データを生成し前記表示パネル駆動用として出力する3D用画像データ生成機能と、を備えていることを特徴とした立体表示装置。 - 請求項8に記載の立体表示装置において、
前記主演算制御部は、
前記飛出側画像データ処理機能に代えて、前記第1のカメラ設定Aの時の3次元データを深度座標のz軸を基準とし、z≧0の3次元データに対して1より小さい補正係数βを乗じてz値変換処理を行う飛出側z値変換処理機能を備えると共に、非飛出側の3次元データとz値変換された飛出側の3次元データを同一のカメラ設定情報に基づいて画像処理する全領域一括画像データ処理機能を、前記非飛出側画像データ処理機能,前記飛出側画像データ処理機能,及び前記画像データ合成機能に代えて装備したことを特徴とする立体表示装置。 - 前記請求項5乃至9の何れか一項に記載の立体表示装置において、
前記主演算制御部に、
当該主演算制御部に送り込まれる前記オブジェクトにかかる3次元データについて、2次元画像情報のオブジェクト画像とその奥行き情報のデプス画像として展開するデプス画像展開処理部を併設し、
このデプス画像展開処理部が、
前記3次元データに対して画素単位で前記奥行き情報に対応した階調値を設定すると共に、この設定される階調値の値を前記x軸上で特定される2次元画像情報の視差量に対応して特定する階調値特定機能を備えていることを特徴とした立体表示装置。 - 請求項5に記載の立体表示装置において、
前記主演算制御部に、
前記温度差判定部によって前記温度差ΔTが|ΔT |>|ΔTth |であり前記視差量の補正を必要とする温度環境であるとの判定が成された場合に作動し前記画像振分け部が収縮状態を示すΔT<0の状態か,或いは膨張状態を示すΔT>0の状態かを判定する補正環境判定部と、前記温度差ΔTの大きさに応じて変化する立体視域を確保可能とするx軸上の閾値xthを設定すると共にこの閾値xthを前記ΔTの値が大きくなるに従い小さく設定するx位置用閾値設定部とを併設し、
前記主演算制御部が、
前記補正環境判定部で前記温度差ΔTがΔT<0で前記画像振分け部が収縮した状態にあると判定された場合に作動して前記オブジェクトのx軸上の座標位置xを特定すると共に,|x|>|xth|が成立する前記オブジェクトに対しては,前記第1のカメラ設定Aよりも夾角を狭く設定した第4のカメラ設定Dの条件で前記オブジェクトの3次元データに対してレンダリング処理を行うx軸閾値外画像データ処理機能と、
前記温度差ΔTがΔT<0の場合で且つ|x|≦|xth|が成立するする前記オブジェクトに対しては,更にオブジェクトの深度位置zが飛出し側のz≧0か否かを判断すると共に,前記深度位置zが飛出し側のz≧0と判断された場合にz≧0の3次元データに対して前記第1のカメラ設定Aの条件でレンダリング処理を行う飛出側画像データ処理機能と、
前記温度差ΔTがΔT<0の場合で且つ|x|≦|xth|が成立する前記オブジェクトに対しては,更にオブジェクトの深度位置zが飛出し側のz≧0か否かを判定すると共に,オブジェクトの深度位置zが非飛出し側のz<0と判定された場合にz<0の3次元データに対して前記第2のカメラ設定Bの条件でレンダリング処理を行う非飛出側画像データ処理機能と、
前記x軸閾値外画像データ処理機能,飛出側画像データ処理機能,および非飛出側画像データ処理機能にてレンダリング処理された前記各画像データを合成処理する画像データ合成機能と、
この合成処理された画像データに基づいて3D画像データを生成し前記表示パネル駆動用として出力する3D画像データ生成機能と、を備えていることを特徴とした立体表示装置。 - 請求項11に記載の立体表示装置において、
前記主演算制御部が、
前記補正環境判定部で前記温度差ΔTがΔT>0の膨張した状態にあると判定された場合に作動して前記オブジェクトのx軸上の座標位置xを特定し且つ|x|>|xth|が認められる前記オブジェクトに対しては,前記3次元データとして前記第1のカメラ設定Aよりも夾角を狭く設定した第5のカメラ設定Eの条件で前記オブジェクトの3次元データに対してレンダリング処理を行うx軸閾値外画像データ処理機能と、
前記温度差ΔTがΔT>0の場合で且つ|x|≦|xth|が認められる前記オブジェクトに対しては,更にオブジェクトの深度位置zが非飛出し側のz<0か否かを判定すると共に,z<0と判定された場合にz<0の3次元データに対して前記第1のカメラ設定Aの条件でレンダリング処理を行う非飛出側画像データ処理機能と、
前記温度差ΔTがΔT>0の場合で且つ|x|≦|xth|が認められる前記オブジェクトに対しては,更にオブジェクトの深度位置zが飛出し側のz≧0か否かを判定すると共に,z≧0と判定された場合にz≧0の3次元データに対して前記第3のカメラ設定Cの条件でレンダリング処理を行う飛出側画像データ処理機能と、
これら前記x軸閾値外画像データ処理機能,非飛出側画像データ処理機能,および飛出側画像データ処理機能にてレンダリング処理された前記各画像データを合成処理する画像データ合成機能と、
この合成処理された画像データに基づいて3D画像データを生成し前記表示パネル駆動用として出力する3D画像データ生成機能と、を備えていることを特徴とした立体表示装置。 - 請求項5に記載の立体表示装置において、
前記主演算制御部に、
前記温度差ΔTの大きさに応じて変化する立体視域を確保可能とするx軸上の閾値xthを設定すると共にこの閾値xthを前記ΔTの値が大きくなるに従い小さく設定するx位置用閾値設定部と、前記温度差判定部によって前記温度差ΔTが|ΔT |>|ΔTth |であり前記視差量の補正を必要とする温度環境であるとの判定が成された場合に作動し前記画像振分け部が収縮状態を示すΔT<0の状態か,或いは膨張状態を示すΔT>0の状態か,を判定する補正環境判定部と、を併設し、
前記主演算制御部が、
前記補正環境判定部によって前記温度差ΔTがΔT<0の前記画像振分け部が収縮した状態にあると判定された場合に作動して前記オブジェクトのx軸上の座標位置xを特定し、且つ|x|>|xth|が成立する前記オブジェクトに対しては、前記オブジェクトの3次元データに代えて前記z軸に沿って新たに設置した単一のカメラによる2次元カメラ設定の条件で前記3次元データについてレンダリング処理を行う2D画像データ処理機能と、
前記温度差ΔTがΔT<0の場合で且つ|x|≦|xth|が成立するする前記オブジェクトに対しては、更にオブジェクトの深度位置zが飛出し側のz≧0か否かを判断すると共に、z≧0と判断された場合にz≧0の3次元データに対して前記第1のカメラ設定Aの条件でレンダリング処理を行う飛出側画像データ処理機能と、
前記温度差ΔTがΔT<0の場合で且つ|x|≦|xth|が成立する前記オブジェクトに対しては、更にオブジェクトの深度位置zが飛出し側のz≧0か否かを判定すると共に、オブジェクトの深度位置zが非飛出し側のz<0と判定された場合にz<0の3次元データに対して前記第2のカメラ設定Bの条件でレンダリング処理を行う非飛出側画像データ処理機能と、
前記2D画像データ処理機能,飛出側画像データ処理機能,及び非飛出側画像データ処理機能にてそれぞれレンダリング処理された各画像データを合成処理する画像データ合成機能と、
この合成処理された画像データに基づいて前記3D画像データを生成し前記表示パネル駆動用として出力する3D画像データ生成機能と、を備えていることを特徴とした立体表示装置。 - 請求項13に記載の立体表示装置において、
前記主演算制御部が、
前記補正環境判定部で前記温度差ΔTがΔT>0の膨張した状態にあると判定された場合に作動して前記オブジェクトのx軸上の座標位置xを特定し且つ|x|>|xth|が成立する前記オブジェクトに対しては、前記オブジェクトの3次元データに代えて前記z軸に沿って新たに設置した単一のカメラによる2次元カメラ設定の条件で前記3次元データについてレンダリング処理を行う2D画像データ処理機能と、
前記温度差ΔTがΔT>0の場合で且つ|x|≦|xth|が成立する前記オブジェクトに対しては、更にオブジェクトの深度位置zが非飛出し側のz<0に位置するか否かを判定すると共に、z<0に位置すると判定された場合に直ちに作動して前記第1のカメラ設定Aの条件で3次元データについてレンダリング処理を行う非飛出側画像データ処理機能と、
前記温度差ΔTがΔT>0の場合で且つ|x|≦|xth|が成立する前記オブジェクトに対しては、更にオブジェクトの深度位置zが飛出し側のz≧0に位置するか否かを判定すると共に、z≧0に位置すると判定された場合にz≧0の3次元データに対して前記第3のカメラ設定Cの条件でレンダリング処理を行う飛出側画像データ処理機能と、
これら前記2D画像データ処理機能,非飛出側画像データ処理機能,および飛出側画像データ処理機能にてそれぞれレンダリング処理された各画像データを合成処理する画像データ合成機能と、
この合成処理された画像データに基づいて3D画像データを生成し前記表示パネル駆動用として出力する3D画像データ生成機能と、を備えていることを特徴とした立体表示装置。 - 請求項5に記載の立体表示装置において、
前記主演算制御部に、
前記温度差判定部によって前記温度差ΔTが|ΔT |>|ΔTth |であり前記視差量の補正を必要とする温度環境であるとの判定が成された場合に作動して前記温度差ΔTの大きさに応じて変化する立体視域を確保可能とするx軸上の閾値xthを設定すると共に、この閾値xthを前記ΔTの絶対値の値が大きくなるに従い小さく設定するx位置用閾値設定部を併設し、
前記主演算制御部が、
前記各オブジェクトのx軸上の座標位置xを特定すると共に|x|>|xth|が成立する前記オブジェクトに対しては、前記3次元データに代えて前記z軸に沿って新たに設置した単一のカメラによる2次元カメラ設定の条件で前記オブジェクトの3次元データについてレンダリング処理を行う2D画像データ処理機能と、
前記x軸上の座標位置xに対して|x|≦|xth|が成立する前記オブジェクトに対しては、直ちに作動して前記第1のカメラ設定Aの条件で前記オブジェクトの3次元データについてレンダリング処理を行う3D画像データ処理機能と、
前記2D画像データ処理機能および3D画像データ処理機能にてレンダリング処理された各画像データを合成処理する画像データ合成機能と、
この合成処理された画像データに基づいて3D画像データを生成し前記表示パネル駆動用として出力する3D画像データ生成機能と、を備えていることを特徴とした立体表示装置。 - 請求項1に記載の立体表示装置において、
前記立体画像生成手段は、
予めレンタリング処理された3D画像であるデプスマップを前記データ記憶部に格納する対象画像データ設定部と、前記温度センサからの検出温度の前記基準温度に対する温度差ΔTの絶対値が予め設定した基準値ΔTthの絶対値以下か否かを演算すると共に,深度情報としてのz軸情報を含む前記デプスマップ表示用のスクリーン面であるxy平面上にあってx軸上で特定される各オブジェクトの視差量に対し,その補正を必要とする温度環境であるが否かを判定する温度差判定部とを備え、
前記主演算制御部が、
前記温度差判定部によって前記温度差ΔTが|ΔT|≦|ΔTth|であり前記視差量の補正を必要としない温度環境であるとの判定が成された場合に作動し、前記データ記憶部に格納された画像データである前記3次元データが備えている視差量に対応した深度情報を保持する2次元の3D画像データを、そのまま前記表示パネル駆動用として出力する3D画像データ生成機能を備えていることを特徴とした立体表示装置。 - 請求項16に記載の立体表示装置において、
前記主演算制御部に、
前記温度差判定部によって前記温度差ΔTが|ΔT|>|ΔTth|であり前記視差量の補正を必要とする温度環境であるとの判定が成された場合に作動し、前記画像振分け部が収縮状態を示すΔT<0の状態か或いは膨張状態を示すΔT>0の状態かを判定する補正環境判定部を併設すると共に、
前記補正環境判定部によって前記温度差ΔTがΔT>0で前記画像振分け部が膨張状態にあると判定された場合に作動して前記オブジェクトの深度が非飛出し側のz<0に位置し且つそのデプス階調が全体の階調の中間値以下か否かを判定すると共に,前記オブジェクトの深度が非飛出し側のz<0に位置し且つそのデプス階調が全体の階調の中間値以下と判定された場合にはこれをグレースケール変換することなく保持する階調値非変換処理機能と、
前記補正環境判定部によって前記温度差ΔTがΔT>0で前記画像振分け部が膨張状態にあると判定された場合に作動して前記オブジェクトの深度が飛出し側のz<0に位置し且つそのデプス階調が全体の階調の中間値以下か否かを判定すると共に,前記オブジェクトの深度がz≧0に位置して且つそのデプス階調が全体の階調の中間値以上と判定された場合にこれを元のデプス情報よりも階調値が小さく得られる第2の階調変換でグレースケール変換し保持する階調値変換処理機能と、
前記階調値非変換保持機能および前記階調値変換処理機能にてそれぞれ保持されたデプス画像データを合成処理するデプス画像データ合成機能と、
この合成処理されたデプス画像データに基づいてデプスを有する2次元の3D画像データを生成し前記表示パネル駆動用として出力する、3Dデプス画像データ生成機能と、を備えていることを特徴とした立体表示装置。 - 請求項1に記載の立体表示装置において、
前記立体画像生成手段は、
予めレンタリング処理もしくは立体カメラで撮影された右眼用および左眼用の一対の視差画像データAを3D画像データ生成用として入力し前記データ記憶部に蓄積する対象画像データ設定部と、前記各視差画像データAにかかる前記温度センサからの検出温度の前記基準温度に対する温度差ΔTの絶対値が予め設定した基準値ΔTthの絶対値以下か否かを個別に演算すると共に前記表示用のスクリーン面であるxy平面上にあってx軸上で特定される各オブジェクトの視差量に対し,その補正を必要とする温度環境であるが否かを判定する温度差判定部とを備え、
前記温度差判定部によって前記温度差ΔTが|ΔT|≦|ΔTth|であり前記視差量の補正を必要としない温度環境であるとの判定が成された場合に作動し、前記データ記憶部に格納された一対の視差画像データAに基づいた3D画像データを生成し前記表示パネル駆動用として出力する3D画像データ生成機能を備えていることを特徴とした立体表示装置。 - 請求項18に記載の立体表示装置において、
前記主演算制御部に、前記温度差判定部によって視差画像データAにかかる前記温度差ΔTが|ΔT|>|ΔTth|であり前記視差量の補正を必要とする温度環境であるとの判定が成された場合に作動し、前記画像振分け部が収縮状態を示すΔT<0の状態か,或いは膨張状態を示すΔT>0の状態かを判定する補正環境判定部を併設すると共に、
前記温度差判定部によって視差画像データAにかかる前記温度差ΔTが|ΔT|>|ΔTth|であり前記視差量の補正を必要とする温度環境であるとの判定が成された場合に作動し、前記画像振分け部が収縮状態を示すΔT<0の状態か或いは膨張状態を示すΔT>0の状態かを判定する補正環境判定部を併設し、
前記主演算制御部が、前記補正環境判定部によって前記視差画像データAにかかる温度差ΔTがΔT>0で前記画像振分け部が膨張状態にあると判定された場合に作動し前記視差画像データAを第2の視差オフセット処理に付して視差画像データCを生成するオフセット画像生成部を有し、
このオフセット画像生成部で生成される視差画像データCに基づいて前記主演算制御部の3D画像データ生成機能が2次元の3D画像データを生成し出力する構成とし、
前記オフセット画像生成部が、
前記視差画像データAの内の左眼用画像データを右方向に,又右眼用画像データを左方向に,それぞれ所定のオフセット量で移動処理する画像データオフセット処理機能と、この各オフセット処理して得られる画像データを対応するオフセット処理前の画像データにそれぞれ重ね合わせて視差画像データCを生成する視差画像データ生成機能とを備えていることを特徴とした立体表示装置。 - 請求項1に記載の立体表示装置において、
前記立体画像生成手段は、
前記3次元データから前記3D画像データを得るために行うレンダリング処理におけるカメラ設定についてその設定位置パラメータが予め特定され第1のカメラ設定Aとして記憶するカメラ設定情報記憶部と、
深度情報を有する画像データ若しくは視差情報を有する画像データを前記データ記憶部に格納する対象画像データ設定部と、
前記検出温度の前記基準温度に対する温度差ΔTの絶対値が予め設定した基準値ΔTthの絶対値以下か否かを演算すると共に,深度情報を有する画像データからスクリーン面であるxy平面上にあってx軸上で特定される視差量、もしくは視差情報を有する画像データに対してその補正を必要とする温度環境であるが否かを判定する温度差判定部と
前記温度センサから検出される温度に対応する視差量補正処理を行うためのLUT信号を蓄積する視差量調整用LUT信号記憶部とを備え、
前記主演算制御部が、
前記温度差判定部によって視差画像データAにかかる前記温度差ΔTが|ΔT|>|ΔTth|であり前記視差量の補正を必要とする温度環境であるとの判定が成された場合に作動し、前記温度センサから検出される温度に対応する視差量調整用のLUT信号に従い2次元画像情報の視差量の調整を行う視差量調整機能と、
補正後の視差量に従い視差画像生成する機能と、
生成された視差画像に基づき3D画像データを生成し、前記表示パネル駆動用として出力する3D画像データを生成機能とを備えていることを特徴とした立体表示装置。 - 請求項18に記載の立体表示装置において、
前記視差量調整機能は、前記表示画面内の位置に応じて補正値を変化させように調整する機能であることを特徴とする立体表示装置。 - 請求項1から21に記載の立体表示装置において、
前記立体画像生成手段には、2D背景と3Dオブジェクトのコントラスト差を算出する2D/3D画像前処理部が併設され、
前記主演算制御部が、
前記ΔTと前記2D/3Dコントラスト差に応じて所定の視差量補正処理した3D画像データを生成すると共に前記表示パネル駆動用として出力する3D画像データ生成機能を備えていることを特徴とした立体表示装置。 - 複数の単位画素を有する表示パネル部と当該表示パネル部から送出される視認用の画像データを視認用の立体画像情報として外部に振り分け出力する画像振分け部とを備えた立体表示パネルと、この立体表示パネルの前記表示パネル部を3D画像データに基づいて駆動する表示パネル駆動部と、この表示パネル駆動部の動作を制御すると共に予め特定された深度情報を含む3次元データに基づいて前記表示パネル駆動用の3D画像データを生成する主演算制御部を備えた立体画像生成手段とを有する立体表示装置にあって、
前記画像振分け部の温度を前記立体画像生成手段に予め装備した温度センサによって検出すると共に,当該検出された画像振分け部の温度と予め設定された基準温度との温度差ΔTを前記主演算制御部予め併設された変形量算出部が算出し、
この算出した温度差ΔTと予め別に設定された基準値ΔTthとを、前記主演算制御部に予め併設された温度差判定部がその絶対値で比較すると共に、|ΔT |>|ΔTth |の場合には前記3D画像データの前記x軸上にて特定される視差量についてその補正が必要と判定し、
この補正可否の判定よって|ΔT |≦|ΔTth |で補正不要と判定された場合には、前記3次元データをそのまま前記主演算制御部がレンダリング処理し、
このレンダリング処理された視差画像に基づいて前記表示パネル駆動用の3D画像データを前記主演算制御部が生成することを特徴とした立体表示用画像データ生成方法。 - 請求項23に記載の立体表示用画像データ生成方法において、
前記補正可否の判定によって前記温度差ΔTが|ΔT |>|ΔTth |であり前記視差量の補正を必要とする温度環境であるとの判定が成された場合に、前記主演算制御部に併設された補正環境判定部が、前記画像振分け部が収縮状態を示すΔT<0の状態か,或いは膨張状態を示すΔT>0の状態かを判定し、
前記補正環境判定部により前記ΔTがΔT<0であり前記画像振分け部が収縮した状態にあると判定された場合に、前記主演算制御部が、前記オブジェクトの深度が飛出し側のz≧0に位置するか否かを判定すると共に前記オブジェクトが飛出し側であるz≧0に位置する場合に前記第1のカメラ設定Aの条件でz≧0の3次元データについてレンダリング処理を行って飛出側画像データを形成し、
前記温度差ΔTがΔT<0で前記画像振分け部が収縮した状態にあると判定された場合、前記主演算制御部が、更に前記オブジェクトの深度が非飛出側のz<0に位置するか否かを判定すると共に、z<0に位置する場合に前記第1のカメラ設定Aにおける各カメラの光軸と前記z軸との成す夾角よりも小さい夾角を有する第2のカメラ設定Bの条件でz<0の3次元データについてこれをレンダリング処理を行って非飛出側画像データを形成し、
この形成された非飛出側画像データおよび前記飛出側画像データを合成処理すると共にこれに基づいて前記表示パネル駆動用の3D画像データを前記主演算制御部が生成することを特徴とする立体表示用画像データ生成方法。 - 請求項23に記載の立体表示用画像データ生成方法において、
前記補正可否の判定工程にて前記温度差ΔTが|ΔT |>|ΔTth |であり前記視差量の補正を必要とする温度環境であるとの判定が成された場合に、前記主演算制御部が、前記温度差ΔTの大きさに応じて変化する立体視域の確保を可能とするx軸上の閾値xthを設定すると共にこの閾値xthを前記ΔTの値が大きくなるに従い小さく設定するx位置用閾値の設定を実行し、
このx位置用閾値の設定後に、前記画像振分け部が収縮状態を示すΔT<0の状態か,或いは膨張状態を示すΔT>0の状態かを、前記主演算制御部に併設された補正環境判定部が判定し、
この補正環境の判定で前記温度差ΔTがΔT<0で前記画像振分け部が収縮した状態にあると判定された場合、前記主演算制御部が、直ちに作動して前記オブジェクトのx軸上の座標位置xを特定しすると共に|ΔT |>|ΔTth |が成立する前記オブジェクトに対しては前記第1のカメラ設定Aよりも夾角を狭く設定した第4のカメラ設定Dの条件で前記オブジェクトの3次元データに対してレンダリング処理を行うx軸敷値外画像データ処理を実行し、
前記温度差ΔTがΔT<0の場合で且つ|x|≦|xth|が成立する前記オブジェクトに対しては、前記主演算制御部が、オブジェクトの深度位置zが飛出し側のz≧0か否かを判定すると共にz≧0と判定した場合に直ちに作動して前記第1のカメラ設定Aの条件で前記オブジェクトの3次元データに対してレンダリング処理を行う飛出側画像データ処理を実行し、
前記補正環境の判定で、前記温度差ΔTがΔT<0の場合で且つ|x|≦|xth|が成立する前記オブジェクトに対しては、前記主演算制御部が、更にオブジェクトの深度位置zが飛出し側のz≧0か否かを判定すると共にオブジェクトの深度位置zが非飛出し側のz<0と判定された場合に直ちに作動して前記第2のカメラ設定Bの条件で前記オブジェクトの3次元データに対してレンダリング処理を行う非飛出側画像データ処理を実行し、
次に、前記x軸敷値外画像データ処理,飛出側画像データ処理,および非飛出側画像データ処理にてレンダリング処理された各画像データを合成処理すると共にこれに基づいて前記表示パネル駆動用の3D画像データを前記主演算制御部が生成する構成としたことを特徴とする立体表示用画像データ生成方法。 - 請求項23に記載の立体表示用画像データ生成方法において、
前記補正可否の判定工程にて前記温度差ΔTが|ΔT |>|ΔTth |であり前記視差量の補正を必要とする温度環境であるとの判定が温度差判定部によって成された場合に、前記主演算制御部が、前記温度差ΔTの大きさに応じて変化する立体視域の確保を可能とするx軸上の閾値xthを設定すると共に当該閾値xthを前記ΔTの絶対値の値が大きくなるに従い小さく設定し、
このx位置用閾値の設定工程の実行後に、前記画像振分け部が収縮状態を示すΔT<0の状態か,或いは膨張状態を示すΔT>0の状態かを補正環境判定部が判定し、
この補正環境の判定工程の実行後に、前記補正環境の判定工程で前記温度差ΔTがΔT<0の場合で前記画像振分け部が収縮した状態にあると判定された場合に、前記主演算制御部が、前記オブジェクトのx軸上の座標位置xを特定すると共に|x|>|xth|が成立する前記オブジェクトに対しては、前記3次元データに代えて前記z軸に沿って新たに設置した単一のカメラによる2次元カメラ設定の条件で前記3次元データについてレンダリング処理を行う2D画像データ処理を実行し、
前記温度差ΔTがΔT<0の場合で且つ|x|≦|xth|が成立する前記オブジェクトに対しては、前記主演算制御部が、更に、オブジェクトの深度位置zが飛出し側のz≧0か否かを判断すると共にz≧0と判断された場合に直ちに作動して前記第1のカメラ設定Aの条件で前記z≧0の3次元データについてレンダリング処理を行う飛出側画像データ処理を実行し、
前記温度差ΔTがΔT<0の場合で且つ|x|≦|xth|が成立する前記オブジェクトに対しては、前記主演算制御部が、更に、オブジェクトの深度位置zが飛出し側のz≧0か否かを判定すると共にオブジェクトの深度位置zが非飛出し側のz<0と判定された場合に直ちに作動して前記第2のカメラ設定Bの条件で前記z<0の3次元データについてレンダリング処理を行う非飛出側画像データ処理を実行し、
次に、前記2D画像データ処理,飛出側画像データ処理,および非飛出側画像データ処理にてレンダリング処理された各画像データを合成処理しこれに基づいて前記表示パネル駆動用の3D画像データを前記主演算制御部が生成するようにしたことを特徴とする立体表示用画像データ生成方法。 - 請求項23に記載の立体表示用画像データ生成方法において、
前記補正可否の判定工程にて前記温度差ΔTが|ΔT |>|ΔTth |であり前記視差量の補正を必要とする温度環境であるとの判定が温度差判定部によって成された場合に前記主演算制御部が、前記温度差ΔTの大きさに応じて変化する立体視域を確保可能とするx軸上の閾値xthを設定すると共に当該閾値xthを前記ΔTの絶対値の値が大きくなるに従い小さく設定し、
前記各オブジェクトのx軸上の座標位置xを特定すると共に|x|>|xth|が成立する前記オブジェクトに対しては、前記3次元データに代えて前記z軸に沿って新たに設置した単一のカメラによる2次元カメラ設定の条件で前記3次元データについて前記主演算制御部がレンダリング処理を行う2D画像データ処理を実行し、
前記x軸上の座標位置xに対して|x|≦|xth|が成立する前記オブジェクトに対しては、前記主演算制御部が直ちに作動して前記第1のカメラ設定Aの条件で前記3次元データについてレンダリング処理を行う3D画像データ処理を実行し、
次に、前記2D画像データ処理および3D画像データ処理にてレンダリング処理された各画像データを合成処理すると共にこれに基づいて前記主演算制御部が前記表示パネル駆動用の3D画像データを生成するようにしたことを特徴とする立体表示用画像データ生成方法。 - 複数の画素を有する表示パネル部と当該表示パネル部から送出される視認用の画像データを視認用の立体画像情報として外部に振り分け出力する画像振分け部とを備えた立体表示パネルと、この立体表示パネルの前記表示パネル部を駆動する表示パネル駆動部と、この表示パネル駆動部の動作を制御すると共に予め特定された深度情報を含むデプスマップに基づいて前記表示パネル駆動用の3D画像データを生成する主演算制御部を備えた立体画像生成手段とを有する立体表示装置にあって、
前記3D画像データの生成に際しては予め前記立体表示パネル部分の温度を温度センサにより測定すると共に当該測定値に基づいて予め設定された基準温度との温度差ΔTを前記主演算制御部に予め併設された変形量算出部が算出し、
次に、予め3次元データをレンダリング処理して得た前記デプスマップを3D画像データとしてデータ記憶部に記憶し、
前記算出された温度差ΔTと予め設定された基準値ΔTthとを,予め装備された温度差判定部がその絶対値で比較すると共に,補正可否の判定に際しては|ΔT |≧|ΔTth |の場合には前記3D画像データの視差量に相当するデプス階調についての補正が必要と判定し、
前記補正可否の判定工程で前記温度差ΔTが|ΔT|<|ΔTth|であり前記視差量の補正を必要としない温度環境であるとの判定が成された場合に作動し、前記データ記憶部に格納された前記デプスマップを、2次元の3D画像データとして出力するように構成したことを特徴とする立体表示用画像データ生成方法。 - 複数の単位画素を有する表示パネル部と当該表示パネル部から送出される視認用の画像データを視認用の立体画像情報として外部に振り分け出力する画像振分け部とを備えた立体表示パネルと、この立体表示パネルの前記表示パネル部を3D画像データに基づいて駆動する表示パネル駆動部と、この表示パネル駆動部の動作を制御すると共に予めレンダリング処理もしくは立体カメラで撮影された右眼用および左眼用の一対の視差画像に基づいて前記表示パネル駆動用の3D画像データを生成する主演算制御部を備えた立体画像生成手段とを有する立体表示装置にあって、
予めレンタリング処理された右眼用および左眼用の視差画像データAが入力された場合に、前記主演算制御部がこれを予め装備されたデータ記憶部に3D画像データ生成用として蓄積し、
次に、前記視差画像データAの収集時に温度センサにより測定された前記画像振分け部の温度に基づいて予め設定された基準温度との温度差|ΔT|を前記主演算制御部に併設された変形量算出部が算出し、
この温度差の算出工程で算出された温度差|ΔT|が予め設定した基準値|ΔTth|の以下か否かを個別に演算すると共に,表示面であるxy平面上にあってx軸上で特定される各オブジェクトの視差量に対してその補正を必要とする温度環境であるが否かを前記主演算制御部に併設された温度差判定部が判定し、
この温度差判定部の判定によって前記温度差ΔTが|ΔT|≦|ΔTth|であり前記視差量の補正を必要としない温度環境であるとの判定が成された場合、前記主演算制御部が、前記データ記憶部に格納された一対の視差画像データAに基づいてその視差量に対応した深度情報を備えた2次元の3D画像データを生成し前記表示パネル駆動用として出力する構成としたことを特徴とする立体表示用画像データ生成方法。 - 複数の単位画素を有する表示パネル部と当該表示パネル部から送出される視認用の画像データを視認用の立体画像情報として外部に振り分け出力する画像振分け部とを備えた立体表示パネルと、この立体表示パネルの前記表示パネル部を3D画像データに基づいて駆動する表示パネル駆動部と、この表示パネル駆動部の動作を制御すると共に深度情報を有する画像データ、もしくは、視差情報を有する画像データに基づいて前記表示パネル駆動用の3D画像データを生成する主演算制御部を備えた立体画像生成手段とを有する立体表示装置にあって、
深度情報を有する画像データ、もしくは、視差情報を有する画像データが入力された場合に、前記主演算制御部がこれを予め装備されたデータ記憶部に3D画像データ生成用として蓄積すると共に、検出温度に対応した視差量補正処理を行うためのLUT信号を蓄積し、
次に、温度センサにより測定された前記画像振分け部の温度に基づいて予め設定された基準温度との温度差|ΔT|を前記主演算制御部に併設された変形量算出部が算出し、
この温度差の算出工程で算出された温度差|ΔT|が予め設定した基準値|ΔTth|の以下か否かを個別に演算すると共に,表示面であるxy平面上にあってx軸上で特定される各オブジェクトの視差量に対してその補正を必要とする温度環境であるが否かを前記主演算制御部に併設された温度差判定部が判定し、
この温度差判定部の判定によって前記温度差ΔTが|ΔT|>|ΔTth|であり前記視差量の補正を必要とする温度環境であるとの判定が成された場合、前記主演算制御部が、前記データ記憶部に格納された前記深度情報を有する画像データからの視差量もしくは、視差情報を有する画像データに対して、前記LUT 信号に基づいて視差量を補正する視差量調整処理を行い、3D画像データを生成し前記表示パネル駆動用として出力する構成としたことを特徴とする立体表示用画像データ生成方法。 - 請求項29に記載の立体表示用画像データ生成方法において、
前記視差量調整処理は、表示画面内の位置に応じて補正値を変化させるようにしたものであることを特徴とする立体表示用画像データ作成方法。 - 請求項23乃至31の何れか一つに記載の立体表示用画像データ作成方法において、
ΔT と2D背景と3Dオブジェクトのコントサスト差に応じて所定の視差量補正処理した3D画像データを生成し前記表示パネル駆動用として出力する構成としたことを特徴とする立体表示用画像データ生成方法。 - 複数の単位画素を有する表示パネル部と当該表示パネル部から送出される視認用の画像データを視認用の立体画像情報として外部に振り分け出力する画像振分け部を備えた立体表示パネルと、この立体表示パネルの前記表示パネル部を3D画像データに基づいて駆動する表示パネル駆動部と、この表示パネル駆動部の動作を制御すると共に予め特定された深度情報を含む3次元データに基づいて前記表示パネル駆動用の3D画像データを生成する立体画像生成手段とを備えた立体表示装置にあって、
前記画像振分け部の温度が当該画像振分け部に予め装備された温度センサから入力された場合に予め別に設定された基準温度との温度差ΔTを算出する温度差算出機能、
この算出した温度差ΔTと予め別に設定された基準値ΔTthとをその絶対値で比較し、|ΔT |>|ΔTth |の場合には前記3D画像データのx軸上にて特定される視差量についてその補正が必要と判定すると共に、|ΔT |≦|ΔTth |の場合には視差量について補正不要と判定する補正可否判定機能、
前記補正可否判定機能にて|ΔT |≦|ΔTth |で補正不要と判定された場合に前記3次元データをレンダリング処理する画像処理機能、
およびこのレンダリング処理された視差画像に基づいて前記表示パネル駆動用の3D画像データを生成する3D画像データ生成機能を設け、
これらの各機能をコンピュータに実現させるようにしたことを特徴とする立体表示用画像データ生成プログラム。 - 請求項33に記載の立体表示用画像データ生成プログラムにおいて、
前記補正可否判定処理機能により前記温度差ΔTが|ΔT |>|ΔTth |であり前記視差量の補正を必要とする温度環境であるとの判定が成された場合に稼働して、前記画像振分け部が収縮状態を示すΔT<0の状態か,或いは膨張状態を示すΔT>0の状態かを判定する補正環境判定機能、
この補正環境判定機能によって前記温度差ΔTがΔT<0で前記画像振分け部が収縮した状態にあると判定された場合に稼働し、前記オブジェクトの深度が飛出し側のz≧0に位置するか否かを判定すると共にz≧0に位置する場合に前記第1のカメラ設定Aの条件でz≧0の3次元データについてレンダリング処理を行う飛出側画像データ処理機能、
前記補正環境判定機能により前記温度差ΔTがΔT<0で前記画像振分け部が収縮した状態にあると判定された場合に作動して前記オブジェクトの深度が非飛出側のz<0に位置するか否かを判定すると共に、z<0に位置すると判定された場合に前記第1のカメラ設定Aにおける各カメラの光軸と前記z軸との成す夾角よりも小さい夾角を有する第2のカメラ設定Bの条件で前記z<0の3次元データについてこれをレンダリング処理する非飛出側画像データ処理機能、
および前記飛出側画像データ処理機能と前記非飛出側画像データ処理機能とでそれぞれレンダリング処理された画像データを合成処理すると共にこれに基づいて前記表示パネル駆動用の3D画像データを生成する3D画像データ生成機能を設け、
これらの各機能をコンピュータに実現させるようにしたことを特徴とする立体表示用画像データ生成プログラム。 - 請求項33に記載の立体表示用画像データ生成プログラムにおいて、
前記補正可否判定処理機能によって前記温度差ΔTが|ΔT |>|ΔTth |であり前記視差量の補正を必要とする温度環境であるとの判定が成された場合に作動して前記温度差ΔTの大きさに応じて変化する立体視域を確保可能とするx軸上の閾値xthを設定すると共に、この閾値xthを前記ΔTの値が大きくなるに従い小さく設定するx位置用閾値設定機能、
前記画像振分け部が収縮状態を示すΔT<0の状態か或いは膨張状態を示すΔT>0の状態かを補正環境判定部が判定する補正環境判定機能、
前記補正環境判定機能により前記温度差ΔTがΔT<0で前記画像振分け部が収縮した状態にあると判定された場合に作動して前記オブジェクトのx軸上の座標位置xを特定し且つ|x|>|xth|が成立する前記オブジェクトに対しては、前記第1のカメラ設定Aよりも夾角を狭く設定した第4のカメラ設定Dの条件で前記オブジェクトの3次元データに対してレンダリング処理を行うx軸閾値外画像データ処理機能、
前記補正環境判定機能によって前記温度差ΔTがΔT<0の場合で且つ|x|>|xth|が成立する前記オブジェクトに対しては、更にオブジェクトの深度位置zが飛出し側のz≧0か否かを判断すると共に、z≧0と判断された場合に作動して前記第1のカメラ設定Aの条件で前記z≧0の3次元データ基づいてレンダリング処理を行う飛出側画像データ処理機能、
前記温度差ΔTがΔT<0の場合で且つ|x|≦|xth|が成立する前記オブジェクトに対しては、更にオブジェクトの深度位置zが飛出し側のz≧0か否かを判定すると共に、オブジェクトの深度位置zが非飛出し側のz<0と判定された場合に直ちに作動して前記第2のカメラ設定Bの条件で前記z<0の3次元データに基づいてレンダリング処理を行う非飛出側画像データ処理機能、
更に、前記x軸閾値外画像データ処理機能,飛出側画像データ処理機能,および非飛出側画像データ処理機能にてレンダリング処理された各画像データを合成処理すると共に、これに基づいて前記表示パネル駆動用の3D画像データを生成する3D画像データ生成機能を設け、
これらの各機能をコンピュータに実現させるようにしたことを特徴とする立体表示用画像データ生成プログラム。 - 請求項33に記載の立体表示用画像データ生成プログラムにおいて、
前記補正可否判定機能によって前記温度差ΔTが|ΔT |>|ΔTth |であり前記視差量の補正を必要とする温度環境であるとの判定が成された場合に稼働し,前記画像振分け部が収縮状態を示すΔT≦0の状態か,或いは膨張状態を示すΔT>0の状態か,を補正環境判定部が判定する補正環境判定機能、
前記補正環境判定機能により,温度差ΔTの大きさに応じて変化する立体視域の確保を可能とするx軸上の閾値xthを設定すると共に,この閾値xthを前記ΔTの絶対値の値が大きくなるに従い小さく設定するx位置用閾値設定機能とを設けると共に、
前記補正環境判定機能によって前記温度差ΔTがΔT<0の場合で前記画像振分け部が収縮した状態にあると判定された場合に稼働し、前記オブジェクトのx軸上の座標位置xを特定し、且つ|x|>|xth|が成立する前記オブジェクトに対しては前記3次元データに代えて前記z軸に沿って設置した単一のカメラの場合と同等の2次元カメラ設定の条件で前記3次元データについてレンダリング処理を行う2D画像データ処理機能、
前記補正環境判定機能により、温度差ΔTがΔT<0の場合で且つ|x|≦|xth|が成立すると判定された前記オブジェクトに対しては更にオブジェクトの深度位置zが飛出し側のz≧0か否かを判断すると共に、オブジェクトの深度位置zが飛出し側のz≧0と判断された場合に直ちに稼働し、前記第1のカメラ設定Aの条件で前記z≧0の3次元データについてレンダリング処理を行う飛出側画像データ処理機能、
前記補正環境判定処理機能により、温度差ΔTがΔT<0の場合で且つ|x|≦|xth|が成立すると判定された前記オブジェクトに対しては更にオブジェクトの深度位置zが飛出し側のz≧0か否かを判定すると共に、オブジェクトの深度位置zが非飛出し側のz<0と判定された場合に直ちに作動し、前記第2のカメラ設定Bの条件で前記z<0の3次元データについてレンダリング処理を行う非飛出側画像データ処理機能、
更に、前記2D画像データ処理工程,飛出側画像データ処理工程,及び非飛出側画像データ処理機能にてレンダリング処理された各画像データを合成処理しこれに基づいて前記表示パネル駆動用の3D画像データを生成する3D画像データ生成機能、を設け、
これらの各機能をコンピュータに実現させるようにしたことを特徴とする立体表示用画像データ生成プログラム。 - 請求項33に記載の立体表示用画像データ生成プログラムにおいて、
前記補正可否判定機能により前記温度差ΔTが|ΔT |>|ΔTth |であり前記視差量の補正を必要とする温度環境であるとの判定が成された場合に稼働し,前記温度差ΔTの大きさに応じて変化する立体視域の確保を可能とするx軸上の閾値xthを設定すると共に,この閾値xthを前記ΔTの絶対値の値が大きくなるに従い小さく設定するx位置用閾値設定機能、
前記各オブジェクトのx軸上の座標位置xを特定すると共に|x|>|xth|が成立する前記オブジェクトに対しては,前記3次元データに代えて前記z軸に沿って新たに設置した単一のカメラによる2次元カメラ設定の条件で前記3次元データについてレンダリング処理を行う2D画像データ処理機能、
前記x軸上の座標位置xに対して|x|≦|xth|が成立する前記オブジェクトに対しては,直ちに作動して前記第1のカメラ設定Aの条件で前記3次元データについてレンダリング処理を行う3D画像データ処理機能、
更に、前記2D画像データ処理機能および3D画像データ処理機能にてレンダリング処理された各画像データを合成処理すると共にこれに基づいて前記表示パネル駆動用の3D画像データを生成する3D用画像データ生成機能、を設け、
これらの各機能をコンピュータに実現させるようにしたことを特徴とする立体表示用画像データ生成プログラム。 - 複数の単位画素から構成された電気光学素子と当該電気光学素子から出力される視認用の3D画像データを視認用の立体画像情報として外部に振り分け出力する画像振分け部とを備えた立体表示パネルと、この立体表示パネルを駆動する表示パネル駆動部と、この表示パネル駆動部の動作を制御すると共に別に取り込まれる深度情報を含むデプスマップに基づいて前記表示パネル駆動用の3D画像データを生成する立体画像生成手段とを備えた立体表示装置にあって、
前記3D画像データの生成に際して温度センサにより測定された前記立体表示パネル部分の温度に基づいて予め設定された基準温度との温度差ΔTを算出する温度差算出機能、
予め3次元データをレンダリング処理して得た前記デプスマップを3D画像データとしてメモリに記憶するデプスマップ情報特定機能、
前記算出された温度差ΔTと予め設定された基準値ΔTthとをその絶対値で比較すると共に|ΔT |>|ΔTth |の場合に前記3D画像データの視差量に相当するデプス階調についての補正が必要と判定する補正可否判定機能、
及びこの補正可否判定機能により前記温度差ΔTが|ΔT |≦|ΔTth |であり前記視差量の補正を必要としない温度環境であるとの判定が成された場合に稼働し,前記メモリに記憶されている前記デプスマップを,2次元の3D画像データとして出力する3D画像データ生成機能を設け、
これらの各機能をコンピュータに実現させるようにしたことを特徴とする立体表示用画像データ生成プログラム。 - 複数の単位画素を有する表示パネル部と当該表示パネル部から送出される視認用の画像データを視認用の立体画像情報として外部に振り分け出力する画像振分け部とを備えた立体表示パネルと、この立体表示パネルの前記表示パネル部を3D画像データに基づいて駆動する表示パネル駆動部と、この表示パネル駆動部の動作を制御すると共に予めレンダリング処理もしくは立体カメラで撮影された右眼用および左眼用の一対の視差画像に基づいて前記表示パネル駆動用の3D画像データを生成する主演算制御部を備えた立体画像生成手段とを有する立体表示装置にあって、
予めレンタリング処理された右眼用および左眼用の一対の視差画像データAを3D画像データ生成用として前記立体画像生成手段が入力し予め装備したデータ記憶部に蓄積する対象画像データ設定機能、
前記視差画像データAの収集時に温度センサにより測定された前記画像振分け部部分の温度の測定値に基づいて予め設定された基準温度との温度差ΔTを算出する温度差算出機能、
この温度差算出機能で算出された温度差ΔTの絶対値が予め設定した基準値ΔTthの絶対値以下か否かを個別に演算すると共に,深度情報であるz軸情報を含む前記表示面としてのスクリーン面であるxy平面上にあって,x軸上で特定される各オブジェクトの視差量に対してその補正を必要とする温度環境であるが否かを判定する補正可否判定機能、
およびこの補正可否判定機能によって前記温度差ΔTが|ΔT|≦|ΔTth|であり前記視差量の補正を必要としない温度環境であるとの判定が成された場合に作動し、前記データ記憶部に格納された一対の視差画像データAに基づいて、その視差量に対応した深度情報を保持する2次元の3D画像データを生成し前記表示パネル駆動用として出力する3D画像データ生成機能を設け、
これらの各機能をコンピュータに実現させるようにしたことを特徴とする立体表示用画像データ生成プログラム。 - 複数の単位画素を有する表示パネル部と当該表示パネル部から送出される視認用の画像データを視認用の立体画像情報として外部に振り分け出力する画像振分け部とを備えた立体表示パネルと、この立体表示パネルの前記表示パネル部を3D画像データに基づいて駆動する表示パネル駆動部と、この表示パネル駆動部の動作を制御すると共に深度情報を有する画像データ、もしくは、視差情報を有する画像データに基づいて前記表示パネル駆動用の3D画像データを生成する主演算制御部を備えた立体画像生成手段とを有する立体表示装置にあって、
深度情報を有する画像データ、もしくは、視差情報を有する画像データが入力された場合に、前記主演算制御部がこれを予め装備されたデータ記憶部に蓄積する対象画像データ設定機能、
検出温度に対応した視差量補正処理を行うためのLUT信号を蓄積する視差量調整用LUT 信号記憶機能、
温度センサにより測定された前記画像振分け部の温度に基づいて予め設定された基準温度との温度差ΔTを算出する温度差算出機能、
この温度差の算出工程で算出された温度差|ΔT|が予め設定した基準値|ΔTth|の以下か否かを個別に演算すると共に,表示面であるxy平面上にあってx軸上で特定される各オブジェクトの視差量に対してその補正を必要とする温度環境であるが否かを判定する補正可否判定機能、
この補正可否判定機能によって前記温度差ΔTが|ΔT|>|ΔTth|であり前記視差量の補正を必要とする温度環境であるとの判定が成された場合、前記データ記憶部に格納された前記深度情報を有する画像データからの視差量もしくは、視差情報を有する画像データに対して、前記LUT 信号に基づいて視差量を補正する視差量調整処理を行い、3D画像データを生成し前記表示パネル駆動用として出力する3D画像データ生成機能を設け、
これらの各機能をコンピュータに実現させるようにしたことを特徴とする立体表示用画像データ生成プログラム。 - 請求項40に記載の立体表示用画像データ生成プログラムにおいて、
前記視差量調整処理では、表示画面内の位置に応じて補正値を変化させるように調整するものとし、これを前記コンピュータに実現させるようにしたことを特徴とする立体表示用画像データ生成プログラム。 - 請求項33乃至41の何れか一つに記載の立体表示用画像データ生成プログラムにおいて、
前記視差量調整処理では、前記ΔT と2D背景と3Dオブジェクトのコントサスト差に応じて所定の視差量補正処理して3D画像データを生成し、これを表示パネル駆動用として出力する構成とし、これを前記コンピュータに実現させるようにしたことを特徴とする立体表示用画像データ生成プログラム。
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