JPWO2009123105A1 - 通信システム、基地局装置および移動局装置 - Google Patents

通信システム、基地局装置および移動局装置 Download PDF

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Abstract

周波数帯域幅制限された3GHzのIMT band周波数帯域を利用して、下り回線における高速移動時で100Mbps、低速移動時で1GbpsのIMT−Advancedで要求される条件を満足させる。周波数帯域が相互に異なる複数の周波数レイヤを用いて、基地局装置40aと移動局装置50との間で無線通信を行なう通信システムであって、基地局装置40aは、下りセル共通制御チャネルおよび下りセル共通トラフィックチャネルを低い周波数レイヤに割り当てると共に、下り回線の伝搬路状態および移動局装置50の通信要求条件に応じて、下りセル個別制御チャネルおよび下りセル個別トラフィックチャネルを、低い周波数レイヤおよび/または高い周波数レイヤに割り当てる。

Description

本発明は、周波数帯域が相互に異なる複数の周波数レイヤを用いて、基地局装置と移動局装置との間で無線通信を行なう技術に関する。
3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、第三世代(3G)無線アクセス(UTRA:Universal Terrestrial Radio Access)のセルラー移動通信方式として標準化が行なわれており、順次サービスが開始されている(例えば非特許文献1)。また、第三世代無線アクセスの進化(EUTRA: Evolved Universal Terrestrial Radio Access)の規格策定作業が進んでいる(例えば非特許文献1)。さらに、第四世代(4G)無線アクセスとして、IMT−Advancedが検討されている。
IMT−Advancedは、高速移動時で100Mbpsを、低速移動時でも1Gbpsの実現を想定したもので、2007年秋に国際電気通信連合の無線通信標準化部門(ITU−R:International Telecommunication Union Radio communications Sector)が開催された世界無線通信会議(WRC07:World Radio Conference 07)において、利用周波数帯が決定された。その後2008年〜2009年に、規格策定作業が本格化し、2010年以降サービス開始とみられている。
ITU−Rは、国際的に利用する3Gおよび4G移動体通信システム(IMT:International Mobile Telecommunication)向けの新たな周波数帯として、具体的には、3.4G〜3.6GHzの200MHz幅、2.3G〜2.4GHzの100MHz幅、698M〜806MHzの108MHz幅、そして450M〜470MHzの20MHz幅を決定した。これらの中から各国が自国内の事情に応じて実際のIMT向け周波数を割り当てることになる。今後、各国では、3Gに割り当てられたIMT−2000 Plan Bandと、今回3G、4Gに割り当てられたIMT Bandを利用して、IMT−Advancedサービスが展開される。しかし、1つの地域に複数キャリアからIMT−Advancedサービスを提供することを考慮すると、1つの通信事業者は、IMT−Advancedに連続した100MHz帯域の確保が困難である。また、高い周波数帯域(例えば3GHz以上)では広帯域の確保が容易であるが、広帯域・高周波数の無線伝搬減衰が大きいため、連続した広域セルカバーエリアの確保および高速移動の対応が困難である。
さらに、第二世代(2G)および第三世代(3G)移動通信サービスを提供している既存の通信事業者としては、既存の基地局配置をベースにIMT−Advancedサービスを提供することが望ましいと考えることが予想されるため、例えば、新たに、中継局、リレー局、分散アンテナ配置技術(DWCS:Distributed Wireless Communication Systems)など基地局配置、新規設備追加に関する新規技術の導入に消極的になると考えられる。
IMT−Advancedの新規無線アクセス技術(INRI:IMT-Advanced New Radio Interface(s))を検討する前に、100MHz帯域の確保が困難のIMT Bandを考慮した周波数帯域の方法、システム構成、無線チャネル構成などを検討する必要がある。
従来技術として、複数周波数帯域における複数の無線多重アクセス方式の切替えにより非対称通信量に対応し、周波数を有効に利用する方法(例えば特許文献1)、周波数分割多重方式(FDD:Frequency Division Duplex)の予備容量を検知し、時間分割多重方式(TDD:Time Division Duplex)の移動局設備に割り当てる方法(例えば特許文献2)、また、複数周波数帯域を利用して、システムを構成し、下り回線のデータ伝送速度を向上させる方法(例えば特許文献3)が提案されている。
特に、複数の周波数帯域を利用して、システムを構成し、下り回線のデータ伝送速度が向上する方法(例えば特許文献3)としては、図13に示すように、1つの周波数帯域幅BW1を有するメイン周波数帯域と複数の周波数帯域幅BW2、BW3を有するサブ周波数帯域で構成する移動通信システムに対して、移動局装置の固有能力、すなわち移動局装置のカテゴリ(UE categories)に応じて、メイン周波数帯域に加えてサブ周波数帯域の1つ周波数帯域幅(例えばBW2:Band Width 2)を介して通信を行なう方法が提案され、サブ周波数帯域における少なくとも1つの周波数帯域(例えばBW3)は下り回線のみサポートすることが提案された。
(A)セル共通チャネルおよびセル個別チャネルに関する説明
下り無線チャネルには、セルエリア全体をカバーし、セルエッジにおける移動局装置で所定の受信品質保証が要求される無線共通チャネルがある。これらの無線共通チャネルは、例えば二位相偏移変調(BPSK:Binary Phase Shift Keying)、四位相偏移変調(QPSK:Quadrature Phase Shift Keying)など低い変調方式、冗長度の高い符号化方式、時間・周波数軸の繰り返し送信、高い拡散率のスペクトル拡散方式など干渉に強い無線伝送方式が用いられ、セルエッジまで所定の受信品質を保証する。一般的に、各無線チャネルに使用される無線リソースの制限があるため、所定の受信品質を保証するために、無線共通チャネルは、低いデータ伝送速度になる。
移動通信システムにおける共通の伝送データとして、例えば、複数の移動局装置に対して、同一の同期データ、報知データ、共通制御データなどの移動通信システムの制御データ、すなわち、無線共通制御チャネルと、複数の移動局装置へのサービス用の放送データ(例えばMBMSデータ、後述)、すなわち、無線共通トラフィックチャネルを伝送する。ここで、セルエリア全体をカバーし、セルエッジの移動局装置まで所定の受信品質保証が要求される無線共通制御チャネルと無線共通トラフィックチャネルを、それぞれ下りセル共通制御チャネル(DCCCCH:Downlink Cell Common Control Channel)と、下りセル共通トラフィックチャネル(DCCTCH:Downlink Cell Common Traffic Channel)と称する。
一方、下り無線チャネルには、セルエリア全体をカバーする必要がなく、セルエリア内で移動する移動局装置まで所定の受信品質保証が要求される無線個別チャネルがある。これらの無線個別チャネルは、移動局装置と基地局装置の間の距離、無線伝搬損失、無線伝搬信号電力の変動などに応じて、変調方式を設定する。例えば、移動局装置と基地局装置の間の無線伝搬損失が大きい場合、BPSK、QPSKなど低い変調方式、冗長度の高い符号化方式、時間・周波数軸の繰り返し送信、高い拡散率のスペクトル拡散方式、高い送信電力など干渉に強い無線伝送方式が用いられ、移動局装置と基地局装置の間の無線伝搬損失が小さい場合、例えば16値直交振幅変調(16QAM:16 Quadrature Amplitude Modulation)、64QAMなど高い変調方式、冗長度の低い符号化方式、時間・周波数軸の繰り返し送信しない、低い拡散率のスペクトル拡散方式、低い送信電力など高いデータ伝送速度の無線伝送方式が用いられ、移動局装置の所要な受信品質を保証する。
移動通信システムにおける個別の伝送データとして、例えば、個別移動局装置へのユーザデータ、すなわち無線個別トラフィックチャネルと、ユーザデータの無線リソース割り当て情報データ、変調度・符号化方式などユーザデータ復調情報データ、すなわち無線個別制御チャネルがある。ここで、セルエリア全体をカバーする必要がない、セルエリア内に移動する移動局装置まで所定の受信品質保証が要求される無線個別制御チャネルと無線個別トラフィックチャネルを、それぞれ下りセル個別制御チャネル(DCDCCH:Downlink Cell Dedicated Control Channel)と、下りセル個別トラフィックチャネル(DCDTCH:Downlink Cell Dedicated Traffic Channel)と称する。
(B)EUTRAの下り回線無線フレーム構成に関する説明(非特許文献2)
3GPPのEUTRA技術仕様文書には、EUTRAの下り回線無線アクセス技術が記載されている。図6はEUTRAの下り回線の無線フレーム構成を示す。図6に示したように、下り回線無線チャネルの配置について、直交波周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号の周波数軸(サブキャリア単位)と時間軸(OFDMシンボル単位)のリソースを用いて、時間分割多重(TDM:Time Divison Multiplexing)、周波数分割多重(FDM:Frequency Divison Multiplexing)、またはTDM・FDMの組み合わせで時間・周波数に多重する方法が用いられている。下り回線無線フレームは、周波数軸方向での複数のサブキャリアのかたまりである周波数帯域幅Bchと時間軸のサブフレーム(SF:Sub-frame)による2次元の複数の無線物理リソースブロック(PRB:Physical Resource Block)により構成されている。例えば、周波数軸では、下り回線の全体のスペクトル(基地局固有のシステム周波数帯域幅BW)を20MHz、PRBの周波数帯域幅Bchを180kHz、サブフレームSFを0.5ms、サブキャリア周波数帯域幅Bscを15kHz、1つの無線フレームを10msとしている。12本のサブキャリアと1つのサブフレームで1つの無線物理リソースブロックPRBを構成する。TsはOFDMシンボル長を表す。また、データ復調および下り回線無線伝搬路状況測定などのため、既知の参照信号(RS:Reference Signal)またはパイロット信号(PS:Pilot Signal)が無線フレームに挿入されている。
(C)EUTRAにおける無線チャネル構成に関する説明(非特許文献3)
3GPPのEUTRA技術仕様文書には、EUTRAの無線チャネル構成が記載されている。図9に示すように、上り回線は基地局装置の固有周波数帯域幅BWを使用し、下記の無線物理チャネルがマッピングされる。物理ランダムアクセスチャネル(PRACH:Physical Random Access Channel)は、ランダムアクセスプリアンブルでトランスポートチャネルのランダムアクセスチャネル(RACH:Random Access Channel)を伝送する。RACHは初期アクセス時、ハンドオーバー時、上りまたは下り回線の通信データ発生時などに使われる。RACHには、各移動局装置からのRACHが無線リソース上で衝突する衝突型と、各移動局装置からのRACHが無線リソース上で分離できる非衝突型がある。
物理上り回線制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)では、移動局装置からの制御情報を伝送する。PUCCHは、移動局装置が、下り回線受信状況に応じて、ハイブリッドARQ(HARQ:Hybrid Automatic Repeat Request)、肯定的な返事(ACK:Acknowledgement)または否定的な返事(NAK:Negative Acknowledgement)、情報ビットの送信、基地局装置に上り回線無線リソースの割り当てを要求するスケジューリング要求(SR:Scheduling Request)情報ビットの送信、移動局装置で推定した下り回線品質指標(CQI:Channel Quality Indicator)の情報ビットの送信、移動局装置の受信状況により選択した基地局装置の送信データストリーム数(NLR:Number of Layers Rank、送信アンテナ本数に依存する)および送信プリコーディングコードブック番号(PCI:Pre-coding Codebook Index) 情報ビットの送信、移動局装置の測定結果など制御情報ビットの送信に使われる。物理上り回線共用チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)は、トランスポートチャネルの上り回線共用チャネル(UL−SCH:Uplink Shared Channel)を伝送する。
ロジカルチャネルの共通制御チャネル(CCCH:Common Control Channel)、個別制御チャネル(DCCH:Dedicated Control Channel)、個別トラフィックチャネル(DTCH:Dedicated Traffic Channel)が含まれる。CCCHは複数の移動局装置と移動通信ネットワーク間の制御信号を伝送し、接続モード(RRC_CONNECTED Mode)以外の状態で使われる。DCCHは個別の移動局装置と移動通信ネットワーク間の制御信号を伝送し、接続モードの状態で使われる。DTCHは移動通信ネットワークと個別の移動局装置間の一対一チャネルで、上り回線のユーザデータの伝送に使われる。また、上記PUCCHの代わりに、PUSCHの一部無線リソースを用いて、制御情報ビットの一部を伝送することができる。
下り回線は、基地局装置の固有周波数帯域幅BWを使用する。図6および図9に示したように、下記の無線物理チャネルがマッピングされる。同期チャネル(SCH:Synchronization Channel)は、下り回線無線フレームに挿入されている。SCHは、例えばOFDM受信信号の初期同期、セル選択、再選択および通信中セルハンドオーバのためのセルサーチに使われている。SCHには、キャリア周波数オフセット同期、OFDMシンボルタイミング同期、無線フレームタイミング同期、固有セル物理番号(CPID:Cell Physical Identification)の関連情報、セル物理構成の関連情報などが含まれている。SCHは第一のSCH(P−SCH:Primary SCH)と第2のSCH(S−SCH:Secondary SCH)の2つのサブチャネルから構成されている。P−SCHとS−SCHは下りセル共通制御チャネルDCCCCHである。
報知チャネル(PBCH:Physical Broadcast Channel)は、システム情報、セル情報など報知情報を伝送する。PBCHは下りセル共通制御チャネルDCCCCHである。物理下り回線共用チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)は、トランスポートチャネルの下り回線共用チャネル(DL−SCH:Downlink Shared Channel)およびページングチャネル(PCH:Paging Channel)を伝送する。DL−SCHには、ロジカルチャネルの報知制御チャネル(BCCH:Broadcast Control Channel)、共通制御チャネル(CCCH:Common Control Channel)、個別制御チャネル(DCCH:Dedicated Control Channel)、個別トラフィックチャネル(DTCH:Dedicated Traffic Channel)、マルチ放送制御チャネル(MCCH:Multicast Control Channel)、マルチメディア放送および同報サービス(MBMS:Multimedia Broadcast Multicast Service)のトラフィックチャネル(MTCH:MBMS Traffic Channel)が含まれる。
ページングチャネルPCHには、ロジカルチャネルのページング制御チャネル(PCCH:Paging Control Channel)を含む。MBMSの送信方法としては、1つの基地局だけが送信する方法と、時間と周波数に同期している複数の基地局が同時に送信する方法がある。前者を単一セルの一対複数伝送(SCPTM:Single-Cell Point-to-Multipoint)と呼び、後者をMBMS単一周波数ネットワーク(MBSFN:Multimedia Broadcast multicast service Single Frequency Network)と呼ぶ。MBSFNサービスを行なうMBSFNセルのMBMS送信信号については、移動局装置にとって複数のMBSFNセルのMBMS受信信号が合成できるように、複数の基地局装置から同時に同じMBMS信号が送られている。MCCH、MTCHは、MBSFNセルの場合、下りセル共通トラフィックチャネルDCCTCHである。BCCH、CCCH、PCCHは下りセル共通制御チャネルDCCCCHである。DTCHは下りセル個別トラフィックチャネルDCDTCHである。DCCHは下りセル個別制御チャネルDCDCCHである。
物理下り回線制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)は、PDSCHに含まれるトランスポートチャネルのDL−SCHとPCHの無線リソース割り当て情報ビット、DL−SCHに関連するHARQの情報ビット、またUplink scheduling grantシグナリングを伝送する。PDCCHは下りセル個別制御チャネルDCDCCHである。
物理Hybrid ARQ指示チャネル(PHICH:Physical Hybrid ARQ Indicator Channel)は、上り回線のPUSCHに対応したHybrid ARQ ACK/NAKs情報ビットを伝送する。PHICHは下りセル個別制御チャネルDCDCCHである。物理制御チャネルフォーマット指示チャネル(PCFICH:Physical Control Format Indicator Channel)は、物理下り回線制御チャネルPDCCHの使用するOFDMシンボル数の情報ビットを伝送する。PCFICHは下りセル共通制御チャネルDCCCCHである。
物理マルチ放送チャネル(PMCH:Physical Multicast Channel)は、マルチ放送のトランスポートチャネル(MCH:Multicast Channel)を伝送する。DL−SCHと同様に、MCHには、MCCH、MTCHを割り当てることができる。MBMSに使われる。
図9に示すように、MCCHとMTCHについて、前記のMBSFN、SCPTM記載があったが、仕様が審議中のため、ここで暫定的にMBSFNセルの場合は下りセル共通トラフィックチャネルDCCTCH、SCPTMの場合は下りセル個別トラフィックチャネルDCDTCHであると定義する。今後仕様書に従う。
特許第3802372号 特表2002−521988 特表2007−505583 3GPP TS 25.211,V7.0.0(2006-03)、Physical channels and mapping of transport channels onto physical channels. http://www.3gpp.org/ftp/Specs/html-info/25-series.htm 3GPP TS 36.211,V8.1.0(2007-12)、Physical Channels and Modulation. http://www.3gpp.org/ftp/Specs/html-info/36211.htm 3GPP TS 36.300,V8.3.0(2007-12)、 Overall description; Stage2. http://www.3gpp.org/ftp/Specs/html-info/36300.htm
しかしながら、上記の従来技術では、高速移動時で100Mbps、低速移動時で1Gbps、同周波ハンドオーバー(IFH:Inter-Frequency Handover)の切替え時間(IT:Interruption Time)10msなど、次世代移動通信システムで要求される条件を満足するための具体的な無線チャネルの構成、および基地局装置、移動局装置のデータ送受信方法が提示されていない。また、次世代移動通信システムとしては、高速データ伝送速度と広いセルカバーエリアが要求されている。
一方、前記のような下り回線の無線チャネルには、セルエリア全体をカバーし、セルエッジの移動局装置までの所定の受信品質保証が要求される下りセル共通制御チャネルDCCCCHと、下りセル共通トラフィックチャネルDCCTCHとがある。セルエリア全体をカバーする必要があるため、DCCCCHおよびDCCTCHの周波数利用効率が低い。複数の周波数帯域を有する移動通信システムでは、高い周波数帯域の無線伝搬直進性が強く、無線伝搬損失が大きく、建物進入損失が大きく、さらに移動速度に対するドップラ変動が大きいため、高い周波数帯域では、下りセル共通制御チャネルDCCCCHと下りセル共通トラフィックチャネルDCCTCHの伝送は適していない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、複数周波数帯域を有する1つの移動通信システムにおける無線チャネルの割り当て方法として、1つの移動通信システムを構成するすべての下りセル共通制御チャネルDCCCCHと下りセル共通トラフィックチャネルDCCTCHを、予めに低い周波数帯域に割り当て、また、下り回線の電波伝搬状況および通信要求条件に応じて適応的に下りセル個別制御チャネルDCDCCHと下りセル個別トラフィックチャネルDCDTCHを低い周波数レイヤおよび/または高い周波数レイヤに割り当てる手法を提案する。
すなわち、本発明は、周波数帯域幅制限された3GHzのIMT band周波数帯域を利用して、下り回線における高速移動時で100Mbps、低速移動時で1GbpsのIMT−Advancedで要求される条件を満足することができる通信システム、基地局装置および移動局装置を提供することを目的とする。
(1)上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような手段を講じた。すなわち、本発明の通信システムは、周波数帯域が相互に異なる複数の周波数レイヤを用いて、基地局装置と移動局装置との間で無線通信を行なう通信システムであって、前記基地局装置は、下りセル共通制御チャネルDCCCCHおよび下りセル共通トラフィックチャネルDCCTCHを低い周波数レイヤに割り当てると共に、下り回線の伝搬路状態および前記移動局装置の通信要求条件に応じて、下りセル個別制御チャネルDCDCCHおよび下りセル個別トラフィックチャネルDCDTCHを、低い周波数レイヤおよび/または高い周波数レイヤに割り当てることを特徴としている。
このように、下りセル共通制御チャネルDCCCCHおよび下りセル共通トラフィックチャネルDCCTCHを低い周波数レイヤに割り当てるので、システム全体の信頼性、安定性が向上し、システム全体の周波数利用効率を向上させることが可能となる。また、下り回線の伝搬路状態および前記移動局装置の通信要求条件に応じて、下りセル個別制御チャネルDCDCCHおよび下りセル個別トラフィックチャネルDCDTCHを、低い周波数レイヤおよび/または高い周波数レイヤに割り当てるので、移動速度の低い移動局装置に対して超高速のデータ伝送速度、移動速度の高い移動局装置にシステム最大限のデータ伝送速度を提供し、さまざまな通信要求条件に柔軟に対応することができ、周波数帯域幅が制限された3GHzのIMT band周波数帯域を利用して、下り回線における高速移動時で100Mbps程度、低速移動時で1Gbps以上のIMT−Advancedで要求される条件を満足することができる次世代移動通信システムを提供することができる。
(2)また、本発明の通信システムにおいて、前記基地局装置は、前記移動局装置の伝搬路状態を示す数値を受信し、前記伝搬路状態を示す数値と、予め定められた閾値とを比較し、前記伝搬路状態を示す数値が、前記閾値よりも小さい場合は、下りセル個別制御チャネルおよび下りセル個別トラフィックチャネルを、低い周波数レイヤに割り当てることを特徴としている。
このように、伝搬路状態を示す数値が、前記閾値よりも小さい場合は、下りセル個別制御チャネルDCDCCHおよび下りセル個別トラフィックチャネルDCDTCHを、低い周波数レイヤに割り当てるので、例えば、移動速度の高い移動局装置に通信の連続性を保持しながらシステム最大限のデータ伝送速度を提供し、さまざまな通信要求条件に柔軟に対応することができる。
(3)また、本発明の通信システムにおいて、前記基地局装置は、前記移動局装置の伝搬路状態を示す数値を受信し、前記伝搬路状態を示す数値と、予め定められた閾値とを比較し、前記伝搬路状態を示す数値が、前記閾値よりも大きい場合は、前記移動局装置の通信要求条件を判断し、前記移動局装置の通信要求条件が第2の通信要求条件の場合は、下りセル個別制御チャネルおよび下りセル個別トラフィックチャネルを、高い周波数レイヤに割り当て、前記移動局装置の通信要求条件が第3の通信要求条件または第4の通信要求条件の場合は、下りセル個別制御チャネルおよび下りセル個別トラフィックチャネルを、低い周波数レイヤおよび高い周波数レイヤに割り当てることを特徴としている。
このように、伝搬路状態を示す数値が、閾値よりも大きい場合は、移動局装置の通信要求条件を判断し、移動局装置の通信要求条件が第2の通信要求条件の場合は、下りセル個別制御チャネルDCDCCHおよび下りセル個別トラフィックチャネルDCDTCHを、高い周波数レイヤに割り当て、移動局装置からの通信要求条件が第3の通信要求条件または第4の通信要求条件の場合は、下りセル個別制御チャネルDCDCCHおよび下りセル個別トラフィックチャネルDCDTCHを、低い周波数レイヤおよび高い周波数レイヤに割り当てる。これにより、さまざまな通信要求条件に柔軟に対応することができ、システム全体の信頼性、安定性が向上し、システム全体の周波数利用効率を向上させることができる。
(4)また、本発明の通信システムにおいて、前記基地局装置は、前記移動局装置の通信要求条件を判断し、前記移動局装置の通信要求条件が第1の通信要求条件の場合は、下りセル個別制御チャネルおよび下りセル個別トラフィックチャネルを、低い周波数レイヤに割り当て、前記移動局装置の通信要求条件が第2の通信要求条件の場合は、下りセル個別制御チャネルおよび下りセル個別トラフィックチャネルを、高い周波数レイヤに割り当て、前記移動局装置の通信要求条件が第3の通信要求条件または第4の通信要求条件の場合は、下りセル個別制御チャネルおよび下りセル個別トラフィックチャネルを、低い周波数レイヤおよび高い周波数レイヤに割り当てることを特徴としている。
このように、通信要求条件が第2の通信要求条件の場合は、下りセル個別制御チャネルDCDCCHおよび下りセル個別トラフィックチャネルDCDTCHを、高い周波数レイヤに割り当て、前記移動局装置の通信要求条件が第3の通信要求条件または第4の通信要求条件の場合は、下りセル個別制御チャネルDCDCCHおよび下りセル個別トラフィックチャネルDCDTCHを、低い周波数レイヤおよび高い周波数レイヤに割り当てるので、さまざまな通信要求条件に柔軟に対応することができ、システム全体の信頼性、安定性が向上し、システム全体の周波数利用効率を向上させることができる。
(5)また、本発明の基地局装置は、周波数帯域が相互に異なる複数の周波数レイヤを用いて、移動局装置との間で無線通信を行なう基地局装置であって、前記移動局装置の下り回線の伝搬路状態および前記移動局装置の通信要求条件を判断する判断部と、下りセル共通制御チャネルおよび下りセル共通トラフィックチャネルを低い周波数レイヤに割り当てると共に、前記判断の結果、移動局装置の下り回線の伝搬路状態および前記移動局装置の通信要求条件に基づいて、下りセル個別制御チャネルおよび下りセル個別トラフィックチャネルを、低い周波数レイヤおよび/または高い周波数レイヤに割り当てるマッピング部と、を備えることを特徴としている。
このように、下りセル共通制御チャネルDCCCCHおよび下りセル共通トラフィックチャネルDCCTCHを低い周波数レイヤに割り当てるので、システム全体の信頼性、安定性が向上し、システム全体の周波数利用効率を向上させることが可能となる。また、下り回線の伝搬路状態および前記移動局装置の通信要求条件に応じて、下りセル個別制御チャネルDCDCCHおよび下りセル個別トラフィックチャネルDCDTCHを、低い周波数レイヤおよび/または高い周波数レイヤに割り当てるので、移動速度の低い移動局装置に対して超高速のデータ伝送速度、移動速度の高い移動局装置にシステム最大限のデータ伝送速度を提供し、さまざまな通信要求条件に柔軟に対応することができ、周波数帯域幅が制限された3GHzのIMT band周波数帯域を利用して、下り回線における高速移動時で100Mbps程度、低速移動時で1Gbps以上のIMT−Advancedで要求される条件を満足することができる次世代移動通信システムを提供することができる。
(6)また、本発明の基地局装置において、前記判断部は、前記移動局装置の伝搬路状態を示す数値と、予め定められた閾値とを比較し、前記マッピング部は、前記比較の結果、前記伝搬路状態を示す数値が、前記閾値よりも小さい場合は、下りセル個別制御チャネルおよび下りセル個別トラフィックチャネルを、低い周波数レイヤに割り当てることを特徴としている。
このように、伝搬路状態を示す数値が、前記閾値よりも小さい場合は、下りセル個別制御チャネルDCDCCHおよび下りセル個別トラフィックチャネルDCDTCHを、低い周波数レイヤに割り当てるので、例えば、移動速度の高い移動局装置に通信の連続性を保持しながらシステム最大限のデータ伝送速度を提供し、さまざまな通信要求条件に柔軟に対応することができる。
(7)また、本発明の基地局装置において、前記判断部は、前記移動局装置の伝搬路状態を示す数値と、予め定められた閾値とを比較し、前記比較の結果、前記伝搬路状態を示す数値が、前記閾値よりも大きい場合は、前記移動局装置の通信要求条件を判断し、前記マッピング部は、前記判断の結果、前記移動局装置の通信要求条件が第2の通信要求条件の場合は、下りセル個別制御チャネルおよび下りセル個別トラフィックチャネルを、高い周波数レイヤに割り当て、前記移動局装置の通信要求条件が第3の通信要求条件または第4の通信要求条件の場合は、下りセル個別制御チャネルおよび下りセル個別トラフィックチャネルを、低い周波数レイヤおよび高い周波数レイヤに割り当てることを特徴としている。
このように、伝搬路状態を示す数値が、閾値よりも大きい場合は、移動局装置の通信要求条件を判断し、移動局装置の通信要求条件が第2の通信要求条件の場合は、下りセル個別制御チャネルDCDCCHおよび下りセル個別トラフィックチャネルDCDTCHを、高い周波数レイヤに割り当て、移動局装置からの通信要求条件が第3の通信要求条件または第4の通信要求条件の場合は、下りセル個別制御チャネルDCDCCHおよび下りセル個別トラフィックチャネルDCDTCHを、低い周波数レイヤおよび高い周波数レイヤに割り当てるので、さまざまな通信要求条件に柔軟に対応することができ、システム全体の信頼性、安定性が向上し、システム全体の周波数利用効率を向上させることができる。
(8)また、本発明の基地局装置において、前記判断部は、前記移動局装置の通信要求条件を判断し、前記マッピング部は、前記判断の結果、前記移動局装置の通信要求条件が第1の通信要求条件の場合は、下りセル個別制御チャネルおよび下りセル個別トラフィックチャネルを、低い周波数レイヤに割り当て、前記移動局装置の通信要求条件が第2の通信要求条件の場合は、下りセル個別制御チャネルおよび下りセル個別トラフィックチャネルを、高い周波数レイヤに割り当て、前記移動局装置の通信要求条件が第3の通信要求条件または第4の通信要求条件の場合は、下りセル個別制御チャネルおよび下りセル個別トラフィックチャネルを、低い周波数レイヤおよび高い周波数レイヤに割り当てることを特徴としている。
このように、通信要求条件が第2の通信要求条件の場合は、下りセル個別制御チャネルDCDCCHおよび下りセル個別トラフィックチャネルDCDTCHを、高い周波数レイヤに割り当て、前記移動局装置の通信要求条件が第3の通信要求条件または第4の通信要求条件の場合は、下りセル個別制御チャネルDCDCCHおよび下りセル個別トラフィックチャネルDCDTCHを、低い周波数レイヤおよび高い周波数レイヤに割り当てるので、さまざまな通信要求条件に柔軟に対応することができ、システム全体の信頼性、安定性が向上し、システム全体の周波数利用効率を向上させることができる。
(9)また、本発明の移動局装置は、周波数帯域が相互に異なる複数の周波数レイヤを用いて、基地局装置との間で無線通信を行なう移動局装置であって、低い周波数レイヤに割り当てられた下りセル共通制御チャネルおよび下りセル共通トラフィックチャネルを前記基地局装置から受信すると共に、下り回線の伝搬路状態および通信要求条件に応じて低い周波数レイヤおよび/または高い周波数レイヤに割り当てられた下りセル個別制御チャネルおよび下りセル個別トラフィックチャネルを前記基地局装置から受信することを特徴としている。
このように、下りセル共通制御チャネルDCCCCHおよび下りセル共通トラフィックチャネルDCCTCHを低い周波数レイヤに割り当てるので、システム全体の信頼性、安定性が向上し、システム全体の周波数利用効率を向上させることが可能となる。また、下り回線の伝搬路状態および前記移動局装置の通信要求条件に応じて、下りセル個別制御チャネルDCDCCHおよび下りセル個別トラフィックチャネルDCDTCHを、低い周波数レイヤおよび/または高い周波数レイヤに割り当てるので、移動速度の低い移動局装置に対して超高速のデータ伝送速度、移動速度の高い移動局装置にシステム最大限のデータ伝送速度を提供し、さまざまな通信要求条件に柔軟に対応することができ、周波数帯域幅が制限された3GHzのIMT band周波数帯域を利用して、下り回線における高速移動時で100Mbps程度、低速移動時で1Gbps以上のIMT−Advancedで要求される条件を満足することができる次世代移動通信システムを提供することができる。
本発明によれば、下りセル共通制御チャネルDCCCCHおよび下りセル共通トラフィックチャネルDCCTCHを低い周波数レイヤに割り当てるので、システム全体の信頼性、安定性が向上し、システム全体の周波数利用効率を向上させることが可能となる。また、下り回線の伝搬路状態および前記移動局装置の通信要求条件に応じて、下りセル個別制御チャネルDCDCCHおよび下りセル個別トラフィックチャネルDCDTCHを、低い周波数レイヤおよび/または高い周波数レイヤに割り当てるので、移動速度の低い移動局装置に対して超高速のデータ伝送速度、移動速度の高い移動局装置にシステム最大限のデータ伝送速度を提供し、さまざまな通信要求条件に柔軟に対応することができ、周波数帯域幅が制限された3GHzのIMT band周波数帯域を利用して、下り回線における高速移動時で100Mbps程度、低速移動時で1Gbps以上のIMT−Advancedで要求される条件を満足することができる次世代移動通信システムを提供することができる。
本実施形態に係る移動通信システムの構成を示す図である。 本実施形態に係る他の移動通信システムの構成を示す図である。 本実施形態に係る移動通信システムにおける無線チャネルの構成を示す図である。 本実施形態に係る移動通信システムにおける無線チャネルの構成を示す図である。 本実施形態に係る基地局装置の概略構成を示す図である。 無線フレームの構成を示す図である。 無線フレームの構成を示す図である。 本実施形態に係る移動局装置の概略構成を示す図である。 EUTRAにおける無線物理チャネル、トランスポートチャネルおよびロジカルチャネルの対応関係を示す。 基地局装置40aがカバーしているセルエリアの状況を示す。 基地局装置の下りセル個別制御チャネルDCDCCHと下りセル個別トラフィックチャネルDCDTCHを低い周波数レイヤおよび/または高い周波数レイヤに割り当てる手順を示すフローチャートである。 ユーザデータの伝送速度と、移動局装置の移動速度との関係を示す図である。 通信システムにおいて、複数の周波数帯域を利用する例を示す図である。 基地局装置がカバーしているセルエリアの状況を示す図である。 基地局装置の下りセル個別制御チャネルDCDCCHと下りセル個別トラフィックチャネルDCDTCHを低い周波数レイヤおよび/または高い周波数レイヤに割り当てる手順を示すフローチャートである。
符号の説明
40a〜40c 基地局装置
50 移動局装置
401 下り回線送信アンテナ
402 下り回線送信アンテナ
403 上り回線受信アンテナ
404 制御・記憶部
405 物理チャネルディマッピング部
406 物理チャネルマッピング部
407 RF信号処理部
408 ベースバンド信号処理部
409 フィルター部(BPF)
410 RF送信部
411、415 デジタル/アナログ変換部(DAC)
412 OFDM送信信号処理部
414 RF送信部
416 OFDM送信信号処理部
418 RF受信部
419 デジタル/アナログ変換部(ADC)
420 OFDM受信信号処理部
421 上り伝搬路測定部
422 アンテナ部
423 通信条件判断部
501 下り回線受信アンテナ
502 下り回線・上り回線送受信アンテナ
503 RF信号処理部
504 ベースバンド信号処理部
505 チャネルコーデック部
506 アプリケーション処理部
507 表示・入力部
508 制御・記憶部
510 RF受信部
511 アナログ/デジタル変換部
512 OFDM受信信号処理部
513 セルサーチ・下り伝搬路測定部
514 フィルター部(BPF)
515 RF受信部
516 アナログ/デジタル変換部
517 OFDM受信信号処理部
518 RF送信部
519 デジタル/アナログ変換部
520 OFDM送信信号処理部
521 アンテナ部
522 物理チャネルディマッピング部
523 物理チャネルディマッピング部
524 物理チャネルマッピング部
次に、本発明に係る実施形態について、図面を参照しながら説明する。本発明の実施形態では、図9に示したEUTRAにおける無線チャネル構成をベースに、異なる周波数帯域の無線伝搬特性を考慮し、システム構築時、1つの移動通信システムとして、予めにシステムを構成するすべての下りセル共通制御チャネルDCCCCHと下りセル共通トラフィックチャネルDCCTCHを、低い周波数帯域に割り当て、また、下り回線の電波伝搬状況および通信要求条件に応じて下りセル個別制御チャネルDCDCCHと下りセル個別トラフィックチャネルDCDTCHを低い周波数レイヤおよび/または高い周波数レイヤに割り当てる手法を提案する。
(A)本実施形態に係る移動通信システムの構成
図1は、本実施形態に係る移動通信システムの構成を示す図である。図1に示したように、移動通信システムは中心周波数が大きく異なる2つ周波数帯域幅、すなわち2つの周波数レイヤ(FL:Frequency Layer)により構成されている。第1の周波数レイヤFL1は、周波数帯域幅BW1を有し、既存のIMT−2000 Plan Band或はIMT Bandの低い周波数帯域、例えば2.3G〜2.4GHz、698M〜806MHz、450M〜470MHzを使用する。第2の周波数レイヤFL2は周波数帯域幅BW2を有し、IMT Bandの高い周波数帯域、例えば、3.4G〜3.6GHzを使用する。FL2はFL1と比べて、無線伝搬直進性が強く、無線伝搬損失が大きい、建物進入損失が大きい、移動速度に対するドップラ変動が大きいという特徴がある。
図1のように、マクロセル配置を考えた場合、3GHz周波数帯域における無線伝搬損失が大きいため、例えば基地局装置40aがFL1、FL2における送信電力が同じの場合、FL1のカバーエリア10a、b、cはFL2のカバーエリア20a、b、cより大きい。FL2のカバーエリアが断続となる。
図2は、本実施形態に係る他の移動通信システムの構成を示す図である。図2に示すように、マクロセル配置を考えた場合、マクロセルNB2、3のFL2のカバーエリア20a、cはオーバーラップすることができる。
図1および図2に示した移動通信システムでは、FL2における無線アクセス方式とし
ては、これから3GPPなど標準化される3GHz周波数帯域に適した新しい無線アクセス方式INRIを使用し、FL1における無線アクセス方式としては、3GPPなど標準化された既存の2G、3G(例えばUTRA, EUTRA, EUTRA Plus, LTE Plus, LTE-Advanced)など3GHz以下の周波数帯域に適した無線アクセス方式、あるいはこれから3GPPなど標準化される3GHz以下の周波数帯域に適した新しい無線アクセス方式INRIを使用することができる。
図1および図2に示したように、FL1カバーエリア10a、b、cは、周波数帯域幅BW1で、下り回線における高速移動時で100MbpsのIMT−Advanced要求条件をサポートし、高速移動の移動局装置をサポートする。FL2カバーエリア10a、b、cは、周波数帯域幅BW2で、低速移動時で1GbpsのIMT−Advanced要求条件をサポートし、低速移動の移動局装置をサポートする。
(B)本発明に係る移動通信システムにおける無線チャネルの構成
図3および図4は、本実施形態に係る移動通信システムにおける無線チャネルの構成を示す図である。図3に示したように、上り回線はFL1における周波数帯域幅BW1a、下り回線はFL1における周波数帯域幅BW1bおよびFL2における周波数帯域幅BW2aに割り当てる。FL1のシステム帯域幅BW1a、b(基地局装置の固有送受信周波数帯域幅)は20MHz、15MHz、10MHz、5MHzなど、FL2のシステム帯域幅BW2a(基地局装置の送信周波数帯域幅)は100MHz、50MHz、20MHzなどFL1より広い周波数帯域を使用することができる。すなわち、図4に示したように、1つの移動通信システムに必要な無線チャネルを割り当てる。
移動通信システムの上り回線はFL1における周波数帯域幅BW1aを使用し、FL1の物理ランダムアクセスチャネルFL1_PRACH、FL1の物理上り回線制御チャネルFL1_PUCCH、FL1の物理上り回線共用チャネルFL1_PUSCHなど上り回線物理チャネルを割り当てる。FL1_PRACHは、FL2における初期アクセス時、FL1間およびFL1、FL2間のハンドオーバー時、FL1および/またはFL2における下り回線のデータ発生時にも使われる。FL1_PUCCHは、移動局装置がFL1および/またはFL2における下り回線受信状況に応じて、Hybrid ARQ ACK/NAK情報ビットの送信、移動局装置により推定したFL1および/またはFL2の下り回線品質情報のCQI情報ビットの送信、移動局装置の受信状況により選択した基地局装置の送信データストリーム数(送信アンテナ本数に依存する)および送信プリコーディングコードブック番号情報ビットの送信、移動局装置のFL1および/またはFL2における測定結果などFL2制御情報ビットの送信にも使われる。FL1_PUSCHは、上り回線のユーザデータDTCH、および制御信号CCCH、DCCHを伝送する。FL1_PUSCHは、FL1_PUCCHを代わりに、FL1_PUSCHの一部無線リソースを用いて、FL1および/またはFL2制御情報ビットの一部を伝送することができる。
移動通信システムの下り回線の一部はFL1における周波数帯域幅BW1aを使用し、FL1の同期チャネルFL1_SCH、FL1の報知チャネルFL1_PBCH、FL1の物理下り回線共用チャネルFL1_PDSCH、FL1の物理下り回線制御チャネルFL1_PDCCH、FL1の物理Hybrid ARQ指示チャネルFL1_PHICH、FL1の物理制御チャネルフォーマット指示チャネルFL1_PCFICH、FL1の物理マルチ放送チャネルFL1_PMCHを割り当てる。FL1_SCH、FL1_PBCHはDCCCCHである。
FL1_PDSCHと対応のFL1_DL−SCH、PCHには、BCCH、CCCH、DCCH、PCCH、DTCH、MCCH、MTCHが含まれる。DCCHとDTCHは、FL1のBW1bおよびFL2のBW2aにおける電波伝搬状況、および移動局装置の移動速度、所望のデータ伝送速度、所望の通信品質要求など通信要求条件に依存し、FL1_PDSCHおよび/またはFL2_PDSCHにマッピングすることができる。FL1_PDCCHは、FL1_DL−SCHとPCHの無線リソース割り当て情報ビット、FL1_DL−SCHに関連するHybrid ARQの情報ビット、またUplink scheduling grant信号(制御信号)を伝送する。BCCH、CCCH、PCCHはDCCCCHであり、DTCHはDCDTCHである。MNSFNの場合にMCCH、MTCHはDCCTCHであり、SCPTMの場合にMCCH、MTCHはDCDTCHである。
物理Hybrid ARQ指示チャネルFL1_PHICHは、上り回線のFL1_PUSCHに対応したHybrid ARQ ACK/NAKs情報ビットを伝送する。FL1_PHICHはDCDCCHである。物理マルチ放送チャネルFL1_PMCHはMBMSに使われる。FL1_DL−SCHと同様に、MCHには、MCCH、MTCHを割り当てることができる。CCCHはFL1および/またはFL2に関連するRRC messagesを含む。具体的には、例えばFL2下り回線のRRC CONNECTION SETUP、RRC CONNECTION RE−ESTABLISHMENT REJECT/REQUESTなどRRC messagesを含む。
物理制御フォーマット指示チャネルPCFICHは、FL1の物理下り回線制御チャネルFL1_PDCCHとFL2の物理下り回線制御チャネルFL2_PDCCHに使われるOFDMシンボル数の情報ビットを伝送する。
移動通信システムの下り回線の一部はFL2における周波数帯域幅BW2aを使用し、FL2の物理下り回線共用チャネルFL2_PDSCH、FL2の物理下り回線制御チャネルFL2_PDCCH、およびFL1の物理Hybrid ARQ指示チャネルFL2_PHICHを割り当てる。FL2_PDCCH、FL2_PHICHはDCDCCHである。
FL2_PDSCHと対応のFL2_DL−SCHには、DCCH、DTCHしか含まれていない。DCCHとDTCHはFL1のBW1bおよびFL2のBW2aにおける電波伝搬状況、および移動局装置の移動速度、所望のデータ伝送速度、所望の通信品質要求など通信要求条件に依存し、FL1_DPSCHおよび/またはFL2_DPSCHにマッピングすることができる。また、FL2_PDCCHは、FL2_DL−SCHの無線リソース割り当て情報ビット、FL2_DL−SCHに関連するHybrid ARQの情報ビットを伝送する。図3は、FL1の無線アクセス方式がFDDを示したが、TDDでもよい。
(C)本実施形態に係る基地局装置の構成および無線チャネルの送信方法
図5は、本実施形態に係る基地局装置の概略構成を示す図である。基地局装置は、アンテナ部422、RF信号処理部407、ベースバンド信号処理部408、および制御・記憶部404により構成されている。上り回線および下り回線はMIMO対応の場合、複数アンテナ部、RF信号処理部、ベースバンド信号処理部が含まれる。
アンテナ部422では、FL1の上り回線受信アンテナ403、FL1の下り回線送信アンテナ402、およびFL2の下り回線送信アンテナ401が含まれている。FL1のアンテナを1つの送受信アンテナで共用してもよい。RF信号処理部407では、各アンテナに対応するそれぞれ周波数帯域幅BW2a、BW1b、BW1aを有するフィルター部409、413、417およびFL1のRF送信部414、FL1のRF受信部418、FL2の送信部410を含む。ベースバンド信号処理部では、アナログ/デジタル変換部419、デジタル/アナログ変換部411、415およびFL1のOFDM送信信号処理部416、FL1のOFDM受信信号処理部420、FL2のOFDM送信信号処理部412、物理チャネルマッピング部406、物理チャネルディマッピング部405、および上り伝搬路測定部421がある。
コアネットワーク(図示せず)から送られてきた送信データは物理チャネルマッピング部406に入力され、図3および図4に示した下り回線の各物理チャネルにマッピングする。具体的には、物理チャネルマッピング部406は、送信データに含まれるセルID情報により、Primary SCHシーケンスとSecondary SCHシーケンスを生成する。
図6および図7は、無線フレームの構成を示す図である。送信データに含まれる報知データ(BCCH)により、固定の変調・符号化方式によりデータ変調を行ない、図6に示したように、固定のOFDMシンボル、サブキャリアにマッピングし、報知チャネルFL1_PBCHを生成する。
送信データに含まれるユーザデータ(DTCH)、報知データ(BCCH)、MBMSデータ(MCCH,MTCH)、ページングデータ(PCCH)、個別上位層制御データ(DCCH)、および共通上位層制御データ(CCCH)は、制御・記憶部404から送られてきたスケジューリング情報に基づいて、所定の変調・符号化方式でデータ変調され、図6に示したように、所定のOFDMシンボル、サブキャリアにマッピングされ、物理下り回線共用チャネルFL1_PDSCHが生成される。DTCH、DCCHは、制御・記憶部404の通信条件判断部423からのハンドオーバー制御データにより、FL1のBW1bおよびFL2のBW2aにおける電波伝搬状況、および移動局装置の移動速度、所望のデータ伝送速度、所望の通信品質要求などの通信要求条件に依存し、FL1_PDSCHおよび/またはFL2_PDSCHにマッピングすることができる。共通上位層制御データ(CCCH)には、FL1および/またはFL2に関連するRRC messagesを含む。
例えばFL2下り無線ベアラ(RB:Radio Bearer)のRRC CONNECTION SETUP、RRC CONNECTION RE−ESTABLISHMENT REJECT/REQUESTなどRRC messagesはFL1_PDSCHにマッピングする。
制御・記憶部404からのFL1の個別物理層制御データに基づいて、固定の変調・符号化方式でデータ変調が行なわれ、図6に示したように、固定のOFDMシンボル、サブキャリアにマッピングされ、物理下り回線制御チャネルFL1_PDCCHが生成される。制御・記憶部404からのFL1の物理HARQ指示データに基づいて、固定の変調・符号化方式でデータ変調が行なわれ、図6に示したように、固定のOFDMシンボル、サブキャリアにマッピングされ、物理HARQ指示チャネルFL1_PHICHが生成される。
制御・記憶部404からのFL1のFL1_PDCCHとFL2_PDCCHのフォーマット指示データに基づいて、固定の変調・符号化方式でデータ変調が行なわれ、図6に示したように、固定のOFDMシンボル、サブキャリアにマッピングされ、物理制御チャネルフォーマット指示チャネルFL1_PCFICHが生成される。
送信データに含まれるMBMSデータ(MTCH、MCCH)に基づいて、所定変調・符号化方式でデータ変調が行なわれ、図6に示したように、所定のOFDMシンボル、サブキャリアにマッピングされ、物理マルチ放送チャネルFL1_PMCHが生成される。送信データに含まれるユーザデータ(DTCH)、および個別上位層制御データ(DCCH)は、制御・記憶部404から送られてきたスケジューリング情報に基づいて、所定の変調・符号化方式でデータ変調が行なわれ、図7に示したように、所定のOFDMシンボル、サブキャリアにマッピングされ、FL2の物理下り回線共用チャネルFL2_PDSCHが生成される。DTCH、DCCHは、制御・記憶部404の通信条件判断部423からのハンドオーバー制御データに基づいて、FL1のBW1bおよびFL2のBW2aにおける電波伝搬状況、および移動局装置の移動速度、所望のデータ伝送速度、所望の通信品質要求などの通信要求条件に依存し、FL1_PDSCHおよび/またはFL2_PDSCHにマッピングすることができる。
物理チャネルマッピング部406により、生成されたFL1_PBCH、FL1_PDSCH、FL1_PDCCH、FL1_PHICH、FL1_PCFICH、FL1_SCH、FL1_PMCHは、OFDM送信信号処理部416、RF送信部414などを通じてFL1の下り回線に送信する。
制御・記憶部404からのFL2の個別物理層制御データに基づいて、固定の変調・符号化方式でデータ変調が行なわれ、図7に示したように、固定のOFDMシンボル、サブキャリアにマッピングされ、FL2の物理下り回線制御チャネルFL2_PDCCHが生成される。制御・記憶部404からのFL2の物理HARQ指示データに基づいて、固定の変調・符号化方式でデータ変調が行なわれ、図6に示したように、固定のOFDMシンボル、サブキャリアにマッピングされ、FL2の物理HARQ指示チャネルFL2_PHICHが生成される。
FL1の上り回線から送られてきた無線信号は、アンテナ403、RF受信部418、OFDM受信信号処理部420などによりベースバンドデジタル信号に変換され、物理チャネルディマッピング部405に入力され、図3および図4に示したFL1の物理ランダムアクセスチャネルFL1_PRACH、FL1の物理上り回線制御チャネルFL1_PUCCH、FL1_物理上り回線共用チャネルFL1_PUSCHが抽出される。
FL1_PUCCHに含まれるFL1のBW1bおよびFL2のBW2aにおける電波伝搬状況の測定結果情報ビット、および移動局装置の移動速度、所望のデータ伝送速度、所望の通信品質要求などの通信要求条件パラメータに基づいて、送信データに含まれるユーザデータ(DTCH)、および個別上位層制御データ(DCCH)を、FL1_DPSCHおよび/またはFL2_DPSCHにマッピングするかを判断する。移動局装置は、移動局装置の移動速度、所望のデータ伝送速度、所望の通信品質要求などの通信要求条件パラメータを送信せずに、基地局装置はさまざまな通信パラメータから自ら算出することもできる。
(D)本実施形態に係る移動局装置の構成および無線チャネルの受信方法
図8は、本実施形態に係る移動局装置の概略構成を示す図である。図8に示すように、移動局装置は、アンテナ部521、RF信号処理部503、ベースバンド信号処理部504、チャネルコーデック部505、アプリケーション処理部506、表示・入力部507により構成されている。上り回線および下り回線はMIMO対応の場合、複数アンテナ部、RF信号処理部、ベースバンド信号処理部が含まれる。
アンテナ部521では、FL1の下り回線・上り回線送受信アンテナ502、およびFL2の下り回線受信アンテナ501が含まれている。RF信号処理部503では、各アンテナに対応するそれぞれ周波数帯域幅BW1a、BW1b、BW2aを有するフィルター部514、509およびFL1のRF送信部518、FL1のRF受信部515、FL2のRF受信部510を含む。ベースバンド信号処理部504では、アナログ/デジタル変換部511、516、デジタル/アナログ変換部519、FL1のOFDM送信信号処理部520、FL1のOFDM受信信号処理部517、FL2のOFDM受信信号処理部512、セルサーチ・下り伝搬路測定部513、FL1、FL2の物理チャネルディマッピング部523、522、FL1の物理チャネルマッピング部524を含む。
チャネルコーデック部505および/または制御・記憶部508から送られてきた送信データは物理チャネルマッピング部524に入力され、図3および図4に示した上り回線の各物理チャネルにマッピングする。具体的には、初期アクセス時、ハンドオーバー時、上り/下り回線のデータ発生時などに、チャネルコーデック部505および/または制御・記憶部508から送られてきた送信データは、所定変調・符号化方式によりデータ変調を行ない、所定のOFDMシンボル、サブキャリアにマッピングし、物理ランダムアクセスチャネルFL1_PRACHを生成する。
チャネルコーデック部505および/または制御・記憶部508から送られてきた送信データは、所定変調・符号化方式によりデータ変調を行ない、所定のOFDMシンボル、サブキャリアにマッピングし、物理上り回線制御チャネルFL1_PUCCHを生成する。FL1_PUCCHには、移動局装置からの制御情報ビットを伝送し、移動局装置がFL1のBW1bおよび/またはFL2のBW2aの電波伝搬状況に応じたHybrid ARQ ACK/NAK情報ビット、基地局装置に上り回線無線リソースの割り当てを要求するScheduling Request情報ビット、セルサーチ・下り伝搬路測定部513の測定結果により推定したFL1のBW1bおよび/またはFL2のBW2aの品質情報CQI情報ビット、移動局装置のFL1のBW1bおよび/またはFL2のBW2aの電波伝搬状況により選択した基地局装置の送信データストリーム数(送信アンテナ本数に依存する)および送信プリコーディングコードブック番号など情報ビット、移動局装置の測定結果など制御情報ビットがマッピングされる。
チャネルコーデック部505からの送信データに含まれるユーザデータ(DTCH)、個別上位層制御データ(DCCH)、および共通上位層制御データ(CCCH)に対して、制御・記憶部508から送られてきたスケジューリング情報に基づいて、所定の変調・符号化方式でデータ変調が行なわれ、所定のOFDMシンボル、サブキャリアにマッピングされ、物理上り回線共用チャネルFL1_PUSCHが生成される。また、上記FL1_PUCCHを代わりに、FL1_PUSCH一部無線リソースを用いて、移動局装置からの制御情報ビットの一部を伝送することができる。
OFDM受信信号処理部512、517から送られてきた下り回線の復調データは物理チャネルディマッピング部522、523に入力され、図3および図4に示した下り回線の各物理チャネルを抽出する。具体的には、OFDM受信信号処理部517から送られてきたFL1下り回線の復調データは、物理チャネルディマッピング部523に入力され、図6に示したように、所定のOFDMシンボル、サブキャリアにから、同期チャネルFL1_SCH、報知チャネルFL1_PBCH、物理下り回線共用チャネルFL1_PDSCH、物理下り回線制御チャネルFL1_PDCCH、物理Hybrid ARQ指示チャネルFL1_PHICH、および物理マルチ放送チャネルFL1_PMCHを抽出する。また、同期チャネルFL1_SCHおよびFL1の参照信号RSのデータは、セルサーチ・下り伝搬路測定部513に送られ、FL1のBW1bの電波伝搬状況を測定する。測定結果はハンドオーバー要求(HO Request)または測定報告(Measurement Report)として、FL1_PUCCHを通じて基地局装置に報告する。
物理チャネルディマッピング部523では、FL1_PDSCHに含む共通上位層制御データ(CCCH)から、FL1および/またはFL2に関連するRRC messagesを抽出する。具体的には、例えばFL2下り無線ベアラRBのRRC CONNECTION SETUP、RRC CONNECTION RE−ESTABLISHMENT REJECT/REQUESTなどRRC messagesは物理チャネルディマッピング部523を通じてFL1_PDSCHから抽出する。
同様に、OFDM受信信号処理部512から送られてきたFL2下り回線の復調データは、物理チャネルディマッピング部522に入力され、図7に示したように、所定のOFDMシンボル、サブキャリアにから、物理下り回線共用チャネルFL2_PDSCH、物理下り回線制御チャネルFL2_PDCCH、物理Hybrid ARQ指示チャネルFL2_PHICHを抽出する。また、FL2の参照信号RSのデータは、セルサーチ・下り伝搬路測定部513に送られ、FL2のBW2aの電波伝搬状況を測定する。測定結果はハンドオーバー要求(HO Request)または測定報告(Measurement Report)として、FL1_PUCCHを通じて基地局装置に報告する。
本発明の実施形態では、前記のEUTRAにおける無線チャネル構成をベースに、異なる周波数帯域の無線伝搬特性を考慮し、次世代移動通信システムを構成するすべての下りセル共通制御チャネルDCCCCHと下りセル共通トラフィックチャネルDCCTCHを、高い周波数帯域に適用しないで、低い周波数帯域に割り当てる無線チャネル構成、および基地局装置、移動局装置のデータ送受信手法が提示した。しかし、IMT−Advancedの新規無線アクセス技術INRIの検討、仕様書の制定はこれからであり、図9に示すようなEUTRAの無線チャネル構成を採用するとは限らない。物理チャネル、トランスポートチャネル、ロジカルチャネルなど無線チャネルの構成、対応関係が異なり、ユーザデータ、制御データのマッピングが異なってもよい。すなわち下りセル共通制御チャネルDCCCCHは下りセル共通制御データ(DCCCD:Downlink Cell Common Control Data)、下りセル共通トラフィックチャネルDCCTCHは下りセル共通トラフィックデータ(DCCTD:Downlink Cell Common Traffic Data)、下りセル個別制御チャネルDCDCCHは下りセル個別制御データ(DCDCD:Downlink Cell Dedicated Control Data)、下りセル個別トラフィックチャネルDCDTCHは下りセル個別トラフィックデータ(DCDTD:Downlink Cell Dedicated Traffic Data)と差し替えてもよい。
(E)本実施形態に係る下りセル個別制御チャネル、下りセル個別トラフィックチャネルの第1の割り当て方法
図10は、基地局装置40aがカバーしているセルエリアの状況を示す。FL2における無線伝搬損失がFL1より大きいため、基地局装置40aがFL1、FL2における送信電力が同じの場合、FL1のカバーエリア10aはFL2のカバーエリア20aより大きい。
移動局装置50は、電源オン後、FL1のFL1_SCHを受信し、セルサーチ・下り伝搬路測定部513の判断により、基地局装置40aをキャンプセルとして選択し、FL1_BCHの受信、FL1_PRACHの送信、FL1_PDSCHのCCCHの受信など位置登録手順を経て、基地局装置40aのFL1のカバーエリア10aで待ち受けモード(RCC IDLE Mode)に入る。移動局装置からの発信がある場合や、FL1_PRACHの送信などの移動局装置への着信がある場合、FL1_PDSCHに含まれるFL1_PCCHの受信など呼接続手順を経て、移動局装置は、接続モード(RCC CONNECTED Mode)に入る。接続モードでは、移動局装置のセルサーチ・下り伝搬路測定部513により、図6および図7に示したような無線フレーム構造から、接続している基地局装置(Serving Cell)40a、および周辺基地局装置(例えば図1に示した基地局装置40b、c)のFL1、FL2の参照信号FL1_RSとFL2_RSを抽出し、各基地局装置のFL1_RSとFL2_RSの受信品質指標、例えば参照信号の受信電力(RSRP:Reference Signal Received Power)、参照信号の受信信号強度(RSSI:Receive Signal Strength Indication)、参照信号の受信品質(RSRQ:Reference Signal Received Quality)など下り回線の伝搬路状態を示す数値を測定する。測定結果は、ハンドオーバー要求(HO Request)または測定報告(Measurement Report)として、FL1_PUCCHを通じて、周期的あるいは非周期的に基地局装置(Serving Cell)40aに報告する。
図11は、基地局装置の下りセル個別制御チャネルDCDCCHと下りセル個別トラフィックチャネルDCDTCHを低い周波数レイヤおよび/または高い周波数レイヤに割り当てる手順を示すフローチャートである。具体的には、移動局装置からのハンドオーバー要求(HO Request)または測定報告(Measurement Report)を受信し、下り回線電波伝搬状況を反映している各基地局装置のFL1_RSとFL2_RSの受信品質指標、例えば平均受信電力RSRPを抽出する(S41)。接続している基地局装置(Serving Cell)40aのFL2_RSの受信電力FL2_RS_RSRPを用いて、予めにシステムパラメータとして基地局装置の制御・記憶部404に保存している閾値1、閾値2(閾値2>閾値1)と比較し(S42、S43)、FL2_RSの受信電力FL2_RS_RSRPは閾値1より小さい場合(S42、Yes)、ユーザデータ(DTCH)、個別上位層制御データ(DCCH)をFL1_PDSCHにマッピングする(S47)。FL2_RSの受信電力はFL2_RS_RSRP閾値1より大きい且つ閾値2より小さい場合(S43、No)、移動局装置からのハンドオーバー要求(HO Request)または測定報告(Measurement Report)の受信(S41)に戻る。
一方、FL2_RSの受信電力FL2_RS_RSRPは閾値2より大きい場合(S43、Yes)、通信要求条件パラメータによりDTCH、DCCHのマッピング方法を変える。第2の通信要求条件の場合(S44、Yes)、DTCH、DCCHをFL2_PDSCHにマッピングする(S49)。第3の通信要求条件の場合(S45、Yes)、DTCH、DCCHをFL1_PDSCHおよびFL2_PDSCHにマッピングし、ダイバシチ送信を行なう(S50)。
具体的には、例えば物理チャネルマッピング部406では、入力されたユーザデータ(DTCH)と個別上位層制御データ(DCCH)を2つ同じデータストリーム(周波数レイヤに依存する)をプリコーディング(Pre-coding)し、それぞれFL1_PDSCHおよびFL2_PDSCHにマッピングし、FL1のBW1bおよびFL2のBW2aを通じて送信ダイバシチを実現する。プリコーディングとしては、例えば空間・周波数送信ダイバシチ(SFTD:Space Frequency Transmit Diversity)、空間・時間送信ダイバシチ(STTD:Space Time Transmit Diversity)、周波数・時間送信ダイバシチ(FTTD:Frequency Time Transmit Diversity)などを用いることができる。
第4の通信要求条件の場合(S46、Yes)、DTCH、DCCHをFL1_PDSCHおよびFL2_PDSCHの2チャネルにマッピングし、高速伝送を行なう(S50)。具体的には、例えば物理チャネルマッピング部406では、入力されたユーザデータ(DTCH)と個別上位層制御データ(DCCH)を2つ異なるデータストリーム(周波数レイヤに依存する)に分離し、それぞれFL1_PDSCHおよびFL2_PDSCHにマッピングし、FL1のBW1bおよびFL2のBW2aを通じて高速データ伝送を実現する。ユーザデータ(DTCH)、個別上位層制御データ(DCCH)のFL1_PDSCHおよび/またはFL2_PDSCHへのマッピング方法が決定した後(S47、S49、S50、S51)、移動局装置に無線チャネル割り当てのハンドオーバーコマンド(HO Command)を移動局に送信する。
FL1_PDSCHとFL2_PDSCH間のユーザデータ(DTCH)、個別上位層制御データ(DCCH)マッピングのチャタリング (chattering)現象を防止するために閾値1、閾値2(閾値2>閾値1)の2つの閾値が設けられている。閾値2は閾値1と等しく(閾値2=閾値1)てもよい。
通信要求条件は、移動局装置の移動速度、所望のデータ伝送速度、所望の通信品質要求などにより定義することができる。例えば、移動局装置の所望の通信品質要求が一定の場合、移動局装置の移動速度、データ伝送速度により、図12のように定義することができる。また、例えば、第4の通信要求条件では、移動局装置の移動速度が、静止から歩行、車の低速移動など30km/h程度の低速までの場合、ユーザデータはFL1_PDSCHおよびFL2_PDSCHの2つ無線チャネルを通じて、2つの異なるデータストリームを伝送し、移動局装置に1Gbps以上の超高速データ伝送速度を提供する。第3の通信要求条件では、移動局装置の移動速度が、静止から歩行、車の中速移動など60km/h程度の中速までの場合、ユーザデータはFL1_PDSCHおよびFL2_PDSCHの2つ無線チャネルを通じて、2つの同じデータストリーム(元のデータストリーム)をダイバシチ送信し、移動局装置に100Mbps以上の高速データ伝送速度を提供する。
また、第2の通信要求条件では、移動局装置の移動速度が、静止から歩行、車の高速移動など120km/h程度の高速までの場合、ユーザデータはFL2_PDSCHの1つ無線チャネルを通じて、1つのデータストリームを伝送し、移動局装置に100Mbps程度の中速データ伝送速度を提供する。第1の通信要求条件では、移動局装置の移動速度が、静止から歩行、新幹線の高速移動など300km/h程度の超高速までの場合、ユーザデータはFL1_PDSCHの1つ無線チャネルを通じて、1つのデータストリームを伝送し、移動局装置に100Mbps以下低速データ伝送速度を提供する。
ここで述べられたデータストリームとは、異なる周波数レイヤに対応している。もちろん、各周波数レイヤでは、さらにデータストリームを再分割し、複数送信アンテナを通じて、移動局装置に送信し、複数のアンテナを組み合わせたデータ送受信の帯域を広げる無線通信技術(MIMO:Multiple Input Multiple Output)を利用して、超高速データ伝送速度を提供することができる。
移動局装置は、セルサーチ・下り伝搬路測定部513により、下り回線受信信号のドップラ周波数シフト、下り回線伝搬路変動、下り回線受信信号変動の速さなど通信パラメータから移動局装置の移動速度、また、制御・記憶部508により、移動局装置のカテゴリ、サービスのタイプ、無線ベアラRBのタイプ、サービスの品質(QoS:Quality of Service)など通信パラメータから所望のデータ伝送速度、所望の通信品質要求を推定することができる。移動局装置は、無線FL1_PUCCHを通じて通信要求条件を示すパラメータを基地局装置に送信することができる。
同様に、基地局装置は、制御・記憶部404の通信条件判断部423により、上り回線受信信号のドップラ周波数シフト、上り回線伝搬路変動、上り回線受信信号変動の速さ、および/または移動局装置からのハンドオーバー要求(HO Request)または測定報告(Measurement Report)など通信パラメータから移動局装置の移動速度を推定することができる。また、位置登録時に移動局装置から報告された移動局装置のカテゴリ、通信接続(RRC CONNECTION SETUP)時に移動局装置に通知したサービスのタイプ、無線ベアラRBのタイプ、サービスの品質(QoS:Quality of Service)など通信パラメータから移動局装置の所望のデータ伝送速度、所望の通信品質要求を推定することができる。
MCCHとMTCHは、SCPTMの場合は、DCCHとDTCHと同様に、FL1のBW1bおよびFL2のBW2aにおける電波伝搬状況、および移動局装置の移動速度、所望のデータ伝送速度、所望の通信品質要求など通信要求条件に依存し、FL1_PMCHおよび/またはFL2_PMCH(図示なし)にマッピングすることができる。
(F)本実施形態に係る下りセル個別制御チャネル、下りセル個別トラフィックチャネルの第2の割り当て方法
図14は、基地局装置40aがカバーしているセルエリアの状況を示す図である。FL2における無線伝搬損失がFL1より大きいため、基地局装置40aがFL2における送信電力の増大で無線伝搬損失を補う場合、FL2のカバーエリア20aはFL1のカバーエリア10aと同じである。
第1の割り当て方法と同様に、移動局装置50は、電源オン後、FL1のFL1_SCHの受信、位置登録手順を経て、基地局装置40aのFL1のカバーエリア10aで待ち受けモード(RCC IDLE Mode)に入る。接続モードでは、移動局装置が各基地局装置のFL1_RSとFL2_RSにより下り回線の伝搬路状態を示す数値を測定する。測定結果は、ハンドオーバー要求(HO Request)または測定報告(Measurement Report)として、FL1_PUCCHを通じて、周期的あるいは非周期的に基地局装置(Serving Cell)40aに報告する。
図15は、基地局装置の下りセル個別制御チャネルDCDCCHと下りセル個別トラフィックチャネルDCDTCHを低い周波数レイヤおよび/または高い周波数レイヤに割り当てる手順を示すフローチャートである。具体的には、移動局装置からのハンドオーバー要求(HO Request)または測定報告(Measurement Report)を受信し、通信要求条件パラメータによりDTCH、DCCHのマッピング方法を変える。第2、3、4の通信要求条件の場合、第1の割り当て方法と同様にため省略する。第1の通信要求条件の場合、ユーザデータ(DTCH)、個別上位層制御データ(DCCH)をFL1_PDSCHにマッピングする(S47)。同様に、ユーザデータ(DTCH)、個別上位層制御データ(DCCH)のFL1_PDSCHおよび/またはFL2_PDSCHへのマッピング方法が決定した後(S47、S49、S50、S51)、移動局装置に無線チャネル割り当てのハンドオーバーコマンド(HO Command)を移動局に送信する。

Claims (9)

  1. 周波数帯域が相互に異なる複数の周波数レイヤを用いて、基地局装置と移動局装置との間で無線通信を行なう通信システムであって、
    前記基地局装置は、下りセル共通制御チャネルおよび下りセル共通トラフィックチャネルを低い周波数レイヤに割り当てると共に、下り回線の伝搬路状態および前記移動局装置からの通信要求条件に応じて、下りセル個別制御チャネルおよび下りセル個別トラフィックチャネルを、低い周波数レイヤおよび/または高い周波数レイヤに割り当てることを特徴とする通信システム。
  2. 前記基地局装置は、前記移動局装置の伝搬路状態を示す数値を受信し、前記伝搬路状態を示す数値と、予め定められた閾値とを比較し、前記伝搬路状態を示す数値が、前記閾値よりも小さい場合は、下りセル個別制御チャネルおよび下りセル個別トラフィックチャネルを、低い周波数レイヤに割り当てることを特徴とする請求項1記載の通信システム。
  3. 前記基地局装置は、前記移動局装置の伝搬路状態を示す数値を受信し、前記伝搬路状態を示す数値と、予め定められた閾値とを比較し、前記伝搬路状態を示す数値が、前記閾値よりも大きい場合は、前記移動局装置の通信要求条件を判断し、前記移動局装置の通信要求条件が第2の通信要求条件の場合は、下りセル個別制御チャネルおよび下りセル個別トラフィックチャネルを、高い周波数レイヤに割り当て、前記移動局装置の通信要求条件が第3の通信要求条件または第4の通信要求条件の場合は、下りセル個別制御チャネルおよび下りセル個別トラフィックチャネルを、低い周波数レイヤおよび高い周波数レイヤに割り当てることを特徴とする請求項1記載の通信システム。
  4. 前記基地局装置は、前記移動局装置の通信要求条件を判断し、前記移動局装置の通信要求条件が第1の通信要求条件の場合は、下りセル個別制御チャネルおよび下りセル個別トラフィックチャネルを、低い周波数レイヤに割り当て、前記移動局装置の通信要求条件が第2の通信要求条件の場合は、下りセル個別制御チャネルおよび下りセル個別トラフィックチャネルを、高い周波数レイヤに割り当て、前記移動局装置の通信要求条件が第3の通信要求条件または第4の通信要求条件の場合は、下りセル個別制御チャネルおよび下りセル個別トラフィックチャネルを、低い周波数レイヤおよび高い周波数レイヤに割り当てることを特徴とする請求項1記載の通信システム。
  5. 周波数帯域が相互に異なる複数の周波数レイヤを用いて、移動局装置との間で無線通信を行なう基地局装置であって、
    前記移動局装置の下り回線の伝搬路状態および前記移動局装置の通信要求条件を判断する判断部と、
    下りセル共通制御チャネルおよび下りセル共通トラフィックチャネルを低い周波数レイヤに割り当てると共に、前記判断の結果、移動局装置の下り回線の伝搬路状態および前記移動局装置の通信要求条件に基づいて、下りセル個別制御チャネルおよび下りセル個別トラフィックチャネルを、低い周波数レイヤおよび/または高い周波数レイヤに割り当てるマッピング部と、を備えることを特徴とする基地局装置。
  6. 前記判断部は、前記移動局装置の伝搬路状態を示す数値と、予め定められた閾値とを比較し、
    前記マッピング部は、前記比較の結果、前記伝搬路状態を示す数値が、前記閾値よりも小さい場合は、下りセル個別制御チャネルおよび下りセル個別トラフィックチャネルを、低い周波数レイヤに割り当てることを特徴とする請求項5記載の基地局装置。
  7. 前記判断部は、前記移動局装置の伝搬路状態を示す数値と、予め定められた閾値とを比較し、前記比較の結果、前記伝搬路状態を示す数値が、前記閾値よりも大きい場合は、前記移動局装置の通信要求条件を判断し、
    前記マッピング部は、前記判断の結果、前記移動局装置の通信要求条件が第2の通信要求条件の場合は、下りセル個別制御チャネルおよび下りセル個別トラフィックチャネルを、高い周波数レイヤに割り当て、前記移動局装置の通信要求条件が第3の通信要求条件または第4の通信要求条件の場合は、下りセル個別制御チャネルおよび下りセル個別トラフィックチャネルを、低い周波数レイヤおよび高い周波数レイヤに割り当てることを特徴とする請求項5記載の基地局装置。
  8. 前記判断部は、前記移動局装置の通信要求条件を判断し、
    前記マッピング部は、前記判断の結果、前記移動局装置の通信要求条件が第1の通信要求条件の場合は、下りセル個別制御チャネルおよび下りセル個別トラフィックチャネルを、低い周波数レイヤに割り当て、前記移動局装置の通信要求条件が第2の通信要求条件の場合は、下りセル個別制御チャネルおよび下りセル個別トラフィックチャネルを、高い周波数レイヤに割り当て、前記移動局装置の通信要求条件が第3の通信要求条件または第4の通信要求条件の場合は、下りセル個別制御チャネルおよび下りセル個別トラフィックチャネルを、低い周波数レイヤおよび高い周波数レイヤに割り当てることを特徴とする請求項5記載の基地局装置。
  9. 周波数帯域が相互に異なる複数の周波数レイヤを用いて、基地局装置との間で無線通信を行なう移動局装置であって、
    低い周波数レイヤに割り当てられた下りセル共通制御チャネルおよび下りセル共通トラフィックチャネルを前記基地局装置から受信すると共に、
    下り回線の伝搬路状態および通信要求条件に応じて低い周波数レイヤおよび/または高い周波数レイヤに割り当てられた下りセル個別制御チャネルおよび下りセル個別トラフィックチャネルを前記基地局装置から受信することを特徴とする移動局装置。
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