JPWO2007138995A1 - Dust cover fixing bracket - Google Patents
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Abstract
ダストカバーを装着箇所に固定すべくダストカバーに埋設される環状の固定金具であって、環状基部とその内径縁に設けられて装着箇所に対する嵌合代を設定する円錐面状の内径歯とを一体に有する固定金具において、ダストカバーを装着するときに固定金具全体が傾いた状態で装着されるのを抑制することができ、もって正確な装着状態を実現することができるダストカバー用固定金具を提供する。この目的達成のため、環状基部の厚みよりも内径歯の厚みを薄く設定することにより装着嵌合時、内径歯が変形するときに環状基部は追随変形しにくい構造とする。また、内径歯の根元部に薄肉部を設定することにより装着嵌合時、内径歯が変形するときに環状基部は追随変形しにくい構造とする。An annular fixing bracket embedded in the dust cover in order to fix the dust cover to the mounting location, comprising an annular base portion and a conical inner diameter tooth provided on the inner diameter edge thereof for setting a fitting allowance for the mounting location. The fixing bracket for the dust cover that can suppress the mounting of the entire mounting bracket in an inclined state when mounting the dust cover in the integrated mounting bracket, and can realize an accurate mounting state. provide. In order to achieve this object, the thickness of the inner diameter tooth is set to be smaller than the thickness of the annular base portion so that the annular base portion is not easily deformed when the inner diameter tooth is deformed during fitting. In addition, by setting a thin wall portion at the root of the inner diameter tooth, the annular base portion is less likely to follow and deform when the inner diameter tooth is deformed during fitting.
Description
本発明は、ダストカバーを装着箇所に固定すべくダストカバーに埋設される固定金具に関するものである。 The present invention relates to a fixing bracket embedded in a dust cover so as to fix the dust cover to a mounting location.
図9に示すように、従来からボールジョイント51の揺動作動部を保護するためにダストカバー52が利用されており、所定のゴム状弾性体により環状に成形されたこのダストカバー52の軸方向一端部には、このダストカバー52を装着の相手部品であるジョイントソケット53に固定するための環状の固定金具54が埋設されている。
As shown in FIG. 9, a
図10に拡大して示すように、この固定金具54は、金属板のプレス加工により成形されたものであって、断面略U字状に折り曲げられた環状基部55の内径縁に、ジョイントソケット53に対する嵌合代を設定するための円錐面状の内径歯56が一体成形されている。
As shown in FIG. 10 in an enlarged manner, the
また図11に示すように、この固定金具54は、ゴム状弾性体よりなるダストカバー52を成形型57により成形するときに成形型57内に挿入され、ダストカバー52の成形と同時にダストカバー52内に埋設される(インサート成形)。
As shown in FIG. 11, the
また図10に示したように、この固定金具54は、ダストカバー52の端面52aよりも所定距離d軸方向に後退した位置に埋設されるので、図11に示したように当該固定金具54を成形型57内に挿入したときに当該固定金具54が所定の高さ位置に定置されるよう成形型57の内面には、固定金具高さ位置規定用のピン58が複数立設されている。したがって、固定金具54はこのピン58の上に載った状態でダストカバー52が成形されるので、成形後ダストカバー52を成形型57から取り出すと、ダストカバー52の端面52aにはピン58の抜け痕である凹み59(図10)が複数形成される。
Further, as shown in FIG. 10, the
また図12に示すように、ダストカバー52は、ジョイントソケット53に設けた外周段差部53aに嵌合冶具60を用いて嵌合される。
Further, as shown in FIG. 12, the
しかしながら、上記従来技術には、以下の不都合がある。 However, the above prior art has the following disadvantages.
すなわち先ず、上記したように固定金具52の内径歯56にジョイントソケット53に対する嵌合代が設定されているために、上記図12の装着作業を行なう際には冶具60によって固定金具54を強圧することになるが、冶具60の形状によっては、図示するように固定金具54全体が傾いた状態で装着されることがあり(∠θ参照)、このままの状態で装着作業が終了するために、固定金具54の機能(ソケット54からの抜け防止)が不安定になることがある。
That is, first, as described above, since the fitting margin with respect to the
また、固定金具54の環状基部55は、所定の強度を確保すべく断面略U字状に折り曲げられているが、このような形状とされているために金属板二層分のボリュームを有しており、よって固定金具54全体としての部品重量が重いと云う不都合がある。昨今、自動車産業やその他の一般産機の分野では部品の軽量化が急速に進められており、ダストカバー52も例外ではない。
In addition, the
また、上記したように成形型57に固定金具高さ位置規定手段としてピン58が立設されているために、型構造が複雑で、型メンテナンスに多くの手間と時間がかかる不都合がある。
In addition, as described above, since the
本発明は以上の点に鑑みて、ダストカバーを装着するときに固定金具全体が傾いた状態で装着されるのを抑制することができ、もって正確な装着状態を実現することができるダストカバー用固定金具を提供することを目的とする。 In view of the above, the present invention can suppress mounting of the entire fixing bracket in an inclined state when mounting the dust cover, and thus can realize an accurate mounting state. An object is to provide a fixing bracket.
またこれに加えて、部品の軽量化を実現することができ、しかも成形型から固定金具高さ位置規定手段であるピンを省略して型構造を簡素化することができるダストカバー用固定金具を提供することを目的とする。 In addition to this, there is provided a dust cover fixing bracket that can reduce the weight of the component and can simplify the mold structure by omitting the pin that is the fixing bracket height position defining means from the mold. The purpose is to provide.
上記目的を達成するため、本発明の請求項1による固定金具は、ダストカバーを装着箇所に固定すべく前記ダストカバーに埋設される環状の固定金具であって、環状基部と前記環状基部の内径縁に設けられて前記装着箇所に対する嵌合代を設定する円錐面状の内径歯とを一体に有する固定金具において、前記環状基部の厚みよりも前記内径歯の厚みを薄く設定することにより、装着嵌合時前記内径歯が変形するときに前記環状基部は追随変形しにくい構造を有することを特徴とするものである。
In order to achieve the above object, a fixture according to
また、本発明の請求項2による固定金具は、ダストカバーを装着箇所に固定すべく前記ダストカバーに埋設される環状の固定金具であって、環状基部と前記環状基部の内径縁に設けられて前記装着箇所に対する嵌合代を設定する円錐面状の内径歯とを一体に有する固定金具において、前記内径歯の根元部に薄肉部を設定することにより、装着嵌合時前記内径歯が変形するときに前記環状基部は追随変形しにくい構造を有することを特徴とするものである。
The fixing bracket according to
また、本発明の請求項3による固定金具は、ダストカバーを装着箇所に固定すべく前記ダストカバーに埋設される環状の固定金具であって、環状基部と前記環状基部の内径縁に設けられて前記装着箇所に対する嵌合代を設定する円錐面状の内径歯とを一体に有する固定金具において、前記環状基部を前記内径歯とは反対向きに傾斜する円錐面状に設定することにより、装着嵌合時前記内径歯が変形するときに前記環状基部は追随変形しにくい構造を有することを特徴とするものである。
The fixing bracket according to
また、本発明の請求項4による固定金具は、ダストカバーを装着箇所に固定すべく前記ダストカバーに埋設される環状の固定金具であって、環状基部と前記環状基部の内径縁に設けられて前記装着箇所に対する嵌合代を設定する円錐面状の内径歯とを一体に有する固定金具において、前記内径歯の円錐面形状とは反対向きに傾斜する円錐面状の傾斜基部を前記環状基部に設けるとともに前記傾斜基部の内径縁に前記内径歯を設けることにより、装着嵌合時前記内径歯が変形するときに前記環状基部は追随変形しにくい構造を有することを特徴とするものである。
The fixing bracket according to
また、本発明の請求項5による固定金具は、上記した請求項1、2または3記載の固定金具において、環状基部は平板一層よりなるとともに円周上部分的な立体構造を円周上に複数有し、前記立体構造は当該固定金具をダストカバー成形型に挿入するときに高さ位置規定手段として利用可能な突起部を有することを特徴とするものである。
The fixing bracket according to claim 5 of the present invention is the fixing bracket according to
更にまた、本発明の請求項6による固定金具は、上記した請求項4記載の固定金具において、環状基部は平板一層よりなるとともに当該固定金具をダストカバー成形型に挿入するときに高さ位置規定手段として利用可能な軸方向立ち上げ部を傾斜基部の外径側に有することを特徴とするものである。
Furthermore, the fixing bracket according to
上記構成を備えた本発明の請求項1による固定金具においては、環状基部の厚みよりも内径歯の厚みを薄く設定することにより装着嵌合時内径歯が変形するときに環状基部は追随変形しにくい構造とされているために、内径歯が変形しても環状基部は変形しにくく、固定金具全体としては傾きが生じないことになる。
In the fixing bracket according to
また、上記構成を備えた本発明の請求項2による固定金具においては、内径歯の根元部に薄肉部を設定することにより装着嵌合時内径歯が変形するときに環状基部は追随変形しにくい構造とされているために、内径歯が変形しても環状基部は変形しにくく、固定金具全体としては傾きが生じないことになる。 In the fixing bracket according to the second aspect of the present invention having the above-described configuration, the annular base portion is unlikely to follow and deform when the inner diameter teeth are deformed when fitted by setting a thin portion at the root of the inner diameter teeth. Because of the structure, the annular base portion is not easily deformed even if the inner diameter teeth are deformed, and the entire fixing bracket is not inclined.
また、上記構成を備えた本発明の請求項3による固定金具においては、環状基部を内径歯とは反対向きに傾斜する円錐面状に設定することにより装着嵌合時内径歯が変形するときに環状基部は追随変形しにくい構造とされているために、内径歯が変形しても環状基部は変形しにくく、固定金具全体としては傾きが生じないことになる。
Further, in the fixing bracket according to
また、上記構成を備えた本発明の請求項4による固定金具においては、内径歯の円錐面形状とは反対向きに傾斜する円錐面状の傾斜基部を環状基部に設けるとともに傾斜基部の内径縁に内径歯を設けることにより装着嵌合時内径歯が変形するときに環状基部は追随変形しにくい構造とされているために、内径歯が変形しても環状基部は変形しにくく、固定金具全体としては傾きが生じないことになる。
In the fixing bracket according to
また、上記構成を備えた本発明の請求項5による固定金具においては、当該固定金具を平板一層よりなるとともに円周上部分的な立体構造を円周上に複数有するものとしたために、当該固定金具は全体として金属板一層分のボリュームのものとして成形されている。円周上部分的な立体構造はエンボス加工等により形成されるので、立体構造を形成してもボリュームが増大することはない。またこの立体構造に、当該固定金具をダストカバー成形型に挿入するときにその高さ位置規定手段として利用可能な突起部を設けることにしたために、成形型にピンがなくても突起部をピンの代わりとすることにより、当該固定金具を所定の高さ位置に定置することが可能となる。 Moreover, in the fixing bracket according to claim 5 of the present invention having the above-described configuration, the fixing bracket is composed of a single flat plate and has a plurality of circumferential three-dimensional structures on the circumference. The metal fitting is formed as a volume of one metal plate as a whole. Since the three-dimensional structure on the circumference is formed by embossing or the like, the volume does not increase even if the three-dimensional structure is formed. In addition, since this three-dimensional structure is provided with a protrusion that can be used as a height position defining means when the fixing bracket is inserted into the dust cover mold, the protrusion can be pinned even if the mold does not have a pin. By substituting for, it becomes possible to place the fixing bracket at a predetermined height position.
更にまた、上記構成を備えた本発明の請求項6による固定金具においては、当該固定金具を平板一層よりなるものとしたために、当該固定金具は全体として金属板一層分のボリュームのものとして成形されている。内径歯および傾斜基部は何れも円錐面状とされて立体構造を形成しているが、ボリュームとしては金属板一層分であるので、立体構造であってもボリュームが増大することはない。また傾斜基部の外径側に、当該固定金具をダストカバー成形型に挿入するときに高さ位置規定手段として利用可能な軸方向立ち上げ部を設けることにしたために、成形型にピンがなくても軸方向立ち上げ部をピンの代わりとすることにより、当該固定金具を所定の高さ位置に定置することが可能となる。
Furthermore, in the fixture according to
本発明は、以下の効果を奏する。 The present invention has the following effects.
すなわち、本発明の請求項1による固定金具においては上記したように、環状基部の厚みよりも内径歯の厚みを薄く設定することにより装着嵌合時内径歯が変形するときに環状基部は追随変形しにくい構造とされているために、装着嵌合時内径歯が変形しても環状基部は変形しにくく、よって固定金具全体としては傾きが生じることがない。したがって、ダストカバーを装着するときに固定金具を正確な装着状態とすることができ、よって抜け防止等その機能を全うさせることができる。
That is, in the fixing bracket according to
また、本発明の請求項2による固定金具においては上記したように、内径歯の根元部に薄肉部を設定することにより装着嵌合時内径歯が変形するときに環状基部は追随変形しにくい構造とされているために、装着嵌合時内径歯が変形しても環状基部は変形しにくく、よって固定金具全体としては傾きが生じることがない。したがって、ダストカバーを装着するときに固定金具を正確な装着状態とすることができ、よって抜け防止等その機能を全うさせることができる。
In addition, in the fixing bracket according to
また、本発明の請求項3による固定金具においては上記したように、環状基部を内径歯とは反対向きに傾斜する円錐面状に設定することにより装着嵌合時内径歯が変形するときに環状基部は追随変形しにくい構造とされているために、装着嵌合時内径歯が変形しても環状基部は変形しにくく、よって固定金具全体としては傾きが生じることがない。したがって、ダストカバーを装着するときに固定金具を正確な装着状態とすることができ、よって抜け防止等その機能を全うさせることができる。
Further, in the fixing bracket according to
また、本発明の請求項4による固定金具においては上記したように、内径歯の円錐面形状とは反対向きに傾斜する円錐面状の傾斜基部を環状基部に設けるとともに傾斜基部の内径縁に内径歯を設けることにより装着嵌合時内径歯が変形するときに環状基部は追随変形しにくい構造とされているために、装着嵌合時内径歯が変形しても環状基部は変形しにくく、よって固定金具全体としては傾きが生じることがない。したがって、ダストカバーを装着するときに固定金具を正確な装着状態とすることができ、よって抜け防止等その機能を全うさせることができる。
Further, in the fixing bracket according to
また、本発明の請求項5による固定金具においては、当該固定金具が平板一層よりなるとともに円周上部分的な立体構造を円周上に複数有しているために、当該固定金具は金属板一層分のボリュームを有するものとして成形されている。円周上部分的な立体構造はエンボス加工等により形成することが可能であり、よって当該固定金具に立体構造を形成してもボリュームが増大することはない。したがって、従来対比で固定金具を軽量化、コンパクト化することができる。また上記立体構造に、当該固定金具をダストカバー成形型に挿入するときに高さ位置規定手段として利用可能な突起部が設けられているために、成形型にピンがなくても当該固定金具を所定の高さ位置に定置することが可能とされている。したがって、ダストカバー成形型からピンを省略して型構造を簡素化することができる。 Further, in the fixing bracket according to claim 5 of the present invention, the fixing bracket is composed of a flat plate layer and has a plurality of circumferential three-dimensional structures on the circumference. It is molded as having a volume for one layer. The three-dimensional structure on the circumference can be formed by embossing or the like. Therefore, even if the three-dimensional structure is formed on the fixing bracket, the volume does not increase. Therefore, it is possible to reduce the weight and size of the fixing bracket as compared with the conventional case. In addition, since the three-dimensional structure is provided with a projection that can be used as a height position defining means when the fixing bracket is inserted into the dust cover molding die, the fixing bracket can be attached even if the molding die has no pins. It is possible to place it at a predetermined height position. Accordingly, the pin structure can be omitted from the dust cover mold and the mold structure can be simplified.
更にまた、本発明の請求項6による固定金具においては、当該固定金具が平板一層よりなるために、当該固定金具は金属板一層分のボリュームを有するものとして成形されている。内径歯および傾斜基部は何れも円錐面状とされて立体構造を形成しているが、ボリュームとしては金属板一層分であるので、立体構造であってもボリュームが増大することはない。したがって、従来対比で固定金具を軽量化、コンパクト化することができる。また傾斜基部の外径側に、当該固定金具をダストカバー成形型に挿入するときに高さ位置規定手段として利用可能な軸方向立ち上げ部が設けられているために、成形型にピンがなくても当該固定金具を所定の高さ位置に定置することが可能とされている。したがって、ダストカバー成形型からピンを省略して型構造を簡素化することができる。
Furthermore, in the fixture according to
1 固定金具
2 ダストカバー
2a 端面
3 環状基部
4 内径歯
5 段差部
6 立体構造
7,11 凹部
8 突起部
9,14 切欠部
10 薄肉部
12 傾斜基部
12a ボトム部
13 軸方向立ち上げ部DESCRIPTION OF
尚、本発明には、以下の実施形態が含まれる。
(1)金具水平部と刃先部の厚さに差をつけることにより、ソケットとの嵌合時に刃先部だけ変形させる構造。
(2)刃先部根元をカットすることにより、ソケットとの嵌合時に刃先部だけ変形させる構造。
(3)金具水平部に傾斜を付け、組み付け時のハの字の変形抑制とする。
(4)金具全体をN字に屈曲させ、全体の剛性を増大し、ハの字変形を抑制させる構造(金具単体の時点で従来水平だった部分を逆ハの字にすることによる、ハの字変形抑制も図っている)。The present invention includes the following embodiments.
(1) A structure in which only the blade edge portion is deformed by fitting with the socket by making a difference between the thickness of the metal fitting horizontal portion and the blade edge portion.
(2) A structure in which only the blade edge portion is deformed by fitting the socket by cutting the blade edge portion base.
(3) The horizontal part of the metal fitting is inclined to suppress deformation of the C-shape when assembled.
(4) A structure that bends the entire bracket into an N shape, increases the overall rigidity, and suppresses the C-shaped deformation. We are also trying to suppress character deformation).
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。 Next, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
第一実施例(請求項1および5に係る実施例)・・・
図1は、本発明の第一実施例に係る固定金具1の要部断面を示している。また図2は同固定金具1をダストカバー2に埋設した状態の要部断面を示している。First embodiment (embodiments according to
FIG. 1 shows a cross-section of the main part of a
当該実施例に係る固定金具1は、ボールジョイント用ダストカバー2の一端部に、このダストカバー2を装着の相手部品であるジョイントソケットの外周段差部に固定すべく埋設されるものであって、以下のように構成されている。
The fixing
すなわち先ず、固定金具1は、金属板(環状平鋼板)のプレス加工によって成形されており、全体として環状を呈し、平板状(軸直角平面状)の環状基部3を有し、この環状基部3の内径縁に、ジョイントソケットに対する嵌合代を設定するための円錐面状の内径歯4が一体成形されている。
That is, first, the fixing
環状基部3は、平板一層よりなり、この環状基部3の内径側に一体成形された環状の内径歯4も一層よりなるので、固定金具1は全体として金属板一枚分のボリュームを有するものとして成形されている。
The
但し、内径歯4の厚みt4は環状基部3の厚みt3よりも小さく設定されているので(t4<t3)、これにより装着嵌合時、内径歯4が変形するときに環状基部3は追随変形しにくい構造とされている。装着嵌合時、内径歯4はその内径を拡大するとともに円錐面の傾斜角度を拡大するように変形し、これに環状基部3が追随変形すると、環状基部3は軸直角平面状であったものが円錐面状に変形することになるが、当該実施例では上記構造により環状基部3は軸直角平面であることを保ち、円錐面状に変形することがない。However, since the thickness t 4 of the
環状基部3と内径歯4に上記厚み差を設定するため、この環状基部3と内径歯4の間には環状の段差部5が形成されている。この段差部5は、図では固定金具1の上面(嵌合方向の後面側)に形成されているが、固定金具1の下面(嵌合方向の前面側)に形成しても良く、上下両面にそれぞれ形成しても良い。
In order to set the above thickness difference between the
また、平板状を呈する環状基部3には、円周上部分的な立体構造6が円周上に複数(例えば八箇所)等間隔で設けられており、図ではこの立体構造6が、環状基部3の上面に設けられた凹部7と、下面に設けられた突起部8との組み合わせよりなる半抜き状の凹凸構造として形成されている。この凹部7および突起部8の組み合わせよりなる立体構造6は、エンボス加工等により形成されている。
In addition, a plurality of (for example, eight) three-
また、この立体構造6の一部をなす突起部8は、後(のち)のダストカバー成形工程において、固定金具1をダストカバー成形型に挿入するときに固定金具1の高さ位置規定手段として利用されることから、その高さ寸法hはダストカバー2の端面2aからの固定金具1の軸方向後退距離d(図2)と同じになるように設定されている。
Further, the
また、内径歯4の歯先位置(内径縁部)であって立体構造6の径方向内方位置にはそれぞれ、金具変形の逃げ部として作用する切欠部9が、各立体構造6に対応して形成されている。
Further, at the tooth tip position (inner diameter edge portion) of the
上記構成の固定金具1は、図2に示すように、ダストカバー2の一端部に埋設され、内径歯4に設定される嵌合代によってダストカバー2の一端部をジョイントソケット外周に固定するものであって、上記構成により以下の作用効果を奏する点に特徴を有している。
As shown in FIG. 2, the fixing
すなわち先ず、上記したように環状基部3の厚みt3よりも内径歯4の厚みt4が小さく設定されることにより装着嵌合時、内径歯4が変形したときに環状基部3は追随変形しにくい構造とされているために、内径歯4が変形しても環状基部3は変形せず、よって固定金具1全体としては傾きが生じない構成されている。したがって、ダストカバー2をソケットに装着するときに固定金具1全体を正確な姿勢で装着することが可能となり、よって抜けの防止等、固定金具1の機能を全うすることができる。That is, first, as described above, the
また、上記固定金具1において、環状基部3は平板一層よりなり、内径歯4も一層よりなり、固定金具1は全体としても一層よりなり、よって金属板一層分のボリュームを有するものとして成形されているために、この固定金具1は従来対比で部品の軽量化およびコンパクト化が実現されている。この固定家具1において、従来の金属板二層構造に対して剛性の低下が懸念される場合は金属板の板厚を増大することで対処可能であり、この場合でも板厚増加率は一般に20〜30%(例えば板厚を0.8mmから1.0mmへと増大する)で十分であって、よって部品の軽量化およびコンパクト化が妨げられることはない。
Further, in the fixing
また、固定金具1に、凹部7および突起部8の組み合わせよりなる立体構造6が複数等間隔で設けられ、このうちの突起部8が、固定金具1をダストカバー成形型に挿入するときの高さ位置規定手段として機能するために、当該固定金具1を構成部品とするダストカバー2を成形する成形型にはピンがなくても、固定金具1を所定の高さ位置に定置することが可能とされている。したがって、ダストカバー成形型からピンを省略することができ、よって型構造を簡素化することができる。
Further, the fixing
また、図2に示したように、突起部8はその下面の平面部がダストカバー2の端面2aと面一状に配置されるために、従来のようにダストカバー2の端面2aにピンの抜け痕である凹みが形成されることがない。装着時、ダストカバー2の端面2aはジョイントソケットに突き当てられて凹みはソケットにより塞がれるので、この凹みに泥水が侵入すると、泥水は凹み内に溜まりやすく、固定金具1に錆が発生する原因ともなり兼ねない。この点、当該実施例に係る固定金具1によれば、ダストカバー2の端面2aに凹みが形成されないために、泥水が溜まることがない。
Further, as shown in FIG. 2, the
更にまた、内径歯4はその板ばね性によりジョイントソケットに対する嵌合代を設定するところ、この内径歯4の歯先位置であって立体構造6の径方向内方位置にそれぞれ切欠部9が設けられているために、この切欠部9を設けた歯先部位は嵌合代の設定に関与しないことになる。この部位は本来ならば、立体構造6の径方向内方に位置することから、立体構造6の形成に伴う変形が及び、寸法誤差を生じやすく、嵌合代に影響を及ぼす虞の大きな部位である。したがって、このような部位が当初から嵌合代の設定に関与しない構造とされているために、立体構造6を形成しても嵌合代に影響が及ぶことがない。したがって当該実施例によれば、内径歯4に設定する嵌合代について高精度を確保することができる。
Furthermore, when the
第二実施例(請求項2および5に係る実施例)・・・
図3は、本発明の第二実施例に係る固定金具1の要部断面を示している。また図4は同固定金具1をダストカバー2に埋設した状態の要部断面を示している。Second embodiment (embodiments according to
FIG. 3 shows a cross-section of the main part of the
当該実施例に係る固定金具1は、ボールジョイント用ダストカバー2の一端部に、このダストカバー2を装着の相手部品であるジョイントソケットの外周段差部に固定すべく埋設されるものであって、以下のように構成されている。
The fixing
すなわち先ず、固定金具1は、金属板(環状平鋼板)のプレス加工によって成形されており、全体として環状を呈し、平板状(軸直角平面状)の環状基部3を有し、この環状基部3の内径縁に、ジョイントソケットに対する嵌合代を設定するための円錐面状の内径歯4が一体成形されている。
That is, first, the fixing
環状基部3は、平板一層よりなり、この環状基部3の内径側に一体成形された環状の内径歯4も一層よりなるので、固定金具1は全体として金属板一枚分のボリュームを有するものとして成形されている。
The
但し、内径歯4の根元部には環状の薄肉部10が設定されているので、これにより装着嵌合時、内径歯4が変形するときに環状基部3は追随変形しにくい構造とされている。装着嵌合時、内径歯4はその内径を拡大するとともに円錐面の傾斜角度を拡大するように変形し、これに環状基部3が追随変形すると、環状基部3は軸直角平面状であったものが円錐面状に変形することになるが、当該実施例では上記構造により環状基部3は軸直角平面であることを保ち、円錐面状に変形することがない。
However, since the annular
内径歯4の根元部に環状の薄肉部10を設定するため、この根元部には環状の凹部11が形成されている。この凹部11は、図では固定金具1の上面(嵌合方向の後面側)に形成されているが、固定金具1の下面(嵌合方向の前面側)に形成しても良く、上下両面にそれぞれ形成しても良い。
In order to set an annular
また、平板状を呈する環状基部3には、円周上部分的な立体構造6が円周上に複数(例えば八箇所)等間隔で設けられており、図ではこの立体構造6が、環状基部3の上面に設けられた凹部7と、下面に設けられた突起部8との組み合わせよりなる半抜き状の凹凸構造として形成されている。この凹部7および突起部8の組み合わせよりなる立体構造6は、エンボス加工等により形成されている。
In addition, a plurality of (for example, eight) three-
また、この立体構造6の一部をなす突起部8は、後(のち)のダストカバー成形工程において、固定金具1をダストカバー成形型に挿入するときに固定金具1の高さ位置規定手段として利用されることから、その高さ寸法hはダストカバー2の端面2aからの固定金具1の軸方向後退距離d(図4)と同じになるように設定されている。
Further, the
また、内径歯4の歯先位置(内径縁部)であって立体構造6の径方向内方位置にはそれぞれ、金具変形の逃げ部として作用する切欠部9が、各立体構造6に対応して形成されている。
Further, at the tooth tip position (inner diameter edge portion) of the
上記構成の固定金具1は、図4に示すように、ダストカバー2の一端部に埋設され、内径歯4に設定される嵌合代によってダストカバー2の一端部をジョイントソケット外周に固定するものであって、上記構成により以下の作用効果を奏する点に特徴を有している。
As shown in FIG. 4, the fixing
すなわち先ず、上記したように内径歯4の根元部に環状の薄肉部10が設定されることにより装着嵌合時、内径歯4が変形したときに環状基部3は追随変形しにくい構造とされているために、内径歯4が変形しても環状基部3は変形せず、よって固定金具1全体としては傾きが生じない構成されている。したがって、ダストカバー2をソケットに装着するときに固定金具1全体を正確な姿勢で装着することが可能となり、よって抜けの防止等、固定金具1の機能を全うすることができる。
That is, first, as described above, the annular
また、上記固定金具1において、環状基部3は平板一層よりなり、内径歯4も一層よりなり、固定金具1は全体としても一層よりなり、よって金属板一層分のボリュームを有するものとして成形されているために、この固定金具1は従来対比で部品の軽量化およびコンパクト化が実現されている。この固定金具1において、従来の金属板二層構造に対して剛性の低下が懸念される場合は金属板の板厚を増大することで対処可能であり、この場合でも板厚増加率は一般に20〜30%(例えば板厚を0.8mmから1.0mmへと増大する)で十分であって、よって部品の軽量化およびコンパクト化が妨げられることはない。
Further, in the fixing
また、固定金具1に、凹部7および突起部8の組み合わせよりなる立体構造6が複数等間隔で設けられ、このうちの突起部8が、固定金具1をダストカバー成形型に挿入するときの高さ位置規定手段として機能するために、当該固定金具1を構成部品とするダストカバー2を成形する成形型にはピンがなくても、固定金具1を所定の高さ位置に定置することが可能とされている。したがって、ダストカバー成形型からピンを省略することができ、よって型構造を簡素化することができる。
Further, the fixing
また、図4に示したように、突起部8はその下面の平面部がダストカバー2の端面2aと面一状に配置されるために、従来のようにダストカバー2の端面2aにピンの抜け痕である凹みが形成されることがない。装着時、ダストカバー2の端面2aはジョイントソケットに突き当てられて凹みはソケットにより塞がれるので、この凹みに泥水が侵入すると、泥水は凹み内に溜まりやすく、固定金具1に錆が発生する原因ともなり兼ねない。この点、当該実施例に係る固定金具1によれば、ダストカバー2の端面2aに凹みが形成されないために、泥水が溜まることがない。
Further, as shown in FIG. 4, since the flat portion of the lower surface of the
更にまた、内径歯4はその板ばね性によりジョイントソケットに対する嵌合代を設定するところ、この内径歯4の歯先位置であって立体構造6の径方向内方位置にそれぞれ切欠部9が設けられているために、この切欠部9を設けた歯先部位は嵌合代の設定に関与しないことになる。この部位は本来ならば、立体構造6の径方向内方に位置することから、立体構造6の形成に伴う変形が及び、寸法誤差を生じやすく、嵌合代に影響を及ぼす虞の大きな部位である。したがって、このような部位が当初から嵌合代の設定に関与しない構造とされているために、立体構造6を形成しても嵌合代に影響が及ぶことがない。したがって当該実施例によれば、内径歯4に設定する嵌合代について高精度を確保することができる。
Furthermore, when the
第三実施例(請求項3および5に係る実施例)・・・
図5は、本発明の第三実施例に係る固定金具1の要部断面を示している。また図6は同固定金具1をダストカバー2に埋設した状態の要部断面を示している。Third embodiment (embodiments according to
FIG. 5 shows a cross-section of the main part of the
当該実施例に係る固定金具1は、ボールジョイント用ダストカバー2の一端部に、このダストカバー2を装着の相手部品であるジョイントソケットの外周段差部に固定すべく埋設されるものであって、以下のように構成されている。
The fixing
すなわち先ず、固定金具1は、金属板(環状平鋼板)のプレス加工によって成形されており、全体として環状を呈し、平板状の環状基部3を有し、この環状基部3の内径縁に、ジョイントソケットに対する嵌合代を設定するための円錐面状の内径歯4が一体成形されている。
That is, first, the fixing
環状基部3は、平板一層よりなり、この環状基部3の内径側に一体成形された環状の内径歯4も一層よりなるので、固定金具1は全体として金属板一枚分のボリュームを有するものとして成形されている。
The
但し、環状基部3は内径歯4とは反対向きに傾斜する円錐面状に設定されているので、これにより装着嵌合時、内径歯4が変形するときに環状基部3は追随変形しにくい構造とされている。環状基部3はその反対向きの円錐面形状により強度(追随変形に対する耐性)が高められることから追随変形しにくいものである。尚、内径歯4はその外周部から内周部へかけてダストカバー2の端面2aから離れる方向に傾斜しているので、これと反対向きとはすなわち、環状基部3はその外周部から内周部へかけてダストカバー2の端面2aに近付く方向に傾斜していることになる。
However, since the
また、平板状を呈する環状基部3には、円周上部分的な立体構造6が円周上に複数(例えば八箇所)等間隔で設けられており、図ではこの立体構造6が、環状基部3の上面に設けられた凹部7と、下面に設けられた突起部8との組み合わせよりなる半抜き状の凹凸構造として形成されている。この凹部7および突起部8の組み合わせよりなる立体構造6は、エンボス加工等により形成されている。
In addition, a plurality of (for example, eight) three-
また、この立体構造6の一部をなす突起部8は、後(のち)のダストカバー成形工程において、固定金具1をダストカバー成形型に挿入するときに固定金具1の高さ位置規定手段として利用されることから、その高さ寸法hはダストカバー2の端面2aからの固定金具1の軸方向後退距離d(図6)と同じになるように設定されている。
Further, the
また、内径歯4の歯先位置(内径縁部)であって立体構造6の径方向内方位置にはそれぞれ、金具変形の逃げ部として作用する切欠部9が、各立体構造6に対応して形成されている。
Further, at the tooth tip position (inner diameter edge portion) of the
上記構成の固定金具1は、図6に示すように、ダストカバー2の一端部に埋設され、内径歯4に設定される嵌合代によってダストカバー2の一端部をジョイントソケット外周に固定するものであって、上記構成により以下の作用効果を奏する点に特徴を有している。
As shown in FIG. 6, the fixing
すなわち先ず、上記したように環状基部3が内径歯4とは反対向きに傾斜する円錐面状に設定されることにより装着嵌合時、内径歯4が変形したときに環状基部3は追随変形しにくい構造とされているために、内径歯4が変形しても環状基部3は変形せず、よって固定金具1全体としては傾きが生じない構成されている。したがって、ダストカバー2をソケットに装着するときに固定金具1全体を正確な姿勢で装着することが可能となり、よって抜けの防止等、固定金具1の機能を全うすることができる。
That is, first, as described above, the
また、上記固定金具1において、環状基部3は平板一層よりなり、内径歯4も一層よりなり、固定金具1は全体としても一層よりなり、よって金属板一層分のボリュームを有するものとして成形されているために、この固定金具1は従来対比で部品の軽量化およびコンパクト化が実現されている。この固定家具1において、従来の金属板二層構造に対して剛性の低下が懸念される場合は金属板の板厚を増大することで対処可能であり、この場合でも板厚増加率は一般に20〜30%(例えば板厚を0.8mmから1.0mmへと増大する)で十分であって、よって部品の軽量化およびコンパクト化が妨げられることはない。
Further, in the fixing
また、固定金具1に、凹部7および突起部8の組み合わせよりなる立体構造6が複数等間隔で設けられ、このうちの突起部8が、固定金具1をダストカバー成形型に挿入するときの高さ位置規定手段として機能するために、当該固定金具1を構成部品とするダストカバー2を成形する成形型にはピンがなくても、固定金具1を所定の高さ位置に定置することが可能とされている。したがって、ダストカバー成形型からピンを省略することができ、よって型構造を簡素化することができる。
Further, the fixing
また、図6に示したように、突起部8はその下面の平面部がダストカバー2の端面2aと面一状に配置されるために、従来のようにダストカバー2の端面2aにピンの抜け痕である凹みが形成されることがない。装着時、ダストカバー2の端面2aはジョイントソケットに突き当てられて凹みはソケットにより塞がれるので、この凹みに泥水が侵入すると、泥水は凹み内に溜まりやすく、固定金具1に錆が発生する原因ともなり兼ねない。この点、当該実施例に係る固定金具1によれば、ダストカバー2の端面2aに凹みが形成されないために、泥水が溜まることがない。
Further, as shown in FIG. 6, since the
更にまた、内径歯4はその板ばね性によりジョイントソケットに対する嵌合代を設定するところ、この内径歯4の歯先位置であって立体構造6の径方向内方位置にそれぞれ切欠部9が設けられているために、この切欠部9を設けた歯先部位は嵌合代の設定に関与しないことになる。この部位は本来ならば、立体構造6の径方向内方に位置することから、立体構造6の形成に伴う変形が及び、寸法誤差を生じやすく、嵌合代に影響を及ぼす虞の大きな部位である。したがって、このような部位が当初から嵌合代の設定に関与しない構造とされているために、立体構造6を形成しても嵌合代に影響が及ぶことがない。したがって当該実施例によれば、内径歯4に設定する嵌合代について高精度を確保することができる。
Furthermore, when the
第四実施例(請求項4および6に係る実施例)・・・
図7は、本発明の第四実施例に係る固定金具1の要部断面を示している。また図8は同固定金具1をダストカバー2に埋設した状態の要部断面を示している。Fourth embodiment (embodiments according to
FIG. 7 shows a cross-section of the main part of the
当該実施例に係る固定金具1は、ボールジョイント用ダストカバー2の一端部に、このダストカバー2を装着の相手部品であるジョイントソケットの外周段差部に固定すべく埋設されるものであって、以下のように構成されている。
The fixing
すなわち先ず、固定金具1は、金属板(環状平鋼板)のプレス加工によって成形されており、全体として環状を呈し、環状基部3を有し、この環状基部3の内径縁に、ジョイントソケットに対する嵌合代を設定するための円錐面状の内径歯4が一体成形されている。
That is, first, the fixing
環状基部3は、平板一層よりなり、この環状基部3の内径側に一体成形された環状の内径歯4も一層よりなるので、固定金具1は全体として金属板一枚分のボリュームを有するものとして成形されている。
The
但し、環状基部3には、内径歯4の円錐面形状とは軸方向反対向きに傾斜する円錐面状の傾斜基部12がその一部として設定されるとともにこの傾斜基部12の内径縁に内径歯4が設定されているので、これにより装着嵌合時、内径歯4が変形するときに環状基部3は追随変形しにくい構造とされている。傾斜基部12はその円錐面形状により強度(追随変形に対する耐性)が高められることから追随変形しにくいものである。尚、内径歯4はその外周部から内周部へかけてダストカバー2の端面2aから離れる方向に傾斜しているので、これと反対向きとはすなわち、傾斜基部12はその外周部から内周部へかけてダストカバー2の端面2aに近付く方向に傾斜していることになる。
However, the
また、上記傾斜基部12の外径部に、円筒状を呈する軸方向立ち上げ部13が図上下方(嵌合方向の前方側)へ向けて一体成形されている。この軸方向立ち上げ部13は、後(のち)のダストカバー成形工程において、固定金具1をダストカバー成形型に挿入するときに固定金具1の高さ位置規定手段として利用されることから、その高さ寸法h13は、傾斜基部12のボトム部12aの高さ寸法hがダストカバー2の端面2aからの固定金具1の軸方向後退距離d(図8)と同じになるように設定されている。またこの軸方向立ち上げ部13の先端部(下端部)には、ダストカバー2成形時の材料通路とするための切欠部14が円周上複数形成されている。In addition, an
また、内径歯4の歯先位置(内径縁部)には、金具変形の逃げ部として作用する切欠部9が円周上複数形成されている。
In addition, a plurality of
上記構成の固定金具1は、図8に示すように、ダストカバー2の一端部に埋設され、内径歯4に設定される嵌合代によってダストカバー2の一端部をジョイントソケット外周に固定するものであって、上記構成により以下の作用効果を奏する点に特徴を有している。
As shown in FIG. 8, the fixing
すなわち先ず、上記したように環状基部3に内径歯4の円錐面形状とは反対向きに傾斜する円錐面状の傾斜基部12がその一部として設定されるとともにこの傾斜基部12の内径縁に内径歯4が設定されることにより装着嵌合時、内径歯4が変形したときに環状基部3は追随変形しにくい構造とされているために、内径歯4が変形しても環状基部3は変形せず、よって固定金具1全体としては傾きが生じない構成されている。したがって、ダストカバー2をソケットに装着するときに固定金具1全体を正確な姿勢で装着することが可能となり、よって抜けの防止等、固定金具1の機能を全うすることができる。
That is, first, as described above, a conical surface-shaped
また、上記固定金具1において、環状基部3は平板一層よりなり、内径歯4も一層よりなり、固定金具1は全体としても一層よりなり、よって金属板一層分のボリュームを有するものとして成形されているために、この固定金具1は従来対比で部品の軽量化およびコンパクト化が実現されている。この固定金具1において、従来の金属板二層構造に対して剛性の低下が懸念される場合は金属板の板厚を増大することで対処可能であり、この場合でも板厚増加率は一般に20〜30%(例えば板厚を0.8mmから1.0mmへと増大する)で十分であって、よって部品の軽量化およびコンパクト化が妨げられることはない。
Further, in the fixing
また、固定金具1にその一部として軸方向立ち上げ部13が設けられ、この軸方向立ち上げ部13が、固定金具1をダストカバー成形型に挿入するときの高さ位置規定手段として機能するために、当該固定金具1を構成部品とするダストカバー2を成形する成形型にはピンがなくても、固定金具1を所定の高さ位置に定置することが可能とされている。したがって、ダストカバー成形型からピンを省略することができ、よって型構造を簡素化することができる。
Further, the fixing
更にまた、図8に示したように、円筒状の軸方向立ち上げ部13はその先端の平面部がダストカバー2の端面2aと面一状に配置されるために、従来のようにダストカバー2の端面2aにピンの抜け痕である凹みが形成されることがない(上記切欠部14にはゴム材料の一部が充填されるため、この切欠部14も凹みはならない)。装着時、ダストカバー2の端面2aはジョイントソケットに突き当てられて凹みはソケットにより塞がれるので、この凹みに泥水が侵入すると、泥水は凹み内に溜まりやすく、固定金具1に錆が発生する原因ともなり兼ねない。この点、当該実施例に係る固定金具1によれば、ダストカバー2の端面2aに凹みが形成されないために、泥水が溜まることがない。
Furthermore, as shown in FIG. 8, the cylindrical axially rising
Claims (6)
前記環状基部の厚みよりも前記内径歯の厚みを薄く設定することにより、装着嵌合時前記内径歯が変形するときに前記環状基部は追随変形しにくい構造を有することを特徴とするダストカバー用固定金具。An annular fixing bracket embedded in the dust cover so as to fix the dust cover to the mounting location, which is provided on the inner diameter edge of the annular base portion and the annular base portion to set a fitting margin for the mounting location. In the fixing bracket integrally having the inner diameter tooth of
For the dust cover, the thickness of the inner diameter teeth is set to be smaller than the thickness of the annular base portion, so that the annular base portion is less likely to follow and deform when the inner diameter teeth are deformed during fitting. securing bracket.
前記内径歯の根元部に薄肉部を設定することにより、装着嵌合時前記内径歯が変形するときに前記環状基部は追随変形しにくい構造を有することを特徴とするダストカバー用固定金具。An annular fixing bracket embedded in the dust cover so as to fix the dust cover to the mounting location, which is provided on the inner diameter edge of the annular base portion and the annular base portion to set a fitting allowance for the mounting location. In the fixing bracket integrally having the inner diameter tooth of
A dust cover fixing bracket, wherein a thin wall portion is set at a root portion of the inner diameter tooth so that the annular base portion is less likely to follow and deform when the inner diameter tooth is deformed during fitting.
前記環状基部を前記内径歯とは反対向きに傾斜する円錐面状に設定することにより、装着嵌合時前記内径歯が変形するときに前記環状基部は追随変形しにくい構造を有することを特徴とするダストカバー用固定金具。An annular fixing bracket embedded in the dust cover so as to fix the dust cover to the mounting location, which is provided on the inner diameter edge of the annular base portion and the annular base portion to set a fitting margin for the mounting location. In the fixing bracket integrally having the inner diameter tooth of
By setting the annular base portion to a conical surface inclined in the direction opposite to the inner diameter teeth, the annular base portion has a structure that is difficult to follow and deform when the inner diameter teeth are deformed during fitting. Fixing bracket for dust cover.
前記内径歯の円錐面形状とは反対向きに傾斜する円錐面状の傾斜基部を前記環状基部に設けるとともに前記傾斜基部の内径縁に前記内径歯を設けることにより、装着嵌合時前記内径歯が変形するときに前記環状基部は追随変形しにくい構造を有することを特徴とするダストカバー用固定金具。An annular fixing bracket embedded in the dust cover so as to fix the dust cover to the mounting location, which is provided on the inner diameter edge of the annular base portion and the annular base portion to set a fitting margin for the mounting location. In the fixing bracket integrally having the inner diameter tooth of
A conical surface-shaped inclined base portion inclined in a direction opposite to the conical surface shape of the inner diameter tooth is provided in the annular base portion, and the inner diameter tooth is provided at an inner diameter edge of the inclined base portion, so that the inner diameter tooth is fitted during fitting. The dust cover fixing bracket, wherein the annular base portion has a structure that is difficult to follow and deform when deformed.
環状基部は平板一層よりなるとともに円周上部分的な立体構造を円周上に複数有し、前記立体構造は当該固定金具をダストカバー成形型に挿入するときに高さ位置規定手段として利用可能な突起部を有することを特徴とするダストカバー用固定金具。The fixing bracket according to claim 1, 2, or 3,
The annular base consists of a single flat plate and has a plurality of partial three-dimensional structures on the circumference. The three-dimensional structure can be used as a height position defining means when the fixing bracket is inserted into the dust cover mold. A dust cover fixing metal fitting, characterized by having a protruding portion.
環状基部は平板一層よりなるとともに当該固定金具をダストカバー成形型に挿入するときに高さ位置規定手段として利用可能な軸方向立ち上げ部を傾斜基部の外径側に有することを特徴とするダストカバー用固定金具。The fixing bracket according to claim 4,
The annular base portion is formed of a single flat plate and has an axially raised portion on the outer diameter side of the inclined base portion that can be used as a height position defining means when the fixing bracket is inserted into a dust cover mold. Fixing bracket for cover.
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20120229 |