JPWO2006046410A1 - 空気調和機用ファンユニット - Google Patents

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Abstract

空気調和機に設けられるファンユニットが、円周上に配置された複数のブレードを有するファンと、該ファンを収容するケーシングとを備え、ブレードの内縁部近傍のケーシングに少なくとも一つのリブを設けた。

Description

本発明は、空気調和機の室外ユニット、室内ユニット、排気ファンユニット等に使用されるファンユニットに関するものである。
従来の空気調和機の室内ユニットに設けられたフィルタ装置は、熱交換器の前面に、空気調和機の本体内部への塵埃の侵入を防止するためのエアフィルタが設けられており、このエアフィルタは付着した塵埃を手で清掃できるように着脱自在に構成されている。このような構成のフィルタ装置は頻繁なメンテナンスが必要となるだけでなく、メンテナンスが行われるまでの間にエアフィルタが徐々に目詰まりしていき、その結果、熱交換器を通過する風量が低下して空調能力が低下し、消費電力の増大につながることとなる。
このため、エアフィルタのメンテナンスの手間を低減する目的で、エアフィルタに付着した塵埃を吸引ノズルを介して塵埃吸引装置により吸引清掃し、吸引された塵埃を室外へ排出する自動清掃装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−74521号公報
しかしながら、塵埃吸引装置により吸引清掃された塵埃は室外へ排出されても、塵埃吸引装置のファンに吸引した塵埃がファン表面に付着、堆積し、塵埃吸引装置の吸引風量が低下して吸引性能が低下し、最悪の場合、塵埃の吸引が不可能になることもあった。また、ファンに付着、堆積しなかった塵埃が、吸引カバー内部に漂い、他の塵埃を巻き込み、成長した塵埃の塊が、ファンとケーシングとの隙間に入り込み、回転を妨げ、最悪の場合、ファンをロックしてしまうという課題もあった。
本発明は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、ファンに吸引した塵埃のファン表面への付着、堆積を防止して、吸引風量の低下による吸引性能の低下を防止し、信頼性の高い空気調和機用ファンユニットを提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明は、空気調和機に設けられるファンユニットであって、円周上に配置された複数のブレードを有するファンと、該ファンを収容するケーシングとを備え、前記ブレードの内縁部近傍の前記ケーシングに少なくとも一つのリブを設けたことを特徴とする。
また、前記リブは略L字状に折曲され、前記ケーシングの内縁部から半径方向内方に延出する延出部と、該延出部から折曲された折曲部を有している。
さらに、前記リブは、前記ブレードの回転方向における前記折曲部の上流側の第1の面と前記ブレードに対向する前記折曲部の第2の面との間の角部の角度を鋭角に設定するのが好ましい。
また、前記第1の面と前記第2の面間の角部が稜角を持つと、さらに好ましい。
また、前記延出部の付け根の上流側の面が、前記ケーシングの内縁部の接線となす角度を鈍角に設定するのがよい。
また、前記リブは、前記ブレードの回転方向における前記折曲部の上流側の面が先端に向かって回転方向の下流側に傾斜するように設定するのも好ましい。
また、前記リブは前記ケーシングより前記ファンの吸い込み方向における上流側に延びる立ち上がり部を有し、前記延出部を前記ブレードよりさらに離間させることもできる。
本発明によれば、ファンを収容するケーシングに、ブレードの内縁部に近接して少なくとも一つのリブを設けたので、ブレードの表面に塵埃が付着したとしても、ブレードの回転によって、付着した塵埃がリブと当接してブレード表面から剥離、離脱する。したがって、塵埃のブレード表面への付着による堆積にともなうファンの吸引風量の低下を防止して吸引性能の低下を防ぎ、信頼性の高い空気調和機を提供することが可能となる。
また、リブを略L字状に折曲して、ケーシングの内縁部から半径方向内方に延出する延出部と、該延出部から折曲された折曲部を有する形状にしたので、折曲部をブレードの内縁部の近傍に容易に配置することができ、簡単な構成でブレードに付着した塵埃を除去できる。
さらに、ブレードの回転方向における折曲部の上流側の第1の面とブレードに対向する折曲部の第2の面との間の角部の角度を鋭角に設定すると、ブレードに付着した塵埃を鋭角部が引掛け易くなり、塵埃を容易に除去できる。
また、第1の面と第2の面間の角部が稜角を持つように設定すると、ブレードに付着した塵埃をさらに引掛け易くなる。
また、延出部の付け根の上流側の面がケーシングの内縁部の接線となす角度を鈍角に設定すると、塵埃がファンに付着することなく吸引カバーの内部に漂い、他の塵埃を巻き込んで成長した塵埃の塊が、リブの付け根に堆積することがない。したがって、ファンのロックという最悪の事態を防止することができ、信頼性の高い空気調和機を提供することができる。
また、ブレードの回転方向における折曲部の上流側の面が先端に向かって回転方向の下流側に傾斜するように形状設定すると、付着した塵埃を剥離、離脱させ易くなり、ファン表面への塵埃の付着、堆積にともなうファンの吸引風量の低下を防止して吸引性能の低下を防ぎ、信頼性の高い空気調和機を提供することができる。
また、リブがケーシングよりファンの吸い込み方向における上流側に延びる立ち上がり部を有し、延出部をブレードよりさらに離間させると、延出部とブレードとの間のスペースが大きくなり、ファンに吸引された塵埃がファンに付着することなく吸引カバーの内部に漂い、他の塵埃を巻き込んで成長するのを防止することができる。
図1は本発明にかかる空気調和機の室内ユニットの正面図である。 図2は図1の線II−IIに沿った断面図である。 図3は室内ユニットに設けられたエアフィルタとその清掃機構を示す斜視図である。 図4は本発明の実施の形態1における室内ユニットに設けられた塵埃吸引装置の斜視図である。 図5は図4の塵埃吸引装置の要部斜視図である。 図6は図4の塵埃吸引装置の部分拡大図である。 図7は図4の塵埃吸引装置の概略断面図である。 図8は本発明の実施の形態2における室内ユニットに設けられた塵埃吸引装置の部分拡大図である。 図9は図8の塵埃吸引装置の変形例を示す部分拡大図である。 図10は図8の塵埃吸引装置の別の変形例を示す部分拡大図である。
符号の説明
1 室内ユニット
2 エアフィルタ
3 塵埃吸引装置
4 吸い込みダクト接続口
5 吸い込みダクト
6 吸い込みノズル
6a 吸い込み孔
7 排気ダクト接続口
8 排気ダクト
9 吸排気モータ
10 ファン
11 ケーシング
12 吸引カバー
13 取付基板
14 ノズル駆動用モータ
15 リブ
15a 延出部
15b 折曲部
15c 折曲部の上流側の面
15d 立ち上がり部
21 ブレード
23 鋭角部
24 稜角部
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明にかかる空気調和機の室内ユニットの正面図であり、図2は図1の線II−IIに沿った断面図であり、図3は室内ユニットに設けられたエアフィルタとその清掃機構を示す斜視図である。
図1〜図3に示すように、室内ユニット1の内部には、熱交換器20と、熱交換器20で熱交換された空気を室内に吹き出すファン(図示せず)と、熱交換器20を通過する塵埃を除去するエアフィルタ2が配されている。室内ユニット1内の側面近傍には、エアフィルタ2に付着した塵埃を吸引して排出するための塵埃吸引装置3が設置されている。この塵埃吸引装置3の吸い込み側部分(吸い込みダクト接続口4)には、蛇腹形状の吸い込みダクト5を介して吸い込みノズル6が接続されるとともに、塵埃吸引装置3の吹き出し側部分(排気ダクト接続口7)には、その先端が室外へ連通されている排気ダクト8が接続されている。
吸い込みノズル6におけるエアフィルタ2に臨む面には、エアフィルタ2の上面部から前面部にかけて複数の吸い込み孔6aが並んで形成され、後述する塵埃吸引装置3の吸引動作により、各吸い込み孔6aからエアフィルタ2に付着した塵埃を吸引してエアフィルタ2の清掃を行う構成である。
実施の形態1.
図4は室内ユニット1に設けられた塵埃吸引装置3の概略斜視図であり、図5は塵埃吸引装置3の要部斜視図である。また、図6は塵埃吸引装置3の部分拡大図であり、図7は塵埃吸引装置3の概略断面図である。
図4〜図7に示すように、塵埃吸引装置3は、吸排気モータ9により回転する遠心式のファン10と、ファン10を収容するケーシング11と、ケーシング11の風上側にケーシング11と一体的に設けられた吸引カバー12と、ケーシング11等が取り付けられた取付基板13とを有するファンユニットとして構成されている。ファン10は複数のブレード21が円周状に配されており、ブレード21は図6の矢印B方向に回転する。
この構成において、吸排気モータ9を吸引のため正転させるとともに、ノズル駆動用モータ14を駆動させる。すると、塵埃吸引装置3が作動した状態で、吸い込みノズル6がエアフィルタ2の風上側の面に沿って移動し、エアフィルタ2に付着した塵埃が空気とともに吸い込み孔6aを通して吸い込みノズル6内に吸い込まれ、吸い込みダクト5から塵埃吸引装置3に吸引された塵埃が空気とともに排気ダクト8を通して室外に排出される。塵埃吸引装置3に吸引された空気と塵埃は図7の矢印Cの方向に流れる。
長期使用する場合、図6に示すように、ファン10を構成するブレード21の表面に塵埃Aが付着し堆積する可能性がある。このため、本発明においては、図5〜図7に示すように、ファン10を収納するケーシング11の内縁部から半径方向内方に延出し、さらにこの延出部15aから直交する方向(ファン10の吸い込み方向における下流側)に折曲した略L字状のリブ15を設けている。リブ15の折曲部15bはファン10を構成する複数のブレード21の内縁部から所定の距離だけ離間して設けられており、ファン10が回転すると、リブ15の折曲部15bは各ブレード21の内縁部に順次対向する。ここで、リブ15は少なくとも一つ有ればよく、塵埃吸引装置3の吸引風量を考慮して複数のリブを設けてもよい。
上記構成によって、エアフィルタ2に付着した塵埃は吸込みノズル6を介して塵埃吸引装置3により吸引され、ブレード21の表面に塵埃Aが付着したとしても、ブレード21の回転によって、その表面に付着した塵埃Aがリブ15に当接(衝突)して、塵埃Aがブレード21表面から剥離、離脱する。剥離、離脱した塵埃Aは塵埃吸引装置3の吸引力によって、空気とともに排気ダクト8を通して室外に排出される。従って、塵埃Aのブレード21表面への付着による堆積にともなう塵埃吸引装置3の吸引風量の低下を防止することができ、その吸引性能の低下を防ぎ、信頼性の高い空気調和機の室内ユニットを提供することができる。
上述したように、リブ15は略L字状を呈しており、簡単な構成でその折曲部(自由端)15bをケーシング11に対し所望の位置に配置することができる。
また、図6に示すように、ブレード21の回転方向Bに対向するリブ15の折曲部15bの面(ブレード21の回転方向Bにおける折曲部15bの上流側の面)とブレード21に対向する折曲部15bの面との間の角部23の角度を鋭角αに設定しており(α<90)、ブレード21の回転にともないブレード21の表面に付着した塵埃Aがリブ15と当接する時に、ブレード21に付着した塵埃Aを鋭角部23が引掛け易くなり、ブレード21に付着した塵埃Aを容易に除去することができる。
さらに、図6に示すように、上述した鋭角部23が稜角部(ブレード21の回転方向Bにおけるリブ15の上流側の面とブレード21に対向する面が尖っており、丸みがない)24を持つ形状に設定することで、ブレード21の回転にともない、その表面に付着した塵埃Aがリブ15と当接する時に、稜角部24によりさらに容易に引掛けられ、剥離、離脱する。
実施の形態2.
本実施の形態においては、図8に示すように、ケーシング11の内縁部に略L字状のリブ15を設け、ブレード21の回転方向Bにおけるリブ15の付け根(延出部15aの付け根)の上流側の面が、リブ15の付け根におけるケーシング11の内縁部の接線となす角度を鈍角βに設定している(β≧90)。この構成により、ファン10に吸引された塵埃がファン10に付着することなく吸引カバー12の内部に漂い、他の塵埃を巻き込んで成長した塵埃の塊が、リブ15の付け根に堆積することがない。
また、図9は図8においてリブ15を矢印IXから見たものであり、図9に示すように、ブレード21の回転方向Bにおけるリブ15の折曲部(自由端)15bの上流側の面15cは、先端に向かって回転方向Bの下流側に傾斜するように設定されている(傾斜角γ)。このように折曲部15bを形状設定することで、折曲部15bの上流側の面15cへの塵埃の付着、堆積を防止することができ、塵埃吸引装置3の吸引性能の低下を防止することができる。
さらに、図10に示すように、略L字状のリブ15に立ち上がり部を設け、側面視で逆U字状に形成することもできる。すなわち、図10に示されるリブ15は、ケーシング11の内縁部からファン10の吸い込み方向における上流側に延びる立ち上がり部15dと、立ち上がり部15dの先端より半径方向内方に延出する延出部15aと、延出部15aから直交する方向(ファン10の吸い込み方向における下流側)に折曲された折曲部15bとを備えている。
この構成は、図8あるいは図9の構成に比べ、ケーシング11と略平行に延在する延出部15aがブレード21よりさらに離間しており、延出部15aとブレード21との間にできるだけ大きいスペースを設けることで、ファン10に吸引された塵埃がファン10に付着することなく吸引カバー12の内部に漂い、他の塵埃を巻き込んで成長するのを防止している。
以上、本発明を空気調和機の室内ユニットを例にとり説明したが、本発明は空気調和機の室内ユニットに限定されるものではなく、空気調和機の室外ユニットあるいは排気ファンユニット等に設けられたファン等にも適用可能である。
本発明にかかるファンユニットは、空気調和機に適用できるが、空気調和機以外でも、エアフィルタを有し、室外に排気可能な環境に設置される機器に対しても適用可能である。
本発明は、空気調和機の室外ユニット、室内ユニット、排気ファンユニット等に使用されるファンユニットに関するものである。
従来の空気調和機の室内ユニットに設けられたフィルタ装置は、熱交換器の前面に、空気調和機の本体内部への塵埃の侵入を防止するためのエアフィルタが設けられており、このエアフィルタは付着した塵埃を手で清掃できるように着脱自在に構成されている。このような構成のフィルタ装置は頻繁なメンテナンスが必要となるだけでなく、メンテナンスが行われるまでの間にエアフィルタが徐々に目詰まりしていき、その結果、熱交換器を通過する風量が低下して空調能力が低下し、消費電力の増大につながることとなる。
このため、エアフィルタのメンテナンスの手間を低減する目的で、エアフィルタに付着した塵埃を吸引ノズルを介して塵埃吸引装置により吸引清掃し、吸引された塵埃を室外へ排出する自動清掃装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−74521号公報
しかしながら、塵埃吸引装置により吸引清掃された塵埃は室外へ排出されても、塵埃吸引装置のファンに吸引した塵埃がファン表面に付着、堆積し、塵埃吸引装置の吸引風量が低下して吸引性能が低下し、最悪の場合、塵埃の吸引が不可能になることもあった。また、ファンに付着、堆積しなかった塵埃が、吸引カバー内部に漂い、他の塵埃を巻き込み、成長した塵埃の塊が、ファンとケーシングとの隙間に入り込み、回転を妨げ、最悪の場合、ファンをロックしてしまうという課題もあった。
本発明は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、ファンに吸引した塵埃のファン表面への付着、堆積を防止して、吸引風量の低下による吸引性能の低下を防止し、信頼性の高い空気調和機用ファンユニットを提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明は、空気調和機に設けられるファンユニットであって、円周上に配置された複数のブレードを有するファンと、該ファンを収容するケーシングとを備え、前記ブレードの内縁部近傍の前記ケーシングに少なくとも一つのリブを設けたことを特徴とする。
また、前記リブは略L字状に折曲され、前記ケーシングの内縁部から半径方向内方に延出する延出部と、該延出部から折曲された折曲部を有している。
さらに、前記リブは、前記ブレードの回転方向における前記折曲部の上流側の第1の面と前記ブレードに対向する前記折曲部の第2の面との間の角部の角度を鋭角に設定するのが好ましい。
また、前記第1の面と前記第2の面間の角部が稜角を持つと、さらに好ましい。
また、前記延出部の付け根の上流側の面が、前記ケーシングの内縁部の接線となす角度を鈍角に設定するのがよい。
また、前記リブは、前記ブレードの回転方向における前記折曲部の上流側の面が先端に向かって回転方向の下流側に傾斜するように設定するのも好ましい。
また、前記リブは前記ケーシングより前記ファンの吸い込み方向における上流側に延びる立ち上がり部を有し、前記延出部を前記ブレードよりさらに離間させることもできる。
本発明によれば、ファンを収容するケーシングに、ブレードの内縁部に近接して少なくとも一つのリブを設けたので、ブレードの表面に塵埃が付着したとしても、ブレードの回転によって、付着した塵埃がリブと当接してブレード表面から剥離、離脱する。したがって、塵埃のブレード表面への付着による堆積にともなうファンの吸引風量の低下を防止して吸引性能の低下を防ぎ、信頼性の高い空気調和機を提供することが可能となる。
また、リブを略L字状に折曲して、ケーシングの内縁部から半径方向内方に延出する延出部と、該延出部から折曲された折曲部を有する形状にしたので、折曲部をブレードの内縁部の近傍に容易に配置することができ、簡単な構成でブレードに付着した塵埃を除去できる。
さらに、ブレードの回転方向における折曲部の上流側の第1の面とブレードに対向する折曲部の第2の面との間の角部の角度を鋭角に設定すると、ブレードに付着した塵埃を鋭角部が引掛け易くなり、塵埃を容易に除去できる。
また、第1の面と第2の面間の角部が稜角を持つように設定すると、ブレードに付着した塵埃をさらに引掛け易くなる。
また、延出部の付け根の上流側の面がケーシングの内縁部の接線となす角度を鈍角に設定すると、塵埃がファンに付着することなく吸引カバーの内部に漂い、他の塵埃を巻き込んで成長した塵埃の塊が、リブの付け根に堆積することがない。したがって、ファンのロックという最悪の事態を防止することができ、信頼性の高い空気調和機を提供することができる。
また、ブレードの回転方向における折曲部の上流側の面が先端に向かって回転方向の下流側に傾斜するように形状設定すると、付着した塵埃を剥離、離脱させ易くなり、ファン表面への塵埃の付着、堆積にともなうファンの吸引風量の低下を防止して吸引性能の低下を防ぎ、信頼性の高い空気調和機を提供することができる。
また、リブがケーシングよりファンの吸い込み方向における上流側に延びる立ち上がり部を有し、延出部をブレードよりさらに離間させると、延出部とブレードとの間のスペースが大きくなり、ファンに吸引された塵埃がファンに付着することなく吸引カバーの内部に漂い、他の塵埃を巻き込んで成長するのを防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明にかかる空気調和機の室内ユニットの正面図であり、図2は図1の線II−IIに沿った断面図であり、図3は室内ユニットに設けられたエアフィルタとその清掃機構を示す斜視図である。
図1〜図3に示すように、室内ユニット1の内部には、熱交換器20と、熱交換器20で熱交換された空気を室内に吹き出すファン(図示せず)と、熱交換器20を通過する塵埃を除去するエアフィルタ2が配されている。室内ユニット1内の側面近傍には、エアフィルタ2に付着した塵埃を吸引して排出するための塵埃吸引装置3が設置されている。この塵埃吸引装置3の吸い込み側部分(吸い込みダクト接続口4)には、蛇腹形状の吸い込みダクト5を介して吸い込みノズル6が接続されるとともに、塵埃吸引装置3の吹き出し側部分(排気ダクト接続口7)には、その先端が室外へ連通されている排気ダクト8が接続されている。
吸い込みノズル6におけるエアフィルタ2に臨む面には、エアフィルタ2の上面部から前面部にかけて複数の吸い込み孔6aが並んで形成され、後述する塵埃吸引装置3の吸引動作により、各吸い込み孔6aからエアフィルタ2に付着した塵埃を吸引してエアフィルタ2の清掃を行う構成である。
実施の形態1.
図4は室内ユニット1に設けられた塵埃吸引装置3の概略斜視図であり、図5は塵埃吸引装置3の要部斜視図である。また、図6は塵埃吸引装置3の部分拡大図であり、図7は塵埃吸引装置3の概略断面図である。
図4〜図7に示すように、塵埃吸引装置3は、吸排気モータ9により回転する遠心式のファン10と、ファン10を収容するケーシング11と、ケーシング11の風上側にケーシング11と一体的に設けられた吸引カバー12と、ケーシング11等が取り付けられた取付基板13とを有するファンユニットとして構成されている。ファン10は複数のブレード21が円周状に配されており、ブレード21は図6の矢印B方向に回転する。
この構成において、吸排気モータ9を吸引のため正転させるとともに、ノズル駆動用モータ14を駆動させる。すると、塵埃吸引装置3が作動した状態で、吸い込みノズル6がエアフィルタ2の風上側の面に沿って移動し、エアフィルタ2に付着した塵埃が空気とともに吸い込み孔6aを通して吸い込みノズル6内に吸い込まれ、吸い込みダクト5から塵埃吸引装置3に吸引された塵埃が空気とともに排気ダクト8を通して室外に排出される。塵埃吸引装置3に吸引された空気と塵埃は図7の矢印Cの方向に流れる。
長期使用する場合、図6に示すように、ファン10を構成するブレード21の表面に塵埃Aが付着し堆積する可能性がある。このため、本発明においては、図5〜図7に示すように、ファン10を収納するケーシング11の内縁部から半径方向内方に延出し、さらにこの延出部15aから直交する方向(ファン10の吸い込み方向における下流側)に折曲した略L字状のリブ15を設けている。リブ15の折曲部15bはファン10を構成する複数のブレード21の内縁部から所定の距離だけ離間して設けられており、ファン10が回転すると、リブ15の折曲部15bは各ブレード21の内縁部に順次対向する。ここで、リブ15は少なくとも一つ有ればよく、塵埃吸引装置3の吸引風量を考慮して複数のリブを設けてもよい。
上記構成によって、エアフィルタ2に付着した塵埃は吸込みノズル6を介して塵埃吸引装置3により吸引され、ブレード21の表面に塵埃Aが付着したとしても、ブレード21の回転によって、その表面に付着した塵埃Aがリブ15に当接(衝突)して、塵埃Aがブレード21表面から剥離、離脱する。剥離、離脱した塵埃Aは塵埃吸引装置3の吸引力によって、空気とともに排気ダクト8を通して室外に排出される。従って、塵埃Aのブレード21表面への付着による堆積にともなう塵埃吸引装置3の吸引風量の低下を防止することができ、その吸引性能の低下を防ぎ、信頼性の高い空気調和機の室内ユニットを提供することができる。
上述したように、リブ15は略L字状を呈しており、簡単な構成でその折曲部(自由端)15bをケーシング11に対し所望の位置に配置することができる。
また、図6に示すように、ブレード21の回転方向Bに対向するリブ15の折曲部15bの面(ブレード21の回転方向Bにおける折曲部15bの上流側の面)とブレード21に対向する折曲部15bの面との間の角部23の角度を鋭角αに設定しており(α<90)、ブレード21の回転にともないブレード21の表面に付着した塵埃Aがリブ15と当接する時に、ブレード21に付着した塵埃Aを鋭角部23が引掛け易くなり、ブレード21に付着した塵埃Aを容易に除去することができる。
さらに、図6に示すように、上述した鋭角部23が稜角部(ブレード21の回転方向Bにおけるリブ15の上流側の面とブレード21に対向する面が尖っており、丸みがない)24を持つ形状に設定することで、ブレード21の回転にともない、その表面に付着した塵埃Aがリブ15と当接する時に、稜角部24によりさらに容易に引掛けられ、剥離、離脱する。
実施の形態2.
本実施の形態においては、図8に示すように、ケーシング11の内縁部に略L字状のリブ15を設け、ブレード21の回転方向Bにおけるリブ15の付け根(延出部15aの付け根)の上流側の面が、リブ15の付け根におけるケーシング11の内縁部の接線となす角度を鈍角βに設定している(β≧90)。この構成により、ファン10に吸引された塵埃がファン10に付着することなく吸引カバー12の内部に漂い、他の塵埃を巻き込んで成長した塵埃の塊が、リブ15の付け根に堆積することがない。
また、図9は図8においてリブ15を矢印IXから見たものであり、図9に示すように、ブレード21の回転方向Bにおけるリブ15の折曲部(自由端)15bの上流側の面15cは、先端に向かって回転方向Bの下流側に傾斜するように設定されている(傾斜角γ)。このように折曲部15bを形状設定することで、折曲部15bの上流側の面15cへの塵埃の付着、堆積を防止することができ、塵埃吸引装置3の吸引性能の低下を防止することができる。
さらに、図10に示すように、略L字状のリブ15に立ち上がり部を設け、側面視で逆U字状に形成することもできる。すなわち、図10に示されるリブ15は、ケーシング11の内縁部からファン10の吸い込み方向における上流側に延びる立ち上がり部15dと、立ち上がり部15dの先端より半径方向内方に延出する延出部15aと、延出部15aから直交する方向(ファン10の吸い込み方向における下流側)に折曲された折曲部15bとを備えている。
この構成は、図8あるいは図9の構成に比べ、ケーシング11と略平行に延在する延出部15aがブレード21よりさらに離間しており、延出部15aとブレード21との間にできるだけ大きいスペースを設けることで、ファン10に吸引された塵埃がファン10に付着することなく吸引カバー12の内部に漂い、他の塵埃を巻き込んで成長するのを防止している。
以上、本発明を空気調和機の室内ユニットを例にとり説明したが、本発明は空気調和機の室内ユニットに限定されるものではなく、空気調和機の室外ユニットあるいは排気ファンユニット等に設けられたファン等にも適用可能である。
本発明にかかるファンユニットは、空気調和機に適用できるが、空気調和機以外でも、エアフィルタを有し、室外に排気可能な環境に設置される機器に対しても適用可能である。
図1は本発明にかかる空気調和機の室内ユニットの正面図である。 図2は図1の線II−IIに沿った断面図である。 図3は室内ユニットに設けられたエアフィルタとその清掃機構を示す斜視図である。 図4は本発明の実施の形態1における室内ユニットに設けられた塵埃吸引装置の斜視図である。 図5は図4の塵埃吸引装置の要部斜視図である。 図6は図4の塵埃吸引装置の部分拡大図である。 図7は図4の塵埃吸引装置の概略断面図である。 図8は本発明の実施の形態2における室内ユニットに設けられた塵埃吸引装置の部分拡大図である。 図9は図8の塵埃吸引装置の変形例を示す部分拡大図である。 図10は図8の塵埃吸引装置の別の変形例を示す部分拡大図である。
符号の説明
1 室内ユニット
2 エアフィルタ
3 塵埃吸引装置
4 吸い込みダクト接続口
5 吸い込みダクト
6 吸い込みノズル
6a 吸い込み孔
7 排気ダクト接続口
8 排気ダクト
9 吸排気モータ
10 ファン
11 ケーシング
12 吸引カバー
13 取付基板
14 ノズル駆動用モータ
15 リブ
15a 延出部
15b 折曲部
15c 折曲部の上流側の面
15d 立ち上がり部
21 ブレード
23 鋭角部
24 稜角部
本発明は、空気調和機の室外ユニット、室内ユニット、排気ファンユニット等に使用されるファンユニットに関するものである。
従来の空気調和機の室内ユニットに設けられたフィルタ装置は、熱交換器の前面に、空気調和機の本体内部への塵埃の侵入を防止するためのエアフィルタが設けられており、このエアフィルタは付着した塵埃を手で清掃できるように着脱自在に構成されている。このような構成のフィルタ装置は頻繁なメンテナンスが必要となるだけでなく、メンテナンスが行われるまでの間にエアフィルタが徐々に目詰まりしていき、その結果、熱交換器を通過する風量が低下して空調能力が低下し、消費電力の増大につながることとなる。
このため、エアフィルタのメンテナンスの手間を低減する目的で、エアフィルタに付着した塵埃を吸引ノズルを介して塵埃吸引装置により吸引清掃し、吸引された塵埃を室外へ排出する自動清掃装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−74521号公報
しかしながら、塵埃吸引装置により吸引清掃された塵埃は室外へ排出されても、塵埃吸引装置のファンに吸引した塵埃がファン表面に付着、堆積し、塵埃吸引装置の吸引風量が低下して吸引性能が低下し、最悪の場合、塵埃の吸引が不可能になることもあった。また、ファンに付着、堆積しなかった塵埃が、吸引カバー内部に漂い、他の塵埃を巻き込み、成長した塵埃の塊が、ファンとケーシングとの隙間に入り込み、回転を妨げ、最悪の場合、ファンをロックしてしまうという課題もあった。
本発明は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、ファンに吸引した塵埃のファン表面への付着、堆積を防止して、吸引風量の低下による吸引性能の低下を防止し、信頼性の高い空気調和機用ファンユニットを提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明は、空気調和機に設けられるファンユニットであって、円周上に配置された複数のブレードを有するファンと、該ファンを収容するケーシングとを備え、前記ブレードの内縁部から所定の距離だけ離間して前記ブレードに対向し且つ前記ファンが回転する際に各々の前記ブレードに順次近接し離間するように前記ケーシングに少なくとも一つの突起部を設けたことを特徴とする。
また、前記突起部は略L字状に折曲され、前記ケーシングの内縁部から半径方向内方に延出する延出部と、該延出部から折曲された折曲部を有している。
さらに、前記突起部は、前記ブレードの回転方向における前記折曲部の上流側の第1の面と前記ブレードに対向する前記折曲部の第2の面との間の角部の角度を鋭角に設定するのが好ましい。
また、前記第1の面と前記第2の面間の角部が稜角を持つと、さらに好ましい。
また、前記延出部の付け根の上流側の面が、前記ケーシングの内縁部の接線となす角度を鈍角に設定するのがよい。
また、前記突起部は、前記ブレードの回転方向における前記折曲部の上流側の面が先端に向かって回転方向の下流側に傾斜するように設定するのも好ましい。
また、前記突起部は前記ケーシングより前記ファンの吸い込み方向における上流側に延びる立ち上がり部を有し、前記延出部を前記ブレードよりさらに離間させることもできる。
本発明によれば、ファンを収容するケーシングに、ブレードの内縁部から所定の距離だけ離間して前記ブレードに対向し且つ前記ファンが回転する際に各々の前記ブレードに順次近接し離間するように前記ケーシングに少なくとも一つの突起部を設けたので、ブレードの表面に塵埃が付着したとしても、ブレードの回転によって、付着した塵埃が突起部と当接してブレード表面から剥離、離脱する。したがって、塵埃のブレード表面への付着による堆積にともなうファンの吸引風量の低下を防止して吸引性能の低下を防ぎ、信頼性の高い空気調和機を提供することが可能となる。
また、突起部を略L字状に折曲して、ケーシングの内縁部から半径方向内方に延出する延出部と、該延出部から折曲された折曲部を有する形状にしたので、折曲部をブレードの内縁部の近傍に容易に配置することができ、簡単な構成でブレードに付着した塵埃を除去できる。
さらに、ブレードの回転方向における折曲部の上流側の第1の面とブレードに対向する折曲部の第2の面との間の角部の角度を鋭角に設定すると、ブレードに付着した塵埃を鋭角部が引掛け易くなり、塵埃を容易に除去できる。
また、第1の面と第2の面間の角部が稜角を持つように設定すると、ブレードに付着した塵埃をさらに引掛け易くなる。
また、延出部の付け根の上流側の面がケーシングの内縁部の接線となす角度を鈍角に設定すると、塵埃がファンに付着することなく吸引カバーの内部に漂い、他の塵埃を巻き込んで成長した塵埃の塊が、突起部の付け根に堆積することがない。したがって、ファンのロックという最悪の事態を防止することができ、信頼性の高い空気調和機を提供することができる。
また、ブレードの回転方向における折曲部の上流側の面が先端に向かって回転方向の下流側に傾斜するように形状設定すると、付着した塵埃を剥離、離脱させ易くなり、ファン表面への塵埃の付着、堆積にともなうファンの吸引風量の低下を防止して吸引性能の低下を防ぎ、信頼性の高い空気調和機を提供することができる。
また、突起部がケーシングよりファンの吸い込み方向における上流側に延びる立ち上がり部を有し、延出部をブレードよりさらに離間させると、延出部とブレードとの間のスペースが大きくなり、ファンに吸引された塵埃がファンに付着することなく吸引カバーの内部に漂い、他の塵埃を巻き込んで成長するのを防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明にかかる空気調和機の室内ユニットの正面図であり、図2は図1の線II−IIに沿った断面図であり、図3は室内ユニットに設けられたエアフィルタとその清掃機構を示す斜視図である。
図1〜図3に示すように、室内ユニット1の内部には、熱交換器20と、熱交換器20で熱交換された空気を室内に吹き出すファン(図示せず)と、熱交換器20を通過する塵埃を除去するエアフィルタ2が配されている。室内ユニット1内の側面近傍には、エアフィルタ2に付着した塵埃を吸引して排出するための塵埃吸引装置3が設置されている。この塵埃吸引装置3の吸い込み側部分(吸い込みダクト接続口4)には、蛇腹形状の吸い込みダクト5を介して吸い込みノズル6が接続されるとともに、塵埃吸引装置3の吹き出し側部分(排気ダクト接続口7)には、その先端が室外へ連通されている排気ダクト8が接続されている。
吸い込みノズル6におけるエアフィルタ2に臨む面には、エアフィルタ2の上面部から前面部にかけて複数の吸い込み孔6aが並んで形成され、後述する塵埃吸引装置3の吸引動作により、各吸い込み孔6aからエアフィルタ2に付着した塵埃を吸引してエアフィルタ2の清掃を行う構成である。
実施の形態1.
図4は室内ユニット1に設けられた塵埃吸引装置3の概略斜視図であり、図5は塵埃吸引装置3の要部斜視図である。また、図6は塵埃吸引装置3の部分拡大図であり、図7は塵埃吸引装置3の概略断面図である。
図4〜図7に示すように、塵埃吸引装置3は、吸排気モータ9により回転する遠心式のファン10と、ファン10を収容するケーシング11と、ケーシング11の風上側にケーシング11と一体的に設けられた吸引カバー12と、ケーシング11等が取り付けられた取付基板13とを有するファンユニットとして構成されている。ファン10は複数のブレード21が円周状に配されてお突起部レード21は図6の矢印B方向に回転する。
この構成において、吸排気モータ9を吸引のため正転させるとともに、ノズル駆動用モータ14を駆動させる。すると、塵埃吸引装置3が作動した状態で、吸い込みノズル6がエアフィルタ2の風上側の面に沿って移動し、エアフィルタ2に付着した塵埃が空気とともに吸い込み孔6aを通して吸い込みノズル6内に吸い込まれ、吸い込みダクト5から塵埃吸引装置3に吸引された塵埃が空気とともに排気ダクト8を通して室外に排出される。塵埃吸引装置3に吸引された空気と塵埃は図7の矢印Cの方向に流れる。
長期使用する場合、図6に示すように、ファン10を構成するブレード21の表面に塵埃Aが付着し堆積する可能性がある。このため、本発明においては、図5〜図7に示すように、ファン10を収納するケーシング11の内縁部から半径方向内方に延出し、さらにこの延出部15aから直交する方向(ファン10の吸い込み方向における下流側)に折曲した略L字状の突起部15を設けている。突起部15の折曲部15bはファン10を構成する複数のブレード21の内縁部から所定の距離だけ離間して設けられており、ファン10が回転すると、突起部15の折曲部15bは各ブレード21の内縁部に順次対向する。ここで、突起部15は少なくとも一つ有ればよく、塵埃吸引装置3の吸引風量を考慮して複数の突起部を設けてもよい。
上記構成によって、エアフィルタ2に付着した塵埃は吸込みノズル6を介して塵埃吸引装置3により吸引され、ブレード21の表面に塵埃Aが付着したとしても、ブレード21の回転によって、その表面に付着した塵埃Aが突起部15に当接(衝突)して、塵埃Aがブレード21表面から剥離、離脱する。剥離、離脱した塵埃Aは塵埃吸引装置3の吸引力によって、空気とともに排気ダクト8を通して室外に排出される。従って、塵埃Aのブレード21表面への付着による堆積にともなう塵埃吸引装置3の吸引風量の低下を防止することができ、その吸引性能の低下を防ぎ、信頼性の高い空気調和機の室内ユニットを提供することができる。
上述したように、突起部15は略L字状を呈しており、簡単な構成でその折曲部(自由端)15bをケーシング11に対し所望の位置に配置することができる。
また、図6に示すように、ブレード21の回転方向Bに対向する突起部15の折曲部15bの面(ブレード21の回転方向Bにおける折曲部15bの上流側の面)とブレード21に対向する折曲部15bの面との間の角部23の角度を鋭角αに設定しており(α<90)、ブレード21の回転にともないブレード21の表面に付着した塵埃Aが突起部15と当接する時に、ブレード21に付着した塵埃Aを鋭角部23が引掛け易くな突起部レード21に付着した塵埃Aを容易に除去することができる。
さらに、図6に示すように、上述した鋭角部23が稜角部(ブレード21の回転方向Bにおける突起部15の上流側の面とブレード21に対向する面が尖っており、丸みがない)24を持つ形状に設定することで、ブレード21の回転にともない、その表面に付着した塵埃Aが突起部15と当接する時に、稜角部24によりさらに容易に引掛けられ、剥離、離脱する。
実施の形態2.
本実施の形態においては、図8に示すように、ケーシング11の内縁部に略L字状の突起部15を設け、ブレード21の回転方向Bにおける突起部15の付け根(延出部15aの付け根)の上流側の面が、突起部15の付け根におけるケーシング11の内縁部の接線となす角度を鈍角βに設定している(β≧90)。この構成により、ファン10に吸引された塵埃がファン10に付着することなく吸引カバー12の内部に漂い、他の塵埃を巻き込んで成長した塵埃の塊が、突起部15の付け根に堆積することがない。
また、図9は図8において突起部15を矢印IXから見たものであり、図9に示すように、ブレード21の回転方向Bにおける突起部15の折曲部(自由端)15bの上流側の面15cは、先端に向かって回転方向Bの下流側に傾斜するように設定されている(傾斜角γ)。このように折曲部15bを形状設定することで、折曲部15bの上流側の面15cへの塵埃の付着、堆積を防止することができ、塵埃吸引装置3の吸引性能の低下を防止することができる。
さらに、図10に示すように、略L字状の突起部15に立ち上がり部を設け、側面視で逆U字状に形成することもできる。すなわち、図10に示される突起部15は、ケーシング11の内縁部からファン10の吸い込み方向における上流側に延びる立ち上がり部15dと、立ち上がり部15dの先端より半径方向内方に延出する延出部15aと、延出部15aから直交する方向(ファン10の吸い込み方向における下流側)に折曲された折曲部15bとを備えている。
この構成は、図8あるいは図9の構成に比べ、ケーシング11と略平行に延在する延出部15aがブレード21よりさらに離間しており、延出部15aとブレード21との間にできるだけ大きいスペースを設けることで、ファン10に吸引された塵埃がファン10に付着することなく吸引カバー12の内部に漂い、他の塵埃を巻き込んで成長するのを防止している。
以上、本発明を空気調和機の室内ユニットを例にとり説明したが、本発明は空気調和機の室内ユニットに限定されるものではなく、空気調和機の室外ユニットあるいは排気ファンユニット等に設けられたファン等にも適用可能である。
本発明にかかるファンユニットは、空気調和機に適用できるが、空気調和機以外でも、エアフィルタを有し、室外に排気可能な環境に設置される機器に対しても適用可能である。
図1は本発明にかかる空気調和機の室内ユニットの正面図である。 図2は図1の線II−IIに沿った断面図である。 図3は室内ユニットに設けられたエアフィルタとその清掃機構を示す斜視図である。 図4は本発明の実施の形態1における室内ユニットに設けられた塵埃吸引装置の斜視図である。 図5は図4の塵埃吸引装置の要部斜視図である。 図6は図4の塵埃吸引装置の部分拡大図である。 図7は図4の塵埃吸引装置の概略断面図である。 図8は本発明の実施の形態2における室内ユニットに設けられた塵埃吸引装置の部分拡大図である。 図9は図8の塵埃吸引装置の変形例を示す部分拡大図である。 図10は図8の塵埃吸引装置の別の変形例を示す部分拡大図である。
符号の説明
1 室内ユニット
2 エアフィルタ
3 塵埃吸引装置
4 吸い込みダクト接続口
5 吸い込みダクト
6 吸い込みノズル
6a 吸い込み孔
7 排気ダクト接続口
8 排気ダクト
9 吸排気モータ
10 ファン
11 ケーシング
12 吸引カバー
13 取付基板
14 ノズル駆動用モータ
15 突起部
15a 延出部
15b 折曲部
15c 折曲部の上流側の面
15d 立ち上がり部
21 ブレード
23 鋭角部
24 稜角部
図4〜図7に示すように、塵埃吸引装置3は、吸排気モータ9により回転する遠心式のファン10と、ファン10を収容するケーシング11と、ケーシング11の風上側にケーシング11と一体的に設けられた吸引カバー12と、ケーシング11等が取り付けられた取付基板13とを有するファンユニットとして構成されている。ファン10は複数のブレード21が円周状に配されており、ブレード21は図6の矢印B方向に回転する。
また、図6に示すように、ブレード21の回転方向Bに対向する突起部15の折曲部15bの面(ブレード21の回転方向Bにおける折曲部15bの上流側の面)とブレード21に対向する折曲部15bの面との間の角部23の角度を鋭角αに設定しており(α<90)、ブレード21の回転にともないブレード21の表面に付着した塵埃Aが突起部15と当接する時に、ブレード21に付着した塵埃Aを鋭角部23が引掛け易くなり、ブレード21に付着した塵埃Aを容易に除去することができる。

Claims (7)

  1. 空気調和機に設けられるファンユニットであって、
    円周上に配置された複数のブレードを有するファンと、該ファンを収容するケーシングとを備え、前記ブレードの内縁部近傍の前記ケーシングに少なくとも一つのリブを設けたことを特徴とする空気調和機用ファンユニット。
  2. 前記リブは略L字状に折曲され、前記ケーシングの内縁部から半径方向内方に延出する延出部と、該延出部から折曲された折曲部を有していることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機用ファンユニット。
  3. 前記リブは、前記ブレードの回転方向における前記折曲部の上流側の第1の面と前記ブレードに対向する前記折曲部の第2の面との間の角部の角度を鋭角に設定したことを特徴とする請求項2に記載の空気調和機用ファンユニット。
  4. 前記第1の面と前記第2の面間の角部が稜角を持つことを特徴とする請求項3に記載の空気調和機用ファンユニット。
  5. 前記延出部の付け根の上流側の面が、前記ケーシングの内縁部の接線となす角度を鈍角に設定されていることを特徴とする請求項2に記載の空気調和機用ファンユニット。
  6. 前記リブは、前記ブレードの回転方向における前記折曲部の上流側の面が先端に向かって回転方向の下流側に傾斜するように設定されていること特徴とする請求項2に記載の空気調和機用ファンユニット。
  7. 前記リブは前記ケーシングより前記ファンの吸い込み方向における上流側に延びる立ち上がり部を有し、前記延出部を前記ブレードよりさらに離間させたことを特徴とする請求項2に記載の空気調和機用ファンユニット。
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