JPWO2009025066A1 - 表示制御装置、表示データサーバ及び表示制御システム - Google Patents

表示制御装置、表示データサーバ及び表示制御システム Download PDF

Info

Publication number
JPWO2009025066A1
JPWO2009025066A1 JP2009528944A JP2009528944A JPWO2009025066A1 JP WO2009025066 A1 JPWO2009025066 A1 JP WO2009025066A1 JP 2009528944 A JP2009528944 A JP 2009528944A JP 2009528944 A JP2009528944 A JP 2009528944A JP WO2009025066 A1 JPWO2009025066 A1 JP WO2009025066A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display
data
screen
display data
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009528944A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5114484B2 (ja
Inventor
英明 矢島
英明 矢島
秦 秀彦
秀彦 秦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2009528944A priority Critical patent/JP5114484B2/ja
Publication of JPWO2009025066A1 publication Critical patent/JPWO2009025066A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5114484B2 publication Critical patent/JP5114484B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F3/00Input arrangements for transferring data to be processed into a form capable of being handled by the computer; Output arrangements for transferring data from processing unit to output unit, e.g. interface arrangements
    • G06F3/14Digital output to display device ; Cooperation and interconnection of the display device with other functional units

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Human Computer Interaction (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)
  • Digital Computer Display Output (AREA)

Abstract

ネットワーク経由で画面データを取得して表示を行う際に、画面遷移速度を高速化する表示制御装置(110)を提供する。表示制御装置(110)は、表示取得部(112)が遷移先画面に対応する表示データだけでなく、データサイズの小さい軽量擬似データも合わせて取得し、画面生成部(111)が軽量擬似データを元に画面を作成した擬似画面を、表示データに基づいた画面表示が可能になるまで表示することで、消費メモリを抑えながら、ユーザが画面遷移処理の遅延を感じることなく、快適な操作感を得ることが出来る。

Description

本発明は、表示画面への表示を制御する表示制御装置、表示データサーバ及び表示制御システムに関し、より特徴的には、高速に画面遷移を実行する表示制御装置、表示データサーバ及び表示制御システムに関するものである。
従来、携帯電話やPDA、デジタルカメラ、デジタルテレビ、及びデジタル映像記録装置等の電子機器では、CRTや液晶に代表される表示装置上にグラフィカルユーザインタフェイス(GUI)を表示しており、このGUIをユーザが操作することで、電子機器の提供する機能をユーザが簡単に利用できる。ここでは、表示装置に一度に表示されるユーザに提示する操作対象の一単位を画面と定義する。具体的には、選択可能な複数のメニューを提示する画面(選択メニュー画面)や、ユーザへのメッセージ通知のための画面(ポップアップパネル画面)や、文字情報や画像情報などのコンテンツ表示のための画面(コンテンツ画面)などである。また、同時に複数の画面を、表示装置上に表示することが可能である。
近年、電子機器は、組み込み済みの画面だけでなく、サーバから画面データをダウンロードして新規の画面を表示することが可能となってきた。従来の表示制御装置、サーバ及びシステムとしては、表示された回数をカウントして使用頻度の高い画面データを選択し、画面遷移前に事前に画面データをサーバからダウンロードしておくことにより、画面遷移時に、次の画面を表示するまでの時間を短くするものがあった(例えば、特許文献1参照)。
特許第2913643号公報
しかしながら、前記従来の表示制御装置等では、画面遷移により次に表示する画面が、必ず過去に表示回数が多かった画面に含まれるとは限らず、使用頻度が低い画面を高速に表示することができないという課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、使用頻度の高低に関わらず画面遷移時に、次の画面を表示するまでの時間を短くし、高速な画面遷移を行える表示制御装置、表示データサーバ及び表示制御システムを提供することを目的とする。
本発明は、ネットワークを経由して取得した表示データに基づいて画面表示を行う表示制御装置に向けられている。そして、上記目的を達成するために、本発明の表示制御装置は、画面表示に対するイベントを受け付けると共に、画面遷移を指示する画面遷移制御部と、表示データに対応する軽量擬似データに基づいて画面イメージを生成する軽量擬似データ処理部と、表示データ及び画面表示中に通知されたイベントに基づいて画面イメージを生成する表示データ処理部と、画面遷移制御部から画面遷移の指示を受けた際に、遷移先画面に対応した表示データの取得を要求し、表示データ又は対応する軽量擬似データを取得すると共に、軽量擬似データ処理部に、取得した軽量擬似データの画面イメージの生成を要求し、表示データ処理部に、取得した表示データの画面イメージの生成を要求する画面生成部と、画面生成部から表示データの取得要求を受け、表示データ、又は対応する軽量擬似データの取得要求をネットワークに出力し、ネットワークから軽量擬似データ又は表示データを取得する表示取得部と、生成した軽量擬似データに基づく画面イメージと、生成した表示データに基づく画面イメージとを表示する表示部と、軽量擬似データに基づく画面イメージを表示している間は、表示データ処理部へのイベント通知を禁止する入力切替部とを備える。
本構成によって、表示データに基づく画面イメージの表示が完了するまでの間、軽量疑似データに基づく画面イメージを表示することが可能となるため、ユーザが画面遷移処理の遅延を感じることなく、快適な操作感を得ることが出来る。
好ましくは、表示制御装置は、表示取得部が取得した軽量擬似データを一時的に保持する軽量擬似データキャッシュ部をさらに備える。この場合、表示取得部は、軽量擬似データキャッシュ部に要求された表示データに対応する軽量擬似データが存在すれば、軽量擬似データキャッシュ部から軽量擬似データを取得する。
また、表示制御装置は、軽量擬似データ処理部又は表示データ処理部が生成した画面イメージと、表示部が既に表示中の画面イメージとを合成して、画面遷移効果を付与する画面遷移効果部をさらに備えてもよい。
また、表示取得部は、画面遷移効果部が付与する画面遷移効果に基づいて、取得する軽量擬似データの種類を変更することが可能である。軽量擬似データの種類は、軽量疑似データのデータサイズに応じて分類される。
また、本発明は、ネットワークを経由して要求された表示データを配信する表示データサーバにも向けられている。そして、上記目的を達成するために、本発明の表示データサーバは、表示データと、表示データに対応する軽量擬似データとを保持する表示データ保持部と、ネットワークを介して、表示データ又は軽量擬似データの取得要求を受け取り、当該受け取った取得要求に基づいて、表示データ保持部が保持する表示データ又は軽量擬似データをネットワークに出力する表示データ配信部と、新規に入力された表示データを表示データ保持部に保存する表示データ追加部と、表示データ追加部が追加した表示データに基づいて画面イメージを作成し、画面イメージを元に対応する軽量擬似データを生成して表示データ保持部に保存する軽量擬似データ生成部とを備える。
また、本発明は、ネットワークを経由して要求された表示データを配信する表示データサーバと、前記表示データサーバから取得した前記表示データに基づいて画面表示を行う表示制御装置とを備えた表示制御システムにも向けられている。表示制御システムは、上述した表示制御装置と、表示データサーバとから構成される。
また、本発明は、表示制御装置、表示データサーバ、及び表示制御システムがそれぞれ実施する方法にも向けられている。
本発明の表示制御装置によれば、ネットワーク経由で取得した表示データを用いて、画面遷移による次の画面表示を行う場合に、軽量擬似データを用いて切り替え後の最初の画面イメージを擬似的に表示することにより、次の画面を表示するまでの処理時間を短くし、高速な画面遷移を行うことが可能となる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る表示制御システムの構成の一例を示すブロック図である。 図2は、本発明の第1の実施形態に係る表示データ保持部101の保持内容の一例を示す図である。 図3は、本発明の第1の実施形態に係る軽量擬似データキャッシュ部114の保持内容の一例を示す図である。 図4は、本発明の第1の実施形態に係る表示制御装置110の画面遷移処理を表すフローチャートである。 図5は、本発明の第1の実施形態に係る表示制御装置110の擬似データ生成処理を表すフローチャートである。 図6は、本発明の第1の実施形態における表示制御装置110の入力通知処理の流れを示す図である。 図7は、本発明の第1の実施形態に係る表示データサーバ100のデータ送信処理を表すフローチャートである。 図8は、本発明の第2の実施形態に係る表示制御システムの構成の一例を示すブロック図である。 図9は、本発明の第2の実施形態に係る画面遷移効果部121が付与する画面遷移効果の一例を示す図である。 図10は、本発明の第2の実施形態に係る表示効果パターンと軽量擬似データ種別の対応関係の一例を示す図である。 図11は、本発明の第2の実施形態に係る表示データ保持部101aの保持内容の一例を示す図である。 図12は、本発明の第2の実施形態に係る表示制御装置210の画面遷移効果付与処理を表すフローチャートである。 図13は、本発明の第2の実施形態に係る表示データサーバ200の表示データ追加処理を表すフローチャートである。 図14は、本発明の第2の実施形態に係る表示制御装置210の軽量擬似データ先読み処理を表すフローチャートである。
符号の説明
100、200 表示データサーバ
101、101a 表示データ保持部
102、102a 表示データ配信部
103 表示データ追加部
110、210 表示制御装置
111 画面生成部
112、112a 表示取得部
113 画面遷移制御部
114 軽量擬似データキャッシュ部
115 入力部
116 表示部
117 入力切替部
118 軽量擬似データ処理部
119、119a 表示データ処理部
120、120a 軽量擬似データ生成部
121 画面遷移効果部
122 軽量擬似データ先読み部
以下、本発明の各実施形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る表示制御システムの構成の一例を示すブロック図である。図1において、表示制御システムは、表示データサーバ100と表示制御装置110とから構成される。図1において、表示データサーバ100は、表示データ保持部101、及び表示データ配信部102を備え、ネットワークを介して表示制御装置110と接続される。表示制御装置110は、画面生成部111、表示取得部112、画面遷移制御部113、軽量擬似データキャッシュ部114、入力部115、表示部116、入力切替部117、軽量擬似データ処理部118、表示データ処理部119、及び軽量擬似データ生成部120を備える。
表示データサーバ100において、表示データ保持部101は、表示データ及びそれに対応する軽量擬似データを保持する。図2に、表示データ保持部101が保持する内容の一例を示す。図2において、表示データ保持部101には、画面を識別するための画面識別子と、各画面に対応する表示データと、軽量擬似データとが各々保存されている。なお、本例では画面識別子として数字を利用した例を示したが、URI等の文字列であっても良い。
ここで、表示データとは、前述したGUIであり、表示部116上に表示される表示内容である画面データと、その画面を表示している際に受信したイベント(ユーザ操作による入力イベントや、メール受信等の外部からの通信イベントや、タイマーなどの内部イベントなど)に対する処理手順をまとめたものである。例としては、画面表示を行うスクリプト等のプログラムや、マークアップ言語などを用いて画面の表示内容を記述したデータや、アニメーションデータと前記スクリプトとを組み合わせたものなどである。
なお、画面データは、1つ以上の画面イメージから成っており、この画面イメージとは、1つの画面を表示している間に表示装置上に表示される表示内容のことである。具体的には、画面上のフォーカス位置の移動や、文字・画像の変更、アニメーションによるグラフィック表示の変更などにより表示内容が変更された場合、一つの表示内容が一つの画面イメージに対応することになる。
また、軽量擬似データとは、対応する画面へ遷移した際に、表示画面上に最初に表示したい表示内容を示すデータであり、例えば、画面データの中で遷移後に最初に表示する一つの画面イメージをそのままBMPやJPEG等の画像データにしたデータである。また、マークアップ言語などを用いて表示内容を記述したデータであってもよい。つまり、軽量擬似データは、表示データに含まれる処理手順や、画面データを構成する画面イメージの数を削減することで、表示データよりもデータ量が小さいという特徴をもつデータである。
なお、各画面イメージに含まれる文字や画像といった表示要素の数、画面イメージ上の色数や画素数等を削減することで、軽量擬似データのデータ量をさらに削減しても良い。また、データ量削減だけではなく、表示制御装置110の画面生成部111の特性に合わせて、軽量擬似データのデータフォーマットを決定しても良い。一例としては、表示データがある画面の表示を行うスクリプトであって、表示制御装置110が圧縮画像の展開処理用ハードウェアを備えている場合には、軽量擬似データを圧縮画像の形式で保持しておくことで画面イメージ生成処理の高速化を図る方法がある。
表示データ配信部102は、表示制御装置110からの要求を受け取り、表示データ保持部101が保持する表示データ及び軽量擬似データの内、表示制御装置110の表示取得部112から通知された画面識別子に対応するデータをネットワーク経由で表示制御装置110に送付する。
表示制御装置110において、画面生成部111は、画面遷移制御部113から画面生成の要求を受けると、指定された画面識別子に対応する画面を生成するために必要な表示データの取得を、表示取得部112に要求する。また、画面生成部111は、表示取得部112から表示データを受け取った場合、表示データを表示データ処理部119に通知し画面の生成を依頼する。軽量擬似データを受け取った場合、軽量擬似データを軽量擬似データ処理部118に通知すると共に、入力切替部117に対して入力通知禁止を要求する。
軽量擬似データ処理部118は、画面生成部111から受け取った軽量擬似データを元に画面イメージを生成し、生成した画面イメージを表示部116へ通知することで、表示部116の上に画面を表示する。この際、軽量擬似データ処理部118は、入力に従って画面イメージを切り替えるための処理手順に対する解析等の処理を行わず、最初に表示される画面イメージの生成だけを行うため、高速に処理を行うことが可能になる。
表示データ処理部119は、画面生成部111から受け取った表示データを元に画面データを生成し、最初に表示する画面イメージを表示部116へ通知し、表示部116の上に画面イメージを表示すると共に、入力切替部117へ入力通知再開を指示し、ユーザの入力に従った画面イメージの切り替えを開始する。また、表示データ処理部119は、最初の画面イメージを生成すると、軽量擬似データ生成部120に生成した画面イメージを通知して、軽量擬似データの生成を要求する。また、入力切替部117から通知されたイベントに対する処理を実行し、必要に応じて画面イメージの変更を行う。また、表示データ処理部119は、次の画面への遷移が必要であると判断した場合、画面遷移制御部113に遷移先の画面識別子を通知して、画面遷移を要求する。
表示取得部112は、画面生成部111から表示データ取得の要求を受け取り、指定された画面識別子に対応する軽量擬似データが軽量擬似データキャッシュ部114に存在するか否かをチェックする。チェックの結果、軽量擬似データが存在する場合は、表示取得部112は、即座にそれを画面生成部111に通知すると共に、画面識別子に対応する表示データの取得を表示データサーバ100に要求する。軽量擬似データが存在しない場合は、表示取得部112は、表示データサーバ100に軽量擬似データと表示データとの取得を要求する。表示データサーバ100から、軽量擬似データや表示データを受け取った時、画面生成部111に、受け取ったデータを通知する。また、表示取得部112は、表示データサーバ100から受け取った軽量擬似データを、軽量擬似データキャッシュ部114に保存する。
画面遷移制御部113は、入力部115から通知されるイベント(ユーザ操作による入力イベントや、メール受信等の外部からの通信イベントや、タイマーなどの内部イベントなど)を受け、画面遷移が必要か否かを判断する。画面遷移が必要と判断した場合は、画面遷移制御部113は、遷移先の画面識別子を指定して画面生成を画面生成部111に要求する。また、画面遷移が必要でないと判断した場合は、画面遷移制御部113は、受け取ったイベントを入力切替部117へ通知する。また、画面遷移制御部113は、表示データ処理部119から画面遷移の要求を受け取ると、遷移先の画面識別子を指定して画面生成を画面生成部111に要求する。
なお、画面遷移制御部113は、終了キー押下操作などシステム共通の画面遷移に関する判断を行うものとし、表示されている画面の特定のボタンをクリックするなど、各画面固有の画面遷移の必要性についての判断は行わないものとする。
軽量擬似データキャッシュ部114は、表示取得部112から通知された軽量擬似データを保存し、表示取得部112から要求があった軽量擬似データを、表示取得部112に通知する。図3に、軽量擬似データキャッシュ部114の保持内容の一例を示す。図3において、軽量擬似データキャッシュ部114には、画面を識別するための画面識別子と、各画面に対応する軽量擬似データとが各々保存されている。
入力部115は、ユーザ操作による入力イベントや、メール受信等の外部からの通信イベントや、タイマーなどの内部イベントなどを受け取る機能を有している。具体的には、入力部115は、キーやマウスなどの入力デバイス、若しくは、入力デバイスからの信号を受け取るポートなどから構成される。
表示部116は、CRTディスプレイや液晶ディスプレイなどの表示装置、若しくは、表示装置への信号を送付するポートである。
入力切替部117は、画面遷移制御部113から通知されるイベントを表示データ処理部119へ転送する機能を有するが、画面生成部111から入力禁止要求を受けると、表示データ処理部119への転送を中止し、表示データ処理部119から入力再開要求を受けると、表示データ処理部119への転送を再開する。
軽量擬似データ生成部120は、表示データ処理部119が最初に作成した画面イメージに対応する軽量擬似データが軽量擬似データキャッシュ部114に保持されていなければ、表示データ処理部119から通知された画面イメージをBMPやJPEG等の画像データに変換することで軽量擬似データを生成し、それを軽量擬似データキャッシュ部114に格納する。
以上により、本発明の表示制御装置110は、画面遷移の際に、軽量擬似データを用いて切り替え後の最初の画面イメージを擬似的に表示することが可能となる。このため、次の画面を表示するまでの時間を短くし、ユーザに画面遷移の遅延を感じさせることなく、快適な操作感を提供することができる。
図4は、本発明の第1の実施形態に係る表示制御装置110の画面遷移処理を表すフローチャートである。ここでは、表示制御装置110は、ユーザが入力部115を介して操作を入力する(ステップS401)ことで処理を開始するものとする。なお、ユーザによる入力操作だけでなく、通信イベントやタイマーなどの内部イベントを受け取ることで、画面遷移処理を開始してもよい。
画面遷移制御部113は、入力部115から入力されたユーザ操作を受け取り、受け取ったユーザ操作によって、画面遷移が必要か否かを判定する(ステップS402)。ここで、画面遷移制御部113は、システム起動時など、電源ONの後、最初に画面を表示する場合は、初期画面を表示するために画面遷移が必要と判定する。また、既に画面が表示されている場合は、画面遷移制御部113は、終了キー押下操作などシステム共通の画面遷移に関する入力操作の結果、現在表示している画面に対応する表示データでは表示できない内容の画面に切り替える場合に、画面遷移が必要と判定する。
画面遷移が必要と判断した場合は(ステップS402がYES)、画面遷移制御部113は、遷移先画面の識別子を画面生成部111に通知し、画面生成を要求する(ステップS403)。画面遷移が不要と判断した場合は(ステップS402がNO)、画面遷移制御部113は、入力通知処理を行い(ステップS419)、処理を終了する。入力通知処理(ステップS419)の詳細については後述する。
画面生成部111は、画面生成を要求されると、通知された画面識別子を指定して表示データの取得を表示取得部112に要求する(ステップS404)。
表示取得部112は、軽量擬似データキャッシュ部114に、指定された画面識別子に対応する軽量擬似データが保存されているか確認する(ステップS405)。
軽量擬似データが保存されている場合(ステップS405がYES)、表示取得部112は、軽量擬似データキャッシュ部114から対応する軽量擬似データを取得し、画面生成部111に取得した軽量擬似データを通知する(ステップS407)。その後、表示取得部112は、表示データサーバ100に対して画面識別子を指定して、表示データを要求し(ステップS409)、ステップS413に状態を遷移する。
軽量擬似データが保存されていない場合(ステップS405がNO)、表示取得部112は、表示データサーバ100に対して画面識別子を指定して、軽量擬似データを要求する(ステップS406)。次に、表示取得部112は、表示データサーバ100に対して画面識別子を指定して、表示データを要求する(ステップS408)。その後、表示取得部112は、軽量擬似データが取得できたか否か判定する(ステップS410)。
軽量擬似データを取得できた場合(ステップS410がYES)、表示取得部112は、取得した軽量擬似データを画面生成部111に通知した後、軽量擬似データを軽量擬似データキャッシュ部114に保存する(ステップS412)。軽量擬似データを取得できていない場合(S410がNO)、表示取得部112は、処理をステップS415へ進める。すなわち、軽量擬似データをサポートしない表示データサーバと接続する場合や、表示データサーバに障害が発生した場合等のように、軽量擬似データが通知されない場合を考慮して、ステップS410において一定時間経過した場合等に、軽量擬似データに関する処理をスキップする。また、これ以外にも、エラーが通知された場合や、軽量疑似データよりも先に表示データが通知された場合等には、軽量擬似データに関する処理をスキップする。
画面生成部111は、軽量擬似データを通知されると、入力切替部117に入力通知の禁止を要求する(ステップS413)。画面生成部111は、軽量擬似データを軽量擬似データ処理部118に通知する。軽量擬似データ処理部118は、通知された軽量擬似データに基づいて画面イメージを作成し、作成した画面イメージを表示部116に通知する。これにより、表示部116の上に画面が表示される(ステップS414)。なお、ここで表示される画面は軽量擬似データを元に作成されたため、アニメーションやキー操作による画面更新は行われない。また、軽量化のために色数や画素数が削減された軽量擬似データを利用した場合は、色数や画素数が削減された画面イメージが表示されることとなる。
次に、表示取得部112は、表示データサーバ100から表示データを取得したか否かを判定する(ステップS415)。表示データを取得していない場合(ステップS415がNO)、表示取得部112は、表示データサーバ100から表示データが通知されるのを待ち(ステップS410)、ステップS415へ戻る。表示データを取得した場合(ステップS415がYES)、表示取得部112は、取得した表示データを画面生成部111に通知する。画面生成部111は、通知された表示データを表示データ処理部119へ通知する。表示データ処理部119は、通知された表示データに基づいて画面イメージを作成し、作成した画面イメージを表示部116に通知する。これにより、表示部116の上に画面が表示される(ステップS417)。なお、ここで表示される画面は、軽量擬似データのものとは異なり、色数や画素数が減少していない正式なものとなる。
次に、表示データ処理部119は、入力切替部117に入力通知の再開を要求し、通知されるイベントに対応した画面イメージの変更を開始する(ステップS418)。これにより、軽量擬似データでは行えなかったアニメーションやキー操作によるフォーカス移動といった画面イメージの切り替えが可能になる。
最後に、表示データ処理部119は、軽量擬似データ生成部120に対し、軽量擬似データ生成を要求し、軽量擬似データ生成処理を行い(ステップS419)、処理を終了する。
図5は、本発明の第1の実施形態に係る表示制御装置110の擬似データ生成処理を表すフローチャートである。これは、図4に示した軽量疑似データ生成処理(ステップS419)の詳細である。
図5を参照して、軽量擬似データ生成部120は、表示データ処理部119から要求を受けると、軽量擬似データキャッシュ部114に表示中の画面識別子に対応する軽量擬似データが格納されているかチェックする(ステップS4191)。チェックの結果、軽量擬似データが格納されている場合は(ステップS4191がYES)、処理を終了する。
軽量擬似データが格納されていない場合は(ステップS4191がNO)、軽量擬似データ生成部120は、表示データ処理部119から対象の画面イメージを取得し、取得した画面イメージを元に軽量擬似データを作成する(ステップS4192)。ここで、軽量擬似データの作成方法は、画面イメージのビットマップデータをそのまま軽量擬似データとしても良いし、GIFやJPEG等の圧縮画像として格納しても良い。軽量擬似データ生成部120は、作成した軽量擬似データを軽量擬似データキャッシュ部114に格納する(ステップS4193)。本方法により、表示データの形式に関わらず軽量擬似データを作成することが可能になる。
図6は、本発明の第1の実施形態における表示制御装置110の入力通知処理の流れを示す図である。これは、図4に示した入力通知処理(ステップS420)の詳細である。図6において、画面遷移制御部113は、画面遷移が不要と判断した場合、受け取った入力を入力切替部117へ通知し、処理を開始する。
入力切替部117は、現在入力禁止中であるか否かを判定し(ステップS4201)、入力禁止中でない場合は(ステップS4201がNO)、表示データ処理部119へ入力を通知する(ステップS4202)。表示データ処理部119は、通知された入力に従い必要があれば画面イメージの切り替えを行い、表示部116に通知することで画面を更新する(ステップS4203)。また、その際、処理中の表示データに含まれていない別画面への遷移が必要な場合は、表示データ処理部119は、画面遷移制御部113に遷移先画面識別子を指定して画面遷移を要求する。
一方、ステップS4201において、入力禁止中の場合は(S4201がYES)、入力切替部117は、受け取った入力を破棄し、処理を終了する。
図7は、本発明の第1の実施形態に係る表示データサーバ100のデータ送信処理を表すフローチャートである。ここで、表示データサーバ100は、表示制御装置110から、軽量擬似データ要求を受信した場合の処理、及び表示データ要求を受信した場合の処理をそれぞれ図7(a)、及び図7(b)に示す。
図7(a)を参照して、表示データ配信部102は、表示制御装置110から軽量擬似データ要求を受信する(ステップS501)と、指定された画面識別子に対応する軽量擬似データを、表示データ保持部101から取得し、取得した軽量擬似データを表示制御装置110へ送信し(ステップS502)、処理を終了する。
図7(b)を参照して、表示データ配信部102は、表示制御装置110から表示データ要求を受信する(ステップS511)と、指定された画面識別子に対応する表示データを、表示データ保持部101から取得し、取得した表示データを表示制御装置110へ送信し(ステップS512)、処理を終了する。なお、本例では画面識別子に対応する軽量擬似データが必ず表示データ保持部101内に保持されている例を記載したが、全ての軽量擬似データが用意されていない場合は、システム共通の軽量擬似データを1つ表示データ保持部101内に保持しておき、指定された画面識別子に対応する軽量擬似データが存在しない場合は、システム共通の軽量擬似データを送付するようにしても良い。
このような構成によれば、表示制御装置110は、通常の表示データに基づいた遷移先画面の表示が完了するまでの間に、表示取得部112が、データサイズの小さい軽量擬似データを取得し、画面生成部111が軽量擬似データを元に画面を作成して、擬似的に遷移先画面を表示することができる。
また、表示制御装置110は、軽量擬似データキャッシュ部114で過去に表示した軽量擬似データを保持することで、表示データを表示制御装置110内に格納するのと比較し消費メモリ量に優れた方法で、過去に表示したことがある画面への遷移を高速化することが可能となる。
また、表示制御装置110は、使用頻度が低い画面においても、画面遷移の際に、軽量擬似データを用いて擬似的に切り替え後の画面を表示することが可能となるため、次の画面を表示するまでの時間を短くし、ユーザに画面遷移処理の遅延を感じさせることなく、快適な操作感を提供することが出来る。
なお、本実施形態では、ユーザからの操作を契機に画面遷移を行う場合を例に挙げたが、電話着信やメール受信などといった外部との通信や、電池電圧低下などの機器の状態変更を契機に画面遷移を行うようにしても良い。
また、本実施形態では、軽量擬似データキャッシュ部114に軽量擬似データがあれば、それを利用する場合を例に挙げたが、一定の場合には、軽量擬似データキャッシュ部114に軽量擬似データが存在する時でも、表示データサーバ100から軽量擬似データを再取得するようにしても良い。例えば、軽量擬似データキャッシュ部114に軽量擬似データを格納したタイムスタンプを記憶するようにしておき、表示データサーバ100側に軽量擬似データ格納日時以降に、表示データ更新が行なわれているか問い合わせ、データ更新が行なわれている場合は、軽量擬似データキャッシュ部114に軽量擬似データが存在する時でも、表示データサーバ100から再取得するようにしても良い。
また、本実施形態では、表示データサーバ100が何らかの障害で軽量擬似データが通知されない場合や、軽量擬似データの仕組みに対応していない表示データサーバ100との接続性も考慮して、表示制御装置110側に軽量擬似データ生成部120を設けた。しかし、表示データサーバ100側で軽量擬似データの提供を保証できる場合は、軽量擬似データ生成部120を削除しても良い。また、表示データサーバ100側に軽量擬似データを作成する仕組みを持たない場合は、表示制御装置110で作成した軽量擬似データを表示データサーバ100側に通知するようにしても良い。
また、本実施形態では、入力切替部117は、入力禁止期間中に受けた入力を破棄する例を挙げたが、入力を破棄したくない場合は、入力再開までに受けた入力をキャッシュしておき、入力再開要求を受けた際に、キャッシュしておいた入力を表示データ処理部119に通知するようにしても良い。
また、表示制御装置110は、軽量疑似データの取得を中止し、表示データのみを表示データサーバ100から取得するように処理を切り替えることができるものとする。これによって、例えば、表示データサーバ100との間の通信が輻輳している場合には、軽量疑似データの取得を中止することによって、軽量疑似データの取得に伴うデータ通信を抑えることができる。
(第2の実施形態)
図8は、本発明の第2の実施形態に係る表示制御システムの構成の一例を示すブロック図である。図8において、表示制御システムは、表示データサーバ200と表示制御装置210とから構成される。なお、第1の実施形態(図1)と同じ構成要素については同じ参照符号を用い、説明を省略する。
表示データサーバ200は、第1の実施形態の構成に加えて、表示データ追加部103、表示データ処理部119a、軽量擬似データ生成部120aをさらに備える。また、表示データ保持部101の代わりに、第2の表示データ保持部101aを、表示データ配信部102の代わりに、第2の表示データ配信部102aを備える。
表示制御装置210は、第1の実施形態の構成に加えて、軽量擬似データ先読み部122と、画面遷移効果部121とをさらに備える。また、表示取得部112の代わりに、第2の表示取得部112aを備える。
図8において、軽量擬似データ先読み部122は、画面識別子毎に画面生成部111が過去に何度画面を生成したかの情報を管理しており、生成回数が多い画面識別子に対応する軽量擬似データが軽量擬似データキャッシュ部114に保持されていなければ表示データサーバ100から取得して保存する。また、生成回数が少ない画面識別子に対応する軽量擬似データが軽量擬似データキャッシュ部114に保持されていれば、これを削除する。
画面遷移効果部121は、現在表示部116に表示されている画面イメージを保持しており、画面遷移時に表示データ処理部119および軽量擬似データ処理部118から新たな画面イメージが出力されると現在表示中の画面イメージと、新たに生成された画面イメージとを合成して、表示部116に出力することで画面遷移効果を付与する。
図9に、画面遷移効果部121が、付与する画面遷移効果の一例を示す。図9に示すように、画面遷移効果部121は、複数の表示効果パターンを備えており、設定された表示効果パターンに応じて、遷移元画面Aと遷移先画面Bとの表示位置やサイズを変更して画面イメージを合成したり、αブレンディングによる透過合成を行ったりすることで、スライドやズーム、フェードといった画面遷移時の表示効果を付与する。
第2表示取得部112aは、画面生成部111から表示データ取得の要求を受け取り、指定された画面識別子に対応する軽量擬似データが軽量擬似データキャッシュ部114に存在するかチェックする。当該チェックの結果、軽量擬似データが存在する場合は、第2表示取得部112aは、即座にそれを画面生成部111に通知すると共に、画面識別子に対応する表示データの取得を表示データサーバ200に要求する。軽量擬似データが存在しない場合は、第2表示取得部112aは、表示データサーバ200に軽量擬似データと表示データとの取得を要求する。
また、第2表示取得部112aは、表示データサーバ200から、軽量擬似データや表示データを受け取った時、画面生成部111に、受け取ったデータを通知する。また、表示データサーバ200から受け取った軽量擬似データを、軽量擬似データキャッシュ部114に保存する。また、表示データサーバ200に軽量擬似データを要求する際に、画面識別子だけでなく、画面遷移効果部121の表示効果パターンに基づいて適切な軽量擬似データ種別を判定し、判定した軽量擬似データ種別を表示データサーバ200に通知する。
これにより、第2表示取得部112aは、表示効果パターンに適した軽量擬似データを取得する。具体例として、表示効果パターンと軽量擬似データ種別との対応内容を図10に記す。図10に示すように、表示効果パターンとして次画面の画面イメージが視認しにくいフェードやズームの場合はデータ量が小さい軽量擬似データデータ種別としてデータ量小を、遷移効果がない時やスライドの場合等、次画面の画面イメージが視認しやすい場合はデータ量大を、表示データサーバ200に通知して、軽量擬似データの取得を要求する。
表示データ追加部103は、表示データ開発者が開発した表示データを動的に表示データサーバ200に追加するためのブロックであり、ネットワーク等を経由して表示データが入力されると、入力された表示データを第2表示データ保持部101aに格納し表示データ処理部119aに通知する。
表示データ処理部119aは、表示制御装置210の表示データ処理部119と同様の処理を行うことで、画面イメージを生成し軽量擬似データ生成部120aへ通知する。
軽量擬似データ生成部120aは、表示制御装置210の軽量擬似データ生成部120と同様の処理を行うことで、表示データ処理部119aが生成した画面イメージを圧縮画像の形式に変換し、軽量擬似データとして第2表示データ保持部101aへ保存する。その際、色数や画素数の削減量を変更して、データ量の異なる数種の軽量擬似データを生成する。なお、数パターンの軽量擬似データを生成する処理を省いて1種類の軽量擬似データだけを生成するようにしても良い。
第2表示データ保持部101aは、表示データ及びそれに対応する軽量擬似データを保持しており、1つの画面識別子に対して、軽量擬似データ種別毎の複数の軽量擬似データを保持することができる。図11に、軽量擬似データ種別として、「データ量大」と「データ量小」の二つを供える場合を一例として示している。
第2表示データ配信部102aは、表示制御装置210からの要求を受け取り、第2表示データ保持部101aが保持する表示データ及び軽量擬似データの内、表示制御装置210から通知された画面識別子と軽量擬似データ種別とに基づいて、対応するデータをネットワーク経由で表示制御装置210に送付する。
以上により、軽量擬似データ先読み部122で軽量擬似データのみ画面遷移前に取得することが可能となり、消費メモリ量に優れた方法で、高速に擬似的な次画面を表示することが可能となる。
また、第2表示取得部112aで画面遷移効果に合わせた軽量擬似データを取得することで、ユーザが次画面の内容の詳細を明確に認識し難いズームインやフェードイン等といった画面遷移効果の際において、さらに軽量擬似データの省サイズ化を図ることが可能になる。
また、表示データサーバ200において、軽量擬似データ生成部120aが、新たに追加された表示データに対応した軽量擬似データを生成することで、表示データ開発者が軽量擬似データを別途入力する必要がなくなるため、表示データの開発効率を向上させることが可能となる。また、本発明導入前のサーバと同様の処理で表示データを登録できるため、表示データ開発者が軽量擬似データについて意識する必要がなくなる。
本実施形態に係る表示制御装置210の画面遷移処理については、第1の実施形態と同様の箇所が多いため、図4に基づいて差分のみ説明する。
図4を参照して、ステップS401〜S403の処理については、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。ステップS404において、第2表示取得部112aは、表示データサーバ200に軽量擬似データを要求する際、画面生成部111から指定された画面識別子に加えて、図10に示す対応関係に従って、画面遷移効果部121に設定されている画面遷移時の表示効果パターンに対応した軽量擬似データ種別を指定する。ステップS405〜S413については、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。ステップS414において、軽量擬似データ処理部118が生成した画面イメージと、画面遷移前に表示部116に表示されていた画面イメージとを、画面遷移効果部121が合成して画面遷移効果を付与する処理が追加される。
図12は、本実施形態における表示制御装置210の画面遷移効果付与処理のフローチャートを示す。これは、前述した図4のステップS414に追加される処理である。図12を参照して、画面遷移効果部121は、軽量擬似データ処理部118又は表示データ処理部119から表示対象の画面イメージを通知される(ステップS1001)と、現在画面遷移中か否かを判定する(ステップS1002)。
画面遷移中の場合(ステップS1002がYES)、ステップS1005に進む。一方、画面遷移中でない場合(ステップS1002がNO)、画面遷移効果部121は、通知された画面イメージの画面識別子と、現在表示中の画面イメージの画面識別子とを比較し、画面遷移を開始するか否かを判定する(ステップS1003)。
通知された画面イメージの画面識別子と、現在表示中の画面イメージの画面識別子とが異なり、画面遷移を開始する場合は(ステップS1003がYES)、画面遷移効果部121は、表示部116から現在表示中の画面イメージを取得し、取得した画面イメージを、遷移元画面イメージとして保持する(ステップS1004)。画面遷移効果部121は、図9に示すように画面遷移時の表示効果パターンに従って、軽量擬似データ処理部118又は表示データ処理部119から通知された画面遷移後の画面イメージと、ステップS1004で取得した画面遷移前の画面イメージとを合成し、画面遷移中の画面イメージを作成し、表示対象の画面イメージとする(ステップS1005)。
通知された画面イメージの画面識別子と、現在表示中の画面イメージの画面識別子とが同じで画面遷移を開始しない場合は(ステップS1003がNO)、ステップS1004で取得した画面遷移前の画面イメージを表示対象の画面イメージとして、ステップS1006へ進む。
画面遷移効果部121は、表示対象の画面イメージを表示部116に出力しディスプレイ上に画面を表示する(ステップS1006)。画面遷移効果部121は、画面遷移時の表示効果が完了し、次画面に完全に遷移したか否かを判定する(ステップS1007)。
画面遷移が完了した場合(ステップS1007がYES)、処理を終了する。一方、画面遷移が完了していない場合(ステップS1007がNO)、画面遷移効果部121は、新たな画面イメージが軽量擬似データ処理部118又は表示データ処理部119から通知されたか否かをチェックする(ステップS1008)。この際に、ステップS415〜417までの処理を実行し、ステップS417で表示データに基づいた画面イメージを生成済みの場合は、新たな画面イメージが生成されたとして(ステップS1008がYES)、画面遷移効果部121は、遷移先画面イメージを表示データ処理部119から新たに通知された画面イメージに更新し(ステップS1009)、ステップS1002に戻る。ステップS415で表示データが取得できておらず、ステップS416で表示データを取得待ちしている場合は、新たな画面イメージが生成されていないとして(ステップS1008がNO)、遷移先画面イメージを更新せずに、ステップS1002に戻る。その後、これらの処理を画面遷移処理が完了するまで処理を繰り返す。
画面遷移処理が完了するまでに、ステップS417で表示データに基づいた画面イメージを生成できなかった場合は、画面遷移処理完了後、表示データに基づいた画面イメージを生成できた際に、再度ステップS417で画面遷移効果付与処理を実行するが、ステップS1002、S1003共にNOと判定され、ステップS1006で表示データ処理部119が生成した画面イメージをそのまま表示部116に出力し、ステップS1007で画面遷移完了と判定されて処理を終了する。
本発明の第2の実施形態に係る表示データサーバ200のデータ送信処理については、図5に前述した第1の実施形態における、ステップS502、S512において、画面識別子と軽量擬似データ種別とに対応した軽量擬似データを取得する部分が異なるのみのため、その他の説明は省略する。
なお、この場合、表示データサーバ200は、指定された画面識別子と軽量擬似データ種別とに対応する軽量擬似データが存在しない場合は、画面識別子が一致する任意のデータを送付するようにしても良いし、第1の実施形態と同様に、システム共通の軽量擬似データを送付するようにしても良い。
図13は、本発明の第2の実施形態に係る表示データサーバ200の表示データ追加処理を表すフローチャートである。図13を参照して、表示データ追加部103は、画面識別子を指定して表示データの追加を要求されると(ステップS1101)、指定された画面識別子に対応する表示データを第2表示データ保持部101aに保存し、表示データ処理部119aに追加した画面識別子を通知する(ステップS1102)。
表示データ処理部119aは、表示制御装置110の表示データ処理部119と同様の処理を行うことで、表示データに基づいて画面イメージを生成する(ステップS1103)。軽量擬似データ生成部120aは、表示制御装置110の軽量擬似データ生成部120と同様の処理を行い、軽量擬似データを生成する(ステップS1104)。最後に、軽量擬似データ生成部120aは、生成した軽量擬似データを第2表示データ保持部101aに保存し(ステップS1105)、処理を終了する。
図14は、本発明の第2の実施形態に係る表示制御装置210の軽量擬似データ先読み処理を表すフローチャートである。図14を参照して、軽量擬似データ先読み部122は、先読み処理開始を要求されると(ステップS1201)、表示頻度が高い画面をチェックし、それに対応する軽量擬似データが軽量擬似データキャッシュ部114に保存されているかをチェックする(ステップS1202)。
具体的には、軽量擬似データキャッシュ部114に10画面分の軽量擬似データをキャッシュする場合だと、表示頻度が1位の画面から10位の画面まで、画面に対応する軽量擬似データが軽量擬似データキャッシュ部114に存在するかを順に調べていく。ここで、先読み処理の開始は画面遷移が行なわれる度に開始しても良いし、定期的に一定時間経過した際に開始しても良い。また、システム負荷をチェックしてアイドル区間など負荷が低い際に開始するようにしても良い。
表示頻度が高い画面に対応する軽量擬似データが存在する場合(ステップS1202がYES)、軽量擬似データ先読み部122は、上位10位に含まれる全ての画面についてチェックが完了したかを判定する(ステップS1206)。上位10位全てについて、チェックが完了した場合は(ステップS1206がYES)、処理を終了する。完了していない場合は(ステップS1202がNO)、ステップS1202に戻り未チェックの画面に対して処理を実施する。
一方、使用頻度が高い画面に対応する軽量擬似データが存在しない場合(ステップS1202がNO)、軽量擬似データ先読み部122は、表示データサーバ200から軽量擬似データを取得する(ステップS1203)。
次に、軽量擬似データ先読み部122は、軽量擬似データキャッシュ部114に保持されているもののうち、使用頻度が上位10位に含まれていない画面に対応する軽量擬似データを検索する(ステップS1204)。そして、ステップS1204で検出した表示頻度が低い画面に対応する軽量擬似データが格納されていた領域に、ステップS1203で取得した使用頻度が高い画面に対応する軽量擬似データを上書きする(ステップS1205)。
その後、軽量擬似データ先読み部122は、使用頻度が上位10位に含まれる全ての画面についてチェックが完了したかを判定し(ステップS1206)、完了した場合は(ステップS1206がYES)、処理を終了する。
かかる構成によれば、軽量擬似データ先読み部122で軽量擬似データのみ画面遷移前に取得することで、表示データを先読みする方法に比べ消費メモリ量に優れた方法で、高速に擬似的な次画面を表示することが可能となる。
また、第2表示取得部112aで画面遷移効果に合わせた軽量擬似データを取得することで、ユーザが次画面の内容の詳細を明確に認識し難いズームインやフェードイン等といった画面遷移効果の際において、さらに軽量擬似データの省サイズ化を図ることが可能になる。
また、表示データサーバ200において、軽量擬似データ生成部120aが追加された表示データに対応した軽量擬似データを生成することで、表示データ開発者が擬似画像を別途入力する必要がなくなるため表示データの開発効率を向上させることが可能となる。また、本発明導入前のサーバと同様の処理で表示データを登録できるため、表示データ開発者が擬似データについて意識する必要がなくなる。
なお、本実施形態では、表示制御装置210が、使用頻度が高い画面に対して先読みする例を記載したが、現在表示されている画面から遷移する可能性が高い画面について先読みを行うようにしても良い。
また、本実施形態では、軽量擬似データキャッシュ部114では軽量擬似データ種別に応じた区別をしない例を示したが、第2表示データ保持部101aと同様に、各種別毎にデータをキャッシュするようにしても良い。
また、本実施形態では、軽量擬似データ種別としてデータサイズを用いる例を挙げたが、スクリプトや圧縮画像といったように、データフォーマットを用いても良い。また、表示効果パターンに基づいて第2表示取得部112aが軽量擬似データ種別を変更していたが、表示制御装置110の表示性能や、デコーダやスクリプト処理エンジンなどの機能の有無によって、軽量擬似データ種別を変更しても良い。
また、本発明の各実施形態において、表示制御装置、表示データサーバ、及び表示制御システムを構成する各機能ブロックは、典型的には、CPU上で動作するプログラムとして実現されるが、その機能の一部または全部を集積回路であるLSIとして実現してもよい。これらのLSIは、個別に1チップ化されても良いし、一部又は全てを含むように1チップ化されても良い。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(FIELD PROGRAMMABLE GATE ARRAY)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用しても良い。
さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適応等が可能性としてありえる。
本発明に係る表示制御装置は、ネットワークを介して画面表示用のデータをサーバから取得して表示する機能を備えた情報機器や通信機器、家電機器等において有用である。
本発明は、表示画面への表示を制御する表示制御装置、表示データサーバ及び表示制御システムに関し、より特徴的には、高速に画面遷移を実行する表示制御装置、表示データサーバ及び表示制御システムに関するものである。
従来、携帯電話やPDA、デジタルカメラ、デジタルテレビ、及びデジタル映像記録装置等の電子機器では、CRTや液晶に代表される表示装置上にグラフィカルユーザインタフェイス(GUI)を表示しており、このGUIをユーザが操作することで、電子機器の提供する機能をユーザが簡単に利用できる。ここでは、表示装置に一度に表示されるユーザに提示する操作対象の一単位を画面と定義する。具体的には、選択可能な複数のメニューを提示する画面(選択メニュー画面)や、ユーザへのメッセージ通知のための画面(ポップアップパネル画面)や、文字情報や画像情報などのコンテンツ表示のための画面(コンテンツ画面)などである。また、同時に複数の画面を、表示装置上に表示することが可能である。
近年、電子機器は、組み込み済みの画面だけでなく、サーバから画面データをダウンロードして新規の画面を表示することが可能となってきた。従来の表示制御装置、サーバ及びシステムとしては、表示された回数をカウントして使用頻度の高い画面データを選択し、画面遷移前に事前に画面データをサーバからダウンロードしておくことにより、画面遷移時に、次の画面を表示するまでの時間を短くするものがあった(例えば、特許文献1参照)。
特許第2913643号公報
しかしながら、前記従来の表示制御装置等では、画面遷移により次に表示する画面が、必ず過去に表示回数が多かった画面に含まれるとは限らず、使用頻度が低い画面を高速に表示することができないという課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、使用頻度の高低に関わらず画面遷移時に、次の画面を表示するまでの時間を短くし、高速な画面遷移を行える表示制御装置、表示データサーバ及び表示制御システムを提供することを目的とする。
本発明は、ネットワークを経由して取得した表示データに基づいて画面表示を行う表示制御装置に向けられている。そして、上記目的を達成するために、本発明の表示制御装置は、画面表示に対するイベントを受け付けると共に、画面遷移を指示する画面遷移制御部と、表示データに対応する軽量擬似データに基づいて画面イメージを生成する軽量擬似データ処理部と、表示データ及び画面表示中に通知されたイベントに基づいて画面イメージを生成する表示データ処理部と、画面遷移制御部から画面遷移の指示を受けた際に、遷移先画面に対応した表示データの取得を要求し、表示データ又は対応する軽量擬似データを取得すると共に、軽量擬似データ処理部に、取得した軽量擬似データの画面イメージの生成を要求し、表示データ処理部に、取得した表示データの画面イメージの生成を要求する画面生成部と、画面生成部から表示データの取得要求を受け、表示データ、又は対応する軽量擬似データの取得要求をネットワークに出力し、ネットワークから軽量擬似データ又は表示データを取得する表示取得部と、生成した軽量擬似データに基づく画面イメージと、生成した表示データに基づく画面イメージとを表示する表示部と、軽量擬似データに基づく画面イメージを表示している間は、表示データ処理部へのイベント通知を禁止する入力切替部とを備える。
本構成によって、表示データに基づく画面イメージの表示が完了するまでの間、軽量擬似データに基づく画面イメージを表示することが可能となるため、ユーザが画面遷移処理の遅延を感じることなく、快適な操作感を得ることが出来る。
好ましくは、表示制御装置は、表示取得部が取得した軽量擬似データを一時的に保持する軽量擬似データキャッシュ部をさらに備える。この場合、表示取得部は、軽量擬似データキャッシュ部に要求された表示データに対応する軽量擬似データが存在すれば、軽量擬似データキャッシュ部から軽量擬似データを取得する。
また、表示制御装置は、軽量擬似データ処理部又は表示データ処理部が生成した画面イメージと、表示部が既に表示中の画面イメージとを合成して、画面遷移効果を付与する画面遷移効果部をさらに備えてもよい。
また、表示取得部は、画面遷移効果部が付与する画面遷移効果に基づいて、取得する軽量擬似データの種類を変更することが可能である。軽量擬似データの種類は、軽量擬似データのデータサイズに応じて分類される。
また、本発明は、ネットワークを経由して要求された表示データを配信する表示データサーバにも向けられている。そして、上記目的を達成するために、本発明の表示データサーバは、表示データと、表示データに対応する軽量擬似データとを保持する表示データ保持部と、ネットワークを介して、表示データ又は軽量擬似データの取得要求を受け取り、当該受け取った取得要求に基づいて、表示データ保持部が保持する表示データ又は軽量擬似データをネットワークに出力する表示データ配信部と、新規に入力された表示データを表示データ保持部に保存する表示データ追加部と、表示データ追加部が追加した表示データに基づいて画面イメージを作成し、画面イメージを元に対応する軽量擬似データを生成して表示データ保持部に保存する軽量擬似データ生成部とを備える。
また、本発明は、ネットワークを経由して要求された表示データを配信する表示データサーバと、前記表示データサーバから取得した前記表示データに基づいて画面表示を行う表示制御装置とを備えた表示制御システムにも向けられている。表示制御システムは、上述した表示制御装置と、表示データサーバとから構成される。
また、本発明は、表示制御装置、表示データサーバ、及び表示制御システムがそれぞれ実施する方法にも向けられている。
本発明の表示制御装置によれば、ネットワーク経由で取得した表示データを用いて、画面遷移による次の画面表示を行う場合に、軽量擬似データを用いて切り替え後の最初の画面イメージを擬似的に表示することにより、次の画面を表示するまでの処理時間を短くし、高速な画面遷移を行うことが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る表示制御システムの構成の一例を示すブロック図 本発明の第1の実施形態に係る表示データ保持部101の保持内容の一例を示す図 本発明の第1の実施形態に係る軽量擬似データキャッシュ部114の保持内容の一例を示す図 本発明の第1の実施形態に係る表示制御装置110の画面遷移処理を表すフローチャート 本発明の第1の実施形態に係る表示制御装置110の擬似データ生成処理を表すフローチャート 本発明の第1の実施形態における表示制御装置110の入力通知処理の流れを示す図 本発明の第1の実施形態に係る表示データサーバ100のデータ送信処理を表すフローチャート 本発明の第2の実施形態に係る表示制御システムの構成の一例を示すブロック図 本発明の第2の実施形態に係る画面遷移効果部121が付与する画面遷移効果の一例を示す図 本発明の第2の実施形態に係る表示効果パターンと軽量擬似データ種別の対応関係の一例を示す図 本発明の第2の実施形態に係る表示データ保持部101aの保持内容の一例を示す図 本発明の第2の実施形態に係る表示制御装置210の画面遷移効果付与処理を表すフローチャート 本発明の第2の実施形態に係る表示データサーバ200の表示データ追加処理を表すフローチャート 本発明の第2の実施形態に係る表示制御装置210の軽量擬似データ先読み処理を表すフローチャート
以下、本発明の各実施形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る表示制御システムの構成の一例を示すブロック図である。図1において、表示制御システムは、表示データサーバ100と表示制御装置110とから構成される。図1において、表示データサーバ100は、表示データ保持部101、及び表示データ配信部102を備え、ネットワークを介して表示制御装置110と接続される。表示制御装置110は、画面生成部111、表示取得部112、画面遷移制御部113、軽量擬似データキャッシュ部114、入力部115、表示部116、入力切替部117、軽量擬似データ処理部118、表示データ処理部119、及び軽量擬似データ生成部120を備える。
表示データサーバ100において、表示データ保持部101は、表示データ及びそれに対応する軽量擬似データを保持する。図2に、表示データ保持部101が保持する内容の一例を示す。図2において、表示データ保持部101には、画面を識別するための画面識別子と、各画面に対応する表示データと、軽量擬似データとが各々保存されている。なお、本例では画面識別子として数字を利用した例を示したが、URI等の文字列であっても良い。
ここで、表示データとは、前述したGUIであり、表示部116上に表示される表示内容である画面データと、その画面を表示している際に受信したイベント(ユーザ操作による入力イベントや、メール受信等の外部からの通信イベントや、タイマーなどの内部イベントなど)に対する処理手順をまとめたものである。例としては、画面表示を行うスクリプト等のプログラムや、マークアップ言語などを用いて画面の表示内容を記述したデータや、アニメーションデータと前記スクリプトとを組み合わせたものなどである。
なお、画面データは、1つ以上の画面イメージから成っており、この画面イメージとは、1つの画面を表示している間に表示装置上に表示される表示内容のことである。具体的には、画面上のフォーカス位置の移動や、文字・画像の変更、アニメーションによるグラフィック表示の変更などにより表示内容が変更された場合、一つの表示内容が一つの画面イメージに対応することになる。
また、軽量擬似データとは、対応する画面へ遷移した際に、表示画面上に最初に表示したい表示内容を示すデータであり、例えば、画面データの中で遷移後に最初に表示する一つの画面イメージをそのままBMPやJPEG等の画像データにしたデータである。また、マークアップ言語などを用いて表示内容を記述したデータであってもよい。つまり、軽量擬似データは、表示データに含まれる処理手順や、画面データを構成する画面イメージの数を削減することで、表示データよりもデータ量が小さいという特徴をもつデータである。
なお、各画面イメージに含まれる文字や画像といった表示要素の数、画面イメージ上の色数や画素数等を削減することで、軽量擬似データのデータ量をさらに削減しても良い。また、データ量削減だけではなく、表示制御装置110の画面生成部111の特性に合わせて、軽量擬似データのデータフォーマットを決定しても良い。一例としては、表示データがある画面の表示を行うスクリプトであって、表示制御装置110が圧縮画像の展開処理用ハードウェアを備えている場合には、軽量擬似データを圧縮画像の形式で保持しておくことで画面イメージ生成処理の高速化を図る方法がある。
表示データ配信部102は、表示制御装置110からの要求を受け取り、表示データ保持部101が保持する表示データ及び軽量擬似データの内、表示制御装置110の表示取得部112から通知された画面識別子に対応するデータをネットワーク経由で表示制御装置110に送付する。
表示制御装置110において、画面生成部111は、画面遷移制御部113から画面生成の要求を受けると、指定された画面識別子に対応する画面を生成するために必要な表示データの取得を、表示取得部112に要求する。また、画面生成部111は、表示取得部112から表示データを受け取った場合、表示データを表示データ処理部119に通知し画面の生成を依頼する。軽量擬似データを受け取った場合、軽量擬似データを軽量擬似データ処理部118に通知すると共に、入力切替部117に対して入力通知禁止を要求する。
軽量擬似データ処理部118は、画面生成部111から受け取った軽量擬似データを元に画面イメージを生成し、生成した画面イメージを表示部116へ通知することで、表示部116の上に画面を表示する。この際、軽量擬似データ処理部118は、入力に従って画面イメージを切り替えるための処理手順に対する解析等の処理を行わず、最初に表示される画面イメージの生成だけを行うため、高速に処理を行うことが可能になる。
表示データ処理部119は、画面生成部111から受け取った表示データを元に画面データを生成し、最初に表示する画面イメージを表示部116へ通知し、表示部116の上に画面イメージを表示すると共に、入力切替部117へ入力通知再開を指示し、ユーザの入力に従った画面イメージの切り替えを開始する。また、表示データ処理部119は、最初の画面イメージを生成すると、軽量擬似データ生成部120に生成した画面イメージを通知して、軽量擬似データの生成を要求する。また、入力切替部117から通知されたイベントに対する処理を実行し、必要に応じて画面イメージの変更を行う。また、表示データ処理部119は、次の画面への遷移が必要であると判断した場合、画面遷移制御部113に遷移先の画面識別子を通知して、画面遷移を要求する。
表示取得部112は、画面生成部111から表示データ取得の要求を受け取り、指定された画面識別子に対応する軽量擬似データが軽量擬似データキャッシュ部114に存在するか否かをチェックする。チェックの結果、軽量擬似データが存在する場合は、表示取得部112は、即座にそれを画面生成部111に通知すると共に、画面識別子に対応する表示データの取得を表示データサーバ100に要求する。軽量擬似データが存在しない場合は、表示取得部112は、表示データサーバ100に軽量擬似データと表示データとの取得を要求する。表示データサーバ100から、軽量擬似データや表示データを受け取った時、画面生成部111に、受け取ったデータを通知する。また、表示取得部112は、表示データサーバ100から受け取った軽量擬似データを、軽量擬似データキャッシュ部114に保存する。
画面遷移制御部113は、入力部115から通知されるイベント(ユーザ操作による入力イベントや、メール受信等の外部からの通信イベントや、タイマーなどの内部イベントなど)を受け、画面遷移が必要か否かを判断する。画面遷移が必要と判断した場合は、画面遷移制御部113は、遷移先の画面識別子を指定して画面生成を画面生成部111に要求する。また、画面遷移が必要でないと判断した場合は、画面遷移制御部113は、受け取ったイベントを入力切替部117へ通知する。また、画面遷移制御部113は、表示データ処理部119から画面遷移の要求を受け取ると、遷移先の画面識別子を指定して画面生成を画面生成部111に要求する。
なお、画面遷移制御部113は、終了キー押下操作などシステム共通の画面遷移に関する判断を行うものとし、表示されている画面の特定のボタンをクリックするなど、各画面固有の画面遷移の必要性についての判断は行わないものとする。
軽量擬似データキャッシュ部114は、表示取得部112から通知された軽量擬似データを保存し、表示取得部112から要求があった軽量擬似データを、表示取得部112に通知する。図3に、軽量擬似データキャッシュ部114の保持内容の一例を示す。図3において、軽量擬似データキャッシュ部114には、画面を識別するための画面識別子と、各画面に対応する軽量擬似データとが各々保存されている。
入力部115は、ユーザ操作による入力イベントや、メール受信等の外部からの通信イベントや、タイマーなどの内部イベントなどを受け取る機能を有している。具体的には、入力部115は、キーやマウスなどの入力デバイス、若しくは、入力デバイスからの信号を受け取るポートなどから構成される。
表示部116は、CRTディスプレイや液晶ディスプレイなどの表示装置、若しくは、表示装置への信号を送付するポートである。
入力切替部117は、画面遷移制御部113から通知されるイベントを表示データ処理部119へ転送する機能を有するが、画面生成部111から入力禁止要求を受けると、表示データ処理部119への転送を中止し、表示データ処理部119から入力再開要求を受けると、表示データ処理部119への転送を再開する。
軽量擬似データ生成部120は、表示データ処理部119が最初に作成した画面イメージに対応する軽量擬似データが軽量擬似データキャッシュ部114に保持されていなければ、表示データ処理部119から通知された画面イメージをBMPやJPEG等の画像データに変換することで軽量擬似データを生成し、それを軽量擬似データキャッシュ部114に格納する。
以上により、本発明の表示制御装置110は、画面遷移の際に、軽量擬似データを用いて切り替え後の最初の画面イメージを擬似的に表示することが可能となる。このため、次の画面を表示するまでの時間を短くし、ユーザに画面遷移の遅延を感じさせることなく、快適な操作感を提供することができる。
図4は、本発明の第1の実施形態に係る表示制御装置110の画面遷移処理を表すフローチャートである。ここでは、表示制御装置110は、ユーザが入力部115を介して操作を入力する(ステップS401)ことで処理を開始するものとする。なお、ユーザによる入力操作だけでなく、通信イベントやタイマーなどの内部イベントを受け取ることで、画面遷移処理を開始してもよい。
画面遷移制御部113は、入力部115から入力されたユーザ操作を受け取り、受け取ったユーザ操作によって、画面遷移が必要か否かを判定する(ステップS402)。ここで、画面遷移制御部113は、システム起動時など、電源ONの後、最初に画面を表示する場合は、初期画面を表示するために画面遷移が必要と判定する。また、既に画面が表示されている場合は、画面遷移制御部113は、終了キー押下操作などシステム共通の画面遷移に関する入力操作の結果、現在表示している画面に対応する表示データでは表示できない内容の画面に切り替える場合に、画面遷移が必要と判定する。
画面遷移が必要と判断した場合は(ステップS402がYES)、画面遷移制御部113は、遷移先画面の識別子を画面生成部111に通知し、画面生成を要求する(ステップS403)。画面遷移が不要と判断した場合は(ステップS402がNO)、画面遷移制御部113は、入力通知処理を行い(ステップS420)、処理を終了する。入力通知処理(ステップS420)の詳細については後述する。
画面生成部111は、画面生成を要求されると、通知された画面識別子を指定して表示データの取得を表示取得部112に要求する(ステップS404)。
表示取得部112は、軽量擬似データキャッシュ部114に、指定された画面識別子に対応する軽量擬似データが保存されているか確認する(ステップS405)。
軽量擬似データが保存されている場合(ステップS405がYES)、表示取得部112は、軽量擬似データキャッシュ部114から対応する軽量擬似データを取得し、画面生成部111に取得した軽量擬似データを通知する(ステップS407)。その後、表示取得部112は、表示データサーバ100に対して画面識別子を指定して、表示データを要求し(ステップS409)、ステップS413に状態を遷移する。
軽量擬似データが保存されていない場合(ステップS405がNO)、表示取得部112は、表示データサーバ100に対して画面識別子を指定して、軽量擬似データを要求する(ステップS406)。次に、表示取得部112は、表示データサーバ100に対して画面識別子を指定して、表示データを要求する(ステップS408)。その後、表示取得部112は、軽量擬似データが取得できたか否か判定する(ステップS410)。
軽量擬似データを取得できた場合(ステップS410がYES)、表示取得部112は、取得した軽量擬似データを画面生成部111に通知した後、軽量擬似データを軽量擬似データキャッシュ部114に保存する(ステップS412)。軽量擬似データを取得できていない場合(S410がNO)、表示取得部112は、処理をステップS415へ進める。すなわち、軽量擬似データをサポートしない表示データサーバと接続する場合や、表示データサーバに障害が発生した場合等のように、軽量擬似データが通知されない場合を考慮して、ステップS410において一定時間経過した場合等に、軽量擬似データに関する処理をスキップする。また、これ以外にも、エラーが通知された場合や、軽量擬似データよりも先に表示データが通知された場合等には、軽量擬似データに関する処理をスキップする。
画面生成部111は、軽量擬似データを通知されると、入力切替部117に入力通知の禁止を要求する(ステップS413)。画面生成部111は、軽量擬似データを軽量擬似データ処理部118に通知する。軽量擬似データ処理部118は、通知された軽量擬似データに基づいて画面イメージを作成し、作成した画面イメージを表示部116に通知する。これにより、表示部116の上に画面が表示される(ステップS414)。なお、ここで表示される画面は軽量擬似データを元に作成されたため、アニメーションやキー操作による画面更新は行われない。また、軽量化のために色数や画素数が削減された軽量擬似データを利用した場合は、色数や画素数が削減された画面イメージが表示されることとなる。
次に、表示取得部112は、表示データサーバ100から表示データを取得したか否かを判定する(ステップS415)。表示データを取得していない場合(ステップS415がNO)、表示取得部112は、表示データサーバ100から表示データが通知されるのを待ち(ステップS410)、ステップS415へ戻る。表示データを取得した場合(ステップS415がYES)、表示取得部112は、取得した表示データを画面生成部111に通知する。画面生成部111は、通知された表示データを表示データ処理部119へ通知する。表示データ処理部119は、通知された表示データに基づいて画面イメージを作成し、作成した画面イメージを表示部116に通知する。これにより、表示部116の上に画面が表示される(ステップS417)。なお、ここで表示される画面は、軽量擬似データのものとは異なり、色数や画素数が減少していない正式なものとなる。
次に、表示データ処理部119は、入力切替部117に入力通知の再開を要求し、通知されるイベントに対応した画面イメージの変更を開始する(ステップS418)。これにより、軽量擬似データでは行えなかったアニメーションやキー操作によるフォーカス移動といった画面イメージの切り替えが可能になる。
最後に、表示データ処理部119は、軽量擬似データ生成部120に対し、軽量擬似データ生成を要求し、軽量擬似データ生成処理を行い(ステップS419)、処理を終了する。
図5は、本発明の第1の実施形態に係る表示制御装置110の擬似データ生成処理を表すフローチャートである。これは、図4に示した軽量擬似データ生成処理(ステップS419)の詳細である。
図5を参照して、軽量擬似データ生成部120は、表示データ処理部119から要求を受けると、軽量擬似データキャッシュ部114に表示中の画面識別子に対応する軽量擬似データが格納されているかチェックする(ステップS4191)。チェックの結果、軽量擬似データが格納されている場合は(ステップS4191がYES)、処理を終了する。
軽量擬似データが格納されていない場合は(ステップS4191がNO)、軽量擬似データ生成部120は、表示データ処理部119から対象の画面イメージを取得し、取得した画面イメージを元に軽量擬似データを作成する(ステップS4192)。ここで、軽量擬似データの作成方法は、画面イメージのビットマップデータをそのまま軽量擬似データとしても良いし、GIFやJPEG等の圧縮画像として格納しても良い。軽量擬似データ生成部120は、作成した軽量擬似データを軽量擬似データキャッシュ部114に格納する(ステップS4193)。本方法により、表示データの形式に関わらず軽量擬似データを作成することが可能になる。
図6は、本発明の第1の実施形態における表示制御装置110の入力通知処理の流れを示す図である。これは、図4に示した入力通知処理(ステップS420)の詳細である。図6において、画面遷移制御部113は、画面遷移が不要と判断した場合、受け取った入力を入力切替部117へ通知し、処理を開始する。
入力切替部117は、現在入力禁止中であるか否かを判定し(ステップS4201)、入力禁止中でない場合は(ステップS4201がNO)、表示データ処理部119へ入力を通知する(ステップS4202)。表示データ処理部119は、通知された入力に従い必要があれば画面イメージの切り替えを行い、表示部116に通知することで画面を更新する(ステップS4203)。また、その際、処理中の表示データに含まれていない別画面への遷移が必要な場合は、表示データ処理部119は、画面遷移制御部113に遷移先画面識別子を指定して画面遷移を要求する。
一方、ステップS4201において、入力禁止中の場合は(S4201がYES)、入力切替部117は、受け取った入力を破棄し、処理を終了する。
図7は、本発明の第1の実施形態に係る表示データサーバ100のデータ送信処理を表すフローチャートである。ここで、表示データサーバ100は、表示制御装置110から、軽量擬似データ要求を受信した場合の処理、及び表示データ要求を受信した場合の処理をそれぞれ図7(a)、及び図7(b)に示す。
図7(a)を参照して、表示データ配信部102は、表示制御装置110から軽量擬似データ要求を受信する(ステップS501)と、指定された画面識別子に対応する軽量擬似データを、表示データ保持部101から取得し、取得した軽量擬似データを表示制御装置110へ送信し(ステップS502)、処理を終了する。
図7(b)を参照して、表示データ配信部102は、表示制御装置110から表示データ要求を受信する(ステップS511)と、指定された画面識別子に対応する表示データを、表示データ保持部101から取得し、取得した表示データを表示制御装置110へ送信し(ステップS512)、処理を終了する。なお、本例では画面識別子に対応する軽量擬似データが必ず表示データ保持部101内に保持されている例を記載したが、全ての軽量擬似データが用意されていない場合は、システム共通の軽量擬似データを1つ表示データ保持部101内に保持しておき、指定された画面識別子に対応する軽量擬似データが存在しない場合は、システム共通の軽量擬似データを送付するようにしても良い。
このような構成によれば、表示制御装置110は、通常の表示データに基づいた遷移先画面の表示が完了するまでの間に、表示取得部112が、データサイズの小さい軽量擬似データを取得し、画面生成部111が軽量擬似データを元に画面を作成して、擬似的に遷移先画面を表示することができる。
また、表示制御装置110は、軽量擬似データキャッシュ部114で過去に表示した軽量擬似データを保持することで、表示データを表示制御装置110内に格納するのと比較し消費メモリ量に優れた方法で、過去に表示したことがある画面への遷移を高速化することが可能となる。
また、表示制御装置110は、使用頻度が低い画面においても、画面遷移の際に、軽量擬似データを用いて擬似的に切り替え後の画面を表示することが可能となるため、次の画面を表示するまでの時間を短くし、ユーザに画面遷移処理の遅延を感じさせることなく、快適な操作感を提供することが出来る。
なお、本実施形態では、ユーザからの操作を契機に画面遷移を行う場合を例に挙げたが、電話着信やメール受信などといった外部との通信や、電池電圧低下などの機器の状態変更を契機に画面遷移を行うようにしても良い。
また、本実施形態では、軽量擬似データキャッシュ部114に軽量擬似データがあれば、それを利用する場合を例に挙げたが、一定の場合には、軽量擬似データキャッシュ部114に軽量擬似データが存在する時でも、表示データサーバ100から軽量擬似データを再取得するようにしても良い。例えば、軽量擬似データキャッシュ部114に軽量擬似データを格納したタイムスタンプを記憶するようにしておき、表示データサーバ100側に軽量擬似データ格納日時以降に、表示データ更新が行なわれているか問い合わせ、データ更新が行なわれている場合は、軽量擬似データキャッシュ部114に軽量擬似データが存在する時でも、表示データサーバ100から再取得するようにしても良い。
また、本実施形態では、表示データサーバ100が何らかの障害で軽量擬似データが通知されない場合や、軽量擬似データの仕組みに対応していない表示データサーバ100との接続性も考慮して、表示制御装置110側に軽量擬似データ生成部120を設けた。しかし、表示データサーバ100側で軽量擬似データの提供を保証できる場合は、軽量擬似データ生成部120を削除しても良い。また、表示データサーバ100側に軽量擬似データを作成する仕組みを持たない場合は、表示制御装置110で作成した軽量擬似データを表示データサーバ100側に通知するようにしても良い。
また、本実施形態では、入力切替部117は、入力禁止期間中に受けた入力を破棄する例を挙げたが、入力を破棄したくない場合は、入力再開までに受けた入力をキャッシュしておき、入力再開要求を受けた際に、キャッシュしておいた入力を表示データ処理部119に通知するようにしても良い。
また、表示制御装置110は、軽量擬似データの取得を中止し、表示データのみを表示データサーバ100から取得するように処理を切り替えることができるものとする。これによって、例えば、表示データサーバ100との間の通信が輻輳している場合には、軽量擬似データの取得を中止することによって、軽量擬似データの取得に伴うデータ通信を抑えることができる。
(第2の実施形態)
図8は、本発明の第2の実施形態に係る表示制御システムの構成の一例を示すブロック図である。図8において、表示制御システムは、表示データサーバ200と表示制御装置210とから構成される。なお、第1の実施形態(図1)と同じ構成要素については同じ参照符号を用い、説明を省略する。
表示データサーバ200は、第1の実施形態の構成に加えて、表示データ追加部103、表示データ処理部119a、軽量擬似データ生成部120aをさらに備える。また、表示データ保持部101の代わりに、第2の表示データ保持部101aを、表示データ配信部102の代わりに、第2の表示データ配信部102aを備える。
表示制御装置210は、第1の実施形態の構成に加えて、軽量擬似データ先読み部122と、画面遷移効果部121とをさらに備える。また、表示取得部112の代わりに、第2の表示取得部112aを備える。
図8において、軽量擬似データ先読み部122は、画面識別子毎に画面生成部111が過去に何度画面を生成したかの情報を管理しており、生成回数が多い画面識別子に対応する軽量擬似データが軽量擬似データキャッシュ部114に保持されていなければ表示データサーバ100から取得して保存する。また、生成回数が少ない画面識別子に対応する軽量擬似データが軽量擬似データキャッシュ部114に保持されていれば、これを削除する。
画面遷移効果部121は、現在表示部116に表示されている画面イメージを保持しており、画面遷移時に表示データ処理部119および軽量擬似データ処理部118から新たな画面イメージが出力されると現在表示中の画面イメージと、新たに生成された画面イメージとを合成して、表示部116に出力することで画面遷移効果を付与する。
図9に、画面遷移効果部121が、付与する画面遷移効果の一例を示す。図9に示すように、画面遷移効果部121は、複数の表示効果パターンを備えており、設定された表示効果パターンに応じて、遷移元画面Aと遷移先画面Bとの表示位置やサイズを変更して画面イメージを合成したり、αブレンディングによる透過合成を行ったりすることで、スライドやズーム、フェードといった画面遷移時の表示効果を付与する。
第2表示取得部112aは、画面生成部111から表示データ取得の要求を受け取り、指定された画面識別子に対応する軽量擬似データが軽量擬似データキャッシュ部114に存在するかチェックする。当該チェックの結果、軽量擬似データが存在する場合は、第2表示取得部112aは、即座にそれを画面生成部111に通知すると共に、画面識別子に対応する表示データの取得を表示データサーバ200に要求する。軽量擬似データが存在しない場合は、第2表示取得部112aは、表示データサーバ200に軽量擬似データと表示データとの取得を要求する。
また、第2表示取得部112aは、表示データサーバ200から、軽量擬似データや表示データを受け取った時、画面生成部111に、受け取ったデータを通知する。また、表示データサーバ200から受け取った軽量擬似データを、軽量擬似データキャッシュ部114に保存する。また、表示データサーバ200に軽量擬似データを要求する際に、画面識別子だけでなく、画面遷移効果部121の表示効果パターンに基づいて適切な軽量擬似データ種別を判定し、判定した軽量擬似データ種別を表示データサーバ200に通知する。
これにより、第2表示取得部112aは、表示効果パターンに適した軽量擬似データを取得する。具体例として、表示効果パターンと軽量擬似データ種別との対応内容を図10に記す。図10に示すように、表示効果パターンとして次画面の画面イメージが視認しにくいフェードやズームの場合はデータ量が小さい軽量擬似データ種別としてデータ量小を、遷移効果がない時やスライドの場合等、次画面の画面イメージが視認しやすい場合はデータ量大を、表示データサーバ200に通知して、軽量擬似データの取得を要求する。
表示データ追加部103は、表示データ開発者が開発した表示データを動的に表示データサーバ200に追加するためのブロックであり、ネットワーク等を経由して表示データが入力されると、入力された表示データを第2表示データ保持部101aに格納し表示データ処理部119aに通知する。
表示データ処理部119aは、表示制御装置210の表示データ処理部119と同様の処理を行うことで、画面イメージを生成し軽量擬似データ生成部120aへ通知する。
軽量擬似データ生成部120aは、表示制御装置210の軽量擬似データ生成部120と同様の処理を行うことで、表示データ処理部119aが生成した画面イメージを圧縮画像の形式に変換し、軽量擬似データとして第2表示データ保持部101aへ保存する。その際、色数や画素数の削減量を変更して、データ量の異なる数種の軽量擬似データを生成する。なお、数パターンの軽量擬似データを生成する処理を省いて1種類の軽量擬似データだけを生成するようにしても良い。
第2表示データ保持部101aは、表示データ及びそれに対応する軽量擬似データを保持しており、1つの画面識別子に対して、軽量擬似データ種別毎の複数の軽量擬似データを保持することができる。図11に、軽量擬似データ種別として、「データ量大」と「データ量小」の二つを供える場合を一例として示している。
第2表示データ配信部102aは、表示制御装置210からの要求を受け取り、第2表示データ保持部101aが保持する表示データ及び軽量擬似データの内、表示制御装置210から通知された画面識別子と軽量擬似データ種別とに基づいて、対応するデータをネットワーク経由で表示制御装置210に送付する。
以上により、軽量擬似データ先読み部122で軽量擬似データのみ画面遷移前に取得することが可能となり、消費メモリ量に優れた方法で、高速に擬似的な次画面を表示することが可能となる。
また、第2表示取得部112aで画面遷移効果に合わせた軽量擬似データを取得することで、ユーザが次画面の内容の詳細を明確に認識し難いズームインやフェードイン等といった画面遷移効果の際において、さらに軽量擬似データの省サイズ化を図ることが可能になる。
また、表示データサーバ200において、軽量擬似データ生成部120aが、新たに追加された表示データに対応した軽量擬似データを生成することで、表示データ開発者が軽量擬似データを別途入力する必要がなくなるため、表示データの開発効率を向上させることが可能となる。また、本発明導入前のサーバと同様の処理で表示データを登録できるため、表示データ開発者が軽量擬似データについて意識する必要がなくなる。
本実施形態に係る表示制御装置210の画面遷移処理については、第1の実施形態と同様の箇所が多いため、図4に基づいて差分のみ説明する。
図4を参照して、ステップS401〜S403の処理については、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。ステップS404において、第2表示取得部112aは、表示データサーバ200に軽量擬似データを要求する際、画面生成部111から指定された画面識別子に加えて、図10に示す対応関係に従って、画面遷移効果部121に設定されている画面遷移時の表示効果パターンに対応した軽量擬似データ種別を指定する。ステップS405〜S413については、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。ステップS414において、軽量擬似データ処理部118が生成した画面イメージと、画面遷移前に表示部116に表示されていた画面イメージとを、画面遷移効果部121が合成して画面遷移効果を付与する処理が追加される。
図12は、本実施形態における表示制御装置210の画面遷移効果付与処理のフローチャートを示す。これは、前述した図4のステップS414に追加される処理である。図12を参照して、画面遷移効果部121は、軽量擬似データ処理部118又は表示データ処理部119から表示対象の画面イメージを通知される(ステップS1001)と、現在画面遷移中か否かを判定する(ステップS1002)。
画面遷移中の場合(ステップS1002がYES)、ステップS1005に進む。一方、画面遷移中でない場合(ステップS1002がNO)、画面遷移効果部121は、通知された画面イメージの画面識別子と、現在表示中の画面イメージの画面識別子とを比較し、画面遷移を開始するか否かを判定する(ステップS1003)。
通知された画面イメージの画面識別子と、現在表示中の画面イメージの画面識別子とが異なり、画面遷移を開始する場合は(ステップS1003がYES)、画面遷移効果部121は、表示部116から現在表示中の画面イメージを取得し、取得した画面イメージを、遷移元画面イメージとして保持する(ステップS1004)。画面遷移効果部121は、図9に示すように画面遷移時の表示効果パターンに従って、軽量擬似データ処理部118又は表示データ処理部119から通知された画面遷移後の画面イメージと、ステップS1004で取得した画面遷移前の画面イメージとを合成し、画面遷移中の画面イメージを作成し、表示対象の画面イメージとする(ステップS1005)。
通知された画面イメージの画面識別子と、現在表示中の画面イメージの画面識別子とが同じで画面遷移を開始しない場合は(ステップS1003がNO)、ステップS1004で取得した画面遷移前の画面イメージを表示対象の画面イメージとして、ステップS1006へ進む。
画面遷移効果部121は、表示対象の画面イメージを表示部116に出力しディスプレイ上に画面を表示する(ステップS1006)。画面遷移効果部121は、画面遷移時の表示効果が完了し、次画面に完全に遷移したか否かを判定する(ステップS1007)。
画面遷移が完了した場合(ステップS1007がYES)、処理を終了する。一方、画面遷移が完了していない場合(ステップS1007がNO)、画面遷移効果部121は、新たな画面イメージが軽量擬似データ処理部118又は表示データ処理部119から通知されたか否かをチェックする(ステップS1008)。この際に、ステップS415〜417までの処理を実行し、ステップS417で表示データに基づいた画面イメージを生成済みの場合は、新たな画面イメージが生成されたとして(ステップS1008がYES)、画面遷移効果部121は、遷移先画面イメージを表示データ処理部119から新たに通知された画面イメージに更新し(ステップS1009)、ステップS1002に戻る。ステップS415で表示データが取得できておらず、ステップS416で表示データを取得待ちしている場合は、新たな画面イメージが生成されていないとして(ステップS1008がNO)、遷移先画面イメージを更新せずに、ステップS1002に戻る。その後、これらの処理を画面遷移処理が完了するまで処理を繰り返す。
画面遷移処理が完了するまでに、ステップS417で表示データに基づいた画面イメージを生成できなかった場合は、画面遷移処理完了後、表示データに基づいた画面イメージを生成できた際に、再度ステップS417で画面遷移効果付与処理を実行するが、ステップS1002、S1003共にNOと判定され、ステップS1006で表示データ処理部119が生成した画面イメージをそのまま表示部116に出力し、ステップS1007で画面遷移完了と判定されて処理を終了する。
本発明の第2の実施形態に係る表示データサーバ200のデータ送信処理については、図5に前述した第1の実施形態における、ステップS502、S512において、画面識別子と軽量擬似データ種別とに対応した軽量擬似データを取得する部分が異なるのみのため、その他の説明は省略する。
なお、この場合、表示データサーバ200は、指定された画面識別子と軽量擬似データ種別とに対応する軽量擬似データが存在しない場合は、画面識別子が一致する任意のデータを送付するようにしても良いし、第1の実施形態と同様に、システム共通の軽量擬似データを送付するようにしても良い。
図13は、本発明の第2の実施形態に係る表示データサーバ200の表示データ追加処理を表すフローチャートである。図13を参照して、表示データ追加部103は、画面識別子を指定して表示データの追加を要求されると(ステップS1101)、指定された画面識別子に対応する表示データを第2表示データ保持部101aに保存し、表示データ処理部119aに追加した画面識別子を通知する(ステップS1102)。
表示データ処理部119aは、表示制御装置110の表示データ処理部119と同様の処理を行うことで、表示データに基づいて画面イメージを生成する(ステップS1103)。軽量擬似データ生成部120aは、表示制御装置110の軽量擬似データ生成部120と同様の処理を行い、軽量擬似データを生成する(ステップS1104)。最後に、軽量擬似データ生成部120aは、生成した軽量擬似データを第2表示データ保持部101aに保存し(ステップS1105)、処理を終了する。
図14は、本発明の第2の実施形態に係る表示制御装置210の軽量擬似データ先読み処理を表すフローチャートである。図14を参照して、軽量擬似データ先読み部122は、先読み処理開始を要求されると(ステップS1201)、表示頻度が高い画面をチェックし、それに対応する軽量擬似データが軽量擬似データキャッシュ部114に保存されているかをチェックする(ステップS1202)。
具体的には、軽量擬似データキャッシュ部114に10画面分の軽量擬似データをキャッシュする場合だと、表示頻度が1位の画面から10位の画面まで、画面に対応する軽量擬似データが軽量擬似データキャッシュ部114に存在するかを順に調べていく。ここで、先読み処理の開始は画面遷移が行なわれる度に開始しても良いし、定期的に一定時間経過した際に開始しても良い。また、システム負荷をチェックしてアイドル区間など負荷が低い際に開始するようにしても良い。
表示頻度が高い画面に対応する軽量擬似データが存在する場合(ステップS1202がYES)、軽量擬似データ先読み部122は、上位10位に含まれる全ての画面についてチェックが完了したかを判定する(ステップS1206)。上位10位全てについて、チェックが完了した場合は(ステップS1206がYES)、処理を終了する。完了していない場合は(ステップS1202がNO)、ステップS1202に戻り未チェックの画面に対して処理を実施する。
一方、使用頻度が高い画面に対応する軽量擬似データが存在しない場合(ステップS1202がNO)、軽量擬似データ先読み部122は、表示データサーバ200から軽量擬似データを取得する(ステップS1203)。
次に、軽量擬似データ先読み部122は、軽量擬似データキャッシュ部114に保持されているもののうち、使用頻度が上位10位に含まれていない画面に対応する軽量擬似データを検索する(ステップS1204)。そして、ステップS1204で検出した表示頻度が低い画面に対応する軽量擬似データが格納されていた領域に、ステップS1203で取得した使用頻度が高い画面に対応する軽量擬似データを上書きする(ステップS1205)。
その後、軽量擬似データ先読み部122は、使用頻度が上位10位に含まれる全ての画面についてチェックが完了したかを判定し(ステップS1206)、完了した場合は(ステップS1206がYES)、処理を終了する。
かかる構成によれば、軽量擬似データ先読み部122で軽量擬似データのみ画面遷移前に取得することで、表示データを先読みする方法に比べ消費メモリ量に優れた方法で、高速に擬似的な次画面を表示することが可能となる。
また、第2表示取得部112aで画面遷移効果に合わせた軽量擬似データを取得することで、ユーザが次画面の内容の詳細を明確に認識し難いズームインやフェードイン等といった画面遷移効果の際において、さらに軽量擬似データの省サイズ化を図ることが可能になる。
また、表示データサーバ200において、軽量擬似データ生成部120aが追加された表示データに対応した軽量擬似データを生成することで、表示データ開発者が擬似画像を別途入力する必要がなくなるため表示データの開発効率を向上させることが可能となる。また、本発明導入前のサーバと同様の処理で表示データを登録できるため、表示データ開発者が軽量擬似データについて意識する必要がなくなる。
なお、本実施形態では、表示制御装置210が、使用頻度が高い画面に対して先読みする例を記載したが、現在表示されている画面から遷移する可能性が高い画面について先読みを行うようにしても良い。
また、本実施形態では、軽量擬似データキャッシュ部114では軽量擬似データ種別に応じた区別をしない例を示したが、第2表示データ保持部101aと同様に、各種別毎にデータをキャッシュするようにしても良い。
また、本実施形態では、軽量擬似データ種別としてデータサイズを用いる例を挙げたが、スクリプトや圧縮画像といったように、データフォーマットを用いても良い。また、表示効果パターンに基づいて第2表示取得部112aが軽量擬似データ種別を変更していたが、表示制御装置110の表示性能や、デコーダやスクリプト処理エンジンなどの機能の有無によって、軽量擬似データ種別を変更しても良い。
また、本発明の各実施形態において、表示制御装置、表示データサーバ、及び表示制御システムを構成する各機能ブロックは、典型的には、CPU上で動作するプログラムとして実現されるが、その機能の一部または全部を集積回路であるLSIとして実現してもよい。これらのLSIは、個別に1チップ化されても良いし、一部又は全てを含むように1チップ化されても良い。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(FIELD PROGRAMMABLE GATE ARRAY)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用しても良い。
さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適応等が可能性としてありえる。
本発明に係る表示制御装置は、ネットワークを介して画面表示用のデータをサーバから取得して表示する機能を備えた情報機器や通信機器、家電機器等において有用である。
100、200 表示データサーバ
101、101a 表示データ保持部
102、102a 表示データ配信部
103 表示データ追加部
110、210 表示制御装置
111 画面生成部
112、112a 表示取得部
113 画面遷移制御部
114 軽量擬似データキャッシュ部
115 入力部
116 表示部
117 入力切替部
118 軽量擬似データ処理部
119、119a 表示データ処理部
120、120a 軽量擬似データ生成部
121 画面遷移効果部
122 軽量擬似データ先読み部

Claims (10)

  1. ネットワークを経由して取得した表示データに基づいて画面表示を行う表示制御装置であって、
    前記画面表示に対するイベントを受け付けると共に、画面遷移を指示する画面遷移制御部と、
    前記表示データに対応する軽量擬似データに基づいて画面イメージを生成する軽量擬似データ処理部と、
    前記表示データ及び画面表示中に通知されたイベントに基づいて画面イメージを生成する表示データ処理部と、
    前記画面遷移制御部から画面遷移の指示を受けた際に、遷移先画面に対応した表示データの取得を要求し、前記表示データ又は対応する軽量擬似データを取得すると共に、前記軽量擬似データ処理部に、前記取得した軽量擬似データの画面イメージの生成を要求し、前記表示データ処理部に、前記取得した表示データの画面イメージの生成を要求する画面生成部と、
    前記画面生成部から表示データの取得要求を受け、前記表示データ、又は対応する軽量擬似データの取得要求を前記ネットワークに出力し、前記ネットワークから前記軽量擬似データ又は前記表示データを取得する表示取得部と、
    前記生成した軽量擬似データに基づく画面イメージと、前記生成した表示データに基づく画面イメージとを表示する表示部と、
    前記軽量擬似データに基づく画面イメージを表示している間は、前記表示データ処理部へのイベント通知を禁止する入力切替部とを備える、表示制御装置。
  2. 前記表示取得部が取得した軽量擬似データを一時的に保持する軽量擬似データキャッシュ部をさらに備え、
    前記表示取得部は、前記軽量擬似データキャッシュ部に要求された表示データに対応する軽量擬似データが存在すれば、前記軽量擬似データキャッシュ部から軽量擬似データを取得することを特徴とする、請求項1に記載の表示制御装置。
  3. 前記軽量擬似データ処理部又は表示データ処理部が生成した画面イメージと、前記表示部が既に表示中の画面イメージとを合成して、画面遷移効果を付与する画面遷移効果部をさらに備える、請求項1に記載の表示制御装置。
  4. 前記表示取得部は、前記画面遷移効果部が付与する前記画面遷移効果に基づいて、取得する前記軽量擬似データの種類を変更する、請求項3に記載の表示制御装置。
  5. 前記軽量擬似データの種類は、前記軽量擬似データのデータサイズに応じて分類されることを特徴とする、請求項4に記載の表示制御装置。
  6. ネットワークを経由して要求された表示データを配信する表示データサーバであって、
    前記表示データと、前記表示データに対応する軽量擬似データとを保持する表示データ保持部と、
    前記ネットワークを介して、前記表示データ又は前記軽量擬似データの取得要求を受け取り、当該受け取った取得要求に基づいて、前記表示データ保持部が保持する表示データ又は前記軽量擬似データを前記ネットワークに出力する表示データ配信部と、
    新規に入力された表示データを前記表示データ保持部に保存する表示データ追加部と、
    前記表示データ追加部が追加した前記表示データに基づいて画面イメージを作成し、前記画面イメージを元に対応する軽量擬似データを生成して前記表示データ保持部に保存する軽量擬似データ生成部とを備える、表示データサーバ。
  7. ネットワークを経由して要求された表示データを配信する表示データサーバと、前記表示データサーバから取得した前記表示データに基づいて画面表示を行う表示制御装置とを備えた表示制御システムであって、
    前記表示制御装置は、
    前記画面表示に対するイベントを受け付けると共に、画面遷移を指示する画面遷移制御部と、
    前記表示データに対応する軽量擬似データに基づいて画面イメージを生成する軽量擬似データ処理部と、
    前記表示データ及び画面表示中に通知されたイベントに基づいて画面イメージを生成する表示データ処理部と、
    前記画面遷移制御部から画面遷移の指示を受けた際に、遷移先画面に対応した表示データの取得を要求し、前記表示データ及び対応する軽量擬似データを取得すると共に、前記軽量擬似データ処理部に、前記取得した軽量擬似データの画面イメージの生成を要求し、前記表示データ処理部に、前記取得した表示データの画面イメージの生成を要求する画面生成部と、
    前記画面生成部から表示データの取得要求を受け、前記表示データ、又は対応する軽量擬似データの取得要求を前記ネットワークに出力し、前記ネットワークから前記軽量擬似データ又は前記表示データを取得する表示取得部と、
    前記生成した軽量擬似データに基づく画面イメージと、前記生成した表示データに基づく画面イメージとを表示する表示部と、
    前記軽量疑似データに基づく画面イメージを表示している間は、前記表示データ処理部へのイベント通知を禁止する入力切替部とを備え、
    前記表示データサーバは、
    前記表示データと、前記表示データに対応する軽量擬似データとを保持する表示データ保持部と、
    前記表示データ又は前記軽量擬似データの取得要求を受け取り、当該受けた取った取得要求に基づいて、前記表示データ保持部が保持する表示データ又は前記軽量擬似データをネットワークに出力する表示データ配信部と、
    新規に入力された表示データを前記表示データ保持部に保存する表示データ追加部と、
    前記表示データ追加部が追加した前記表示データに基づいて画面イメージを作成し、前記画面イメージを元に対応する軽量擬似データを生成して前記表示データ保持部に保存する軽量擬似データ生成部とを備える、表示制御システム。
  8. ネットワークを経由して取得した表示データに基づいて画面表示を行う方法であって、
    前記画面表示に対するイベントを受け付けると共に、画面遷移を指示するステップと、
    前記画面遷移の指示を受けた際に、遷移先画面に対応した表示データの取得を要求するステップと、
    前記表示データ、又は前記表示データに対応する軽量擬似データの取得要求を前記ネットワークに出力する共に、前記ネットワークから前記軽量擬似データ又は前記表示データを取得するステップと、
    前記取得した軽量擬似データの画面イメージを生成要求するステップと、
    前記生成要求に従い、前記軽量擬似データに基づく画面イメージを生成するステップと、
    前記生成した軽量擬似データに基づく画面イメージを表示するステップと、
    前記取得した表示データの画面イメージを生成要求するステップと、
    前記生成要求及び画面表示中に通知されたイベントに従い、前記表示データに基づく画面イメージを生成するステップと、
    前記表示データに基づく画面イメージを表示するステップと、
    前記軽量擬似データに基づく画面イメージを表示している間は、前記画面表示に対するイベント通知を禁止するステップとを備える、方法。
  9. ネットワークを経由して要求された表示データを配信する表示データサーバが実施する方法であって、
    前記表示データサーバは、前記表示データと、前記表示データに対応する軽量擬似データとを保持する表示データ保持部とを備えており、
    前記ネットワークを介して、前記表示データ又は前記軽量擬似データの取得要求を受け取るステップと、
    当該受け取った取得要求に基づいて、前記表示データ保持部が保持する表示データ又は前記軽量擬似データを前記ネットワークに出力するステップと、
    新規に入力された表示データを前記表示データ保持部に保存するステップと、
    追加した前記表示データに基づいて画面イメージを作成し、前記画面イメージを元に対応する軽量擬似データを生成して前記表示データ保持部に保存するステップとを備える、方法。
  10. ネットワークを経由して要求された表示データを配信する表示データサーバと、前記表示データサーバから取得した前記表示データに基づいて画面表示を行う表示制御装置とを備えた表示制御システムが実施する方法であって、
    前記表示制御装置は、
    前記画面表示に対するイベントを受け付けると共に、画面遷移を指示するステップと、
    前記画面遷移の指示を受けた際に、遷移先画面に対応した表示データの取得を要求するステップと、
    前記表示データ、又は前記表示データに対応する軽量擬似データの取得要求を前記ネットワークに出力する共に、前記ネットワークから前記軽量擬似データ又は前記表示データを取得するステップと、
    前記取得した軽量擬似データの画面イメージを生成要求するステップと、
    前記生成要求に従い、前記軽量擬似データに基づく画面イメージを生成するステップと、
    前記生成した軽量擬似データに基づく画面イメージを表示するステップと、
    前記取得した表示データの画面イメージを生成要求するステップと、
    前記生成要求及び画面表示中に通知されたイベントに従い、前記表示データに基づく画面イメージを生成するステップと、
    前記表示データに基づく画面イメージを表示するステップと、
    前記軽量擬似データに基づく画面イメージを表示している間は、前記画面表示に対するイベント通知を禁止するステップとを備え、
    前記表示データサーバは、
    前記表示データと、前記表示データに対応する軽量擬似データとを保持する表示データ保持部とを備えており、
    前記ネットワークを介して、前記表示データ又は前記軽量擬似データの取得要求を受け取るステップと、
    当該受け取った取得要求に基づいて、前記表示データ保持部が保持する表示データ又は前記軽量擬似データを前記ネットワークに出力するステップと、
    新規に入力された表示データを前記表示データ保持部に保存するステップと、
    追加した前記表示データに基づいて画面イメージを作成し、前記画面イメージを元に対応する軽量擬似データを生成して前記表示データ保持部に保存するステップとを備える、方法。
JP2009528944A 2007-08-22 2008-07-10 表示制御装置、表示データサーバ及び表示制御システム Expired - Fee Related JP5114484B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009528944A JP5114484B2 (ja) 2007-08-22 2008-07-10 表示制御装置、表示データサーバ及び表示制御システム

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007215467 2007-08-22
JP2007215467 2007-08-22
JP2009528944A JP5114484B2 (ja) 2007-08-22 2008-07-10 表示制御装置、表示データサーバ及び表示制御システム
PCT/JP2008/001853 WO2009025066A1 (ja) 2007-08-22 2008-07-10 表示制御装置、表示データサーバ及び表示制御システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2009025066A1 true JPWO2009025066A1 (ja) 2010-11-18
JP5114484B2 JP5114484B2 (ja) 2013-01-09

Family

ID=40377976

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009528944A Expired - Fee Related JP5114484B2 (ja) 2007-08-22 2008-07-10 表示制御装置、表示データサーバ及び表示制御システム

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8405669B2 (ja)
JP (1) JP5114484B2 (ja)
CN (1) CN101785045A (ja)
WO (1) WO2009025066A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6256973B2 (ja) * 2013-09-20 2018-01-10 Necディスプレイソリューションズ株式会社 切替装置、プロジェクタ、切替方法、およびプログラム
JP6264813B2 (ja) * 2013-09-30 2018-01-24 ブラザー工業株式会社 操作支援プログラム、通信端末、および処理装置
JP6492642B2 (ja) * 2014-12-25 2019-04-03 ブラザー工業株式会社 画像形成装置、画像形成システム、及びプログラム

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0398371A (ja) * 1989-09-11 1991-04-23 Fuji Photo Film Co Ltd 画像伝送表示装置
JPH0798579A (ja) * 1993-08-05 1995-04-11 Sumitomo Electric Ind Ltd 画像表示システム
US6578073B1 (en) * 1998-05-13 2003-06-10 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Accelerated content delivery over a network using reduced size objects
JP2001083952A (ja) * 1999-09-10 2001-03-30 Toshiba Corp 画像表示装置
US7786999B1 (en) * 2000-10-04 2010-08-31 Apple Inc. Edit display during rendering operations
US7421657B1 (en) * 2000-11-14 2008-09-02 Microsoft Corporation Handling open browser requests in a single window environment
JP4686979B2 (ja) * 2004-01-29 2011-05-25 セイコーエプソン株式会社 情報表示装置および情報表示プログラム
US20060224994A1 (en) * 2005-04-01 2006-10-05 International Business Machines Corporation Method, system and computer program product for preventing inadvertent selection within a graphical user interface
US7669141B1 (en) * 2005-04-11 2010-02-23 Adobe Systems Incorporated Visual interface element transition effect
US9740794B2 (en) * 2005-12-23 2017-08-22 Yahoo Holdings, Inc. Methods and systems for enhancing internet experiences
KR100831392B1 (ko) * 2006-10-12 2008-05-21 주식회사 지오텔 웹 브라우징에서 하이퍼텍스트로 연결된 문서의 미리보기서비스 제공 방법 및 시스템
JP2008139981A (ja) * 2006-11-30 2008-06-19 Sharp Corp 制御装置、端末装置、表示システム、表示方法、プログラムおよびその記録媒体

Also Published As

Publication number Publication date
WO2009025066A1 (ja) 2009-02-26
US8405669B2 (en) 2013-03-26
US20110187738A1 (en) 2011-08-04
CN101785045A (zh) 2010-07-21
JP5114484B2 (ja) 2013-01-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9367566B2 (en) Tiled map display on a wireless device
US20090031243A1 (en) Method and apparatus for controlling display of windows
JPWO2007072640A1 (ja) マルチウィンドウ表示装置、マルチウィンドウ表示方法、及び集積回路
CN103268628B (zh) 虚拟表面渲染
CN109815261A (zh) 全局搜索功能实现及数据实时同步方法、装置及电子设备
US11481229B2 (en) Method for application processing, storage medium, and electronic device
CN105512251A (zh) 一种页面缓存方法和装置
CN111316230B (zh) 一种补丁包生成方法及设备
CN105868420A (zh) 一种网络资源加载方式配置方法及装置
US8874173B2 (en) Mobile information terminal
JP5114484B2 (ja) 表示制御装置、表示データサーバ及び表示制御システム
US7861183B2 (en) Guidance display device
CN105760226B (zh) 一种快速启动移动终端相机的方法、装置及移动终端
JP2009104643A (ja) プロセッサ
CN105359104A (zh) 状态信息的同步点
US8749569B2 (en) Information processing apparatus, information processing method, and program
JP2009093374A (ja) クライアント装置およびサーバ装置
CN111443858B (zh) 应用界面的显示方法、装置、终端及存储介质
JP5653937B2 (ja) 表示領域制御装置、表示領域制御方法および集積回路
JP2011070582A (ja) 情報処理方法、情報処理装置及びプログラム
JP2010206296A (ja) データ閲覧装置及びその制御方法
US20130080587A1 (en) Display apparatus, operation apparatus, apparatus coordination control system, display method, operation method, and apparatus coordination control method
KR100678081B1 (ko) 이동 통신 단말의 대용량 데이터파일 관리 방법
JP2005018640A (ja) 文書閲覧端末、動作モード制御方法及び動作モード制御プログラム
JP2008059252A (ja) 電子機器及びその制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101201

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20110826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120703

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120824

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120924

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121015

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151019

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees