JPWO2008078381A1 - 無線通信システム、無線基地局、及び無線通信方法 - Google Patents

無線通信システム、無線基地局、及び無線通信方法 Download PDF

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Abstract

第1の無線基地局と端末との間で無線通信が行われているときにハンドオーバにより前記第1の無線基地局に代わり第2の無線基地局と前記端末との間で無線通信が行われる無線通信システムにおいて、前記第1の無線基地局には、前記第1の無線基地局に残留したデータを前記第2の無線基地局に転送する場合に、前記端末から前記第1の無線基地局に送信された送信パケットのうち、送達確認のとれていない未送達のパケットに対してダミーパケットを作成し、前記ダミーパケットを含むデータパケットを作成するデータパケット作成部と、作成された前記データパケットをハンドオーバ先の前記無線基地局に転送する転送部とを備え、前記第2の無線基地局には、前記データパケットを受信するデータパケット受信部と、受信した前記データパケットから前記未送達のパケットの伝送要求を前記端末に要求し、前記未送達のパケットを前記端末から受信する未送達パケット受信部とを備えることを特徴とする。

Description

本発明は、無線通信を利用した無線通信システム、無線基地局、及び無線通信方法に関する。
3GPP(3rd
Generation Partnership Project)システムにおいては、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple
Access)システムや、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)システム、及びHSUPA(High Speed
Uplink Packet Access)システムが検討され仕様化された(例えば、以下の非特許文献1、2、3、4)。また、現在、2007年までに仕様を決定すべく、E3G(Evolved
3G)システムの検討も行われている。図1乃至図3は、夫々、W−CDMAシステム、HSDPAシステムとHSUPAシステム(以下、両システムをまとめて「HSPAシステム」と称す)、E3Gシステムの構成例を示す。
HSPAシステムの特徴の一つは、電波状態に応じて変調方式と符号化方式を可変にすることである。これによりデータ通信の高速化を図ることができる。
また、HSPAシステムは、ハンドオーバの際に、W−CDMAシステムと異なり、基地局と端末間の接続を切らずにハンドオーバを行うダイバーシチハンドオーバは行われず、ハンドオーバ元の基地局との接続を一旦解除し、改めてハンドオーバ先基地局に接続し直すハードハンドオーバ(Hard Hand Over)が実施される。
次に、従来におけるW−CDMAシステム、HSPAシステムのネットワークサイド(インフラサイド)の構成例を図4及び図5に示し(例えば、以下の非特許文献1〜4に記載されている)、E3Gシステムの構成例を図6に、更に、各システムにおける端末の構成例を図7に示す。
図4に示すように、W−CDMAシステムにおいて、無線制御局(RNC)10には、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)部12と、RLC(Radio Link Control)部13と、MAC(Media
Access Control)部14と、無線回線制御部(RRC)15とを備える。一方、無線基地局(NodeB)20,30には、信号処理(BB)部22を備える。PDCP部12、RLC部13、及びMAC部14では、夫々個別のパケットを生成し、各部12等に転送する。これらのパケットの生成等は無線回線制御部15で制御される。
図5は、HSPAシステムおけるインフラサイドの構成である。図4と比較し、無線基地局(NodeB)20,30にMAC−hs/MAC−es部17を備え、無線制御局10の機能の一部が無線基地局20,30に存在する構成となっている。
更に、図6に示すように、E3Gシステムでは、無線基地局(eNodeB)51,52側に、RLC部13、MAC部14、及び無線回線制御部RRC部15を有する構成となっている。
このように、W−CDMAシステムでは上位装置の無線制御局10で行われていた機能が、HSPAシステムやE3Gシステムでは除々に下位の無線基地局20,30,51,52側で行われる。これにより、パケット作成を端末60に近い側で行わせることで、通信の高速化を図っている。
尚、図7に示すように端末60はPDCP部42からBB部48までを備える。
図8はHSUPAシステム、図9はHSDPAシステム、夫々のデータに流れとパケット作成例を示す図である。図8に示すように、HSUPAシステムにおいて、端末60内部のPDCP部42からRLC部43に出力される際のデータ単位は、RLC SDU(PDCP PDU)である。
RLC部43は、RLC SDUを、例えば4つのRLC SDUに分割し、分割したRLC SDUにヘッダを付加してRLC PDUとして端末60内部のMAC−es部46に出力する。
MAC−es部46は、1つのRLC PDUを、例えば8つに分割して、MAC−es SDUとして、MAC−e部47に出力する。
MAC−e部47は、MAC−es SDUにヘッダを付加し、MAC−e PDUとして信号処理部48に出力する。信号処理部48は、MAC−e PDUを送信データとして、符号化及び変調を行い、基地局(NodeB)20,30に伝送する。この際に、HARQ(Hybrid Automatic Repeat Request)制御を行い、基地局20,30に送信するとともに送信データをバッファに保存する。このように、端末60では、1つのRLC SDUから4つのRLC PDUを作成し、1つのRLC PDUから8つのMAC PDUを作成する(例えば、以下の非特許文献5)。
基地局20,30では、受信データから、MAC−e PDUを作成し、上位装置である無線制御局10に送信する。無線制御局10において、MAC−es部16では、8つのMAC−es SDUが揃ったとき上位のRLC部13に送信する。
RLC部13は、8つのMAC−es SDUをまとめて1つのRLC PDUを作成するとともに、4つのRLC PDUが揃ったとき4つの RLC PDUをまとめて1つのRLC SDUを作成し上位のPDCP部12に送信する。
無線制御局10では、端末60で作成したRLC SDUを再現することができる。
図9は、HSDPAシステムのデータの流れとパケット作成例である。無線制御局10における1つのRLC SDUは、下位に向かうに従い、4つのRLC PDUに分割され、更に、1つのRLC PDUが8つのMAC−d PDUに分割される。そして、無線基地局20,30では、送信パケットを作成して、端末60に送信する。このとき、HARQ制御を行い、送信データが無線基地局20、30のバッファに保存される。
端末60では、8つのMAC−d PDUが揃うと、下位に出力し、それらをまとめることでRLC PDUを作成する。また、4つのRLC PDUが揃うと下位に出力し、それらをまとめることでRLC SDUを生成する。
図10は、E3Gシステムにおける上り(アップリンク)のデータの流れとパケット作成例を示す。この場合も、図8と同様に、端末60で生成されたRLC SDUは、上位に向かうに従って、4つのRLC PDU、8つのMAC PDUと分割され、送信パケットとして無線基地局(eNodeB)51,52に送信される。
無線基地局51,52では、8つのMAC PDUが揃うと、1つのRLC PDUを作成し、4つのRLC PDUが揃うと上位装置(MME/UPE)50に送信し、上位装置50では、4つのRLC PDUから1つのRLC SDUを作成する。図8の例と略同様にパケットの統合と分割が行われる。
図11は、E3Gシステムにおける下り(ダウンリンク)のデータの流れとパケット作成例を示す。図9と略同様に、パケットの統合と分割が行われる。
3GPPTS25.321 V5.12.0 3GPPTS25.321 V6.10.0(とくに、MAC−d,MAC−hs,MAC−e,MAC−esの構成は、19ページのFig.4.2.4.1に示されている) 3GPPTS25.322 V5.13.0 3GPPTS25.322 V6.9.0 3GPPR3.018V0.6.0_6.8.4.3.2
上述したように、HSPAシステムの場合でも、E3Gシステムの場合でも、8つのMAC PDUが揃わなければRLC PDUを作成することはできず、更に、4つのRLC PDUが揃わなければRLC SDUを作成することはできない。
図12は、E3Gシステムにおける端末60のMAC部44又は無線基地局51,52のMAC部14における処理の例を示す図である。番号は、MAC PDUのシーケンス番号を示す。
上り方向で考えると、シーケンス番号「1」から「8」までのMAC PDUは、8つのMAC PDUが揃っている状態のため上位のRLC部13に伝送される。しかし、シーケンス番号「12」が再送制御による再送中の状態となっている。この場合、一定時間経過しても「12」のMAC PDUが送達されないと、このMAC PDUは、例えば、既に送達された「9」から「16」までのMAC PDUとともに破棄される。尚、図13は端末60のRLC部43における処理の例を示す。RLC SDUが4つ揃ったときに上位装置10に送信する。
そして、MAC PDUが送達されない状態で端末60がハンドオーバを行うと、データの欠落を防ぐため、ハンドオーバ先の無線基地局52は、端末60にシーケンス番号「9」から「16」までのMAC PDUを新規に送信してもらう。例えば、1個のMAC PDUが送達されないとき、31個の送信されたMAC PDUをハンドオーバ先の無線基地局52に再送する場合にもある(例えば、シーケンス番号「9」から「40」まですべて再送する)。かかる場合、ハンドオーバ元の無線基地局51は、上位装置10やハンドオーバ先の基地局52に、RLC SDUを転送することもできない(図14参照)
しかしながら、このように既に端末60からハンドオーバ元の無線基地局51に送達したMAC PDUを、端末60からハンドオーバ先の無線基地局52に再送するのは、非効率である。重複したMAC PDUの伝送により、伝送時間も余計に要するため、スループットの低下が生じる。
一方、下り方向の場合には、再送中のMAC PDUがハンドオーバによりハンドオーバ元の無線基地局51に残ってしまう。残ったデータ(以下、残留データ)は、ハンドオーバ先の無線基地局52に転送する必要があるが、端末60ではデータの欠落を防ぐためハンドオーバ先の無線基地局52に対して再送中のMAC PDUの送信を要求する。このときに、ハンドオーバ先の無線基地局52は、上位装置10に対して再送中のMAC PDUを含むRLC SDU単位でデータの要求を行い、ハンドオーバ先の無線基地局52から端末60に対してMAC PDUを伝送することになる。
従って、下り方向の場合、既にハンドオーバ元の無線基地局51から端末60に送信したMAC PDUが、ハンドオーバ先の無線基地局52から端末60に送信されることになり、上り方向と同様に、重複したMAC PDUの伝送によりスループットの低下を招く。スループットの低下により、例えば、リアルタイムで動画を伝送するとき、端末60側ではコマ落ちの状態で動画が表示されるなど、サービスにも影響をもたらすことにもなる。
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、再送制御中にハンドオーバが行われたときでもスループットを向上させるようにした無線通信システムや、無線基地局、及び無線通信方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の一実施態様によれば、第1の無線基地局と端末との間で無線通信が行われているときにハンドオーバにより前記第1の無線基地局に代わり第2の無線基地局と前記端末との間で無線通信が行われる無線通信システムにおいて、前記第1の無線基地局には、前記第1の無線基地局に残留したデータを前記第2の無線基地局に転送する場合に、前記端末から前記第1の無線基地局に送信された送信パケットのうち、送達確認のとれていない未送達のパケットに対してダミーパケットを作成し、前記ダミーパケットを含むデータパケットを作成するデータパケット作成部と、作成された前記データパケットをハンドオーバ先の前記無線基地局に転送する転送部とを備え、前記第2の無線基地局には、前記データパケットを受信するデータパケット受信部と、受信した前記データパケットから前記未送達のパケットの伝送要求を前記端末に要求し、前記未送達のパケットを前記端末から受信する未送達パケット受信部とを備えることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明の他の実施態様によれば、端末と無線通信を行う無線基地局において、前記端末によりハンドオーバが実行されたとき、残留したデータをハンドオーバ先の無線基地局に転送する場合に、前記端末からの伝送されたパケットが、前記端末から送達確認のとれていない再送中又は未送信である未送達のパケットか、送達確認のとれた送達済みのパケットかを識別するパケット識別部と、前記パケット識別部により前記未送達のパケットと識別された前記パケットに対し、ダミーパケットを作成し、前記ダミーパケットを含むデータパケットを作成するデータパケット作成部と、作成された前記データパケットをハンドオーバ先の無線基地局に転送する転送部とを備えることを特徴とする。
更に、上記目的を達成するために、本発明の他の実施態様によれば、第1の無線基地局と端末との間で無線通信が行われているときにハンドオーバにより前記第1の無線基地局に代わり第2の無線基地局と前記端末との間で無線通信が行われる無線通信システムにおける無線通信方法において、前記第1の無線基地局において、前記第1の無線基地局に残留したデータを前記第2の無線基地局に転送する場合に、前記端末から前記第1の無線基地局に送信された送信パケットのうち、送達確認のとれていない未送達のパケットに対してダミーパケットを作成し、前記ダミーパケットを含むデータパケットを作成し、作成された前記データパケットをハンドオーバ先の前記無線基地局に転送し、前記第2の無線基地局において、前記データパケットを受信し、受信した前記データパケットから前記未送達のパケットの伝送要求を前記端末に要求し、前記未送達のパケットを前記端末から受信することを特徴とする。
本発明によれば、再送制御中にハンドオーバが行われたときでもスループットを向上させるようにした無線通信システムや、無線基地局、及び無線通信方法を提供することができる。
図1はW−CDMAシステムの構成例を示す図である。 図2はHSPAシステムの構成例を示す図である。 図3はE3Gシステムの構成例を示す図である。 図4はW−CDMAのインフラサイドの構成例を示す図である。 図5はHSPAインフラサイドの構成例を示す図である。 図6はE3Gインフラサイドの構成例を示す図である。 図7は端末の構成例を示す図である。 図8はデータの流れとパケット作成例を示す図である。 図9はデータの流れとパケット作成例を示す図である。 図10はデータの流れとパケット作成例を示す図である。 図11はデータの流れとパケット作成例を示す図である。 図12はMAC PDUの上位への伝送等の例を示す図である。 図13はRLC PDUの上位への伝送等の例を示す図である。 図14はE3GシステムにおけるRLC SDUの転送例を示す図である。 図15はデータ構成の例を示す図である。 図16はダミーMAC PDUI型の例を示す図である。 図17はダミーMAC PDUII型の例を示す図である。 図18はダミーMAC PDUIII型の例を示す図である。 図19はダミーMAC PDUIV型の例を示す図である。 図20はダミーMAC PDUV型の例を示す図である。 図21はダミーMAC PDUVI型の例を示す図である。 図22はダミーMAC PDUVII型の例を示す図である。 図23はE3Gシステムの構成例を示す図である。 図24は転送元無線基地局の構成例を示す図である。 図25は転送先無線基地局の構成例を示す図である。 図26はMME/UPEの構成例を示す図である。 図27は端末の構成例を示す図である。 図28は処理シーケンスの例を示す図である。 図29は転送元無線基地局の構成例を示す図である。 図30は転送先無線基地局の構成例を示す図である。 図31は端末の構成例を示す図である。 図32はRLC PDUの例を示す図である。 図33は処理シーケンスの例を示す図である。 図34は転送元無線基地局の構成例を示す図である。 図35は転送先無線基地局の構成例を示す図である。 図36はRLC PDUの例を示す図である。 図37は処理シーケンスの例を示す図である。 図38はダミーMAC PDUの例を示す図である。 図39はダミーMAC PDUの例を示す図である。 図40は転送元無線基地局の構成例を示す図である。 図41は転送先無線基地局の構成例を示す図である。 図42は端末の構成例を示す図である。 図43は処理シーケンスの例を示す図である。 図44は転送元無線基地局の構成例を示す図である。 図45は転送先無線基地局の構成例を示す図である。 図46はRLC PDUの例を示す図である。 図47は処理シーケンスの例を示す図である。 図48はRLC PDUの例を示す図である。 図49は転送元無線基地局の構成例を示す図である。 図50は転送先無線基地局の構成例を示す図である。 図51は処理シーケンスの例を示す図である。 図52はRLC PDUの例を示す図である。 図53はRLC PDUの例を示す図である。 図54はRLC PDUの例を示す図である。 図55はRLC PDUの例を示す図である。 図56は端末の構成例を示す図である。
符号の説明
11:MME/UPE 21:転送元無線基地局(eNodeB)
31:転送先無線基地局(eNodeB)40:端末
214:誤り確認部 218:再送制御部
219:一時記憶部 221:転送パケット作成部
222:転送制御部 223:ダミーパケット作成部
224:ダミーパケット情報作成部 225:転送パケット情報作成部
250:HARQ一時記憶部 251:HARQ制御部
260:ダミーMAC PDU情報作成部
261:ダミーMAC PDU作成部 262:ダミーRLC PDU情報作成部
263:ダミーRLC PDU作成部 264:転送RLC SDU情報作成部
265:転送RLC SDU作成部 270:ACK/NACK抽出部
272:HARQ制御部 275:ダミーMAC PDU作成部
277:転送RLC PDU作成部 278:転送RLC PDU情報作成部
279:転送RLC SDU作成部 280:転送RLC SDU情報作成部
314:誤り確認部 318:再送制御部
319:一時記憶部 322:ダミーパケット識別部
323:ダミーパケット識別情報抽出部 350:HARQ制御部
351:HARQ一時記憶部 352:RLC SDU識別部
353:転送RLC SDU識別情報抽出部
354:RLC PDU識別部 355:転送RLC PDU識別情報抽出部
356:MAC PDU識別部 357:ダミーMAC PDU識別情報抽出部
370:ACK/NACK抽出部 371:再送制御部
377:一時記憶部 382:ダミーパケット識別部
383:ダミーパケット識別情報抽出部 390:HARQ制御部
391:HARQ一時記憶部 392:RLC SDU識別部
393:転送RLC SDU識別情報抽出部
394:RLC PDU識別部 395:転送RLC PDU識別情報抽出部
396:MAC PDU識別部 397:ダミーMAC PDU識別情報抽出部
413:ACK/NACK抽出部 414:再送制御部
420:HARQ制御部 427:HARQ一時記憶部
433:一時記憶部 434:再送制御部
440:HARQ一時記憶部 441:HARQ制御部
本発明を実施するための最良の形態について以下説明する。
まず、実施例1について説明する。本実施例1では上り方向(端末から無線基地局の方向)の例について説明する。
図15は、RLC SDU、RLC PDU、MAC PDUのデータ構成の例を示す。図15に示すように、次のような例を考える。すなわち、RLC PDUのシーケンス番号「7」に含まれるMAC PDUのうち、シーケンス番号「9」から「11」までは端末から無線基地局に送達済みである。シーケンス番号「12」のMAC PDUは再送制御により再送中である。また、シーケンス番号「13」のMACPDUは送達済みであり、「14」以降は未受信(端末は無線基地局にMAC PDUを出力していない)であるとする。このため、シーケンス番号「7」のRLC PDUは上位に送信できず、シーケンス番号「21」のRLC SDUは伝送不可(又は転送不可)である。伝送させずに残ったRLC SDUや、当該RLC SDUに含まれるMAC PDUを残留データと称する。
このような状態で、端末がハンドオーバを行うときを考える。ハンドオーバ元の無線基地局はデータの欠落を防ぐため、ハンドオーバ先の無線基地局にデータ(残留データ)を送信する必要がある。従来では、1つMAC PDUが再送中のとき、RLC SDUは構成できず、端末40はハンドオーバ先の無線基地局に再送中のMAC PDUを含むRLC SDUを新規に送信していた。
本実施例では、図16に示すように、再送中のMAC PDUに含まれる誤りを含んだデータを破棄して特定パターンデータ(例えば、すべて「0」など)によりダミーMAC PDUを構成して、ハンドオーバ元の無線基地局からハンドオーバ先の無線基地局に転送する。これにより、ハンドオーバ先の無線基地局ではダミーMAC PDUに対してのみ、端末40からデータの送信を要求してデータが送信されるため、重複したMAC PDUの送信が行われることがない。従って、スループットの向上を図ることができる。
尚、特定パターンのダミーMAC PDUを転送するとき、ハンドオーバ元とハンドオーバ先とで互いに特定パターンのデータがダミーMAC PDUであることを予めデータの送受信等により認識しておく必要がある。
図17は、再送中のMAC PDUを特定パターンではなく、誤りを含んだままの再送中のデータをそのまま使用してダミーMAC PDUとする例である。この場合、ハンドオーバ先の無線基地局に対して、ダミーMAC PDUであることを識別するために、ダミーMAC PDUを含んだRLC PDU(やRLC SDU)であることを通知しておく。例えば、伝送するときのヘッダに情報を挿入してもよいし、制御信号で別途伝送するようにしてもよい。
図18は、再送中のMAC PDUではなく、未受信のMAC PDUに対して特定コードのダミーMAC PDUを構成する例である。未受信のMAC PDUにもダミーMAC PDUを作成することで、RLC SDUを構成しハンドオーバ先の無線基地局に転送することができるからである。この場合も、予め特定パターンがダミーMAC PDUであることを無線基地局間で予め通知しておく。
説明の容易のため、図16をダミーMAC PDUI型、図17をダミーMAC PDUII型、図18をダミーMAC PDUIII型を称する。また、本実施例のみならず、以下に示す全実施例において、ハンドオーバ元からハンドオーバ先の無線基地局への転送単位をRLC SDU単位として主に説明するが、RLC PDU単位でも同様に実施でき同様の作用効果を奏する。
尚、下り方向のダミーMAC PDUを示す図18乃至図20については実施例4以降で説明する。
次に、本実施例1における構成と動作について説明する。図23はE3Gシステムのシステム構成例を示し、図24は転送元(ハンドオーバ元)無線基地局、図25は転送先(ハンドオーバ先)無線基地局、図26は上位装置であるMME/UPE、図27は端末、の各構成例を示す。
図23に示すように、E3Gシステムは、MME/UPE11と、ハンドオーバ元の転送元無線基地局(eNode_B)21と、ハンドオーバ先の転送先無線基地局(eNode_B)31と、端末(UE)40から構成される。MME/UPE11等の内部構成は、機能ブロックを示し、各ブロックについては従来技術で説明したため説明を省略する。
図24は、転送元無線基地局21の具体的構成例を示す図である。同図に示すように、転送元無線基地局21は、受信無線部211と、復調部212と、復号部213と、誤り確認部214と、受信電界強度情報抽出部215と、ハンドオーバ制御部216と、再送制御部218と、一時記憶部219と、パケット作成部220と、転送パケット作成部221と、転送制御部222と、ダミーパケット作成部223と、ダミーパケット情報作成部224と、転送パケット情報作成部225と、ACK/NACK作成部226と、スケジューラ部228と、上り送信制御情報作成部229と、符号化部230と、変調部231と、送信無線部232とを備える。
図25は、転送先無線基地局31の具体的構成例を示す図である。同図に示すように、転送先無線基地局31は、受信無線部311と、復調部312と、復号部313と、誤り確認部314と、ハンドオーバ制御部316と、再送制御部318と、一時記憶部319と、転送制御部320と、転送パケット受信部321と、ダミーパケット識別部322と、ダミーパケット識別情報抽出部323と、転送パケット作成部324と、ACK/NACK作成部326と、スケジューラ部328と、上り送信制御情報作成部329と、符号化部330と、変調部331と、送信無線部332を備える。
図26は、上位装置であるMME/UPE11の具体的構成例を示す図である。同図に示すように、MME/UPE11はPDCP部12を備え、PDDCP部12は、ROHC(Robust Header Compression)部121と、暗号化部122と、PDCP PDU作成部123とを備える。MME/UPE11は、所定数のデータブロックを含むデータユニットを形成してからルーティングを行う装置である。
図27は、端末40の具体的構成例を示す図である。同図に示すように、端末40は、転送パケット受信部401と、送信パケット作成部402と、符号化部403と、変調部404と、送信無線部405と、受信電界強度測定部406と、受信電界強度情報作成部408と、受信無線部409と、復調部410と、復号部411と、上り送信制御情報抽出部412と、ACK/NACK抽出部413と、再送制御部414とを備える。
このように構成されたE3Gシステムの各部11等は次のように動作する。すなわち、端末40の転送パケット受信部401は、例えば、端末40のカメラで撮影した画像データを受信し、送信パケット作成部402は、受信した画像データから送信パケットを作成する。送信パケットは、符号化部403、変調部404で夫々符号化、変調され、送信無線部405で所定の周波数に変換されて、アンテナを介して転送元無線基地局21に伝送される。
端末40から伝送された送信パケットは、転送元無線基地局21の受信無線部211で受信され、復調部212、復号部213を介して復調、復号され、誤り確認部214に出力される。誤り確認部214では、復号後の送信パケットについてCRC符号に基づいてデータに誤りがあるか否かを判定し、その判定結果を再送制御部218に出力するとともに、復号部213からの送信パケットのデータを一時記憶部219に一時記憶させる。
一方、端末40の受信電界強度測定部406は、無線基地局21,31からの受信電界強度を測定し、受信電界強度情報作成部408において受信電界強度情報が作成される。当該情報は、符号化部403、変調部404、送信無線部405を経由して、端末40から転送元無線基地局21に伝送される。
受信電界強度情報は、受信無線部211、復調部212、復号部213を経由して受信電界強度情報抽出部215に出力される。そして、ハンドオーバ制御部216において、受信電界強度情報から、端末40のハンドオーバを判定する。ハンドオーバ制御部216は、端末40のハンドオーバが実行されたことを判定すると、図24の二点鎖線で示すように、各部に制御信号を出力することで再送制御部218から転送制御部222にかけての各部が動作する。
転送元無線基地局21の再送制御部218は、ハンドオーバ制御部216によるハンドオーバが実行されることを示す制御信号が入力されると、復号部213から復号された送信パケットが再送中のパケットか、未受信のパケットか、送達済みのパケットかを判定する。
判定は以下のようにして行う。すなわち、再送制御部218は、誤り確認部214から「誤りなし」を示す信号が入力されたとき、送信パケットは「送達済み」のパケットと判定し、「誤りあり」を示す信号が入力されたとき、送信パケットは「再送中」のパケットであると判定し、「誤りあり」と「誤りなし」を示す双方の信号が入力されないとき送信パケットは「未受信」のパケットと判定する。
再送制御部218は送信パケットが「送達済み」のパケットと判定したときは、パケット作成部220にパケット作成を指示する制御信号を出力し、それに基づいてパケット作成部220は一時記憶部219から送信パケットに含まれるデータを読み出してパケットを作成して転送パケット作成部221に出力する。
尚、一時記憶部219では、送信パケットの順番を送信順に並び替えるように記憶される、或いは送信順となるようにダミーパケット作成部223により読み出される。
転送パケット作成部221は、複数のパケットを統合する等により転送パケットを作成し、転送制御部222に出力する。転送制御部222は、転送パケットを転送先無線基地局31に転送する。
一方、再送制御部218は送信パケットが「再送中」のパケットと判定したときは、ダミーパケット作成部223に対して「再送中」であることを示すダミーパケット作成を指示するとともに、それ以外のパケットに対してはパケット作成部220にパケット作成を指示する。更に、再送制御部218は、ダミーパケット情報作成部224にも「再送中」のダミーパケット作成を指示する。ダミーパケット作成部223は、この指示に基づいて、ダミーパケット情報作成部224から特定パターンのデータ(例えば、すべて「0」等)を読出し、ダミーパケットを作成する。或は、ダミーパケット作成部223は再送中で誤りを含むデータを一時記憶部219から読出してダミーパケットを作成する。
転送パケット作成部221は、作成されたダミーパケットとパケット作成部220からのパケットとを複数まとめて統合する等により転送パケットを作成する。
一方、ダミーパケット情報作成部224は、「再送中」のダミーパケットであることや、ダミーパケットのシーケンス番号等を示すダミーパケット情報を作成して転送パケット情報作成部225に出力する。転送パケット情報作成部225では、ダミーパケット情報から転送パケット情報を作成する。転送パケット情報には「再送中」のダミーパケットであることを示す情報や、ダミーパケットのシーケンス番号、ダミーパケットに含まれるダミービットのパターン、ダミービット長等を示すダミーパケット情報も含まれる。
転送パケット作成部221は、転送パケット情報作成部225から、転送パケット情報を読み出して転送パケットのヘッダに、ダミーパケット識別情報として付加し転送パケットを作成する。そして、転送パケットが転送制御部222から転送先無線基地局31に転送される。
尚、ダミーパケット識別情報は、別途制御信号として転送パケット情報作成部225から転送先無線基地局31に転送するようにしてもよい。
再送制御部218は、送信パケットが「未受信」のパケットと判定したときは、「再送中」と略同様に、ダミーパケット作成部223にダミーパケットの作成を指示するともに、パケット作成部220にそれ以外の送信パケットに対してパケット作成を指示する。更に、再送制御部218は、「未受信」のダミーパケット作成をダミーパケット情報作成部224に指示する。
ダミーパケット作成部223はダミーパケット情報作成部224から特定パターンのデータを読み出してダミーパケットを作成する。作成されたダミーパケットと、パケット作成部220で作成されたパケットは転送パケット作成部221で複数個統合されて転送パケットとなり、転送制御部222から転送先無線基地局31に転送される。
この際、転送パケット作成部221は、転送パケット情報作成部225から転送パケットには「未受信」のダミーパケットが含まれること等を示すダミーパケット識別情報をヘッダに付加する、或いは、当該情報が制御信号として転送パケット情報作成部225から転送先無線基地局31に転送される。
尚、再送制御部218は、誤り確認部214からの誤りなし、ありを示す信号から、「誤りあり」のときは、ACK/NACK作成部226に対して「NACK」を作成するように指示し、「誤りなし」のときは「ACK」を作成するように指示する。ACK/NACK作成部226は、作成した「NACK」又は「ACK」を示す信号を符号化部230に出力し、符号化され、変調部231、送信無線部232を経由して端末40に伝送される。
また、スケジューラ部228は、端末40からの無線回線品質を示す情報(例えばCQI)が入力され、それに基づいて「どの端末がパケットを送信するか」を決定し、当該端末40に対して送信制御情報の作成を上り送信制御情報作成部229に指示する。上り送信制御情報作成部229は、決定した端末40に対して、変調方法や符号化方法等を示す上り送信制御情報を作成する。作成された上り送信制御情報は、符号化部230等を介して端末40に伝送され、この制御情報に基づいて端末40は、上述したように、転送元無線基地局21に送信パケットを伝送する。
ハンドオーバ先の無線基地局(転送先無線基地局)31は、転送元無線基地局21から転送された転送パケットを受信する。転送パケットは、転送制御部320に転送され、転送パケット受信部321で一旦保持され転送パケットからパケットに分割される。
また、転送パケット受信部321は転送パケットのヘッダに付加されたダミーパケット識別情報、あるいは制御信号として転送されたパケット識別情報をダミーパケット識別情報抽出部323に出力する。
ダミーパケット識別情報抽出部323は、ダミーパケット識別情報からダミーパケットのパターンを抽出する。例えば、ダミーパケットはすべて「0」、未受信のダミーパケットもすべて「0」などである。ダミーパケット識別情報抽出部323は、パケットが「再送中」のパケットか、「未受信」のパケット、「送達済み」のパケットかを示すダミーパケット識別情報を抽出し、その情報を再送制御部318に出力する。
ダミーパケット識別部322は、ダミーパケット識別情報抽出部323で抽出されたダミーパターンから、ダミーパケットが特定パターンのダミーパケット(例えば、図16に示すI型又は図18に示すIII型)か、再送中データのダミーパケット(例えば、図17のII型)か、送達済みのパケットかを識別する。識別結果は再送制御部318に出力される。
特定パターンのダミーパケットの場合、再送制御部318はパケットを破棄する。再送データのダミーパケット又は「送達済み」パケットの場合、再送制御部318はパケットを一時記憶部319に出力し一時記憶する。
そして、再送制御部318は、ダミーパケット識別情報抽出部323からのダミーパケット識別情報に基づいて以下のように動作する。すなわち、ダミーパケットが「再送中」のとき、当該パケットの新規伝送を端末40に依頼すべく、スケジューラ部328に指示する。この際に、「再送中」のダミーパケットのシーケンス番号(上述の例ではシーケンス番号「12」)を伝送するように指示する。
スケジューラ部328は、端末40が選択されたものとして、上り送信制御情報作成部329に端末40の送信制御情報の作成を指示する。上り送信制御情報作成部329は、端末40の符号化等を示す送信制御情報を作成し、符号化部330、変調部321、送信無線部332を介して端末40に伝送する。
端末40では、転送パケット受信部401で当該送信制御情報を受信し、再送制御部414の制御により、送信パケット作成部402において送信パケットが作成される。作成された送信パケットは符号化部403等を介して転送先無線基地局31に伝送される。
送信パケットは、転送先無線基地局31の受信無線部311等を介して誤り確認部314に転送される。誤り確認部314で誤りが確認され、伝送された送信パケットに誤りがあれば再送制御部318の制御により「NACK」信号が作成され、端末40に送信され再送される。
一時記憶部319には、ダミーパケットが再送中データによるダミーパケットの場合、再送中データがそのまま一時記憶部319に記憶されているため、これと新規伝送あるいは再送された送信パケットのデータとを合成して誤り確認部314で確認し、誤りがないと送信パケットを転送パケット作成部324に出力する。転送パケット作成部324は、送信パケットから転送パケットを作成し、転送制御部320から上位装置であるMME/UPE11に転送する。
ダミーパケットが特定パターンによるダミーパケットの場合は、破棄されているため、新規伝送等された送信パケットが一時記憶部319に記憶され、転送パケット作成部324、転送制御部320を介して転送パケットとしてMME/UPE11に転送される。
パケットが「未受信」のとき、再送制御部318は、スケジューラ部328に対して、「再送中」の場合と同様に、「未受信」に対応するパケットの新規伝送を端末40に対して依頼すべく指示する。端末40から「未受信」に対応する送信パケットが伝送され、当該送信パケットは一時記憶部319、転送パケット作成部324等を介して、転送パケットとしてMME/UPE11に転送される。
パケットが「送達済み」のとき、転送パケット作成部324は、一時記憶部319に記憶されたパケットのデータを読み出して転送パケットを作成し、転送制御部320を介して、MME/UPE11に転送する。
図28は、本実施例1における上り方向の処理のシーケンス例を示す図である。上述した処理をまとめたもので、重複して説明する部分もあり、以下簡単に説明する。
まず、転送元無線基地局(BTS1)21では、端末40のハンドオーバを検知すると(S10)、端末40から送信されたパケットの検出を行う(S11)。すなわち、転送元無線基地局21では、パケットが「再送中」のパケットか、「未受信」(又は「未送信」)のパケットか、「送達済み」のパケットかを検出する。
そして、転送元無線基地局21は、「送達済み」パケットに対しては、「送達済み」パケットから転送パケットを作成し(S12)、「再送中」のパケットに対しては、ダミーパケット(例えば、図16や図17に示すパケット)を作成し(S13)、「未受信」のパケットに対してもダミーパケット(例えば、図18に示すパケット)を作成し(S14)、ダミーパケット等をまとめる等することで転送パケットを作成する(S15)。
その後、ハンドオーバが実際に実施されると(S16)、ダミーパケットの種別を示すダミーパケット識別情報(「送達済み」パケットか、「再送中」パケットか、「未受信」パケットか、を示す)を含む転送パケット情報を通知する(S17)。そして、転送パケットを転送先無線基地局31に転送する(S18)。尚、転送パケットに転送パケット情報を付加して同時に転送するようにしてもよいし、図28に示すように別々に転送するようにしてもよい。
転送先無線基地局(BTS2)31は、再送対象のパケットを確認し(S19)、「再送中」や「未受信」のパケットの伝送要求を端末(UE1)40に出力する(S20)。端末40は、送信対象のパケットを確認し(S21)、対象のパケットを送信する(S22)。
次に、実施例2について説明する。本実施例2では、パケットを具体的に、MAC PDUやRLC PDU、RLC SDUとした例である。また、ダミーパケットは、「再送中」のMAC PDUパケットに対してはダミーMAC PDUI型、「未受信」のMAC PDUに対してはダミーMAC PDUIII型とする例である。
図29は本実施例2における転送元無線基地局21の構成例、図30は転送先無線基地局31の構成例、図31は端末の構成例、図32はダミーMAC PDUを含むRLC PDUの構成例、図33は処理シーケンスの例、を夫々示す図である。
図29に示すように、本実施例2における転送元無線基地局21は、実施例1の転送元無線基地局21(図24)と比較して、MAC PDUと、RLC PDU、及びRLC SDUを具体的に作成するように構成される。
すなわち、転送元無線基地局21は、新たに、HARQ一時記憶部250と、HARQ制御部251と、MAC PDU情報作成部252と、MAC PDU作成部253と、RLC PDU情報作成部254と、RLC PDU作成部255と、伝送RLC SDU情報作成部256と、伝送RLC SDU作成部257と、ダミーMAC PDU情報作成部260と、ダミーMAC PDU作成部261と、ダミーRLC PDU情報作成部262と、ダミーRLC PDU作成部263と、転送RLC SDU情報作成部264と、転送RLC SDU作成部265と、ARQ一時記憶部266と、ARQ制御部267とを備える。
また、図30に示すように、転送先無線基地局31においても、新たに、HARQ制御部350と、HARQ一時記憶部351と、RLC SDU識別部352と、転送RLC SDU識別情報抽出部353と、RLC PDU識別部354と、転送RLC PDU識別情報抽出部355と、MAC PDU識別部356と、ダミーMAC PDU識別情報抽出部357と、MAC PDU作成部358と、ARQ制御部359と、ARQ一時記憶部360と、RLC PDU作成部361と、RLC SDU作成部362を備える。
更に、図31に示すように、端末40においても、新たに、HARQ制御部420と、ARQ ACK/NACK抽出部421と、ARQ制御部422と、RLC SDU(PDCP PDU)受信部423と、RLC PDU作成部424と、ARQ一時記憶部425と、MAC PDU作成部426を、HARQ一時記憶部427と、送信パケット作成部428とを備える。
このように構成されたE3Gシステムにおける各部11等は以下のように動作する。すなわち、端末40の送信パケット作成部428は、送信パケットを作成し、符号化部403等を介して、転送元無線基地局21に伝送する。この送信パケットはMAC PDU単位で送信される。
転送元無線基地局21では、送信されたMAC PDUを、受信無線部211等を介して誤り確認部214に送信する。誤り確認部214では、MAC PDUの誤りを検出し、「誤りあり」又は「誤りなし」の情報をHARQ制御部251に出力する。誤り確認部214は、送信パケットを誤りあり等に拘わらずHARQ一時記憶部250に出力する。
そして、ハンドオーバ制御部216で端末40のハンドオーバを検出すると、以下の動作が行われる。
HARQ制御部251は、誤り確認部214からの情報に基づいて、MAC PDUの種別を検出する。すなわち、HARQ制御部251は、受信したMAC PDUが「誤りあり」の場合、当該MAC PDUは「再送中」のMAC PDUと判定し、「誤りなし」の場合「送達済み」のMAC PDUと判定し、どちらの情報も得られないときは、「未受信」のMAC PDUと判定する。
HARQ制御部251は、「送達済み」のMAC PDUと判定したとき、MAC PDU情報作成部252やMAC PDU作成部253に対して、MAC PDUを作成するように指示する。MAC PDU作成部253により、MAC PDUが作成され、ARQ一時記憶部266でリオーダリング処理を施し、複数個(例えば、8個)揃ったときに、RLC PDU作成部255によりRLC PDUを作成する。更に、伝送RLC SDU作成部257により複数個のRLC PDU(例えば、4個)が揃った段階で、RLC SDUが作成される。作成されたRLC SDUは、転送制御部222から転送先無線基地局31や上位装置であるMME/UPE11に転送される。
また、HARQ制御部251は、送信パケットが「再送中」のMAC PDUと判定したとき、ダミーMAC PDU作成部261や ダミーMAC PDU情報作成部260に対して、ダミーMAC PDUI型のMAC PDUの作成を指示するとともに、「再送中」のMAC PDU以外のMAC PDUの作成をMAC PDU作成部253等に指示する。
ダミーMAC PDU作成部261は、ダミーMAC PDU情報作成部260から特定パターンのデータを読み出して、「再送中」のMAC PDUに対して、ダミーMAC PDUI型を作成する。
また、ダミーMAC PDU情報作成部260では、ダミーパターンを識別するための識別情報やダミーMAC PDUのシーケンス番号、ダミービットのパターン、ダミービット長を示すパケット情報を作成し、ダミーMAC PDU作成部261でこれらの情報がヘッダとして付加される。或いは、これらの情報が制御信号として直接送信先無線基地局31に転送するようにしてもよい。
作成されたダミーMAC PDUはダミーRLC PDU作成部263に転送され、ARQ一時記憶部266に記憶されたMAC PDUもダミーRLC PDU作成部263に転送される。ダミーRLC PDU作成部263は、ダミーMAC PDUと、MAC PDUとを複数個統合することでダミーMAC PDUを含むダミーRLC PDUを作成する。ダミーRLC PDUの例を図32に示す。
そして、転送RLC SDU作成部265で、ダミーRLC PDUと、RLC PDU作成部255からのRLC PDUとを複数個纏める等して、RLC SDU(以下、ダミーMAC PDUを含むRLC SDUを「転送RLC SDU」、ダミーMAC PDUを含まないRLC SDUを「送達済みRLC SDU」と称す)が作成されて、転送RLC SDUは転送制御部222から転送先無線基地局31に転送される。
尚、転送RLC SDU作成部265や伝送RLC SDU作成部257では、送信されるRLC SDUが「送達済みRLC SDU」か「転送RLC SDU」か、を示す識別情報をヘッダに付加する。これらの識別情報は、別途制御信号として直接転送先無線基地局31に送信されてもよい。
HARQ制御部251は、送信パケットが「未受信」のMAC PDUと判定したとき、同様に、ダミーMAC PDU作成部261等に対してダミーMAC PDUIII型のMAC PDUの作成を指示するとともに、それ以外のMAC PDUに対しては通常のMAC PDU作成をMAC PDU作成部253等に指示する。以降の処理は「再送中」の場合と同様である。
転送先無線基地局31では、「転送RLC SDU」又は「送達済みRLC SDU」を転送制御部320で受信し、RLC SDU識別部352に出力する。
RLC SDU識別部352は、転送されたRLC SDUが「転送RLC SDU」か「送達済みRLC SDU」か、を識別する。識別は、ヘッダの識別情報又は、制御信号として転送された情報から行う。RLC SDU識別部352は、RLC SDUが「転送RLC SDU」のときは、当該RLC SDUをRLC PDU識別部354に出力する。一方、RLC SDU識別部352は、「送達済みRLC SDU」のときは、当該RLC SDUをHARQ一時記憶部351に出力する。かかるRLC SDUは、送達済みであり、端末40から送信してもらう必要がないものの、HARQ制御部350が確実に「送達済みRLC SDU」であることを識別するために一時記憶される。
RLC PDU識別部354は、「転送RLC SDU」を複数のRLC PDUに分割し、各RLC PDUにダミーMAC PDUが含まれるか否か、を識別する。識別はヘッダに付加された識別情報、又は制御信号等による情報に基づいて行われる。
RLC PDU識別部354は、RLC PDUにダミーMAC PDUが含まれないと判断したとき、当該RLC PDUをHARQ一時記憶部351に出力する。
一方、RLC PDU識別部354は、RLC PDUにダミーMAC PDUが含まれているとき、当該RLC PDUをMAC PDU識別部356に出力する。
MAC PDU識別部356は、RLC PDUを分割して、各MAC PDUはダミーMAC PDUか送達済みMAC PDUであるか、を判断する。この判断も、ヘッダに付加された識別情報や制御信号により行う。送達済みMAC PDUの場合は、HARQ一時記憶部351に記憶される。ダミーMAC PDUの場合、MAC PDU識別部356は、ダミーデータを破棄して、HARQ制御部350に対して新規送信を依頼する。
そして、HARQ制御部350は、ダミーMAC PDUと識別されたMAC PDUに対応するMAC PDUの送信を、端末40に対して要求する。この要求に、ダミーMAC PDUのシーケンス番号を含めるようにする。
この要求は、例えば、実施例1と同様に、HARQ制御部350がスケジューラ部328に端末40の選択を指示し、スケジューラ部328から、上り送信制御情報作成部329、符号化部330等を介して、端末40に上り送信制御情報が送信される。
端末40では、受信無線部409等を介して上り制御情報が上り制御情報抽出部412で抽出され、HARQ一時記憶部427や、ARQ一時記憶部425に一時記憶されたダミーMAC PDUがHARQ制御部420やARQ制御部422の制御により読み出される。読み出されたMAC PDUは送信パケット作成部428等を介して転送先無線基地局31に伝送される。
転送先無線基地局31は、受信無線部311等を経由して受信したMAC PDUを、誤り確認部314において誤り確認を行う。誤りがないとき、HARQ制御部350はACK/NACK作成部326に「ACK」信号の作成を指示し、符号化部330等を介して端末40に送信する。また、HARQ制御部350は、受信したMAC PDUをHARQ一時記憶部351に記憶する。複数個のMAC PDUが順番通りに並び替えられて、RLC PDU作成部361より読み出され、ARQ一時記憶部360に一時記憶される。RLC PDU作成部361は、ARQ一時記憶部360に記憶されたMAC PDUからRLC PDUを作成し、RLC SDU作成部362は、複数のRLC PDUからRLC SDUを作成する。作成されたRLC SDUは転送制御部320からMME/UPE11に転送される。
一方、誤り確認部314において、受信したMAC PDUに誤りがあると判断したとき、HARQ制御部350は、ACK/NACK作成部326に「NACK」信号の作成を指示する。作成された「NACK」信号は符号化部330等を介して端末40に送信される。誤りを含むMAC PDUは、HARQ制御部350により、HARQ一時記憶部351に記憶される。再送されたMAC PDUに対して誤り確認部314で誤り確認を行い、誤りがないと上述した処理を行う。
図33は、本実施例2における処理のシーケンス例を示す図である。簡単に説明すると、転送元無線基地局(BTS1)21は、ハンドオーバを検知すると(S10)、端末40から受信したMAC PDUが未送達(「未受信」と「再送中」の双方を含む)MAC PDUか、送達済みMAC PDUか、を検出する(S30)。
そして、転送元無線基地局21は、送達済みMAC PDUに対して、通常のMAC PDUを作成し(S12)、未送達のMAC PDUに対してダミーMAC PDUを作成する(S31)。
その後、転送元無線基地局21は、ダミーMAC PDUを含む複数個のMAC PDUからダミーRLC PDUを作成するとともに、通常のMAC PDUから通常のRLC PDUを作成する(S32)。
次いで、転送元無線基地局21は、ダミーRLC PDUと通常のRLC PDUから転送RLC SDU(ダミーRLC SDU)を作成し(S33)、ハンドオーバが実施される(S16)。
次いで、転送元無線基地局21は、ダミー情報を通知する(S34)。ダミー情報には、転送されるRLC SDUを構成するMAC PDUにダミーMAC PDUが含まれているか等の情報が含まれる。勿論、RLC SDU転送(S35)の際に、ヘッダにこのダミー情報を付加してもよい。
転送先無線基地局31は、再送対象のMAC PDUを確認し(S36)、端末40に対して当該MAC PDUの伝送を要求する(S20)。端末40は再送対象のMAC PDUを確認し(S37)、そのMAC PDUを転送先無線基地局31に伝送する(S22)。
このように、本実施例2において、ハンドオーバ先の転送先無線基地局31では、ダミーMAC PDUのみ端末40から再送される。例えば、図12に示す例では、シーケンス番号「12」のMAC PDUのみ再送される。シーケンス番号「9」から「16」までのMAC PCUを送信する場合(送達済みのMAC PDUを含めて送信する場合)と比較して、伝送時間も短くなり、スループットが改善する。
次に、実施例3について説明する。全体システムは、実施例1や実施例2と同様である(図23参照)。
本実施例3では、「再送中」のMAC PDUを、誤りを含む再送中のデータにより構成し(図17参照、ダミーMAC PDUII型)、「未受信」のMAC PDUを特定パターンにより構成する(図18参照、ダミーMAC PDUIII型)。更に、本実施例3では、転送元無線基地局21において再送回数や送信方法(変調方式や符号化方式、パリティのみで伝送するか、パリティとデータとで伝送するか等を示すRV情報)等を示す再送情報を作成して、転送RLC SDUに付加等して転送先無線基地局31に転送する。転送先無線基地局31は、再送情報に基づいて、端末40に対して再送を要求して、ダミーMAC PDUに対応するMAC PDUを受信して、再送を継続する。
図34は転送元無線基地局21の構成例、図35は転送先無線基地局31の構成例、図36はダミーRLC PDUの構成例、図37は処理シーケンス例、を夫々示す。
図34に示す転送元無線基地局21の構成は、実施例2の転送元無線基地局21の構成(図29参照)と略同一である。HARQ制御部251は再送情報を作成して、ダミーMAC PDU情報作成部260に出力する点が追加される。
図35に示す転送先無線基地局31の構成も、実施例2の転送先無線基地局31の構成(図30参照)と略同一で、HARQ制御部350は再送情報に基づいて、再送を制御する点が追加される。尚、本実施例3において端末40の構成例は、実施例2と同様である(図31参照)。
次に、適宜図33を参照しながら、本実施例3における動作について説明する。
端末40は、MAC PDUを順次送信パケットとして転送元無線基地局21に送信する。転送元無線基地局21は、受信無線部211等を介して復号され誤り確認部214でMAC PDUの誤りを確認する。受信したMAC PDUはHARQ一時記憶部250に記憶される。
HARQ制御部251は、実施例1等と同様に、「誤りあり」のとき受信したMAC PDUは「再送中」のMAC PDUと判断し、「誤りなし」のとき「送達済み」のMAC PDUと判断し、「誤りあり」も「誤りなし」も双方判断されないとき、「未受信」のMAC PDUと判断する(S40)。
また、HARQ制御部251は、再送回数や、データ長、前回送信時の送信方法を示す再送情報とを作成し、ダミーMAC PDU情報作成部260に通知する。
ダミーMAC PDU作成部261は、「再送中」のMAC PDUに対し、HARQ一時記憶部250に記憶している再送中のデータを用いてダミーMAC PDUを作成し(S41)、ダミーRLC PDU作成部263に出力する。
また、ダミーMAC PDU作成部261は、「未受信」のMAC PDUに対し、特定パターン(すべて「0」や「1」等)を用いてダミーMAC PDUを作成し(S42)、ダミーRLC PDU作成部263に出力する。
「送達済み」のMAC PDUに対しては、MAC PDU作成部253で通常のMAC PDUが作成される(S12)。
ダミーMAC PDU情報作成部260は、ダミーMAC PDUのシーケンス番号等を示すダミーMAC PDU情報を作成し、ダミーRLC PDU情報作成部262に出力するとともに、HARQ制御部251から通知された再送情報もダミーRLC PDU情報作成部262に出力する。
ダミーRLC PDU作成部263は、ダミーMAC PDU作成部261からのダミーMAC PDUと、ARQ一時記憶部266からのMAC PDUと、をまとめて転送RLC PDU(実施例2と同様に、ダミーMAC PDUを含むRLC PDU)を作成する(S43)。作成された転送RLC PDUは、転送RLC SDU作成部265に出力される。図36は、転送RLC PDUの構成例を示す図である。
転送RLC SDU作成部265は、RLC PDU作成部255からのRLC PDUと、ダミーRLC PDU作成部263からの転送RLC PDUと、をまとめて転送RLC SDUを作成する(S44)。転送RLC SDUは、転送制御部222に出力される。
再送情報等の情報は、ダミーRLC PDU情報作成部262、転送RLC SDU情報作成部264を経由して転送制御部222に出力される。
転送制御部222では、転送RLC SDUに再送情報を含む情報をヘッダに付加して、ハンドオーバ先(転送先)無線基地局31に転送する(S46)。勿論、実施例2等と同様に、再送情報を含む情報を制御信号として別途送信するようにしてもよい(S34、S45)。
転送先無線基地局31は、転送RLC SDUを転送制御部320で受信し、RLC SDU識別部352で一旦保持する。また、転送RLC SDU識別情報抽出部353は、ヘッダに付加された、或いは制御信号として送信された再送情報等を抽出する。
RLC SDU識別部352では、ヘッダに付加等された情報から受信したRLC SDUが転送RLC SDUか否かを識別し、転送RLC SDUの場合は当該RLC SDUをRLC PDU識別部354に出力し、そうではない場合RLC PDUをHARQ一時記憶部351に出力する。
RLC PDU識別部354は、転送RLC SDUを分割して、各RLC PDUは転送RLC PDUか否かを識別する。転送RLC PDUの場合は、MAC PDU識別部356に出力し、そうではない場合HARQ一時記憶部351に出力する。
MAC PDU識別部356は、転送RLC PDUを分割し、各MAC PDUが、「送達済み」MAC PDUか、「再送中」MAC PDUか、「未受信」MAC PDUかを識別する。識別は、ダミーMAC PDU識別情報抽出部357で抽出された識別情報から行う。
「再送中」のMAC PDUに対し、HARQ制御部350は再送情報に基づいて、端末40に対して再送を要求する。
例えば、再送回数が「1」回目のとき、データ(MAC PDU)とパリティとを端末40から送信するように要求したり、「2」回目のとき、パリティのみ端末40から送信するように要求する等、再送回数に応じた要求を行ったり、再送回数に制限を設けてそれ以上のときは再送の要求を行わない、などがある。
「未受信」のMAC PDUに対し、HARQ制御部350は、端末40に当該シーケンス番号のMAC PDUを新規送信してもらうように要求する。以下の処理は実施例2と同様に処理を行う。
本実施例3においても、ハンドオーバ先の転送先無線基地局31では、ダミーMAC PDUのみ端末40から再送が行われるため、実施例2と同様に、伝送時間も短くなり、スループットを改善することができる。
尚、実施例1から実施例3において、転送RLC SDUや転送パケットには、送達済みのデータパケットは含まれず、すべてダミーパケットとしてもよい。この場合も、実施例1から実施例3と同様に実施でき、同様の作用効果を奏する。
実施例2及び実施例3において、ダミーMAC PDUの識別はダミーパターンやヘッダに付加等された情報に基づいて行うものとして説明した。本実施例4では、ダミーMAC PDUを識別するための識別子(例えば、ビットで表現される)をダミーMAC PDUの先頭(図38参照)、又は末尾に付加する(図39参照)。転送先無線基地局31では、この識別子により、MAC PDUはダミーMAC PDUか否か、ダミーMAC PDUの場合に特定パターンのダミーMAC PDUか、再送中のデータを用いたダミーMAC PDUか、を簡易に識別することができる。
識別子は、転送元無線基地局21のダミーMAC PDU作成部261又はダミーMAC PDU情報作成部260で作成される。HARQ制御部251は、受信したMAC PDUの種別を識別しているため、その情報に基づいて、ダミーMAC PDU情報作成部260等で作成すればよい。
この識別子を付加することで、転送先無線基地局31では、識別子から単純にダミーMAC PDUを識別することができるので、ダミーMAC PCUを簡易にかつ容易に識別することができる。
次に、実施例5について説明する。実施例5は、無線基地局から端末への下り方向における例である。再送制御中にハンドオーバが実施される点は実施例1等と同様である。
図23は本実施例5におけるE3Gシステムのシステム構成例、図26は本実施例5におけるMME/UPE11の構成例、図40は転送元無線基地局21の構成例、図41は転送先無線基地局31の構成例、図42は端末40の構成例、図42は全体処理のシーケンス例、を夫々示す図である。
図23に示すE3Gシステムの説明は実施例1で説明したので説明は省略する。図40に示すように転送元無線基地局21には、受信無線部211と、復調部212と、復号部213と、受信電界強度情報抽出部215と、ハンドオーバ制御部216と、再送制御部218と、一時記憶部219と、パケット作成部220と、転送パケット作成部221と、転送制御部222と、ダミーパケット作成部223と、ダミーパケット情報作成部224と、転送パケット情報作成部225と、スケジューラ部228と、符号化部230と、変調部231と、送信無線部232と、ACK/NACK抽出部270と、下り送信制御情報作成部271とを備える。実施例1等の転送元無線基地局21と同一構成部分には同一符号を付している。
図41に示すように、転送先無線基地局31は、受信無線部311と、復調部312と、復号部313と、ハンドオーバ制御部316と、スケジューラ部328と、符号化部330と、変調部331と、送信無線部332と、ACK/NACK抽出部370と、再送制御部371と、転送制御部372と、一時記憶部377と、下り送信制御情報作成部379と、転送パケット受信部380と、転送パケット識別情報抽出部381と、ダミーパケット識別部382と、ダミーパケット識別情報抽出部383と、送信パケット作成部384とを備える。実施例1等の転送先無線基地局31と同一構成部には同一符号を付している。
図42に示すように、端末40は、符号化部403と、変調404と、送信無線部405と、受信無線部409と、復調部410と、復号部411と、下り送信制御情報抽出部431と、誤り確認部432と、一時記憶部433と、再送制御部434と、ACK/NACK作成部435とを備える。
次に動作について説明する。まず、上位装置であるMME/UPE11のROHC部121はIPヘッダを圧縮して、暗号化部122で暗号化を施し、PDCP PDU作成部123においてPDCP PDU情報(例えば、シーケンス番号)、データ長、CRCなどをヘッダとして暗号化されたデータに付加し、転送パケットを作成する。作成された転送パケットは、転送元無線基地局21に転送される。
転送元無線基地局21は、転送パケットを、転送制御部222で受信して、一時記憶部219に出力する。パケット作成部220は、一時記憶部219に記憶された転送パケットを読み出して、転送パケットを分割する等により送信パケットを作成する。作成された送信パケットは、符号化部230で符号化され、変調部231で変調されて、送信無線部232により所定の無線周波数で端末40に伝送される。尚、送信パケットは一時記憶部219で一時記憶される。
端末40は、送信パケットを、受信無線部409で受信し、復調部410で復調し、復号部411で復号する。復号されたパケットは、誤り確認部432で、CRCを用いる等して誤りを確認し、その結果を再送制御部434に通知する。
再送制御部434では、復号されたパケットに誤りがないと、「ACK」信号の生成をACK/NACK作成部435に指示し、誤りがあると「NACK」信号の生成をACK/NACK作成部435に指示する。作成された「ACK」信号又は「NACK」信号は、符号化部403、変調部404、送信無線部405を介して、転送元無線基地局21に伝送される。
転送元無線基地局21は、端末40から送信された「ACK」信号又は「NACK」信号を、受信無線部211、復調部212、復号部213を介して変調や復号等を行う。復号された「ACK」信号等は、ACK/NACK抽出部270に出力され、受信した信号が「ACK」信号か、「NACK」信号か、を抽出し、その結果を再送制御部218に出力する。尚、転送元無線基地局21や端末40等の符号化、変調の方式は事前に通知された送信制御情報に基づいて行われる。
再送制御部218は、「ACK」信号を受信したとき、一時記憶部219に記憶した送信パケットを消去し、「NACK」信号を受信したとき、下り送信制御情報作成部271に対して送信方法(変調、符号化方式等)を変更して送信制御情報を作成するように指示するとともに、スケジューラ部228に対して端末40に送信するよう指示する。
再送対象のパケットは、一時記憶部219に記憶されているため、パケット作成部220は、パケットを一時記憶部219から読み出して、再送対象の再送パケットを作成して、符号化部230等を介して端末40に伝送する。これにより、転送元無線基地局21から端末40に対して送信パケットの再送が行われる。
このような一連の動作中に、転送元無線基地局21から転送先無線基地局31へのハンドオーバが行われた場合について考える。
ハンドオーバ制御部216は、受信電界強度情報抽出部215からの受信電界強度情報から端末40のハンドオーバの発生を検出すると、再送制御部218や、ダミーパケット作成部223等を動作させるように指示する。
転送元無線基地局21では、端末40に送信した送信パケットの送達確認が行われないと、上位装置であるMME/UPE11への転送パケットの送達確認は行われない。したがって、端末40からの送信パケットが再送中や未送信のとき、転送パケットの送達確認は行われないことになる。その結果、「再送中」や「未送信」の送信パケット(以下、「未送達」の送信パケット)は、残留データとして、ハンドオーバ元である転送元無線基地局21に残ってしまう。かかる残留データは、ハンドオーバ先の転送先無線基地局31に本来転送されるべきデータである。残留データを転送させることで、ハンドオーバ後に継続して転送先無線基地局31から端末40にデータの伝送が行われる。
一方、送達確認がなされた送信パケットは、転送元無線基地局21の再送制御部218は一時記憶部219から削除する。この結果、送達確認済みの送信パケットは転送元無線基地局21に存在しなくなる。一方、ハンドオーバ先の転送先無線基地局31では、転送元無線基地局21が送信した送信パケットの送達確認はなされていない。よって、転送先無線基地局31では、MME/UPE11に送達確認済みの送信パケットの再送を要求して、転送元無線基地局21から端末40に伝送された送信パケットを、再度、転送先無線基地局31から端末40に伝送する。
そこで、本実施例5では、送達確認がなされた送信パケットについてはダミーデータにより送信パケットを作成するとともに送達確認済みであることを示す情報を付加して、ハンドオーバ元の転送元無線基地局21から、ハンドオーバ先の転送先無線基地局31に転送する。転送先無線基地局31では、送信パケットの送達確認を行うことができるため、送信パケットを端末40に伝送することもなく、伝送時間を削減し、スループットを向上させることができる。
尚、「未送達」の送信パケットも、「未送信」のデータや「再送中」のデータを用い、当該データをダミーデータとして送信パケットを作成し、転送先無線基地局31に転送する。「未送達」を示す情報も付加して転送する(或いは、実施例1等と同様に別途制御信号として転送してもよい)。「未送達」の送信パケットに含まれる「未送信」のデータ等を用いて、転送先無線基地局31から端末40にデータを送信することができる。
このダミーデータによる送信パケットの作成等は以下のように作成する。すなわち、転送元無線基地局21の再送制御部218は、ACK/NACK抽出部270からの「ACK」信号又はそれ以外の信号により、夫々「送達済み」又は「未送達」のダミーパケットを作成する。
本来なら、「未送達」のダミーパケットは、「再送中」のダミーパケットと、「未送信」のダミーパケットに分けて作成すべきであるが、本実施例6では、「再送中」と「未送信」とを「未送達」として取り扱うこととし、処理を早くしている。
再送制御部218は、「ACK」のとき、送達確認がなされた送信パケットのため、ダミーパケット作成部223とダミーパケット情報作成部224に「送達済み」のダミーパケットの作成を指示する。
ダミーパケット作成部223では、例えば、図19に示すように、すべて「0」やすべて「1」などと特定パターンのデータによりダミーパケットを作成する。ダミーパケット情報作成部224では、特定パターンの情報や、送達確認済みである等を示すダミーパケット情報を作成する。
転送パケット作成部221は、ダミーパケットを複数まとめる等して転送パケットを作成する。転送パケット情報作成部225は、ダミーパケット情報作成部224からのダミーパケット情報から、転送パケットに「送達済み」のダミーパケットが含まれる等の情報を付加する等により、転送パケット情報を作成する。
転送制御部222は、転送パケット作成部221からの転送パケットに、転送パケット情報作成部225からの転送パケット情報をヘッダとして付加して、転送先無線基地局31に転送する。転送パケット情報は、実施例1等と同様に、別途制御信号として転送するようにしてもよい。
一方、再送制御部218は、ACK/NACK抽出部270がそれ以外の信号を抽出したとき、「未送達」のダミーパケットの作成を、ダミーパケット作成部223とダミーパケット情報作成部224に指示する。「未送達」のダミーパケットは、例えば、図21や図22に示すように、転送元無線基地局21で送信されずに保持している「未送信」の実データや、再送のために保持している「再送中」の実データを用いたダミーパケットとする。
ダミーパケット作成部223では、「未送達」のデータ(実際には、「再送中」や「未送信」のデータ)を一時記憶部219から読み出して、ダミーデータとしてダミーパケットを作成する。ダミーパケット情報作成部224では、ダミーパケットの種類(「未送達」のダミーパケットであることを示す情報)や、送達未確認の情報、更に、ダミーパケットのシーケンス番号、ダミービットのパターン、ダミービット長を示す情報等をダミーパケット情報として作成する。以後は、「送達済み」の場合と同様である。
転送先無線基地局31は、転送元無線基地局21から転送されたダミーパケットを転送制御部372で受信して、転送パケット受信部380で一旦保持する。
転送パケット識別情報抽出部381は、転送パケットのヘッダに付加された(又は制御信号として転送された)転送パケット情報を抽出して、転送元無線基地局21から転送された転送パケットか、上位装置であるMME/UPE11から転送された転送パケットかを識別する。転送パケット受信部380は、転送パケット識別情報抽出部381において転送元無線基地局21からの転送パケットと識別したとき、保持した転送パケットをダミーパケット識別部382に出力する。
ダミーパケット識別部382は、ダミーパケット識別情報抽出部383で抽出されたダミーパケット識別情報を用いて、ダミーパケットである転送パケットが「送達済み」か、「未送達」か、を識別する。
ダミーパケット識別部382は、「送達済み」のダミーパケットのとき当該ダミーパケットを破棄し、「未送達」のとき当該ダミーパケットのデータを一時記憶部377に記憶する。また、ダミーパケット識別部382は、「未送達」のダミーパケットのとき、ダミーパケット識別情報抽出部383を介して再送制御部371に、対応するパケットの新規送信を依頼する。
再送制御部371は、「未送達」のダミーパケットに対して、対応するパケットの新規送信をスケジューラ部328に指示する。スケジューラ部328は、一時記憶部377から対応する「未送達」のダミーパケットのデータを読出して、送信パケット作成部384で送信パケットを作成させる。作成された送信パケットは、下り送信制御情報作成部379により作成された送信制御情報とともに、符号化部384等を介して、端末40に送信される。
端末40では、送信パケットの誤りを誤り確認部432で確認し、再送制御部434の制御により、「ACK」信号又は「NACK」信号が作成され、転送先無線基地局31に伝送される。
転送先無線基地局31の再送制御部371は、「ACK」を受信したとき、一時記憶部377に記憶された「未送達」のダミーパケットのデータを削除する。一方、再送制御部371は、「NACK」を受信したとき、スケジューラ部328等に対して、一時記憶部377に記憶された「未送達」のダミーパケットのデータを再送するよう制御する。
図43は、本実施例5における処理のシーケンス例である。重複した説明になるため、簡単に説明すると、まず、転送元無線基地局(BTS1)21ではハンドオーバを検知すると(S50)、転送元無線基地局21から端末40に転送された転送パケットの種別(「送達済み」か「未送達」)を検出し(S51)、「送達済み」のパケットに対しては、特定パターンによるダミーパケット、「未送達」のパケットには、実データをダミーデータとするダミーパケット、を夫々作成する(S52〜S54)。
その後、転送元無線基地局21から転送先無線基地局(BTS2)31にハンドオーバが実施される(S55)。転送元無線基地局21は、転送先無線基地局31に、ダミーパケットの種別や、送達確認済みか送達未確認かの情報等を示すダミー情報を通知して(S56)、ダミーパケットを転送する(S57)。上述したように、ダミー情報を転送パケットのヘッダに付加して転送してもよい。
転送先無線基地局31は、送信対象のパケットを確認し(S58、S60)、新規送信を行い(S61)、再送が必要な場合は再送する(S59)。
このように、本実施例5では、転送元無線基地局21から端末40に送信されて送達確認がなされた送信パケットは、転送先無線基地局31から端末40に送信されることがないため、かかる送信パケットを転送先無線基地局31から端末40に送信する場合と比較して、伝送時間を短くすることができ、スループットの向上を図ることができる。
次に、実施例6について説明する。本実施例6は、パケットを具体的に、MAC PDUや、RLC PDU、RLC SDUとした例である。ダミーパケットの種類は、実施例5と同様に「送達済み」と「未送達」の2種類である。
図23は全体のシステム構成例、図26は上位装置であるMME/UPE11の構成例、図44は転送元無線基地局21の構成例、図45は転送先無線基地局31の構成例、図46はダミーRLC PDUの例、図47は処理シーケンスの例、図48はダミーRLC PDUの例、図56は端末40の構成例、を夫々示す。
図23に示すE3Gシステムの構成について実施例1等で説明したため、その説明は省略する。図44に示すように転送元無線基地局21の構成は、実施例5の転送元無線基地局21(図40参照)に対して、新たに、HARQ制御部272と、ARQ制御部273と、ARQ一時記憶部274と、ダミーMAC PDU作成部275と、ダミーMAC PDU情報作成部276と、転送RLC PDU作成部277と、転送RLC PDU情報作成部278と、転送RLC SDU作成部279と、転送RLC SDU情報作成部280と、RLC SDU(PDCP PDU)作成部281と、RLC PDU作成部282と、MAC PDU作成部283と、HARQ一時記憶部284と、送信パケット作成部284を備える。
図45に示す転送先無線基地局31は、実施例5の転送先無線基地局31(図41参照)と比較して、新たに、HARQ制御部390と、HARQ一時記憶部391と、RLC SDU識別部392と、転送RLC SDU識別情報抽出部393と、RLC PDU識別部394と、転送RLC PDU識別情報抽出部395と、MAC PDU識別部396と、ダミーMAC PDU識別情報抽出部397と、MAC PDU作成部398と、ARQ制御部401と、ARQ一時記憶部402と、RLC SDU作成部403と、RLC PDU作成部404と、誤り確認部405を備える。
図56に示す端末40は、実施例5の端末40(図42参照)を比較して、新たに、HARQ一時記憶部440と、HARQ制御部441を備える。
次に、本実施例6の動作について説明する。まず、MME/UPE11において、実施例5と同様に転送パケットが構成される。転送パケットは、PDCP PDU(RLC SDU)の形式である。
転送元無線基地局21は、転送パケットであるPDCP PDUをRLC SDU受信部281で受信して、RLC PDU作成部282において、RLC SDUを分割して、複数のRLC PDUを作成する。RLC PDU作成部282は、作成した各RLC PDUをARQ一時記憶部274で一時記憶させるともに、MAC PDU作成部283に出力する。
MAC PDU作成部283は、RLC PDUを分割して、複数のMAC PDUを作成し、各MAC PDUをHARQ一時記憶部284に出力し、記憶させる。
スケジューラ部228は、端末40に対する送信を許可したとき、送信パケット作成部285に対して送信パケット(一つ、又は複数のMAC PDUで構成されたパケット)の作成を指示するとともに、下り送信制御情報作成部271に指定した送信方法(変調方式や、符号化方法等)を示す送信制御情報の作成を指示する。
送信パケット作成部285は、HARQ一時記憶部274に記憶されたMAC PDUを読み出して、ヘッダやCRC、シーケンス番号(SN)を付加して、送信パケットを作成する。送信パケット作成部285は、送信パケットを符号化部285に出力するとともに、HARQ一時記憶部284に記憶する。
送信パケットは、下り送信制御情報作製部271からの下り送信制御情報が付加されて、符号化部230等で符号化等が行われ、転送元無線基地局21から端末40に送信パケットが伝送される。
端末40は、送信パケットを受信して、受信無線部409等を介して、誤り確認部432において誤り確認を行う。その結果はHARQ制御部441に通知され、ACK/NACK作成部435から、誤りあり又はなしに応じて、それぞれ「NACK」信号又は「ACK」信号が作成される。作成された「NACK」又は「ACK」の各信号は、転送元無線基地局21に伝送する。尚、HARQ制御部441は、誤りを含む送信パケットをHARQ一時記憶部440に記憶する。
転送元無線基地局21は、受信無線部211等を介して端末40から送信された「ACK」信号又は「NACK」信号をACK/NACK抽出部270で抽出する。その結果はHARQ制御部272に通知される。
HARQ制御部272は、「ACK」信号を受信したとき、HARQ一時記憶部274に記憶した送信パケットのデータを消去する。
一方、HARQ制御部272は、「NACK」信号を受信したとき、送信方法等を変更して端末40に対象の送信パケットを送信するようスケジューラ部228に指示する。そして、スケジューラ部228からの指示により、送信パケットが端末40に再送される。尚、RLC PDUを構成するすべてのMAC PDUの送達確認がとれたとき(「ACK」信号を受信したとき)、HARQ制御部272は、ARQ制御部273を介して、ARQ一時記憶部274に記憶されたRLC PDUを消去するよう制御する。
この一連の動作中に、端末40が転送元無線基地局21から転送先無線基地局31にハンドオーバを実施した場合について以下に説明する。
実施例5と同様に、ハンドオーバ制御部216は、ハンドオーバの発生を検知すると、HARQ制御部272等に対して動作開始を指示する。HARQ制御部272は、ACK/NACK抽出部270において「ACK」信号を抽出したとき、特定パターン(例えば、すべて「0」や「1」等)のダミーデータを含むダミーMAC PDUIV型(図19参照)の作成を、ダミーMAC PDU作成部275に指示する(図44中、「新規送信情報」として示されている)。送達確認済みのデータは、すでにHARQ一時記憶部284から削除されているため、特定パターンのデータを用いている。
ダミーMAC PDU作成部275では、この指示により、かかるダミーMAC PDUIV型のMAC PDUを作成する。また、ダミーMAC PCU情報作成部276では、MAC PDUがダミーMAC PDUIV型であることや、MAC PDUのSN番号等を示すMAC PDU情報と、「送達確認済み」であることを示す送達情報とを作成する。これらをまとめて、ダミーMAC PDU識別情報とする。
転送RLC PDU作成部277は、複数のダミーMAC PDUからRLC PDUを作成する。作成されたRLC PDUはダミーMAC PDUを含むため、実施例2等と同様に転送RLC PDUとしてRLC PDUが作成される。作成されたRLC PDUの例を図46に示す。
転送RLC SDU作成部279は、複数の転送RLC PDUから転送RLC SDUを作成する。尚、MAC PCU情報や送達情報は、転送RLC PDU作成部277や、転送RLC SDU作成部279を経由して、各情報作成部278、280において、転送RLC PDUや転送RLC SDUであることを示す情報等が付加され、最終的に転送RLC SDU情報が作成される。この転送RLC SDU情報には、ダミーMAC PDU識別情報が含まれる。
転送制御部222は、転送RLC SDUに、転送RLC SDU情報をヘッダとして付加して転送先無線基地局31に転送する。或いは、別途転送RLC SDU情報のみ制御信号として転送するようにしてもよい。
ハンドオーバ先の転送先無線基地局31では、転送された転送RLC SDUを、転送制御部372で一旦保持する。そして、RLC SDU識別部392では、転送RLC SDU識別情報抽出部393で抽出した転送RLC SDU情報から、受信したRLC SDUが転送RLC SDUかを識別する。RLC SDU識別部392は、受信したRLC SDUが転送RLC SDUのときは当該転送RLC SDUをRLC PDU識別部394に出力する。
RLC PDU識別部394は、転送RLC SDUを分割して、各RLC PDUについて、転送RLC PDU識別情報抽出部395で抽出した転送RLC PDU情報から、転送RLC PDUか否かを識別する。RLC PDU識別部394は、転送RLC PDUをMAC PDU識別部396に出力する。
MAC PDU識別部396は、転送RLC PDUを分割し、各MAC PDUについて、ダミーMAC PDU識別情報抽出部397で抽出したダミーMAC PDU情報に基づいて、MAC PDUが「送達済み」か、「未送達」か、を識別する。これらの識別結果は、HARQ制御部390に通知される。
MAC PDUが「送達済み」のとき、HARQ制御部390は、MAC PDU識別部396に保持されたダミーMAC PDUを破棄する。送達確認が転送先無線基地局31でなされていれば問題ないからである。
一方、HARQ制御部390は、MAC PDUが「未送達」のとき、ダミーMAC PDUを、MAC PDU作成部398を介して、HARQ一時記憶部391に一時記憶させ、スケジューラ部328に端末40に新規送信を指示する。HARQ一時記憶部391に記憶された「未送達」のダミーMAC PDUは、送信パケット作成部384で送信パケットとして、端末40に送信される。
端末40は、誤り確認部432において誤りなく送信パケットを受信したかを判断し、「ACK」又は「NACK」を転送先無線基地局31に伝送する。以降、誤りなく送信パケットが端末40に伝送されるまで処理を繰り返すことになる。
図47は、本実施例6の処理シーケンスの例を示す図である。本実施例6における処理をまとめたものである。重複した説明となるため、簡単に説明する。
ハンドオーバ元の転送元無線基地局(BTS1)21では、ハンドオーバを検知すると(S50)、端末40に伝送しているMAC PDUが「送達済み」のMAC PDUか「未送達」のMAC PDUかを確認し(S61)、「送達済み」のMAC PDUに対してはダミーMAC PDUIV型、「未送達」のMAC PDUに対してV型又はVI型のダミーMAC PDUを作成する(S62)。そして、転送元無線基地局21は、ダミーMAC PDUから転送RLC PDUを作成し(S64)、転送RLC PDUから転送RLC SDUを作成する(S65)。
その後、ハンドオーバが実施された場合(S54)、転送元無線基地局21は、ダミーMAC PDU情報等のダミー情報を、ハンドオーバ先の転送先無線基地局31に通知し(S66)、転送RLC SDUを転送する(S67)。勿論、上述したように、ダミー情報を転送RLC SDUのヘッダに付加して転送してもよい。
転送先無線基地局31は、再送対象のMAC PDU(「未送達」のMAC PDU)を確認し(S68)、当該MAC PDUを端末(UE1)40に伝送する(S58)。
このように、本実施例6では、送達確認済みのMAC PDUはハンドオーバ先の転送先無線基地局31から端末40に伝送されないため、データの伝送時間を短くすることができ、スループットの向上を図ることができる。
次に実施例7について説明する。実施例6では、転送元無線基地局21は、RLC PDUを構成するすべてのMAC PDUの送達確認(「ACK」が端末40から返ってくること)がとれた場合に、ARQ一時記憶部274に記憶されたRLC PDUを消去することとした。
本実施例7では、RLC PDU単位で送達確認ができるまで、RLC PDUを構成するすべてのMAC PDUをARQ一時記憶部274に記憶する。そして、本実施例7では、このRLC PDUを用いてダミーMAC PDU(図20参照、ダミーMAC PDUV型)を作成し、転送先無線基地局31に転送する。
具体的には、以下のように作成する。すなわち、転送元無線基地局21の転送RLC PDU作成部277(図44)は、ARQ一時記憶部274に記憶されたRLC PDUを用いて、ダミーMAC PDUV型を含む転送RLC PDUを作成する。転送RLC PDU作成部277は、ARQ一時記憶部274から消去されなかったMAC PDUの実データを用いてダミーMAC PDUを作成する。図48は、転送RLC PDUの構成例を示す図である。
転送RLC PDU情報作成部278は、MAC PDUは送達確認済みであることを示す送達情報や、ダミーMAC PDUV型とそのSN番号等を含むMAC PDU情報を作成し、更に転送RLC PDUであることを示す情報等を含む転送RLC PDU情報を作成し、これらを、転送RLC SDU作成部279及び転送RLC SDU情報作成部280に出力する。以降の処理は実施例6と同様である。
本実施例7においても、ダミーMAC PDUを構成するデータについて実データを用いた以外は実施例6と同様のため、実施例6と同様に、スループットの向上を図ることができる。
次に実施例8について説明する。実施例6では、ダミーMAC PDUの種類は、「送達確認済み」と「未送達」の2種類として説明した。本実施例8では、「未送達」について、「未送信」と「再送中」とに分けることで、「送達確認済み」と、「未送信」と、「再送中」の3種類のダミーMAC PDU(夫々、IV型(図19)、VI型(図21)、VII型(図22))を作成する。「再送中」であることを示すMAC PDUを転送元無線基地局21から転送先無線基地局31に転送することで、転送先無線基地局31では再送を継続することができる。
図49は転送元無線基地局21の構成例、図50は転送先無線基地局31の構成例、図51は処理シーケンスの例、図23が全体システムの構成例、図56が端末40の構成例、を夫々示す。以下では実施例6と異なる部分を説明する。
転送元無線基地局21のHARQ制御部251は、ACK/NACK抽出部270からの抽出結果に基づいて、送信パケット(1つ又は複数のMAC PDUから構成される)の状態を検出する。すなわち、HARQ制御部251は、「ACK」が返ってくると「送達済み」、「NACK」が返ってくると「再送中」、いずれも返ってこないと「未送信」、を検出する。
HARQ制御部251は、「再送中」のMAC PDUをHARQ一時記憶部284から読み出し、ダミーMAC PDUVII型の作成をダミーMAC PDU作成部275に指示する。また、ダミーMAC PDU情報作成部276では、ダミーMAC PDUのSN番号やVII型であることや再送中であること等を示すダミー情報とともに、再送情報(再送回数やデータ長、前回送信時の送信方法(変調方法やRV情報)等)を作成し、転送RLC PDU情報作成部278を介して、転送RLC SDU情報作成部280に出力する。尚、再送情報は、転送RLC PDU情報作成部278や転送RLC SDU情報作成部280で作成されてもよい。
また、HARQ制御部251は、「未送信」のMAC PDUについてもHARQ一時記憶部284から読み出して、ダミーMAC PDUVI型の作成をダミーMAC PDU作成部275に指示する。ダミーMAC PDU情報作成部276では、未送信であること等を示すダミー情報とともに、同様に再送情報を作成する。
尚、「送達済み」の場合は実施例6と同様である。
各情報作成部276等で作成された情報は、実施例6等を同様に、MAC PDUのヘッダ等に付加されて転送先無線基地局31に転送される、或いは制御信号として別途転送されてもよい。以降は、実施例6と同様の処理を行い、ハンドオーバ先の転送先無線基地局31に転送RLC SDUが転送される。
転送先無線基地局31は、転送RLC SDUをRLC SDU識別部392で識別等を行い、RLC SDUから分割されたMAC PDUがMAC PDU識別部396に出力される。
MAC PDU識別部396は、ダミーMAC PDU識別情報抽出部397で抽出した情報に基づいて、入力されたMAC PDUが「再送中」か、「未送信」か、「送達済み」か、を識別する。
「再送中」のとき、MAC PDU識別部396は再送情報をHARQ制御部290に通知し、HARQ制御部290は再送情報に基づいて転送先無線基地局31から端末40に送信データの再送を行う。一方、「未送信」のとき、スケジューラ部328に従って新規送信が行われる。
本実施例8でも、実施例6と同様に、ハンドオーバ先である転送先無線基地局31から端末40に、送達確認されたRLC PDUの伝送が行われないため、スループットの向上を図ることができる。
次に実施例9について説明する。本実施例9では、実施例6〜8について、ダミーMAC PDUの先頭や末尾に識別子を付加して、ダミーMAC PDUであることを識別するようにする。転送先無線基地局31では、この識別子を利用することで、容易にダミーMAC PDUを識別することができる。図51乃至図55に識別子が付加されたダミーMAC PDUから構成される転送RLC PDUの構成例を示す。
この識別子の作成について、実施例7の構成を利用して説明する。転送元無線基地局21のダミーMAC PDU作成部275(図44参照)は、HARQ制御部272からの指示に基づいて、HARQ一時記憶部284に記憶された「未送達」のデータを用いてダミーMAC PDUを作成するとともに、識別子を作成してダミーMAC PDUの先頭や末尾に付加する。
また、ダミーMAC PDU作成部275は、「送達済み」についても識別子をダミーMAC PDUの先頭や末尾に付加して、ダミーMAC PDUを作成する。そして、以降は実施例7と同様に処理が行われる。
尚、識別子は、ダミーMAC PDUの型を識別できるように夫々異なる識別子としてもよい。転送先無線基地局31では、容易にダミーMAC PDUを識別できるとともに、その型まで識別することが可能となる。
次に実施例10について説明する。本実施例10は上り方向の伝送の際に、時間等を演算し、時間がかかりすぎると、転送元から転送先無線基地局31へのダミーデータの転送を行わずに、端末40から転送先無線基地局31にRLC SDUを構成するすべてのMAC PDUを送信する。処理時間を少なくすることができるため、伝送時間を短くでき、スループットの向上を図ることができる。
実施例2の構成(図29〜図31)を用いて説明する。
まず、ダミーデータを含む転送RLC SDUを転送先無線基地局31に転送する際に、ダミーMAC PDUを作成し、転送RLCを作成するまでの時間T1を演算する。例えば、HARQ制御部251が、ダミーMAC PDU作成部261にダミーMAC PDU作成を指示したときの時間を、かかる指示とともにダミーMAC PDU作成部261に通知し、順次、ダミーRLC
PDU作成部263、転送RLC SDU作成部265に通知し、転送RLC SDU作成部265は、転送RLC SDUを作成し終えた時間を計り、HARQ制御251からの時間と作成し終えた時間の差分からT1を演算する。
次に、転送元無線基地局21から転送先無線基地局31にダミーMAC PDUを含む転送RLC SDUが転送され、端末40から転送先無線基地局31に伝送された送信パケットの送達確認がとれるまでの時間T2を演算する。例えば、HARQ制御部350で転送パケットの受信時から「ACK」作成をACK/NACK作成部326へ指示するまでの時間をT2とする。
一方、転送RLC SDUを構成するすべてのMAC PDUについて、端末40から転送先無線基地局31に新規送信し、送達確認がとれるまでの時間をT3とする。例えば、HARQ制御部350において、端末40からの送信パケットがHARQ一時記憶部351に記憶されてから、「ACK」作成を指示するまでの時間をT3とする。
このとき、
T1+T2>T3
となったとき、ハンドオーバ元の転送元無線基地局21からハンドオーバ先の転送先無線基地局31への転送RLC SDUの転送を行わず、端末40から転送先無線基地局31に転送RLC SDUを構成するすべてのMAC PDUを送信する。転送元から転送先の無線基地局31への転送RLC SDUの転送時間の方が、端末40から転送先無線基地局31への伝送時間よりも多く時間がかかるためである。
尚、時間T3を閾値として演算してもよい。
次に実施例11について説明する。実施例10では上り方向について説明したが、本実施例11では下り方向について説明する。構成等は実施例6を用いる(図29〜図31参照)。
まず、ダミーMAC PDU作成開始から、転送RLC SDUを作成し終えるまでの時間T4を演算する。例えば、実施例10と同様に、HARQ制御部251がダミーMAC PDU作成を指示した時間から、転送RLC SDU作成部265で転送RLC SDUを作成するまでの時間を計ればよい。
次に、転送先無線基地局31において、転送RLC SDUを受信した後、端末40に新規送信又は再送を行い、送達確認がとれるまでの時間T5を測定する。例えば、転送制御部320で転送RLC SDUを受信した時間を計りその情報をRLC SDUとともにMAC PDU識別部356まで出力して、HARQ制御部350に通知し、HARQ制御部350が「ACK」作成の指示をACK/NACK作成部326に指示するまでの時間を、HARQ制御部350で測定する。
一方、転送RLC SDUを構成するすべてのMAC PDUを転送先無線基地局31から端末40に送信して送達確認がとれるまでの時間T5を測定する。例えば、転送RLC SDUの受信時からすべてのMAC PDUについて「ACK」作成の指示をACK/NACK作成部326に出力するまでの時間を、HARQ制御部350で演算する。
このとき、
T4+T5>T6
となった場合、ハンドオーバ元の転送元無線基地局21からハンドオーバ先の転送先無線基地局31に転送RLC SDUの転送を行わずに、転送先無線基地局31では、対応するRLC SDUを構成するすべてのMAC PDUを端末40に転送する。転送RLC SDUの転送時間の方が、端末40でのMAC PDUの伝送時間よりも、時間がかかるからである。
尚、時間T6を閾値としてもよい。
本実施例11も、実施例10と同様に、処理時間を短くすることができるため、スループットの向上を図ることができる。
本発明は、携帯電話やPDA(Personal Digital Assistance)などの移動端末が無線基地局との間で無線通信を行う無線通信システムに利用して好適である。

Claims (30)

  1. 第1の無線基地局と端末との間で無線通信が行われている状態からハンドオーバにより前記第1の無線基地局に代わり第2の無線基地局と前記端末との間で無線通信が行われる無線通信システムにおいて、
    前記第1の無線基地局には、
    前記第1の無線基地局に残留したデータを前記第2の無線基地局に転送する場合に、前記端末から前記第1の無線基地局に送信された送信パケットのうち、送達確認のとれていない未送達のパケットに対してダミーパケットを作成し、前記ダミーパケットを含むデータパケットを作成するデータパケット作成部と、
    作成された前記データパケットをハンドオーバ先の前記無線基地局に転送する転送部とを備えることを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記データパケット作成部は、前記データパケットには前記ダミーパケットと前記送達確認済みパケットとを識別する識別情報を前記データパケットに付加することを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  3. 前記データパケット作成部は、前記ダミーパケットのシーケンス番号、前記ダミーパケットに含まれるダミービットのパターン、前記ダミービット長を示すデータパケット情報を、前記データパケットに付加することを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  4. 前記データパケット作成部は、前記ダミーパケットの先頭又は末尾に、ダミーパケットであることを示す識別子を付加して前記ダミーパケットを作成することを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  5. 前記未送達のパケットには、前記端末から前記第1の無線基地局に前記パケットが送信されていない未受信パケットと、前記端末から送達確認がとれずに前記端末から前記第1の無線基地局に再び送信する再送パケットとを含み、
    前記データパケット作成部は、前記未受信のパケットに対しては、特定パターンのデータから構成される前記ダミーパケットを作成し、前記再送パケットに対しては、誤りを含む再送中のデータから構成される前記ダミーパケットを作成することを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  6. 前記データパケット作成部は、前記特定パターンから構成される前記ダミーパケットと、前記再送中のデータから構成される前記ダミーパケットとを識別する識別情報を前記各ダミーパケットに付加することを特徴する請求項5記載の無線通信システム。
  7. 前記データパケット作成部は、前記再送中のデータから前記ダミーパケットを作成するとき、前記端末から前記第1の無線基地局への前記パケットの送信回数、前記パケットのデータ長、前記端末から前記第1の無線基地局に前記パケットを前回送信したときの送信方法の少なくとも一つを含む再送情報を、前記ダミーパケットに付加することを特徴とする請求項5記載の無線通信システム。
  8. 前記データパケット作成部は、前記端末から前記第1の無線基地局に送達確認のとれたパケットから送達確認済みパケットを作成し、前記ダミーパケットと前記送達確認済みパケットとから前記データパケットを作成することを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  9. 端末と無線通信を行う無線基地局において、
    ハンドオーバが実行されたとき、残留したデータをハンドオーバ先の無線基地局に転送する場合に、前記端末からの伝送されたパケットが、前記端末から送達確認のとれていない再送中又は未送信である未送達のパケットか、送達確認のとれた送達済みのパケットかを識別するパケット識別部と、
    前記パケット識別部により前記未送達のパケットと識別された前記パケットに対し、ダミーパケットを作成し、前記ダミーパケットを含むデータパケットを作成するデータパケット作成部と、
    作成された前記データパケットをハンドオーバ先の無線基地局に転送する転送部とを備えることを特徴とする無線基地局。
  10. 前記未送達のパケットには、前記端末から前記第1の無線基地局に前記パケットが送信されていない未受信パケットと、前記端末から送達確認がとれずに前記端末から前記第1の無線基地局に再び送信する再送パケットとを含み、
    前記パケット識別部は、前記端末から伝送されたパケットが、前記未受信のパケットか前記再送パケットかを識別し、
    前記データパケット作成部は、前記未受信のパケットに対しては、特定パターンのデータから構成される前記ダミーパケットを作成し、前記再送パケットに対しては、誤りを含む再送中のデータから構成される前記ダミーパケットを作成することを特徴とする請求項9記載の無線通信システム。
  11. 前記データパケット作成部は、前記端末から前記第1の無線基地局に送達確認のとれたパケットから送達確認済みパケットを作成し、前記ダミーパケットと前記送達確認済みパケットとから前記データパケットを作成することを特徴とする請求項9記載の無線通信システム。
  12. 端末と無線通信を行う無線基地局において、
    ハンドオーバが実行されたとき、ハンドオーバ元の無線基地局から残留した残留データが転送される場合に、ハンドオーバ元の無線基地局から転送されたデータパケットを受信するデータパケット受信部と、
    前記データパケットに付加されたデータパケット識別情報から、前記データパケットにダミーパケットが含まれるか否かを識別するダミーパケット識別部と、
    前記ダミーパケットが含まれるとき、前記ダミーパケットに対応するパケットの送信を前記端末に要求する送信要求部と、
    前記要求した前記パケットを前記端末から受信する要求パケット受信部と、
    前記端末から受信した前記要求パケットの誤りの有無を確認する誤り確認部と、
    誤りがないとき、前記要求パケット受信部で受信したパケットを含むパケットを上位装置に伝送する伝送部とを備えることを特徴とする無線基地局。
  13. 更に、前記ダミーパケットが含まれているとき、前記端末から前記ハンドオーバ元の無線基地局への前記パケットの送信回数、前記パケットのデータ長、前記端末から前記ハンドオーバ元の無線基地局に前記パケットを前回送信したときの送信方法、を示す再送情報を、前記データパケットから抽出して、前記再送情報に基づいて前記端末からの前記パケットの再送を継続する再送継続部を備えることを特徴とする請求項12記載の無線基地局。
  14. 第1の無線基地局と端末との間で無線通信が行われているときにハンドオーバにより前記第1の無線基地局に代わり第2の無線基地局と前記端末との間で無線通信が行われる無線通信システムにおいて、
    前記第1の無線基地局には、
    前記第1の無線基地局に残留した残留データを前記第2の無線基地局に転送する場合に、前記端末から前記第1の無線基地局に送達確認のとれていない未送達のMAC PDUに対してダミーMAC PDUを作成し、前記MAC PDUを含むRLC SDUを作成するRLC SDU作成部と、
    作成された前記RLC SDUをハンドオーバ先の前記無線基地局に転送する転送部とを備え、
    前記ハンドオーバ先の無線基地局には、
    前記RLC SDUを受信するRLC SDU受信部と、
    受信した前記RLC SDUから前記未送達のMAC PDUの伝送要求を前記端末に要求し、前記未送達のMAC PDUを前記端末から受信する未送達MAC PDU受信部とを備えることを特徴とする無線通信システム。
  15. 端末と無線通信を行う無線基地局において、
    ハンドオーバが実行されたとき、残留したデータをハンドオーバ先の無線基地局に転送する場合に、前記端末からの伝送されたMAC PDUが、前記端末から送達確認のとれていない再送中又は未送信である未送達のMAC PDUか、送達確認のとれた送達済みのMAC PDUかを識別するパケット識別部と、
    前記パケット識別部により前記未送達のMAC PDUと識別された前記MAC PDUに対し、ダミーMAC PDUを作成し、前記ダミーMAC PDUを含むRLC SDUを作成するデータパケット作成部と、
    作成された前記RLC SDUをハンドオーバ先の無線基地局に転送する転送部とを備えることを特徴とする無線基地局。
  16. 端末と無線通信を行う無線基地局において、
    ハンドオーバが実行されたとき、ハンドオーバ元の無線基地局に残留した残留データが転送される場合に、ハンドオーバ元の無線基地局から転送されたMAC SDUを受信するデータパケット受信部と、
    前記MAC SDUに付加されたデータパケット識別情報から、前記MAC SDUにダミーMAC PDUが含まれるか否かを識別するダミーパケット識別部と、
    前記ダミーMAC PDUが含まれるとき、前記ダミーMAC PDUに対応するMAC PDUの送信を前記端末に要求する送信要求部と、
    前記要求した前記MAC PDUを前記端末から受信する要求パケット受信部と、
    前記端末から受信した前記MAC PDUの誤りの有無を確認する誤り確認部と、
    誤りがないとき、前記要求パケット受信部で受信した前記MAC PDUを含むRLC SDUを上位装置に伝送する伝送部とを備えることを特徴とする無線基地局。
  17. 第1の無線基地局と端末との間で無線通信が行われているときにハンドオーバにより前記第1の無線基地局に代わり第2の無線基地局と前記端末との間で無線通信が行われる無線通信システムにおいて、
    前記第1の無線基地局には、
    前記第1の無線基地局に残留したデータを前記第2の無線基地局に転送する場合に、前記第1の無線基地局から前記端末に送信された送信パケットのうち、前記端末から送達確認のとれた送達済みパケットに対して送達済みのダミーパケット、又は、前記端末に未送達の送信パケットに対して未送達のダミーパケットを作成し、いずれかのダミーパケットを含むデータパケットを作成するデータパケット作成部と、
    作成した前記データパケットを前記第2の無線基地局に転送する転送部とを備えることを特徴とする無線通信システム。
  18. 前記未送達のパケットには、前記第1の無線基地局から前記端末に前記パケットが送信されていない未送信パケットと、前記端末から送達確認がとれずに前記第1の無線基地局から前記端末に再び送信する再送パケットとを含み。
    前記データパケット作成部は、前記未受信パケット及び前記再送パケットに対しては、それぞれ前記端末に送信されていない実データ又は前記端末に再送中の実データから、前記ダミーパケットを作成することを特徴とする請求項17記載の無線通信システム。
  19. 前記データパケット作成部は、特定パターンのダミーデータにより前記送達済みのダミーパケットを作成することを特徴とする請求項17記載の無線通信システム。
  20. 端末と無線通信を行う無線基地局において、
    前記端末によりハンドオーバが実行されたとき、残留した残留データをハンドオーバ先の無線基地局に転送する場合に、前記端末へ送信するパケットが、前記端末から送達確認のとれた送達済みのパケットか、再送中又は未送信である未送達のパケットかを識別するパケット識別部と、
    前記パケット識別部により送達済みのパケットと識別された前記パケットに対して送達済みダミーパケットを作成し、前記未送達のパケットと識別された前記パケットに対して未送達のダミーパケットを作成し、いずれかのダミーパケットを含むデータパケットを作成するデータパケット作成部と、
    作成された前記データパケットをハンドオーバ先の無線基地局に転送する転送部とを備えることを特徴とする無線基地局。
  21. 端末と無線通信を行う無線基地局において、
    ハンドオーバが実行されたとき、ハンドオーバ元の無線基地局に残留した残留データが転送される場合に、ハンドオーバ元の無線基地局から転送されたデータパケットを受信するデータパケット受信部と、
    前記データパケットに付加されたデータパケット識別情報から、前記データパケットに送達済みのダミーパケットが含まれるか、未送達のダミーパケットが含まれるかを識別するダミーパケット識別部と、
    前記未送達のダミーパケットが含まれるとき、前記未送達のダミーパケットに含まれる実データを前記端末に送信する送信部を備えることを特徴とする無線基地局。
  22. 第1の無線基地局と端末との間で無線通信が行われているときにハンドオーバにより前記第1の無線基地局に代わり第2の無線基地局と前記端末との間で無線通信が行われる無線通信システムにおいて、
    前記第1の無線基地局には、
    前記第1の無線基地局に残留したデータを前記第2の無線基地局に転送する場合に、前記第1の無線基地局から前記端末に送信されたMAC PDUのうち、前記端末から送達確認のとれた送達済みMAC PDUに対して送達済みのダミーMAC PDU、又は、前記端末に未送達の送信MAC PDUに対して未送達のダミーMAC PDUを作成し、いずれかのダミーMAC PDUを含むRLC SDUを作成するデータパケット作成部と、
    作成した前記RLC SDUを前記第2の無線基地局に転送する転送部とを備え、
    前記第2の無線基地局には、
    前記RLC SDUを受信するデータパケット受信部と、
    受信した前記RLC SDUに前記未送達のダミーMAC PDUが含まれているとき、前記未送達のダミーMAC PDUに対応するMAC PDUを前記端末に送信するパケット送信部とを備えることを特徴とする無線通信システム。
  23. 端末と無線通信を行う無線基地局において、
    ハンドオーバが実行されたとき、残留した残留データをハンドオーバ先の無線基地局に転送する場合に、前記端末へ送信するMAC PDUが、前記端末から送達確認のとれた送達済みのMAC PDUか、再送中又は未送信である未送達のMAC PDUかを識別するパケット識別部と、
    前記パケット識別部により送達済みのMAC PDUと識別された前記MAC PDUに対して送達済みダミーMAC PDUを作成し、前記未送達のMAC PDUと識別された前記MAC PDUに対して未送達のダミーMAC PDUを作成し、いずれかのダミーMAC PDUを含むRLC SDUを作成するデータパケット作成部と、
    作成された前記RLC SDUをハンドオーバ先の無線基地局に転送する転送部とを備えることを特徴とする無線基地局。
  24. 端末と無線通信を行う無線基地局において、
    ハンドオーバが実行されたとき、ハンドオーバ元の無線基地局に残留した残留データが転送される場合に、ハンドオーバ元の無線基地局から転送されたRLC SDUを受信するデータパケット受信部と、
    前記RLC SDUに付加されたデータパケット識別情報から、前記RLC SDUに送達済みのダミーMAC PDUが含まれるか、未送達のダミーMAC PDUが含まれるかを識別するダミーMAC PDU識別部と、
    前記未送達のダミーMAC PDUが含まれるとき、前記未送達のダミーMAC PDUに含まれる実データを前記端末に送信する送信部を備えることを特徴とする無線基地局。
  25. 第1の無線基地局と端末との間で無線通信が行われているときにハンドオーバにより前記第1の無線基地局に代わり第2の無線基地局と前記端末との間で無線通信が行われる無線通信システムにおける無線通信方法において、
    前記第1の無線基地局において、
    前記第1の無線基地局に残留したデータを前記第2の無線基地局に転送する場合に、前記端末から前記第1の無線基地局に送信された送信パケットのうち、送達確認のとれていない未送達のパケットに対してダミーパケットを作成し、前記ダミーパケットを含むデータパケットを作成し、
    作成された前記データパケットをハンドオーバ先の前記無線基地局に転送し、
    前記第2の無線基地局において、
    前記データパケットを受信し、
    受信した前記データパケットから前記未送達のパケットの伝送要求を前記端末に要求し、前記未送達のパケットを前記端末から受信することを特徴とする無線通信方法。
  26. 第1の無線基地局と端末との間で無線通信が行われているときにハンドオーバにより前記第1の無線基地局に代わり第2の無線基地局と前記端末との間で無線通信が行われる無線通信システムにおける無線通信方法において、
    前記第1の無線基地局において、
    前記第1の無線基地局に残留したデータを前記第2の無線基地局に転送する場合に、前記第1の無線基地局から前記端末に送信された送信パケットのうち、前記端末から送達確認のとれた送達済みパケットに対して送達済みのダミーパケット、又は、前記端末に未送達の送信パケットに対して未送達のダミーパケットを作成し、いずれかのダミーパケットを含むデータパケットを作成し、
    作成した前記データパケットを前記第2の無線基地局に転送し、
    前記第2の無線基地局において、
    前記データパケットを受信し、
    受信した前記データパケットに前記未送達のダミーパケットが含まれているとき、前記未送達のダミーパケットに対応するパケットを前記端末に送信することを特徴とする無線通信システム。
  27. 所定数のデータブロックを含むデータユニットを形成してからルーティングを行う装置にデータ転送を行う第1の無線基地局から、第2の無線基地局に端末との無線接続を切り替えるハンドオーバ方法において、
    前記第1の無線基地局が保有する該端末から受信済みのデータブロック又は該端末への未送信のデータブロックが前記データユニットの形成に満たない量のデータブロックである場合に、他のデータを用いて前記データユニットの形成が可能なデータ量を得て、
    形成した該データユニットを前記第1の無線基地局から前記第2の無線基地局に送信する、
    ことを特徴とするハンドオーバ方法。
  28. 前記他のデータは、前記端末から未受信であるデータブロックの存在を通知する情報又は前記端末へ送信済みのデータブロックの存在を通知する情報であることを特徴とする請求項27記載のハンドオーバ方法。
  29. 前記第2の無線基地局には、
    前記データパケットを受信するデータパケット受信部と、
    受信した前記データパケットから前記未送達のパケットの伝送要求を前記端末に要求し、前記未送達のパケットを前記端末から受信する未送達パケット受信部とを備えることを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  30. 前記第2の無線基地局には、
    前記データパケットを受信するデータパケット受信部と、
    受信した前記データパケットに前記未送達のダミーパケットが含まれているとき、前記未送達のダミーパケットに対応するパケットを前記端末に送信するパケット送信部とを備えることを特徴とする請求項17記載の無線通信システム。
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