JPWO2006106772A1 - 通信装置、通信方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

1つ以上の回線を介して通信できる手段を備えている通信装置において、回線の状況を考慮して、再接続処理を行うタイミングを決定する。再接続処理を行うタイミングが決定されると、回線を一度切断し、回線を再度接続する処理を行う。これにより、高速な通信モードへの切替えを試みることができ、通信装置としての接続性を維持し、より高速な通信モードの回線を確保することが可能となり、全体で利用可能な帯域を拡大することができる。

Description

本発明は、異なる通信モードをサポートする1つ以上のリンクを使用する通信装置における通信モードの切替えの技術に関する。
現在、通信装置において、通信キャリアの無線システムを用いて通信を行うための無線IF(インタフェース)が一般に市販されている。これらの無線IFの中には、1つの無線IFで複数の異なる通信モードに対応し、使用する通信モードを適時切替えるものが存在する。
ここで、通信モードとは、通信速度と通信方式との組み合わせを意味する。例えば、FOMAに代表されるW-CDMAの通信方式では、通信速度が64kbpsと384kbpsとのサービスが提供されており、この場合、通信方式がW-CDMAであって通信速度が64kbpsである通信モードと、通信方式がW-CDMAであって通信速度が384kbpsである通信モードとの2種類の通信モードが存在することになる。
このように使用する通信モードを適時切替えるものとして、例えば、特許文献1では、高速な3G無線システムと低速な2G無線システムの双方に対応し、高速な通信モードである3G無線システムから低速な通信モードである2G無線システムへの切替えを実現する無線IFが記載されている。この3G無線システムから2G無線システムへの切替えは、以下のように実現される。
まず、3G無線システムの制御チャネルでは、網側から無線IFに対して、利用できる2G無線システムの制御チャネル情報を通知する。無線IFは、通知された2G無線システムの制御チャネル情報を用いて、2G無線システムの同期チャネルを探索する。これにより、3G無線システムのカバーエリアから2G無線システムのカバーエリアへと移動した場合に、短時間で同期チャネル探索が可能となり、高速な無線システムの切替えが実現される。一方で、高速な3G無線システムのカバーエリアに復帰した場合、低速な2G無線システムから3G無線システムへの通信モード切替え方法は、特に記載されていない。
また、特許文献2では、信号受信レベルに応じて通信速度の異なる複数の通信モードから最適な通信モードを選択し、使用する方式が開示されている。この場合は、高速な通信モードから低速な通信モードへの切替えだけではなく、低速な通信モードから高速な通信モードへの切替えも実現される。
特表2002−535902 特表2003−506962
しかしながら、上記文献に開示されている発明には次のような課題があった。
第一の課題は、特許文献1に開示されている網側の制御により通信モードの切替えがなされる場合であっても、帯域が狭くなる方向への制御のみであり、帯域が広くなる方向への制御がないため、広帯域を確保できる状況にあっても、十分な帯域が確保されないという課題があった。
例えば、帯域が広くなるように帯域割当を行わないキャリア網において、広帯域を確保できる状況にあっても、十分な帯域が確保されないという課題があった。
また、特許文献2に記載されている通信モードの切替えでも、使用する無線IFが通信モード切替用のAPI(Application Program Interface)を備えていない場合には、通信装置側の制御により通信モードの切替えを行うことができないため、上記の課題は解決されなかった。特に常時接続環境などのように、長時間回線を使用し続ける場合に、帯域が異なる環境を移動する可能性が高くなり、この課題は顕著となる。
第二の課題は、特許文献1、2に記載されている通信モードの切替えでは、通信装置に複数の無線IFがある場合について記載されていないが、1つの通信装置に複数の無線IFがある場合に、それぞれの無線IFが独立に通信モードの切替えを行うと、全ての無線IFが同時に切替処理を行う場合があり、通信断の状態が発生するという課題があった。
そこで、本発明は上記課題に鑑みて発明されたものであって、その目的は、通信モード切替用のAPIを備えていない無線IFで、帯域が広くなる方向への通信モードの切替えの技術を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、1つの通信装置に複数の無線IFがある場合に、ある一定数以上の回線を通信断の状態にさせず、更に、帯域が広くなる方向への通信モードの切替えの技術を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、帯域が広くなるような帯域割当を行わないキャリア網において、通信装置側で、帯域が広くなる方向に通信モードを切替えることができる技術を提供することにある。
上記課題を解決する第1の発明は、複数の通信モードに対応する回線を使用して通信する通信装置において、回線を切断し、前記切断した回線の接続先と回線を再接続する再接続制御手段を有することを特徴とする。
上記課題を解決する第2の発明は、複数の通信モードに対応する回線を組み合わせて、送受信間で一つの論理的な回線を構成し、前記一つの論理的な回線を用いて通信を行う通信装置において、前記一つの論理的な回線を構成する回線のうち、少なくとも一つ以上の回線を切断し、前記切断した回線の接続先と回線を再接続する再接続制御手段を有することを特徴とする。
上記課題を解決する第3の発明は、上記第1又は第2の発明において、前記再接続制御手段は、接続されている回線の回線状況を監視する回線状況監視手段と、前記回線状況監視手段の監視結果に基づいて、再接続のタイミングを決定する再接続タイミング判定手段と、前記再接続タイミング判定手段の判定に基づいて回線を切断し、前記切断した回線の接続先と回線を再接続するリンク制御手段とを有することを特徴とする。
上記課題を解決する第4の発明は、上記第1から第3のいずれかの発明において、前記再接続制御手段は、接続されている回線の通信モードを推定する通信モード推定手段と、前記通信モード推定手段の推定結果が低速な通信モードの場合、再接続すると判定する再接続タイミング判定手段と、前記再接続タイミング判定手段の判定に基づいて回線を切断し、前記切断した回線の接続先と回線を再接続するリンク制御手段とを有することを特徴とする。
上記課題を解決する第5の発明は、上記第1から第4のいずれかの発明において、前記再接続制御手段は、切断状態の回線数を検出する接続状況取得手段と、予め定められた切断状態の回線数を再接続判定基準とし、前記接続状況取得手段の切断状態の回線数検出結果が前記再接続判定基準よりも少ないときに、再接続すると判定する再接続タイミング判定手段と、前記再接続タイミング判定手段の判定に基づいて回線を切断し、前記切断した回線の接続先と回線を再接続するリンク制御手段とを有することを特徴とする。
上記課題を解決する第6の発明は、上記第1から第5のいずれかの発明において、前記再接続制御手段は、接続されている回線の通信帯域値を検出する帯域情報取得手段と、予め定められた合計通信帯域値を再接続判定基準とし、再接続を行う回線以外の回線の前記帯域情報取得手段の通信帯域値取得結果の合計値が、前記再接続判定基準よりも多いときに再接続すると判定する再接続タイミング判定手段と、前記再接続タイミング判定手段の判定に基づいて回線を切断し、前記切断した回線の接続先と回線を再接続するリンク制御手段とを有することを特徴とする。
上記課題を解決する第7の発明は、上記第1から第6のいずれかの発明において、前記再接続制御手段は、回線の電波受信品質を取得する電波受信品質取得手段と、予め定められた前記電波受信品質を再接続判定基準とし、前記電波受信品質取得手段の電波受信品質取得結果が前記再接続判定基準値より大きい場合に再接続すると判定する再接続タイミング判定手段と、前記再接続タイミング判定手段の判定に基づいて回線を切断し、前記切断した回線の接続先と回線を再接続するリンク制御手段とを有することを特徴とする。
上記課題を解決する第8の発明は、上記第1から第7のいずれかの発明において、前記再接続制御手段は、高速な通信モードを使用している回線数を検出する通信モード推定手段と、通信装置の現在位置を取得する位置取得手段と、各地点で予め定められた高速な通信モードを確保できる回線数を再接続判定基準とし、前記通信モード推定手段の高速な通信モードを使用している回線数の検出結果が、前記位置取得手段の取得した位置での前記再接続判定基準値に満たない場合に再接続すると判定する再接続タイミング判定手段と、前記再接続タイミング判定手段の判定に基づいて回線を切断し、前記切断した回線の接続先と回線を再接続するリンク制御手段とを有することを特徴とする。
上記課題を解決する第9の発明は、上記第1から第8のいずれかの発明において、前記再接続制御手段は、移動速度を取得する移動速度取得手段と、予め定められた移動速度を再接続判定基準とし、前記移動速度取得手段の移動速度取得結果が、前記再接続判定基準値より低い場合に再接続すると判定する再接続タイミング判定手段と、前記再接続タイミング判定手段の判定に基づいて回線を切断し、前記切断した回線の接続先と回線を再接続するリンク制御手段とを有することを特徴とする。
上記課題を解決する第10の発明は、上記第1から第9のいずれかの発明において、前記再接続制御手段は、接続されている回線の単位時間当たりの通信レートを取得する通信レート取得手段と、予め定められた時間での単位時間当たりの通信レートを再接続判定基準とし、前記通信レート取得手段の単位時間当たりの通信レート取得結果が、前記予め定められた時間中、前記再接続判定基準値より大きい場合に再接続すると判定する再接続タイミング判定手段と、前記再接続タイミング判定手段の判定に基づいて回線を切断し、前記切断した回線の接続先と回線を再接続するリンク制御手段とを有することを特徴とする。
上記課題を解決する第11の発明は、複数の通信モードに対応する回線を使用して通信する通信方法において、接続されている回線を切断し、前記切断した回線の接続先と回線を再接続することにより、高速の通信モードに切替えを試みることを特徴とする。
上記課題を解決する第12の発明は、複数の通信モードに対応する回線を組み合わせて、送受信間で一つの論理的な回線を構成し、前記一つの論理的な回線を用いて通信を行う通信方法において、前記一つの論理的な回線を構成する回線のうち、少なくとも一つ以上の回線を切断し、前記切断した回線の接続先と回線を再接続することりより、高速の通信モードに切替えを試みることを特徴とする。
上記課題を解決する第13の発明は、上記第11又は第12の発明において、接続されている回線の回線状況を監視し、監視結果に基づいて、再接続のタイミングを決定することを特徴とする。
上記課題を解決する第14の発明は、上記第11から第13のいずれかの発明において、接続されている回線の通信モードを推定し、推定された通信モードが低速な通信モードの場合に、再接続することを特徴とする。
上記課題を解決する第15の発明は、上記第11から第14のいずれかの発明において、切断状態の回線数が、予め定められた切断状態の回線数よりも少ないときに、再接続することを特徴とする。
上記課題を解決する第16の発明は、上記第11から第15のいずれかの発明において、再接続を行う回線以外の回線の通信帯域の合計値が、予め定められた合計通信帯域値よりも多いときに再接続することを特徴とする。
上記課題を解決する第17の発明は、上記第11から第16のいずれかの発明において、回線の電波受信品質が、予め定められた電波受信品質より大きい場合に再接続することを特徴とする。
上記課題を解決する第18の発明は、上記第11から第17のいずれかの発明において、各地点で確保できる高速な通信モードの回線数を予め記憶しておき、通信装置が存在する位置において使用している高速な通信モードの回線数が、前記該地点で確保できる高速な通信モードの回線数に満たない場合に再接続することを特徴とする。
上記課題を解決する第19の発明は、上記第11から第18のいずれかの発明において、所定の移動速度を予め記憶しておき、通信装置の移動速度が、前記所定の移動速度より遅い場合に再接続することを特徴とする。
上記課題を解決する第20の発明は、上記第11から第19のいずれかの発明において、所定の時間での単位時間当たりの通信レートを予め記憶しておき、所定の時間中の接続されている回線の単位時間当たりの通信レートが、前記記憶されている単位時間当たりの通信レートより大きい場合に再接続することを特徴とする。
上記課題を解決する第21の発明は、複数の通信モードに対応する回線を使用して通信する通信装置のプログラムであって、前記プログラムは前記通信装置を、回線を切断し、前記切断した回線の接続先と回線を再接続する再接続制御手段として機能させることを特徴とする。
上記課題を解決する第22の発明は、複数の通信モードに対応する回線を組み合わせて、送受信間で一つの論理的な回線を構成し、前記一つの論理的な回線を用いて通信を行う通信装置のプログラムであって、前記プログラムは前記通信装置を、前記一つの論理的な回線を構成する回線のうち、少なくとも一つ以上の回線を切断し、前記切断した回線の接続先と回線を再接続する再接続制御手段として機能させることを特徴とする。
上記課題を解決する第23の発明は、上記第21又は第22の発明において、前記プログラムは、前記再接続制御手段を、接続されている回線の回線状況を監視する回線状況監視手段と、前記回線状況監視手段の監視結果に基づいて、再接続のタイミングを決定する再接続タイミング判定手段と、前記再接続タイミング判定手段の判定に基づいて回線を切断し、前記切断した回線の接続先と回線を再接続するリンク制御手段として機能させることを特徴とする。
上記課題を解決する第24の発明は、上記第21から第23のいずれかの発明において、前記プログラムは、前記再接続制御手段を、接続されている回線の通信モードを推定する通信モード推定手段と、前記通信モード推定手段の推定結果が低速な通信モードの場合、再接続すると判定する再接続タイミング判定手段と、前記再接続タイミング判定手段の判定に基づいて回線を切断し、前記切断した回線の接続先と回線を再接続するリンク制御手段として機能させることを特徴とする。
上記課題を解決する第25の発明は、上記第21から第24のいずれかの発明において、前記プログラムは、前記再接続制御手段を、切断状態の回線数を検出する接続状況取得手段と、予め定められた切断状態の回線数を再接続判定基準とし、前記接続状況取得手段の切断状態の回線数検出結果が前記再接続判定基準よりも少ないときに、再接続すると判定する再接続タイミング判定手段と、前記再接続タイミング判定手段の判定に基づいて回線を切断し、前記切断した回線の接続先と回線を再接続するリンク制御手段として機能させることを特徴とする。
上記課題を解決する第26の発明は、上記第21から第25のいずれかの発明において、前記プログラムは、前記再接続制御手段を、接続されている回線の通信帯域値を検出する帯域情報取得手段と、予め定められた合計通信帯域値を再接続判定基準とし、再接続を行う回線以外の回線の前記帯域情報取得手段の通信帯域値取得結果の合計値が、前記再接続判定基準よりも多いときに再接続すると判定する再接続タイミング判定手段と、前記再接続タイミング判定手段の判定に基づいて回線を切断し、前記切断した回線の接続先と回線を再接続するリンク制御手段として機能させることを特徴とする。
上記課題を解決する第27の発明は、上記第21から第26のいずれかの発明において、前記プログラムは、前記再接続制御手段を、回線の電波受信品質を取得する電波受信品質取得手段と、予め定められた前記電波受信品質を再接続判定基準とし、前記電波受信品質取得手段の電波受信品質取得結果が前記再接続判定基準値より大きい場合に再接続すると判定する再接続タイミング判定手段と、前記再接続タイミング判定手段の判定に基づいて回線を切断し、前記切断した回線の接続先と回線を再接続するリンク制御手段として機能させることを特徴とする。
上記課題を解決する第28の発明は、上記第21から第27のいずれかの発明において、前記プログラムは、前記再接続制御手段を、高速な通信モードを使用している回線数を検出する通信モード推定手段と、通信装置の現在位置を取得する位置取得手段と、各地点で予め定められた高速な通信モードを確保できる回線数を再接続判定基準とし、前記通信モード推定手段の高速な通信モードを使用している回線数の検出結果が、前記位置取得手段の取得した位置での前記再接続判定基準値に満たない場合に再接続すると判定する再接続タイミング判定手段と、前記再接続タイミング判定手段の判定に基づいて回線を切断し、前記切断した回線の接続先と回線を再接続するリンク制御手段として機能させることを特徴とする。
上記課題を解決する第29の発明は、上記第21から第28のいずれかの発明において、前記プログラムは、前記再接続制御手段を、移動速度を取得する移動速度取得手段と、予め定められた移動速度を再接続判定基準とし、前記移動速度取得手段の移動速度取得結果が、前記再接続判定基準値より低い場合に再接続すると判定する再接続タイミング判定手段と、前記再接続タイミング判定手段の判定に基づいて回線を切断し、前記切断した回線の接続先と回線を再接続するリンク制御手段として機能させることを特徴とする。
上記課題を解決する第30の発明は、上記第21から第29のいずれかの発明において、前記プログラムは、前記再接続制御手段を、接続されている回線の単位時間当たりの通信レートを取得する通信レート取得手段と、予め定められた時間での単位時間当たりの通信レートを再接続判定基準とし、前記通信レート取得手段の単位時間当たりの通信レート取得結果が、前記予め定められた時間中、前記再接続判定基準値より大きい場合に再接続すると判定する再接続タイミング判定手段と、前記再接続タイミング判定手段の判定に基づいて回線を切断し、前記切断した回線の接続先と回線を再接続するリンク制御手段として機能させることを特徴とする。
上記課題を解決する第31の発明は、複数の通信モードに対応する回線を使用して通信する通信装置を管理するサーバであって、通信装置の回線状況を取得する手段と、前記取得した回線状況に基づいて、前記通信装置の回線の切断タイミングを決定する手段と、前記回線の切断タイミングを、前記通信装置に通知する手段とを有することを特徴とする。
本発明は、1つ以上の回線を介して通信できる手段を備えている通信装置において、回線の状況を考慮して、再接続処理を行うタイミングを決定する。再接続処理を行うタイミングが決定されると、回線を一度切断し、回線を再度接続する処理を行う。これにより、通信装置としての接続性を維持し、より高速な通信モードの回線を確保することが可能となり、全体で利用可能な帯域を拡大することができる。
再接続処理を行う判断基準としては、以下のものがある。
(1)接続されている回線の通信モードが低速な通信モードの場合
(2)切断中の回線数が一定数以下の場合
(3)再接続を行う回線以外の回線の通信帯域の合計値が一定以上の場合
(4)再接続を行う回線の電波受信品質が閾値以上の場合
(5)通信装置で既に確保している高速モードの回線数が現在位置での上限に達していない場合
(6)通信装置が移動している場合には、移動速度が閾値以下である場合
(7)再接続を行う回線に一定時間以上、一定以上のトラフィックが流れている場合
これらを、再接続処理を行う判断基準とすることにより、不要な再接続処理による通信性能の劣化を軽減することができる。
尚、これら判断基準は、それぞれ独立に適用してもよいし、組み合わせて適用することも可能である。
本発明の第一の効果は、通信装置が利用できる帯域がより広帯域になることである。その理由は、網側から低速な通信モードを割り当てられている回線を再接続することで、高速な通信モードへの切替えを試みることができるからである。
本発明の第二の効果は、複数のIF(インタフェース)を用いて通信を行っている場合、高速モードの確保を試みるIFに再接続による通信断が発生しても、他のIFで通信状態を維持することにより、通信装置で利用できる帯域の低下をさせることなく、通信を行うことができることである。その理由は、通信装置に備わったIFのうち、再接続を実行するIF以外のIFで十分な通信性能を確保でき、通信装置全体での通信性能劣化が少ないときに、高速な通信モードの確保を試みるための再接続を実行するためである。
特に、本発明は、接続されている回線の通信モードが低速な通信モードの場合に再接続の処理を行うように構成しており、接続されている回線の通信モードが高速な通信モードの場合には再接続の処理は行わないからである。
また、本発明は、現在使用可能な回線のうち、切断中の回線数が一定数以下の場合に再接続の処理を行うように構成しており、回線切断により切断中の回線数の増加を防止し、通信帯域が不要に下がることを防止しているからである。
また、本発明は、再接続を行う回線以外の回線の通信帯域の合計値が一定以上の場合に再接続の処理を行うように構成しており、回線切断により、接続中の回線の合計通信帯域が下がることを防止しているからである。
図1は実施例1のネットワーク構成を示す図である。 図2は実施例1の通信装置の内部構造示す図である。 図3は実施例1の通信装置の動作を示すフローチャートである。 図4は実施例2の通信装置の動作を示すフローチャートである。 図5は実施例3の通信装置の内部構造示す図である。 図6は実施例3の通信装置の動作を示すフローチャートである。 図7は実施例4の通信装置の内部構造示す図である。 図8は実施例4の通信装置の動作を示すフローチャートである。 図9は実施例5の通信装置の動作を示すフローチャートである。 図10は実施例6の通信装置の動作を示すフローチャートである。 図12は実施例7のブロック図である。 図12は本発明の実施の形態におけるネットワーク構成を示す図である。 図13は本発明の実施の形態における通信装置の内部構造示す図である。 図14は本発明の実施の形態における通信装置の動作を示すフローチャートである。 図15は実施例1を具体的なシステムに適用した例を示す図である。 図16は実施例8におけるネットワーク構成を示した図である。 図17は通信装置10とPPPサーバ212との間のプロトコルレイヤスタックに関する模式図である。 図18は通信装置10と通信装置12との間のプロトコルレイヤスタックに関する模式図である。
符号の説明
10,11 通信装置
50〜53,60,61 無線回線
70,71,72 有線回線
111,211,311,411,412 ネットワーク
110、210,310 基地局
40,7000 有線IF部
41,42,43,44,7005 入出力端子
524,3008 データ転送手段
500〜502,3000〜3002 無線IF部
503 リンク制御手段
504,900,1100,3003 再接続タイミング判定手段
505,903,3005 通信モード推定手段
901,3006 位置測定手段
902,7004 無線資源記憶部
1101 移動速度取得手段
3004,7001 資源競合情報共有手段
2900 資源競合情報要求メッセージ
2901 資源競合情報応答メッセージ
2902a〜f 資源競合情報通知メッセージ
4000 管理サーバ
7003 資源競合判定手段
7002 資源競合情報記憶部
514,1102,7006 設定情報記憶部
本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図12は、本発明の実施の形態におけるネットワーク構成であり、本発明の通信装置10は、例えば、自動車や列車などの移動体の中に配され、移動体内のネットワーク411と地上側のネットワーク群211とに接続されている。本実施の形態における通信装置10は、無線回線51と基地局210とを介して地上側のネットワーク211と接続されている。尚、本実施の形態では、通信装置10は移動体内に配置されることを前提に説明するが、これに限ることなく、移動体内にかならずしも配置される必要はない。
また、通信装置10は有線回線70を介して、移動体側のネットワーク411と接続される。
無線回線51は、複数の通信モードに対応している。ここで、通信モードとは、通信速度と通信方式との組み合わせからなる通信種別を意味する。例えば、FOMAに代表されるW-CDMAの通信方式では、通信速度が64kbpsと384kbpsとのサービスが提供されており、この場合、通信方式がW-CDMAであって通信速度が64kbpsである低速な通信モードと、通信方式がW-CDMAであって通信速度が384kbpsである高速な通信モードとの2種類の通信モードが存在することになる。
基地局210と通信装置10との間の通信は、無線回線51の状態やトラフィックに応じて、基地局210の制御の下に自動的に高速な通信モードから低速な通信モードに切替えられる。尚、低速な通信モードから高速な通信モードへの切替えはサポートされていない、すなわち、低速な通信モードから高速な通信モードへの切替えは自動的には行なわれないものとする。
通信装置10は、無線回線51を切断して再接続することで、無線回線51の切断前の通信モードからより高速な通信モードの再確保を試みるリンク制御を行う。無線回線51を切断して再接続する具体的な方法としては、通信装置10とネットワーク211内のPPPサーバ212との間で確立されるPPPによる回線213を切断して再接続することにより行なわれる。
以下に、通信装置10と他の通信装置との間の接続手順と、無線回線51の切断手順との概略を述べる。
図17は通信装置10とPPPサーバ212との間のプロトコルレイヤスタックに関する模式図である。
通信装置10の接続手順であるが、まず、通信装置10と基地局210との間にレイヤ1(L1)での無線回線51の物理チャンネルの割り当てがなされて、低速又は高速モードが決定される。その後、通信装置10とPPPサーバ212との間でレイヤ2(L2)での回線213が確立される。そして、上位レイヤ3(L3)の回線214が確立されて、通信装置10と他の通信装置との間の通信が可能となる。
次に、再接続の為の無線回線51を切断手順であるが、本来であれば、通信装置10と基地局210との間の無線回線51を制御して物理チャンネルの再割り当てを行うところであるが、通常、通信装置10と基地局210との間の無線回線51のみを制御するインターフェースは未公開であるため、無線回線51のみを制御して切断することはできない。
そこで、通信装置10とPPPサーバ212との間でレイヤ2(L2)での回線213を切断することにより、無線回線51を含む無線ベアラを開放することにより、無線回線51が切断されることとなる。
このようにして、通信装置10側で無線回線51を切断して、その後再接続することにより、無線回線51について低速モードから高速モードへの遷移を可能とする。尚、以下の説明では理解を容易にする為に、PPPによる回線に関する説明を省略し、無線回線51に着目して説明する。
一方、有線回線70は、単一の通信モードにのみ対応する回線か、もしくは、複数の通信モードに対応し、高速な通信モードから低速な通信モードへも、低速な通信モードから高速な通信モードへも自動的に切替えられる回線である。尚、有線回線70は無線回線であってもよいし、また、複数存在してもよく、存在していなくてもよい。
次に、本実施例における通信装置10の内部構造を図13示す。
通信装置10は、無線IF部500と有線IF部40とデータ転送手段524とともに、リンク制御手段503と再接続タイミング判定手段504と通信モード推定手段505と設定情報記憶部514とを有している。また、入出力端子41,44は通信装置10との外部入出力である。
有線IF部40は、外部入出力端子44を介して確立される有線回線70により、移動体内のネットワーク411と通信を行う機能を有している。ネットワーク411からのデータを受信し、データ転送手段524に対して出力する。また、データ転送手段524から送信データが入力され、ネットワーク411に送信する。
データ転送手段524は、有線IF部40から受信データが入力され、無線IF部500に対して送信データとして出力する。また、無線IF部500から入力された受信データを有線IF部40に対して送信データとして出力する。
無線IF部500は、通信装置10と地上との通信を行う機能を有している。入出力端子41を介して基地局210との間で無線回線51が確立される。また、無線回線51の帯域情報と接続状況とを取得する機能と、無線回線51の回線接続又は切断を行う機能とを有している。尚、通信帯域の算出方法は本発明と直接関係がないため、詳しくは述べないが、例えばペアパケットによる通信帯域の推定などが一般に知られている。
無線IF部500の入出力は以下の通りである。
(1)基地局210に対して、データ転送手段524から入力されたデータの送信を行い、基地局210から送信されたデータを受信してデータ転送手段524に出力する。
(2)基地局210に対して、回線接続又は切断要求メッセージ送信し、これらの応答メッセージを受信する。
(3)再接続タイミング判定手段504から回線の帯域情報通知要求と接続状況通知要求とが入力され、それぞれ取得した回線の帯域情報と接続・切断状況とを出力する。
(4)無線IF部500は、通信モード推定手段505から回線の帯域情報通知要求が入力され、取得した帯域情報を出力する。
(5)無線IF部500は、リンク制御手段503から回線の接続・切断指示が入力され、接続・切断の処理終了応答をリンク制御機能503へと出力する。
通信モード推定手段505は、無線IF部51の通信モードを推定する機能を有しており、無線IF部51に対して帯域情報の通知要求を出力し、取得した帯域情報が入力される。そして、この帯域情報に基づいて、無線IF部500の通信モードが推定される。この無線IF部500の通信モード推定結果は、リンク制御手段503に対して出力され、リンク制御処理の終了応答が入力される。
通信モードの推定方法は、無線IF部の通信帯域が通信モードの判定閾値の範囲内であるかを調査することで実現される。尚、無線環境では通信帯域がダイナミックに変動するため、連続判定回数の閾値まで連続して同じ通信モード推定結果が出た場合に、通信モードを確定とする。これにより、通信モード推定結果の精度を向上させられる。通信モードの判定閾値と、連続判定回数の閾値とは、設定情報記憶部514から入力される。
通信モードの推定方法の一例として、低速な無線通信モード(例えば、最高144kbps)と高速な無線通信モード(例えば、最高2.4Mbps)に対応した無線IF部に対するダウンリンクの通信モードの推定方法を具体的に示す。尚、無線回線51のみの通信帯域を直接測定することは困難であるので、回線214の通信帯域の測定結果を、無線回線51の通信帯域の測定結果とみなす。
まず、ダウンリンクの通信帯域が150kbps未満であれば、低速な無線通信モードであり、150kbps以上で2.4Mbps以下であれば高速な無線通信モードであると判定するよう、通信モードの判定閾値が設定されているとする。また、3回の通信モード検出結果から通信モードを確定するように、連続判定回数の閾値が設定されているものとする。
連続して行った通信モード推定における通信帯域が60kbps、100kbps、90kbpsであった場合は、各通信帯域とも、低速な無線通信モードと判定する範囲内であり、3回連続で同じ推定結果となるので、通信モードは低速な無線通信モードであると確定する。
一方、通信帯域が、800kbps、600kbps、100kbpsであった場合は、1回目と2回目の推定結果は高速な無線通信モードであるものの、3回目の結果が低速な無線通信モードであるため、通信モードは未確定となる。
再接続タイミング判定手段504は、再接続を行うべきか判定する機能を有している。無線IF部500に対して、回線の接続状況通知要求を出力し、接続状況の取得結果が入力される。また、リンク制御手段503から再接続タイミング判定要求が入力され、判定結果を出力する。再接続タイミング判定は、通信モード推定手段505により推定された無線IF部500の通信モードが、低速な通信モードである場合に、再接続のタイミングと判定する。無線IF部500が使用できる通信モードの種類は、設定情報記憶部514から入力される。
リンク制御手段503は無線IF部500の回線再接続を制御する機能を有している。通信モード推定手段505から無線IF部500の通信モード推定結果が入力され、通信モード推定手段505にリンク制御処理の終了応答を出力する。また、再接続タイミング判定手段504に対して。通信モード推定手段505により推定された無線IF部500の通信モードを出力し、再接続タイミングの判定結果が入力される。さらに、無線IF部500に回線の接続・切断指示を出力し、接続・切断処理終了の応答が入力される。
設定情報記憶部514は、動作に必要な設定情報を予め記憶する機能を提供する。記憶している情報には、少なくとも、無線IF部500の通信モードの種類と、通信モードの判定閾値と、連続判定回数の閾値とが含まれる。
続いて、図14を参照して、本実施例における通信装置10の動作を示す。なお、ここで示す動作は、本発明に関連するリンク制御部分のみであり、直接関連のないユーザデータの送受信動作に関しては省略する。
まず、通信装置10に電源が投入されると、初期化が行われる(ステップ2000)。具体的には、設定情報記憶部514から再接続タイミング判定手段504に対して再接続による性能劣化の許容範囲情報が出力され、通信モード推定手段505に対して通信モードの判定閾値が出力される。
続いて、通信モードの判定閾値を入力された通信モード推定手段505は、複数の通信モードに対応した無線IF部500から帯域情報を取得して、無線IF部の使用しているダウンリンク又はアップリンクの通信モードの推定を行う(ステップ2001)。
リンク制御手段503は再接続タイミング判定手段504に対して再接続タイミングの判定を要求する。
再接続タイミング判定手段504は、タイミング判定に必要な情報を収集する。具体的には、無線IF部500が使用している通信モードを取得する。取得した通信モードが低速な通信モードである場合は、再接続を行っても良いタイミングであると判定する(ステップ2002:Y)。一方、取得した通信モードが高速な通信モードである場合は、再接続を行ってはならないタイミングであると判定する(ステップ2002:N)。判定結果は、リンク制御手段503へと出力される。
再接続タイミングの判定結果が再接続を行っても良いタイミングであれば、リンク制御手段503は、無線IF部500に対して回線の切断を指示し、指示を受けた無線IF部500は基地局に対して切断要求メッセージを送信して回線を切断する(ステップ2003)。
その後、リンク制御手段503は、無線IF部500からの切断完了の応答を待つ(ステップ2004)。
再接続を行ってはならないタイミングであれば、リンク制御手段503は通信モード推定手段505に対してリンク制御処理終了を通知し、ステップ2001に戻る。
切断完了の応答を受けると、リンク制御手段503は切断を行った無線IF部500に対して接続を指示する。指示を受けた無線IF部500は、基地局に対して回線の接続要求メッセージを送信し、回線を確立する(ステップ2005)。
その後、リンク制御手段503は、無線IF部500からの接続完了の応答を待つ(ステップ2006)。応答を受けたら(ステップ2006:Y)、通信モード推定手段505に対してリンク制御処理終了の通知を出力し、ステップ2001に戻る。
なお、上述のように、ステップ2001からステップ2006の一連の処理を、常に行うのではなく、ステップ2001での通信モードの推定に先んじて、処理のスリープ時間を設けることで、定期的に行うようにしてもよい。
続いて、本発明を適用した通信システムの具体的な実施例について、以下に説明する。
本発明の実施例1について図面を参照して詳細に説明する。
実施例1では、複数の通信モードに対応する回線を組み合わせて、送受信間で一つの論理的な回線を構成し、この一つの論理的な回線を用いて通信を行うシステムに、本発明を適用した例を説明する。
図1は、本発明の実施例1におけるネットワーク構成であり、本発明の通信装置10は、自動車や列車などの移動体の中に配され、移動体内のネットワーク411と地上側のネットワーク群とに接続されており、無線回線50と基地局110とを介して地上側のネットワーク111と、無線回線51と基地局210とを介して地上側のネットワーク211と、無線回線60と基地局310とを介して地上側のネットワーク311とにそれぞれ接続されている。そして、通信装置10は、ネットワーク111、211、311を介して、通信装置10のデータの送受信先である通信装置12と接続されている。すなわち、通信装置10と通信装置12とは、無線回線50を含む回線(UDPレイヤにおける通信装置10と通信装置12との間の回線)と、無線回線51を含む回線(UDPレイヤにおける通信装置10と通信装置12との間の回線)と、無線回線60を含む回線(UDPレイヤにおける通信装置10と通信装置12との間の回線)とを組み合わせて、送受信間で一つの論理的な回線を構成し、この論理的な回線を用いて通信を行うものである。また、通信装置10は有線回線70を介して、移動体側のネットワーク411と接続される。尚、本実施の形態では、通信装置10は移動体内に配置されることを前提に説明するが、これに限ることなく、移動体内にかならずしも配置される必要はない。
論理的な回線を構成する無線回線50、51は、複数の通信モードに対応している。基地局110、210と通信装置10との間の通信は、基地局110、210の制御の下に自動的に高速な通信モードから低速な通信モードへのみ、切替えられる。通信装置10は、これらの無線回線50、51を、切断して再接続することで、高速モードの再確保を試みるリンク制御を行う。このリンク制御に関しては、詳細を後述する。尚、無線回線50、51を切断して再接続する具体的な方法としては、通信装置10とネットワーク111、211内のPPPサーバとの間で確立されるPPPによる回線を切断して再接続することにより行なわれるが、以下の説明を容易にする為に、PPPによる回線に関する説明を省略し、無線回線50、51に着目して説明する。
一方、無線回線60と有線回線70とは、単一の通信モードにのみ対応する回線か、もしくは、複数の通信モードに対応し、高速な通信モードから低速な通信モードへも、低速な通信モードから高速な通信モードへも自動的に切替えられる回線である。
なお、図1では、ネットワーク111、211、311は別々のネットワークとなっているが、1つの同じネットワークでもよい。
また、無線回線50と無線回線51とは、別々の基地局110、基地局210と通信装置10との間で確立されているが、同じ基地局との間で確立されていてもよい。
また、図1では地上の基地局と接続する3つの無線回線を示しているが、複数の通信モードに対応し、自動的に高速な通信モードから低速な通信モードへのみ切替えられる無線回線が1つ以上であればいくつでもよい。
更に、有線回線70が無線回線であってもよいし、また、複数存在してもよく、存在していなくてもよい。
次に、本実施例における通信装置10の内部構造を図2示す。
通信装置10は、3つの無線IF部500、501、502と、有線IF部40と、データ転送手段524と、リンク制御手段503と、再接続タイミング判定手段504と、再接続タイミング判定手段505と、設定情報記憶部514とを有している。また、入出力端子41〜44は、通信装置10との外部入出力である。
無線IF部500〜502は、通信装置10と地上との通信を行う機能を有している。それぞれ入出力端子41〜43を介して基地局110、210、310との間で無線回線50、51、60が確立される。また、無線IF部500〜502は、無線回線50、51、60の帯域情報と接続状況とを取得する機能と、無線回線50、51、60の回線接続又は切断を行う機能とを有している。
無線IF部500〜502の入出力は以下の通りである。
(1)基地局110、210、310に対して、データ転送手段524から入力されたデータの送信を行い、基地局110、210、310から送信されたデータを受信してデータ転送手段524に出力する。
(2)データ転送手段524に対して、帯域情報と接続状況とを出力する。
(3)基地局110、210、310に対して、回線接続又は切断要求メッセージ送信し、これらの応答メッセージを受信する。
(4)再接続タイミング判定手段504から回線の帯域情報通知要求と接続状況通知要求とが入力され、それぞれ取得した回線の帯域情報と接続・切断状況とを出力する。
(5)無線IF部500〜502は、通信モード推定手段505から回線の帯域情報通知要求が入力され、取得した帯域情報を出力する。
(6)無線IF部500、501は、リンク制御手段503から回線の接続・切断指示が入力され、接続・切断の処理終了応答をリンク制御機能503へと出力する。
有線IF部40は、外部入出力端子44を介して確立される有線回線70により、移動体内のネットワーク411と通信を行う機能を有している。ネットワーク411からのデータを受信し、データ転送手段524に対して出力する。また、データ転送手段524から送信データが入力され、ネットワーク411に送信する。
データ転送手段524は、通信装置10が送信するデータを適切な無線IF部に振り分ける機能を有している。有線IF部から受信データが入力され、無線IF部500〜502のいずれかに対して送信データとして出力する。また、無線IF部500〜502から入力された受信データを有線IF部に40対して送信データとして出力する。
データ転送手段524が有する送信データの振り分け機能であるが、送信するデータが特定の無線IFに集中して負荷が生じないよう、データを適切に各無線IF部500〜502に振り分ける必要がある。送信データの振り分けの方法としては、回線速度や、負荷を考慮して振り分ける方法が考えられる。振り分け方法の一例が、文献“ 中田 他、“移動体インターネット(2)フロー制御方式”、電気情報通信学会、2004総合大会、B-5-164”に記載されている。尚、送信データの振り分けの方法は、これに限ることなく、他の方法も適用可能である。
通信モード推定手段505は、無線IF部500、501の通信モードを推定する機能を有している。無線IF部500、501に対して帯域情報の通知要求を出力し、取得した帯域情報が入力される。そして、これらの情報に基づいて無線IF部500、501の通信モードを推定し、無線IF部500、501の通信モード推定結果をリンク制御手段503に対して出力され、これに応答してリンク制御処理の終了応答が入力される。さらに、設定情報記憶部514から、通信モードの推定の為に、通信モードの判定閾値と、連続判定回数の閾値とが入力される。
再接続タイミング判定手段504は、再接続を行うべきか判定する機能を有している。再接続タイミング判定手段504は、無線IF部500〜502に対して、回線の接続状況通知要求と帯域情報通知要求とを出力し、接続状況と帯域情報との取得結果が入力される。また、再接続タイミング判定手段504は、リンク制御手段503から再接続タイミング判定要求が入力され、判定結果を出力する。さらに、再接続タイミング判定手段504は、設定情報記憶部514から再接続タイミングの判定基準となる再接続による性能劣化の許容範囲情報として、切断状態であってもよい無線IF部の数の上限と、再接続を行う無線IF部以外の無線IF部で利用できなければならない帯域合計値の下限とが入力される。
リンク制御手段503は、無線IF部500、501の回線再接続を制御する機能を有している。リンク制御手段503は、通信モード推定手段505から無線IF部500、501の通信モード推定結果が入力され、通信モード推定手段505にリンク制御処理の終了応答を出力する。また、リンク制御手段503は、再接続タイミング判定手段504に対して再接続候補無線IF部の情報を含む再接続タイミング判定要求を出力し、再接続タイミングの判定結果が入力される。さらに、リンク制御手段503は、無線IF部500、501に回線の接続・切断指示を出力し、接続・切断処理終了の応答が入力される。
設定情報記憶部514は、動作に必要な設定情報を予め記憶する機能を有する。記憶している情報には、少なくとも、再接続による性能劣化の許容範囲情報と、通信モードの判定閾値と、連続判定回数の閾値とが含まれる。再接続による性能劣化の許容範囲情報は、再接続タイミング判定手段504に対して出力され、通信モードの判定閾値と連続判定回数の閾値とは、通信モード推定手段505に対して出力される。
続いて、図3を参照して、本実施例における通信装置10の動作を示す。なお、ここで示す動作は、本発明に関連するリンク制御部分のみであり、直接関連のないユーザデータの送受信動作に関しては省略する。
まず、通信装置10に電源が投入されると、初期化が行われる(ステップ600)。具体的には、設定情報記憶部514から再接続タイミング判定手段504に対して再接続による性能劣化の許容範囲情報が出力され、通信モード推定手段505に対して通信モードの判定閾値と連続判定回数の閾値とが出力される。
続いて、通信モードの判定閾値を入力された通信モード推定手段505は、複数の通信モードに対応した無線IF部500と無線IF部501とから帯域情報を取得して、各無線IF部の使用しているダウンリンク又はアップリンクの通信モードの推定を行う(ステップ601)。この通信モードの推定方法は、各無線IF部の通信帯域が通信モードの判定閾値の範囲内であるかを調査することで実現される。また、無線環境では通信帯域がダイナミックに変動するため、連続判定回数の閾値まで連続して同じ通信モード推定結果が出た場合に、通信モードを確定とする。これにより、通信モード推定結果の精度を向上させられる。
一例として、低速な無線通信モード(例えば、最高144kbps)と高速な無線通信モード(例えば、最高2.4Mbps)とに対応した無線IF部に対するダウンリンクの通信モードの推定方法を具体的に示す。
まず、ダウンリンクの通信帯域が150kbps未満であれば、低速な無線通信モードであり、150kbps以上で2.4Mbps以下であれば高速な無線通信モードであると判定するよう、通信モードの判定閾値が設定されているとする。また、3回の通信モード検出結果から通信モードを確定とするよう、連続判定回数の閾値が設定されているとする。
連続して行った通信モード推定における通信帯域が60kbps、100kbps、90kbpsであった場合は、各通信帯域とも、低速な無線通信モードと判定する範囲内であり、3回連続で同じ推定結果となるので、通信モードは低速な無線通信モードであると確定する。
一方、通信帯域が、800kbps、600kbps、100kbpsであった場合は、1回目と2回目の推定結果は高速な無線通信モードであるものの、3回目の結果が低速な無線通信モードであるため、通信モードは未確定となる。
なお、全ての複数の通信モードに対応した無線IF部の通信モード推定を同時に行うのではなく、無線システムごとに順次行ってもよい。具体的には、WCDMA対応の無線IF部の通信モードを推定して後述のステップ602以降の処理を行い、次にcdma2000対応の無線IF部に関して、同様の処理を行うことが考えられる。
各無線IF部の通信帯域の算出方法は本発明と直接関係がないため、詳しくは述べないが、例えばペアパケットによる通信帯域の推定などが一般に知られている。
続いて、リンク制御手段503は低速な通信モードの無線IF部が存在するか確認し(ステップ602)、低速な通信モードの無線IF部が存在する場合は(ステップ602:Y)、該当する無線IF部が再接続候補無線IF部とする(ステップ603)。低速な通信モードの無線IF部が複数存在する場合は、それらの中で高速な通信モードへの遷移による帯域拡大効果が最も高い無線IF部が再接続対象無線IF部となる。具体的には、ダウンリンク、アップリンクとも低速な通信モードの無線IF部、ダウンリンクのみ低速な通信モードの無線IF部、アップリンクのみ低速な通信モードの無線IF部の順で選択する。また、帯域拡大効果が同じ無線IF部が複数ある場合(例えば、ダウンリンク・アップリンクともに低速な通信モードの無線IF部が複数ある場合)は、それらの無線IF部のうち、どの無線IF部を選択してもよい。
一方、低速な通信モードの無線IF部が存在しなければ(ステップ602:N)、リンク制御手段503は、通信モード推定手段505に対してリンク制御処理終了の通知を出力し、通信モード推定手段505は通信モードの推定(ステップ601)を再び行う。
再接続候補無線IF部の決定に続いて、リンク制御手段503は再接続タイミング判定手段504に対して再接続タイミングの判定を要求する。
再接続タイミング判定手段504は、タイミング判定に必要な情報を収集する(ステップ604)。具体的には、無線IF部500〜502から、回線の接続状況と帯域情報を取得する。
取得した接続状況と帯域情報とから、回線の再接続による通信性能劣化が許容範囲内である場合は、再接続タイミング判定手段504は、再接続を行っても良いタイミングであると判定する(ステップ605:Y)。一方、通信性能劣化が許容範囲を超える場合は、再接続を行ってはならないタイミングであると判定する(ステップ605:N)。判定結果は、リンク制御手段503へと出力される。
この再接続による通信性能劣化の程度を基準とした判定方法の詳細は、次の通りである。
まず、回線の接続状況から、切断状態の無線IF部の数が閾値以下であるかチェックする。次に、帯域情報から、再接続候補無線IF部以外の無線IF部の帯域合計値が閾値以上であるかチェックする。最後に、これら2つのチェック結果の論理積を取り、判定基準をともに満たす場合に、再接続による通信性能劣化が許容範囲内であると判定を下す。なお、この最終的な判定の方法は、論理積ではなく、論理和でもよい。
再接続タイミングの判定結果が再接続を行っても良いタイミングであれば、リンク制御手段503は、再接続候補無線IF部に対して回線の切断を指示し、指示を受けた無線IF部は基地局に対して切断要求メッセージを送信して回線を切断する(ステップ606)。
再接続を行ってはならないタイミングであれば、リンク制御手段503は通信モード推定手段505に対してリンク制御処理終了を通知し、ステップ601に戻る。
その後、リンク制御手段503は、再接続候補無線IF部からの切断完了の応答を待つ(ステップ607)。
切断完了の応答を受けると、リンク制御手段503は切断を行った無線IF部に対して接続を指示する。指示を受けた無線IF部は、基地局に対して回線の接続要求メッセージを送信し、回線を確立する(ステップ608)。
その後、リンク制御手段503は、無線IF部からの接続完了の応答を待つ(ステップ609)。応答を受けたら(ステップ609:Y)、通信モード推定手段505に対してリンク制御処理終了の通知を出力し、ステップ601に戻る。
なお、上述のように、ステップ601からステップ609の一連の処理を、常に行うのではなく、ステップ601での通信モードの推定に先んじて、処理のスリープ時間を設けることで、定期的に行うようにしてもよい。
また、本実施例では、再接続タイミングの判定情報として接続状況と帯域情報との双方を用いたが、どちらか一方だけでもよい。この場合、使用しない判定情報に関連する機能、入出力、処理ステップは存在しなくてもよい。
次に、上述した本実施例1の具体例を説明する。
図15は実施例1を具体的なシステムに適用した例を示す図であり、図18は通信装置10と通信装置12との間のプロトコルレイヤスタックに関する模式図である。尚、以下の説明では、通信装置10と通信装置12との間で、複数の回線を組み合わせて一つの論理的な回線を介して通信を行う場合に、本発明を適用した場合を説明する。そして、各無線IF部500〜502は、通信速度が最高144kbpsの低速な無線通信モードと、通信速度が最高2.4Mbpsの高速な無線通信モードとに対応しているものとし、無線IF部500、501は基地局の制御の下に自動的に高速な通信モードから低速な通信モードへのみ切替えられ、無線IF部502は高速な通信モードから低速な通信モードへも、低速な通信モードから高速な通信モードへも自動的に切替えられるものとする。また、切断状態の無線IF部の数の閾値を1とし、再接続候補無線IF部以外の無線IF部の帯域合計値の閾値を900kbpsとする。また、以下の例では、低速な通信モードと判定する閾値を、70kbpsとする。
まず、通信装置10は、基地局110,210,310との間にレイヤ1(L1)での無線回線50,51,60の物理チャンネルの割り当てがなされて、低速又は高速モードが決定される。その後、無線回線50、51、60の回線提供者のPPPサーバ112、212、312との間で、レイヤ2(L2)でのPPPによる回線113、213、313を確立し、IPアドレスを取得する。
ここでは、回線113の無線IF部500にはアドレス10.AA.AA.AAが割り当てられ、回線213の無線IF部501にはアドレス20.BB.BB.BBが割り当てられ、回線313の無線IF部502にはアドレス30.CC.CC.CCが割り当てられ、通信装置12の通信IF部にはアドレス40.DD.DD.DDが割り当てられたものとする。そして、通信装置10と通信装置12とは、回線113を含むUDPレイヤ(L3)における回線114と、回線213を含むUDPレイヤにおける回線214(L3)と、回線313を含むUDPレイヤにおける回線314(L3)とを組み合わせた論理的な単一な回線13を用いて、通信が行われる。
本実施例では、上述のような状態において、リンク制御手段503が低速な通信モードの無線IF部が存在するか確認し、低速な通信モードの無線IF部が存在する場合には、リンク制御手段503は再接続タイミング判定手段504に対して再接続タイミングの判定を要求する。再接続タイミング判定手段504は、タイミング判定に必要な回線の接続状況と帯域情報を、無線IF部500〜502から取得する。
リンク制御手段503により、無線IF部500(回線50)の通信モードが低速な通信モードであると判定されると、再接続タイミング判定手段504は、タイミング判定に必要な回線の接続状況と帯域情報とを、無線IF部500〜502から取得する。
ここで、取得した回線の接続状況が、全回線接続中であり、無線IF部500(回線50)の帯域情報が60kbps、無線IF部501(回線51)の帯域情報が700kbps、無線IF部502(回線60)の帯域情報が900kbpsであるとする。すると、切断状態の無線IF部の数は0であるので閾値(=1)以下であり、再接続候補無線IF部である無線IF部500以外の無線IF部の帯域合計値は1600kbpsであるので閾値以上である。
従って、判定基準をともに満たすので、再接続による通信性能劣化が許容範囲内であると判定し、通信装置10はPPPサーバ112との間の回線113(L2)を切断して、低速と判断する閾値70kbpsを下回る無線回線50(L1)を切断する。そして、再度PPPサーバ112との間で回線113(L2)を確立することにより、無線回線50(L1)を確立する。この間、無線回線50及び回線113を含むUDPレイヤにおける回線114(L3)は通信ができなくなるものの、回線213を含むUDPレイヤにおける回線214(L3)と、回線313を含むUDPレイヤにおける回線314(L3)とが確立されているので、論理的な単一回線13が通信できなくなることはなく、通信装置10と通信装置12とは通信可能である。
次に、本発明の実施例2を説明する。
本発明の実施例2は、実施1の図2に示した通信装置10の無線IF部500、501で電波受信品質を取得し、その結果を用いて再接続タイミングの判定を行うものである。以下では、実施例1と異なる部分についてのみ説明する。
本実施例2におけるネットワーク構成は、図2に示した実施例1のネットワーク構成と同じであるので、ここでは省略する。
本実施例2における通信装置10の内部構造と、実施例1との異なる部分は以下の通りである。
まず、無線IF部500〜502に電波受信品質を取得する機能が付加されている。
再接続タイミング判定手段504は、無線IF部500〜502に電波受信品質の取得要求を出力し、無線IF部500〜502は取得結果を返すように構成されている。
再接続タイミング判定手段504は、実施例1の構成に加え、無線IF部500〜502の電波受信品質取得結果を用いて再接続タイミングの判定を行うように構成されている。
設定情報記憶部514は、実施例1の構成に加え、電波受信品質の判定閾値を記憶する機能を有している。この電波受信品質の判定閾値は、予め入力されており、再接続タイミング判定手段504に対して出力される。
次に、図4を参照して、本実施例における通信装置10の動作を説明する。尚、ステップ601〜609は、実施例1と同じ処理であり、ここでは説明を省略する。
本実施例では、ステップ802の初期化において、実施例1の初期化のステップ600での処理に加えて、設定情報記憶部514が再接続タイミング判定手段504に対して電波受信品質の判定閾値を出力する。
また、本実施例では、再接続タイミング判定手段504は、再接続による通信性能劣化が許容範囲内であるか調査した後、許容範囲内であれば(ステップ605:Y)、無線IF部500、501から電波受信品質を取得する(ステップ800)。なお、取得する電波受信品質は、再接続候補の無線IF部の高速な通信モードの無線システムと同じ無線システムの電波受信品質である(再接続候補の無線IF部自身が取得した値でもよい)。
その後、再接続タイミング判定手段504は、電波受信品質の取得結果が判定閾値以上であれば、再接続候補無線IF部が再接続を行ってよいタイミングであると判定する。一方、電波受信品質が判定閾値未満であれば、再接続を行ってはならないタイミングであると判定する(ステップ801)。
以上の如く、本実施例によれば、不要な再接続による通信断時間を短縮することができる。その理由は、高速な通信モードに対応するシステムの電波受信品質が閾値以上であり、カバーエリア内で高速な通信モードを確保できる可能性の高い状況でのみ再接続を行うためである。
尚、本実施例では、電波受信品質と、再接続による通信性能劣化が許容範囲内であるかを再接続タイミングの判定に用いている。これらのうち、再接続による通信性能劣化の度合いは再接続タイミングの判定に使用しないことも可能である。この場合、関係する手段、ステップが省略されることは自明である。
次に、本発明の実施例3を説明する。
本発明の実施例3は、実施例1の図2に示した通信装置10が現在位置を取得し、予め記録されたその位置での無線資源情報に応じて再接続タイミングの判定を行うものである。以下では、実施例1と異なる部分について詳細に説明する。
本実施例におけるネットワーク構成は、図2に示す実施例1のネットワーク構成と同じであるので、ここでは説明を省略する。
図5に本実施例の通信装置10の内部構造を示す。
本実施例の通信装置10は、位置測定手段901と、資源情報記憶部902と、再接続タイミング判定手段900と、通信モード推定手段903とが新たに追加されており、他の部分は実施例1と同じ構成であるので、ここでは説明を省略する。
位置測定手段901は、通信装置10の現在の位置を取得する機能を有する。この位置測定手段901は、再接続タイミング判定手段900からの現在位置の通知要求の入力に応じて、取得した現在位置を出力する。現在位置を取得する機能は、例えばGPS(Global Positioning System)機能や、あるいは、列車などのように予め通信装置10が移動する経路が決まっている場合は、その情報と加速度計により実現される。
資源情報記憶部902は、無線資源量を記憶する。この記憶されている無線資源量の具体例として、地図上の位置座標や駅等のランドマークと、その地点で高速モードを同時に確保できる回線数上限値とが無線システムごとに予め記録されている。そして、資源情報記憶部902は、再接続タイミング判定手段900からの資源情報の通知要求(現在位置と通知を要求する高速モードの無線システム種別を含む)の入力に応じて、記録している資源情報(現在位置で確保できる高速モード回線数上限値)を出力する。
再接続タイミング判定手段900は、実施例1の構成に加えて、通信装置10の現在位置と、資源情報と、通信モード推定結果とを用いて、再接続を行うべきタイミングか判定する機能を有する。再接続タイミング判定手段900は、位置測定手段901に対して位置通知要求を出力し、位置取得結果が入力される。また、無線資源情報記憶部902に対して資源情報の通知要求を出力し、対応する資源情報が入力される。さらに、再接続タイミング判定手段900は、通信モード推定手段903に対して通信モード推定結果の通知要求を出力し、応答として通信モード推定結果が入力される。
通信モード推定手段903は、実施例1の構成に加えて、再接続タイミング判定手段900からの通信モード推定結果の通知要求の入力に対して、通信モード推定結果を出力する。
次に図6を参照して、本実施の形態における通信装置10の動作を説明する。
図6において、ステップ600〜ステップ609は、実施例1と同じであるので、ここでは説明を省略する。
本実施例では、再接続タイミング判定手段900は、再接続による通信性能劣化が許容範囲内であると判定した後(ステップ605:Y)、位置測定手段901から通信装置10の現在位置を取得する。その後、無線資源記憶部902から記憶している現在位置での無線資源情報(再接続候補無線IF部の対応する無線システムで、高速モードを確保できる回線数の上限値)を、通信モード推定手段903から通信モード推定結果を取得する(ステップ1000)。
通信モード推定結果から、通信装置10内ですでに確保している再接続候補無線IF部の高速モードと同じ無線システムの回線数を算出し、ステップ1000で得た上限値と比較する(ステップ1001)。その結果、すでに確保している高速モード回線数が上限未満であれば、再接続タイミング判定手段900は再接続を行ってもよいタイミングであると判定する(ステップ1001:Y)。
以降、ステップ606からステップ609を実行する。逆に、すでに確保している高速モード回線数が上限に達していれば(ステップ1001:N)、再接続を行わないでステップ601に移る。
以上の如く、本実施例によれば、不要な再接続による通信断時間を短縮することができる。通信装置に備わるIFですでに確保している高速な通信モード回線数が、通信装置の現在位置で確保できる上限回線数未満であり、さらに高速な通信モードを確保できる可能性の高い状況でのみ再接続を行うためである。
なお、本実施例では、位置、資源情報、通信モード推定結果と、再接続による通信性能劣化が許容範囲内であるかを再接続タイミングの判定に用いているが、再接続による通信性能劣化の程度は再接続タイミングの判定に用いなくても可能である。この場合、関係する手段、ステップが省略されることは自明である。
次に、本発明の実施例4を説明する。
本発明の実施例4は、実施例1の図2の通信装置10が現在の移動速度を取得し、その結果に基づいて再接続タイミングの判定を行うものである。以下では、実施例1と異なる部分について説明する。
本実施例におけるネットワーク構成は、図2に示す実施例1のネットワーク構成と同じであるので、ここでは説明を省略する。
図7に本実施例の通信装置10の内部構造を示す。
移動速度取得手段1101と再接続タイミング判定手段1100と設定情報記憶部1102以外は、実施例1と同じ構成であるので、ここでは説明を省略する。
移動速度取得手段1101は、通信装置10の現在の移動速度を取得する機能を提供する。取得した結果は、再接続タイミング判定手段1100からの移動速度通知要求の入力に対応して出力される。なお、移動速度は位置の時間微分、もしくは加速度の時間積分で得られるため、本手段は実施例3の図6の位置測定手段と同じく、GPSや加速度計で実現される。
再接続タイミング判定手段1100は、実施例1で示した機能に加えて、通信装置10の移動速度を用いて再接続を行うべきタイミングか判定する機能を提供する。移動速度取得手段1101に対して、移動速度の通知要求を出力し、移動速度を含む応答が入力される。また、設定情報記憶部1102から移動速度の判定閾値が入力される。
設定情報記憶部1102は、実施例1で示した構成に加えて、再接続タイミング判定における移動速度の判定閾値を記憶する機能を提供する。この移動速度の判定閾値は、予め記憶されており、再接続タイミング判定手段1100に対して出力する。
次に、図8を参照して、本実施例における通信装置10の動作を示す。
図8において、ステップ601〜ステップ609は、第一の実施の形態と同じであるので、ここでは説明を省略する。
本実施例では、ステップ1202の初期化において、実施例1の初期化のステップ600での処理に加えて、設定情報記憶部1102が再接続タイミング判定手段1101に対して移動速度の判定閾値を出力する。
また、本実施例では、再接続タイミング判定手段1100は、切断状態の無線IF部の数が閾値以下であると判定した後(ステップ605:Y)、移動速度取得手段1101から通信装置10の現在の移動速度を取得する(ステップ1200)。
取得した移動速度が判定閾値以下であれば、移動速度の増加による回線品質の劣化が少なく、高速モードを確保できる確率が高いと見なして、再接続タイミング判定手段1100は再接続を行っても良いタイミングであると判定する(ステップ1201:Y)。
以後は、ステップ606からステップ609を順次実行する。逆に、移動速度が判定閾値より大きければ、再接続タイミング判定手段1100は再接続を行うべきではないタイミングと判定し(ステップ1201:N)、ステップ601に戻る。
以上の如く、本実施例によれば、不要な再接続による通信断時間を短縮することができる。その理由は、通信装置の移動速度が閾値以下であり、移動に伴う回線品質の劣化が少なく、高速な通信モードが確保できる可能性の高い状況でのみ再接続を行うためである。
なお、本実施例では、移動速度と、再接続による通信性能劣化が許容範囲内であるかを再接続タイミングの判定に用いているが、再接続による通信性能劣化の程度を再接続タイミングの判定に用いなくても可能である。この場合、関係する手段、ステップが省略されることは自明である。
本発明の実施例5について説明する。
実施例5は、実施例1の図2の通信装置10が無線IF500、501の送受信レートを取得し、再接続タイミングの判定に用いるものである。以下では、実施例1と異なる部分について説明する。尚、本実施例におけるネットワーク構成は、図2に示す実施例1のネットワーク構成と同じであるので、ここでは説明を省略する。
上述した実施例と異なる通信装置10の構成は以下の通りである。
まず、無線IF部500、501に、単位時間当たりの送受信レートを取得して、一定時間の値を記録しておく機能が付加される。
再接続タイミング判定手段504は無線IF部500、501に取得時間を含む送受信レートの取得要求を出力し、無線IF部500、501は要求された時間内の送受信レート取得結果を返す。
再接続タイミング判定手段504は、実施例1の構成に加えて、無線IF部500、501の送受信レートを用いて再接続タイミングの判定を行う。
設定情報記憶部514は、実施例1の構成に加えて、再接続タイミング判定における送受信レートの判定閾値と判定時間を記憶する機能を提供する。これら送受信レートの判定閾値と判定時間は予め記憶されており、再接続タイミング判定手段504に対して出力する。
次に、図9を参照して、本実施例における通信装置10の動作を示す。ステップ601からステップ609は実施例1と同じであるので、説明を省略する。
本実施例では、ステップ1402の初期化において、実施例1の初期化のステップ600での処理に加えて、設定情報記憶部514が再接続タイミング判定手段504に対して送受信レートの判定閾値と判定時間を出力する。
また、本実施例では、再接続タイミング判定手段504は、再接続による通信性能劣化が許容範囲内であるとか判定した後(ステップ605:Y)、再接続候補無線IF部から設定情報記憶部1306に通知された判定時間内の単位時間ごとの送受信レートを取得する(ステップ1400)。
判定時間内の単位時間ごとの送受信レートが全て判定閾値以上であれば、再接続タイミング判定手段504は再接続を行ってもよいタイミングであると判定し(ステップ1401:Y)、ステップ606からステップ609の再接続処理が実行される。再接続候補無線IF部の判定時間内の送受信レートに、判定閾値に満たない値が存在した場合は(ステップ1401:N)、再接続を行わずにステップ601に戻る。
以上の如く、本実施例によれば、不要な再接続による通信断時間を短縮することができる。その理由は、多くのトラフィックが発生している回線に対して優先して高速な通信モードを割り当てるポリシを回線提供者が適用している回線で、再接続処理を行おうとしているIFの送信又は受信レートが一定時間連続して閾値以上であり、高速な通信モードを割り当てられる可能性が高い状況でのみ再接続を行うためである。
なお、本実施例では、送受信レートと、再接続による通信性能劣化が許容範囲内であるかを再接続タイミングの判定に用いているが、再接続による通信性能劣化の程度を再接続タイミングの判定に用いなくても可能である。この場合、関係する手段、ステップが省略されることは自明である。
次に、本発明の実施例6を説明する。
本発明の実施例6は、実施例1の通信装置10に対して、実施例2から実施例5の構成が同時になされたものである。以下では、実施例1から実施例5と異なる部分について説明する。
本実施例におけるネットワーク構成は、図2に示す実施例1のネットワーク構成と同じであるので、ここでは説明を割愛する。
本実施例の通信装置10の内部構造は、実施例1に対して、実施例2から実施例5の内部構造をあわせて追加したものとなる。すなわち、実施例3の内部構造を示す図5の各手段、機能部が、実施例2、4、5における機能も合せて提供するものである。
ただし、位置測定手段901は、実施例4の図7における移動速度取得手段1101の機能も有する。これは、位置取得手段901がGPSにより実現される場合は、取得した位置の時間微分を行うことで、移動速度も取得でき、加速度計で実現される場合は、取得した加速度の時間積分を行うことで、移動速度を取得できるためである。
また、設定情報記憶部514は、実施例1から実施例5における構成に加えて、複数の再接続タイミング判定基準のうち、どの基準が必須であるかと、必須ではない基準のうち、いくつ以上が再接続をしても良いタイミングであると示していれば再接続を行っても良いと判定するかの閾値も、予め記憶している。これらの値は、再接続タイミング判定手段900に対して出力される。
次に、図10を参照して本実施例における通信装置10の動作を示す。本実施例では、ステップ1601〜1607が実施例1から実施例5と異なる処理である。
まず、ステップ1607では、実施例1から実施例5の当該部分の処理を全てあわせた処理を行う。すなわち、設定情報記憶部514が記憶している各種閾値等が再接続タイミング判定手段1502と通信モード推定手段903に対して出力される。
次に、ステップ1601〜1604では、実施例2から実施例5の当該部分と異なり、再接続タイミング判定手段900は、再接続してもよいタイミングであるかチェックした後、即座に再接続タイミングの判定を下さない。例えば、実施例3のステップ1001では、再接続判定タイミング手段900は確保済みの高速モード回線数が上限未満であれば、再接続を行うべきタイミングであるとの判定を即座に下した。
しかしながら、本実施例では、再接続タイミング判定手段900は、ステップ1602にて同様のチェックを行った後、続いてステップ1200、ステップ1603の移動速度に関するチェックを行う。
ステップ1604までの各種情報を用いた再接続タイミングのチェックを行った後、再接続タイミング判定手段900は、各チェック項目のうち、必須の基準が再接続してもよいタイミングであると示しているかを判断する(ステップ1605)。
次に、必須の基準が全て再接続しても良いタイミングであると示していれば(ステップ1605:Y)、必須ではない残りの基準のうち、再接続をしても良いタイミングであると示す基準の数が閾値以上であるかを判断する(ステップ1606)。閾値以上であれば、最終的に再接続をしてもよいタイミングであるとの判定を下す(ステップ1606:Y)。
以後は、ステップ606〜609の再接続処理を行う。
再接続してはならないタイミングであるとの判定を下した場合は(ステップ1605:N、ステップ1606:N)、ステップ601に戻る。
なお、本実施例では、実施例1の通信装置10に対して実施例2から実施例5で示した機能拡張が全てなされているが、これらの機能拡張は複数であれば一部のみでもよい。機能拡張が一部のみの場合は、拡張部分に該当する手段、機能部のみを通信装置10は有し、図10に示す動作も、拡張部分に該当するステップのみが実行される。
実施例7を説明する。
上述した実施例において上述した説明からも明らかなように、通信装置10のデータ転送手段524、リンク制御手段503、再接続タイミング判定手段504、再接続タイミング判定手段505をハードウェアで構成することも可能であるが、コンピュータプログラムにより実現することも可能である。
図11は、通信装置10のデータ転送手段524、リンク制御手段503、再接続タイミング判定手段504、再接続タイミング判定手段505をインプリメントした情報処理システムの一般的ブロック構成図である。
図11に示す情報処理システムは、プロセッサ800、プログラムメモリ801、及び記憶媒体802からなる。記憶媒体802は、別個の記憶媒体であってもよいし、同一の記憶媒体からなる記憶領域であってもよい。記憶媒体としては、ハードディスク等の磁気記憶媒体を用いることができる。
プログラムメモリ801には、上述したデータ転送手段524、リンク制御手段503、再接続タイミング判定手段504、再接続タイミング判定手段505と同様な動作をさせるプログラムが格納され、このプログラムによりプロセッサ800は動作して実施例1から実施例6と同様な処理を行う。
次に、本発明の実施例8を説明する。
本発明における実施例8は上述した実施例1から実施例7における通信装置10が提供する機能の一部を地上側に存在するサーバに移したものである。以下では、上述した実施例1から実施例7と異なる部分について説明する。
図16は、実施例8におけるネットワーク構成を示している。本実施例では、サーバ4000と通信装置10とを含むリンク制御システムが構成される。
サーバ4000は、上述した実施例1から実施例7における通信装置10が提供する機能の一部を有するものであり、具体的には、通信モード推定手段505、再接続タイミング判定手段504、設定情報記憶部514等を有するものである。サーバ4000に設けられた通信モード推定手段505、再接続タイミング判定手段504、設定情報記憶部514は、上述した実施例と同様に通信装置10における各通信モードの推定、回線の接続状況や帯域情報といった再接続タイミングの判定に必要な情報を無線IF部500〜502から取得し、再接続タイミングの判定と、回線の切断及び再接続の指示を行う。
通信装置10の無線IF部500〜502は、サーバ4000からの情報の要求に応答して、回線の接続状況や帯域情報をサーバ4000に送信する。また、サーバ4000からの回線切断の指示に応答して回線切断し、その後回線を再接続する。
このような構成を取ることにり、上述した実施例と同様な効果を得ることができ、また、通信装置10の構成の簡略化も図ることができる。
上記実施の形態では、通信に利用できる帯域の拡大を目的とした通信モード切替えについて説明したが、他の目的により通信モードを切替える際に使用してもよい。

Claims (31)

  1. 複数の通信モードに対応する回線を使用して通信する通信装置において、
    回線を切断し、前記切断した回線の接続先と回線を再接続する再接続制御手段を有することを特徴とする通信装置。
  2. 複数の通信モードに対応する回線を組み合わせて、送受信間で一つの論理的な回線を構成し、前記一つの論理的な回線を用いて通信を行う通信装置において、
    前記一つの論理的な回線を構成する回線のうち、少なくとも一つ以上の回線を切断し、前記切断した回線の接続先と回線を再接続する再接続制御手段を有することを特徴とする通信装置。
  3. 前記再接続制御手段は、
    接続されている回線の回線状況を監視する回線状況監視手段と、
    前記回線状況監視手段の監視結果に基づいて、再接続のタイミングを決定する再接続タイミング判定手段と、
    前記再接続タイミング判定手段の判定に基づいて回線を切断し、前記切断した回線の接続先と回線を再接続するリンク制御手段と
    を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記再接続制御手段は、
    接続されている回線の通信モードを推定する通信モード推定手段と、
    前記通信モード推定手段の推定結果が低速な通信モードの場合、再接続すると判定する再接続タイミング判定手段と、
    前記再接続タイミング判定手段の判定に基づいて回線を切断し、前記切断した回線の接続先と回線を再接続するリンク制御手段と
    を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の通信装置。
  5. 前記再接続制御手段は、
    切断状態の回線数を検出する接続状況取得手段と、
    予め定められた切断状態の回線数を再接続判定基準とし、前記接続状況取得手段の切断状態の回線数検出結果が前記再接続判定基準よりも少ないときに、再接続すると判定する再接続タイミング判定手段と、
    前記再接続タイミング判定手段の判定に基づいて回線を切断し、前記切断した回線の接続先と回線を再接続するリンク制御手段と
    を有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の通信装置。
  6. 前記再接続制御手段は、
    接続されている回線の通信帯域値を検出する帯域情報取得手段と、
    予め定められた合計通信帯域値を再接続判定基準とし、再接続を行う回線以外の回線の前記帯域情報取得手段の通信帯域値取得結果の合計値が、前記再接続判定基準よりも多いときに再接続すると判定する再接続タイミング判定手段と、
    前記再接続タイミング判定手段の判定に基づいて回線を切断し、前記切断した回線の接続先と回線を再接続するリンク制御手段と
    を有することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の通信装置。
  7. 前記再接続制御手段は、
    回線の電波受信品質を取得する電波受信品質取得手段と、
    予め定められた前記電波受信品質を再接続判定基準とし、前記電波受信品質取得手段の電波受信品質取得結果が前記再接続判定基準値より大きい場合に再接続すると判定する再接続タイミング判定手段と、
    前記再接続タイミング判定手段の判定に基づいて回線を切断し、前記切断した回線の接続先と回線を再接続するリンク制御手段と
    を有することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の通信装置。
  8. 前記再接続制御手段は、
    高速な通信モードを使用している回線数を検出する通信モード推定手段と、
    通信装置の現在位置を取得する位置取得手段と、
    各地点で予め定められた高速な通信モードを確保できる回線数を再接続判定基準とし、前記通信モード推定手段の高速な通信モードを使用している回線数の検出結果が、前記位置取得手段の取得した位置での前記再接続判定基準値に満たない場合に再接続すると判定する再接続タイミング判定手段と、
    前記再接続タイミング判定手段の判定に基づいて回線を切断し、前記切断した回線の接続先と回線を再接続するリンク制御手段と
    を有することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の通信装置。
  9. 前記再接続制御手段は、
    移動速度を取得する移動速度取得手段と、
    予め定められた移動速度を再接続判定基準とし、前記移動速度取得手段の移動速度取得結果が、前記再接続判定基準値より低い場合に再接続すると判定する再接続タイミング判定手段と、
    前記再接続タイミング判定手段の判定に基づいて回線を切断し、前記切断した回線の接続先と回線を再接続するリンク制御手段と
    を有することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の通信装置。
  10. 前記再接続制御手段は、
    接続されている回線の単位時間当たりの通信レートを取得する通信レート取得手段と、
    予め定められた時間での単位時間当たりの通信レートを再接続判定基準とし、前記通信レート取得手段の単位時間当たりの通信レート取得結果が、前記予め定められた時間中、前記再接続判定基準値より大きい場合に再接続すると判定する再接続タイミング判定手段と、
    前記再接続タイミング判定手段の判定に基づいて回線を切断し、前記切断した回線の接続先と回線を再接続するリンク制御手段と
    を有することを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載の通信装置。
  11. 複数の通信モードに対応する回線を使用して通信する通信方法において、
    接続されている回線を切断し、前記切断した回線の接続先と回線を再接続することにより、高速の通信モードに切替えを試みることを特徴とする通信方法。
  12. 複数の通信モードに対応する回線を組み合わせて、送受信間で一つの論理的な回線を構成し、前記一つの論理的な回線を用いて通信を行う通信方法において、
    前記一つの論理的な回線を構成する回線のうち、少なくとも一つ以上の回線を切断し、前記切断した回線の接続先と回線を再接続することりより、高速の通信モードに切替えを試みることを特徴とする通信方法。
  13. 接続されている回線の回線状況を監視し、監視結果に基づいて、再接続のタイミングを決定することを特徴とする請求項11又は請求項12に記載の通信方法。
  14. 接続されている回線の通信モードを推定し、推定された通信モードが低速な通信モードの場合に、再接続することを特徴とする請求項11から請求項13のいずれかに記載の通信方法。
  15. 切断状態の回線数が、予め定められた切断状態の回線数よりも少ないときに、再接続することを特徴とする請求項11から請求項14のいずれかに記載の通信方法。
  16. 再接続を行う回線以外の回線の通信帯域の合計値が、予め定められた合計通信帯域値よりも多いときに再接続することを特徴とする請求項11から請求項15のいずれかに記載の通信方法。
  17. 回線の電波受信品質が、予め定められた電波受信品質より大きい場合に再接続することを特徴とする請求項11から請求項16のいずれかに記載の通信方法。
  18. 各地点で確保できる高速な通信モードの回線数を予め記憶しておき、
    通信装置が存在する位置において使用している高速な通信モードの回線数が、前記該地点で確保できる高速な通信モードの回線数に満たない場合に再接続することを特徴とする請求項11から請求項17のいずれかに記載の通信方法。
  19. 所定の移動速度を予め記憶しておき、
    通信装置の移動速度が、前記所定の移動速度より遅い場合に再接続することを特徴とする請求項11から請求項18のいずれかに記載の通信方法。
  20. 所定の時間での単位時間当たりの通信レートを予め記憶しておき、
    所定の時間中の接続されている回線の単位時間当たりの通信レートが、前記記憶されている単位時間当たりの通信レートより大きい場合に再接続することを特徴とする請求項11から請求項19のいずれかに記載の通信方法。
  21. 複数の通信モードに対応する回線を使用して通信する通信装置のプログラムであって、
    前記プログラムは前記通信装置を、回線を切断し、前記切断した回線の接続先と回線を再接続する再接続制御手段として機能させることを特徴とするプログラム。
  22. 複数の通信モードに対応する回線を組み合わせて、送受信間で一つの論理的な回線を構成し、前記一つの論理的な回線を用いて通信を行う通信装置のプログラムであって、
    前記プログラムは前記通信装置を、前記一つの論理的な回線を構成する回線のうち、少なくとも一つ以上の回線を切断し、前記切断した回線の接続先と回線を再接続する再接続制御手段として機能させることを特徴とするプログラム。
  23. 前記プログラムは、前記再接続制御手段を、
    接続されている回線の回線状況を監視する回線状況監視手段と、
    前記回線状況監視手段の監視結果に基づいて、再接続のタイミングを決定する再接続タイミング判定手段と、
    前記再接続タイミング判定手段の判定に基づいて回線を切断し、前記切断した回線の接続先と回線を再接続するリンク制御手段と
    して機能させることを特徴とする請求項21又は請求項22に記載のプログラム。
  24. 前記プログラムは、前記再接続制御手段を、
    接続されている回線の通信モードを推定する通信モード推定手段と、
    前記通信モード推定手段の推定結果が低速な通信モードの場合、再接続すると判定する再接続タイミング判定手段と、
    前記再接続タイミング判定手段の判定に基づいて回線を切断し、前記切断した回線の接続先と回線を再接続するリンク制御手段と
    して機能させることを特徴とする請求項21から請求項23のいずれかに記載のプログラム。
  25. 前記プログラムは、前記再接続制御手段を、
    切断状態の回線数を検出する接続状況取得手段と、
    予め定められた切断状態の回線数を再接続判定基準とし、前記接続状況取得手段の切断状態の回線数検出結果が前記再接続判定基準よりも少ないときに、再接続すると判定する再接続タイミング判定手段と、
    前記再接続タイミング判定手段の判定に基づいて回線を切断し、前記切断した回線の接続先と回線を再接続するリンク制御手段と
    して機能させることを特徴とする請求項21から請求項24のいずれかに記載のプログラム。
  26. 前記プログラムは、前記再接続制御手段を、
    接続されている回線の通信帯域値を検出する帯域情報取得手段と、
    予め定められた合計通信帯域値を再接続判定基準とし、再接続を行う回線以外の回線の前記帯域情報取得手段の通信帯域値取得結果の合計値が、前記再接続判定基準よりも多いときに再接続すると判定する再接続タイミング判定手段と、
    前記再接続タイミング判定手段の判定に基づいて回線を切断し、前記切断した回線の接続先と回線を再接続するリンク制御手段と
    して機能させることを特徴とする請求項21から請求項25のいずれかに記載のプログラム。
  27. 前記プログラムは、前記再接続制御手段を、
    回線の電波受信品質を取得する電波受信品質取得手段と、
    予め定められた前記電波受信品質を再接続判定基準とし、前記電波受信品質取得手段の電波受信品質取得結果が前記再接続判定基準値より大きい場合に再接続すると判定する再接続タイミング判定手段と、
    前記再接続タイミング判定手段の判定に基づいて回線を切断し、前記切断した回線の接続先と回線を再接続するリンク制御手段と
    して機能させることを特徴とする請求項21から請求項26のいずれかに記載のプログラム。
  28. 前記プログラムは、前記再接続制御手段を、
    高速な通信モードを使用している回線数を検出する通信モード推定手段と、
    通信装置の現在位置を取得する位置取得手段と、
    各地点で予め定められた高速な通信モードを確保できる回線数を再接続判定基準とし、前記通信モード推定手段の高速な通信モードを使用している回線数の検出結果が、前記位置取得手段の取得した位置での前記再接続判定基準値に満たない場合に再接続すると判定する再接続タイミング判定手段と、
    前記再接続タイミング判定手段の判定に基づいて回線を切断し、前記切断した回線の接続先と回線を再接続するリンク制御手段と
    して機能させることを特徴とする請求項21から請求項27のいずれかに記載のプログラム。
  29. 前記プログラムは、前記再接続制御手段を、
    移動速度を取得する移動速度取得手段と、
    予め定められた移動速度を再接続判定基準とし、前記移動速度取得手段の移動速度取得結果が、前記再接続判定基準値より低い場合に再接続すると判定する再接続タイミング判定手段と、
    前記再接続タイミング判定手段の判定に基づいて回線を切断し、前記切断した回線の接続先と回線を再接続するリンク制御手段と
    して機能させることを特徴とする請求項21から請求項28のいずれかに記載のプログラム。
  30. 前記プログラムは、前記再接続制御手段を、
    接続されている回線の単位時間当たりの通信レートを取得する通信レート取得手段と、
    予め定められた時間での単位時間当たりの通信レートを再接続判定基準とし、前記通信レート取得手段の単位時間当たりの通信レート取得結果が、前記予め定められた時間中、前記再接続判定基準値より大きい場合に再接続すると判定する再接続タイミング判定手段と、
    前記再接続タイミング判定手段の判定に基づいて回線を切断し、前記切断した回線の接続先と回線を再接続するリンク制御手段と
    して機能させることを特徴とする請求項21から請求項29のいずれかに記載のプログラム。
  31. 複数の通信モードに対応する回線を使用して通信する通信装置を管理するサーバであって、
    通信装置の回線状況を取得する手段と、
    前記取得した回線状況に基づいて、前記通信装置の回線の切断タイミングを決定する手段と、
    前記回線の切断タイミングを、前記通信装置に通知する手段と
    を有することを特徴とするサーバ。
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