JPWO2010050233A1 - 無線通信端末装置、無線通信基地局装置および変調方法 - Google Patents

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大地 今村
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Abstract

下り回線のみで広帯域伝送を行う場合でも、複数の単位バンド間でACK/NACK信号が衝突することなく、CCEの割り当てを柔軟に行うことができる無線通信端末装置。複数の下り単位バンドを使用して通信する無線通信端末装置(200)において、PDCCH受信部(207)は、複数の下り単位バンドのサーチスペース内のCCEをブラインド復号して、自装置宛ての下り回線データのリソース割当情報を得て、変調部(209)は、複数の下り単位バンドのうち、自装置宛ての前記リソース割当情報が同一CCE番号のCCEに割り当てられた複数の特定の下り単位バンドの数に対応した変調多値数の変調方式に基づいて、特定の下り単位バンドにおける前記下り回線データに対する応答信号を変調する。

Description

本発明は、無線通信端末装置、無線通信基地局装置および変調方法に関する。
3GPP−LTE(3rd Generation Partnership Project Radio Access Network Long Term Evolution、以下、LTEという)では、下り回線の通信方式としてOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)が採用され、上り回線の通信方式としてSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)が採用されている(例えば、非特許文献1、2、3参照)。
LTEでは、無線通信基地局装置(以下、基地局と省略する)はシステム帯域内のリソースブロック(Resource Block:RB)を、サブフレームと呼ばれる時間単位毎に無線通信端末装置(以下、端末と省略する)に割り当てることにより通信を行う。また、基地局は下り回線データおよび上り回線データのリソース割当結果を通知するための制御情報を端末へ送信する。この制御情報は例えばPDCCH(Physical Downlink Control Channel)等の下り回線制御チャネルを用いて端末へ送信される。ここで、各PDCCHは1つまたは連続する複数のCCE(Control Channel Element)で構成されるリソースを占有する。なお、LTEでは、システム帯域幅として最大20MHzの幅を持つ周波数帯域がサポートされる。
また、基地局は1サブフレームに複数の端末を割り当てるため、複数のPDCCHを同時に送信する。このとき、基地局は、各PDCCHの送信先の端末を識別するために、送信先の端末IDでマスキング(または、スクランブリング)したCRCビットをPDCCHに含めて送信する。そして、端末は、自端末宛ての可能性がある複数のPDCCHにおいて、自端末の端末IDでCRCビットをデマスキング(または、デスクランブリング)することによりPDCCHをブラインド復号して自端末宛のPDCCHを検出する。
また、端末でのブラインド復号の回数を削減することを目的として、ブラインド復号の対象となるCCEを、端末毎に限定する方法が検討されている。この方法では、端末毎に、ブラインド復号対象となるCCE領域(以下、サーチスペース(Search Space)という)を限定する。これにより、各端末は、自端末に割り当てられたサーチスペース内のCCEに対してのみ、ブラインド復号を行えばよいため、ブラインド復号の回数を削減することができる。ここで、各端末のサーチスペースは、各端末の端末IDとランダム化を行う関数であるハッシュ(hash)関数とを用いて設定される。
また、基地局から端末への下り回線データに対して、端末は下り回線データの誤り検出結果を示すACK/NACK信号を基地局へフィードバックする。このACK/NACK信号は例えばPUCCH(Physical Uplink Control Channel)等の上り回線制御チャネルを用いて基地局へ送信される。ここで、ACK/NACK信号の送信に用いるPUCCHを基地局から各端末へ通知するためのシグナリングを不要にして下り回線の通信リソースを効率よく使用するために、CCEとPUCCHとを対応付けることが検討されている。各端末は、この対応付けに従って、自端末への制御情報がマッピングされているCCEから、自端末からのACK/NACK信号の送信に用いるPUCCHを判定することができる。なお、ACK/NACK信号は、ACK(誤り無し)またはNACK(誤り有り)を示す1ビットの信号であり、BPSK変調されて送信される。
また、LTEよりも更なる通信の高速化を実現する3GPP LTE−Advanced(以下、LTE−Aという)の標準化が開始された。LTE−Aでは、最大1Gbps以上の下り伝送速度および最大500Mbps以上の上り伝送速度を実現するために、40MHz以上の広帯域周波数で通信可能な基地局および端末(以下、LTE+端末という)が導入される見込みである。また、LTE−Aシステムは、LTE+端末のみでなく、LTEシステムに対応する端末を収容することが要求されている。
LTE−Aでは、40MHz以上の広帯域通信を実現するために、複数の周波数帯域を連結して通信するバンド連結(Band aggregation)方式が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。例えば、20MHzの幅を持つ周波数帯域が通信帯域の基本単位(以下、単位バンド(component band)という)とされている。よって、LTE−Aでは、例えば、2つの単位バンドを連結することにより40MHzのシステム帯域幅を実現する。
また、LTE−Aでは、基地局は、各単位バンドのリソース割当情報を、各単位バンドの下り単位バンドを用いて端末に通知することが考えられる(例えば、非特許文献4)。例えば、40MHzの広帯域伝送を行う端末(2つの単位バンドを使用する端末)は、2つの単位バンドのリソース割当情報を、各単位バンドの下り単位バンドに配置されたPDCCHを受信することにより得る。
また、LTE−Aでは、上り回線および下り回線それぞれにおけるデータ伝送量が互いに独立であることも予想される。例えば、下り回線では広帯域伝送(40MHzの通信帯域)を行い、上り回線では狭帯域伝送(20MHzの通信帯域)を行う場合があり得る。この場合、端末は、下り回線では2つの下り単位バンドを使用し、上り回線では1つの上り単位バンドのみを使用する。つまり、上り回線と下り回線とで非対称の単位バンドが用いられる(例えば、非特許文献5参照)。この場合、2つの下り単位バンドでそれぞれ送信された下り回線データに対するACK/NACK信号は、いずれも1つの上り単位バンドのPUCCHに配置されたACK/NACKリソースを用いて基地局へ送信される。
3GPP TS 36.211 V8.3.0, "Physical Channels and Modulation (Release 8)," May 2008 3GPP TS 36.212 V8.3.0, "Multiplexing and channel coding (Release 8)," May 2008 3GPP TS 36.213 V8.3.0, "Physical layer procedures (Release 8)," May 2008 3GPP TSG RAN WG1 meeting, R1-082468, "Carrier aggregation LTE-Advanced," July 2008 3GPP TSG RAN WG1 meeting, R1-083706, "DL/UL Asymmetric Carrier aggregation," September 2008
上記従来技術のように、複数の下り単位バンド、および、複数の下り単位バンドよりも数が少ない上り単位バンドを用いる場合(上り回線と下り回線とで非対称の単位バンドを用いる場合)、上り単位バンドでは、複数の下り単位バンド毎の下り回線データに対するACK/NACK信号を割り当てるためのPUCCH(ACK/NACKリソース)を確保する必要がある。このように、すべての下り単位バンド毎のCCEにそれぞれ対応付けられたPUCCH(ACK/NACKリソース)を確保すると、上り単位バンドではPUCCHに要するリソース量が膨大になる。よって、端末の上り回線データを割り当てる上りリソース(例えば、PUSCH(Physical Uplink Shared Channel))に確保されるリソース量が少なくなるため、データのスループットが低下してしまう。
そこで、例えば、1つの上り単位バンドに配置されたPUCCH(ACK/NACKリソース)を複数の下り単位バンド間で共有すること、つまり、すべての単位バンドで1つのPUCCH(ACK/NACKリソース)を確保することが考えられる。具体的には、上り単位バンドでは、下り単位バンド当たりのCCE数(または、複数の下り単位バンド間で最大のCCE数)に対応するPUCCHを確保する。そして、各下り単位バンドの同一CCE番号のCCEが同一のPUCCHに対応付けられる。よって、端末は、いずれの下り単位バンドのCCEで割り当てられた下り回線データであるかにかかわらず、そのCCEに対応付けられたPUCCH(ACK/NACKリソース)を使用して、下り回線データに対するACK/NACK信号を送信する。
例えば、端末が2つの単位バンド(単位バンド1および単位バンド2)を使用する場合について説明する。下り回線のみで広帯域伝送(例えば、40MHzの通信帯域)を行う場合、端末は、例えば、下り回線では、単位バンド1および単位バンド2の双方の下り単位バンドを使用し、上り回線では、単位バンド2の上り単位バンドを使用せずに、単位バンド1の上り単位バンドのみを使用する。また、ここでは、2つの下り単位バンドには、LTE端末を収容できるように、同一CCE番号が付されたCCE(例えば、CCE#1,#2,…)が配置されている。また、上り単位バンドでは、例えば、CCE#1に対応付けられたPUCCH#1およびCCE#2に対応付けられたPUCCH#2が配置されている。よって、単位バンド1の下り単位バンドおよび単位バンド2の下り単位バンドにそれぞれ配置された同一CCE番号のCCE#1は、PUCCH#1に共通して対応付けられる。同様に、単位バンド1の下り単位バンドおよび単位バンド2の下り単位バンドにそれぞれ配置された同一CCE番号のCCE#2は、PUCCH#2に共通して対応付けられる。これにより、上り単位バンド内の制御チャネルに要するリソース量を増やすことなく、データのスループットの低下を防ぐことができる。また、端末毎に複数のCCEを使用してPDCCHを構成する場合があること、または、CCEを使用して上り回線データの割当情報を含むPDCCHを構成する場合があること(すなわち、端末でのACK/NACK信号の送信が不要な場合)を考慮すると、上り単位バンドに配置されたすべてのPUCCHが同時に使用される確率は低い。そのため、PUCCHを複数の単位バンド間で共有することにより、PUCCHのリソース使用効率を向上させることができる。
しかしながら、複数の下り単位バンド間で1つの上り単位バンドに配置されたPUCCHを共有する方法では、基地局では、ACK/NACK信号の衝突を避けるために、各端末へのCCEの割当に制限が生じる。例えば、単位バンド1の下り単位バンドのCCE#1で構成されるPDCCHを使用して割り当てられた下り回線データに対するACK/NACK信号は、CCE#1に対応付けられたPUCCH#1に割り当てられる。よって、単位バンド2の下り単位バンドでは、下り回線データの割当にCCE#1が使用されると、PUCCH#1において単位バンド1との間で衝突が発生する。このため、基地局は、単位バンド2では、CCE#1を割り当てることができなくなる。さらに、上述したように、端末毎に使用できるCCE領域(サーチスペース)が設定されるため、各端末宛てのPDCCHを割り当てるCCEはさらに限られる。
特に、端末に設定される下り単位バンド数が多くなるほど、基地局における、端末へのCCE割当の自由度はより低下する。例えば、5個の下り単位バンドおよび1個の上り単位バンドを使用する端末に対して、6個のCCEで構成されるサーチスペースが設定される場合について説明する。1CCE単位でPDCCHを用いる場合には、その端末宛てのCCE割当候補は各下り単位バンドのサーチスペース内でそれぞれ6個である。ここで、サーチスペース内の6個のCCEのうち、2個のCCEが他の端末宛てのPDCCHに割り当てられた場合、端末に割り当て可能なCCE(サーチスペース内の残りのCCE)は4個となる。よって、5個の下り単位バンドすべてにPDCCHを割り当てることができなくなる。また、下り単位バンドのCCEには、優先度がより高い報知情報を示す制御チャネル(例えば、BCH:Broadcast Channel)が割り当てられる場合があるため、この場合、サーチスペース内の割当可能なCCEの数はさらに減少してしまい、データ送信が制限されてしまう。
本発明の目的は、下り回線のみで広帯域伝送を行う場合でも、複数の単位バンド間でACK/NACK信号が衝突することなく、CCEの割当を柔軟に行うことができる基地局、端末および変調方法を提供することである。
本発明の端末は、複数の下り単位バンドを使用して通信する無線通信端末装置であって、前記複数の下り単位バンドのサーチスペース内のCCEをブラインド復号して、自装置宛ての下り回線データのリソース割当情報を得る受信手段と、前記複数の下り単位バンドのうち、自装置宛ての前記リソース割当情報が同一CCE番号のCCEに割り当てられた複数の特定の下り単位バンドの数に対応した変調多値数の変調方式に基づいて、前記特定の下り単位バンドにおける前記下り回線データに対する応答信号を変調する変調手段と、を具備する構成を採る。
本発明の基地局は、複数の下り単位バンドを使用して通信する無線通信端末装置に対して、前記無線通信端末装置宛ての下り回線データのリソース割当情報を、前記複数の下り単位バンドのうち、複数の特定の下り単位バンドのサーチスペース内の同一CCE番号のCCEにそれぞれ割り当てる割当手段と、前記特定の下り単位バンドの数に対応した変調多値数の変調方式に基づいて、前記特定の下り単位バンドにおける下り回線データに対する応答信号を復調する受信手段と、を具備する構成を採る。
本発明の変調方法は、複数の下り単位バンドを使用して通信する無線通信端末装置において、前記複数の下り単位バンドのサーチスペース内のCCEをブラインド復号して、前記無線通信端末装置宛ての下り回線データのリソース割当情報を得て、前記複数の下り単位バンドのうち、前記無線通信端末装置宛ての前記リソース割当情報が同一CCE番号のCCEに割り当てられた複数の特定の下り単位バンドの数に対応した変調多値数の変調方式に基づいて、前記特定の下り単位バンドにおける前記下り回線データに対する応答信号を変調するようにする。
本発明によれば、下り回線のみで広帯域伝送を行う場合でも、複数の単位バンド間でACK/NACK信号が衝突することなく、CCEの割当を柔軟に行うことができる。
本発明の実施の形態1に係る基地局の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1に係る端末の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1に係る各CCEに対応付けられたPUCCHのリソースを示す図 本発明の実施の形態1に係るACK/NACK信号の送信を示す図 本発明の実施の形態1に係るACK/NACK信号の送信を示す図 本発明の実施の形態1に係る信号点配置を示す図 本発明の実施の形態2に係る課題を示す図 本発明の実施の形態2に係る信号点配置を示す図
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、実施の形態において、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明は重複するので省略する。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態に係る基地局100の構成を示すブロック図である。
図1に示す基地局100において、設定部101は、例えば、所要伝送レートやデータ伝送量に従って、端末毎に上り回線および下り回線にそれぞれ使用する1つまたは複数の単位バンドを設定(configure)する。そして、設定部101は、各端末に設定した単位バンドを含む設定情報を制御部102、PDCCH生成部103および変調部106に出力する。
制御部102は、端末の上り回線データを割り当てる上りリソース(例えば、PUSCH)を示す上りリソース割当情報、および、端末宛ての下り回線データを割り当てる下りリソース(例えば、PDSCH(Physical Downlink Shared Channel))を示す下りリソース割当情報を生成する。そして、制御部102は、上りリソース割当情報をPDCCH生成部103および抽出部116に出力し、下りリソース割当情報をPDCCH生成部103および多重部108に出力する。ここで、制御部102は、設定部101から入力される設定情報に基づいて、上りリソース割当情報および下りリソース割当情報を、各端末に設定した下り単位バンドに配置されたPDCCHに割り当てる。具体的には、制御部102は、下りリソース割当情報を、その下りリソース割当情報に示されるリソース割当対象の下り単位バンドに配置されたPDCCHに割り当てる。また、制御部102は、上りリソース割当情報を、その上り割当情報に示されるリソース割当対象の上り単位バンドと対応付けられた下り単位バンドに配置されたPDCCHに割り当てる。なお、PDCCHは、1つまたは複数のCCEで構成される。
PDCCH生成部103は、制御部102から入力される上りリソース割当情報および下りリソース割当情報を含むPDCCH信号を生成する。また、PDCCH生成部103は、上りリソース割当情報および下りリソース割当情報が割り当てられたPDCCH信号にCRCビットを付加し、さらにCRCビットを端末IDでマスキング(または、スクランブリング)する。そして、PDCCH生成部103は、マスキング後のPDCCH信号を、変調部104に出力する。
変調部104は、PDCCH生成部103から入力されるPDCCH信号をチャネル符号化後に変調して、変調後のPDCCH信号を割当部105に出力する。
割当部105は、変調部104から入力される各端末のPDCCH信号を、各単位バンドの下り単位バンドにおける端末毎のサーチスペース内のCCEにそれぞれ割り当てる。例えば、割当部105は、各端末に設定された複数の下り単位バンド毎のサーチスペースを、各端末の端末IDおよびランダム化を行うハッシュ関数を用いて算出されるCCE番号と、サーチスペースを構成するCCE数(L)とから算出する。つまり、割当部105は、ある端末の端末IDおよびハッシュ関数を用いて算出される、CCE番号をその端末のサーチスペースの開始位置(CCE番号)に設定し、その端末のサーチスペースとして、開始位置からCCE数Lだけの連続したCCEまでを設定する。ここで、割当部105は、端末毎に設定した複数の下り単位バンド間では、同一のサーチスペース(同一CCE番号のCCEで構成されるサーチスペース)を設定する。そして、割当部105は、CCEに割り当てたPDCCH信号を多重部108に出力する。また、割当部105は、PDCCH信号(リソース割当情報)が割り当てられたCCEを示す情報をACK/NACK受信部119に出力する。なお、割当部105におけるCCE割当処理の詳細については後述する。
変調部106は、設定部101から入力される設定情報を変調して、変調後の設定情報を多重部108に出力する。
変調部107は、入力される送信データ(下り回線データ)をチャネル符号化後に変調して、変調後の送信データ信号を多重部108に出力する。
多重部108は、割当部105から入力されるPDCCH信号、変調部106から入力される設定情報および変調部107から入力されるデータ信号(つまり、PDSCH信号)を多重する。ここで、多重部108は、制御部102から入力される下りリソース割当情報に基づいて、PDCCH信号およびデータ信号(PDSCH信号)を各下り単位バンドにマッピングする。なお、多重部108は、設定情報をPDSCHにマッピングしてもよい。そして、多重部108は、多重信号をIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)部109に出力する。
IFFT部109は、多重部108から入力される多重信号を時間波形に変換し、CP(Cyclic Prefix)付加部110は、この時間波形にCPを付加することによりOFDM信号を得る。
送信RF部111は、CP付加部110から入力されるOFDM信号に対して送信無線処理(アップコンバート、ディジタルアナログ(D/A)変換など)を施し、アンテナ112を介して送信する。
一方、受信RF部113は、アンテナ112を介して受信帯域で受信した受信無線信号に対して受信無線処理(ダウンコンバート、アナログディジタル(A/D)変換など)を施し、得られた受信信号をCP除去部114に出力する。
CP除去部114は、受信信号からCPを除去し、FFT(Fast Fourier Transform)部115は、CP除去後の受信信号を周波数領域信号に変換する。
抽出部116は、制御部102から入力される上りリソース割当情報に基づいて、FFT部115から入力される周波数領域信号から上り回線データを抽出する。そして、IDFT(Inverse Discrete Fourier transform)部117は、抽出信号を時間領域信号に変換し、その時間領域信号をデータ受信部118およびACK/NACK受信部119に出力する。
データ受信部118は、IDFT部117から入力される時間領域信号を復号する。そして、データ受信部118は、復号後の上り回線データを受信データとして出力する。
ACK/NACK受信部119は、IDFT部117から入力される時間領域信号のうち、下り回線データ(PDSCH信号)に対する各端末からのACK/NACK信号を、その下り回線データの割当に使用されたCCEに対応付けられたPUCCHから抽出する。そして、ACK/NACK受信部119は、抽出したACK/NACK信号のACK/NACK判定を行う。ここで、基地局100が複数の単位バンドの下り回線データ(PDSCH信号)の下りリソース割当情報を含むPDCCH信号を、複数の単位バンドの下り単位バンドのCCEに割り当てた場合、ACK/NACK受信部119は、それぞれのCCEのCCE番号に対応付けられたPUCCHから、複数のACK/NACK信号を抽出する。
また、割当部105が1つの端末宛ての下り回線データのリソース割当情報を複数の特定の下り単位バンドの同一CCE番号のCCEに割り当てた場合、ACK/NACK受信部119は、同一CCE番号のCCEが割り当てられた特定の下り単位バンド数に応じた変調多値数の変調方式に基づいて、特定の下り単位バンドにおける下り回線データに対するACK/NACK信号を復調する。具体的には、ACK/NACK受信部119は、下りリソース割当情報がm個の下り単位バンドで同一CCE番号のCCEに割り当てられた場合、変調多値数2の変調方式(例えば、m=2の場合(変調多値数:4)はQPSK、m=4の場合は16QAM、m=6の場合は64QAM)に基づいて、ACK/NACK信号を復調する。これにより、ACK/NACK受信部119は、同一CCE番号のCCEを使用して割り当てられた、複数の単位バンドの下り回線データに対する各ACK/NACK信号を得る。
図2は、本実施の形態に係る端末200の構成を示すブロック図である。端末200は、複数の下り単位バンドを使用してデータ信号(下り回線データ)を受信し、そのデータ信号に対するACK/NACK信号を1つの上り単位バンドのPUCCHを用いて基地局100へ送信する。
図2に示す端末200において、受信RF部202は、受信帯域を変更可能に構成されており、設定情報受信部206から入力される帯域情報に基づいて、受信帯域を変更する。そして、受信RF部202は、アンテナ201を介して受信帯域で受信した受信無線信号(ここでは、OFDM信号)に対して受信無線処理(ダウンコンバート、アナログディジタル(A/D)変換など)を施し、得られた受信信号をCP除去部203に出力する。
CP除去部203は、受信信号からCPを除去し、FFT部204はCP除去後の受信信号を周波数領域信号に変換する。この周波数領域信号は、分離部205に出力される。
分離部205は、FFT部204から入力される信号を、設定情報を含む上位レイヤの制御信号(例えば、RRCシグナリング等)とPDCCH信号とデータ信号(つまり、PDSCH信号)とに分離する。そして、分離部205は、制御情報を設定情報受信部206に出力し、PDCCH信号をPDCCH受信部207に出力し、PDSCH信号をPDSCH受信部208に出力する。
設定情報受信部206は、分離部205から入力される制御信号から、自端末に設定された上り単位バンドおよび下り単位バンドを示す情報を読み取り、読み取った情報を帯域情報としてPDCCH受信部207、受信RF部202および送信RF部215に出力する。また、設定情報受信部206は、分離部205から入力される制御信号から、自端末に設定された端末IDを示す情報を読み取り、読み取った情報を端末ID情報としてPDCCH受信部207に出力する。
PDCCH受信部207は、分離部205から入力されるPDCCH信号をブラインド復号して、自端末宛てのPDCCH信号(下りリソース割当情報)を得る。ここで、PDCCH信号は、設定情報受信部206から入力される帯域情報に示される、自端末に設定された下り単位バンドに配置されたCCE(すなわち、PDCCH)にそれぞれ割り当てられている。具体的には、まず、PDCCH受信部207は、設定情報受信部206から入力される端末ID情報に示される自端末の端末IDを用いて自端末のサーチスペースを算出する。ここで、算出されるサーチスペース(サーチスペースを構成するCCEのCCE番号)は、自端末に設定された複数の下り単位バンド間ですべて同一である。そして、PDCCH受信部207は、算出したサーチスペース内の各CCEに割り当てられたPDCCH信号を復調および復号する。そして、PDCCH受信部207は、復号後のPDCCH信号に対して、端末ID情報に示される自端末の端末IDでCRCビットをデマスキングすることによりCRC=OK(誤り無し)となったPDCCH信号を自端末宛てのPDCCH信号であると判定する。PDCCH受信部207は、PDCCH信号が送信されている単位バンド毎に上記ブラインド復号を行うことにより、その単位バンドのリソース割当情報を取得する。そして、PDCCH受信部207は、自端末宛てのPDCCH信号に含まれる下りリソース割当情報をPDSCH受信部208に出力し、上りリソース割当情報をマッピング部212に出力する。また、PDCCH受信部207は、各単位バンドで自端末宛てのPDCCH信号が検出されたCCE(CRC=OKとなるCCE)のCCE番号をマッピング部212に出力する。
また、PDCCH受信部207は、自端末に設定された複数の下り単位バンドのうち、自端末宛てのPDCCH信号(下りリソース割当情報)が同一CCE番号のCCEに割り当てられた特定の下り単位バンドの数に基づいて、ACK/NACK信号の変調多値数(変調レベル)を算出する。具体的には、自端末に設定された複数の下り単位バンドのうち、自端末宛てのPDCCH信号が同一CCE番号のCCEに割り当てられた単位バンド数がmの場合、PDCCH受信部207は、ACK/NACK信号の変調多値数(変調レベル)を2とする。そして、PDCCH受信部207は、算出した変調多値数2を変調部209に出力する。
PDSCH受信部208は、PDCCH受信部207から入力される下りリソース割当情報に基づいて、分離部205から入力されるPDSCH信号から受信データ(下り回線データ)を抽出する。また、PDSCH受信部208は、抽出した受信データ(下り回線データ)に対して誤り検出を行う。そして、PDSCH受信部208は、誤り検出の結果、受信データに誤りがある場合にはACK/NACK信号としてNACK信号を生成し、受信データに誤りが無い場合にはACK/NACK信号としてACK信号を生成する。そして、PDSCH受信部208は、ACK/NACK信号を変調部209に出力する。
変調部209は、PDCCH受信部207から入力される変調多値数(2)の変調方式に基づいて、PDSCH受信部208から入力されるACK/NACK信号を変調する。つまり、変調部209は、自端末に設定された複数の下り単位バンドのうち、自端末宛てのPDCCH信号(下りリソース割当情報)が同一CCE番号のCCEに割り当てられた特定の下り単位バンドの数に対応した変調多値数の変調方式に基づいて、特定の下り単位バンドにおける下り回線データに対するACK/NACK信号を変調する。これにより、変調部209では、特定の下り単位バンドにおける下り回線データに対するそれぞれのACK/NACK信号を含む変調シンボルが得られる。そして、変調部209は、変調後のACK/NACK信号をDFT(Discrete Fourier transform)部211に出力する。
変調部210は、送信データ(上り回線データ)を変調し、変調後のデータ信号をDFT部211に出力する。
DFT部211は、変調部209から入力されるACK/NACK信号および変調部210から入力されるデータ信号を周波数領域に変換し、得られる複数の周波数成分をマッピング部212に出力する。
マッピング部212は、PDCCH受信部207から入力される上りリソース割当情報に従って、DFT部211から入力される複数の周波数成分のうち、データ信号に相当する周波数成分を、上り単位バンドに配置されたPUSCHにマッピングする。また、マッピング部212は、PDCCH受信部207から入力されるCCE番号に従って、DFT部211から入力される複数の周波数成分のうち、ACK/NACK信号に相当する周波数成分またはコードリソースを、上り単位バンドに配置されたPUCCHにマッピングする。
例えば、図3に示すように、1次拡散系列(ZAC(Zero Auto Correlation)系列の巡回シフト量)と2次拡散系列(ウォルシュ系列のようなブロックワイズ拡散コード(Block-wise spreading code))とによりPUCCHのリソースが定義される。すなわち、マッピング部212では、ACK/NACK信号は、PDCCH受信部207から入力されるCCE番号に対応付けられた1次拡散系列と2次拡散系列とに割り当てられる。また、図3に示すPUCCHは、複数の下り単位バンドで共有する。よって、複数の下り単位バンドでPDSCH信号が送信された場合、マッピング部212は、各下り単位バンドで送信されたPDSCH信号に対するACK/NACK信号を、そのPDSCH信号の割当に使用されたCCEのCCE番号に対応付けられたPUCCHのリソースにそれぞれ割り当てる。例えば、単位バンド1の下り単位バンドのCCE#0を使用して割り当てられたPDSCH信号に対するACK/NACK信号は、図3に示すCCE#0に対応するPUCCHのリソースに割り当てられる。同様に、例えば、単位バンド2の下り単位バンドのCCE#2を使用して割り当てられたPDSCH信号に対するACK/NACK信号は、図3に示すCCE#2に対応するPUCCHのリソースに割り当てられる。また、例えば、単位バンド1の下り単位バンドのPDSCH信号が単位バンド1のCCE#0を使用して割り当てられ、単位バンド2の下り単位バンドのPDSCH信号が単位バンド2のCCE#0を使用して割り当てられた場合には、これらに対するACK/NACK信号は図3に示すCCE#0に対応するPUCCHのリソースに割り当てられる(図示せず)。
なお、変調部209、変調部210、DFT部211およびマッピング部212は単位バンド毎に設けられてもよい。
IFFT部213は、PUSCHにマッピングされた複数の周波数成分を時間領域波形に変換し、CP付加部214は、その時間領域波形にCPを付加する。
送信RF部215は、送信帯域を変更可能に構成されており、設定情報受信部206から入力される帯域情報に基づいて、送信帯域を設定する。そして、送信RF部215は、CPが付加された信号に送信無線処理(アップコンバート、ディジタルアナログ(D/A)変換など)を施してアンテナ201を介して送信する。
次に、基地局100および端末200の動作の詳細について説明する。
以下の説明では、基地局100の設定部101(図1)は、図4および図5に示すように、2つの下り単位バンド(単位バンド1および単位バンド2)および1つの上り単位バンド(単位バンド1)を端末200に設定する。すなわち、図4および図5に示すように、設定部101は、端末200に対して、単位バンド1では上り単位バンドおよび下り単位バンドの双方を設定する一方、単位バンド2では、上り単位バンドを設定しないで(未設定)、下り単位バンドのみを設定する。すなわち、基地局100と端末200とは、2つの下り単位バンド、および、下り単位バンドよりも少ない数の1つの上り単位バンドを使用して通信する。
また、各下り単位バンドに配置されるPDCCHは、図4および図5に示すように、複数のCCE(CCE#1,CCE#2,CCE#3,…)で構成される。また、図4および図5に示すように、単位バンド1および単位バンド2は、単位バンド1の上り単位バンドに配置されたPUCCH(例えば、図3)を共有する。よって、端末200は、いずれの単位バンドで受信したPDSCH信号であるかにかかわらず、そのPDSCH信号の割当に使用されたCCEに対応付けられた、単位バンド1の上り単位バンドに配置された1つのPUCCHのリソース領域を使用してACK/NACK信号を基地局100へ送信する。
ここで、割当部105は、ACK/NACK信号用のPUCCH(ACK/NACKリソース)が複数の下り単位バンド間でできるだけ衝突しないように、下りリソース割当情報を含むPDCCH信号をCCEに割り当てる。例えば、図4に示すように、単位バンド1の下りリソース割当情報(つまり、単位バンド1のPDSCHの割当を示す情報)を含むPDCCH信号が単位バンド1の下り単位バンドのCCE#1に割り当てられている。この場合、割当部105は、単位バンド2の下り単位バンドでは、単位バンド2の下りリソース割当情報(つまり、単位バンド2のPDSCHの割当を示す情報)を含むPDCCH信号を、CCE#1以外のCCE(図4では、CCE#2)に割り当てる。一方、単位バンド1の下りリソース割当情報を含むPDCCH信号をCCEに割り当てる場合には、割当部105は、単位バンド1の下りリソース割当情報を含むPDCCH信号を、単位バンド2の下り単位バンドで使用されているCCE#2以外のCCEに割り当てる。ここで、単位バンド2の上り単位バンド(端末200では未設定)が設定された他の端末は、基地局100へのACK/NACK信号の送信に、単位バンド2の上り単位バンドに配置されたPUCCHを使用する。すなわち、単位バンド1の上り単位バンドに配置されたPUCCHでは端末200と他の端末との間で衝突が生じない。このため、割当部105は、単位バンド2の下り単位バンドでは、他の端末宛ての下りリソース割当情報を含むPDCCH信号を、単位バンド1で使用されているCCE#1に割り当ててもよい(図示せず)。
ここで、基地局100が、図5に示すように、PDCCH信号を、端末200に設定した複数の下り単位バンド(図5では単位バンド1および単位バンド2)間で同一CCE番号のCCE(図5ではCCE#1)に割り当てたとする。この場合、端末200は、同一CCE番号のCCEが割り当てられた下り単位バンドの数(図5では2個)に応じた変調多値数の変調方式に基づいて、同一CCE番号のCCEを使用して送信された複数の下り回線データに対するACK/NACK信号を変調する。また、端末200は、変調後のACK/NACK信号を、そのCCE番号のCCE(複数の下り単位バンドに割り当てられたCCE)に対応付けられたPUCCHを使用して送信する。つまり、端末200は、同一CCE番号のCCEを使用して送信された複数の下り回線データに対する複数のACK/NACK信号を含む変調シンボルを、そのCCEに対応付けられたPUCCHにマッピングする。
以下、基地局100が、端末200に設定した複数の単位バンドにおけるPDCCH信号を、複数の単位バンド間で同一CCE番号のCCEに割り当てる場合について具体的に説明する。
基地局100の割当部105(図1)は、端末200に設定された複数の下り単位バンドのうち、最大log(M)個の下り単位バンドの同一CCE番号のCCEに、各下り単位バンドのPDCCH信号をそれぞれ割り当てる。ここで、Mは、ACK/NACK信号の変調多値数の最大値である。
ここで、変調多値数の最大値Mは、端末毎に異なってもよい。例えば、セル中心付近に位置する端末が高い変調多値数でACK/NACK信号を送信する場合には、基地局100では十分な受信品質でACK/NACK信号が受信される。このため、セル中心付近に位置する端末に対する変調多値数の最大値Mを高くしてもよい。一方、セルエッジ付近に位置する端末が高い変調多値数でACK/NACK信号を送信する場合には、基地局100では十分な受信品質でACK/NACK信号が受信されない。このため、セルエッジ付近に位置する端末に対する変調多値数の最大値Mを低くしてもよい。
ただし、例えば、2つのACK/NACK信号(1ビット×2個)が送信される際には、BPSK変調された2つのACK/NACK信号(つまり、2つの変調シンボル)を2つのPUCCHを用いて送信(すなわち、マルチコード送信)するよりも、QPSK変調された2つのACK/NACK信号(つまり、1つの変調シンボル)を1つのPUCCHを用いて送信する方がPAPR(Peak to Average Power Ratio)値またはCM(Cubic Metric)値はより低くなる。つまり、QPSK変調では、BPSK変調よりも低いPAPR値またはCM値でACK/NACK信号が送信される。つまり、QPSK変調では、BPSK変調よりも最大送信電力を高くすることができる。
そこで、基地局100は、セルエッジ付近に位置する端末に対して、QPSKとなる変調多値数(つまり、変調多値数:4)を、特定の下り単位バンドの数に対応した変調多値数の上限としてもよい。つまり、割当部105は、セルエッジ付近に位置する端末に対して、最大2(=log(4))個の下り単位バンド間で同一CCE番号のCCEにPDCCH信号を割り当てる。そして、セルエッジ付近に位置する端末の変調部209は、QPSKとなる変調多値数(つまり、変調多値数:4)を、特定の下り単位バンドの数に対応した変調多値数の上限として、自端末が送信するACK/NACK信号を変調する。さらに、端末200の電力制御部(図示せず)は、変調部209がBPSKを用いてACK/NACK信号を変調する場合のACK/NACK信号の送信電力よりも、変調部209がQPSKを用いてACK/NACK信号を変調する場合のACK/NACK信号の送信電力をより大きくする。これにより、基地局100におけるACK/NACK信号の受信品質を向上させることができる。
次に、図5に示すように、基地局100の割当部105が、2(=log(4))個の下り単位バンド(単位バンド1および単位バンド2)の同一CCE番号のCCE#1にPDCCH信号(下りリソース割当情報)を割り当てた場合について説明する。
端末200のPDCCH受信部207は、図5に示す単位バンド1および単位バンド2のサーチスペース(図示せず)内のCCEに対してブラインド復号して、単位バンド1および単位バンド2の双方のCCE#1に自端末宛ての下りリソース情報が割り当てられていることを特定する。つまり、PDCCH信号(下りリソース割当情報)が同一CCE番号のCCE(図5ではCCE#1)に割り当てられた単位バンド(単位バンド1および単位バンド2)の数は2個である。よって、PDCCH受信部207は、双方の下り単位バンドのCCE#1を使用して割り当てられた下り回線データ(PDSCH信号)に対するACK/NACK信号の変調多値数2として、4(=2)を算出する。
そして、変調部209は、変調多値数2=4の変調方式であるQPSKに基づいて、単位バンド1のCCE#1を使用して割り当てられた下り回線データに対するACK/NACK信号(1ビット)、および、単位バンド2のCCE#1を使用して割り当てられた下り回線データに対するACK/NACK信号(1ビット)を変調する。具体的には、図6に示すように、変調部209は、単位バンド1および単位バンド2の2個のACK/NACK信号(1ビット×2個)を、IQ平面上の複数の信号点のいずれかに配置することにより、ACK/NACK信号をQPSK変調する。図6では、単位バンド1のACK/NACK信号がQPSKの各信号点の1ビット目(上位ビット)に配置され、単位バンド2のACK/NACK信号がQPSKの各信号点の2ビット目(下位ビット)に配置される。また、図6では、‘1’がACKを示し、‘0’がNACKを示す。
よって、例えば、単位バンド1のACK/NACK信号が‘1’(ACK)であり、単位バンド2のACK/NACK信号が‘1’(ACK)である場合、変調部209は、2つのACK/NACK信号をQPSK信号として、図6に示す信号点‘11’に配置する。同様に、単位バンド1のACK/NACK信号が‘0’(NACK)であり、単位バンド2のACK/NACK信号が‘1’(ACK)である場合、変調部209は、2つのACK/NACK信号をQPSK信号として、図6に示す信号点‘01’に配置する。信号点‘00’および‘10’についても同様である。
そして、マッピング部212は、図5に示すように、単位バンド1および単位バンド2双方のACK/NACK信号を含む1つの変調シンボルを、CCE#1に対応付けられたPUCCHにマッピングする。
一方、基地局100のACK/NACK受信部119は、変調多値数2=4(QPSK)の変調方式であるQPSKに基づいて、ACK/NACK信号を復調することにより、単位バンド1のACK/NACK信号(図6に示す信号点の1ビット目)および単位バンド2のACK/NACK信号(図6に示す信号点の2ビット目)をそれぞれ抽出する。
このように、端末200は、自端末に設定された複数の下り単位バンドにおいて同一CCE番号のCCEにPDCCH信号(下りリソース割当情報)が割り当てられた場合、つまり、複数の単位バンドにおいて同一PUCCHに対応付けられたCCEが使用される場合、ACK/NACK信号の変調多値数を増加させる。これにより、端末200は、同一CCE番号のCCEを使用した単位バンドで受信した下り回線データに対する各ACK/NACK信号を含む変調シンボルを生成する。つまり、端末200は同一PUCCHを使用して複数の単位バンドのACK/NACK信号を送信することができる。このため、端末200では、単位バンド1および単位バンド2の双方で同一CCE番号のCCEにPDCCH信号を割り当てても、単位バンド1と単位バンド2との間では、ACK/NACK信号の衝突は発生しない。
例えば、優先度が端末200よりも高い他の端末へのCCE割当、または、優先度がより高い報知情報(例えば、BCH)へのCCE割当により、端末200に設定された複数の下り単位バンド間において、同一CCE番号のCCE(同一PUCCHに対応付けられたCCE)しか残らない場合があり得る。しかし、上述したように、端末200は、同一CCE番号のCCEを使用して割り当てられた、複数の単位バンドの下り回線データに対する各ACK/NACK信号を、同一PUCCHを用いて基地局100へ送信することができる。
このため、基地局100は、端末200に設定した互いに異なる単位バンド間でのCCE割当による制限を受けることなく、各下り単位バンドにおいてCCE割当を柔軟に行うことができる。つまり、基地局100では、PDCCH信号をCCEに割り当てられないことによりデータ送信が制限される可能性を低減することができる。
このように、本実施の形態によれば、端末は、互いに異なる単位バンドの下り単位バンドの同一CCE番号のCCEを使用して割り当てられたPDSCH信号(下り回線データ)に対するACK/NACK信号を、同一CCE番号のCCEを使用した下り単位バンドの数に応じた変調多値数の変調方式に基づいて変調する。これにより、端末は、複数の下り単位バンドの同一CCE番号のCCEを使用して割り当てられたPDSCH信号(下り回線データ)に対するACK/NACK信号を、同一PUCCHにマッピングすることができる。よって、下り回線のみで広帯域伝送を行う場合、つまり、上り回線で狭帯域伝送を行う場合でも、基地局は、単位バンド間でのACK/NACK信号の衝突を発生させることなく、リソース割当情報を含むPDCCH信号をCCEに割り当てることができる。よって、本設定方法によれば、下り回線のみで広帯域伝送を行う場合でも、複数の単位バンド間でACK/NACK信号が衝突することなく、CCEの割当を柔軟に行うことができる。
また、本実施の形態では、ACK/NACK信号に設定される変調多値数の上限をQPSKに制限した。これにより、より高い変調多値数でACK/NACK信号が送信されること、つまり、信号点間距離の不均等性から受信品質が劣化することを防げるため、ACK/NACK信号の誤り率を低減することができる(つまり、ACK/NACK信号伝送の信頼度を向上させることができる)。
また、本実施の形態によれば、セルエッジ付近に位置する端末に対して、QPSKとなる変調多値数を、複数の下り単位バンドの同一CCE番号のCCEを使用して割り当てられた下り回線データに対するACK/NACK信号の変調多値数の上限とする。これにより、セルエッジ付近に位置する端末は、同一CCE番号のCCEを使用して割り当てられた下り回線データに対するACK/NACK信号を、1シンボルで送信できる。つまり、セルエッジ付近に位置する端末は、マルチコード送信を避けることができるため、低PAPR値または低CMでACK/NACK信号を送信することができる。
なお、本実施の形態において、変調多値数の最大値Mは基地局100から各端末へ予め通知されてもよい。これにより、各端末では、log(M)個より多い数の単位バンド間で同一CCE番号のCCEにPDCCH信号が割り当てられた場合には、単位バンドに割り当てられたPDCCH信号のいずれかが受信誤りであると判断することができる。よって、各端末は、ACK/NACK信号の基地局100への送信を停止することができる。
また、変調多値数の最大値Mをセル毎に設定してもよい。そして、基地局100は、自局のセル内に位置する端末に、自局のセルで設定したMを通知してもよい。
(実施の形態2)
例えば、基地局が、PDCCH信号を、単位バンド1および単位バンド2の同一CCE番号のCCEに割り当て、1つの端末に対して送信し、その端末が単位バンド1のPDCCH信号を受信できなかった場合(つまり、端末が単位バンド2のPDCCH信号のみを受信した場合)について説明する。
この場合、端末は、2つの単位バンドで同一CCE番号のCCEが使用されていないと判断する。よって、端末は、図7に示すように、単位バンド2のPDCCH信号で割り当てられた下り回線データに対するACK/NACK信号を、BPSKの信号点(図7に示す‘×’印の‘0’または‘1’)に配置して基地局へ送信する。
しかし、基地局は、同一CCE番号のCCEを2つの下り単位バンドで使用したため、実施の形態1と同様にして、変調多値数4(=2)のQPSKの信号点(図7に示す‘+’印の‘00’〜‘11’)に基づいて、ACK/NACK信号を受信する。つまり、基地局は、図7に示すQ軸を判定軸として単位バンド1のACK/NACK信号の判定を行い、図7に示すI軸を判定軸として単位バンド2のACK/NACK信号の判定を行う。
例えば、図7において、端末が単位バンド2のACK/NACK信号として‘1’(ACK)をBPSK信号で送信する(すなわち、I軸上の‘1’に配置する)場合を一例として説明する。基地局は、QPSKの信号点に基づいてACK/NACK信号の判定をするため、チャネル推定誤差またはノイズの影響が少ない場合には、受信したACK/NACK信号を、単位バンド1の‘1:ACK’と判定(判定軸:Q軸)する。また、基地局は、受信したACK/NACK信号がI軸上に配置されているため、単位バンド2では端末からのACK/NACK信号が送信されないDTX(Discontinuous Transmission)として判定(判定軸:I軸)する。
つまり、端末が単位バンド1の下り回線データを受信していないにもかかわらず、基地局は単位バンド1では端末が下り回線データの受信に成功した(ACK)と判断する。また、端末が単位バンド2の下り回線データを正常に受信したにもかかわらず、基地局は単位バンド2では端末が下り回線データを正常に受信していないと判断し、再送データを再送する。このように、基地局がある単位バンドのPDCCH信号を送信したにもかかわらず、端末がその単位バンドのPDCCHを受信できなかった場合には、基地局はACK/NACK判定を正確にできず、結果としてデータスループットが低下してしまう。
そこで、本実施の形態では、端末200の変調部209は、BPSKを用いる場合、複数の下り単位バンドのうち、バンド番号が奇数である下り単位バンドのACK/NACK信号をI軸上の信号点に配置し、バンド番号が偶数である下り単位バンドのACK/NACK信号をQ軸上の信号点に配置する。つまり、変調部209は、複数の下り単位バンドのバンド番号にそれぞれ対応付けられた信号点を用いて、各下り単位バンドのACK/NACK信号を変調する。
以下、具体的に説明する。ここでは、ACK/NACK信号の変調多値数の上限を4(つまり、QPSK)とする。
本実施の形態に係る基地局100の割当部105(図1)は、端末200に設定された複数の下り単位バンドにおいて、各下り単位バンドから送信するPDCCH信号を、最大2(=log(4))個の下り単位バンドで同一CCE番号のCCEにそれぞれ割り当てる。
ACK/NACK受信部119は、実施の形態1と同様、変調多値数2の変調方式に基づいて、ACK/NACK信号を復調する。ただし、ACK/NACK受信部119は、例えば、奇数番号の単位バンドのCCEを使用して割り当てられた下り回線データに対するACK/NACK信号を、そのCCEに対応付けられたPUCCHのI軸でのビット判定(つまり、Q軸を判定軸とするビット判定)により復調する。一方、ACK/NACK受信部119は、例えば、偶数番号の単位バンドのCCEを使用して割り当てられた下り回線データに対するACK/NACK信号を、そのCCEに対応付けられたPUCCHのQ軸でのビット判定(つまり、I軸を判定軸とするビット判定)により復調する。
一方、本実施の形態に係る端末200の変調部209は、BPSKを用いる場合(複数の下り単位バンド間の同一CCE番号のCCEが使用されていない場合)、奇数番号の単位バンドのCCEを使用して割り当てられた下り回線データに対するACK/NACK信号をI軸上に配置し、偶数番号の単位バンドのCCEを使用して割り当てられた下り回線データに対するACK/NACK信号をQ軸上に配置する。つまり、変調部209では、単位バンドの番号(奇数番号および偶数番号)と、I軸およびQ軸とが予め対応付けられており、単位バンドにより使用する軸(I軸またはQ軸)が異なる。
例えば、図8に示すIQ平面において、変調部209は、奇数番号の単位バンドである単位バンド1のACK/NACK信号を、I軸上の信号点(‘0’または‘1’)に配置することにより、BPSK信号として送信する。同様に、変調部209は、図8に示すように、偶数番号の単位バンドである単位バンド2のACK/NACK信号を、Q軸上の信号点(‘0’または‘1’)に配置することにより、BPSK信号として送信する。
また、複数の下り単位バンド間の同一CCE番号のCCEが使用された場合、変調部209は、実施の形態1と同様にして、そのCCEを使用して割り当てられた下り回線データに対するACK/NACK信号をQPSKに基づいて変調する。つまり、図8に示すように、奇数番号の単位バンドのACK/NACK信号と偶数番号の単位バンドのACK/NACK信号とがI軸およびQ軸で多重されたQPSK信号(図8に示す‘+’印の信号点)が送信される。ここで、基地局100は、奇数番号(または偶数番号)の単位バンド間で、同一CCE番号のCCEを使用しないように、CCE割当をスケジューリングしてもよい。
次に、基地局100が単位バンド1および単位バンド2の双方で同一CCE番号のCCEにPDCCH信号を割り当て、端末200が単位バンド1のPDCCH信号を受信できなかった場合(つまり、端末が単位バンド2のPDCCH信号のみを受信した場合)について説明する。ここでは、図8において、図7と同様、端末200が単位バンド2のACK/NACK信号として‘1’(ACK)をBPSK信号で送信する場合を一例として説明する。
端末200の変調部209は、単位バンド2の下り回線データに対するACK/NACK信号(‘1’(ACK))を、単位バンド2、すなわち、偶数番号の単位バンドに対応付けられたQ軸上の信号点‘1’に配置する。
そして、基地局100のACK/NACK受信部119は、Q軸でのビット判定、つまり、I軸を判定軸とするビット判定により、単位バンド2のACK/NACK信号の判定を行う。よって、図8に示すように、ACK/NACK受信部119は、受信したACK/NACK信号(Q軸上の‘1’)を単位バンド2のACKと判定する。また、ACK/NACK受信部119は、I軸でのビット判定、つまり、Q軸を判定軸とするビット判定により、単位バンド1のACK/NACK信号の判定を行う。よって、図8に示すように、ACK/NACK受信部119は、受信したACK/NACK信号がQ軸上に配置されているため、単位バンド1はDTXであると判定し、単位バンド1の下り回線データを再送する。
このようにして、本実施の形態では、単位バンド毎にACK/NACK信号のビット判定を行う軸としてI軸またはQ軸が対応付けられる。このため、基地局では、I軸およびQ軸でそれぞれ独立にACK/NACK信号を判定することができる。よって、基地局が複数の単位バンドにおいて同一CCE番号のCCEに割り当てたPDCCH信号を送信したにもかかわらず、端末が一方の単位バンドのPDCCH信号を受信できなかった場合でも、基地局は、I軸またはQ軸に対応付けられた単位バンド毎のACK/NACK信号を正確に判定できる可能性が高くなる。また、基地局は、端末でPDCCH信号を受信できなかった単位バンドでは、DTX(すなわち、端末がACK/NACK信号を送信していない)と判定できる可能性が高くなる。よって、本実施の形態によれば、実施の形態1と同様の効果を得つつ、さらに、端末が一部のPDCCH信号を受信できない場合でも、各単位バンドのACK/NACK信号の判定を正確に行うことができる。
なお、本実施の形態において、単位バンドとIQ軸との対応付けは基地局100から各端末へ予め通知してもよい。
また、本実施の形態では、端末200の変調部209が、BPSKを用いる場合、奇数番号の単位バンドのACK/NACK信号をI軸上に配置し、偶数番号の単位バンドのACK/NACK信号をQ軸上に配置する場合について説明した。しかし、本発明では、変調部209が、BPSKを用いる場合、偶数番号の単位バンドのACK/NACK信号をI軸上に配置し、奇数番号の単位バンドのACK/NACK信号をQ軸上に配置してもよい。また、本発明では、ACK/NACK信号を配置する軸は、IQ軸に限らず、例えば、IQ軸を45度回転させた軸を用いてもよい。
また、本実施の形態では、基地局100が、IQ軸を判定軸として各単位バンドのACK/NACK信号の判定する場合について説明した。しかし、本発明では、判定軸はIQ軸に限らず、例えば、基地局100は、IQ軸を45度回転させた軸を判定軸として各単位バンドのACK/NACK信号の判定を行ってもよい。
以上、本発明の各実施の形態について説明した。
なお、上記実施の形態では、1つのPDCCHが占有するCCE数(CCE連結数:CCE aggregation level)が、1つまたは複数のいずれの場合でも、本発明を適用することができる。また、1つのPDCCHが占有するCCE連結数毎にサーチスペースを算出し、サーチスペースを構成するCCE数Lは、CCE連結数に応じて異ならせてもよい。
また、上記実施の形態では、奇数番号の単位バンドおよび偶数番号の単位バンドがIQ軸にそれぞれ対応付けられる場合について説明した。しかし、本発明では、IQ軸にそれぞれ対応付ける単位バンドとして、優先度が高いAnchorバンド、および、Anchorバンド以外の単位バンドをそれぞれ用いてもよい。
また、上記実施の形態では、基地局が、端末に設定される複数の下り単位バンド間で同一のサーチスペース(すなわち、同一CCE番号のCCEから構成されるサーチスペース)を設定する場合について説明した。しかし、本発明では、基地局は、端末に設定される複数の下り単位バンド毎に互いに異なるサーチスペースを設定してもよい。この場合、基地局は、複数の下り単位バンドのサーチスペース間で重複するCCEに対してのみ、複数の下り単位バンド間で同一CCE番号のCCEの割当が可能となり、上記実施の形態を適用することができる。
また、上記実施の形態で説明したCCEは論理的なリソースであり、CCEを実際の物理的な時間・周波数リソースへ配置する際には、CCEは単位バンド内の全帯域に渡って分散して配置される。また、論理的なリソースとしてのCCEが単位バンド毎に分割されてさえいれば、実際の物理的な時間・周波数リソースへのCCEの配置は、全システム帯域(つまり全単位バンド)に渡って分散した配置でもよい。
また、本実施の形態では、1つの単位バンドのPDSCHに対して1つのACK/NACK信号が送信される場合を説明した。しかし、本発明では、MIMO(Multiple-Input Multiple Output)による空間多重送信時など、1つの単位バンドのPDSCHに対して複数のACK/NACK信号が送信される場合には、同一CCE番号のCCEが割り当てられた単位バンドの合計のACK/NACK数に対応した変調多値数で送信することにより、同様の効果が得られる。
また、本発明では、端末IDとしてC−RNTI(Cell-Radio Network Temporary Identifier)を用いてもよい。
本発明において、マスキング(スクランブリング)処理は、ビット間(すなわち、CRCビットと端末ID)の乗算でもよく、ビット同士を加算し、加算結果のmod2(すなわち、加算結果を2で割ったときの余り)を算出してもよい。
また、上記実施の形態では、単位バンドを、最大20MHzの幅を持つ帯域であって、通信帯域の基本単位として定義する場合について説明した。しかし、単位バンドは、次のように定義されることもある。例えば、下り単位バンドは、基地局から報知されるBCH(Broadcast Channel)の中の下り周波数帯域情報によって区切られた帯域、または、PDCCHが周波数領域に分散配置される場合の分散幅によって定義される帯域、または、中心部分でSCH(synchronization channel)が送信される帯域として定義されることもある。また、上り単位バンドは、基地局から報知されるBCHの中の上り周波数帯域情報によって区切られた帯域、または、中心付近にPUSCHを含み、両端部にPUCCH(Physical Uplink Control Channel)を含む20MHz以下の通信帯域の基本単位として定義されることもある。
また、上記実施の形態では、単位バンドの通信帯域幅を20MHzとする場合について説明したが、単位バンドの通信帯域幅は20MHzに限定されない。
また、バンドアグリゲーション(Band aggregation)は、キャリアアグリゲーション(Carrier aggregation)と呼ばれることもある。また、単位バンドは、LTEにおいて、単位キャリア(Component carrier(s))と呼ばれることもある。また、バンドアグリゲーションは、連続する周波数帯域を連結する場合に限らず、非連続な周波数帯域を連結してもよい。
また、基地局が端末毎に設定する1つまたは複数の上り回線の単位バンドはUE UL component carrier setと呼ばれ、下り回線の単位バンドはUE DL component carrier setと呼ばれることもある。
また、端末はUE、基地局はNode BまたはBS(Base Station)と呼ばれることもある。また、端末IDはUE−IDと呼ばれることもある。
また、上記実施の形態では、本発明をハードウェアで構成する場合を例にとって説明したが、本発明はソフトウェアで実現することも可能である。
また、上記実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部または全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
2008年10月31日出願の特願2008−281391の日本出願に含まれる明細書、図面および要約書の開示内容は、すべて本願に援用される。
本発明は、移動体通信システム等に適用することができる。
本発明は、無線通信端末装置、無線通信基地局装置および変調方法に関する。
3GPP−LTE(3rd Generation Partnership Project Radio Access Network Long Term Evolution、以下、LTEという)では、下り回線の通信方式としてOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)が採用され、上り回線の通信方式としてSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)が採用されている(例えば、非特許文献1、2、3参照)。
LTEでは、無線通信基地局装置(以下、基地局と省略する)はシステム帯域内のリソースブロック(Resource Block:RB)を、サブフレームと呼ばれる時間単位毎に無線通信端末装置(以下、端末と省略する)に割り当てることにより通信を行う。また、基地局は下り回線データおよび上り回線データのリソース割当結果を通知するための制御情報を端末へ送信する。この制御情報は例えばPDCCH(Physical Downlink Control Channel)等の下り回線制御チャネルを用いて端末へ送信される。ここで、各PDCCHは1つまたは連続する複数のCCE(Control Channel Element)で構成されるリソースを占有する。なお、LTEでは、システム帯域幅として最大20MHzの幅を持つ周波数帯域がサポートされる。
また、基地局は1サブフレームに複数の端末を割り当てるため、複数のPDCCHを同時に送信する。このとき、基地局は、各PDCCHの送信先の端末を識別するために、送信先の端末IDでマスキング(または、スクランブリング)したCRCビットをPDCCHに含めて送信する。そして、端末は、自端末宛ての可能性がある複数のPDCCHにおいて、自端末の端末IDでCRCビットをデマスキング(または、デスクランブリング)することによりPDCCHをブラインド復号して自端末宛のPDCCHを検出する。
また、端末でのブラインド復号の回数を削減することを目的として、ブラインド復号の対象となるCCEを、端末毎に限定する方法が検討されている。この方法では、端末毎に、ブラインド復号対象となるCCE領域(以下、サーチスペース(Search Space)という)を限定する。これにより、各端末は、自端末に割り当てられたサーチスペース内のCCEに対してのみ、ブラインド復号を行えばよいため、ブラインド復号の回数を削減することができる。ここで、各端末のサーチスペースは、各端末の端末IDとランダム化を行う関数であるハッシュ(hash)関数とを用いて設定される。
また、基地局から端末への下り回線データに対して、端末は下り回線データの誤り検出結果を示すACK/NACK信号を基地局へフィードバックする。このACK/NACK信号は例えばPUCCH(Physical Uplink Control Channel)等の上り回線制御チャネルを用いて基地局へ送信される。ここで、ACK/NACK信号の送信に用いるPUCCHを基地局から各端末へ通知するためのシグナリングを不要にして下り回線の通信リソースを効率よく使用するために、CCEとPUCCHとを対応付けることが検討されている。各端末は、この対応付けに従って、自端末への制御情報がマッピングされているCCEから、自端末からのACK/NACK信号の送信に用いるPUCCHを判定することができる。なお、ACK/NACK信号は、ACK(誤り無し)またはNACK(誤り有り)を示す1ビットの信号であり、BPSK変調されて送信される。
また、LTEよりも更なる通信の高速化を実現する3GPP LTE−Advanced(以下、LTE−Aという)の標準化が開始された。LTE−Aでは、最大1Gbps以上の下り伝送速度および最大500Mbps以上の上り伝送速度を実現するために、40MHz以上の広帯域周波数で通信可能な基地局および端末(以下、LTE+端末という)が導入される見込みである。また、LTE−Aシステムは、LTE+端末のみでなく、LTEシステムに対応する端末を収容することが要求されている。
LTE−Aでは、40MHz以上の広帯域通信を実現するために、複数の周波数帯域を連結して通信するバンド連結(Band aggregation)方式が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。例えば、20MHzの幅を持つ周波数帯域が通信帯域の基本単位(以下、単位バンド(component band)という)とされている。よって、LTE−Aでは、例えば、2つの単位バンドを連結することにより40MHzのシステム帯域幅を実現する。
また、LTE−Aでは、基地局は、各単位バンドのリソース割当情報を、各単位バンドの下り単位バンドを用いて端末に通知することが考えられる(例えば、非特許文献4)。例えば、40MHzの広帯域伝送を行う端末(2つの単位バンドを使用する端末)は、2つの単位バンドのリソース割当情報を、各単位バンドの下り単位バンドに配置されたPDCCHを受信することにより得る。
また、LTE−Aでは、上り回線および下り回線それぞれにおけるデータ伝送量が互いに独立であることも予想される。例えば、下り回線では広帯域伝送(40MHzの通信帯域)を行い、上り回線では狭帯域伝送(20MHzの通信帯域)を行う場合があり得る。この場合、端末は、下り回線では2つの下り単位バンドを使用し、上り回線では1つの上り単位バンドのみを使用する。つまり、上り回線と下り回線とで非対称の単位バンドが用いられる(例えば、非特許文献5参照)。この場合、2つの下り単位バンドでそれぞれ送信された下り回線データに対するACK/NACK信号は、いずれも1つの上り単位バンドのPUCCHに配置されたACK/NACKリソースを用いて基地局へ送信される。
3GPP TS 36.211 V8.3.0, "Physical Channels and Modulation (Release 8)," May 2008 3GPP TS 36.212 V8.3.0, "Multiplexing and channel coding (Release 8)," May 2008 3GPP TS 36.213 V8.3.0, "Physical layer procedures (Release 8)," May 2008 3GPP TSG RAN WG1 meeting, R1-082468, "Carrier aggregation LTE-Advanced," July 2008 3GPP TSG RAN WG1 meeting, R1-083706, "DL/UL Asymmetric Carrier aggregation," September 2008
上記従来技術のように、複数の下り単位バンド、および、複数の下り単位バンドよりも数が少ない上り単位バンドを用いる場合(上り回線と下り回線とで非対称の単位バンドを用いる場合)、上り単位バンドでは、複数の下り単位バンド毎の下り回線データに対するACK/NACK信号を割り当てるためのPUCCH(ACK/NACKリソース)を確保する必要がある。このように、すべての下り単位バンド毎のCCEにそれぞれ対応付けられたPUCCH(ACK/NACKリソース)を確保すると、上り単位バンドではPUCCHに要するリソース量が膨大になる。よって、端末の上り回線データを割り当てる上りリソース(例えば、PUSCH(Physical Uplink Shared Channel))に確保されるリソース量が少なくなるため、データのスループットが低下してしまう。
そこで、例えば、1つの上り単位バンドに配置されたPUCCH(ACK/NACKリソース)を複数の下り単位バンド間で共有すること、つまり、すべての単位バンドで1つのPUCCH(ACK/NACKリソース)を確保することが考えられる。具体的には、上り単位バンドでは、下り単位バンド当たりのCCE数(または、複数の下り単位バンド間で最大のCCE数)に対応するPUCCHを確保する。そして、各下り単位バンドの同一CCE番号のCCEが同一のPUCCHに対応付けられる。よって、端末は、いずれの下り単位バンドのCCEで割り当てられた下り回線データであるかにかかわらず、そのCCEに対応付けられたPUCCH(ACK/NACKリソース)を使用して、下り回線データに対するACK/NACK信号を送信する。
例えば、端末が2つの単位バンド(単位バンド1および単位バンド2)を使用する場合について説明する。下り回線のみで広帯域伝送(例えば、40MHzの通信帯域)を行う場合、端末は、例えば、下り回線では、単位バンド1および単位バンド2の双方の下り単位バンドを使用し、上り回線では、単位バンド2の上り単位バンドを使用せずに、単位バンド1の上り単位バンドのみを使用する。また、ここでは、2つの下り単位バンドには、LTE端末を収容できるように、同一CCE番号が付されたCCE(例えば、CCE#1,#2,…)が配置されている。また、上り単位バンドでは、例えば、CCE#1に対応付けられたPUCCH#1およびCCE#2に対応付けられたPUCCH#2が配置されている。よって、単位バンド1の下り単位バンドおよび単位バンド2の下り単位バンドにそれぞれ配置された同一CCE番号のCCE#1は、PUCCH#1に共通して対応付けられる。同様に、単位バンド1の下り単位バンドおよび単位バンド2の下り単位バンドにそれぞれ配置された同一CCE番号のCCE#2は、PUCCH#2に共通して対応付けられる。これにより、上り単位バンド内の制御チャネルに要するリソース量を増やすことなく、データのスループットの低下を防ぐことができる。また、端末毎に複数のCCEを使用してPDCCHを構成する場合があること、または、CCEを使用して上り回線データの割当情報を含むPDCCHを構成する場合があること(すなわち、端末でのACK/NACK信号の送信が不要な場合)を考慮すると、上り単位バンドに配置されたすべてのPUCCHが同時に使用される確率は低い。そのため、PUCCHを複数の単位バンド間で共有することにより、PUCCHのリソース使用効率を向上させることができる。
しかしながら、複数の下り単位バンド間で1つの上り単位バンドに配置されたPUCCHを共有する方法では、基地局では、ACK/NACK信号の衝突を避けるために、各端末へのCCEの割当に制限が生じる。例えば、単位バンド1の下り単位バンドのCCE#1で構成されるPDCCHを使用して割り当てられた下り回線データに対するACK/NACK信号は、CCE#1に対応付けられたPUCCH#1に割り当てられる。よって、単位バンド2の下り単位バンドでは、下り回線データの割当にCCE#1が使用されると、PUCCH#1において単位バンド1との間で衝突が発生する。このため、基地局は、単位バンド2では、CCE#1を割り当てることができなくなる。さらに、上述したように、端末毎に使用できるCCE領域(サーチスペース)が設定されるため、各端末宛てのPDCCHを割り当てるCCEはさらに限られる。
特に、端末に設定される下り単位バンド数が多くなるほど、基地局における、端末へのCCE割当の自由度はより低下する。例えば、5個の下り単位バンドおよび1個の上り単位バンドを使用する端末に対して、6個のCCEで構成されるサーチスペースが設定される場合について説明する。1CCE単位でPDCCHを用いる場合には、その端末宛てのCCE割当候補は各下り単位バンドのサーチスペース内でそれぞれ6個である。ここで、サーチスペース内の6個のCCEのうち、2個のCCEが他の端末宛てのPDCCHに割り当てられた場合、端末に割り当て可能なCCE(サーチスペース内の残りのCCE)は4個となる。よって、5個の下り単位バンドすべてにPDCCHを割り当てることができなくなる。また、下り単位バンドのCCEには、優先度がより高い報知情報を示す制御チャネル(例えば、BCH:Broadcast Channel)が割り当てられる場合があるため、この場合、サーチスペース内の割当可能なCCEの数はさらに減少してしまい、データ送信が制限されてしまう。
本発明の目的は、下り回線のみで広帯域伝送を行う場合でも、複数の単位バンド間でACK/NACK信号が衝突することなく、CCEの割当を柔軟に行うことができる基地局、端末および変調方法を提供することである。
本発明の端末は、複数の下り単位バンドを使用して通信する無線通信端末装置であって、前記複数の下り単位バンドのサーチスペース内のCCEをブラインド復号して、自装置宛ての下り回線データのリソース割当情報を得る受信手段と、前記複数の下り単位バンドのうち、自装置宛ての前記リソース割当情報が同一CCE番号のCCEに割り当てられた複数の特定の下り単位バンドの数に対応した変調多値数の変調方式に基づいて、前記特定の下り単位バンドにおける前記下り回線データに対する応答信号を変調する変調手段と、を具備する構成を採る。
本発明の基地局は、複数の下り単位バンドを使用して通信する無線通信端末装置に対して、前記無線通信端末装置宛ての下り回線データのリソース割当情報を、前記複数の下り単位バンドのうち、複数の特定の下り単位バンドのサーチスペース内の同一CCE番号のCCEにそれぞれ割り当てる割当手段と、前記特定の下り単位バンドの数に対応した変調多値数の変調方式に基づいて、前記特定の下り単位バンドにおける下り回線データに対する応答信号を復調する受信手段と、を具備する構成を採る。
本発明の変調方法は、複数の下り単位バンドを使用して通信する無線通信端末装置において、前記複数の下り単位バンドのサーチスペース内のCCEをブラインド復号して、前記無線通信端末装置宛ての下り回線データのリソース割当情報を得て、前記複数の下り単位バンドのうち、前記無線通信端末装置宛ての前記リソース割当情報が同一CCE番号のCCEに割り当てられた複数の特定の下り単位バンドの数に対応した変調多値数の変調方式に基づいて、前記特定の下り単位バンドにおける前記下り回線データに対する応答信号を変調するようにする。
本発明によれば、下り回線のみで広帯域伝送を行う場合でも、複数の単位バンド間でACK/NACK信号が衝突することなく、CCEの割当を柔軟に行うことができる。
本発明の実施の形態1に係る基地局の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1に係る端末の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1に係る各CCEに対応付けられたPUCCHのリソースを示す図 本発明の実施の形態1に係るACK/NACK信号の送信を示す図 本発明の実施の形態1に係るACK/NACK信号の送信を示す図 本発明の実施の形態1に係る信号点配置を示す図 本発明の実施の形態2に係る課題を示す図 本発明の実施の形態2に係る信号点配置を示す図
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、実施の形態において、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明は重複するので省略する。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態に係る基地局100の構成を示すブロック図である。
図1に示す基地局100において、設定部101は、例えば、所要伝送レートやデータ伝送量に従って、端末毎に上り回線および下り回線にそれぞれ使用する1つまたは複数の単位バンドを設定(configure)する。そして、設定部101は、各端末に設定した単位バンドを含む設定情報を制御部102、PDCCH生成部103および変調部106に出力する。
制御部102は、端末の上り回線データを割り当てる上りリソース(例えば、PUSCH)を示す上りリソース割当情報、および、端末宛ての下り回線データを割り当てる下りリソース(例えば、PDSCH(Physical Downlink Shared Channel))を示す下りリソース割当情報を生成する。そして、制御部102は、上りリソース割当情報をPDCCH生成部103および抽出部116に出力し、下りリソース割当情報をPDCCH生成部103および多重部108に出力する。ここで、制御部102は、設定部101から入力される設定情報に基づいて、上りリソース割当情報および下りリソース割当情報を、各端末に設定した下り単位バンドに配置されたPDCCHに割り当てる。具体的には、制御部102は、下りリソース割当情報を、その下りリソース割当情報に示されるリソース割当対象の下り単位バンドに配置されたPDCCHに割り当てる。また、制御部102は、上りリソース割当情報を、その上り割当情報に示されるリソース割当対象の上り単位バンドと対応付けられた下り単位バンドに配置されたPDCCHに割り当てる。なお、PDCCHは、1つまたは複数のCCEで構成される。
PDCCH生成部103は、制御部102から入力される上りリソース割当情報および下りリソース割当情報を含むPDCCH信号を生成する。また、PDCCH生成部103は、上りリソース割当情報および下りリソース割当情報が割り当てられたPDCCH信号にCRCビットを付加し、さらにCRCビットを端末IDでマスキング(または、スクランブリング)する。そして、PDCCH生成部103は、マスキング後のPDCCH信号を、変調部104に出力する。
変調部104は、PDCCH生成部103から入力されるPDCCH信号をチャネル符号化後に変調して、変調後のPDCCH信号を割当部105に出力する。
割当部105は、変調部104から入力される各端末のPDCCH信号を、各単位バンドの下り単位バンドにおける端末毎のサーチスペース内のCCEにそれぞれ割り当てる。例えば、割当部105は、各端末に設定された複数の下り単位バンド毎のサーチスペースを、各端末の端末IDおよびランダム化を行うハッシュ関数を用いて算出されるCCE番号と、サーチスペースを構成するCCE数(L)とから算出する。つまり、割当部105は、ある端末の端末IDおよびハッシュ関数を用いて算出される、CCE番号をその端末のサーチスペースの開始位置(CCE番号)に設定し、その端末のサーチスペースとして、開始位置からCCE数Lだけの連続したCCEまでを設定する。ここで、割当部105は、端末毎に設定した複数の下り単位バンド間では、同一のサーチスペース(同一CCE番号のCCEで構成されるサーチスペース)を設定する。そして、割当部105は、CCEに割り当てたPDCCH信号を多重部108に出力する。また、割当部105は、PDCCH信号(リソース割当情報)が割り当てられたCCEを示す情報をACK/NACK受信部119に出力する。なお、割当部105におけるCCE割当処理の詳細については後述する。
変調部106は、設定部101から入力される設定情報を変調して、変調後の設定情報を多重部108に出力する。
変調部107は、入力される送信データ(下り回線データ)をチャネル符号化後に変調して、変調後の送信データ信号を多重部108に出力する。
多重部108は、割当部105から入力されるPDCCH信号、変調部106から入力される設定情報および変調部107から入力されるデータ信号(つまり、PDSCH信号)を多重する。ここで、多重部108は、制御部102から入力される下りリソース割当情報に基づいて、PDCCH信号およびデータ信号(PDSCH信号)を各下り単位バンドにマッピングする。なお、多重部108は、設定情報をPDSCHにマッピングしてもよい。そして、多重部108は、多重信号をIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)部109に出力する。
IFFT部109は、多重部108から入力される多重信号を時間波形に変換し、CP(Cyclic Prefix)付加部110は、この時間波形にCPを付加することによりOFDM信号を得る。
送信RF部111は、CP付加部110から入力されるOFDM信号に対して送信無線処理(アップコンバート、ディジタルアナログ(D/A)変換など)を施し、アンテナ112を介して送信する。
一方、受信RF部113は、アンテナ112を介して受信帯域で受信した受信無線信号に対して受信無線処理(ダウンコンバート、アナログディジタル(A/D)変換など)を施し、得られた受信信号をCP除去部114に出力する。
CP除去部114は、受信信号からCPを除去し、FFT(Fast Fourier Transform)部115は、CP除去後の受信信号を周波数領域信号に変換する。
抽出部116は、制御部102から入力される上りリソース割当情報に基づいて、FFT部115から入力される周波数領域信号から上り回線データを抽出する。そして、IDFT(Inverse Discrete Fourier transform)部117は、抽出信号を時間領域信号に変換し、その時間領域信号をデータ受信部118およびACK/NACK受信部119に出力する。
データ受信部118は、IDFT部117から入力される時間領域信号を復号する。そして、データ受信部118は、復号後の上り回線データを受信データとして出力する。
ACK/NACK受信部119は、IDFT部117から入力される時間領域信号のうち、下り回線データ(PDSCH信号)に対する各端末からのACK/NACK信号を、その下り回線データの割当に使用されたCCEに対応付けられたPUCCHから抽出する。そして、ACK/NACK受信部119は、抽出したACK/NACK信号のACK/NACK判定を行う。ここで、基地局100が複数の単位バンドの下り回線データ(PDSCH信号)の下りリソース割当情報を含むPDCCH信号を、複数の単位バンドの下り単位バンドのCCEに割り当てた場合、ACK/NACK受信部119は、それぞれのCCEのCCE番号に対応付けられたPUCCHから、複数のACK/NACK信号を抽出する。
また、割当部105が1つの端末宛ての下り回線データのリソース割当情報を複数の特定の下り単位バンドの同一CCE番号のCCEに割り当てた場合、ACK/NACK受信部119は、同一CCE番号のCCEが割り当てられた特定の下り単位バンド数に応じた変調多値数の変調方式に基づいて、特定の下り単位バンドにおける下り回線データに対するACK/NACK信号を復調する。具体的には、ACK/NACK受信部119は、下りリソース割当情報がm個の下り単位バンドで同一CCE番号のCCEに割り当てられた場合、変調多値数2の変調方式(例えば、m=2の場合(変調多値数:4)はQPSK、m=4の場合は16QAM、m=6の場合は64QAM)に基づいて、ACK/NACK信号を復調する。これにより、ACK/NACK受信部119は、同一CCE番号のCCEを使用して割り当てられた、複数の単位バンドの下り回線データに対する各ACK/NACK信号を得る。
図2は、本実施の形態に係る端末200の構成を示すブロック図である。端末200は、複数の下り単位バンドを使用してデータ信号(下り回線データ)を受信し、そのデータ信号に対するACK/NACK信号を1つの上り単位バンドのPUCCHを用いて基地局100へ送信する。
図2に示す端末200において、受信RF部202は、受信帯域を変更可能に構成されており、設定情報受信部206から入力される帯域情報に基づいて、受信帯域を変更する。そして、受信RF部202は、アンテナ201を介して受信帯域で受信した受信無線信号(ここでは、OFDM信号)に対して受信無線処理(ダウンコンバート、アナログディジタル(A/D)変換など)を施し、得られた受信信号をCP除去部203に出力する。
CP除去部203は、受信信号からCPを除去し、FFT部204はCP除去後の受信信号を周波数領域信号に変換する。この周波数領域信号は、分離部205に出力される。
分離部205は、FFT部204から入力される信号を、設定情報を含む上位レイヤの制御信号(例えば、RRCシグナリング等)とPDCCH信号とデータ信号(つまり、PDSCH信号)とに分離する。そして、分離部205は、制御情報を設定情報受信部206に出力し、PDCCH信号をPDCCH受信部207に出力し、PDSCH信号をPDSCH受信部208に出力する。
設定情報受信部206は、分離部205から入力される制御信号から、自端末に設定された上り単位バンドおよび下り単位バンドを示す情報を読み取り、読み取った情報を帯域情報としてPDCCH受信部207、受信RF部202および送信RF部215に出力する。また、設定情報受信部206は、分離部205から入力される制御信号から、自端末に設定された端末IDを示す情報を読み取り、読み取った情報を端末ID情報としてPDCCH受信部207に出力する。
PDCCH受信部207は、分離部205から入力されるPDCCH信号をブラインド復号して、自端末宛てのPDCCH信号(下りリソース割当情報)を得る。ここで、PDCCH信号は、設定情報受信部206から入力される帯域情報に示される、自端末に設定された下り単位バンドに配置されたCCE(すなわち、PDCCH)にそれぞれ割り当てられている。具体的には、まず、PDCCH受信部207は、設定情報受信部206から入力される端末ID情報に示される自端末の端末IDを用いて自端末のサーチスペースを算出する。ここで、算出されるサーチスペース(サーチスペースを構成するCCEのCCE番号)は、自端末に設定された複数の下り単位バンド間ですべて同一である。そして、PDCCH受信部207は、算出したサーチスペース内の各CCEに割り当てられたPDCCH信号を復調および復号する。そして、PDCCH受信部207は、復号後のPDCCH信号に対して、端末ID情報に示される自端末の端末IDでCRCビットをデマスキングすることによりCRC=OK(誤り無し)となったPDCCH信号を自端末宛てのPDCCH信号であると判定する。PDCCH受信部207は、PDCCH信号が送信されている単位バンド毎に上記ブラインド復号を行うことにより、その単位バンドのリソース割当情報を取得する。そして、PDCCH受信部207は、自端末宛てのPDCCH信号に含まれる下りリソース割当情報をPDSCH受信部208に出力し、上りリソース割当情報をマッピング部212に出力する。また、PDCCH受信部207は、各単位バンドで自端末宛てのPDCCH信号が検出されたCCE(CRC=OKとなるCCE)のCCE番号をマッピング部212に出力する。
また、PDCCH受信部207は、自端末に設定された複数の下り単位バンドのうち、自端末宛てのPDCCH信号(下りリソース割当情報)が同一CCE番号のCCEに割り当てられた特定の下り単位バンドの数に基づいて、ACK/NACK信号の変調多値数(変調レベル)を算出する。具体的には、自端末に設定された複数の下り単位バンドのうち、自端末宛てのPDCCH信号が同一CCE番号のCCEに割り当てられた単位バンド数がmの場合、PDCCH受信部207は、ACK/NACK信号の変調多値数(変調レベル)を2とする。そして、PDCCH受信部207は、算出した変調多値数2を変調部209に出力する。
PDSCH受信部208は、PDCCH受信部207から入力される下りリソース割当情報に基づいて、分離部205から入力されるPDSCH信号から受信データ(下り回線データ)を抽出する。また、PDSCH受信部208は、抽出した受信データ(下り回線データ)に対して誤り検出を行う。そして、PDSCH受信部208は、誤り検出の結果、受信データに誤りがある場合にはACK/NACK信号としてNACK信号を生成し、受信データに誤りが無い場合にはACK/NACK信号としてACK信号を生成する。そして、PDSCH受信部208は、ACK/NACK信号を変調部209に出力する。
変調部209は、PDCCH受信部207から入力される変調多値数(2)の変調方式に基づいて、PDSCH受信部208から入力されるACK/NACK信号を変調する。つまり、変調部209は、自端末に設定された複数の下り単位バンドのうち、自端末宛てのPDCCH信号(下りリソース割当情報)が同一CCE番号のCCEに割り当てられた特定の下り単位バンドの数に対応した変調多値数の変調方式に基づいて、特定の下り単位バンドにおける下り回線データに対するACK/NACK信号を変調する。これにより、変調部209では、特定の下り単位バンドにおける下り回線データに対するそれぞれのACK/NACK信号を含む変調シンボルが得られる。そして、変調部209は、変調後のACK/NACK信号をDFT(Discrete Fourier transform)部211に出力する。
変調部210は、送信データ(上り回線データ)を変調し、変調後のデータ信号をDFT部211に出力する。
DFT部211は、変調部209から入力されるACK/NACK信号および変調部210から入力されるデータ信号を周波数領域に変換し、得られる複数の周波数成分をマッピング部212に出力する。
マッピング部212は、PDCCH受信部207から入力される上りリソース割当情報に従って、DFT部211から入力される複数の周波数成分のうち、データ信号に相当する周波数成分を、上り単位バンドに配置されたPUSCHにマッピングする。また、マッピング部212は、PDCCH受信部207から入力されるCCE番号に従って、DFT部211から入力される複数の周波数成分のうち、ACK/NACK信号に相当する周波数成分またはコードリソースを、上り単位バンドに配置されたPUCCHにマッピングする。
例えば、図3に示すように、1次拡散系列(ZAC(Zero Auto Correlation)系列の巡回シフト量)と2次拡散系列(ウォルシュ系列のようなブロックワイズ拡散コード(Block-wise spreading code))とによりPUCCHのリソースが定義される。すなわち、マッピング部212では、ACK/NACK信号は、PDCCH受信部207から入力されるCCE番号に対応付けられた1次拡散系列と2次拡散系列とに割り当てられる。また、図3に示すPUCCHは、複数の下り単位バンドで共有する。よって、複数の下り単位バンドでPDSCH信号が送信された場合、マッピング部212は、各下り単位バンドで送信されたPDSCH信号に対するACK/NACK信号を、そのPDSCH信号の割当に使用されたCCEのCCE番号に対応付けられたPUCCHのリソースにそれぞれ割り当てる。例えば、単位バンド1の下り単位バンドのCCE#0を使用して割り当てられたPDSCH信号に対するACK/NACK信号は、図3に示すCCE#0に対応するPUCCHのリソースに割り当てられる。同様に、例えば、単位バンド2の下り単位バンドのCCE#2を使用して割り当てられたPDSCH信号に対するACK/NACK信号は、図3に示すCCE#2に対応するPUCCHのリソースに割り当てられる。また、例えば、単位バンド1の下り単位バンドのPDSCH信号が単位バンド1のCCE#0を使用して割り当てられ、単位バンド2の下り単位バンドのPDSCH信号が単位バンド2のCCE#0を使用して割り当てられた場合には、これらに対するACK/NACK信号は図3に示すCCE#0に対応するPUCCHのリソースに割り当てられる(図示せず)。
なお、変調部209、変調部210、DFT部211およびマッピング部212は単位バンド毎に設けられてもよい。
IFFT部213は、PUSCHにマッピングされた複数の周波数成分を時間領域波形に変換し、CP付加部214は、その時間領域波形にCPを付加する。
送信RF部215は、送信帯域を変更可能に構成されており、設定情報受信部206から入力される帯域情報に基づいて、送信帯域を設定する。そして、送信RF部215は、CPが付加された信号に送信無線処理(アップコンバート、ディジタルアナログ(D/A)変換など)を施してアンテナ201を介して送信する。
次に、基地局100および端末200の動作の詳細について説明する。
以下の説明では、基地局100の設定部101(図1)は、図4および図5に示すように、2つの下り単位バンド(単位バンド1および単位バンド2)および1つの上り単位バンド(単位バンド1)を端末200に設定する。すなわち、図4および図5に示すように、設定部101は、端末200に対して、単位バンド1では上り単位バンドおよび下り単位バンドの双方を設定する一方、単位バンド2では、上り単位バンドを設定しないで(未設定)、下り単位バンドのみを設定する。すなわち、基地局100と端末200とは、2つの下り単位バンド、および、下り単位バンドよりも少ない数の1つの上り単位バンドを使用して通信する。
また、各下り単位バンドに配置されるPDCCHは、図4および図5に示すように、複数のCCE(CCE#1,CCE#2,CCE#3,…)で構成される。また、図4および図5に示すように、単位バンド1および単位バンド2は、単位バンド1の上り単位バンドに配置されたPUCCH(例えば、図3)を共有する。よって、端末200は、いずれの単位バンドで受信したPDSCH信号であるかにかかわらず、そのPDSCH信号の割当に使用されたCCEに対応付けられた、単位バンド1の上り単位バンドに配置された1つのPUCCHのリソース領域を使用してACK/NACK信号を基地局100へ送信する。
ここで、割当部105は、ACK/NACK信号用のPUCCH(ACK/NACKリソース)が複数の下り単位バンド間でできるだけ衝突しないように、下りリソース割当情報を含むPDCCH信号をCCEに割り当てる。例えば、図4に示すように、単位バンド1の下りリソース割当情報(つまり、単位バンド1のPDSCHの割当を示す情報)を含むPDCCH信号が単位バンド1の下り単位バンドのCCE#1に割り当てられている。この場合、割当部105は、単位バンド2の下り単位バンドでは、単位バンド2の下りリソース割当情報(つまり、単位バンド2のPDSCHの割当を示す情報)を含むPDCCH信号を、CCE#1以外のCCE(図4では、CCE#2)に割り当てる。一方、単位バンド1の下りリソース割当情報を含むPDCCH信号をCCEに割り当てる場合には、割当部105は、単位バンド1の下りリソース割当情報を含むPDCCH信号を、単位バンド2の下り単位バンドで使用されているCCE#2以外のCCEに割り当てる。ここで、単位バンド2の上り単位バンド(端末200では未設定)が設定された他の端末は、基地局100へのACK/NACK信号の送信に、単位バンド2の上り単位バンドに配置されたPUCCHを使用する。すなわち、単位バンド1の上り単位バンドに配置されたPUCCHでは端末200と他の端末との間で衝突が生じない。このため、割当部105は、単位バンド2の下り単位バンドでは、他の端末宛ての下りリソース割当情報を含むPDCCH信号を、単位バンド1で使用されているCCE#1に割り当ててもよい(図示せず)。
ここで、基地局100が、図5に示すように、PDCCH信号を、端末200に設定した複数の下り単位バンド(図5では単位バンド1および単位バンド2)間で同一CCE番号のCCE(図5ではCCE#1)に割り当てたとする。この場合、端末200は、同一CCE番号のCCEが割り当てられた下り単位バンドの数(図5では2個)に応じた変調多値数の変調方式に基づいて、同一CCE番号のCCEを使用して送信された複数の下り回線データに対するACK/NACK信号を変調する。また、端末200は、変調後のACK/NACK信号を、そのCCE番号のCCE(複数の下り単位バンドに割り当てられたCCE)に対応付けられたPUCCHを使用して送信する。つまり、端末200は、同一CCE番号のCCEを使用して送信された複数の下り回線データに対する複数のACK/NACK信号を含む変調シンボルを、そのCCEに対応付けられたPUCCHにマッピングする。
以下、基地局100が、端末200に設定した複数の単位バンドにおけるPDCCH信号を、複数の単位バンド間で同一CCE番号のCCEに割り当てる場合について具体的に説明する。
基地局100の割当部105(図1)は、端末200に設定された複数の下り単位バンドのうち、最大log(M)個の下り単位バンドの同一CCE番号のCCEに、各下り単位バンドのPDCCH信号をそれぞれ割り当てる。ここで、Mは、ACK/NACK信号の変調多値数の最大値である。
ここで、変調多値数の最大値Mは、端末毎に異なってもよい。例えば、セル中心付近に位置する端末が高い変調多値数でACK/NACK信号を送信する場合には、基地局100では十分な受信品質でACK/NACK信号が受信される。このため、セル中心付近に位置する端末に対する変調多値数の最大値Mを高くしてもよい。一方、セルエッジ付近に位置する端末が高い変調多値数でACK/NACK信号を送信する場合には、基地局100では十分な受信品質でACK/NACK信号が受信されない。このため、セルエッジ付近に位置する端末に対する変調多値数の最大値Mを低くしてもよい。
ただし、例えば、2つのACK/NACK信号(1ビット×2個)が送信される際には、BPSK変調された2つのACK/NACK信号(つまり、2つの変調シンボル)を2つのPUCCHを用いて送信(すなわち、マルチコード送信)するよりも、QPSK変調された2つのACK/NACK信号(つまり、1つの変調シンボル)を1つのPUCCHを用いて送信する方がPAPR(Peak to Average Power Ratio)値またはCM(Cubic Metric)値はより低くなる。つまり、QPSK変調では、BPSK変調よりも低いPAPR値またはCM値でACK/NACK信号が送信される。つまり、QPSK変調では、BPSK変調よりも最大送信電力を高くすることができる。
そこで、基地局100は、セルエッジ付近に位置する端末に対して、QPSKとなる変調多値数(つまり、変調多値数:4)を、特定の下り単位バンドの数に対応した変調多値数の上限としてもよい。つまり、割当部105は、セルエッジ付近に位置する端末に対して、最大2(=log(4))個の下り単位バンド間で同一CCE番号のCCEにPDCCH信号を割り当てる。そして、セルエッジ付近に位置する端末の変調部209は、QPSKとなる変調多値数(つまり、変調多値数:4)を、特定の下り単位バンドの数に対応した変調多値数の上限として、自端末が送信するACK/NACK信号を変調する。さらに、端末200の電力制御部(図示せず)は、変調部209がBPSKを用いてACK/NACK信号を変調する場合のACK/NACK信号の送信電力よりも、変調部209がQPSKを用いてACK/NACK信号を変調する場合のACK/NACK信号の送信電力をより大きくする。これにより、基地局100におけるACK/NACK信号の受信品質を向上させることができる。
次に、図5に示すように、基地局100の割当部105が、2(=log(4))個の下り単位バンド(単位バンド1および単位バンド2)の同一CCE番号のCCE#1にPDCCH信号(下りリソース割当情報)を割り当てた場合について説明する。
端末200のPDCCH受信部207は、図5に示す単位バンド1および単位バンド2のサーチスペース(図示せず)内のCCEに対してブラインド復号して、単位バンド1および単位バンド2の双方のCCE#1に自端末宛ての下りリソース情報が割り当てられていることを特定する。つまり、PDCCH信号(下りリソース割当情報)が同一CCE番号のCCE(図5ではCCE#1)に割り当てられた単位バンド(単位バンド1および単位バンド2)の数は2個である。よって、PDCCH受信部207は、双方の下り単位バンドのCCE#1を使用して割り当てられた下り回線データ(PDSCH信号)に対するACK/NACK信号の変調多値数2として、4(=2)を算出する。
そして、変調部209は、変調多値数2=4の変調方式であるQPSKに基づいて、単位バンド1のCCE#1を使用して割り当てられた下り回線データに対するACK/NACK信号(1ビット)、および、単位バンド2のCCE#1を使用して割り当てられた下り回線データに対するACK/NACK信号(1ビット)を変調する。具体的には、図6に示すように、変調部209は、単位バンド1および単位バンド2の2個のACK/NACK信号(1ビット×2個)を、IQ平面上の複数の信号点のいずれかに配置することにより、ACK/NACK信号をQPSK変調する。図6では、単位バンド1のACK/NACK信号がQPSKの各信号点の1ビット目(上位ビット)に配置され、単位バンド2のACK/NACK信号がQPSKの各信号点の2ビット目(下位ビット)に配置される。また、図6では、‘1’がACKを示し、‘0’がNACKを示す。
よって、例えば、単位バンド1のACK/NACK信号が‘1’(ACK)であり、単位バンド2のACK/NACK信号が‘1’(ACK)である場合、変調部209は、2つのACK/NACK信号をQPSK信号として、図6に示す信号点‘11’に配置する。同様に、単位バンド1のACK/NACK信号が‘0’(NACK)であり、単位バンド2のACK/NACK信号が‘1’(ACK)である場合、変調部209は、2つのACK/NACK信号をQPSK信号として、図6に示す信号点‘01’に配置する。信号点‘00’および‘10’についても同様である。
そして、マッピング部212は、図5に示すように、単位バンド1および単位バンド2双方のACK/NACK信号を含む1つの変調シンボルを、CCE#1に対応付けられたPUCCHにマッピングする。
一方、基地局100のACK/NACK受信部119は、変調多値数2=4(QPSK)の変調方式であるQPSKに基づいて、ACK/NACK信号を復調することにより、単位バンド1のACK/NACK信号(図6に示す信号点の1ビット目)および単位バンド2のACK/NACK信号(図6に示す信号点の2ビット目)をそれぞれ抽出する。
このように、端末200は、自端末に設定された複数の下り単位バンドにおいて同一CCE番号のCCEにPDCCH信号(下りリソース割当情報)が割り当てられた場合、つまり、複数の単位バンドにおいて同一PUCCHに対応付けられたCCEが使用される場合、ACK/NACK信号の変調多値数を増加させる。これにより、端末200は、同一CCE番号のCCEを使用した単位バンドで受信した下り回線データに対する各ACK/NACK信号を含む変調シンボルを生成する。つまり、端末200は同一PUCCHを使用して複数の単位バンドのACK/NACK信号を送信することができる。このため、端末200では、単位バンド1および単位バンド2の双方で同一CCE番号のCCEにPDCCH信号を割り当てても、単位バンド1と単位バンド2との間では、ACK/NACK信号の衝突は発生しない。
例えば、優先度が端末200よりも高い他の端末へのCCE割当、または、優先度がより高い報知情報(例えば、BCH)へのCCE割当により、端末200に設定された複数の下り単位バンド間において、同一CCE番号のCCE(同一PUCCHに対応付けられたCCE)しか残らない場合があり得る。しかし、上述したように、端末200は、同一CCE番号のCCEを使用して割り当てられた、複数の単位バンドの下り回線データに対する各ACK/NACK信号を、同一PUCCHを用いて基地局100へ送信することができる。
このため、基地局100は、端末200に設定した互いに異なる単位バンド間でのCCE割当による制限を受けることなく、各下り単位バンドにおいてCCE割当を柔軟に行うことができる。つまり、基地局100では、PDCCH信号をCCEに割り当てられないことによりデータ送信が制限される可能性を低減することができる。
このように、本実施の形態によれば、端末は、互いに異なる単位バンドの下り単位バンドの同一CCE番号のCCEを使用して割り当てられたPDSCH信号(下り回線データ)に対するACK/NACK信号を、同一CCE番号のCCEを使用した下り単位バンドの数に応じた変調多値数の変調方式に基づいて変調する。これにより、端末は、複数の下り単位バンドの同一CCE番号のCCEを使用して割り当てられたPDSCH信号(下り回線データ)に対するACK/NACK信号を、同一PUCCHにマッピングすることができる。よって、下り回線のみで広帯域伝送を行う場合、つまり、上り回線で狭帯域伝送を行う場合でも、基地局は、単位バンド間でのACK/NACK信号の衝突を発生させることなく、リソース割当情報を含むPDCCH信号をCCEに割り当てることができる。よって、本設定方法によれば、下り回線のみで広帯域伝送を行う場合でも、複数の単位バンド間でACK/NACK信号が衝突することなく、CCEの割当を柔軟に行うことができる。
また、本実施の形態では、ACK/NACK信号に設定される変調多値数の上限をQPSKに制限した。これにより、より高い変調多値数でACK/NACK信号が送信されること、つまり、信号点間距離の不均等性から受信品質が劣化することを防げるため、ACK/NACK信号の誤り率を低減することができる(つまり、ACK/NACK信号伝送の信頼度を向上させることができる)。
また、本実施の形態によれば、セルエッジ付近に位置する端末に対して、QPSKとなる変調多値数を、複数の下り単位バンドの同一CCE番号のCCEを使用して割り当てられた下り回線データに対するACK/NACK信号の変調多値数の上限とする。これにより、セルエッジ付近に位置する端末は、同一CCE番号のCCEを使用して割り当てられた下り回線データに対するACK/NACK信号を、1シンボルで送信できる。つまり、セルエッジ付近に位置する端末は、マルチコード送信を避けることができるため、低PAPR値または低CMでACK/NACK信号を送信することができる。
なお、本実施の形態において、変調多値数の最大値Mは基地局100から各端末へ予め通知されてもよい。これにより、各端末では、log(M)個より多い数の単位バンド間で同一CCE番号のCCEにPDCCH信号が割り当てられた場合には、単位バンドに割り当てられたPDCCH信号のいずれかが受信誤りであると判断することができる。よって、各端末は、ACK/NACK信号の基地局100への送信を停止することができる。
また、変調多値数の最大値Mをセル毎に設定してもよい。そして、基地局100は、自局のセル内に位置する端末に、自局のセルで設定したMを通知してもよい。
(実施の形態2)
例えば、基地局が、PDCCH信号を、単位バンド1および単位バンド2の同一CCE番号のCCEに割り当て、1つの端末に対して送信し、その端末が単位バンド1のPDCCH信号を受信できなかった場合(つまり、端末が単位バンド2のPDCCH信号のみを受信した場合)について説明する。
この場合、端末は、2つの単位バンドで同一CCE番号のCCEが使用されていないと判断する。よって、端末は、図7に示すように、単位バンド2のPDCCH信号で割り当てられた下り回線データに対するACK/NACK信号を、BPSKの信号点(図7に示す‘×’印の‘0’または‘1’)に配置して基地局へ送信する。
しかし、基地局は、同一CCE番号のCCEを2つの下り単位バンドで使用したため、実施の形態1と同様にして、変調多値数4(=2)のQPSKの信号点(図7に示す‘+’印の‘00’〜‘11’)に基づいて、ACK/NACK信号を受信する。つまり、基地局は、図7に示すQ軸を判定軸として単位バンド1のACK/NACK信号の判定を行い、図7に示すI軸を判定軸として単位バンド2のACK/NACK信号の判定を行う。
例えば、図7において、端末が単位バンド2のACK/NACK信号として‘1’(ACK)をBPSK信号で送信する(すなわち、I軸上の‘1’に配置する)場合を一例として説明する。基地局は、QPSKの信号点に基づいてACK/NACK信号の判定をするため、チャネル推定誤差またはノイズの影響が少ない場合には、受信したACK/NACK信号を、単位バンド1の‘1:ACK’と判定(判定軸:Q軸)する。また、基地局は、受信したACK/NACK信号がI軸上に配置されているため、単位バンド2では端末からのACK/NACK信号が送信されないDTX(Discontinuous Transmission)として判定(判定軸:I軸)する。
つまり、端末が単位バンド1の下り回線データを受信していないにもかかわらず、基地局は単位バンド1では端末が下り回線データの受信に成功した(ACK)と判断する。また、端末が単位バンド2の下り回線データを正常に受信したにもかかわらず、基地局は単位バンド2では端末が下り回線データを正常に受信していないと判断し、再送データを再送する。このように、基地局がある単位バンドのPDCCH信号を送信したにもかかわらず、端末がその単位バンドのPDCCHを受信できなかった場合には、基地局はACK/NACK判定を正確にできず、結果としてデータスループットが低下してしまう。
そこで、本実施の形態では、端末200の変調部209は、BPSKを用いる場合、複数の下り単位バンドのうち、バンド番号が奇数である下り単位バンドのACK/NACK信号をI軸上の信号点に配置し、バンド番号が偶数である下り単位バンドのACK/NACK信号をQ軸上の信号点に配置する。つまり、変調部209は、複数の下り単位バンドのバンド番号にそれぞれ対応付けられた信号点を用いて、各下り単位バンドのACK/NACK信号を変調する。
以下、具体的に説明する。ここでは、ACK/NACK信号の変調多値数の上限を4(つまり、QPSK)とする。
本実施の形態に係る基地局100の割当部105(図1)は、端末200に設定された複数の下り単位バンドにおいて、各下り単位バンドから送信するPDCCH信号を、最大2(=log(4))個の下り単位バンドで同一CCE番号のCCEにそれぞれ割り当てる。
ACK/NACK受信部119は、実施の形態1と同様、変調多値数2の変調方式に基づいて、ACK/NACK信号を復調する。ただし、ACK/NACK受信部119は、例えば、奇数番号の単位バンドのCCEを使用して割り当てられた下り回線データに対するACK/NACK信号を、そのCCEに対応付けられたPUCCHのI軸でのビット判定(つまり、Q軸を判定軸とするビット判定)により復調する。一方、ACK/NACK受信部119は、例えば、偶数番号の単位バンドのCCEを使用して割り当てられた下り回線データに対するACK/NACK信号を、そのCCEに対応付けられたPUCCHのQ軸でのビット判定(つまり、I軸を判定軸とするビット判定)により復調する。
一方、本実施の形態に係る端末200の変調部209は、BPSKを用いる場合(複数の下り単位バンド間の同一CCE番号のCCEが使用されていない場合)、奇数番号の単位バンドのCCEを使用して割り当てられた下り回線データに対するACK/NACK信号をI軸上に配置し、偶数番号の単位バンドのCCEを使用して割り当てられた下り回線データに対するACK/NACK信号をQ軸上に配置する。つまり、変調部209では、単位バンドの番号(奇数番号および偶数番号)と、I軸およびQ軸とが予め対応付けられており、単位バンドにより使用する軸(I軸またはQ軸)が異なる。
例えば、図8に示すIQ平面において、変調部209は、奇数番号の単位バンドである単位バンド1のACK/NACK信号を、I軸上の信号点(‘0’または‘1’)に配置することにより、BPSK信号として送信する。同様に、変調部209は、図8に示すように、偶数番号の単位バンドである単位バンド2のACK/NACK信号を、Q軸上の信号点(‘0’または‘1’)に配置することにより、BPSK信号として送信する。
また、複数の下り単位バンド間の同一CCE番号のCCEが使用された場合、変調部209は、実施の形態1と同様にして、そのCCEを使用して割り当てられた下り回線データに対するACK/NACK信号をQPSKに基づいて変調する。つまり、図8に示すように、奇数番号の単位バンドのACK/NACK信号と偶数番号の単位バンドのACK/NACK信号とがI軸およびQ軸で多重されたQPSK信号(図8に示す‘+’印の信号点)が送信される。ここで、基地局100は、奇数番号(または偶数番号)の単位バンド間で、同一CCE番号のCCEを使用しないように、CCE割当をスケジューリングしてもよい。
次に、基地局100が単位バンド1および単位バンド2の双方で同一CCE番号のCCEにPDCCH信号を割り当て、端末200が単位バンド1のPDCCH信号を受信できなかった場合(つまり、端末が単位バンド2のPDCCH信号のみを受信した場合)について説明する。ここでは、図8において、図7と同様、端末200が単位バンド2のACK/NACK信号として‘1’(ACK)をBPSK信号で送信する場合を一例として説明する。
端末200の変調部209は、単位バンド2の下り回線データに対するACK/NACK信号(‘1’(ACK))を、単位バンド2、すなわち、偶数番号の単位バンドに対応付けられたQ軸上の信号点‘1’に配置する。
そして、基地局100のACK/NACK受信部119は、Q軸でのビット判定、つまり、I軸を判定軸とするビット判定により、単位バンド2のACK/NACK信号の判定を行う。よって、図8に示すように、ACK/NACK受信部119は、受信したACK/NACK信号(Q軸上の‘1’)を単位バンド2のACKと判定する。また、ACK/NACK受信部119は、I軸でのビット判定、つまり、Q軸を判定軸とするビット判定により、単位バンド1のACK/NACK信号の判定を行う。よって、図8に示すように、ACK/NACK受信部119は、受信したACK/NACK信号がQ軸上に配置されているため、単位バンド1はDTXであると判定し、単位バンド1の下り回線データを再送する。
このようにして、本実施の形態では、単位バンド毎にACK/NACK信号のビット判定を行う軸としてI軸またはQ軸が対応付けられる。このため、基地局では、I軸およびQ軸でそれぞれ独立にACK/NACK信号を判定することができる。よって、基地局が複数の単位バンドにおいて同一CCE番号のCCEに割り当てたPDCCH信号を送信したにもかかわらず、端末が一方の単位バンドのPDCCH信号を受信できなかった場合でも、基地局は、I軸またはQ軸に対応付けられた単位バンド毎のACK/NACK信号を正確に判定できる可能性が高くなる。また、基地局は、端末でPDCCH信号を受信できなかった単位バンドでは、DTX(すなわち、端末がACK/NACK信号を送信していない)と判定できる可能性が高くなる。よって、本実施の形態によれば、実施の形態1と同様の効果を得つつ、さらに、端末が一部のPDCCH信号を受信できない場合でも、各単位バンドのACK/NACK信号の判定を正確に行うことができる。
なお、本実施の形態において、単位バンドとIQ軸との対応付けは基地局100から各端末へ予め通知してもよい。
また、本実施の形態では、端末200の変調部209が、BPSKを用いる場合、奇数番号の単位バンドのACK/NACK信号をI軸上に配置し、偶数番号の単位バンドのACK/NACK信号をQ軸上に配置する場合について説明した。しかし、本発明では、変調部209が、BPSKを用いる場合、偶数番号の単位バンドのACK/NACK信号をI軸上に配置し、奇数番号の単位バンドのACK/NACK信号をQ軸上に配置してもよい。また、本発明では、ACK/NACK信号を配置する軸は、IQ軸に限らず、例えば、IQ軸を45度回転させた軸を用いてもよい。
また、本実施の形態では、基地局100が、IQ軸を判定軸として各単位バンドのACK/NACK信号の判定する場合について説明した。しかし、本発明では、判定軸はIQ軸に限らず、例えば、基地局100は、IQ軸を45度回転させた軸を判定軸として各単位バンドのACK/NACK信号の判定を行ってもよい。
以上、本発明の各実施の形態について説明した。
なお、上記実施の形態では、1つのPDCCHが占有するCCE数(CCE連結数:CCE aggregation level)が、1つまたは複数のいずれの場合でも、本発明を適用することができる。また、1つのPDCCHが占有するCCE連結数毎にサーチスペースを算出し、サーチスペースを構成するCCE数Lは、CCE連結数に応じて異ならせてもよい。
また、上記実施の形態では、奇数番号の単位バンドおよび偶数番号の単位バンドがIQ軸にそれぞれ対応付けられる場合について説明した。しかし、本発明では、IQ軸にそれぞれ対応付ける単位バンドとして、優先度が高いAnchorバンド、および、Anchorバンド以外の単位バンドをそれぞれ用いてもよい。
また、上記実施の形態では、基地局が、端末に設定される複数の下り単位バンド間で同一のサーチスペース(すなわち、同一CCE番号のCCEから構成されるサーチスペース)を設定する場合について説明した。しかし、本発明では、基地局は、端末に設定される複数の下り単位バンド毎に互いに異なるサーチスペースを設定してもよい。この場合、基地局は、複数の下り単位バンドのサーチスペース間で重複するCCEに対してのみ、複数の下り単位バンド間で同一CCE番号のCCEの割当が可能となり、上記実施の形態を適用することができる。
また、上記実施の形態で説明したCCEは論理的なリソースであり、CCEを実際の物理的な時間・周波数リソースへ配置する際には、CCEは単位バンド内の全帯域に渡って分散して配置される。また、論理的なリソースとしてのCCEが単位バンド毎に分割されてさえいれば、実際の物理的な時間・周波数リソースへのCCEの配置は、全システム帯域(つまり全単位バンド)に渡って分散した配置でもよい。
また、本実施の形態では、1つの単位バンドのPDSCHに対して1つのACK/NACK信号が送信される場合を説明した。しかし、本発明では、MIMO(Multiple-Input Multiple Output)による空間多重送信時など、1つの単位バンドのPDSCHに対して複数のACK/NACK信号が送信される場合には、同一CCE番号のCCEが割り当てられた単位バンドの合計のACK/NACK数に対応した変調多値数で送信することにより、同様の効果が得られる。
また、本発明では、端末IDとしてC−RNTI(Cell-Radio Network Temporary Identifier)を用いてもよい。
本発明において、マスキング(スクランブリング)処理は、ビット間(すなわち、CRCビットと端末ID)の乗算でもよく、ビット同士を加算し、加算結果のmod2(すなわち、加算結果を2で割ったときの余り)を算出してもよい。
また、上記実施の形態では、単位バンドを、最大20MHzの幅を持つ帯域であって、通信帯域の基本単位として定義する場合について説明した。しかし、単位バンドは、次のように定義されることもある。例えば、下り単位バンドは、基地局から報知されるBCH(Broadcast Channel)の中の下り周波数帯域情報によって区切られた帯域、または、PDCCHが周波数領域に分散配置される場合の分散幅によって定義される帯域、または、中心部分でSCH(synchronization channel)が送信される帯域として定義されることもある。また、上り単位バンドは、基地局から報知されるBCHの中の上り周波数帯域情報によって区切られた帯域、または、中心付近にPUSCHを含み、両端部にPUCCH(Physical Uplink Control Channel)を含む20MHz以下の通信帯域の基本単位として定義されることもある。
また、上記実施の形態では、単位バンドの通信帯域幅を20MHzとする場合について説明したが、単位バンドの通信帯域幅は20MHzに限定されない。
また、バンドアグリゲーション(Band aggregation)は、キャリアアグリゲーション(Carrier aggregation)と呼ばれることもある。また、単位バンドは、LTEにおいて、単位キャリア(Component carrier(s))と呼ばれることもある。また、バンドアグリゲーションは、連続する周波数帯域を連結する場合に限らず、非連続な周波数帯域を連結してもよい。
また、基地局が端末毎に設定する1つまたは複数の上り回線の単位バンドはUE UL component carrier setと呼ばれ、下り回線の単位バンドはUE DL component carrier setと呼ばれることもある。
また、端末はUE、基地局はNode BまたはBS(Base Station)と呼ばれることもある。また、端末IDはUE−IDと呼ばれることもある。
また、上記実施の形態では、本発明をハードウェアで構成する場合を例にとって説明したが、本発明はソフトウェアで実現することも可能である。
また、上記実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部または全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
2008年10月31日出願の特願2008−281391の日本出願に含まれる明細書、図面および要約書の開示内容は、すべて本願に援用される。
本発明は、移動体通信システム等に適用することができる。

Claims (9)

  1. 複数の下り単位バンドを使用して通信する無線通信端末装置であって、
    前記複数の下り単位バンドのサーチスペース内のCCEをブラインド復号して、自装置宛ての下り回線データのリソース割当情報を得る受信手段と、
    前記複数の下り単位バンドのうち、自装置宛ての前記リソース割当情報が同一CCE番号のCCEに割り当てられた複数の特定の下り単位バンドの数に対応した変調多値数の変調方式に基づいて、前記特定の下り単位バンドにおける前記下り回線データに対する応答信号を変調する変調手段と、
    を具備する無線通信端末装置。
  2. 前記変調手段は、前記特定の下り単位バンドの数mに対応した変調多値数2に基づいて、前記応答信号を変調する、
    請求項1記載の無線通信端末装置。
  3. 前記変調手段は、QPSKとなる変調多値数を、前記特定の下り単位バンドの数に対応した変調多値数の上限とする、
    請求項1記載の無線通信端末装置。
  4. 前記変調手段がBPSKを用いる場合の前記応答信号の送信電力よりも、前記変調手段がQPSKを用いる場合の前記応答信号の送信電力をより大きくする制御手段、をさらに具備する、
    請求項1記載の無線通信端末装置。
  5. 前記変調手段は、前記複数の下り単位バンドのバンド番号にそれぞれ対応付けられた信号点を用いて、前記応答信号を変調する、
    請求項1記載の無線通信端末装置。
  6. 前記変調手段は、BPSKを用いる場合、前記複数の下り単位バンドのうち、バンド番号が奇数である下り単位バンドの前記応答信号をI軸上の信号点に配置し、バンド番号が偶数である下り単位バンドの前記応答信号をQ軸上の信号点に配置する、
    請求項1記載の無線通信端末装置。
  7. 前記変調手段は、BPSKを用いる場合、前記複数の下り単位バンドのうち、バンド番号が偶数である下り単位バンドの前記応答信号をI軸上の信号点に配置し、バンド番号が奇数である下り単位バンドの前記応答信号をQ軸上の信号点に配置する、
    請求項1記載の無線通信端末装置。
  8. 複数の下り単位バンドを使用して通信する無線通信端末装置に対して、前記無線通信端末装置宛ての下り回線データのリソース割当情報を、前記複数の下り単位バンドのうち、複数の特定の下り単位バンドのサーチスペース内の同一CCE番号のCCEにそれぞれ割り当てる割当手段と、
    前記特定の下り単位バンドの数に対応した変調多値数の変調方式に基づいて、前記特定の下り単位バンドにおける下り回線データに対する応答信号を復調する受信手段と、
    を具備する無線通信基地局装置。
  9. 複数の下り単位バンドを使用して通信する無線通信端末装置において、
    前記複数の下り単位バンドのサーチスペース内のCCEをブラインド復号して、前記無線通信端末装置宛ての下り回線データのリソース割当情報を得て、
    前記複数の下り単位バンドのうち、前記無線通信端末装置宛ての前記リソース割当情報が同一CCE番号のCCEに割り当てられた複数の特定の下り単位バンドの数に対応した変調多値数の変調方式に基づいて、前記特定の下り単位バンドにおける前記下り回線データに対する応答信号を変調する、
    変調方法。
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