JPWO2008139524A1 - スピーカー装置 - Google Patents

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Abstract

複数のスピーカユニットを有するスピーカー装置の音響特性を向上させる。スピーカー装置は、同軸上に配置された高音再生用の第1のスピーカユニット及び低音再生用の第2のスピーカユニットを備え、第1のスピーカユニットは、第2のスピーカユニットの音響放射方向側に配置されている。そして、第1のスピーカユニットは共鳴器を備え、その共鳴器は、第2のスピーカユニットと相互に対向し合うように配置されている。このように、第1のスピーカユニットに対して共鳴器を設けることにより、特定の周波数帯域(例えば、中音域)に生じるピーク(周波数の山)を小さくすることができ、スピーカー装置の周波数特性をフラットにすることが可能となる。その結果、スピーカー装置の音響特性を向上させることができる。

Description

本発明は、複数のスピーカユニットを有するスピーカー装置に関する。
従来より、低音再生用のスピーカユニットや高音再生用のスピーカユニットなどの再生周波数帯域の異なる複数のスピーカユニットを備えるスピーカー装置が知られている(例えば、特許文献1乃至5を参照)。このようなスピーカー装置は、低い再生周波数帯域から高い再生周波数帯域までの広い帯域に亘って音再生が可能であると共に、その構成上、サイズを小さくすることが出来るため、車載用などとして好適に用いられている。
特許文献1に係る2ウエイスピーカでは、トゥイータをウーファーに対して傾けて取付ける傾斜ブリッジを用いることによって、ウーファーの振動板が振動する方向と、トゥイータの振動板が振動する方向との角度を異ならせている。これにより、高域音の指向性が改善できるとされている。
特許文献2に記載の無指向性スピーカシステムは、2つの同相駆動されるドームスピーカを対向させ夫々の振動板の周囲に延びる回転曲面によりホーンを形成した高音スピーカの下に低音スピーカを同軸に設けて構成される。そして、低音スピーカは筒状エンクロージャーの上部開口を塞ぐように配置され、筒状エンクロージャーの中間部にはさらに低音スピーカが前記低音スピーカと同相駆動されるように配置され、筒状エンクロージャーの下部側面には複数の音波放射窓が設けられている。この構成によれば、ドームスピーカと低音スピーカとの周波数特性を適性に選択することにより、全体として周波数特性の良好な無指向性スピーカシステムを得ることができるとされている。
特許文献3に記載の無指向性スピーカシステムでは、低音再生部と高音再生部とが同軸に配置され、低音再生部の全面側には、高音再生部のドーム振動板の周波数特性を変えるための反射体が支柱を介して前記ドーム振動板と対向するように配置されている。
特許文献4に記載のスピーカ装置は、同軸上に順次前方に配置された第1、第2及び第3のスピーカユニットを備えている。そして、このスピーカ装置では、それらのスピーカユニットのうち、最前部に配置された第1のスピーカユニットの背面部であって、当該第1のスピーカユニットの背面側に配置された第2のスピーカユニットと音波の放射方向からみて重なる部位にイコライザを形成している。このように、最前部に設けられた第1のスピーカユニットを、その背面側に設けられた第2のスピーカユニットのイコライザとして代用することにより、部品点数を削減することができるとされている。
特許文献5に記載のスピーカ装置は、ウーファユニットとトゥイータユニットとを備え、
トゥイータユニットが取り付けられるトゥイータボックスが、ウーファユニットの前面側を覆うように配置されてウーファボックスに取り付けられ、ウーファユニットに対して音響負荷として機能させるようにしている。この構成により、ウーファユニットにおける振動系の有効質量が増加し、これによって低域共振周波数が下がり、再生周波数帯域の低域側の再生特性等を改善することができるとされている。
実用新案登録第2566334号公報 特許第2597425号公報 特許第2754973号公報 特開2005−12592号公報 特開2006−191336号公報
本発明は、複数のスピーカユニットを有するスピーカー装置の音響特性を向上させること、などの課題が一例として挙げられる。
請求項1に記載の発明は、スピーカー装置であって、少なくとも第1のスピーカユニット及び第2のスピーカユニットを備え、前記第1のスピーカユニットは共鳴器を備え、前記共鳴器は、前記第2のスピーカユニットと相互に対向し合うように配置されていることを特徴とする。
本発明の実施例に係るスピーカー装置の斜視図を示す。 本実施例に係るスピーカー装置の片側断面図及び片側側面図を示す。 本実施例に係る第1のスピーカユニットの中心軸を通る断面図を示す。 本実施例に係る第1のスピーカユニットの構成要素である支持体の平面図及び環状のスペーサの斜視図等を示す。 本実施例に係る第2のスピーカユニットの中心軸を通る断面図を示す。 本実施例のキャビネットの種類とスピーカー装置の周波数特性の関係を示すグラフである。 本実施例に係るスピーカー装置(共鳴器有り)と比較例に係るスピーカー装置(共鳴器無し)の各周波数特性を示すグラフである。 本実施例に係る共鳴器の開口部の大きさとスピーカー装置の周波数特性の関係を示すグラフである。 本実施例に係る共鳴器の容積の大きさとスピーカー装置の周波数特性の関係を示すグラフである。 本実施例に係る共鳴器内に設ける吸音材の量とスピーカー装置の周波数特性の関係を示すグラフである。 本発明の変形例に係るキャビネットを有する第1のスピーカユニットの中心軸を通る断面図を示す。 本実施例及び変形例に係る各キャビネットを有する各第1のスピーカユニットを備えた各スピーカー装置の周波数特性を示すグラフである。 本実施例に係るスピーカー装置(ホーン有り)と他のスピーカー装置(ホーン無し)の各周波数特性を示すグラフである。 本実施例に係る第1のスピーカユニットと第2のスピーカユニットの間隔とスピーカー装置の周波数特性の関係を示すグラフである。 本実施例に係る容積360[cc]を有するキャビネットを備える第2のスピーカユニットとその周波数特性との関係を示すグラフである。 本実施例に係るイコライザーを有する第1のスピーカユニットを備えたスピーカー装置の中心軸を通る断面図を示す。
符号の説明
30 磁気回路
31、41 振動体
32、42 フレーム
33 支持体
33a ホーン
33b、45 キャビネット
33ba 開口部
33c 支持部材
35 共鳴器
40 反発型磁気回路
50 スピーカー装置
60 取付金具
100 第1のスピーカユニット
200 第2のスピーカユニット
A1、A2 空間
V1、V2 容積
本発明の1つの実施形態では、スピーカー装置は、少なくとも第1のスピーカユニット及び第2のスピーカユニットを備え、前記第1のスピーカユニットは共鳴器を備え、前記共鳴器は、前記第2のスピーカユニットと相互に対向し合うように配置されている。
上記のスピーカー装置は、少なくとも第1のスピーカユニット及び第2のスピーカユニットを備えている。好適な例では、前記第1のスピーカユニットは高音再生用スピーカユニットであり、前記第2のスピーカユニットは低音再生用スピーカユニットであることが好ましい。特に、このスピーカー装置では、第1のスピーカユニットは共鳴器を備え、その共鳴器は、第2のスピーカユニットと相互に対向し合うように配置されている。このように第1のスピーカユニットに対して共鳴器を設けることにより、特定の周波数帯域(例えば、中音域)に生じるピーク(周波数の山)を小さくすることができ、スピーカー装置の周波数特性をフラットにすることが可能となる。その結果、スピーカー装置の音響特性を向上させることができる。
上記のスピーカー装置の一つの態様では、前記第1のスピーカユニットは、振動板とボイスコイルとを有する振動体と、磁石とプレートとを備える磁気回路と、フレームと、キャビネットと、を備え、前記キャビネットは、前記フレームを覆うように配置され、前記キャビネットには、前記第2のスピーカユニットと対向する開口部が形成されており、前記共鳴器は、前記フレームと前記キャビネットにて形成されている。
この態様では、第1のスピーカユニットは、振動板とボイスコイルとを有する振動体と、磁石とプレートとを備える磁気回路と、フレームと、キャビネットと、を備えて構成される。そして、キャビネットは、フレームを覆うように配置されている。また、キャビネットには、第2のスピーカユニットと対向する開口部が形成されており、その共鳴器は、フレームとキャビネットにて形成されている。よって、この態様によれば、キャビネットの開口部の大きさ(面積)を変える、キャビネットの開口部付近の厚さを変える、共鳴器の容積を変える、キャビネットの形状を変える、などの方法により、スピーカー装置の音響特性を所望の音響特性となるように調整することができる。
上記のスピーカー装置の他の態様では、前記第2のスピーカユニットと対向する、前記キャビネットの面は曲面状に形成されている。
この態様では、第2のスピーカユニットと対向する、キャビネットの面は曲面状に形成されているので、当該キャビネットは、第2のスピーカユニットの高音域での周波数特性をフラットにするイコライザーとすることができる。
上記のスピーカー装置の他の態様では、前記キャビネットは、前記第2のスピーカユニットに向かって凸状に形成されている。または、前記第2のスピーカユニットと対向する前記キャビネットの面は平坦な形状に形成されている。これらの態様によれば、前記キャビネットはイコライザーとなり、特定の周波数帯域(例えば、中音域)に生じるディップの音圧レベルの大きさを調整することができる。
上記のスピーカー装置の他の態様では、前記第1のスピーカユニットは、前記第2のスピーカユニットの音響放射方向側に配置されたホーンを有する。この構成により、中音域から高音域にかけてスピーカー装置の音圧レベルを大きくすることができる。
上記のスピーカー装置の他の態様では、前記第1のスピーカユニットと、前記第2のスピーカユニットとの間には、所定の間隔が設けられている。この態様によれば、前記の間隔の大きさを調整することにより、スピーカー装置の周波数特性を変えることができる。特に、第1のスピーカユニットと、第2のスピーカユニットとの間に所定の間隔を設けることにより、第2のスピーカユニットから第1のスピーカユニットに向けて放射された音波と、この音波が第1のスピーカユニットのキャビネットに反射することにより生じる音波とが干渉することにより生じる、スピーカー装置の再生周波数におけるピーク・ディップを低減することができる。
上記のスピーカー装置の他の態様では、前記第1のスピーカユニットは、イコライザーを備える。好適な例では、イコライザーは、第1のスピーカユニットの音響放射方向側に配置されていることが好ましい。これにより、第1のスピーカユニットの高音域での周波数特性をフラットにすることができる。
上記のスピーカー装置の他の態様では、前記共鳴器は吸音材を備える。これにより、特定の周波数帯域(例えば、中音域)を吸収させることができる。また、吸音材の量を変えることにより、中音域に生じるディップの音圧レベルの大きさを調整することができる。
上記のスピーカー装置の他の態様では、前記第1のスピーカユニットの中心軸と、前記第2のスピーカユニットの中心軸とは略同軸上にある。これにより、車載用や家庭用など、このスピーカー装置の適用範囲を拡げることができる。
上記のスピーカー装置の他の態様では、前記第1のスピーカユニットは、前記第2のスピーカユニットの音響放射方向側に配置され、前記第1のスピーカユニットは、前記第2のスピーカユニット側から延在する支持部材を有し、前記支持部材は、前記第1のスピーカユニットを支持している。
この態様では、第1のスピーカユニットは、第2のスピーカユニットの音響放射方向側に配置されている。そして、第1のスピーカユニットは、第2のスピーカユニット側から延在する支持部材を有する。また、支持部材は、第1のスピーカユニットを支持している。このような支持部材を設けることによって、第1のスピーカユニットを安定的に支持することができる。
上記のスピーカー装置の他の態様では、前記第2のスピーカユニットは第2のキャビネットを備え、前記第2のキャビネットは、前記第1のスピーカユニットの音響放射方向側の面に対し逆側の面を覆っている。さらに、前記第2のキャビネットが有する容積は、0[cc]より大きく360[cc]以下である。
この態様では、第2のキャビネットは、第1のスピーカユニットの音響放射方向側の面に対し逆側の面を覆っている。そして、第2のキャビネットが有する容積を、0[cc]より大きく360[cc]以下とすることができる。このように、第2のキャビネットが有する容積を、0[cc]より大きく360[cc]以下とすると、中音域から低音域(特に、500[kHz]以下より小さい周波数帯域)にかけて音圧レベルが急激に低下してしまう現象が生じる(後述の実施例を参照)。この点、この態様では、第1のスピーカユニットに対して共鳴器を設けているので、中音域から低音域にかけて第2のスピーカユニットの音圧レベルが低下することを抑制できる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例について説明する。
[スピーカー装置の構成]
まず、図1を参照して、本発明の実施例に係るスピーカー装置の構成について説明する。 図1は、本発明の実施例に係るスピーカー装置50の斜視図を示す。図2は、本実施形態に係るスピーカー装置50の片側側面図、及びその中心軸L1を通る位置で切断した片側断面図を示す。
スピーカー装置50は、車載用の小型スピーカー装置などとして好適に用いられ、第1のスピーカユニット100と、第2のスピーカユニット200と、各種の構成部材と、を備える。第1のスピーカユニット100の中心軸と、第2のスピーカユニット200の中心軸とは略同軸L1(以下、「中心軸L1」とも呼ぶ)上に配置されていると共に、第1のスピーカユニット100は、第2のスピーカユニット200の音響放射方向Y1側に配置されている。これにより、車載用や家庭用など、このスピーカー装置50の適用範囲を拡げることができる。なお、本実施例では、スピーカー装置50は、2つのスピーカユニット、即ち第1のスピーカユニット100及び第2のスピーカユニット200を有して構成されている。但し、本発明では、スピーカー装置50は、3つ以上のスピーカユニットを有して構成されていても構わない。各種の構成部材としては、スピーカー装置50を図示しない被取付部に取り付けるための取付金具60などが含まれる。
(第1のスピーカユニットの構成)
以下、図1乃至図3、図4(a)を参照して、第1のスピーカユニット100の構成について説明する。
図3は、本実施例に係る第1のスピーカユニット100を、その中心軸L1を通る位置で切断した断面図を示す。図4(a)は、図3における、第1のスピーカユニット100の構成要素である支持体33を、音響放射方向Y1に対し逆方向から見た平面図を示す。
第1のスピーカユニット100は、磁気回路30と、振動体31と、フレーム32と、支持体33と、環状部材37と、を備える。本例では、第1のスピーカユニット100は、ドーム形の高音再生用スピーカユニットとして構成されている。但し、本発明では、第1のスピーカユニット100の構成に限定はなく、第1のスピーカユニット100は、低音再生用又は中音再生用スピーカユニットであっても構わない。
(磁気回路の構成)
磁気回路30は、ヨーク1、マグネット2及びプレート3を構成部材として有し、その各構成部材の構成は次の通りである。
ヨーク1は、マグネット2を載置する板状の載置部1aと、載置部1aの外周部から音響放射方向Y1へ延び、マグネット2及びプレート3を取り囲む形状を有する外周部1bと、を有する。マグネット2は、円板状の形状を有し、ヨーク1の載置部1a上に取り付けられている。プレート3は、環状の形状を有し、マグネット2上に取り付けられている。プレート3の中央部には、磁気回路30で生じる熱を放熱するための開口3aが設けられている。プレート3とヨーク1の外周部1bの上端部との間にはマグネット2の磁束が集中する磁気ギャップ7が形成されている。
(振動体の構成)
振動体31は、ボイスコイルボビン4、ボイスコイル5、振動板6を構成部材として有し、その各構成部材の構成は次の通りである。
ボイスコイルボビン4は、筒状の形状を有し、プレート3及びマグネット2の一部を取り囲むように配置されている。
ボイスコイル5は、ボイスコイルボビン4の外周面の下端部に巻かれており、磁気ギャップ7内に位置している。ボイスコイル5は、一対のプラス/マイナスのリード線(図示略)を有する。プラスのリード線はL(又はR)チャンネル信号の入力配線であり、マイナスのリード線はグランド(GND:接地)信号の入力配線である。一対のプラス/マイナスのリード線の各々は、フレーム32の適当な位置に取り付けられた一対のスピーカー端子(図示略)の各々に電気的に接続されている。なお、前記一対のスピーカー端子スピーカー端子の各々には、アンプ側から引き出された一対の出力配線の各々に電気的に接続される。
振動板6は、ドーム形状を有する振動板本体6aと、振動板本体6aの外側に設けられた凸状のエッジ6bと、を有し、ボイスコイル5へ入力される音声信号に応じた音波を放射する。振動板本体6aの外周縁部はボイスコイルボビン4の外周面の上端部に取り付けられている。なお、本実施例では、振動板6は振動板本体6aとエッジ6bを有しているが、本発明では、振動板6を振動板本体6aとして、また、振動板6の外周部にエッジ6bを別部材として接合しても構わない。また、エッジ6bの代わりに、振動板本体6aの内側側面と、プレート3の前面に接するダンパー(図示せず)を設けても構わない。
(フレームの構成)
フレーム32は、椀状の形状を有し、磁気回路30を収容している。フレーム32は、磁気回路30及び振動体31を支持している。なお、本発明ではフレーム32の形状に限定はない。フレーム32の上端部は、後述するキャビネット33bのフレーム載置部33bbに載置された状態で取り付けられている。
(支持体の構成)
支持体33は、ホーン(音響管)33aと、第1のキャビネット33b(以下、便宜上、「キャビネット33b」と呼称する)と、複数の支持部材33cと、を備える。
ホーン33aは、略環状の形状、及び当該ホーン33aの中心軸L1に向かって弓なりに湾曲した形状を有する。ホーン33aは、第2のスピーカユニット200の音響放射方向Y1側に配置されており、当該第2のスピーカユニット200から放射される音波の指向特性を制御でき、後述するようにスピーカー装置50の中音域から高音域にかけて音圧レベル[dB]を大きくすることができる。
キャビネット33bは、略椀状の形状を有する。また、キャビネット33bは、第2のスピーカユニット200に向かって凸状に形成されている。さらに、第2のスピーカユニット200と対向する、キャビネット33bの面は曲面状に形成されている。このようなキャビネット33bの形状により、当該キャビネット33bは、第2のスピーカユニット200の高音域での周波数特性をフラットにするイコライザーとなる。また、キャビネット33bには、第2のスピーカユニット200と対向する開口部33baが形成されている。本例では、開口部33baは、キャビネット33bの中心軸L1の近傍に複数設けられている。しかし、この構成に限らず、本発明では、開口部33bは、キャビネット33bにおいて、第2のスピーカユニット200と対向する位置に設けられていればよい。よって、開口部33baは、例えば、キャビネット33bの中心軸L1を通る頂部に対応する位置に設けても構わない。また、本発明では、キャビネット33bに対する開口部33baの数及び開口部33baの形状に限定はない。また、キャビネット33bとフレーム32との間には容積V1を有する空間A1が形成されている。キャビネット33bとフレーム32により容積V1を有する共鳴器35が形成されている。共鳴器35は、第2のスピーカユニット200と相互に対向し合うように配置されている。かかる構成を有するキャビネット33bは、ホーン33aの中心軸L1に対し同軸上に且つ音響放射方向Y1側に配置されていると共に、フレーム32を覆うように配置されている。また、キャビネット33bの上端部の内周面側には、フレーム32の上端部を載置した状態にて取り付けるためのフレーム載置部33bbが設けられている。
各支持部材33cは、アーチ状の形状を有し、ホーン33aとキャビネット33bとを繋いでいる。これにより、各支持部材33cは、第1のスピーカユニット100の中心軸と第2のスピーカユニット200の中心軸とを略同軸L1上に配置した状態で第1のスピーカユニット100を支持している。なお、本発明では、各支持部材33cの形状やその数などに限定はない。
(環状部材の構成)
環状部材37は、環状の形状を有し、フレーム32の上端部と共にエッジ6bの外周部を挟み込んだ状態でキャビネット33bに取り付けられている。これにより、環状部材37は、フレーム32と共に振動板6を支持している。
以上の構成を有する第2のスピーカユニット200では、アンプ側の一対の出力配線から出力された音声信号は、一対のスピーカー端子を経由し、さらにボイスコイル5の一対のプラス/マイナスのリード線を通じて、当該ボイスコイル5へ入力される。これにより、フレミングの左手の法則に基づき、磁気ギャップ7内でボイスコイル5に電磁気力(ローレンツ力)が作用し、ボイスコイル5と共に振動板6等が音響放射方向Y1及びその逆方向に動くことで、振動板本体6aから音響放射方向Y1に向けて音波が放射される。
(第2のスピーカユニットの構成)
図5は、本実施例に係る第2のスピーカユニット200を、その中心軸L1を通る位置で切断した断面図を示す。
第2のスピーカユニット200は、反発型磁気回路40と、振動体41と、フレーム42と、第2のキャビネット45(以下、便宜上、「キャビネット45」と呼称する)と、を備える。本例では、第2のスピーカユニット200は、コーン形の低音再生用スピーカユニットとして構成されている。但し、本発明では、第2のスピーカユニット200の構成に限定はなく、第2のスピーカユニット200は、高音再生用又は中音再生用スピーカユニットであっても構わない。また、本例では、磁気回路として反発型磁気回路を用いているが、本発明では磁気回路の構成に限定はない。
(反発型磁気回路の構成)
反発型磁気回路40は、ヨーク11、磁石12、ポールピース13、複数の磁石14及び15、トッププレート16、及びプレート17を構成部材として有し、磁石12と複数の磁石14及び15とを同極(N極又はS極)同士が対向するように配置した構成を有する。
ヨーク11は、円板状の形状を有するアンダープレート11aと、ほぼ筒状の形状を有する外周部11bと、を有する。外周部11bは、アンダープレート11aと一体的に形成され、アンダープレート11a、磁石12及びポールピース13の一部を夫々取り囲んでいる。磁石12は、円板状の形状を有し、ヨーク11のアンダープレート11a上に配置されている。ポールピース13は、円板状の形状を有し、磁石12上に配置されている。磁石14は、円板状の形状を有し、ポールピース13上に配置されている。磁石15は、円板状の形状を有し、磁石14上に配置されている。複数の磁石14及び15の各々は、フェライト系磁石又は希土類系磁石であっても良い。また、複数の磁石14、15のうち、一方がフェライト系磁石、他方が希土類系磁石であっても構わない。
トッププレート16は、円板状の形状を有し、磁石15上に配置されている。プレート17は、環状の形状及びヨーク11の外周部11bの内壁より内側(中心軸L1側)へ張り出す形状(又は突出する形状)を有し、ヨーク11の外周部11b上に配置されている。好適な例では、プレート17は、ヨーク11と同一の材料にて形成されていることが好ましい。なお、本実施例では、ヨーク11の外周部11b上にプレート17を設けているが、ヨーク11とプレート17とは一体に形成されていてもよく、ヨーク11の外周部11bがポールピース13に向かって突出した形状等であれば良い。
以上の構成を有する反発型磁気回路40では、プレート17とポールピース13の間に磁気ギャップ43が形成されており、この磁気ギャップ43には、磁石12と複数の磁石14及び15とよって生成される磁界が形成されている。
(振動体の構成)
振動体41は、ボイスコイルボビン19、ボイスコイル20、ダンパー21、振動板22、エッジ23及びキャップ24を構成部材として有し、その各構成部材の構成は次の通りである。
ボイスコイルボビン19は、筒状の形状を有し、ポールピース13、複数の磁石14及び15、トッププレート16の各々を取り囲むように配置されている。ボイスコイルボビン19には、反発型磁気回路40で発生する熱を放熱するための開口19aが設けられている。
ボイスコイル20は、ボイスコイルボビン19の外周面の下端部に巻かれており、磁気ギャップ43内に位置している。ボイスコイル20は、一対のプラス/マイナスのリード線(図示略)を有する。プラスのリード線はL(又はR)チャンネル信号の入力配線であり、マイナスのリード線はグランド(GND:接地)信号の入力配線である。一対のプラス/マイナスのリード線の各々は、後述するフレーム42の適当な位置に取り付けられた一対のスピーカー端子(図示略)の各々に対し電気的に接続されている。なお、前記一対のスピーカー端子の各々には、アンプ側から引き出された一対の出力配線の各々に電気的に接続される。
ダンパー21は、ボイスコイルボビン19を弾性的に支持する。ダンパー21は、環状の形状を有し、同心円状の複数の波形形状(コルゲーション)を備えて構成される。ダンパー21の内周縁部は、ボイスコイルボビン19の外周面の中央部付近に取り付けられている一方、ダンパー21の外周縁部は、後述するフレーム42の中央部付近に取り付けられている。
振動板22は、コーン状の形状を有し、ボイスコイル20へ入力される音声信号に応じた音波を放射する。振動板22の内周縁部はボイスコイルボビン19の外周面の上端部に取り付けられている。
エッジ23は、環状の形状及び凸状の断面形状を有し、振動板22を弾性的に支持する。エッジ23の内周縁部は、振動板22の外周部に取り付けられている一方、エッジ23の外周縁部は、フレーム42の上端部上に取り付けられている。
キャップ24は、蓋状の形状を有し、ボイスコイルボビン19の上端部を閉塞している。これにより、キャップ24は、粉塵や水滴などが反発型磁気回路40側へ侵入するのを抑止することができる。
(フレームの構成)
フレーム42は、略椀状の形状を有し、反発型磁気回路40を収容している。フレーム42は、振動体41及び反発型磁気回路40を支持している。フレーム42の下端部側の中央部には、反発型磁気回路40で発生する熱を放熱するための開口42aが設けられている。フレーム42の上端部の外周面は、後述するキャビネット45の上端部の内周面に取り付けられている。
(キャビネットの構成)
キャビネット45は、略椀状の形状を有し、振動体41、反発型磁気回路40及びフレーム42を覆っている。そして、キャビネット45とフレーム42の間には容積V2を有する空間A2が形成されている。好適な例では、後述する理由より、前記の容積V2は0[cc]より大きく360[cc]以下であることが好ましい。なお、本発明では、キャビネット45の形状に限定はない。キャビネット45の上端部は、第1のスピーカユニット100の支持体33の下端部に嵌め合わされている。キャビネット45の外周面には、スピーカー装置50を被取付部に対して吊り下げた状態で取り付ける為の取付金具60が取り付けられている。好適な例では、取付金具60は、M1×L10=M2×L20を満たすようにキャビネット45の外周面に取り付けられていることが好ましい。ここで、「M1」は、第1のスピーカユニット100の質量を、「L10」は、取付金具60の中心から第1のスピーカユニット100の重心までの長さを、「M2」は、第2のスピーカユニット200の質量を、「L20」は、取付金具60の中心から第2のスピーカユニット200の重心までの長さを夫々示す。これにより、被取付部に対して、スピーカー装置50を安定的に取り付けることが可能になる。
以上の構成を有する第2のスピーカユニット200では、アンプ側の一対の出力配線から出力された音声信号は、一対のスピーカー端子を経由し、さらにボイスコイル20の一対のプラス/マイナスのリード線を通じて、当該ボイスコイル20へ入力される。これにより、フレミングの左手の法則に基づき、磁気ギャップ43内でボイスコイル20に電磁気力(ローレンツ力)が作用し、ボイスコイル20と共に振動板22等が音響放射方向Y1及びその逆方向に動くことで、振動板22から音響放射方向Y1に向けて音波が放射される。
[共鳴器を用いた音響特性の向上方法]
一般的に、スピーカユニットをキャビネット内に収容すると、キャビネットのスティフフネスが大きくなって、前記スピーカユニットの振動板は振動し難くなる。前記キャビネットが小さくなればなる程、前記キャビネットと前記スピーカユニットにより形成される空間の容積も小さくなって、前記振動板はより振動しにくい傾向が顕著となる。これは、前記振動板と前記キャビネットにて形成される前記空間内の空気がバネ性を発現し始めるからである。そのために、前記振動板が大きな振幅で振動し難くなり、低音域での音圧レベルが小さくなると共に、中音域での音圧レベルが、小さくなった低音域の音圧レベルと比較して相対的に大きくなってしまう。
この点について、図6を参照して説明する。図6は、前記スピーカユニットを2種類のキャビネットに夫々収容したときの前記スピーカユニットの各々の音圧レベル[dB]と周波数[Hz]の関係を示すグラフである。図6において、実線で示すグラフg101はJIS標準箱(大型キャビネット)に収容した前記スピーカユニットの周波数特性を、また、破線で示すグラフg102は小型キャビネットに収容した前記スピーカユニットの周波数特性を夫々示す。
図6に示すグラフg101とグラフg102を対比して分かるように、小型キャビネットに収容した前記スピーカユニットの方が、大型キャビネットに収容した前記スピーカユニットよりも低音域での音圧レベルに対する中音域での音圧レベルが大きくなっている。特に、小型キャビネットに収容した前記スピーカユニットの方が、大型キャビネットに収容した前記スピーカユニットよりも低音域での音圧レベルに対する中音域(破線領域E100に示す2[kHz]付近の音域)での音圧レベルが大きくなっていることが分かる。
そこで、本実施例では、第1のスピーカユニット100に対して共鳴器35を設け、さらに共鳴器35の条件(開口部33baの大きさ、容積V1の大きさなどの条件)を変えて調整することにより、中音域でのピーク(周波数の山)を小さくして、スピーカー装置50の周波数特性をフラットにする。
ここで、共鳴器70は、一般的に、図4(b)に示すような、円筒状の音響管70aと、音響管70aと一体に形成された中空球状の球状部70bとを備えるモデルで表される。
かかる共鳴器70において、音響管70aの開口部の面積をS、音響管70aの長さをL、音響管70aと球状部70bを合わせた容積をV、音速をCとすると、その共鳴器70を有するスピーカユニットの再生周波数fは、
f = (C/2π)√(S/LV) (式1)
で表される。
したがって、上記の式1において、音響管70aの開口部の面積S、音響管70aの長さL、音響管70aと球状部70bを合わせた容積Vを必要に応じて変えることにより、共鳴器70を有するスピーカユニットの再生周波数fにおける特性を所望の音響特性となるように調整することができる。
なお、本実施例では、上記の式1において、「S」は共鳴器35において2つの開口部33ba全体の大きさ(総面積)に、また、「L」は開口部33baの音響放射方向Y1の長さに、また、「V」は共鳴器35においてキャビネット33bとフレーム32の間に形成される空間A1の容積V1に夫々対応している。
(共鳴器による作用)
ここで、図7は、共鳴器35を有する第1のスピーカユニット100を備えたスピーカー装置50(本実施例)、及び共鳴器35を有しない第1のスピーカユニット100を備えたスピーカー装置50(比較例)の音圧レベル[dB]と周波数[Hz]の関係を示すグラフである。図7において、実線で示すグラフg1は本実施例のスピーカー装置50の周波数特性を、また、破線で示すグラフg2は比較例に係るスピーカー装置50の周波数特性を夫々示す。なお、この例における共鳴器35の条件は、上記の式1において、開口部33baの直径=5[mm]、2つの開口部33ba全体の大きさ(総面積)S=12.5π[mm]、開口部33baの音響放射方向Y1の長さL=1[mm]、共鳴器35においてキャビネット33bとフレーム32の間に形成される空間A1の容積V1=2000[mm]としている。
図7の中音域(破線領域E1に示す3.1[kHz]付近の音域)に着目すると、共鳴器35を有する本実施例は、共鳴器35を有しない比較例と比べて3.1[kHz]付近の音圧レベルを約8[dB]程度下げることができている。つまり、本実施例では、3.1[kHz]付近にディップ(周波数の谷)を作ることができている。よって、第1のスピーカユニット100に対して共鳴器35を設けることにより、中音域の音圧レベルを小さくすることができる。その結果、スピーカー装置50の音響特性を向上させることができる。
(共鳴器の開口部の大きさとスピーカー装置の周波数特性の関係)
上記の式1において、共鳴器35の開口部33baの大きさ(面積)を変えることにより、スピーカー装置50の周波数特性を変えることができる。そこで、この点について、図8を参照して説明する。図8は、共鳴器35の2つの開口部33ba全体の大きさ(総面積)Sとスピーカー装置50の周波数特性の関係を示すグラフである。図8において、実線で示すグラフg11は共鳴器35の開口部33baの直径φを2[mm](2つの開口部33baの総面積S=2π[mm])に設定したグラフであり、一点鎖線で示すグラフg12は共鳴器35の開口部33baの直径φを2.5[mm](2つの開口部33baの総面積S=3.125π[mm])に設定したグラフであり、二点鎖線で示すグラフg13は共鳴器35の開口部33baの直径φを3[mm](2つの開口部33baの総面積S=4.5π[mm])に設定したグラフであり、破線で示すグラフg14は共鳴器35の開口部33baの直径φを3.5[mm](2つの開口部33baの総面積S=6.125π[mm])に設定したグラフである。
図8の中音域(1.5〜3[kHz]付近の音域)に着目すると、グラフg11〜g14では、中音域におけるディップは、それぞれ、約1.8[kHz]、約2[kHz]、約2.2[kHz]、約2.3[kHz]に生じていることが分かる。このことから、スピーカー装置50において、共鳴器35の開口部33baの大きさ(面積)を大きくすることにより、中音域に生じるディップが高音域側へ移動することが分かる。また、共鳴器35の開口部33baの大きさ(面積)を小さくすることにより、中音域に生じるディップが低音域側へシフトすることが分かる。よって、共鳴器35の開口部33baの大きさ(面積)を変えることにより、スピーカー装置50の中音域の周波数特性を所望の周波数特性となるように調整することができる。
(共鳴器の容積とスピーカー装置の周波数特性の関係)
上記の式1において、共鳴器35の容積V1を変えることにより、スピーカー装置50の周波数特性等を変えることができる。そこで、この点について、図9を参照して説明する。図9は、共鳴器35の容積V1とスピーカー装置50の周波数特性の関係を示すグラフである。図9において、実線で示すグラフg21は、図3において第1のスピーカユニット100のキャビネット33bのフレーム載置部33bbの面(基準面Sx)上に、図4(c)に示す、内径r及び厚さtを有する環状のスペーサ38を設けていない場合のグラフであり、また、一点鎖線で示すグラフg22はフレーム載置部33bbの基準面Sx上に内径r及び厚さt=1[mm](共鳴器35の容積V1に対して付加される、環状のスペーサ38の容積=855[mm])を有する環状のスペーサ38を設けた場合のグラフであり、また、二点鎖線で示すグラフg23はフレーム載置部33bbの基準面Sx上に内径r及び厚さt=2[mm](共鳴器35の容積V1に対して付加される、環状のスペーサ38の容積=1709[mm])を有する環状のスペーサ38を設けた場合のグラフであり、また、破線で示すグラフg24はフレーム載置部33bbの基準面Sx上に内径r及び厚さt=3[mm](共鳴器35の容積V1に対して付加される、環状のスペーサ38の容積=2565[mm])を有する環状のスペーサ38を設けた場合のグラフである。
図9に示すグラフg21〜g24の中音域(2.5[kHz]付近の音域)を着目して分かるように、環状のスペーサ38を用いて共鳴器35の容積V1を増やすことにより、スピーカー装置50の音圧レベルを大きくすることができると共に、前記中音域に生じるディップを高音域側へ移動させることができる。よって、共鳴器35の容積V1を変えることにより、スピーカー装置50の中音域に生じるディップの音圧レベルの大きさを調整することができると共に、スピーカー装置50の周波数特性を変えることができる。
(共鳴器内の吸音材の量とスピーカー装置の周波数特性の関係)
本実施例では、図2及び図3に示すように、共鳴器35内に対して、特定の周波数を吸収する吸音材36を設けることにより、スピーカー装置50の周波数特性を変えることができる。この点について、図10を参照して説明する。図10は、共鳴器35内の吸音材36の量(質量)とスピーカー装置50の周波数特性の関係を示すグラフである。図10において、実線で示すグラフg31は共鳴器35内に吸音材36を設けていない場合のグラフであり、破線で示すグラフg32は共鳴器35内に質量0.018[g]を有する吸音材36を設けた場合のグラフであり、また、一点鎖線で示すグラフg33は共鳴器35内に質量0.036[g]を有する吸音材36を設けた場合のグラフである。
図10に示すグラフg31〜g34の中音域(1〜3[kHz]付近の音域)を着目して分かるように、共鳴器35内に設ける吸音材36の質量が大きくなるに従って、前記中音域に生じるディップの音圧レベルの大きさを小さくすることができる。このことから、共鳴器35内に設ける吸音材36の量を変えることにより、スピーカー装置50の中音域に生じるディップの音圧レベルの大きさを調整することができる。
[キャビネットの形状とスピーカー装置の周波数特性の関係]
また、本発明では、第1のスピーカユニット100のキャビネット33bの形状を変えることによっても、スピーカー装置50の周波数特性を変えることができる。
図11は、第2のスピーカユニット200に対向する面が平坦な形状に形成されたキャビネット33bxを備える第1のスピーカユニット100の構成を示す断面図である。図12は、第1のスピーカユニット100のキャビネット33b及び33bxの形状とスピーカー装置50の周波数特性の関係を示すグラフである。図12において、実線で示すグラフg41は、第2のスピーカユニット200に向かって凸状に形成されたキャビネット33bを備える第1のスピーカユニット100の周波数特性を示すグラフであり、また、破線で示すグラフg42は、第2のスピーカユニット200に対向する面が平坦な形状に形成されたキャビネット33bxを備える第1のスピーカユニット100の周波数特性を示すグラフである。
図12に示すグラフg41及びg42の中音域(3〜4[kHz]付近の音域)を着目して分かるように、平坦な形状に形成されたキャビネット33bxを備える第1のスピーカユニット100は、凸状に形成されたキャビネット33bを備える第1のスピーカユニット100と比べて、前記中音域に生じるディップの音圧レベルの大きさが大きくなっている。このことから、第1のスピーカユニット100のキャビネットの形状を変えることにより、スピーカー装置50の前記中音域に生じるディップの音圧レベルの大きさを調整することができる。
[ホーンとスピーカー装置の周波数特性の関係]
また、本発明では、第2のスピーカユニット200の音響放射方向Y1側にホーン33aを配置することによっても、スピーカー装置50の周波数特性を変えることができる。
上記したように、本実施例では、第1のスピーカユニット100は、第2のスピーカユニット200の音響放射方向Y1側に配置されたホーン33aを有し、ホーン33aは、略環状の形状、及び当該ホーン33aの中心軸L1に向かって弓なりに湾曲した形状を有する。これにより、中音域から高音域にかけてスピーカー装置50の音圧レベルを大きくすることができる。この点について、図13を参照して説明する。図13は、第1のスピーカユニット100のホーン33aとスピーカー装置50の周波数特性の関係を示すグラフである。図13において、実線で示すグラフg51はホーン33aを有しないスピーカー装置50の周波数特性を示すグラフであり、破線で示すグラフg52はホーン33aを有する本実施例に係るスピーカー装置50の周波数特性を示すグラフである。
図13に示すグラフg51とグラフg52を対比して分かるように、ホーン33aを有する本実施例に係るスピーカー装置50の方が、ホーン33aを有しないスピーカー装置50よりも、中音域から高音域にかけて音圧レベルが大きくなっている。よって、第1のスピーカユニット100の構成要素であるホーン33aを、第2のスピーカユニット200の音響放射方向Y1側に配置することにより、中音域から高音域にかけてスピーカー装置50の音圧レベルを大きくすることができる。
[第1及び第2のスピーカユニット間の間隔とスピーカー装置の周波数特性の関係]
また、本実施例に係るスピーカー装置50では、図2に示すように、第1のスピーカユニット100と、第2のスピーカユニット200との間には、所定の間隔(より具体的には、第1のスピーカユニット100のキャビネット33bの頂部から第2のスピーカユニット200のキャップ24までの距離)d1が設けられている。この間隔d1の大きさを調整することにより、スピーカー装置50の周波数特性を変えることができる。特に、第1のスピーカユニット100と、第2のスピーカユニット200との間に所定の間隔d1を設けることにより、第2のスピーカユニット200から第1のスピーカユニット100に向けて放射された音波と、この音波が第1のスピーカユニット100のキャビネット33bに反射することにより生じる音波とが干渉することにより生じる、スピーカー装置50の再生周波数におけるピーク・ディップを低減することができる。言い換えれば、所定の間隔d1を変えることで、第1のスピーカユニット100の振動板本体6aと第2のスピーカユニット200の振動板22との距離、又は第1のスピーカユニット100のエッジ6bと第2のスピーカユニット200のエッジ23との距離が変わるので、スピーカー装置50の周波数特性を変えることができ、前述したような、スピーカー装置50の周波数特性におけるピーク・ディップを低減することができる。
この点について、図14を参照して説明する。図14(a)に示すグラフg61は、第1のスピーカユニット100と、第2のスピーカユニット200との間隔d1を0[mm]に設定したときのスピーカー装置50の音圧レベルと周波数特性の関係を示すグラフである。図14(b)は、図14(a)のグラフg61において、前記の干渉の影響が大きい周波数を示す図表である。図14(c)に示すグラフg62は、第1のスピーカユニット100と、第2のスピーカユニット200との間隔d1を20[mm]に設定したときのスピーカー装置50の音圧レベルと周波数特性の関係を示すグラフである。図14(d)は、図14(b)のグラフg62において、前記の干渉の影響が大きい周波数を示す図表である。
図14(a)のグラフg61及び図14(d)のグラフg62より次のことが分かる。即ち、イコライザーとなっている、第1のスピーカユニット100のキャビネット33bを第2のスピーカユニット200へ近づけることにより、スピーカー装置50の再生周波数におけるピーク・ディップを高音域側へ移動させることができるが、そのピーク・ディップの大きさが大きくなってしまう。一方、前記のキャビネット33bを第2のスピーカユニット200から遠ざけることにより、スピーカー装置50の再生周波数におけるピーク・ディップが中音域側へ移動してしまうが、そのピーク・ディップを小さくできる、つまり、スピーカー装置50の周波数特性をフラットにできる。したがって、前記の間隔d1を調整することにより、スピーカー装置50の周波数特性を所望の音響特性となるように調整することができる。このことから、前記の共鳴器35により、特定の周波数帯域(例えば、中音域)に生じるピークの音圧レベルの大きさを調整すると共に、前記の間隔d1を調整することにより、特定の周波数帯域(例えば、高音域)における周波数特性をフラットにすることで、中音域から高音域にかけて周波数特性をフラットにすることができ、音響特性を向上させることができる。つまり、共鳴器35とイコライザーとしてのキャビネット33bとをスピーカー装置50が備えることで、スピーカー装置50において、周波数特性をフラットにすることができ、所望の音響特性を提供することが可能になる。
[第2のスピーカユニットのキャビネットの容積とその周波数特性の関係]
また、本実施例に係るスピーカー装置50では、第2のスピーカユニット200のキャビネット45は、第1のスピーカユニット100の音響放射方向Y1側の面に対し逆側の面を覆っており、第2のスピーカユニット200のキャビネット45とフレーム42との間に形成された空間A2の容積V2は、0[cc]より大きく360[cc]以下に設定されている。これにより、第2のスピーカユニット200の周波数特性を変えることができる。この点について、図15を参照して説明する。図15は、第2のスピーカユニット200の音圧レベルと周波数特性との関係を示すグラフである。図15において、実線で示すグラフg71は、容積V2=360[cc]を有するキャビネット45が装着された第2のスピーカユニット200の周波数特性を、また、破線で示すグラフg72は、キャビネット45を装着していない第2のスピーカユニット200の周波数特性を夫々示す。
図15のグラフg71及びグラフg72を対比して分かるように、グラフg72では、中音域から低音域(特に、500[kHz]以下より小さい周波数帯域)にかけて音圧レベルが急激に低下している。このような音圧レベルが急激に低下する現象は、第2のスピーカユニット200に装着するキャビネット45の前記容積V2が360[cc]以下にて見られる。そのため、本実施例では、この点を考慮して、第1のスピーカユニット100に対して共鳴器35を設けることで、中音域から低音域にかけて第2のスピーカユニット200の音圧レベルが低下することを抑制できる。
[変形例]
本発明では、図3の対応図である図16に示すように、第1のスピーカユニット100は、第1のスピーカユニット100の音響特性を制御するイコライザー39を備えていてもよい。この変形例では、イコライザー39は、筒状の形状を有する第1部材と、振動板6aと対向する中央部に開口を有し且つ前記第1部材の上端部から音響放射方向Y1に対して逆方向に且つ斜め方向に延びる第2部材を有して構成されているが、本発明では、そのイコライザー39の形状について、特に限定はしなく、公知のイコライザーを用いても構わない。かかるイコライザー39は、その構成要素である第1部材の下端部が環状部材37上に取り付けられた状態で振動板6の音響放射方向Y1側に配置される。このように、第1のスピーカユニット100に対してイコライザー39を設けることにより、第1のスピーカユニット100の高音域での周波数特性をフラットにすることができる。
また、上記の実施例では、第2のスピーカユニット200の中心軸に対して、第1のスピーカユニット100の中心軸が平行移動若しくは傾くように、第1のスピーカユニット100を、第2のスピーカユニット200の音響放射方向Y1側に配置するようにしても構わない。この場合、図示を省略するが、スピーカー装置50に対して、第2のスピーカユニット200から第1のスピーカユニット100へ延びる支柱を設け、その支柱は、第2のスピーカユニット200の中心軸からずらされて配置され、且つ第2のスピーカユニット200の中心軸に対し平行な状態で延びるように構成され、または、第2のスピーカユニット200の中心軸に対し傾いた状態で延びるように構成される。これによっても、第1のスピーカユニット100と第2のスピーカユニット200の間隔d1を変えることができるため、スピーカー装置50の周波数特性を変えることができる。
また、上記の実施例では、第1のスピーカユニット100と第2のスピーカユニット200とは略同軸L1に配置されていたが、本発明では、第1のスピーカユニット100の中心軸と第2のスピーカユニット200の中心軸とは一致していなくても構わない。
その他、本発明では、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の変形をすることが可能である。
本発明は、車載用、家庭用、携帯機器用などの各種の小型スピーカー装置として利用することができる。
【0021】
ユニット200へ近づけることにより、スピーカー装置50の再生周波数におけるピーク・ディップを高音域側へ移動させることができるが、そのピーク・ディップの大きさが大きくなってしまう。一方、前記のキャビネット33bを第2のスピーカユニット200から遠ざけることにより、スピーカー装置50の再生周波数におけるピーク・ディップが中音域側へ移動してしまうが、そのピーク・ディップを小さくできる、つまり、スピーカー装置50の周波数特性をフラットにできる。したがって、前記の間隔d1を調整することにより、スピーカー装置50の周波数特性を所望の音響特性となるように調整することができる。このことから、前記の共鳴器35により、特定の周波数帯域(例えば、中音域)に生じるピークの音圧レベルの大きさを調整すると共に、前記の間隔d1を調整することにより、特定の周波数帯域(例えば、高音域)における周波数特性をフラットにすることで、中音域から高音域にかけて周波数特性をフラットにすることができ、音響特性を向上させることができる。つまり、共鳴器35とイコライザーとしてのキャビネット33bとをスピーカー装置50が備えることで、スピーカー装置50において、周波数特性をフラットにすることができ、所望の音響特性を提供することが可能になる。
[0088]
[第2のスピーカユニットのキャビネットの容積とその周波数特性の関係]
また、本実施例に係るスピーカー装置50では、第2のスピーカユニット200のキャビネット45は、第1のスピーカユニット100の音響放射方向Y1側の面に対し逆側の面を覆っており、第2のスピーカユニット200のキャビネット45とフレーム42との間に形成された空間A2の容積V2は、0[cc]より大きく360[cc]以下に設定されている。これにより、第2のスピーカユニット200の周波数特性を変えることができる。この点について、図15を参照して説明する。図15は、第2のスピーカユニット200の音圧レベルと周波数特性との関係を示すグラフである。図15において、実線で示すグラフg71は、容積V2=360[cc]を有するキャビネット45が装着された第2のスピーカユニット200の周波数特性を、また、破線で示すグラフg72は、キャビネット45を装着していない第2のスピーカユニット200の周波数特性を夫々示す。
[0089]
図15のグラフg71及びグラフg72を対比して分かるように、グラフg72では、中音域から低音域(特に、500[Hz]以下より小さい周波数帯域)にかけて音圧レベルが急激に低下している。このような音圧レベルが急激に低下する現象は、第2のスピーカ
図15のグラフg71及びグラフg72を対比して分かるように、グラフg72では、中音域から低音域(特に、500[Hz]以下より小さい周波数帯域)にかけて音圧レベルが急激に低下している。このような音圧レベルが急激に低下する現象は、第2のスピーカユニット200に装着するキャビネット45の前記容積V2が360[cc]以下にて見られる。そのため、本実施例では、この点を考慮して、第1のスピーカユニット100に対して共鳴器35を設けることで、中音域から低音域にかけて第2のスピーカユニット200の音圧レベルが低下することを抑制できる。

Claims (14)

  1. 少なくとも第1のスピーカユニット及び第2のスピーカユニットを備え、
    前記第1のスピーカユニットは共鳴器を備え、
    前記共鳴器は、前記第2のスピーカユニットと相互に対向し合うように配置されていることを特徴とするスピーカー装置。
  2. 前記第1のスピーカユニットは、振動板とボイスコイルとを有する振動体と、磁石とプレートとを備える磁気回路と、フレームと、キャビネットと、を備え、
    前記キャビネットは、前記フレームを覆うように配置され、
    前記キャビネットには、前記第2のスピーカユニットと対向する開口部が形成されており、
    前記共鳴器は、前記フレームと前記キャビネットにて形成されていることを特徴とする請求項1に記載のスピーカー装置。
  3. 前記第2のスピーカユニットと対向する、前記キャビネットの面は曲面状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のスピーカー装置。
  4. 前記キャビネットは、前記第2のスピーカユニットに向かって凸状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のスピーカー装置。
  5. 前記第2のスピーカユニットと対向する前記キャビネットの面は平坦な形状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のスピーカー装置。
  6. 前記第1のスピーカユニットは、前記第2のスピーカユニットの音響放射方向側に配置されたホーンを有することを特徴とする請求項1に記載のスピーカー装置。
  7. 前記第1のスピーカユニットと、前記第2のスピーカユニットとの間には、所定の間隔が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のスピーカー装置。
  8. 前記第1のスピーカユニットは、イコライザーを備えることを特徴とする請求項1に記載のスピーカー装置。
  9. 前記共鳴器は吸音材を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のスピーカー装置。
  10. 前記第1のスピーカユニットの中心軸と、前記第2のスピーカユニットの中心軸とは略同軸上にあることを特徴とする請求項1に記載のスピーカー装置。
  11. 前記第1のスピーカユニットは、前記第2のスピーカユニットの音響放射方向側に配置され、
    前記第1のスピーカユニットは、前記第2のスピーカユニット側から延在する支持部材を有し、
    前記支持部材は、前記第1のスピーカユニットを支持していることを特徴とする請求項1に記載のスピーカー装置。
  12. 前記第1のスピーカユニットは高音再生用スピーカユニットであり、前記第2のスピーカユニットは低音再生用スピーカユニットであることを特徴とする請求項1に記載のスピーカー装置。
  13. 前記第2のスピーカユニットは、第2のキャビネットを備え、
    前記第2のキャビネットは、前記第1のスピーカユニットの音響放射方向側の面に対し逆側の面を覆っていることを特徴とする請求項1に記載のスピーカー装置。
  14. 前記第2のキャビネットが有する容積は、0[cc]より大きく360[cc]以下であることを特徴とする請求項13に記載のスピーカー装置。
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