JPWO2010131488A1 - 無線通信端末及び無線通信方法 - Google Patents

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綾子 堀内
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Abstract

自セルの干渉を受けない状態の隣接セルの回線品質を精度良く測定すること。本発明の無線通信端末は、中継局と接続され、当該中継局、基地局、並びに前記中継局とは異なる他の中継局の少なくともひとつからデータを受信できる無線通信端末であって、接続先の前記中継局から、接続先でない前記基地局又は前記他の中継局の回線品質を測定するための制御情報を含む信号を受信する受信部と、前記受信部で受信した前記信号から、前記制御情報を抽出する抽出部と、前記制御情報に基づき、接続先の前記中継局が自端末に対して他の信号を送信していない領域において、接続先でない前記基地局又は前記他の中継局の回線品質を測定する測定部と、前記測定部で測定した、接続先でない前記基地局又は前記他の中継局の回線品質の測定結果を、接続先の前記中継局へ送信する送信部と、を備える。

Description

本発明は、基地局と接続され、前記基地局とデータを送受信する無線通信端末及び無線通信方法に関する。
移動通信の国際的な標準化団体である3GPP (3rd Generation Partnership Project)において、第4世代の移動通信システムとしてLTE−Advanced(Long Term Evolution−Advanced、LTE−A)の標準化が開始された。LTE−Aでは、非特許文献1のように、カバレッジの拡大やキャパシティの向上を目的として、中継局(Relay Node)を用いて無線信号を中継するRelay技術が検討されている。また、セルエッジスループットの向上を目的として、複数のノードが強調してデータを送受信するCoMP(Coordinated multiple point transmission and reception)も検討されている。
ここで、図13を参照し、Relay技術について説明する。図13は、Relay技術を用いて無線信号を中継する無線通信システムを示す図である。図13において、eNBは基地局、RNは中継局、UEは無線通信端末をそれぞれ示す。また、UE1はeNBに接続する無線通信端末、UE2はRNに接続する無線通信端末をそれぞれ示す。
LTE−Aでは、RNもeNBと同様に、個別のセルIDを持つことが検討されており、これにより、UEからみると、RNもeNBと同様に、1つのセルとみなすことができる。eNBは有線通信でネットワークに接続し、一方、RNは無線通信でeNBと接続している。RNとeNBとを接続する通信回線は、バックホール(backhaul)回線と呼ばれている。これに対して、eNB又はRNとUEとを接続する通信回線は、アクセス(access)回線と呼ばれている。
下り回線では、例えば、図13に示すように、RNは、バックホール回線においてeNBからの信号を受信(図中、矢印A)して、RNのアクセス回線においてUE2に対して信号を送信(図中、矢印B)する。バックホール回線とアクセス回線とを同一の周波数帯域の中に収容する場合、RNが送受信を同時に行うと回り込みによる干渉が発生する。そのため、RNは送受信を同時に行うことができない。したがって、LTE−Aでは、バックホール回線とRNのアクセス回線とを、時間領域(サブフレーム単位)で分割して割当てるRelay方式が検討されている。
図14を参照し、上述したRelay方式について説明する。図14は、Relay方式における下り回線のサブフレーム構成を示す図である。図中の記号[n、n+1、・・・]はサブフレーム番号を示し、図中のボックスは下り回線のサブフレームを示している。また、eNBの送信サブフレーム(図中、網掛け部)、UE1の受信サブフレーム(図中、空白部)、RNの送信サブフレーム(図中、右斜線部)、UE2の受信サブレーム(図中、左斜線部)を示している。
図14の矢印(太線)で示すように、eNBから、全てのサブフレーム[n、n+1、・・・、n+6]において信号が送信されている。また、図14の矢印(太線)又は矢印(破線)で示すように、UE1では全てのサブフレームにおいて受信することができる。一方で、図14の矢印(破線)又は矢印(細線)で示すように、RNでは、サブフレーム番号[n+2、n+6]を除いたサブフレームにおいて信号が送信されている。また、図14の矢印(細線)で示すように、UE2では、サブフレーム番号[n+2、n+6]を除いたサブフレームにおいて信号を受信することができる。そして、RNは、サブフレーム番号[n+2、n+6]のサブフレームにおいて、eNBからの信号を受信する。つまり、RNでは、サブフレーム番号[n+2、n+6]のサブフレームがバックホール回線となり、それ以外のサブフレームがRNのアクセス回線となる。
しかしながら、RNがバックホールとなるサブフレーム[n+2、n+6]において、RNがeNBから信号を送信しないと、RNの存在をしらないLTEの無線通信端末において、RNの品質を測定するメジャメント動作が機能しなくなるという問題が発生する。上記問題を解決する方法として、LTE−Aでは、LTEにおいて規定されているMBSFN(Multicast/Broadcast over Single Frequency Network)サブフレームを用いることが検討されている。
MBSFNサブフレームは、将来的にMBMS(Multimedia Broadcast and Multicast Service)サービスを実現するために用意されているサブフレームである。MBSFNサブフレームでは、先頭2シンボルでセル固有の制御情報を送信し、3シンボル目以降の領域でMBMS用の信号を送信する仕様になっている。そのため、LTEの無線通信端末は、MBSFNサブフレームでは、先頭2シンボルを使ってメジャメントを行うことができる。
MBSFNサブフレームは、RNセルにおいて擬似的に用いることができる。つまり、RNセルにおいて、MBSFNサブフレームの先頭2シンボルでは、RNセル固有の制御情報を送信し、3シンボル目以降の領域では、MBMS用のデータを送信しないで、eNBからの信号を受信する。このため、RNセルにおいて、MBSFNサブフレームをバックホール回線の受信サブフレームとして用いることができる。以下、上述したように、RNセルにおいて擬似的に用いたMBSFNサブフレームを、「RNがバックホールとして用いるMBSFNサブフレーム」と呼ぶ。
次に、CoMPについて、図15を用いて説明する。図15は、下り回線のCoMPを示しており、基地局(以下、eNB)と中継局(以下、RN)が1つの端末(以下、UE)に対して、図中矢印C、Dで示すように、協調してデータを送信している。LTE−Aでは、CoMPの方式としていくつか検討されており、例えば、Dynamic Cell Selection(DSC)やJoint Transmission(JT)などがある。
ここで、“DSC”とは、複数のノードにおいて、データを送信するノードをダイナミック(dynamic)に選択して送信する方法である。また、“JT”は、複数のノードが同時に同じ信号を送信する方法である。
ここで、図15に示す下り回線におけるeNBとRNによるCoMPを考えると、CoMPを適用して適応的(dynamic)な回線制御を行うためには、eNBからUEへの回線品質とRNからUEへの回線品質が必要となる。RNに接続しているUEでは、RNは自セルとなるので、RNからUEへの回線品質は、非特許文献2に記載されているCQI(Channel Quality Indicator)を用いることができる。一方で、eNBは隣接セルとなるので、eNBからUEへの回線品質は、このCQIを用いることができない。
ここで、“CQI“(Channel Quality Indicator)とは、受信側から見た受信回線の品質のことである。受信側から送信側にCQIをフィードバックして、送信側がフィードバックされたCQIに応じて、受信側に送信する信号の変調方式と符号化率を選択する。
隣接セルの回線品質を測定する方法として、例えば、非特許文献3に記載されているハンドオーバー時に用いるメジャメント(measurement)がある。LTEにおける周波数内メジャメント(intra−frequency measurement)では、UEは、接続しているセルの周波数と、同じ周波数の隣接セルの回線品質を測定する。このため、UEは、受信帯域の中心周波数を変更せずに隣接セルの回線品質を測定することができる。また、UEが受信周波数を変更しないので、セルは、UEの測定のために下り回線で送信しない時間(measurement gap)を設ける必要がない。このため、UEは、そのUEに対して割当がなく、そのUEに対して自セルから信号が送信されない時間などを使って、UE自身の判断で隣接セルの回線品質測定を行う。
3GPP TR36.814 v0.4.1 (2009−02), "Further Advancements for E−UTRA Physical Layer Aspects (Release 9)" 3GPP TS36.213 v8.5.0 (2008−12), "Physical Layer Procedures (Release 8)" 3GPP TS36.300 v8.7.0 (2008−12), "Overall Description; Stage2 (Release 8)"
しかし、RNに接続しているUEでは、RNからの信号の有無により、隣接セルの回線品質が変動してしまう。このため、RNに接続しているUEは、RNからの干渉を受けない状態の隣接セルの回線品質を精度良く測定できず、回線制御が機能しないといった課題がある。
本発明の目的は、自セルの干渉を受けない状態の隣接セルの回線品質を精度良く測定できる無線通信端末及び無線通信方法を提供することである。
本発明は、中継局と接続され、当該中継局、基地局、並びに前記中継局とは異なる他の中継局の少なくともひとつからデータを受信できる無線通信端末であって、接続先の前記中継局から、接続先でない前記基地局又は前記他の中継局の回線品質を測定するための制御情報を含む信号を受信する受信部と、前記受信部で受信した前記信号から、前記制御情報を抽出する抽出部と、前記制御情報に基づき、接続先の前記中継局が自端末に対して他の信号を送信していない領域において、接続先でない前記基地局又は前記他の中継局の回線品質を測定する測定部と、前記測定部で測定した、接続先でない前記基地局又は前記他の中継局の回線品質の測定結果を、接続先の前記中継局へ送信する送信部と、を備える無線通信端末を提供する。
上記無線通信端末では、前記測定部は、前記制御情報に基づき、接続先の前記中継局がバックホールとして前記基地局からの信号を受信している領域において、接続先でない前記基地局又は前記他の中継局の回線品質を測定する。
上記無線通信端末では、前記測定部は、前記制御情報に基づき、接続先の前記中継局がバックホールとして用いるMBSFNサブフレームにおいて、接続先でない前記基地局又は前記他の中継局の回線品質を測定する。
上記無線通信端末では、前記測定部は、前記制御情報に基づき、接続先の前記中継局がバックホールとして用いるMBSFNサブフレームにおいて、先頭2シンボルを除いた3シンボル目以降の領域で、接続先でない前記基地局又は前記他の中継局の回線品質を測定する。
上記無線通信端末では、前記測定部は、前記制御情報に基づき、接続先の前記中継局が自端末に対して他の信号を送信していない領域において、接続先でない前記基地局又は前記他の中継局の回線品質を複数回測定し、平均化する。
上記無線通信端末では、前記測定部は、前記制御情報に基づき、接続先の前記中継局がバックホールとして用いるMBSFNサブフレームの先頭2シンボルを除いた3シンボル目以降の領域で、接続先でない前記他の中継局の回線品質を測定し、前記測定部は、接続先でない前記他の中継局がバックホールとして用いるMBSFNサブフレームの先頭2シンボルを除いた3シンボル目以降の領域で、接続先の前記中継局の回線品質を測定する。
また、本発明は、中継局と接続され、当該中継局、基地局、並びに前記中継局とは異なる他の中継局の少なくともひとつからデータを受信できる無線通信端末の無線通信方法であって、接続先の前記中継局から、接続先でない前記基地局又は前記他の中継局の回線品質を測定するための制御情報を含む信号を受信し、受信した前記信号から前記制御情報を抽出し、前記制御情報に基づき、接続先の前記中継局が自端末に対して他の信号を送信していない領域において、接続先でない前記基地局又は前記他の中継局の回線品質を測定し、接続先でない前記基地局又は前記他の中継局の回線品質の測定結果を、接続先の前記中継局へ送信するする、無線通信方法を提供する。
本発明に係る無線通信端末及び無線通信方法によれば、自セルの干渉を受けない状態の隣接セルの回線品質を精度良く測定することができる。
本発明の実施の形態における、Relay技術を用いて無線信号を中継する無線通信システムを示す図 本実施の形態において、「RNがバックホールとして用いるMBSFNサブフレーム」を示す図 RN配下のUEがCQI測定するサブフレームを示す図 本実施の形態における、下り回線サブフレームを示す図 本実施の形態における、無線通信端末300の構成を示すブロック図 本実施の形態における、無線中継局装置200の構成を示すブロック図 本実施の形態における、UEのCoMP用の回線品質測定の処理フローを示す図 本実施の形態の変形例における、Relay技術を用いて無線信号を中継する無線通信システムを示す図 本実施の形態の変形例における、下り回線のサブフレームを示す図 本実施の形態の変形例における、無線通信端末600の構成を示すブロック図 本実施の形態の変形例における、無線中継局装置500の構成を示すブロック図 本実施の形態の変形例における、UEにおけるCoMP用の回線品質測定の処理フローを示す図 図13は、Relay技術を用いて無線信号を中継する無線通信システムを示す図 Relay方式における下り回線のサブフレーム構成を示す図 下り回線のCoMPを示す図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態における、Relay技術を用いて無線信号を中継する無線通信システムを示す図である。本実施の形態では、図1において、eNBは基地局100、RNは無線中継局装置200、UEは無線通信端末300をそれぞれ示す。無線通信端末300は、無線中継局装置200(RN)に接続する無線通信端末とする。
また、以下、本実施の形態では、図1に示すように無線信号を中継する場合について説明する。つまり、基地局100(以下、eNB)と中継局200(以下、RN)が1つの端末300(以下、UE)に対して、図中矢印F、Gで示すように、協調してデータを送信している。RNは、バックホール回線においてeNBからの信号を受信(図中、矢印E)している。
ここで、中継局200(RN)は、LTE−Aで検討されている個別のセルIDを持つものとする。そのため、無線通信端末300に隣接する中継局200(RN)は、無線通信端末300から見ると、隣接セルとみなすことができる。
ここで、本実施の形態において、「RNがバックホールとして用いるMBSFNサブフレーム」とは、RNセルにおいて、MBSFNサブフレームの先頭2シンボルではRNセル固有の制御情報を送信し、3シンボル目以降の領域では、MBMS用のデータを送信しないで、eNBからの信号を受信する、MBSFNサブフレームの事をいう。
また、本実施の形態では、バックホール回線とアクセス回線とを同一の周波数帯域の中に収容し、バックホール回線とRNのアクセス回線を時間領域(サブフレーム単位)で分割して割当てるRelay方式とする。
RNに接続しているUEにとって、隣接セルの回線品質を測定する場合には、自セルであるRNからの信号が干渉となる。また、RNにおいて、「RNがバックホールとして用いるMBSFNサブフレーム」を用いる場合には、「RNがバックホールとして用いるMBSFNサブフレーム」では、RNからの送信信号がなくなる。そのため、RNに接続しているUEは、「RNがバックホールに用いるMBSFNサブフレーム」において、RNからの干渉を受けないので、隣接セルの回線品質を精度良く測定することができる。「RNがバックホールとしてMBSFNサブフレーム」に用いる場合を考えると、サブフレームの観点と、シンボルの観点とから、RNからUEへ信号が送信されない領域を特定することができる。
まず、サブフレームの観点から、「RNがバックホールとしてMBSFNサブフレーム」で、RNからUEへ信号が送信されない領域を特定できる理由を説明する。
「RNがバックホールとして用いるMBSFNサブフレーム」を用いると、干渉量はサブフレーム単位で変化する。LTEでは、MBSFNサブフレームは、決められた位置に割当てられており、セルごとに個別に設定することができる。MBSFNサブフレームの割当位置は、システム情報としてSIB2(System Information Block2)において、eNBもしくはRNからUEに対して通知されており、ユーザ割当のように瞬時的に変更されるものではなく、比較的長い周期で変更されるものである。そのため、「RNがバックホールとしてMBSFNサブフレーム」を用いる場合であっても、MBSFNサブフレームの位置はセル(RN)ごとに個別に設定される。
つまり、eNB配下のUEであっても、隣接するRNのバックホールとして用いられるMBSFNサブフレームが分かれば、そのサブフレームがRNからの干渉が少ないサブフレームであることを特定できる。
次に、図2を参照して、シンボルの観点から、「RNがバックホールとして用いるMBSFNサブフレーム」で、RNから信号が送信されない領域を特定できる理由を説明する。図2は、本実施の形態において、「RNがバックホールとして用いるMBSFNサブフレーム」を示す図である。
図2に示すように、「RNがバックホールとして用いるMBSFNサブフレーム」では、RNは、先頭2シンボルにおいてセル固有の制御情報などの信号を送信し、3シンボル目以降において、送信から受信に切り替えて、eNBからの信号を受信する。
eNB配下のUEからみると、図2に示すMBSFNサブフレームでは、先頭2シンボルは干渉としてみえるが、3シンボル目以降の領域では干渉がなくなる。つまり、先頭2シンボルの領域と3シンボル目以降の領域との間で、干渉量が変化している。そこで、eNB配下のUEであっても、隣接するRNについて、「RNがバックホールとして用いるMBSFNサブフレーム」が分かれば、そのMBSFNサブフレームにおいて、RNからの干渉が少ないシンボルを特定することができる。
また、LTEでは、隣接するセル間は同期していないことを前提としていたため、隣接セルの回線品質を測定する場合には、UEは隣接セルに同期するために、比較的長い時間受信する必要があった。例えば、フレーム同期、サブフレーム同期を取るためには、サブフレーム#0と#5において送信されている同期信号(synchronization signal)を受信しなければならないので、少なくても6サブフレームの間受信しなければならない。しかしながら、eNBとそのeNBに接続するRNの間では、eNBから送信されるバックホールのサブフレームと、RNにおいてバックホールの受信として用いるMBSFNサブフレームは同期している必要があるので、少なくてもサブフレーム同期が必要である。
そのため、RNに接続しているUEは、RNが接続するeNBが隣接セルであっても、伝搬遅延時間の違いによるシンボル同期を取るだけでよく、複数サブフレームを必要とせずにサブフレーム内で同期することができる。
RNが配下のUEに対して、RNのバックホールとして用いるMBSFNサブフレームの位置を通知して、RNとそのRNが接続するeNBの間でCoMPを行う場合に、RN配下のUEは、RNのバックホールとして用いるMBSFNサブフレームにおいて、3シンボル目以降の領域の信号を使って、eNBの回線品質、つまりCoMP用のCQIを測定することである。
以下、図3及び図4を参照して、本実施の形態における、CoMP用のCQIを測定方法の一例について説明する。
まず、RNは、自配下のUEに、「RNがバックホールとして用いるMBSFNサブフレーム」の位置を通知する。通知する方法としては、例えば、LTEにおけるシステム情報(System Information Block、SIB)や上位レイヤーの制御情報などを用いて通知する方法がある。LTEでは、システム情報の1つであるSIB2(System Information Block Type2)において、MBSFNサブフレームの構成が通知される。しかしながら、この通知方法では、MBSFNサブフレームが、RNのバックホールとして用いられるかどうかは、UEにとって分からない。そこで、このMBSFNサブフレームの構成に加えて、「RNがバックホールとして用いるMBSFNサブフレーム」の構成を通知する。
次に、図3を参照して、RN配下のUEがCQI測定するサブフレームについて、説明する。図3は、RN配下のUEがCQI測定するサブフレームを示す図である。
RN配下のUEでは、図3で示すサブフレーム内の先頭2シンボルを除いた3シンボル目以降の領域を用いて、隣接セルであるeNBからUEへの回線品質を測定する回線品質測定モードを設ける。回線品質測定としては、回線制御に用いる回線品質測定(CQI測定)、ハンドオーバーに用いる回線品質測定(メジャメント)などがある。本実施の形態では、eNBからUEへの回線品質測定として、CQIを測定する場合について説明する。
そして、「RNがバックホールとして用いるMBSFNサブフレーム」において、RN配下のUEは、図3を参照して説明した回線品質測定モードで、隣接セルであるeNBからUEへの回線品質(eNBのCQI)を測定する。
図4に、本実施の形態における、下り回線サブフレームを示す。図中の記号[n、n+1、・・・]はサブフレーム番号を示し、図中のボックスは下り回線のサブフレームを示している。「RNがバックホールとして用いるMBSFNサブフレーム」であるサブフレーム[n+2、n+6]において、RN配下のUEは、図3を参照して説明した回線品質測定モードで、eNBのCQIを測定する。
本実施の形態において、上述したCoMP用のCQI測定方法を用いると、RN配下のUEにおいて、RNからの干渉を受けない場合のeNBの回線品質を精度良く測定できる。そのため、eNBとそれに接続するRNの間で、CoMPを行う場合に、回線品質に応じた回線制御が機能する。
ここで、CoMPの具体的な例として、DCS(Dynamic Cell Selection)の場合とJT(Joint Transmission)の場合とについて説明する。
(CoMPの具体例1:DSC)
DSCの場合について説明する。RNが存在し、RN配下のUEに対して行うDCSとしては、「RNがバックホールとして用いるMBSFNサブフレーム」において、RN配下のUEに対して、RNが接続するeNBからDL信号を送信することで、以下のように、DCSを実現できる。
まず、図3、4を参照して説明したCoMP用のCQI測定方法を用いて、RN配下のUEは、「RNがバックホールとして用いるMBSFNサブフレーム」において、RNが接続するeNBからUEへの回線品質(eNBのCQI)を測定する。そして、RN配下のUEは、UEが接続しているRNに、測定したRNが接続するeNBからUEへの回線品質をフィードバックする。
UEが接続しているRNは、フィードバックされた回線品質情報を使って、「RNがバックホールとして用いるMBSFNサブフレーム」において、eNBから自配下のUEに対してデータを送信するように制御する。また、UEが接続しているRNは、他のサブフレームにおいて、RNから自配下のUEに対してデータを送信する。そのため、UEが接続しているRNが「RNがバックホールとして用いるMBSFNサブフレーム」となるサブフレームにおいても、eNBから自配下のUEにデータを送信することができるので、自配下のUEのユーザスループットを向上できる。
(CoMPの具体例2:JT)
次に、JTの場合について説明する。JTは、RNと、そのRNが接続するeNBから同時に同じ信号を送信し、UEにおいて信号を合成することで実現できる。
ここで、LTE−Aでは、「RNがバックホールとして用いるMBSFNサブフレーム」を用いる場合と同様に、上述したJTをMBSFNサブフレームで実現する方法が検討されている。なぜなら、JTを行う場合、同時に送信する複数のセルの参照信号を同じにする必要があり、通常のサブフレームで行うと、セル固有の参照信号に影響があるためである。以下、JTを実現するMBSFNサブフレームを、「CoMPに用いるMBSFNサブフレーム」として記載し、「RNがバックホールとして用いるMBSFNサブフレーム」と区別する。
また、LTE−Aでは、「RNがバックホールとして用いるMBSFNサブフレーム」と「CoMPに用いるMBSFNサブフレーム」とを区別する情報を、RNからUEへ通知することで、LTE−AのUEは、「RNがバックホールとして用いるMBSFNサブフレーム」と「CoMPに用いるMBSFNサブフレーム」とを区別することができる。
まず、RN配下のUEは、「RNがバックホールとして用いるMBSFNサブフレーム」で、図3、4を参照して説明したCoMP用のCQI測定方法を用いて、RNが接続するeNBからUEへの回線品質(eNBのCQI)を測定する。なぜなら、JTでは、RN配下のUEの受信電力が、「RNからの電力+eNBからの電力」となるので、RN配下のUEにおける合成の回線品質に応じた回線制御を行うためには、隣接セルであるeNBからUEへの回線品質を精度良く知る必要があるからである。
そして、RN配下のUEは、RNに、図3、4を参照して説明したCoMP用のCQI測定方法で測定した回線品質(eNBのCQI)をフィードバックする。RNは、フィードバックされた回線品質(eNBのCQI)を使って、「CoMPに用いるMBSFNサブフレーム」で、RNとそのRNが接続するeNBから同じデータを同時に送信するように制御する。そのため、JTにより送信されたUEの受信SINRが改善するので、RN配下のUEのユーザスループットを向上できる。
次に、図5を参照して、本実施の形態における、無線通信端末300の構成を説明する。図5は、本実施の形態における、無線通信端末300の構成を示すブロック図である。図5に示す無線通信端末300は、アンテナ301と、スイッチ(SW)303と、受信RF部305と、受信処理部307と、隣接セル信号受信処理部309と、RN情報取得部311と、信号抽出制御部313と、サブフレーム抽出部315と、制御情報取得部317と、CoMP用回線品質測定制御部319と、シンボル抽出部321と、回線品質測定部323と、回線品質メモリ部325と、フィードバック情報生成部327と、送信処理部329と、送信RF部331と、を備える。
受信RF部305は、アンテナ301で受信した信号に対して、通信帯域以外の信号を除去するためにフィルタ処理を行い、IF周波数帯もしくはベースバンド帯に周波数変換を行い、受信処理部307および隣接セル信号受信処理部309に出力する。
受信処理部307は、受信RF部から出力された信号に対して受信処理を行い、受信信号に多重されているデータと、制御情報と、RNに関する情報との分離を行い、それぞれを出力する。具体的には、受信処理部307は、ADコンバータ等でアナログ信号をデジタル信号に変換し、復調処理、復号処理などを行う。
隣接セル信号受信処理部309は、受信RF部305から出力された信号のうち、隣接セルからの信号に対して受信処理を行い、サブフレーム抽出部315に出力する。受信処理部307と同様の処理を行うが、隣接セル信号受信処理部309の処理が受信処理部307の処理と異なる点は、隣接セルで固有の処理を行う点である。具体的には、参照信号に対する受信処理などがある。LTEでは、セル固有の系列で参照信号が送信されているので、隣接セル信号受信処理部309は、隣接セルの系列に応じた参照信号の受信処理を行う。また、隣接セル信号受信処理部309の出力信号を使って、後段の回線品質測定部323が隣接セルの回線品質を測定する。隣接セル信号受信処理部309は、例えば、所望信号成分を測定する場合には参照信号を出力し、干渉成分を測定する場合にはデータ信号を出力する。
制御情報取得部317は、受信処理部307において分離された制御情報の中から、無線通信端末300自体の制御情報を取得して、その制御情報の中からCoMP用の隣接セルの品質測定に関する制御情報を、CoMP用回線品質測定制御部319に出力する。
CoMP用回線品質測定制御部319は、制御情報取得部317から出力される、CoMP用の隣接セルの品質測定に関する制御情報により、CoMP用に隣接セルの品質測定を行う指示を受けた場合、隣接セルの品質測定を行う指示を、信号抽出制御部313に出力する。
RN情報取得部311は、受信処理部307において分離されたRNに関する情報を取得して、信号抽出制御部313に出力する。RNに関する情報としては、「RNがバックホールとして用いるMBSFNサブフレーム」の位置がある。
信号抽出制御部313は、CoMP用回線品質測定制御部319の指示に基づいて、RN情報取得部311から出力されるRNに関する情報を使って、サブフレーム抽出部315とシンボル抽出部321とに指示を出力する。CoMP用回線品質測定制御部319から、CoMP用に隣接セルの品質測定を行うように指示された場合、信号抽出制御部313は、隣接セル信号受信処理部309から出力された隣接セル信号から、RN情報取得部311から出力される「RNがバックホールとして用いるMBSFNサブフレーム」を抽出するように、サブフレーム抽出部315に指示する。また、CoMP用回線品質測定制御部319から、CoMP用に隣接セルの品質測定を行うように指示された場合、信号抽出制御部313は、「RNがバックホールとして用いるMBSFNサブフレーム」において、先頭2シンボルを除いた3シンボル目以降の領域を抽出するようにシンボル抽出部321に指示する。
サブフレーム抽出部315は、信号抽出制御部313の指示に基づいて、隣接セル信号受信処理部309から出力される隣接セル信号を、サブフレーム単位で抽出して、シンボル抽出部321に出力する。
シンボル抽出部321は、信号抽出制御部313の指示に基づいて、サブフレーム抽出部315で抽出したサブフレーム単位の隣接セル信号を、シンボル領域で抽出して、回線品質測定部323に出力する。
回線品質測定部323は、シンボル抽出部321で抽出された隣接セル信号を用いて、CoMP用の隣接セルの回線品質測定を行い、回線品質メモリ部325に出力する。例えば、隣接セルの所望信号成分を測定する場合、CoMP用の隣接セルの回線品質測定方法として、回線品質測定部323は、隣接セルの参照信号を使ってチャネル推定を行い、そのチャネル推定結果から隣接セルの所望信号成分の受信電力を測定する。また、干渉成分を測定する場合は、CoMP用の隣接セルの回線品質測定方法として、回線品質測定部323は、データ領域を用いて、受信電力を測定して、隣接セルのデータの受信電力を引くことで、干渉成分の受信電力を測定する。干渉成分を測定する場合、隣接セルのデータの受信電力は、前述した隣接セルの所望信号成分の受信電力から求めることができる。
回線品質メモリ部325は、回線品質測定部323で測定した、CoMP用の隣接セルの回線品質を記憶し、フィードバック情報生成部327に出力する。
フィードバック情報生成部327は、フィードバック情報を送信するタイミングにおいて、回線品質メモリ部325で記憶したCoMP用の隣接セルの回線品質を用いて、無線中継局装置200にフィードバックするためのフィードバック情報を生成して、送信処理部329に出力する。無線通信端末300が無線中継局装置200にフィードバックする情報を送信するタイミングは、あらかじめ決められた周期的なタイミングであっても良いし、特定のタイミングであっても良い。なお、特定のタイミングの場合、制御情報で通知され、CoMP用回線品質測定制御部319からフィードバック情報生成部327に指示することもできる。
送信処理部329は、フィードバック情報生成部327で生成したフィードバック情報を無線中継局装置200にフィードバックできるように送信処理を行い、送信RF部331に出力する。送信処理部329が行う送信処理には、例えば、送信データやフィードバック情報などの信号の多重や、符号化処理、変調処理がある。
送信RF部331は、送信処理部329で送信処理された送信信号に対して、RF周波数への周波数変換、電力増幅、送信フィルタ処理を行い、アンテナ301に出力する。
次に、図6を参照して、本実施の形態のおける、無線中継局装置200の構成を説明する。図6は、本実施の形態における、無線中継局装置200の構成を示すブロック図である。図6に示す無線中継局装置200は、CoMP用回線品質測定指示部201、制御情報生成部203、信号多重部205、送信処理部207、送信RF部209、受信RF部211、受信処理部213、回線品質情報抽出部215、回線品質メモリ部217、スケジューリング部219と、スイッチ221と、アンテナ223と、を備える
なお、図6に示す、送信データは、各端末装置に対する送信データであり、信号多重部205に入力される。また、RN情報は、基本的にはこの中継局装置200に関する情報であり、信号多重部205に入力される。
CoMP用回線品質測定指示部201は、CoMPを適用する無線通信端末300に対して、CoMPに用いるための隣接セルの回線品質を測定する指示を、制御情報生成部203に出力する。
制御情報生成部203は、CoMP用回線品質測定指示部201から出力される隣接セルの回線品質を測定する指示を含んだ、各無線通信端末に関する制御情報を生成して、信号多重部205に出力する。
信号多重部205は、入力された各無線通信端末に対する送信データ、RN情報、制御情報を多重して、送信処理部207に出力する。信号多重部205は、後述するスケジューリング部219から出力されるスケジューリング情報に基づいて、各無線通信端末に対する送信データを配置して、ユーザ多重を行い、他の信号と多重する。
送信処理部207は、信号多重部205で多重された信号に対して送信処理を行い、送信RF部209に出力する。送信処理部207の送信処理には、例えば、符号化処理、変調処理がある。
送信RF部209は、送信処理部207で送信処理された送信信号に対
して、RF周波数への周波数変換、電力増幅、送信フィルタ処理を行い、アンテナ223に出力する。
受信RF部211は、アンテナ223で受信した信号に対して、通信帯域以外の信号を除去するためにフィルタ処理を行い、IF周波数帯もしくはベースバンド帯に周波数変換を行い、受信処理部213に出力する。
受信処理部213は、受信RF部211から出力された信号に対して受信処理を行い、受信データ、制御情報などの分離を行う。具体的には、受信処理部213は、ADコンバータ等でアナログ信号をデジタル信号に変換し、復調処理、復号処理などを行う。
回線品質情報抽出部215は、受信処理部213で分離した制御情報の中から、CoMP用の隣接セルの回線品質情報を抽出し、回線品質メモリ部217に出力する。
回線品質メモリ部217は、回線品質情報抽出部215で抽出したCoMP用の隣接セルの回線品質情報を記憶し、スケジューリング部219に出力する。
スケジューリング部219は、回線品質メモリ部217で記憶したCoMP用の隣接セルの回線品質情報と、図示しない中継局装置自体(自セル)に関する回線品質情報を使って、隣接セルと中継装置自体(自セル)によるCoMP送信を行うスケジューリングを行い、スケジューリング情報を信号多重部205に出力する。スケジューリングでは、回線品質メモリ部217で記憶したCoMP用の隣接セルの回線品質情報と、図示しない中継局装置自体(自セル)に関する回線品質情報を使って、送信サブフレーム、送信周波数(リソースブロック)を決定する。
次に、図7を参照して、本実施の形態において、無線通信端末300におけるCoMP用の回線品質測定の処理フローを説明する。図7は、UEのCoMP用の回線品質測定の処理フローを示す図である。
ステップ(ST001)では、受信RF部305は、信号を受信して、受信RF処理を行う。 ステップ(ST002)では、受信処理部307は、ステップ(ST001)において受信RF処理した信号から、自セルからの信号に対する受信処理を行う。
ステップ(ST003)では、隣接セル信号受信処理部309は、ステップ(ST001)において受信RF処理した信号から、隣接セルからの信号に対する受信処理を行う。 ステップ(ST004)では、制御情報取得部317は、ステップ(ST002)において受信処理した信号から、UEに対する制御情報を取得する。
ステップ(ST005)では、RN情報取得部311は、ステップ(ST002)において受信処理した信号から、RNに関する情報を取得する。
ステップ(ST006)では、CoMP用回線品質測定制御部319は、ステップ(ST004)において取得した制御情報により、CoMP用に隣接セルの回線品質を測定する指示に基づいて、CoMP用に隣接セルの回線品質を測定するかどうかを判断する。CoMP用に隣接セルの回線品質を測定する場合には、ステップ(ST007)に進み、隣接セルの回線品質を測定しない場合には処理は終了する。
ステップ(ST007)では、信号抽出制御部313は、ステップ(ST005)において取得したRNに関する情報から、「RNがバックホールとして用いるMBSFNサブフレーム」となるサブフレームを、サブフレーム抽出部315とシンボル抽出部321とに指示する。
ステップ(ST008)では、サブフレーム抽出部315は、ステップ(ST007)において信号抽出制御部313から指示された、「RNがバックホールとして用いるMBSFNサブフレーム」となるサブフレームにおいて、ステップ(ST003)において処理した隣接セルの信号から、そのサブフレームを抽出する。
ステップ(ST009)では、シンボル抽出部321は、ステップ(ST007)において信号抽出制御部313から通知された、「RNがバックホールとして用いるMBSFNサブフレーム」となるサブフレームにおいて、ステップ(ST008)において抽出したサブフレームの信号から、先頭2シンボルを除いた領域の信号を抽出する。
ステップ(ST010)では、回線品質測定部323は、ステップ(ST009)において抽出した信号を用いて、CoMP用の隣接セルの回線品質測定を行う。
ステップ(ST011)では、回線品質メモリ部325は、ステップ(ST010)で測定したCoMP用の隣接セルの回線品質を記憶する。
ステップ(ST012)では、フィードバック情報生成部327は、ステップ(ST011)で記憶したCoMP用の隣接セルの回線品質から、フィードバック情報を生成する。 ステップ(ST013)では、送信処理部329及び送信RF部331は、ステップ(ST012)で生成したフィードバック情報に対して送信処理を行い、RNにフィードバック情報を送信する。
上述のように、本実施の形態では、上述したCoMP用のCQI測定方法を用いると、RN配下のUEにおいて、RNからの干渉を受けない場合のeNBの回線品質を精度良く測定できる。そのため、eNBとそれに接続するRNの間で、CoMPを行う場合に、回線品質に応じた回線制御が機能する。
なお、本実施の形態では、RN配下のUEは、「RNがバックホールとして用いるMBSFNサブフレーム」において測定した隣接セルのCQIを、複数回測定を行い、それを平均化することも可能である。これにより、CQIの測定精度を改善できる。
なお、本実施の形態では、「RNがバックホールとして用いるMBSFNサブフレーム」について説明したが、RNから信号が送信されていないサブフレームであれば、「RNがバックホールとして用いるMBSFNサブフレーム」と同様にRNから信号が送信されていないサブフレームを用いることで、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。例えば、RNにおけるトラフィックが少なく、RNから送信する信号がないサブフレームなどがある。この場合、RNは、自配下のUEに対して、RNから信号が送信されていないサブフレームがあることを通知しておく。
なお、本実施の形態では、RN配下のUEについて説明したが、eNB配下のUEにも適用できる。RNとeNBがCoMPを行う場合に、eNB配下のUEが、「RNがバックホールとして用いるMBSFNサブフレーム」において、eNBのCQIを測定する。これにより、eNB配下のUEは、eNBのCQIの測定精度を改善できる。この場合、eNBは、eNB配下のUEに対して、「CoMPを行うRNのバックホールとして用いるMBSFNサブフレーム」の位置を通知しておく。
なお、本実施の形態において、隣接セルのCQIのフィードバック方法は、LTEにおける非周期的CQIフィードバック(aperiodic CQI)と周期的CQIフィードバック(periodic CQI)のいずれの方法を用いてもよい。また、他の方法でフィードバックしてもよい。
Aperiodic CQIでは、下り回線の制御情報(PDCCH)において、CQIを測定しフィードバックする指示を与える。本実施の形態における隣接セルのCQIも、PDCCHにおいて指示を与え、フィードバックすることで、Aperiodic CQIを実現することができる。一方、Periodic CQIでは、上位レイヤーの制御情報において通知されたフィードバック周期で、CQIフィードバックを行う。本実施の形態における隣接セルのCQIも、上位レイヤーでフィードバック周期を通知し、フィードバックすることで、Periodic CQIを実現することができる。
なお、本実施の形態では、上述したPeriodic CQIを適用する場合、LTEでは、CQIのフィードバック間隔は、[2、5、10、20、40、80、160msec]のいずれかになっている。そこで、フィードバック間隔ではなく、フィードバックするサブフレームをテーブル化しておき、そのテーブルを「RNがバックホールとして用いるMBSNFサブフレーム」と関連付ける。これにより、「RNがバックホールとして用いるMBSFNサブフレーム」を通知せずに、CQIフィードバック間隔をフィードバックするサブフレームのテーブルを通知することで、本実施の形態における隣接セルのCQI測定を実現することができる。これにより、「RNがバックホールとして用いるMBSFNサブフレーム」を通知するシグナリングのオーバーヘッドを減らすことができる。
なお、本実施の形態では、eNBとそのeNBに接続するRNについて説明したが、複数のeNBにおいて、一方のeNBから信号を送信していないサブフレームがある場合に適用してもよい。
ところで、本実施の形態では、RNとそのRNが接続するeNBとの間においてCoMPを行う場合を例にとって説明した。しかし、複数のRN間でCoMPを行う場合もある。この場合、各RNにおいて、「RNがバックホールとして用いるMBSFNサブフレーム」の位置が異なる場合がある。これは、(1)各RNにおけるバックホールの容量は、RNごとに異なることから、各RNにおいて、「RNがバックホールとして用いるMBSFNサブフレーム」の数が同一でない、(2)複数RNのバックホールを同じサブフレームにすると、トラフィックが集中してしまい、各RNに対して十分なリソースを割当てることができなくなっていまい、効率が低下してしまう可能性があるからである。
そこで、本実施の形態の変形例では、各RNにおいて、「RNがバックホールとして用いるMBSFNサブフレーム」の位置が異なることに着目し、一方のRNが、「RNがバックホールとして用いるMBSFNサブフレーム」において、他方のRNの回線品質を測定することで、干渉が低い状況において、回線品質を測定する。以下、図8から図12を参照して、本実施の形態の変形例について、詳細に説明する。
<変形例>
図8は、本実施の形態の変形例における、Relay技術を用いて無線信号を中継する無線通信システムを示す図である。図8において、eNBは基地局400、RN1は無線中継局装置500A、RN2は無線中継局装置500B、UEは無線通信端末600をそれぞれ示す。
以下、本実施の形態の変形例では、図8に示すように無線信号を中継する場合について説明する。図8に示すように、基地局400(以下、eNB)と、中継局500A(以下、RN1)及び中継局500B(以下、RN2)とが、1つの端末600(以下、UE)に対して、図中矢印H及び矢印Iで示すように、協調してデータを送信している。RN1及びRN2は、それぞれバックホール回線においてeNBからの信号を受信(図中、矢印J及び矢印K)している。UEは、RN1に接続していて、RN1とRN2の間でCoMPを行うものとする。
次に、図9を参照して、図8に示す無線通信システムにおける、下り回線のサブフレームについて、説明する。図9は、本実施の形態の変形例における、下り回線のサブフレームを示す図である。図中の記号[n、n+1、・・・]はサブフレーム番号を示し、図中のボックスは、下り回線のサブフレームを示している。
図9に示すように、RN1では、「RNがバックホールとして用いるMBSFNサブフレーム」の位置はサブフレーム[n+2、n+6]である。一方、RN2では、「RNがバックホールとして用いるMBSFNサブフレーム」の位置は、サブフレーム[n+4]である。
ここで、サブフレーム[n+2、n+6]では、UEが接続しているRN1はUEへダウンリンクの信号を送信していないので、UEは自身が接続しているRN1からの干渉を受けずに、RN2の回線品質を測定できる。また、サブフレーム[n+4]では、RN2はUEへダウンリンクの信号を送信していないので、UEはRN2からの干渉を受けずにRN1の回線品質を測定できる。
本実施の形態の変形例では、RN1が配下のUEに対して、CoMPの候補となるRN1、RN2における、「RNがバックホールとして用いるMBSFNサブフレーム」の位置を通知する。そして、RN1配下のUEは、一方のRN2の「RNがバックホールとして用いるMBSFNサブフレーム」において、3シンボル目以降の領域の信号を使って、他方のRN1の回線品質、つまりCoMP用のCQIを測定する。
以下、本実施の形態の変形例における、CoMP用のCQIの測定方法について、図8及び図9を参照して説明する。
まず、図8において、RN1は、配下のUEに対して、RN1とCoMPを行う候補となりうる全てのRNにおける、「RNがバックホールとして用いるMBSFNサブフレーム」の位置を通知する。通知する方法としては、例えば、システム情報(System Information Block)や上位レイヤーの制御情報などを用いて通知する方法がある。
次に、RN1配下のUEは、実施の形態1と同様に、サブフレーム内の先頭2シンボルを除いた3シンボル目以降の領域を用いて、回線品質を測定する回線品質測定モードを設ける。そして、一方のRNにおいて、「RNがバックホールとして用いるMBSFNサブフレーム」では、他方のRNからUEへの回線品質を測定する。
例えば、図8、図9で想定した無線通信環境について説明すると、RN1のサブフレームがバックホールとして用いるMBSFNサブフレームとなるサブフレーム[n+2、n+6]において、UEは、RN2からUEへの回線品質を測定し、RN2のサブフレームがバックホールとして用いるMBSFNサブフレームとなるサブフレーム[n+2]において、UEは、RN1からUEへの回線品質を測定する。
本実施の形態の変形例で、図8、図9を参照して説明した、CoMP用のCQIの測定方法を用いると、RN配下のUEにおいて、一方のRNの回線品質を、他方のRNからの干渉を受けずに、精度良く測定できる。そのため、複数のRN間でCoMPを行う場合に、回線品質に応じた回線制御が機能する。
次に、図10を参照して、本実施の形態の変形例における、無線通信端末600の構成を説明する。図10は、本実施の形態の変形例における、無線通信端末600の構成を示すブロック図である。図10に示す無線通信端末600は、アンテナ301と、スイッチ(SW)303と、受信RF部305と、受信処理部307と、隣接セル信号受信処理部309と、信号切替部601と、制御情報取得部317と、CoMP用回線品質測定制御部619と、複数RN情報取得部611と、信号抽出制御部613と、サブフレーム抽出部315と、シンボル抽出部321と、回線品質測定部323と、回線品質メモリ部325と、フィードバック情報生成部327と、送信処理部329と、送信RF部331と、を備える。
ここで、図10に示す無線通信端末600が図5に示す無線通信端末300と異なる点は、RN情報取得部311が複数RN情報取得部611に代わり、信号切替部601が追加された点である。また、CoMP用回線品質測定制御部619と信号抽出制御部613の動作も異なる。これらの点以外は本実施の形態の無線通信端末300と同様であり、図10において、図5と共通する構成要素には同じ参照符号が付されている。また、図5と共通する構成要素については、その説明を省略する。
CoMP用回線品質測定部619は、制御情報取得部317から出力される無線通信端末600に対する制御情報において、CoMP用に隣接セルの品質測定を行う指示がある場合に、自セルおよび隣接セルの品質測定を行う指示を、信号抽出制御部613および信号切替部601に通知する。自セルおよび隣接セルのどちらの品質を測定するかの判定は、制御情報において指示される場合でもよいし、無線通信端末600自身が切替えを判定しても良い。
複数RN情報取得部611は、受信処理部307において分離されたCoMPの候補となる全てのRNに関する情報を取得して、信号抽出制御部613に出力する。RNに関する情報としては、各RNにおいて、「RNがバックホールとして用いるMBSFNサブフレーム」の位置がある。
信号抽出制御部613は、CoMP用回線品質測定制御部の指示に基づいて、複数RN情報取得部611から出力されるCoMP候補となる各RNに関する情報を使って、サブフレーム抽出部315とシンボル抽出部321とに指示を出力する。
ここで、CoMP用回線品質測定制御部619から、隣接セルの品質測定を行うように指示された場合、信号抽出制御部613は、後述する信号切替部601から出力された信号から、複数RN情報取得部611から出力される「自セル(一方のRN)がバックホール用として用いるMBSFNサブフレーム」を抽出するように、サブフレーム抽出部315に指示する。また、信号抽出制御部613は、「自セル(一方のRN)がバックホール用として用いるMBSFNサブフレーム」において先頭2シンボルを除いた3シンボル目以降の領域を抽出するようにシンボル抽出部に指示を行う。
一方、CoMP用回線品質測定制御部619から、自セルの品質測定を行うように指示された場合、信号抽出制御部613は、信号切替部601から出力された信号から、複数RN情報取得部611から出力される、「隣接セル(他のRN)がバックホール用として用いるMBSFNサブフレーム」を抽出するように、サブフレーム抽出部315に指示する。また、信号抽出制御部613は、「隣接セル(他のRN)がバックホール用として用いるMBSFNサブフレーム」において先頭2シンボルを除いた3シンボル目以降の領域を抽出するようにシンボル抽出部321に指示を行う。
信号切替部601は、CoMP用回線品質測定部619の指示に基づいて、隣接セル信号受信処理部309から出力される隣接セルの信号、受信処理部307から出力される自セルの信号を切り替える。CoMP用回線品質測定制御部619から、隣接セルの品質測定を行うように指示された場合、隣接セル信号受信処理部309から出力された隣接セルの信号を出力する。また、自セルの品質測定を行うように指示された場合、受信処理部307から出力される自セルの信号を出力する。
また、回線品質測定部323、回線品質メモリ部325、フィードバック情報生成部327では、本実施の形態における隣接セルの回線品質に関する処理に加えて、自セルの回線品質に対しても同様の処理を行う。
次に、図11を参照して、本実施の形態の変形例における、無線中継局装置500の構成を説明する。図11は、本実施の形態の変形例における、無線中継局装置500の構成を示すブロック図である。図11に示す無線中継局装置500は、CoMP用回線品質測定指示部201と、制御情報生成部203と、信号多重部205と、送信処理部207と、送信RF部209と、受信RF部211と、受信処理部213と、回線品質情報抽出部215と、回線品質メモリ部217と、スケジューリング部219と、を備える。
図11に示す中継局装置500が、図6に示す中継局装置200と異なる点は、RN情報が複数RN情報に代わった点であり、これらの点以外は本実施の形態の無線中継局装置200と同様であり、図11において、図6と共通する構成要素には同じ参照符号が付されている。また、図6と共通する構成要素については、その説明を省略する。
複数RN情報は、無線中継装置500および無線中継局装置500とCoMPを行う候補となるRNに関する情報であり、信号多重部205に入力される。
なお、回線品質情報抽出部215、回線品質メモリ部217、スケジューリング部219では、本実施の形態における隣接セルの回線品質に関する処理に加えて、自セルの回線品質に対しても同様の処理を行う。
次に、図12を参照して、本実施の形態の変形例において、無線通信端末600におけるCoMP用の回線品質測定の処理フローを説明する。図12は、UEにおけるCoMP用の回線品質測定の処理フローを示す図である。
図12に示すUEにおけるCoMP用の回線品質測定の処理フローは、図7に示すUEにおけるCoMP用の回線品質測定の処理フローと、同じステップでは基本的には同じ処理を行う。図12に示すUEにおけるCoMP用の回線品質測定の処理フローが、図7に示すUEにおけるCoMP用の回線品質測定の処理フローと異なる点は、ステップ(ST114−1)、(ST114−2)の処理が追加された点と、ステップ(ST006)の処理が異なる点であり、これらの点以外は、図7に示すUEにおけるCoMP用の回線品質測定の処理フローと同様であり、図12において、図7と共通するステップには同じ参照符号が付されている。
ステップ(ST001)では、受信RF部305は、信号を受信して、受信RF処理を行う。
ステップ(ST002)では、受信処理部307は、ステップ(ST001)において受信RF処理した信号から、自セルからの信号に対する受信処理を行う。
ステップ(ST003)では、隣接セル信号受信処理部309は、ステップ(ST001)において受信RF処理した信号から、隣接セルからの信号に対する受信処理を行う。
ステップ(ST004)では、制御情報取得部317は、ステップ(ST002)において受信処理した信号から、UEに対する制御情報を取得する。
ステップ(ST005)では、RN情報取得部311は、ステップ(ST002)において受信処理した信号から、複数のRNに関する情報を取得する。
ステップ(ST006)では、CoMP用回線品質測定制御部319は、ステップ(ST004)において取得した制御情報により、無線通信端末600に対してCoMP用の回線品質を測定する指示に基づいて、CoMP用の回線品質を測定するかどうかを判断し、自セルおよび隣接セルのどちらの品質を測定するかを選択する。CoMP用に隣接セルの回線品質を測定する場合には、ステップ(ST114−1)に進み、自セルの回線品質を測定する場合にはステップ(ST114−2)に進み、回線品質を測定しない場合には処理はしない。
<隣接セルの回線品質を測定する場合>
ステップ(ST114−1)では、信号切替部601は、ステップ(ST103)で処理した隣接セルからの受信信号を出力するように切替える。
ステップ(ST107−1)では、信号抽出制御部313は、ステップ(ST005)において取得した、複数のRNに関する情報から、「RNがバックホールとして用いるMBSFNサブフレーム」となるサブフレームを、サブフレーム抽出部315とシンボル抽出部321とに指示する。
ステップ(ST108−1)では、サブフレーム抽出部315は、ステップ(ST107−1)において信号抽出制御部313から指示された、「RNがバックホールとして用いるMBSFNサブフレーム」となるサブフレームにおいて、ステップ(ST003)において処理した隣接セルの信号から、そのサブフレームを抽出する。
ステップ(ST109−1)では、シンボル抽出部321は、ステップ(ST107−1)において信号抽出制御部313から通知された、「RNがバックホールとして用いるMBSFNサブフレーム」となるサブフレームにおいて、ステップ(ST108−1)において抽出したサブフレームの信号から、先頭2シンボルを除いた領域の信号を抽出する。
ステップ(ST110−1)では、回線品質測定部323は、ステップ(ST109−1)において抽出した信号を用いて、CoMP用の隣接セルの回線品質測定を行う。
<自セルの回線品質を測定する場合>
ステップ(ST114−2)では、信号切替部601は、ステップ(ST002)で処理した自セルからの受信信号を出力するように切替える。
ステップ(ST107−2)では、信号抽出制御部313は、ステップ(ST005)において取得した、複数のRNに関する情報から、「RNがバックホールとして用いるMBSFNサブフレーム」となるサブフレームを、サブフレーム抽出部315とシンボル抽出部321とに指示する。
ステップ(ST108−2)では、サブフレーム抽出部315は、ステップ(ST107−2)において信号抽出制御部313から指示された、「RNがバックホールとして用いるMBSFNサブフレーム」となるサブフレームにおいて、ステップ(ST003)において処理した隣接セルの信号から、そのサブフレームを抽出する。
ステップ(ST109−2)では、シンボル抽出部312は、ステップ(ST107−2)において信号抽出制御部313から通知された、「RNがバックホールとして用いるMBSFNサブフレーム」となるサブフレームにおいて、ステップ(ST108−2)において抽出したサブフレームの信号から、先頭2シンボルを除いた領域の信号を抽出する。
ステップ(ST110−2)では、回線品質測定部323は、ステップ(ST109−2)において抽出した信号を用いて、CoMP用の隣接セルの回線品質測定を行う。
ステップ(ST111)では、回線品質メモリ部325は、ステップ(ST110−1)又はステップ(ST110−2)で測定したCoMP用の隣接セルの回線品質を記憶する。
ステップ(ST112)では、フィードバック情報生成部327は、ステップ(ST111)で記憶したCoMP用の隣接セルの回線品質から、フィードバック情報を生成する。
ステップ(ST113)では、送信処理部329及び送信RF部331は、ステップ(ST112)で生成したフィードバック情報に対して送信処理を行い、RNにフィードバック情報を送信する。
上述のように、本実施の形態の変形例では、図8、図9を参照して説明した、CoMP用のCQIの測定方法を用いると、RN配下のUEにおいて、一方のRNの回線品質を、他方のRNからの干渉を受けずに、精度良く測定できる。そのため、複数のRN間でCoMPを行う場合に、回線品質に応じた回線制御が機能する。
なお、本実施の形態の変形例では、2つのRN間のCoMPを行う場合について説明したが、3つ以上のRN間のCoMPに対して適用してもよい。この場合、UEは、バックホールとしてMBSFNサブフレームを用いているRN以外のRNからの回線品質を測定する。また、2つのRNとeNBとのCoMPに対して適用してもよい。この場合、UEは、RNがバックホールとしてMBSFNサブフレームを用いているサブフレームにおいて、eNBからの回線品質を測定する。
なお、上記実施の形態ではアンテナとして説明したが、アンテナポートでも同様に適用できる。アンテナポート(antenna port)とは、1本または複数の物理アンテナから構成される、論理的なアンテナを指す。すなわち、アンテナポートは必ずしも1本の物理アンテナを指すとは限らず、複数のアンテナから構成されるアレイアンテナ等を指すことがある。例えばLTEにおいては、アンテナポートが何本の物理アンテナから構成されるかは規定されず、基地局が異なるReference signalを送信できる最小単位として規定されている。また、アンテナポートはPrecoding vectorの重み付けを乗算する最小単位として規定されることもある。
また、上記実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部または全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適応等が可能性としてありえる。
本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。
本出願は、2009年5月15日出願の日本特許出願(特願2009−119105)、に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
本発明に係る無線通信端末及び無線通信方法は、自セルの干渉を受けない状態の隣接セルの回線品質を精度良く測定できるという効果を有し、無線通信端末等として有用である。
100、400 基地局
200、500A、500B 無線中継局装置
201 CoMP用回線品質測定指示部
203 制御情報生成部
205 信号多重部
207 送信処理部
209 送信RF部
211 受信RF部
213 受信処理部
215 回線品質情報抽出部
217 回線品質メモリ部
219 スケジューリング部
221 スイッチ
223 アンテナ
300、600 無線通信端末
301 アンテナ
303 スイッチ(SW)
305 受信RF部
307 受信処理部
309 隣接セル信号受信処理部
311 RN情報取得部
313、613 信号抽出制御部
315 サブフレーム抽出部
317 制御情報取得部
319、619 CoMP用回線品質測定制御部
321 シンボル抽出部
323 回線品質測定部
325 回線品質メモリ部
327 フィードバック情報生成部
329 送信処理部
331 送信RF部
601 信号切替部
611 複数RN情報取得部

Claims (7)

  1. 中継局と接続され、当該中継局、接続先でない基地局、および前記中継局とは異なる接続先でない他の中継局の少なくともひとつからデータを受信できる無線通信端末であって、
    前記中継局から、前記基地局又は前記他の中継局の回線品質を測定するための制御情報を含む信号を受信する受信部と、
    前記受信部で受信した前記信号から、前記制御情報を抽出する抽出部と、
    前記制御情報に基づき、前記中継局が自端末に対して他の信号を送信していない領域において、前記基地局又は前記他の中継局の回線品質を測定する測定部と、
    前記測定部で測定した、前記基地局又は前記他の中継局の回線品質の測定結果を、前記中継局へ送信する送信部と、を備える無線通信端末。
  2. 請求項1に記載の無線通信端末であって、
    前記測定部は、前記制御情報に基づき、前記中継局がバックホールとして前記基地局からの信号を受信している領域において、前記基地局又は前記他の中継局の回線品質を測定する無線通信端末。
  3. 請求項2に記載の無線通信端末であって、
    前記測定部は、前記制御情報に基づき、前記中継局がバックホールとして用いるMBSFNサブフレームにおいて、前記基地局又は前記他の中継局の回線品質を測定する無線通信端末。
  4. 請求項3に記載の無線通信端末であって、
    前記測定部は、前記制御情報に基づき、前記中継局がバックホールとして用いるMBSFNサブフレームにおいて、先頭2シンボルを除いた3シンボル目以降の領域で、前記基地局又は前記他の中継局の回線品質を測定する無線通信端末。
  5. 請求項1に記載の無線通信端末であって、
    前記測定部は、前記制御情報に基づき、前記中継局が自端末に対して他の信号を送信していない領域において、前記基地局又は前記他の中継局の回線品質を複数回測定し、平均化する無線通信端末。
  6. 請求項1に記載の無線通信端末であって、
    前記測定部は、前記制御情報に基づき、前記中継局がバックホールとして用いるMBSFNサブフレームの先頭2シンボルを除いた3シンボル目以降の領域で、前記他の中継局の回線品質を測定し、
    前記測定部は、前記他の中継局がバックホールとして用いるMBSFNサブフレームの先頭2シンボルを除いた3シンボル目以降の領域で、前記中継局の回線品質を測定する無線通信端末。
  7. 中継局と接続され、当該中継局、接続先でない基地局、および前記中継局とは異なる接続先でない他の中継局の少なくともひとつからデータを受信できる無線通信端末の無線通信方法であって、
    前記中継局から、前記基地局又は前記他の中継局の回線品質を測定するための制御情報を含む信号を受信し、
    受信した前記信号から前記制御情報を抽出し、
    前記制御情報に基づき、前記中継局が自端末に対して他の信号を送信していない領域において、前記基地局又は前記他の中継局の回線品質を測定し、
    前記基地局又は前記他の中継局の回線品質の測定結果を、前記中継局へ送信する、無線通信方法。
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