11 ネットワーク, 12 アプリケーションサーバ, 13 コンテンツサーバ, 14 テレビジョン受像機, 219 グラフィック生成回路, 220 パネル駆動回路, 221 表示パネル, 230 SDRAM, 231 フラッシュメモリ, 232 CPU, 251 リモートコントローラ
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[システムの構成について]
図1は、本発明を適用したシステムの一実施の形態の構成を示す図である。図1に示したシステムは、ネットワーク11に、アプリケーションサーバ12、コンテンツサーバ13−1、コンテンツサーバ13−2、およびテレビジョン受像機14が接続されている構成とされている。
ネットワーク11は、インターネットやLAN(Local Area Network)などを含む構成とされ、接続されている機器同士のデータの授受が行われる際に用いられる。アプリケーションサーバ12は、後述するアプリケーションや、そのアプリケーションのリストを管理しているサーバである。
コンテンツサーバ13−1やコンテンツサーバ13−2は、アプリケーションサーバ12に管理されているアプリケーションが、利用するコンテンツを管理しているサーバである。以下の説明において、コンテンツサーバ13−1やコンテンツサーバ13−2を、個々に区別する必要がない場合、単にコンテンツサーバ13と記述する。また、図1には、2台のコンテンツサーバ13がネットワーク11に接続されている例を示したが、2台以上のコンテンツサーバ13がネットワーク11に接続されていても勿論良い。
コンテンツサーバ13が管理するコンテンツは、テキスト、画像、映像のデータである。また、プログラムであっても良い。
テレビジョン受像機14は、ユーザ(利用者)側の情報処理装置であり、テレビジョン放送を受信し、テレビジョン放送の番組をユーザに提供する機能と、ネットワーク11を介してアプリケーションサーバ12で管理されているアプリケーションを取得し、そのアプリケーションに基づく処理を実行し、所定の情報などをユーザに提供する機能を有する。図1には、1台のテレビジョン受像機14がネットワーク11に接続されている例を示したが、1台以上のテレビジョン受像機14がネットワーク11には接続されている。
本実施の形態における図1に示したシステムにおいてユーザは、テレビジョン受像機14で、テレビジョン放送の番組を視聴できるとともに、アプリケーションサーバ12で管理されているアプリケーションに基づく処理による所定の情報を閲覧することができる。
そのようなシステムの詳細について、以下に説明を加える。
図2は、図1に示したサーバなどを管理する管理者やサービスを利用する利用者の関係を示す図である。サービスを提供する側として、サービス提供者21、アプリケーション提供者22、およびコンテンツ提供者23がある。また、サービスを利用する側として、利用者24が存在する。
サービス提供者21は、アプリケーションサーバ12を管理する。アプリケーション提供者22は、アプリケーション提供者22−1、アプリケーション提供者22−2、アプリケーション提供者22−3、・・・などの複数のアプリケーション提供者22から構成されている。コンテンツ提供者23は、コンテンツ提供者23−1、コンテンツ提供者23−2、コンテンツ提供者23−3、コンテンツ提供者23−4、コンテンツ提供者23−5、・・・などの複数のコンテンツ提供者23から構成されている。
サービス提供者21は、複数存在しない。サービス提供者21は、アプリケーションサーバ12を管理し、アプリケーションサーバ12には、図4を参照して後述するように、アプリケーションリスト71やアプリケーション72を管理している。アプリケーションリスト71には、アプリケーション72に関する情報が記載されるが、そのアプリケーション72は、アプリケーション提供者22から提供される。
アプリケーション提供者22は、アプリケーション72を提供する側である。このアプリケーション72は、コンテンツサーバ13に管理されているコンテンツデータを適宜参照するように構成されている。参照されるコンテンツデータは、コンテンツ提供者23により提供される。
図2に示した例では、アプリケーション提供者22―1は、コンテンツ提供者23−1からのコンテンツ、コンテンツ提供者23−2からのコンテンツ、およびコンテンツ提供者23―3からのコンテンツを参照するようなアプリケーション72を、サービス提供者21に提供する。
同様に、図2に示した例では、アプリケーション提供者22―2は、コンテンツ提供者23−2からのコンテンツと、コンテンツ提供者23−4からのコンテンツを参照するようなアプリケーション72を、サービス提供者21に提供する。また同様に、図2に示した例では、アプリケーション提供者22―3は、コンテンツ提供者23−5からのコンテンツを参照するようなアプリケーション72を、サービス提供者21に提供する。
このように、アプリケーション提供者22が提供するアプリケーションは、複数のコンテンツ提供者23から提供されるコンテンツを参照できるようなアプリケーション72を、サービス提供者21に提供する。サービス提供者21とアプリケーション提供者22との間には、何らかの契約が結ばれており、サービス提供者21は、アプリケーション提供者22から、契約料や登録料などを得るようにすることも可能である。
また、サービス提供者21は、事前に、アプリケーションサーバ12に登録されるアプリケーション72を審査するなどすることで、ウィルスなどを含むようなアプリケーション72を登録してしまうようなことを防ぐことが可能である。サービス提供者21を一元的にすることで、セキュリティを向上させることが可能となる。
サービス提供者21が管理しているアプリケーション72は、利用者24からの要求に基づき、利用者24に提供される。サービス提供者21に登録されているアプリケーション72は、上記したように、登録される際、また、登録された後も必要に応じてチェックされることにより、ウィルスなどを含むようなアプリケーションではなく、安全なアプリケーションを提供することができる。
また、利用者24に提供されたアプリケーションが、コンテンツ提供者23が提供するコンテンツを参照するように構成されているような場合、そのアプリケーションの1処理として、コンテンツ提供者23からコンテンツの供給うけるように構成されている。
アプリケーション提供者22とコンテンツ提供者23との間にも、個々に契約が結ばれているようにしても良い。
アプリケーション提供者22とコンテンツ提供者23は、同一の場合もある。基本的に、コンテンツ提供者23は、コンテンツサーバ13を管理するが、アプリケーション提供者22とコンテンツ提供者23が同一の場合には、アプリケーション提供者22がコンテンツサーバ13を管理する場合もある。
アプリケーション提供者22とコンテンツ提供者23の一例を挙げると、アプリケーション提供者22は、所定の検索サイトを運営する会社や、ネット上で営業している会社などであり、コンテンツ提供者23は、検索サイトのページを構成する例えば、ニュースや天気予報などのコンテンツを提供する会社である。
[アプリケーションサーバの構成例について]
図3は、アプリケーションサーバ12の内部構成例を示す図である。アプリケーションサーバ12は、例えば、パーソナルコンピュータで構成することができ、その内部構成は、パーソナルコンピュータと同様な構成とすることができる。
アプリケーションサーバ12は、CPU(Central Processing Unit)31、ROM(Read Only Memory)32、RAM(Random Access Memory)33、バス34、入出力インターフェース35、入力部36、出力部37、記憶部38、通信部39、ドライブ40を含む構成とされている。
アプリケーションサーバ12において、CPU31、ROM32、RAM33は、バス34により相互に接続されている。バス34には、さらに、入出力インターフェース35が接続されている。入出力インターフェース35には、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる入力部36、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部37、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる記憶部38、ネットワークインタフェースなどよりなる通信部39、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、あるいは半導体メモリなどのリムーバブルメディア41を駆動するドライブ40が接続されている。
なお、CPU31として、”Cell誕生”、日経エレクトロニクス、日経BP社、2005年2月28日、89頁乃至117頁に記載されているCellを採用することができる。
以上のように構成されるアプリケーションサーバ12では、CPU31が、例えば、記憶部38に記憶されているプログラムを、入出力インターフェース35およびバス34を介して、RAM33にロードして実行することにより、後述する一連の処理が行われる。
図4は、記憶部38に記憶されているデータを説明するための図である。記憶部38には、アプリケーションリスト71と、アプリケーション72−1乃至72−Nが記憶されている。アプリケーションリスト71は、アプリケーションサーバ12が管理するアプリケーション72−1乃至72−Nに関するリストであり、テレビジョン受像機14がアクセスしてきたとき、換言すれば、テレビジョン受像機14側でアプリケーションを選択するメニュー画面が表示されるときに、テレビジョン受像機14に提供されるデータである。
アプリケーション72−1乃至72−Nは、それぞれアプリケーション本体のデータである。以下の説明において、アプリケーション72−1乃至72−Nを、個々に区別する必要がない場合、単に、アプリケーション72と記述する。
アプリケーション72は、ウィジェット(Widget)などと称されるプログラムとすることができる。ウィジェットとは、例えば、主にパーソナルコンピュータのデスクトップ上において、特定のランタイム環境で実行される単機能プログラムのことであり、時計やカレンダー、辞書、電卓、気象情報などを提供するプログラムが存在し、ネットワークとの連携ができるという特徴がある。
アプリケーションサーバ12は、アプリケーションリスト71をテレビジョン受像機14に提供する。そしてテレビジョン受像機14側で、アプリケーションリスト71から選択されたアプリケーション72をテレビジョン受像機14に提供する。
[コンテンツサーバの内部構成例について]
図5は、コンテンツサーバ13の内部構成例を示す図である。コンテンツサーバ13も、アプリケーションサーバ12と同様に、例えば、パーソナルコンピュータで構成することができ、その内部構成は、パーソナルコンピュータと同様な構成とすることができる。
コンテンツサーバ13において、CPU101、ROM102、RAM103は、バス104により相互に接続されている。バス104には、さらに、入出力インターフェース105が接続されている。入出力インターフェース105には、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる入力部106、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部107、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる記憶部108、ネットワークインタフェースなどよりなる通信部109、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、あるいは半導体メモリなどのリムーバブルメディア111を駆動するドライブ110が接続されている。
なお、CPU101として、”Cell誕生”、日経エレクトロニクス、日経BP社、2005年2月28日、89頁乃至117頁に記載されているCellを採用することができる。
以上のように構成されるコンテンツサーバ13では、CPU101が、例えば、記憶部108に記憶されているプログラムを、入出力インターフェース105およびバス104を介して、RAM103にロードして実行することにより、後述する一連の処理が行われる。
コンテンツサーバ13の記憶部108には、図6に示すようにコンテンツデータ131が記憶されている。このコンテンツデータ131は、プログラムであったり、テキストデータであったりする。
アプリケーションサーバ12で管理されるアプリケーション72には、そのアプリケーション72が必要とするコンテンツデータが管理されているURL(Uniform Resource Locator)が記載されている。テレビジョン受像機14側でアプリケーション72に基づく処理が行われることにより、アプリケーション72に含まれるURLに基づいて、コンテンツサーバ13にアクセスがあり、コンテンツデータ131が提供される。
例えば、アプリケーション72がニュースを提供するためのアプリケーションである場合、コンテンツデータ131は、ニュースの内容を示すテキストデータや画像データである。また例えば、アプリケーション72が占いを提供するためのアプリケーションであった場合、コンテンツデータ131は、星座毎の占いの内容を示すテキストデータや星座をイメージした画像のデータなどである。
コンテンツデータ131は、ここでは、コンテンツサーバ13で管理されているとして説明を続けるが、コンテンツデータ131が、アプリケーションサーバ12で管理されるようにすることも可能である。この場合、サービス提供者21が、複数のアプリケーション提供者22を構成するアプリケーション提供者22を兼ねる。
また、コンテンツサーバ13−1で管理されるコンテンツデータ131とコンテンツサーバ13−2で管理されるコンテンツデータ131’(コンテンツサーバ13−1で管理されるコンテンツデータ131と区別するためのダッシュ(’)を付して説明する)は、異なるコンテンツデータである。換言すれば、例えばアプリケーション72−1が引用するコンテンツデータは、コンテンツデータ131であり、アプリケーション72−2が引用するコンテンツデータは、コンテンツデータ131’であるといったように、異なるアプリケーション72は、異なるコンテンツデータ131を引用するように構成されている。
また、1つのアプリケーション72が複数のコンテンツサーバ13にアクセスし、複数のコンテンツデータ131を取得する場合もある。
[テレビジョン受像機の内部構成について]
図7は、テレビジョン受像機14の内部構成例を示す図である。
テレビジョン受像機14は、地上アナログ放送受信用のアンテナからの信号が入力されるアンテナ入力端子211と、デジタル放送(地上デジタル放送、BS/CSデジタル放送)受信用のアンテナからの信号が入力されるアンテナ入力端子212を有している。いずれか一方の端子だけが設けられるようにしてもよい。
地上波チューナ213は、アンテナ入力端子211に入力された放送波信号を受信、復調し、映像信号および音声信号を取得する。地上波チューナ213は、取得した音声信号を音声A/D(Analog/Digital)変換回路214に出力し、映像信号をビデオデコーダ215に出力する。
音声A/D変換回路214は、地上波チューナ213から供給された音声信号に対してA/D変換処理を施し、得られたデジタルの音声信号を音声信号処理回路222に出力する。
ビデオデコーダ215は、地上波チューナ213から供給された映像信号に対してデコード処理を施し、得られたデジタルのコンポーネント信号を映像信号処理回路218に出力する。
デジタルチューナ216は、アンテナ入力端子212に入力された放送波信号を受信、復調し、MPEG-TS(Moving Picture Experts Group-Transport Stream)を取得する。デジタルチューナ216は、取得したMPEG-TSをMPEGデコーダ217に出力する。
MPEGデコーダ217は、デジタルチューナ216から供給されたMPEG-TSに施されているスクランブルを解除し、再生対象(視聴対象)になっている番組のデータを含むストリームを抽出する。MPEGデコーダ217は、抽出したストリームを構成する音声パケットをデコードし、得られた音声データを音声信号処理回路222に出力するとともに、ストリームを構成する映像パケットをデコードし、得られた映像データを映像信号処理回路218に出力する。
また、MPEGデコーダ217は、MPEG-TSから抽出したEPG(Electronic Program Guide)データを図示せぬ経路を介してCPU(Central Processing Unit)232に出力するといった処理も行う。
映像信号処理回路218は、ビデオデコーダ215から供給された映像データに対して、あるいはMPEGデコーダ217から供給された映像データに対してノイズ除去などの所定の処理を施し、得られた映像データをグラフィック生成回路219に出力する。
グラフィック生成回路219は、表示パネル221に表示させる番組の映像データや、ネットワーク11を介して供給されるアプリケーション72に基づく処理による画像データなどを生成し、生成した映像データや画像データをパネル駆動回路220に出力する。
また、グラフィック生成回路219は、項目の選択などにユーザにより利用される画面を表示するための映像データ(グラフィック)を生成し、それを番組の映像データに重畳したりすることによって得られた映像データをパネル駆動回路220に出力するといった処理も適宜行われるように構成されている。
パネル駆動回路220は、グラフィック生成回路219から供給されたデータに基づいて表示パネル221を駆動し、番組の映像や上述した各種の画面を表示パネル221に表示させる。
表示パネル221はLCD(Liquid Crystal Display)などよりなり、パネル駆動回路220による制御に従って番組の映像などを表示させる。
音声信号処理回路222は、音声A/D変換回路214から供給された音声データに対して、あるいはMPEGデコーダ217から供給された音声データに対してノイズ除去などの所定の処理を施し、得られた音声データをエコーキャンセル/音声合成回路223に出力する。
エコーキャンセル/音声合成回路223は、音声信号処理回路222から供給された音声データを音声増幅回路224に出力し、番組の音声をスピーカ225から出力させる。
また、エコーキャンセル/音声合成回路223は、ネットワーク11を介して供給された音声のデータが音声コーデック228から供給されたり、あるいは、テレビジョン受像機14のユーザ(ユーザA)の音声のデータがA/D変換回路227から供給されている場合、ユーザAの音声データを対象としてエコーキャンセルを行ったりする。エコーキャンセル/音声合成回路223は、合成して得られた音声のデータを音声増幅回路224に出力する。
音声増幅回路224は、エコーキャンセル/音声合成回路223から供給された音声データに対してD/A変換処理、増幅処理を施し、所定の音量に調整した後、音声をスピーカ225から出力させる。
A/D変換回路227は、音声会話用のものとしてテレビジョン受像機14に設けられるマイクロホン226により取り込まれたユーザの音声の信号を受信し、受信した音声信号に対してA/D変換処理を施す。A/D変換回路227は、A/D変換処理によって得られたデジタルの音声データをエコーキャンセル/音声合成回路223と音声コーデック228に出力する。
音声コーデック228は、A/D変換回路227から供給された音声データを、ネットワーク11経由で送信するための所定のフォーマットのデータに変換し、内部バス229を介してネットワークI/F234に出力する。
内部バス229には、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)230、フラッシュメモリ231、CPU232、USB(Universal Serial Bus) I/F233、およびネットワークI/F234も接続される。
SDRAM230は、CPU232が処理を行う上で必要な各種のデータを記憶する。
フラッシュメモリ231は、CPU232により実行されるプログラムを記憶する。フラッシュメモリ231に記憶されているプログラムは、テレビジョン受像機14の起動時などの所定のタイミングでCPU232により読み出される。フラッシュメモリ231には、デジタル放送を介して取得されたEPGデータ、ネットワーク11を介して所定のサーバから取得されたデータなども記憶される。
CPU232は、フラッシュメモリ231に記憶されているプログラムを実行し、受光部237から供給される制御コードなどに応じてテレビジョン受像機14の全体の動作を制御する。CPU232とテレビジョン受像機14の各部は、図示せぬ経路を介して接続されている。
USB I/F233は、USB端子236に装着されたUSBケーブルを介して接続される、テレビジョン受像機14の外部の機器との間でデータの送受信を行う。ネットワークI/F234は、ネットワーク端子235に装着されたケーブルを介してネットワーク11に接続し、ネットワーク11に接続される各種の装置とデータの送受信を行う。
受光部237は、リモートコントローラ251からの赤外線を受光し、復調して得られたユーザ操作の内容を表す制御コードをCPU232に出力する。
図8は、リモートコントローラ251の外観の構成例を示す図である。リモートコントローラ251は、テレビジョン受像機14に表示されているカーソルを上方向に移動させるときに操作される上方向ボタン271−1、下方向に移動させるときに操作される下方向ボタン271−2、左方向に移動させるときに操作される左方向ボタン271−3、右方向に移動させるときに操作される右方向ボタン271−4、移動先の項目を選択し、決定するときに操作される決定ボタン272、所定の設定を行うときに操作される設定ボタン273、前の画面などに戻るときに操作される戻るボタン274を備える構成とされている。
これらのボタンは、アプリケーション72を選択するときなどに操作されるボタンである。
リモートコントローラ251には、図8に示したボタンの他に、例えばリモートコントローラ251の上側には、符号は付さずに図示してあるが、テレビジョン放送の番組を選択するときに操作されるボタンや音量を選択するときに操作されるボタンなども備えられている。すなわち、リモートコントローラ251には、テレビジョン放送に関する操作を行うためのボタンと、アプリケーション72に関する操作を行うためのボタンが、別々に設けられている。ただし、一部共用されるボタンが存在しても良い。
テレビジョン放送に関する操作を行うためのボタンと、アプリケーション72に関する操作を行うためのボタンが、それぞれ異なるボタンとされていることにより、後述するように、テレビジョン放送の番組と、アプリケーション72に基づく画像やテキストを、同一の画面に表示させたときに、ユーザが操作対象としたい方を、リモートコントローラ251の操作対象に対応付けられているボタンを操作するだけで行うことができる。
仮に、番組を選択するボタンとしてチャンネルをアップするボタンと、アプリケーションを選択するカーソルを上方向に移動させるためのボタンを共通のボタンとした場合、ユーザが番組のチャンネルをアップする意図でボタンを操作したにもかかわらず、カーソルが上方向に移動されてしまうといったことがおこる可能性がある。また、そのようなことがおきないように、切り換えボタンなどを設け、そのボタンを操作する必要がある。
しかしながら上記したように、テレビジョン放送に関する操作を行うためのボタンと、アプリケーション72に関する操作を行うためのボタンが、それぞれ異なるボタンとされていることにより、誤操作が行われることなく、また、切り換えボタンを操作するといったような煩わしい操作を行うことなく、ユーザが所望の処理を、リモートコントローラ251を用いて行うことが可能となる。
[処理の概略]
図9を参照し、図1に示したシステムにおいて実行される処理の概略を説明する。アプリケーションサーバ12から、テレビジョン受像機14に対して、アプリケーションリスト71が供給される。その後、アプリケーションサーバ12からアプリケーション72が提供される。アプリケーション72は、例えば、Java(登録商標) Script73−1やPSML(Page Structure and Macro description Language)73−2などを含む構成とされている。
テレビジョン受像機14側では、アプリケーションリスト71とアプリケーション72を受信した後、ユーザの指示があったときなど、受信されたアプリケーション72に基づく処理を実行する。アプリケーション72によっては(アプリケーション72を構成するJava(登録商標) Script73−1に記載されているスクリプトにより) 、コンテンツサーバ13にアクセスされ、コンテンツデータ131が取得され、そのコンテンツデータ131に基づく処理も実行される。
[画面の切り換えについて]
次に、このような構成を有するテレビジョン受像機14に表示される画面について説明する。以下の説明においては、アプリケーション72に基づく画像などが表示された画面を例にあげて説明する。
図10は、ユーザがアプリケーション72を起動させたいときに表示パネル221に表示される画面の一例である。図10に示した画面を、以下の説明においては、初期画面と記述する。ユーザは、初期画面から、所望する処理を選択することができる。所望する処理とは、例えば、テレビジョン受像機14に接続されているHDDレコーダ(不図示)に録画されている番組の一覧を参照し、番組を選択するための処理、地上波デジタル放送の番組表を参照し、視聴するための処理などの処理である。初期画面は、処理や設定などを選択するためのメニュー画面である。
図10に示した初期画面において、点線は、説明のために付した線であり、実際の画面には表示されない線である。
アイコン表示部301には、複数のアイコンが横方向に配置されて表示され、各アイコンは、何に関する処理ができるのか、何に関する設定ができるのかなどを、直感的にユーザに認識させるような画像である。例えば、アイコン表示部301に表示されるのは、画像に関する処理(例えば、HDDレコーダに録画されている番組の一覧を表示させるための処理)を行いたときには、そのような画像に関する処理ができるような認識をユーザに与えられるようなアイコンである。
また、アイコン表示部301に表示されているアイコンのうち、1つのアイコンにはフォーカスがあたっている。フォーカスがあたっているアイコンの下側には、そのアイコンが何に関するアイコンであるかを示すテキストが表示される。図10に示した例では、“ネットワーク”に関するアイコンにフォーカスがあたっているために、“ネットワーク”というテキストが、アイコンの下に表示されている状態である。フォーカスがあたっているアイコンは、他のアイコンとは区別がつくように、他のアイコンとは異なる色で表示される。
また、アイコン表示部301に表示されているアイコンは、ユーザの指示により、左右方向にスライドするように構成されている。例えば、ユーザが、リモートコントローラ251の左方向ボタン271−3(図10)を操作した場合、アイコン表示部301に表示されているアイコンは、全体的に左側に移動し、フォーカスがあたっているアイコンが、次のアイコンに移動される。
フォーカスがあたっているアイコンの上下方向には、アイコン表示部302が設けられ、フォーカスがあたっているアイコンが示す処理や設定に関する選択肢を示すアイコンが表示される。図10に示した例では、“ネットワーク”というアイコンにフォーカスがあたっている状態であり、ネットワークに関する処理や設定に関する選択肢を示すアイコンが、アイコン表示部302に縦方向に配置されて表示されている。
“ネットワーク”というアイコンに関する選択肢は、ここでは、アプリケーション72を選択するための選択肢である。
また、アイコン表示部302のうちの1つのアイコンには、カーソル311が位置している。ここでは、カーソル311は、フォーカスがあたっているアイコンの下側のアイコンに位置しているとして説明を続ける。換言すれば、カーソル311は、固定とされており、常に、フォーカスがあたっているアイコンの下側に位置し、ユーザにより、アイコン表示部302に表示されているアイコンの移動(スライド)が指示されたときには、アイコンが上下方向にスライドされることにより、アイコンの移動が実現される。
アイコン表示部302に表示されているアイコンのうち、アイコン表示部301に表示されているアイコンを除く(この場合、ネットワークというアイコンを除く)アイコンの説明が、説明表示部303に表示される。例えば、図10を参照するに、説明表示部303の一番上には、“番組ランキング”とのテキストが表示されており、対応するアイコン(アプリケーション)が、番組のランキングを表示させるためのものであることがわかる。
説明表示部303の右側には、状態アイコン表示部304が設けられている。状態アイコン表示部304には、アプリケーション72が新たに追加されたときに“NEW”というアイコンが表示され、アプリケーション72が更新されたときに“更新”というアイコンが表示され、アプリケーション72によりサービスの提供が終了したときに“終了”というアイコンが表示される。
状態アイコン表示部304の右側には、登録状態表示部305が設けられている。アイコン表示部302に表示されているアイコンが選択された場合、そのアイコンのアプリケーション72が起動され、起動されたアプリケーション72による情報が、テレビジョン放送の番組と共に、ユーザ側に提供されるが、そのときに選択されたアプリケーション72以外であっても起動させるアプリケーション72を、予め所定の数だけ登録しておくことができるように構成されている。すなわち、ユーザは、お気に入りのアプリケーション72を登録しておくことが可能とされている。
このような初期画面のレイアウトや表示される情報は、一例であり、図10に示した初期画面のレイアウトや表示される情報に限定されるものではない。以下に説明する画面に関しても同様であり、限定を示すのではなく、一例を示すものであり、適宜変更することは可能である。
図10に示したような初期画面は、ユーザが“ネットワーク”というアイコンを選択したとき、換言すれば、“ネットワーク”というアイコンにフォーカスがあたったときに、アプリケーションサーバ12に接続され、アプリケーションリスト71が取得されることにより表示される。アプリケーションリスト71が取得されるタイミングは、このように、アイコンにフォーカスがあたったときでも良いが、ネットワークの通信速度などに依存し、フォーカスがあたったときに瞬時に初期画面を表示できない可能性があるので、例えば、定期的にアプリケーションリスト71を取得し、保持しておくようにしても良い。
アプリケーションリスト71には、アイコン表示部302、説明表示部303、状態アイコン表示部304の各表示部に表示される情報が記載されている。登録状態表示部305に記載される情報は、テレビジョン受像機14側で記憶されており、アプリケーションリスト71が取得された時点で、どのアプリケーション72が登録済であるか否かが判断され、対応するアイコンのところに、登録済というアイコンが表示される。
図11を参照し、アイコン表示部302に表示される1つのアイコンを例にあげ、説明表示部303、状態アイコン表示部304、および登録状態表示部305に表示される情報についてさらに説明を加える。
アイコン表示部302に表示されるアイコン321は、アプリケーション72の内容をユーザにイメージさせるような画像から構成される。このアイコン321を表示させるためのアイコンデータは、アプリケーションリスト71に記載されている。または、アプリケーションリスト71にはアイコンデータが保存されているURLが記載されており、そのURLにアクセスすることによりアイコンデータが取得される。
説明表示部303は、アプリケーション72の名称を表示する名称表示部322、アプリケーション72の説明を表示する説明表示部323、および、アプリケーション72の提供者を表示する提供者表示部324から構成されている。
例えば、図11を参照するに、アイコン321に対応するアプリケーション72の名称は、“番組ランキング”であるので、名称表示部322に“番組ランキング”と表示される。また、アイコン321に対応するアプリケーション72は、テレビジョン放送の番組で、視聴率のランキングの情報や、番組を推薦する機能を有するため、説明表示部323には、“オススメ番組があるよ!”といった説明文が表示される。アイコン321に対応するアプリケーション72を配信しているのは、“配信社A”であるので、提供者表示部324には“配信者A”と表示される。この配信者Aとは、アプリケーション提供者22のことである。
状態アイコン表示部304には、アプリケーション72の状態が変化したときに表示される状態アイコン325が表示される。この状態アイコン325は、上述したように、アプリケーション72が新たに追加された状態であるときに表示される“NEW”というアイコン、アプリケーション72が更新されたときに表示される“更新”というアイコン、および、アプリケーション72によるサービスの提供が終了しているときに表示される“終了”というアイコンがある。状態に変化のないアプリケーション72に対応する状態アイコン表示部304には、状態アイコン325は表示されない。
登録状態表示部305には、登録されているアプリケーション72の場合、登録済アイコン326が表示される。ユーザは、お気に入りのアプリケーション72を登録しておくことができる。登録しておくことで、後述するように、所定のアプリケーション72を選択したときに、その選択したアプリケーション72と共に、登録済のアプリケーション72を表示させることができる。また、詳細は後述するが、図10に示した初期画面を再度参照するに、“サービスキャスト”という名称のアイコンが選択されたときには、登録済のアプリケーション72が表示される。
登録済のアプリケーション72は、同時に起動され、それぞれのアプリケーション72で処理が行われるが、複数のアプリケーション72による処理、主にネットワーク11を介してコンテンツサーバ13にアクセスし、コンテンツデータ131を取得し、表示する処理が、同時に行われていると、その処理数によっては、テレビジョン受像機14に負担がかかる可能性がある。特に、コンテンツデータ131を一時的に記憶しておくSDRAM230(図6)の容量などには制限があるため、複数のアプリケーション72によるコンテンツデータ131を無制限に記憶させることができない。
そこで、登録できるアプリケーション72の数に制限を設けるようにしても良い。例えば、5個のアプリケーション72が登録できるように制限し、ユーザが6個目のアプリケーション72を登録しようとしたときには、エラーメッセージなどが表示されるようにしても良い。また、例えば、5個のアプリケーション72が登録できるように制限されている場合、登録状態表示部305には、最大、5個の登録済アイコン326が表示される。
登録されているか否かは、テレビジョン受像機14毎に異なるため、登録済のアプリケーション72に関する情報、例えば、登録済のアプリケーション72を識別するためのIDなどは、テレビジョン受像機14側で記憶されている。そしてテレビジョン受像機14側でアプリケーションリスト71を取得したときに、その記憶されている情報とアプリケーションリスト71に記載されている情報を参照し、登録されているアプリケーション72が判断され、登録状態表示部305に、登録済アイコン326が表示される。
図11を参照して説明した情報のうち、登録状態表示部305以外の表示部に表示される情報は、アプリケーションリスト71に記載されている。図12は、アプリケーションリスト71に記載されている情報の一例であり、1つのアプリケーション72に対する情報の一例である。
アプリケーションリスト71には、アプリケーション72毎に、アプリケーション72を識別するための“ID”、アイコン表示部302に表示されるアイコンの“画像”、アプリケーション72の“名称”、アプリケーション72で提供されるサービスに関する“説明”、アプリケーション72を提供する“提供者”、およびアプリケーション72の“状態”に関する情報(データ)が記載されている。
アプリケーション72を識別するための“ID”は、アプリケーション72が管理されている先のURLでも良い。また、テレビジョン受像機14側で、登録済のアプリケーション72であるか否かを判断するとき、テレビジョン受像機14側で管理されているIDは、このアプリケーションリスト71に記載されているIDである。
アイコン表示部302に表示されるアイコンの“画像”は、アイコンの画像データそのものでも良いし、アイコンの画像データが管理されている先のURLでも良い。URLである場合、アプリケーションリスト71が取得され、そのアプリケーションリスト71に記載されているURLに接続されることにより、アイコンの画像データが取得される。
このようなアプリケーションリスト71が、アプリケーションサーバ12側で管理されることにより、以下のような効果を得ることができる。すなわち、まず、アプリケーションリスト71にアプリケーション72が新たに登録されるとき、アプリケーションサーバ12を管理する管理者(図2におけるサービス提供者21)が審査を行うことが可能となる。管理者が審査を行うことで、例えばウィルスを含む悪意のあるアプリケーション72が、登録されるようなことを防ぐことが可能となる。よって、利用者24側(テレビジョン受像機14側)に提供するアプリケーション72のセキュリティを高めることが可能となる。
また、アプリケーションリスト71がテレビジョン受像機14に供給され、テレビジョン受像機14は、供給されたアプリケーションリスト71に登録されているアプリケーション72しか、ユーザ側に提示しないため、アプリケーションリスト71が更新されれば、その更新されたアプリケーションリスト71に基づく処理を、テレビジョン受像機14側で実行させることが可能となる。例えば、新たに登録されたアプリケーション72があった場合、テレビジョン受像機14側のユーザの手を煩わすことなく(例えば、アップデートの処理を実行しなくてはならないといったことなく)、新たに登録されたアプリケーション72をユーザ側に提供することが可能となる。
換言すれば、ユーザ側に提供するアプリケーション72を、管理者側で自由に設定することが可能となり、例えば、問題のあるアプリケーション72をアプリケーションリスト71から削除するといったことも可能となるため、管理者の的確な管理のもと、ユーザ側にアプリケーション72を提供することが可能となる。さらに換言すれば、サービス提供者21側で、アプリケーション提供者22を自由に設定することが可能となり、例えば、問題のあるアプリケーション提供者22と契約を解除し、そのアプリケーション提供者22が提供していてアプリケーション72に関する情報を、アプリケーションリスト71から削除するといったことが可能となるため、サービス提供者21の的確な管理のもと、利用者24側にアプリケーション72を提供することが可能となる。
テレビジョン受像機14は、アプリケーションサーバ12にアクセスし、アプリケーションリスト71を取得するためのURLを保持している。
図10に示した初期画面の説明に戻る。図10に示したような初期画面が表示パネル221に表示されているときに、ユーザがリモートコントローラ251の下方向ボタン271−2(図10)を操作すると、画面は、図13に示したような画面に切り換えられる。
図13に示した画面例と図10に示した画面例とを比較するに、図10に示した画面(初期画面)においては、カーソル311が“ニュース”という名称のアプリケーション72を示すアイコン上に位置しているのに対し、図13に示した画面では、カーソル311が“占い”という名称のアプリケーション72のアイコン上に位置している。
図10を参照するに、“ニュース”という名称のアプリケーション72のアイコンに対して、“占い”という名称のアプリケーション72のアイコンは、2つほど下に位置している。ユーザがリモートコントローラ251の下方向ボタン271−2を2回操作した場合、または、カーソル311が2個のアイコン分だけ移動するまでリモートコントローラ251の下方向ボタン271−2を操作し続けた場合、カーソル311が下方向に移動し、2つ下に位置していたアイコンに移動する。
この場合、カーソル311の位置は固定されているので、実際には、アイコン表示部302に表示されているアイコンが、上方向に2個分だけ移動することにより、リモートコントローラ251の下方向ボタン271−2が2回操作された場合に対応した処理が行われる。
図13に示したように、カーソル311が“占い”という名称のアプリケーション72のアイコン上に位置しているときに、リモートコントローラ251の設定ボタン273が操作されると、図14に示した画面になる。
図14に示した画面について説明する。図14に示した画面は、図13に示した画面に、設定画面351が重畳されて表示されている。設定画面351には、選択項目として、登録されている全てのアプリケーション72を解除するとき操作される“アプリケーション全件解除”という項目361、選択されているアプリケーション72を起動させるときに操作される“アプリケーション選択”という項目362、選択されているアプリケーション72を登録するときに操作される“アプリケーション登録”という項目363、選択されているアプリケーション72がどのような処理を行うかなどアプリケーション72の説明を閲覧したいときに操作される“アプリケーション説明”という項目364、および、選択画面351を閉じるときに操作される“閉じる”という項目365が表示されている。
なお、ここで、“選択されているアプリケーション72”とは、カーソル311が位置するアイコンに対応するアプリケーション72のことであり、図14に示した画面例の場合、“占い”という名称のアプリケーション72のことである。
図13の画面例を再度参照するに、“占い”という名称のアプリケーション72は、まだ登録されていないために、登録状態表示部305に登録済を示すアイコンは表示されていない。このようなアプリケーション72が選択されているときに、“アプリケーション登録”という項目363(図14)が選択されると、そのアプリケーション72が登録される。
登録されると、登録状態表示部305に、登録済を示すアイコンが、次回、初期画面が表示されたときに表示される。また、登録されると、そのアプリケーション72のIDが、テレビジョン受像機14に記憶される。また、登録されるとき、既に所定の数だけアプリケーション72が登録されているような場合、登録は行われずに、エラーメッセージなどが表示される。
登録が行われるとき、図示はしないが、登録を実行するか否かをユーザに確認するための画面が表示されるようにしても良い。
図14の画面例の説明に戻り、“アプリケーション説明”という項目364が選択されると、図15に示したような、アプリケーション説明画面371に表示パネル221の画面が切り換えられる。アプリケーション説明画面371には、アプリケーション72の名称を表示する領域381、アプリケーション72の提供者名を表示する領域382、アプリケーション72に対する問い合わせをするときの電話番号を表示する領域383が設けられている。
また、アプリケーション説明画面371には、アプリケーション72による処理によりユーザに提供されるサービスをユーザにイメージさせるための画像、例えば、アイコン表示部302に表示されているアイコンを拡大した画像を表示する領域384、アプリケーション72による処理によりユーザに提供されるサービスの内容を説明するテキストを表示する領域385が設けられている。
アプリケーション説明画面371には、Webブラウザが起動され、アプリケーション72の問い合わせ先やサポート情報を表示するときに操作されるボタン386と、図14に示した画面、すなわち、設定画面351が表示されている画面に戻るときに操作されるボタン387が設けられている。
ユーザは、このようなアプリケーション説明画面371を閲覧することで、アプリケーション72により提供されるサービスの内容などを認識することができる。
次に、図13に示したような画面から、または、図14に示したような画面から、アプリケーション72が起動されたときの画面について説明を加える。図13に示したような画面は、カーソル311が“占い”という名称のアプリケーション72を示すアイコン上に位置しているときであり、このように所定のアプリケーション72を示すアイコン上にカーソル311が位置しているときに、リモートコントローラ251の決定ボタン272(図10)が操作されると、図16に示したような画面に表示パネル221の画面が切り換えられる。
または、図14に示したような、“占い”という名称のアプリケーション72を示すアイコンにカーソル311が位置し、設定画面351が表示されているときに、“アプリケーション選択”という項目362が操作されると、図16に示したような画面に表示パネル221の画面が切り換えられる。
アプリケーション72が起動されると、そのアプリケーション72の本体のデータが、アプリケーションサーバ12から取得される。すなわち、この場合、アプリケーション72の起動が指示された時点で、アプリケーションサーバ12にアクセスされ、アプリケーション72本体のデータ(プログラムなど)が取得される。その取得の際、アプリケーションリスト71に記載されているアプリケーション72のIDに基づき、起動が指示されたアプリケーション72のデータが取得される。
図16に示した画面について説明する。図16に示した画面のうち、左側はテレビジョン放送の番組を表示する番組表示領域401とされ、右側は複数のアプリケーション72のサービスを表示するアプリケーション表示領域402から構成されている。このように、テレビジョン放送の番組と、アプリケーション72により提供される情報が、ユーザに対して同時に提供される。ユーザは、テレビジョン放送の番組を楽しみながら、アプリケーション72により提供される所望の情報を閲覧することができる。
図16に示した画面例においては、アプリケーション表示領域402には、3つのアプリケーション72により提供される情報が、それぞれ表示されている。アプリケーション表示領域402の上段の領域411には、サービスチャンネルというアプリケーション72(以下、“サービスチャンネル”という名称のアプリケーション72をアプリケーション72―1に対応させて記述する)により情報が表示され、中段の領域412には、占いというアプリケーション72(以下、“占い”という名称のアプリケーション72をアプリケーション72―2に対応させて記述する)により情報が表示され、下段の領域413には、ニュースというアプリケーション72(以下、“ニュース”という名称のアプリケーション72をアプリケーション72―3に対応させて記述する)により情報が表示されている。
アプリケーション表示領域402に情報を表示するアプリケーション72は、登録されているアプリケーション72と、選択されたアプリケーション72である。上記したように、ユーザは、予め所定の数のアプリケーション72を登録することができるように構成されており、ユーザにより登録されているアプリケーション72は、登録されていないアプリケーション72が選択されたときでも、その登録されていないアプリケーション72と共に、アプリケーション表示領域402に表示される。
例えば、図16に示した画面において、占いというアプリケーション72―2は、図13を参照するに登録されていないアプリケーション72である。この登録されていないアプリケーション72―2が選択されたときであっても、登録されているアプリケーション72―1とアプリケーション72―3が、アプリケーション72―2と共に、アプリケーション表示領域402に表示される。
このアプリケーション表示領域402に表示されているアプリケーション72は、それぞれ動作している。例えば、ニュースを表示するサービスを提供するアプリケーション72―3は、アプリケーション72−3で設定されているタイミングで、コンテンツサーバ13に接続し、ニュースのコンテンツデータ131を取得し、領域413に表示されているニュース(テキスト)を更新する。
アプリケーション表示領域402に表示されているアプリケーション72―1乃至72−3だけが動作しているのではなく、表示されていないが、登録されているアプリケーション72は動作している。例えば、5つのアプリケーション72が登録されているような場合、その5つのアプリケーション72、または登録されていないが選択されたアプリケーション72を含む6つのアプリケーション72は、アプリケーション表示領域402に表示されているか否かにかかわらず、処理を実行している。例えば、上記したアプリケーション72―3は、アプリケーション表示領域402に表示されているときも、表示されていないときも、ともに、コンテンツサーバ13に接続し、ニュースを取得している。
このように、アプリケーション表示領域402に表示されているアプリケーション72による情報は、そのアプリケーション72が適宜情報を更新するようなアプリケーション72であれば、ユーザの指示があったか否かによらず、更新されるので、ユーザは、手を煩わすことなく、新し情報を取得することができる。
このように、1つのアプリケーション72の起動が指示された時点で、その起動が指示されたアプリケーション72を含み、登録されているアプリケーション72も同時に起動される。同時に起動されるというのは、ここでは、アプリケーションサーバ12にアクセスし、アプリケーション72のデータ本体を取得し、取得されたアプリケーション72に基づく処理を実行し、その処理の過程で、必要に応じ、コンテンツサーバ13に接続し、コンテンツデータ131を取得することを意味する。
このように、本実施の形態においては、アプリケーション72の起動が指示された時点で、アプリケーション72に関するデータが取得される。よって、テレビジョン受像機14側でアプリケーション72に関するデータを常駐しておく必要がなく、アプリケーション72に関するデータに割り当てられる、例えば、SDRAM230(図7)の記憶容量を小さくすることが可能となる。
図16を再度参照するに、アプリケーション表示領域402に表示されているアプリケーション72―1乃至72−3は、リモートコントローラ251の上方向ボタン271−1が操作されると上方向に移動し、アプリケーション表示領域402に表示されていなかったアプリケーション72であり、アプリケーション72−3の下側に仮想的に配置されていたアプリケーション72―4が表示される。結果として、図17に示したように、領域411にアプリケーション72―2による情報が表示され、領域412にアプリケーション72―3による情報が表示され、領域413にアプリケーション72―4による情報が表示される画面になる。以下の説明においては、アプリケーション72―4を、“フォトフレンド”という名称に対応するアプリケーション72であるとして説明を続ける。
また、リモートコントローラ251の下方向ボタン271−2が操作されたときには、アプリケーション72―1乃至72−3は、下方向に移動し、アプリケーション表示領域402に表示されていなかったアプリケーション72であり、アプリケーション72−1の仮想的に上側に配置されていたアプリケーション72―5が表示される。結果として、図18に示したように、領域411にアプリケーション72―5による情報が表示され、領域412にアプリケーション72―1による情報が表示され、領域413にアプリケーション72―2による情報が表示される画面になる。以下の説明においては、アプリケーション72―5を、“グルメ情報”という名称に対応するアプリケーション72であるとして説明を続ける。
このように、並列動作しているアプリケーション72は、仮想的に、縦方向に並んだ状態で配置されており、リモートコントローラ251の上方向ボタン271−1または下方向ボタン271−2の操作状態により、アプリケーション表示領域402に表示されるアプリケーション72が切り換えられる。
図16乃至18に示した画面をノーマルモードと記述する。ノーマルモードのときに、リモートコントローラ251の決定ボタン272が操作されると、その時点で中段に位置するアプリケーション72(領域412に情報を表示しているアプリケーション72)にフォーカスが当てられるフォーカスモードに切り換えられる。
例えば、図16に示した画面において、アプリケーション表示領域402の領域412に情報を表示しているのは、“占い”という名称のアプリケーション72―2であり、このような状態のときに、リモートコントローラ251の決定ボタン272が操作されると、アプリケーション72―2にフォーカスがあたった状態のフォーカスモードの画面に切り換えられる。
図19は、フォーカスモードのときの画面例である。フォーカスモードのときには、アプリケーション表示領域402の領域411と領域413が暗く表示される。換言すれば、アプリケーション表示領域402の中段に位置する領域412だけが、他の領域よりも明るく表示される。フォーカスモードのときも、アプリケーション表示領域402に表示されているアプリケーション72であるか否かにかかわらず、登録済のアプリケーション72と選択されたアプリケーション72は、並列動作している。
フォーカスモードのときも、ノーマルモードと同じく、リモートコントローラ251の上方向ボタン271−1や下方向ボタン271−2が操作されると、アプリケーション表示領域402に表示されているアプリケーション72は上方向または下方向にスライドされて表示される。スライドされることにより、領域412に表示されるアプリケーション72が切り換えられることになるので、フォーカスが当てられるアプリケーション72も切り換えられることになる。よって、ユーザは、フォーカスモードのときでも、所望のアプリケーション72にフォーカスを当てることができる。
フォーカスモードに切り換えられた場合、フォーカスがあたっているアプリケーション72に基づくボタンなどが新たに表示されることがある。例えば、図19を参照するに、領域412に表示されているのが“占い”のアプリケーション72―2である場合、“占う”といったボタン431が、フォーカスモードのときには表示される。また、ノーマルモードに戻るときに操作される戻るというボタン432も表示される。
ユーザは、リモートコントローラ251の左方向ボタン271−3または右方向ボタン271−4を操作することで、ボタン431またはボタン432を選択することができる。ボタン431またはボタン432を選択した後、決定ボタン272を操作すると、その選択されたボタンに対応する処理が実行される。“占う”というボタン431が選択され、決定された場合、アクティブモードに切り換えられ、“戻る”というボタン432が選択され、決定された場合、ノーマルモードに切り換えられる。
アクティブモードは、1つのアプリケーション72により提供される情報のみが表示されるモードである。図20に、アクティブモードのときに表示パネル221に表示される画面の一例を示す。アプリケーション表示領域402には、1つのアプリケーション72、この場合、“占い”という名称のアプリケーション72―2により提供される情報のみが表示されるアクティブ画面461が表示される。
アクティブモードのときは、1つのアプリケーション72による情報が表示される状態であり、このような状態のときには、他のアプリケーション72の動作は停止状態とされる。上記したように、ノーマルモードやフォーカスモードのときには、登録されているアプリケーション72と選択されたアプリケーション72は、表示されているか否かに関わらず、並列動作しているが、アクティブモードのときには、表示されているアプリケーション72のみが動作している。
アクティブモードにされたとき、そのアクティブな状態にされたアプリケーション72は、コンテンツサーバ13にアクセスし、コンテンツデータ131を取得する。その取得されたコンテンツデータ131に基づく処理が実行されることにより、アクティブ画面461が表示される。
アクティブ画面461は、例えば、図20に示したように、“占い”というアプリケーション72―2が提供する情報が表示される場合、占いの内容を示すテキストなどが表示される。また、図20に示した占いの情報は、星座毎に提供される情報であり、表示されている星座(図20では乙女座)以外の星座の占い情報を閲覧したいときは、アクティブ画面461の下側に設けられている“次へ”というボタンが操作される。ユーザは、“次へ”というボタンを操作することで、所望の星座の占い情報を閲覧することができる。
ところで、このように星座別に占いの情報を提供する場合、ユーザとしては自分の星座の占い情報を、“次へ”というボタンを操作しなくても閲覧できるようにしておきたいとの所望があると考えられる。そこで、ユーザの星座を登録し、その登録された星座の情報が、アクティブモードに切り換えられたときに一番初めに表示されるようにする。
例えば、図20に示したアクティブモードの画面のときに、ユーザが、リモートコントローラ251の設定ボタン273を操作すると、星座などの設定(登録)を行えるオプションメニュー画面が表示される。図21に、“占い”というアプリケーション72―2に対応したオプションメニュー画面の一例を示す。オプションメニュー画面481は、ノーマルモードの画面(例えば、図16)のときやフォーカスモードの画面(例えば、図19)のときに、リモートコントローラ251の設定ボタン273が操作されても、そのときの画面に重畳されることで、アクティブモードのときと同様に表示される。
図21を参照するに、オプションメニュー画面481には、“アプリケーション全件解除”というボタン491、“アプリケーション設定”というボタン492、“登録”というボタン493、“お問い合わせ”というボタン494が表示されている。このうち、“登録”というボタン493は、まだ登録されていなアプリケーション72が処理対象とされているときにオプションメニュー画面481が表示され、既に登録されているアプリケーション72が処理対象とされているときには“登録解除”というボタン493が表示される。
“アプリケーション全件解除”というボタン491は、登録されているアプリケーション72の登録を、全て解除するときに操作されるボタンである。“アプリケーション設定”というボタン492は、アプリケーション72に依存する情報、例えば、星座別の占いに関するアプリケーション72である場合、星座の情報などを設定したいときに操作されるボタンである。
“登録”というボタン493は、まだ登録されていないアプリケーション72が処理対象とされているときに表示され、その処理対象とされているアプリケーション72を登録させたいときに操作されるボタンである。また、既に登録されているアプリケーション72が処理対象とされているときには、“登録解除”というボタン493が表示される。この“登録解除”というボタン493は、登録さているアプリケーション72の登録を解除するときに操作されるボタンである。
“お問い合わせ”というボタン494は、アプリケーション72の提供先などに関する情報を表示させたいときに操作されるボタンである。
“アプリケーション設定”というボタン492が操作されると、図22に示したような画面に切り換えられる。図22に示した設定画面について説明する。図22に示した設定画面501は、“占い”という名称のアプリケーション72−2における設定を行うための画面である。占いに関する設定画面501には、星座を選択する欄511、名前を入力する欄512、および、好きな食べ物を選択する欄513が設けられている。
星座を選択する欄511は、1つの星座を選択できるように構成されており、リモートコントローラ251の上方向ボタン271−1または下方向ボタン271−2を操作することで、所望の星座を選択できるように構成されている。
名前を入力する欄512は、ユーザがリモートコントローラ251を操作することで、自己の名前、ニックネームなど、所望のテキストを入力、設定できるように構成されている。なおここでは、名前を入力するとして説明をしたが、アプリケーション72により、ユーザIDやパスワードなどが設定される場合もある。
好きな食べ物を選択する欄513には、複数の食べ物の名前が列記され、各名前にチェック欄が設けられている。ユーザは、複数の食べ物の名前を選択し、チェック欄にチェックできるように構成されている。
このように、設定画面501において設定される項目は、ユーザにより所望のテキストなどが入力されることにより設定される項目、ユーザが予め設定されている項目から1つの項目を選択することにより設定される項目、ユーザが予め設定されている項目から複数の項目を選択することにより設定される項目などである。
このような設定画面501において設定された設定項目はテレビジョン受像機14側に記憶される。そして、例えば、“占い”のアプリケーション72−2がアクティブモードにされたとき、テレビジョン受像機14に設定されている項目の1つである星座が参照され、その星座に対応するコンテンツがコンテンツサーバ13から取得され、表示される。
よって、ユーザは、1度設定した自己の星座の占いを、フォーカスモードやアクティブモードにしたときに、最初に閲覧することができるようになる。
上記した例は、主に、“占い”という名称のアプリケーション72―2を中心に説明したが、以下に、“ニュース”という名称のアプリケーション72―3を中心に再度説明を加える。
図17に示したようノーマルモードのときの画面、すなわち、アプリケーション表示領域402の中段に位置する領域412に“ニュース”という名称のアプリケーション72―3による情報が表示されている状態のときに、リモートコントローラ251の決定ボタン272が操作されると、図23に示したようなフォーカスモードのときの画面に切り換えられる。
図23は、“ニュース”という名称のアプリケーション72―3にフォーカスがあたっているときのフォーカスモードのときの画面例である。アプリケーション表示領域402のうち、アプリケーション72−3による処理によりニュースが表示されている領域412だけが、他の領域よりも明るく表示される。このようなフォーカスモードのときも、アプリケーション表示領域402に表示されているアプリケーション72であるか否かにかかわらず、登録済のアプリケーション72と選択されたアプリケーション72は、並列動作している。
“ニュース”という名称のアプリケーション72−3に基づくボタンとして、図23に示した例では、“前”というボタン531と“次”というボタン532が表示されている。この“前”というボタン531は、ニュース記事の前の記事に戻りたいときに操作されるボタンであり、“次”というボタン532は、ニュース記事の次の記事に戻りたいときに操作されるボタンである。
リモートコントローラ251の左方向ボタン271−3の操作は、“前”というボタン531を操作したことに相当し、右方向ボタン271−4の操作は、“次”というボタン532を操作したことに相当するように構成されている。ユーザは、左方向ボタン271−3または右方向ボタン271−4を操作することで、所望のニュース記事をみることができる。
図23に示したようなフォーカスモードのときに、リモートコントローラ251の決定ボタン272が操作されると、アクティブモードの遷移し、画面が切り換えられる。アクティブモードは、上記したように1つのアプリケーション72―3により提供される情報のみが表示されるモードであり、図24に示すように、アプリケーション表示領域402には、この場合、“ニュース”という名称のアプリケーション72―3により提供される情報のみが表示されるアクティブ画面461が表示される。
アクティブモードにされたとき、そのアクティブな状態にされたアプリケーション72−3は、コンテンツサーバ13にアクセスし、ニュースに関するコンテンツデータ131を取得する。その取得されたコンテンツデータ131に基づく処理が実行されることにより、ニュース記事がアクティブ画面461として表示される。アクティブ画面461に表示されるニュース記事は、アプリケーション72―3で設定されている周期で更新される。更新が行われるときに、コンテンツデータ131が取得される。
図24に示したアクティブ画面461には、表示されているニュース記事の詳細を知りたいときに操作される“詳しく”というボタン551が設けられている。このようにアクティブ画面461に設けられているボタンは、アクティブにされたアプリケーション72に適したボタンである。
“詳しく”というボタン551が操作されると、ニュース記事のさらに詳しい記事のデータが、コンテンツサーバ13にアクセスされて取得される。または、所定のブラウザが起動され、インターネット上の所定のサーバにアクセスされ、そのサーバから取得されたデータが用いられて、所定のブラウザの処理により詳細な記事が提供されるようにしても良い。
アクティブ画面461は、例えば、図24に示したように、“ニュース”というアプリケーション72―3が提供するニュース記事が表示されるが、ユーザにより、興味があるニュースは異なる。そこで、ユーザが興味のあるジャンルのニュース記事が、興味のないニュース記事よりも優先的に提供されるようにするために、ユーザが興味のあるジャンルを設定(登録)できるようにする。
図24に示したアクティブモードの画面のときに、ユーザが、リモートコントローラ251の設定ボタン273を操作すると、図25に示したようにオプションメニュー画面481が表示される。オブションメニュー画面481には、既に説明した“占い”というアプリケーション72−2がアクティブモードのときにされているときに表示されるオプションメニュー画面481(図21)と同じ項目が表示される。図25に示した例は、ニュースのアプリケーション72−3のアクティブ画面461上にオプションメニュー画面481が表示される点が、図21に示した例と異なる。
オプションメニュー画面481に表示されている項目のうち、“アプリケーション設定”という項目に対応するボタン492が操作されると、図26に示したような画面に切り換えられる。図26に示した設定画面について説明する。図26に示した設定画面501は、“ニュース”という名称のアプリケーション72−3における設定を行うための画面である。ニュースに関する設定画面501には、所望のジャンルを設定する領域571が設けられている。
所望のジャンルを選択する領域571には、複数のジャンル名が列記され、各ジャンル名にチェック欄が設けられている。ユーザは、複数のジャンル名を選択し、チェック欄にチェックできるように構成されている。
図20に示した“占い”というアプリケーション72―2に対する設定画面501に表示される項目と、図26に示した“ニュース”というアプリケーション72―3に対する設定画面501に表示される項目は、それぞれ異なり、それぞれのアプリケーション72に対応した項目とされる。このように、設定画面501に表示される項目は、アプリケーション72に依存するものとされる。
このような設定画面501において設定された設定項目はテレビジョン受像機14側に記憶される。そして、例えば、“ニュース”のアプリケーション72−3がアクティブモードにされたとき、テレビジョン受像機14に設定されている項目のジャンル名が参照され、そのジャンルに属しているニュースに対応するコンテンツデータ131がコンテンツサーバ13から取得され、表示される。よって、ユーザは、1度設定した自己が所望するジャンルに属するニュースを、アクティブモードにしたときに、最初に閲覧することができるようになる。
なお、ニュースというアプリケーション72に関しては、上記したように、ノーマルモードのときも、フォーカスモードのときも、他のアプリケーション72と並列動作し、その結果として、ニュース記事を更新する。よって、アクティブモードのときだけでなく、ノーマルモードやフォーカスモードのときにも、設定されているジャンルが参照され、その参照されたジャンルに属するニュース記事のコンテンツデータ131が取得されるようにしても良い。
アクティブモードのときに、リモートコントローラ251の戻るボタン274が操作されると、ノーマルモードに画面が切り換えられる。
このように、ノーマルモード、フォーカスモード、およびアクティブモードが設けられており、ユーザは、所望のモードで簡便に、かつ、テレビジョン放送の番組を楽しみながら情報を取得することができるように構成されている。
再度、初期画面を参照し説明を加える。初期画面として、図27に示した初期画面を参照する。“サービスキャスト”との名称が付けられたアイコン、“占い”との名称が付けられたアイコン、“フォトフレンド”との名称が付けられたアイコン、および、“グルメ情報”との名称が付けられたアイコンが表示されている。このうち、“占い”との名称が付けられたアプリケーション72−2、“フォトフレンド”との名称が付けられたアプリケーション72−4、および、“グルメ情報”との名称が付けられたアプリケーション72−5は、登録済であるので、登録済とのアイコンが、登録状態表示部305に表示されている。
このように、“占い”、“フォトフレンド”、および“グルメ情報”の3つのアプリケーション72が登録されているときに、“サービスキャスト”との名称が付けられたアイコンが選択されると、登録済の3つのアプリケーション72−2,72−4,72−5が起動される。この3つの登録済のアプリケーション72―2,72−4,72−5が起動されると、例えば、図28に示したようなノーマルモードの画面に画面が切り換えられる。
なお、ここでは、登録済のアプリケーション72のみが起動されるときに操作されるアイコンの名称は、“サービスキャスト”として説明するが、名称はどのような名称であってもよく、ユーザにサービス内容を認識させやすい名称であればよい。
図28に示したノーマルモード時の画面は、アプリケーション表示領域402に、登録済の“占い”、“グルメ情報”、および“フォトフレンド”の3つのアプリケーション72―2,72−4,72−5により、それぞれ提供される情報が表示されている状態である。
領域411、領域412、領域413のそれぞれに、どのアプリケーション72―2,72−4,72−5の情報が表示されるかは、例えば、登録順であっても良いし、初期画面に表示されている順などに従って行われる。
このように、“サービスキャスト”との名称が付けられたアイコンは、登録済のアプリケーション72を起動させるときに操作されるアイコンであり、複数の登録済のアプリケーション72を起動させるためのユーティリティである。このようなアイコンも初期画面には設けられている。
このようなユーティリティのアイコンを初期画面に設けることで、ユーザは、登録済のアプリケーション72を、リストから探し出す必要がなく、一括して登録済のアプリケーション72を起動させることができるようになる。よって、ユーザは、簡便な操作で、所望のアプリケーション72による情報を取得することが可能となる。
このように、初期画面が表示されるときに、アプリケーションサーバ12からアプリケーションリスト71が取得され、テレビジョン受像機14側に記憶される。そして、初期画面からノーマルモードの画面に表示が切り換えられるときに、アプリケーションサーバ12から、その時点で起動される1または複数のアプリケーション72(アプリケーション72本体のプログラム)が取得され、テレビジョン受像機14側に記憶される。
ノーマルモードとフォーカスモードのときには、アプリケーション72に基づき、適宜、コンテンツサーバ13にアクセスされ、コンテンツデータ131が取得され、テレビジョン受像機14側に記憶される。このとき、アプリケーション72により、接続先のコンテンツサーバ13は異なり、取得されるコンテンツデータ131も異なる。また、アクティブモードのときには、アクティブにされているアプリケーション72のみに基づき、コンテンツサーバ13や、図示していないサーバにアクセスされ、コンテンツデータ131や他のデータが取得され、テレビジョン受像機14側に記憶される。
ノーマルモード、フォーカスモード、およびアクティブモードのいずれかのモードの画面から、初期画面に画面が切り換えられるとき、テレビジョン受像機14側に記憶されているアプリケーション72とコンテンツデータ131(他のデータ)は削除される。このように、必要に応じアプリケーション72やコンテンツデータ131が記憶され、必要が無くなった時点で削除されることにより、テレビジョン受像機14側でアプリケーション72やコンテンツデータ131を記憶する記憶領域を小さくすることが可能となる。
また、テレビジョン受像機14側が、必要に応じアプリケーション72を取得することで、例えば、アプリケーション72が更新されたような場合であっても、その更新後のアプリケーション72をテレビジョン受像機14側に提供することが可能となるので、テレビジョン受像機14側に提供されるアプリケーション72を、常に最新のアプリケーション72であるようにすることができる。
また、テレビジョン受像機14が取得するアプリケーション72は、アプリケーションリスト71に記載があるアプリケーション72のみとすることができるため、アプリケーションリスト71を適切に管理することで、悪意のあるアプリケーション72が、テレビジョン受像機14にダウンロードされてしまうようなことを防ぐことが可能となる。また、アプリケーションリスト71に記載されている期間を限定すれば、期間限定で、アプリケーション72をユーザ側に提供することが可能となり、サービスの幅を広げることが可能となる。
さらに、テレビジョン受像機14側が、必要に応じてコンテンツデータ131を取得することで、また、必要がなくなった時点で記憶していたコンテンツデータ131を削除することで、例えば、ニュース記事のような更新される頻度が高い情報であっても、テレビジョン受像機14側に、更新された最新の情報を提供することが可能となるとともに、記憶されている古い情報をユーザに提供してしまうようなことを防ぐことが可能となる。
[他のアプリケーションについて]
上記した例は、主に、“占い”という名称のアプリケーション72―2を中心に説明したが、他のアプリケーション72においても、基本的な流れは同じである。すなわち、他のアプリケーション72においても、“占い”という名称のアプリケーション72−2と同じく、ユーザからの指示により、ノーマルモードからフォーカスモード、フォーカスモードからアクティブモードに遷移し、各モードにおいて所定の設定を行えたりするように構成されている。
基本的な処理の流れなどは同じであるが、“占い”以外のアプリケーション72における画面の遷移などについて、再度説明を加える。まず、登録済のアプリケーション72について説明を加える。
再度、初期画面を参照し説明を加える。初期画面として、図29に示した初期画面を参照する。“サービスキャスト”との名称が付けられたアイコン、“フォトフレンド”との名称が付けられたアイコン、“フォトナイス”との名称が付けられたアイコン、および、“フォトチョイス”との名称が付けられたアイコンが表示されている。このうち、“フォトフレンド”との名称が付けられたアプリケーション72−4、“フォトナイス”との名称が付けられたアプリケーション72−5、および、“フォトチョイス”との名称が付けられたアプリケーション72−6は、登録済であるので、登録済とのアイコンが、登録状態表示部305に表示されている。
このように、“フォトフレンド”、“フォトナイス”、および“フォトチョイス”の3つのアプリケーション72が登録されているときに、“サービスキャスト”との名称が付けられたアイコンが選択されると、登録済の3つのアプリケーション72−4,72−5,72−6が起動される。この3つの登録済のアプリケーション72―4,72−5,72−6が起動されると、例えば、図30に示したようなノーマルモードの画面に画面が切り換えられる。
なお、ここでは、登録済のアプリケーション72のみが起動されるときに操作されるアイコンの名称は、“サービスキャスト”として説明するが、名称はどのような名称であってもよく、ユーザにサービス内容を認識させやすい名称であればよい。
図30に示したノーマルモード時の画面は、アプリケーション表示領域402に、登録済の“フォトフレンド”、“フォトナイス”、および“フォトチョイス”の3つのアプリケーション72―4,72−5,72−6により、それぞれ提供される情報が表示されている状態である。領域411、領域412、領域413のそれぞれに、どのアプリケーション72―4,72−5,72−6の情報が表示されるかは、例えば、登録順であっても良いし、初期画面に表示されている順などに従って行われる。
このように、“サービスキャスト”との名称が付けられたアイコンは、登録済のアプリケーション72を起動させるときに操作されるアイコンであり、複数の登録済のアプリケーション72を起動させるためのユーティリティである。このようなアイコンも初期画面には設けられている。
このようなユーティリティのアイコンを初期画面に設けることで、ユーザは、登録済のアプリケーション72を、リストから探し出す必要がなく、一括して登録済のアプリケーション72を起動させることができるようになる。よって、ユーザは、簡便な操作で、所望のアプリケーション72による情報を取得することが可能となる。
次に、図30に示したノーマルモードのときに表示されている、“フォトフレンド”との名称が付けられたアプリケーション72−4、“フォトナイス”との名称が付けられたアプリケーション72−5、および、“フォトチョイス”との名称が付けられたアプリケーション72−6のそれぞれのアプリケーション72における画面の推移や設定について説明する。
“フォトフレンド”、“フォトナイス”、および“フォトチョイス”は、いずれも、写真(静止画像)に関するアプリケーションである。詳細は各アプリケーションの説明のところで説明するが、簡便に各アプリケーションについて記載しておくと、“フォトフレンド”は、所定のIDを知っている人達同士で写真を共有できるアプリケーションであり、“フォトナイス”は、所定のサーバ(ここでは、コンテンツサーバ13−1とする)で管理されている写真のうち、たくさんの人が良い写真として選んだ写真を閲覧できるアプリケーションであり、“フォトチョイス”は、コンテンツサーバ13−1で管理されている写真のうち、所定のカテゴリに分類されている写真を閲覧できるアプリケーションである。
[フォトフレンドについて]
まず、“フォトフレンド”という名称が付けられたアプリケーション72−4について説明を加える。
図30に示したようノーマルモードのときの画面、すなわち、アプリケーション表示領域402の中段に位置する領域412に“フォトナイス”という名称のアプリケーション72―5による情報が表示されている状態のときに、リモートコントローラ251の下方向ボタン271−2が操作されると、図31に示したようなノーマルモードのときの画面になる。すなわち、アプリケーション表示領域402の中段に位置する領域412に“フォトフレンド”という名称のアプリケーション72―4による情報が表示されているノーマルモードの画面に切り換えられる。
図30または図31に示したノーマルモードの画面のときの“フォトフレンド”という名称の画面について説明する。“フォトフレンド”という名称の画面は、例えば、図31に示したように、紙媒体のアルバムの1ページを模写したような背景とされ、その背景に写真が表示されるように構成されている。この写真は、所定の時間が経過する毎に、他の写真に切り換えられる。換言すれば、あたかも、アルバムを1ページずつ(1写真ずつ)めくっている(差し替えている)かのような表示が行われる。さらに換言すれば、“フォトフレンド”という名称の画面内に表示される写真は、スライドショー表示される。
所定の時間が経過する毎に写真が切り換えられるが、その所定の時間に関する情報は、アプリケーション72―4に含まれている、例えば、Java(登録商標) Scriptに記載されている。また、写真が切り換えられるときに、その写真の画像データが、その画像データを管理しているコンテンツサーバ13(ここでは、コンテンツサーバ13−1とする)から取得される。背景の画像データは、アプリケーション72−4に含まれており、ノーマルモードの画面が表示されるときに、写真より前の時点でいち早く表示される。背景だけでもいち早く表示させることで、ユーザにノーマルモードの画面に遷移したことを認識させたり、何も表示されないと操作が間違っていたなどの不安感を与えてしまうので、そのような不安感を払拭したりすることが可能となる。
コンテンツサーバ13−1から取得される画像データは、所定のIDで識別される画像データである。所定のIDとは、例えば、利用者24(図1)を識別するためのIDであり、その利用者24がコンテンツサーバ13−1に画像データを登録するときに用いたIDである。換言すれば、利用者24は、コンテンツサーバ13−1に、自己が撮影した写真の画像データを登録できるように構成されており、画像データを登録するとき、登録する権限がある利用者24であることを認証するときに用いられるIDである。
コンテンツサーバ13−1は、登録されている複数の画像データを、IDにより識別できるように構成されている。また、登録される際、ユーザによりタグが付けられる。このタグは、写真のカテゴリを示すものであり、例えば、赤ちゃんの写真の場合、“赤ちゃん”というカテゴリに分類され、そのカテゴリを示すタグが付けられる。後述する“フォトチョイス”という名称のアプリケーション72−6は、このタグに基づき、写真を選択する。
図31に示した“フォトフレンド”という名称の画面の説明に戻り、写真の周りには、例えば、白い枠が表示される。白い枠が設けられることにより、コンテンツサーバ13で管理されている画像データに基づく写真には、さまざまなサイズ(アスペクト比)があることが想定されるが、その異なるサイズを吸収することができるようになる。“フォトフレンド”という画面内に写真を表示させるとき、その画面の大きさ(アスペクト比)に適した大きさに、取得された画像データに基づく写真が加工され、その加工された写真の大きさにあった大きさの白い枠が表示される。
また、“フォトフレンド”という名称の画面には、例えば、図31に示した例では、“ABCさんのフォト”といったような文も表示される。この表示される文は、例えば、“ABC”にあたる部分が、ニックネームとされている文である。ニックネームは、上記したIDに関連付けられて、コンテンツサーバ13−1側で管理されている。
上述してきたように、“フォトフレンド”という名称の画面には、所定のIDで管理される画像データに基づく写真が表示されるが、このような表示が行われる前の時点で、IDが設定されている必要がある。IDが設定されていなければ、どのようなIDで管理されている画像データを、コンテンツサーバ13−1から取得すれば良いかわからないからである。
そこで、IDが設定されていない場合、図32に示すような画面が、図31に示した“フォトフレンド”という名称の画面の代わりに表示される。図32を参照するに、“フォトフレンド”という名称の画面には、“知り合いのIDを設定すると、その人の公開フォトが見られます!”といった文章が表示されている。このような文章が表示されることにより、ユーザに、IDを設定していないことを認識させ、IDを設定していないためにアプリケーション72−4を起動させても写真が閲覧できない状況であることを認識させることが可能となる。
また、このような文章を表示させることで、“フォトフレンド”という名称のアプリケーション72−4は、知り合いが公開している写真(フォト)を閲覧するためのアプリケーション72であることを、ユーザに認識させることが可能となる。
このような文章を読んで、自己がIDを設定していないことを認識したユーザは、IDを設定することが可能である。図32に示したようなノーマルモードのときの画面であっても良いし、図31に示したようなノーマルモードのとき画面であっても良いが、ユーザは、“フォトフレンド”という名称のアプリケーション72−4に関する設定を行いたいとき、リモートコントローラ251の設定ボタン273を操作する。
リモートコントローラ251の設定ボタン273が操作されることにより、IDを設定できるオプションメニューが表示される。図33に、“フォトフレンド”というアプリケーション72―4に対応したオプションメニュー画面の一例を示す。オプションメニュー画面481は、ノーマルモードの画面(例えば、図31)のときや、後述するフォーカスモードの画面(例えば、図36)、およびアクティブモードの画面(例えば、図37)のいずれの画面においても、リモートコントローラ251の設定ボタン273が操作されることにより、その時点の画面に重畳されることで同様な表示がなされる。
ただし、“フォトフレンド”というアプリケーション72―4の場合、IDが設定されていなければ、フォーカスモードやアクティブモードに遷移しないように制御されるため、フォーカスモードやアクティブモードのときには、既にIDが設定されている場合であり、そのようなときには、既に設定されているIDを変更することができるように構成されている。
オブションメニュー画面481には、既に説明した“占い”というアプリケーション72−2がアクティブモードのときにされているときに表示されるオプションメニュー画面481(図21)と同じ項目が表示される。図33に示した例は、フォトフレンドのアプリケーション72−4のノーマルモード画面上にオプションメニュー画面481が表示される点が、図21に示した例と異なる。
オプションメニュー画面481に表示されている項目のうち、“アプリケーション設定”という項目のボタン492が選択され、操作されると、図34に示したような画面に切り換えられる。
図34に示した設定画面について説明する。図34に示した設定画面501は、“フォトフレンド”という名称のアプリケーション72−4における設定を行うための画面である。フォトフレンドに関する設定画面501には、どのようなIDを入力すればよいかをユーザに認識させるための文章が記載されている領域571と、既に設定されているIDを表示する領域572が設けられている。
領域571には、“IDを入力してください”といった文章と、“http://abc.d-net.ne.jp/photo/***の「***」部分を入力してください。”といった文章が表示されている。この文章から、ユーザは、「***」の部分に相当する文字を入力すれば良いことを認識できる。なお、この“http://abc.d-net.ne.jp/photo/”とのアドレスは、コンテンツサーバ13−1が写真の画像データを管理しているアドレスである。
IDを用いて写真をコンテンツサーバ13−1に登録する利用者24は、コンテンツサーバ13−1を管理するコンテンツ提供者23または、コンテンツサーバ13−1を管理するアプリケーション提供者22と、事前に、写真を登録することに関する契約を結んでいる。そして、その契約時などに取り交わしたIDが存在しており、そのIDが、図34に示した設定画面で入力される。
図34に示した設定画面において領域572には、既に設定されているIDがあった場合、***の代わりに、そのIDが表示される。
図34に示した設定画面が表示されているときに、リモートコントローラ251の決定ボタン272が操作されると、図35に示したような、ソフトキーボードなどと称される文字入力をサポートする画面が表示される。例えば、図35に示した文字入力画面では、入力された文字を表示する領域581、入力できる文字のボタンが一覧で表示されている領域582、入力された文字を修正するときに操作される“修正”というボタン583、および、入力された文字(ID)で良いときに操作される“決定”というボタン584が表示されている。
領域582に表示されている文字の各ボタンは、図35に示した例では、小文字のアルファベットとされている。各ボタン間は、リモートコントローラ251の上方向ボタン271−1、下方向ボタン271−2、左方向ボタン271−3、および右方向ボタン271−4を、それぞれ操作することにより、各文字を選択することができるように構成されている。また、選択した文字を入力したいときには、リモートコントローラ251の決定ボタン272が操作される。
このようなリモートコントローラ251の操作が繰り返されることにより、領域581にIDを構成する文字が入力される。IDを構成する全ての文字が入力されると、“決定”というボタン584が操作される。このボタン584が操作されると、図34に示した画面に戻される。そして、領域572には、設定されたIDが表示されている状態とされる。
このようなIDの入力は、例えば、パーソナルコンピュータのキーボードを操作して入力するといったような操作よりも、簡単であると考えられる。また、IDを構成する文字の種類は、アルファベットや数字であり、限定的であるので、図35に示したような画面から、所望の文字を探し出し入力するとしても、所望の文字を探し出すのが困難になったり、リモートコントローラ251の操作が複雑になったりすることはないと考えられる。
さらに、IDを構成する文字の数は、さほど多くはないので、リモートコントローラ251を数回操作するだけで、IDを入力することができると考えられる。
よって、このようなIDの入力は簡便にできるため、子供から老人まで、さまざまな人がIDを設定することができ、アプリケーション72−4の処理による写真の閲覧を楽しむことが可能となる。
例えば、利用者Aが、自己のIDを、利用者Aの両親Aに教えたとする。利用者Aは勿論のこと、両親Aも、利用者Aが登録した写真を、上記したような簡単なIDの設定処理を行うだけで閲覧することが可能となる。よって、このような場合、利用者Aが、両親Aにとっての孫の写真を登録していたようなときには、両親Aは、孫の写真をいつでも気軽に閲覧することが可能となる。さらに、その閲覧は、テレビジョン受像機14において、テレビジョン放送を閲覧しながら行うことも可能であり、両親Aにとっては、好きなテレビジョン放送の番組を閲覧しながら、かわいい孫の写真まで楽しめることになる。さらに、既に説明したようにノーマルモードの画面のときには、表示される写真が切り換えられるため、さまざまな表情の孫の写真を楽しめることになる。
このように、簡単な設定、この場合IDの設定を行うだけで、写真の共有を行うことが可能となる。
ノーマルモードの画面に表示されていた写真は、アクティブモードの画面に切り換えられたとき、後述するように拡大表示されて表示されるため、好きな写真が表示されているとき、さらにその好きな写真を、より大きな写真で閲覧することが、簡単に行えるようになる。
図22に示した“占い”というアプリケーション72―2に対する設定画面501に表示される項目と、図34に示した“フォトフレンド”というアプリケーション72―4に対する設定画面501に表示される項目は、それぞれ異なり、それぞれのアプリケーション72に対応した項目とされる。このように、設定画面501に表示される項目は、アプリケーション72に依存するものとされる。
このような設定画面501において設定された設定項目はテレビジョン受像機14側に記憶される。そして、例えば、“フォトフレンド”のアプリケーション72−4が起動されているとき、テレビジョン受像機14に設定されているIDが参照され、そのIDに属している写真に対応する画像データ(コンテンツデータ131)がコンテンツサーバ13−1から取得され、表示される。
ここで、“フォトフレンド”という名称のフォーカスモードのときの画面と、アクティブモードのときの画面について、さらに説明を加える。
図31に示したようなノーマルモードの画面のときに、リモートコントローラ251の決定ボタン272が操作されると、図36に示したようなフォーカスモードの画面に切り換えられる。
なお、図32に示したようなノーマルモードのときの画面、すなわち、IDが設定されていない状況の場合、リモートコントローラ251の決定ボタン272が操作されても、フォーカスモードには遷移せず、フォーカスモードのときの画面に画面が切り換えられることはない。
図36は、“フォトフレンド”という名称のアプリケーション72―4にフォーカスがあたっているときのフォーカスモードのときの画面例である。アプリケーション表示領域402のうち、アプリケーション72−4による処理により写真が表示されている領域412だけが、他の領域よりも明るく表示される。このようなフォーカスモードのときも、アプリケーション表示領域402に表示されているアプリケーション72であるか否かにかかわらず、登録済のアプリケーション72と選択されたアプリケーション72は、並列動作している。
“フォトフレンド”という名称のアプリケーション72−4に基づくボタンとして、図32に示した例では、1つ前の時間に更新された写真を表示させるときに操作されるボタン601と、1つ後の時間に更新された写真を表示させるときに操作されるボタン602が表示されている。
リモートコントローラ251の左方向ボタン271−3の操作は、ボタン601を操作したことに相当し、右方向ボタン271−4の操作は、ボタン602を操作したことに相当するように構成されている。ユーザは、左方向ボタン271−3または右方向ボタン271−4を操作することで、所望の写真を閲覧することできる。
フォーカスモードのときには、ノーマルモードのときに白枠で表示されていた写真の周りの枠が、例えば、黄色など、他の色に切り換えられ表示されるようにしても良い。そのように表示が切り換えられることにより、よりフォーカスモードであることをユーザに認識させ、綺麗な表示を行うことができる。
図36に示したようなフォーカスモードのときに、リモートコントローラ251の決定ボタン272が操作されると、アクティブモードに遷移し、画面が切り換えられる。アクティブモードは、上記したように1つのアプリケーション72―4により提供される情報のみが表示されるモードであり、図37に示すように、アプリケーション表示領域402には、この場合、“フォトフレンド”という名称のアプリケーション72―4により提供される情報のみが表示されるアクティブ画面621が表示される。
アクティブモードにされたとき、そのアクティブな状態にされたアプリケーション72−4は、コンテンツサーバ13―1にアクセスし、フォトフレンドに関するコンテンツデータ131を取得する。その取得されたコンテンツデータ131に基づく処理が実行されることにより、写真がアクティブ画面621として表示される。
図37に示したアクティブ画面621には、拡大された写真が表示される領域631と、その写真に関する情報が表示される領域632が設けられている。領域631に表示される写真は、アクティブモードに遷移する前のフォーカスモードのときに表示されていた写真である。領域632には、表示されている写真のタイトルや、説明文、タグに関する情報などが表示される。また、領域632には、タブが切り換えられるように構成され、タブが切り換えられることにより、例えば、他のユーザのこの写真に対するコメントが表示される。
このようなアクティブ画面621は、アプリケーション表示領域402内のみ表示されるようにしても良いし、表示パネル221に全画面として表示されても良い。
アクティブ画面621が、アプリケーション表示領域402内のみに表示される場合、上記した“占い”という名称のアプリケーション72−2がアクティブモードにされたときと同じような画面構成となり、例えば、図20に示したような画面構成とされ、テレビジョン放送の画面とともに表示される。一方、アクティブ画面621が、表示パネル221に全画面として表示されるようにした場合、テレビジョン放送の画面は表示されない。
ところで、上記したように、“フォトフレンド”という名称のアプリケーション72−4は、コンテンツサーバ13−1にアクセスし、写真の画像データを取得する。コンテンツサーバ13−1に登録されている画像の閲覧は、パーソナルコンピュータからでもできるように構成されている。パーソナルコンピュータからコンテンツサーバ13−1にアクセスし、画像データを取得するような場合、Webブラウザなどと称されるアプリケーションが用いられる。テレビジョン受像機14にも、Webブラウザが組み込まれ、アプリケーション72−4の処理の1つとして、アクティブモードに遷移したときに、Webブラウザを起動させることで、図37に示したアクティブ画面621が表示されるようにしても良い。
すなわち、アクティブモードに遷移したときに、Webブラウザが起動され、アプリケーション72―4による処理から、その起動されたWebブラウザによる処理に移行し、アクティブ画面621が表示パネル221上に表示されるようにしても良い。このようにすることで、ユーザが特に意識しなくても、テレビジョン放送を閲覧するモードから、Webブラウザで写真などを閲覧するモードに変換することが可能となる。
テレビジョン受像機14側で、放送電波からテレビジョン放送の番組の情報を受信していた状態から、ネットワーク11(図1)を介した通信により所定の情報を取得する状態に切り換えることを、ユーザに意識させずに行うことが可能となる。すなわち、通信形態の切り換えを、ユーザに意識させずに行うことが可能となる。
テレビジョン放送の番組を閲覧するという行為は、広く普及している。Webブラウザを用いた通信は、一般的にパーソナルコンピュータで、所定のサーバにアクセスし、ホームページを閲覧するといったときに行われるが、このような閲覧は、テレビジョン放送の番組を閲覧するという行為に比べると普及していない。換言すれば、テレビジョン放送の番組を閲覧することはしても、パーソナルコンピュータによる情報の閲覧はしたことがない(あまりしたことがない)といったユーザは存在している。
上記したように、テレビジョン放送の番組の閲覧からの一連の操作で、Webブラウザによる情報の閲覧に遷移することで、Webブラウザによる情報の閲覧に慣れ親しんでいないようなユーザであっても、Webブラウザによる情報の提供を受けることが可能となる。また、このようなことがWebブラウザによる情報の取得をうけるための1つのきっかけ、換言すれば、この場合、パーソナルコンピュータでコンテンツサーバ13−1に管理されている写真を閲覧するようなことのきっかけとすることが可能となる。
さらに、写真を管理しているコンテンツサーバ13−1を管理するコンテンツ提供者23やアプリケーション提供者22が、パーソナルコンピュータなどでも閲覧できるので、パーソナルコンピュータでの閲覧もしてください、そして契約してくださいといったような宣伝もできる。
このように“フォトフレンド”という名称のアプリケーション72−4においても、ノーマルモード、フォーカスモード、およびアクティブモードが設けられており、ユーザは、所望のモードで簡便に、かつ、テレビジョン放送の番組を楽しみながら情報を取得することができるように構成されている。
[フォトナイスについて]
次に“フォトナイス”という名称のアプリケーション72−5について説明を加える。
図30に示したようにノーマルモードのときの画面、すなわち、アプリケーション表示領域402の中段に位置する領域412に“フォトナイス”という名称のアプリケーション72―5による情報が表示されている。ノーマルモードのときの“フォトナイス”という名称のアプリケーション72−5による画面について説明を加える。
“フォトナイス”という名称の画面も、上記した“フォトフレンド”と名称の画面と同じく、背景と写真に分けることができる。背景の画像データは、アプリケーション72−5に含まれており、ノーマルモードの画面が表示されるときに、写真より前の時点でいち早く表示される。
写真は、所定の時間が経過する毎に、他の写真に切り換えられる。換言すれば、あたかも、“フォトフレンド”という名称の画面内に表示される写真と同様に、“フォトナイス”という名称の画面内に表示される写真も、スライドショー表示される。
所定の時間が経過する毎に写真が切り換えられるが、その所定の時間に関する情報は、アプリケーション72―5に含まれている、例えば、Java(登録商標) Scriptに記載されている。また、写真が切り換えられるときに、その写真の画像データが、その画像データを管理しているコンテンツサーバ13(ここでは、コンテンツサーバ13−1とする)から取得される。
コンテンツサーバ13−1から取得される画像データは、コンテンツサーバ13−1に登録されている複数の写真のうち、複数のユーザが閲覧し、“良い”という評価を与えた写真である。コンテンツサーバ13−1に登録されている写真は、登録したユーザの許可があれば、複数のユーザが閲覧できる状態にされている。そして、写真を閲覧したユーザは、その閲覧した写真に対して、評価を与えることができるように構成されている。
“フォトナイス”という名称のアプリケーション72−5は、例えば、“良い”という評価の総計が高い写真の画像データを、コンテンツサーバ13−1から取得する。このような場合、“良い”という評価の総計が高い写真が、“フォトナイス”という名称の画面内にスライドショー表示されることになる。
ここでは、“フォトナイス”という名称のアプリケーション72−5は、“良い”という評価の総計が高い写真の画像データを取得し、表示するとした。他にも、例えば、新着の写真をスライドショー表示するということも考えられ、新着の写真をスライドショー表示するときも、基本的に“フォトナイス”という名称のアプリケーション72−5で処理することができる。
しかしながら、新着の写真は、単に、コンテンツサーバ13−1に登録された日時が新しい日時であるというだけであり、その他のフィルタがかかっていない。よって、公開するには好ましくない写真が登録され、そのような写真が、スライドショー表示されてしまことも考えられる。
これに対して、“良い”という評価の総計が高い写真は、複数のユーザが閲覧し、かつ、“良い”という評価を与えているので、公開するのに好ましくない写真である可能性はとても低い。すなわち、“良い”という評価の総計が高い写真は、複数のユーザの閲覧というフィルタがかけられた結果、選択された写真であるといえる。よって、そのような写真を公開し、スライドショー表示することは問題がないと考えられる。
このようにすることで、テレビジョン受像機14の利用者24側に提供される情報(この場合、写真)に対しても、フィルタをかけることが可能となり、アプリケーション72と同様に、ユーザ側に安全な情報を提供することが可能となる。また、提供される情報に関しては、この場合、サービス提供者21(図2)が管理する必要がないため、サービス提供者21の処理の低減をはかることが可能となる。
図30に示した“フォトナイス”という名称の画面の説明に戻り、写真の周りには、例えば、白い枠が表示される。白い枠が設けられることにより、写真にはさまざまなサイズ(アスペクト比)があることが想定されるが、その異なるサイズを吸収することができるようになる。
また、“フォトナイス”という名称の画面には、例えば、図30に示した例では、“2007/1/31 昼下がりの・・・”といったような文も表示される。この表示される文は、例えば、写真が登録された日付や、その写真のタイトルなどである。
図30に示したようノーマルモードのときの画面、すなわち、アプリケーション表示領域402の中段に位置する領域412に“フォトナイス”という名称のアプリケーション72―5による情報が表示されている状態のときに、リモートコントローラ251の決定ボタン272が操作されると、図38に示したようなフォーカスモードのときの画面に切り換えられる。
図38は、“フォトナイス”という名称のアプリケーション72―5にフォーカスがあたっているときのフォーカスモードのときの画面例である。アプリケーション表示領域402のうち、アプリケーション72−5による処理によりフォトナイスが表示されている領域412だけが、他の領域よりも明るく表示される。
“フォトナイス”という名称のアプリケーション72−5に基づくボタンとして、図38に示した例では、1つ前の時間に更新された写真を表示させるときに操作されるボタン701と、1つ後の時間に更新された写真を表示させるときに操作されるボタン702が表示されている。
リモートコントローラ251の左方向ボタン271−3の操作は、ボタン701を操作したことに相当し、右方向ボタン271−4の操作は、ボタン702を操作したことに相当するように構成されている。ユーザは、左方向ボタン271−3または右方向ボタン271−4を操作することで、所望の写真を閲覧することできる。
フォーカスモードのときには、ノーマルモードのときに白枠で表示されていた写真の周りの枠が、例えば、黄色など、他の色に切り換えられ表示されるようにしても良い。そのように表示が切り換えられることにより、よりフォーカスモードであることをユーザに認識させ、綺麗な表示を行うことができる。
図38に示したようなフォーカスモードのときに、リモートコントローラ251の決定ボタン272が操作されると、アクティブモードの遷移し、画面が切り換えられる。アクティブモードは、上記したように1つのアプリケーション72―5により提供される情報のみが表示されるモードであり、図37に示すように、アプリケーション表示領域402には、この場合、“フォトナイス”という名称のアプリケーション72―4により提供される情報のみが表示されるアクティブ画面621が表示される。
アクティブモードにされたとき、そのアクティブな状態にされたアプリケーション72−5は、コンテンツサーバ13―1にアクセスし、フォトナイスに関するコンテンツデータ131を取得する。その取得されたコンテンツデータ131に基づく処理が実行されることにより、写真がアクティブ画面621として表示される。
図37に示したアクティブ画面621に関しては、既に説明したのでその詳細な説明は省略するが、“フォトナイス”と言う名称のアプリケーション72−5の場合も、“フォトフレンド”という名称のアプリケーション72−4のときと同じく、アクティブモードにされたときには、1つの写真を拡大して表示する画面に遷移し、その際、Webブラウザが起動される(Webブラウザが起動されるようにしても良い)。
このように、ノーマルモード、フォーカスモード、およびアクティブモードが設けられており、ユーザは、所望のモードで簡便に、かつ、テレビジョン放送の番組を楽しみながら情報を取得することができるように構成されている。
[フォトチョイスについて]
次に“フォトチョイス”という名称が付けられたアプリケーション72−6について説明を加える。
図30に示したようノーマルモードのときの画面、すなわち、アプリケーション表示領域402の中段に位置する領域412に“フォトナイス”という名称のアプリケーション72―5による情報が表示されている状態のときに、リモートコントローラ251の上方向ボタン271−1が操作されると、図39に示したようなノーマルモードのときの画面になる。すなわち、アプリケーション表示領域402の中段に位置する領域412に“フォトチョイス”という名称のアプリケーション72―6による情報が表示されているノーマルモードの画面に切り換えられる。
図30または図39に示したノーマルモードの画面のときの“フォトチョイス”の画面について説明する。“フォトチョイス”という名称の画面には、例えば、図39に示したように、複数の写真(図39に示した例では、9枚の写真)が表示される。これらの複数の写真は、所定の時間が経過する毎に、他の写真に切り換えられる。換言すれば、“フォトチョイス”という名称の画面内に表示される写真は、スライドショー表示される。複数の写真が同時に更新されるように構成しても良いし、例えば、左上から、右下にかけて順に更新されるように構成しても良い。
所定の時間が経過する毎に写真が切り換えられるが、その所定の時間に関する情報や、更新の仕方に関する情報は、アプリケーション72―6に含まれている、例えば、Java(登録商標) Scriptに記載されている。また、写真が切り換えられるときに、その写真の画像データが、その画像データを管理しているコンテンツサーバ13(ここでは、コンテンツサーバ13−1とする)から取得される。
コンテンツサーバ13−1から取得される画像データは、所定のタグで識別される画像データである。所定のタグとは、例えば、写真が属するカテゴリに関する情報であり、ユーザが、コンテンツサーバ13−1に写真を登録するときに、その登録する写真は、どのカテゴリに属する写真であるかを判断し、設定した情報である。例えば、登録される写真が犬の写真の場合、ユーザの判断により“ペット”というカテゴリに分類され、その“ペット”というカテゴリを示すタグが付けられる。
このタグに関する情報も、“フォトチョイス”という名称の画面内に表示される。例えば、図39に示した“フォトチョイス”という名称の画面においては、右下に“ペット”という文字が表示されている。すなわち図39に示した例の場合、“フォトチョイス”という名称の画面内に表示されている複数の写真は、“ペット”というタグに適合する写真である。
上述してきたように、“フォトチョイス”という名称の画面には、所定のタグで管理される画像データに基づく写真が表示されるが、どのタグに適合する写真を、“フォトチョイス”という名称の画面で表示させるかは、ユーザにより設定することが可能である。
ユーザは、“フォトチョイス”という名称のアプリケーション72−6に関する設定を行いたいとき、リモートコントローラ251の設定ボタン273を操作する。リモートコントローラ251の設定ボタン273が操作されることにより、表示させる写真に適合するタグを設定できるオプションメニューが表示される。
図40に、“フォトチョイス”というアプリケーション72―4に対応したオプションメニュー画面の一例を示す。オプションメニュー画面481は、ノーマルモードの画面(例えば、図39)のときや、後述するフォーカスモードの画面(例えば、図42)、およびアクティブモードの画面(例えば、図37)のいずれの画面においても、リモートコントローラ251の設定ボタン273が操作されることにより、その時点の画面に重畳されることで同様な表示がなされる。
オブションメニュー画面481には、既に説明した“占い”というアプリケーション72−2がアクティブモードのときにされているときに表示されるオプションメニュー画面481(図21)と同じ項目が表示される。図40に示した例は、フォトチョイスのアプリケーション72−6のノーマルモード画面上にオプションメニュー画面481が表示される点が、図21に示した例と異なる。
オプションメニュー画面481に表示されている項目のうち、“アプリケーション設定”という項目に対応するボタン492が操作されると、図41に示したような画面に切り換えられる。
図41に示した設定画面について説明する。図41に示した設定画面501は、“フォトチョイス”という名称のアプリケーション72−6における設定を行うための画面である。フォトチョイスに関する設定画面501には、“フォトチョイス”のアプリケーション72−6における処理で表示される写真が適合するタグを設定できる画面である。
設定画面501には、タグを選択できる領域751が設けられている。領域751には、ユーザに、フォトチョイスのときの画面に表示させる写真のタグを選択できる画面であることを示すための“表示する写真のテーマを選択してください”といった文章が表示されている。さらに、図41に示した例では、領域751には、1つタグが選択できる部分が設けられた構成とされている。
ユーザは、リモートコントローラ251の上方向ボタン271−1または下方向ボタン271−2を操作することで、所望のタグを選択できるように構成されている。例えば、図41に示した例では、領域721に“ペット”というタグ(カテゴリーを示す名称)が表示されているが、このような状態のときに、リモートコントローラ251の上方向ボタン271−1が操作されると、仮想的に“ペット”というタグの次に設けられているタグが表示される。
タグとして設けられているのは、例えば、“ペット”、“旅行”、“夜景”、“アート”などであり、これらのタグが、順次、リモートコントローラ251のボタン操作に応じて、領域751に表示される。領域751に表示されているタグで設定を行いたいときには、“決定”というボタン514が操作される。ボタン514が操作されることにより設定されたタグに適合する写真が、“フォトチョイス”という名称の画面内に表示されるようになる。
なお、図41に示した設定画面501の例では、1つのタグが選択、設定できる例を示したが、例えば、図22の好きな食べ物を選択する欄513のように、複数のタグが列記されており、列記されているタグのうち、所望のタグをチェックできる欄が設けられているような画面にしても良い。そして、複数のタグを設定できるように構成することも可能である。
なお、設定画面510において、ユーザはタグを設定することが可能であるが、ユーザによるタグの設定が行われていないとき(未設定の状態のとき)に、“フォトチョイス”という名称のアプリケーション72−6が起動された場合、デフォルトで設定されているタグに適合する写真が、“フォトチョイス”という名称の画面内に表示される。
このような設定画面501において設定された設定項目はテレビジョン受像機14側に記憶される。そして、例えば、“フォトチョイス”のアプリケーション72−6が起動されているとき、テレビジョン受像機14に設定されているタグが参照され、そのタグに適合する写真に対応する画像データ(コンテンツデータ131)がコンテンツサーバ13−1から取得され、表示される。
ここで、“フォトチョイス”という名称の画面のうち、フォーカスモードのときの画面とアクティブモードのときの画面について、さらに説明を加える。
図39に示したようなノーマルモードの画面のときに、リモートコントローラ251の決定ボタン272が操作されると、図42に示したようなフォーカスモードの画面に切り換えられる。
図42は、“フォトチョイス”という名称のアプリケーション72―6にフォーカスがあたっているときのフォーカスモードのときの画面例である。アプリケーション表示領域402のうち、アプリケーション72−6による処理により写真が表示されている領域412だけが、他の領域よりも明るく表示される。
フォーカスモードのときの“フォトチョイス”という名称の画面は、フォーカスモードに遷移するときのノーマルモードの画面の中央に表示されていた写真が拡大表示されるとともに、中央に表示されていた写真の周りに表示されていた写真も拡大表示される。中央に表示されていた写真は、拡大表示されたときには、全体が表示される状態とされるが、中央に表示されていた写真の周りに表示されていた写真は、一部分のみが表示される状態とされる。
リモートコントローラ251の上方向ボタン271−1が操作されると、その時点で中央に表示されている写真の上側に位置する写真が、中央で拡大表示されるように、アプリケーション72−6は制御を行う。また、リモートコントローラ251の下方向ボタン271−2が操作されると、その時点で中央に表示されている写真の下側に位置する写真が、中央で拡大表示されるように、アプリケーション72−6は制御を行う。
また、リモートコントローラ251の左方向ボタン271−3が操作されると、その時点で中央に表示されている写真の左側に位置する写真が、中央で拡大表示されるように、アプリケーション72−6は制御を行う。また、リモートコントローラ251の右方向ボタン271−4が操作されると、その時点で中央に表示されている写真の右側に位置する写真が、中央で拡大表示されるように、アプリケーション72−6は制御を行う。
中央に表示される写真だけでなく、その中央の写真の切り換えに応じて、他の写真も切り換えられるような制御も行われる。そのとき、他の写真の画像データが、必要に応じてコンテンツサーバ13−1から取得される。
このような制御が行われることにより、“フォトチョイス”がフォーカスモードにされているときには、ユーザは、リモートコントローラ251を操作することで、所望の写真を中央に拡大表示させて閲覧することできる。
フォーカスモードのときには、例えば、黄色などの色で、中央に表示されている写真が縁取られ、縁取られることにより、ユーザにフォーカスモードであることを認識させたり、選択されている写真を明確に表示したりするようにしても良い。
図42に示したようなフォーカスモードのときに、リモートコントローラ251の決定ボタン272が操作されると、アクティブモードに遷移し、画面が切り換えられる。アクティブモードは、上記したように1つのアプリケーション72―6により提供される情報のみが表示されるモードであり、図37に示すように、アプリケーション表示領域402には、この場合、“フォトチョイス”という名称のアプリケーション72―6により提供される情報のみが表示されるアクティブ画面621が表示される。
アクティブモードにされたとき、そのアクティブな状態にされたアプリケーション72−6は、コンテンツサーバ13―1にアクセスし、フォトチョイスに関するコンテンツデータ131を取得する。その取得されたコンテンツデータ131に基づく処理が実行されることにより、写真がアクティブ画面621として表示される。
図37に示したアクティブ画面621に関しては、既に説明したのでその詳細な説明は省略するが、“フォトチョイス”と言う名称のアプリケーション72−6の場合も、“フォトフレンド”という名称のアプリケーション72−4のときと同じく、アクティブモードにされたときには、1つの写真を拡大して表示する画面に遷移し、その際、Webブラウザが起動される(Webブラウザが起動されるようにしても良い)。
このように、ノーマルモード、フォーカスモード、およびアクティブモードが設けられており、ユーザは、所望のモードで簡便に、かつ、テレビジョン放送の番組を楽しみながら情報を取得することができるように構成されている。
[写真の画像データを管理するサーバについて]
上記したように、“フォトフレンド”、“フォトナイス”、および“フォトチョイス”という3つのアプリケーション72―4乃至72−6は、それぞれ写真の表示を制御するアプリケーションである。上述した実施の形態においては、これらの写真の表示を制御するアプリケーション72―4乃至74−6は、コンテンツサーバ13−1から画像データを取得するとして説明した。
コンテンツサーバ13−1は、“フォトフレンド”という名称のアプリケーション72−4が、IDを基づいて画像データを取得できるように、所定のユーザを識別するためのIDを、写真が登録されるときに、その登録される写真と関連付けて管理できるように構成されている。
また、コンテンツサーバ13−1は、“フォトナイス”という名称のアプリケーション72−5が、評価の順位に基づいて画像データを取得できるように、登録されている写真を公開したり、公開されている写真に対して、ユーザが評価を加えたりできるように構成され、加えられた評価に基づく、ランキングなどを管理できるように構成されている。
また、コンテンツサーバ13−1は、“フォトチョイス”という名称のアプリケーション72−6が、タグに基づいて画像データを取得できるように、写真が登録されるときに、その登録される写真に適合したタグが、ユーザにより付けられるように構成され、付けられたタグと関連付けて写真が管理できるように構成されている。
写真を登録したり、登録する写真にタグを付けたりするときの処理を行うユーザ側の装置として、例えば、パーソナルコンピュータが用いられる。また、テレビジョン受像機14でも行えるように構成されている。また、コンテンツサーバ13−1で管理されている写真は、テレビジョン受像機14で、上記したようにアプリケーション72−4乃至72−6の処理により閲覧することができるが、パーソナルコンピュータで閲覧することもできる。
すなわち、パーソナルコンピュータにより、コンテンツサーバ13−1に写真が登録され、その登録された写真は、パーソナルコンピュータでも閲覧することが可能であるとともに、テレビジョン受像機14でも閲覧することも可能とされている。コンテンツサーバ13−1は、同一の写真を、パーソナルコンピュータ用の写真とテレビジョン受像機14の写真を、それぞれ、例えば、異なる解像度として記憶しているようにしても良いし、パーソナルコンピュータとテレビジョン受像機14で共通して用いられる写真として、例えば、同じ解像度として記憶していても良い。
パーソナルコンピュータにはなじみのない人であっても、テレビジョン受像機14にはなじみのある人であれば、コンテンツサーバ13−1に登録されている写真を閲覧することが簡便にできる。このようなことを、本実施の形態においては実現できる。また、テレビジョン受像機14が、写真を取り込む機能を有している場合があり、そのようなテレビジョン受像機14の場合、コンテンツサーバ13−1に写真を登録することもできる。よって、閲覧と同様に、パーソナルコンピュータにはなじみのない人であっても、テレビジョン受像機14にはなじみのある人であれば、コンテンツサーバ13−1に写真を登録することが簡便にできる。
パーソナルコンピュータとコンテンツサーバ13−1は、Webブラウザなどの言語が用いられた通信を行うのが一般的である。
上述した実施の形態のように、アプリケーション72は、ノーマルモードのときとフォーカスモードのときには、たとえユーザ側に情報を提示していない状態であっても、換言すれば、表示パネル221に情報を表示していない状態であっても、登録済のアプリケーション72や選択されたアプリケーション72であれば、常に処理を実行している。すなわち、ノーマルモードのときとフォーカスモードのときには、複数のアプリケーション72が並列的に処理を実行している。アクティブモードのときには、アクティブモードにされたアプリケーション72以外のアプリケーション72は、その処理を停止する。
ノーマルモードのときとフォーカスモードのときには、複数のアプリケーション72が、メモリ、例えばSDRAM230に処理を行うためのデータを記憶させるが、アクティブモードのときには、アクティブモードにされたアプリケーション72のみが、必要となるデータをメモリに記憶したりすることができる状態とされる。
このような状況を考慮し、上述した実施の形態のように、ノーマルモードとフォーカスモードのときには、比較的小さなサイズの、例えば、ウィジェットなどと称されるアプリケーション72が用いられる。そして、アクティブモードのときには、アプリケーション72によっては、Webブラウザなど言語によるプログラムがアプリケーション72の代わりに起動される。
Webブラウザは、上記したように、パーソナルコンピュータとコンテンツサーバ13−1との通信に一般的に用いられている言語であるので、Webブラウザが起動されることにより、テレビジョン受像機14でも、パーソナルコンピュータと同じような処理を実行することが可能となる。例えば、図37に示したように、拡大された写真を表示させたり、その写真に付随する情報を表示させたりすることが可能となる。
このように、本実施の形態においては、処理を行うアプリケーション72を、モードより切り換えることが可能となる。
[システムの動作について]
このように、初期画面が表示されるときに、アプリケーションサーバ12からアプリケーションリスト71が取得され、テレビジョン受像機14側に記憶される。そして、初期画面からノーマルモードの画面に表示が切り換えられるときに、アプリケーションサーバ12から、その時点で起動される1または複数のアプリケーション72(アプリケーション72本体のプログラム)が取得され、テレビジョン受像機14側に記憶される。
ノーマルモードとフォーカスモードのときには、アプリケーション72に基づき、適宜、コンテンツサーバ13にアクセスされ、コンテンツデータ131が取得され、テレビジョン受像機14側に記憶される。このとき、アプリケーション72により、接続先のコンテンツサーバ13は異なり、取得されるコンテンツデータ131も異なる。また、アクティブモードのときには、アクティブにされているアプリケーション72のみに基づき、コンテンツサーバ13や、図示していないサーバにアクセスされ、コンテンツデータ131や他のデータが取得され、テレビジョン受像機14側に記憶される。
ノーマルモード、フォーカスモード、およびアクティブモードのいずれかのモードの画面から、初期画面に画面が切り換えられるとき、テレビジョン受像機14側に記憶されているアプリケーション72とコンテンツデータ131(他のデータ)は削除される。このように、必要に応じアプリケーション72やコンテンツデータ131が記憶され、必要が無くなった時点で削除されることにより、テレビジョン受像機14側でアプリケーション72やコンテンツデータ131を記憶する記憶領域を小さくすることが可能となる。
また、テレビジョン受像機14側が、必要に応じアプリケーション72を取得することで、例えば、アプリケーション72が更新されたような場合であっても、その更新後のアプリケーション72をテレビジョン受像機14側に提供することが可能となるので、テレビジョン受像機14側に提供されるアプリケーション72を、常に最新のアプリケーション72であるようにすることができる。
また、テレビジョン受像機14が取得するアプリケーション72は、アプリケーションリスト71に記載があるアプリケーション72のみとすることができるため、アプリケーションリスト71を適切に管理することで、悪意のあるアプリケーション72が、テレビジョン受像機14にダウンロードされてしまうようなことを防ぐことが可能となる。また、アプリケーションリスト71に記載されている期間を限定すれば、期間限定で、アプリケーション72をユーザ側に提供することが可能となり、サービスの幅を広げることが可能となる。
さらに、テレビジョン受像機14側が、必要に応じてコンテンツデータ131を取得することで、また、必要がなくなった時点で記憶していたコンテンツデータ131を削除することで、例えば、ニュース記事のような更新される頻度が高い情報であっても、テレビジョン受像機14側に、更新された最新の情報を提供することが可能となるとともに、記憶されている古い情報をユーザに提供してしまうようなことを防ぐことが可能となる。
次に、上記したようにテレビジョン受像機14の表示画面が切り換えられるときに、図1に示したシステムで行われる動作について図37のフローチャートを参照して説明する。なお、図37に示したフローチャートを参照しての説明は、図1に示したシステムにおけるデータの流れを中心に説明する。
ステップS21において、テレビジョン受像機14は、アプリケーションサーバ12にアクセスする。このアクセスにおいて、アプリケーションリスト71の提供の要求が出される。
ステップS51において、アプリケーションサーバ12は、テレビジョン受像機14からのアクセスを受け、アプリケーションリスト71の提供の要求を受けると、ステップS52において、自己が管理しているアプリケーションリスト71を記憶部38(図4)から読み出し、テレビジョン受像機14に提供する。
ステップS22において、テレビジョン受像機14は、アプリケーションサーバ12から提供されたアプリケーションリスト71を受信し、ステップS23において、その受信したアプリケーションリスト71を記憶し、その記憶したアプリケーションリスト71に基づく初期画面を表示する。
ステップS24において、テレビジョン受像機14は、ユーザにより初期画面から所定のアプリケーション72が選択されたことをトリガーとし、アプリケーションサーバ12へのアクセスを開始する。このアクセスでは、ユーザにより選択されたアプリケーション72や登録されたアプリケーション72の提供の要求が出される。
ステップS53において、アプリケーションサーバ12は、テレビジョン受像機14からのアクセスを受け、アプリケーション72の提供の要求を受けると、ステップS54において、自己が管理しているアプリケーション72を記憶部38(図4)から読み出し、テレビジョン受像機14に提供する。このとき、テレビジョン受像機14側からの要求により、複数のアプリケーション72が読み出され、提供される場合がある。
ステップS25において、テレビジョン受像機14は、アプリケーションサーバ12から提供されたアプリケーション72を受信し、ステップS26において、その受信したアプリケーション72を記憶し、その記憶したアプリケーション72に基づく処理を開始する。
ステップS27において、テレビジョン受像機14は、コンテンツサーバ13にアクセスする。このアクセスは、アプリケーション72に基づく処理が実行されているときに、コンテンツデータ131が必要とされたときに行われる。
ステップS81において、コンテンツサーバ13は、テレビジョン受像機14からのアクセスを受け、コンテンツデータ131の提供の要求を受けると、ステップS82において、自己が管理しているコンテンツデータ131を記憶部108(図6)から読み出し、テレビジョン受像機14に提供する。
アプリケーション72毎に、異なるコンテンツサーバ13にアクセスされ、コンテンツデータ131が取得される。
ステップS28において、テレビジョン受像機14は、コンテンツサーバ13から提供されたコンテンツデータ131を受信し、ステップS29において、その受信したコンテンツデータ131を記憶し、その記憶したコンテンツデータ131に基づく処理、例えば、テキストの表示といった処理を行う。
このようなコンテンツデータ131の取得や記憶といった処理は、アプリケーション72に依存し、繰り返し行われる。例えば、ニュース記事を提供するアプリケーション72の場合、比較的頻繁にニュース記事のコンテンツデータ131が取得され、ユーザ側にニュース記事が提供される。また例えば、占いの情報を提供するアプリケーション72の場合、占いを実行するときに操作されるボタンが操作されたときに、コンテンツデータ131が取得される。
また、コンテンツデータ131の取得や記憶といった処理は、ノーマルモード、フォーカスモード、およびアクティブモードの、それぞれのモードで、アプリケーション72に基づき繰り返し行われる。
ステップS30において、テレビジョン受像機14は、記憶しているアプリケーション72やコンテンツデータ131を削除する。この処理は、ユーザによりアプリケーション72による処理の終了が指示されたとき(例えば、テレビジョン放送の番組を全画面表示すると指示されたとき)や、テレビジョン受像機14の電源がオフにされたときなどをトリガーとして実行される。
このように、アプリケーションリスト71、アプリケーション72、コンテンツデータ131が、テレビジョン受像機14側で必要なときに取得され、それらに基づく処理が実行され、必要がなくなった時点で削除される。
次に、図44と図45に示したフローチャートを参照し、テレビジョン受像機14における処理について説明する。
ステップS101において、テレビジョン受像機14は、初期画面の閲覧の指示を受ける。ユーザは、初期画面の閲覧を行いたいとき、リモートコントローラ251(図8)を操作し、テレビジョン受像機14に対して初期画面を表示するように指示を出す。リモートコントローラ251から出された指示内容を示す制御コードは、テレビジョン受像機14の受光部237により受光され、CPU232に供給される。CPU232は、供給された制御コードを解析することにより、初期画面の表示の指示を受けたと認識し、その認識に対応する処理を実行する。
ステップS102において、CPU232は、ネットワークI/F234などを制御し、予め記憶されているURLに基づき、アプリケーションサーバ12にアクセスする。このとき、アプリケーションリスト71の取得の要求も出される。
ステップS103において、テレビジョン受像機14のCPU232は、ネットワークI/F234を制御し、アクセス先のアプリケーションサーバ12から、アプリケーションリスト71を受信し、SDRAM230に記憶させる。
ここでは、初期画面の閲覧の指示があったときに、アプリケーションリスト71が取得され、記憶されるとして説明するが、他のタイミングで取得され、記憶されるようにしても良い。例えば、テレビジョン受像機14の電源がオンにされたときに、取得されるようにしても良い。このようにした場合、ステップS101における処理は、テレビジョン受像機14の電源がオンにされたことをトリガーとする処理とされる。
また、所定の周期や所定の時刻に、取得されるようにしても良い。このようにした場合、ステップS101における処理は、所定の周期が経過したか否か、所定の時刻になったか否かなどの判断が行われ、その判断結果をトリガーとする処理とされる。
いずれにしても、テレビジョン受像機14側に記憶されるアプリケーションリスト71は、常に最新のリストであるようにされている。
ステップS104において、登録されているアプリケーション72があるか否かがチェックされる。上記したように、ユーザは所望のアプリケーション72を登録することができ、登録されたアプリケーション72に関する情報、例えば、アプリケーション72を識別するためのIDが、例えば、フラッシュメモリ231に記憶されている。
ここでは、アプリケーション72を識別するための情報が、フラッシュメモリ231に記憶されているとして説明を続けるが、フラッシュメモリ231以外の記憶部に、IDを記憶しても良いし、IDを記憶する専用の記憶部を設けるようにしても良い。また、設定情報などもフラッシュメモリ231に記憶されているとして説明を続けるが、フラッシュメモリ231以外の記憶部に、設定情報を記憶しても良いし、設定情報を記憶する専用の記憶部を設けるようにしても良い。
CPU232は、フラッシュメモリ231にアプリケーション72を識別するためのIDが記憶されているか否かを判断し、記憶されているときには、登録済のアプリケーション72があるとして、後段の処理を行う。
ステップS105において、CPU232は、グラフィック生成回路219に指示を出し、アプリケーションリスト71に基づく初期画面のデータを生成させる。パネル駆動回路220は、グラフィック生成回路219で生成された初期画面のデータに基づき、表示パネル221を制御する。このような制御が行われることにより、表示パネル221に、例えば、図11に示したような初期画面が表示される。
初期画面のデータが生成されるとき、ステップS104において、登録されているアプリケーション72があると判断されているときには、その登録済のアプリケーション72のIDと一致するIDが、アプリケーションリスト71から検出され、検出されIDに対応するアプリケーション72の登録状態表示部305のところに登録済を示すアイコンが表示されるようなデータが生成される。
ステップS106において、初期画面からアプリケーション72が選択されたか否かが判断される。CPU232は、リモートコントローラ251からの制御コードを解析することで、リモートコントローラ251の決定ボタン272が操作されたか否かを判断し、リモートコントローラ251の決定ボタン272が操作されたと判断されるとき、初期画面からアプリケーション72が選択されたと判断する。
図10に示したように、初期画面には、カーソル311が表示されており、そのカーソル311が所定のアプリケーション72を示すアイコン上に位置しているときに、リモートコントローラ251の決定ボタン272が操作されると、そのアプリケーション72が選択されたと判断し、ステップS107に処理が進められる。
なお、図44に示したフローチャートの処理には含めていないが、CPU232は、制御コードを解析することにより、リモートコントローラ251の上方向ボタン271−1や下方向ボタン271−2が操作されたと判断したときには、アプリケーション72を示すアイコンを、上方向または下方向にスライドさせるような表示が行われるように、グラフィック生成回路219などを制御する。このような制御は、適宜、リモートコントローラ251からの制御コードに基づいて行われる。
ステップS106において、アプリケーション72が選択されたと判断された場合、ステップS107に処理が進められる。ステップS107において、アプリケーションサーバ12にアクセスされ、ステップS108において、選択されたアプリケーション72の取得が行われる。この取得は、登録済のアプリケーション72がある場合には、選択されたアプリケーション72と共に、登録済のアプリケーション72の全てが取得される。また、図31を参照して説明した“サービスキャスト”との名称のユーティリティが選択されたときには、登録済のアプリケーション72の全てが取得される。取得されたアプリケーション72は、フラッシュメモリ231に記憶される。
ステップS109において、CPU232は、フラッシュメモリ231に記憶されたアプリケーション72に基づく処理を開始する。ステップS110において、コンテンツサーバ13にアクセスし、ステップS111において、アクセス先のコンテンツサーバ13からコンテンツデータ131が取得され、フラッシュメモリ231に記憶される。
コンテンツデータ131の取得は、アプリケーション72に基づく処理として行われる。よって、アプリケーション72によっては、この処理は省略される場合がある。また、省略された場合、ステップS112における処理も省略される。
ステップS112において、コンテンツデータ131に基づく処理が行われる。取得されたアプリケーション72に基づく処理に従い、グラフィック生成回路219は、コンテンツデータ131に基づきテキストや画像から構成される画面のデータを生成する。そして、パネル駆動回路220が、その生成されたデータを基に、表示パネル221を制御することにより、例えば、図14に示したようなノーマルモードのときの画面が表示される。
ステップS113(図45)において、フォーカスモードへの切り換えが指示されたか否かが判断され、切り換えが指示されたと判断された場合、ステップS114に処理が進められる。CPU232は、リモートコントローラ251の制御コードが、決定ボタン272が操作されたことを示すと認識したとき、フォーカスモードへの切り換えが指示されたと判断する。ここでは、決定ボタン272が操作されたときの説明を続けるが、上方向ボタン271−1が操作されたと認識されたときなどには、その認識結果に基づく処理が行われる。
ステップS114において、アプリケーション表示領域402の中段の領域412に表示されているアプリケーション72が特定される。ステップS115において、フォーカスモードのときの表示を行うための処理が実行される。フォーカスモードのときの表示とは、例えば、図17に示したように、アプリケーション表示領域402の上段の領域411と下段の領域413をそれぞれ暗くした表示や、中段の領域412にボタンなどが表示される表示である。
CPU232は、グラフィック生成回路219に対して、アプリケーション表示領域402の上段の領域411と下段の領域413をそれぞれ暗くして表示するように指示を出すとともに、中段の領域412に、その領域412に情報を表示しているアプリケーション72がフォーカスモードのときに表示するボタンなどがあれば、そのボタンなどを表示するように指示を出す。このような指示に基づく処理が行われることにより、表示パネル221上に、例えば図17に示したようなフォーカスモードのときの画面が表示される。
ステップS116において、アクティブモードへの切り換えが指示されたか否かが判断され、切り換えが指示されたと判断された場合、ステップS117に処理が進められる。
ステップS117において、中段の領域412に表示されているアプリケーション72が特定され、ステップS118において、その特定されたアプリケーション72に設定されている項目が読み出される。
図20を参照して説明したように、例えば、占いを提供するアプリケーション72は、星座などの所定の項目を設定できるように構成されており、設定されている項目(例えば、星座)に対応して、適切な情報が取得されるように構成されている。CPU232は、領域412に表示されているアプリケーション72に基づく処理で、アクティブモードにされたときに設定されている項目を参照するという処理があった場合、ステップS118において、設定されている項目を読み出す。
なおここでは、アクティブモードにされたときに、設定されている項目を読み出すとして説明したが、アプリケーション72によっては、ノーマルモードのときやフォーカスモードのときに設定されている項目を読み出す場合もある。
また、アクティブモードにされたとき、アプリケーション72によっては、Webブラウザを起動させ、そのWebブラウザでの処理に、処理が切り換えられる。Webブラウザが起動されたときには、テレビジョン放送の番組の情報を取得する処理は行われないように制御される。
ステップS119において、コンテンツサーバ13にアクセスされ、ステップS120において、コンテンツデータ131が取得され、記憶される。このコンテンツデータ131は、設定されていた項目に適した情報のデータである。ステップS121において、図18に示したようなアクティブモードの画面が表示される。すなわち、ステップS117において特定されたアプリケーション72による情報のみが表示されるような画面であり、その表示される情報は、ステップS120において取得され記憶されたコンテンツデータ131に基づくものである。
アクティブモードにされると、ステップS122において、領域412または表示パネル221の全体に情報を表示していたアプリケーション72以外のアプリケーション72の動作が停止される。すなわち、CPU232は、ステップS117において特定したアプリケーション72以外のアプリケーション72の処理を行わない。
ステップS123において、アプリケーション72による処理の終了が指示されたか否かが判断される。アプリケーション72による処理の終了が指示されたと判断されるのは、ユーザからの終了の指示があったとき、テレビジョン放送の番組のみの表示が指示されたとき、テレビジョン受像機14の電源がオフにされたときなどである。
ステップS123において、終了が指示されたと判断された場合、ステップS124に処理が進められ、記憶されていたアプリケーション72やコンテンツデータ131が破棄される。このように、必要が無くなった時点で、記憶されていたデータなどは破棄される。換言すれば、設定情報以外の記憶されている情報は、破棄され、設定情報のみが記憶されている状態にされる。
このように、テレビジョン受像機14側では、必要が生じた時点で、アプリケーション72やコンテンツデータ131が取得され、必要が無くなった時点で廃棄されるため、フラッシュメモリ231などの記憶部を有効利用することができるとともに、小さな容量でも、複数のアプリケーション72を並列動作させたりすることができるようになる。
なお、図44と図45のフローチャートを参照して説明した処理は、1つの処理の例示であり、アプリケーション72により、例えば、コンテンツデータ131を取得する処理が省略されたりすることはある。
上述した実施の形態においては、テレビジョン受像機14を例にあげて説明したが、本発明は、テレビジョン受像機14のみに適用できるのではなく、DVDレコーダなどのCE機器などにも適用できる。
なお、上述した実施の形態においては、アプリケーション72は、例えば、ウィジェット(Widget)などと称されるプログラムとすることができると説明した。ウィジェットは、一般的に、パーソナルコンピュータに、実行される前の時点でダウンロードされ、インストールされた状態で、常駐されたような状態で利用される。しかしながら、本実施の形態においては、上述したように、実行されるときにダウンロードされ、必要が無くなった時点で破棄される。このようにアプリケーション72を扱うことで、上述したようなさまざまな効果を期待することができる。
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また、上述した実施の形態における各アプリケーション72は、階層構造とすることが可能である。また、上述した実施の形態における、例えば、“フォトフレンド”といったアプリケーション72−4は、1つだけ登録されるのではなく、複数登録されるように構成することも可能である。例えば、複数の友達毎に、“フォトフレンド”というアプリケーション72−4が登録されるように構成することも可能である。また、勿論、上述したアプリケーション72に、本発明が適用されることが限定されるのではなく、他のアプリケーションに対しても本発明を適用することは可能である。
[記録媒体について]
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行すさせることもできるし、ソフトウエアにより実行すさせることもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行すさせる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラム記録媒体からインストールされる。
例えば、図2に示したアプリケーションサーバ12のような構成を有するコンピュータ(CPU31)が実行するプログラムは、例えば、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)等)、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリなどよりなるパッケージメディアであるリムーバブルメディア41に記録して、あるいは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供される。
そして、プログラムは、リムーバブルメディア41をドライブ40に装着することにより、入出力インターフェース35を介して、記憶部38にインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部39で受信し、記憶部38にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM32や記憶部38に、予めインストールしておくことができる。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。