JPWO2011040370A1 - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2011040370A1
JPWO2011040370A1 JP2011534230A JP2011534230A JPWO2011040370A1 JP WO2011040370 A1 JPWO2011040370 A1 JP WO2011040370A1 JP 2011534230 A JP2011534230 A JP 2011534230A JP 2011534230 A JP2011534230 A JP 2011534230A JP WO2011040370 A1 JPWO2011040370 A1 JP WO2011040370A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pixel
liquid crystal
sub
display device
crystal display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011534230A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5329671B2 (ja
Inventor
藤井 利夫
利夫 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2011534230A priority Critical patent/JP5329671B2/ja
Publication of JPWO2011040370A1 publication Critical patent/JPWO2011040370A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5329671B2 publication Critical patent/JP5329671B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/20Filters
    • G02B5/201Filters in the form of arrays
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/20Filters
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/13Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
    • G02F1/133Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
    • G02F1/1333Constructional arrangements; Manufacturing methods
    • G02F1/1335Structural association of cells with optical devices, e.g. polarisers or reflectors
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/13Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
    • G02F1/133Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
    • G02F1/1333Constructional arrangements; Manufacturing methods
    • G02F1/1335Structural association of cells with optical devices, e.g. polarisers or reflectors
    • G02F1/133509Filters, e.g. light shielding masks
    • G02F1/133514Colour filters
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F2201/00Constructional arrangements not provided for in groups G02F1/00 - G02F7/00
    • G02F2201/52RGB geometrical arrangements

Abstract

本発明は、赤(R)、緑(G)、青(B)および黄(Y)の4原色で表示を行う液晶表示装置に関する。本発明による液晶表示装置(100)は、赤サブ画素(R)、緑サブ画素(G)、青サブ画素(B)および黄サブ画素(Y)を有する画素(P)を含む。黄サブ画素(Y)の色度は、赤サブ画素(R)、緑サブ画素(G)および青サブ画素(B)の色度を結んだ三角形の外側にある。赤サブ画素(R)、緑サブ画素(G)、青サブ画素(B)および黄サブ画素(Y)のそれぞれの開口面積SR、SG、SB、SY、ならびに、赤カラーフィルタ(CR)、緑カラーフィルタ(CG)、青カラーフィルタ(CB)および黄カラーフィルタ(CY)のそれぞれの透過率TR、TG、TB、TYは、TY>[(SR+SG+SB+SY)(TR+TG+TB)−3(SR×TR+SG×TG+SB×TB)]/3SYの関係を満たす。本発明によると、色再現範囲を拡大するとともにカラーフィルタ層の透過率の低下を抑制することができる。

Description

本発明は液晶表示装置に関し、より詳細には、4原色で表示を行う液晶表示装置に関する。
液晶表示装置は、軽量、薄型および低消費電力等の利点を有しており、携帯電話の表示部等の小型の表示装置としてだけでなく大型テレビジョンとしても利用されている。現在、広く利用されているカラー液晶表示装置では、1つの画素は、赤(R)、緑(G)、青(B)の光の三原色に対応するサブ画素から構成されており、典型的には、赤、緑および青の色の違いは、カラーフィルタによって実現されている。
一般に、色再現範囲を拡大するために、カラーフィルタ内の顔料の濃度が増加される。しかしながら、顔料の濃度が増加すると、カラーフィルタ層の透過率が低下していまい、高輝度を実現できなくなる。
近年、一般的な3原色の表示装置とは異なり、4原色以上の多原色を加法混色する表示装置が提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。このように4つ以上の原色を用いて表示を行う表示装置は多原色表示装置とも呼ばれる。多原色表示装置では、比較的簡単に色再現範囲を拡大させることができる。
米国特許第7268757号明細書 国際公開2007/034770号 国際公開2007/148519号
しかしながら、多原色表示装置でも色再現範囲を単純に拡大させると、カラーフィルタ層の透過率が低下してしまい、高輝度を実現することができなくなる。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、色再現範囲を拡大するとともにカラーフィルタ層の透過率の低下を抑制した液晶表示装置を提供することにある。
本発明による液晶表示装置は、赤サブ画素、緑サブ画素、青サブ画素および黄サブ画素を有する画素を含む液晶表示装置であって、バックライトと、液晶パネルとを備えており、前記液晶パネルは、前記赤サブ画素に対応する赤カラーフィルタと、前記緑サブ画素に対応する緑カラーフィルタと、前記青サブ画素に対応する青カラーフィルタと、前記黄サブ画素に対応する黄カラーフィルタとを含むカラーフィルタ層を有しており、前記黄サブ画素の色度は前記赤サブ画素、前記緑サブ画素および前記青サブ画素の色度を結んだ三角形の外側にあり、前記赤サブ画素、前記緑サブ画素、前記青サブ画素および前記黄サブ画素のそれぞれの開口面積SR、SG、SB、SY、ならびに、前記赤カラーフィルタ、前記緑カラーフィルタ、前記青カラーフィルタおよび前記黄カラーフィルタのそれぞれの透過率TR、TG、TB、TYは、TY>[(SR+SG+SB+SY)(TR+TG+TB)−3(SR×TR+SG×TG+SB×TB)]/3SYの関係を満たす。
ある実施形態において、前記赤サブ画素、前記緑サブ画素、前記青サブ画素および前記黄サブ画素のうちの少なくとも1つの開口面積は、他のサブ画素のうちの何れかのサブ画素の開口面積とは異なる。
ある実施形態において、前記赤サブ画素の開口面積は、前記緑サブ画素および前記黄サブ画素の開口面積よりも大きく、前記青サブ画素の開口面積は、前記緑サブ画素および前記黄サブ画素の開口面積よりも大きい。
ある実施形態において、前記赤サブ画素、前記緑サブ画素、前記青サブ画素および前記黄サブ画素の開口面積は互いに略等しい。
ある実施形態において、前記黄カラーフィルタの透過率は、前記赤カラーフィルタ、前記緑カラーフィルタおよび前記青カラーフィルタの透過率の相加平均よりも高い。
本発明によれば、色再現範囲を拡大するとともにカラーフィルタ層の透過率の低下を抑制した液晶表示装置を提供することができる。
(a)は本発明による液晶表示装置の実施形態の模式図であり、(b)は(a)の液晶表示装置における液晶パネルの模式図である。 図1に示した液晶表示装置における各カラーフィルタの透過スペクトルを示すグラフである。 図1に示した液晶表示装置における各サブ画素の色度を示すxy色度図である。 (a)は比較例の液晶表示装置の模式図であり、(b)は(a)の液晶表示装置における液晶パネルの模式図である。 (a)は図1に示した液晶表示装置と比較例の液晶表示装置の色再現範囲を比較した色度図であり、(b)は図1に示した液晶表示装置と比較例の液晶表示装置におけるNTSC比および透過率を示したグラフである。 本発明による液晶表示装置の別の実施形態における液晶パネルの模式図である。 (a)は本発明による液晶表示装置のさらに別の実施形態の模式図であり、(b)は上記液晶表示装置における液晶パネルの模式図である。 図7に示した液晶表示装置におけるバックライトの出射スペクトルを示すグラフである。 (a)は図7に示した液晶表示装置と比較例の液晶表示装置の色再現範囲を比較したxy色度図であり、(b)は(a)の一部拡大図である。 本発明による液晶表示装置のさらに別の実施形態における液晶パネルの模式図である。 (a)、(b)および(c)はそれぞれ図1および図7に示した液晶表示装置の液晶パネルにおける液晶分子の配向方位を示す模式図である。
以下、図面を参照して、本発明による液晶表示装置の実施形態を説明する。ただし、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
図1(a)に、本実施形態の液晶表示装置100の模式図を示す。液晶表示装置100は、液晶パネル200と、バックライト300とを備えている。液晶パネル200は、背面基板220と、前面基板240と、背面基板220と前面基板240との間に設けられた液晶層260と、カラーフィルタ層280を有している。ここでは、背面基板220は、絶縁基板222と、画素電極224と、第1配向膜226とを有している。また、前面基板240は、絶縁基板242と、対向電極244と、第2配向膜246とを有している。また、ここでは、カラーフィルタ層280は前面基板240の絶縁基板242と対向電極244との間に設けられている。
背面基板220および前面基板240には図示しない偏光板が設けられており、偏光板の透過軸はクロスニコルの関係を有している。例えば、背面基板220には図示しない配線、絶縁層等が設けられている。液晶層260の厚さはほぼ一定である。
図1(b)に、液晶パネル200の模式図を示す。液晶パネル200には、複数の行および複数の列のマトリクス状に配列にされた複数の画素Pが設けられている。各画素Pは画素電極124によって規定される。各画素Pは、赤サブ画素R、緑サブ画素G、青サブ画素Bおよび黄サブ画素Yを有している。赤サブ画素R、緑サブ画素G、青サブ画素Bおよび黄サブ画素Yは行方向(x方向)に配列されており、赤サブ画素R、緑サブ画素G、青サブ画素Bおよび黄サブ画素Yの輝度は独立に制御可能である。このように、液晶パネル200は4つの原色、すなわち、赤、緑、青および黄で表示を行う。
液晶パネル200は透過型であり、液晶パネル200において各サブ画素R、G、B、Yは透過領域を有している。バックライト300から出射された光は液晶パネル200において変調され、所望の画像が表示される。なお、ここでは、赤サブ画素R、緑サブ画素G、青サブ画素Bおよび黄サブ画素Yの透過領域(開口面積)は互いにほぼ等しい。
カラーフィルタ層280は、赤サブ画素Rに対応する赤カラーフィルタCRと、緑サブ画素Gに対応する緑カラーフィルタCGと、青サブ画素Bに対応する青カラーフィルタCBと、黄サブ画素Yに対応する黄カラーフィルタCYとを有している。カラーフィルタ層280は、例えば、カラーフォトレジスト膜に対してフォトレジスト処理を行うことによって作製される。
また、液晶パネル200には、3原色の表示装置に対応した入力映像信号の変換を行う多原色変換部(図示せず)が設けられてもよい。多原色変換部は、入力映像信号の階調レベルを液晶パネル200に対応する階調レベルに変換する。多原色変換部は、例えば、入力映像信号に示された3原色の階調レベルを赤、緑、青および黄サブ画素の階調レベルに変換するためのルックアップテーブルを有していてもよい。
バックライト300は、青発光、赤・緑蛍光タイプのLEDを含んでいる。出射スペクトルにおいて、青に対応する放射強度のピークは緑および赤に対応する放射強度よりも高く、緑に対応する放射強度のピークは赤に対応する放射強度よりも高い。
図2に、赤、緑、青および黄カラーフィルタCR、CG、CB、CYの透過スペクトルを示す。図2では、赤、緑、青および黄カラーフィルタCR、CG、CB、CYの透過スペクトルをそれぞれCR、CG、CB、CYと示している。青カラーフィルタCBの透過スペクトルは波長450nm付近でピークを示す。緑カラーフィルタCGの透過スペクトルは波長530nm付近でピークを示す。また、黄カラーフィルタCYは波長550nm以上700nm以下において90%以上の透過率を示し、赤カラーフィルタCRは波長610nm以上700nm以下において90%以上の透過率を示す。このような透過スペクトルは分光光度計を用いて測定される。
図3に、液晶表示装置100における各サブ画素の色度を表したxy色度図を示す。図3において、R、G、BおよびYは、それぞれ、対応するサブ画素の色度を示す。例えば、Rは、赤サブ画素が最高輝度を呈し、他のサブ画素が最低輝度を呈する場合の液晶表示装置100の色度である。液晶表示装置100の色再現範囲はR、G、BおよびYを頂点とする四角形で表される。
本実施形態の液晶表示装置100では、黄サブ画素Yの色度x、yは、赤サブ画素R、緑サブ画素Gおよび青サブ画素Bの色度x、yを囲んだ三角形よりも外側にある。このため、液晶表示装置100は広い色再現範囲で表示を行うことができる。
また、本実施形態の液晶表示装置100では、赤サブ画素R、緑サブ画素G、青サブ画素Bおよび黄サブ画素Yのそれぞれの開口面積SR、SG、SB、SY、ならびに、赤カラーフィルタCR、緑カラーフィルタCG、青カラーフィルタCBおよび黄カラーフィルタCYのそれぞれの透過率TR、TG、TB、TYは、
Y > [(SR+SG+SB+SY)(TR+TG+TB)−3(SR×TR+SG×TG+SB×TB)]/3SY ・・・(A)
の関係を満たす。なお、以下の説明において、特に言及しない場合、透過率は、入射光強度に対する出射光強度の割合を意味する。透過率TR、TG、TB、TYはカラーフィルタCR、CG、CB、CY自体だけでなく、カラーフィルタ層280に入射する光のスペクトル等に応じて変化する。厳密には、仮に、赤、緑、青および黄カラーフィルタCR、CG、CB、CYの透過スペクトルが等しくても、バックライト300の出射スペクトルや、液晶パネル200内に光が入射する入射面とカラーフィルタ層280との間に位置する部材の光透過率の波長依存性等に応じて、透過率TR、TG、TB、TYは変化する。なお、一般に、液晶パネル200内の赤、緑、青および黄カラーフィルタCR、CG、CB、CY以外の部材の透過率は可視光領域においてほとんど波長依存性を示さないため、赤、緑、青および黄カラーフィルタCR、CG、CB、CYの透過率TR、TG、TB、TYは赤、緑、青および黄カラーフィルタCR、CG、CB、CYの透過スペクトルおよびバックライト300の出射スペクトルに応じて変化することになる。
詳細は後述するが、カラーフィルタ層280内の赤、緑、青および黄カラーフィルタCR、CG、CB、CYの透過率TR、TG、TB、TYが上記関係を有することにより、カラーフィルタ層280の透過率を比較的高くすることができる。このため、消費電力を増大させてバックライト300の出射光の強度を増大させなくても高輝度で表示を行うことができる。
以下の説明において、カラーフィルタ層280の1画素の(平均)透過率をTαと示し、1画素の面積をSαと示す。1画素Pに単位面積当たり光度Lの光が入力する場合、カラーフィルタ層280に入射する入射光強度IINはL×Sαと表され、出射光強度IOUTは(L×SR×TR+L×SG×TG+L×SB×TB+L×SY×TY)と表される。このため、カラーフィルタ層280の平均透過率Tα(=IOUT/IIN)は(SR×TR+SG×TG+SB×TB+SY×TY)/Sαと表される。
ここで、比較例の液晶表示装置と比較して本実施形態の液晶表示装置100の利点を説明する。まず、図4を参照して比較例の液晶表示装置を説明する。
図4(a)に、比較例の液晶表示装置500の模式図を示す。液晶表示装置500は、赤、緑および青の3原色で表示を行う。液晶表示装置500は、各画素Pに黄サブ画素Yが設けられていない点を除いて、上述した液晶表示装置100と同様の構成を有している。
液晶表示装置500は、液晶パネル600およびバックライト700を備えており、液晶パネル600は、背面基板620と、前面基板640と、背面基板620と前面基板640との間に設けられた液晶層660と、カラーフィルタ層680とを有している。ここでは、カラーフィルタ層680は前面基板640の絶縁基板642と対向電極644との間に設けられている。なお、液晶パネル600におけるカラーフィルタ層680の透過率は液晶パネル200におけるカラーフィルタ層280の透過率とは異なり、バックライト700の出射スペクトルはバックライト300の出射スペクトルと異なる。
図4(b)に、液晶パネル600の模式的な平面図を示す。液晶パネル600において各画素Pは赤サブ画素r、緑サブ画素gおよび青サブ画素bを有している。液晶表示装置500において、1画素内の赤サブ画素r、緑サブ画素gおよび青サブ画素bの開口面積は互いに略等しい。
液晶表示装置500においてカラーフィルタ層680には、赤カラーフィルタCr、緑カラーフィルタCgおよび青カラーフィルタCbが設けられている。カラーフィルタ層680における赤カラーフィルタCr、緑カラーフィルタCgおよび青カラーフィルタCbは液晶表示装置100のカラーフィルタ層280における赤カラーフィルタCR、緑カラーフィルタCGおよび青カラーフィルタCBと同様の材料から形成されている。
ここで、本実施形態の液晶表示装置100と液晶表示装置500の色再現範囲を比較する。図5(a)に、本実施形態の液晶表示装置100と液晶表示装置500の色再現範囲を比較した色度図を示す。図5において、R、G、BおよびYは、それぞれ、液晶表示装置100における赤、緑、青および黄サブ画素R、G、B、Yの色度を示し、r、gおよびbは、それぞれ、液晶表示装置500における赤、緑および青サブ画素r、g、bの色度を示す。
液晶表示装置100における赤、緑および青サブ画素R、G、Bの色度は液晶表示装置500における赤、緑および青サブ画素r、g、bの色度とそれぞれ略等しいが、液晶表示装置100における黄サブ画素Yの色度は赤、緑および青サブ画素R、G、Bの色度を結ぶ三角形の外側に位置している。このため、液晶表示装置100では、液晶表示装置500よりも広い色再現範囲で表示を行うことができる。なお、ここでは、xy色度図を参照して説明したが、u’v’色度図においても、黄サブ画素Yの色度は赤、緑および青サブ画素R、G、Bの色度を結ぶ三角形の外側に位置する。
次に、本実施形態の液晶表示装置100におけるカラーフィルタ層280と液晶表示装置500におけるカラーフィルタ層680の透過率を比較する。
以下の説明において、カラーフィルタ層680内の各赤、緑および青カラーフィルタCr、Cg、Cbの透過率をそれぞれTr、Tg、Tbと示し、カラーフィルタ層680の1画素の(平均)透過率をTβと示す。また、液晶表示装置500における赤サブ画素r、緑サブ画素gおよび青サブ画素bの開口面積をそれぞれSr、Sg、Sbと示し、1画素の面積をSβと示す。この場合、カラーフィルタ層680の平均透過率Tβは(Sr×Tr+Sg×Tg+Sb×Tb)/Sβと表される。
上述したように、カラーフィルタ層680の赤、緑および青カラーフィルタCr、Cg、Cbはカラーフィルタ層280の赤、緑および青カラーフィルタCR、CG、CBと同様の材料で形成されている。このため、赤カラーフィルタCr、緑カラーフィルタCgおよび青カラーフィルタCbの透過スペクトルは図2に示した赤カラーフィルタCR、緑カラーフィルタCGおよび青カラーフィルタCBと同様の透過スペクトルを示す。なお、厳密には、バックライト700の出射スペクトルはバックライト300の出射スペクトルとは異なるが、バックライト700の出射スペクトルとバックライト300の出射スペクトルとの違いはごくわずかであり、バックライト700の出射スペクトルはバックライト300の出射スペクトルと略等しいといえる。このため、液晶表示装置500における赤、緑および青カラーフィルタCr、Cg、Cbの透過率Tr、Tg、Tbは液晶表示装置100における赤、緑および青カラーフィルタCR、CG、CBの透過率TR、TG、TBと略等しい。したがって、TR=Tr、TG=Tg、TB=Tbと表される。
なお、ここでは、説明が過度に複雑になることを防ぐために、液晶表示装置500における1画素の面積Sβは液晶表示装置100における1画素の面積Sαと等しいとする。例えば、液晶表示装置500の画面サイズおよび画素数(解像度)が液晶表示装置100と等しい場合、液晶表示装置500における画素Pの面積Sβは液晶表示装置100における画素Pの面積Sαと略等しい。
また、液晶表示装置100における1画素内の各サブ画素R、G、B、Yの開口面積SR、SG、SB、SYの和は液晶表示装置500における1画素内の各サブ画素r、g、bの開口面積Sr、Sg、Sbの和と略等しい。これは、SR+SG+SB+SY=Sr+Sg+Sbと表される。このため、液晶表示装置100における1画素内の遮光領域(例えば、ブラックマトリクス等で覆われている領域)の面積は液晶表示装置500における1画素内の遮光領域の面積と略等しい。例えば、液晶表示装置100、500において、ブラックマトリクスの幅が一定の場合、厳密には、液晶表示装置100における1画素内の遮光領域の面積は液晶表示装置500における1画素内の遮光領域の面積よりも大きいが、液晶表示装置100、500において遮光領域の面積の和が開口面積全体の和よりも充分小さいと、液晶表示装置100、500における遮光領域の面積の和の違いを無視しても実質的な問題が生じず、液晶表示装置100における1画素内の開口面積の和は液晶表示装置500における1画素内の開口面積の和と略等しいといえる。あるいは、液晶表示装置100におけるブラックマトリクスの幅が液晶表示装置500におけるブラックマトリクスの幅よりも狭くてもよい。
また、液晶表示装置500において3つのサブ画素(すなわち、赤サブ画素r、緑サブ画素gおよび青サブ画素b)の開口面積Sr、Sg、Sbは互いに略等しい。このため、Sr=Sg=Sb=(SR+SG+SB+SY)/3と表される。
本実施形態の液晶表示装置100では、赤、緑、青および黄サブ画素R、G、BおよびYの開口面積SR、SG、SB、SY、および、赤、緑、青および黄カラーフィルタCR、CG、CB、CYの透過率TR、TG、TB、TYが上記不等式(A)を満たすことにより、液晶表示装置100におけるカラーフィルタ層280の平均透過率Tαは液晶表示装置500におけるカラーフィルタ層680の平均透過率Tβよりも高くなるように設定される。以下に、その詳細を具体的に説明する。
上述したように、平均透過率Tαは(SR×TR+SG×TG+SB×TB+SY×TY)/Sαと表され、また、平均透過率Tβは(Sr×Tr+Sg×Tg+Sb×Tb)/Sβと表されるため、平均透過率Tαが平均透過率Tβよりも高い場合、上述の関係は、
(SR×TR+SG×TG+SB×TB+SY×TY)/Sα > (Sr×Tr+Sg×Tg+Sb×Tb)/Sβ
と表される。
また、上述したように、TR=Tr、TG=Tg、TB=Tb、Sr=Sg=Sb=(SR+SG+SB+SY)/3、Sα=Sβであるため、上記不等式は、
(SR×TR+SG×TG+SB×TB+SY×TY) > (SR+SG+SB+SY)×(TR+TG+TB)/3
と変形可能であり、これは、
Y > [(SR+SG+SB+SY)(TR+TG+TB)−3(SR×TR+SG×TG+SB×TB)]/3SY
と表される。以上から、黄カラーフィルタCYの透過率TYが、上記関係を満たすことにより、カラーフィルタ層280の透過率は、同様の材料から形成されたカラーフィルタ層680の透過率よりも高くなり、高輝度の表示を簡便に実現することができる。
なお、上述したように、本実施形態の液晶表示装置100では、赤、緑、青および黄サブ画素の開口面積SR、SG、SB、SYは互いに略等しい。この場合、上記不等式(A)は、
Y > (TR+TG+TB)/3 ・・・(B)
と表される。このため、本実施形態の液晶表示装置100では、黄カラーフィルタCYの透過率TYが、赤、緑および青カラーフィルタCR、CG、CBの透過率TR、TG、TBの相加平均(すなわち、(TR+TG+TB)/3)よりも高いことにより、カラーフィルタ層280の透過率は、同様の材料から形成されたカラーフィルタ層680の透過率よりも高くなり、高輝度の表示を簡便に実現することができる。なお、液晶表示装置100において4つのサブ画素(すなわち、赤サブ画素R、緑サブ画素G、青サブ画素Bおよび黄サブ画素Yの開口面積SR、SG、SB、SYが互いに略等しい場合、液晶表示装置500における各サブ画素r、g、bの開口面積Sr、Sg、Sbは液晶表示装置100における各サブ画素R、G、B、Yの開口面積SR、SG、SB、SYよりも大きく、サブ画素の開口面積の比は、SR:SG:SB:SY:Sr:Sg:Sb=3:3:3:3:4:4:4と表される。
図5(b)に、液晶表示装置100および液晶表示装置500のNTSC比およびカラーフィルタ層280、680の透過率の関係を表したグラフを示す。上述したように、3原色表示装置(RGB)においてカラーフィルタの顔料濃度を増加させてNTSC比を増大させると、透過率が低下する。
本実施形態の液晶表示装置100では、黄サブ画素Yの色度が赤、緑および青サブ画素R、G、Bの色度を結ぶ三角形よりも外側に位置するとともに、赤サブ画素R、緑サブ画素G、青サブ画素Bおよび黄サブ画素Yのそれぞれの開口面積SR、SG、SB、SY、ならびに、赤カラーフィルタCR、緑カラーフィルタCG、青カラーフィルタCBおよび黄カラーフィルタCYのそれぞれの透過率TR、TG、TB、TYが上記不等式(A)を満たすため、液晶表示装置100におけるNTSC比およびカラーフィルタ層280の透過率はいずれも液晶表示装置500におけるNTSC比およびカラーフィルタ層680の透過率よりも高い。このため、液晶表示装置100は広い色再現範囲で高輝度の表示を行うことができる。
ここで、表1〜表4を参照して比較例の液晶表示装置500に対する本実施形態の液晶表示装置100の利点を具体的に説明する。
表1に、比較例の液晶表示装置500における赤、緑および青サブ画素r、g、bの色度x、y、u’、v’および対応するカラーフィルタCr、Cg、Cbの透過率Tを示す。
Figure 2011040370
また、表2に、比較例の液晶表示装置500において黄色および白色を表示したときの色度x、y、u’、v’を示す。
Figure 2011040370
なお、ここで、黄色は青サブ画素を最低輝度にするとともに赤および緑サブ画素を最高輝度にすることによって表示される。また、白色は全てのサブ画素を最高輝度にすることによって表示される。液晶表示装置500の色温度は32000Kである。
このような比較例の液晶表示装置500においてカラーフィルタ層680の透過率は31.9%である。また、比較例の液晶表示装置500では、CIE 1931のNTSC比は80.0%であり、CIE 1976のNTSC比は86.7%である。
次に、表3および表4を参照して本実施形態の液晶表示装置100を説明する。表3に、本実施形態の液晶表示装置100における赤、緑、青および黄サブ画素の色度x、y、u’、v’および対応するカラーフィルタの透過率Tを示す。
Figure 2011040370
また、表4に、本実施形態の液晶表示装置100において黄色および白色を表示したときの色度x、y、u’、v’を示す。
Figure 2011040370
なお、ここで、黄色は青サブ画素を最低輝度にするとともに赤、緑および黄サブ画素を最高輝度にすることによって表示される。また、白色は全てのサブ画素を最高輝度にすることによって表示される。液晶表示装置100の色温度は7800Kである。
液晶表示装置100では、赤、緑および青サブ画素R、G、Bの色度は液晶表示装置500と同様であり、液晶表示装置100における黄サブ画素Yの色度は赤、緑および青サブ画素R、G、Bを結ぶ三角形よりも外側に位置している。このため、液晶表示装置100の色再現範囲は液晶表示装置500よりも広い。また、表3から理解されるように、赤、緑、青および黄カラーフィルタCR、CG、CB、CYの透過率TR、TG、TB、TYは上記不等式(B)を満たしており、カラーフィルタ層280の透過率はカラーフィルタ層680の透過率よりも高い。液晶表示装置100におけるカラーフィルタ層280の透過率は44.7%である。
なお、上述した説明では、赤サブ画素R、緑サブ画素G、青サブ画素Bおよび黄サブ画素Yは行方向に配列されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図6に示すように、赤サブ画素R、緑サブ画素G、青サブ画素Bおよび黄サブ画素Yは2行2列のマトリクス状に配列されてもよい。
また、上述した説明では、赤、緑、青および黄サブ画素R、G、B、Yの開口面積SR、SG、SB、SYはいずれも等しかったが、本発明はこれに限定されない。赤、緑、青および黄サブ画素R、G、B、Yの開口面積SR、SG、SB、SYの比率は異なってもよい。
上述したように、画素Pの面積が等しい場合、液晶表示装置100における赤サブ画素Rの開口面積SRは比較例の液晶表示装置500における赤サブ画素rの開口面積Srよりも小さい。このため、液晶表示装置100では明度の高い赤を充分に表現できないことがある。
また、液晶パネル200では、液晶パネル600と比べて黄サブ画素Yが追加されているため、液晶パネル200とバックライト700とを組み合わせて用いると、液晶表示装置の色温度が低下してしまう。また、このような液晶表示装置の色温度の低下を抑制するために、単純にバックライト300からの出射光の色温度をバックライト700からの出射光の色温度よりも高くすると、バックライト300の発光効率が低下することになる。
図7(a)に、液晶表示装置100Aの模式図を示す。液晶表示装置100Aは液晶パネル200Aと、バックライト300Aとを備えている。液晶表示装置100Aは、赤、緑、青および黄サブ画素R、G、B、Yの開口面積SR、SG、SB、SYが等しくない点を除いて、上述した液晶表示装置100と同様の構成を有しており、冗長を避けるために重複する説明を省略する。なお、液晶パネル200Aにおけるカラーフィルタ層280Aの透過率は液晶パネル200におけるカラーフィルタ層280の透過率とは異なるが、バックライト300Aの出射スペクトルはバックライト300の出射スペクトルと異なる。
図7(b)に、液晶パネル200Aの模式図を示す。液晶パネル200Aにおいて赤および青サブ画素R、Bの開口面積SR、SBは緑および黄サブ画素G、Yの開口面積SG、SYよりも大きい。このように、赤サブ画素Rの開口面積SRが比較的大きいことにより、明度の高い赤色を充分に表現することができる。また、青サブ画素Bの開口面積SBが比較的大きいことにより、バックライト300Aの発光効率の低下を抑制できる。
具体的には、赤、緑、青および黄サブ画素R、G、B、Yの列方向の長さはいずれも等しく、赤、緑、青および黄サブ画素R、G、B、Yの列方向の長さの比は1:1:1:1であるのに対して、赤および青サブ画素R、Bの行方向の長さは緑および黄サブ画素G、Yの行方向の長さよりも長い。例えば、赤、緑、青および黄サブ画素R、G、B、Yの行方向の長さの比は1.6:1.0:1.6:1.0である。このため、赤、緑、青および黄サブ画素R、G、B、Yの開口面積SR、SG、SB、SYの比は1.6:1.0:1.6:1.0である。
図8に、バックライト300Aの出射スペクトルを示す。バックライト300Aは、青発光、赤・緑蛍光タイプのLEDを含んでおり、出射スペクトルにおいて、青に対応する放射強度のピークは緑および赤に対応する放射強度よりも高く、緑に対応する放射強度のピークは赤に対応する放射強度よりも高い。
ここで、表5および表6を参照して本実施形態の液晶表示装置100Aを説明する。表5に、本実施形態の液晶表示装置100Aにおける赤、緑、青および黄サブ画素R、G、B、Yの開口比率、色度x、y、u’、v’および対応するカラーフィルタCR、CG、CB、CYの透過率Tを示す。
Figure 2011040370
表6に、本実施形態の液晶表示装置100Aにおいて黄色および白色を表示したときの色度x、y、u’、v’を示す。
Figure 2011040370
なお、ここで、黄色は青サブ画素を最低輝度にするとともに赤、緑および黄サブ画素を最高輝度にすることによって表示される。また、白色は全てのサブ画素を最高輝度にすることによって表示される。液晶表示装置100Aの色温度は11600Kである。
図9に、液晶表示装置100Aと比較例の液晶表示装置500との色再現範囲を比較した色度図を示す。図9(a)において、R、G、BおよびYは、それぞれ、液晶表示装置100Aにおける赤、緑、青および黄サブ画素R、G、B、Yの色度を示し、r、gおよびbは、それぞれ、液晶表示装置500における赤、緑および青サブ画素r、g、bの色度を示す。図9(a)から理解されるように、液晶表示装置100Aにおける赤、緑、青サブ画素R、G、Bの色度は液晶表示装置500における赤、緑、青サブ画素r、g、bの色度と略等しい。
図9(b)に、黄サブ画素Yの色度の近傍を拡大した一部拡大図を示す。図9(a)および図9(b)から理解されるように、黄サブ画素Yの色度は、赤、緑および青サブ画素R、G、Bの色度を結ぶ三角形よりも外側に位置しており、液晶表示装置100Aの色再現範囲は比較例の液晶表示装置500よりも広い。上述したように比較例の液晶表示装置500においてCIE 1931のNTSC比は80.0%であり、CIE 1976のNTSC比は86.7%であるが、液晶表示装置100Aでは、CIE 1931のNTSC比は81.7%であり、CIE 1976のNTSC比は88.8%である。このように、液晶表示装置100AのNTSC比は液晶表示装置500よりも高い。
また、表5から理解されるように、赤、緑、青および黄サブ画素R、G、B、Yの開口面積SR、SG、SB、SYおよび赤、緑、青および黄カラーフィルタCR、CG、CB、CYの透過率TR、TG、TB、TYが上記不等式(A)を満たすことにより、カラーフィルタ層280Aの透過率はカラーフィルタ層680の透過率よりも高い。上述したように比較例の液晶表示装置500においてカラーフィルタ層680の透過率は31.9%であるが、液晶表示装置100Aにおけるラーフィルタ層280Aの透過率は38.3%である。
なお、上述した説明では、赤サブ画素R、緑サブ画素G、青サブ画素Bおよび黄サブ画素Yが行方向に配列されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図10に示すように、赤サブ画素R、緑サブ画素G、青サブ画素Bおよび黄サブ画素Yは2行2列のマトリクス状に配列されてもよい。この場合、開口面積の大きいサブ画素が列方向に沿って配列し、また、開口面積の小さいサブ画素が列方向に沿って配列してもよい。具体的には、赤サブ画素Rおよび青サブ画素Bが列方向に配列し、緑サブ画素Gおよび黄サブ画素Yが列方向に配列してもよい。
例えば、液晶パネル200Aにおいて赤、緑、青および黄サブ画素R、G、B、Yの列方向の長さはいずれも等しく、赤、緑、青および黄サブ画素R、G、B、Yの列方向の長さの比は1:1:1:1であるのに対して、赤および青サブ画素R、Bの行方向の長さは緑および黄サブ画素G、Yの行方向の長さよりも長い。例えば、赤、緑、青および黄サブ画素R、G、B、Yの行方向の長さの比は1.6:1.0:1.6:1.0であり、この場合、開口面積SR、SG、SB、SYの比は1.6:1.0:1.6:1.0である。
なお、ここでは、赤および青サブ画素R、Bの両方の開口面積SR、SBが、緑および黄サブ画素G、Yの開口面積SG、SYよりも大きかったが、本発明はこれに限定されない。開口面積SRが開口面積SG、SB、SYよりも大きくてもよい。あるいは、開口面積SBが開口面積SR、SG、SYよりも大きくてもよい。
なお、液晶表示装置100、100Aにおける液晶パネル200、200Aは例えば4DRTNモードである。図1(a)および図7(a)に示した第1配向膜226および第2配向膜246は、それぞれ、垂直配向膜の表面に対して、液晶分子のプレチルト角が90°未満となるように処理されたものであり、プレチルト角は、第1配向膜226および第2配向膜246の主面と、プレチルト方向に規定された液晶分子の長軸とのなす角度である。第1配向膜226および第2配向膜246により、それぞれ、液晶分子のプレチルト方向が規定される。このような配向膜を形成する方法としては、ラビング処理を行う方法、光配向処理を行う方法、配向膜の下地に微細な構造を予め形成しておきその微細構造を配向膜の表面に反映させる方法、あるいは、SiOなどの無機物質を斜め蒸着することによって表面に微細な構造を有する配向膜を形成する方法などが知られている。ただし、量産性の観点からは、ラビング処理または光配向処理が好ましい。特に、光配向処理は、非接触で配向処理を行うので、ラビング処理のように摩擦による静電気の発生が無く、歩留まりを向上させることができる。
液晶層260は垂直配向型であり、負の誘電率異方性の液晶分子を有している。第1配向膜226および第2配向膜246により、その近傍の液晶分子は第1、第2配向膜226、246の主面の法線方向からわずかに傾いている。プレチルト角は、例えば85°以上90°未満である。なお、ここでは、液晶層260はカイラル剤を有しておらず、液晶層260に電圧を印加すると、液晶層260内の液晶分子は配向膜226、246の配向規制力に従ってツイスト配向をとる。ただし、必要に応じて液晶層260にカイラル剤が添加されていてもよい。液晶層260はクロスニコル配置された偏光板と組み合わされてノーマリーブラックモードの表示を行う。
以下、図11を参照して、1つの画素における、第1配向膜226および第2配向膜246に規定された液晶分子のプレチルト方向、および、各液晶ドメインの中央における液晶分子の配向方向を説明する。
図11(a)には、背面基板220の第1配向膜226に規定された液晶分子のプレチルト方向PA1およびPA2を示しており、図11(b)には、前面基板240の第2配向膜246に規定された液晶分子のプレチルト方向PB1およびPB2を示している。図11(c)には、液晶層260に電圧を印加したときの液晶ドメインA〜Dの中央の液晶分子の配向方向、および、配向乱れによって暗く見える領域(ドメインライン)DL1〜DL4を示している。なお、ドメインラインDL1〜DL4は、いわゆるディスクリネーションラインではない。
図11(a)〜図11(c)は、観察者側から見たときの液晶分子の配向方向を模式的に示している。図11(a)〜図11(c)では、円柱状の液晶分子の端部(ほぼ円形部分)が観察者に向かうようにチルトしていることを示しており、図11(a)〜図11(c)において、第1、第2配向膜226、246の主面の法線方向に対する液晶分子の傾きはわずかである(すなわち、チルト角は比較的大きい)。上述したように、図11(a)および図11(b)におけるプレチルト角は、例えば、85°以上90°未満である。
図11(a)に示すように、第1配向膜226は、第1配向領域OR1と第2配向領域OR2とを有している。第1配向領域OR1に規定された液晶分子は、第1配向膜226の主面の法線方向に対して−y方向に傾いており、第1配向膜226の第2配向領域OR2に規定された液晶分子は、第1配向膜226の主面の法線方向に対して+y方向に傾いている。
また、図11(b)に示すように、第2配向膜246は、第3配向領域OR3と第4配向領域OR4とを有している。第3配向領域OR3に規定された液晶分子は第2配向膜246の主面の法線方向に対して+x方向に傾いており、この液晶分子の−x方向の端部が前面側に向いている。また、第2配向膜246の第4配向領域OR4に規定された液晶分子は第2配向膜246の主面の法線方向に対して−x方向に傾いており、この液晶分子の+x方向の端部が前面側に向いている。
また、光配向処理を行う場合、第1、第2配向膜226、246に対して紫外線を斜めから照射する。角度の点で厳密に等しいわけではないが、液晶分子は、紫外線の照射方向と同様の方向に傾く。このため、PD1〜PD4で示した矢印の方向から紫外線を斜め照射することにより、液晶分子は第1、第2配向膜226、246の主面の法線方向に対して斜めに配向される。
図11(c)に示すように、液晶層260には4つの液晶ドメインA、B、CおよびDが形成される。液晶層260のうち、第1配向膜226の第1配向領域OR1と第2配向膜246の第3配向領域OR3とに挟まれる部分が液晶ドメインAとなり、第1配向膜226の第1配向領域OR1と第2配向膜246の第4配向領域OR4とに挟まれる部分が液晶ドメインBとなり、第1配向膜226の第2配向領域OR2と第2配向膜246の第4配向領域OR4とに挟まれる部分が液晶ドメインCとなり、第1配向膜226の第2配向領域OR2と第2配向膜246の第3配向領域OR3とに挟まれる部分が液晶ドメインDとなる。
液晶ドメインA〜Dの中央の液晶分子の配向方向は、第1配向膜226による液晶分子のプレチルト方向と第2配向膜246による液晶分子のプレチルト方向との中間の方向となる。本明細書において、液晶ドメインの中央における液晶分子の配向方向であって、液晶分子の長軸に沿って背面から前面に向かう方向の方位角成分を基準配向方向とよぶ。基準配向方向は、対応する液晶ドメインを特徴付けており、各液晶ドメインの視野角依存性に支配的な影響を与える。ここで、表示画面(紙面)の水平方向(左右方向)を方位角方向の基準とし、左回りに正をとる(表示面を時計の文字盤に例えると3時方向を方位角0°として、反時計回りを正とする)と、4つの液晶ドメインA〜Dの基準配向方向は任意の2つの方向の差が90°の整数倍に略等しい4つの方向となるように設定されている。具体的には、液晶ドメインA、B、C、Dの方位角は、それぞれ、225°、315°、45°、135°である。このように、対称的な基準配向方向が実現されているため、視野角特性が均一化され、良好な表示を得ることができる。
なお、上述した説明では、液晶ドメインA、B、C、Dの方位角は、それぞれ、225°、315°、45°、135°であったが、本発明はこれに限定されない。4つの液晶ドメインA〜Dの基準配向方向は任意の2つの方向の差が90°の整数倍に略等しい4つの方向となるように設定されていればよく、液晶ドメインA、B、C、Dの方位角は、それぞれ、別の方位を示してもよい。
また、上述した説明では、特に、液晶表示装置100、100Aの一例として4DRTNモードを説明したが、本発明はこれに限定されない。液晶表示装置100、100Aは、他のモードの液晶表示装置であってもよい。
また、上述した説明では、バックライト300、300AとしてLEDが用いられたが、本発明はこれに限定されない。バックライト300、300Aとして冷陰極管(Cold Cathode Fluorescent Lamp:CCFL)を用いてもよい。
また、上述した説明では、カラーフィルタ層280は前面基板240に設けられていたが、本発明はこれに限定されない。カラーフィルタ層280は背面基板220に設けられてもよい。
また、上述した説明では、液晶パネル200、200Aは透過型であったが、本発明はこれに限定されない。液晶パネル200、200Aは反射型であってもよい。反射型の場合、外部から入射した光はカラーフィルタ層280を2回通過することになるため、赤、緑、青および黄カラーフィルタCR、CG、CB、CYの透過率TR、TG、TB、TYは、赤、緑、青および黄カラーフィルタCR、CG、CB、CYを1回通過する場合の透過率の2乗と表すことができる。例えば、カラーフィルタを1回通過する場合の透過率が40%である場合、反射型における透過率は16%となる。
あるいは、液晶パネル200、200Aにおいて各サブ画素R、G、B、Yには透過領域および反射領域の両方が設けられてもよく、液晶パネル200、200Aは透過反射両用型であってもよい。透過反射両用型の場合、赤、緑、青および黄カラーフィルタCR、CG、CB、CYの透過率TR、TG、TB、TYは、それぞれ、透過領域の面積と透過領域における透過率との積と反射領域の面積と反射領域における透過率との積との和で表される。
本発明による液晶表示装置は、色再現範囲を拡大するとともにカラーフィルタ層の透過率の低下を抑制することができる。
100 液晶表示装置
200 液晶パネル
220 背面基板
222 絶縁基板
224 画素電極
226 第1配向膜
240 前面基板
242 絶縁基板
244 対向電極
246 第2配向膜
260 液晶層
280 カラーフィルタ層
300 バックライト

Claims (5)

  1. 赤サブ画素、緑サブ画素、青サブ画素および黄サブ画素を有する画素を含む液晶表示装置であって、
    バックライトと、
    液晶パネルと
    を備えており、
    前記液晶パネルは、前記赤サブ画素に対応する赤カラーフィルタと、前記緑サブ画素に対応する緑カラーフィルタと、前記青サブ画素に対応する青カラーフィルタと、前記黄サブ画素に対応する黄カラーフィルタとを含むカラーフィルタ層を有しており、
    前記黄サブ画素の色度は前記赤サブ画素、前記緑サブ画素および前記青サブ画素の色度を結んだ三角形の外側にあり、
    前記赤サブ画素、前記緑サブ画素、前記青サブ画素および前記黄サブ画素のそれぞれの開口面積SR、SG、SB、SY、ならびに、前記赤カラーフィルタ、前記緑カラーフィルタ、前記青カラーフィルタおよび前記黄カラーフィルタのそれぞれの透過率TR、TG、TB、TYは、
    Y > [(SR+SG+SB+SY)(TR+TG+TB)−3(SR×TR+SG×TG+SB×TB)]/3SY
    の関係を満たす、液晶表示装置。
  2. 前記赤サブ画素、前記緑サブ画素、前記青サブ画素および前記黄サブ画素のうちの少なくとも1つの開口面積は、他のサブ画素のうちの何れかのサブ画素の開口面積とは異なる、請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記赤サブ画素の開口面積は、前記緑サブ画素および前記黄サブ画素の開口面積よりも大きく、
    前記青サブ画素の開口面積は、前記緑サブ画素および前記黄サブ画素の開口面積よりも大きい、請求項1に記載の液晶表示装置。
  4. 前記赤サブ画素、前記緑サブ画素、前記青サブ画素および前記黄サブ画素の開口面積は互いに略等しい、請求項1に記載の液晶表示装置。
  5. 前記黄カラーフィルタの透過率は、前記赤カラーフィルタ、前記緑カラーフィルタおよび前記青カラーフィルタの透過率の相加平均よりも高い、請求項4に記載の液晶表示装置。
JP2011534230A 2009-09-30 2010-09-27 液晶表示装置 Expired - Fee Related JP5329671B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011534230A JP5329671B2 (ja) 2009-09-30 2010-09-27 液晶表示装置

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009227650 2009-09-30
JP2009227650 2009-09-30
JP2011534230A JP5329671B2 (ja) 2009-09-30 2010-09-27 液晶表示装置
PCT/JP2010/066699 WO2011040370A1 (ja) 2009-09-30 2010-09-27 液晶表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2011040370A1 true JPWO2011040370A1 (ja) 2013-02-28
JP5329671B2 JP5329671B2 (ja) 2013-10-30

Family

ID=43826185

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011534230A Expired - Fee Related JP5329671B2 (ja) 2009-09-30 2010-09-27 液晶表示装置

Country Status (8)

Country Link
US (1) US8692960B2 (ja)
EP (1) EP2485083A4 (ja)
JP (1) JP5329671B2 (ja)
KR (1) KR101344641B1 (ja)
CN (1) CN102576165B (ja)
BR (1) BR112012007108A2 (ja)
RU (1) RU2499289C1 (ja)
WO (1) WO2011040370A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012161060A1 (ja) * 2011-05-24 2012-11-29 シャープ株式会社 表示装置
JP5798064B2 (ja) 2012-03-06 2015-10-21 株式会社ジャパンディスプレイ 表示装置、電子機器
US10768469B2 (en) * 2017-04-28 2020-09-08 Japan Display Inc. Active matrix display device

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4034022B2 (ja) 2000-01-25 2008-01-16 シャープ株式会社 液晶表示装置
CN100407276C (zh) * 2001-06-11 2008-07-30 格诺色彩技术有限公司 用于彩色显示的设备、系统和方法
CN101840687B (zh) * 2002-04-11 2013-09-18 格诺色彩技术有限公司 具有增强的属性的彩色显示装置和方法
JP4665971B2 (ja) * 2003-07-29 2011-04-06 セイコーエプソン株式会社 カラーフィルタ、カラー画像表示装置および電子機器
JP5345286B2 (ja) * 2003-12-15 2013-11-20 ジェノア・カラー・テクノロジーズ・リミテッド 多原色液晶表示装置および表示方法
KR101072375B1 (ko) * 2003-12-29 2011-10-11 엘지디스플레이 주식회사 화소별 개구율 자동제어가 가능한 액정표시장치
JP4305437B2 (ja) * 2005-05-19 2009-07-29 エプソンイメージングデバイス株式会社 電気光学装置及び電子機器
CN102122460B (zh) 2005-09-21 2012-08-29 夏普株式会社 显示装置和滤色基片
CN101916005B (zh) 2006-03-20 2012-05-23 夏普株式会社 显示装置
CN101449308B (zh) * 2006-06-19 2013-03-27 夏普株式会社 显示装置
US8294739B2 (en) * 2006-11-28 2012-10-23 Sharp Kabushiki Kaisha Signal conversion circuit and multiple primary color liquid crystal display device with the circuit
KR101354233B1 (ko) * 2006-12-28 2014-01-23 엘지디스플레이 주식회사 액정표시장치

Also Published As

Publication number Publication date
CN102576165A (zh) 2012-07-11
RU2499289C1 (ru) 2013-11-20
JP5329671B2 (ja) 2013-10-30
CN102576165B (zh) 2014-11-12
KR20120055741A (ko) 2012-05-31
BR112012007108A2 (pt) 2016-07-05
WO2011040370A1 (ja) 2011-04-07
US8692960B2 (en) 2014-04-08
EP2485083A4 (en) 2013-08-14
KR101344641B1 (ko) 2013-12-26
US20120188480A1 (en) 2012-07-26
EP2485083A1 (en) 2012-08-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9429689B2 (en) Image display apparatus
US7916245B2 (en) Display device
US7990499B2 (en) Display device
JP5329675B2 (ja) 液晶表示装置
US7880834B2 (en) Liquid crystal display device
JP4666397B2 (ja) 反射透過両用型の表示装置
US7834958B2 (en) Reflective type color liquid crystal device and an electronic apparatus using this
US9323103B2 (en) Liquid crystal display device
US10895779B2 (en) Liquid crystal display with red, green, blue, and white subpixels having reflective and transmissive areas
US20060209004A1 (en) LCD device having a homogeneous LC layer
JP5329671B2 (ja) 液晶表示装置
TWI316631B (en) Electro-optical device and electronic apparatus
US20130258258A1 (en) Liquid crystal display device
US10921636B2 (en) Display panel and display device
US20190049799A1 (en) Liquid crystal display device
WO2024101246A1 (ja) 液晶表示装置
US20220214587A1 (en) Display panel and method for manufacturing the same, display module and display device
KR101888440B1 (ko) 액정 표시 장치

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130702

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130724

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5329671

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees