JPWO2007096963A1 - サーバ管理プログラム、サーバ管理装置およびサーバ管理方法 - Google Patents

サーバ管理プログラム、サーバ管理装置およびサーバ管理方法 Download PDF

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Abstract

迅速かつ確実なサーバの準備を行うことができる。またデータセンタ資源の運用効率を高めることができる。パッチ情報記憶手段(2)はパッチ情報を格納する。抽出手段(3)は適用すべきパッチ種別を適用した必要な性能を有するサーバを配備上限時間内にて準備するサーバ準備要求があると、パッチ情報記憶手段(2)のパッチ情報を参照し性能の異なる待機サーバ(6)、(7)、(8)に関し、それぞれ適用すべきパッチ種別を適用したときサーバ準備要求を満たす性能を有し、かつ、配備上限時間内に準備可能なサーバ候補か否かを判断し準備可能な待機サーバをサーバ候補として抽出する。サーバ準備手段(4)は抽出手段(3)により抽出されたサーバ候補に対応する待機サーバにパッチ種別のパッチを適用してサービス提供用サーバを準備する。サービス提供開始手段(5)はサーバ準備手段(4)が準備したサービス提供用サーバを用いてサービス提供を開始させる。

Description

本発明はサーバ管理プログラム、サーバ管理装置およびサーバ管理方法に関し、特に、サーバのオンデマンド運用を行うサーバ管理プログラム、サーバ管理装置およびサーバ管理方法に関する。
近年、データセンタに設置したオンデマンドサーバ群を用い、ハードウェアの代わりにサーバ環境やサーバ処理能力等のサーバ資源を顧客の要望に応じて提供するサーバオンデマンド提供のための技術が開発されており、一部では実サービスとして開始されている。オンデマンド提供を行うことによりデータセンタの資源利用効率の向上や顧客のコスト削減が期待できる。
このようなサーバオンデマンド提供においては、OS(Operating System)バージョンの違いや、アプリケーションに適用するパッチの違い等により、顧客に提供する環境を分けざるを得ない状況が生じる場合がある。このためデータセンタに予め顧客毎の環境を構築しておく方法が知られている。
しかし、この方法は顧客数の増加に伴い事前作業が必要になるため処理が複雑化するという問題がある。また、個別環境を格納するためのストレージ領域の維持が必要となるためデータセンタの資源利用効率が悪化するという問題がある。
他の方法としてデータセンタが予め構築した特定環境を提供する方法等が知られている。この場合、共通の環境から多数の環境を準備することができる。顧客の要求する環境は千差万別となることが考えられるため、この方法は前述した方法に比べ、センタの資源運用効率の向上のために適した方法と考えられる。
しかし、この方法は顧客によってはアプリケーション動作の検証がされていないためにその環境が利用できないという問題がある。
そこで、アプリケーションにパッチを自動的に適用することにより、アプリケーションを更新して顧客が要求するサーバ環境の提供を図る方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3385590号公報
しかしながら、パッチは組み合わせや適用順によっては動作に悪影響を及ぼす場合があることが一般に知られており、整合性をとりつつパッチ適用を行うためには問題が起きない組み合わせや適用順を選択する必要があるという問題がある。また、サーバオンデマンド提供を行う場合には提供期限までに環境を構築して顧客に渡す必要があるため、通常のパッチ適用と異なりパッチの適用時間についても考慮する必要がある。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、迅速かつ確実なサーバの準備を行うことができるサーバ管理プログラム、サーバ管理装置およびサーバ管理方法を提供することを目的とする。また、他の目的として、データセンタ資源の運用効率を高めることができるサーバ管理プログラム、サーバ管理装置およびサーバ管理方法を提供することを目的とする。
本発明では上記問題を解決するために、図1に示すような処理をコンピュータに実行させるためのサーバ管理プログラムが提供される。
本発明に係るサーバ管理プログラムは、主としてサーバのオンデマンド運用を行うプログラムである。
サーバ管理プログラムを実行するコンピュータ1は、パッチ情報記憶手段2、抽出手段3、サーバ準備手段4、サービス提供開始手段5の機能を有する。
パッチ情報記憶手段2は、パッチ情報を格納する。
抽出手段3は、要求元から適用すべきパッチ種別を適用した必要な性能を有するサーバを配備上限時間内にて準備するサーバ準備要求があると、パッチ情報記憶手段2のパッチ情報を参照し、性能の異なる複数の待機サーバ6、7、8・・・に関し、それぞれ適用すべきパッチ種別を適用したときサーバ準備要求を満たす性能を有し、かつ、配備上限時間内に準備可能なサーバ候補か否かを判断し、準備可能な待機サーバをサーバ候補として抽出する。
サーバ準備手段4は、抽出手段3により抽出されたサーバ候補に対応する待機サーバにパッチ種別のパッチを適用してサービス提供用サーバを準備する。
サービス提供開始手段5は、サーバ準備手段4が準備したサービス提供用サーバを用いてサービス提供を開始させる。
このようなサーバ管理プログラムによれば、サーバ準備要求があると、抽出手段3により、パッチ情報記憶手段2のパッチ情報を参照し、性能の異なる待機サーバ6、7、8・・・に関し、それぞれ適用すべきパッチ種別を適用したときサーバ準備要求を満たす性能を有し、かつ、配備上限時間内に準備可能なサーバ候補か否かが判断され、準備可能な待機サーバがサーバ候補として抽出される。そして、サーバ準備手段4により、抽出手段3によって抽出されたサーバ候補に対応する待機サーバにパッチ種別のパッチが適用されたサービス提供用サーバが準備される。その後、サービス提供開始手段5により、サーバ準備手段4が準備したサービス提供用サーバを用いてサービス提供が開始される。
また、上記課題を解決するために、サーバのオンデマンド運用を行うサーバ管理装置において、パッチ情報を格納したパッチ情報記憶手段と、要求元から適用すべきパッチ種別を適用した必要な性能を有するサーバを配備上限時間内にて準備するサーバ準備要求があると、前記パッチ情報を参照し、性能の異なる複数の待機サーバに関し、それぞれ前記適用すべきパッチ種別を適用したとき前記サーバ準備要求を満たす性能を有し、かつ、前記配備上限時間内に準備可能か否かを判断し、準備可能な待機サーバをサーバ候補として抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された前記サーバ候補に対応する前記待機サーバに前記パッチ種別のパッチを適用してサービス提供用サーバを準備するサーバ準備手段と、前記サーバ準備手段が準備した前記サービス提供用サーバを用いてサービス提供を開始させるサービス提供開始手段と、を有することを特徴とするサーバ管理装置が提供される。
このようなサーバ管理装置によれば、上記サーバ管理プログラムを実行するコンピュータと同様の処理が実行される。
また、上記課題を解決するために、サーバのオンデマンド運用を行うサーバ管理方法において、要求元から適用すべきパッチ種別を適用した必要な性能を有するサーバを配備上限時間内にて準備するサーバ準備要求があると、パッチ情報を参照し、性能の異なる複数の待機サーバに関し、それぞれ前記適用すべきパッチ種別を適用したとき前記サーバ準備要求を満たす性能を有し、かつ、前記配備上限時間内に準備可能か否かを判断し、準備可能な待機サーバをサーバ候補として抽出し、抽出された前記サーバ候補に対応する前記待機サーバに前記パッチ種別のパッチを適用してサービス提供用サーバを準備し、準備した前記サービス提供用サーバを用いてサービス提供を開始させる、ことを特徴とするサーバ管理方法が提供される。
このようなサーバ管理方法によれば、要求元から適用すべきパッチ種別を適用した必要な性能を有するサーバを配備上限時間内にて準備するサーバ準備要求があると、パッチ情報が参照され、性能の異なる複数の待機サーバに関し、それぞれ適用すべきパッチ種別が適用されたときサーバ準備要求を満たす性能を有し、かつ、配備上限時間内に準備可能か否かが判断され、準備可能な待機サーバがサーバ候補として抽出される。そして、抽出されたサーバ候補に対応する待機サーバにパッチ種別のパッチが適用されてサービス提供用サーバが準備される。その後、準備されたサービス提供用サーバが用いられてサービス提供が開始される。
本発明によれば、性能の異なる複数の待機サーバに対してそれぞれ適用すべきパッチ種別を適用したときサーバ準備要求を満たす性能を有し、かつ、配備上限時間内に準備可能か否かを判断し、準備可能な待機サーバを抽出するようにしたので、サーバ準備要求に対応したサーバ候補を迅速かつ確実に準備することができ、信頼性の高いサーバ管理を行うことができる。
特に、適用すべきパッチ種別を段階的に適用した場合には、上記効果がより顕著に発揮される。
また、サーバ準備要求に対応したサーバ候補を準備することにより、資源運用効率の向上を図ることができる。
本発明の上記および他の目的、特徴および利点は本発明の例として好ましい実施の形態を表す添付の図面と関連した以下の説明により明らかになるであろう。
実施の形態に適用される発明を示す原理図である。 実施の形態のネットワークシステムの概要を示す図である。 管理サーバのハードウェア構成例を示す図である。 管理サーバの内部構成を示すブロック図である。 要求環境情報を示す図である。 マスタイメージ情報テーブルを示す図である。 パッチ情報DBを示す図である。 管理サーバの主動作を示すフローチャートである。 サーバ入れ替え動作を説明するフローチャートである。 適用順リストを示す図である。 サーバ選択動作について説明するフローチャートである。 エントリリストを示す図である。 適用順リスト取得動作を説明するフローチャートである。 新たなマスタイメージが作成されたマスタイメージ情報テーブルを示す図である。 必須パッチ構成のエントリリストを示す図である。 必須パッチ構成の適用順リストを示す図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
まず、実施の形態に適用される発明の概要について説明し、その後、実施の形態の具体的な内容を説明する。
図1は、実施の形態に適用される発明を示す原理図である。
図1に示すコンピュータ1は、パッチ情報記憶手段2、抽出手段3、サーバ準備手段4、サービス提供開始手段5として機能する。
パッチ情報記憶手段2は、パッチ情報を記憶する。なお、パッチとはバグや、何か修正をする必要があるものに対してその修正を施すものをいう。このパッチ情報は、性能の異なる複数の待機サーバ6、7、8・・・に、それぞれ任意のパッチを適用するために必要な時間の情報と任意のパッチを適用したときの待機サーバ6、7、8・・・の性能の情報とを有する情報である。
抽出手段3は、要求元から適用すべきパッチ種別を適用した必要な性能を有するサーバを配備上限時間内にて準備するサーバ準備要求があると、パッチ情報記憶手段2のパッチ情報を参照し、任意のパッチから適用すべきパッチ種別を探し出し、性能の異なる待機サーバ6、7、8・・・に関し、それぞれ適用すべきパッチ種別を適用したときサーバ準備要求を満たす性能を有し、かつ、配備上限時間内に準備可能か否かを判断し、準備可能なサーバをサーバ候補として抽出する。
ここで抽出手段3は、サーバ準備要求におけるパッチ種別のパターンが複数用意されている場合には、そのパターン毎のサーバ候補が準備可能か否かを判断する。
サーバ準備手段4は、抽出手段3により抽出されたサーバ候補に対応するサーバにパッチ種別のパッチを適用してサービス提供用サーバを準備する。
図1では待機サーバ8がサーバ候補として抽出され、サービス提供用サーバ8aが準備された場合を示している。
サービス提供開始手段5は、サーバ準備手段4が準備したサービス提供用サーバ8aを用いてサービス提供を開始させる。
なお、図1ではパッチを外部から受信する場合を例示しているが、コンピュータ1内に格納されていてもよい。
このような構成によれば、要求元から適用すべきパッチ種別を適用した必要な性能を有するサーバを配備上限時間内にて準備するサーバ準備要求があると、抽出手段3により、パッチ情報記憶手段2のパッチ情報が参照され、性能の異なる待機サーバ6、7、8・・・に関し、それぞれ適用すべきパッチ種別を適用したときサーバ準備要求を満たす性能を有し、かつ、配備上限時間内に準備可能か否かが判断され、準備可能な待機サーバ8がサーバ候補として抽出される。そして、サーバ準備手段4により、待機サーバ8にパッチ種別のパッチが適用され、サービス提供用サーバ8aが準備される。その後、サービス提供開始手段5により、サービス提供用サーバ8aを用いたサービスの提供が開始される。
以上のようにして、供給元のサーバ準備要求に応じたサーバ資源(サーバ環境、処理能力)を、迅速かつ確実に供給元に供給することができる。
以下、本発明の実施の形態を具体的に説明する。
図2は、実施の形態のネットワークシステムの概要を示す図である。
ネットワークシステム500は、管理サーバ100と、マスタイメージ保持サーバ200と、パッチ保持サーバ300と、サーバプール群20とが管理用ネットワーク10を介して接続されている。
管理サーバ100は、図示しないクライアント(端末機器)に管理用ネットワーク10を介して接続されている。
管理サーバ100は、クライアントからのサーバ配備要求に応じてサーバプール群20からクライアントに供給するサーバを選択してパッチを適用することにより準備するサーバ(以下「サービス提供用サーバ」という)を準備し、クライアントに供給する。
クライアントからのサーバ配備要求は、サーバ配備の要求環境を示す要求環境情報によって通知される。要求環境情報については後述する。
サーバプール群20は、実際にオンデマンド配備される複数のサーバで構成されており、各サーバは、パッチが未適用のソフトウェアを有している。
サーバプール群20は、各サーバの演算速度や、搭載するCPUの個数等が異なる複数のサーバプールを備えている。図1では、一例として実装CPUが2個以下の複数のサーバS1を備えるサーバプール21と、実装CPUが8個未満の2〜4U(Unit)サイズの筐体で構成された複数のサーバS2を備えるサーバプール22と、実装CPUが8個以上の4Uサイズ以上の筐体で構成された複数のサーバS3を備えるサーバプール23とが設けられている。
マスタイメージ保持サーバ200は、管理サーバ100がサービス提供用サーバを準備するときに割り当てるシステムのイメージであるマスタイメージを保持する。
パッチ保持サーバ300は、管理サーバ100がサービス提供用サーバを準備するときに選択したサーバに適用するパッチP1、P2・・・を保持する。
このように、管理サーバ100はクライアントからのサーバ配備の要求に応じてマスタイメージ保持サーバ200のマスタイメージを参照することにより、サーバプール群20内にあるサーバS1〜S3から要求に応じたサーバを選択し、その選択したサーバに適用するパッチをパッチ保持サーバ300から取り出して適用することによりサービス提供用サーバを配備し、要求先のクライアントに供給する。
なお図2ではサーバ配備のための管理機構や管理ネットワーク以外のネットワーク接続等サーバオンデマンド配備で利用する他の構成や、既にクライアントに供給されているサービス提供用サーバについては図示を省略している。
次に、管理サーバ100のハードウェア構成について説明する。
図3は、管理サーバのハードウェア構成例を示す図である。
管理サーバ100は、CPU(Central Processing Unit)101によって装置全体が制御されている。CPU101には、バス107を介してRAM(Random Access Memory)102、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)103、グラフィック処理装置104、入力インタフェース105、および通信インタフェース106が接続されている。
RAM102には、CPU101に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM102には、CPU101による処理に必要な各種データが格納される。HDD103には、OSやアプリケーションプログラムが格納される。また、HDD103内には、プログラムファイルが格納される。
グラフィック処理装置104には、モニタ11が接続されている。グラフィック処理装置104は、CPU101からの命令に従って、画像をモニタ11の画面に表示させる。入力インタフェース105には、キーボード12とマウス13とが接続されている。入力インタフェース105は、キーボード12やマウス13から送られてくる信号を、バス107を介してCPU101に送信する。
通信インタフェース106は、管理用ネットワーク10に接続されている。通信インタフェース106は、管理用ネットワーク10を介して、他のコンピュータとの間でデータの送受信を行う。
以上のようなハードウェア構成によって、本実施の形態の処理機能を実現することができる。また、マスタイメージ保持サーバ200およびパッチ保持サーバ300も同様のハードウェア構成にて本実施の形態の処理機能を実現することができる。このようなハードウェア構成のシステムにおいてサーバプール群20の管理を行うために、管理サーバ100内には、以下のような機能が設けられる。
図4は、管理サーバの内部構成を示すブロック図である。
管理サーバ100は、要求環境受信部110と、要求環境DB120と、サーバ選択部130と、マスタイメージ情報DB140と、パッチ情報DB150と、サーバ準備部160と、サービス提供開始部170と、サーバ再構成部180とを有している。
要求環境受信部110は、クライアントから要求環境情報を受け取ると、その要求環境情報を要求環境DB120に格納する。その後、要求環境受信部110は、サーバ選択部130に要求環境情報を受け取ったことを通知する。
要求環境DB120には要求環境情報がテーブル化されて格納されている。
図5は、要求環境情報を示す図である。
要求環境情報テーブル121には、要求環境情報の各項目に対応する欄、すなわち要求環境、OS、パッチ(必須/推奨)、性能、配備時間上限(分)の欄が設けられている。横方向に並べられた情報同士が互いに関連づけられている。
要求環境の欄には、要求環境を識別する要求環境名が設定される。図5では、それぞれ要求環境1〜3が設定されている。
OSの欄には、要求元のクライアントのOS(Operating System)が設定される。図5では、それぞれOS「O1」が要求されている。
パッチ(必須/推奨)の欄には、必要最低限のパッチである必須パッチと、サーバ運用のためより好ましいパッチを適用した推奨パッチとが設定される。ここで推奨パッチは、パッチを適用する順番を識別するため、パッチを適用する順番をプラス(+)で表している。図5では、必須パッチにそれぞれパッチP2が設定され、推奨パッチにそれぞれパッチP1とP2とがこの順番(P1+P2)に設定されている。
性能の欄には、要求される性能の数値が設定される。この数値は、例えば命令処理性能やデータ処理性能を示す数値を表すものである。本実施の形態では数値が大きいほど処理演算機能が高いことを意味している。図5では、いずれも「50」が設定されている。
配備時間上限(分)の欄には、要求される配備時間の上限が分単位で設定される。図5では、要求環境1の配備時間上限が30分に設定されており、要求環境2の配備時間上限が20分に設定されており、要求環境3の配備時間上限が10分に設定されている。
要求環境情報テーブル121の各要求環境情報は、それぞれ要求環境1〜3に対応するサービス供給サーバが供給されるとともに削除される。
再び図4に戻って説明する。
サーバ選択部130は、要求環境受信部110からの通知があると、要求環境DB120の要求環境情報テーブル121から該当する要求環境情報を取り出し、マスタイメージ情報DB140とパッチ情報DB150とを参照して、要求環境情報の推奨の欄に設定された推奨パッチで構成された適用順リスト(以下「推奨パッチ構成の適用順リスト」という)を作成する。
この適用順リストは、サーバ毎に要求環境を満たすために作成されたサーバ候補情報が記載されたリストである。
そして、サーバ選択部130は、この適用順リストのサーバ候補情報の中から1つの情報(以下「推奨パッチ最終情報」という)を取り出すサーバ選択動作を行い、取り出した推奨パッチ最終情報が要求環境情報の推奨パッチ、性能、配備上限時間の条件を満たすか否か(推奨サーバか否か)を判断する。推奨パッチ最終情報がこれらの条件を満たす場合、推奨パッチ最終情報に記載されたサーバ(サーバ候補)の構成を実現するためのサーバ構成情報をサーバ準備部160に送信する。
一方、最終情報がこれらの条件を満たさない場合、サーバ選択部130は、要求環境DB120の要求環境情報テーブル121から要求環境情報を取り出し、マスタイメージ情報DB140とパッチ情報DB150とを参照して要求環境情報の必須の欄に設定された必須パッチで構成された適用順リスト(以下「必須パッチ構成の適用順リスト」という)を作成する。
そして、サーバ選択部130は、この適用中リストのサーバ候補情報の中から1つの情報(以下「必須パッチ最終情報」という)を取り出すサーバ選択動作を行い、取り出した必須パッチ最終情報が要求環境情報の必須パッチ、性能の条件を満たすか否か(必須サーバか否か)を判断した後に、必須パッチ最終情報に記載されたサーバ候補の構成を実現するためのサーバ構成情報をサーバ準備部160に送信する。
また、サーバ選択部130は、サーバ構成情報をサーバ再構成部180にも送信する。
マスタイメージ情報DB140は、マスタイメージ毎のOS、パッチ、機種、性能に関する情報であるマスタイメージ情報が格納されている。マスタイメージ情報DB140には、マスタイメージ情報がテーブル化されて格納されている。
図6は、マスタイメージ情報テーブルを示す図である。
マスタイメージ情報テーブル141には、マスタイメージ名、OS、パッチ、機種、性能の欄が設けられている。横方向に並べられた情報同士が互いに関連づけられている。
マスタイメージ名の欄には、マスタイメージ情報を識別するマスタイメージの名称が設定される。図6では、マスタイメージM1、M2がそれぞれ設定されている。
OSの欄には、OSが設定される。図6では、OS「O1」がそれぞれ設定されている。
パッチの欄には、マスタイメージに適用するパッチが設定される。パッチがある場合にはそのパッチが設定され、パッチがない(パッチ未適用の)場合には「なし」が設定される。図6では、いずれも「なし」に設定されている。
機種の欄には、マスタイメージに対応するサーバが設定される。図6では、マスタイメージM1にサーバS1が設定され、マスタイメージM2にサーバS2が設定されている。
性能の欄には、サーバの性能を示す数値が設定される。この数値は、要求環境情報テーブル121の性能の欄に設定される数値と整合のとれたものである。ここで、パッチの欄にパッチが設定されている場合には、そのパッチを適用したサーバの性能を示す数値が設定される。パッチの欄が「なし」に設定されている場合には、サーバ本体の性能を示す数値が設定される。図6では、マスタイメージM1に「100」が設定され、マスタイメージM2に「200」が設定されている。
パッチ情報DB150には、複数のパッチ情報がテーブル化されて格納されている。
パッチ情報は、サーバS1〜S3にそれぞれパッチを適用するために必要な時間の情報と、これらのサーバにパッチを適用したときの性能の情報とを示した情報である。1つのパッチ情報は、パッチ未適用のサーバに新たにパッチを適用するときの情報またはパッチが既に適用されたサーバにさらに他のパッチを適用するときの情報を有している。
図7は、パッチ情報DBを示す図である。
パッチ情報テーブル151には、ユニット名、適用元、適用前、機種、適用順、適用時間、再起動、適用後、性能の欄が設けられている。横方向に並べられた情報同士が互いに関連づけられている。なお、以下の説明において、マスタイメージ情報テーブル141と同一名の欄については、その機能が同様であるためその説明を省略する。
ユニット名の欄には、パッチ情報を識別するユニット名が設定される。図7では、ユニットU1〜U6がそれぞれ設定されている。
適用元の欄には、適用元となるマスタイメージまたはユニットが設定される。マスタイメージが設定されているときは、そのパッチ情報がパッチ未適用のサーバに今回新たにパッチを適用する情報であることを示している。また、ユニットが設定されているときは、そのパッチ情報がパッチを既に適用したユニットにさらに今回のパッチを適用する情報であることを示している。図7では、ユニットU1、U3にはそれぞれマスタイメージM1が設定され、ユニットU2、U4にはそれぞれマスタイメージM2が設定され、ユニットU5にユニットU1が設定され、ユニットU6にユニットU2が設定されている。
適用前の欄には、適用前のOSが設定され、さらに適用されているパッチがあればそのパッチ名が設定される。図7では、ユニットU1〜U6には、それぞれOS「O1」が設定されており、さらに、ユニットU5、U6には、パッチP1が設定されている。
機種の欄には今回パッチが適用されるサーバが設定される。図7ではユニットU1、U3、U5にはそれぞれサーバS1が設定されており、ユニットU2、U4、U6にはそれぞれサーバS2が設定されている。
適用順の欄には、当該パッチ情報によって今回適用されるパッチが設定される。図7では、ユニットU1、U2にはそれぞれパッチP1が設定されており、ユニットU3〜U6にはそれぞれパッチP2が設定されている。
適用時間の欄には、適用順の欄に設定されたパッチの適用時間が設定される。図7では、ユニットU1において、サーバS1にパッチP1を適用する適用時間が「15分」に設定されており、ユニットU2において、サーバS2にパッチP1を適用する適用時間が「10分」に設定されており、ユニットU3、U5において、サーバS1にパッチP2を適用する適用時間が「10分」に設定されており、ユニットU4、U6において、サーバS2にパッチP2を適用する時間が「5分」に設定されている。
再起動の欄には、再起動を必要とする回数が設定される。また、再起動を必要としない場合には「なし」が設定される。再起動の回数は、主としてパッチの種類によって決定される。図7では、ユニットU1、U2の再起動を必要とする回数は「1回」に設定されており、ユニットU3〜U6の再起動を必要とする回数は「なし」に設定されている。
適用後の欄には、パッチが適用された結果の全てのパッチが、適用順とともに設定される。図7では、ユニットU1〜U4においては、パッチが未設定の状態から新たにパッチを設定したため、今回適用の欄に設定されたパッチP1またはパッチP2がそのまま設定されている。また、ユニットU5、U6においては、元々パッチP1が設定されており、さらにパッチP2が新たに設定されたため、「P1+P2」が設定されている。
サーバ準備部160は、サーバ構成情報を受信すると、サーバプール群20からサーバ構成情報に記載されたサーバを選択し、その選択したサーバに、サーバ構成情報に記載されたパッチをパッチ保持サーバ300から取り出して適用することによりサービス提供用サーバを準備し、サービス提供開始部170にサービス提供許可信号を送信する。
サービス提供開始部170は、サービス提供許可信号を受信すると、クライアントに対し、サーバ準備部160で準備したサービス提供用サーバの供給を開始する。
サーバ再構成部180は、サーバ準備部160とサービス提供開始部170とともに、状況に応じてサーバ入れ替え動作を行う。
サーバ再構成部180は、サーバ選択部130からサーバ構成情報を受信すると、配備時間要求(配備時間上限)にかかわらず要求環境情報の推奨パッチ、性能の条件を満たすサーバの中で最も性能の値の低いサーバの情報(以下「最小資源サーバ情報」という)を作成し、サーバ構成情報と最小資源サーバ情報とが一致するか否かを判断する。一致しない場合、最小資源サーバ情報をサーバ準備部160に送信する。その後、サーバ再構成部180は、サーバ再構成情報から新たにマスタイメージ情報を作成し、その情報をマスタイメージ情報テーブル141に登録(追加)する。
サーバ準備部160は、また、最小資源サーバ情報を受信すると、サーバプール群20から最小資源サーバ情報に記載されたサーバを選択し、その選択したサーバに、最小資源サーバ情報に記載されたパッチをパッチ保持サーバ300から取り出して適用することにより再構成サーバを準備し、サービス提供開始部170にサーバ入れ替え信号を送信する。
サービス提供開始部170は、サーバ入れ替え信号を受信すると、クライアントに対し、サーバ準備部160で準備した再構成サーバの供給を開始し、前回クライアントに供給したサービス提供用サーバを回収する。
次に、管理サーバ100の主動作について説明する。
図8は、管理サーバの主動作を示すフローチャートである。
まず、要求環境受信部110がクライアントから要求環境情報を受け取ると、その要求環境情報を要求環境DB120に格納する。その後、要求環境受信部110は、サーバ選択部130に要求環境情報を受け取ったことを通知する(ステップS11)。
次に、サーバ選択部130が、推奨パッチ構成の適用順リストを作成し、推奨パッチ最終情報を取り出す(ステップS12)。
次に、サーバ選択部130が、取り出した推奨パッチ最終情報が配備時間要求を満たすか否かを判断する(ステップS13)。推奨パッチ最終情報が配備時間要求を満たす場合(ステップS13のYes)、推奨パッチ最終情報をサーバ構成情報としてサーバ準備部160に送信する(ステップS16)。一方、推奨パッチ最終情報が配備時間要求を満たさない場合(ステップS13のNo)、必須パッチ構成の適用順リストを作成し、必須パッチ最終情報を取り出す(ステップS14)。次に、必須パッチ最終情報が配備時間要求を満たすか否かを判断する(ステップS15)。必須パッチ最終情報が配備時間要求を満たす場合(ステップS15のYes)、必須パッチ最終情報をサーバ構成情報としてサーバ準備部160に送信する(ステップS16)。一方、必須パッチ最終情報が配備時間要求を満たさなかった場合(ステップS15のNo)、管理サーバ100の管理者に、必須パッチ最終情報が配備時間要求を満たさなかった旨を例えばモニタ11に表示する等して報知し(ステップS17)、必須パッチ最終情報をサーバ構成情報としてサーバ準備部160に送信する(ステップS16)。
その後、サーバ準備部160が、サーバ構成情報からサービス提供用サーバを準備する(ステップS18)。
そして、サービス提供開始部170が、サービス提供サーバを用いてサービス提供を開始する(ステップS19)。
以上で、管理サーバ100の主動作を終了する。
次に、サーバ入れ替え動作について詳しく説明する。
図9は、サーバ入れ替え動作を説明するフローチャートである。
まず、最小資源サーバ情報を作成する(ステップS51)。
次に、最小資源サーバ情報とサーバ構成情報とが一致するか否かを判断する(ステップS52)。
最小資源サーバ情報とサーバ構成情報とが一致する場合(ステップS52のYes)、サーバ入れ替え動作を終了する。一方、最小資源サーバ情報とサーバ構成情報とが一致しない場合(ステップS52のNo)、最小資源サーバ情報をサーバ準備部160に送信する(ステップS53)。
次に、最小資源サーバ情報の性能評価を行い、マスタイメージ情報を作成して、マスタイメージ情報テーブル141に登録(追加)する。
次に、サーバ準備部160が、最小資源サーバ情報を用いて再構成サーバを準備する(ステップS56)。
次に、サービス提供開始部170が、前回クライアントに供給したサービス提供用サーバを再構成サーバと入れ替える(ステップS57)。
以上で、サーバ入れ替え動作を終了する。
次に、適用順リストについて説明する。
図10は、適用順リストを示す図である。
適用順リスト211にはサーバS1、S2毎に、それぞれ要求環境1の推奨パッチ構成のサーバまたは必須パッチ構成のサーバを実現するための情報であるサーバ候補情報が記載されている。
適用順リスト211には候補、推奨、必須、マスタイメージ、適用順、適用時間、性能の欄が設けられている。横方向に並べられた情報同士が互いに関連づけられている。
候補の欄には、サーバ候補情報を識別する候補名が記載される。図10では、サーバS1の候補名に「候補1」が記載されており、サーバS2の候補名に「候補2」が記載されている。
推奨の欄には、推奨パッチ最終情報の推奨パッチが記載される。この場合、必須の欄は空欄になる。
必須の欄には、必須パッチ最終情報の必須パッチが記載される。この場合、推奨の欄は空欄になる。図10では、候補1、候補2のいずれも推奨の欄に推奨パッチ「P1+P2」が記載されている。
マスタイメージの欄には、サーバ毎のマスタイメージが記載されている。図10では、候補1にマスタイメージM1が記載され、候補2にマスタイメージM2が記載されている。
適用順の欄には、今回適用されるパッチの順番が記載される。図10では、候補1、候補2のいずれもパッチP1の後にパッチP2が適用される旨を示す「P1+P2」が記載されている。
適用時間の欄には、マスタイメージの欄に設定されたマスタイメージに対応するサーバに、適用順(または推奨)の欄に設定されたパッチをこの順番に適用したときの適用時間(分)が記載されている。図10では、候補1に「25」が記載されており。候補2に「15」が記載されている。
性能の欄には、マスタイメージの欄に設定されたマスタイメージに対応するサーバに、適用順(または推奨)の欄に設定されたパッチを適用したときの性能の数値が記載されている。図10では、候補1に「105」が記載されており、候補2に「210」が記載されている。
次に、適用順リストを用いたサーバ選択動作について詳しく説明する。
図11は、サーバ選択動作について説明するフローチャートである。
なお、以下では代表的に推奨パッチ最終情報のサーバ選択動作について説明する。
まず、サーバプール21からサーバ種別(サーバS1〜S3)を選択する(ステップS21)。
次に、選択したサーバ種別のサーバ候補情報を取得する(ステップS22)。
次に、取得したサーバ候補情報が性能要求を満たすか否かを判断する(ステップS23)。性能要求を満たさない場合(ステップS23のNo)、ステップS31に移行する。一方、性能要求を満たす場合(ステップS23のYes)、最終情報が既に存在するか否かを判断する(ステップS24)。最終情報が存在しない場合(ステップS24のNo)、ステップS30に移行する。最終情報が既に存在する場合(ステップS24のYes)、取得したサーバ候補情報が配備時間要求を満たしているか否かを判断する(ステップS25)。配備時間要求を満たしていない場合(ステップS25のNo)、登録されている最終情報が配備時間要求を満たしているか否かを判断する(ステップS26)。最終情報が配備時間要求を満たしている場合(ステップS26のYes)、ステップS31に移行する。一方、最終情報が配備時間要求を満たさない場合(ステップS26のNo)、取得したサーバ候補情報が最終情報に登録されているサーバ候補情報に比べて配備時間が短縮可能か否かを判断する(ステップS27)。配備時間が短縮可能ではない場合(ステップS27のNo)、ステップS31に移行する。一方、配備時間が短縮可能である場合(ステップS27のYes)、ステップS30に移行する。
ステップS25で配備時間要求を満たしている場合(ステップS25のYes)、登録されている最終情報が配備時間要求を満たしているか否かを判断する(ステップS28)。最終情報が配備時間要求を満たさない場合(ステップS28のNo)、ステップS30に移行する。一方、最終情報が配備時間要求を満たしている場合(ステップS28のYes)、取得したサーバ候補情報が最終情報に登録されているサーバ候補情報に比べてより低い性能か否か(省スペック化が可能か)を判断する(ステップS29)。省スペック化が可能の場合(ステップS29のYes)、取得したサーバ候補情報を最終情報に上書きする(ステップS30)。一方、省スペック化が可能ではない場合(ステップS29のNo)、ステップS31に移行する。
次に、サーバプール21の全てのサーバ種別に対してサーバ選択動作を実行したか否かを判断する(ステップS31)。全てのサーバ種別に対してサーバ選択動作を実行していない場合(ステップS31のNo)、ステップS21に移行して他のサーバ種別を選択し、サーバ選択動作を継続する。一方、全てのサーバ種別に対してサーバ選択動作を実行した場合には(ステップS31のYes)、サーバ選択動作を終了する。この結果、最終情報に登録されたサーバ候補情報が推奨パッチ構成の最終情報であれば推奨パッチ最終情報になり、最終情報に登録されたサーバ候補情報が必須パッチ構成の最終情報であれば必須パッチ最終情報になる。
ところで、サーバ候補情報は、要求環境情報にマスタイメージ情報とパッチ情報とを参照することによってサーバS1〜S3毎(サーバ種別毎)に作成されるエントリリストに記載されるエントリ情報を抽出したものである。このエントリリストは、推奨パッチ構成の適用順リストの作成時と、必須パッチ構成の適用順リストの作成時とにおいてそれぞれ作成される。
次に、エントリリストおよびエントリ情報について説明する。
図12は、エントリリストを示す図である。
図12では、要求環境1のサーバS1のエントリリスト221およびサーバS2のエントリリスト222がそれぞれ記載されている。
エントリリスト221、222には、それぞれ段階、推奨、必須、ユニット、適用元ユニット、パッチ、配備時間性能の欄が設けられている。横方向に並べられた情報同士が互いに関連づけられている。
エントリリスト221にはエントリ情報221aおよびエントリ情報221bが設定されており、エントリリスト222にはエントリ情報222aおよびエントリ情報222bが設定されている。
以下代表的にエントリリスト221について説明する。
段階の欄には、エントリ情報を識別するStepが記載される。このStep数が増えるにつれて、エントリ情報が展開されていることを示している。図12ではStep1およびStep2が記載されている。なお、展開動作については後述する。
推奨の欄には、推奨パッチ構成の適用順リストを作成する場合の要求環境情報の推奨パッチが設定される。この場合、必須の欄は空欄になる。
必須の欄には、必須パッチ構成の適用順リストを作成する場合の要求環境情報の必須パッチが設定される。この場合、推奨の欄は空欄になる。図12では、推奨の欄に推奨パッチ「P1+P2」が設定されている。
ユニットの欄には、推奨または必須の欄に記載されたパッチと同じパッチとなるユニット(以下「該当ユニット」という)が適用される順に「+」で統合され設定される。
適用元ユニットの欄には、パッチ情報テーブル151の該当ユニットの適用元の欄に設定された適用元ユニットが設定される。エントリ情報は、適用元ユニットの欄がマスタイメージになるまで展開される。
そして適用元ユニットの欄がマスタイメージであるときのエントリ情報がサーバ候補情報として取り出される。図11では、エントリ情報221bおよびエントリ情報222bがそれぞれサーバ候補情報として取り出される。
パッチの欄には、パッチ情報テーブル151の該当ユニットの適用順の欄に設定されたパッチおよびそのパッチを適用する適用時間が記載される。また、エントリ情報が展開され、新たなエントリ情報が作成されると、そのエントリ情報にはパッチの欄に展開動作によって生じた新たなパッチが記載される。
配備時間の欄は、サービス提供用サーバを準備する時間が記載される。なお、配備時間は、サーバ候補情報のみに記載される。
性能の欄には、サーバの性能を示す数値が設定される。
次に、適用順リスト取得動作(処理)について説明する。
図13は、適用順リスト取得動作を説明するフローチャートである。
まず、各エントリリストの内容をそれぞれ空にする(ステップS41)。
次に、要求環境情報テーブル121から要求環境情報を抽出する(ステップS42)。
次に、要求環境情報の条件に一致するユニットを検索する(ステップS43)。具体的には要求環境情報のOSの欄に設定されたOSに対応するOSおよび機種名を有するマスタイメージを、マスタイメージ情報テーブル141から抽出し、要求環境情報のパッチの欄に設定された推奨パッチに該当するパッチおよびマスタイメージ情報テーブル141に一致する機種名を有するユニットを、パッチ情報テーブル151の適用後の欄から検索する。
次に、サーバS1〜S3毎(サーバ種別毎)に、検索結果からエントリリストを作成する(ステップS44)。
次に、全てのエントリリストについてサーバ候補情報が作成済みか否かを判断する(ステップS45)。
全てのエントリリストについてサーバ候補情報が作成済みではない場合(ステップS45のNo)、展開動作を行う(ステップS46〜S48)。具体的にはサーバ候補情報が作成済みではないエントリリストを取り出し(ステップS46)、適用元ユニットの欄に設定されたユニットの条件に一致するユニット名を有するパッチ情報を、パッチ情報テーブル151から検索する(ステップS47)。次に、検索結果に基づいてエントリリストに新たなStepのエントリ情報を作成する。具体的には検索結果のパッチ情報の適用元の欄に設定されているユニットまたはマスタユニットを、エントリリストの適用元ユニットの欄に記載し、そのパッチ情報の適用順の欄に設定されているパッチを、前のStepのエントリ情報のパッチの欄に記載されているパッチの左側(前段)に記載した新たなエントリ情報を作成し(ステップS48)、ステップS45に移行する。
一方、全てのエントリリストについてサーバ候補情報が作成済みの場合(ステップS45のYes)、全てのエントリリストを参照し、エントリリスト毎に、それぞれ配備時間が最短のサーバ候補情報を適用順リストに格納する。(ステップS49)。
以上で、適用順リスト取得動作を終了する。
次に、管理サーバ100の動作について、要求環境1〜3の場合を例にとって具体的に説明する。
最初に要求環境1の場合について説明する。
<要求環境1の場合>
まず、要求環境受信部110がクライアントから要求環境1を受け取ると、要求環境1を要求環境DB120に格納する。その後、要求環境受信部110は、サーバ選択部130に要求環境情報を受け取ったことを通知する。
次に、サーバ選択部130が、要求環境情報テーブル121から要求環境1を取り出す。
次に、条件1として要求環境1の推奨パッチ「P1+P2」に該当するパッチをパッチ情報テーブル151の適用後の欄に有するユニットを検索する。また、条件2として要求環境1のOS「O1」に対応するOSを有するユニットを、マスタイメージ情報テーブル141の適用前の欄から検索する。
条件1を満たすユニットU5、U6と条件2を満たすユニットU1〜U6が検索候補として挙がるため、条件1かつ条件2を満たすユニットU5、U6を選択し、そのエントリ情報をそれぞれサーバS1のエントリリスト221のエントリ情報221aおよびサーバS2のエントリリスト222のエントリ情報222aとして記載する。そしてエントリ情報221a、222aそれぞれについて、サーバ候補情報の取り出しを行う。
ここでエントリ情報221aのユニットU5の適用元ユニットの欄が、ユニットU1であるため(マスタユニットではないため)、パッチ情報テーブル151のユニットU1を参照し、新たにユニットに「U1+U5」と記載し適用元ユニットM1を適用元ユニットの欄に記載し、ユニットU1の適用順に設定されているパッチP1とその適用時間15分をパッチの欄に展開したエントリ情報221bを作成する。そして、エントリ情報221bの適用元ユニットがマスタイメージM1であるため、サーバS1にパッチP1を適用する時間「15」とその後さらにサーバS1にパッチP2を適用する時間「10」との合計「25」を適用時間の欄に記載し、サーバ候補情報「候補1」として適用順リスト211に格納する。
また、エントリ情報222aのパッチ情報テーブル151のユニットU6の適用元ユニットの欄が、ユニットU2であるため(マスタユニットではないため)、ユニットU2を参照し、新たにユニットに「U2+U6」と記載し適用元ユニットM2を適用元ユニットの欄に記載し、ユニットU2の適用順に設定されているパッチP1とその適用時間10分をパッチの欄に展開したエントリ情報222bを作成する。そして、エントリ情報222bの適用元ユニットがマスタイメージM2であるため、サーバS2にパッチP1を適用する時間「10」とその後さらにサーバS2にパッチP2を適用する時間「5」との合計「15」を適用時間の欄に記載し、サーバ候補情報「候補2」として適用順リスト211に格納する。
よって、本実施の形態では、2つのサーバ候補情報が適用順リスト211に格納されることになる。
このようにして図10に示す適用順リストが作成される。
その後、サーバ選択部130がサーバ選択動作を実行する。
まず、サーバ候補情報「候補1」を取得する。サーバ候補情報「候補1」は要求環境1で要求される性能「50」を満たしている。そして、サーバ候補情報「候補1」は最初の候補であり最終情報が存在しないためサーバ候補情報「候補1」を推奨パッチ最終情報に登録する。
次に、サーバ候補情報「候補2」を取得する。サーバ候補情報「候補2」は要求環境1で要求される性能「50」を満たしている。そして、推奨パッチ最終情報が既に存在しているためサーバ候補情報「候補2」が配備時間要求を満たしているか否かを判断する。配備時間要求も満たしているため推奨パッチ最終情報(サーバ候補情報「候補1」)が配備時間要求を満たしているか否かを判断する。推奨パッチ最終情報が配備時間要求を満たしているためサーバ候補情報「候補1」に比べて省スペック化可能であるか否かを判断する。
その結果、サーバ候補情報「候補2」は、サーバ候補情報「候補1」に比べて性能の欄の値が大きい(過剰性能である)ため、推奨パッチ最終情報は上書きされない。
そして、全てのサーバ候補情報に対してサーバ選択動作を行ったため、サーバ候補情報「候補1」を推奨パッチ最終情報に選択する。
以上で要求環境1の最適サーバ選択が終了する。
そして、管理サーバ100の主動作においては、サーバ候補情報「候補1」が配備時間要求を満たしているため、サーバ候補情報「候補1」をサーバ構成情報としてサーバ準備部160およびサーバ再構成部180に送信する。そして、そして、サービス提供開始部170が、サービス提供サーバを用いてサービス提供を開始する。
その後、サーバ入れ替え動作を行う。まず、最小資源サーバ情報を作成し、最小資源サーバ情報とサーバ構成情報とが一致するか否かを判断する。要求環境1では、最小資源サーバ情報とサーバ構成情報とが一致するため、サーバ入れ替え動作を終了する。
以上で要求環境1の場合の管理サーバ100の動作を終了する。
次に、要求環境2の場合について説明する。なお、要求環境1と同じ部分についてはその説明を省略する。
<要求環境2の場合>
要求環境2では、配備時間上限以外のパラメータが同一であるため、要求環境1と同一の適用順リスト211が作成される。
要求環境2のサーバ選択動作において、サーバ候補情報「候補1」は、要求環境2で要求される性能「50」を満たしている。そして、サーバ候補情報「候補1」は最初の候補であり推奨パッチ最終情報が存在しないためサーバ候補情報「候補1」を推奨パッチ最終情報に登録する。
次に、サーバ候補情報「候補2」を取得する。サーバ候補情報「候補1」は、要求環境2で要求される性能「50」を満たしている。推奨パッチ最終情報が既に存在しているためサーバ候補情報「候補2」が配備時間要求を満たしているか否かを判断する。配備時間要求も満たしているため推奨パッチ最終情報(サーバ候補情報「候補1」)が配備時間要求を満たしているか否かを判断する。推奨パッチ最終情報は配備時間要求を満たしていないため、サーバ候補情報「候補2」を推奨パッチ最終情報に上書きする。
そして、全てのサーバ候補情報に対してサーバ選択動作を行ったため、サーバ候補情報「候補2」を推奨パッチ最終情報に選択する。
以上で最適サーバ情報選択動作が終了する。
そして、管理サーバ100の主動作においては、サーバ候補情報「候補2」が配備時間要求を満たしているため、サーバ候補情報「候補2」をサーバ構成情報としてサーバ準備部160およびサーバ再構成部180に送信する。
その後、サーバ準備部160がサーバ構成情報からサービス提供用サーバを準備し、サービス提供開始部170がサービス提供サーバを用いてサービス提供を開始する。
また、サーバ再構成部180がサーバ構成情報を受信すると最小資源サーバ情報を作成し、最小資源サーバ情報とサーバ構成情報とが一致するか否かを判断する。要求環境2では、最小資源サーバ情報はサーバ候補情報「候補1」に等しく、サーバ構成情報に一致しないため、最小資源サーバ情報をサーバ準備部160に送信する。そして最小資源サーバ情報の性能評価を行い、最小資源サーバ情報をマスタイメージ情報として、マスタイメージ情報テーブル141に登録(追加)する。
図14は、新たなマスタイメージが作成されたマスタイメージ情報テーブルを示す図である。
マスタイメージ情報テーブル141にはマスタイメージM3が追加されている。
このマスタイメージM3のパッチの欄には、推奨パッチが設定される。機種および性能の欄には、要求環境を満たす性能のうちの最も低い性能を有するサーバおよびその性能がそれぞれ設定される。
そして、サーバ準備部160が、最小資源サーバ情報を用いて再構成サーバを準備する。
次に、サービス提供開始部170が、前回クライアントに供給したサービス提供用サーバを再構成サーバと入れ替える。
以上でサーバ入れ替え動作が終了する。
以上で要求環境2の場合の管理サーバ100の動作を終了する。
次に、要求環境3の場合について説明する。なお、要求環境1および要求環境2と同じ部分についてはその説明を省略する。
<要求環境3の場合>
要求環境3では、配備時間上限以外のパラメータが同一であるため、要求環境1と同一の適用順リスト211が作成される。
要求環境3のサーバ選択動作において、サーバ候補情報「候補1」は、要求環境3で要求される性能「50」を満たしている。そして、サーバ候補情報「候補1」は最初の候補であり推奨パッチ最終情報が存在しないためサーバ候補情報「候補1」を推奨パッチ最終情報に登録する。
次に、サーバ候補情報「候補2」を取得する。サーバ候補情報「候補2」は、要求環境2で要求される性能「50」を満たしている。そして、推奨パッチ最終情報が既に存在しているためサーバ候補情報「候補2」が配備時間要求を満たしているか否かを判断する。配備時間要求を満たしていないため、推奨パッチ最終情報が配備時間要求を満たしているか否かを判断する。推奨パッチ最終情報が配備時間要求を満たしていないため、推奨パッチ最終情報に比べて配備時間短縮可能か否かを判断する。その結果、サーバ候補情報「候補2」の配備時間「15分」が推奨パッチ最終情報の配備時間「25分」より短いためサーバ候補情報「候補2」を推奨パッチ最終情報に上書きする。
以上で最適サーバ選択が終了する。
管理サーバ100の主動作においては、推奨パッチ最終情報は、配備時間要求を満たさないため、必須パッチ最終情報を作成する。必須パッチ最終情報の作成にあたっては、まず必須パッチ構成のエントリリストを作成する。
図15は、必須パッチ構成のエントリリストを示す図である。
まず、条件1として要求環境3の必須パッチ「P2」に該当するパッチを有するユニットを、パッチ情報テーブル151の適用後の欄から検索する。また、条件2として要求環境1のOS「O1」に該当するOSを有するユニットを、マスタイメージ情報テーブル141の適用前の欄から検索する。
条件1を満たすユニットU3、U4と条件2を満たすユニットU1〜U6が検索候補として挙がるため、条件1かつ条件2を満たすユニットU3、U4を選択し、そのエントリ情報をそれぞれサーバS1のエントリリスト223のエントリ情報223aおよびサーバS2のエントリリスト224のエントリ情報224aとして設定する。
その後適用順リスト取得動作を行う。
図16は、必須パッチ構成の適用順リストを示す図である。
エントリ情報223aのユニットU3の適用元ユニットの欄がマスタユニットM1であるため、サーバS1へのパッチP2の適用時間「10分」をエントリ情報223aの適用時間の欄に設定し、サーバ候補情報「候補3」として適用順リスト212に格納する。
また、エントリ情報224aのユニットU4の適用元ユニットの欄がマスタユニットM2であるため、サーバS2へのパッチP2の適用時間「5分」をエントリ情報224aの適用時間の欄に設定し、サーバ候補情報「候補4」として適用順リスト212に格納する。
次に、サーバ選択部130がサーバ選択動作を行う。
まず、適用順リスト212のサーバ候補情報「候補3」を取り出す。サーバ候補情報「候補3」は、必須サーバとして要求される性能要求、配備時間要求を共に満たしている。また必須パッチ最終情報が存在しないため、サーバ候補情報「候補1」を必須パッチ最終情報として登録する。
サーバ候補情報「候補4」は、要求環境3で要求される性能要求、配備時間要求を共に満たし、さらにサーバ候補情報「候補3」が配備時間要求を満たしているが、現在の必須パッチ最終情報に登録されているサーバ候補情報「候補3」に比べて性能の欄の値が大きい(過剰性能である)ため、必須パッチ最終情報は上書きされない。
全てのサーバ候補情報に対してサーバ選択動作を行ったため、サーバ候補情報「候補3」を必須パッチ最終情報に選択する。
以上で要求環境3の最適サーバ選択が終了する。
そして、管理サーバ100の主動作においては、サーバ候補情報「候補3」が配備時間要求を満たしているため、サーバ候補情報「候補3」をサーバ構成情報としてサーバ準備部160およびサーバ再構成部180に送信する。
その後、要求環境2と同様にサーバ入れ替え動作を行う。
以上で要求環境3の場合の管理サーバ100の動作を終了する。
以上述べたように、本実施の形態のネットワークシステム500によれば、管理サーバ100が、要求環境情報(環境要求1〜3)に応じてパッチ未適用のサーバS1、S2に対してそれぞれパッチP1とP2とをこの順番に適用したとき、サーバ準備要求を満たす性能を有し、かつ、配備上限時間内に準備可能か否かを判断し、準備可能なサーバを抽出するようにしたので、要求されるパッチ構成、性能、配備時間の要求に応じた(クライアントの要求に応じた)サーバを迅速かつ確実に準備することができ、信頼性の高いサーバ管理を行うことができる。
また、要求環境情報に対応したサーバを準備することにより過剰な性能や容量のサーバを供給することがないため、資源運用効率の向上を図ることができる。
また、最初に推奨パッチ最終情報を作成し、この推奨パッチ最終情報に記載されたサーバの実現を試み、推奨パッチ最終情報に記載されたサーバが実現できない場合に必須パッチ最終情報を作成し、この必須パッチ最終情報に記載されたサーバの実現を試みるようにしたので、クライアントの最低限の要求に応じたサーバを実現することができ、上記効果がより顕著に発揮される。
また、サーバ入れ替え動作を実行することにより、クライアントの最低限の要求に応じたサービス提供サーバを供給し、その後クライアントのより高い要求に応える再構成サーバを迅速に供給することができる。ここで、サーバ準備部160の再構成サーバの準備は、サービス提供サーバの準備と並行して行うのが好ましい。これにより、再構成サーバをより迅速に供給することができる。
また、適用順リストを作成する際に、必要な情報を、パッチ情報とマスタイメージ情報とから別個に取り込むようにしたため、パッチ情報の数が増加してもマスタイメージ情報を必要最小限なものとすることができる。
また、最小資源サーバ情報をマスタイメージ情報としてマスタイメージ情報テーブル141に登録(追加)することにより、次回以降、同様の要求環境情報を受信した場合には、迅速に対応することができる。
ところでサーバにパッチを適用した結果、不具合が発生した場合は、元の状態に戻さなければサーバ動作を継続することができない。一般に適用したパッチを削除することはサーバの動作が不安定になる要因になり得るが、本実施の形態のようにパッチを順番に適用することで、パッチのロールバックを行うこと、すなわちデータベース障害時等に記録してあるチェックポイントまで遡って改めて処理を開始することができる。
以上本発明の好適な実施の形態について詳述したが、本発明は、その特定の実施の形態に限定されるものではない。
なお、本実施の形態では、管理サーバとマスタイメージ保持サーバとパッチ保持サーバとを別個のサーバとして説明したが、本発明ではこれに限定されず、例えば、管理サーバ内に、マスタイメージ保持機能とパッチ保持機能とが設けられていてもよい。
また、本実施の形態では、推奨パッチ構成のサービス提供用サーバを供給した場合においてもサーバ再構成部180が、再構成サーバとの入れ替えを行うよう構成したが、これに限らず、必須パッチ構成のサービス提供用サーバを提供した場合においてのみ再構成サーバとの入れ替えを行うよう構成されていてもよい。
また、本実施の形態では、要求環境情報に含まれるパッチの種類は必須パッチと推奨パッチの2種類の場合について説明したが、これに限らず本発明ではパッチの種類が3種類以上の場合においても適用することができる。
また、本実施の形態では、推奨パッチ構成のサーバ選択を最初に行ったがこれに限らず、必須パッチ構成のサーバ選択を最初に行ってもよい。この場合、より短時間でクライアントにサーバを供給することができる。
また、マスタイメージ情報には各サーバS1〜S3の起動時間、終了時間、再起動時間等、他の時間要素を追加することもできる。この場合、サーバ選択部130(管理サーバ100)が、これらの時間を考慮してサーバ候補の選択を行う。
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって(コンピュータに所定のサーバ管理プログラムを実行させることにより)実現することができる。その場合、管理サーバが有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等が挙げられる。磁気記録装置としては、例えば、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ等が挙げられる。光ディスクとしては、例えば、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM(Random Access Memory)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)等が挙げられる。光磁気記録媒体としては、例えば、MO(Magneto-Optical disk)等が挙げられる。
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
管理サーバプログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
上記については単に本発明の原理を示すものである。さらに、多数の変形、変更が当業者にとって可能であり、本発明は上記に示し、説明した正確な構成および応用例に限定されるものではなく、対応するすべての変形例および均等物は、添付の請求項およびその均等物による本発明の範囲とみなされる。
符号の説明
1 コンピュータ
2 パッチ情報記憶手段
3 抽出手段
4 サーバ準備手段
5 サービス提供開始手段
6〜8 待機サーバ
8a サービス提供用サーバ
10 管理用ネットワーク
100 管理サーバ
110 要求環境受信部
120 要求環境DB
121 要求環境情報テーブル
130 サーバ選択部
140 マスタイメージ情報DB
141 マスタイメージ情報テーブル
150 パッチ情報DB
151 パッチ情報テーブル
160 サーバ準備部
170 サービス提供開始部
180 サーバ再構成部
211、212 適用順リスト
221〜224 エントリリスト
221a、221b、222a、222b エントリ情報
200 マスタイメージ保持サーバ
300 パッチ保持サーバ

Claims (11)

  1. サーバのオンデマンド運用を行うサーバ管理プログラムにおいて、
    コンピュータを、
    要求元から適用すべきパッチ種別を適用した必要な性能を有するサーバを配備上限時間内にて準備するサーバ準備要求があると、
    パッチ情報を格納したパッチ情報記憶手段、
    前記パッチ情報を参照し、性能の異なる複数の待機サーバに関し、それぞれ前記適用すべきパッチ種別を適用したとき前記サーバ準備要求を満たす性能を有し、かつ、前記配備上限時間内に準備可能か否かを判断し、準備可能な待機サーバをサーバ候補として抽出する抽出手段、
    前記抽出手段により抽出された前記サーバ候補に対応する待機サーバに前記パッチ種別のパッチを適用してサービス提供用サーバを準備するサーバ準備手段、
    前記サーバ準備手段が準備した前記サービス提供用サーバを用いてサービス提供を開始させるサービス提供開始手段、
    として機能させることを特徴とするサーバ管理プログラム。
  2. 前記複数の待機サーバは、それぞれパッチ未適用のサーバであることを特徴とする請求の範囲第1項記載のサーバ管理プログラム。
  3. 前記抽出手段は、前記適用すべきパッチ種別を段階的に適用し、段階毎に前記サーバ準備要求を満たす性能を有し、かつ、前記配備上限時間内に準備可能か否かを判断し、
    前記サーバ準備手段は、前記抽出手段が判断した段階のパッチを適用して前記サービス提供用サーバを準備することを特徴とする請求の範囲第1項記載のサーバ管理プログラム。
  4. 前記適用すべきパッチ種別のパッチは、最低限必要なパッチである必須パッチと推奨すべきパッチである推奨パッチとを有することを特徴とする請求の範囲第1項記載のサーバ管理プログラム。
  5. 前記抽出手段は、前記サーバ準備要求を満たす性能を有し、かつ、前記配備上限時間内に準備可能な待機サーバのうち最も性能の低いサーバを前記サーバ候補として抽出することを特徴とする請求の範囲第1項記載のサーバ管理プログラム。
  6. 前記パッチ情報は、前記待機サーバに任意のパッチを適用するために必要な時間の情報と前記任意のパッチを適用した待機サーバの性能の情報とを有することを特徴とする請求の範囲第1項記載のサーバ管理プログラム。
  7. 前記パッチ情報は、第1のパッチ未適用のサーバに前記第1のパッチを適用するために必要な時間の情報または前記第1のパッチが既に適用されたサーバにさらに第2のパッチを適用するために必要な時間の情報を有することを特徴とする請求の範囲第6項記載のサーバ管理プログラム。
  8. さらに、前記コンピュータを、前記配備上限時間にかかわらず前記待機サーバに対して前記適用すべきパッチ種別を適用したとき前記サーバ準備要求を満たす性能を有する最小資源サーバ候補を作成し、前記最小資源サーバ候補が前記サーバ候補と一致するか否かを判断し、前記最小資源サーバ候補が前記サーバ候補と一致しない場合、前記サーバ準備手段に前記最小資源サーバ候補に対応する代替サーバを準備させ、前記サービス提供用サーバの代わりに前記代替サーバを用いて前記サービス提供を開始させるサーバ入れ替え手段として機能させることを特徴とする請求の範囲第1項記載のサーバ管理プログラム。
  9. 前記サーバ入れ替え手段の処理は、前記サーバ準備手段の前記サービス提供用サーバを準備する処理と並行して実行されることを特徴とする請求の範囲第8項記載のサーバ管理プログラム。
  10. サーバのオンデマンド運用を行うサーバ管理装置において、
    パッチ情報を格納したパッチ情報記憶手段と、
    要求元から適用すべきパッチ種別を適用した必要な性能を有するサーバを配備上限時間内にて準備するサーバ準備要求があると、前記パッチ情報を参照し、性能の異なる複数の待機サーバに関し、それぞれ前記適用すべきパッチ種別を適用したとき前記サーバ準備要求を満たす性能を有し、かつ、前記配備上限時間内に準備可能か否かを判断し、準備可能な待機サーバをサーバ候補として抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段により抽出された前記サーバ候補に対応する待機サーバに前記パッチ種別のパッチを適用してサービス提供用サーバを準備するサーバ準備手段と、
    前記サーバ準備手段が準備した前記サービス提供用サーバを用いてサービス提供を開始させるサービス提供開始手段と、
    を有することを特徴とするサーバ管理装置。
  11. サーバのオンデマンド運用を行うサーバ管理方法において、
    要求元から適用すべきパッチ種別を適用した必要な性能を有するサーバを配備上限時間内にて準備するサーバ準備要求があると、
    パッチ情報を参照し、性能の異なる複数の待機サーバに関し、それぞれ前記適用すべきパッチ種別を適用したとき前記サーバ準備要求を満たす性能を有し、かつ、前記配備上限時間内に準備可能か否かを判断し、準備可能な待機サーバをサーバ候補として抽出し、
    抽出された前記サーバ候補に対応する待機サーバに前記パッチ種別のパッチを適用してサービス提供用サーバを準備し、
    準備した前記サービス提供用サーバを用いてサービス提供を開始させる、
    ことを特徴とするサーバ管理方法。
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