JPWO2010101274A1 - 無核のカプシクム・アンヌームおよびその作出方法 - Google Patents
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Abstract
無核のカプシクム・アンヌームおよびその作出方法を提供する。細胞質雄性不稔性でかつ稔性回復遺伝子を持たないカプシクム・アンヌーム「CMS系KY111」(受託番号FERM BP−11223)または「CMS系NAT」(受託番号FERM BP−11225)、ならびに「CMS系KY111」または「CMS系NAT」を母本として、雄性可稔性でかつ稔性回復遺伝子を持たないカプシクム・アンヌームを父本として、戻し交雑することを含む、細胞質雄性不稔性でかつ稔性回復遺伝子を持たないカプシクム・アンヌームの作出方法。
Description
本発明は、無核のカプシクム・アンヌーム(Capsicum annuum L.)およびその作出方法に関する。
従来から、商品価値の向上や加工処理の効率化等を図るため、無核の作物が育成されている。
例えば、無核のトマトが開発されている(特許文献1)。該トマトは、単為結果遺伝子を含む雄性不稔性のトマト株を母本とし、単為結果遺伝子を含むトマト株を父本として、両者を交雑することにより作出される。また、これとは別に、無核のトマトは、トマトトーン(登録商標、石原産業株式会社)などの薬剤を用いて、容易に生産することができる。
ナスでは、細胞質雄性不稔性を利用した、無核のナス品種が育成されつつある(非特許文献1)。
ピーマン(カプシクム・アンヌーム)では、トマトトーンのような、無核のピーマンを生産するために一般的に用いられる薬剤は、今のところ存在していない。また、雄性不稔性のピーマンは従来から存在していたが、該ピーマンを母本として、他のピーマンを父本として交雑した場合、F1に花粉ができることが多い。F1で花粉ができなかったとしても、何度も戻し交雑するうちに、花粉ができて雄性不稔性が回復する。冬期には、低温や日照不足によるストレス等により、異常な花器が形成されて受粉できず、単為結果により無核のピーマンが発生することがある。しかし、そのようなピーマンは石実と呼ばれ、硬く小型で、商品価値が低い。従って、商品価値が高く、単為結果性が高い、無核のピーマンの安定した作出が求められている。
例えば、無核のトマトが開発されている(特許文献1)。該トマトは、単為結果遺伝子を含む雄性不稔性のトマト株を母本とし、単為結果遺伝子を含むトマト株を父本として、両者を交雑することにより作出される。また、これとは別に、無核のトマトは、トマトトーン(登録商標、石原産業株式会社)などの薬剤を用いて、容易に生産することができる。
ナスでは、細胞質雄性不稔性を利用した、無核のナス品種が育成されつつある(非特許文献1)。
ピーマン(カプシクム・アンヌーム)では、トマトトーンのような、無核のピーマンを生産するために一般的に用いられる薬剤は、今のところ存在していない。また、雄性不稔性のピーマンは従来から存在していたが、該ピーマンを母本として、他のピーマンを父本として交雑した場合、F1に花粉ができることが多い。F1で花粉ができなかったとしても、何度も戻し交雑するうちに、花粉ができて雄性不稔性が回復する。冬期には、低温や日照不足によるストレス等により、異常な花器が形成されて受粉できず、単為結果により無核のピーマンが発生することがある。しかし、そのようなピーマンは石実と呼ばれ、硬く小型で、商品価値が低い。従って、商品価値が高く、単為結果性が高い、無核のピーマンの安定した作出が求められている。
http://www.vegenet.jp/yasaijoho/joho/0802/joho01.html
本発明の課題は、無核のカプシクム・アンヌームおよびその作出方法を提供することである。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、育種中のカプシクム・アンヌームの中に細胞質雄性不稔性の系統を見出し、該系統のカプシクム・アンヌームに種々の品種のカプシクム・アンヌームを交雑し、無核のカプシクム・アンヌームを安定して得ることに成功した。
すなわち、本発明は以下の発明を包含する。
〔1〕 細胞質雄性不稔性でかつ稔性回復遺伝子を持たないカプシクム・アンヌーム(Capsicum annuum L.)「CMS系KY111」(受託番号FERM BP−11223)。
〔2〕 細胞質雄性不稔性でかつ稔性回復遺伝子を持たないカプシクム・アンヌーム(Capsicum annuum L.)「CMS系NAT」(受託番号FERM BP−11225)。
〔3〕 〔1〕に記載のカプシクム・アンヌーム「CMS系KY111」(受託番号FERM BP−11223)または〔2〕に記載のカプシクム・アンヌーム「CMS系NAT」(受託番号FERM BP−11225)を母本として、雄性可稔性でかつ稔性回復遺伝子を持たないカプシクム・アンヌームを父本として、戻し交雑することを含む、細胞質雄性不稔性でかつ稔性回復遺伝子を持たないカプシクム・アンヌームの作出方法。
〔4〕 栄養繁殖または種子繁殖で増殖することをさらに含む、〔3〕に記載の方法。
〔5〕 父本がカプシクム・アンヌーム「NAT」(受託番号FERM BP−11224)である、〔3〕または〔4〕に記載の方法。
〔6〕 〔3〕〜〔5〕のいずれかに記載の方法で作出された、細胞質雄性不稔性でかつ稔性回復遺伝子を持たないカプシクム・アンヌーム。
〔7〕 「CMS系NAT」(受託番号FERM BP−11225)である、〔6〕に記載のカプシクム・アンヌーム。
〔8〕 〔6〕または〔7〕に記載のカプシクム・アンヌームの単為結果により得られた、カプシクム・アンヌームの果実。
本明細書において、「カプシクム・アンヌーム(Capsicum annuum L.)」は、ナス科の、いわゆるピーマン、パプリカ、トウガラシ、シシトウなどの栽培種を含む。また、特にことわらない限り、「カプシクム・アンヌーム」は、植物体、種子、果実、および栄養繁殖または種子繁殖により増殖したものを含む。
本明細書において、「細胞質雄性不稔性」(CMS)とは、雄蘂が欠如したり、機能的な花粉が作られない雄性不稔のうち、細胞質遺伝を行う雄性不稔の性質をいう。
本明細書において、「稔性回復遺伝子」とは、細胞質雄性不稔性を回復させる核遺伝子をいう。「稔性回復遺伝子を持たない」とは、稔性回復遺伝子が欠失しているか、実質的に機能しないことをいう。
本明細書において、「無核」とは、種子が実質的に無いことをいう。「種子が実質的に無い」とは、本発明のカプシクム・アンヌームの雄性不稔維持系統の果実の種子の数を100%とした場合に、90%以上の無核、好ましくは95〜99%の無核、より好ましくは100%の無核でかつ「しいな」が無いことをいう。
本明細書において、「雄性不稔維持系統」とは、細胞質雄性不稔系統を維持するために用いられる花粉親系統であって、細胞質ゲノムが可稔型で核ゲノムの稔性回復遺伝子を持たない系統をいう。
本明細書において、「単為結果」とは、受精をしなくても果実が形成、肥大することをいう。また、「単為結果性」とは、受精をしなくても果実が形成、肥大する性質をいう。
本明細書において、「戻し交雑」とは、2つの系統の交雑において、交雑後代に、2つの系統の片方(反復親)を、再びあるいは繰り返し交雑することをいう。
本明細書において、「受託番号」とは、本発明のカプシクム・アンヌームの種子の寄託により、独立行政法人産業技術総合研究所 特許生物寄託センター(日本国茨城県つくば市東1丁目1番地1 中央第6 郵便番号 305−8566)から付与された番号をいう。本明細書に記載されたカプシクム・アンヌームの品種「CMS系KY111」の種子(受託番号FERM BP−11223、受託日2009年2月3日)については、独立行政法人産業技術総合研究所 特許生物寄託センターから入手可能である。該種子は、受託日が2009年2月3日であるFERM P−21764の国内寄託が国際寄託に移管されたものである。また、品種「CMS系NAT」の種子(受託番号FERM BP−11225、受託日2010年1月15日)および品種「NAT」の種子(受託番号FERM BP−11224、受託日2010年1月15日)についても、独立行政法人産業技術総合研究所 特許生物寄託センターから入手可能である。品種「AN69」の種子、および「KY111」の種子については、横浜植木株式会社 菊川研究農場(日本国静岡県菊川市加茂2265 郵便番号439−0031)から入手可能である。品種「AN69」は、横浜植木株式会社で栽培されていたカプシクム・アンヌームである。品種「KY111」は、日本国内で市販されているカプシクム・アンヌーム「京ゆたか」の後代固定系である。品種「CMS系KY111」は、日本国内のマーケットより入手した甘トウガラシに品種「KY111」を交雑したところ、1株に雄性不稔が発現し、以後、品種「KY111」を戻し交雑し、育成したものである。品種「NAT」は、南米の市場にて購入した大型ピーマンより採種したものを、自殖を繰り返し固定したものである。品種「CMS系NAT」は、品種「NAT」を育成済みの品種「CMS系KY111」に交雑し、以後、戻し交雑を行い固定したものである。
本明細書は本願の優先権の基礎である日本国特許出願2009−051685号の明細書および/または図面に記載される内容を包含する。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、育種中のカプシクム・アンヌームの中に細胞質雄性不稔性の系統を見出し、該系統のカプシクム・アンヌームに種々の品種のカプシクム・アンヌームを交雑し、無核のカプシクム・アンヌームを安定して得ることに成功した。
すなわち、本発明は以下の発明を包含する。
〔1〕 細胞質雄性不稔性でかつ稔性回復遺伝子を持たないカプシクム・アンヌーム(Capsicum annuum L.)「CMS系KY111」(受託番号FERM BP−11223)。
〔2〕 細胞質雄性不稔性でかつ稔性回復遺伝子を持たないカプシクム・アンヌーム(Capsicum annuum L.)「CMS系NAT」(受託番号FERM BP−11225)。
〔3〕 〔1〕に記載のカプシクム・アンヌーム「CMS系KY111」(受託番号FERM BP−11223)または〔2〕に記載のカプシクム・アンヌーム「CMS系NAT」(受託番号FERM BP−11225)を母本として、雄性可稔性でかつ稔性回復遺伝子を持たないカプシクム・アンヌームを父本として、戻し交雑することを含む、細胞質雄性不稔性でかつ稔性回復遺伝子を持たないカプシクム・アンヌームの作出方法。
〔4〕 栄養繁殖または種子繁殖で増殖することをさらに含む、〔3〕に記載の方法。
〔5〕 父本がカプシクム・アンヌーム「NAT」(受託番号FERM BP−11224)である、〔3〕または〔4〕に記載の方法。
〔6〕 〔3〕〜〔5〕のいずれかに記載の方法で作出された、細胞質雄性不稔性でかつ稔性回復遺伝子を持たないカプシクム・アンヌーム。
〔7〕 「CMS系NAT」(受託番号FERM BP−11225)である、〔6〕に記載のカプシクム・アンヌーム。
〔8〕 〔6〕または〔7〕に記載のカプシクム・アンヌームの単為結果により得られた、カプシクム・アンヌームの果実。
本明細書において、「カプシクム・アンヌーム(Capsicum annuum L.)」は、ナス科の、いわゆるピーマン、パプリカ、トウガラシ、シシトウなどの栽培種を含む。また、特にことわらない限り、「カプシクム・アンヌーム」は、植物体、種子、果実、および栄養繁殖または種子繁殖により増殖したものを含む。
本明細書において、「細胞質雄性不稔性」(CMS)とは、雄蘂が欠如したり、機能的な花粉が作られない雄性不稔のうち、細胞質遺伝を行う雄性不稔の性質をいう。
本明細書において、「稔性回復遺伝子」とは、細胞質雄性不稔性を回復させる核遺伝子をいう。「稔性回復遺伝子を持たない」とは、稔性回復遺伝子が欠失しているか、実質的に機能しないことをいう。
本明細書において、「無核」とは、種子が実質的に無いことをいう。「種子が実質的に無い」とは、本発明のカプシクム・アンヌームの雄性不稔維持系統の果実の種子の数を100%とした場合に、90%以上の無核、好ましくは95〜99%の無核、より好ましくは100%の無核でかつ「しいな」が無いことをいう。
本明細書において、「雄性不稔維持系統」とは、細胞質雄性不稔系統を維持するために用いられる花粉親系統であって、細胞質ゲノムが可稔型で核ゲノムの稔性回復遺伝子を持たない系統をいう。
本明細書において、「単為結果」とは、受精をしなくても果実が形成、肥大することをいう。また、「単為結果性」とは、受精をしなくても果実が形成、肥大する性質をいう。
本明細書において、「戻し交雑」とは、2つの系統の交雑において、交雑後代に、2つの系統の片方(反復親)を、再びあるいは繰り返し交雑することをいう。
本明細書において、「受託番号」とは、本発明のカプシクム・アンヌームの種子の寄託により、独立行政法人産業技術総合研究所 特許生物寄託センター(日本国茨城県つくば市東1丁目1番地1 中央第6 郵便番号 305−8566)から付与された番号をいう。本明細書に記載されたカプシクム・アンヌームの品種「CMS系KY111」の種子(受託番号FERM BP−11223、受託日2009年2月3日)については、独立行政法人産業技術総合研究所 特許生物寄託センターから入手可能である。該種子は、受託日が2009年2月3日であるFERM P−21764の国内寄託が国際寄託に移管されたものである。また、品種「CMS系NAT」の種子(受託番号FERM BP−11225、受託日2010年1月15日)および品種「NAT」の種子(受託番号FERM BP−11224、受託日2010年1月15日)についても、独立行政法人産業技術総合研究所 特許生物寄託センターから入手可能である。品種「AN69」の種子、および「KY111」の種子については、横浜植木株式会社 菊川研究農場(日本国静岡県菊川市加茂2265 郵便番号439−0031)から入手可能である。品種「AN69」は、横浜植木株式会社で栽培されていたカプシクム・アンヌームである。品種「KY111」は、日本国内で市販されているカプシクム・アンヌーム「京ゆたか」の後代固定系である。品種「CMS系KY111」は、日本国内のマーケットより入手した甘トウガラシに品種「KY111」を交雑したところ、1株に雄性不稔が発現し、以後、品種「KY111」を戻し交雑し、育成したものである。品種「NAT」は、南米の市場にて購入した大型ピーマンより採種したものを、自殖を繰り返し固定したものである。品種「CMS系NAT」は、品種「NAT」を育成済みの品種「CMS系KY111」に交雑し、以後、戻し交雑を行い固定したものである。
本明細書は本願の優先権の基礎である日本国特許出願2009−051685号の明細書および/または図面に記載される内容を包含する。
図1は、カプシクム・アンヌーム「CMS系KY111」の果実の外観を示す。
図2は、カプシクム・アンヌーム「CMS系KY111」の果実の縦切断面を示す。
図3は、カプシクム・アンヌーム「CMS系NAT」の果実の外観を示す。
図4は、カプシクム・アンヌーム「CMS系NAT」の果実の縦切断面を示す。
図5は、カプシクム・アンヌーム「CMS系NAT」の果実の外観を示す。
図6は、カプシクム・アンヌーム「CMS系NAT」(左)とカプシクム・アンヌーム「NAT」(右)の果実の外観を示す。
図7は、カプシクム・アンヌーム「CMS系NAT」(左2つ)とカプシクム・アンヌーム「NAT」(右2つ)の果実の縦切断面を示す。
図8は、カプシクム・アンヌーム「CMS系NAT」とカプシクム・アンヌーム「NAT」の果実の横切断面を示す。左上は「CMS系NAT」の果実の上半分、左下は「CMS系NAT」の果実の下半分、右上は「NAT」の果実の上半分、右下は「NAT」の果実の下半分である。
図2は、カプシクム・アンヌーム「CMS系KY111」の果実の縦切断面を示す。
図3は、カプシクム・アンヌーム「CMS系NAT」の果実の外観を示す。
図4は、カプシクム・アンヌーム「CMS系NAT」の果実の縦切断面を示す。
図5は、カプシクム・アンヌーム「CMS系NAT」の果実の外観を示す。
図6は、カプシクム・アンヌーム「CMS系NAT」(左)とカプシクム・アンヌーム「NAT」(右)の果実の外観を示す。
図7は、カプシクム・アンヌーム「CMS系NAT」(左2つ)とカプシクム・アンヌーム「NAT」(右2つ)の果実の縦切断面を示す。
図8は、カプシクム・アンヌーム「CMS系NAT」とカプシクム・アンヌーム「NAT」の果実の横切断面を示す。左上は「CMS系NAT」の果実の上半分、左下は「CMS系NAT」の果実の下半分、右上は「NAT」の果実の上半分、右下は「NAT」の果実の下半分である。
1.カプシクム・アンヌーム「CMS系KY111」
カプシクム・アンヌーム「CMS系KY111」は、カプシクム・アンヌームの品種「AN69」と「KY111」を掛け合わせ、「KY111」を戻し交雑することにより作出される。「AN69」は、細胞質雄性不稔性であると考えられ、「KY111」は、雄性可稔性であり、かつ稔性回復遺伝子を持たない。戻し交雑は4回以上行うことが好ましい。
「CMS系KY111」は、雄蘂を形成せず、単為結果により無核の果実が得られる。該果実には「しいな」も見られない。図1に、「CMS系KY111」の果実がなっている様子を示す。図2に、「CMS系KY111」の果実を縦に切断したものを示す。
「CMS系KY111」の種子は、「CMS系KY111」を母本とし、雄性不稔維持系統である「KY111」を父本として交雑することによって得られる。
2.CMS系カプシクム・アンヌームの作出方法
カプシクム・アンヌーム「CMS系KY111」または「CMS系NAT」を母本として、雄性可稔性でかつ稔性回復遺伝子を持たないカプシクム・アンヌームを父本として、該父本を反復親として戻し交雑することにより、新規のCMS系カプシクム・アンヌームを得ることができる。戻し交雑は、父本の特性を安定して発現させるための十分な回数を行うことが好ましい。例えば、戻し交雑を4回以上行うことが好ましい。
父本は、雄性可稔性でかつ稔性回復遺伝子を持たないものであれば、どのカプシクム・アンヌームでもよく、ピーマン、パプリカ、トウガラシ、シシトウなどが挙げられる。例えば、肉厚の無核の果実を得たい場合は、父本としてパプリカを選択し、戻し交雑を経て得られたカプシクム・アンヌームを単為結果させることが考えられる。辛味のある無核の果実を得たい場合は、父本としてトウガラシを選択し、戻し交雑を経て得られたカプシクム・アンヌームを単為結果させることが考えられる。種子は、父本として用いたカプシクム・アンヌームを雄性不稔維持系統として掛け合わせれば、得ることができる。
「CMS系KY111」または「CMS系NAT」を母本として作出されたカプシクム・アンヌームは、栄養繁殖または種子繁殖で増殖させることができる。栄養繁殖の方法は、カプシクム・アンヌームを増殖できれば特に限定されない。例えば、挿し木、接ぎ木、および組織培養(器官培養、茎頂培養、胚培養、プロトプラスト培養など)が挙げられる。組織培養については、例えば、Asakura−Arnold Biology 11「植物組織培養」、前田英三訳、朝倉書店(The Institute of Biology’s Studies in Biology no.65,Plant Tissue Culture,Dennis N.Butcher et al.,1976,Edward Arnold Ltd.)などを参考にして行うことができる。種子繁殖は、雄性不稔維持系統と交雑して得られた種子を播種して行うことができる。
3.上記作出方法により得られたCMS系カプシクム・アンヌーム
上記作出方法により得られたCMS系カプシクム・アンヌームは、例えば、花粉が出ず、種子が形成されないこと、単為結果性が高く、父本または母本のカプシクム・アンヌームの果実と同等以上の大きさであり、均整のとれた形を有することなどを基準として選抜されたものであることが好ましい。
例えば、カプシクム・アンヌーム「CMS系KY111」を母本として、カプシクム・アンヌーム「NAT」を父本として、戻し交雑することにより、「CMS系NAT」が作出される。「NAT」は、雄性可稔性であり、かつ稔性回復遺伝子を持たない。上述のように母本の「CMS系KY111」も稔性回復遺伝子を持たないので、何度戻し交雑をしても、稔性は回復しない。戻し交雑は4回以上行うことが好ましい。
「CMS系NAT」は、雄蘂を形成せず、単為結果により無核の果実が得られる。該果実には「しいな」も見られない。また、「CMS系KY111」と比較すると、単為結果性が高く、果実もより大型であり、形は良好である。図3に、「CMS系NAT」の果実の外観を示す。図4に、「CMS系NAT」の果実を縦に切断したものを示す。図5に、「CMS系NAT」の果実がなっている様子を示す。図6に、「CMS系NAT」(左)と「NAT」(右)の果実の外観を示す。図7に、「CMS系NAT」と「NAT」の果実を縦に切断したものを示す。左2つが「CMS系NAT」、右二つが「NAT」である。図8に、「CMS系NAT」と「NAT」の果実を横に切断したものを示す。左上は「CMS系NAT」の果実のヘタ側、左下は「CMS系NAT」の果実の尻側、右上は「NAT」の果実のヘタ側、右下は「NAT」の果実の尻側である。なお、図5〜図8の「CMS系NAT」は、「NAT」を「CMS系KY111」に交雑し、以後、5回の戻し交雑を行なったものである。
「CMS系NAT」の種子は、「CMS系NAT」を母本とし、雄性不稔維持系統である「NAT」を父本として交雑することによって得られる。
以下、実施例によって本発明を更に具体的に説明するが、これらの実施例は本発明を何ら限定するものでない。
カプシクム・アンヌーム「CMS系KY111」は、カプシクム・アンヌームの品種「AN69」と「KY111」を掛け合わせ、「KY111」を戻し交雑することにより作出される。「AN69」は、細胞質雄性不稔性であると考えられ、「KY111」は、雄性可稔性であり、かつ稔性回復遺伝子を持たない。戻し交雑は4回以上行うことが好ましい。
「CMS系KY111」は、雄蘂を形成せず、単為結果により無核の果実が得られる。該果実には「しいな」も見られない。図1に、「CMS系KY111」の果実がなっている様子を示す。図2に、「CMS系KY111」の果実を縦に切断したものを示す。
「CMS系KY111」の種子は、「CMS系KY111」を母本とし、雄性不稔維持系統である「KY111」を父本として交雑することによって得られる。
2.CMS系カプシクム・アンヌームの作出方法
カプシクム・アンヌーム「CMS系KY111」または「CMS系NAT」を母本として、雄性可稔性でかつ稔性回復遺伝子を持たないカプシクム・アンヌームを父本として、該父本を反復親として戻し交雑することにより、新規のCMS系カプシクム・アンヌームを得ることができる。戻し交雑は、父本の特性を安定して発現させるための十分な回数を行うことが好ましい。例えば、戻し交雑を4回以上行うことが好ましい。
父本は、雄性可稔性でかつ稔性回復遺伝子を持たないものであれば、どのカプシクム・アンヌームでもよく、ピーマン、パプリカ、トウガラシ、シシトウなどが挙げられる。例えば、肉厚の無核の果実を得たい場合は、父本としてパプリカを選択し、戻し交雑を経て得られたカプシクム・アンヌームを単為結果させることが考えられる。辛味のある無核の果実を得たい場合は、父本としてトウガラシを選択し、戻し交雑を経て得られたカプシクム・アンヌームを単為結果させることが考えられる。種子は、父本として用いたカプシクム・アンヌームを雄性不稔維持系統として掛け合わせれば、得ることができる。
「CMS系KY111」または「CMS系NAT」を母本として作出されたカプシクム・アンヌームは、栄養繁殖または種子繁殖で増殖させることができる。栄養繁殖の方法は、カプシクム・アンヌームを増殖できれば特に限定されない。例えば、挿し木、接ぎ木、および組織培養(器官培養、茎頂培養、胚培養、プロトプラスト培養など)が挙げられる。組織培養については、例えば、Asakura−Arnold Biology 11「植物組織培養」、前田英三訳、朝倉書店(The Institute of Biology’s Studies in Biology no.65,Plant Tissue Culture,Dennis N.Butcher et al.,1976,Edward Arnold Ltd.)などを参考にして行うことができる。種子繁殖は、雄性不稔維持系統と交雑して得られた種子を播種して行うことができる。
3.上記作出方法により得られたCMS系カプシクム・アンヌーム
上記作出方法により得られたCMS系カプシクム・アンヌームは、例えば、花粉が出ず、種子が形成されないこと、単為結果性が高く、父本または母本のカプシクム・アンヌームの果実と同等以上の大きさであり、均整のとれた形を有することなどを基準として選抜されたものであることが好ましい。
例えば、カプシクム・アンヌーム「CMS系KY111」を母本として、カプシクム・アンヌーム「NAT」を父本として、戻し交雑することにより、「CMS系NAT」が作出される。「NAT」は、雄性可稔性であり、かつ稔性回復遺伝子を持たない。上述のように母本の「CMS系KY111」も稔性回復遺伝子を持たないので、何度戻し交雑をしても、稔性は回復しない。戻し交雑は4回以上行うことが好ましい。
「CMS系NAT」は、雄蘂を形成せず、単為結果により無核の果実が得られる。該果実には「しいな」も見られない。また、「CMS系KY111」と比較すると、単為結果性が高く、果実もより大型であり、形は良好である。図3に、「CMS系NAT」の果実の外観を示す。図4に、「CMS系NAT」の果実を縦に切断したものを示す。図5に、「CMS系NAT」の果実がなっている様子を示す。図6に、「CMS系NAT」(左)と「NAT」(右)の果実の外観を示す。図7に、「CMS系NAT」と「NAT」の果実を縦に切断したものを示す。左2つが「CMS系NAT」、右二つが「NAT」である。図8に、「CMS系NAT」と「NAT」の果実を横に切断したものを示す。左上は「CMS系NAT」の果実のヘタ側、左下は「CMS系NAT」の果実の尻側、右上は「NAT」の果実のヘタ側、右下は「NAT」の果実の尻側である。なお、図5〜図8の「CMS系NAT」は、「NAT」を「CMS系KY111」に交雑し、以後、5回の戻し交雑を行なったものである。
「CMS系NAT」の種子は、「CMS系NAT」を母本とし、雄性不稔維持系統である「NAT」を父本として交雑することによって得られる。
以下、実施例によって本発明を更に具体的に説明するが、これらの実施例は本発明を何ら限定するものでない。
〔カプシクム・アンヌーム「CMS系KY111」の作出〕
1998年に、カプシクム・アンヌーム(中型ピーマン)の「AN69」×「KY111」のF1のすべての株が、雄性不稔となり、着果不良となった。
「AN69」が細胞質雄性不稔性(CMS)である可能性があると考えられたので、「AN69」と様々なカプシクム・アンヌームの品種とを交雑し、稔性を調査した。その結果、「KY111」を含む6品種とのF1が雄性不稔となった。また、「AN69」の自殖および系統内交雑では、雄性可稔となり、「AN69」は、稔性回復遺伝子を持っていると考えられた。
以後、上記6品種を、繰り返し戻し交雑(年2回)し、花粉稔性と着果の調査を行った。「KY111」以外の5品種は、戻し交雑を10回ほど行う内に途中で花粉稔性が戻り、細胞質雄性不稔性が崩れた。「KY111」は、稔性回復遺伝子を持たないと考えられた。
従って、「AN69」×「KY111」に「KY111」を戻し交雑することにより、「AN69」の細胞質と「KY111」の核を持つ「CMS系KY111」(受託番号FERM BP−11223)を得ることができた。「CMS系KY111」の単為結果により得られた果実は、無核であった。
1998年に、カプシクム・アンヌーム(中型ピーマン)の「AN69」×「KY111」のF1のすべての株が、雄性不稔となり、着果不良となった。
「AN69」が細胞質雄性不稔性(CMS)である可能性があると考えられたので、「AN69」と様々なカプシクム・アンヌームの品種とを交雑し、稔性を調査した。その結果、「KY111」を含む6品種とのF1が雄性不稔となった。また、「AN69」の自殖および系統内交雑では、雄性可稔となり、「AN69」は、稔性回復遺伝子を持っていると考えられた。
以後、上記6品種を、繰り返し戻し交雑(年2回)し、花粉稔性と着果の調査を行った。「KY111」以外の5品種は、戻し交雑を10回ほど行う内に途中で花粉稔性が戻り、細胞質雄性不稔性が崩れた。「KY111」は、稔性回復遺伝子を持たないと考えられた。
従って、「AN69」×「KY111」に「KY111」を戻し交雑することにより、「AN69」の細胞質と「KY111」の核を持つ「CMS系KY111」(受託番号FERM BP−11223)を得ることができた。「CMS系KY111」の単為結果により得られた果実は、無核であった。
〔カプシクム・アンヌーム「CMS系NAT」の作出〕
果実の品質がより良く、単為結果性がより高い系統を作出するため、実施例1で作出した「CMS系KY111」を母本として、カプシクム・アンヌームの様々な品種を父本として、組み合わせ検定を行った。検定では、安定した雄性不稔性と高い単為結果性を持つ組み合わせを模索した。
2004年に、横浜植木株式会社が以前より所有していた「NAT」(受託番号FERM BP−11224)と組み合わせることにより、無核のカプシクム・アンヌームの果実が得られることがわかった。「NAT」は、稔性回復遺伝子を持たないと考えられた。以後、「NAT」を繰り返し戻し交雑して「CMS系NAT」(受託番号FERM BP−11225)を構築した。また、雄性不稔維持系統として「NAT」を用いることにより、「CMS系NAT」の種子を得た。
「CMS系NAT」は、「CMS系KY111」よりも単為結果性、肥大性が向上しており、「CMS系KY111」の無核の果実よりも大きく、形のよい無核果実が得られた(図3および図4)。
果実の品質がより良く、単為結果性がより高い系統を作出するため、実施例1で作出した「CMS系KY111」を母本として、カプシクム・アンヌームの様々な品種を父本として、組み合わせ検定を行った。検定では、安定した雄性不稔性と高い単為結果性を持つ組み合わせを模索した。
2004年に、横浜植木株式会社が以前より所有していた「NAT」(受託番号FERM BP−11224)と組み合わせることにより、無核のカプシクム・アンヌームの果実が得られることがわかった。「NAT」は、稔性回復遺伝子を持たないと考えられた。以後、「NAT」を繰り返し戻し交雑して「CMS系NAT」(受託番号FERM BP−11225)を構築した。また、雄性不稔維持系統として「NAT」を用いることにより、「CMS系NAT」の種子を得た。
「CMS系NAT」は、「CMS系KY111」よりも単為結果性、肥大性が向上しており、「CMS系KY111」の無核の果実よりも大きく、形のよい無核果実が得られた(図3および図4)。
本発明のカプシクム・アンヌームの単為結果により、安定して無核の果実が得られる。該果実を加工する際、種子を除去する作業が不要になり、廃棄物が削減できる。ピーマンの肉詰めなどの料理の際、果実を丸ごと用いることができる。
また、種子が形成されないことにより、植物体への負担が少ないので、果実を多く収穫し得る。
さらに、本発明のカプシクム・アンヌームを母本として育種に用いれば、新品種を作出することができる。
また、種子が形成されないことにより、植物体への負担が少ないので、果実を多く収穫し得る。
さらに、本発明のカプシクム・アンヌームを母本として育種に用いれば、新品種を作出することができる。
FERM BP−11223
FERM BP−11224
FERM BP−11225
本明細書で引用した全ての刊行物、特許および特許出願をそのまま参考として本明細書にとり入れるものとする。
FERM BP−11224
FERM BP−11225
本明細書で引用した全ての刊行物、特許および特許出願をそのまま参考として本明細書にとり入れるものとする。
Claims (8)
- 細胞質雄性不稔性でかつ稔性回復遺伝子を持たないカプシクム・アンヌーム(Capsicum annuum_ L.)「CMS系KY111」(受託番号FERM BP−11223)。
- 細胞質雄性不稔性でかつ稔性回復遺伝子を持たないカプシクム・アンヌーム(Capsicum annuum L.)「CMS系NAT」(受託番号FERM BP−11225)。
- 請求項1に記載のカプシクム・アンヌーム「CMS系KY111」(受託番号FERM BP−11223)または請求項2に記載のカプシクム・アンヌーム「CMS系NAT」(受託番号FERM BP−11225)を母本として、雄性可稔性でかつ稔性回復遺伝子を持たないカプシクム・アンヌームを父本として、戻し交雑することを含む、細胞質雄性不稔性でかつ稔性回復遺伝子を持たないカプシクム・アンヌームの作出方法。
- 栄養繁殖または種子繁殖で増殖することをさらに含む、請求項3に記載の方法。
- 父本がカプシクム・アンヌーム「NAT」(受託番号FERM BP−11224)である、請求項3または4に記載の方法。
- 請求項3〜5のいずれか1項に記載の方法で作出された、細胞質雄性不稔性でかつ稔性回復遺伝子を持たないカプシクム・アンヌーム。
- 「CMS系NAT」(受託番号FERM BP−11225)である、請求項6に記載のカプシクム・アンヌーム。
- 請求項6または7に記載のカプシクム・アンヌームの単為結果により得られた、カプシクム・アンヌームの果実。
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