JPWO2005064289A1 - 超音波流量計、超音波トランスジューサ、超音波送受信ユニットおよび超音波流量計を用いた流量測定方法 - Google Patents

超音波流量計、超音波トランスジューサ、超音波送受信ユニットおよび超音波流量計を用いた流量測定方法 Download PDF

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    • G01F1/66Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow by measuring frequency, phase shift or propagation time of electromagnetic or other waves, e.g. using ultrasonic flowmeters

Abstract

【課題】 超音波流量計において、反射波の受信感度を高めて、測定の精度向上に寄与する。【解決手段】 所要周波数の超音波パルスを超音波トランスジューサから測定線に沿って流体配管内の被測定流体中へ入射させる超音波送信手段と、 被測定流体に入射された超音波パルスのうち測定領域から反射された超音波エコーを受信し、測定領域における被測定流体の流速分布を測定する流体速度分布測定手段と、 前記被測定流体の流速分布に基づいて、前記測定領域における被測定流体の流量を演算する流量演算手段とを備えて被測定流体の流量を測定する超音波流量計である。超音波トランスジューサにおいて、そのレシーバの実質面積を、エミッションよりも大きくする。エミッションの部分を切り替えて全面的にレシーバとすることもできる。【選択図】 図1

Description

本発明は、測定領域の流速分布から被測定流体の流量を時間依存で瞬時に測定することが可能な超音波流量計、例えば超音波流量計に用いる技術に関する。
非接触で流量を測定可能であるドップラ式超音波流量計については、さまざまな技術が提供されている。(例えば、特開2000−97742号)
特開2000−97742号公報
上記の技術を具体的に説明する。上記文献に開示されているドップラ式超音波流量計は、所要周波数の超音波パルスを、超音波送受信器を具備する超音波トランスジューサから測定線に沿って配管内の被測定流体(例えば、水)中へ入射させる超音波送信手段と、被測定流体に入射された超音波パルスのうち測定領域から反射された超音波エコーを受信し、測定領域における被測定流体の流速分布を測定する流速分布測定手段と、前記被測定流体の流速分布に基づいて、前記測定領域における被測定流体の流量を演算する流量演算手段とを備えて被測定流体の流量を測定するものである。
この技術は、配管内を流れる被測定流体の流速分布を測定し、時間的に変動する過渡時の流量を迅速に測定でき、応答性に優れている。また、流体の流れが充分に発達していない箇所や流れが三次元になっている場所、例えばエルボ配管やU字状の反転配管のように曲げられた配管の直後でも、被測定流体の流量を効率的に精度よく瞬時に測定できる。それ以前に提供されていた超音波流量計と比較した場合、実験値や経験値などから割り出された「流量補正係数」がなくても正確な測定が可能であるという特徴があり、大きく評価されている。
超音波流量計においては、被測定流体が液体である場合にはくさびを介して超音波送信手段を配管へ固定する「クランプオン形」を用いることが多い。既設の配管に対して簡易に取り付けられるなどの利点があるからである。そのくさびについては、超音波を通しやすい材質であることが第一条件である。一方、超音波の入射角度を決定した後に超音波送信手段の固定作業を行うなどの便宜から、一般には合成樹脂(例えばアクリル樹脂)を採用する。
最近のドップラ式超音波流量計では、超音波の送信装置(エミッション)とその超音波の反射波を受信する装置(レシーバ)とを一つの超音波送受信器とし、さらに、これを予めくさびに装着した超音波送受信ユニットして提供することが多い。超音波の送信装置とその超音波の反射波を受信する受信装置とを別々に用意したドップラ式超音波流量計では、それぞれを流体配管へ厳格な位置決めをして取り付けなければならないが、両者を兼ねる超音波送受信器の場合には、流体配管への取り付け作業が一度で済むなどの利点がある。
超音波送信ユニットから発せられた超音波は、一部が反射体(例えば、気泡)に反射し、戻ってくる。この信号は、微弱であり、反射体から超音波受信ユニットまでの経路上の影響(ノイズ)を大きく受ける。このため、速度算出手段にて計算の際誤差が大きくなり、測定精度向上の妨げとなっていた。
一方、送信ユニットと受信ユニットが同一で、ユニットの大きさを大きくしていった場合、送信ユニットから発せられる信号が大きくなる。それに従い、配管壁で発生するノイズ、送信ユニット中に組み込まれた振動子の送波直後の減衰低下、反射体で散乱するノイズが増加し、速度算出手段にて計算の際、誤差が大きくなり、測定精度向上の妨げとなっていた。また、測定体積が増加するため、速度勾配が大きな箇所では、流量算出手段にて計算の際、誤差が大きくなり、測定精度向上の妨げとなっていた。
また、他の課題について、図3および図4に基づいて説明する。被測定流体11の流れは、流体配管10の内壁付近が遅く、配管10の中心付近で速い。したがって、図4にて概念的に示すように、流体配管10の内壁に近いほど速度勾配の変化は大きいこととなる。
一方、超音波流量計はトランスジューサ20から発信される超音波を用いて流速分布を測る原理であるから、被測定流体11に入射される超音波の波長と超音波のビーム径で決定される測定体積以下の実流れは平均値を算出するしかない。図4に示すように、このため、速度勾配の変化が大きいほど、平均値に対する偏差が大きくなる。このことから、流体配管10の内壁に近いほど測定誤差が大きくなるということとなる。
原理的には、超音波の波長における主流方向の幅(いわゆるビーム幅)を小さくすれば、速度勾配の変化が大きくても影響が小さく、測定誤差を減らせる。しかし、超音波の反射波を受信する役目に鑑みれば、ビーム幅を小さくすることは反射波の受信を困難にすることとなる。
更に、超音波トランスジューサにより受信される測定信号に、配管壁からのノイズや外来ノイズなどのコモンモードノイズが加わる場合がある。特に、配管壁を超音波が通過することによる配管壁からのノイズの影響が大きい。測定精度を更に向上させるには、このコモンモードノイズを除去することが望ましい。
本発明が解決しようとする課題は、超音波流量計における微弱な反射波を効率的に受信したり、コモンモードノイズを除去して測定精度を更に向上させる技術を提供することである。
上記課題を解決するため、以下のような発明を提供する。
(請求項1)
請求項1記載の発明では、所要周波数の超音波パルスを超音波トランスジューサから測定線に沿って流体配管内の被測定流体中へ入射させる超音波送信手段と、 被測定流体に入射された超音波パルスのうち測定領域から反射された超音波エコーを受信し、測定領域における被測定流体の流速分布を測定する流体速度分布測定手段と、 前記被測定流体の流速分布に基づいて、前記測定領域における被測定流体の流量を演算する流量演算手段とを備えて被測定流体の流量を測定する超音波流量計に係る。
すなわち、前記の超音波トランスジューサは、エミッションの面積よりもレシーバの面積を大きくしたことを特徴とする超音波流量計を提供する。
上記の超音波流量計には、一般のドップラ式超音波流量計と、相関法を用いた超音波流量計とを含む。相関法を用いた超音波流量計とは、例えば、特開2003−344131号に開示されているような超音波流量計である。
両者とも、所要周波数の超音波パルスを超音波トランスジューサから測定線に沿って流体配管内の被測定流体中へ入射させる超音波送信手段と、 被測定流体に入射された超音波パルスのうち測定領域から反射された超音波エコーを受信し、測定領域における被測定流体の流速分布を測定する流体速度分布測定手段と、 前記被測定流体の流速分布に基づいて、前記測定領域における被測定流体の流量を演算する流量演算手段とを備えて被測定流体の流量を測定する。
(作用)
エミッションの面積よりもレシーバの面積を大きくしているので、測定体積および配管壁で発生するノイズを小さく保ったまま、受信感度が良く、正確な流量の算出に寄与する。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、所要周波数の超音波パルスを超音波トランスジューサから測定線に沿って流体配管内の被測定流体中へ入射させる超音波送信手段と、 被測定流体に入射された超音波パルスのうち測定領域から反射された超音波エコーを受信し、測定領域における被測定流体の流速分布を測定する流体速度分布測定手段と、 前記被測定流体の流速分布に基づいて、前記測定領域における被測定流体の流量を演算する流量演算手段とを備えて被測定流体の流量を測定する超音波流量計に係る。
すなわち、前記の超音波トランスジューサは、楕円型の振動子を有することを特徴とする超音波流量計である。
振動子の楕円形状は、楕円の短径方向が流体の主流方向とほぼ平行となるように設置する。
上記の超音波流量計もまた、一般のドップラ式超音波流量計と、相関法を用いた超音波流量計とを含む。相関法を用いた超音波流量計とは、例えば、特開2003−344131号に開示されているような超音波流量計である。
(請求項3)
請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2のいずれかに記載の超音波流量計を限定したものである。
すなわち、前記の超音波トランスジューサは、 配管にくさびを介して固定され、配管内の被測定流体中に所定の入射角度で超音波パルスを発信する第一の超音波トランスジューサと、 超音波パルスの被測定流体への入射角度が前記第一の超音波送受信器の被測定流体への入射角度と一致するように、前記第一の超音波送受信器に対して、配管の管軸方向に離間した位置にくさびを介して固定される第二の超音波トランスジューサと、 前記第一および第二の超音波トランスジューサによって受信される各測定信号の差分を出力し、測定時のノイズ成分を除去するノイズ除去手段とを備える。
そして、前記ノイズ除去手段によりノイズ成分が除去された各測定信号の差分を用いて演算部により演算処理し、流速分布を算出することを特徴とする。
(作用)
第一の超音波送受信器と第二の超音波送受信器は、両者の入射角度が一致するようにくさびを介して配管に取り付けられる。このため、第一の超音波送受信器により受信した測定信号と第二の超音波送受信器により測定した測定信号とは、ノイズの影響がないとすれば、本来、所定の位相差を持って一致するはずである。しかし現実には、ノイズ成分、特にコモンモードノイズが測定信号に重畳している。そこで、本発明では、2つの測定信号の差分を算出し、その差分を用いて演算処理し、ノイズ成分を除去する。
(請求項4)
請求項4記載の発明は、請求項1または請求項2のいずれかに記載の超音波流量計を限定したものである。
すなわち、超音波トランスジューサは、 配管にくさびを介して固定され、配管内の被測定流体中に所定の入射角度で超音波パルスを発信する第一の超音波トランスジューサと、 超音波パルスの被測定流体への入射角度が前記第一の超音波送受信器の被測定流体への入射角度と一致するようにした第二の超音波トランスジューサとを備える。
そして、第一および第二の超音波トランスジューサにおけるHotからの受波信号を入力する差動アンプと、 その差動アンプの出力と第一および第二の超音波トランスジューサにおけるColdとを入力する増幅器とを用いて配管壁面にて発生するノイズを除去するノイズ除去手段を備える。 そのノイズ除去手段によって得る流体中を流れる反射体からのエコー信号を用いて演算処理し、流速分布を算出する。
ここで、Hotとは正極、Coldとは負極のことをいうものとする。
(請求項5)
請求項記載の発明もまた、請求項1または請求項2のいずれかに記載の超音波流量計を限定したものである。
すなわち、超音波トランスジューサは、 配管にくさびを介して固定され、配管内の被測定流体中に所定の入射角度で超音波パルスを発信する第一の超音波トランスジューサと、 超音波パルスの被測定流体への入射角度が前記第一の超音波送受信器の被測定流体への入射角度と一致するようにした第二の超音波トランスジューサとを備える。
そして、第二トランスデューサは、その極性を逆にすることで、圧電素子の出力に対して第一トランスデューサと逆の電気出力が得られるようにするとともに、 第一トランスジューサにおけるHotと第二トランスジューサのColdとを増幅器41に結線することで形成したノイズ除去手段を備える。 そのノイズ除去手段によって第一および第二の超音波トランスジューサが受ける外来同相ノイズを除去して二倍の電気的強度のエコー信号を出力し、エコー信号を用いて演算処理し、流速分布を算出することを特徴とする。
請求項4、請求項5に記載の発明とも、第一および第二の超音波トランスジューサは、配管の管軸方向に離間した位置にくさびを介して固定される物理的に二つの超音波トランスジューサを用いる場合と、以下のような場合とがある。
すなわち、超音波の受信部を二種類用意するとともに、超音波の送信部を兼用とした複合型も含まれる。
(請求項6)
請求項6記載の発明は、所要周波数の超音波パルスを超音波トランスジューサから測定線に沿って流体配管内の被測定流体中へ入射させる超音波送信手段と、 被測定流体に入射された超音波パルスのうち測定領域から反射された超音波エコーを受信し、測定領域における被測定流体の流速分布を測定する流体速度分布測定手段と、 前記被測定流体の流速分布に基づいて、前記測定領域における被測定流体の流量を演算する流量演算手段とを備えて被測定流体の流量を測定する超音波流量計に用いる超音波トランスジューサに係る。
その超音波トランスジューサは、エミッションの面積よりもレシーバの面積を大きくしたことを特徴とする。
(作用)
エミッションの面積よりもレシーバの面積を大きくしているので、測定体積および送信の際発生するノイズを小さく保ったまま、受信感度が良く、正確な流量の算出に寄与する。
(請求項7)
請求項7記載の発明もまた、超音波流量計に用いる超音波トランスジューサに係る。
すなわち、楕円型の振動子を有することを特徴とする。
(請求項8)
請求項8記載の発明もまた、超音波流量計に用いる超音波トランスジューサに係る。
すなわち、配管にくさびを介して固定され、配管内の被測定流体中に所定の入射角度で超音波パルスを発信する第一の超音波トランスジューサと、 超音波パルスの被測定流体への入射角度が前記第一の超音波送受信器の被測定流体への入射角度と一致するようにした第二の超音波トランスジューサとを備えるとともに、 第一および第二の超音波トランスジューサにおけるHotからの受波信号を入力する差動アンプと、 その差動アンプの出力と第一および第二の超音波トランスジューサにおけるColdとを入力する増幅器とを用いて配管壁面にて発生するノイズを除去するノイズ除去手段を備えたことを特徴とする。
(請求項9)
請求項9記載の発明もまた、超音波流量計に用いる超音波トランスジューサに係る。
すなわち、配管にくさびを介して固定され、配管内の被測定流体中に所定の入射角度で超音波パルスを発信する第一の超音波トランスジューサと、 超音波パルスの被測定流体への入射角度が前記第一の超音波送受信器の被測定流体への入射角度と一致するようにした第二の超音波トランスジューサとを備えるとともに、 第一および第二の超音波トランスジューサにおけるHotからの受波信号を入力する差動アンプと、 その差動アンプの出力と第一および第二の超音波トランスジューサにおけるColdとを入力する増幅器とを用いて配管壁面にて発生するノイズを除去するノイズ除去手段を備えたことを特徴とする
(請求項10)
請求項10記載の発明は、配管内の被測定流体中に所定の入射角度で超音波パルスを発信し、測定領域から反射する超音波エコーを受信する超音波送受信器と、前記超音波送受信器を支持するくさびとを備え、受信した測定信号を演算部により処理し、被測定流体の流速分布を算出する超音波流量計に用いられる超音波送受信ユニットに係る。
その超音波送受信ユニットは、配管内の被測定流体中に所定の入射角度で超音波パルスを発信可能に前記くさびを介して固定される第一の超音波トランスジューサと、 超音波パルスの被測定流体への入射角度が前記第一の超音波送受信器の被測定流体への入射角度と一致するように、前記第一の超音波送受信器に対して、配管の管軸方向に離間した位置に前記くさびを介して固定される第二の超音波トランスジューサとを具備する。
また、前記第一および第二の超音波トランスジューサは、エミッションの面積よりもレシーバの面積を大きく形成するとともに、 前記第一および第二の超音波トランスジューサによって受信される各測定信号の差分を用いることにより、測定時のノイズ成分を除去可能であることを特徴とする。
(請求項11)
請求項11記載の発明もまた、超音波流量計に用いられる超音波送受信ユニットに係る。
すなわち、配管内の被測定流体中に所定の入射角度で超音波パルスを発信可能に前記くさびを介して固定される第一の超音波トランスジューサと、 超音波パルスの被測定流体への入射角度が前記第一の超音波送受信器の被測定流体への入射角度と一致するように、前記第一の超音波送受信器に対して、配管の管軸方向に離間した位置に前記くさびを介して固定される第二の超音波トランスジューサとを具備してなり、
前記第一および第にの超音波トランスジューサは、楕円型の振動子を有するとともに、 前記第一および第にの超音波トランスジューサによって受信される各測定信号の差分を用いることにより、測定時のノイズ成分を除去可能であることを特徴とする。
(請求項12)
請求項12記載の発明は、超音波流量計を用いた流量測定方法に係る。
配管の管軸方向に離間させて被測定流体への入射角度を一致させて第一の超音波トランスジューサと第二の超音波トランスジューサとを配置し、 その第一および第二の超音波トランスジューサは、エミッションの面積よりもレシーバの面積を大きく形成している。
第一および第二の超音波トランスジューサを用いて、それぞれ、配管内の被測定流体中に超音波パルスを発信し、測定領域から反射する超音波エコーを受信し、 受信した各測定信号の差分を用いて演算部により演算処理し、流速分布を算出することを特徴とする。
(請求項13)
請求項13記載の発明もまた、超音波流量計を用いた流量測定方法に係る。
配管の管軸方向に離間させて被測定流体への入射角度を一致させて第一の超音波トランスジューサと第二の超音波トランスジューサとを配置し、 その第一および第二の超音波トランスジューサは、楕円型の振動子を有している。
第一および第二の超音波トランスジューサを用いて、それぞれ、配管内の被測定流体中に超音波パルスを発信し、測定領域から反射する超音波エコーを受信し、 受信した各測定信号の差分を用いて演算部により演算処理し、流速分布を算出することを特徴とする。
本願発明によれば、超音波流量計における微弱な反射波を効率的に受信したり、コモンモードノイズを除去して測定精度を更に向上させる技術を提供することができた。
以下、図面に示した実施形態に基づき、本発明をさらに詳細に説明する。ここで使用する図面は、図1〜図11である。
図1は、本発明の実施形態に係る超音波トランスジューサを模式的に示している。円柱状に形成した超音波トランスジューサの一方の円形面に、送波用振動子と、受信用振動子とを備える。
送波用振動子は送波信号を送信し、受信用振動子は被測定流体からの反射波を受信して、受波信号として流量算出ユニットへ送信する役割を果たしている。
図1[A]においては、超音波トランスジューサの一方の円形面において、中央に小さな断面円形の送波用振動子を配置し、その送波用振動子の周りに位置する大きな断面円形の受信用振動子とを備える。受信用振動子の直径が送波用振動子の直径の3倍であれば、面積の差は9倍となる。
図1[B]においては、超音波トランスジューサの一方の円形面において、中央に小さな断面円形の送波用振動子を配置し、その送波用振動子の周りに、同じ断面積の受信用振動子を6つ備える。すなわち、面積の差は6倍である。
図1中、エミッションの部分を切り替えて全面的にレシーバとすることもできる。そのようにすれば、更に受信部分が大きくなり、受信感度の向上、ひいては正確な流量の算出に寄与する。
続いて、図2に基づいて説明する。一の実施形態に係る超音波送受信ユニット10を配管20に取り付けた状態を模式的に示した図である。なお、比較のため、従来の円形の振動子を有する超音波送受信ユニット10を配管20に取り付けた状態を、図3において模式的に示す。
図2に示したように、超音波送受信ユニット20から発信された超音波は、一例として放物型の流速分布を持った流体中を通過する。図3に示した円形の振動子では、図2のように楕円形の振動子を有する超音波送受信ユニットから発信されたビームに比べ、幅が広くなる。
図4は、速度勾配が大きい箇所(例えば、壁面近傍)において、偏差が大きくなることを模式的に示した図である。この図に示したように、速度勾配が大きいほど、平均化される領域が大きくなるため、ビームの幅は狭い方が良い。
以下、図面に示した実施形態に基づき本発明をさらに詳細に説明する。図5は、本発明の一の実施形態に係るドップラ式超音波流量計に用いた超音波送受信ユニット20を配管10に取り付けた状態を模式的に示した図である。
この図に示したように、超音波送受信ユニット20は、くさび30と、そのくさび30に支持される第一の超音波トランスデューサー21と、当該くさび30において第一のトランスデューサー21に対して管軸方向に離間して支持される第二の超音波トランスデューサー22とを備えている。
第一の超音波トランスデューサー21および第二の超音波トランスデューサー22は、いずれも、超音波送受信器が組み込まれており、各超音波トランスデューサー21,22から超音波パルスが発信され、反射される超音波エコーを受信する。従って、第一の超音波トランスデューサー21および第二の超音波トランスデューサー22は、それぞれ、各請求項に規定する第一の超音波送受信器、第二の超音波送受信器に相当する。
くさび30は、各超音波トランスデューサー21,22を、配管10の管軸方向に沿って所定間隔離間し、かつ、互いに被測定流体への超音波パルスの入射角度α1,α2が同角度で、各測定線ML1,ML2が平行となるように支持する。図1に示したように、超音波パルスは配管10の周壁を貫通する際に屈折するが、各超音波トランスデューサー21,22の管軸への垂線に対する傾斜角度θ1,θ2を同一方向に同角度傾斜した角度とすれば、被測定流体への入射角度α1,α2も一致する。なお、くさび30は、超音波透過特性の優れた高粘性グリースや金属カプラント等を介して、配管10の外面に固着される。
図6は、本実施形態のドップラ式超音波流量計の全体構成を示すブロック図である。この図に示したように、ドップラ式超音波流量計は、超音波送受信ユニットのくさび30に設けられる上記第一および第二の超音波トランスデューサー21,22と、各超音波トランスデューサー22,23により受信された超音波エコーの電気信号を増幅する増幅器41と、AD変換器42と、演算部43と、表示装置44と、ノイズ除去手段45とを備えて構成される。
ノイズ除去手段45としては、例えば、第一および第二の超音波トランスデューサー21,22からの測定信号が入力され、その差分を出力する差動増幅器を用いることができる。但し、ノイズ除去手段45はこれに限定されるものではなく、第一および第二の超音波トランスデューサー21,22と他の回路との配線接続の仕方によってノイズを除去する手段を用いることもできる。
演算部43は、コンピュータプログラムからなる流速分布算出手段43aを備えている。ノイズ除去手段45を経てノイズの除去された測定信号は、増幅器41で増幅され、AD変換器42でデジタル化されて流速分布算出手段43aにより、被測定流体の流速分布が求められる。
かかるドップラ式超音波流量計によれば、第一および第二の超音波トランスデューサー21,22の各測定信号の差分を用いることで、コモンモードノイズ、特に、配管壁からのノイズを効果的に除去でき、流量測定精度を向上させることができる。
続いて、ノイズを除去する手段を説明する。
AD変換器42によりデジタル化した後に、二つの測定信号の一方の符号を反転させてから加算し、加算結果の1/2をバックグランドノイズとして測定信号から除去する、といった手段もあるが、ここではアナログ回路上にて他の手段にてノイズを除去する方法について、図7および図8を用いて説明する。
図7に示す手段は、超音波トランスジューサ21,22におけるHotからの受波信号を差動アンプへ入力する。その作動アンプの出力と、超音波トランスジューサ21,22におけるColdとを増幅器41に入力するのである。この場合、配管壁面により発生するノイズを除去し、流体中を流れる反射体からのエコー信号のみを得ることが可能である。
図8に示す手段は、超音波トランスジューサ21,22において、以下のように結線する。まず、第二トランスデューサー22の極性を逆にし、圧電素子の出力に対し、第一トランスデューサー21と逆の電気出力が得られるように取り扱う。そして、第一トランスデューサー21と第二トランスデューサー22とを直列に接続する。具体的には、第一トランスジューサにおけるCold(21a)と第二トランスジューサのHot(22a)とを結線する。また、第一トランスジューサにおけるHot(21a)と第二トランスジューサのCold(22a)とは、増幅器41に結線する。これらによって、超音波トランスジューサ21,22が受ける外来同相ノイズ(コモンモードノイズ)を除去し、2倍の電気的強度を有する入力信号を得るのである。
次に、図9、図10を用いて、図1[B]に示した超音波トランスジューサのバリエーションである複合型のトランスジューサについて説明する。
図9に示した超音波トランスジューサでは、受波用振動子を二種類用意し、それを交互に配置している。図10に示した超音波トランスジューサもまた、受波用振動子を二種類用意しているが、3つずつ連続させて配置している。
そして、前記の受波用振動子は、一方を第一トランスジューサ21(または第一トランスジューサにおけるHot(21a))として用い、他方を第二トランスジューサ22(または第二トランスジューサにおけるHot(22a))として用いる。
このような複合型の超音波トランスジューサを採用すれば、物理的に二つの超音波トランスジューサを配置固定するよりも簡単にセッティングできるなどのメリットがある。
なお、図11に示すように、第一および第二の超音波トランスデューサー21,22を配管10の周囲方向に並列させることもできる。
本願発明は、ドップラ式超音波流量計に限られず、一般の超音波流量計に属する流量計においても採用することができる。
本発明の一の実施形態にかかる超音波送受信ユニットを配管に取り付けた状態を模式的に示す図である。 楕円形の振動子を有する超音波送受信ユニットを配管に取り付けた状態を示す模式図である。 従来の円形の振動子を有する超音波送受信ユニットを配管に取り付けた状態を示す模式図である。 流体配管の内壁に近いほど速度勾配の変化が大きいことを示す模式図である。 測定対象の流体が流れる配管へ二つの超音波トランスデューサーを並列に取り付けた状態を模式的に示す図である。 一の実施形態に係るドップラ式超音波流量計の全体構成を示すブロック図である。 ノイズを除去する手段の一例を示す図である。 ノイズを除去する手段の他の例を示す図である。 複合型のトランスジューサの一例を示す図である。 複合型のトランスジューサの他の例を示す図である。 超音波送受信ユニットを配管の周囲方向に並列させた状態を模式的に示す図である。
符号の説明
10 流体配管 11 被測定流体
20 超音波送受信手段(トランスジューサ)
21 第一の超音波トランスジューサ
22 第二の超音波トランスジューサ
24 ダミー
30 くさび
31a 第一の支持部 31b 第二の支持部
32 型材 33 流動体
40 ドップラ式超音波流量計 41 増幅器
42 AD変換器
43 演算部 43a 流量分布算出手段
44 表示装置
45 ノイズ除去手段

Claims (13)

  1. 所要周波数の超音波パルスを超音波トランスジューサから測定線に沿って流体配管内の被測定流体中へ入射させる超音波送信手段と、 被測定流体に入射された超音波パルスのうち測定領域から反射された超音波エコーを受信し、測定領域における被測定流体の流速分布を測定する流体速度分布測定手段と、 前記被測定流体の流速分布に基づいて、前記測定領域における被測定流体の流量を演算する流量演算手段とを備えて被測定流体の流量を測定する超音波流量計であって、
    前記の超音波トランスジューサは、エミッションの面積よりもレシーバの面積を大きく形成したことを特徴とする超音波流量計。
  2. 所要周波数の超音波パルスを超音波トランスジューサから測定線に沿って流体配管内の被測定流体中へ入射させる超音波送信手段と、 被測定流体に入射された超音波パルスのうち測定領域から反射された超音波エコーを受信し、測定領域における被測定流体の流速分布を測定する流体速度分布測定手段と、 前記被測定流体の流速分布に基づいて、前記測定領域における被測定流体の流量を演算する流量演算手段とを備えて被測定流体の流量を測定する超音波流量計であって、
    前記の超音波トランスジューサは、楕円型の振動子を有することを特徴とする超音波流量計。
  3. 前記の超音波トランスジューサは、
    配管にくさびを介して固定され、配管内の被測定流体中に所定の入射角度で超音波パルスを発信する第一の超音波トランスジューサと、
    超音波パルスの被測定流体への入射角度が前記第一の超音波送受信器の被測定流体への入射角度と一致するように、前記第一の超音波送受信器に対して、配管の管軸方向に離間した位置にくさびを介して固定される第二の超音波トランスジューサと、
    前記第一および第二の超音波トランスジューサによって受信される各測定信号の差分を出力し、測定時のノイズ成分を除去するノイズ除去手段とを備え、
    前記ノイズ除去手段によりノイズ成分が除去された各測定信号の差分を用いて演算部により演算処理し、流速分布を算出することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の超音波流量計。
  4. 前記の超音波トランスジューサは、
    配管にくさびを介して固定され、配管内の被測定流体中に所定の入射角度で超音波パルスを発信する第一の超音波トランスジューサと、
    超音波パルスの被測定流体への入射角度が前記第一の超音波送受信器の被測定流体への入射角度と一致するようにした第二の超音波トランスジューサとを備えるとともに、
    第一および第二の超音波トランスジューサにおけるHotからの受波信号を入力する差動アンプと、
    その差動アンプの出力と第一および第二の超音波トランスジューサにおけるColdとを入力する増幅器とを用いて配管壁面にて発生するノイズを除去するノイズ除去手段を備え、
    そのノイズ除去手段によって得る流体中を流れる反射体からのエコー信号を用いて演算処理し、流速分布を算出することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の超音波流量計。
  5. 前記の超音波トランスジューサは、
    配管にくさびを介して固定され、配管内の被測定流体中に所定の入射角度で超音波パルスを発信する第一の超音波トランスジューサと、
    超音波パルスの被測定流体への入射角度が前記第一の超音波送受信器の被測定流体への入射角度と一致するようにした第二の超音波トランスジューサとを備え、
    第二トランスデューサは、その極性を逆にすることで、圧電素子の出力に対して第一トランスデューサと逆の電気出力が得られるようにするとともに、
    第一トランスジューサにおけるHotと第二トランスジューサのColdとを増幅器41に結線することで形成したノイズ除去手段を備え、
    そのノイズ除去手段によって第一および第二の超音波トランスジューサが受ける外来同相ノイズを除去して二倍の電気的強度のエコー信号を出力し、エコー信号を用いて演算処理し、流速分布を算出することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の超音波流量計。
  6. 所要周波数の超音波パルスを超音波トランスジューサから測定線に沿って流体配管内の被測定流体中へ入射させる超音波送信手段と、 被測定流体に入射された超音波パルスのうち測定領域から反射された超音波エコーを受信し、測定領域における被測定流体の流速分布を測定する流体速度分布測定手段と、 前記被測定流体の流速分布に基づいて、前記測定領域における被測定流体の流量を演算する流量演算手段とを備えて被測定流体の流量を測定する超音波流量計に用いる超音波トランスジューサであって、
    エミッションの面積よりもレシーバの面積を大きくしたことを特徴とする超音波トランスジューサ。
  7. 所要周波数の超音波パルスを超音波トランスジューサから測定線に沿って流体配管内の被測定流体中へ入射させる超音波送信手段と、 被測定流体に入射された超音波パルスのうち測定領域から反射された超音波エコーを受信し、測定領域における被測定流体の流速分布を測定する流体速度分布測定手段と、 前記被測定流体の流速分布に基づいて、前記測定領域における被測定流体の流量を演算する流量演算手段とを備えて被測定流体の流量を測定する超音波流量計に用いる超音波トランスジューサであって、
    楕円型の振動子を有することを特徴とする超音波トランスジューサ。
  8. 所要周波数の超音波パルスを超音波トランスジューサから測定線に沿って流体配管内の被測定流体中へ入射させる超音波送信手段と、 被測定流体に入射された超音波パルスのうち測定領域から反射された超音波エコーを受信し、測定領域における被測定流体の流速分布を測定する流体速度分布測定手段と、 前記被測定流体の流速分布に基づいて、前記測定領域における被測定流体の流量を演算する流量演算手段とを備えて被測定流体の流量を測定する超音波流量計に用いる超音波トランスジューサであって、
    配管にくさびを介して固定され、配管内の被測定流体中に所定の入射角度で超音波パルスを発信する第一の超音波トランスジューサと、
    超音波パルスの被測定流体への入射角度が前記第一の超音波送受信器の被測定流体への入射角度と一致するようにした第二の超音波トランスジューサとを備えるとともに、
    第一および第二の超音波トランスジューサにおけるHotからの受波信号を入力する差動アンプと、
    その差動アンプの出力と第一および第二の超音波トランスジューサにおけるColdとを入力する増幅器とを用いて配管壁面にて発生するノイズを除去するノイズ除去手段を備えたことを特徴とする超音波トランスジューサ。
  9. 所要周波数の超音波パルスを超音波トランスジューサから測定線に沿って流体配管内の被測定流体中へ入射させる超音波送信手段と、 被測定流体に入射された超音波パルスのうち測定領域から反射された超音波エコーを受信し、測定領域における被測定流体の流速分布を測定する流体速度分布測定手段と、 前記被測定流体の流速分布に基づいて、前記測定領域における被測定流体の流量を演算する流量演算手段とを備えて被測定流体の流量を測定する超音波流量計に用いる超音波トランスジューサであって、
    配管にくさびを介して固定され、配管内の被測定流体中に所定の入射角度で超音波パルスを発信する第一の超音波トランスジューサと、
    超音波パルスの被測定流体への入射角度が前記第一の超音波送受信器の被測定流体への入射角度と一致するようにした第二の超音波トランスジューサとを備え、
    第二トランスデューサは、その極性を逆にすることで、圧電素子の出力に対して第一トランスデューサと逆の電気出力が得られるようにするとともに、
    第一トランスジューサにおけるHotと第二トランスジューサのColdとを増幅器41に結線することで形成したノイズ除去手段を備えたことを特徴とする超音波トランスジューサ。
  10. 配管内の被測定流体中に所定の入射角度で超音波パルスを発信し、測定領域から反射する超音波エコーを受信する超音波送受信器と、前記超音波送受信器を支持するくさびとを備え、受信した測定信号を演算部により処理し、被測定流体の流速分布を算出する超音波流量計に用いられる超音波送受信ユニットであって、
    配管内の被測定流体中に所定の入射角度で超音波パルスを発信可能に前記くさびを介して固定される第一の超音波トランスジューサと、
    超音波パルスの被測定流体への入射角度が前記第一の超音波送受信器の被測定流体への入射角度と一致するように、前記第一の超音波送受信器に対して、配管の管軸方向に離間した位置に前記くさびを介して固定される第二の超音波トランスジューサとを具備してなり、
    前記第一および第二の超音波トランスジューサは、エミッションの面積よりもレシーバの面積を大きく形成するとともに、
    前記第一および第二の超音波トランスジューサによって受信される各測定信号の差分を用いることにより、測定時のノイズ成分を除去可能であることを特徴とする超音波送受信ユニット。
  11. 配管内の被測定流体中に所定の入射角度で超音波パルスを発信し、測定領域から反射する超音波エコーを受信する超音波送受信器と、前記超音波送受信器を支持するくさびとを備え、受信した測定信号を演算部により処理し、被測定流体の流速分布を算出する超音波流量計に用いられる超音波送受信ユニットであって、
    配管内の被測定流体中に所定の入射角度で超音波パルスを発信可能に前記くさびを介して固定される第一の超音波トランスジューサと、
    超音波パルスの被測定流体への入射角度が前記第一の超音波送受信器の被測定流体への入射角度と一致するように、前記第一の超音波送受信器に対して、配管の管軸方向に離間した位置に前記くさびを介して固定される第二の超音波トランスジューサとを具備してなり、
    前記第一および第二の超音波トランスジューサは、楕円型の振動子を有するとともに、
    前記第一および第二の超音波トランスジューサによって受信される各測定信号の差分を用いることにより、測定時のノイズ成分を除去可能であることを特徴とする超音波送受信ユニット。
  12. 超音波流量計を用いた流量測定方法であって、
    配管の管軸方向に離間させて被測定流体への入射角度を一致させて第一の超音波トランスジューサと第二の超音波トランスジューサとを配置し、
    その第一および第二の超音波トランスジューサは、エミッションの面積よりもレシーバの面積を大きく形成しており、
    第一および第二の超音波トランスジューサを用いて、それぞれ、配管内の被測定流体中に超音波パルスを発信し、測定領域から反射する超音波エコーを受信し、
    受信した各測定信号の差分を用いて演算部により演算処理し、流速分布を算出することを特徴とする超音波流量計を用いた流量測定方法。
  13. 超音波流量計を用いた流量測定方法であって、
    配管の管軸方向に離間させて被測定流体への入射角度を一致させて第一の超音波トランスジューサと第二の超音波トランスジューサとを配置し、
    その第一および第二の超音波トランスジューサは、楕円型の振動子を有しており、
    第一および第二の超音波トランスジューサを用いて、それぞれ、配管内の被測定流体中に超音波パルスを発信し、測定領域から反射する超音波エコーを受信し、
    受信した各測定信号の差分を用いて演算部により演算処理し、流速分布を算出することを特徴とする超音波流量計を用いた流量測定方法。
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